(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-28
(45)【発行日】2025-05-09
(54)【発明の名称】表示装置、画像処理装置、及び表示方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20250430BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20250430BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20250430BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20250430BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250430BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20250430BHJP
【FI】
G06F3/0482
H04N1/00 350
H04N1/00 127A
G09G5/14 A
G09G5/38
G09G5/00 530T
B41J29/42 F
(21)【出願番号】P 2021130611
(22)【出願日】2021-08-10
【審査請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】野田 昌嗣
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-184667(JP,A)
【文献】特開2017-060152(JP,A)
【文献】特開2012-096448(JP,A)
【文献】特開2018-128976(JP,A)
【文献】特開2014-078159(JP,A)
【文献】特開2013-066031(JP,A)
【文献】特開2012-237809(JP,A)
【文献】特開2012-093612(JP,A)
【文献】特開2010-241038(JP,A)
【文献】特開2007-088887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048 - 3/04895
H04N 1/00
B41J 29/00 -29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置機能に基づく機能表示画面を表示可能な表示部と、
前記機能表示画面の表示を制御する制御部とを備え、
前記機能表示画面は、
表示形態を変更可能な表示項目が固定された固定領域と、当該固定領域以外の非固定領域とを有し、
前記制御部は、前記非固定領域における表示形態に応じて、前記固定領域の表示形態を決定する
ものであって、
前記装置機能に関する詳細画面の表示指示を受け付ける表示指示ボタンを前記固定領域に表示し、
前記装置機能を識別する機能識別情報を前記固定領域に表示する場合、前記機能識別情報を前記表示指示ボタンの表示領域に表示し、
前記機能識別情報を前記固定領域に表示しない場合、前記表示指示ボタンを前記表示指示ボタンの表示領域に表示する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記非固定領域において前記装置機能に関する設定受付画面を表示する場合、前記機能識別情報を前記固定領域に表示することを特徴とする
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記非固定領域に表示している画面の表示終了を受け付ける表示終了ボタンを前記固定領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記非固定領域において前記装置機能に関する詳細画面を表示する場合、前記表示終了ボタンを前記固定領域に表示することを特徴とする
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記機能識別情報を前記非固定領域に表示することを特徴とする
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記機能識別情報は、ユーザにより選択された前記装置機能に関する情報であることを特徴とする
請求項1から
請求項5の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記非固定領域において表示する画面を切り替える際に、前記固定領域に表示する前記機能識別情報の表示を切り替えることを特徴とする
請求項1から
請求項6の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記機能識別情報は、
前記装置機能を図形化した図形情報であることを特徴とする
請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記非固定領域において主画面として前記装置機能に関する詳細画面を表示する場合、当該詳細画面を表す識別タブを前記固定領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、
ユーザにより選択された前記装置機能に関する操作画面を特定する操作識別子を表示することを特徴とする
請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記非固定領域において副画面として前記詳細画面を表示する場合、当該詳細画面の表示終了の入力を受け付ける表示終了ボタンを前記固定領域に表示することを特徴とする
請求項9又は
請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、
前記機能識別情報を前記固定領域に表示する場合、前記表示指示ボタンを縮小して前記表示指示ボタンの表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記固定領域に表示する前記機能識別情報が所定個数に達した場合、前記表示指示ボタンを縮小して前記表示指示ボタンの表示領域に表示することを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
請求項1から
請求項13の何れか一項に記載の表示装置と、
