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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-16
(45)【発行日】2025-04-24
(54)【発明の名称】可食指カバー
(51)【国際特許分類】
   A47G 21/10 20060101AFI20250417BHJP
   A23L 5/00 20160101ALI20250417BHJP
   A21D 13/48 20170101ALI20250417BHJP
   A41D 13/08 20060101ALI20250417BHJP
【FI】
A47G21/10 Z
A23L5/00 G
A21D13/48
A41D13/08 107
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021035313
(22)【出願日】2021-03-05
(65)【公開番号】P2022135482
(43)【公開日】2022-09-15
【審査請求日】2024-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】521095411
【氏名又は名称】星野 信広
(72)【発明者】
【氏名】星野 信広
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3204028(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2002/0150655(US,A1)
【文献】実開平2-54474(JP,U)
【文献】なぜかやっちゃう! 「とんがりコーン指ハメ」はもはや国民的行動,[online],2018年05月11日,[令和6年10月1日検索],インターネット <https://sirabee.com/2018/05/11/20161581639/#>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 21/00
A47G 21/10
A21D 13/48
A41D 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食事の目的に対応したパン生地またはピザ生地から成る食用生地を指が差し込み可能となるように内部を空洞にして指サックの形状に成形し焼き上げた可食指カバーであり、前記指サックは筒状または球状であって、先端が塞がった形状であり、少なくとも前記可食指カバーが使用される前記指の先端部が被覆可能に成形され、前記可食指カバーを前記指に装着したときに、前記指が曲げやすくて食品を掴み易いという効果を発揮する可食指カバー。
【請求項2】
前記指サックの形状はスリット状の切込み部を有する、請求項に記載の可食指カバー。
【請求項3】
前記指サックの形状はスリッパ状の開口部を有する、請求項に記載の可食指カバー。
【請求項4】
前記食用生地は、植物由来の粉を用いている、請求項1乃至の何れかに記載の可食指カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事時に指にはめて使用する指カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、菓子類を食べる際に指を汚さず、かつ誤って食べたとしても健康に害のない食べられる指サックが知られている(例えば特許文献1)。この従来技術は、菓子類を食べる際の菓子の油や調味料などの汚れを防ぎ、指サック自体の主成分をでんぷんに置き換え、さらに形そのものを扇状の一枚の板にすることで、装着の際の手間を大幅に減らせる効果もあり、万一、指サックを誤飲したとしても体内の体温によりでんぷんは溶け、窒息の心配もないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3204028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、指に巻き付けて使用する形態のものであり、使用時に指に巻き付けるという煩雑な動作を必要とする。また、上記従来技術は、指の第2関節まで覆っているため、指が曲げにくい。更に、上記従来技術は、指サックがでんぷんを材料としているため、食べる食材によっては味が変わってしまう可能性もあった。
【0005】
そこで、本発明は、指に装着し易く、指が曲げやすくて食品を掴み易く、味も悪くなく、使用後に食べることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
態様の一例の可食指カバーは、食事の目的に対応した食用生地を指サックの形状に成形したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使用後に食べることができるため、ごみの削減になり、環境への配慮にも貢献することが可能となると共に、指に装着し易く、指が曲げやすくて食品を掴み易く、味も悪くないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ第1の実施形態の第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例、第4の実施例、第5の実施例の斜視図である。
図2】第1の実施形態における第1の実施例の使用態様を示す図である。
図3】第1の実施形態における第2の実施例の使用態様を示す図である。
図4】第1の実施形態における第3の実施例の使用態様を示す図である。
図5】第1の実施形態における第4の実施例の使用態様を示す図である。
図6】第1の実施形態における第5の実施例の使用態様を示す図である。
図7】(a)、(b)はそれぞれ第2の実施形態の第1の実施例、第2の実施例の斜視図である。
図8】(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ第3の実施形態における第1の実施例の各種の斜視図及び断面図である。
図9】第3の実施形態における第1の実施例の使用態様を示す図であり、可食指カバーの内部を指でこじ開けている状態を示している。
図10】第3の実施形態における第1の実施例の使用態様を示す図であり、可食指カバーを指に装着した状態を示している。
図11】(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ第3の実施形態における第2の実施例の各種の斜視図及び断面図である。
