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特許7668745プログラマブル集積回路を有するダイ上に積層されたメモリダイを含むマルチチップ構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】プログラマブル集積回路を有するダイ上に積層されたメモリダイを含むマルチチップ構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20250418BHJP
   H01L 25/065 20230101ALI20250418BHJP
   H01L 25/18 20230101ALI20250418BHJP
【FI】
H01L25/08 C
【請求項の数】 39
(21)【出願番号】P 2021562345
(86)(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-27
(86)【国際出願番号】 US2020026032
(87)【国際公開番号】W WO2020219242
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2023-02-28
(31)【優先権主張番号】16/392,170
(32)【優先日】2019-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591025439
【氏名又は名称】ザイリンクス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】XILINX INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】クライン, マシュー エイチ.
【審査官】井上 和俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0181458(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0016172(US,A1)
【文献】特表2016-502287(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104885212(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 25/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ基板と、
プログラマブル集積回路を備える1つまたは複数のダイの第1のセットであって、前記プログラマブル集積回路がメモリコントローラを含み、1つまたは複数のダイの前記第1のセットが、介在するインターポーザなしで前記パッケージ基板上に直接取り付けられ、1つまたは複数のダイの前記第1のセットは制御ロジック回路を含む、1つまたは複数のダイの第1のセットと、
メモリを備える1つまたは複数のダイの第2のセットであって、1つまたは複数のダイの前記第2のセットが1つまたは複数のダイの前記第1のセット上に積層され、前記メモリが前記メモリコントローラに通信可能に結合され、前記メモリコントローラが前記プログラマブル集積回路を通じて前記パッケージ基板と通信可能に結合される、1つまたは複数のダイの第2のセットと
を備えるマルチチップ構造であって、
前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラと前記メモリの間で通信可能に配置され、前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラからの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、マルチチップ構造。
【請求項2】
1つまたは複数のダイの前記第1のセットのあるダイが半導体基板を含み、前記半導体基板の中を基板貫通ビア(TSV)が通り、前記メモリコントローラは前記TSVを通じて前記メモリに通信可能に結合されている、請求項1に記載のマルチチップ構造。
【請求項3】
1つまたは複数のダイの前記第2のセットのあるダイが、外部電気コネクタによって前記パッケージ基板とは反対側の1つまたは複数のダイの前記第1のセットのあるダイの面に取り付けられる、請求項1に記載のマルチチップ構造。
【請求項4】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項1に記載のマルチチップ構造。
【請求項5】
1つまたは複数のダイの前記第1のセットは、第1のダイおよび第2のダイを含み、前記第2のダイは、前記制御ロジック回路を構成し、前記第2のダイは、前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの面に積層されて取り付けられ、1つまたは複数のダイの前記第2のセットは、前記第1のダイとは反対側の前記第2のダイの面に積層されて取り付けられ、前記制御ロジック回路が、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に配置される、請求項1に記載のマルチチップ構造。
【請求項6】
前記第2のダイが前記第1のダイに接合される、請求項5に記載のマルチチップ構造。
【請求項7】
前記第2のダイが、外部電気コネクタによって前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの前記面に取り付けられる、請求項5に記載のマルチチップ構造。
【請求項8】
1つまたは複数のダイの前記第2のセットのあるダイが、外部電気コネクタによって前記第1のダイとは反対側の前記第2のダイの前記面に取り付けられる、請求項5に記載のマルチチップ構造。
【請求項9】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項5に記載のマルチチップ構造。
【請求項10】
前記第1のダイが、前記メモリコントローラに通信可能に結合された第1の物理層インターフェイスを含み、
前記第2のダイが、前記第1の物理層インターフェイスと前記制御ロジック回路とに通信可能に結合され、前記第1の物理層インターフェイスと前記制御ロジック回路との間にある、第2の物理層インターフェイスを含む、
請求項5に記載のマルチチップ構造。
【請求項11】
前記プログラマブル集積回路がフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む、請求項1に記載のマルチチップ構造。
【請求項12】
マルチチップ構造を形成する方法であって、前記方法が、
1つまたは複数のダイの第1のセットのダイを、インターポーザを介さずにパッケージ基板に取り付けることと、
1つまたは複数のダイの第2のセットを1つまたは複数のダイの第1のセット上に積層することであって、1つまたは複数のダイの前記第2のセットはメモリを含み、1つまたは複数のダイの前記第1のセットはプログラマブル集積回路を含み、前記プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含み、前記メモリコントローラは、1つまたは複数のダイの前記第2のセットが1つまたは複数のダイの前記第1のセット上に積層されていることによってメモリに通信可能に結合され、1つまたは複数のダイの前記第1のセットは、制御ロジック回路を含み、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に配置され、かつ、前記メモリコントローラの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、1つまたは複数のダイの第2のセットを1つまたは複数のダイの第1のセット上に積層することと、を含み、
前記メモリコントローラは、前記プログラマブル集積回路を介して前記パッケージ基板に通信可能に結合される、方法。
【請求項13】
1つまたは複数のダイの前記第1のセット上に1つまたは複数のダイの前記第2のセットを積層することは、1つまたは複数のダイの前記第2のセットのダイを、外部電気コネクタによって1つまたは複数のダイの前記第1のセットのダイに取り付けることを含み、かつ、
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
