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特許7668635生体情報管理システム、生体情報管理装置、及び、生体情報分析方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】生体情報管理システム、生体情報管理装置、及び、生体情報分析方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20250418BHJP
   A61B 5/16 20060101ALI20250418BHJP
   G16H 50/30 20180101ALI20250418BHJP
【FI】
A61B5/00 A
A61B5/16 110
G16H50/30
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020205552
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2022092695
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 希美
【審査官】磯野 光司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0331649(US,A1)
【文献】特開2010-133692(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0038244(KR,A)
【文献】特開2020-130784(JP,A)
【文献】特開2015-054224(JP,A)
【文献】国際公開第2014/185033(WO,A1)
【文献】特開2017-032202(JP,A)
【文献】特開2020-091720(JP,A)
【文献】特開2020-039444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00- 5/398
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に設置され利用者から複数種類の生体情報を取得するセンサ端末と、生体情報管理装置と、状態分析サービスを管理するサービス管理装置と、を備えた生体情報管理システムであって、
前記生体情報管理装置は、
前記センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、前記サービス管理装置が管理する前記状態分析サービスで分析対象とする利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、を備え、
前記サービス管理装置は、前記利用者状態通知手段によって通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析手段を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の自律神経の活動度を判別し、
前記利用者状態分析手段は、利用者の自律神経の活動度を分析して、利用者のストレスレベルを判別する、
体情報管理システム。
【請求項2】
室内に設置され利用者から複数種類の生体情報を取得するセンサ端末と、生体情報管理装置と、状態分析サービスを管理するサービス管理装置と、を備えた生体情報管理システムであって、
前記生体情報管理装置は、
前記センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、前記サービス管理装置が管理する前記状態分析サービスで分析対象とする利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、を備え、
前記サービス管理装置は、前記利用者状態通知手段によって通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析手段を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の熱中症度を判別し、
前記利用者状態分析手段は、利用者の熱中症度を分析して、利用者の熱中症の有無を判別する、
体情報管理システム。
【請求項3】
室内に設置され利用者から複数種類の生体情報を取得するセンサ端末と、生体情報管理装置と、状態分析サービスを管理するサービス管理装置と、を備えた生体情報管理システムであって、
前記生体情報管理装置は、
前記センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、前記サービス管理装置が管理する前記状態分析サービスで分析対象とする利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、を備え、
前記サービス管理装置は、前記利用者状態通知手段によって通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析手段を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の集中度を判別し、
