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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B64F 1/36 20240101AFI20250418BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20250418BHJP
   B64D 27/24 20240101ALI20250418BHJP
   B64D 27/30 20240101ALI20250418BHJP
   B64U 10/13 20230101ALI20250418BHJP
   B64U 20/87 20230101ALI20250418BHJP
   B64U 101/64 20230101ALN20250418BHJP
   B64U 101/30 20230101ALN20250418BHJP
【FI】
B64F1/36
B64C39/02
B64D27/24
B64D27/30
B64U10/13
B64U20/87
B64U101:64
B64U101:30
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023565759
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(86)【国際出願番号】 JP2021045037
(87)【国際公開番号】W WO2023105659
(87)【国際公開日】2023-06-15
【審査請求日】2024-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178216
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】田中 伶実
(72)【発明者】
【氏名】庄田 武志
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】武藤 知之
【審査官】長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-089461(JP,A)
【文献】特開2019-031164(JP,A)
【文献】特開2005-250691(JP,A)
【文献】特開2010-033850(JP,A)
【文献】特開2021-163547(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64F 1/36
B64C 39/02
B64D 27/24
B64D 27/30
B64U 10/13
B64U 20/87
B64U 101/64
B64U 101/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける受付手段と、
前記搬送情報に応じて前記空中搬送路の形成可否を判定する判定手段と、
前記空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、前記搬送情報の依頼主に出力する受付情報出力手段と、
前記空中搬送路の形成が可能であるという前記判定結果に応じて、前記空中搬送路の形成情報を生成する搬送路形成手段と、
前記空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、前記空中搬送路の前記形成情報を出力する形成情報出力手段と、を備える管理装置。
【請求項2】
前記受付手段は、
搬送対象の荷物の搬送元と搬送先とを含む前記搬送情報を受け付け、
前記搬送路形成手段は、
前記搬送元と前記搬送先との間に設置された前記誘導灯を点灯させる前記形成情報を生成する請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記受付手段は、
付帯情報を含む前記搬送情報を受け付け、
前記判定手段は、
前記付帯情報に応じて、前記空中搬送路の形成可否を判定する請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記受付手段は、
利用希望の前記空中搬送路を前記付帯情報として含む前記搬送情報を受け付け、
前記判定手段は、
前記付帯情報に含まれる利用希望の前記空中搬送路に応じて、利用希望の前記空中搬送路を含む前記空中搬送路の形成可否を判定する請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記受付手段は、
搬送対象の前記荷物の種別を前記付帯情報として含む前記搬送情報を受け付け、
前記判定手段は、
前記荷物の種別に応じて、前記空中搬送路の形成可否を判定する請求項3または4に記載の管理装置。
【請求項6】
管理対象の前記空中搬送路を利用するドローンによって検出された検出器によって検出された検出値を取得し、取得した前記検出値に応じて前記ドローンに搬送対象の前記荷物が搭載されたことを識別し、搬送対象の前記荷物が前記ドローンに搭載されたことを通知する荷物搭載通知を出力する識別手段を備え、
前記搬送路形成手段は、
前記識別手段から出力された前記荷物搭載通知に応じて、前記空中搬送路の前記形成情報を出力する請求項2乃至5のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記空中搬送路の利用登録をしたユーザのユーザコードを記憶する記憶手段と、
前記搬送情報に含まれる依頼主コードと、前記記憶手段に記憶された前記ユーザコードとの一致に応じて、前記搬送情報の依頼主を認証する認証手段とを備え、
前記受付手段は、
搬送対象の前記荷物の依頼主を示す前記依頼主コードを含む前記搬送情報を受け付け、
前記判定手段は、
前記認証手段によって認証された前記搬送情報に応じて前記空中搬送路の形成可否を判定する請求項2乃至6のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項8】
前記空中搬送路の利用に応じた課金情報を出力する課金手段を備え、
前記記憶手段は、
前記空中搬送路の利用登録をした前記ユーザの前記ユーザコードに、前記ユーザの口座情報を紐づけて記憶し、
前記認証手段は、
前記空中搬送路の利用に応じた前記課金情報を生成し、
前記課金手段は、
前記空中搬送路の利用に応じて生成された前記課金情報を、前記ユーザの前記口座情報に含まれる請求先に対して出力する請求項7に記載の管理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付け、
前記搬送情報に応じて前記空中搬送路の形成可否を判定し、
前記空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、前記搬送情報の依頼主に出力し、
前記空中搬送路の形成が可能であるという前記判定結果に応じて、前記空中搬送路の形成情報を生成し、
前記空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、前記空中搬送路の前記形成情報を出力する管理方法。
【請求項10】
屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける処理と、
前記搬送情報に応じて前記空中搬送路の形成可否を判定する処理と、
前記空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、前記搬送情報の依頼主に出力する処理と、
前記空中搬送路の形成が可能であるという前記判定結果に応じて、前記空中搬送路の形成情報を生成する処理と、
前記空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、前記空中搬送路の前記形成情報を出力する処理とをコンピュータに実行させるプログラ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空中搬送路を管理する管理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
都市部など人口密集地域において、ドローンを運用するニーズが高まっている。安全で安定したドローンの運行を確保するために、ドローンが専用で飛行する空域の整備が検討されている。そのような空域の整備が進めば、ドローン専用空域を利用した荷物の搬送等が可能になる。例えば、オフィスビルやショッピングモール、倉庫、空港などの大型建築物の内部に、ドローンが利用可能な空中搬送路を形成できれば、利便性が向上することが期待される。
【0003】
特許文献1には、ドローンを用いた物流用のドローンポートシステムについて開示されている。特許文献1のシステムは、ドローンを駐機されるために飛行ルートの適所に配置されたドローンポートと、ドローンポートに設置された充電装置とを備える。特許文献1のシステムでは、物流センターからドローンポートに、ドローンで配送物資を空中搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-089461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の手法によれば、物流センターからドローンポートに、ドローンで配送物資を空中搬送することができる。しかしながら、特許文献1の手法では、ドローンポートからと搬送先の間では、配達人や受取人が荷物を搬送する必要があった。また、特許文献1の手法では、屋内に空中搬送路を形成できなかった。
【0006】
本開示の目的は、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を屋内に形成できる管理装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の管理装置は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける受付部と、搬送情報に応じて空中搬送路の形成可否を判定する判定部と、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する受付情報出力部と、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する搬送路形成部と、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する形成情報出力部と、を備える。
【0008】
本開示の一態様の管理方法においては、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付け、搬送情報に応じて空中搬送路の形成可否を判定し、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力し、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成し、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。
【0009】
本開示の一態様のプログラムは、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける処理と、搬送情報に応じて空中搬送路の形成可否を判定する処理と、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する処理と、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する処理と、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を屋内に形成できる管理装置等を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る管理装置に入力される搬送情報の一例である。
図3】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路が形成される屋内の一例を示す概念図である。
図4】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路が屋内に形成された一例を示す概念図である。
図5】第1の実施形態に係る管理装置に入力される搬送情報に応じた判定結果を含む受付情報の一例である。
図6】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンの構成の一例を示すブロック図である。
図7】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンの外観の一例を示す概念図である。
図8】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンに含まれる制御部の構成の一例を示すブロック図である。
