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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-07
(45)【発行日】2025-05-15
(54)【発明の名称】通信装置及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20250508BHJP
   H04W 72/56 20230101ALI20250508BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/56
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023505079
(86)(22)【出願日】2021-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2021010257
(87)【国際公開番号】W WO2022190397
(87)【国際公開日】2022-09-15
【審査請求日】2024-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 優元
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 慎也
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 翔平
(72)【発明者】
【氏名】岡村 真哉
(72)【発明者】
【氏名】岡野 真由子
(72)【発明者】
【氏名】永田 聡
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112398888(CN,A)
【文献】国際公開第2021/009967(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0229171(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ信号に適用する優先度を決定する制御部と、
前記決定した優先度を示す情報と、自律的に選択したリソースにおいて前記決定した優先度が適用される前記データ信号とを、他の通信装置に送信する送信部とを有し、
前記優先度を示す情報は、信号の種別に基づいて異なる方法で通知される、通信装置。
【請求項2】
前記優先度は、前記データ信号に関連付けられる制御信号にも適用される請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記送信部は、プリアンブル又は専用の信号で、前記優先度を示す情報を前記他の通信装置に送信する請求項1記載の通信装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記専用の信号が送信されるリソース位置を前記他の通信装置に送信する請求項記載の通信装置。
【請求項5】
データ信号に適用する優先度を決定する制御手順と、
前記決定した優先度を示す情報と、自律的に選択したリソースにおいて前記決定した優先度が適用される前記データ信号とを、他の通信装置に送信する送信手順とを通信装置が実行し、
前記優先度を示す情報は、信号の種別に基づいて異なる方法で通知される、通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおける通信装置及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化等を実現するために、5GあるいはNR(New Radio)と呼ばれる無線通信方式(以下、当該無線通信方式を「NR」という。)の検討が進んでいる。5Gでは、10Gbps以上のスループットを実現しつつ無線区間の遅延を1ms以下にするという要求条件を満たすために、様々な無線技術及びネットワークアーキテクチャの検討が行われている(例えば非特許文献1)。
【0003】
さらに、5Gの次世代の無線通信方式として6Gの検討が開始されており、5Gを超える無線品質の実現が期待されている。例えば、6Gでは、更なる大容量化、新たな周波数帯の使用、更なる低遅延化、更なる高信頼性、新たな領域(高空、海、宇宙)でのカバレッジの拡張等の実現に向けて検討が進められている(例えば非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TS 38.300 V16.4.0 (2020-12)
【文献】株式会社NTTドコモ ホワイトペーパー 5Gの高度化と6G(2020-01)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
6Gでは、通信速度、容量、信頼性及び遅延性能等のさらなる向上のため、従来よりもさらに高い周波数を利用することが想定される。当該高い周波数を利用する場合、広い帯域幅が利用可能であり、電波の直進性が高く周波数選択性が低い特徴を有する。また、ドップラーシフトが大きく、パスロスが大きい特徴を有する。
【0006】
当該高い周波数を利用する周波数帯の特徴から、従来のセル設計又は基地局によるスケジューリングの技術とは異なる制御ルールがネットワークパフォーマンスの観点でより望ましい可能性がある。例えば、従来よりもリソースの衝突確率が低下することが想定されるため、端末又は基地局が送信に使用するリソースを自律的に決定するシステムが考えられる。当該システムにおける送信パラメータの決定に係る方式を規定する必要がある。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、使用するリソースを自律的に決定する無線通信システムにおいて、送信パラメータを決定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の技術によれば、データ信号に適用する優先度を決定する制御部と、前記決定した
優先度を示す情報と、自律的に選択したリソースにおいて前記決定した優先度が適用され
る前記データ信号とを、他の通信装置に送信する送信部とを有し、前記優先度を示す情報は、信号の種別に基づいて異なる方法で通知される、通信装置が提供される

【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、使用するリソースを自律的に決定する無線通信システムにおいて、送信パラメータを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態における無線通信システムの例(1)を説明するための図である。
図2】本発明の実施の形態における無線通信システムの例(2)を説明するための図である。
図3】スケジューリングの例を示す図である。
図4】本発明の実施の形態における送受信の例(1)を示す図である。
図5】本発明の実施の形態における送受信の例(2)を示す図である。
図6】本発明の実施の形態における送受信の例(3)を示す図である。
図7】本発明の実施の形態における送受信の例(4)を示す図である。
図8】本発明の実施の形態におけるCSI報告用のリソースの例(1)を示す図である。
図9】本発明の実施の形態におけるCSI報告用のリソースの例(2)を示す図である。
図10】本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(1)を示す図である。
図11】本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(2)を示す図である。
図12】本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(3)を示す図である。
図13】本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(4)を示す図である。
図14】本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(5)を示す図である。
図15】本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(1)を示す図である。
図16】本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(2)を示す図である。
図17】本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(3)を示す図である。
