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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-15
(45)【発行日】2025-04-23
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250416BHJP
   G06Q 30/0203 20230101ALI20250416BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0203
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2024206638
(22)【出願日】2024-11-27
【審査請求日】2024-11-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519239757
【氏名又は名称】株式会社Quest Research
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】都筑 友昭
(72)【発明者】
【氏名】水上 隆太
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特許第7579554(JP,B1)
【文献】特許第7586561(JP,B1)
【文献】特許第7578348(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップと、
調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップと、
前記指示取得ステップにおいて取得した前記第1指示に、前記調査取得ステップにおいて取得した前記調査情報を含めることにより第1プロンプトを作成する作成ステップと、
前記第1プロンプトを大規模言語モデルに入力する入力ステップと、
前記第1プロンプトを前記大規模言語モデルに入力することに応じて出力される、前記調査情報に関する1または複数の観点を含む第1出力内容を取得する第1出力取得ステップと、
1または複数の観点を出力する第2指示を取得する第2指示取得ステップと、
前記第2指示に、前記第1出力内容を含めることにより第2プロンプトを作成する第2作成ステップと、
前記第2プロンプトを大規模言語モデルに入力する入力ステップと、
前記第2プロンプトを前記大規模言語モデルに入力することに応じて出力される、前記第1出力内容に関する1または複数の観点を含む第2出力内容を取得する第2出力取得ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項2】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
複数のユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップと、
調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップと、
前記指示取得ステップにおいて取得した前記第1指示に、前記調査取得ステップにおいて取得した前記調査情報を含めることにより第1プロンプトを作成する作成ステップと、
前記第1プロンプトを大規模言語モデルに入力する入力ステップと、
前記第1プロンプトを前記大規模言語モデルに入力することに応じて出力される、前記複数のユーザごとに、前記調査情報に関する1または複数の観点を含む第1出力内容を取得する第1出力取得ステップと、
1または複数の観点を出力する第3指示を取得する第3指示取得ステップと、
前記第3指示に、前記第1出力内容を含めることにより第3プロンプトを作成する第3作成ステップと、
前記第3プロンプトを大規模言語モデルに入力する入力ステップと、
前記第3プロンプトを前記大規模言語モデルに入力することに応じて出力される、前記複数のユーザの第1出力内容に関する1または複数の観点を含む第3出力内容を取得する第3出力取得ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項3】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
1または複数の調査情報を示す情報を選択可能にユーザに提示する調査提示ステップと、
前記ユーザから、前記調査提示ステップにおいて提示した1または複数の調査情報を示す情報から所定の調査情報を示す情報の選択を受け付ける調査選択ステップと、
前記調査選択ステップにおいて選択した前記所定の調査情報を示す情報に応じた、ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップと、
調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップと、
前記指示取得ステップにおいて取得した前記第1指示に、前記1または複数の観点と、前記所定の調査情報を示す情報に応じた調査情報と、を含めることにより第1プロンプトを作成する作成ステップと、
前記第1プロンプトを大規模言語モデルに入力する入力ステップと、
前記第1プロンプトを前記大規模言語モデルに入力することに応じて出力される、前記所定の調査情報に関する1または複数の観点を含む第1出力内容を取得する出力取得ステップと、
を実行する、
前記調査情報は、ユーザの製品またはサービスの興味および関心に関して、1または複数のユーザから収集した調査情報である、
プログラム。
【請求項4】
前記調査情報は、ユーザの製品またはサービスの興味および関心に関して、1または複数のユーザから収集した調査情報である、
請求項1から3のいずれか記載のプログラム。
【請求項5】
前記調査情報は、
質問フォームに対して、ユーザが入力した回答内容と、
インタビューに対して、ユーザが発話した発話内容と、
の少なくともいずれか1つを含む、
請求項1から3のいずれか記載のプログラム。
【請求項6】
前記プロセッサが、
1または複数の出力内容を示す情報を選択可能に前記ユーザに提示する出力提示ステップと、
前記ユーザから、前記出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける出力選択ステップと、
を実行し、
前記第1出力取得ステップは、前記出力選択ステップにおいて選択した前記所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容を取得するステップであり、
前記第2作成ステップは、前記第2指示に、前記前記所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容を含めることによりプロンプトを作成するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記調査取得ステップは、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップであり、
前記作成ステップは、前記第1指示に、前記調査取得ステップにおいて取得した前記複数の調査情報のそれぞれ、を含めることにより、前記複数のユーザのそれぞれに応じた複数のプロンプトを作成するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記調査取得ステップは、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップであり、
前記指示取得ステップは、複数のユーザごとに、調査情報に関する1または複数の観点を出力する前記第1指示を取得するステップであり、
前記作成ステップは、前記指示取得ステップにおいて取得した前記第1指示に、前記調査取得ステップにおいて取得した前記複数の調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成するステップである、
請求項1から3のいずれか記載のプログラム。
【請求項9】
前記プロセッサが、
1または複数の出力内容を示す情報を選択可能に前記ユーザに提示する第3出力提示ステップと、
前記ユーザから、前記第3出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける第3出力選択ステップと、
を実行し、
前記第3出力取得ステップは、前記第3出力選択ステップにおいて選択した前記所定の出力内容を示す情報に応じた、前記複数のユーザごとの複数の出力内容を取得するステップであり、
前記第3作成ステップは、前記第3指示に、前記前記所定の出力内容を示す情報に応じた、前記複数のユーザごとの複数の出力内容、を含めることにより前記第3プロンプトを作成するステップである、
請求項2記載のプログラム。
【請求項10】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置に実行される方法であって、前記プロセッサが、請求項1から3のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【請求項11】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記プロセッサが、請求項1から3のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【請求項12】
請求項1から3のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの消費行動における興味および関心を解析する技術が知られている。
特許文献1には、アンケート受付方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-308415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザから収集した調査情報を解析できていないという課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザから収集した調査情報を解析することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップと、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップと、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成する作成ステップと、を実行するプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ユーザから収集した調査情報を解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4】管理者端末30の機能構成を示すブロック図である。
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
図6】企画テーブル1013のデータ構造を示す図である。
図7】質問テーブル1014のデータ構造を示す図である。
図8】回答テーブル1015のデータ構造を示す図である。
図9】インタビューテーブル1016のデータ構造を示す図である。
図10】指示文記憶部1021のデータ構造を示す図である。
図11】解析観点テーブル1031のデータ構造を示す図である。
図12】解析観点結果テーブル1032のデータ構造を示す図である。
図13】解析洞察テーブル1033のデータ構造を示す図である。
図14】企画作成処理の動作を示すフローチャートである。
図15】アンケート処理の動作を示すフローチャートである。
図16】インタビュー処理の動作を示すフローチャートである。
図17】整合性確認処理の動作を示すフローチャートである。
図18】観点解析処理の動作を示すフローチャートである。
図19】洞察解析処理の動作を示すフローチャートである。
図20】観点解析処理の動作を示す第1画面例である。
図21】観点解析処理の動作を示す第2画面例である。
図22】洞察解析処理の動作を示す画面例である。
図23】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、ユーザの調査情報を収集する情報処理システムである。具体的に、ユーザの購買に関する興味関心等の調査情報をアンケート、インタビュー等を介して収集する情報処理システムである。具体的に、本開示にかかる情報処理システムは、調査対象にかかるユーザの消費行動に関する興味、関心等の消費者調査情報を収集する消費者アンケート、消費者インタビュー等を人工知能システムを用いて実現する情報処理サービスに関する。
本開示において、アンケート、インタビュー等を介して収集したユーザの購買に関する興味関心等の情報を調査情報(消費者調査情報)とよぶ。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、ユーザ端末20、管理者端末30、生成AI50の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、管理者端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、ユーザ端末20、管理者端末30、生成AI50のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、ユーザの調査情報を収集する情報処理システムである。具体的に、ユーザの購買に関する興味関心等の調査情報をアンケート、インタビュー等の調査を介して収集する情報処理サービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、企画テーブル1013、質問テーブル1014、回答テーブル1015、インタビューテーブル1016、指示文記憶部1021、解析観点テーブル1031、解析観点結果テーブル1032、解析洞察テーブル1033を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。なお、ユーザテーブル1012へのユーザ情報の登録は、管理者の入力操作により記憶しても良い。また、後述するアンケート処理、インタビュー処理等において、ユーザがユーザ端末20の入力装置206を操作することによりアンケート処理ページ、インタビューページ等にかかるURLを開いた際に、当該ユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶することにより登録しても良い。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、ユーザデータのカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
ユーザデータは、ユーザ個人の固有情報と、ユーザの特性や背景に関する属性情報を含む。
ユーザの固有情報は、ユーザの生年月日(年齢)、性別等のユーザの固有の情報を含む。
ユーザの属性情報は、ユーザの教育歴(最終学歴、専攻、卒業年)、職業、職歴、興味・関心、居住地、言語等の情報を含む。
【0016】
企画テーブル1013は、消費者アンケート、消費者インタビューの企画(プロジェクト)に関する情報(企画情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
企画テーブル1013は、企画IDを主キーとして、企画ID、企画名、対象者、企画内容、観点、プロンプトAのカラムを有するテーブルである。
図6は、企画テーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
企画IDは、企画を識別するための企画識別情報を記憶する項目である。企画識別情報は、企画情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
企画名は、企画の名称を記憶する項目である。企画名は任意の文字列を設定することができる。
対象者は、調査対象にかかるユーザのユーザIDを記憶する項目である。対象者は、1または複数のユーザIDを記憶する。
企画内容は、企画の内容を記憶する項目である。
観点は、消費者アンケートまたは消費者インタビューの調査観点を記憶する項目である。具体的に、製品、サービスに関して調査したいユーザの興味、関心にかかる観点を記憶する。観点は、観点を記述した文章(テキスト情報)に加えて、観点に関連する画像情報を含んでも良い。また、画像を示すURL等の文字列情報を含んでも良い。
例えば、観点は、以下のような文字列、画像等の情報を記憶する。
・使っているバイクのメーカーを聞いてください。
・バイクをどういうところでつかっていますか?
