(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-17
(45)【発行日】2025-04-25
(54)【発明の名称】エレベーター
(51)【国際特許分類】
B66B 11/02 20060101AFI20250418BHJP
【FI】
B66B11/02 F
(21)【出願番号】P 2024541377
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(86)【国際出願番号】 JP2022031383
(87)【国際公開番号】W WO2024038584
(87)【国際公開日】2024-02-22
【審査請求日】2024-12-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100217021
【氏名又は名称】馬場 進吾
(72)【発明者】
【氏名】上條 裕太郎
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 一久
(72)【発明者】
【氏名】原田 聡
(72)【発明者】
【氏名】横山 航平
(72)【発明者】
【氏名】野口 裕華
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開平8-48478(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112830368(CN,A)
【文献】特開2018-2422(JP,A)
【文献】特開2008-280131(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00-20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気口が形成された天井を有するかごと、
前記かごに設けられ、前記通気口が開く開位置と前記通気口が閉じられる閉位置との間で移動する蓋部材と、
前記蓋部材を移動させる蓋駆動装置と、
前記かごを昇降させるかご駆動装置と、
前記蓋駆動装置の駆動および前記かご駆動装置の駆動のそれぞれを制御する制御装置と、
前記かごの中の乗客を検出する乗客検出装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記蓋部材の位置を前記開位置にした状態で前記かごを上昇させることにより前記かごの中を換気可能に
し、
前記制御装置は、前記乗客検出装置が前記かごの中の前記乗客を検出した場合に前記蓋部材の位置を前記閉位置にし、前記乗客検出装置が前記かごの中の前記乗客を検出していない場合に前記蓋部材の位置を前記開位置にした状態で前記かごを上昇させることにより前記かごの中を換気可能にするエレベーター。
【請求項2】
前記かごに設けられ、操作されることによって前記蓋部材が移動する操作部材をさらに備え、
前記制御装置は、前記乗客検出装置が前記かごの中の前記乗客を検出した場合であって、前記操作部材が操作されて前記蓋部材の位置が前記開位置にある場合に、前記蓋部材の位置を前記開位置のままにする請求項
1に記載のエレベーター。
【請求項3】
前記蓋部材は、前記天井に対してスライド可能に設けられており、
前記蓋部材が前記天井に対してスライドすることによって、前記蓋部材が前記開位置と前記閉位置との間で移動する請求項1
または請求項2に記載のエレベーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通気口が形成された天井を有するかごと、かごの天井に設けられたファンと、を備えているエレベーターが知られている。ファンが駆動することによって、通気口を通ってかごの外側から内側に向かう気流が発生する。これにより、かごの中が換気される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ファンが駆動することによってかごの中に騒音が発生するという問題点があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、かごの中に発生する騒音を低減させることができるエレベーターを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターは、通気口が形成された天井を有するかごと、かごに設けられ、通気口が開く開位置と通気口が閉じられる閉位置との間で移動する蓋部材と、蓋部材を移動させる蓋駆動装置と、かごを昇降させるかご駆動装置と、蓋駆動装置の駆動およびかご駆動装置の駆動のそれぞれを制御する制御装置と、かごの中の乗客を検出する乗客検出装置と、を備え、制御装置は、蓋部材の位置を開位置にした状態でかごを上昇させることによりかごの中を換気可能にし、制御装置は、乗客検出装置がかごの中の乗客を検出した場合に蓋部材の位置を閉位置にし、乗客検出装置がかごの中の乗客を検出していない場合に蓋部材の位置を開位置にした状態でかごを上昇させることによりかごの中を換気可能にする。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るエレベーターによれば、かごの中に発生する騒音を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係るエレベーターを示すブロック図である。
