(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-14
(45)【発行日】2025-04-22
(54)【発明の名称】テキストデータ生成方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/60 20180101AFI20250415BHJP
【FI】
G16H10/60
(21)【出願番号】P 2023522141
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 JP2021019255
(87)【国際公開番号】W WO2022244213
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2023-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】大野 友嗣
(72)【発明者】
【氏名】久保 雅洋
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-84195(JP,A)
【文献】特開2018-147021(JP,A)
【文献】特開2017-174161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、
複数の所定の時間帯
ごとにおける前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態に基づいて、当該複数の所定の時間帯をまとめた時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
【請求項2】
情報処理装置が、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した前記対象者の状態の割合に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
所定の時間帯における前記対象者の状態を表す前記テキストデータを、当該所定の時間帯を特定する時刻データと共に、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
【請求項4】
請求項
3に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
前記対象者と予め設定された関連性を有する登録者が閲覧可能なよう前記テキストデータを表示出力し、その後、前記登録者にて登録操作された場合に、前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
【請求項5】
請求項
4に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
前記テキストデータを修正可能なよう表示出力し、その後、前記登録者にて前記テキストデータが修正され登録操作された場合に、修正された前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
【請求項6】
請求項
4又は5に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
前記テキストデータを表示出力する際に、当該テキストデータと併せて前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成方法。
【請求項7】
請求項
6に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
複数の所定の時間帯ごとに生成した前記テキストデータを時系列に沿って表示出力すると共に、当該テキストデータと併せて時系列に沿って前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成方法。
【請求項8】
請求項1乃至
7のいずれかに記載のテキストデータ生成方法であって、
前記情報処理装置が、
前記対象者情報を、当該対象者情報を取得した時刻に対応する情報と併せて、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
【請求項9】
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定する推定部と、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、
複数の所定の時間帯
ごとにおける前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態に基づいて、当該複数の所定の時間帯をまとめた時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する生成部と、
を備えたテキストデータ生成装置。
【請求項10】
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定する推定部と、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した前記対象者の状態の割合に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する生成部と、
を備えたテキストデータ生成装置。
【請求項11】
請求項
9又は10に記載のテキストデータ生成装置であって、
所定の時間帯における前記対象者の状態を表す前記テキストデータを、当該所定の時間帯を特定する時刻データと共に、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する登録部を備えた、
テキストデータ生成装置。
【請求項12】
請求項
11に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記対象者と予め設定された関連性を有する登録者が閲覧可能なよう前記テキストデータを表示出力し、その後、前記登録者にて登録操作された場合に、前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