図9】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路をドローンが移動する一例を示す概念図である。
図10】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路をドローンが移動する一例を示す概念図である。
図11】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路をドローンが移動する一例を示す概念図である。
図12】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路をドローンが移動する一例を示す概念図である。
図13】第1の実施形態に係る管理装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図14】第1の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンの動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図15】第2の実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図16】第2の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンの構成の一例を示すブロック図である。
図17】第2の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンに荷物が搭載された例を示す概念図である。
図18】第2の実施形態に係る管理装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図19】第2の実施形態に係る管理装置の管理対象の搬送路を利用するドローンの動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図20】第3の実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図21】第3の実施形態に係る管理装置に入力される搬送情報に含まれる依頼主コードの認証結果に応じた判定結果を含む受付情報の一例である。
図22】第3の実施形態に係る管理装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図23】第4の実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図24】第4の実施形態に係る管理装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図25】第4の実施形態の適用例1において、管理装置に入力される搬送情報の一例である。
図26】第4の実施形態の適用例1において、管理装置から出力される課金情報の一例である。
図27】第4の実施形態の適用例1において形成された搬送路を利用して、ドローンが荷物を搬送する一例を示す概念図である。
図28】第4の実施形態の適用例2について説明するための概念図である。
図29】第5の実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図30】各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0013】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る管理装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の管理装置は、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路(以下、搬送路とも呼ぶ)を屋内に形成する。ドローンは、管理装置によって形成される搬送路において、自律的に航行する(自律航行とも呼ぶ)。ドローンは、管理装置からの制御に応じて、搬送路を航行するように構成されてもよい。本実施形態においては、オフィスビルの内部に、搬送路が形成される例を示す。
【0014】
以下においては、屋内に形成された搬送路を、飛翔型のドローンが飛行する例を挙げる。ドローンが航行可能であれば、搬送路の形成領域には、特に限定を加えない。ドローンは、飛翔型に限らず、地上を走行するものや、水面や水中を航行するものであってもよい。ドローンは、無人航空機に限らず、人が搭乗可能な空飛ぶ乗り物であってもよい。また、搬送路は、屋内のみならず、屋外に形成されてもよい。
【0015】
(構成)
図1は、本実施形態の管理装置10の構成の一例を示すブロック図である。管理装置10は、受付部11、判定部12、搬送路形成部13、形成情報出力部14、および受付情報出力部15を備える。
【0016】
受付部11は、屋内に形成される搬送路の利用申請に相当する搬送情報111を受け付ける。搬送情報111は、図示しない端末装置を介して、入力される。例えば、搬送情報111は、荷物の搬送を希望するユーザによって入力される。例えば、搬送情報111は、荷物の搬送担当者等のオペレータによって入力されてもよい。受付部11は、受け付けた搬送情報111を判定部12に出力する。
【0017】
図2は、管理装置10が受け付ける搬送情報111の一例である。図2の搬送情報111は、オフィスAにいる依頼主から、オフィスBにいる受取人に向けて、書類Pを搬送するために搬送路を利用する申請である。図2の搬送情報111には、依頼主コード、搬送元、搬送先、および荷物が含まれる。依頼主コード(ユーザコードとも呼ぶ)は、依頼主のユーザID(Identifier)や、登録番号、社員番号、氏名などの個人を特定できる識別記号である。図2の例の場合、依頼主コードには、依頼主の識別記号「123・・・321」が記入される。搬送元は、搬送対象の荷物の出発地点である。図2の例の場合、オフィスAにいる識別記号「123・・・321」の依頼主のいる場所が、搬送元である。搬送先は、荷物が搬送される目的地である。図2の例の場合、オフィスBにいる識別記号「456・・・654」の受取人のいる場所が、搬送先である。荷物は、搬送対象の荷物である。図2の例の場合、書類Pが荷物である。搬送情報には、依頼主コード、搬送元、搬送先、および荷物以外の付帯情報が含まれてもよい。例えば、搬送情報には、利用を希望する搬送路や、搬送路の形成希望時刻、搬送対象の荷物に関する付帯情報が含まれてもよい。例えば、荷物の付帯情報には、荷物の重量や大きさが含まれる。例えば、荷物の付帯情報には、荷物が壊れやすさものであったり、危険物や貴重品であったりすることを示す、荷物の取り扱い方に関する情報が含まれてもよい。搬送情報に含まれる付帯情報については、限定を加えない。例えば、付帯情報は、荷物の搬送を希望するユーザや、荷物の搬送担当者等のオペレータによって入力される。
【0018】
判定部12は、受付部11から搬送情報111を取得する。判定部12は、搬送情報111に応じて、搬送路の形成可否を判定する。例えば、搬送元から搬送先までの搬送路の形成が可能/不可能な場合、判定部12は、搬送路の形成が可能/不可能であると判定する。例えば、搬送対象の荷物を搬送することが可能/不可能な場合、判定部12は、搬送路の形成が可能/不可能であると判定する。搬送路の形成が可能な場合、判定部12は、搬送路の形成指示を搬送路形成部13に出力する。搬送路の形成指示には、搬送路の起点と終点が含まれる。図2の例の場合、搬送元が起点に相当し、搬送先が終点に相当する。搬送路の形成が不可能な場合、判定部12は、搬送路の形成指示を搬送路形成部13に出力しない。また、判定部12は、搬送路の形成が可能/不可能のいずれの場合であっても、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報115を、受付情報出力部15に出力する。
【0019】
判定部12は、搬送情報に含まれる付帯情報に応じて、搬送路の形成可否を判定してもよい。例えば、利用を希望する搬送路が付帯情報に含まれる場合、判定部12は、その搬送路の使用状況に応じて、搬送路の形成可否を判定する。利用を希望する搬送路に空きがある場合、判定部12は、搬送路を形成できると判定する。一方、利用を希望する搬送路に空きがない場合、判定部12は、搬送路を形成できないと判定する。利用を希望する搬送路に空きがない場合、判定部12は、代替の搬送路の利用を推薦してもよい。
【0020】
例えば、搬送路の形成希望時刻が付帯情報に含まれる場合、判定部12は、その形成希望時刻を含む時間帯における搬送路の使用状況に応じて、搬送路の形成可否を判定する。搬送路の形成希望時刻において、搬送路に空きがあれば、判定部12は、搬送路を形成できると判定する。それに対して、搬送路の形成希望時刻において、搬送路が混み合っていたり、使用可能なドローンがなかったりした場合、判定部12は、搬送路が形成できないと判定する。
【0021】
例えば、荷物の種別が付帯情報に含まれる場合、判定部12は、その荷物の種別に応じて、搬送路の形成可否を判定する。例えば、判定部12は、荷物の重量に応じて、搬送路の形成可否を判定する。荷物の重量がドローンの搬送可能な重要未満の場合、判定部12は、搬送路を形成できると判定する。それに対して、荷物の重量がドローンの搬送可能な重要以上の場合、判定部12は、搬送路を形成できないと判定する。例えば、判定部12は、荷物の大きさに応じて、搬送路の形成可否を判定する。搬送路を利用可能な大きさよりも小さな荷物であれば、判定部12は、搬送路を形成できると判定する。それに対して、搬送路を利用可能な大きさよりも大きな荷物であれば、判定部12は、搬送路を形成できないと判定する。例えば、荷物が壊れやすいものや危険物、貴重品である場合、判定部12は、搬送路を形成できないと判定する。
【0022】
搬送路形成部13は、判定部12から搬送路形成指示を取得する。搬送路形成部13は、搬送路形成指示に応じて、搬送路の形成情報を生成する。搬送路形成部13は、搬送路形成指示に含まれる起点と終点との間に搬送路を形成させるための形成情報を生成する。形成情報には、搬送路の起点、経路、および終点が含まれる。搬送路形成部13は、生成した形成情報を、形成情報出力部14に出力する。
【0023】
図3は、搬送路が形成される屋内を上方から見た概念図である。搬送路が形成される経路には、複数の誘導灯140が配置される。複数の誘導灯140は、搬送路を利用するドローンに搭載されたカメラによって撮像可能な位置に配置される。例えば、複数の誘導灯140は、天井、壁、床などに配置される。複数の誘導灯140の配置場所は、ドローンのカメラで撮像可能な位置であれば、特に限定されない。図3には、搬送元/搬送先として選択可能な場所として、オフィスA、オフィスB、売店、および食堂を示す。搬送元/搬送先として選択可能な場所は、複数の誘導灯140を途中経路に配置できれば、任意に設定できる。図3には図示しないが、搬送路が形成される屋内には、ブルートゥース(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の通信方式を用いて無線通信を行うための通信機器が配置される。管理装置10を管理する管理側の端末装置(図示しない)とドローンとは、無線通信によって、無線信号を互いに送受信し合う。なお、管理側の端末装置とドローンとの間の通信方式は、屋内で利用することができれば、特に限定を加えない。
【0024】
図3には、管理装置10を図示する。管理装置10は、ケーブルを介した有線通信や、無線信号を介した無線通信によって、誘導灯140に接続される。管理装置10が配置される場所には、特に限定を加えない。例えば、管理装置10は、クラウドやサーバに実装されてもよいし、誘導灯140の近傍に配置されてもよい。
【0025】
形成情報出力部14は、搬送路形成部13から形成情報を取得する。形成情報出力部14は、取得した形成情報を、搬送路が形成される経路上に位置する誘導灯140に出力する。形成情報を取得した誘導灯140は、その形成情報に応じて点灯する。
【0026】
図4は、形成情報を取得した誘導灯140が、その形成情報に応じて点灯することによって、搬送路が形成されて一例を示す概念図である。図4の例では、オフィスAとオフィスBとの間に、搬送路が形成される。進行方向が明確になるように、オフィスAからオフィスBに向けて、進行方向に対して左側の位置の誘導灯140Lと、進行方向に対して右側の位置の誘導灯140Rとは、異なる色で点灯する。例えば、誘導灯140Lは緑色で点灯し、誘導灯140Lは赤色で点灯する。ドローンは、誘導灯140Lおよび誘導灯140Rのうち少なくともいずれかを辿ることによって、オフィスAからオフィスBに向けて、搬送路を航行できる。
【0027】
図4の例では、搬送路にハッチングを掛けているが、搬送路の形成前後において、搬送路の下方の床面等には変化はない。なお、搬送路の形成時に、搬送路の下方の床面に光が投影されるように構成されてもよい。例えば、搬送路が形成される屋内にプロジェクタを設置し、そのプロジェクタから床面に向けて光を投影すればよい。その場合、ドローンは、搬送路の下方の床面に投影された光に基づいて、搬送路を航行できる。