【
図3】
図2のIII-III線に沿った矢視断面図である。
【
図4】
図2のIV-IV線に沿った矢視断面図である。
【
図5】
図1のかごの中が換気される様子を示す図である。
【
図6】実施の形態1に係るエレベーターの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターを示すブロック図である。実施の形態1に係るエレベーターは、かご1と、蓋部材2と、蓋部材3と、操作部材4と、操作部材5と、蓋駆動装置6と、かご駆動装置7と、乗客検出装置8と、制御装置9と、を備えている。
【0010】
図2は、
図1のかご1の要部を示す図である。
図3は、
図2のIII-III線に沿った矢視断面図である。
図4は、
図2のIV-IV線に沿った矢視断面図である。
図2では、かご1の中から上方を見た場合のかご1の要部が示されている。
【0011】
かご1は、天井101を有している。天井101には、8個の通気口102が形成されている。8個の通気口102のそれぞれは、高さ方向に天井101を貫通している。
【0012】
8個の通気口102は、第1通気口群102Aと、第2通気口群102Bと、に分けられている。8個の通気口102のうちの4個の通気口102が第1通気口群102Aに含まれており、8個の通気口102のうちの他の4個の通気口102が第2通気口群102Bに含まれている。
【0013】
蓋部材2は、天井101に設けられている。蓋部材2は、第1通気口群102Aに含まれている4個の通気口102に対応して設けられている。蓋部材2は、第1通気口群102Aに含まれている4個の通気口102のそれぞれが開く開位置と、第1通気口群102Aに含まれている4個の通気口102のそれぞれが閉じられる閉位置との間で移動する。
【0014】
蓋部材2は、天井101に対してスライド可能に設けられている。蓋部材2が天井101に対してスライドすることによって、蓋部材2が開位置と閉位置との間で移動する。
【0015】
蓋部材3は、天井101に設けられている。蓋部材3は、第2通気口群102Bに含まれている4個の通気口102に対応して設けられている。蓋部材3は、第2通気口群102Bに含まれている4個の通気口102のそれぞれが開く開位置と、第2通気口群102Bに含まれている4個の通気口102のそれぞれが閉じられる閉位置との間で移動する。
【0016】
蓋部材3は、天井101に対してスライド可能に設けられている。蓋部材3が天井101に対してスライドすることによって、蓋部材3が開位置と閉位置との間で移動する。
【0017】
操作部材4は、蓋部材2に取り付けられている。操作部材4は、レバーから構成されている。操作部材4は、蓋部材2を介してかご1の天井101に設けられている。操作部材4の一部は、かご1の中に配置されている。したがって、かご1の中の乗客は、操作部材4を操作することができる。操作部材4が操作されることによって、蓋部材2が開位置と閉位置との間で移動する。
【0018】
操作部材5は、蓋部材3に取り付けられている。操作部材5は、レバーから構成されている。操作部材5は、蓋部材3を介してかご1の天井101に設けられている。操作部材5の一部は、かご1の中に配置されている。したがって、かご1の中の乗客は、操作部材5を操作することができる。操作部材5が操作されることによって、蓋部材3が開位置と閉位置との間で移動する。
【0019】
蓋駆動装置6は、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれを別々に移動させる。蓋駆動装置6が駆動することによって、蓋部材2が開位置と閉位置との間で移動し、蓋部材3が開位置と閉位置との間で移動する。
【0020】
かご駆動装置7は、巻上機から構成されている。かご駆動装置7には、図示しない主ロープが掛けられている。主ロープには、かご1が設けられている。したがって、かご駆動装置7が駆動することによって、かご1が昇降路を昇降する。
【0021】
乗客検出装置8は、かご1に設けられている。乗客検出装置8は、かご1の中の乗客を検出する。乗客検出装置8によるかご1の中の乗客を検出する方法としては、例えば、赤外線を用いてかご1の中の乗客を検出する方法、かご1に載っている物体の重量を測定することによってかご1の中の乗客を検出する方法が挙げられる。また、乗客検出装置8によるかご1の中の乗客を検出する方法としては、例えば、かご1の中を撮影した画像を用いてかご1の中の乗客を検出する方法が挙げられる。
【0022】
乗客検出装置8の検出結果は、制御装置9に入力される。制御装置9は、乗客検出装置8の検出結果に基づいて、かご1の中に乗客がいるか否かを判定する。
【0023】
制御装置9は、かご1の中に乗客がいるか否かの判定結果に基づいて、蓋駆動装置6の駆動を制御する。具体的には、かご1の中に乗客がいないと制御装置9が判定した場合に、制御装置9は、蓋駆動装置6を駆動させて、蓋部材2および蓋部材3の少なくとも一方の位置を開位置にする。
【0024】
また、かご1の中に乗客がいると制御装置9が判定した場合に、制御装置9は、蓋駆動装置6を駆動させて、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を閉位置にする。