【請求項13】
請求項
12に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記テキストデータを修正可能なよう表示出力し、その後、前記登録者にて前記テキストデータが修正され登録操作された場合に、修正された前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
【請求項14】
請求項
12又は13に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記テキストデータを表示出力する際に、当該テキストデータと併せて前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成装置。
【請求項15】
請求項
14に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、複数の所定の時間帯ごとに生成した前記テキストデータを時系列に沿って表示出力すると共に、当該テキストデータと併せて時系列に沿って前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成装置。
【請求項16】
請求項
9乃至15のいずれかに記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記対象者情報を、当該対象者情報を取得した時刻に対応する情報と併せて、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
【請求項17】
情報処理装置に、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、
複数の所定の時間帯
ごとにおける前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態に基づいて、当該複数の所定の時間帯をまとめた時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項18】
情報処理装置に、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する
と共に、所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した前記対象者の状態の割合に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テキストデータ生成方法、テキストデータ生成装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院においては、医師や看護師が患者の状態を把握すべく、当該患者の日々の状態を電子カルテ(以降、「カルテ」とも表記)にテキストデータで記録している。例えば、カルテには、患者の身体診察や検査から得られた患者の状態を表す客観的データが記録される。
【0003】
ここで、患者の状態の一例である不穏状態を検知する技術として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1では、患者から計測した生体情報の時系列データから、不穏状態を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、患者の不穏状態を検出したとしても、看護師や医師が患者のカルテ等に記録する作業を行う必要があり、かかる作業の負担が生じうる。また、看護師等による患者の状態のカルテ等へ記録ミス(記録の漏れや記録間違いなど)も生じうる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題を解決することができるテキストデータ生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態であるテキストデータ生成方法は、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態であるテキストデータ生成装置は、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定する推定部と、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する生成部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されることにより、看護側の負荷を軽減し、適切な看護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1における情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1に開示したテキストデータ生成システムを構成するテキストデータ生成装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図2に開示したテキストデータ生成装置による処理の様子を示す図である。
【
図4】
図2に開示したテキストデータ生成装置による処理の様子を示す図である。
【
図5】
図2に開示したテキストデータ生成装置による処理の様子を示す図である。
【
図6】
図2に開示したテキストデータ生成装置による処理の様子を示す図である。
【
図7】
図2に開示したテキストデータ生成装置による処理の様子を示す図である。
【
図8】
図2に開示したテキストデータ生成装置の動作を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の実施形態2におけるテキストデータ生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の実施形態2におけるテキストデータ生成装置の構成を示すブロック図である。
