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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-15
(45)【発行日】2025-04-23
(54)【発明の名称】リファレンスセルを用いたビーム管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20250416BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20250416BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20250416BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250416BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0457
H04W72/232
H04W16/28
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2024504875
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(86)【国際出願番号】 US2022039150
(87)【国際公開番号】W WO2023014702
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】63/229,719
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】シリク,アリ カガタイ
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,ホア
(72)【発明者】
【氏名】ディナン,エスメル ヘジャジ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ユンジュン
【審査官】吉倉 大智
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/011442(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0296805(US,A1)
【文献】Moderator (Samsung),Moderator summary for multi-beam enhancement: ROUND 3,3GPP TSG RAN WG1 #105-e R1-2106167,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_105-e/Docs/R1-2106167.zip>,2021年05月27日
【文献】Xiaomi,Enhancements on multi-beam operation,3GPP TSG RAN WG1 #105-e R1-2105540,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_105-e/Docs/R1-2105540.zip>,2021年05月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって1つ又は複数の設定パラメータが含まれる1つ又は複数のメッセージを受信することであって、前記1つ又は複数の設定パラメータは、
ターゲットセルのターゲット帯域幅部分(BWP)のためのリファレンスセルのリファレンスBWPと、
前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPのための1つ又は複数の伝送設定指示(TCI)状態と、を指示することと、
アクティブ化命令を受信することであって、前記アクティブ化命令は、
TCI状態インデックスと、
制御リソースセット(coreset)インデックスと、
前記ターゲットセルを識別するサービングセルインデックスと、を含むことと、
前記TCI状態インデックスによって識別される前記リファレンスBWPの前記1つ又は複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態を、前記制御リソースセットインデックスによって識別される前記ターゲットBWPのcoresetに適用することと、を含む、
方法。
【請求項2】
前記TCI状態はアクティブ化命令によって識別され、及び
前記coresetは前記アクティブ化命令によって識別される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ又は複数の設定パラメータは、前記ターゲットセルの前記ターゲットBWPのいずれかのTCI状態を指示していない、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又は複数の設定パラメータは、前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPの1つ又は複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)設定パラメータを含み、及び
前記1つ又は複数のPDSCH設定パラメータは前記1つ又は複数のTCI状態を指示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ又は複数の設定パラメータは、前記ターゲットセルの前記ターゲットBWPの1つ又は複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)設定パラメータを含み、及び
前記1つ又は複数のPDSCH設定パラメータは、前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPを指示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数のPDSCH設定パラメータは、
前記リファレンスBWPのBWPインデックスと、
前記リファレンスセルのセルインデックスと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記coresetインデックスはゼロではない、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記TCI状態を前記制御リソースセットに適用することは、前記TCI状態に基づいて、前記coresetにおけるダウンリンク制御情報(DCI)のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニターすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記DCIが運ばれている前記PDCCHの少なくとも1つのDMRSアンテナポートは、前記TCI状態によって指示されたリファレンス信号と擬似コロケーションにある、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記TCI状態に基づいて、前記coresetを介してダウンリンク制御情報(DCI)を受信することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ又は複数の設定パラメータは、前記リファレンスBWPの第2のcoresetのための前記1つ又は複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を指示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記リファレンスBWPにおける第2のcoresetの少なくとも1つのTCI状態は前記TCI状態を含み、及び
前記1つ又は複数の設定パラメータは、前記第2のcoresetのための前記少なくとも1つのTCI状態を指示し、前記1つ又は複数のTCI状態は前記少なくとも1つのTCI状態を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
無線デバイスであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって実行される場合、前記無線デバイスに請求項1~1のいずれかに記載の方法を実行させる、
無線デバイス。
【請求項14】
命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令が1つ又は複数のプロセッサによって実行される場合、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項1~1のいずれかに記載の方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
方法であって、
基地局によって1つ又は複数の設定パラメータが含まれる1つ又は複数のメッセージを無線デバイスに送信することであって、前記1つ又は複数の設定パラメータは、
ターゲットセルのターゲット帯域幅部分(BWP)のためのリファレンスセルのリファレンスBWPと、
前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPのための1つ又は複数の伝送設定指示(TCI)状態と、を指示することと、
アクティブ化命令を送信することであって、前記アクティブ化命令は、
TCI状態インデックスと、
制御リソースセット(coreset)インデックスと、
前記ターゲットセルを識別するサービングセルインデックスと、を含むことと、
前記TCI状態インデックスによって識別される前記リファレンスBWPの1つ又は複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態を、前記coresetインデックスによって識別される前記ターゲットBWPのcoresetに適用することと、を含む、
方法。
【請求項16】
基地局であって、
1つ又は複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって実行される場合、前記基地局に請求項1に記載の方法を実行させる、
基地局。
【請求項17】
命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令が1つ又は複数のプロセッサによって実行される場合、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項15に記載の方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項18】
システムであって、基地局と無線デバイスとを含み、
前記基地局は1つ又は複数の第1のプロセッサと命令を記憶する第1のメモリとを含み、前記命令が前記1つ又は複数の第1のプロセッサによって実行される場合、前記基地局に、
1つ又は複数の設定パラメータが含まれる1つ又は複数のメッセージを無線デバイスに送信することであって、前記1つ又は複数の設定パラメータは、
ターゲットセルのターゲット帯域幅部分(BWP)のためのリファレンスセルのリファレンスBWPと、
前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPのための1つ又は複数の伝送設定指示(TCI)状態と、を指示することと、
アクティブ化命令を送信することであって、前記アクティブ化命令は、
TCI状態インデックスと、
制御リソースセット(coreset)インデックスと、
前記ターゲットセルを識別するサービングセルインデックスと、を含むことと、
前記TCI状態インデックスによって識別される前記リファレンスBWPの1つ又は複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態を、前記coresetインデックスによって識別される前記ターゲットBWPのcoresetに適用することと、を実行させ、
前記無線デバイスは1つ又は複数の第2のプロセッサと命令を記憶する第2のメモリとを含み、前記命令が前記1つ又は複数の第2のプロセッサによって実行される場合、前記無線デバイスに、
1つ又は複数の設定パラメータが含まれる1つ又は複数のメッセージを受信することであって、前記1つ又は複数の設定パラメータは、
ターゲットセルのターゲット帯域幅部分(BWP)のためのリファレンスセルのリファレンスBWPと、
前記リファレンスセルの前記リファレンスBWPのための1つ又は複数の伝送設定指示(TCI)状態と、を指示することと、
アクティブ化命令を受信することであって、前記アクティブ化命令は、
TCI状態インデックスと、
制御リソースセット(coreset)インデックスと、
前記ターゲットセルを識別するサービングセルインデックスと、を含むことと、
前記TCI状態インデックスによって識別される前記リファレンスBWPの前記1つ又は複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態を、前記制御リソースセットインデックスによって識別される前記ターゲットBWPのcoresetに適用することと、を実行させる、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2021年8月5日に出願された米国仮特許出願第63/229,719号の優先権を主張し、その出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本開示の様々な実施形態のうちのいくつかの例が、図面を参照して本明細書に記載される。
図1A】本開示の実施例を実装できる例示的な移動通信ネットワークを示す図である。
図1B】本開示の実施例を実装できる例示的な移動通信ネットワークを示す図である。
図2A】それぞれ新しい無線(NR)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルスタックを示す図である。
図2B】それぞれ新しい無線(NR)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルスタックを示す図である。
図3図2AのNRユーザプレーンプロトコルスタックのプロトコル層間で提供されるサービスの例を示す図である。
図4A図2AのNRユーザプレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータストリームを示す図である。
図4B】MAC PDUにおけるMACサブヘッダの例示的なフォーマットを示す図である。
図5A】それぞれダウンリンクとアップリンクのための論理チャネルと、伝送チャネルと、物理チャネルとの間のマッピングを示す図である。
図5B】それぞれダウンリンクとアップリンクのための論理チャネルと、伝送チャネルと、物理チャネルとの間のマッピングを示す図である。
図6】UEのRRC状態変換を示す例示的な図である。
図7】OFDMシンボルがパケットされるNRフレームの例示的な設定を示す図である。
図8】NRキャリアの時間領域及び周波数領域におけるスロットの例示的な設定を示す図である。
図9】NRキャリアのための3つの設定されたBWPの帯域幅適応の例を示す図である。
図10A】2つの成分キャリアを有する3つのキャリアアグリゲーション設定を示す図である。
図10B】アグリゲーションセルがどのように1つ又は複数のPUCCHグループに設定できるかの例を示す図である。
図11A】SS/PBCHブロック構造及び位置の例を示す図である。
図11B】時間領域及び周波数領域においてマッピングされるCSI-RSの例を示す図である。
図12A】それぞれ3つのダウンリンク及びアップリンクビーム管理プロセスの例を示す図である。
図12B】それぞれ3つのダウンリンク及びアップリンクビーム管理プロセスの例を示す図である。
図13A】それぞれ4ステップの競合に基づくランダムアクセスプロセス、2ステップ非競合ランダムアクセスプロセス及びもう1つの2ステップランダムアクセスプロセスを示す図である。
図13B】それぞれ4ステップの競合に基づくランダムアクセスプロセス、2ステップ非競合ランダムアクセスプロセス及びもう1つの2ステップランダムアクセスプロセスを示す図である。
図13C】それぞれ4ステップの競合に基づくランダムアクセスプロセス、2ステップ非競合ランダムアクセスプロセス及びもう1つの2ステップランダムアクセスプロセスを示す図である。
図14A】帯域幅部分のCORESET設定の例を示す図である。
図14B】CORESETにおけるDCI伝送及びPDCCH処理のためのCCEからREGへのマッピングの例を示す図である。
図15】基地局と通信する無線デバイスの例を示す図である。
図16A】アップリンク及びダウンリンク伝送の例示的な構造を示す図である。
図16B】アップリンク及びダウンリンク伝送の例示的な構造を示す図である。
図16C】アップリンク及びダウンリンク伝送の例示的な構造を示す図である。
図16D】アップリンク及びダウンリンク伝送の例示的な構造を示す図である。
図17】本開示の実施例の一態様によるTCI状態アクティブ化の例を示す図である。
図18】本開示の実施例の一態様によるTCI状態アクティブ化の例示的なフローチャートである。
図19】本開示の実施例の一態様によるセル非アクティブ化の例示的なフローチャートである。
図20】本開示の実施例の一態様によるセル非アクティブ化の例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本開示では、様々な実施例が、開示された技術をどのように実現することができるか、及び/又は、開示された技術を環境およびシーンでどのように実践することができるかの例として提示される。本開示の範囲を逸脱することなく、形態および詳細に様々な変更が可能であることは、関連する分野の技術者にとって明らかである。実際には、明細書を読んだ後、代替可能な実施例をどのように実現するかは、関連する分野の技術者によって理解されるであろう。本実施例は、上述した例示的な実施例によって制限されるべきではない。本開示の実施例について図面を参照して説明する。開示された例示的な実施例からの制限、特徴、及び/又は要素を組み合わせて、本開示の範囲内の他の実施例を生成することができる。機能と利点を強調する図面は、例示的な目的のためにのみ使用される。開示されたアーキテクチャは、示されている方法とは異なる方法で利用できるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、フローチャートにリストされているアクションは、順序変更されてもよく、またはいくつかの実施例でのみオプションで使用されてもよい。
【0004】
実施例は、オンデマンドで動作するように構成することができる。開示されたメカニズムは、いくつかの基準を満たす場合に、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上述の組み合わせなどに実行されてもよい。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード設定、トラフィックロード、初期システム設定、グループサイズ、トラフィック特性、上述の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づいていてもよい。1つ又は複数の基準を満たす場合、様々な例示的な実施例を適用することができる。したがって、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的な実施例を実装することができる。
【0005】
基地局は、複数の無線デバイスと通信することができる。無線デバイス及び/又は基地局は、複数の技術及び/又は同じ技術の複数のバージョンをサポートすることができる。無線デバイスの種類及び/又は能力に応じて、無線デバイスはいくつかの特定の能力を有することができる。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に関係する場合、本開示は、カバレッジ領域内のすべての無線デバイスのサブセットに関係することができる。本開示は、例えば、基地局の所与のセクタにおける所与の能力を有する所与のLTE又は5Gバージョンの複数の無線デバイスに関することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、及び/又は開示された方法などに従って実行されるカバレッジ領域内のすべての無線デバイスのサブセットを指すことができる。開示された方法に合致しない可能性があるカバレッジエリアには、複数の基地局または複数の無線デバイスが存在してもよく、例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTE又は5G技術の古いバージョンに基づいて実行することができる。
【0006】
本開示では、「一」および「1つ」および同様のフレーズは、「少なくとも1つ」および「1つ又は複数」と解釈される。同様に、接尾辞「複数(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」と解釈される。本開示では、用語「てもよい」は、「可能、例えば」と解釈されるべきである。言い換えれば、「てもよい/可能」という用語は、「てもよい」という用語に従う句が、様々な実施例のうちの1つまたは複数によって採用されてもよいか、または採用されてはならない様々な適切な可能性の1つの例であることを意味する。本明細書で使用される用語「含む」および「からなる」は、要素の1つまたは複数の成分を列挙する。「含む」という用語は、「含まれる」と交換することができ、記載された要素に含まれる未列挙の要素を排除することはできない。対照的に、「からなる」は、説明された要素の1つまたは複数の要素の完全な列挙を提供する。本明細書で使用される用語「に基づいて」は、例えば「のみに基づいて」ではなく、「少なくとも部分的に基づいて」と解釈されるべきである。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B及び/又はC」A、B、C、AとB、AとC、BとC、又はA、BとCを表すことができる。
【0007】
AとBがセットであり、Aの各要素がBの要素である場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空グループとサブセットのみが考慮されている。たとえば、B={cell1、cell2}の可能なサブセットは、{cell1}、{cell2}、和{cell1、cell2}である。句「に基づいて」(または同様に「少なくともに基づいて」)は、用語「に基づいて」に続く句が、様々な実施例のうちの1つまたは複数に使用されてもよいか、または使用されなくてもよい複数の適切な可能性の1つの例であることを意味する。句「ことに応答して」(または同様に「少なくとも応答して」)は、句「ことに応答して」の後に続く句が、様々な実施例のうちの1つまたは複数の適切な可能性のうちの1つに使用されてもよいか、または使用されなくてもよい例であることを意味する。句「に依存する」(または同様に「少なくともに依存する」)は、句「に依存する」に従う句が、様々な実施例のうちの1つまたは複数の適切な可能性のうちの1つに使用されてもよいか、または使用されなくてもよい例であることを意味する。句「採用する/使用する」(または同様に「少なくとも採用する/使用する」)は、句「採用する/使用する」に従う句が、様々な実施例のうちの1つまたは複数の適切な可能性のうちの1つに使用されてもよいか、または使用されなくてもよい例であることを意味する。
【0008】
「設定される」という用語は、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの能力に関係することができる。設定されることは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響を与えるデバイス内の特定の設定を指すことができる。言い換えれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリ値などは、デバイスが動作中であっても非動作状態であっても、デバイスに特定の特性を提供するためにデバイス内で「設定される」ことができる。「デバイスに起因する制御メッセージ」などの用語は、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、特定の特性を設定するために使用できるパラメータ、またはデバイス内の何らかの動作を実現するために使用できるパラメータを有することを意味することができる。
【0009】
本開示では、パラメータ(またはフィールドまたは情報要素:IE)は、1つまたは複数の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、1つまたは複数の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメータ(IE)Nがパラメータ(IE)Mを含み、かつパラメータ(IE)Mがパラメータ(IE)Kを含む場合、パラメータ(IE)KKはパラメータ(情報要素)Jを含む。その後、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的な実施例では、1つまたは複数のメッセージが複数のパラメータを含む場合、これは、複数のパラメータのうちのパラメータが1つまたは複数のメッセージのうちの少なくとも1つにあるが、1つまたは複数のメッセージのそれぞれにある必要はないことを意味する。
【0010】
「してもよい」または括弧を使用して表現される多くの特徴はオプションとして記述されている。簡潔で読みやすいために、本開示では、オプションの特徴集合から選択することによって得られる各配列および各配列については明確に述べていない。本開示は、このような配列のすべてを明確に開示するものと解釈されるべきである。例えば、3つの任意の特徴を有するように記述されたシステムは、7つの形態で実施することができ、すなわち、3つの可能な特徴のうちの1つを有し、3つの可能な特徴のうちのいずれか2つを有し、または3つの可能な特徴のうちの3つを有する。
【0011】
開示された実施例に記載された多くの要素は、モジュールとして実装することができる。モジュールはここで定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインタフェースを持つ要素として定義されている。本開示に記載されたモジュールは、動作上同等であることができるハードウェア、ハードウェアと結合されたソフトウェア、ファームウェア、ウェット(例えば、生体要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装することができる。例えば、ハードウェアマシン(例えばC、C++、Fortran、Java、Basic、Matlabなど)、またはモデリング/シミュレーションプログラム(例えばSimulink、Stateflow、GNU Octave又はLabVIEWMathScript)によって実行されるように構成されるコンピュータ言語で記述されたソフトウェアインスタンスとして実装されてもよい。モジュールは、離散的またはプログラム可能なアナログ、デジタル及び/又は量子ハードウェアを組み合わせた物理ハードウェアを使用して実装することができる。プログラム可能なハードウェアの例は、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、専用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD)を含む。アセンブリ、C、C++などの言語を使用してコンピュータ、マイクロコントローラ、およびマイクロプロセッサをプログラムする。FPGA、ASIC及びCPLDは、一般に、プログラマブルデバイス上でより少ない機能を有する内部ハードウェアモジュール間の接続を設定するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)又はVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。言及された技術は、一般に、機能モジュールの結果を実現するために組み合わせて使用される。
【0012】
図1Aは本開示の実施例を実装できる例示的な移動通信ネットワーク100を示す図である。移動通信ネットワーク100は、例えば、ネットワーク事業者によって運営される公共地上移動ネットワーク(PLMNであってもよい。図1Aに示すように、移動通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および無線デバイス106を含む。
【0013】
CN 102は、1つ又は複数のデータネットワーク(DN)へのインターフェースを無線デバイス106に提供することができ、データネットワークは例えばパブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN及び/又はキャリア内DNである。インターフェース機能の一部として、CN 102は、無線デバイス106と1つ又は複数のDNとの間でエンドツーエンド接続を確立し、無線デバイス106を認証し、課金機能を提供することができる。
【0014】
RAN 104は、エアインターフェースでの無線通信を介してCN 102を無線デバイス106に接続することができる。無線通信の一部として、RAN 104は、スケジューリング、無線リソース管理及び再送プロトコルを提供することができる。エアインターフェース从RAN 104到無線デバイス106的通信方向と呼ばれるダウンリンク、エアインターフェースを介した無線デバイス106からRAN 104への通信方向をアップリンクと呼ぶ。周波数分割デュプレクス(FDD)、時分割デュプレクス(TDD)及び/又は2つのデュプレクス技術の何らかの組み合わせを使用して、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送とを分解することができる。
【0015】
本開示全体において、無線デバイスという用語は、無線通信を必要とする、または使用することができる任意のモバイルデバイスまたは固定(非モバイル)デバイスを指し、含むために使用することができる。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ラップトップ、センサ、メータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、車両路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、及び/又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。無線デバイスという用語は、ユーザイクイップメント(UE)、(UT)、アクセス端末(AT)、移動局、ハンドヘルド、無線送受信ユニット(WTRU)、及び/又は無線通信デバイスを含む他の用語をカバーする。
【0016】
RAN 104は1つ又は複数の基地局(図示せず)を含むことができる。基地局という用語は、本開示全体において、ノードB(UMTS及び/又は3G規格に関連)、進化型ノードB(E-UTRA及び/又は4G規格に関連するeNB)、遠隔無線ヘッダ(RRH)、1つ又は複数のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジ領域を拡張するための中継器ノードまたは中継ノード、次世代進化型ノードB(ng-eNB)、次世代ノードB(NR及び/又は5G規格に関連するgNB)、アクセスポイント(例えばWiFiまたは任意の他の適切な無線通信規格に関連するAP)、及び/又はそれらの任意の組合せを指し、含むために使用することができる。基地局は、少なくとも1つのgNB中央ユニット(gNB-CU)と、少なくとも1つのgNB分散ユニット(gNB-DU)とを含むことができる。
