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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-18
(45)【発行日】2025-04-28
(54)【発明の名称】電動工具
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/02 20060101AFI20250421BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20250421BHJP
【FI】
B25F5/02
B25F5/00 Z
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021101169
(22)【出願日】2021-06-17
(65)【公開番号】P2023000391
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2024-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 清涼
(72)【発明者】
【氏名】久保田 祐大
(72)【発明者】
【氏名】趙 鼎
【審査官】マキロイ 寛済
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-167784(JP,A)
【文献】実開昭61-054478(JP,U)
【文献】特開2009-023024(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25F 5/02
B25F 5/00
B29C 39/40
B29C 43/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータにより駆動される出力部と、
前記モータを収容するモータ収容部を含む合成樹脂製のハウジングと、
前記ハウジングの外面の一部に規定されたラベルエリアに設けられる凹部と、
前記ラベルエリアに貼られるラベルと、を備え
前記凹部は、前記ラベルエリアに間隔をあけて複数設けられ、
前記凹部の開口は、円形状であり、
相互に隣り合う前記凹部の間隔は、前記凹部の開口の直径よりも大きい、
電動工具。
【請求項2】
前記凹部は、前記ラベルエリアに間隔をあけて複数設けられる、
請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
モータと、
前記モータにより駆動される出力部と、
前記モータを収容するモータ収容部を含む合成樹脂製のハウジングと、
前記ハウジングの外面の一部に規定されたラベルエリアに設けられる凹部と、
前記ラベルエリアに貼られるラベルと、を備え
前記ハウジングは、薄肉部分と、前記薄肉部分の厚さよりも厚い厚肉部分と、を含み、
前記ラベルエリアは、前記薄肉部分の外面及び前記厚肉部分の外面を含むように規定される、
電動工具。
【請求項4】
前記凹部は、前記厚肉部分の外面に設けられる、
請求項3に記載の電動工具。
【請求項5】
前記凹部は、前記薄肉部分の外面及び前記厚肉部分の外面のそれぞれに形成され、
前記厚肉部分の外面に形成される前記凹部の数は、前記薄肉部分の外面に形成される前記凹部の数よりも多い、
請求項3に記載の電動工具。
【請求項6】
前記凹部は、前記薄肉部分の外面及び前記厚肉部分の外面のそれぞれに形成され、
前記厚肉部分の外面に形成される前記凹部の深さは、前記薄肉部分の外面に形成される前記凹部の深さよりも深い、
請求項3に記載の電動工具。
【請求項7】
前記凹部は、前記薄肉部分の外面及び前記厚肉部分の外面のそれぞれに形成され、
前記厚肉部分の外面に形成される前記凹部の開口の面積は、前記薄肉部分の外面に形成される前記凹部の開口の面積よりも大きい、
請求項3に記載の電動工具。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記ハウジングの内面から突出する凸部を有し、
前記凸部は、第1部分と、前記第1部分から突出する第2部分と、を含み、
前記薄肉部分は、前記第1部分を含み、
前記厚肉部分は、前記第2部分を含む、
請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記ハウジングの内面から突出する凸部を有し、
前記厚肉部分は、前記凸部を含む、
請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項10】
前記凸部は、第1方向に延びるように設けられ、
前記凹部は、前記第1方向に間隔をあけて複数設けられる、
請求項8又は請求項9に記載の電動工具。
【請求項11】
前記凸部は、前記第1方向に直交する第2方向に複数設けられ、
前記凹部は、前記第2方向に間隔をあけて複数設けられる、
請求項10に記載の電動工具。
【請求項12】
前記凸部は、前記ハウジングに収容された内部部材を支持する、
請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項13】
前記内部部材は、前記モータを含む、
請求項12に記載の電動工具。
【請求項14】
前記内部部材は、前記モータを制御するコントローラを含む、
請求項12に記載の電動工具。
【請求項15】
前記内部部材は、動力伝達機構を収容する金属製のケースを含む、
請求項12に記載の電動工具。
【請求項16】
前記ラベルエリアは、前記モータ収容部の外面に規定される、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項17】
前記モータ収容部は、前記モータ収容部の内面から突出する凸部を有し、
前記凸部は、前記モータを支持する、
請求項16に記載の電動工具。
【請求項18】
前記モータを制御するコントローラを備え、
前記ハウジングは、前記コントローラを収容するコントローラ収容部を含み、
前記ラベルエリアは、前記コントローラ収容部の外面に規定される、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項19】
前記コントローラ収容部は、前記コントローラ収容部の内面から突出する凸部を有し、
前記凸部は、前記コントローラを支持する、
請求項18に記載の電動工具。
【請求項20】
インパクトドライバ、ハンマドリル、ヘッジトリマ、カッタ、マルノコ、草刈機、又はグラインダである、
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の電動工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂製の製品は、射出成形により製造される場合が多い。射出成形においては、加熱溶融された合成樹脂が金型に射出される。成形収縮に起因して、製品の表面が凹んだり歪んだりする現象が発生する可能性がある。このような現象は、ヒケ(Sink Marks)と呼ばれる。特許文献1には、ヒケの発生を抑制する技術の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平8-72588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動工具のハウジングは、射出成形により製造される場合が多い。ハウジングにヒケが発生すると、電動工具の外観不良が発生する可能性がある。
【0005】
本明細書で開示する技術は、電動工具の外観不良を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電動工具を開示する。電動工具は、モータと、モータにより駆動される出力部と、モータを収容するモータ収容部を含む合成樹脂製のハウジングと、を備えてもよい。電動工具は、ハウジングの外面の一部に規定されたラベルエリアに設けられる凹部を備えてもよい。電動工具は、ラベルエリアに貼られるラベルを備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、電動工具の外観不良が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る電動工具を示す側面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る電動工具の上部を示す正面図である。
図4図4は、第1実施形態に係る電動工具の上部を示す平面図である。
図5図5は、第1実施形態に係る電動工具を示す縦断面図である。
図6図6は、第1実施形態に係る電動工具の上部を示す縦断面図である。
図7図7は、第1実施形態に係る電動工具の上部を示す横断面図である。
図8図8は、第1実施形態に係る電動工具の一部を分解した斜視図である。
図9図9は、第1実施形態に係る右ハウジングの外面の一部を示す斜視図である。
図10図10は、第1実施形態に係る右ハウジングの内面の一部を示す斜視図である。
図11図11は、第1実施形態に係る右ハウジングの一部を示す断面図である。
図12図12は、第1実施形態に係る凹部を示す斜視図である。
図13図13は、第1実施形態の変形例に係る凹部を示す斜視図である。
図14図14は、第1実施形態の変形例に係る凹部を示す斜視図である。
図15図15は、第1実施形態の変形例に係る凹部を示す斜視図である。
図16図16は、第1実施形態の変形例に係る右ハウジングの一部を模式的に示す断面図である。
図17図17は、第2実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図18図18は、第2実施形態に係る電動工具を示す縦断面図である。
図19図19は、第2実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図20図20は、第2実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図21図21は、第2実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図22図22は、第3実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図23図23は、第3実施形態に係る電動工具を示す縦断面図である。
図24図24は、第3実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図25図25は、第3実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図26図26は、第3実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図27図27は、第4実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図28図28は、第4実施形態に係る電動工具を示す縦断面図である。
図29図29は、第4実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図30図30は、第4実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図31図31は、第4実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図32図32は、第5実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図33図33は、第5実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図34図34は、第5実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図35図35は、第5実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図36図36は、第6実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図37図37は、第6実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図38図38は、第6実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図39図39は、第6実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図40図40は、第7実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図41図41は、第7実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図42図42は、第7実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図43図43は、第7実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
図44図44は、第8実施形態に係る電動工具を示す斜視図である。
図45図45は、第8実施形態に係る電動工具を示す縦断面図である。
