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特許7668854位置情報に応じた表示制御システム、位置情報に応じた表示制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】位置情報に応じた表示制御システム、位置情報に応じた表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20250418BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023166237
(22)【出願日】2023-09-27
(65)【公開番号】P2025056641
(43)【公開日】2025-04-08
【審査請求日】2023-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】早坂 大悟
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特許第7259121(JP,B1)
【文献】特開2023-088783(JP,A)
【文献】特許第7326511(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する決済対象情報取得部と、
前記位置情報と、前記決済対象情報と、に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告であって、前記第1商品又は前記第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する広告情報を取得する広告情報取得部と、
前記決済の完了に関する決済完了画面であって、前記広告情報が示す前記広告を含む前記決済完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を含む位置情報に応じた表示制御システム。
【請求項2】
前記広告情報取得部は、あるユーザがある店舗で一緒に購入した商品群、又は、あるユーザが所定期間に購入した商品群が、バスケット分析で分析されることによって特定された前記第2商品の前記広告に関する前記広告情報を取得する、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う前記第2商品の入荷時期情報に基づいて、当該前記第2商品の入荷時期が所定の入荷時期条件を満たすか否かを判定する入荷時期条件判定部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記入荷時期条件を満たす前記第2商品の前記広告に関する前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う前記第2商品の期限情報に基づいて、当該第2商品が所定の期限条件を満たすか否かを判定する期限条件判定部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記期限条件を満たす前記第2商品の前記広告に関する前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記決済で利用された決済手段の残高に関する残高情報を取得する残高情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品のうち、前記残高情報が示す前記残高以下の前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用に関する店舗利用情報を取得する店舗利用情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記店舗利用情報に基づいて、前記複数の第2店舗の中から、前記広告の表示対象となる少なくとも1つの前記第2店舗を絞り込み、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記第1店舗の分類に関する店舗分類情報を取得する店舗分類情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記店舗分類情報に基づいて、前記複数の第2店舗の中から、前記広告の表示対象となる少なくとも1つの前記第2店舗を絞り込み、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項8】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記第1店舗が前記ユーザに提示したくない又は提示したい前記広告の設定に関する第1設定情報を取得する第1設定情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、
前記複数の第2店舗が特定され、前記第1店舗が前記ユーザに前記広告を提示したくない前記第2店舗を前記第1設定情報が示す場合には、前記複数の第2店舗の中から、前記第1設定情報が示す前記第2店舗以外の少なくとも1つの前記第2店舗選択し、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得
前記複数の第2店舗が特定され、前記第1店舗が前記ユーザに前記広告を提示したい前記第2店舗を前記第1設定情報が示す場合には、前記複数の第2店舗の中から、前記第1設定情報が示す少なくとも1つの前記第2店舗を選択し、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項9】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記第2店舗が前記ユーザに提示したくない又は提示したい前記広告の設定に関する第2設定情報を取得する第2設定情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、
前記複数の第2店舗が特定され、前記第2店舗が前記ユーザに前記広告を提示したくない前記第1店舗を前記第2設定情報が示す場合には、前記複数の第2店舗の中から、前記第1店舗が前記第2設定情報に示されていない少なくとも1つの前記第2店舗を選択し、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得
前記複数の第2店舗が特定され、前記第2店舗が前記ユーザに前記広告を提示したい前記第1店舗を前記第2設定情報が示す場合には、前記複数の第2店舗の中から、前記第1店舗が前記第2設定情報に示されている少なくとも1つの前記第2店舗を選択し、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項10】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、複数の前記広告の各々に対するリアクションに関するリアクション情報を取得するリアクション情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記リアクション情報に基づいて、前記複数の第2店舗の中から、前記広告の表示対象となる少なくとも1つの前記第2店舗を絞り込み、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項11】
前記表示制御システムは、前記第1店舗のエリアに関するエリア情報を取得するエリア情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記エリア情報に基づいて、閾値を決定し、当該決定された閾値と、前記位置情報と、に基づいて、前記第2店舗を特定して前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項12】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記第1店舗で開催されるキャンペーンに関するキャンペーン情報を取得するキャンペーン情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記キャンペーン情報に基づいて、前記複数の第2店舗の中から、前記広告の表示対象となる少なくとも1つの前記第2店舗を絞り込み、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項13】
前記広告情報取得部は、前記位置情報に基づいて、複数の前記第2店舗を特定可能であり、
前記表示制御システムは、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記決済に関する決済サービスとは異なる他のサービスの前記ユーザ又は他のユーザの利用状況に関する他サービス情報を取得する他サービス情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記複数の第2店舗が特定された場合に、前記他サービス情報に基づいて、前記複数の第2店舗の中から、前記広告の表示対象となる少なくとも1つの前記第2店舗を絞り込み、当該少なくとも1つの第2店舗の前記広告情報を取得する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項14】
ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する決済対象情報取得ステップと、
前記位置情報と、前記決済対象情報と、に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告であって、前記第1商品又は前記第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する広告情報を取得する広告情報取得ステップと、
前記決済の完了に関する決済完了画面であって、前記広告情報が示す前記広告を含む前記決済完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる表示制御ステップと、
を含む位置情報に応じた表示制御方法。
【請求項15】
ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部、
前記決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する決済対象情報取得部、
前記位置情報と、前記決済対象情報と、に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告であって、前記第1商品又は前記第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する広告情報を取得する広告情報取得部、
前記決済の完了に関する決済完了画面であって、前記広告情報が示す前記広告を含む前記決済完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、位置情報に応じた表示制御システム、位置情報に応じた表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS受信機が受信した衛星からの信号等に基づいて取得された位置情報に応じた画面をユーザ端末に表示させる技術が知られている。位置情報の取得方法は、GPS受信機を利用する方法以外にも種々の方法が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗から所定距離以内にある第2店舗でユーザが利用可能なクーポンを特定するシステムが記載されている。特許文献1のシステムは、第1店舗における決済の完了と、第2店舗の全商品で利用可能なクーポンと、を示す決済完了画面を、ユーザ端末に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-088782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の決済完了画面に表示されるクーポンは、第2店舗で取り扱われる具体的な商品又はサービスのクーポンではないので、ユーザは、第2店舗がどのような商品又はサービスを取り扱っているかを把握できない。このため、特許文献1の技術では、ユーザが、決済完了画面のクーポンを見たとしても、第2店舗に興味を示さない可能性がある。
【0005】
本開示の目的の1つは、第1店舗を利用したユーザに対し、効果的に、第2店舗の利用を促すことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る位置情報に応じた表示制御システムは、ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する広告情報取得部と、前記決済の完了に関する決済完了画面であって、前記広告情報が示す前記広告を含む前記決済完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる表示制御部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、例えば、第1店舗を利用したユーザに対し、効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】表示制御システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】ユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
図3】第1店舗、第2店舗、及び第3店舗の各々の関係の一例を示す図である。
図4】表示制御システムで実現される機能の一例を示す図である。
図5】ユーザデータベースの一例を示す図である。
図6】店舗データベースの一例を示す図である。
図7】表示制御システムで実行される処理の一例を示す図である。
図8】変形例で実現される機能の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.表示制御システムのハードウェア構成]
本開示に係る位置情報に応じた表示制御システム、位置情報に応じた表示制御方法、及びプログラムの実施形態の一例を説明する。
【0010】
