(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】地図情報システム
(51)【国際特許分類】
G09B 29/00 20060101AFI20250418BHJP
G06F 16/29 20190101ALI20250418BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20250418BHJP
【FI】
G09B29/00 F
G09B29/00 Z
G06F16/29
G01C21/26 A
(21)【出願番号】P 2021018972
(22)【出願日】2021-02-09
【審査請求日】2024-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】597151563
【氏名又は名称】株式会社ゼンリン
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100162259
【氏名又は名称】末富 孝典
(74)【代理人】
【識別番号】100146916
【氏名又は名称】廣石 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】廣尾 友紀子
(72)【発明者】
【氏名】益田 勝也
(72)【発明者】
【氏名】窪田 仁志
(72)【発明者】
【氏名】榊 勝利
(72)【発明者】
【氏名】廣畑 将史
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-302303(JP,A)
【文献】特開2017-224207(JP,A)
【文献】特開2007-164317(JP,A)
【文献】特開2003-256530(JP,A)
【文献】特開2007-041101(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00-29/14
G06Q 50/16-50/163
G06F 16/29
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地物の座標情報と、前記地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベースと、
地物
に与えられた利用属性の追加、削除、内容を表す利用属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベースと、
指定された地物に新たな利用属性が与えられた場合の当該地物の地物IDに対応する新たな利用属性に対応する利用属性情報の生成、指定された地物から利用属性が削除された場合の削除を示す情報の利用属性情報への登録、指定された地物に与えられた利用属性の内容が変更された場合の利用属性情報の内容の変更を、前記属性データベースに対して行う属性情報登録部と、
指定された地物の地物IDに対応付けられた
利用属性情報を前記属性データベースから抽出する属性情報抽出部と、
前記属性情報抽出部が抽出した
利用属性情報に基づいて、指定された地物
に与えられた利用属性の追加、削除、内容の変更履歴を表す利用状況情報を出力する出力部と、を備え
、
前記属性情報登録部は、利用属性の内容の変更の大きさが所定レベルを超える場合、当該利用属性に対応する利用属性情報に削除を示す情報を登録するとともに、変更後の利用属性に対応する新たな利用属性情報の生成を行い、
利用属性の内容の変更の大きさが所定レベルを超えない場合、当該利用属性に対応する利用属性情報の内容の変更を行う、
地図情報システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記属性情報抽出部が抽出した
利用属性情
報に基づいて、指定された地物の
複数の利用属性情報を時系列順に並べて前記利用状況情報として出力する、請求項
1に記載の地図情報システム。
【請求項3】
地物の新規生成を通知する生成通知入力に応じて、当該地物の地物IDを新規生成し、当該地物の地物IDと、当該地物の座標情報とを含む新たな地物情報を前記地物データベースに追加する地物情報登録部を更に備える、請求項1
又は2に記載の地図情報システム。
【請求項4】
前記地物情報登録部は、新たな地物情報に地物の生成日を示す情報を含めて前記地物データベースに追加する、請求項
3に記載の地図情報システム。
【請求項5】
前記地物情報登録部は、地物の消滅通知入力に応じて、当該地物の地物情報に消滅日を示す情報を付与して前記地物データベースに残す、請求項
4に記載の地図情報システム。
【請求項6】
前記地物情報は、対応する地物そのものの性質を表す基本属性を含み、
前記地物情報登録部は、新たに入力された地物の基本属性に基づいて、当該地物の地物情報を変更する、
請求項3から5のいずれか一項に記載の地図情報システム。
【請求項7】
前記地物情報は、対応する地物と関連性を有する他の地物の地物IDである関連地物IDを含み、
前記地物情報登録部は、対応する地物の地物情報に前記関連地物IDを登録し、
前記属性情報抽出部は、指定された地物の地物情報に含まれる関連地物IDに対応付けられた利用属性情報を、指定された地物の利用属性情報として前記属性データベースから抽出する、
請求項3から6のいずれか一項に記載の地図情報システム。
【請求項8】
利用状況に対する抽出条件を定める条件指定入力に基づいて、利用状況が前記抽出条件を満たす地物の地物IDを前記属性データベースから抽出するID抽出部と、
前記ID抽出部が抽出した地物IDと、前記地物データベースとに基づいて、利用状況が前記抽出条件を満たす地物情報を示す地図データを生成する地図データ生成部と、を更に備える、
請求項1
から7のいずれか一項
に記載の地図情報システム。
【請求項9】
監視対象となる地物の地物IDを利用者の識別情報に対応付けて記憶する監視対象記憶部と、
前記属性データベースの利用属性情報が更新される度に、更新された利用属性情報に対応付けられた地物IDが前記監視対象記憶部に記憶されている場合、当該地物IDに対応付けられた識別情報に対応する利用者の端末に更新内容を送信する更新通知部と、
を備える、
請求項1から8のいずれか一項に記載の地図情報システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面はコンピュータシステム、処理方法、プログラム、及び/又はデータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、地図データベースと、属性データベースとを備える地理情報システムが開示されている。この地理情報システムにおいて、地図データベースは、地図データの履歴を格納する。地図データは、建物を示す図形形状データ及び建物が存在した時間の情報を含む。属性データベースは、地図データに含まれる建物の属性を格納する。属性データは、位置情報によって図形形状データに結び付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、地図データの付加価値向上に有効な地図情報システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る地図情報システムは、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベースと、地物に与えられた利用属性の追加、削除、内容を表す利用属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベースと、指定された地物に新たな利用属性が与えられた場合の当該地物の地物IDに対応する新たな利用属性に対応する利用属性情報の生成、指定された地物から利用属性が削除された場合の削除を示す情報の利用属性情報への登録、指定された地物に与えられた利用属性の内容が変更された場合の利用属性情報の内容の変更を、属性データベースに対して行う属性情報登録部と、指定された地物の地物IDに対応付けられた利用属性情報を属性データベースから抽出する属性情報抽出部と、属性情報抽出部が抽出した利用属性情報に基づいて、指定された地物に与えられた利用属性の追加、削除、内容の変更履歴を表す利用状況情報を出力する出力部と、を備え、属性情報登録部は、利用属性の内容の変更の大きさが所定レベルを超える場合、当該利用属性に対応する利用属性情報に削除を示す情報を登録するとともに、変更後の利用属性に対応する新たな利用属性情報の生成を行い、利用属性の内容の変更の大きさが所定レベルを超えない場合、当該利用属性に対応する利用属性情報の内容の変更を行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】地図情報システムの構成を例示する模式図である。