図18】本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(4)を示す図である。
図19】本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(5)を示す図である。
図20】本発明の実施の形態における周波数リソースの例(1)を示す図である。
図21】本発明の実施の形態における周波数リソースの例(2)を示す図である。
図22】本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(1)を示す図である。
図23】本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(2)を示す図である。
図24】本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(3)を示す図である。
図25】本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(4)を示す図である。
図26】本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(5)を示す図である。
図27】本発明の実施の形態におけるRVの例を示す図である。
図28】本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(1)を示す図である。
図29】本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(2)を示す図である。
図30】本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(3)を示す図である。
図31】本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(4)を示す図である。
図32】本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(5)を示す図である。
図33】本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(1)を示す図である。
図34】本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(2)を示す図である。
図35】本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(3)を示す図である。
図36】本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(4)を示す図である。
図37】本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(5)を示す図である。
図38】本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(1)を示す図である。
図39】本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(2)を示す図である。
図40】本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(3)を示す図である。
図41】本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(4)を示す図である。
図42】本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(5)を示す図である。
図43】本発明の実施の形態における基地局10の機能構成の一例を示す図である。
図44】本発明の実施の形態における端末20の機能構成の一例を示す図である。
図45】本発明の実施の形態における基地局10又は端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
【0012】
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用されてよい。当該既存技術は、例えば既存のNRあるいはLTEであるが、既存のNRあるいはLTEに限られない。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの例(1)を説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、図1に示されるように、基地局10及び端末20を含む。図1には、基地局10及び端末20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
【0014】
基地局10は、1つ以上のセルを提供し、端末20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。また、時間領域におけるTTI(Transmission Time Interval)がスロットであってもよいし、TTIがサブフレームであってもよい。
【0015】
基地局10は、複数のセル(複数のCC(コンポーネントキャリア))を束ねて端末20と通信を行うキャリアアグリゲーションを行うことが可能である。キャリアアグリゲーションでは、1つのPCell(プライマリセル)と1以上のSCell(セカンダリセル)が使用される。
【0016】
基地局10は、同期信号及びシステム情報等を端末20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報は、例えば、NR-PBCHあるいはPDSCHにて送信され、ブロードキャスト情報ともいう。図1に示されるように、基地局10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータを端末20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータを端末20から受信する。なお、ここでは、PUCCH、PDCCH等の制御チャネルで送信されるものを制御信号と呼び、PUSCH、PDSCH等の共有チャネルで送信されるものをデータと呼んでいるが、このような呼び方は一例である。
【0017】
端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。図1に示されるように、端末20は、DLで制御信号又はデータを基地局10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。なお、端末20をUEと呼び、基地局10をgNBと呼んでもよい。
【0018】
端末20は、複数のセル(複数のCC(コンポーネントキャリア))を束ねて基地局10と通信を行うキャリアアグリゲーションを行うことが可能である。キャリアアグリゲーションでは、1つのPCell(プライマリセル)と1以上のSCell(セカンダリセル)が使用される。また、PUCCHを有するPUCCH-SCellが使用されてもよい。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態における無線通信システムの例(2)を説明するための図である。図2は、DC(Dual connectivity)が実行される場合における無線通信システムの構成例を示す。図2に示されるとおり、MN(Master Node)となる基地局10Aと、SN(Secondary Node)となる基地局10Bが備えられる。基地局10Aと基地局10Bはそれぞれコアネットワークに接続される。端末20は基地局10Aと基地局10Bの両方と通信を行うことができる。
【0020】
MNである基地局10Aにより提供されるセルグループをMCG(Master Cell Group)と呼び、SNである基地局10Bにより提供されるセルグループをSCG(Secondary Cell Group)と呼ぶ。また、DCにおいて、MCGは1つのPCellと1以上のSCellから構成され、SCGは1つのPSCell(Primary SCG Cell)と1以上のSCellから構成される。
【0021】
なお、DCは2つの通信規格を利用した通信方法であってもよく、どのような通信規格が組み合わされてもよい。例えば、当該組み合わせは、NRと6G規格、LTEと6G規格のいずれでもよい。また、DCは3以上の通信規格を利用した通信方法であってもよく、DCとは異なる他の名称で呼ばれてもよい。
【0022】
