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特許7667285ノミナルパケットパディング値指示方法、決定方法および通信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-14
(45)【発行日】2025-04-22
(54)【発明の名称】ノミナルパケットパディング値指示方法、決定方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20250415BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250415BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20250415BHJP
【FI】
H04L27/26 110
H04W16/28
H04W84/12
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023541999
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2022070798
(87)【国際公開番号】W WO2022148445
(87)【国際公開日】2022-07-14
【審査請求日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】202110031666.3
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】狐 梦▲實▼
(72)【発明者】
【氏名】于 健
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 辰辰
(72)【発明者】
【氏名】淦 明
(72)【発明者】
【氏名】曹 ▲ジュ▼
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-529757(JP,A)
【文献】IEEE P802.11ax TM/D7.0,IEEE P802.11ax TM/D7.0,2020年09月03日,https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=9186916
【文献】Mengshi Hu (Huawei),EHT PPE Thresholds Field,IEEE 802.11-20/1847r0,2020年11月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 16/28
H04W 84/12
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノミナルパケットパディング値指示方法であって、
第1のデバイスによって、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するステップであって、前記PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、前記物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、前記物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含み、前記物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUまたは多重リソースユニットMRUに対応する変調閾値を指示し、前記変調閾値は、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するために使用され、
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1よりも大きい整数であり、bの値範囲は[0,...,M]の部分集合であり、Mは0よりも大きい整数であり、インデックスyを有するRUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内のy番目のビットの値が0であり、前記物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUまたはMRUに対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まず、
パケット拡張閾値サブフィールドセットにおいて、前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内の前記ビットの前記値が0であることは、nの前記NSSおよび前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応する変調閾値が、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUまたはMRUに対応する変調閾値と同じであることを指示し、m1は、前記RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスであるか、または、
前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内の前記ビットの前記値が0であることは、nの前記NSSおよび前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であることを指示し、yよりも小さい前記インデックスを有する前記RUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内の任意のビットの前記値は1でない、ステップと、
前記第1のデバイスによって、前記PPDUを送信するステップと
を含む、ノミナルパケットパディング値指示方法。
【請求項2】
異なるサイズの複数のタイプのRUまたはMRUが同じRU割り当てインデックスに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記NSSサブフィールドは、Nの値を指示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ノミナルパケットパディング値決定方法であって、
第2のデバイスによって、第1のデバイスから物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信するステップであって、前記PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、前記物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、前記物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含み、前記物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUまたは多重リソースユニットMRUに対応する変調閾値を指示し、前記変調閾値は、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するために使用され、nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1よりも大きい整数であり、bの値範囲は[0,...,M]の部分集合であり、Mは0よりも大きい整数であり、インデックスyを有するRUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内のy番目のビットの値が0であり、前記物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUまたはMRUに対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まない、ステップと、
前記第2のデバイスによって、nの前記NSSおよび前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応する変調閾値が、パケット拡張閾値サブフィールドセットにおいてnのNSSおよびインデックスm1を有するRUまたはMRUに対応する変調閾値と同じであり、m1は、前記RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスであること、または、nの前記NSSおよび前記インデックスyを有する前記RUまたはMRUに対応する前記ノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であり、yよりも小さい前記インデックスを有する前記RUまたはMRUに対応する前記RUインデックスビットマスクサブフィールド内の任意のビットの前記値は1でないことを決定するステップと
を含む、ノミナルパケットパディング値決定方法。
【請求項6】
異なるサイズの複数のRUまたはMRUが同じRU割り当てインデックスに対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記NSSサブフィールドは、Nの値を指示する、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された装置。
【請求項10】
請求項5から8のいずれか一項に記載の方法を行うように構成された装置。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プログラム命令がコンピュータによって実行されると、前記コンピュータは、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能とされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレスフィデリティ技術の分野に関し、特に、ノミナルパケットパディング値指示方法、決定方法、および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
受信器が、送信器から受信されるデータパケットのために十分な処理時間を有することができることを保証するために、受信器は、空間時間ストリーム数(number of spatial and time stream、NSTS)/空間時間ストリーム数(number of spatial and time stream、NSTS)およびリソースユニット(resource unit、RU)サイズに対応する変調閾値を指示し得る。送信器は、変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。次いで、送信器は、ノミナルパケットパディング値に基づいて、実際のパディング値を決定し、実際のパディング値に基づいて、受信器に送信されたデータパケットに含まれ得るパケット拡張をパディングする。パケット拡張におけるデータは、受信器によって必要とされない。したがって、受信器が十分な処理時間を有することを保証するために、パケット拡張の処理時間内に他のデータが処理され得る。
【0003】
送信端によって使用されるNSTS、RUサイズ、および変調方式のうちの1つまたは複数が異なる場合、受信端によって必要とされる対応する最小処理時間も異なる。言い換えれば、対応するノミナルパケットパディング値は異なり得る。現在、各NSTS、RU、および変調閾値に対応するノミナルパケットパディング値は、網羅的または横断的な様式で提供される。デバイスによってサポートされるNSTSが増加し、RUサイズが増加するにつれて、各NSTS、RU、および変調閾値に対応するノミナルパケットパディング値を網羅的な式または横断的な様式で提供することは、大きなオーバーヘッドを引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、ノミナルパケットパディング値を指示するためのオーバーヘッドを低減し、各NSTSおよび各RUサイズに対応するノミナルパケットパディング値を柔軟に指示するために、ノミナルパケットパディング値指示方法、決定方法、および通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、ノミナルパケットパディング値指示方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0006】
第1のデバイスは、物理層プロトコルデータユニット(physical protocol data unit、PPDU)を生成し、PPDUを第2のデバイスに送信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0007】
同じノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットにおいて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値が、nのNSTSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であることを指示し、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0008】
この解決策では、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であり得る。すなわち、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、パケット拡張閾値サブフィールドを使用して指示されてもよく、パケット拡張閾値サブフィールドは、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値を指示する。したがって、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドを省略してもよく、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドを使用することによって、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を依然として指示することができる。言い換えれば、異なるサイズのすべてのRUをトラバースすることなく、RUに対応する変調閾値が指示されることができる。このようにして、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドが低減される。
【0009】
第2の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第2のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0010】
第2のデバイスは、第1のデバイスからPPDUを受信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0011】
第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応し、物理層パケット拡張閾値フィールドによって指示される変調閾値に基づいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を決定し、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0012】
第1の態様で提供される解決策に対応して、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるPPDUは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まないが、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を依然として決定することができる。例えば、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスm1のRUに対応する変調閾値に基づいて、nのNSSおよびインデックスyのRUに対応する変調閾値を決定することができる。m1が満たす必要がある条件は、m1が、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小インデックスであり、または、m1が、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスうちの最大インデックスである、ことである。具体的には、条件を満たすm1が存在すると判断した場合、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を決定し得る。
【0013】
第1の態様および第2の態様の可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含む。RUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、複数のRU、すなわちyよりも小さい複数のインデックスに対応し得る。このような場合に基づいて、この解決策は、yが満たす必要がある条件をさらに制限する。具体的には、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が1を含む場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、nのNSTSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値である。すなわち、この条件を満たすyが存在しない場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、他の可能な値、例えば固定値であってもよい。この場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が固定値であると直接的に決定してもよく、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定しない。これはより簡単である。
【0014】
第1の態様の可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であることを指示する。これに対応して、第2の態様の可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、第2のデバイスは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定する。この解決策では、条件を満たすm1が存在しない場合、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、固定値、例えば20マイクロ秒であり得る。
【0015】
第2の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスが(デュアルキャリア変調、DCM)を使用する場合、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し、インデックスyは、異なるサイズの複数のRUに対応する。
【0016】
この解決策では、複数のタイプのRU(RUとMRUとの組合せ)が1つのRU割り当てインデックスに対応し、すなわち1つのインデックスに対応すると考えられる。複数のRUが組み合わされるので、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドが低減されることができる。この場合、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定しなくてもよい。例えば、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定してもよい。
【0017】
第2の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスがDCMを使用する場合、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、ノミナルパケットパディング値を決定してもよい。インデックスyは複数のタイプのRUに対応し、複数のタイプのRUは少なくとも1つのタイプの多重リソースユニットMRUを含み、第2のデバイスによって使用されるRUは複数のRUのうちで最大のRUではない。
【0018】
同様に、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドを低減するために、複数のタイプのRUが組み合わされ得る。言い換えれば、複数のタイプのRU(RUとMRUとの組合せ)が1つのRU割り当てインデックスに対応し、すなわち1つのインデックスに対応する。この場合、データを送信するために第2のデバイスによって使用されるRUが複数のRUのうちで最大のRUでない場合、第2のデバイスがDCMを使用する場合であっても、第2のデバイスは、nのNSSおよびインデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する代わりに、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を依然として決定し得る。
【0019】
第3の態様によれば、ノミナルパケットパディング値指示方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0020】
第1のデバイスはPPDUを生成し、PPDUを第2のデバイスに送信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0021】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であることを指示し、bの値範囲はyを含まない。
【0022】
第1の態様の解決策と同様に、この解決策では、物理層パケット拡張閾値フィールドにおいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を示すパケット拡張閾値サブフィールドはまた省略され得る。nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を示すパケット拡張閾値サブフィールドは省略されるが、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であることは依然として指示され、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドを低減する。
【0023】
第4の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第2のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0024】
第2のデバイスは、第1のデバイスからPPDUを受信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0025】
第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であると決定する。
【0026】
第3の態様の解決策に対応して、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるPPDUは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドを含まない。しかしながら、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であると決定し得る。これはより簡単である。
【0027】
第3の態様および第4の態様の可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含まない。RUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、複数のRU、すなわちyよりも小さい複数のインデックスに対応し得る。このような場合に基づいて、この解決策は、yが満たす必要がある条件をさらに制限する。具体的には、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が1を含まない場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。
【0028】
第5の態様によれば、ノミナルパケットパディング値指示方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0029】
第1のデバイスはPPDUを生成し、PPDUを第2のデバイスに送信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0030】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まず、物理層パケット拡張閾値フィールドは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。
【0031】
第3の態様の解決策と同様に、この解決策では、物理層パケット拡張閾値フィールドにおいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を示すパケット拡張閾値サブフィールドはまた省略され得る。nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する省略された変調閾値については、対応するノミナルパケットパディング値が固定値、例えば8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると指定され得る。言い換えれば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を示すパケット拡張閾値サブフィールドは省略されるが、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は依然として指示され、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドを低減する。
【0032】
第6の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第2のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0033】
第2のデバイスは、第1のデバイスからPPDUを受信する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まない。
【0034】
第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定する。
【0035】
第5の態様の解決策に対応して、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるPPDUは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドを含まない。しかしながら、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するために他のインデックスを有するRUに対応する変調閾値を参照することなく、使用されるべきノミナルパケットパディング値が固定値であると決定し得る。これはより簡単である。
【0036】
第5の態様または第6の態様の可能な実装形態では、値が1である少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在する。RUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、複数のRU、すなわちyよりも小さい複数のインデックスに対応し得る。このような場合に基づいて、この解決策では、1に設定された少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在することがさらに制限され、すなわち、yが満たす必要がある条件がさらに制限される。RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいてインデックスyに対応し0に設定されるビットの前に1に設定された少なくとも1つのビットが存在するときにのみ、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は固定値である。
