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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-14
(45)【発行日】2025-04-22
(54)【発明の名称】通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20250415BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20250415BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W84/12
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2023571483
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 CN2022093093
(87)【国際公開番号】W WO2022242605
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】202110554343.2
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲宮▼ 博
(72)【発明者】
【氏名】于 健
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 辰辰
(72)【発明者】
【氏名】淦 明
【審査官】吉倉 大智
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0368118(US,A1)
【文献】特表2014-504084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
IEEE 802.11
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置によって、物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を生成するステップであって、前記PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、かつ、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバック(MFB)サブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含み、かつ、非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、前記第1の表示情報は変調およびコード化方式要求(MRQ)を示し、かつ、非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、前記第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバック(UL EHT TB PPDU MFB)を示すステップと、
前記第1の通信装置によって、前記PPDUを第2の通信装置に送信するステップと
を含む通信方法。
【請求項2】
前記PPDUはMFB要求を含み、前記非請求MFBサブフィールドの値は0であり、かつ、前記第1の表示情報の値は1である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
前記第1の通信装置によって、前記第2の通信装置から第2のPPDUを受信するステップであって、前記第2のPPDUはMFB応答を含み、前記第2のPPDUの非請求MFBサブフィールドの値は0であり、かつ、前記第2のPPDUの第1の情報の値は0である、ステップ
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記非請求MFBサブフィールドの値が0であるときには、前記第1の表示情報は、請求フィードバックが使用されるかどうかを示し、かつ、前記非請求MFBサブフィールドの値が1であるときに、前記第1の表示情報が前記フィールドに提供される情報がUL EHT TB PPDUに用いられるかどうかを示す請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である空間ストリーム数(NSS)サブフィールドをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が4である極高スループット変調およびコード化方式(EHT-MCS)サブフィールドを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含み、前記リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が3である帯域幅(BW)サブフィールドを含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含み、前記第4の表示情報は、前記第1のフィールドが極高スループット(EHT LA)制御サブフィールドであることを示す、または前記第4の表示情報は、前記第1のフィールドが高効率(HE LA)制御サブフィールドであることを示す請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PPDUは、前記第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、前記制御識別子フィールドの値は、2である請求項1に記載の方法。
【請求項12】
請求項1乃至11いずれか一項に記載の通信方法が実行されるように、プロセッサと、メモリとを含む通信装置であって、前記メモリは、前記プロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、かつ、前記プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される通信装置。
【請求項13】
請求項1乃至11いずれか一項に記載の通信方法が実行されるように、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令またはプログラムを記憶するように構成されるコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
第1の通信装置から、物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を生成し、前記PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、かつ、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバック(MFB)サブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含み、かつ、非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、前記第1の表示情報は変調およびコード化方式要求(MRQ)を示し、かつ、非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、前記第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバック(UL EHT TB PPDU MFB)を示すように構成される処理モジュールと、
前記PPDUを第2の通信装置に送信するように構成されるトランシーバモジュールと
を含む
第1の通信装置。
【請求項15】
前記PPDUはMFB要求を含み、前記非請求MFBサブフィールドの値は0であり、かつ、前記第1の表示情報の値は1である、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記装置はさらに、
前記第2の通信装置から第2のPPDUを受信する前記第1の通信装置を含み、前記第2のPPDUはMFB応答を含み、前記第2のPPDUの非請求MFBサブフィールドの値は0であり、かつ、前記第2のPPDUの第1の情報の値は0である、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記フィールドの値が0であるときには、前記第1の表示情報は、請求フィードバックが使用されるかどうかを示し、かつ、前記非請求MFBサブフィールドの値が1であるときに、前記第1の表示情報が前記フィールドに提供される情報がUL EHT TB PPDUに用いられるかどうかを示す請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である空間ストリーム数(NSS)サブフィールドをさらに含む請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が4である極高スループット変調およびコード化方式(EHT-MCS)サブフィールドを含む請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含み、前記リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である請求項14に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が3である帯域幅(BW)サブフィールドを含む請求項14に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含み、前記第4の表示情報は、前記第1のフィールドが極高スループット(EHT LA)制御サブフィールドであることを示す、または前記第4の表示情報は、前記第1のフィールドが高効率(HE) LA制御サブフィールドであることを示す請求項14に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む請求項14に記載の装置。
【請求項24】
前記PPDUは、前記第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、前記制御識別子フィールドの値は、2である請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、さらに詳細には、通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2021年5月20日に中国国家知識産権局に出願された「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第202110554343.2号の優先権を主張するものである。
【0003】
既存のワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)通信システムは、802.11n規格、802.11ac規格、802.11ax規格、および802.11be規格など、802.11a/b/g規格から始まる複数世代の規格を経ている。上記の規格に基づき、通信装置は、物理層プロトコルデータユニット(physical layer protocol data unit、PPDU)を用いて互いに通信し得る。PPDUは、媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(medium access control protocol data unit、MPDU)を含むことがある。
【0004】
例えば、802.11ax規格では、MPDUは、高スループット(high throughput、HT)制御フィールドを含むことがあり、HT制御フィールドは、1つまたは複数の制御識別子と、各制御識別子に対応する制御情報とを含むことがある。制御識別子の値が2であるときには、制御情報は、26ビットの高効率リンク適応(HE link adaptation、HLA)制御サブフィールドであることがある。
【0005】
HLA制御サブフィールドは、3ビットの空間ストリーム数(number of spatial streams、NSS)サブフィールドと、2ビットの帯域幅(bandwidth、BW)サブフィールドと、他のサブフィールドとを含むことがある。
【0006】
規格の継続的な進化に伴い、802.11ax規格と比較すると、802.11be規格または将来のワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)規格は、さらに多くの特徴および機能をサポートし得る。しかし、HLA制御サブフィールドの各サブフィールドのビット数量および意味は、802.11ax規格で予め規定されている。HLA制御サブフィールドが使用され続ける場合には、さらに多くの特徴および機能をサポートすることができない。したがって、802.11be規格または将来のWi-Fi規格に対応するリンク適応制御サブフィールドをどのようにして適切に設計するかが、喫緊に解決されるべき技術的問題となる。
【発明の概要】
【0007】
本願は、HLA制御サブフィールドが使用され続ける場合に802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートするために、通信方法および装置を提供する。
【0008】
第1の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第1の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0009】
第1の態様に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0010】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である空間ストリーム数NSSサブフィールドをさらに含むことがあり、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、16である。
【0011】
この可能な設計に基づくと、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は16であることがあるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における空間ストリームの数についての要件が満たされることが可能である。
【0012】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が4である極高スループット変調およびコード化方式EHT-MCSサブフィールドをさらに含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6である信号対雑音比SNRサブフィールドをさらに含む。
【0013】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、EHT-MSCサブフィールドまたはSNRサブフィールドで機能拡張が実行されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるEHT-MSCまたはSNRの要件が満たされることが可能である。
【0014】
可能な設計では、第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0015】
この可能な設計に基づくと、リソースユニット割振りサブフィールドが調整されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるRUの要件が満たされることが可能である。
【0016】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である帯域幅BWサブフィールドをさらに含む。
【0017】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されるので、BWサブフィールドは、より多くの帯域幅情報を示し得、それにより802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件を満たし得る。
【0018】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含む。第4の表示情報は、第1のフィールドが極高スループットEHT LA制御サブフィールドであることを示す、または第4の表示情報は、第1のフィールドが高効率HE LA制御サブフィールドであることを示す。
【0019】
この可能な設計に基づくと、第4の表示情報を追加することにより、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかが、効果的に区別されることが可能である。
【0020】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含む。
【0021】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26ビットのままで)さらに多くの情報をフィードバックすることができる。
【0022】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む。
【0023】
可能な設計では、PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、制御識別子フィールドの値は、2、9、10、11、12、13、および14のうちの1つである。制御識別子フィールドの値が9、10、11、12、13、および14のうちの1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0024】
この可能な設計に基づくと、制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0025】
第2の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えば処理モジュールおよびトランシーバモジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。処理モジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0026】
第2の態様における第1のフィールドの説明については、第1の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第2の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第1の態様または第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0027】
第3の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第1の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第1の通信装置は、プロセッサとトランシーバとを含むことがある。プロセッサおよびトランシーバは、第1の通信装置が第1の態様または第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、プロセッサは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成されることがあり、トランシーバは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。別の可能な設計では、第1の通信装置は、メモリをさらに含むことがある。メモリは、第1の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第1の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第1の通信装置が、第1の態様または第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0028】
第3の態様における第1のフィールドの説明については、第1の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第3の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第1の態様または第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0029】
第4の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第2の通信装置が、第1の通信装置から物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信し、このPPDUを構文解析することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0030】
第4の態様における第1のフィールドの説明については、第1の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0031】
第5の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第4の態様または第4の態様の可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えばトランシーバモジュールおよび処理モジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。トランシーバモジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成され、処理ユニットは、このPPDUを構文解析するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0032】
第5の態様における第1のフィールドの説明については、第4の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第5の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第4の態様または第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0033】
第6の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第2の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第2の通信装置は、トランシーバとプロセッサとを含むことがある。トランシーバおよびプロセッサは、第2の通信装置が第4の態様または第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、トランシーバは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成されることがあり、プロセッサは、このPPDUを構文解析するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。別の可能な設計では、第2の通信装置は、メモリをさらに含む。メモリは、第2の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第2の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第2の通信装置が、第4の態様または第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0034】
第6の態様における第1のフィールドの説明については、第4の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第6の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第4の態様または第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0035】
第7の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第1の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。
【0036】
第7の態様に基づくと、SU-MIMOおよびMU-MIMOでは、MU-MIMOのユーザは、互いに干渉することがあり、MU-MIMOに対応するリンク適応フィードバックパラメータは、通常は、SU-MIMOのそれとは異なる。現在のフィードバックがSU-MIMOであるかMU-MIMOであるかは、第2の表示情報を追加することによって区別されることが可能であり、これにより通信システムのスループットを向上させることができる。