【0028】
受付情報出力部15は、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報115を判定部12から取得する。受付情報出力部15は、取得した受付情報115を、搬送情報111の依頼主が利用する端末装置に送信する。
【0029】
図5は、受付情報115の一例である。図5は、図2の搬送情報111に対する受付情報115を示す。図5の受付情報115には、「下記の利用申請が受け付けられました。」という、判定結果が含まれる。図5には、図2の搬送情報111を合わせて示すが、受付情報115に搬送情報111は含まれなくてもよい。また、図5の受付情報115には、荷物の集配予定時刻(11時30分)が含まれる。例えば、集配予定時刻(11時30分)になると、荷物を搬送するドローンや、ドローンに荷物を搭載する担当者が、搬送元であるオフィスAの依頼主(123・・・321)のいる場所に到着する。依頼主(123・・・321)の搬送対象の荷物(書類P)がドローンに搭載されると、そのドローンは、搬送路を利用して、搬送先のオフィスBの受取人(456・・・654)に向けて移動する。搬送路を利用するドローンは、点灯された誘導灯140を辿って、起点である搬送元から、終点である搬送先に向けて移動する。
【0030】
〔ドローン〕
次に、搬送路を利用するドローンの一例について図面を参照しながら説明する。図6図7は、搬送路を利用するドローン100の構成の一例を示す概念図である。図6は、ドローン100の機能構成について説明するためのブロック図である。図7は、ドローン100の上面図である。ドローン100の側面図や背面図、下面図、斜面図等は省略する。例えば、ドローン100は、登録番号、製造番号、位置情報、時刻、および認証情報を含む発信情報を発信するRID(Remote Identification)機器を搭載する。
【0031】
ドローン100は、本体101、プロペラ102、制御部103、モーター104、カメラ105、通信部106、発信情報生成部107、および電源109を備える。制御部103、通信部106、発信情報生成部107、および電源109は、本体101の内部に格納される。カメラ105は、レンズ以外の大部分は、本体101の内部に格納される。図7には、本体101の上部に、カメラ105のレンズの部分を示す。また、ドローン100は、荷物の運搬機能(図示しない)を有する。例えば、ドローン100は、本体101の内部に荷物を格納したり、本体101から荷物をぶら下げたり、本体101の上に荷物を載せたりすることで、荷物を運搬する。本体101の上部に荷物を載せる場合、本体101からカメラ105を取り外して、荷物の上方や周囲にカメラ105を取り付け可能にしてもよい。
【0032】
本体101は、制御部103、カメラ105、通信部106、発信情報生成部107、および電源109等を格納する筐体である。本体101には、ドローン100を飛翔させるための少なくとも一つのプロペラ102が取り付けられる。例えば、本体101には、用途に応じて、内部に荷物を格納するスペースや、荷物をぶら下げる機構、荷物を上に載せる箇所等が設けられる。本体101の形状や材質には、特に限定を加えない。
【0033】
プロペラ102は、ドローン100を飛翔させる機構である。プロペラ102は、ローターや回転翼とも呼ばれる。プロペラ102は、アーム120によって、本体101に回転可能に固定される。プロペラ102は、回転することによって本体101を浮上させるためのブレードである。プロペラ102には、プロペラ102を回転させるためのモーター104が設置される。図7のプロペラ102の大きさや取り付け位置は、ドローン100を飛行させるために十分に設計されたものではなく、概念的なものである。図7の例では、ドローン100の本体101に、4つのプロペラ102が設置されている。複数のプロペラ102の回転数は、互いに独立して制御される。
【0034】
図7には、4つのプロペラ102を備えるクワッドコプターを一例として挙げている。ドローン100は、単一のプロペラ102を備えるものであってもよいし、複数のプロペラ102を備えるマルチコプターであってもよい。空中での姿勢安定性や飛行性能を考慮すると、ドローン100は、複数のプロペラ102を備えるマルチコプターであることが好ましい。ドローン100に複数のプロペラ102を設ける場合、プロペラ102の大きさが異なっていてもよい。また、複数のプロペラ102の回転面は、互いに異なっていてもよい。
【0035】
モーター104は、複数のプロペラ102の各々に設置される。モーター104は、プロペラ102を回転させるための駆動機構である。モーター104は、制御部103の制御に応じて、プロペラ102を回転させる。
【0036】
制御部103は、ドローン100を制御する制御装置である。例えば、制御部103は、マイクロコンピュータやマイクロコントローラなどの制御装置によって実現される。制御部103は、プロペラ102の回転を制御する。制御部103は、プロペラ102ごとのモーター104を駆動制御することで、プロペラ102ごとの回転数を制御する。
【0037】
制御部103は、カメラ105によって撮影された画像に含まれる特徴に応じて、プロペラ102ごとの回転数を制御することで、ドローン100の航行を制御する。例えば、制御部103は、予め設定された航行ルートに従ってプロペラ102の回転を制御することで、ドローン100を航行させてもよい。例えば、制御部103は、予め設定された飛行条件に従って、プロペラ102の回転を制御することで、ドローン100を航行させてもよい。例えば、飛行条件は、ドローン100の行う動作がテーブル形式でまとめられた条件である。航行ルートや飛行条件は、図示しない記憶部に記憶させておけばよい。
【0038】
制御部103は、カメラ105を撮像制御する。制御部103は、所定のタイミングでカメラ105に撮像させる。制御部103は、カメラ105によって撮影された画像を取得する。搬送路の管理側に画像を提供する場合、制御部103は、取得した画像を通信部106に出力する。
【0039】
制御部103は、ドローン100が搬送路の内部を航行中は、カメラ105によって撮影される画像に含まれる誘導灯140の位置に基づいて、プロペラ102の回転を制御する。制御部103は、参照すべき色で点灯する誘導灯140の位置に応じて、ドローン100が搬送路を航行するように、プロペラ102の回転を制御する。例えば、制御部103は、搬送路の進行方向に対して左側に配置された複数の誘導灯140Lの位置に応じて、ドローン100が搬送路を航行するように、プロペラ102の回転を制御する。例えば、制御部103は、搬送路の進行方向に対して右側に配置された複数の誘導灯140Rの位置に応じて、ドローン100が搬送路を航行するように、プロペラ102の回転を制御する。例えば、制御部103は、搬送路の進行方向に対して両側に配置された複数の誘導灯140Lおよび誘導灯140Rの位置に応じて、ドローン100が搬送路を航行するように、プロペラ102の回転を制御する。
【0040】
カメラ105は、ドローン100の周辺を撮影するために配置される。図7の場合、カメラ105は、ドローン100の上方に設置される。カメラ105は、ドローン100の周囲を撮影する。例えば、ドローン100の前方や側方、下方を撮影するために、複数のカメラ105がドローン100に搭載されてもよい。例えば、カメラ105は、ドローン100の空中姿勢を変えることによって、多方向を撮影できる部分に配置されてもよい。カメラ105は、制御部103の制御に応じて撮影する。カメラ105は、撮影された画像データ(画像とも呼ぶ)を制御部103に出力する。カメラ105には、撮像用のレンズが組み込まれている。レンズは、焦点距離を変えることができるズームレンズであることが好ましい。レンズには、保護フィルムや保護ガラスなどの保護部材が設けられてもよい。カメラ105には、自動的に焦点を合わせるオートフォーカス機能が搭載されていることが好ましい。また、カメラ105には、手振れを防止する機能などのように、一般的なデジタルカメラに適用されている機能が搭載されていることが好ましい。カメラ105の具体的な構造については、説明を省略する。
【0041】
発信情報生成部107は、ドローン100に固有な発信情報を生成する。発信情報には、不変情報と変動情報が含まれる。発信情報生成部107は、不変情報と変動情報とを含む発信情報を所定周期で生成する。例えば、発信情報生成部107は、1秒間に3回程度の所定周期で、発信情報を生成する。不変情報には、ドローン100の登録情報や製造番号、認証情報等が含まれる。不変情報は、図示しない記憶部に記憶させておけばよい。変動情報には、位置情報や時刻が含まれる。例えば、発信情報生成部107は、GPS(Global Positioning System)などの測位システムによって収集されるデータを用いて、位置情報を生成する。発信情報生成部107は、搬送路の周辺に設置された位置計測装置(図示しない)から、その位置計測装置の位置情報を取得してもよい。飛行位置を特定することができるセンサがドローン100に搭載されている場合、発信情報生成部107は、それらのセンサによって収集されるデータを用いて、位置情報を生成してもよい。そのようなセンサとしては、例えば、地磁気センサや加速度センサ、速度センサ、高度センサ、測距センサなどがある。発信情報生成部107は、生成した発信情報を通信部106に出力する。
【0042】
通信部106は、管理側から送信された無線信号を受信する。また、通信部106は、発信情報生成部107によって生成される発信情報や、カメラ105によって撮影される画像を含む信号を取得する。発信情報には、ドローン100の登録情報や製造番号、位置情報、時刻、認証情報(識別情報とも呼ぶ)等が含まれる。ドローン100の登録情報や製造番号、認証情報等は、搬送路を利用中には変動しない情報(不変情報とも呼ぶ)である。位置情報や時刻は、随時更新される情報(変動情報ともよぶ)である。通信部106は、発信情報や画像を含む信号を発信する。例えば、通信部106は、ブルートゥース(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の通信方式によって、1秒間に1回以上の発信周期で信号を発信する。通信部106から発信された信号は、管理装置10によって受信される。
【0043】
電源109は、充電機能を有する一般的な二次電池である。電源109は、ドローン100の電力源である。電源109については、ドローン100が搬送路を航行できさえすれば、特に限定を加えない。例えば、電源109は、電源109への充電制御や、電源109の充電量のモニターが可能なものが好ましい。
【0044】
〔制御部〕
次に、ドローン100に搭載される制御部103の構成について詳細に説明する。図8は、制御部103の構成の一例を示すブロック図である。制御部103は、撮像制御部131、検出部132、計算部133、制御条件生成部134、および制御条件設定部135を有する。
【0045】
撮像制御部131は、カメラ105を撮像制御する。撮像制御部131は、所定のタイミングでカメラ105に撮像させる。撮像制御部131は、カメラ105によって撮影された画像を取得する。撮像制御部131は、取得した画像を検出部132に出力する。搬送路の管理側に画像を提供する場合、撮像制御部131は、取得した画像を通信部106に出力する。撮像制御部131が用いる画像の撮像条件と、通信部106に出力する画像の撮像条件とは、互いに異なる条件に設定されてもよい。例えば、撮像制御部131が用いる画像の撮像条件は、誘導灯140の位置を検出できる程度の低解像度で、高頻度で撮影される条件に設定される。例えば、通信部106に出力される画像の撮像条件は、ドローン100の周辺の状況を検証できる程度の高解像度で、低頻度で撮影される条件に設定される。このように撮像条件を設定すれば、飛行制御に求められる情報と、周辺状況の検証に求められる情報とを、切り分けることができる。
【0046】
検出部132は、カメラ105によって撮像された画像を、撮像制御部131から取得する。検出部132は、取得した画像から、誘導灯140の点灯を検出する。検出部132は、検出された誘導灯140の点灯のうち、参照すべき誘導灯140の点灯色を抽出する。例えば、搬送路の進行方向に対して左側の誘導灯140Lが緑色に点灯し、搬送路の進行方向に対して右側の誘導灯140Rが赤色に点灯する。検出部132は、画像から抽出された誘導灯140の点灯に基づいて、搬送路が形成された領域における誘導灯140や自機(ドローン100)の位置を特定する。検出部132は、画像から抽出された誘導灯140と自機(ドローン100)の位置を計算部133に出力する。
【0047】
例えば、検出部132は、搬送路の左側の誘導灯140Lの点灯色(緑色)に従って、搬送路における自機(ドローン100)の位置を特定する。例えば、検出部132は、搬送路の右側の誘導灯140Rの点灯色(赤色)に従って、搬送路における自機(ドローン100)の位置を特定する。検出部132は、両岸の誘導灯140の点灯色(緑色、赤色)に従って、搬送路における自機(ドローン100)の位置を特定してもよい。