・普段使っているシーンを深掘りしてください。
プロンプトAは、AIに消費者インタビューを行わせるためのプロンプト(指示文)を記憶する項目である。
【0018】
質問テーブル1014は、質問に関する情報(質問情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
質問テーブル1014は、質問IDを主キーとして、質問ID、企画ID、質問内容のカラムを有するテーブルである。
図7は、質問テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
質問IDは、質問を識別するための質問識別情報を記憶する項目である。質問識別情報は、質問情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
企画IDは、企画を識別するための企画識別情報を記憶する項目である。
質問内容は、質問内容を記憶する項目である。
【0020】
回答テーブル1015は、回答に関する情報(回答情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
回答テーブル1015は、回答IDを主キーとして、回答ID、質問ID、ユーザID、回答内容、回答日時、判定結果のカラムを有するテーブルである。
図8は、回答テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【0021】
回答IDは、回答を識別するための回答識別情報を記憶する項目である。回答識別情報は、回答情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
質問IDは、質問を識別するための質問識別情報を記憶する項目である。
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
回答内容は、質問IDに基づき特定される質問内容に対するユーザの回答を記憶する項目である。
回答日時は、回答テーブルに新たにレコードが記憶されたり更新された際の記憶日時を記憶する項目である。
判定結果は、回答内容が適切か否かの判定結果を記憶する項目である。具体的に、判定結果は、ユーザによる回答内容が嘘か否かを判定した判定結果(True、False)を記憶する項目である。判定結果は、「適切」、「不適切」の2段階の値である必要は必ずしもなく、適切さの程度を示す数値またはランクを示す文字列等を記憶する構成としても良い。
【0022】
インタビューテーブル1016は、インタビューに関する情報(インタビュー情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
インタビューテーブル1016は、インタビューIDを主キーとして、インタビューID、企画ID、ユーザID、インデックス、インタビュープロンプト、インタビュー質問、発話内容、付加データのカラムを有するテーブルである。
図9は、インタビューテーブル1016のデータ構造を示す図である。
【0023】
インタビューIDは、インタビューを識別するためのインタビュー識別情報を記憶する項目である。インタビュー識別情報は、インタビュー情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
企画IDは、企画を識別するための企画識別情報を記憶する項目である。
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
インデックスは、インタビューの順番を記憶する項目である。
インタビュープロンプトは、ユーザに対して出力するインタビュー質問を生成するためのプロンプト(指示文)を記憶する項目である。
インタビュー質問は、ユーザに対して出力するインタビュー質問を記憶する項目である。インタビュー質問は、テキスト情報だけでなく、ユーザに対して提示する画像情報を含んでも良い。また、画像を示すURL等の情報を含んでも良い。
発話内容は、インタビュー質問に対してユーザから受け付けた発話内容を記憶する項目である。発話内容は、ユーザから受け付けた音声データ、録画データ、画像データの他、音声データをテキスト認識技術により書き起こしたテキストデータを含む。
なお、発話内容は、インタビュー処理において実行される1または複数回のインタビュー質問提示に応じて、ユーザから受け付ける1または複数の発話内容を記憶する。
付加データは、インタビューに対してユーザが応対する様子を記憶する音声データ、録画データ、画像データ等を含む。付加データは、インタビューにおいて、ユーザにより行われた入力操作(一次停止等)の内容、日時等の情報を含む。
【0024】
指示文記憶部1021は、指示文を記憶する項目である。指示文は、生成AIに対して入力するプロンプトを作成する際に用いられる。また、指示文をそのままプロンプトとして生成AIへ入力しても良い。
指示文記憶部1021は、指示文A、指示文B、指示文C1、指示文C2、指示文Dのカラムを有するテーブルである。
図10は、指示文記憶部1021のデータ構造を示す図である。
【0025】
指示文Aは、消費者インタビューを行わせるためのプロンプトを生成するために用いる指示文である。
指示文Bは、ユーザによる回答内容、インタビューにおける発話内容の整合性を確認するためのプロンプトを生成するために用いる指示文である。
指示文C1は、質問から観点を出力するためのプロンプトを生成するために用いる指示文である。
指示文C2は、観点から質問を出力するためのプロンプトを生成するために用いる指示文である。
指示文Dは、アンケート、インタビューに含まれる1または複数の観点を出力する指示である。
【0026】
解析観点テーブル1031は、解析観点に関する情報(解析観点情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
解析観点テーブル1031は、解析観点IDを主キーとして、解析観点ID、観点名、観点指示文、解析項目のカラムを有するテーブルである。
図11は、解析観点テーブル1031のデータ構造を示す図である。
【0027】
解析観点IDは、解析観点を識別するための解析観点識別情報を記憶する項目である。解析観点識別情報は、解析観点情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
観点名は、観点の名称を記憶する項目である。観点名は任意の文字列を設定することができる。
観点指示文は、アンケート、インタビュー等の消費者調査情報を解析観点に沿って解析するためのプロンプトを作成する際に用いる指示文を記憶する項目である。
解析項目は、複数のアンケート、インタビュー等の消費者調査情報のうち、解析対象とするデータソース(解析項目)を示す情報を記憶する項目である。
【0028】
解析観点結果テーブル1032は、解析観点結果に関する情報(解析観点結果情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
解析観点結果テーブル1032は、解析観点ID、ユーザID、観点解析プロンプト、観点解析結果のカラムを有するテーブルである。
図12は、解析観点結果テーブル1032のデータ構造を示す図である。
【0029】
解析観点IDは、解析観点を識別するための解析観点識別情報を記憶する項目である。
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
観点解析プロンプトは、所定のユーザのアンケート、インタビュー等の消費者調査情報に含まれる1または複数の観点を出力するプロンプトを記憶する項目である。
観点解析結果は、観点解析プロンプトを生成AI50に対して入力したことに応じて出力される出力内容を記憶する項目である。
【0030】
解析洞察テーブル1033は、複数の解析観点を跨いだ情報に基づき、解析観点を深掘りした情報(解析洞察、インサイト)に関する情報(解析洞察情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
解析洞察テーブル1033は、解析洞察IDを主キーとして、解析洞察ID、企画ID、対象観点ID、洞察指示文、洞察解析結果のカラムを有するテーブルである。
図13は、解析洞察テーブル1033のデータ構造を示す図である。
【0031】
解析洞察IDは、解析洞察を識別するための解析洞察識別情報を記憶する項目である。解析洞察識別情報は、解析洞察情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
企画IDは、企画を識別するための企画識別情報を記憶する項目である。
対象観点IDは、深掘りする対象の解析観点を示す1または複数の解析観点IDを記憶する項目である。
洞察指示文は、複数の解析観点を跨いで解析観点を深掘りした情報(解析洞察、インサイト)を出力するための指示文を記憶する項目である。
洞察解析結果は、洞察指示文、アンケート、インタビュー等の消費者調査情報、観点解析結果等を生成AI50に対して入力したことに応じて出力される出力内容を記憶する項目である。
【0032】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0033】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0034】
<ユーザ端末20の構成>
ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0035】
<ユーザ端末20の記憶部201の構成>
ユーザ端末20の記憶部201は、ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0036】
ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、ユーザ端末20からユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、ユーザID2011には、ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0037】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0038】
<ユーザ端末20の制御部204の構成>
ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0039】
<ユーザ端末20の入力装置206の構成>
ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0040】
<ユーザ端末20の出力装置208の構成>
ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0041】
<管理者端末30の構成>
管理者端末30は、サービスを管理する管理者が操作する情報処理装置である。管理者端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
管理者端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0042】
<管理者端末30の記憶部301の構成>
管理者端末30の記憶部301は、ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0043】
ユーザID3011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、管理者端末30からユーザID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、ユーザID3011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、ユーザID3011には、管理者端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0044】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。アプリケーションプログラム3012は、管理者端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0045】
<管理者端末30の制御部304の構成>
管理者端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0046】
<管理者端末30の入力装置306の構成>
管理者端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、キーボード3065を備える。
【0047】
<管理者端末30の出力装置308の構成>
管理者端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0048】
<生成AI50の構成>
生成AI50とは、自然言語処理(NLP)の分野で使用される大規模な人工知能モデルを指す。これらのモデルは、大量のテキストデータ(ウェブページ、書籍、記事等)を学習することで、人間が使用する言語のパターンを理解し、自然言語生成(NLG)タスクを効果的に行うことができる。