前記利用者状態分析手段は、利用者の集中度を分析する、
体情報管理システム。
【請求項4】
前記サービス管理装置は、前記利用者状態分析手段による分析結果に基づいて、前記室内の設備機器を制御するための制御信号を前記センサ端末に送信する制御信号送信手段をさらに備え、
前記センサ端末は、前記サービス管理装置から受信した制御信号に基づいて、前記室内の設備機器を制御する設備機器制御手段をさらに備える、
請求項1からの何れか1項に記載の生体情報管理システム。
【請求項5】
前記センサ端末は、ミリ波センサを備え、当該ミリ波センサによって前記室内をセンシングした情報に基づいて、前記複数種類の生体情報を取得する
請求項1からの何れか1項に記載の生体情報管理システム。
【請求項6】
それぞれが互いに異なる前記状態分析サービスを管理する複数の前記サービス管理装置を備える、
請求項1からの何れか1項に記載の生体情報管理システム。
【請求項7】
センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理する状態分析サービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、
を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の自律神経の活動度を判別し、
前記利用者状態通知手段は、利用者の自律神経の活動度を分析して利用者のストレスレベルを判別するストレス診断サービスを管理する前記サービス管理装置に判別した自律神経の活動度を通知する、
生体情報管理装置。
【請求項8】
センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理する状態分析サービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、
を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の熱中症度を判別し、
前記利用者状態通知手段は、利用者の熱中症度を分析して利用者の熱中症の有無を判別する熱中症診断サービスを管理する前記サービス管理装置に判別した熱中症度を通知する、
生体情報管理装置。
【請求項9】
センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理する状態分析サービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、
を備え、
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の集中度を判別し、
前記利用者状態通知手段は、利用者の集中度を分析する集中度診断サービスを管理する前記サービス管理装置に判別した集中度を通知する、
生体情報管理装置。
【請求項10】
前記センサ端末が取得した生体情報に対応する利用者を特定する利用者特定手段をさらに備える、
請求項7から9の何れか1項に記載の生体情報管理装置。
【請求項11】
前記利用者特定手段は、前記センサ端末が取得した生体情報に基づいて、前記利用者を特定する、
請求項10に記載の生体情報管理装置。
【請求項12】
生体情報管理装置が、センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶ステップと
前記生体情報管理装置が、前記複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理するサービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別ステップと
前記生体情報管理装置が、判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知ステップと
前記サービス管理装置が、通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析ステップと、を有し
前記利用者状態判別ステップでは、利用者の状態として、利用者の自律神経の活動度を判別し、
前記利用者状態分析ステップでは、利用者の自律神経の活動度を分析して、利用者のストレスレベルを判別する、
生体情報分析方法。
【請求項13】
生体情報管理装置が、センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶ステップと、
前記生体情報管理装置が、前記複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理するサービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別ステップと、
前記生体情報管理装置が、判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知ステップと、
前記サービス管理装置が、通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析ステップと、を有し、