【0048】
検出部132は、誘導灯140の点灯色のみならず、画像から抽出される特徴に応じて、自機(ドローン100)の位置を特定してもよい。例えば、検出部132は、画像から抽出される天井面や壁面、床面等の特徴に応じて、自機(ドローン100)の位置を特定してもよい。例えば、検出部132は、画像から抽出されるドアや照明、机、椅子、自動販売機、非常灯などの特徴に応じて、自機(ドローン100)の位置を特定してもよい。
【0049】
計算部133は、誘導灯140と自機(ドローン100)の位置を検出部132から取得する。自機(ドローン100)がGPS(Global Positioning System)信号を受信する機能を有する場合、計算部133は、GPS信号に含まれる位置情報を取得してもよい。計算部133は、取得した誘導灯140と自機(ドローン100)の位置に応じて、誘導灯140と自機(ドローン100)の位置関係を計算する。計算部133が計算する位置関係には、誘導灯140と自機(ドローン100)の距離が含まれる。計算部133は、検出部132によって特定された誘導灯140とドローン100の距離を計算する。例えば、ドローン100の制御タイミングは、ドローン100が搬送路を安全に自律航行できる時間間隔で設定される。ドローン100の制御タイミングは、搬送路を航行する全てのドローン100に共通であってもよいし、ドローン100ごとに異なってもよい。
【0050】
例えば、計算部133は、ドローン100に最も近い誘導灯140と、そのドローン100との距離を計算する。例えば、計算部133は、ドローン100に近い二つの誘導灯140を通過する直線と、そのドローン100との距離を計算する。例えば、計算部133は、画像から特定された複数の誘導灯140を滑らかに結ぶ曲線と、そのドローン100との距離を計算する。誘導灯140とドローン100との距離の計算方法については、ドローン100が搬送路を航行できさえすれば、特に限定を加えない。
【0051】
誘導灯140に対するドローン100の距離(指定距離とも呼ぶ)は、搬送路を使用するドローン100ごとに、予め設定されている。指定距離は、搬送路の使用状況に応じて、変更されてもよい。例えば、指定距離は、最小指定距離と最大指定距離で規定される。ドローン100は、ドローン100ごとに設定された最小指定距離と最大指定距離の内側の範囲(指定範囲とも呼ぶ)を航行する。例えば、最小指定距離は、個々のドローン100に対して、誘導灯140に最も近い部分に設定される。例えば、最大指定距離は、個々のドローン100に対して、誘導灯140から最も遠い部分に設定される。例えば、最小指定距離や最大指定距離は、ドローン100の中心やその他の部分に設定されてもよい。
【0052】
計算部133は、次の制御タイミングにおけるドローン100の位置(到達予測位置とも呼ぶ)を計算する。例えば、計算部133は、画像の撮像タイミングの方向/速度で航行を継続した場合における、ドローン100の位置を到達予測位置として計算する。また、計算部133は、次の制御タイミングにおけるドローン100の目標位置(制御目標位置とも呼ぶ)を計算する。制御目標位置は、指定範囲の内部に設定される。例えば、制御目標位置は、最小指定距離の境界線と最大指定距離の境界線との中間線に沿って設定される。計算部133は、算出した到達予測位置と制御目標位置を、制御条件生成部134に出力する。
【0053】
制御条件生成部134は、計算部133によって算出された到達予測位置と制御目標位置を取得する。制御条件生成部134は、到達予測位置から制御目標位置に向けてドローン100を制御するための制御条件を生成する。制御条件は、ドローン100を飛翔させるプロペラ102を回転させる条件である。制御条件生成部134は、到達予測位置から制御目標位置に応じて、ドローン100の進行方向/速度を計算する。制御条件生成部134は、進行方向/速度に応じて、複数のプロペラ102の回転数を設定する。制御条件生成部134は、生成した制御条件を制御条件設定部135に出力する。
【0054】
制御条件設定部135は、制御条件生成部134から制御条件を取得する。制御条件設定部135は、撮像タイミングに後続する次の制御タイミングにおいて、制御条件をモーター104に設定する。モーター104が制御条件に応じて駆動することによって、プロペラ102ごとの回転数が制御される。その結果、ドローン100は、制御条件に応じた方向/速度で進行する。
【0055】
図9は、屋内に形成された搬送路を、ドローン100が航行する一例を示す概念図である。複数の誘導灯140は、天井に配置される。搬送路の進行方向に対して左側の誘導灯140Lと、搬送路の進行方向に対して右側の誘導灯140Rとは、異なる色で点灯する。図9の例では、搬送路の進行方向に対して左側の誘導灯140Lを参照しながら、ドローン100が飛行する。
【0056】
図10は、オフィスAとオフィスBとの間に形成された搬送路を、ドローン100が移動する一例を示す概念図である。ドローン100は、搬送路の進行方向に対して左側に配置された誘導灯140Lと、搬送路の進行方向に対して右側に配置された誘導灯140Rとを参照しながら、オフィスAからオフィスBに向けて、搬送路を移動する。
【0057】
図11は、オフィスAと売店との間に形成された搬送路を、ドローン100が移動する一例を示す概念図である。ドローン100は、搬送路の進行方向に対して左側に配置された誘導灯140Lと、搬送路の進行方向に対して右側に配置された誘導灯140Rとを参照しながら、オフィスAから売店に向けて、搬送路を移動する。
【0058】
図10図11のように、管理装置10は、搬送情報111の受付に応じて、誘導灯140が配置された箇所に、搬送路を適宜形成する。搬送路が形成されている状況においては、誘導灯140が点灯しているので、搬送路が形成される空間を利用する人は、搬送路が形成されていることを認識できる。それに対し、搬送路が形成されていない状況においては、誘導灯140が点灯していないので、搬送路が形成される空間を利用する人にとっては、通常の屋内として認識される。なお、搬送路が形成されていない状況であっても、搬送路の形成時とは異なる色で、誘導灯140が点灯するようにしてもよい。
【0059】
図12は、屋内に形成された搬送路を、ドローン100が航行する別の一例を示す概念図である。図12は、ビルの複数階のフロアにわたって、搬送路が形成される例である。例えば、搬送路は、エレベータや階段を介して、ビルの複数階のフロアにわたって形成される。図12の例において、ドローン100は、搬送路の進行方向に対して左側の誘導灯140Lを参照しながら飛行する。搬送路の進行方向に対して右側には、エレベータのドアがある。エレベータのドアの上方には、誘導灯140Eが配置される。図12の例では、誘導灯140Lや誘導灯140Rとは異なる色で、誘導灯140Eが点灯している。例えば、誘導灯140Lは緑色で点灯し、誘導灯140Rは赤色で点灯し、誘導灯140Eは黄色で点灯する。
【0060】
ドローン100は、エレベータの位置を示す誘導灯140Eを検出すると、誘導灯140Eの下方に向けて進行する。搬送路が形成されている期間においては、エレベータの通常利用を停止させる。搬送路が形成されている期間において、人や荷物を乗せる籠は、搬送路から外れた階に停止させる。例えば、エレベータの籠の制御は、搬送路の管理する管理側によって行われる。例えば、搬送路の形成情報に応じて、その搬送路を避けるように、エレベータの籠を停止させるように制御すればよい。なお、エレベータは、搬送路を含まない階において、利用可能であってもよい。
【0061】
(動作)
次に、搬送路を形成する管理装置10の動作と、搬送路を利用するドローン100の動作との一例について、図面を参照しながら説明する。以下においては、フローチャートを用いて、管理装置10とドローン100の動作を説明する。ドローン100の動作については、ドローン100に含まれる制御部103の動作について説明する。
【0062】
〔管理装置〕
図13は、管理装置10の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図13のフローチャートに沿った説明においては、管理装置10を動作主体として説明する。
【0063】
図13において、まず、管理装置10は、搬送路を用いた荷物の搬送を依頼する依頼主から、搬送情報111を受け付ける(ステップS11)。
【0064】
管理装置10は、受け付けた搬送情報111に応じて搬送路を形成可能か判定する(ステップS12)。搬送路を形成可能な場合(ステップS12でYes)、管理装置10は、搬送路の形成情報を生成する(ステップS13)。一方、搬送路を形成できない場合(ステップS12でNo)、ステップS15に進む。
【0065】
ステップS13の次に、管理装置10は、搬送情報111に応じた搬送路に設置された誘導灯140に対して、搬送路の形成情報113を出力する(ステップS14)。形成情報113に応じて誘導灯140が点灯することによって、搬送情報111に応じた搬送路が形成される。
【0066】
ステップS14の次、またはステップS12でNoの場合、管理装置10は、判定結果に応じた受付情報115を生成する(ステップS15)。ステップS14の次の場合、管理装置10は、搬送情報111が受け付けられたことを示す受付情報115を生成する。一方、ステップS12でNoの場合、管理装置10は、搬送情報111が受け付けられなかったことを示す受付情報115を生成する。
【0067】
次に、管理装置10は、生成された受付情報115を、搬送情報111の依頼主に出力する(ステップS16)。受付情報115を閲覧した依頼主であるユーザは、受付情報115に応じた行動を取ることができる。例えば、搬送路が形成された場合、依頼主であるユーザは、指定された時間までに、搬送対象の荷物をドローン100に搭載する。例えば、搬送路が形成されなかった場合、依頼主であるユーザは、搬送路を使わない手段で、搬送対象の荷物を搬送する。
【0068】
搬送路の形成情報の生成/出力と、受付情報の生成/出力とは、順番を入れ替えてもよい。例えば、ステップS15~ステップS16は、ステップS13~ステップS14よりも先に実行されてもよい。また、ステップS13~ステップS14と、ステップS15~ステップS16とは、並行して行われてもよい。
【0069】
〔ドローン〕
図14は、ドローン100に含まれる制御部103の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図14のフローチャートに沿った説明においては、制御部103を動作主体として説明する。
【0070】
図14において、まず、制御部103は、ドローン100に搭載されたカメラ105を撮像制御して画像を取得する(ステップS101)。カメラ105によって撮像された画像には、屋内に設置された誘導灯140が含まれる。
【0071】
次に、制御部103は、カメラ105によって撮像された画像から、画像認識によって、参照対象の誘導灯140の点灯を検出する(ステップS102)。
【0072】
次に、制御部103は、ドローン100と誘導灯140との位置関係を計算する(ステップS103)。例えば、制御部103は、ドローン100と誘導灯140との距離を、誘導灯140とドローン100の位置関係として計算する。
【0073】
次に、制御部103は、ドローン100と誘導灯140との位置関係に応じて、制御条件を生成する(ステップS104)。制御部103は、搬送元から搬送先に向けて移動するための制御条件を生成する。
【0074】
次に、制御部103は、生成した制御条件をモーター104に出力する(ステップS105)。制御条件に応じてモーター104が駆動することで、ドローン100が搬送路の内部を進行できる。目的地である搬送先に到着していない場合は、ステップS105の後、ステップS101に戻り、搬送路の利用を継続する。
【0075】
以上のように、本実施形態の管理装置は、受付部、判定部、受付情報出力部、搬送路形成部、形成情報出力部を備える。受付部は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける。判定部は、搬送情報に応じて空中搬送路の形成可否を判定する。受付情報出力部は、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する。搬送路形成部は、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する。形成情報出力部は、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。
【0076】
