(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-14
(45)【発行日】2025-04-22
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20250415BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20250415BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20250415BHJP
【FI】
H04L67/00
H04N7/15 120
G06Q10/10 310
(21)【出願番号】P 2021019154
(22)【出願日】2021-02-09
【審査請求日】2024-01-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】知久 正二三
(72)【発明者】
【氏名】橋詰 隆
(72)【発明者】
【氏名】彭 新宇
(72)【発明者】
【氏名】河島 秀平
(72)【発明者】
【氏名】工藤 義弘
【審査官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-152765(JP,A)
【文献】特開2002-099675(JP,A)
【文献】特開2012-133744(JP,A)
【文献】櫻井 洋一郎、ほか,次世代名刺交換・管理システムの提案と構築,情報処理学会 シンポジウム プログラミング・シンポジウム 冬 48回,日本,情報処理学会,2007年01月09日,pp.1~8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 61/00-69/40
H04N 7/14- 7/173
H04N 21/00-21/858
G06Q 10/00-10/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行
い、
参加者の端末には、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像は表示しないように制御し、
参加者の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御し、
参加者による削除の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像を表示した場合は、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像とを区別して表示するように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記参加者の端末から、前記名刺画像を表示するためのURLへのアクセスがあった場合は、既に、該URLに格納された名刺画像を該端末に表示するように制御し、
前記参加者の端末から、前記URLに前記名刺画像が格納された場合は、他の参加者の端末に該名刺画像を表示するように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、
同じ参加者IDの参加者が格納した名刺画像は、該参加者のグループに属している第1の参加者の端末には表示しないように制御する、
請求項
3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、
異なる参加者IDの参加者が格納した名刺画像のみを、該参加者のグループに属していない第2の参加者の端末に表示するように制御する、
請求項
3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
名刺管理サービスと連携し、該名刺管理サービスから参加者の名刺画像を取得し、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
他の参加者の端末から、該参加者の名刺画像の格納があった場合は、前記名刺管理サービスに該名刺画像を登録する、
請求項
6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行
い、
参加者の端末には、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像のみを表示するように制御し、
参加者の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御し、
参加者による削除の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御する、
情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像を表示した場合は、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像とを区別して表示するように制御する、
請求項
8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記参加者の端末から、前記名刺画像を表示するためのURLへのアクセスがあった場合は、既に、該URLに格納された名刺画像を該端末に表示するように制御し、
前記参加者の端末から、前記URLに前記名刺画像が格納された場合は、他の参加者の端末に該名刺画像を表示するように制御する、
請求項
8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、
同じ参加者IDの参加者が格納した名刺画像は、該参加者のグループに属している第1の参加者の端末には表示しないように制御する、
請求項
10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、
異なる参加者IDの参加者が格納した名刺画像のみを、該参加者のグループに属していない第2の参加者の端末に表示するように制御する、
請求項
10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
名刺管理サービスと連携し、該名刺管理サービスから参加者の名刺画像を取得し、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う、
請求項
8に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
他の参加者の端末から、該参加者の名刺画像の格納があった場合は、前記名刺管理サービスに該名刺画像を登録する、
請求項
13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
プロセッサを備えたコンピュータの前記プロセッサに、
複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行
い、
参加者の端末には、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像は表示しないように制御し、
参加者の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御し、
参加者による削除の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項16】
プロセッサを備えたコンピュータの前記プロセッサに、
複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行
い、
参加者の端末には、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像のみを表示するように制御し、
参加者の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御し、
参加者による削除の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テレビ会議において通常の名刺交換と同等な名刺情報の入手を可能とすることを課題とし、ネットワークを介して接続され、各拠点に設置された複数のテレビ会議端末装置と通信可能なサーバー装置であって、前記テレビ会議端末装置を用いて会議に参加している各拠点の参加者の名刺情報を取得する参加者情報取得手段と、各拠点のテレビ会議端末装置で撮像され、会議相手である他拠点のテレビ会議端末装置で表示される撮像画像上における参加者の位置に関する情報を、前記各拠点のテレビ会議端末装置から取得する位置情報取得手段と、各拠点毎に、他拠点の参加者の名刺情報を当該参加者の位置に関連付けて、当該各拠点のテレビ会議端末装置に接続された印刷装置により印刷するための印刷用情報を生成し、各拠点のテレビ会議端末装置へ送信する印刷用情報処理手段と、を備えたサーバー装置としたことが開示されている。
【0003】
特許文献2には、時間や場所に縛られることなくデジタル名刺を交換することができ、交換デジタル名刺の情報をいつでも取り出すことができるデジタル名刺交換システムを得ることを目的とし、ユーザー端末からインターネットを介してWebサイト上で個人のデジタル名刺を登録する手段と、他のユーザー端末とお互いのメッセージと共にデジタル名刺交換を行う手段と、その交換履歴データを管理する手段を具備するデジタル名刺交換システムであることが開示されている。
【0004】
特許文献3には、携帯電話やパーソナルコンピュータのOSの違いに左右されず、簡単に名刺情報を管理することが可能な名刺情報提供システムを提供することを課題とし、名刺に印刷された2次元コードの読み取り手段が内蔵された携帯電話と、データベースを有するサーバーとが通信ネットワークを介して相互に通信可能に接続され、サーバーが2次元コードに関連付けられた配布側WebページのURL情報を送信する名刺情報提供システムであり、そして、データベースには、携帯電話固有の機体番号とユーザーのパソコン用のPCメールアドレスとが関連付けられたユーザー登録データと、名刺を特定する名刺特定データとが格納されており、このデータベースから配布側WebページのURL情報とPCメールアドレスとを取り出し、配布側WebページのURL情報をPCメールアドレスにメール送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-141770号公報
【文献】特開2002-163401号公報
【文献】特開2009-064371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通信回線を介した会議を行うにあたって、参加者が1対1で名刺画像の交換を行うと、3人以上の複数の参加者による会議である場合、その名刺画像の交換の操作を複数回行う必要がある。そこで、本発明では、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、1対1で名刺画像の交換を行う場合に比べて、名刺画像の交換の操作を軽減させることができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。なお、以下の「請求項」とあるのは、出願当初の請求項である。
請求項1の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う、情報処理装置である。
【0008】
