(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-22
(45)【発行日】2025-05-01
(54)【発明の名称】共有エピタキシャル層を有する半導体構造体
(51)【国際特許分類】
H10D 84/85 20250101AFI20250423BHJP
H10D 30/60 20250101ALI20250423BHJP
H10D 30/01 20250101ALI20250423BHJP
【FI】
H10D84/85 G
H10D30/60 X
H10D30/01 101Z
(21)【出願番号】P 2023534139
(86)(22)【出願日】2021-10-26
(86)【国際出願番号】 CN2021126449
(87)【国際公開番号】W WO2022121541
(87)【国際公開日】2022-06-16
【審査請求日】2024-03-07
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】カン、ツン-シェン
(72)【発明者】
【氏名】ラーマン、アルダシール
(72)【発明者】
【氏名】リー、タオ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、スー チェン
【審査官】石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0211259(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0144260(US,A1)
【文献】特開2007-250652(JP,A)
【文献】国際公開第2015/015566(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/033382(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10D 84/85
H10D 30/60
H10D 30/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造体であって、
2つ以上の垂直フィンと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの
少なくとも第1の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの
第1の垂直フィンの上部部分を囲む
第1の上部エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの第2の垂直フィンの上部部分を囲む第2の上部エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの中間部分を囲む
第1の共有エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記第2の垂直フィンの中間部分を囲む第2の共有エピタキシャル層と、
前記第1の共有エピタキシャル層を囲む第1の金属層と、
前記第2の共有エピタキシャル層を囲む第2の金属層と、
前記第1の金属層と前記第2の金属層との間の層間誘電体層と、
前記下部エピタキシャル層および
前記第1の上部エピタキシャル層と前記
第2の上部エピタキシャル層
のうちの少なくとも1つに接触する接続層であって、前記2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、前記接続層と
を備える、半導体構造体。
【請求項2】
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記
第1の共有エピタキシャル層との間の第1の領域が、4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第1のフィン・チャネルを含み、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記
第1の共有エピタキシャル層と前記
第1の上部エピタキシャル層との間の第2の領域が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第2のフィン・チャネルを含み、
前記
第1の共有エピタキシャル層が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネルおよび前記第2のフィン・チャネル用の共有ソース領域を含み、
前記下部エピタキシャル層および前記
第1の上部エピタキシャル層が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を含む、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項3】
半導体構造体であって、
2つ以上の垂直フィンと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記所与の垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層と、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記所与の垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層と、
前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接触する接続層であって、前記2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、前記接続層と
を備え、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記所与の垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記共有エピタキシャル層との間の第1の領域が、4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第1のフィン・チャネルを含み、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記所与の垂直フィンの前記共有エピタキシャル層と前記上部エピタキシャル層との間の第2の領域が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第2のフィン・チャネルを含み、
前記共有エピタキシャル層が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネルおよび前記第2のフィン・チャネル用の共有ソース領域を含み、
前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層が、前記4チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を含み、
前記接続層が、前記第1のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域をインバータ論理ゲートの出力に接続する
、半導体構造体。
【請求項4】
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記
第1の共有エピタキシャル層との間の第1の領域が、2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第1のフィン・チャネルを含み、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記
第1の共有エピタキシャル層と前記
第1の上部エピタキシャル層との間の第2の領域が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第2のフィン・チャネルを含み、
前記
第1の共有エピタキシャル層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネルおよび前記第2のフィン・チャネル用の共有ソース領域を含み、
前記下部エピタキシャル層および前記
第1の上部エピタキシャル層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を含む、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項5】
前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがp型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記第1のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域を2入力NAND論理ゲートの出力に接続する、請求項4に記載の半導体構造体。
【請求項6】
前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがn型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記第1のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域および前記第2のフィン・チャネル用の前記ドレイン領域を2入力NOR論理ゲートの出力に接続する、請求項4に記載の半導体構造体。
【請求項7】
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記
第1の共有エピタキシャル層との間の第1の領域が、第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用のフィン・チャネルを含み、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記
第1の共有エピタキシャル層と前記
第1の上部エピタキシャル層との間の第2の領域が、第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用のフィン・チャネルを含み、
前記
第1の共有エピタキシャル層が、前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタおよび前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の共有ソース領域を含み、
前記下部エピタキシャル層が、前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタのドレイン領域を含み、
前記
第1の上部エピタキシャル層が、前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用のドレイン領域を含む、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項8】
前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタおよび前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがp型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域および前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域を3入力NAND論理ゲートの出力に接続する、請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項9】
前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタおよび前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがn型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記第1の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域および前記第2の1チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域を3入力NOR論理ゲートの出力に接続する、請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項10】
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記
第1の共有エピタキシャル層との間の第1の領域が、2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第1のフィン・チャネルを含み、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの前記
第1の共有エピタキシャル層と前記
第1の上部エピタキシャル層との間の第2の領域が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の第2のフィン・チャネルを含み、
前記
第1の共有エピタキシャル層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタ用の共有ソース領域を含み、
前記下部エピタキシャル層および前記
第1の上部エピタキシャル層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタのドレイン領域を含む、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項11】
前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがp型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域を3入力NAND論理ゲートの出力に接続する、請求項10に記載の半導体構造体。
【請求項12】
前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタがn型電界効果トランジスタを含み、前記接続層が、前記2チャネル垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域を3入力NOR論理ゲートの出力に接続する、請求項10に記載の半導体構造体。
【請求項13】
半導体構造体を形成する方法であって、
2つ以上の垂直フィンを形成することと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの
少なくとも第1の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層を形成することと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの
第1の垂直フィンの上部部分を囲む
第1の上部エピタキシャル層を形成することと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの第2の垂直フィンの上部部分を囲む第2の上部エピタキシャル層を形成することと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記
第1の垂直フィンの中間部分を囲む
第1の共有エピタキシャル層を形成することと、
前記2つ以上の垂直フィンのうちの前記第2の垂直フィンの中間部分を囲む第2の共有エピタキシャル層を形成することと、
前記第1の共有エピタキシャル層を囲む第1の金属層を形成することと、
前記第2の共有エピタキシャル層を囲む第2の金属層を形成することと、
前記第1の金属層と前記第2の金属層との間の層間誘電体層を形成することと、
前記下部エピタキシャル層および
前記第1の上部エピタキシャル層と前記
第2の上部エピタキシャル層
のうちの少なくとも1つに接触する接続層を形成することであって、前記接続層が前記2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、前記接続層を形成することと
を含む、方法。
【請求項14】
前記下部エピタキシャル層
、前記第1の上部エピタキシャル層および前記
第2の上部エピタキシャル層が、論理ゲートの少なくとも1つの垂直輸送電界効果トランジスタのドレイン領域を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記接続層が、前記少なくとも1つの垂直輸送電界効果トランジスタの前記ドレイン領域を前記論理ゲートの出力に接続する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
インバータ論理ゲートであって、
4チャネルn型電界効果トランジスタであって、前記4チャネルn型電界効果トランジスタが2つの垂直フィンを備え、前記2つの垂直フィンがそれぞれ、前記2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および前記2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える、前記4チャネルn型電界効果トランジスタと、
4チャネルp型電界効果トランジスタであって、前記4チャネルp型電界効果トランジスタが2つの垂直フィンを備え、前記2つの垂直フィンがそれぞれ、前記2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および前記2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える、前記4チャネルp型電界効果トランジスタと、
前記4チャネルn型電界効果トランジスタならびに前記4チャネルp型電界効果トランジスタの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接触する接続層とを備える、インバータ論理ゲート。
【請求項17】
前記2つの垂直フィンの前記下部エピタキシャル層と前記共有エピタキシャル層との間の部分および前記共有エピタキシャル層と前記上部エピタキシャル層との間の部分を囲む前記4チャネルn型電界効果トランジスタおよび前記4チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記インバータ論理ゲートの入力と、
前記4チャネルn型電界効果トランジスタならびに前記4チャネルp型電界効果トランジスタの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接続された前記インバータ論理ゲートの出力と、
前記4チャネルp型電界効果トランジスタの共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記4チャネルn型電界効果トランジスタの共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項16に記載のインバータ論理ゲート。
【請求項18】
2入力論理ゲートであって、
2つの2チャネルn型電界効果トランジスタであって、前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタが2つの垂直フィンを備え、前記2つの垂直フィンがそれぞれ、前記2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および前記2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層
、前記共有エピタキシャル層を囲む金属層、前記金属層の間の層間誘電体層を備える、前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタと、
2つの垂直フィンを備える2つの2チャネルp型電界効果トランジスタであって、前記2つの垂直フィンがそれぞれ、前記2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および前記2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層
、前記共有エピタキシャル層を囲む金属層、前記金属層の間の層間誘電体層を備える、前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタと、
(i)前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタならびに(ii)前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの1つの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接触する接続層と
を備える、2入力論理ゲート。
【請求項19】
前記2入力論理ゲートが、2入力NAND論理ゲートを備え、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記2入力NAND論理ゲートの第1の入力と、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記2入力NAND論理ゲートの第2の入力と、
前記接続層を介して前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接続され、前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルn型電界効果トランジスタの前記2つの垂直フィンの下部エピタキシャル層に接続された、前記2入力NAND論理ゲートの出力と、
前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタの共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルn型電界効果トランジスタの2つの前記垂直フィンの前記上部エピタキシャル層に接続された第2の
接触部と
をさらに備える、請求項18に記載の2入力論理ゲート。
【請求項20】
前記2入力論理ゲートが、2入力NOR論理ゲートを備え、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記2入力NOR論理ゲートの第1の入力と、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記2入力NOR論理ゲートの第2の入力と、
前記接続層を介して前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接続され、前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタの前記2つの垂直フィンのうちの第1の垂直フィンの前記共有エピタキシャル層のうちの第1の共有エピタキシャル層に接続された、前記2入力NOR論理ゲートの出力と、
前記2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルp型電界効果トランジスタの前記2つの垂直フィンのうちの第2の垂直フィンの前記共有エピタキシャル層のうちの第2の共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記2つの2チャネルn型電界効果トランジスタの前記2つの垂直フィンの前記共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項18に記載の2入力論理ゲート。
【請求項21】
3入力論理ゲートであって、
3つのn型電界効果トランジスタであって、前記3つのn型電界効果トランジスタが第1の組
の複数の垂直フィンを備え、前記第1の組
の複数の垂直フィ
ンが、前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記第1の組
の複数の垂直フィ
ンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層
、前記第1の組
の複数の垂直フィ
ンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層
、前記第1の組の複数の垂直フィンの前記共有エピタキシャル層を囲む金属層、および前記金属層の間の層間誘電体層を備える、前記3つのn型電界効果トランジスタと、
3つのp型電界効果トランジスタであって、前記3つのp型電界効果トランジスタが第2の組
の複数の垂直フィンを備え、前記第2の組
の複数の垂直フィ
ンが、前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、前記第
2の組
の複数の垂直フィ
ンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層
、前記第2の組
の複数の垂直フィ
ンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層
、前記第2の組の複数の垂直フィンの前記共有エピタキシャル層を囲む金属層、および前記金属層の間の層間誘電体層を備える、前記3つのp型電界効果トランジスタと、
前記第1の組
の複数の垂直フィンおよび前記第2の組
の複数の垂直フィンのうちの1つにおける前記少なくとも1つの垂直フィンのうちの1つの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接触する接続層と
を備える、3入力論理ゲート。
【請求項22】
前記3入力論理ゲートが3入力NAND論理ゲートを備え、前記3つのn型電界効果トランジスタが3つの1チャネルn型電界効果トランジスタを備え、前記3つのp型電界効果トランジスタが3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを備え、前記3入力論理ゲートが、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第1の入力と、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第2の入力と、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第3の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第3の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第3の入力と、
前記接続層を介して前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接続され、前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記上部エピタキシャル層に接続された、前記3入力NAND論理ゲートの出力と、
前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記共有エピタキシャル層および前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項21に記載の3入力論理ゲート。
【請求項23】
前記3入力論理ゲートが3入力NOR論理ゲートを備え、前記3つのn型電界効果トランジスタが3つの1チャネルn型電界効果トランジスタを備え、前記3つのp型電界効果トランジスタが3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを備え、前記3入力論理ゲートが、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第1の入力と、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第2の入力と、
前記3つの1チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第3の1チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの1チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第3の1チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第3の入力と、