本実施形態では、搬送情報に応じた判定結果によって、空中搬送路の形成可否を判定する。本実施形態では、空中搬送路が形成可能であると判定すると、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。その結果、本実施形態によれば、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を屋内に形成できる。
【0077】
本実施形態の一態様において、受付部は、搬送対象の荷物の搬送元と搬送先とを含む搬送情報を受け付ける。搬送路形成部は、搬送元と搬送先との間に設置された誘導灯を点灯させる形成情報を生成する。本態様によれば、搬送情報に含まれる搬送元と搬送先に応じて、空中搬送路を形成できる。
【0078】
本実施形態の一態様において、受付部は、付帯情報を含む搬送情報を受け付ける。判定部は、付帯情報に応じて、空中搬送路の形成可否を判定する。本実施形態によれば、搬送情報に含まれる付帯情報に応じて、空中搬送路を形成できる。
【0079】
本実施形態の一態様において、受付部は、利用希望の搬送路を付帯情報として含む搬送情報を受け付ける。判定部は、付帯情報に含まれる利用希望の搬送路に応じて、利用希望の搬送路を含む空中搬送路の形成可否を判定する。本態様によれば、搬送元と搬送先のみならず、利用希望の搬送路に応じて、空中搬送路を形成できる。
【0080】
本実施形態の一態様において、受付部は、搬送対象の荷物の種別を付帯情報として含む搬送情報を受け付ける。判定部は、荷物の種別に応じて、空中搬送路の形成可否を判定する。本態様によれば、荷物の種別に応じて、空中搬送路を形成できる。
【0081】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る管理装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、ドローンに荷物が搭載されたことを管理装置が識別し、識別された荷物をドローンに搬送させる。
【0082】
(構成)
図15は、本実施形態の管理装置20の構成の一例を示すブロック図である。管理装置20は、受付部21、判定部22、搬送路形成部23、形成情報出力部24、受付情報出力部25、および識別部26を備える。識別部26は、後述するドローンに搭載された検出器によって検出された検出値を取得する。
【0083】
受付部21は、第1の実施形態の受付部11と同様の構成である。受付部21は、屋内に形成される搬送路の利用申請に相当する搬送情報211を受け付ける。搬送情報211は、図示しない端末装置を介して、入力される。受付部21は、受け付けた搬送情報211を判定部22に出力する。
【0084】
判定部22は、第1の実施形態の判定部12と同様の構成である。判定部22は、受付部21から搬送情報211を取得する。判定部22は、搬送情報211に応じて、搬送路の形成可否を判定する。判定部22は、搬送路の形成が可能/不可能のいずれの場合であっても、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報215を、受付情報出力部25に出力する。搬送路の形成が可能な場合、判定部22は、搬送路の形成指示を搬送路形成部23に出力する。搬送路の形成指示には、搬送路の起点と終点が含まれる。
【0085】
受付情報出力部25は、第1の実施形態の受付情報出力部15と同様の構成である。受付情報出力部25は、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報215を判定部22から取得する。受付情報出力部25は、取得した受付情報215を、搬送情報211の依頼主が利用する端末装置に送信する。
【0086】
搬送路の形成が可能であるという判定結果を取得した依頼主では、搬送対象の荷物がドローンに搭載される。ドローンには、検出器(後述する)が搭載される。ドローンは、自装置に搭載された検出器によって検出された検出値216を、識別部26に出力する。ドローンに荷物が搭載されたか否かは、識別部26によって識別される。
【0087】
識別部26は、ドローンに搭載された検出器によって検出された検出値216を取得する。識別部26は、取得した検出値216に応じて、ドローンに荷物が搭載されたか識別する。検出値216に応じて、ドローンに荷物が搭載されたと識別した場合、識別部26は、荷物が搭載されたことを通知する荷物搭載通知を搬送路形成部23に出力する。識別部26は、搬送路形成部23に荷物搭載通知を出力してもよい。
【0088】
例えば、識別部26は、ドローンに搭載された検出器による物体の検出を示す検出値216を取得する。その場合、検出器は、光センサや音響センサによって実現される。光センサは、荷物が搭載されたことによる光の遮蔽に応じて、物体を検出する。音響センサは、荷物が搭載されたことによる音の反射に応じて、物体を検出する。荷物の搭載の有無を検出できれば、検出器は、光センサや音響センサに限定されない。識別部26は、検出値216を取得すると、ドローンに荷物が搭載されたと識別する。
【0089】
例えば、識別部26は、ドローンに搭載された検出器によって検出された荷物の重量を、検出値216として取得する。その場合、検出器は、重量センサなどの重量を計測可能なセンサによって実現される。荷物の重量を検出値216として取得すると、識別部26は、検出値216(重量)が搬送対象の荷物の重量と一致するか判定する。検出値216(重量)が搬送対象の荷物の重量と一致した場合、識別部26は、ドローンに荷物が搭載されたと識別する。ただし、検出値216(重量)と、搬送対象の荷物の重量とは、完全に一致しなくてもよい。
【0090】
例えば、識別部26は、ドローンに搭載された検出器によって検出された識別コードを、検出値216として取得する。例えば、識別コードは、バーコードやQR(Quick Response)コード(登録商標)などの二次元コードである。その場合、検出器は、識別コードを読み取り可能なコードリーダーやカメラなどによって実現される。識別コードは、文字や数字などの記号の配列であってもよい。識別コードを検出値216として取得した場合、識別部26は、検出値216が搬送対象の荷物の識別コードと一致する場合、荷物が搭載されたと識別する。検出値216(識別コード)と、搬送対象の荷物の重量とは、完全に一致しなければならない。
【0091】
搬送路形成部23は、第1の実施形態に係る搬送路形成部13と同様の構成である。搬送路形成部23は、判定部22から搬送路形成指示を取得する。また、搬送路形成部23は、識別部26から荷物搭載通知を取得する。搬送路形成部23は、荷物搭載通知を取得すると、搬送路形成指示に応じて、搬送路の形成情報を生成する。搬送路形成部23は、搬送路形成指示に含まれる起点と終点との間に搬送路を形成させるための形成情報を生成する。形成情報には、搬送路の起点、経路、および終点が含まれる。搬送路形成部23は、生成した形成情報を、形成情報出力部24に出力する。
【0092】
形成情報出力部24は、第1の実施形態の形成情報出力部24と同様の構成である。形成情報出力部24は、搬送路形成部23から形成情報を取得する。形成情報出力部24は、取得した形成情報を、搬送路が形成される経路上に位置する誘導灯に出力する。例えば、形成情報出力部24は、識別部26から出力される荷物搭載通知に応じて、形成情報を出力してもよい。形成情報を取得した誘導灯は、その形成情報に応じて点灯する。
【0093】
〔ドローン〕
次に、搬送路を利用するドローンの一例について図面を参照しながら説明する。図16図17は、搬送路を利用するドローン200の構成の一例を示す概念図である。図16は、ドローン200の機能構成について説明するためのブロック図である。図17は、ドローン200に荷物が搭載された状態を示す側面図である。ドローン200の上面図や背面図、下面図、斜面図等は省略する。例えば、ドローン200は、登録番号、製造番号、位置情報、時刻、および認証情報を含む発信情報を発信するRID(Remote Identification)機器を搭載する。
【0094】
ドローン200は、本体201、プロペラ202、制御部203、モーター204、カメラ205、通信部206、発信情報生成部207、電源209、および検出器260を備える。制御部203、通信部206、発信情報生成部207、および電源209は、本体201の内部に格納される。カメラ205は、レンズ以外の大部分は、本体201の内部に格納される。図17には、ドローン200の上方に、カメラ205のレンズが突出する例を示す。検出器260は、ドローン200の内側に搭載されてもよいし、ドローン200の外側に外付けされてもよい。また、ドローン200は、荷物の運搬機能を有する。図17には、ドローン200の下方に荷物を吊り下げる例を示す。例えば、ドローン200は、本体201の内部に荷物を格納したり、本体201の上に荷物を載せたりすることで、荷物を運搬してもよい。本体201の上部に荷物を載せる場合、本体201からカメラ205を取り外して、荷物の上方や周囲にカメラ205を取り付け可能にしてもよい。
【0095】
本体201は、第1の実施形態の本体101と同様の構成である。本体201は、制御部203、カメラ205、通信部206、発信情報生成部207、電源209、および検出器260等を格納する筐体である。本体201には、ドローン200を飛翔させるための少なくとも一つのプロペラ202が取り付けられる。例えば、本体201には、用途に応じて、内部に荷物を格納するスペースや、荷物をぶら下げる機構、荷物を上に載せる箇所等が設けられる。例えば、本体201には、検出器260が荷物を検知するための孔が開けられていてもよい。本体201の形状や材質には、特に限定を加えない。
【0096】
プロペラ202は、第1の実施形態のプロペラ102と同様の構成である。プロペラ202は、ドローン200を飛翔させる機構である。プロペラ202は、アーム220によって、本体201に回転可能に固定される。プロペラ202には、プロペラ202を回転させるためのモーター204が設置される。図17のプロペラ202の大きさや取り付け位置は、ドローン200を飛行させるために十分に設計されたものではなく、概念的なものである。
【0097】
モーター204は、第の実施形態のモーター104と同様の構成である。モーター204は、複数のプロペラ202の各々に設置される。モーター204は、制御部203の制御に応じて、プロペラ202を回転させる。
【0098】
検出器260は、ドローン200に搭載された荷物を検知する検出装置である。検出器260は、ドローン200に荷物が搭載されると、搭載された荷物に応じた検出値216を、制御部203に出力する。制御部203に出力された検出値216は、制御部203を介して、通信部206に出力される。なお、検出器260は、制御部203を介さずに、通信部206に検出値を出力するように構成されてもよい。
【0099】
例えば、検出器260は、光センサや音響センサによって実現される。光センサは、荷物が搭載されたことによる光の遮蔽に応じて、物体を検出する。音響センサは、荷物が搭載されたことによる音の反射に応じて、物体を検出する。荷物の搭載の有無を検出できれば、検出器260は、光センサや音響センサに限定されない。検出器260は、荷物が搭載されたことを検知すると、荷物が搭載されたことを示す検出値216を出力する。例えば、検出器260は、荷物が搭載されたことを検知すると、荷物が搭載されたことを示すフラグ「1」を、検出値216として出力する。
【0100】
例えば、検出器260は、重量センサなどの重量を計測可能なセンサによって実現される。検出器260は、荷物が搭載されると、搭載された荷物の重量を計測する。検出器260は、計測した荷物の重量を、検出値216として出力する。
【0101】
例えば、検出器260は、バーコードやQR(Quick Response)コード(登録商標)などの二次元コード(識別コード)を検出可能なコードリーダーやカメラによって実現される。例えば、識別コードは、文字や数字などの記号の配列であってもよい。検出器260は、荷物が搭載されると、搭載された荷物の識別コードを読み取る。検出器260は、読み取った識別コードを、検出値216として出力する。
【0102】
制御部203は、第1の実施形態の制御部103と同様の構成である。制御部203は、ドローン200を制御する制御装置である。例えば、制御部203は、マイクロコンピュータやマイクロコントローラなどの制御装置によって実現される。
【0103】
制御部203は、カメラ205を撮像制御する。制御部203は、所定のタイミングでカメラ205に撮像させる。制御部203は、カメラ205によって撮影された画像を取得する。搬送路の管理側に画像を提供する場合、制御部203は、取得した画像を通信部206に出力する。
【0104】
制御部203は、プロペラ202の回転を制御する。制御部203は、プロペラ202ごとのモーター204を駆動制御することで、プロペラ202ごとの回転数を制御する。制御部203は、ドローン200が搬送路の内部を航行中は、カメラ205によって撮影される画像に含まれる誘導灯の位置に基づいて、プロペラ202の回転を制御する。制御部203は、参照すべき色で点灯する誘導灯の位置に応じて、ドローン200が搬送路を航行するように、プロペラ202の回転を制御する。