本実施の形態における処理動作は、図1に示されるシステム構成で実行されてもよいし、図2に示されるシステム構成で実行されてもよいし、これら以外のシステム構成で実行されてもよい。
【0023】
ここで、6Gでは、通信速度、容量、信頼性及び遅延性能等のさらなる向上のため、従来よりもさらに高い周波数を利用することが想定される。当該高い周波数を利用する場合、広い帯域幅が利用可能であり、電波の直進性が高く周波数選択性が低い特徴を有する。また、ドップラーシフトが大きく、パスロスが大きい特徴を有する。
【0024】
当該高い周波数を利用する周波数帯の特徴から、従来のセル設計又は基地局によるスケジューリングの技術とは異なる制御ルールがネットワークパフォーマンスの観点でより望ましい可能性がある。例えば、DL-DL間、DL-UL間及びUL-UL間の衝突回避及びセル間の干渉低減は、従来の低い周波数ほど必要性が高くないと想定される。
【0025】
図3は、スケジューリングの例を示す図である。図3に示される例では、基地局10のビームフォーミングがアナログで実現され、ビームごとにTDM(Time division multiplexing)によるスケジューリングが実行される。図3に示されるように、ビーム#1とビーム#2はTDMにより多重される。図3に示される例では、ビーム#1を利用する端末20A及び端末20B、ビーム#2を利用する端末20Cに、基地局10がTDMによるスケジューリングを行う。
【0026】
スケジューリングによらない制御ルールとして、例えば以下に示される制御ルールA)及び制御ルールB)が考えられる。
【0027】
制御ルールA)送信側装置は、基地局10及び端末20共に自由なタイミングで信号の送信を実行する。受信側装置は、基地局10及び端末20共に受信し得るタイミングすべてで信号の検出を行う必要がある。送信に使用されるリソースの衝突が発生した場合、衝突は復号誤りと同等の処理となり、フィードバックによる再送が実行されてもよい。従来よりも高い周波数を利用する周波数帯では、ビームが非常に細く、エリアも狭いことから、あるビーム内に存在する端末20の数は非常に少なく、基地局10によるスケジューリングが実行されない場合であっても、送信に使用されるリソースの衝突確率は低いことが想定される。
【0028】
制御ルールB)送信側装置は、基地局10及び端末20共に送信権を獲得して信号送信を行う。すなわち、基地局10及び端末20は、システム内LBT(Listen before talk)を実行した後、信号送信を行う。受信側装置は、基地局10及び端末20共に受信し得るタイミングすべてで信号の検出を行う必要がある。送信に使用されるリソースの衝突は、システム内LBTによって回避される。従来よりも高い周波数を利用する周波数帯では、リソース衝突確率が低いことに加えて、制御ルールBでは同一ビーム内又はセル間干渉で稀に生じるリソース衝突を事前に検知して衝突を回避するように動作することができる。
【0029】
制御ルールA及び制御ルールB共に、フレーム同期あり、フレーム同期なしのケースが考えられる。以下、フレーム同期ありの場合の制御ルールを、制御ルールA1又は制御ルールB1といい、フレーム同期なしの場合の制御ルールを、制御ルールA2又は制御ルールB2という。
【0030】
上記制御ルールA1、制御ルールA2、制御ルールB1及び制御ルールB2において、送信手順、信号検知手順の検討が必要である。また、上記制御ルールB1及び上記制御ルールB2において、システム内LBTの検討が必要である。システム内LBTの要素として、送信可能時間、LBTを伴わないセミスタティック送信、周波数リソースの衝突回避の検討が必要である。また、上記制御ルールA2及び上記制御ルールB2において、プリアンブルに係る検討が必要である。また、上記制御ルールA1及び上記制御ルールB1において、制御信号のブラインド検出の検討が必要である。
【0031】
なお、以下、送信ノード又は受信ノードは、基地局10及び端末20のいずれかに対応するものとする。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態における送受信の例(1)を示す図である。図4を用いて、上記制御ルールA1に係る手順を説明する。上記制御ルールA1において、以下に示される1)-4)の動作が実行されてもよい。
【0033】
1)送信ノードは、所定の送信タイミングで信号を送信してもよい。送信信号は、データ信号、制御信号及び参照信号の少なくとも一つから構成されてもよい。所定の送信タイミングは、送受信ノード間で同期したフレームに基づいて決定されてもよい。
【0034】
2)送信ノードは、複数の信号を連続送信するとき、初回の送信以外の送信のタイミングは、直前に送信した信号に基づいて決定されてもよい。例えば、初回の送信以外の送信の送信タイミング及び送信時間長が、送信ノードに指示されてもよいし予め設定されてもよいし、受信ノードに通知されてもよいし予め設定されてもよい。例えば、初回の送信以外の送信の送信タイミングは、直前に送信した信号の末尾からxシンボル後であってもよいし、直前に送信した信号の末尾からyスロット後であってもよいし、直前に送信した信号の末尾からzフレーム後であってもよいし、x、y及びzの組み合わせであってもよい。例えば、初回の送信以外の送信の送信時間長は、スロットごとxシンボル目からLシンボル長であってもよい。
【0035】
図4において、初回の送信がスロット#0で実行されたものとすると、スロット#1における送信は、直前に送信した信号の末尾から1シンボル後の送信タイミングであって、送信タイミング及び送信時間長は、スロットの0シンボル目から7シンボル長である例が示される。
【0036】
3)受信ノードは、制御信号のブラインド検出を実行してもよい。制御信号のリソース又は検出機会(例えば、CORESET(Control resource set)又はサーチスペース)が、仕様で規定されてもよいし、送信ノードから設定又は通知されてもよい。例えば、図4において、受信ノードは、スロット先頭の2シンボルに送信される制御信号に対してブラインド検出を実行する。
【0037】
4)受信ノードは、制御信号を検出したとき、データ信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、制御信号の検出結果に基づいて、データ及び/又は参照信号のリソースを特定してもよい。例えば、図4において、受信ノードは、スロット先頭の2シンボルに送信される制御信号を検出したとき、後続するデータ信号及び/又は参照信号の復調を実行してもよい。
【0038】
なお、送受信ノードの対応関係は以下のようになる。ダウンリンクにおいて、送信ノードが基地局10であり受信ノードが端末20である。アップリンクにおいて、送信ノードが端末20であり受信ノードが基地局10である。サイドリンクにおいて、送信ノードが端末20であり受信ノードが端末20である。
【0039】
図5は、本発明の実施の形態における送受信の例(2)を示す図である。図5を用いて、上記制御ルールA2に係る手順を説明する。上記制御ルールA2において、以下に示される1)-4)の動作が実行されてもよい。
【0040】
1)図5に示されるように、送信ノードは、送信信号にプリアンブル信号を付与して送信してもよい。送信信号は、データ信号、制御信号及び参照信号の少なくとも一つから構成されてもよい。送信ノードは、任意のタイミングで送信を開始してもよい。
【0041】
2)送信ノードは、複数の信号を連続送信するとき、送信信号間のギャップが所定値以下又は所定値未満の場合、初回の送信以外の送信ではプリアンブル信号を付与しなくてもよい。所定値は、閾値であってもよい。初回送信以外の信号の送信タイミングは、直前の送信信号に基づいて決定されてもよい。例えば、直前の送信信号の末尾からXミリ秒後に次の信号の送信を開始してもよい。
【0042】
3)受信ノードは、プリアンブル信号の検出を実行してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の受信電力が所定値以上又は所定値を超えるとき、プリアンブルを検出したと判定してもよい。
【0043】