請求項2の発明は、前記プロセッサは、参加者の端末には、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像は表示しないように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項3の発明は、前記プロセッサは、参加者の端末には、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像のみを表示するように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項4の発明は、前記プロセッサは、参加者の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御し、参加者による削除の操作に応じて、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御する、請求項2又は3に記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項5の発明は、前記プロセッサは、前記参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像を表示した場合は、該参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像と該参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像とを区別して表示するように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項6の発明は、前記プロセッサは、前記参加者の端末から、前記名刺画像を表示するためのURLへのアクセスがあった場合は、既に、該URLに格納された名刺画像を該端末に表示するように制御し、前記参加者の端末から、前記URLに前記名刺画像が格納された場合は、他の参加者の端末に該名刺画像を表示するように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項7の発明は、前記プロセッサは、複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、同じ参加者IDの参加者が格納した名刺画像は、該参加者のグループに属している第1の参加者の端末には表示しないように制御する、請求項6に記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項8の発明は、前記プロセッサは、複数の参加者によって構成されているグループに対して、前記会議の開始以前に、同じ前記URL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成し、異なる参加者IDの参加者が格納した名刺画像のみを、該参加者のグループに属していない第2の参加者の端末に表示するように制御する、請求項6に記載の情報処理装置である。
【0015】
請求項9の発明は、前記プロセッサは、名刺管理サービスと連携し、該名刺管理サービスから参加者の名刺画像を取得し、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0016】
請求項10の発明は、前記プロセッサは、他の参加者の端末から、該参加者の名刺画像の格納があった場合は、前記名刺管理サービスに該名刺画像を登録する、請求項9に記載の情報処理装置である。
【0017】
請求項11の発明は、プロセッサを備えたコンピュータの前記プロセッサに、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、複数の、該会議の参加者の名刺を読み取った画像である名刺画像を、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う、処理を実行させるための情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の情報処理装置によれば、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、1対1で名刺画像の交換を行う場合に比べて、名刺画像の交換の操作を軽減させることができる。
【0019】
請求項2の情報処理装置によれば、同じグループに属している参加者の名刺画像は表示させないようにすることができる。
【0020】
請求項3の情報処理装置によれば、同じグループには属していない参加者の名刺画像のみを表示するようにできる。
【0021】
請求項4の情報処理装置によれば、同じグループに属している参加者の名刺画像は削除できるが、同じグループには属していない参加者の名刺画像は削除できないようにすることができる。
【0022】
請求項5の情報処理装置によれば、同じグループに属している参加者の名刺画像と同じグループには属していない参加者の名刺画像とを目視で識別することができる。
【0023】
請求項6の情報処理装置によれば、URLに名刺画像が格納された場合は、他の参加者の端末に、その名刺画像を表示させることができる。
【0024】
請求項7の情報処理装置によれば、同じ参加者IDの参加者が格納した名刺画像は、同じグループに属している参加者の端末には表示させないようにすることができる。
【0025】
請求項8の情報処理装置によれば、異なる参加者IDの参加者が格納した名刺画像のみを、同じグループには属していない参加者の端末に表示させることができる。
【0026】
請求項9の情報処理装置によれば、名刺管理サービスが管理している名刺画像を用いることができる。
【0027】
請求項10の情報処理装置によれば、名刺管理サービスに他の参加者の名刺画像を登録することができる。
【0028】
請求項11の情報処理プログラムによれば、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、1対1で名刺画像の交換を行う場合に比べて、名刺画像の交換の操作を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【
図2】本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
【
図3】本実施の形態によるサービス予約に関する処理例を示す説明図である。
【
図4】本実施の形態によるサービス実行に関する処理例を示す説明図である。
【
図5】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図6】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図7】予約情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図8】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図9】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図10】セッショントークン管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図11】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図12】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図13】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図14】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図15】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図16】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図17】本実施の形態による表示例を示す説明図である。
【
図18】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図19】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図20】グループ管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図21】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図22】名刺画像表示設定テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図23】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図24】名刺画像表示設定テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図25】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図26】名刺画像表示非表示管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図27】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図28】名刺画像表示非表示管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【
図29】本実施の形態の名刺交換サービスサーバーと名刺管理サービスサーバーとを連携させた場合の処理例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(「ソフトウェア」の解釈として、コンピュータ・プログラムを含む)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(例えば、コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(例えば、データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(「2以上の値」には、もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(「ネットワーク」には、一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(つまり、社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。
【0031】
本実施の形態である情報処理装置100は、通信回線を介した会議において、その会議の参加者の間で行われる名刺画像の交換処理(名刺交換サービスともいう)を行う機能を有している。
図1の例に示すように、情報処理装置100は、少なくともプロセッサ105、メモリ110を有しており、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス198により構成されている。この他に、情報処理装置100は、出力装置185、受付装置190、通信装置195を有していてもよい。そして、バス198を介して、プロセッサ105、メモリ110、出力装置185、受付装置190、通信装置195の間でデータのやりとりが行われる。
【0032】
なお、
図1の例に示すブロック図は、本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例をも示している。本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、
図1に例示するようなコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。具体例として、処理部としてプロセッサ105を用い、記憶装置としてメモリ110を用いている。
【0033】
プロセッサ105は、1つであってもよいし、複数あってもよい。プロセッサ105として、例えば、CPU(Central Processing Unitの略)、マイクロプロセッサ等を含む。複数のプロセッサ105を用いる場合は、密結合マルチプロセッサ、疎結合マルチプロセッサのいずれの形態であってもよい。例えば、1つのプロセッサ105内に複数のプロセッサ・コアが搭載されていてもよい。さらに、複数のコンピュータを通信路で結んで仮想的に一台のコンピュータのように振る舞わせるシステムとしてもよい。具体例として、疎結合マルチプロセッサであって、クラスタシステム、コンピュータクラスタとして構成してもよい。プロセッサ105は、プログラムメモリ140内のプログラムを実行する。
【0034】