【0105】
また、制御部203は、検出器260から検出値216を取得する。制御部203は、取得した検出値216を、通信部206に出力する。制御部203は、検出値216に応じて、ドローン200に荷物が搭載されたことを検出してもよい。例えば、制御部203は、荷物が搭載されたことを検出した上で、搬送路に向けて出発するように構成されてもよい。そのように構成されれば、搬送対象の荷物が搭載されない状態で、ドローン200が出発することを防止できる。例えば、制御部203は、搬送路を利用中に荷物が検知されたくなった場合、管理装置20(管理側)に対して緊急信号を送信するように構成されてもよい。そのように構成されれば、搬送中の荷物がドローン200から離脱したことを、管理装置20(管理側)が認識できる。
【0106】
カメラ205は、第1の実施形態のカメラ105と同様の構成である。カメラ205は、ドローン200の周辺を撮影するために配置される。カメラ205は、ドローン200の周囲を撮影する。カメラ205は、制御部203の制御に応じて撮影する。カメラ205は、撮影された画像データ(画像とも呼ぶ)を制御部203に出力する。
【0107】
発信情報生成部207は、第1の実施形態に係る発信情報生成部107と同様の構成である。発信情報生成部207は、ドローン200に固有な発信情報を生成する。発信情報生成部207は、生成した発信情報を通信部206に出力する。
【0108】
通信部206は、管理側から送信された無線信号を受信する。また、通信部206は、発信情報生成部207によって生成される発信情報や、カメラ205によって撮影される画像を取得する。通信部206は、発信情報や画像を含む信号を発信する。さらに、通信部206は、検出器260によって検出された検出値216を取得する。通信部206は、検出値216を含む信号を発信する。通信部206から発信された信号は、管理装置20によって受信される。
【0109】
電源209は、第1の実施形態の電源109と同様の構成である。電源209は、充電機能を有する一般的な二次電池である。電源209は、ドローン200の電力源である。
【0110】
(動作)
次に、搬送路を形成する管理装置20の動作と、搬送路を利用するドローン200の動作との一例について、図面を参照しながら説明する。以下においては、フローチャートを用いて、管理装置20とドローン200の動作を説明する。ドローン200の動作については、ドローン200に含まれる制御部203の動作について説明する。
【0111】
〔管理装置〕
図18は、管理装置20の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図18のフローチャートに沿った説明においては、管理装置20を動作主体として説明する。
【0112】
図18において、まず、管理装置20は、搬送路を用いた荷物の搬送を依頼する依頼主から、搬送情報211を受け付ける(ステップS21)。
【0113】
次に、管理装置20は、受け付けた搬送情報211に応じて搬送路を形成可能か判定する(ステップS22)。
【0114】
次に、管理装置20は、判定結果に応じた受付情報215を生成する(ステップS23)。搬送路を形成可能な場合、管理装置20は、搬送情報211が受け付けられたことを示す受付情報215を生成する。一方、搬送路が形成不可能な場合、管理装置20は、搬送情報211が受け付けられなかったことを示す受付情報215を生成する。
【0115】
次に、管理装置20は、生成された受付情報215を、搬送情報211の依頼主に出力する(ステップS24)。受付情報215を閲覧した依頼主であるユーザは、受付情報215に応じた行動を取ることができる。例えば、搬送路が形成可能な場合、依頼主であるユーザは、搬送対象の荷物をドローン200に搭載する。例えば、搬送路が形成不可能な場合、依頼主であるユーザは、搬送路を使わない手段で、搬送対象の荷物を搬送する。
【0116】
次に、搬送路を形成可能な場合(ステップS25でYes)、管理装置20は、搬送路の形成情報を生成する(ステップS26)。一方、搬送路を形成できない場合(ステップS25でNo)、図18のフローチャートに沿った処理は終了である。
【0117】
検出値216を受信して荷物が識別されると(ステップS27でYes)、管理装置20は、搬送情報211に応じた搬送路に設置された誘導灯に対して、搬送路の形成情報213を出力する(ステップS28)。形成情報213に応じて誘導灯が点灯することによって、搬送情報211に応じた搬送路が形成される。検出値216を受信していない場合(ステップS27でNo)、管理装置20は、検出値216が受信されるまで待機する。例えば、検出値216を受信した結果、ドローン200に搭載された荷物が搬送対象とは異なっている場合がある。そのような場合、管理装置20は、適切な荷物をドローン200に搭載するように、依頼主に通知するように構成されてもよい。
【0118】
〔ドローン〕
図19は、ドローン200に含まれる制御部203の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図19のフローチャートに沿った説明においては、制御部203を動作主体として説明する。
【0119】
図19において、検出器260による検出値216を取得すると(ステップS201でYes)、制御部203は、管理装置20検出値216を出力する(ステップS202)。検出器260による検出値216を取得していない場合、管理装置20は、検出値216を取得するまで待機する。
【0120】
ステップS203の後に、搬送路の形成情報213を取得すると、制御部203は、運搬処理を実行する(ステップS204)。ステップS204の運搬処理は、第1の実施形態の図14の処理である。搬送路の形成情報213を取得していない場合(ステップS203でNo)、管理装置20は、形成情報213を取得するまで待機する。
【0121】
以上のように、本実施形態の管理装置は、受付部、判定部、受付情報出力部、識別部、搬送路形成部、形成情報出力部を備える。受付部は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける。判定部は、搬送情報に応じて空中搬送路の形成可否を判定する。受付情報出力部は、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する。識別部は、管理対象の空中搬送路を利用するドローンによって検出された検出器によって検出された検出値を取得する。識別部は、取得した検出値に応じてドローンに搬送対象の荷物が搭載されたことを識別する。識別部は、搬送対象の荷物がドローンに搭載されたことを通知する荷物搭載通知を出力する。搬送路形成部は、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する。搬送路形成部は、識別部から出力された荷物搭載通知に応じて、空中搬送路の形成情報を出力する。形成情報出力部は、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。
【0122】
本実施形態では、空中搬送路を利用するドローンに荷物が搭載されたことが識別されたことに応じて、空中搬送路の形成情報を出力する。そのため、本実施形態によれば、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を、適切なタイミングで屋内に形成できる。
【0123】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る管理装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、搬送情報に含まれる依頼主の認証結果に応じて、搬送路の形成可否を判定する。
【0124】
(構成)
図20は、本実施形態に係る管理装置30の構成の一例を示すブロック図である。管理装置30は、受付部31、判定部32、搬送路形成部33、形成情報出力部34、受付情報出力部35、記憶部36、および認証部37を備える。
【0125】
受付部31は、第1の実施形態の受付部11と同様の構成である。受付部31は、屋内に形成される搬送路の利用申請に相当する搬送情報311を受け付ける。搬送情報311には、第1の実施形態で示した搬送情報111(図2)のように、依頼主コードが含まれる。搬送情報311は、図示しない端末装置を介して、入力される。受付部31は、受け付けた搬送情報311を、判定部32および認証部37に出力する。
【0126】
記憶部36は、搬送路の利用登録がなされたユーザのユーザコードが登録される。記憶部36にユーザコードが登録されたユーザは、搬送路を用いたサービスを利用できる。
【0127】
認証部37は、受付部31から搬送情報311を取得する。認証部37は、取得した搬送情報311に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部38に登録されているか検証する。搬送情報311に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部38に登録されている場合、認証部37は、依頼主が認証されたことを示す認証結果を判定部32に出力する。一方、搬送情報311に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部38に登録されていなかった場合、認証部37は、依頼主が認証されなかったことを示す認証結果を判定部32に出力する。
【0128】
判定部32は、第1の実施形態の判定部12と同様の構成である。判定部32は、受付部31から搬送情報311を取得する。また、判定部32は、認証部37から認証結果を取得する。判定部32は、認証部37の認証結果および搬送情報311に応じて、搬送路の形成可否を判定する。依頼主が認証されたことを示す認証結果を取得した場合、判定部32は、搬送情報311に応じて、搬送路の形成可否を判定する。判定部32は、搬送路の形成が可能/不可能のいずれの場合であっても、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報315を、受付情報出力部35に出力する。搬送路の形成が可能な場合、判定部32は、搬送路の形成指示を搬送路形成部33に出力する。搬送路の形成指示には、搬送路の起点と終点が含まれる。一方、依頼主が認証されなかったことを示す認証結果を取得した場合、判定部32は、依頼主が認証されなかったことを示す判定結果を含む受付情報315を、受付情報出力部35に出力する。
【0129】
受付情報出力部35は、第1の実施形態の受付情報出力部15と同様の構成である。受付情報出力部35は、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報315を、判定部32から取得する。依頼主が認証されなかった場合、受付情報出力部35は、依頼主が認証されなかったことを示す判定結果を含む受付情報315を、判定部32から取得する。受付情報出力部35は、取得した受付情報315を、搬送情報311の依頼主が利用する端末装置に送信する。
【0130】
図21は、依頼主が認証されなかったことを示す判定結果を含む受付情報315の一例である。例えば、受付情報315は、依頼主の閲覧可能な端末装置(図示しない)の画面に表示される。図21の受付情報315には、「下記の依頼主コードは登録されていません。」という判定結果が含まれる。判定結果の下には、認証されなかった「依頼主コード:123・・・321」が表示される。図21の受付情報315の例では、認証されなかった依頼主に対して、二つの推薦情報が表示される。一つ目は、「依頼主コードをご確認の上、申請しなおしてください。」という推薦情報である。二つ目は、「搬送路の利用登録をされていない場合、利用登録をお願いします。」という推薦情報である。推薦情報を確認した依頼主は、推薦情報に応じた行動を取ることによって、搬送路を利用することができる。
【0131】
搬送路形成部33は、第1の実施形態に係る搬送路形成部13と同様の構成である。搬送路形成部33は、判定部32から搬送路形成指示を取得する。搬送路形成部33は、搬送路形成指示に応じて、搬送路の形成情報を生成する。搬送路形成部33は、搬送路形成指示に含まれる起点と終点との間に搬送路を形成させるための形成情報を生成する。形成情報には、搬送路の起点、経路、および終点が含まれる。搬送路形成部33は、生成した形成情報を、形成情報出力部34に出力する。
【0132】
形成情報出力部34は、第1の実施形態の形成情報出力部14と同様の構成である。形成情報出力部34は、搬送路形成部33から形成情報を取得する。形成情報出力部34は、取得した形成情報を、搬送路が形成される経路上に位置する誘導灯に出力する。形成情報を取得した誘導灯は、その形成情報に応じて点灯する。
【0133】
(動作)