4)受信ノードは、プリアンブル信号を検出したとき、送信信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の検出結果に基づいて、送信信号のリソースを特定してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の検出結果に基づいて、制御信号のリソース又は検出機会(例えば、CORESET又はサーチスペース)を特定し、制御信号のブラインド検出を実行してもよい。さらに、受信ノードは、制御信号を検出したとき、データ信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、制御信号の検出結果からデータ及び/又は参照信号のリソースを特定してもよい。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態における送受信の例(3)を示す図である。図6を用いて、上記制御ルールB1に係る手順を説明する。上記制御ルールB1において、以下に示される1)-4)の動作が実行されてもよい。
【0045】
1)送信ノードは、所定の送信タイミングでLBTに成功したとき送信信号を送信してもよい。例えば、図6に示されるように、LBTは信号を送信するスロットの直前までに実行されてもよい。送信信号は、データ信号、制御信号及び参照信号の少なくとも一つから構成されてもよい。所定の送信タイミングは、送受信ノード間で同期したフレームに基づいて決定されてもよい。LBTは、送信信号を送信する直前の所定の時間区間で電力検出を行い、受信電力が所定値以下又は所定値未満のとき成功したと判定してもよい。所定値は、閾値であってもよい。LBTが失敗した場合、再度所定の送信タイミングの直前にLBTを実行してもよい。あるいは、LBTが成功するまで繰り返しLBTを実行するタイミングが仕様で規定されてもよいし、予め受信ノードから設定又は通知されてもよい。なお、送信ノードは、再度LBTを行って成功した場合、LBT失敗時と同一の送信信号を送信してもよいし、LBT失敗時と異なる送信信号を送信してもよい。
【0046】
2)送信ノードは、複数の送信信号を連続送信するとき、送信信号間のギャップが所定値以下又は所定値未満の場合、初回送信以外ではLBTを実行しなくてもよい。すなわち、送信された信号と、次に送信される信号との間のギャップが所定値以下又は所定値未満の場合、次に送信される信号はLBTを実行せずに送信してもよい。所定値は、閾値であってもよい。送信ノードは、複数の送信信号を連続送信するとき、LBTが成功した場合、所定期間LBTを実行せずに送信を行ってもよい。複数の送信信号を連続送信するとき、初回送信以外の信号の送信タイミングは、直前の送信信号に基づいて決定されてもよい。複数の送信信号の連続送信時、初回送信以外の信号の送信タイミング及び送信時間が、送信ノードに指示されてもよいし予め設定されてもよいし、受信ノードに通知されてもよいし予め設定されてもよい。例えば、初回の送信以外の送信の送信タイミングは、直前に送信した信号の末尾からxシンボル後であってもよいし、直前に送信した信号の末尾からyスロット後であってもよいし、直前に送信した信号の末尾からzフレーム後であってもよいし、x、y及びzの組み合わせであってもよい。例えば、初回の送信以外の送信の送信時間長は、スロットごとxシンボル目からLシンボル長であってもよい。
【0047】
3)受信ノードは、制御信号のブラインド検出を実行してもよい。制御信号のリソース又は検出機会(例えば、CORESET又はサーチスペース)が、仕様で規定されてもよいし、送信ノードから設定又は通知されてもよい。例えば、図6において、受信ノードは、スロット先頭の2シンボルに送信される制御信号に対してブラインド検出を実行する。
【0048】
4)受信ノードは、制御信号を検出したとき、データ信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、制御信号の検出結果に基づいて、データ及び/又は参照信号のリソースを特定してもよい。例えば、図6において、受信ノードは、スロット先頭の2シンボルに送信される制御信号を検出したとき、後続するデータ信号及び/又は参照信号の復調を実行してもよい。
【0049】
図7は、本発明の実施の形態における送受信の例(4)を示す図である。図7を用いて、上記制御ルールB2に係る手順を説明する。上記制御ルールB2において、以下に示される1)-4)の動作が実行されてもよい。
【0050】
1)送信ノードは、LBTに成功したとき送信信号にプリアンブル信号を付与して送信を実行してもよい。例えば、図7に示されるように、LBTはプリアンブル信号を送信する直前までに実行されてもよい。送信信号は、データ信号、制御信号及び参照信号の少なくとも一つから構成されてもよい。送信ノードは、任意のタイミングでLBT及び送信を開始してもよい。LBTは、プリアンブル信号を送信する直前の所定の時間区間で電力検出を行い、受信電力が所定値以下又は所定値未満のとき成功したと判定してもよい。所定値は、閾値であってもよい。LBTが失敗した場合、再度任意の送信タイミングの直前にLBTを実行してもよい。あるいは、LBTが成功するまで繰り返しLBTを実行するタイミングが仕様で規定されてもよいし、予め受信ノードから設定又は通知されてもよい。なお、送信ノードは、再度LBTを行って成功した場合、LBT失敗時と同一の送信信号を送信してもよいし、LBT失敗時と異なる送信信号を送信してもよい。
【0051】
2)送信ノードは、複数の信号を連続送信するとき、送信信号間のギャップが所定値以下又は所定値未満の場合、初回の送信以外の送信ではプリアンブル信号を付与しなくてもよい。所定値は、閾値であってもよい。送信ノードは、複数の信号を連続送信するとき、送信信号間のギャップが所定値以下又は所定値未満の場合、初回の送信以外の送信ではLBTを実行しなくてもよい。所定値は、閾値であってもよい。送信ノードは、複数の送信信号を連続送信するとき、LBTが成功した場合、所定期間LBTを実行せずに送信を行ってもよい。複数の送信信号の連続送信時、初回送信以外の信号の送信タイミングは、直前の送信信号に基づいて決定されてもよい。例えば、直前の送信信号の末尾からXミリ秒後に次の信号の送信を開始してもよい。
【0052】
3)受信ノードは、プリアンブル信号の検出を実行してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の受信電力が所定値以上又は所定値を超えるとき、プリアンブルを検出したと判定してもよい。
【0053】
4)受信ノードは、プリアンブル信号を検出したとき、送信信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の検出結果に基づいて、送信信号のリソースを特定してもよい。受信ノードは、プリアンブル信号の検出結果に基づいて、制御信号のリソース又は検出機会(例えば、CORESET又はサーチスペース)を特定し、制御信号のブラインド検出を実行してもよい。さらに、受信ノードは、制御信号を検出したとき、データ信号の復調を実行してもよい。受信ノードは、制御信号の検出結果からデータ及び/又は参照信号のリソースを特定してもよい。
【0054】
上記制御ルールA1、上記制御ルールA2、上記制御ルールB1及び上記制御ルールB2において、フィードバックの検討が必要である。例えば、CSI(Channel State Information)報告に関して、トリガの有無及びトリガの方法、測定用信号の定義、決定方法及び通知方法、報告内容の決定方法及び報告送信の手順について検討が必要である。
【0055】
受信する通信装置、例えば基地局10又は端末20に、データを送信するためのリソースを、送信する通信装置が自律的に決定するシステム、例えば上記制御ルールA1、上記制御ルールA2、上記制御ルールB1及び上記制御ルールB2が適用されるシステムにおいて、以下1)-4)に示されるいずれかの通信装置を提案する。
【0056】
1)通信装置から受信した信号に基づいて所定の情報を測定を行い、当該測定に係る情報を当該通信装置に送信する
2)通信装置に信号を送信し、当該送信信号に基づく測定に係る情報を当該通信装置から受信する
3)通信装置から受信した信号に基づいて、所定の情報の測定に係る信号を当該通信装置に送信する
4)通信装置に信号を送信し、当該送信信号に対応する、所定の情報の測定に係る信号を当該通信装置から受信する
【0057】
上記1)及び2)に示される方法を、CSI測定及び報告と呼び、使用される信号をCSI-RSと呼んでもよい。当該測定に係る情報を受信した通信装置がデータ送信を行う通信装置であってもよいが、これに限られず、データ受信を行う通信装置が当該測定に係る情報を受信してもよい。
【0058】
上記3)及び4)に示される方法を、CSIのための信号要求と呼び、使用される信号をSRS(Sounding reference signal)と呼んでもよい。当該所定の情報の測定に係る信号を受信した通信装置がデータ送信を行う通信装置であってもよいが、これに限られず、データ受信を行う通信装置が当該所定の情報の測定に係る信号を受信してもよい。
