(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-25
(45)【発行日】2025-05-08
(54)【発明の名称】基板コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6581 20110101AFI20250428BHJP
H01R 12/73 20110101ALI20250428BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R12/73
(21)【出願番号】P 2023520385
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(86)【国際出願番号】 KR2021009552
(87)【国際公開番号】W WO2022108036
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-04-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0156776
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0092328
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509023012
【氏名又は名称】エル エス エムトロン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS Mtron Ltd.
【住所又は居所原語表記】127, LS-ro, Dongan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do, 14119 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】キム、トンワン
(72)【発明者】
【氏名】オ、サンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ヒョンジュ
【審査官】▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-039864(JP,A)
【文献】特開2018-110087(JP,A)
【文献】特開2017-208165(JP,A)
【文献】特開2017-33654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0183189(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0008840(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/24-4/46
H01R 12/00-12/91
H01R 13/56-13/72
H01R 24/00-24/86
H05K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF(Radio Frequency)信号伝送のための複数個のRFコンタクト;
前記RFコンタクトを支持する絶縁部;
前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;
前記絶縁部の外面および内面をそれぞれ囲むように前記絶縁部に結合された接地ハウジング;
前記接地ハウジングとは別に具備られ、前記接地ハウジングとは分離して前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1接地コンタクト;および
前記接地ハウジング及び前記第1接地コンタクトとは別に具備られ、前記接地ハウジングと分離されるように前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第2接地コンタクトを含み、
前記第1接地コンタクトは第1軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽すると共に、前記第1軸方向に垂直な第2軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1遮蔽部材を含むことを特徴とする、基板コネクタ。
【請求項2】
前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは第1軸方向を基準として離隔すると共に、前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として離隔して対向しない位置に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項3】
前記伝送コンタクトは、前記第1軸方向を基準として前記第2RFコンタクトから離隔して配置された第1伝送コンタクト、および前記第1軸方向を基準として前記第1RFコンタクトから離隔して配置された第2伝送コンタクトを含み、
前記第1伝送コンタクトのうち少なくとも一つは前記第2軸方向に沿って前記第2伝送コンタクトのうち少なくとも一つと対向するように配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項4】
前記伝送コンタクトは、前記第2軸方向に沿って前記第1RFコンタクトに対して対向するように配置された第1伝送コンタクト、および前記第2軸方向に沿って前記第2RFコンタクトに対して対向するように配置された第2伝送コンタクトを含み、
前記第1接地コンタクトは、前記第1軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記第2伝送コンタクトのうち少なくとも一つの間を遮蔽する第1接地接続部材、および前記第2軸方向で前記第1RFコンタクトと前記第1伝送コンタクトのうち少なくとも一つの間を遮蔽する第1遮蔽部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項5】
前記第1軸方向を基準として対向するように配置された第1遮蔽壁と第2遮蔽壁、および前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として対向するように配置された第3遮蔽壁と第4遮蔽壁を含み、
前記第1遮蔽壁、前記第3遮蔽壁、および前記第1接地コンタクトは、前記第1RFコンタクトを基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項6】
前記伝送コンタクトは、前記第2軸方向に沿って前記第1RFコンタクトに対して対向するように配置された第1伝送コンタクト、および前記第2軸方向に沿って前記第2RFコンタクトに対して対向するように配置された第2伝送コンタクトを含み、
前記第1接地コンタクトは、前記第2軸方向で前記第1RFコンタクトと前記第1伝送コンタクトの間を遮蔽する第1遮蔽部材を含み、
前記第2接地コンタクトは前記第2軸方向で前記第2RFコンタクトと前記第2伝送コンタクトの間を遮蔽する第2遮蔽部材を含み、
前記第2遮蔽部材は前記第1遮蔽部材と前記第1軸方向に沿って対向するように配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項7】
前記第1軸方向を基準として離隔して配置された前記接地ハウジングの両側壁それぞれから同じ距離で離隔すると共に、前記第2軸方向を基準として離隔して配置された前記接地ハウジングの両側壁それぞれから同じ距離で離隔した対称点を基準として、前記第1接地コンタクトと前記第2接地コンタクトは点対称となるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板の間の電気的連結のために電子機器に設置される基板コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタ(Connector)は電気的連結のために各種電子機器に設けられるものである。例えば、コネクタは携帯電話、コンピュータ、タブレットコンピュータなどのような電子機器に設置され、電子機器内に設置された各種部品を互いに電気的に連結することができる。
【0003】
一般的に、電子機器の中でスマートフォン、タブレットPCなどの無線通信機器の内部にはRFコネクタ、および基板対基板コネクタ(Board to Board Connector;以下「基板コネクタ」という)が備えられる。RFコネクタはRF(Radio Frequency)信号を伝達するものである。基板コネクタはカメラなどのデジタル信号を処理するものである。
【0004】
このようなRFコネクタと基板コネクタはPCB(Printed Circuit Board)に実装される。既存には限定されたPCB空間に多数の部品と共に多数個の基板コネクタとRFコネクタが実装されるため、PCB実装面積が大きくなる問題点があった。したがって、スマートフォンの小型化の趨勢に従って、RFコネクタと基板コネクタを一体化して少ないPCB実装面積で最適化する技術が必要となっている。
【0005】
図1は、従来技術に係る基板コネクタに対する概略的な斜視図である。
【0006】
図1を参照すると、従来技術に係る基板コネクタ100は第1コネクタ110、および第2コネクタ120を含む。
【0007】
前記第1コネクタ110は第1基板(図示されず)に結合されるためのものである。前記第1コネクタ110は複数個の第1コンタクト111を通じて前記第2コネクタ120に電気的に連結され得る。
【0008】
前記第2コネクタ120は第2基板(図示されず)に結合されるためのものである。前記第2コネクタ120は複数個の第2コンタクト121を通じて前記第1コネクタ110に電気的に連結され得る。
【0009】
従来技術に係る基板コネクタ100は、前記第1コンタクト111および前記第2コンタクト121が互いに接続されることにより前記第1基板と前記第2基板を電気的に互いに連結することができる。また、前記第1コンタクト111および前記第2コンタクト121の中で一部のコンタクトをRF信号伝送のためのRFコンタクトとして使う場合、従来技術に係る基板コネクタ100は前記RFコンタクトを通じて前記第1基板と前記第2基板の間でRF信号が伝送されるように具現され得る。
【0010】
ここで、従来技術に係る基板コネクタ100は次のような問題がある。
【0011】
第1に、従来技術に係る基板コネクタ100は、前記コンタクト111、121の中で比較的近い距離で離隔したコンタクトを前記RFコンタクトとして使う場合、前記RFコンタクト111′、111″、121′、121″相互間でRF信号の干渉で信号伝達が円滑になされない問題点がある。
【0012】
第2に、従来技術に係る基板コネクタ100は、コネクタの最外郭部にRF信号遮蔽部112があるので、RF信号の外部に対する放射は遮蔽できるものの、RF信号間の遮蔽はなされない問題点がある。
【0013】
第3に、従来技術に係る基板コネクタ100においてRFコンタクト111′、111″、121′、121″はそれぞれ基板に実装される実装部111a′、111a″、121a′、121a″を含むが、前記実装部111a′、111a″、121a′、121a″が外部に露出するように配置される。これに伴い、従来技術に係る基板コネクタ100は前記実装部111a′、111a″、121a′、121a″に対する遮蔽がなされない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前述したような問題点を解決するために案出されたもので、RFコンタクト間でRF信号の干渉が発生する可能性を下げることができる基板コネクタを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような課題を解決するために、本発明は次のような構成を含むことができる。
【0016】
本発明に係る基板コネクタはRF(Radio Frequency)信号伝送のための複数個のRFコンタクト;前記RFコンタクトを支持する絶縁部;前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;前記絶縁部が結合された接地ハウジング;前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1接地コンタクト;および前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第2接地コンタクトを含むことができる。前記第1接地コンタクトは第1軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽すると共に、前記第1軸方向に垂直な第2軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1遮蔽部材を含むことができる。
【0017】
本発明に係る基板コネクタはRF(Radio Frequency)信号伝送のための複数個のRFコンタクト;前記RFコンタクトを支持する絶縁部;前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;前記絶縁部が結合された接地ハウジング;前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1接地コンタクト;および前記絶縁部に結合され、前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第2接地コンタクトを含むことができる。前記第1接地コンタクトと前記第2接地コンタクトには相手コネクタの接地コンタクトと接続されて弾性的に移動する接地アームが形成され得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0019】