1つまたは複数のダイの前記第1のセットは、第1のダイおよび第2のダイを含み、前記第2のダイは、前記第1のダイと1つまたは複数のダイの前記第2のセットとの間に配置され、前記第2のダイは、前記制御ロジック回路を構成する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
マルチチップ構造であって、
パッケージ基板と、
フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)とメモリコントローラを備える第1のダイであって、前記第1のダイが、介在するインターポーザなしで直接に前記パッケージ基板の上に取り付けられた、第1のダイと、
メモリを備える第2のダイであって、前記第2のダイが前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの面上に積層され、前記メモリは前記メモリコントローラに通信可能に結合され、前記メモリコントローラは前記FPGAを通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合される、第2のダイと、
前記メモリコントローラからの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定された、制御ロジック回路と
を備えるマルチチップ構造。
【請求項16】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項15に記載のマルチチップ構造。
【請求項17】
前記第1のダイが、前記制御ロジック回路を含み、前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラと前記メモリの間に通信可能に配置された、請求項15に記載のマルチチップ構造。
【請求項18】
前記制御ロジック回路を備える第3のダイであって、前記第3のダイが前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの面上に積層されて取り付けられ、前記第2のダイが前記第1のダイと反対側の前記第3のダイの面上に積層されて取り付けられ、前記制御ロジック回路が前記メモリコントローラと前記メモリの間に通信可能に配置されている、第3のダイをさらに備える、請求項15に記載のマルチチップ構造。
【請求項19】
前記第1のダイは前記メモリコントローラと通信可能に接続された第1の物理層インターフェイスを含み、
前記第3のダイは前記第1の物理層インターフェイスと前記制御ロジック回路の間で、通信可能に接続された第2の物理層インターフェイスを含む、
請求項18に記載のマルチチップ構造。
【請求項20】
パッケージ基板と、
プログラマブル集積回路を備える第1のダイであって、前記プログラマブル集積回路はメモリコントローラを備え、前記第1のダイが、介在するインターポーザなしで直接に前記パッケージ基板の上に取り付けられた、第1のダイと、
メモリを含む第2のダイであって、前記第2のダイが前記第1のダイ上に積層され、前記メモリが前記メモリコントローラと通信可能に結合され、前記メモリコントローラが前記プログラマブル集積回路を通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合された、第2のダイと、
制御ロジック回路を含む第3のダイであって、前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラと前記メモリの間で通信可能に配置され、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラからの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定された、第3のダイと
を備えるマルチチップ構造。
【請求項21】
前記第3のダイが前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの面上に積層されて取り付けられ、前記第2のダイが前記第1のダイと反対側の前記第3のダイの面上に積層されて取り付けられ、前記制御ロジック回路が前記メモリコントローラと前記メモリの間に通信可能に配置されている、請求項20に記載のマルチチップ構造。
【請求項22】
前記第3のダイが前記第1のダイに接合された、請求項20に記載のマルチチップ構造。
【請求項23】
パッケージ基板と、
前記パッケージ基板に直接マウントされた第1のダイであって、前記第1のダイはプログラマブル集積回路を備える、第1のダイと、
メモリコントローラと制御ロジック回路とを備える第2のダイであって、前記第2のダイは第1のダイの上に積層され、前記メモリコントローラは前記プログラマブル集積回路を通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合される、第2のダイと、
メモリを備える第3のダイであって、前記第3のダイは前記第2のダイの上に積層され、前記メモリは、前記メモリコントローラと前記プログラマブル集積回路を順番に通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合され、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に配置され、かつ、前記メモリコントローラの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、第3のダイと
を備えるマルチチップ構造。
【請求項24】
前記第1のダイは半導体基板を含み、前記半導体基板の中を基板貫通ビア(TSV)が通り、前記メモリコントローラは前記TSVを通じて前記メモリに通信可能に結合されている、請求項23に記載のマルチチップ構造。
【請求項25】
第4のダイが、外部電気コネクタによって前記パッケージ基板とは反対側の前記第3のダイの面に取り付けられた、請求項23に記載のマルチチップ構造。
【請求項26】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項23に記載のマルチチップ構造。
【請求項27】
前記プログラマブル集積回路はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む、請求項23に記載のマルチチップ構造。
【請求項28】
マルチチップ構造を形成する方法であって、前記方法は、
プログラマブル集積回路を備える第1のダイを、介在するインターポーザなしで直接にパッケージ基板上に積層させることと、
前記第1のダイ上に第2のダイを積層させることであって、前記第2のダイはメモリコントローラと制御ロジック回路とを備え、前記メモリコントローラは前記プログラマブル集積回路を通じて前記パッケージ基板と通信可能に結合される、前記第1のダイ上に第2のダイを積層させることと、
前記第2のダイ上に第3のダイを積層させることであって、前記第3のダイはメモリを備え、前記メモリは前記メモリコントローラと前記プログラマブル集積回路を順番に通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合され、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に配置され、かつ、前記メモリコントローラの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、前記第2のダイ上に第3のダイを積層させることと
を含む方法。
【請求項29】
前記第1のダイ上に前記第2のダイを積層させることは、外部電気コネクタによって前記第1のダイを前記第2のダイに取り付けることを含み、
前記第1のダイは制御ロジック回路を含み、前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に配置され、
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のダイは制御ロジック回路を備え、前記制御ロジック回路は前記メモリコントローラと前記メモリの間に通信可能に結合される、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
パッケージ基板と、
