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特許7673321ディスプレイ装置及びディスプレイ装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-25
(45)【発行日】2025-05-08
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置及びディスプレイ装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20250428BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20250428BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20250428BHJP
   H10H 20/00 20250101ALN20250428BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 338
G09F9/33
G09F9/40 301
H10H20/00 L
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024508299
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(86)【国際出願番号】 KR2022012929
(87)【国際公開番号】W WO2023106561
(87)【国際公開日】2023-06-15
【審査請求日】2024-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0172791
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】オ,ピリョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,クァンジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム,スンジェ
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0011087(KR,A)
【文献】特開2005-338788(JP,A)
【文献】特開2009-294272(JP,A)
【文献】特開2014-232323(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0064677(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H10H20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のディスプレイモジュール;及び
前記複数のディスプレイモジュールを支持するフレームであって、前記複数のディスプレイモジュールが前記フレームにM*Nのマトリックス形態で配列される、前記フレーム;を含み、
前記フレームは、第1サイド及び前記第1サイドと反対の第2サイドを有するフレームパネルを含み、
前記フレームパネルは、
前記フレームパネルを貫通し、前記第1サイドに形成される第1開口及び前記第2サイドに形成される第2開口を含み、前記第1開口のサイズが前記第2開口のサイズより大きい挿入部;及び
前記挿入部に設けられるスタッド;を含み、
前記挿入部は、前記第1サイドから前記第2サイドに行くほどテーパー形状で設けられる、ディスプレイ装置。
【請求項2】
複数のディスプレイモジュール;及び
前記複数のディスプレイモジュールを支持するフレームであって、前記複数のディスプレイモジュールが前記フレームにM*Nのマトリックス形態で配列される、前記フレーム;を含み、
前記フレームは、第1サイド及び前記第1サイドと反対の第2サイドを有するフレームパネルを含み、
前記フレームパネルは、
前記フレームパネルを貫通し、前記第1サイドに形成される第1開口及び前記第2サイドに形成される第2開口を含み、前記第1開口のサイズが前記第2開口のサイズより大きい挿入部;及び
前記挿入部に設けられるスタッド;を含み、
前記フレームは、前記フレームパネルの前記第1サイドに付着され、前記第1開口をカバーするように設けられる補強部材をさらに含む、ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記挿入部は、前記第1開口と前記第2開口が段差を形成するように設けられる、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記挿入部は、前記第1サイドから前記第2サイドに行くほどテーパー形状で設けられる、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記スタッドは、前記第2開口に向かう開口を有する結合部を含み、
前記結合部は、内周面に形成されるネジ山を含む、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2開口を通じて前記スタッドに分離可能に結合されるブラケット;をさらに含み、
前記ブラケットは、マウンティングブラケット、シャシブラケット、補強ブラケット及びボードブラケットのうち少なくとも一つを含む、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記フレームは、前記フレームパネルの前記第1サイドに付着され、前記第1開口をカバーするように設けられる補強部材をさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記複数のディスプレイモジュールは、前記補強部材に付着される、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記フレームパネルは、
前記フレームパネルの前記第1サイドを形成する第1金属層;
前記フレームパネルの前記第2サイドを形成する第2金属層;及び
前記第1金属層と前記第2金属層との間に配置される樹脂層;をさらに含む、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記樹脂層に形成される前記挿入部の一部分のサイズは、前記第1金属層に形成される前記挿入部の他の一部分のサイズと同一に設けられる、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
第1サイド及び前記第1サイドと反対の第2サイドを有するフレームパネルを設け、
前記フレームパネルを貫通し、前記第1サイドに形成される第1開口及び前記第2サイドに形成される第2開口を含み、前記第1開口のサイズが前記第2開口のサイズより大きい挿入部を形成し、
前記第1開口を通じて前記挿入部にスタッドを挿入し、
前記第2開口を通じて前記スタッドにブラケットを分離可能に結合し、
前記挿入部に前記スタッドを挿入した後、前記フレームパネルの前記第1サイドに補強部材を付着する、ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項12】
前記フレームパネルの前記第1サイドに前記補強部材を付着した後、前記フレームパネル及び前記補強部材にモジュール開口を形成する、請求項11に記載のディスプレイ装置の製造方法。
【請求項13】
前記モジュール開口を形成した後、前記補強部材に複数のディスプレイモジュールを付着する、請求項12に記載のディスプレイ装置の製造方法。
【請求項14】
前記ブラケットは、マウンティングブラケット、シャシブラケット、補強ブラケット及びボードブラケットのうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載のディスプレイ装置の製造方法。
【請求項15】
前記挿入部を形成することは、形状加工装置、ウォータージェット及びレーザーのうち少なくとも一つを使用して前記第1サイドから前記挿入部を形成することを含む、請求項14に記載のディスプレイ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子を基板上に実装したモジュールを結合して映像を表示するディスプレイ装置及びディスプレイ装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、文字、図形などのデータ情報及び映像などを視覚的に表示する出力装置の一種である。
【0003】
一般的に、ディスプレイ装置としてバックライトが必要な液晶パネル(Liquidcrystal panel)や、電流に反応して自ら光を発散する有機化合物のフィルムからなるOLED(Organic Light-Emitting Diode)パネルが主に用いられた。しかし、液晶パネルは、反応時間が遅く、電力消耗が大きく、自己発光できずバックライトを必要としてコンパクト化が難しいという問題がある。また、OLEDパネルは、自己発光するのでバックライトが必要なく、厚さを薄く作ることができるが、同じ画面を長時間表示すれば、サブピクセルの寿命が尽きて画面が変わっても以前の画面の特定部分がそのまま残っているバーンイン(Burn-in、劣化)現象に脆弱である。