【0017】
RAN 104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアインターフェースを介して通信するための1つまたは複数のアンテナセットを含むことができる。例えば、1つまたは複数の基地局は、3つのセル(またはセクタ)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含むことができる。セルのサイズは、セル内で動作する送信機(例えば、無線デバイス送信機)からの送信を受信することに成功しうる受信機(例えば、基地局受信機)の範囲によって決定することができる。基地局のセルは、無線デバイスのモビリティをサポートするために広い地理的領域上で無線デバイス106に無線カバレッジを提供することができる。
【0018】
3セクタサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN 104内の1つまたは複数の基地局は、3つ以上又は以下のセクタを有するセクタ化サイトとして実装することができる。RAN 104内の1つまたは複数の基地局は、アクセスポイント、複数の遠隔無線ヘッダ(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニット、及び/又はドナーノードのカバレッジ領域を拡張するための中継器または中継ノードとして実装することができる。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型またはクラウドRANアーキテクチャの一部であってもよく、ベースバンド処理ユニットはベースバンド処理ユニットプールに集中してもよいし、仮想化されてもよい。中継器ノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅し、再ブロードキャストすることができる。中継ノードは中継器ノードと同じ/類似の機能を実行することができるが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅して再ブロードキャストする前にノイズを除去することができる。
【0019】
RAN 104は、同様のアンテナ方向図および同様の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の同形ネットワークとして配置することができる。RAN 104は、異種ネットワークとして配置することができる。異種ネットワークにおいて、小セル基地局は、マクロセル基地局が提供する比較的大きなカバー領域とオーバーラップするカバー領域など、小さなカバー領域を提供するために使用することができる。小さなカバー領域は、高いデータトラフィックを有する領域(またはいわゆる「ホットスポット」)または弱いマクロセルオーバーレイを有する領域に提供することができる。小セル基地局の例は、マイコルセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムト小セル基地局またはホーム基地局をカバー領域の縮小順に含む。
【0020】
1998年には、図1Aの移動通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークのための仕様のグローバル標準化を提供するために、第3世代パートナーシップ計画(Third Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))が誕生した。これまで、3GPPは、汎用移動体通信システム(UMTS)と呼ばれる第3世代(3G)ネットワーク、長期進化(LTE)と呼ばれる第4世代(4G)ネットワーク、5Gシステム(5GS)と呼ばれる第5世代(5G)ネットワークの3世代移動体ネットワークのための仕様を生み出してきた。本開示の実施例は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる3GPP 5GネットワークのRANを参照して説明される。実施例は、図1AのRAN 104、より古い3G及び4GネットワークのRAN、指定される将来のネットワーク(例えば、3GPP 6Gネットワーク)のRANなど、他の移動通信ネットワークのRANに適用することができる。NG-RANは、新しい無線(NR)と呼ばれる5G無線アクセス技術を実現し、非3GPP無線アクセス技術を含む4G無線アクセス技術または他の無線アクセス技術を実現するために提供されてもよい。
【0021】
図1Bは本開示の実施例を実装できる別の例示的な移動通信ネットワーク150を示す図である。移動通信ネットワーク150は、例えば、ネットワーク事業者によって運営されるPLMNであってもよい。図1Bに示すように、移動通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN 154及びUE 156Aと156B(UE156と総称する)を含む。これらのコンポーネントは、図1Aを参照して説明した対応するコンポーネントと同じまたは同様の方法で実装され、動作することができる。
【0022】
5G-CN 152は、1つ又は複数のDNのインターフェース、例えばパブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN及び/又はキャリア内DNをUE 156に提供することができる。インターフェース機能の一部として、5G-CN 152は、UE 156と1つ又は複数のDNとの間でエンドツーエンド接続を確立し、UE 156を認証し、課金機能を提供することができる。3GPP 4GネットワークのCNと比較して、5G-CN 152の基礎は、サービスベースのアーキテクチャであってもよい。これは、5G-CN 152を構成するノードのアーキテクチャは、インターフェースを介して他のネットワーク機能にサービスを提供するネットワーク機能として定義することができることを意味する。5G-CN 152のネットワーク機能は、専用または共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用または共有ハードウェア上で動作するソフトウェアの例として、またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装することができる。
【0023】
図1Bに示すように、5G-CN 152は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)158Aとユーザプレーン機能(UPF)158Bとを含み、説明の便宜上、それらは図1Bにおいて1つのコンポーネントAMF/UPF 158として示されている。UPF 158BはNG-RAN 154と1つ又は複数のDNとの間のゲートウェイとして使用することができる。UPF 158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケットチェックおよびユーザプレーンポリシー規則実装、トラフィック使用報告、1つまたは複数のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザプレーンのサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲートアップ、アップリンク/ダウンリンクレート実装、アップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリングやダウンリンクデータ通知トリガなどの機能を実行することができる。UPF 158Bは無線内/無線間アクセス技術(RAT)モビリティのアンカー、1つまたは複数のDNに相互接続された外部プロトコル(又はパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、及び/又はマルチホストPDUセッションをサポートする分岐点として使用することができる。UE 156は、UEとDNとの間の論理接続であるPDUセッションを介してサービスを受信するように構成することができる。
【0024】
AMF 158Aは、例えば非アクセス層(NAS)シグナリング終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE可達性(例えば、ページング再送の制御と実行)、レジストレーション領域管理、システム内およびシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限チェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライスサポート、及び/又はセッション管理機能(SMF)選択などの機能を実行することができる。NASはCNとUEとの間で動作する機能を指すことができ、ASはUEとRANとの間で動作する機能を指すことができる。
【0025】
5G-CN 152は、1つ又は複数の追加のネットワーク機能を含むことができ、明確にするために図1Bではこれらの機能が示されていない。例えば、5G-CN 152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統合データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)及び/又は認証サーバ機能(AUSF)のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0026】
NG-RAN 154は、エアインターフェース上の無線通信を介して5G-CN 152をUE 156に接続することができる。NG-RAN 154は、gNB 160AとgNB 160B(総称してgNB 160と呼ばれる)として示される1つ又は複数のgNB、及び/又はng-eNB 162Aとng-eNB 162B(総称してng-eNB 162と呼ばれる)として示される1つ又は複数のng-eNBを含むことができる。gNB 160とng-eNB 162は、より一般的に基地局と呼ばれることができる。gNB 160及びng-eNB 162は、エアインターフェースを介してUE 156と通信するための1つ又は複数のアンテナセットを含むことができる。例えば、1つ又は複数のgNB 160及び/又は1つ又は複数のng-eNB 162は、3つのセル(またはセクタ)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含むことができる。gNB 160及びng-eNB 162のセルは、UEモビリティをサポートするために広い地理的領域上でUE156に無線カバレッジを提供することができる。
【0027】
図1Bに示すように、gNB 160及び/又はng-eNB 162は、NGインターフェースを介して5G-CN 152に接続され、Xnインターフェースを介して他の基地局に接続することができる。NG及びXnインターフェースは、直接物理的接続及び/又はインターネットプロトコル(IP)伝送ネットワークなどの基本的な伝送ネットワークの間接的接続を介して確立することができる。gNB 160及び/又はng-eNB 162は、Uuインターフェースを介してUE 156に接続することができる。例えば、図1Bに示すように、gNB 160Aは、Uuインターフェースを介してUE 156Aに接続することができる。NG、Xn及びUuインターフェースはプロトコルスタックに関連付けられる。インターフェースに関連付けられたプロトコルスタックは、図1Bにおけるネットワーク要素によってデータ及びシグナリングメッセージを交換するために使用され、ユーザプレーンと制御プレーンとの2つのプレーンを含むことができる。ユーザプレーンは、ユーザが関心を持つデータを処理することができる。制御プレーンは、ネットワーク要素が関心を持つシグナリングメッセージを処理することができる。
【0028】
gNB 160及び/又はng-eNB 162は、1つ又は複数のNGインターフェースを介して5G-CN 152の1つ又は複数のAMF/UPF機能、例えばAMF/UPF 158に接続することができる。例えば、gNB 160Aは、NGユーザプレーン(NG-U)インターフェースを介してAMF/UPF 158のUPF 158Bに接続することができる。NG-UインターフェースはgNB 160AとUPF 158Bとの間でユーザプレーンPDUの配信(例えば、非確実な配信)を提供することができる。gNB 160Aは、NG-制御プレーン(NG-C)インターフェースを介してAMF 158Aに接続することができる。NG-Cインターフェースは、例えばNGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの伝送、ページング、PDUセッション管理及び設定変換及び/又は警告メッセージ伝送を提供することができる。
【0029】
gNB 160はUuインターフェースを介してNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終了をUE 156に提供することができる。例えば、gNB 160Aは、第1のプロトコルスタックに関連付けられたUuインターフェースを介して、NRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUE 156に提供することができる。ng-eNB 162は、Uuインターフェースを介して進化UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUE 156に提供することができ、ここでE-UTRAは3GPP 4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB 162Bは、第2のプロトコルスタックに関連付けられたUuインターフェースを介して、E-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUE 156に提供することができる。
【0030】
5G-CN 152は、NRおよび4G無線アクセスを処理するように構成されていると説明される。当業者であれば、NRが「非独立動作」と呼ばれるモードで4Gコアネットワークに接続される可能性があることを理解するであろう。非独立動作では、4Gコアネットワーク制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、ページング)を提供(または少なくともサポート)するために使用される。図1Bには1つのAMF/UPF 158のみが示されているが、1つのgNB又はng-eNBは、冗長性を提供し、及び/又は複数のAMF/UPFノードにまたがる負荷共有を提供するために複数のAMF/UPFノードに接続されてもよい。
【0031】
説明されているように、図1Bのネットワーク要素間のインターフェース(例えば、Uu、XnおよびNGインターフェース)は、データおよびシグナリングメッセージを交換するために使用されるネットワーク要素のプロトコルスタックに関連付けることができる。プロトコルスタックはユーザプレーンと制御プレーンとの2つのプレーンを含むことができる。ユーザプレーンは、ユーザが関心を持つデータを処理することができる。制御プレーンは、ネットワーク要素が関心を持つシグナリングメッセージを処理することができる。
【0032】
図2A図2BはそれぞれUE 210とgNB 220との間に位置するUuインターフェースのNRユーザプレーンおよびNR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す図である。図2A及び図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば図1Bに示されるUE 156AとgNB 160Aとの間のUuインターフェースのプロトコルスタックと同じであってもよく、または類似してもよい。
【0033】
図2Aは、UE 210およびgNB 220に実装される5つの層を含むNRユーザプレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの下部では、物理層(PHY)211及び221は、プロトコルスタックの上位層に配信サービスを提供することができ、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応することができる。PHY 211及び221上の次の4つのプロトコルは、メデイアアクセス制御層(MAC)212及び222、無線リンク制御層(RLC)213及び223、パケットデータ集約プロトコル層(PDCP)214及び224、及びサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215及び225を含む。これら4つのプロトコルは、OSIモデルの層2またはデータリンク層として一緒に構成することができる。
【0034】
図3はNRユーザプレーンプロトコルスタックのプロトコル層間で提供されるサービスの例を示す図である。図2Aおよび図3の上部から、SDAP 215及び225はQoSフロー処理を実行することができる。UE 210は、PDUセッションを介してサービスを受信することができ、このPDUセッションはUE 210とDNとの間の論理接続であり得る。PDUセッションは1つ又は複数のQoSフローを有することができる。CNのUPF(例えば、UPF 158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、及び/又はエラーレートで)に基づいて、IPパケットをPDUセッションの1つ又は複数のQoSフローにマッピングすることができる。SDAP 215及び225は1つ又は複数のQoSフローと1つ又は複数のデータ無線ベアラとの間のマッピング/デマッピングを実行することができる。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/デマッピングは、gNB 220におけるSDAP 225によって決定することができる。gNB 220から受信した反射マッピング又は制御シグナリングにより、UE 210におけるSDAP 215にQoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングを通知することができる。反射マッピングの場合、gNB 220におけるSDAP 225は、QoSフロー指示子(QFI)を用いてダウンリンクパケットをマークすることができ、UE 210におけるSDAP 215は、QFIを観察して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/デマッピングを決定することができる。
【0035】
PDCP 214及び224は、エアインターフェースを介して伝送する必要があるデータ量を低減するためにヘッダ圧縮/解凍を実行し、エアインターフェースを介して伝送されるデータの不正な復号を防止するために暗号化/復号化し、(制御メッセージが予想されるソースから由来することを確実にするために)完全性保護することができる。PDCP 214及び224は、未配信パケットの再送、パケットの順序付け配信および再順序付け、および例えばgNB内ハンドオーバのために重複して受信されたパケットの除去を実行することができる。PDCP 214及び224は、パケットが受信される可能性を高めるためにパケット複製を実行し、受信機で複製されたパケットを除去することができる。パケット複製は、信頼性の高いサービスを必要とする場合に有用である可能性がある。
【0036】
図3には示されていないが、PDCP 214及び224は、二重接続シーンにおいて、分離された無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/デマッピングを実行することができる。デュアル接続性は、UEが2つのセル又はさらに2つのセルグループ、すなわち、プライマリセルグループ(MCG)及びセコンダリセルグループ(SCG)に接続されることを可能にする技術である。分離されたベアラは、単一の無線ベアラであり、例えばSDAP 215及び225へのサービスとしてPDCP 214及び224によって提供される無線ベアラのうちの1つであり、デュアル接続性においてセルグループによって処理される場合である。PDCP 214及び224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分離された無線ベアラをマッピング/デマッピングすることができる。
【0037】
RLC 213及び223は、セグメント化、自動反復要求(Automatic Repeat Request、ARQ)の再送、及びMAC 212及び222から受信した重復データユニット反復データユニットの除去をそれぞれ実行することができる。RLC 213及び223は、透明モード(TM)、未確認モード(UM)、及び確認モード(AM)という3つの伝送ノードをサポートすることができる。RLCが動作している伝送モードに基づいて、RLCは、前記機能のうちの1つ又は複数を実行することができる。RLC設定は、デジタル及び/又は伝送時間間隔(TTI)持続時間に依存しない各論理チャネルであってもよい。図3に示すように、RLC 213及び223は、サービスとしてそれぞれPDCP 214及び224にRLCチャネルを提供することができる。
【0038】
MAC 212及び222は、論理チャネルの多重化/逆多重化及び/又は論理チャネルと伝送チャネルとの間のマッピングを実行することができる。多重化/逆多重化は、1つ又は複数の論理チャネルに属するデータユニットを、PHY 211及び221に配信される伝送ブロック(TB)に多重化すること/PHY 211及び221から配信される伝送ブロック(TB)から、1つ又は複数の論理チャネルに属するデータユニットを逆多重化することを含むことができる。MAC 222は動的スケジューリングによってUE間のスケジューリング、スケジューリング情報報告及び優先度処理を実行するように構成することができる。gNB 220において(MAC 222において)、ダウンリンク及びアップリンクのスケジューリングを実行することができる。MAC 212及び222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、各キャリアに1つのHARQエンティティ)により、論理チャネルが優先化されたUE 210の論理チャネル間の優先度処理、及び/又は充填を介して誤り訂正を実行するように構成することができる。MAC 212及び222は、1つ又は複数のデジタル及び/又は伝送タイミングをサポートすることができる。一例では、論理チャネル優先化におけるマッピング制限は、論理チャネルがどのデジタル及び/又は伝送タイミングを使用できるかを制御することができる。図3に示すように、MAC 212及び222は、サービスとしてRLC 213及び223に論理チャネルを提供することができる。
【0039】
PHY 211及び221は、伝送チャネルから物理チャネルへのマッピング、及びエアインターフェースを介した情報の送受信のためのデジタルおよびアナログ信号処理機能を実行することができる。れらのデジタルおよびアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および変調/復調を含むことができる。PHY 211及び221は、マルチアンテナマッピングを実行することができる。図3に示すように、PHY 211及び221は、サービスとしてMAC 212及び222に1つ又は複数の伝送チャネルを提供することができる。
【0040】
図4Aは、NRユーザプレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータストリームを示す図である。図4Aは、NRユーザプレーンプロトコルスタックを介してgNB 220において2つのTBの3つのIPパケット(n、n+1及びm)を生成するダウンリンクデータストリームを示す。NRユーザプレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータストリームは図4Aに示されるダウンリンクデータストリームと同様であることができる。
【0041】
図4Aのダウンリンクデータストリームは、SDAP 225が1つ又は複数のQoSフローから3つのIPパケットを受信し、これら3つのパケットを無線ベアラにマッピングする時に開始する。図4Aでは、SDAP 225は、IPパケットnとn+1を第1の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第2の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダ(図4Aでは「H」でマークされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれる。図4Aに示すように、SDAP 225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP 224のSDUであり、SDAP 225のPDUである。
【0042】
図4Aの残りのプロトコル層は、関連付けられた機能(例えば、図3に関して)を実行し、対応するヘッダを追加し、その対応する出力を次の下位層に転送することができる。例えば、PDCP 224はIPヘッダ圧縮および暗号化を実行し、その出力をRLC 223に転送することができる。RLC 223は、任意にセグメント化(例えば、図4AにおいてIPパケットmのために示されるように)を実行し、それらの出力をMAC 222に転送することができる。MAC 222は複数のRLC PDUを多重化することができ、伝送ブロックを形成するために、MACサブヘッダをRLC PDUに追加することができる。NRでは、MACサブヘッダは、図4Aに示すように、MAC PDUに分散することができる。LTEでは、MACサブヘッダは、MAC PDUの先頭に完全に位置することができる。NRMAC PDU構造は、完全なMAC PDUを組み立てる前にMAC PDUサブヘッダを計算することができるので、処理時間と関連する待ち時間を減らすことができる。
【0043】
図4BはMAC PDUにおけるMACサブヘッダの例示的なフォーマットを示す図である。このMACサブヘッダは、MACサブヘッダに対応するMAC SDUの長さ(例えば、バイト単位)を指示するためのSDU長さフィールド、多重化プロセスを支援するためにMAC SDUが由来する論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを指示するためのフラグ(F)、及び将来使用するための予約ビット(R)フィールドを含む。
【0044】
図4BはMAC(例えばMAC 223又はMAC 222)がMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)をさらに示す。例えば、図4BはMAC PDUに挿入される2つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク伝送のためのMAC PDUの開始(図4Bに示す)及びアップリンク伝送のためのMAC PDUの終了に挿入することができる。MAC CEは、帯域内制御シグナリングに使用することができる。例示的なMAC CEは、キャッシュ状態報告や電力マージン報告などのスケジューリングされた関連MAC CEと、アクティブ化/非アクティブ化されたPDCP反復検出、チャネル状態情報(CSI)報告、サウンディングリファレンス信号(SRS)伝送、および以前に設定されたコンポーネントのMAC CEなどのアクティブ化/非アクティブ化されたMAC CEと、不連続受信(DRX)に関連するMAC CEと、タイミング繰り上げMAC CEと、ランダムアクセスに関連するMAC CEと、を含む。MAC CEの前に、MAC SDUについて説明したフォーマットと同様のフォーマットを有するMACサブヘッダであってもよく、LCIDフィールドに指示されるMAC CEに含まれる制御情報のタイプの予約値によって識別されてもよい。
【0045】
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、まず、論理チャネル、伝送チャネル、物理チャネル及びチャネルタイプの間のマッピングについて説明する。1つ又は複数のチャネルは、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連付けられた機能を実行することができる。
【0046】
図5A及び図5Bは、それぞれダウンリンクとアップリンクのための論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC及びPHYの間のチャネルを介して伝達される。論理チャネルはRLCとMACとの間で使用することができ、NR制御プレーンで制御及び設定情報を運ぶ制御チャネルに分類することができ、又はNRユーザプレーンでデータを運ぶトラフィックチャネルに分類することができる。論理チャネルは特定のUEに専用の論理チャネル又は複数のUEによって使用できる共通論理チャネルに分類することができる。論理チャネルは、それが運ぶ情報のタイプによって定義することもできる。NRによって定義される論理チャネルのセットは、例えば、-ネットワークがセルレベルで位置を知らないUEをページングするためのページングメッセージを運ぶためのページング制御チャネル(PCCH)、-マスター情報ブロック(MIB)及びいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを運ぶためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージはUEがセルの設定方法及びセル内での動作方法に関する情報を取得するために使用されるもの、-制御メッセージ及びランダムアクセスを運ぶための共通制御チャネル(CCCH)、-UEを設定するために特定のUEへ/特定のUEからの制御メッセージを運ぶための専用の制御チャネル(DCCH)、及び-特定のUEへ/特定のUEからのユーザデータを運ぶための専用のトラフィックチャネル(DTCH)を含む。
【0047】
伝送チャネルはMAC層とPHY層との間で使用され、それらが運ぶ情報がどのようにエアインタフェースに伝送されるかによって定義することができる。NRによって定義される伝送チャネルのセットは、例えば、-PCCHからのページングメッセージを運ぶためのページングチャネル(PCH)、-BCCHからのMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)、-BCCHからのSIBを含むダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージを運ぶためのダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、-アップリンクデータ及びシグナリングメッセージを運ぶためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)、及び-以前のスケジューリングなしにネットワークにUEが連絡できるようにするためのランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。
【0048】