プログラマブル集積回路を有するフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を備える第1のダイであって、前記第1のダイが、介在するインターポーザなしで直接に前記パッケージ基板に取り付けられた、第1のダイと、
メモリコントローラと制御ロジック回路とを備える第2のダイであって、前記第2のダイは前記第1のダイ上に積層され、前記メモリコントローラは前記プログラマブル集積回路を通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合された、第2のダイと、
前記第2のダイ上に積層された、メモリを備える複数のメモリダイであって、前記複数のメモリダイは前記メモリコントローラと前記プログラマブル集積回路を順番に通じて、前記パッケージ基板と通信可能に結合され、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラと前記メモリダイとの間に通信可能に配置され、かつ、前記メモリコントローラは、前記メモリコントローラの読み取り要求および書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、複数のメモリダイと
を備えるマルチチップ構造。
【請求項32】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記複数のメモリダイとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項31に記載のマルチチップ構造。
【請求項33】
前記第2のダイは、前記メモリコントローラと前記複数のメモリダイの間で通信可能に配置された制御ロジック回路をさらに含む、請求項31に記載のマルチチップ構造。
【請求項34】
前記第2のダイは前記第1のダイと接合された、請求項31に記載のマルチチップ構造。
【請求項35】
前記第2のダイは、外部電気コネクタによって前記パッケージ基板とは反対側の前記第1のダイの面に取り付けられた、請求項31に記載のマルチチップ構造。
【請求項36】
前記第2のダイは、外部電気コネクタによって前記複数のメモリダイの内の一つに取り付けられた、請求項31に記載のマルチチップ構造。
【請求項37】
物理層インターフェイスが、前記メモリコントローラと前記メモリとの間に通信可能に電気的に配置されない、請求項36に記載のマルチチップ構造。
【請求項38】
前記第1のダイは前記メモリコントローラと通信可能に接続された第1の物理層インターフェイスを含み、
前記複数のメモリダイの内の一つが前記第1の物理層インターフェイスと前記制御ロジック回路の間で通信可能に結合された第2の物理層インターフェイスを含む、請求項36に記載のマルチチップ構造。
【請求項39】
マルチチップ構造を形成する方法であって、前記方法は、
第2のダイ上に第1のダイを積層することであって、前記第1のダイがメモリを備え、前記第2のダイがプログラマブル集積回路を備え、前記プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含み、前記メモリコントローラは前記第2のダイ上に積層された前記第1のダイによって前記メモリと通信可能に結合され、前記第2のダイは制御ロジック回路を含み、前記制御ロジック回路は、前記メモリコントローラと前記メモリの間で通信可能に配置され、前記メモリコントローラからの読み取りおよび書き込み要求を復号し、それに応じて、前記メモリの読み取りまたは書き込みのために前記メモリに対してネイティブ信号を送信するように設定される、第2のダイ上に第1のダイを積層することと、
前記第1のダイを、介在するインターポーザなしで直接にパッケージ基板に取り付けることであって、前記メモリコントローラが前記プログラマブル集積回路を通じて通信可能に前記パッケージ基板と結合される、前記第1のダイをパッケージ基板に取り付けることと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はマルチチップ構造と、かかる構造を形成する方法とに関し、特に、プログラマブル集積回路を有するダイ上に積層された1つまたは複数のメモリダイを含むマルチチップ構造と、かかる構造を形成する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
プログラマブル集積回路(IC)は、プログラム可能な回路を含むICの一種を指す。プログラマブルICの一例は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)である。FPGAは、プログラマブル回路ブロックを含むことを特徴とする。回路設計は、構成ビットストリームと呼ばれることもある構成データをデバイスに読み込ませることによって、プログラマブルICのプログラマブル回路の中で物理的に実装されることがある。構成データは、デバイスの内部構成メモリセルに読み込まれることがある。個々の構成メモリセルの総体的な状態がプログラマブルICの機能を決定づける。例えば、様々なプログラマブル回路ブロックによって遂行される具体的な作業や、プログラマブルICのプログラマブル回路ブロック間の接続は、構成データが読み込まれた構成メモリセルの総体的な状態によって決定される。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で説明されているいくつかの例は、プログラマブル集積回路(IC)を有するダイ上に積層された1つまたは複数のメモリダイを含むマルチチップ構造を提供する。本明細書で説明されているいくつかの例は、インターポーザおよび/または物理層(PHY)インターフェイスの使用を不要にすることができ、これにより、加工コスト、電力消費量、および/またはダイ面積使用量を減らすことができる。
【0004】
一例はマルチチップ構造である。このマルチチップ構造は、パッケージ基板と、第1のダイと、第2のダイとを含む。第1のダイはプログラマブル集積回路を含み、プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含む。第1のダイはパッケージ基板上にあって、パッケージ基板に取り付けられる。第2のダイはメモリを含む。第2のダイは第1のダイ上に積層される。メモリはメモリコントローラに通信可能に結合される。
【0005】
別の一例は、マルチチップ構造を形成する方法である。第1のダイは第2のダイ上に積層される。第1のダイはメモリを含む。第2のダイはプログラマブル集積回路を含み、プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含む。メモリコントローラは、第2のダイ上に積層された第1のダイによってメモリに通信可能に結合される。第1のダイはパッケージ基板に取り付けられる。
【0006】
さらなる一例はマルチチップ構造である。このマルチチップ構造は、パッケージ基板と、第1のダイと、第2のダイとを含む。第1のダイは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)とメモリコントローラとを含む。第1のダイはパッケージ基板上にあって、パッケージ基板に取り付けられる。第2のダイはメモリを含む。第2のダイは、パッケージ基板とは反対側の第1のダイの面上に積層される。メモリはメモリコントローラに通信可能に結合される。
【0007】
これらの態様とその他の態様は、以下の詳細な説明を参照して理解され得る。
【0008】
上に列挙されている特徴を詳しく理解するため、上で簡潔に要約されているが、例示的実装を参照してより具体的な説明を設けることができ、例示的実装のいくつかは添付の図面に示されている。しかしながら、添付の図面が典型的な例示的実装のみを示しており、したがって、その範囲を制限するとみなされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】いくつかの例による外部メモリに接続されたプログラマブル集積回路(IC)を示すブロック図である。
図2】いくつかの例によるプログラマブルICのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を示す。
図3】いくつかの例によるマルチチップ構造の概略回路図である。
図4】いくつかの例による別のマルチチップ構造の1つの概略回路図である。
