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特許7676112凹部ブリスルを有するブラシヘッド、ブラシ、その製造方法および使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-02
(45)【発行日】2025-05-14
(54)【発明の名称】凹部ブリスルを有するブラシヘッド、ブラシ、その製造方法および使用方法
(51)【国際特許分類】
   A46B 9/02 20060101AFI20250507BHJP
【FI】
A46B9/02
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019559793
(86)(22)【出願日】2018-05-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 US2018030429
(87)【国際公開番号】W WO2018204348
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2021-04-27
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-07
(31)【優先権主張番号】15/584,899
(32)【優先日】2017-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519407574
【氏名又は名称】シセイドウ アメリカズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴディン サリナ
(72)【発明者】
【氏名】アレン ジェニファー
(72)【発明者】
【氏名】ショウン ジュリー
【合議体】
【審判長】柿崎 拓
【審判官】北村 英隆
【審判官】関口 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-32614(JP,A)
【文献】特開2009-247414(JP,A)
【文献】意匠登録第1521255(JP,S)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B9/02
A46B5/00-5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品を塗布するためのシステムであって、
ブリスルを有し、固体材料を塗布するためのブラシヘッドであって、リザーバを定める外側ブリスルゾーンおよび内側凹部ブリスルゾーンを有するブラシヘッドと、
前記ブラシヘッドの下端において、一端側が前記ブラシヘッドの円周の周りに配置され、前記ブリスルを固定するための環状リングと、
底部を有するハンドルと、を備え、
前記内側凹部ブリスルゾーンは、縦断面において凸状であり、前記内側凹部ブリスルゾーンは、表面への塗布のために固体材料を保持するように構成され、前記内側凹部ブリスルゾーンの凸状の中心の最高点は、前記外側ブリスルゾーンの最高高さの下方6mmから前記外側ブリスルゾーンの最高高さの上方12mmまでの高さであり、前記内側凹部ブリスルゾーンは、前記外側ブリスルゾーンの詰め込み密度よりも高い詰め込み密度を備え、
前記環状リングは前記ハンドル内に配置され、前記ハンドルに向かい合って係合し、前記ブラシヘッドは前記ハンドルおよび前記環状リングの一端から外へ延び、前記環状リングは前記ハンドル内に延び、前記ハンドルの長さよりも短い長さを有し、
前記環状リングの他端は、前記ハンドルの底部に到達する、システム。
【請求項2】
前記内側凹部ブリスルゾーンは、縦断面において丸みを帯びている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記外側ブリスルゾーンは、ブリスルの先端によって定められる平坦な表面を有している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記外側ブリスルゾーンは、外方向にテーパ状の構成を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
横断面における前記外側ブリスルゾーンの周辺形状は、おおむね円形である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
横断面における前記内側凹部ブリスルゾーンの周辺形状は、おおむね円形である、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記内側凹部ブリスルゾーンの最高点は、前記外側ブリスルゾーンの高さよりも下方にある、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記固体材料は、粉末化粧品である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記固体材料は、医薬である、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ブラシヘッドが延びる前記ハンドルの端部の反対側の前記ハンドルの下端に位置する重りをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ブラシを製造する方法であって、
ブリスルを用意することと、
前記ブリスルを内側凹部ブリスルゾーンおよび外側ブリスルゾーンへと配置することと、
リザーバを定める外側ブリスルゾーンおよび内側凹部ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドを形成することであって、前記内側凹部ブリスルゾーンは縦断面において凸状であり、前記内側凹部ブリスルゾーンの凸状の中心の最高点は、前記外側ブリスルゾーンの最高高さの下方6mmから前記外側ブリスルゾーンの最高高さの上方12mmまでの高さであり、前記内側凹部ブリスルゾーンは、前記外側ブリスルゾーンの詰め込み密度よりも高い詰め込み密度を備える、ブラシヘッドを形成することと、
前記ブリスルを、前記ブラシヘッドの下端において、前記ブラシヘッドの円周の周りに配置された環状リングの一端側に固定することと、
前記ブラシヘッドをハンドルに取り付け、これにより前記環状リングは前記ハンドル内に前記ハンドルに向かい合った係合ではまり、前記環状リングは前記ハンドルの長さよりも短い長さを有し、前記環状リングの他端は、前記ハンドルの底部に到達している、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2014年3月21日に出願された米国意匠特許出願第29/485,705号の部分継続である2014年7月31日に出願された「Brush Head with Recessed Bristles,Brush,Method of Making and Method of Using Same」という名称の米国特許出願第14/447,974号の部分継続出願である。さらに、本出願は、2014年3月21日に出願された「Brush Head with Recessed Bristles」という名称の米国意匠特許出願第29/485,705号の部分継続である2014年7月31日に出願された「Brush Head with Recessed Bristles,Brush,Method of Making and Method of Using Same」という名称の米国特許出願第14/447,974号の部分継続である2015年2月12日に出願された「Brush Head With Recessed Convex Bristles」という名称の米国意匠特許出願第29/517,382号の継続である2016年6月21日に出願された「Brush Head Skirt」という名称の米国意匠特許出願連続番号29/568,752号の部分継続でもある。これらの出願の各々の開示は、その全体が本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に、ブラシヘッド、ブラシ、それらの製造および使用の方法の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
多種多様なブラシヘッドおよびブラシが、例えば、産業、趣味、芸術、および化粧の目的のための表面の清掃および表面への材料の塗布など、さまざまな目的に使用されている。ブラシの数および種類はさまざまであるが、いずれも、凹状のブリスル部分を有するブラシヘッドおよびブラシである本発明のブラシヘッドおよびブラシの特性を有していない。本発明の物理的特性および材料塗布特性を有するブラシも、知られてない。
【0004】
例えば、2012年7月24日にGarciaへと発行された米国特許第D663,957S号が、ブラシの中央部分に明らかなすき間が存在するブラシについて言及しており、このブラシは、明らかに、趣味および美術の目的に使用される。中央のすき間は、物質を受け入れるには明らかに小さすぎ、仮に物質を受け入れることができたとしても、このブラシの意図は、明らかに、例えばカップ、プレート、小立像、およびキャンバス上の絵画などの工芸プロジェクトまたは美術プロジェクトに関して表面を塗装するために使用される場合に、芸術的効果を狙って表面への塗布時に材料をこすりつける、あるいは筋状に塗りつけることである。
【0005】
従来のブラシにおける一般的な問題は、化粧品または他の物質を一様に塗布することができず、とくには、これに限られるわけではないが化粧品の塗布の場合に、こすれ、筋、あるいは不自然または望ましくない見た目または外観が、生じかねないことである。しかしながら、本発明は、そのようなこすれまたは筋の発生を防止または軽減することにより注力しているが、必ずしもそのようである必要はない。
【0006】
