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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-14
(45)【発行日】2025-04-22
(54)【発明の名称】調圧弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 1/36 20060101AFI20250415BHJP
   F16K 17/30 20060101ALI20250415BHJP
【FI】
F16K1/36 Z
F16K17/30 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021017962
(22)【出願日】2021-02-08
(65)【公開番号】P2022120912
(43)【公開日】2022-08-19
【審査請求日】2024-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000004695
【氏名又は名称】株式会社SOKEN
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三石 康志
(72)【発明者】
【氏名】堀田 裕
(72)【発明者】
【氏名】中野 哲
(72)【発明者】
【氏名】中村 昭夫
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-101340(JP,A)
【文献】特開2009-287609(JP,A)
【文献】特開2013-152510(JP,A)
【文献】特開2019-039512(JP,A)
【文献】特開2019-023505(JP,A)
【文献】特開2017-083981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 1/00- 1/54
F16K 39/00-51/02
F16K 17/18-17/34
F16K 17/00-17/168
F16K 15/00-15/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調圧弁であって、
弁体と、
前記弁体が接する弁座であって、前記弁体と接する側から流体が流入する弁座と、
前記弁体を前記弁座に押し当てる弾性部材と、を備え、
前記弁体は、
前記弾性部材の少なくとも一部を収容し、前記弁座と反対側に開口する中空部と、
前記弁体の外側のうち前記弁座に接触しない部分と、前記中空部とを連通する貫通孔と、
柱部と、
前記柱部よりも前記弁座側に設けられた略円錐形状の円錐部と、を有し、
前記中空部は、前記柱部内に形成されており、
前記貫通孔は、前記弁体の中心軸と交差する方向に前記円錐部を貫通する貫通部と、前記貫通部と前記中空部とを連通する連通部とを有する、調圧弁。
【請求項2】
請求項に記載の調圧弁であって、
前記貫通孔は、略円形状、略矩形形状、多角形形状または、二つの等しい長さの平行線と二つの半円形からなる形状のいずれかの形状である、調圧弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、調圧弁に関する。
【背景技術】
【0002】
調圧弁として、弁体が弁座に接したり、弁体が弁座から離れたりすることで、弁の開閉を行い、減圧を行うものが知られている。ある調圧弁において、弁体は、弁座と反対側に開口している凹部を有しており、弁体を弁座に押しつける弾性部材を凹部に収容する。特許文献1には、弁体における、弁座と反対側である後退位置を規定する支持部材に、複数の貫通孔を設けた技術が記載されている。支持部材を弁座と反対側から凹部の中心軸方向に沿って見たとき、貫通孔の中心は、弁体の開口した部分に含まれない。そのため、弁体の凹部の内部に流入した流体によって弁体が弁座に必要以上に押しつけられ、弁座に過大な荷重がかかることを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-39512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
支持部材を弁座と反対側から凹部の中心軸方向に沿って見たとき、貫通孔の中心が弁体の開口した部分に含まれない調圧弁であっても、支持部材の貫通孔から弁体に向かって流れる流体の圧力が高い場合、以下のような課題が生じ得る。すなわち、弁体の凹部内に流入した流体が凹部の底で跳ね返り、上流に向かう向きの圧力波が生じ、弁体の開口から外部に向けて流体が流出したり流入したりを繰り返すことで弁体において自励振動が発生するおそれがある。この場合、弁体が上下に激しく移動して、弁体の先端が変形するおそれがある。そのため、弁体における自励振動を抑制できる技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、調圧弁が提供される。この調圧弁は、弁体と、前記弁体が接する弁座であって、前記弁体と接する側から流体が流入する弁座と、前記弁体を前記弁座に押し当てる弾性部材と、を備える。前記弁体は、前記弾性部材の少なくとも一部を収容し、前記弁座と反対側に開口する中空部と、前記弁体の外側のうち前記弁座に接触しない部分と、前記中空部とを貫通する貫通孔と、柱部と、前記柱部よりも前記弁座側に設けられた略円錐形状の円錐部と、を有し、前記中空部は、前記柱部内に形成されており、前記貫通孔は、前記弁体の中心軸と交差する方向に前記円錐部を貫通する貫通部と、前記貫通部と前記中空部とを連通する連通部とを有する。