図46図46は、第8実施形態に係る電動工具を示す横断面図である。
図47図47は、第8実施形態に係るラベルエリア及びラベルを示す斜視図である。
図48図48は、第8実施形態に係るラベルエリアの近傍を示す透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、モータと、モータにより駆動される出力部と、モータを収容するモータ収容部を含む合成樹脂製のハウジングと、を備えてもよい。電動工具は、ハウジングの外面の一部に規定されたラベルエリアに設けられる凹部を備えてもよい。電動工具は、ラベルエリアに貼られるラベルを備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、ハウジングの外面に凹部が設けられることにより、ハウジングの成形収縮が改善され、ヒケの発生が抑制される。凹部はラベルエリアに設けられるので、ラベルエリアにおいてヒケの発生が抑制される。ヒケの発生が抑制されたラベルエリアにラベルが貼られるので、ラベルの歪みが抑制される。そのため、ラベルの外観不良が抑制され、作業者は、ラベルに印刷されているデータを正しく読み取ることができる。また、ラベルは、凹部を隠すようにラベルエリアに貼られる。そのため、電動工具の外観不良が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部は、ラベルエリアに間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0012】
上記の構成では、ヒケの発生が効果的に抑制される。また、1つ1つの凹部の開口の大きさを小さくすることができるので、ラベルエリアにラベルを張った場合、ラベルが凹部の内側に落ち込むことが抑制される。ラベルは歪みが軽減された状態でラベルエリアに貼られる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、薄肉部分と、薄肉部分の厚さよりも厚い厚肉部分と、を含んでもよい。ラベルエリアは、薄肉部分の外面及び厚肉部分の外面を含むように規定されてもよい。
【0014】
上記の構成では、ハウジングの外面の任意のエリアにラベルエリアを規定することができる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部は、厚肉部分の外面に設けられてもよい。
【0016】
上記の構成では、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部は、薄肉部分の外面及び厚肉部分の外面のそれぞれに形成されてもよい。厚肉部分の外面に形成される凹部の数は、薄肉部分の外面に形成される凹部の数よりも多くてもよい。
【0018】
上記の構成では、厚肉部分の外面に形成される凹部の数が薄肉部分の外面に形成される凹部の数よりも多いので、ハウジングの成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部は、薄肉部分の外面及び厚肉部分の外面のそれぞれに形成されてもよい。厚肉部分の外面に形成される凹部の深さは、薄肉部分の外面に形成される凹部の深さよりも深くてもよい。
【0020】
上記の構成では、厚肉部分の外面に形成される凹部の深さが薄肉部分の外面に形成される凹部の深さよりも深いので、ハウジングの成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部は、薄肉部分の外面及び厚肉部分の外面のそれぞれに形成されてもよい。厚肉部分の外面に形成される凹部の開口の面積は、薄肉部分の外面に形成される凹部の開口の面積よりも大きくてもよい。
【0022】
上記の構成では、厚肉部分の外面に形成される凹部の開口の面積が薄肉部分の外面に形成される凹部の開口の面積よりも大きいので、ハウジングの成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、ハウジングの内面から突出する凸部を有してもよい。凸部は、第1部分と、第1部分から突出する第2部分と、を含んでもよい。薄肉部分は、第1部分を含んでもよい。厚肉部分は、第2部分を含んでもよい。
【0024】
上記の構成では、凸部自体に厚さが相互に異なる複数の部分が存在する場合において、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、ハウジングの内面から突出する凸部を有してもよい。厚肉部分は、凸部を含んでもよい。
【0026】
上記の構成では、ハウジングに厚さが相互に異なる複数の部分が存在する場合において、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凸部は、第1方向に延びるように設けられてもよい。凹部は、第1方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0028】
上記の構成では、凸部が第1方向に延びるように設けられている場合において、凹部が第1方向に間隔をあけて複数設けられることにより、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凸部は、第1方向に直交する第2方向に複数設けられてもよい。凹部は、第2方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0030】
上記の構成では、凸部が第2方向に複数設けられている場合において、凹部が第2方向に間隔をあけて複数設けられることにより、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凸部は、ハウジングに収容された内部部材を支持してもよい。
【0032】
上記の構成では、内部部材は、凸部により安定して支持される。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、内部部材は、モータを含んでもよい。
【0034】
上記の構成では、モータは、凸部により安定して支持される。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、内部部材は、モータを制御するコントローラを含んでもよい。
【0036】
上記の構成では、コントローラは、凸部により安定して支持される。
【0037】
1つ又はそれ以上の実施形態において、内部部材は、動力伝達機構を収容する金属製のケースを含んでもよい。
【0038】
上記の構成では、ケースは、凸部により安定して支持される。
【0039】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ラベルエリアは、モータ収容部の外面に規定されてもよい。
【0040】
上記の構成では、ラベルは、歪みが軽減された状態でモータ収容部の外面に貼られる。作業者は、歪みが軽減されたラベルを視認することができる。
【0041】
1つ又はそれ以上の実施形態において、モータ収容部は、モータ収容部の内面から突出する凸部を有してもよい。凸部は、モータを支持してもよい。
【0042】
上記の構成では、モータは、凸部により安定して支持される。
【0043】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、モータを制御するコントローラを備えてもよい。ハウジングは、コントローラを収容するコントローラ収容部を含んでもよい。ラベルエリアは、コントローラ収容部の外面に規定されてもよい。
【0044】
上記の構成では、ラベルは、歪みが軽減された状態でコントローラ収容部の外面に貼られる。作業者は、歪みが軽減されたラベルを視認することができる。
【0045】
1つ又はそれ以上の実施形態において、コントローラ収容部は、コントローラ収容部の内面から突出する凸部を有してもよい。凸部は、コントローラを支持してもよい。
【0046】
上記の構成では、コントローラは、凸部により安定して支持される。
【0047】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、インパクトドライバ、ハンマドリル、ヘッジトリマ、カッタ、マルノコ、草刈機、又はグラインダでもよい。
【0048】
上記の構成では、インパクトドライバ、ハンマドリル、ヘッジトリマ、カッタ、マルノコ、草刈機、又はグラインダの外観不良が抑制される。
【0049】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部の開口は、円形状でもよい。
【0050】
上記の構成では、凹部が簡単に形成される。
【0051】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0052】
実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動工具の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。左右方向と前後方向とは、直交する。前後方向と上下方向とは、直交する。上下方向と左右方向とは、直交する。
【0053】
電動工具は、モータを有する。実施形態においては、モータの回転軸AXに平行な方向を適宜、軸方向、と称する。モータの回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。モータの回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称する。
【0054】
軸方向の一方側の位置又は一方側の方向を適宜、軸方向一方側、と称し、軸方向の他方側の位置又は他方側の方向を適宜、軸方向他方側、と称する。径方向において、モータの回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、モータの回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。周方向の一方側の位置又は一方側の方向を適宜、周方向一方側、と称し、周方向の他方側の位置又は他方側の方向を適宜、周方向他方側、と称する。
【0055】
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
【0056】
<電動工具>
図1は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す側面図である。図3は、本実施形態に係る電動工具1Aの上部を示す正面図である。図4は、本実施形態に係る電動工具1Aの上部を示す平面図である。図5は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す縦断面図である。図6は、本実施形態に係る電動工具1Aの上部を示す縦断面図である。図7は、本実施形態に係る電動工具1Aの上部を示す横断面図である。
【0057】
本実施形態において、電動工具1Aは、インパクトドライバである。電動工具1Aは、ハウジング2と、リヤカバー3と、ハンマケース4と、バッテリ装着部5と、モータ6と、減速機構7と、スピンドル8と、打撃機構9と、アンビル10と、チャックスリーブ11と、ファン12と、コントローラ13と、トリガスイッチ14と、正逆切換レバー15と、操作パネル16と、モード切換スイッチ17と、ライト18とを備える。
【0058】
ハウジング2は、合成樹脂製である。本実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、左ハウジング2Lの右方に配置される右ハウジング2Rとを含む。図2に示すように、左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、複数のねじ2Sにより固定される。ハウジング2は、一対の半割れハウジングにより構成される。
【0059】
ハウジング2は、モータ収容部21と、グリップ部22と、コントローラ収容部23とを含む。
【0060】
モータ収容部21は、モータ6を収容する。モータ収容部21は、筒状である。
【0061】
グリップ部22は、作業者に握られる。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に突出する。トリガスイッチ14は、グリップ部22の上部に設けられる。
【0062】
コントローラ収容部23は、コントローラ13を収容する。コントローラ収容部23は、グリップ部22の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、コントローラ収容部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
【0063】
リヤカバー3は、合成樹脂製である。リヤカバー3は、モータ収容部21の後方に配置される。リヤカバー3は、ファン12の少なくとも一部を収容する。ファン12は、リヤカバー3の内側に配置される。リヤカバー3は、モータ収容部21の後端部の開口を覆うように配置される。リヤカバー3の外径は、後方に向かって徐々に小さくなる。
【0064】
モータ収容部21は、吸気口19を有する。リヤカバー3は、排気口20を有する。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
【0065】