図1は、表示制御システムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、表示制御システム1は、サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末30を含む。サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末30の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。図1の例では、サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末30の各々が1つずつ示されているが、サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末30の少なくとも1つは、複数台存在してもよい。
【0011】
サーバ10は、決済サービスを運営する運営者のサーバコンピュータである。決済サービスは、電子決済(キャッシュレス決済)に関するサービスである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、決済サービスを利用するユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、又はウェアラブル端末である。例えば、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25、及びGPS受信部26を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。例えば、操作部24は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部25は、液晶又は有機EL等のディスプレイである。GPS受信部26は、衛星からの信号を受信する受信機である。
【0013】
店舗端末30は、決済サービスに加盟する加盟店のコンピュータである。例えば、店舗端末30は、POS端末、セルフレジ端末、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンである。店舗端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、表示部35、及び読取部36を含む。制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様であってよい。読取部36は、コード又はICチップを読み取り可能な装置(例えば、カメラ、コードリーダ、又はリーダライタ)である。
【0014】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して、サーバ10、ユーザ端末20、又は店舗端末30に供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカートスロット)と、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)と、の少なくとも一方が、サーバ10、ユーザ端末20、又は店舗端末30に含まれてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、読取部及び入出力部の少なくとも一方を介して、サーバ10、ユーザ端末20、又は店舗端末30に供給されてもよい。
【0015】
また、表示制御システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。表示制御システム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。例えば、表示制御システム1は、サーバ10だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末20及び店舗端末30は、表示制御システム1の外部に存在する。表示制御システム1は、サーバ10及び店舗端末30だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末20は、表示制御システム1の外部に存在する。表示制御システム1は、サーバ10及びユーザ端末20だけを含んでもよい。この場合、店舗端末30は、表示制御システム1の外部に存在する。表示制御システム1は、図1に示さない他のコンピュータだけを含んでもよい。
【0016】
[2.表示制御システムの概要]
本実施形態では、ユーザは、ユーザ端末20に基づいて、決済サービスを利用する。例えば、本実施形態では、ユーザが、ユーザ端末20に表示されたコード(例えば、バーコード又は二次元コード)を提示することによって、決済サービスを利用する場合を例に挙げる。決済サービスにおける決済方法自体は、公知の種々の方法であってよい。例えば、決済方法は、通信部23を利用した方法、ユーザ端末20のICチップを利用した方法、又はその他の方法であってよい。
【0017】
図2は、ユーザ端末20に表示される画面の一例を示す図である。例えば、ユーザが、ユーザ端末20にインストールされた決済アプリを起動させると、図2の上側のように、ユーザ端末20は、決済アプリのトップ画面SC1を、表示部25に表示させる。決済アプリは、決済サービスの運営者が提供するアプリケーションである。トップ画面SC1には、決済に必要な情報がコード化されたコードC10が表示される。例えば、コードC10には、ユーザを識別可能なユーザ識別情報がコード化されている。
【0018】
例えば、店舗端末30は、読取部36でコードC10を読み取ると、サーバ10と通信して決済を実行する。決済の処理は、公知の処理であってよい。例えば、店舗端末30でコードC10を読み取るタイプの決済ではなく、店舗端末30に表示されたコード、又は、店舗に掲示されたコードをユーザ端末20が読み取るタイプの決済が実行されてもよい。他にも例えば、ユーザ端末20の操作だけで完結するタイプの決済が実行されてもよい。ユーザ端末20のICチップを読取部36にかざすタイプの決済が実行されてもよい。
【0019】
本実施形態では、ユーザが決済を実行した店舗の近隣の他の店舗が取り扱う商品又はサービスの広告が、ユーザ端末20に表示される。以降、ユーザが決済を実行した店舗を、第1店舗という。第1店舗の近隣の他の店舗を、第2店舗という。例えば、第2店舗は、広告主の店舗である。広告主は、第2店舗以外の他の者であってもよい。第1店舗の近隣ではない他の店舗を、第3店舗という。第1店舗、第2店舗、及び第3店舗の各々は、自身の店舗端末30を有する。以降、第1店舗、第2店舗、及び第3店舗を区別する必要がない時は、単に店舗という。
【0020】
図3は、第1店舗、第2店舗、及び第3店舗の各々の関係の一例を示す図である。例えば、決済サービスに加盟する全店舗のうち、第1店舗からの距離がn(n:正数)km未満の他の店舗が、第2店舗に相当する。決済サービスに加盟する全店舗のうち、第1店舗からの距離がnkm以上の他の店舗が、第3店舗に相当する。図3のように、第2店舗は、1つとは限らない。複数の第2店舗が存在することもある。第1店舗の立地によっては、第2店舗が存在しないこともある。
【0021】
例えば、サーバ10は、第1店舗から決済要求を受信すると、第1店舗からの距離がnkm未満の第2店舗を特定する。サーバ10は、複数の第2店舗が存在する場合には、任意の方法に基づいて、広告を表示させる第2店舗を絞りこむ。本実施形態では、サーバ10がランダムに第2店舗を絞り込む場合を説明する。他の絞込方法は、後述の変形例で説明する。図2の下側のように、サーバ10は、決済の完了と、第2店舗が取り扱う商品又はサービスの広告と、を示す決済完了画面SC2を、ユーザ端末20に表示させる。
【0022】
以上のように、表示制御システム1は、ユーザが決済を実行した第1店舗の近隣の第2店舗が取り扱う商品又はサービスの広告を示す決済完了画面SC2を、ユーザ端末20に表示させる。以降、第2店舗が取り扱う商品を、第2商品という。第2店舗が取り扱うサービスを、第2サービスという。表示制御システム1は、第2店舗が取り扱う具体的な第2商品又は第2サービスの広告を、ユーザが決済後に注目する決済完了画面SC2に表示させるので、第1店舗を利用したユーザに対し、効果的に、第2店舗の利用を促すことができるようになっている。以降、本実施形態の詳細を説明する。
【0023】
[3.表示制御システムで実現される機能]
図4は、表示制御システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0024】
[3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、決済実行部101、位置情報取得部102、広告情報取得部103、及び表示制御部104を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。決済実行部101、位置情報取得部102、広告情報取得部103、及び表示制御部104の各々は、制御部11により実現される。
【0025】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに対し、決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1と、店舗データベースDB2と、を記憶する。
【0026】
図5は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。ユーザデータベースDB1は、複数のユーザの各々に関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザ識別情報、支払元情報、決済手段情報、及び店舗利用情報が格納される。ユーザデータベースDB1には、任意の情報が格納されてよい。ユーザデータベースDB1に格納される情報は、図5の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDB1には、決済手段の残高に関する残高情報が格納されてもよい。
【0027】
ユーザ識別情報は、ユーザを識別可能な情報である。例えば、ユーザ識別情報は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせである。ユーザ識別情報は、ユーザが決済サービスにログインするための情報であってもよいし、サーバ10が発行する一時的な情報であってもよい。本実施形態では、ユーザ識別情報が、コードC10にコード化される一時的な情報である場合を例に挙げる。この場合、ユーザが決済サービスにログインするための他のユーザ識別情報がユーザデータベースDB1に格納されてよい。例えば、他のユーザ識別情報は、ユーザID、メールアドレス、電話番号、又はその他の情報であってもよい。
【0028】
支払元情報は、ユーザが決済サービスの支払元として設定した決済手段に関する情報である。決済サービスでは、ユーザは任意の決済手段を利用可能である。例えば、ユーザが利用可能な決済手段は、クレジットカード、電子マネー、銀行口座、銀行以外の他の金融機関の口座、金融機関以外の口座、デビットカード、ポイントカード、暗号資産、ウォレット、又はその他の決済手段であってもよい。例えば、ユーザは、複数の決済手段のうちの任意の決済手段を、支払元として設定できる。決済手段情報は、ユーザが決済サービスに登録した決済手段に関する情報である。決済サービスでは、ユーザは任意の決済手段を登録可能である。例えば、ユーザは、決済手段情報が示す決済手段を、支払元として設定できる。
【0029】
店舗利用情報は、決済サービスにおけるユーザの利用状況に関する情報である。利用状況は、利用履歴ということもできる。例えば、店舗利用情報は、決済サービスの利用日時、利用店舗の店舗識別情報、利用額、決済で利用された決済手段に関する情報、又はこれらの組み合わせを示す。店舗利用情報は、利用店舗で購入された商品の商品識別情報と、利用店舗で利用されたサービスのサービス識別情報と、の少なくとも一方を示してもよい。ユーザが店舗で決済サービスを利用すると、サーバ10は、ユーザが当該店舗を利用したことを示すように、店舗利用情報を更新する。
【0030】
図6は、店舗データベースDB2の一例を示す図である。店舗データベースDB2は、決済サービスに加盟する複数の店舗の各々に関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、店舗データベースDB2には、店舗識別情報、店舗名、位置情報、及び広告情報が格納される。店舗データベースDB2には、任意の情報が格納されてよい。店舗データベースDB2に格納される情報は、図6の例に限られない。例えば、店舗データベースDB2には、個々の店舗の近隣店舗の店舗識別情報、店舗で実行された決済の履歴、又は店舗が取り扱う商品若しくはサービスに関する情報が格納されてもよい。
【0031】
店舗識別情報は、店舗を識別可能な情報である。例えば、店舗識別情報は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせである。店舗識別情報は、店舗が決済サービスにログインするための情報であってもよい。例えば、店舗識別情報は、店舗に割り当てられたIDである店舗ID、店舗のメールアドレス、店舗の電話番号、又はその他の情報であってもよい。店舗名又は位置情報が店舗識別情報に相当してもよい。
【0032】
位置情報は、店舗の位置に関する情報である。本実施形態では、店舗の緯度と経度が位置情報に相当する場合を例に挙げる。位置情報は、地球上の位置を識別可能な情報であればよい。位置情報は、任意の情報であってよい。例えば、位置情報は、緯度と経度以外の座標、店舗の住所、店舗又はその付近に配置された通信機器の識別情報、携帯電話の基地局情報、又はその他の情報であってもよい。
【0033】
広告情報は、店舗の広告に関する情報である。本実施形態では、店舗が取り扱う商品又はサービスの広告に関する広告情報を例に挙げる。例えば、広告情報は、広告の対象となる商品を識別可能な商品識別情報、広告の対象となるサービスを識別可能なサービス識別情報、決済完了画面SC2に表示させる具体的な広告の内容、又はこれらの組み合わせを示す。本実施形態では、広告情報は、店舗全体の広告ではなく、店舗が取り扱う具体的な商品又はサービス(店舗が取り扱う全商品又は全サービスのうちの一部)の広告を示す場合を例に挙げるが、広告情報は、店舗自体の広告に関する情報であってもよい。
【0034】