本発明は接地ハウジングと接地コンタクトを利用して、RFコンタクトに対する信号、電磁波などの遮蔽機能を具現することができる。これに伴い、本発明はRFコンタクトから発生した電磁波が電子機器で周辺に位置した回路部品の信号に干渉することを防止でき、電子機器で周辺に位置した回路部品から発生した電磁波がRFコンタクトが伝送するRF信号に干渉することを防止することができる。したがって、本発明は接地ハウジングと接地コンタクトを利用して、EMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽性能、EMC(Electro Magnetic Compatibility)性能を向上させるのに寄与することができる。
【0020】
本発明は、第1RFコンタクトと第2RFコンタクトが第1軸方向および第2軸方向を基準として非対称となるように配置されることによって、RFコンタクト相互間のRF信号の干渉の発生可能性を減少させ、かつその大きさが小型化されるように具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来技術に係る基板コネクタの概略的な斜視図である。
【0022】
【
図2】本発明に係る基板コネクタにおいて、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの概略的な斜視図である。
【0023】
【
図3】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な斜視図である。
【0024】
【
図4】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な分解斜視図である。
【0025】
【
図5】第1実施例に係る基板コネクタにおいて、接地ループを説明するための概念的な平面図である。
【0026】
【
図6】第1実施例に係る基板コネクタにおいて、第1接地コンタクトと第2接地コンタクトの概略的な斜視図である。
【0027】
【
図7】第1実施例に係る基板コネクタにおいて、遮蔽距離を説明するための概念的な平面図である。
【0028】
【
図8】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な平面図である。
【0029】
【
図9】
図8のI-I線を基準として、第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された様子を示した概略的な側断面図である。
【0030】
【
図10】第2実施例に係る基板コネクタの概略的な斜視図である。
【0031】
【
図11】第2実施例に係る基板コネクタの概略的な分解斜視図である。
【0032】
【
図12】第2実施例に係る基板コネクタにおいて、接地ループを説明するための概念的な平面図である。
【0033】
【
図13】第2実施例に係る基板コネクタにおいて、第1接地コンタクトと第2接地コンタクトの概略的な斜視図である。
【0034】
【
図14】第1実施例に係る基板コネクタの接地コンタクトと第2実施例に基板コネクタの接地コンタクトが分解された様子を示した概略的な斜視図である。
【0035】
【
図15】第1実施例に係る基板コネクタの接地コンタクトと第2実施例に基板コネクタの接地コンタクトが結合された様子を示した概略的な断面図である。
【0036】
【
図16】第2実施例に係る基板コネクタの第1接地アームが第1実施例に係る第1接地突起に接続される様子を示した概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下では、本発明に係る基板コネクタの実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
図8には、第1実施例に係るコネクタと
図3に図示された方向に沿って第2実施例に係るコネクタに結合された様子で図示されている。
【0038】
図2を参照すると、本発明に係る基板コネクタ1は携帯電話、コンピュータ、タブレットコンピュータなどのような電子機器(図示されず)に設置され得る。本発明に係る基板コネクタ1は複数個の基板(図示されず)を電気的に連結するのに使われ得る。前記基板は印刷回路基板(PCB、Priinted Circuit Board)であり得る。例えば、第1基板と第2基板を電気的に連結する場合、前記第1基板に実装されたレセプタクルコネクタ(Receptacle Connector)および前記第2基板に実装されたプラグコネクタ(Plug Connector)が互いに接続され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板はレセプタクルコネクタと前記プラグコネクタを通じて電気的に連結され得る。前記第1基板に実装されたプラグコネクタおよび前記第2基板に実装されたレセプタクルコネクタが互いに接続されてもよい。
【0039】
本発明に係る基板コネクタ1は前記レセプタクルコネクタで具現され得る。本発明に係る基板コネクタ1は前記プラグコネクタで具現され得る。本発明に係る基板コネクタ1は前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタの両方を含んで具現されてもよい。
【0040】
以下では、本発明に係る基板コネクタ1が前記レセプタクルコネクタで具現された実施例を第1実施例に係る基板コネクタ200と規定し、本発明に係る基板コネクタ1が前記プラグコネクタで具現された実施例を第2実施例に係る基板コネクタ300と規定して、添付された図面を参照して詳細に説明する。また、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装され、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装される実施例を基準として説明する。これから本発明に係る基板コネクタ1が前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタの両方を含む実施例を導き出すことは本発明が属する技術分野の当業者に自明であろう。
【0041】
【0042】
<第1実施例に係る基板コネクタ200>
【0043】
図2~
図4を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は複数個のRFコンタクト210、複数個の伝送コンタクト220、接地ハウジング230、および絶縁部240を含むことができる。
【0044】
前記RFコンタクト210はRF(Radio Frequency)信号伝送のためのものである。前記RFコンタクト210は超高周波RF信号を伝送することができる。前記RFコンタクト210は前記絶縁部240に支持され得る。前記RFコンタクト210は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記RFコンタクト210は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0045】
図2~
図5を参照すると、前記RFコンタクト210は互いに離隔して配置され得る。前記RFコンタクト210は前記第1基板に実装されることによって、前記第1基板に電気的に連結され得る。前記RFコンタクト210は前記相手コネクタが有するRFコンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第2基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板が電気的に連結され得る。第1実施例に係る基板コネクタ200がレセプタクルコネクタである場合、前記相手コネクタはプラグコネクタであり得る。第1実施例に係る基板コネクタ200がプラグコネクタである場合、前記相手コネクタはレセプタクルコネクタであり得る。
【0046】
前記RFコンタクト210のうち第1RFコンタクト211と前記RFコンタクト210のうち第2RFコンタクト212は、第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔され得る。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔した位置で前記絶縁部240に支持され得る。
【0047】
前記RFコンタクト210のうち第1RFコンタクト211と前記RFコンタクト210のうち第2RFコンタクト212は、前記第1軸方向(X軸方向)に対して垂直な第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔され得る。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は、前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔した位置で前記絶縁部240に支持され得る。この場合、前記第1接地コンタクトは第1軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽すると共に、前記第1軸方向に垂直な第2軸方向を基準として前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間を遮蔽する第1遮蔽部材を含むことができる。これに伴い、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212の間でRF信号の干渉を減少させるために前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212を離隔させた空間に、前記伝送コンタクト220が配置され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が互いに離隔した距離を増やすことによってRF信号の干渉を減少させることができるだけでなく、このための離隔空間に前記伝送コンタクト220を配置することによって前記絶縁部240に対する空間活用度を向上させることができる。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が第1軸方向(X軸方向)と前記第2軸方向(Y軸方向)すべてに対して互いに離隔するように配置されることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は互いに対角線方向に位置し得る。この場合、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が一直線上に配置される場合に比べて、前記RFコンタクト210間の距離を確保することができる。したがって、前記RFコンタクト210間のRF信号干渉の発生可能性を減らすとともに、第1実施例に係る基板コネクタ200の大きさが小型化されるように具現することができる。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は第1軸方向(X軸方向)を基準として離隔すると共に、前記第1軸方向(X軸方向)に対して垂直な第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔して対向しない位置に配置され得る。この場合、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として離隔すると共に、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔して非対称となる位置に配置され得る。
【0048】
前記第1RFコンタクト211は第1RF実装部材2111を含むことができる。前記第1RF実装部材2111は前記第1基板に実装され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト211は前記第1RF実装部材2111を通じて前記第1基板に電気的に連結され得る。前記第1RFコンタクト211は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1RFコンタクト211は金属で形成され得る。前記第1RFコンタクト211は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0049】
前記第2RFコンタクト212は第2RF実装部材2121を含むことができる。前記第2RF実装部材2121は前記第1基板に実装され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト212は前記第2RF実装部材2121を通じて前記第1基板に電気的に連結され得る。前記第2RFコンタクト212は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2RFコンタクト212は金属で形成され得る。前記第2RFコンタクト212は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0050】
図2~
図5を参照すると、前記伝送コンタクト220は前記絶縁部240に結合されたものである。前記伝送コンタクト220は信号(Sinal)、データ(Data)、電源(Power)等を伝送する機能を担当することができる。前記伝送コンタクト220は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記伝送コンタクト220は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0051】