前記利用者状態判別ステップでは、利用者の状態として、利用者の熱中症度を判別し、
前記利用者状態分析ステップでは、利用者の熱中症度を分析して、利用者の熱中症の有無を判別する、
生体情報分析方法。
【請求項14】
生体情報管理装置が、センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該複数種類の生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶ステップと、
前記生体情報管理装置が、前記複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、サービス管理装置が管理するサービスに対応した利用者の状態を判別する利用者状態判別ステップと、
前記生体情報管理装置が、判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知ステップと、
前記サービス管理装置が、通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析ステップと、を有し、
前記利用者状態判別ステップでは、利用者の状態として、利用者の集中度を判別し、
前記利用者状態分析ステップでは、利用者の集中度を分析する、
生体情報分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、生体情報管理システム、生体情報管理装置、及び、生体情報分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者の生体情報を取得して利用者の状態を分析する技術が知られている。例えば、特許文献1には、利用者宅に設置した生体情報取得装置が利用者の生体情報を取得し、サーバ装置が生体情報から利用者の健康状態を判定し、判定した利用者の健康状態に応じた対応方法を端末装置に提供する健康管理支援システムについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-110593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているシステムでは、利用者は生体情報から自分の健康状態を把握することはできるものの、それ以外の状態を把握することはできない。特許文献1に記載されているシステムで健康状態以外の状態を分析可能にするためには、サーバ装置に新たな機能を追加する必要があり、拡張性、柔軟性が十分でない面がある。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、従来よりも拡張性、柔軟性にすぐれた利用者の状態分析が可能な生体情報管理システム、生体情報管理装置、及び、生体情報分析方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る生体情報管理システムは、
室内に設置され利用者から複数種類の生体情報を取得するセンサ端末と、生体情報管理装置と、状態分析サービスを管理するサービス管理装置と、を備えた生体情報管理システムであって、
前記生体情報管理装置は、
前記センサ端末が取得した複数種類の生体情報を、当該生体情報に対応する利用者毎に記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段が記憶した複数種類の生体情報のなかから予め設定した生体情報に基づいて、前記サービス管理装置が管理する前記状態分析サービスで分析対象とする利用者の状態を判別する利用者状態判別手段と、
前記利用者状態判別手段が判別した利用者の状態を、前記サービス管理装置に通知する利用者状態通知手段と、を備え、
前記サービス管理装置は、前記利用者状態通知手段によって通知された利用者の状態を分析する利用者状態分析手段を備え
前記利用者状態判別手段は、利用者の状態として、利用者の自律神経の活動度を判別し、
前記利用者状態分析手段は、利用者の自律神経の活動度を分析して、利用者のストレスレベルを判別する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、従来よりも拡張性、柔軟性にすぐれた利用者の状態分析が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る生体情報管理システムの構成を示す図
図2】実施形態に係るセンサ端末のハードウェア構成を示す図
図3】実施形態に係る生体情報管理装置のハードウェア構成を示す図
図4】実施形態に係る生体情報記憶DBに記憶されているデータの構成例を示す図
図5】実施形態に係る利用者テーブルに記憶されているデータの構成例を示す図
図6】実施形態に係るサービス管理装置のハードウェア構成を示す図
図7】実施形態に係る分析結果記憶DBに記憶されているデータの構成例を示す図
図8】実施形態に係る利用者端末のハードウェア構成を示す図
図9】実施形態に係る生体情報管理システムの機能的構成を示す図
図10】実施形態に係る状態分析処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
【0010】