【0037】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である空間ストリーム数NSSサブフィールドをさらに含む。第2の表示情報が、第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示すときには、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は16であり、または第2の表示情報が、第1のフィールドMU-MIMOに対応することを示すときには、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は4である。
【0038】
この可能な設計に基づくと、第2の表示情報が、第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示すときに、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は16であることがあり、第2の表示情報が、第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示すときに、NSSサブフィールドによって示される各ユーザの空間ストリームの最大数は4であることがあるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における空間ストリームの数についての要件が満たされることが可能である。
【0039】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が4である極高スループット変調およびコード化方式EHT-MCSサブフィールドをさらに含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6である信号対雑音比SNRサブフィールドをさらに含む。
【0040】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、EHT-MSCサブフィールドまたはSNRサブフィールドで機能拡張が実行されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるEHT-MSCまたはSNRの要件が満たされることが可能である。
【0041】
可能な設計では、第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0042】
この可能な設計に基づくと、リソースユニット割振りサブフィールドが調整されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるRUの要件が満たされることが可能である。
【0043】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報をさらに含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0044】
この可能な設計に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0045】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である帯域幅BWサブフィールドをさらに含む。
【0046】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されるので、BWサブフィールドは、より多くの帯域幅情報を示し得、それにより802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件を満たし得る。
【0047】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含む。第4の表示情報は、第1のフィールドが極高スループットEHT LA制御サブフィールドであることを示す、または第4の表示情報は、第1のフィールドが高効率HE LA制御サブフィールドであることを示す。
【0048】
この可能な設計に基づくと、第4の表示情報を追加することにより、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかが、効果的に区別されることが可能である。
【0049】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含む。
【0050】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、26ビットでさらに多くの情報をフィードバックすることができる。
【0051】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む。
【0052】
可能な設計では、PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、制御識別子フィールドの値は、2、9、10、11、12、13、および14のうちの1つである。制御識別子フィールドの値が9、10、11、12、13、および14のうちの1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0053】
この可能な設計に基づくと、制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0054】
第8の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第7の態様または第7の態様の可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えば処理モジュールおよびトランシーバモジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。処理モジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。
【0055】
第8の態様における第1のフィールドの説明については、第7の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第8の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第7の態様または第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0056】
第9の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第1の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第1の通信装置は、プロセッサとトランシーバとを含むことがある。プロセッサおよびトランシーバは、第1の通信装置が第7の態様または第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、プロセッサは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成されることがあり、トランシーバは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。別の可能な設計では、第1の通信装置は、メモリをさらに含むことがある。メモリは、第1の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第1の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第1の通信装置が、第7の態様または第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0057】
第9の態様における第1のフィールドの説明については、第7の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第9の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第7の態様または第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0058】
第10の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第2の通信装置が、第1の通信装置から物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信し、このPPDUを構文解析することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。
【0059】
第10の態様における第1のフィールドの説明については、第7の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0060】
第11の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第10の態様または第10の態様の可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えばトランシーバモジュールおよび処理モジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。トランシーバモジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成され、処理ユニットは、このPPDUを構文解析するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。
【0061】
第11の態様における第1のフィールドの説明については、第10の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第11の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第10の態様または第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0062】
第12の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第2の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第2の通信装置は、トランシーバとプロセッサとを含むことがある。トランシーバおよびプロセッサは、第2の通信装置が第10の態様または第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、トランシーバは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成されることがあり、プロセッサは、このPPDUを構文解析するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第2の表示情報を含む。第2の表示情報は、第1のフィールドが、シングルユーザ多入力多出力SU-MIMOに対応することを示し、または第2の表示情報は、第1のフィールドが、マルチユーザ多入力多出力MU-MIMOに対応することを示す。別の可能な設計では、第2の通信装置は、メモリをさらに含む。メモリは、第2の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第2の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第2の通信装置が、第10の態様または第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0063】
第12の態様における第1のフィールドの説明については、第10の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第12の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第10の態様または第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0064】
第13の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第1の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。
【0065】
第13の態様に基づくと、SU-MIMOおよびMU-MIMOのMCSまたはSNRは、同時に同じ第1のフィールドでフィードバックされることがある。
【0066】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である空間ストリーム数NSSサブフィールドをさらに含み、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、4である。
【0067】
この可能な設計に基づくと、NSSサブフィールドは、SU-MIMOおよびMU-MIMOの両方に適用可能であることがあり、NSSサブフィールドの値0から3は、空間ストリームの数1から4にそれぞれ対応することがある。
【0068】
可能な設計では、第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0069】
この可能な設計に基づくと、リソースユニット割振りサブフィールドが調整されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるRUの要件が満たされることが可能である。
【0070】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0071】
この可能な設計に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0072】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である帯域幅BWサブフィールドをさらに含む。
【0073】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されるので、BWサブフィールドは、より多くの帯域幅情報を示し得、それにより802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件を満たし得る。
【0074】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含む。第4の表示情報は、第1のフィールドが極高スループットEHT LA制御サブフィールドであることを示す、または第4の表示情報は、第1のフィールドが高効率HE LA制御サブフィールドであることを示す。
【0075】
この可能な設計に基づくと、第4の表示情報を追加することにより、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかが、効果的に区別されることが可能である。
【0076】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含む。
【0077】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、26ビットでさらに多くの特徴および機能をフィードバックすることができる。
【0078】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む。
【0079】
可能な設計では、PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、制御識別子フィールドの値は、2、9、10、11、12、13、および14のうちの1つである。制御識別子フィールドの値が9、10、11、12、13、および14のうちの1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0080】
この可能な設計に基づくと、制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0081】
第14の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第13の態様または第13の態様の可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えば処理モジュールおよびトランシーバモジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。処理モジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。
【0082】
第14の態様における第1のフィールドの説明については、第13の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第14の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第13の態様または第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0083】
第15の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第1の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第1の通信装置は、プロセッサとトランシーバとを含むことがある。プロセッサおよびトランシーバは、第1の通信装置が第13の態様または第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、プロセッサは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成されることがあり、トランシーバは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。別の可能な設計では、第1の通信装置は、メモリをさらに含むことがある。メモリは、第1の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第1の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第1の通信装置が、第13の態様または第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0084】
第15の態様における第1のフィールドの説明については、第13の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第15の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第13の態様または第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0085】
第16の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第2の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信し、このPPDUを構文解析することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。
【0086】
第16の態様における第1のフィールドの説明については、第13の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0087】
第17の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第16の態様または第16の態様の可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えばトランシーバモジュールおよび処理モジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。トランシーバモジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成され、処理モジュールは、このPPDUを構文解析するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。
【0088】
第17の態様における第1のフィールドの説明については、第16の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第17の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第16の態様または第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0089】
第18の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第2の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第2の通信装置は、トランシーバとプロセッサとを含むことがある。トランシーバおよびプロセッサは、第2の通信装置が第16の態様または第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、トランシーバは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成されることがあり、プロセッサは、このPPDUを構文解析するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドを含む、または第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドを含む。別の可能な設計では、第2の通信装置は、メモリをさらに含む。メモリは、第2の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第2の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第2の通信装置が、第16の態様または第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0090】
第18の態様における第1のフィールドの説明については、第16の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第18の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第16の態様または第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0091】
第19の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第1の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。
【0092】
第19の態様に基づくと、SU-MIMOおよびMU-MIMOのMCS(またはSNR)およびNSSは、同時に同じ第1のフィールドでフィードバックされ得るので、空間ストリームの数はより正確にフィードバックされ、通信システムのスループットが向上する。
【0093】
可能な設計では、第1のフィールドは、リソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0094】
この可能な設計に基づくと、リソースユニット割振りサブフィールドが調整されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるRUの要件が満たされることが可能である。
【0095】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0096】
この可能な設計に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0097】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である帯域幅BWサブフィールドをさらに含む。
【0098】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されるので、BWサブフィールドは、より多くの帯域幅情報を示し得、それにより802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件を満たし得る。
【0099】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含む。第4の表示情報は、第1のフィールドが極高スループットEHT LA制御サブフィールドであることを示す、または第4の表示情報は、第1のフィールドが高効率HE LA制御サブフィールドであることを示す。
【0100】
この可能な設計に基づくと、第4の表示情報を追加することにより、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかが、効果的に区別されることが可能である。
【0101】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含む。
【0102】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、26ビットでさらに多くの情報をフィードバックすることができる。