【
図2】利用状況情報を出力するための構成を例示するブロック図である。
【
図3】1セットの地物情報を例示するテーブルである。
【
図4】1セットの地物情報の変形例を示すテーブルである。
【
図5】1セットの属性情報を例示するテーブルである。
【
図7】利用状況の表示の変形例を示すテーブルである。
【
図8】地図データをメンテナンスするための構成を例示するブロック図である。
【
図9】地図サーバのハードウェア構成を例示する図である。
【
図10】地図データのメンテナンス手順を例示するフローチャートである。
【
図11】地図データのメンテナンス手順を例示するフローチャートである。
【
図12】地図データのメンテナンス手順を例示するフローチャートである。
【
図13】利用状況の表示手順を例示するフローチャートである。
【
図14】属性情報の更新通知手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0008】
〔地図情報システム〕
図1に示す地図情報システム1は、地図を表示するための地図データを管理し、提供するシステムである。地図を構成する地物の利用状況を直接的又は間接的に表す様々な属性を容易に集約し、地物の利用状況を示すことができれば、地図データの付加価値が向上する。地物の属性には、時系列で追加、削除、変更が生じ得る。このため、地物が生成され、消滅するまでの期間に、当該地物に対して数多くの属性が付与されることとなる。これらの属性を容易に集約できれば、地物の利用状況を的確に示すことができる。
【0009】
しかしながら、地物が生成され、消滅するまでの期間には、地物自体にも変化が生じ得る。地物自体に生じる変化の具体例としては、増築又は減築等が挙げられる。また、現実の地物には変化が生じていなかったとしても、測量結果の補正等に起因して、地物の位置・形状を表すデータに変化が生じる場合もある。
【0010】
地物全体が他の地物に置き換わることで地物のデータに変化が生じた場合、地物のデータの変化前の属性情報と、地物のデータの変化後の属性情報とは、互いに別の地物に対応付けられる必要がある。以下、これを「第一の場合」という。一方、増築、減築又はデータ修正により既存の地物データに変化が生じたに過ぎない場合、地物のデータの変化前の属性情報と、地物のデータの変化後の属性情報とは、同一の地物に対して集約される必要がある。以下、これを「第二の場合」という。地物の位置・形状の変化に基づくのみでは、第一の場合と第二の場合との区別が難しく、同一地物の属性を適切に集約させられない場合がある。
【0011】
これに対し、地図情報システム1は、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベースと、地物の属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベースと、対象地物の地物IDを選択するID選択部と、属性データベースにおいて、対象地物の地物IDに対応付けられた属性情報を抽出する属性情報抽出部と、属性情報抽出部が抽出した属性情報に基づいて、対象地物の利用状況情報を出力する出力部と、を備える。この構成により、地物の座標情報を含む地物情報自体に、固有の地物IDが付与され、地物の属性情報は地物IDに対応付けて蓄積される。これにより、建物の増築、減築、又は地図データ自体の修正等に起因する座標情報の変更と、地物自体の入れ替わりによる座標情報の変更とをしっかりと区別し、様々な属性情報を地物ごとに集約することができる。以下、地図情報システム1の構成を詳細に例示する。
【0012】
図1に示すように、地図情報システム1は、1以上の地図サーバ100を有する。図においては、一つの地図サーバ100のみが示されているが、地図情報システム1は、2以上の地図サーバ100を含んでもよい。地図サーバ100は、ネットワーク回線9を介してメンテナンス端末200及びアプリ端末300と通信可能である。地図サーバ100は、地図データを管理し、提供する。
【0013】
メンテナンス端末200は、地図データをメンテナンスする作業者の端末であり、地図データをメンテナンスするためのメンテナンスプログラムを保持している。アプリ端末300は、地図データの利用者の端末であり、地図データを利用するためのアプリケーションプログラムを保持している。
【0014】
地図サーバ100は、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベースを保持することと、地物の属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベースを保持することと、指定された地物の地物IDに対応付けられた属性情報を属性データベースから抽出することと、属性情報抽出部が抽出した属性情報に基づいて、指定された地物の利用状況情報を出力することと、を実行するように構成されている。
【0015】
図2は、地図サーバ100の機能的な構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、地図サーバ100は、機能上の構成(以下、「機能ブロック」という。)として、地物データベース111と、属性データベース112と、エリア指定取得部113と、地図データ生成部114と、地物指定取得部115と、属性情報抽出部116と、利用状況出力部117とを有する。
【0016】
地物データベース111は、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積する。地物は、グローバル座標系における定位置に実在するあらゆる物を含む。地物の具体例としては、道路、路面上のライン・指標、道路上に設置された標識・信号、路側帯、道路周辺の敷地、敷地上の建物、複数の敷地をグループ化した行政区画等が挙げられる。地物の座標情報は、例えば、地物の位置及び三次元形状を、グローバル座標系で表す座標点列である。
【0017】
地物IDは、固有の値となるように地物ごとに生成された識別情報である。地物IDが固有であるとは、当該地物IDが割り当てられた地物が一つしか存在しないことを意味する。換言すると、地物データベース111は、同一の地物IDが付与された二以上の地物情報を含まない。各地物情報を他の全ての地物情報から識別し得る限り、地物IDのデータ形式に特に制限はない。地物情報は、地物そのものの性質を表す基本属性を更に含んでもよい。
【0018】
図3は、一セットの地物情報を例示するテーブルである。
図3に例示するように、地物情報は、上述の地物ID及び座標情報に加えて、地物の基本属性と、生成日情報と、消滅日情報とを含んでいてもよい。地物の基本属性は、地物そのものの性質を表す情報である。基本情報の具体例としては、地物種別、地物名称等が挙げられる。地物種別の具体例としては、例えば、「オフィスビル」、「倉庫」、「工場」、「戸建て住宅」、「集合住宅」、「店舗」等が挙げられる。
【0019】
