(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-11
(45)【発行日】2025-04-21
(54)【発明の名称】内視鏡用ノブ制動装置、内視鏡用ハンドル及び内視鏡
(51)【国際特許分類】
A61B 1/008 20060101AFI20250414BHJP
【FI】
A61B1/008 512
(21)【出願番号】P 2023581024
(86)(22)【出願日】2022-12-02
(86)【国際出願番号】 CN2022136192
(87)【国際公開番号】W WO2023103905
(87)【国際公開日】2023-06-15
【審査請求日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202111488259.1
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】524003448
【氏名又は名称】広州瑞派医療器械有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU RED PINE MEDICAL INSTRUMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】12/F,No.87 Luoxuan Avenue,Guangzhou International Bio-island,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong 510000,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】易 鋒
(72)【発明者】
【氏名】黎 静
(72)【発明者】
【氏名】譚 暁鋒
【審査官】渡戸 正義
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0007582(US,A1)
【文献】中国実用新案第210902905(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0287188(US,A1)
【文献】中国実用新案第210902906(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110301881(CN,A)
【文献】特開2012-249862(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡用ノブ制動装置であって、
固定フレームと制動部材と制動ボタンとを含み、
前記固定フレームには、作動キャビティが設けられ、前記作動キャビティは、ノブ装置が挿通するために用いられ、前記固定フレームにおいて前記作動キャビティの周りに間隔をあけて少なくとも2つのスライド溝が設けられ、各前記スライド溝は、一端が前記作動キャビティに連通し、他端が前記固定フレーム外に連通するために用いられ、
前記制動部材は、少なくとも2つあり、各前記制動部材は、一対一で対応して各前記スライド溝内にスライド可能に装着され、前記制動部材は、前記スライド溝を通って前記固定フレーム外に延出し、
前記制動ボタンは、前記固定フレームに外嵌され、前記制動ボタンの内壁には、間隔をあけて少なくとも2つの押動部が設けられ、前記制動ボタンが予め設定された角度まで回転すると、各前記押動部は、一対一で対応して各前記制動部材を押して前記作動キャビティの方向へ移動させて、前記ノブ装置を抱き締めさせ
、
前記スライド溝は、順に連通する第1溝セクション、第2溝セクション及び第3溝セクションを含み、前記第1溝セクションは、前記作動キャビティに連通し、前記第3溝セクションは、前記固定フレーム外に連通するために用いられ、前記制動部材は、前記第2溝セクション内にスライド可能に装着され、且つ前記制動部材は、一端が前記第1溝セクション内に延在し、他端が前記第3溝セクションを通って前記固定フレーム外に延出し、
前記制動部材は、本体部と、前記本体部の対向する両端にそれぞれ設けられた抱き締め部及び伝動部とを含み、前記抱き締め部は、前記第1溝セクション内に位置し、前記伝動部は、前記第3溝セクション内に位置し、且つ一部が前記固定フレーム外に延出し、前記第1溝セクションと前記第2溝セクションとの間、及び、前記第2溝セクションと前記第3溝セクションとの間のいずれにも位置制限壁は存在し、前記本体部は、前記第2溝セクション内にスライド可能に装着され、且つそれぞれ、前記第1溝セクションと前記第2溝セクションとの間における位置制限壁、及び前記第2溝セクションと前記第3溝セクションとの間における位置制限壁に位置制限して嵌合する、ことを特徴とする内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項2】
前記第1溝セクションの幅W
1と前記第3溝セクションの幅W
3は、いずれも前記第2溝セクションの幅W
2よりも小さいことで、前記第1溝セクション及び前記第3溝セクションは、それぞれ、前記第2溝セクションとの間に前記位置制限壁が形成され、前記抱き締め部の幅W