前記接続層を介して前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記下部エピタキシャル層および前記上部エピタキシャル層に接続され、前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記上部エピタキシャル層に接続された、前記3入力NOR論理ゲートの出力と、
前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記少なくとも1つの垂直フィンの前記共有エピタキシャル層および前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項21に記載の3入力論理ゲート。
【請求項24】
前記3入力論理ゲートが3入力NAND論理ゲートを備え、前記3つのn型電界効果トランジスタが3つの2チャネルn型電界効果トランジスタを備え、前記3つのp型電界効果トランジスタが3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを備え、前記3入力論理ゲートが、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第1の入力と、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第2の入力と、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第3の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第3の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NAND論理ゲートの第3の入力と、
前記接続層を介して前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、別の接続層を介して前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記垂直フィンのうちの1つの前記上部エピタキシャル層および前記下部エピタキシャル層に接続された、前記3入力NAND論理ゲートの出力と、
前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける前記垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項21に記載の3入力論理ゲート。
【請求項25】
前記3入力論理ゲートが3入力NOR論理ゲートを備え、前記3つのn型電界効果トランジスタが3つの2チャネルn型電界効果トランジスタを備え、前記3つのp型電界効果トランジスタが3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを備え、前記3入力論理ゲートが、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第1の入力と、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第2の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第2の入力と、
前記3つの2チャネルn型電界効果トランジスタのうちの第3の2チャネルn型電界効果トランジスタのゲート・スタックおよび前記3つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第3の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された前記3入力NOR論理ゲートの第3の入力と、
前記接続層を介して前記第1の組
の複数の垂直フィンにおける垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、別の接続層を介して前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける1つの垂直フィンの前記上部エピタキシャル層および前記下部エピタキシャル層に接続された、前記3入力NOR論理ゲートの出力と、
前記第1の組
の複数の垂直フィンの前記垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された第1の接触部と、
前記第2の組
の複数の垂直フィンにおける前記垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層に接続された第2の接触部と
をさらに備える、請求項21に記載の3入力論理ゲート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、半導体に関し、より詳細には、半導体構造体を形成するための技術に関する。半導体および集積回路チップは、特にそのコストおよびサイズが縮小し続けているため、多くの製品内に普遍的に存在している。構造的特徴のサイズを縮小すること、または所与のチップサイズに対してより多くの構造的特徴を提供すること、あるいはその両方が引き続き望まれている。一般に、小型化により、低パワー・レベルおよび低コストで性能を向上させることが可能になる。現在の技術は、論理ゲート、電界効果トランジスタ(FET:field-effect transistor)、およびコンデンサなどの特定のマイクロデバイスの原子レベルのスケーリングでのものであるか、またはそのレベルのスケーリングに近づいている。
【発明の概要】
【0002】
本発明の実施形態は、共有エピタキシャル層を有する積層型垂直輸送電界効果トランジスタ(VTFET:stacked vertical transport field-effect transistor)論理ゲート構造体を形成するための技術を提供する。
【0003】
一実施形態において、半導体構造体は、2つ以上の垂直フィンと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層と、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層と、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層と、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層であって、2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、接続層とを備える。
【0004】
別の実施形態において、半導体構造体を形成する方法は、2つ以上の垂直フィンを形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層を形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層を形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を形成することと、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層を形成することであって、接続層が2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、接続層を形成することとを含む。
【0005】
別の実施形態において、インバータ論理ゲートは、4チャネルn型電界効果トランジスタおよび4チャネルp型電界効果トランジスタを備える。4チャネルn型電界効果トランジスタは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。4チャネルp型電界効果トランジスタは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。インバータ論理ゲートは、4チャネルn型電界効果トランジスタならびに4チャネルp型電界効果トランジスタの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層も備える。
【0006】
別の実施形態において、2入力論理ゲートは、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを備える。2つの2チャネルn型電界効果トランジスタは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。2つの2チャネルp型電界効果トランジスタは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。2入力論理ゲートは、(i)2つの2チャネルn型電界効果トランジスタならびに(ii)2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの1つの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層も備える。
【0007】
別の実施形態において、3入力論理ゲートは、3つのn型電界効果トランジスタおよび3つのp型電界効果トランジスタを備える。3つのn型電界効果トランジスタは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンを備え、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。3つのp型電界効果トランジスタは、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンを備え、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンが、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。3入力論理ゲートは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンおよび第2の組の1つまたは複数の垂直フィンのうちの1つにおける少なくとも1つの垂直フィンのうちの1つの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層も備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタ・インバータ構造体の上面図である。
【
図1B】本発明の一実施形態による、インバータについての回路図である。
【
図1C】本発明の一実施形態による、上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルを接続するために共有ソース/ドレイン構造体を使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタについての回路図である。
【
図1D】本発明の一実施形態による、
図1Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタ・インバータ構造体の第1の断面図である。
【
図1E】本発明の一実施形態による、
図1Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタ・インバータ構造体の第2の断面図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタ・インバータ構造体の上面図である。
【
図2B】本発明の一実施形態による、
図2Aの垂直輸送電界効果トランジスタ・インバータ構造体の断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による、垂直フィンの上部部分を形成した後の半導体構造体の断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による、垂直フィンの下部部分を形成した後の
図3の構造体の断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層を形成した後の
図4の構造体の断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態による、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックを形成した後の
図5の構造体の断面図である。
【
図7A】本発明の一実施形態による、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用および上側垂直輸送電界効果トランジスタ用の共有エピタキシャル層ならびにスペーサを形成した後の
図6の構造体の断面図である。
【
図7B】本発明の一実施形態による、
図7Aの構造体の上面図である。
【
図8】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックおよび上部エピタキシャル層を形成した後の
図7Aの構造体の断面図である。
【
図9】本発明の一実施形態による、共有エピタキシャル層を囲む犠牲層を除去した後の
図8の構造体の断面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態による、共有エピタキシャル層を囲む接続層を形成した後の
図9の構造体の断面図である。
【
図11A】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層への共有接触部ならびにゲート・スタックへの共有接触部を形成した後の
図10Aの構造体の断面図である。
【
図11C】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層への共有接触部ならびにゲート・スタックへの共有接触部を形成した後の
図10Aの構造体のフィンの長さに沿った別の断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタ構造体の垂直フィンにおける上側垂直輸送電界効果トランジスタと下部垂直輸送電界効果トランジスタとの間の共有エピタキシャル層を有する積層型垂直輸送電界効果トランジスタ構造体を形成するためのプロセス・フロー図である。
【
図13A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体の上面図である。
【
図13B】本発明の一実施形態による、NAND2ゲートについての回路図および論理表である。
【
図13C】本発明の一実施形態による、
図13Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体のフィンのうちの第1のフィンに沿って切り取られた断面図である。
【
図13D】本発明の一実施形態による、
図13Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体のフィンを横断して切り取られた断面図である。
【
図13E】本発明の一実施形態による、
図13Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体のフィンのうちの第2のフィンに沿って切り取られた断面図である。
【
図13F】本発明の一実施形態による、
図13Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体のフィンを横断して切り取られた別の断面図である。
【
図14A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体の上面図である。
【
図14B】本発明の一実施形態による、
図14Aの垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体の断面図である。
【
図15A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体の上面図である。
【
図15B】本発明の一実施形態による、NOR2ゲートについての回路図および論理表である。
【
図15C】本発明の一実施形態による、
図15Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体のフィンのうちの第1のフィンに沿って切り取られた断面図である。
【
図15D】本発明の一実施形態による、
図15Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体のフィンを横断して切り取られた断面図である。
【
図15E】本発明の一実施形態による、
図15Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体のフィンのうちの第2のフィンに沿って切り取られた断面図である。
【
図15F】本発明の一実施形態による、
図15Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体のフィンを横断して切り取られた別の断面図である。
【
図15G】本発明の一実施形態による、
図15Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体の出力に沿って切り取られた断面図である。
【
図16A】本発明の一実施形態による、2つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体の上面図である。
【
図16B】本発明の一実施形態による、
図16Aの垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体の断面図である。
【
図17】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層および浅溝分離(shallowtrench isolation)領域を形成した後の
図5の構造体の断面図である。
【
図18A】本発明の一実施形態による、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックを形成した後の
図17の構造体の断面図である。
【
図19】本発明の一実施形態による、共有エピタキシャル層を形成した後の
図18Aの構造体の断面図である。
【
図20A】本発明の一実施形態による、共有エピタキシャル層の周りに犠牲層を形成した後の
図19の構造体の断面図である。
【
図20B】本発明の一実施形態による、共有エピタキシャル層の周りに犠牲層を形成した後の
図19の構造体の別の断面図である。
【
図20C】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体についての
図20Aおよび
図20Bの構造体の上面断面図である。
【
図20D】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体についての
図20Aおよび
図20Bの構造体の上面断面図である。
【
図21A】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックを形成した後の
図20Aの構造体の断面図である。
【
図22A】本発明の一実施形態による、上部エピタキシャル層を形成した後の
図21Aの構造体の断面図である。
【
図23A】本発明の一実施形態による、接触部を形成した後の
図22Aの構造体の断面図である。
【
図23B】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体用の接触部を形成した後の
図22Aの構造体の別の断面図である。
【
図23C】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND2構造体用の接触部を形成した後の
図22Aの構造体の別の断面図である。
【
図23D】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体用の接触部を形成した後の
図22Aの構造体の別の断面図である。
【
図23E】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR2構造体用の接触部を形成した後の
図22Aの構造体の別の断面図である。
【
図24A】本発明の一実施形態による、3つの1チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の上面図である。
【
図24B】本発明の一実施形態による、
図24Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の断面図である。
【
図24C】本発明の一実施形態による、
図24Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の別の断面図である。
【
図24D】本発明の一実施形態による、NAND3論理ゲートについての回路図および論理表である。
【
図25】本発明の一実施形態による、3つの1チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の上面図である。
【
図26A】本発明の一実施形態による、3つの1チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の上面図である。
【
図26B】本発明の一実施形態による、
図26Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の断面図である。
【
図26C】本発明の一実施形態による、
図26Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の別の断面図である。
【
図26D】本発明の一実施形態による、NOR3論理ゲートについての回路図および論理表である。
【
図27】本発明の一実施形態による、3つの1チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの1チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の上面図である。
【
図28】本発明の一実施形態による、フィンを形成した後の基板の上面図である。
【
図29】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用の下部スペーサを形成し、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックをパターニングした後の
図28の構造体の上面図である。
【
図30】本発明の一実施形態による、層間誘電体層を形成した後の
図29の構造体の上面図である。
【
図31A】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体のための共有中間エピタキシャル層および共有中間エピタキシャル層への接触部をパターニングするための犠牲材料を形成した後の
図30の構造体の上面図である。
【
図31B】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体のための共有中間エピタキシャル層および共有中間エピタキシャル層への接触部をパターニングするための犠牲材料を形成した後の
図30の構造体の上面図である。
【
図32】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用の下部スペーサを形成し、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックをパターニングした後の
図31Aまたは
図31Bの構造体の上面図である。
【
図33】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用の上部スペーサを形成し、上部エピタキシャル層を形成した後の
図32の構造体の上面図である。
【
図34】本発明の一実施形態による、接触部を形成した後の
図33の構造体の上面図である。
【
図35A】本発明の一実施形態による、3つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の上面図である。
【
図35B】本発明の一実施形態による、
図35Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の断面図である。
【
図35C】本発明の一実施形態による、
図35Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の別の断面図である。
【
図36】本発明の一実施形態による、3つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体の上面図である。
【
図37A】本発明の一実施形態による、3つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の上面図である。
【
図37B】本発明の一実施形態による、
図37Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の断面図である。
【
図37C】本発明の一実施形態による、
図37Aの積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の別の断面図である。
【
図38】本発明の一実施形態による、3つの2チャネルn型電界効果トランジスタおよび3つの2チャネルp型電界効果トランジスタを使用する垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体の上面図である。
【
図39】本発明の一実施形態による、フィンを形成した後の基板の上面図である。
【
図40】本発明の一実施形態による、下部エピタキシャル層、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用の下部スペーサを形成し、下側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックをパターニングした後の
図39の構造体の上面図である。
【
図41】本発明の一実施形態による、層間誘電体層を形成した後の
図29の構造体の上面図である。
【
図42A】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体のための共有中間エピタキシャル層および共有中間エピタキシャル層への接触部をパターニングするための犠牲材料を形成した後の
図41の構造体の上面図である。
【
図42B】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体のための共有中間エピタキシャル層および共有中間エピタキシャル層への接触部をパターニングするための犠牲材料を形成した後の
図41の構造体の上面図である。
【
図43】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用の下部スペーサを形成し、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用のゲート・スタックをパターニングした後の
図42Aまたは
図42Bの構造体の上面図である。
【
図44】本発明の一実施形態による、上側垂直輸送電界効果トランジスタ用の上部スペーサを形成し、上部エピタキシャル層を形成した後の
図32の構造体の上面図である。
【
図45A】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNAND3構造体用の接触部を形成した後の
図44の構造体の上面図である。
【
図45B】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタNOR3構造体用の接触部を形成した後の
図44の構造体の上面図である。
【
図46】本発明の一実施形態による、積層型垂直輸送電界効果トランジスタ構造体の垂直フィンにおける上側垂直輸送電界効果トランジスタと下側垂直輸送電界効果トランジスタとの間の共有エピタキシャル層を有する積層型垂直輸送電界効果トランジスタ構造体を形成するためのプロセス・フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の例示的な実施形態は、共有エピタキシャル層を有する積層型垂直輸送電界効果トランジスタ・論理ゲート構造体を形成するための例示的な方法、ならびにそのような方法を使用して形成された例示的な装置、システム、およびデバイスとの関連で、本明細書において説明され得る。しかしながら、本発明の実施形態は、例示的な方法、装置、システム、およびデバイスに限定されず、他の好適な方法、装置、システム、およびデバイスにより広く適用可能であることを理解されたい。