生成日は、新規建設等により地物が生成された日を意味する。生成日情報は、生成日を示す情報である。生成日を示すとは、実使用上許容される範囲の誤差をもって生成日を示すことを含む。そこで、生成日情報は、生成日を含む期間を示す情報であってもよい。例えば生成日情報は、「X月第X週」のように週を特定する情報であってもよく、「X月」のように月を特定する情報であってもよい。生成日情報は、生成日に加え、生成時・分・秒までを特定する情報であってもよい。
【0020】
消滅日は、解体等により建物が消滅した日を意味する。消滅日情報は、消滅日を示す情報である。消滅日を示すとは、実使用上許される範囲の誤差をもって生成日を示すことを含む。そこで、消滅日情報は、消滅日を含む期間を示す情報であってもよい。例えば消滅日情報は、「X月第X週」のように週を特定する情報であってもよく、「X月」のように月を特定する情報であってもよい。消滅日情報は、消滅日に加え、消滅時・分・秒までを特定する情報であってもよい。現存する地物の地物情報において、消滅日情報は空白とされる。このため、消滅日情報が空白であるか否かによって、地物が現存するか否かを確認し得る。なお、消滅日情報を空白にするのに代えて、現存中であることを明示する情報(以下、「現存中情報」という。)を消滅日情報に含めてもよい。この場合、消滅日情報に現存中情報が含まれているか否かによって、地物が現存するか否かを確認し得る。
【0021】
なお、各地物は、地図において他の地物と関連性を有する場合がある。例えば、敷地の上に立つ建物は、当該敷地と関連性を有するといえる。また、行政区画内に含まれる敷地は、当該行政区画と関連性を有するといえる。道路に設けられた道路標識は、当該道路と関連性を有するといえる。このような関連性を明示するために、地物情報は、関連性を有する他の地物のID(
図4の「関連地物ID」)を更に含んでいてもよい。更に、地物情報は、上記他の地物との関連性の種別(不図示)を更に含んでいてもよい。関連性の種別の具体例としては、行政区画と当該行政区画内の敷地との関係のような「包含関係」、敷地と当該敷地上の建物との関係のような「積載関係」、道路と当該道路上に掛け渡された歩道橋との関係のような「交差関係」等が挙げられる。
【0022】
属性データベース112は、地物の利用属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積する。利用属性情報は、地物の性質の一種として、地物の利用のされ方を示す情報である。利用属性情報の具体例としては、入居者名称、利用種別等が挙げられる。利用種別は、入居者による地物の利用の仕方の種別を意味する。利用種別の具体例としては、「事務」、「製造」、「物販」、「サービス」、「生活」等が挙げられる。
【0023】
図5は、一セットの利用属性情報を例示するテーブルである。
図5に例示するように、利用属性情報は、地物IDに対応付けられる。利用属性情報は、上述の入居者名称及び利用種別に加えて、利用属性の固有の属性IDを更に含んでいてもよい。属性IDは、固有の値となるように利用属性情報ごとに生成された識別情報である。属性IDが固有であるとは、当該属性IDが割り当てられた利用属性情報が一セットしか存在しないことを意味する。換言すると、属性データベース112は、同一の属性IDが付与された二以上の属性情報を含まない。各属性情報を他の全ての属性情報から識別し得る限り、属性IDのデータ形式に特に制限はない。なお、地物IDと利用属性情報との対応付けが、地物情報においてなされていてもよい。例えば、利用属性情報が対応する地物IDを含むのに代えて、地物情報が対応する属性IDを含んでいてもよい。また、地物情報及び利用属性情報とは別に、地物IDと属性IDとの対応関係を定義する対応情報を設けてもい。
【0024】
利用属性に実質的な変更がない場合であっても、利用属性情報が変わる場合がある。例えば、入居者及び利用種別が実質的に変わっていなくても、会社合併等により入居者名称に微修正が生じる場合がある。このような場合に、名称の微修正に基づき入居者が変わったものと評価してしまうと、地物の利用状況を適切に示すことができない。同一の入居者に対しても変化し得る入居者名称に加え、利用属性に固有の属性IDを保持することによって、利用属性情報の変更が利用属性の実質的な変更に起因するのか否かをしっかりと判別し、地物の利用状況を適切に示すことができる。
【0025】
利用属性情報は、入居者に関する更なる属性情報と、追加日情報と、削除日情報とを更に含んでいてもよい。入居者に関する更なる属性情報の具体例としては、営業時間、電話番号等が挙げられる。
【0026】
追加日は、新たな入居者の入居等により、利用属性が追加された日を意味する。追加日情報は、追加日を示す情報である。追加日を示すとは、実使用上許容される範囲の誤差をもって追加日を示すことを含む。そこで、追加日情報は、追加日を含む期間を示す情報であってもよい。例えば追加日情報は、「X月第X週」のように週を特定する情報であってもよく、「X月」のように月を特定する情報であってもよい。追加日情報は、追加日に加え、追加時・分・秒までを特定する情報であってもよい。
【0027】
削除日は、入居者の退去等により、利用属性が削除された日を意味する。削除日情報は、削除日を示す情報である。削除日を示すとは、実使用上許される範囲の誤差をもって削除日を示すことを含む。そこで、削除日情報は、削除日を含む期間を示す情報であってもよい。例えば削除日情報は、「X月第X週」のように週を特定する情報であってもよく、「X月」のように月を特定する情報であってもよい。削除日情報は、削除日に加え、削除時・分・秒までを特定する情報であってもよい。継続中の利用属性の利用属性情報において、削除日情報は空白とされる。このため、削除日情報が空白であるか否かによって、利用属性が継続中か否かを確認し得る。なお、削除日情報を空白にするのに代えて、継続中であることを明示する情報(以下、「継続中情報」という。)を消削除情報に含めてもよい。この場合、削除日情報に継続中情報が含まれているか否かによって、利用属性が継続中であるか否かを確認し得る。
【0028】
属性データベース112は、同一の地物IDに対応付けられた複数セットの利用属性情報を含んでいてもよい。同一の地物IDに対応付けられた複数セットの利用属性情報の具体例を以下に示す。
例1-1) 互いに入居期間が異なる複数の入居者にそれぞれ対応する複数セットの利用属性情報
例1-2) 同一の地物に同時に入居している複数の入居者にそれぞれ対応する複数セットの利用属性情報
【0029】
上記例1-2)の場合、複数セットの利用属性情報のそれぞれは、各入居者が入居するエリアを特定するフロア番号又は室番号等を更に含んでいてもよい。
【0030】
エリア指定取得部113は、地図表示のエリア指定をアプリ端末300から取得する。以下、エリア指定により指定されるエリアを「表示対象エリア」という。例えばエリア指定取得部113は、地図データの利用者がアプリ端末300に入力したエリア指定を取得する。
【0031】
地図データ生成部114は、表示対象エリアの地図を表示するためのエリア地図データを生成し、アプリ端末300に送信する。例えば地図データ生成部114は、各地物情報の座標情報に基づいて、表示対象エリアの地図に表示すべき全ての地物の地物情報を地物データベース111から抽出し、抽出した地物情報に基づいてエリア地図データを生成する。アプリ端末300は、エリア地図データに基づいて、表示対象エリアの地図(以下、「エリア地図」という。)を表示する。
【0032】
地物指定取得部115は、アプリ端末300が表示するエリア地図において利用者により指定された地物の地物IDを取得する。以下、指定された地物を単に「指定地物」という。属性情報抽出部116は、指定地物の地物IDに対応付けられた利用属性情報を属性データベース112から抽出する。
【0033】