図5】いくつかの例によるさらなるマルチチップ構造の1つの概略回路図である。
図6】いくつかの例によるプリント回路基板(PCB)上のマルチチップ構造の構成である。
図7】いくつかの例によるプリント回路基板(PCB)上のマルチチップ構造の別の構成である。
図8】いくつかの例によるプリント回路基板(PCB)上のマルチチップ構造の別の構成である。
図9】いくつかの例によるマルチチップ構造を形成するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
理解を容易にするため、図で共通する同じ要素は、可能な場合には同じ参照番号を用いて示されている。ある1つの例の要素が別の例に有益に組み込まれ得ることが予期される。
【0011】
本明細書で説明されているいくつかの例は、プログラマブル集積回路(IC)を有するダイ上に積層された1つまたは複数のメモリダイを含むマルチチップ構造を提供する。いくつかの例において、これらのメモリダイは高帯域幅メモリ(HBM)のためのメモリを実装できる。いくつかの例において、プログラマブルICは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のファブリックなどのプログラマブルロジック領域を含む。プログラマブルICは、いずれかのメモリダイのメモリから読み取られる、または該メモリに書き込まれる、データのユーザ構成可能なフロントエンド処理を可能にする。
【0012】
本明細書で説明されているいくつかの例は、インターポーザの使用を不要にすることができる。プログラマブルICを含むベースダイ上にメモリダイを積層することによって、インターポーザは実装されない(さもなければ、ベースダイとメモリダイの積層体がインターポーザに個別に取り付けられることになる)。インターポーザを不要にすることによって、インターポーザを加工してマルチチップ積層体に含めることに関連する費用も回避される。さらに、インターポーザがなければ、より少ない加工によるマルチチップ積層体の形成を実現でき、これにより、コスト削減に加えて、加工サイクル時間を短縮できる。インターポーザを不要にしてメモリダイをベースダイ上に積層することによって、占有面積がより小さくて垂直プロファイルがより小さいパッケージにすることもできる。
【0013】
本明細書で説明されているいくつかの例は、マルチチップ構造におけるHBMインターフェイスなどの物理層(PHY)インターフェイスの使用を不要にすることができる。物理層インターフェイスは、電力とダイの面積を消費し得る。HBMインターフェイスなどの物理層インターフェイスの使用を回避することによって、2つのダイ(例えば、HBM物理層接続の両側のダイ)上の物理層インターフェイスを回避でき、これにより、電力を減らし、2つのダイの面積使用量を減らすことができる。さらに、ダイの面積使用量が減ることによって、ダイを形成するための加工にかかるコストを削減できる。
【0014】
いくつかの例は、さらなるメリットを実現できる。例えば、マルチチップ構造によって形成される複合デバイスは、より簡単に試験でき、例えば、他のパッケージおよび/またはダイを有するマルチチップモジュールにより簡単に配置できる。また、本明細書で説明されているプログラマブルICを有するマルチチップ構造は、1つまたは複数のメモリダイに隣接する(例えば、1つまたは複数のHBMダイに隣接する)ロジックおよび機能のカスタマイズを可能にすることができる。かかるマルチチップ構造は、例えば、単一のパッケージに高メモリ帯域幅と低電力消費を備えた配置可能なカスタムデバイスをユーザが作ることを可能にすることができる。さらに、かかるマルチチップ構造は、プログラマブルロジック領域、ならびに入出力回路、トランシーバ回路、および/またはその他回路などの境界回路(boundary circuit)のプログラマビリティと、プログラマビリティの柔軟性を維持できる。
【0015】
以下、図を参照しながら様々な特徴を説明する。これらの図が一定の縮尺で描かれている場合とそうでない場合があること、また、これらの図の全体を通じて同様の構造または機能の要素が同様の参照番号で表されていることに留意されたい。これらの図が特徴の説明を容易にすることを意図しているにすぎないことに留意されたい。これらの図は、クレームされている発明の網羅的な説明を、またはクレームされている発明の範囲に対する制限を、意図していない。加えて、解説されている例は、紹介されている全ての態様または利点を有する必要はない。ある特定の例と併せて説明されている態様または利点は、必ずしもその例に限定されるわけではなく、他のいずれかの例で、たとえ実践できると解説されていなくとも、または実践できると明確に説明されていなくとも、実践できる。さらに、本明細書で説明されている方法は、特定の作業順序で説明されることがあるが、他の例による他の方法が、より多くの作業を含む、またはより少ない作業を含む、他の様々な順序で実施されてもよい(例えば、様々な作業の種々の順次遂行または並行遂行を含む)。
【0016】
図1は、いくつかの例による外部メモリに接続されたプログラマブル集積回路(IC)102を示すブロック図である。プログラマブルIC102はシステムオンチップ(SoC)であってよく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラマブルロジックデバイスであるICを含み得、または該ICであってよい。プログラマブルIC102は、処理システム104と、ネットワークオンチップ(NoC)106と、構成インターコネクト108と、1つまたは複数のプログラマブルロジック領域110a~110n(総称的に、個別に、または集合的に、「プログラマブルロジック領域110」)と、メモリコントローラ112と、マルチギガビットトランシーバ(MGT)114と、入出力ブロック(IO)116と、その他IP回路118とを備える。NoC106は、ルーティングネットワーク120とNoC周辺インターコネクト(NPI)122とを含む。
【0017】
一般的に、処理システム104は構成インターコネクト108を通じてプログラマブルロジック領域110に接続される。処理システム104、プログラマブルロジック領域110、メモリコントローラ112、MGT114、IO116、およびその他IP回路118は、NoC106(例えば、ルーティングネットワーク120)にも接続され、それ故、NoC106(例えば、ルーティングネットワーク120)を通じて互いに通信可能に結合され得る。処理システム104、メモリコントローラ112、MGT114、IO116、およびその他IP回路118は、プログラマブルロジック領域110からなる各サブセットにも接続される。例えば、処理システム104、IO116、およびその他IP回路118の各々は、プログラマブルロジック領域110aに接続され、メモリコントローラ112およびMGT114の各々は、プログラマブルロジック領域110nに接続される。様々な回路がプログラマブルロジック領域110からなるいずれかのサブセットに接続されてよく、回路は、他のいずれかの回路と任意に組み合わせてプログラマブルロジック領域110からなる所与のサブセットに接続されてよい。加えて、いくつかの例では、メモリコントローラ112がIO116のうちの少なくとも1つに接続されてよい。
【0018】
処理システム104は、1つまたは複数のプロセッサコアを含み得る。例えば、処理システム104は、いくつかのARMベースの組み込みプロセッサコアを含み得る。
【0019】
プログラマブルロジック領域110は、任意の数の構成可能ロジックブロック、ルックアップテーブル(LUT)、デジタル信号処理ブロック、ランダムアクセスメモリブロック、その他、および以下で説明するようなプログラマブルインターコネクト素子を含み得る。プログラマブルロジック領域110は、処理システム104を使用して構成インターコネクト108を通じてプログラムまたは構成されてよい。例えば、構成インターコネクト108は、例えば、処理システム104(プラットフォーム管理コントローラ(PMC)など)のプロセッサコアによるプログラマブルロジック領域110のファブリックのフレームベースプログラミングを可能にすることができる。
【0020】