前記伝送コンタクト220は互いに離隔して配置され得る。前記伝送コンタクト220は前記第1基板に実装されることによって、前記第1基板に電気的に連結され得る。この場合、前記伝送コンタクト220それぞれが有する伝送実装部材2201が前記第1基板に実装され得る。前記伝送コンタクト220は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記伝送コンタクト220は金属で形成され得る。前記伝送コンタクト220は前記相手コネクタが有する伝送コンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第2基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板が電気的に連結され得る。
【0052】
図2~
図5を参照すると、前記伝送コンタクト220は第1伝送コンタクト221、および第2伝送コンタクト222を含むことができる。
【0053】
前記第1伝送コンタクト221は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212から離隔して配置され得る。前記第2伝送コンタクト222は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211から離隔して配置され得る。前記第1伝送コンタクト221と前記第2伝送コンタクト222は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。この場合、前記第1伝送コンタクト221のうち一部と前記第2伝送コンタクト222のうち一部は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として一部分のみ重なるように配置され得る。例えば、前記第1伝送コンタクト221のうち一部と前記第2伝送コンタクト222のうち一部は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔した位置で対向するように配置され得る。前記第1伝送コンタクト221は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第2伝送コンタクト322は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0054】
前記第1伝送コンタクト221は第1-1伝送コンタクト221a、1-2伝送コンタクト221b、および第1-3伝送コンタクト221cを含むことができる。
【0055】
前記第1-1伝送コンタクト221a、第1-2伝送コンタクト221b、および第1-3伝送コンタクト221cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212から離隔するように配置され得る。この場合、前記第1-1伝送コンタクト221aは、前記第2RFコンタクト212から前記第1軸方向(X軸方向)を基準として最も遠い距離で離隔して配置され得る。前記1-2伝送コンタクト221bは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1-1伝送コンタクト221aが前記第2RFコンタクト212と離隔した距離より短い距離で離隔して配置され得る。前記第1-3伝送コンタクト221cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1-2伝送コンタクト221bが前記第2RFコンタクト212から離隔した距離より短い距離で離隔して配置され得る。前記第1-2伝送コンタクト221bは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1-1伝送コンタクト221aと前記第1-3伝送コンタクト221cの間に配置され得る。前記第1-3伝送コンタクト221cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1-2伝送コンタクト221bと前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。
【0056】
また、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211に対して重なるように配置され得る。この場合、前記第1-1伝送コンタクト221aは第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211に対して重なるように配置され得る。例えば、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211に対して対向するように配置され得る。この場合、前記第1-1伝送コンタクト221aは第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211に対して対向するように配置され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1軸方向(X軸方向)に沿ってその大きさが小型化されるように具現することができる。
【0057】
前記第2伝送コンタクト222は第2-1伝送コンタクト222a、第2-2伝送コンタクト222b第2-3伝送コンタクト222cを含むことができる。
【0058】
前記第2-1伝送コンタクト222a、第2-2伝送コンタクト222b、および第2-3伝送コンタクト222cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211から離隔するように配置され得る。この場合、前記第2-1伝送コンタクト222aは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211から最も遠い距離で離隔して配置され得る。前記第2-2伝送コンタクト222bは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2-1伝送コンタクト222aが前記第1RFコンタクト211から離隔した距離より短い距離で離隔して配置され得る。前記第2-3伝送コンタクト222cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2-2伝送コンタクト222bが前記第1RFコンタクト211から離隔した距離より短い距離で離隔して配置され得る。前記第2-2伝送コンタクト222bは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2-1伝送コンタクト222aと前記第2-3伝送コンタクト222cの間に配置され得る。前記第2-3伝送コンタクト222cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2-2伝送コンタクト222bと前記第1RFコンタクト211の間に配置され得る。
【0059】
また、前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212に重なるように配置され得る。この場合、前記第2-1伝送コンタクト222aは第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212に対して重なるように配置され得る。例えば、前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212に対向するように配置され得る。この場合、前記第2-1伝送コンタクト222aは第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212に対して対向するように配置され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1軸方向(X軸方向)に沿ってその大きさが小型化されるように具現することができる。
【0060】
一方、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つと重なり得る。この場合、前記第1-3伝送コンタクト221cと前記第2-3伝送コンタクト222cは前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに重なるように配置され得る。例えば、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つと対向し得る。この場合、前記第1-3伝送コンタクト221cと前記第2-3伝送コンタクト222cは前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに対向するように配置され得る。すなわち、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つと前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに重ならないように配置され得る。例えば、前記第1伝送コンタクト221のうち少なくとも一つは、前記第2伝送コンタクト222のうち少なくとも一つと前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに対向しないように配置され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が互いに離隔した距離を増やすことによってRF信号の干渉を減少させることができるだけでなく、このための離隔空間に前記伝送コンタクト220を配置することによって前記絶縁部240に対する空間活用度を向上させることができる。
【0061】
一方、
図2~
図5では、第1実施例に係る基板コネクタ200が第1-1伝送コンタクト221a、第1-2伝送コンタクト221b、および第1-3伝送コンタクト221cで具現された3個の第1伝送コンタクト221と第2-1伝送コンタクト222a、第2-2伝送コンタクト222b、および第2-3伝送コンタクト222cで具現された3個の第2伝送コンタクト222を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第1実施例に係る基板コネクタはそれぞれ4個以上の第1伝送コンタクト221、および第2伝送コンタクト222を含むことができる。
【0062】
図2~
図5を参照すると、前記接地ハウジング230は前記絶縁部240が結合されたものである。前記接地ハウジング230は前記第1基板に実装されることによって接地(Ground)され得る。これに伴い、前記接地ハウジング230は前記RFコンタクト210に対する信号、電磁波などの遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記接地ハウジング230は前記RFコンタクト210から発生した電磁波が前記電子機器で周辺に位置した回路部品の信号に干渉することを防止でき、前記電子機器で周辺に位置した回路部品から発生した電磁波が前記RFコンタクト210が伝送するRF信号に干渉することを防止することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ハウジング230を利用して、EMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽性能、EMC(Electro Magnetic Compatibility)性能を向上させるのに寄与することができる。前記接地ハウジング230は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記接地ハウジング230は金属で形成され得る。
【0063】
前記接地ハウジング230は内側空間230aの側方を囲むように配置され得る。前記内側空間230aには前記絶縁部240の一部が位置し得る。前記第1RFコンタクト211、前記第2RFコンタクト212、および前記伝送コンタクト220はすべて前記内側空間230aに位置し得る。この場合、前記第1RF実装部材2111、前記第2RF実装部材2121、および前記伝送実装部材2201もすべて前記内側空間230aに位置し得る。したがって、前記接地ハウジング230は前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212すべてに対する遮蔽壁を具現することによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を強化して完全遮蔽を具現することができる。前記内側空間230aには前記相手コネクタが挿入され得る。
【0064】
前記接地ハウジング230は、前記内側空間230aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記内側空間230aは前記接地ハウジング230の内側に配置され得る。前記接地ハウジング230が全体的に四角環の形態で形成された場合、前記内側空間230aは直方体の形態で形成され得る。この場合、前記接地ハウジング230は前記内側空間230aを基準とする4個の側方を囲むように配置され得る。
【0065】
前記接地ハウジング230は継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング230は金属ダイカスト(Die Casting)、MIM(Metal Injection Molding)工法などのような金属射出工法によって継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング230はCNC(Computer Numerical Control)加工、MCT(Machining Center Tool)加工などによって継ぎ目なしに一体に形成されてもよい。