指定地物自体には利用属性情報が対応付けられず、指定地物に関連する他の地物に利用属性情報が対応付けられる場合もある。例えば、指定地物が敷地である場合、敷地自体には利用属性情報が対応付けられず、敷地上の建物に利用属性情報が対応付けられる場合がある。指定地物が行政区画である場合、行政区画自体には利用属性情報が対応付けられず、行政区画内の敷地にも利用属性情報が対応付けられず、行政区画内の敷地上の建物に利用属性情報が対応付けられる場合がある。このような場合、属性情報抽出部116は、指定地物に関連する地物の利用属性情報を、指定地物の利用属性情報として抽出してもよい。
【0034】
利用状況出力部117(出力部)は、属性情報抽出部116が抽出した利用属性情報に基づいて、指定地物の利用状況情報を出力する。例えば利用状況出力部117は、指定地物の利用状況情報をアプリ端末300に表示させる。指定地物の利用状況情報をアプリ端末300に表示させることは、単に属性情報抽出部116が抽出した利用属性情報をアプリ端末300に表示させることを含む。利用状況情報は、地物の利用効率を向上させるのに有効である。一例として、利用状況情報に基づき建物の空室を確認し、空室の効率活用を図ること等が可能となる。
【0035】
利用状況出力部117は、属性情報抽出部116が抽出した利用属性情報の追加日及び削除日に基づいて、対象地物の利用属性の変更履歴を含む利用状況情報を出力してもよい。例えば利用状況出力部117は、上記例1-1)の場合、各利用属性情報の追加日及び削除日に基づいて、複数セットの利用属性情報を時系列で示すリストをアプリ端末300に表示させてもよい(
図6参照)。
【0036】
利用属性の変更履歴を含む利用状況情報は、例えば地物の利用状況を過去に遡って調査するのに有効である。地物の利用状況を過去に遡って調査することは、例えば地物のブランド価値を評価するのに有効である。また、地物の利用状況を過去に遡って調査することは、PCB調査又は土地汚染調査等を迅速且つ的確に行うのにも有効である。
【0037】
利用状況出力部117は、上記例1-2)の場合、属性情報抽出部116が抽出した複数セットの利用属性情報を、フロア番号ごと、又は室番号ごとに示すリストをアプリ端末300に表示させてもよい(
図7参照)。この場合、地物の利用状況情報をより詳細に示すことで、地物の利用効率の更なる向上を図ることができる。
【0038】
地図サーバ100は、指定された地物の利用属性情報が更新された場合に、更新のプッシュ通知をアプリ端末300に送信するように構成されていてもよい。例えば地図サーバ100は、更新通知部121と、監視対象記憶部122とを更に有してもよい。
【0039】
更新通知部121は、上記更新のプッシュ通知の要否を指定する通知要否指定をアプリ端末300から取得する。例えば更新通知部121は、上記指定地物について、利用者がアプリ端末300に入力した通知要否指定を取得する。上記指定地物についてのプッシュ通知が必要であると指定された場合、更新通知部121は、指定地物の地物IDを監視対象記憶部122に記憶させる。以後、更新通知部121は、属性データベース112の記憶内容が更新される度に、更新された属性情報の地物IDが監視対象記憶部122に記憶されているかを確認する。更新された属性情報の地物IDが監視対象記憶部122に記憶されている場合、更新通知部121は、更新内容をアプリ端末300に送信する。
【0040】
地図サーバ100は、利用状況が抽出条件を満たす地物の地物IDを属性データベース112から抽出し、抽出結果を出力するように構成されていてもよい。例えば地図サーバ100は、抽出条件取得部131と、ID抽出部132とを更に有してもよい。
【0041】
抽出条件取得部131は、抽出条件をアプリ端末300から取得する。例えば抽出条件取得部131は、利用者がアプリ端末300に入力した抽出条件を取得する。抽出条件の具体例を以下に示す。
例2-1) 現在、空いていること。
例2-2) 新築であること。
例2-3) 築年数が所定年数以上であること。
例2-4) 利用属性の削除・追加の頻度(例えば所定期間内の頻度)が所定レベル以上であること。
例2-5) 敷地内における建物の消滅・生成の頻度(例えば所定期間内の頻度)が所定レベル以上であること。
【0042】
ID抽出部132は、抽出条件取得部131が取得した抽出条件を利用状況が満たす地物(以下、「該当地物」という。)の地物IDを属性データベース112から抽出する。例えばID抽出部132は、抽出条件を満たす利用属性情報を属性データベース112から抽出し、抽出した利用属性情報にそれぞれ含まれる地物IDを、該当地物の地物IDとして抽出する。地図サーバ100は、ID抽出部132による抽出結果をリストとしてアプリ端末300に表示してもよいし、ID抽出部132による抽出結果をアプリ端末300が表示するエリア地図上に分布として表示してもよい。
【0043】
例えば地図データ生成部114は、ID抽出部132が抽出した地物IDと、地物データベース111とに基づいて、利用状況が抽出条件を満たす地物情報を示す地図データを生成する。例えば地図データ生成部114は、ID抽出部132が抽出した地物IDに対応する座標情報を地物データベース111から抽出し、当該座標情報に対応する部分を強調表示させるようにエリア地図データを再生成する。これにより、利用状況が抽出条件を満たす地物の、表示対象エリア内における分布を分かり易く示すことができる。
【0044】
例えば、上記例2-1)の抽出条件によれば、現在空いている地物の分布を示すことができる。空いている地物の分布は、表示対象エリアの再開発計画等に有効である。また、空いている地物においては、リフォームによるリフレッシュのニーズが高いことが予測されるので、空いている地物の分布は、リフォーム等のセールスを効率的に行うのにも有効である。
【0045】
例2-2)の抽出条件によれば、新築地物の分布を示すことができる。新築地物の分布は、都市ガス等のインフラサービスのセールスを効率的に行うのに有効である。また、新築地物の分布は、固定資産税の異動を効率的に判読するのにも有効である。例2-3)の抽出条件によれば、老朽化が想定される地物の分布を示すことができる。老朽化が想定される地物の分布は、表示対象エリアの強靭化工事を効率的に遂行するのに有効である。また、老朽化が想定される地物の分布は、リフォーム又はリノベーションのセールスを効率的に行うのにも有効である。
【0046】
例2-4)の抽出条件によれば、入居者の入れ替わりが多い地物の分布を示すことができる。入居者の入れ替わりが多い地物の分布は、チェーン店の出店計画等に有効である。例2-5)の抽出条件によれば、建物の更新頻度が高い敷地の分布を示すことができる。建物の更新頻度が高い敷地の分布は、表示対象エリアの成長度を推定するのに有効である。
【0047】
このように、抽出条件を適宜定めることで、地物利用の効率化に資する様々な情報を得ることができる。いくつかの抽出条件を組み合わせることも可能である。例えば、建物の更新頻度が低く、且つ空いている地物を抽出し、そのような地物の分布を示すこともできる。建物の更新頻度が低く、且つ空いている地物が多い表示対象エリアにおいては、実情に合わせて公共設備の規模を縮小する等の効率化を図ることもできる。
【0048】
地図サーバ100は、メンテナンス入力に応じて地図データを更新するように構成されていてもよい。例えば地図サーバ100は、地物の利用属性の追加を通知する属性追加入力に応じて、追加日を示す情報を含めた新たな利用属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に追加するように構成されていてもよい。地図サーバ100は、地物の利用属性の削除を通知する属性削除入力に応じて、当該利用属性を示す既登録の利用属性情報に削除日を示す情報を含め、当該利用属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に残すように構成されていてもよい。
【0049】