装置機能として画像を処理する画像処理部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項15】
装置機能に基づく機能表示画面を表示する表示工程と、
前記機能表示画面の表示を制御する制御工程とを備え、
前記機能表示画面は、
表示形態を変更可能な表示項目が固定された固定領域と、当該固定領域以外の非固定領域とを有し、
前記制御工程では、前記非固定領域における表示形態に応じて、前記固定領域の表示形態を決定する
ものであって、前記装置機能に関する詳細画面の表示指示を受け付ける表示指示ボタンを前記固定領域に表示し、前記装置機能を識別する機能識別情報を前記固定領域に表示する場合、前記機能識別情報を前記表示指示ボタンの表示領域に表示し、前記機能識別情報を前記固定領域に表示しない場合、前記表示指示ボタンを前記表示指示ボタンの表示領域に表示することを特徴とする表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機等の画像処理装置において、画像出入力、通信、ジョブ関連、又はメンテナンス等の装置機能に関する情報を、ユーザが連想し易いような図形情報として表現する技術が知られている。
【0003】
これらの図形情報はアイコンと称され、例えば、ユーザに対して情報を表示する表示装置と、ユーザの操作入力を受け付ける操作装置とを兼ね備えたタッチパネルに表示して利用することができる。ユーザは、タッチパネルに配置されたアイコンを参照したり、実際にタップ動作等を行うことにより、各種処理を実行することができる。
【0004】
タッチパネル等の表示装置が提供可能な表示領域には制限がある。表示領域不足の解消を図るため、例えば、特許文献1には、所定の領域内にすべてのアイコンを配置できない場合に、優先度の低いアイコンを非表示とする手法が開示されている。また、特許文献2には、使用頻度に応じてアイコンの表示サイズを変更する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-118456号公報
【文献】特開2005-102001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、関連する装置機能の全情報を参照することはできない。装置機能の全情報を参照するためには、例えば、(1)全情報を参照できるような画面(以下、詳細画面と称する)を別に表示する、(2)詳細画面の構成に加え、当該詳細画面への遷移を可能とするような入力手段(遷移ボタン)を用意するといった方法が考えられる。
【0007】
この場合、詳細画面の表示中に、当該詳細画面をイメージするようなアイコンや当該詳細画面に遷移するための遷移ボタンが表示されていると、表現として冗長であり、ユーザに混乱を与える恐れがある。
【0008】
本開示は、詳細画面に関するアイコン、識別タブ、遷移ボタン等の画面上における表現を制御することにより、最適な装置機能に関する情報を提供することが可能な表示装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示に係る表示装置は、装置情報に基づき機能表示画面を表示可能な表示部と、前記機能表示画面の表示を制御する制御部とを備え、前記機能表示画面は、表示内容が固定された固定領域と、当該固定領域以外の非固定領域とを有し、前記制御部は、前記非固定領域における表示形態に応じて、前記固定領域に表示する機能識別情報の表示形態を決定することを特徴としている。
【0010】
また、本開示に係る画像処理装置は、上記表示装置と装置機能として画像を処理する画像処理部とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、本開示に係る表示方法は、装置情報に基づく機能表示画面を表示する表示工程と、前記機能表示画面の表示を制御する制御工程とを備え、前記機能表示画面は、表示内容が固定された固定領域と、当該固定領域以外の非固定領域とを有し、前記制御工程では、前記非固定領域における表示形態に応じて、前記固定領域に表示する機能識別情報の表示形態を決定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、詳細画面に関するアイコン、識別タブ、遷移ボタン等の画面上における表現を制御することにより、最適な装置機能に関する情報を提供することが可能な表示装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係る複合機の外観斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係る複合機の機能構成図である。
【
図3】表示アイコン管理テーブルを説明する図である。
【
図4】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図5】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図7】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図8】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図9】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図10】第2実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図11】第2実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図12】第2実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図13】第3実施形態に係る複合機の機能構成図である。
【
図14】第3実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図15】第3実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図16】第3実施形態に係る動作例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。本開示では、例えば、コピー、ファクス、イメージ送信等に係るジョブを一つの筐体で実施可能な複合機を表示装置又は当該表示装置を実装した画像処理装置の一形態として説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した説明の技術的範囲は、以下の記載に限定されるものではない。