【
図11】本発明の実施形態2におけるテキストデータ生成装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図8を参照して説明する。
図1乃至
図2は、情報処理システムの構成を説明するための図であり、
図3乃至
図8は、情報処理システムの処理動作を説明するための図である。
【0013】
[構成]
本発明における情報処理システムは、病院において、患者Pから時系列に沿った生体情報などの計測データを計測し、かかる計測データから所定の時間帯における患者の状態をテキストで表したテキストデータを生成するものである。そして、情報処理システムは、生成したテキストデータを、例えば、患者の電子カルテに登録することで、病院において患者をケアする看護師や医師等の医療従事者による患者の状態の記録ミスを抑制する、というものである。
【0014】
なお、以下では、本発明の情報処理システムが病院で利用される場合を例示して説明するが、介護施設や家庭で利用されてもよい。この場合、情報処理システムは、介護施設や家庭における被介護者の生体情報などの計測データを計測し、かかる被介護者の状態を表すテキストデータを生成するよう利用される。その場合、生成されたテキストデータは、例えば、介護施設の職員や被介護者の家族に対して表示出力されたり、被介護者を管理している病院のシステムに送信され、医療従事者に表示出力されたり電子カルテに登録される。以下、情報処理システムの詳細な構成について説明する。
【0015】
図1に示すように、情報処理システムは、センサ1と、通信装置2と、テキストデータ生成システム10と、を備えている。センサ1は、病院内の患者Pから、時系列に沿った患者Pの身体の状況を表す計測データ(対象者情報)を計測するものである。例えば、センサ1は、患者Pの手首に腕時計のように装着されるウェアラブル装置(例えば、スマートウォッチ、アクティブトラッカー、活動量計)、患者Pのベッド付近に設置された生体センサ(例えば、シーツ型センサ、マット型センサ、電波型センサ)、患者Pの映像を撮影するカメラ、などである。そして、センサ1は、患者Pの身体の状況を表す時系列に沿った計測データとして、心拍数、体温、血圧、血中酸素飽和度(SpO
2)、呼吸数、加速度(活動量)、歩数、昇降数、といった数値にて表すことができる身体情報や、患者Pの動作を撮影した動画像といった画像情報を計測して、かかる計測データを無線通信にて通信装置2に送信する。
【0016】
上記通信装置2は、例えば、無線ルータやスマートフォンなどの携帯型情報通信端末で構成される。通信装置2は、センサ1にて計測され送信された患者Pの計測データを受信し、テキストデータ生成システム10に転送する。
【0017】
テキストデータ生成システム10は、
図2に示すように、入力装置11と、表示装置12と、テキストデータ生成装置20と、を備える。入力装置11は、例えば、キーボードやマウスであり、操作者である看護師等によって文字入力や操作ボタンに対する操作が可能である。表示装置12は、例えば、ディスプレイであり、後述するようにテキストデータ生成装置20にて生成されたテキストデータを表示して出力するものである。テキストデータ生成装置20は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、テキストデータ生成装置20は、
図2に示すように、取得部21、推定部22、生成部23、登録部24、を備える。取得部21、推定部22、生成部23、登録部24の機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、テキストデータ生成装置20は、計測データ記憶部26、状態データ記憶部27、テキストデータ記憶部28、患者データ記憶部29、を備える。計測データ記憶部26、状態データ記憶部27、テキストデータ記憶部28、患者データ記憶部29は、記憶装置により構成される。但し、計測データ記憶部26、状態データ記憶部27、テキストデータ記憶部28、患者データ記憶部29は、必ずしもテキストデータ生成装置20の記憶装置により構成されていることに限定されず、テキストデータ生成システム10外の記憶装置にて構成されていてもよい。以下、各構成について詳述する。
【0018】
取得部21は、上述したようにセンサ1にて計測された患者Pの計測データを、通信装置2を介して取得する。そして、取得部21は、患者Pごとに区別して、取得した計測データを計測データ記憶部26に記憶する。例えば、取得部21は、患者Pごとに計測した計測データとして、心拍数、体温、血圧、血中酸素飽和度(SpO
2)、呼吸数、加速度(活動量)、歩数、昇降数、といった数値にて表すことができる身体情報や、患者Pの動作を撮影した動画像といった画像情報を取得する。特に、計測データは、時系列に沿ったデータであり、計測データが計測された時刻情報も含む。例えば、計測データは、
図3に示すように、横軸の時刻に対応して、縦軸に加速度(
図3(1))や心拍数(
図3(2))を表したものである。
【0019】
推定部22は、計測データ記憶部26に記憶されている患者Pの計測データから、当該患者Pの時系列に沿った状態を推定する。そして、推定部22は、患者Pごとに区別して、推定した状態を表す情報を、状態データ記憶部27に記憶する。例えば、推定部22は、患者Pの時系列に沿った状態として、不穏のレベル、覚醒のレベル、睡眠のレベル、活動量のレベル、不整脈が正常か異常か、心臓機能が正常か異常か、呼吸機能が正常か異常か、脳機能が正常か異常か、ストレスのレベル、GCS(Glasgow Coma Scale)の数値、JCSのJapan Coma Scaleの数値など、を推定する。一例として、推定部22は、計測データである加速度と心拍数とに基づいて、
図4に示すように、横軸の時刻に対応して、患者Pが不穏状態である度合いを表すスコアを算出して縦軸に表し、かかるスコアが閾値(例えば、0.5)以上の場合に、患者Pが不穏である、と推定する。また、別の一例として、推定部22は、計測データである血圧の時系列に沿った変化(例えば、上がる方向か下がる方向か)に基づいて、心臓機能が正常であるか異常であるかを推定する。