図12】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ第3の実施形態における第3の実施例の各種の斜視図及び断面図である。
図13】(a)、(b)、(c)はそれぞれ第4の実施形態の正面図であり、異なる装飾が施された状態を示している。
図14】第1の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの6面図である。
図15】第1の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図16】第1の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)である。
図17】第1の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの6面図である。
図18】第1の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図19】第1の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)である。
図20】第1の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの他の断面図(D-D線断面図、E-E線断面図)である。
図21】第1の実施形態における第3の実施例の可食指カバーの6面図である。
図22】第1の実施形態における第3の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図23】第1の実施形態における第3の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、E-E線断面図)である。
図24】第1の実施形態における第3の実施例の可食指カバーの他の断面図(C-C線断面図、D-D線断面図)である。
図25】第1の実施形態における第4の実施例の可食指カバーの6面図である。
図26】第1の実施形態における第4の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図27】第1の実施形態における第4の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)である。
図28】第1の実施形態における第5の実施例の可食指カバーの6面図である。
図29】第1の実施形態における第5の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図30】第1の実施形態における第5の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。
図31】第2の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの6面図である。
図32】第2の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図33】第2の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。
図34】第2の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの6面図である。
図35】第2の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの斜視図である。
図36】第2の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。後述する本発明による可食指カバーの夫々の実施形態(以下「本実施形態」と記載)は、食事の目的に対応した例えばパン生地又はピザ生地を含む食用生地を例えばオーブンで焼き上げることにより、指サックの形状に成形したものである。そして、本実施形態における指サックの形状は、少なくともその可食指カバーが使用される指の先端部が被覆可能に成形されていれば良い。
【0010】
これにより、本実施形態は、はじめから指サックの形状に成形されているという特徴を有する。このため、本実施形態は、使用時に指に巻き付けるという煩雑な動作を必要とせず、指に装着し易いという効果を発揮する。
【0011】
また、本実施形態は、それが利用される食事の目的に対応した食用生地を材料とする。このため、例えばレストランにおいて、食事のTPOすなわち時間、場所、場面に合わせた可食指カバーが提供されることにより、食事の味と可食指カバーの味とで違和感が生じることはないという効果を発揮する。
【0012】
更に、本実施形態における指サックの形状は少なくとも指の先端部が被覆可能に成形されているという特徴を有する。このため、本実施形態を指に装着したときに、指が曲げやすくて食品を掴み易いという効果を発揮する。
【0013】
これらの特徴と共に、本実施形態は、使用後に食べることができるため、ごみの削減になり、環境への配慮にも貢献することが可能となる。
【0014】
図1は、第1の実施形態の斜視図、図2図6は第1の実施形態の使用態様を示す図である。図1の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)として示される第1の実施形態における可食指カバー101、102、103、104、及び105は、夫々の指サックの形状の内部111、112、113、114、及び115が空洞となっている。
【0015】
図1(a)は、第1の実施形態における第1の実施例を示す図であり、可食指カバー101の外観形状121が、弾丸型の形状を有する。
【0016】
そして、図2に示されるように、可食指カバー101が使用される指201、202、203等を図1(a)の内部111の空洞内に差し込んで使用するものである。
【0017】
図1(b)は、第1の実施形態における第2の実施例を示す図であり、可食指カバー102の弾丸型の外観形状に、スリット状の切込み部122が形成される形状を有する。
【0018】
そして、図3に示されるように、可食指カバー102が使用される指301、302、303等を、図1(b)のスリット状の切込み部122の間隔を少し広げながら、図1(b)の内部112の空洞内に差し込んで使用するものである。スリット状の切込み部122により、内部112の空洞内に指を差し込みやすい構造となっている。