【0103】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む。
【0104】
可能な設計では、PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、制御識別子フィールドの値は、2、9、10、11、12、13、および14のうちの1つである。制御識別子フィールドの値が9、10、11、12、13、および14のうちの1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることをさらに示す。
【0105】
この可能な設計に基づくと、制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0106】
第20の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第19の態様または第19の態様の可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えば処理モジュールおよびトランシーバモジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。処理モジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。
【0107】
第20の態様における第1のフィールドの説明については、第19の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第20の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第19の態様または第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0108】
第21の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第1の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第1の通信装置は、プロセッサとトランシーバとを含むことがある。プロセッサおよびトランシーバは、第1の通信装置が第19の態様または第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、プロセッサは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成されることがあり、トランシーバは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。別の可能な設計では、第1の通信装置は、メモリをさらに含むことがある。メモリは、第1の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第1の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第1の通信装置が、第19の態様または第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0109】
第21の態様における第1のフィールドの説明については、第19の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第21の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第19の態様または第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0110】
第22の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第2の通信装置が、第1の通信装置から物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信し、このPPDUを構文解析することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。
【0111】
第22の態様における第1のフィールドの説明については、第19の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0112】
第23の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第22の態様または第22の態様の可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えばトランシーバモジュールおよび処理モジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。トランシーバモジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成され、処理ユニットは、このPPDUを構文解析するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。
【0113】
第23の態様における第1のフィールドの説明については、第22の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第23の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第22の態様または第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0114】
第24の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第2の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第2の通信装置は、トランシーバとプロセッサとを含むことがある。トランシーバおよびプロセッサは、第2の通信装置が第22の態様または第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、トランシーバは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成されることがあり、プロセッサは、このPPDUを構文解析するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含む。第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールドを含む。別の可能な設計では、第2の通信装置は、メモリをさらに含む。メモリは、第2の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第2の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第2の通信装置が、第22の態様または第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0115】
第24の態様における第1のフィールドの説明については、第22の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第24の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第22の態様または第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0116】
第25の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第1の通信装置が、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。
【0117】
第25の態様に基づくと、第3の表示情報は、第1のフィールドがOFDMAに対応するか非OFDMAに対応するかを示すために追加されることがある。
【0118】
可能な設計では、第3の表示情報が、第1のフィールドがOFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力極高スループット変調およびコード化方式EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびリソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。あるいは、第3の表示情報が、第1のフィールドが非OFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるシングルユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力NSSサブフィールド、ビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールド、およびビットの数量が4であるマルチユーザ多入力多出力EHT-MSCサブフィールドをさらに含む。
【0119】
この可能な設計に基づくと、OFDMAと比較して、第1のフィールドが非OFDMAに対応するときには、ビットの数量を再利用する方式が用いられることがある。第1のフィールド中のRU割振りサブフィールドのビットの数量が、MU-MIMO NSSサブフィールドのビットの数量およびMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドのビットの数量として使用されて、ビット再利用により限られたビットでOFDMAと非OFDMAとを効果的に区別する。このようにして、フィードバックがより正確になり、通信システムのスループットが向上する。
【0120】
可能な設計では、第3の表示情報が、第1のフィールドがOFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力信号対雑音比SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力空間ストリーム数NSSサブフィールド、およびリソースユニット割振りサブフィールドをさらに含む。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。あるいは、第3の表示情報が、第1のフィールドが非OFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるシングルユーザ多入力多出力SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるシングルユーザ多入力多出力NSSサブフィールド、ビットの数量が2であるマルチユーザ多入力多出力NSSサブフィールド、およびビットの数量が6であるマルチユーザ多入力多出力SNRサブフィールドをさらに含む。
【0121】
この可能な設計に基づくと、OFDMAと比較して、第1のフィールドが非OFDMAに対応するときには、ビットの数量を再利用する方式が用いられることがある。第1のフィールド中のRU割振りサブフィールドのビットの数量が、MU-MIMO NSSサブフィールドのビットの数量およびMU-MIMO SNRサブフィールドのビットの数量として使用されて、ビット再利用により限られたビットでOFDMAと非OFDMAとを効果的に区別する。このようにして、フィードバックがより正確になり、通信システムのスループットが向上する。
【0122】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求変調およびコード化方式フィードバックMFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報は変調およびコード化方式要求MRQを示し、または非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はアップリンク極高スループットトリガベースPPDU変調およびコード化方式フィードバックUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0123】
この可能な設計に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0124】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である帯域幅BWサブフィールドをさらに含む。
【0125】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されるので、BWサブフィールドは、より多くの帯域幅情報を示し得、それにより802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件を満たし得る。
【0126】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含む。第4の表示情報は、第1のフィールドが極高スループットEHT LA制御サブフィールドであることを示す、または第4の表示情報は、第1のフィールドが高効率HE LA制御サブフィールドであることを示す。
【0127】
この可能な設計に基づくと、第4の表示情報を追加することにより、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかが、効果的に区別されることが可能である。
【0128】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が2である変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含む。
【0129】
この可能な設計に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における変調およびコード化方式MCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、26ビットでさらに多くの特徴および機能をフィードバックすることができる。
【0130】
可能な設計では、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含む。
【0131】
PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含み、制御識別子フィールドの値は、2、9、10、11、12、13、および14のうちの1つである。制御識別子フィールドの値が9、10、11、12、13、および14のうちの1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0132】
この可能な設計に基づくと、制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0133】
第26の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第25の態様または第25の態様の可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えば処理モジュールおよびトランシーバモジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。処理モジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成され、トランシーバモジュールは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。
【0134】
第26の態様における第1のフィールドの説明については、第25の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第26の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第25の態様または第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0135】
第27の態様によれば、本願の実施形態は、第1の通信装置を提供する。この第1の通信装置は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第1の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第1の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第1の通信装置は、プロセッサとトランシーバとを含むことがある。プロセッサおよびトランシーバは、第1の通信装置が第25の態様または第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、プロセッサは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを生成するように構成されることがあり、トランシーバは、このPPDUを第2の通信装置に送信するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。別の可能な設計では、第1の通信装置は、メモリをさらに含むことがある。メモリは、第1の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第1の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第1の通信装置が、第25の態様または第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0136】
第27の態様における第1のフィールドの説明については、第25の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第27の態様における第1の通信装置の具体的な実装については、第25の態様または第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0137】
第28の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、第2の通信装置が、第1の通信装置から物理層プロトコルデータユニットPPDUを受信し、このPPDUを構文解析することを含む。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。
【0138】
第28の態様における第1のフィールドの説明については、第25の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0139】
第29の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第28の態様または第28の態様の可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、例えばトランシーバモジュールおよび処理モジュールなど、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。トランシーバモジュールは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成され、処理ユニットは、このPPDUを構文解析するように構成される。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。
【0140】
第29の態様における第1のフィールドの説明については、第28の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第29の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第28の態様または第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0141】
第30の態様によれば、本願の実施形態は、第2の通信装置を提供する。この第2の通信装置は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内のチップまたはシステムオンチップであることもある。この第2の通信装置は、上記の態様または可能な設計において第2の通信装置によって実行される機能を実施し得、この機能は、ハードウェアによって実施され得る。可能な設計では、第2の通信装置は、トランシーバとプロセッサとを含むことがある。トランシーバおよびプロセッサは、第2の通信装置が第28の態様または第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つにおける機能を実施するのをサポートするように構成されることがある。例えば、トランシーバは、物理層プロトコルデータユニットPPDUを第1の通信装置から受信するように構成されることがあり、プロセッサは、このPPDUを構文解析するように構成されることがある。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第3の表示情報を含む。第3の表示情報は、第1のフィールドが直交周波数分割多重アクセスOFDMAに対応することを示す、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非直交周波数分割多重アクセスnon-OFDMAに対応することを示す。別の可能な設計では、第2の通信装置は、メモリをさらに含む。メモリは、第2の通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するように構成される。第2の通信装置が稼働するときに、トランシーバおよびプロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、第2の通信装置が、第28の態様または第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するようになっている。
【0142】
第30の態様における第1のフィールドの説明については、第28の態様における第1のフィールドの説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。第30の態様における第2の通信装置の具体的な実装については、第28の態様または第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第2の通信装置の挙動機能を参照されたい。
【0143】
第31の態様によれば、通信装置が提供される。この通信装置は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリとを含み、1つまたは複数のメモリは、1つまたは複数のプロセッサに結合される。1つまたは複数のメモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、1つまたは複数のプロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。1つまたは複数のプロセッサがコンピュータプログラムまたは命令を実行したときに、第1の態様もしくは第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第7の態様もしくは第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第10の態様もしくは第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第13の態様もしくは第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第16の態様もしくは第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第19の態様もしくは第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第22の態様もしくは第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第25の態様もしくは第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、または第28の態様もしくは第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される。
【0144】
可能な実装では、メモリは、通信装置の外部に位置する。別の可能な実装では、メモリは、通信装置の内部に位置する。本願の本実施形態では、プロセッサとメモリとが、あるいは1つの構成要素に統合されることもある。換言すれば、プロセッサとメモリとが、あるいは一体化されることもある。
【0145】
可能な設計では、通信装置は、1つまたは複数の通信インタフェースをさらに含み、1つまたは複数の通信インタフェースは、1つまたは複数のプロセッサに結合され、1つまたは複数の通信インタフェースは、この通信装置以外のモジュールと通信するように構成される。1つまたは複数の通信インタフェースは、1つまたは複数のプロセッサに結合される。
【0146】