【0037】
第5の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスによって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。これに対応して、第6の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスによって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定し得る。
【0038】
この解決策では、NSSはトラバースされる必要はない。具体的には、第2のデバイスによって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって示される値よりも大きい場合、第2のデバイスによって使用されるべきノミナルパケットパディング値が固定値、例えば8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると指定され得る。このようにして、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドがさらに低減されることができる。
【0039】
第5の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスによって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、第2のデバイスが、第2のデバイスによって使用されるNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定することを指示する。これに対応して、第6の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスによって使用されるNSTSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、第2のデバイスは、第2のデバイスによって使用されるNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する。
【0040】
この解決策でも、NSSはトラバースされる必要はない。具体的には、第2のデバイスによって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、第2のデバイスが、第2のデバイスによって使用されるNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定することが指定されてもよく、その結果、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドがさらに低減されることができる。
【0041】
第7の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0042】
第1のデバイスはPPDUを生成し、PPDUを第2のデバイスに送信する。PPDUは、空間ストリーム数NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示する。パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0043】
第8の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第2のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0044】
第2のデバイスは、第1のデバイスからPPDUを受信する。PPDUは、空間ストリーム数NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示する。パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0045】
第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドおよび第1の値に基づいて、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値を決定し、jは1以上の整数である。
【0046】
第7の態様の解決策では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを使用することによって、使用されるNSSがnであり、第2のデバイスに割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示する。このようにして、第2のデバイスは、第2のデバイスによって使用されるNSSに対応するパケット拡張閾値サブフィールドおよび第1の値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。すなわち、使用されるNSSがnであり、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値である場合、NSSおよびRUサイズに対応する変調閾値の代わりに、対応するパケット拡張閾値が、ノミナルパケットパディング値を指示するために使用される。これは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドの次元を削減し、物理層パケット拡張閾値情報フィールドを簡素化し、物理層パケット拡張閾値情報フィールドのオーバーヘッドを削減することができる。
【0047】
可能な実装形態では、第1の値は以下の式を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0048】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0049】
第1の値は、第2のデバイスに割り当てられたRUに関連すると考えられてもよく、実際には、第2のデバイスに割り当てられたRUの量子化である。この解決策は、第1の値を決定する例示的な様式を提供する。第1の値を決定する具体的な様式は、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0050】
複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットによって指示されるノミナルパケットパディング値の数が異なるとき、第2のデバイスが使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する様式も異なることを理解されたい。以下のいくつかのケースが含まれ得る。
【0051】
ケース1:複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含み、第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。これに対応して、NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値以上であるとき、第2のデバイスは、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0052】
ケース2:複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。これに対応して、NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値以上であり、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、第2のデバイスは、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0053】
ケース3:複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。これに対応して、NSSがjであり、NCBPRUが、NSTSがjであるときに第3のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第3のノミナルパケットパディング値以上であり、NSTSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、第2のデバイスは、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0054】
第7の態様の可能な実装形態では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有し、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのi番目のビットは0であり、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、iのNSSに対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まない。この解決策では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドのオーバーヘッドをさらに低減するために、NSSインデックスビットマスクサブフィールドを使用して、省略されることができるパケット拡張閾値サブフィールドが指示され得る。
【0055】
第8の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスによって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きいとき、割り当てられたRUに対応する第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。この解決策では、特定の条件が定義され得る。例えば、第2のデバイスによって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きいとき、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は、固定値、例えば20マイクロ秒である。このようにして、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するとき、第2のデバイスは、NSSを複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットと1つずつ比較する必要がない。これはより直接的でより簡単である。
【0056】
第9の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0057】
第1のデバイスはPPDUを生成し、PPDUを第2のデバイスに送信する。PPDUは、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0058】
第7の態様の解決策との違いは、この解決策では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドがNSSに関連するパケット拡張閾値を別々に指示しないこと、すなわち、1つのパケット拡張閾値フィールドが複数のNSSに対応するパケット拡張閾値を指示し得ることにある。これにより、物理層パケット拡張閾値情報フィールドをさらに簡素化して、物理層パケット拡張閾値情報フィールドのオーバーヘッドを低減することができる。
【0059】
第10の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第2のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0060】
第2のデバイスは、第1のデバイスからPPDUを受信する。PPDUは、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0061】
第2のデバイスは、使用されたNSSと、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とに基づいて第2の値を決定し、第2の値および物理層パケット拡張閾値情報フィールドに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する。
【0062】
この解決策では、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数に関連する値と考えられ得る。例えば、第2の値は、使用されたNSSと、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とに基づいて決定され得る。使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する前に、第2のデバイスは、第2の値および物理層パケット拡張閾値情報フィールドに基づいて使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するために、第2の値を最初に決定し得る。
【0063】
第10の態様の可能な実装形態では、第2のデバイスが、使用されたNSSと、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とに基づいて第2の値を決定することは、第2のデバイスが、以下の関係に従って第2の値を決定することを含む:
【0064】
Pindex=f(NSS,NCBPRU)。NSSは、第2のデバイスに割り当てられたRUに対応するNSSであり、NCBPRUは、第2のデバイスに割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数であり、以下の関係が満たされる:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0065】
NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0066】
複数のパケット拡張閾値サブフィールドによって指示されるノミナルパケットパディング値の数が異なるとき、第2のデバイスが使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する様式も異なることを理解されたい。以下のいくつかのケースが含まれ得る。
【0067】
第9の態様または第10の態様の可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに第1のパケット拡張閾値を指示し、第1のパケット拡張閾値は、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。これに対応して、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0068】
第9または第10の態様の可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに第2のパケット拡張閾値を指示し、第2のパケット拡張閾値は、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。これに対応して、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第1のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0069】
第9または第10の態様の可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに第3のパケット拡張閾値を指示し、第3のパケット拡張閾値は、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。これに対応して、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第2のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0070】
第11の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第1のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、APであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0071】
第1のデバイスはPPDUを生成し、PPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を第2のデバイスに送信する。第1のパケット拡張閾値範囲は、第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるときに第1のデバイスへデータを送信するために第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、異なるパケット拡張閾値範囲は異なるノミナルパケットパディング値に対応する。
【0072】
第12の態様によれば、ノミナルパケットパディング値決定方法が提供される。方法は、第2の通信装置によって実行され得る。第2の通信装置は、通信デバイスまたは通信装置、例えば、本方法において要求される機能を実装するための通信デバイスをサポートすることができるチップシステムであり得る。以下の説明は、通信デバイスが第2のデバイスである例を使用する。第1のデバイスは、STAであり得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0073】
第2のデバイスは、第1のデバイスから物理層プロトコルデータユニットPPDUおよび第1の閾値範囲を受信する。第1の閾値範囲は、第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるときに第1のデバイスへデータを送信するために第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、異なるパケット拡張閾値範囲は異なるノミナルパケットパディング値に対応する。第3の値は、第2のデバイスによって使用される空間ストリーム数NSS、RUサイズ、および変調方式の1つまたは複数のパラメータに関連する。
【0074】
第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にある場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が第1のパケット拡張閾値範囲に対応するノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0075】
第7の態様または第9の態様の解決策とは異なり、この解決策では、複数のパケット拡張閾値範囲が定義されてもよく、異なるパケット拡張閾値範囲は異なるノミナルパケットパディング値に対応する。第1のデバイスは、パケット拡張閾値範囲を第2のデバイスへ指示し得る。第2のデバイスは、ノミナルパケットパディング値に影響するファクタ、例えば、第2のデバイスによって使用されるNSS、RU、または変調方式の次数のうちの1つまたは複数に基づいて量子化値を決定し、次いで、ノミナルパケットパディング値を決定するために、量子化値を第1のデバイスによって送信された第1のパケット拡張閾値範囲と比較し得る。このように、第1のパケット拡張閾値範囲は物理層パケット拡張閾値フィールドを使用することによって指示されなくてもよいため、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドはさらに低減されることができる。物理層パケット拡張閾値フィールドが指示のために使用される場合でも、複数のパケット拡張閾値範囲の代わりに、1つのパケット拡張閾値範囲が指示される。物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドも低減されることができる。
【0076】
第11の態様または第12の態様の可能な実装形態では、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0077】
xは第3の値であり、NSSは第2のデバイスによって使用されるNSSであり、RUは第2のデバイスによって使用されるRUサイズであり、Modulationは第2のデバイスによって使用される変調方式の次数である。
【0078】
この解決策では、第3の値を決定する様式が一例として使用される。すなわち、第3の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、RU、および変調方式の次数のうちの1つまたは複数に関連する。本出願のこの実施形態では、具体的な決定様式は限定されない。
【0079】
第13の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0080】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0081】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、bの値範囲はyを含まない。
【0082】
同じノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットにおいて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値が、nのNSTSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であることを指示し、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0083】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含む。
【0084】
可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であることを指示する。
【0085】
第14の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールと送受信モジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0086】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスから物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、bの値範囲はyを含まない。
【0087】
処理モジュールは、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応し、物理層パケット拡張閾値フィールドによって指示される変調閾値に基づいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を決定するように構成され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0088】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含む。
【0089】
可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、処理モジュールは、インデックスxを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0090】
可能な実装形態では、通信装置がDCMを使用し、処理モジュールは、nのNSSおよびインデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、インデックスyは、異なるサイズの複数のRUに対応する。あるいは、処理モジュールは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、インデックスyは、異なるサイズの複数のRUに対応し、通信装置によって使用されるRUは、異なるサイズの複数のRUのうちの最大のRUではない。
【0091】
第15の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0092】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0093】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、同じノミナルパケットパディング値に対応する物理層パケット拡張閾値サブフィールドにおいて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であることを指示し、bの値範囲はyを含まない。
【0094】
可能な実装形態では、xよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含まない。
【0095】
第16の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0096】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、bの値範囲はyを含まない。
【0097】
処理モジュールは、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0098】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含まない。
【0099】
第17の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0100】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0101】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まず、物理層パケット拡張閾値フィールドは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。
【0102】
可能な実装形態では、値が1である少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在する。
【0103】
可能な実装形態では、使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。あるいは、使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、第2のデバイスが、使用されるNSSと、インデックスyを有するRUに対応する変調閾値とに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定することを指示する。
【0104】
第18の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0105】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まない。
【0106】
処理モジュールは、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0107】
可能な実装形態では、値が1である少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在する。
【0108】
可能な実装形態では、通信装置によって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、処理モジュールは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定するようにさらに構成される。あるいは、通信装置によって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、処理モジュールは、使用されるNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値を決定するようにさらに構成される。
【0109】