さらに、従来のブラシにおける別の問題は、とりわけ粉末化粧品などの固体材料を保持および塗布することが難しいことである。Hansenへと発行された米国特許第1,120,476号が、伸ばし部材および粉末保持部材を提供する外側および内側ブリスル群を有するシェービングブラシを開示している。Hansenにおいては、内側ブリスルの外側端が、外側ブリスルの伸ばし端と同じ全体的な平面に配置され、外側ブリスルの伸ばし端に平行である。
【0007】
他のブラシは、アナグマの毛の見た目、テクスチャ、および感触を有し、さらに抗菌性を有している房へと配置された合成ブリスルを有しているシェービングブラシを提供するMinkらの米国特許出願公開第2009/0089949号など、房またはブリスルゾーンを1つだけ設けている。さらに、Canslerへと発行された米国特許第5,195,546号が、合成ブリスルから作られた粉末を塗布するための化粧用ブラシを開示しており、合成ブリスルは、ブリスルの長さに沿って穏やかな無作為かつ不規則な波状の構成を有している。
【0008】
従来のブラシは、粉末化粧品などの固体または粉末状の材料を拾って保持することが、容易にはできない可能性がある。結果として、固体材料が、固体材料を表面へと移す際にブラシヘッドから落下し、汚れを引き起こし、表面への固体材料の塗布を妨げる可能性がある。さらに、化粧用ブラシを含む従来のブラシは、粉末化粧品などの固体材料の人間の首または肩などの大きな表面積への塗布に、充分には適合しない可能性がある。結果として、所望の表面への固体材料の完全な塗布に時間がかかる可能性があり、ユーザが、表面を完全に覆うために、固体の化粧品をブラシ上に集め、次いで化粧品を表面へと塗布することを、繰り返さなければならない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、材料の塗布およびバフ仕上げの特性を有するブラシヘッドおよびブラシについて、長年のニーズが存在することを認識している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様は、ブラシヘッドである。
【0011】
本発明の第2の態様は、本発明のブラシヘッドを含むブラシである。
【0012】
本発明の第3の態様は、本発明のブラシヘッドの製造方法である。
【0013】
本発明の第4の態様は、本発明のブラシの製造方法である。
【0014】
本発明の第5の態様は、本発明のブラシヘッドの使用方法である。
【0015】
本発明の第6の態様は、本発明のブラシの使用方法である。
【0016】
本発明のさらなる態様は、固体材料を塗布するためのブラシヘッドであって、リザーバを定める外側ブリスルゾーンおよび内側ブリスルゾーンを備え、内側ブリスルゾーンが、縦断面において凸状の構成を有し、表面への塗布のために粉末化粧品などの固体材料を保持するように構成されている、ブラシヘッドである。凸状の内側ブリスルゾーンは、好ましくは、縦断面において丸みを帯びており、内側ブリスルゾーンは、ドームの形状を有してもよい。
【0017】
さらに本発明は、凸状の構成の内側ゾーンを有しているブラシヘッドであって、外側および/または内側ブリスルゾーンが縦断面図において外方向にテーパ状であるブラシヘッドに関する。さらに、外側ブリスルゾーンは、縦断面図においてブリスルの先端によって定められる平坦な表面を含んでもよい。
【0018】
さらに本発明は、凸状の構成の内側ゾーンを有しているブラシヘッドであって、外側および/または内側ブリスルゾーンが上面図において見たときにおおむね円形であるブラシヘッドに関する。
【0019】
本発明は、凸状の内側ブリスルゾーンを有しているブラシヘッドであって、内側ブリスルゾーンが外側ゾーンの詰め込み密度よりも高い詰め込み密度を備えるブラシヘッドに関する。
【0020】
さらに本発明は、凸状の内側凹部ブリスルゾーンを有するブラシヘッドに関し、ブラシヘッドは、好ましくは、粉末化粧品などの固体化粧品を塗布するために使用され、固体化粧品は、医薬、薬用化粧品、または同様の局所適用材料を含むと考えることができる。
【0021】
さらに本発明は、ブラシヘッドを使用して表面に固体材料を塗布するためのシステムに関し、ブラシヘッドは、リザーバを定める外側ブリスルゾーンおよび内側凹部ブリスルゾーンを備え、内側ブリスルゾーンは、縦断面図において凸状の構成を備える。内側ブリスルゾーンは、縦断面図において丸みを帯びていてもよく、ドームの形状を有していてもよい。固体材料を塗布するためのシステムは、ブラシヘッドに取り付けられたハンドル、ならびに/あるいはブリスルを保持するためのフェルール、リング、またはクリンプ領域をさらに備えてもよい。
【0022】
さらに本発明は、化粧品を塗布するためにブラシヘッドを使用する方法であって、リザーバを定める外側ブリスルゾーンおよび内側凹部ブリスルゾーンを有するブラシヘッドであって、内側凹部ブリスルゾーンは縦断面図において凸状の構成を備えているブラシヘッドを用意することと、ブラシヘッドによって化粧品が保持されるように、ブラシヘッドへ化粧品を塗布することと、化粧品を表面へと移動させることとを含む方法に関する。化粧品を、ブラシヘッドのブリスルの上またはブリスルの間に保持することができる。この方法は、表面に移されるべき化粧品にブラシヘッドを押し込むこと、および/またはブラシによって化粧品を拾い上げて保持することができるように、化粧品に円運動または渦巻き運動をさせることを含むことができる。
【0023】
さらに本発明は、ブラシおよび/またはブラシヘッドを製造するための方法であって、ブリスルを用意することと、ブリスルを内側ゾーンおよび外側ゾーンに配置することと、ブリスルを本発明のブラシヘッドへと形成することとを含む方法を提供する。この方法は、ブラシヘッドをハンドルに取り付けること、および/またはブリスルをクリンプ領域、リング、またはフェルールで固定することをさらに含むことができる。
【0024】
以上の概要、および本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて検討することで、よりよく理解されるであろう。本発明を説明する目的で、図面には、現時点において好ましい実施形態が示されている。しかしながら、本発明が、まさに図示された配置および手段だけに限られるわけではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有する本発明のブラシヘッドの一態様の右前方からの斜視図を大まかに示しており、フェルールおよびハンドルを含む環境を示している。ブラシ全体は、ブラシヘッド(100)、フェルール(110)、およびハンドル(120)を含むことができる。ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーン(130)および内側凹部ブリスルゾーン(140)を含むことができる。
図2】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有する本発明のブラシヘッドの一態様の右側面図を大まかに示しており、左側面、前側、および後ろ側は、この鏡像である。構成要素の番号は、図1に示したとおりである。
図3】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有する図2による本発明のブラシヘッドの一態様の左側、前側、および後ろ側の図を大まかに示している。構成要素の番号は、図1に示したとおりである。
図4】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有する本発明のブラシヘッドの一態様の上面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図1に示したとおりである。
図5】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有する本発明のブラシヘッドの一態様の底面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図1に示したとおりである。
図6】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む本発明のブラシの一態様の右前方からの斜視図を大まかに示している(120)。ブラシは、ブラシヘッド(100)、フェルール(110)、およびハンドル(120)を含む。ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーン(130)および内側凹部ブリスルゾーン(140)を含む。
図7】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む本発明のブラシの一態様の右側面図を大まかに示しており、左側面、前側、および後ろ側は、この鏡像である。構成要素の番号は、図6に示したとおりである。
図8】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む図7による本発明のブラシの一態様の左側、前側、および後ろ側の図を大まかに示している。構成要素の番号は、図6に示したとおりである。
図9】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む本発明のブラシの一態様の上面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図6に示したとおりである。
図10】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む本発明のブラシの一態様の底面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図6に示したとおりである。