第32の態様によれば、通信装置が提供される。この通信装置は、インタフェース回路と、論理回路とを含む。インタフェース回路は論理回路に結合され、インタフェース回路は、情報を入力し、かつ/または情報を出力するように構成される。論理回路は、第1の態様もしくは第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第7の態様もしくは第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第10の態様もしくは第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第13の態様もしくは第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第16の態様もしくは第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第19の態様もしくは第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第22の態様もしくは第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、第25の態様もしくは第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法、または第28の態様もしくは第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法を実行し、情報を処理し、かつ/またはこの情報に基づいて情報を生成するように構成される。インタフェース回路は、入出力インタフェースと記載されることもまたあることに留意されたい。
【0147】
第33の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。このコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令またはプログラムを記憶する。コンピュータ命令またはプログラムがコンピュータ上で実行されたときに、第1の態様もしくは第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第7の態様もしくは第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第10の態様もしくは第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第13の態様もしくは第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第16の態様もしくは第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第19の態様もしくは第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第22の態様もしくは第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第25の態様もしくは第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、または第28の態様もしくは第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される。
【0148】
第34の態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたときに、第1の態様もしくは第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第7の態様もしくは第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第10の態様もしくは第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第13の態様もしくは第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第16の態様もしくは第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第19の態様もしくは第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第22の態様もしくは第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第25の態様もしくは第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、または第28の態様もしくは第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される。
【0149】
第35の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータプログラムを提供する。このコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたときに、第1の態様もしくは第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第7の態様もしくは第7の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第10の態様もしくは第10の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第13の態様もしくは第13の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第16の態様もしくは第16の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第19の態様もしくは第19の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第22の態様もしくは第22の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、第25の態様もしくは第25の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される、または第28の態様もしくは第28の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる通信方法が実行される。
【0150】
第31の態様から第35の態様の任意の設計様式によってもたらされる技術的効果については、第1の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第4の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第7の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第10の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第13の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第16の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第19の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第22の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、第25の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果、または第28の態様の任意の可能な設計によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0151】
第36の態様によれば、通信システムが提供される。この通信システムは、第2の態様および第3の態様のうちのいずれか1つによる第1の通信装置ならびに第5の態様および第6の態様のうちのいずれか1つによる第2の通信装置、第8の態様および第9の態様のうちのいずれか1つによる第1の通信装置ならびに第11の態様および第12の態様のうちのいずれか1つによる第2の通信装置、第14の態様および第15の態様のうちのいずれか1つによる第1の通信装置ならびに第17の態様および第18の態様のうちのいずれか1つによる第2の通信装置、第20の態様および第21の態様のうちのいずれか1つによる第1の通信装置ならびに第23の態様および第24の態様のうちのいずれか1つによる第2の通信装置、または第26の態様および第27の態様のうちのいずれか1つによる第1の通信装置ならびに第29の態様および第30の態様のうちのいずれか1つによる第2の通信装置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0152】
図1】本願の実施形態によるSU-MIMOの概略図である。
図2】本願の実施形態によるMU-MIMOの概略図である。
図3】本願の実施形態によるMPDUフレームの構造の概略図である。
図4】本願の実施形態によるA-controlサブフィールドフレームの構造の概略図である。
図5】本願の実施形態によるHLA制御サブフィールドの構造の概略図である。
図6】本願の実施形態による通信システムの概略図である。
図7】本願の実施形態による通信装置の組成構造の概略図である。
図8】本願の実施形態による通信装置の組成構造の概略図である。
図9】本願の実施形態による通信方法の流れ図である。
図10】本願の実施形態による20MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図11】本願の実施形態による20MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図12】本願の実施形態による20MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図13】本願の実施形態による40MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図14】本願の実施形態による40MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図15】本願の実施形態による40MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図16】本願の実施形態による80MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図17】本願の実施形態による80MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図18】本願の実施形態による80MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図19】本願の実施形態による80MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図20】本願の実施形態による160MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図21】本願の実施形態による160MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図22】本願の実施形態による320MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図23】本願の実施形態による320MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図24】本願の実施形態による320MHzのトーンプランおよびRUプランの概略図である。
図25】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図26】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図27】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図28】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図29】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図30】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図31】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図32】本願の実施形態による第1のフィールドフレームの構造の概略図である。
図33】本願の実施形態による第1の通信装置の概略組成図である。
図34】本願の実施形態による通信装置の概略組成図である。
図35】本願の実施形態による第2の通信装置の概略組成図である。
【発明を実施するための形態】
【0153】
本願の実施形態について述べる前に、本願の実施形態で使用される技術用語について述べる。
【0154】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)通信システムは、802.11n規格、802.11ac規格、802.11ax規格、および802.11be規格など、802.11a/b/g規格から始まる複数世代の規格を経ている。802.11a/b/g規格、802.11n規格、802.11ac規格、および802.11ax規格など802.11be規格以前の規格は、非802.11be規格と総称されることもまたある。
【0155】
802.11a/b/gなど802.11n規格以前の規格は、非高スループット(non-high throughput、non-HT)規格と総称されることもある。802.11n規格は、高スループット(high throughput、HT)規格と呼ばれることもある。802.11ac規格は、超高スループット(very high throughput、VHT)規格と呼ばれることもある。802.11ax規格は、高効率(high efficient、HE)規格と呼ばれることもあるし、第6世代ワイヤレスフィデリティ(the sixth wireless fidelity、Wi-Fi 6)規格と呼ばれることもある。802.11be規格は、極高スループット(extremely high throughput、EHT)規格と呼ばれることもあるし、Wi-Fi7規格と呼ばれることもある。
【0156】
例えば、表1を参照されたい。表1には、上記の規格の許容伝送帯域幅、空間時間ストリームの数、コード化および変調方式、ならびにサポートされる最大データレートが示され得る。
【0157】
【表1】
【0158】
表1の全ての規格は、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)モードを用いることに留意されたい。802.11b規格は非OFDMモードを使用するので、802.11b規格は表1には挙げられていない。
【0159】
OFDMは、互いに干渉しない複数の並列な経路が形成されることを保証し、ワイヤレス通信システムの周波数利用効率を向上させるために許容可能な範囲内でサブキャリアの直交性を利用することによってサブキャリア間隔を最小限にする、現在のワイヤレス通信システムの基本的な伝送モードである。OFDMは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)ワイヤレス通信システム、マイクロ波アクセスのためのグローバル相互運用性(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)ワイヤレス通信システム、およびWi-Fiワイヤレス通信システムなどのワイヤレス通信システムで広く使用されている。さらに、OFDMは、例えば光ファイバ、銅撚り線、またはケーブルの伝送様式など、固定のネットワーク伝送に適用されることもある。
【0160】
以上のOFDMの説明に基づき、OFDMを使用する互いに干渉しないサブキャリアが複数のユーザに割り振られる場合には、OFDMは、その複数のユーザのアクセスおよびデータ伝送、すなわち直交周波数分割多重アクセス(orthogonal frequency division multiple access、OFDMA)を実施するために使用されることがある。OFDMAは複数のユーザの並列データ伝送を実現し、データ伝送の同時性を効果的に改善するために使用され得る。
【0161】
リンク適応(link adaptation、LA):ワイヤレス通信では、ワイヤレス通信のチャネルのステータスは、通常は時間とともに変化する。具体的には、チャネルは、経路損失(path loss)、シャドーイング(shadowing)、フェージング(fading)、ノイズ、および干渉などの要因の変化によって変化する。これに基づき、伝送端の通信装置は、個別の伝送成功確率と高い伝送レートの間の兼ね合いを図るために、特定の方法を用いることによって異なるチャネルステータスに基づいて異なる変調およびコード化方式(modulation and coding scheme、MCS)を選択し得る。したがって、ワイヤレス通信システムの全体的なスループットが改善される。
【0162】
例えば、伝送端の通信装置および受信端の通信装置が特定のチャネルサウンディングおよびフィードバック手順に基づき、伝送端の通信装置が、チャネルステータスを反映することができるいくつかのパラメータ(例えば信号対雑音比(signal-to-noise ratio、SNR))を取得し、次いでこれらのパラメータに基づいてチャネルステータスを学習して適当なMCSを選択するようになっていることがある。あるいは、チャネルサウンディングを実行した後で、受信端の通信装置が、受信端の通信装置によって必要とされるMCSと受信端の通信装置によって必要とされる空間ストリーム数(number of spatial streams、NSS)とを伝送端の通信装置に対して示唆することもある。
【0163】
多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)システム:MIMOシステムは、ユーザの数量に基づいて、シングルユーザ多入力多出力(single-user MIMO、SU-MIMO)システムおよびマルチユーザ多入力多出力(multi-user MIMO、MU-MUIMO)システムに分類され得る。MU-MIMOシステムと比較して、SU-MIMOシステムは、非MU-MIMOシステムと記載されることもまたある。
【0164】
SU-MIMOシステムでは、同じ時間周波数リソースを占有する複数の並列空間ストリームが同じユーザに送信され、SU-MIMOシステムは、1人のユーザのレートを増大させるために使用されることがある。
【0165】
例えば、図1に示されるように、SU-MIMOシステムは、図1に示されるアンテナシステムである。このアンテナシステムは、アンテナの数量が4であるアクセスポイント(access point、AP)とアンテナの数量が2であるユーザとを含むことがあり、APは、同時に1人のユーザのみにデータを送信することができる。
【0166】
MU-MIMOシステムでは、同じ時間周波数リソースを占有する複数の並列空間ストリームが異なるユーザに送信され、MU-MIMOシステムは、複数のユーザのレートを増大させるために使用されることがある。MU-MIMOシステムの核心は、空間分割多重アクセス(space division multiple access、SDMA)技術であることがあり、具体的には、複数のユーザのデータが、同じスロットおよび同じサブキャリアを用いて、ただし異なるアンテナを用いて伝送される。SDMA技術は、空間内でユーザを区別することによって1つのリンク上により多くのユーザを収容して通信システムの容量を増大させるために使用され得る。
【0167】
例えば、図2に示されるように、MU-MIMOシステムは、図2に示されるアンテナシステムである。このアンテナシステムは、アンテナの数量が4であるAPとアンテナの数量が1である4人のユーザとを含むことがあり、APは、同時に4人のユーザにデータを送信し得る。
【0168】
物理層プロトコルデータユニット(physical layer protocol data unit、PPDU)は、物理層で送信されるキャリアであり、データパケットまたは物理層データパケットと記載されることもまたある。
【0169】
媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(medium access control protocol data unit、MPDU)は、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層で送信されるキャリアであり、MACフレームと記載されることもまたあり、PPDUのデータフィールドで搬送されることがある。MPDUは、制御フレーム、管理フレーム、およびデータフレームなどを含むことがある。
【0170】
WLAN通信システムでは、制御シグナリング、管理シグナリング、またはデータが、PPDU中のMPDUを用いて通信装置間で伝送されることがある。
【0171】
例えば、図3に示されるように、MPDUは、フレームヘッダ、フレームボディ(frame body)フィールド、およびフレームチェックシーケンス(frame check sequence、FCS)フィールドを含むことがある。フレームヘッダは、オクテットの数量が2であるフレーム制御(frame control)フィールド、オクテットの数量が2である持続時間/ID(duration/ID)フィールド、オクテットの数量が6であるアドレス1(address 1、A1)フィールド、オクテットの数が0または6であるアドレス2(address 2、A2)フィールド、オクテットの数量が0または6であるアドレス3(address 3、A3)フィールド、オクテットの数量が0または2であるシーケンス制御(sequence control)フィールド、オクテットの数が0または6であるアドレス4(address 4、A4)フィールド、オクテットの数量が0または2であるサービス品質制御(quality of service control、QoS制御)フィールド、およびオクテットの数量が0または4である高スループット制御(HT control)フィールドを含むことがある。フレームボディフィールドは、上位層から伝送されるデータ、またはいくつかの管理シグナリングおよび制御シグナリングを搬送するために使用されることがある。フレームチェックシーケンスフィールドは、MPDUが正しく伝送されているかどうかを確認するために使用されることがある。
【0172】
さらに、MPDUのフレームヘッダの高スループット制御フィールドで、通信装置はいくつかの制御情報を伝送することもまたある。
【0173】
例えば、高スループット制御フィールドの高効率の変形形態(例えばHT変形形態、VHT変形形態、またはHE変形形態)は、集約制御(aggregated control、A-control)サブフィールドを含むことがある。図4に示されるように、A-controlサブフィールドは、1つまたはN個の制御サブフィールドと、パディングフィールドとを含むことがある。各制御サブフィールドは、1つまたはN個の制御情報を搬送するために、ビットの数量が4である制御識別子フィールド、およびビットの数量が可変である制御情報フィールドを含むことがある。各制御サブフィールドにおいて、制御識別子フィールドは、制御情報のタイプを示すことがある。
【0174】
具体的には、802.11ax規格では、MPDUは、HT制御フィールド(またはA-controlサブフィールドと記載されることもまたある)を含むことがある。HT制御フィールドは、1つまたは複数の制御識別子フィールド、各制御識別子フィールドに対応する制御情報フィールド、およびパディングフィールドを含むことがある。図5に示されるように、制御識別子フィールドの値が2であるときには、制御情報フィールドは、26ビットの高効率リンク適応(HE link adaptation、HLA)制御サブフィールドであることがある。
【0175】
図5に示されるように、802.11ax規格では、HLA制御サブフィールドは、ビットの数量が1である非請求MCSフィードバック(unsolicited MCS feedback、unsolicited MFB)サブフィールド、ビットの数量が1であるMCS要求(MCS request、MRQ)サブフィールド、ビットの数量が3であるNSSサブフィールド、ビットの数量が4であるHE-MCSサブフィールド、ビットの数量が1であるデュアルキャリア変調(dual carrier modulation、DCM)サブフィールド、ビットの数量が8であるリソースユニット割振り(resource unit allocation、RU allocation)サブフィールド、ビットの数量が2である帯域幅(bandwidth、BW)サブフィールド、ビットの数量が3であるMCS要求シーケンス識別子または部分PPDUパラメータ(MRQ sequence identifier or partial PPDU parameter、MSI/partial PPDU parameter)サブフィールド、ビットの数量が1であるTxビーム形成(Tx beamforming)サブフィールド、ビットの数量が1であるアップリンク高効率トリガベースPPDU MCSフィードバック(uplink HE trigger-based PPDU MFB、UL HE TB PPDU MFB)サブフィールド、およびビットの数量が1である予約サブフィールドを含むことがある。