生成AI50は、特定の問いへの応答生成、文章の自動生成、テキストの要約、翻訳、感情分析など、多くのNLPタスクで使用される。また、教育、エンターテイメント、カスタマーサービス、製品開発など、様々な用途に活用できる。生成AI50には、以下のようなものが存在する。本開示においては、主に出力情報としてテキスト情報を出力する大規模言語モデルを生成AI50の一種として説明する。
・OpenAI ChatGPT
・Anthropic Claude
・Google Gemini
・Stable Diffusion
・midjourney
なお、生成AI50は、サーバ10の一部の機能として実現する構成としても構わない。
【0049】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図14は、企画作成処理の動作を示すフローチャートである。
図15は、アンケート処理の動作を示すフローチャートである。
図16は、インタビュー処理の動作を示すフローチャートである。
図17は、整合性確認処理の動作を示すフローチャートである。
図18は、観点解析処理の動作を示すフローチャートである。
図19は、洞察解析処理の動作を示すフローチャートである。
図20は、観点解析処理の動作を示す第1画面例である。
図21は、観点解析処理の動作を示す第2画面例である。
図22は、洞察解析処理の動作を示す画面例である。
【0050】
<企画作成処理>
企画作成処理は、消費者アンケート、消費者インタビューの企画(プロジェクト)を作成するための処理である。
【0051】
<企画作成処理の概要>
企画作成処理は、企画作成ページを開き、企画情報を入力し、質問内容を入力し、当該入力情報に基づく入力完了処理を実行する一連の処理である。
【0052】
<企画作成処理の詳細>
以下に、企画作成処理の詳細を説明する。
【0053】
<企画作成ページを開く>
ステップS101において、本開示にかかる情報処理サービス等の従業者等にかかる管理者は、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、ウェブブラウザ等に企画作成処理を実行するためのページ(企画作成処理ページ)のURLを入力し、企画作成処理ページを開く。管理者端末30の制御部304は、企画作成処理ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、企画作成処理ページを生成し管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した企画作成処理ページを管理者端末30のディスプレイ3081に表示する。
企画作成処理ページは、企画名、対象者、企画内容、観点の入力項目の入力欄を含む。各入力項目は、企画テーブル1013の各カラムに対応する。企画作成処理ページは、1または複数の質問内容の入力欄を含む。
【0054】
<企画情報の入力>
ステップS102において、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、企画名、対象者、企画内容、観点の各入力項目に入力値を入力する。
【0055】
<質問内容の入力>
ステップS103において、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、質問内容の入力欄に入力値を入力する。
【0056】
<企画情報の入力(第一実施形態)>
観点の入力値は、質問内容の入力値に基づいて入力する構成としても良い。具体的に、サーバ10の制御部104は、指示文C1に、質問内容の入力値を含めることによりプロンプトを作成する。サーバ10の制御部104は、以下の指示文C1の${質問内容}の箇所に、質問内容の入力値を挿入する。
<指示文C1>
以下は消費者に対する質問アンケート項目です。この質問アンケート項目の内容に基づいて、消費者調査の観点を出力してください。
#質問アンケート
${質問内容}
【0057】
サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、観点に関する情報を含む。サーバ10の制御部104は、出力内容を受信する。サーバ10の制御部104は、受信した出力内容を管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した出力内容を観点の入力欄に入力する。
【0058】
<企画情報の入力(第二実施形態)>
質問内容の入力値は、観点の入力値に基づいて入力する構成としても良い。具体的に、サーバ10の制御部104は、指示文C2に、観点の入力値を含めることによりプロンプトを作成する。サーバ10の制御部104は、以下の指示文C2の${観点}の箇所に、観点の入力値を挿入する。
<指示文C2>
以下は、消費者調査において調査したい観点となります。この観点に基づき、消費者に対する質問アンケート項目を箇条書きで出力してください。
#消費者調査観点
${観点}
【0059】
サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、質問内容に関する情報を含む。サーバ10の制御部104は、出力内容を受信する。サーバ10の制御部104は、受信した出力内容を管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した出力内容を質問内容の入力欄に入力する。
【0060】
管理者端末30の制御部304は、入力欄に入力した企画名、対象者、企画内容、観点、質問内容の入力値をサーバ10へ送信する。
【0061】
<入力完了処理>
ステップS104において、サーバ10の制御部104は、受信した企画名、対象者、企画内容、観点を、それぞれ、企画テーブル1013の新たなレコードの企画名、対象者、企画内容、観点の項目に記憶する。サーバ10の制御部104は、企画テーブル1013の新たなレコードの企画IDと、1または複数の質問内容を、それぞれ、質問テーブル1014の新たなレコードの企画ID、質問内容の項目に記憶する。
サーバ10の制御部104は、AIに消費者インタビューを行わせるためのプロンプト(指示文)をプロンプトAの項目に記憶する。サーバ10の制御部104は、サーバ10の記憶部101に記憶された指示文Aの${観点}の箇所に、観点の項目の値を挿入することによりプロンプトAを作成する。なお、プロンプトAは、後述するインタビュー処理の際に、指示文Aの${観点}の箇所に、観点の項目の値を挿入することにより作成しても良い。サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトAを、企画テーブル1013のプロンプトAの項目に記憶する。
【0062】
<指示文A>
以下の消費者調査観点に関する情報をユーザから収集するための、インタビュー文章を作成してください。インタビュー文章は口語体で生成してください。
#消費者調査観点
${観点}
【0063】
<アンケート処理>
アンケート処理は、ユーザに対して1または複数の質問を行うとともに、当該1または複数の質問のそれぞれに対する1または複数の回答を受け付ける処理である。
【0064】
<アンケート処理の概要>
アンケート処理は、ユーザがユーザ端末20により回答ページにかかるウェブサイトを開き、ユーザに対して質問を提示し、ユーザから質問に対する回答を受け付ける一連の処理である。
【0065】
<アンケート処理の詳細>
以下に、アンケート処理の詳細を説明する。
本開示においては、一例として所定のユーザに対するアンケート処理を開示するが、アンケート処理は、企画作成処理において作成した企画ごとに、当該企画の対象者の項目に含まれる1または複数のユーザIDにかかるユーザに対して実行される。例えば、企画作成処理の入力完了処理(ステップS104)後に、当該企画にかかる対象者に含まれる1または複数のユーザIDにかかるユーザに対して、アンケート処理ページのURLを含むメール等のメッセージを送信しても良い。これにより、ユーザは、メール等のメッセージに含まれるURL等を選択することにより、アンケートに対して回答することができるものとしても良い。
【0066】
<回答ページを開く>
ステップS201において、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等にアンケート処理を実行するためのページ(アンケート処理ページ)のURLを入力し、アンケート処理ページを開く。ユーザ端末20の制御部204は、アンケート処理ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。URLは、企画IDを特定するための文字列等の識別情報を含んでも良い。
サーバ10の制御部104は、URLに含まれる文字列等に基づき所定の企画IDを特定する。サーバ10の制御部104は、企画IDに基づき、質問テーブル1014の企画IDの項目を検索し、質問内容を取得する。サーバ10の制御部104は、取得した質問内容に基づき、ユーザから当該質問内容に対する回答の入力を受け付け可能な質問フォームを含むアンケート処理ページを生成する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、アンケート処理ページを生成しユーザ端末20へ送信する。
【0067】
<質問フォーム提示>
ステップS202において、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザに対して1または複数の観点に関する質問フォームを提示するフォーム提示ステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、受信したアンケート処理ページをユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0068】
<回答受付>
ステップS203において、サーバ10の処理部1043は、フォーム提示ステップにおいて提示した質問フォームに対してユーザが入力した回答内容を取得する回答取得ステップを実行する。
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、アンケート処理ページに含まれる質問フォームに対する回答内容の入力欄に入力値を入力する。1または複数の回答内容は、それぞれ、質問フォームに含まれる質問内容の質問IDと関連付けられている。例えば、質問内容A、質問内容B、質問内容Cの質問IDにかかる質問内容に対して、ユーザは、回答内容A、回答内容B、回答内容Cを入力する。
ユーザ端末20の制御部204は、ユーザID2011、1または複数の質問IDと、当該質問IDに関連付けられた1または複数の回答内容をサーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、回答内容を受信し、受け付ける。サーバ10の制御部104は、受信したユーザID、質問ID、回答内容を、それぞれ、回答テーブル1015のユーザID、質問ID、回答内容の項目に記憶する。これにより、回答テーブル1015に、1または複数の質問内容と関連付けられて、ユーザが回答した回答内容が記憶される。
【0069】
<インタビュー処理>
インタビュー処理は、ユーザに対して1または複数のインタビューを行うとともに、当該1または複数のインタビューに対する1または複数の発話内容を受け付ける処理である。
【0070】
<インタビュー処理の概要>
インタビュー処理は、ユーザがユーザ端末20により消費者インタビューを行うインタビューページにかかるウェブサイトを開き、ユーザに対するインタビュー質問を作成し、ユーザに対してインタビュー質問を提示し、ユーザから発話を受け付ける一連の処理である。1または複数のインタビューのすべてが終了するまで、ユーザに対するインタビュー質問の提示と、ユーザからの発話内容の受け付けが繰り返し行われる。
【0071】
<インタビュー処理の詳細>
以下に、インタビュー処理の詳細を説明する。
本開示においては、一例として所定のユーザに対するインタビュー処理を開示するが、インタビュー処理は、企画作成処理において作成した企画ごとに、当該企画の対象者の項目に含まれる1または複数のユーザIDにかかるユーザに対して実行される。例えば、アンケート処理の回答受付(ステップS203)後に、当該企画にかかる対象者に含まれる1または複数のユーザIDにかかるユーザに対して、インタビュー処理ページのURLを含むメール等のメッセージを送信しても良い。これにより、ユーザは、メール等のメッセージに含まれるURL等を選択することにより、インタビューに対して回答(発話)することができるものとしても良い。
【0072】
<インタビューページを開く>
ステップS301において、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等にインタビュー処理を実行するためのページ(インタビュー処理ページ)のURLを入力し、インタビュー処理ページを開く。ユーザ端末20の制御部204は、インタビュー処理ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。URLは、企画IDを特定するための文字列等の識別情報を含んでも良い。