図11】これに限られるわけではないが人間である対象物の顔へと塗布される液体化粧材料など、表面へと塗布されるべき材料のためのリザーバを形成できる凹部ブリスルを有するブラシヘッドを含む本発明の好ましいブラシを大まかに示しており、以下のとおりの好ましい寸法を示している。例えば、本発明は特定の寸法または比に限定されず、200は約16.5mmであり、210は約13.5mmであり、222は約45mmであり、230は約75mmであり、240は約136.5mmである。誤差は、おおむね+/-約0.1%~約10%の間、好ましくは約0.5%~約5%の間、より好ましくは約1%~約2%の間である。特定のサイズおよび比を、特定の目的および機能のために特定のブラシヘッドまたはブラシへと適合させることができる。ブラシヘッドは、寸法を分かりやすく示すために外側ブリスルゾーンと内側ブリスルゾーンとの間の違いを強調するための異なる角度の平行線模様で示されている。
図12】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドの実施形態の前方からの斜視図を大まかに示している。ブラシヘッド(300)は、一般に、外側ブリスルゾーン(330)と、縦断面図において凸状の湾曲を有する内側凹部ブリスルゾーン(340)とを含む。ブラシとして構成される場合、ブラシはハンドル(320)を含む。
図13】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドの実施形態の斜視断面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図14】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドの実施形態の横からの斜視図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図15】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の縦断面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図16】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の側面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図17】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の上面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図18】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の底面図を大まかに示している。構成要素の番号は、図12による提示のとおりである。
図19】固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の縦断面図を大まかに示している。ブラシヘッド(300)のブリスルが、リング(310)内に固定されており、好ましい寸法は次のとおりである。本発明は、特定の寸法または比に限定されず、リング(310)は、約55.5mmの長さlおよび約28.7mmの幅wを有する。リングおよびブラシヘッドの全長lが約86.5mmであるように、ブラシヘッドは、リングの上端から外へと延びる約31mmの長さlを有する。誤差は、+/-0.1%~約10%、好ましくは約0.5%~約5%、より好ましくは約1%~約2%である。
図20】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の縦断面図を大まかに示しており、ブラシは随意により重りを含み、好ましい寸法が以下のように示されている。例えば、本発明は特定の寸法または比に限定されず、ハンドル(320)は、約60mmの長さlおよび約30mmの幅wを有し、ブラシヘッド(330)は、ハンドルから延びる約28mmの長さlを有し、内側ブリスルゾーンの最高点は、約1.0mmの差dだけ外側ブリスルゾーンの高さよりも低い。誤差は、+/-0.1%~約10%、好ましくは約0.5%~約5%、より好ましくは約1%~約2%である。特定のサイズおよび比を、特定の目的および機能のために特定のブラシヘッドまたはブラシへと適合させることができる。
図21】これに限られるわけではないが人間の顔への粉末化粧品の塗布など、固体材料を表面へと塗布するための凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを備えるブラシヘッドの実施形態の斜視図を大まかに示しており、ブラシヘッドが、蓋または容器(500)に保持または収容された固体化粧品(510)を保持するために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面に破線が示されている場合、そのような破線は、あくまでも説明を目的とするものにすぎず、本発明が提供され得る1つの状況を示しているが、必ずしもそのようである必要はない。
【0027】
他に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。一般に、化粧品、表面化学および表面改質、ならびに後述される他の適用可能な技術に関して、本明細書において使用される用語体系ならびにブラシヘッドおよびブラシ全般における実験室手順は、技術的に周知であり、一般的に使用されている。用語が単数形にて提示される場合、本発明の発明者は、その用語の複数形も意図し、用語が複数形にて提示される場合、本発明の発明者は、その用語の単数形も意図している。本明細書において使用される用語体系および後述される実験室手順は、とくに明記されない限り、技術的に周知かつ一般的に使用されている用語体系および実験室手順である。本開示の全体において使用されるとき、以下の用語は、とくに明記されない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。
【0028】
濡れ性および濡れは、液体が表面に吸収される程度を指す。たとえば、家庭用スポンジへの水滴は、スポンジを濡らす傾向にあると考えられるが、一般的なガラスへの水滴は、ガラスを濡らさない傾向にあると考えられる。濡れ性または濡れは、程度の用語であってよく、必ずしも絶対的な正または負の結果の用語ではない。この用語および概念は、技術的に周知である(一般に、例えばhttp://en.wikipedia.org/wiki/wettingの「濡れ」、http://en.wikipedia.org/wiki/contact_angleの「接触角」、http://www.astm.org/standards/d7334.htmの「最新の接触角測定による被膜、基質、および顔料の表面濡れ性の標準的実務」、およびhttp://web.mit.edu.nnf/educationlwettability/wetting.htmlの「6)濡れ性、非濡れ性、および接触角のヒステリシス」を参照)。
【0029】
接触角の測定も、表面が物質を吸収する程度を指す。例えば、親水性液体は、疎水性表面に適用されるとき、表面上でビーズのようになり、したがって比較的大きい接触角を有する傾向にあると考えられる。例えばセルロースフィルター紙あるいは家庭用ティッシュペーパーまたはペーパータオルに適用される水滴や、ガラス上の水滴など、液体が表面に吸収され、あるいは表面に広がるとき、小さな接触角または最小限の接触角が生じると考えられる。あるいは、葉のろう質の表面またはワックス塗りたての自動車の表面への水滴は、比較的大きい接触角を有すると考えられる。この用語および概念は、技術的に周知である(一般に、例えばhttp://en.wikipedia.org/wiki/wettingの「濡れ」、http://en.wikipedia.org/wiki/contact_angleの「接触角」、http://www.astm.org/standards/d7334.htmの「最新の接触角測定による被膜、基質、および顔料の表面濡れ性の標準的実務」、およびhttp://web.mit.edu.nnf/educationlwettability/wetting.htmlの「6)濡れ性、非濡れ性、および接触角のヒステリシス」を参照)。
【0030】
本明細書における「一実施形態」または「実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書のさまざまな場所における「一実施形態において」または「別の実施形態において」という語句の使用は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すわけではなく、他の実施形態と相互に排他的な別個の実施形態または代替の実施形態を指すわけでもない。さらに、説明されるさまざまな特徴を、いくつかの実施形態は呈するが、他の実施形態は呈さないかもしれない。同様に、いくつかの要件が説明されるが、それらはいくつかの実施形態における要件であって、他の実施形態においては要件でないかもしれない。
【0031】
本明細書において使用される用語は、一般に、本開示の文脈において、各々の用語が使用される特定の文脈内で、それらの用語の当技術分野における通常の意味を有する。本開示を説明するために使用される特定の用語は、本開示の説明に関して実施者にさらなる指針を提供するために、以下で論じられ、あるいは本明細書の他の場所で論じられる。便利のために、特定の用語が、例えばイタリック体および/または引用符を使用して強調されるかもしれない。強調の使用は、用語の範囲および意味に影響を及ぼさず、強調されているか否かにかかわらず、用語の範囲および意味は、同じ文脈において同じである。同じ事柄を、2つ以上のやり方で述べることができることを、理解できるであろう。
【0032】
したがって、本明細書で論じられる用語の任意の1つ以上について、代替の表現および同義語を使用することができる。用語が本明細書において詳述または議論されるか否かに、いかなる特別な重要性も存在しない。特定の用語について同義語が提示される。1つ以上の同義語への言及は、他の同義語の使用を除外しない。本明細書で論じられるいずれかの用語の例など、本明細書のいずれかの場所における例の使用は、あくまでも説明のためのものにすぎず、本開示または例示される用語の範囲および意味をさらに限定しようとするものではない。同様に、本開示は、本明細書において与えられる種々の実施形態に限定されない。