本開示の実施形態について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る生体情報管理システム1の構成を示した図である。生体情報管理システム1は、生体情報を取得して利用者の状態を分析し、分析結果を利用者に提供するシステムである。生体情報管理システム1は、LAN(Local Area Network)、インターネット等であるネットワークN1を介して相互に通信可能なセンサ端末100と、生体情報管理装置200と、サービス管理装置300A~Cと、利用者端末400と、を備える。
【0011】
センサ端末100は、室内に設置されており、室内にいる利用者の生体情報を非接触で取得する。また、センサ端末100は、室内に設置された空調機、加湿器、ストーブ、音響設備、照明等である設備機器500と赤外線、ブルートゥース(登録商標)等で無線通信可能に接続されており、設備機器500を制御する機能を有している。センサ端末100は、図2に示すように、通信I/F101と、CPU(Central Processing Unit)102と、ROM(Read Only Memory)103と、RAM(Random Access Memory)104と、センサ部105と、を備える。
【0012】
通信I/F101は、センサ端末100がネットワークN1を介して他の装置と通信するためのインタフェース、及び、センサ端末100が無線により設備機器500と通信するためのインタフェースである。CPU102は、ROM103に記憶されている各種プログラムを実行することにより、センサ端末100を統括的に制御する。ROM103は、CPU102が基本動作を行うためのデータ、プログラム等が記憶されている。RAM104は、CPU102の作業領域として使用される。
【0013】
センサ部105は、赤外線センサ、ミリ波センサ、画像センサ等の各種のセンサによって構成され、部屋内をセンシングする。CPU102は、センサ部105がセンシングした各種情報を解析して、部屋内にいる利用者の体温、脈拍、呼吸数、心拍数、血圧等の生体情報を取得する。
【0014】
図1に戻り、生体情報管理装置200は、センサ端末100が取得した生体情報を利用者毎に収集し、各サービス管理装置300が管理するサービスに対応する利用者の状態を判別する。生体情報管理装置200は、図3に示すように、通信I/F201と、CPU202と、ROM203と、RAM204と、記憶装置205と、を備える。
【0015】
通信I/F201は、生体情報管理装置200がネットワークN1を介して他の装置と通信するためのインタフェースである。CPU202は、ROM203に記憶されている各種プログラムを実行することにより、生体情報管理装置200を統括的に制御する。ROM203は、CPU202が基本動作を行うためのデータ、プログラム等が記憶されている。RAM204は、CPU202の作業領域として使用される。
【0016】
記憶装置205は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体であり、後述する処理を実行するために必要なデータを記憶している。例えば、記憶装置205は、センサ端末100が取得した生体情報を利用者毎に記憶する生体情報記憶DB2051と、利用者テーブル2052と、を記憶している。
【0017】
ここで、生体情報記憶DB2051に記憶されるデータの構成例を図4に示す。同図に示すように、生体情報記憶DB2051には、利用者の識別情報である利用者IDと、この利用者から取得した生体情報と、この生体情報が取得された日時と、が対応付けられて記憶される。生体情報記憶DB2051は、本開示の生体情報記憶手段の一例である。
【0018】
利用者テーブル2052は、生体情報管理システム1を利用可能な利用者に関する情報が登録されているテーブルである。具体的には、利用者テーブル2052には、図5に示すように、利用者の利用者IDと、氏名、住所、年齢、身長、体重、メールアドレス等の個人情報、及び、利用者の顔等の特徴量が対応付けられて登録されている。
【0019】
図1に戻り、サービス管理装置300は、利用者の状態を分析するサービスを管理する。本実施形態に係る生体情報管理システム1では、管理するサービスの内容が異なる3つのサービス管理装置300が構成されている。サービス管理装置300Aは、利用者のストレスレベルを分析するストレス診断サービスを管理するサーバである。サービス管理装置300Bは、利用者の熱中症に関する分析を行う熱中症診断サービスを管理するサーバである。サービス管理装置300Cは、利用者の集中度に関する分析を行う集中度診断サービスを管理するサーバである。
【0020】
なお、以下の説明では、サービス管理装置300A~300Cを区別しない場合は、サービス管理装置300とも表記する。サービス管理装置300は、図6に示すように、通信I/F301と、CPU302と、ROM303と、RAM304と、記憶装置305と、を備える。
【0021】