例えば、広告情報は、1つの商品又はサービスの広告を示してもよいし、複数の商品又は複数のサービスの各々の広告を示してもよい。本実施形態では、商品又はサービスのクーポンが広告に相当する場合を例に挙げる。広告は、任意のタイプであってよい。例えば、広告は、商品の無料引換券、サービスの無料利用券、商品若しくはサービスの予約券、商品若しくはサービスのページへのリンク、又はその他のタイプであってもよい。
【0035】
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、決済サービスに必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部100は、決済完了画面SC2等の各種画面に関するデータを記憶してもよい。
【0036】
[決済実行部]
決済実行部101は、決済を実行する。先述の通り、決済の処理は、公知の処理であってよい。例えば、決済実行部101は、ユーザ端末20又は店舗端末30から受信した決済要求に基づいて、決済を受信する。決済要求は、決済の要求を示す所定形式のデータである。決済要求は、決済に必要な情報を含む。例えば、決済要求は、コードC10から抽出されたユーザ識別情報、店舗端末30に記憶された店舗識別情報、及び利用額を含む。決済要求に含まれるユーザ識別情報によって、サーバ10は、どのユーザの決済手段で決済すればよいかを特定できる。決済要求に含まれる店舗識別情報によって、サーバ10は、どの店舗から決済要求を受け付けたかを特定できる。決済要求は、他の情報を含んでもよい。
【0037】
例えば、決済実行部101は、ユーザデータベースDB1に基づいて、決済要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた支払元情報を特定する。決済実行部101は、当該特定された支払元情報に基づいて、決済要求に含まれる利用額の決済を実行する。例えば、支払元情報がクレジットカードを示す場合、決済実行部101は、クレジットカード決済を実行する。支払元情報が他の決済手段を示す場合には、決済実行部101は、当該他の決済手段に基づく決済を実行すればよい。決済実行部101は、決済要求に含まれる店舗識別情報が示す店舗端末30に対し、決済完了通知を送信する。決済完了通知は、決済が完了したことを示す所定形式のデータである。
【0038】
なお、決済は、表示制御システム1の外部で実行されてもよい。この場合、表示制御システム1は、決済実行部101を含まなくてもよい。更に、データ記憶部100に記憶されるデータは、表示制御システム1の外部で管理されてもよいので、本実施形態の表示制御システム1は、データ記憶部100及び決済実行部101を含まずに、位置情報取得部102、広告情報取得部103、及び表示制御部104を含んでもよい。表示制御システム1が、位置情報取得部102、広告情報取得部103、及び表示制御部104だけを含む態様も、本開示の範囲内である。
【0039】
[位置情報取得部]
位置情報取得部102は、ユーザのユーザ端末20に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する。本実施形態では、位置情報が店舗データベースDB2に格納されている。更に、サーバ10が店舗端末30から受信する決済要求に店舗識別情報が含まれている。このため、位置情報取得部102は、店舗データベースDB2に基づいて、決済要求に含まれる店舗識別情報に関連付けられた位置情報を取得する。
【0040】
なお、位置情報の取得方法は、上記の例に限られない。例えば、店舗端末30がGPS受信部を含む場合には、店舗端末30は、自身のGPS受信部に基づいて、第1店舗の位置情報を検出してもよい。また、店舗端末30は、通信部33の通信結果に基づいて、第1店舗の位置情報を取得してもよい。この場合、位置情報取得部102は、店舗端末30から、位置情報を取得する。店舗端末30は、予め位置情報をデータ記憶部300に記憶していてもよい。
【0041】
例えば、ユーザが第1店舗にいる場合、ユーザ端末20が第1店舗内にあるので、ユーザ端末20は、GPS受信部26に基づいて、ユーザ端末20の位置情報を、第1店舗の位置情報として取得してもよい。更に、ユーザ端末20は、通信部23の通信結果に基づいて、第1店舗の位置情報を取得してもよい。この場合、位置情報取得部102は、ユーザ端末20から、位置情報を取得する。
【0042】
[広告情報取得部]
広告情報取得部103は、位置情報に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。第2店舗は、第1店舗とは異なる他の店舗である。第2店舗は、広告の表示対象となる店舗、又は、その候補となる店舗である。本実施形態では、第2店舗が、第1店舗の近隣の他の店舗である場合を例に挙げる。第2店舗は、第1店舗の近隣ではない他の店舗であってもよい。第2店舗は、位置情報に基づいて、広告情報が取得される他の店舗であればよい。例えば、第2店舗は、位置情報が示す位置のエリアの住人が興味を持ちそうな他の店舗であってもよい。
【0043】
例えば、広告情報取得部103は、位置情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を特定する。広告情報取得部103は、当該少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。広告情報取得部103は、1つの第2店舗だけを特定して当該1つの第2店舗の広告情報だけを取得もよいし、複数の第2店舗を特定して当該複数の第2店舗の各々の広告情報を取得してもよい。広告の表示対象となる第2店舗の数は、予め決済完了画面SC2に設定された広告枠の数に応じて定まってもよい。
【0044】
例えば、広告情報取得部103は、店舗データベースDB2に基づいて、第1店舗以外の複数の他の店舗の各々の位置情報を取得する。広告情報取得部103は、複数の他の店舗の各々の位置情報に基づいて、第1店舗の位置情報が示す位置からの距離を計算する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報が示す位置から閾値(例えば、nkm)未満の他の店舗を、第2店舗として特定する。広告情報取得部103は、複数の第2店舗を特定した場合には、広告の表示対象となる第2店舗を絞り込む。例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、ランダムに所定数の第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、第1店舗から近い順に所定数の第2店舗を選択してもよい。広告情報取得部103は、第1店舗から遠い順に所定数の第2店舗を選択してもよい。
【0045】
本実施形態では、広告情報が店舗データベースDB2に格納されている。広告情報取得部103は、店舗データベースDB2に基づいて、広告の表示対象となる第2店舗の店舗識別情報に関連付けられた広告情報を取得する。広告の表示対象となる第2店舗に複数の広告情報が関連付けられている場合には、広告情報取得部103は、所定の方法に基づいて、表示対象となる広告情報を絞り込む。例えば、広告情報取得部103は、複数の広告情報の中から、ランダムに所定数の広告情報を選択する。
【0046】
なお、広告情報の絞込方法は、任意の方法であってよい。例えば、広告情報取得部103は、複数の広告情報のうち、表示回数が相対的に少ない広告情報を選択してもよい。広告情報取得部103は、複数の広告情報のうち、広告情報が登録された日時が相対的に新しい又は古い広告情報を選択してもよい。個々の広告情報に優先順位が設定されている場合には、広告情報取得部103は、優先順位が相対的に高い広告情報を選択してもよい。広告情報の他の絞込方法は、後述の変形例で説明する。
【0047】
また、位置情報に基づく広告情報の取得方法は、本実施形態の例に限られない。例えば、広告情報取得部103は、位置情報に基づいて、第1店舗の近隣の第2店舗を特定するのではなく、位置情報が示す位置のエリアのユーザが興味を示しそうな第2商品又は第2サービスを特定してもよい。この場合、第2商品又は第2サービスを取り扱う第2店舗は、第1店舗の近隣店舗ではなくてもよい。当該エリアのユーザが興味を示しそうな第2商品又は第2サービスを示す情報は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。広告情報取得部103は、当該情報に基づいて、当該エリアのユーザが興味を示しそうな第2商品又は第2サービスを特定する。
【0048】
[表示制御部]
表示制御部104は、決済の完了に関する決済完了画面SC2であって、広告情報が示す広告を含む決済完了画面SC2を、ユーザ端末20に表示させる。表示制御部104は、サーバ10で実現されるので、表示制御部104は、ユーザ端末20に対し、決済完了及び広告を示す決済完了画面SC2の表示データを送信することによって、決済完了画面SC2をユーザ端末20に表示させる。表示データは、任意の形式であってよい。表示データは、ユーザ端末20に何らかの画面を表示させるためのデータであればよい。例えば、表示データは、HTML形式であってもよいし、決済アプリで対応しているデータ形式であってもよい。
【0049】
例えば、表示制御部104は、決済実行部101による決済の実行結果と、広告情報取得部103が取得した広告情報と、に基づいて、決済完了画面SC2の表示データを生成する。表示データの生成に必要なプログラム及びデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。例えば、表示制御部104は、ユーザが利用した利用店舗、利用額、及び広告情報が示す広告の内容を含む決済完了画面SC2を、ユーザ端末20に表示させる。
【0050】
なお、広告の内容は、広告の詳細を表示するためのページへのリンク、又は、広告が示すクーポンを獲得するためのページへのリンクを含んでもよい。クーポンの利用方法自体は、公知の方法であってよい。表示制御部104は、ユーザが決済完了画面SC2の広告を選択した場合に、広告が示す第2店舗の位置情報を、ユーザ端末20に表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、図2の下側の決済完了画面SC2に表示された広告をユーザが選択した場合に、図3のような地図上に、第1店舗から第2店舗への経路を案内表示させてもよい。表示制御部104は、決済完了画面SC2に、広告が示す第2店舗の位置情報を表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、決済完了画面SC2に、第1店舗から第2店舗への経路を案内表示してもよい。
【0051】
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末20は、データ記憶部200及び表示制御部201を含む。データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。表示制御部201は、制御部21を主として実現される。
【0052】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザが決済サービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、決済アプリ又はブラウザを記憶する。コードC10は、決済アプリではなく、ブラウザに表示されてもよい。
【0053】
[表示制御部]
表示制御部201は、各種画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部201は、トップ画面SC1及び決済完了画面SC2の各々を表示部25に表示させる。
【0054】
[3-3.店舗端末で実現される機能]
例えば、店舗端末30は、データ記憶部300及び決済実行部301を含む。データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。及び決済実行部301は、制御部31を主として実現される。
【0055】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、決済に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、店舗端末30の店舗識別情報を記憶する。
【0056】
[決済実行部]
決済実行部301は、サーバ10に対し、決済要求を送信する。例えば、決済実行部301は、読取部36がコードC10を読み取ることによって取得されたユーザ識別情報に基づいて、サーバ10に対し、決済要求を送信する。決済要求の生成方法自体は、公知の方法であってよい。
【0057】
[4.表示制御システムで実行される処理]
図7は、表示制御システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、図7の処理が実行される。
【0058】
図7のように、ユーザ端末20は、ユーザの操作に基づいて決済アプリを起動させて、サーバ10との間で、トップ画面SC1を表示させるための処理を実行する(S1)。第1店舗の店舗端末30は、読取部36でコードC10を読み取る(S2)。第1店舗の店舗端末30は、コードC10から抽出されたユーザ識別情報に基づいて、サーバ10に対し、決済要求を送信する(S3)。サーバ10は、第1店舗の店舗端末30から、決済要求を受信すると(S4)、ユーザデータベースDB1に基づいて、ユーザが支払元として設定した決済手段を特定して決済を実行する(S5)。サーバ10は、店舗データベースDB2に基づいて、第1店舗の位置情報を取得する(S6)。サーバ10は、店舗データベースDB2と、第1店舗の位置情報と、に基づいて、第2店舗の広告情報を取得する(S7)。
【0059】
サーバ10は、ユーザ端末20との間で、広告情報が示す広告を含む決済完了画面SC2を表示させる(S8)。S8では、サーバ10は、S5における決済の実行結果と、S7で取得された広告情報と、に基づいて、決済完了画面SC2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、サーバ10から受信した当該表示データに基づいて、決済完了画面SC2を表示部25に表示させる。サーバ10は、第1店舗の店舗端末30との間で、決済完了のための処理を実行し(S9)、本処理は終了する。S9では、サーバ10は、店舗端末30に対し、決済が完了したことを示す通知を送信する。店舗端末30は、当該通知に基づいて、決済が完了したことを表示部35に表示させる。