【0015】
[1 第1実施形態]
第1実施形態は、非固定領域の表示形態としてホーム画面を表示する場合に、機能識別情報としてのアイコンの表示形態を決定する形態である。
【0016】
[1.1 機能構成]
第1実施形態に係る複合機10の機能構成について
図1及び
図2を用いて説明する。
図1は、複合機10の全体構成を概略的に説明する外観斜視図である。
図2は、複合機10の機能構成図である。複合機10は、制御部11と、表示部13と、操作入力部15と、通信部17と、画像処理部としての画像形成部19及び画像読取部21と、記憶部23とを備える。
【0017】
制御部11は、複合機10全体を制御する。制御部11は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central processing unit)等)により構成される。制御部11は、記憶部23に記憶された各種プログラムを読み出して実行することによりその機能を実現する。
【0018】
表示部13は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部13は、例えば、LCD(Liquid crystal display)や有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等により構成することができる。
【0019】
操作入力部15は、ユーザ等による情報の入力を受け付ける。操作入力部15は、ハードキー(例えば、テンキー)やボタン等で構成することができる。なお、操作入力部15は、表示部13を介しての入力が可能なタッチパネルとして構成することができる。この場合、タッチパネルの入力方式としては、例えば、抵抗膜式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった一般的な方式を用いることができる。
【0020】
通信部は、例えば、LAN(Local area network)、WAN(Wide area network)、インターネット、電話回線、ファクス回線等のネットワーク(NW)を介して他の装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。
【0021】
画像形成部19は、イメージデータに基づく画像を記録媒体としての用紙に形成する。画像形成部19は、給紙部25から用紙を給紙し、用紙上にイメージデータに基づく画像を形成した後、排紙部27に排紙する。画像形成部19は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成することができる。この場合、画像形成部19は、トナー色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に対応した不図示のトナーカートリッジから供給されるトナーを用いて画像形成を行う。
【0022】
画像読取部21は、読取対象の原稿画像を走査して読み取ることにより、イメージデータを生成する。画像読取部21は、例えば、CCD(Charge coupled device)、CIS(Contact image sensor)等のイメージセンサを備えたスキャナ装置として構成することができる。画像読取部21は、原稿画像からの反射光像をイメージセンサで読み取ることで、イメージデータを生成する構成であれば、その構成に制限はない。
【0023】
記憶部23は、複合機10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部23は、例えば、RAM(Random access memory)、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid state drive)、ROM(Read only memory)等の記憶装置により構成することができる。
【0024】
第1実施形態において、記憶部23は、制御プログラム231と、表示制御プログラム232と、表示判定プログラム233と、操作判定プログラム234とを記憶し、表示アイコン管理テーブル記憶領域235と、表示アイコン等記憶領域236とを確保する。
【0025】
制御プログラム231は、コピー、ファクス、イメージ送信等の各機能に基づく処理を行うために、制御部11が読み出すプログラムである。制御プログラム231を読み出した制御部11は、表示部13、操作入力部15、通信部17、画像形成部19、画像読取部21等を制御することで各機能を実現する。
【0026】
表示制御プログラム232は、表示部13及び操作入力部15を制御する際に制御部11が読み出すプログラムである。表示制御プログラム232を読み出した制御部11は、詳細画面に関する機能識別情報としてのアイコンの画面上における表現を制御する。第1実施形態においては、詳細画面に関するアイコンは、タッチパネルにおける表示可能領域(本開示では、当該領域に係る表示画面を機能表示画面と称する)において、表示内容が固定された固定領域と、当該固定領域以外の非固定領域とに表示可能となるように構成されている。固定領域及び非固定領域の具体的態様については後程説明する。なお、第1実施形態においては、制御部11は、操作入力部15の一形態であるタッチパネルの入出力を制御するものとして説明するが、表示部13と操作入力部15とは別構成とすることも無論可能である。
【0027】
表示判定プログラム233は、制御部11が詳細画面に関するアイコンの表現制御を行うに先立ち、当該アイコンの表示位置を決定する際に制御部11が読み出すプログラムである。表示判定プログラム233を読み出した制御部11は、非固定領域における表示形態に応じ、各アイコンに設定されたパラメータに基づいてアイコンの表示位置・表示形態を判定する。
【0028】
操作判定プログラム234は、ユーザによる画面操作を受け付けた際に制御部11が読み出すプログラムである。操作判定プログラム234を読み出した制御部11は、ユーザによるタッチ、タップ動作等を検出し、操作内容を判定する。
【0029】
