IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特許7667384ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム
<>
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図1
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図2
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図3
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図4
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図5
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図6
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図7
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図8
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図9
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図10
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図11
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図12
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図13
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図14
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図15
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図16
  • 特許-ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-15
(45)【発行日】2025-04-23
(54)【発明の名称】ゲーム実行システム、ゲーム実行方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/77 20140101AFI20250416BHJP
   A63F 13/358 20140101ALI20250416BHJP
   A63F 13/45 20140101ALI20250416BHJP
【FI】
A63F13/77
A63F13/358
A63F13/45
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021006783
(22)【出願日】2021-01-20
(65)【公開番号】P2022111392
(43)【公開日】2022-08-01
【審査請求日】2023-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178216
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】各務 惣太
(72)【発明者】
【氏名】岡田 光宗
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-233667(JP,A)
【文献】特開平06-258460(JP,A)
【文献】特開2004-290585(JP,A)
【文献】特開2002-233666(JP,A)
【文献】特開2007-206755(JP,A)
【文献】特開2016-013378(JP,A)
【文献】特開2008-200445(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1時刻に基づいてそれぞれ動作する複数のゲーム実行装置であって、
ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付手段と、
前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得手段と、
前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定手段と、
前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力手段と、
それぞれ備える複数のゲーム実行装置と、
前記複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取る操作情報受取手段と、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定する遅延測定手段と、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定する待機時間決定手段と、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて、前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作情報が表す前記操作の前記順序を決定する順序決定手段と、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する順序出力手段と、
を備える前記管理装置と、
を含むゲーム実行システム
【請求項2】
前記ゲーム実行装置は、
前記管理装置から、前記操作情報が表す操作の前記順序を表す前記順序情報を受け取る順序受取手段と、
受け取った前記順序情報に基づいて、ゲームの進行を行う進行手段と、
を備える請求項1に記載のゲーム実行システム
【請求項3】
前記管理装置は、複数の操作の順序を、当該複数の操作の操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて決定し、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を送信し、
前記順序受取手段は、前記管理装置から、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を受け取る、
請求項2に記載のゲーム実行システム
【請求項4】
前記発振装置は、原子時計である
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム実行システム
【請求項5】
前記管理装置は、当該管理装置の動作が基づく第3時刻よりも正確な第4時刻を提供する第2発振装置から、前記第4時刻を表す第2信号を取得する第2時刻取得手段を備え、
前記待機時間決定手段は、前記第2信号によって特定される前記第4時刻と、前記操作情報が含む第2時刻の情報とに基づいて、前記遅延時間を測定する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゲーム実行システム。
【請求項6】
前記第2発振装置は、原子時計である
請求項に記載のゲーム実行システム。
【請求項7】
第1時刻に基づいてそれぞれ動作する複数のゲーム実行装置
ユーザによる操作の入力を受け付け、
前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得し、
前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定し、
前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力
前記管理装置が、
前記複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取り、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定し、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定し、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて、前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作情報が表す前記操作の前記順序を決定し、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する、
ゲーム実行方法。
【請求項8】