第19の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第7の態様または第7の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第7の態様または第7の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0110】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、空間ストリーム数NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。パケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであり、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0111】
可能な実装形態では、第1の値は以下の式を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0112】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0113】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含み、第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0114】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0115】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0116】
可能な実装形態では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有し、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのi番目のビットは0であり、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、iのNSSに対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まない。
【0117】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドが、第2のデバイスによって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きいことを指示するとき、割り当てられたRUに対応する第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0118】
第20の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第8の態様または第8の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第8の態様または第8の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0119】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスから物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信するように構成される。PPDUは、空間ストリーム数NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。パケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0120】
処理モジュールは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドおよび第1の値に基づいて、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、jは1以上の整数である。
【0121】
可能な実装形態では、第1の値は以下の式を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0122】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0123】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含み、第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用される第1のノミナルパケットパディング値を指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0124】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値以上であるとき、通信装置は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0125】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用される第2のノミナルパケットパディング値を指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0126】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値以上であり、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、通信装置は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0127】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用される第3のノミナルパケットパディング値を指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0128】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSTSがjであるときに第3のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第3のノミナルパケットパディング値以上であり、NSTSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、通信装置は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0129】
可能な実装形態では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有し、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのi番目のビットは0であり、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、iのNSSに対応するサブフィールドのセットを含まない。
【0130】
可能な実装形態では、通信装置によって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きい場合、処理モジュールは、割り当てられたRUに対応する第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに20マイクロ秒のノミナルパケットパディング値を使用するようにさらに構成される。
【0131】
第21の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第9の態様または第9の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第9の態様または第9の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0132】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0133】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第1のパケット拡張閾値を指示し、第1のパケット拡張閾値は、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0134】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のパケット拡張閾値を指示し、第2のパケット拡張閾値は、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0135】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第3のパケット拡張閾値を指示し、第3のパケット拡張閾値は、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0136】
第22の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第10の態様または第10の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第10の態様または第10の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0137】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0138】
処理モジュールは、使用されたNSSと、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とに基づいて第2の値を決定し、第2の値および物理層パケット拡張閾値情報フィールドに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するように構成される。
【0139】
可能な実装形態では、処理モジュールは、以下の関係に従って第2の値を決定するように特に構成される:
【0140】
Pindex=f(NSS,NCBPRU)。NSSは、通信装置に割り当てられたRUに対応するNSSである。NCBPRUは、通信装置に割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数であり、以下の関係を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0141】
NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0142】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第1のパケット拡張閾値を指示し、第1のパケット拡張閾値は、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0143】
第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるとき、処理モジュールは、通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0144】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のパケット拡張閾値を指示し、第2のパケット拡張閾値は、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0145】
第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第1のパケット拡張閾値よりも小さいとき、処理モジュールは、通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0146】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第3のパケット拡張閾値を指示し、第3のパケット拡張閾値は、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0147】
第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第2のパケット拡張閾値よりも小さいとき、処理モジュールは、通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0148】
第23の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスまたは第1のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第1のデバイスである。
【0149】
処理モジュールは、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、PPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を送信するように構成される。第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるとき、第1のパケット拡張閾値範囲は、第1のデバイスへデータを送信するために通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。異なるパケット拡張閾値範囲は、異なるノミナルパケットパディング値に対応する。
【0150】
可能な実装形態では、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0151】
xは第3の値であり、NSSは通信装置によって使用されるNSSであり、RUは通信装置によって使用されるRUサイズであり、Modulationは通信装置によって使用される変調方式の次数である。
【0152】
第24の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスまたは第2のデバイスに配置された装置である。通信装置は、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成され得る。具体的には、通信装置は、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含んでもよく、例えば、互いに結合された処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。例えば、通信装置は、前述の第2のデバイスである。
【0153】
トランシーバモジュールは、第1のデバイスからPPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を受信するように構成される。第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるとき、第1のパケット拡張閾値範囲は、第1のデバイスへデータを送信するために通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。異なるパケット拡張閾値範囲は、異なるノミナルパケットパディング値に対応する。第3の値は、通信装置によって使用される空間ストリーム数NSS、RUサイズ、および変調方式の1つまたは複数のパラメータに関連する。
【0154】
第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にある場合、処理モジュールは、通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のパケット拡張閾値範囲に対応するノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0155】
可能な実装形態では、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0156】
xは第3の値であり、NSSは通信装置によって使用されるNSSであり、RUは通信装置によって使用されるRUサイズであり、Modulationは通信装置によって使用される変調方式の次数である。
【0157】
第25の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、前述の実施形態における第13の態様から第24の態様のいずれか1つの通信装置、または第13の態様から第24の態様のいずれか1つの通信装置に配置されたチップであってもよい。通信装置は、通信インターフェースおよびプロセッサを含み、任意選択的に、メモリをさらに含む。メモリは、コンピュータプログラム、命令、またはデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリおよび通信インターフェースに結合される。プロセッサがコンピュータプログラム、命令、またはデータを読み取ると、通信装置は、第1の態様から第12の態様のいずれか1つの方法実施形態において第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法を実行する。
【0158】
通信インターフェースは、通信装置内のアンテナ、フィーダ、コーデックなどを使用することによって実装され得ることを理解されたい。あるいは、通信装置が第1のデバイスまたは第2のデバイスに配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば、入力/出力ピンであってもよい。通信装置は、通信装置と他のデバイスとの間の通信を実行するように構成されたトランシーバをさらに含み得る。例えば、通信装置が第1のデバイスであるとき、他のデバイスは第2のデバイスであり、または、通信装置が第2のデバイスであるとき、他のデバイスは第1のデバイスである。
【0159】
第26の態様によれば、本出願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、第1の態様から第12の態様のいずれか1つにおいて通信装置によって実行される方法を実施するように構成されたプロセッサを含み、メモリをさらに含んでもよい。可能な実装形態では、チップシステムは、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリをさらに含む。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップと他の別個のデバイスとを含んでもよい。
【0160】
第27の態様によれば、本出願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第13の態様および第14の態様による通信装置を含み、または、通信システムは、第15の態様および第16の態様による通信装置を含み、または、通信システムは、第17の態様および第18の態様による通信装置を含み、または、通信システムは、第19の態様および第20の態様による通信装置を含み、または、通信システムは、第21の態様および第22の態様による通信装置を含み、または、通信システムは、第23の態様および第24の態様による通信装置を含む。
【0161】
第28の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが作動されると、前述の態様における第1のデバイスによって実行される方法が実施されるか、または前述の態様における第2のデバイスによって実行される方法が実施される。
【0162】
第29の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが作動されると、前述の態様における第1のデバイスによって実行される方法が実行されるか、または前述の態様における第2のデバイスによって実行される方法が実行される。
【0163】
第13の態様から第29の態様およびその実装形態の有益な効果については、第1の態様から第12の態様およびその実装形態による方法の有益な効果の説明を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0164】
図1】本出願の一実施形態が適用可能であるWLANのネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】最後の符号化シンボルにおけるPPDUビットパディングプロセスである。
図3】本出願の一実施形態によるPPDUの概略図である。
図4】本出願の一実施形態によるHE物理層能力情報フィールドの構造を示す概略図である。
図5】本出願の一実施形態によるHE能力要素の構造を示す概略図である。
図6】本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値フィールドの構造を示す概略図である。
図7】既存の物理層パケット拡張閾値情報フィールドの構造を示す概略図である。
図8】本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値情報フィールドの構造を示す概略図である。
図9】本出願の一実施形態によるノミナルパケットパディング値指示方法1の概略フローチャートである。
図10】本出願の一実施形態によるノミナルパケットパディング値指示方法2の概略フローチャートである。
図11】本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値情報フィールドの構造を示す概略図である。
図12】本出願の一実施形態によるノミナルパケットパディング値指示方法3の概略フローチャートである。
図13】本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値情報フィールドの他の構造を示す概略図である。
図14】本出願の一実施形態によるノミナルパケットパディング値指示方法4の概略フローチャートである。
図15】本出願の一実施形態による通信装置の構造を示す概略図である。
図16】本出願の一実施形態による通信装置の他の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0165】
本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、添付の図面を参照して本出願の実施形態を詳細にさらに説明する。
【0166】
本出願の実施形態は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)のシナリオに適用されてもよく、IEEE 802.11システム規格、例えば802.11a/b/g、802.11n、802.11ac、802.11ax、もしくは、次世代規格、例えば802.11be、またはさらなる次世代規格に適用されてもよい。あるいは、本出願の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークシステム、例えば、モノのインターネット(internet of things、IoT)または車両のインターネット(Vehicle to X、V2X)ネットワークに適用されてもよい。当然ながら、本出願の実施形態は、他の可能な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、および将来の5G通信システムにさらに適用され得る。
【0167】
以下は、本出願の実施形態がWLANシナリオに適用可能である例を使用する。WLANは、802.11a/g規格から発展し、現在検討されている802.11n、802.11ac、802.11ax、および802.11beを経由することを理解されたい。802.11nは高スループット(high throughput、HT)とも呼ばれることができ、802.11acは超高スループット(very high throughput、VHT)とも呼ばれることができ、802.11axは高効率(high efficient、HE)またはWi-Fi 6とも呼ばれることができ、802.11beは極高スループット(extremely high throughput、EHT)またはWi-Fi 7とも呼ばれることができる。802.11a/b/gなどのHT以前の規格は、まとめて非高スループット(Non-HT)と呼ばれる。
【0168】
図1を参照されたい。図1は、本出願の一実施形態が適用可能であるWLANのネットワークアーキテクチャの概略図である。図1では、WLANが1つの無線アクセスポイント(access point、AP)と2つのステーション(station、STA)とを含むことが一例として使用されている。APに関連付けられたSTAは、APによって送信された無線フレームを受信することができ、APに無線フレームを送信することもできる。加えて、本出願の実施形態は、AP間の通信にも適用可能である。例えば、APは、分散システム(distributed system、DS)を使用することによって互いに通信し得る。本出願の実施形態は、STA間の通信にも適用可能である。図1におけるAPおよびSTAの数は一例にすぎないことを理解されたい。より多くのまたはより少ないAPおよびSTAが存在し得る。
【0169】
本出願の実施形態におけるSTAは、ユーザ端末、ユーザ装置、アクセス装置、加入者局、加入者ユニット、移動局、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または無線通信機能を有する他のデバイスとすることができる。ユーザ端末は、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、無線通信機能を有する無線モデムに接続された他の処理デバイスであってもよい。ユーザ端末はまた、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、端末(terminal)、端末デバイス(terminal equipment)、ポータブル通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、エンターテインメントデバイス、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または無線媒体を介してネットワーク通信を実行するように構成された種々の形態の任意の他の適切なデバイスであり得る。例えば、STAは、ルータ、スイッチ、ブリッジなどであってもよい。本明細書では、説明を簡単にするために、上述のデバイスは、局またはSTAと総称される。
【0170】
本出願の実施形態におけるAPおよびSTAは、IEEE 802.11システム規格に適用可能であるAPおよびSTAであってもよい。APは、無線通信ネットワークに配備され、APに関連付けられたSTAに無線通信機能を提供する装置である。APは、通信システムの中心として使用されてもよく、通常、802.11システム規格でMACおよびPHYをサポートするネットワーク側製品であり、例えば、基地局、ルータ、ゲートウェイ、リピータ、通信サーバ、スイッチ、またはブリッジなどの通信デバイスであってもよい。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局などを含んでもよい。本明細書では、説明を簡単にするために、上述のデバイスは、APと総称される。STAは、通常、802.11システム規格のメディアアクセス制御(media access control、MAC)および物理層(physical、PHY)をサポートする端末製品、例えば携帯電話またはノートブックコンピュータである。
【0171】
802.11axによれば、PPDUに、プレ前方誤り訂正パディング(pre-(forward error correction,FEC)padding)、ポスト前方誤り訂正パディング(post-FEC padding)、およびパケット拡張(packet extension)が付加されてもよい。pre-FEC paddingおよび超過情報(excess information)は、最後の符号化シンボル内のサブキャリアのおよそ4分の1の倍数(例えば、4分の1、4分の2、4分の3、およびすべて)を占有し、残りのサブキャリアは、post-FEC paddingを搬送するために使用され得る。PPDUの最後の符号化シンボルの復号は、符号化シンボル全体を復号することなく、pre-FEC paddingおよび超過情報によって占有されたサブキャリアの4分の1の倍数に対してのみ実行され得る。これは、復号時間を節約し、PPDUのためのより多くの処理時間を確保する。
【0172】
理解を容易にするために、以下は図2を参照してこれを説明する。
【0173】