【0025】
なお、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置が閉位置になった後に、かご1の中の乗客が操作部材4を操作して、蓋部材2の位置が開位置になった場合には、制御装置9は、蓋部材2の位置を開位置のままにする。この場合に、蓋部材2の位置が開位置のまま、乗客の目的階に向かってかご1が昇降する。
【0026】
また、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置が閉位置になった後に、かご1の中の乗客が操作部材5を操作して、蓋部材3の位置が開位置になった場合には、制御装置9は、蓋部材3の位置を開位置のままにする。この場合に、蓋部材3の位置が開位置のまま、乗客の目的階に向かってかご1が昇降する。
【0027】
制御装置9は、かご1の中に乗客がいるか否かの判定結果に基づいて、かご駆動装置7の駆動を制御する。具体的には、かご1の中に乗客がいないと制御装置9が判定した場合に、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にした状態で、かご駆動装置7を駆動させて、かご1を上昇させる。言い換えれば、制御装置9は、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にした状態で、かご1を上昇させることによりかご1の中を換気可能にする。
【0028】
図5は、
図1のかご1の中が換気される様子を示す図である。
図5では、蓋部材2の位置が開位置である状態が示されている。蓋部材2および蓋部材3の少なくとも一方の位置が開位置である状態で、かご1が上昇することによって、通気口102を通ってかご1の外側から内側に向かう気流Aが発生する。かご1の内側に入った気流Aは、かご1の壁103と巾木104との間に形成されている隙間を通ってかご1の内側から外側に向かう。これにより、かご1の中が換気可能になる。
【0029】
次に、実施の形態1に係るエレベーターにおけるかご1の中を換気する動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係るエレベーターの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、乗客検出装置8の検出結果に基づいて、制御装置9は、かご1の中に乗客がいるか否かを判定する。ステップS101において、かご1の中に乗客がいると制御装置9が判定した場合に、かご1の中を換気するエレベーターの動作が終了する。
【0030】
一方、ステップS101において、かご1の中に乗客がいないと制御装置9が判定した場合に、かご1の中を換気するエレベーターの処理は、ステップS102に進む。
【0031】
ステップS102において、制御装置9は、蓋駆動装置6を駆動させて、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にする。その後、かご1の中を換気するエレベーターの処理は、ステップS103に進む。
【0032】
ステップS103において、制御装置9は、かご駆動装置7を駆動させて、かご1を上昇させる。これにより、かご1の中が換気可能になる。その後、かご1の中を換気するエレベーターの処理は、ステップS104に進む。
【0033】
ステップS104において、制御装置9は、かご駆動装置7の駆動を停止させて、かご1を停止させる。その後、かご1の中を換気するエレベーターの処理は、ステップS105に進む。
【0034】
ステップS105において、制御装置9は、蓋駆動装置6を駆動させて、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を閉位置にする。以上により、かご1の中を換気するエレベーターの動作が終了する。
【0035】
以上説明したように、実施の形態1に係るエレベーターは、かご1と、かご1に設けられた蓋部材2および蓋部材3と、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれを移動させる蓋駆動装置6と、かご1を昇降させるかご駆動装置7と、制御装置9と、を備えている。かご1の天井101には、通気口102が形成されている。蓋部材2および蓋部材3のそれぞれは、通気口102が開く開位置と通気口102が閉じられる閉位置との間で移動する。制御装置9は、蓋駆動装置6の駆動およびかご駆動装置7の駆動を制御する。制御装置9は、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にした状態でかご1を上昇させることによりかご1の中を換気可能にする。この構成によれば、かご1の天井101の通気口102が開いた状態で、かご1が上昇する。これにより、通気口102を通ってかご1の外側から内側に向かう気流Aが発生して、かご1の中が換気可能になる。その結果、ファンが駆動することによってかごの中が換気される場合と比較して、かご1の中に発生する騒音を低減させることができる。
【0036】