【0004】
それによって、これらを代替する新しいパネルとして、基板に無機発光素子を実装して無機発光素子自体をそのままピクセルとして使用するマイクロ発光ダイオード(マイクロLED又はμLED)ディスプレイパネルが研究されている。
【0005】
マイクロ発光ダイオードディスプレーパネル(以下、マイクロLEDパネル)は、平板ディスプレイパネルのうち一つであって、それぞれ100μm以下である複数の無機発光ダイオード(inorganic LED)で構成されている。
【0006】
このようなLEDパネルも自己発光素子であるが、無機物発光素子であるためOLEDのバーンイン現象は発生せず、輝度、解像度、消費電力、耐久性に優れている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
バックライトが必要な液晶ディスプレイ(LCD)パネルに比べてマイクロLEDディスプレイパネルは、より良い対比、回答時間及びエネルギー効率を提供する。有機発光ダイオード(organic LED)と無機発光素子であるマイクロLEDは、何れもエネルギー効率が良いが、マイクロLEDは、OLEDより明るさ、発光効率が高く、寿命が長い。
【0008】
また、LEDを回路基板上にピクセル単位で配列することによって、基板単位のディスプレイモジュール化製作が可能であり、消費者の注文に合わせて多様な解像度及び画面サイズで製作が容易である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の思想によるディスプレイ装置は、複数のディスプレイモジュール、及び前記複数のディスプレイモジュールを支持するフレームとして、前記複数のディスプレイモジュールが前記フレームにM*Nのマトリックス形態で配列されるフレームを含み、前記フレームは、第1サイド及び前記第1サイドと反対の第2サイドを有するフレームパネルを含み、前記フレームパネルは、前記フレームパネルを貫通し、前記第1サイドに形成される第1開口及び前記第2サイドに形成される第2開口を含み、前記第1開口のサイズが前記第2開口のサイズより大きい挿入部、及び前記挿入部に設けられるスタッドを含む。
【0010】
前記挿入部は、前記第1開口と前記第2開口が段差を形成するように設けられ得る。
【0011】
前記挿入部は、前記第1サイドから前記第2サイドに行くほどテーパー形状で設けられ得る。
【0012】
前記スタッドは、前記第2開口に向かう開口を有する結合部を含むことができ、前記結合部は、内周面に形成されるネジ山を含むことができる。
【0013】
前記ディスプレイ装置は、前記第2開口を通じて前記スタッドに分離可能に結合されるブラケットをさらに含むことができ、前記ブラケットは、マウンティングブラケット、シャシブラケット、補強ブラケット及びボードブラケットのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0014】
前記フレームは、前記フレームパネルの前記第1サイドに付着され、前記第1開口をカバーするように設けられる補強部材をさらに含むことができる。
【0015】
前記複数のディスプレイモジュールは、前記補強部材に付着され得る。
【0016】
前記フレームパネルは、前記フレームパネルの前記第1サイドを形成する第1金属層、前記フレームパネルの前記第2サイドを形成する第2金属層、及び前記第1金属層と前記第2金属層との間に配置される樹脂層をさらに含むことができる。
【0017】
前記樹脂層に形成される前記挿入部の一部分のサイズは、前記第1金属層に形成される前記挿入部の他の一部分のサイズと同一に設けられ得る。
【0018】
前記第1サイドに形成される面と前記第2サイドに形成される面のそれぞれは平たくてもよい。
【0019】
他の態様では、本発明の思想によるディスプレイ装置の製造方法は、第1サイド及び前記第1サイドと反対の第2サイドを有するフレームパネルを設け、前記フレームパネルを貫通する挿入部として、前記第1サイドに形成される第1開口及び前記第2サイドに形成される第2開口を含み、前記第1開口のサイズが前記第2開口のサイズより大きい挿入部を形成し、前記第1開口を通じて前記挿入部にスタッドを挿入し、前記第2開口を通じて前記スタッドにブラケットを分離可能に結合する。
【0020】
前記挿入部を形成することは、前記第1開口と前記第2開口が段差形成されるように前記挿入部を形成することを含むことができる。
【0021】
前記挿入部を形成することは、前記第1サイドから前記第2サイドに行くほどテーパー形状で前記挿入部を形成することを含むことができる。
【0022】
前記スタッドは、前記第2開口に向かう開口を有する結合部を含み、前記結合部は、前記結合部の内周面に形成されるネジ山を含むことができる。
【0023】
前記ディスプレイ装置の製造方法は、前記挿入部に前記スタッドを挿入した後、前記フレームパネルの前記第1サイドに補強部材を付着することができる。
【0024】
前記ディスプレイ装置の製造方法は、前記フレームパネルの前記第1サイドに前記補強部材を付着した後、前記フレームパネル及び前記補強部材にモジュール開口を形成することができる。
【0025】
前記ディスプレイ装置の製造方法は、前記モジュール開口を形成した後、前記補強部材に複数のディスプレイモジュールを付着することができる。
【0026】
前記ブラケットは、マウンティングブラケット、シャシブラケット、補強ブラケット及びボードブラケットのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0027】
前記挿入部を形成することは、形状加工装置,ウォータージェット(water jet)及びレーザー(laser)のうち少なくとも一つを使用して前記第1サイドから前記挿入部を形成することを含むことができる。
【0028】
前記第1サイドに形成される面と前記第2サイドに形成される面のそれぞれは平たくてもよい。
【発明の効果】
【0029】
多様な実施例によると、ディスプレイ装置は、複数のディスプレイモジュールをフレームの引抜力又はトルク抵抗力を改善することができる。
【0030】
多様な実施例によると、ディスプレイ装置は、フレームパネルの第1サイドに形成される面が突出する部分なく平たいので、フレームの前面に付着される複数のディスプレイモジュールをタイリングするための平たい面を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施例によるディスプレイ装置を示す。
【0032】
図2図1に示したディスプレイ装置の主要構成を分解して示す。
【0033】
図3図1に示したディスプレイ装置の一つのディスプレイモジュールの一部構成を拡大した断面を示す。
【0034】
図4図1に示したディスプレイ装置の一つのディスプレイモジュールの後面を示す。
【0035】
図5図2に示したフレームと、フレームの後側に結合されるブラケットとを示す。
【0036】
図6図5に表示されたA-A'線による断面を示す。
【0037】
図7図6に表示されたE部分を拡大して示す。
【0038】
図8図5に表示されたB-B'線による断面を示す。
【0039】
図9図5に表示されたC-C'線による断面を示す。
【0040】
図10図5に表示されたD-D'線による断面を示す。
【0041】
図11図5に示したフレームパネルが設けられた状態を示す。
【0042】
図12図11に示したフレームパネルの挿入部にスタッドを挿入する状態を示す。
【0043】
図13図12に示したフレームパネルの挿入部の他の実施例を示す。
【0044】
図14図12に示したフレームパネルに補強部材を接着した状態を示す。
【0045】
図15図14に示したフレームにモジュール開口を形成した状態を示す。
【0046】
図16図15に示したフレームにブラケットを装着する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本開示の追加的な態様は、次の説明で部分的に説明され、部分的には説明から明白であり、又は本開示の実施により学習され得る。
【0048】
本明細書に記載した実施例は、本発明の最も好ましい実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物又は変形例も本発明の権利範囲に含まれることが理解されるべきである。
【0049】
説明のうち使用される単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含むことができる。図面で要素の形状及びサイズなどは、明確な説明のために誇張されたものであり得る。