図2は、最後の符号化シンボルにおけるPPDUビットパディングプロセスである。図2において、aは、超過情報ビットおよびプレ前方誤り訂正パディングビットが、スクランブルおよび符号化後のシンボル内のサブキャリアのおよそ4分の1の倍数を占有することを示す。例えば、図2において、a=1は、超過情報ビットおよびプレ前方誤り訂正パディングビットが、スクランブルおよび符号化後のシンボル内のサブキャリアの約4分の1を占有することを示す。同様に、a=2は、超過情報ビットおよびプレ前方誤り訂正パディングビットが、スクランブルおよび符号化後のシンボル内のサブキャリアの約4分の2を占有することを示し、a=3は、超過情報ビットおよびプレ前方誤り訂正パディングビットが、スクランブルおよび符号化後のシンボル内のサブキャリアの約4分の3を占有することを示し、a=4は、超過情報ビットおよびプレ前方誤り訂正パディングビットが、スクランブルおよび符号化後のシンボル内のすべてのサブキャリアを占有することを示す。
【0174】
図2に示されるように、シンボル内の残りのサブキャリアは、post-FEC paddingによってパディングされ、その結果、データによって占有されるビット数は、NCBPSビットに達し、NCBPSは、各シンボル内で符号化されたビット数(coded bits per symbol)を表す。pre-FEC padding bitsおよびexcess information bitsが最後の符号化シンボル内のサブキャリアの約4分の1を占有することが明確に指定されているので、PPDUを受信するとき、受信端は、符号化シンボル全体を復号することなく、PPDUの最後の符号化シンボルを復号するためにサブキャリアの4分の1の倍数のみを復号し得ることを理解されたい。これは、復号時間を節約し、PPDUのためのより多くの処理時間を確保することができる。
【0175】
しかしながら、post-FEC paddingに対応する持続時間の不確実性および総持続時間の制限のために、PPDUのために確保された追加の処理時間は、受信器によって要求される最小時間を満たさない場合がある。PPDUのために確保された追加の処理時間が受信器によって要求される最小時間(例えば、8μsおよび16μs)に達することを保証するために、追加される必要があり得るフィールドがPPDUの最後のシンボル、すなわち、パケット拡張(packet extension、PE)フィールド(field)に導入される。
【0176】
図3を参照されたい。図3は、PPDUの概略図である。図3は、図2においてa=1、a=2、a=3、およびa=4のときのPPDU内のPEフィールドの持続時間を示す。PEフィールドの持続時間は、ノミナルパケット拡張時間(nominal TPE)とも呼ばれ得る。ノミナルパケット拡張時間は、PPDUに含まれるノミナルパケットパディング値(nominal packet padding value)に関連する。図3から、ノミナルパケット拡張時間は、aの値およびノミナルパケットパディング値に関連することが知見され得る。詳細については、表1を参照されたい。
【0177】
【表1】
【0178】
表1の2行目は、0μs、8μs、または16μsであり得るノミナルパケットパディング値を表す。post-FEC paddingはまた、追加の処理時間を提供してもよく、post-FEC paddingによって提供される処理時間およびノミナルパケット拡張時間は、実際のパケット拡張時間(TPE)を取得するために組み合わされることを理解されたい。表1から見出され得るように、パケット拡張時間は、受信装置によって要求される最小時間(例えば、0μs、8μs、または16μs)に必ずしも等しくない。例えば、ノミナルパケットパディング値は、16μsに等しく、nominal TPEは、4μs、8μs、12μs、または16μsであり得る。すなわち、TPEはnominal TPE以上である。通常、TPEの値は、要件を満たす最小値である。
【0179】
2つの通信端、例えば、第1のデバイスおよび第2のデバイスに対して、第1のデバイスが第2のデバイスから受信されるデータパケットに十分な処理時間を有することができることを保証するために、第1のデバイスは、NSTSおよびRUサイズに対応する変調閾値を指示してもよく、第2のデバイスは、変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定してもよい。次いで、第2のデバイスは、ノミナルパケットパディング値および前述のaに基づいてPEフィールドの持続時間を決定し、PEの持続時間に基づいて、第1のデバイスに送信されたPPDUに含まれ得るPEフィールドをパディングする。第2のデバイスは、PEフィールドの持続時間に基づいてPPDUを生成し、PPDUを第1のデバイスに送信する。これは、第1のデバイスが十分な処理時間を有することを保証することができ、すなわち、第1のデバイスの最小処理時間要件を保証することができる。本出願のこの実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって使用されるべきノミナルパケットパディング値を第2のデバイスに指示し得ることが理解され得る。本明細書で使用されることは、第2のデバイスが、ノミナルパケットパディング値および前述のaに基づいて、PEフィールドの持続期間を決定することを意味する。
【0180】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって使用されるべきノミナルパケットパディング値を直接的に指示し得る。一例では、第1のデバイスは、ノミナルパケットパディング値を指示するノミナルパケットパディングサブフィールド(nominal packet padding subfield)を使用することによって、ノミナルパケットパディング値を指示し得る。例えば、第1のデバイスは、ノミナルパケットパディングサブフィールドを搬送するPPDUを第2のデバイスへ送信し得る。
【0181】
いくつかの他の実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって使用されるべきノミナルパケットパディング値を間接的に指示し得る。一例では、第1のデバイスは、ノミナルパケットパディング値に関連する変調閾値を使用することによって、ノミナルパケットパディング値を間接的に指示し得る。例えば、第1のデバイスは、変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドを搬送するPPDUを第2のデバイスに送信し得る。
【0182】
本明細書では、ノミナルパケットパディングサブフィールドが第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する様式は直接指示様式と呼ばれ、変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドが第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を間接的に指示する様式は間接指示様式と呼ばれる。PPDUは、ノミナルパケットパディングサブフィールドと、変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドとを含む。変調閾値を指示するノミナルパケットパディングサブフィールドまたはパケット拡張閾値サブフィールドがノミナルパケットパディング値を指示するためにいつ使用されるかを区別するために、PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールド(physical packet extension(PPE)thresholds present subfield)をさらに含む。物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値が0であるとき、ノミナルパケットパディングサブフィールドがノミナルパケットパディング値を指示する。物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値が1であるとき、変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドがノミナルパケットパディング値を指示する。
【0183】
以下は、ノミナルパケットパディング値の直接指示様式および間接指示様式を個別に説明する。
【0184】
直接指示様式:
図4に示されるように、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよびノミナルパケットパディングサブフィールドは、HE物理層能力情報フィールド(HE PHY capabilities information field)内で搬送される。HE物理層能力情報フィールドは、図5に示されるように、HE能力要素(HE capabilities element)に含まれる。HE能力要素は、要素フィールド(element field)、長さフィールド(length field)、要素識別子拡張フィールド(element ID extension field)、HE媒体アクセス制御能力情報フィールド(HE(medium access control,MAC)capabilities Information)、HE物理層能力情報フィールド(HE PHY capabilities information)、サポートされる高効率(HE)変調符号化方式(modulation and coding scheme,MCS)および空間ストリーム数(number of spatial streams,NSS)セットフィールド(Supported HE-MCS and NSS Set)を含んでもよく、物理層パケット拡張閾値フィールド(PPE thresholds field)をさらに含んでもよい。本出願のこの実施形態では、HE能力要素に含まれる各フィールドまたはサブフィールドによって占有されるビット数は限定されない。図5に示されるように、要素フィールドは1ビットを占有し、長さフィールドは1ビットを占有し、要素識別子拡張フィールドは1ビットを占有し、HE媒体アクセス制御能力情報フィールドは6ビットを占有し、HE物理層能力情報フィールドは11ビットを占有し、物理層パケット拡張閾値フィールドは可変(variable)ビット数を占有する。加えて、物理層パケット拡張閾値フィールドは任意であり、すなわち必須ではない。
【0185】
物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値が0であるとき、ノミナルパケットパディングサブフィールドによって指示されるノミナルパケットパディング値については表2を参照されたい。
【0186】
【表2】
【0187】
各デバイスによってサポートされるストリームの数が8から16に変化すると、サポートされる変調方式は1K直交振幅変調(quadrature amplitude modulation,QAM)から4KQAMに変化し、サポートされる帯域幅は160MHzから320MHzに変化する。これらの場合、受信器は、より多くの処理時間を必要とする。これに基づいて、16μsよりも大きいノミナルパケットパディング値が提案され、例えば、20μsをサポートするノミナルパケットパディング値が提案される。
【0188】
表2が引き続き使用され、value 3の指示がノミナルパケットパディングサブフィールドに追加され得る。例えば、1024以下のコンステレーション、8以下のNSTS、および996×2以下のRUを有するすべてのモードについて、ノミナルパケットパディング値が16μsである場合、ノミナルパケットパディングサブフィールドは3に設定され、他のモードに対応するノミナルパケットパディング値は20μsである。(Set to 3 if the nominal packet padding is 16μs for all modes with constellation<=1024,NSTS<=8 and RU<=996×2,and 20μs for all other modes the STA supports.)言い換えれば、ノミナルパケットパディングサブフィールドの値が3であるとき、変調方式が1KQAM以下であり、NSTSが8以下であり、RUサイズが2×996以下であるとき、ノミナルパケットパディング値は16μsである。そうでない場合、ノミナルパケットパディング値は20μsである。
【0189】
一例では、HE物理層能力情報フィールド内のノミナルパケットパディングフィールドが依然として使用されてもよく、ノミナルパケットパディング値を指示するために、ノミナルパケットパディングフィールドによって占有されるビット数が増加され得る。他の例では、ノミナルパケットパディング値を指示するフィールドが、新たに定義されたEHT機能要素に設定され得る。
【0190】
間接指示モード:
ノミナルパケットパディング値は、PPDU内の物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールド(PPE thresholds field)を使用することによって間接的に指示され得る。例えば、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、nのNSTSおよびRUに対応する変調閾値を指示する。第2のデバイスは、変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定し得る。このようにして、異なるノミナルパケットパディング値が、異なるNSTS、RUサイズ、および変調方式に基づいて指示されてもよく、これはより柔軟である。
【0191】
例えば、図6を参照されたい。図6は、物理層パケット拡張閾値フィールドの構造を示す概略図である。物理層パケット拡張閾値フィールドは、NSTSサブフィールドと、RUインデックスビットマスクサブフィールド(RU Index Bitmask subfield)と、物理層パケット拡張閾値情報フィールドと、物理層パケット拡張パディング(PPE padding)フィールドとを含む。
【0192】
NSTSサブフィールドは、データを送信するための空間時間ストリームの数を指示し得る。例えば、NSTSサブフィールドは3ビットを占有し、3ビットの値は0~7であり、それぞれ第1のストリームから第8のストリームまでを指示する。言い換えれば、3ビットの1つの値は1つの空間時間ストリーム数に対応する。RU Index Bitmask subfieldは、RUサイズを指示し得る。表3は、RU Index Bitmask subfieldとRUサイズとの間の関係を示す。
【0193】
【表3】
【0194】
RU Index Bitmask subfieldはビットマップ(bitmap)である。表3では、RU allocation indexは、ビットマップ内の特定のビットを指示する。例えば、表3では、RU Index Bitmaskは4ビットを占有する。表3の第1行は、RU Index Bitmaskの第1のビットが1に設定され、したがって、図6に示される対応するRUが242であることを示す。同様に、第2行は、RU Index Bitmaskの第2のビットが1に設定され、したがって、図6に示される対応するRUは484であることを示し、以下同様である。RU allocation indexは、RUインデックス(番号)とも呼ばれ得る。インデックス(番号)が小さいほど、RUサイズが小さいことを示す。本明細書では、RUサイズの粒度はサブキャリアである。例えば、242は242個のサブキャリアを指し、484は484個のサブキャリアを指す。
【0195】
送信端によって使用されるNSTS、RUサイズ、および変調方式のうちの1つまたは複数が異なる場合、受信端によって必要とされる対応する最小処理時間も異なることを理解されたい。言い換えれば、対応するノミナルパケットパディング値は異なり得る。一実装形態では、第1のストリームから第NのストリームまでのNSTSに対応する変調閾値、および最小粒度から指示される異なるRUサイズが、網羅的または横断的に提供される。Nの値は、NSTSサブフィールドによって使用されるビットの最大値に1を加えたものであり得る。例えば、NSTSサブフィールドが3ビットを使用する場合、NSTSサブフィールドの最大値は7であり、NSTSサブフィールドによって指示されることができるストリームの最大数は8である(7+1=8)。例えば、NSTSサブフィールドが6ビットを使用する場合、NSTSサブフィールドの最大値は15であり、NSTSサブフィールドによって指示されることができるストリームの最大数は16である(15+1=16)。本明細書では、NSTSサブフィールドの値セットは[1,...NSTN+1]と表記され得る。この場合、第Nのストリームは第(NSTS+1)のストリームであり、すなわち、NSTSはNに等しい。本明細書では、NSTSはNSSで等価的に置き換えられてもよく、NSTSサブフィールドはNSSサブフィールドで等価的に置き換えられてもよい。
【0196】
一例では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する変調閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含む。言い換えれば、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であることを理解されたい。ここでのインデックスbはRU割り当てインデックスと考えられてもよく、RUサイズを指示する。例えば、bの値範囲は[m,...,M]であり、[m,...,M]は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1に設定されたすべてのビットを順番に設定することによって形成されるビットリストであり、mはビットリスト内の最下位ビットである。一例として表3を使用すると、bの値範囲は[0,...,3]であり、すなわち、mは0に等しく、Mは3に等しい。
【0197】
例えば、図7を参照されたい。図7は、物理層パケット拡張閾値情報フィールドが、8μsのノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットと、16μsのノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットとを含むことを示す。本明細書では、8μsのノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットは、PPET8 NSTSn RUb subfieldsと呼ばれ、PPET8 NSTSn RUb subfieldsの任意のサブフィールドは、PPET8 NSTSn RUb subfieldと呼ばれ、nのNSTSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示する。例えば、PPET8 NSTSn RUb subfieldが3ビットを占有する場合、PPET8 NSTSn RUb subfieldsは8個の変調閾値を指示し得る。同様に、16μsのノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットは、PPET16 NSTSn RUb subfieldsと呼ばれてもよく、PPET16 NSTSn RUb subfieldsの任意のサブフィールドは、PPET16 NSTSn RUb subfieldと呼ばれ、nのNSTSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示する。あるいは、より簡単にするために、PPET8 NSTSn RUb subfieldは、略してPPET8と呼ばれてもよく、すなわち、PPET8は、PPET8 NSTSn RUb subfieldを表す。同様に、PPET16 NSTSn RUb subfieldは、略してPPET16と呼ばれてもよい。
【0198】
図7は、網羅的または横断的な様式で第1のストリームから第Nのストリームまでの指示を提供し、最小粒度からのRUサイズの指示を提供する。nの値は1からNまでトラバースし、すなわち、nは[1,...,N]の要素であり、bはmからMまでトラバースすると考えられ得る。すなわち、The PPET16 NSTSn RUb and PPET8 NSTSn RUb subfields are present for all values of n and b where 1≦n≦(N)and where b=[m,…,M]is the set of integers equal to the ordered list of bit positions of all bits that are set to 1 in the RU Index Bitmask subfield,with m being the lowest value。
【0199】
本出願のこの実施形態では、PPET8 NSTSn RUb subfield/PPET16 NSTSn RUb subfieldは、nのNSTSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示することに留意されたい。あるいは、PPET8 NSTSn RUb subfield/PPET16 NSTSn RUb subfieldは、nのNSTS、インデックスbを有するRU、および変調閾値を指示すると考えられ得る。変調閾値は変調方式を指示してもよく、すなわち、PPET8 NSTSn RUb subfield/PPET16 NSTSn RUb subfieldによって指示される変調閾値は変調方式を指示し得ることを理解されたい。
【0200】
例えば、PPET8 NSTSn RUb subfield/PPET16 NSTSn RUb subfieldと変調方式との対応関係が表4に示される。PPET8 NSTSn RUb subfield/PPET16 NSTSn RUb subfieldによって指示される変調閾値は、変調方式を間接的に指示するために、表4のコンステレーションインデックスと同様である。
【0201】
【表4】
【0202】
第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される物理層パケット拡張閾値フィールドの構造が図7に示される。第2のデバイスは、第1のデバイスの物理層パケット拡張閾値フィールドを取得し、PPET8 NSTSn RUb subfieldとPPET16 NSTSn RUb subfieldとの組合せを使用することによって、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。具体的には、第2のデバイスは、表5に従ってノミナルパケットパディング値を決定し得る。具体的には、第2のデバイスによって使用される変調方式とPPET8 NSTSn RUb subfieldsによって指示される変調閾値との比較の結果、および第2のデバイスによって使用される変調方式とPPET16 NSTSn RUb subfieldsによって指示される変調閾値との比較の結果が、表5の行の条件を満たす場合、ノミナルパケットパディング値はその行に対応する値である。
【0203】
【表5】
【0204】
なお、表5の変調方式は、RUbに対応する変調方式に基づき、DCMを考慮した変調方式を指すことに留意されたい。表5における「None」は、対応する条件が考慮されないこととして理解され得る。例えば、PPET8サブフィールドがNoneに設定されている場合、PPET8サブフィールドの指示は、ノミナルパケットパディング値を決定するために使用されない。
【0205】
表5に示されるように、第2のデバイスによって使用される変調方式とPPET8によって示される変調閾値との比較の結果が条件1を満たし、第2のデバイスによって使用される変調方式とPPET16によって示される変調閾値との比較の結果が条件2を満たす場合、ノミナルパケットパディング値は条件1および条件2に対応する値である。
【0206】
具体的には、第2のデバイスによって使用される変調方式に対応するコンステレーションインデックスxがPPET8によって指示される変調閾値以上であり、第2のデバイスによって使用される変調方式に対応するコンステレーションインデックスxがPPET16によって指示される変調閾値よりも小さいか、またはPPET16がなしに設定されている場合、ノミナルパケットパディング値は8μsである。第2のデバイスによって使用される変調方式に対応するコンステレーションインデックスxがPPET8によって指示される変調閾値よりも大きいか、またはPPET8がなしに設定され、第2のデバイスによって使用される変調方式に対応するコンステレーションインデックスxがPPET16によって指示される変調閾値以上である場合、ノミナルパケットパディング値は16μsである。すなわち、表5の行の条件1および条件2が満たされる場合、ノミナルパケットパディング値はその行の値である。
【0207】
各デバイスによってサポートされるストリームの数が8から16に変化すると、サポートされる変調方式は1K直交振幅変調(quadrature amplitude modulation,QAM)から4KQAMに変化し、サポートされる帯域幅は160MHzから320MHzに変化する。これらの場合、受信器はより多くの処理時間を必要とし、より大きなノミナルパケットパディング値、例えば20μsまたは他の可能な持続時間のノミナルパケットパディング値が指示される必要がある。
【0208】
例えば、図7に示される構造が依然として使用されてもよく、20μsのノミナルパケットパディング値を指示するフィールドが、図7に示される物理層パケット拡張閾値情報フィールドに追加される。例えば、20μsのノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値を指示するパケット拡張閾値サブフィールドセットが、図7に示される物理層パケット拡張閾値情報フィールドに追加される。サブフィールドのセットは、異なるNSTSおよび異なるRUサイズに対応する変調閾値を指示し得る。しかしながら、変調閾値に基づいて第2のデバイスによって決定されるノミナルパケットパディング値は、16μsよりも大きく、例えば20μsであり得る。PPET8 NSTSn RUb subfieldsと同様に、説明を容易にするために、サブフィールドのセットは、図8に示されるように、PPET20 NSTSn RUb subfieldsとして表され得る。すなわち、PPET20 NSTSn RUb subfields内の各PPET20 NSTSn RUb subfieldは、nのNSTSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し得る。
【0209】
PPET16 NSTSn RUb subfieldsと同様に、PPET20 NSTSn RUb subfieldsにおいて、nの値範囲は[1,...,N]であり、bの値範囲は[m,...,M]である。違いは、図8のNSTSサブフィールドの長さが図7のNSTSサブフィールドの長さよりも長いことである。例えば、NSTSサブフィールドは4ビットを占有し得る。この場合、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは16に等しい。
【0210】
同様に、図8のRU Index Bitmaskサブフィールドの長さは、図7のRU Index Bitmaskサブフィールドの長さよりも長くてもよく、すなわち、図8のRU Index Bitmaskサブフィールドはより多くのビットを占有する。例えば、RU Index Bitmaskフィールドは5ビットを占有し得る。この場合、RU Index Bitmaskサブフィールドによって指示されるRUの最大粒度は3×996である。他の例では、RU Index Bitmaskサブフィールドは6ビットを占有し得る。この場合、RU Index Bitmaskサブフィールドによって指示されるRUの最大粒度は4×996である。当然ながら、RU Index Bitmaskサブフィールドはより多くのビットを占有してもよく、RUサイズは242+484、484+996、242+484+996、2×996+484、2×996+996、3×996+484などである。この場合、bの値範囲[m,...,M]において、Mは5以上であってもよい。
【0211】
同様に、より高い変調方式の発生を考慮すると、PPET20 NSTSn RUb subfields内の任意のPPET20 NSTSn RUb subfieldに対応するConstellation Indexは、より多くのビット、例えば4ビットに対応し、16個の変調閾値を指示し得る。本出願のこの実施形態では、NSTSサブフィールドによって占有されるビットの数は制限されず、RU Index Bitmaskフィールドによって占有されるビットの数は制限されず、PPET20 NSTSn RUb subfieldに対応するConstellation Indexに対応するビットの数は制限されないことに留意されたい。
【0212】