【0006】
本開示の一形態によれば、調圧弁が提供される。この調圧弁は、弁体と、前記弁体が接する弁座と、前記弁体を前記弁座に押し当てる弾性部材と、を備える。前記弁体は、前記弾性部材の少なくとも一部を収容し、前記弁座側が閉じており、前記弁座と反対側に開口する中空部と、前記弁体の外側のうち前記弁座に接触しない部分と、前記中空部とにそれぞれ開口している貫通孔と、を有し、前記貫通孔の中心軸は、前記弁体の中心軸と交差している。
この調圧弁によれば、弁体の内部である中空部に流入した流体が、貫通孔を介して弁体の外部へ排出される。そのため、弁体の内部の流体が弁体の弁座側にぶつかり、弁体の開口している側に戻ることを抑制できるため、圧力波や渦が発生することを抑制できる。また、貫通孔の中心軸は、弁体の中心軸と交差している。そのため、貫通孔の中心軸が弁体の中心軸とねじれの位置にある場合と比べて、より速く流体を弁体の外部に排出させることができる。従って、弁体における自励振動を抑制できる。
【0007】
なお、本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、調圧弁の弁体、本形態の調圧弁を含む燃料電池システム等の態様で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】調圧弁の概略構成を示す説明図である。
図2図1における弁体周辺の拡大図である。
図3】弁体の説明図である。
図4】上流圧力と推力の関係の一例を示した図である。
図5】第2実施形態における弁体の概略構成を示す説明図である。
図6】第3実施形態における弁体の概略構成を示す説明図である。
図7】第4実施形態における調圧弁の概略構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、本実施例の調圧弁の概略構成を示す説明図である。図2は、図1における弁体110周辺の拡大図である。調圧弁10は、例えば、燃料電池車両に搭載される燃料ガスのガスタンクと燃料電池とを繋ぐ流体回路の途中に設けられ、高圧の燃料ガスを減圧して燃料電池に送出する。調圧弁10は、入口ポート20と出口ポート40とが設けられた本体30を備える。入口ポート20は、本体30の中心軸Oの上流側に設けられている。出口ポート40は、中心軸O上からずれた位置であり、後述するプラグ部材320の近傍に設けられている。入口ポートから流入した流体は、本体30において調圧され、出口ポート40から排出される。
【0010】
本体30は、流体の流通方向における上流から順に、入口ポート20と連通する流路部100と、第1収容部200と、第2収容部300と、出口ポート40と連通する第3収容部400とを備える。流路部100と第1収容部200と第2収容部300と第3収容部400とは、中心軸Oと垂直方向の断面が略円形に形成されている。流路部100の直径は、第1収容部200の弁座210の直径よりも小さい。第1収容部200の直径は、第2収容部300の直径よりも小さい。第2収容部300の直径は、第3収容部400の直径よりも小さい。流路部100の中心軸と第1収容部200の中心軸と第2収容部300の中心軸と第3収容部400中心軸とは、中心軸Oと同軸である。
【0011】
流路部100は、弁体110と弾性部材120と支持部材130とを収容する。
【0012】
弁体110は、中空部111と第1貫通孔1121と、第2貫通孔1122とを有する。以下では、第1貫通孔1121と第2貫通孔1122とを合わせて、単に貫通孔112とも呼ぶ。流路部100における、弁体110の外側の隙間を空間140ともいう。弁体110の形状については後述する。
【0013】
中空部111は、第1収容部200の弁座210側が閉じており、弁座210と反対側に開口する。中空部111は、弾性部材120の一部を収容する。弁座210の詳細については後述する。
【0014】
貫通孔112は、弁体110の外側のうち弁座210に接触しない部分と、中空部111とにそれぞれ開口している。本実施形態において、貫通孔112の断面は略円形状であり、貫通孔112の中心軸は、弁体110の中心軸Oと交差している。本実施形態において、貫通孔112の中心軸は弁体110の中心軸Oと垂直に交差している。本実施形態において、第1貫通孔1121の中心軸と第2貫通孔1122の中心軸とは、同一である。
【0015】
図3は、弁体110の説明図である。本実施形態において、弁体110は、円錐部113と柱部114とから形成される。円錐部113は、弁座210側に形成されており、先端が略円錐形状である。円錐部113の一部は、弁座210の流通孔211に収容される。円錐部113の一部が流通孔211に収容される場合、円錐部113は、流通孔211をほぼ閉塞させる。柱部114は、円錐部113の下部、すなわち、円錐部113における弁座210と反対側に形成されている。柱部114は中空部111を形成している。図2に示すように、本実施形態において、円錐部113は、中空部111の底面を形成している。柱部114は略四角柱状であり、側面の各辺が面取りされている。弁体110を開口している側から見た場合、略八角形形状であり、各辺は中空部111の中心に向かって凹んでいる。