【0066】
図2~
図5を参照すると、前記絶縁部240は前記RFコンタクト210を支持するものである。前記絶縁部240には前記RFコンタクト210と前記伝送コンタクト220が結合され得る。前記絶縁部240は絶縁材質で形成され得る。前記絶縁部240は前記RFコンタクト210が前記内側空間230aに位置するように前記接地ハウジング230に結合され得る。
【0067】
図2~
図6を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は第1接地コンタクト250を含むことができる。
【0068】
前記第1接地コンタクト250は前記絶縁部240に結合されたものである。前記第1接地コンタクト250は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。前記第1接地コンタクト250は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記第1接地コンタクト250は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0069】
前記第1接地コンタクト250は、前記接地ハウジング230と共に前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記第1接地コンタクト250は、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記伝送コンタクト220の間に配置され得る。前記第1接地コンタクト250は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1接地コンタクト250は金属で形成され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第1接地コンタクト250は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0070】
図2~
図4を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は第2接地コンタクト260を含むことができる。
【0071】
前記第2接地コンタクト260は前記絶縁部240に結合されたものである。前記第2接地コンタクト260は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。前記第2接地コンタクト260は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記第2接地コンタクト260は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0072】
前記第2接地コンタクト260は前記接地ハウジング230と共に前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を具現することができる。前記第2接地コンタクト260は、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記伝送コンタクト220と前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。前記第2接地コンタクト260は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2接地コンタクト260は金属で形成され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第2接地コンタクト260は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0073】
図2~
図9を参照すると、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。また、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として、前記第1RFコンタクト211と前記第2伝送コンタクト222が離隔して配置され得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として、前記第2RFコンタクト212と前記第1伝送コンタクト221が離隔して配置され得る。この場合、前記第1接地コンタクト250は前記第2軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第1伝送コンタクト221の間を遮蔽でき、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第2伝送コンタクト222の間を遮蔽することができる。前記第2接地コンタクト260は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第2RFコンタクト212と前記第2伝送コンタクト222の間を遮蔽でき、前記第1軸方向(X軸方向)に沿って前記第2RFコンタクト212と前記第1伝送コンタクト221の間を遮蔽することができる。
【0074】
第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1軸方向(X軸方向)および前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が互いに非対称となるように配置され得る。この場合、前記第1接地コンタクト250が前記第1RFコンタクト211と前記伝送コンタクト220の間で遮蔽機能を具現すると共に、基板コネクタ200に空間を確保することができる。これに伴い、前記空間に伝送コンタクト220を配置することによって、第1実施例に係る基板コネクタ200の大きさが小型化されるように具現することができる。
【0075】
図2~
図6を参照すると、前記第1接地コンタクト250は前記第1遮蔽部材251を含むことができる。
【0076】
前記第1遮蔽部材251は前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221aの間に位置することができる。これに伴い、前記第1RFコンタクト211は前記第1遮蔽部材251を利用して前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221aの間を遮蔽することができる。これに伴い、前記第1接地コンタクト250は前記第1遮蔽部材251を利用して、前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221a間に信号などが干渉することを防止することができる。前記第1遮蔽部材251は前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221aの間で垂直方向に配置された板状に形成され得る。
【0077】
前記第1接地コンタクト250は第1遮蔽突起252を含むことができる。
【0078】
前記第1遮蔽突起252は前記第1遮蔽部材251から突出したものである。前記第1遮蔽突起252は前記絶縁部240に接続され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト250は前記第1遮蔽突起252を通じて前記絶縁部240に電気的に連結されることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221aの間に対する遮蔽性能を強化して完全遮蔽を具現することができる。前記第1遮蔽突起252は前記垂直方向に配置された板状に形成され得る。前記第1遮蔽突起252は前記絶縁部240の外部に突出して前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。
【0079】
前記第1接地コンタクト250は前記第1接地接続部材253、および第1接地実装部材254を含むことができる。
【0080】
前記第1接地接続部材253は前記第1遮蔽部材251と前記第1接地実装部材254それぞれに結合されたものである。前記第1遮蔽部材251と前記第1接地実装部材254は前記第1接地接続部材253を通じて連結され得る。前記第1接地接続部材253は相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト250は前記第1接地接続部材253を通じて前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが有する接地コンタクトに電気的に連結され得る。したがって、前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置された前記第1RFコンタクト211と前記第1-1伝送コンタクト221aの間は、前記第1接地コンタクト250が第1接地接続部材253を通じて前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって遮蔽され得る。前記第1接地接続部材253には前記第1遮蔽部材251が結合され得る。前記第1遮蔽部材251は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って前記第1接地接続部材253から突出し得る。この場合、前記第1遮蔽突起252は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って前記第1遮蔽部材251から突出し得る。
【0081】
前記第1接地実装部材254は前記第1基板に実装されるものである。前記第1接地実装部材254は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト250は前記第1接地実装部材254を通じて前記第1基板に接地され得る。前記第1接地実装部材254は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第1接地接続部材253から突出し得る。この場合、前記第1接地実装部材254は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第1伝送コンタクト221の間に配置され得る。前記第1接地実装部材254は前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記接地ハウジング230に接続され得る長さで前記第1接地接続部材253から突出し得る。この場合、第1接地実装部材254と前記第1遮蔽部材251は前記第1接地接続部材253から互いに異なる方向に突出して前記接地ハウジング230が有する互いに異なる側壁に接続され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1接地コンタクト250と前記接地ハウジング230が前記第1RFコンタクト211のすべての側方を囲みながら互いに電気的に連結されるので、前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽性能をさらに強化して完全遮蔽を具現することができる。前記第1接地実装部材254は水平方向に配置された板状に形成され得る。
【0082】
前記第1接地コンタクト250は第1接地突起255を含むことができる。
【0083】
前記第1接地突起255は前記第1遮蔽部材251から突出するであろう。前記第1接地突起255は前記第1基板に実装され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1接地コンタクト250が前記第1基板に実装される面積を増やすことができるため、前記第1接地コンタクト250を利用した遮蔽性能をさらに強化することができる。前記第1接地突起255は前記絶縁部240を貫通して前記絶縁部240から突出することによって前記第1基板に実装され得る。前記第1接地突起255は前記第1接地実装部材254は互いに離隔した位置で基板に実装され得る。前記第1接地突起255は前記垂直方向に沿って前記第1遮蔽部材251から突出し得る。前記第1接地突起255は前記垂直方向に配置された板状に形成され得る。
【0084】
一方、
図7に図示されたように、前記第1接地突起255と前記第1接地突起255は互いに離隔した位置で実装され得る。これに伴い、前記第1遮蔽部材251で発生した電磁波などが前記第1接地突起255を通じて接地され得るので、前記第1接地コンタクト250を利用した遮蔽性能をさらに強化することができる。この場合、前記電磁波が前記第1接地実装部材254に迂回せずに前記第1接地突起255を通じて接地されることによって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記電磁波などが遮蔽される遮蔽距離が短縮され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記電磁波が迅速に接地されることによって、基板コネクタ200の遮蔽性能が向上し得る。
【0085】
例えば、
図7に図示されたように、第1遮蔽部材251で発生した電磁波が第1接地突起255を通じて前記基板に接地される経路を第1経路Aと定義することができる。第1遮蔽部材で発生した電磁波が第1接地接続部材253、および第1接地実装部材254を通じて前記基板に接地される経路を第2経路Bと定義することができる。前記第1遮蔽部材251に前記第1接地突起255が形成されて前記基板に接地される場合、前記電磁波などが前記第2経路Bでより相対的に短い前記第1経路Aを通じて前記第1基板に接地されて消滅され得る。これに伴い、前記電磁波などが前記基板に迅速に消滅されることによって、第1実施例に係る基板コネクタ200の遮蔽性能をさらに強化できながらも信頼性を確保することができる。