【0033】
本開示の範囲をさらに限定するつもりはないが、本開示の実施形態による機器、装置、方法、およびそれらの関連の結果の例を、以下に示す。読者の便宜のために、見出しまたは副見出しが例において使用されるかもしれないが、それらが決して本開示の範囲を限定するものではないことに注意すべきである。他に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術的および科学的用語は、本開示に関係する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。矛盾の場合においては、定義を含む本文書が優先される。
【0034】
本明細書で使用される「前」、「後」、「上部」、「下部」、「横」、「短い」、「長い」、「上」、「下」、および「下方」などの用語が、単に説明を容易にするためのものにすぎず、図面に示されているとおりの構成要素の向きを基準にすることを、理解できるであろう。本明細書に記載の構成要素の任意の向きが、本発明の範囲内であることを理解すべきである。
【0035】
本明細書で使用される他の技術用語は、さまざまな技術辞書によって例示されるとおり、それらが使用される技術分野における通常の意味を有する。
【0036】
本発明は、材料の塗布およびバフ仕上げの特性を有するブラシヘッドおよびブラシについて、長年のニーズが存在することを認識している。
【0037】
本発明の広がりへの導入(ただし、これらに限られるわけではない)として、本発明は、以下を含むいくつかの一般的かつ有用な態様を含む。
【0038】
1)ブラシヘッド。
【0039】
2)本発明のブラシヘッドを含むブラシ。
【0040】
3)本発明のブラシヘッドの製造方法。
【0041】
4)本発明のブラシの製造方法。
【0042】
5)本発明のブラシヘッドの使用方法。
【0043】
6)本発明のブラシの使用方法。
【0044】
本発明のこれらの態様、ならびに本明細書に記載される他の態様を、本明細書に記載の方法、製造物、および組成物を使用することによって達成することができる。本発明の範囲についての完全な理解を得るために、本発明のさまざまな態様を組み合わせて本発明の望ましい実施形態を作成できることが、さらに認識されるであろう。
【0045】
I.ブラシヘッド
【0046】
本発明の第1の態様は、a)外側ブリスルゾーンと、b)内側凹部ブリスルゾーンとを含むブラシヘッドである。
【0047】
本発明の好ましい態様(ただし、これに限られるわけではない)を示す図1図11に示されているように、内側凹部ブリスルゾーンをもたらす外側ブリスルゾーンが存在する。本発明のこの実施形態のブラシヘッドは、必ずしもこの特定の構成を有する必要はない。
【0048】
例として、外側ゾーンは必ずしも連続的である必要はなく、ギャップなどを有することができ、全体として、あるいは内側ゾーンに対して、一様な厚さまたは高さである必要もない。ブリスルの先端によって定められる外側ゾーンの表面は、異なる長さのブリスルで構成されてよく、波状のパターンなどのさまざまな種類のパターンを形成することができ、あるいはブリスルの長さを特定のパターンまたは無作為の様相にて変えることによって「羽毛状」の外観をもたらす無作為または無作為に見えるブリスルの長さを有することができる。ブリスルは、全長にわたって実質的に直線状の構成であってよく、あるいは全長にわたって波状であってもよい。
【0049】
例として、内側ゾーンも必ずしも連続的である必要はなく、ギャップなどを有することができ、全体として、あるいは外側ゾーンに対して、一様な厚さまたは高さである必要もない。内側ゾーンの表面は、異なる長さのブリスルで構成されてよく、波状などのさまざまな種類のパターンを形成することができ、あるいは「羽毛状」の外観をもたらすために無作為または無作為に見えるブリスルの長さを有することができる。
【0050】
さらに、外側ゾーンおよび内側ゾーンは、隣接していることができ、図に示されているほど別個でなくてよい。例えば、内側ゾーンは凹状の構成であってよく、凹状の構成は、例えば上部が平坦なブラシから、外側ゾーンを形成しつつ隣接する凹状の内側ゾーンを形成するために例えばホットワイヤを使用して形成されてよく、外側ゾーンは、かなり広くても、あるいは最小限でもよい。
【0051】
図12図21の実施形態も、外側ブリスルゾーンと、リザーバを定める凹状の内側凹部ブリスルゾーンとを有する本発明の実施形態(ただし、これに限られるわけではない)を示している。例として、内側および外側ゾーンは必ずしも連続的である必要はなく、ギャップなどを有することができ、全体として一様な厚さまたは高さである必要もない。ブリスルの先端によって定められる外側ゾーンの表面は、異なる長さのブリスルで構成されてよく、平坦または波状のパターンなどのさまざまな種類のパターンを形成することができ、あるいはブリスルの長さを特定のパターンまたは無作為の様相にて変えることによって「羽毛状」の外観をもたらす無作為または無作為に見えるブリスルの長さを有することができる。好ましくは、内側および外側ゾーンのブリスルは、これに限られるわけではないがポリブチレンテレフタレート(PBT)などの同じ種類の材料で構成される。
【0052】
本発明の別の態様において、ブラシヘッドは、化粧用ブラシヘッドまたは非化粧用ブラシヘッドである。
【0053】
本発明の好ましい態様は、化粧品アプリケーターブラシヘッドであり、化粧品が、好ましい実施形態においては、対象物の表面への塗布のために内側ゾーンへともたらされ、外側ゾーンは、好ましくは、筋の発生を減らし、さらには他のやり方で対象物の表面への化粧品の全体としてより一様かつ満足できる塗布をもたらすことができるように、対象物の表面に化粧品を分散させる。
【0054】
化粧用ブラシヘッドに加えて、本発明のブラシヘッドは、他の材料を他の表面へと塗布する目的および他の目的のために使用すること可能である。一例として、ブラシヘッドを、塗料およびインクなどの他の顔料含有材料を表面へと塗布するために使用することができる。産業の用途および芸術の用途が、本発明の一部である。
【0055】
さらに、本発明のブラシヘッドは、清掃などにも適用可能である。
【0056】
その場合、洗浄液などの清掃用材料を随意により本発明のブラシヘッドに適用し、例えば床や他の表面のほこりを払い、あるいは表面を洗浄するなど、清掃の目的に使用することができる。材料がブラシヘッドに適用されない場合も、本発明の一部である。
【0057】
さらに、本発明のブラシヘッドは、医療の用途において、医薬、薬剤、または薬物の対象物への塗布に適用可能である。この場合、塗布される材料は、薬効の目的を有し、医薬、薬剤、または薬物を含むことができる。例えば、材料を、にきび、皮膚炎、感染、ツタウルシまたは乾癬などの免疫学的状態、あるいはこれに限られるわけではないが皮膚病などの他の疾患を治療するために使用することができる。皮膚への薬物、医薬、または薬剤の塗布は、所望の場所への治療の集中に関して特定の利益を有し、とくには皮膚が医薬、薬剤、または薬物に対して透過性であり、あるいは透過性にされる場合に、より全身性の投与のための効率的な投与経路としても特定の利益を有する。塗布される材料の処方と、塗布ならびに治療すべき疾患、疾病、または病状の場所との相関関係は、開業医の選択による。疾患、疾病、または病状に対する医薬、薬物、または薬剤のマッチング、および特定の処方は、技術的に広く知られており、現場の開業医の選択による。
【0058】
本発明のさらなる態様において、本発明のブラシヘッドは、化粧用ブラシヘッドである。
【0059】
本発明の好ましい態様は、化粧品アプリケーターブラシヘッドであり、化粧品が、好ましい実施形態においては、対象物の表面への塗布のために内側ゾーンへともたらされ、外側ゾーンは、好ましくは、筋の発生を減らし、さらには他のやり方で対象物の表面への化粧品の全体としてより一様かつ満足できる塗布をもたらすことができるように、対象物の表面に化粧品を分散させる。
【0060】
化粧品は、これらに限られるわけではないが、液体、固体、粉末、水性、非水性、エマルジョン、極性、非極性、技術的に知られている他の化粧品、あるいはこれらの組み合わせなど、任意の種類であってよい。
【0061】
本発明のさらなる態様において、外側ゾーンおよび内側ゾーンの形状は、同じであり、あるいは異なる。
【0062】
図面に示されるように、本発明の好ましい態様は、内側ゾーンおよび外側ゾーンに関して円形または実質的に円形であるが、そのようである必要はない。例えば、外側ゾーンが円形であってよく、内側ゾーンが円形または八角形などの多角形であってよい。
【0063】
本発明の別の態様において、外側ゾーン、内側ゾーン、またはこれらの組み合わせの形状は、おおむね幾何学的、おおむね非幾何学的、またはこれらの組み合わせである。
【0064】
さまざまな幾何学的または非幾何学的構成の組み合わせが、本発明の一部である。一例として、外側ゾーンが円形または腎臓形であってよい一方で、内側ゾーンは六角形またはアメーバ状であってよく、同じ形状または異なる形状が使用され、幾何学的および非幾何学的形状もやはり本発明の一部であることを示している。
【0065】
本発明のさらなる態様において、内側ゾーン、内側ゾーン、またはこれらの組み合わせの形状は、おおむね円形である。
【0066】
形状に関して、縦断面図で見たときのブラシヘッドの全体形状は、外側ゾーンのブリスルの先端によって定められる表面が、図面に示されるように平坦であってよい。内側および外側ゾーンは、実施形態およびブラシヘッドの所望の最終用途に応じて、個別または個々に、斜め、面取り、無作為、凸状、凹状、幾何学的、非幾何学的、またはこれらの組み合わせなど、同じ形状または異なる形状であってよい。
【0067】