サーバ10の制御部104は、URLに含まれる文字列等に基づき所定の企画IDを特定する。サーバ10の制御部104は、企画IDに基づき、企画テーブル1013の企画IDの項目を検索し、プロンプトAを取得する。
【0073】
<インタビュー質問作成>
【0074】
<インタビュー質問作成(第0作成ステップ)>
ステップS302において、サーバ10の処理部1043は、インタビュー質問を作成する指示に、1または複数の観点に関する情報を含めることにより第0プロンプトを作成する第0作成ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、取得した企画IDに基づき、企画テーブル1013の企画IDの項目を検索し、観点の項目を取得する。サーバ10の制御部104は、指示文Aの${観点}の項目に、観点の項目の値を挿入してプロンプトA(第0プロンプト)を作成する。サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトA(第0プロンプト)を、企画テーブル1013の企画IDに基づき特定されるレコードのプロンプトAの項目に記憶する。
なお、本開示においては企画作成処理のステップS104の入力完了処理において作成する例も開示した。プロンプトAは、企画作成処理において実行しても良いし、インタビュー処理において実行しても良い。
【0075】
サーバ10の処理部1043は、第0プロンプトを人工知能システムに入力する第0入力ステップを実行する。サーバ10の処理部1043は、第0プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される第0出力を取得する第0出力ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトAを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、プロンプトAの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、消費者インタビューにかかる文字列(第0インタビュー質問)を含む。
サーバ10の処理部1043は、観点に画像情報、画像を示すURL等の文字列情報を含む場合には、第0インタビュー質問は、当該画像情報、画像を示すURL等の文字列情報を含むものを出力する。第1インタビュー質問、第2インタビュー質問においても同様である。また、ユーザ端末20の制御部204は、当該インタビュー質問に画像情報、URL等の文字列情報に基づき特定される画像情報を、インタビュー質問提示(ステップS303)の際にユーザ端末20のディスプレイ2081に表示し、提示しても良い。
【0076】
<インタビュー質問作成(第1作成ステップ)>
ステップS302において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから1または複数の観点の情報を得るためのインタビュー質問を作成する第1指示に、第1発話取得ステップにおいて取得したユーザの第1発話内容を含めることにより第1プロンプトを作成する第1作成ステップを実行する。第1作成ステップは、第0出力ステップにおいて取得した第0出力に基づく第1指示に、第1発話内容を含めることにより第1プロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、第1指示文の${プロンプトA}の箇所にプロンプトAの値、${第1発話内容}の箇所にステップS304の発話取得(第1発話取得ステップ)において取得した第1発話内容の値を入力することにより第1プロンプトを作成する。なお、例えば、roleの値がアシスタントのプロンプトにプロンプトA、roleの値がユーザのプロンプトに第1発話内容を含む第1プロンプトを作成しても良い。
<第1指示文>
インタビュー:${プロンプトA}
発話内容:${第1発話内容}
【0077】
第1指示は、ユーザの製品またはサービスの興味および関心に関する1または複数の観点の情報を得るためのインタビュー質問を作成する指示である、第1指示における1または複数の観点は、質問フォームに含まれる1または複数の質問観点に対するユーザの回答内容が事実か否かを検証するためのものであり、質問フォームに含まれる1または複数の質問観点とは異なる観点である、これにより、質問フォームを介して収集した1または複数の質問観点に関する情報について、インタビューにより収集した情報と比較することにより、質問フォームを介して収集した情報が正しい(虚偽が含まれていない)ことを多面的な観点から判定することができる。
【0078】
サーバ10の処理部1043は、第1プロンプトを人工知能システムに入力する第1入力ステップを実行する。サーバ10の処理部1043は、第1プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される第1出力を取得する第1出力ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、作成した第1プロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、第1プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、発話取得(第1発話取得ステップ)において受け付けたユーザによる第1発話内容を考慮して、1または複数の観点についてユーザの興味、感心を深掘りするための消費者インタビューにかかる文字列(第1インタビュー質問)を含む。
【0079】
<インタビュー質問作成(第2作成ステップ)>
ステップS302において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから1または複数の観点の情報を得るためのインタビュー質問を作成する第2指示に、第1発話内容と、第1出力に基づくインタビューと、第2発話内容と、を含めることにより第2プロンプトを作成する第2作成ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、第2指示文の${第1プロンプト}の箇所に第1プロンプトの値、${第2発話内容}の箇所にステップS304の発話取得(第2発話取得ステップ)において取得した第2発話内容の値、を入力することにより第2プロンプトを作成する。
<第2指示文>
${第1プロンプト}
発話内容:${第2発話内容}
【0080】
具体的に、第2プロンプトは、プロンプトA、第1発話内容、第1インタビュー質問、第2発話内容に基づき、以下のように作成される。なお、例えば、roleの値がアシスタントのプロンプトにプロンプトA、roleの値がユーザのプロンプトに第1発話内容、roleの値がアシスタントのプロンプトに第1インタビュー質問、roleの値がユーザのプロンプトに第2発話内容、を含む第2プロンプト、を作成しても良い。
<第2プロンプト>
インタビュー:${プロンプトA}
発話内容:${第1発話内容}
インタビュー:${第1インタビュー質問}
発話内容:${第2発話内容}
【0081】
サーバ10の処理部1043は、第2プロンプトを人工知能システムに入力する第2入力ステップを実行する。サーバ10の処理部1043は、第2プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される第2出力を取得する第2出力ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、作成した第2プロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、第2プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、発話取得(第1発話取得ステップ、第2発話取得ステップ)において受け付けたユーザによる第1発話内容、第2発話内容を考慮して、1または複数の観点についてユーザの興味、感心をさらに深掘りするための消費者インタビューにかかる文字列(第2インタビュー質問)を含む。
【0082】
<インタビュー質問作成(第N作成ステップ)>
ステップS302において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから1または複数の観点の情報を得るためのインタビュー質問を作成する第N指示に、第1発話内容から第N-1発話内容までの発話内容の少なくとも一部を要約したサマリ情報と、第N発話内容と、を含めることにより第Nプロンプトを作成する第N作成ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、第N指示文の${第N-1プロンプト}の箇所に第N-1プロンプトの値、${第N発話内容}の箇所にステップS304の発話取得(第N発話取得ステップ)において取得した第N発話内容の値、を入力することにより第Nプロンプトを作成する。
<第N指示文>
${第N-1プロンプト}
発話内容:${第N発話内容}
【0083】
具体的に、第Nプロンプトは、プロンプトA、第1発話内容、第1インタビュー質問、第2発話内容、・・・第N-1インタビュー質問、第N発話内容に基づき、以下のように作成される。なお、例えば、roleの値がアシスタントのプロンプトにプロンプトAを含むインタビュー質問、roleの値がユーザのプロンプトに発話内容、を含む第Nプロンプト、を作成しても良い。
<第Nプロンプト>
インタビュー:${プロンプトA}
発話内容:${第1発話内容}
インタビュー:${第1インタビュー質問}
発話内容:${第2発話内容}
・・・
発話内容:${第N-1発話内容}
インタビュー:${第N-1インタビュー質問}
発話内容:${第N発話内容}
【0084】
サーバ10の処理部1043は、第Nプロンプトを人工知能システムに入力する第N入力ステップを実行する。サーバ10の処理部1043は、第Nプロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される第N出力を取得する第N出力ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、作成した第Nプロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、第Nプロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、発話取得(第1発話取得ステップ、第2発話取得ステップ・・・第N発話取得ステップ)において受け付けたユーザによる第1発話内容、第2発話内容・・・第1N発話内容を考慮して、1または複数の観点についてユーザの興味、感心をさらに深掘りするための消費者インタビューにかかる文字列(第Nインタビュー質問)を含む。
【0085】
サーバ10の制御部104は、第Nプロンプトに含まれる情報のうち、第1発話内容から第N-1発話内容までに含まれる発話内容またはインタビュー質問の少なくとも一部を要約した情報で置き換えても良い。
具体的に、サーバ10の制御部104は、以下に示す要約作成指示文の${消費者インタビューの内容}の箇所に、第1発話内容から第N-1発話内容までに含まれる発話内容またはインタビュー質問の少なくとも一部を挿入して要約作成プロンプトを作成する。
【0086】
<要約作成指示文>
以下に含まれる消費者インタビューの内容を500文字程度で簡潔に要約してください。
#消費者インタビュー
${消費者インタビューの内容}
【0087】
<要約作成プロンプト>
以下に含まれる消費者インタビューの内容を500文字程度で簡潔に要約してください。
#消費者インタビュー
発話内容:${第1発話内容}
インタビュー:${第1インタビュー質問}
発話内容:${第2発話内容}
・・・
発話内容:${第N-1発話内容}
【0088】
サーバ10の制御部104は、作成した要約作成プロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、要約作成プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、第1発話内容から第N-1発話内容までに含まれる発話内容またはインタビュー質問の少なくとも一部を要約した文字列(要約文字列)を含む。
【0089】
サーバ10の制御部104は、第Nプロンプトの第1発話内容から第N-1発話内容までに含まれる発話内容またはインタビュー質問の少なくとも一部を要約文字列で置換することにより、第Nプロンプト(変形例)を作成する。
【0090】
<第Nプロンプト(変形例)>
インタビュー:${プロンプトA}
${要約文字列}
インタビュー:${第N-1インタビュー質問}
発話内容:${第N発話内容}
【0091】
これにより、長時間のインタビューの場合において、ユーザに対するインタビューおよびユーザからの発話内容が多数となる場合においても、プロンプトが長大となることを抑制することができる。発話内容の一部を要約することにより、インタビュー観点に沿ったユーザによる重要な発話内容に基づき、より好適なインタビュー質問を作成することができる。
