(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-22
(45)【発行日】2025-05-01
(54)【発明の名称】情報共有装置及び情報共有システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250423BHJP
G08B 15/00 20060101ALI20250423BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20250423BHJP
【FI】
G06Q50/10
G08B15/00
G08B25/04 E
(21)【出願番号】P 2024199665
(22)【出願日】2024-11-15
【審査請求日】2024-11-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505391160
【氏名又は名称】株式会社トライアルカンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】荒木 翼
(72)【発明者】
【氏名】石松 将
(72)【発明者】
【氏名】王 亜飛
(72)【発明者】
【氏名】劉 志銀
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-169345(JP,A)
【文献】特開2022-139296(JP,A)
【文献】特開2023-100807(JP,A)
【文献】特開2021-182413(JP,A)
【文献】“異常心理学をベースにしたAI”,最新 Webマーケティング 2019,初版,株式会社マイナビ出版,2019年01月25日,pp.143
【文献】向 直人,“地域毎の犯罪種別比率を考慮した畳み込みニューラルネットワークによる犯罪予測”,FIT2022 第21回情報科学技術フォーラム 講演論文集 第4分冊 選奨論文・一般論文 ネットワーク・セキュリティ ユビキタス・モバイルコンピューティング 教育・人文科学 情報システム,一般社団法人 情報処理学会,2022年08月30日,pp.111
【文献】中山 洋平,“次世代ホームセキュリティにおける情報共有方式の検討”,電子情報通信学会2006年総合大会講演論文集 通信2 PROCEEDINGS OF THE 2006 IEICE GENERAL CONFERENCE,社団法人 電子情報通信学会,2006年03月08日,pp.24
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/00-5/00
G08B 13/00-15/02
G08B 23/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、前記被害情報と、前記被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、前記被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置と、
前記共有店舗に前記被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置と、を備え
、
前記制御装置は、前記被害店舗の規模に基づき前記被害情報を共有する共有エリアを決定し、前記共有エリア内の店舗を前記共有店舗として決定するものであり、
前記共有エリアは、前記被害店舗を含む所定の半径のエリアであり、
前記所定の半径は、前記被害店舗の規模が大きいほど大きいものである情報共有装置。
【請求項2】
被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、前記被害情報と、前記被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、前記被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置と、
前記共有店舗に前記被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記被害情報に含まれる前記不正行為を行った不正人物の人数又は被害金額に基づいて、前記被害情報を共有する共有強度を決定し、
前記共有強度に基づき前記被害情報を共有する共有エリアを決定し、前記共有エリア内の店舗を前記共有店舗として決定するものであり、
前記共有エリアは、前記被害店舗を含む所定の半径のエリアであり、
前記所定の半径は、前記共有強度が高いほど大きいものであ
る情報共有装置。
【請求項3】
被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、前記被害情報と、前記被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、前記被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置と、
前記共有店舗に前記被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置と、を備え、
前記制御装置は、
複数の前記被害店舗から同じ不正人物による前記被害情報を受信した場合、
複数の前記被害店舗の間のエリア、又は複数の前記被害店舗から推定される移動予測エリアを共有エリアとして決定し、前記共有エリア内の店舗を前記共有店舗として決定す
る情報共有装置。
【請求項4】
過去の複数の前記被害情報を記憶する記憶装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記記憶装置に記憶された複数の前記被害情報に基づき、前記被害店舗における被害予測を作成し、前記防犯情報として前記共有店舗に送信する請求項1に記載の情報共有装置。
【請求項5】
前記店舗情報は、前記被害店舗の業種及び業態を含み、
前記制御装置は、前記共有エリア内の前記被害店舗と同じ業種もしくは業態の店舗、又は前記共有エリア内の前記被害情報に含まれる被害商品に対応する業種と同じ業種の店舗を前記共有店舗として決定する請求項
1~3の何れか一項に記載の情報共有装置。
【請求項6】
請求項1~
4の何れか一項に記載の情報共有装置と、
前記被害店舗における複数のPOS端末を管理する第1店内管理装置と、
前記共有店舗における複数のPOS端末を管理し、前記情報共有装置から前記防犯情報を受信して表示する第2店内管理装置と、を備える情報共有システム。
【請求項7】
前記第2店内管理装置は、前記防犯情報として、前記被害情
報及び前記共有エリアの少なくとも何れかを表示する
請求項1に従属する請求項
6に記載の情報共有システム。
【請求項8】
前記第2店内管理装置は、前記防犯情報として、前記被害情報、前記共有強度、及び前記共有エリアの少なくとも何れかを表示する請求項2に従属する請求項6に記載の情報共有システム。
【請求項9】
前記第2店内管理装置は、前記防犯情報として、前記被害情報及び前記被害予測の少なくとも何れかを表示する請求項4に従属する請求項6に記載の情報共有システム。
【請求項10】
前記被害店舗を管理する第1管理サーバをさらに備え、
前記第1店内管理装置は、前記被害店舗に設けられた一次元コード又は二次元コードを読み込むことで、前記第1管理サーバに前記不正行為の被害報告を行うものであり、
前記第1管理サーバは、前記被害報告を受信した場合、前記被害情報を作成し、前記情報共有装置に送信する請求項
6に記載の情報共有システム。
【請求項11】