4と前記伝動部の幅W
6は、いずれも前記本体部の幅W
5よりも小さい、ことを特徴とする請求項
1に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項3】
前記制動ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体に設けられたリングスリーブとを含み、前記リングスリーブは、前記固定フレームに外嵌され、前記押動部は、前記リングスリーブの内壁に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項4】
前記押動部は、前記リングスリーブの内壁が前記リングスリーブの中心に向かって突起して形成される、ことを特徴とする請求項
3に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項5】
前記制動ボタンには、トグル部が設けられ、前記トグル部は、前記制動ボタンの径方向に沿って突起して延在し、或いは、
前記制動ボタンには、トグル部が設けられ、前記トグル部は、前記固定フレームから離れる方向に突起して延在する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項6】
前記固定フレームには、第1位置決め部が設けられ、前記第1位置決め部は、前記ノブ装置に伴う前記固定フレームの回転を制限するように、前記ノブ装置における第2位置決め部と位置決めて嵌合するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項7】
前記第1位置決め部は、固定フレームにおける位置決め溝又は位置決め突起である、ことを特徴とする請求項
6に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項8】
前記第1位置決め部は、複数あり、複数の前記第1位置決め部は、前記作動キャビティの周りに間隔をあけて配列されている、ことを特徴とする請求項
6に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項9】
前記制動ボタンには、アーチ形溝が設けられ、前記アーチ形溝は、前記作動キャビティの周りに設けられ、前記アーチ形溝は、前記制動ボタンの回転範囲を制限するように、ケーシングにおける位置制限柱に嵌合するように構成され、或いは、
前記制動ボタンの内壁には、第1位置制限ブロックが設けられ、前記固定フレームの外壁には、第2位置制限ブロックが設けられ、前記第1位置制限ブロックは、前記第2位置制限ブロックと協働して、前記制動ボタンの回転範囲を制限する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ノブ制動装置。
【請求項10】
内視鏡用ハンドルであって、
ノブ装置と、請求項1~
9のいずれか1項に記載の2つの内視鏡用ノブ制動装置とを含み、前記ノブ装置は、ケーシング、第1ワイヤ引きホイール、第2ワイヤ引きホイール、第1ノブ及び第2ノブを含み、前記第1ワイヤ引きホイールは、前記ケーシング外に延出して前記第1ノブに接続され、前記第2ワイヤ引きホイールは、前記第1ワイヤ引きホイールを貫通して前記ケーシング外に延出し、且つ前記第2ノブに接続され、一方の前記内視鏡用ノブ制動装置は、前記第1ノブ又は前記第1ワイヤ引きホイールを制動するために用いられ、他方の前記内視鏡用ノブ制動装置は、前記第2ノブ又は前記第2ワイヤ引きホイールを制動するために用いられる、ことを特徴とする内視鏡用ハンドル。
【請求項11】
請求項
10に記載の内視鏡用ハンドルを含む、ことを特徴とする内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、特に内視鏡用ノブ制動装置、内視鏡用ハンドル及び内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、伝統的な光学、人体工学、精密機械、現代エレクトロニクス、数学、ソフトウェアなどを一体化した検査機器であり、画像センサ、光学レンズ、照明光源、機械装置などを有し、人体の内部臓器の病理変化を検出する重要な補助的な医療機器として、各種の外科手術に広く応用されている。現在、内視鏡製品の多くは、繰り返して使用される製品であり、毎回使用された後、厳格な消毒プロセスを経て消毒する必要がある。従来の内視鏡は、ハンドル、挿入管、湾曲部、先端部及び本体を含む。ハンドル内には、機能ボタン、送気送水弁、負圧弁、三方弁などの構造が集積されている。
【0003】