ハンマケース4は、金属製である。本実施形態において、ハンマケース4は、アルミニウム製である。ハンマケース4は、モータ収容部21の前方に配置される。ハンマケース4は、モータ収容部21の前部に接続される。ハンマケース4は、筒状である。ハンマケース4の前部4Fの内径は、ハンマケース4の後部4Rの内径よりも小さい。ハンマケース4の後部は、モータ収容部21の前部の内側に嵌められる。挿入される。ハンマケース4の後部は、モータ収容部21の前部の内側に嵌められる。ハンマケース4の後部の内側に、ベアリングボックス24が配置される。ベアリングボックス24は、モータ収容部21及びハンマケース4のそれぞれに固定される。
【0066】
ハンマケース4は、減速機構7、スピンドル8、打撃機構9、及びアンビル10の少なくとも一部を収容する。減速機構7の少なくとも一部は、ベアリングボックス24の内側に配置される。
【0067】
ハンマケース4の少なくとも一部は、ハンマケースカバー4Aに覆われる。ハンマケース4の前部4Fにバンパ4Bが配置される。バンパ4Bは、円環状である。
【0068】
バッテリ装着部5は、コントローラ収容部23の下部に配置される。バッテリパック25は、バッテリ装着部5に装着される。バッテリパック25は、電動工具1Aの電源である。バッテリパック25は、バッテリ装着部5に着脱可能である。バッテリパック25は、二次電池を含む。本実施形態において、バッテリパック25は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部5に装着されることにより、バッテリパック25は、電動工具1Aに電力を供給することができる。モータ6は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて駆動する。コントローラ13及び操作パネル16は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて作動する。
【0069】
モータ6は、電動工具1Aの動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ロータ27の少なくとも一部は、ステータ26の内側に配置される。ロータ27は、ステータ26に対して回転する。モータ6の回転軸AXは、前後方向に延伸する。ロータ27は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、ステータ26の内側で回転可能である。
【0070】
ステータ26は、ステータコア28と、前インシュレータ29と、後インシュレータ30と、コイル31とを有する。
【0071】
ステータコア28は、ロータ27よりも径方向外側に配置される。ステータコア28は、積層された複数の鋼板を含む。鋼板は、鉄を主成分とする金属製の板である。ステータコア28は、筒状である。ステータコア28は、コイル31を支持する複数のティースを有する。
【0072】
前インシュレータ29は、ステータコア28の前部に設けられる。後インシュレータ30は、ステータコア28の後部に設けられる。前インシュレータ29及び後インシュレータ30のそれぞれは、合成樹脂製の電気絶縁部材である。前インシュレータ29は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。後インシュレータ30は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。
【0073】
コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28に装着される。コイル31は、複数配置される。コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28のティースの周囲に配置される。コイル31とステータコア28とは、前インシュレータ29及び後インシュレータ30により電気的に絶縁される。複数のコイル31は、ヒュージング端子38を介して接続される。コイル31は、リード線(不図示)を介してコントローラ13と接続される。
【0074】
ロータ27は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、コア部32と、シャフト部33と、ロータ磁石34と、センサ用磁石35とを有する。コア部32は、ロータ27のロータコアとして機能する。シャフト部33は、ロータ27のロータシャフトとして機能する。
【0075】
コア部32及びシャフト部33のそれぞれは、鋼製である。シャフト部33は、コア部32の端面から前後方向に突出する。シャフト部33は、コア部32の前端面から前方に突出する前側シャフト部33Fと、コア部32の後端面から後方に突出する後側シャフト部33Rとを含む。
【0076】
ロータ磁石34は、コア部32に固定される。ロータ磁石34は、円筒状である。ロータ磁石34は、コア部32の周囲に配置される。
【0077】
センサ用磁石35は、コア部32に固定される。センサ用磁石35は、円環状である。センサ用磁石35は、コア部32の前端面及びロータ磁石34の前端面に配置される。
【0078】
前インシュレータ29にセンサ基板37が取り付けられる。センサ基板37は、ねじ29Sにより前インシュレータ29に固定される。センサ基板37は、中心に孔が設けられた円板状の回路基板と、回路基板に支持される回転検出素子37Sとを有する。センサ基板37の少なくとも一部は、センサ用磁石35に対向する。回転検出素子は、ロータ27のセンサ用磁石35の位置を検出することにより、ロータ27の回転方向の位置を検出する。
【0079】
シャフト部33は、ロータベアリング39に回転可能に支持される。ロータベアリング39は、前側シャフト部33Fを回転可能に支持する前側ロータベアリング39Fと、後側シャフト部33Rを回転可能に支持する後側ロータベアリング39Rとを含む。
【0080】
前側ロータベアリング39Fは、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の後面から前方に窪む凹部24Aを有する。前側ロータベアリング39Fは、凹部24Aに配置される。後側ロータベアリング39Rは、リヤカバー3に保持される。前側シャフト部33Fの前端部は、ベアリングボックス24の開口を介してハンマケース4の内部空間に配置される。
【0081】
前側シャフト部33Fの前端部にピニオンギヤ41が形成される。ピニオンギヤ41は、減速機構7の少なくとも一部に連結される。前側シャフト部33Fは、ピニオンギヤ41を介して減速機構7に連結される。
【0082】
減速機構7は、モータ6よりも前方に配置される。減速機構7は、前側シャフト部33Fとスピンドル8とを連結する。減速機構7は、ロータ27の回転をスピンドル8に伝達する。減速機構7は、前側シャフト部33Fの回転速度よりも低い回転速度でスピンドル8を回転させる。減速機構7は、遊星歯車機構を含む。
【0083】
減速機構7は、複数のギヤを有する。減速機構7のギヤは、ロータ27により駆動される。
【0084】
減速機構7は、ピニオンギヤ41の周囲に配置される複数のプラネタリギヤ42と、複数のプラネタリギヤ42の周囲に配置されるインターナルギヤ43とを有する。ピニオンギヤ41、プラネタリギヤ42、及びインターナルギヤ43のそれぞれは、ハンマケース4に収容される。複数のプラネタリギヤ42のそれぞれは、ピニオンギヤ41に噛み合う。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。スピンドル8は、プラネタリギヤ42により回転される。インターナルギヤ43は、プラネタリギヤ42に噛み合う内歯を有する。インターナルギヤ43は、ベアリングボックス24に固定される。インターナルギヤ43は、ベアリングボックス24に対して回転しない。
【0085】
モータ6の駆動により前側シャフト部33Fが回転すると、ピニオンギヤ41が回転し、プラネタリギヤ42がピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合いながら公転する。プラネタリギヤ42の公転により、ピン42Pを介してプラネタリギヤ42に接続されているスピンドル8は、シャフト部33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0086】
スピンドル8は、モータ6の少なくとも一部よりも前方に配置される。スピンドル8は、ステータ26よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、ロータ27よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、減速機構7の前方に配置される。スピンドル8は、減速機構7により伝達されたロータ27の回転により回転する。
【0087】
スピンドル8は、フランジ部44と、フランジ部44から前方に突出するロッド部45とを有する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してフランジ部44に回転可能に支持される。スピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。スピンドル8は、回転軸AXを中心に回転する。スピンドル8は、スピンドルベアリング46に回転可能に支持される。スピンドル8の後端部に、スピンドルベアリング46を囲むように設けられた周壁部8Aが設けられる。スピンドルベアリング46は、スピンドル8の周壁部8Aを支持する。
【0088】
ベアリングボックス24は、スピンドル8の周囲の少なくとも一部に配置される。スピンドルベアリング46は、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の前面から後方に窪む凹部24Bを有する。スピンドルベアリング46は、凹部24Bに配置される。
【0089】
スピンドル8は、潤滑油を供給する供給口8Bを有する。潤滑油は、グリス(grease)を含む。供給口8Bは、ロッド部45に設けられる。スピンドル8は、潤滑油が収容される内部空間8Cを有する。供給口8Bは、内部空間8Cに結ばれる。スピンドル8の遠心力により、潤滑油は、供給口8Bからスピンドル8の周囲の少なくとも一部に供給される。
【0090】
打撃機構9は、スピンドル8の回転に基づいて、アンビル10を回転方向に打撃する。打撃機構9は、ハンマ47と、ボール48と、コイルスプリング49とを有する。ハンマ47を含む打撃機構9は、ハンマケース4に収容される。
【0091】
ハンマ47は、減速機構7よりも前方に配置される。ハンマ47は、スピンドル8の周囲に配置される。ハンマ47は、スピンドル8に保持される。ボール48は、スピンドル8とハンマ47との間に配置される。コイルスプリング49は、スピンドル8及びハンマ47のそれぞれに支持される。
【0092】
ハンマ47は、筒状である。ハンマ47は、ロッド部45の周囲に配置される。ハンマ47は、ロッド部45が配置される孔57を有する。ハンマ47は、スピンドル8と一緒に回転可能である。ハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。ハンマ47は、回転軸AXを中心に回転する。
【0093】
ボール48は、鉄鋼のような金属製である。ボール48は、ロッド部45とハンマ47との間に配置される。スピンドル8は、ボール48の少なくとも一部が配置されるスピンドル溝50を有する。スピンドル溝50は、ロッド部45の外面の一部に設けられる。ハンマ47は、ボール48の少なくとも一部が配置されるハンマ溝51を有する。ハンマ溝51は、ハンマ47の内面の一部に設けられる。ボール48は、スピンドル溝50とハンマ溝51との間に配置される。ボール48は、スピンドル溝50の内側及びハンマ溝51の内側のそれぞれを転がることができる。ハンマ47は、ボール48に伴って移動可能である。スピンドル8とハンマ47とは、スピンドル溝50及びハンマ溝51により規定される可動範囲において、軸方向及び回転方向のそれぞれに相対移動することができる。
【0094】
コイルスプリング49は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を発生する。コイルスプリング49は、フランジ部44とハンマ47との間に配置される。ハンマ47の後面にリング状の凹部53が設けられる。凹部53は、ハンマ47の後面から前方に窪む。凹部53の内側にワッシャ54が設けられる。コイルスプリング49の後端部は、フランジ部44に支持される。コイルスプリング49の前端部は、凹部53の内側に配置され、ワッシャ54に支持される。
【0095】
アンビル10の少なくとも一部は、ハンマ47よりも前方に配置される。アンビル10は、先端工具が挿入される挿入孔55を有する。挿入孔55は、アンビル10の前端部に設けられる。先端工具は、アンビル10に装着される。また、アンビル10は、ロッド部45の前端部が配置される孔58を有する。孔58は、アンビル10の後端部に設けられる。ロッド部45の前端部は、孔58に配置される。
【0096】
アンビル10は、ハンマ47と一緒に回転可能である。アンビル10の回転軸とハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。アンビル10は、回転軸AXを中心に回転する。アンビル10は、一対のアンビルベアリング56に回転可能に支持される。一対のアンビルベアリング56は、ハンマケース4に保持される。