第1時刻に基づいてそれぞれ動作する複数のゲーム実行装置であって、ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付手段と、前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得手段と、前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定手段と、前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力手段と、をそれぞれ備える複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取る操作情報受取処理と、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定する遅延測定処理と、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定する待機時間決定処理と、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて、前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作情報が表す前記操作の前記順序を決定する順序決定処理と、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する順序出力処理と、
コンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゲームを実行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年広がりつつあるeスポーツでは、複数のユーザによる操作の順序の決定における公平性が重要である。特に、遠隔地のユーザ同士の通信ネットワークを介した、通信の遅延が存在する状況における対戦であっても、操作の順序の決定における公平性が求められる。
【0003】
特許文献1には、複数のゲーム装置から操作内容データを受信し、受信した操作内容データに含まれる操作時刻データを比較し、操作入力の順を判断し、判断した操作入力の順に基づいて、ゲームを進行するゲームシステムが記載されている。特許文献1のゲームシステムは、複数のゲーム装置が備える、操作入力の時刻を計時する計時部を、ゲーム開始時に同期させる。
【0004】
特許文献2には、携帯型情報装置において時系列で取得された情報を、その情報が取得された時刻とは必ずしも同一ではない、複数の時刻のいずれかに関連付け、情報をその情報に関連付けられている時刻に基づいて分類する情報処理装置が記載されている。特許文献2には、携帯型情報装置が、携帯型情報装置の内部又は外部から時刻情報を取得することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-301046号公報
【文献】特開2004-288115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では、対戦前に複数のゲーム装置の計時部の同期が行われる。しかし、ゲーム装置の計時部の精度が低ければ、公平性は担保されない。特許文献2の技術によると、異なる時刻に取得された複数の情報が同一の時刻に関連付けられ得る。そのため、特許文献2の技術は、ゲームの対戦における公平性には関連しない。
【0007】
本開示の目的の1つは、ゲームの対戦における公平性を向上させるゲーム実行装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係るゲーム実行装置は、第1時刻に基づいて動作するゲーム実行装置であって、ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付手段と、前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得手段と、前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定手段と、前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力手段と、を備える。
【0009】
本開示の一態様に係るゲーム実行方法は、第1時刻に基づいて動作するゲーム実行装置によって、ユーザによる操作の入力を受け付け、前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得し、前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定し、前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、第1時刻に基づいて動作するコンピュータに、ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付処理と、前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得処理と、前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定処理と、前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示には、ゲームの対戦における公平性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行システムの構成を模式的に表すブロック図である。
図2図2は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置の構成の例を表すブロック図である。
図3図3は、本開示の第1の実施形態に係る管理装置の構成の例を表すブロック図である。
図4図4は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置の動作の例を表すフローチャートである。
図5図5は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置の操作入力処理の動作の例を表すフローチャートである。
図6図6は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置の進行処理の動作を表すフローチャートである。
図7図7は、本開示の第1の実施形態に係る管理装置の動作の例を表すフローチャートである。
図8図8は、本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係るゲーム実行システムの構成の例を表すブロック図である。
図9図9は、本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係るゲーム実行装置の構成の例を表すブロック図である。
図10図10は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置の構成の例を表すブロック図である。
図11図11は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置の動作の例を表すフローチャートである。
図12図12は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置の順序決定処理の動作の例を表すフローチャートである。
図13図13は、本開示の第1の実施形態の第3の変形例に係る管理装置の構成の例を表すブロック図である。
図14図14は、本開示の第1の実施形態の第3の変形例に係る管理装置の順序決定処理の動作の例を表すフローチャートである。
図15図15は、本開示の第2の実施形態に係るゲーム実行装置の構成の例を表すブロック図である。
図16図16は、本開示の第2の実施形態に係るゲーム実行装置の動作の例を表すフローチャートである。
図17図17は、本開示の実施形態に係るゲーム実行装置及び管理装置の各々を実現することができる、コンピュータのハードウェア構成の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の実施形態について、図面を使用して詳細に説明する。
【0014】
<第1の実施形態>
まず、本開示の第1の実施形態について説明する。
【0015】
<構成>
図1は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行システム1の構成を模式的に表すブロック図である。図1に示す例では、ゲーム実行システム1は、複数のゲーム実行装置100と、管理装置200とを含む。複数のゲーム実行装置100の各々は、通信ネットワーク400を介して、管理装置200と通信可能に接続されている。
【0016】
<概要>