【0050】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指称しようとするものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加可能性をあらかじめ排除しないことが理解されるべきである。
【0051】
また、本明細書において、「同一(identical)」の意味は、互いに属性が類似するか一定範囲(range)内で類似したものを含む。また、同一は、「実質的同一」を意味する。実質的に同一であるという意味は、製造上での誤差範囲内に該当する数値又は基準数値に対して意味を有しない範囲内での差に該当する数値は、「同一である」の範囲に含まれることが理解されるべきである。
【0052】
以下では、本発明による好ましい実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。
【0053】
図1は、本発明の一実施例によるディスプレイ装置を示す。図2は、図1に示したディスプレイ装置の主要構成を分解して示す。図3は、図1に示したディスプレイ装置の一つのディスプレイモジュールの一部構成を拡大した断面を示す。図4は、図1に示したディスプレイ装置の一つのディスプレイモジュールの後面を示す。
【0054】
図面に示した複数の無機発光素子50及びディスプレイ装置1の一部構成は、数μm~数百μmサイズを有するマイクロ単位の構成であって、説明の便宜上、一部構成(複数の無機発光素子50、ブラックマトリックス48など)のスケールを誇張して示した。
【0055】
ディスプレイ装置1は、情報、資料、データなどを文字、図形、グラフ、映像などで表示する装置であって、TV、PC、モバイル又はデジタルサイネージ(singage)などがディスプレイ装置1で具現され得る。
【0056】
本発明の実施例によると、図1及び図2に示したように、ディスプレイ装置1は、映像を表示するディスプレイパネル20と、ディスプレイパネル20に電源を供給する電源供給装置(図示せず)と、ディスプレイパネル20の全体的な動作を制御するメインボード25と、ディスプレイパネル20を支持するフレーム100と、フレーム100の後面をカバーする後方カバー10を含むことができる。
【0057】
ディスプレイパネル20は、複数のディスプレイモジュール30A-30wと、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wを駆動する駆動ボード(図示せず)と、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wの制御に必要なタイミング信号を生成するTOCNボード(Timing controller board)と、を含むことができる。
【0058】
後方カバー10は、ディスプレイパネル20を支持することができる。後方カバー10は、スタンド(図示せず)を通じて床の上に設置されるか、又はハンガー(図示せず)などを通じて壁に設置され得る。
【0059】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、互いに隣接するように上下左右に配列され得る。複数のディスプレイモジュール30A-30wは、M*Nのマトリックス形態で配列され得る。本実施例において、複数のディスプレイモジュール30A-30wは、16個が設けられ、7*7のマトリックス形態で配列されているが、複数のディスプレイモジュール30A-30wの個数及び配列方式に制限はない。
【0060】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、フレーム100に設置され得る。複数のディスプレイモジュール30A-30wは、マグネットを利用した磁力や、機械的な挟み構造又は接着など公知の多様な方法を通じてフレーム100に設置され得る。フレーム100の後方には、後方カバー10が結合され、後方カバー10は、ディスプレイ装置1の後面外観を形成することができる。
【0061】
後方カバー10は、金属材質を含むことができる。これによって、複数のディスプレイモジュール30A-30w及びフレーム100から発生した熱が容易に後方カバー10に伝導されてディスプレイ装置1の放熱効率を上昇させ得る。
【0062】
このように、本発明の実施例によるディスプレイ装置1は、複数のディスプレイモジュール30A-30wをタイリングして大画面を具現することができる。
【0063】
本発明の実施例と異なり、複数のディスプレイモジュール30A-30wにおいて単一個のディスプレイモジュールそれぞれはディスプレイ装置に適用され得る。すなわち、ディスプレイモジュール30A-30wは、単一単位でウェアラブルデバイス(wearable device)、ポータブルデバイス(portable device)、ハンドヘルドデバイス(handheld device)及び各種ディスプレイが必要な電子製品や電装に設置されて適用され得、本発明の実施例のようにマトリックスタイプで複数の組み立て配置を通じてPC(personal computer)用モニター、高解像度TV及びサイネージ、電光掲示板(electronic display)などのようなディスプレイ装置に適用され得る。
【0064】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、互いに同一の構成を有することができる。したがって、以下に記載したいずれか一つのディスプレイモジュールに対する説明は、他のすべてのディスプレイモジュールに同一に適用され得る。
【0065】
複数のディスプレイモジュール30A-30wのうち第1ディスプレイモジュール30Aを一例として、第1ディスプレイモジュール30Aは、四角形(Quadrangle type)に形成され得る。第1ディスプレイモジュール30Aは、長方形(Rectangle type)形状又は正方形(Square type)形状で設けられ得る。
【0066】
したがって、第1ディスプレイモジュール30Aは、前方である第1方向Xを基準として上下左右方向に形成されるエッジ(edge)31、32、33、34を含むことができる。
【0067】
図3に示したように、複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれ基板40と、基板40上に実装された複数の無機発光素子50を含むことができる。複数の無機発光素子50は、第1方向Xに向かう基板40の実装面41に実装され得る。図3では、説明の便宜のために基板40の第1方向Xへの厚さを誇張して厚く示した。
【0068】
基板40は、四角形(Quadrangle type)に形成され得る。上述したように、複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれ四角形形状で設けられ得るが、基板40は、それと対応するように四角形に形成され得る。
【0069】
基板40は、長方形(Rectangle type)形状又は正方形(Square type)形状で設けられ得る。
【0070】
したがって、第1ディスプレイモジュール30Aを一例として、基板40は、前方である第1方向Xを基準として上下左右方向に形成される第1ディスプレイモジュール30Aのエッジ31、32、33、34と対応する4個のエッジを含むことができる。
【0071】
基板40は、ベース基板42と、ベース基板42の一面を形成する実装面41と、ベース基板42の他面を形成して実装面41と反対側に配置される後面43、及び実装面41と後面43との間に配置される側面45を含むことができる。
【0072】
基板40は、無機発光素子50を駆動するようにベース基板42に上に形成されるTFT層(Thin Film Transistor、44)を含むことができる。ベース基板42は、ガラス基板(glass substrate)を含むことができる。すなわち、基板40は、COG(チップオングラス(Chip on Glass))タイプの基板を含むことができる。基板40には、無機発光素子50がTFT層44と電気的に接続するように設けられる第1、第2パッド電極44a、44bが形成され得る。
【0073】
TFT層44を構成するTFT(薄膜トランジスター(Thin Film Transistor))は、特定構造やタイプに限定されず、多様な実施例で構成され得る。すなわち、本発明の一実施例によるTFT層44のTFTは、LTPS(低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon))TFT、oxide(酸化物) TFT、Si(ポリシリコン(poly silicon)又はa-silicon)TFTだけでなく、有機TFT、グラフェンTFTなどでも具現され得る。
【0074】
また、TFT層44は、基板40のベース基板42がシリコンウェハーで設けられるとき、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)タイプ又はn型(n-type) MOSFET又はp型(p-type) MOSFETトランジスターに代替され得る。
【0075】