次に、搬送路を形成する管理装置30の動作の一例について、図面を参照しながら説明する。図22は、管理装置30の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図22のフローチャートに沿った説明においては、管理装置30を動作主体として説明する。
【0134】
図22において、まず、管理装置30は、搬送路を用いた荷物の搬送を依頼する依頼主から、搬送情報311を受け付ける(ステップS31)。
【0135】
次に、管理装置30は、搬送情報311に含まれる依頼主コードに応じて、依頼主を認証する(ステップS32)。依頼主が認証された場合(ステップS32でYes)、管理装置30は、搬送情報311に応じて搬送路を形成可能か判定する(ステップS33)。一方、依頼主が認証されなかった場合(ステップS32でNo)、ステップS36に進む。
【0136】
ステップS33において、搬送路を形成可能な場合(ステップS33でYes)、管理装置30は、搬送路の形成情報を生成する(ステップS34)。一方、搬送路を形成できない場合(ステップS33でNo)、ステップS36に進む。
【0137】
ステップS34の次に、管理装置30は、搬送情報311に応じた搬送路に設置された誘導灯に対して、搬送路の形成情報313を出力する(ステップS35)。形成情報313に応じて誘導灯が点灯することによって、搬送情報311に応じた搬送路が形成される。
【0138】
ステップS35の次、ステップS32でNoの場合、またはステップS33でNoの場合、管理装置30は、判定結果に応じた受付情報315を生成する(ステップS35)。ステップS35の次の場合、管理装置30は、搬送情報311が受け付けられたことを示す受付情報315を生成する。ステップS33でNoの場合、管理装置30は、搬送情報311が受け付けられなかったことを示す受付情報315を生成する。ステップS32でNoの場合、管理装置30は、依頼主コードが認証されなかったことを示す受付情報315を生成する。
【0139】
次に、管理装置30は、生成された受付情報315を、搬送情報311の依頼主に出力する(ステップS37)。受付情報315を閲覧した依頼主であるユーザは、受付情報315に応じた行動を取ることができる。例えば、搬送路が形成された場合、依頼主であるユーザは、指定された時間までに、搬送対象の荷物をドローンに搭載する。例えば、搬送路が形成されなかった場合、依頼主であるユーザは、搬送路を使わない手段で、搬送対象の荷物を搬送する。例えば、依頼主コードが認証されなかった場合、依頼主であるユーザは、依頼主コードを確認しなおしたり、依頼主コードを登録したりする。
【0140】
搬送路の形成情報の生成/出力と、受付情報の生成/出力とは、順番を入れ替えてもよい。例えば、ステップS36~ステップS37は、ステップS34~ステップS35よりも先に実行されてもよい。また、ステップS34~ステップS35と、ステップS36~ステップS37とは、並行して行われてもよい。
【0141】
以上のように、本実施形態の管理装置は、受付部、記憶部、認証部、判定部、受付情報出力部、搬送路形成部、形成情報出力部を備える。受付部は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける。受付部は、搬送対象の荷物の依頼主を示す依頼主コードを含む搬送情報を受け付ける。記憶部は、空中搬送路の利用登録をしたユーザのユーザコードを記憶する。認証部は、搬送情報に含まれる依頼主コードと、記憶部に記憶されたユーザコードとの一致に応じて、搬送情報の依頼主を認証する。判定部は、認証部によって認証された前記搬送情報に応じて、空中搬送路の形成可否を判定する。受付情報出力部は、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する。搬送路形成部は、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する。形成情報出力部は、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。
【0142】
本実施形態では、搬送情報の依頼主の認証に応じて、空中搬送路の形成情報を出力する。そのため、本実施形態によれば、適切な依頼主からの要求に応じて、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を屋内に形成できる。
【0143】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る管理装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、搬送路の利用に応じて、依頼主に課金する。
【0144】
(構成)
図23は、本実施形態に係る管理装置40の構成の一例を示すブロック図である。管理装置40は、受付部41、判定部42、搬送路形成部43、形成情報出力部44、受付情報出力部45、記憶部46、認証部47、および課金部48を備える。
【0145】
受付部41は、第1の実施形態の受付部11と同様の構成である。受付部41は、屋内に形成される搬送路の利用申請に相当する搬送情報411を受け付ける。搬送情報411には、第1の実施形態で示した搬送情報111(図2)のように、依頼主コードが含まれる。搬送情報411は、図示しない端末装置を介して、入力される。受付部41は、受け付けた搬送情報411を、判定部42および認証部47に出力する。
【0146】
記憶部46は、搬送路の利用登録がなされたユーザのユーザコードが登録される。記憶部46にユーザコードが登録されたユーザは、搬送路を用いたサービスを利用できる。ユーザコードは、搬送を用いたサービスを利用した際の料金を課金できるように、ユーザの銀行口座や、クレジットカードや電子マネー等の決済システム等の口座情報と紐づけられる。
【0147】
認証部47は、受付部41から搬送情報411を取得する。認証部47は、取得した搬送情報411に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部46に登録されているか検証する。搬送情報411に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部46に登録されている場合、認証部47は、依頼主が認証されたことを示す認証結果を判定部42に出力する。一方、搬送情報411に含まれる依頼主コードと一致するユーザコードが、記憶部46に登録されていなかった場合、認証部47は、依頼主が認証されなかったことを示す認証結果を判定部42に出力する。
【0148】
判定部42は、第1の実施形態の判定部12と同様の構成である。判定部42は、受付部41から搬送情報411を取得する。また、判定部42は、認証部47から認証結果を取得する。判定部42は、認証部47の認証結果および搬送情報411に応じて、搬送路の形成可否を判定する。依頼主が認証されたことを示す認証結果を取得した場合、判定部42は、搬送情報411に応じて、搬送路の形成可否を判定する。判定部42は、搬送路の形成が可能/不可能のいずれの場合であっても、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報415を、受付情報出力部45に出力する。搬送路の形成が可能な場合、判定部42は、搬送路の形成指示を搬送路形成部43に出力する。搬送路の形成指示には、搬送路の起点と終点が含まれる。また、判定部42は、形成される搬送路に応じた課金指示を認証部47に出力する。例えば、課金指示には、搬送路が形成されるという判定結果、搬送路の起点と終点等の情報が含まれる。一方、依頼主が認証されなかったことを示す認証結果を取得した場合、判定部42は、依頼主が認証されなかったことを示す判定結果を含む受付情報415を、受付情報出力部45に出力する。
【0149】
受付情報出力部45は、第1の実施形態の受付情報出力部15と同様の構成である。受付情報出力部45は、搬送路の形成可否の判定結果を含む受付情報415を、判定部42から取得する。依頼主が認証されなかった場合、受付情報出力部45は、依頼主が認証されなかったことを示す判定結果を含む受付情報415を、判定部42から取得する。受付情報出力部45は、取得した受付情報415を、搬送情報411の依頼主が利用する端末装置に送信する。
【0150】
認証部47は、判定部42から課金指示を取得する。認証部47は、取得した課金指示の依頼主に対する課金情報418を生成する。認証部47は、搬送路の利用料金(請求額)を含む課金情報418を生成する。搬送路の利用料金については、予め設定された契約条件等に基づいて設定されればよい。例えば、認証部47は、課金指示に含まれる搬送路の起点と終点に基づいて、搬送路を利用距離に応じた搬送路の利用料金を含む課金情報418を生成する。認証部47は、生成した課金情報418を、依頼主の口座情報に紐づけて、課金部48に出力する。
【0151】
課金部48は、依頼主の口座情報に紐づけられた課金情報418を、認証部47から取得する。課金部48は、取得した課金情報418に含まれる利用料金を、その課金情報418に紐づけられた口座情報に応じた請求先に課金する。課金部48による課金方式については、特に限定を加えない。
【0152】
搬送路形成部43は、第1の実施形態に係る搬送路形成部13と同様の構成である。搬送路形成部43は、判定部42から搬送路形成指示を取得する。搬送路形成部43は、搬送路形成指示に応じて、搬送路の形成情報を生成する。搬送路形成部43は、搬送路形成指示に含まれる起点と終点との間に搬送路を形成させるための形成情報を生成する。形成情報には、搬送路の起点、経路、および終点が含まれる。例えば、搬送路形成部43は、課金部48による課金に応じて、指定口座に利用料金が入金されたことを起点として、搬送路を形成するように構成されてもよい。搬送路形成部43は、生成した形成情報を、形成情報出力部44に出力する。
【0153】
形成情報出力部44は、第1の実施形態の形成情報出力部14と同様の構成である。形成情報出力部44は、搬送路形成部43から形成情報を取得する。形成情報出力部44は、取得した形成情報を、搬送路が形成される経路上に位置する誘導灯に出力する。形成情報を取得した誘導灯は、その形成情報に応じて点灯する。
【0154】
(動作)
次に、搬送路を形成する管理装置40の動作の一例について、図面を参照しながら説明する。図24は、管理装置40の動作の一例について説明するためのフローチャートである。図24のフローチャートに沿った説明においては、管理装置40を動作主体として説明する。
【0155】
図24において、まず、管理装置40は、搬送路を用いた荷物の搬送を依頼する依頼主から、搬送情報411を受け付ける(ステップS41)。
【0156】
次に、管理装置40は、搬送情報411に含まれる依頼主コードに応じて、依頼主を認証する(ステップS42)。依頼主が認証された場合(ステップS42でYes)、管理装置40は、搬送情報411に応じて搬送路を形成可能か判定する(ステップS43)。一方、依頼主が認証されなかった場合(ステップS42でNo)、ステップS46に進む。
【0157】
ステップS43において、搬送路を形成可能な場合(ステップS43でYes)、管理装置40は、搬送路の形成情報を生成/出力する(ステップS44)。管理装置40は、搬送情報411に応じた搬送路に設置された誘導灯に対して、搬送路の形成情報413を出力する。形成情報413に応じて誘導灯が点灯することによって、搬送情報411に応じた搬送路が形成される。一方、搬送路を形成できない場合(ステップS43でNo)、ステップS46に進む。
【0158】
次に、管理装置40は、搬送路の利用に応じた課金情報418を生成/出力する(ステップS45)。管理装置40は、搬送路の利用に応じた課金情報418を、搬送情報411の依頼主の口座に課金する。
【0159】
ステップS45の次、ステップS42でNoの場合、またはステップS43でNoの場合、管理装置40は、判定結果に応じた受付情報415を生成/出力する(ステップS46)。ステップS45の次の場合、管理装置40は、搬送情報411が受け付けられたことを示す受付情報415を生成する。ステップS43でNoの場合、管理装置40は、搬送情報411が受け付けられなかったことを示す受付情報415を生成する。ステップS42でNoの場合、管理装置30は、依頼主コードが認証されなかったことを示す受付情報415を生成する。
【0160】
次に、管理装置40は、生成された受付情報415を、搬送情報411の依頼主に出力する(ステップS46)。受付情報415を閲覧した依頼主であるユーザは、受付情報415に応じた行動を取ることができる。例えば、搬送路が形成された場合、依頼主であるユーザは、指定された時間までに、搬送対象の荷物をドローンに搭載する。例えば、搬送路が形成されなかった場合、依頼主であるユーザは、搬送路を使わない手段で、搬送対象の荷物を搬送する。例えば、依頼主コードが認証されなかった場合、依頼主であるユーザは、依頼主コードを確認しなおしたり、依頼主コードを登録したりする。
【0161】