被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、前記被害情報と、前記被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、前記被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置、及び前記共有店舗に前記被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置を備える情報共有装置と、
前記被害店舗における複数のPOS端末を管理する第1店内管理装置と、
前記共有店舗における複数のPOS端末を管理し、前記情報共有装置から前記防犯情報を受信して表示する第2店内管理装置と、
前記被害店舗における不正人物の前記POS端末の操作履歴情報と、前記不正人物の画像情報と、を入力データとし、前記不正行為の有無を出力する学習済みの判定モデルを用いて、前記被害店舗における前記不正行為の有無を判定する不正判定装置
と、を備える情報共有システム。
【請求項12】
前記判定モデルは、前記画像情報における商品の状態又は移動と、前記操作履歴情報の操作内容との組み合わせに基づき前記不正行為の有無を判定するものである請求項
11に記載の情報共有システム。
【請求項13】
前記判定モデルは、
前記画像情報における商品が未スキャンエリアから前記POS端末を通過してスキャン済みエリアに移動された場合であって、当該移動から予め設定された時間内に前記操作履歴情報において前記商品のスキャン履歴がない場合、
前記画像情報において複数の商品が、重ねられた状態又は両手で持たれた状態で前記未スキャンエリアから前記POS端末を通過して前記スキャン済みエリアに移動された場合であって、当該移動から予め設定された時間内の前記操作履歴情報において1個の商品のスキャン履歴しかない場合、
前記画像情報においてバンドル商品が前記未スキャンエリアから前記POS端末を通過して前記スキャン済みエリアに移動された場合であって、当該移動から予め設定された時間内に前記操作履歴情報において単品商品のスキャン履歴しかない場合、又は
前記画像情報において商品が前記スキャン済みエリアから前記POS端末の前に移動され、その後、再び前記スキャン済みエリアに移動された場合であって、2回目の商品の移動の前の前記操作履歴情報における操作が商品の取消操作であって、前記2回目の商品の移動から予め設定された時間内に、取り消された商品のスキャン履歴がない場合、
前記不正行為があったと判定するよう学習されたものである請求項
12に記載の情報共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗における万引きなどの被害情報を共有する情報共有装置及び情報共有システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストア又はスーパーマーケット等の店舗において、利用者が金銭を支払うことなく商品を持ち去る万引きなどの窃盗が問題となっており、万引きを発見及び抑制するための技術が提案されている。例えば特許文献1には、商品が配置された店内の映像を分析して、映像の中の商品と商品を購入する人物との関係性を特定し、特定した関係性が異常である場合にアラートを出力する装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
万引きは常習性のある犯罪であるため、複数の異なる店舗で同じ犯人による万引きが繰り返される場合がある。特許文献1に記載されるように、従来は各店舗において万引きを発見し、店舗ごと又は各店舗を管理する小売業者ごとに防犯対策を実施しているため、万引き犯が来店していない店舗又は小売業者においては、防犯対策を実施することができなかった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、店舗における防犯性を向上させることができる情報共有装置及び情報共有システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報共有装置は、被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、被害情報と、被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置と、共有店舗に被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置と、を備え、制御装置は、被害店舗の規模に基づき被害情報を共有する共有エリアを決定し、共有エリア内の店舗を共有店舗として決定するものであり、共有エリアは、被害店舗を含む所定の半径のエリアであり、所定の半径は、被害店舗の規模が大きいほど大きいものである。
【0007】
本発明に係る情報共有システムは、上記の情報共有装置と、被害店舗における複数のPOS端末を管理する第1店内管理装置と、共有店舗における複数のPOS端末を管理し、情報共有装置から防犯情報を受信して表示する第2店内管理装置と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の情報共有装置及び情報共有システムによれば、被害情報を共有する共有店舗を決定して共有店舗に被害情報を含む防犯情報を送信することで、店舗における防犯性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る情報共有システムの概略構成図である。
【
図2】実施の形態1に係る情報共有システムの制御ブロック図である。
【
図3】実施の形態1に係る情報共有システムの動作の流れを説明する図である。
【
図4】実施の形態1における共有エリアの決定方法の例を説明する図である。
【
図5】実施の形態1における共有エリアの決定方法の例を説明する図である。
【
図6】実施の形態1における共有エリアの決定方法の例を説明する図である。
【
図7】実施の形態1における被害予測について説明する図である。
【
図8】実施の形態1に係る第2店内管理装置に表示される防犯情報の例を示す図である。
【
図9】実施の形態1に係る第2店内管理装置に表示される防犯情報の例を示す図である。
【
図10】実施の形態2に係る情報共有システムの動作の流れを説明する図である。
【
図11】実施の形態2における被害報告の流れを説明する図である。
【
図12】実施の形態3に係る第1管理サーバの制御ブロック図である。
【
図13】実施の形態3における不正判定処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】実施の形態3における不正パターンの例を説明する図である。
【
図15】実施の形態3における不正パターンの例を説明する図である。
【
図16】実施の形態3における不正パターンの例を説明する図である。
【
図17】実施の形態3における不正パターンの例を説明する図である。
【
図18】変形例に係る第2店内管理装置に表示される防犯情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の情報共有装置1及び情報共有システム100について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る情報共有システム100の概略構成図である。本実施の形態の情報共有システム100は、複数の小売業者A~Cの間で万引きなどの窃盗に関する被害情報を共有するためのシステムである。なお、以下の説明において、万引きなどの窃盗行為を不正行為と称し、万引き犯及び窃盗犯を不正人物と称する場合がある。
【0012】
図1に示すように、小売業者Aは、異なる場所に設置された複数の店舗S
Aと、複数の店舗S
Aを管理する本部H
Aを有する。小売業者Bは、異なる場所に設置された複数の店舗S
Bと、複数の店舗S
Bを管理する本部H
Bを有する。小売業者Cは、異なる場所に設置された複数の店舗S