観察範囲を拡大するために、ノブ装置によって湾曲部が4つの方向へ曲がるように制御して、内視鏡の4方向の観察を実現する。特定の方位の画像情報を取得する必要があるとき、制動モジュールによって、ノブ装置をロックして、湾曲部が特定の湾曲角度を維持するようにする。従来の制動モジュールは、通常、レバー部及び減衰シートを含み、レバー部には、接続柱が設けられ、減衰シートには、アーチ形溝が設けられている。レバー部が回転すると、接続柱を駆動してアーチ形溝内においてアーチ形溝の初期状態でガイドレール部材の軸線から最も遠い一端からアーチ形溝の初期状態でガイドレール部材の軸線に最も近い一端までスライドさせて運動させ、減衰シートが互いに近づくように駆動し、ノブ装置をクランプして制動を実現する。しかし、このような制動形態は、その構造の設計が複雑であり、コストが高く、組立が不便であり、また、制動の過程において、制動力は、接続柱とアーチ形溝によって間接的に組み合わせて伝達し、制動効果がよくないことを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づき、構造の設計が簡単であり、組立が便利であり、且つ制動効果が優れる内視鏡用ノブ制動装置、内視鏡用ハンドル及び内視鏡を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記内視鏡用ノブ制動装置は、固定フレームと制動部材と制動ボタンとを含み、前記固定フレームには、作動キャビティが設けられ、前記作動キャビティは、ノブ装置が挿通するために用いられ、前記固定フレームにおいて前記作動キャビティの周りに間隔をあけて少なくとも2つのスライド溝が設けられ、各前記スライド溝は、一端が前記作動キャビティに連通し、他端が前記固定フレーム外に連通するために用いられ、前記制動部材は、少なくとも2つあり、各前記制動部材は、一対一で対応して各前記スライド溝内にスライド可能に装着され、前記制動部材は、前記スライド溝を通って前記固定フレーム外に延出し、前記制動ボタンは、前記固定フレームに外嵌され、前記制動ボタンの内壁には、間隔をあけて少なくとも2つの押動部が設けられ、前記制動ボタンが予め設定された角度まで回転すると、各前記押動部は、一対一で対応して各前記制動部材を押して前記作動キャビティの方向へ移動させて、前記ノブ装置を抱き締めさせる。
【0006】
上述した内視鏡用ノブ制動装置は、制動部材を一対一で対応してスライド溝内にスライド可能に設け、且つ制動部材がスライド溝を通って固定フレーム外に延出するように保証する。固定フレーム外に外嵌される制動ボタンが予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部は、制動部材に接触し、且つ制動部材を押してスライド溝内に移動させる。スライド溝が作動キャビティに連通するため、各制動部材は、押動部による押動で、それぞれ作動キャビティ内へ挿入し、最終的にノブ装置を抱き締めてノブ装置の制動を実現する。このように、制動部材と制動ボタンとの間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材を駆動してスライド溝内に移動させることで、ノブ装置の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接かつ有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材をスライド溝内にスライド可能に設けるだけでよいため、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0007】
一実施例では、前記スライド溝は、順に連通する第1溝セクション、第2溝セクション及び第3溝セクションを含み、前記第1溝セクションは、前記作動キャビティに連通し、前記第3溝セクションは、前記固定フレーム外に連通するために用いられ、前記制動部材は、前記第2溝セクション内にスライド可能に装着され、且つ前記制動部材は、一端が前記第1溝セクション内に延在し、他端が前記第3溝セクションを通って前記固定フレーム外に延出する。
【0008】
一実施例では、前記制動部材は、本体部と、前記本体部の対向する両端にそれぞれ設けられた抱き締め部及び伝動部とを含み、前記抱き締め部は、前記第1溝セクション内に位置し、前記伝動部は、前記第3溝セクション内に位置し、且つ一部が前記固定フレーム外に延出し、前記第1溝セクションと前記第2溝セクションとの間に、及び、前記第2溝セクションと前記第3溝セクションとの間にいずれも位置制限壁を有し、前記本体部は、前記第2溝セクション内にスライド可能に装着され、且つそれぞれ、前記第1溝セクションと前記第2溝セクションとの間における位置制限壁、及び前記第2溝セクションと前記第3溝セクションとの間における位置制限壁に位置制限して嵌合する。
【0009】
一実施例では、前記第1溝セクションの幅W1と前記第3溝セクションの幅W3は、いずれも前記第2溝セクションの幅W2よりも小さいことで、前記第1溝セクション及び前記第3溝セクションは、それぞれ、前記第2溝セクションとの間に前記位置制限壁が形成され、前記抱き締め部の幅W4と前記伝動部の幅W6は、いずれも前記本体部の幅W5よりも小さい。
【0010】
一実施例では、前記制動ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体に設けられたリングスリーブとを含み、前記リングスリーブは、前記固定フレームに外嵌され、前記押動部は、前記リングスリーブの内壁に設けられている。
【0011】
一実施例では、前記押動部は、前記リングスリーブの内壁が前記リングスリーブの中心に向かって突起して形成される。
【0012】