通信I/F301は、サービス管理装置300がネットワークN1を介して他の装置と通信するためのインタフェースである。CPU302は、ROM303に記憶されている各種プログラムを実行することにより、サービス管理装置300を統括的に制御する。ROM303は、CPU302が基本動作を行うためのデータ、プログラム等が記憶されている。RAM304は、CPU302の作業領域として使用される。
【0022】
記憶装置305は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体であり、後述する処理を実行するために必要なデータを記憶している。例えば、記憶装置305は、利用者の状態を分析した分析結果を利用者毎に記憶する分析結果記憶DB3051を記憶している。
【0023】
ここで、分析結果記憶DB3051に記憶されるデータの構成例を図7に示す。同図に示すように、分析結果記憶DB3051には、利用者の識別情報である利用者IDと、分析対象とした利用者の状態と、分析結果を示す情報と、分析を行った日時情報とが対応付けられて記憶される。
【0024】
図1に戻り、利用者端末400は、利用者によって操作されるタブレット端末、スマートフォン等である。利用者端末400は、図8に示すように、通信I/F401と、CPU402と、ROM403と、RAM404と、記憶装置405と、表示装置406と、入力装置407と、を備える。
【0025】
通信I/F401は、利用者端末400がネットワークN1を介して他の装置と通信するためのインタフェースである。CPU402は、ROM403に記憶されている各種プログラムを実行することにより、利用者端末400を統括的に制御する。ROM403は、CPU402が基本動作を行うためのデータ、プログラム等が記憶されている。RAM404は、CPU402の作業領域として使用される。記憶装置405は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体であり、種々のデータを記憶する。
【0026】
表示装置406は、例えば、LED(Liquid Crystal Display)であり、CPU402からの指示に基づいて種々の情報を表示する。例えば、表示装置406は、サービス管理装置300から出力された利用者の状態の分析結果を示す画面を表示する。
【0027】
入力装置407は、タッチパネル、ボタン、マウス等であり、利用者からの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号をCPU402に出力する。例えば、入力装置407は、利用者から利用者IDの入力操作を受け付ける。
【0028】
続いて、生体情報管理システム1を構成するセンサ端末100、利用者端末400、生体情報管理装置200、及び、サービス管理装置300の機能的な構成について図9を参照して説明する。
【0029】
センサ端末100は、機能的な構成として、生体情報取得部110と、生体情報送信部120と、設備機器制御部130と、を備える。これらの各部は、前述した通信I/F101と、CPU102と、ROM103と、RAM104と、センサ部105と、が協働して動作することにより実現される。
【0030】
生体情報取得部110は、利用者の生体情報を取得する。生体情報送信部120は、生体情報取得部110が取得した生体情報を生体情報管理装置200に送信する。生体情報取得部110は、本開示の生体情報取得手段の一例である。生体情報送信部120は、本開示の生体情報送信手段の一例である。
【0031】
設備機器制御部130は、サービス管理装置300から受信した制御信号に基づいて、設備機器500を制御する。設備機器制御部130は、本開示の設備機器制御手段の一例である。
【0032】
生体情報管理装置200は、機能的な構成として、利用者特定部210と、生体情報登録部220と、利用者状態判別部230と、利用者状態通知部240と、を備える。これらの各部は、前述した通信I/F201と、CPU202と、ROM203と、RAM204と、記憶装置205とが協働して動作することにより実現される。
【0033】
利用者特定部210は、センサ端末100が取得した生体情報に対応する利用者を特定する。具体的には、利用者特定部210は、利用者端末400から受信した利用者IDが利用者テーブル2052に登録されていることを確認することにより、対応する利用者を特定する。利用者特定部210は、本開示の利用者特定手段の一例である。
【0034】
生体情報登録部220は、センサ端末100から取得した生体情報を、利用者特定部210が特定した利用者のものとして、生体情報記憶DB2051に登録する。
【0035】
利用者状態判別部230は、生体情報記憶DB2051に格納された利用者の生体情報から、各サービス管理装置300が管理するサービスに対応する利用者の状態を判別する。判別する利用者の状態の種類に応じて、利用者状態判別部230が利用する生体情報の種類は異なる。利用者状態通知部240は、状態判別部が判別した利用者の状態を、対応するサービス管理装置300に通知する。利用者状態判別部230は、本開示の利用者状態判別手段の一例である。利用者状態通知部240は、本開示の利用者状態通知手段の一例である。
【0036】