【0059】
上記の通信装置により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、伝送に使用するパラメータ等を決定するために必要なチャネル状態に係る情報を取得することができる。すなわち、適切な送信パラメータを選択することが可能となり、周波数利用効率及び伝送品質の向上が実現できる。
【0060】
なお、本発明の実施の形態はULデータ、DLデータ及びSLデータのいずれに適用することが可能であるため、以下、基地局10又は端末20を、例えば、送信ノード、受信ノード又は通信装置とも記載する。
【0061】
なお、「リソース」、「時間区間」、「ウィンドウ」には、LBT区間が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
【0062】
測定する情報、測定に係る情報は、以下に示される1)-3)のいずれであってもよい。
【0063】
1)チャネル状態。当該チャネル状態は、対象周波数、チャネル使用状況、干渉電力値又はレベル、検出可能な他の通信装置、伝搬特性測定値に係る情報であってもよく、例えば、CQI(Channel quality indicator)、RI(Rank indicator)、PMI(Precoding matrix indicator)、LI(Layer indicator)、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)であってもよいし、LOS(Line of sight)、NLOS(Non line of sight)に係る情報であってもよい。
【0064】
2)位置に係る情報。当該位置に係る情報は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)情報、緯度経度、高度、エリア形成角度、平面を所定の区画(zone)に分割した場合にいずれの区画かを示す情報、信号到来角度であってもよい。
【0065】
3)測定対象。当該測定対象は、例えば、信号の種類、系列、ID、リソースであってもよいし、いずれの測定対象に基づいて対応するCSIを測定したかを示す情報であってもよい。
【0066】
以下、上記測定する情報又は測定に係る情報を「CSI」として記載するが、これに限定されない。CSI報告は、上記測定する情報又は測定に係る情報を含んでもよい。
【0067】
あるノードが、CSI要求を送信し、当該CSI要求を受信したノードは、CSIを当該CSI要求を送信したノードにCSIを報告する。CSIを要求する方法は、以下に示される1)-3)のいずれであってもよい。
【0068】
1)あるデータ送信に係る信号において、CSI要求を送信してもよい。CSI要求は、データ信号、制御信号、参照信号、プリアンブル信号のいずれに含まれてもよい。例えば、制御信号にCSI要求に対応する情報が含まれてもよい。例えば、参照信号の系列又はプリアンブル信号の系列によってCSI要求が送信されてもよい。
【0069】
2)データ送信を伴わないCSI要求の送信が定義されてもよい。CSI要求を含む制御信号、参照信号又はプリアンブル信号が送信されてもよい。上記制御ルールA1、A2、B1又はB2が適用されるデータ送信と同一の送信手順によってCSI要求が送信されてもよい。上記制御ルールB1又はB2の場合、CSI要求を含む信号送信の前にLBTが実行されてもよい。
【0070】
3)所定の条件が満たされた場合、CSI報告がトリガされてもよい。例えば、あるノードXから他ノードYにデータ送信が行われ、当該データ送信中にCSI要求がノードYに受信された場合、ノードYは、ノードXに対するCSI報告をトリガし、ノードXにCSI報告を送信してもよい。例えば、あるノードXから他ノードYにデータ送信が行われ、明示的なCSI要求がない場合に、ノードYはノードXに対するCSI報告をトリガし、ノードXにCSI報告を送信してもよい。
【0071】
例えば、あるノードXから他のノードYにデータ送信が行われ、以下に示されるa)b)c)いずれかの条件を満たした場合、ノードYはノードXに対するCSI報告をトリガし、ノードXにCSI報告を送信してもよい。
a)データ受信又はデコードが所定回数又は所定時間失敗した場合
b)データ送信のリソース量、MCS(Modulation and coding scheme)又はTBS(Transport block size)が所定値を上回った場合又は下回った場合
c)所定の時間リソースにおけるデータ送信が予め通知された場合
【0072】
図8は、本発明の実施の形態におけるCSI報告用のリソースの例(1)を示す図である。図8に示されるように、CSIを要求するノードが、CSIを報告するノードに対してCSI報告用のリソースを指定してもよい。指定されるリソースは、所定の時間単位(例えばスロット)で示されてもよいし、所定の時間、周波数又は符号単位(例えば、シンボル、PRB、巡回シフト、OCC(Orthogonal Cover Code)インデックス)で示されてもよい。
【0073】
CSIを要求するノードは、所定のタイミングに基づいて、所定のリソースすなわち、時間、周波数、符号及び空間等の少なくとも一つをCSI報告用のリソースとして指定してもよい。例えば、当該所定のタイミングは、上記制御ルールA1及びB1では同期タイミング及び/又はCSI要求の送信タイミングであってもよいし、上記制御ルールA2及びB2ではCSI要求の送信タイミングであってもよい。
【0074】
CSI報告用のリソースを示す情報は、他のノードに共有されてもよいし、他のノードは当該リソース以外のリソースを使用してもよい。同一の基地局10のビームに関連付けられる端末20間にのみ共有されてもよいし、当該端末20間でビームに係る情報が併せて共有されてもよい。複数のノードに対して、一つの信号によってCSI報告用のリソースを示す情報が共有されてもよい。
【0075】
CSIを報告するノードのビームのタイミングに基づいて、CSIを要求するノードは、所定のリソースを指定してもよい。
【0076】
CSI報告用のリソースの指定は、データ信号、制御信号、参照信号又はプリアンブル信号(上記制御ルールA2及びB2が適用される場合)のいずれで行われてもよい。CSI報告用のリソースの指定は、当該CSI報告に対応するデータ信号、制御信号、参照信号又はプリアンブル信号(上記制御ルールA2及びB2が適用される場合)のいずれで行われてもよい。
【0077】
図9は、本発明の実施の形態におけるCSI報告用のリソースの例(2)を示す図である。図9に示されるように、CSIを報告するノードは、CSIを要求するノードから指定されたリソースを使用してCSI報告をCSIを要求するノードに送信してもよい。CSIを報告するノードは、CSIを要求するノードから指定されたリソースを必ず使用してCSI報告をCSIを要求するノードに送信してもよい。
【0078】
また、CSIを報告するノードは、CSIを要求するノードから指定されたリソースが使用できない場合、他のリソースを使用してCSI報告をCSIを要求するノードに送信してもよい。例えば、CSIを要求するノードから指定されたリソースと同一の時間リソースで他の送信予定又は受信予定がある場合、CSIを報告するノードは当該指定されたリソースが使用できないと判定してもよい。例えば、上記制御ルールA2又はB2において、プリアンブル信号検出及び関連する信号の復号により、CSIを要求するノードから指定されたリソースの少なくとも一部が他ノードに使用されることを検出した場合、CSIを報告するノードは当該指定されたリソースが使用できないと判定してもよい。例えば、上記制御ルールA2又はB2において、プリアンブル信号検出及び関連する信号の復号により、CSIを要求するノードから指定されたリソースの少なくとも一部において受信動作を行うことが決定された場合、かつ受信及び送信の同時実行ができない場合、CSIを報告するノードは当該指定されたリソースが使用できないと判定してもよい。例えば、LBTによって他のCSIを要求するノードの信号を検出し、CSIを要求するノードから指定されたリソースにおける送信ができなかった場合、CSIを報告するノードは当該指定されたリソースが使用できないと判定してもよい。また、CSIを報告するノードは、所定のタイミングまでCSI報告を送信するように動作し、所定のタイミングまでCSI報告を送信できなかった場合、CSI報告をキャンセルしてもよい。
【0079】