一実施例では、前記制動ボタンには、トグル部が設けられ、前記トグル部は、前記制動ボタンの径方向に沿って突起して延在し、或いは、前記制動ボタンには、トグル部が設けられ、前記トグル部は、前記固定フレームから離れる方向に突起して延在する。
【0013】
一実施例では、前記固定フレームには、第1位置決め部が設けられ、前記第1位置決め部は、前記ノブ装置に伴う前記固定フレームの回転を制限するように、前記ノブ装置における第2位置決め部と位置決めて嵌合するように構成される。
【0014】
一実施例では、前記第1位置決め部は、固定フレームにおける位置決め溝又は位置決め突起である。
【0015】
一実施例では、前記第1位置決め部は、複数あり、複数の前記第1位置決め部は、前記作動キャビティの周りに間隔をあけて配列されている。
【0016】
一実施例では、前記制動ボタンには、アーチ形溝が設けられ、前記アーチ形溝は、前記作動キャビティを取り囲んで設けられ、前記アーチ形溝は、前記制動ボタンの回転範囲を制限するように、ケーシングにおける位置制限柱に嵌合するように構成され、或いは、前記制動ボタンの内壁には、第1位置制限ブロックが設けられ、前記固定フレームの外壁には、第2位置制限ブロックが設けられ、前記第1位置制限ブロックは、前記第2位置制限ブロックと協働して、前記制動ボタンの回転範囲を制限する。
【0017】
前記内視鏡用ハンドルは、ノブ装置と、上記のいずれか1項に記載の2つの内視鏡用ノブ制動装置とを含み、前記ノブ装置は、ケーシング、第1ワイヤ引きホイール、第2ワイヤ引きホイール、第1ノブ及び第2ノブを含み、前記第1ワイヤ引きホイールは、前記ケーシング外に延出して前記第1ノブに接続され、前記第2ワイヤ引きホイールは、前記第1ワイヤ引きホイールを貫通して前記ケーシング外に延出し、且つ前記第2ノブに接続され、一方の前記内視鏡用ノブ制動装置は、前記第1ノブ又は前記第1ワイヤ引きホイールを制動するために用いられ、他方の前記内視鏡用ノブ制動装置は、前記第2ノブ又は前記第2ワイヤ引きホイールを制動するために用いられる。
【0018】
上述した内視鏡用ハンドルは、上記の内視鏡用ノブ制動装置を採用し、制動部材を一対一で対応してスライド溝内にスライド可能に設け、且つ制動部材がスライド溝を通って固定フレーム外に延出するように保証する。固定フレームに外嵌される制動ボタンが予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部は、制動部材に接触し、且つ制動部材を押してスライド溝内に移動させる。スライド溝が作動キャビティに連通するため、各制動部材は、押動部による押動で、それぞれ作動キャビティ内へ挿入し、最終的にノブ装置を抱き締めてノブ装置の制動を実現する。このように、制動部材と制動ボタンとの間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材を駆動してスライド溝内に移動させることで、ノブ装置の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接かつ有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材をスライド溝内にスライド可能に設けるだけでよいため、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0019】
前記内視鏡は、上記の内視鏡用ハンドルを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上述した内視鏡は、上記の内視鏡用ハンドルを採用し、制動部材を一対一で対応してスライド溝内にスライド可能に設け、且つ制動部材がスライド溝を通って固定フレーム外に延出するように保証する。固定フレーム外に外嵌される制動ボタンが予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部は、制動部材に接触し、且つ制動部材を押してスライド溝内に移動させる。スライド溝が作動キャビティに連通するため、各制動部材は、押動部による押動で、それぞれ作動キャビティ内へ挿入し、最終的にノブ装置を抱き締めてノブ装置の制動を実現する。このように、制動部材と制動ボタンとの間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材を駆動してスライド溝内に移動させることで、ノブ装置の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接かつ有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材をスライド溝内にスライド可能に設けるだけでよいため、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0021】
本願の一部を構成する図面は本発明に対する更なる理解を提供するために用いられ、本発明の概略的な実施例及びその説明は本発明を解釈するために用いられ、本発明に対する不当な限定を構成しない。