【0016】
弾性部材120(図1、2参照)は、弁体110を弁座210に押し当てる部材である。本実施形態において、弾性部材120は、コイルバネである。支持部材130は、弾性部材120の内部に位置しており、弾性部材120を支えている。なお、支持部材130は省略してもよい。
【0017】
第1収容部200は、弁座210を備える。弁座210は、中央に中心軸Oと同軸の流通孔211を有している。流通孔211の外径は、円錐部113の先端の外径よりも大きく、柱部114の外径よりも小さい。
【0018】
第2収容部300は、ピストンピン310とプラグ部材320とを収容している。ピストンピン310は、弁座210側の先端が細くなる円錐形状である。ピストンピン310の先端は、弁体110の円錐部113の先端とのみ接合されている。ピストンピン310と弁体110との接合部311は弁体110の流通孔211の内径よりも細い。ピストンピン310はプラグ部材320に収容されている。ピストンピン310の弁座210側の先端とプラグ部材320との間には隙間330が生じている。プラグ部材320は、円柱形状である。ピストンピン310の中心軸とプラグ部材320の中心軸とは中心軸Oと同軸である。プラグ部材320の外径は、第2収容部300の内径とほぼ同じである。プラグ部材320の中心軸O方向における長さは、第2収容部300の中心軸O方向における長さよりも大きく、第2収容部300の第3収容部400側の端面より第3収容部400側に突き出ている。
【0019】
第3収容部400はピストン410とピストンバネ420とを。ピストン410とピストンピン310とは接合されている。従って、ピストン410と弁体110とは、一体として動作する。
【0020】
調圧弁10の動作について説明する。入口ポート20に流体が供給されない場合、ピストンバネ420により、ピストン410は、流体が供給される場合よりも入口ポート20側に付勢されている。プラグ部材320は、第2収容部300の第3収容部400側の端面より第3収容部400側に突き出ている。その結果、ピストン410は、プラグ部材320に当たる位置で止まる。この状態において、弁座210の流通孔211の位置にピストンピン310と弁体110との接合部311が位置している。ピストンピン310と弁体110との接合部は、上述したように流通孔211の内径よりも細いので、流通孔211と接合部311との間には隙間230が生じている。従って、流路部100と、第2収容部300の隙間330とは、この隙間230を介して繋がっている。
【0021】
流体は、図2に示す矢印方向に流通する。より具体的には、入口ポート20から流路を介して供給された流体は、空間140、中空部111、貫通孔112を通って、流通孔211に出力される。流体が中空部111に流入し、貫通孔112を通って空間140に流れるときに、圧力損失が生じる。その結果、流路部100の圧力は、第2収容部300の圧力よりも低くなる。この圧力差により、弁体110は、ピストン410とともに、上側に押し上げられる。そのため、流体は、第3収容部400とピストン410との間に生じる隙間430を通り、出力ポートへ流れる(図1参照)。その結果、第2収容部300の圧力が下がる。
【0022】
図4は、上流圧力と推力の関係の一例を示した図である。図4は、横軸が調圧弁10に流入する流体の圧力であり、縦軸が弁体110を弁座210側へと押し上げる推力である。調圧弁10に流入する流体の圧力は、図2に示す点P1において測定される。弁体110を押し上げる推力は、中心軸O方向における弁体110の位置を可視化し、弁体110の位置と推力との関係が定義されたマップや関数に基づき求められる。図4は、各圧力における推力の近似曲線を示す。図4において、比較例として、実施形態における弁体110を、貫通孔を有さない弁体に置き換えた場合の推力を示す。
【0023】
図4に示すように、上流圧力が圧力Pr1以上圧力Pr2以下の範囲である範囲PP1において、弁体110を弁座210側へと押し上げる推力は、入口ポート20に接続された燃料タンクのバルブと出口ポート40の下流の流体回路のバルブが開くことにより、調圧弁10が閉じるため、上流圧力の増加に伴って増加する。より具体的には、燃料タンクの圧力が増加して調圧弁10に流入する流体の流量が増加し、弁体110を弁座210側へと押し上げる推力が増加する。上流圧力が圧力Pr2以上圧力Pr3以下の範囲である範囲PP2において、弁体110を弁座210側へと押し上げる推力は、調圧弁10が閉じるため、上流圧力の増加に伴って減少する。より具体的には、調圧弁10が閉じることで、弁体110だけでなく弁座210も荷重を分担するため、弁体110を弁座210側へと押し上げる推力が減少する。本実施形態における推力は、比較例よりも低く、閾値Tth未満である。閾値Tthは、推力によって弁体110が弁座210に押しつけられても塑性変形しない限界値である。すなわち、本実施形態では、弁体110の塑性変形が抑制されている。