NoC106のルーティングネットワーク120は、種々のシステムまたは回路間でNoCパケットのルーティングを提供する。ルーティングネットワーク120は、NoCマスタユニット(NMU)とNoCスレーブユニット(NSU)との間の回線セグメントによって相互接続されたNoCパケットスイッチを含む。それぞれのNMUは、NoC106にマスタ回路を接続する入口回路である。それぞれのNSUは、スレーブエンドポイント回路にNoC106を接続する出口回路である。それぞれのNoCパケットスイッチは、NoCパケットの切り替えを行う。それ故、NMU、NoCパケットスイッチ、およびNSUは、NMU、回線セグメントによって相互接続されたNoCパケットスイッチ、およびNSUを介したマスタエンドポイント回路とスレーブエンドポイント回路との間の通信のためのチャネルを提供するように構成されてよい。NMU、NoCパケットスイッチ、およびNSUは、それぞれのNMU、NoCパケットスイッチ、およびNSUを構成するように書き込まれるレジスタブロックも含む。レジスタブロックは、NPI122を通じて書き込まれてよい。例えば、NMU、NoCパケットスイッチ、およびNSUを構成するようにレジスタブロックに書き込むために、処理システム104のPMCは、NPI122を通じてNMU、NoCパケットスイッチ、およびNSUへメモリマップト書き込み要求を送信できる。NPI122は、メモリマップト書き込み要求を適切なレジスタブロックへ配信できる相互接続NPIスイッチを含み得る。
【0021】
IO116は、プログラマブルIC102を他の回路および/またはシステムと通信可能に結合するための任意の入出力回路であってよい。いくつかの例において、IO116は、高帯域幅メモリ(HBM)インターフェイス回路、高密度入出力(HDIO)回路、ペリフェラルコンポーネントインターコネクトエクスプレス(PCIe)回路、エクストリームパフォーマンスインプット/アウトプット(XPIO)回路、および/または同様のものを含み得る。その他IP回路118は、例えば、デジタルクロックマネージャ、アナログ-デジタルコンバータ、システム監視ロジック、および/または所与の実装のための任意の回路であってよい。いくつかの例において、メモリコントローラ112、MGT114、IO116、および/またはその他IP回路118のうちの少なくともいくつかは、構成可能である。例えば、メモリコントローラ112、MGT114、IO116、および/またはその他IP回路118は、NoC106のNPI122を通じて構成可能であり得る。
【0022】
いくつかの例において、プログラマブルIC102は、インターフェイスおよび制御ロジック回路124を含む。他の例において、インターフェイスおよび制御ロジック回路124は、(例えば、破線で示されているように)プログラマブルIC102とは別個のIC上にある。インターフェイスおよび制御ロジック回路124は、外部メモリ126に接続される。外部メモリ126は、例えば、単一または複数のダイ内のメモリであってよい。いくつかの例において、外部メモリ126は、高帯域幅メモリ(HBM)として実装され得るダイナミックRAM(DRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)である。
【0023】
いくつかの例では、インターフェイスおよび制御ロジック回路124がメモリコントローラ112に直接接続されるが、他の例では、(例えば、図1で破線の矢印で示されているように)インターフェイスおよび制御ロジック回路124がプログラマブルIC102のIO116と別のICのIO128とを通じてメモリコントローラ112に通信可能に結合される。プログラマブルIC102がインターフェイスおよび制御ロジック回路124を含むいくつかの例では、メモリコントローラ112がインターフェイスおよび制御ロジック回路124に直接接続され(例えば、介在する物理層(PHY)インターフェイスがない)、次にインターフェイスおよび制御ロジック回路124が外部メモリ126に接続される。インターフェイスおよび制御ロジック回路124がプログラマブルIC102とは別個のIC内にあるいくつかの例では、メモリコントローラ112がインターフェイスおよび制御ロジック回路124に直接接続され(例えば、介在する物理層(PHY)インターフェイスがない)、次にインターフェイスおよび制御ロジック回路124が外部メモリ126に接続される。インターフェイスおよび制御ロジック回路124がプログラマブルIC102とは別個のIC内にあるいくつかの例では、メモリコントローラ112がIO116(例えば、HBMインターフェイス)に直接接続され、IO116は、インターフェイスおよび制御ロジック回路124に接続された別個のICのIO128(例えば、HBMインターフェイス)に接続される。次に、インターフェイスおよび制御ロジック回路124が外部メモリ126に接続される。それ故、これらの例では、メモリコントローラ112が外部メモリ126に通信可能に結合される。
【0024】
いくつかの例では、以下で詳述するように、プログラマブルIC102、インターフェイスおよび制御ロジック回路124(別個のIC上にある場合)、および外部メモリ126が、マルチチップ構造を形成するために積層されたダイに含められてよい。かかるマルチチップ構造はより小さいパッケージサイズを有することができ、縮減された加工を用いて製造されることができ、これにより、歩留まりを増大させ、マルチチップ構造の製造時間を短縮することができる。
【0025】
図2は、いくつかの例による図1のプログラマブルIC102として実装できるプログラマブルIC200のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を示す。プログラマブルIC200は、構成可能ロジックブロック(CLB)202、ランダムアクセスメモリブロック(BRAM)204、信号処理ブロック(DSP)206、入出力ブロック(IOB)208、構成およびクロッキングロジック(CONFIG/CLOCKS)210、特殊入出力ブロック(I/O)212(例えば、構成ポートおよびクロックポート)、およびデジタルクロックマネージャ、システム監視ロジックなどのその他プログラマブルロジック214を含む、多数の異なるプログラマブルタイルを含む。プログラマブルIC200は、MGT216、メモリコントローラ(MC)218、インターフェイスおよび制御ロジック回路(INT/CNTL)220、およびPCIeインターフェイス、アナログ-デジタルコンバータ(ADC)などのその他IP回路222などの境界回路も含み得る。境界回路もプログラム可能であり得る。
【0026】
一部のFPGAでは、図2に含まれている例に示されているように、それぞれのプログラマブルタイルが、同じタイルの中のプログラマブルロジック素子の入力および出力端子232に至る接続を有する少なくとも1つのプログラマブルインターコネクト素子(INT)230を含み得る。それぞれのプログラマブルインターコネクト素子230は、同じタイル内か別のタイル内の隣接するプログラマブルインターコネクト素子のインターコネクトセグメント234に至る接続も含み得る。それぞれのプログラマブルインターコネクト素子230は、ロジックブロック(図示せず)間の一般ルーティングリソースのインターコネクトセグメント236に至る接続も含み得る。一般ルーティングリソースは、インターコネクトセグメント(例えば、インターコネクトセグメント236)のトラックを備えるロジックブロック(図示せず)と、インターコネクトセグメントを接続するスイッチブロック(図示せず)との間にルーティングチャネルを含み得る。一般ルーティングリソースのインターコネクトセグメント(例えば、インターコネクトセグメント236)は、1つまたは複数のロジックブロックにまたがり得る。プログラマブルインターコネクト素子230は、一般ルーティングリソースと共に、図示されているFPGAのためのプログラマブルインターコネクト構造を実装する。
【0027】
一例示的実装において、CLB202は、ユーザロジックを実装するようにプログラムできる構成可能ロジック素子(CLE)240と、さらに単一のプログラマブルインターコネクト素子230とを含み得る。BRAM204は、1つまたは複数のプログラマブルインターコネクト素子230に加えて、BRAMロジック素子(BRL)242を含み得る。通常、1つのタイルに含まれるプログラマブルインターコネクト素子230の数は、タイルの高さに左右される。図示されている例では、BRAM204が5つのCLB202と同じ高さを有しているが、別の数(例えば、4つ)が使用されてもよい。信号処理ブロック206は、適当数のプログラマブルインターコネクト素子230に加えて、DSPロジック素子(DSPL)244を含み得る。IOB208は、例えば、1個のプログラマブルインターコネクト素子230に加えて、2個の入出力ロジック素子(IOL)246を含み得る。当業者にとって明白となるように、例えば、入出力ロジック素子246に接続される実際のI/Oパッドは通常、入出力ロジック素子246の面積に制限されない。