【0086】
前記第1接地コンタクト250は第1接続突起256を含むことができる。
【0087】
前記第1接続突起256は前記第1遮蔽部材251から突出したものである。前記第1接続突起256は前記相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1接地コンタクト250が前記状態コネクタの接地ハウジングに接続される接続面積を増やすことができるため、前記第1接地コンタクト250を利用した遮蔽性能をさらに強化することができる。前記第1接続突起256は前記絶縁部240を貫通して前記絶縁部240から突出することによって前記相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。前記第1接続突起256は前記相手コネクタが有する絶縁部に挿入されて前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続されてもよい。この場合、前記相手コネクタが有する絶縁部には前記第1接続突起256が挿入される貫通孔が形成され得る。前記第1接続突起256は前記垂直方向に沿って前記第1遮蔽部材251から突出し得る。前記垂直方向を基準として、前記第1接続突起256と前記第1接地突起255は互いに反対となる方向に前記第1遮蔽部材251から突出し得る。前記第1接続突起256は前記垂直方向に配置された板状に形成され得る。
【0088】
このように、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1接地コンタクト250、および前記接地ハウジング230を利用して前記第1RFコンタクト211に対する第1接地ループ(Ground Loop)(250a、
図5に図示される)を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1接地ループ250aを利用して第1RFコンタクト211に対する遮蔽線陵をさらに強化することによって、前記第1RFコンタクト211に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0089】
前記第2接地コンタクト260は第2遮蔽部材261、第2遮蔽突起262、第2接地接続部材263、第2接地実装部材264、第2接地突起265、および第2接続突起266のうち少なくとも一つを含むことができる。この場合、前記第2遮蔽部材261、第2遮蔽突起262、第2接地接続部材263、第2接地実装部材264、第2接地突起265、第2接続突起266は、前記第1遮蔽部材251、第1遮蔽突起252、第1接地接続部材253、第1接地実装部材254、第1接地突起255、および第1接続突起256それぞれと略一致するように具現され得るため、これに対する具体的な説明は省略する。
【0090】
前記第2接地コンタクト260と前記第1接地コンタクト250は互いに同一の形態で形成され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第2接地コンタクト260と前記第1接地コンタクト250それぞれを製造する製造作業の容易性を向上させることができる。この場合、
図5に図示された通り、前記第2接地コンタクト260と前記第1接地コンタクト250は対称点SPを基準として点対称となるように配置され得る。前記対称点SPは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として離隔して配置された前記接地ハウジング230の両側壁230b、230cそれぞれから同じ距離で離隔すると共に、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔して配置された前記接地ハウジング230の両側壁230d、230eそれぞれから同じ距離で離隔した地点である。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第2接地コンタクト260と前記第1接地コンタクト250が互いに同一の形態で形成されて配置方向のみ異なって具現されるので、前記第2接地コンタクト260と前記第1接地コンタクト250を製造する製造作業の容易性をさらに向上させることができる。この場合、第2RFコンタクト212と前記第1RFコンタクト211が前記対称点SPを基準として点対称となるように配置され得る。
【0091】
一方、
図5に図示されたように、前記第2遮蔽部材261、および前記第1遮蔽部材251は同一線上に配置され得る。この場合、前記第2遮蔽部材261は前記第1遮蔽部材251と前記第1軸方向(X軸方向)に沿って重なるように配置され得る。前記第2遮蔽部材261は前記第1遮蔽部材251と前記第1軸方向(X軸方向)に沿って対向するように配置され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1RFコンタクト211と前記第1伝送コンタクト221の間に対する遮蔽力、および前記第2RFコンタクト212と前記第2伝送コンタクト222の間に対する遮蔽力を具現できながらも、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として全体的な大きさを減らすことによって小型化を具現することができる。
【0092】
図2~
図9を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200において、前記接地ハウジング230は次のように具現され得る。
【0093】
前記接地ハウジング230は接地内壁231、接地外壁232、および接地連結壁233を含むことができる。
【0094】
前記接地内壁231は前記絶縁部240に向かうものである。前記接地内壁231は前記内側空間230aに向かうように配置され得る。前記第1接地コンタクト250と前記第2接地コンタクト260はそれぞれ前記接地内壁231に接続され得る。前記接地内壁231は前記内側空間230aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。図示されてはいないが、前記接地内壁231は複数個のサブ接地内壁を含み、前記サブ接地内壁が前記内側空間230aを基準として互いに異なる側方に配置されるように具現され得る。
【0095】
前記接地内壁231は、前記内側空間230aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。例えば、
図9に図示された通り、前記接地内壁231は相手コネクタの接地ハウジング330に接続され得る。このように、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接続を通じて遮蔽機能をさらに強化することができる。また、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接続を通じて隣接した端子間で互いの容量または誘導によって発生し得るクロストーク(Crosstalk)などのような電気的悪影響を低減させることができる。この場合、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1基板と前記第2基板のうち少なくとも一つのグラウンド(Ground)に電磁波が流入する経路を確保することができるため、EMI遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0096】
前記接地外壁232は前記接地内壁231から離隔したものである。前記接地外壁232は前記接地内壁231の外側に配置され得る。前記接地外壁232は前記接地内壁231を基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記接地外壁232と前記接地内壁231は前記内側空間230aの側方を囲む二重遮蔽壁で具現され得る。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記遮蔽壁に囲まれた前記内側空間230aに位置し得る。これに伴い、前記接地ハウジング230は遮蔽壁を利用して前記RFコンタクト210に対する遮蔽機能を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記遮蔽壁を利用してEMI遮蔽性能、EMC性能をさらに向上させるのに寄与することができる。
【0097】
前記接地外壁232は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。この場合、前記接地ハウジング230は前記接地外壁232を通じて接地され得る。前記接地外壁232の一端が前記接地連結壁233に結合された場合、前記接地外壁232の他端が前記第1基板に実装され得る。この場合、前記接地外壁232は前記接地内壁231に比べてさらに高い高さで形成され得る。
【0098】
前記接地連結壁233は前記接地内壁231と前記接地外壁232それぞれに結合されたものである。前記接地連結壁233は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に配置され得る。前記接地連結壁233を通じて前記接地内壁231と前記接地外壁232は互いに電気的に連結され得る。これに伴い、前記接地外壁232が前記第1基板に実装されて接地されると、前記接地連結壁233と前記接地内壁231も接地されることによって遮蔽機能を具現することができる。
【0099】
前記接地連結壁233は前記接地外壁232の一端と前記接地内壁231の一端それぞれに結合され得る。
図9を基準とする時、前記接地外壁232の一端は前記接地外壁232の上端に該当し、前記接地内壁231の一端は前記接地内壁231の上端に該当し得る。前記接地連結壁233は水平方向に配置された板状に形成され、前記接地外壁232と前記接地内壁231はそれぞれ垂直方向に配置された板状に形成され得る。前記接地連結壁233、前記接地外壁232、および前記接地内壁231は一体に形成されてもよい。
【0100】
前記接地連結壁233は前記内側空間230aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記接地外壁232と前記接地連結壁233が前記相手コネクタの接地ハウジングに接続されるので、前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触面積を増大させることによって遮蔽機能をさらに強化することができる。
【0101】
前記接地底234は前記接地内壁231の下端から前記内側空間230a側に突出したものである。すなわち、前記接地底234は前記接地内壁231の内側に突出し得る。前記接地底234は前記接地内壁231の下端に沿って延びて閉鎖した環状に形成され得る。前記接地底234は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。この場合、前記接地ハウジング330は前記接地底234を通じて接地され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地底234は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。前記接地底234は水平方向に配置された板状に形成され得る。
【0102】
ここで、前記接地ハウジング230は前記第1接地コンタクト250とともに前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能を具現することができる。前記接地ハウジング230は前記第2接地コンタクト260とともに前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を具現することができる。
【0103】
この場合、
図5に図示された通り、前記接地ハウジング230は第1遮蔽壁230b、第2遮蔽壁230c、第3遮蔽壁230d、および第4遮蔽壁230eを含むことができる。前記第1遮蔽壁230b、前記第2遮蔽壁230c、前記第3遮蔽壁230d、および前記第4遮蔽壁230eは、それぞれ前記接地内壁231、前記接地外壁232、および前記接地連結壁233により具現され得る。前記第1遮蔽壁230bと前記第2遮蔽壁230cは、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁230bと前記第2遮蔽壁230cの間には、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が位置し得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211は、前記第2遮蔽壁230cから離隔した距離に比べて前記第1遮蔽壁230bから離隔した距離がさらに短い位置に位置し得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212は、前記第1遮蔽壁230bから離隔した距離に比べて前記第2遮蔽壁230cから離隔した距離がさらに短い位置に位置し得る。前記第3遮蔽壁230dと前記第4遮蔽壁230eは、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁230dと前記第4遮蔽壁230eの間には前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が位置し得る。
【0104】