複数の無機発光素子50は、無機物材質で形成され、横、縦及び高さがそれぞれ数μm~数十μmサイズを有する無機発光素子を含むことができる。マイクロ無機発光素子は、横、縦及び高さのうち短辺の長さが100μm以下のサイズであってもよい。すなわち、無機発光素子50は、サファイア又はシリコン材質で形成されるウェハーからピックアップされて直接基板40上に直接伝写され得る。複数の無機発光素子50は、静電ヘッド(Electrostatic Head)を使用する静電気方式又はPDMSやシリコーンなどの弾性がある高分子物質をヘッドとして使用するスタンプ方式などを通じてピックアップ及び移送され得る。
【0076】
複数の無機発光素子50は、n型半導体58a、活性層58c、p型半導体58b、第1コンタクト電極57a、第2コンタクト電極57bを含む発光構造物であってもよい。
【0077】
図面には図示しなかったが、第1コンタクト電極57a及び第2コンタクト電極57bのうちいずれか一つは、n型半導体58aと電気的に接続され、他の一つは、p型半導体58bと電気的に接続されるように設けられ得る。
【0078】
第1コンタクト電極57a及び第2コンタクト電極57bは、水平的に配置され、同じ方向(発光方向の反対方向)に向けて配置されるフリップチップ(Flip chip)形態であってもよい。
【0079】
無機発光素子50は、実装面41に実装されるとき、第1方向Xに向けて配置される発光面54、側面55、発光面54の反対側に配置される底面56を有し、第1コンタクト電極57aと第2コンタクト電極57bは、底面56に形成され得る。
【0080】
すなわち、無機発光素子50の第1及び第2コンタクト電極57a、57bは、発光面54の反対側に配置され、これによって、光が照射される方向の反対側に配置され得る。
【0081】
第1及び第2コンタクト電極57a、57bは、実装面41と対向するように配置され、TFT層44と電気的に接続されるように設けられ、第1及び第2コンタクト電極57a、57bが配置される方向と反対方向へ光を照射する発光面54が配置され得る。
【0082】
したがって、活性層58cから発生する光が発光面54を通じて第1方向Xへ照射されるとき、光は、第1コンタクト電極57a又は第2コンタクト電極57bの干渉なしに第1方向Xに向かって照射され得る。
【0083】
すなわち、第1方向Xは、発光面54が光を照射するように配置される方向であると定義され得る。
【0084】
第1コンタクト電極57a及び第2コンタクト電極57bは、基板40の実装面41に形成された第1パッド電極44a及び第2パッド電極44bにそれぞれ電気的に接続され得る。
【0085】
無機発光素子50は、異方性導電層47又はソルダーのような接合構成を通じて直接パッド電極44a、44bに接続され得る。
【0086】
基板40上には、コンタクト電極57a、57bとパッド電極44a、44bの電気的接合を媒介するように異方性導電層47が形成され得る。異方性導電層47は、異方性導電接着剤が保護用フィルム上に付着されたものであって、導電性ボール47aが接着性樹脂に散布された構造を有することができる。導電性ボール47aは、薄い絶縁膜で取り囲まれた導電性球体であって、圧力によって絶縁膜が割れながら導体と導体を互いに電気的に接続させ得る。
【0087】
異方性導電層47は、フィルム形態の異方性導電フィルム(ACF、Anisotropic Conductive Film)と、ペースト形態の異方性導電ペースト(ACP、Anisotropic Conductive Paste)を含むことができる。
【0088】
したがって、複数の無機発光素子50を基板40上に実装するとき、異方性導電層47に圧力が加えられると、導電性ボール47aの絶縁膜が割れて無機発光素子50のコンタクト電極57a、57bと、基板40のパッド電極44a、44bとが電気的に接続され得る。
【0089】
ただし、図面には図示しなかったが、複数の無機発光素子50は、異方性導電層47の代りにソルダー(図示せず)を通じて基板40に実装されてもよい。無機発光素子50が基板40上に整列された後にリフロー工程を経て無機発光素子50が基板40に接合され得る。
【0090】
複数の無機発光素子50は、赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53を含むことができ、無機発光素子50は、一連の赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53を一つの単位として基板40の実装面41上に実装され得る。一連の赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53は、一つのピクセル(pixel)を形成することができる。このとき、赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53は、それぞれサブピクセル(sub pixel)を形成することができる。
【0091】
赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53は、本発明の実施例のように一列で所定間隔で配置されてもよく、三角形形態などそれとは異なる形態でも配置されてもよい。
【0092】
基板40は、外光を吸収してコントラストを向上させるように光吸収層(lightabsorbing layer)44cを含むことができる。光吸収層44cは、基板40の全体実装面41側に形成され得る。光吸収層44cは、TFT層44と異方性導電層47との間に形成され得る。
【0093】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、複数の無機発光素子50の間に形成されるブラックマトリックス(black matrix)48をさらに含むことができる。
【0094】
ブラックマトリックス48は、基板40の実装面41に全体的に形成された光吸収層44cを補完する機能を行うことができる。すなわち、ブラックマトリックス48は、外光を吸収して基板40がブラックに見えるようにすることによって、画面のコントラストを向上させ得る。
【0095】
ブラックマトリックス48は、黒色を有することができる。
【0096】
本実施例において、ブラックマトリックス48は、一連の赤色(Red)発光素子51と、緑色(Green)発光素子52と、青色(Blue)発光素子53により形成されるピクセル(pixel)の間に配置されるように形成されている。ただし、本実施例と異なり、サブピクセルである発光素子51、52、53それぞれを区画するように一層細密に形成されてもよい。
【0097】
ブラックマトリックス48は、ピクセル(pixel)の間に配置されるように横パターンと縦パターンを有する格子形態に形成され得る。
【0098】
ブラックマトリックス48は、インクジェット(ink-jet)工程を通じて光吸収インクを異方性導電層47上に塗布した後に硬化させることで形成するか、異方性導電層47に光吸収フィルムをコーティングして形成することができる。
【0099】
すなわち、実装面41に全体的に形成される異方性導電層47において、複数の無機発光素子50が実装されない複数の無機発光素子50の間にブラックマトリックス48が形成され得る。
【0100】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれ複数のディスプレイモジュール30A-30wの実装面41をカバーするように第1方向Xに実装面41上に配置される前方カバー49を含むことができる。
【0101】
前方カバー49は、第1方向Xに複数のディスプレイモジュール30A-30w上にそれぞれ形成されるように複数で設けられ得る。
【0102】
前方カバー49は、フィルム(図示せず)を含むことができる。
【0103】
前方カバー49のフィルム(図示せず)は、光学的性能を有する機能性フィルムで設けられ得る。
【0104】
前方カバー49は、基板40をカバーするように設けられて外力から基板40を保護することができる。
【0105】
通常的に、前方カバー49の接着層(図示せず)は、実装面41又は発光面54が向かう第1方向Xに所定の高さ以上の高さを有するように設けられ得る。前方カバー49が基板40に配置されるとき、前方カバー49と複数の無機発光素子50との間に形成され得る間隙を十分に満たすためである。
【0106】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれ基板40の後面43には基板40から発生する熱を放熱するために設けられる放熱部材60を含むことができる。
【0107】
基板40から発生する熱は、様々な構成から発生する熱を含むことがある。基板40から発生して後面43に伝達される様々な熱のうち最大の比重を占める熱は、複数の無機発光素子50が発光するときに発生する熱である。ただし、それだけでなく、TFT層44のように基板40の実装面41上に配置される複数の構成から熱が発生し、複数の構成から発生する熱が基板40に流入され得る。