【0010】
電界効果トランジスタ(FET)は、ソース、ゲート、およびドレインを有するとともに、ソースとドレインとの間を走るチャネルに沿ったキャリア(電子または正孔)の流れに依存する作用を有するトランジスタである。ソースとドレインとの間のチャネルを通る電流は、ゲートの下の横電界によって制御され得る。
【0011】
FETは、スイッチング、増幅、フィルタリング、および他のタスクに広く使用されている。FETには、金属酸化物半導体(MOS:metal-oxide-semiconductor)FET(MOSFET)が含まれる。n型トランジスタとp型トランジスタ(NFETとPFET)の両方を使用して論理および他の回路を製造する、相補型MOS(CMOS)デバイスが広く使用されている。FETのソース領域およびドレイン領域は、典型的には、チャネルの両側の半導体本体のターゲット領域にドーパントを加えることによって形成され、ゲートはチャネルの上に形成される。ゲートは、チャネル上のゲート誘電体と、ゲート誘電体上のゲート導体とを含む。ゲート誘電体は絶縁体材料であり、絶縁体材料は、ゲート導体に電圧が印加されたときに大きな漏れ電流がチャネルに流れ込むのを防ぎ、一方、印加されたゲート電圧によりチャネル内に横電界を作り出させるようにする。
【0012】
集積回路デバイスの高密度および高性能に対する需要の高まりにより、ゲート長の短縮およびデバイスのサイズまたはスケーリングにおける他の縮小を含む、新しい構造的特徴および設計特徴の開発が必要とされている。しかしながら、継続的なスケーリングは、従来の製造技術の限界に達している。
【0013】
FETを垂直方向に積層することにより、CMOSの面積スケーリングにさらなる次元が与えられる。しかしながら、プレーナ型FETを積層することは困難である。7ナノメートル(nm)以上にスケーリングするための実行可能なCMOSアーキテクチャとして、垂直輸送FET(VTFET)が追究されている。VTFETは、他のデバイス・アーキテクチャと比較して、デバイスをさらにスケーリングする機会を提供する。VTFETは、フィン型電界効果トランジスタ(FinFET)などの他の従来の構造体に勝る、様々な潜在的利点を有する。このような利点には、密度、性能、消費電力、および集積における改善が含まれることがある。VTFETは、FETを積層する際にさらに利点を提供することができる。
【0014】
例示的な実施形態は、インバータ、NANDゲート、NORゲートなどを含む様々なタイプの論理ゲートのための積層型VTFET構造体を含む積層型VTFET構造体を形成するための技術を提供する。いくつかの実施形態において、積層型VTFET構造体は、積層型VTFET構造内の「上側」VTFETと「下側」VTFETとの間で共有ソース/ドレインを利用する。
【0015】
現在のVTFETの場合、駆動電流を増加させる方法の1つは、チャネルにソース/ドレインを提供するエピタキシャル層間の接触面積を増加させることである。しかしながら、このアーキテクチャの面積は活性面積のサイズに依存するので、この方法ではVTFETの面積スケーリングが損なわれる。いくつかの実施形態は、インバータが4チャネルFETを使用するインバータ・論理ゲート設計のための技術を提供し、同じ上面面積(top-down area)を有する3チャネルVTFETと比較して、実効幅(Weff)を33%改善する。FETチャネルの数が増加すると、従来のVTFETよりも優れた利点が増加する。インバータ設計はまた、上部フィン・チャネル上のドレイン領域と下部フィン・チャネル上のドレイン領域との間にC形接続部を利用し、Weffを犠牲にすることなく面積スケーリングおよびトラックの高さの削減をさらに実現することができる。
【0016】
いくつかの実施形態におけるインバータ構造体は、同じデバイス型間(例えば、NFET間、PFET間)でソース/ドレインを共有する積層型フィンVTFETを使用する。本構造体は、上部フィン・チャネルおよび下部フィン・チャネルが同じソース/ドレインを共有するので、上部フィン・チャネルと下部フィン・チャネルとの間の絶縁は必要ない。積層型VTFET構造体では、同じデバイス型(例えば、NFET、PFET)が互いの上部に積層される(例えば、所与のフィンの場合、上側VTFETと下側VTFETは、どちらもNFETであるか、またはどちらもPFETである)。積層型フィンに沿って3つのエピタキシャル領域が存在する。この領域は、構成に応じて次の通りにすることができる。(i)2つのエピタキシャル層がドレイン領域を提供し、1つのエピタキシャル層が共有ソース領域を提供する、(ii)2つのエピタキシャル層がソース領域を提供し、1つのエピタキシャル層が共有ドレイン領域を提供する、または(iii)共有エピタキシャル層が下側VTFET用のドレイン(またはソース)である一方で上側VTFET用のソース(またはドレイン)である。
【0017】
フィンごとに、構造体は、下側VTFETのフィン・チャネル用の下部エピタキシャル層、下側VTFETの下部スペーサ、下側VTFET用のゲート・スタック、下側VTFETの上部スペーサ、下側VTFETのフィン・チャネルと上側VTFETのフィン・チャネルとの間で共有されるエピタキシャル層、上側VTFET用の下部スペーサ、上側VTFET用のゲート・スタック、上側VTFET用の上部スペーサ、および上側VTFET用の上部エピタキシャル層を含んでもよい。NFETデバイスおよびPFETデバイスの主要なキャリア(例えば、電子および正孔)は、上側VTFET用のフィン・チャネルと下側VTFET用のフィン・チャネルとの間を反対方向に流れる場合と流れない場合がある。有利なことに、このような構造体では、同じWeffにおいて、非積層型VTFETと比較して上面面積が33%減少する。フィンごとに、互いの上部に積層された同じデバイス型のVTFETが存在する(例えば、あるフィンについては上側VTFETと下側VTFETはどちらもNFETであり、別のフィンについては上側VTFETと下側VTFETはどちらもPFETである)。言い換えれば、NFETを提供するフィンのための別のn型チャネルの上部にあるフィン・チャネルはn型であり、PFETを提供するフィンのための別のp型チャネルの上部にあるフィン・チャネルはp型である。
【0018】
積層型VTFETインバータ設計は、同じフィン上の2つのドレイン端子間のC形中間工程(MOL:middle-of-line)接続部を利用する。同じフィン上の2つのドレイン端子用の、インバータの出力へのこのC形MOL接続部の間、ならびに、NFETおよびPFETを提供するフィン用の2つのC形MOL接続部の間に、さらなる接続部が含まれる。積層型VTFETインバータ設計により、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)ウェハを使用せずに、フィンごとに2つのチャネルを使用することが可能になる。積層型VTFETインバータ設計は、各デバイス型用の2チャネル・フィン構造体について、3つのエピタキシャル・プロセス(例えば、積層型PFET用の2つのp型チャネルを提供するフィンのための3つのエピタキシャル・プロセス、積層型NFETの2つのn型チャネルを提供するフィンのための3つのエピタキシャル・プロセス)を利用する。
【0019】
図1Aは、積層型VTFETインバータ構造体の上面
図100を示す。
図1Aは、1組の2つの2チャネルPFET101、1組の2つの2チャネルNFET103、ハイ・パワー・レール105、ロー・パワー・レール107、入力109、および出力111を示す。
【0020】
図1Bは、PFET101、NFET103、ハイ・パワー・レール105、ロー・パワー・レール107、入力109、および出力111を有するインバータを形成するための回路接続部を例示する回路
図125を示す。入力109は、PFET101のゲートおよびNFET103のゲートに結合される。PFET101のソース領域はハイ・パワー・レール105に接続され、NFET103のソース領域はロー・パワー・レール107に接続される。PFET101のドレイン領域およびNFET103のドレイン領域は、出力111に接続される。入力109がローである場合、PFET101はオンであり、NFET103はオフである。したがって、出力111は、ハイ・パワー・レール105へのPFET101接続部を介してハイになる。入力109がハイである場合、PFET101はオフであり、NFET103はオンである。したがって、出力111は、ロー・パワー・レール107へのNFET103接続部を介してローになる。
【0021】
図1Cは、フィンのうちの1つの積層型VTFET間の接続部を例示する回路
図130を示す。例示のように、上側FETおよび下側FETは、共通ゲートおよび共有ソース/ドレイン接続部を有し、キャリアの流れは、設計に応じて上部フィン・チャネルまたは下部フィン・チャネルの内外に柔軟に流れることができる。
【0022】
図1Dは、2つの2チャネルNFETを含むNFET103を提供する2つのフィンを横断する、
図1Aの上面
図100に示す線D-Dに沿って切り取られた断面
図150を示す。
図1Dは、NFET103用の下部ドレイン領域102-1と、NFET103用の4つのNFETフィン・チャネル104-1、104-2、104-3、および104-4と、NFET103用の共有ソース領域106-1および106-2(例えば、各フィンに1つ)と、NFET103用の上部ドレイン領域108-1および108-2(例えば、各フィンに1つ)と、NFET103用のゲート・スタック110(例えば、仕事関数金属(WFM:work function metal)などのゲート誘電体およびゲート導体を含み得る)とを示す。例示のように、NFET103用の下部ドレイン領域102-1を上部ドレイン領域108-1および108-2に接続するC形接続部112-1が存在する。
【0023】
図1Eは、PFET101用の2つのチャネルおよびNFET103用の2つのチャネルを提供するフィンのうちの1つに沿う、
図1Aの上面
図100に示す線E-Eに沿って切り取られた断面
図175を示す。
図1Eは、NFET103用の下部ドレイン領域102-1と、PFET101用の下部ドレイン領域102-2と、NFET103用のフィン・チャネルのうちの2つ104-1および104-2と、PFET101用のフィン・チャネルのうちの2つ104-5および104-6と、NFET103用の上部ドレイン領域108-1と、NFET103用の共有ソース領域のうちの1つ106-1と、PFET101用の共有ソース領域のうちの1つ106-3と、PFET101用の上部ドレイン領域108-2と、PFET101およびNFET103用のゲート・スタック110とを示す。
図1Eは、NFET103用の下部ドレイン領域102-1を上部ドレイン領域108-1(および上部ドレイン領域108-2、図示せず)と接続するC形接続部112-1、ならびにPFET101用の下部ドレイン領域102-2を上部ドレイン領域108-3(および別の上部ドレイン領域、図示せず)と接続するC形接続部112-2を示す。ゲート・スタック110は、インバータの入力109に結合される。
図1Eは、ハイ・パワー・レール105からPFET101用の共有ソース領域106-3までの接触部114と、ロー・パワー・レール107からNFET103用の共有ソース領域106-1までの接触部116とをさらに示す。図示されていないが、接触部114および116は、PFET101およびNFET103用の他の共有ソース領域にも接続する。
【0024】
図1A~
図1Eに示す積層型VTFETインバータ構造体は、非積層型VTFETおよび他の手法に比べて様々な利点を提供する。例えば、
図1A~
図1Eに示す積層型VTFETインバータ構造体は、PFET101およびNFET103用の並列チャネルを利用しており、並列チャネルの「X」方向の長さは2コンタクト・ポリ・ピッチ(CPP)であり、「Z」方向の長さは約160ナノメートル(nm)である。
図2Aは、PFET201およびNFET203を有する非積層型VTFET構造体の上面
図200を示し、PFET201は2つの2チャネルPFETを含み、NFET203は2つの2チャネルNFETを含む。
図2Bは、PFET201については線B1-B1に沿ってまたはNFET203については線B2-B2に沿って切り取られる断面
図250を示す。断面
図250は、4つのチャネル204-1、204-2、204-3、および204-4(PFET201の場合はp型チャネルであり、NFET203の場合はn型チャネルである)を示す。
図2Aおよび
図2Bの非積層型VTFET構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Z」方向の長さは約160nmであり、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体の場合に面積スケーリングが0.7であるのに対して、面積スケーリングは1である。以下の表1および表2は、それぞれ、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータならびに
図2Aおよび
図2Bの非積層型VTFETインバータについての、面積スケーリング、セルの高さ、フィンの長さ(Lfin)、Weff、およびWeff/sqrt(面積)を例示しており、以下の表3は、
図2Aおよび
図2Bの非積層型VTFETインバータと比較した、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータについてのWeff/sqrt(面積)の改善率を例示している。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
要約すると、同じWeffの場合、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体を使用すると、
図2Aおよび
図2Bの非積層型VTFETインバータ構造体と比較して、占有面積が33%少ない。同じY方向の長さ160nmの場合、
図2Aおよび
図2Bの非積層型VTFETインバータ構造体のX方向の長さは3CPP、面積スケーリングは1であり、一方、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体のX方向の長さは2CPP、面積スケーリングは0.7である。これは、1CPPを占めるC形接続部によって占有される空間を考慮していることに留意されたい。
【0029】
ここで、積層型VTFETインバータ構造体を形成するための例示的なプロセスについて、
図3~
図12を参照して説明する。
【0030】
図3は、パターニングされたハード・マスク層304の下に上部フィン部分306-1および306-2を形成するために自己整合型ダブル・パターニング(SADP:self-aligned double patterning)およびフィン・エッチングを行った後の基板またはウェハ302の断面
図300を示す。以下でさらに詳細に説明するように、上部フィン部分306-1は、第1のフィン内の上側VTFET用のフィン・チャネルを提供し、上部フィン部分306-2は、第2のフィン内の上側VTFET用のフィン・チャネルを提供する。
図3は、基板302の上面を覆うとともに上部フィン部分306-1および306-2ならびにハード・マスク層304を囲むライナ・スペーサ層308の形成も例示している。
【0031】
バルク基板302は、シリコン(Si)、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)、シリコン・ゲルマニウム・カーバイド(SiGeC)、シリコン・カーバイド(SiC)、およびそれらの多層を含むがこれらに限定されない様々なシリコン含有材料を含む、任意の好適な半導体構造体から形成されてもよい。シリコンはウェハ製造において主に使用される半導体材料であるが、追加の層として、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、SiGe、テルル化カドミウム(CdTe)、セレン化亜鉛(ZnSe)などであるがこれらに限定されない代替の半導体材料を採用することができる。
【0032】
基板302の(X-X’方向の)水平方向の厚さまたは幅は、形成されるフィンの数、構造から形成されるVTFETの接触に必要な間隔などに基づいて変化してもよい。基板302の(Y-Y’方向の)垂直方向の厚さまたは高さは、200マイクロメートル(μm)~300μmの範囲内であってもよい。
【0033】
ハード・マスク層304は、窒化シリコン(SiN)などの窒化物から形成されてもよいが、他の好適な材料が使用されてもよい。ハード・マスク層304は、いくつかの実施形態において、窒化物および酸化物(例えば、SiNおよび二酸化シリコン(SiO2))を含む2層の多層、1つまたは複数の窒化物層および1つまたは複数の酸化物層(例えば、SiN/SiO2/SiN、SiO2/SiN/SiO2)を含む3層の多層などの多層として形成されてもよい。ハード・マスク層304の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、10nm~100nmの範囲内であってもよい。
【0034】
上部フィン部分306-1および306-2は、側壁イメージ転写(SIT:sidewall image transfer)、またはリソグラフィおよび反応性イオン・エッチング(RIE:reactive-ion etching)を含むエッチングなどの他の好適な技術を使用して形成されてもよい。上部フィン部分306-1および306-2のそれぞれの(X-X’方向の)幅または水平方向の厚さは、6nm~10nmの範囲内であってもよい。
【0035】
図3は、2つの垂直フィンの上部フィン部分の形成を示しているが、積層型VTFET構造体の所望の数に応じて、より多くのまたはより少ない垂直フィンが形成されてもよいことを理解されたい。
【0036】
ライナ層308は、以下でさらに詳細に説明する下流処理中に、上部垂直フィン部分306-1および306-2を保護する。ライナ層308は、酸化ハフニウム(HfO2)などの高k誘電体材料、高k/SiN多層などの非常に硬質な材料から形成されてもよい。ライナ層308は、原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)によって形成されてもよい。ライナ層308の(X-X’方向の)厚さは、3nm~6nmの範囲内であってもよい。
【0037】
図4は、下部フィン部分306-3および306-4を形成するために(例えば、RIEまたは他の好適なエッチング処理を使用して)追加のフィン・エッチングによって垂直フィンを拡張した後の
図3の構造体の断面
図400を示す。次いで、上部および下部のフィン部分306-1、306-2、306-3、および306-4と、ハード・マスク層304との側壁上の構造体を覆うように、追加のライナ層310が形成される。下部フィン部分306-3および306-4は、結果として得られる構造体に形成される下側VTFETデバイス用のフィン・チャネルを提供する。垂直フィンの下部フィン部分306-3および306-4の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、5nm~8nmの範囲内であってもよい。
【0038】
追加のライナ層310は、保護ライナであり、窒化炭化ホウ素シリコン(SiBCN)で形成されてもよい。追加のライナ層310は、選択的ALDを使用して形成されてもよい。追加のライナ層310の(X-X’方向の)厚さは、2nm~4nmの範囲内であってもよい。
【0039】
図6は、下部エピタキシャル層312および浅溝分離(STI)領域314を形成した後の
図5の構造体の断面
図600を示す。これは、基板302のリセスおよび下部エピタキシャル層312のエピタキシャル成長によって達成されてもよい。下部エピタキシャル層312は、積層型VTFETインバータを形成するときに、下部ドレイン領域を提供してもよい。下部エピタキシャル層312は、本明細書では下部ドレイン領域312とも呼ばれ、その(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、15~30nmの範囲内であってもよい。下部ドレイン領域312は両方のフィンを取り囲み、2つのチャネル(例えば、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体におけるNFET103の2つのn型チャネルまたはPFET101の2つのp型チャネルのいずれか)を提供する。
【0040】
下部ドレイン領域312は、例えば、イオン注入、気相ドーピング、プラズマ・ドーピング、プラズマ浸漬イオン注入、クラスタ・ドーピング、注入ドーピング、液相ドーピング、固相ドーピングなどを使用するなど、好適なドーパントの注入によって形成されてもよい。n型ドーパントは、リン(P)、砒素(As)、およびアンチモン(Sb)の群から選択されてもよく、p型ドーパントは、ホウ素(B)、フッ化ホウ素(BF2)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、およびタリウム(Tl)の群から選択されてもよい。下部ドレイン領域312はまた、エピタキシャル成長プロセスによって形成されてもよい。いくつかの実施形態において、エピタキシ・プロセスは、in-situドーピング(エピタキシ中にドーパントがエピタキシ材料に組み込まれる)を含む。エピタキシャル材料は、気体前駆体または液体前駆体から成長させてもよい。エピタキシャル材料は、蒸気相エピタキシ(VPE:vapor-phase epitaxy)、分子線エピタキシ(MBE:molecular-beam epitaxy)、液相エピタキシ(LPE:liquid-phase epitaxy)、急速熱化学蒸着(RTCVD:rapid thermal chemical vapor deposition)、有機金属化学蒸着(MOCVD:metal organic chemical vapor deposition)、超高真空化学蒸着(UHVCVD:ultra-high vacuum chemical vapor deposition)、低圧化学蒸着(LPCVD:low-pressure chemical vapor deposition)、限定反応処理CVD(LRPCVD:limited reaction processing CVD)、または他の好適なプロセスを使用して成長させてもよい。エピタキシャル・シリコン、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)、または炭素ドープ・シリコン(Si:C)シリコンあるいはその組合せは、堆積(in-situドーピング)中、トランジスタのタイプに応じて、n型ドーパント(例えば、リンもしくは砒素)またはp型ドーパント(例えば、ボロンもしくはガリウム)などのドーパントを追加することによってドープされ得る。ドーパント濃度は、1×1019cm-3から3×1021cm-3までの範囲、または好ましくは2×1020cm-3から3×1021cm-3の間の範囲とすることができる。
【0041】
STI領域314は、下部ドレイン領域312を囲むように形成されて、デバイス分離を提供する。STI領域314の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、50~400nmの範囲内であってもよい。STI領域314は、任意の好適な分離材料から形成されてもよい。
【0042】
図7Aは、下側VTFET用のゲート・スタックを形成し、上側VTFETと下側VTFETとの間で共有されるエピタキシャル層を形成した後の
図6の構造体の断面
図700を示す。
図7Aは、下部ドレイン領域312およびSTI領域314の上の垂直フィンの下部部分306-3および306-4の一部を囲むように形成された、下側VTFET用の下部スペーサ層316を示す。下部スペーサ層316は、非共形堆積およびエッチバック処理(例えば、物理蒸着(PVD:physical vapor deposition)、高密度プラズマ(HDP:high density plasma)堆積など)などの様々な処理を使用して形成されてもよい。下部スペーサ層316は、SiO
2、SiN、酸化炭化シリコン(SiCO)、SiBCNなどの誘電体材料で形成されてもよい。下部スペーサ層316の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、3~10nmの範囲内であってもよい。
【0043】
下部スペーサ層316の形成後、ゲート誘電体層318とゲート導体層320とを含むゲート・スタック材料が堆積される。ゲート誘電体層318は、高k誘電体材料で形成されてもよい。高k材料の例には、HfO2、ハフニウム・シリコン酸化物(Hf-Si-O)、ハフニウム・シリコン酸窒化物(HfSiON)、ランタン酸化物(La2O3)、ランタン・アルミニウム酸化物(LaAlO3)、ジルコニウム酸化物(ZrO2)、ジルコニウム・シリコン酸化物、ジルコニウム・シリコン酸窒化物、タンタル酸化物(Ta2O5)、チタン酸化物(TiO2)、バリウム・ストロンチウム・チタン酸化物、バリウム・チタン酸化物、ストロンチウム・チタン酸化物、イットリウム酸化物(Y2O3)、アルミニウム酸化物(Al2O3)、鉛スカンジウム・タンタル酸化物、および鉛亜鉛ニオブ酸などの金属酸化物が含まれるが、これらに限定されない。高k材料にはさらに、ランタン(La)、アルミニウム(Al)、およびマグネシウム(Mg)などのドーパントが含まれ得る。ゲート誘電体層120の均一な厚さは、1nm~3nmの範囲内であってもよい。
【0044】
ゲート導体層320は、金属ゲートまたは仕事関数金属(WFM)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ゲート導体層320は、ALDまたは別の好適なプロセスを使用して形成される。NFETデバイスの場合、ゲート導体のWFMは、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、チタン・アルミニウム(TiAl)、チタン・アルミニウム炭素(TiAlC)、Ti合金とAl合金との組合せ、(例えば、窒化チタン(TiN)または別の好適な材料の)バリア層に続いて前述のWFM材料のうちの1つまたは複数などを含むスタックなどであってもよい。PFETデバイスの場合、ゲート導体のWFMは、TiN、窒化タンタル(TaN)、または別の好適な材料であってもよい。いくつかの実施形態において、PFET WFMは、より厚いバリア層(例えば、TiN、TaNなど)が形成され、続いてTi、Al、TiAl、TiAlC、またはTi合金とAl合金との任意の組合せなどのWFMが形成された、金属スタックを含んでもよい。必要に応じて、ゲート導体層320に様々な他の材料を使用されてもよいことを理解されたい。ゲート導体層320の厚さは、5~20nmの範囲内であってもよい。
【0045】
層間誘電体(ILD:interlayer dielectric)層322が形成され、次いで、ゲート・スタック材料は、
図7Aに例示するレベルまでリセスされる。ILD層322の材料は、最初に、(例えば、最初に、SiNであり得るライナを形成することによって)構造体を充填するように形成され、続いて化学機械平坦化(CMP:chemical mechanical planarization)およびエッチバックが行われる。代替として、ILD層322の材料は、最初に、HDPおよびエッチバック処理を使用して形成されて、
図7Aに示すようなILD層322をもたらしてもよい。ILD層322は、SiO
2、SiOC、SiONなどを含むがこれらに限定されない任意の好適な分離材料で形成されてもよい。
【0046】
ILD層322の形成後、ゲート・スタック材料(例えば、ゲート誘電体層318およびゲート導体層320)は、ゲート・スタック材料の高さがILD層322の高さと一致するようにリセスされる。ILD層322の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、10~30nmの範囲内であってもよい。リセスされたゲート・スタック材料は、下側VTFET用のゲートを提供する。
【0047】
下側VTFET用の上部スペーサ層324が、ILD層322の上の垂直フィンの下部部分306-3および306-4の一部を囲むように形成される。上部スペーサ層324は、下部スペーサ層316に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングによって形成されてもよい。