まず、本開示の第1の実施形態の概要について説明する。複数のゲーム実行装置100では、同じゲームのプログラムが実行されている。複数のゲーム実行装置100の各々は、ユーザによる操作の入力を受け付け、発振装置(すなわち、後述の発振装置300)から、時刻(以下、第2時刻と表記する)を表す信号を受け取る。ゲーム実行装置100は、第2時刻とは異なる時刻(以下、第1時刻と表記する)に基づいて動作している。言い換えると、ゲーム実行装置100は、第1時刻をゲーム実行装置100の時刻として使用して動作する。発振装置は、第1時刻よりも正確な、上述の第2時刻を提供する。複数のゲーム実行装置100の発振装置は、あらかじめ同期されている。ゲーム実行装置100は、操作の入力が行われた第2時刻を特定し、操作の情報とその操作の入力が行われた第2時刻の情報とを含む操作情報を、通信ネットワーク400を介して、管理装置200に送出する。
【0017】
管理装置200は、複数のゲーム実行装置100の各々から操作情報を受け取りうる。複数のゲーム実行装置100の少なくとも1つから、少なくとも1つの操作の操作情報を受け取った場合、管理装置200は、受け取った操作情報が表す第2時刻に基づいて、受け取った操作情報が表す操作の中における、操作の順序を決定する。管理装置200は、順序を決定した操作とその操作の順序と、を表す順序情報を、複数のゲーム実行装置100の各々に出力する。
【0018】
複数のゲーム実行装置100の各々は、管理装置から、順序情報を受け取る。複数のゲーム実行装置100の各々は、受け取った順序情報に基づいて、ゲームの進行を行う。複数のゲーム実行装置100の各々は、進行中のゲームにおける状態を出力する。
【0019】
<詳細>
<ゲーム実行装置100>
図2は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置100の構成の例を表すブロック図である。図2に示す例では、ゲーム実行装置100は、操作入力受付部110と、時刻取得部120と、操作時刻特定部130と、操作情報出力部140と、順序受取部150と、進行部160と、状況出力部170と含む。また、ゲーム実行装置100に、発振装置300が接続されている。ゲーム実行装置100は、発振装置300によって提供される第2時刻とは異なる第1時刻を提供する発振装置を含み、第1時刻に基づいて動作している。
【0020】
以下では、複数のゲーム実行装置100が、同一のゲームのプログラムを実行している場合について説明する。複数のゲーム実行装置100が実行するゲームは、ゲームを実行している他のゲーム実行装置100と相互作用を行うゲームである。この相互作用は、複数のゲーム実行装置100が、実行しているゲーム内において、他のゲーム実行装置100が実行しているゲームの状況に影響を与えることを表す。そのようなゲームは、例えば、対戦型のゲームであってもよい。そのようなゲームは、例えば、協調型のゲームであってもよい。そのようなゲームは、例えば、複数のゲーム実行装置100の一部のゲーム実行装置100のユーザが、互いに協力しながら、他の一部のゲーム実行装置100のユーザと対戦を行うゲームであってもよい。以下の説明において、複数のゲーム実行装置100は、ゲームにおいて互いに相互作用を行うゲーム実行装置100を表す。ゲーム実行装置100は、複数のゲーム実行装置100の中のいずれか1つを表す。他のゲーム実行装置100は、複数のゲーム実行装置100のうち、特定のゲーム実行装置100以外の、1つ以上のゲーム実行装置100を表す。
【0021】
なお、管理装置200は、実行するゲームにおいて互いに相互作用を行う複数のゲーム実行装置100の情報をあらかじめ保持している。例えば、実行するゲームにおいて互いに相互作用を行う複数のゲーム実行装置100の少なくともいずれか1つが、それらの複数のゲーム実行装置100を特定する情報を、あらかじめ管理装置200に通知していてもよい。管理装置200が、ゲームにおいて互いに相互作用を行う複数のゲーム実行装置100の参加の募集及び仲介を行ってもよい。管理装置200は、参加するゲーム実行装置100の情報を収集してもよい。
【0022】
上述の、第1時刻を提供する発振装置は、原子時計ではない、発信器である。原子時計については後で詳細に説明する。第1時刻を提供する発振装置は、例えば、水晶発振器である。水晶発振器が発信する信号を使用して定められる時間(言い換えると、時刻系)を、第1時間(又は、第1時刻系)と表記する。第1時刻は、第1時間(すなわち、第1時刻系)における時刻である。第1時間における第1時刻を特定できる信号を発信することを、第1時刻を提供すると表記する。
【0023】
次で詳述する発振装置300は、例えば、原子時計である。原子時計は、水晶振動子の発振周波数よりも高精度な、原子/分子のスペクトル線の周波数標準に基づいて、水晶振動子よりも高精度に正確な時刻を刻む時計である。原子時計は、超高精度の水晶振動子によるクォーツ時計と周波数標準器との組み合わせとして実現されていてもよい。そのような原子時計は、水晶振動子の発振周波数を、周波数標準機を使用して常に調整することによって、正確な時刻を提供できる。原子時計は、マイクロ波時計や光原子時計などによって実現される。マイクロ波時計の一例としては、セシウム原子時計やルビジウム原子時計があげられる。光原子時計の一例としては、単一イオン時計や中性原子光時計があげられる。単一イオン時計の一例としては、ストロンチウムイオン時計やイッテルビウムイオン時計があげられる。中性原子光時計の一例としては、カルシウム時計や、マグネシウム時計、ストロンチウム光格子時計、イッテルビウム光格子時計があげられる。原子時計は、例えば、原子の固有周波数の情報を得るために、CPT(Coherent Population Trapping)共鳴という、光と原子の相互作用による共鳴現象を利用する原子時計である。原子時計は、例えば、CPT共鳴を利用したバッファガストラップ方式やレーザー冷却トラップ方式で動作する。CPT共鳴の原理で動作する原子時計は、他の方式の原子時計よりも小型化できる。発振装置300が発信する信号を使用して定められる時間(すなわち、時刻系)を、第2時間(又は、第2時刻系)と表記する。第2時刻は、第2時間(すなわち、第2時刻系)における時刻である。第2時刻系における時刻である第2時刻を特定できる信号を発信することを、第2時刻を提供すると表記する。
【0024】
発振装置300は、第2時刻のキャリブレーションを行うように設定されていてもよい。このキャリブレーションは、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星等の人工衛星から電波によって送信される、時刻の情報を含む信号に基づく時刻合わせである。発振装置300は、キャリブレーションによって、第2時刻を修正する。発振装置300によるキャリブレーションの方法は、GPS衛星などの人工衛星からの時刻の情報を含む信号に基づいて時刻合わせを行う、既存の様々な方法の1つであってよい。発振装置300は、例えば、4個以上のGPS衛星から信号を受信した場合に、それらのGPS衛星からの信号に基づいてキャリブレーションを行う。発振装置300は、あらかじめ定められたタイミングで、定期的に、キャリブレーションを行うように設定されていてもよい。発振装置300は、管理装置200からの、キャリブレーションの指示を受信するのに応じて、キャリブレーションを行うように設定されていてもよい。その場合、ゲーム実行装置100(及び、後述のゲーム実行装置101)は、例えば、ゲームが開始されると(すなわち、ゲームのプログラムが起動されると)、ゲームの開始の通知を、管理装置200に送信するよう構成される。管理装置200は、例えば、ゲームの開始の通知を受信すると、キャリブレーションの指示を発信装置300に送信するよう構成される。発振装置300がキャリブレーションを行うことにより、第2時刻の精度がさらに向上する。第2時刻の精度の向上により、管理装置200は、ゲームの対戦における公平性をさらに向上できる。
【0025】
ゲーム実行装置100の各構成要素については、後で詳細に説明する。
【0026】
<管理装置200>
図3は、本開示の第1の実施形態に係る管理装置200の構成の例を表すブロック図である。図3に示す例では、管理装置200は、操作情報受取部210と、順序決定部220と、順序出力部230とを含む。ゲーム実行装置100の各構成要素については、ゲーム実行装置100の各構成要素と共に、後で詳細に説明する。
【0027】
<発振装置300>
発振装置300は、第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置である。発振装置300は、第2時刻を表す信号を、ゲーム実行装置100の時刻取得部120に送信する。発振装置300及びゲーム実行装置100は、ゲーム実行装置100の時刻取得部120が、発振装置300が送信する信号を認識できるように構成される。発振装置300は、例えば、上述の光原子時計などの原子時計である。より具体的には、発振装置300は、例えば、小型化された光原子時計である。発振装置300は、第1時刻よりも正確な第2時刻を提供できる他の装置であってもよい。