【0108】
また、基板40の外部から基板40に熱が伝達され、基板40の外構成を通じて基板40に熱が伝達されて基板40から熱が発生できる。
【0109】
以下で敍述する基板40から発生する熱は、実質的に複数の無機発光素子50を含む基板40に配置される複数の構成から発生する熱が基板40に流入された熱を指称する。
【0110】
特に、上述したように複数の無機発光素子50から発生する熱が基板40に最も多く流入されるところ、基板40から発生する熱において最大の比重を占める熱は、複数の無機発光素子50から発生する熱である。ただし、上述したように複数の無機発光素子50以外に様々な構成及び基板40の外部から発生した熱により基板40から熱が発生すると表現することができる。また、複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれ基板40の後面43と放熱部材60を接着させるように後面43と放熱部材60との間に配置される接着テープ70を含むことができる。
【0111】
複数の無機発光素子50は、実装面41上に形成されるピクセル駆動配線(図示せず)と基板40の側面45を通じて延長されてピクセル駆動配線(図示せず)で形成される上面配線層(図示せず)と電気的に接続され得る。
【0112】
上面配線層(図示せず)は、基板40の側面45上に形成される側面配線(図示せず)と電気的に接続され得る。側面配線(図示せず)は、薄膜形態で設けられ得る。
【0113】
上面配線層(図示せず)は、基板40のエッジ側に形成される上面連結パッド(図示せず)により側面配線(図示せず)と連結され得る。
【0114】
側面配線(図示せず)は、基板40の側面45に沿って延長されて後面43上に形成される後面配線層43bと連結され得る。
【0115】
基板40の後面が向かう方向へ後面配線層43b上には後面配線層43bをカバーする絶縁層43cが形成され得る。
【0116】
すなわち、複数の無機発光素子50は、順次に上面配線層(図示せず)と側面配線(図示せず)と後面配線層43bと順次に電気的に接続され得る。
【0117】
また、図4に示したように、ディスプレイモジュール30Aは、実装面41に実装された複数の無機発光素子50を電気的に制御するために設けられる駆動回路基板80を含むことができる。駆動回路基板80は、印刷回路基板で形成され得る。駆動回路基板80は、第1方向Xへ基板40の後面43に配置され得る。基板40の後面43に接着される放熱部材60上に配置され得る。
【0118】
ディスプレイモジュール30Aは、駆動回路基板80が複数の無機発光素子50と電気的に接続されるように駆動回路基板80と後面配線層43bを連結する軟性フィルム81を含むことができる。
【0119】
軟性フィルム81の一端は、基板40の後面43に配置され、複数の無機発光素子50と電気的に接続される後面連結パッド43dと連結され得る。
【0120】
後面連結パッド43dは、後面配線層43bと電気的に接続され得る。これによって、後面連結パッド43dは、後面配線層43bと軟性フィルム81を電気的に接続させ得る。
【0121】
軟性フィルム81は、後面連結パッド43dと電気的に接続されることによって駆動回路基板80から電源及び電気的信号を複数の無機発光素子50に伝達することができる。
【0122】
軟性フィルム81は、FFC(フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat cable))又はCOF(チップオンフィルム(Chip On Film))などで形成され得る。
【0123】
軟性フィルム81は、前方である第1方向Xに対して上下方向にそれぞれ配置される第1軟性フィルム81aと第2軟性フィルム81bとを含むことができる。
【0124】
第1及び第2軟性フィルム81a、81bは、これに限定されず、第1方向Xに対して左右方向に配置されてもよく、上、下、左、右方向のうち少なくとも2個の方向にそれぞれ配置されてもよい。
【0125】
第2軟性フィルム81bは、複数で設けられ得る。ただじ、これに限定されず、第2軟性フィルム81bは、単一個で設けられてもよく、第1軟性フィルム81aも複数個で設けられてもよい。
【0126】
第1軟性フィルム81aは、駆動回路基板80から基板40にデータ信号を伝達することができる。第1軟性フィルム81aは、COFで設けられ得る。
【0127】
第2軟性フィルム81bは、駆動回路基板80から基板40に電源を伝達することができる。第2軟性フィルム81bは、FFCで設けられ得る。
【0128】
ただし、これに限定されず、第1及び第2軟性フィルム81a、81bは、互いに反対に形成され得る。
【0129】
駆動回路基板80は、図面には示さなかったが、メインボード25(図2参照)と電気的に接続され得る。メインボード25は、フレーム100の後方側に配置され得、メインボード25は、フレーム100の後方からケーブル(図示せず)を通じて駆動回路基板80と連結され得る。
【0130】
上述したように、放熱部材60は、基板40と接するように設けられ得る。基板40の後面43と放熱部材60との間に配置される接着テープ70により放熱部材60と基板40が接着され得る。
【0131】
放熱部材60は、熱伝導率が高い材質で形成されてもよく、熱伝導率が高い構成で具現されてもよい。例えば、放熱部材60は、アルミニウム材質で設けられ得る。
【0132】
基板40に実装された複数の無機発光素子50及びTFT層44から発生する熱は、基板40の後面43に沿って接着テープ70を通じて放熱部材60に伝達され得る。
【0133】
これによって、基板40から発生した熱が容易に放熱部材60に伝達されて基板40が一定温度以上に上昇することが防止され得る。
【0134】
複数のディスプレイモジュール30A-30wは、それぞれM*Nのマトリックス形態で多様な位置に配列され得る。それぞれのディスプレイモジュール30A-30wが個別的に移動可能に設けられる。このとき、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wは、個別的に放熱部材60を含むことによってそれぞれのディスプレイモジュール30A-30wがどの位置に配置されるかに関係なく一定レベルの放熱性能を維持することができる。
【0135】
複数のディスプレイモジュール30A-30wが様々なM*Nのマトリックス形態でディスプレイ装置1の様々なサイズの画面を形成することができる。これによって、放熱のために設けられる単一個の放熱部材を通じた放熱より、本発明の一実施例のようにそれぞれのディスプレイモジュール30A-30wが独立的な放熱部材60を含むことでそれぞれのディスプレイモジュール30A-30wが個別的に放熱をすることがディスプレイ装置1全体の放熱性能を改善させ得る。
【0136】
ディスプレイ装置1の内部に単一個の放熱部材が配置されるとき、前後方向を基準として一部のディスプレイモジュールが配置される位置に対応する位置に放熱部材の一部が配置されなくてもよく、ディスプレイモジュールが配置されない位置に放熱部材が配置されてもよいので、ディスプレイ装置1の放熱効率が低下し得る。
【0137】
すなわち、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wに配置される放熱部材60を通じてそれぞれのディスプレイモジュール30A-30wがどの位置に配置されてもすべてのディスプレイモジュール30A-30wはそれぞれの放熱部材60により自己放熱が可能なのでディスプレイ装置1全体の放熱性能を向上させ得る。
【0138】
放熱部材60は、大略基板40の形状と対応する形状である四角形形状で設けられ得る。
【0139】
基板40の面積は、放熱部材60の面積と少なくとも同一であるか大きく設けられ得る。基板40と放熱部材60が第1方向Xに並んで配置されるとき、基板40と放熱部材60の中心を基準として長方形形状の基板40の4個のエッジは、放熱部材60の4個のエッジと対応するように形成されてもよく、放熱部材60の4個のエッジより基板40と放熱部材60の中心を基準としてより外側に配置されるように設けられてもよい。
【0140】
基板40の4個のエッジは、放熱部材60の4個のエッジより外側に配置されるように設けられ得る。すなわち、基板40の面積が放熱部材60の面積より大きく設けられ得る。
【0141】
これは、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wに熱が伝達されるとき、基板40と放熱部材60が熱膨脹され得るが、放熱部材60が基板40より熱膨脹率が高いため放熱部材60が膨脹する数値は基板40が膨脹する数値より高い。
【0142】
このとき、基板40の4個のエッジが放熱部材60の4個のエッジと対応するかより内側に配置されるとき、放熱部材60のエッジが基板40の外側へ突出し得る。
【0143】