【0060】
[5.実施形態のまとめ]
本実施形態の表示制御システム1は、第1店舗の位置情報を取得する。表示制御システム1は、第1店舗の位置情報に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。表示制御システム1は、広告情報が示す広告を含む決済完了画面SC2を、ユーザ端末20に表示させる。これにより、表示制御システム1は、ユーザは、第2店舗がどのような第2商品又は第2サービスを取り扱っていることを、決済完了画面SC2で把握できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。例えば、ユーザは、決済サービスを利用する時に、正確に決済が完了したか否かを気にすることが多い。このため、ユーザは、注意して決済完了画面SC2を見ることが多い。表示制御システム1は、ユーザが注意して見がちな決済完了画面SC2に、第2商品又は第2サービスの広告を表示させることによって、広告効果を高めることができる。例えば、表示制御システム1は、第1店舗の近隣にある第2店舗の第2商品又は第2サービスの広告を、決済完了画面SC2に表示させる場合には、ユーザが第1店舗を利用した後にすぐ行ける第2店舗の広告を表示させることができるので、広告効果を、より高めることができる。
【0061】
[6.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0062】
図8は、変形例で実現される機能の一例を示す図である。図8のように、変形例のサーバ10は、決済対象情報取得部105、入荷時期条件判定部106、期限条件判定部107、残高情報取得部108、店舗利用情報取得部109、店舗分類情報取得部110、第1設定情報取得部111、第2設定情報取得部112、リアクション情報取得部113、エリア情報取得部114、キャンペーン情報取得部115、及び他サービス情報取得部116を含む。これらの各機能は、制御部11により実現される。
【0063】
[6-1.変形例1]
例えば、実施形態では、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づいて、広告情報を取得する場合を例に挙げた。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報だけではなく、他の情報も考慮して、広告情報を取得してもよい。変形例1では、広告情報取得部103は、第1店舗における決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する情報も考慮して、広告情報を取得する場合を例に挙げる。第1商品は、ユーザが第1店舗で購入した商品である。第1サービスは、ユーザが第1店舗で利用した又は利用するサービスである。
【0064】
変形例1の表示制御システム1は、決済対象情報取得部105を含む。決済対象情報取得部105は、決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する。決済対象情報は、第1商品又は第1サービスを識別可能な情報である。決済対象情報は、公知の情報であってよい。例えば、決済対象情報は、第1商品の商品識別情報(例えば、JANコード、JANコード以外のEANコード、第1店舗独自のコード、又は商品名)、又は、第1サービスのサービス識別情報(例えば、サービスのID又は名前)である。決済対象情報は、第1商品又は第1サービスを大まかに識別可能な情報であってもよい。例えば、決済対象情報は、第1商品又は第1サービスが属する分類であってもよい。分類は、カテゴリ又はジャンルということもできる。
【0065】
例えば、店舗端末30は、所定の取得方法に基づいて、決済対象情報を取得する。決済対象情報の取得方法自体は、公知の方法であってよい。例えば、店舗端末30は、読取部36で、決済対象情報に基づいて生成されたコード(例えば、商品のラベルに印刷されたバーコード又は二次元コード)を読み取ることによって、決済対象情報を取得する。店舗端末30は、第1店舗の店員が操作部34から入力した決済対象情報を取得してもよい。決済対象情報は、決済要求に含まれてもよいし、決済要求とは別データであってもよい。決済対象情報取得部105は、店舗端末30から、決済対象情報を取得する。
【0066】
なお、ユーザ端末20に対する操作だけで決済が完結する場合には、ユーザが、ユーザ端末20のカメラ等を利用して、決済対象情報に基づいて生成されたコード(例えば、バーコード又は二次元コード)を読み取ることがある。ユーザが、ユーザ端末20の操作部24から、決済対象情報を入力することもある。この場合、決済対象情報取得部105は、ユーザ端末20から、決済対象情報を取得してもよい。決済対象情報取得部105は、ユーザ端末20及び店舗端末30から決済対象情報を取得する他のコンピュータから、決済対象情報を取得してもよい。
【0067】
変形例1の広告情報取得部103は、決済対象情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、決済対象情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、決済対象情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0068】
変形例1では、店舗データベースDB2に、第2商品又は第2サービスを識別可能な情報が格納されているものとする。当該情報は、公知の情報であってよい。例えば、当該情報は、第2商品の商品識別情報(例えば、JANコード、JANコード以外のEANコード、第1店舗独自のコード、又は商品名)、又は、第2サービスのサービス識別情報(例えば、サービスのID又は名前)である。当該情報は、第2商品又は第2サービスを大まかに識別可能な情報であってもよい。例えば、当該情報は、第2商品又は第2サービスが属する分類であってもよい。当該情報は、広告情報に含まれていてもよい。サーバ10は、当該情報によって、どの第2店舗が何の第2商品又は第2サービスを取り扱うかを特定できる。
【0069】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、決済対象情報が示す第1商品とは異なる第2商品を取り扱う少なくとも1つの第2店舗、又は、決済対象情報が示す第1サービスとは異なる第2サービスを取り扱う少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。
【0070】
例えば、ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報、又は、複数の第2サービスの各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録していることもある。この場合、広告情報取得部103は、複数の第2商品の中から、決済対象情報が示す第1商品とは異なる少なくとも1つの第2商品の広告情報を取得する。広告情報取得部103は、複数の第2サービスの中から、決済対象情報が示す第1サービスとは異なる少なくとも1つの第2サービスの広告情報を取得する。
【0071】
なお、広告情報取得部103は、決済対象情報に基づいて、第1商品又は第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得してもよい。即ち、第1商品とは異なる第2商品は、第1商品と合わせて購入される傾向にある他の商品であってもよい。当該他の商品は、あるユーザがある店舗で一緒に購入した商品群、又は、あるユーザが所定期間(例えば、1日以内)に購入した商品群が分析されることによって特定されてもよい。この分析は、バスケット分析と呼ばれることもある。合わせて購入される傾向にある商品の組み合わせを示すデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。サーバ10は、当該データを参照することによって、第1商品と合わせて購入される傾向にある他の商品を特定できる。
【0072】
例えば、ある店舗でおむつを購入したユーザが、他の店舗でビールを購入する傾向があったとする。この場合、広告情報取得部103は、決済対象情報がおむつを示す場合に、第2店舗が取り扱うビールの広告情報を取得する。他にも例えば、ある店舗で肉を購入したユーザが、他の店舗で野菜を購入する傾向があったとする。この場合、広告情報取得部103は、決済対象情報が肉を示す場合に、第2店舗が取り扱う野菜の広告情報を取得する。
【0073】
同様に、第1サービスとは異なる第2サービスは、第1サービスと合わせて利用される傾向にある他のサービスであってもよい。当該他のサービスも、第1商品と合わせて購入される傾向にある他の商品と同様の分析が行われることによって、特定されてもよい。合わせて利用される傾向にあるサービスの組み合わせを示すデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。サーバ10は、当該データを参照することによって、第1サービスと合わせて利用される傾向にある他のサービスを特定できる。
【0074】
例えば、美容院で髪を切ったユーザが、マッサージ店でマッサージを受ける傾向があったとする。この場合、広告情報取得部103は、決済対象情報が散髪を示す場合に、マッサージ店である第2店舗が取り扱うマッサージの広告情報(例えば、30分整体コースといった具体的な施術の広告を示す広告情報)を取得する。他にも例えば、ネイルサロンで爪の手入れをしたユーザが、エステ店でエステを受ける傾向があったとする。この場合、広告情報取得部103は、決済対象情報が爪の手入れを示す場合に、エステ店が取り扱うエステの広告情報(例えば、60分アロマコースといった具体的な施術の広告を示す広告情報)を取得する。
【0075】
例えば、ある店舗で特定の商品を購入したユーザが、他の店舗で特定のサービスを受ける傾向にある場合には、広告情報取得部103は、決済対象情報が示す第1商品が当該特定の商品だった場合に、当該特定のサービスが第2サービスである広告情報を取得してもよい。逆に、ある店舗で特定のサービスを受けたユーザが、他の店舗で特定の商品を購入する場合には、広告情報取得部103は、決済対象情報が示す第1サービスが当該特定のサービスだった場合に、当該特定の商品が第2商品である広告情報を取得してもよい。このように、商品とサービスをまたぐような広告情報が取得されてもよい。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0076】
変形例1の表示制御システム1は、決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する。表示制御システム1は、決済対象情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、決済対象情報が示す第1商品又は第1サービスに応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。例えば、表示制御システム1は、ユーザが、第2店舗で購入する可能性の高い第2商品、又は、第2店舗で利用する可能性の高い第2サービスの広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。
【0077】
また、表示制御システム1は、決済対象情報に基づいて、第1商品又は第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、第1店舗を利用したユーザに対し、第2店舗を利用する動機付けを、より強く与えることができる。例えば、ユーザは、第1商品又は第1サービスと合わせて購入又は利用したいと思う第2商品又は第2サービスのクーポン等の情報を知ることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0078】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、決済対象情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、決済対象情報が示す第1商品又は第1サービスとは異なる第2商品又は第2サービスの広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、決済対象情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0079】
[6-2.変形例2]
例えば、入荷してから時間が経過している第2商品もあれば、入荷して間もない第2商品もある。この場合、第2店舗は、入荷してから時間が経過している第2商品をユーザに売りたいと考えることがある。このため、広告情報取得部103は、第2商品の入荷時期も考慮して、広告情報を取得してもよい。入荷時期は、第2商品が入荷された時期である。入荷時期は、日時で表現されてもよいし、日付だけで表現されてもよい。
【0080】
変形例2の表示制御システム1は、入荷時期条件判定部106を含む。入荷時期条件判定部106は、複数の第2商品の各々の入荷時期が所定の入荷時期条件を満たすか否かを判定する。変形例2の店舗データベースDB2には、第2商品の入荷時期に関する入荷時期情報が格納されているものとする。入荷時期条件判定部106は、店舗データベースDB2に基づいて、第2商品の入荷時期情報を取得する。入荷時期情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0081】
入荷時期条件は、入荷時期に関する条件である。変形例2では、入荷時期から所定の時間が経過していることが入荷時期条件に相当する場合を例に挙げる。入荷時期条件は、他の条件であってもよい。例えば、入荷時期条件は、入荷時期から所定の時間が経過していないこと、入荷時期が相対的に古いこと、入荷時期が相対的に新しいこと、又は他の条件であってもよい。
【0082】