【0028】
<操作入力受付部110>
操作入力受付部110は、ゲーム実行装置100のユーザの操作の入力を受け付ける。ユーザの操作は、ゲーム実行装置100が実行中のゲームにおける、ゲーム実行装置100の入力装置を使用した操作である。入力装置は、たとえば、ゲームパッド、ジョイスティック、キーボード、マウス、加速度センサを使用して3次元の動きを検出する装置、カメラを使用して動きを検出する装置などである。操作は、例えば、操作入力受付部110が、単一の操作として受け付けるように構成されている操作である。操作入力受付部110は、入力を受け付けた操作の内容を表す情報を、操作時刻特定部130に送出する。操作の内容を表す情報は、ゲーム実行装置100が実行しているゲームごとに、適宜定められていてよい。操作の内容を表す情報を、以下では、操作内容情報とも表記する。
【0029】
<時刻取得部120>
時刻取得部120は、発振装置300から、第2時刻を表す信号を受け取る。時刻取得部120は、受け取った信号が表す第2時刻の情報を、操作時刻特定部130に送出する。
【0030】
<操作時刻特定部130>
操作時刻特定部130は、入力を受け付けた操作の内容を表す操作内容情報を、操作入力受付部110から受け取る。操作時刻特定部130は、第2時刻の情報を、時刻取得部120から受け取る。操作時刻特定部130は、入力を受け付けた操作の情報と、第2時刻の情報とに基づいて、操作の入力を受け付けた第2時刻を特定する。言い換えると、操作時刻特定部130は、第2時間(すなわち、第2時刻系)において表される、操作の入力が受け付けられた時刻である、第2時刻を特定する。操作時刻特定部130は、操作の内容を表す操作内容情報と、その操作の入力が受け付けられた第2時刻を表す情報である操作時刻情報と、を含む操作情報を、操作情報出力部140に送出する。
【0031】
操作の入力が受け付けられた第2時刻を、操作の入力の第2時刻、及び、操作の第2時刻とも表記する。操作の第2時刻は、操作の入力の受け付けが開始されてから終了するまでの間の、あらかじめ定められたタイミングの第2時刻である。操作の第2時刻は、例えば、操作の入力の受け付けが終了した第2時刻であってもよい。操作の第2時刻は、例えば、操作の入力の受け付けが開始された第2時刻であってもよい。操作の第2時刻は、操作の種類に応じてあらかじめ定められたタイミングの第2時刻であってもよい。
【0032】
<操作情報出力部140>
操作情報出力部140は、操作の内容を表す操作内容情報と、その操作の入力が受け付けられた第2時刻を表す操作時刻情報と、を含む操作情報を、操作時刻特定部130から受け取る。操作情報出力部140は、操作情報に、その操作情報出力部140が含まれるゲーム実行装置100を特定する情報(すなわち、識別子)を関連付ける。操作情報出力部140は、操作情報に、その操作情報出力部140が含まれるゲーム実行装置100を特定する情報を組み込んでもよい。操作情報出力部140は、操作情報に、その操作情報出力部140が含まれるゲーム実行装置100を特定する情報を付加してもよい。操作情報出力部140は、操作情報を、通信ネットワーク400を介して、管理装置200に送信する。
【0033】
なお、操作情報出力部140は、操作情報を出力したことを、順序受取部150に通知してもよい。
【0034】
<操作情報受取部210>
管理装置200の操作情報受取部210は、ゲーム実行装置100、及び、他のゲーム実行装置100(すなわち、複数のゲーム実行装置100)から送信された操作情報を受け取る。受け取った操作情報には、その操作情報を出力したゲーム実行装置100を識別する情報が関連付けられている。操作情報受取部210は、受け取った操作情報を、順序決定部220に送出する。
【0035】
<順序決定部220>
管理装置200の順序決定部220は、操作情報受取部210から操作情報を受け取る。
【0036】
順序決定部220は、受け取った操作情報に含まれる操作時刻情報が表す第2時刻に基づいて、受け取った操作情報に含まれる操作内容情報が表す操作の順序を、例えば以下のように決定する。
【0037】
順序決定部220は、例えば、操作時刻情報が表す第2時刻が早い順に、受け取った操作情報を並べてよい。順序決定部220は、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が大きい操作情報から順に、順序出力部230に送出する。
【0038】
具体的には、順序決定部220は、例えば、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が所定時間(以下、待機時間と表記)に達するまで操作情報を保持する。順序決定部220は、操作情報を新たに受け取った場合、操作時刻情報が表す第2時刻が早い順に、受け取った操作情報を並べる。順序決定部220は、保持している操作情報の操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間に達した場合、その操作情報を順序出力部230に出力する。順序決定部220は、順序出力部230に出力した操作情報を、保持している操作情報から消去する。
【0039】
例えば、順序決定部220が、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が待機時間を超えている操作情報を受け取った場合、複数の操作情報の操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が待機時間を超えることがある。そして、複数の操作情報の操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が同一でないことがある。そのような場合、順序決定部220は、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が最も長い操作情報から、操作情報を順序出力部230に出力する。
【0040】
<順序出力部230>
順序出力部230は、操作情報と、その操作情報の順序を表す情報とを、順序決定部220から受け取る。順序決定部220が操作情報を送出する順番によって、その操作情報の、順序決定部220によって決定された順序が表されていてもよい。順序出力部230は、操作情報と決定された順序を表す情報と、を含む順序情報を、複数のゲーム実行装置100の各々に送信する。
【0041】
順序情報に含まれる、順序を表す情報を、順序特定情報と表記する。順序出力部230が、順序決定部220によって決定された順序に基づく順序特定情報を生成してよい。順序出力部230は、受け取った操作情報に、その操作情報が順序決定部220によって送出された順の通し番号を付与してもよい。通し番号は、複数のゲーム実行装置100がゲームを開始してからの通し番号であってもよい。順序出力部230は、付与した通し番号を、順序情報に含まれる、順序を表す情報としてよい。順序出力部230は、順序決定部220によって操作情報が出力された日付及び時刻を、その操作情報の順序を表す情報としてもよい。
【0042】
<順序受取部150>
ゲーム実行装置100の順序受取部150は、管理装置200の順序出力部230が出力した順序情報を受け取る。順序情報は、操作情報と順序特定情報とを含む。操作情報は、操作内容情報を含む。操作情報には、その操作情報を送信したゲーム実行装置100を特定する情報が関連付けられている。順序受取部150は、受け取った順序情報を、進行部160に送出する。
【0043】
<進行部160>
進行部160は、順序受取部150から順序情報を受け取る。進行部160は、受け取った順序情報に基づいて、ゲームを進行する。上述のように、順序情報は、操作情報と順序特定情報とを含む。操作情報は、操作内容情報を含む。操作情報には、その操作情報を送信したゲーム実行装置100を特定する情報が関連付けられている。進行部160、操作情報、及び、純情特定情報は、ゲームに応じた操作情報と順序特定情報とに基づいて、進行部160がゲームを進行できるよう構成されている。
【0044】
進行部160は、進行中のゲームの状況を表す情報を、状況出力部170に送出する。
【0045】
<状況出力部170>
状況出力部170は、進行中のゲームの状況を表す情報を進行部160から受け取る。状況出力部170は、受け取った進行中のゲームの状況を表す情報を出力する。状況出力部170は、受け取った進行中のゲームの状況を、例えば、ディスプレイ、スピーカ、ヘッドホンなどの出力装置によって、文字、映像、光、音、振動の少なくともいずれかなどの形でユーザに出力する。
【0046】
<動作>