PHYは、物理チャネルを使用してPHYの処理レベル間で情報を伝達することができる。物理チャネルは、1つまたは複数の伝送チャネルの情報を運ぶための関連付けられた時間-周波数リソースセットを有することができる。PHYは、PHYの低レベル動作をサポートするための制御情報を生成し、L1/L2制御チャネルと呼ばれる物理制御チャネルを介してPHYの低レベルに制御情報を提供することができる。NRによって定義される物理チャネル及び物理制御チャネルのセットは、例えば、-BCHからのMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、-DL-SCHからのダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージ、及びPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、-ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)であって、ダウンリンクスケジューリング命令、アップリンクスケジューリンググラント及びアップリンク電力制御命令を含むことができるもの、-UL-SCHからのアップリンクデータ及びシグナリングメッセージを運び、場合によって、以下に説明されるアップリンク制御情報(UCI)を運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、-UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)であって、HARQ確認、チャネル品質指示子(CQI)、事前符号化行列指示子(PMI)、ランク指示子(RI)及びスケジューリング要求(SR)を含むことができるもの、及び-ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む。
【0049】
物理制御チャネルと同様に、物理層は物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。図5A及び図5Bに示すように、NRによって定義される物理層信号は、プライマリ同期信号(PSS)、セコンダリ同期信号(SSS)、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)、復調リファレンス信号(DMRS)、サウンディングリファレンス信号(SRS)及び位相追跡リファレンス信号(PT-RS)を含む。以下、これらの物理層信号についてより詳細に説明する。
【0050】
図2Bは例示的なNR制御プレーンプロトコルスタックを示す。図2Bに示すように、NR制御プレーンプロトコルスタックは例示的なNRユーザプレーンプロトコルスタックと同じ/類似した最初の4つのプロトコル層を使用することができる。これら4つのプロトコル層はPHY 211及び221、MAC 212及び222、RLC 213及び223、及びPDCP 214及び224を含む。NR制御プレーンスタックは、NRユーザプレーンプロトコルスタックのようにスタックの上部にSDAP 215及び225を有するのではなく、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216及び226とNASプロトコル217及び237を有する。
【0051】
NASプロトコル217及び237は、UE 210とAMF 230(例えば、AMF 158A)との間、又はより一般的にはUE 210とCNとの間に制御プレーン機能を提供することができる。NASプロトコル217及び237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介してUE 210とAMF 230との間に制御プレーン機能を提供することができる。UE 210とAMF 230との間にNASメッセージを伝送できる直接的な経路はない。Uu及びNGインターフェースのASを使用してNASメッセージを伝送することができる。NASプロトコル217及び237は、認証、セキュリティ、接続確立、モビリティ管理及びセッション管理などの制御プレーン機能を提供することができる。
【0052】
RRC 216及び226は、UE 210とgNB 220との間、またはより一般的にはUE 210とRANとの間に制御プレーン機能を提供することができる。RRC 216及び226はRRCメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介してUE 210とgNB 220との間に制御プレーン機能を提供することができる。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラおよび同じ/類似のPDCP、RLC、MAC及びPHYプロトコル層を使用してUE 210とRANとの間で伝送することができる。MACは、制御プレーン及びユーザプレーンデータを同じ伝送ブロック(TB)に多重化することができる。RRC 216及び226は制御プレーン機能を提供することができ、例えば、AS及びNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CN又はRANによって開始されるページング、UE 210とRANとの間のRRC接続の確立、維持及び解放、鍵管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラ及びデータ無線ベアラの確立、設定、維持及び解放、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定報告及び報告の制御、無線リンク障害(RLF)の検出及び回復、及び/又はNASメッセージ伝送を提供することができる。RRC接続の確立の一部として、RRC 216及び226は、UE 210とRANとの間の通信のためのパラメータの設定に関連するRRCコンテキストを確立することができる。
【0053】
図6はUEのRRC状態変換を示す図である。UEは図1Aに図示された無線デバイス106、図2A及び図2Bに図示されたUE 210又は本開示に説明されたいずれかの他の無線デバイスと同じであってもよく、または類似してもよい。図6に示すように、UEは、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)及びRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)という3つのRRC状態のうちの少なくとも1つにあることができる。
【0054】
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局との少なくとも1つのRRC接続を有してもよい。基地局は、図1Aに示されるRAN 104に含まれる1つ又は複数の基地局のうちの1つ、図1Bに示されるgNB 160又はng-eNB 162のうちの1つ、図2A及び図2Bに示されるgNB 220、又は本開示に説明されるいずれかの他の基地局と類似していてもよい。UEが接続されている基地局はUEのRRCコンテキストを有することができる。UEコンテキストと呼ばれるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメータを含むことができる。これらのパラメータは例えば、1つ又は複数のASコンテキスト、1つ又は複数の無線リンク設定パラメータ、ベアラ設定情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー及び/又はPDUセッションに関する)、セキュリティ情報、及び/又はPHY、MAC、RLC、PDCP及び/又はSDAP層設定情報を含むことができる。RRC接続602において、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN 104又はNG-RAN 154)によって管理されてもよい。UEは、サービングセル及び隣接セルからの信号レベル(例えば、リファレンス信号レベル)を測定し、これらの測定結果を現在UEにサービスしている基地局に報告することができる。UEのサービング基地局は、報告された測定要求に基づいて隣接基地局のうちの1つのセルに切り替えることができる。RRC状態は、接続解放プロセス608を介してRRC接続602からRRCアイドル604に変換し、又は接続非アクティブ化プロセス610を介してRRC非アクティブ606に変換することができる。
【0055】
RRCアイドル604では、UEに対してRRCコンテキストを確立しなくてもよい。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有さなくてもよい。RRCアイドル604である場合、UEは(例えば、バッテリ電力を節約するために)ほとんどの時間でスリープ状態にあることができる。UEはRANからのページメッセージをモニターするために周期的に(例えば、非連続受信周期ごとに1回)ウェイクアップすることができる。UEのモビリティは、セル再選択と呼ばれるプロセスによってUEにより管理されうる。RRC状態は接続確立プロセス612を介してRRCアイドル604からRRC接続602に変換することができ、この接続確立プロセスは以下でより詳細に説明するようにランダムアクセスプロセスを含んでも良い。
【0056】
RRC非アクティブ606では、以前確立されたRRCコンテキストはUE及び基地局に保持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への変換と比較して、シグナリングオーバヘッドを低減してRRC接続602に迅速に変換することができる。RRC非アクティブ606では、UEhあスリープ状態であってもよく、UEのモビリティはセル再選択によってUEにより管理されてもよい。RRC状態は接続回復プロセス614を介してRRC非アクティブ606からRRC接続602に変換し、又は接続解放プロセス608と同じ又は類似の接続解放プロセス616を介してRRCアイドル604に変換されてもよい。
【0057】
RRC状態はモビリティ管理メカニズムに関連付けられてもよい。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606では、モビリティはUEによりセル再選択によって管理される。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606でのモビリティ管理の目的は、移動通信ネットワーク全体にわたってページメッセージをブロードキャストする必要なく、ネットワークがページメッセージを介してUEにイベントを通知できるようにすることである。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理メカニズムは、ネットワークが移動通信ネットワーク全体ではなく、UEが現在そこに存在するセルグループのセル上でページングメッセージをブロードキャストできるように、セルグループレベルでUEを追跡することを可能にすることができる。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606のためのモビリティ管理メカニズムはセルグループレベルでUEを追跡する。これらは異なる粒度のグループを使用して行うことができる。例えば、1つのセル、RAN領域識別子(RAI)によって識別されるRAN領域内のセル、及び追跡領域と呼ばれ、追跡領域識別子(TAI)によって識別される1グループのRAN領域内のセルという3つのレベルセルパケット粒度があることができる。
【0058】
追跡領域は、CNでUEを追跡するために使用することができる。CN(例えば、CN 102又は5G-CN 152)は、UE登録領域に関連付けられたTAIリストをUEに提供することができる。UEがセル再選択によって、UE登録領域に関連付けられたTAIリストに含まれないTAIに関連付けられたセルに移動した場合、UEはCNへの登録更新を実行して、CNがUEの位置を更新し、UEに新しいUE登録領域を提供することを可能にすることができる。
【0059】
RAN領域はRANレベルでUEを追跡するために使用することができる。RRC非アクティブ606状態にあるUEの場合、UEにRAN通知領域を割り当てることができる。RAN通知領域は、1つ又は複数のセル識別子、RAIリスト又はTAIリストを含むことができる。一例では、基地局は1つ又は複数のRAN通知領域に属することができる。一例では、セルは1つ又は複数のRAN通知領域に属することができる。UEがセル再選択によって、UEに割り当てられたRAN通知領域にふくされないセルに移動した場合、UEはRANとの通知領域更新を実行してUEのRAN通知領域を更新することができる。
【0060】
UEのRRCコンテキストを格納する基地局またはUEの最後のサービング基地局をアンカー基地局と呼ぶことができる。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知領域に在圏している期間、及び/又は、UEがRRC非アクティブ606に在圏している期間、UEのRRCコンテキストを維持することができる。
【0061】
gNB、例えば図1BのgNB 160は、中央ユニット(gNB-CU)と1つ又は複数の分散ユニット(gNB-DU)の2つの部分に分割することができる。gNB-CUは、F1インターフェースを用いて1つ又は複数のgNB-DUに結合することができる。gNB-CUは、RRC、PDCP及びSDAPを含むことができる。gNB-DUはRLC、MAC及びPHYを含むことができる。
【0062】
NRでは、(図5A及び図5Bに関して議論されている)物理信号及び物理チャネルは直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルにマッピングすることができる。OFDMは、F個の直交サブキャリア(又はトーン)上でデータを伝送するマルチキャリア通信案である。伝送前に、データは、一連の複素数シンボル(例えば、M-直交振幅変調(M-QAM)又はM-位相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされてもよく、ソースシンボルと呼ばれ、F個の並列シンボルストリームに分割される。F個の並列シンボルストリームは周波数領域内にあるとみなすことができ、それらを時間領域内に変換する高速フーリエ逆変換(IFFT)ブロックの入力として使用することができる。IFFTブロックは、F個のソースシンボルを一度に取ることができ、F個の並列シンボルストリームのうちのそれぞれから1つのソースシンボルを取り、各ソースシンボルを使用してF個の直交サブキャリアに対応するF個の正弦波基底関数のうちの1つの振幅及び位相を変調することができる。IFFTブロックの出力は、F個の直交サブキャリアの合計を表すF個の時間領域サンプリングであってもよい。F個の時間領域サンプリングは単一のOFDMシンボルを形成することができる。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバートの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルはキャリア周波数でエアインターフェースを介して伝送されてもよい。IFFTブロックで処理する前に、FFTブロックを使用してF個の並列シンボルストリームを混合することができる。この動作は、離散フーリエ変換(DFT)事前符号化のOFDMシンボルを生成し、UEによってアップリンクで使用されてピーク平均電力比(PAPR)を低減することができる。受信機においてFFTブロックを使用してOFDMシンボルに対して逆処理を実行して、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元することができる。
【0063】
図7はOFDMシンボルがパケットされるNRフレームの例示的な設定を示す図である。NRフレームはシステムフレーム番号(SFN)によって識別されてもよい。SFNは1024フレームの周期で繰り返すことができる。図示するように、1つのNRフレームの持続時間は10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間が1msの10個のサブフレームを含んでもよい。サブフレームはスロットに分割することができ、例えば各スロットが14個のOFDMシンボルを含む。
【0064】
スロットの持続時間は、スロットに使用されるOFDMシンボルのデジタル学に依存することができる。NRでは、異なるセル配置(例えば、キャリア送周波数が1 GHz未満のセルからキャリア周波数がミリ波範囲内のセルまで)に適応するために柔軟なデジタル学がサポートされる。デジタル学は、サブキャリア間隔とサイクリックプレフィックス持続時間に基づいて定義することができる。NRにおけるデジタル学には、サブキャリア間隔は15 kHzのベースラインサブキャリア間隔から2のべき乗に比例して増加することができ、サイクリックプレフィックス持続時間は4.7 μsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2のべき乗に比例して減少することができる。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間組み合わせを有するデジタル学を定義する:15 kHz/4.7 μs、30 kHz/2.3 μs、60 kHz/1.2 μs、120 kHz/0.59 μs、及び240 kHz/0.29 μs。
【0065】
スロットは固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有することができる。より高いサブキャリア間隔を有するデジタル学はより短いスロット持続時間を有し、それに応じて、各サブフレームはより多くのスロットを有する。図7は、このようなデジタル学に依存するスロット持続時間とサブフレーム当たりのスロット伝送構造(説明の便宜上、図7では240 kHzサブキャリア間隔を有するデジタル学を図示していない)を示す。NRにおけるサブフレームは、デジタル学に依存しない時間基準として使用することができ、スロットはアップリンク及びダウンリンク伝送をスケジューリングするユニットとして使用することができる。低待ち時間をサポートするために、NRにおけるスケジューリングはスロット持続時間からデカップリングされ、任意のOFDMシンボルで開始され、伝送に必要なものと同じ数のシンボルが継続されてもよい。これらの部分スロット伝送は、マイクロスロットまたはサブスロット伝送と呼ぶことができる。
【0066】
図8はNRキャリアの時間領域及び周波数領域におけるスロットの例示的な設定を示す図である。スロットは、リソース要素(RE)及びリソースブロック(RB)を含む。REはNRの中で最も小さい物理リソースである。図8に示すように、REは時間領域で1つのOFDMシンボルにまたがり、周波数領域で1つのサブキャリアにまたがる。図8に示すように、RBは周波数領域で12個の連続したREにまたがる。NRキャリアは275個のRB又は275×12=3300個のサブキャリアの幅に制限することができる。このような制限を使用する場合、15、30、60及び120 kHzのサブキャリア間隔に対して、NRキャリアをそれぞれ50、100、200及び400 MHzに制限することができ、ここでは、キャリアあたりの400 MHz帯域幅限制限に基づいて400 MHz帯域幅を設定することができる。
【0067】
図8はNRキャリアの帯域幅全体にわたって使用される単一のデジタル学を示す図である。他の例示的な設定では、同じキャリアで複数のデジタル学をサポートすることができる。
【0068】
NRは、広いキャリア帯域幅(例えば、120 kHzのサブキャリア間隔に対して400 MHzになる)をサポートすることができる。すべてのUEがすべてのキャリア帯域幅を受信できるわけではない(例えば、ハードウェアの制限のため)。また、UE電力消費に関しては、すべてのキャリア帯域幅の受信は禁止されている可能性がある。一例では、電力消費を低減するため、及び/又は他の目的のために、UEは、UEがスケジューリングされて受信されるトラフィック量に基づいて、UEの受信帯域幅のサイズを適応させることができる。これを帯域幅適応と呼ぶ。
【0069】
NRは、すべてのキャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートするために帯域幅部分(BWP)を定義する。一例では、BWPはキャリア上の隣接RBのサブセットによって定義することができる。UEは、(例えば、RRC層を介して)サービングセルあたりに1つ又は複数のダウンリンクBWP及び1つ又は複数のアップリンクBWP(例えば、各サービングセルに対して最大4つのダウンリンクBWPおよび最大4つのアップリンクアップリンクBWP)を設定することができる。所与の時間において、サービングセルの1つ又は複数の設定されたBWPはアクティブであってもよい。これらの1つ又は複数のBWPはサービングセルのアクティブBWPと呼ばれることができる。サービングセルにセカンダリアップリンクキャリアが設定されている場合、サービングセルはアップリンクキャリアに1つ又は複数の第1のアクティブBWPを有し、セカンダリアップリンクキャリアに1つ又は複数の第2のアクティブBWPを有することができる。
【0070】
ペアにならないスペクトルの場合、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じである場合、設定されたダウンリンクBWPセットからのダウンリンクBWPは、設定されたアップリンクBWPセットからのアップリンクBWPにリンクすることができる。ペアにならないスペクトルの場合、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数とアップリンクBWPの中心周波数が同じであることを期待する可能性がある。
【0071】
プライマリセル(PCell)上の設定されたダウンリンクBWPセットのダウンリンクBWPについて、基地局は、UEに対して少なくとも1つの検索空間の1つ又は複数の制御リソースセット(CORESET)を設定することができる。検索空間はUEが制御情報を見つけることができる時間領域と周波数領域内の位置の集合である。検索空間はUE固有の検索空間またはパブリック検索空間(複数のUEによって使用されてもよい)であってもよい。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおけるPCell又はプライマリセコンダリセル(PSCell)でUEに対してパブリック検索空間を設定することができる。
【0072】
設定されたアップリンクBWPセットのアップリンクBWPの場合、BSはUEに対して1つ又は複数のPUCCH伝送のための1つ又は複数のリソースセットを設定することができる。UEは、ダウンリンクBWPの設定されたデジタル学(例えば、サブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス持続時間)に基づいてダウンリンクBWPにおいてダウンリンク受信(例えば、PDCCH又はPDSCH)を受信することができる。UEは、設定されたデジタル学(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス長さ)に基づいてアップリンクBWPにおいてアップリンク伝送(例えば、PUCCH又はPUSCH)を送信することができる。
【0073】
1つ又は複数のBWP指示子フィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供されてもよい。BWP指示子フィールドの値は、設定されたBWPセットのどのBWPが1つまたは複数のダウンリンク受信のためのアクティブなダウンリンクBWPであるかを指示することができる。1つ又は複数のBWP指示子フィールドの値は、1つ又は複数のアップリンク伝送のためのアクティブなアップリンクBWPを指示することができる。
【0074】
基地局は、PCellに関連付けられた設定されたダウンリンクBWPセット内のデフォルトダウンリンクBWPを用いてUEを準静的に設定することができる。基地局がUEにデフォルトダウンリンクBWPを提供しない場合、デフォルトダウンリンクBWPは初期のアクティブなダウンリンクBWPであってもよい。UEは、PBCHを用いて取得されたCORESETに基づいて、どのBWPが初期のアクティブなダウンリンクBWPであるかを決定することができる。
【0075】
基地局は、UEに対してPCellのためのBWP非アクティブタイマー値を設定することができる。UEは、適切な時間でBWP非アクティブタイマーを起動又は再起動することができる。例えば、(a)UEが、デフォルトダウンリンクBWPではないアクティブなダウンリンクBWPがペアのスペクトル動作に使用されることを指示するDCIを検出した場合、又は(b)UEがデフォルトダウンリンクBWP又はアップリンクBWPではないアクティブなダウンリンクBWP又はアクティブなアップリンクBWPがペアにならないスペクトル動作に使用されることを指示するDCIを検出した場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを起動又は再起動することができる。UEが時間間隔(例えば、1 ms又は0.5 ms)の間にDCIを検出しなかった場合、UEは、期限に向かってBWP非アクティブタイマー(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値へ増加、又はBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少)を実行することができる。BWP非アクティブタイマーが満了した場合、UEは、アクティブなダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えることができる。
【0076】
一例では、基地局は、UEに対して1つ又は複数のBWPを準静的に設定することができる。第2のBWPをアクティブBWPとすることを指示するDCIが受信されたことに応答して、及び/又はBWP非アクティブタイマーの満了ことに応答して(例えば、第2のBWPがデフォルトBWPである場合)、UEは、アクティブBWPを第1のBWPから第2のBWPに切り替えることができる。
【0077】
ダウンリンク及びアップリンクBWP切り替え(ここでBWP切り替えは、現在アクティブなBWPから現在非アクティブなBWPへの切り替えを意味する)は、ペアのスペクトル内で独立して実行することができる。ペアにならないスペクトルでは、ダウンリンクとアップリンクBWP切り替えを同時に実行することができる。設定されたBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了及び/又はランダムアクセスの開始に基づいて発生することができる。
【0078】
図9は、NRキャリアのための3つの設定されたBWPの帯域幅適応の例を示す図である。3つのBWPが設定されたUEは、切り替えポイントで1つのBWPから別のBWPに切り替えることができる。図9に示す例では、BWPは、帯域幅が40 MHz、サブキャリア間隔が15 kHzのBWP 902と、帯域幅が10 MHz、サブキャリア間隔が15 kHzのBWP 904と、帯域幅が20 MHz、サブキャリア間隔が60 kHzのBWP 906とを含む。BWP 902は初期アクティブBWPであってもよく、BWP 904はデフォルトBWPであってもよい。UEは、切り替えポイントでBWP間で切り替えることができる。図9の例では、UEは切り替えポイント908でBWP 902からBWP 904に切り替えることができる。切り替えポイント908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマーの満了(デフォルトBWPに切り替えることを指示する)ことに応答して、及び/又はBWP 904がアクティブBWPであることを指示するDCIが受信されたことに応答して、任意の適切な理由によって発生することができる。BWP 906がアクティブBWPであることを指示するDCIが受信されたことに応答して、UEは、切り替えポイント910でアクティブBWP 904からBWP 906に切り替えることができる。BWP非アクティブタイマーの満了ことに応答して、及び/又はBWP 904がアクティブBWPであることを指示するDCIが受信されたことに応答して、UEは、切り替えポイント912でアクティブBWP 906からBWP 904に切り替えることができる。BWP 902がアクティブBWPであることを指示するDCIが受信されたことに応答して、UEは、切り替えポイント914でアクティブBWP 904からBWP 902に切り替えることができる。
【0079】
設定されたダウンリンクBWPセットのデフォルトダウンリンクBWP及びタイマー値を有するセコンダリセルに対してUEが設定されている場合、セコンダリセル上のBWPを切り替えるためのUEプロセスは、プライマリセル上のUEプロセスと同じ/類似していてもよい。例えば、UEは、UEがこれらの値をプライマリセルに使用するのと同じ/類似の方法でタイマー値及びデフォルトダウンリンクBWPをセコンダリセルに使用することができる。
【0080】
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して2つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEに送信/同じUEから送信することができる。CAにおけるアグリゲーションキャリアは成分キャリア(CC)と呼ばれることができる。CAを使用する場合、UEのための複数のサービングセル、CCのための1つのサービングセルが存在する。CCは周波数領域において3つの設定を有することができる。
【0081】
図10Aは2つのCCを有する3つのCA設定を示す図である。帯域内隣接設定1002では、2つのCCが同じ周波数帯域(周波数帯域A)にアグリゲーションされ、周波数帯域内で互いに直接隣接する。帯域内非隣接設定1004では、2つのCCが同じ周波数帯域(周波数帯域A)にアグリゲーションされ、周波数帯域内でギャップによって分離される。帯域間設定1006では、2つのCCは周波数帯域(周波数帯域Aと周波数帯域B)に位置する。
【0082】
一例では、最大32個のCCをアグリゲーションすることができる。アグリゲーションされたCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔及び/又はデュプレクス方式(TDD又はFDD)を有することができる。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有することができる。FDDの場合、1つ又は複数のアップリンクCCは、サービングセルに使用されるように選択的に構成されてもよい。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションする能力は、例えば、UEがダウンリンクにおいて、アップリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0083】
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの1つはプライマリセル(PCell)と呼ばれることができる。PCellは、UEがRRC接続確立、再構築及び/又は切り替え時に最初に接続されたサービングセルであってもよい。PCellはUEにNASモビリティ情報及びセキュリティ入力を提供することができる。UEは、異なるPCellを有することができる。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアはダウンリンクプライマリCC(DLPCC)と呼ばれることができる。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアはアップリンクプライマリCC(ULPCC)と呼ばれることができる。UEの他のアグリゲーションセルはセコンダリセル(SCell)と呼ばれることができる。一例では、UEに対してPCellを設定した後にSCellを設定することができる。例えば、RRC接続再設定プロセスを介してSCellを設定することができる。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアはダウンリンクセコンダリCC(DLSCC)と呼ばれることができる。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアはアップリンクセコンダリCC(ULSCC)と呼ばれることができる。