メモリ110として、例えば、レジスタやキャッシュメモリ等のプロセッサ105内部の半導体メモリを含めてもよいし、RAM(Random Access Memoryの略)やROM(Read Only Memoryの略)等によって構成される主記憶装置であるメインメモリであってもよいし、永続性記憶装置としての機能を有するHDD(Hard Disk Driveの略)やSSD(Solid State Driveの略)の内部記憶装置、CD、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、USBメモリ、メモリーカード等の外部記憶装置又は補助記憶装置であってもよいし、また、通信回線を介して接続されたサーバー等の記憶装置を含めてもよい。
メモリ110は、主にデータを記憶するデータメモリ120と主にプログラムを記憶するプログラムメモリ140を有している。なお、データメモリ120、プログラムメモリ140には、図示している情報、モジュールのプログラムの他、本コンピュータを起動するためのOS等のプログラム、モジュールの実行において適宜変化するパラメータ等のデータが格納されていてもよい。
【0035】
出力装置185は、例えば、表示装置187、印刷装置189等を有している。液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、3次元ディスプレイ、プロジェクター等の表示装置187は、プロセッサ105による処理結果、データメモリ120内のデータ等を、テキストやイメージ情報等として表示する。プリンタ、複合機等の印刷装置189は、プロセッサ105による処理結果、データメモリ120内のデータ等を印刷する。また、出力装置185として、スピーカー、機器を振動させるアクチュエータ等を含んでいてもよい。
受付装置190は、例えば、指示受付装置192、文書読取装置194等を有している。キーボード、マウス、マイク、カメラ(視線検知カメラ等を含む)等の指示受付装置192は、これらに対する利用者の操作(動作、音声、視線等を含む)に基づいたデータを受け付ける。
また、タッチスクリーンのように、表示装置187と指示受付装置192の両方の機能を備えているものがあってもよい。その場合、キーボードの機能の実現について、物理的なキーが存在しなくても、タッチスクリーン上にソフトウェアでキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード、スクリーンキーボード等ともいわれる)を描画して、キーボードの機能を実現するようにしてもよい。
なお、ユーザーインタフェースとして、主に、表示装置187、指示受付装置192が用いられる。
スキャナ、カメラ等の文書読取装置194は、文書を読み取り又は撮影して、発生する画像データを受け付ける。
通信装置195は、通信回線を介して他の装置と接続するためのネットワークカード等の通信回線インタフェースである。他の装置として、
図2の例を用いて後述する参加者の端末である端末210、オンライン会議サービスサーバー240、ストレージ・DBサービスサーバー250、名刺管理サービスサーバー260等がある。
【0036】
本実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のプログラムメモリ140にソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、本実施の形態が実現される。つまり、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源(少なくともプロセッサ105、メモリ110、場合によっては出力装置185、受付装置190、通信装置195を含む)を用いて、本実施の形態が具体的に実現されており、全体として自然法則を利用している。
なお、
図1に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、
図1に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、プロセッサ105として、GPU(Graphics Processing Unitの略、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Unitsの略)を含む)を用いてもよいし、一部のモジュールの実行を専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(具体例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略)等がある)や再構成可能な集積回路(具体例として、FPGA(Field-Programmable Gate Arrayの略)等がある)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに
図1に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等に組み込まれていてもよい。
【0037】
プロセッサ105は、バス198を介してメモリ110、出力装置185、受付装置190、通信装置195と接続されている。プロセッサ105は、プログラムメモリ140内のプログラムである各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する。例えば、指示受付装置192によってユーザーの操作を受け付けたことを契機として、プログラムメモリ140内のその操作に対応するモジュールによる処理を実行し、その処理結果をデータメモリ120に記憶させたり、表示装置187に出力したり、通信装置195を制御して他の装置に送信したりする。
【0038】
メモリ110は、データメモリ120、プログラムメモリ140を有しており、バス198を介してプロセッサ105、出力装置185、受付装置190、通信装置195と接続されている。
データメモリ120は、ユーザー管理データ記憶モジュール122、名刺画像記憶モジュール124を記憶している。
ユーザー管理データ記憶モジュール122は、情報処理装置100を利用するユーザーを管理するためのデータを記憶している。具体的には、後述する
図7の例で示す予約情報テーブル700、
図10の例で示すセッショントークン管理テーブル1000、
図20の例で示すグループ管理テーブル2000等を記憶している。
【0039】
名刺画像記憶モジュール124は、名刺画像そのもの、その名刺画像を管理するためのデータを記憶している。ここで、名刺画像とは、ユーザーの名刺を読み取った画像である。名刺画像記憶モジュール124に記憶されている名刺画像は、ユーザーIDと対応付けられており、ユーザーIDから名刺画像を抽出可能であり、逆に、名刺画像からユーザーIDを抽出可能である。後者にあっては、検索対象の名刺画像と名刺画像記憶モジュール124内の名刺画像との類似度を算出することによって、名刺画像を検索して、ユーザーIDを抽出することができる。また、名刺画像の他に、名刺画像を表示するか否かの設定等のための情報、具体的には、後述する
図22の例で示す名刺画像表示設定テーブル2200、
図24の例で示す名刺画像表示設定テーブル2400、
図26の例で示す名刺画像表示非表示管理テーブル2600、
図28の例で示す名刺画像表示非表示管理テーブル2800等を記憶している。
【0040】
プログラムメモリ140は、ユーザー管理モジュール142、名刺画像表示制御モジュール144を記憶している。
ユーザー管理モジュール142は、情報処理装置100を利用するユーザーを管理する。ここでのユーザーは、会議に参加するユーザーでもある。具体的には、ユーザーが属しているグループを抽出したり、同じグループに属しているか否かを判断したりする。グループは、1人以上の参加者によって構成されていればよく、例えば、名刺交換が不要となっている集団である。
【0041】
名刺画像表示制御モジュール144は、通信装置195及び通信回線を介して、参加者の端末に対する表示の制御を行う。
名刺画像表示制御モジュール144は、複数の参加者による通信回線を介した会議を行うにあたって、その会議の複数の参加者の名刺画像を他の参加者の端末に表示可能とする制御を行う。
ここで「通信回線を介した会議」とは、各人が有している端末又は複数の参加者で利用される端末で、カメラによって各参加者(各参加者の主に顔)を撮影し、各参加者の発言をマイクで音声信号に変換して、その撮影した画像と音声信号を、各参加者の端末に配信して、受信した画像を表示し、音声信号をスピーカーによって音声として出力することによって行われる会議であって、オンライン会議、Web会議、テレビ会議、ビデオチャット等と呼ばれるものが含まれる。通信回線は、専用回線であってもよいし、汎用回線であってもよいし、例えば、イントラネット回線、インターネット回線であってもよい。また、端末は、専用機器であってもよいし、パーソナルコンピュータ、携帯端末等の汎用機器であってもよい。
また本実施の形態における「会議」には、「相談や話し合いを目的とした集まり」だけでなく、「イベント等の顔見せ」、「親睦(いわゆるオンライン飲み会)」等のように、他の目的で集まった集まりも含む。
「名刺画像」とは、参加者の名刺を読み取った画像である。具体的には、実物の名刺(素材は問わないが、例えば、紙、プラスチック等の名刺)をスキャナ、カメラ等で電子的に読み取った画像である。参加者1人に対して、名刺画像1枚が対応する。したがって、「複数の参加者の名刺画像」の場合、名刺画像も複数枚である。なお、参加者1人に対して、複数枚の名刺画像を対応させてもよい。参加者が複数枚の名刺を有している場合に対応する。
「表示可能とする制御」として、強制的に端末に表示すること、端末に対する参加者の指示にしたがって表示すること(又は、表示しないようにすること)、後述するように、同じグループ以外の第2の参加者の画像を表示すること、つまり、同じグループに属している第1の参加者の画像は表示しないようにすること等がある。
また、参加者の名刺画像を、その参加者(当人)の端末に表示するように制御してもよいし、その参加者の端末には表示しないように制御してもよい。
「他の参加者」は、1人以上であればよい。複数の参加者の名刺画像を、他の参加者(1人又は複数の参加者)に表示することになる。つまり、1対1でのオンライン交換では、複数の名刺画像を同時に相手へ表示する(交換する場合も含む)ことはできないが、本実施の形態の情報処理装置100では、複数の名刺画像を同時に相手へ表示することができることになる。
【0042】
名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の端末に、会議の参加者の名刺画像を全て表示するようにしてもよいが、特に、次のような表示制御を行うようにしてもよい。
名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の端末には、その参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像は表示しないように制御するようにしてもよい。同じグループに属している場合は、既に、その第1の参加者の氏名等を知っているので、名刺画像を表示することなく、画面を広く使えるようにしている。
また、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の端末には、その参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像のみを表示するように制御するようにしてもよい。
【0043】
さらに、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の操作に応じて、その参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を表示するように制御するようにしてもよい。前述したように、その参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像は表示しないように制御している(又は、参加者の端末には、その参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像のみを表示するように制御している)が、例えば、新人等である場合は、同じグループであっても第1の参加者の氏名等を知っているとは限らないので、参加者の操作で、同じグループの第1の参加者の名刺画像を表示するようにしている。参加者の操作として、「名刺画像の表示」ボタンの選択等がある。