【0048】
共有エピタキシャル層326が、垂直フィンの下部部分306-3および306-4の一部を囲む上部スペーサ層324を覆うように形成される。エピタキシャル層326は、上側VTFETと下側VTFETとの間で共有される。共有エピタキシャル層326は、エピタキシャル層312に関して上述したものと同様の材料から、また同様の処理によって形成されてもよい。積層型VTFETインバータ構造体の場合、共有エピタキシャル層326は、上側VTFETおよび下側VTFET用の共有ソースを提供し、共有ソース領域326と呼ばれることもある。共有ソース領域326の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、10~30nmの範囲内であってもよく、(X-X’方向の)幅または水平方向の厚さは、5~15nmの範囲内であってもよい。
【0049】
犠牲層328が、共有ソース領域326を囲むように形成される。犠牲層328は、シリコン酸化物(SiOx)または他の好適な材料などのスピンオン酸化物で形成されてもよい。以下でさらに詳細に説明するように、犠牲層328は後で除去され、金属材料で置き換えられて、パワー・レール(例えば、PFET用のハイ・パワー・レール、NFET用のロー・パワー・レール)への接触部を形成する。犠牲層328の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、共有ソース領域326の高さまたは垂直方向の厚さと一致してもよく、(X-X’方向の)幅または水平方向の厚さは、中間エピタキシャル層に必要な接続のタイプに基づいて変化してもよい。
【0050】
図7Bは、
図7Aの断面
図700における線B-Bに沿って切り取られた上面断面
図750を示し、垂直フィンの下部部分306-3および306-4の一部を囲む共有ソース領域326とともに、パワー・レール701への接続を提供するためにZ-Z’方向に沿って延在する犠牲層328を例示している。
【0051】
図8は、上側VTFET用のゲート・スタックおよび上部エピタキシャル層を形成した後の
図7の構造体の断面
図800を示す。ILD層330が、犠牲層328を囲むように形成される。ILD層330は、ILD層322に関して上述したものと同様の材料および処理を使用して形成されてもよい。ILD層330の上に、上側VTFET用の下部スペーサ層332が形成される。下部スペーサ層332は、下部スペーサ層316に関して上述したものと同様の材料、処理、およびサイジングを使用して形成されてもよい。
【0052】
次いで、ライナ308の除去後に、上側VTFETのゲート・スタックが形成される。上側VTFET用のゲート・スタックは、ゲート誘電体層334と、ゲート導体層336とを含む。ゲート誘電体層334およびゲート導体層336は、下側VTFET用のゲート・スタックのゲート誘電体層318およびゲート導体層320に関して上述したものと同様の材料、処理、およびサイジングを使用して形成されてもよい。図示していないが、上側VTFETおよび下側VTFETのゲート・スタックと、ゲート・スタックが形成される垂直フィンの下部部分306-3および306-4ならびに上部部分306-1および306-2の側壁との間に、界面層が形成されてもよい。界面層は、SiO2またはシリコン酸窒化物(SiOxNy)などの別の好適な材料で形成されてもよい。界面層の(X-X’方向の)幅または水平方向の厚さは、0.5nm~1.5nmの範囲内であってもよい。
【0053】
ILD層338が、上側VTFET用のゲート・スタックを囲むように堆積され、ILD層338は、ILD層322に関して説明したものと同様の材料および処理を使用して形成される。上側VTFET用の上部スペーサ層340が、ILD層338の上に形成され、上部スペーサ層340は、下部スペーサ層316に関して上述したものと同様の材料、処理、およびサイジングを使用して形成されてもよい。
【0054】
次いで、選択的ウェットエッチングまたは他の好適な処理を使用してHM層304が除去されて、垂直フィンの上部部分306-1および306-2の一部が露出される。次いで、上部エピタキシャル層342が、垂直フィンの上部306-1および306-2の一部を囲むように形成される。上部エピタキシャル層342の(Y-Y’方向の)高さまたは垂直方向の厚さは、10~30nmの範囲内であってもよく、(X-X’方向の)幅または水平方向の厚さは、10~30nmの範囲内であってもよい。積層型VTFETインバータの場合、上部エピタキシャル層342は、上部ドレインを提供し、したがって、上部ドレイン領域342とも呼ばれる。次いで、上部スペーサ層340の上に、フィンの上部部分306-1および306-2の残りの部分と上部ドレイン領域342とを囲むように、別のILD層344が形成される。ILD層344は、ILD層322に関して上述したものと同様の材料および処理を使用して形成されてもよい。
【0055】
図9は、共有ソース領域326を囲む犠牲層328を除去した後の
図8の断面
図900を示す。犠牲層328は、フッ化水素(HF)エッチングなどの任意の好適な処理を使用して除去されてもよい。
【0056】
図10Aは、犠牲層328の除去によって形成された空間内の金属接続層346を形成した後の
図9の構造体の断面
図1000を示す。金属接続層346は、ALDまたは他の好適な処理を使用して形成されてもよい。金属接続層346は、シリコン(Si)、TiN、または別の好適な材料を含んでもよい。
図10Bは、
図10Aの断面
図1000における線B-Bに沿って切り取られた上面断面
図1050を示す。上面断面
図1050は、フィン部分306-3および306-4と、共有ソース領域326と、上述のようにパワー・レール701に接触する金属接続層346とを例示している。
【0057】
図11Aは、下部ドレイン領域312と上部ドレイン領域342と接続するC形接触部348を形成した後の
図10Aの構造体の断面
図1100を示す。C形接触部348は、最終的に積層型VTFETインバータ構造体の出力に接続する。上述のように、断面
図1100に示す4チャネルFET用のC形接触部348は、別の4チャネルFET用の別のC形接触部にも接続される。例えば、断面
図1100は、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体のNFET103を例示する場合があり、C形接触部348に接続する別のC形接触部を有する
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体のPFET101を形成するために、
図3~
図11に関して上述したものと同様の処理を使用して形成された別の同様の構造が使用される。
【0058】
C形接触部348を形成するために、下部ドレイン領域312まで下るビア1101を垂直フィンの一方の側に開口するように、ILD層344の上でマスクがパターニングされてもよい。断面
図1100は、
図3、
図4、
図5、
図6、
図7A、
図8、
図9、および
図10Aの断面
図300、400、500、600、700、800、900、および1000と同様に、2つの垂直フィンを「横断して」切り取られている。
図11Bは、
図11Aに示す構造体の上面
図1150であり、上部ドレイン領域342と、共有ソース領域326からパワー・レール701までの金属接続層346と、ビア1101に沿って下部ドレイン領域312まで下るC形接触部348の上部とを示す。
図11Cは、垂直フィンのうちの1つの(Z-Z’方向の)「長さ」に沿って切り取られた別の断面
図1175を示す。断面
図1175は、上側VTFETおよび下側VTFETのゲート・スタックへの接触部350を示す。接触部350は、2つの2チャネルFET(例えば、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体における2つの2チャネルNFET103)を提供する2つの垂直フィンと、2つの2チャネルFET(例えば、
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体における2つの2チャネルPFET101)を提供する別の組の2つの垂直フィンとの間にあるゲート導体層320まで下るようにILD層344上のマスク層をパターニングすることによって、形成されてもよい。
【0059】
図12は、積層型VTFETインバータを形成するためのプロセス・フロー1200を示す。プロセス・フロー1200は、ステップ1201においてウェハまたは基板(例えば、基板302)を開始することによって始まる。ステップ1203において、ハード・マスク層(例えば、ハード・マスク層304)が堆積され、続いてステップ1205においてSADPが行われる。ステップ1207において、積層型VTFETインバータ内の上側VTFETおよび下側VTFET用のフィン・チャネルを提供する垂直フィンの上部部分および下部部分(例えば、上部部分306-1および306-2、下部部分306-3および306-4)を形成するために、フィンRIEが実施される。追加の処理中に垂直フィンの一部を保護するために、ライナ層(例えば、ライナ層308および310)が形成されてもよい。
【0060】
ステップ1209において、基板(例えば、基板302)がリセスされ、続いて下部ドレイン領域(例えば、下部エピタキシャル層312)およびSTI領域(例えば、STI領域314)が形成される。ステップ1211において、下側VTFET用の下部スペーサ(例えば、下部スペーサ316)が形成され、続いてステップ1213において、下側VTFET用のゲート・スタック(例えば、ゲート誘電体層318およびゲート導体層320)が形成される。
【0061】
ステップ1215において、下側VTFETに対してリソグラフィ・エッチング・リソグラフィ・エッチング(LELE:litho-etch litho-etch)ゲート・パターニングが実施される。次いで、ステップ1217において、下側VTFET用の上部スペーサ(例えば、上部スペーサ層324)が形成される。ステップ1219において、共有ソース(例えば、共有エピタキシャル層326)が形成され、続いて共有ソース接触キャビティが形成され(例えば、犠牲層328が形成され)、ILD(例えば、ILD層330)が充填される。次に、ステップ1223において、上側VTFET用の下部スペーサ(例えば、下部スペーサ層332)が形成され、続いてステップ1225において、上側VTFET用のゲート・スタック(例えば、ゲート誘電体層334およびゲート導体層336)が形成される。
【0062】
ステップ1227において、上側VTFETに対してLELEゲート・パターニングが実施される。ステップ1229において、上側VTFET用の上部スペーサ(例えば、上部スペーサ層340)が形成される。ステップ1231において、上部ドレイン(例えば、上部エピタキシャル層342)が形成される。ステップ1233において、ドレイン接触部およびゲート接触部(例えば、ドレイン接触部348、ゲート接触部350)がパターニングされる。次いで、ステップ1235において、共有ソースへのパワー・レール接触部がパターニングされる。
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体におけるNFET103の場合、共有ソースはロー・パワー・レールに接触する。
図1A~
図1Eの積層型VTFETインバータ構造体におけるPFET101の場合、共有ソースはハイ・パワー・レールに接触する。
【0063】
図1A~
図1Eおよび
図3~
図12に関して上述した積層型VTFETインバータは、本明細書に記載の技術を使用して積層型VTFETを使用して形成される論理ゲートの一例である。また、本明細書に記載の技術を使用して、NAND論理ゲートおよびNOR論理ゲートが形成されてもよい。ここで、2入力NANDおよび3入力NAND(NAND2およびNAND3)ならびに2入力NORおよび3入力NOR論理ゲート(例えば、NOR2、NOR3)を形成するための構造体に関して、様々な実施形態を説明する。
【0064】
NAND2論理ゲートは、2チャネルPFETおよび2チャネルNFET(例えば、2つの2チャネルNFETと2つの2チャネルPFETの合計4つの2チャネルFET)を使用して形成されてもよく、したがって、NAND2論理ゲート構造と呼ばれる。2チャネルPFETおよび2チャネルNFETは、積層型VTFET構造体を使用して形成され、2チャネルNFETの場合、各フィンの上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルは直列に接続され、上側フィン・チャネルと下側フィン・チャネルとの間に共有エピタキシャル層がある。共有エピタキシャル層は、上側フィン・チャネル用のドレイン領域であり、2チャネルNFETの下側フィン・チャネル用のソース領域である。共有エピタキシャル層は、2つのフィンのそれぞれの上側フィン・チャネルが並列になり、2つの2チャネルNFETのうちの一方を形成するように、2つのフィン間にも接続される。同様に、2つのフィンのそれぞれの下側フィン・チャネルは並列に接続され、2つの2チャネルNFETのうちの他方を形成する。2つのフィンの上側フィン・チャネルによって形成される2チャネルNFETは、2つのフィンの下側フィン・チャネルによって形成される2チャネルNFETと直列に接続される。
【0065】
上記のように、NAND2論理ゲート構造体は、積層型VTFETの上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネル用の共有ソース/ドレインならびに共有ソース・ソースを含む。一方のフィンは、NFET用の上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルを含み、共有ソース/ドレインは、上側フィン・チャネル用のドレインおよび下側フィン・チャネル用のソースを含む。他方のフィンは、PFET用の上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルを含み、上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネル用の共有ソースが存在する。NFET積層型フィンごとに、一番上のエピタキシャル層は接地またはロー・パワー・レールに接続され、一番下のエピタキシャル層は出力に接続され、逆もまた同様である。NAND回路用の2つの入力を形成するために、積層型VTFET用の別個のゲートを制御するように異なる深さでゲート接触部が形成される。有利なことに、積層型VTFET NAND2構造体では、同じWeffにおいて、非積層型VTFET NAND2構造体と比較して上面面積が33%減少する。さらに、上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルはエピタキシャル層(例えば、NFETの場合は共有ソース/ドレイン、PFETの場合は共有ソース)を共有するので、上側フィン・チャネルと下側フィン・チャネルとの間の絶縁は必要ない。
【0066】
積層型VTFET NAND2構造体は、単一ステップでの金属被覆処理(metallization)によって同じリソグラフィ・レベルでパターニングされた縦型トレンチおよび横型トレンチを有する相互接続構造体を利用する。これは、共有エピタキシャル層を囲む埋め込み犠牲誘電体材料を使用して達成される。上側フィン・チャネルのゲート・スタックのためのゲート誘電体堆積前に、上部スペーサまたはフィン・ライナは、上側フィン・チャネルの表面品質を維持する。
【0067】
図13A~
図13Fは、2つのフィンにおいて積層型VTFETを使用して形成された2つの2チャネルPFET1301と2つの2チャネルNFET1303とを含む積層型VTFET NAND2構造体を例示する。
図13Aは、積層型VTFET NAND2構造体の上面
図1300を示し、2チャネルPFET1301、2チャネルNFET1303、ハイ・パワー・レール1305、ロー・パワー・レール1307、第1の入力1309-1および第2の入力1309-2、ならびに出力1311を示す。
【0068】
図13Bは、NAND2論理ゲートについての回路
図1325を、NAND2論理ゲートの論理表1330とともに示す。回路
図1325に例示するように、PFET1301は並列に接続され、それらのソースはハイ・パワー・レール1305に接続され、それらのドレインは出力1311に接続される。NFET1303は直列に接続され、NFET1303のうちの第1のNFETは、接地またはロー・パワー・レール1307に接続されたソースと、NFET1303のうちの第2のNFETのソースに接続されたドレインとを有する。NFET1303のうちの第2のNFETのドレインは、出力1311に接続される。PFET1301およびNFET1303のゲートは、第1の入力1309-1および第2の入力1309-2に接続される。入力1309-1と入力1309-2との両方がハイまたは1である場合、両方のNFET1303がオンになり、出力1311は0である(例えば、出力1311はロー・パワー・レール1307へ引き込まれる(pull))。入力1309-1および入力1309-2のうちの少なくとも一方がローまたは0である場合、NFET1303のうちの少なくとも一方はオフであり、出力1311はロー・パワー・レール1307へ引き込まれない。代わりに、入力1309-1および入力1309-2のうちの少なくとも一方がローである場合、PFET1301のうちの少なくとも一方がオンになり、出力1311は1である(例えば、出力1311はハイ・パワー・レール1305へ引き込まれる)。
【0069】
図13Cは、
図13Aの上面
図1300に示す線C-Cに沿って切り取られた断面
図1350を示し、
図13Dは、
図13Aの上面
図1300に示す線D-Dに沿って切り取られた断面
図1375を示し、
図13Eは、
図13Aの上面
図1300における線E-Eに沿って切り取られた断面
図1385を示し、
図13Fは、
図13Aの上面
図1300における線F-Fに沿って切り取られた断面
図1390を示す。断面
図1350および断面
図1385は、それぞれ、Z-Z’方向に第1のフィンおよび第2のフィンの長さに沿って切り取られている。断面
図1375および断面
図1390は、第1のフィンおよび第2のフィンを横断して切り取られており、それぞれPFETフィン・チャネル1304-5~1304-8およびNFETフィン・チャネル1304-1~1304-4を示している。NFET下側フィン・チャネル1304-1およびNFET下側フィン・チャネル1304-3は、2チャネルNFET1303のうちの下側のNFETを提供する。NFET上側フィン・チャネル1304-2およびNFET上側フィン・チャネル1304-4は、2チャネルNFET1303のうちの上側のNFETを提供する。PFET下側フィン・チャネル1304-5およびPFET上側フィン・チャネル1304-6は、2チャネルPFET1301のうちの一方を提供し、PFET下側フィン・チャネル1304-7およびPFET上側フィン・チャネル1304-8は、2チャネルPFET1301のうちの他方を提供する。
【0070】
ここで、2チャネルPFET1301および2チャネルNFET1303用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。2つの2チャネルNFET1303のうちの第1の2チャネルNFETの上側フィン・チャネル1304-2および1304-4用の上部エピタキシャル層は、接触部1312-2を介してロー・パワー・レール1307に結合されるソース領域1306-1を提供する。(i)2つの2チャネルNFET1303のうちの第1の2チャネルNFETを提供する上側フィン・チャネル1304-2および1304-4と(ii)2つの2チャネルNFET1303のうちの第2の2チャネルNFETを提供する下側フィン・チャネル1304-1および1304-3との間で共有される中間エピタキシャル層は、第1の2チャネルNFET用(例えば、上側VTFET用)のドレイン領域1302-1と、第2の2チャネルNFET用(例えば、下側VTFET用)のソース領域1306-2とを提供する。2つの2チャネルNFET1303のうちの第2の2チャネルNFET用の下側フィン・チャネル1304-1および1304-3用の下部エピタキシャル層は、接触部1312-5を介して出力1311に結合されるドレイン領域1302-2を提供する。PFET下側フィン・チャネル1304-5および1304-7とPFET上側フィン・チャネル1304-6および1304-8との間で共有される中間エピタキシャル層は、それぞれの共有ソース領域1306-3および1306-4を提供する。PFET下側フィン・チャネル1304-5および1304-7は、共有ドレイン領域1302-3を有し、PFET上側フィン・チャネル1304-6および1304-8は、それぞれのドレイン領域1302-4および1302-5を有する。フィン・チャネル1304-1~1304-8用に、ゲート・スタック1310-1~1310-8がそれぞれ形成される。
【0071】
ここで、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体用の接触部について説明する。接触部1312-1は、第1の2チャネルPFETおよび第2の2チャネルPFET1301のソース領域1306-3および1306-4をハイ・パワー・レール1305に接続する。接触部1312-2は、2チャネルNFET1303のうちの上側の2チャネルNFETのソース1306-1をロー・パワー・レール1307に接続する。接触部1312-3は、ゲート・スタック1310-3および1310-7を第1の入力1309-1に接続する。接触部1312-4は、ゲート・スタック1310-2および1310-6を第2の入力1309-2に接続する。接触部1312-5は、2チャネルPFET1301のドレイン1302-3、1302-4、および1302-5、ならびに2チャネルNFET1303のうちの下側の2チャネルNFETのドレイン1302-2を、出力1311に接続する。
【0072】
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体における電流フローについて説明する。電流は、ハイ・パワー・レール1305から2つの2チャネルPFET1301のソース領域1306-3および1306-4まで流れ、次いで、ドレイン領域1302-3まで流れ(1313-1)、ドレイン領域1302-4および1302-5まで流れる(1313-2)。次いで、電流は、ドレイン領域1302-3、1302-4、および1302-5から、2つの2チャネルNFET1303のうちの下側の2チャネルNFETのドレイン領域1302-2まで流れる。そこから、電流は、2つの2チャネルNFET1303のうちの下側の2チャネルNFET用のソース領域1306-1および2つの2チャネルNFET1303のうちの上側の2チャネルNFETのドレイン領域1302-1である、中間エピタキシャル層まで流れる。電流フローは、接触部1312-2を介してロー・パワー・レール1307に結合されている、2つの2チャネルNFET1303のうちの上側のチャネルNFETのソース領域1306-1へと続く(1313-4)。
【0073】
図13A~
図13Fに示す積層型VTFET NAND2構造体は、非積層型VTFET NAND2構造体および他の手法と比べて様々な利点を提供する。例えば、
図13A~
図13Fに示す積層型VTFET NAND2構造体の「X」方向の長さは2CPPであり、「Z」方向の長さは約230nmである。
【0074】
図14Aは、4つのPFETチャネル1401および4つのNFETチャネル1403を有する非積層型VTFET NAND2構造体の上面
図1400を示す。
図14Bは、
図14Aの上面
図1400における線B-Bに沿って(例えば、フィンのうちの1つの長さに沿って)切り取られた断面
図1450を示す。
図14Bは、NFETドレイン領域1402-1、NFETチャネル1404-1、NFETソース領域1406-1、NFETゲート・スタック1410-1、PFETドレイン1402-2、PFETチャネル1404-2、PFETソース領域1406-2、およびPFETゲート領域1410-2を示す。接触部1412-1はPFETソース領域1406-2をハイ・パワー・レール1405に接続し、接触部1412-2はNFETソース領域1406-1をロー・パワー・レール1407に接続し、接触部1412-3はゲート・スタック1410-1および1410-2を入力1409に接続し、接触部1412-4はPFETドレイン領域1402-2を出力1411に接続する。
図14Aおよび
図14Bの非積層型VTFET NAND2構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Z」方向の長さは230nmであり、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体の場合に面積スケーリングが0.67であるのに対して、面積スケーリングは1である。
【0075】
NOR2論理ゲートもまた、2チャネルPFETおよび2チャネルNFET(例えば、2つの2チャネルNFETと2つの2チャネルPFETとの合計4つの2チャネルFET)を使用して形成されてもよく、したがって、NOR2論理ゲート構造と呼ばれる。2チャネルPFETおよび2チャネルNFETは、積層型VTFET構造体を使用して形成され、2チャネルNFETの場合、各フィンの上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルが並列に接続され、第1のフィンと第2のフィンとの間の接続も並列である。第1のフィンおよび第2のフィンの下側NFETフィン・チャネルの下部には共有エピタキシャル層がある。2チャネルPFETは、同じフィンに沿った上側フィン・チャネルおよび下側フィン・チャネルで構成される。第1のフィンおよび第2のフィンの下側PFETフィン・チャネルの下部には共有エピタキシャル層があり、第1のフィンの場合、共有エピタキシャル層はソース領域として機能し、第2のフィンの場合、共有エピタキシャル層はドレイン領域として機能する。
【0076】
NOR2論理ゲート構造体は、第1のフィンおよび第2のフィンの上側フィン・チャネルと下側フィン・チャネルとの間の共有エピタキシャル層を含む。NFET上側フィン・チャネルおよびNFET下側フィン・チャネルの場合、第1のフィンおよび第2のフィンの共有エピタキシャル層は、NFET上側フィン・チャネルおよびNFET下側フィン・チャネル用のソース領域を提供する。PFET上側フィン・チャネルおよびPFET下側フィン・チャネルの場合、第1のフィンの共有エピタキシャル層はソース領域を提供し、第2のフィンの共有エピタキシャル層はドレイン領域を提供する。各フィンは、合計4つの2チャネルFET(2つの2チャネルNFETおよび2つの2チャネルPFET)について、1つの2チャネルNFETおよび1つの2チャネルPFETを提供する。上側フィン・チャネルと下側フィン・チャネルとの間のエピタキシャル層は、積層型VTFETによって共有され、したがって、有利なことに、上側フィン・チャネルと下側フィン・チャネルの間の絶縁は必要ない。2チャネルPFETの場合、共有エピタキシャル層は、第1のフィン用のソース領域として機能し、第2のフィン用のドレイン領域として機能する。第1のフィンの場合、上部エピタキシャル層および下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET用のソース領域として機能する。第2のフィンの場合、上部エピタキシャル層および下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET用のドレイン領域として機能する。2チャネルPFETの場合、一方のフィンの共有エピタキシャル層はハイ・パワー・レールに接続し、他方のフィンの共有エピタキシャル層は積層型VTFET NOR2構造体の出力に接続する。2チャネルNFETの場合、第1のフィンと第2のフィンとの両方が、共有エピタキシャル層を、接地またはロー・パワー・レールに接続するソース領域として使用する。積層型VTFET NOR2構造体の出力は、2チャネルNFET用の第1のフィンおよび第2のフィンの上部エピタキシャル層と下部エピタキシャル層との両方に接続される。2チャネルPFETのうちの1つのドレイン端子からの出力接続は、その共有エピタキシャル層と同じ高さのレベルにあり、一方、2チャネルNFETの場合、出力接続は、下側フィン・チャネル用の下部エピタキシャル層と同じ高さである。積層型VTFET NOR2構造体用のゲート接触部は、NOR回路用の2つの入力を形成するために、積層型VTFET用の個別のゲートを制御するよう異なる深さにすることができるが、そうである必要はない。積層型VTFET NOR2構造体では、例として、非積層型VTFET NOR2構造体と比較してWeff/面積が33%増加する。
