(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】CO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置
(51)【国際特許分類】
E21B 43/26 20060101AFI20250418BHJP
E21B 43/00 20060101ALI20250418BHJP
E21B 43/17 20060101ALI20250418BHJP
【FI】
E21B43/26
E21B43/00 A
E21B43/17
(21)【出願番号】P 2024553495
(86)(22)【出願日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 CN2023136235
(87)【国際公開番号】W WO2024140042
(87)【国際公開日】2024-07-04
【審査請求日】2024-09-06
(31)【優先権主張番号】202211676529.6
(32)【優先日】2022-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521231444
【氏名又は名称】河南理工大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼旭
(72)【発明者】
【氏名】王登科
(72)【発明者】
【氏名】▲ザイ▼成
(72)【発明者】
【氏名】▲聶▼百▲勝▼
(72)【発明者】
【氏名】鞠▲楊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼海▲濤▼
(72)【発明者】
【氏名】李▲樹▼清
(72)【発明者】
【氏名】李文▲叡▼
(72)【発明者】
【氏名】李希建
(72)【発明者】
【氏名】李学▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼淑敏
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第115822542(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112727535(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第114738041(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105201481(CN,A)
【文献】中国実用新案第202215279(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/217014(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B 43/00-43/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置であって、
発破孔及び制御孔であって、前記制御孔は前記発破孔の両側に対称に開設されている発破孔及び制御孔と、
前記発破孔の内に設けられている飛来防止装置と、
前記飛来防止装置の一端に固定されている第1の孔パッカと、
カップリング反射防止組立体であって、一端が前記第1の孔パッカの前記飛来防止装置から遠い一端に螺着され、他端には第2の孔パッカが螺着されているカップリング反射防止組立体と、
を含み、
かつ、前記カップリング反射防止組立体は、ガスの抽出しようとする位置にあり、かつ複数の位置に対して抽取する際に、前記第2の孔パッカの前記カップリング反射防止組立体から遠い一端が第2のグループの前記飛来防止装置の一端に螺着され、かつ前記飛来防止装置の他端には、第2のグループの、第1の孔パッカとカップリング反射防止組立体と第2の孔パッカが順次に接続され、
前記カップリング反射防止組立体は、
充填バルブと、
前記充填バルブの一端に螺着されている主パイプラインと、
前記主パイプラインの内に対称に固定されている発熱管と、
前記主パイプラインの内部に円周状に配置されるように構成されている4グループの固定押圧組立体と、
前記主パイプラインの内部に円周状に配置され、前記固定押圧組立体に接されるように構成されている4グループの遮蔽板と、
を含み、
前記固定押圧組立体は、
前記発熱管の近い側に摺動溝が開設されている封止板と、
前記摺動溝の内にスライド可能に設けられている固定押圧ブロックと、
固定押圧筒であって、一端が前記固定押圧ブロックの内部に固定され、他端にはガス吸入口が固定されている固定押圧筒と、
ガイドポストであって、一端が前記固定押圧筒の内にスライド可能に設けられ、他端が前記摺動溝の内に固定されており、前記ガイドポストと前記固定押圧筒との間にはリターンスプリングが設けられているガイドポストと、
連通管であって、一端が前記封止板に固定され、他端が前記遮蔽板に固定されている連通管と、
を含み、
前記封止板の内部には、連通溝およびエネルギー放出溝が開設され、前記連通溝は、前記連通管に対応して連通し、かつ前記連通溝の一側には、前記摺動溝に連通する連通孔が開設され、
前記エネルギー放出溝は、前記主パイプラインの内壁に近い位置にあり、かつ前記エネルギー放出溝の一側には、前記摺動溝に連通するガス放出溝が開設され、