例えば、入荷時期条件判定部106は、複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品の入荷時期情報に基づいて、当該第2商品が入荷時期条件を満たすか否かを判定する。ある1つの第2店舗が複数の第2商品の各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録している場合には、入荷時期条件判定部106は、当該第2店舗が特定された場合に、当該第2店舗が取り扱う複数の第2商品の各々の入荷時期情報に基づいて、当該第2商品が入荷時期条件を満たすか否かを判定する。
【0083】
例えば、入荷時期条件判定部106は、第2商品の入荷時期情報が示す入荷時期から所定の時間が経過しているか否かを判定する。入荷時期条件判定部106は、入荷時期から所定の時間が経過していないと判定された第2商品が入荷時期条件を満たさないと判定する。入荷時期条件判定部106は、入荷時期から所定の時間が経過していると判定された第2商品が入荷時期条件を満たすと判定する。他の入荷時期条件が定められている場合には、入荷時期条件判定部106は、当該他の入荷時期条件に応じた判定方法で、当該他の入荷時期条件が満たされるか否かを判定してもよい。
【0084】
変形例2の広告情報取得部103は、入荷時期条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品のうち、入荷時期条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。ある1つの第2店舗が複数の第2商品の各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録している場合には、広告情報取得部103は、当該複数の第2商品のうち、入荷時期条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0085】
変形例2の表示制御システム1は、複数の第2商品の各々の入荷時期が所定の入荷時期条件を満たすか否かを判定する。表示制御システム1は、入荷時期条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、入荷時期条件に応じた広告情報を取得できるので、第2店舗が販売したい第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。例えば、表示制御システム1が、入荷時期が相対的に古い第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させる場合には、第2店舗は、第2商品の売れ残りを減らすことができる。表示制御システム1が、入荷時期が相対的に新しい第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させる場合には、第2店舗は、新しい第2商品をユーザに販売することができる。
【0086】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、入荷時期条件を満たす第2商品の広告情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、入荷時期条件を満たす第2商品の広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、入荷時期条件を満たす第2商品の広告情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0087】
[6-3.変形例3]
例えば、第2商品には、消費期限、賞味期限、使用期限、又は有効期限といった期限が定められていることがある。この場合、第2店舗は、これらの期限が近い第2商品をユーザに売りたいと考えることがある。このため、広告情報取得部103は、第2商品に定められた期限も考慮して、広告情報を取得してもよい。期限は、日時で表現されてもよいし、日付だけで表現されてもよい。変形例3では、消費期限が期限に相当する場合を例に挙げる。期限は、賞味期限、使用期限、又は有効期限といった他の期限であってもよい。
【0088】
変形例3の表示制御システム1は、期限条件判定部107を含む。期限条件判定部107は、複数の第2商品の各々の期限が所定の期限条件を満たすか否かを判定する。変形例3の店舗データベースDB2には、第2商品の各々の期限に関する期限情報が格納されているものとする。期限条件判定部107は、店舗データベースDB2に基づいて、第2商品の期限情報を取得する。期限情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0089】
期限条件は、期限に関する条件である。変形例3では、期限までの時間(現時点から期限までの期間の長さ、残り時間ということもできる)が所定の時間未満であることが期限条件に相当する場合を例に挙げる。期限条件は、他の条件であってもよい。例えば、期限条件は、期限までの時間が所定の時間以上であること、期限が相対的に近いこと、期限が相対的に遠いこと、又は他の条件であってもよい。
【0090】
例えば、期限条件判定部107は、複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品の期限情報に基づいて、当該第2商品が期限条件を満たすか否かを判定する。ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録している場合には、期限条件判定部107は、当該第2店舗が特定された場合に、当該第2店舗が取り扱う複数の第2商品の各々の期限情報に基づいて、当該第2商品が期限条件を満たすか否かを判定する。
【0091】
例えば、期限条件判定部107は、第2商品の期限情報が示す期限までの時間が所定の時間未満であるか否かを判定する。期限条件判定部107は、期限までの時間が所定の時間以上であると判定された第2商品が期限条件を満たさないと判定する。期限条件判定部107は、期限までの時間が所定の時間未満であると判定された第2商品が期限条件を満たすと判定する。他の期限条件が定められている場合には、期限条件判定部107は、当該他の期限条件に応じた判定方法で、当該他の期限条件が満たされるか否かを判定してもよい。
【0092】
変形例3の広告情報取得部103は、期限条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品のうち、期限条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。ある1つの第2店舗が複数の第2商品の各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録している場合には、広告情報取得部103は、当該複数の第2商品のうち、期限条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0093】
変形例3の表示制御システム1は、複数の第2商品の各々の期限が所定の期限条件を満たすか否かを判定する。表示制御システム1は、期限条件を満たす第2商品の広告に関する広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、期限条件に応じた広告情報を取得できるので、第2店舗が販売したい第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。例えば、表示制御システム1が、期限までの時間が相対的に短い第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させる場合には、第2店舗は、期限切れによる第2商品のロスを減らすことができる。表示制御システム1が、期限までの時間が相対的な長い第2商品の広告を、決済完了画面SC2に表示させる場合には、第2店舗は、新しい第2商品をユーザに販売することができる。
【0094】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、期限条件を満たす第2商品の広告情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、期限条件を満たす第2商品の広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、期限条件を満たす第2商品の広告情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0095】
[6-4.変形例4]
例えば、ユーザは、決済サービスで、残高を有する決済手段を利用してもよい。変形例4では、ユーザが、決済サービスで電子マネーを利用する場合を例に挙げる。残高を有する決済手段は、電子マネー以外の他の決済手段であってもよい。例えば、残高を有する決済手段は、ポイント、銀行口座、銀行口座以外の他の口座、又はその他の決済手段であってもよい。この場合に、広告情報取得部103は、ユーザの決済手段の残高も考慮して、広告情報を取得してもよい。
【0096】
変形例4の表示制御システム1は、残高情報取得部108を含む。残高情報取得部108は、決済で利用された決済手段の残高に関する残高情報を取得する。変形例4のユーザデータベースDB1には、ユーザの決済手段の残高情報が格納されているものとする。残高情報取得部108は、ユーザデータベースDB1に基づいて、ユーザの決済手段の残高情報を取得する。残高情報は、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されてもよい。ユーザが決済手段を利用したり、ユーザが決済手段に入金したりすると、ユーザの決済手段の残高情報が更新される。
【0097】
変形例4の広告情報取得部103は、残高情報取得部108により取得された残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。変形例4の店舗データベースDB2には、第2商品又は第2サービスの価格に関する価格情報が格納されているものとする。価格情報は、広告情報に含まれてもよい。広告がクーポンの場合には、価格情報は、割引後の価格を示す。残高情報が示す残高は、決済後の残高である。広告情報取得部103は、残高情報が示す残高以下の価格の第2商品又は第2サービスの広告情報を取得する。残高情報は、ユーザが保有する複数の決済手段の各々の残高の合計を示してもよい。
【0098】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗が特定された場合に、当該複数の第2店舗の各々が取り扱う第2商品のうち、残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告情報を取得する。ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報、又は、複数の第2サービスの各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録している場合には、広告情報取得部103は、当該複数の第2商品、又は、当該複数の第2サービスのうち、決済情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0099】
変形例4の表示制御システム1は、決済で利用された決済手段の残高に関する残高情報を取得する。表示制御システム1は、残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、残高情報が示す残高に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。例えば、ユーザが、現状の残高で、広告が示す第2商品又は第2サービスを購入又は利用できるので、表示制御システム1は、ユーザに対し、第2店舗を利用する動機付けを与えることができる。
【0100】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、残高情報が示す残高以下の第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0101】
[6-5.変形例5]
例えば、第2店舗の中には、ユーザが利用する可能性が相対的に高い第2店舗がある。このような第2店舗は、ユーザによる店舗の利用状況、又は、ユーザと似た他のユーザによる店舗の利用状況によって特定できることがある。他のユーザは、ユーザの属性(例えば、年齢層、居住エリア、又は趣味)と同じ他のユーザである。他のユーザは、協調フィルタリングによって特定されてもよい。このため、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報だけではなく、ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用状況を考慮して、広告情報を取得してもよい。
【0102】
変形例5の表示制御システム1は、店舗利用情報取得部109を含む。店舗利用情報取得部109は、ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用に関する店舗利用情報を取得する。店舗利用情報は、ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用状況(利用履歴)を示す。例えば、店舗利用情報は、ユーザ又は他のユーザが訪れた店舗の店舗識別情報、ユーザ又は他のユーザが当該店舗で購入した商品、ユーザ又は他のユーザが当該店舗で利用したサービス、利用額、利用日時、又はこれらの組み合わせを示す。
【0103】
変形例5のユーザデータベースDB1には、複数のユーザの各々の店舗利用情報が格納されているものとする。店舗利用情報取得部109は、ユーザデータベースDB1に基づいて、ユーザ又は他のユーザの店舗利用情報を取得する。ユーザ又は他のユーザが店舗を利用すると、ユーザ又は他のユーザのユーザ識別情報に関連付けて、当該店舗における利用状況を示す店舗利用情報がユーザデータベースDB1に格納される。店舗利用情報は、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0104】