PPET20 NSTSn RUb subfield、PPET16 NSTSn RUb subfield、およびPPET8 NSTSn RUb subfieldは、それぞれ、nのNSTSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示することを理解されたい。以下、説明を簡単にするために、PPET20 NSTSn RUb subfieldによって指示される変調閾値は第1の変調閾値と呼ばれ、PPET16 NSTSn RUb subfieldによって指示される変調閾値は第2の変調閾値と呼ばれ、PPET8 NSTSn RUb subfieldsによって指示される変調閾値は第3の変調閾値と呼ばれる。説明を容易にするために、本明細書では、PPET20 NSTSn RUb subfield、PPET16 NSTSn RUb subfield、およびPPET8 NSTSn RUb subfieldは、PPET20/16/8 NSTSn RUb subfieldと呼ばれ得る。本明細書では、PPET20 NSTSn RUb subfields、PPET16 NSTSn RUb subfields、およびPPET8 NSTSn RUb subfieldsは、PPET20/16/8 NSTSn RUb subfieldsと呼ばれ得る。
【0213】
第2のデバイスは、PPET8 NSTSn RUb subfieldと、PPET16 NSTSn RUb subfieldと、PPET20 NSTSn RUb subfieldとの組合せを使用することによって、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。言い換えれば、第2のデバイスは、使用される変調方式と、第1の変調閾値、第2の変調閾値、および第3の変調閾値のそれぞれとの間の比較の結果に基づいて、ノミナルパケットパディング値を決定する。具体的には、第2のデバイスは、表6に従ってノミナルパケットパディング値を決定し得る。表6の行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、第2のデバイスは、その行に対応する値を、使用されるべきノミナルパケットパディング値として決定し得る。具体的には、第2のデバイスが、表6の行の条件が満たされていると決定した場合、第2のデバイスは、その行に示されている値をノミナルパケットパディング値として使用することを決定する。
【0214】
【表6】
【0215】
表6に示されるように、第1行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、ノミナルパケットパディング値は8μsである。第2行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、ノミナルパケットパディング値は16μsである。第3行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、ノミナルパケットパディング値は20μsである。
【0216】
図7および図8から、ストリーム数ならびにRUのサイズおよびタイプが増加するにつれて、第1のストリームから第Nのストリームおよび様々なRUサイズに対応する変調閾値が網羅的または横断的に指示され、ノミナルパケットパディング値が変調閾値を使用することによって間接的に指示されることが知見され得る。その結果、オーバーヘッドが大きくなる。特に、802.11beにはより多くの異なるRUが導入されるため、PPE thresholds fieldのオーバーヘッドが大きい。
【0217】
PPE thresholds fieldのオーバーヘッドを低減するために、いくつかのMRUまたはRUが組み合わされてもよく、すなわち、異なるサイズの複数のタイプのRUが同じインデックスを有する。言い換えれば、表7に示されるRU Index Bitmask subfieldとRUサイズとの間の関係は、表3に基づく拡張によって得られる。
【0218】
【表7】
【0219】
表7では、PPE thresholds fieldのオーバーヘッドを低減するために、異なるサイズの複数のタイプのRUが同じインデックスを有し、すなわち、異なるサイズの複数のタイプのRUが1つのPPET20/16/8 NSTSn RUb subfieldに対応し得る。しかしながら、表7に示されるように、異なるサイズの複数のタイプのRUが同じインデックスに対応する場合、PPE thresholds fieldのオーバーヘッドは低減されることができるが、柔軟ではない。
【0220】
これを考慮して、本出願の一実施形態は、PPE thresholds fieldのオーバーヘッドを低減し、各NSTSおよび各RUサイズに対応するノミナルパケットパディング値をより柔軟に指示するために、ノミナルパケットパディング値指示方法を提供する。競合がない場合、本出願の実施形態におけるNSTSはNSSと置き換えられてもよいことに留意されたい。以下で、NSSが一例として使用される。
【0221】
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、添付の図面を参照して以下で詳細に説明される。以下の説明では、受信器が第1のデバイスであり、送信器が第2のデバイスである例が使用されて、第1のデバイスが第2のデバイスに、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値をどのように指示するかを説明する。図9を参照されたい。図9は、本出願の一実施形態によるノミナルパケットパディング値指示様式の概略フローチャートである。手順は以下のように説明される。
【0222】
S901:第1のデバイスがPPDUを生成する。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、NSSサブフィールドと、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0223】
S902:第1のデバイスは第2のデバイスにPPDUを送信し、第2のデバイスはPPDUを受信する。
【0224】
S903:第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値フィールドによって指示され、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する。
【0225】
本出願のこの実施形態では、異なるサイズのすべてのRUをトラバースすることなく、RUに対応する変調閾値が指示されることができる。例えば、PPE Thresholds fieldは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するPPET20 NSSn RUy subfield、PPET16 NSSn RUy subfield、およびPPET8 NSSn RUy subfieldを省略してもよいが、PPE Thresholds fieldは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を依然として指示することができる。すなわち、nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数であり、bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数であり、bの値範囲はyを含まない。すなわち、PPE Thresholds fieldは、PPET20 NSSn RUy subfield、PPET16 NSSn RUy subfield、およびPPET8 NSSn RUy subfieldを含まない。
【0226】
可能な実装形態(本明細書では実装形態1と呼ばれる)では、本出願のこの実施形態では、RU Index Bitmask subfield内のいくつかのビットが0に設定されることが再定義され得る。例えば、インデックス(すなわち、インデックス)は、0に設定されたビットに対応するRUに対して依然として構成されるが、RU Index Bitmask subfield内の0に設定されたビットに対応するRUに対応する変調閾値は指示されない。802.11axの規定によれば、PPE Thresholds fieldは、0に設定されたビットに対応するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldを省略することを理解されたい。しかしながら、本出願のこの実施形態では、0に設定されたビットに対応するRUに対してインデックスが依然として構成される。したがって、PPE Thresholds fieldにおいて、0に設定されたビットに対応するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldが省略されていても、0に設定されたビットに対応するRUに対応する変調閾値が依然として指示されることができると考えられ得る。第2のデバイスは、変調閾値に基づいて、0に設定されたビットに対応するRUに対応するノミナルパケットパディング値を決定し得る。
【0227】
言い換えれば、0に設定されたビットに対応するRUのインデックスがyであると仮定され、すなわち、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まなくてもよい。すなわち、PPE Thresholds fieldは、nのNSSに対応するPPET20/16/8 NSSn RUy subfieldおよびインデックスyを有するRUを含まないが、PPE Thresholds fieldは、nのNSSに対応する変調閾値およびインデックスyを有するRUを依然として暗黙的に指示することができる。PPET20/16/8 NSSn RUy subfieldがPPE Thresholds fieldで省略されるので、PPE Thresholds fieldのオーバーヘッドが低減されることができる。加えて、省略されたPPET20/16/8 NSSn RUy subfieldは、実際には対応するコンステレーションインデックスを有する。対応するコンステレーションインデックスは、省略されたPPET20/16/8 NSSn RUy subfieldに対応するRU(すなわち、インデックスyを有するRU)に対して再定義されると考えられ得る。したがって、複数のタイプのRUがある場合でも、異なるタイプのRUは異なるコンステレーションインデックスに対応し得る。これは、複数のタイプのRUが同じコンステレーションインデックスに対応するよりも柔軟である。当然ながら、本出願のこの実施形態では、複数のタイプのRUが同じコンステレーションインデックスに対応してもよい。
【0228】
以下は、nのNSSに対応するPPET20/16/8 NSSn RUy subfieldおよびインデックスyを有するRUがPPE Thresholds fieldで省略されるときに、nのNSSに対応する変調閾値およびインデックスyを有するRUをどのように指示するかを説明する。例えば、以下のいくつかのケースが含まれ得る。
【0229】
ケース1:同じノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットにおいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値に等しいと指定され得る。すなわち、同じNSSについて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値が、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であることを指示し得る。例えば、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスである。言い換えれば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値と、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値との間の式について、条件1が満たされる必要があり、すなわち、RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットが0に設定され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスである。
【0230】
理解を容易にするために、RU Index Bitmask、RU Allocation Index、RUサイズ、およびノミナルパケットパディング値の間の対応関係の表である表8を参照されたい。
【0231】
【表8】
【0232】
なお、表8において自己定義とは、RUに対応するノミナルパケットパディング値がRUによって決定されることを意味する。表8は、6つのタイプのRU/MRUが含まれる例を使用している。説明を容易にするために、6つのタイプのRU/MRUは、表8ではRU0、RU1、RU2、RU3、RU4、およびRU5として示されている。
【0233】
本出願のこの実施形態では、RU Index Bitmask subfield内のいくつかのビットが0に設定されることが再定義される。例えば、表8では、RU3およびRU4に対応し、RU Index Bitmask subfieldで0に設定されているビットが再定義され、すなわち、RU3およびRU4は、RU3およびRU4に対応するノミナルパケットパディング値が0であることを直接指定するのではなく、対応するコンステレーションインデックスを依然として有する。
【0234】
RU Index Bitmask subfield内のRU3およびRU4に対応する値は0であるので、RU3またはRU4に対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldは、PPE Thresholds field内で省略されてもよい。b=3または4であることを理解されたい。RU3およびRU4に対応する変調閾値を提供するために、本出願のこの実施形態では、RU3およびRU4に対応する変調閾値は他のRUに対応する変調閾値と同じであると指定され得る。例えば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値に等しいと指定されてもよく、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスである。
【0235】
RU3が一例として使用され、すなわちy=3である。表8に示されるように、m1=5である。言い換えれば、RU3に対応する変調閾値は、RU5に対応する変調閾値である。同様に、RU4に対応する変調閾値は、RU5に対応する変調閾値である。RU1は他の例として使用され、すなわちy=1である。表8に示されるように、y=1、m1=2である。言い換えれば、RU1に対応する変調閾値は、RU2に対応する変調閾値である。インデックスyを有するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldはPPE Thresholds fieldで省略されているが、インデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、他のRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldを使用することによって依然として決定されることができることが知見され得る。
【0236】
当然ながら、条件1を満たすm1が存在しない場合、すなわち、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きい場合、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が他の固定値であることを指示し、例えば、ノミナルパケットパディング値は、20マイクロ秒または他の可能な値であり得る。すなわち、表8は、RU5の列を含まない。この場合、プロトコルは、ノミナルパケットパディング値として値を指定し得る。例えば、ノミナルパケットパディング値は、20マイクロ秒であってもよく、第2のデバイスは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定し得る。
【0237】
代替的な解決策では、本出願のこの実施形態では、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値と、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値との間の式について、条件2が満たされる必要があることが指定され得る。条件2:RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットは0に設定され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応する、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、yよりも小さいインデックスを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールド内のビットの少なくとも1つは1に設定される。
【0238】
さらに表8を参照されたい。RU3が一例として使用され、すなわちy=3である。y=3、m1=5であり、インデックスが3よりも小さいRUがRU0、RU1、およびRU2を含むとき、RU Index Bitmask内のRU2に対応するビットは1に設定されたビットを含み、すなわち、条件2が満たされる。この場合、RU3に対応する変調閾値は、RU5に対応する変調閾値に等しい。RU2が一例として使用され、すなわちy=1である。y=1、m1=2であり、2よりも小さいインデックスを有するRUがRU0およびRU1を含むとき、RU Index Bitmask内のRU0およびRU1に対応するビットは1に設定されたビットを含まず、すなわち、条件2が満たされない。この場合、RU1に対応する変調閾値は、RU2に対応する変調閾値に基づいて決定されなくてもよい。例えば、表8では、RU1に対応する変調閾値に対応するノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。
【0239】
すなわち、表8に示すように、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスがない場合、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。yが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスである場合、RU Index Bitmask内のyよりも小さいインデックスを有するRUに対応するビットは1に設定されたビットを含み、RU Index Bitmask内のyよりも大きいインデックスを有するRUに対応するビットは1に設定されたビットを含み、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は、yよりも大きいインデックスを有する最も近いRUに対応する変調閾値に基づいて決定され、最も近いRUのインデックスは、yとの差が最も小さいインデックスを指す。yが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであるが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内のyよりも小さいインデックスを有するRUに対応するビットがすべて0に設定される場合、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0240】
代替的な解決策では、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも小さいインデックスのうちの最大のインデックスであり得る。言い換えれば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値と、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値との間の式について、条件3が満たされる必要がある。条件3:RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットは0に設定され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応しyよりも小さいインデックスのうちの最大のインデックスであり得る。
【0241】
理解を容易にするために、RU Index Bitmask、RU Allocation Index、RUサイズ、およびノミナルパケットパディング値の間の対応関係の表である表9を参照されたい。
【0242】
【表9】
【0243】
なお、表9において自己定義とは、RUに対応するノミナルパケットパディング値がRUによって決定されることを意味する。表9は、6つのタイプのRU/MRUが含まれる例を使用している。説明を容易にするために、6つのタイプのRU/MRUは、表9ではRU0、RU1、RU2、RU3、RU4、およびRU5として示されている。
【0244】
表8と同様に、RU Index Bitmask subfield内のRU3およびRU5に対応する値は0であるので、RU3またはRU5に対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldは、PPE Thresholds field内で省略されてもよい。b=3または5であることを理解されたい。RU3およびRU5に対応する変調閾値を提供するために、本出願のこの実施形態では、RU3およびRU5に対応する変調閾値は他のRUに対応する変調閾値と同じであると指定され得る。例えば、条件3が満たされるとき、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であると指定され得る。
【0245】
RU3が一例として使用され、すなわちy=3である。RU2のインデックスm1は2であり、3よりも小さく、m1は、RUに対応し、RU Index Bitmask内の1であるビットに対応するインデックスのうちの最大のインデックスである。したがって、nのNSSおよびインデックス3のRU(RU3)に対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックス2のRU(RU2)に対応する変調閾値に等しい。同様に、表9のRU5が一例として使用され、すなわち、y=5である。RUに対応し、RU Index Bitmask内の1であるビットに対応するインデックスのうちの最大のインデックスはRU4に対応するインデックスであり、RUに対応するインデックス4はRU5に対応するインデックスよりも小さい。したがって、nのNSSおよびインデックス5のRU(RU5)に対応する変調閾値は、nのNSSおよびインデックス4のRU(RU4)に対応する変調閾値に等しい。RU3およびRU5に対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldは、PPE Thresholds fieldでは省略されているが、RU3およびRU5に対応する変調閾値は、RU2およびRU4に対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldを使用することによって依然として決定されることができることが知見され得る。
【0246】
当然ながら、条件3を満たすm1が存在しない場合、すなわち、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも小さい場合、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が他の固定値であることを指示し、例えば、ノミナルパケットパディング値は、0マイクロ秒または他の可能な値であり得る。例えば、RU3の場合、表9はRU2の列を含まない。この場合、プロトコルは、ノミナルパケットパディング値として値を指定し得る。例えば、ノミナルパケットパディング値は、0マイクロ秒であり得る。あるいは、RU5の場合、表9はRU4の列を含まない。この場合、プロトコルは、ノミナルパケットパディング値として値を指定し得る。例えば、ノミナルパケットパディング値は、0マイクロ秒であり得る。
【0247】
代替的な解決策では、本出願のこの実施形態では、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値と、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値との間の式について、条件4が満たされる必要があることが指定され得る。条件4は、以下であってもよい:RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットは0に設定され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応する、yよりも小さいインデックスのうちの最大のインデックスであり、yよりも小さいインデックスを有するRUに対応するRU Index Bitmask内のビットの少なくとも1つは1に設定される。
【0248】
表9の例が引き続き使用される。RU3が一例として使用され、すなわちy=3である。y=3、m1=2であり、インデックスが3よりも小さいRUがRU0、RU1、およびRU2を含むとき、RU Index Bitmask内のRU2に対応するビットは1に設定されたビットを含み、すなわち、条件4が満たされる。この場合、RU3に対応する変調閾値は、RU2に対応する変調閾値に等しい。RU5が一例として使用され、すなわちy=5である。y=5、m1=4であり、インデックスが5よりも小さいRUがRU0、RU1、RU2、RU3、およびRU4を含むとき、RU Index Bitmask内のRU2およびRU4に対応するビットは1に設定されたビットを含み、すなわち、条件4が満たされる。この場合、RU5に対応する変調閾値は、RU4に対応する変調閾値に等しい。RU2が一例として使用され、すなわちy=2である。y=2、m1=1であり、インデックスが1よりも小さいRUがRU0を含むとき、RU Index Bitmask内のRU0に対応するビットは1に設定されたビットを含まず、すなわち、条件4が満たされない。この場合、RU2に対応する変調閾値は、RU1に対応する変調閾値に基づいて決定されなくてもよい。例えば、表9では、RU2に対応する変調閾値に対応するノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒に固定され得る。
【0249】
RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも小さいインデックスがない場合、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。yが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも小さいインデックスのうちの最大のインデックスである場合、RU Index Bitmask内のyよりも大きいインデックスを有するRUに対応するビットは1に設定されたビットを含み、RU Index Bitmask内のyよりも小さいインデックスを有するRUに対応するビットは1に設定されたビットを含み、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は、yよりも小さいインデックスを有する最も近いRUに対応する変調閾値に基づいて決定され、最も近いRUのインデックスは、yとの差が最も小さい。yが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応し、yよりも小さいインデックスのうちの最大のインデックスであるが、RUインデックスビットマスクサブフィールド内のyよりも大きいインデックスを有するRUに対応するビットがすべて0に設定される場合、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0250】
表8または表9に示される様式に従って、インデックスyに対応するRU Index Bitmask値が0であるが、第2のデバイスによって使用されるRUが2×996以下であり、ストリーム数が8以下であり、変調方式が1KQAM以下である場合、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が16マイクロ秒より大きい、例えば20マイクロ秒である場合、この場合、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は、802.11axの既存の規制とのより良好な互換性のために、デフォルトで16マイクロ秒であり得ることに留意されたい。