例えば、利用者状態判別部230は、サービス管理装置300Aが管理するストレス診断サービスに対応した利用者の状態として、生体情報が示す心拍数、呼吸数、脈拍等から利用者の自律神経の活動度を算出する。そして、利用者状態通知部240は、算出された自律神経の活動度をサービス管理装置300Aに通知する。
【0037】
例えば、利用者状態判別部230は、サービス管理装置300Bが管理する熱中症診断サービスに対応した利用者の状態として、生体情報が示す体表温度、心拍数、呼吸数等から利用者の熱中症の度合いを示す熱中症度を算出する。そして、利用者状態通知部240は、算出された熱中症度をサービス管理装置300Bに通知する。
【0038】
例えば、利用者状態判別部230は、サービス管理装置300Cが管理する集中度診断サービスに対応した利用者の状態として、生体情報が示す心拍数、呼吸数等から利用者の集中度を算出する。そして、利用者状態通知部240は、算出された集中度をサービス管理装置300Cに通知する。
【0039】
サービス管理装置300は、機能的な構成として、利用者状態分析部310と、分析結果出力部320と、制御信号送信部330と、を備える。これらの各部は、前述した通信I/F301と、CPU302と、ROM303と、RAM304と、記憶装置305とが協働して動作することにより実現される。
【0040】
利用者状態分析部310は、生体情報管理装置200から通知された利用者の状態を対応するサービスに応じた手法で分析し、分析結果を示す情報を分析結果記憶DB3051に登録する。利用者状態分析部310は、本開示の利用者状態分析手段の一例である。
【0041】
例えば、ストレス診断サービスを管理するサービス管理装置300Aの利用者状態分析部310は、生体情報管理装置200から通知された自律神経の活動度を予め定められた閾値と比較する等して分析し、利用者のストレスレベルを判別したり、図示せぬ事例DBを参照する等してストレスレベルに応じたストレス軽減手法を特定する。
【0042】
例えば、熱中症診断サービスを管理するサービス管理装置300Bの利用者状態分析部310は、生体情報管理装置200から通知された熱中症度を予め定められた閾値と比較する等して分析し、利用者の熱中症の有無や、対処法等を特定する。
【0043】
例えば、集中度診断サービスを管理するサービス管理装置300Cの利用者状態分析部310は、生体情報管理装置200から通知された集中度に関するデータを予め定められた閾値や分析結果記憶DB3051に記憶されているこの利用者の過去に記録された集中度と比較する等して分析し、利用者の過去に分析された集中度との変化を算出する。また、利用者状態分析部310は、利用者の集中度を高める手法を特定する。
【0044】
分析結果出力部320は、利用者状態分析部310による分析結果を利用者端末400に出力する。例えば、サービス管理装置300Aの分析結果出力部320は、分析結果として利用者状態分析部310が判別した利用者のストレスレレベル、特定したストレス軽減手法を示す情報を利用者端末400に出力する。例えば、サービス管理装置300Bの分析結果出力部320は、分析結果として利用者状態分析部310が判別した利用者の熱中症の有無、対処法等を示す情報を利用者端末400に出力する。例えば、サービス管理装置300Cの分析結果出力部320は、分析結果として利用者状態分析部310が判別した利用者の集中度の変化を利用者端末400に出力する。分析結果出力部320は、本開示の分析結果出力手段の一例である。
【0045】
制御信号送信部330は、利用者状態分析部310による分析の結果に基づいて、室内の設備機器500を特定の状態に制御する必要があると判断した場合に、設備機器500を制御するための制御信号をセンサ端末100に送信する。制御信号送信部330は、本開示の制御信号送信手段の一例である。
【0046】
利用者端末400は、機能的な構成として、ID送信部410と、分析結果表示部420と、を備える。これらの各部は、前述した通信I/F401と、CPU402と、ROM403と、RAM404と、記憶装置405と、表示装置406と、入力装置407とが協働して動作することにより実現される。
【0047】
ID送信部410は、利用者から指定された利用者IDを生体情報管理装置200に送信する。分析結果表示部420は、サービス管理装置300から出力された利用者の状態分析の結果を表示する。
【0048】
続いて、生体情報管理システム1で実行される生体情報分析処理の動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。利用者は、センサ端末100が生体情報を取得可能な位置、例えば、センサ端末100が設置された室内や、センサ端末100が生体情報を取得できる範囲である特定のエリアに移動してから、利用者端末400の入力装置407を操作して状態分析用のアプリケーションを起動させる。そして、利用者は、入力装置407を操作して、起動したアプリケーションの画面から自分の利用者IDを入力して状態分析の開始を指示する。当該指示がなされると、ID送信部410は、入力された利用者IDを生体情報管理装置200に送信する(ステップS101)。
【0049】