前記第1接地コンタクト250は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2伝送コンタクト222の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト211は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁230bと前記第1接地コンタクト250の前記第1接地接続部材253の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁230dと前記第1接地コンタクト250の前記第1遮蔽部材251の間に位置し得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1接地コンタクト250、前記第1遮蔽壁230b、および前記第3遮蔽壁230dを利用して前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能を強化することができる。前記第1接地コンタクト250、前記第1遮蔽壁230b、および前記第3遮蔽壁230dは、前記第1RFコンタクト211を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第1接地コンタクト250、前記第1遮蔽壁230b、および前記第3遮蔽壁230dは前記第1RFコンタクト211に対して前記第1接地ループ(250a、
図5に図示される)を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第1接地ループ250aを利用して前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能をさらに強化することによって、前記第1RFコンタクト211に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0105】
前記第2接地コンタクト260は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト212と前記第1伝送コンタクト221の間に配置され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2遮蔽壁230cと前記第2接地コンタクト260の前記第2接地接続部材263の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第4遮蔽壁230eと前記第2接地コンタクト260の前記第2遮蔽部材261の間に位置し得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第2接地コンタクト260、前記第2遮蔽壁230c、および前記第4遮蔽壁230eを利用して前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を強化することができる。前記第2接地コンタクト260、前記第2遮蔽壁230c、および前記第4遮蔽壁230eは、前記第2RFコンタクト212を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第2接地コンタクト260、前記第2遮蔽壁230c、および前記第4遮蔽壁230eは前記第2RFコンタクト212に対して前記第2接地ループ(260a、
図5に図示される)を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記第2接地ループ260aを利用して前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することによって、前記第2RFコンタクト212に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0106】
図2~
図9を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200において、前記絶縁部240は次のように具現され得る。
【0107】
前記絶縁部240は絶縁部材241、挿入部材242、および連結部材243を含むことができる。
【0108】
前記絶縁部材241は前記RFコンタクト210と前記伝送コンタクト220を支持するものである。前記絶縁部材241は前記内側空間230aに位置し得る。前記絶縁部材241は前記接地内壁231の内側に位置し得る。前記絶縁部材241は前記相手コネクタが有する内側空間に挿入され得る。
【0109】
前記挿入部材242は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に挿入されるものである。前記挿入部材242が前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に挿入されることにより、前記絶縁部240は前記接地ハウジング230に結合され得る。前記挿入部材242は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に締り嵌め(Interference Fit)方式で挿入され得る。前記挿入部材242は前記絶縁部材241の外側に配置され得る。前記挿入部材242は前記絶縁部材241の外側を囲むように配置され得る。
【0110】
前記連結部材243は前記挿入部材242と前記絶縁部材241それぞれに結合されたものである。前記連結部材243を通じて前記挿入部材242と前記絶縁部材241が互いに連結され得る。前記垂直方向を基準として、前記連結部材243は前記挿入部材242と前記絶縁部材241に比べてさらに薄い厚さで形成され得る。これに伴い、前記挿入部材242と前記絶縁部材241の間に空間が設けられ、該当空間に前記相手コネクタが挿入され得る。前記連結部材243、前記挿入部材242、および前記連結部材243は一体に形成されてもよい。
【0111】
前記絶縁部240はハンダ付け検査窓(244、
図8に図示される)を含むことができる。
【0112】
前記ハンダ付け検査窓244は前記絶縁部240を貫通して形成され得る。前記ハンダ付け検査窓244は前記RF実装部材2111、2121が前記第1基板に実装された状態を検査するのに利用され得る。この場合、前記RFコンタクト210は前記RF実装部材2111、2121が前記ハンダ付け検査窓244に位置するように前記絶縁部240に結合され得る。これに伴い、前記RF実装部材2111、2121は前記絶縁部240に遮られない。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓244を通じて前記RF実装部材2111、2121が前記第1基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記RF実装部材2111、2121を含んだ前記RFコンタクト210全部が前記接地ハウジング230の内側に位置しても、前記RFコンタクト210を前記第1基板に実装する実装作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓244は前記絶縁部材241を貫通して形成され得る。
【0113】
前記絶縁部240は前記ハンダ付け検査窓244を複数個含んでもよい。この場合、前記RF実装部材2111、2121は互いに異なるハンダ付け検査窓244に位置し得る。前記ハンダ付け検査窓244のうち一部には前記伝送実装部材2201が位置してもよい。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓244を通じて前記RF実装部材2111、2121と前記伝送実装部材2201が前記第1基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は、前記RF実装部材2111、2121と前記伝送実装部材2201を前記第1基板に実装する作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓244は互いに離隔した位置で前記絶縁部240を貫通して形成され得る。
【0114】
【0115】
<第2実施例に係る基板コネクタ300>
【0116】
図2、
図10、
図11を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第2基板に実装され得る。第2実施例に係る基板コネクタ300と相手コネクタが互いに結合されるように組み立てられると、第2実施例に係る基板コネクタ300が実装された第2基板および前記相手コネクタが実装された第1基板が電気的に連結され得る。この場合、前記相手コネクタは第1実施例に係る基板コネクタ200で具現されてもよい。一方、第1実施例に係る基板コネクタ200での相手コネクタは第2実施例に係る基板コネクタ300で具現されてもよい。
【0117】
第2実施例に係る基板コネクタ300は複数個のRFコンタクト310、複数個の伝送コンタクト320、接地ハウジング330、および絶縁部340を含むことができる。前記RFコンタクト310、前記伝送コンタクト320、前記接地ハウジング330、および前記絶縁部340は、前述した第1実施例に係る基板コネクタ200において前記RFコンタクト210、前記伝送コンタクト220、前記接地ハウジング230、および前記絶縁部240それぞれと略一致するように具現され得るため、以下では、差異点を中心に説明する。
【0118】
前記RFコンタクト310のうち第1RFコンタクト311と前記RFコンタクト310のうち第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として離隔すると共に、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔して非対称となる位置で前記絶縁部340に支持され得る。前記第1RFコンタクト311は前記第2基板に実装されるための第1RF実装部材3111を含むことができる。前記第2RFコンタクト312は前記第2基板に実装されるための第2RF実装部材3121を含むことができる。
【0119】
図11を参照すると、前記伝送コンタクト320は第1伝送コンタクト321、および第2伝送コンタクト322を含むことができる。
【0120】
前記第1伝送コンタクト321は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト312から離隔して配置され得る。前記第2伝送コンタクト322は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として第1RFコンタクト311から離隔して配置され得る。前記第1伝送コンタクト321と前記第2伝送コンタクト322は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。この場合、前記第1伝送コンタクト321のうち一部と前記第2伝送コンタクト322のうち一部は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として一部分のみ重なるように配置され得る。例えば、前記第1伝送コンタクト321のうち一部と前記第2伝送コンタクト322のうち一部は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として一部分のみ対向するように配置され得る。前記第1伝送コンタクト321は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第2伝送コンタクト322は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0121】
一方、
図11には第2実施例に係る基板コネクタ300がそれぞれ3個の第1伝送コンタクト321と第2伝送コンタクト322を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第2実施例に係る基板コネクタ300はそれぞれ4個以上の第1伝送コンタクト321と第2伝送コンタクト322を含むことができる。
【0122】
前記接地ハウジング330は前記絶縁部340が結合されたものである。前記接地ハウジング330は前記第2基板に実装されることによって接地(Ground)され得る。前記接地ハウジング330は内側空間330aの側方を囲むように配置され得る。前記内側空間330aには前記絶縁部340が位置することができる。前記第1RFコンタクト311、前記第2RFコンタクト312、および前記伝送コンタクト320はすべて前記内側空間330aに位置することができる。この場合、前記第1RF実装部材3111、前記第2RF実装部材3121、および前記伝送実装部材3201もすべて前記内側空間330aに位置することができる。前記内側空間330aには前記相手コネクタが挿入され得る。この場合、前記内側空間330aに前記相手コネクタの一部が挿入され、第2実施例に係る基板コネクタ300の一部が前記相手コネクタが有する内側空間に挿入され得る。前記接地ハウジング330は前記内側空間330aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。
【0123】
前記絶縁部340は前記RFコンタクト310を支持するものである。前記絶縁部340には前記RFコンタクト310と前記伝送コンタクト320が結合され得る。前記絶縁部340は前記RFコンタクト310と前記伝送コンタクト320が前記内側空間330aに位置するように前記接地ハウジング330に結合され得る。
【0124】
図9~