本発明の実施例中の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明中に使用する必要がある図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明中の図面は本発明の一部の実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】一実施例に係る内視鏡用ノブ制動装置の一視角での分解図である。
【
図2】一実施例に係る内視鏡用ノブ制動装置の他の視角での分解図である。
【
図3】一実施例に係る固定フレームの構造模式図である。
【
図4】一実施例に係る制動部材の構造模式図である。
【
図5】他の一実施例に係る内視鏡用ノブ制動装置の一視角での分解図である。
【
図6】他の一実施例に係る内視鏡用ノブ制動装置の他の視角での分解図である。
【
図7】他の一実施例に係る固定フレームの構造模式図である。
【
図8】他の一実施例に係る制動部材の構造模式図である。
【
図9】一実施例に係る内視鏡用ノブ制動装置の分解模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳しく説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0024】
一実施例では、
図1と
図6を参照すると、内視鏡用ノブ制動装置100は、固定フレーム110、制動部材120及び制動ボタン130を含む。固定フレーム110には、作動キャビティ111が設けられている。作動キャビティ111は、ノブ装置300が挿通するために用いられる。固定フレーム110には、作動キャビティ111の周りに、間隔をあけて少なくとも2つのスライド溝112が設けられている。各スライド溝112は、一端が作動キャビティ111に連通し、他端が固定フレーム110外に連通するために用いられる。制動部材120は、少なくとも2つあり、各制動部材120は、一対一で対応して各スライド溝112内にスライド可能に装着され、制動部材120は、スライド溝112を通って固定フレーム110外に延出する。制動ボタン130は、固定フレーム110に外嵌され、制動ボタン130の内壁には、間隔をあけて少なくとも2つの押動部133が設けられ、制動ボタン130が予め設定された角度まで回転すると、各押動部133は、一対一で対応して各制動部材120を押して作動キャビティ111の方向へ移動させて、ノブ装置300を抱き締めさせる。
【0025】
上述した内視鏡用ノブ制動装置100、制動部材120を一対一で対応してスライド溝112内にスライド可能に設け、且つ制動部材120がスライド溝112を通って固定フレーム110外に延出するように保証する。固定フレーム110に外嵌された制動ボタン130が予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部133は、制動部材120に接触し、且つ制動部材120を押してスライド溝112内に移動させる。スライド溝112が作動キャビティ111に連通するため、各制動部材120は、押動部133による押動で、それぞれ作動キャビティ111内へ挿入し、最終的にノブ装置300を抱き締めてノブ装置300の制動を実現する。このように、制動部材120と制動ボタン130との間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材120を駆動してスライド溝112内に移動させることで、ノブ装置300の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接かつ有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材120をスライド溝112内にスライド可能に設けるだけでよいため、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0026】
なお、「予め設定された角度」は、以下のように理解すべきである。ノブ装置300を制動する必要がある時、制動ボタン130は、回転軸線周りに時計回りまたは反時計回りに一定の角度回転した後、制動ボタン130における押動部133は、制動部材120を押してスライド溝112内に作動キャビティ111へ移動させる。この角度は、0°(0°を含まない)~360°(360°を含まない)のうちのいずれの角度値を取ることができる。
【0027】
さらに、ノブ装置300が作動キャビティ111を挿通すると、ノブ装置300は、制動ボタン130を貫通してもよく、制動ボタン130を貫通しなくてもよく、即ち、制動ボタン130はノブ装置300に蓋設されている。また、少なくとも2つの制動部材120がノブ装置300を抱き締めるとき、制動部材120の一端は、ノブ装置300の外輪郭にマッチングすることで、ノブ装置300が引き続き回転することを制限するように設計すべきである。当然ながら、抱き締めの効果を向上させるために、制動部材120の一端に滑り止め構造が設けられてもよく、例えば、滑り止め歯、滑り止め模様、滑り止め減衰層などが追加されてもよい。
【0028】
さらに、