前記固定押圧ブロックの両側には、それぞれ、前記連通孔とガス放出溝に対応する流通孔と圧力放出孔が開設されており、前記圧力放出孔が前記ガス放出溝と接触したばかりの際に、流通孔と連通孔は離脱状態にある、ことを特徴とするCO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置。
【請求項2】
前記主パイプラインの内部には分離板が固定され、前記分離板は、主パイプラインの内部を4つの領域に均等に分け、4つの前記領域は、それぞれ、2つの対称なCO
2チャネルと2つの対称なフラクチャリング用流体のチャネルであり、かつ前記分離板の両端は、いずれも、前記主パイプラインから延びており、前記主パイプラインに連通する部材を、CO
2とフラクチャリング用流体をそれぞれ搬送するための、前記主パイプラインと同じ4つの領域に分けていることを特徴とする請求項1に記載のCO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置。
【請求項3】
前記主パイプラインには、複数の、前記固定押圧組立体と前記遮蔽板との間に位置されているエネルギー放出孔とフラクチャリング孔が開設され、複数の前記エネルギー放出孔と複数の前記フラクチャリング孔は、それぞれ、CO
2チャネルとフラクチャリング用流体のチャネルに対応し、かつ複数の前記エネルギー放出孔は傾きに設けられ、傾きの方向は、第2のグループの前記カップリング反射防止組立体に向けており、第2のグループの前記カップリング反射防止組立体の内のエネルギー放出孔の傾きの方向は、第1のグループの前記カップリング反射防止組立体に向けていることを特徴とする請求項2に記載のCO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置。
【請求項4】
使用前に、前記固定押圧筒の内部にガスを通すことができ、かつ、ガス量は、最大で、前記固定押圧筒の総容量のハーフを超えないことを特徴とする請求項1に記載のCO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガス抽出技術分野に関し、具体的にはCO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置(gas extraction device based on CO2 directional fracturing and hydraulic fracturing coupled permeability enhancement)である。
【背景技術】
【0002】
炭層ガスは、抽出を行う際に、炭層の通気性係数が異なることにより、一部のガスが抽出しにくくなるため、CO2指向性フラクチャリングや水力フラクチャリングなどの方法を用いて炭層の反射防止を行うが、単一の方法での反射防止効果は一般的である。従って、従来技術では複数の方式で反射防止を行い、大幅に反射防止効果を高めたが、従来技術ではカップリング反射防止を行う際に、いずれも、CO2指向性フラクチャリングを先に行い、その後、CO2指向性フラクチャリング装置を取り出してから、水力フラクチャリング管を入れてフラクチャリングする。そのプロセスでは、CO2指向性フラクチャリングの後に発生したガスの漏洩を招き、危険を生じ、また入れている水力フラクチャリング管の位置を確定する必要があり、かつCO2指向性フラクチャリング位置と重なり合いにくく、カップリング効果に影響を与え、CO2指向性フラクチャリングを行う際により大きな衝撃力が発生し、飛来防止装置に大きな影響を与える。
【0003】
したがって、上記従来技術の不足に対して改善した技術案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術案を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
CO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置であって、
発破孔及び制御孔であって、前記制御孔は前記発破孔の両側に対称に開設されている発破孔及び制御孔と、
前記発破孔の内に設けられている飛来防止装置(flying stopper)と、
前記飛来防止装置の一端に固定されている第1の孔パッカ(first hole packer)と、
カップリング反射防止組立体(coupled permeability enhancement assembly)であって、一端が前記第1の孔パッカの前記飛来防止装置から遠い一端に螺着され、他端には第2の孔パッカが螺着されているカップリング反射防止組立体と、
を含み、
かつ、前記カップリング反射防止組立体は、ガスの抽出しようとする位置にあり、複数の位置に対して抽取する際に、前記第2の孔パッカの前記カップリング反射防止組立体から遠い一端が第2のグループの前記飛来防止装置の一端に螺着され、前記飛来防止装置の他端には、第2のグループの、第1の孔パッカとカップリング反射防止組立体と第2の孔パッカが順次に接続され、
前記カップリング反射防止組立体は、
充填バルブと、
前記充填バルブの一端に螺着されている主パイプラインと、
前記主パイプラインの内に対称に固定されている発熱管と、
前記主パイプラインの内部に円周状に配置されるように構成されている4グループの固定押圧組立体と、
前記主パイプラインの内部に円周状に配置され、前記固定押圧組立体に接されるように構成されている4グループの遮蔽板と、
を含み、
前記固定押圧組立体は、
前記発熱管の近い側に摺動溝が開設されている封止板と、
前記摺動溝の内にスライド可能に設けられている固定押圧ブロックと、