【0176】
具体的には、図5の各サブフィールドの意味および定義は、表2に示されるものであることがある。
【0177】
【表2-1】
【表2-2】

【表2-3】
【表2-4】

【表2-5】
【表2-6】
【0178】
802.11ax規格では、RU割振りサブフィールドの8ビットのうち、7ビットは個々のRUを示すことがあり、残りの1ビットは、その7ビットによって示されるRUがプライマリ80MHzに適用可能であるかセカンダリ80MHzに適用可能であるかを示す。
【0179】
例えば、RU割振りサブフィールドの8ビットは、B0からB7である。B0は、B7からB1によって示されるRUがプライマリ80MHzに適用可能であるかセカンダリ80MHzに適用可能であるかを示すことがある。例えば、B0は、0に設定されてプライマリ80MHzを示し、1に設定されてセカンダリ80MHzを示すことがある。B7からB1は、この7ビットの指標を用いて特定のRUを示すことがある。
【0180】
具体的には、RU割振りサブフィールドに対応する帯域幅、RUサイズ、およびRU指標は、表3に示されるものであることがある。
【0181】
【表3】
【0182】
802.11ax規格と比較して、802.11be規格または将来のWi-Fi規格は、さらに多くの特徴および機能をサポートする可能性がある。しかし、上記の表2の説明に基づき、HLA制御サブフィールドの各サブフィールドのビット数量および意味は、802.11ax規格で予め規定されている。802.11be規格または将来のWi-Fi規格においてHLA制御サブフィールドが使用され続ける場合には、さらに多くの特徴および機能をサポートすることができないという技術的問題がある。
【0183】
例えば、802.11be規格または将来のWi-Fi規格は、さらに多数の空間ストリームまたはさらに大きな帯域幅をサポートすることがある。しかし、HLA制御サブフィールドのNSSサブフィールドおよびBWフィールドのビット数量および意味が802.11ax規格で予め規定されているので、HLA制御サブフィールドは、このさらに多数の空間ストリームまたはさらに大きな帯域幅をサポートすることができない。
【0184】
結論として、802.11be規格または将来のWi-Fi規格に対応するリンク適応制御サブフィールドをどのように適切に設計するかが、喫緊に解決されるべき技術的問題となる。
【0185】
この問題を解決するために、本願の実施形態は、通信方法および装置を提供する。第1の通信装置は、PPDUを生成し、このPPDUを第2の通信装置に送信する。PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求MFBサブフィールド、およびビットの数量が1である第1の表示情報を含む。非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報はMRQを示し、非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報はUL EHT TB PPDU MFBを示す。
【0186】
本願の実施形態では、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBが1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビット節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格のさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0187】
以下、本明細書の添付の図面を参照して、本願の実施形態の実装について詳細に述べる。
【0188】
本願の実施形態で提供される通信方法は、任意のWLAN通信システムに適用され得、例えば802.11be規格を用いるWLANシステムに適用されたり、将来のWi-Fi規格を用いるWLAN通信システムに適用されたりすることがある。これは限定されない。将来のWi-Fi規格は、802.11bx規格または802.11cx規格などの規格であることもある。これは限定されない。
【0189】
802.11bx規格は、Wi-Fi 8規格と記載されることもまたあり、802.11cx規格は、Wi-Fi 9規格と記載されることもまたあることに留意されたい。802.11be規格に対応する第1のフィールドは、LA制御サブフィールド、EHT LA制御サブフィールド、または別の名称を有するサブフィールドと呼ばれることもある。これは限定されない。802.11be規格より後の規格に対応する第1のフィールドは、LA制御サブフィールド、進化型極高スループットLA(evolved extremely high throughput LA、EHT+LA)制御サブフィールド、または別の名称を有するサブフィールドと呼ばれることもある。これは限定されない。例えば、802.11bx規格に対応するLA制御サブフィールドは、LA制御サブフィールド、EHT+LA制御サブフィールド、または別の名称を有するサブフィールドと呼ばれることもある。これは限定されない。あるいは、802.11cx規格に対応するLA制御サブフィールドは、LA制御サブフィールド、EHT+LA制御サブフィールド、または別の名称を有するサブフィールドと呼ばれることもある。これは限定されない。すなわち、802.11ax規格より後の各規格における第1のフィールドの名称は、本願では限定されない。
【0190】
さらに、本願の実施形態で提供されるWLAN通信システムは、例えばセルラ、Bluetooth、および超広帯域(ultra-wideband、UWB)など、上記のWi-Fi規格を用いる通信システムであることもある。これは限定されない。
【0191】
以下では、図6を例として用いて、本願の実施形態で提供されるWLAN通信システムについて述べる。
【0192】
図6は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図6に示されるように、この通信システムは、アクセスポイントデバイスと、ステーションデバイスとを含むことがある。1つまたは複数のアクセスポイントデバイスが1つまたは複数のステーションデバイスと通信することもあるし、あるいは1つのアクセスポイントデバイスが1つまたは複数の他のアクセスポイントデバイスと通信することもあるし、あるいは1つのステーションデバイスが1つまたは複数の他のステーションデバイスと通信することもある。
【0193】
アクセスポイントデバイスは、APであることがあり、ステーションデバイスは、ステーション(station、STA)であることがある。
【0194】
例えば、APは、802.11be規格または将来のWi-Fi規格(例えば802.11bx規格または802.11cx規格)などの複数のWLAN規格をサポートするデバイスであることもあるし、802.11a/b/g規格、802.11n規格、802.11ac規格、または802.11ax規格をサポートするデバイスであることもある。これは限定されない。
【0195】
例えば、APは、端末デバイス、ネットワークデバイス、通信サーバ、ルータ、スイッチ、ブリッジ、またはWi-Fiチップを有するコンピュータであることがある。APは、あるいは、モバイルユーザが有線ネットワークにアクセスするために使用されるアクセスポイントであることもある。APは主として、通常は数十メートルから数百メートルの有効範囲で家屋、建物、およびキャンパス内にデプロイされる。もちろん、APは、あるいは屋外にデプロイされることもある。APは、有線ネットワークとワイヤレスネットワークとを接続するブリッジと等価であり、主としてワイヤレスネットワークのクライアントを互いに接続し、次いでワイヤレスネットワークをイーサネットに接続するために使用される。
【0196】
例えば、STAは、802.11be規格または将来のWi-Fi規格(例えば802.11bx規格または802.11cx規格)などの複数のWLAN規格をサポートするデバイスであることもあるし、802.11a/b/g規格、802.11n規格、802.11ac規格、または802.11ax規格をサポートするデバイスであることもある。これは限定されない。
【0197】
例えば、STAは、ワイヤレス通信チップ、ワイヤレスセンサ、ワイヤレス通信端末、通信サーバ、ルータ、スイッチ、ブリッジ、またはコンピュータであることがある。例えば、STAは、Wi-Fi通信機能をサポートする携帯電話、Wi-Fi通信機能をサポートするタブレットコンピュータ、Wi-Fi通信機能をサポートするセットトップボックス、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートTV、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートウェアラブルデバイス、Wi-Fi通信デバイスをサポートする車載型通信デバイス、およびWi-Fi通信機能をサポートするコンピュータであることがある。これは限定されない。
【0198】
個々の実装では、図6に示されるように、例えば、各アクセスポイントデバイスおよび各ステーションデバイスは、図7に示される組成構造を使用することもあるし、図7に示される構成要素を含むこともある。図7は、本願の実施形態による通信装置の概略組成図である。この通信装置は、アクセスポイントデバイス、またはアクセスポイントデバイス中のチップもしくはシステムオンチップであることがある。あるいは、この通信装置は、ステーションデバイス、またはステーションデバイス中のチップもしくはシステムオンチップであることもある。図7に示されるように、通信装置は、メモリ、スケジューラ、コントローラ、およびプロセッサを含むことがあり、MAC層、物理(physical、PHY)層、および無線周波数/アンテナをさらに含むこともある。
【0199】
メモリは、シグナリング情報、または事前に合意された事前設定値などを記憶するように構成されることがある。プロセッサは、シグナリング情報を構文解析して、関係するデータを処理するように構成されることがある。無線周波数/アンテナは、シグナリング情報を送信および/または受信するように構成されることがある。さらに、通信装置は、プリエンプトキューおよび高速キューをさらに含むことがあり、インタフェースが、プリエンプトキューと高速キューの間に相互通信のために存在することもある。
【0200】
別の実装では、図6に示されるように、例えば、各アクセスポイントデバイスおよびデバイスは、あるいは、図8に示される組成構造を使用する、または図8に示される構成要素を含むこともある。図8は、本願の実施形態による通信装置800の概略組成図である。通信装置800は、アクセスポイントデバイス、またはアクセスポイントデバイス中のチップもしくはシステムオンチップであることがある。あるいは、通信装置800は、ステーションデバイス、またはステーションデバイス中のチップもしくはシステムオンチップであることもある。図8に示されるように、通信装置800は、プロセッサ801と、トランシーバ802と、通信回線803とを含む。
【0201】
さらに、通信装置800は、メモリ804をさらに含むことがある。プロセッサ801と、メモリ804と、トランシーバ802とは、通信回線803を用いて接続されることがある。
【0202】
プロセッサ801は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの任意の組合せである。あるいは、プロセッサ801は、例えば回路、構成要素、またはソフトウェアモジュールなど、処理機能を有する別の装置であることもある。これは限定されない。
【0203】
トランシーバ802は、別のデバイスまたは別の通信ネットワークと通信するように構成される。この別の通信ネットワークは、イーサネットまたは無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)などであることがある。トランシーバ802は、通信を実施することができるモジュール、回路、トランシーバ、または任意の装置であり得る。
【0204】
通信回線803は、通信装置800に含まれる構成要素間で情報を伝送するように構成される。
【0205】
メモリ804は、命令を記憶するように構成される。命令は、コンピュータプログラムであることもある。
【0206】
メモリ804は、静的な情報および/または命令を記憶することができる読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)または別のタイプの静的記憶デバイスであることもあるし、情報および/または命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または別のタイプの動的記憶デバイスであることもあるし、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact dis read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光学ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光学ディスク、デジタル汎用ディスク、もしくはBlu-rayディスクなどを含む)、または磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイスなどであることもある。これは限定されない。
【0207】
メモリ804は、プロセッサ801から独立して存在していてもよいし、プロセッサ801と一体化されていてもよいことに留意されたい。メモリ804は、命令、プログラムコード、または何らかのデータなどを記憶するように構成され得る。メモリ804は、通信装置800内に位置していてもよいし、通信装置800外に位置していてもよい。これは限定されない。プロセッサ801は、メモリ804に記憶された命令を実行して、本願の以下の実施形態で提供される通信方法を実施するように構成される。
【0208】
例では、プロセッサ801は、例えば図8のCPU0およびCPU1など、1つまたは複数のCPUを含むことがある。
【0209】
任意選択の実装では、通信装置800は、複数のプロセッサを含む。例えば、図8のプロセッサ801に加えて、通信装置800は、プロセッサ807をさらに含むことがある。
【0210】
任意選択の実装では、通信装置800は、出力デバイス805と入力デバイス806とをさらに含む。例えば、入力デバイス806は、例えばキーボード、マウス、マイクロフォン、またはジョイスティックなどのデバイスであり、出力デバイス805は、例えばディスプレイまたはスピーカ(speaker)などのデバイスである。
【0211】
通信装置800は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、携帯電話、タブレットコンピュータ、ワイヤレス端末、埋込み型デバイス、チップシステム、または図8の構造と同様の構造を有するデバイスであり得ることに留意されたい。さらに、図8の組成構造は、この通信装置に対する制限にはならない。図8に示される構成要素に加えて、この通信装置は、図中に示されるより多数の構成要素を含むことも少数の構成要素を含むこともあり、または一部の構成要素が組み合わされたり、異なる構成要素の配列が使用されたりすることもある。
【0212】
本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含むこともあるし、チップおよび別の個別構成要素を含むこともある。
【0213】
さらに、本願の実施形態におけるアクションおよび用語などについては、互いに参照されたい。これは限定されない。本願の実施形態では、デバイス間で交換されるメッセージの名称、またはメッセージ中のパラメータの名称などは、単なる例である。あるいは、個々の実装では他の名称が用いられることもある。これは限定されない。
【0214】
図6に示される通信システムを参照して、以下、図9を参照して本願の実施形態で提供される通信方法について述べる。第1の通信装置は、図6に示される通信システムにおける任意のアクセスポイントデバイスまたはステーションデバイスであり得る。第2の通信装置は、図6に示される通信システムにおける任意のアクセスポイントデバイスまたはステーションデバイスであり得る。以下の実施形態で述べられる第1の通信装置および第2の通信装置は両方とも、図7または図8に示される構成要素を有することがある。
【0215】
図9は、本願の実施形態による通信方法の流れ図である。図9に示されるように、この方法は、以下のステップを含むことがある。
【0216】
ステップ901:第1の通信装置が、PPDUを生成する。
【0217】
PPDUは、ビットの数量が26である第1のフィールドを含むことがあり、第1のフィールドは、ビットの数量が1である非請求MFBサブフィールドと、ビットの数量が1である第1の表示情報とを含むことがある。
【0218】
非請求MFBサブフィールドの値が第1の値であるときに、第1の表示情報がMRQを示し、非請求MFBサブフィールドの値が第2の値であるときに、第1の表示情報がUL EHT TB PPDU MFBを示すことがある。
【0219】
可能な実装では、第1のフィールドは、MACフレーム内のA-controlフィールドに特に位置することがある。
【0220】
第1のフィールドは、LA制御サブフィールドと記載されることもまたあり、第1の表示情報は、MRQ/UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドと記載されることもまたある。具体的には、第1の表示情報がMRQを示すときには、第1の表示情報は、MRQサブフィールドと記載されることもまたある。第1の表示情報がUL EHT TB PPDU MFBを示すときには、第1の表示情報は、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドと記載されることもまたある。
【0221】
例えば、非請求MFBサブフィールドの値が0であるときに、第1の表示情報がMRQを示し、非請求MFBサブフィールドの値が1であるときに、第1の表示情報がUL EHT TB PPDU MFBを示すことがある。
【0222】
具体的には、上記の表2から、非請求MFBサブフィールドの値が1であるときには、UL EHT TB PPDUは、第1のフィールドで提供される情報がUL TB PPDUに使用されるかどうかを示し、MRQは、予約ビットであることが分かる。非請求MFBサブフィールドの値が0であるときには、MRQは、請求フィードバックが使用されるかどうかを示すことがあり、UL EHT TB PPDUは、予約ビットである。UL EHT TB PPDUサブフィールドとMRQサブフィールドは1ビットに圧縮される、換言すれば、UL EHT TB PPDUまたはMRQがビットの数量が1である第1の表示情報を用いて示されるので、ビットの数量が節約されることが可能である。
【0223】
例えば、請求フィードバックの具体的な手順は、以下の通りであることがある。すなわち、第1の通信装置(MFB要求側と記載されることもまたある)は、PPDUを用いてMFB要求を送信することがある。このMFB要求では、非請求MFBサブフィールドは0に設定される。第1の表示情報は、MRQを示し、第1の表示情報は、1に設定される。MFB要求側によって送信されたMFB要求を受信した後で、第2の通信装置(MFB応答側と記載されることもまたある)は、MFB要求を搬送するPPDUに基づいて関係するMFBパラメータを測定し、MFB応答をMFB要求側に送信することがある。このMFB応答では、非請求MFBサブフィールドは0に設定され、MRQサブフィールドは0に設定される。
【0224】
任意選択で、MFB要求は、SU-MIMO/MU-MIMO表示をさらに含む。
【0225】
例えば、SU-MIMO/MU-MIMOインジケータは、1ビットである。この1ビットは、0に設定されてSU-MIMOを示し、1に設定されてMU-MIMOを示すことがある。あるいは、この1ビットは、1に設定されてSU-MIMOを示し、0に設定されてMU-MIMOを示すこともある。
【0226】
例えば、非請求フィードバックの具体的な手順は、以下の通りであることがある。すなわち、第1の通信装置は、PPDUを用いて非請求MFBを送信することがある。非請求MFBサブフィールドは、1に設定され、第1の表示情報は、UL EHT TB PPDU MFBを示す。非請求MFBは、PPDUの対応するパラメータを示すことがあるので、第2の通信装置は、受信されたPPDUに基づいてMFBパラメータを推定する。
【0227】
PPDUの対応するパラメータは、PPDUフォーマット、コード化タイプ、Txビーム形成表示、およびSU-MIMO/MU-MIMO伝送などのうちの1つまたは複数を含むことがある。
【0228】
ステップ902:第1の通信装置が、PPDUを第2の通信装置に送信する。これに対応して、第2の通信装置は、PPDUを受信する。
【0229】
ステップ903:第2の通信装置は、PPDUを構文解析する。
【0230】
図9に示される方法に基づくと、非請求MFBサブフィールドの値を参照して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは、1ビットを用いて示される。MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBがそれぞれ1ビットを用いて示される802.11ax規格と比較すると、1ビットが節約されることが可能である。さらに、802.11be規格または将来のWi-Fi規格のさらに多くの特徴および機能が、この節約された1ビットを用いてサポートされることが可能であるので、第1のフィールドは、ビットの数量を増加させることなく(換言すればビットの数量が26のままで)、より多くの情報をフィードバックする。
【0231】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上であるNSSサブフィールドをさらに含むことがある。NSSサブフィールドは、空間ストリームの数を示し、空間ストリームの最大数は16であることがある。
【0232】
例えば、NSSサブフィールドのビットの数量は、3に等しい。ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1から16のうちの任意の8個の空間ストリームの数にそれぞれ対応することがある。これは、本願では限定されない。
【0233】
例えば、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、2、4、6、8、10、12、および16にそれぞれ対応することがある。あるいは、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、3、5、7、9、11、13、および16にそれぞれ対応することがある。これは限定されない。
【0234】
例えば、NSSサブフィールドのビットの数量は、4に等しい。ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に対応することがあり、ビット値と空間ストリームの数との間の具体的な対応は限定されない。可能な実装では、ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に一対一で対応する。具体的には、ビット値0が空間ストリームの数1に対応し、ビット値1が空間ストリームの数2に対応するが、本明細書では例を列挙しない。
【0235】
第1のフィールドでは、非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが0に設定されるとき、または非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが0に設定されるときには、NSSサブフィールドは、推奨される空間ストリームの数をステーション(またはフィードバックを送信するステーションと記載されることもある)に送信されるPPDUに対して示すことがあることに留意されたい。非請求MCSフィードバックが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが1に設定されるときには、NSSサブフィールドは、推奨される空間ストリームの数をステーションから送信されるEHT TB PPDUに対して示すことがある。他の場合には、NSSサブフィールドは予約される。
【0236】
NSSサブフィールドの上記の説明に基づくと、802.11ax規格と比較すると、本願の本実施形態でNSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は16であることがあるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における空間ストリームの数の要件は、より良好に満たされることが可能である。