【0024】
以上で説明した本実施形態の調圧弁によれば、弁体110の内部である中空部111に流入した流体が、貫通孔を介して弁体110の外部へ排出される。そのため、弁体110の内部の流体が弁体110の弁座210側にぶつかり、弁体110の開口している側に戻ることを抑制できるため、圧力波や渦が発生することを抑制できる。そのため、弁体110における自励振動を抑制できる。また、貫通孔の中心軸は、弁体110の中心軸と交差している。そのため、貫通孔の中心軸が弁体110の中心軸とねじれの位置にある場合と比べて、より速く流体を弁体110の外部に排出させることができる。
【0025】
また、本実施形態において、第1貫通孔1121中心軸と第2貫通孔1122の中心軸とは同一である。そのため、中空部111から弁体110の外部への流体の排出が平準化され、中空部111における流体の流れが平準化される。従って、弁体110における自励振動を抑制できる。
【0026】
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態における弁体110Bの概略構成を示す説明図である。本実施形態において、弁体110Bは、貫通孔112Bが中心軸O方向に長い形状である点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。貫通孔112Bは、二つの等しい長さの平行線と二つの半円形からなる形状である。この第2実施形態も、第1実施形態とほぼ同様の効果を有する。なお、貫通孔は、略矩形形状や、多角形形状でもよい。
【0027】
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態における弁体110Cの概略構成を示す説明図である。本実施形態において、弁体110Cは、貫通孔112Cが円錐部113に設けられている点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。図6に示すように、本実施形態において、貫通孔112Cは、弁体110の中心軸Oと交差するように円錐部113の側面を貫通しており、中空部111Cと連通している。より具体的には、貫通孔112Cは、弁体の中心軸Oと交差する方向に円錐部113を貫通する貫通部と、貫通部と中空部111Cとを連通する連通部1111とを有している。この第3実施形態も、第1実施形態や第2実施形態とほぼ同様の効果を有する。なお、貫通孔112Cは、弁体110Cが弁座210に接する場合においても、弁座210に接触しない位置に設けられている。
【0028】
D.第4実施形態:
図7は、第4実施形態における調圧弁の概略構成を示す説明図である。本実施形態において、支持部材130Dが弾性部材120の全長の30%以上の長さである点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
【0029】
この形態によれば、弁体110の中空部111において支持部材130が占める容積が増える。そのため、中空部111に流入する流体の量を減らすことが出来るため、弁体110を押し上げる推力を抑制できる。
【0030】
E.他の実施形態:
(E1)上述した実施形態において、弁体110は2つの貫通孔1121、1122を有する。これに限らず、弁体110は、貫通孔を1つのみ有しても良く、3つ以上有してもよい。また、第1貫通孔1121の中心軸と第2貫通孔1122の中心軸とは同一である。これに限らず、第1貫通孔1121の中心軸と第2貫通孔1122の中心軸とは異なっていてもよい。
【0031】
(E2)上述した実施形態において、貫通孔112の中心軸は、弁体110の中心軸Oと垂直に交差している。これに限らず、貫通孔112の中心軸は、弁体110の中心軸Oと任意の角度で交差してもよい。なお、貫通孔112の中心軸と弁体110の中心軸Oとがなす角度は、90±10度の範囲に入っていることが好ましい。また、貫通孔112の中心軸と弁体110の中心軸Oとがなす角度は、90度以下であることがより好ましい。
【0032】
(E3)上述した実施形態において、中空部111は弾性部材120の一部を収容する。これに限らず、中空部111は弾性部材120の全部を収容してもよい。
【0033】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
【符号の説明】
【0034】
10…調圧弁、20…入口ポート、30…本体、40…出口ポート、100…流路部、110、110B、110C…弁体、111、111C…中空部、112、112B、112C…貫通孔、1111…連通部、1121…第1貫通孔、1122…第2貫通孔、113…円錐部、114…柱部、120…弾性部材、130、130D…支持部材、140…空間、200…第1収容部、210…弁座、211…流通孔、230、330、430…隙間、300…第2収容部、310…ピストンピン、311…接合部、320…プラグ部材、400…第3収容部、410…ピストン、420…ピストンバネ、O…中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7