これによって、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙の離隔長さがそれぞれのディスプレイモジュール30A-30wの放熱部材60の熱膨脹によって不規則に形成され得、これによって、一部シームの認知性が上昇してディスプレイパネル20の画面の一体感が低下し得る。
【0144】
ただし、基板40の4個のエッジが放熱部材60の4個のエッジより外側に配置されるように設けられるとき、基板40と放熱部材60が熱膨脹しても基板40の4個のエッジの外側へ放熱部材60が突出せず、これによって、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙の離隔長さが一定に維持され得る。
【0145】
本発明の一実施例によると、基板40の面積と放熱部材60の面積は、大略対応するように設けられ得る。これによって、基板40から発生する熱が基板40の一部領域に孤立せず基板40の全体的な領域に均一に放熱され得る。
【0146】
放熱部材60は、接着テープ70により基板40の後面43に接着されるように設けられ得る。
【0147】
接着テープ70は、放熱部材60と対応するサイズで設けられ得る。すなわち、接着テープ70の面積は、放熱部材60の面積と対応するように設けられ得る。放熱部材60は、大略四角形状で設けられ、接着テープ70は、それに対応するように四角形状で設けられ得る。
【0148】
放熱部材60と接着テープ70の中心を基準として長方形形状の放熱部材60のエッジと接着テープ70のエッジは対応するように形成され得る。
【0149】
これによって、放熱部材60と接着テープ70は、一つの結合構成で容易に製作できるので、全体ディスプレイ装置1の製造効率が増加され得る。
【0150】
すなわち、放熱部材60が一つのプレートから単位個数でカッティングされるとき、放熱部材60がカッティングされる前に接着テープ70が一つのプレートに先に接着され、接着テープ70と放熱部材60が単位個数で同時にカッティングされて工程が減る効果が発生できる。
【0151】
基板40から発生する熱は、接着テープ70を通じて放熱部材60に伝達され得る。これによって、接着テープ70は、放熱部材60を基板40に接着させると同時に基板40から発生した熱を放熱部材60に伝達するように設けられ得る。
【0152】
これによって、接着テープ70は、放熱性能が高い素材を含むことができる。
【0153】
接着テープ70は、基板40と放熱部材60を接着するために接着性を有する素材を含むことができる。
【0154】
接着テープ70は、一般的な接着性を有する素材より放熱性能が高い素材を含むことができる。これによって、基板40と放熱部材60の間で熱をそれぞれの構成に効率的に伝達することができる。
【0155】
また、接着テープ70の接着性を有する素材は、一般的な接着剤を構成する接着素材より放熱性能が高い素材で形成され得る。
【0156】
放熱性能が高い素材は、熱伝導率が高く、熱伝達性が高く、比熱が低いため熱を効果的に伝達できる素材を意味する。
【0157】
一例として、接着テープ70は、グラファイト(Graphite)素材を含むことができる。ただし、これに限定されず、接着テープ70は、一般的に放熱性能が高い素材で設けられ得る。
【0158】
接着テープ70の軟性は、基板40の軟性及び放熱部材60の軟性より大きく設けられ得る。したがって、接着テープ70は、接着性と放熱性を有すると共に軟性が高い材質で設けられ得る。接着テープ70は、無機材両面テープに形成され得る。接着テープ70は、無機材両面テープに形成されるところ、基板40に接着される一面と放熱部材60に接着される他面との間には一面及び他面を支持する基材なしに単一個のレイヤーで形成され得る。
【0159】
接着テープ70が基材を含まないので、熱伝導を妨害する素材を含まず、これによって、放熱性能が上昇され得る。ただし、接着テープ70は、無機材両面テープに限定されず、一般的な両面テープより放熱性能が良い放熱テープで設けられ得る。
【0160】
基板40は、ガラス材質を含んで構成され、放熱部材60は、メタル材質を含んで構成されるところ、ガラス材質の材料物性値とメタル材質の材料物性値が異なり同一の熱により材質が変形される程度が相異なり得る。すなわち、基板40から熱が発生するとき、基板40と放熱部材60は、それぞれ熱により互いに異なるサイズで熱膨脹され得る。これによって、ディスプレイモジュール30Aが破損される問題が発生し得る。
【0161】
基板40と放熱部材60が互いに固定された状態で、基板40と放熱部材60が同一温度で膨脹する値がそれぞれ異なるため、基板40と放熱部材60が互いに異なるサイズで膨脹しながらそれぞれの構成に応力が発生し得るためである。
【0162】
材料物性値のうち、特に、基板40及び放熱部材60の材質の熱膨脹係数がそれぞれ相異なり熱により材質が物理的に変形される程度が異なるが、特に、一般的にガラスの熱膨脹係数よりメタル材質の熱膨脹係数が大きいため、同一の熱が基板40と放熱部材60に伝達されるとき、基板40より放熱部材60が一層多く膨脹変形され得る。
【0163】
反対に、基板40での熱発生が終了し、基板40と放熱部材60がそれぞれ冷却されるときにも放熱部材60が基板40より一層多く収縮変形され得る。
【0164】
基板40と放熱部材60は、接着テープ70により互いに接着された状態であるので、放熱部材60が基板40より一層多く変形されるとき、基板40に外力が伝達され得る。
【0165】
反対に、放熱部材60にも基板40により外力が伝達され得るが、ガラス材質の基板40の剛性がメタル材質の放熱部材60の剛性より小さいので基板40が破損され得る。
【0166】
接着テープ70は、基板40と放熱部材60との間で基板40と放熱部材60が互いに異なるサイズで膨脹しながら互いに異なる構成から伝達される外力を吸収するように設けられ得る。
【0167】
これによって、基板40と放熱部材60に外力が伝達され、特に、基板40が破損されることを防止することができる。
【0168】
基板40と放熱部材60に伝達される外力を吸収するように接着テープ70は軟性が高い材質で設けられ得る。詳しくは、接着テープ70の軟性は、基板40の軟性と放熱部材60の軟性より一層大きく設けられ得る。
【0169】
これによって、基板40と放熱部材60のサイズ変化から発生する外力が接着テープ70に伝達されるとき、接着テープ70自体が変形されることによって外力が互いに異なる構成に伝達されることを防止することができる。
【0170】
接着テープ70は、第1方向Xに所定の厚さを有することができる。放熱部材60に熱が伝達されて熱膨脹されるか冷却されて収縮するとき、放熱部材60は、第1方向Xだけでなく第1方向Xと直交する方向に放熱部材60が膨脹又は収縮され得、これによって、基板40に外力が伝達され得る。
【0171】
ディスプレイパネル20は、上述したように複数のディスプレイモジュール30A-30wにより画面が表示され得る。このとき、複数のディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙により形成されるシーム(seam)により画面の一体性が低下し得る。
【0172】
これによって、ディスプレイパネル20のシームの認知を最小化するために、複数のディスプレイモジュール30A-30wが一定間隙を形成するようにフレーム100上に配置され得る。複数のディスプレイモジュール30A-30wにより形成される間隙が一定でないとき、一部間隙によるシームの認知が増幅され得るからである。
【0173】
従来のディスプレイ装置の場合、ディスプレイパネルを支持するフレームがメタル材質で設けられた。メタル材質のフレーム上に複数のディスプレイモジュールがタイリングされ得る。
【0174】
ディスプレイ装置が駆動しながらディスプレイパネルから発生する熱により複数のディスプレイモジュール30A-30wを形成する基板が熱膨脹され得るが、上述したように複数のディスプレイモジュール30A-30wは、メタル材質のフレームに支持されて基板の熱膨脹及びフレームの熱膨脹により複数のディスプレイモジュール30A-30wの間の間隙が不規則に形成されてシームの認知が増幅される問題が発生し得る。
【0175】
すなわち、複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板は、全てガラス材質で設けられてそれぞれの基板が一定の数値で熱膨脹され得るが、それぞれの基板を支持するメタル材質のフレームの熱膨脹により複数のディスプレイモジュール30A-30wの間の間隙において一部間隙の間の幅が不規則に形成され得る。これは、メタル材質の物性値とガラスの材質の物性値が相異なるからである。
【0176】
材質の材料物性値は、熱膨脹係数、比熱、熱伝導度などによって物性値の値が相異なってもよい。特に、メタル材質の熱膨脹係数とガラスの熱膨脹係数の差によって基板とフレームの熱膨脹程度が相異なってもよい。
【0177】