図12図21の実施形態において、内側ブリスルゾーンは、図13および図15に最もよく示されているように、縦断面図において凸状の構成を有する。内側ゾーンの凸状の構成を有するこのブラシヘッドは、とりわけ粉末、局所用医薬、または薬用化粧品などの他のパーソナルケア材料に加えて、自由粉末、圧縮された粉末、ブラッシュ、および他の同様の化粧品など、粉末状の化粧品などの固体材料の塗布における使用にとくに適する。この実施形態において、丸みを帯びた形状またはドームの形状を有する凸状の構成の内側ゾーンをもたらすために、内側ゾーンの中央のブリスルが、最大の高さを有し、あるいはブラシヘッドから外へと最も大きく延びている一方で、内側ブリスルゾーンのブリスルの高さ、またはブラシヘッドの底から外へと延びるブリスルの延在の程度は、内側ゾーンの中心からの距離が増すにつれて次第に減少する。さらに、凸状のブリスル内側ゾーンのピークまたは最高点は、好ましくは、外側ブリスルゾーンの高さ以下である。内側ブリスルゾーンが外側ブリスルゾーンの高さよりも低い実施形態において、内側ゾーンのピークまたは最高点は、好ましくは、外側ゾーンのブリスルの先端の下方約1mm~6mmの間にある。しかしながら、代案の実施形態においては、ブラシヘッドが本明細書に記載の所望の特性を依然として達成する限りにおいて、内側ゾーンのピークを、外側ゾーンと同じ高さまで高くしてもよく、あるいは外側ゾーンの高さの上方1~約12mmなど、外側ゾーンの高さよりもわずかに高い高さまで高くしてもよい。
【0068】
図12に示されるブラシの実施形態において、内側ゾーンは、外側ブリスルゾーンの詰め込み密度と比べて小さい詰め込み密度、同じ詰め込み密度、または大きい詰め込み密度を有することができる。好ましくは、内側ゾーンは、外側ブリスルゾーンよりも大きい詰め込み密度を有し、これにより、粉末状の化粧品を保持する内側ゾーンの能力が向上する。したがって、内側ゾーンのブリスルは、外側ブリスルゾーンよりもぎっしりと詰め込まれ、柔軟性が低くなり、外側ブリスルゾーンを、その柔軟性ゆえに、平滑化およびバフ仕上げにとってより好適にすることができる。一実施形態においては、内側ブリスルゾーンの重量が19.3グラムである一方で、外側ブリスルゾーンの重量は5.7グラムである。内側および外側ブリスルゾーンが同じ材料で構成されるそのような実施形態において、内側ブリスルゾーンは、外側ブリスルゾーンと比べてブラシヘッドのより大きな部分を占め、さらに、内側ブリスルゾーンは、外側ブリスルゾーンと比べて比較的密度が高い。一実施形態において、内側ブリスルゾーンは、おおむね60,795本のブリスルを有し、外側ブリスルゾーンは、17,955本のブリスルを有する。
【0069】
さらに、外側ブリスルゾーンは、図15および図16ならびに図19図21に示されるように、縦断面で見たときに外方向にテーパ状の構成を有し、外側ゾーンのブリスルの先端によって定められる平坦な構成も有することができる。しかしながら、代案の実施形態においては、外側ゾーンのブリスルの先端が、波状または羽毛状であり、無作為または無作為に見えるブリスルの長さを有する。図13および図15に示されるように、凸状の内側ブリスルゾーンも、好ましくは、縦断面において外方向にテーパ状の構成を有する。外方向へのテーパは、ブロンザーまたはハイライターなどの固体材料を人間の首、鎖骨、および/または肩などの広い領域にすばやく塗布できるように、より大きな表面積をカバーすることができる広いブラシヘッドをもたらす。
【0070】
縦断面において見たとき、ブラシヘッドは、実施形態に応じて、図中の外方向にテーパ状の構成、テーパ状でない構成、内方向にテーパ状の構成、または他の構成など、他の構成を有することができる。
【0071】
ここで図17および図18を参照すると、凸状の内側ゾーンを有するブラシヘッドは、好ましくは、横断面または平面図において実質的に円形である周辺形状を有する。内側ゾーンおよび/または外側ゾーンは、円形の構成を有することができる。しかしながら、代案の実施形態において、内側および外側ゾーンは、同じ周辺形状または異なる周辺形状を有することができる。
【0072】
ここで図19を参照すると、凸状の内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドの実施形態が示されており、ブリスルを保持するために使用されるリングが示されている。いくつかの実施形態において、ブラシおよび/またはブラシヘッドは、図19に示されるように、内側ゾーンおよび外側ゾーンのブリスルを所望の構成に固定または維持するために、ブラシヘッドの下端においてブラシヘッドの円周の周りに配置されたリング310を含むことができる。リング310は、さまざまな形状およびサイズを有することができ、好ましくは、図示のようにブリスルが配置される少なくとも1つの開口端を有する中空管である。リング310は、ブラシのハンドルの内部の長さを延ばすことができ、あるいはコンパクトな構成を有し、ハンドルの内部の長さの一部だけに沿って延びることができる。ブリスルは、リング310によって定められる中央内部領域に配置され、リングは、ブリスルに張力を加えるようにブリスルの周りにきつく配置される。このように、リングを使用して、ブリスルを所望の構成に保持することができ、のりまたは他の接着剤をさらに使用して、ブリスルを所望の構成に維持することができる。代案の実施形態においては、ブリスルを所望の構成に保持するために、クリンプ領域またはフェルールが設けられる。
【0073】
凸状の内側ゾーンを有する図12に示されるとおりの実施形態は、とりわけ、粉末ファンデーション、ブロンザー、およびハイライターなどの固体化粧品の塗布にとくに有用である。いくつかの実施形態において、ブラシヘッドと共に使用される粉末化粧品は、約1~約100ミクロンの粒子サイズを有することができるが、ブラシは、さまざまな粒子サイズおよびサイズ分布を有する固体材料の塗布に好適であり得る。作業時に、ユーザは、容器、蓋、またはコンパクトなどの表面内または表面上に保持された粉末化粧品などの固体材料にブラシヘッドを押し込むことができる。好ましくは、ブラシヘッドは、粉末化粧品をブラシヘッド上またはブラシヘッド内に保持できるように、円形運動または渦巻き運動にて動かされる。ブラシヘッドを粉末化粧品へと押し込むことにより、粉末化粧品がブラシヘッドのブリスルの間および/またはブリスルの先端に拾い上げられ、粉末の一部はブリスルの間のすき間に落ち着くかもしれない。具体的には、粉末化粧品が、内側ゾーンのブリスル内/ブリスル上に保持されると考えられる。凸状の内側ゾーンは、平坦または凹状の内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドと比べ、粉末化粧品をブラシへと適用するときに内側ゾーンのブリスルを容器内、表面上、あるいは蓋または皿内に保持された粉末化粧品により容易に接触させることを可能にする。外側ゾーンは、内側ゾーンを取り囲み、好ましくは粉末化粧品を内側ブリスルゾーン内および/または内側ブリスルゾーン上に保持するうえで役に立つより大きな高さを有する。
【0074】
粉末化粧品は、表面への塗布のためにブラシヘッド上に保持される。次いで、ユーザは、固体化粧品を含むブラシヘッドを、塗布のためにユーザの肌などの表面に接触させることができる。ブラシヘッドを、固体化粧品をブラシヘッドからユーザの肌へと移動させるために、とくには円形、渦巻き、またはスイープ運動にて、ユーザの肌へと押し付け、あるいはこすりつけることができる。やはり、凸状の構成は、固体材料の塗布中の表面への内側ゾーンの接触を促進する。外側ブリスルゾーンは、内側ゾーンへの固体化粧品の保持に役立ち、表面へと移動した化粧品を滑らかにし、さらには/あるいはバフ仕上げするために使用される。
【0075】
本発明の種々の実施形態のいずれかの追加の態様においては、ブリスルを、天然材料、合成材料、またはこれらの組み合わせで作ることができる。
【0076】
ブリスルを、任意の適切な素材で作ることができる。これらに限られるわけではないが、毛などの動物製品または繊維などの植物材料を含む天然材料が、本発明において有用である。プラスチック、ポリマー、ナイロン、ならびに他のポリマーまたは非ポリマーなどの合成材料も、本発明において有用である。一実施形態において、内側ゾーンおよび/または外側ゾーンのブリスルは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)で構成される。
【0077】
本発明の別の態様において、外側ブリスルゾーンおよび内側ブリスルゾーンは、同じ材料または異なる材料あるいは材料の組み合わせで作られる。
【0078】
本発明のブラシヘッドを、すべて1種類のブリスルで作ることができ、あるいは2種類以上のブリスルで作ることができる。2種類以上のブリスルの場合、それらを全体的に混ぜ合わせて設けることができ、あるいはブラシヘッドの異なる領域に異なる比率で設けることができる。比率は、0%~100%の任意のどこかであってよい。
【0079】
図1図11に示される本発明の実施形態のさらなる態様において、内側ブリスルゾーンは、外側ブリスルゾーンよりも高い詰め込み密度であり、すなわち、内側ブリスルゾーンは、単位面積当たりにより多くのブリスルを有する。少なくとも一部分が外側ブリスルゾーンの高さよりも低い内側ブリスルゾーンは、2つのゾーンによって化粧品を塗布のために支持することができるリザーバを定めることを可能にする。内側ブリスルゾーンのより高い詰め込み密度は、化粧品がリザーバ内に維持されるように、化粧品を内側ブリスルゾーン上または内側ブリスルゾーン内に支持することを可能にする。外側ゾーンに対する内側ゾーンの詰め込み密度の正確な比率は、実施形態およびブラシヘッドの所望の最終用途に応じて変わり得る。外側ブリスルゾーンは、内側ゾーンほど高い詰め込み密度を有さず、この低い詰め込み密度は、化粧品を塗布する際により大きなブリスルの動きまたは柔軟性を可能にする。したがって、詰め込み密度の違いにより、化粧品の塗布時に内側ゾーンおよび外側ゾーンに異なる効果を持たせることができる。
【0080】