次に、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行システム1の動作について説明する。以下では、まず、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行システム1のゲーム実行装置100の動作について説明する。次に、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行システム1の管理装置200の動作について説明する。
【0047】
図4は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置100の動作の例を表すフローチャートである。図4に示す例では、まず、操作入力受付部110が、操作の入力を検出する(ステップS101)。操作が入力されない場合(ステップS102においてNO)、ゲーム実行装置100は、次に、ステップS104の動作を行う。操作が入力された場合(ステップS102においてYES)、ゲーム実行装置100は、操作入力処理を行う(ステップS103)。そして、ゲーム実行装置100は、ステップS104の動作を行う。操作入力処理については、後で詳細に説明する。
【0048】
ステップS104において、順序受取部150は、順序情報の出力を検出する(ステップS104)。順序情報の出力が存在しない場合(ステップS105においてNO)、ゲーム実行装置100の動作は、ステップS101に戻る。順序情報の出力が存在する場合(ステップS105においてYES)、ゲーム実行装置100は、次に、進行処理を行う(ステップS106)。進行処理については、後で詳細に説明する。
【0049】
進行処理の結果、ゲームが終了する場合(ステップS107においてYES)、ゲーム実行装置100は、図4に示す動作を終了する。ゲームが終了しない場合(ステップS107においてNO)、ゲーム実行装置100の動作は、ステップS101に戻る。
【0050】
なお、ゲーム実行装置100は、ステップS101からステップS103までの動作と、ステップS104からステップS106までの動作とを、並列に実行してもよい。
【0051】
図5は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置100の操作入力処理の動作の例を表すフローチャートである。図5に示す例では、まず、操作入力受付部110が、操作の入力を受け付ける(ステップS111)。次に、時刻取得部120が、発振装置300から時刻(すなわち、上述の第2時刻)を表す信号を受け取る(ステップS112)。そして、操作時刻特定部130が、操作の入力の時刻(すなわち、操作の入力が受け付けられた第2時刻)を特定する(ステップS113)。操作情報出力部140は、操作と時刻(すなわち、第2時刻)との情報を含む操作情報を、管理装置200に出力する(ステップS114)。操作と第2時刻との情報は、操作内容情報と第2時刻を表す操作時刻情報とである。そして、ゲーム実行装置100は、図5に示す動作を終了する。
【0052】
図6は、本開示の第1の実施形態に係るゲーム実行装置100の進行処理の動作を表すフローチャートである。図6に示す例では、まず、順序受取部150が、管理装置200から、操作及び順序の情報を含む順序情報を受け取る(ステップS121)。操作及び順序の情報は、その操作情報を出力したゲーム実行装置100を特定する情報に関連付けられた操作情報と、順序を表す順序特定情報とである。次に、進行部160は、順序情報に基づいてゲームを進行する(ステップS122)。状況出力部170は、ゲームの状況を出力する(ステップS123)。そして、ゲーム実行装置100は、図6に示す動作を終了する。
【0053】
図7は、本開示の第1の実施形態に係る管理装置200の動作の例を表すフローチャートである。図7に示す例では、操作情報受取部210が、複数のゲーム実行装置100による操作情報の出力を検出する(ステップS201)。操作情報の出力が存在しない場合(ステップS202においてNO)、すなわち、複数のゲーム実行装置100のいずれも操作情報を出力していない場合、管理装置200の動作は、ステップS205に進む。
【0054】
複数のゲーム実行装置100の少なくともいずれかが操作情報を出力した場合、操作情報の出力が存在する。操作情報の出力が存在する場合(ステップS202においてYES)、操作情報受取部210は、操作と時刻との情報を含む操作情報を、その操作情報を出力するゲーム実行装置100の操作情報出力部140から受け取る(ステップS203)。順序決定部220は、例えば、受け取り、保持している操作情報に含まれる操作内容情報が表す操作の中で、受け取った操作情報に含まれる操作内容情報が表す操作の順序を決定する(ステップS204)。
【0055】
次のステップS205において、例えば順序決定部220が、順序情報を出力するタイミングが到来したか判定する。順序決定部220は、例えば、上述のように保持している操作情報の中で、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が待機時間を超える操作情報が存在するか否かを判定する。操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が待機時間を超える操作情報が存在する場合、順序決定部220は、順序情報を出力するタイミングが到来したと判定してよい。順序情報を出力するタイミングが到来していない場合(ステップS205においてNO)、管理装置200の動作は、ステップS201に戻る。
【0056】
順序情報を出力するタイミングが到来している場合(ステップS205においてYES)、順序出力部230は、操作時刻情報が表す第2時刻からの経過時間が待機時間を超える操作情報の、操作と順序との情報を含む順序情報を出力する(ステップS206)。
【0057】
ゲームが終了しない場合(ステップS207においてNO)、管理装置200の動作は、ステップS201に戻る。ゲームが終了する場合(ステップS207においてYES)、管理装置200は、図7に示す動作を終了する。
【0058】
ゲームが終了する条件は、あらかじめ適宜定められていてよい。例えば、複数のゲーム実行装置100は、ゲームを終了する際、ゲームの終了を管理装置200に通知するよう構成されていてよい。複数のゲーム実行装置100のうち、ゲームの終了を通知したゲーム実行装置100に関する条件(以下、終了条件)が満たされた場合、管理装置200は、ゲームを終了してよい。終了条件は、ゲームに応じて適宜定められていてよい。終了条件は、例えば、ゲームの終了を通知したゲーム実行装置100の数、及び、ゲームの終了を通知したゲーム実行装置100の割合、の少なくともいずれかに関する条件であってよい。終了条件は、例えば、複数のゲーム実行装置100が分類されたグループの中におけるゲームの終了を通知したゲーム実行装置100の数、及び、ゲームの終了を通知したゲーム実行装置100の割合、の少なくともいずれかに関する条件であってもよい。
【0059】
<効果>
以上で説明した本実施形態には、ゲームの対戦における公平性を向上させることができるという効果がある。その理由は、ゲーム実行装置100の時刻取得部120が、第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得するからである。そして、ゲーム実行装置100の操作時刻特定部130が、操作の入力を受け付けた第2時刻を特定するからである。そして、操作情報出力部140が、第2時刻に基づいて操作の順序を決定する管理装置200に、操作の第2時刻を出力するからである。
【0060】
<変形例>
以下では、第1の実施形態の変形例について説明する。以下で説明する変形例の各々は、以下で説明する相違点を除いて、第1の実施形態と同じである。
【0061】
<第1の変形例>
図8は、本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係るゲーム実行システム2の構成の例を表すブロック図である。図8に示すゲーム実行システム2は、複数のゲーム実行装置100と、ゲーム実行装置101とを含む。複数のゲーム実行装置100と、ゲーム実行装置101とは、通信ネットワーク400を介して通信可能に接続されている。ゲーム実行装置100は、第1の実施形態のゲーム実行装置100と同じである。ゲーム実行装置101は、ゲーム実行装置100の全ての構成要素と、管理装置200とを含む。ゲーム実行装置100及び管理装置200は、以下で説明する相違点を除いて、それぞれ第1の実施形態のゲーム実行装置100及び管理装置200と同じである。
【0062】
ゲーム実行装置100の操作情報出力部140は、ゲーム実行装置101が含む管理装置200に、操作情報を出力する。ゲーム実行装置100の順序受取部150は、ゲーム実行装置101が含む管理装置200から、順序情報を受け取る。