【0019】
図1(c)は、第1の実施形態における第3の実施例を示す図であり、可食指カバー103の弾丸型の外観形状の一部に、スリッパ状の開口部123が形成される形状を有する。
【0020】
そして、図4に示されるように、可食指カバー103が使用される指401、402、403等を、図1(c)のスリッパ状の開口部123の側から、図1(c)の内部113の空洞内に差し込んで使用するものである。スリッパ状の開口部123により、内部113の空洞内に指を差し込みやすい構造となっている。
【0021】
図1(d)は、第1の実施形態における第4の実施例を示す図であり、可食指カバー104の外観形状124が、球型の形状を有する。
【0022】
そして、図5に示されるように、可食指カバー104が使用される指501、502、503等を図1(d)の内部114の空洞内に差し込んで使用するものである。
【0023】
図1(e)は、第1の実施形態における第5の実施例を示す図であり、可食指カバー105の外観形状125が、円筒空洞型の形状を有する。
【0024】
そして、図6に示されるように、可食指カバー105が使用される指601、602、603等を図1(e)の内部115の空洞内に差し込んで使用するものである。
【0025】
図7は、第2の実施形態の斜視図である。図7の(a)及び(b)として示される第2の実施形態における可食指カバー701及び702は、夫々の指サックの形状の内部711及び712が非空洞となっている。すなわち第2の実施形態における可食指カバー701及び702はそれぞれ、掴もうとする対象物の油分又は水分が容易に浸透しない程度に表面は固く、内部711及び712はスポンジ状で指を突き刺し可能に焼き上げてある。
【0026】
図7(a)は、第2の実施形態における第1の実施例を示す図であり、可食指カバー701の外観形状721が、弾丸型の形状を有する。
【0027】
そして、可食指カバー701が使用される指を内部711内に突き刺して、図2に示す第1の実施形態の第1の実施例の場合と同様に使用するものである。
【0028】
図7(b)は、第2の実施形態における第2の実施例を示す図であり、可食指カバー702の外観形状722が、球型の形状を有する。
【0029】
そして、可食指カバー702が使用される指を内部712内に突き刺して、図5に示す第1の実施形態の第4の実施例の場合と同様に使用するものである。
【0030】
図8は、第3の実施形態における第1の実施例の斜視図であり、図8(a)は可食指カバー801の右側面斜視図、図8(b)は可食指カバー801の左側面斜視図である。また、図8(c)は可食指カバー801のA-A線断面図、図8(d)は可食指カバー801のB-B線断面図である。更に、図9及び図10は、それぞれ第3の実施形態の使用態様を示す図であり、図9は可食指カバーの内部を指でこじ開けている状態を示し、図10は可食指カバーを指に装着した状態を示している。図8(a)又は(b)に示されるように、第3の実施形態における第1の実施例は、可食指カバー801の指サックの形状821が弾丸シート型である。また、可食指カバー801は、掴もうとする対象物の油分又は水分が容易に浸透しない程度に表面は固く、図8(c)又は(d)の断面図に示されるように、内部811は非空洞でスポンジ状に焼き上げてある。
【0031】
そして、図9に示されるように、可食指カバー801の指サックに指を入れるスペースを、指901を内部811に押し込んで内部811をこじ開けながら形成する。そして、図10に示されように、形成されたスペースに指1001、1002、1003を押し込んで可食指カバー801を指1001、1002、1003に装着し、使用する。
【0032】
図11は、第3の実施形態における第2の実施例の斜視図であり、図11(a)は可食指カバー1101の右側面斜視図、図11(b)は可食指カバー1101の左側面斜視図である。また、図11(c)は可食指カバー1101のA-A線断面図、図11(d)は可食指カバー1101のB-B線断面図である。図11(a)又は(b)に示されるように、第3の実施形態における第2の実施例は、可食指カバー1101の指サックの形状1121が絆創膏シート型である。また、可食指カバー1101は、掴もうとする対象物の油分又は水分が容易に浸透しない程度に表面は固く、図11(c)又は(d)の断面図に示されるように、内部1111は図8の第1の実施例の場合と同様に、非空洞でスポンジ状に焼き上げてある。
【0033】
利用者は、絆創膏シート型の可食指カバー1101を、切取り線1131においてはさみなどにより切り取って、或いは指でちぎって、図9、10の第1の実施例の場合と同様に指を刺して使用する。この場合、1枚の絆創膏シート型の可食指カバー1101を切り取る、或いはちぎることにより、指2本分の可食指カバーとして用いることができる。すなわち可食指カバー1101は、2つの可食指カバーが連なった状態である。
【0034】
図12は、第3の実施形態における第3の実施例の斜視図であり、図12(a)は可食指カバー1201の右側面斜視図、図12(b)は可食指カバー1201の左側面斜視図である。また、図12(c)は可食指カバー1201のA-A線断面図、図12(d)は可食指カバー1201のB-B線断面図、図12(e)は可食指カバー1201のC-C線断面図である。図12(a)又は(b)に示されるように、第3の実施形態における第3の実施例は、可食指カバー1201の指サックの形状1221が三叉シート型である。また、可食指カバー1201は、掴もうとする対象物の油分又は水分が容易に浸透しない程度に表面は固く、図12(c)、(d)、又は(e)の断面図に示されるように、内部1211は図8の第1の実施例の場合と同様に、非空洞でスポンジ状に焼き上げてある。
【0035】
利用者は、絆創膏シート型の可食指カバー1201を、切取り線1231、1232、及び1233においてはさみなどにより切り取って、或いは指でちぎって、図9、10の第1の実施例の場合と同様に指を刺して使用する。この場合、1枚の三又シート型の可食指カバー1201を切り取る、或いはちぎることにより、指3本分の可食指カバーとして用いることができる。すなわち可食指カバー1201は、3つの可食指カバーが連なった状態である。
第3の実施形態の各実施例に係る可食指カバー801、1101、1201は、上述したようにシート状に成形されている。このように可食指カバーの形状をシート状とすることにより、可食指カバーへの加工が容易に行える。すなわち食用生地を伸ばして型抜きしたものを焼き上げれば良いので、成形の手間を軽減することができる。