地図サーバ100は、地物の新規生成を通知する生成通知入力に応じて、当該地物の地物IDを新規生成し、当該地物の地物IDと、当該地物の座標情報とを含む新たな地物情報を地物データベース111に記憶させるように構成されていてもよい。地図サーバ100は、新たな地物情報に地物の生成日を示す情報を含めて地物データベース111に記憶させるように構成されていてもよい。地図サーバ100は、地物の消滅通知入力に応じて、当該地物の地物情報に消滅日を示す情報を付与して地物データベース111に残すように構成されていてもよい。
【0050】
例えば
図8に示すように、地図サーバ100は、エリア指定取得部141と、地図データ生成部142と、地物指定取得部143と、編集内容選択部144と、地物情報登録部145と、属性情報登録部146とを更に有する。
【0051】
エリア指定取得部141は、地図表示のエリア指定をメンテナンス端末200から取得する。以下、エリア指定により指定されるエリアを「メンテナンス対象エリア」という。例えばエリア指定取得部141は、メンテナンス作業者がメンテナンス端末200に入力したエリア指定を取得する。
【0052】
地図データ生成部142は、メンテナンス対象エリアの地図を表示するためのメンテナンス地図データを生成し、メンテナンス端末200に送信する。例えば地図データ生成部142は、各地物情報の座標情報に基づいて、メンテナンス対象エリアの地図に表示すべき全ての地物(以下、「表示対象地物」という。)の地物情報を地物データベース111から抽出し、抽出した地物情報に基づいてメンテナンス地図データを生成する。更に、地図データ生成部142は、表示対象地物の地物IDに対応付けられた利用属性情報を属性データベース112から抽出し、抽出した利用属性情報を地図データに含めてもよい。メンテナンス端末200は、メンテナンス地図データに基づいて、メンテナンス対象エリアの地図(以下、「メンテナンスエリア地図」という。)を表示する。
【0053】
地物指定取得部143は、メンテナンス端末200が表示するメンテナンスエリア地図においてメンテナンス作業者により指定された地物の地物IDを取得する。以下、指定された地物を「メンテナンス対象地物」という。
【0054】
編集内容選択部144は、メンテナンス対象地物に対する編集内容指定をメンテナンス端末200から取得し、編集内容指定に応じてメンテナンス対象地物に対する編集内容を選択する。編集内容の具体例を以下に示す。
例3-1) メンテナンス対象地物に関連する地物情報の新規登録。
例3-2) メンテナンス対象地物の地物情報変更。
例3-3) メンテナンス対象地物の利用属性情報追加。
例3-4) メンテナンス対象地物の利用属性情報変更。
【0055】
地物情報登録部145は、地物の新規生成を通知する生成通知入力に応じて、当該地物の地物IDを新規生成し、当該地物の地物IDと、当該地物の座標情報とを含む新たな地物情報を地物データベース111に追加する。地物情報登録部145は、新たな地物情報に地物の生成日情報を含めて地物データベース111に記憶させてもよい。地物情報登録部145は、地物の消滅通知入力に応じて、当該地物の地物情報に消滅日情報を付与して地物データベース111に残してもよい。
【0056】
上述したように、生成日情報は、実使用上許容される範囲の誤差を持って生成日を示す情報であってもよく、生成日を含む期間を示す情報であってもよい。生成日情報は、生成日に加え、生成時・分・秒までを特定する情報であってもよい。消滅日情報は、実使用上許容される範囲の誤差を持って消滅日を示す情報であってもよく、消滅日を含む期間を示す情報であってもよい。消滅日情報は、消滅日に加え、消滅時・分・秒までを特定する情報であってもよい。
【0057】
例えば地物情報登録部145は、地物の新規生成を通知する生成通知入力の一例として、編集内容選択部144により上記例3-1)の編集内容が選択された場合に、上記新たな地物情報を地物データベース111に記憶させる。この際に地物情報登録部145は、上記メンテナンス対象地物の地物IDを関連地物IDとして新たな地物情報に含めてもよい。
【0058】
地物情報登録部145は、編集内容選択部144が上記例3-2)の編集内容を選択した場合に、メンテナンス対象地物の地物情報を変更する。変更内容が、メンテナンス対象地物の消滅以外である場合、地物情報登録部145は、新たに入力された基本属性に基づいてメンテナンス対象地物の地物情報を変更する。変更内容が、メンテナンス対象地物の消滅である場合、地物情報登録部145は、メンテナンス対象地物の地物情報に消滅日情報を付与する。
【0059】
属性情報登録部146は、地物の利用属性の追加を通知する属性追加入力に応じて、追加日を示す情報を含めた新たな利用属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に追加する。属性情報登録部146は、地物の利用属性の削除を通知する属性削除入力に応じて、当該利用属性を示す既登録の利用属性情報に削除日を示す情報を含め、当該利用属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に残してもよい。
【0060】
上述したように、追加日情報は、実使用上許容される範囲の誤差を持って追加日を示す情報であってもよく、追加日を含む期間を示す情報であってもよい。追加日情報は、追加日に加え、追加時・分・秒までを特定する情報であってもよい。削除日情報は、実使用上許容される範囲の誤差を持って削除日を示す情報であってもよく、削除日を含む期間を示す情報であってもよい。削除日情報は、削除日に加え、削除時・分・秒までを特定する情報であってもよい。
【0061】
例えば属性情報登録部146は、編集内容選択部144が上記例3-3)の編集内容を選択した場合に、上記新たな利用属性情報をメンテナンス対象地物の地物IDに対応付けて属性データベース112に追加する。この際に、属性情報登録部146は、属性IDを新規生成し、生成した属性IDを新たな利用属性情報に含めてもよい。
【0062】
属性情報登録部146は、編集内容選択部144が上記例3-4)の編集内容を選択した場合に、メンテナンス対象地物の既存の利用属性情報を変更する。変更内容が、既存の利用属性情報の削除以外である場合、属性情報登録部146は、新たに入力された利用属性に基づいて既存の利用属性情報を変更する。変更内容が、既存の利用属性情報の削除である場合、属性情報登録部146は、当該利用属性情報に削除日情報を付与する。
【0063】
なお、属性情報登録部146は、変更内容が既存の利用属性情報の削除以外であっても、変更の大きさが所定レベルを超える場合には、当該利用属性情報に削除日情報を付与し、新たに入力された利用属性に基づいて、新たな利用属性情報をメンテナンス対象地物の地物IDに対応付けて属性データベース112に追加してもよい。この際に、属性情報登録部146は、属性IDを新規生成し、生成した属性IDを新たな利用属性情報に含めてもよい。変更の大きさが所定レベルを超える場合の一例としては、変更前の入居者名称の固有部分と、変更後の入居者名称の固有部分との違いが所定レベルを超える場合が挙げられる。固有部分とは、例えば、「・・・株式会社」のうち、「株式会社」等を除いた部分である。
【0064】
固有部分に大きな相違がある場合、入居者が実質的に入れ替わった可能性が高い。一方、固有部分に高い類似性が認められる場合、入居者名が変わっていても、入居者は実質的に同一である可能性が高い。そこで、属性情報登録部146は、変更前の入居者名称の固有部分と、変更後の入居者名称の固有部分との違いが所定レベルを超える場合には、既存の利用属性情報に削除日情報を付与し、新たに入力された利用属性に基づいて、新たな利用属性情報をメンテナンス対象地物の地物IDに対応付けて属性データベース112に追加してもよい。
【0065】