【0063】
図9は、本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係るゲーム実行装置101の構成の例を表すブロック図である。図9に示す例では、ゲーム実行装置101は、第1の実施形態のゲーム実行装置100の全ての構成要素と、管理装置200とを含む。本変形例の操作情報出力部140は、操作情報を、ゲーム実行装置101が含む管理装置200の操作情報受取部210に送出する。本変形利絵の順序受取部150は、ゲーム実行装置101が含む管理装置200の順序出力部230から、順序情報を受け取る。
【0064】
本変形例の管理装置200の操作情報受取部210は、ゲーム実行装置101の操作情報出力部140から、通信ネットワーク400を介さずに、操作情報を受け取る。本変形例の管理装置200の順序出力部230は、通信ネットワーク400を介さずに、順序情報をゲーム実行装置101の順序受取部150に送出する。
【0065】
以上の相違を除いて、本変形例の複数のゲーム実行装置100及びゲーム実行装置101は、第1の実施形態の複数のゲーム実行装置100と同じである。また、以上の相違を除いて、本変形例の管理装置200は、第1の実施形態の管理装置200と同じである。
【0066】
なお、複数のゲーム実行装置100の中から選択された1台のゲーム実行装置100が、ゲーム実行装置101として動作してよい。
【0067】
<第2の変形例>
本開示の第1の実施形態の第2の変形例では、管理装置201が、複数のゲーム実行装置100の各々と管理装置201との間の遅延時間を測定し、測定した遅延時間に基づいて、上述の待機時間を決定する。本変形例は、以下で説明する相違を除いて、第1の実施形態と同じである。
【0068】
<構成>
本変形例では、ゲーム実行システムに管理装置200の代わりに管理装置200が含まれる。
【0069】
図10は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置201の構成の例を表すブロック図である。図10に示す例では、管理装置201は、操作情報受取部210と、順序決定部220と、順序出力部230と、に加えて、遅延測定部240と、待機時間決定部260とを含む。
【0070】
遅延測定部240は、複数のゲーム実行装置100の各々と管理装置201との間の遅延時間を測定する。遅延時間の測定の方法は、既存の方法のいずれかであってよい。遅延測定部240は、例えば、管理装置201が含む、例えば水晶発振器などの発振装置が出力する信号に基づく時刻(以下では、第3時刻と表記する)と、操作情報受取部210が受け取った操作情報に含まれる操作時刻情報が表す第2時刻と、の差を、遅延時間としてもよい。遅延測定部240は、測定した遅延時間の情報を、待機時間決定部260に送出する。
【0071】
待機時間決定部260は、遅延測定部240から遅延時間を受け取り、受け取った遅延時間に基づいて、待機時間を決定する。待機時間の決定方法は、適宜定められていてよい。待機時間決定部260は、例えば、受け取った遅延時間の最大値の所定数倍を、待機時間に決定してもよい。待機時間決定部260は、例えば、過去の所定時間長の期間に受け取った遅延時間の最大値の所定数倍を、待機時間に決定してもよい。待機時間決定部260は、決定した待機時間を、順序決定部220に送出する。
【0072】
順序決定部220は、待機時間決定部260から待機時間を受け取る。順序決定部220は、受け取った待機時間を使用して、第1の実施形態の順序決定部220と同様に、操作の順序を決定する。
【0073】
上述の、第3時刻を提供する発振装置は、上述の光原子時計などの原子時計ではない、発信器である。第3時刻を提供する発振装置は、例えば、水晶発振器である。水晶発振器が発信する信号を使用して定められる時間(言い換えると、時刻系)を、第3時間(又は、第3時刻系)と表記する。第3時刻は、第3時間(すなわち、第3時刻系)における時刻である。第3時間における第3時刻を特定できる信号を発信することを、第3時刻を提供すると表記する。管理装置201は、第3時刻に基づいて動作する。言い換えると、管理装置201は、第3時刻を管理装置201の時刻として使用して動作する。なお、上述の管理装置200も、管理装置201と同様に、第3時刻を提供する発振装置を含み、第3時刻に基づいて動作する。
【0074】
<動作>
図11は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置201の動作の例を表すフローチャートである。図11に示す動作は、ステップS204の代わりにステップS214の順序決定処理が行われる点を除いて、図7に示す、第1の実施形態の管理装置200の動作と同じである。本変形例の管理装置201は、ステップS204の代わりにステップS214の順序決定処理を実行することを除いて、第1の実施形態の管理装置200と同様に動作する。
【0075】
図12は、本開示の第1の実施形態の第2の変形例に係る管理装置201の順序決定処理の動作の例を表すフローチャートである。図12に示す例では、遅延測定部240が、遅延時間を測定する(ステップS222)。次に、待機時間決定部260が、遅延時間に基づいて待機時間を決定する(ステップS223)。そして、順序決定部220が、操作情報に含まれる操作時刻情報が表す第2時刻に基づいて、待機時間前の時刻からの期間における操作の順序を決定する(ステップS224)。ステップS224の動作は、待機時間として待機時間決定部260によって決定された待機時間が使用される点を除いて、図7に示す、ステップS204の動作と同じであってよい。そして、管理装置201は、図12に示す動作を終了する。
【0076】
以上の相違を除いて、本変形例は、第1の実施形態と同じである。
【0077】
<第3の変形例>
本開示の第1の実施形態の第3の変形例は、以下で説明する相違点を除いて、第2の変形例と同じである。本変形例の管理装置202は、管理装置201が含む水晶発振器などの発振装置が出力する信号に基づく第3時刻ではなく、第3時刻よりも正確な時刻(以下、第4時刻)を使用して、遅延時間を測定する。第4時刻は、例えば、光原子時計などの原子時計によって提供される時刻である。
【0078】
<構成>
図13は、本開示の第1の実施形態の第3の変形例に係る管理装置202の構成の例を表すブロック図である。図13に示す例では、管理装置202は、第2の変形例の管理装置201の全ての構成要素に加えて、時刻取得部250を含む。時刻取得部250は、発振装置500と接続されている。発振装置500は、例えば光原子時計などの電子時計である。図11に示す例では、発振装置500は、管理装置202に含まれておらず、管理装置202に接続されている。管理装置202は、発振装置500を含むように構成されていてもよい。
【0079】
発振装置500は、例えば、光原子時計などの原子時計である。発振装置500は、発振装置300と同じであってもよい。発振装置500が発信する信号を使用して定められる時間(すなわち、時刻系)を、第4時間(又は、第4時刻系)と表記する。第4時刻は、第4時間(すなわち、第4時刻系)における時刻である。第4時刻系における時刻である第4時刻を特定できる信号を発信することを、第4時刻を提供すると表記する。
【0080】
時刻取得部250は、発振装置500から、第4時刻を表す信号を受け取り、受け取った信号が表す第4時刻を、遅延測定部240に供給する。
【0081】
遅延測定部240は、第4時刻と、操作情報受取部210が受け取った操作情報に含まれる操作時刻情報が表す第2時刻と、の差を、遅延時間とする。
【0082】
<動作>
本開示の第1の実施形態の第3の変形例に係る管理装置202の動作は、順序決定処理の動作を除いて、第2の変形例に係る管理装置201の動作と同じである。
【0083】
図14は、本開示の第1の実施形態の第3の変形例に係る管理装置202の順序決定処理の動作の例を表すフローチャートである。図14に示す例では、まず、時刻取得部250が、発振装置500から、時刻(すなわち、第4時刻)を表す信号を取得する(ステップS221)。次に、遅延測定部240が、第4時刻を使用して、遅延時間を測定する(ステップS222)。図14に示すステップS223及びステップS224の動作は、図12に示すステップS223及びステップS224の動作と同じである。
【0084】
以上の相違を除いて、本変形例は、第2の変形例と同じである。
【0085】
<第4の変形例>
第1の実施形態では、発振装置300は、ゲーム実行装置100に接続されている。本変形例では、ゲーム実行装置100は、発振装置300を搭載している。ただし、第1の実施形態のゲーム実行装置100と同様に、本変形例のゲーム実行装置100は、発振装置300によって提供される第2時刻とは異なる第1時刻に基づいて動作する。第1時刻は、発振装置300とは異なる発振装置によって提供される。