表示アイコン管理テーブル記憶領域235は、各アイコンに設定されたパラメータを記憶する記憶領域である。ここで、本開示に係る表示アイコン管理テーブルの構成例について説明する。
【0030】
図3は、表示アイコン管理テーブルのデータ構造例を説明する図である。表示アイコン管理テーブルは、アイコンIDと、表示アイコンと、装置機能と、内容と、固定領域座標(表示位置1)と、非固定領域座標(表示位置2)と、固定領域表示フラグと、優先度と、表示フラグとを管理パラメータとして含む。
【0031】
アイコンIDは、各アイコンを一意に識別するための識別子である。表示アイコンは、当該アイコンの図形情報(ファイル名)を表す。なお、表示アイコンには、ファイル名に加え、当該ファイルが格納されている表示アイコン等記憶領域236へのパス情報を含めることも可能である。
【0032】
装置機能は、アイコンが表現する装置機能を表す。装置機能としては、特に限定はされないが、例えば、画像出力1(用紙上にイメージデータに基づく画像を形成する画像形成)、画像出力2(イメージデータの出力)、画像入力1(スキャナ装置等による画像読取)、画像入力2(USB(Universal serial bus)メモリ等の外部(記憶)装置からの入力)、通信、ジョブ関連、又はメンテナンス等に関連するものを挙げることができる。なお、第1実施形態では、各装置機能によって分類されたアイコンに対してパラメータの設定を行う態様について説明する。
【0033】
内容は、各アイコンが表現する具体的内容を表す。例えば、アイコンID“0010”は、“トナーがなくなりました”を表現内容とするアイコンの一例である。
【0034】
固定領域座標(表示位置1)は、固定領域に表示するアイコンの表示座標を表す。固定領域へのアイコンの表示は、後述する設定画面を介したアイコンの選択により設定することができる。なお、第1実施形態においては、固定領域に表示可能なアイコン数は、3個として説明するが、表示可能なアイコン数は、表示可能領域に応じて適宜変更することができる。固定領域に表示させるアイコンが選択されると、同じく選択された優先度に応じて、(a1,b1)、(a2,b1)、(a3,b1)の何れかの表示位置が割り当てられる。
図3は、固定領域に表示させるアイコンとして、アイコンID“0040”、“0022”、及び“0050”が設定され、それぞれのアイコンの表示位置として、(a1,b1)、(a2,b1)、及び(a3,b1)が割り当てられた例である。
【0035】
非固定領域座標(表示位置2)は、非固定領域に表示するアイコンの表示座標を表す。非固定領域には、表示フラグを“y”に設定した全てのアイコンを表示させることができる。
図3は、表示フラグが“y”に設定された、アイコンID“0010”、“0011”、 “0021”、“0022”、“0030”、““0040”、“0050”、及び“0060”のそれぞれのアイコンの表示位置として、(t1,s1)、(t2,s1)、(t3,s1)、(t4,s1)(t5,s1)(t6,s1)(t7,s1)、及び(t8,s1)が割り当てられた例である。
【0036】
固定領域表示フラグは、固定領域に表示させるアイコンの表示可否を表す。固定領域には、当該表示フラグのパラメータが“y”に設定されたアイコンが表示される。
【0037】
優先度は、固定領域に表示させるアイコンの表示優先度を表す。
図3は、アイコンID“0040”、“0022”、及び“0050”に係るアイコンに対して優先度“1”、“2”、及び“3”がそれぞれ設定された例である。固定領域には、アイコンID“0040”、“0022”、及び“0050”のアイコンが優先度順で表示される。なお、例えば、優先度のパラメータが“3”に設定されたアイコンの固定表示フラグが“n”に設定された場合、優先度のパラメータが次に高い優先度“4”に設定されたアイコンが固定領域に表示されることになる。
【0038】
表示フラグは、アイコンの表示可否を表す。非固定領域には、当該表示フラグのパラメータが“y”に設定されたアイコンが表示される。
【0039】
表示アイコン等記憶領域236は、アイコンの図形ファイルを記憶する記憶領域である。表示アイコン等記憶領域236は、アイコンの図形ファイルに加え、例えば、ユーザによる操作入力を受け付ける入力ボタン(例えば、画面遷移に係る遷移ボタン)等の図形ファイルも記憶することができる。
【0040】
[1.2 処理の流れ]
次に、第1実施形態の処理の流れについて説明する。
図4は、表示アイコン管理テーブルへのパラメータの登録処理を説明するフローチャートである。なお、本処理は、制御部11が制御プログラム231、操作判定プログラム234等を読み出すことで実行する処理である。
【0041】
まず、制御部11は、ユーザにより表示アイコン設定指示が入力されたか否かを判定する(ステップS10)。
【0042】
ユーザにより、表示アイコン設定指示が入力されたと判定した場合、制御部11は、表示アイコン設定入力を受け付ける(ステップS10;Yes→ステップS20)。一方、表示アイコン設定指示が入力されていないと判定した場合、制御部11は処理を終了する(ステップS10;No→終了)。
【0043】
制御部11は、表示アイコン設定入力を受け付けると、当該入力値を表示アイコン管理テーブルにパラメータとして登録し、処理を終了する(ステップS20→ステップS30)。
【0044】
次に、機能識別情報としてのアイコンの表示処理について
図5のフローチャートを用いて説明する。本処理は、制御部11が制御プログラム231、表示制御プログラム232、表示判定プログラム233、又は操作判定プログラム234等を読み出すことで実行する処理である。
【0045】
まず、制御部11は、ホーム画面の表示指示入力を受け付ける(ステップS40)。ホーム画面とは、画像出入力、通信、ジョブ関連、又はメンテナンス等の装置機能に関する設定や各種情報を図形、文字・数字、又は記号等で図形化した入力ボタンを集約して配置した設定受付画面である。ホーム画面は、例えば、装置電源投入時、スリープ状態からの復旧時、ログインユーザ等が装置にログイン前、ログイン認証がオフ状態等の場合に非固定領域に表示される。
【0046】
次いで、制御部11は、表示アイコン管理テーブルのパラメータを取得する(ステップS50)。
【0047】
制御部11は、表示アイコン設定のパラメータが“Yes”であるか否かを判定する。この場合、制御部11は、表示アイコン管理テーブルの表示フラグのパラメータを参照する(ステップS60)。
