(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-11
(45)【発行日】2025-04-21
(54)【発明の名称】通信端末機の作動方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20250414BHJP
A61B 5/1473 20060101ALI20250414BHJP
【FI】
A61B5/00 G
A61B5/1473
(21)【出願番号】P 2022548086
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(86)【国際出願番号】 KR2021002092
(87)【国際公開番号】W WO2021167384
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2023-11-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0020123
(32)【優先日】2020-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨウ,チュンボム
(72)【発明者】
【氏名】リー,イージョン
(72)【発明者】
【氏名】ヘオ,フンウー
(72)【発明者】
【氏名】セオ,アリ
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-525694(JP,A)
【文献】特開2013-144017(JP,A)
【文献】国際公開第2017/072100(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0273256(US,A1)
【文献】特開2012-064019(JP,A)
【文献】特開2008-183082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/0538
A61B 5/06-5/398
H04Q 9/00
H04W 24/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体部位の一部に配置されて使用者の生体情報を測定するセンサートランスミッタから生体情報を受信する通信端末機の作動方法であって、
前記通信端末機により、前記センサートランスミッタで測定した生体情報のうちで未受信の生体情報が存在するかを判断する段階と、
未受信の生体情報が存在する場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報が属す領域が危険領域であるか又は正常領域であるかを判断する段階と、
前記通信端末機により、未受信の生体情報が存在することを知らせるためのインジケータを出力して使用者に知らせる段階と、
前記通信端末機により、未受信の生体情報を前記センサートランスミッタに要請して受信する段階
を含む
通信端末機の作動方法。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末機の作動方法であって、
出力される前記インジケータは、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報が属す領域に対する情報を含む
通信端末機の作動方法。
【請求項3】
請求項1に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記未受信の生体情報が存在する場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報の測定時刻を判断する段階
をさらに含み、
前記未受信の生体情報が属す領域が危険領域であるか又は正常領域であるかを判断する段階は、前記通信端末機が、前記未受信の生体情報の測定時間に隣接して受信した生体情報から前記未受信の生体情報が属す領域を判断することを含む
通信端末機の作動方法。
【請求項4】
請求項1に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記インジケータを出力して使用者に知らせる段階は、前記未受信の生体情報が属す領域が正常領域の場合、前記通信端末機が前記インジケータを、使用者が視覚的に認識することができないようにブラインド処理することを含む
通信端末機の作動方法。
【請求項5】
請求項1に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記未受信の生体情報が存在して前記未受信の生体情報が属す領域が正常領域の場合、前記未受信の生体情報の受信命令が入力される場合に限り、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報を前記センサートランスミッタに要請して受信する段階
をさらに含む
通信端末機の作動方法。
【請求項6】
請求項5に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記未受信の生体情報を前記センサートランスミッタに要請して受信する段階は、前記未受信の生体情報が存在して前記未受信の生体情報が属す領域が正常領域の場合、前記未受信の生体情報の受信命令が、設定された第1臨界時間以内に入力されれば、前記通信端末機が前記未受信の生体情報を前記センサートランスミッタに要請して受信し、前記第1臨界時間の間に前記受信命令が入力されなければ、前記通信端末機が自動でディスプレイ部に出力された前記インジケータを削除することを含む
通信端末機の作動方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記未受信の生体情報が存在して前記未受信の生体情報が属す領域が危険領域の場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報の受信命令が、設定された第2臨界時間以内に入力されるかを判断する段階と、
前記第2臨界時間以内に前記受信命令が入力されない場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報を受信するか問い合わせるための問い合わせメッセージを使用者に出力する段階と、
前記通信端末機により、前記問い合わせメッセージの出力後、第3臨界時間以内に前記受信命令が入力されるかを判断する段階と、
前記第3臨界時間以内に前記受信命令が入力される場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報をセンサートランスミッタに要請して受信する段階と、
前記第3臨界時間以内に前記受信命令が入力されない場合、前記通信端末機により、自動でディスプレイ部に出力された前記インジケータを削除する段階
をさらに含む