図3を参照すると、スライド溝112は、順に連通する第1溝セクション1121、第2溝セクション1122及び第3溝セクション1123を含む。第1溝セクション1121は、作動キャビティ111に連通する。第3溝セクション1123は、固定フレーム110外に連通するために用いられ、制動部材120は、第2溝セクション1122内にスライド可能に装着され、且つ制動部材120は、一端が第1溝セクション1121内に延在し、他端が第3溝セクション1123を通って固定フレーム110外に延出する。本実施例では、スライド溝112は、三段構成に設計されることにより、制動の前に、制動部材120の一端は、第3溝セクション1123を通って固定フレーム110外に延出し、制動時に、制動部材120は、押動部133の作用で、他端が第1溝セクション1121を通って作動キャビティ111内に挿入して、ノブ装置300を抱き締める。
【0029】
さらに、
図3を参照すると、制動部材120は、本体部121と、本体部121の対向する両端にそれぞれ設けられる抱き締め部122及び伝動部123とを含む。抱き締め部122は、第1溝セクション1121内に位置する。伝動部123は、第3溝セクション1123内に位置し、且つ一部が固定フレーム110外に延出する。第1溝セクション1121と第2溝セクション1122との間に、及び、第2溝セクション1122と第3溝セクション1123との間に、いずれも位置制限壁1124を有する。本体部121は、第2溝セクション1122内にスライド可能に装着され、且つそれぞれ、第1溝セクション1121と第2溝セクション1122との間における位置制限壁1124、第2溝セクション1122と第3溝セクション1123との間における位置制限壁1124に位置制限して嵌合する。位置制限して嵌合する際、本体部121が隣接する第3溝セクション1123の位置制限壁1124に嵌合する時、伝動部123は、一部が第3溝セクション1123を通って固定フレーム110外に延出する。本体部121が隣接する第1溝セクション1121の位置制限壁1124に嵌合する時、抱き締め部122は、第1溝セクション1121を通って作動キャビティ111内に挿入する。このように、第1溝セクション1121と第2溝セクション1122との間における位置制限壁1124、及び、第2溝セクション1122と第3溝セクション1123との間における位置制限壁1124により、本体部121の第2溝セクション1122内での移動ストロークを制限し、効果的な制動を実現する前提で、制動部材120がスライド溝112外に滑り出して内視鏡用ノブ制動装置100が機能しなくなることを避ける。
【0030】
選択的に、抱き締め部122及び伝動部123は、それぞれ、本体部121での接続形態は、ボルト接続、ネジ山スリーブ接続、係着、溶接、リベット接続、ピン接続、一体成型方式などであってもよいが、これらに限定されない。ここで、一体成型方式は、射出成型、押し出し成型、ダイカストなどとして理解すべきである。
【0031】
具体的には、
図4と
図8を参照すると、伝動部123、本体部121及び抱き締め部122は、一体型構造であり、このように、製造工程を簡略化することに有利であるだけでなく、制動部材120の構造の安定性を保証することに有利である。
【0032】
当然ながら、制動部材120が一体型構造である場合、その外形設計は、多種の選択、例えば、山字型などを有することができる。これについて、本実施例では、特に限定されない。
【0033】
一実施例では、
図3を参照すると、第1溝セクション1121の幅W
1と第3溝セクション1123の幅W
3は、いずれも第2溝セクション1122の幅W
2よりも小さく、それにより、第1溝セクション1121及び第3溝セクション1123は、それぞれ、第2溝セクション1122との間に前記位置制限壁1124が形成される。抱き締め部122の幅W
4と伝動部123の幅W
6は、いずれも本体部121の幅W
5よりも小さい。これにより、制動の過程において、第2溝セクション1122と第1溝セクション1121及び第3溝セクション1123のそれぞれとの幅の差により、両側の位置制限壁1124が形成され、本体部121を第2溝セクション1122内に制限して往復移動させ、制動構造がさらに安定になることを保証する。
【0034】
なお、第1溝セクション1121は、第2溝セクション1122の中部に設けられ、第1溝セクション1121と第2溝セクション1122との間の幅の差によって、2つの位置制限壁1124が形成され得る。当然ながら、第1溝セクション1121が第2溝セクション1122の中部に設けられなくても、1つの位置制限壁1124が形成され得る。同様に、第3溝セクション1123は、第2溝セクション1122の中部に設けられ、第3溝セクション1123と第2溝セクション1122との間の幅の差によって、2つの位置制限壁1124が形成され得る。当然ながら、第3溝セクション1123が第2溝セクション1122の中部に設けられなくても、1つの位置制限壁1124が形成され得る。
【0035】
一実施例では、
図1と
図5を参照する、制動ボタン130は、ボタン本体131と、ボタン本体131に設けられたリングスリーブ132とを含む。リングスリーブ132は、固定フレーム110に外嵌され、押動部133は、リングスリーブ132の内壁に設けられている。このように、リングスリーブ132が駆動されて固定フレーム110外に回転する際、その内壁における押動部133は、制動部材120の延出する部分に接触し、制動部材120を駆動して移動させる。