変形例5の広告情報取得部103は、店舗利用情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、店舗利用情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、店舗利用情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0105】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、店舗利用情報に基づいて、ユーザ又は他のユーザが利用した少なくとも1つの第2店舗を選択する。店舗利用情報に基づいて、ユーザ又は他のユーザが利用した店舗と同じ分類の少なくとも1つの第2店舗を選択してもよい。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0106】
なお、広告情報取得部103による広告情報の取得方法は、上記の例に限られない。例えば、広告情報取得部103は、ユーザ又は他のユーザが第1店舗の前に行った第2店舗の広告情報を取得せずに、ユーザ又は他のユーザが第1店舗の前に行っていない第2店舗の広告情報を取得してもよい。他にも例えば、ユーザ又は他のユーザが、定期的に、同じ店舗を訪れることがある。この場合、広告情報取得部103は、ユーザ又は他のユーザが行ってから所定の時間が経過していない第2店舗の広告情報を取得せずに、ユーザ又は他のユーザが行ってから所定の時間が経過した第2店舗の広告情報を取得してもよい。
【0107】
例えば、ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報、又は、複数の第2サービスの各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録していることもある。この場合、広告情報取得部103は、複数の第2商品の中から、店舗利用情報に基づいて、ユーザ若しくは他のユーザが購入した商品と同じ少なくとも1つの第2商品、又は、ユーザ若しくは他のユーザが利用した商品と同じ少なくとも1つの第2サービスを選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2商品又は第2サービスの広告情報を取得する。
【0108】
なお、広告情報取得部103による広告情報の取得方法は、上記の例に限られない。例えば、広告情報取得部103は、ユーザ又は他のユーザが第1店舗の前に購入又は利用したものと同じ第2商品又は第2サービスの広告情報を取得せずに、ユーザ又は他のユーザが第1店舗の前に購入又は利用したものとは異なる第2商品又は第2サービスの広告情報を取得してもよい。他にも例えば、ユーザ又は他のユーザが、定期的に、同じ商品を購入したり、同じサービスを利用したりすることがある。この場合、広告情報取得部103は、ユーザ又は他のユーザが購入又は利用してから所定の時間が経過していない第2商品又は第2サービスの広告情報を取得せずに、ユーザ又は他のユーザが購入又は利用してから所定の時間が経過した第2商品又は第2サービスの広告情報を取得してもよい。
【0109】
変形例5の表示制御システム1は、ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用に関する店舗利用情報を取得する。表示制御システム1は、店舗利用情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、店舗利用情報が示す利用状況に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。例えば、表示制御システム1は、ユーザが第1店舗の後に訪れる可能性の高い第2店舗の第2商品又は第2サービスの広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。例えば、表示制御システム1は、ユーザが、第2店舗で購入する可能性の高い第2商品、又は、第2店舗で利用する可能性の高い第2サービスの広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。
【0110】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、店舗利用情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、店舗利用情報が示す利用状況に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、店舗利用情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0111】
[6-6.変形例6]
例えば、ユーザが、同じような店舗を続けて訪れる可能性は低い。このため、広告情報取得部103は、第1店舗の分類も考慮して、広告情報を取得してもよい。例えば、分類は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、又は飲食店といった業種である。分類は、店舗のカテゴリ又はジャンルということもできる。
【0112】
変形例6の表示制御システム1は、店舗分類情報取得部110を含む。店舗分類情報取得部110は、第1店舗の分類に関する店舗分類情報を取得する。変形例6の店舗データベースDB2には、複数の店舗の各々の分類に関する店舗分類情報が格納されているものとする。店舗分類情報取得部110は、店舗データベースDB2に基づいて、第1店舗の店舗分類情報を取得する。店舗分類情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されていてもよい。
【0113】
変形例6の広告情報取得部103は、店舗分類情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、店舗分類情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、店舗分類情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0114】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、店舗分類情報が示す分類とは異なる分類の少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。ある分類の店舗が利用された後に、特定の分類の店舗が利用される傾向にある場合には、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、店舗分類情報が示す分類に関連付けられた特定の分類の少なくとも1つの第2店舗を選択する。この場合、分類同士の関連付けが予めデータ記憶部100に定義されているものとする。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0115】
変形例6の表示制御システム1は、第1店舗の分類に関する店舗分類情報を取得する。表示制御システム1は、店舗分類情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、店舗分類情報が示す分類に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。例えば、表示制御システム1は、ユーザが第1店舗の後に訪れる可能性が高い第2店舗の広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。
【0116】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、店舗分類情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、店舗分類情報が示す分類に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、店舗分類情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0117】
[6-7.変形例7]
例えば、第1店舗は、自身を利用したユーザに対し、特定の広告を提示したくないことがある。第1店舗は、自身を利用したユーザに対し、自身と同じ分類の第2店舗の広告を提示したくないことがある。第1店舗は、自身を利用したユーザに対し、第1商品と同じ第2商品の広告、又は、第1サービスと同じ第2サービスの広告を提示したくないこともある。このため、第1店舗が、自身を利用したユーザに対する広告の設定を指定できるようにしてもよい。
【0118】
表示制御システム1は、第1設定情報取得部111を含む。第1設定情報取得部111は、第1店舗により指定された広告の設定に関する第1設定情報を取得する。変形例7の店舗データベースDB2には、複数の店舗の各々の第1設定情報が格納される。第1設定情報取得部111は、店舗データベースDB2に基づいて、第1店舗の第1設定情報を取得する。第1設定情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0119】
第1設定情報は、第1店舗がユーザに提示したくない広告の設定を示してもよいし、第1店舗がユーザに提示したい広告の設定を示してもよい。例えば、第1設定情報は、第2店舗の店舗識別情報、第2店舗の分類、第2商品の商品識別情報、第2商品の分類、第2サービスのサービス識別情報、第2サービスの分類、第2商品若しくは第2サービスの価格帯、又はこれらの組み合わせであってもよい。
【0120】
変形例7の広告情報取得部103は、第1設定情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、第1設定情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、第1設定情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0121】
例えば、第1店舗がユーザに広告を提示したくない第2店舗を第1設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1設定情報が示す第2店舗以外の少なくとも1つの第2店舗を選択する。第1店舗が広告を提示したくない第2店舗の分類を第1設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、当該分類以外の他の分類の少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。
【0122】
例えば、第1店舗がユーザに広告を提示したい第2店舗を第1設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1設定情報が示す少なくとも1つの第2店舗を選択する。第1店舗がユーザに広告を提示したい第2店舗の分類を第1設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、当該分類の少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。第1設定情報が他の設定を示す場合も同様にして、広告情報取得部103は、第1設定情報に応じた広告情報を取得すればよい。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0123】
変形例7の表示制御システム1は、第1店舗により指定された広告の設定に関する第1設定情報を取得する。表示制御システム1は、第1設定情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、第1設定情報に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗が意図しない広告が、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に表示されることを防止できる。例えば、表示制御システム1は、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に、第1店舗のライバルとなる第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告が表示されるといったことを防止できる。逆に、表示制御システム1は、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に、第1店舗が提携する第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告を表示させることもできる。
【0124】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、第1設定情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、第1設定情報に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、第1設定情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0125】
[6-8.変形例8]
例えば、第2店舗は、特定の第1店舗を利用したユーザに対し、自身の広告を提示したくないことがある。第2店舗は、自身とは何の関係もない分類の第1店舗を利用したユーザに対し、自身の広告を提示しても、広告効果が無いと感じることがある。第2店舗は、第2商品又は第2サービスと同じ第1商品又は第1サービスを第1店舗で購入又は利用したユーザに対し、自身の広告を提示しても、広告効果が無いと感じることがある。このため、第2店舗が、第1店舗を利用したユーザに対する広告の設定を指定できるようにしてもよい。
【0126】
変形例8の表示制御システム1は、第2設定情報取得部112を含む。第2設定情報取得部112は、第2店舗により指定された広告の設定に関する第2設定情報を取得する。変形例8の店舗データベースDB2には、複数の店舗の各々の第2設定情報が格納される。第2設定情報取得部112は、店舗データベースDB2に基づいて、第2店舗の第2設定情報を取得する。第2設定情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0127】
第2設定情報は、第2店舗がユーザに提示したくない広告の設定を示してもよいし、第2店舗がユーザに提示したい広告の設定を示してもよい。例えば、第2設定情報は、第1店舗の店舗識別情報、第1店舗の分類、第1商品の商品識別情報、第1商品の分類、第1サービスのサービス識別情報、第1サービスの分類、第1商品若しくは第1サービスの価格帯、又はこれらの組み合わせであってもよい。