搬送路の形成情報の生成/出力(ステップS44)、課金情報の生成/出力(ステップS45)、および受付情報の生成/出力(ステップS46)は、順番を入れ替えてもよい。例えば、ステップS46は、ステップS44やステップS45よりも先に実行されてもよい。例えば、課金されてから搬送路が形成されるように、ステップS45の後にステップS44が実行されてもよい。また、ステップS44、ステップS45、およびステップS46は、並行して行われてもよい。
【0162】
〔適用例1〕
次に、本実施形態の管理装置40の適用例1について、図面を参照しながら説明する。本適用例は、オフィスにいる依頼主が、オフィスが入居するオフィスビルの外の店舗に荷物の搬送を依頼する例である。
【0163】
図25は、本適用例において管理装置40が受け付ける搬送情報411の一例である。図25の搬送情報411は、オフィスAにいる依頼主から、オフィスAが入居するオフィスビルの外の店舗(コンビニエンスストアS)に向けて、商品購入のために搬送路を利用する申請である。図25の搬送情報411には、依頼主コード、依頼先、搬送元、搬送先、および商品が含まれる。依頼主コード(ユーザコードとも呼ぶ)は、依頼主のユーザID(Identifier)や、登録番号、社員番号、氏名などの個人を特定できる識別記号である。図25の例の場合、依頼主コードには、依頼主の識別記号「123・・・321」が記入される。依頼先は、商品の購入先である。図25の例の場合、依頼先には、オフィスビルの外の「コンビニエンスストアS」の名前が記入される。搬送元は、搬送対象の荷物の出発地点である。図25の例の場合、商品の搬送元である「コンビニエンスストアS」が、搬送元である。搬送先は、商品が搬送される目的地である。図25の例の場合、オフィスAにいる識別記号「123・・・321」の依頼主のいる場所が、搬送先である。商品は、購入対象の商品である。図25の例の場合、「サンドイッチ」が商品である。搬送情報には、依頼主コード、依頼先、搬送元、搬送先、および商品以外の付帯情報が含まれてもよい。例えば、搬送情報には、利用を希望する搬送路や、搬送路の形成希望時刻、搬送対象の商品に関する付帯情報が含まれてもよい。搬送情報に含まれる付帯情報については、限定を加えない。
【0164】
図26は、搬送情報411に応じた課金情報418の一例である。図26は、図25の搬送情報411に対する課金情報418を示す。図26の課金情報418には、「請求額は下記の通りです。」という、情報が含まれる。図26には、図25の搬送情報411を合わせて示すが、課金情報418に搬送情報411は含まれなくてもよい。図26の課金情報418には、「請求額:350円(配送手数料を含む)」という請求額に関する情報が含まれる。また、図26の課金情報418には、「12月XX日に、指定口座(YYYY)から、上記請求額を引き落としさせて頂きます。」という情報が含まれる。
【0165】
図27は、オフィスAが入居するオフィスビルと、コンビニエンスストアSとの間に搬送路が形成される一例を示す概念図である。オフィスビルとコンビニエンスストアSとの間には、誘導灯440が設置される。図27の例では、オフィスビルに、ドローン400の通行窓が形成される。オフィスビルを出発したドローン400は、誘導灯440を参照しながら、コンビニエンスストアSに到着する。コンビニエンスストアSに到着したドローン400には、搬送情報411に応じた商品が搭載される。なお、ドローン400は、コンビニエンスストアSが所有するものであってもよい。商品が搭載されたドローン400は、誘導灯440を参照しながら、オフィスビルに到着する。オフィスビルに到着したドローン400は、オフィスビルの内部に形成された搬送路を利用して、依頼主のいるオフィスAに向かって移動する。
【0166】
以上のように、本適用例では、オフィスビルなどの屋内のみならず、屋外にも搬送路を延長する。そのため、本適用例によれば、屋内の搬送先に対して、屋外の搬送元から荷物を搬送できる。例えば、電柱や信号機等の上部に誘導灯440を設置すれば、交通渋滞などの影響を受けることなく、スムーズな荷物の搬送を実現できる。
【0167】
〔適用例2〕
次に、本実施形態の管理装置40の適用例2について、図面を参照しながら説明する。本適用例は、倉庫の内部に形成された搬送路において荷物の搬送する例である。
【0168】
図28は、本適用例について説明するための概念図である。図28は、倉庫の内部に設置された誘導灯440を用いて、搬送路を形成する例である。例えば、誘導灯440は、倉庫の天井や壁面に設置される。飛翔型のドローン400は、誘導灯440を参照しながら、倉庫内を移動する。飛翔型のドローン400であれば、荷物の上方を移動することができるので、荷物の間に隙間がない場合であっても、倉庫内を移動できる。図28には、地上走行型のドローン401を示す。地上走行型のドローン401は、荷物の隙間を移動するため、飛翔型のドローン400と比べると移動の自由度が小さい。しかし、地上走行型のドローン401は、飛翔型のドローン400と比べて大きな荷物を搬送できる。
【0169】
図28には、人が入場できる倉庫での運用を示すが、本適用例は、人の入場が難しい倉庫での運用も可能できる。例えば、本適用例は、荷物の保管状況に応じて、酸素濃度の低い屋内や、冷凍物を保管する冷凍庫にも適用できる。また、本適用例は、高温の屋内や、放射線濃度の高い屋内にも適用できる。本適用例は、ドローン400が移動できる任意の用途に適用できる。
【0170】
以上のように、本実施形態の管理装置は、受付部、記憶部、認証部、課金部、判定部、受付情報出力部、搬送路形成部、形成情報出力部を備える。受付部は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報を受け付ける。受付部は、搬送対象の荷物の依頼主を示す依頼主コードを含む搬送情報を受け付ける。記憶部は、空中搬送路の利用登録をしたユーザのユーザコードを記憶する。記憶部は、空中搬送路の利用登録をしたユーザのユーザコードに、ユーザの口座情報を紐づけて記憶する。認証部は、搬送情報に含まれる依頼主コードと、記憶部に記憶されたユーザコードとの一致に応じて、搬送情報の依頼主を認証する。判定部は、認証部によって認証された前記搬送情報に応じて、空中搬送路の形成可否を判定する。受付情報出力部は、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報を、搬送情報の依頼主に出力する。搬送路形成部は、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報を生成する。形成情報出力部は、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。認証部は、空中搬送路の利用に応じた課金情報を生成する。課金部は、空中搬送路の利用に応じて生成された課金情報を、ユーザの口座情報に含まれる請求先に対して出力する。
【0171】
本実施形態では、空中搬送路の利用に応じて生成された課金情報を、ユーザの口座情報に含まれる請求先に対して出力する。そのため、本実施形態によれば、搬送情報の受付に応じて形成された空中搬送路を利用にしたユーザに対して、適切に課金できる。
【0172】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る管理装置50について図面を参照しながら説明する。本実施形態の管理装置50は、第1~第4の実施形態の管理装置を簡略化した構成である。
【0173】
図29は、本実施形態の管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。管理装置50は、受付部51、判定部52、搬送路形成部53、形成情報出力部54、および受付情報出力部55を備える。
【0174】
受付部51は、屋内に形成される空中搬送路の利用申請に相当する搬送情報511を受け付ける。判定部52は、搬送情報511に応じて空中搬送路の形成可否を判定する。受付情報出力部55は、空中搬送路の形成可否に関する判定結果を含む受付情報515を、搬送情報511の依頼主に出力する。搬送路形成部53は、空中搬送路の形成が可能であるという判定結果に応じて、空中搬送路の形成情報513を生成する。形成情報出力部54は、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報513を出力する。
【0175】
以上のように、本実施形態では、搬送情報に応じた判定結果によって、空中搬送路の形成可否を判定する。本実施形態では、空中搬送路が形成可能であると判定すると、空中搬送路を形成するために屋内に設置された誘導灯に、空中搬送路の形成情報を出力する。その結果、本実施形態によれば、ドローンが荷物を搬送するために利用する空中搬送路を屋内に形成できる。
【0176】
(ハードウェア)
ここで、本開示の各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成について、図30の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図30の情報処理装置90は、各実施形態の制御や処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
【0177】
図30のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。図30においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
【0178】
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを、主記憶装置92に展開する。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、各実施形態に係る制御や処理を実行する。
【0179】
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
【0180】
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
【0181】
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
【0182】
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成としてもよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
【0183】
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
【0184】
また、情報処理装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータやプログラムの読み込み、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。ドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
【0185】
以上が、本発明の各実施形態に係る制御や処理を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図30のハードウェア構成は、各実施形態に係る制御や処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る制御や処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
【0186】
各実施形態の構成要素は、任意に組み合わせてもよい。また、各実施形態の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、回路によって実現されてもよい。
【0187】
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0188】
10、20、30、40、50 管理装置
11、21、31、41、51 受付部
12、22、32、42、52 判定部
13、23、33、43、53 搬送路形成部
14、24、34、44、54 形成情報出力部
15、25、35、45、55 受付情報出力部
26 識別部
36、46 記憶部
37、47 認証部
48 課金部
100、200、400、401 ドローン
101、201 本体
102、202 プロペラ
103、203 制御部
104、204 モーター
105、205 カメラ
106、206 通信部
107、207 発信情報生成部
109、209 電源
120、220 アーム
131 撮像制御部
132 検出部
133 計算部
134 制御条件生成部
135 制御条件設定部
140、440 誘導灯
260 検出器
図1
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