【0084】
UEのための設定されたSCellは、例えばトラフィック及びチャネル条件に基づいてアクティブ化及び非アクティブ化することができる。SCellの非アクティブ化は、SCell上のPDCCH及びPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS及びCQI送信が停止されることを意味することができる。図4Bに関するMAC CEを使用して、設定されたSCellをアクティブ化及び非アクティブ化することができる。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCell当たり1ビット)を使用して、UEのどのSCell(例えば、設定されたSCellのサブセット内で)アクティブ化されているか、または非アクティブ化されているかを指示することができる。SCell非アクティブ化タイマーの満了(例えば、SCell当たり1つのSCell非アクティブ化タイマー)ことに応答して、設定されたSCellを非アクティブ化することができる。
【0085】
スケジューリング割り当てやスケジューリンググラントなど、割り当てやグラントに対応するセルでセルのダウンリンク制御情報を送信することができ、これはセルフスケジューリングと呼ばれる。セルのためのDCIは別のセルで送信することができ、これはトランスキャリアスケジューリングと呼ばれる。アグリゲーションセルのアップリンク制御情報(例えば、HARQ確認及びチャネル状態フィードバック、例えばCQI、PMI及び/又はRI)は、PCellのPUCCHで送信することができる。より多くのアグリゲーションダウンリンクCCの場合、PCellのPUCCHは過負荷になる可能性がある。セルは複数のPUCCHグループに分割することができる。
【0086】
図10Bはアグリゲーションセルがどのように1つ又は複数のPUCCHグループに設定できるかの例を示す図である。PUCCHグループ1010及びPUCCHグループ1050は、それぞれ1つ又は複数のダウンリンクCCを含むことができる。図10Bの例では、PUCCHグループ1010は、PCell 1011、SCell 1012及びSCell 1013の3つのダウンリンクCCを含む。この例では、PUCCHグループ1050は、PCell 1051、SCell 1052及びSCell 1053の3つのダウンリンクCCを含む。1つ又は複数のアップリンクCCはPCell 1021、SCell 1022及びSCell 1023として構成することができる。1つ又は複数の他のアップリンクCCはプライマリSCell(PSCell)1061、SCell 1062及びSCell 1063として構成することができる。PCell 1021のアップリンクでPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)を送信することができ、それはUCI 1031、UCI 1032及びUCI 1033として示されている。PSCell 1061のアップリンクでPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)を送信することができ、それはUCI 1071、UCI 1072及びUCI 1073として示されている。一例では、図10Bに示されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010とPUCCHグループ1050に分割されていない場合、単一のアップリンクPCellはダウンリンクCCに関連するUCIを送信し、PCellは過負荷になる可能性がある。PCell 1021とPSCell 1061の間でUCIの伝送を分割することにより、過負荷を防止することができる。
【0087】
ダウンリンクキャリア及び選択的なアップリンクキャリアを含むセルは、物理セルID及びセルインデックスが割り当てられてもよい。例えば、物理セルIDが使用されるコンテキストに基づいて、物理セルID又はセルインデックスは、セルのダウンリンクキャリア及び/又はアップリンクキャリアを識別することができる。ダウンリンク成分キャリアで送信された同期信号を用いて物理セルIDを決定することができる。RRCメッセージを用いてセルインデックスを決定することができる。本開示では、物理セルIDはキャリアIDと呼ばれることができ、セルインデックスはキャリアインデックスと呼ばれることができる。例えば、本開示が第1のダウンリンクキャリアのための第1の物理セルIDに関する場合、本開示は、第1の物理セルIDが、第1のダウンリンクキャリアを含むセルに使用されることを意味することができる。同一/類似の概念は、例えばキャリアアクティブ化に適用することができる。本開示が第1のキャリアがアクティブ化されることを指示する場合、本開示は、第1のキャリアを含むセルがアクティブ化されることを意味することができる。
【0088】
CAでは、PHYのマルチキャリア特性がMACに暴露される可能性がある。一例では、HARQエンティティはサービングセルで動作することができる。各サービングセル毎に割り当て/グラントにより伝送ブロックを生成することができる。伝送ブロック及び伝送ブロックの潜在的なHARQ再送はサービングセルにマッピングされうる。
【0089】
ダウンリンクでは、基地局は、1つ又は複数のリファレンス信号(RS)(例えば、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS及び/又はPT-RS、図5Aに示すように)をUEに送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト及び/又はブロードキャスト)することができる。アップリンクでは、UEは、基地局に1つ又は複数のRS(例えば、図5Bに示されるDMRS、PT-RS及び/又はSRS)を送信することができる。PSS及びSSSは基地局によって送信され、UEによって使用されてUEを基地局に同期させることができる。PSS、SSS及びPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックにおいてPSS及びSSSを提供することができる。基地局は、一連のバーストのSS/PBCHブロックを周期的に送信することができる。
【0090】
図11AはSS/PBCHブロックの構造及び位置の例を示す図である。一連のバーストのSS/PBCHブロックは、1つ又は複数のSS/PBCHブロック(例えば、図11Aに示される4個のSS/PBCHブロック)を含むことができる。一連のバーストを周期的に(例えば、2フレーム又は20 ms毎に)送信することができる。一連のバーストは、ハーフフレーム(例えば、5 ms持続時間を有する前半フレーム)に制限することができる。なお、図11Aは例であり、これらのパラメータ(一連のバースト毎のSS/PBCHブロックの数、一連のバーストの周期性、一連のバーストのフレーム内の位置)は、例えば、SS/PBCHブロックを送信するセルのキャリア周波数、セルのデジタル学又はサブキャリア間隔、ネットワークの設定(例えば、RRCシグナリングを使用)、又はいずれかの他の適切な要素に基づいて設定することができる。一例では、無線ネットワークがUEを異なるサブキャリア間隔を採用するように設定しない限り、UEはモニターされているキャリア周波数に基づいてSS/PBCHブロックのサブキャリア間隔を採用することができる。
【0091】
SS/PBCHブロックは時間領域において1つ又は複数のOFDMシンボル(例えば、図11Aの例に示される4個のOFDMシンボル)にまたがってもよく、周波数領域において1つ又は複数のサブキャリア(例えば、240個の隣接サブキャリア)にまたがってもよい。PSS、SSS及びPBCHは、共通の中心周波数を有することができる。PSSは最初に送信され、例えば1つのOFDMシンボル及び127個のサブキャリアにまたがることができる。SSSはPSSの後(例えば、2つのシンボルの後)に送信され、1つのOFDMシンボル及び127個のサブキャリアにまたがることができる。PBCHはPSSの後(例えば、次の3個のOFDMシンボルにまたがって)に送信され、240個のサブキャリアにまたがることができる。
【0092】
UEは、時間領域および周波数領域におけるSS/PBCHブロックの位置を知らない可能性がある(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアをモニターすることができる。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置をモニターすることができる。ある持続時間(例えば、20 ms)の後にPSSが見つからない場合、UEは同期ラスタによって指示されるようにキャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索することができる。時間領域及び周波数領域における位置にPSSが発見された場合、UEは、SS/PBCHブロックのに基づいて、それぞれSSSとPBCHの位置を決定することができる。SS/PBCHブロックはセル定義SSブロック(CD-SSB)であってもよい。一例では、プライマリセルはCD-SSBに関連付けられることができる。CD-SSBは同期ラスタに位置することができる。一例では、セル選択/検索及び/又は再選択はCD-SSBに基づくことができる。
【0093】
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの1つ又は複数のパラメータを決定するために使用することができる。例えば、UEは、PSS及びSSSのシーケンスにそれぞれ基づいてセルの物理セル識別子(PCI)を決定することができる。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づいてセルのフレーム境界の位置を決定することができる。例えば、SS/PBCHブロックは、それが伝送モードに従って送信されたことを指示することができ、伝送モードにおけるSS/PBCHブロックのフレーム境界からの距離は既知である。
【0094】
PBCHはQPSK変調を使用することができ、前方誤り訂正(FEC)を使用することができる。FECは、分極符号化を使用することができる。PBCHがまたがる1つ又は複数のシンボルはPBCHの復調のための1つ又は複数のDMRSを運ぶことができる。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)の指示及び/又はSS/PBCHブロックタイミングインデックスを含むことができる。これらのパラメータは、UEから基地局への時間同期を促進することができる。PBCHは、UEに1つ又は複数のパラメータを提供するためのマスター情報ブロック(MIB)を含むことができる。UEは、MIBを用いて、セルに関連付けられた残りの最小システム情報(RMSI)を特定することができる。RMSIはシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含むことができる。SIB1はUEがセルにアクセスするために必要な情報を含むことができる。UEは、PDSCHをスケジューリングするできるMIBの1つ又は複数のパラメータを用いてPDCCHをモニターすることができる。PDSCHはSIB1を含むことができる。MIBに提供されるパラメータを用いてSIB1を復号化することができる。PBCHは、SIB1が存在しないことを指示することができる。SIB1が存在しないことを指示するPBCHに基づいて、UEを周波数に向けることができる。UEは、UEが向かう周波数でSS/PBCHブロックを検索することができる。
【0095】
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信される1つ又は複数のSS/PBCHブロックが擬似コロケーション(QCLed)にある(例えば、同じ/類似のドップラー拡張、ドップラー周波数シフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間Rxパラメータを有する)と仮定することができる。UEは、異なるSS/PBCHブロックインデックスを有するSS/PBCHブロック伝送にQCLを用いなくてもよい。
【0096】
空間方向において(例えば、セルのカバレッジ領域をまたがることなるビームを用いて)SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内のそれらのブロック)を送信することができる。一例では、第1のビームを用いて第1の空間方向に第1のSS/PBCHブロックを送信し、第2のビームを用いて第2の空間方向に第2のSS/PBCHブロックを送信することができる。
【0097】
一例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は複数のSS/PBCHブロックを送信することができる。一例では、複数のSS/PBCHブロックのうちの第1のSS/PBCHブロックの第1のPCIは、複数のSS/PBCHブロックのうちの第2のSS/PBCHブロックの第2のPCIと異なってもよい。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なっても同じであってもよい。
【0098】
CSI-RSは基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用されることができる。基地局は、チャネル推定または他の適切な目的のために、UEに対して1つ又は複数のCSI-RSを設定することができる。基地局は、UEに対して1つ又は複数の同一/類似のCSI-RSを設定することができる。UEは、1つ又は複数のCSI-RSを測定することができる。UEは、1つ又は複数のダウンリンクCSI-RSに対する測定に基づいてダウンリンクチャネル状態を推定し、及び/又はCSI報告を生成することができる。UEは、基地局にCSI報告を提供することができる。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を用いてリンク適応を実行することができる。
【0099】
基地局は、UEに対して1つ又は複数のCSI-RSリソースセットを準静的に設定することができる。CSI-RSリソースは時間領域及び周波数領域における位置及び周期性に関連付けられることができる。基地局は、CSI-RSリソースを選択的にアクティブ化及び/又は非アクティブ化することができる。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースがアクティブ化及び/又は非アクティブ化されたことをUEに指示することができる。
【0100】
基地局はUEがCSI測定を報告するように設定することができる。基地局は、UEがCSI報告を周期的に、非周期的に、または半持続的に提供するように設定することができる。、非周期的なCSI報告の場合、UEのは、複数のCSI報告のタイミング及び/又は周期性が設定されてもよい。非周期的なCSI報告の場合、基地局はCSI報告を要求することができる。例えば、基地局は、設定されたCSI-RSリソースを測定して測定に関連するCSI報告を提供するようにUEに命令することができる。半持続的なCSI報告の場合、基地局は、周期的に送信し、周期的報告を選択的にアクティブ化又は非アクティブ化するようにUEを設定することができる。基地局はRRCシグナリングを用いてUEに対してCSI-RSリソースセット及びCSI報告を設定することができる。
【0101】
CSI-RS設定は1つ又は複数のパラメータを含むことができ、例えば、最大32個のアンテナポートを指示する。UEは、ダウンリンクCSI-RS及び制御リソースセット(CORESETが空間的にQCLedであり、かつダウンリンクCSI-RSに関連付けられたリソース要素がCORESETに設定された物理リソースブロック(PRB)の外にある場合、同じOFDMシンボルをダウンリンクCSI-RS及びCORESETに使用するように設定することができる。UEは、ダウンリンクCSI-RS及びSS/PBCHブロックが空間的にQCLedであり、かつダウンリンクCSI-RSに関連付けられたリソース要素がSS/PBCHブロックに設定されたPRBの外にある場合、同じOFDMシンボルをダウンリンクCSI-RS及びSS/PPBCHブロックに使用するように設定することができる。
【0102】
ダウンリンクDMRSは基地局によって送信され、UEによってチャネル推定のために使用されうる。例えば、ダウンリンクDMRSは1つ又は複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用することができる。NRネットワークは、データ復調のための1つ又は複数の可変及び/又は設定可能なDMRSモードをサポートすることができる。少なくとも1つのダウンリンクDMRS設定は、プリロードDMRSモードをサポートすることができる。1つ又は複数のOFDMシンボル(例えば、1つの又は2つの隣接するOFDMシンボル)に、プリロードされたDMRSをマッピングすることができる。基地局は、PDSCHのための複数(例えば、最大数)のプリロードされたDMRSシンボルをUEに対して準静的に設定することができる。DMRS設定は、1つ又は複数のDMRSポートをサポートすることができる。例えば、単一ユーザMIMOの場合、DMRS設定は、UEあたりに最大8つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートすることができる。マルチユーザMIMOの場合、DMRS設定はUEあたりに最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートすることができる。無線ネットワークは、(例えば、少なくともCP-OFDMに対して)ダウンリンク及びアップリンクのためのパブリックDMRS構造をサポートすることができ、DMRS位置、DMRSモード及び/又はスクランブルシーケンスは、同じであっても異なっていてもよい。基地局は、同じ事前符号化行列を使用してダウンリンクDMRS及び対応するPDSCHを送信することができる。UEはPDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために1つ又は複数のダウンリンクDMRSを使用することができる。
【0103】
例では、送信機(例えば、基地局)は、帯域幅の一部を送信するために事前エンコーダ行列を使用することができる。例えば、送信機は、第1の帯域幅のために第1の事前エンコーダ行列を使用し、第2の帯域幅のための第2の事前エンコーダ行列を使用することができる。第1の事前エンコーダ行列及び第2の事前エンコーダ行列は、第1の帯域幅が第2の帯域幅と異なることに基づいて異なることができる。UEは、PRBセット上で同じ事前符号化行列を使用すると仮定することができる。PRBセットは、事前符号化リソースブロックグループ(PRG)として表すことができる。
【0104】
PDSCHは1つ又は複数の層を含むことができる。UEは、DMRSを有する少なくとも1つのシンボルがPDSCHの1つ又は複数の層の層上に存在すると仮定することができる。上位層はPDSCHのために最大3つのDMRSを設定できる。
【0105】
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信され、UEによって位相雑音補償のために使用されうる。ダウンリンクPT-RSが存在するか否かは、RRC設定に依存することができる。ダウンリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、UE固有の基礎の上でRRCシグナリング及び/又は他の目的のための1つ又は複数のパラメータ(例えば、変調及び符号化スキーム(MCS))との関連付けられた組み合わせを使用して設定することができ、これはDCIによって指示することができる。設定された場合、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、MCSを少なくとも含む1つ又は複数のDCIパラメータに関連付けられることができる。NRネットワークは、時間領域及び/又は周波数領域で定義される複数のPT-RS密度をサポートすることができる。存在する場合、周波数領域密度は、スケジューリング帯域幅の少なくとも1つの設定に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートとPT-RSポートに対して同じ事前符号化を採用することができる。PT-RSポートの数はスケジューリングリソースにおけるDMRSポートの数よりも少なくてもよい。ダウンリンクPT-RSは、UEのためにスケジューリングされた時間/周波数持続時間に制限されうる。受信機における位相追跡を容易にするためにシンボルでダウンリンクPT-RSを送信することができる。
【0106】
UEは、チャネル推定のためにアップリンクDMRSを基地局に送信することができる。例えば、基地局は、1つ又は複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用することができる。例えば、UEは、PUSCH及び/又はPUCCHを用いてアップリンクDMRSを送信することができる。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられた周波数範囲と同様の周波数範囲をまたがることができる。基地局は、UEに対して1つ又は複数のアップリンクDMRS設定を設定することができる。少なくとも1つのDMRS設定は、プリロードDMRSモードをサポートすることができる。1つ又は複数のOFDMシンボル(例えば、1つの又は2つの隣接するOFDMシンボル)に、プリロードされたDMRSをマッピングすることができる。1つ又は複数のアップリンクDMRSは、PUSCH及び/又はPUCCHの1つ又は複数のシンボルで送信するように構成する。基地局は、UEに対してPUSCH及び/又はPUCCHのためのプリロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を準静的に設定することができ、UEはこれらのシンボルを用いて単一シンボルDMRS及び/又はダブルシンボルDMRSをスケジューリングすることができる。NRネットワークは、(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)に対して)ダウンリンク及びアップリンクのためのパブリックDMRS構造をサポートすることができ、DMRSのためのDMRS位置、DMRSモード及び/又はスクランブルシーケンスは同じであっても異なっていてもよい。
【0107】
PUSCHは1つ又は複数の層を含むことができ、UEは、PUSCHの1つ又は複数の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも1つのシンボルを送信することができる。一例では、上位層は、PUSCHのために最大3つのDMRSを設定することができる。
【0108】
UEのRRC設定に応じて、アップリンクPT-RS(位相追跡及び/又は位相雑音補償のために基地局によって使用されうる)は存在しても、存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、UE固有の基礎の上で、RRCシグナリング及び/又は他の目的のための1つ又は複数のパラメータ(例えば、変調及び符号化スキーム(MCS))の組み合わせによって設定されてもよく、DCIによって指示されてもよい。設定された場合、アップリンクPT-RSの動的存在は、MCSを少なくとも含む1つ又は複数のDCIパラメータに関連付けられることができる。無線ネットワークは、時間領域/周波数領域で定義される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。存在する場合、周波数領域密度は、スケジューリング帯域幅の少なくとも1つの設定に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートとPT-RSポートのために同じ事前符号化を採用することができる。PT-RSポートの数は、スケジューリングリソースにおけるDMRSポートの数よりも少なくてもよい。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのためにスケジューリングされる時間/周波数持続時間に制限されうる。
【0109】
SRSは、アップリンクチャネル相関スケジューリング及び/又はリンク適応をサポートするためのチャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信することができる。UEによって送信されるSRSは、基地局が1つ又は複数の周波数におけるアップリンクチャネル状態を推定することを可能にすることができる。基地局におけるスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH伝送に1つ又は複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、UEに対して1つ又は複数のSRSリソースセットを準静的に設定することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、UEに対して1つ又は複数のSRSリソースを設定することができる。SRSリソースセットの適用性は、上位層(例えば、RRC)パラメータによって設定することができる。例えば、上位層パラメータがビーム管理を指示する場合、ある時刻で(例えば、同時に)1つ又は複数のSRSリソースセットのうちのSRSリソースセット内のSRSリソース(例えば、同一/類似の時間領域挙動、周期性、非周期性などを有する)を送信することができる。UEは、SRSリソースセット内の1つ又は複数のSRSリソースを送信することができる。NRネットワークは、非周期的、周期的及び/又は半持続的なSRS伝送をサポートすることができる。UEは、1つまたは複数のトリガタイプに基づいてSRSリソースを送信することができ、1つまたは複数のトリガタイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)及び/又は1つまたは複数のDCIフォーマットを含むことができる。一例では、UEは、少なくとも1つのDCIフォーマットを用いて1つ又は複数の設定されたSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを選択することができる。SRSトリガタイプ0は、上位層シグナリングに基づいてトリガされたSRSを指すことができる。SRSトリガタイプ1は、1つ又は複数のDCIフォーマットに基づいてトリガされたSRSを指すことができる。一例では、同じスロットでPUSCH及びSRSを送信する場合、UEは、PUSCH及び対応するアップリンクDMRS送信した後にSRSを送信するように構成することができる。
【0110】
基地局は、UEに対して、SRSリソース設定識別子、SRSポートの数、SRSリソース設定の時間領域挙動(例えば、周期的、半持続的又は非周期的なSRSの指示)、スロット、マイクロスロット、及び/又はサブフレームレベルの周期性、周期性及び/又は非周期性SRSリソースのためのオフセット、SRSリソースにおけるOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、循環シフト、及び/又はSRSシーケンスIDのうちの少なくとも1つの1つ又は複数のSRS設定パラメータを準静的に設定指示することができる。
【0111】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルを伝送するチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルを伝送するチャネルから推定できるように定義される。同じアンテナポートで第1のシンボルと第2のシンボルが送信される場合、受信機は、アンテナポート上の第1のシンボルを伝送するためのチャネルから、アンテナポート上の第2のシンボルを伝送するためのチャネル(例えば、フェージング利得、マルチパス遅延など)を推定することができる。第2のアンテナポート上の第2のシンボルを伝送するチャネルから、第1のアンテナポート上の第1のシンボルを伝送するチャネルの1つ又は複数の大規模な特性を推定することができる場合、第1のアンテナポート及び第2のアンテナポートは擬似コロケーション(QCLed)と呼ばれることができる。1つ又は複数の大規模な特性は、遅延拡張、ドップラ拡張、ドップラシフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間受信(Rx)パラメータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0112】
ビーム成形を用いたチャネルはビーム管理を必要とする。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、及びビーム指示を含むことができる。ビームは、1つ又は複数のリファレンス信号に関連付けられることができる。例えば、ビームは、1つ又は複数のビームによって形成されるリファレンス信号によって識別することができる。UEは、ダウンリンクリファレンス信号(例えば、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS))に基づいてダウンリンクビーム測定を実行してビーム測定報告を生成することができる。UEは、基地局とRRC接続を確立した後、ダウンリンクビーム測定プロセスを実行することができる。
【0113】
図11Bは、時間領域及び周波数領域においてマッピングされるチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)の例を示す図である。図11Bに示されるブロックは、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)をまたがることができる。基地局は、1つ又は複数のCSI-RSを指示するCSI-RSリソース設定パラメータを含む1つ又は複数のRRCメッセージを送信することができる。CSI-RSリソース設定のための上位層シグナリング(例えば、RRC及び/又はMACシグナリング)によって、CSI-RSリソース設定識別子、CSI-RSポートの数、CSI-RS設定(例えば、サブフレームにおけるシンボル及びリソース要素(RE)位置)、CSI-RSサブフレーム設定(例えば、無線フレームにおけるサブフレーム位置、オフセット及び周期性)、CSI-RS電力パラメータ、CSI-RSシーケンスパラメータ、符号分割多重化(CDM)タイプパラメータ、周波数密度、伝送コーム、擬似コロケーション(QCL)パラメータ(例えば、QCL-scramblingidentity, crs-portscount, mbsfn-subframeconfiglist, csi-rs-configZPid, qcl-csi-rs-configNZPid)及び/又は他の無線リソースパラメータの1つ又は複数を設定することができる。