【0036】
選択的に、押動部133のリングスリーブ132での接続形態は、ボルト接続、ネジ山スリーブ接続、係着、溶接、リベット接続、ピン接続、一体成型方式などであってもよいが、これらに限定されない。
【0037】
なお、ボタン本体131には、ノブ装置300が穿設される貫通孔が設けられてもよく、それにより、組立が便利になる。
【0038】
さらに、
図1と
図5を参照すると、押動部133は、リングスリーブ132の内壁がリングスリーブ132の中心に向かって突起して形成され、即ち、押動部133とリングスリーブ132は、一体型構造であり、このように、その製造がより便利になる。
【0039】
具体的には、
図1と
図5を参照すると、押動部133、制動部材120及びスライド溝112は、いずれも3つある。3つのスライド溝112は、作動キャビティ111の周方向に沿って間隔をあけて設けられている。3つの押動部133は、リングスリーブ132の周方向に沿って間隔をあけて設けられている。
【0040】
一実施例では、
図2と
図6を参照すると、制動ボタン130には、トグル部134が設けられている。トグル部134は、制動ボタン130の径方向に沿って突起して延在し、或いは、トグル部134は、固定フレーム110から離れる方向に沿って突起して延在する。これにより、本実施例では、2種の異なる構造のトグル部134を提供し、異なるトグル部134を設計することにより、作業者は、制動ボタン130を駆動して回転させることが便利になり、製品の操作可能性を向上させる。
【0041】
一実施例では、
図2と
図7を参照すると、固定フレーム110には、第1位置決め部113が設けられている。第1位置決め部113は、ノブ装置300に伴う固定フレーム110の回転を制限するように、ノブ装置300における第2位置決め部220と位置決めて嵌合するように構成される。このように、第1位置決め部113と第2位置決め部220が嵌合することにより、固定フレーム110を相対的な固定状態にして、制動部材120がノブ装置300を抱き締める。
【0042】
選択的に、第1位置決め部113は、凸状構造であり、第2位置決め部220は、孔又は溝状構造であり、或いは、第1位置決め部113は、孔又は溝状構造であり、第2位置決め部220は、凸状構造である。
【0043】
さらに、
図2と
図7を参照すると、第1位置決め部113は、固定フレーム110における位置決め溝1131又は位置決め突起1132である。
【0044】
具体的には、
図9を参照すると、一方の固定フレーム110における第1位置決め部113は、位置決め溝1131であり、ケーシング200における第2位置決め部220と位置決めて嵌合する。他方の固定フレーム110における第2位置決め部220は、位置決め突起1132であり、ワイヤ引きホイールホルダ500における第2位置決め部220と位置決めて嵌合する。
【0045】
さらに、
図2と
図7を参照すると、第1位置決め部113は、複数ある。複数の第1位置決め部113は、作動キャビティ111の周りに間隔をあけて配列され、このように、複数の第1位置決め部113と複数の第2位置決め部220との嵌合により、固定フレーム110の回転への制限効果がより優れる。
【0046】
一実施例では、
図2と
図5を参照すると、制動ボタン130には、アーチ形溝135が設けられている。アーチ形溝135は、作動キャビティ111の周りに設けられ、アーチ形溝135は、制動ボタン130の回転範囲を制限するように、ケーシング200における位置制限柱210に嵌合するように構成され、或いは、制動ボタン130の内壁には、第1位置制限ブロック136が設けられ、固定フレーム110の外壁には、第2位置制限ブロック114が設けられ、第1位置制限ブロック136は、第2位置制限ブロック114と協働して、制動ボタン130の回転範囲を制限する。このように、アーチ形溝135又は第1位置制限ブロック136により、制動ボタン130の回転範囲を効果的に制限し、過度に回転して構造の安定性を失うことを引き起こすことを避ける。
【0047】
一実施例では、
図9を参照すると、内視鏡用ハンドルは、ノブ装置300と、いずれかの実施例における2つ以上の内視鏡用ノブ制動装置100とを含む。ノブ装置300は、ケーシング200、第1ワイヤ引きホイール310、第2ワイヤ引きホイール320、第1ノブ410及び第2ノブ420を含む。第1ワイヤ引きホイール310は、ケーシング200外に延出して、第1ノブ410に接続されている。第2ワイヤ引きホイール320は、第1ワイヤ引きホイール310を貫通してケーシング200外に延出し、且つ第2ノブ420に接続されている。一方の内視鏡用ノブ制動装置100は、第1ノブ410を制動するために用いられ、他方の内視鏡用ノブ制動装置100は、第2ノブ420を制動するために用いられる。
【0048】