Cと、複数の店舗S
Cを管理する本部H
Cを有する。各小売業者A~Cの業種、業態及び規模は同じであってもよいし、異なってもよい。また、小売業者Aの各店舗S
Aの業種、業態及び規模は同じであってもよいし、異なってもよい。同様に、小売業者Bの各店舗S
Bの業種、業態及び規模、並びに小売業者Cの各店舗S
Cの業種、業態及び規模は、それぞれ同じであってもよいし、異なってもよい。
【0013】
情報共有システム100は、小売業者A~C間で情報を共有するための情報共有装置1を備えている。情報共有装置1は、小売業者A~Cの各店舗SA~SCの何れかにおいて発生した万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を収集し、当該窃盗の被害を受ける可能性がある他の小売業者A~Cの店舗SA~SCの何れかに送信して共有させる。以下では、小売業者Aの店舗SAに被害が発生した場合に、小売業者Bの店舗SBに情報を共有する場合を例に説明する。
【0014】
図2は、実施の形態1に係る情報共有システム100の制御ブロック図である。なお、
図2では、
図1に示す構成のうち、小売業者Aの本部H
A及び小売業者Bの本部H
Bと、被害店舗である1つの店舗S
A及び共有店舗である1つの店舗S
Bと、の構成のみを例として示している。
図2に示すように、情報共有システム100は、情報共有装置1と、店舗S
Aに設けられた第1店内管理装置21、複数のPOS端末22、及び複数の撮影装置23と、本部H
Aに設けられた第1管理サーバ25と、店舗S
Bに設けられた第2店内管理装置31、複数のPOS端末32、及び複数の撮影装置33と、本部H
Bに設けられた第2管理サーバ35と、を備えている。情報共有装置1は、第1店内管理装置21、第1管理サーバ25、第2店内管理装置31、及び第2管理サーバ35と、インターネットなどのネットワークを介して有線又は無線通信可能に接続されている。
【0015】
情報共有装置1は、制御装置11と、記憶装置12と、通信装置13と、を備えている。制御装置11は、ASICもしくはFPGAなどの専用の処理回路、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU又はDSPなどのプロセッサ、又はその両方で構成される。制御装置11は、店舗からの窃盗に関する被害情報を取得し、取得した被害情報を共有する共有店舗を決定し、共有店舗に被害情報を送信する。
【0016】
記憶装置12は、例えば、ROMもしくはフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、RAM等の揮発性の半導体メモリ、HDD、又はSSD等で構成される。記憶装置12は、防犯情報データベース121と、店舗情報データベース122と、を記憶している。なお、
図2においては「データベース」を「DB」と略記している。また、記憶装置12は、制御装置11の情報共有処理に用いられるプログラム、当該プログラムの実行に用いられるパラメータなどの各種データ、及び地図情報などを記憶している。
【0017】
防犯情報データベース121は、情報共有システム100に含まれる複数の店舗SA~SCにおいて過去に発生した窃盗に関する被害情報を含む防犯情報を記憶する。被害情報は、被害報告日、報告者、被害店舗、被害発生日、被害時間帯、被害商品の名称、点数、及び金額、不正人物の人数、性別、及び特徴、並びに不正人物の入退店時画像、不正行為画像、及び顔写真などを含む。防犯情報は、被害情報と、後述する共有強度及び被害予測とを含む。
【0018】
店舗情報データベース122は、情報共有システム100に含まれる各店舗SA~SCの位置情報及び業種情報を記憶する。各店舗SA~SCの位置情報は、各店舗SA~SCの住所である。各店舗SA~SCの業種情報は、各店舗SA~SCの業種、業態、及び規模に関する情報である。制御装置11は、各小売業者A~Cの本部HA~HCと定期的に通信し、店舗情報データベース122における各店舗SA~SCの位置情報及び業種情報を更新する。
【0019】
通信装置13は、第1店内管理装置21、第1管理サーバ25、第2店内管理装置31、及び第2管理サーバ35と双方向通信を行うネットワークインターフェースである。一例として、通信装置13は、第1店内管理装置21から被害情報を受信し、制御装置11に出力する。また、通信装置13は、制御装置11で作成された防犯情報を第2店内管理装置31に送信する。
【0020】
第1店内管理装置21は、店舗S
Aの従業員によって操作されるタブレット又はスマートフォン等での情報端末である。店舗S
Aの従業員は、第1店内管理装置2を用いて店舗S
A内の複数のPOS端末22の管理、万引きなどの窃盗による被害の報告、情報共有装置1によって共有された防犯情報の表示、及び防犯対策の実施などを行う。
図2に示すように、第1店内管理装置21は、制御装置211と、操作表示装置212と、記憶装置213と、通信装置214とを備えている。
【0021】
制御装置211は、第1店内管理装置21の各部を制御する。制御装置211は、ASICもしくはFPGAなどの専用の処理回路、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU又はDSPなどのプロセッサ、又はその両方で構成される。制御装置211は、従業員により入力された情報、及び記憶装置213に記憶された情報に基づき被害情報を作成し、情報共有装置1に送信する。
【0022】
操作表示装置212は、例えばタッチパネルである。従業員は、店舗SA内で万引きなどの不正行為を発見した場合、操作表示装置212を操作して、被害情報の入力及び情報共有装置1への送信指示を行う。
【0023】
記憶装置213は、例えば、ROMもしくはフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、RAM等の揮発性の半導体メモリ、HDD、又はSSD等で構成され、店舗SAに設置された複数のPOS端末22の管理に用いられる情報、複数のPOS端末22に登録された商品情報、POS端末22の操作履歴情報、及び複数の撮影装置23により撮影された画像情報などを記憶する。
【0024】
POS端末22は、店舗SAの利用者(顧客)が購入する商品の登録、会計、及び決済を行うPOSレジである。POS端末22は、店舗SAの従業員が操作するものであってもよいし、セルフ型のレジスタとして利用者が操作するものであってもよい。また、POS端末22は、会計エリアに固定されたものであってもよいし、ショッピングカートに取付けられたものであってもよい。さらに、POS端末22は、利用者が所有するタブレット又はスマートフォン等の通信端末であって、POSレジ機能を有するアプリケーションプログラムを実行するものであってもよい。POS端末22は、商品のバーコードから商品情報を読み取って商品を登録する。POS端末22が読み取った商品情報及びPOS端末22の操作履歴情報は、第1店内管理装置21及び第1管理サーバ25に送信される。
【0025】
撮影装置23は、POS端末22、又は店舗SAの入口、天井、壁、もしくは棚などに設置され、店舗SA内の利用者の画像を撮影するカメラである。撮影装置23によって撮影された画像は、第1店内管理装置21及び第1管理サーバ25に送信される。撮影装置23によって撮影される画像は、静止画及び動画の何れであってもよい。
【0026】
第1管理サーバ25は、小売業者Aが展開する複数の店舗S
Aを統括する本部H
Aに設けられ、複数の店舗S
Aにおける利用者情報、商品情報及び店舗情報を一括して管理するPOSサーバの機能を有するものである。
図2に示すように、第1管理サーバ25は、制御装置251と、記憶装置252と、通信装置253とを有する。