【0114】
図11Bに示される3つのビームは、UE特定の設定におけるUEに使用されるように構成されてもよい。図11Bでは3つのビーム(ビーム#1、ビーム#2及びビーム#3)を示すが、より多くまたはより少ないビームを設定してもよい。ビーム#1には、第1のシンボルのRB内の1つ又は複数のサブキャリアで送信できるCSI-RS 1101が割り当てられてもよい。ビーム#2には、第2のシンボルのRB内の1つ又は複数のサブキャリアで送信できるCSI-RS 1102が割り当てられてもよい。ビーム#3は、第3のシンボルのRB内の1つ又は複数のサブキャリアで送信できるCSI-RS 1103が割り当てられてもよい。周波数分割多重化(FDM)により、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS 1101の送信に使用されていないサブキャリア)を使用して、別のUEのためのビームに関連付けられた別のCSI-RSを送信することができる。時間領域多重化(TDM)により、UEのためのビームは、UEのためのビームが他のUEからのシンボルを使用するように構成することができる。
【0115】
例えば図11Bに示されるようなCSI-RS(例えば、CSI-RS 1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、UEによって1つ又は複数の測定に使用されることができる。例えば、UEは設定されたCSI-RSリソースのリファレンス信号受信電力(RSRP)を測定することができる。基地局は、UEに対して報告設定を設定することができ、UEは報告設定に基づいてRSRP測定をネットワークに(例えば、1つ又は複数の基地局を介して)報告することができる。一例では、基地局は、報告された測定結果に基づいて、複数のリファレンス信号を含む1つ又は複数の伝送設定指示(TCI)状態を決定することができる。一例では、基地局は、1つ又は複数のTCI状態を(例えば、RRCシグナリング、MAC CE及び/又はDCIを介して)UEに指示することができる。UEは、1つ又は複数のTCI状態に基づいて決定された受信(Rx)ビームを用いてダウンリンク伝送を受信することができる。一例では、UEはビームに対応する能力を有していても、有していなくてもよい。UEがビームに対応する能力を有する場合、UEは、対応するRxビームの空間領域フィルタに基づいて送信(Tx)ビームの空間領域フィルタを決定することができる。UEがビームに対応する能力を有さない場合、UEは、アップリンクビーム選択プロセスを実行してTxビームの空間領域フィルタを決定することができる。UEは、基地局によってUEに設定された1つ又は複数のサウンディングリファレンス信号(SRS)リソースに基づいて、アップリンクビーム選択プロセスを実行することができる。基地局は、UEから送信された1つ又は複数のSRSリソースの測定に基づいて、UEのためのアップリンクビームを選択および指示することができる。
【0116】
ビーム管理プロセスでは、UEは、1つ又は複数のビーム対リンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)することができ、ビーム対リンクは、基地局によって送信された送信ビーム及びUEによって受信された受信ビームを含む。評価に基づいて、UEは、1つ又は複数のビーム対品質パラメータを指示するビーム測定報告を送信することができ、この1つ又は複数のビーム対品質パラメータは、例えば1つ又は複数のビーム識別子(例えば、ビームインデックス、リファレンス信号インデックスなど)、RSRP、事前符号化行列指示子(PMI)、チャネル品質指示子(CQI)及び/又はランク指示子(RI)を含む。
【0117】
図12Aは、P1、P2及びP3の3つのダウンリンクビーム管理プロセスの例をを示す図である。プロセスP1は、UEが、1つ又は複数の基地局Txビーム及び/又はUE Rxビームの選択(それぞれP1の最上行および最下行で楕円として示される)をサポートするために、送受信点(TRP)(又は複数のTRP)の送信(Tx)ビームを測定することを可能にすることができる。TRPでのビーム形成はビームセットのTxビーム走査(P1及びP2の最上行で破線矢印で示す反時計方向に回転する楕円として示される)を含むことができる。UEでのビーム成形は、ビームセットのためのRxビーム走査(P1およびP3の最下行で破線矢印で示す時計方向に回転する楕円として示される)を含むことができる。プロセスP2は、TRPのTxビームのUE測定(P2の最上行で破線矢印で示す反時計方向に回転する楕円として示される)を実現するために使用することができる。UE及び/又は基地局は、プロセスP1において使用されるビームセットより小さいビームセットを使用するか、またはプロセスP1において使用されるビームよりも狭いビームを使用してプロセスP2を実行することができる。これはビーム微細化と呼ぶことができる。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームを走査することにより、Rxビーム決定のためのプロセスP3を実行することができる。
【0118】
図12Bは、U1、U2及びU3の3つのアップリンクビーム管理プロセスの例を示す図である。プロセスU1は基地局がUEのTxビームの測定を実行できるようにするために使用することができ、例えば1つ又は複数のUE Txビーム及び/又は基地局Rxビーム(それぞれU1の最上行および最下行で楕円として示される)の選択をサポートする。UEでのビーム形成は、例えばビームセットからのTxビーム走査(U1及びU3の最下行で破線矢印で示す時計方向に回転する楕円として示される)を含むことができる。基地局でのビーム成形は、例えばビームセットからのRxビーム走査(U1及びU2の最上行で破線矢印で示す反時計方向に回転する楕円として示される)を含むことができる。プロセスU2は、UEが固定Txビームを使用している間に基地局がRxビームを調整できるようにするために使用することができる。UE及び/又は基地局は、プロセスU1において使用されるビームセットより小さいビームセットを使用するか、またはプロセスU1において使用されるビームよりも狭いビームを使用してプロセスU2を実行することができる。これはビーム微細化と呼ぶことができる。基地局が固定のRxビームを使用する場合、UEはプロセスU3を実行してそのTxビームを調整することができる。
【0119】
UEは、ビーム障害の検出に基づいてビーム障害回復(BFR)プロセスを開始することができる。UEはBFRプロセスの開始に基づいてBFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CEなど)を送信することができる。UEは、関連付けられた制御チャネルを決定するビームがリンクの品質に満足していない(例えば、誤り率閾値より高い誤り率、受信信号電力閾値より低い受信信号電力、タイマーの満了など)ことに基づいてビーム障害を検出することができる。
【0120】
UEは、1つ又は複数のSS/PBCHブロック、1つ又は複数のCSI-RSリソース及び/又は1つ又は複数の復調リファレンス信号(DMRS)を含む1つ又は複数のリファレンス信号(RS)を用いて、ビーム対リンクの品質を測定することができる。ビーム対リンクの品質は、ブロック誤り率(BLER)、RSRP値、信号対干渉雑音比(SINR)値、リファレンス信号受信品質(RSRQ)値及び/又はRSリソースで測定されたCSI値のうちの1つ又は複数に基づくことができる。基地局は、RSリソースとチャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネルなど)の1つ又は複数のDM-RSが擬似コロケーション(QCLed)にあることを指示することができる。RSリソースを経由したUEへの伝送のチャネル特性(例えば、ドップラー周波数シフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメータ、フェージングなど)が、チャネルを経由したUEへの伝送のチャネル特性と類似しているか、または同じである場合、RSリソースとチャネルの1つ又は複数のDMRSはQCLedでありうる。
【0121】
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNB及び/又はng-eNB)及び/又はUEは、ランダムアクセスプロセスを開始することができる。RRC_IDLE状態及び/又はRRC_INACTIVE状態にあるUEは、ネットワークへの接続確立を要求するためにランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは、アップリンクリソース(例えば、使用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのためのアップリンク伝送)を要求するために及び/又はアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が非同期である場合)を取得するためにランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは、1つ又は複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3などのような他のシステム情報)を要求するためにランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは、ビーム障害回復要求のためのランダムアクセスプロセスを開始することができる。ネットワークは、によって追加された時間アラインメントを切り替える及び/又は確立するためのランダムアクセスプロセスを開始することができる。
【0122】
図13Aは4ステップの競合に基づくランダムアクセスプロセスを示す図である。このプロセスを開始する前に、基地局はUEに設定メッセージ1310を送信することができる。図13Aに示されるプロセスは、Msg 1 1311、Msg 2 1312、Msg 3 1313及びMsg 4 1314の4つのメッセージの伝送を含む。Msg 1 1311は、プリアンブル(又はランダムアクセスプリアンブル)を含むことができ、及び/又は呼ぶことができる。Msg 2 1312はランダムアクセス応答(RAR)を含むことができ、及び/又は呼ぶことができる。
【0123】
例えば、1つ又は複数のRRCメッセージを用いて設定メッセージ1310を送信することができる。1つ又は複数のRRCメッセージは、UEに1つ又は複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメータを指示することができる。この1つ又は複数のRACHパラメータは、1つ又は複数のランダムアクセスプロセスのための共通パラメータ(例えば、RACH-configGeneral)、セル固有のパラメータ(例えば、RACH-ConfigCommon)、及び/又は専用パラメータ(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも1つを含むことができる。基地局は、1つ又は複数のUEに1つ又は複数のRRCメッセージをブロードキャスト又はマルチキャストすることができる。1つ又は複数のRRCメッセージはUEによって特定されてもよい(例えば、RRC_CONNECTED状態及び/又はRRC_INACTIVE状態のUEに送信された専用のRRCメッセージ)。UEは、1つ又は複数のRACHパラメータに基づいてMsg 1 1311及び/又はMsg 3 1313を伝送するための時間-周波数リソース及び/又はアップリンク送信電力を決定することができる。1つ又は複数のRACHパラメータに基づいて、UEは、Msg 2 1312及びMsg 4 1314を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することができる。
【0124】
設定メッセージ1310に提供される1つ又は複数のRACHパラメータは、Msg 1 1311を伝送するために使用できる1つ又は複数の物理RACH(PRACH)タイミングを指示することができる。1つ又は複数のPRACHタイミングを事前に定義することができる。1つ又は複数のRACHパラメータは、1つ又は複数のPRACHタイミングの1つ又は複数の使用可能なセット(例えば、prach-ConfigIndex)を指示することができる。1つ又は複数のRACHパラメータは、(a)1つ又は複数のPRACHタイミングと(b)1つ又は複数のリファレンス信号との間の関連付けを指示することができる。1つ又は複数のRACHパラメータは、(a)1つ又は複数のプリアンブルと(b)1つ又は複数のリファレンス信号との間の関連付けを指示することができる。1つ又は複数のリファレンス信号は、SS/PBCHブロック及び/又はCSI-RSであってもよい。例えば、1つ又は複数のRACHパラメータは、PRACHタイミングにマッピングされたSS/PBCHブロックの数及び/又はSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を指示することができる。
【0125】
設定メッセージ1310に提供される1つ又は複数のRACHパラメータは、Msg 1 1311及び/又はMsg 3 1313のアップリンク送信電力を決定するために使用できる。例えば、1つ又は複数のRACHパラメータは、プリアンブル伝送のリファレンス電力(例えば、プリアンブル伝送の受信ターゲット電力及び/又は初期電力)を指示することができる。1つ又は複数のRACHパラメータによって指示された1つ又は複数の電力オフセットが存在することができる。例えば、1つ又は複数のRACHパラメータは、電力増加ステップサイズ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg 1 1311とMsg 3 1313の伝送との間の電力オフセット、及び/又はプリアンブルグループ間の電力オフセット値を指示することができる。1つ又は複数のRACHパラメータは、UEがそれに基づいて、少なくとも1つのリファレンス信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)及び/又はアップリンクキャリア(例えば、通常アップリンク(NUL)キャリア及び/又は補足アップリンク(SUL)キャリア)の1つ又は複数の閾値を決定できることを指示することができる。
【0126】
Msg 1 1311は、1つ又は複数のプリアンブル伝送(例えば、プリアンブル伝送と1つ又は複数のプリアンブル再送)を含むことができる。RRCメッセージは、1つ又は複数のプリアンブルグループ(例えば、グループA及び/又はグループB)を設定するために使用することができる。プリアンブルグループは、1つ又は複数のプリアンブルを含むことができる。UEは、経路損失測定及び/又はMsg 3 1313のサイズに基づいてプリアンブルグループを決定することができる。UEは、1つ又は複数のリファレンス信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRPがRSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB及び/又はrsrp-ThresholdCSI-RS)より高い少なくとも1つのリファレンス信号を決定することができる。例えば、1つ又は複数のプリアンブルと少なくとも1つのリファレンス信号との間の関連付けはRRCメッセージによって設定されている場合、UEは、1つ又は複数のリファレンス信号に関連付けられた少なくとも1つのプリアンブル及び/又は選択されたプリアンブルグループを選択することができる。
【0127】
UEは、設定メッセージ1310に提供される1つ又は複数のRACHパラメータに基づいてプリアンブルを決定することができる。例えば、UEは、経路損失測定、RSRP測定及び/又はMsg 3 1313のサイズに基づいてプリアンブルを決定することができる。別の例として、1つ又は複数のRACHパラメータは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル伝送の最大数、及び/又は1つ又は複数のプリアンブルグループ(例えば、グループA及びグループB)を決定するための1つ又は複数の閾値を指示することができる。基地局は、1つ又は複数のRACHパラメータを用いてUEに対して1つ又は複数のプリアンブルと1つ又は複数のリファレンス信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)との間の関連付けを設定することができる。関連付けが設定されている場合、UEは、この関連付けに基づいて、Msg 1 1311に含めるプリアンブルを決定することができる。Msg 1 1311は、1つ又は複数のPRACHタイミングを介して基地局に送信することができる。UEは、1つ又は複数のリファレンス信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を用いてプリアンブルを選択しPRACHタイミングを決定することができる。1つ又は複数のRACHパラメータ(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndex及び/又はra-OccasionList)はPRACHタイミングと1つ又は複数のリファレンス信号との間の関連付けを指示することができる。
【0128】
プリアンブル伝送の後に応答が受信されなかった場合、UEはプリアンブル再送を実行することができる。UEは、プリアンブル再送のためのアップリンク送信電力を増加させることができる。UEは、経路損失測定及び/又はネットワークによって設定されたターゲット受信プリアンブル電力に基づいて初期プリアンブル送信電力を選択することができる。UEはプリアンブルを再送すると決定することができ、アップリンク送信電力を斜めに上昇させることができる。UEは、プリアンブル再送のための増加ステップサイズを指示する1つ又は複数のRACHパラメータ(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP) を受信することができる。増加ステップサイズは、再送のためのアップリンク送信電力の増加された量でありうる。UEが、以前のプリアンブル送信と同じリファレンス信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を決定する場合、UEは、アップリンク送信電力を斜めに上昇させることができる。UEはプリアンブル伝送及び/又は再送の数をカウントすることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。例えば、如果プリアンブル伝送の数が1つ又は複数のRACHパラメータ(例えば、preambleTransMax)によって設定された閾値を超えている場合、UEはランダムアクセスプロセスが成功に完了していないと判断することができる。
【0129】
UEによって受信されるMsg 2 1312はRARを含むことができる。いくつかのシナリオでは、Msg 2 1312は複数のUEに対応する複数のRARを含むことができる。Msg 1 1311を送信した後、又はMsg 1 1311の送信に応答して、Msg 2 1312を受信することができる。Msg 2 1312は、DL-SCHでスケジューリングされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)によってPDCCHで指示されることができる。Msg 2 1312は、Msg 1 1311が基地局によって受信されることを指示することができる。Msg 2 1312は、UEがUEの伝送タイミングを調整するために使用することができる時間整列命令、Msg 3 1313を伝送するためのスケジューリンググラント、及び/又は一時セルRNTI(TC-RNTI)を含むことができる。プリアンブルを送信した後、UEはMsg 2 1312のためのPDCCHをモニターするために時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始することができる。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用したPRACHタイミングに基づいていつ時間ウィンドウを開始するかを決定することができる。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの後の1つ又は複数のシンボルで時間ウィンドウ(例えば、プリアンブル伝送が終了した第1のPDCCH時刻)を開始することができる。デジタル学に基づいて1つ又は複数のシンボルを決定することができる。。PDCCHは、RRCメッセージによって設定されたパブリック検索空間(例えば、Type1-PDCCHパブリック検索空間)にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいてRARを認識することができる。ランダムアクセスプロセスを開始する1つ又は複数のイベントに応じて、RNTIを使用することができる。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用することができる。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACHタイミングに関連付けられることができる。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数領域インデックス、及び/又はPRACHタイミングのULキャリア指示子に基づいてRA-RNTIを決定することができる。RA-RNTIの一例は、以下のようにすることができる。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id、
ここで、s_idはPRACHタイミングの第1のOFDMシンボルのインデックス(例えば、0≦s_id<14)であってもよく、t_idはシステムフレームにおけるPRACHタイミングの第1のスロットのインデックス(例えば、0≦t_id<80)であってもよく、f_idは周波数領域におけるPRACHタイミングのインデックス(例えば、0≦f_id<8)であってもよく、ul_carrier_idはプリアンブル伝送のためのULキャリア(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)であってもよい。
【0130】
Msg 2 1312の受信成功(例えば、Msg 2 1312によって識別されるリソースを使用)ことに応答して、UEはMsg 3 1313を送信することができる。Msg 3 1313は、例えば図13Aに示される競合に基づくランダムアクセスプロセスにおける競合解决のために使用することができる。いくつかのシナリオでは、複数のUEは、基地局に同じプリアンブルを送信することができ、基地局はUEに対応するRARを提供することができる。複数のUEがRARをそれ自体に対応すると解釈する場合、競合が発生する可能性がある。競合解决(例えば、Msg 3 1313及びMsg 4 1314を使用)は、UEが他のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を高めることができる。競合解决を実行するために、UEは、Msg 3 1313にデバイス識別子(例えば、C-RNTI(割り当てられている場合)、Msg 2 1312に含まれるTC-RNTI、及び/又はいずれかの他の適切な識別子)を含むことができる。
【0131】
Msg 3 1313を送信した後、又はMsg 3 1313の送信に応答してMsg 4 1314を受信することができる。Msg 3 1313にC-RNTIが含まれる場合、基地局はC-RNTIを用いてPDCCHでUEにアドレス指定する。PDCCHでUEの一意のC-RNTIが検出された場合、ランダムアクセスプロセスが成功したと判定される。Msg 3 1313にTC-RNTIが含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態にあるか、又は他の方式で基地局に接続されていない場合)、TC-RNTIに関連付けられたDL-SCHを用いてMsg 4 1314を受信する。MAC PDUが成功に復号化され、かつMAC PDUが、Msg 3 1313で送信(例えば、伝送)されるCCCH SDUにマッチングする又は他の方式で対応するUE競合解决識別子MAC CEを含む場合、UEは競合解决が成功したと決定することができ、及び/又はUEはランダムアクセスプロセスが成功に完了したと決定することができる。
【0132】
UEは、追加アップリンク(SUL)キャリアと通常アップリンク(NUL)キャリアが設定されてもよい。アップリンクキャリアで初期アクセス(例えば、ランダムアクセスプロセス)をサポートすることができる。例えば、基地局は、UEに対して2つの別個のRACH設定を設定することができ、1つはSULキャリアに使用され、もう1つはNULキャリアに使用される。SULキャリアが設定されているセル内の的ランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NUL又はSUL)を使用するかを指示することができる。例えば、1つ又は複数のリファレンス信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、UEはSULキャリアを決定することができる。ランダムアクセスプロセスのアップリンク伝送(例えば、Msg 1 1311及び/又はMsg 3 1313)は、選択されたキャリアに保持されうる。1つ以上の場合、UEはランダムアクセスプロセス中(例えば、Msg 1 1311とMsg 3 1313との間)にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルアイドル評価(例えば、先に聞いてから話すこと)に基づいてMsg 1 1311及び/又はMsg 3 1313のためのアップリンクキャリアを決定及び/又は切り替えることができる。
【0133】
図13Bは2ステップの非競合ランダムアクセスプロセスを示す図である。図13Aに示される4ステップの競合に基づくランダムアクセスプロセスと同様に、基地局は、プロセスの開始前にUEに設定メッセージ1320を送信することができる。設定メッセージ1320は、いくつかの態様では設定メッセージ1310と同様であってもよい。図13Bに示されるプロセスは、1つのMsg 1 1321と1つのMsg 2 1322との2つのメッセージの伝送を含む。いくつかの態様では、Msg 1 1321及びMsg 2 1322は、それ図13Aに示されるMsg 1 1311及びMsg 2 1312と類似していてもよい。図13A及び図13Bから理解されるように、非競合ランダムアクセスプロセスは、Msg 3 1313及び/又はMsg 4 1314に類似しているメッセージを含まなくてもよい。
【0134】
図13Bに示される非競合ランダムアクセスプロセスは、ビーム障害回復、他のSI要求、SCell追加及び/又は切り替えのために開始することができる。例えば、基地局は、UEにMsg 1 1321のためのプリアンブルを指示又は割り当てることができる。UEは、PDCCH及び/又はRRCを介して基地局からプリアンブルの指示(例えば、ra-PreambleIndex)を受信することができる。
【0135】
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのためのPDCCHをモニターするために時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始することができる。ビーム障害回復要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって指示された検索空間において、UEを個別の時間ウィンドウ及び/又は個別のPDCCHを用いて設定することができる。UEは検索空間でセルRNTI(C-RNTI)にアドレス指定されたPDCCH伝送をモニターすることができる。図13Bに示される非競合ランダムアクセスプロセスでは、UEは、Msg 1 1321を送信し対応するMsg 2 1322を受信した後、又はMsg 1 1321の送信及び対応するMsg 2 1322の受信に応答して、ランダムアクセスプロセスが成功に完了したと決定することができる。例えば、PDCCH伝送がC-RNTIにアドレス指定された場合、UEは、ランダムアクセスプロセスが成功に完了したと決定することができる。例えば、UEが、UEから送信されたプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信し、及び/又はRARがプリアンブル識別子を有するMACサブPDUを含む場合、UEは、ランダムアクセスプロセスが成功に完了したと決定することができる。UEは応答をSI要求の確認に対するの指示として決定することができる。
【0136】
図13Cは別の2ステップランダムアクセスプロセスを示す図である。図13A及び図13Bに示されるランダムアクセスプロセスと同様に、基地局は、プロセスの開始前にUEに設定メッセージ1330を送信することができる。設定メッセージ1330は、いくつかの態様では、設定メッセージ1310及び/又は設定メッセージ1320と類似してもよい。図13Cに示されるプロセスは、Msg A 1331とMsg B 1332との2つのメッセージの伝送を含む。
【0137】
Msg A 1331はUEによってアップリンク伝送で送信されてもよい。Msg A 1331はプリアンブル1341の1つ又は複数の伝送及び/又は伝送ブロック1342の1つ又は複数の伝送を含むことができる。伝送ブロック1342は、図13Aに示されるMsg 3 1313のコンテンツと類似及び/又は同等のコンテンツを含むことができる。伝送ブロック1342はUCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACKなど)を含むことができる。UEは、Msg A 1331を送信した後、又はMsg A 1331の送信に応答して、Msg B 1332を受信することができる。Msg B 1332は、図13A及び図13Bに示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)及び/又は図13Aに示されるMsg 4 1314のコンテンツと類似及び/又は同等のコンテンツを含むことができる。
【0138】
UEは許可スペクトル及び/又は無許可スペクトルに対して図13Cの2ステップランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは1つ又は複数の要因に基づいて2ステップランダムアクセスプロセスを開始するか否かを決定することができる。1つ又は複数の要因は、使用されている無線アクセス技術(例えば、LTE、NRなど)、UEが有効なTAを有するか否か、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルタイプ(例えば、許可と無許可)、及び/又はいずれかの他の適切な要因であってもよい。
【0139】
UEは、設定メッセージ1330に含まれる2ステップRACHパラメータに基づいてMsg A 1331に含まれるプリアンブル1341及び/又は伝送ブロック1342の無線リソース及び/又はアップリンク送信電力を決定することができる。RACHパラメータは、プリアンブル1341及び/又は伝送ブロック1342のための変調及び符号化スキーム(MCS)、時間-周波数リソース及び/又は電力制御を指示することができる。FDM、TDM及び/又はCDMを用いて、プリアンブル1341の伝送のための時間-周波数リソース(例えば、PRACH)と伝送ブロック1342の伝送のための時間-周波数リソース(例えば、PUSCH)とを多重化することができる。RACHパラメータにより、UEは、Msg B 1332をモニター及び/又は受信するための受信タイミング及びダウンリンクチャネルを決定することができる。