【0077】
積層型VTFET NOR2構造体は、単一ステップでの金属被覆処理によって同じリソグラフィ・レベルでパターニングされた縦型トレンチおよび横型トレンチを有する相互接続構造体を利用する。これは、共有エピタキシャル層を囲む埋め込み犠牲誘電体材料を使用して達成される。上側フィン・チャネルのゲート・スタックのためのゲート誘電体堆積前に、上部スペーサまたはフィン・ライナは、上側フィン・チャネルの表面品質を維持する。
【0078】
図15A~
図15Gは、2つのフィンにおいて積層型VTFETを使用して形成された2つの2チャネルPFET1501と2つの2チャネルNFET1503とを含む積層型VTFET NOR2構造体を例示する。
図15Aは、積層型VTFET NOR2構造体の上面
図1500を示し、2チャネルPFET1501、2チャネルNFET1503、ハイ・パワー・レール1505、ロー・パワー・レール1507、第1の入力1509-1および第2の入力1509-2、出力1511、ならびに、ドレイン領域1502-5およびソース領域1506-5を提供する上部エピタキシャル層と、ソース領域1506-3およびドレイン領域1502-4を提供する下部エピタキシャル層との間の相互接続を提供するビア1519を示しており、これについては以下でさらに詳細に説明する。
【0079】
図15Bは、NOR2論理ゲートについての回路
図1525を、NOR2論理ゲートの論理表1530とともに示す。回路
図1525に例示するように、PFET1501は直列に接続され、PFET1501のうちの第1のPFETのソースはハイ・パワー・レール1505に接続され、PFET1501のうちの第1のPFETのドレインはPFET1501のうちの第2のPFETのソースに接続される。NFET1503は並列に接続され、それらのソースはロー・パワー・レール1507に接続され、それらのドレインは出力1511に接続される。PFET1501のうちの第2のPFETのドレインも、出力1511に接続する。PFET1501およびNFET1503のゲートは、第1の入力1509-1および第2の入力1509-2に接続される。入力1509-1と1509-2との両方がローまたは0である場合、両方のPFET1501がオンになり、出力1511は1である(例えば、出力1511はハイ・パワー・レール1505へ引き込まれる)。入力1509-1および1509-2のうちの少なくとも一方がハイまたは1である場合、NFET1503のうちの少なくとも一方はオンであり、出力1511は、ロー・パワー・レール1507へ引き込まれるので、0になる。
【0080】
図15Cは、
図15Aの上面
図1500に示す線C-Cに沿って切り取られた断面
図1550を示し、
図15Dは、
図15Aの上面
図1500に示す線D-Dに沿って切り取られた断面
図1575を示し、
図15Eは、
図15Aの上面
図1500における線E-Eに沿って切り取られた断面
図1585を示し、
図15Fは、
図15Aの上面
図1500における線F-Fに沿って切り取られた断面
図1590を示し、
図15Gは、
図15Aの上面
図1500における線G-Gに沿って切り取られた断面
図1595を示す。断面
図1550および断面
図1585は、それぞれ、Z-Z’方向に第1のフィンおよび第2のフィンの長さに沿って切り取られている。断面
図1575および断面
図1590は、第1のフィンおよび第2のフィンを横断して切り取られており、それぞれPFETフィン・チャネル1504-5~1504-8およびNFETフィン・チャネル1504-1~1504-4を示している。断面
図1595は、Z-Z’方向に出力に沿って切り取られている。フィンのうちの第1のフィンのNFET下側フィン・チャネル1504-1およびNFET上側フィン・チャネル1504-2は、2つの2チャネルNFET1503のうちの一方を提供し、フィンのうちの第2のフィンのNFET下側フィン・チャネル1504-3およびNFET上側フィン・チャネル1504-4は、2つの2チャネルNFET1503のうちの他方を提供する。第1のフィンのPFET下側フィン・チャネル1504-5およびPFET上側フィン・チャネル1504-6は、2つの2チャネルPFET1501のうちの一方を提供し、第2のフィンのPFET下側フィン・チャネル1504-7およびPFET上側フィン・チャネル1504-8は、2つの2チャネルPFET1501のうちの他方を提供する。
【0081】
ここで、2チャネルPFET1501および2チャネルNFET1503用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。NFET下側フィン・チャネル1504-1とNFET上側フィン・チャネル1504-2との間で共有される中間エピタキシャル層は、共有ソース領域1506-1を提供し、NFET下側フィン・チャネル1504-3とNFET上側フィン・チャネル1504-4との間で共有される中間エピタキシャル層は、共有ソース領域1506-2を提供する。第1のフィンおよび第2のフィンの下部エピタキシャル層は、NFET下側フィン・チャネル1504-1および1504-3用のドレイン領域1502-1を提供する。第1のフィンおよび第2のフィンの上部エピタキシャル層は、NFET上側フィン・チャネル1504-2および1504-4用のそれぞれのドレイン領域1502-2および1502-3を提供する。NFET下側フィン・チャネル1504-1およびNFET上側フィン・チャネル1504-2は、2つの2チャネルNFET1503のうちの一方を提供し、NFET下側フィン・チャネル1504-3およびNFET上側フィン・チャネル1504-4は、2つの2チャネルNFET1503のうちの他方を提供する。PFET下側フィン・チャネル1504-5とPFET上側フィン・チャネル1504-6との間で共有される中間エピタキシャル層は、共有ソース領域1506-4を提供し、PFET下側フィン・チャネル1504-7とPFET上側フィン・チャネル1504-8との間で共有される中間エピタキシャル層は、共有ドレイン領域1502-6を提供する。第1のフィンおよび第2のフィンの下側エピタキシャル層は、PFET下側フィン・チャネル1504-7用のソース領域1506-3を提供するとともに、PFET下側フィン・チャネル1504-5用のドレイン領域1502-4を提供する。PFET上側フィン・チャネル1504-6用の上部エピタキシャル層はドレイン領域1502-5を提供し、PFET上側フィン・チャネル1504-8用の上部エピタキシャル層はソース領域1506-5を提供する。フィン・チャネル1504-1~1504-8用に、ゲート・スタック1510-1~1510-8がそれぞれ形成される。
【0082】
ここで、
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体用の接触部について説明する。接触部1512-1は、共有ソース領域1506-4をハイ・パワー・レール1505に接続する。接触部1512-2は、共有ソース領域1506-1および1506-2をロー・パワー・レール1507に接続する。接触部1512-3は、ゲート・スタック1510-2および1510-6を第1の入力1509-1に接続する。接触部1512-4は、ゲート・スタック1510-3および1510-7を第2の入力1509-2に接続する。接触部1512-5は、ドレイン領域1502-1、1502-2、1502-3、および1502-6をともに出力1511に接続する。接触部1512-6は、ソース領域1506-5とドレイン領域1502-5とを接続する。
【0083】
ここで、
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体における電流フローについて説明する。PFET1501の場合、電流は、ハイ・パワー・レール1505からソース領域1506-4まで流れ(1513-1および1513-2)、次いで、ソース領域1506-4からドレイン領域1502-4および1502-5まで流れる(1513-3および1513-4)。次いで、電流は、ドレイン領域1502-5からソース領域1506-5まで流れ、ドレイン領域1502-4からソース領域1506-3まで流れる。そこから、電流は、ドレイン領域1502-4から(共有エピタキシャル層である)ソース領域1506-3まで流れ(1513-5)、ドレイン領域1502-5からソース領域1506-5まで流れる(1513-6)。電流フローは、ソース領域1506-3からドレイン領域1502-6まで続き(1513-7)、ソース領域1506-5からドレイン領域1502-6まで続く(1513-8)。次いで、電流は、出力1511まで流れ続ける(1513-9および1513-10)。NFET1503の場合、電流は、ドレイン領域1502-2から共有ソース1506-1まで流れ(1513-11)、共有ドレイン領域1502-1から共有ソース領域1506-1まで流れ(1513-12)、ドレイン領域1502-3から共有ソース領域1506-2まで流れ(1513-13)、共有ドレイン領域1502-1から共有ソース領域1506-2まで流れる(1513-14)。電流フローは、共有ソース領域1506-1および1506-2からロー・パワー・レール1507まで続く(1513-15および1513-16)。
【0084】
図15A~
図15Gに示す積層型VTFET NOR2構造体は、非積層型VTFET NOR2構造体および他の手法と比べて様々な利点を提供する。例えば、
図15A~
図15Gに示す積層型VTFET NOR2構造体の「X」方向の長さは2CPPであり、「Z」方向の長さは約230nmである。
【0085】
図16Aは、4つのPFETチャネル1601および4つのNFETチャネル1603を有する非積層型VTFET NOR2構造体の上面
図1600を示す。
図16Bは、
図16Aの上面
図1600における線B-Bに沿って(例えば、フィンのうちの1つの長さに沿って)切り取られた断面
図1650を示す。
図16Bは、NFETドレイン領域1602-1、NFETチャネル1604-1、NFETソース領域1606-1、NFETゲート・スタック1610-1、PFETドレイン1602-2、PFETチャネル1604-2、PFETソース領域1606-2、およびPFETゲート領域1610-2を示す。接触部1612-1はPFETソース領域1606-2をハイ・パワー・レール1605に接続し、接触部1612-2はNFETソース領域1606-1をロー・パワー・レール1607に接続し、接触部1612-3はゲート・スタック1610-1および1610-2を入力1609に接続し、接触部1612-4はNFETドレイン領域1602-2を出力1611に接続する。
図16Aおよび
図16Bの非積層型VTFET NOR2構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Z」方向の長さは230nmであり、
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体の場合に面積スケーリングが0.67であるのに対して、面積スケーリングは1である。
【0086】
ここで、積層型VTFET NAND2構造体および積層型VTFET NOR2構造体を形成するための例示的なプロセスについて、
図3~
図5および
図17~
図23Cを参照して説明する。
図3~
図5は、上述のように、上部フィン・チャネルおよび下部フィン・チャネル306-1~306-4の形成と、ライナ層308および310の形成とを詳細に説明している。
【0087】
図17は、下部エピタキシャル層1712およびSTI領域1714を形成した後の
図5の構造体の断面
図1700を示す。下部エピタキシャル層1712およびSTI領域1714は、下部エピタキシャル層312およびSTI領域314に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0088】
図18Aは、ライナ310を除去し、下側VTFET用のゲート・スタックを形成した後の
図17の構造体の断面
図1800を示す。
図18Aは、下部エピタキシャル層1712およびSTI領域1714の上の垂直フィンの下部部分306-3および306-4の一部を囲むように形成された、下側VTFET用の下部スペーサ層1716を示す。下部スペーサ層1716は、下部スペーサ層316に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0089】
下部スペーサ層1716の形成後、ILD層1722によって囲まれる、ゲート誘電体層1718とゲート導体層1720とを含むゲート・スタック材料。ゲート誘電体層1718、ゲート導体層1720、およびILD層1722は、ゲート誘電体層318、ゲート導体層320、およびILD層322に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0090】
図18Bは、
図18Aの断面
図1800における線B-Bに沿って切り取られた上面断面
図1850を示す。上面断面
図1850は、(2チャネルNFETのうちの1つのための)下側フィン・チャネル306-2を囲むゲート導体1720が(2チャネルPFETのうちの1つのための)下側フィン・チャネル306-6も囲むことを例示している。積層型VTFET NAND2構造体の場合、下側フィン・チャネル306-2と306-6とを囲むゲート導体1720は、第1の入力1309-1に接続する。積層型VTFET NOR2構造体の場合、下側フィン・チャネル306-2と306-6とを囲むゲート導体1720は、第2の入力1509-2に接続する。
【0091】
図19は、下側VTFET用の上部スペーサ層1724を形成し、共有エピタキシャル層1726を形成した後の
図18Aの構造体の断面
図1900を示す。上部スペーサ層1724および共有エピタキシャル層1726は、上部スペーサ層324および共有エピタキシャル層326に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0092】
図20Aは、共有エピタキシャル層1726を囲む犠牲層1728を形成した後の
図19の構造体の断面
図2000を示す。
図20Aは、犠牲層1728が下側フィン・チャネル用の共有エピタキシャル層1726を接続しないことを示す。
【0093】
図20Bは、共有エピタキシャル層を囲む犠牲層1728を形成した後の別の断面
図2050を示す。
図20Bは、犠牲層1728が下側フィン・チャネル用の共有エピタキシャル層1726を接続することを示す。
【0094】
(例えば、
図13A~
図13Fの)積層型VTFET NAND2構造体について、
図20Aは、犠牲層1728がPFET(例えば、1301)用の共有エピタキシャル層1726を接続しないことを例示しており、
図20Bは、犠牲層1728がNFET(例えば、1303)用の共有エピタキシャル層1726を接続することを例示している。(例えば、
図15A~
図15Gの)積層型VTFET NOR2構造体について、
図20Aは、犠牲層1728がNFET(例えば、1503)とPFET(例えば、1501)との両方のための共有エピタキシャル層1726を接続しないことを例示している。犠牲層1728は、堆積された後にエッチバックされるFCVD酸化物を含んでもよい。
【0095】
図20Cは、犠牲層1728が共有エピタキシャル層1726を
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体のPFET用のパワー・レール2001にどのように接続するかを例示する上面断面
図2075を示す。
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体において、パワー・レール2001は、共有ソース領域1306-3および1306-4である共有エピタキシャル層1726に接続するハイ・パワー・レール1305である。
【0096】
図20Dは、犠牲層1728が共有エピタキシャル層1726を
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体のPFET用のパワー・レール2001および出力2003にどのように接続するかを例示する上面断面
図2085を示す。
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体において、パワー・レール2001は、共有ソース領域1506-4である共有エピタキシャル層1726に接続するハイ・パワー・レール1505である。出力2003は、共有ドレイン領域1502-6である共有エピタキシャル層1726に接続する出力1511である。
【0097】
図21Aは、ILD層1730、下部スペーサ層1732、ゲート誘電体層1734とゲート導体層1736とを含む上側VTFET用のゲート・スタック、およびILD層1738を形成した後の
図20Aの構造体の断面
図2100を示す。ILD層1730、下部スペーサ層1732、ゲート誘電体層1734、ゲート導体層1736、およびILD層1738は、ILD層330、下部スペーサ層332、ゲート誘電体層334、ゲート導体層336、およびILD層338に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0098】
図21Bは、
図21Aの断面
図2100における線B-Bに沿って切り取られた上面断面
図2150を示す。上面断面
図2150は、(2チャネルNFETのうちの1つのための)上側フィン・チャネル306-1を囲むゲート導体層1736が(2チャネルPFETのうちの1つのための)上側フィン・チャネル306-5も囲むことを例示している。積層型VTFET NAND2構造体の場合、上側フィン・チャネル306-1と306-5とを囲むゲート導体1736は、第2の入力1309-2に接続する。積層型VTFET NOR2構造体の場合、上側フィン・チャネル306-1と306-5とを囲むゲート導体1736は、第1の入力1509-1に接続する。
【0099】
図22Aは、上部スペーサ層1740、上部エピタキシャル層1742、およびILD層1744を形成した後の
図21Aの構造体の断面
図2200を示す。上部スペーサ層、上部エピタキシャル層1742、およびILD層1744は、上部スペーサ層340、上部エピタキシャル層342、およびILD層344に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
図22Aは、上部エピタキシャル層1742を接続する犠牲層1745の形成も示す。犠牲層1745は、犠牲層328に関して説明したものと同様の材料および処理を使用して形成されてもよい。
【0100】
図22Bは、
図22Aの断面
図2200における線B-Bに沿って切り取られた上面断面
図2250を示し、犠牲層1745が上部エピタキシャル層1742を下部エピタキシャル層1712まで下るビア2201にどのように接続するかを例示する。積層型VTFET NAND2構造体の場合、犠牲層1745は、ビア2201を使用して、PFETドレイン領域1302-4をPFETドレイン領域1302-5および1302-6に接続し、次いで、出力1311に接続する。積層型VTFET NOR2構造体の場合、犠牲層1745は、ビア2201を使用して、NFETドレイン領域1502-1をNFETドレイン領域1502-2および1502-3に接続し、次いで、出力1511に接続する。
【0101】
図23Aは、犠牲層1745を積層型VTFET NAND2構造体用の出力1311または積層型VTFET NOR2構造体用の出力1511への接触部1748に置き換えた後の
図22Aの構造体の断面
図2300を示す。積層型VTFET NAND2構造体の場合、断面
図2300は、
図13Aの上面
図1300における線D-Dに沿って(例えば、PFET1301を横断して)切り取られている。積層型VTFET NOR2構造体の場合、断面
図2300は、
図15Aの上面
図1500における線F-Fに沿って(例えば、NFET1503を横断して)切り取られている。
【0102】
図23Bは、積層型VTFET NAND2構造体についての、
図13Aの上面
図1300における線C-Cに沿う第1のフィンに沿って切り取られた、
図23Aの構造体の断面
図2350を示す。
図23Cは、積層型VTFET NAND2構造体についての、
図13Aの上面
図1300における線E-Eに沿う第2のフィンに沿って切り取られた、
図23Aの構造体の断面
図2375を示す。
図23Bおよび
図23Cでは、図を明確にするために、中間エピタキシャル層1726-1~1726-4への接続は図示されていない。
図23Bの場合、下部エピタキシャル層1712-1はドレイン領域1302-2であり、共有中間エピタキシャル層1726-1はドレイン領域1302-1/ソース領域1306-2であり、上部エピタキシャル層1742-1はソース領域1306-1であり、下部エピタキシャル層1712-2はドレイン領域1302-3であり、共有中間エピタキシャル層1726-2はソース領域1306-3であり、上部エピタキシャル層1742-2はドレイン領域1302-4である。
図23Cの場合、下部エピタキシャル層1712-3はドレイン領域1302-2であり、共有中間エピタキシャル層1726-3はドレイン領域1302-1/ソース領域1306-2であり、上部エピタキシャル層1742-1はソース領域1306-1であり、下部エピタキシャル層1712-2はドレイン領域1302-3であり、共有中間エピタキシャル層1726-2はソース領域1306-4であり、上部エピタキシャル層1742-2はドレイン領域1302-5である。
【0103】
図23Dは、積層型VTFET NOR2構造体についての、
図15Aの上面
図1500における線C-Cに沿う第1のフィンに沿って切り取られた、
図23Aの構造体の断面
図2385を示す。
図23Eは、積層型VTFET NOR2構造体についての、
図15Aの上面
図1500における線E-Eに沿う第2のフィンに沿って切り取られた、
図23Aの構造体の断面
図2390を示す。
図23Dおよび
図23Eでは、図を明確にするために、中間エピタキシャル層1726-1~1726-4への接続は図示されていない。
図23Dの場合、下部エピタキシャル層1712-1はドレイン領域1502-1であり、共有中間エピタキシャル層1726-1はソース領域1506-1であり、上部エピタキシャル層1742-1はドレイン領域1502-2であり、下部エピタキシャル層1712-2はドレイン領域1502-4およびソース領域1506-3であり、共有中間エピタキシャル層1726-2はソース領域1506-4であり、上部エピタキシャル層1742-2はドレイン領域1502-5である。
図23Eの場合、下部エピタキシャル層1712-3はドレイン領域1502-1であり、共有中間エピタキシャル層1526-3はソース領域1506-2であり、上部エピタキシャル層1742-3はドレイン領域1502-3であり、下部エピタキシャル層1712-4はドレイン領域1502-4およびソース領域1506-3であり、共有中間エピタキシャル層1726-4はドレイン領域1502-6であり、上部エピタキシャル層1742-4はソース領域1506-5である。
【0104】
図23A~
図23Eはさらに、接触部1748、1750、1752、1754、および1756を例示している。接触部1748は、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体用の出力1311、および
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体用の出力1511に接続する。接触部1750は、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体用のロー・パワー・レール1307に接続する。接触部1752は、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体用の第1の入力1309-1、および
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体用の第1の入力1509-1に接続する。接触部1754は、
図13A~
図13Fの積層型VTFET NAND2構造体用の第2の入力1309-2、および
図15A~
図15Gの積層型VTFET NOR2構造体用の第2の入力1509-2に接続する。接触部1756は、
図15A~
図15GのVTFET NOR2構造体のPFET1501の上部エピタキシャル層を接続する。
【0105】
接触部1748、1750、1752、1754、および1756は、上述の金属接続層346の材料と同様に、任意の好適な金属接続で形成されてもよい。接触部のうちのいくつかは、以前に犠牲層1728および1745が形成されたエリア内に少なくとも部分的に形成される。犠牲層1728および1745は、HFエッチングなどの任意の好適な処理を使用して除去されてもよい。
【0106】
NAND3論理ゲートおよびNOR3論理ゲートも、積層型VTFETを使用して形成されてもよい。積層型VTFET NAND3構造体および積層型VTFET NOR3構造体は、共有中間エピタキシャル層を使用して、3つの1チャネルNFETおよび3つの1チャネルPFETを含むか、または3つの2チャネルNFETおよび3つの2チャネルPFETを含んでもよい。3つの1チャネルNFETおよび3つの1チャネルPFETを有する積層型VTFET NAND3構造体または積層型VTFET NOR3構造体の場合、活性フィン・チャネルの上部にダミー・フィン・チャネルが形成される。プルダウン用の3次元(3D)並列接続は、共有エピタキシャル層接続を利用し、プルアップ接続は、共有エピタキシャル層と、直列接続用のエピタキシャル相互接続とを使用する。プルダウンの場合、いくつかの実施形態は「パール・チェーン」の概念を利用し、この概念では、PFETのドレイン領域は並列であり、それらの接続が融合して、NFETのうちの1つのソースで直列接続を形成し、次いで、並列フィン接続のために再び分割され、再び融合する。ダミー・フィン・エリアは、NFETとPFETと間のスーパー・ビア接続部を形成するために使用される。
【0107】
図24Aは、3つの1チャネルPFET2401および3つの1チャネルNFET2403を使用する積層型VTFET NAND3構造体の上面
図2400を示す。
図24Bは、NFET2403用のフィンを横断して切り取られた断面
図2450を示し、
図24Cは、PFET2401用のフィンを横断して切り取られた断面
図2475を示す。
【0108】
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体は、フィン・チャネル2404-1~2404-8を含む。フィン・チャネル2404-1は、NFET2403のうちの第1のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2404-2は、除去されるダミー・フィンであり、フィン・チャネル2404-3は、NFET2403のうちの第2のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2404-4は、NFET2403のうちの第3のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供する。NFETフィン・チャネル2404-3および2404-4は、例示のように積層される。フィン・チャネル2404-5は、PFET2401のうちの第1のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2404-6は、除去されるダミー・フィンであり、フィン・チャネル2404-7は、PFET2401のうちの第2のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2404-8は、PFET2401のうちの第3のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供する。PFETフィン・チャネル2404-7および2404-8は、例示のように積層される。ダミー・フィン2415-1および2415-2も形成される。
【0109】