また、実施の形態1に係るエレベーターは、かご1の中の乗客を検出する乗客検出装置8を備えている。制御装置9は、乗客検出装置8がかご1の中の乗客を検出した場合に蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を閉位置にする。また、制御装置9は、乗客検出装置8がかご1の中の乗客を検出していない場合に蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にした状態でかご1を上昇させることによりかご1の中を換気可能にする。この構成によれば、かご1の中に乗客がいる場合には、かご1の中の換気を行わず、かご1の中に乗客がいない場合に、かご1の中を換気可能にする。これにより、エレベーターが乗客に利用されていない時間に、かご1の中の換気を行うことができる。
【0037】
また、実施の形態1に係るエレベーターは、かご1に設けられた操作部材4を備えている。操作部材4が操作されることによって、蓋部材2が移動する。制御装置9は、乗客検出装置8がかご1の中の乗客を検出した場合であって、操作部材4が操作されて蓋部材2の位置が開位置にある場合に、蓋部材2の位置を開位置のままにする。この構成によれば、かご1の中の乗客が操作部材4を操作して蓋部材2の位置が開位置になった場合に、蓋部材2の位置が開位置のまま、乗客の目的階に向かってかご1を昇降させることができる。
【0038】
また、実施の形態1に係るエレベーターは、かご1に設けられた操作部材5を備えている。操作部材5が操作されることによって、蓋部材3が移動する。制御装置9は、乗客検出装置8がかご1の中の乗客を検出した場合であって、操作部材5が操作されて蓋部材3の位置が開位置にある場合に、蓋部材3の位置を開位置のままにする。この構成によれば、かご1の中の乗客が操作部材5を操作して蓋部材3の位置が開位置になった場合に、蓋部材3の位置が開位置のまま、乗客の目的階に向かってかご1を昇降させることができる。
【0039】
また、実施の形態1に係るエレベーターでは、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれが、天井101に対してスライド可能に設けられている。蓋部材2および蓋部材3のそれぞれが天井101に対してスライドすることによって、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれが開位置と閉位置との間で移動する。この構成によれば、簡単な構成で、通気口102を開閉することができる。
【0040】
なお、実施の形態1に係るエレベーターでは、かご1の中に乗客がいないと制御装置9が判定した場合に、蓋部材2および蓋部材3のそれぞれの位置を開位置にした状態で、かご駆動装置7を駆動させて、かご1を上昇させる構成について説明した。しかしながら、かご1の中に乗客がいないと制御装置9が判定した場合に、蓋部材2および蓋部材3の何れか一方の位置を開位置にした状態で、かご駆動装置7を駆動させて、かご1を上昇させる構成であってもよい。
【0041】
蓋部材2および蓋部材3の両方の位置を開位置にすることによって、蓋部材2および蓋部材3の何れか一方の位置を開位置にした場合と比較して、かご1の外側から内側に向かう気流Aの量が多くなる。したがって、かご1の中の換気が行われる直前におけるかご1の中の乗客の量に対応して、蓋部材2および蓋部材3の両方の位置を開位置にするか、または、蓋部材2および蓋部材3の何れか一方の位置を開位置にするかの判断を制御装置9が行ってもよい。この場合に、かご1の中の換気が行われる直前におけるかご1の中の乗客の数または乗客の重量が予め設定された値以上である場合に、制御装置9は、蓋部材2および蓋部材3の両方の位置を開位置にする。一方、かご1の中の換気が行われる直前におけるかご1の中の乗客の数または乗客の重量が予め設定された値よりも小さい場合に、制御装置9は、蓋部材2および蓋部材3の何れか一方の位置を開位置にする。この場合には、エレベーターは、かご1の中の乗客の数または乗客の重量を測定する乗客量測定装置を備える。
【0042】
また、実施の形態1に係るエレベーターでは、操作部材4および操作部材5がかご1の天井101に設けられている構成について説明した。しかしながら、操作部材4および操作部材5がかご1の壁103に設けられている構成であってもよい。
【0043】
また、実施の形態1に係るエレベーターでは、操作部材4が蓋部材2に取り付けられ、操作部材5が蓋部材3に取り付けられている構成について説明した。しかしながら、操作部材4および操作部材5が蓋駆動装置6に電気的に接続されている構成であってもよい。この場合に、操作部材4が操作されることによって、蓋駆動装置6が蓋部材2を移動させ、操作部材5が操作されることによって、蓋駆動装置6が蓋部材3を移動させる。
【0044】
以上、好ましい実施の形態1に係るエレベーターについて説明したが、上述した実施の形態1に係るエレベーターに制限されることはない。特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態1に係るエレベーターに種々の変形および変換を加えることができる。
【符号の説明】
【0045】
1 かご、2 蓋部材、3 蓋部材、4 操作部材、5 操作部材、6 蓋駆動装置、7 かご駆動装置、8 乗客検出装置、9 制御装置、101 天井、102 通気口、102A 第1通気口群、102B 第2通気口群、103 壁、104 巾木。