【0086】
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。
【0087】
<構成>
図15は、本開示の第2の実施形態に係るゲーム実行装置101の構成の例を表すブロック図である。図15に示す例では、ゲーム実行装置101は、第1時刻に基づいて動作するゲーム実行装置101であって、操作入力受付部110と、時刻取得部120と、操作時刻特定部130と、操作情報出力部140と、を備える。
【0088】
操作入力受付部110は、ユーザによる操作の入力を受け付ける。時刻取得部120は、前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する。操作時刻特定部130は、前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する。操作情報出力部140は、前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する。
【0089】
本実施形態の操作入力受付部110、時刻取得部120、操作時刻特定部130、及び操作情報出力部140は、それぞれ、第1の実施形態の操作入力受付部110、時刻取得部120、操作時刻特定部130、及び操作情報出力部140と同様に動作してよい。
【0090】
本実施形態の管理装置は、第1の実施形態の管理装置200と同じであってよい。
【0091】
<動作>
図16は、本開示の第2の実施形態に係るゲーム実行装置101の動作の例を表すフローチャートである。図16に示す例では、操作入力受付部110が、操作の入力を受け付ける(ステップS111)。次に、時刻取得部120が、発振装置500から、時刻(すなわち、第4時刻)を表す信号を受け取る(ステップS112)。操作時刻特定部130は、操作の入力の時刻(すなわち、第4時刻)を特定する(ステップS113)。操作情報出力部140は、操作と時刻との情報を含む操作情報を、例えば上述の管理装置に出力する(ステップS114)。
【0092】
<効果>
本実施形態には、第1の実施形態の効果と同じ効果がある。その理由は、第1の実施形態の効果が生じる理由と同様である。
【0093】
<他の実施形態>
本開示の実施形態に係る上述のゲーム実行装置及び管理装置の各々は、記憶媒体から読み出されたプログラムがロードされたメモリと、そのプログラムを実行するプロセッサとを含むコンピュータによって実現することができる。コンピュータは、例えば、通信可能に接続された複数のコンピュータであってもよい。上述のゲーム実行装置及び管理装置の各々は、専用のハードウェアによって実現することもできる。専用のハードウェアは、例えば、通信可能に接続された複数の回路であってもよい上述のゲーム実行装置及び管理装置の各々は、前述のコンピュータと専用のハードウェアとの組み合わせによって実現することもできる。
【0094】
図17は、本開示の実施形態に係るゲーム実行装置及び管理装置の各々を実現することができる、コンピュータ1000のハードウェア構成の一例を表す図である。図17を参照すると、コンピュータ1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、記憶装置1003と、I/O(Input/Output)インタフェース1004とを含む。また、コンピュータ1000は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。メモリ1002と記憶装置1003は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶装置である。記憶媒体1005は、例えば、RAM、ハードディスクなどの記憶装置、ROM(Read Only Memory)、可搬記憶媒体である。記憶装置1003が記憶媒体1005であってもよい。プロセッサ1001は、メモリ1002と、記憶装置1003に対して、データやプログラムの読み出しと書き込みを行うことができる。プロセッサ1001は、I/Oインタフェース1004を介して、例えば、他の装置にアクセスすることができる。プロセッサ1001は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。記憶媒体1005には、コンピュータ1000を、他の装置として動作させるプログラムが格納されている。
【0095】
プロセッサ1001は、記憶媒体1005に格納されている、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係るゲーム実行装置として動作させるプログラムを、メモリ1002にロードする。そして、プロセッサ1001が、メモリ1002にロードされたプログラムを実行することにより、コンピュータ1000は、本開示の実施形態に係るゲーム実行装置として動作する。
【0096】
プロセッサ1001は、記憶媒体1005に格納されている、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係る管理装置として動作させるプログラムを、メモリ1002にロードする。そして、プロセッサ1001が、メモリ1002にロードされたプログラムを実行することにより、コンピュータ1000は、本開示の実施形態に係る管理装置として動作する。
【0097】
操作入力受付部110、時刻取得部120、操作時刻特定部130、操作情報出力部140は、例えば、メモリ1002と、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001により実現することができる。順序受取部150、進行部160、状況出力部170は、例えば、メモリ1002と、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001により実現することができる。操作情報受取部210、順序決定部220、順序出力部230は、例えば、メモリ1002と、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001により実現することができる。遅延測定部240、時刻取得部250、待機時間決定部260は、例えば、メモリ1002と、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001により実現することができる。
【0098】
順序決定部220の一部の機能は、コンピュータ1000が含むメモリ1002やハードディスク装置等の記憶装置1003により実現することもできる
操作入力受付部110、時刻取得部120、操作時刻特定部130、操作情報出力部140、順序受取部150、進行部160、状況出力部170の一部又は全部を、専用の回路によって実現することもできる。操作情報受取部210、順序決定部220、順序出力部230、遅延測定部240、時刻取得部250、待機時間決定部260の一部又は全部を、専用の回路によって実現することもできる。
【0099】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0100】
(付記1)
第1時刻に基づいて動作するゲーム実行装置であって、
ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付手段と、
前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得手段と、
前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定手段と、
前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力手段と、
を備えるゲーム実行装置。
【0101】
(付記2)
前記管理装置から、前記操作情報が表す操作の前記順序を表す前記順序情報を受け取る順序受取手段と、
受け取った前記順序情報に基づいて、ゲームの進行を行う進行手段と、
を備える付記1に記載のゲーム実行装置。
【0102】
(付記3)
前記管理装置は、複数の操作の順序を、当該複数の操作の操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて決定し、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を送信し、
前記順序受取手段は、前記管理装置から、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を受け取る、
付記2に記載のゲーム実行装置。
【0103】
(付記4)
前記発振装置は、原子時計である
付記1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム実行装置。
【0104】
(付記5)