通信端末機の作動方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記未受信の生体情報が存在する場合、前記通信端末機により、前記未受信の生体情報の測定時刻を判断する段階と、
前記センサートランスミッタによる前記未受信の生体情報の測定と保管後、設定された保管時間が経過して削除される削除時刻を、判断された前記未受信の生体情報の測定時刻に基づいて前記通信端末機により計算する段階と、
前記通信端末機により、計算された前記削除時刻に基づいて、前記第1臨界時間、第2臨界時間及び前記第3臨界時間のうちで少なくとも何れか一つを計算する段階
をさらに含む
通信端末機の作動方法。
【請求項9】
請求項8に記載の通信端末機の作動方法であって、
前記第1臨界時間、第2臨界時間及び前記第3臨界時間のうちで少なくとも何れか一つを計算する段階は、前記通信端末機により、前記第1臨界時間、第2臨界時間及び前記第3臨界時間が前記削除時刻より前になるように計算されることを含む
通信端末機の作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、未受信した生体情報を送受信する方法に関するものであり、より具体的には、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報が属した領域が危険領域であるか、それとも正常領域であるかを受信した隣接生体情報から判断して未受信した生体情報の受信を相異に制御する生体情報の送受信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患であり、韓国の場合全体人口の5%に該当する200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵膓で作られるインシュリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで、血液中に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
血液中には普通一定濃度の葡萄糖が含有されているし、組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、葡萄糖が必要以上に増加するようになれば、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に貯蔵されることができずに血液中に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持され、過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって身体各組織に異常を催すようになる。
【0006】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、肌かゆみ症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われて、病気がいっそうさらに進行されれば、視力障碍、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉痙攣及び神経痛、壊疽などで先に進む余病が現われる。
【0007】
このような糖尿病を診断して余病に進展されないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0008】
糖尿病は管理のために弛まなく血糖を測定する必要があって、血糖測定と関連される装置はその需要が弛まず増加する趨勢である。糖尿病患者が血糖調節を厳格にする場合、糖尿病の余病発生が著しく減ることは各種研究を通じて確認されている。それによって糖尿病患者は血糖調節のために規則的に血糖を測定することが非常に重要である。
【0009】
糖尿病患者の血糖管理のために一般に採血式血糖測定器(finger prick method)が主に使用されるが、このような採血式血糖測定器は糖尿病患者の血糖管理にお手助けになるが、測定当時の結果だけ現われるので、頻りに変化する血糖数値を正確に把握することが難しい問題がある。また、採血式血糖測定器は一日にも随時に血糖を測定するために毎度採血をする必要があって、糖尿病患者に採血に対する負担が大きい問題がある。
【0010】
糖尿病患者は、一般に高血糖及び低血糖状態を行き交うが、応急状況は低血糖状態で発生する。低血糖状態は糖分が長い間持続しない場合に発生し、意識を失うか、または最悪の場合命を失うこともある。したがって、低血糖状態を即刻で見つけることは糖尿病患者に非常に重要である。しかし、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定器は明らかな限界がある。
【0011】
このような採血式血糖測定器の限界を乗り越えるため、人体内に挿入して水分間隔で血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されたし、これを利用して糖尿病患者の管理と応急状況に容易に対処することができる。
【0012】
連続血糖測定システムは使用者の身体部位に付着されて体液を抽出して血糖を測定するセンサートランスミッタと、伝送された血糖数値を出力する通信端末機などを含んで構成される。センサートランスミッタは人体にセンサーが挿入された状態で一定期間、例えば、おおよそ15日程度の間に使用者の血糖を測定して血糖情報を生成する。センサートランスミッタは周期的に血糖情報を生成し、通信端末機は血糖情報を周期的に受信して受信した血糖情報を使用者が確認することができるように出力する。
【0013】
以上で説明した連続血糖測定システムでセンサートランスミッタと通信端末機は有線通信方式または無線通信方式で血糖情報を送受信するが、通信端末機はセンサートランスミッタから送信パケットを連続して受信しなければならない。
【0014】
しかし、センサートランスミッタと通信端末機との間の一時的通信断絶または使用者の動作未熟によって通信端末機は血糖情報を連続してセンサートランスミッタから受信することができないか、または通信端末機とセンサートランスミッタが相当な時間の間お互いに通信ができない距離に離れている場合通信端末機は、該当時間の間使用者の血糖情報を受信することができなくなる場合が発生する。
【0015】
このようにセンサートランスミッタの血糖情報を通信端末機で受信することができない場合通信端末機は使用者に未受信した血糖情報が存在することで知らせてくれて、未受信した血糖情報を受信する必要があるが、通信端末機で未受信した血糖情報が存在することを繰り返して使用者に知らせるか、または未受信した血糖情報が使用者に不必要な場合にも使用者に繰り返して未受信血糖情報が存在することで、それを知らせる場合使用者に不便さをもたらすようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上で言及した従来生体情報の送受信方法が有する問題点を解決するためのものであり、本発明が成そうとする目的は通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在するかを判断して未受信した生体情報が存在する場合、これに対するインジケータを使用者に出力してインジケータを通じて未受信した生体情報を受信するように誘導する生体情報の送受信方法を提供することである。