【0027】
制御装置251は、第1管理サーバ25の各部を制御する。制御装置251は、ASICもしくはFPGAなどの専用の処理回路、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU又はDSPなどのプロセッサ、又はその両方で構成される。制御装置251は、POS端末22から受信した商品情報及び操作履歴情報、並びに撮影装置23から受信した画像情報を、記憶装置252に記憶する。
【0028】
記憶装置252は、例えば、ROMもしくはフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、RAM等の揮発性の半導体メモリ、HDD、又はSSD等で構成されている。記憶装置252は、POS端末22を利用する利用者に関する利用者情報、店舗SAで取り扱われている商品に関する商品情報、及び各店舗SAに関する店舗情報を記憶する。利用者情報は、利用者の名前、年齢、及び性別などの利用者識別情報、利用者の決済情報、利用者の過去の操作履歴情報、並びに利用者の過去の購買履歴などである。商品情報は、商品の名称、JAN及び値段などの商品を識別する情報などである。店舗情報は、各店舗SAの業種、業態、規模、及び住所などの位置情報などである。また、記憶装置252は、複数のPOS端末22に登録された商品情報、POS端末22の操作履歴情報、及び複数の撮影装置23により撮影された画像情報などを記憶する。
【0029】
通信装置253は、情報共有装置1、第1店内管理装置21、POS端末22、及び撮影装置23と双方向通信を行うネットワークインターフェースである。通信装置253は、POS端末22から商品情報及び操作履歴情報を受信し、撮影装置23から画像情報を受信する。また、通信装置253は、情報共有装置1に店舗情報を送信する。
【0030】
第2店内管理装置31は、店舗S
Bの従業員によって操作されるタブレット又はスマートフォン等での情報端末である。店舗S
Bの従業員は、第2店内管理装置31を用いて店舗S
B内の複数のPOS端末32の管理、万引きなどの窃盗による被害の報告、情報共有装置1によって共有された防犯情報の表示、及び防犯対策の実施などを行う。
図2に示すように、第2店内管理装置31は、制御装置311と、操作表示装置312と、記憶装置313と、通信装置314とを備えている。
【0031】
制御装置311は、第2店内管理装置31の各部を制御する。制御装置311は、ASICもしくはFPGAなどの専用の処理回路、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU又はDSPなどのプロセッサ、又はその両方で構成される。制御装置311は、情報共有装置1から受信した防犯情報を操作表示装置312に表示する。また、制御装置311は、防犯情報に基づいて防犯対策を実施する。
【0032】
操作表示装置312は、例えばタッチパネルである。操作表示装置312は、情報共有装置1から受信した防犯情報を表示する。また、従業員は、操作表示装置312を操作して、防犯対策の指示などを行う。
【0033】
記憶装置313は、例えば、ROMもしくはフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、RAM等の揮発性の半導体メモリ、HDD、又はSSD等で構成され、店舗SBに設置された複数のPOS端末32の管理に用いられる情報、複数のPOS端末32に登録された商品情報、POS端末32の操作履歴情報、及び複数の撮影装置33により撮影された画像情報などを記憶する。
【0034】
POS端末32は、店舗SBの利用者(顧客)が購入する商品の登録、会計、及び決済を行うPOSレジである。POS端末32は、店舗SBの従業員が操作するものであってもよいし、セルフ型のレジスタとして利用者が操作するものであってもよい。また、POS端末32は、会計エリアに固定されたものであってもよいし、ショッピングカートに取付けられたものであってもよい。さらに、POS端末32は、利用者が所有するタブレット又はスマートフォン等の通信端末であって、POSレジ機能を有するアプリケーションプログラムを実行するものであってもよい。POS端末32は、商品のバーコードから商品情報を読み取って商品を登録する。POS端末32が読み取った商品情報及びPOS端末32の操作履歴情報は、第2店内管理装置31及び第2管理サーバ35に送信される。
【0035】
撮影装置33は、POS端末32、又は店舗SBの入口、天井、壁、もしくは棚などに設置され、店舗SB内の利用者の画像を撮影するカメラである。撮影装置33によって撮影された画像は、第2店内管理装置31及び第2管理サーバ35に送信される。撮影装置33によって撮影される画像は、静止画及び動画の何れであってもよい。
【0036】
第2管理サーバ35は、小売業者Bが展開する複数の店舗S
Bを統括する本部H
Bに設けられ、複数の店舗S
Bにおける利用者情報、商品情報及び店舗情報を一括して管理するPOSサーバの機能を有するものである。
図2に示すように、第2管理サーバ35は、制御装置351と、記憶装置352と、通信装置353とを有する。
【0037】
制御装置351は、第2管理サーバ35の各部を制御する。制御装置351は、ASICもしくはFPGAなどの専用の処理回路、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU又はDSPなどのプロセッサ、又はその両方で構成される。制御装置351は、POS端末32から受信した商品情報及び操作履歴情報、並びに撮影装置33から受信した画像情報を、記憶装置352に記憶する。
【0038】
記憶装置352は、例えば、ROMもしくはフラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、RAM等の揮発性の半導体メモリ、HDD、又はSSD等で構成されている。記憶装置352は、POS端末32を利用する利用者に関する利用者情報、店舗SBで取り扱われている商品に関する商品情報、及び各店舗SBに関する店舗情報を記憶する。利用者情報は、利用者の名前、年齢、及び性別などの利用者識別情報、利用者の決済情報、利用者の過去の操作履歴情報、並びに利用者の過去の購買履歴などである。商品情報は、商品の名称、JAN及び値段などの商品を識別する情報などである。店舗情報は、各店舗SBの業種、業態、規模、及び住所などの位置情報などである。また、記憶装置352は、複数のPOS端末32に登録された商品情報、POS端末32の操作履歴情報、及び複数の撮影装置33により撮影された画像情報などを記憶する。
【0039】
通信装置353は、情報共有装置1、第2店内管理装置31、POS端末32、及び撮影装置33と双方向通信を行うネットワークインターフェースである。通信装置353は、POS端末32から商品情報及び操作履歴情報を受信し、撮影装置33から画像情報を受信する。また、通信装置353は、情報共有装置1に店舗情報を送信する。
【0040】
図3は、実施の形態1に係る情報共有システム100の動作の流れを説明する図である。ここでは、従業員が利用者の不審な行動を確認した後、当該人物の画像及びPOS端末22の操作履歴に基づき万引きなどの不正行為を事後に(不正人物が店舗を出た後に)発見した場合の動作について説明する。まず、店舗S
Aの従業員が不正人物による不正行為を発見すると、第1店内管理装置21によって不正行為に関する被害情報が作成される(S1)。ここでは、まず従業員が第1店内管理装置21の操作表示装置212を操作し、報告日時、報告者、被害店舗、被害発生日、被害時間帯、被害商品の名称、点数、及び金額、不正人物の人数、性別、及び特徴などを入力する。制御装置211は、従業員により入力された情報と、撮影装置23が撮影した不正人物の入退店時画像、不正行為画像、及び顔写真と紐づけて被害情報を作成する。作成された被害情報は、第1店内管理装置21の通信装置214を介して情報共有装置1に送信される(S2)。