【0020】
生成部23は、状態データ記憶部27に記憶されている推定した時系列に沿った患者Pの状態に基づいて、所定の時間帯における当該患者Pの状態を表すテキストデータを生成する。そして、生成部23は、患者Pごとに区別して、生成したテキストデータをテキストデータ記憶部28に記憶する。例えば、推定部22は、
図4に示すように時系列に沿った不穏状態の度合いを表すスコアデータから、
図5(1)に示すように、1時間毎の患者Pの状態を表すテキストデータを生成する。つまり、
図5(1)の例では、患者Pの状態として、時間帯「22時」は「睡眠」、時間帯「1時」は「覚醒」、時間帯「2時」は「不穏」、などとテキストデータを生成する。なお、ここでは、「時間帯」の単位を1時間としているが、例えば、数十分や数時間というように、いかなる時間の長さを「時間帯」の単位としてもよい。
【0021】
なお、生成部23は、時系列に沿って推定した患者Pの状態のうち、複数の状態に基づいて、所定の時間帯の状態を表すテキストデータを生成してもよい。例えば、生成部23は、所定の時間帯の直前となるX分前の推定された複数の状態から、その後の所定の時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成する。一例として、生成部23は、時系列に沿った推定した患者Pの複数の状態である、不穏のレベル、覚醒のレベル、睡眠のレベル、活動量のレベル、に基づいて、以下のような予め設定されたルールに従って、患者Pの状態を表すテキストデータを生成する。例えば、ルールとしては、所定の時間帯のX分前のうち、8割が睡眠である場合には「睡眠」、8割が傾眠である場合には「傾眠」、半分以上が不穏である場合には「不穏」、半分以上が覚醒していて活動的である場合には「覚醒」、5-8割が睡眠又は傾眠であり5-2割が覚醒である場合には「睡眠と覚醒の繰り返し」、といったテキストデータを生成して、所定の時間帯と対応付けておく。なお、生成部23は、テキストデータを生成する際に、対象となる所定の時間帯に対して前の時間における推定した患者Pの状態を用いることに限定されず、所定の時間帯の最中における推定した患者Pの状態や、所定の時間帯の後の時間における推定した患者Pの状態など、所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した患者Pの状態を用いてもよい。このように、生成部23は、所定の時間帯に対して予め設定された時間内において推定した患者Pの状態の割合に応じて、当該所定の時間帯の患者Pの状態を表すテキストデータを生成してもよい。
【0022】
また、生成部23は、
図5(1)に示すように、1時間ごとといった複数の時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータに基づいて、さらに複数の時間帯をまとめた時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成してもよい。例えば、
図5(2)に示す「夜間不穏あり、2-3時間の睡眠と不穏状態を繰り返す」という文章で表されたテキストデータのように、「夜間」や「2-3時間」といった時間帯に、「不穏」や「睡眠と不穏を繰り返す」といった状態が生じたことを表すテキストデータを生成してもよい。但し、生成部23は、
図5(2)に示すようなテキストデータを、
図5(1)に示す複数の時間帯ごとの患者Pの状態を表すテキストデータから生成することに限定されず、推定部22にて推定した患者Pの1つ又は複数の状態から生成してもよい。また、生成部23は、例えば、
図4に示すような時系列に沿った推定した患者Pの状態や、時系列に沿った計測データに基づいて、さらに細かい時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成してもよい。例えば、
図5(3)に示す文章によるテキストデータ「1:20-1:50と4:30-5:00に不穏行動をおこす」内において、1時間ごとの時間帯に限らず、分単位の時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成してもよい。
【0023】
なお、生成部23は、予め生成された学習モデルに、推定した患者Pの状態や計測データを入力することによって、所定の時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成してもよい。このとき、学習モデルは、例えば、上述したように推定した患者Pの状態や計測データと、かかる患者Pを看護した看護師によって電子カルテなどに記録された患者Pの状態を表すテキストデータと、を教師データとして学習することで生成される。なお、電子カルテに記憶されたテキストデータとは、例えば、看護記録の所定の項目や、SOAPと呼ばれる問題指向型診療録のうち、O(Object)項目である身体診察・検査から得られた情報を表す客観的データが該当しうる。
【0024】
登録部24は、テキストデータ記憶部28に記憶されているテキストデータを、患者データ記憶部29に記憶されている患者Pごとの電子カルテ内に登録する。特に、登録部24は、患者の状態を表すテキストデータが該当する所定の時間帯を表す時刻データと共に、テキストデータを電子カルテ内に登録する。なお、登録部24は、テキストデータを電子カルテに登録することに限定されず、予め設定された他のデータファイルに登録してもよい。
【0025】
具体的に、登録部24は、まず、テキストデータの登録に先立ち、テキストデータ記憶部28に記憶されている患者Pのテキストデータを、当該患者Pを看護していることで当該患者Pと関連性を有する看護師である登録者が閲覧可能なよう、表示装置12に表示して出力する。一例として、登録部24は、