【0097】
ハンマ47は、筒状のハンマボディ47Aと、ハンマ突起部47Bとを有する。凹部53は、ハンマボディ47Aの後面に設けられる。ハンマ突起部47Bは、ハンマボディ47Aの前部に設けられる。ハンマ突起部47Bは、2つ設けられる。ハンマ突起部47Bは、ハンマボディ47Aの前部から前方に突出する。
【0098】
アンビル10は、ロッド状のアンビルボディ10Aと、アンビル突起部10Bとを有する。挿入孔55は、アンビルボディ10Aの前端部に設けられる。先端工具は、アンビルボディ10Aに装着される。アンビル突起部10Bは、アンビル10の後端部に設けられる。アンビル突起部10Bは、2つ設けられる。アンビル突起部10Bは、アンビルボディ10Aの後端部から径方向外側に突出する。
【0099】
ハンマ突起部47Bとアンビル突起部10Bとは接触可能である。ハンマ突起部47Bとアンビル突起部10Bとが接触している状態で、モータ6が駆動することにより、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。
【0100】
アンビル10は、モータ6により駆動される電動工具1Aの出力部である。アンビル10は、スピンドル8を介してモータ6により回転する。アンビル10は、ハンマ47により回転方向に打撃される。例えば、ねじ締め作業において、アンビル10に作用する負荷が高くなると、モータ6が発生する動力だけではアンビル10を回転させることができなくなる状況が発生する場合がある。モータ6が発生する動力だけではアンビル10を回転させることができなくなると、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。スピンドル8とハンマ47とは、ボール48を介して軸方向及び周方向のそれぞれに相対移動可能である。ハンマ47の回転が停止しても、スピンドル8の回転は、モータ6が発生する動力により継続される。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ボール48がスピンドル溝50及びハンマ溝51のそれぞれにガイドされながら後方に移動する。ハンマ47は、ボール48から力を受け、ボール48に伴って後方に移動する。すなわち、ハンマ47は、アンビル10の回転が停止された状態で、スピンドル8が回転することにより、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部47Bとアンビル突起部10Bとの接触が解除される。
【0101】
コイルスプリング49は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を発生する。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング49の弾性力により、前方に移動する。ハンマ47は、前方に移動するとき、ボール48から回転方向の力を受ける。すなわち、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動すると、ハンマ突起部47Bは、回転しながらアンビル突起部10Bに接触する。これにより、アンビル突起部10Bは、ハンマ突起部47Bにより回転方向に打撃される。アンビル10には、モータ6の動力とハンマ47の慣性力との両方が作用する。したがって、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転することができる。
【0102】
チャックスリーブ11は、アンビル10の前部の周囲に配置される。チャックスリーブ11は、挿入孔55に挿入された先端工具を保持する。
【0103】
ファン12は、モータ6のステータ26よりも後方に配置される。ファン12は、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン12は、ステータコア28よりも小径に構成されている。ファン12の外径がステータコア28の外径よりも小さいので、ファン12を収容するリヤカバー3が小型化される。
【0104】
ファン12は、ロータ27の少なくとも一部に固定される。ファン12は、ブッシュ61を介して後側シャフト部33Rの後部に固定される。ファン12は、後側ロータベアリング39Rとステータ26との間に配置される。ファン12は、ロータ27の回転により回転する。後側シャフト部33Rが回転することにより、ファン12は、後側シャフト部33Rと一緒に回転する。ファン12が回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、ファン12が回転することにより、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
【0105】
コントローラ13は、コントローラ収容部23に収容される。コントローラ13は、モータ6を制御する。コントローラ13は、モータ6を制御するための制御信号を出力する。コントローラ13は、プリント回路板(PCB:Printed Circuit Board)を含む。プリント配線板は、プリント配線板(PWB:Printed Wiring Board)と、プリント配線板に実装された複数の電子部品とを含む。プリント配線板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗器が例示される。
【0106】
コントローラ13は、電動工具1Aの作業内容に基づいて、モータ6の制御モードを切り換える。モータ6の制御モードとは、モータ6の制御方法又は制御パターンをいう。
【0107】
トリガスイッチ14は、グリップ部22に設けられる。トリガスイッチ14は、モータ6を起動するために作業者に操作される。トリガスイッチ14は、トリガ部材14Aと、スイッチ本体14Bとを含む。スイッチ本体14Bは、グリップ部22に収容される。トリガ部材14Aは、グリップ部22の前部の上部から前方に突出する。トリガ部材14Aは、作業者に操作される。トリガ部材14Aが操作されることにより、モータ6の駆動と停止とが切り換えられる。
【0108】
正逆切換レバー15は、グリップ部22の上部に設けられる。正逆切換レバー15は、作業者に操作される。正逆切換レバー15が操作されることにより、モータ6の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル8の回転方向が切り換えられる。
【0109】
操作パネル16は、コントローラ収容部23に設けられる。操作パネル16は、モータ6の制御モードを切り換えるために作業者に操作される。操作パネル16は、板状である。コントローラ収容部23は、操作パネル16が配置される開口63を有する。開口63は、グリップ部22よりも前方において、コントローラ収容部23の上面に設けられる。操作パネル16の少なくとも一部は、開口63に配置される。
【0110】
操作パネル16は、打撃力スイッチ64と、専用スイッチ65とを有する。打撃力スイッチ64及び専用スイッチ65のそれぞれは、作業者に操作される。打撃力スイッチ64及び専用スイッチ65の少なくとも一方が操作されることにより、モータ6の制御モードが切り換えられる。
【0111】
モード切換スイッチ17は、トリガ部材14Aの上部に設けられる。モード切換スイッチ17は、作業者に操作される。モード切換スイッチ17が操作されることにより、モータ6の制御モードが切り換えられる。
【0112】
ライト18は、アンビル10の前方を照明する。ライト18は、電動工具1Aの前方を照明する照明光を射出する。ライト18は、モータ収容部21の前端部に保持される。ライト18は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。
【0113】
ライト18は、ハンマケース4の左側に配置される第1ライト18Lと、ハンマケース4の右側に配置される第2ライト18Rとを含む。第1ライト18Lは、アンビル10の左側に配置される。第2ライト18Rは、アンビル10の右側に配置される。
【0114】
<電動工具の動作>
次に、電動工具1Aの動作について説明する。例えば加工対象にねじ締め作業を実施するとき、ねじ締め作業に使用される先端工具(ドライバビット)がアンビル10の挿入孔55に挿入される。挿入孔55に挿入された先端工具は、チャックスリーブ11により保持される。先端工具がアンビル10に装着された後、作業者は、グリップ部22を握ってトリガスイッチ14を操作する。トリガスイッチ14が操作されると、バッテリパック25からモータ6に電力が供給され、モータ6が起動する。また、モータ6の起動と同時に、ライト18が点灯する。モータ6の起動により、ロータ27のシャフト部33が回転する。シャフト部33が回転すると、シャフト部33の回転力がピニオンギヤ41を介してプラネタリギヤ42に伝達される。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合った状態で、自転しながらピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。プラネタリギヤ42の公転により、スピンドル8は、シャフト部33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0115】
ハンマ突起部47Bとアンビル突起部10Bとが接触している状態で、スピンドル8が回転すると、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。アンビル10が回転することにより、ねじ締め作業が進行する。
【0116】
ねじ締め作業の進行により、アンビル10に所定値以上の負荷が作用した場合、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマ47は、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部47Bとアンビル突起部10Bとの接触が解除される。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング49の弾性力により、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動することにより、アンビル10は、ハンマ47により回転方向に打撃される。これにより、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転する。そのため、ねじは加工対象に高いトルクで締め付けられる。
【0117】
<ラベル>
図8は、本実施形態に係る電動工具1Aの一部を分解した斜視図である。図2図7、及び図8に示すように、電動工具1Aは、ハウジング2の外面の一部に規定されたラベルエリア71に設けられる凹部81と、ラベルエリア71に貼られるラベル91とを備える。
【0118】
本実施形態において、ラベルエリア71は、モータ収容部21の外面に規定される。ラベルエリア71は、モータ収容部21の右側の外面の一部に規定される。ラベルエリア71は、右ハウジング2Rの外面の一部に規定される。本実施形態において、ラベルエリア71の外形は、前後方向に長い。ラベルエリア71の外形は、実質的に八角形である。
【0119】
凹部81は、ラベルエリア71に間隔をあけて複数設けられる。
【0120】
ラベル91は、電動工具1Aに係るデータが印刷されたシート状の部材である。ラベル91は、接着剤によりラベルエリア71に貼られる。ラベル91は、ラベルエリア71に対向する接合面91Aと、電動工具1Aに係るデータが印刷された印刷面91Bとを有する。ラベル91の接合面91Aとラベルエリア71とが接着剤を介して接合される。ラベル91の接合面91Aとラベルエリア71とが接合された状態で、ラベル91の印刷面91Bは、外側を向く。
【0121】
ラベル91の外形とラベルエリア71の外形とは、実質的に等しい。ラベル91は、ラベル91の周縁部とラベルエリア71の周縁部とが一致するように、ラベルエリア71に貼られる。ラベル91は、凹部81を覆うように、ラベルエリア71に貼られる。ラベル91は、複数の凹部81のそれぞれを隠すように、ラベルエリア71に貼られる。ラベル91がラベルエリア71に貼られた場合、作業者は、凹部81を視認することができない。
【0122】
ラベル91は、合成樹脂製である。ラベル91を形成する合成樹脂として、ポリエチレンテレフタラート樹脂(PET:Poly Ethylene Terephthalate)が例示される。ラベル91のシート部材の厚さは、例えば10μm以上50μm以下である。
【0123】
ラベル91の印刷面91Bには、電動工具1Aに係るデータがインキにより印刷される。電動工具1Aに係るデータとして、電動工具1Aの製品名、電動工具1Aの仕様、及び電動工具1Aを使用する際の注意事項が例示される。電動工具1Aに係るデータとして、文字、数字、又はシンボルが印刷される。
【0124】
図9は、本実施形態に係る右ハウジング2Rの外面の一部を示す斜視図である。図10は、本実施形態に係る右ハウジング2Rの内面の一部を示す斜視図である。図11は、本実施形態に係る右ハウジング2Rの一部を示す断面図である。図11は、図9のA-A線断面矢視図に相当する。図12は、本実施形態に係る凹部81を示す斜視図である。