【0041】
情報共有装置1の制御装置11は、通信装置13を介して被害情報を受信すると、受信した被害情報と、記憶装置12に記憶される店舗情報データベース122に含まれる店舗情報と、に基づいて、被害情報を共有する共有エリアを決定する(S3)。例えば、被害店舗SAが九州にある場合、北海道にある店舗に情報を共有する必要性は低い。そのため、制御装置11は、被害店舗SAにて窃盗を行った不正人物が移動する範囲又は不正人物の行動範囲を推定し、共有エリアとして決定する。
【0042】
図4~
図6を参照して共有エリアの決定について説明する。
図4~
図6は、実施の形態1における共有エリアの決定方法の例を説明する図である。まず、情報共有装置1の制御装置11は、被害店舗の規模に応じて共有エリアを決定する。例えば、コンビニなどの小型店舗には徒歩又は自転車で訪れる利用者が多く、小型店舗を利用する利用者の移動範囲は比較的狭いと考えられる。一方、ショッピングモールなどの大型店舗には車で訪れる利用者が多く、大型店舗を利用する利用者の移動範囲は、小型店舗を利用する利用者の移動範囲よりも広いと考えられる。そのため、例えば被害店舗が大型店舗の場合、被害店舗を中心とした半径30kmを共有エリアとし、被害店舗が中型店舗の場合、被害店舗を中心とした半径15kmを共有エリアとし、被害店舗が小型店舗の場合、被害店舗を中心とした半径5kmを共有エリアとする。各エリアの半径は一例であり、被害店舗の規模が大きいほど、共有エリアが大きくなるよう設定すればよい。
図4の例の場合、被害店舗S1は、スーパーマーケットなどの中型店舗であり、被害店舗S2はコンビニエンスストアなどの小規模店舗である。そのため、被害店舗S1の被害情報の共有エリアR1は、被害店舗S2の共有エリアR2よりも大きくなる。
【0043】
また、情報共有装置1の制御装置11は、複数の被害店舗の各共有エリアの間のエリアを共有エリアとしてもよい。例えば、同じ不正人物によって異なる店舗で複数回の被害が発生した場合、1回目の被害が発生した被害店舗と2回目の被害が発生した被害店舗との間に位置する他の店舗においても被害が発生する可能性がある。そのため、制御装置11は、1回目の被害が発生した被害店舗と2回目の被害が発生した被害店舗とを結ぶ道路の周辺のエリアを共有エリアとしてもよい。例えば
図5に示すように、被害店舗S2で被害が発生し、それよりも前に同じ不正人物による被害が店舗S1でも発生していた場合、被害店舗S1を中心とした所定の半径のエリアR1と、被害店舗S2を中心とした所定の半径のエリアR2と、1回目の被害が発生した被害店舗S1と2回目の被害が発生した被害店舗S2とを結ぶ道路の両側の所定の距離(例えば5km)のエリアR3と、が共有エリアとして決定される。
【0044】
また、情報共有装置1の制御装置11は、複数の被害情報に基づき不正人物が移動すると推定されるエリアを共有エリアとしてもよい。例えば、同じ不正人物によって異なる店舗で複数回の被害が連続して発生した場合、1回目の被害が発生した被害店舗と2回目の被害が発生した被害店舗とから不正人物の移動経路及び移動方向を推定することができ、推定される移動方向に位置する他の店舗において被害が発生する可能性があると考えられる。そのため、制御装置11は、1回目の被害が発生した被害店舗と2回目の被害が発生した被害店舗とから推定される移動予測エリアを共有エリアとしてもよい。例えば
図6に示すように、1回目の被害が店舗S2で発生し、同じ日に2回目の被害が店舗S1で発生した場合、1回目の被害店舗S2を中心とした所定の半径のエリアR2と、2回目の被害店舗S1を中心とした所定の半径のエリアR1と、1回目の被害が発生した被害店舗S2から2回目の被害が発生した被害店舗S1へ向かう方向から推定される移動予測エリアR4と、が共有エリアとして決定される。移動予測エリアR4は、例えば1回目の被害が発生した被害店舗S2から2回目の被害が発生した被害店舗S1への移動方向を特定し、被害店舗S2と被害店舗S1とを結ぶ道路の被害店舗S1から移動方向に向かって所定の距離(例えば5km)の範囲であって、当該道路の両側の所定の距離(例えば5km)の範囲である。
【0045】
図3に戻って、情報共有装置1の制御装置11は、被害店舗の業種情報に基づいて、共有エリア内に位置する店舗から共有店舗を決定する(S4)。例えば、被害製品が家電である場合、業種の異なるコンビニエンスストアに対して被害情報を共有する必要性は低い。そのため、制御装置11は、被害情報と、店舗情報データベース122に記憶される店舗情報とに基づいて、共有エリア内の店舗のうち、被害店舗と業種又は業態が同じ店舗を共有店舗として決定する。あるいは、制御装置11は、被害情報に含まれる被害商品の種類から共有業種を決定し、共有エリア内の店舗のうち、共有業種の店舗を共有店舗として決定してもよい。例えば、被害商品が家電の場合、共有エリア内の店舗のうち、家電製品を扱う店舗を共有店舗として決定してもよい。
【0046】
続いて、制御装置11は、被害情報に基づいて、当該被害情報の共有強度を決定する(S5)。共有強度は例えば「注意」と、「注意」よりも強度が高い「警戒」である。共有強度は、不正人物の人数、被害金額、及び被害回数の少なくとも何れかに基づいて決定される。被害回数は、防犯情報データベース121に記憶される過去の防犯情報から求められる。例えば、不正人物が一人の場合は万引きと考えられるため共有強度は「注意」とし、不正人物が複数人の場合は窃盗団と考えられるため、共有強度は「注意」よりも高い「警戒」とする。あるいは、不正人物が一人であっても、被害回数が複数回の場合、又は被害金額が高額(例えば5,000円以上)の場合、共有強度は「警戒」としてもよい。なお、共有強度は、「注意」と「警戒」の2段階に限定されず、3段階以上であってもよく、数値で示されてもよい。
【0047】
また、制御装置11は、防犯情報データベース121に記憶された被害店舗S
Aの過去の防犯情報に基づいて、被害予測を作成する(S6)。
図7は、実施の形態1における被害予測について説明する図である。制御装置11は、防犯情報データベース121に記憶された過去1ヶ月分の被害店舗S
Aの防犯情報に基づき、万引きが発生しやすい曜日及び時間帯を特定するための被害予測を行う。なお、被害予測は、過去1ヶ月分の防犯情報に基づいて行われるものに限定されず、過去3ヶ月など、任意の期間の防犯情報に基づいて行われてもよい。
【0048】
まず、制御装置11は、防犯情報データベース121に記憶された過去1ヶ月分の防犯情報に含まれる被害店舗S
Aにおける被害発生日及び時間帯から、被害の発生が最も多い曜日を特定し、特定曜日とする。そして、特定曜日において被害が発生した時間帯を特定する。
図7の例の場合、被害の発生が最も多い特定曜日は土曜日であり、被害が発生した時間帯は13:10~20:30である。そして、制御装置11は、特定曜日の被害が発生した時間帯から要注意時間帯を求める。要注意時間帯は、被害の発生が多い時間帯であり、例えば被害が発生した複数の時間が正規分布している場合、±1σ(68.2%)の範囲が要注意時間帯とされる。
図7の例の場合は、例えば15:00~16:30が要注意時間帯とされる。
【0049】
なお、制御装置11は、不正人物の会員番号及びプリペイドカード番号などから不正人物の来店状況を特定できる場合は、不正人物の来店状況に基づき、被害予測を行ってもよい。この場合は、制御装置11は、第1管理サーバ25から過去1ヶ月分の不正人物の来店日及び時間帯を取得し、来店が多い曜日を特定曜日とする。そして、特定曜日において来店時間帯を特定し、来店時間帯から要注意時間帯を特定する。