ここで、PFET2401およびNFET2403用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。第1のフィン用の中間エピタキシャル層は、NFET2403のうちの第1のNFET用のソース領域2406-1を提供し、下部エピタキシャル層は、NFET2403のうちの第1のNFET用のドレイン領域2402-1と、NFET2403のうちの第2のNFET用のドレイン領域2406-2とを提供し、第2のフィン用の中間エピタキシャル層は、NFET2403のうちの第2のNFET用のドレイン領域2402-2と、NFET2403のうちの第3のNFET用のソース領域2406-3とを提供し、第2のフィン用の上部エピタキシャル層は、NFET2403のうちの第3のNFET用のドレイン領域2402-3を提供する。第1のフィン用の別の中間エピタキシャル層は、PFET2401のうちの第1のPFET用のソース領域2406-6を提供し、別の下部エピタキシャル層は、PFET2401のうちの第1のPFETおよび第2のPFET用のドレイン領域2402-2を提供し、第2のフィン用の別の中間エピタキシャル層は、PFET2401のうちの第2のPFETおよび第3のPFET用のソース領域2406-5を提供し、第2のフィン用の別の上部エピタキシャル層は、PFET2401のうちの第3のPFET用のドレイン領域2402-5を提供する。フィン・チャネル2404-1、2404-3、2404-4、2404-5、2404-7、および2404-8用に、ゲート・スタック2410-1~2410-6がそれぞれ形成される。NFET2403は直列に接続され、PFET2401は並列に接続される。
【0110】
ここで、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の接触部について説明する。接触部2412-1は、NFET2403のうちの第3のNFET用のドレイン領域2402-3を出力2411に接続し、接触部2412-2は、PFET2401用のドレイン領域2402-4および2402-5を出力2411に接続する。ハイ・パワー・レール2405は、PFET2401用のソース領域2406-4および2406-5に接続する。ロー・パワー・レール2507は、NFET2403のうちの第1のNFET用のソース領域2406-1に接続する。入力2409-1は、NFET2403のうちの第1のNFET用のゲート・スタック2410-1、およびPFET2401のうちの第1のPFET用のゲート・スタック2410-4に接続し、入力2409-2は、NFET2403のうちの第2のNFET用のゲート・スタック2410-2、およびPFET2401のうちの第2のPFET用のゲート・スタック2410-5に接続し、入力2409-3は、NFET2403のうちの第3のNFET用のゲート・スタック2410-3、およびPFET2401のうちの第3のPFET用のゲート・スタック2410-6に接続する。入力2409-3は、ダミー・フィン2415-1のエリア内で接続されてもよい。ビア2414-1および2414-2は、接触部2412-1および2412-2を出力2411に接続する。
【0111】
図24Dは、NAND3論理ゲートについての回路
図2485を、NAND3論理ゲートの論理表2490とともに示す。回路
図2485に例示するように、PFET2401は並列に接続され、それらのソースはハイ・パワー・レール2405に接続され、それらのドレインは出力2411に接続される。NFET2403は直列に接続され、NFET2403のうちの第1のNFETは、接地またはロー・パワー・レール2407に接続されたソースと、NFET2403のうちの第2のNFETのソースに接続されたドレインとを有する。NFET2403のうちの第2のNFETのドレインは、NFET2403のうちの第3のNFETのソースに接続され、NFET2403のうちの第3のNFETのドレインは、出力2411に接続される。PFET2401およびNFET2403のゲートは、第1の入力2409-1、第2の入力2409-2、および第3の入力2409-3に接続される。入力2409-1、2409-2、および2409-3がすべてハイまたは1である場合、NFET2403のすべてがオンになり、出力2411は0である(例えば、出力2411はロー・パワー・レール2407へ引き込まれる)。入力2409-1、2409-2、および2409-3のうちの少なくとも1つがローまたは0である場合、NFET2403のうちの少なくとも1つはオフであり、出力2411はロー・パワー・レール2407へ引き込まれない。代わりに、入力2409-1、2409-2、および2409-3のうちの少なくとも1つがローである場合、PFET2401のうちの少なくとも1つがオンになり、出力2411は1である(例えば、出力2411はハイ・パワー・レール2405へ引き込まれる)。
【0112】
図25は、3つの1チャネルPFET2501および3つの1チャネルNFET2503を使用して形成された非積層型VTFET NAND3構造体の上面
図2500を示す。
図25の非積層型VTFET NAND3構造体は、NFETフィン・チャネル2504-1、2504-2、および2504-3と、PFETフィン・チャネル2504-4、2504-5、および2504-6とを含む。下部エピタキシャル層は、NFET2503のうちの第1のNFET用のソース領域2506-1を提供し、ソース領域2506-1はロー・パワー・レール2507に接続する。上部エピタキシャル層は、NFETフィン・チャネル2504-1および2504-2を接続し、NFETフィン・チャネル2504-1用のドレイン領域2502-1およびNFETフィン・チャネル2504-2用のソース領域2506-2を提供する。下部エピタキシャル層は、NFETフィン・チャネル2504-2および2504-3を接続し、NFETフィン・チャネル2504-2用のドレイン領域2502-2およびNFETフィン・チャネル2504-3用のソース領域2506-3を提供する。NFETフィン・チャネル2504-3用の上部エピタキシャル層は、出力2511に接続するドレイン領域2502-3を提供する。下部エピタキシャル層は、ハイ・パワー・レール2505に接続するPFET2501用のドレイン領域2506-4を提供する。PFETフィン・チャネル2504-4、2504-5、および2504-6用の上部エピタキシャル層は、出力2511に接続するドレイン領域2502-4を提供する。入力2509-1は、NFETフィン・チャネル2504-1およびPFETフィン・チャネル2504-4のゲート・スタックに接続し、入力2509-2は、NFETフィン・チャネル2504-2およびPFETフィン・チャネル2504-5のゲート・スタックに接続し、入力2509-3は、NFETフィン・チャネル2504-3およびPFETフィン・チャネル2504-6のゲート・スタックに接続する。
【0113】
図24A~
図24Cに示す積層型VTFET NAND3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。同様に、
図25に示す非積層型VTFET NAND3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。
【0114】
図26Aは、3つの1チャネルPFET2601および3つの1チャネルNFET2603を使用する積層型VTFET NOR3構造体の上面
図2600を示す。
図26Bは、NFET2603用のフィンを横断して切り取られた断面
図2650を示し、
図26Cは、PFET2601用のフィンを横断して切り取られた断面
図2675を示す。
【0115】
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体は、フィン・チャネル2604-1~2604-8を含む。フィン・チャネル2604-1は、NFET2603のうちの第1のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2604-2は、除去されるダミー・フィンであり、フィン・チャネル2604-3は、NFET2603のうちの第2のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2604-4は、NFET2603のうちの第3のNFET用のNFETフィン・チャネルを提供する。NFETフィン・チャネル2604-3および2604-4は、例示のように積層される。フィン・チャネル2604-5は、PFET2601のうちの第1のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2604-6は、除去されるダミー・フィンであり、フィン・チャネル2604-7は、PFET2601のうちの第2のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル2604-8は、PFET2601のうちの第3のPFET用のPFETフィン・チャネルを提供する。PFETフィン・チャネル2604-7および2604-8は、例示のように積層される。ダミー・フィン2615-1および2615-2も形成される。
【0116】
ここで、PFET2601およびNFET2603用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。第1のフィン用の中間エピタキシャル層は、NFET2603のうちの第1のNFET用のソース領域2606-1を提供し、下部エピタキシャル層は、NFET2603のうちの第1のNFETおよび第2のNFET用のドレイン領域2602-1を提供し、第2のフィン用の中間エピタキシャル層は、NFET2603のうちの第2のNFETおよび第3のNFET用のソース領域2606-2を提供し、第2のフィン用の上部エピタキシャル層は、NFET2603のうちの第3のNFET用のドレイン領域2602-2を提供する。第1のフィン用の別の中間エピタキシャル層は、PFET2601のうちの第1のPFET用のソース領域2606-3を提供し、別の下部エピタキシャル層は、PFET2601のうちの第1のPFET用のドレイン領域2602-3と、PFET2601のうちの第2のPFET用のソース領域2606-4とを提供し、第2のフィン用の中間エピタキシャル層は、PFET2601のうちの第2のPFET用のドレイン領域2602-4と、PFET2601のうちの第3のPFET用のソース領域2606-5とを提供し、第2のフィン用の上部エピタキシャル層は、PFET2601のうちの第3のPFET用のドレイン領域2602-5を提供する。フィン・チャネル2604-1、2604-3、2604-4、2604-5、2604-7、および2604-8用に、ゲート・スタック2610-1~2610-6がそれぞれ形成される。PFET2601は直列に接続され、NFET2603は並列に接続される。
【0117】
ここで、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の接触部について説明する。接触部2612-1は、NFET2603のうちの第3のNFET用のドレイン領域2602-2を出力2611に接続し、接触部2612-2は、PFET2601のうちの第3のPFET用のドレイン領域2602-5を出力2611に接続する。ハイ・パワー・レール2605は、PFET2601のうちの第1のPFET用のソース領域2606-3に接続する。ロー・パワー・レール2607は、NFET2603用のソース領域2606-1および2606-2に接続する。入力2609-1は、NFET2603のうちの第1のNFET用のゲート・スタック2610-1、およびPFET2601のうちの第1のPFET用のゲート・スタック2610-4に接続し、入力2609-2は、NFET2603のうちの第2のNFET用のゲート・スタック2610-2、およびPFET2601のうちの第2のPFET用のゲート・スタック2610-5に接続し、入力2609-3は、NFET2603のうちの第3のNFET用のゲート・スタック2610-3、およびPFET2601のうちの第3のPFET用のゲート・スタック2610-6に接続する。入力2609-3は、ダミー・フィン2615-1のエリア内で接続されてもよい。ビア2614は、接触部2612-1を出力2611に接続する。
【0118】
図26Dは、NOR3論理ゲートについての回路
図2685を、NOR3論理ゲートの論理表2690とともに示す。回路
図2685に例示するように、NFET2603は並列に接続され、それらのソースはロー・パワー・レール2607に接続され、それらのドレインは出力2611に接続される。PFET2601は直列に接続され、PFET2601のうちの第1のPFETは、ハイ・パワー・レール2605に接続されたソースと、PFET2601のうちの第2のPFETのソースに接続されたドレインとを有する。PFET2601のうちの第2のPFETのドレインは、PFET2601のうちの第3のPFETのソースに接続され、PFET2601のうちの第3のPFETのドレインは、出力2611に接続される。PFET2601およびNFET2603のゲートは、第1の入力2609-1、第2の入力2609-2、および第3の入力2609-3に接続される。入力2609-1、2609-2、および2609-3がすべてローまたは0である場合、PFET2601のすべてがオンになり、出力2611は1である(例えば、出力2611はハイ・パワー・レール2605へ引き込まれる)。入力2609-1、2609-2、および2609-3のうちの少なくとも1つがハイまたは1である場合、PFET2601のうちの少なくとも1つはオフであり、出力2611はハイ・パワー・レール2605へ引き込まれない。代わりに、入力2609-1、2609-2、および2609-3のうちの少なくとも1つがハイである場合、NFET2603のうちの少なくとも1つがオンになり、出力2611は0である(例えば、出力2611はロー・パワー・レール2607へ引き込まれる)。
【0119】
図27は、3つの1チャネルPFET2701および3つの1チャネルNFET2703を使用して形成された非積層型VTFET NOR3構造体の上面
図2700を示す。
図27の非積層型VTFET NOR3構造体は、NFETフィン・チャネル2704-1、2704-2および2704-3と、PFETフィン・チャネル2704-4、2704-5、および2704-6とを含む。下部エピタキシャル層は、NFET2703用のソース領域2706-1を提供し、ソース領域2706-1はロー・パワー・レール2707に接続する。上部エピタキシャル層は、NFETフィン・チャネル2704-1、2704-2、2704-3を、接触部2712-1を介して出力2711に接続するドレイン領域に接続する。下部エピタキシャル層は、ハイ・パワー・レール2705に接続するPFETフィン・チャネル用2704-4のソース領域を提供する。PFETフィン・チャネル2704-4用の上部エピタキシャル層は、PFETフィン・チャネル2704-5用の上部エピタキシャル層に接続し、ドレイン領域を提供する。PFETフィン・チャネル2705-5および2704-6用の下部エピタキシャル層は、ソース領域を提供し、PFETフィン・チャネル2704-6用の上部エピタキシャル層は、接触部2712-2を介して出力2711に接続するドレイン領域を提供する。入力2709-1は、NFETフィン・チャネル2704-1およびPFETフィン・チャネル2704-4のゲート・スタックに接続し、入力2709-2は、NFETフィン・チャネル2704-2およびPFETフィン・チャネル2704-5のゲート・スタックに接続し、入力2709-3は、NFETフィン・チャネル2704-3およびPFETフィン・チャネル2704-6のゲート・スタックに接続する。
【0120】
図26A~
図26Cに示す積層型VTFET NOR3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。同様に、
図27に示す非積層型VTFET NOR3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。
【0121】
【0122】
図28は、基板2802を例示した上面
図2800を示しており、基板2802上では、パターニングされたハード・マスク層2804を使用して1組のフィンが形成される。フィン形成は、SADPまたは他の好適な処理を利用してもよい。基板2802およびハード・マスク層2804は、基板302およびハード・マスク層304に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
図28は、形成される8つのフィンを示しているが、フィンのいくつかは「ダミー」フィンであり、この「ダミー」フィンは、フィン切断プロセスを使用して除去されることになる。
【0123】
図29は、下部エピタキシャル層(図示せず)およびSTI領域(図示せず)を形成し、下側VTFET用の下部スペーサ層2816を形成し、下側VTFET用のゲート・スタックをパターニングした後の
図28の構造体の上面
図2900を示す。ゲート・スタックのパターニングは、ゲート誘電体層2818およびゲート導体層2820を形成することを含む。例示のように、ゲート導体層2820は、組のフィンを接続して、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体の第1の入力2409-1および第2の入力2409-2用の接触部を形成するか、または、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体の第1の入力2609-1および第2の入力2609-2用の接触部を形成する。下部エピタキシャル層、STI領域、下部スペーサ層2816、ゲート誘電体層2818、およびゲート導体層2820は、下部エピタキシャル層312、STI領域314、下部スペーサ層316、ゲート誘電体層318、およびゲート導体層320に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0124】
図30は、ILD層2822を形成した後の
図29の構造体の上面
図3000を示す。ILD層2822は、ILD層322に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0125】
図31Aは、下側VTFET用の上部スペーサ層2824、共有中間エピタキシャル層2826、および犠牲材料2828を形成した後の
図30の構造体の上面
図3100を示す。
図31Aにおける犠牲材料2828は、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の異なるフィン・チャネルの共有中間エピタキシャル層2826への接触部をパターニングするために使用される。より具体的には、犠牲材料2828-1および2828-2は、(例えば、PFET2401用のソース領域2406-4および2406-5を提供する)中間エピタキシャル層2826とハイ・パワー・レール2405との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料2828-3は、(例えば、NFET2403のうちの第1のNFET用のソース領域2406-1を提供する)中間エピタキシャル層2826とロー・パワー・レール2407との接触部をパターニングするために使用される。
【0126】
図31Bは、下側VTFET用の上部スペーサ層2824、共有中間エピタキシャル層2826、および犠牲材料2828を形成した後の
図30の構造体の上面
図3150を示す。
図31Bにおける犠牲材料2828は、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の異なるフィン・チャネルの共有中間エピタキシャル層2826への接触部をパターニングするために使用される。より具体的には、犠牲材料2828-1は、(例えば、PFET2601のうちの第1のPFET用のソース領域2606-3を提供する)中間エピタキシャル層2826とハイ・パワー・レール2605との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料2828-2および2828-3は、(例えば、NFET2603用のソース領域2606-1および2606-2を提供する)中間エピタキシャル層2826とロー・パワー・レール2607との接触部をパターニングするために使用される。
【0127】
上部スペーサ層2824、共有中間エピタキシャル層2826、および犠牲材料2828は、上部スペーサ層324、共有中間エピタキシャル層326、および犠牲材料328に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0128】
図32は、別のILD層(図示せず)、上側VTFET用の下部スペーサ層2832、および上側VTFET用のゲート誘電体層2834とゲート導体層2836とを含むゲート・スタックを形成した後の
図31Aまたは
図31Bの構造体の上面
図3200を示す。例示のように、ゲート導体層2836は、第2のフィンを、ダミー・フィンのうちの1つの領域内のエリア(例えば2414-1、2514-1)に接続し、このエリアでは、第3の入力(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の入力2409-3、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の入力2609-3)への接触部用に、ビア3201が形成されることになる。ILD層、下部スペーサ層2832、ゲート誘電体層2834、およびゲート導体層2836は、ILD層330、下部スペーサ層332、ゲート誘電体層334、およびゲート導体層336に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0129】
図33は、別のILD層(図示せず)、上側VTFET用の上部スペーサ層2840、および上部エピタキシャル層2842を形成した後の
図32の構造体の上面
図3300を示す。ILD層、上部スペーサ層2840、および上部エピタキシャル層2842は、ILD層338、上部スペーサ層340、および上部エピタキシャル層342に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0130】
図34は、上側VTFET用のILD層2844を形成した後の
図33の構造体の上面
図3400を示す。ILD層2844は、ILD層344に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
図34はまた、ハイ・パワー・レール(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2405、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2605)、ロー・パワー・レール(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2407、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2607)、入力(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2409-1、2409-2、および2409-3、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2609-1、2609-2、および2609-3)、ならびに出力(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2411、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2611)のための接触部のパターニングを例示する。
図34はまた、接触部(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2412-1および2412-2、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2612-1および2612-2)ならびにビア(例えば、
図24A~
図24Cの積層型VTFET NAND3構造体用の2414-1および2414-2、
図26A~
図26Cの積層型VTFET NOR3構造体用の2614)を例示する。
【0131】
図35Aは、3つの2チャネルPFET3501および3つの2チャネルNFET3503を使用する積層型VTFET NAND3構造体の上面
図3500を示す。
図35Bは、NFET3503用のフィンを横断して切り取られた断面
図3550を示し、
図35Cは、PFET3501用のフィンを横断して切り取られた断面
図3575を示す。
【0132】
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体は、フィン・チャネル3504-1~3504-12を含む。フィン・チャネル3504-1および3504-2は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3504-3および3504-4は、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3504-5および3504-6は、2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3504-7および3504-8は、2チャネルPFET3501のうちの第1の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3504-9および3504-10は、2チャネルPFET3501のうちの第2の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3504-11および3504-12は、2チャネルPFET3501のうちの第3の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供する。フィン・チャネル3504-1~3504-12は、例示のように積層される。
【0133】
ここで、PFET3501およびNFET3503用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。NFET3503の場合、第1のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のソース領域3506-1を提供し、第1のフィン用の上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-1を提供し、第1のフィンおよび第2のフィンの下部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-1と、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用のソース領域3506-2とを提供し、第2のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-3を提供し、第2のフィン用の上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用のソース領域3506-3を提供し、第3のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用のソース領域3504-6を提供し、第3のフィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-4および3502-5を提供する。PFET3501の場合、第1のフィン、第2のフィン、および第3のフィンの中間エピタキシャル層は、2チャネルPFET3501のうちの第1の2チャネルPFET、第2の2チャネルPFET、および第3の2チャネルPFET用のソース領域3506-5、3506-6、および3506-7を提供する。下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3501用のドレイン領域3502-6、3502-7、3502-8、および3502-9を提供する。フィン・チャネル3504-1~3504-12用に、ゲート・スタック3510-1~3510-12がそれぞれ形成される。NFET3503は直列に接続され、PFET3501は並列に接続される。
【0134】