また、CSIを報告するノードは、通知されたリソースが使用できない場合、いずれのリソースも使用せず、CSI報告を行わなくてもよい。CSIを報告するノードは、自律的にCSI報告用のリソースを決定してもよい。例えば、CSI報告用リソースは、いずれのリソースであってもよい。すなわち、CSI報告のタイミングには制約がなくてもよい。
【0080】
また、上記制御ルールA1、制御ルールA2、制御ルールB1及び制御ルールB2において、例えばMCSインデックスのような送信パラメータを決定する動作の検討が必要となる。
【0081】
以下、各種送信パラメータについて、構成、選択方法及び通知方法等について説明する。
【0082】
制御信号又はデータ信号に係る送信パラメータは、送信ノードが所定の方法で決定し、送信ノードから受信ノードに所定の方法によって通知されてもよい。送信パラメータは、以下に示される1)-6)を少なくとも含んでもよい。
【0083】
1)MCS(Modulation and Coding Scheme)。
2)送信電力。
3)符号化及びデータマッピング関連のパラメータ。例えばRV(Redundancy version)。
4)データ信号のリソース関連。例えばTDRA(Time domain resource allocation)、FDRA(Frequency domain resource allocation)、TBS(Transport block size)導出に必要なパラメータ。
5)空間情報。例えばアンテナポート。
6)制御信号のリソースに関連する情報
【0084】
送信ノードから受信ノードに送信パラメータを通知する方法は、以下に示される1)-3)のいずれであってもよい。
【0085】
1)制御信号による通知
2)プリアンブルによる通知
3)特定の信号による通知
【0086】
また、送信パラメータは、予め定められてもよいし、上位レイヤで設定された情報に基づいて決定されてもよい。
【0087】
制御信号又はデータ信号に係る送信パラメータは、送信ノードから受信ノードに所定の方法によって通知されてもよい。当該通知の構成として、各送信パラメータは、個別に受信ノードに通知されてもよい。例えば、各送信パラメータは、個別のプリアンブル又は個別の制御信号で通知されてもよい。また、例えば、各送信パラメータは、複数のフィールドから構成される同一の制御信号によってまとめて通知されてもよい。
【0088】
複数の送信パラメータが通知される場合、当該複数の送信パラメータを1つのパラメータセットとして各パラメータを組み合わせた表1に示されるようなテーブルによって管理されてもよい。
【0089】
【表1】
【0090】
当該テーブルいずれのパラメータセットを適用するかを示すインデックスのみが端末20に通知されてもよい。表1に示される例では、MCS及び送信電力がパラメータセットとして、1つのインデックスに対応する。当該テーブルを利用することにより、通知に使用するプリアンブル又は制御信号等のサイズが減少する。なお、当該テーブルは、送信ノードが送信する信号の送信パラメータセットに対応してもよいし、送信ノードが受信ノードに使用させる送信パラメータセットの指示に対応してもよい。
【0091】
複数の送信パラメータの組み合わせの決定方法は、例えば、他のノードが組み合わせを決定し、送信ノードに対して当該組み合わせを通知する方法であってもよいし、仕様に定義されてもよいし、所定数のノードに適用される組み合わせが予め設定されてもよい。
【0092】
複数のテーブルが設定された場合にいずれのテーブルを適用するかを決定する方法は、例えば、上位レイヤによる設定により決定する方法であってもよいし、プリアンブル、制御信号又は専用信号による通知により決定する方法であってもよいし、仕様に定義される方法であって、例えばトラフィック種別により使い分ける方法であってもよい。
【0093】
以下、MCSの構成について説明する。表2は、MCSインデックステーブルの例である。
【0094】
【表2】
【0095】
表2に示されるようにMCSインデックスは、少なくとも変調方式及び符号化率を示すものであってもよい。複数の変調方式又は符号化率の組み合わせが1つのMCSインデックスに対応するMCSインデックステーブルが定義されてもよい。複数のMCSインデックステーブルの候補が設定可能であって、異なる変調方式及び符号化率の組み合わせで定義されてもよい。いずれのMCSインデックステーブルを使用するかは、上位レイヤパラメータ、制御信号、プリアンブル、専用の信号及びRNTI(Radio Network Temporary Identifier)(CRC(Cyclic Redundancy Check)をスクランブリングするものであってもよいし、制御信号又は専用の信号に適用されるものであってもよい)のいずれかによって決定されてもよい。
【0096】
以下、MCSの選択について説明する。送信ノードは、以下に示される方法1)-方法5)のうち少なくとも1つの方法でMCSインデックスを選択してもよい。
【0097】
方法1)端末20は、以前の時刻に送信した参照信号に基づいて他のノードから報告されるチャネル情報に基づいて、現在送信するデータ信号のMCSを選択する。当該参照信号は、CSI-RS又はSRSと呼称される信号であってもよいし、プリアンブル又は制御信号であってもよい。
【0098】
方法2)端末20は、他のノードから受信したフィードバック情報に基づいてデータ信号のMCSを選択する。当該フィードバック情報は、送信データに対応する受信又は復号成否を示すHARQ-ACK情報であってもよい。例えば、前回送信データのHARQ-ACKがNACKであった場合、より符号化率の低いMCSインデックスが選択されてもよい。当該フィードバック情報は、フィードバック信号の受信電力であってもよい。例えば、所定の値より当該受信電力が小さい場合、より符号化率の低いMCSインデックスが選択されてもよい。
【0099】
方法3)端末20は、他のノードから通知されたMCSインデックスを選択する。他のノードは、送信ノードから受信した参照信号に基づいてチャネル情報を測定し、当該測定に基づいてMCSインデックスを当該送信ノードに通知してもよい。送信ノードは、他のノードから受信したMCSインデックスを所定のタイミングの送信に適用してもよいし、適用しなくてもよい。
【0100】
方法4)端末20は、前回送信時のMCSインデックスをデクリメント又はインクリメントしたMCSインデックスを選択する。
【0101】
方法5)端末20は、上位レイヤパラメータにより設定されたMCSインデックスを選択する。
【0102】
さらに、端末20は、デフォルトMCSインデックスとして初送等に上記方法5)が適用され、チャネル情報の報告を受信後上記方法1)を適用してもよい。
【0103】
さらに、端末20は、上記方法1)、上記方法2)及び上記方法3)において、他のノードから情報を受信した時点から所定の時間が経過した場合、デフォルトMCSインデックスとして上記方法5)を適用してもよい。すなわち、フォールバック動作が実行されてもよい。
【0104】
さらに、端末20は、接続情報に基づいて異なるMCSインデックス選択方法を適用してもよい。当該接続情報は、RRC接続状態であってもよい。例えば、RRC接続ありとRRC接続なしとでMCSインデックスの選択方法を変更してもよい。RRC接続ありの場合、デフォルトMCSが設定可能であって初送はデフォルトMCSが適用され、チャネル情報の報告を受信した後等は上記方法1)が適用され、条件に応じてデフォルトMCSにフォールバックしてもよい。RRC接続なしの場合、初送は仕様に定義されるデフォルトMCSが適用され、制御信号受信により他のMCSインデックスが通知されてもよい。
【0105】
さらに、端末20は、トラフィックタイプに基づいて、上記方法1)から上記方法5)のいずれかが適用されてもよい。
【0106】
なお、MCS選択は、送信電力制御と組み合わされて制御されてもよい。例えば、信号の受信電力に基づいてMCS及び送信電力制御を行う場合、いずれか一方のみ制御してもよいし、双方を制御してもよい。例えば、受信電力が所定の値より低い場合、端末20は低符号化率のMCSを選択及び/又は送信電力を増加してもよい。
【0107】
以下、受信端末向けにデータ信号に対するMCSを通知する方法について説明する。図10は、本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(1)を示す図である。図10に示されるように、制御信号に基づいてデータ信号のMCSインデックスが受信端末に通知されてもよい。
【0108】