そのような実施形態において、内側ブリスルゾーンは、好ましくは、外側ブリスルゾーンと比較して、例えば単位面積当たりのブリスルの本数がより多いことで、よりぎっしりと詰め込まれる。ブリスルの長さは、クリンパーまたはフェルールなどによるその場に形態を保つためのブラシヘッドへの力によって可能であるように、ブリスルの密度に影響し得る。ブラシヘッド内のいくつかの領域において他の領域よりもブリスルを多くすることにより、製造プロセスの最中にブリスル自体の詰め込み密度を達成することができるが、そのようである必要はない。
【0081】
本発明の別の態様において、ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーンよりも濡れにくい内側ブリスルゾーンを有する。
【0082】
濡れ性とは、ブラシヘッドの内側ゾーンおよび外側ゾーンなどの表面への液体の吸収の程度を指す。好ましくは、内側ゾーンへともたらされた液体材料が、「ビーズ」のようになり、あるいは他のやり方でこの場所のブリスルに吸収されず、したがって塗布の場所において対象物への塗布により多く利用できるように、内側ゾーンの濡れ性が外側ゾーンよりも低い。
【0083】
濡れ性は、いくつかの場合に、表面および表面へと塗布される液体の物理的特性に関連し、接触角の測定によって測定することができる。一例において、親水性液体は、疎水性表面に適用されるとき、表面上でビーズのようになり、したがって親水性表面上の親水性液体の接触角と比べ、比較的大きい接触角を有すると考えられる。いくつかの場合には、例えばセルロースフィルター紙あるいは家庭用ティッシュペーパーまたはペーパータオルに適用される水滴など、液体が表面に吸収されるとき、接触角は存在しない。接触角の測定は、材料科学の分野において周知であり、液体が表面においてビーズのようになり、あるいは表面に吸収されるように、材料および液体を選択することが可能である。
【0084】
本発明において、本明細書に記載のブリスル密度は、内側ゾーンなどのブラシヘッドの濡れ性にも関連すると思われる。表面を、疎水性および親水性などの表面の物理的特性を変更するためにコーティングし、あるいは他のやり方で化学的に修飾することも可能であり、したがって、本発明のブラシヘッドの内側ゾーンなどの表面へと適用される特定の液体について所望の濡れ性および/またはビーズ形成性が得られるように、材料を選択または修正することが可能である。
【0085】
本発明のブラシヘッドの一態様においては、内側ゾーンに適用された液体などの材料がブラシのその領域に吸収されることがないように、内側ゾーンの濡れ性が外側ゾーンの濡れ性よりも小さい。外側ゾーンは、内側ゾーンに適用される液体などの材料に関して、より濡れやすいと好ましい。
【0086】
本発明のさらなる態様において、内側ブリスルゾーンは、液体、水溶液、極性溶液、非水溶液、非極性溶液、エマルジョン、またはこれらの組み合わせに関して、前記外側ブリスルゾーンよりも大きい接触角または小さい接触角を有する。
【0087】
本発明のさらなる態様において、内側ブリスルゾーンは、水溶液、極性溶液、極性液体、またはこれらの組み合わせに関して、外側ブリスルゾーンよりも濡れにくく、あるいは外側ブリスルゾーンよりも濡れやすい。
【0088】
本発明の別の態様において、内側ブリスルゾーンは、非水溶液、非極性溶液、または非極性液体、あるいはこれらの組み合わせに関して、外側ブリスルゾーンよりも濡れにくい。
【0089】
本発明のさらなる態様において、内側ブリスルゾーンは、エマルジョンに関して外側ブリスルゾーンよりも濡れにくい。
【0090】
本発明のさらなる態様において、外側ブリスルゾーンおよび内側ブリスルゾーンは、これに限られるわけではないが液体材料などの材料のためのリザーバを協働して定める。材料を表面に塗布するときに、内側ブリスルゾーンが、本質的に、材料のさらなる塗布および持続的な塗布のための追加の材料を提供することができる。
【0091】
本発明の別の態様において、内側ブリスルゾーンは、これに限られるわけではないが液体材料などの材料に関して、部分的に濡れ性であってよい。本発明のこの態様は、内側ブリスルゾーンが材料のリザーバとして機能する場合に好ましい。この場合、材料が、内側ブリスルゾーンに「浸透」可能でありながら、依然として表面への塗布に利用可能である。
【0092】
本発明の別の態様において、外側ゾーンは、内側ゾーンとくらべて、より高いバフ仕上げ性、より低い筋の発生の可能性、またはこれらの組み合わせを有する。
【0093】
したがって、本発明の好ましい態様においては、作業時に、内側ゾーンが、表面への塗布のために材料をその場に効率的に保持し、外側ゾーンが、所望の効果のために表面への材料の塗布を滑らかにし、あるいはバフ仕上げするように機能する。好ましい所望の効果は、これに限られるわけではないが人間である対象物へと塗布される液体化粧品など、表面へと塗布されるときの材料の筋またはこすれの低減である。
【0094】
しかしながら、筋またはこすれが望ましい効果を有する芸術目的などの特定の例において、本発明はそのような態様も含む。そのような例は、例えば、不完全な混ざり合い、筋、陰影、毛羽、などが平滑なバフ仕上げの外観よりも望まれる趣味の絵画および他の芸術的表現であり得る。
【0095】
II.ブラシ
【0096】
本発明の第2の態様は、本発明の少なくとも1つのブラシヘッドを含むブラシに関する。
【0097】
図面に一般的に示されているように、本発明のブラシヘッドは、好ましくはブラシとして提供される。各々のブラシに、好ましくは、これらに限られるわけではないが、少なくとも1つのブラシヘッド、少なくとも1つのハンドル、随意による少なくとも1つのクリンプ領域、リング、またはフェルール、ならびにこれらの任意の組み合わせが含まれる。
【0098】
本発明のさらなる態様において、ブラシはそれぞれ少なくとも1つのハンドルを含む。
【0099】
図面に一般的に示されているように、ブラシは、少なくとも1つのハンドルを含むことができる。あるいは、ブラシは、1つ以上のブラシヘッドを有するハンドルを含むことができる。ハンドルを、これらに限られるわけではないが木材、プラスチック、ポリマー、セラミック、ガラス、アルミニウムなどの金属、またはこれらの材料の組み合わせなど、技術的に公知の任意の適切な材料で製作することができる。ハンドルは、中実であっても、中空であってもよく、単一構造であっても、複数の部品で作られてもよい。ハンドルを、これらに限られるわけではないが彫刻、成形、旋盤、射出成形、鋳造、またはこれらの組み合わせなど、材料に基づいた任意の適切な方法を使用して製作することができる。いくつかの実施形態において、ハンドルは、好ましくはブラシヘッドが配置されるハンドルの端部の反対側のハンドルの下部または下端に位置する重りまたは重り部分をさらに含むことができる。重りは、使用を容易かつ快適にするために、ブラシの重さをより良好にバランスまたは分布させる役割を果たすことができる。さらに、重りは、使用されていないときにブラシをカウンタートップなどの表面上で直立位置に保つことを可能にするうえで役立ち得る。
【0100】
本発明のさらなる態様において、ブラシは、少なくとも1つのクリンプ領域、リング、またはフェルールを含むことができる。
【0101】
図面に一般的に示されているように、ブラシは、クリンプ領域、リング、またはフェルールを含むことができる。一般に、クリンプ領域またはフェルールは、ブラシヘッドのブリスルを所望の構成に保つために使用される。クリンプ領域またはフェルールを、ブラシヘッドをハンドルに取り付けるために使用することもできる。あるいは、クリンプ領域、リング、またはフェルールは、これに限られるわけではないがハンドルに一体化されるなど、ブラシに一体化されてもよく、本発明のいくつかの態様によっては、必要でないかもしれない。
【0102】
III.ブラシヘッドの製造方法
【0103】
本発明の第3の態様は、a)ブリスルを用意することと、b)本発明のブラシヘッドを形成することとを含む本発明によるブラシヘッドの製造方法である。
【0104】
本発明のブラシヘッドは、当技術分野で使用される日常的な方法を使用して製作可能である。例えば、ブリスルを、最終形態または後に修正される形態のいずれかにて、ブラシヘッドに配置および形成することができる。好ましくは、ブリスルを所望の構成に保つために、クリンプゾーン、リング、またはフェルールが設けられるが、そのようである必要はない。
【0105】
ブリスルが最初に最終形態ではないやり方で形成される場合、最終形態をもたらすためにブリスルを切断することができる。たとえば、ブラシヘッドをトリミングしたり、ナイフやカミソリやハサミなどの切断器具で切断したり、レーザで切断したり、熱線あるいは熱または他の形態のエネルギを使用する他の器具で切断したり、焼いたり、研磨したりすることが可能であり、技術的に公知の他の方法も可能である。
【0106】
いずれの場合も、ブラシヘッドを、丸みを帯び、あるいは他のやり方でブリスルの端部があまり尖っておらず、もしくは肌をあまり刺激しないように処理することができる。当技術分野で知られている研磨または丸み付け方法を、この方法に使用することができる。
【0107】
IV.ブラシの製造方法
【0108】
本発明の第4の態様は、ブリスルを用意することと、ブリスルを内側ゾーンおよび外側ゾーンに配置することと、本発明のブラシヘッドを形成することと、本発明のブラシヘッドのうちの1つをハンドルに取り付けることとを含む本発明のブラシの製造方法である。
【0109】
ひとたびブラシヘッドが形成されると、クリンプ領域、リング、またはフェルールなどにより、ブラシヘッドをハンドルに取り付けることができる。ブラシヘッドをハンドルに取り付けるそのような方法は、技術的に知られており、容易に利用可能かつ文献から明らかである。
【0110】
いくつかの場合には、クリンプゾーン、リング、またはフェルールが存在するが、そのようである必要はない。
【0111】
V.ブラシヘッドの使用方法
【0112】