【0251】
前述のケース1の解決策は、以下のように考えられ得る:RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定された値の前のすべての値が0である場合、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1に設定されたビットに対応するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、0マイクロ秒であり得る。RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットが、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1に設定された2つのビットの間に位置される場合、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応するRUに対応する変調閾値は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて値が0であるビットに最も近いRUの変調閾値に基づいて決定される。最も近いRUのインデックスと、値が0であるRUインデックスビットマスクサブフィールドのビットに対応するRUのインデックスとの差が最も小さい。RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットの後のすべての値が0である場合、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、20マイクロ秒であり得る。
【0252】
理解を容易にするために、RU Index Bitmask、RU Allocation Index、RUサイズ、およびノミナルパケットパディング値の間の対応関係の表である表10を参照されたい。
【0253】
【表10】
【0254】
表10のRU2が一例として使用される。RU2は、RU Index Bitmaskが0であり、RU Index Bitmaskが1に設定されているRU1とRU Index Bitmaskが1に設定されているRU4との間に配置される。この場合、RU2に対応する変調閾値は、RU4に対応する変調閾値に基づいて決定され得る。RU0が一例として使用される。RU0に対応するRU Index Bitmask値は0であり、RU0はRU1~RU5の前に配置され、RU1のRU Index Bitmask値は1である。この場合、RU0に対応するノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。RU5が一例として使用される。RU5に対応するRU Index Bitmask値は0であり、RU5はRU0~RU4の後に配置される。この場合、RU5に対応するノミナルパケットパディング値は、20マイクロ秒であり得る。
【0255】
ケース2:RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットが0に設定され、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が固定値であることが指定され得る。例えば、RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットは0に設定され、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は0マイクロ秒である。ケース1とは異なり、このケースでは、第2のデバイスは、第1のデバイスへデータパケットを送信するためのノミナルパケットパディング値を直接決定し得る。これは簡単である。
【0256】
ケース2の代替的な解決策では、RU Index Bitmask内のインデックスyを有するRUに対応するビットが0に設定され、yよりも小さいインデックスに対応するRU Index Bitmask値が1を含まない場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、固定値、例えば0マイクロ秒であることが指定され得る。表9のRU3が一例として使用され、すなわちy=3である。3よりも小さいインデックスに対応するRUは、RU0、RU1、およびRU2を含む。RU2に対応するRU Index Bitmask値は1を含むので、RU3に対応するノミナルパケットパディング値は、他のRUに対応する変調閾値に基づいて決定され得る。表9のRU2が一例として使用され、すなわちy=2である。2よりも小さいインデックスに対応するRUは、RU0およびRU1を含む。RU0およびRU1に対応するRU Index Bitmask値は1を含まないので、RU2に対応するノミナルパケットパディング値は固定値である。
【0257】
表8および表9において、1つのインデックス(RU Allocation Index)が異なるサイズの複数のタイプのRUに対応することは単なる例であることに留意されたい。例えば、表9では、242+484 RUおよび996 RUに対応するRU Allocation Indexは両方とも2である。本出願のこの実施形態では、1つのRU Allocation Indexに対応するRUタイプの数は限定されない。例えば、1つのRUは1つのRU Allocation Indexに対応し得る。言い換えれば、表11に示される対応関係は、本出願のこの実施形態にも適用可能である。異なるサイズの前述のRUでは、RUは、単一のRU、例えば、996個のサブキャリアを有するRU(表に996として示される)であってもよく、またはMRU、例えば、996個のサブキャリアを有するRUと484個のサブキャリアを有するRUとを含むMRU(表に996+484として示される)、または996個のサブキャリアを別々に有する2つのRUを含むMRU(表に2×996として示される)であってもよいことをさらに理解されたい。
【0258】
【表11】
【0259】
実装形態1とは異なり、可能な実装形態2では、本出願のこの実施形態では、RU Index Bitmask subfieldで0に設定されたビットに対応するRUに対応するノミナルパケットパディング値は固定値であると定義され得る。これはより直接的である。
【0260】
例えば、インデックスyを有するRUに対応するRU Index Bitmask subfield内のビットが0に設定される場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は固定値である。例えば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であり得る。
【0261】
他の例として、インデックスyを有するRUに対応するRU Index Bitmask subfield内のビットが0に設定され、0に設定されたビットの前に値が1である少なくとも1つのビットが存在する場合、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は固定値である。例えば、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であり得る。
【0262】
実装形態2では、インデックスyを有するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldの他に、他のインデックスを有するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldも、PPE Thresholds fieldで省略されてもよい。これは、オーバーヘッドをさらに低減する。
【0263】
可能な実装形態3では、本出願のこの実施形態では、PPE Thresholds field内のNSSサブフィールドによって指示されるNSS範囲は、第2のデバイスがデータを送信するためのノミナルパケットパディング値を決定するのを支援するために使用され得る。
【0264】
例えば、第2のデバイスによって使用されるNSSは、PPE Thresholds field内のNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きく、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は、固定値、例えば、8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると定義され得る。このようにして、PPE Thresholds fieldでは、インデックスyを有するRUに対応するPPET20/16/8 NSSn RUb subfieldは省略されてもよく、第2のデバイスは、NSSサブフィールドによって指示される値に注意を払うだけでよい。これはより簡単である。
【0265】
例えば、PPE Thresholds field内のNSSサブフィールドによって指示される値は9であり、第2のデバイスによって使用されるNSSは12ストリームである。第2のデバイスは、PPE Thresholds field内のRUに関する指示を考慮せずに、使用されるべきノミナルパケットパディング値が固定値、例えば8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると直接決定し得る。
【0266】
他の例として、第2のデバイスによって使用されるNSSは、PPE Thresholds field内のNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きく、第2のデバイスによって使用され得るノミナルパケットパディング値は、NSSサブフィールドによって指示される値と、インデックスyを有するRUに対応する変調閾値とに基づいて決定される、と定義され得る。例えば、PPE Thresholds field内のNSSサブフィールドによって指示される値は9であり、第2のデバイスによって使用されるNSSは12ストリームである。第2のデバイスが、使用されるRUがyであると決定したとき、使用されるべきノミナルパケットパディング値は、9のNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて決定される。
【0267】
本出願の実施形態は、1つのインデックスが1つのタイプのRUに対応するシナリオに適用されてもよく、または1つのインデックスが異なるサイズの複数のRUに対応するシナリオに適用されてもよい。1つのインデックスが異なるサイズの複数のRUに対応するシナリオでは、第2のデバイスがDCMを使用する場合、インデックスyは異なるサイズの複数のRUに対応し得る。この場合、本出願のこの実施形態は、対応するノミナルパケットパディング値指示方法をさらに提供し、以下の2つの指示方法が含まれ得る。
【0268】
指示方法1:インデックスyを有するRUに対応するRU Index Bitmask内のビットが0に設定され、第2のデバイスがDCMを使用するとき、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、インデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて決定されることが指定され得る。すなわち、第2のデバイスがDCMを用いる場合、第2のデバイスは、PPET20/16/8 NSSn RU(y+1)subfieldに対応する変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定し得る。例えば、表9のRU2が一例として使用され、すなわちy=2である。第2のデバイスがDCMを用いる場合、第2のデバイスは、RU3に対応する変調閾値に基づいて、RU2に対応するノミナルパケットパディング値を決定し得る。
【0269】
指示方法2:第2のデバイスによって選択されたRUがインデックスyに対応する異なるサイズの複数のRUのうちで最大のRUでないときには、インデックスyに対応するRU Index Bitmask内のビットが0に設定され、第2のデバイスがDCMを使用するとき、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値は、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて決定されることが指定され得る。例えば、表9のRU2が一例として使用され、すなわちy=2である。第2のデバイスがDCMを用いる場合、第2のデバイスは、RU3の変調閾値の代わりに、RU2に対応する変調閾値に基づいて、RU2に対応するノミナルパケットパディング値が依然として決定されると決定し得る。第2のデバイスによって選択されたRUは、インデックスyに対応する異なるサイズの複数のRUのうちで最大のRUではないことを理解されたい。例えば、第2のデバイスに割り当てられたRUはRU2(242+484)であり、第2のデバイスはDCMを使用する。この場合、第2のデバイスは、RU2に対応する変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定する。第2のデバイスに割り当てられたRUがRU2(996)である場合、第2のデバイスは、RU3に対応する変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定し得る。
【0270】
第2のデバイスが第1のデバイスへデータを送信するとき、第1のデバイスのために十分な処理時間を確保するためにノミナルパケットパディングが実行されることを理解されたい。通常、受信データを処理するために第1のデバイスによって消費される時間は、第1のデバイスの多入力多出力(multiple-in multipleout,MIMO)復調モジュールおよびFEC復号モジュールによって、主に消費される。MIMO復調の複雑さはNSSと正に相関され、FEC復号の複雑さは、第2のデバイスに割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数と正に相関される。これに基づいて、RUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数は、ノミナルパケットパディング値を決定するのを支援するために使用され得る。あるいは、NSSおよびRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数は、ノミナルパケットパディング値を決定するのを支援するために使用され得る。すなわち、RUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数に対応するパケット拡張閾値は、ノミナルパケットパディング値を指示するように設定され、またはRUに対する等価符号化後に取得されたNSSおよびRUブロックの数に対応するパケット拡張閾値は、ノミナルパケットパディング値を指示するように設定される。NSSおよびRUサイズに対応する変調閾値を使用することによってノミナルパケットパディング値が指示されることと比較して、本出願のこの実施形態では、PPE Thresholds fieldが簡略化されることができ、PPE Thresholds fieldのオーバーヘッドが低減されることができる。
【0271】
以下は、RUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数がノミナルパケットパディング値の決定を支援するために使用される解決策と、RUに対する等価符号化後に取得されたNSSおよびRUブロックの数がノミナルパケットパディング値の決定を支援するために使用される解決策とを個別に説明する。
【0272】
図10を参照されたい。図10は、本出願の一実施形態による他のノミナルパケットパディング値指示方法を示す。具体的には、ノミナルパケットパディング値は、RUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数を使用することによって指示される。本方法の手順が、以下の通り説明される。
【0273】
S1001:第1のデバイスがPPDUを生成する。PPDUは、NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであり、割り当てられたRUに対する等価符号化後のRUブロックの数が第1の値であるときに使用される対応するパケット拡張閾値を第2のデバイスに指示する。パケット拡張閾値は、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0274】
S1002:第1のデバイスは第2のデバイスにPPDUを送信し、第2のデバイスはPPDUを受信する。
【0275】
S1003:第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドおよび第1の値に基づいて、NSSがiであるときに使用されるノミナルパケットパディング値を決定する。
【0276】
一例では、第1の値は、第2のデバイスに割り当てられたRUに含まれることができるRU242の最大数、および単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数に関連する。例えば、第1の値は、以下の関係を満たし得る:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0277】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242は第2のデバイスに割り当てられたRUに含まれることができるRU242の最大数である。例えば、第2のデバイスに割り当てられたRUはRU996であり、RU996は4つのRU242を含み得る。したがって、NRU242=4である。帯域幅が320MHz以下であるとき、NRU242の値範囲は0~16であることを理解されたい。NBPSCSは、単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。例えば、変調方式が二相位相変調(Binary Phase Shift Keying,BPSK)のとき、NBPSCS=1である。変調方式が64QAMのとき、NBPSCS=6である。変調方式が4096QAMのとき、NBPSCS=12である。第2のデバイスがDCM変調方式を使用する場合、NRU242は、第2のデバイスがDCM変調方式を使用しないときの2倍であることを理解されたい。
【0278】
各NSSは、複数のパケット拡張閾値に対応し得る。例えば、図11を参照されたい。図11は、本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値情報フィールドの新しい構造である。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。図11に示されるように、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、20μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、16μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、8μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含む。説明を容易にするために、本明細書では、20μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットは第1のサブフィールドのセットと呼ばれ、16μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットは第2のサブフィールドのセットと呼ばれ、8μsのノミナルパケットパディング値を指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドのセットは第3のサブフィールドのセットと呼ばれる。
【0279】
第1のサブフィールドのセット内の第1のサブフィールドは、nのNSSに対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用される第1のノミナルパケットパディング値を指示する。例えば、第1のノミナルパケットパディング値は、20マイクロ秒である。図11に示されるように、第1のサブフィールドは、PPET20NSS=nと表されてもよく、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8以上の整数である。
【0280】
同様に、第2のサブフィールドのセット内の第2のサブフィールドは、nのNSSに対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用される第2のノミナルパケットパディング値を指示する。例えば、第2のノミナルパケットパディング値は、16マイクロ秒である。図11に示されるように、第2のサブフィールドは、PPET16NSS=nと表されてもよく、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8以上の整数である。第3のサブフィールドのセット内の第3のサブフィールドは、nのNSSに対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用される第3のノミナルパケットパディング値を指示する。例えば、第3のノミナルパケットパディング値は、8マイクロ秒である。図11に示されるように、第3のサブフィールドは、PPET8NSS=nと表されてもよく、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8以上の整数である。
【0281】
第2のデバイスは、第1のデバイスへデータを送信するときに、PPET20NSS=n、PPET16NSS=n、およびPPET8NSS=nの組合せに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。言い換えれば、NSSに対して、第2のデバイスは、NCBPRUと、第1の変調閾値、第2の変調閾値、および第3の変調閾値のそれぞれとの間の比較の結果に基づいて、ノミナルパケットパディング値を決定する。具体的には、第2のデバイスは、表12に従ってノミナルパケットパディング値を決定し得る。表12の行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、第2のデバイスは、その行に対応する値を、使用されるべきノミナルパケットパディング値として決定し得る。具体的には、第2のデバイスが、表12の行の条件が満たされていると決定した場合、第2のデバイスは、その行に示されている値をノミナルパケットパディング値として使用することを決定する。表12において、PPET20NSS=nは、nのNSSに対応する第1のパケット拡張閾値を表し、PPET16NSS=nは、nのNSSに対応する第2のパケット拡張閾値を表し、PPET8NSS=nは、nのNSSに対応する第3のパケット拡張閾値を表す。
【0282】
【表12】
【0283】
例えば、第2のデバイスはiのNSSを使用する。NCBPRUがiのNSSに対応する第1のサブフィールドに対応する第1のパケット拡張閾値以上であるとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定し得る。NCBPRUがiのNSSに対応する第2のサブフィールドに対応する第2のパケット拡張閾値以上であり、iのNSSに対応する第1のサブフィールドに対応する第1のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が16マイクロ秒であると決定し得る。NSSがiであり、NCBPRUがiのNSSに対応する第3のサブフィールドに対応する第3のパケット拡張閾値以上であり、iのNSSに対応する第2のサブフィールドに対応する第2のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒であると決定することができる。
【0284】
さらに、物理層パケット拡張閾値情報フィールドのオーバーヘッドを低減するために、本出願のこの実施形態では、いくつかのNSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドが省略され得る。
【0285】
一例では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有してもよく、ビットマッピング様式で、NSSに対応するパケット拡張閾値が存在しないこと、すなわち、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、NSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドを含まないことが指示され得る。例えば、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのj番目のビットが0である場合、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、jのNSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドを含まない。jは[1,...,N]内に配置されることを理解されたい。これに対応して、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのj番目のビットが1である場合、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、jのNSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドを含む。あるいは、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのj番目のビットが1である場合、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、nのNSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドを含まない。これに対応して、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのj番目のビットが0である場合、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、jのNSSに対応する第1のサブフィールド、第2のサブフィールド、および第3のサブフィールドを含む。
【0286】
他の例では、第2のデバイスによって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きい場合、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は、固定値、例えば20マイクロ秒であると定義され得る。これはより簡単である。
【0287】
図12を参照されたい。図12は、本出願の一実施形態による他のノミナルパケットパディング値指示方法を示す。具体的には、ノミナルパケットパディング値は、NSSに対応するパケット拡張閾値と、RUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とを使用することによって指示される。本方法の手順が、以下の通り説明される。
【0288】
S1201:第1のデバイスがPPDUを生成する。PPDUは、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含む。パケット拡張閾値フィールドは、第2のデバイスにパケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値は、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、第2の値は、第2のデバイスに割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数と、第2のデバイスによって使用されるNSSとに関連され、NSSの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。パケット拡張閾値フィールドによって指示されるパケット拡張閾値は、パケット拡張閾値フィールドが、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであり、割り当てられたリソースユニットに対する等価符号化後に取得されたRUブロックが量子化される(等価)ことを第2のデバイスに指示するときに取得される第2の値に対応するパケット拡張閾値と考えられ得ることに留意されたい。