【0050】
図3に戻って、制御装置11は、被害店舗S
Aから受信した被害情報と、共有強度と、被害予測とを、防犯情報として共有店舗である店舗S
Bの第2店内管理装置31に送信する(S7)。そして、制御装置11は、共有店舗S
Bに送信した防犯情報を記憶装置12の防犯情報データベース121に記憶する(S8)。
【0051】
共有店舗S
Bの第2店内管理装置31は、情報共有装置1から防犯情報を受信し、操作表示装置312に表示する(S9)。
図8及び
図9は、実施の形態1に係る第2店内管理装置31に表示される防犯情報の例を示す図である。
図8及び
図9に示すように、操作表示装置312には、被害の報告者及び報告日と、被害情報に含まれる被害店舗、被害日、被害時間帯、被害商品、被害金額、不正人物の人数、及び不正人物の入退店時の画像、不正行為時の画像、及び顔写真と、共有強度と、被害予測とが表示される。
図8は、不正人物が一人であり、共有強度が「注意」の場合の防犯情報の表示例であり、
図9は、不正人物が複数の窃盗団であり、共有強度が「警戒」の場合の防犯情報の表示例である。
図8及び
図9に示すように、共有強度に応じて共有強度の表示方法が異なっている。
【0052】
なお、防犯情報の表示方法は
図8及び
図9の例に限定されるものではない。例えば防犯情報の画面の文字又は背景の色を「注意」と「警戒」で異ならせてもよいし、共有強度の表示を点滅させるなどしてもよい。このように共有強度に応じて防犯情報の表示を異ならせることで、共有店舗の従業員に対して注意喚起を行うことができる。
【0053】
図3に戻って、防犯情報を受信した共有店舗S
Bでは、防犯対策が実施される(S10)。防犯対策は、例えば店舗S
Bの従業員の増員、従業員への注意喚起、又は監視カメラの強化などである。監視カメラの強化とは、監視カメラの起動台数及び起動時間を増加させることなどである。これにより、店舗S
Aで万引きなどの窃盗を行った不正人物に対して店舗S
Bにおいて事前に対策をとることができる。
【0054】
以上のように、本実施の形態の情報共有システム100では、被害が発生した店舗SAと異なる小売業者の店舗SBにおいて、被害店舗SAにおける被害情報を共有することができる。これにより、店舗SBに不正人物が来店したことがない場合でも、事前に防犯対策を実施することができ、店舗SBにおける防犯性を向上させることができる。また、業者の垣根を越えて情報共有を行うことで、地域全体における防犯性を向上させることができる。さらに、被害情報及び店舗情報に基づいて情報共有の対象を決定することで、無駄な情報共有による不要な対策を避けることができ、従業員の負担の増加を抑制できる。
【0055】
なお、上記では、不正人物が被害店舗内で確保されることなく、店舗を出た場合の情報共有について説明したが、不正人物が被害店舗内で確保された場合も、同様の情報共有を行ってもよい。
【0056】
実施の形態2.
実施の形態2の情報共有システム100について説明する。実施の形態2の情報共有システム100は、被害店舗における被害の報告方法において実施の形態1と相違する。情報共有システム100の構成は、実施の形態1と同じである。ただし、本実施の形態の第1店内管理装置21は、QRコード(登録商標)などの二次元コードを読み取るためのカメラを備えているものとする。
【0057】
図10は、実施の形態2に係る情報共有システム100の動作の流れを説明する図である。
図11は、実施の形態2における被害報告の流れを説明する図である。
図10及び
図11を参照して、実施の形態2に係る情報共有システム100の被害報告の流れについて説明する。本実施の形態では、第1店内管理装置21と、第1管理サーバ25とが連携して被害報告を行う。
【0058】
まず、店舗SAの従業員が利用者による不審な行為を発見すると、従業員は第1店内管理装置21を用いて、本部HAへ報告を行うための二次元コードを読み取る(S21)。不審な行為とは、利用者が万引きを行った可能性がある行為である。二次元コードは店舗SAの壁又は棚に貼付されていてもよいし、従業員が所持するマニュアル又は社員証などに貼付されていてもよい。なお、第1店内管理装置21で読み取るコードは、二次元コードに限定されるものではなく、バーコードなどの一次元コードであってもよい。
【0059】
図11(a)に示すように第1店内管理装置21にて二次元コードが読み取られると、
図11(b)に示すように第1店内管理装置21の操作表示装置212に報告メールを作成するための万引報告ボタンが表示される。ここで、従業員によって万引報告ボタンが押されると、第1店内管理装置21の操作表示装置212に
図11(c)に示すような報告メールのフォーマットが表示される。
図11(c)に示すように、報告メールのフォーマットは、宛先と、件名と、報告内容の項目を含んでいる。宛先は第1管理サーバ25、件名は「万引報告」となっており、デフォルトで入力されている。報告内容は、例えば、店舗名、発信者名、不審人物情報、発生場所、発生日時、及び備考を含んでいる。不審人物情報は、不審な行為をした人物がPOS端末22にログインした際に入力された会員番号又はプリペイドカード番号などの識別情報である。
【0060】
図10に戻って、従業員により第1店内管理装置21の操作表示装置212が操作されて報告メールのフォーマットに報告内容が入力されることで、報告メールが作成される(S22)。そして、従業員により報告メールの送信指示がなされると、報告メールが本部H
Aの第1管理サーバ25に送信される(S23)。
【0061】
第1管理サーバ25の制御装置251は、通信装置253を介して店舗SAから報告メールを受信すると、報告内容に基づいて実際に不正行為が発生したか否かを確認する(S24)。ここでは、報告内容と、記憶装置252に記憶される不審人物の画像情報及び不審人物の操作履歴情報と、に基づき商品の万引きを行ったか否かを判定する。この確認は、本部HAの従業員等によって目視で行われてもよいし、第1管理サーバ25又はその他の情報処理装置によって自動で行われてもよい。
【0062】
そして、不正行為が確認された場合(S24:YES)、制御装置251は、報告内容に基づいて情報共有装置1に送信する被害情報を作成する(S25)。具体的には、制御装置251は、報告内容から、被害の報告者及び報告日と、被害情報に含まれる被害店舗、被害日、被害時間帯を特定する。また、制御装置251は、報告内容と、記憶装置252に記憶される商品情報とから、被害商品及び被害金額を特定する。さらに、制御装置251は、報告内容に基づき、記憶装置252に記憶される画像情報から、不正人物の入退店時の画像、不正行為時の画像、及び顔写真を抽出し、不正人物の人数を特定する。
【0063】
第1管理サーバ25の制御装置251は、作成した被害情報を情報共有装置1に送信する(S26)。その後の情報共有装置1における情報共有処理は実施の形態1と同じである。なお、不正行為が確認されない場合(S24:NO)、第1管理サーバ25は、被害情報の作成及び情報共有装置1への送信は行わない。なお、第1管理サーバ25から第1店内管理装置21へ不正行為の確認結果を送信し、不正行為が確認された場合は第1店内管理装置21にて防犯対策を実施するようにしてもよい。
【0064】
以上のように、本実施の形態の情報共有システム100では、実施の形態1の効果に加え、店舗SAにおける不正行為を速やかに本部HAに伝達することができるとともに、店舗SAの従業員の作業負担を軽減することができる。また、本部HAにおいて万引きなどの不正行為が実際に発生しているか否かを確認することで、店舗SAの従業員による不正行為の誤認などの現場リスクを回避することができ、現場の従業員のストレスを軽減することができる。
【0065】
実施の形態3.