【0048】
制御部11は、表示アイコン設定のパラメータが“Yes”であると判定すると、当該アイコンが固定領域(表示位置1)への表示であるか否かを判定する(ステップS60;Yes→ステップS70)。この場合、制御部11は、表示アイコン管理テーブルの固定領域座標及び固定領域表示フラグのパラメータを参照する。
【0049】
アイコンが固定領域への表示であると判定した場合、制御部11は、固定領域に当該アイコンを表示する(ステップS70;Yes→ステップS80)。
【0050】
次いで、制御部11は、固定領域への表示が全て埋まったか否かを判定する(ステップS90)。固定領域への表示が全て埋まったと判定した場合、制御部11は、詳細画面の表示指示を受け付けるシステム情報ボタンを縮小表示する(ステップS90;Yes→ステップS100)。そして、制御部11は、ホーム画面を表示し(ステップS110)、処理を終了する。
【0051】
一方、表示アイコン設定が“No”であると判定した場合(ステップS60;No)、アイコンが固定領域への表示ではない場合(ステップS70;No)、制御部11は該当アイコンの非表示処理を行う(ステップS120)。そして、制御部11はシステム情報ボタンを通常サイズで表示するとともに(ステップS130)、ホーム画面を表示し(ステップS110)、処理を終了する。
【0052】
ところで、固定領域への表示が全て埋まっていないと判定した場合、制御部11は取得したパラメータを全て参照したか否かを判定する(ステップS90;No→ステップS140)。取得したパラメータを全て参照したと判定した場合、制御部11は、システム情報ボタンを縮小表示する(ステップS140;Yes→ステップS100)。そして、制御部11は、ホーム画面を表示し(ステップS110)、処理を終了する。
【0053】
一方、取得したパラメータを全て参照していないと判定した場合、制御部11は、次の表示アイコン設定を確認し(ステップS140;No→ステップS150)、処理をステップS60に戻す。
【0054】
[1.3 動作例]
次に、第1実施形態の動作例について説明する。
図6は、第1実施形態に係る機能表示画面W10の画面構成例である。機能表示画面W10は、装置の電源投入時、スリープ状態からの復旧時、ログインユーザが装置にログインする前、ログイン認証機能がオフ状態等の際に表示される、所謂、ホーム画面と称される設定受付画面を非固定領域R20に表示する。なお、
図6は、
図5のステップS60(No)、ステップS120、ステップS130、及びステップS110に係る処理に対応し、表示アイコン設定が全て“No”に設定された場合の動作例を表している。
【0055】
機能表示画面W10は、固定領域R10と、非固定領域R20とを有する。固定領域R10は、非固定領域R20直上の機能表示画面上方に形成され、表示内容が固定された領域である。機能表示画面W10の固定領域R10は、詳細画面の表示入力を受け付けるシステム情報ボタンB10を備える。ユーザは、システム情報ボタンB10を押下することで、詳細画面を表示させることができる。
【0056】
非固定領域R20は、ホーム画面を構成する、装置機能等選択ボタン領域R30を含む。装置機能等選択ボタン領域R30は、画像出入力、通信、ジョブ関連、又はメンテナンス等の装置機能に関する設定や各種情報を図形、文字・数字、又は記号等で図形化した入力ボタンを含む。
図6の例示では、装置機能等選択ボタン領域R30は、簡易コピーボタン、簡易ファクスボタン、簡易スキャンボタン、プリントリソースボタン、設定履歴ボタン、共有フォルダーボタン、スキャン保存ボタン、及び表示アイコン設定ボタンB20等を含む。ユーザは、これらの入力ボタンから所望の入力ボタンを選択して押下することで、当該機能に基づく機能を実行させることができる。
【0057】
ここで、表示アイコン設定ボタンB20は、
図4のフローチャートで説明した表示アイコン設定指示入力を受け付ける入力ボタンである。表示アイコン設定ボタンB20の押下を受けると、制御部11は次図で説明する表示アイコン設定画面を表示する。
【0058】
図7は、表示アイコン設定画面W20の画面構成例である。表示アイコン設定画面W20は、装置機能等選択ボタン領域R30の表示アイコン設定ボタンB20の押下により、機能表示画面W10に重畳して表示される設定画面である。
【0059】
表示アイコン設定画面W20は、
図3で例示した表示アイコン管理テーブルの管理パラメータの一つである装置機能毎に表示アイコンの設定を受け付ける装置機能選択タブT10を備える。例えば、ユーザにより装置機能選択タブT10の“画像出力1”タブが選択されると、当該“画像出力1に係るアイコンの設定を受け付ける表示アイコン設定画面W20が表示される。ここで、表示アイコンの設定項目について、固定領域R10の表示設定が“Yes”に設定された“通信”タブに係る表示アイコン設定画面W21を用いて説明する。
【0060】
表示アイコン設定画面W21は、アイコン表示領域R40と、アイコンID表示領域R41と、内容表示領域R42と、固定領域選択領域R43と、優先度選択領域R44と、表示設定選択領域R45とを含む。
【0061】
アイコン表示領域R40はアイコンの図形(情報)を表示する表示領域である。アイコンID表示領域R41は、アイコンIDを表示する表示領域である。内容表示領域R42は、アイコンが表現する具体的内容を表示する表示領域である。ユーザは、アイコン表示領域R40、アイコンID表示領域R41、又は内容表示領域R42に表示された項目を確認しながら、各アイコンの表示設定を行うことができる。
【0062】
固定領域選択領域R43は、固定領域に表示させるアイコンの選択を受け付ける入力ボックスを含む。当該入力ボックスに固定領域R10への表示を表す“y”が設定されると、表示アイコン管理テーブルの固定領域表示フラグが“y”に設定される。優先度選択領域R44は、固定領域R10に表示させるアイコンの表示優先度の選択を受け付ける入力ボックスを含む。当該入力ボックスに優先度を表すパラメータ(
図7の例では、優先度“1”)が設定されると、表示アイコン管理テーブルの優先度が当該パラメータに設定される。表示設定選択領域R45は、アイコンの表示設定の選択を受け付ける入力ボックスを含む。当該入力ボックスに非固定領域R20への表示を表す“y”が設定されると、表示アイコン管理テーブルの表示フラグが“y”に設定される。