【0289】
S1202:第1のデバイスは第2のデバイスにPPDUを送信し、第2のデバイスはPPDUを受信する。
【0290】
S1203:第2のデバイスは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドおよび第2の値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定する。
【0291】
本出願のこの実施形態では、第2の値は、第2のデバイスに割り当てられたRUに対する等価な符号化後に取得されたRUブロックの数および第2のデバイスによって使用されるNSSに関連する。例えば、第2の値は、以下の関係を満たす:
Pindex=f(NSTS,NCBPRU
【0292】
Pindexは、第2の値であり、NSSは、第2のデバイスに割り当てられたRUに対応する空間時間ストリームの数であり、NCBPRUは、第2のデバイスに割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数である。
【0293】
Pindex=f(NSTS,NCBPRU)は、Pindexの値がNSTSおよびNCBPRUを使用することによって決定され得るか、または他の可能なパラメータを使用することによって決定され得る一例を示すことに留意されたい。Pindexは、複数の様式でNCBPRUおよびPindexを使用することによって決定される。一例として、Pindex=NSTS×NCBPRUである。
【0294】
本出願のこの実施形態と図10に示される実施形態との違いは、物理層パケット拡張閾値情報フィールドがNSSに関連するパケット拡張閾値を別々に指示しないため、物理層パケット拡張閾値情報フィールドがさらに簡略化され、物理層パケット拡張閾値情報フィールドのオーバーヘッドを低減できることにある。
【0295】
例えば、図13を参照されたい。図13は、本出願の一実施形態による物理層パケット拡張閾値情報フィールドの新しい構造である。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含む。例えば、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、20μsのノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールド(本出願のこの実施形態では第4のサブフィールドと呼ばれる)を含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、16μsのノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールド(本出願のこの実施形態では第5のサブフィールドと呼ばれる)を含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、8μsのノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールド(本出願のこの実施形態では第6のサブフィールドと呼ばれる)を含む。図13に示されるように、第4のサブフィールドは、PPET20と表されてもよく、第4のパケット拡張閾値を指示し、第5のサブフィールドは、PPET16と表されてもよく、第5のパケット拡張閾値を指示し、第6のサブフィールドは、PPET8と表されてもよく、第6のパケット拡張閾値を指示する。
【0296】
第2のデバイスは、第1のデバイスへデータを送信するときに、PPET20、PPET16、およびPPET8の組合せに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。言い換えれば、第2のデバイスは、使用されるNSSおよび第2のデバイスに割り当てられたRUに基づいて第2の値をまず決定し、次いで、第2の値を第4のパケット拡張閾値、第5のパケット拡張閾値、および第6のパケット拡張閾値とそれぞれ比較し、最終比較結果に基づいてノミナルパケットパディング値を決定する。具体的には、第2のデバイスは、表13に従ってノミナルパケットパディング値を決定し得る。表13の行の条件1、条件2、および条件3が満たされる場合、第2のデバイスは、その行に対応する値を、使用されるべきノミナルパケットパディング値として決定し得る。具体的には、第2のデバイスが、表13の行の条件が満たされていると決定した場合、第2のデバイスは、その行に示されている値をノミナルパケットパディング値として使用することを決定する。表13において、PPET20は第4のパケット拡張閾値に対応し、PPET16は第5のパケット拡張閾値に対応し、PPET8は第6のパケット拡張閾値に対応する。
【0297】
【表13】
【0298】
すなわち、第2の値が第4のパケット拡張閾値よりも大きいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定し得る。第2の値が第5のパケット拡張閾値以上であり、第4のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が16マイクロ秒であると決定し得る。第2の値が第6のパケット拡張閾値以上であり、第5のパケット拡張閾値よりも小さいとき、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒であると決定し得る。
【0299】
第2のデバイスによって使用されるNSS、RUサイズ、および変調方式のうちの1つまたは複数が異なるとき、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は異なり得ることを理解されたい。前述の実施形態では、NSS、RUサイズ、および変調方式は、ノミナルパケットパディング値を指示するために組み合わされる。オーバーヘッドをさらに低減するために、本出願の一実施形態は、ノミナルパケットパディング値指示方法をさらに提供する。本方法では、第1のデバイスは第2のデバイスにパケット拡張閾値範囲を通知してもよく、第2のデバイスは、第1のデバイスによって送信された第3の値およびパケット拡張閾値範囲に基づいて使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するために、使用されるNSS、RU、および変調方式の次数のうちの1つまたは複数に基づいて、ノミナルパケットパディング値に影響する第3の値を決定し得る。この方法では、第1のデバイスがパケット拡張閾値範囲を送信するので、物理層パケット拡張閾値フィールドのオーバーヘッドが低減されることができる。
【0300】
図14を参照されたい。図14は、本出願の一実施形態による他のノミナルパケットパディング値指示方法を示す。具体的には、ノミナルパケットパディング値は、RUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数およびNSSに対応するパケット拡張閾値を使用することによって指示される。本方法の手順が、以下の通り説明される。
【0301】
S1401:第1のデバイスがPPDUを生成する。
【0302】
S1402:第1のデバイスは、PPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を第2のデバイスに送信し、第2のデバイスは、PPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を受信する。第1のパケット拡張閾値範囲は、第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるときに第1のデバイスへデータを送信するために第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、異なるパケット拡張閾値範囲は異なるノミナルパケットパディング値に対応する。
【0303】
S1403:第2のデバイスは、受信された第1のパケット拡張閾値範囲および第3の値に基づいて、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定する。
【0304】
本出願のこの実施形態では、第3の値は、第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値に影響する1つまたは複数の要因に関連する。例えば、第3の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、RUサイズ、および変調方式のパラメータのうちの1つまたは複数に関連する。例えば、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0305】
xは第3の値であり、NSSは第2のデバイスによって使用されるNSSであり、RUは第2のデバイスによって使用されるRUサイズであり、Modulationは第2のデバイスによって使用される変調方式の次数である。
【0306】
x=f(NSTS,RU,Modulation)は、xがNSS、RUサイズ、および変調方式に関連する例のみを示すことに留意されたい。xとNSS、RUサイズ、および変調方式との間の具体的な対応関係は、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0307】
例えば、NSS=aのとき、対応するパケット拡張閾値はbであり、NSS=cのとき、対応するパケット拡張閾値はdであり、または、NSS=eのとき、対応するパケット拡張閾値はfである。xは、b、d、およびfに関連する関数と考えられてもよく、例えば、x=b+d+fであり、他の例では、x=b×(d+f)である。
【0308】
複数のパケット拡張閾値範囲が事前定義されてもよく、異なるパケット拡張閾値範囲は異なるノミナルパケットパディング値に対応する。例えば、第1のパケット拡張閾値範囲は[0,p1]であり、0マイクロ秒のノミナルパケットパディング値に対応する。第2のパケット拡張閾値範囲は(p1,p2]であり、8マイクロ秒のノミナルパケットパディング値に対応する。第3のパケット拡張閾値範囲は(p2,p3]であり、20マイクロ秒のノミナルパケットパディング値に対応する。
【0309】
第1のデバイスへデータを送信するときに、第2のデバイスは、使用されるNSS、RUサイズ、およびModulationに基づいて第3の値を計算し、次いで、第3の値を第1のデバイスによって送信されたパケット拡張閾値範囲と比較して、比較結果に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。第3の値がパケット拡張閾値範囲内にある場合、第2のデバイスは、使用されるべきノミナルパケットパディング値がパケット拡張閾値範囲に対応するノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0310】
第1のデバイスが第2のデバイスにパケット拡張閾値範囲を通知し、第2のデバイスが第3の値を決定し、ノミナルパケットパディング値を決定する前述の解決策とは異なり、代替的な解決策では、第1のデバイスは、第2のデバイスに、ノミナルパケットパディング値に対する各パラメータの影響範囲を通知することができ、第2のデバイスは、データを送信するために使用される各パラメータと、各パラメータに別々に対応する影響範囲とに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定し得る。このようにして、NSS、RUサイズ、および変調方式がノミナルパケットパディング値に与える影響が別々に指示され、NSS、RUサイズ、および変調方式が組み合わされてノミナルパケットパディング値を指示する必要はない。例えば、NSSは16個の影響結果を有し、RUは6個の影響結果を有し、変調方式は8個の影響結果を有する。この場合、第1のデバイスは、16+6+8個の影響結果を第2のデバイスにフィードバックしてもよい。したがって、すべてのNSS、RU、および変調閾値に対応するノミナルパケットパディング値を網羅的または横断的に提供することと比較して、本出願のこの実施形態で提供されるノミナルパケットパディング値指示方法は、オーバーヘッドをさらに低減する。
【0311】
本出願で提供される前述の実施形態において、本出願の実施形態で提供される方法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のインタラクションの観点から別々に説明されている。本出願の実施形態で提供される前述の方法の機能を実装するために、第1のデバイスおよび第2のデバイスは、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュールまたはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組合せの形態で前述の機能を実装し得る。上記の機能のうちの特定の機能がハードウェア構成によって実行されるのか、ソフトウェアモジュールによって実行されるのか、ハードウェア構成とソフトウェアモジュールとの組合せによって実行されるのかのいずれかなのかは、具体的な用途と技術的解決手段の設計上の制約とに依存する。
【0312】
以下は、添付の図面を参照しながら、本出願の実施形態における前述の方法を実装するための通信装置について説明する。したがって、前述の内容はすべて、以下の実施形態において使用され得る。繰り返される内容は、再び説明されない。
【0313】
図15は、本出願の一実施形態による通信装置1500の概略ブロック図である。通信装置1500は、上記の方法の実施形態における第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実装される機能またはステップを対応して実装し得る。通信装置は、処理モジュール1510およびトランシーバモジュール1520を含み得る。任意選択的に、通信装置は、記憶ユニットをさらに含み得る。記憶ユニットは、命令(コードまたはプログラム)および/またはデータを記憶するように構成され得る。処理モジュール1510およびトランシーバモジュール1520は、記憶ユニットに結合され得る。例えば、処理モジュール1510は、記憶ユニット内の命令(コードまたはプログラム)および/またはデータを読み取って、対応する方法を実装し得る。前述のユニットは、独立して配置されてもよく、または部分的もしくは完全に統合されてもよい。
【0314】
一部の可能な実装形態では、通信装置1500は、方法の実施形態における第1のデバイスの挙動および機能を対応して実装することができる。
【0315】
例1では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0316】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、bの値範囲はyを含まない。
【0317】
同じノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットにおいて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値が、nのNSTSおよびインデックスm1を有するRUに対応する変調閾値であることを指示し、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0318】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含む。
【0319】
可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であることを指示する。
【0320】
例2では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0321】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であるとき、同じノミナルパケットパディング値に対応する物理層パケット拡張閾値サブフィールドにおいて、インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0であることは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であることを指示し、bの値範囲はyを含まない。
【0322】
例2の可能な実装形態では、xよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含まない。
【0323】
例3では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、RUインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。
【0324】
nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まず、物理層パケット拡張閾値フィールドは、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。
【0325】
可能な実装形態では、値が1である少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在する。
【0326】
可能な実装形態では、使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、通信装置によって使用されるノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であることを指示する。あるいは、使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、物理層パケット拡張閾値フィールドは、通信装置が、使用されるNSSと、インデックスyを有するRUに対応する変調閾値とに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定することを指示する。
【0327】
例4では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。パケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであり、割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0328】
可能な実装形態では、第1の値は以下の式を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0329】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0330】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含み、第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0331】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0332】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のデバイスに対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、第2のデバイスによって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0333】
可能な実装形態では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有し、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのi番目のビットは0であり、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、iのNSSに対応するパケット拡張閾値サブフィールドセットを含まない。
【0334】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドが、第2のデバイスによって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きいことを指示するとき、割り当てられたRUに対応する第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0335】
例5では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUを第2のデバイスに送信するように構成される。PPDUは、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0336】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第1のパケット拡張閾値を指示し、第1のパケット拡張閾値は、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0337】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のパケット拡張閾値を指示し、第2のパケット拡張閾値は、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0338】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第3のパケット拡張閾値を指示し、第3のパケット拡張閾値は、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに第2のデバイスによって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0339】
例6では、処理モジュール1510は、PPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュール1520は、PPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を送信するように構成される。第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるとき、第1のパケット拡張閾値範囲は、第1のデバイスへデータを送信するために通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。異なるパケット拡張閾値範囲は、異なるノミナルパケットパディング値に対応する。
【0340】
可能な実装形態では、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0341】
xは第3の値であり、NSSは通信装置1500によって使用されるNSSであり、RUは通信装置1500によって使用されるRUサイズであり、Modulationは通信装置1500によって使用される変調方式の次数である。
【0342】
本出願のこの実施形態では、処理モジュール1510は、プロセッサまたはプロセッサに関連付けられた回路部品として実装されてもよく、トランシーバモジュール1520は、トランシーバ、もしくはトランシーバに関連付けられた回路部品、または通信インターフェースとして実装され得ることを理解されたい。
【0343】
一部の可能な実装形態では、通信装置1500は、方法の実施形態における第2のデバイスの挙動および機能を対応して実装することができる。
【0344】
例1では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスから物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0345】
処理モジュール1510は、nのNSSおよびインデックスm1を有するRUに対応し、物理層パケット拡張閾値フィールドによって指示される変調閾値に基づいて、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値を決定するように構成され、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも大きいインデックスのうちの最小のインデックスであり、または、m1は、RUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて1であるビットに対応するインデックスでyよりも小さいインデックスのうちの最大インデックスである。
【0346】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含む。
【0347】
可能な実装形態では、RUインデックスビットマスクサブフィールド内の1であるビットに対応するどのインデックスもyよりも大きくない場合、処理モジュール1510は、インデックスxを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が20マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0348】
可能な実装形態では、通信装置1500がDCMを使用し、処理モジュール1510は、nのNSSおよびインデックスy+1を有するRUに対応する変調閾値に基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、インデックスyは、異なるサイズの複数のRUに対応する。あるいは、処理モジュール1510は、nのNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいてノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、インデックスyは、異なるサイズの複数のRUに対応し、通信装置1500によって使用されるRUは、異なるサイズの複数のRUのうちの最大のRUではない。
【0349】
例2では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値が0である場合、bの値範囲はyを含まない。
【0350】
処理モジュール1510は、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が0マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0351】
可能な実装形態では、yよりも小さいインデックスに対応するRUインデックスビットマスクサブフィールドの値は1を含まない。
【0352】
例3では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドおよび物理層パケット拡張閾値フィールドを含み、物理層パケット拡張閾値存在サブフィールドの値は1であり、物理層パケット拡張閾値フィールドは、リソースユニットRUインデックスビットマスクサブフィールドと、空間ストリーム数NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSおよびインデックスbを有するRUに対応する変調閾値を指示し、変調閾値は、変調方式が変調閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を決定するために使用される。nの値範囲は[1,...,N]の部分集合であり、Nは1以上の整数である。bの値範囲は[m,...,M]の部分集合であり、mおよびMは0以上の整数である。インデックスyを有するRUがRUインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されたビットに対応する場合、bの値範囲はyを含まない。
【0353】
処理モジュール1510は、物理層パケット拡張閾値フィールドに基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定するように構成される。
【0354】
可能な実装形態では、値が1である少なくとも1つのビットが、0に設定されたビットの前に存在する。
【0355】