そして、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者による削除の操作に応じて、その参加者のグループに属している第1の参加者の名刺画像を画面から削除するが、その参加者のグループに属していない第2の参加者の名刺画像は削除しないように制御するようにしてもよい。
【0044】
また、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者(A)のグループに属している第1の参加者の名刺画像とその参加者(A)のグループに属していない第2の参加者(C)の名刺画像を表示した場合は、その参加者(A)のグループに属している第1の参加者(B)の名刺画像とその参加者(A)のグループに属していない第2の参加者(C)の名刺画像とを区別して表示するように制御する。前述したように、会議の参加者の名刺画像を全て表示している場合、又は、参加者(A)のグループに属していない第2の参加者(C)の名刺画像を表示しており、さらに、参加者(A)の操作にしたがって、その参加者(A)のグループに属している第1の参加者(B)の名刺画像を表示している場合がある。このような場合に、参加者(A)は、名刺画像を見て、同じグループの参加者であるか否かを判別することができるようになる。
【0045】
また、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の端末から、名刺画像を表示するためのURL(Uniform Resource Locatorの略)へのアクセスがあった場合は、既に、そのURLに格納された名刺画像をその端末に表示するように制御してもよい。
そして、名刺画像表示制御モジュール144は、参加者の端末から、URLに名刺画像が格納された場合は、他の参加者の端末にその名刺画像を表示するように制御するようにしてもよい。
【0046】
さらに、名刺画像表示制御モジュール144は、複数の参加者によって構成されているグループに対して、会議の開始以前に、同じURL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成するようにしてもよい。
なお、それらの生成を指示する者は、任意の者であるが、例えば、会議の主催者であってもよい。そして、主催者は、生成されたURL、参加者用ID、パスワードの組を取得し、会議の参加者に対してその組を送付する。参加者は、そのURLにアクセスし、参加者用ID、パスワードを用いて、情報処理装置100における名刺交換サービスにログインする。
そして、名刺画像表示制御モジュール144は、同じ参加者IDの参加者が格納した名刺画像は、その参加者のグループに属している参加者の端末には表示しないように制御するようにしてもよい。
【0047】
また、名刺画像表示制御モジュール144は、複数の参加者によって構成されているグループに対して、会議の開始以前に、同じURL、同じ参加者用ID、同じパスワードを生成するようにしてもよい。
そして、名刺画像表示制御モジュール144は、異なる参加者IDの参加者が格納した名刺画像のみを、その参加者のグループに属していない参加者の端末に表示するように制御するようにしてもよい。
【0048】
また、名刺画像表示制御モジュール144は、名刺管理サービスと連携し、その名刺管理サービスから参加者の名刺画像を取得し、他の参加者の端末に表示可能とする制御を行うようにしてもよい。前述の名刺画像表示制御モジュール144では、参加者が自分の名刺画像を情報処理装置100に登録していたが、名刺管理サービスと連携して、名刺管理サービスから名刺画像を取得することによって、ユーザーによる名刺画像の情報処理装置100に対する登録操作を不要にしている。
そして、名刺管理サービスと連携している場合、名刺画像表示制御モジュール144は、他の参加者の端末から、その参加者の名刺画像の格納があった場合は、名刺管理サービスにその名刺画像を登録するようにしてもよい。前述の名刺画像表示制御モジュール144では、参加者が他の参加者の名刺画像を名刺管理サービスに登録していたが、名刺管理サービスと連携して、他の参加者の名刺画像を名刺管理サービス登録することによって、ユーザーによる他の参加者の名刺画像の名刺管理サービスに対する登録操作を不要にしている。
名刺管理サービスとの連携処理については、
図29の例を用いて後述する。
【0049】
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
情報処理装置100、端末210A1、端末210A2、端末210A3、端末210B1、端末210B2、端末210B3、端末210C、オンライン会議サービスサーバー240、ストレージ・DBサービスサーバー250、名刺管理サービスサーバー260は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290、端末210A1、端末210A2、端末210A3を接続する通信回線、端末210B1、端末210B2、端末210B3を接続する通信回線は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、オンライン会議サービスサーバー240、ストレージ・DBサービスサーバー250、名刺管理サービスサーバー260による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
【0050】
会議の参加者となり得るユーザー220(ユーザー220A1、ユーザー220B1、ユーザー220C等)は、端末210(端末210A1、端末210B1、端末210C等)を所持している。端末210は、通信機能を有しており、会議を行うための表示装置、マイク、カメラ、スピーカー(イヤホン、ヘッドホンを含む)を有している。例えば、パーソナルコンピュータ(ノートパソコンを含む)、携帯情報通信機器等が該当する。
【0051】
情報処理装置100は、前述したように名刺交換サービスの機能を有している。
オンライン会議サービスサーバー240は、通信回線を介した会議を実現させるための処理を行う機能を有している。
ストレージ・DBサービスサーバー250は、情報処理装置100、オンライン会議サービスサーバー240、名刺管理サービスサーバー260等から利用され、データを記憶し、データベースとしての機能を有する。
名刺管理サービスサーバー260は、名刺管理サービスの機能を有しており、各ユーザー220の名刺に関する情報を管理する。ここで名刺には、ユーザー220自身の名刺、そのユーザー220が受け取った名刺を含む。名刺に関する情報として、名刺内に記載された情報(氏名、会社名、所属組織等、役職名、住所、電話番号、メールアドレス等)、その名刺を受け取った日時、名刺画像等がある。名刺に関する情報は、名刺管理サービスサーバー260にその名刺に関する情報を登録したユーザー220によって利用されることの他、同じグループに属しているグループ員(ユーザー220)によって共有されるようにしてもよい。
なお、オンライン会議サービスサーバー240、ストレージ・DBサービスサーバー250、名刺管理サービスサーバー260、情報処理装置100は、独立のサービスを提供してもよいし、連携してサービスを提供してもよいし、2つ以上のサーバーが組み合わさって、それらの複数の機能を1つのサービスとして提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、オンライン会議サービスサーバー240とは独立したWEBサービスとして機能を提供してもよいし、情報処理装置100と名刺管理サービスサーバー260が連携してサービスを提供してもよいし、オンライン会議サービスサーバー240に情報処理装置100の機能を組み込んで会議サービスの1つの機能として名刺画像交換ができるようにしてもよい。
【0052】
なお、情報処理装置100が独立してサービスを提供する場合は、会議の参加者は同じ名刺管理サービスのユーザーである必要はない。つまり、会議の参加者は異なる名刺管理サービスのユーザーであってもよいし、又は、名刺管理サービスそのものを利用していなくてもよい。
【0053】
本実施の形態(情報処理装置100)は、例えば、以下のような処理を行う。特に、この説明(本段落番号内の記載)は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものであり、この説明を用いて限定解釈することは意図していない。そして、この説明部分のみを用いて、特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載したものであること(特許法第36条第6項第1号)の判断を行うべきではないことは当然である。
情報処理装置100が提供する名刺交換サービスは、名刺交換を行うためのWebUIにアクセスするためのURLを発行し、オンライン会議サービスサーバー240による会議時にURLから名刺交換のWebUIを開くことで、会議中に名刺交換を可能とする。
そのWebUIは、表示された名刺の配置を自由に変更することができるため、会議と独立した情報処理装置100でも、会議参加者の表示順序に対応して名刺を配置することができる。
名刺交換サービスを行う情報処理装置100と連携する名刺管理サービスサーバー260の利用者は、交換した名刺が自動的に名刺管理サービスサーバー260に登録され、利用者以外の場合は名刺画像をダウンロードできるため、名刺管理サービスサーバー260の利用者でも、名刺管理サービスサーバー260の利用者以外でも名刺画像を取得することができる。
【0054】
図3は、本実施の形態による名刺交換サービスの予約に関する処理例の概要を示す説明図である。
名刺交換サービスサーバー300は、情報処理装置100の具体的な実施形態であり、クラウドサービスとして実現している。
ストレージ・DBサービスサーバー350は、会議の予約に関する情報、名刺画像等を記憶している。
【0055】
ステップS302では、オンライン会議主催者322は、端末210を用いて、WEBブラウザで名刺交換サービスサーバー300に予約する。名刺交換サービスサーバー300は、名刺交換サービスの予約処理を行い、その予約に関する情報をストレージ・DBサービスサーバー350に記憶させる。
【0056】
ステップS304では、名刺交換サービスサーバー300は、オンライン会議主催者322に対して、予約情報(URL、ユーザーID、パスワード)を通知する。具体的には、オンライン会議主催者322の端末210のWEBブラウザに、予約情報を表示させる。
【0057】
ステップS306では、オンライン会議主催者322は、端末210を用いて、予約情報をメール380で会議の参加者全員(
図3の例では、オンライン会議参加者320A1、オンライン会議参加者320A2、オンライン会議参加者320A3)に送信する。
なお、オンライン会議主催者322は、名刺交換サービスのユーザーである必要はあるが、会議の参加者(オンライン会議参加者320A1、オンライン会議参加者320A2、オンライン会議参加者320A3)は必ずしも名刺交換サービスのユーザーである必要はない。会議の参加者は、メール380内の予約情報を用いて、名刺交換サービスを利用できるからである。
また、予約情報は、複数の参加者に同じ予約情報を配布してもよい。この場合、後述するように、同じ予約情報である参加者は、同じグループに属しているとして扱うようにしてもよい。なお、予約情報は、セキュリティ上、会議毎に異ならせるのが好ましい。
【0058】
図4は、本実施の形態によるサービス実行に関する処理例の概要を示す説明図である。
図3の例に示した処理が行われた後に行われる処理例であって、会議の参加者(オンライン会議参加者320A1、オンライン会議参加者320A2、オンライン会議参加者320A3)は、メール380を受け取っており、名刺交換サービスの処理を利用する。