本発明の第5の態様は、a)材料を塗布すべき表面を用意することと、b)本発明のブラシヘッドを用意することと、c)材料をブラシヘッドに適用することと、d)材料をブラシヘッドから表面へと移動させることとを含む本発明のブラシヘッドの使用方法である。
【0113】
本発明の別の態様において、表面は対象物である。
【0114】
化粧、医薬、または医療の目的など、特定の目的において、表面は対象物である。対象物は、非哺乳類、哺乳類、霊長類、および非霊長類、ならびに人間を含む任意の動物であってよい。人間が好ましい。
【0115】
本明細書に記載されるように、表面は、必ずしも対象物である必要はなく、材料をもたらすことが望まれる任意の材料の任意の表面であり得る。ブラシヘッドは、家屋またはフェンスなどの職業、趣味などの娯楽、あるいは芸術的な目的に関して、塗装に日常的に使用されている。本発明の特定の用途においては、筋の低減およびバフ仕上げが所望され、例えば種々の芸術道具が使用される絵画の芸術的表現に組み込むことができる。興味深い一例は、所望の効果に本発明の道具などの道具が必要である家具、壁、および天井の模造仕上げにおける本発明の使用である。
【0116】
本発明の好ましい一態様において、表面は人間であり、好ましくは肌であり、より好ましくは人目に触れる露出した表面である。その場合、特定の化粧品は、色素沈着、瘢痕、または他の原因による特定の欠陥を隠すために使用されるため、化粧品に関して頭、首、肩、および顔が好ましいが、そのようである必要はない。対象物が人間である場合、人間は男性でも女性でもよい。
【0117】
本発明のさらなる態様において、材料は化粧品である。
【0118】
本発明の好ましい態様は、本明細書に記載されるように、対象物へともたらされるべき材料が化粧品である態様である。本発明の好ましい態様にもかかわらず、本発明は、他の技術にも明らかに適用可能である。
【0119】
本発明の別の態様において、材料は液体化粧品である。
【0120】
他の種類の化粧品も、本発明を用いた表面への塗布に有用である。それらには、粉末、固体、充てん粉末、などが含まれる。液体とは、本明細書に記載のとおりの水性および非水性の液体を指し、極性、非極性、有機、非有機、水性、非水性、エマルジョン、油中水エマルジョン、水中油エマルジョン、またはこれらの任意の組み合わせであってよい。
【0121】
本発明のさらなる態様において、内側および外側ブリスルゾーンは、これらに限られるわけではないが液体材料または固体材料などの材料のためのリザーバを定め、固体材料は好ましくは粉末の形態である。材料を表面に塗布するときに、内側ブリスルゾーンが、本質的に、材料のさらなる塗布および持続的な塗布のための追加の材料を提供することができる。液体化粧品が使用される実施形態においては、液体化粧品をブラシに適用し、表面への塗布のためにリザーバ内に保持することができる。液体化粧品は、リザーバ内に保持され、ブリスルに沿ってブラシヘッドの下部またはブラシヘッドに取り付けられたハンドルへと流れ落ちることがない。次いで、液体化粧品を、こぼれまたはしたたりにおいて表面へと塗布することができる。
【0122】
粉末化粧品が使用される実施形態においては、粉末化粧品が、容器、コンパクト、または他の包装などにて提供される。凸状の構成を有する内側ブリスルゾーンを有するブラシヘッドの実施形態を、ブラシヘッドが粉末化粧品に接触するように、反転させて粉末化粧品に押し込むことができる。粉末化粧品は、内側ゾーンのブリスル上または内側ゾーンのブリスル間など、ブラシヘッド上に保持され、外側ブリスルゾーンは、粉末を内側ゾーン内に維持する役に立つ。粉末化粧品を有するブラシヘッドを表面に適用して、化粧品を表面へと移動させることができる。好ましくは、ブラシヘッドは、円形または掃引運動にて表面に押し付けられ、粉末化粧品がブリスルから放出されて表面に移動する。次いで、外側および/または内側ブリスルゾーンを使用して、表面に塗布された化粧品をバフ仕上げし、あるいは滑らかにすることができる。
【0123】
本発明の別の態様において、内側ブリスルゾーンは、材料に関して部分的に濡れ性であってよく、ここで、材料は液体材料に限定されない。本発明のこの態様は、内側ブリスルゾーンが材料のリザーバとして機能する場合に好ましい。この場合、材料が、内側ブリスルゾーンに「浸透」可能でありながら、依然として表面への塗布に利用可能である。
【0124】
VI.ブラシの使用方法
【0125】
本発明の第6の態様は、a)材料を塗布すべき表面を用意することと、b)本発明のブラシを用意することと、c)材料をブラシに適用することと、d)材料をブラシヘッドから表面へと移動させることとを含む本発明のブラシの使用方法である。
【0126】
本発明の別の態様において、表面は対象物である。本発明のさらなる態様において、表面は人間である。本発明のさらなる態様において、材料は化粧品である。本発明の別の態様において、材料は液体化粧品である。本発明の別の態様において、材料は粉末ベースの化粧品である。さらなる実施形態において、材料は、局所適用を意図した医薬、薬用化粧品、または他の材料である。
【0127】
ブラシヘッドの使用方法について上述したように、本発明のブラシは、ブラシヘッドと同じまたは同様のやり方で使用することが可能であり、上記の箇所は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【実施例1】
【0128】
実施例1:技術の発展
【0129】
この実施例は、技術の初期の発展、ならびにプロトタイプのブラシヘッド、ブラシ、その製造方法、およびその使用方法を提示し、明らかにする。Bare Escentualsの化粧用液体製品(粘性液体、非エマルジョン、比重1.13~1.20、粘度580~1,100cpの一般的特性を有しているBARESKIN(登録商標) PURE BRIGHTENING SERUM FOUNDATION、アイテム番号/在庫保管番号70723)の顔などの人間の表面への塗布を評価するために、数滴のこの液体製品をポリマーブリスル(PBT-ポリブチレンテレフタレート)で作られたBare Escentualsの標準の大型ブラシヘッドに適用し、次いでブラシヘッド上の液体製品を人間の顔に塗布する。その結果、着色された液体製品が筋状になり、液体がブラシヘッドを濡らし、あるいはブラシヘッドに染み込んだ。
【0130】
ブラシヘッドは「角刈り」形式の構成にてより短い長さにトリミングされ、その表面への塗布が繰り返され、液体製品は目につくほどにはブラシヘッド表面を濡らさず、あるいはブラシヘッド表面に染み込まず、むしろこの修正版のブラシヘッドの表面でビーズを形成するように見受けられる。
【0131】
トリミングされていないブラシヘッドは、化粧の用途にとって望ましい特性であるバフ仕上げの能力を有するように見受けられる。図の一般的特性を備えるブラシヘッドが製作される。液体製品が、ブラシヘッドの中央ゾーンに適用され、人間の表面へと塗布され、塗布された液体製品の筋は減少し、あるいは目につくほどには観察できず、もしくは観察できない。いかなる機構にも拘束されるつもりはないが、内側ゾーンの表面上のビーズ状になった液体製品が、塗布面への液体製品の塗布を向上させ、外側ゾーンが、平滑な比較的または実質的に未処理の仕上げのために、塗布された液体材料をバフ仕上げし、あるいは磨くと考えられる。
【0132】
さらなる改良が行われ、さらなるプロトタイプおよび好ましい実施形態が開発された。図に示されている製品は、このような努力の結果である。
【0133】
実施例2:ブラシヘッドおよびブラシの好ましい実施形態
【0134】
この実施例は、図に示されるように、本発明の好ましい態様を提示し、明らかにする。
【0135】
液体化粧品などの液体材料を塗布するための好ましいブラシヘッドおよびブラシが、図に示されている。好ましいブラシヘッドおよびブラシは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)ブリスル(0.7mmのPTV WAVE(波状/不規則形状のブリスル))、陽極酸化アルミニウムフェルール、および木製ハンドルの一般的特性を有するBare EscentualsのPERFECTING FACE BRUSH、アイテム番号/在庫保管番号71184である。
【0136】
図1および図6に示されるように、ブラシは、ブラシヘッド(100)、フェルール(110)、およびハンドル(120)を含むことができる。ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーン(130)および内側凹部ブリスルゾーン(140)を含むことができる。全体として、図1図2図3図4図5図6図7図8図9図10、および図11はすべて、PBT(ポリブチレンテレフタレート)ブリスル(0.7mmのPTV WAVE(波状/不規則形状のブリスル))、陽極酸化アルミニウムフェルール、および木製ハンドルの一般的特性を有するBare EscentualsのPERFECTING FACE BRUSH、アイテム番号/在庫保管番号71184など、本発明のブラシヘッドおよびブラシを示している。一般的な寸法が図11に示されている。さらに、図11は、本発明のブラシおよびブラシヘッドの好ましい寸法および好ましい寸法比をミリメートルで示している。例えば、本発明は特定の寸法または比に限定されず、200は約16.5mmであり、210は約13.5mmであり、222は約45mmであり、230は約75mmであり、240は約136.5mmである。誤差は、おおむね+/-約0.1%~約10%の間、好ましくは約0.5%~約5%の間、より好ましくは約1%~約2%の間である。特定のサイズおよび比を、特定の目的および機能のために特定のブラシヘッドまたはブラシへと適合させることができる。
【0137】
実施例3:好ましいブラシヘッドおよびブラシの好ましい製造方法
【0138】
この実施例は、図1図11に示されるように、本発明の好ましい態様を提示し、明らかにする。
【0139】
一般に、本発明のブラシヘッドおよびブラシは、技術的に知られている一般的なやり方で製造される。最終的な構成でないブリスルが、フェルールを介してハンドルに取り付けられる。次いで、ブリスルは、トリミングによって所望の構成に形作られる。