図16を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300は第1接地コンタクト350、および第2接地コンタクト360を含むことができる。前記第1接地コンタクト350と前記第2接地コンタクト360は前述した第1実施例に係る基板コネクタ200において前記第1接地コンタクト250と前記第2接地コンタクト260それぞれと略一致するように具現され得るため、以下では、差異点を中心に説明する。
【0125】
前記第1接地コンタクト350は前記接地ハウジング330と共に前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能を具現することができる。前記第1接地コンタクト350は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記伝送コンタクト320の間に配置され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第1接地コンタクト350は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0126】
前記第2接地コンタクト360は前記接地ハウジング330と共に前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を具現することができる。前記第2接地コンタクト360は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記伝送コンタクト320と前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第2接地コンタクト360は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0127】
図10~
図16を参照すると、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0128】
前記第1接地コンタクト350は第1接地接続部材351、および第1接地実装部材352を含むことができる。
【0129】
前記第1接地接続部材351は相手コネクタの接地コンタクトに接続されるためのものである。前記第1接地コンタクト350は前記第1接地接続部材351を通じて前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが有する接地コンタクトに電気的に連結され得る。したがって、前記第1RFコンタクト311に対する前記第1接地コンタクト350の遮蔽力が強化され得る。例えば、前記第1接地接続部材351は第1実施例に係る基板コネクタ200の第1接地コンタクト250が有する第1接地接続部材253に接続され得る。
【0130】
前記第1接地接続部材351は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクトと第2伝送コンタクト322の間に位置し得る。これに伴い、前記第1接地接続部材351は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記伝送コンタクト320の間を遮蔽することができる。この場合、前記第1接地接続部材351は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記第1-1伝送コンタクト321aの間に位置し得る。前記第1接地接続部材351は前記垂直方向に配置された板状に形成され得る。この場合、前記第1接地接続部材351は板材に対する曲げ(Bending)加工を通じて前記垂直方向に配置されるように具現され得る。
【0131】
前記第1接地実装部材352は前記第2基板に実装されるものである。前記第1接地実装部材352は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト350は前記第1接地実装部材352を通じて前記第2基板に接地され得る。前記第1接地実装部材352は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第1接地接続部材351から突出し得る。前記第1接地実装部材352は前記水平方向に配置された板状に形成され得る。
【0132】
前記第1接地コンタクト350は第1接地連結部材353を含むことができる。
【0133】
前記第1接地連結部材353は前記第1接地接続部材351に結合されたものである。前記第1接地連結部材353は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記第1接地接続部材351から突出し得る。前記第1接地連結部材353は前記水平方向に配置された板状に形成され得る。
【0134】
一方、前記第1接地連結部材353は前記第2基板に実装されるものである。前記第1接地連結部材353は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト350は前記第1接地実装部材352を通じて前記第2基板に接地され得る。
【0135】
前記第1接地コンタクト350は第1接続アーム354を含むことができる。
【0136】
前記第1接続アーム354は前記相手コネクタの接地コンタクトに接続されるためのものである。前記第1接続アーム354は、前記相手コネクタの接地コンタクトに接続されることによって弾性的に移動され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト350は前記第1接続アーム354の弾性力乃至復原力を利用して、前記相手コネクタの接地コンタクトに接続された状態で堅固に維持され得るため、前記相手コネクタの接地コンタクトに対する接続安定性を向上させることができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1接続アーム354を利用して前記相手コネクタに対する接続力を強化することができるので、前記相手コネクタの接地コンタクトとの接続を通じての遮蔽性能をさらに強化することができる。例えば、
図14に図示された通り、前記第1接続アーム354は第1実施例に係る基板コネクタ200の第1接地コンタクト250が有する第1遮蔽部材251に接続され得る。この場合、前記第1接続アーム354は前記第1遮蔽部材251により押されて弾性的に移動することによって、復原力を利用して前記第1遮蔽部材251を加圧することができる。
【0137】
図13~
図16を参照すると、前記第1接続アーム354は前記第1接地連結部材353に弾性的に移動可能に結合され得る。前記第1接続アーム354が前記相手コネクタの接地コンタクトに接続されることにより、前記第1接続アーム354は前記第1接地連結部材353に結合された部分を基準として回転することができる。また、前記第1接続アーム354は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って前記第1接地連結部材353から突出し得る。この場合、前記第1接続アーム354と前記第1接地連結部材353間の夾角(Included Angle)は、鈍角をなすように前記第1接地連結部材353に結合され得る。例えば、前記第1接続アーム354と前記第1接地連結部材353は互いに異なる方向に延びて形成され得る。前記第1接続アーム354は水平方向に配置された板状に形成され得る。
【0138】
前記第1接地コンタクト350は前記第1接続突起355を含むことができる。
【0139】
前記第1接続突起355は第1実施例に係る基板コネクタ200が有する接地コンタクトに接続されるものである。前記第1接続突起355は前記第1接地接続部材351から突出し得る。前記第1接続突起355は前記相手コネクタの接地コンタクトに接続され得る。この場合、前記第1接続突起355と前記第1接続アーム354は、互いに異なる位置で相手コネクタの接地コンタクトにそれぞれ接続され得る。これに伴い、前記第1接地コンタクト350は複数個所で前記相手コネクタの接地コンタクトに接続されることによって、前記電磁波などが前記基板に接地される位置までの距離を短縮させることができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1接地コンタクト350を通じて前記電磁波などが迅速に接地されるようにすることによって遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0140】
例えば、
図14~16を参照すると、前記第1接地コンタクト350が有する第1接続アーム354は、第1実施例に係る基板コネクタ200の第1接地コンタクト250が有する第1遮蔽部材251に接続され得る。前記第1接地コンタクト350が有する第1接続突起355は、第1実施例に係る基板コネクタ200の第1接地コンタクト250が有する第1接地接続部材253に接続され得る。この場合、前記第1接続アーム354と前記第1接地コンタクト250が接続される部分で発生した電磁波などは、前記第2基板に実装された前記第1接地連結部材353を通じて最短距離で接地され得る。前記第1接続突起355と前記第1接地接続部材253が接続される部分で発生した電磁波などは前記第1基板に実装された前記第1接地実装部材254を通じて最短距離で接地され得る。これに伴い、前記基板コネクタ1は、前記第1実施例に係る基板コネクタ200が有する前記第1接地コンタクト250と前記第2実施例に係る基板コネクタ300が有する前記第1接地コンタクト350を通じて前記電磁波などが迅速に接地されるようにすることによって遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0141】
このように、前記第1接続アーム354と前記第1接続突起355は互いに異なる位置で相手コネクタの接地コンタクトにそれぞれ接続され得る。これに伴い、各接地コンタクト250、350の相互間で接続される個所が増加することによって、前記電磁波などの接地される距離が最短距離で具現され得る。したがって、前記基板コネクタ1は前記電磁波などが迅速に接地されることによって、遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0142】
このように、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1接地コンタクト350、および前記接地ハウジング330を利用して前記第1RFコンタクト311に対する第1接地ループ(350a、
図12に図示される)を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1接地ループ350aを利用して前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽性能をさらに強化することによって、前記第1RFコンタクト311に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0143】
前記第2接地コンタクト360は、第2接地接続部材361、第2接地実装部材362、第2接地連結部材363、第2接続アーム364、および第2接続突起365のうち少なくとも一つを含むことができる。この場合、前記第2接地接続部材361、前記第2接地実装部材362、前記第2接地連結部材363、前記第2接続アーム364、および前記第2接続突起365は、前記第1接地接続部材351、前記第1接地実装部材352、前記第1接地連結部材353、前記第1接続アーム354、および前記第1接続突起355それぞれと略一致するように具現され得るため、これに対する具体的な説明は省略する。
【0144】
前記第2接地コンタクト360と前記第1接地コンタクト350は互いに同一の形態で形成され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第2接地コンタクト360と前記第1接地コンタクト350それぞれを製造する製造作業の容易性を向上させることができる。この場合、
図12に図示された通り、前記第2接地コンタクト360と前記第1接地コンタクト350は対称点SPを基準として点対称となるように配置され得る。前記対称点SPは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として離隔して配置された前記接地ハウジング330の両側壁330b、330cそれぞれから同じ距離で離隔すると共に、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔して配置された前記接地ハウジング330の両側壁330d、330eそれぞれから同じ距離で離隔した地点である。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第2接地コンタクト360と前記第1接地コンタクト350が互いに同一の形態で形成されて配置方向のみ異なって具現されるので、前記第2接地コンタクト360と前記第1接地コンタクト350を製造する製造作業の容易性をさらに向上させることができる。この場合、前記第2RFコンタクト312と前記第1RFコンタクト311が前記対称点SPを基準として点対称となるように配置され得る。
【0145】
一方、
図12および