【0059】
ステップS402では、オンライン会議参加者320A1等は、各端末210を用いて、メール380内の予約情報を使って、名刺交換サービスサーバー300のWebUIにログインする。
ステップS404では、オンライン会議参加者320A1等は、各端末210を用いて、WebUIから自身の名刺画像450Aを、名刺交換サービスサーバー300に送信する。
【0060】
ステップS406では、名刺交換サービスサーバー300は、WebUIのコンテンツ(HTML、JavaScript等)を、オンライン会議参加者320A1等の各端末210に送信する。
ステップS408では、名刺交換サービスサーバー300は、オンライン会議参加者320A1等の各端末210内のWebUIに各参加者(オンライン会議参加者320A1等)の名刺画像450Bを送信する。名刺交換サービスサーバー300は、名刺画像450Bをストレージ・DBサービスサーバー350に記憶させる。
【0061】
ステップS410では、参加者(オンライン会議参加者320A1等)の指示で、各端末210は、名刺交換サービスサーバー300から名刺画像450Bのダウンロードを実行する。名刺交換サービスサーバー300は、ストレージ・DBサービスサーバー350から名刺画像450Bを抽出し、各端末210に送信する。
なお、WebUIの表示は、ユーザー間で独立しているため、名刺画像の順序の入れ替えといった操作の処理は、各端末210内で完結しても、名刺交換サービスサーバー300側で処理しても、どちらであってもよい。
【0062】
図5は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図3の例に示した処理例の具体例である。
会議毎に一意の会議IDを発行し、ストレージ・DBサービスサーバー350内の情報は会議IDをキーとして取り出す。なお、会議IDはコンテンツやURL等に埋め込まれており、ユーザー220(オンライン会議参加者320、オンライン会議主催者322)が指定することはない。
【0063】
ステップS502では、クライアントから予約日時を受信する。ここでの「クライアント」とは、オンライン会議主催者322が用いている端末210である。
例えば、名刺交換サービスサーバー300は、端末210に対して、
図6の例に示すようなオンライン名刺交換予約画面600を表示させる。
【0064】
図6は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。
オンライン名刺交換予約画面600には、予約日時設定領域605、予約するボタン620、予約情報表示領域625を表示する。
【0065】
予約日時設定領域605内には、開始日時欄610、会議時間欄615を表示する。
オンライン会議主催者322の端末210にオンライン名刺交換予約画面600を表示し、開始日時欄610と会議時間欄615への入力を促す。
オンライン会議主催者322の操作によって、開始日時欄610、会議時間欄615への入力が行われる。
開始日時欄610には、例えば「2020/11/20 13:00」と入力され、会議時間欄615には、例えば「1:30」と入力される。つまり、会議は、2020/11/20 13:00から開始され、会議時間は1時間30分の予定である。
開始日時欄610、会議時間欄615への入力が行われると、予約するボタン620がオンライン会議主催者322によって選択される。そして、名刺交換サービスサーバー300は、予約情報表示領域625内を表示する。
【0066】
予約情報表示領域625内には、URL欄630、ユーザーID欄635、パスワード欄640を表示する。
予約情報表示領域625には、例えば「オンライン名刺交換を予約しました!」と表示し、URL欄630には、例えば「https://www.xxxx」と表示し、ユーザーID欄635には、例えば「Gust0023」と表示し、パスワード欄640には、例えば「jXj34ttY」と表示する。
なお、予約日時設定領域605には、開始日時欄610と会議時間欄615を表示して入力を促したが、会議開始日時と会議終了日時を入力させるようにしてもよい。
【0067】
会議の時間と期間を入力させることで、その時間に名刺交換サービスサーバー300のWebUIを表示するためのURLと、参加者が名刺交換サービスサーバー300にログインするためのID、パスワードを発行する。都度専用のURLを発行することで、同じ会議の参加者であることを特定し、期間を限定することで、不正アクセスを防止することができる。
【0068】
ステップS504では、開始日時、会議時間は適切か否かを判断し、適切な場合はステップS506へ進み、それ以外の場合はステップS518へ進む。具体的には、開始日時は、休日ではないか、予め定められた時刻(例えば、深夜等)ではないか、会議時間は予め定められた時間の範囲(例えば、15分以上であって3時間以下等)にあるか等を判断する。
なお、会議開始日時と会議終了日時を入力させた場合は、開始日時、終了日時の順序は正しいか否かを判断するようにしてもよい。
【0069】
ステップS506では、開始日時は現在の時刻より未来か否かを判断し、現在の時刻より未来の場合はステップS508へ進み、それ以外の場合はステップS520へ進む。
【0070】
ステップS508では、会議ID、ユーザーID、ユーザーパスワードを発行する。例えば、会議ID、ユーザーIDは、シーケンスに生成してもよいし、ユーザーパスワードはランダム(疑似乱数を含む)に生成してもよい。また、会議ID、ユーザーIDもランダムに生成してもよい。
例えば、名刺交換サービスサーバー300は、予約情報テーブル700を生成し、ストレージ・DBサービスサーバー350に記憶させる。
【0071】
図7は、予約情報テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。
予約情報テーブル700は、会議ID欄705、開始日時欄710、会議時間欄715、ユーザーID欄720、ユーザーパスワード欄725、URL欄730を有している。会議ID欄705は、本実施の形態において、会議を一意に識別するための情報(具体的には会議ID:IDentificationの略)を記憶している。開始日時欄710は、対象としている会議の開始日時を記憶している。開始日時欄710内の時間は、その会議が開始される日時である。具体的には、
図6の例に示したオンライン名刺交換予約画面600の開始日時欄610に設定された値である。会議時間欄715は、対象としている会議の会議時間を記憶している。会議時間欄715内の時間は、その会議の開始から終了までの期間を表す時間である。具体的には、
図6の例に示したオンライン名刺交換予約画面600の会議時間欄615に設定された値である。ユーザーID欄720は、本実施の形態において、名刺交換サービスを利用するユーザーを一意に識別するための情報(具体的には、ユーザーID)を記憶している。なお、ここでのユーザーIDは、会議の参加者の一人一人を識別するものではなく、あくまでも名刺交換サービスを利用するユーザーを識別するものである。したがって、ここでのユーザーIDは、複数人に割り当ててもよく、例えば、グループ単位で割り当てるようにしてもよい。ユーザーパスワード欄725は、そのユーザーの認証のために用いるパスワードを記憶している。URL欄730は、そのユーザーが名刺交換サービスを利用するためのURLを記憶している。具体的には、名刺画像を表示するためのURLとなる。
【0072】
ステップS510では、WebUI用のコンテンツを作成する。なお、会議IDをコンテンツ内に埋め込む処理を行う。
ステップS512では、WebUI用のURLを作成する。前述の予約情報テーブル700のURL欄730に記憶し、管理する。
【0073】
ステップS514では、ストレージ・DBサービスサーバー350に予約情報を格納する。
ステップS516では、クライアントへ予約情報を返答する。具体的には、オンライン名刺交換予約画面600の予約情報表示領域625内の情報を表示する。予約情報を取得したオンライン会議主催者322は、その予約情報を会議の参加者にメール380等を用いて通知する。
【0074】
ステップS518では、パラメータエラー(例えば、会議の日時等が適切ではない旨のエラーメッセージ)で返答する。
ステップS520では、パラメータエラー(例えば、既に過去の会議となっている旨のエラーメッセージ)で返答する。
【0075】
図8は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図4の例に示した処理例の具体例である。
なお、ここでのセッショントークンは、セッション中のユーザーの識別と、アップロードされた画像の管理に使用する。
【0076】
ステップS802では、クライアントから会議IDとログイン情報を受信する。ここでの「クライアント」とは、オンライン会議参加者320が用いている端末210である。
例えば、名刺交換サービスサーバー300は、端末210に対して、
図9の例に示すようなオンライン名刺交換ログイン画面900を表示させる。
【0077】
図9は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。
オンライン名刺交換ログイン画面900には、ユーザーID欄905、パスワード欄910を表示する。
オンライン会議参加者320の端末210にオンライン名刺交換ログイン画面900を表示し、ユーザーID欄905とパスワード欄910への入力を促す。
オンライン会議参加者320の操作によって、ユーザーID欄905、パスワード欄910への入力が行われる。
ユーザーID欄905には、例えば「Gust0023」と入力され、パスワード欄910には、例えば「jXj34ttY」と入力される。これらの入力される値(予約情報)は、
図5の例に示したフローチャート内のステップS516で、オンライン会議主催者322が受け取った値であり、オンライン会議主催者322がオンライン会議参加者320に通知したものである。
【0078】
WEBブラウザからURLを開くと、オンライン名刺交換ログイン画面900を表示し、ユーザーIDとパスワードから、名刺交換サービスの利用者であることを確認し、名刺交換WebUIの表示へ遷移する。オンライン名刺交換ログイン画面900を表示することで、名刺交換サービスサーバー300への不正アクセスを防止できる。
【0079】
ステップS804では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS806へ進み、それ以外の場合はステップS816へ進む。具体的には、現在時刻と予約情報テーブル700の会議時間欄715内の情報を用いて判断すればよい。
また、前述したように、オンライン名刺交換予約画面600に会議開始日時と会議終了日時を入力させるようにした場合は、現在時刻は開始日時、終了日時の範囲内であるか否かを判断するようにしてもよい。
【0080】
ステップS806では、ログイン情報と会議IDは一致しているか否かを判断し、一致している場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS818へ進む。具体的には、アクセスされたURL等に埋め込まれている会議IDと予約情報テーブル700の会議ID欄705内の情報を用いて判断すればよい。
【0081】
ステップS808では、セッショントークンを発行する。前述したように、このセッショントークンは、セッション中のユーザーの識別に用いられる。ここで、例えば、セッショントークン管理テーブル1000を生成する。
【0082】
図10は、セッショントークン管理テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。
セッショントークン管理テーブル1000は、セッショントークン欄1005、会議ID欄1010、ユーザーID欄1015を有している。セッショントークン欄1005は、ステップS808で発行したセッショントークンを記憶している。会議ID欄1010は、そのセッショントークンに対応する会議IDを記憶している。ユーザーID欄1015は、そのセッショントークンに対応するユーザーIDを記憶している。