【0237】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるEHT-MCSサブフィールドをさらに含むことがある。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6である信号対雑音比SNRサブフィールドをさらに含むことがある。
【0238】
第1のフィールドがビットの数量が4であるEHT-MCSサブフィールドを含むときには、EHT-MCSサブフィールドは、推奨されるEHT MCSを示すことがある。EHT-MSCサブフィールドの値、および各値に対応するEHT MCSは、以下の表4に示されるものであることがある。
【0239】
【表4】
【0240】
EHT-MSCサブフィールドの値が14または15であるときには、EHT-MSCサブフィールドは、DCMが推奨されることをさらに示すことがある。換言すれば、EHT-MSCサブフィールドの値が0から15であるときには、EHT-MSCサブフィールドは、DCMが推奨されるかどうかをさらに示すことがある。さらに、EHT-MSCサブフィールドの値が14であるときには、BPSK-DCMに基づいて繰返し伝送が導入されることがある。
【0241】
第1のフィールドでは、非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが0に設定されるとき、または非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが0に設定されるときには、EHT-MSCサブフィールドは、ステーションに送信されるPPDUの推奨されるEHT MCSを示すことがあることに留意されたい。非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが1に設定されるときには、EHT-MSCサブフィールドは、ステーションから送信されるEHT TB PPDUの推奨されるEHT-MSCを示すことがある。他の場合には、EHT-MSCサブフィールドは予約される。
【0242】
第1のフィールドがビットの数量が6である信号対雑音比SNRサブフィールドを含むときには、SNRサブフィールドは、2sコンポーネントコードによって示される符号付きの整数であることがあり、ここで、ビットの最上位ビットは負であり、別のビットは正である。例えば、100001は、-32+1=-31を示すことがある。SNRサブフィールドによって示される符号付きの整数の範囲は、-32から31であることがある。各符号付きの整数と信号対雑音比との間の対応は、以下の表5に示されるものであることがある。
【0243】
【表5】
【0244】
EHT-MSCサブフィールドまたはSNRサブフィールドの上記の説明に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、HE-MCSサブフィールドが、4ビットのEHT-MSCサブフィールドで置き換えられる。あるいは、HE-MCSサブフィールドは、6ビットのSNRサブフィールドで置き換えられるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるEHT MCSまたはSNRの要件は、より良好に満たされることが可能である。
【0245】
さらに、第1のフィールドは、RU割振りサブフィールドをさらに含むことがある。RU割振りサブフィールドのビットの数量は5である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は7である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはRU割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0246】
RUサイズに基づいて、242トーン未満のRUは、小さいRU(small RU)と呼ばれることもあり、242トーン以上のRUは、大きいRU(large RU)と呼ばれることもあり、固定された組合せの複数のRUは、多重リソースユニット(multiple resource unit、MRU)と呼ばれることがある。大きいRUによってサポートされる組合せのケースは、OFDMA伝送と非OFDMA(non-OFDMAと記載されることもまたある)伝送で異なることに留意されたい。OFDMA伝送と比較すると、非OFDMA伝送は1つ多い996+484+242トーンRUをサポートし、他の場合も同じである。
【0247】
20MHzの帯域幅を、例として用いる。図10から図12が、20MHzのトーンプランおよびRUプランであることがある。図10に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、106トーン、または242トーンであることがある。図11に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、または52+26トーンであることがある。図12に示されるように、RUサイズは、26トーン、106トーン、または106+26トーンであることがある。
【0248】
40MHzの帯域幅を、例として用いる。図13から図15が、40MHzのトーンプランおよびRUプランであることがある。図13に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、106トーン、242トーン、または484トーンであることがある。図14に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、または52+26トーンであることがある。図15に示されるように、RUサイズは、26トーン、106トーン、または106+26トーンであることがある。
【0249】
80MHzの帯域幅を、例として用いる。図16から図19が、80MHzのトーンプランおよびRUプランであることがある。図16に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、106トーン、242トーン、484トーン、または996トーンであることがある。図17に示されるように、RUサイズは、26トーン、52トーン、または52+26トーンであることがある。図18に示されるように、RUサイズは、26トーン、106トーン、または106+26トーンであることがある。図19に示されるように、RUサイズは、484+242トーンであることがある。
【0250】
160MHzまたは80+80MHzの帯域幅を、例として用いる。帯域幅全体が、2つの80MHzのトーンプランの繰返しとみなされ得る。帯域幅全体が、2×996トーンRUの全体を含むこともあるし、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、および996トーンRUの様々な組合せを含むこともある。図20に示されるように、RUサイズは、996+484トーンであることがある。図21に示されるように、RUサイズは、996+484+242トーンであることがある。
【0251】
320MHzまたは160+160MHzの帯域幅を、例として用いる。帯域幅全体が、4つの80MHzのトーンプランの繰返しとみなされ得る。帯域幅全体が、4×996トーンRUの全体を含むこともあるし、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、および996トーンRUの様々な組合せを含むこともある。図22に示されるように、RUサイズは、2×996+484トーンであることがある。図23に示されるように、RUサイズは、3×996トーンであることがある。図24に示されるように、RUサイズは、3×996+484トーンであることがある。
【0252】
各帯域幅のRUの上記の説明に基づいて、第1の例では、RU割振りサブフィールドのビットの数量は、5である。表6に示されるように、特定のRUが5ビットを用いて示されて、パンクチャリングパターンを示すことがある。
【0253】
【表6-1】
【表6-2】
【表6-3】
【表6-4】
【0254】
第2の例では、RU割振りサブフィールドのビットの数量は、7である。以下の表7に示されるように、図10から図24に示されるRUプランを参照して、242トーン以上の大きいRUまたはMRUは、7ビットを用いて示されることがある。
【0255】
【表7】
【0256】
第3の例では、RU割振りサブフィールドのビットの数量は、8である。帯域幅の表示を参照して、この8ビットの各々は、242トーンRUまたは484トーンRUを表すことがある。以下の表8を、例として用いる。帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、および160MHzであるときには、各ビットは、242トーンRUを表すことがある。帯域幅が320MHzであるときには、各ビットは、484トーンRUを表すことがある。RUは、各ビットの値を1に設定することによって示されることがある。
【0257】
【表8-1】

【表8-2】
【0258】
第4の例では、RU割振りサブフィールドのビットの数量は、9である。この9ビットのうちの第1のビットは粒度を示して、後続の8ビットの各々が242トーンRUを表すか484トーンRUを表すかを示すことがある。以下の表9を、例として用いる。第1のビットの値は、0に設定されて、後続の8ビットの各々が242トーンRUを表すことを示すことがある。これは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、および160MHzである通信シナリオに適用可能である。第1のビットの値は、1に設定されて、後続の8ビットの各々が484トーンRUを表すことを示すことがある。これは、帯域幅が320MHzである通信シナリオに適用可能である。RUは、それらの8ビットの各々の値を1に設定することによって示されることがある。
【0259】
【表9-1】
【表9-2】
【0260】
2つの連続する242トーンRUが結合されて1つの484トーンRUになることもあり、2つの連続する484トーンRUが結合されて1つの996トーンRUになることもあり、残りは類推によって演繹され得ることに留意されたい。
【0261】
第5の例では、RU割振りサブフィールドのビットの数量は、9である。以下の表10に示されるように、RU割振りサブフィールドの1ビットのPS160サブフィールドは、RUがプライマリ160MHzに対応するかセカンダリ160MHzに対応するかを示すことがあり、RUまたはMRUは、8ビットを用いて示されることがある。
【0262】
【表10-1】

【表10-2】

【表10-3】

【表10-4】
【表10-5】
【0263】
第1のフィールドでは、非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが0に設定されるときには、RU割振りサブフィールドは、推奨されるEHT MCSがステーションに送信されるPPDUに当てはまるRUを示すことがあることに留意されたい。非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが1に設定されるときには、RU割振りサブフィールドは、フィードバックを受けるMFB要求側によって指定されるRUを示すことがある。RU割振りサブフィールドとBWサブフィールドは、特定のリソースユニットを協働で示すことがある。非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが1に設定されるときには、RU割振りサブフィールドは、推奨されるEHT-MCSがステーションから送信されるEHT TB PPDUに当てはまるリソースユニットを示すことがある。RUの実際の割振りは、受信側によって無視されることが可能であることに留意されたい。他の場合には、RU割振りサブフィールドは予約される。
【0264】
RU割振りサブフィールドの上記の説明に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態における第1の例から第5の例のいずれか1つを用いることによってさらに多くのRUタイプが導入されるので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるRUの要件は、より良好に満たされることが可能である。
【0265】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上であるBWサブフィールドをさらに含むことがある。
【0266】
例えば、BWサブフィールドのビットの数量は、3である。この3ビットの異なる値は、異なる帯域幅に対応することがある。ビット値と帯域幅との間の具体的な対応は、限定されない。可能な実装では、ビットの数量は、0に設定されて20MHzを示し、1に設定されて40MHzを示し、2に設定されて80MHzを示し、3に設定されて160MHzを示し、4に設定されて320MHzを示すこともある。
【0267】
第1のフィールドでは、非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが0に設定されるときには、BWサブフィールドは、推奨されるEHT-MCSがステーションに送信されるPPDUに当てはまる帯域幅を示すことがあることに留意されたい。非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが1に設定されるときには、BWサブフィールドは、フィードバックを受けるMFB要求側によって指定される帯域幅を示すことがある。非請求MFBサブフィールドが1に設定され、UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドが1に設定されるときには、BWサブフィールドは、推奨されるEHT-MSCがステーションから送信されるEHT TB PPDUに当てはまる帯域幅を示すことがある。他の場合には、BWサブフィールドは予約される。
【0268】
BWサブフィールドの上記の説明に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、BWサブフィールドのビットの数量が拡張されて、さらに多くの帯域幅を導入するので、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における帯域幅の要件は、より良好に満たされることが可能である。
【0269】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が2であるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールドをさらに含むことがある。
【0270】
第1のフィールドでは、非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが1に設定されるときには、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは、特定のEHT-MCSフィードバック要求を識別する0から3の範囲の続き番号を含むことがある。非請求MFBサブフィールドが0に設定され、MRQサブフィールドが0に設定されるときには、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは、特定のEHT-MCSフィードバックに応答する0から3の範囲の続き番号を含むことがある。非請求MFBサブフィールドが1に設定されるときには、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは、1ビットのPPDUフォーマットサブフィールド、および1ビットのコード化タイプサブフィールドを含むことがある。例えば、PPDUフォーマットサブフィールドの値は、0に設定されてEHT MU PPDUを示すこともあるし、PPDUフォーマットサブフィールドの値は、1に設定されてEHT TB PPDUを示すこともある。コード化タイプサブフィールドは、コード化タイプを示すことがある。例えば、コード化タイプサブフィールドの値は、0に設定されてバイナリ畳込みコード化を示すこともあるし、コード化タイプサブフィールドの値は、1に設定されて低密度パリティチェックコード化を示すこともある。
【0271】
MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドの上記の説明に基づくと、802.11ax規格と比較して、本願の本実施形態では、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは、3ビットから2ビットに圧縮される。802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールドの要件を満たしながら、ビットの数量が節約されることが可能である。さらに、節約された1ビットを用いて802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能をサポートすることができるので、第1のフィールドは、この26ビットでさらに多くの特徴および機能をフィードバックすることができる。
【0272】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールドをさらに含むことがある。
【0273】
Txビーム形成サブフィールドの説明については、表2のTxビーム形成サブフィールドの記述を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0274】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が1である第4の表示情報をさらに含むことがある。
【0275】
第4の表示情報は、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示すことがある。あるいは、第4の表示情報は、第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであることを示すこともある。
【0276】
さらに、PPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含むことがある。
【0277】
以下の表11を参照されたい。制御識別子フィールドの値が2であるときには、制御情報は、第1のフィールドである。したがって、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの値は2であることもあるし、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの値は、予約値のうちのいずれか1つであることもある。具体的には、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの値は、2であることもあるし、9から14のうちのいずれか1つであることもある。
【0278】
【表11】
【0279】
制御識別子フィールドの値が2であるときには、第1のフィールドは、第4の表示情報を含んで、現在の第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示すことがある。制御識別子フィールドの値が9から14のうちのいずれか1つであるときには、制御識別子フィールドは、第1のフィールドがEHT LA制御サブフィールドであることを示す。
【0280】
第1のフィールドおよび第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの上記の説明に基づくと、本願の本実施形態では、以下の方法1から方法6のうちの1つまたは複数を用いてビット圧縮が実行されて、第1のフィールドのビットの数量が26に維持されることに基づいて節約されたビットを用いて、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能(例えばより多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、HE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別)をより良好にサポートし得る。換言すれば、第1のフィールドのビットの数量が26でありさえすれば、以下の方法のうちの1つまたは複数が組み合わせて使用されて、ビット圧縮を実施し得る、または圧縮によって節約されたビットを用いて機能情報拡張を実行し得る。どのようにして特定のフィールドに対応するビットの数量を用いて関係する情報を示すかについては、上記の実施形態における説明を参照されたい。以下では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0281】
方法1:MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBが1ビットの第1の表示情報に圧縮されて、ビット圧縮を実施する。
【0282】
方法2:EHT-MSCサブフィールドの上記の説明に基づくと、EHT-MSCサブフィールドは、DCMを示すことがある。したがって、802.11ax規格と比較して、DCMサブフィールドが除去されて、ビット圧縮を実施し得る。
【0283】
方法3:RU割振りサブフィールドの上記の説明に基づくと、RU割振りサブフィールドのビットの数量は圧縮される。例えば、RU割振りサブフィールドのビットの数量が5、7、または8に設定されて、ビット圧縮を実施し得る。
【0284】
方法4:MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドの上記の説明に基づくと、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは、802.11ax規格の3ビットから2ビットに圧縮されて、ビット圧縮を実施する。
【0285】
方法5:Txビーム形成サブフィールドが除去されて、ビット圧縮を実施し得る。
【0286】
方法6:制御識別子フィールドの値が9から14のうちのいずれか1つに設定されて第4の表示情報を除去して、ビット圧縮を実施する。
【0287】
例えば、図25に示されるように、802.11ax規格と比較すると、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮され得、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは2ビットに圧縮され得、DCMサブフィールドは除去され得るので、節約されたビットを用いて、NSSサブフィールドは4ビットに拡張され、HE-MCSサブフィールドは4ビットのEHT-MSCサブフィールドで置き換えられ、RU割振りサブフィールドは9ビットに拡張され、BWサブフィールドは3ビットに拡張され、第4の表示情報が追加されて第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示す。このようにして、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における、より多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、およびHE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別など、さらに多くの特徴および機能が、サポートされることが可能である。
【0288】
別の例では、図26に示されるように、図25と比較して、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮されないこともあり、より多数の空間ストリームを示す3ビットのNSSサブフィールドを用いてビット圧縮が実施されることもある。具体的には、3ビットのNSSサブフィールドによって空間ストリームの数を示すことについては、上記の実施形態を参照されたい。本明細書では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0289】
別の例では、図27に示されるように、図25と比較して、あるいは、制御識別子フィールドの値が9から14のうちのいずれか1つに設定されて第4の表示情報を除去して、ビット圧縮を実施することもある。この場合には、予約ビットであって、特定の表示情報のために使用されていない1ビットが依然としてあることに留意されたい。第1のフィールドで機能拡張が実行されるときには、この1ビットの予約ビットが、特定の情報を示すことがある。この1ビットが使用されるときには、この1ビットは、予約ビットとはみなされなくなる。
【0290】
図28に示されるように、非請求MFBサブフィールドが1に設定されるときには、第1の表示情報は、UL EHT TB PPDU MFBを示すことがあることに留意されたい。UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドの値が1であるときには、第1のフィールドは、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドと、RU割振りサブフィールドと、EHT-MSCサブフィールドと、NSSサブフィールドとを含むことがある。UL EHT TB PPDU MFBサブフィールドの値が0であるときには、第1のフィールドは、Txビーム形成サブフィールドと、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドと、BWサブフィールドと、RU割振りサブフィールドと、EHT-MSCサブフィールドと、NSSサブフィールドとを含むことがある。非請求MFBサブフィールドの値が0であるときには、第1の表示情報は、MRQを含むことがある。非請求MFBサブフィールドの値が0であるときには、第1のフィールドは、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドと、BWサブフィールドと、RU割振りサブフィールドとを含むことがある。MRQサブフィールドの値が0であるときには、第1のフィールドは、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドと、EHT-MSCサブフィールドと、NSSサブフィールドとを含むことがある。