実施の形態3の情報共有システム100について説明する。実施の形態3の情報共有システム100は、被害店舗における不正行為の発見方法において実施の形態1及び実施の形態2と相違する。
【0066】
店舗における万引きなどの不正行為は、従業員が実際に不正行為を目撃すること、又は従業員が不審行為を目撃した後、録画した不審人物の画像を確認することなどで発見できる。また、従来技術として、不審人物の画像を解析し、不審人物の動き又は商品の動きなどから不審行為又は不正行為を検出する技術も提案されている。ただし、万引きなどの不正行為の手口は多様であるため、従来技術においては不正行為を発見できない場合もある。本実施の情報共有システム100では、多様な不正行為を自動的に判定することができる不正判定処理を実施する。
【0067】
不正判定処理は、不正判定装置によって実施される。不正判定装置は、第1店内管理装置21の制御装置211、第1管理サーバ25の制御装置251、又はその他の情報処理装置の何れであってもよい。以下では、第1管理サーバ25が不正判定処理を実施する不正判定装置である場合について説明する。
【0068】
図12は、実施の形態3に係る第1管理サーバ25の制御ブロック図である。本実施の形態における第1店内管理装置21、POS端末22、及び撮影装置23の機能及び構成は実施の形態2と同じである。なお、本実施の形態の情報共有装置1、第2店内管理装置31、POS端末32、撮影装置33、及び第2管理サーバ35の機能及び構成は実施の形態1と同じであり、図示を省略している。なお、第2管理サーバ35の構成は、本実施の形態の第1管理サーバ25と同じであってもよい。
【0069】
図12に示すように、第1管理サーバ25は、制御装置251と、記憶装置252と、通信装置253とを有する。通信装置253の構成及び機能は実施の形態1と同じである。本実施の形態の制御装置251は、実施の形態1の機能に加え、記憶装置42に記憶された情報に基づく不正判定処理を実施する。
【0070】
本実施の形態の記憶装置252は、画像情報データベース51と、操作履歴情報データベース52と、判定モデル53と、を記憶している。なお、
図12においては「データベース」を「DB」と略記している。
【0071】
画像情報データベース51は、第1管理サーバ25が管理する複数の店舗SAに設置された複数の撮影装置23から送信された画像情報を記憶する。画像情報は、撮影装置23によって撮影された利用者の画像と、画像が撮影された日時と、撮影装置23が設置された店舗の識別情報と、撮影対象のPOS端末22の識別情報とを含む。
【0072】
操作履歴情報データベース52は、第1管理サーバ25が管理する複数の店舗SAに設置された複数のPOS端末22から受信した操作履歴情報を記憶する。操作履歴情報データベース52は、POS端末22における1度の会計における複数の操作履歴を、1つの操作履歴情報として記憶する。操作履歴は、操作が行われたPOS端末22の識別情報、POS端末22が設置された店舗の識別情報、利用者のログイン情報、登録された商品の部門(カテゴリ)、商品コード、商品名、商品点数、及び価格等の登録情報、登録を取り消された商品の部門(カテゴリ)、商品コード、商品名、商品点数、及び価格等の取消情報、各操作が実施された日時等を含む。利用者のログイン情報は、会員番号又はプリペイドカード番号などの識別情報である。
【0073】
判定モデル53は、不審人物の操作履歴情報と画像情報とを入力データとし、不正か否かの判定結果を出力情報とする学習済みのモデルである。判定モデル53は、例えば畳み込みニューラルネットワーク(CNN)などの画像認識アルゴリズムを用いて、蓄積された過去の多数の不正行為の画像を用いて教師あり学習によって学習されたAIモデルである。
【0074】
図13は、実施の形態3における不正判定処理の流れを示すフローチャートである。以下では、第1管理サーバ25において、利用者がセルフレジ装置であるPOS端末22を操作して会計を行う際の不正を判定する場合について説明する。まず、実施の形態2と同様に、店舗S
Aの従業員が利用者による不審な行為を発見すると、従業員は第1店内管理装置21を用いて、第1管理サーバ25に報告メールを送信する。第1管理サーバ25の制御装置251は、第1店内管理装置21から報告メールを受信すると、報告された不審人物について不正判定処理を実施する。
【0075】
まず、制御装置251は、記憶装置252から不審人物の操作履歴情報を抽出する(S31)。ここでは、操作履歴情報データベース52に記憶される操作履歴情報のうち、報告内容に含まれる不審人物情報(会員番号又はプリペイドカード番号など)に対応する操作履歴情報が抽出される。
【0076】
続いて、制御装置251は、記憶装置252から操作履歴情報に対応するPOS端末22の画像情報を抽出する(S32)。ここでは、制御装置251は、まず操作履歴情報に基づき、不審人物による操作が実施された日時と、POS端末22の識別情報とを特定する。そして、制御装置251は、画像情報データベース51に記憶される画像情報のうち、特定された日時及びPOS端末22の識別情報に対応する画像情報を抽出する。
【0077】
そして、制御装置251は、抽出した操作履歴情報と画像情報とを判定モデル53に入力し、出力として判定結果を得る(S33)。これにより、制御装置251において、不審人物が万引きなどの不正行為を行ったか否かを自動的に判定することができる。
【0078】
続いて、判定モデル53の学習について説明する。判定モデル53は、画像情報から不審人物及び商品を抽出し、不審人物の移動、商品の状態、及び商品の移動を検出する。そして、不審人物の移動、商品の状態、及び商品の移動の少なくとも何れかと、操作履歴情報に含まれる操作内容と、から不正か否かを判定する。
図14~
図17は、実施の形態3における不正パターンの例を説明する図である。判定モデル53は、入力された操作履歴情報及び画像情報から
図14~
図17に示す不正パターンを検出した場合に不正と判定するよう学習される。
【0079】
まず、
図14に示すように、画像において商品が未スキャンエリアT1からPOS端末22を通過してスキャン済みエリアT2に移動された場合であって、当該移動から5秒以内に操作履歴情報において商品のスキャン履歴がない場合(商品が登録されていない場合)、不正と判定される。「POS端末22を通過」とは、POS端末22が備える、商品のバーコードを読み取るためのスキャナーの前を通過することをいう。これにより、商品をPOS端末22のスキャナーから遠い位置でスキャンする、商品のバーコードがついていない面をスキャンする、又は指で商品のバーコードを隠してスキャンする等の不正を検出することができる。
【0080】
また、
図15に示すように、画像において複数の商品が、重ねられた状態又は両手で持たれた状態で未スキャンエリアT1からPOS端末22を通過してスキャン済みエリアT2に移動された場合であって、当該移動から3秒以内の操作履歴情報において1個の商品のスキャン履歴しかない場合、不正と判定される。これにより、複数の商品を重ねて1個だけをスキャンする、複数の商品を同時に移動させて1個だけスキャンする等の不正を検出することができる。
【0081】
また、