ここで、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の接触部について説明する。接触部3512-1は、2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-5を出力3511に接続し、接触部3512-2は、PFET3501のドレイン領域3502-6、3502-7、3502-8、および3502-9を出力3511に接続する。ハイ・パワー・レール3505は、PFET3501のソース領域3506-5、3506-6、および3506-7に接続する。ロー・パワー・レール3507は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のソース領域3506-1に接続する。入力3509-1は、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のゲート・スタック3510-1および3510-2、ならびに2チャネルPFET3501のうちの第1の2チャネルPFET用のゲート・スタック3510-7および3510-8に接続する。入力3509-2は、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用のゲート・スタック3510-3および3510-4、ならびに2チャネルPFET3501のうちの第2の2チャネルPFET用のゲート・スタック3510-9および3510-10に接続する。入力3509-3は、2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用のゲート・スタック3510-5および3510-6、ならびに2チャネルPFET3501のうちの第1の2チャネルPFET用のゲート・スタック3510-11および3510-12に接続する。ビア3514-1および3514-2は、接触部3512-1および3512-2を出力3511に接続する。接触部3512-3は、NFET3503用の第1のフィンおよび第2のフィンの上部エピタキシャル層(例えば、ドレイン領域3502-1およびソース領域3506-3)を接続する。接触部3512-3は、第1のフィンと第2のフィンとの間のエリア、またはフィンとパワー・レール(例えば、ロー・パワー・レール3507)との間のエリア内に位置することができる。
図35Aの上面
図3500は、上部エピタキシャル層と下部エピタキシャル層とを接続するビア3519も示している。
【0135】
図36は、3つの2チャネルPFET3601および3つの2チャネルNFET3603を使用して形成された非積層型VTFET NAND3構造体の上面
図3600を示す。
図36の非積層型VTFET NAND3構造体は、NFETフィン・チャネル3604-1~3604-6およびPFETフィン・チャネル3604-7~3604-12を含む。
【0136】
NFETフィン・チャネル3604-1および3604-2は、2チャネルNFET3603のうちの第1の2チャネルNFETを提供し、ロー・パワー・レール3607に接続する下部エピタキシャル層を有する。NFETフィン・チャネル3604-1および3604-2の上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第2の2チャネルNFETを提供するNFETフィン・チャネル3604-3および3604-4の上部エピタキシャル層に接続されるドレイン領域を提供する。NFETフィン・チャネル3604-3および3604-4の上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第2の2チャネルNFET用のソース領域を提供し、NFETフィン・チャネル3604-3および3604-4の下部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第2の2チャネルNFET用のドレイン領域を提供する。NFETフィン・チャネル3604-3および3604-4の下部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第3の2チャネルNFETを提供するNFETフィン・チャネル3604-5および3604-6の下部エピタキシャル層と接続する。NFETフィン・チャネル3604-5および3604-6の下部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第3の2チャネルNFET用のソース領域を提供し、NFETフィン・チャネル3604-5および3604-6の上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3603のうちの第3の2チャネルNFETのドレイン領域を提供し、第3の2チャネルNFETのドレイン領域は、接触部3612-2を介して出力3611に接続する。
【0137】
PFETフィン・チャネル3604-7~3604-12の下部エピタキシャル層は、ハイ・パワー・レール3605に接続するPFET3501用のソース領域を提供し、PFETフィン・チャネル3604-7~3604-12の上部エピタキシャル層は、PFET3501のドレイン領域を提供し、PFET3501のドレイン領域は、接触部3612-1を介して出力3611に接続する。PFETフィン・チャネル3604-7および3604-8は、2チャネルPFET3601のうちの第1の2チャネルPFETを提供し、PFETフィン・チャネル3604-9および3604-10は、2チャネルPFET3601のうちの第2の2チャネルPFETを提供し、PFETフィン・チャネル3604-11および3604-12は、2チャネルPFET3601のうちの第3の2チャネルPFETを提供する。
【0138】
入力3609-1は、NFETフィン・チャネル3604-1および3604-2のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3604-7および3604-8のゲート・スタックに接続し、入力3609-2は、NFETフィン・チャネル3604-3および3604-4のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3604-9および3604-10のゲート・スタックに接続し、入力3609-3は、NFETフィン・チャネル3604-5および3604-6のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3604-11および3604-12のゲート・スタックに接続する。
【0139】
図35A~
図35Cに示す積層型VTFET NAND3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは0.6である。
図36に示す非積層型VTFET NAND3構造体の「X」方向の長さは5CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。したがって、
図35A~
図35Cに示す積層型VTFET NAND3構造体は、
図36の非積層型VTFET NAND3構造体に比べて空間の大幅な節約を実現する。
【0140】
図37Aは、3つの2チャネルPFET3701および3つの2チャネルNFET3703を使用する積層型VTFET NOR3構造体の上面
図3700を示す。
図37Bは、NFET3703用のフィンを横断して切り取られた断面
図3750を示し、
図37Cは、PFET3701用のフィンを横断して切り取られた断面
図3775を示す。
【0141】
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体は、フィン・チャネル3704-1~3704-12を含む。フィン・チャネル3704-1および3704-2は、2チャネルNFET3703のうちの第1の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3704-3および3704-4は、2チャネルNFET3703のうちの第2の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3704-5および3704-6は、2チャネルNFET3703のうちの第3の2チャネルNFET用の下側NFETフィン・チャネルおよび上側NFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3704-7および3704-8は、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3704-9および3704-10は、2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供し、フィン・チャネル3704-11および3704-12は、2チャネルPFET3701のうちの第3の2チャネルPFET用の下側PFETフィン・チャネルおよび上側PFETフィン・チャネルを提供する。フィン・チャネル3704-1~3704-12は、例示のように積層される。
【0142】
ここで、PFET3701およびNFET3703用のソース領域ならびにドレイン領域を提供するエピタキシャル層について説明する。NFET3703の場合、第1のフィン、第2のフィン、および第3のフィンの中間エピタキシャル層は、2チャネルNFET3703のうちの第1の2チャネルNFET、第2の2チャネルNFET、および第3の2チャネルNFET用のソース領域3706-1、3706-2、および3706-3を提供する。下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルNFET3703用のドレイン領域3702-1、3702-2、3702-3、および3702-4を提供する。PFET3501の場合、第1のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のソース領域3706-4を提供し、第1のフィンの上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-5を提供し、第1のフィンおよび第2のフィンの下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-6と、2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用のソース領域3706-5とを提供し、第2のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-7を提供し、第2のフィン用の上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用のソース領域3706-6を提供し、第3のフィン用の中間エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第3の2チャネルPFET用のソース領域3706-7を提供し、第3のフィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3701のうちの第3の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-8および3702-9を提供する。フィン・チャネル3704-1~3704-12用に、ゲート・スタック3710-1~3710-12がそれぞれ形成される。PFET3701は直列に接続され、NFET3703は並列に接続される。
【0143】
ここで、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の接触部について説明する。接触部3712-1は、NFET3703のドレイン領域3702-1~3702-4を出力3711に接続し、接触部3712-2は、2チャネルPFET3701のうちの第3の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-8および3702-9を出力3711に接続する。ハイ・パワー・レール3705は、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFETのソース領域3706-4に接続する。ロー・パワー・レール3707は、NFET3703のソース領域3706-1、3706-2、および3706-3に接続する。
【0144】
入力3709-1は、2チャネルNFET3703のうちの第1の2チャネルNFET用のゲート・スタック3710-1および3710-2、ならびに2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のゲート・スタック3710-7および3710-8に接続する。入力3709-2は、2チャネルNFET3703のうちの第2の2チャネルNFET用のゲート・スタック3710-3および3710-4、ならびに2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用のゲート・スタック3710-9および3710-10に接続する。入力3709-3は、2チャネルNFET3703のうちの第3の2チャネルNFET用のゲート・スタック3710-5および3710-6、ならびに2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のゲート・スタック3710-11および3710-12に接続する。ビア3714-1および3714-2は、接触部3712-1および3712-2を出力3711に接続する。接触部3712-3は、PFET3701用の第1のフィンおよび第2のフィンの上部エピタキシャル層(例えば、ドレイン領域3702-5およびソース領域3706-6)を接続する。ビア3719は、ドレイン領域3702-5およびソース領域3706-5を提供する上部エピタキシャル層と、ソース領域3706-5およびドレイン領域3702-6を提供する下部エピタキシャル層との間の相互接続を提供する。
【0145】
図38は、3つの2チャネルPFET3801および3つの2チャネルNFET3803を使用して形成された非積層型VTFET NOR3構造体の上面
図3800を示す。
図38の非積層型VTFET NOR3構造体は、NFETフィン・チャネル3804-1~3804-6、およびPFETフィン・チャネル3804-7~3804-12を含む。
【0146】
NFETフィン・チャネル3804-1~3804-6の下部エピタキシャル層は、ロー・パワー・レール3807に接続するNFET3803用のソース領域を提供し、NFETフィン・チャネル3804-1~3804-6の上部エピタキシャル層は、NFET3803のドレイン領域を提供し、NFET3803のドレイン領域は、接触部3812-1を介して出力3811に接続する。NFETフィン・チャネル3804-1および3804-2は、2チャネルNFET3803のうちの第1の2チャネルNFETを提供し、NFETフィン・チャネル3804-3および3804-4は、2チャネルNFET3803のうちの第2の2チャネルNFETを提供し、NFETフィン・チャネル3804-5および3804-6は、2チャネルNFET3803のうちの第3の2チャネルNFETを提供する。
【0147】
PFETフィン・チャネル3804-7および3804-8は、2チャネルPFET3801のうちの第1の2チャネルPFETを提供し、ハイ・パワー・レール3805に接続する下部エピタキシャル層を有する。PFETフィン・チャネル3804-7および3804-8の上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第2の2チャネルPFETを提供するPFETフィン・チャネル3804-9および3804-10の上部エピタキシャル層に接触部3812-2を介して接続されるドレイン領域を提供する。PFETフィン・チャネル3804-9および3804-10の上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第2の2チャネルPFET用のソース領域を提供し、PFETフィン・チャネル3804-9および3804-10の下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第2の2チャネルPFET用のドレイン領域を提供する。PFETフィン・チャネル3804-9および3804-10の下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第3の2チャネルPFETを提供するPFETフィン・チャネル3804-11および3804-12の下部エピタキシャル層と接続する。PFETフィン・チャネル3804-11および3804-12の下部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第3の2チャネルPFET用のソース領域を提供し、PFETフィン・チャネル3804-11および3804-12の上部エピタキシャル層は、2チャネルPFET3801のうちの第3の2チャネルPFETのドレイン領域を提供し、第3の2チャネルPFETのドレイン領域は、出力3811に接続する。
【0148】
入力3809-1は、NFETフィン・チャネル3804-1および3804-2のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3804-7および3804-8のゲート・スタックに接続し、入力3809-2は、NFETフィン・チャネル3804-3および3804-4のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3804-9および3804-10のゲート・スタックに接続し、入力3809-3は、NFETフィン・チャネル3804-5および3804-6のゲート・スタックならびにPFETフィン・チャネル3804-11および3804-12のゲート・スタックに接続する。
【0149】
図37A~
図37Cに示す積層型VTFET NOR3構造体の「X」方向の長さは3CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは0.6である。
図38に示す非積層型VTFET NOR3構造体の「X」方向の長さは5CPPであり、「Y」方向の高さは191nmであり、面積スケーリングは1である。したがって、
図37A~
図37Cに示す積層型VTFET NOR3構造体は、
図38の非積層型VTFET NOR3構造体に比べて空間の大幅な節約を実現する。
【0150】
【0151】
図39は、基板3902を例示した上面
図3900を示しており、基板3902上では、パターニングされたハード・マスク層3904を使用して1組のフィンが形成される。フィン形成は、SADPまたは他の好適な処理を利用してもよい。基板3902およびハード・マスク層3904は、基板302およびハード・マスク層304に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
図39は、形成される8つのフィンを示しているが、フィンのいくつかは、フィン切断プロセスを使用して除去されることになる「ダミー」フィンである。
【0152】
図40は、下部エピタキシャル層(図示せず)およびSTI領域(図示せず)を形成し、下側VTFET用の下部スペーサ層3916を形成し、下側VTFET用のゲート・スタックをパターニングした後の
図39の構造体の上面
図4000を示す。ゲート・スタックのパターニングは、ゲート誘電体層3918およびゲート導体層3920を形成することを含む。例示のように、ゲート導体層3920は、組のフィンを接続して、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体の第1の入力3509-1、第2の入力3509-2、および第3の入力3509-3用の接触部を形成するか、または、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体の第1の入力3709-1、第2の入力3709-2、および第3の入力3709-3用の接触部を形成する。下部エピタキシャル層、STI領域、下部スペーサ層3916、ゲート誘電体層3918、およびゲート導体層3920は、下部エピタキシャル層312、STI領域314、下部スペーサ層316、ゲート誘電体層318、およびゲート導体層320に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0153】
図41は、ILD層3922を形成した後の
図40の構造体の上面
図4100を示す。ILD層3922は、ILD層322に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0154】
図42Aは、下側VTFET用の上部スペーサ層3924、共有中間エピタキシャル層3926、および犠牲材料3928を形成した後の
図41の構造体の上面
図4200を示す。
図42Aにおける犠牲材料3928は、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の異なるフィン・チャネルの共有中間エピタキシャル層3926への接触部をパターニングするために使用される。より具体的には、犠牲材料3928-1、3928-2、および3928-3は、(例えば、PFET3501用のソース領域3506-5、3506-6、および3506-7を提供する)中間エピタキシャル層3926とハイ・パワー・レール3505との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料3928-4は、(例えば、2チャネルNFET3503のうちの第1の2チャネルNFET用のソース領域3506-1を提供する)中間エピタキシャル層3926とロー・パワー・レール3507との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料3928-5は、(例えば、2チャネルNFET3503のうちの第2の2チャネルNFET用のドレイン領域3502-3および2チャネルNFET3503のうちの第3の2チャネルNFET用のソース領域3506-4を提供する)第2のフィンおよび第3のフィンの中間エピタキシャル層を接続するために使用される。
【0155】
図42Bは、下側VTFET用の上部スペーサ層3924、共有中間エピタキシャル層3926、および犠牲材料3928を形成した後の
図41の構造体の上面
図4250を示す。
図42Bにおける犠牲材料3928は、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の異なるフィン・チャネルの共有中間エピタキシャル層3926への接触部をパターニングするために使用される。より具体的には、犠牲材料3928-1は、(例えば、2チャネルPFET3701のうちの第1の2チャネルPFET用のソース領域3706-4を提供する)中間エピタキシャル層3926とハイ・パワー・レール3705との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料3928-2、3928-3、および3928-4は、(例えば、NFET3703用のソース領域3706-1、3706-2、および3706-3を提供する)中間エピタキシャル層3926とロー・パワー・レール3707との接触部をパターニングするために使用される。犠牲材料3928-5は、(例えば、2チャネルPFET3701のうちの第2の2チャネルPFET用のドレイン領域3702-7および2チャネルPFET3701のうちの第3の2チャネルPFET用のソース領域3706-7を提供する)第2のフィンおよび第3のフィンの中間エピタキシャル層を接続するために使用される。
【0156】
上部スペーサ層3924、共有中間エピタキシャル層3926、および犠牲材料3928は、上部スペーサ層324、共有中間エピタキシャル層326、および犠牲材料328に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0157】
図43は、別のILD層(図示せず)、上側VTFET用の下部スペーサ層3932、および上側VTFET用のゲート誘電体層3934とゲート導体層3936とを含むゲート・スタックを形成した後の
図42Aまたは
図42Bの構造体の上面
図4300を示す。ILD層、下部スペーサ層3932、ゲート誘電体層3934、およびゲート導体層3936は、ILD層330、下部スペーサ層332、ゲート誘電体層334、およびゲート導体層336に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0158】
図44は、別のILD層(図示せず)、上側VTFET用の上部スペーサ層3940、および上部エピタキシャル層3942を形成した後の
図43の構造体の上面
図4400を示す。ILD層、上部スペーサ層3940、および上部エピタキシャル層3942は、ILD層338、上部スペーサ層340、および上部エピタキシャル層342に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0159】
図45Aおよび
図45Bはそれぞれ、上側VTFET用のILD層3944を形成した後の
図44の構造体の上面
図4500および上面
図4550を示す。ILD層3944は、ILD層344に関して上述したものと同様の材料から、また同様のサイジングおよび処理によって形成されてもよい。
【0160】
図45Aはまた、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体のための接触部のパターニングを例示し、
図45Bはまた、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体のための接触部のパターニングを例示する。このような接触部のパターニングは、ハイ・パワー・レール(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3505、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3705)、ロー・パワー・レール(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3507、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3707)、入力(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3509-1、3509-2、および3509-3、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3709-1、3709-2、および3709-3)、ならびに出力(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3511、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3711)のためのパターニングを含む。
図45Aおよび
図45Bはまた、接触部(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3512-1および3512-2、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3712-1および3712-2)ならびにビア(例えば、
図35A~
図35Cの積層型VTFET NAND3構造体用の3514-1および3514-2、
図37A~
図37Cの積層型VTFET NOR3構造体用の3714)を例示する。
【0161】
図46は、積層型VTFETインバータ、NAND2、NOR2、NAND3、またはNOR3構造体を形成するためのプロセス・フロー4600を示す。プロセス・フロー4600は、上述のプロセス・フロー1200と同様である。プロセス・フロー4600は、ステップ4601においてウェハまたは基板(例えば、基板302、2802、3902)を開始することによって始まる。ステップ4603において、ハード・マスク層(例えば、ハード・マスク層304、2804、3904)が堆積され、続いてステップ4605においてSADPが行われる。ステップ4607において、フィンRIEが実行され、垂直フィンの上部部分および下部部分(例えば、上側VTFETおよび下側VTFET用の上側フィン・チャネルならびに下側フィン・チャネル)が形成される。ステップ4607は、上述のようにNAND3およびNOR3構造体を形成するときに使用される、任意選択のフィン切断処理も含む。追加の処理中に垂直フィンの一部を保護するために、ライナ層(例えば、ライナ層308および310)が形成されてもよい。