図6(1)に示すように、横軸に設定した時刻に対応して、時間帯ごとの患者Pの状態を表すテキストデータ(例えば、不眠、覚醒、不穏)を、当該時間毎に設定されたテキストボックス内に表示して出力する。このとき、登録部24は、テキストデータと共に、横軸の時刻に対応させて、計測データ記憶部26に記憶されている患者Pの計測データを表示する。例えば、
図6(1)の例では、横軸の時刻に対応させて、加速度の計測データを表示している。さらに、登録部24は、テキストボックス内に表示されたテキストデータを修正可能なように出力し、「必要に応じて修正してください。」の文字を表示して看護師に修正を促す。これにより、登録部24は、看護師が入力装置11を用いてテキストボックス内のテキストデータを修正した場合には、修正後のテキストデータの入力を受け付ける。その後、登録部24は、看護師が入力装置11を用いて登録操作を行った場合に、テキストボックスに入力されているテキストデータを、時刻データと共に患者Pの電子カルテ内に登録する。例えば、登録部24は、
図6(2)に示すような画面において「この記載で転記します。よろしいですか?」と表示した後に、看護師にて「OK」ボタンが操作されると、テキストボックスに入力されているテキストデータを、時刻データと共に患者Pの電子カルテ内に登録する。
【0026】
ここで、登録部24によるテキストデータの他の登録例を、
図7を参照して説明する。登録部24は、テキストデータが文章で表されている場合には、かかる文章によるテキストデータを、
図7(1)に示すようにテキストボックス内に修正可能なよう表示して出力する。さらに、登録部24は、「必要に応じて修正してください。」の文字を表示して、看護師による修正を促す。これにより、登録部24は、看護師が入力装置11を用いてテキストボックス内のテキストデータを修正した場合には、修正後のテキストデータの入力を受け付ける。例えば、
図7(2)のテキストボックス内の下線に示すように、「点滴抜去。1:30に抑制開始。」のテキストデータが追加して入力され、その後、「OK」ボタンが操作された場合には、テキストボックスに入力されているテキストデータを患者Pの電子カルテ内の所定項目に登録する。このとき、登録部24は、文章で表されたテキストデータを、電子カルテ内のSOAPと呼ばれる問題指向型診療録のうち、O(Object)項目である身体診察・検査から得られた情報を表す客観的データとして登録する。なお、登録部24は、患者Pの計測データを、当該患者Pの電子カルテ内の所定項目に、計測された時刻に対応する情報と併せて登録してもよい。例えば、登録部24は、「2021/5/XX 朝 心拍数95bpm」というように電子カルテ内に登録してもよい。これにより、計測データを直接電子カルテに登録を行うことができる。
【0027】
なお、登録部24は、
図7に示すように文章で表されたテキストデータを表示装置12に表示する際に、該当する患者Pの計測データも、テキストデータと併せて表示出力してもよい。例えば、登録部24は、計測データを
図6に示すような形式で表示出力してもよい。また、登録部24は、
図6に示すような時間帯ごとの患者Pの状態を表すテキストデータと、
図7に示すような文章によるテキストデータと、さらには計測データとを、同時に表示出力してもよい。なお、登録部24は、テキストデータや計測データと併せて、患者Pを撮影した画像情報(例えば、動画像)を表示出力してもよい。これにより、看護師は、計測データを参照して、テキストデータの修正及び登録を行うことができる。
【0028】
[動作]
次に、上述したテキストデータ生成装置20の動作を、主に
図8のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
まず、テキストデータ生成装置20は、患者Pに装着されたり患者Pのベッド付近や部屋に設置されたりしたセンサ1にて計測された患者Pの計測データを、通信装置2を介して取得する(ステップS1)。例えば、テキストデータ生成装置20は、患者Pの時系列に沿った計測データとして、
図3(1)に示すような加速度、
図3(2)に示すような心拍数、体温、血圧、血中酸素飽和度(SpO
2)、呼吸数、加速度(活動量)、歩数、昇降数、といった数値にて表すことができる身体情報や、患者Pの動作を撮影した動画像といった画像情報を取得する。
【0030】
続いて、テキストデータ生成装置20は、取得した患者Pの計測データから、当該患者Pの時系列に沿った状態を推定する(ステップS2)。例えば、テキストデータ生成装置20は、時系列に沿った患者Pの状態として、
図4に示すような不穏や、覚醒、睡眠、活動量、不整脈、心臓機能、呼吸機能、脳機能、ストレス、GCS、JCS、を推定する。
【0031】
続いて、テキストデータ生成装置20は、時系列に沿った推定した患者Pの状態から、所定の時間帯における当該患者Pの状態を表すテキストデータを生成する(ステップS3)。例えば、テキストデータ生成装置20は、
図5(1)に示すように、1時間毎の患者Pの状態を表すテキストデータを生成したり、
図5(2)、(3)に示すように、1日の患者Pの状態を文章で表すテキストデータを生成したりする。
【0032】
その後、テキストデータ生成装置20は、生成した患者Pの時間帯ごとの状態を表すテキストデータを、当該患者Pを看護している看護師が閲覧可能なよう、表示装置12に表示して出力する(ステップS4)。このとき、テキストデータ生成装置20は、
図6及び
図7に示すように、テキストボックス内に表示されたテキストデータを修正可能なように出力する。なお、テキストデータ生成装置20は、テキストデータと併せて、患者Pの計測データを表示する。なお、テキストデータと併せて表示する計測データは、
図6に示す加速度のような身体情報であることに限定されず、患者Pを撮影した画像情報であってもよい。
【0033】
そして、テキストデータ生成装置20は、テキストボックス内に表示されたテキストデータが看護師によって修正されると、修正後のテキストデータの入力を受け付ける(ステップS4)。その後、テキストデータ生成装置20は、看護師がテキストデータの登録操作を行った場合に、テキストボックスに入力されているテキストデータを、患者Pの電子カルテ内に登録する(ステップS5)。