【0092】
<インタビュー質問提示(第0提示ステップ)>
ステップS303において、サーバ10の制御部104は、ユーザから、インタビュー質問作成(第0作成ステップ)において作成した第0インタビュー質問に対するユーザからの発話音声(発話内容)の入力を受け付け可能なインタビュー処理ページを生成する。サーバ10の制御部104は、インタビュー処理ページを生成しユーザ端末20へ送信する。
サーバ10の制御部104は、インタビュー質問作成(第0作成ステップ)において作成した第0インタビュー質問をユーザ端末20へ送信する。なお、サーバ10の制御部104は、第0インタビュー質問を音声に変換しユーザ端末20へ送信しても良い。
ユーザ端末20の制御部204は、受信したインタビュー質問に基づく音声出力を、ユーザ端末20のスピーカ2082を介してユーザに対して出力する。ユーザは、インタビュー質問の音声による提示を受けることができる。
なお、本開示において、一例として音声インタビューを開示するが、文字列、画像、動画等の視覚的な方法により提示しても構わない。
【0093】
<インタビュー質問提示(第1提示ステップ)>
サーバ10の制御部104は、インタビュー質問作成(第1作成ステップ)において作成した第1インタビュー質問をユーザに提示する。インタビュー質問の提示は、インタビュー質問が第0インタビュー質問ではなく第1インタビュー質問である事を除き、インタビュー質問提示(第0提示ステップ)と同様であるため説明を省略する。
なお、インタビュー質問提示(第2提示ステップ)、インタビュー質問提示(第N提示ステップ)についても、それぞれ、インタビュー質問が第0インタビュー質問ではなく第2インタビュー質問、第Nインタビュー質問である事を除き、インタビュー質問提示(第0提示ステップ)と同様であるため説明を省略する。
【0094】
ステップS303において、サーバ10の処理部1043は、ユーザ端末が備えるカメラにより、インタビュー期間中のユーザを撮影する撮影ステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、インタビュー質問の提示に伴い、ユーザ端末20のカメラ2061を制御することにより、ユーザを撮影する。ユーザ端末20の制御部204は、マイク2062を制御することにより、ユーザの発する音声を取得しても良い。本開示において撮影は、ユーザの音声の取得も含む。
【0095】
ステップS303において、撮影ステップは、第1期間および延長期間を含むインタビュー期間中のユーザを撮影するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、最初のインタビュー質問(第0インタビュー質問)の提示が行われてから、インタビューが完了するまでの期間のユーザを撮影する。具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、後述するインタビューの中断(延長処理)が実行された場合においても、当該中断期間(延長期間)にかかわらずユーザの状態を撮影しても良い。
【0096】
これにより、インタビューにおける長考中におけるユーザの様子も撮影して記憶することができる。第1期間中のユーザの発話内容を取得することなしに、ユーザの様子を記憶することができ、インタビューの参考情報として記憶することができる。
【0097】
本開示において、インタビュー処理は、ユーザが一度に第1インタビューから第Nインタビューまで一度に実行する例を一例として開示したがこれに限られない。例えば、ユーザは、インタビューの途中でインタビューページを閉じてインタビューを終了しても良い。この場合、ユーザが改めてインタビューページを開いた際には、インタビュー(第1インタビュー、第2インタビュー・・・第Nインタビュー)の途中から再開することができるものとしても良い。例えば、サーバ10の制御部104は、ユーザ端末20の制御部204は、インタビューテーブルに記憶されたインタビュープロンプト、インタビュー質問、発話内容、その他、不図示のインタビュー完了を示すフラグ情報等を参照してインタビューを再開しても良い。
この場合も、ユーザ端末20の制御部204は、インタビュー期間中のユーザを撮影する制御を再開する。この場合、ユーザが、インタビューの再開回数に応じて複数のユーザの様子を撮影して記憶した動画データを記憶する。ユーザ端末20の制御部204は、既に作成したユーザの様子を撮影して記憶した動画データに結合して、再開後のユーザの様子を撮影して記憶した動画データを1つのファイルに記憶しても良い。また、ユーザ端末20の制御部204は、後述するステップS305のインタビュー完了を判定した後に、ユーザの様子を撮影して記憶した複数の動画データを1つの動画データに結合しても良い。また、動画データの結合はサーバ10の制御部104が実行しても良い。
【0098】
<発話取得>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、インタビューをユーザに提示することに応じて、ユーザから発話内容を取得する発話取得ステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の入力装置206(マイク2062)は、ステップS303において提示したインタビュー質問に対する、ユーザからの発話内容を受け付ける。例えば、インタビュー質問が、「使っているバイクのメーカーを教えてください?」という場合に、ユーザが「山崎重工です」と発話した場合に、当該発話音声を、マイク2062を介して取得し、受け付ける。ユーザ端末20の制御部204は、取得した発話音声をサーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、ユーザ端末20から発話音声を受信し、受け付ける。
サーバ10の制御部104は、発話音声を、インタビューテーブル1016の対象レコードの発話内容の項目に記憶する。なお、サーバ10の制御部104は、ユーザから受け付けた音声データを公知の音声認識機能等を用いて文字列に変換し、当該文字列をインタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶しても良い。
【0099】
<発話取得(第1発話取得ステップ)>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから第1発話内容を取得する第1発話取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、インタビュー質問提示(第0提示ステップ)においてユーザに対して提示した第0インタビュー質問に対する発話内容(第1発話内容)を取得し、インタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶する。
【0100】
<発話取得(第2発話取得ステップ)>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、第1出力に基づくインタビューをユーザに提示することに応じて、ユーザから第2発話内容を取得する第2発話取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、インタビュー質問提示(第1提示ステップ)においてユーザに対して提示した第1インタビュー質問に対する発話内容(第2発話内容)を取得し、インタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶する。
【0101】
<発話取得(第N発話取得ステップ)>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから第N発話内容を取得する第N発話取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、インタビュー質問提示(第N-1提示ステップ)においてユーザに対して提示した第N-1インタビュー質問に対する発話内容(第N発話内容)を取得し、インタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶する。
【0102】
<発話取得(第1実施形態)>
ステップS304において、発話取得ステップは、インタビューをユーザに提示した後、第1期間のユーザの発話内容を取得するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザに対してインタビュー質問の提示を行った後、10秒、20秒、30秒、1分等の所定期間(第1期間)の間のユーザからの発話内容を取得する制御を実行する。具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザに対してインタビュー質問の提示を行った後、第1期間の経過後に、発話取得ステップを終了し、ユーザによる発話内容をインタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶する。
【0103】
<発話取得(第2実施形態)>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから、第1期間を延長するための入力操作を受け付ける延長ステップを実行する。発話取得ステップは、所定の延長期間におけるユーザの発話内容を除いて、第1期間および所定の延長期間の間におけるユーザの発話内容を取得するステップを実行する。
具体的に、インタビュー処理ページは、「発話中断ボタン」を含んでも良い。ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、「発話中断ボタン」を選択する。ユーザ端末20の制御部204は、発話中断ボタンの選択を検知すると、ユーザからの発話内容の取得を停止する。ユーザ端末20の制御部204は、ユーザによる発話中断ボタンの選択から所定期間経過後に、ユーザからの発話内容の取得を再開する。なお、インタビュー処理ページに含まれる「発話再開ボタン」等に対する、ユーザ端末20の入力装置206による入力操作の受付に応じてユーザからの発話内容の取得を再開しても良い。
これにより、インタビュー質問に対するユーザの発話可能期間(第1期間)は、中断期間に応じて所定の期間延長される。
【0104】
<発話取得(第3実施形態)>
ステップS304において、発話取得ステップは、ユーザから受け付けた入力操作に応じて、ユーザの発話内容を取得するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、インタビュー処理ページに含まれる「発話終了ボタン」等に対する、ユーザ端末20の入力装置206による入力操作の受付に応じて発話取得ステップを終了し、ユーザによる発話内容をインタビューテーブル1016の発話内容の項目に記憶する。
【0105】
<発話取得(第4実施形態)>
ステップS304において、サーバ10の処理部1043は、ユーザから、インタビューをやり直すための入力操作を受け付け、入力操作に応じて発話取得ステップを再度実行するリトライステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、インタビュー処理ページに含まれる「リトライボタン」等に対する、ユーザ端末20の入力装置206による入力操作の受付に応じて、ステップS303のインタビュー質問提示またはステップS304の発話内容取得を最初からやり直すことができる。
これにより、ユーザは適切な回答を行うことができなかった場合に再度回答を行うことができる。インタビューにおけるユーザのストレスを軽減できる。
【0106】
<インタビュー完了判定>
ステップS305において、サーバ10の制御部104は、インタビューが完了したか否かを判定する。インタビューの終了は、以下の方法により判定しても良い。
・インタビュー質問作成ステップS302において、インタビュー質問を作成するためのプロンプトの人工知能システム50への入力に対して、人工知能システム50から追加で行うインタビューが存在しない旨の情報を含む出力がなされた場合、
・インタビュー処理の過程で発話取得ステップS304において取得した1または複数の発話内容が、所定の条件を満たした場合。例えば、インタビューの完了を判定する指示に、観点と、発話内容とを含めることにより生成されるプロンプトを人工知能システム50へ入力することにより得られた出力に、インタビューが完了したことを示す情報が含まれる場合。
・ユーザによる発話音声の時間が所定期間以上になった場合。
・ユーザからインタビューを終了する旨の入力操作を受け付けた場合、
【0107】
ステップS305において、サーバ10の制御部104は、インタビューが完了していないと判定した場合は、ステップS302に戻る。
【0108】
サーバ10の制御部104は、ステップS304の発話取得(第1発話取得ステップ)において第1発話内容を取得した後に、インタビューが完了していないと判定した場合は、ステップS302のインタビュー質問作成(第1作成ステップ)を実行する。同様に、発話取得(第2発話取得ステップ)、発話取得(第N発話取得ステップ)において第2発話内容、第N発話内容を取得した後に、インタビューが完了していないと判定した場合は、ステップS302のインタビュー質問作成(第2作成ステップ)、インタビュー質問作成(第N作成ステップ)を実行する。