【0140】
伝送ブロック1342はデータ(例えば、遅延敏感データ)、UEの識別子、セキュリティ情報及び/又はデバイス情報(例えば、国際移動体ユーザ識別情報(IMSI))を含むことができる。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を送信することができる。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミング前倒し命令、電力制御命令、アップリンクグラント(例えば、無線リソース割り当て及び/又はMCS)、競合解决のためのUE識別子、及び/又はRNTI(例えば、C-RNTI又はTC-RNTI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。Msg B 1332内のプリアンブル識別子がUEから送信されたプリアンブルにマッチングされ、及び/又はMsg B 1332内のUEの識別子がMsg A 1331(例えば、伝送ブロック1342)内のUEの識別子にマッチングされる場合、UEは、2ステップランダムアクセスプロセスが成功に完了したと決定することができる。
【0141】
UEと基地局は、制御シグナリングを交換することができる。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれることができ、PHY層(例えば、層1)及び/又はMAC層(例えば、層2)に由来することができる。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリング、及び/又はUEから基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含むことができる。
【0142】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソース及び/又は伝送フォーマットを指示するアップリンクスケジューリンググラント、スロットフォーマット情報、プリエンプト指示、電力制御命令、及び/又は他の適切なシグナリングを含むことができる。UEは、基地局によって物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で送信されるペイロード中でダウンリンク制御シグナリングを受信することができる。PDCCHで送信されるペイロードをダウンリンク制御情報(DCI)と呼ぶことができる。いくつかのシナリオでは、PDCCHは、UEのセットに対して共通のグループパブリックPDCCH(GC-PDCCH)でありうる。
【0143】
基地局は、伝送エラーの検出を容易にするために、1つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに追加することができる。DCIがUE(またはUEのセット)のために使用される場合、基地局は、UEの識別子(またはUEのセットの識別子)を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることができる。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値とCRCパリティビットとのモード2加算(または排他的論理和演算)を含むことができる。識別子は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)の16ビット値を含むことができる。
【0144】
DCIは異なる目的に使用することができる。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするためのRNTIのタイプによって指示することができる。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報及び/又はシステム情報変更通知を指示することができる。P-RNTIは、16進法の「FFFE」として事前定義することができる。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト伝送を指示することができる。SI-RNTIは、16進法の「FFFF」として事前定義することができる。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を指示することができる。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的にスケジューリングされたユニキャスト送信及び/又はPDCCH順序付けされたランダムアクセスのトリガを指示することができる。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決(例えば、図13Aに示すMsg 3 1313と類似のMsg 3)を指示することができる。基地局によってUEに設定される他のRNTIは、設定スケジューリングRNTI(CS-RNTI)、送信電力制御-PUCCH RNTI(TPC-PUCCH-RNTI)、送信電力制御-PUSCH-RNTI(TPC-PUSCH-RNTI)、送信電力制御-SRS RNTI(TPC-SRS-RNTI)、割り込みRNTI(INT-RNTI)、スロットフォーマット指示RNTI(SFI-RNTI)、半持続性CSI RNTI(SP-CSI-RNTI)、変調および符号化スキームセルRNTI(MCS-C-RNTI)などを含むことができる。
【0145】
基地局は、DCIの目的及び/又はコンテンツに応じて、1つまたは複数のDCIフォーマットでDCIを送信することができる。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用することができる。DCIフォーマット0_0は、(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)ロールバックDCIフォーマットであってもよい。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリング(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)に使用することができる。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用することができる。DCIフォーマット1_0は、(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)ロールバックDCIフォーマットであってもよい。DCIフォーマット1 _1は、セル内のPDSCHのスケジューリング(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)に使用することができる。DCIフォーマット2 _0は、UEのセットにスロットフォーマット表示を提供するために使用することができる。DCIフォーマット2_1は、UEのセットに物理リソースブロック及び/又はOFDMシンボルを通知するために使用することができ、ここで、UEは、UEへの伝送を意図していないと仮定することができる。DCIフォーマット2_2を使用して、PUCCHまたはPUSCHのための送信電力制御(TPC)命令を伝送することができる。DCIフォーマット2_3は、1つまたは複数のUEのSRS伝送のためのTPC命令のセットの伝送に使用することができる。新機能用のDCIフォーマットは、将来のバージョンで定義できる。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有してもよく、または同じDCIサイズを共有してもよい。
【0146】
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、分極符号化)、レートマッチング、スクランブル及び/又はQPSK変調を用いてDCIを処理することができる。基地局は、符号化および変調されたDCIをPDCCHのために使用及び/又は設定されたリソース要素にマッピングすることができる。DCIのペイロードサイズ及び/又は基地局のカバレッジ範囲に基づいて、基地局は、複数の隣接制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信することができる。隣接するCCEの数(アグリゲーション階層と呼ばれる)は、1、2、4、8、16、及び/又は任意の他の適切な数であり得る。CCEは、複数(例えば、6つ)のリソース要素群(REG)を含むことができる。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含むことができる。リソース要素上の符号化及び変調されたDCIのマッピングは、CCE及びREGのマッピング(例えば、CCEからREGへのマッピング)に基づくことができる。
【0147】
図14Aは帯域幅部分のCORESET設定例を示す図である。基地局は、PDCCHを介して1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)でDCIを送信することができる。CORESETは、UEが1つまたは複数の探索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間-周波数リソースを含むことができる。基地局は、時間-周波数領域にCORESETを設定することができる。図14Aの例では、第1のCORESET 1401および第2のCORESET 1402は、スロット内の第1のシンボルに現れる。第1のCORESET 1401は、周波数領域において第28CORESET 1402と重複する。第3のCORESET 1403は、スロット内の第3のシンボルに現れる。第4のCORESET 1404は、スロット内の第7のシンボルに現れる。CORESETは、周波数領域において異なる数のリソースブロックを有することができる。
【0148】
図14BはCORESETでのDCI伝送およびPDCCH処理のためのCCEからREGへのマッピングの例を示す図である。CCEからREGへのマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数ダイバーシティを提供するため)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整及び/又は制御チャネルの周波数選択的送信を容易にするため)であってもよい。基地局は、異なるCORESETで異なるまたは同じCCEからREGへのマッピングを実行することができる。CORESETは、RRC設定を介してCCEからREGへのマッピングに関連付けることができる。CORESETは、アンテナポート擬似コロケーション(QCL)パラメータを設定することができる。アンテナポートQCLパラメータは、CORESETにおけるPDCCH受信のための復調リファレンス信号(DMRS)のQCL情報を指示することができる。
【0149】
基地局は、1つまたは複数のCORESETと1つまたは複数の探索空間セットの設定パラメータを含むRRCメッセージをUEに送信することができる。設定パラメータは、検索空間セットとCORESETとの間の関連付けを指示することができる。探索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補セットを含むことができる。設定パラメータは、アグリゲーションレベルごとにモニターするPDCCH候補の数、PDCCHモニター周期とPDCCHモニターモード、UEによってモニターされる1つまたは複数のDCIフォーマット、及び/又は検索空間セットがパブリック検索空間セットであるか、UE固有検索空間セットであるかを指示することができる。パブリック探索空間セットのCCEセットは、事前に定義されてUEに知られていてもよい。UE固有探索空間セットのCCEセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づいて設定することができる。
【0150】
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づいてCORESETのための時間-周波数リソースを決定することができる。UEは、CORESETの設定パラメータに基づいて、CORESETのCCEからREGへのマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、及び/又はマッピングパラメータ)を決定することができる。UEは、RRCメッセージに基づいてCORESETに設定された探索空間セットの数(例えば、最大10)を決定することができる。UEは、探索空間セットの設定パラメータに基づいてPDCCH候補セットをモニターすることができる。UEは、1つまたは複数のDCIを検出するために1つまたは複数のCORESETのPDCCH候補セットをモニターすることができる。モニターは、モニターされたDCIフォーマットに従ってPDCCH候補セットのうちの1つまたは複数のPDCCH候補を復号化することを含むことができる。モニターは、可能な(または設定された)PDCCH位置、可能な(または設定された)PDCCHフォーマット(例えば、CCEの数、パブリック探索空間におけるPDCCH候補の数、及び/又はUE固有探索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または設定された)DCIフォーマットを用いて、1つまたは複数のPDCCH候補のDCIコンテンツを復号化することを含むことができる。復号化はブラインド復号化と呼ぶことができる。CRC検査(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットのスクランブルビット)に応答して、UEは、UEに対してDCIが有効であると決定することができる。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、タイムスロットフォーマット指示、ダウンリンクプリエンプトなど)を処理することができる。
【0151】
UEは、基地局にアップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を送信することができる。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCH伝送ブロックのハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認を含むことができる。UEは、DL-SCH伝送ブロックを受信した後にHARQ確認を送信することができる。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を指示するチャネル状態情報(CSI)を含むことができる。UEは、基地局にCSIを送信することができる。基地局は、受信したCSIに基づいて、ダウンリンク伝送のための伝送フォーマットパラメータ(例えば、マルチアンテナおよびビームフォーミングスキームを含む)を決定することができる。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含むことができる。UEは、伝送のためにアップリンクデータが利用可能であることを指示するSRを基地局に送信することができる。UEは、UCI(例えば、HARQ確認(HARQ-ACK)、CSI報告、SRなど)を、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して送信することができる。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの1つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信することができる。
【0152】
5つのPUCCHフォーマットがあり、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI伝送のアップリンクシンボルの数とUCIビットの数)に基づいてPUCCHフォーマットを決定することができる。PUCCHフォーマット0は、1つまたは2つのOFDMシンボルの長さを有することができ、2つ以下のビットを含むことができる。1つまたは2つのシンボルで伝送され、正または負のSRを有するHARQ-ACK情報ビット(HARQ-ACK/SRビット)の数が1または2である場合、UEはPUCCHフォーマット0を使用してPUCCHリソースでUCIを伝送することができる。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボル間の数を占有することができ、2以下のビットを含むことができる。伝送が4つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビット数が1または2である場合、UEはPUCCHフォーマット1を使用することができる。PUCCHフォーマット2は、1つまたは2つのOFDMシンボルを占有することができ、2つ以上のビットを含むことができる。伝送が1つまたは2つのシンボル上にあり、UCIビットの数が2つ以上である場合、UEはPUCCHフォーマット2を使用することができる。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボル間の数を占有することができ、2つより多いビットを含むことができる。伝送が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、かつPUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、UEはPUCCHフォーマット3を使用することができる。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボル間の数を占有することができ、2個より多いビットを含むことができる。伝送が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、かつPUCCHリソースが直交オーバーレイコードを含む場合、UEはPUCCHフォーマット4を使用することができる。
【0153】
基地局は、例えばRRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットのための設定パラメータをUEに送信することができる。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大4つのセット)をセルのアップリンクBWPに設定することができる。PUCCHリソースセットには、PUCCHリソースセットインデックス、複数のPUCCHリソース(ここでPUCCHリソースがPUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別される)、及び/又は、UEがPUCCHリソースセットの複数のPUCCHリソースのうちの1つを使用して送信することができるUCI情報ビットの数(例えば、最大数)が設定することができる。複数のPUCCHリソースセットが設定されている場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、及び/又はCSI)の総ビット長に基づいて、複数のPUCCHリソースセットの1つを選択することができる。UCI情報ビットの総ビット長が2以下である場合、UEは、「0」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第1のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの総ビット長が2より大きく、第1の設定値未満である場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第2のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの総ビット長が第1の設定値よりも大きく、第2の設定値以下である場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第3のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの総ビット長が第2の設定値よりも大きく、第3の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第4のPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0154】
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、PUCCHリソースセットからUCI(HARQ-ACK、CSI、及び/又はSR)伝送のためのPUCCHリソースを決定することができる。UEは、PDCCHで受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1を有する)のPUCCHリソース指示子に基づいてPUCCHリソースを決定することができる。DCIの3ビットPUCCHリソース指示子は、PUCCHリソースセットの8つのPUCCHリソースのうちの1つを指示することができる。PUCCHリソース指示子に基づいて、UEは、DCIのPUCCHリソース指示子によって指示されたPUCCHリソースを使用してUCI(HARQ-ACK、CSI、及び/又はSR)を送信することができる。
【0155】
図15は、本開示の実施例による基地局1504と通信する無線デバイス1502の例を示す。無線デバイス1502および基地局1504は、図1Aに示す移動通信ネットワーク100、図1Bに示す移動通信ネットワーク150、または他の任意の通信ネットワークなどの移動通信ネットワークの一部でありうる。図15では、1つの無線デバイス1502と1つの基地局1504のみが図示されているが、移動通信ネットワークは、図15に示す設定と同じまたは類似の設定を有する複数のUE及び/又は複数の基地局を含むことができることを理解されたい。
【0156】
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアインターフェース(または無線インターフェース)1506の無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続することができる。エアインターフェース1506を介した基地局1504から無線デバイス1502への通信方向をダウンリンク、エアインターフェースを介した無線デバイス1502から基地局1504への通信方向をアップリンクと呼ぶ。FDD、TDD、及び/又は2つのデュプレクス技術の何らかの組み合わせを使用して、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送とを分離することができる。
【0157】
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供することができる。データは、例えばコアネットワークを介して処理システム1508に提供することができる。アップリンクでは、無線デバイス1502から基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供することができる。処理システム1508および処理システム1518は、伝送のためのデータを処理するために層3および層2 OSI機能を実装することができる。例えば、図2A図2B図3及び図4Aに関して、層2はSDAP層、PDCP層、RLC層及びMAC層を含むことができる。層3は、図2Bに関するRRC層を含むことができる。
【0158】
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供されることができる。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供されることができる。送信処理システム1510及び送信処理システム1520は、層1 OSI機能を実現することができる。層1は、図2A図2B図3、および図4Aに関するPHY層を含むことができる。送信処理のために、PHY層は、例えば、伝送チャネルの順方向誤り訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、送信チャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多入力多出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理などを実行することができる。
【0159】
基地局1504において、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信することができる。無線デバイス1502において、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信することができる。受信処理システム1512及び受信処理システム1522は、層1 OSI機能を実現することができる。層1は、図2 A、図2 B、図3、および図4 Aに関するPHY層を含むことができる。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向誤り訂正復号、デインターリーブ、物理チャネルへのチャネル送信のデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理などを実行することができる。
【0160】
図15に示すように、無線デバイス1502および基地局1504は、複数のアンテナを含むことができる。複数のアンテナを使用して、空間多重化(例えば、シングルユーザMIMOまたはマルチユーザMIMO)、送信/受信ダイバーシティ、及び/又はビームフォーミングなどの1つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実行することができる。他の例では、無線デバイス1502及び/又は基地局1504は、単一のアンテナを有することができる。
【0161】
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリ1514およびメモリ1524に関連付けることができる。メモリ1514およびメモリ1524(例えば、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体)は、本明細書で論じられた1つまたは複数の機能を実現するために処理システム1508及び/又は処理システム1518によって実行可能なコンピュータプログラム命令またはコードを記憶することができる。図15には図示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、及び/又は受信処理システム1522は、コンピュータプログラム命令またはコードを記憶するメモリ(たとえば、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体)に結合されていてもよく、そのコンピュータプログラム命令またはコードを、それぞれの機能のうちの1つまたは複数を実現するために実行することができる。
【0162】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、1つまたは複数のコントローラ及び/又は1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。1つまたは複数のコントローラ及び/又は1つまたは複数のプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート及び/又はトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、及び/又は無線デバイス1502および基地局1504が無線環境で動作できるようにすることができる他の任意の機能のうちの少なくとも1つを実行することができる。
【0163】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれ1つまたは複数の周辺デバイス1516および1つまたは複数の周辺デバイス1526に接続することができる。1つまたは複数の周辺デバイス1516および1つまたは複数の周辺デバイス1526は、スピーカ、マイク、キーパッド、ディスプレイ、タッチパッド、電源、衛星トランシーバ、汎用シリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーイヤホン、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤ、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、自動車用)及び/又は1つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサ、レーダセンサ、レーザレーダセンサ、超音波センサ、光センサ、カメラなど)特徴や機能を提供するソフトウェア及び/又はハードウェアを含むことができる。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、ユーザ入力データを1つまたは複数の周辺デバイス1516及び/又は1つまたは複数の周辺デバイス1526から受信し、及び/又は、ユーザ出力データを提供することができる。無線デバイス1502の処理システム1518は、電源から電力を受信することができ、及び/又は、無線デバイス1502の他のコンポーネントに電力を割り当てるように設定することができる。電源は、1つ以上の電源、例えば、電池、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれGPSチップセット1517およびGPSチップセット1527に接続することができる。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ無線デバイス1502および基地局1504の地理的位置情報を提供するように設定することができる。
【0164】
図16Aはアップリンク伝送の設定例を示す図である。物理アップリンク共有チャネルを表すベースバンド信号は、1つまたは複数の機能を実行することができる。1つまたは複数の機能は、スクランブルすることと、スクランブルビットを変調して複素値シンボルを生成することと、複素値変調シンボルを1つまたは複数の伝送層にマッピングすることと、事前符号化を変換して複素値シンボルを生成することと、この複素値シンボルの事前符号化と、事前符号化された複素値シンボルをリソース要素にマッピングすることと、アンテナポートのための複素時間領域単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号を生成することと、のうちの少なくとも1つを含むことができる。一例では、事前符号化を変換することが有効になった場合、アップリンク伝送のためのSC-FDMA信号を生成することができる。一例では、事前符号化を変換することが有効になっていない場合、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号を図16Aから生成することができる。これらの機能は一例として説明され、様々な実施例において他の機構が実現できることが期待される。