【0140】
図1および図6に示されるように、ブラシは、ブラシヘッド(100)、フェルール(110)、およびハンドル(120)を含むことができる。ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーン(130)および内側凹部ブリスルゾーン(140)を含む。全体として、図1図2図3図4図5図6図7図8図9図10、および図11はすべて、液体化粧品を表面へと塗布するための本発明の好ましいブラシヘッドおよびブラシを示している。
【0141】
実施例4:好ましいブラシヘッドおよびブラシの好ましい使用方法
【0142】
この実施例は、図に示されるように、本発明の好ましい態様を提示し、明らかにする。
【0143】
ユーザは、Bare EscentualsのPERFECTING FACE BRUSH、アイテム番号/在庫保管番号71184などのブラシのハンドルを握り、内側ゾーンに化粧品を適用する。本発明の好ましい態様においては、数滴のBARESKIN(登録商標) PURE BRIGHTENING SERUM FOUNDATION、アイテム番号/在庫保管番号70723などの液体化粧品材料が使用される。次いで、ユーザは、随意により、ユーザまたは他の対象物の肌など、ブラシヘッドの内側ゾーンからの表面から化粧品を軽く叩き塗り、あるいは点在させる。化粧品を、所望の結果を得るために、任意の所望のパターンまたは量にて表面に塗布することができる。このように、化粧品がその表面に塗布される。ブラシは、筋のない一貫した「きれい」な望ましい塗布のために化粧品をバフ仕上げするために使用される。随意により、化粧品は、対象物に軽く叩き塗りされたり、あるいは点在させられたりするよりもむしろ、やはり所望の結果を得るために塗布と同時にバフ仕上げされる。
【0144】
図1および図6に示されるように、ブラシは、ブラシヘッド(100)、フェルール(110)、およびハンドル(120)を含むことができる。ブラシヘッドは、外側ブリスルゾーン(130)および内側凹部ブリスルゾーン(140)を含む。全体として、図1図2図3図4図5図6図7図8図9図10、および図11はすべて、液体化粧品を表面へと塗布するための本発明の好ましいブラシヘッドおよびブラシを示している。
【0145】
一般的な寸法が図11に示されている。さらに、図11は、本発明のとくに好ましいブラシおよびブラシヘッドの好ましい寸法および好ましい寸法比をmmで示している。例えば、本発明は特定の寸法または比に限定されず、200は約16.5mmであり、210は約13.5mmであり、222は約45mmであり、230は約75mmであり、240は約136.5mmである。誤差は、おおむね+/-約0.1%~約10%の間、好ましくは約0.5%~約5%の間、より好ましくは約1%~約2%の間である。特定のサイズおよび比を、特定の目的および機能のために特定のブラシヘッドまたはブラシへと適合させることができる。
【0146】
また、ユーザは、随意により、示されるとおりの好ましい使用からの逸脱を指示する状況下で所望の結果を得るために、所望のとおりに外側ゾーンに化粧品を適用することも可能である。人間の顔などの表面全体を処理することができ、あるいはその一部だけを処理することができる。
【0147】
このプロセスは、一般に、液体ファンデーションなどの化粧品をむらなく分布させ、余分な製品を取り除き、別のブラシまたは方法を使用する場合よりも肌に近い質感および外観をもたらす。
【0148】
本発明の好ましい態様において、ユーザは、材料の塗布およびバフ仕上げの特性を有する凹部ブリスル領域へと液体ファンデーション製品を落とす。次いで、この「装てんされた」ブラシが、製品を顔へと分散させるために、顔のあちこちの領域に点を打つ動きで塗布される。次に、ユーザは、点をブラシでこすり、製品を顔全体または所望のより狭い部分にむらなく分布させる。好ましくは、ユーザは、いかなる時点においても、ブラシおよび顔以外の場所に製品を適用する必要がない。例えば、ユーザの指および手を、好ましくは、ブラシの使用時間の全体を通してきれいかつ製品が存在せず、もしくは実質的に存在しない状態に保つことができる。本発明のこの態様は、これらに限られるわけではないが衣類および家具などの他の表面または物体へと材料が運ばれたり、移動したりすることがないなど、特定の利点を有する。
【0149】
本発明のさらなる好ましい態様において、内側ブリスルゾーンは、これに限られるわけではないが液体材料などの材料のためのリザーバを形成する。材料を表面に塗布するときに、内側ブリスルゾーンが、本質的に、材料のさらなる塗布および持続的な塗布のための追加の材料を提供することができる。
【0150】
本発明の別の好ましい態様において、内側ブリスルゾーンは、これに限られるわけではないが液体材料などの材料に関して、部分的に濡れ性であってよい。本発明のこの態様は、内側ブリスルゾーンが材料のリザーバとして機能する場合に好ましい。この場合、材料が、内側ブリスルゾーンに「浸透」可能でありながら、依然として表面への塗布に利用可能である。
【0151】
実施例5:好ましいブラシヘッドおよびブラシ
【0152】
粉末化粧品などの固体化粧品を塗布するための好ましいブラシヘッドおよびブラシが、図12図21の実施形態に示されている。好ましいブラシヘッドおよびブラシは、0.07mmの直径を有するポリブチレンテレフタレート(PBT)ブリスルなどの波状の合成繊維、陽極酸化アルミニウムハンドル、およびブリスルを所定の位置に固定および保持するアルミニウムリングの一般的特性を有するBare EscentualsのBEAUTIFUL FINISHブラシである。好ましい実施形態において、ブラシは、ハンドルの内部においてブラシヘッドの反対側のハンドルの下端に位置する小さな重り(380)をさらに含む。
【0153】
ブラシの好ましい実施形態の一般的な寸法が、図19および図20に示されている。さらに、図19および図20は、本発明の固体材料を塗布するための好ましいブラシおよびブラシヘッドの好ましい寸法および好ましい寸法比をミリメートルで示している。例えば、本発明は特定の寸法または比に限定されず、ハンドル(320)は約60mmの長さlおよび約30mmの幅wを有する。したがって、ハンドルの幅に対するハンドルの長さの比は、約4:1~1:1の間であってよく、好ましい実施形態においては2:1である。ハンドル(320)は、好ましくはおおむね円筒形の構造である。リング(310)は、好ましくは、リングがハンドル内にぴったりとはまるように、約55.5mmの長さlおよび約28.7mmの幅wを有し、ブラシヘッドは、リングおよびブラシヘッドの全体としての長さlが約86.5mmであるように、リングから延びる約31mmの長さlを有する。外側ブリスルゾーン(330)は、ハンドルおよびブラシヘッドを含むブラシの全体としての長さlが約88mmであるように、ハンドルから延びる約28mmの長さlを有する。内側ゾーンの最高点(340)は、約1.0mmの差dだけ外側ブリスルゾーンよりも低い。誤差は、+/-0.1%~約10%、好ましくは約0.5%~約5%、より好ましくは約1%~約2%である。特定のサイズおよび比を、特定の目的および機能のために特定のブラシヘッドまたはブラシへと適合させることができる。
【0154】
実施例6:ブラシヘッドおよびブラシの使用方法
【0155】
この実施例は、図12図21に示されるように、本発明の好ましい態様を提示し、明らかにする。図21は、固体化粧品(510)と組み合わせて使用されるブラシの実施形態を示しており、ブラシは、容器(500)内に収容貯蔵された固体化粧品を表面へと移すために使用される。
【0156】
使用時に、ユーザは、Bare EscentualsのBEAUTIFUL FINISHブラシなどのブラシのハンドルを握り、ブラシを反転させ、固体ファンデーションが配置された円形の蓋を提供するBare EscentualsのORIGINAL Foundation Broad Spectrum SPF 15など、固体材料を有している容器または蓋へとブラシヘッドを配置する。ユーザは、下向きの圧力を加えてブラシヘッド、とくにはブラシヘッドの凸状の内側ゾーンを固体材料に係合させ、ブラシを円形または渦巻き運動で動かして、固体化粧品をブラシヘッドで拾い上げて保持できるようにすることができ、化粧品は、内側ブリスルゾーン上および/または内側ブリスルゾーン内に保持され、外側ブリスルゾーンは、化粧品をブラシヘッド内に保持する役に立つ。次いで、ユーザは、ブラシヘッドを人間の肌などの表面に接触させることによって固体材料を移動させることができ、ユーザは、わずかな圧力を加えてブラシを円運動またはブラッシング運動にて動かして材料を表面へと塗布することができ、広いブラシヘッドが、ブラシヘッドによって広い領域をすばやくカバーし、大量の製品を表面に付着させることを可能にする。次に、ブラシヘッド、とくにはブラシヘッドの外側ゾーンを使用して、化粧品を表面へとバフ仕上げして平滑化し、高速でむらのない制御された表面の被覆をもたらすことができる。
【0157】
本出願ならびに参考文献一覧および添付文書において言及される特許文書および科学論文を含むすべての刊行物は、その全体が、あらゆる目的で、あたかも各々の個別の刊行物が参照によって個別に組み込まれたのと同じ程度まで、参照によって組み込まれる。
【0158】
すべての見出しは読者の便利のためのものであり、とくに指定されない限り、見出しに続く本文の意味を限定するために使用されてはならない。
【0159】
当業者であれば、上述の実施形態について、その広範な発明概念から逸脱することなく変更を加えることができることを、理解できるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の技術的思想および技術的範囲に含まれる変更を包含する。
図1
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