【0017】
本発明が成そうとする他の目的は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報が属した領域が危険領域であるか、それとも正常領域であるかを判断して未受信した生体情報が属した領域によって受信を相異に制御する生体情報の送受信方法を提供することである。
【0018】
本発明が成そうとするまた他の目的は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在して未受信した生体情報が属した領域が正常領域の場合未受信した生体情報が存在することを知らせるインジケータをブラインド処理するか、または一定時間経過後除去して不必要な未受信生体情報の頻繁なお知らせによる使用者の不便を減らしてくれる生体情報の送受信方法を提供することである。
【0019】
本発明が成そうとするまた他の目的は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が危険領域に属したものとして判断して未受信した生体情報を受信する場合、未受信した生体情報が実際危険領域に属するかを判断して未受信した生体情報が実際危険領域であることを使用者に知らせてくれる生体情報の送受信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の目的を達成するために本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、センサートランスミッタで測定した生体情報のうちで未受信した生体情報が存在するかを判断する段階と、未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報を存在することを知らせてくれるためのインジケータを出力して使用者に知らせてくれる段階と、未受信した生体情報をセンサートランスミッタから要請して受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0021】
望ましくは、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が属した領域が危険領域であるか、または正常領域であるかを判断する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
ここで、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が属した領域に対する情報をインジケータに含んで出力することを特徴とする。
【0023】
望ましくは、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報の測定時刻を判断する段階をさらに含んで、未受信した生体情報の測定時間に隣接して受信した生体情報から未受信した生体情報が属した領域を判断することを特徴とする。
【0024】
ここで本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が属した領域が正常領域の場合、インジケータは使用者が視覚的に認識することができないようにブラインド処理されることを特徴とする。
【0025】
ここで本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が存在して未受信した生体情報が属した領域が正常領域の場合、未受信した生体情報の受信命令が入力される場合に限り未受信した生体情報をセンサートランスミッタから要請して受信することを特徴とする。
【0026】
ここで本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が存在して未受信した生体情報が属した領域が正常領域の場合、未受信した生体情報の受信命令が設定された第1臨界時間以内に入力されれば、未受信した生体情報をセンサートランスミッタから要請して受信し、第1臨界時間の間受信命令が入力されなければ、自動でディスプレイ部に出力されたインジケータを削除することを特徴とする。
【0027】
望ましくは、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は未受信した生体情報が存在して未受信した生体情報が属した領域が危険領域である場合、未受信した生体情報の受信命令が設定された第2臨界時間以内に入力されるかを判断する段階と、第2臨界時間以内に受信命令が入力されない場合未受信した生体情報を受信するか問い合わせるためのお問い合わせメッセージを使用者に出力する段階と、お問い合わせメッセージを出力後第3臨界時間以内に受信命令が入力されるかを判断する段階と、をさらに含んで、第3臨界時間以内に受信命令が入力される場合未受信した生体情報をセンサートランスミッタから要請して受信し、第3臨界時間以内に受信命令が入力されない場合自動でディスプレイ部に出力されたインジケータを削除することを特徴とする。
【0028】
望ましくは、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報の測定時刻を判断する段階と、未受信した生体情報の測定時刻に基づいてセンサートランスミッタで未受信した生体情報を測定記憶後設定された保管時間が経過して未受信した生体情報をセンサートランスミッタで削除する削除時刻を計算する段階と、をさらに含んで、第1臨界時間、第2臨界時間及び第3臨界時間のうちで少なくとも何れか一つは削除時刻に基づいて計算されることを特徴とする。
【0029】
ここで、第1臨界時間、第2臨界時間及び前記第3臨界時間は削除時刻以前で計算されることを特徴とする。
【0030】
望ましくは、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、未受信した生体情報が属した領域が危険領域と判断される場合、センサートランスミッタから未受信した生体情報を受信して未受信した生体情報が実際危険領域であるかを判断する段階と、未受信した生体情報が実際危険領域と判断される場合危険領域を知らせるアラームメッセージを生成して使用者に出力する段階と、をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明による未受信した生体情報の送受信方法は次のような効果を有する。
【0032】