【0128】
変形例8の広告情報取得部103は、第2設定情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、第2設定情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、第2設定情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0129】
例えば、第2店舗がユーザに広告を提示したくない第1店舗を第2設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1店舗が第2設定情報に示されていない少なくとも1つの第2店舗を選択する。第2店舗が広告を提示したくない第1店舗の分類を第2設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1店舗の分類が第2設定情報に示されていない少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。
【0130】
例えば、第2店舗がユーザに広告を提示したい第1店舗を第2設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1店舗が第2設定情報に示されている少なくとも1つの第2店舗を選択する。第2店舗がユーザに広告を提示したい第1店舗の分類を第2設定情報が示す場合、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、第1店舗の分類が第2設定情報に示された少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。第2設定情報が他の設定を示す場合も同様にして、広告情報取得部103は、第2設定情報に応じた広告情報を取得すればよい。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0131】
変形例8の表示制御システム1は、第2店舗により指定された広告の設定に関する第2設定情報を取得する。表示制御システム1は、第2設定情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、第2設定情報に応じた広告情報を取得できるので、第2店舗が意図しない広告が、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に表示されることを防止できる。例えば、表示制御システム1は、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に、広告効果が低いと第2店舗が考える第2商品又は第2サービスの広告が表示されるといったことを防止できる。逆に、表示制御システム1は、第1店舗を利用したユーザの決済完了画面SC2に、広告効果が高いと第2店舗が考える第2商品又は第2サービスの広告を表示させることもできる。
【0132】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、第2設定情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、第2設定情報に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、第2設定情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0133】
[6-9.変形例9]
例えば、決済完了画面SC2に表示される広告に対し、ユーザがリアクションを行えるようにしてもよい。リアクション自体は、公知の種々のものであってよい。例えば、リアクションは、いいね、SNSに対するシェア、電子メール等のSNS以外の媒体を利用したシェア、又はその他のものであってもよい。リアクションの多い広告は、広告効果が高い可能性があるので、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報だけではなく、広告に対するリアクションも考慮して、広告情報を取得してもよい。
【0134】
変形例9の表示制御システム1は、リアクション情報取得部113を含む。リアクション情報取得部113は、複数の広告の各々に対するリアクションに関するリアクション情報を取得する。変形例9の店舗データベースDB2には、広告に対して行われたリアクションに関するリアクション情報が格納されているものとする。あるユーザが広告に対するリアクションを行うと、当該広告のリアクションの数が増えるように、リアクション情報が更新される。リアクション情報は、リアクションの数だけではなく、リアクションをしたユーザの情報やリアクションの日時等の他の情報を示してもよい。リアクション情報は、店舗データベースDB2以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0135】
変形例9の広告情報取得部103は、リアクション情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、リアクション情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、リアクション情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0136】
例えば、広告情報取得部103は、リアクション情報が示すリアクションの数が相対的に多い少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、リアクション情報が示すリアクションの数が多い順に所定数の第2店舗を選択してもよいし、リアクション情報が示すリアクションの数が閾値以上の第2店舗を選択してもよい。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。
【0137】
例えば、ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報、又は、複数の第2サービスの各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録していることもある。この場合、広告情報取得部103は、複数の第2商品の各々のリアクション情報、又は、複数の第2サービスの各々のリアクション情報に基づいて、少なくとも1つの第2商品又は第2サービスを選択してもよい。例えば、広告情報取得部103は、リアクション情報が示すリアクションの数が相対的に多い第2商品又は第2サービスを選択してもよい。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2商品又は第2サービスの広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0138】
変形例9の表示制御システム1は、複数の広告の各々に対するリアクションに関するリアクション情報を取得する。表示制御システム1は、リアクション情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、広告効果の高い広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。例えば、表示制御システム1は、より多くのユーザが反応している広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。
【0139】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、リアクション情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、リアクション情報に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、リアクション情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0140】
[6-10.変形例10]
例えば、第1店舗が都心部にある場合には、第1店舗の近隣に第2店舗が存在する可能性が高い。一方で、第1店舗が郊外にある場合には、第1店舗の近隣に第2店舗が存在しない可能性もある。そこで、広告情報取得部103は、第1店舗のエリアを考慮して、広告情報を取得してもよい。エリアは、ある程度の広さを有する領域である。変形例10では、エリアが、都心部又は郊外の2値で表現される場合を例に挙げるが、エリアは、都道府県又は市町村といった他の区分であってもよい。
【0141】
変形例10の表示制御システム1は、エリア情報取得部114を含む。エリア情報取得部114は、第1店舗のエリアに関するエリア情報を取得する。変形例10の店舗データベースDB2には、複数の店舗の各々のエリア情報が格納されているものとする。位置情報が、あるピンポイントの位置を示すのに対し、エリア情報は、ある程度の広さの領域を示す点で、位置情報とエリア情報は異なる。ある店舗と他の店舗で位置情報が異なっていたとしても、これらの店舗のエリア情報が同じこともある。
【0142】
変形例10の広告情報取得部103は、エリア情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、エリア情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗のエリア情報に基づいて、第2店舗を特定するための閾値(実施形態では、nの値)を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗のエリア情報が郊外を示す場合には、第1店舗のエリア情報が都心部示す場合よりも大きな閾値を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、当該取得された閾値と、に基づいて、第2店舗を特定する。広告情報取得部103は、当該特定された第2店舗の広告情報を取得する。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0143】
変形例10の表示制御システム1は、第1店舗のエリアに関するエリア情報を取得する。表示制御システム1は、エリア情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、第1店舗のエリアに応じた広告を、決済完了画面SC2に表示させることができる。
【0144】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、エリア情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、エリア情報に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、エリア情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0145】
[6-11.変形例11]
例えば、第1店舗は、自身を利用したユーザに対し、自身で開催されているキャンペーンに関係する第2商品又は第2サービスの広告を提示したくないことがある。第1店舗がコンビニエンスストアだったとすると、通常の時期であれば、第1店舗は、コンビニエンスストアとは業種の異なるカレー専門店の第2店舗の第2商品又は第2サービスの広告が決済完了画面SC2に表示されても問題ないと考えることがある。一方で、第1店舗が、カレーに関するキャンペーンを開催している時期に、当該広告が決済完了画面SC2に表示されると、自身のキャンペーンと競合する広告がユーザに提示されることになる。このため、広告情報取得部103は、第1店舗で開催中のキャンペーンを考慮して、広告情報を取得してもよい。
【0146】
変形例11の表示制御システム1は、キャンペーン情報取得部115を含む。キャンペーン情報取得部115は、第1店舗で開催されるキャンペーンに関するキャンペーン情報を取得する。キャンペーン情報は、キャンペーンの開催時期、キャンペーンの対象となる商品若しくはサービス、キャンペーン中に広告を表示させるべきではない第2店舗若しくはその分類、キャンペーン中に広告を表示させるべきではない第2商品若しくは第2サービス、キャンペーン中に広告を表示させるべきである第2店舗若しくはその分類、キャンペーン中に広告を表示させるべきである第2商品若しくは第2サービス、又はその他の情報を示す。
【0147】
変形例11の広告情報取得部103は、キャンペーン情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、キャンペーン情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、キャンペーン情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0148】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、キャンペーン情報が示すキャンペーンの対象となる商品若しくはサービスを取り扱わない少なくとも1つの第2店舗を選択する。他にも例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、キャンペーン情報が示すキャンペーン中に広告を表示させるべきでない第2店舗若しくはその分類以外の少なくとも1つの第2店舗を選択する。キャンペーン中であるか否かは、キャンペーン情報が示すキャンペーン期間に現時点が属するか否かによって判定される。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。広告情報取得部103は、キャンペーン情報が示す他の内容に応じた広告情報を取得してもよい。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0149】