【0291】
図9から図28に示される第1のフィールドに対応して、本願の実施形態は、別の第1のフィールドをさらに提供する。
【0292】
第1のフィールドのビットの数量は26であり、第1のフィールドは、第2の表示情報を含むことがある。第2の表示情報は、第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示すことがある、または第2の表示情報は、第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示す。
【0293】
SU-MIMOおよびMU-MIMOでは、MU-MIMOのユーザは、互いに干渉することがあり、MU-MIMOに対応するリンク適応フィードバックパラメータは、通常は、SU-MIMOのそれとは異なる。現在のフィードバックがSU-MIMOであるかMU-MIMOであるかは、第2の表示情報を追加することによって区別されることが可能であり、これにより通信システムのスループットを向上させることができる。
【0294】
例えば、第2の表示情報のビットの数量は、1である。第2の表示情報の値が0に設定されて第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示し、第2の表示情報の値が1に設定されて第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示すこともある。あるいは、第2の表示情報の値が1に設定されて第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示し、第2の表示情報の値が0に設定されて第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示すこともある。これは、本願では限定されない。
【0295】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が3以上である空間ストリーム数NSSサブフィールドを含むことがある。
【0296】
第2の表示情報が、第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示すときには、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、16であることがある。第2の表示情報が、第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示すときには、NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、4であることがある。
【0297】
例えば、第2の表示情報は、第1のフィールドがSU-MIMOに対応することを示し、NSSサブフィールドのビットの数量は、3に等しい。ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1から16のうちの任意の8個の空間ストリームの数にそれぞれ対応することがある。これは、本願では限定されない。
【0298】
例えば、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、2、4、6、8、10、12、および16にそれぞれ対応することがある。あるいは、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、3、5、7、9、11、13、および16にそれぞれ対応することがある。これは限定されない。
【0299】
例えば、NSSサブフィールドのビットの数量は、4に等しい。ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に対応することがあり、ビット値と空間ストリームの数との間の具体的な対応は限定されない。可能な実装では、ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に一対一で対応する。具体的には、ビット値0が空間ストリームの数1に対応し、ビット値1が空間ストリームの数2に対応するが、本明細書では例を列挙しない。
【0300】
例えば、第2の表示情報は、第1のフィールドがMU-MIMOに対応することを示し、NSSサブフィールドのビットの数量は、3以上である。NSSサブフィールドの2ビットの値0から3は、空間ストリームの数1から4にそれぞれ対応することがあり、NSSサブフィールドの残りのビットは、予約ビットである。
【0301】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるEHT-MSCサブフィールドをさらに含むことがある。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6である信号対雑音比SNRサブフィールドをさらに含むことがある。
【0302】
EHT-MSCサブフィールドまたはSNRサブフィールドの説明については、表4または表5に対応するEHT-MSCサブフィールドまたはSNRサブフィールドの関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0303】
さらに、第1のフィールドは、RU割振りサブフィールドをさらに含むことがある。RU割振りサブフィールドのビットの数量は5である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は7である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはRU割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0304】
RU割振りサブフィールドの説明については、図10から図24および表6から表10のRU割振りサブフィールドの関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0305】
さらに、第1のフィールドは、以下のサブフィールド、すなわちビットの数量が1である第1の表示情報、ビットの数量が3以上であるBWサブフィールド、ビットの数量が2であるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールド、およびビットの数量が1である第4の表示情報のうちの1つまたは複数をさらに含むことがある。
【0306】
さらに、第1のフィールドに対応するPPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含むことがある。
【0307】
第1の表示情報、BWサブフィールド、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、Txビーム形成サブフィールド、第4の表示情報、および第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの説明については、上記の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0308】
LA制御フィールドおよび第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの上記の説明に基づくと、本願の本実施形態でも、上記の方法1から方法6のうちの1つまたは複数を用いてビット圧縮が実行されて、第1のフィールドのビットの数量が26に維持されることに基づいて節約されたビットを用いて、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能(例えばより多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、HE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別)をより良好にサポートし得る。換言すれば、第1のフィールドのビットの数量が26でありさえすれば、上記の方法1から方法6のうちの1つまたは複数が組み合わせて使用されて、ビット圧縮を実施し得る、または圧縮によって節約されたビットを用いて機能情報拡張を実行し得る。どのようにして特定のフィールドに対応するビットの数量を用いて関係する情報を示すかについては、上記の実施形態における説明を参照されたい。以下では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0309】
例えば、図29に示されるように、802.11ax規格と比較すると、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮され得、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは2ビットに圧縮され得、DCMサブフィールドは除去され得るので、節約されたビットを用いて、NSSサブフィールドは4ビットに拡張され、HE-MCSサブフィールドは4ビットのEHT-MSCサブフィールドで置き換えられ、第2の表示情報が追加され、BWサブフィールドは3ビットに拡張され、第4の表示情報が追加されて第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示す。このようにして、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における、より多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、SU-MIMOとMU-MIMOの間の効果的な区別、およびHE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別など、さらに多くの特徴および機能が、サポートされることが可能である。
【0310】
第2の表示情報が第1のフィールドがSU-MIMOに対応するかMU-MIMOに対応するかを示すことに対応して、本願の本実施形態は、第1のフィールドを提供し、SU-MIMOおよびMU-MIMOのMCSまたはSNRが、同時に同じ第1のフィールドでフィードバックされることがある。
【0311】
第1のフィールドのビットの数量は26であり、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるSU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、およびビットの数量が4であるMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドを含むことがある。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるSU-MIMO SNRサブフィールド、およびビットの数量が6であるMU-MIMO SNRサブフィールドを含むことがある。
【0312】
さらに、第1のフィールドは、ビットの数量が2であるNSSサブフィールドをさらに含むことがある。
【0313】
NSSサブフィールドは、SU-MIMOおよびMU-MIMOの両方に適用可能であることがある。NSSサブフィールドの値0から3は、空間ストリームの数1から4にそれぞれ対応することがある。ビット値と空間ストリームの数との間の具体的な対応は限定されない。可能な実装では、ビットの数量の値0から3は、空間ストリームの数1から4に一対一で対応する。具体的には、ビット値0が空間ストリームの数1に対応し、ビット値1が空間ストリームの数2に対応するが、本明細書では例を列挙しない。
【0314】
さらに、第1のフィールドは、RU割振りサブフィールドをさらに含むことがある。RU割振りサブフィールドのビットの数量は5である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は7である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはRU割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0315】
RU割振りサブフィールドの説明については、図10から図24および表6から表10のRU割振りサブフィールドの関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0316】
さらに、第1のフィールドは、以下のサブフィールド、すなわちビットの数量が1である第1の表示情報、ビットの数量が3以上であるBWサブフィールド、ビットの数量が2であるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールド、およびビットの数量が1である第4の表示情報のうちの1つまたは複数をさらに含むことがある。
【0317】
さらに、第1のフィールドに対応するPPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含むことがある。
【0318】
第1の表示情報、BWサブフィールド、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、Txビーム形成サブフィールド、第4の表示情報、および第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの説明については、上記の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0319】
LA制御フィールドおよび第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの上記の説明に基づくと、本願の本実施形態でも、上記の方法1から方法6および以下の方法7のうちの1つまたは複数を用いてビット圧縮が実行されて、第1のフィールドのビットの数量が26に維持されることに基づいて節約されたビットを用いて、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能(例えばより多くのRU、より大きな帯域幅、HE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別)をより良好にサポートし得る。換言すれば、第1のフィールドのビットの数量が26でありさえすれば、上記の方法1から方法6および以下の方法7のうちの1つまたは複数が組み合わせて使用されて、ビット圧縮を実施し得る、または圧縮によって節約されたビットを用いて機能情報拡張を実行し得る。どのようにして特定のフィールドに対応するビットの数量を用いて関係する情報を示すかについては、上記の実施形態における説明を参照されたい。以下では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0320】
方法7:ビットの数量が2であるNSSサブフィールドの上記の説明に基づくと、NSSサブフィールドは、802.11axの3ビットから2ビットに圧縮されて、ビット圧縮を実施する。
【0321】
例えば、図30に示されるように、802.11ax規格と比較すると、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮され得(すなわち上記の実施形態の第1の表示情報。具体的な表示方式については、上記の実施形態を参照されたい)、NSSサブフィールドは2ビットに圧縮され得、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは2ビットに圧縮され得、DCMサブフィールドは除去され得、RU割振りサブフィールドは5ビットに圧縮され得るので、節約されたビットを用いて、4ビットのSU-MIMO EHT-MSCサブフィールドおよび4ビットのMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドが追加され、BWサブフィールドは3ビットに拡張され、第4の表示情報が追加されて第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示す。このようにして、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における、さらに多くのRU、さらに大きな帯域幅、SU-MIMOとMU-MIMOの間の効果的な区別、およびHE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別など、さらに多くの特徴および機能が、サポートされることが可能である。この場合には、予約ビットであって、特定の表示情報に使用されていない2ビットが依然としてあることに留意されたい。第1のフィールドで機能拡張が実行されるときには、この2ビットの予約ビットが、特定の情報を示すことがある。この2ビットが使用されるときには、この2ビットは、予約ビットとはみなされなくなる。
【0322】
SU-MIMOおよびMU-MIMOの両方のMCSまたはSNRが同時に同じ第1のフィールドでフィードバックされるのと同様に、本願の実施形態は、第1のフィールドを提供する。SU-MIMOおよびMU-MIMOのMCS(またはSNR)およびNSSは、同時に同じ第1のフィールドでフィードバックされることがあるので、空間ストリームの数がより正確にフィードバックされ、通信システムのスループットが向上する。
【0323】
第1のフィールドのビットの数量は26であり、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるSU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が4であるMU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるMU-MIMO NSSサブフィールドを含むことがある。あるいは、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるSU-MIMO SNRサブフィールド、ビットの数量が6であるMU-MIMO SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、およびビットの数量が2であるMU-MIMO NSSサブフィールドを含むこともある。
【0324】
SU-MIMO NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、16であることがある。MU-MIMO NSSサブフィールドによって示される空間ストリームの最大数は、4であることがある。
【0325】
例えば、SU-MIMO NSSサブフィールドのビットの数量は、3に等しい。ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1から16のうちの任意の8個の空間ストリームの数にそれぞれ対応することがある。これは、本願では限定されない。
【0326】
例えば、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、2、4、6、8、10、12、および16にそれぞれ対応することがある。あるいは、ビットの数量の値0から7は、空間ストリームの数1、3、5、7、9、11、13、および16にそれぞれ対応することがある。これは限定されない。
【0327】
例えば、SU-MIMO NSSサブフィールドのビットの数量は、4に等しい。ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に対応することがあり、ビット値と空間ストリームの数との間の具体的な対応は、限定されない。可能な実装では、ビットの数量の値0から15は、空間ストリームの数1から16に一対一で対応する。具体的には、ビット値0が空間ストリームの数1に対応し、ビット値1が空間ストリームの数2に対応するが、本明細書では例を列挙しない。
【0328】
さらに、第1のフィールドは、RU割振りサブフィールドをさらに含むことがある。RU割振りサブフィールドのビットの数量は5である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は7である、RU割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはRU割振りサブフィールドのビットの数量は9である。
【0329】
RU割振りサブフィールドの説明については、図10から図24および表6から表10のRU割振りサブフィールドの関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0330】
さらに、第1のフィールドは、以下のサブフィールド、すなわちビットの数量が1である第1の表示情報、ビットの数量が3以上であるBWサブフィールド、ビットの数量が2であるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールド、およびビットの数量が1である第4の表示情報のうちの1つまたは複数をさらに含むことがある。
【0331】
さらに、第1のフィールドに対応するPPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含むことがある。
【0332】
第1の表示情報、BWサブフィールド、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、Txビーム形成サブフィールド、第4の表示情報、および第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの説明については、上記の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0333】
LA制御フィールドおよび第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの上記の説明に基づくと、本願の本実施形態でも、上記の方法1から方法6および以下の方法8のうちの1つまたは複数を用いてビット圧縮が実行されて、第1のフィールドのビットの数量が26に維持されることに基づいて節約されたビットを用いて、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能(例えばより多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、HE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別)をより良好にサポートし得る。換言すれば、第1のフィールドのビットの数量が26でありさえすれば、上記の方法1から方法6および以下の方法8のうちの1つまたは複数が組み合わせて使用されて、ビット圧縮を実施し得る、または圧縮によって節約されたビットを用いて機能情報拡張を実行し得る。どのようにして特定のフィールドに対応するビットの数量を用いて関係する情報を示すかについては、上記の実施形態における説明を参照されたい。以下では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0334】
方法8:RU割振りサブフィールドが除去されて、ビット圧縮を実施することがある。
【0335】
例えば、図31に示されるように、802.11ax規格と比較すると、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮され得、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは2ビットに圧縮され得、DCMサブフィールドは除去され得、RU割振りサブフィールドは除去され得るので、節約されたビットおよび4ビットのHE-MCSを用いて、4ビットのSU-MIMO NSSサブフィールド、4ビットのSU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、2ビットのMU-MIMO NSSサブフィールド、および4ビットのMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドが追加され、BWサブフィールドは3ビットに拡張され、第4の表示情報が追加されて第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示す。このようにして、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における、さらに多数の空間ストリーム、さらに多くのRU、さらに大きな帯域幅、およびHE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別など、さらに多くの特徴および機能が、サポートされることが可能である。この場合には、予約ビットであって、特定の表示情報に使用されていない3ビットが依然としてあることに留意されたい。第1のフィールドで機能拡張が実行されるときには、この3ビットの予約ビットが、特定の情報を示すことがある。この3ビットが使用されるときには、この3ビットは、予約ビットとはみなされなくなる。