第一、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在するかを判断して未受信した生体情報が存在する場合、これに対するインジケータを使用者に出力することで、インジケータを通じて未受信した生体情報を受信するように誘導して紛失なしに生体情報を受信することができる。
【0033】
第二、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在する場合未受信した生体情報が属した領域が危険領域であるか、それとも正常領域であるかを判断することで、未受信した生体情報が属した領域によって未受信した生体情報を相異に受信するように制御することができる。
【0034】
第三、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が存在して未受信した生体情報が属した領域が正常領域の場合未受信した生体情報が存在することを知らせるインジケータをブラインド処理するか、または一定時間経過後除去することで、不必要な未受信生体情報のひんぱんなお知らせによる使用者の不便を減らしてくれる。
【0035】
第四、本発明による未受信した生体情報の送受信方法は、通信端末機がセンサートランスミッタから未受信した生体情報が危険領域に属したものとして判断して未受信した生体情報を受信する場合未受信した生体情報が実際危険領域に属するかを判断して使用者に知らせてくれることで、未受信した生体情報が実際危険であるかの如何を使用者が確認するようにする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
【
図2】
図2は、センサートランスミッタで血糖情報が生成される一例を説明するための図面である。
【
図3】
図3は、センサートランスミッタで送信パケットを生成する例を説明するための図面である。
【
図4】
図4は、本発明による通信端末機を説明するための機能ブロック図である。
【
図5】
図5は、本発明による生体情報管理部を説明するための機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明による未受信した血糖情報の送受信方法を説明するための流れ図である。
【
図7】
図7は、本発明によるインジケータの一例を示している。
【
図8】
図8は、未受信血糖情報を受信するための使用者命令を入力する使用者インターフェース画面の一例を示している。
【
図9】
図9は、本発明によって未受信血糖情報が属した領域に基づいて未受信血糖情報を送受信する方法を説明するための流れ図である。
【
図10】
図10は、センサートランスミッタから血糖情報を未受信する区間を説明するための図面である。
【
図11】
図11は、隣接血糖情報から未受信した血糖情報が属した領域を判断する一例を説明するための図面である。
【
図12】
図12は、隣接血糖情報から未受信した血糖情報が属した領域を判断する他の例を説明するための図面である。
【
図13】
図13は、本発明によって未受信血糖情報が属した領域に基づいて未受信血糖情報を送受信する方法を説明するための流れ図である。
【
図14】
図14は、本発明で第1臨界時間、第2臨界時間または第3臨界時間を計算する一例を説明するための流れ図である。
【
図15】
図15は、第1臨界時間乃至第3臨界時間を計算する一例を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明で使用される技術的用語は単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本発明で使用される技術的用語は本発明で特別に他の意味に定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般に理解される意味で解釈されなければならないし、過度に包括的な意味で解釈されるか、または過度に縮まった意味で解釈されてはいけない。また、本発明で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない誤った技術的用語である時には、当業者が正しく理解することができる技術的用語で取り替えられて理解されなければならないであろう。
【0038】
また、本発明で使用される単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り複数の表現を含む。本発明で、"構成される"または"含む"などの用語は発明に記載した多くの構成要素ら、または多くの段階を必ずすべて含むことで解釈されてはいけなくて、そのうち一部構成要素らまたは一部段階らは含まれないこともあって、または追加的な構成要素または段階らをさらに含むことができることで解釈されなければならない。
【0039】
また、添付された図面は本発明の思想を易しく理解できるようにするためのことであるだけで、添付された図面によって本発明の思想が制限されることで解釈されてはいけないことを留意しなければならない。
【0040】
以下、添付した図面を参照で本発明による生体情報の送受信方法に対してより具体的に詳しく見る。
【0041】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
【0042】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による連続血糖測定システム1はセンサートランスミッタ10及び通信端末機30を含む。
【0043】
センサートランスミッタ10は身体に付着されるが、センサートランスミッタ10が身体に付着時センサートランスミッタ10のセンサー一端は肌に挿入されて人体の体液を周期的に抽出して血糖を測定する。
【0044】
通信端末機30はセンサートランスミッタ10から血糖情報を受信して受信した血糖情報を使用者に表示することができる端末機であり、スマートフォン、タブレットPC、またはノートブックなどのようにセンサートランスミッタ10と通信することができる移動端末機が利用されることができる。勿論、通信端末機13はこれに限定されるものではなくて、通信機能を含んでプログラムやアプリケーションが設置されることができる端末機ならどのような種類の端末機であることができる。
【0045】
センサートランスミッタ10は通信端末機30の要請によってまたは設定された時刻ごとに周期的に測定された血糖情報を通信端末機30に送るが、センサートランスミッタ10と通信端末機30との間でデータ通信のためにセンサートランスミッタ10と通信端末機30はお互いにUSBケーブルなどによって有線で通信連結されるか、または赤外線通信、NFC通信、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信方式で通信連結されることができる。
【0046】