【0109】
ステップS305において、サーバ10の制御部104は、インタビューが完了したと判定した場合は、ユーザ端末20へインタビューが完了したことを示す情報を送信する。ユーザ端末20の制御部204は、情報を受信すると、インタビューが完了したことを示す情報をユーザ端末20のディスプレイ2081等に表示し、提示する。これにより、インタビュー処理は終了する。
【0110】
<整合確認処理>
整合確認処理は、所定のユーザによるアンケート処理における回答結果と、インタビュー処理における発話内容と、に基づき、回答結果と発話内容とが整合するか否かを判定する処理である。
【0111】
<整合確認処理の概要>
整合確認処理は、企画情報を取得し、当該企画に関して消費者調査情報の収集対象にかかるユーザ(対象者)を特定し、当該ユーザにかかるアンケートの質問回答を取得し、当該ユーザにかかるインタビュー質問および発話内容を取得し、当該アンケートの質問回答とインタビューの発話内容との間の整合性を判定する一連の処理である。これにより、消費者調査情報の内容の整合性を確認することができる。
【0112】
<整合確認処理の詳細>
以下に、整合確認処理の詳細を説明する。
【0113】
<企画情報取得>
ステップS401において、整合性確認処理にかかる所定の企画情報を特定するための企画IDを取得する。
整合性確認処理は、所定の企画に対して対象者にかかるすべてのユーザに対する、アンケート処理、インタビュー処理の実行が完了した所定の企画IDを特定しても良い。整合性確認処理は、管理者にかかるユーザによる入力操作に応じて所定の企画IDを特定し、取得しても良い。
【0114】
<対象者特定>
ステップS402において、サーバ10の制御部104は、ステップS401において取得した所定の企画IDに基づき、企画テーブル1013の企画IDの項目を検索し、対象者の項目に記憶された1または複数のユーザIDを取得し、特定する。
【0115】
<質問回答取得>
ステップS403において、サーバ10の制御部104は、ステップS402において取得した1または複数のユーザIDに基づき、回答テーブル1015のユーザIDの項目を検索し、質問ID、回答内容を取得する。サーバ10の制御部104は、取得した質問IDに基づき、質問テーブル1014の質問IDの項目を検索し、質問内容を取得する。
これにより、サーバ10の制御部104は、所定の企画の対象者にかかるユーザに対するアンケート処理におけるユーザに対する質問、および、ユーザからの回答内容を取得する。
【0116】
<インタビュー発話取得>
ステップS404において、サーバ10の制御部104は、ステップS402において取得した1または複数のユーザIDに基づき、インタビューテーブル1016のユーザIDの項目を検索し、インタビュー質問、発話内容を取得する。
これにより、サーバ10の制御部104は、所定の企画の対象者にかかるユーザに対するインタビュー処理におけるユーザに対するインタビュー質問、および、ユーザからの発話内容を取得する。
【0117】
<整合性判定>
ステップS405において、サーバ10の処理部1043は、質問フォームに対する回答内容とインタビューに対するユーザの発話内容とを比較する指示に、回答取得ステップにおいて取得した回答内容と、ユーザによる発話内容の少なくとも一部と、を含めることにより比較プロンプトを作成する比較作成ステップを実行する。
比較作成ステップは、質問フォームに対する回答とインタビューに対するユーザの発話内容とが整合するか否かを判定する指示に、回答内容と、ユーザによる発話内容の少なくとも一部と、を含めることにより比較プロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、サーバ10の記憶部101に記憶された指示文Bの${質問内容}、${回答内容}、${インタビュー質問}、${発話内容}の箇所のそれぞれに、取得した質問内容、回答内容、インタビュー質問、発話内容のそれぞれの値を挿入することにより比較プロンプトを作成する。質問内容、回答内容、インタビュー質問、発話内容がそれぞれ複数ある場合には、質問内容、回答内容、インタビュー質問、発話内容に含まれるそれぞれの質問内容、回答内容、インタビュー質問、発話内容を、質問内容1、回答内容1、インタビュー質問1、発話内容1、質問内容2、回答内容2、インタビュー質問2、発話内容2・・・の箇所に挿入して比較プロンプトを作成する。
比較プロンプトは、ユーザごとに、ユーザごとの質問内容、回答内容、インタビュー質問、発話内容を指示文Bに含めることにより作成される。
【0118】
<指示文B>
以下は、特定の観点について特定のユーザのアンケート結果およびインタビュー結果です。アンケート結果と、インタビュー結果とを対比し、ユーザからの回答内容と、ユーザからの発話内容と内容が整合するか否かを判定してください。
#アンケート結果
##質問内容1
${質問内容1}
##回答内容1
${回答内容1}
##質問内容2
${質問内容2}
##回答内容2
${回答内容2}
・・・
#インタビュー結果
##インタビュー質問1
${インタビュー質問1}
##発話内容1
${発話内容1}
##インタビュー質問2
${インタビュー質問2}
##発話内容2
${発話内容2}
・・・
【0119】
比較作成ステップは、質問フォームにおける1または複数の質問観点ごとにインタビューに対するユーザの発話内容が整合するか否かを判定する指示に、回答内容と、ユーザによる発話内容の少なくとも一部と、を含めることにより比較プロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、サーバ10の記憶部101に記憶された指示文B(変形例)に基づき、質問内容のそれぞれに対して(回答内容のそれぞれに対して)判定結果を出力するプロンプトを生成しても良い。
これにより、質問フォームにおいて1または複数の質問観点ごとに収集したユーザの情報と、インタビューにより収集したユーザによる情報との整合性を比較することができる。
ユーザから収集した消費者調査情報の整合性を、より詳細に確認することができる。
【0120】
<指示文B(変形例)>
以下は、特定の観点について特定のユーザのアンケート結果およびインタビュー結果です。アンケート結果と、インタビュー結果とを対比し、アンケート結果のそれぞれの回答内容ごとに、ユーザからの発話内容と内容が整合するか否かを判定してください。
#アンケート結果
##質問内容1
${質問内容1}
##回答内容1
${回答内容1}
##質問内容2
${質問内容2}
##回答内容2
${回答内容2}
・・・
#インタビュー結果
##インタビュー質問1
${インタビュー質問1}
##発話内容1
${発話内容1}
##インタビュー質問2
${インタビュー質問2}
##発話内容2
${発話内容2}
・・・
【0121】
ステップS506において、サーバ10の制御部104は、作成した比較プロンプトを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、比較プロンプトの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、アンケートの質問回答とインタビューの発話内容との間の整合性の判定結果を示す情報を含む。
サーバ10の制御部104は、出力内容に含まれる判定結果の値を、回答テーブル1015の判定結果の項目に記憶する。本開示においては、一例として指示文B(変形例)に対する出力内容(1または複数の質問内容、回答内容のそれぞれに対する判定結果)を、回答テーブル1015の判定結果の項目に記憶する構成としたが、これに限られない。
例えば、指示文Bにおいては、ユーザに対して整合性の判定結果を示す情報が出力されるため、その場合は、企画テーブル1013の対象者の項目に、判定対象となるユーザを特定する情報と関連付けて記憶しても良い。
【0122】
<観点解析処理>
観点解析処理は、アンケート処理、インタビュー処理等により収集したユーザの消費者調査情報に対して、1または複数の特定の観点(解析観点)に沿って解析する処理である。
【0123】
<観点解析処理の概要>
観点解析処理は、解析観点の入力を受け付け、解析項目の入力を受け付け、解析対象にかかるユーザ(対象者)の入力を受け付け、受け付けたユーザにかかる調査情報を取得し、入力情報および調査情報に基づきプロンプトを生成し、プロンプトを生成AI50へ入力することにより出力される観点解析結果を取得し、提示する一連の処理である。
【0124】
<観点解析処理の詳細>
以下に、観点解析処理の詳細を説明する。
【0125】
<解析観点入力>
ステップS501において、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、ウェブブラウザ等に観点解析処理を実行するためのページ(観点解析処理ページD1)のURLを入力し、観点解析処理ページを開く。管理者端末30の制御部304は、観点解析処理ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、観点解析処理ページを生成し管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した観点解析処理ページD1を管理者端末30のディスプレイ3081に表示する。
管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより観点解析処理にかかる企画IDをサーバ10へ送信する。なお、URLに、観点解析処理にかかる企画IDを特定するための文字列が含まれても良い。
図20は、観点解析処理における観点解析処理ページD1の第1画面例である。観点解析処理ページD1は、観点名D11、観点指示文D12、解析項目D13の入力欄を含む。それぞれの項目は、解析観点テーブル1031の各項目に対応する。
【0126】
ステップS501において、サーバ10の処理部1043は、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップを実行する。サーバ10の処理部1043は、1または複数の観点を出力する第2指示を取得する第2指示取得ステップを実行する。
具体的に、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、観点指示文D12に指示文を入力する。例えば、「動物で例えると」、「好きな動物の傾向」などの指示文が入力される。管理者端末30の制御部304は、観点指示文D12に入力した指示文をサーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、指示文を取得し、受け付ける。
【0127】
ステップS501において、指示取得ステップは、複数のユーザごとに、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得するステップを実行する。
具体的に、観点解析処理にかかる企画IDに基づき企画テーブル1013の企画IDを検索することにより特定される企画情報の対象者の項目に含まれる1または複数のユーザを対象として、観点指示文D12に基づく解析処理が実行される。
【0128】
<解析項目受付>
ステップS502において、サーバ10の処理部1043は、1または複数の調査情報を示す情報を選択可能にユーザに提示する調査提示ステップを実行する。
サーバ10の処理部1043は、ユーザから、調査提示ステップにおいて提示した1または複数の調査情報を示す情報から所定の調査情報を示す情報の選択を受け付ける調査選択ステップを実行する。
具体的に、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、解析項目D13に含まれる1または複数の調査情報(データソース)から、解析対象とする調査情報を選択する。例えば、調査情報は、アンケート処理における回答内容、インタビュー処理における発話内容等から選択することができる。
【0129】
サーバ10の処理部1043は、1または複数の出力内容を示す情報を選択可能にユーザに提示する出力提示ステップを実行する。
サーバ10の処理部1043は、ユーザから、出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける出力選択ステップを実行する。
具体的に、アンケート処理における回答内容、インタビュー処理における発話内容に加えて、観点解析処理においてユーザごとに出力される観点解析結果を解析項目として選択することもできる。
例えば、特定のユーザのアンケート処理における回答内容、インタビュー処理における発話内容等を対象として、「動物で例えると」、「好きな動物の傾向」などの特定の観点に沿って観点解析処理により出力された観点解析結果を解析項目として選択することができる。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して出力された解析結果に対して、さらに、1または複数の観点に沿って解析することができる。