図9は、地図サーバ100のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図6に示すように、地図サーバ100は、回路190を有する。回路190は、少なくとも一つのプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、通信ポート194とを有する。ストレージ193は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。ストレージ193は、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベースを保持することと、地物の属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベースを保持することと、指定された地物の地物IDに対応付けられた属性情報を属性データベースから抽出することと、属性情報抽出部が抽出した属性情報に基づいて、指定された地物の利用状況情報を出力することと、を地図サーバ100に実行させるためのプログラムを記憶している。ストレージ193は、上述した各機能ブロックを地図サーバ100に構成させるためのプログラムを記憶している。
【0066】
メモリ192は、ストレージ193からロードしたプログラム及びプロセッサ191による演算結果等を一時的に記憶する。プロセッサ191は、メモリ192と協働して上記プログラムを実行することで、地図サーバ100の各機能ブロックを構成する。通信ポート194は、プロセッサ191からの指令に従って、ネットワーク回線9を介してメンテナンス端末200及びアプリ端末300との間で通信を行う。
【0067】
なお、回路190は、必ずしもプログラムにより各機能を構成するものに限られない。例えば回路190は、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により少なくとも一部の機能を構成してもよい。
【0068】
〔地図情報メンテナンス手順〕
続いて、地図情報のメンテナンス方法の一例として、地図情報システム1が実行するメンテナンス手順を例示する。
図10に示すように、地図サーバ100は、まずステップS01,S02,S03,S04,S05,S06,S07を実行する。ステップS01では、エリア指定取得部141が、地図表示のエリア指定がメンテナンス端末200から送信されるのを待機する。
【0069】
ステップS02では、地図データ生成部142が、エリア指定により指定されたエリア(上記メンテナンス対象エリア)の地図を表示するためのメンテナンス地図データを生成する。例えば地図データ生成部142は、各地物情報の座標情報に基づいて、メンテナンス対象エリアの地図に表示すべき全ての地物の地物情報を地物データベース111から抽出し、抽出した地物情報に基づいてメンテナンス地図データを生成する。更に、地図データ生成部142は、表示対象地物の地物IDに対応付けられた利用属性情報を属性データベース112から抽出し、抽出した利用属性情報を地図データに含めてもよい。
【0070】
ステップS03では、地図データ生成部142が、生成したメンテナンス地図データをメンテナンス端末200に送信する。メンテナンス端末200は、メンテナンス地図データに基づいて、メンテナンス対象エリアの地図(上記メンテナンスエリア地図)を表示する。
【0071】
ステップS04では、地物指定取得部143が、メンテナンス端末200が表示するメンテナンスエリア地図において、メンテナンス作業者により地物が指定されるのを待機する。ステップS05では、地物指定取得部143が、メンテナンス作業者により指定された地物(上記メンテナンス対象地物)の地物IDをメンテナンス端末200から取得する。
【0072】
ステップS06では、編集内容選択部144が、メンテナンス対象地物に対する編集内容指定をメンテナンス端末200から取得し、編集内容指定に応じてメンテナンス対象地物に対する編集内容を選択する。ステップS07では、地物情報登録部145が、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物に関連する地物の新規登録(上記例3-1))が選択されているか否かを確認する。
【0073】
ステップS07において、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物に関連する地物の新規登録が選択されていると判定した場合、地図サーバ100は、ステップS08,S09,S11を実行する。ステップS08では、地物情報登録部145が、新規登録対象の地物(以下、「新規地物」という。)の地物IDを新規生成する。ステップS09では、地物情報登録部145が、新規生成した地物IDと、新規地物の座標情報とを含む新たな地物情報を地物データベース111に追加する。
【0074】
ステップS11では、エリア指定取得部141が、メンテナンス終了指示がメンテナンス端末200から送信されているか否かを確認する。メンテナンス終了指示がメンテナンス端末200から送信されていると判定した場合、地図サーバ100はメンテナンス手順を終了する。
【0075】
メンテナンス終了指示がメンテナンス端末200から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100は、ステップS12を実行する。ステップS12ではエリア指定取得部141が、地図表示のエリア変更指示がメンテナンス端末200から送信されているか否かを確認する。地図表示のエリア変更指示がメンテナンス端末200から送信されていると判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS01に戻す。地図表示のエリア変更指示がメンテナンス端末200から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS04に戻す。
【0076】
ステップS07において、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物に関連する地物の新規登録が選択されていないと判定した場合、地図サーバ100は、
図11に示すように、ステップS13を実行する。ステップS13では、地物情報登録部145が、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物の地物情報変更(上記例3-2))が選択されているか否かを確認する。
【0077】
ステップS13において、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物の地物情報変更が選択されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS14を実行する。ステップS14では、地物情報登録部145が、地物情報の変更内容が、メンテナンス対象地物の消滅であるか否かを確認する。
【0078】
ステップS14において地物情報の変更内容がメンテナンス対象地物の消滅以外であると判定した場合、地図サーバ100はステップS15を実行する。ステップS15では、地物情報登録部145が、新たに入力された基本属性に基づいてメンテナンス対象地物の地物情報を変更する。
【0079】
ステップS14において地物情報の変更内容がメンテナンス対象地物の消滅であると判定した場合、地図サーバ100はステップS16を実行する。ステップS16では、地物情報登録部145が、メンテナンス対象地物の地物情報に消滅日情報を付与する。ステップS15,S16の後、地図サーバ100はステップS11を実行する。
【0080】
ステップS13において、メンテナンス対象地物の地物情報変更が選択されていないと判定した場合、
図12に示すように、地図サーバ100はステップS21を実行する。ステップS21では、属性情報登録部146が、編集内容選択部144により、メンテナンス対象地物の利用属性情報追加(上記例3-3))が選択されているか、メンテナンス対象地物の利用属性情報変更(上記例3-4))が選択されているか確認する。
【0081】