【0165】
図16Bはベースバンド信号をキャリア周波数に変調およびアップコンバートするための設定例を示す図である。ベースバンド信号は、アンテナポートのための複素値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号及び/又は複素値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号でありうる。フィルタリングは、伝送前に使用することができる。
【0166】
図16Cはダウンリンク伝送の設定例を示す図である。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、1つまたは複数の機能を実行することができる。1つまたは複数の機能は、物理チャネルで伝送されるコードワードの符号化ビットのスクランブルと、スクランブルビットを変調して複素値変調シンボルを生成することと、複素値変調シンボルを1つ又は複数の伝送層にマッピングすることと、アンテナポートで伝送されるための層上の複素値変調シンボルを事前符号化することと、アンテナポートの複素値変調シンボルをリソース要素にマッピングすることと、アンテナポートのための複素時間領域OFDM信号を生成することと、を含むことができる。これらの機能は一例として説明され、様々な実施例において他の機構が実現できることが期待される。
【0167】
図16Dはベースバンド信号をキャリア周波数に変調およびアップコンバートするための別の設定例を示す図である。ベースバンド信号は、アンテナポートのための複素値OFDMベースバンド信号であってもよい。フィルタリングは、伝送前に使用することができる。
【0168】
無線デバイスは、基地局から、複数のセル(例えば、プライマリセル、セカンダリセル)の設定パラメータを含む1つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を受信することができる。無線デバイスは、複数のセルを介して少なくとも1つの基地局(例えば、デュアル接続中の2つ以上の基地局)と通信することができる。1つ以上のメッセージ(例えば、設定パラメータの一部として)は、無線デバイスの物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層を設定するためのパラメータを含むことができる。例えば、設定パラメータは、物理およびMAC層チャネル、ベアラなどを設定するためのパラメータを含むことができる。例えば、設定パラメータは、物理、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層、及び/又は通信チャネルのためのタイマーの値を指示するパラメータを含むことができる。
【0169】
タイマーは起動されると運転を開始し、停止されるか満了するまで運転を続けることができる。タイマーが実行されていない場合はタイマーを起動するか、タイマーが実行されている場合はタイマーを再起動することができる。タイマーは値に関連付けることができる(たとえば、タイマーは値から起動または再起動することができ、またはゼロから起動することができ、その値に達すると満了する)。タイマーの持続時間は、タイマーが停止するか満了するまで(例えば、BWP切り替えのため)更新されることがある。タイマーは、プロセスの期間/ウィンドウを測定するために使用できる。本明細書が1つまたは複数のタイマーに関連する実装方法およびプロセスに関連する場合、1つまたは複数のタイマーを実装するための複数の方法が存在することを理解すべきである。例えば、タイマーを実装する複数の方法のうちの1つまたは複数を使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定することができることを理解されたい。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーを使用して、ランダムアクセス応答を受信する時間ウィンドウを測定することができる。一例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始と満了の代わりに、2つのタイムスタンプ間の時間差を使用することができる。タイマーが再起動されると、タイムウィンドウ測定のためのプロセスを再起動することができる。タイムウィンドウの測定を再起動するための他の例示的な実施例を提供することができる。
【0170】
無線デバイスは、例えば、基地局から1つまたは複数の設定パラメータを含む1つまたは複数のメッセージを受信することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、第1のセル(または第1のセルの第1のBWP)のための複数のTCI状態(または送信/受信ビーム)を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、第2のセル(または第2のセルの第2のBWP)のための少なくとも1つのTCI状態(または送信/受信ビーム)を指示しなくてもよい。第2のセル(または第2のセルの第2のBWP)の場合、1つまたは複数の設定パラメータはTCI状態なしを指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、第2のセルについて、第1のセルをリファレンスセルとして指示することができる。第2のセルは、ターゲットセルであってもよい。1つまたは複数の設定パラメータは、第2のセルの第2のBWPについて、第1のセルの第1のBWPをリファレンスセルのリファレンスBWPとして指示することができる。第2のセルは、ターゲットセルであってもよい。第2のBWPは、ターゲットBWPであってもよい。
【0171】
無線デバイスは、第1のセル(またはリファレンスセル)の複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を使用(または利用)して(又はに基づいて)、第2のセル(またはターゲットセル)を介してダウンリンク/アップリンク伝送(たとえば、PDCCH/PDSCH受信、CSI-RS、SS/PBCHブロック、PUSCH/PUCCH/SRS伝送など)を送信/受信することができる。無線デバイスは、第2のセルの第2のBWP(またはターゲットセルのターゲットBWP)を介して、第1のセルの第1のBWP(またはリファレンスセルのリファレンスBWP)の複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を使用(または利用)して(又はに基づいて)ダウンリンク/アップリンク伝送を送信/受信することができる。
【0172】
一例では、無線デバイスは、リファレンスセル(またはリファレンスBWP)を非アクティブ化することができる。従来技術の実施例では、例えば、非アクティブ化リファレンスセルに基づいて、無線デバイスは、ターゲットセルを介した送信/受信のためにリファレンスセルの複数のTCI状態のうちのTCI状態を使用しなくてもよい。これは、無線デバイスがターゲットセルに設定されたリソースを利用しない可能性があるため、有効ではない可能性がある。
【0173】
例示的な実施例は、リファレンスセルでのビーム管理を強化する。例示的な実施例では、無線デバイスは、非アクティブ化リファレンスセル(またはリファレンスBWP)に基づいてターゲットセル(またはターゲットBWP)を非アクティブ化することができる。例示的な実施例では、ターゲットセル(またはターゲットBWP)がアクティブであり/アクティブ化される限り、無線デバイスは、リファレンスセル(またはリファレンスBWP)がアクティブであり/アクティブ化されることを維持することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセルを起動/再起動するSCell非アクティブ化タイマーに基づいてリファレンスセルのSCell非アクティブ化タイマーを起動/再起動することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセル/BWPを起動/再起動するBWP非アクティブタイマーに基づいてリファレンスセル/BWPのBWP非アクティブタイマーを起動/再起動することができる。一例では、基地局は、リファレンスセルに対してSCell非アクティブ化タイマーを設定しなくてもよい。例示的な実施例はリソース利用を強化する。
【0174】
図17は本開示の実施例の一態様によるTCI状態アクティブ化の例を示す図である。
【0175】
一例では、無線デバイスは、1つまたは複数のメッセージを受信することができる。一例では、無線デバイスは、基地局から1つまたは複数のメッセージを受信することができる。1つまたは複数のメッセージは、1つまたは複数の設定パラメータを含むことができる。一例では、1つまたは複数の設定パラメータはRRC設定パラメータであってもよい。一例では、1つまたは複数の設定パラメータはRRC再設定パラメータであってもよい。
【0176】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータを1つまたは複数のセルに使用することができる。
【0177】
1つまたは複数のセルは、セルを含むことができる。このセルは、例えば、サービングセルであってもよい。一例では、1つまたは複数の設定パラメータのうちの少なくとも1つの設定パラメータをセルに使用することができる。一例では、セルはプライマリセル(PCell)であってもよい。一例では、セルはセカンダリセル(SCell)であってもよい。セルは、PUCCHが設定されたセコンダリセル(例えば、PUCCH SCell)であってもよい。一例では、セルは、例えば、無許可周波数帯域で動作する無許可セルであってもよい。一例では、セルは、例えば、許可周波数帯域で動作する許可セルであってもよい。一例では、セルは第1の周波数範囲(FR1)で動作することができる。FR1は、例えば6 GHz未満の周波数帯域を含むことができる。一例では、セルは第2の周波数範囲(FR2)内で動作することができる。FR2は、例えば、24 GHzから52.6 GHzまでの周波数帯域を含むことができる。一例では、セルは第3の周波数範囲(FR3)内で動作することができる。FR3は、例えば52.6 GHzから71 GHzまでの周波数帯域を含むことができる。FR3は、例えば52.6 GHzから始まる周波数帯域を含むことができる。
【0178】
一例では、無線デバイスは、第1の時間および第1の周波数でセルを介してアップリンク伝送(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)を実行することができる。無線デバイスは、第2の時間および第2の周波数でセルを介してダウンリンク伝送(例えば、PDCCH、PDSCH)を実行することができる。一例では、セルは時分割デュプレクス(TDD)モードで動作することができる。TDDモードでは、第1の周波数と第2の周波数は同じであってもよい。TDDモードでは、第1の時間と第2の時間は異なってもよい。一例では、セルは周波数分割デュプレクス(FDD)モードで動作することができる。FDDモードでは、第1の周波数と第2の周波数は異なってもよい。FDDモードでは、第1の時間と第2の時間は同じであってもよい。
【0179】
一例では、無線デバイスはRRC接続モードにあることができる。一例では、無線デバイスはRRCアイドルモードにあることができる。一例では、無線デバイスはRRC非アクティブモードにあることができる。
【0180】
一例では、セルは複数のBWPを含むことができる。複数のBWPは、セルのアップリンクBWPを含む1つまたは複数のアップリンクBWPを含むことができる。複数のBWPは、セルのダウンリンクBWPを含む1つまたは複数のダウンリンクBWPを含むことができる。
【0181】
一例では、複数のBWPのうちのBWPは、アクティブ状態と非アクティブ状態のいずれかにあることができる。一例では、1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPのアクティブ状態で、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPの/ダウンリンクBWPを介したダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)をモニターすることができる。一例では、1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPのアクティブ状態では、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPを介した/ダウンリンクBWPのPDSCHを受信することができる。一例では、1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態で、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPを介した/ダウンリンクBWPのダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)をモニターしなくてもよい。1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態で、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPを介した/ダウンリンクBWPのダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)のモニター(または受信)を停止することができる。一例では、1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態で、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPを介した/ダウンリンクBWPのPDSCHを受信しなくてもよい。1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態で、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上/ダウンリンクBWPを介した/ダウンリンクBWPのPDSCHの受信を停止することができる。
【0182】
一例では、1つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPのアクティブ状態で、無線デバイスは、アップリンクBWPで/アップリンクBWPを介してアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信することができる。一例では、1つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPの非アクティブ状態で、無線デバイスは、アップリンクBWPで/アップリンクBWPを介してアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信しなくてもよい。
【0183】
一例では、無線デバイスは、セルの1つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPをアクティブ化することができる。一例では、ダウンリンクBWPをアクティブ化することは、無線デバイスがダウンリンクBWPをセルのアクティブ化されたダウンリンクBWPに設定(または切り替え)することを含むことができる。一例では、ダウンリンクBWPをアクティブ化することは、無線デバイスがダウンリンクBWPをアクティブ状態に設定することを含むことができる。一例では、ダウンリンクBWPをアクティブ化することは、ダウンリンクBWPを非アクティブ状態からアクティブ状態に切り替えることを含むことができる。
【0184】
一例では、無線デバイスは、セルの1つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPをアクティブ化することができる。一例では、アップリンクBWPをアクティブ化することは、無線デバイスがアップリンクBWPをセルのアクティブ化されたアップリンクBWPに設定(または切り替える)ことを含むことができる。一例では、アップリンクBWPをアクティブ化することは、無線デバイスがアップリンクBWPをアクティブ状態に設定することを含むことができる。一例では、アップリンクBWPをアクティブ化することは、アップリンクBWPを非アクティブ状態からアクティブ状態に切り替えることを含むことができる。
【0185】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータをセルの(アクティブ化された)ダウンリンクBWPに使用することができる。一例では、1つまたは複数の設定パラメータのうちの少なくとも1つの設定パラメータをセルのダウンリンクBWPに使用することができる。
【0186】
一例では、セルの(アクティブ化された)アップリンクBWPに1つまたは複数の設定パラメータを使用することができる。一例では、1つまたは複数の設定パラメータのうちの少なくとも1つの設定パラメータをセルのアップリンクBWPに使用することができる。
【0187】
1つまたは複数の設定パラメータは、ダウンリンクBWPのサブキャリア間隔(またはデジタル学)を指示することができる。
【0188】
1つまたは複数の設定パラメータは、アップリンクBWPのサブキャリア間隔(またはデジタル学)を指示することができる。
【0189】
(ダウンリンクBWP及び/又はアップリンクBWPの)サブキャリア間隔の値は、例えば、15 kHz(mu=0)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば、30 kHz(mu=1)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば、60 kHz(mu=2)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば、120 kHz(mu=3)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば240 kHz(mu=4)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば480 kHz(mu=5)であってもよい/を指示してもよい。サブキャリア間隔の値は、例えば960 kHz(mu=6)であってもよい/を指示してもよい。例えば、480 kHzはFR3において有効/適用可能である。例えば、960 kHzはFR3において有効/適用可能である。例えば、240 kHzはFR3において有効/適用可能である。例えば、120 kHzはFR3において有効/適用可能である。
【0190】
1つまたは複数のセルは、リファレンスセルとターゲットセルとを含むことができる。
【0191】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、複数のTCI状態(例えば、PDSCH_Config、PUSCH_Config、またはPUCCH_Configなどの上位層レベルパラメータtci-StatesToAdModList、及び/又はtci-States-ToReleaseListによって提供される)を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンスBWP(例えば、図17のリファレンスBWP/セル)のための複数のTCI状態を指示することができる。例えば、リファレンスBWPは、リファレンスダウンリンクBWPであってもよい。例えば、リファレンスBWPは、リファレンスアップリンクBWPであってもよい。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンスBWPの/リファレンスセルのリファレンスBWPのための1つまたは複数のPDSCH設定パラメータ(例えば、図17のPDSCH設定)を含むことができる。1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、複数のTCI状態(例えば、図17のTCI状態1、TCI状態2、…TCI状態128)を指示することができる。
【0192】
例えば、複数のTCI状態は、リファレンスセルの/リファレンスセルのためのPDSCH送信/受信のために使用(復号化)することができる。1つ又は複数の設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンスBWPを復号化するための/リファレンスセルのリファレンスBWPのPDSCH送信/受信のための複数のTCI状態を指示することができる。
【0193】
例えば、複数のTCI状態は、リファレンスセルのアップリンクリソース(例えば、PUSCHリソース、PUCCHリソース、SRSリソース)の/リファレンスセルのアップリンクリソースのための/リファレンスセルのアップリンクリソースの/リファレンスセルのアップリンクリソースを介したアップリンク信号(例えば、UCI、PUSCH、SRS、PUCCH、伝送ブロック、SR、CSI、HARQ-ACK)の伝送に使用することができる。1つ又は複数の設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンスBWPのアップリンクリソースのための/リファレンスセルのリファレンスBWPのアップリンクリソースのための/リファレンスセルのリファレンスBWPのアップリンクリソースでの/リファレンスセルのリファレンスBWPのアップリンクリソースを介したアップリンク信号の伝送のための複数のTCI状態を指示することができる。
【0194】
一例では、複数のTCI状態は、複数のダウンリンクTCI状態であってもよい/を含んでもよい。無線デバイスは、伝送ブロック(またはPDSCH送信/受信)を受信/復号化するために複数のダウンリンクTCI状態を使用することができる。無線デバイスは、リファレンスセルのリファレンスBWPのためにスケジューリングされた伝送ブロック(またはPDSCH送信/受信)を受信/復号化するために、複数のダウンリンクTCI状態を使用することができる。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルのリファレンスBWPを介してダウンリンク信号(例えば、PDSCH、PDCCH、DCI、伝送ブロックなど)を受信するために、複数のダウンリンクTCI状態を使用することができる。これにより、シグナリングオーバヘッドを節約できる。1つ又は複数の設定パラメータは、ターゲットBWPの少なくとも1つのTCI状態を指示しなくてもよい。無線デバイスは、ターゲットBWP/セルを介した送信/受信のために、リファレンスBWPの複数のTCI状態を使用することができる。
【0195】
一例では、複数のTCI状態は、複数のアップリンクTCI状態であってもよい/含んでもよい。無線デバイスは、伝送ブロック(またはPUSCH伝送)の送信のために複数のアップリンクTCI状態を使用することができる。無線デバイスは、リファレンスセルのリファレンスBWPのためにスケジューリングされた伝送ブロック(またはPUSCH伝送)の送信のために、複数のアップリンクTCI状態を使用することができる。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルのリファレンスBWPを介したアップリンク信号(例えば、PUSCH、PUCCH、UCI、伝送ブロック、SRSなど)の送信のために、複数のアップリンクTCI状態を使用することができる。
【0196】
一例では、複数のTCI状態は、複数のパブリック/ジョイントTCI状態であってもよい/含んでもよい。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルのリファレンスBWPを介してダウンリンク信号(例えば、PDSCH、PDCCH、DCI、伝送ブロックなど)を受信するために、複数のパブリック/ジョイントTCI状態を使用することができる。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルのリファレンスBWPを介したアップリンク信号(例えば、PUSCH、PUCCH、UCI、伝送ブロック、SRSなど)の送信のために、複数のパブリック/ジョイントTCI状態を使用することができる。
【0197】
一例では、リファレンスBWPはアクティブであってもよい。無線デバイスは、リファレンスセルのアクティブBWPとしてリファレンスBWPをアクティブ化することができる。一例では、リファレンスBWPは非アクティブ化され/非アクティブにすることができる。無線デバイスは、リファレンスBWPを非アクティブ化することができる。
【0198】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第1の制御リソースセット(coreset)を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、例えば、リファレンスセルのリファレンスBWPのための1つまたは複数の第1の制御リソースセットを指示することができる。リファレンスBWPは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットを含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、例えば、リファレンスセルのための1つまたは複数の第1の制御リソースセットを指示することができる。リファレンスセルは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットを含むことができる。例えば、1つまたは複数の第1の制御リソースセットは、図17のリファレンスBWP/セルのCoreset 1およびCoreset 2である。
【0199】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットの1つまたは複数の第1の制御リソースセットインデックス/識別子/指示子(例えば、上位層パラメータControlResourceSetIdによって提供される)を指示することができる。1つの例では、1つまたは複数の第1の制御リソースセットの各制御リソースセットは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットインデックスのうちの対応する制御リソースセットインデックスによって識別/指示することができる。一例では、1つまたは複数の第1の制御リソースセットのうちの第1の制御リソースセットは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットインデックスのうちの第1の制御リソースセットインデックスによって識別することができる。1つまたは複数の第1の制御リソースセットの第2制御リソースセットは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットインデックスの第2制御リソースセットインデックスによって識別することができる。
【0200】
1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットの各制御リソースセットの複数のTCI状態のうちの1つまたは複数の対応するTCI状態(例えば、controlResourceSetパラメータ(または図17のCoreset設定)のうちのより高い/RRC層パラメータtci-StatesPDCCH-ToAddListおよびtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによって提供される)を指示することができる。例えば、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットの第1の制御リソースセット(例えば、図17のCoreset 1)のための複数のTCI状態のうちの1つまたは複数の第1のTCI状態(例えば、TCI状態5、TCI状態23、…、TCI状態60)を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第1の制御リソースセットの第2制御リソースセット(例えば、図17のCoreset 2)のための複数のTCI状態のうちの1つまたは複数の第2 TCI状態(例えば、TCI状態2、TCI状態38、…、TCI状態79)を指示することができる。
【0201】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWP(例えば、図17のターゲットBWP/セル)のための少なくとも1つのTCI状態を指示しなくてもよい。ターゲットセルのターゲットBWPの場合、1つまたは複数の設定パラメータはTCI状態を指示しなくてもよい。
【0202】
ターゲットBWPは、例えば、ターゲットダウンリンクBWPであってもよい。ターゲットBWPは、例えば、ターゲットアップリンクBWPであってもよい。1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWPの/ターゲットセルのターゲットBWPのための1つまたは複数のPDSCH設定パラメータ(例えば、図17のPDSCH設定)を含むことができる。1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、ターゲットBWPのための少なくとも1つのTCI状態を指示しなくてもよい(例えば、図17のTCI状態なし)。
【0203】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第2の制御リソースセット(coreset)を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、例えば、ターゲットセルのターゲットBWPのための1つまたは複数の第2の制御リソースセットを指示することができる。ターゲットBWPは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットを含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、例えば、ターゲットセルの1つまたは複数の第2の制御リソースセットを指示することができる。ターゲットセルは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットを含むことができる。例えば、図17において、1つまたは複数の第2の制御リソースセットは、ターゲットBWP/セルのCoreset 2である。
【0204】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第2制御リソースセットの1つまたは複数の第2制御リソースセットインデックス/識別子/指示子(例えば、上位層パラメータControlResourceSetIdによって提供される)を指示することができる。1つの例では、1つまたは複数の第2の制御リソースセットの各制御リソースセットは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットインデックスの対応する制御リソースセットインデックスによって識別/指示することができる。一例では、1つまたは複数の第2制御リソースセットの第1の制御リソースセットは、1つまたは複数の第2制御リソースセットインデックス内の第1の制御リソースセットインデックスによって識別することができる。1つまたは複数の第2の制御リソースセットの第2の制御リソースセットは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットインデックスのうちの第2の制御リソースセットインデックスによって識別することができる。