ここで、通信端末機30はセンサートランスミッタ10から未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断し、未受信した血糖情報が存在する場合使用者に未受信した血糖情報が存在することを知らせるための使用者インターフェース画面を提供して使用者の選択によって、または血糖情報が属した領域によって未受信した血糖情報を受信する。
【0047】
本発明が適用される分野によって血糖情報以外に多様な種類の生体情報が測定されることができるが、以下生体情報の一例として血糖情報を説明する。
【0048】
図2は、センサートランスミッタで血糖情報が生成される一例を説明するための図面である。
【0049】
先ず、センサートランスミッタで測定される血糖信号に対するデータは所定の間隔ごとに測定されるが、一回測定される度に何回にかけて測定されることができる。例えば、センサートランスミッタは10秒ごとに血糖信号データを測定する。この時、一回測定する度に30回にわたって血糖信号を測定し、血糖信号の測定に所要される時間は1秒であることがある。したがって、センサートランスミッタは10秒ごとに30回のアナログ血糖信号データを測定する。
【0050】
すなわち、一例で、午後2時14分25秒から26秒の間に血糖情報を30回測定し、午後2時14分35秒から36秒の間に血糖情報を再び30回測定することのように、10秒間隔で血糖情報を測定することができる。
【0051】
このように測定された血糖信号データはデジタル信号に変換される。センサートランスミッタはデジタル信号に変換された血糖情報データ30個を切削平均方式で平均値を計算して10秒ごとに一つの平均値を算定する。この時、30個の血糖情報データのうちで上位7個のデータと下位7個のデータを除去し、残り16個のデータの平均値(A)を算定する。
【0052】
このように算定された切削平均値(A)は10秒単位で生成されることができるし、図示されたように、1分間六個の切削平均値(A1~A6)が生成されることができる。
【0053】
また、1分間六個の切削平均値(A1~A6)を生成し、生成した六個の切削平均値(A1~A6)を利用して再び2次切削平均値(B1)を生成する。この時、生成された2次切削平均値(B1)は六個の切削平均値(A1~A6)のうちで最大の値及び一番小さな値を除去して残り四つの値の平均から計算される。したがって、1分に一つの2次切削平均値(B)から血糖情報を生成する。
【0054】
このように1分ごとに生成された血糖情報データはセンサートランスミッタに記憶され、記憶された血糖情報は送信パケットで生成されて通信端末機に伝送されることができる。
【0055】
図3は、センサートランスミッタで送信パケットを生成する例を説明するための図面であり、
図3(a)を参照で送信パケットを生成する一例を詳しく見れば、設定された血糖情報生成周期(TP)ごとに順次に血糖情報(B1、B2、B3、B4、B5、B6、...)を生成するが、血糖情報が生成される度に該当血糖情報を具備する送信パケット(P1、P2、P3、P4、P5、P6)を生成する。送信パケットを生成時送信パケットの生成手順によって固有な一連の識別子(Identifier)が割り当てされて該当送信パケットの識別子と血糖情報を具備するように送信パケットが生成される。望ましくは、送信パケットの生成手順によって順次に増加するシーケンスを送信パケットの識別子で割り当てるか、または送信パケットの生成時刻を送信パケットの識別子で割り当てることができる。
【0056】
生成された送信パケット(P1、P2、P3、P4、P5、P6)は記憶部に記憶されるが、設定された通信周期(TS)が渡来する場合、記憶部に記憶されている送信パケット(P1、P2、P3、P4、P5)をそれぞれ通信端末機に送信する。
【0057】
図3(b)を参照で送信パケットを生成する他の例を詳しく見れば、設定された血糖情報生成周期(TP)ごとに順次に血糖情報(B1、B2、B3、B4、B5、B6、...)を生成するが、血糖情報は生成される度に記憶部に記憶されて設定された通信周期(TS)が渡来する場合、通信周期まで記憶部に記憶された血糖情報(B1、B2、B3、B4、B5)をすべて含む送信パケット(P1)を生成して生成した送信パケット(P1)を通信端末機に送信する。
【0058】
図4は、本発明による通信端末機を説明するための機能ブロック図である。
【0059】
図4を参照でより具体的に詳しく見れば、端末機制御部110は端末機通信部130を通じて設定した通信間隔ごとにセンサートランスミッタから送信される広告(advertisement)メッセージを受信する場合、端末機通信部130を通じてセンサートランスミッタと通信を連結する。端末機制御部110はセンサートランスミッタと通信が連結される場合端末機通信部130を通じてセンサートランスミッタから血糖情報を受信して受信した血糖情報を記憶部150に記憶する。端末機制御部110は通信間隔が経過した場合センサートランスミッタとの通信を終了するか、またはセンサートランスミッタから送信パケットの受信を完了する場合通信間隔が経過する前でもセンサートランスミッタとの通信を終了する。
【0060】
一方、生体情報管理部140は記憶部150に記憶された血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が存在するかを判断し、未受信した血糖情報が存在する場合未受信した血糖情報の存在如何、未受信した血糖情報が危険領域に属するか、それとも正常領域に属するかを未受信した血糖情報が属した領域に対する情報、未受信した血糖情報の数などの情報をディスプレイ部170を通じて使用者に知らせてくれる。
【0061】
望ましくは、生体情報管理部140は未受信した血糖情報の存在如何、未受信した血糖情報が属した領域に対する情報、未受信した血糖情報の数などの情報を具備するインジケータを生成しながら生成したインジケータに対する情報をディスプレイ部170にディスプレイして使用者に未受信した血糖情報が存在することを知らせてくれる。使用者インターフェース190から未受信した血糖情報を受信するための使用者命令が入力される場合使用者命令に従って未受信した血糖情報をセンサートランスミッタに要請して受信する。
【0062】
通信端末機は設定された周期ごとにセンサートランスミッタと通信連結されてセンサートランスミッタから血糖情報を受信するが、望ましくは、本発明の一実施例で生体情報管理部140は記憶部150に記憶された血糖情報の最後の受信時刻または最後の測定時刻に基づいて現在時点を基準に未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断することができる。
【0063】
望ましくは、本発明の他の実施例で生体情報管理部140は端末機制御部110を通じてセンサートランスミッタと通信連結されたことを確認する場合記憶部150に記憶された血糖情報の最後の受信時刻または最後の測定時刻に基づいて現在時点を基準に未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断することができる。