【0063】
図8は、非固定領域の表示形態としてホーム画面を表示する場合のアイコンの表示態様をまとめた図である。
【0064】
表示アイコン設定が“Yes”である場合、固定領域R10に表示設定されたアイコン(固定領域アイコン)は固定領域(表示位置1)に表示され、非固定領域R20には非表示となる。そして、固定領域アイコンの表示により、システム情報ボタンは、縮小サイズで表示される。
【0065】
一方、表示アイコン設定が“No”である場合、固定領域アイコン及び非固定領域アイコンは非表示となる。固定領域アイコンが非表示となるため、システム情報ボタンは通常サイズで表示される。
【0066】
図9は、表示アイコン設定が“Yes”である場合に表示される機能表示画面W11の画面構成例である。機能表示画面W11の画面構成例は、
図6で例示した機能表示画面W10のそれと略同一であるため、同一の箇所には同一の符号を付する。
【0067】
表示アイコン設定が“Yes”である場合、
図8等で説明したように、固定領域アイコンが固定領域R10に表示されるとともに、システム情報ボタンが縮小されて表示される。
【0068】
すなわち、
図9に係る機能表示画面W11は、
図6の機能表示画面W10の固定領域R10におけるシステム情報ボタンB10に替えて、固定領域アイコン表示領域R50と、縮小表示されたシステム情報ボタンB11とを備える。
【0069】
固定領域アイコン表示領域R50は、固定領域アイコンを表示する表示領域である。固定領域アイコン表示領域R50は、表示アイコン管理テーブルでの設定に基づき3個のアイコン(アイコンID“0040”、“0022”、及び“0050”)を表示することができる。システム情報ボタンB11は、システム情報ボタンB10を縮小表示した場合の表示形態の一つであり、機能としては、システム情報ボタンB10と同一である。
【0070】
以上のように、第1実施形態によれば、非固定領域における表示形態がホーム画面といった装置機能に関する情報を直接表示する画面ではなく、表示可能領域に制限があるような場合であっても、固定領域に装置機能に関するアイコンと、詳細画面の表示指示を受け付けるシステム情報ボタンを配置することにより、ユーザに対して最適な装置機能に関する情報を提供することができる。
【0071】
[2 第2実施形態]
第2実施形態は、非固定領域の表示形態として詳細画面を表示する場合に、機能識別情報としてのアイコンの表示形態を決定する形態である。
【0072】
[2.1 機能構成]
第2実施形態に係る複合機の機能構成は第1実施形態に係る複合機10と同一の機能構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
【0073】
[2.2 処理の流れ]
次に、第2実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図10は、機能識別情報としてのアイコンの表示処理を説明するフローチャートである。本処理は、制御部11が制御プログラム231、表示制御プログラム232、表示判定プログラム233、又は操作判定プログラム234等を読み出すことで実行する処理である。
【0074】
まず、制御部11は、詳細画面の表示指示入力を受け付ける(ステップS160)。詳細画面とは、関連する装置機能の全情報を参照するための画面である。詳細画面は、第1実施形態で例示した機能表示画面W10のシステム情報ボタンB10、機能表示画面W11のシステム情報ボタンB11等を押下することにより表示することができる。
【0075】
次いで、制御部11は、表示アイコン管理テーブルのパラメータを取得する(ステップS170)。
【0076】
制御部11は、表示アイコン設定のパラメータが“Yes”であるか否かを判定する。この場合、制御部11は、表示アイコン管理テーブルの表示フラグのパラメータを参照する(ステップS180)。
【0077】
表示アイコン設定のパラメータが“Yes”であると判定した場合、制御部11は、非固定領域(表示位置2)に当該アイコンを表示する(ステップS180;Yes→ステップS190)。
【0078】
次いで、制御部11は、取得したパラメータを全て参照したか否かを判定する(ステップS200)。取得したパラメータを全て参照したと判定した場合、制御部11は、システム情報ボタンを閉じるボタンに表示変更する(ステップS200;Yes→ステップS210)。そして、制御部11は、詳細画面を表示し(ステップS220)、処理を終了する。
【0079】
ところで、制御部11は、詳細画面の表示指示の入力を受け付けていない場合(ステップS160;No)、例えば、
図5のステップS40からステップS150に係る処理を実行することができる。
【0080】
また、表示アイコン設定が“No”であると判定した場合、制御部11は該当アイコンの非表示処理を行う(ステップS180;No→ステップS230)。そして、制御部11は、システム情報ボタンを通常サイズで表示し(ステップS240)、詳細画面を表示して(ステップS220)、処理を終了する。
【0081】
なお、取得したパラメータを全て参照していないと判定した場合、制御部11は、次の表示アイコン設定を確認し、処理をステップS180に戻す(ステップS200;No→ステップS250)。
【0082】
[2.3 動作例]
次に、第2実施形態の動作例について説明する。
図11は、非固定領域の表示形態として詳細画面を表示する場合のアイコンの表示態様をまとめた図である。
【0083】
詳細画面表示が“Yes”である場合、固定領域R10に表示設定された固定領域アイコンは、非固定領域R20に表示され、非固定領域R20に表示設定された非固定領域アイコンは、同じく非固定領域R20に表示される。そして、システム情報ボタンは、閉じるボタンに表示が変更される。
【0084】
一方、詳細画面表示が“No”である場合、
図5のステップS40~ステップS150に係る処理を実行することができる.この場合、第1実施形態と同様に、固定領域アイコンは固定領域R10に表示され、非固定領域アイコンは非表示となる。そして、固定領域アイコンの表示により、システム情報ボタンは、縮小サイズで表示される。
【0085】
図12は、詳細画面表示が“Yes”である場合に表示される機能表示画面W30の画面構成例である。なお、
図12は、