図16に示すように、画像においてバンドル商品が未スキャンエリアT1からPOS端末22を通過してスキャン済みエリアT2に移動された場合であって、当該移動から5秒以内に操作履歴情報において単品商品のスキャン履歴しかない場合、不正と判定される。バンドル商品とは、同じ種類の複数個の商品又は異なる種類の複数個の商品がセットで販売される商品であり、例えば
図16に示す6缶パックの飲料などである。バンドル商品は、複数の商品を束ねるテープ又は箱にバンドル商品の価格を示すバーコードが表示されている。また、バンドル商品に含まれる各商品にも単品商品の価格を示すバーコードが表示されている。上記の不正判定により、バンドル商品にもかかわらず、単品商品のバーコードをスキャンする不正を検出することができる。
【0082】
また、
図17に示すように、画像において商品がスキャン済みエリアT2からPOS端末22の前に移動され、その後、再びスキャン済みエリアに移動された場合であって、2回目の商品の移動の前の操作履歴情報における操作が商品の取消操作であって、2回目の商品の移動から5秒以内に、取り消された商品のスキャン履歴がない場合、不正と判定される。これにより、会計時にお金が足りない等の理由で商品の取消を行ったにもかかわらず、商品を戻さず持ち帰る等の不正を検出することができる。
【0083】
以上のように、本実施の形態の情報共有システム100では、多様な不正の手口を学習した判定モデル53を用いて不正の判定を行うことで、不正判定の精度を向上させることができる。これにより、万引きなどの不正行為を抑制し、防犯性をさらに向上させることができるとともに、不正判定を行うための人員を削減することができる。
【0084】
以上が実施の形態の説明であるが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形又は組み合わせることが可能である。例えば、上記実施の形態では、情報共有装置1を独立した装置として説明したが、小売業者A~Cの何れかの管理サーバが情報共有装置1の機能を有してもよい。また、各装置の各機能の所属は、上記実施の形態の例に限定されるものではない。例えば、情報共有装置1又は第1管理サーバ25における各データベースの一部又は全ては、オンラインストレージなどの外部の装置に記憶されてもよい。
【0085】
また、上記実施の形態では、情報共有装置1の制御装置11は、被害店舗の規模に応じて共有エリアを決定したが、これに限定されるものではない。例えば、共有エリアは、情報共有装置1を使用する管理者によって任意に設定されてもよい。具体的には、情報共有装置1に液晶ディスプレイなどの表示装置とマウスなどの操作装置を設け、表示装置に被害店舗を含む地図を表示し、操作装置を操作することで、共有エリアを選択できるようにしてもよい。また、表示装置に、
図4~
図6に示すように被害店舗を含む地図と、決定された共有エリアとを表示し、管理者によって共有エリアを任意に変更できるようにしてもよい。
【0086】
あるいは、制御装置11は、被害店舗の規模に依らず、被害店舗を中心とした所定の半径のエリアを共有エリアとしてもよい。所定の半径は、予め設定された固定値であってもよいし、被害店舗の立地に応じて設定されてもよい。例えば、被害店舗が過疎地にある場合は、被害店舗が市街地にある場合よりも所定の半径を大きくしてもよい。また、上記実施の形態1のように、被害店舗の規模に応じて共有エリアを決定した上で、被害店舗の立地に応じて共有エリアを補正してもよい。
【0087】
さらに、制御装置11は、被害情報に基づく警戒レベルに応じて共有エリアを決定してもよい。例えば、共有強度が「警戒」の場合、被害店舗を中心とした半径30kmを共有エリアとし、共有強度が「注意」の場合、被害店舗を中心とした半径10kmを共有エリアとする。各エリアの半径は一例であり、共有強度が高いほど、共有エリアが大きくなるよう設定すればよい。
【0088】
また、情報共有装置1は、防犯情報として共有エリアに関する情報を共有店舗S
Bに送信してもよい。この場合、共有店舗S
Bの第2店内管理装置31は、操作表示装置312に共有エリア画面を表示してもよい。
図18は、変形例に係る第2店内管理装置31に表示される防犯情報の例を示す図である。
図18に示すように、第2店内管理装置31には、被害店舗S
Aと、共有店舗S
Bとを含む地図と、地図上の共有エリアと、共有強度とが表示される。これにより、共有店舗S
Bの従業員において、被害店舗S
Aとの位置関係などを容易に把握することができる。
【0089】
さらに、情報共有装置1は、防犯情報を共有店舗SBに送信することに加え、共有店舗SBが属する小売業者Bの本部HBに設けられた第2管理サーバ35に送信してもよい。これにより、小売業者Bに属する複数の店舗SBにおいて、被害情報を共有することができる。また、本部HBの第2管理サーバ35から、共有店舗SBに対して防犯対策を指示することができる。
【0090】
また、上記実施の形態3では、判定モデル53は、利用者がセルフレジ装置であるPOS端末22を操作して会計を行う際の不正を判定するものとしたが、判定モデル53による判定方法は、これに限定されるものではない。例えば、判定モデル53は、売場での画像情報を入力データとし、不正の判定結果を出力するものであってもよい。例えば、判定モデル53は、店舗の売場での画像において、利用者が未清算商品を持って精算せず退店した場合、売り場で商品をポケットかマイバッグにいれた場合、又は未清算商品をトイレに持ち込んだ場合などに不正として判定するよう学習されてもよい。
【0091】
また、上記実施の形態の情報共有装置1は、防犯情報として被害情報と、共有強度と、被害予測とを共有店舗に送信する構成としたが、少なくとも被害情報を送信するものであればよい。この場合は、情報共有装置1において共有強度の決定及び被害予測の作成は行わなくてよい。被害予測については、情報共有装置1ではなく、被害店舗が属する本部の管理サーバにて行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 情報共有装置、11 制御装置、12 記憶装置、13 通信装置、21 第1店内管理装置、22 POS端末、23 撮影装置、25 第1管理サーバ、31 第2店内管理装置、32 POS端末、33 撮影装置、35 第2管理サーバ、42 記憶装置、51 画像情報データベース、52 操作履歴情報データベース、53 判定モデル、100 情報共有システム、121 防犯情報データベース、122 店舗情報データベース、211 制御装置、212 操作表示装置、213 記憶装置、214 通信装置、251 制御装置、252 記憶装置、253 通信装置、311 制御装置、312 操作表示装置、313 記憶装置、314 通信装置、351 制御装置、352 記憶装置、353 通信装置。
【要約】
【課題】店舗における防犯性を向上させることができる情報共有装置及び情報共有システムを提供することを目的とする。
【解決手段】情報共有装置は、被害店舗における万引き及び窃盗を含む不正行為に関する被害情報を取得し、被害情報と、被害店舗の位置情報を含む店舗情報と、に基づき、被害情報を共有する共有店舗を決定する制御装置と、共有店舗に被害情報を含む防犯情報を送信する通信装置と、を備えるものである。
【選択図】
図3