複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板の熱膨脹に追加的に複数のディスプレイモジュール30A-30wが接着されたフレーム自体が熱膨脹されることによって、複数のディスプレイモジュール30A-30wの間の間隙の離隔距離が不規則に変化し得る。
【0178】
このように、メタル材質のフレームに複数のディスプレイモジュール30A-30wがアレイされることによって、熱膨脹による複数のディスプレイモジュール30A-30wの間の間隙が不規則的に設けられることを防止するように、本発明の一実施例によるディスプレイ装置1のフレーム100は、複数のディスプレイモジュール30A-30wが接着され、複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板40の材料物性値と類似した材料物性値で形成される材質で設けられ得る。
【0179】
すなわち、フレーム100は、それぞれのディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙の離隔長さが一定に維持されるために基板40と類似した材料物性値(material property)を有するように設けられ得る。
【0180】
上述した基板40の材料物性値と類似した材料物性値で形成されるという意味は、基板40の熱膨脹係数、比熱、熱伝導度が類似するという意味を含むことができる。特に、本発明の一実施例によると、基板40の熱膨脹係数とフレーム100の熱膨脹係数が対応するという意味として解釈され得る。
【0181】
フレーム100は、全体的に基板40の材料物性値と類似した材料で形成されてもよく、類似した熱膨脹係数値を有する材質で設けられてもよい。フレーム100は、基板40の熱膨脹係数と同一の値を有する材料で形成され得る。
【0182】
これに限定されず、フレーム100は、基板40の材料物性値と対応する材料物性値を有する材料で形成される前方レイヤー(図示せず)を含むことができる。
【0183】
基板40が第1方向Xに前方レイヤー(図示せず)に接着されることによって、第1方向Xに対して直交する第2方向Y又は第3方向Zに基板40と前方レイヤー(図示せず)に同一の熱が伝達されるとき、互いに対応する長さで膨脹するように設けられ得る。
【0184】
すなわち、フレーム100が全体的に基板40と対応する材料物性値を有する材料で形成されるか、フレーム100の前面を構成する前方レイヤー(図示せず)のみ基板40と対応する材料物性値を有する材料で形成されるとき、いずれの実施例によってもディスプレイモジュール30A-30wの基板40が接着されるフレーム100の前面は、ディスプレイ装置1が駆動中に発生する熱により複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板40が熱膨脹されるとき、基板40と同一の数値で熱膨脹され得る。
【0185】
複数のディスプレイモジュール30A-30wが接着されるベース面であるフレーム100の前面が複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板40と同一の数値で熱膨脹することによって、複数のディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙の間隔が同一に維持され得る。
【0186】
これによって、複数のディスプレイモジュール30A-30wの間に形成される間隙が、基板40が熱膨脹しない状態と同一に間隙の離隔距離を維持することができるので、一定レベルのシームを維持し、ディスプレイパネル20の画面の一体性が維持され得る。
【0187】
したがって、ディスプレイ装置1の駆動により発生する熱が複数のディスプレイモジュール30A-30wの基板40に供給されても複数のディスプレイモジュール30A-30wの間の間隙の距離が一定に維持されることによって、一部のシームが増幅されて画面の一体性が低下する現象を防止することができる。
【0188】
フレーム100は、ディスプレイパネル20を支持するように設けられる構成であって、所定のサイズ以上の剛性を有するように設けられ得る。これによって、フレーム100は、一定レベル以上の剛性を有する金属材質で形成されてもよく、フレーム100の前面は、基板40と対応するガラス材質で形成されてもよい。ただし、これに限定されず、フレーム100は、基板40の熱膨脹係数と異なる値を有する材質で形成されてもよい。
【0189】
以下では、本発明の一実施例によるフレーム100に対して詳しく説明する。
【0190】
図5は、図2に示したフレームと、フレームの後側に結合されるブラケットとを示す。図6は、図5に表示されたA-A'線による断面を示す。図7は、図6に表示されたE部分を拡大して示す。図8は、図5に表示されたB-B'線による断面を示す。図9は、図5に表示されたC-C'線による断面を示す。図10は、図5に表示されたD-D'線による断面を示す。
【0191】
図5図10を参照すると、本発明の一実施例によるフレーム100は、フレームパネル110を含むことができる。フレームパネル110は、複数のディスプレイモジュール30A-30wに向かう第1サイド110aと、第1サイド110aと反対の第2サイド110bと、を有することができる。第1サイド110aは、前方に向かうことができ、第2サイド110bは、後方に向かうことができる。
【0192】
図6及び図7を参照すると、フレームパネル110は、前後方向に沿って貫通形成される挿入部111を含むことができる。挿入部111は、スタッド120が挿入部111に挿入されるように設けられ得る。挿入部111は、フレーム100に結合されるブラケット160、172、180、190に対応する位置及び個数で設けられ得る。
【0193】
フレームパネル110の第1サイド110aには、第1開口111aが形成され得る。フレームパネル110の第2サイド110bには、第2開口111bが形成され得る。第1開口111aは、第2開口111bと相異なるサイズで形成され得る。第1開口111aは、第2開口111bより大きいサイズを有することができる。挿入部111は、第1開口111aと第2開口111bが段差を形成するように設けられ得る。
【0194】
第1開口111aより第2開口111bが小さく形成されることによって、挿入部111にスタッド120が挿入された状態でスタッド120にブラケット160、172、180、190が結合されたとき、第2開口111bを形成するフレームパネル110の一部分がスタッド120を支持することができるので、フレーム100に加えられた引抜力又はトルク抵抗力を改善することができる。
【0195】
また、第1開口111aより第2開口111bを小さく形成して、挿入部111にスタッド120を押し込むことによって、フレームパネル110の第1サイド110aに形成される面と第2サイド110bに形成される面は、突出する部分なしに平たく形成され得る。
【0196】
特に、フレームパネル110の第1サイド110aに形成される面が突出する部分なしに平たく形成されることによって、本発明の一実施例によるディスプレイ装置1は、フレーム100の前面に付着される複数のディスプレイモジュール30A-30wをタイリングするための平面を確保することができる。
【0197】
また、フレームパネル110の第2サイド110bに形成される面が突出する部分なしに平たく形成されることによって、ディスプレイ装置1の厚さが不必要に増加することを防止することができる。
【0198】
図7を参照すると、フレームパネル110は、第1サイド110aを形成する第1金属層116と、第2サイド110bを形成する第2金属層117と、第1金属層116及び第2金属層117の間に配置される樹脂層118と、を含むことができる。このような構成によって、フレームパネル110は、平坦度に優れ、重量対比剛性が向上され得る。
【0199】
樹脂層118に形成される挿入部111の一部分のサイズは、第1金属層116に形成される挿入部111の他の一部分のサイズと大略同一に設けられ得る。すなわち、樹脂層118に形成される挿入部111の一部分のサイズは、第2金属層117に形成される挿入部111のまた他の一部分のサイズより大きく設けられ得る。
【0200】
第1開口111aは、第1金属層116に形成され得、第2開口111bは、第2金属層117に形成され得る。
【0201】
図7を参照すると、スタッド120は、第1開口111aを通じて挿入部111に挿入され得る。スタッド120は、第2開口111bに向かって開放される結合部120aを含むことができる。結合部120aの内周面には、ネジ山121が形成され得る。結合部120aは、第1開口111aに向かっても開放され得る。スタッド120は、第2開口111bを形成するフレームパネル110の一部分により支持され得る。
【0202】
フレーム100は、複数のディスプレイモジュール30A-30wに対応するように形成される複数のモジュール開口101を含むことができる。
【0203】