図10のステップS180(Yes)~ステップS220に係る処理に対応する動作例を表している。
【0086】
機能表示画面W30は、機能表示画面W10、W11と同様に、固定領域R10と非固定領域R20とを含む。固定領域R10は、詳細画面の表示終了の入力を受け付ける閉じるボタンB13を備える。閉じるボタンB13は、非固定領域R20に表示されるアイコンとの重複表示を防ぎ、詳細画面を閉じるためのボタンを目立たせることができる。
【0087】
非固定領域R20は、詳細画面を構成する、マシン情報表示領域R60と、お知らせ表示領域R70とを含む。
【0088】
マシン情報表示領域R60は、マシン状況(例えば、通信設定、通信状況等)に関する情報を表示する表示領域である。また、第2実施形態に係るマシン情報表示領域R60は、非固定領域アイコン表示領域R61を含む。非固定領域アイコン表示領域R61は、
図3の表示アイコン管理テーブルにおいて、表示設定された(表示フラグが“y”に設定された)固定領域アイコン、非固定領域アイコンの全てのアイコンを表示する表示領域である。
【0089】
お知らせ表示領域R70は、ユーザに対するお知らせを表示する表示領域である。お知らせ表示領域R70には、例えば、ユーザが迅速に対応しなければ、画像処理を継続して実行することができないような比較的緊急性が高い情報が表示される。なお、お知らせの内容が、アイコンが表現する内容と一致する場合、図中の破線枠内で示すように、該当するアイコンも併せて表示される。この場合、アイコンの重複表示を避けるため、
図12の例示のように、お知らせ表示領域R70に表示されるアイコンの非固定領域アイコン表示領域R61での表示を制限することも可能である。
【0090】
以上のように、第2実施形態によれば、非固定領域における表示形態が詳細画面といった装置機能に関する情報を表示する形態である場合、漏れなく装置機能に関する情報をユーザに対して提供することができる。また、固定領域に対してアイコンを配するのではなく、当該詳細画面の表示を終了するための閉じるボタンを設けた構成であるため、アイコンの重複表示を防ぎ、詳細画面を閉じるためのボタンを目立たせることができる。
【0091】
[3 第3実施形態]
第3実施形態は、複合機が、詳細画面を主画面又は副画面として表示する機能を備えた場合の形態である。なお、本開示では、複数の画像を重ねて表示した場合に最下層に表示される画面を主画面と称する。また、本開示では、主画面に重畳して表示される画面を副画面と称する。通常、主画面としては、使用頻度、操作性を考慮して、コピー、ファクス、イメージ送信等の操作画面やホーム画面等が割り当てられる。これに対して、詳細画面は、装置機能に関する情報の伝達手段としての副次的な役割から副画面が割り当てられることが多い。しかしながら、常に詳細画面を表示させたいユーザ向けに、当該詳細画面を主画面として表示する機能を提供することでユーザの要求を充たすことができる。第3実施形態は、詳細画面を主画面又は副画面として表示する場合において、当該詳細画面の識別タブや画面遷移に係る遷移ボタンの表現を制御する形態である。
【0092】
[3.1 機能構成]
第3実施形態に係る複合機30の機能構成は、第1実施形態に係る複合機10と略同一構成とすることができる。したがって、複合機10と同一構成に係る箇所には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0093】
図13は、複合機30の機能構成図である。複合機30は、複合機10の記憶部23に替えて、記憶部33を備える。
【0094】
記憶部33は、制御プログラム231と、表示制御プログラム232と、表示判定プログラム333と、操作判定プログラム234とを記憶し、表示アイコン管理テーブル記憶領域235と、表示アイコン等記憶領域236とを確保する。
【0095】
表示判定プログラム333は、画面判定プログラム3331を含む。画面判定プログラム3331は、例えば、コピー、ファクス、イメージ送信等の操作画面から詳細画面への画面遷移、又は逆に詳細画面から操作画面への画面遷移といった詳細画面の表示タイミングにおいて、制御部11が読み出すプログラムである。画面判定プログラム3331を読み出した制御部11は、詳細画面が主画面での表示であるか副画面での表示であるかを判定する。
【0096】
[3.2 処理の流れ]
次に、第3実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図14は、詳細画面が主画面としての表示であるか否かに応じて、当該詳細画面の識別タブや画面遷移に係る遷移ボタンの表示態様を決定する処理を説明するフローチャートである。
【0097】
まず、制御部11は、詳細画面の表示タイミングにおいて、非固定領域に表示中の詳細画面は主画面としての表示であるか副画面としての表示であるかを判定する(ステップS260)。
【0098】
非固定領域に表示中の詳細画面が主画面としての表示であると判定した場合、制御部11は、固定領域に詳細画面の識別タブとしてのシステム情報タブを表示する(ステップS260;Yes→ステップS270)。
【0099】
次いで、制御部11は、詳細画面が、ユーザにより操作(選択)中の画面であることを表す、操作識別子(例えば、下線)をシステム情報タブに付与する(ステップS280)。
【0100】
そして、制御部11は、ユーザにより所望の装置機能に関する操作画面が選択されたか否かを判定する(ステップS290)。
【0101】
ユーザにより所望の操作画面が選択されたと判定すると、制御部11は当該操作画面(選択操作画面)を副画面として表示する(ステップS290;Yes→ステップS300)。なお、ユーザにより操作画面が選択されないと判定すると、制御部11は詳細画面を主画面とする表示を継続する(ステップS290;No)。
【0102】
制御部11は、選択操作画面の表示に伴い、システム情報タブへの操作識別子の付与を取止め、選択操作画面を表すタブに操作識別子を付与する(ステップS310)。
【0103】
そして、選択操作画面を介した操作終了又は規定時間、選択操作画面を介した操作が行われなかった場合、制御部11は、詳細画面を主画面とする表示に戻す(ステップS320;Yes→ステップS330)。
【0104】
制御部11は、選択操作画面を表すタブへの操作識別子の付与を取止め、システム情報タブに操作識別子を付与し(ステップS340)、処理を終了する。