それぞれ、付記1乃至4のいずれか1項に記載のゲーム実行装置である、複数のゲーム実行装置と、
前記複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取る操作情報受取手段と、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第1時刻に基づいて、前記操作情報が前記操作の前記順序を決定する順序決定手段と、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する順序出力手段と、
を備える前記管理装置と、
を含むゲーム実行システム。
【0105】
(付記6)
前記管理装置は、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定する遅延測定手段と、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定する待機時間決定手段と、
を備え、
前記順序決定手段は、前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作の前記順序を決定する
付記5に記載のゲーム実行システム。
【0106】
(付記7)
前記管理装置は、当該管理装置の動作が基づく第3時刻よりも正確な第4時刻を提供する第2発振装置から、前記第4時刻を表す第2信号を取得する第2時刻取得手段を備え、
前記待機時間決定手段は、前記第2信号によって特定される前記第4時刻と、前記操作情報が含む第2時刻の情報とに基づいて、前記遅延時間を測定する
付記6に記載のゲーム実行システム。
【0107】
(付記8)
前記第2発振装置は、原子時計である
付記7に記載のゲーム実行システム。
【0108】
(付記9)
第1時刻に基づいて動作するゲーム実行装置を用いて、
ユーザによる操作の入力を受け付け、
前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得し、
前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定し、
前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する、
ゲーム実行方法。
【0109】
(付記10)
前記管理装置から、前記操作情報が表す操作の前記順序を表す前記順序情報を受け取り、
受け取った前記順序情報に基づいて、ゲームの進行を行う、
付記9に記載のゲーム実行方法。
【0110】
(付記11)
前記管理装置は、複数の操作の順序を、当該複数の操作の操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて決定し、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を送信し、
前記管理装置から、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を受け取る、
付記10に記載のゲーム実行方法。
【0111】
(付記12)
前記発振装置は、原子時計である
付記9乃至11のいずれか1項に記載のゲーム実行方法。
【0112】
(付記13)
それぞれ前記ゲーム実行装置である、複数のゲーム実行装置と接続された管理装置によって、
前記複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取り、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第1時刻に基づいて、前記操作情報が前記操作の前記順序を決定し、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する、
付記9乃至12のいずれか1項に記載のゲーム実行方法。
【0113】
(付記14)
前記管理装置によって、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定し、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定し、
前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作の前記順序を決定する
付記13に記載のゲーム実行方法。
【0114】
(付記15)
前記管理装置によって、
当該管理装置の動作が基づく第3時刻よりも正確な第4時刻を提供する第2発振装置から、前記第4時刻を表す第2信号を取得し、
前記第2信号によって特定される前記第4時刻と、前記操作情報が含む第2時刻の情報とに基づいて、前記遅延時間を測定する
付記14に記載のゲーム実行方法。
【0115】
(付記16)
前記第2発振装置は、原子時計である
付記15に記載のゲーム実行方法。
【0116】
(付記17)
第1時刻に基づいて動作するコンピュータに、
ユーザによる操作の入力を受け付ける操作入力受付処理と、
前記第1時刻よりも正確な第2時刻を提供する発振装置から、前記第2時刻を表す信号を取得する時刻取得処理と、
前記信号に基づいて、前記入力を受け付けた前記第2時刻を特定する操作時刻特定処理と、
前記入力の情報と当該入力が受け付けられた前記第2時刻の情報とを含む操作情報を、受け取った前記操作情報が表す操作の順序を当該操作情報に含まれる前記第2時刻の情報に基づいて決定し順序情報として出力する管理装置に出力する操作情報出力処理と、
を実行させるプログラム。
【0117】
(付記18)
前記管理装置から、前記操作情報が表す操作の前記順序を表す前記順序情報を受け取る順序受取処理と、
受け取った前記順序情報に基づいて、ゲームの進行を行う進行処理と、
をコンピュータに実行させる付記17に記載のプログラム。
【0118】
(付記19)
前記管理装置は、複数の操作の順序を、当該複数の操作の操作情報に含まれる前記第2時刻に基づいて決定し、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を送信し、
前記順序受取処理は、前記管理装置から、前記複数の操作の情報と当該複数の操作の順序の情報と含む前記順序情報を受け取る、
付記18に記載のプログラム。
【0119】
(付記20)
前記発振装置は、原子時計である
付記17乃至19のいずれか1項に記載のプログラム。
【0120】
(付記21)
それぞれ、付記17乃至20のいずれか1項に記載のプログラムを実行する、複数のコンピュータに接続されている第2のコンピュータに、
前記複数のゲーム実行装置から、前記操作情報を受け取る操作情報受取処理と、
受け取った前記操作情報に含まれる前記第1時刻に基づいて、前記操作情報が前記操作の前記順序を決定する順序決定処理と、
決定された前記順序を表す前記順序情報を、前記複数のゲーム実行装置の各々に出力する順序出力処理と、
を実行させる第2のプログラム。
【0121】
(付記22)
前記第2のコンピュータに、
前記複数のゲーム実行装置の各々との間の通信の遅延時間を測定する遅延測定処理と、
前記遅延時間に基づいて待機時間を決定する待機時間決定処理と、
を実行させ、
前記順序決定処理は、前記待機時間前からの期間に前記第2時刻が含まれる前記操作情報において、前記操作の前記順序を決定する
付記21に記載の第2のプログラム。
【0122】
(付記23)
前記第2のコンピュータに、
当該管理装置の動作が基づく第3時刻よりも正確な第4時刻を提供する第2発振装置から、前記第4時刻を表す第2信号を取得する第2時刻取得処理
を実行させ、
前記待機時間決定処理は、前記第2信号によって特定される前記第4時刻と、前記操作情報が含む第2時刻の情報とに基づいて、前記遅延時間を測定する
付記22に記載の第2のプログラム。
【0123】
(付記24)
前記第2発振装置は、原子時計である
付記23に記載の第2のプログラム。
【0124】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0125】
1 ゲーム実行システム
2 ゲーム実行システム
100 ゲーム実行装置
101 ゲーム実行装置
110 操作入力受付部
120 時刻取得部
130 操作時刻特定部
140 操作情報出力部
150 順序受取部
160 進行部
170 状況出力部
200 管理装置
201 管理装置
202 管理装置
210 操作情報受取部
220 順序決定部
230 順序出力部
240 遅延測定部
250 時刻取得部
260 待機時間決定部
300 発振装置
400 通信ネットワーク
500 発振装置
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 記憶装置
1004 I/Oインタフェース
1005 記憶媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17