ステップS21において、メンテナンス対象地物の利用属性情報追加が選択されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS22,S23を実行する。ステップS22では、属性情報登録部146が、追加対象の利用属性(以下、「新規属性」という。)の属性IDを新規生成する。ステップS23では、属性情報登録部146が、新規生成した属性IDと、新規属性の情報とを含む新たな利用属性情報を、メンテナンス対象地物の地物IDに対応付けて属性データベース112に追加する。その後、地図サーバ100は処理をステップS01に戻す。
【0082】
ステップS21において、メンテナンス対象地物の利用属性情報変更が選択されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS31を実行する。ステップS31では、属性情報登録部146が、利用属性情報の変更内容が、利用属性の削除であるか否かを確認する。
【0083】
ステップS31において、利用属性情報の変更内容が、利用属性の削除ではないと判定した場合、地図サーバ100はステップS32を実行する。ステップS32では、属性情報登録部146が、変更の大きさが所定レベル以下であるか否かを確認する。
【0084】
ステップS32において、変更の大きさが所定レベル以下であると判定した場合、地図サーバ100はステップS33を実行する。ステップS33では、属性情報登録部146が、新たに入力された利用属性に基づいて既存の利用属性情報を変更する。
【0085】
ステップS32において、変更の大きさが所定レベルを超えていると判定した場合、地図サーバ100はステップS34,S35,S36を実行する。ステップS34では、属性情報登録部146が、既存の利用属性情報に削除日情報を付与する。ステップS35では、属性情報登録部146が、新たに入力された利用属性の属性IDを新規生成する。ステップS36では、属性情報登録部146が、新規生成した属性IDと、新たに入力された利用属性とを含む新たな利用属性情報を、メンテナンス対象地物の地物IDに対応付けて属性データベース112に追加する。
【0086】
ステップS31において、利用属性情報の変更内容が、利用属性の削除であると判定した場合、地図サーバ100はステップS37を実行する。ステップS37では、属性情報登録部146が、既存の利用属性情報に削除日情報を付与する。ステップS33,S36,S37の後、地図サーバ100はステップS11を実行する。地図サーバ100は、以上の手順を繰り返す。
【0087】
〔利用状況表示方法〕
続いて、地物の利用状況表示方法の一例として、地図情報システム1が実行する利用状況表示手順を例示する。
図13に示すように、地図サーバ100は、まずステップS41を実行する。ステップS41では、エリア指定取得部113が、地図表示のエリア指定がアプリ端末300から送信されているか否かを確認する。
【0088】
ステップS41において地図表示のエリア指定がアプリ端末300から送信されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS42,S43,S44,S45,S46,S47を実行する。ステップS42では、地図データ生成部114が、エリア指定により指定されたエリア(上記表示対象エリア)の地図を表示するためのエリア地図データを生成する。地図データ生成部114は、各地物情報の座標情報に基づいて、表示対象エリアの地図に表示すべき全ての地物の地物情報を地物データベース111から抽出し、抽出した地物情報に基づいてエリア地図データを生成する。
【0089】
ステップS43では、地図データ生成部114が、生成したエリア地図データをアプリ端末300に送信する。アプリ端末300は、エリア地図データに基づいて、表示対象エリアの地図(上記エリア地図)を表示する。ステップS44では、地物指定取得部115が、アプリ端末300が表示するエリア地図において、利用者により地物が指定されるのを待機する。ステップS45では、属性情報抽出部116が、利用者により指定された地物(上記指定地物)の地物IDに対応付けられた利用属性情報を属性データベース112から抽出する。
【0090】
ステップS46では、利用状況出力部117が、属性情報抽出部116が抽出した利用属性情報に基づいて、指定地物の利用状況情報を出力する。例えば利用状況出力部117は、指定地物の利用状況情報をアプリ端末300に表示させる。ステップS47では、更新通知部121が、指定地物に対し、上記更新のプッシュ通知の要否を指定する通知要否指定をアプリ端末300から取得し、通知要否指定に基づいてプッシュ通知の要否を確認する。
【0091】
ステップS47において、プッシュ通知が要求されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS48を実行する。ステップS48では、更新通知部121が、指定地物の地物IDを、利用者の識別情報に対応付けて監視対象記憶部122に記憶させる。ステップS47において、プッシュ通知が要求されていないと判定した場合、地図サーバ100はステップS48を省略する。
【0092】
次に、地図サーバ100はステップS55を実行する。ステップS47において、プッシュ通知が要求されていないと判定した場合にも、地図サーバ100はステップS55を実行する。ステップS55では、エリア指定取得部113が、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されているか否かを確認する。
【0093】
ステップS55において、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されていると判定した場合、地図サーバ100は利用状況表示手順を終了する。ステップS55において、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100はステップS56を実行する。ステップS56では、エリア指定取得部113が、地図表示のエリア変更指示がアプリ端末300から送信されているか否かを確認する。地図表示のエリア変更指示がアプリ端末300から送信されていると判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS41に戻す。地図表示のエリア変更指示がアプリ端末300から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS44に戻す。
【0094】
ステップS41において、地図表示のエリア指定がアプリ端末300から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100はステップS51を実行する。ステップS51では、抽出条件取得部131が、地物の抽出条件がアプリ端末300から送信されているか否かを確認する。
【0095】
ステップS51において、地物の抽出条件がアプリ端末300から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS41に戻す。ステップS51において、地物の抽出条件がアプリ端末300から送信されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS52,S53,S54を実行する。ステップS52では、抽出条件取得部131が、地物の抽出条件をアプリ端末300から取得する。ステップS53では、ID抽出部132が、抽出条件取得部131が取得した抽出条件を利用状況が満たす地物の地物IDを属性データベース112から抽出する。
【0096】