【0034】
以上のように、本実施形態では、テキストデータ生成装置20が、患者Pから計測した時系列に沿った計測データから、当該患者Pの時系列に沿った状態を推定し、さらに、推定した患者Pの状態から、所定の時間帯における患者Pの状態を表すテキストデータを生成している。このように、テキストデータ生成装置20が、患者Pの所定の時間帯における状態をテキストデータで自動的に生成しているため、看護師等が患者Pの状態をテキストで起こすことが不要となり、カルテ等に記録する作業の簡略化を図ることができる。このため、看護師等によるカルテ等に患者Pの状態を記録する作業の負担を軽減でき、記録ミスを抑制することができ、後に看護師等が患者Pの状態の記録を参照して適切な看護を行うことができる。
【0035】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、
図9乃至
図11を参照して説明する。
図9乃至
図10は、実施形態2におけるテキストデータ生成装置の構成を示すブロック図であり、
図11は、テキストデータ生成装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明したテキストデータ生成装置及びテキストデータ生成方法の構成の概略を示している。
【0036】
まず、
図9を参照して、本実施形態におけるテキストデータ生成装置100のハードウェア構成を説明する。テキストデータ生成装置100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0037】
そして、テキストデータ生成装置100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、
図10に示す取得部121と推定部122と生成部123とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得部121と推定部122と生成部123とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0038】
なお、
図9は、テキストデータ生成装置100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0039】
そして、テキストデータ生成装置100は、上述したようにプログラムによって構築された取得部121と推定部122と生成部123との機能により、
図11のフローチャートに示すテキストデータ生成方法を実行する。
【0040】
図11に示すように、テキストデータ生成装置100は、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し(ステップS101)、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し(ステップS102)、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する(ステップS103)、
という処理を実行する。
【0041】
本発明は、以上のように構成されることにより、テキストデータ生成装置100が、患者対象者から計測した時系列に沿った対象者情報を取得し、当該対象者の時系列に沿った状態を推定し、さらに、推定した状態から所定の時間帯における対象者の状態を表すテキストデータを生成している。このように、テキストデータ生成装置100が、対象者の所定の時間帯における状態をテキストデータで自動的に生成しているため、例えば、対象者が患者である場合には、看護師が対象者の状態をテキストで起こすことが不要となり、カルテ等に記録する作業の簡略化を図ることができる。このため、看護師等によるカルテ等に対象者の状態を記録する作業の負担を軽減でき、記録ミスを抑制することができ、記録を参照して適切な看護を行うことができる。
【0042】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0043】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得部121と推定部122と生成部123との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0044】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明におけるテキストデータ生成方法、テキストデータ生成装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
(付記2)
付記1に記載のテキストデータ生成方法であって、
複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
(付記3)
付記2に記載のテキストデータ生成方法であって、
複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態に基づいて、当該複数の所定の時間帯をまとめた時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載のテキストデータ生成方法であって、
所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載のテキストデータ生成方法であって、
所定の時間帯における前記対象者の状態を表す前記テキストデータを、当該所定の時間帯を特定する時刻データと共に、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
(付記6)
付記5に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記対象者と予め設定された関連性を有する登録者が閲覧可能なよう前記テキストデータを表示出力し、その後、前記登録者にて登録操作された場合に、前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