固定押圧筒であって、一端が前記固定押圧ブロックの内部に固定され、他端にはガス吸入口が固定されている固定押圧筒と、
ガイドポストであって、一端が前記固定押圧筒の内にスライド可能に設けられ、他端が前記摺動溝の内に固定されており、前記ガイドポストと固定押圧筒との間にはリターンスプリング(戻しばね)が設けられているガイドポストと、
連通管であって、一端が前記封止板に固定され、他端が前記遮蔽板に固定されている連通管と、
を含み、
前記封止板の内部には、連通溝およびエネルギー放出(energy release)溝が開設され、前記連通溝は、前記連通管に対応して連通し、かつ前記連通溝の一側には、前記摺動溝に連通する連通孔が開設され、
前記エネルギー放出溝は、前記主パイプラインの内壁に近い位置にあり、かつ前記エネルギー放出溝の一側には、前記摺動溝に連通するガス放出溝が開設され、
前記固定押圧ブロックの両側には、それぞれ、前記連通孔とガス放出溝に対応する流通孔と圧力放出孔が開設されており、前記圧力放出孔が前記ガス放出溝と接触したばかりの際に、流通孔と連通孔は離脱状態にある、CO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置。
【有益な効果】
【0006】
主パイプラインを介して液体CO2とフラクチャリング用流体を同時に搬送することができ、装置を交換する必要がなく、ガス漏れの状況を回避し、かつ複数の位置に反射防止を行う場合、第1のグループのカップリング反射防止組立体の内の液体が満たされる際に、液体CO2とフラクチャリング用流体は固定押圧ブロックに圧力をかけ、それによりリターンスプリングを圧縮させ、各主パイプラインの内にいずれも液体CO2とフラクチャリング用流体が満たされるまで液体CO2とフラクチャリング用流体を連通管から次のグループのカップリング反射防止組立体に流入させ、その後、液体CO2を加熱して気化膨張させ、固定押圧ブロックをエネルギー放出溝に連通するまで固定押圧ブロックを引き続き圧縮させる。かつ、エネルギー放出孔によって炭層を衝撃してフラクチャリングさせ、その後、主パイプラインにはフラクチャリング用流体が満たされてフラクチャリング孔を介して流出し、フラクチャリング位置に対して引き続きフラクチャリングを行い、反射防止効果を高め、かつ炭層に対して衝撃を行う時に、傾きに設けられているエネルギー放出孔を介して発生した衝撃力を小幅に相殺することができ、それにより飛来防止装置に対する衝撃を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】CO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置の全体概略図である。
【
図2】CO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置のカップリング反射防止組立体の概略図である。
【
図3】CO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置の固定押圧組立体の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~3を参照し、本発明は以下の技術案を提供し、
CO
2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止によるガス抽出装置であって、
発破孔1及び制御孔2であって、制御孔2は発破孔1の両側に対称に開設されている発破孔1及び制御孔2と、
発破孔1の内に設けられている飛来防止装置3と、
飛来防止装置3の一端に固定されている第1の孔パッカ4と、
カップリング反射防止組立体5であって、一端が第1の孔パッカ4の飛来防止装置3から遠い一端に螺着され、他端には第2の孔パッカ6が螺着されているカップリング反射防止組立体5と、
を含み、
かつ、カップリング反射防止組立体5は、ガスの抽出しようとする位置にあり、かつ複数の位置に対して抽取する際に、第2の孔パッカ6のカップリング反射防止組立体5から遠い一端が第2のグループの飛来防止装置3の一端に螺着され、かつ飛来防止装置3の他端には、第2のグループの、第1の孔パッカ4とカップリング反射防止組立体5と第2の孔パッカ6が順次に接続されている。
【0009】
カップリング反射防止組立体5は、
充填バルブ51と、
充填バルブ51の一端に螺着されている主パイプライン52と、
主パイプライン52の内に対称に固定されている発熱管53と、
主パイプライン52の内部に円周状に配置されるように構成されている4グループの固定押圧組立体54と、
前主パイプライン52の内部に円周状に配置され、固定押圧組立体54に接されるように構成されている4グループの遮蔽板56と、
を含む。
【0010】
主パイプライン52の内部には分離板521が固定され、分離板521は、主パイプライン52の内部を4つの領域に均等に分け、4つの領域は、それぞれ、2つの対称なCO2チャネルと2つの対称なフラクチャリング用流体のチャネルであり、かつ分離板521の両端は、いずれも、主パイプライン52から延びており、主パイプライン52に連通する部材を、CO2とフラクチャリング用流体をそれぞれ搬送するための、主パイプライン52と同じ4つの領域に分けている。
【0011】
すなわち、液体CO2とフラクチャリング用流体を搬送する際に、これを4つの領域に分けて同時に搬送し、そのうちの2つは液体CO2を搬送し、他の2つはフラクチャリング用流体を搬送し、デバイスを交換することなくCO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止の効果を行うことができることを確保する。