変形例11の表示制御システム1は、第1店舗で開催されるキャンペーンに関するキャンペーン情報を取得する。表示制御システム1は、キャンペーン情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、キャンペーン情報に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。表示制御システム1は、第1店舗のキャンペーンを阻害するような広告が決済完了画面SC2に表示されるといったことを防止できる。
【0150】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、キャンペーン情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、キャンペーン情報に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、キャンペーン情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0151】
[6-12.変形例12]
例えば、変形例5では、ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用状況が考慮されて、広告情報が取得される場合を例に挙げた。ユーザ又は他のユーザの行動は、広告情報の取得のために参考になることが多い。例えば、決済サービス以外の他のサービスにおけるユーザ又は他のユーザの行動が参考にされてもよい。他のサービスは、任意のサービスであってよい。例えば、他のサービスは、電子商取引サービス、旅行予約サービス、金融サービス、ポイントサービス、通信サービス、又はその他のサービスであってもよい。
【0152】
変形例12の表示制御システム1は、他サービス情報取得部116を含む。他サービス情報取得部116は、決済に関する決済サービスとは異なる他のサービスのユーザ又は他のユーザの利用状況に関する他サービス情報を取得する。他サービス情報は、ユーザ又は他のユーザによる他のサービスの利用状況(利用履歴)を示す。例えば、他サービス情報は、他のサービスで購入された商品、他のサービスで利用されたサービス、利用額、利用日時、又はこれらの組み合わせを示す。
【0153】
変形例12のユーザデータベースDB1には、複数のユーザの各々の他サービス情報が格納されているものとする。他サービス情報取得部116は、ユーザデータベースDB1に基づいて、ユーザ又は他のユーザの他サービス情報を取得する。ユーザ又は他のユーザが他のサービスを利用すると、ユーザ又は他のユーザのユーザ識別情報に関連付けて、当該店舗における利用状況を示す他サービス情報がユーザデータベースDB1に格納される。他サービス情報は、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されてもよい。
【0154】
変形例12の広告情報取得部103は、他サービス情報に更に基づいて、広告情報を取得する。広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報と、他サービス情報と、に基づいて、広告情報を取得する。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づいて、複数の第2店舗を特定したとする。この場合に、広告情報取得部103は、他サービス情報に基づいて、複数の第2店舗の中から、広告の表示対象となる少なくとも1つの第2店舗を絞り込む。
【0155】
例えば、広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、他サービス情報が示す商品とは異なる第2商品を取り扱う少なくとも1つの第2店舗、又は、他サービス情報が示すサービスとは異なる第2サービスを取り扱う少なくとも1つの第2店舗を選択する。広告情報取得部103は、複数の第2店舗の中から、他サービス情報が示す商品とは同じ第2商品を取り扱う少なくとも1つの第2店舗、又は、他サービス情報が示すサービスとは同じ第2サービスを取り扱う少なくとも1つの第2店舗を選択してもよい。広告情報取得部103は、当該選択された少なくとも1つの第2店舗の広告情報を取得する。
【0156】
例えば、ある1つの第2店舗が、複数の第2商品の各々の広告情報、又は、複数の第2サービスの各々の広告情報を、店舗データベースDB2に登録していることもある。この場合、広告情報取得部103は、複数の第2商品の中から、他サービス情報が示す商品とは異なる少なくとも1つの第2商品の広告情報を取得する。広告情報取得部103は、複数の第2サービスの中から、他サービス情報が示すサービスとは異なる少なくとも1つの第2サービスの広告情報を取得する。広告情報取得部103は、複数の第2商品の中から、他サービス情報が示す商品と同じ少なくとも1つの第2商品の広告情報を取得してもよい。広告情報取得部103は、複数の第2サービスの中から、他サービス情報が示すサービスとは同じ少なくとも1つの第2サービスの広告情報を取得してもよい。広告情報が取得された後の表示制御部104の処理は、実施形態と同様である。
【0157】
変形例12の表示制御システム1は、決済に関する決済サービスとは異なる他のサービスのユーザ又は他のユーザの利用状況に関する他サービス情報を取得する。表示制御システム1は、他サービス情報に更に基づいて、広告情報を取得する。これにより、表示制御システム1は、他サービス情報が示す利用状況に応じた広告情報を取得できるので、第1店舗を利用したユーザに対し、より効果的に、第2店舗の利用を促すことができる。
【0158】
なお、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報に基づかずに、他サービス情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。例えば、広告情報取得部103は、第1店舗の近隣ではない第2店舗の広告情報であって、他サービス情報が示す利用状況に応じた広告情報を取得してもよい。この場合、表示制御システム1は、位置情報取得部102を含まない。更に、広告情報取得部103は、第1店舗の位置情報を考慮する機能を含まない。例えば、広告情報取得部103が、第1店舗の位置情報に基づかずに、他サービス情報に基づいて、広告情報を取得する態様も、本開示の範囲内である。
【0159】
[6-13.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。例えば、実施形態及び変形例1~12では、広告情報取得部103が種々の条件に基づいて広告情報を取得する処理を説明した。実施形態及び変形例1~12で説明した条件の組み合わせは、任意であってよい。広告情報取得部103は、実施形態及び変形例1~12で説明した複数の条件のうち、任意に選択した複数の条件をAND条件又はOR条件として、広告情報を取得してもよい。
【0160】
例えば、サーバ10で実行されるものとして説明した処理は、ユーザ端末20又は店舗端末30で実行されてもよい。ユーザ端末20で実行されるものとして説明した処理は、サーバ10又は店舗端末30で実行されてもよい。店舗端末30で実行されるものとして説明した処理は、サーバ10又はユーザ端末20で実行されてもよい。サーバ10、店舗端末30、又はユーザ端末20で実行されるものとして説明した処理は、複数のコンピュータで分担されてもよい。
【0161】
[7.付記]
例えば、表示制御システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
ユーザのユーザ端末に基づく決済が実行された第1店舗の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に基づいて、第2店舗が取り扱う第2商品又は第2サービスの広告に関する広告情報を取得する広告情報取得部と、
前記決済の完了に関する決済完了画面であって、前記広告情報が示す前記広告を含む前記決済完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を含む位置情報に応じた表示制御システム。
(2)
前記表示制御システムは、前記決済の対象となった第1商品又は第1サービスに関する決済対象情報を取得する決済対象情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記決済対象情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)に記載の表示制御システム。
(3)
前記広告情報取得部は、前記決済対象情報に基づいて、前記第1商品又は前記第1サービスと合わせて購入又は利用される傾向にある前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する前記広告情報を取得する、
(2)に記載の表示制御システム。
(4)
前記表示制御システムは、複数の前記第2商品の各々の入荷時期が所定の入荷時期条件を満たすか否かを判定する入荷時期条件判定部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記入荷時期条件を満たす前記第2商品の前記広告に関する前記広告情報を取得する、
(1)~(3)の何れかに記載の表示制御システム。
(5)
前記表示制御システムは、複数の前記第2商品の各々の期限が所定の期限条件を満たすか否かを判定する期限条件判定部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記期限条件を満たす前記第2商品の前記広告に関する前記広告情報を取得する、
(1)~(4)の何れかに記載の表示制御システム。
(6)
前記表示制御システムは、前記決済で利用された決済手段の残高に関する残高情報を取得する残高情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記残高情報が示す前記残高以下の前記第2商品又は前記第2サービスの前記広告に関する前記広告情報を取得する、
(1)~(5)の何れかに記載の表示制御システム。
(7)
前記表示制御システムは、前記ユーザ又は他のユーザによる店舗の利用に関する店舗利用情報を取得する店舗利用情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記店舗利用情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(6)の何れかに記載の表示制御システム。
(8)
前記表示制御システムは、前記第1店舗の分類に関する店舗分類情報を取得する店舗分類情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記店舗分類情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(7)の何れかに記載の表示制御システム。
(9)
前記表示制御システムは、前記第1店舗により指定された前記広告の設定に関する第1設定情報を取得する第1設定情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記第1設定情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(8)の何れかに記載の表示制御システム。
(10)
前記表示制御システムは、前記第2店舗により指定された前記広告の設定に関する第2設定情報を取得する第2設定情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記第2設定情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(9)の何れかに記載の表示制御システム。
(11)
前記表示制御システムは、複数の前記広告の各々に対するリアクションに関するリアクション情報を取得するリアクション情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記リアクション情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(10)の何れかに記載の表示制御システム。
(12)
前記表示制御システムは、前記第1店舗のエリアに関するエリア情報を取得するエリア情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記エリア情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(11)の何れかに記載の表示制御システム。
(13)
前記表示制御システムは、前記第1店舗で開催されるキャンペーンに関するキャンペーン情報を取得するキャンペーン情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記キャンペーン情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(12)の何れかに記載の表示制御システム。
(14)
前記表示制御システムは、前記決済に関する決済サービスとは異なる他のサービスの前記ユーザ又は他のユーザの利用状況に関する他サービス情報を取得する他サービス情報取得部を更に含み、
前記広告情報取得部は、前記他サービス情報に更に基づいて、前記広告情報を取得する、
(1)~(13)の何れかに記載の表示制御システム。
【符号の説明】
【0162】
1 表示制御システム、10 サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 ユーザ端末、24,34 操作部、25,35 表示部、26 GPS受信部、30 店舗端末、36 読取部、100 データ記憶部、101 決済実行部、102 位置情報取得部、103 広告情報取得部、104 表示制御部、105 決済対象情報取得部、106 入荷時期条件判定部、107 期限条件判定部、108 残高情報取得部、109 店舗利用情報取得部、110 店舗分類情報取得部、111 第1設定情報取得部、112 第2設定情報取得部、113 リアクション情報取得部、114 エリア情報取得部、115 キャンペーン情報取得部、116 他サービス情報取得部、200 データ記憶部、201 表示制御部、300 データ記憶部、301 決済実行部、C10 コード、DB1 ユーザデータベース、DB2 店舗データベース、SC1 トップ画面、SC2 決済完了画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8