【0064】
図5は、本発明による生体情報管理部を説明するための機能ブロック図である。
【0065】
図5を参照でより具体的に詳しく見れば、未受信判断部141は記憶部に記憶された、センサートランスミッタから受信した血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断する。ここで、未受信判断部141で未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断する一例は、通信端末機とセンサートランスミッタとの間に通信が連結される場合、センサートランスミッタから受信した血糖情報識別子と記憶部に最後に記憶された血糖情報の識別子に基づいて通信端末機が未受信した血糖情報が存在するかを判断することができる。このように通信端末機とセンサートランスミッタとの間に通信が連結される場合に未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断することで、通信端末機とセンサートランスミッタとの間で通信連結が不可能であるか、または使用者が意図的にセンサートランスミッタと通信端末機との間の通信を遮断させた場合に不必要に未受信血糖情報が存在するかを判断するか、または不必要に未受信した血糖情報が存在することを使用者に知らせないように制御することができる。
【0066】
ここで、未受信判断部141で未受信した血糖情報が存在するかを判断する他の例は通信端末機の記憶部に血糖情報が最後に記憶された時刻以後設定された臨界時間が経過するように新規血糖情報が記憶部に記憶されない場合未受信した血糖情報が存在するものとして判断することができる。このように記憶部に血糖情報が最後に記憶された後新規血糖情報を臨界時間の間続いて受信することができない場合に未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断することで、通信端末機とセンサートランスミッタとの間で通信連結が長年の時間の間不可能な場合通信端末機とセンサートランスミッタを通信連結するように誘導して未受信した血糖情報を受信するようにできる。
【0067】
領域判断部143は未受信した血糖情報が存在する場合未受信した血糖情報が属した領域を判断する。すなわち、領域判断部143は未受信した血糖情報が存在する領域が危険領域であるか、それとも正常領域であるかを判断するが、ここで危険領域は使用者が設定した高血糖または低血糖領域を意味して正常領域は使用者が設定した正常範囲の血糖領域を意味する。領域判断部143は未受信した血糖情報が属した領域に基づいて未受信した血糖情報に対するインジケータ情報を生成してディスプレイ部に出力制御する。
【0068】
情報獲得部145は未受信した血糖情報が属した領域が危険領域であるか、それとも正常領域であるかによって相異に管理するが、情報獲得部145は正常領域に属した未受信した血糖情報の場合未受信血糖情報の存在を1回だけアラームして頻繁なアラームによる使用者の不便さを減らすか、または一定時間が経過すればインジケータをブラインド処理し、危険領域に属した未受信した血糖情報は正常領域に属した未受信した血糖情報より頻繁にアラームを使用者に提供して未受信した血糖情報を受信するように誘導することができる。情報獲得部145は使用者インターフェース部を通じて未受信した血糖情報を受信するための使用者命令が入力される場合、センサートランスミッタから未受信した血糖情報を受信して受信した血糖情報を記憶部に記憶制御する。
【0069】
一方、メッセージ生成部147は未受信血糖情報が危険領域に属したものとして判断されて使用者要請によって受信した該当未受信血糖情報が実際危険領域の場合受信した該当未受信血糖情報が実際危険領域であるかを知らせるメッセージを生成してディスプレイ部を通じて使用者にディスプレイ制御する。
【0070】
図6は、本発明による未受信した血糖情報の送受信方法を説明するための流れ図である。
【0071】
図6を参照してより具体的に詳しく見れば、通信端末機でセンサートランスミッタから未受信した血糖情報が存在するかの如何を判断する(S110)。
【0072】
未受信した血糖情報が存在する場合未受信した血糖情報の測定時刻を予測して未受信した血糖情報の測定時刻に隣接して受信した血糖情報から未受信した血糖情報が属した領域を判断する(S130)。
【0073】
未受信した血糖情報が属した領域、未受信した血糖情報の数などを具備するインジケータを生成して生成したインジケータをディスプレイ部にディスプレイする(S150)。
【0074】
ディスプレイされたインジケータに基づいて未受信した血糖情報を要請するための使用者命令が入力されるかの如何を判断して(S170)、未受信した血糖情報を要請するための使用者命令が入力される場合未受信した血糖情報をセンサートランスミッタから要請して受信して受信した未受信した血糖情報をディスプレイ部にディスプレイする(S190)。
【0075】
望ましくは、未受信した血糖情報のシーケンスまたは未受信した血糖情報の測定時刻などの識別子をセンサートランスミッタに送信して未受信した血糖情報を要請し、センサートランスミッタは識別子に基づいて通信端末機が未受信した血糖情報を判断して未受信した血糖情報を通信端末機に提供することができる。
【0076】
図7は、本発明によるインジケータの一例を示しているが、
図7(a)のように未受信した血糖情報が存在しない場合通信端末機のディスプレイ部には別途のインジケータが活性化されない。
【0077】
しかし、未受信した血糖情報が存在する場合
図7(b)または
図7(c)のようにインジケータが活性化されるが、
図7(b)に示されているところのように未受信した血糖情報が存在して未受信した血糖情報が正常領域に属して未受信した血糖情報の数が5個である場合未受信した血糖情報が属した領域と未受信した血糖情報の数を含むインジケータ(I)が活性化され、
図7(c)に示されているところのように未受信した血糖情報が存在して未受信した血糖情報が高血糖危険領域に属する場合未受信した血糖情報が属した領域に対する情報を含むインジケータ(I)が活性化される。
【0078】
望ましくは、正常領域に属した未受信血糖情報と危険領域に属した未受信血糖情報を知られるインジケータはお互いに相異な色相でディスプレイされ、使用者は直観的にインジケータを通じて未受信した血糖情報が存在することを認識するだけでなく、未受信した血糖情報が属した領域も容易で早く認識することができる。
【0079】
図8は、未受信血糖情報を受信するための使用者命令を入力する使用者インターフェース画面の一例を示しているが、使用者がインジケータアイコンをタッチする場合、