フレームパネル110の背面には、ブラケット160、172、180、190が分離可能に装着され得る。ブラケット160、172、180、190は、スタッド120に分離可能に結合され得る。ブラケット160、172、180、190は、ボードブラケット160と、シャシブラケット172と、マウンティングブラケット180と、補強ブラケット190のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0204】
図5及び図6を参照すると、ボードブラケット160には、ディスプレイ装置1の駆動のための回路ボード(図示せず)が装着され得る。ボードブラケット160は、複数で設けられ得る。ボードブラケット160は、ボードブラケットホール161を含むことができる。ボードブラケットホール161は、フレームパネル110の第2開口111bに対応するように形成され得る。締結部材(図示せず)がボードブラケットホール161を通過してスタッド120のネジ山121に結合されることによって、ボードブラケット160は、フレーム100に固定され得る。
【0205】
図5及び図8を参照すると、シャシブラケット172は、フレーム100のエッジをカバーするように設けられるフロントシャシ171をフレーム100に固定させるように設けられ得る。シャシブラケット172は、複数で設けられ得る。シャシブラケット172は、シャシブラケットホール173を含むことができる。シャシブラケットホール173は、フレームパネル110の第2開口111bに対応するように形成され得る。締結部材(図示せず)がシャシブラケットホール173を通過してスタッド120のネジ山121に結合されることによって、シャシブラケット172は、フレーム100に固定され得る。フロントシャシ171は、フレーム100に固定されたシャシブラケット172に固定され得る。
【0206】
図5及び図9を参照すると、マウンティングブラケット180は、ディスプレイ装置1を壁(wall)に固定するとき、ウォールマウント(図示せず)と結合されるように設けられ得る。マウンティングブラケット180は、マウンティングブラケットホール181を含むことができる。マウンティングブラケットホール181は、フレームパネル110の第2開口111bに対応するように形成され得る。締結部材(図示せず)がマウンティングブラケットホール181を通過してスタッド120のネジ山121に結合されることによって、マウンティングブラケット180は、フレーム100に固定され得る。
【0207】
図5及び図10を参照すると、補強ブラケット190は、フレーム100の強度を補強するように設けられ得る。補強ブラケット190は、大略水平方向に延長され得る。補強ブラケット190は、補強ブラケットホール191を含むことができる。補強ブラケットホール191は、フレームパネル110の第2開口111bに対応するように形成され得る。締結部材(図示せず)が補強ブラケットホール191を通過してスタッド120のネジ山121に結合されることによって、補強ブラケット190は、フレーム100に固定され得る。
【0208】
図示しなかったが、ディスプレイ装置1は、スタンドを含むことができる。スタンドが結合されるためのブラケットのためのスタッド120が挿入され得る挿入部111がフレーム100に形成されてもよい。
【0209】
フレーム100は、フレームパネル110の第1サイド110aに付着される補強部材130を含むことができる。補強部材130は、第1開口111aをカバーするように設けられ得る。複数のディスプレイモジュール30A-30wは、補強部材130に設置され得る。補強部材130は、CFRP(carbon fiber reinforced plastics)を含んで構成され得る。
【0210】
図11は、図5に示したフレームパネルが設けられた状態を示す。図12は、図11に示したフレームパネルの挿入部にスタッドを挿入する状態を示す。図13は、図12に示したフレームパネルの挿入部の他の実施例を示す。図14は、図12に示したフレームパネルに補強部材を接着した状態を示す。図15は、図14に示したフレームにモジュール開口を形成した状態を示す。図16は、図15に示したフレームにブラケットを装着する状態を示す。
【0211】
図11図16を参照して本発明の一実施例によるディスプレイ装置1を製造する過程を説明する。
【0212】
図11を参照すると、第1金属層116、第2金属層117及び樹脂層118を有するフレームパネル110が設けられ得る。フレームパネル110には、挿入部111が形成され得る。挿入部111は、フレームパネル110の第1サイド110aで形成することができる。挿入部111は、フレームパネル110の第1サイド110aから第2サイド110bを貫通して形成することができる。挿入部111は、フレーム100に装着されるブラケット160、172、180、190の種類を考慮して多様な位置に形成することができる。
【0213】
挿入部111は、多様な方式で形成することができる。挿入部111は、形状加工装置、ウォータージェット(water jet)及びレーザー(laser)のうち少なくとも一つを使用してフレームパネル110の第1サイド110aで挿入部111を形成することができる。
【0214】
挿入部111は、形状加工装置(図示せず)を通じて形成することができる。形状加工装置は、ルーター(router)を含むことができる。形状加工装置により挿入部111を形成する場合、挿入部111は、図12に示したように、第1開口111aと第2開口111bが段差形状を有するように形成され得る。
【0215】
挿入部211は、ウォータージェット及び/又はレーザーを通じて形成してもよい。ウォータージェット及び/又はレーザーを通じて挿入部211を形成する場合、挿入部211は、図13に示したように、第1開口211aから第2開口211bに行くほどテーパー形状で設けられ得る。挿入部211は、第1金属層116から第2金属層117に行くほどサイズが減少するように形成され得る。
【0216】
図12を参照すると、挿入部111が形成されたフレームパネル110には、スタッド120が挿入され得る。スタッド120は、第1サイド110aで押し込まれ得る。スタッド120は、第1開口111aを通じて第2開口111bを向く方向に挿入部111に挿入され得る。これによって、スタッド120は、挿入部111に挿入されたとき、第2開口111bを形成するフレームパネル110の一部分により支持され得る。
【0217】
図14を参照すると、フレームパネル110の挿入部111にスタッド120を挿入した後、フレームパネル110の第1サイド110aに補強部材130を付着することができる。これによって、挿入部111の第1開口111aは、補強部材130によりカバーされ得る。
【0218】
図15を参照すると、フレームパネル110に補強部材130を付着した後、フレームパネル110及び補強部材130にモジュール開口101を形成することができる。補強部材130をフレームパネル110に付着した後にモジュール開口101を形成することによって、製造工程を簡素化することができる。
【0219】
図16を参照すると、モジュール開口101を形成したフレーム100には、ブラケット160、172、180、190が装着され得る。具体的に、ボードブラケット160は、フレームパネル110の第2サイド110bで第1スタッドに結合されることでフレーム100に装着され得る。シャシブラケット172は、フレームパネル110の第2サイド110bで第2スタッドに結合されることでフレーム100に装着され得る。マウンティングブラケット180は、フレームパネル110の第2サイド110bで第3スタッドに結合されることでフレーム100に装着され得る。補強ブラケット190は、フレームパネル110の第2サイド110bで第4スタッドに結合されることでフレーム100に装着され得る。ブラケット160、172、180、190は、フレームパネル110の第2開口111bを通じて第1~第4スタッドに分離可能に結合され得る。第1~第4スタッドそれぞれは、スタッド120の形状に対応する形状を有することができる。
【0220】
フレーム100にブラケット160、172、180、190を装着した後、複数のディスプレイモジュール30A-30wは、フレーム100の前面に設置され得る。
【0221】
本発明の思想によると、ディスプレイ装置及びディスプレイ装置の製造方法は、ブラケットが分離可能に結合されるスタッドが挿入されるためのフレームの挿入部が第1サイドに形成される第1開口のサイズ及び第2サイドに形成される第2開口のサイズが互いに相異なるように形成されるので、複数のディスプレイモジュールを支持するフレームの引抜力又はトルク抵抗力を改善することができる。
【0222】
以上では、添付した図面を参照して開示された実施例を説明した。掲示された実施例が属する技術分野において通常の知識を有した者は、掲示された実施例の技術的思想や必須的な特徴を変更せずにも開示された実施例と異なる形態で実施され得ることを理解できるであろう。開示された実施例は、例示的なものであり、限定的に解釈されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16