調査情報に対して得られた解析結果に対して、特定の観点に沿ってさらに深掘り解析を行うことができる。
【0130】
<解析ユーザ受付>
ステップS503において、サーバ10の制御部104は、ステップS501において受け付けた企画IDに基づき、企画テーブル1013の企画IDの項目を検索し、対象者を取得する。サーバ10の制御部104は、対象者の項目に含まれる1または複数のユーザIDを取得し、特定する。
その他、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、観点解析処理の対象となる1または複数のユーザを手動で選択、または、選択対象から除外しても良い。
【0131】
<調査情報取得>
ステップS504において、サーバ10の処理部1043は、ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップを実行する。調査取得ステップは、調査選択ステップにおいて選択した所定の調査情報を示す情報に応じた調査情報を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、ステップS503において受け付けた観点解析処理の対象のユーザごとに、ステップS502において取得した解析項目に従って調査情報(データソース)を取得する。
解析項目が、アンケート処理における回答内容である場合には、サーバ10の制御部104は、企画IDに基づき質問テーブル1014の企画IDの項目を検索し、質問ID、質問内容を取得する。サーバ10の制御部104は、質問ID、ユーザIDに基づき、回答テーブル1015の質問ID、ユーザIDの項目を検索し、回答内容の項目を取得する。
解析項目が、インタビュー処理における発話内容である場合には、サーバ10の制御部104は、企画ID、ユーザIDに基づき、インタビューテーブル1016の企画ID、ユーザIDの項目を検索し、インタビュー質問、発話内容の項目を取得する。
解析項目が、観点解析処理の観点解析結果である場合には、サーバ10の制御部104は、ユーザIDに基づき、解析観点結果テーブル1032のユーザIDの項目を検索し、観点解析結果の項目を取得する。
【0132】
調査取得ステップは、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、ステップS503において受け付けた複数のユーザごとに、複数の調査情報をそれぞれ取得する。
【0133】
<プロンプト生成>
ステップS505において、サーバ10の処理部1043は、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成する作成ステップを実行する。
具体的に、
【0134】
ステップS505において、作成ステップは、第1指示に、1または複数の観点と、所定の調査情報を示す情報に応じた調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成するステップを実行する。
サーバ10の処理部1043は、第2指示取得ステップにおいて取得した第2指示に、出力内容、を含めることによりプロンプトを作成する第2作成ステップを実行する。第2作成ステップは、第2指示に、所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容、を含めることによりプロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、サーバ10の記憶部101に記憶された指示文Dの${観点指示文}の箇所に観点指示文、${調査情報}の箇所にステップS504において取得した調査情報を、それぞれ、挿入することによりプロンプトDを作成する。なお、観点指示文に設けられた${調査情報}の箇所に調査情報を挿入することによりプロンプトDを作成しても良い。
【0135】
<指示文D>
${観点指示文}
${調査情報}
【0136】
<プロンプト生成(第1実施形態)>
ステップS505において、作成ステップは、第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した複数の調査情報のそれぞれ、を含めることにより、複数のユーザのそれぞれに応じた複数のプロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、プロンプトDは、ステップS503において特定した複数のユーザごとにそれぞれ個別に独立して作成する。
ユーザごとにプロンプトを分けることにより出力品質を向上させることができる。
【0137】
<プロンプト生成(第2実施形態)>
ステップS505において、作成ステップは、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した複数の調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、 具体的に、サーバ10の制御部104は、サーバ10の記憶部101に記憶された指示文D(変形例)の${観点指示文}の箇所に観点指示文、${調査情報1}、${調査情報2}、${調査情報3}・・・の箇所に、解析対象ユーザごとに、ステップS504において取得した調査情報を、それぞれ、挿入することによりプロンプトDを作成する。例えば、調査情報1、調査情報2、調査情報3は、観点解析処理の解析対象のユーザである、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3の調査情報(ステップS502で特定される解析項目にかかる調査情報)とする。
複数の調査情報をまとめてプロンプトに含めることにより、プロンプトのトークン数、処理回数、処理コストを低減することができる。
<指示文D(変形例)>
以下の指示文に従って、調査情報1、調査情報2、調査情報3のそれぞれに対する処理結果を出力してください。
${観点指示文}
#調査情報1
${調査情報1}
#調査情報2
${調査情報2}
#調査情報3
${調査情報3}
【0138】
<観点解析結果取得>
ステップS506において、サーバ10の処理部1043は、プロンプトを人工知能システムに入力する入力ステップを実行する。プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される出力内容を取得する出力取得ステップを実行する。出力取得ステップは、出力選択ステップにおいて選択した所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトDを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、プロンプトDの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、ステップS504において取得した調査情報に対して、ステップS501において受け付けた解析観点に沿った処理結果を含む。
【0139】
サーバ10の制御部104は、観点解析処理の解析処理対象となるユーザのユーザID、当該ユーザに対して作成したプロンプトD、人工知能システム50からの出力内容、のそれぞれを、解析観点結果テーブル1032の、ユーザID、観点解析プロンプト、観点解析結果の項目に記憶する。
【0140】
サーバ10の制御部104は、解析観点結果テーブル1032に記憶された解析観点結果情報を管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した解析観点結果情報を表示するためのページ(解析観点結果ページD2)を管理者端末30のディスプレイ3081に表示する。
図21は、観点解析処理の動作を示す第2画面例である。解析観点結果ページD2は、ユーザD21、D22、D23・・・ごとに、観点Aの観点指示文に関する観点解析結果D211、D221、D231、観点Bの観点指示文に関する観点解析結果D212、D222、D232・・・を関連付けて表示する。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0141】
<洞察解析処理>
洞察解析処理は、観点解析処理により出力された1または複数の観点解析結果を跨いで、解析観点を深掘りする処理である。
【0142】
<洞察解析処理の概要>
洞察解析処理は、洞察指示文の入力を受け付け、洞察解析処理の解析対象となる解析観点の入力を受け付け、洞察指示文および入力を受け付けた解析観点に基づきプロンプトを生成し、プロンプトを生成AI50へ入力することにより出力される洞察解析結果を取得し、提示する一連の処理である。
【0143】
<洞察解析処理の詳細>
以下に、洞察解析処理の詳細を説明する。
【0144】
<解析項目受付>
ステップS601において、サーバ10の処理部1043は、プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される複数のユーザごとに複数の出力内容を取得する第3出力取得ステップを実行する。
サーバ10の処理部1043は、1または複数の出力内容を示す情報を選択可能にユーザに提示する第3出力提示ステップを実行する。
サーバ10の処理部1043は、ユーザから、第3出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける第3出力選択ステップを実行する。
第3出力取得ステップは、第3出力選択ステップにおいて選択した所定の出力内容を示す情報に応じた、複数のユーザごとの複数の出力内容を取得するステップを実行する。
具体的に、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、解析観点結果ページD2の、観点解析処理により出力された観点解析結果D211、D221、D231、観点解析結果D212、D222、D232・・・のそれぞれを選択するチェックボックスD201、D202・・・のうち、洞察解析処理の処理対象にかかる1または複数の観点解析結果のチェックボックスを選択する。
管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、観点解析処理により出力された1または複数の観点解析結果を、洞察解析処理の対象として選択する。
【0145】
<洞察指示文入力受付>
ステップS602において、サーバ10の処理部1043は、1または複数の観点を出力する第3指示を取得する第3指示取得ステップを実行する。
具体的に、管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、解析観点結果ページD2に含まれる「洞察解析ボタン」を選択する。管理者端末30の制御部304は、観点解析処理により出力された1または複数の観点解析結果を跨いで、解析観点を深掘りするための画面(洞察解析画面D3)を管理者端末30のディスプレイ3081に表示する。
図22は、洞察解析処理の動作を示す画面例である。 洞察解析画面D3は、洞察指示文入力欄D31を含む。洞察解析画面D3は、洞察指示文D311、洞察解析結果D312、洞察指示文D321、洞察解析結果D322、洞察指示文D331、洞察解析結果D332・・・を含む。
管理者は、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、洞察指示文入力欄D31に、複数のユーザにかかるステップS601において選択した観点解析結果をさらに深掘りするための指示文(洞察指示文)を入力する。
例えば、洞察指示文は、「最適な候補者を3名挙げてください」、「技術スキルが最も高い候補者は?」、「チームワーク能力が優れている候補者を教えて?」などである。
【0146】
<プロンプト生成>
ステップS603において、サーバ10の処理部1043は、第3指示取得ステップにおいて取得した第3指示に、第3出力取得ステップにおいて取得した複数のユーザごとの複数の出力内容と、を含めることにより第3プロンプトを作成する第3作成ステップを実行する。
第3作成ステップは、第3指示に、所定の出力内容を示す情報に応じた、複数のユーザごとの複数の出力内容、を含めることにより第3プロンプトを作成するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、ステップS602において受け付けた洞察指示文に、ステップS601において取得した1または複数の観点解析結果を含めることによりプロンプトEを作成する。観点解析結果は、複数のユーザに対して観点解析処理により出力された観点解析結果を含む。
<プロンプトE>
${洞察指示文}
${観点解析結果}
【0147】
<洞察解析結果取得>
ステップS604において、サーバ10の制御部104は、作成したプロンプトEを、人工知能システム50へ送信することにより入力する。人工知能システム50は、プロンプトEの入力に応じて出力内容を出力する。出力内容は、観点解析処理により出力された1または複数の観点解析結果を跨いで、解析観点を深掘りした解析結果を含む。
サーバ10の制御部104は、観点解析処理の解析対象の企画ID、ステップS601において選択した解析項目にかかる解析観点ID、ステップS602において受け付けた洞察指示文、人工知能システム50の出力内容を、それぞれ、解析洞察テーブル1033の企画ID、対象観点ID、洞察指示文、洞察解析結果の項目に記憶する。