【0012】
主パイプライン52には、複数の、固定押圧組立体54と遮蔽板56との間に位置されているエネルギー放出孔55とフラクチャリング孔が開設され、複数のエネルギー放出孔55と複数のフラクチャリング孔は、それぞれ、CO2チャネルとフラクチャリング用流体のチャネルに対応し、かつ複数のエネルギー放出孔55は傾きに設けられ、傾きの方向は、第2のグループのカップリング反射防止組立体5に向けており、第2のグループのカップリング反射防止組立体5の内のエネルギー放出孔55の傾きの方向は、第1のグループのカップリング反射防止組立体5に向けている。
【0013】
エネルギー放出孔55の傾き角度は1°であり、傾きが大きすぎてフラクチャリング方向に影響を与えることを回避する。
【0014】
複数の位置に対してカップリング反射防止する場合に、カップリング反射防止組立体5の内のエネルギー放出孔55を2グループずつ相対的に傾きに設けられることにより、フラクチャリング時に発生する衝撃力を小さく相殺ことができ、飛来防止装置3への衝撃を低減させることができる。
【0015】
固定押圧組立体54は、
発熱管53の近い側に摺動溝が開設されている封止板541と、
摺動溝の内にスライド可能に設けられている固定押圧ブロック544と、
固定押圧筒545であって、一端が固定押圧ブロック544の内部に固定され、他端にはガス吸入口が固定されている固定押圧筒545と、
ガイドポスト546であって、一端が固定押圧筒545の内にスライド可能に設けられ、他端が摺動溝の内に固定されており、ガイドポスト546と固定押圧筒545との間にはリターンスプリングが設けられているガイドポスト546と、
連通管547であって、一端が封止板541に固定され、他端が遮蔽板56に固定されている連通管547と、
を含み、
封止板541の内部には、連通溝542およびエネルギー放出溝543が開設され、連通溝542は、連通管547に対応して連通し、かつ連通溝542の一側には、摺動溝に連通する連通孔が開設され、
エネルギー放出溝543は、主パイプライン52の内壁に近い位置にあり、かつエネルギー放出溝543の一側には、摺動溝に連通するガス放出溝が開設されている。
【0016】
固定押圧ブロック544の両側には、それぞれ、連通孔とガス放出溝に対応する流通孔と圧力放出孔が開設されており、圧力放出孔がガス放出溝と接触したばかりの際に、流通孔と連通孔は離脱状態にある。
【0017】
すなわち、第1のグループのカップリング反射防止組立体5の主パイプライン52の内のCO2チャネルに液体が満たされる際、液体CO2とフラクチャリング用流体は固定押圧ブロック544に圧力をかけ、それによりリターンスプリングを圧縮させ、各主パイプライン52の内のCO2チャネルにはいずれも液体CO2とフラクチャリング用流体が満たされるまで液体CO2とフラクチャリング用流体を連通管547から次のグループのカップリング反射防止組立体5に流入させ、その後、液体CO2を加熱して気化膨張させ、固定押圧ブロック544をエネルギー放出溝543に連通するまで固定押圧ブロック544を引き続き圧縮させ、この時、流通孔と連通孔は離脱状態にあり、かつエネルギー放出孔55によって炭層を衝撃してフラクチャリングさせ、その後、主パイプライン52にはフラクチャリング用流体が満たされてフラクチャリング孔を介して流出する。
【0018】
使用前に、固定押圧筒545の内部にガスを通すことができ、かつ、ガス量は、最大で、固定押圧筒545の総容量のハーフを超えない。
【0019】
フラクチャリング用流体のチャネルに位置する固定押圧筒545は、初期状態でガスを通す必要がなく、流出時に衝撃力を発生させる必要がなく、リターンスプリングを介してフラクチャリング用流体を制御し、各グループのカップリング反射防止組立体5の内のフラクチャリング用流体のチャネルを先に充填し、その後フラクチャリング用流体を継続的に通せるだけで、フラクチャリング用流体をクラック口から流出させることができており、CO2チャネルの内に位置する固定押圧筒545は、使用前に、必要に応じて発生した衝撃力によって固定押圧筒545の内部にガスを充填することにより、CO2チャネルの内の液体CO2を設定値まで気化膨張させた後、固定押圧ブロック544を引き続き圧縮させ、フラクチャリング作業を行う。
【0020】
具体的には、採掘しようとする位置に発破孔1と2つのグループの制御孔2を開設し、かつ装置を発破孔1に入れ、指定位置に到達した後、第1の孔パッカ4と第2の孔パッカ6により封孔し、飛来防止装置3により装置を固定し、最後にカップリング反射防止組立体5によりガス抽出位置に対してCO2指向性フラクチャリング及び水力フラクチャリングカップリング反射防止を行い、採掘の効率を高め、そして2つのグループの制御孔2の内にフラクチャリング用流体が出現した際に、水力フラクチャリングが完了し、ガスの抽出を開始する。
【符号の説明】
【0021】
1 発破孔
2 制御孔
3 飛来防止装置
4 第1の孔パッカ
5 カップリング反射防止組立体
6 第2の孔パッカ
51 充填バルブ
52 主パイプライン
53 発熱管
54 固定押圧組立体
55 エネルギー放出孔
56 遮蔽板
521 分離板
541 封止板
542 連通溝
543 エネルギー放出溝
544 固定押圧ブロック
545 固定押圧筒
546 ガイドポスト
547 連通管