【0083】
ステップS810では、WebUI用のコンテンツに、ログイン済みユーザーの名刺画像の情報を埋め込む。
ステップS812では、ストレージ・DBサービスサーバー350にログイン記録を格納する。
ステップS814では、クライアントへWebUI用コンテンツをセッショントークンをつけて返答する。これによって、参加者の端末210には、名刺画像が表示されることになる。
【0084】
ステップS816では、参加時間不正(例えば、会議がまだ始まっていない、終了した等のエラーメッセージ)で返答する。
ステップS818では、認証エラー(例えば、パスワードが異なっている等のエラーメッセージ)で返答する。
【0085】
図11は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図8の例で示したフローチャートの続きであり、会議中における名刺交換サービスの処理例を示すものである。
名刺画像情報の通知を受け取った端末210のWEBブラウザは、名刺画像をダウンロードして、その名刺画像をWebUIに追加する。
【0086】
ステップS1102では、クライアントからセッショントークンと名刺画像を受信する。ここでの「クライアント」とは、オンライン会議参加者320が用いている端末210である。
ステップS1104では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS1106へ進み、それ以外の場合はステップS1116へ進む。具体的には、現在時刻と予約情報テーブル700の会議時間欄715内の情報を用いて判断すればよい。
また、前述したように、オンライン名刺交換予約画面600に会議開始日時と会議終了日時を入力させるようにした場合は、現在時刻は開始日時、終了日時の範囲内であるか否かを判断するようにしてもよい。
【0087】
ステップS1106では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS1108へ進み、それ以外の場合はステップS1118へ進む。具体的には、ステップS1102で受信したセッショントークンは、セッショントークン管理テーブル1000のセッショントークン欄1005の値と一致するか否か(一致する場合が有効)を判断する。
【0088】
ステップS1108では、ステップS1102で受信した名刺画像をストレージ・DBサービスサーバー350に格納する。
ステップS1110では、ダウンロード用URLを発行する。このダウンロード用URLは、ステップS1102で受信した名刺画像を、他の参加者がダウンロードできるようにするためのURLである。
【0089】
ステップS1112では、ステップS1110で発行したダウンロード用URLに、ステップS1102で受信した名刺画像を格納する。
ステップS1114では、セッショントークンが異なる参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。これによって、参加者は、他の参加者の名刺画像を閲覧することができるようになる。
【0090】
ステップS1116では、参加時間不正(例えば、会議がまだ始まっていない、終了した等のエラーメッセージ)で返答する。
ステップS1118では、認証エラー(例えば、セッショントークンが異なっている等のエラーメッセージ)で返答する。
【0091】
ユーザーの認証後、WebUI画面で、会議の参加者の名刺画像の表示と、名刺画像の表示位置の変更と、名刺画像の拡大表示と、名刺画像のダウンロードを可能とする。なお、WebUI画面は参加者毎に独立しているため、表示位置の変更等は他の参加者の表示に影響しない。名刺画像の表示位置の入れ替えを可能とすることで、後述する
図13の例に示すように、会議の参加者の表示位置に応じて名刺画像の配置を変更して、現実の会議での名刺配置(参加者の着席位置に合わせて名刺を配置すること)と同様の効果が得られる。
また、WebUI画面に名刺画像をドラッグ&ドロップ、又は、ファイル選択することで、他の参加者に自分の名刺画像を表示させることを可能としている。ユーザー登録等の手順を必要とせずに、自分の名刺画像を参加者に配布することができる。
【0092】
図12は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。端末210のWebUI画面上における名刺交換用の画面例を示すものである。
画面1200には、WEBブラウザの画面であるオンライン名刺交換画面1205(WebUI画面)を表示する。
なお、名刺画像1210は、自分自身(詳細には、画面1200を表示している端末210を所持しているオンライン会議参加者320)の名刺画像であり、デスクトップ画面である画面1200、又は、他のアプリケーション画面に表示されている。
オンライン名刺交換画面1205には、会議の他の参加者の名刺画像1220、名刺画像1225、名刺画像1230が表示されている。この状態から、オンライン会議参加者320は、端末210を操作して、オンライン名刺交換画面1205に自分の名刺画像1210を複写する。
図12の例では、複写後の名刺画像1210は、オンライン名刺交換画面1205内の名刺画像1215である。この複写の操作によって、
図11の例に示したフローチャート内のステップS1102の処理が行われる。そして、他のオンライン会議参加者320の端末210に、名刺画像1215が表示されることになる。
また、逆に、オンライン会議参加者320は、端末210を操作して、他の参加者の名刺画像(名刺画像1220、名刺画像1225、名刺画像1230)を、デスクトップ画面である画面1200、又は、他のアプリケーション画面に複写することができる。他のアプリケーションとして、例えば、名刺管理サービスサーバー260が提供している名刺管理サービス等がある。
また、オンライン名刺交換画面1205内の名刺画像の配置は、オンライン会議参加者320の端末210に対する操作に応じて変更することができる。また、オンライン会議参加者320の端末210に対する操作に応じて、各名刺画像の拡大又は縮小も可能である。
【0093】
図13は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。
端末210の画面1300に、テレビ会議用画面1305とオンライン名刺交換画面1205を表示した例を示している。
テレビ会議用画面1305は、オンライン会議サービスサーバー240によって表示される画面であり、オンライン名刺交換画面1205は、名刺交換サービスサーバー300によって表示される画面である。つまり、テレビ会議用画面1305とオンライン名刺交換画面1205は、それぞれ独立している。
テレビ会議用画面1305には、参加者A1310、参加者B1315の撮影画像が表示されている。
オンライン名刺交換画面1205には、名刺画像1215、名刺画像1220が表示されている。つまり、オンライン会議参加者320は、端末210を操作して、オンライン名刺交換画面1205内の名刺画像を、テレビ会議用画面1305の表示に合わせている。具体的には、参加者A1310の名刺画像である名刺画像1215を左側に移動し、参加者B1315の名刺画像である名刺画像1220を右側に移動した例を示している。つまり、オンライン名刺交換画面1205をテレビ会議用画面1305と同時に表示させ、参加者の表示順序に合わせて名刺画像の配置を変更することが可能である。
【0094】
図14は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。名刺画像のダウンロードの処理例を示すものである。
オンライン名刺交換画面1205には、名刺画像1215、名刺画像1220、名刺画像1225、名刺画像1230の他に、ダウンロードボタン1405を表示している。
(1)ダウンロードする名刺画像が、オンライン会議参加者320のクリック操作で選択される。
(2)ダウンロードボタン1405が、オンライン会議参加者320の操作によって選択されたことを検知する。
(3)確認ダイアログ表示領域1410を表示する。確認ダイアログ表示領域1410には、例えば「名刺画像をダウンロードしますか?」と表示し、OKボタン1415、キャンセルボタン1420を表示する。
確認ダイアログ表示領域1410でOKボタン1415が選択されたことを検知した場合は、(1)で選択された名刺画像のダウンロードを開始する。
【0095】
図15は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。名刺画像の拡大表示の処理例を示すものである。
例えば、オンライン名刺交換画面1205内の名刺画像1225が、オンライン会議参加者320のダブルクリック操作されたことを検知した場合、その名刺画像1225の拡大した画像を拡大表示領域1525内に表示する。
【0096】
図16から
図28までの図面は、会議の参加者にグループの概念を適用した場合の処理例を説明したものである。つまり、自分と同じグループに属している参加者は既知であるので、その名刺画像は、異なるグループに属している参加者の名刺画像とは異なる扱いができるようにしている。
【0097】
図16は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図5の例に示したフローチャートに対応しており、名刺交換サービスの予約に関する処理例を示している。
図5の例に示したフローチャートに、ステップS1608、ステップS1618の処理を加えたものであり、グループの数だけ、ステップS1610からステップS1616までの処理を繰り返すものである。その他の処理は、
図5の例に示したフローチャートの処理と同等である。なお、この処理例では、ユーザーIDはグループIDに相当することになる。
【0098】
ステップS1602では、クライアントから予約日時を受信する。ここでの「クライアント」とは、オンライン会議主催者322が用いている端末210である。
例えば、名刺交換サービスサーバー300は、端末210に対して、
図17の例に示すようなオンライン名刺交換予約画面1700を表示させる。
【0099】
図17は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。
オンライン名刺交換予約画面1700には、予約日時設定領域1705、参加グループ数設定領域1717、予約するボタン1720、予約情報表示領域1725を表示する。オンライン名刺交換予約画面1700は、
図6の例に示したオンライン名刺交換予約画面600に相当し、オンライン名刺交換予約画面600に参加グループ数設定領域1717を付加し、指定されたグループ数だけグループX用予約情報表示領域1727を表示することになる。
【0100】
予約日時設定領域1705は、開始日時欄1710、会議時間欄1715を有している。予約日時設定領域1705は、
図6の例に示したオンライン名刺交換予約画面600の予約日時設定領域605と同等である。
参加グループ数設定領域1717は、対象としている会議に参加するグループ数を入力するための参加グループ数欄1719を有している。オンライン会議主催者322は、開始日時欄1710、会議時間欄1715、参加グループ数欄1719にそれぞれの値を入力する。そして、予約するボタン1720がオンライン会議主催者322によって選択されと、名刺交換サービスサーバー300は、予約情報表示領域1725内を表示する。
予約情報表示領域1725には、グループ1用予約情報表示領域1727A、グループ2用予約情報表示領域1727B等を表示する。
図17の例では、参加グループ数欄1719に「3」が入力されたので、グループX用予約情報表示領域1727が3つ(グループ1用予約情報表示領域1727A、グループ2用予約情報表示領域1727B、グループ3用予約情報表示領域1727C)表示されることになる。
各グループX用予約情報表示領域1727は、URL欄1730、ユーザーID欄1735、パスワード欄1740を有している。各グループX用予約情報表示領域1727の内容は、
図6の例に示したオンライン名刺交換予約画面600の予約情報表示領域625の内容と同等である。