生体情報管理装置200の利用者特定部210は、利用者端末400から取得した利用者IDが利用者テーブル2052に登録されていることを確認することで、この利用者IDに対応する利用者を特定する(ステップS102)。なお、利用者端末400から取得した利用者IDが利用者テーブル2052に登録されていない場合、エラーとして処理は終了する。
【0050】
続いて、生体情報管理装置200の生体情報登録部220は、センサ端末100に生体情報の取得要求を送信する(ステップS103)。
【0051】
取得要求を受信すると、センサ端末100の生体情報取得部110は、室内にいる利用者の生体情報を取得する(ステップS104)。ここでは、体温、脈拍、呼吸数、心拍数、血圧等の複数の情報を生体情報として取得するため、生体情報の取得が完了するまで数分程度の時間を要する場合もある。なお、生体情報取得部110は、予め定めた時間間隔で生体情報を複数回取得し、それらの平均値、中央値などの統計情報を生体情報として取得してもよい。このようにすることで、生体情報の誤差を低減することができる。
【0052】
続いて、生体情報送信部120は、取得した生体情報を生体情報管理装置200に送信する(ステップS105)。なお、利用者がセンサ端末100から離れた位置にいる、若しくは通信障害が発生している等してステップS104で生体情報を取得できない場合、生体情報送信部120は、その旨を生体情報管理装置200に通知し、エラーとして処理は終了する。
【0053】
続いて、生体情報管理装置200の生体情報登録部220は、センサ端末100から受信した生体情報を利用者端末400から受信した利用者IDと対応付けて生体情報記憶DB2051に新たに登録する(ステップS106)。
【0054】
続いて、生体情報管理装置200の利用者状態判別部230は、ステップS106で登録した生体情報に基づいて、サービス管理装置300A~Cが管理するストレス診断サービス、熱中症診断サービス、集中度診断サービスそれぞれに対応する利用者の状態を判別する(ステップS107)。そして、利用者状態通知部240は、判別した各状態を利用者IDとともに対応する各サービス管理装置300A~Cに通知する(ステップS108)。
【0055】
続いて、サービス管理装置300の利用者状態分析部310は、通知された利用者の状態を、対応するサービスに応じた手法で分析する(ステップS109)。分析結果を示す情報は、生体情報管理装置200から通知された利用者IDと対応付けて分析結果記憶DB3051に記憶される。
【0056】
続いて、分析結果出力部320は、利用者状態分析部310が分析した分析結果を利用者端末400に出力する(ステップS110)。利用者端末400の分析結果表示部420は、サービス管理装置300から出力された分析結果を表示する(ステップS111)。
【0057】
また、ステップS109での分析の結果、設備機器500を制御する必要がある場合、分析結果出力部320は、設備機器500を制御するための制御信号をセンサ端末100に送信する(ステップS112)。センサ端末100の設備機器制御部130は、サービス管理装置300から受信した制御信号に基づいて設備機器500を制御する(ステップS113)。これにより、例えば、サービス管理装置300が熱中症診断サービスを管理するサービス管理装置300Bの場合には、生体情報を用いた利用者の状態分析の結果、利用者が熱中症であり、室内の温度を低下させたい場合に、センサ端末100から、設備機器500である空調機を制御して室内の温度を低下させること等が可能となる。また、サービス管理装置300がストレス診断サービスを管理するサービス管理装置300Aまたは集中度診断サービスを管理するサービス管理装置300Cの場合には、設備機器500である空調機、音響設備、照明等を制御して、利用者のストレスを緩和したり集中度を高めること等が可能となる。なお、ステップS112、S113の処理は、必ずしも行う必要はない。以上で利用者状態分析処理は終了する。
【0058】
このように、本開示によれば、生体情報管理装置200は、センサ端末100から取得した生体情報から、サービス管理装置300が管理するサービスに対応した利用者の状態を判別し、対応するサービス管理装置300に通知する。そして、サービス管理装置300は、生体情報管理装置200から通知された利用者の状態を、管理しているサービスに応じた手法で分析する。即ち、本開示の生体情報管理システムでは、生体情報から利用者の状態を判別する生体情報管理装置200と、利用者の状態を分析するサービス管理装置300とが別々の装置で構成されている。そのため、新たな種類の状態分析サービスをシステムに追加する場合は、対応するサービス管理装置300を追加し、生体情報管理装置200ではそのサービスに対応した状態を判別できるように利用者状態判別部230を変更するだけでよいため、従来よりも拡張性、柔軟性にすぐれた利用者の状態分析が可能となる。
【0059】
また、本開示によれば、センサ端末100は非接触で生体情報を取得し、利用者特定部210がその生体情報に対応する利用者を特定するため、利用者が自分用のウェアラブル端末を用意しなくとも、利用者毎に生体情報から利用者の状態を分析することが可能となる。
【0060】
(変形例)