ステップS54では、地図データ生成部114が、ID抽出部132が抽出した地物IDと、地物データベース111とに基づいて、利用状況が抽出条件を満たす地物情報を示す地図データを生成する。例えば地図データ生成部114は、ID抽出部132が抽出した地物IDに対応する座標情報を地物データベース111から抽出し、当該座標情報に対応する部分を強調表示させるようにエリア地図データを再生成する。地図データ生成部114は、再生成したエリア地図データをアプリ端末300に送信する。アプリ端末300は、再生成されたエリア地図データに基づいて、抽出結果を強調したエリア地図を表示する。
【0097】
次に、地図サーバ100はステップS57を実行する。ステップS57では、エリア指定取得部113が、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されているか否かを確認する。
【0098】
ステップS57において、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されていると判定した場合、地図サーバ100は利用状況表示手順を終了する。ステップS57において、利用状況の表示終了指示がアプリ端末300から送信されていないと判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS41に戻す。
【0099】
図14は、ステップS48において監視対象記憶部122に登録された地物に対する属性情報の更新通知手順を例示するフローチャートである。
図14に示すように、地図サーバ100は、まずステップS61,S62を実行する。ステップS61では、更新通知部121が、属性データベース112の記憶内容の更新を待機する。ステップS62では、更新通知部121が、更新された属性情報の地物ID(以下、「通知対象地物ID」という。)が監視対象記憶部122に記憶されているか否かを確認する。
【0100】
ステップS62において、通知対象地物IDが監視対象記憶部122に記憶されていないと判定した場合、地図サーバ100は処理をステップS61に戻す。ステップS62において、通知対象地物IDが監視対象記憶部122に記憶されていると判定した場合、地図サーバ100はステップS63を実行する。ステップS63では、更新通知部121が、監視対象記憶部122において、通知対象地物IDに対応付けられた利用者のアプリ端末300に、更新内容を送信する。その後、地図サーバ100は処理をステップS61に戻す。地図サーバ100は以上の処理を繰り返す。
【0101】
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、地図情報システム1は、地物の座標情報と、地物の固有の地物IDと、を含む地物情報を蓄積した地物データベース111と、地物の属性情報を、地物IDに対応付けて蓄積した属性データベース112と、指定された地物の地物IDに対応付けられた属性情報を属性データベース112から抽出する属性情報抽出部116と、属性情報抽出部116が抽出した属性情報に基づいて、指定された地物の利用状況情報を出力する利用状況出力部117と、を備える。
【0102】
本地図情報システム1においては、地物の座標情報を含む地物情報自体に、固有の地物IDが付与され、地物の属性情報は地物IDに対応付けて蓄積される。これにより、建物の増築、減築、又は地図データ自体の修正等に起因する座標情報の変更と、地物自体の入れ替わりによる座標情報の変更とをしっかりと区別し、様々な属性情報を地物ごとに集約することができる。地物ごとに集約された属性情報は、地物の効率運用等に有益である。従って、本地図情報システム1は、地図データの付加価値向上に有効である。
【0103】
更に、地物情報に固有の地物IDが付与されたデータ構造は、地図表示の容易なカスタマイズにも有効である。例えば、特定の地物を強調するように生成されたカスタム描画データ等を、地物IDに紐付けておくことによって、ベースとなる地図データにカスタム描画データを容易に合成することができる。このため、より有益な利用状況情報を提供することが可能となる。例えば、地物の座標変化が生じたとしても、地物のIDが同一であれば、座標変化前の属性情報及び座標変化後の属性情報を同一の地物に紐づけて記憶し、同一地物に対してまとまった属性情報の履歴を提供することができる。
【0104】
地図情報システム1は、地物の属性の追加を通知する属性追加入力に応じて、追加日を示す情報を含めた新たな属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に追加する属性情報登録部146を更に備えていてもよい。この場合、追加日を含む属性情報に基づくことで、より有益な利用状況情報を提供することができる。
【0105】
属性情報登録部146は、地物の属性の削除を通知する属性削除入力に応じて、当該属性を示す既登録の属性情報に削除日を示す情報を含め、当該属性情報を地物IDに対応付けて属性データベース112に残してもよい。この場合、地物に対する属性情報の履歴を適切に管理し、より有益な利用状況情報を提供することができる。
【0106】
利用状況出力部117は、属性情報抽出部116が抽出した属性情報の追加日及び削除日に基づいて、指定された地物の属性の変更履歴を含む利用状況情報を出力してもよい。この場合、より有益な利用状況情報を提供することができる。
【0107】
地図情報システム1は、地物の新規生成を通知する生成通知入力に応じて、当該地物の地物IDを新規生成し、当該地物の地物IDと、当該地物の座標情報とを含む新たな地物情報を地物データベース111に追加する地物情報登録部145を更に備えていてもよい。この場合、地物の新規生成の都度、地物IDを新規生成することによって、地物IDを付与した地物情報管理の徹底を図ることができる。
【0108】
地物情報登録部145は、新たな地物情報に地物の生成日を示す情報を含めて地物データベース111に追加してもよい。この場合、生成日を含む地物情報に基づくことによって、より上位の地物に対してより有益な利用状況情報を提供することができる。例えば、建物(地物)の生成日を含む地物情報に基づくことによって、当該建物が存在する敷地(上位の地物)に対してより有益な利用状況情報を提供することができる。
【0109】
地物情報登録部145は、地物の消滅通知入力に応じて、当該地物の地物情報に消滅日を示す情報を付与して地物データベース111に残してもよい。この場合、地物の履歴を適切に管理することで、より上位の地物に対してより有益な利用状況情報を提供することができる。
【0110】
地図情報システム1は、利用状況に対する抽出条件を定める条件指定入力に基づいて、利用状況が抽出条件を満たす地物の地物IDを属性データベース112から抽出するID抽出部132と、ID抽出部132が抽出した地物IDと、地物データベース111とに基づいて、利用状況が抽出条件を満たす地物情報を示す地図データを生成する地図データ生成部114と、を更に備えていてもよい。この場合、行政区画等、より広範囲の地物に対して、俯瞰的な利用状況情報を容易に提供することができる。
【0111】
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0112】
以上の実施形態の全部又は一部に記載された態様は、移動経路に関する制御、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上又は適切な機能の提供その他の機能向上又は適切な機能の提供、データ及び/又はプログラムの容量の削減、装置及び/又はシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置又はシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
【符号の説明】
【0113】
1…地図情報システム、111…地物データベース、112…属性データベース、114…地図データ生成部、116…属性情報抽出部、117…利用状況出力部(出力部)、132…ID抽出部、145…地物情報登録部、146…属性情報登録部。