図8(a)のように受信した血糖情報が時間軸上のグラフで表示されてグラフで未受信した血糖情報が表示される。使用者がグラフを通じて未受信した血糖情報の測定時刻または未受信した血糖情報が属した領域を視覚で確認後確認ボタンをクリックして
図8(b)のように未受信した血糖情報を受信するか問い合わせるための使用者インターフェース画面がディスプレイされ、
図8(b)にディスプレイされた使用者インターフェース画面で受信ボタンをクリックして受信要請のための使用者命令が入力される場合未受信した血糖情報が受信される。
図8(c)に示されているところのように未受信した血糖情報が受信される場合受信した血糖情報を問い合わせるための使用者インターフェース画面が活性化される。
【0080】
図9は、本発明によって未受信血糖情報が属した領域に基づいて未受信血糖情報を送受信する方法を説明するための流れ図である。
【0081】
図9を参照してより具体的に詳しく見れば、未受信した血糖情報が存在する場合未受信した血糖情報の測定時刻を予測判断する(S211)。センサートランスミッタは設定された周期で血糖情報を測定するが、一例で未受信した血糖情報の測定時刻はセンサートランスミッタから受信して記憶された血糖情報の測定時刻に基づいて未受信した血糖情報の測定時刻を予測判断することができる。他の例で未受信した血糖情報の測定時刻は血糖情報が通信端末機に記憶されない時刻で予測判断することができる。
【0082】
未受信した血糖情報の測定時刻に基づいて未受信した血糖情報に隣接した時刻の隣接血糖情報を判断し(S213)、隣接血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が正常領域に属するかを判断する(S215)。
【0083】
未受信した血糖情報が正常領域に属した場合、未受信した血糖情報に対するインジケータを出力してインジケータに回答して使用者から未受信した血糖情報の受信を要請する使用者命令が入力されるかを判断する(S216)。使用者命令が入力される場合未受信した血糖情報をセンサートランスミッタから要請して受信する(S217)。ここで未受信した血糖情報を要請時未受信した血糖情報の識別子(例えば、未受信した血糖情報のシーケンス、生成時刻、測定時刻など)を含むことができる。
【0084】
一方、未受信血糖情報が正常領域に属して未受信血糖情報を要請する使用者命令が第1臨界時間以内に入力されるかを判断する(S218)。第1臨界時間が経過するように未受信血糖情報を要請する使用者命令が入力されない場合、ディスプレイ部にディスプレイされたインジケータを削除するか、またはブラインド処理する(S219)。
【0085】
すなわち、未受信血糖情報が正常領域に属した場合第1臨界時間以内に未受信血糖情報を受信するための使用者命令が入力されない場合、未受信血糖情報が存在することを知らせるインジケータを削除するか、またはブラインド処理して不必要な未受信血糖情報を処理することに使用者の煩わしい動作や介入なしに容易に処理することができる。
【0086】
図10は、センサートランスミッタから血糖情報を未受信する区間を説明するための図面であるが、
図10に示されているようにセンサートランスミッタは一定時間間隔で生成された血糖情報を通信端末機に送信する。しかし、センサートランスミッタと通信端末機との間の通信が連結されない時点(t1))から通信が再び通信連結される時点(t2)までセンサートランスミッタで生成された血糖情報を未受信するようになる。
【0087】
図11は、隣接血糖情報から未受信した血糖情報が属した領域を判断する一例を説明するための図面であるが、
図11(a)に示されているように通信端末機は第1時点(t1))から血糖情報を未受信して第2時点(t2)から再び血糖情報を受信し始める。通信端末機は記憶部に記憶された血糖情報の測定時刻または受信時刻に基づいて未受信した第1時点(t1))以前の隣接時刻の隣接生体情報と第2時点(t2)以後の隣接時刻の隣接生体情報を判断する。未受信した第1時点(t1))以前の隣接時刻の隣接生体情報が属した領域が危険領域(TH2より高い)であって、第2時点(t2)以後の隣接時刻の隣接生体情報が属した領域が危険領域(TH2より高さ)であることに基づいて未受信した血糖情報も危険領域に属するものとして判断することができる。
【0088】
一方、
図11(b)に示されているように通信端末機は第1時点(t1)から血糖情報を未受信して第2時点(t2)から再び血糖情報を受信し始めるが、未受信した第1時点(t1)以前の隣接時刻の隣接生体情報が属した領域が正常領域(TH2より低くTH1より高い)であって、第2時点(t2)以後の隣接時刻の隣接生体情報が属した領域が正常領域(TH2より低くTH1より高い)であることに基づいて未受信した血糖情報も正常領域に属するものとして判断することができる。
【0089】
すなわち、
図11で未受信した血糖情報が属した領域を判断する一例は、血糖情報を未受信した時間の以前と以後に受信した血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が属した領域を判断するようになる。
【0090】
図12は、隣接血糖情報から未受信した血糖情報が属した領域を判断する他の例を説明するための図面であるが、
図12(a)に示されているように通信端末機は第1時点(t1)から血糖情報を未受信して第2時点(t2)から再び血糖情報を受信し始める。通信端末機は記憶部に記憶された血糖情報の測定時刻または受信時刻に基づいて第1時点(t2)以前の隣接時刻の隣接生体情報を判断する。未受信した第1時点(t1)以前の隣接時刻の隣接生体情報が属した領域が危険領域(TH2より高い)であることに基づいて未受信した血糖情報も危険領域に属するものとして判断することができる。
【0091】
一方、
図12(b)に示されているように通信端末機は、第1時点(t1)から血糖情報を未受信して第2時点(t2)から再び血糖情報を受信し始めるが、通信端末機が第1時点(t1)以前の隣接時間の隣接生体情報が属した領域が正常領域(TH2より低くTH1より高い)であることに基づいて未受信した血糖情報も正常領域に属するものとして判断することができる。
【0092】
すなわち、
図12で未受信した血糖情報が属した領域を判断する一例は、血糖情報を未受信し始めた時刻以前に隣接した時間の間に受信した血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が属した領域を判断するようになる。
【0093】
図13は、本発明によって未受信血糖情報が属した領域に基づいて未受信血糖情報を送受信する方法を説明するための流れ図である。
【0094】
図9に連続して説明すれば、隣接血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が属した領域が正常領域ではない危険領域と判断される場合、未受信した血糖情報を要請する使用者命令が入力されるかを判断する(S231)。ここで、未受信した血糖情報が危険領域に属するかに対する情報はインジケータに表示されることができる。