【0205】
1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットの各制御リソースセットのための少なくとも1つのTCI状態を指示しなくてもよい。1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットの各制御リソースセットのTCI状態なしを指示することができる。例えば、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の第2の制御リソースセットの制御リソースセット(例えば、図17のCoreset 2)のための少なくとも1つのTCI状態を指示しなくてもよい(例えば、図17のTCI状態なし)。
【0206】
例えば、1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWPのためのリファレンスセルのリファレンスBWPを指示することができる。例えば、ターゲットセルの場合、1つまたは複数の設定パラメータがリファレンスセルを指示することができる。ターゲットセルのターゲットBWPの/ターゲットセルのターゲットBWPのための1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンスBWPを指示することができる。ターゲットBWPの/ターゲットBWPのための1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、リファレンスBWPを識別/指示するBWPインデックス/識別子/指示子を含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスBWPのためのBWPインデックスを指示することができる。ターゲットBWPの/ターゲットBWPのための1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、リファレンスセルを識別/指示するサービングセルインデックス/識別子/指示子を含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのためのサービングセルインデックスを指示することができる。
【0207】
無線デバイスは、リファレンスセルのリファレンスBWPのために設定された複数のTCI状態を、ターゲットセルのターゲットBWPの伝送に使用することができる。無線デバイスは、ターゲットセルのターゲットBWPを介して、リファレンスセルのリファレンスBWPのために設定された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態に基づいてダウンリンク信号(例えば、PDSCH/PDCCH伝送、CSI-RS、SS/PBCHブロック、DCIなど)を受信することができる。無線デバイスは、リファレンスセルのリファレンスBWPのために設定された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態に基づいて、ターゲットセルのターゲットBWPを介してアップリンク信号(例えば、PUSCH/PUCCH/SRS伝送など)を送信することができる。
【0208】
無線デバイスは、アクティブ化命令(例えば、MAC-CE、DCI)を受信することができる。アクティブ化命令(例えば、図17のアクティブ化命令)は、1つ又は複数のフィールドを含むことができる。
【0209】
1つまたは複数のフィールドの第1のフィールドは、TCI状態インデックスを含むことができる。
【0210】
1つまたは複数のフィールドの第2のフィールドは、coresetインデックスを含むことができる。
【0211】
1つまたは複数のフィールドの第3のフィールドは、サービングセルインデックスを含むことができる。
【0212】
一例では、coresetインデックス(または第2のフィールド)はゼロとは異なってもよい。一例では、coresetインデックス(または第2のフィールド)はゼロに等しくてもよい。
【0213】
一例では、サービングセルインデックス(または第3のフィールド)は、ターゲットセルを指示/識別することができる。
【0214】
coresetインデックス(または第2のフィールド)は、サービングセルインデックス(または第3のフィールド)によって指示されたターゲットセル内のcoresetを指示/識別することができる。coresetインデックス(または第2のフィールド)は、例えば、ターゲットセルを指示するサービングセルインデックス(または第3のフィールド)に基づいて、ターゲットセル内のcoresetを指示/識別することができる。ターゲットセルのターゲットBWPは、coresetを含むことができる。ターゲットBWPの1つまたは複数の第2のcoresetは、このcoresetを含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、coresetのためのcoresetインデックスを指示することができる。1つまたは複数の第2のcoresetインデックスは、coresetインデックスを含むことができる。
【0215】
無線デバイスは、TCI状態インデックス(または第1のフィールド)によって指示/識別されるTCI状態を、ターゲットセルのcoreset(またはターゲットセルのターゲットBWP)に適用することができる。
【0216】
一例では、リファレンスBWPの複数のTCI状態は、TCI状態インデックス(または第1のフィールド)によって指示/識別されるTCI状態を含むことができる。TCI状態インデックスは、複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、ターゲットセル(またはターゲットBWP)を指示するアクティブ化命令に基づいて、リファレンスBWPの複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、アクティブ化命令によって指示された制御リソースセットを含むターゲットBWPに基づいて、リファレンスBWPの複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、ターゲットBWPのためのリファレンスBWPを指示する1つまたは複数の設定パラメータに基づいて、リファレンスBWPの複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。
【0217】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルの第2の制御リソースセット(またはリファレンスセルのリファレンスBWP)のための複数のTCI状態のうちの1つまたは複数のTCI状態を指示することができる(例えば、より高い/RRC層パラメータtci-StatesPDCCH-ToAdListおよびtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによって提供される)。第2の制御リソースセットの1つまたは複数のTCI状態は、TCI状態インデックス(または第1のフィールド)によって指示/識別されるTCI状態を含むことができる。TCI状態インデックスは、1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、ターゲットセル(またはターゲットBWP)を指示するアクティブ化命令に基づいて、リファレンスBWPの第2の制御リソースセットの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、アクティブ化命令によって指示された制御リソースセットを含むターゲットBWPに基づいて、リファレンスBWPの第2の制御リソースセットの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、ターゲットBWPのためのリファレンスBWPを指示する1つまたは複数の設定パラメータに基づいて、リファレンスBWPの第2の制御リソースセットの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。
【0218】
一例では、ターゲットBWPのcoresetのcoresetインデックス(または第2のフィールド)は、リファレンスBWP第2のcoresetの第2のcoresetインデックスと同じであってもよい。一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットBWPとリファレンスBWPの同じ数のcoresetを指示することができる。基地局は、ターゲットBWPとリファレンスBWPのcoresetの数が同じであることを確保することができる。1つまたは複数の第1のcoresetの数と1つまたは複数の第2のcoresetの数は、同じ/等しくてもよい。
【0219】
一例では、第2のcoresetの第2のcoresetインデックスは、リファレンスBWPの1つまたは複数の第2のcoresetの1つまたは複数の第2のcoresetインデックスのうちの最も低い/最も高いcoresetインデックスであってもよい。
【0220】
1つまたは複数の設定パラメータは、第2のcoresetのための第2のcoresetを指示することができる。
【0221】
第2のcoresetは、少なくとも1つの検索空間セットに関連付けられてもよい(または、少なくとも1つの検索空間セットにマッピングされてもよい)。少なくとも1つの検索空間セットは、例えば、少なくとも1つのパブリック検索空間(CSS)セットであってもよい。少なくとも1つの検索空間セットは、例えば、少なくとも1つの非UE専用(または非UE固有)検索空間セットであってもよい。少なくとも1つの探索空間セットは、例えば、少なくとも1つのUE固有探索空間(USS)セットであってもよい。
【0222】
一例では、サービングセルインデックス(または第3のフィールド)は、リファレンスセルを指示/識別することができる。
【0223】
coresetインデックス(または第2のフィールド)は、サービングセルインデックス(または第3のフィールド)によって指示されたリファレンスセルのcoresetを指示/識別することができる。coresetインデックス(または第2のフィールド)は、例えば、リファレンスセルを指示するサービングセルインデックス(または第3のフィールド)に基づいてリファレンスセルのcoresetを指示/識別することができる。リファレンスセルのリファレンスBWPは、coresetを含むことができる。リファレンスBWPの1つまたは複数の第1のcoresetは、このcoresetを含むことができる。1つまたは複数の設定パラメータは、coresetのためのcoresetインデックスを指示することができる。1つ以上の第1のcoresetインデックスは、このcoresetインデックスを含むことができる。
【0224】
1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのcoreset(またはリファレンスセルのリファレンスBWP)のための複数のTCI状態のうちの1つまたは複数のTCI状態を指示することができる(例えば、より高い/RRC層パラメータtci-StatesPDCCH-ToAdListおよびtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによって提供される)。
【0225】
無線デバイスは、TCI状態インデックス(または第1のフィールド)によって指示/識別されるTCI状態をリファレンスセル(またはリファレンスセルのリファレンスBWP)のcoresetに適用することができる。coresetの1つまたは複数のTCI状態は、TCI状態を含むことができる。TCI状態インデックスは、1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、リファレンスセル(またはリファレンスBWP)を指示するアクティブ化命令に基づいて、coresetの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、アクティブ化命令によって指示されたcoresetを含むリファレンスBWP(またはリファレンスセル)に基づいて、coresetの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。TCI状態インデックスは、例えば、リファレンスBWPに対してターゲットBWPを指示しない1つまたは複数の設定パラメータに基づいて、coresetの1つまたは複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。
【0226】
一例では、TCI状態をcoresetに適用することは、TCI状態に基づいてcoresetのPDCCH伝送をモニターすることを含むことができる。一例では、TCI状態をcoresetに適用することは、DCIに対して、TCI状態に基づいてcoresetにおけるPDCCH伝送をモニターすることを含むことができる。PDCCH伝送の少なくとも1つのDMRSアンテナポートは、TCI状態によって指示されたリファレンス信号(例えば、CSI-RS、TRS、SS/PBCHブロック)と擬似コロケーションすることができる。PDCCH伝送の少なくとも1つのDMRSアンテナポートは、TCI状態によって指示された擬似コロケーションタイプ(例えば、QCL-TypeA、QCL-TypeB、QCL-TypeC、QCL-TypeD)に対してリファレンス信号と擬似コロケーションすることができる。DCIを運ぶ/DCIを有するPDCCH伝送の少なくとも1つのDMRSアンテナポートは、TCI状態によって指示されたリファレンス信号(例えば、CSI-RS、TRS、SS/PBCHブロック)と擬似コロケーションすることができる。
【0227】
一例では、TCI状態をcoresetに適用することは、coresetを介してTCI状態に基づいてPDCCH伝送を受信することを含むことができる。無線デバイスは、TCI状態によって指示されたリファレンス信号に基づいて、coresetを介してPDCCH伝送を受信することができる。無線デバイスは、リファレンス信号を受信するための受信ビームと同じ受信ビームを用いて、coresetを介してPDCCH伝送を受信することができる。
【0228】
図18は本開示の実施例の一態様によるTCI状態アクティブ化の例示的なフローチャートを示す図である。
【0229】
一例では、無線デバイスは、例えば、基地局から1つまたは複数の設定パラメータを含む1つまたは複数のメッセージを受信することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのリファレンス帯域幅部分(BWP)の複数のTCI状態を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWPのためのリファレンスセルのリファレンスBWPを指示することができる。
【0230】
無線デバイスは、アクティブ化命令(例えば、MAC-CE、DCI)を受信することができる。アクティブ化命令は、TCI状態インデックスを含むことができる。アクティブ化命令は、制御リソースセット(coreset)インデックスを含むことができる。アクティブ化命令は、サービングセルインデックスを含むことができる。
【0231】
サービングセルインデックスは、例えばターゲットセルを識別/指示することができる。無線デバイスは、TCI状態インデックスによって識別/指示されるTCI状態をcoresetに適用することができる。リファレンスBWPの複数のTCI状態は、TCI状態を含むことができる。TCI状態インデックスは、複数のTCI状態のうち/のTCI状態を指示することができる。ターゲットBWPは、coresetを含むことができる。coresetは、coresetインデックスによって指示/識別することができる。
【0232】
サービングセルインデックスは、例えばリファレンスセルを識別/指示することができる。coresetインデックスは、例えば、リファレンスセルを識別/指示するサービングセルインデックスに基づいてリファレンスセルのcoresetを指示/識別することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、coresetのための複数のTCI状態のうちの1つまたは複数のTCI状態を指示することができる。無線デバイスは、TCI状態インデックスによって識別/指示されるTCI状態をcoresetに適用することができる。coresetの1つまたは複数のTCI状態は、TCI状態を含むことができる。TCI状態インデックスは、coresetの1つまたは複数のTCI状態のうちのTCI状態を指示することができる。リファレンスBWPは、coresetを含むことができる。
【0233】
図19は、本開示の実施例の一態様によるセル非アクティブ化の例示的なフローチャートを示す。
【0234】
図19において、無線デバイスはリファレンスセルを非アクティブ化することができる。無線デバイスは、例えば、SCell非アクティブ化タイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)の満了に基づいてリファレンスセルを非アクティブ化することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのためのSCell非アクティブ化タイマーを指示することができる。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルの非アクティブ化を指示する命令(例えば、MAC-CE、SCellActivation/Deactivation MAC CE)を受信したことに基づいてリファレンスセルを非アクティブ化することができる。
【0235】
無線デバイスは、例えば、リファレンスセルの非アクティブ化に基づいてターゲットセルを非アクティブ化することができる。
【0236】
図19において、無線デバイスはリファレンスBWPを非アクティブ化することができる。無線デバイスは、例えば、BWP非アクティブタイマーの満了に基づいてリファレンスBWPを非アクティブ化することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセル(またはリファレンスBWP)のためのBWP非アクティブタイマーを指示することができる。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルの第2のBWPを指示する命令(例えば、RRC、DCI、MAC-CE)を受信したことに基づいてリファレンスBWPを非アクティブ化することができる。第2のBWPは、リファレンスセルのリファレンスBWPと異なることができる。無線デバイスは、リファレンスBWPから第2のBWPに切り替えることができる。無線デバイスは、第2のBWPをリファレンスセルのアクティブBWPとしてアクティブ化することができる。無線デバイスは、リファレンスBWPから第2のBWPへの切り替えに基づいてリファレンスBWPを非アクティブ化することができる。
【0237】
無線デバイスは、例えば、リファレンスBWPの非アクティブ化に基づいてターゲットBWPを非アクティブ化することができる。無線デバイスは、ターゲットBWPからターゲットセルの第3のBWPに切り替えることができる。リファレンスセルの第2のBWPは、ターゲットセルの第3のBWPのリファレンスBWPであってもよい。例えば、リファレンスBWPからリファレンスセルに切り替える第2のBWPに基づいて、無線デバイスは、ターゲットBWPからターゲットセルの第3のBWPに切り替えることができる。1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルの第3のBWPのためのリファレンスセルの第2のBWPを指示することができる。
【0238】
図20において、無線デバイスは、ターゲットセルのSCell非アクティブ化タイマーを起動(または再起動)することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのためのSCell非アクティブ化タイマーを指示することができる。無線デバイスは、例えば、ダウンリンクグラント/割り当てまたはアップリンクグラント/割り当てを指示するDCIを受信したことに基づいて、ターゲットセルのSCell非アクティブ化タイマーを起動(または再起動)することができる。DCIがダウンリンクグラント/割り当てを指示する場合、無線デバイスは伝送ブロック(またはPDSCH伝送)を受信することができる。ダウンリンクグラント/割り当ては、伝送ブロックを受信するために使用される1つまたは複数のリソースを指示することができる。DCIがアップリンクグラント/割り当てを指示する場合、無線デバイスは伝送ブロック(またはPUSCH伝送)を送信することができる。アップリンクグラント/割り当ては、伝送ブロックを送信するために使用される1つまたは複数のリソースを指示することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセルを介してDCIを受信することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセルのスケジューリングセルを介してDCIを受信することができる。ダウンリンクグラント/割り当てまたはアップリンクグラント/割り当ては、ターゲットセルに使用することができる。無線デバイスは、例えば、設定されたダウンリンク割り当て/グラント(例えば、SPSPSPDSCH伝送)のためのMAC-PDU(または伝送ブロックまたはPDSCH伝送)を受信したことに基づいて、ターゲットセルのSCell非アクティブ化タイマーを起動(または再起動)することができる。無線デバイスは、例えば、設定のためのアップリンク割り当て/グラント/設定を送信するアップリンク割り当て/グラント(例えば、タイプ1設定のアップリンクグラント、タイプ2設定のアップリンクグラント)中のMAC-PDU(または伝送ブロックまたはPUSCH伝送)に基づいて、ターゲットセルSCell非アクティブ化タイマーを起動(または再起動)することができる。
【0239】
無線デバイスは、例えば、ターゲットセルのSCell非アクティブ化タイマーの起動(または再起動)に基づいてリファレンスセルのSCell非アクティブ化タイマーを起動(または再起動)することができる。
【0240】
図20において、無線デバイスは、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のBWP非アクティブタイマーを起動(または再起動)することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のためのBWP非アクティブタイマーを指示することができる。無線デバイスは、例えば、ダウンリンクグラント/割り当てまたはアップリンクグラント/割り当てを指示するDCIを受信したことに基づいて、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のBWP非アクティブタイマーを起動(または再起動)することができる。DCIがダウンリンクグラント/割り当てを指示する場合、無線デバイスは伝送ブロック(またはPDSCH伝送)を受信することができる。ダウンリンクグラント/割り当ては、伝送ブロックを受信するために使用される1つまたは複数のリソースを指示することができる。DCIがアップリンクグラント/割り当てを指示する場合、無線デバイスは伝送ブロック(またはPUSCH伝送)を送信することができる。アップリンクグラント/割り当ては、伝送ブロックを送信するために使用される1つまたは複数のリソースを指示することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)を介してDCIを受信することができる。無線デバイスは、例えば、ターゲットセルのスケジューリングセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)を介してDCIを受信することができる。ダウンリンクグラント/割り当てまたはアップリンクグラント/割り当ては、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)に使用することができる。無線デバイスは、例えば、設定のためのダウンリンク割り当て/グラント(例えば、SPS PDSCH送信)を受信したMAC-PDU(または伝送ブロックまたはPDSCH送信)に基づいて、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のBWP非アクティブタイマーを起動(または再起動)することができる。無線デバイスは、例えば、設定のためのアップリンク割り当て/グラント/設定を送信するアップリンク割り当て/グラント(例えば、タイプ1設定のアップリンクグラント、タイプ2設定のアップリンクグラント)中のMAC-PDU(またはト伝送ブロックまたはPUSCH伝送)に基づいて、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のBWP非アクティブタイマーを起動(または再起動)することができる。
【0241】
無線デバイスは、例えば、ターゲットセル(またはターゲットセルのターゲットBWP)のBWP非アクティブタイマーの起動(または再起動)に基づいて、リファレンスセル(またはリファレンスセルのリファレンスBWP)のBWP非アクティブタイマーを起動(または再起動)することができる。
【0242】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのためのSCell非アクティブ化タイマーを指示しなくてもよい。例えば、ターゲットセルのためのリファレンスセルを指示する1つまたは複数の設定パラメータに基づいて、1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのためのSCell非アクティブ化タイマーを指示しなくてもよい。例えば、リファレンスセルがターゲットセルのリファレンスセルであることに基づいて、1つまたは複数の設定パラメータは、リファレンスセルのためのSCell非アクティブ化タイマーを指示しなくてもよい。無線デバイスは、例えば、リファレンスセルの非アクティブ化を指示する命令(例えば、MAC-CE、SCellActivation/Deactivation MAC CE)を受信したことに基づいてリファレンスセルを非アクティブ化することができる。
【0243】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWPのためのリファレンスBWP(またはリファレンスセルまたはリファレンスセル内のリファレンスBWP/リファレンスセルのリファレンスBWP)を指示しなくてもよい。ターゲットセルの1つまたは複数のPDSCH設定パラメータは、ターゲットセルのターゲットBWPのためのリファレンスBWP(またはリファレンスセルまたはリファレンスセル内のリファレンスBWP/リファレンスセルのリファレンスBWP)を指示しなくてもよい。無線デバイスは、例えば、ターゲットセルのターゲットBWPに対してリファレンスBWPを指示しない1つまたは複数の設定パラメータに基づいて、デフォルトリファレンスBWP(またはデフォルトリファレンスセルまたはデフォルトリファレンスセルのデフォルトリファレンスBWP)を決定することができる。
【0244】
一例では、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のセルのうちの各セルのための少なくとも1つの対応するTCI状態(例えば、PDSCH_Config、PUSCH_Config、またはPUCCH_Configなどの上位層パラメータtci-StatesToAdModList、及び/又はtci-States-ToReleaseListによって提供される)を指示することができる。例えば、1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のセルのうちの第1のセルのための少なくとも1つの第1のTCI状態を指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のセルのうちの第2のセルのための少なくとも1つの第2のTCI状態を指示することができる。例えば、1つ又は複数のセルがアクティブであってもよい。例えば、無線デバイスは、1つまたは複数のセル(または1つまたは複数のセルのうちの各セル)をアクティブ化することができる。
【0245】
1つまたは複数の設定パラメータは、1つ又は複数のセルのための1つ又は複数のサービングセルインデックスを指示することができる。1つまたは複数のセルのうちの各セルは、1つまたは複数のサービングセルインデックスのうちの対応するサービングセルインデックスによって識別/指示することができる。
【0246】
一例では、デフォルトのリファレンスセルは、1つまたは複数のセルの1つまたは複数のサービングセルインデックスのうち最も低い/最も高いサービングセルインデックスによって識別/指示することができる。デフォルトリファレンスセルのサービングセルインデックスは、1つまたは複数のセルの1つまたは複数のサービングセルインデックスのうち最も低い/最も高いものであってもよい。1つまたは複数のセルは、デフォルトリファレンスセルを含むことができる。1つ又は複数のサービングセルインデックスは、デフォルトリファレンスセルのサービングセルインデックスを含むことができる。
【0247】
一例では、デフォルトリファレンスセルは、1つまたは複数のBWPを含むことができる。1つまたは複数のBWPは、例えば、1つまたは複数のダウンリンクBWPであってもよい。1つまたは複数のBWPは、例えば、1つまたは複数のアップリンクBWPであってもよい。1つまたは複数の設定パラメータは、1つ又は複数のBWPのための1つ又は複数のBWPインデックスを指示することができる。1つまたは複数の設定パラメータは、1つ又は複数のBWPのうちの各BWPのための1つ又は複数のBWPインデックスのうちの対応するBWPインデックスを指示することができる。
【0248】
デフォルトリファレンスセルの1つまたは複数のBWPは、デフォルトリファレンスBWPを含むことができる。デフォルトリファレンスBWPは、例えばデフォルトリファレンスセルのアクティブBWPであってもよい。デフォルトリファレンスBWPは、例えばデフォルトリファレンスセルの現在のアクティブBWPであってもよい。デフォルトリファレンスBWPは、例えば、1つまたは複数のBWPの1つまたは複数のBWPインデックスのうち最も低い/最も高いBWPインデックスによって識別/指示することができる。1つまたは複数のBWPインデックスは、デフォルトリファレンスBWPのBWPインデックスを含むことができる。
【0249】
無線デバイスは、デフォルトリファレンスセルのデフォルトリファレンスBWPに対して設定された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態に基づいて、ターゲットセルのターゲットBWPを介して、ダウンリンク/アップリンク信号(例えば、PDSCH/PDCCH伝送、CSI-RS、SS/PBCHブロック、DCI、PUSCH/PUCCH/SRS伝送など)を受信/送信することができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図16C
図16D
図17
図18
図19
図20