【0101】
ステップS1604では、開始日時、会議時間は適切か否かを判断し、適切な場合はステップS1606へ進み、それ以外の場合はステップS1622へ進む。
ステップS1606では、開始日時は現在の時刻より未来か否かを判断し、現在の時刻より未来の場合はステップS1608へ進み、それ以外の場合はステップS1624へ進む。
【0102】
ステップS1608では、ステップS1616までの処理をグループ数だけ繰り返す。
ステップS1610では、会議ID、ユーザーID、ユーザーパスワードを発行する。
ステップS1612では、WebUI用のコンテンツを作成する。なお、会議IDをコンテンツ内に埋め込む処理を行う。
【0103】
ステップS1614では、WebUI用のURLを作成する。
ステップS1616では、ストレージ・DBサービスサーバー350に予約情報を格納する。
ステップS1618では、ステップS1610~ステップS1616の処理をグループ数だけ繰り返し、次の処理へ進む。
【0104】
ステップS1620では、クライアントへ予約情報を返答する。具体的には、オンライン名刺交換予約画面1700の予約情報表示領域1725内の情報を表示する。予約情報を取得したオンライン会議主催者322は、その予約情報を会議の参加者にメール380等を用いて通知する。ただし、グループ毎に、通知する内容(URL欄1730、ユーザーID欄1735、パスワード欄1740の内容)は異なる。つまり、グループ1にはグループ1用予約情報表示領域1727Aの内容を通知し、グループ2にはグループ2用予約情報表示領域1727Bの内容を通知し、グループ3にはグループ3用予約情報表示領域1727Cの内容を通知する。
ステップS1622では、パラメータエラーで返答する。
ステップS1624では、パラメータエラーで返答する。
【0105】
図18は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図11の例に示したフローチャートに対応しており、会議中における名刺交換サービスの処理例を示すものである。
図11の例に示したフローチャートのステップS1114をステップS1814の処理に代えたものであり、その他の処理は
図11の例に示したフローチャート内の処理と同等である。
図18の例では、ユーザーIDをグループIDと同等のものとみなした処理を行っている。
【0106】
ステップS1802では、クライアントからセッショントークンと名刺画像を受信する。
ステップS1804では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS1806へ進み、それ以外の場合はステップS1816へ進む。
【0107】
ステップS1806では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS1808へ進み、それ以外の場合はステップS1818へ進む。
ステップS1808では、名刺画像をストレージ・DBサービスサーバー350に格納する。
【0108】
ステップS1810では、ダウンロード用URLを発行する。
ステップS1812では、ダウンロード用URLに名刺画像を格納する。
【0109】
ステップS1814では、セッショントークンが異なり、ユーザーIDが異なる参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。なお、セッショントークンは異なるが、ユーザーIDが同じ参加者のWebUIへは、ダウンロード用URLは通知しないことになる。この例では、ユーザーIDが実質的にグループIDに対応するので、このような処理となる。
ステップS1816では、参加時間不正で返答する。
ステップS1818では、認証エラーで返答する。
【0110】
なお、
図16の例では、ユーザーIDをグループIDと同等のものとみなして、グループ数だけステップS1610からステップS1616までの処理を繰り返す処理を行った。しかし、対象としている会議の参加者数だけステップS1610からステップS1616までの処理を繰り返すようにしてもよい。その場合は、
図18の例に示したフローチャートに代えて、
図19の例に示すフローチャートによる処理を行う。
【0111】
図19は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図18の例に示したフローチャートのステップS1814をステップS1914の処理に代えたものであり、その他の処理は
図18の例に示したフローチャート内の処理と同等である。
【0112】
ステップS1902では、クライアントからセッショントークンと名刺画像を受信する。
ステップS1904では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS1906へ進み、それ以外の場合はステップS1916へ進む。
【0113】
ステップS1906では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS1908へ進み、それ以外の場合はステップS1918へ進む。
ステップS1908では、名刺画像をストレージ・DBサービスサーバー350に格納する。
【0114】
ステップS1910では、ダウンロード用URLを発行する。
ステップS1912では、ダウンロード用URLに名刺画像を格納する。
【0115】
ステップS1914では、セッショントークンが異なり、グループが異なる参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。なお、セッショントークンは異なるが、グループが同じ参加者のWebUIへは、ダウンロード用URLは通知しないことになる。
ステップS1916では、参加時間不正で返答する。
ステップS1918では、認証エラーで返答する。
【0116】
図19の例に示す処理では、グループIDとユーザーIDの対応を管理するために、例えば、グループ管理テーブル2000を利用する。
図20は、グループ管理テーブル2000のデータ構造例を示す説明図である。
グループ管理テーブル2000は、グループID欄2005、ユーザー数欄2010、ユーザーID欄2015を有している。グループID欄2005は、本実施の形態において、グループを一意に識別するための情報(具体的には、グループID)を記憶している。ユーザー数欄2010は、そのグループに属しているユーザー数を記憶している。ユーザーID欄2015は、そのグループに属しているユーザーIDを記憶している。
ステップS1914では、セッショントークン管理テーブル1000を用いて、セッショントークンに対応するユーザーIDを抽出し、グループ管理テーブル2000を用いて、その抽出したユーザーIDに対応するグループIDを特定することによって、セッショントークンが異なるユーザーは、名刺画像を送信したユーザーと同じグループであるか否かを判断すればよい。
【0117】
図21は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。
図11の例に示したフローチャートに対応しており、会議中における名刺交換サービスの処理例を示すものである。
図11の例に示したフローチャートのステップS1114をステップS2114からステップS2120までの処理に代えたものであり、その他の処理は
図11の例に示したフローチャート内の処理と同等である。
図21の例では、ユーザーIDをグループIDと同等のものとみなした処理を行っている。
【0118】
ステップS2102では、クライアントからセッショントークンと名刺画像を受信する。
ステップS2104では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS2106へ進み、それ以外の場合はステップS2122へ進む。
【0119】
ステップS2106では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS2108へ進み、それ以外の場合はステップS2124へ進む。
ステップS2108では、名刺画像をストレージ・DBサービスサーバー350に格納する。
【0120】
ステップS2110では、ダウンロード用URLを発行する。
ステップS2112では、ダウンロード用URLに名刺画像を格納する。
【0121】
ステップS2114では、通知先である参加者について、同じユーザーIDの参加者の名刺画像を表示するための操作が行われたか否かを判断し、行われた場合はステップS2116へ進み、それ以外の場合はステップS2120へ進む。
ステップS2114での判断処理を行うために、例えば、名刺画像表示設定テーブル2200を利用すればよい。
図22は、名刺画像表示設定テーブル2200のデータ構造例を示す説明図である。
名刺画像表示設定テーブル2200は、セッショントークン欄2205、同ユーザーID名刺画像表示設定欄2210を有している。セッショントークン欄2205は、セッショントークンを記憶している。同ユーザーID名刺画像表示設定欄2210は、そのセッショントークンにおいて、同じユーザーIDの名刺画像を表示するか否かの設定を記憶している。
【0122】
ステップS2116では、ダウンロード用URLの名刺画像に同じユーザーIDの名刺画像である旨を示す画像を付加する。
ステップS2118では、その参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。つまり、同じユーザーIDである参加者(同じユーザーIDの参加者の名刺画像を表示するための操作が行われた参加者)に対しても名刺画像を送信するが、その名刺画像には、同じユーザーIDの名刺画像である旨を示す画像が付加されている。もちろんのことながら、異なるユーザーIDである参加者には、そのままの名刺画像を送信する。
【0123】
ステップS2120では、セッショントークンが異なり、ユーザーIDが異なる参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。なお、セッショントークンは異なるが、ユーザーIDが同じ参加者のWebUIへは、ダウンロード用URLは通知しないことになる。この例では、ユーザーIDが実質的にグループIDに対応するので、このような処理となる。
【0124】
ステップS2122では、参加時間不正で返答する。
ステップS2124では、認証エラーで返答する。
【0125】
図23は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。会議中における名刺交換サービスの処理例を示すものであり、対象としている会議の参加者数だけユーザーIDを発行した場合の処理例を示すものである。
図22の例に示したフローチャートのステップS2214をステップS2314の処理に、ステップS2216をステップS2316の処理に、ステップS2220をステップS2320の処理に、それぞれ代えたものであり、その他の処理は
図22の例に示したフローチャート内の処理と同等である。
【0126】
ステップS2302では、クライアントからセッショントークンと名刺画像を受信する。
ステップS2304では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS2306へ進み、それ以外の場合はステップS2322へ進む。
【0127】
ステップS2306では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS2308へ進み、それ以外の場合はステップS2324へ進む。
ステップS2308では、名刺画像をストレージ・DBサービスサーバー350に格納する。
【0128】
ステップS2310では、ダウンロード用URLを発行する。
ステップS2312では、ダウンロード用URLに名刺画像を格納する。
【0129】
ステップS2314では、通知先である参加者について、同じグループの参加者の名刺画像を表示するための操作が行われたか否かを判断し、行われた場合はステップS2316へ進み、それ以外の場合はステップS2320へ進む。
ステップS2314での判断処理を行うために、例えば、名刺画像表示設定テーブル2400を利用すればよい。