なお、本開示は、上記各実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
【0061】
例えば、上記実施形態では、生体情報管理システム1は、3つのサービス管理装置300A~Cを備えるが、生体情報管理システム1がより多くの他のサービスを管理するサービス管理装置300を備えていてもよいし、1つのサービス管理装置300のみを備えていてもよい。
【0062】
また、生体情報管理装置200の機能とサービス管理装置300の機能とが、一つの装置、サーバ等で実現されてもよい。さらに、複数のサービス管理装置300のうち特定のサービス管理装置300、例えばストレス診断サービスを管理するサービス管理装置300Aの機能が生体情報管理装置200と同じ装置、サーバ等で提供されるとともに、その他のサービス管理装置300は生体情報管理装置200とネットワークN1等で接続されるように生体情報管理システム1を構成してもよい。
【0063】
上記実施形態では、生体情報分析処理において、サービス管理装置300の分析結果出力部320が分析結果を利用者端末400に出力したが(図10のステップS110)、分析結果を、利用者の電子カルテを管理する図示せぬ電子カルテ管理サーバ、利用者が所属する組織の管理サーバに出力してもよい。サービス管理装置300の分析結果出力部320が利用者端末400以外のサーバ等に分析結果を出力することで、利用者以外の人間が利用者の近くにいない場合でも、利用者の状態を客観的に把握したり、利用者を救護したり、利用者のストレス状態に応じて適切な業務管理を行うこと等が可能となる。なお、ストレスレベル分析の結果、利用者のストレスレベルが閾値以下である場合、熱中症診断の結果、利用者に熱中症の症状が見られない場合、若しくは、集中度診断の結果、利用者に集中度の低下が見られない場合等には、分析結果の出力を実行しなくてもよい。
【0064】
上記実施形態では、生体情報分析処理において、利用者端末400から受信した利用者IDを利用者テーブル2052と照会することで、生体情報を取得する利用者を特定したが(図10のステップS102)、利用者IDを受信せずに、センサ端末100から取得した生体情報に基づいて利用者を特定してもよい。具体的には、利用者特定部210は、センサ端末100から取得した生体情報から、利用者の特徴量を算出し、この特徴量が利用者テーブル2052に利用者毎に記憶されている特徴量と一致することを確認することにより、利用者を特定してもよい。また、利用者端末400が撮像機能を有している場合は、利用者IDに代えて利用者の顔画像を生体情報管理装置200に送信し、顔画像の特徴量から利用者を特定してもよい。
【0065】
上記実施形態では、生体情報分析処理において、生体情報管理装置200からセンサ端末100に生体情報取得要求を送信することでセンサ端末100から生体情報を取得した(図10のステップS103)。しかしながら、センサ端末100が常時、定期的に取得した生体情報を生体情報管理装置200に送信し続けるように動作する場合は、生体情報取得要求を送信する処理は不要であり、利用者特定後に最初にセンサ端末100から受信した生体情報を特定した利用者の生体情報として取得すればよい。
【0066】
また、実施形態において、センサ端末100、生体情報管理装置200、サービス管理装置300、利用者端末400の各CPU102、202、302、402が実行するプログラムを、既存のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを本開示に係るセンサ端末100、生体情報管理装置200、サービス管理装置300、利用者端末400として機能させることも可能である。
【0067】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット、イントラネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
【0068】
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0069】
1 生体情報管理システム、100 センサ端末、101 通信I/F、102 CPU、103 ROM、104 RAM、105 センサ部、110 生体情報取得部、120 生体情報送信部、130 設備機器制御部、200 生体情報管理装置、201 通信I/F、202 CPU、203 ROM、204 RAM、205 記憶装置、210 利用者特定部、220 生体情報登録部、230 利用者状態判別部、240 利用者状態通知部、300(300A~300C) サービス管理装置、301 通信I/F、302 CPU、303 ROM、304 RAM、305 記憶装置、310 利用者状態分析部、320 分析結果出力部、330 制御信号送信部、400 利用者端末、401 通信I/F、402 CPU、403 ROM、404 RAM、405 記憶装置、406 表示装置、407 入力装置、410 ID送信部、420 分析結果表示部、500 設備機器
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