【0028】
図示されている例では、ダイの中心に近い水平エリアが、構成およびクロッキングロジック(CONFIG/CLOCKS)210に、ならびに場合によっては他の制御ロジックに、使用される。この水平エリアまたは列から延びる垂直列248は、FPGAの全幅にわたってクロックと構成信号を分配するために使用される。
【0029】
図2に示されたアーキテクチャを利用する一部のFPGAは、FPGAの大部分を構成する規則的な列構造を乱す追加のロジックブロックを含み得る。追加のロジックブロックはプログラマブルブロックおよび/または専用ロジックであってよい。
【0030】
図2が専ら例示的なFPGAアーキテクチャを示すことを意図していることに留意されたい。例えば、行内のロジックブロックの数、行の相対的な幅、行の数と順序、行に含まれるロジックブロックのタイプ、ロジックブロックの相対的なサイズ、および図2の最上部に含まれているインターコネクト/ロジック実装は、単なる一例である。例えば、実際のFPGAでは、ユーザロジックの効率的な実装を促進するために、通常はCLBが現れる場所にはどこでも2つ以上の隣接CLB行が含まれるが、隣接CLB行の数は、FPGAの全体的なサイズに応じて異なる。
【0031】
図3は、いくつかの例によるマルチチップ構造の概略回路図である。図3のマルチチップ構造は、プログラマブルIC102とメモリ302とを含み、メモリ302は、プログラマブルIC102を含むダイ上に積層された複数のダイ内にあってよい。図3で簡略化されているように、プログラマブルIC102は、プログラマブルロジック領域110と、バス304と、メモリコントローラ112と、インターフェイスおよび制御ロジック回路124とを含む。プログラマブルロジック領域110(または処理システム104および/もしくはNoC106などの他のサブシステム)は、バス304を通じてメモリコントローラ112に接続され、バス304は、例えばアドバンストエクステンシブルインターフェイス(AXI)バスであってよい。メモリコントローラ112は、インターフェイスおよび制御ロジック回路124に接続される。
【0032】
メモリ302の各々は、複数のメモリスライス306を含む。いくつかの例において、それぞれのメモリスライス306は、2ギガバイト(Gb)のメモリまたは他のサイズであってよい。メモリ302の各々はDRAMを実装でき、さらにHBMを実装できる。いくつかの例において、メモリ302の各々は32GbのHBM DRAMを実装できる。インターフェイスおよび制御ロジック回路124は、メモリ302のメモリスライス306に接続される。インターフェイスおよび制御ロジック回路124は、メモリコントローラ112からの読み取りおよび書き込み要求を復号でき、それに応じて、メモリ302から読み取りまたは書き込むためにメモリ302へネイティブ信号を送信できる。読み取りおよび書き込み要求を標準形態でパッケージするための、ならびに読み取りおよび書き込み要求を標準形態からアンパッケージするための、標準物理層インターフェイス回路は、メモリコントローラ112とメモリ302のメモリスライス306との間にない。例えば、メモリ302がHBMを実装する場合は、メモリコントローラ112とメモリスライス306との間にHBMインターフェイスはない。
【0033】
図4は、いくつかの例による別のマルチチップ構造の概略回路図である。図4のマルチチップ構造は図3のマルチチップ構造に類似しているが、ただし、プログラマブルIC102を含むダイ上にはメモリ302を含む2つのダイ積層体が積層されている。メモリ302を含む追加のダイ積層体に対応するため、プログラマブルIC102は、追加のバス304と、メモリコントローラ112と、インターフェイスおよび制御ロジック回路124とをさらに含む。
【0034】
図3および4の例では、インターフェイスおよび制御ロジック回路124がプログラマブルIC102を含むそれぞれのダイに含まれている。他の例では、(プログラマブルIC102を含むダイとは別個の)別の制御ダイがインターフェイスおよび制御ロジック回路124を含んでよく、プログラマブルIC102を含むダイとメモリ302を含むダイ積層体との間に置かれてよい。かかる例の概略回路図は、別個の制御ダイを示すことを除いて、図3および4と同じになる。
【0035】
図5は、いくつかの例によるさらなるマルチチップ構造の概略回路図である。図5のマルチチップ構造は、メモリコントローラ112とメモリスライス306との間に(例えば、PHYインターフェイスとして)HBMインターフェイスを実装する。図5のマルチチップ構造は、プログラマブルIC102と、制御IC502と、メモリ302とを含み、制御IC502は、プログラマブルIC102を含むダイ上に積層された、該ダイとは別個のダイ内にあり、メモリ302は、制御IC502を含むダイ上に積層された複数のダイ内にあってよい。図5で簡略化されているように、プログラマブルIC102は、プログラマブルロジック領域110と、バス304と、メモリコントローラ112と、HBMインターフェイス(HBM PHY)504とを含む。プログラマブルロジック領域110(または処理システム104および/もしくはNoC106などの他のサブシステム)は、バス304を通じてメモリコントローラ112に接続され、メモリコントローラ112はHBMインターフェイス504に接続される。HBMインターフェイス504は、メモリコントローラ112からの読み取りおよび書き込み要求を、例えば、標準HBM形式にパッケージし、なおかつメモリ302からの応答を標準HBM形式からメモリコントローラ112によって使用可能な形式にアンパックするように構成される。
【0036】
制御IC502は、HBMインターフェイス(HBM PHY)506とインターフェイスおよび制御ロジック回路124とを含む。制御IC502のHBMインターフェイス506は、プログラマブルIC102のHBMインターフェイス504に接続される。HBMインターフェイス506は、HBMインターフェイス504からの読み取りおよび書き込み要求を、例えば、標準HBM形式からインターフェイスおよび制御ロジック回路124によって使用可能なネイティブ形式にアンパックし、なおかつメモリ302からの応答を、プログラマブルIC102のHBMインターフェイス504へ送信するために、標準HBM形式にパッケージするように構成される。インターフェイスおよび制御ロジック回路124は、HBMインターフェイス506からの読み取りおよび書き込み要求を復号でき、それに応じて、様々なメモリダイ上のメモリ302から読み取りまたは書き込むためにメモリ302へネイティブ信号を送信できる。図5の概略回路図は、図3および4の違いと同様に、単一のメモリダイ積層体を実装する形に修正できる。
【0037】
図6は、いくつかの例によるプリント回路基板(PCB)602上のマルチチップ構造の構成である。このマルチチップ構造は、パッケージ基板604と、パッケージ基板604上のベースダイ606と、ベースダイ606上に積層されたメモリダイ608とを含む。ベースダイ606は、図3および/または4などのプログラマブルIC102を含み、メモリダイ608は、図3および/または4などのメモリ302を各々含む。
【0038】
このマルチチップ構造は4つの積層されたメモリダイ608からなる積層体を含んでいるが、他の例は、任意の数の積層で任意の数のメモリダイ608を実装してよい。それぞれのメモリダイ608は、メモリダイ608のアクティブ面に取り付けられ、なおかつ下位ダイの裏面に取り付けられた、マイクロバンプなどの外部コネクタ610を有する。それぞれのメモリダイ608は、それぞれのメモリダイ608のメモリ302が上に形成された半導体基板の中を通る基板貫通ビア(TSV)を含み得る。これらのTSVは、上位メモリダイ608のメモリ302を、それぞれのメモリダイ608に、および/または下位ダイに、電気的に接続するように実装されてよい。