【0162】
ステップ4609において、基板(例えば、基板302、2802、3902)がリセスされ、続いて下部エピタキシャル層(例えば、下部エピタキシャル層312、1712)およびSTI領域(例えば、STI領域314、1714)が形成される。ステップ4611において、下側VTFET用の下部スペーサ(例えば、下部スペーサ316、1716、2816、3916)が形成され、続いてステップ4613において、下側VTFET用のゲート・スタック(例えば、ゲート誘電体層318、1718、2818、3918、ゲート導体層320、2820、3920)が形成される。
【0163】
ステップ4615において、下側VTFETに対してリソグラフィ・エッチング・リソグラフィ・エッチング(LELE)ゲート・パターニングが実施される。次いで、ステップ4617において、下側VTFET用の上部スペーサ(例えば、上部スペーサ層324、1724、2824、3924)が形成される。ステップ4619において、中間エピタキシャル層(例えば、共有エピタキシャル層326、1726、2826、3926)が形成され、続いて、中間エピタキシャル層接続のために犠牲材料(例えば、犠牲材料328、1728、2828、3928)がパターニングされ、ILD(例えば、ILD層330、1730)が充填される。次に、ステップ4623において、上側VTFET用の下部スペーサ(例えば、下部スペーサ層332、1732、2832、3932)が形成され、続いてステップ4625において、上側VTFET用のゲート・スタック(例えば、ゲート誘電体層334、1734、2834、3934、およびゲート導体層336、1736、2836、3936)が形成される。
【0164】
ステップ4627において、上側VTFETに対してLELEゲート・パターニングが実施される。ステップ4629において、上側VTFET用の上部スペーサ(例えば、上部スペーサ層340、1740、2840、3940)が形成される。ステップ4631において、上部エピタキシャル層(例えば、上部エピタキシャル層342、1742、2842、3942)が形成される。次いで、ステップ4633において、ステップ4621でパターニングされた犠牲材料が除去され、接触材料に置き換えられる。次いで、ステップ4635において、接触部のパターニングが実施され、接触部のパターニングは、(例えば、本明細書の他の場所で説明されているように、ハイ・パワー・レール、ロー・パワー・レール、および出力への接続のための)下部エピタキシャル層、中間エピタキシャル層、および上部エピタキシャル層への接触部ならびに(例えば、本明細書の他の場所で説明されているように、入力のための)ゲート・スタックへの接触部、また必要に応じて、上部エピタキシャル層、中間エピタキシャル層、および下部エピタキシャル層のうちの異なる層間の接続部を含む。
【0165】
いくつかの実施形態において、半導体構造体は、2つ以上の垂直フィンと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層と、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層と、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層と、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層(例えば、金属層またはMOL接続部)であって、2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、接続層とを備える。
【0166】
2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部エピタキシャル層と共有エピタキシャル層との間の第1の領域は、4チャネルVTFET用の第1のフィン・チャネルを含んでもよく、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの共有エピタキシャル層と上部エピタキシャル層との間の第2の領域は、4チャネルVTFET用の第2のフィン・チャネルを含んでもよく、共有エピタキシャル層は、4チャネルVTFETの第1のフィン・チャネルおよび第2のフィン・チャネル用の共有ソース領域を含んでもよく、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、4チャネルVTFETの第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を含んでもよい。接続層は、第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および第2のフィン・チャネル用のドレイン領域をインバータ論理ゲートの出力に接触させる。
【0167】
2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部エピタキシャル層と共有エピタキシャル層との間の第1の領域は、2チャネルVTFET用の第1のフィン・チャネルを含んでもよく、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの共有エピタキシャル層と上部エピタキシャル層との間の第2の領域は、2チャネルVTFET用の第2のフィン・チャネルを含んでもよく、共有エピタキシャル層は、2チャネルVTFETの第1のフィン・チャネルおよび第2のフィン・チャネル用の共有ソース領域を含んでもよく、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルVTFETの第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を含んでもよい。2チャネルVTFETはPFETを含んでもよく、接続層は、第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を2入力NAND論理ゲートの出力に接続してもよい。2チャネルVTFETはNFETを含んでもよく、接続層は、第1のフィン・チャネル用のドレイン領域および第2のフィン・チャネル用のドレイン領域を2入力NOR論理ゲートの出力に接続してもよい。
【0168】
2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部エピタキシャル層と共有エピタキシャル層との間の第1の領域は、第1の1チャネルVTFET用のフィン・チャネルを含んでもよく、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの共有エピタキシャル層と上部エピタキシャル層との間の第2の領域は、第2の1チャネルVTFET用のフィン・チャネルを含んでもよく、共有エピタキシャル層は、第1の1チャネルVTFETおよび第2の1チャネルVTFET用の共有ソース領域を含んでもよく、下部エピタキシャル層は、第1の1チャネルVTFETのドレイン領域を含んでもよく、上部エピタキシャル層は、第2の1チャネルVTFETのドレイン領域を含んでもよい。第1の1チャネルVTFETおよび第2の1チャネルVTFETは、PFETを含んでもよく、接続層は、第1の1チャネルVTFETのドレイン領域および第2の1チャネルVTFETのドレイン領域を3入力NAND論理ゲートの出力に接続してもよい。第1の1チャネルVTFETおよび第2の1チャネルVTFETは、NFETを含んでもよく、接続層は、第1の1チャネルVTFETのドレイン領域および第2の1チャネルVTFETのドレイン領域を3入力NOR論理ゲートの出力に接続してもよい。
【0169】
2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部エピタキシャル層と共有エピタキシャル層との間の第1の領域は、2チャネルVTFET用の第1のフィン・チャネルを含んでもよく、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの共有エピタキシャル層と上部エピタキシャル層との間の第2の領域は、2チャネルVTFET用の第2のフィン・チャネルを含んでもよく、共有エピタキシャル層は、2チャネルVTFET用の共有ソース領域を含んでもよく、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、2チャネルVTFETのドレイン領域を含んでもよい。2チャネルVTFETはPFETを含んでもよく、接続層は、2チャネルVTFETのドレイン領域を3入力NAND論理ゲートの出力に接続してもよい。2チャネルVTFETはNFETを含んでもよく、接続層は、2チャネルVTFETのドレイン領域を3入力NOR論理ゲートの出力に接続してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態において、半導体構造体を形成する方法は、2つ以上の垂直フィンを形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層を形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層を形成することと、2つ以上の垂直フィンのうちの所与の垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を形成することと、下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層を形成することであって、接続層が2つ以上の垂直フィンの横側に配置される、接続層を形成することとを含む。
【0171】
下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層は、論理ゲートの少なくとも1つのVTFETのドレイン領域を含んでもよい。接続層は、少なくとも1つのVTFETのドレイン領域を論理ゲートの出力に接続してもよい。
【0172】
いくつかの実施形態において、インバータ論理ゲートは、4チャネルNFETおよび4チャネルPFETを備える。4チャネルNFETは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。4チャネルPFETは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。インバータ論理ゲートは、4チャネルNFETならびに4チャネルPFETの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層(例えば、MOL接続部)も備える。
【0173】
インバータ論理ゲートは、2つの垂直フィンの下部エピタキシャル層と共有エピタキシャル層との間の部分および共有エピタキシャル層と上部エピタキシャル層との間の部分を囲む4チャネルNFETおよび4チャネルPFETのゲート・スタックに接続されたインバータ論理ゲートの入力と、4チャネルNFETならびに4チャネルPFETの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続されたインバータ論理ゲートの出力と、4チャネルPFETの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、4チャネルPFETの共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、4チャネルNFETの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、4チャネルNFETの共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0174】
いくつかの実施形態において、2入力論理ゲートは、2つの2チャネルNFETおよび2つの2チャネルPFETを備える。2つの2チャネルNFETは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。2つの2チャネルPFETは2つの垂直フィンを備え、2つの垂直フィンはそれぞれ、2つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、2つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および2つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。2入力論理ゲートは、(i)2つの2チャネルNFETならびに(ii)2つの2チャネルPFETのうちの1つの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層(例えば、MOL接続部)も備える。
【0175】
2入力論理ゲートは、2入力NAND論理ゲートを備え、2つの2チャネルNFETのうちの第1の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび2つの2チャネルp型電界効果トランジスタのうちの第1の2チャネルp型電界効果トランジスタのゲート・スタックに接続された2入力NAND論理ゲートの第1の入力と、2つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび2つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された2入力NAND論理ゲートの第2の入力と、MOL接続部を介して2つの2チャネルPFETの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、2つの2チャネルNFETのうちの第1の2チャネルNFETの2つの垂直フィンの下部エピタキシャル層に接続された、2入力NAND論理ゲートの出力と、2つの2チャネルPFETの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、2つの2チャネルPFETの共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、2つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETの2つの垂直フィンの上部エピタキシャル層に接続された(例えば、2つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETの2つの垂直フィンの上部エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0176】
2入力論理ゲートは、2入力NOR論理ゲートを備えてもよく、2つの2チャネルNFETのうちの第1の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび2つの2チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された2入力NOR論理ゲートの第1の入力と、2つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび2つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された2入力NOR論理ゲートの第2の入力と、MOL接続部を介して2つの2チャネルNFETの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、2つの2チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETの2つの垂直フィンのうちの第1の垂直フィンの共有エピタキシャル層のうちの第1の共有エピタキシャル層に接続された、2入力NOR論理ゲートの出力と、2つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETの2つの垂直フィンのうちの第2の垂直フィンの共有エピタキシャル層のうちの第2の共有エピタキシャル層に接続された(例えば、2つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETの2つの垂直フィンのうちの第2の垂直フィンの共有エピタキシャル層のうちの第2の共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、2つの2チャネルNFETの2つの垂直フィンの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、2つの2チャネルNFETの2つの垂直フィンの共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0177】
いくつかの実施形態において、3入力論理ゲートは、3つのNFETおよび3つのPFETを備える。3つのNFETは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンを備え、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。3つのPFETは、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンを備え、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンが、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部部分を囲む下部エピタキシャル層、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部部分を囲む上部エピタキシャル層、および第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの中間部分を囲む共有エピタキシャル層を備える。3入力論理ゲートは、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンおよび第2の組の1つまたは複数の垂直フィンのうちの1つにおける少なくとも1つの垂直フィンのうちの1つの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接触する接続層(例えば、MOL接続部)も備える。
【0178】
3入力論理ゲートは3入力NAND論理ゲートを備えてもよく、3つのNFETは3つの1チャネルNFETを備えてもよく、3つのPFETは3つの1チャネルPFETを備えてもよく、3入力論理ゲートは、3つの1チャネルNFETのうちの第1の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第1の入力と、3つの1チャネルNFETのうちの第2の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第2の1チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第2の入力と、3つの1チャネルNFETのうちの第3の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第3の1チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第3の入力と、MOL接続部を介して第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部エピタキシャル層に接続された、3入力NAND論理ゲートの出力と、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの共有エピタキシャル層および第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの共有エピタキシャル層および第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける他の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0179】
3入力論理ゲートは3入力NOR論理ゲートを備えてもよく、3つのNFETは3つの1チャネルNFETを備えてもよく、3つのPFETは3つの1チャネルPFETを備えてもよく、3入力論理ゲートは、3つの1チャネルNFETのうちの第1の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第1の入力と、3つの1チャネルNFETのうちの第2の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第2の1チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第2の入力と、3つの1チャネルNFETのうちの第3の1チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの1チャネルPFETのうちの第3の1チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第3の入力と、MOL接続部を介して第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの上部エピタキシャル層に接続された、3入力NOR論理ゲートの出力と、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける他の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの共有エピタキシャル層および第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける少なくとも1つの垂直フィンの共有エピタキシャル層および第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける別の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0180】
3入力論理ゲートは3入力NAND論理ゲートを備えてもよく、3つのNFETは3つの2チャネルNFETを備えてもよく、3つのPFETは3つの2チャネルPFETを備えてもよく、3入力論理ゲートは、3つの2チャネルNFETのうちの第1の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第1の入力と、3つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第2の入力と、3つの2チャネルNFETのうちの第3の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第3の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NAND論理ゲートの第3の入力と、MOL接続部を介して第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、別のMOL接続部を介して第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンのうちの1つの上部エピタキシャル層および下部エピタキシャル層に接続された、3入力NAND論理ゲートの出力と、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0181】
3入力論理ゲートは3入力NOR論理ゲートを備えてもよく、3つのNFETは3つの2チャネルNFETを備えてもよく、3つのPFETは3つの2チャネルPFETを備えてもよく、3入力論理ゲートは、3つの2チャネルNFETのうちの第1の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第1の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第1の入力と、3つの2チャネルNFETのうちの第2の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第2の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第2の入力と、3つの2チャネルNFETのうちの第3の2チャネルNFETのゲート・スタックおよび3つの2チャネルPFETのうちの第3の2チャネルPFETのゲート・スタックに接続された3入力NOR論理ゲートの第3の入力と、MOL接続部を介して第1の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンの下部エピタキシャル層および上部エピタキシャル層に接続され、別のMOL接続部を介して第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける1つの垂直フィンの上部エピタキシャル層および下部エピタキシャル層に接続された、3入力NOR論理ゲートの出力と、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンの垂直フィンにおける共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第1の組の1つまたは複数の垂直フィンの垂直フィンにおける共有エピタキシャル層をハイ・パワー・レールに接続する)第1の接触部と、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層に接続された(例えば、第2の組の1つまたは複数の垂直フィンにおける垂直フィンのうちの1つの共有エピタキシャル層をロー・パワー・レールに接続する)第2の接触部とをさらに備えてもよい。
【0182】
上記の説明で提供された様々な材料、処理方法(例えば、エッチングの種類、堆積の種類など)および寸法は例として提示されているにすぎないことを理解されたい。必要に応じて、様々な他の好適な材料、処理方法、および寸法が使用されてもよい。
【0183】
上記の技術による半導体デバイスおよび半導体デバイスを形成するための方法は、様々な用途、ハードウェア、または電子システムあるいはその組合せにおいて採用され得る。本発明の実施形態を実装するための好適なハードウェアおよびシステムには、センサおよびセンシング・デバイス、パーソナル・コンピュータ、通信ネットワーク、電子商取引システム、携帯通信デバイス(例えば、携帯電話およびスマート・フォン)、ソリッドステート・メディア・ストレージ・デバイス、機能回路などが含まれるが、これらに限定されない。半導体デバイスを組み込んだシステムおよびハードウェアは、本発明の企図された実施形態である。本明細書で提供される教示が与えられる場合、当業者は、本発明の実施形態の他の実装および適用を企図することができるであろう。
【0184】
上記の様々な構造体は、集積回路において実装されてもよい。結果として得られる集積回路チップは、製造業者によって、ベア・ダイとして未加工ウェハ形式(すなわち、パッケージ化されていない複数のチップを有する単一のウェハ)で、またはパッケージ化された形式で配布されてもよい。後者の場合、チップは、シングル・チップ・パッケージ(マザーボードに固定されたリードを有するプラスチック製キャリア、または他の高レベルのキャリアなど)において、またはマルチチップ・パッケージ(表面相互接続または埋め込み相互接続のいずれかまたは両方を有するセラミック製キャリアなど)において搭載される。いずれの場合でも、チップは、次いで(a)マザーボードなどの中間製品または(b)最終製品のいずれかの一部として、他のチップ、ディスクリート回路要素、または他の信号処理デバイスあるいはその組合せと集積される。最終製品は、玩具および他の低性能用途からディスプレイ、キーボードまたは他の入力デバイス、および中央処理装置を有する高度なコンピュータ製品に至るまでの、集積回路チップを含む任意の製品とすることができる。
【0185】
本発明の様々な実施形態の説明は、例示を目的として提示されたものであり、網羅的であることまたは開示された実施形態に限定されることを意図したものではない。当業者には、説明した実施形態の範囲から逸脱することなく多くの修正形態および変形形態が明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、市場で見られる技術に勝る実際の適用もしくは技術的改善を最もよく説明するために、または当業者が本明細書で開示される実施形態を理解できるようにするために選択されたものである。