【0148】
解析洞察テーブル1033に記憶された解析洞察情報は、管理者端末30へ送信され、管理者端末30のディスプレイ3081に洞察解析画面D3の洞察指示文D311、洞察解析結果D312、洞察指示文D321、洞察解析結果D322、洞察指示文D331、洞察解析結果D332・・・として表示される。
【0149】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図23は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0150】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0151】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0152】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0153】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0154】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0155】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図23)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0156】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0157】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0158】
本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs (Application Specific Integrated Circuits)、CPU (a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、 circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0159】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0160】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0161】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0162】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0163】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0164】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップ(S504)と、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップ(S501)と、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成する作成ステップ(S505)と、を実行するプログラム。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0165】
(付記2)
調査情報は、ユーザの製品またはサービスの興味および関心に関して、1または複数のユーザから収集した調査情報である、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの製品またはサービスの興味および関心に関する消費者調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0166】
(付記3)
調査情報は、質問フォームに対して、ユーザが入力した回答内容と、インタビューに対して、ユーザが発話した発話内容と、の少なくともいずれか1つを含む、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザが質問フォームに対して回答した回答内容、インタビューに対して発話した発話内容に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0167】
(付記4)
プロセッサが、1または複数の調査情報を示す情報を選択可能にユーザに提示する調査提示ステップ(S502)と、ユーザから、調査提示ステップにおいて提示した1または複数の調査情報を示す情報から所定の調査情報を示す情報の選択を受け付ける調査選択ステップ(S502)と、を実行し、調査取得ステップ(S504)は、調査選択ステップにおいて選択した所定の調査情報を示す情報に応じた調査情報を取得するステップであり、作成ステップ(S505)は、第1指示に、1または複数の観点と、所定の調査情報を示す情報に応じた調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザから質問フォーム、インタビュー等を介して収集した調査情報のうち、観点解析に応じた適した調査情報のみを選択することができる。プロンプトに不要な情報を含めないことにより、出力品質を向上させることができる。
【0168】
(付記5)
プロセッサが、プロンプトを人工知能システムに入力する入力ステップ(S506)と、プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される出力内容を取得する出力取得ステップ(S506)と、1または複数の観点を出力する第2指示を取得する第2指示取得ステップ(S501)と、を実行し、第2指示取得ステップにおいて取得した第2指示に、出力内容、を含めることによりプロンプトを作成する第2作成ステップ(S505)と、を実行する、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して出力された解析結果に対して、さらに、1または複数の観点に沿って解析することができる。
調査情報に対して得られた解析結果に対して、特定の観点に沿ってさらに深掘り解析を行うことができる。
【0169】
(付記6)
プロセッサが、1または複数の出力内容を示す情報を選択可能にユーザに提示する出力提示ステップ(S502)と、ユーザから、出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける出力選択ステップ(S502)と、を実行し、出力取得ステップ(S506)は、出力選択ステップにおいて選択した所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容を取得するステップであり、第2作成ステップ(S505)は、第2指示に、所定の出力内容を示す情報に応じた出力内容、を含めることによりプロンプトを作成するステップである、付記5記載のプログラム。
これにより、人工知能システムから出力された出力内容のうち、観点解析に応じた適した出力内容のみを選択することができる。プロンプトに不要な情報を含めないことにより、出力品質を向上させることができる。
【0170】
(付記7)
調査取得ステップ(S504)は、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップであり、作成ステップ(S505)は、第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した複数の調査情報のそれぞれ、を含めることにより、複数のユーザのそれぞれに応じた複数のプロンプトを作成するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、複数のユーザから収集した調査情報に対して、それぞれのユーザの調査情報ごとに、1または複数の観点に沿って解析することができる。
ユーザごとにプロンプトを分けることにより出力品質を向上させることができる。
【0171】
(付記8)
調査取得ステップ(S504)は、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップであり、指示取得ステップ(S501)は、複数のユーザごとに、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得するステップであり、作成ステップ(S505)は、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した複数の調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、複数のユーザから収集した調査情報に対して、それぞれのユーザの調査情報ごとに、1または複数の観点に沿って解析することができる。
複数の調査情報をまとめてプロンプトに含めることにより、プロンプトのトークン数、処理回数、処理コストを低減することができる。
【0172】
(付記9)
調査取得ステップ(S504)は、複数のユーザに関する複数の調査情報を取得するステップであり、プロセッサが、プロンプトを人工知能システムに入力する入力ステップ(S506)と、プロンプトを人工知能システムに入力することに応じて出力される複数のユーザごとに複数の出力内容を取得する第3出力取得ステップ(S601)と、1または複数の観点を出力する第3指示を取得する第3指示取得ステップ(S602)と、第3指示取得ステップにおいて取得した第3指示に、第3出力取得ステップにおいて取得した複数のユーザごとの複数の出力内容と、を含めることにより第3プロンプトを作成する第3作成ステップ(S603)と、を実行する、付記1記載のプログラム。
これにより、複数のユーザの調査情報に対して出力された解析結果に対して、複数のユーザを横断して解析することができる。
1または複数の観点に沿った解析結果に対して、さらに深掘り解析をすることができる。
【0173】
(付記10)
プロセッサが、1または複数の出力内容を示す情報を選択可能にユーザに提示する第3出力提示ステップ(S601)と、ユーザから、第3出力提示ステップにおいて提示した1または複数の出力内容を示す情報から所定の出力内容を示す情報の選択を受け付ける第3出力選択ステップ(S601)と、を実行し、第3出力取得ステップ(S601)は、第3出力選択ステップにおいて選択した所定の出力内容を示す情報に応じた、複数のユーザごとの複数の出力内容を取得するステップであり、第3作成ステップ(S603)は、第3指示に、所定の出力内容を示す情報に応じた、複数のユーザごとの複数の出力内容、を含めることにより第3プロンプトを作成するステップである、付記9記載のプログラム。
これにより、人工知能システムから出力された出力内容のうち、観点解析に応じた適した出力内容のみを選択することができる。プロンプトに不要な情報を含めないことにより、1または複数の観点に沿った解析結果に対する深掘り解析の出力品質を向上させることができる。
【0174】
(付記11)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置に実行される方法であって、プロセッサが、付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0175】
(付記12)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【0176】
(付記13)
付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
これにより、ユーザからアンケート調査、インタビュー調査などを介して収集した調査情報に対して、1または複数の観点に沿って解析することができる。
【符号の説明】
【0177】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 管理者端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、50 生成AI、501 記憶部、504 制御部、506 入力装置、508 出力装置


【要約】
【課題】ユーザから収集した調査情報を解析できていないという課題がある。
【解決手段】プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザに関する調査情報を取得する調査取得ステップと、調査情報に関する1または複数の観点を出力する第1指示を取得する指示取得ステップと、指示取得ステップにおいて取得した第1指示に、調査取得ステップにおいて取得した調査情報と、を含めることによりプロンプトを作成する作成ステップと、を実行するプログラム。
【選択図】 図14
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23