上述した内視鏡用ハンドルは、上記の内視鏡用ノブ制動装置100を採用し、制動部材120を一対一で対応してスライド溝112内にスライド可能に設け、且つ制動部材120がスライド溝112を通って固定フレーム110外に延出するように保証する。固定フレーム110に外嵌される制動ボタン130が予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部133は、制動部材120に接触し、且つ制動部材120を押してスライド溝112内に移動させる。スライド溝112が作動キャビティ111に連通するため、各制動部材120は、押動部133による押動で、それぞれ、作動キャビティ111内へ挿入し、最終的にノブ装置300を抱き締めてノブ装置300の制動を実現する。このように、制動部材120と制動ボタン130との間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材120を駆動してスライド溝112内に移動させることで、ノブ装置300の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接かつ有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材120をスライド溝112内にスライド可能に設けるだけで、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0049】
さらに、ノブ装置300は、第1ワイヤ引きホイールホルダ510と第2ワイヤ引きホイールホルダ520とをさらに含む。第1ワイヤ引きホイールホルダ510は、第2ワイヤ引きホイール320に外嵌され、且つ第1ワイヤ引きホイール310に覆設されている。第2ワイヤ引きホイールホルダ520は、第2ワイヤ引きホイール320に覆設され、且つ第2ワイヤ引きホイール320を貫通しケーシング200外に延出する。
【0050】
一実施例では、
図9を参照すると、内視鏡は、以上の実施例における内視鏡用ハンドルを含むことを特徴とする。
【0051】
上述した内視鏡は、上記の内視鏡用ハンドルを採用し、制動部材120を一対一で対応してスライド溝112内にスライド可能に設け、且つ制動部材120がスライド溝112を通って固定フレーム110外に延出するように保証する。固定フレーム110に外嵌される制動ボタン130が予め設定された角度まで回転すると、その内壁における押動部133は、制動部材120に接触し、且つ制動部材120を押してスライド溝112内に移動させる。スライド溝112が作動キャビティ111に連通するため、各制動部材120は、押動部133による押動で、それぞれ、作動キャビティ111内へ挿入し、最終的にノブ装置300を抱き締めてノブ装置300の制動を実現する。このように、制動部材120と制動ボタン130との間の協働構造によって、制動の過程において直接的に制動部材120を駆動してスライド溝112内に移動させることで、ノブ装置300の制動を実現し、その構造設計が巧みで、簡単であり、制動力の伝達は、直接で、有効であり、ノブの制動効果がより優れることを保証する。また、組立時に制動部材120をスライド溝112内にスライド可能に設けるだけで、組立工程を簡略化することができ、組立効率の向上に有利である。
【0052】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0053】
上記の実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本願の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【0054】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0055】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0056】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0057】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0058】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【符号の説明】
【0059】
100 内視鏡用ノブ制動装置、110 固定フレーム、111 作動キャビティ、112 スライド溝、1121 第1溝セクション、1122 第2溝セクション、1123 第3溝セクション、1124 位置制限壁、113 第1位置決め部、1131 位置決め溝、1132 位置決め突起、114 第2位置制限ブロック、120 制動部材、121 本体部、122 抱き締め部、123 伝動部、130 制動ボタン、131 ボタン本体、132 リングスリーブ、133 押動部、134 トグル部、135 アーチ形溝、136 第1位置制限ブロック、200 ケーシング、210 位置制限柱、220 第2位置決め部、300 ノブ装置、310 第1ワイヤ引きホイール、320 第2ワイヤ引きホイール、410 第1ノブ、420 第2ノブ、500 ワイヤ引きホイールホルダ、510 第1ワイヤ引きホイールホルダ、520 第2ワイヤ引きホイールホルダ