【0036】
図13は、第4の実施形態の正面図である。利用者は、図13(a)、(b)、又は(c)などとして示されるように、可食指カバー1301の表面を、チョコペンなどの食用ペン1302によって自由に装飾することができる。これにより、例えば幼児や子供達に喜ばれる可食指カバーを提供することが可能となる。
【0037】
図14図15、及び図16は、図1(a)に示される第1の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、及び断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)である。図16の斜線部1601は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分である。
【0038】
図17図18図19、及び図20は、図1(b)に示される第1の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)、及び他の断面図(D-D線断面図、E-E線断面図)である。図19、20の斜線部1901は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分である。また、図17図20の各122は、図1(b)のスリット状切りみ部122に対応する。
【0039】
図21図22図23、及び図24は、図1(c)に示される第1の実施形態における第3の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、E-E線断面図)、及び他の断面図(C-C線断面図、D-D線断面図)である。図23及び図24の斜線部2301は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分である。また、図21図24の各部位123は、図1(c)のスリッパ状開口部123に対応する。
【0040】
図25図26、及び図27は、図1(d)に示される第1の実施形態における第4の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、及び断面図(A-A線断面図、B-B線断面図、C-C線断面図)である。図27の斜線部2701は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分である。
【0041】
図28図29、及び図30は、図1(e)に示される第1の実施形態における第5の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、及び断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。図30の斜線部3001は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分である。
【0042】
図31図32、及び図33は、図7(a)に示される第2の実施形態における第1の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、及び断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。図33の斜線部3301は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分であり、前述したように内部が非空洞となっている。
【0043】
図34図35、及び図36は、図7(b)に示される第2の実施形態における第2の実施例の可食指カバーの6面図、斜視図、及び断面図(A-A線断面図、B-B線断面図)である。図36の斜線部3601は、食事の目的に対応した食用生地の断面部分であり、前述したように内部が非空洞となっている。
【0044】
以上、上述した第1から第4の実施形態による可食指カバーは、使用後に食べることができるため、ごみの削減になり、環境への配慮にも貢献することが可能となると共に、指に装着し易く、指が曲げやすくて食品を掴み易く、味も悪くないという効果がある。
【0045】
なお、食事の目的に対応した食用生地を指サックの形状に成形したものであれば、様々な形状の変更を加えたものを、本発明の実施形態として実施することができる。また、食用生地を焼き上げる以外にも、食用生地に対して様々な加工を行ったものを、本発明の実施形態として実施することができる。また、食用生地としては、食事の目的に対応したものであれば、パン生地やピザ生地の他にも、様々な種類の食用生地を本発明の実施形態として採用することができる。また、食用生地の素材としては、例えば、小麦粉、米粉、でんぷん、強力粉、薄力粉、ライ麦粉等の植物由来の粉を用いることができる。これにより様々な味、食感の可食指カバーを成形することができる。
【符号の説明】
【0046】
101、102、103、104、105、701、702、801、1101、1201、1301 可食指カバー
111、112、113、114、115 空洞の内部
121、124、125、721、722、821、1121、1221 指サックの形状
122 スリット状切込み部
123 スリッパ状開口部
201、202、203、301、302、302、401、402、403、501、502、503、601、602、603、901、1001、1002、1003 指
711、712 非空洞の内部
811、1111、1211 内部
1131、1231、1232、1233 切取り線
1302 食用ペン
1601、1901、2301、2701、3001、3301、3601 食用生地
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16
図17
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図20
図21
図22
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図28
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図30
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図32
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