【0105】
ところで、非固定領域に表示中の詳細画面が主画面としての表示ではない場合、制御部11は主画面に表示中の操作画面を表すタブに操作識別子を付与する(ステップS260;No→ステップS350)。
【0106】
次いで、制御部11は、固定領域に詳細画面の表示終了の入力を受け付ける表示終了ボタンとしての閉じるボタンを表示する(ステップS360)。
【0107】
ユーザにより閉じるボタンが押下されると、制御部11は、詳細画面の副画面としての表示を終了し、操作画面を主画面とする表示を再開する(ステップS370;Yes→ステップS380)。なお、制御部11は、閉じるボタンが押下されるまでは、詳細画面の副画面としての表示を継続する(ステップS370;No)。
【0108】
[3.3 動作例]
次に、第3実施形態の動作例について説明する。
図15は、詳細画面が非固定領域R20に主画面として表示された場合の動作例を説明する図である。また、
図16は、詳細画面が非固定領域R20に副画面として表示された場合の動作例を説明する図である。なお、
図15は、
図14のステップ260(Yes)からステップS340に係る処理に対応する動作例であり、
図16は、
図14のステップS260(No)からステップS380に係る処理に対応する動作例である。
【0109】
図15(a)は、詳細画面を主画面として表示する機能表示画面W40の画面構成例である。機能表示画面W40は、第2実施形態の
図12で説明した機能表示画面W30と略同一構成とすることができる。機能表示画面W40は、固定領域R10にシステム情報タブT20を表示する点が機能表示画面W30とは異なる。
【0110】
システム情報タブT20は、主画面として表示する画面が詳細画面である旨を表示するための識別情報として機能する。加えて、システム情報タブT20の下部には、当該詳細画面が操作(選択)中である旨を示す操作識別子L10(下線)が付与されてもよい。
【0111】
図15(b)は、
図15(a)の状態から、ユーザによりシンプルコピータブT30が選択され、当該シンプルコピーに係る操作画面が副画面として表示された場合の機能表示画面W50の画面構成例である。
図15(b)の例示では、説明を容易とするために、シンプルファクス、シンプルスキャンに係る選択タブの表記を省略している。
【0112】
シンプルコピーに係る操作画面の表示に伴い、システム情報タブT20下部に付与された操作識別子L10は、シンプルコピータブT30下部に付与され、当該シンプルコピーに係る操作画面が操作(選択)中であることが表されている。
【0113】
図15(b)の状態から、当該シンプルコピーに係る操作画面を介した操作が終了又は操作が行われずに規定時間が経過した場合、シンプルコピーに係る操作画面は
図15(a)で例示した機能表示画面W40の状態に戻る(
図15(c))。
【0114】
図16(a)は、
図15で例示したシンプルコピーに係る操作画面を主画面として表示する機能表示画面W60の一構成例である。機能表示画面W60は、機能表示画面W50と略同一構成とすることができる。機能表示画面W60は、固定領域R10にシステム情報ボタンB15を表示する点が機能表示画面W50とは異なる。
【0115】
システム情報ボタンB15は、詳細画面を副画面として表示するための指示入力を受け付ける入力ボタンである。また、シンプルコピータブT30の下部には、当該操作画面が操作(選択)中である旨を示す操作識別子L10(下線)が付与されている。なお、
図16(a)の例示では、説明を容易とするために、シンプルファクス、シンプルスキャンに係る選択タブの表記を省略している。
【0116】
図16(b)は、
図16(a)の状態から、ユーザによりシステム情報ボタンB15が押下された場合に、詳細画面が副画面として表示された場合の機能表示画面W70の画面構成例である。
【0117】
機能表示画面W70は、固定領域R10に閉じるボタンB17を表示する点が機能表示画面W40とは異なる。ユーザは閉じるボタンB17を押下することで、詳細画面の表示を終了させることができる。
【0118】
この場合、シンプルコピーに係る操作画面が主画面であるため、シンプルコピータブT30下部に付与され、当該シンプルコピーに係る操作画面が操作(選択)中であることを表す操作識別子L10の表示には変更はない。
【0119】
図16(b)の状態から、閉じるボタンB17が押下された場合、副画面としての詳細画面は閉じられ、
図16(a)で例示した機能表示画面W70の状態に戻る(
図16(c))。
【0120】
以上のように、第3実施形態によれば、詳細画面を主画面又は副画面として表示する場合において、詳細画面の識別タブや画面遷移に係る遷移ボタンの表現を制御することで、ユーザに対して最適な装置機能に関する情報を提供することができる。
【0121】
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、アイコンの表示設定をユーザが選択する構成として説明したが、例えば、アイコンの参照回数や、表示内容の重要度等をパラメータとする(機械)学習結果に基づき表示対象のアイコンを設定する構成とすることも可能である。
【0122】
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0123】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0124】
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0125】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標)Disk等))、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
【0126】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0127】
10、30 複合機
11 制御部
13 表示部
15 操作入力部
17 通信部
19 画像形成部
21 画像読取部
23、33 記憶部
231 制御プログラム
232 表示制御プログラム
233、333 表示判定プログラム
234 操作判定プログラム
235 表示アイコン管理テーブル記憶領域
235 表示アイコン等記憶領域
3331 画面判定プログラム