【0039】
ベースダイ606のプログラマブルIC102は、図3および/または4に示されたインターフェイスおよび制御ロジック回路124を含む。メモリダイ608の積層体の底部メモリダイ608は、底部メモリダイ608のアクティブ面とベースダイ606の裏面とに取り付けられた外部コネクタ610を有する。ベースダイ606は、例えば、プログラマブルIC102が上に形成された半導体基板の中を通るTSVを含み得る。これらのTSVは、上位メモリダイ608のメモリ302をプログラマブルIC102に電気的に接続するように実装されてよい。ベースダイ606は、ベースダイ606のアクティブ面に取り付けられ、なおかつパッケージ基板604の第1の面に取り付けられた、コントロールドコラプスチップコネクション(C4)バンプなどの外部コネクタ612をさらに有する。第1の面とは反対側のパッケージ基板604の第2の面は、ボールグリッドアレイ(BGA)ボールなどの外部コネクタ614が取り付けられ、外部コネクタ614はさらにPCB602に取り付けられている。
【0040】
図7は、いくつかの例によるPCB602上のマルチチップ構造の別の構成である。このマルチチップ構造は、パッケージ基板604と、パッケージ基板604上のベースダイ606と、ベースダイ606上の制御ダイ702と、制御ダイ702上に積層されたメモリダイ608とを含む。ベースダイ606は、インターフェイスおよび制御ロジック回路124がない、図3および/または4などのプログラマブルIC102を含む。制御ダイ702は、図3および/または4などのインターフェイスおよび制御ロジック回路124を含む制御ICを含む。メモリダイ608は、図3および/または4などのメモリ302を各々含む。
【0041】
図6のように、図7のマルチチップ構造は4つの積層されたメモリダイ608からなる積層体を含んでいるが、他の例は、任意の数の積層で任意の数のメモリダイ608を実装してよい。メモリダイ608の積層体の底部メモリダイ608は、底部メモリダイ608のアクティブ面と制御ダイ702の裏面とに取り付けられた外部コネクタ610を有する。制御ダイ702は、例えば、制御ダイ702のロジック構造(例えば、トランジスタ)が上に形成された半導体基板の中を通るTSVを含み得る。これらのTSVは、上位メモリダイ608のメモリ302を、制御ダイ702の制御IC(例えば、インターフェイスおよび制御ロジック回路124)および/またはプログラマブルIC102に電気的に接続するように実装されてよい。制御ダイ702のアクティブ面は、ベースダイ606の裏面に取り付けられる。例えば、制御ダイ702のアクティブ面は、例えば、ウェハ接合や他の接合技術による酸化物-酸化物および/または金属-金属接合によって、ベースダイ606の裏面に接合されてよい。ベースダイ606は、ベースダイ606のアクティブ面に取り付けられ、なおかつパッケージ基板604の第1の面に取り付けられた、外部コネクタ612を有する。第1の面とは反対側のパッケージ基板604の第2の面は、外部コネクタ614に取り付けられ、外部コネクタ614はさらにPCB602に取り付けられている。
【0042】
図8は、いくつかの例によるPCB602上のマルチチップ構造の別の構成である。このマルチチップ構造は、パッケージ基板604と、パッケージ基板604上のベースダイ606と、ベースダイ606上の制御ダイ802と、制御ダイ802上に積層されたメモリダイ608とを含む。ベースダイ606は、図5などのプログラマブルIC102を含む。より具体的に述べると、プログラマブルIC102は図5に示されたHBMインターフェイス504も含む。制御ダイ802は、図5などの制御IC502を含む。より具体的に述べると、制御ダイ802の制御IC502は、図5に示されたインターフェイスおよび制御ロジック回路124とHBMインターフェイス506とを含む。メモリダイ608は、図5などのメモリ302を各々含む。
【0043】
図6のように、図8のマルチチップ構造は4つの積層されたメモリダイ608からなる積層体を含んでいるが、他の例は、任意の数の積層で任意の数のメモリダイ608を実装してよい。メモリダイ608の積層体の底部メモリダイ608は、底部メモリダイ608のアクティブ面と制御ダイ802の裏面とに取り付けられた外部コネクタ610を有する。制御ダイ802は、例えば、制御IC502のロジック構造(例えば、トランジスタ)が上に形成された半導体基板の中を通るTSVを含み得る。これらのTSVは、上位メモリダイ608のメモリ302を、制御ダイ802の制御IC502および/またはプログラマブルIC102に電気的に接続するように実装されてよい。制御ダイ802は、制御ダイ802のアクティブ面に取り付けられ、なおかつベースダイ606の裏面に取り付けられた、マイクロバンプなどの外部コネクタ804を有する。ベースダイ606は、ベースダイ606のアクティブ面に取り付けられ、なおかつパッケージ基板604の第1の面に取り付けられた、外部コネクタ612を有する。第1の面とは反対側のパッケージ基板604の第2の面は、外部コネクタ614に取り付けられ、外部コネクタ614はさらにPCB602に取り付けられている。
【0044】
図6から8に関して説明された様々なマルチチップ構造が所定の向きを有する様々なダイと共に説明されてきたが(例えば、他のダイの裏面に取り付けられたダイの特定のアクティブ面)、かかる向きは例として提供されている。どのダイ(例えば、いずれかのベースダイ606、メモリダイ608、制御ダイ702、および/または制御ダイ802)でも、例えば、上で提供されている説明に対して反転させることができ、または任意の他の向きを有することができる。
【0045】
上述したマルチチップ構造は、プログラム的にアクセス可能な高密度メモリデバイスであってよい。HBMロジックと積層技術を利用する高密度メモリを有するプログラマブルデバイスは、上述した構造によって実装され得る。より迅速かつ簡素な製造と、より低コストの製造と、より少ない電力消費量を伴いながら、プログラマブルIC(例えば、FPGA)に関わる性能上のメリットが維持され得る。
【0046】
いくつかの例は、様々なプログラマブルICで実装され得る。例えば、プログラマブルICは、例えば、構成可能な入出力回路とインターフェイスを備える特定用途向け標準品(ASSP)ICであってよい。いくつかの例は、n x PCIe Genx、n x 100GE、n x 40G、n x 10GE、112G PAM4などのホストインターフェイスを備えるマルチポート型メモリで実装され得る。
【0047】
図9は、いくつかの例によるマルチチップ構造を形成するための方法900のフローチャートである。ブロック902では、ベースダイが形成される。このベースダイは、例えば、図6から8のベースダイ606であってよく、ベースダイにプログラマブルICとTSVを実装する表面および裏面半導体加工によって形成されてよい。
【0048】
オプションとして、ブロック904では、制御ダイが形成される。この制御ダイは、例えば、図7および/または8の制御ダイ702および/または802であってよく、同様に、制御ダイに制御ICとTSVを実装する表面および裏面半導体加工によって形成されてよい。オプションとして、ブロック906では、制御ダイがベースダイに取り付けられる。例えば、制御ダイは、制御ダイとベースダイの加工中に(例えば、ダイを分離する前に)、ウェハ-ウェハ接合によってベースダイに接合されてよい。別の一例として、制御ダイは、マイクロバンプなどの外部コネクタを使用してベースダイに取り付けられてよく、これは、制御ダイをベースダイに取り付けるために外部コネクタをリフローすることを含み得る。いくつかの例では、図6のマルチチップ構造を形成するなどのために、制御ダイが実装されず、それ故、ブロック904で制御ダイを形成することと、ブロック906で制御ダイをベースダイに取り付けることは省略されてよい。
【0049】
ブロック908では、メモリダイの積層体が形成される。このメモリダイの積層体は、例えば、図6から8のメモリダイ608であってよく、それぞれのメモリダイは、メモリダイにメモリとTSVを実装する表面および裏面半導体加工によって形成されてよく、ただし、最上部のメモリダイは裏面半導体加工とTSVを省略してよい。メモリダイは、マイクロバンプなどの外部コネクタを使用するなどして積層体内で互いに取り付けられてよく、これは、メモリダイを共に取り付けるために外部コネクタをリフローすることを含み得る。