【0125】
以下、右ハウジング2Rについて専ら説明する。左ハウジング2Lの構造は、右ハウジング2Rの構造と実質的に等しい。なお、左ハウジング2Lに凹部81は設けられない。
【0126】
図9に示すように、凹部81は、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。また、凹部81は、前後方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0127】
以下の説明において、前後方向に設けられた複数の凹部81のうち、最も前方に設けられる複数の凹部81を適宜、凹部81A、と称し、凹部81Aに次いで前方に設けられる複数の凹部81を適宜、凹部81B、と称し、凹部81Bに次いで前方に設けられる複数の凹部81を適宜、凹部81C、と称し、凹部81Cに次いで前方に設けられる複数の凹部81を適宜、凹部81D、と称し、最も後方に設けられる複数の凹部81を適宜、凹部81E、と称する。
【0128】
凹部81Aは、上下方向に間隔をあけて4つ設けられる。4つの凹部81Aの前後方向の位置は、実質的に等しい。
【0129】
凹部81Bは、上下方向に間隔をあけて5つ設けられる。5つの凹部81Bの前後方向の位置は、実質的に等しい。
【0130】
凹部81Cは、上下方向に間隔をあけて4つ設けられる。4つの凹部81Cの前後方向の位置は、実質的に等しい。
【0131】
凹部81Dは、上下方向に間隔をあけて5つ設けられる。5つの凹部81Dの前後方向の位置は、実質的に等しい。
【0132】
凹部81Eは、上下方向に間隔をあけて4つ設けられる。4つの凹部81Eの前後方向の位置は、実質的に等しい。
【0133】
図7及び図10に示すように、右ハウジング2Rは、右ハウジング2Rの内面から径方向内側に突出する凸部101を有する。凸部101は、モータ収容部21の内面に設けられる。凸部101は、モータ収容部21の内面から径方向内側に突出する。凸部101は、前後方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0134】
以下の説明において、前後方向に設けられた複数の凸部101のうち、最も前方に設けられる凸部101を適宜、凸部101A、と称し、凸部101Aに次いで前方に設けられる凸部101を適宜、凸部101B、と称し、凸部101Bに次いで前方に設けられる凸部101を適宜、凸部101C、と称し、凸部101Cに次いで前方に設けられる凸部101を適宜、凸部101D、と称し、最も後方に設けられる凸部101を適宜、凸部101E、と称する。
【0135】
凸部101Aは、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。凸部101Bは、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。凸部101Cは、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。凸部101Dは、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。凸部101Eは、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。
【0136】
凸部101は、ハウジング2に収容された内部部材を支持する。本実施形態において、凸部101は、モータ収容部21に収容された内部部材を支持する。モータ収容部21に収容される内部部材は、モータ6、ベアリングボックス24、及びハンマケース4を含む。ベアリングボックス24及びハンマケース4のそれぞれは、モータ6の動力をアンビル10に伝達する動力伝達機構を収容する。ベアリングボックス24及びハンマケース4のそれぞれは、金属製である。ベアリングボックス24は、動力伝達機構として、減速機構7の少なくとも一部を収容する。ハンマケース4は、動力伝達機構として、減速機構7、スピンドル8、及び打撃機構9を収容する。打撃機構9は、モータ6の回転力を打撃力に変換する動力変換機構とみなすことができる。
【0137】
凸部101A及び凸部101Bのそれぞれは、ハンマケース4を支持する。凸部101Aの少なくとも一部は、ハンマケース4に接触する。凸部101Bの少なくとも一部は、ハンマケース4に接触する。
【0138】
凸部101C及び凸部101Dのそれぞれは、ベアリングボックス24を支持する。凸部101Cの少なくとも一部は、ベアリングボックス24に接触する。凸部101Dの少なくとも一部は、ベアリングボックス24に接触する。
【0139】
凸部101Eは、モータ6を支持する。凸部101Eの少なくとも一部は、ステータ26に接触する。
【0140】
右ハウジング2Rは、薄肉部分40と、薄肉部分40の厚さよりも厚い厚肉部分60とを含む。薄肉部分40と厚肉部分60とは、相互に隣接する。薄肉部分40は、凸部101を含まない。厚肉部分60は、凸部101を含む。
【0141】
ラベルエリア71は、薄肉部分40の外面及び厚肉部分60の外面を含むように規定される。
【0142】
本実施形態において、凹部81は、厚肉部分60の外面に設けられる。凸部101は、凹部81の真裏に設けられる。前後方向及び上下方向のそれぞれにおいて、凹部81の位置と凸部101の少なくとも一部の位置とは、一致する。
【0143】
凸部101Aは、凹部81Aの真裏に設けられる。凹部81Aは、凸部101Aを含む厚肉部分60の外面において、凸部101Aの延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0144】
凸部101Bは、凹部81Bの真裏に設けられる。凹部81Bは、凸部101Bを含む厚肉部分60の外面において、凸部101Bの延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0145】
凸部101Cは、凹部81Cの真裏に設けられる。凹部81Cは、凸部101Cを含む厚肉部分60の外面において、凸部101Cの延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0146】
凸部101Dは、凹部81Dの真裏に設けられる。凹部81Dは、凸部101Dを含む厚肉部分60の外面において、凸部101Dの延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0147】
凸部101Eは、凹部81Eの真裏に設けられる。凹部81Eは、凸部101Eを含む厚肉部分60の外面において、凸部101Eの延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0148】
図11に示すように、凹部81Dは、凸部101Dを含む厚肉部分60の外面に設けられる。凸部101Dは、凹部81Dの真裏に配置される。前後方向及び上下方向のそれぞれにおいて、凹部81Dの位置と凸部101Dの少なくとも一部の位置とは、一致する。
【0149】
凸部101Dは、第1部分67と、第1部分67から径方向内側に突出する第2部分68とを含む。第1部分67は、右ハウジング2Rの内面において上下方向に延びるように設けられる。第2部分68は、上下方向に間隔をあけて2つ設けられる。上述のように、凸部101Dは、ベアリングボックス24を支持する。第1部分67は、ベアリングボックス24の外面に接触する。第2部分68は、ベアリングボックス24の外面に設けられている凹部に嵌まる。
【0150】
ハウジング2は、第1部分67を含む薄肉部分60Aと、第2部分68を含む厚肉部分60Bとを有する。すなわち、本実施形態においては、凸部101Dを含む厚肉部分60において、薄肉部分60Aと厚肉部分60Bとが存在する。厚肉部分60Bの厚さTbは、薄肉部分60Aの厚さTaよりも厚い。
【0151】
凹部81Dは、第1部分67の延びる方向に沿うように、上下方向に間隔をあけて5つ設けられる。以下の説明において、上下方向に設けられた複数の凹部81Dのうち、最も上方に配置される凹部81Dを適宜、凹部81D1、と称し、凹部81D1に次いで下方に配置される凹部81Dを適宜、凹部81D2、と称し、凹部81D2に次いで下方に配置される凹部81Dを適宜、凹部81D3、と称し、凹部81D3に次いで下方に配置される凹部81Dを適宜、凹部81D4,と称し、最も下方に配置される凹部81Dを適宜、凹部81D5、と称する。
【0152】
凹部81Dは、薄肉部分60Aの外面及び厚肉部分60Bの外面のそれぞれに形成される。凹部81D1及び凹部81D2は、上下方向に配置される2つの厚肉部分60Bのうち、上側の厚肉部分60Bの外面に配置される。凹部81D4及び凹部81D5は、上下方向に配置される2つの厚肉部分60Bのうち、下側の厚肉部分60Bの外面に配置される。凹部81D3は、上側の厚肉部分60Bと下側の厚肉部分60Bとの間の薄肉部分60Aの外面に配置される。
【0153】
厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81Dの数は、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81Dの数よりも多い。図11に示す例において、上側の厚肉部分60Bの外面には、2つの凹部81D(81D1,81D2)が形成される。下側の厚肉部分60Bの外面には、2つの凹部81D(81D4,81D5)が形成される。薄肉部分60Aの外面には、1つの凹部81D(81D3)が形成される。
【0154】
厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81Dの深さDbは、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81Dの深さDaよりも深い。
【0155】
厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81Dの開口の面積Abは、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81Dの開口の面積Aaよりも大きい。
【0156】
なお、凸部101Dのみならず、凸部101A、凸部101B、凸部101C、及び凸部101Eの少なくとも一つが第1部分67及び第2部分68を有してもよい。
【0157】
図12に示すように、本実施形態において、凹部81の開口は、円形状である。凹部81の内面は、実質的に円柱状である。凹部81の深さDは、1mm以上3mm以下である。本実施形態において、複数の凹部81の深さDの平均値は、約1.5mmである。凹部81の開口の直径Rは、1mm以上3mm以下である。本実施形態において、複数の凹部81の開口の直径Rの平均値は、約1.5mmである。相互に隣り合う凹部81の間隔Gは、直径Rよりも大きい。本実施形態において、間隔Gは、2mm以上6mm以下である。
【0158】
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、電動工具1Aは、モータ6と、モータ6により駆動される出力部であるアンビル10と、モータ6を収容するモータ収容部21を含む合成樹脂製のハウジング2と、を備える。電動工具1Aは、ハウジング2の外面の一部に規定されたラベルエリア71に設けられる凹部81を備える。電動工具1Aは、ラベルエリア71に貼られるラベル91を備える。
【0159】
上記の構成では、ハウジング2の外面に凹部81が設けられることにより、ハウジング2の成形収縮が改善され、ヒケの発生が抑制される。凹部81はラベルエリア71に設けられるので、ラベルエリア71においてヒケの発生が抑制される。ヒケの発生が抑制されたラベルエリア71にラベル91が貼られるので、ラベル91の歪みが抑制される。そのため、ラベルの外観不良が抑制され、作業者は、ラベル91に印刷されているデータを正しく読み取ることができる。また、ラベル91は、凹部81を隠すようにラベルエリア71に貼られる。そのため、電動工具1Aの外観不良が抑制される。
【0160】
本実施形態において、凹部81は、ラベルエリア71に間隔をあけて複数設けられる。
【0161】
上記の構成では、ヒケの発生が効果的に抑制される。また、1つ1つの凹部81の開口の大きさを小さくすることができるので、ラベルエリア71にラベル91を張った場合、ラベル91が凹部81の内側に落ち込むことが抑制される。ラベル91は歪みが軽減された状態でラベルエリア71に貼られる。
【0162】
本実施形態において、ハウジング2は、薄肉部分40と、薄肉部分40の厚さよりも厚い厚肉部分60と、を含む。ラベルエリア71は、薄肉部分40の外面及び厚肉部分60の外面を含むように規定される。
【0163】
上記の構成では、ハウジング2の外面の任意のエリアにラベルエリア71を規定することができる。
【0164】
本実施形態において、凹部81は、厚肉部分60の外面に設けられる。
【0165】
上記の構成では、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0166】
本実施形態において、凹部81は、薄肉部分60Aの外面及び厚肉部分60Bの外面のそれぞれに形成される。厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の数は、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の数よりも多い。
【0167】
上記の構成では、厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の数が薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の数よりも多いので、ハウジング2の成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0168】
本実施形態において、凹部81は、薄肉部分60Aの外面及び厚肉部分60Bの外面のそれぞれに形成される。厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の深さDbは、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の深さDaよりも深い。
【0169】
上記の構成では、厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の深さDbが薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の深さDaよりも深いので、ハウジング2の成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0170】
本実施形態において、凹部81は、薄肉部分60Aの外面及び厚肉部分60Bの外面のそれぞれに形成される。厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の開口の面積Abは、薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の開口の面積Aaよりも大きい。
【0171】
上記の構成では、厚肉部分60Bの外面に形成される凹部81の開口の面積Abが薄肉部分60Aの外面に形成される凹部81の開口の面積Aaよりも大きいで、ハウジング2の成形収縮が効果的に改善され、ヒケの発生が抑制される。
【0172】
本実施形態において、ハウジング2は、ハウジング2の内面から突出する凸部101を有する。凸部101は、第1部分67と、第1部分67から突出する第2部分68と、を含む。薄肉部分60Aは、第1部分67を含む。厚肉部分60Bは、第2部分68を含む。
【0173】
上記の構成では、凸部101自体に厚さが相互に異なる複数の部分が存在する場合において、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0174】
本実施形態において、凸部101は、上下方向に延びるように設けられる。凹部81は、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0175】
上記の構成では、凸部101が上下方向に延びるように設けられている場合において、凹部81が上下方向に間隔をあけて複数設けられることにより、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0176】
本実施形態において、凸部101は、上下方向に直交する前後方向に複数設けられる。凹部81は、前後方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0177】
上記の構成では、凸部101が前後方向に複数設けられている場合において、凹部81が前後方向に間隔をあけて複数設けられることにより、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0178】
本実施形態において、凸部101は、ハウジング2に収容された内部部材を支持する。
【0179】
上記の構成では、内部部材は、凸部101により安定して支持される。
【0180】
実施形態において、内部部材は、モータ6を含む。
【0181】
上記の構成では、モータ6は、凸部101により安定して支持される。
【0182】
本実施形態において、内部部材は、減速機構7、スピンドル8、及び打撃機構9を収容する金属製のベアリングボックス24及びハンマケース4を含む。
【0183】
上記の構成では、ベアリングボックス24及びハンマケース4は、凸部101により安定して支持される。
【0184】
本実施形態において、ラベルエリア71は、モータ収容部21の外面に規定される。
【0185】
上記の構成では、ラベル91は、歪みが軽減された状態でモータ収容部21の外面に貼られる。作業者は、歪みが軽減されたラベル91を視認することができる。
【0186】
本実施形態において、モータ収容部21は、モータ収容部21の内面から突出する凸部101を有する。凸部101は、モータ6を支持する。
【0187】
上記の構成では、モータ6は、凸部101により安定して支持される。
【0188】
本実施形態において、凹部81の開口は、円形状である。
【0189】
上記の構成では、凹部81が簡単に形成される。
【0190】
<変形例>
図13図14、及び図15のそれぞれは、本実施形態の変形例に係る凹部81を示す斜視図でである。図13に示すように、凹部81の開口が円形状であり、凹部81の内面が半球状でもよい。図14及び図15に示すように、凹部81の開口は、多角形状でもよい。図14に示す例において、凹部81の開口は、四角形状である。図15に示す凹部81の開口は、六角形状である。
【0191】
図16は、本実施形態の変形例に係る右ハウジング2Rの一部を模式的に示す断面図である。上述のように、右ハウジング2Rは、薄肉部分40と、薄肉部分40の厚さよりも厚い厚肉部分60とを含む。薄肉部分40は、凸部101を含まない。厚肉部分60は、凸部101を含む。厚肉部分60の厚さT2は、薄肉部分40の厚さT1よりも厚い。
【0192】
凹部81は、厚肉部分60の外面のみならず、薄肉部分40の外面に形成されてもよい。すなわち、図16に示すように、凹部81は、薄肉部分40の外面及び厚肉部分60の外面のそれぞれに形成されてもよい。
【0193】
図16に示す例において、厚肉部分60は、前後方向に間隔をあけて2つ配置される。薄肉部分40は、前側の厚肉部分60と後側の厚肉部分60との間に配置される。
【0194】
厚肉部分60の外面に形成される凹部81の数は、薄肉部分40の外面に形成される凹部81の数よりも多い。図16に示す例において、1つの厚肉部分60の外面には、2つの凹部81が形成される。1つの薄肉部分40の外面には、1つの凹部81が形成される。
【0195】
厚肉部分60の外面に形成される凹部81の深さD2は、薄肉部分40の外面に形成される凹部81の深さD1よりも深い。
【0196】
厚肉部分60の外面に形成される凹部81の開口の面積A2は、薄肉部分40の外面に形成される凹部81の開口の面積A1よりも大きい。
【0197】
以上説明したように、ハウジング2は、ハウジング2の内面から突出する凸部101を有する。薄肉部分40は凸部101を含まず、厚肉部分60が凸部101を含む。
【0198】
上記の構成では、ハウジング2に厚さが相互に異なる複数の部分が存在する場合において、ヒケの発生が効果的に抑制される。
【0199】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0200】
図17は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す斜視図である。図18は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す縦断面図である。図19は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す横断面図である。図19は、図17のB-B線断面矢視図に相当する。図20は、本実施形態に係るラベルエリア72及びラベル92を示す斜視図である。図21は、本実施形態に係るラベルエリア72の近傍を示す透視図である。
【0201】
本実施形態において、電動工具1Bは、ハンマドリルである。電動工具1Bは、ハウジング202と、ケース402と、バッテリ装着部502と、モータ602と、打撃機構902と、チャックスリーブ1102と、コントローラ1302と、トリガスイッチ1402とを備える。
【0202】
ハウジング202は、モータ収容部2102と、グリップ部2202と、コントローラ収容部2302と、本体収容部2402とを含む。
【0203】
モータ収容部2102は、モータ602を収容する。
【0204】
グリップ部2202は、作業者に握られる。グリップ部2202は、グリップ部2202の上部は、本体収容部2402に接続される。グリップ部2202の下部は、モータ収容部2102に接続される。トリガスイッチ1402は、グリップ部2202に配置される。
【0205】
コントローラ収容部2302は、コントローラ1302を収容する。コントローラ収容部2302は、モータ収容部2102の下部及びグリップ部2202の下部のそれぞれに接続される。バッテリ装着部502は、コントローラ収容部2302の下部に配置される。2つのバッテリパック25がバッテリ装着部502に装着される。
【0206】
本体収容部2402は、ケース402を収容する。ケース402は、金属製である。ケース402は、打撃機構902を収容する。本体収容部2402は、モータ収容部2102の上部及びグリップ部2202の前部のそれぞれに接続される。
【0207】
モータ602は、ロータシャフト300を有する。ロータシャフト300の上部は、本体収容部2402の内部に配置される。
【0208】
打撃機構902は、筒状のツールホルダ301及びシリンダ302を有する。ツールホルダ301は、本体収容部2402の前部に保持される。シリンダ302は、本体収容部2402の後部に保持される。シリンダ302の後方にクランクシャフト303が配置される。クランクシャフト303の下方にギヤ304が設けられる。ギヤ304は、ロータシャフト300の上端部に設けられたピニオンギヤと噛み合う。
【0209】
シリンダ302にピストン305が収容される。ピストン305は、前後方向に移動可能である。ピストン305は、コネクティングロッド306を介してクランクシャフト303に連結される。ピストン305の前方には、空気室307を介してストライカ308が配置される。ストライカ308は、前後方向に移動可能である。ストライカ308の前方には、先端工具が当接されるインパクトボルト309が配置される。チャックスリーブ1102は、ツールホルダ301の前端部に設けられる。
【0210】
グリップ部2202は、モータ収容部2102及び本体収容部2402に対して前後方向に相対移動可能である。モータ602の後方には、グリップ部2202の移動を検出するセンサ部310が設けられる。センサ部310の下方には、回転数調整ダイヤル311が設けられている。コントローラ1302は、回転数調整ダイヤル311の操作によって設定された回転数でモータ602を駆動させる。
【0211】
ツールホルダ301に装着された先端工具が加工対象に押し当てられていない場合、グリップ部2202は、後退位置に配置される。トリガスイッチ1402が操作されると、コントローラ1302は、予め設定されている低回転数でモータ602を回転させる。モータ602が駆動し、ロータシャフト300が回転すると、ギヤ304を介してクランクシャフト303が回転して、コネクティングロッド306を介してピストン305が前後方向に移動する。これにより、空気室307を介してストライカ308が前後方向に移動する。
【0212】
先端工具が加工対象に押し当てられると、グリップ部2202は、前進する。グリップ部2202が前進すると、センサ部310は、グリップ部2202の移動を検出する。コントローラ1302は、センサ部310の検出信号に基づいて、回転数調整ダイヤル311により設定された高回転数でモータ602を駆動させる。
【0213】
本体収容部2402の外面の一部にラベルエリア72が規定される。ラベルエリア72は、本体収容部2402の上面に規定される。ラベルエリア72に複数の凹部82が設けられる。ラベル92は、凹部82を覆うようにラベルエリア72に貼らされる。
【0214】
図19に示すように、本体収容部2402は、本体収容部2402の内面から突出する凸部102を有する。凸部102は、本体収容部2402の内面の上部から下方に突出する。凸部102は、左右方向に2つ設けられる。凹部82は、凸部102を含む本体収容部2402の厚肉部分の外面に設けられる。凸部102は、凹部82の真裏に設けられる。凸部102は、ケース402を支持する。
【0215】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0216】
図22は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す斜視図である。図23は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す縦断面図である。図24は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す横断面図である。図24は、図22のC-C矢視断面図に相当する。図25は、本実施形態に係るラベルエリア73及びラベル93を示す斜視図である。図26は、本実施形態に係るラベルエリア73の近傍を示す透視図である。
【0217】
本実施形態において、電動工具1Cは、ハンマドリルである。電動工具1Cは、ハウジング203と、ケース403と、バッテリ装着部503と、モータ603と、コントローラ1303と、トリガスイッチ1403とを備える。
【0218】
ハウジング203は、ギヤ収容部2403と、モータ収容部2103と、グリップ部2203と、コントローラ収容部2303とを含む。
【0219】
ギヤ収容部2403は、動力伝達機構312及びツールホルダ313を収容する。ギヤ収容部2403に補助ハンドル329が取り付けられる。ギヤ収容部2403の前端部は、筒状のバレル部314である。先端工具は、ツールホルダ313に装着される。ツールホルダ313は、バレル部314の内側に配置される。ツールホルダ313は、先端工具を前後方向に移動可能に支持する。ツールホルダ313は、先端工具が回転しないように保持する。動力伝達機構312は、運動変換機構315と、打撃要素316と、回転伝達機構317とを含む。動力伝達機構312は、ケース403に収容される。ケース403は、金属製である。ギヤ収容部2403は、ケース403を支持する。
【0220】
運動変換機構315は、モータ603の回転運動を直線運動に変化して打撃要素316に伝達する。運動変換機構315は、中間シャフト318と、回転体319と、揺動部材320と、ピストンシリンダ321とを含む。中間シャフト318は、モータ603のロータシャフト322と平行に配置される。回転体319は、中間シャフト318の外周部に取り付けられる。揺動部材320は、回転体319の外周部に取り付けられ、回転体319の回転に伴って前後方向に揺動する。ピストンシリンダ321は、揺動部材320の揺動に伴って前後方向に往復移動する。
【0221】
ツールホルダ313の後部にシリンダ323が連結される。ツールホルダ313及びシリンダ323は、ギヤ収容部2403に保持されたベアリングに回転可能に支持される。
【0222】
打撃要素316は、直線状に動作して、先端工具を前方に打撃する。打撃要素316は、打撃子であるストライカ324と、ストライカ324の前方に配置されたインパクトボルト325とを有する。ストライカ324は、ピストンシリンダ321の内側に配置される。ストライカ324は、前後方向に移動可能である。ストライカ324の後方には、空気ばねとして機能する空気室326が設けられる。
【0223】
モータ603が駆動され、ピストンシリンダ321が前方に移動すると、空気室326の圧力が上昇する。ストライカ324は、前方に押し出されてインパクトボルト325に衝突し、運動エネルギーを先端工具に伝達する。これにより、先端工具は、前方に直線状に駆動され、加工対象を打撃する。ピストンシリンダ321が後方に移動すると、空気室326の圧力が下降する。ストライカ324は、後方へ移動する。先端工具は、加工対象に押されて後方に戻る。運動変換機構315及び打撃要素316は、上述の動作を繰り返すことで、ハンマ動作を行う。
【0224】
回転伝達機構317は、ロータシャフト322の回転力ををツールホルダ313に伝達する。回転伝達機構317は、ロータシャフト322の前端部に設けられたギヤ327と、シリンダ323の外周部に設けられ、ギヤ327に噛み合うギヤ328とを含むギヤ減速機構である。モータ603が駆動すると、回転伝達機構317を介して、シリンダ323と、シリンダ323に連結されたツールホルダ313が一体的に回転する。これにより、ツールホルダ313に保持されている先端工具が回転する。回転伝達機構317は、上述の動作により、ドリル動作を行う。
【0225】
モータ収容部2103は、モータ603を収容する。モータ収容部2103は、ギヤ収容部2403の後部に接続される。
【0226】
グリップ部2203は、作業者に握られる。グリップ部2203は、モータ収容部2103の後部から下方に延びるように配置される。トリガスイッチ1403は、グリップ部2203に設けられる。
【0227】
コントローラ収容部2303は、コントローラ1303を収容する。コントローラ収容部2303は、グリップ部2203の下部に配置される。バッテリ装着部503は、コントローラ収容部2303の下部に配置される。
【0228】
モータ収容部2103の外面の一部にラベルエリア73が規定される。ラベルエリア73は、モータ収容部2103の右面に規定される。ラベルエリア73に複数の凹部83が設けられる。ラベル93は、凹部83を覆うようにラベルエリア73に貼らされる。
【0229】
図24に示すように、モータ収容部2103は、モータ収容部2103の内面から突出する凸部103を有する。凸部103は、モータ収容部2103の内面の右部から左方に突出する。凹部83は、凸部103を含むモータ収容部2103の厚肉部分の外面に設けられる。凸部103は、凹部83の真裏に設けられる。凸部103は、モータ603のステータコア2803を支持する。
【0230】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0231】
図27は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す斜視図である。図28は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す縦断面図である。図29は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す横断面図である。図29は、図27のD-D線断面矢視図に相当する。図30は、本実施形態に係るラベルエリア74及びラベル94を示す斜視図である。図31は、本実施形態に係るラベルエリア74の近傍を示す透視図である。
【0232】
本実施形態において、電動工具1Dは、ヘッジトリマである。電動工具1Dは、ハウジング204と、バッテリ装着部504と、モータ604と、変換機構330と、ガイドバー331と、第1ブレード332と、第2ブレード333と、コントローラ1304と、トリガスイッチ1404と、アンロックレバー334とを備える。
【0233】
ハウジング204は、モータ収容部2104と、グリップ部2204と、コントローラ収容部2304とを有する。モータ収容部2104は、モータ604を収容する。グリップ部2204は、モータ収容部2104及びコントローラ収容部2304のそれぞれに接続される。モータ収容部2104の前部にフロントグリップ部335が配置される。コントローラ1304は、コントローラ1304を収容する。バッテリ装着部504は、グリップ部2204の下部に配置される。トリガスイッチ1404及びアンロックレバー334のそれぞれは、グリップ部2204に配置される。アンロックレバー334は、トリガスイッチ1404の操作を阻止する。アンロックレバー334が操作されることにより、トリガスイッチ1404の操作が許容される。
【0234】
ガイドバー331は、ハウジング204の前部に固定される。ガイドバー331は、第1ブレード332及び第2ブレード333を支持する。
【0235】
変換機構330は、クランクカム336と、第1コネクティングロッド337と、第2コネクティングロッド338とを有する。クランクカム336は、モータ604のロータシャフト339が回転することにより回転する。第1コネクティングロッド337及び第2コネクティングロッド338のそれぞれは、クランクカム336に連結される。第1コネクティングロッド337は、第1ブレード332に連結される。第2コネクティングロッド338は、第2ブレード333に連結される。第1コネクティングロッド337は、クランクカム336の回転運動を第1ブレード332の前後方向の往復運動に変換する。第2コネクティングロッド338は、クランクカム336の回転運動を第2ブレード333の前後方向の往復運動に変換する。
【0236】
第1ブレード332と第2ブレード333とは、ガイドバー331と上下方向に重なる。第1ブレード332と第2ブレード333とは、上下方向に重なる。
【0237】
トリガスイッチ1404が操作されると、モータ604が駆動して、第1ブレード332と第2ブレード333とが逆位相で往復移動する。これにより、第1ブレード332の刃先と第2ブレード333の刃先とが繰り返し交差して、切断対象が切断される。切断対象として、生垣の枝葉が例示される。
【0238】
モータ収容部2104の外面の一部にラベルエリア74が規定される。ラベルエリア74は、モータ収容部2104の右面に規定される。ラベルエリア74に複数の凹部84が設けられる。ラベル94は、ラベルエリア74に貼らされる。ラベル94は、凹部84を覆うようにラベルエリア74に貼られる。
【0239】
図29に示すように、モータ収容部2104は、モータ収容部2104の内面から突出する凸部104を有する。凸部104は、モータ収容部2104の内面の右部から左方に突出する。凹部84は、凸部104を含むモータ収容部2104の厚肉部分の外面に設けられる。凸部104は、凹部84の真裏に設けられる。凸部104は、モータ収容部2104に収容されている電子部品340を支持する。電子部品340としてコンデンサが例示される。
【0240】
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0241】
図32は、本実施形態に係る電動工具1Eを示す斜視図である。図33は、本実施形態に係る電動工具1Eを示す横断面図である。図33は、図32のE-E線断面矢視図に相当する。図34は、本実施形態に係るラベルエリア75及びラベル95を示す斜視図である。図35は、本実施形態に係るラベルエリア75の近傍を示す透視図である。
【0242】
本実施形態において、電動工具1Eは、カッタである。電動工具1Eは、ハウジング205と、バッテリ装着部505と、モータ606と、コントローラ1305と、トリガスイッチ1405とを備える。
【0243】
ハウジング205は、モータ収容部2105と、グリップ部2205と、コントローラ収容部2305とを有する。モータ収容部2105は、モータ605を収容する。グリップ部2205は、モータ収容部2105及びコントローラ収容部2303よりも上方に配置される。コントローラ収容部2305は、コントローラ1305を収容する。コントローラ1305は、モータ605を制御する。バッテリ装着部505は、グリップ部2205の後部に配置される。トリガスイッチ1405は、グリップ部2205に配置される。
【0244】
また、電動工具1Eは、切断対象の上面に接触するベース341と、ハウジング205とベース341とを接続する前側傾動支持部342及び後側傾動支持部343と、ハウジング205に固定される固定カバー344と、固定カバー344の内側で回転する回転刃具345とを有する。モータ605が駆動することにより、回転刃具345が回転する。
【0245】
コントローラ収容部2305の外面の一部にラベルエリア75が規定される。ラベルエリア75は、コントローラ収容部2305の上面に規定される。ラベルエリア75に複数の凹部85が設けられる。ラベル95は、ラベルエリア75に貼らされる。ラベル95は、凹部85を覆うようにラベルエリア75に貼られる。
【0246】
図33に示すように、コントローラ収容部2305は、コントローラ収容部2305の内面から突出する凸部105を有する。凸部105は、コントローラ収容部2305の内面の上部から下方に突出する。凹部85は、凸部105を含むコントローラ収容部2305の厚肉部分の外面に設けられる。凸部105は、凹部85の真裏に設けられる。凸部105は、コントローラ収容部2305に収容されているコントローラ1305を支持する。
【0247】
本実施形態においては、コントローラ1305は、凸部105により安定して支持される。ラベル95は、歪みが軽減された状態でコントローラ収容部2305の外面に貼られる。作業者は、歪みが軽減されたラベル95を視認することができる。
【0248】
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0249】
図36は、本実施形態に係る電動工具1Fを示す斜視図である。図37は、本実施形態に係る電動工具1Fを示す横断面図である。図37は、図36のF-F線断面矢視図に相当する。図38は、本実施形態に係るラベルエリア76及びラベル96を示す斜視図である。図39は、本実施形態に係るラベルエリア76の近傍を示す透視図である。
【0250】
本実施形態において、電動工具1Fは、マルノコである。電動工具1Fは、ハウジング206と、バッテリ装着部506と、モータ606と、コントローラ1306と、トリガスイッチ1406とを備える。
【0251】
ハウジング206は、モータ収容部2106と、グリップ部2206と、コントローラ収容部2306とを有する。モータ収容部2106は、モータ606を収容する。グリップ部2206は、モータ収容部2106及びコントローラ収容部2306よりも上方に配置される。コントローラ収容部2306は、コントローラ1306を収容する。コントローラ1306は、モータ606を制御する。バッテリ装着部506は、グリップ部2206の後部に配置される。トリガスイッチ1406は、グリップ部2206に配置される。
【0252】
また、電動工具1Fは、切断対象の上面に接触するベース346と、ハウジング206とベース346とを接続する前側支持部347及び後側支持部348と、ハウジング206に固定される固定カバー349と、固定カバー349の内側で回転する回転刃具350とを有する。モータ606が駆動することにより、回転刃具350が回転する。
【0253】
モータ収容部2106の外面の一部にラベルエリア76が規定される。ラベルエリア76は、モータ収容部2106の前面に規定される。ラベルエリア76に複数の凹部86が設けられる。ラベル96は、ラベルエリア76に貼らされる。ラベル96は、凹部86を覆うようにラベルエリア75に貼られる。
【0254】
図37に示すように、モータ収容部2106は、モータ収容部2106の内面から突出する凸部106を有する。凹部86は、凸部106を含むモータ収容部2106の厚肉部分の外面に設けられる。凸部106は、凹部86の真裏に設けられる。凸部106は、モータ収容部2106に収容されているモータ606を支持する。凸部106は、モータ606のステータコア2806を支持する。
【0255】
[第7実施形態]
第7実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0256】
図40は、本実施形態に係る電動工具1Gを示す斜視図である。図41は、本実施形態に係る電動工具1Fを示す横断面図である。図41は、図40のG-G線断面矢視図に相当する。図42は、本実施形態に係るラベルエリア77及びラベル97を示す斜視図である。図43は、本実施形態に係るラベルエリア77の近傍を示す透視図である。
【0257】
本実施形態において、電動工具1Gは、草刈機である。電動工具1Gは、メインパイプ351と、モータ収容部2107と、グリップ部2207と、コントローラ収容部2307と、カバー352と、フロントグリップ部353と、バッテリ装着部507と、モータ607と、コントローラ1307と、トリガスイッチ1407とを備える。
【0258】
モータ収容部2107は、メインパイプ351の前端部に接続される。コントローラ収容部2307は、メインパイプ351の後端部に接続される。グリップ部2207は、コントローラ収容部2307の後部に接続される。フロントグリップ部353は、コントローラ収容部2307の前部に設けられる。
【0259】
モータ収容部2107は、モータ607を収容する。グリップ部2207及びフロントグリップ部353のそれぞれは、作業者に握られる。コントローラ収容部2307は、コントローラ1307を収容する。バッテリ装着部507は、コントローラ収容部2307の下部に配置される。トリガスイッチ1407は、グリップ部2207に配置される。
【0260】
カバー352は、刈刃(不図示)の周囲の少なくとも一部に配置される。モータ607が駆動することにより、刈刃が回転する。
【0261】
モータ収容部2107の外面の一部にラベルエリア77が規定される。ラベルエリア77は、モータ収容部2107の右面に規定される。ラベルエリア77に複数の凹部87が設けられる。ラベル97は、ラベルエリア77に貼らされる。ラベル97は、凹部87を覆うようにラベルエリア77に貼られる。
【0262】
モータ収容部2107は、モータ収容部2107の内面から突出する凸部107を有する。凹部87は、凸部107を含むモータ収容部2107の厚肉部分の外面に設けられる。凸部107は、凹部87の真裏に設けられる。凸部107は、モータ収容部2107に収容されているモータ607を支持する。凸部107は、モータ607のステータコア2807を支持する。
【0263】
[第8実施形態]
第8実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素についての説明は簡略又は省略する。
【0264】
図44は、本実施形態に係る電動工具1Hを示す斜視図である。図45は、本実施形態に係る電動工具1Hを示す縦断面図である。図46は、本実施形態に係る電動工具1Hを示す横断面図である。図46は、図44のH-H矢視断面図に相当する。図47は、本実施形態に係るラベルエリア78及びラベル98を示す斜視図である。図48は、本実施形態に係るラベルエリア78の近傍を示す透視図である。
【0265】
本実施形態において、電動工具1Hは、ハンマドリルである。電動工具1Hは、ハウジング208と、ケース408と、バッテリ装着部508と、モータ608と、コントローラ1308と、トリガスイッチ1408とを備える。
【0266】
ハウジング208は、モータ収容部2108と、グリップ部2208と、コントローラ収容部2308とを含む。
【0267】
モータ収容部2108は、モータ608を収容する。グリップ部2208は、モータ収容部2108よりも後方に配置される。コントローラ収容部2308は、コントローラ1308を収容する。コントローラ収容部2308は、グリップ部2208よりも後方に配置される。トリガスイッチ1408は、モータ収容部2108に配置される。バッテリ装着部508は、コントローラ収容部2308の後部に配置される。ケース408は、複数のギヤを含む動力伝達機構を収容する。
【0268】
また、電動工具1Hは、ケース408の下部に取り付けられるベアリングボックス354と、ベアリングボックス354の下方に配置される切削工具355と、切削工具355の周囲の一部に配置されるホイールカバー356とを有する。ベアリングボックス354の内側には、出力シャフトを支持するベアリングが配置される。
【0269】
モータ608が駆動すると、モータ608の動力は、ケース408に収容されている動力伝達機構及びベアリングボックス354の内側の出力シャフトを介して切削工具355に伝達される。切削工具355が回転することにより、切削対象が切削される。
【0270】
モータ収容部2108の外面の一部にラベルエリア78が規定される。ラベルエリア78は、モータ収容部2108の右面に規定される。ラベルエリア78に複数の凹部88が設けられる。ラベル98は、凹部88を覆うようにラベルエリア78に貼らされる。
【0271】
図46に示すように、モータ収容部2108は、モータ収容部2108の内面から突出する凸部108を有する。凸部108は、モータ収容部2108の内面の右部から左方に突出する。凹部88は、凸部108を含むモータ収容部2108の厚肉部分の外面に設けられる。凸部108は、凹部88の真裏に設けられる。凸部108は、モータ608のステータコア2808を支持する。
【0272】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、電動工具の電源は、バッテリパック25でなくてもよく、商用電源(交流電源)でもよい。
【符号の説明】
【0273】
1A…電動工具、1B…電動工具、1C…電動工具、1D…電動工具、1E…電動工具、1F…電動工具、1G…電動工具、1H…電動工具、2…ハウジング、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、2S…ねじ、3…リヤカバー、4…ハンマケース(ケース)、4A…ハンマケースカバー、4B…バンパ、4F…前部、4R…後部、5…バッテリ装着部、6…モータ、7…減速機構(動力伝達機構)、8…スピンドル(動力伝達機構)、8A…周壁部、8B…供給口、8C…内部空間、9…打撃機構(動力伝達機構、動力変換機構)、10…アンビル(出力部)、10A…アンビルボディ、10B…アンビル突起部、11…チャックスリーブ、12…ファン、13…コントローラ、14…トリガスイッチ、14A…トリガ部材、14B…スイッチ本体、15…正逆切換レバー、16…操作パネル、17…モード切換スイッチ、18…ライト、18L…第1ライト、18R…第2ライト、19…吸気口、20…排気口、21…モータ収容部、22…グリップ部、23…コントローラ収容部、24…ベアリングボックス(ケース)、24A…凹部、24B…凹部、25…バッテリパック、26…ステータ、27…ロータ、28…ステータコア、29…前インシュレータ、29S…ねじ、30…後インシュレータ、31…コイル、32…コア部、33…シャフト部、33F…前側シャフト部、33R…後側シャフト部、34…ロータ磁石、35…センサ用磁石、37…センサ基板、37S…回転検出素子、38…ヒュージング端子、39…ロータベアリング、39F…前側ロータベアリング、39R…後側ロータベアリング、40…薄肉部分、41…ピニオンギヤ、42…プラネタリギヤ、42P…ピン、43…インターナルギヤ、44…フランジ部、45…ロッド部、46…スピンドルベアリング、47…ハンマ、47A…ハンマボディ、47B…ハンマ突起部、48…ボール、49…コイルスプリング、50…スピンドル溝、51…ハンマ溝、53…凹部、54…ワッシャ、55…挿入孔、56…アンビルベアリング、57…孔、58…孔、60…厚肉部分、60A…薄肉部分、60B…厚肉部分、61…ブッシュ、63…開口、64…打撃力スイッチ、65…専用スイッチ、67…第1部分、68…第2部分、71…ラベルエリア、72…ラベルエリア、73…ラベルエリア、74…ラベルエリア、75…ラベルエリア、76…ラベルエリア、77…ラベルエリア、78…ラベルエリア、81…凹部、81A…凹部、81B…凹部、81C…凹部、81D…凹部、81D1…凹部、81D2…凹部、81D3…凹部、81D4…凹部、81D5…凹部、81E…凹部、82…凹部、83…凹部、84…凹部、85…凹部、86…凹部、87…凹部、88…凹部、91…ラベル、91A…接合面、91B…印刷面、92…ラベル、93…ラベル、94…ラベル、95…ラベル、96…ラベル、97…ラベル、98…ラベル、101…凸部、101A…凸部、101B…凸部、101C…凸部、101D…凸部、101E…凸部、102…凸部、103…凸部、104…凸部、105…凸部、106…凸部、107…凸部、108…凸部、202…ハウジング、203…ハウジング、204…ハウジング、205…ハウジング、206…ハウジング、208…ハウジング、300…ロータシャフト、301…ツールホルダ、302…シリンダ、303…クランクシャフト、304…ギヤ、305…ピストン、306…コネクティングロッド、307…空気室、308…ストライカ、309…インパクトボルト、310…センサ部、311…回転数調整ダイヤル、312…動力伝達機構、313…ツールホルダ、314…バレル部、315…運動変換機構、316…打撃要素、317…回転伝達機構、318…中間シャフト、319…回転体、320…揺動部材、321…ピストンシリンダ、322…ロータシャフト、323…シリンダ、324…ストライカ、325…インパクトボルト、326…空気室、327…ギヤ、328…ギヤ、329…補助ハンドル、330…変換機構、331…ガイドバー、332…第1ブレード、333…第2ブレード、334…アンロックレバー、335…フロントグリップ部、336…クランクカム、337…第1コネクティングロッド、338…第2コネクティングロッド、339…ロータシャフト、340…電子部品、341…ベース、342…前側傾動支持部、343…後側傾動支持部、344…固定カバー、345…回転刃具、346…ベース、347…前側支持部、348…後側支持部、349…固定カバー、350…回転刃具、351…メインパイプ、352…カバー、353…フロントグリップ部、354…ベアリングボックス、355…切削工具、356…ホイールカバー、402…ケース、403…ケース、408…ケース、502…バッテリ装着部、503…バッテリ装着部、504…バッテリ装着部、505…バッテリ装着部、506…バッテリ装着部、507…バッテリ装着部、508…バッテリ装着部、602…モータ、603…モータ、604…モータ、605…モータ、606…モータ、607…モータ、608…モータ、902…打撃機構、1102…チャックスリーブ、1302…コントローラ、1303…コントローラ、1304…コントローラ、1305…コントローラ、1306…コントローラ、1307…コントローラ、1308…コントローラ、1402…トリガスイッチ、1403…トリガスイッチ、1404…トリガスイッチ、1405…トリガスイッチ、1406…トリガスイッチ、1407…トリガスイッチ、1408…トリガスイッチ、2102…モータ収容部、2103…モータ収容部、2104…モータ収容部、2105…モータ収容部、2106…モータ収容部、2107…モータ収容部、2108…モータ収容部、2202…グリップ部、2203…グリップ部、2204…グリップ部、2205…グリップ部、2206…グリップ部、2207…グリップ部、2208…グリップ部、2302…コントローラ収容部、2303…コントローラ収容部、2304…コントローラ収容部、2305…コントローラ収容部、2306…コントローラ収容部、2307…コントローラ収容部、2308…コントローラ収容部、2402…本体収容部、2403…ギヤ収容部、2803…ステータコア、2806…ステータコア、2807…ステータコア、2808…ステータコア、A1…面積、A2…面積、Aa…面積、Ab…面積、AX…回転軸、D…深さ、D1…深さ、D2…深さ、Da…深さ、Db…深さ、T1…厚さ、T2…厚さ、Ta…厚さ、Tb…厚さ、R…直径、G…間隔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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