(付記7)
付記6に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記テキストデータを修正可能なよう表示出力し、その後、前記登録者にて前記テキストデータが修正され登録操作された場合に、修正された前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
(付記8)
付記6又は7に記載のテキストデータ生成方法であって、
前記テキストデータを表示出力する際に、当該テキストデータと併せて前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成方法。
(付記9)
付記8に記載のテキストデータ生成方法であって、
複数の所定の時間帯ごとに生成した前記テキストデータを時系列に沿って表示出力すると共に、当該テキストデータと併せて時系列に沿って前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成方法。
(付記10)
付記1乃至9のいずれかに記載のテキストデータ生成方法であって、
前記対象者情報を、当該対象者情報を取得した時刻に対応する情報と併せて、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成方法。
(付記11)
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定する推定部と、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する生成部と、
を備えたテキストデータ生成装置。
(付記12)
付記11に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記生成部は、複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成装置。
(付記13)
付記12に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記生成部は、複数の所定の時間帯ごとにおける前記対象者の状態に基づいて、当該複数の所定の時間帯をまとめた時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成装置。
(付記14)
付記11乃至13のいずれかに記載のテキストデータ生成装置であって、
前記生成部は、所定の時間帯に対して予め設定された時間において推定した前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
テキストデータ生成装置。
(付記15)
付記11乃至14のいずれかに記載のテキストデータ生成装置であって、
所定の時間帯における前記対象者の状態を表す前記テキストデータを、当該所定の時間帯を特定する時刻データと共に、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する登録部を備えた、
テキストデータ生成装置。
(付記16)
付記15に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記対象者と予め設定された関連性を有する登録者が閲覧可能なよう前記テキストデータを表示出力し、その後、前記登録者にて登録操作された場合に、前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
(付記17)
付記16に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記テキストデータを修正可能なよう表示出力し、その後、前記登録者にて前記テキストデータが修正され登録操作された場合に、修正された前記テキストデータを前記データファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
(付記18)
付記16又は17に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記テキストデータを表示出力する際に、当該テキストデータと併せて前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成装置。
(付記19)
付記18に記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、複数の所定の時間帯ごとに生成した前記テキストデータを時系列に沿って表示出力すると共に、当該テキストデータと併せて時系列に沿って前記対象者から取得した前記対象者情報を表示出力する、
テキストデータ生成装置。
(付記20)
付記11乃至19のいずれかに記載のテキストデータ生成装置であって、
前記登録部は、前記対象者情報を、当該対象者情報を取得した時刻に対応する情報と併せて、前記対象者に対して設定されたデータファイルに登録する、
テキストデータ生成装置。
(付記21)
情報処理装置に、
時系列に沿った対象者の身体の状況を表す対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて時系列に沿った前記対象者の状態を推定し、
推定した時系列に沿った前記対象者の状態に基づいて、所定の時間帯における前記対象者の状態を表すテキストデータを生成する、
処理を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0045】
1 センサ
2 通信装置
10 テキストデータ生成システム
11 入力装置
12 表示装置
20 テキストデータ生成装置
21 取得部
22 推定部
23 生成部
24 登録部
26 計測データ記憶部
27 状態データ記憶部
28 テキストデータ記憶部
29 患者データ記憶部
100 テキストデータ生成装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得部
122 推定部
123 生成部