【0095】
未受信した血糖情報を要請する使用者命令が入力される場合未受信した血糖情報をセンサートランスミッタに要請して受信する(S233)。
【0096】
しかし、未受信した血糖情報を要請する使用者命令が入力されない場合、インジケータをディスプレイした後第2臨界時間が経過したかを判断する(S234)。第2臨界時間が経過した場合未受信した血糖情報が存在して未受信した血糖情報は危険領域に属するので、受信して確認する必要があることを使用者に知らせてくれるお問い合わせメッセージを生成して出力する(S235)。
【0097】
お問い合わせメッセージを出力した後再び未受信した血糖情報を要請する使用者命令が入力されるかを判断し(S237)、未受信した血糖情報を要請する使用者命令が入力される場合未受信した血糖情報をセンサートランスミッタに要請して受信する。
【0098】
しかし、お問い合わせメッセージを出力後使用者命令が入力されない状態で第3臨界時間が経過したかを判断し(S238)、第3臨界時間が経過するように使用者命令が入力されない場合未受信した血糖情報が危険領域に属しても使用者が未受信した血糖情報を受信する意向がないものとして判断して未受信した血糖情報が存在することを知らせるインジケータを削除処理する(S239)。
【0099】
本発明が適用される分野によって危険領域を再び細分して高危険領域と低危険領域に区分することができるが、隣接血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が属した領域が高危険領域の場合未受信血糖情報を要請するための使用者命令が入力されたかに無関係に自動に未受信した血糖情報をセンサートランスミッタから要請して受信制御することができる。
【0100】
一方、本発明が適用される分野によってお問い合わせメッセージを出力する回数は隣接血糖情報に基づいて未受信した血糖情報が正常領域を超過する程度に比例して頻度を増加させることができるか、または高危険領域に属する場合頻度を増加させることができる。
【0101】
図14は、本発明で第1臨界時間、第2臨界時間または第3臨界時間を計算する一例を説明するための流れ図である。
【0102】
図14を参照で詳しく見れば、センサートランスミッタは血糖情報を測定後設定された時間の間、例えば、6時間または12時間の間測定した血糖情報をセンサートランスミッタに記憶して記憶期間が満了する場合記憶された血糖情報を順次に削除するが、通信端末機は未受信した血糖情報が存在する場合未受信した血糖情報の測定時刻を予測し(S251)、予測した測定時刻に基づいて未受信した血糖情報がセンサートランスミッタで削除される削除時刻を計算する(S253)。
【0103】
通信端末機は削除時刻が渡来する前に第1臨界時間または第2臨界時間を計算する(S255)。
【0104】
一方、第3臨界時間は第2臨界時間経過後削除時刻が渡来する前で計算する(S257)。望ましくは、第2臨界時間と第3臨界時間との合はインジケータが出力された時点から削除時刻までの全体残存時間で設定された割合で割り当てされて計算されることを特徴とする。
【0105】
図15は、第1臨界時間乃至第3臨界時間を計算する一例を説明するための図面であるが、
図15(a)に示されているように未受信した血糖情報が初めて発生した時点(t1)に基づいて未受信した血糖情報がセンサートランスミッタで削除される削除時刻(t5)を計算する。センサートランスミッタと通信端末機がお互いに通信が連結されて未受信した血糖情報を受信し始める場合、第1臨界時間(△t1)は削除時刻が渡来する前で計算される。
【0106】
一方、
図15(b)に示されているように未受信した血糖情報が初めて発生した時点(t1)に基づいて未受信した血糖情報がセンサートランスミッタで削除される削除時刻(t7)を計算する。センサートランスミッタと通信端末機がお互いに通信が連結されて未受信した血糖情報を受信し始める場合、第2臨界時間(△t2)と第3臨界時間(△t3)は未受信した血糖情報がセンサートランスミッタに記憶される全体残存時間(△t4)で一定の割合に割り当てされるが、例えば、第2臨界時間(△t2)は前提残存時間のうちで20%で割り当てされ、第3臨界時間(△t3)は全体残存時間のうちで20%で割り当てされることができる。ここで、第2臨界時間と第3臨界時間は前提残存時間のうちで前部分に割り当てされて前提残存時間が経過するまで待つ必要なしに未受信した血糖情報を受信するか、または未受信処理する。
【0107】
一方、
図15(c)に示されているように未受信した血糖情報が初めて発生した時点(t1)に基づいて未受信した血糖情報がセンサートランスミッタで削除される削除時刻(t7)を計算する。センサートランスミッタと通信端末機がお互いに通信が連結されて未受信した血糖情報を受信し始める場合、第2臨界時間(△t2)と第3臨界時間(△t3)は未受信した血糖情報がセンサートランスミッタに記憶される全体残存時間(△t4)で一定の割合に割り当てされるが、例えば、第2臨界時間(△t2)は前提残存時間のうちで20%で割り当てされて第3臨界時間(△t3)は第2臨界時間(△t2)経過後残りの全体残存時間に割り当てされることができる。ここで、第3臨界時間(△t3)は第3臨界時間(△t3)以内に使用者命令が入力される場合未受信血糖情報がセンサートランスミッタで削除される前に未受信した血糖情報を安全に受信することができるように、全体残存時間の間センサートランスミッタと通信を連結して未受信血糖情報を受信することができる設定された通信時間を考慮して割り当てされることを特徴とする。
【0108】
一方、前述した本発明の実施例らは、コンピューターで実行されることができるプログラムで作成可能であり、コンピューターで読める記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されることができる。
【0109】
前記コンピューターで読める記録媒体は、マグネチック記憶媒体(例えば、ロム(Read Only Memory)、フロッピー、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、ディーブイディーなど)及びキャリアウエーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記憶媒体を含む。
【0110】
本発明は、図面に示された実施例を参照に説明されたが、これは例示的なものに過ぎなくて、本技術分野の通常の知識を有した者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は添付された登録請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないであろう。