(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-21
(45)【発行日】2025-04-30
(54)【発明の名称】通信方法、装置、及びシステム、記憶媒体、並びにコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04L 7/04 20060101AFI20250422BHJP
H04L 7/00 20060101ALI20250422BHJP
【FI】
H04L7/04 100
H04L7/00 160
(21)【出願番号】P 2023544545
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2022073651
(87)【国際公開番号】W WO2022156806
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-08-25
(31)【優先権主張番号】202110099756.6
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110185523.8
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホーァ,シアーン
(72)【発明者】
【氏名】ゥレン,ハオ
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/244557(WO,A1)
【文献】米国特許第10320516(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 7/00-7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
データストリームを取得することであり、前記データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、前記AMグループは複数のAMを含み、前記複数のAMは第1AMを含み、前記第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、前記第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、前記第1情報は特定の機能を示すために使用され、前記第1境界部分は前記データストリーム内の前記第1AMの位置を決定するために使用され
、前記第1情報は、物理層暗号化アルゴリズムの初期化ベクトル、ポート管理情報、及び時間同期情報のうちの1つ以上を含み、前記特定の機能は、前記初期化ベクトルによって示される物理層暗号化機能、前記ポート管理情報によって示されるポート管理機能、及び前記時間同期情報によって示される時間同期機能のうちの1つ以上を含む、前記取得することと、
前記データストリームを送信することと
を有する方法。
【請求項2】
複数の取得されたデータストリームがあり、該データストリームの夫々は前記AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、前記データストリームの夫々は該データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1情報は第1データストリームに関連し、前記複数のデータストリームは前記第1データストリームを含み、前記第1データストリーム内のAMが前記第1情報を含み、前記第1AMは前記第1データストリーム内のAMである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、該M個のデータストリーム内のAMが前記第1情報を含み、前記第1AMは前記M個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、前記第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含み、
m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含み、前記m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、前記m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nは前記i番目のデータストリーム内のAMの数であり、前記m個の第1サブ情報及び前記m個の第2サブ情報は、前記第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報であり、あるいは、
M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、前記M個のフィールドは、前記M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、前記第1情報は前記M個のサブ情報を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記AMの夫々の前記パディング部分内の前記m個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記データストリームを取得することは、
前記AMグループを取得することであり、前記AMグループは前記第1AMを含み、前記第1AMの前記第1パディング部分は前記第1情報又は前記第1情報の前記一部を含む、ことと、
前記AMグループを第2データストリームに挿入して前記データストリームを取得することと、を有し、あるいは、
前記AMグループが前記データストリームに挿入され、該挿入されたAMグループが前記第1AMを含む場合に、前記データストリームにおいて、前記第1AMの前記第1パディング部分で運ばれるコンテンツを、前記第1情報又は前記第1情報の前記一部で置換することを有する、
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1AMは第1識別部分を更に含み、前記第1識別部分は、前記第1AMに対応するデータストリームを示すために使用される、
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
通信方法であって、
データストリームを受信することであり、前記データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、前記AMグループは複数のAMを含み、前記複数のAMは第1AMを含み、前記第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、前記第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、前記第1情報は特定の機能を示すために使用され、前記第1境界部分は前記データストリーム内の前記第1AMの位置を決定するために使用され
、前記第1情報は、物理層暗号化アルゴリズムの初期化ベクトル、ポート管理情報、及び時間同期情報のうちの1つ以上を含み、前記特定の機能は、前記初期化ベクトルによって示される物理層暗号化機能、前記ポート管理情報によって示されるポート管理機能、及び前記時間同期情報によって示される時間同期機能のうちの1つ以上を含む、前記受信することと、
前記AMグループ内の前記第1情報を取得することと
を有する方法。
【請求項10】
複数の受信されたデータストリームがあり、該データストリームの夫々は前記AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、前記データストリームの夫々は該データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1情報は第1データストリームに関連し、前記複数のデータストリームは前記第1データストリームを含み、前記第1データストリーム内のAMが前記第1情報を含み、前記第1AMは前記第1データストリーム内のAMである、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、該M個のデータストリーム内のAMが前記第1情報を含み、前記第1AMは前記M個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、前記第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含み、
m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含み、前記m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、前記m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nは前記i番目のデータストリーム内のAMの数であり、前記m個の第1サブ情報及び前記m個の第2サブ情報は、前記第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報であり、あるいは、
M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、前記M個のフィールドは、前記M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、前記第1情報は前記M個のサブ情報を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記AMの夫々の前記パディング部分内の前記m個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
複数の受信されたデータストリームがあり、前記AMグループ内の前記第1情報を取得することは、
前記複数のデータストリームがソートされた後、該複数のソートされたデータストリームにおける前記AMグループ内の前記第1情報を取得すること、
又は
前記複数のデータストリームをソートし、該複数のソートされたデータストリームを復号することによって少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロック
が取得される場合に、前記少なくとも1つの第1データブロック及び前記少なくとも1つの第2データブロック内の前記第1情報を取得することであり、前記少なくとも1つの第1データブロック及び前記少なくとも1つの第2データブロックは連帯して前記第1情報を含むこと、又は
少なくとも1つの第1データブロック及
び少なくとも1つの第2データブロックが
1つのデータストリームを取得するようインターリーブされている場合に、
前記1つのデータストリームにおけるAMグループ内の前記第1情報を取得すること
を有する、
請求項9乃至14のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
通信装置であって、
データストリームを取得するよう構成される処理ユニットであり、前記データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、前記AMグループは複数のAMを含み、前記複数のAMは第1AMを含み、前記第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、前記第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、前記第1情報は特定の機能を示すために使用され、前記第1境界部分は前記データストリーム内の前記第1AMの位置を決定するために使用され
、前記第1情報は、物理層暗号化アルゴリズムの初期化ベクトル、ポート管理情報、及び時間同期情報のうちの1つ以上を含み、前記特定の機能は、前記初期化ベクトルによって示される物理層暗号化機能、前記ポート管理情報によって示されるポート管理機能、及び前記時間同期情報によって示される時間同期機能のうちの1つ以上を含む、前記処理ユニットと、
前記データストリームを送信するよう構成される送信ユニットと
を有する装置。
【請求項17】
複数の取得されたデータストリームがあり、該データストリームの夫々は前記AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、前記データストリームの夫々は該データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1情報は第1データストリームに関連し、前記複数のデータストリームは前記第1データストリームを含み、前記第1データストリーム内のAMが前記第1情報を含み、前記第1AMは前記第1データストリーム内のAMである、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
通信装置であって、
データストリームを受信するよう構成される受信ユニットであり、前記データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、前記AMグループは複数のAMを含み、前記複数のAMは第1AMを含み、前記第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、前記第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、前記第1情報は特定の機能を示すために使用され、前記第1境界部分は前記データストリーム内の前記第1AMの位置を決定するために使用され
、前記第1情報は、物理層暗号化アルゴリズムの初期化ベクトル、ポート管理情報、及び時間同期情報のうちの1つ以上を含み、前記特定の機能は、前記初期化ベクトルによって示される物理層暗号化機能、前記ポート管理情報によって示されるポート管理機能、及び前記時間同期情報によって示される時間同期機能のうちの1つ以上を含む、前記受信ユニットと、
前記AMグループ内の前記第1情報を取得するよう構成される処理ユニットと
を有する装置。
【請求項20】
複数の受信されたデータストリームがあり、該データストリームの夫々は前記AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、前記データストリームの夫々は該データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む、
請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に、特に、通信方法、装置、及びシステム、記憶媒体、並びにコンピュータプログラム製品に関係がある。
【背景技術】
【0002】
現在、高速Ethernetインターフェースの速度は、シングルレーンのそれよりもずっと速い。高速Ethernetインターフェースの速度に合うよう、複数のレーンが、高速Ethernetインターフェースを通じて送信されたデータストリームを並列に伝送するために使用される。
【0003】
例えば、高速Ethernetインターフェースの速度は400G/sであり、シングルレーンの速度は25G/sである、と想定される。この場合に、16個のレーンが、高速Ethernetインターフェースを通じて送信されたデータストリームを並列に伝送するために必要とされる。具体的には、データストリームは、高速Ethernetインターフェースで16個のサブデータストリームに分けられ、16個のサブデータストリームが送信される。
【0004】
本願を実施する過程で、発明者は、現在の技術には少なくとも次の欠点があることに気付いた。
【0005】
並列にデータストリームを送信するための上記の解決法には多数の欠点がある。例えば、上記の解決法は、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報を送信するのには適していない。そのため、情報を送信するための新しい方法が必要である。
【発明の概要】
【0006】
本願は、情報を送信するための新しい方法を提供するために、通信方法、装置、及びシステム、記憶媒体、並びにコンピュータプログラム製品を提供する。技術的解決法は以下に記載される。
【0007】
第1の態様に従って、本願は通信方法を提供する。方法は、データストリームを取得することであり、データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用され、第1境界部分はデータストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用される、ことと、データストリームを送信することとを含む。
【0008】
AMグループ内のAMの夫々について、データストリームの受け手は、AMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報を使用せず、パッド情報は、受け手にとって無用な情報である。そのため、データストリームが送信される場合に、AMグループ内の第1AMの第1パディング部分に含まれているパッド情報は、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツで置換されてもよく、それにより、第1パディング部分は第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含むことになる。このようにして、データストリームを受信する場合に、受け手はAMグループ内の第1情報を取得し、それによって、情報を送信する新しい方法が実施される。第1情報はAMのパディング部分を使用することによって送信されるので、受け手は、第1情報に基づいて特定の機能を実行し、データストリームに対して如何なる影響を与えず、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用されて、帯域幅リソースの無駄は減る。その上、データストリームにおいて、AMは規則的な間隔でデータストリーム内に分布しているので、つまり、データストリーム内のAMは周期的に送信されるので、AMを送信する時間は安定している。このように、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0009】
可能な実施において、複数の取得されたデータストリームがあり、データストリームの夫々はAMグループ内の1つ以上のAMに対応し、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む。データストリームに対応する1つ以上のAMは、規則的な間隔でデータストリームに分布している。そのため、第1情報をAMグループ内のAMに含めることによって、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は送信され得る。
【0010】
他の可能な実施において、第1情報は第1データストリームに関連し、複数のデータストリームは第1データストリームを含み、第1データストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMは第1データストリーム内のAMである。第1情報は第1データストリームに関連するので、第1情報は第1データストリーム内のAMで運ばれる。このようにして、受け手は、第1データストリーム内のAMにおいて第1情報を取得し、次いで、第1情報が第1データストリームに関連することを知ることができ、それにより、受け手は、第1情報をより容易に識別しパースすることができる。
【0011】
他の可能な実施において、複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、M個のデータストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMはM個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である。このようにして、複数のAMのパディング部分は、第1情報を含めるために使用されてよく、比較的に大量のデータを有する第1情報を伝送するために使用されてよく、それにより、複数のAMのパディング部分の帯域幅リソースは適切に使用される。
【0012】
他の可能な実施において、M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含む。m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含む。m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、前記m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nはi番目のデータストリーム内のAMの数であり、m個の第1サブ情報及びm個の第2サブ情報は、第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報である。
【0013】
すなわち、データストリームの夫々のAMは、指定された順序で第1情報を含めるために使用され、指定された順序は、データストリームの夫々のj番目のAMの場合に、第1データストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用され、第2データストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用され、・・・、そして、M番目のデータストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用される、というものである。すなわち、第1情報は指定された順序で含まれる。このようにして、異なるAM内で第1情報のコンテンツの異なる部分を取得し、コンテンツの異なる部分を第1情報にまとめることは、受け手にとって都合が良い。
【0014】
他の可能な実施において、M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、第1情報はM個のサブ情報を含む。すなわち、データストリームの夫々のAMは、指定された順序で第1情報を含めるために使用され、指定された順序は、M個のデータストリーム内のj番目のAM、つまり、M個のj番目のAMの場合に、M個のj番目のAMの第1フィールドが第1情報内のM個の連続したサブ情報を含めるために使用され、M個のj番目のAMの第2フィールドが第1情報内のM個の連続した情報を含めるために使用され、・・・、そして、M個のj番目のAMのm番目のフィールドが第1情報内のM個の連続したサブ情報を含めるために使用される、というものである。すなわち、第1情報は指定された順序で含まれる。このようにして、異なるAM内で第1情報のコンテンツの異なる部分を取得し、コンテンツの異なる部分を第1情報にまとめることは、受け手にとって都合が良い。
【0015】
他の可能な実施において、AMの夫々のパディング部分内のm個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む。UP及びPadに含まれるパッド情報は受け手によって使用されないので、UP及び/又はPadに含まれるパッド情報は第1情報で置換され、それにより、UP及び/又はPadは、特定の機能を示すために使用される第1情報を含み、リソースは、受け手にとって有用な情報を伝送するために適切に使用される。
【0016】
他の可能な実施において、AMグループが取得される。AMグループは第1AMを含み、第1AMの第1パディング部分は第1情報又は第1情報の一部を含む。AMグループは、データストリームを取得するよう第2データストリームに挿入される。このようにして、AMグループが第1情報を含むことは確かにされる。
【0017】
他の可能な実施において、AMグループがデータストリームに挿入され、挿入されたAMグループが第1AMを含む場合に、データストリームにおいて、第1AMの第1パディング部分で運ばれるコンテンツは、第1情報又は第1情報の前記一部で置換される。このようにして、AMグループが第1情報を含むことは確かにされる。
【0018】
他の可能な実施において、第1AMは第1識別部分を更に含み、第1識別部分は、第1AMに対応するデータストリームを示すために使用される。このようにして、異なるデータストリームは、第1識別部分を使用することによって識別される。
【0019】
第2の態様に従って、本願は通信方法を提供する。方法は、データストリームを受信することであり、データストリームはアライメントマーカ(AM)グループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用され、第1境界部分はデータストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用される、ことと、AMグループ内の第1情報を取得することとを含む。
【0020】
AMグループ内のAMの夫々について、データストリームの受け手は、AMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報を使用せず、パッド情報は、受け手にとって無用な情報である。そのため、データストリームにおいて、AMグループ内の第1AMの第1パディング部分に含まれているパッド情報は、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツで置換されてもよく、それにより、第1パディング部分は第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含むことになる。このようにして、データストリームが受信される場合に、AMグループ内の第1情報が取得され、それによって、情報を送信する新しい方法が実施される。AMのパディング部分が第1情報を含めるために使用されるので、特定の機能は、データストリームに如何なる影響も与えずに、データストリームが受信された後に第1情報に基づいて実行され、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用されて、帯域幅リソースの無駄は減る。その上、データストリームにおいて、AMは規則的な間隔でデータストリーム内に分布しているので、つまり、送り手はデータストリーム内のAMを周期的に送信するので、AMを送信する時間は安定している。このように、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0021】
可能な実施において、複数の受信されたデータストリームがあり、データストリームの夫々はAMグループ内の1つ以上のAMに対応し、データストリームの夫々はデータストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む。データストリームに対応する1つ以上のAMは、規則的な間隔でデータストリームに分布している。そのため、第1情報をAMグループ内のAMに含めることによって、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は送信され得る。
【0022】
他の可能な実施において、第1情報は第1データストリームに関連し、複数のデータストリームは第1データストリームを含み、第1データストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMは第1データストリーム内のAMである。第1情報は第1データストリームに関連するので、第1情報は第1データストリーム内のAMで運ばれる。このようにして、第1データストリーム内のAMにおける第1情報は取得され、次いで、第1情報が第1データストリームに関連することが、第1情報をより容易に識別しパースするよう、知られ得る。
【0023】
他の可能な実施において、複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、M個のデータストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMはM個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である。このようにして、複数のAMのパディング部分は、第1情報を含めるために使用されてよく、比較的に大量のデータを有する第1情報を伝送するために使用されてよく、それにより、複数のAMのパディング部分の帯域幅リソースは適切に使用される。
【0024】
他の可能な実施において、M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含む。m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含む。m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nはi番目のデータストリーム内のAMの数であり、m個の第1サブ情報及びm個の第2サブ情報は、第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報である。
【0025】
すなわち、データストリームの夫々のAMは、指定された順序で第1情報を含めるために使用され、指定された順序は、データストリームの夫々のj番目のAMの場合に、第1データストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用され、第2データストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用され、・・・、そして、M番目のデータストリーム内のj番目のAMが第1情報内のm個の連続したサブ情報を含めるために使用される、というものである。すなわち、第1情報は指定された順序で含まれる。このようにして、異なるAM内で第1情報のコンテンツの異なる部分を取得し、コンテンツの異なる部分を第1情報にまとめることは、受け手にとって都合が良い。
【0026】
他の可能な実施において、M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、第1情報はM個のサブ情報を含む。すなわち、データストリームの夫々のAMは、指定された順序で第1情報を含めるために使用され、指定された順序は、M個のデータストリーム内のj番目のAM、つまり、M個のj番目のAMの場合に、M個のj番目のAMの第1フィールドが第1情報内のM個の連続したサブ情報を含めるために使用され、M個のj番目のAMの第2フィールドが第1情報内のM個の連続した情報を含めるために使用され、・・・、そして、M個のj番目のAMのm番目のフィールドが第1情報内のM個の連続したサブ情報を含めるために使用される、というものである。すなわち、第1情報は指定された順序で含まれる。このようにして、異なるAM内で第1情報のコンテンツの異なる部分を取得し、コンテンツの異なる部分を第1情報にまとめることは、受け手にとって都合が良い。
【0027】
他の可能な実施において、AMの夫々のパディング部分内のm個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む。UP及びPadに含まれるパッド情報は受け手によって使用されないので、UP及び/又はPadに含まれるパッド情報は第1情報で置換され、それにより、UP及び/又はPadは、特定の機能を示すために使用される第1情報を含み、リソースは、受け手にとって有用な情報を伝送するために適切に使用される。
【0028】
他の可能な実施において、複数のデータストリームがソートされた後、複数のソートされたデータストリームにおけるAMグループ内の第1情報が取得される。第1情報は、ソートされたデータストリーム内のAMグループにおいて取得されるので、つまり、第1情報は復号化の前に取得され得るので、第1情報を送信する場合に、送り手は、第1情報に対してFEC符号化を実行する必要がなく、送り手によって使用される計算リソースは削減され得る。
【0029】
他の可能な実施において、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックが複数のソートされたデータストリームを復号することによって取得される場合に、第1情報は、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックにおいて取得され、ここで、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックは連帯して第1情報を含む。第1情報は復号されたデータブロックにおいて取得されるので、つまり、第1情報は復号化の後で取得され得るので、第1情報を送信する場合に、送り手は、比較的に高い安全性要求を有する第1情報が伝送され得るように、第1情報に対してFEC符号化を実行してもよい。
【0030】
他の可能な実施において、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックがデータストリームを取得するようインターリーブされている場合に、第1情報は、1つのデータストリームにおけるAMグループ内で取得される。第1情報は、インターリーブによって取得されたデータストリーム内のAMグループで取得されるので、つまり、第1情報は復号化の後で取得され得るので、第1情報を送信する場合に、送り手は、比較的に高い安全性要求を有する第1情報が伝送され得るように、第1情報に対してFEC符号化を実行してもよい。
【0031】
他の可能な実施において、第1AMは第1識別部分を更に含み、第1識別部分は、第1AMを含むデータストリームを示すために使用される。このようにして、異なるデータストリームは、第1識別部分を使用することによって識別される。
【0032】
第3の態様に従って、本願は、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される通信装置を提供する。具体的に、装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0033】
第4の態様に従って、本願は、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される通信装置を提供する。具体的に、装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0034】
第5の態様に従って、本願は通信デバイスを提供する。デバイスはプロセッサ及びコンピュータプログラムを含み、プロセッサはコンピュータプログラムを実行するよう構成され、それにより、デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を完了する。
【0035】
第6の態様に従って、本願は通信デバイスを提供する。デバイスはプロセッサ及びコンピュータプログラムを含み、プロセッサはコンピュータプログラムを実行するよう構成され、それにより、デバイスは、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を完了する。
【0036】
第7の態様に従って、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実施、又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実施するようコンピュータによってロードされる。
【0037】
第8の態様に従って、本願は、コンピュータプログラムを記憶するよう構成されるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実施、又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実施するようプロセッサによってロードされる。
【0038】
第9の態様に従って、本願は、プロセッサを含むチップを提供する。プロセッサは、コンピュータ命令を実行して、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実施、又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される。コンピュータ命令は、プロセッサ内のメモリ又は外部メモリの中にあってよい。
【0039】
第10の態様に従って、本願は、第3の態様に従う装置及び/又は第4の態様に従う要素を含むか、あるいは、第5の態様に従う装置及び/又は第6の態様に従う装置を含む通信システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本願の実施形態に係るネットワークアーキテクチャの模式図である。
【
図2】本願の実施形態に係る第1デバイス及び第2デバイスの構造の模式図である。
【
図3】本願の実施形態に係るアライメントマーカ(alignment marker,AM)セットの模式図である。
【
図4】本願の実施形態に係る8つのAMを含むAMセットの模式図である。
【
図5】本願の実施形態に係る16個のAMを含むAMセットの模式図である。
【
図6】本願の実施形態に係る通信方法のフローチャートである。
【
図7】本願の実施形態に係る、第1情報によるパディング部分のコンテンツの置換の模式図である。
【
図8】本願の実施形態に係る、第1情報によるパディング部分のコンテンツの置換の他の模式図である。
【
図9】本願の実施形態に係る、少なくとも1つのAMが第1情報を含む模式図である。
【
図10】本願の実施形態に係る、少なくとも1つのAMが第1情報を含む他の模式図である。
【
図11】本願の実施形態に係る、少なくとも1つのAMが第1情報を含む他の模式図である。
【
図12】本願の実施形態に係る他の通信方法のフローチャートである。
【
図13】本願の実施形態に係る第1情報の取得の模式図である。
【
図14】本願の実施形態に係る第1情報の取得の他の模式図である。
【
図15】本願の実施形態に係る第1情報の取得の他の模式図である。
【
図16】本願の実施形態に係る通信装置の構造の模式図である。
【
図17】本願の実施形態に係る他の通信装置の構造の模式図である。
【
図18】本願の実施形態に係る通信デバイスの構造の模式図である。
【
図19】本願の実施形態に係る他の通信デバイスの構造の模式図である。
【
図20】本願の実施形態に係る通信システムの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本願の実施形態は、添付の図面を参照して更に詳細に記載される。
【0042】
図1を参照されたい。本願の実施形態は、第1デバイス101及び第2デバイス102を含み、第1デバイス101が第2デバイス102と通信するネットワークアーキテクチャを提供する。具体的に、第1デバイス101は、各々Ethernetインターフェースを使用することによって第2デバイス102と通信する。
【0043】
任意に、第1デバイス101と第2デバイス102との間の通信を実施するために、第1デバイス101と第2デバイス102との間にはX個の物理チャネルが存在し、Xは0よりも大きい整数である。明らかに、第1デバイス101と第2デバイス102との間の通信のための他の方法があり、それらの方法はここでは説明されない。X個の物理チャネルは、第1デバイス101の1つ以上のEthernetインターフェースと第2デバイス102の1つ以上のEthernetインターフェースとの間にあってよい。
【0044】
図2を参照されたい。第1デバイス101及び第2デバイス102のうちのいずれか1つのデバイスについて、デバイスは調停副層(reconciliation sublayer)及びEthernet物理層を含む。Ethernet物理層は、物理コーディング副層(physical coding sublayer,PCS)、物理媒体接続(physical medium attachment,PMA)層、及び物理媒体依存(physical media dependent,PMD)層を含む。PCSはZ個のPCSレーンを定義する。Z個のPCSレーンは、Z個のアライメントマーカ(alignment marker,AM)と一対一の対応にあり、Z個のPCSレーンは仮想レーンである。Zは0よりも大きい整数であり、ZはXの整数倍であり、例えば、Z=2×X又は4×Xである。
【0045】
例えば、
図2を参照されたい。第1デバイス101は第1調停副層及びEthernet物理層を含み、第1デバイス101のEthernet物理層は第1PCS、第1PMA層、及び第1PMD層を含む。第2デバイス102は第2調停副層及びEthernet物理層を含み、第2デバイス102のEthernet物理層は第2PCS、第2PMA
層、及び第2PMD層を含む。第1PCSはZ個のPCSレーンを定義し、第2PCSもZ個のPCSレーンを定義し、第1PCS内のZ個のPCSレーンの間の順序は、第2PCS内のZ個のPCSレーンの間の順序と同じである。
【0046】
第1デバイス101は、第2デバイス102へデータストリームを送信してよい。データストリーム送信するプロセスは次の通りであってよい。
【0047】
第1調停副層で送信される必要があるターゲットデータストリームの場合に、第1デバイス101は、第1PCSにおいて、AMセットをターゲットデータストリームに挿入し、このとき、AMセットはZ個のAMを含む。AMセットを挿入されたデータストリームはZ個のデータストリームに分けられる。Z個のデータストリームはZ個のAMと一対一の対応にあり、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応するAMを含み、データストリームの夫々は、データストリームの夫々におけるAMのパディング部分に対応するPCSレーンに対応し、それにより、Z個のデータストリームもZ個のPCSレーンと一対一の対応にある。Z個のデータストリームは第1PMA層に並列に入力され、順序におけるデータストリームの夫々の位置は、データストリームの夫々に対応する順序におけるPCSレーンの位置に対応する。第1PMA層で、Z個のデータストリームはX個のデータストリームにまとめられ、X個のデータストリームは第1PMD層に入力される。第1PMD層で、X個のデータストリームは、X個の物理チャネルを通じて第2デバイス102へ送信される。Z個のデータストリームに対して実行された上記の結合操作に加えて、第1PMA層では他の操作が更に実行されてもよい。他の操作についてはここで1つずつ説明しない。
【0048】
第2PMD層で、第2デバイス102は、X個の物理チャネル上でX個のデータストリームを受信し、X個のデータストリームを第2PMA層に入力する。第2PMA層で、Z個のデータストリームがX個のデータストリームに基づいてリストアされ、Z個のデータストリームは第2PCSに入力される。第2PCSで、Z個のデータストリーム内の各データストリームに含まれるAMが決定され、Z個のデータストリームは、データストリームの夫々に含まれるAMのパディング部分に基づいてアライメントされ、データストリームの夫々に対応するPCSレーンが、データストリームの夫々に含まれるAMに基づいて決定される。Z個のアライメントされたデータストリームは、データストリームの夫々に対応するPCSレーンに基づいてソートされ、このとき、順序におけるデータストリームの夫々の位置は、データストリームの夫々に対応する順序におけるPCSレーンの位置と同じである。ソートされた後のZ個のデータストリームは1つのデータストリームに結合され、AMセットは、結合されたデータストリームから除去され、ターゲットデータストリームは、AMセットが除去されたデータストリームに基づいてリストアされ、ターゲットデータストリームは第2調停副層に入力される。
【0049】
図3を参照されたい。Z個のデータストリーム内の各データストリームについて、1つ以上のAMが、規則的な間隔でデータストリームに分布しており、データストリーム内の各AMは異なるAMセットに属している。データストリーム内の各AMについて、AMは境界部分、識別部分、及びパディング分を含む。境界部分は、データストリーム内のAMの位置を決定するために使用され、識別部分は、AMに対応するPCSレーンを示すために使用され、パディング部分は、パッド情報を運ぶために使用される。
【0050】
例えば、
図3に示されるように、データストリーム1の場合に、AM11、AM
21、及びAM
23は規則的な間隔でデータストリーム1に分布しており、このとき、AM11、AM
21、及びAM
23は夫々、AMセット1、AMセット2、及びAMセット3に属している。AM12、AM22、及びAM32は規則的な間隔でデータストリーム2に分布しており、AM12、AM22、及びAM32は夫々、AMセット1、AMセット2、及びAMセット3に属している。AM1Z、AM2Z、及びAM3Zは規則的な間隔でデータストリームZに分布しており、AM1Z、AM2Z、及びAM3Zは夫々、AMセット1、AMセット2,及びAMセット3に属している。
【0051】
このように、第2デバイス102及びZ個のデータストリーム内の各データストリームについて、第2PCSで、第2デバイス102は、データストリームの夫々のAMを取得するために、データストリームの夫々のAMに含まれる境界部分を識別することによってデータストリームの夫々のAMの位置を決定する。データストリームの夫々のAMを取得する時間スパンは比較的短く、データストリームの夫々において2つの隣接したAM間には大量の他のデータが存在する。そのため、その時間スパン内で取得された全てのAMは同じAMセットに属し、その場合に、データストリームの夫々に対応するPCSレーンは、データストリームの夫々のAMに含まれる識別部分に基づいて決定される。
【0052】
任意に、AMセット内のAMの夫々について、AMの境界部分は同じビットパターン(bit pattern)を含む。ビットパターンは、AMの位置を決定するために使用される。そのため、第2デバイス102は、AMの夫々の境界部分に含まれているビットパターンに基づいて、Z個のデータストリーム内の各データストリームでAMを決定し得る。AMの識別部分に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMの識別部分に含まれているビットパターンは異なるPCSレーンに対応する。そのため、第2デバイス102は、AMの夫々の識別部分に含まれているビットパターンに基づいて、データストリームの夫々に対応するPCSレーンを決定する。
【0053】
図4に示されるAMセットを参照されたい。AMセットは8つのAMを含み、すなわち、Z=8であり、AMセットは、200GbEのEthernetインターフェースに対応するAMをセットである。代替的に、
図5に示されるAMセットを参照されたい。AMセットは16個のAMを含み、すなわち、Z=16であり、AMセットは、400GbEのEthernetインターフェースに対応するAMセットである。AMの夫々の境界部分は6つのフィールド、すなわち、共通マーカ(common marker,CM)0、CM1、CM2、CM3、CM4、及びCM5を含む。
図4及び
図5を参照されたい。AMのCM0は夫々同じビットパターンを含み、AMのCM1は夫々同じビットパターンを含み、AMのCM2は夫々同じビットパターンを含み、AMのCM3は夫々同じビットパターンを含み、AMのCM4は夫々同じビットパターンを含み、AMのCM5は夫々同じビットパターンを含む。このように、全てのAMの境界部分は同じである。
【0054】
AMの夫々の識別部分は6のフィールド、すなわち、一意のマーカ(unique marker,UM)0、UM1、UM2、UM3、UM4、及びUM5を含む。
図4及び
図5を参照されたい。AMのUM0に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMのUM1に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMのUM2に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMのUM3に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMのUM4に含まれているビットパターンは互いに異なり、AMのUM5に含まれているビットパターンは互いに異なる。このように、全てのAMの識別部分は互いに異なっている。
【0055】
AMの夫々について、AMのパディング部分は3つのパディングフィールド、すなわち、一意のパッド(unique pad,UP)0、UP1、及びUP2を含む。AMのパディング部分はパッド(Pad)を更に含んでもよく、又はPadを含まなくてもよい。例えば、
図4に示される8つのAMを参照されたい。第1乃至第7のAMは夫々Padを含み、第8のAMはPadを含まない。
図5に示される16個のAMを参照されたい。第1乃至第14のAMは夫々Padを含み、第15乃至第16のAMはPadを含まない。
【0056】
任意に、上記のAMセットの夫々について、AMセットのサイズは、指定されたサイズの整数倍である。例えば、指定されたサイズは257ビットであってよく、すなわち、AMセットのサイズは、257ビットの整数倍であり、例えば、8×257ビット又は16×257ビットであってよい。
【0057】
第1デバイス101は、第1PCSにおいて、Z個のデータストリームを取得するようターゲットデータストリームに対して異なる処理操作を実行する。これらの処理操作は次の通りである。
【0058】
図2を参照されたい。第1調停副層からのターゲットデータストリームの場合に、第1デバイス101は、ターゲットデータストリームに対して符号化及びレートマッチングを実行し、処理されたデータストリームをトランスコーディングし、トランスコーディングされたデータストリームをスクランブルし、スクランブルされたデータストリームにAMセットを挿入し、AMセットを挿入されたデータストリームを事前に割り当てて第1データブロック及び第2データブロックを取得し、第1データブロック及び第2データブロックに別々にFEC符号化を実行して第1コードワード及び第2コードワードを取得し、第1コードワード及び第2コードワードを割り当て及びインターリーブしてZ個のデータストリームを形成する。
【0059】
第2デバイス102は、第2PCSで、ターゲットデータストリームを取得するようZ個のデータストリームに対して異なる処理操作を実行する。これらの処理操作は次の通りである。
【0060】
図2を参照されたい。第2PMA層からのZ個のデータストリームの場合に、第2デバイス102は、Z個のデータストリームに対してアライメントロック(alignment lock)及びデスキュー(deskew)を実行する。アライメントロック及びデスキューのプロセスは次の通りであってよい:第2デバイス102は、データストリームの夫々のAMに含まれる境界部分を識別してデータストリームの夫々のAMを取得し、データストリームの夫々に含まれるAMに基づいてZ個のデータストリームをアライメントする。複数のPCSレーンを含まないシナリオでは、つまり、Z=1であるシナリオでは、デスキュー操作は不要であり、第2デバイス102は、データストリームの夫々のAMを取得するよう、データストリームの夫々のAMに含まれる境界部分を識別する。
【0061】
第2デバイス102は、アライメントされたZ個のデータストリームに対してレーンソーティングを実行する。レーンソーティングのプロセスは次の通りであってよい:第2デバイス102は、データストリームの夫々のAMに含まれる識別部分に基づいて、データストリームの夫々に対応するPCSレーンを決定し、データストリームの夫々に対応するPCSレーンに基づいてZ個のデータストリームをソートする。ソートされたZ個のデータストリームについて、Z個のデータストリームの間の順序は、第1PCSにおけるZ個のデータストリームの間の順序と同じである。
【0062】
次いで、第2デバイス102は、ソートされたZ個のデータストリームをデインターリーブして第1コードワード及び第2コードワードを取得し、第1コードワード及び第2コードワードに対してFEC復号化を実行して第1データブロック及び第2データブロックを取得する。FEC復号化の後に、インターリービングが第1データブロック及び第2データブロックに対して実行されて、1つのデータストリームが取得され、データストリームはAMセットを含む。AMセットはデータストリームから除去され、AMセットが除去されたデータストリームはデスクランブルされ、デスクランブルされたデータストリームに対して逆トランスコーディングが実行され、逆トランスコーディングが実行されたデータストリームに対して復号化及びレートマッチングが実行されて、ターゲットデータストリームはリストアされる。
【0063】
いくつかの実施形態で、第2デバイス102が第1コードワード及び第2コードワードに対してFEC復号化を実行する過程で、第2デバイス102は、第1コードワード及び第2コードワードにエラー情報が存在するかどうかをチェックする。エラー情報が見つけられる場合に、エラー情報は補正されてよく、あるいは、エラー情報は補正されない。
【0064】
第2デバイス102が第2PCSでZ個のデータストリームを処理する上記のプロセスから、第2デバイス102はAMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報を使用しないことが分かる。その結果、第2デバイス102にとっては、AMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報は無用な情報であり、ネットワークリソースの無駄を引き起こすものである。ネットワークリソースを適切に使用するために、本願は、情報を送信するための新しい方法を提供する。方法の詳細な実施については、以下の実施形態のうちのいずれか1つの実施を参照されたい。
【0065】
図6を参照されたい。本願の実施形態は通信方法600を提供する。方法600は、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100に適用される。方法600は、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第1デバイス101によって実行されてよい。方法600は次のステップを含む。
【0066】
ステップ601:第1デバイスはデータストリームを取得し、データストリームはAMグループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用される。
【0067】
第1情報は、物理層暗号化アルゴリズムの初期化ベクトル、ポート管理情報、時間同期情報、などのうちの1つ以上を含む。特定の機能は、初期化ベクトルによって示される物理層暗号化機能、ポート管理情報によって示されるポート管理機能、時間同期情報によって示される時間同期機能、などのうちの1つ以上を含む。
【0068】
任意に、特定の機能は、第1情報の受け手によって実行される必要がある機能である。第1情報の受け手について、受け手は、1つ以上の機能を実施するよう第1情報を使用する必要がある。言い換えれば、第1情報は無用な情報ではない。
【0069】
任意に、第1AMは第1境界部分及び/又は第1識別部分を更に含む。第1境界部分は、データストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用され、第1識別部分は、第1AMに対応する第1データストリーム及び/又は第1AMに対応するPCSレーンを識別するために使用される。
【0070】
第1パディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、m個のフィールドは連帯して第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含む。m個のフィールドは、第1パディング部分に含まれるフィールドの全部又は一部であってよく、m個のフィールドは、第1デバイスと第2デバイスとの間で前もって合意されたフィールドである。
【0071】
例えば、第1パディング部分は3つのUPを含む。3つのUPの全部又は一部は、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含む。代替的に、第1パディング部分はPadを更に含んでもよい。第1パディング部分がPadを含む場合に、第1パディング部分は4つのフィールドを含む。4つのフィールドは3つのUP及びPadを含み、4つのフィールドのうちの1つ以上のフィールドは、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含む。
【0072】
任意に、AMグループ内の複数のAMについて、複数のAMには少なくとも1つのAMが存在し、第1AMはその少なくとも1つのAMの中のAMであり、少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含む。
【0073】
ステップ601で、第1デバイスは、次の第1の方法又は第2の方法でデータストリームを取得してよい。第1の方法及び第2の方法については以下で説明する。
【0074】
第1の方法では、第1デバイスはAMグループを取得し、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含み、第1デバイスはAMグループをデータストリームに挿入する。
【0075】
AMグループがデータストリームに挿入される前、AMグループ内の少なくとも1つのAMは既に第1情報を含んでおり、データストリームは、第1デバイスが第1PCSでスクランブルを実行した後に取得されるデータストリームである。
【0076】
図2を参照されたい。第1デバイスの第1PCSで、第1デバイスは、第1調停副層からのターゲットデータストリームに対して符号化及びレートマッチングを実行し、処理されたデータストリームをトランスコーディングし、トランスコーディングされたデータストリームをスクランブルし、スクランブルされたデータストリームに第1情報を含むAMグループを挿入し、それから引き続き、FEC事前割当と、FEC符号化と、割り当て及びインターリービングとを、AMグループを挿入されたデータストリームに対して実行して、Z個のデータストリームを取得する。Zは0よりも大きい整数であり、つまり、Zは1であってよく、あるいは、1よりも大きくてもよい。
【0077】
AMグループを取得するための第1デバイスの動作は次の通りであってよい:第1デバイスはAMグループを生成し、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分は第1情報を含み、
第1デバイスはAMグループを生成し、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分がパッド情報を運び、第1デバイスは少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換して、少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含むようにし、あるいは、
AMグループは第1デバイスに記憶されており、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分がパッド情報を運び、第1デバイスはローカルでAMグループを取得し、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換して、少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含むようにする。
【0078】
第2の方法では、AMグループをデータストリームに挿入した後、第1デバイスは、データストリームにおいて、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換して、少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含むようにする。
【0079】
実施中、少なくとも1つのAMの中の各AMについて、例えば、第1AMについて、第1デバイスは、データストリームにおいて、第1AMの第1パディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報又は第1情報の一部のコンテンツで置換する。
【0080】
図7を参照されたい。第1デバイスの第1PCSで、データストリームをスクランブルした後、第1デバイスは、スクランブルされたデータストリームにAMグループを挿入し、データストリームにおいて、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換する。次いで、FEC事前割当と、FEC符号化と、割り当て及びインターリービングとが、Z個のデータストリームを形成するよう、置換されたデータストリームに対して実行される。
【0081】
代替的に、
図8を参照されたい。第1デバイスの第1PCSで、データストリームをスクランブルした後、第1デバイスは、スクランブルされたデータストリームにAMグループを挿入し、AMグループを挿入されたデータストリームに対してFEC事前割当と、FEC符号化と、割り当て及びインターリービングとを実行して、Z個のデータストリームを形成する。Z個のデータストリームにおいて、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツは、第1情報で置換される。
【0082】
上記の説明からは、AMグループがFEC符号化の前に第1情報を含み得ることが分かる。このように、第1情報は、第1情報の伝送中の安全性を向上させるよう、FEC符号化中に符号化されてもよい。代替的に、AMグループは、FEC符号化の後に第1情報を含んでもよい。このように、FEC符号化は第1情報に対して実行される必要がなく、それによって、占有される計算リソースは削減される。
【0083】
任意に、少なくとも1つのAMは、次のいくつかの方法で第1情報を含んでもよい。方法について以下で記載する。
【0084】
方法1:少なくとも1つのAMの中の各AMのパディング部分は、第1情報の異なる部分を含む。言い換えれば、少なくとも1つのAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。
【0085】
各AMの、例えば第1AMのパディング部分について、第1AMの第1パディング部分内のフィールドの全部又は一部は、第1情報の一部のコンテンツを含む。
【0086】
少なくとも1つのAMが1つのAMを含む場合に、そのAMは第1AMであり、この場合に、第1AMは第1情報全体を運ぶ。第1情報のデータ量は、第1AMのパディング部分のサイズ以下になる。
【0087】
方法2:少なくとも1つのAMは複数のグループに分けられてもよい。各AMグループについて、AMグループは1つ以上のAMを含み、1つ以上のAMは連帯して第1情報を含む。言い換えれば、少なくとも1つのAMは、同じである複数の第1情報を含む。
【0088】
例えば、少なくとも1つのAMは第1AMグループ及び第2AMグループを含むことが想定される。第1AMグループは1つ以上のAMを含む。第1AMグループ内の各AMのパディング部分は、第1情報の異なる部分を含む。言い換えれば、第1AMグループ内のAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。第2AMグループは1つ以上のAMを含む。第2AMグループ内の各AMのパディング部分は、第1情報の異なる部分を含む。言い換えれば、第2AMグループ内のAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。このように、少なくとも1つのAMは2つの同じ第1情報を含む。
【0089】
高い安全性要求を有する第1情報の場合に、方法2が使用されてよく、すなわち、少なくとも1つのAMは、複数の同じ第1情報を含むために使用される。このように、データストリームの伝送中、たとえAMグループに含まれる第1情報が失われるとしても、第2デバイスは依然として、他のAMグループに含まれている第1情報を受信することができ、それによって、第1情報の伝送中の安全性が向上する。
【0090】
方法1及び方法2は、単に、第1情報を少なくとも1つのAMに含めるための2つの例である。実施中、第1情報を少なくとも1つのAMに含める他の方法が存在してもよい。詳細はここで説明されない。
【0091】
ある方法では、少なくとも1つのAMの中の各AMについて、AMのパディング部分は少なくとも1つのフィールドを含み、少なくとも1つのフィールドの中のフィールドの全部又は一部は、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含めるために使用される。
【0092】
任意に、ステップ601で取得されるデータストリームはZ個のデータストリームを含む。データストリームの夫々は、AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む。データストリームの夫々について、データストリームに含まれる各AMは、第1デバイスによって挿入された異なるAMセットに属する。従って、AMグループは、第1デバイスによって挿入された1つ以上のAMセットを含む。
【0093】
例えば、
図3を参照されたい。AMグループは、第1デバイスによって挿入されたAMセット1及びAMセット2を含み、Z個のデータストリーム内の各データストリームはAMグループ内の2つのAMに対応し、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応する2つのAMを含む、ことが想定される。例えば、データストリーム1について、データストリーム1は、AMグループ内のAM11及びAM21に対応し、データストリーム1は、AM11及びAM21を含み、データストリーム2について、データストリーム2は、AMグループ内のAM12及びAM22に対応し、データストリーム2はAM12及びAM22を含み、・・・、データストリームZについて、データストリームZは、AMグループ内のAM1Z及びAM2Zに対応し、データストリームZはAM1Z及びAM2Zを含む。
【0094】
ステップ601で、少なくとも1つのAMは次の2種類のAMを含んでもよい。2種類のAMについて以下で記載する。
【0095】
第1のタイプについて、少なくとも1つのAMは、第1データストリームに対応するAMを含む。この場合に、第1情報は第1データストリームに関連し、Z個のデータストリームは第1データストリームを含み、第1AMは、第1データストリームに対応するAMである。
【0096】
任意に、少なくとも1つのAMは全体的に第1データストリーム内にある。
【0097】
第1のタイプのAMについて、少なくとも1つのAMは、方法1又は方法2で第1情報を含んでよい。第1情報の詳細なコンテンツを含める2つの方法については以下で記載する。
【0098】
少なくとも1つのAMが方法1で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。少なくとも1つのAMの中の各AMについて、AMのパディング部分内のm個のフィールドは、第1情報の一部のコンテンツを含めるために使用されてよく、mは0よりも大きい整数である。m個のフィールドは、パディング部分に含まれる全てのフィールドであってよく、あるいは、パディング部分に含まれるフィールドの一部であってもよい。
【0099】
第1情報は複数のサブ情報を含む。AMのパディング部分内のm個のフィールドは、m個の連続したサブ情報を含み、m個のサブ情報は第1情報内のサブ情報である。実施中、第1データストリーム内のAMの数はNであり、Nは0よりも大きい整数であることが想定される。すなわち、少なくとも1つのAMはN個のAMを含み、N個のAMのパディング部分は全部でN×m個のフィールドを含む。N×m個のフィールドは、N×m個の連続したサブ情報を含み、N×m個のサブ情報は、第1情報に含まれる全てのサブ情報であり、それにより、少なくとも1つのAMは連帯して第1情報を含む。
【0100】
例えば、
図9を参照されたい。第1情報はデータストリーム1に関連し、すなわち、第1データストリームはデータストリーム1である、ことが想定される。少なくとも1つのAMは、データストリーム1に対応するAM11及びAM21を含む。m=3であることが想定される。この場合に、AM11のパディング部分内の3つのフィールドがサブ情報1、サブ情報2、及びサグ情報3を含めるために使用され、AM21のパディング部分内の3つのフィールドがサブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6を含めるために使用される。第1情報はサブ情報1、サブ情報2、サブ情報3、サブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6を含む。
【0101】
この方法で、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換する第1デバイスの動作は、次の通りであってよい:第1デバイスは、N×m個のフィールドで運ばれるコンテンツを、第1情報に含まれるN×m個のサブ情報で別々に置換する。例えば、
図9が依然として一例として使用される。少なくとも1つのAMはAM11及びAM21を含み、m=3であり、AM11及びAM21のパディング部分は全部で6つのフィールドを含む。第1デバイスは、6つのフィールドで運ばれるコンテンツを、第1情報に含まれるサブ情報1、サブ情報2、サブ情報3、サブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6で別々に置換する。
【0102】
任意に、上記の置換操作について、第1デバイスは、AMグループをデータストリームに挿入する前に、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換するか、又はAMグループをデータストリームに挿入した後に、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換してよい。
【0103】
少なくとも1つのAMが方法2で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMのパディング部分は、同じである複数の第1情報を含む。少なくとも1つのAMはAMの複数のグループを含む。各AMグループについて、AMグループは1つ以上のAMを含み、1つ以上のAMは連帯して第1情報を含む。
【0104】
1つ以上のAMに連帯して含まれる第1情報の詳細な内容については、第1のタイプのAMの場合に方法1で少なくとも1つのAMに連帯して含まれる第1情報の詳細な内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0105】
第2のタイプについて、Z個のデータストリームはM個のデータストリームを含み、少なくとも1つのAMは、M個のデータストリーム内のAMを含む。すなわち、M個のデータストリーム内のAMは第1情報を含み、第1AMはM個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である。
【0106】
第2のタイプのAMについて、少なくとも1つのAMは方法1又は方法2で第1情報を含んでよい。第1情報の詳細な内容を含める2つの方法について以下で記載する。
【0107】
少なくとも1つのAMが方法1で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。少なくとも1つのAMの中の各AMについて、AMのパディング部分内のm個のフィールドは、第1情報の一部のコンテンツを含めるために使用されてよい。m個のフィールドは、パディング部分に含まれる全てのフィールドであってよく、あるいは、パディング部分に含まれるフィールドの一部であってもよい。
【0108】
M個のデータストリームの中の各データストリームは、N個のAMを含み、ここで、Nは0よりも大きい整数である。少なくとも1つのAMのパディング部分はM×N×m個のフィールドを含み、第1情報はM×N×m個のサブ情報を含み、M×N×m個のフィールドは、次の方法1又は方法2で第1情報内のM×N×m個のサブ情報を別々に含む。方法1及び方法2について以下で記載する。
【0109】
方法1:m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含み、ここで、m個の第1フィールドは、i番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、m個の第2フィールドは、(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、m個の第1サブ情報及びm個の第2サブ情報は、第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報である。
【0110】
i番目のデータストリーム内のj番目のAM及び(i-1)番目のデータストリーム内のj番目のAMは同じAMセットに属する。
【0111】
例えば、
図10を参照されたい。M=2及びm=3であることが想定される。すなわち、少なくとも1つのAMは2つのデータストリーム内のAMを含む。2つのデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2であり、少なくとも1つのAMは、データストリーム1内のAM11及びAM21と、データストリーム2内のAM12及びAM22とを含む。更には、第1情報はサブ情報1、サブ情報2、サブ情報3、サブ情報4、サブ情報5、サブ情報6、サブ情報7、サブ情報8、サブ情報9、サブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12を含むことが想定される。
【0112】
このように、AM11のパディング部分内3つのフィールドは、サブ情報1、サブ情報2、及びサブ情報3を含めるために使用され、AM12のパディング部分内の3つのフィールドは、サブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6を含めるために使用され、AM21のパディング部分内の3つのフィールドは、サブ情報7、サブ情報8、及びサブ情報9を含めるために使用され、AM22のパディング部分内の3つのフィールドは、サブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12を含めるために使用される。
【0113】
この方法で、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換する第1デバイスの動作は次の通りであってよい。
【0114】
少なくとも1つのAMの中の1つのAMについて、第1デバイスは、第1情報において、そのAMに対応するm個の連続したサブ情報を取得し、AMのパディング部分内のm個のフィールドで運ばれるコンテンツをm個のサブ情報で置換する。第1デバイスは置換プロセスを繰り返し、AMを置換する順序は、第1データストリーム内のj番目のAM、第2データストリーム内のj番目のAM、・・・、及びM番目のデータストリーム内のj番目のAMであり、jの値は順に1、2、・・・、又はNである。
【0115】
実施中、第1デバイスは、第1情報に含まれる第1サブ情報においてm個の連続したサブ情報を取得し始め、第1データストリームに対応する第1AMのパディング部分に含まれるm個のフィールドについて、m個のフィールドで運ばれるコンテンツをm個の取得されたサブ情報で置換し、m個の連続したサブ情報は、第1情報に含まれる残りのサブ情報において取得され、第2データストリームに対応する第1AMのパディング部分に含まれるm個のフィールドについて、m個のフィールドで運ばれるコンテンツは、m個の取得されたサブ情報で置換され、以降同じである。m個の連続したサブ情報は、第1情報に含まれる残りのサブ情報において取得され、M番目のデータストリームに対応する第1AMのパディング部分に含まれるm個のフィールドについて、m個のフィールドで運ばれるコンテンツは、m個の取得されたサブ情報で置換される。
【0116】
m個の連続したサブ情報は、第1情報に含まれる残りのサブ情報において取得され、第1データストリームに対応する第2AMのパディング部分に含まれるm個のフィールドについて、m個のフィールドで運ばれるコンテンツは、m個の取得されたサブ情報で置換される。上記のプロセスは、第1情報に含まれる最後のm個のサブ情報が取得され、M番目のデータストリームに対応するN番目のAMのパディング部分に含まれるm個のフィールドについて、m個のフィールドで運ばれるコンテンツがm個の取得されたサブ情報で置換されるまで、繰り返される。
【0117】
例えば、
図10が依然として一例として使用される。Mは2であることが想定され、M個のデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2を含むことが想定される。少なくとも1つのAMは、データストリームに対応するAM11及びAM
21と、データストリーム2に対応するAM
12及びAM22とを含む。第1デバイスは、第1情報内のサブ情報1、サブ情報2、及びサブ情報3を取得し、AM11のパディング部分に含まれている3つのフィールドについて、3つのフィールドで運ばれるコンテンツを、取得されたサブ情報1、サブ情報2、及びサブ情報3で置換する。サブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6は、第1情報に含まれる残りのサブ情報において取得される。AM21のパディング部分に含まれている3つのフィールドについて、3つのフィールドで運ばれるコンテンツは、選択されたサブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6で置換される。サブ情報7、サブ情報8、及びサブ情報9は第1情報において取得される。AM21のパディング部分に含まれている3つのフィールドについて、3つのフィールドで運ばれるコンテンツは、取得されたサブ情報7、サブ情報8、及びサブ情報9で置換される。サブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12は、第1情報に含まれる残りのサブ情報において取得される。AM22のパディング部分に含まれている3つのフィールドについて、3つのフィールドで運ばれるコンテンツは、選択されたサブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12で置換される。
【0118】
方法2:M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、n=1、2、・・・、又はmであり、第1情報はM個のサブ情報を含む。
【0119】
M個のデータストリームの中のデータストリームのj番目のAMは同じAMセットに属する。
【0120】
例えば、
図11を参照されたい。M=2及びm=3であることが想定される。すなわち、少なくとも1つのAMは、2つのデータストリーム内のAMを含む。2つのデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2であり、少なくとも1つのAMは、データストリーム1内のAM11及びAM21と、データストリーム2内のAM12及びAM22とを含む。更には、第1情報はサブ情報1、サブ情報2、サブ情報3、サブ情報4、サブ情報5、サブ情報6、サブ情報7、サブ情報8、サブ情報9、サブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12を含むことが想定される。
【0121】
この場合に、AM11のパディング部分内の第1フィールド及びAM12のパディング部分の第1フィールドは、夫々サブ情報1及びサブ情報2を含めるために使用される。AM11のパディング部分内の第2フィールド及びAM12のパディング部分内の第2フィールドは、夫々サブ情報3及びサブ情報4を含めるために使用される。AM11のパディング部分内の第3フィールド及びAM12のパディング部分内の第3フィールドは、夫々サブ情報5及びサブ情報6を含めるために使用される。AM21のパディング部分内の第1フィールド及びAM22のパディング部分内の第1フィールドは、夫々サブ情報7及びサブ情報8を含めるために使用される。AM21のパディング部分内の第2フィールド及びAM22のパディング部分内の第2フィールドは、夫々サブ情報9及びサブ情報10を含めるために使用される。AM21のパディング部分内の第3フィールド及びAM22のパディング部分内の第3フィールドは、夫々サブ情報11及びサブ情報12を含めるために使用される。
【0122】
この方法では、少なくとも1つのAMのパディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報で置換する第1デバイスの動作は、次の通りであってよい。
【0123】
第1デバイスは、第1情報において、M個のサブ情報に対応するM個のフィールドを取得し、M個のフィールドは、データストリームの夫々におけるj番目のAMのパディング部分内のn番目のフィールドを含み、jの値は順に1、2、・・・、又はNであり、nの値は順に1、2、・・・、又はmであり、第1デバイスは、M個のフィールドで運ばれるコンテンツをM個のサブ情報で置換する。
【0124】
実施中に、M個の連続したサブ情報は、第1情報に含まれる第1のサブ情報において取得され始め、M個のフィールドが決定される。M個のフィールドは、データストリームの夫々に対応する第1AMのパディング部分内の第1フィールドを含み、M個のフィールドで運ばれるコンテンツは、M個のサブ情報で置換される。第1デバイスは、第1情報に含まれている残りのサブ情報の中のM個の連続したサブ情報を取得し、M個のフィールドを決定する。M個のフィールドは、データストリームの夫々に対応する第1AMのパディング部分内の第2フィールドを含み、M個のフィールドで運ばれるコンテンツは、M個のサブ情報で置換され、以降同じである。第1デバイスは、第1情報に含まれている残りのサブ情報の中のM個の連続したサブ情報を取得し、M個のフィールドを決定する。M個のフィールドは、データストリームの夫々に対応する第1AMのパディング部分内のm番目のフィールドを含み、M個のフィールドで運ばれるコンテンツは、M個のサブ情報で置換される。
【0125】
第1デバイスは、第1情報に含まれている残りのサブ情報の中のM個の連続したサブ情報を取得し、M個のフィールドを決定する。M個のフィールドは、データストリームの夫々に対応する第2AMのパディング部分内の第1フィールドを含み、M個のフィールドで運ばれるコンテンツは、M個のサブ情報で置換される。上記のプロセスは、第1情報に含まれる最後のM個のサブ情報が取得されて、M個のフィールドが決定されるまで、繰り返される。M個のフィールドは、データストリームの夫々に対応するN番目のAMのパディング部分内のm番目のフィールドを含み、M個のフィールドで運ばれるコンテンツは、M個のサブ情報で置換される。
【0126】
例えば、
図11が依然として一例として使用される。Mは2であることが想定され、M個のデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2を含むことが想定される。少なくとも1つのAMは、データストリームに対応するAM11及びAM
21と、データストリーム2に対応するAM
12及びAM22とを含む。第1デバイスは、第1情報内のサブ情報1及びサブ情報2を取得し、2つのフィールドを決定し、2つのフィールドが、AM11のパディング部分内の第1フィールド及びAM12のパディング部分内の第1フィールドを含み、第1デバイスは、2つのフィールドで運ばれるコンテンツをサブ情報1及びサブ情報2で置換する。サブ情報3及びサブ情報4が第1情報において取得され、2つのフィールドが決定され、2つのフィールドはAM11のパディング部分内の第2フィールド及びAM12のパディング部分内の第2フィールドを含み、2つのフィールドで運ばれるコンテンツはサブ情報3及びサブ情報4で置換される。サブ情報5及びサブ情報6が第1情報において取得され、2つのフィールドが決定され、2つのフィールドはAM11のパディング部分内の第3フィールド及びAM12のパディング部分内の第3フィールドを含み、2つのフィールドで運ばれるコンテンツはサブ情報5及びサブ情報6で置換される。サブ情報7及びサブ情報8が第1情報において取得され、2つのフィールドが決定され、2つのフィールドはAM21のパディング部分内の第1フィールド及びAM22のパディング部分内の第1フィールドを含み、2つのフィールドで運ばれるコンテンツはサブ情報7及びサブ情報8で置換される。サブ情報9及びサブ情報10が第1情報において取得され、2つのフィールドが決定され、2つのフィールドはAM21のパディング部分内の第2フィールド及びAM22のパディング部分内の第2フィールドを含み、2つのフィールドで運ばれるコンテンツはサブ情報9及びサブ情報10で置換される。サブ情報11及びサブ情報12が第1情報において取得され、2つのフィールドが決定され、2つのフィールドはAM
21のパディング部分内の第2フィールド及びAM
22のパディング部分内の第2フィールドを含み、2つのフィールドで運ばれるコンテンツはサブ情報11及びサブ情報12で置換される。
【0127】
少なくとも1つのAMが方法2で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMは、同じである複数の第1情報を含む。少なくとも1つのAMはAMの複数のグループを含む。各AMグループについて、AMグループは1つ以上のAMを含み、1つ以上のAMは連帯して第1情報を含む。
【0128】
1つ以上のAMに連帯して含まれる第1情報の詳細な内容については、第2のタイプのAMの場合に方法1で少なくとも1つのAMに連帯して含まれる第1情報の詳細な内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0129】
ステップ602:第1デバイスはデータストリームを第2デバイスへ送信する。
【0130】
図2、
図7、又は
図8を参照されたい。ステップ601で、第1デバイスがZ個のデータストリームを取得した後、第1デバイスは、第1デバイスの第1PMA層で、Z個のデータストリームをX個のデータストリームにまとめる。第1デバイスの第1PMD層で、第1デバイスは、第1デバイスと第2デバイスとの間のX個の物理チャネルを通じて、X個のデータストリームを第2デバイスへ送信する。
【0131】
本願のこの実施形態で、第2デバイスは、AMグループ内のAMの夫々のパディング部分に含まれるパッド情報を使用しないので、第2デバイスにとって、パッド情報は無用な情報であり、AMの夫々のパディング部分は無駄になる。従って、第1デバイスは、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分を使用して第1情報を含め、それから、第2デバイスに対して、AMグループを含むデータストリームを送信し得る。このようにして、第2デバイスはデータストリームを受信し、AMグループ内の第1情報を取得することができ、それによって、情報を送信するための新しい方法を実施する。AMのパディング部分が第1情報を含めるために使用されるので、データストリームの有用な部分に対して如何なる影響も与えず、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用される。その上、データストリームの夫々において、AMは規則的な間隔でデータストリームに分布しているので、すなわち、第1デバイスは周期的にデータストリームにおいてAMを送信するので、AMを送信する時間は安定している。このように、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0132】
図12を参照されたい。本願の実施形態は通信方法700を提供する。方法700は、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100に適用される。方法700は、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第2デバイス102によって実行されてよい。方法700は次のステップを含む。
【0133】
ステップ701:第2デバイスはデータストリームを受信し、データストリームはAMグループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用される。
【0134】
任意に、第1AMは第1境界部分及び/又は第1識別部分を更に含む。第1境界部分は、データストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用され、第1識別部分は、第1AMに対応する第1データストリーム及び/又は第1AMに対応するPCSレーンを識別するために使用される。
【0135】
任意に、AMグループ内の複数のAMについて、複数のAMには少なくとも1つのAMが存在し、第1AMはその少なくとも1つのAMの中のAMであり、少なくとも1つのAMのパディング部分が第1情報を含む。
【0136】
少なくとも1つのAMのパディング部分は、第1情報の詳細なコンテンツを含む。詳細については、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0137】
図13、
図14、又は
図15を参照されたい。ステップ701で、第2デバイスの第2PMD層で、第2デバイスは、第1デバイスと第2デバイスとの間のX個の物理チャネルを通じて、X個のデータストリームを受信する。第2デバイスの第1PMA層で、第2デバイスは、X個のデータストリームに基づいてz個のデータストリームをリストアする。
【0138】
ステップ702:第2デバイスはAMグループ内の第1情報を取得する。
【0139】
少なくとも1つのAMは、次の2種類のAMを含み得る。2種類のAMについて以下で記載する。
【0140】
第1のタイプについて、少なくとも1つのAMは第1データストリーム内のAMを含む。この場合に、第1情報は第1データストリームに関連し、Z個のデータストリームは第1データストリームを含み、第1AMは少なくとも1つのAMの中のAMである。このように、第1データストリームを取得する場合に、第2デバイスは、第1データストリームにおける少なくとも1つのAMのパディング部分内の第1情報を取得する。
【0141】
第1データストリームはN個のAMを含み、すなわち、少なくとも1つのAMはN個のAMを含む。
【0142】
任意に、少なくとも1つのAMは、上記の方法1又は方法2で第1情報を含んでよい。第2デバイスが2つの方法で第1情報を取得する実施プロセスについて以下で記載する。
【0143】
少なくとも1つのAMが方法1で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMのパディング部分は連帯して第1情報を含み、少なくとも1つのAMのパディング部分は全部でN×m個のフィールドを含み、N×m個のフィールドは、N×m個の連続したサブ情報を含む。ステップ702で、第2デバイスは、第1情報を取得するよう、N×m個のフィールドにおいてN×M個の連続したサブ情報を取得する。
【0144】
例えば、
図9を参照されたい。第1情報はデータストリーム1に関連し、すなわち、第1データストリームはデータストリーム1である、ことが想定される。少なくとも1つのAMは、データストリーム1に対応するAM11及びAM21を含む。AM11の波ディン部分及びAM21のパディング部分は全部で6つのフィールドを含む。第2デバイスは、第1情報を取得するよう、6つのフィールドにおいてサブ情報1、サブ情報2、サブ情報3、サブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6を取得する。
【0145】
少なくとも1つのAMが方法2で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMはAMの複数のグループを含む。各AMグループについて、AMグループは1つ以上のAMを含み、1つ以上のAMは連帯して第1情報を含む。第2デバイスは、AMの複数のグループの中のAMの1つ以上のグループにおいて第1情報を取得する。
【0146】
AMの任意のグループについて、第2デバイスがそのAMグループ内の第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、第1のタイプのAMの場合に方法1で少なくとも1つのAMのパディング部分において第2デバイスが第1情報を取得する詳細な実施プロセスを参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0147】
第2のタイプについて、Z個のデータストリームはM個のデータストリームを含み、少なくとも1つのAMは、M個のデータストリーム内のAMを含む。このようにして、Z個のデータストリームを取得する場合に、第2デバイスは、Z個のデータストリーム内の少なくとも1つのAMのパディング部分において第1情報を取得する。
【0148】
M個のデータストリームについて、データストリームの夫々はN個のAMを含み、少なくとも1つのAMのパディング部分は全部でM×N個のAMを含む。
【0149】
任意に、少なくとも1つのAMは、上記の方法1又は方法2で第1情報を含んでもよい。第2デバイスが2つの方法で第1情報を取得する実施プロセスについて以下で記載する。
【0150】
少なくとも1つのAMが方法1で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMのパディング部分は連帯して第1情報を含む。
【0151】
第1情報はM×N×m個のサブ情報を含み、少なくとも1つのAMのパディング部分はM×N×m個のフィールドを含む。M×N×m個のフィールドは、上記の方法1又は方法2で第1情報内のM×N×m個のサブ情報を別々に含む。第2デバイスが上記の方法1又は方法2で第1情報を取得するプロセスについて以下で記載する。
【0152】
M×N×m個のフィールドが方法1で第1情報内のM×N×m個のサブ情報を含む場合に、第2デバイスは、i番目のデータストリーム内のj番目のAMのパディング部分内のm個の連続したサブ情報を取得し、ここで、i=1、2、・・・、又はMであり、j=1、2、・・・、又はNである。第2デバイスは、第1情報の全体が取得されるまで、上記のプロセスを繰り返す。
【0153】
実施中、第2デバイスは、第1データストリーム内の第1AMのパディング部分においてm個のサブ情報を取得し、第2データストリーム内の第1AMにおいてm個のサブ情報を取得し、・・・、M番目のデータストリーム内の第1AMにおいてm個のサブ情報を取得する。m個のサブ情報は、第1データストリーム内の第2AMにおいて取得される。上記のプロセスは、第1情報を取得するよう、m個のサブ情報がM番目のデータストリーム内のN番目のAMにおいて取得されるまで、繰り返される。
【0154】
例えば、
図10を参照されたい。Mは2であり、mは3であることが想定され、M個のデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2であることが想定される。少なくとも1つのAMは、データストリーム1に対応するAM11及びAM
21と、データストリーム2に対応するAM
12及びAM22とを含む。第2デバイスは、
データストリーム1内のAM11のパディング部分においてサブ情報1、サブ情報2、及びサブ情報3を取得し、
データストリーム2内のAM12のパディング部分においてサブ情報4、サブ情報5、及びサブ情報6を取得し、
データストリーム1内のAM21のパディング部分においてサブ情報7、サブ情報8、及びサブ情報9を取得し、
データストリーム2内のAM22のパディング部分においてサブ情報10、サブ情報11、及びサブ情報12を取得する。
【0155】
M×N×m個のフィールドが方法2で第1情報内のM×N×m個のサブ情報を含む場合に、第2デバイスはM個のフィールドを決定し、このとき、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、j=1、2、・・・、又はNであり、n=1、2、・・・、又はmであり、第2デバイスは、M個のフィールドにおいてM個の連続したサブ情報を取得する。上記のプロセスは、第1情報の全体が取得されるまで、繰り返される。
【0156】
例えば、
図11を参照されたい。M=2及びm=3であることが想定され、M個のデータストリームはデータストリーム1及びデータストリーム2であり、少なくとも1つのAMは、データストリーム1内のAM11及びAM21と、データストリーム2内のAM12及びAM22とを含むことが想定される。第2デバイスは2つのフィールドを決定し、このとき、2つのフィールドは、AM11のパディング部分内の第1フィールド及びAM12のパディング部分内の第1フィールドを含み、第2デバイスは、2つのフィールドにおいてサブ情報1及びサブ情報2を取得する。2つのフィールドが決定される。2つのフィールドは、AM11のパディング部分内の第2フィールド及びAM12のパディング部分内の第2フィールドを含み、サブ情報3及びサブ情報4が2つのフィールドで取得される。2つのフィールドが決定される。2つのフィールドは、AM11のパディング部分内の第3フィールド及びAM12のパディング部分内の第3フィールドを含み、サブ情報5及びサブ情報6が2つのフィールドで取得される。
【0157】
2つのフィールドが決定される。2つのフィールドは、AM21のパディング部分内の第1フィールド及びAM22のパディング部分内の第1フィールドを含み、サブ情報7及びサブ情報8が2つのフィールドで取得される。2つのフィールドが決定される。2つのフィールドは、AM21のパディング部分内の第2フィールド及びAM22のパディング部分内の第2フィールドを含み、サブ情報9及びサブ情報10が2つのフィールドで取得される。2つのフィールドが決定される。2つのフィールドは、AM21のパディング部分内の第3フィールド及びAM22のパディング部分内の第3フィールドを含み、サブ情報11及びサブ情報12が2つのフィールドで取得される。
【0158】
少なくとも1つのAMが方法2で第1情報を含む場合に、少なくとも1つのAMはAMの複数のグループを含む。各AMグループについて、AMグループは1つ以上のAMを含み、1つ以上のAMは連帯して第1情報を含む。第2デバイスは、AMの複数のグループの中のAMの1つ以上のグループにおいて第1情報を取得する。
【0159】
AMの任意のグループについて、第2デバイスがそのAMグループ内の第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、第2のタイプのAMの場合に方法1で少なくとも1つのAMのパディング部分において第2デバイスが第1情報を取得する詳細な実施プロセスを参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0160】
ステップ702において、第2デバイスの第2PCSで、第2デバイスは、次の3つの異なる場合にAMグループ内の第1情報を取得してよい。3つの異なる場合の夫々について以下で記載する。
【0161】
図13を参照されたい。第1の場合に、Z個のデータストリームをソートした後、第2デバイスは、ソートされたZ個のデータストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する。
【0162】
図13を参照されたい。この場合に、第2デバイスはまず、第2PMA層からのZ個のデータストリームに対してアライメントロック及びデスキューを実行して、Z個のデータストリームをアライメントし、アライメントされたZ個のデータストリームレーンをソートする。
【0163】
レーンソーティングを実行した後、かつ、ソートされたZ個のデータストリームをデインターリーブする前、第2デバイスは、ソートされたZ個のデータストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する。第1情報を取得した後、第2デバイスは、ソートされたZ個のデータストリームをデインターリーブして、少なくとも1つの第1コードワード及び少なくとも1つの第2コードワードを取得する。少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックを取得するよう、少なくとも1つの第1コードワード及び少なくとも1つの第2コードワードに対してFEC復号化が実行される。FEC復号化の後、インターリービングが、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックに対して実行され、1つのデータストリームが取得される。データストリームはAMセットを含む。AMセットがデータストリームから除去され、AMセットが除去されたデータストリームはデスクランブルされ、逆トランスコーディングが、デスクランブルされたデータストリームに対して実行され、逆トランスコーディングが実行されたデータストリームに対して復号化及びレートマッチングが実行され、ターゲットデータストリームはリストアされる。ターゲットデータストリームは第2調停副層に入力される。
【0164】
アライメントされたZ個のデータストリームレーンをソートした後、第2デバイスは、Z個のデータストリームの中の各データストリームに含まれるAMを取得し、データストリームの夫々に含まれるAMを識別して、ソートされたZ個のデータストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する。
【0165】
第1の場合に、第1情報は、ソートされたZ個のデータストリーム内のAMグループにおいて取得され、すなわち、第1情報は、FEC復号化が実行される前に取得される。このように、第1情報は復号される必要がなく、計算リソースの占有は低減される。相応して、第1情報を送信する場合に、第1デバイスは、第1情報に対してFEC符号化を実行する必要がなく、第1デバイスの計算リソースの占有は更に低減される。
【0166】
図14を参照されたい。第2の場合に、第2デバイスが、ソートされたZ個のデータストリームを復号し、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックを取得する場合に、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックは連帯して第1情報を含み、第1情報は、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックにおいて取得される。
【0167】
この場合に、第14を参照されたい。第2デバイスはまず、第2PMA層からのZ個のデータストリームに対してアライメントロック及びデスキューを実行して、Z個のデータストリームをアライメントし、アライメントされたZ個のデータストリームレーンをソートし、ソートされたZ個のデータストリームをデインターリーブして少なくとも1つの第1コードワード及び少なくとも1つの第2コードワードを取得し、少なくとも1つの第1コードワード及び少なくとも1つの第2コードワードに対してFEC復号化を実行して、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックを取得する。
【0168】
少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックを取得した後、かつ、1つのデータストリームを取得するよう少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックに対してFEC復号化の後にインターリービングを実行する前、第2デバイスは、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックにおいて第1情報を取得する。第1情報を取得した後、第2デバイスは、1つのデータストリームを取得するよう、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックに対してFEC復号化の後にインターリービングを実行する。第2デバイスは、データストリームからAMセットを除去し、AMセットが除去されたデータストリームをデスクランブルし、デスクランブルされたデータストリームに対して逆トランスコーディングを実行し、逆トランスコーディングが実行されたデータストリームを復号しレートマッチングを実行して、ターゲットデータストリームをリストアする。ターゲットデータストリームは第2調停副層に入力される。
【0169】
図15を参照されたい。第3の場合に、第2デバイスが、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックに基づき1つのデータストリームを取得する場合に、データストリームはAMグループを含み、第1情報はデータストリームないのAMグループにおいて取得される。
【0170】
この場合に、第15を参照されたい。第2デバイスはまず、第2PMA層からのZ個のデータストリームに対してアライメントロック及びデスキューを実行して、Z個のデータストリームをアライメントし、アライメントされたZ個のデータストリームレーンをソートし、ソートされたZ個のデータストリームをデインターリーブして少なくとも1つの第1コードワード及び少なくとも1つの第2コードワードを取得し、1つのデータストリームを取得するよう少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックに対してFEC復号化の後にインターリービングを実行する。
【0171】
データストリームを取得し、データストリームからAMグループを除去する前、第2デバイスは、データストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する。第1情報を取得した後、第2デバイスは、データストリームからAMグループを除去する。AMグループが除去されたデータストリームはデスクランブルされ、デスクランブルされたデータストリームに対して逆トランスコーディングが実行され、逆トランスコーディングが実行されたデータストリームに対して復号化及びレートマッチングが実行され、ターゲットデータストリームはリストアされる。ターゲットデータストリームは第2調停副層に入力される。
【0172】
第2の場合又は第3の場合に、第1情報は、FEC復号化が実行された後にAMグループにおいて取得される。相応して、第1情報を送信する場合に、第1デバイスは、第1情報の伝送中の安全性を向上させるよう、第1情報に対してFEC符号化を実行してもよい。
【0173】
本願のこの実施形態で、第2デバイスは、AMグループ内のAMの夫々のパディング部分に含まれるパッド情報を使用しないので、第2デバイスにとっては、パッド情報は無用な情報であり、AMの夫々のパディング部分は無駄になる。そのため、第2デバイスによって受信されるデータストリームに含まれるAMグループについては、AMグループ内の少なくとも1つのAMのパディング部分が、第1情報を含めるために使用される。このようにして、第2デバイスはデータストリームを受信し、AMグループ内の第1情報を取得することができ、それによって、情報を送信するための新しい方法は実施される。AMグループのパディング部分が第1情報を含めるために使用されるので、データストリームの有用な部分に対して如何なる影響も及ぼさず、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用される。その上、データストリームの夫々で、AMは規則的な間隔でデータストリームに分布しているので、つまり、第1デバイスは周期的にデータストリームにおいてAMを送信するので、AMを送信する時間は安定している。このようにして、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0174】
図16を参照されたい。本願の実施形態は通信装置800を提供する。通信装置800は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第1デバイスに配置されてよく、例えば、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第1デバイス101に配置されるか、あるいは、
図6に示される方法600の第1デバイスに配置されてよい。装置は、
データストリームを取得するよう構成される処理ユニット801であり、データストリームはアライメントマーカ
(AM
)グループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用され、第1境界部分はデータストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用される、処理ユニット801と、
データストリームを送信するよう構成される送信ユニット802と
を含む。
【0175】
任意に、処理ユニット801がデータストリームを取得する詳細な実施プロセスについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0176】
任意に、送信ユニット802がデータストリームを掃引する詳細な実施プロセスについては、
図6に示される方法600のステップ602の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0177】
任意に、複数の取得されたデータストリームがあり、データストリームの夫々はAMグループ内の1つ以上のAMに対応し、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む。
【0178】
任意に、第1情報は第1データストリームに関連し、複数のデータストリームは第1データストリームを含み、第1データストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMは第1データストリーム内のAMである。
【0179】
任意に、複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、M個のデータストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMはM個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である。
【0180】
任意に、M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含む。
【0181】
m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含む。m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nはi番目のデータストリーム内のAMの数であり、m個の第1サブ情報及びm個の第2サブ情報は、第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報である。
【0182】
任意に、m個の第1サブ情報を含むm個の第1フィールド及びm個の第2サブ情報を含むm個の第2フィールドに関する詳細なコンテンツについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0183】
任意に、M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、第1情報はM個のサブ情報を含む。
【0184】
任意に、M個の連続したサブ情報を含むM個のフィールドに関する詳細なコンテンツについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0185】
任意に、AMの夫々のパディング部分内のm個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む。
【0186】
任意に、処理ユニット801は、
AMグループを取得し、AMグループは第1AMを含み、第1AMの第1パディング部分は第1情報又は第1情報の前記一部を含み、
AMグループを第2データストリームに挿入してデータストリームを取得する、よう構成される。
【0187】
任意に、処理ユニット801は、
AMグループがデータストリームに挿入され、挿入されたAMグループが第1AMを含む場合に、データストリームにおいて、第1AMの第1パディング部分で運ばれるコンテンツを、第1情報又は第1情報の前記一部で置換するよう構成される。
【0188】
任意に、処理ユニット801が、第1パディング部分で運ばれるコンテンツを第1情報又は第1情報の一部で置換する詳細な実施プロセスについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0189】
任意に、第1AMは第1識別部分を更に含み、第1識別部分は、第1AMに対応するデータストリームを示すために使用される。
【0190】
本願のこの実施形態で、AMグループ内のAMの夫々について、データストリームの受け手は、AMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報を使用せず、パッド情報は、受け手にとって無用な情報である。そのため、データストリームが送信される場合に、処理ユニットは、AMグループ内の第1AMの第1パディング部分に含まれているパッド情報を第1情報又は第1情報の一部のコンテンツで置換してよく、それにより、第1パディング部分は第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含むことになる。このようにして、データストリームを受信する場合に、受け手はAMグループ内の第1情報を取得し、それによって、情報を送信する新しい方法が実施される。送信ユニットはAMのパディング部分を使用して第1情報を送信するので、受け手は、データストリームに対して如何なる影響を与えず、第1情報に基づいて特定の機能を実行し、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用されて、帯域幅リソースの無駄は減る。その上、データストリームにおいて、AMは規則的な間隔でデータストリーム内に分布しているので、つまり、送信ユニットは周期的にデータストリームにおいてAMを送信するので、AMを送信する時間は安定している。このように、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0191】
図17を参照されたい。本願の実施形態は通信装置900を提供する。通信装置900は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第2デバイスに配置されてよく、例えば、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第2デバイス102に配置されるか、あるいは、
図12に示される方法700の第2デバイスに配置されてよい。装置は、
データストリームを受信するよう構成される受信ユニット901であり、データストリームはアライメントマーカ
(AM
)グループを含み、AMグループは複数のAMを含み、複数のAMは第1AMを含み、第1AMは第1境界部分及び第1パディング部分を含み、第1パディング部分は第1情報の一部又は全部を含み、第1情報は特定の機能を示すために使用され、第1境界部分はデータストリーム内の第1AMの位置を決定するために使用される、受信ユニット901と、
AMグループ内の第1情報を取得するよう構成される処理ユニット902と
を含む。
【0192】
任意に、受信ユニット901がデータストリームを受信する詳細な実施プロセスについては、
図12に示される方法700のステップ701の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0193】
任意に、処理ユニット902が第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、
図12に示される方法700のステップ702の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0194】
任意に、複数の受信されたデータストリームがあり、データストリームの夫々は、AMグループ内の1つ以上のAMに対応し、データストリームの夫々は、データストリームの夫々に対応する1つ以上のAMを含む。
【0195】
任意に、第1情報は第1データストリームに関連し、複数のデータストリームは第1データストリームを含み、第1データストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMは第1データストリーム内のAMである。
【0196】
任意に、複数のデータストリームはM個のデータストリームを含み、M個のデータストリーム内のAMが第1情報を含み、第1AMはM個のデータストリーム内のAMであり、Mは0よりも大きい整数である。
【0197】
任意に、M個のデータストリーム内の各AMのパディング部分はm個のフィールドを含み、mは0よりも大きい整数であり、第1情報は少なくとも1つのサブ情報を含む。m個の第1フィールドはm個の第1サブ情報を含み、m個の第2フィールドはm個の第2サブ情報を含む。m個の第1フィールドはi番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、m個の第2フィールドは(i+1)番目のデータストリーム内のj番目のAMに含まれるフィールドであり、ここで、i=1、2、・・・、又はM-1であり、j=1、2、・・・、又はNであり、Nはi番目のデータストリーム内のAMの数であり、m個の第1サブ情報及びm個の第2サブ情報は、第1情報に含まれる2m個の連続したサブ情報である。
【0198】
任意に、m個の第1サブ情報を含むm個の第1フィールド及びm個の第2サブ情報を含むm個の第2フィールドに関する詳細なコンテンツについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0199】
任意に、M個のフィールドはM個の連続したサブ情報を含み、M個のフィールドは、M個のデータストリームの中の各データストリーム内のj番目のAMのn番目のフィールドを含み、ここで、n=1、2、・・・、又はmであり、第1情報はM個のサブ情報を含む。
【0200】
任意に、M個の連続したサブ情報を含むM個のフィールドに関する詳細なコンテンツについては、
図6に示される方法600のステップ601の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0201】
任意に、AMの夫々のパディング部分内のm個のフィールドは、一意のパッドUP及び/又はパッドPadを含む。
【0202】
任意に、複数の受信されたデータストリームがあり、処理ユニット902は、
複数のデータストリームがソートされた後、複数のソートされたデータストリームにおけるAMグループ内の第1情報を取得するよう構成される。
【0203】
任意に、処理ユニット902が複数のソートされたデータストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、
図12に示される方法700のステップ702の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0204】
任意に、処理ユニット902は、
少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックが複数のソートされたデータストリームを復号することによって取得される場合に、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロック内の第1情報を取得するよう構成され、少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックは連帯して第1情報を含む
【0205】
任意に、処理ユニット902が少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックにおいて第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、
図12に示される方法700のステップ702の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0206】
任意に、処理ユニット902は、
少なくとも1つの第1データブロック及び少なくとも1つの第2データブロックがデータストリームを取得するようインターリーブされている場合に、1つのデータストリームにおけるAMグループ内の第1情報を取得するよう構成される。
【0207】
任意に、処理ユニット902がデータストリーム内のAMグループにおいて第1情報を取得する詳細な実施プロセスについては、
図12に示される方法700のステップ702の関連する内容を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0208】
任意に、第1AMは第1識別部分を更に含み、第1識別部分は、第1AMを含むデータストリームを示すために使用される。
【0209】
本願のこの実施形態で、AMグループ内のAMの夫々について、データストリームの受け手は、AMの夫々のパディング部分に含まれているパッド情報を使用せず、パッド情報は、受け手にとって無用な情報である。そのため、データストリームにおいて、AMグループ内の第1AMの第1パディング部分に含まれているパッド情報は、第1情報又は第1情報の一部のコンテンツで置換されてもよく、それにより、第1パディング部分は第1情報又は第1情報の一部のコンテンツを含むことになる。このようにして、データストリームが受信される場合に、AMグループ内の第1情報が取得され、それによって、情報を送信する新しい方法が実施される。AMのパディング部分が第1情報を含めるために使用されるので、特定の機能は、データストリームに如何なる影響も与えずに、データストリームが受信された後に第1情報に基づいて実行され、それにより、帯域外の帯域幅リソースは第1情報を送信するために適切に使用されて、帯域幅リソースの無駄は減る。その上、データストリームにおいて、AMは規則的な間隔でデータストリーム内に分布しているので、つまり、送り手はデータストリーム内のAMを周期的に送信するので、AMを送信する時間は安定している。このように、時間安定性及び信頼性に対して比較的に高い要求を有する情報は、AMのパディング部分を使用することによって送信され得る。
【0210】
図18は、本願の実施形態に係る通信デバイス1000の模式図である。通信デバイス1000は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第1デバイスであってよく、例えば、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第1デバイス101、又は
図6に示される方法600の第1デバイスであってよい。通信デバイス1000は、少なくとも1つのプロセッサ1001、内部接続1002、及び少なくとも1つのネットワークインターフェース1003を含む。
【0211】
通信デバイス1000は、ハードウェア構造を持った装置である。
【0212】
いくつかの実施形態で、通信デバイス1000は、
図16の装置800内の機能モジュールを実施するよう構成されてよい。例えば、当業者であれば、
図16の装置800の処理ユニット801が、コンピュータプログラムコードを呼び出すことによって少なくとも1つのプロセッサ1001によって実施されてよく、
図16の方法800の送信ユニット802が、少なくとも1つのネットワークインターフェース1003によって実施されてよいことを考え付くことができる。
【0213】
通信デバイス1000は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第1デバイスの機能を実施するよう更に構成されてよい。
【0214】
プロセッサ1001は、例えば、汎用中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)、デジタル信号プロセッサ(Digital Siginal Processor,DSP)、ネットワークプロセッサ(Network Processor,NP)、グラフィクス処理ユニット(Graphics Processing Unit,GPU)、ニューラルネットワーク処理ユニット(Neural-network Processing Unit,NPU)、データ処理ユニット(Data Processing Unit,DPU)、マイクロプロセッサ、又は本願の解決法を実施するよう構成された1つ以上の集積回路である。例えば、プロセッサ1001は、特定用途向け集積回路(Application-specific Integrated Circuit,ASIC)、プログラム可能ロジックデバイス(programmable Logic Deivce,PLD)若しくは他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせを含む。PLDは、例えば、複合プログラム可能ロジックデバイス(Complex programmable Logic Device,CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、汎用アレイロジック(Generic Array Logtic,GAL)、又はそれらの任意の組み合わせの組み合わせである。プロセッサは、本願の実施形態で開示されている内容を参照して記載されている様々な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行してよい。代替的に、プロセッサは、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。
【0215】
内部接続1002は、上記のコンポーネント間で情報を伝送するための経路を含んでよい。内部接続1002は、基板、バス、などであってよい。バスは、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect,PCI)バス、拡張産業標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,EISA)バス、などであってよい。バスはアドレスバス、データバス、コントロールバス、などに分類されてよい。表現を容易にするため、ただ1つの太線しか
図18の表現に使用されないが、こんれは、ただ1つのバス又はただ1種類のバスしか存在しないことを意味するものではない。
【0216】
少なくとも1つのネットワークインターフェース1003は、トランシーバなどの任意の装置を使用し、他のデバイス又は通信ネットワークと通信するよう構成される。通信ネットワークは、Ethernet、ラジオアクセスネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)、などであってよい。ネットワークインターフェース1003は有線通信インターフェースを含んでもよく、更には、無縁通信インターフェースを含んでもよい。具体的に、ネットワークインターフェース1003は、Ethernetインターフェース、高速Ethernet(Fast Ethernet,FE)インターフェース、ギガビットEthernet(Gigabit Ethernet,GE)インターフェース、同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode,ATM)インターフェース、無線ローカルエリアネットワークWLANインターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、又はそれらの組み合わせであってよい。Ethernetインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、又はそれらの組み合わせであってよい。本願のこの実施形態で、ネットワークインターフェース1003は、通信デバイス1000と他のデバイスとの間の通信のために構成されてもよい。
【0217】
具体的な実施において、ある実施形態では、プロセッサ1001は、1つ以上のCPU、例えば、
図18のCPU0及びCPU1を含んでよい。CPUの夫々はシングルコアプロセッサであってよく、あるいは、マルチコアプロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するための1つ以上のデバイス、回路、及び/又はプロセッシングコアであってよい。
【0218】
具体的な実施において、ある実施形態では、通信デバイス1000は、複数のプロセッサ、例えば、
図18のプロセッサ1001及びプロセッサ1007を含んでよい。プロセッサの夫々はシングルコア(single-CPU)プロセッサであってよく、あるいは、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するための1つ以上のデバイス、回路、及び/又はプロセッシングコアであってよい。
【0219】
具体的な実施において、ある実施形態では、通信デバイス1000は、出力デバイス及び入力デバイスを更に含んでもよい。出力デバイスはプロセッサ1001と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、発光ダイオード(Light-Emitting Diode,LED)表示デバイス、陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)表示デバイス、又はプロジェクタであってよい。プロセッサ1001と通信する場合に、入力デバイスは複数の方法でユーザ入力を受け得る。例えば、入力デバイスはマウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又は検知デバイスであってよい。
【0220】
具体的な実施形態で、本願のこの実施形態の通信デバイス1000は、上記の実施形態、例えば、
図1及び
図6に対応する実施形態の第1デバイスに対応してよい。通信デバイス1000のプロセッサ1001はコンピュータプログラムコードを呼び出し、それにより、
図18に示される通信デバイス1000は、上記の実施形態の第1デバイスの動作の全部又は一部を実行することができる。
【0221】
図19は、本願の実施形態に係る通信デバイス1100の模式図である。通信デバイス1100は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第2デバイスであってよく、例えば、
図1又は
図2に示されるネットワークアーキテクチャ100の第2デバイス102、又は
図12に示される方法700の第2デバイスであってよい。通信デバイス1100は、少なくとも1つのプロセッサ1101、内部接続1102、及び少なくとも1つのネットワークインターフェース1103を含む。
【0222】
通信デバイス1100は、ハードウェア構造を持った装置である。
【0223】
いくつかの実施形態で、通信デバイス1100は、
図17の装置900内の機能モジュールを実施するよう構成されてよい。例えば、当業者であれば、
図17の装置900の処理ユニット902が、コンピュータプログラムコードを呼び出すことによって少なくとも1つのプロセッサ1101によって実施されてよく、
図17の方法900の受信ユニット901が、少なくとも1つのネットワークインターフェース1103によって実施されてよいことを考え付くことができる。
【0224】
通信デバイス1100は、上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る第2デバイスの機能を実施するよう更に構成されてよい。
【0225】
プロセッサ1101は、例えば、汎用中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)、デジタル信号プロセッサ(Digital Siginal Processor,DSP)、ネットワークプロセッサ(Network Processor,NP)、グラフィクス処理ユニット(Graphics Processing Unit,GPU)、ニューラルネットワーク処理ユニット(Neural-network Processing Unit,NPU)、データ処理ユニット(Data Processing Unit,DPU)、マイクロプロセッサ、又は本願の解決法を実施するよう構成された1つ以上の集積回路である。例えば、プロセッサ1101は、特定用途向け集積回路(Application-specific Integrated Circuit,ASIC)、プログラム可能ロジックデバイス(programmable Logic Deivce,PLD)若しくは他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせを含む。PLDは、例えば、複合プログラム可能ロジックデバイス(Complex programmable Logic Device,CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、汎用アレイロジック(Generic Array Logtic,GAL)、又はそれらの任意の組み合わせの組み合わせである。プロセッサは、本願の実施形態で開示されている内容を参照して記載されている様々な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行してよい。代替的に、プロセッサは、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。
【0226】
内部接続1102は、上記のコンポーネント間で情報を伝送するための経路を含んでよい。内部接続1102は、基板、バス、などであってよい。バスは、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect,PCI)バス、拡張産業標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,EISA)バス、などであってよい。バスはアドレスバス、データバス、コントロールバス、などに分類されてよい。表現を容易にするため、ただ1つの太線しか
図19の表現に使用されないが、こんれは、ただ1つのバス又はただ1種類のバスしか存在しないことを意味するものではない。
【0227】
少なくとも1つのネットワークインターフェース1103は、トランシーバなどの任意の装置を使用し、他のデバイス又は通信ネットワークと通信するよう構成される。通信ネットワークは、Ethernet、ラジオアクセスネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)、などであってよい。ネットワークインターフェース1103は有線通信インターフェースを含んでもよく、更には、無縁通信インターフェースを含んでもよい。具体的に、ネットワークインターフェース1103は、Ethernetインターフェース、高速Ethernet(Fast Ethernet,FE)インターフェース、ギガビットEthernet(Gigabit Ethernet,GE)インターフェース、同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode,ATM)インターフェース、無線ローカルエリアネットワークWLANインターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、又はそれらの組み合わせであってよい。Ethernetインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、又はそれらの組み合わせであってよい。本願のこの実施形態で、ネットワークインターフェース1103は、通信デバイス1100と他のデバイスとの間の通信のために構成されてもよい。
【0228】
具体的な実施において、ある実施形態では、プロセッサ1101は、1つ以上のCPU、例えば、
図19のCPU0及びCPU1を含んでよい。CPUの夫々はシングルコアプロセッサであってよく、あるいは、マルチコアプロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するための1つ以上のデバイス、回路、及び/又はプロセッシングコアであってよい。
【0229】
具体的な実施において、ある実施形態では、通信デバイス1100は、複数のプロセッサ、例えば、
図19のプロセッサ1101及びプロセッサ1107を含んでよい。プロセッサの夫々はシングルコア(single-CPU)プロセッサであってよく、あるいは、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するための1つ以上のデバイス、回路、及び/又はプロセッシングコアであってよい。
【0230】
具体的な実施において、ある実施形態では、通信デバイス1100は、出力デバイス及び入力デバイスを更に含んでもよい。出力デバイスはプロセッサ1101と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、発光ダイオード(Light-Emitting Diode,LED)表示デバイス、陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)表示デバイス、又はプロジェクタであってよい。プロセッサ1101と通信する場合に、入力デバイスは複数の方法でユーザ入力を受け得る。例えば、入力デバイスはマウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又は検知デバイスであってよい。
【0231】
具体的な実施形態で、本願のこの実施形態の通信デバイス1100は、上記の実施形態、例えば、
図1及び
図6に対応する実施形態の第1デバイスに対応してよい。通信デバイス1100のプロセッサ1101はコンピュータプログラムコードを呼び出し、それにより、
図19に示される通信デバイス1100は、上記の実施形態の第2デバイスの動作の全部又は一部を実行することができる。
【0232】
任意に、
図18及び
図19の通信デバイスは夫々、ルーティングデバイス、スイッチングデバイス、又はサーバであってよい。
【0233】
任意に、本願で言及されているルーティングデバイス、スイッチングデバイス、又はサーバのうちの全部又は一部は、代替的に、夫々、論理機能モジュール又は化層機能モジュールであってよい。
【0234】
図20を参照されたい。本願の実施形態は、
図16に示される通信装置800及び
図17に示される通信装置900を含むか、あるいは、
図18に示される通信デバイス1000及び
図19に示される通信デバイス1100を含む通信システムを提供する。
【0235】
図16に示される通信装置800及び
図18に示される通信デバイス1000は、第1デバイス1201であってよく、
図17に示される通信装置900及び
図19に示される通信デバイス1100は、第2デバイス1202であってよい。
【0236】
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面における動作の順序は、本明細書中の特定の順序又は順番に制限されない。そのような方法で使用されるデータは同時であるか、あるいは、それらの順序は適切な環境では変更されてもよく、それにより、記載されている実施形態は、添付の図面で例示又は記載されている順序以外の順序で実施され得ることが理解されるべきである。
【0237】
当業者であれば、上記の実施形態のステップの全部又は一部はハードウェア又はハードウェアに関係があるプログラム命令によって実施されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、などであってよい。
【0238】
前述の記載は、本願の任意の実施形態に過ぎず、本願を制限するよう意図されない。本願の原理から外れずに行われる如何なる変更、均等置換、又は改良も、本願の保護範囲内に入るべきである。