可能な実装形態では、通信装置1500によって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、処理モジュール1510は、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値が8マイクロ秒、16マイクロ秒、または20マイクロ秒であると決定するようにさらに構成される。あるいは、通信装置1500によって使用されるNSSがNSSサブフィールドによって指示される値よりも大きい場合、処理モジュール1510は、使用されるNSSおよびインデックスyを有するRUに対応する変調閾値に基づいて、インデックスyを有するRUに対応するノミナルパケットパディング値を決定するようにさらに構成される。
【0356】
例4では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、NSSインデックスビットマスクサブフィールドと、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応する複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットを含み、各パケット拡張閾値サブフィールドセットは、nのNSSを指示する複数のパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置1500に、使用されるNSSがnであり、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であるときに使用される対応するパケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示し、nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数である。
【0357】
処理モジュール1510は、物理層パケット拡張閾値情報フィールドおよび第1の値に基づいて、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値を決定するように構成され、jは1以上の整数である。
【0358】
可能な実装形態では、第1の値は以下の式を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0359】
NCBPRUは第1の値であり、NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0360】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセットを含み、第1のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置1500に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、通信装置1500によって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第1のパケット拡張閾値を指示する。第1のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用される第1のノミナルパケットパディング値を指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0361】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値以上であるとき、通信装置1500は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0362】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第2のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置1500に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、通信装置1500によって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第2のパケット拡張閾値を指示する。第2のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用される第2のノミナルパケットパディング値を指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0363】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値以上であり、NSSがjであるときに第1のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第1のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、通信装置1500は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0364】
可能な実装形態では、複数のパケット拡張閾値サブフィールドセットは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセットをさらに含み、第3のパケット拡張閾値サブフィールドのセット内の第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、通信装置1500に対して、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数が第1の値であり、通信装置1500によって使用されるNSSがnであるときに使用される、対応する第3のパケット拡張閾値を指示する。第3のパケット拡張閾値は、割り当てられたRUに対応する第1の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用される第3のノミナルパケットパディング値を指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0365】
NSSがjであり、NCBPRUが、NSTSがjであるときに第3のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第3のノミナルパケットパディング値以上であり、NSTSがjであるときに第2のパケット拡張閾値サブフィールドに対応する第2のノミナルパケットパディング値よりも小さいとき、通信装置1500は、NSSがjであるときに使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0366】
可能な実装形態では、NSSインデックスビットマスクサブフィールドは少なくとも8ビットを占有し、NSSインデックスビットマスクサブフィールドのi番目のビットは0であり、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、iのNSSに対応するサブフィールドのセットを含まない。
【0367】
可能な実装形態では、通信装置1500によって使用されるNSSが、NSSインデックスビットマスクサブフィールドにおいて0に設定されていないビットのうちの最上位ビットに対応するNSSよりも大きい場合、処理モジュール1510は、割り当てられたRUに対応する第1の値がパケット拡張閾値以上であるときに20マイクロ秒のノミナルパケットパディング値を使用するようにさらに構成される。
【0368】
例5では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスからPPDUを受信するように構成される。PPDUは、NSSサブフィールドと、物理層パケット拡張閾値情報フィールドとを含む。物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、異なるノミナルパケットパディング値に対応するパケット拡張閾値サブフィールドを含み、パケット拡張閾値サブフィールドは、パケット拡張閾値を指示し、パケット拡張閾値サブフィールドは、第2の値がパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。nの値範囲は[1,...,N]であり、Nは8よりも大きい整数であり、第2の値は、第2のデバイスによって使用されるNSS、および割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されるRUブロックの数に関連する。
【0369】
処理モジュール1510は、使用されたNSSと、割り当てられたリソースユニットRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数とに基づいて第2の値を決定し、第2の値および物理層パケット拡張閾値情報フィールドに基づいて、使用されるべきノミナルパケットパディング値を決定するように構成される。
【0370】
可能な実装形態では、処理モジュール1510は、以下の関係に従って第2の値を決定するように特に構成される:
【0371】
Pindex=f(NSS,NCBPRU)。NSSは、通信装置1500に割り当てられたRUに対応するNSSである。NCBPRUは、通信装置1500に割り当てられたRUに対する等価符号化後に取得されたRUブロックの数であり、以下の関係を満たす:
NCBPRU=NRU242×NBPSCS
【0372】
NRU242はRUに含まれることができるRU242の最大数であり、NBPSCSは単一の空間時間ストリームの各サブキャリア上で搬送される符号化ビットの数である。
【0373】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第1のノミナルパケットパディング値に対応する第1のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第1のパケット拡張閾値サブフィールドは、第1のパケット拡張閾値を指示し、第1のパケット拡張閾値は、第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第1のノミナルパケットパディング値は20マイクロ秒である。
【0374】
第2の値が第1のパケット拡張閾値以上であるとき、処理モジュール1510は、通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0375】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第2のノミナルパケットパディング値に対応する第2のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第2のパケット拡張閾値サブフィールドは、第2のパケット拡張閾値を指示し、第2のパケット拡張閾値は、第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第2のノミナルパケットパディング値は16マイクロ秒である。
【0376】
第2の値が第2のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第1のパケット拡張閾値よりも小さいとき、処理モジュール1510は、通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第2のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0377】
可能な実装形態では、物理層パケット拡張閾値情報フィールドは、第3のノミナルパケットパディング値に対応する第3のパケット拡張閾値サブフィールドを含む。第3のパケット拡張閾値サブフィールドは、第3のパケット拡張閾値を指示し、第3のパケット拡張閾値は、第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であるときに通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であることを指示し、第3のノミナルパケットパディング値は8マイクロ秒である。
【0378】
第2の値が第3のパケット拡張閾値以上であり、第2の値が第2のパケット拡張閾値よりも小さいとき、処理モジュール1510は、通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第3のノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0379】
例6では、トランシーバモジュール1520は、第1のデバイスからPPDUおよび第1のパケット拡張閾値範囲を受信するように構成される。第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にあるとき、第1のパケット拡張閾値範囲は、第1のデバイスへデータを送信するために通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値を指示する。異なるパケット拡張閾値範囲は、異なるノミナルパケットパディング値に対応する。第3の値は、通信装置1500によって使用されるNSS、RUサイズ、および変調方式の1つまたは複数のパラメータに関連する。
【0380】
第3の値が第1のパケット拡張閾値範囲内にある場合、処理モジュール1510は、通信装置1500によって使用されるノミナルパケットパディング値が第1のパケット拡張閾値範囲に対応するノミナルパケットパディング値であると決定する。
【0381】
可能な実装形態では、第3の値は、以下の関係を満たす:
x=f(NSTS,RU,Modulation)
【0382】
xは第3の値であり、NSSは通信装置1500によって使用されるNSSであり、RUは通信装置1500によって使用されるRUサイズであり、Modulationは通信装置1500によって使用される変調方式の次数である。
【0383】
本出願のこの実施形態では、処理モジュール1510は、プロセッサまたはプロセッサに関連付けられた回路部品として実装されてもよく、トランシーバモジュール1520は、トランシーバ、もしくはトランシーバに関連付けられた回路部品、または通信インターフェースとして実装され得ることを理解されたい。
【0384】
図16は、本出願の一実施形態による通信装置1600を示す。通信装置1600は、APまたはSTAであってもよく、本出願の実施形態において提供される方法における第1のデバイスまたは第2のデバイスの機能を実装することができる。あるいは、通信装置1600は、本出願の実施形態において提供される方法における対応する機能を実装するために第1のデバイスをサポートすることができる装置、または本出願の実施形態において提供される方法における対応する機能を実装するために第2のデバイスをサポートすることができる装置であり得る。通信装置1600は、チップまたはチップシステムであってもよい。本出願のこの実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップと他のディスクリート部品とを含んでもよい。
【0385】
通信装置1600は、本出願の実施形態において提供される方法における第1のデバイスまたは第2のデバイスの機能、例えば、前述のPPDUを生成することを実装するように通信装置1600を実装またはサポートするように構成された少なくとも1つのプロセッサ1620を含む。通信装置1600は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリ1630をさらに含み得る。メモリ1630はプロセッサ1620に結合されている。本出願のこの実施形態における結合は、電気的形態、機械的形態、または他の形態の装置間、ユニット間、またはモジュール間の間接結合または通信接続であってもよく、装置間、ユニット間、またはモジュール間の情報交換に使用される。プロセッサ1620はメモリ1630と協働し得る。プロセッサ1620は、通信装置1600が対応する方法を実装するように、メモリ1630に記憶されたプログラム命令および/またはデータを実行してもよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサ内に位置されてもよい。
【0386】
通信装置1600は、通信装置1600内の装置が他のデバイスと通信することができるように、伝送媒体を使用することによって他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ1610をさらに含み得る。例えば、通信装置が端末である場合、他のデバイスはネットワークデバイスである。あるいは、通信装置がネットワークデバイスであるとき、他のデバイスは端末である。プロセッサ1620は、トランシーバ1610を使用することによってデータを送信および受信し得る。トランシーバ1610は、具体的にはトランシーバであってよい。通信装置1600は、無線周波数ユニットをさらに含んでもよい。無線周波数ユニットは、通信装置1600から独立していてもよく、または通信装置1600に統合されてもよい。当然ながら、トランシーバ1610は、アンテナ、例えば、通信装置1600から独立したリモートアンテナ、または通信装置1600に組み込まれたアンテナをさらに含んでもよい。ハードウェア実装形態では、トランシーバモジュール1520はトランシーバ1610であり得る。
【0387】
トランシーバ1610と、プロセッサ1620と、メモリ1630との間の具体的な接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ1630と、プロセッサ1620と、トランシーバ1610とは、図16のバス1640を使用することによって接続されている。バスは、図16において太線を使用することによって表される。他の構成要素間の接続の方式は、説明のための一例にすぎず、制限を課すものではない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現を容易にするために、図16ではバスを表すために1本の太線のみが使用されているが、これは、1つのバスしかまたは1つのタイプのバスしかないことを意味しない。
【0388】
本出願のこの実施形態では、プロセッサ1620は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよく、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行および遂行されてもよく、プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって直接実行および遂行されてもよい。
【0389】
本出願のこの実施形態では、メモリ1630は、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)やソリッドステートディスク(solid-state drive、SSD)などの不揮発性メモリであってもよいし、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、命令構造またはデータ構造の形態で予想されるプログラムコードを搬送または格納することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本出願の実施形態におけるメモリは、あるいは、記憶機能を実装することができる回路または任意の他の装置であってもよく、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成される。
【0390】
前述の実施形態における通信装置は、端末、回路、端末内で使用されるチップ、または端末の機能を有する他の組み合わされた部品、部品などであり得ることに留意されたい。通信装置が端末であるとき、送受信モジュールは送受信器であってもよく、アンテナ、無線周波数回路などを含んでもよい。処理モジュールは、プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよい。通信装置が端末の機能を有する部品である場合、送受信モジュールは無線周波数ユニットであってよく、処理モジュールはプロセッサであってよい。通信装置がチップまたはチップシステムであるとき、送受信モジュールは、チップまたはチップシステムの入力/出力インターフェースであり得、処理モジュールは、チップまたはチップシステムのプロセッサであり得る。
【0391】
可能な製品形態では、本出願の実施形態におけるAPおよびSTAは、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、コントローラ、ステートマシン、論理ゲート、ディスクリートハードウェアコンポーネント、任意の他の適切な回路、または本出願で説明された様々な機能を実行することができる回路の任意の組合せを使用することによって、あるいは実装されてもよい。
【0392】
本出願の実施形態における第1のデバイスは、APまたはSTAであり得る。第2のデバイスは、APまたはSTAであり得る。種々の製品形態のAPは、前述の方法の実施形態におけるAPの任意の機能を有することを理解されたい。詳細はここでは再び説明されない。種々の形態のSTAは、前述の方法の実施形態におけるSTAの任意の機能を有する。詳細はここでは再び説明されない。
【0393】
本出願の一実施形態は、通信システムをさらに提供する。具体的には、通信システムは、第2のデバイスおよび第1のデバイスを含むか、またはより多くの第1のデバイスおよび第2のデバイスをさらに含んでもよい。例えば、通信システムは、図9図10図12、または図14の関連機能を実装するように構成された第2のデバイスおよび第1のデバイスを含む。
【0394】
第1のデバイスは、図9図10図12、または図14の第1のデバイスに関連する機能を実施するように別々に構成される。第2のデバイスは、図9図10図12、または図14の第2のデバイスに関連する機能を実施するように構成される。例えば、第1のデバイスは、図9に示す実施形態においてS901~S902を実行してもよく、第2のデバイスは、図9に示す実施形態においてS902~S903を実行してもよい。例えば、第1のデバイスは、図10に示す実施形態においてS1001~S1002を実行してもよく、第2のデバイスは、図10に示す実施形態においてS1002~S1003を実行してもよい。第1のデバイスは、図12に示す実施形態においてS1201~S1202を実行してもよく、第2のデバイスは、例えば、図12に示す実施形態においてS1202~S1203を実行してもよい。第1のデバイスは、図14に示す実施形態においてS1401~S1402を実行してもよく、第2のデバイスは、例えば、図14に示す実施形態においてS1402~S1403を実行してもよい。
【0395】
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で作動されると、コンピュータは、図9図10図12、または図14の第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法を実行することが可能にされる。
【0396】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で作動されると、コンピュータは、図9図10図12、または図14の第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法を実行することが可能にされる。
【0397】
本出願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリをさらに含んでいてもよく、前述の方法における第1のデバイスまたは第2のデバイスの機能を実装するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップと他のディスクリート構成要素とを含んでもよい。
【0398】
本出願の一実施形態は、プロセッサおよびインターフェースを含む通信装置をさらに提供する。プロセッサは、前述の方法実施形態のいずれか1つにおけるノミナルパケットパディング値指示方法を実行するように構成されるか、またはプロセッサは、前述の方法実施形態のいずれか1つにおけるノミナルパケットパディング値決定方法を実行するように構成される。
【0399】
通信装置はチップであってもよいことを理解されたい。プロセッサは、ハードウェアによって実装されてもよく、ソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアによって実装される場合、プロセッサは、論理回路、集積回路などであってもよい。プロセッサがソフトウェアによって実装されるとき、プロセッサは汎用プロセッサであり得る。汎用プロセッサは、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み取ることによって実装される。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、プロセッサの外部に位置されて独立的に存在してもよい。
【0400】
「システム」および「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態において交換可能に使用され得ることを理解されたい。「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および/または」は、関連する対象間の関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表すことができ、AおよびBは、単数または複数とすることができる。記号「/」は、通常、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。以下の項目(部分)またはその類似表現のうちの少なくとも1つは、単数の項目(部分)または複数の項目(部分)の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表すことができ、ここで、a、b、およびcは、単数または複数であり得る。
【0401】
加えて、特に明記しない限り、本出願の実施形態における「第1の」および「第2の」などの序数は、複数の対象物を区別するためのものであるが、複数の対象物の順序、時間シーケンス、優先度、または重要性を限定することは意図されていない。例えば、第1のパケット拡張閾値および第2のパケット拡張閾値は、異なるパケット拡張閾値を区別するために使用されるにすぎず、2つのパケット拡張閾値が異なる優先度または重要度などを有することを示すものではない。
【0402】
前述のプロセスのインデックスが、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスを限定するものとして解釈されるべきではない。
【0403】
加えて、本出願の実施形態における「例えば」という用語は、例または説明を表すために使用される。本出願の実施形態において「例」として説明される任意の実施形態または実装解決策は、他の実施形態または実装解決策よりも好ましいものとして説明されるべきではない。すなわち、「例」という単語を使用することは、ある概念を具体的に説明することが意図されている。
【0404】
本出願の実施形態における方法の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用することによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本発明の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、略してDSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合する、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、略してDVD))、半導体媒体(例えば、SSD)などであってもよい。
【0405】
前述の説明は、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定することが意図されるものではない。本出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易く考え出されるいかなるバリエーションまたは置換は、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0406】
1500 通信装置
1510 処理モジュール
1520 トランシーバモジュール
1600 通信装置
1610 トランシーバ
1620 プロセッサ
1630 メモリ
1640 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16