【0336】
図9から図31に示される第1のフィールドに対応して、本願の実施形態は、第1のフィールドを提供する。
【0337】
第1のフィールドのビットの数量は26であり、第1のフィールドは、第3の表示情報を含むことがある。第3の表示情報は、第1のフィールドがOFDMAに対応することを示すこともあり、または第3の表示情報は、第1のフィールドが非OFDMAに対応することを示すこともある。
【0338】
例では、第3の表示情報が、第1のフィールドがOFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるSU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、およびリソースユニット割振りサブフィールドをさらに含むことがある。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。第3の表示情報が、第1のフィールドが非OFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が4であるSU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、ビットの数量が2であるMU-MIMO NSSサブフィールド、およびビットの数量が4であるMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドをさらに含むことがある。
【0339】
別の例では、第3の表示情報が、第1のフィールドがOFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるSU-MIMO SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、およびリソースユニット割振りサブフィールドをさらに含むことがある。リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は5である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は7である、リソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は8である、またはリソースユニット割振りサブフィールドのビットの数量は9である。第3の表示情報が、第1のフィールドが非OFDMAに対応することを示すときには、第1のフィールドは、ビットの数量が6であるSU-MIMO SNRサブフィールド、ビットの数量が3以上であるSU-MIMO NSSサブフィールド、ビットの数量が2であるMU-MIMO NSSサブフィールド、およびビットの数量が6であるMU-MIMO SNRサブフィールドをさらに含むことがある。
【0340】
上記の2つの例に基づくと、OFDMAと比較して、第1のフィールドが非OFDMAに対応するときには、ビットの数量を再利用する方式が用いられることがある。第1のフィールド中のRU割振りサブフィールドのビットの数量が、MU-MIMO NSSサブフィールドのビットの数量およびMU-MIMO EHT-MSCサブフィールドのビットの数量として使用され、ビット再利用により限られたビットでOFDMAと非OFDMAとを効果的に区別する。このようにして、フィードバックがより正確になり、通信システムのスループットが向上する。
【0341】
さらに、第1のフィールドは、以下のサブフィールド、すなわちビットの数量が1である第1の表示情報、ビットの数量が3以上であるBWサブフィールド、ビットの数量が2であるMSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、ビットの数量が1であるTxビーム形成サブフィールド、およびビットの数量が1である第4の表示情報のうちの1つまたは複数をさらに含むことがある。
【0342】
さらに、第1のフィールドに対応するPPDUは、第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドをさらに含むことがある。
【0343】
第1の表示情報、BWサブフィールド、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールド、Txビーム形成サブフィールド、第4の表示情報、および第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの説明については、上記の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細について重ねて述べることはしない。
【0344】
LA制御フィールドおよび第1のフィールドに対応する制御識別子フィールドの上記の説明に基づくと、本願の本実施形態でも、上記の方法1から方法6のうちの1つまたは複数を用いてビット圧縮が実行されて、第1のフィールドのビットの数量が26に維持されることに基づいて節約されたビットを用いて、802.11be規格または将来のWi-Fi規格におけるさらに多くの特徴および機能(例えばより多数の空間ストリーム、より多くのRU、より大きな帯域幅、HE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別)をより良好にサポートし得る。換言すれば、第1のフィールドのビットの数量が26でありさえすれば、上記の方法1から方法6が組み合わせて使用されて、ビット圧縮を実施し得る、または圧縮によって節約されたビットを用いて機能情報拡張を実行し得る。どのようにして特定のフィールドに対応するビットの数量を用いて関係する情報を示すかについては、上記の実施形態における説明を参照されたい。以下では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0345】
例えば、図32に示されるように、802.11ax規格と比較すると、MRQおよびUL EHT TB PPDU MFBは1ビットに圧縮され得、MSI/部分PPDUパラメータサブフィールドは2ビットに圧縮され得、DCMサブフィールドは除去され得るので、節約されたビットを用いて、1ビットの第3の表示情報、4ビットのSU-MIMO NSSサブフィールド、および4ビットのSU-MIMO EHT-MSCサブフィールドが追加される。802.11ax規格のRU割振りサブフィールドの8ビットは、RU割振りを示す。あるいは、802.11ax規格のRU割振りサブフィールドの8ビットは、RU割振りを示さなくなり、この8ビットについて機能分割が再度実行されて、2ビットのMU-MIMO NSSサブフィールド、4ビットのMU-MIMO EHT-MSCサブフィールド、および2ビットの予約ビットを示す。BWサブフィールドは3ビットに拡張され、第4の表示情報が追加されて、第1のフィールドがHE LA制御サブフィールドであるかEHT LA制御サブフィールドであるかを示す。このようにして、802.11be規格または将来のWi-Fi規格における、さらに多数の空間ストリーム、さらに多くのRU、さらに大きな帯域幅、およびHE LA制御サブフィールドとEHT LA制御サブフィールドの間の効果的な区別など、さらに多くの特徴および機能が、サポートされることが可能である。この場合には、予約ビットであって、特定の表示情報に使用されていない2ビットが依然としてあることに留意されたい。第1のフィールドで機能拡張が実行されるときには、この2ビットの予約ビットが、特定の情報を示すことがある。この2ビットが使用されるときには、この2ビットは、予約ビットとはみなされなくなる。
【0346】
上記の実施形態は独立した実施形態として用いられることもあるし、他の実施形態と組み合わされることもあることに留意されたい。これは限定されない。
【0347】
以上、主としてデバイス間の相互作用の観点から本願の実施形態で提供される解決策について述べた。上記の機能を実施するために、デバイスがそれらの機能に対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことは理解され得る。当業者なら、本願に開示される実施形態に記載される例のアルゴリズムおよびステップと組み合わせて、本願は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せによって実装されることが可能であることに容易に気づくはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の個々の適用業務および設計制約によって決まる。当業者なら、様々な方法を使用して、記載される機能を各々の個々の適用業務に合わせて実装し得るが、この実装は、本願の範囲を逸脱するとはみなされないものとする。
【0348】
本願の実施形態では、デバイスは、上記の方法の例に基づいて機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能に対応する各機能モジュールが分割によって得られることもあるし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されることもある。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されることもある。本願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、単に論理的な機能の分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が用いられることもある。
【0349】
各機能モジュールが各々の対応する機能に基づく分割によって得られるとき、図33は第1の通信装置を示す。第1の通信装置330は、処理モジュール3301とトランシーバモジュール3302とを含むことがある。例えば、第1の通信装置330は、第1の通信装置であることもあるし、第1の通信装置内で用いられるチップ、または第1の通信装置の機能を有する別の結合された構成要素もしくは構成要素であることもある。第1の通信装置330が第1の通信装置であるときには、処理モジュール3301は、例えばベースバンドプロセッサなどのプロセッサ(または処理回路)であることがある。ベースバンドプロセッサは、1つまたは複数のCPUを含むことがある。トランシーバモジュール3302は、トランシーバであることがあり、トランシーバは、アンテナ、および無線周波数回路などを含むことがある。第1の通信装置330が第1の通信装置の機能を有する構成要素であるときには、処理モジュール3301は、例えばベースバンドプロセッサなどのプロセッサ(または処理回路)であることがある。トランシーバモジュール3302は、無線周波数モジュールであることがある。第1の通信装置330がチップシステムであるときには、処理モジュール3301は、チップシステムのプロセッサ(もしくは処理回路)または論理回路であることがあり、1つまたは複数の中央処理モジュールを含むことがある。トランシーバモジュール3302は、チップ(例えばベースバンドチップ)の入出力インタフェースであることがある。本願の本実施形態の処理モジュール3301は、プロセッサまたはプロセッサに関係する回路構成要素(または処理回路と呼ばれる)によって実装されることがあることを理解されたい。トランシーバモジュール3302は、トランシーバまたはトランシーバに関係する回路構成要素によって実装されることがある。
【0350】
例えば、処理モジュール3301は、図9から図32に示される実施形態において第1の通信装置によって実行される送信動作および受信動作以外の全ての動作を実行するように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されることがある。トランシーバモジュール3302は、図9から図32に示される実施形態において第1の通信装置によって実行される全ての送信動作および受信動作を実行するように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されることがある。
【0351】
別の可能な実装では、図33の処理モジュール3301は、プロセッサによって置き換えられることがあり、このプロセッサは、処理モジュール3301の機能を一体化することがある。トランシーバモジュール3302は、トランシーバによって置き換えられることがあり、このトランシーバは、トランシーバモジュール3302の機能を一体化することがある。さらに、図33に示される第1の通信装置330は、メモリをさらに含むことがある。処理モジュール3301がプロセッサによって置き換えられ、トランシーバモジュール3302がトランシーバによって置き換えられるときには、本願の本実施形態の第1の通信装置330は、図8に示される通信装置であることがある。
【0352】
あるいは、処理モジュール3301がプロセッサによって置き換えられ、トランシーバモジュール3302がトランシーバによって置き換えられるときには、本願の本実施形態の第1の通信装置330は、あるいは、図34に示される通信装置340であることもある。プロセッサは、論理回路3401であることがあり、トランシーバは、入出力インタフェース3402であることがある。さらに、図34に示される通信装置340は、メモリ3403をさらに含むことがある。
【0353】
各機能モジュールが各々の対応する機能に基づく分割によって得られるとき、図35は第2の通信装置を示す。第2の通信装置350は、トランシーバモジュール3501と処理モジュール3502とを含むことがある。例えば、第2の通信装置350は、第2の通信装置であることもあるし、第2の通信装置内で用いられるチップ、または第2の通信装置の機能を有する別の結合された構成要素もしくは構成要素であることもある。第2の通信装置350が第2の通信装置であるときには、トランシーバモジュール3501は、トランシーバであることがあり、トランシーバは、アンテナ、および無線周波数回路などを含むことがある。処理モジュール3502は、例えばベースバンドプロセッサなどのプロセッサ(または処理回路)であることがある。ベースバンドプロセッサは、1つまたは複数のCPUを含むことがある。第2の通信装置350が第2の通信装置の機能を有する構成要素であるときには、トランシーバモジュール3501は、無線周波数モジュールであることがあり、処理モジュール3502は、例えばベースバンドプロセッサなどのプロセッサ(または処理回路)であることがある。第2の通信装置350がチップシステムであるときには、トランシーバモジュール3501は、チップ(例えばベースバンドチップ)の入出力インタフェースであることがある。処理モジュール3502は、チップシステムのプロセッサ(もしくは処理回路)または論理回路であることがあり、1つまたは複数の中央処理モジュールを含むことがある。本願の本実施形態のトランシーバモジュール3501は、トランシーバまたはトランシーバに関係する回路構成要素によって実装されることがあり、処理モジュール3502は、プロセッサまたはプロセッサに関係する回路構成要素(または処理回路と呼ばれる)によって実装されることがあることを理解されたい。
【0354】
例えば、トランシーバモジュール3501は、図9から図32に示される実施形態において第2の通信装置によって実行される全ての送信動作および受信動作を実行するように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されることがある。処理モジュール3502は、図9から図32に示される実施形態において第2の通信装置によって実行される送信動作および受信動作以外の全ての動作を実行するように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されることがある。
【0355】
別の可能な実装では、図35のトランシーバモジュール3501は、トランシーバによって置き換えられることがあり、このトランシーバは、トランシーバモジュール3501の機能を一体化することがある。処理モジュール3502は、プロセッサによって置き換えられることがあり、このプロセッサは、処理モジュール3502の機能を一体化することがある。さらに、図35に示される第2の通信装置350は、メモリをさらに含むことがある。トランシーバモジュール3501がトランシーバによって置き換えられ、処理モジュール3502がプロセッサによって置き換えられるときには、本願の本実施形態の第2の通信装置350は、図8に示される通信装置であることがある。
【0356】
あるいは、トランシーバモジュール3501がトランシーバによって置き換えられ、処理モジュール3502がプロセッサによって置き換えられるときには、本願の本実施形態の第2の通信装置350は、あるいは、図34に示される通信装置340であることもある。プロセッサは、論理回路3401であることがあり、トランシーバは、入出力インタフェース3402であることがある。さらに、図34に示される通信装置340は、メモリ3403をさらに含むことがある。
【0357】
本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。上記の方法の実施形態の手順の全てまたは一部は、コンピュータプログラムが関連するハードウェアに命令することによって実施されることがある。このプログラムは、上記のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることがある。プログラムが実行されたときに、上記の方法の実施形態の手順が含まれることがある。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば端末のハードディスクドライブまたはメモリなど、上記の実施形態のいずれか1つにおける端末の内部記憶ユニット(データ伝送端および/またはデータ受信端を含む)であることがある。あるいは、コンピュータ可読記憶媒体は、例えば端末上に構成されるプラグインハードディスク、スマートメディアカート(smart media card、SMC)、セキュアデジタル(secure digital、SD)カード、またはフラッシュカードなど、端末の外部記憶デバイスであることもある。さらに、コンピュータ可読記憶媒体は、端末の内部記憶ユニットおよび外部記憶デバイスの両方をさらに含むこともある。コンピュータ可読記憶媒体は、端末によって必要とされるコンピュータプログラムならびに他のプログラムおよびデータを記憶するように構成される。上記のコンピュータ可読記憶媒体は、出力された、または出力されるデータを一時的に記憶するようにさらに構成されることもある。
【0358】
本願の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、「第1」および「第2」などの用語は、異なるオブジェクトを区別するためのものであるが、特定の順序を示しているわけではないことに留意されたい。さらに、「含む」および「有する」という用語ならびにそれらの任意の他の変形表現は、非排他的な包含をカバーするものとして意図されている。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、列挙されたステップまたはユニットに限定されず、列挙されていないステップもしくはユニットを任意選択でさらに含む、またはそのプロセス、方法、製品、もしくはデバイスの別の固有のステップもしくはユニットを任意選択でさらに含む。
【0359】
本願では、「少なくとも1つの(品目)」は、1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味し、「少なくとも2つの(品目)」は2または3以上を意味し、「および/または」は関連するオブジェクト間の関連付け関係を説明するために使用されており、3つの関係があり得ることを示していることを理解されたい。例えば、「Aおよび/またはB」は、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、ならびにAおよびBが両方とも存在することを示すことがあり、ここで、AおよびBは単数であることも複数であることもある。「/」という文字は、一般に、関連するオブジェクトの間の「または」の関係を示す。「以下の品目(部片)のうちの少なくとも1つ」、またはその類似表現は、1つの品目(部片)または複数の品目(部片)の任意の組合せなど、それらの品目の任意の組合せを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、aを示すことも、bを示すことも、cを示すことも、aおよびbを示すことも、aおよびcを示すことも、bおよびcを示すことも、またはa、b、およびcを示すこともあり、ここで、a、b、およびcは単数であることも複数であることもある。
【0360】
明細書全体で言及される「1実施形態」または「実施形態」は、その実施形態に関係する特定の特徴、構造、または特性が、本願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書を通じて見られる「1実施形態では」または「実施形態では」は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、これらの特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適当な方式を用いて組み合わされることもある。
【0361】
実装についての以上の説明により、当業者なら、上記の機能モジュールへの分割は、便宜上、また説明を簡単にするために、説明のための例として用いられていることを理解することができる。実際の適用では、上記の機能は、要件に応じて異なる機能モジュールに割り振られて実施されることが可能である、すなわち、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割されて上述の機能の全てまたは一部を実施する。
【0362】
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示される装置および方法は、他の方式で実装されることもあることを理解されたい。例えば、記載されている装置の実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、モジュールまたはユニットへの分割は、単に論理的な機能の分割であり、実際の実装では他の分割であることもある。例えば、複数のユニットまたは構成要素が、別の装置に結合または統合されることもあるし、いくつかの特徴が無視される、または実施されないこともある。さらに、示されている、または説明されている相互の結合または直接的な結合もしくは通信接続が、いくつかのインタフェースを介して実装されることもある。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子形態、機械形態、または他の形態で実装されることもある。
【0363】
分離した部分として記載されているユニットは、物理的に分離していることも分離していないこともあり、ユニットとして示されている部分は、1つまたは複数の物理的なユニットであることもあるし、1箇所に位置していることもあるし、複数の場所に分散していることもある。これらのユニットの一部または全てが、実際の要件に応じて選択されて、実施形態の解決策の目的を達成し得る。
【0364】
さらに、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されることもあるし、それらのユニットの各々が物理的に単独で存在することもあるし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されることもある。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されることもある。
【0365】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるときには、その統合されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されることがある。このような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決策は基本的に、あるいは従来の技術に寄与する部分、またはこれらの技術的解決策の全てもしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータもしくはチップなど)またはプロセッサ(processor)に本願の実施形態に記載される方法のステップの全てまたは一部を実行するように命令するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、例えばUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光学ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
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