図11は、本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(2)を示す図である。図11に示されるように、制御信号及びデータ信号以外の専用信号によりMCSインデックスが受信端末に通知されてもよい。専用信号はMCS通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。
【0109】
図12は、本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(3)を示す図である。図12に示されるように、プリアンブルによりデータ信号のMCSインデックスが受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号のMCSインデックスが受信端末に通知されてもよい。
【0110】
図13は、本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(4)を示す図である。図13に示されるように、専用信号によりMCSインデックスが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。
【0111】
図14は、本発明の実施の形態におけるMCSインデックス通知の例(5)を示す図である。図14に示されるように、専用信号によりMCSインデックスが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。
【0112】
また、上位レイヤにより、データ信号のMCSインデックスが受信端末に通知されてもよい。
【0113】
以下、送信電力制御について説明する。送信電力制御は、データ信号、制御信号、参照信号、初期アクセス信号及びフィードバック信号の少なくともいずれかに適用されてもよい。送信電力制御として、以下に示される方法1)-方法3)の少なくともいずれかで送信電力を制御してもよい。
【0114】
方法1)他のノードから受信する情報に基づいて送信電力を決定してもよい(オープンループ)。
【0115】
送信電力決定に用いる受信情報は、パスロスであってもよい。パスロスは、少なくとも参照信号に基づいて推定されてもよい。参照信号は、同期用の信号(例えばSSB)又はCSI測定用の信号(例えばCSI-RS)であってもよいし、当該信号の周期性又、リソース通知内容又は通知方法は、上述したCSI報告と同様であってもよいし他の方法であってもよい。
【0116】
また、送信電力決定に用いる受信情報は、確認応答であってもよい。確認応答は、直近に送信したデータに対する確認応答の情報(例えばHARQ-ACK)であってもよい。例えば、確認応答の情報がNACKであった場合、端末20は送信電力を所定の値だけ増大させてもよい。所定の値は予め定義されてもよいし、上位レイヤで設定されてもよいし、制御信号又はプリアングルで通知されてもよい。確認応答の報告方法又はリソースは、送信ノードから受信ノードに通知されてもよいし、受信ノードが決定してもよいし、他の方法であってもよい。なお、所定の時間内に受信した信号又は確認応答の情報に基づいて、送信電力が決定されてもよい。当該所定の時間は、仕様に定義されてもよいし、上位レイヤで設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号等で通知されてもよい。
【0117】
方法2)他のノードから指示された送信電力に基づいて送信電力を決定してもよい(クローズドループ)。
【0118】
送信ノードは、受信ノードに対して送信電力の指示をしてもよい。表3は、送信電力の補正値の相対値を指定する例である。
【0119】
【表3】
【0120】
指示可能な補正値は表3の例のように定義され、いずれの補正値を使用するかはインデックスによって通知されてもよい。例えば、補正値は、-1dB、1dB又は3dBであってもよいし、他の値であってもよい。
【0121】
表4は、送信電力の補正値の絶対値を指定する例である。
【0122】
【表4】
【0123】
指示可能な絶対値は表4の例のように定義され、いずれの補正値を使用するかはインデックスによって通知されてもよい。例えば、補正値は、17dBm、20dBm又は23dBmであってもよいし、他の値であってもよい。
【0124】
表5は、送信電力の補正値の相対値及び絶対値を指定する例である。
【0125】
【表5】
【0126】
表5に示されるように、相対値と絶対値の双方が通知されてもよい。
【0127】
電力値は、所望のSIR(Signal to Interference power Ratio)と、送信ノードで測定したSIRに基づいて制御する電力値を決定してもよい。
【0128】
図15は、本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(1)を示す図である。図15に示されるように、制御信号により、データ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよい。
【0129】
図16は、本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(2)を示す図である。図16に示されるように、制御信号又はデータ信号以外の専用信号によりデータ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよい。専用信号は送信電力通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。専用信号のリソース位置は制御信号により受信ノードに通知されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、制御信号の終端シンボルの次シンボル等であってもよいし、制御信号の終端シンボルからオフセットが適用されてもよい。
【0130】
図17は、本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(3)を示す図である。図17に示されるように、プリアンブルによりデータ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよい。
【0131】
図18は、本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(4)を示す図である。図18に示されるように、専用信号によりデータ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。
【0132】
図19は、本発明の実施の形態における送信電力制御通知の例(5)を示す図である。図19に示されるように、専用信号によりデータ信号の送信電力の補正値のインデックスが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。
【0133】
方法3)信号(例えば、データ信号)送信が成功した応答を受信ノードから受信するまで、所定の値を送信電力に加えるように制御してもよい(パワーランピング)。すなわち、成功しなかった信号送信ごとに、所定の値を増加させた送信電力が適用された信号送信を送信ノードは実行してもよい。
【0134】
当該所定の値は予め定義されてもよいし、上位レイヤで設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号で通知されてもよい。
【0135】
送信電力制御に関して、最大送信電力はノードごとに定義されてもよい。送信電力は最大送信電力に基づいて決定されてもよい。例えば送信電力は最大送信電力を超えないように制御されてもよい。また、送信電力はビームごとに制御されてもよい。例えば、ビームごとに送信電力制御通知が送信され、ビームごとに電力制御されてもよい。また、送信電力は、送信電力制御を適用する信号の目標受信レベルに基づいて決定されてもよい。また、送信電力は、MCS決定と組み合わされて制御されてもよい。例えば、信号の受信電力によってMCS又は送信電力制御を行う場合、端末20は、いずれか一方のみ制御してもよいし、両方を制御してもよい。単問えば、端末20は、受信電力が所定の値より低い場合、低符号化率のMCSを選択及び/又は送信電力を増加してもよい。また、信号の優先度ごとに異なる送信電力制御が行われてもよい。また、送信ノードの最大最新電力能力に応じて異なる制御がされてもよい。例えば、パワークラス(PC2:最大26dBm、PC3:最大23dBm)に応じた制御がされてもよい。
【0136】
以下、データ信号のリソース関連について説明する。周波数リソースは、以下に示される方法1)-方法4)のいずれによって指定されてもよい。
【0137】