【0050】
ブロック910では、メモリダイの積層体がベースダイに取り付けられ、または制御ダイが実装される場合は制御ダイに取り付けられる。メモリダイの積層体は、マイクロバンプなどの外部コネクタを使用して、(例えば、図6のように)ベースダイに、または(例えば、図7または8のように)制御ダイに、取り付けられてよく、これは、メモリダイの積層体をベースダイまたは制御ダイに取り付けるために外部コネクタをリフローすることを含み得る。上で指摘したように、作業順序は変えられてよい。例えば、図8のように制御ダイが実装される場合は、制御ダイがベースダイに取り付けられる前に、メモリダイの積層体が制御ダイに取り付けられてよい。
【0051】
ブロック912では、ベースダイがパッケージ基板に取り付けられる。このパッケージ基板は、例えば、図6から8のパッケージ基板604であってよく、C4バンプなどの外部コネクタを使用してベースダイに取り付けられてよく、これは、ベースダイをパッケージ基板に取り付けるために外部コネクタをリフローすることを含み得る。
【0052】
ブロック914では、パッケージ基板がPCBに取り付けられる。このPCB基板は、例えば、図6から8のPCB602であってよく、BGAボールなどの外部コネクタを使用してパッケージ基板に取り付けられてよく、これは、パッケージ基板をPCBに取り付けるために外部コネクタをリフローすることを含み得る。
【0053】
いくつかの例によると、マルチチップ構造は、パッケージ基板と、第1のダイと、第2のダイとを含む。第1のダイはプログラマブル集積回路を含む。プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含む。第1のダイはパッケージ基板上にあって、パッケージ基板に取り付けられる。第2のダイはメモリを含む。第2のダイは第1のダイ上に積層される。メモリはメモリコントローラに通信可能に結合される。
【0054】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、第1のダイは半導体基板を含み得る。この半導体基板の中には基板貫通ビア(TSV)が通ってよい。メモリコントローラはTSVを通じてメモリに通信可能に結合されてよい。
【0055】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、第2のダイは、外部電気コネクタによってパッケージ基板とは反対側の第1のダイの面に取り付けられてよい。
【0056】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、物理層インターフェイスは、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に電気的に配置されなくてよい。
【0057】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、第1のダイは制御ロジック回路を含み得、制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置されてよい。
【0058】
いくつかの例において、上記のマルチチップ構造は、制御ロジック回路を含む第3のダイをさらに含み得る。第3のダイは、パッケージ基板とは反対側の第1のダイの面上に積層され、なおかつ該面に取り付けられてよい。第2のダイは、第1のダイとは反対側の第3のダイの面上に積層され、なおかつ該面に取り付けられてよい。制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置されてよい。第3のダイは第1のダイに接合されてよい。第3のダイは、外部電気コネクタによってパッケージ基板とは反対側の第1のダイの面に取り付けられてよい。第2のダイは、外部電気コネクタによって第1のダイとは反対側の第3のダイの面に取り付けられてよい。物理層インターフェイスは、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に電気的に配置されなくてよい。第1のダイは、メモリコントローラに通信可能に結合された第1の物理層インターフェイスを含み得る。第3のダイは、第1の物理層インターフェイスと制御ロジック回路とに通信可能に結合され、第1の物理層インターフェイスと制御ロジック回路との間にある、第2の物理層インターフェイスを含み得る。
【0059】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、プログラマブル集積回路はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む。
【0060】
いくつかの例によると、マルチチップ構造を形成する方法は、第2のダイ上に第1のダイを積層することと、第1のダイをパッケージ基板に取り付けることとを含む。第1のダイはメモリを含む。第2のダイはプログラマブル集積回路を含む。プログラマブル集積回路はメモリコントローラを含む。メモリコントローラは、第2のダイ上に積層された第1のダイによってメモリに通信可能に結合される。
【0061】
上記の方法のいくつかの例において、第2のダイ上に第1のダイを積層することは、外部電気コネクタによって第1のダイを第2のダイに取り付けることを含み得、第2のダイは制御ロジック回路を含み得、制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置され、物理層インターフェイスは、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に電気的に配置されなくてよい。
【0062】
いくつかの例において、上記の方法は、第2のダイに第3のダイを取り付けることをさらに含み得る。第1のダイは第3のダイに取り付けられてよい。第3のダイは制御ロジック回路を含み得る。制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置されてよい。
【0063】
いくつかの例によると、マルチチップ構造は、パッケージ基板と、第1のダイと、第2のダイとを含む。第1のダイは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)とメモリコントローラとを含む。第1のダイはパッケージ基板上にあって、パッケージ基板に取り付けられる。第2のダイはメモリを含む。第2のダイは、パッケージ基板とは反対側の第1のダイの面上に積層される。メモリはメモリコントローラに通信可能に結合される。
【0064】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、物理層インターフェイスは、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に電気的に配置されなくてよい。
【0065】
上記のマルチチップ構造のいくつかの例において、第1のダイは制御ロジック回路を含み得る。この制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置されてよい。
【0066】
いくつかの例において、上記のマルチチップ構造は、制御ロジック回路を備える第3のダイをさらに含み得る。第3のダイは、パッケージ基板とは反対側の第1のダイの面上に積層され、なおかつ該面に取り付けられてよい。第2のダイは、第1のダイとは反対側の第3のダイの面上に積層され、なおかつ該面に取り付けられてよい。制御ロジック回路は、メモリコントローラとメモリとの間に通信可能に配置されてよい。第1のダイは、メモリコントローラに通信可能に結合された第1の物理層インターフェイスを含み得る。第3のダイは、第1の物理層インターフェイスと制御ロジック回路とに通信可能に結合され、第1の物理層インターフェイスと制御ロジック回路との間にある、第2の物理層インターフェイスを含み得る。
【0067】
前述の内容は特定の例を対象としているが、それらの例の基本的範囲から逸脱することなく別のさらなる例を考案することができ、それらの例の範囲は以下の特許請求の範囲によって決定づけられる。
図1
図2
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図9