図13に図示されたように、前記第1接続アーム354と前記第2接続アーム364は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って重なるように配置され得る。例えば、前記第1接続アーム354と前記第2接続アーム364は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って対向するように配置され得る。この場合、前記第1接続アーム354と前記第2接続アーム364は同一線上に配置され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1RFコンタクト311と前記第1伝送コンタクト321の間に対する遮蔽力、および前記第2RFコンタクト312と前記第2伝送コンタクト322の間に対する遮蔽力を具現できながらも、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として全体的な大きさを減らすことによって小型化を具現することができる。
【0146】
図10~
図12を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300において、前記接地ハウジング330は次のように具現され得る。
【0147】
前記接地ハウジング330は接地側壁331、接地上壁332、および接地下壁333を含むことができる。
【0148】
前記接地側壁331は前記絶縁部240に向かうものである。前記接地側壁331は前記内側空間330aに向かうように配置され得る。前記接地側壁331は前記内側空間330aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。
【0149】
前記接地側壁331は前記内側空間330aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。例えば、
図9に図示された通り、前記接地側壁331は第1実施例に係る基板コネクタ200の接地ハウジング230が有する接地内壁231に接続され得る。このように、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記接地ハウジング330と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接続を通じて遮蔽機能をさらに強化することができる。また、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記接地ハウジング330と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接続を通じて、隣接した端子間で互いの容量または誘導によって発生し得るクロストーク(Crosstalk)などのような電気的悪影響を低減させることができる。この場合、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第2基板と前記第1基板のうち少なくとも一つのグラウンド(Ground)に電磁波が流入する経路を確保することができるため、EMI遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0150】
前記接地上壁332は前記接地側壁331に結合されたものである。前記接地上壁332は前記接地側壁331の一端に結合され得る。前記接地上壁332は前記接地側壁331から前記内側空間330a側に突出し得る。前記接地上壁332は前記内側空間330aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記接地上壁332と前記接地側壁331が前記相手コネクタの接地ハウジングに接続されるので、前記接地ハウジング330と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触面積を増大させることによって遮蔽機能をさらに強化することができる。例えば、
図9に図示された通り、前記接地上壁332は第1実施例に係る基板コネクタ200の接地ハウジング230が有する接地底234に接続され得る。
【0151】
前記接地下壁333は前記接地側壁331に結合されたものである。前記接地下壁333は前記接地側壁331の他端に結合され得る。前記接地下壁333は前記接地側壁331から前記内側空間330aの反対側に突出し得る。前記接地下壁333は前記接地側壁331を基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記接地下壁333と前記接地側壁331は前記内側空間330aの側方を囲む遮蔽壁で具現され得る。前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312は前記遮蔽壁によって囲まれた前記内側空間330aに位置し得る。これに伴い、前記接地ハウジング330は遮蔽壁を利用して前記RFコンタクト310に対する遮蔽機能を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記遮蔽壁を利用してEMI遮蔽性能、EMC性能をさらに向上させるのに寄与することができる。前記接地下壁333は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。この場合、前記接地ハウジング330は前記接地下壁333を通じて接地され得る。
【0152】
前記接地下壁333と前記接地上壁332は前記水平方向に配置された板状に形成され、前記接地側壁331は前記垂直方向に配置された板状に形成され得る。前記接地下壁333、前記接地上壁332、および前記接地側壁331は一体に形成されてもよい。
【0153】
ここで、前記接地ハウジング330は前記第1接地コンタクト350とともに前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能を具現することができる。前記接地ハウジング330は前記第2接地コンタクト360とともに前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を具現することができる。
【0154】
この場合、
図12に図示された通り、前記接地ハウジング330は第1遮蔽壁330b、第2遮蔽壁330c、第3遮蔽壁330d、および第4遮蔽壁330eを含むことができる。前記第1遮蔽壁330b、前記第2遮蔽壁330c、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eは、それぞれ前記接地側壁331、前記接地下壁333、および前記接地上壁332により具現され得る。前記第1遮蔽壁330bと前記第2遮蔽壁330cは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁330bと前記第2遮蔽壁330cの間には、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312が位置し得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311は、前記第2遮蔽壁330cから離隔した距離に比べて前記第1遮蔽壁330bから離隔した距離がさらに短い位置に位置し得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト312は、前記第1遮蔽壁330bから離隔した距離に比べて前記第2遮蔽壁330cから離隔した距離がさらに短い位置に位置し得る。前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eの間には、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312が位置し得る。
【0155】
前記第1接地コンタクト350は、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記第2伝送コンタクト322の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト311は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁330bと前記第1接地コンタクト350が有する第1接地接続部材351の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第1接地コンタクト350が有する第1接続アーム354の間に位置し得る。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、および前記第3遮蔽壁330dを利用して前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能を強化することができる。前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、および前記第3遮蔽壁330dは、前記第1RFコンタクト311を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、および前記第3遮蔽壁330dは、前記第1RFコンタクト311に対して前記第1接地ループ(350a、
図12に図示される)を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第1接地ループ350aを利用して前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能をさらに強化することによって、前記第1RFコンタクト311に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0156】
前記第2接地コンタクト360は、前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2RFコンタクト312と前記第1伝送コンタクト321の間に配置され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2遮蔽壁330cと前記第2接地コンタクト360が有する第2接地接続部材361の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第2接地コンタクト360が有する第2接続アーム364の間に位置し得る。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、および前記第4遮蔽壁330eを利用して前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を強化することができる。前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、および前記第4遮蔽壁330eは、前記第2RFコンタクト312を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、および前記第4遮蔽壁330eは、前記第2RFコンタクト312に対して前記第2接地ループ(360a、
図12に図示される)を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記第2接地ループ360aを利用して前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することによって、前記第2RFコンタクト312に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0157】
図11を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300において、前記絶縁部340はハンダ付け検査窓341を含むことができる。
【0158】
前記鉛前記ハンダ付け検査窓341は前記絶縁部340を貫通して形成され得る。前記ハンダ付け検査窓341は前記RF実装部材3111、3121が前記第2基板に実装された状態を検査するのに利用され得る。この場合、前記RFコンタクト310は前記RF実装部材3111、3121が前記ハンダ付け検査窓341に位置するように前記絶縁部340に結合され得る。これに伴い、前記RF実装部材3111、3121は前記絶縁部340に遮られない。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓341を通じて前記RF実装部材3111、3121が前記第2基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記RF実装部材3111、3121を含んだ前記RFコンタクト310全部が前記接地ハウジング330の内側に位置しても、前記RFコンタクト310を前記第2基板に実装する実装作業の正確性を向上させることができる。
【0159】
前記絶縁部340は前記ハンダ付け検査窓341を複数個含んでもよい。この場合、前記RF実装部材3111、3121は互いに異なるハンダ付け検査窓341に位置し得る。前記ハンダ付け検査窓341のうち一部には前記伝送実装部材3201が位置してもよい。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓341を通じて前記RF実装部材3111、3121と前記伝送実装部材3201が前記第2基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は、前記RF実装部材3111、3121と前記伝送実装部材3201を前記第2基板に実装する作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓341は互いに離隔した位置で前記絶縁部340を貫通して形成され得る。
【0160】
以上で説明した本発明は前述した実施例および添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形および変更が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者において明白であろう。