図24は、名刺画像表示設定テーブル2400のデータ構造例を示す説明図である。名刺画像表示設定テーブル2400は、ユーザーID欄2405、同グループ名刺画像表示設定欄2410を有している。ユーザーID欄2405は、ユーザーIDを記憶している。同グループ名刺画像表示設定欄2410は、そのユーザーIDにおいて、同じグループに属している参加者の名刺画像を表示するか否かの設定を記憶している。
【0130】
ステップS2316では、ダウンロード用URLの名刺画像に同じグループの名刺画像である旨を示す画像を付加する。
ステップS2318では、その参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。つまり、同じグループIDである参加者(同じグループの参加者の名刺画像を表示するための操作が行われた参加者)に対しても名刺画像を送信するが、その名刺画像には、同じグループの参加者の名刺画像である旨を示す画像が付加されている。もちろんのことながら、異なるグループである参加者には、そのままの名刺画像を送信する。
【0131】
ステップS2320では、セッショントークンが異なり、グループIDが異なる参加者のWebUIへ、ダウンロード用URLを通知する。なお、セッショントークンは異なるが、グループIDが同じ参加者のWebUIへは、ダウンロード用URLは通知しないことになる。
【0132】
ステップS2322では、参加時間不正で返答する。
ステップS2324では、認証エラーで返答する。
【0133】
図25は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。名刺画像への編集操作(例えば、名刺画像の表示を削除する操作)が行われた場合の処理例を示すものである。
図25の例では、ユーザーIDをグループIDと同等のものとみなした処理を行っている。
【0134】
ステップS2502では、クライアントからセッショントークンと操作情報を受信する。
ステップS2504では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS2506へ進み、それ以外の場合はステップS2518へ進む。
【0135】
ステップS2506では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS2508へ進み、それ以外の場合はステップS2520へ進む。
ステップS2508では、操作は名刺画像の削除であるか否かを判断し、名刺画像の削除の場合はステップS2510へ進み、それ以外の場合はステップS2516へ進む。
【0136】
ステップS2510では、削除対象は、同じユーザーIDの名刺画像であるか否かを判断し、同じユーザーIDの名刺画像の場合はステップS2512へ進み、それ以外の場合はステップS2514へ進む。
なお、同じユーザーIDの名刺画像も表示するように設定されていない場合は、常にステップS2514へ進むことになる。
【0137】
ステップS2512では、削除対象の名刺画像を表示させないことを示す情報を設定し、WebUIへ削除することを指示する。そして、例えば、名刺画像表示非表示管理テーブル2600を用いて、そのセッショントークンでは、どの名刺画像が表示されているかを管理する。
図26は、名刺画像表示非表示管理テーブル2600のデータ構造例を示す説明図である。
名刺画像表示非表示管理テーブル2600は、セッショントークン欄2605、名刺画像欄2610、表示/非表示欄2615を有している。セッショントークン欄2605は、セッショントークンを記憶している。名刺画像欄2610は、名刺画像を記憶している。表示/非表示欄2615は、そのセッショントークンにおいて、その名刺画像は表示するか非表示であるかを示す情報を記憶している。表示が削除された名刺画像は、非表示に設定されることになる。
なお、名刺画像表示設定テーブル2200で同じユーザーIDの名刺画像を非表示と設定されている場合は、削除対象とはならないので、常にステップS2514へ進むことになる。
【0138】
ステップS2514では、削除できない旨を返答する。
ステップS2516では、その操作に応じた処理を行う。
ステップS2518では、参加時間不正で返答する。
ステップS2520では、認証エラーで返答する。
【0139】
図27は、本実施の形態(名刺交換サービスサーバー300)による処理例を示すフローチャートである。名刺画像への編集操作(例えば、名刺画像の表示を削除する操作)が行われた場合の処理例を示すものであり、対象としている会議の参加者数だけユーザーIDを発行した場合の処理例を示すものである。
図25の例に示したフローチャートのステップS2510をステップS2710の処理に代えたものであり、その他の処理は
図25の例に示したフローチャート内の処理と同等である。
【0140】
ステップS2702では、クライアントからセッショントークンと操作情報を受信する。
ステップS2704では、現在時刻は開始日時から会議時間の範囲であるか否かを判断し、開始日時から会議時間の範囲の場合はステップS2706へ進み、それ以外の場合はステップS2718へ進む。
【0141】
ステップS2706では、セッショントークンは有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS2708へ進み、それ以外の場合はステップS2720へ進む。
ステップS2708では、操作は名刺画像の削除であるか否かを判断し、名刺画像の削除の場合はステップS2710へ進み、それ以外の場合はステップS2716へ進む。
【0142】
ステップS2710では、削除対象は、同じグループの名刺画像であるか否かを判断し、同じグループの名刺画像の場合はステップS2712へ進み、それ以外の場合はステップS2714へ進む。そして、例えば、名刺画像表示非表示管理テーブル2800を用いて、そのユーザーでは、どの名刺画像が表示されているかを管理する。
図28は、名刺画像表示非表示管理テーブル2800のデータ構造例を示す説明図である。
名刺画像表示非表示管理テーブル2800は、ユーザーID欄2805、名刺画像欄2810、表示/非表示欄2815を有している。ユーザーID欄2805は、ユーザーIDを記憶している。名刺画像欄2810は、名刺画像を記憶している。表示/非表示欄2815は、そのユーザーにおいて、その名刺画像は表示するか非表示であるかを示す情報を記憶している。表示が削除された名刺画像は、非表示に設定されることになる。
なお、名刺画像表示設定テーブル2400で同じグループに属している参加者の名刺画像を非表示と設定されている場合は、削除対象とはならないので、常にステップS2714へ進むことになる。
【0143】
ステップS2712では、削除対象の名刺画像を表示させないことを示す情報を設定し、WebUIへ削除することを指示する。
ステップS2714では、削除できない旨を返答する。
【0144】
ステップS2716では、その操作に応じた処理を行う。
ステップS2718では、参加時間不正で返答する。
ステップS2720では、認証エラーで返答する。
【0145】
図29は、本実施の形態の名刺交換サービスサーバー300と名刺管理サービスサーバー260とを連携させた場合の処理例を示す説明図である。名刺交換サービスサーバー300と名刺管理サービスサーバー260とは、いわゆるシングルサインオンができるように認証連携(フェデレーション)されており、名刺管理サービスサーバー260で管理している名刺画像を名刺交換サービスサーバー300に渡すこと、逆に、名刺交換サービスサーバー300で取得した名刺画像を名刺管理サービスサーバー260に登録することができる。
図29に示す例では、名刺交換サービスサーバー300は、名刺管理サービスサーバー260による名刺管理サービスと連携しており、かつ、オンライン会議参加者320に名刺管理サービスの利用者(登録ユーザー)がいる場合を示している。
【0146】
ステップS2902では、オンライン会議参加者320は、端末210を用いて、名刺管理サービスサーバー260の認証情報で、名刺交換サービスサーバー300にログインする。具体的には、
図9の例に示したオンライン名刺交換ログイン画面900では、名刺管理サービスサーバー260の名刺管理サービスのユーザーIDとパスワードを受け付けることになる。
なお、名刺管理サービスサーバー260に、そのオンライン会議参加者320の名刺画像は登録されており、名刺交換サービスサーバー300に対して端末210のWebUIから名刺画像アップロードすることは不要である。
【0147】
ステップS2904では、名刺交換サービスサーバー300は、名刺管理サービスサーバー260に、オンライン会議参加者320の認証情報を送る。
ステップS2906では、名刺管理サービスサーバー260は、オンライン会議参加者320の認証情報の認証を行い、認証に成功すると、そのオンライン会議参加者320の名刺画像2950Aを、名刺交換サービスサーバー300に送信する。このように名刺交換サービスサーバー300と名刺管理サービスサーバー260との連携によって、オンライン会議参加者320は、自分の名刺画像2950Cの名刺管理サービスサーバー260からのダウンロードの操作は不要であり、自分の名刺画像2950Cの名刺交換サービスサーバー300へのアップロードの操作も不要となっている。
【0148】
ステップS2908では、名刺交換サービスサーバー300は、他のオンライン会議参加者320の名刺画像2950Bを名刺管理サービスサーバー260の登録用に送信する。ここで「他のオンライン会議参加者320の名刺画像2950B」は、会議の参加者が自分以外の参加者の名刺画像を取得した場合の名刺画像をいう。名刺管理サービスサーバー260は、受信した名刺画像2950Bを登録する。
具体的には、オンライン会議参加者320A1は、名刺管理サービスサーバー260の登録ユーザーである。その場合に、オンライン会議参加者320A1の端末210の名刺交換サービスのWebUIで、オンライン会議参加者320A2の名刺画像が表示された場合に、名刺交換サービスサーバー300は、そのオンライン会議参加者320A2の名刺画像を名刺管理サービスサーバー260に登録する。その後、オンライン会議参加者320A1は、名刺管理サービスサーバー260で、オンライン会議参加者320A2の名刺画像を検索することが可能になる。
名刺交換サービスサーバー300と名刺管理サービスサーバー260とが連携することで、名刺管理サービスのIDとパスワードで名刺交換サービスのWebUIを起動し、名刺画像のアップロードの代わりに、名刺管理サービス内の自分の名刺画像を参加者に表示し、自分以外の参加者の名刺画像は名刺管理サービスへ自動的に登録することができるようになる。参加者にとっては、名刺画像のアップロード、ダウンロードの手間がなく、名刺管理サービスへの登録も自動で行われることとなる。
【0149】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば CPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えば GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digitalの略)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0150】
100…情報処理装置
105…プロセッサ
110…メモリ
120…データメモリ
122…ユーザー管理データ記憶モジュール
124…名刺画像記憶モジュール
140…プログラムメモリ
142…ユーザー管理モジュール
144…名刺画像表示制御モジュール
185…出力装置
187…表示装置
189…印刷装置
190…受付装置
192…指示受付装置
194…文書読取装置
195…通信装置
198…バス
210…端末
220…ユーザー
240…オンライン会議サービスサーバー
250…ストレージ・DBサービスサーバー
260…名刺管理サービスサーバー
290…通信回線
300…名刺交換サービスサーバー
320…オンライン会議参加者
322…オンライン会議主催者
350…ストレージ・DBサービスサーバー