方法1)所定の単位を用いて開始地点及び長さが指定されてもよい。当該所定の単位は、RE、RB、RBセット(複数RBの組み合わせ)、BWP又はCCであってもよい。
【0138】
方法2)所定の単位1ごとに所定の単位2でリソース割り当て情報を通知してもよい。例えば、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のRB単位で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。また、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のBWP/2で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。
【0139】
方法3)データ信号の周波数リソースはプリアンブル又は制御信号と同一であると通知されてもよい。図20は、本発明の実施の形態における周波数リソースの例(1)を示す図である。図20に示されるように、データ信号の周波数リソースはプリアンブル又は制御信号と同一であると通知されてもよい。
【0140】
方法4)受信した制御信号/プリアンブル信号のリソースに基づいてデータのリソースが一意に定められてもよい。図21は、本発明の実施の形態における周波数リソースの例(2)を示す図である。例えば、図21に示されるように、制御信号又はプリアンブル信号の半分の周波数リソースがデータ信号に割り当てられてもよい。
【0141】
上記方法1)及び方法2)は、上位レイヤ、プリアンブル又は制御信号により切り替えられてもよい。また、いずれのBWP又はCCを使用してデータ信号が送信されるかは、割り当て情報とは別途通知されてもよい。
【0142】
時間リソースは、所定の単位を用いて開始地点又は長さが指示されてもよい。当該所定の単位は、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒、秒、シンボル又はスロットであってもよい。当該開始地点は、制御信号の終端シンボルにより指定されてもよいし、始端シンボル又は終端シンボルにオフセットが適用されて指定されてもよいし、任意のシンボル又はスロットであってもよい。また、当該開始地点は、プリアンブルの終端により指定されてもよいし、プリアンブルの始端又は終端にオフセットが適用されて指定されてもよい。当該オフセットは、予め定義されてもよいし、上位レイヤにより設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号により通知されてもよい。
【0143】
周波数又は時間リソースの割り当ては、MCS決定及び送信電力制御と組み合わされて制御されてもよい。例えば、信号の受信電力によって再送時のリソース割り当て、はMCS選択及び送信電力制御を行う場合、いずれか一つのみを制御してもよいし、すべてを制御してもよい。受信電力が所定の値より低い場合、異なる量及び/又は位置のリソースを割り当ててもよいし、さらに低符号化率のMCSを選択してもよいし、さらに送信電力を増加してもよい。
【0144】
データ信号の情報量は、TBSと呼称されてもよい。TBSは、バースト時間、周波数リソース、レイヤ数、MCSインデックス、オーバヘッドによって定義されてもよい。データ信号の情報量を導出する際に用いるパラメータは、オーバヘッドであってもよいし、初送又は再送を示すパラメータであってもよい。当該オーバヘッドは、参照信号及び制御信号に使用されるリソースをオーバヘッドとして所定の単位でカウントしてもよい。当該所定の単位はRE又はRBであってもよい。当該初送又は再送を示すパラメータはNDI(New Data Indicator)であってもよい。
【0145】
図22は、本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(1)を示す図である。図22に示されるように、制御信号により、データ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。
【0146】
図23は、本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(2)を示す図である。図23に示されるように、制御信号又はデータ信号以外の専用信号によりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。専用信号はリソース関連パラメータ通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。専用信号のリソース位置は制御信号により受信ノードに通知されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、制御信号の終端シンボルの次シンボル等であってもよいし、制御信号の終端シンボルからオフセットが適用されてもよい。
【0147】
図24は、本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(3)を示す図である。図24に示されるように、プリアンブルによりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。
【0148】
図25は、本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(4)を示す図である。図25に示されるように、専用信号によりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。
【0149】
図26は、本発明の実施の形態におけるリソース関連パラメータ通知の例(5)を示す図である。図26に示されるように、専用信号によりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。
【0150】
以下、符号化及びデータマッピング関連について説明する。符号化後の情報の構成として、符号化ビット系列のうち、いずれのビットが送信されるかが通知されてもよい。システマティックビット及びパリティビットがキュー又は環状バッファ等で構成されてもよい。例えば、初送で0,1,2,3,4,5,6,7,8番目のビットを送信し、再送で2,4,6,8番目のビットを送信してもよい。
【0151】
図27は、本発明の実施の形態におけるRVの例を示す図である。図27に示されるように、送信を開始するビット及び長さが所定の単位(例えばRV)として定義されてもよい。複数のRVが設定されてもよいし、各RVは異なる開始地点であってもよい。送信する符号化ビットの指定は、上記以外の方法で指定されてもよい。
【0152】
送信する符号化ビットの通知内容として、いずれの符号化ビットを送信するかが直接的に通知されてもよい。例えば、上記のいずれのビットが送信されるかが通知される方法の場合、ビット系列で送信するビットを1とし、送信しないビットを0としてもよい。また、上記のRVを通知してもよい。
【0153】
また、いずれの符号化ビットを送信するかを示すインデックスが通知されてもよい。表6は、当該インデックスを通知する例である。
【0154】
【表6】
【0155】
例えば、表6に示されるように、n番目の送信にいずれのRVが適用されるかを示すインデックスが通知されてもよい。すなわち、通知されたインデックス値及び送信回数に基づいてRVが決定されてもよい。
【0156】
図28は、本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(1)を示す図である。図28に示されるように、制御信号により、データ信号の符号化関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。なお、図28に示されるRV検出は一例であり、他の符号化関連パラメータが検出されてもよい。
【0157】
図29は、本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(2)を示す図である。図29に示されるように、制御信号又はデータ信号以外の専用信号によりデータ信号の符号化関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。専用信号は符号化関連パラm-恵田通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。専用信号のリソース位置は制御信号により受信ノードに通知されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、制御信号の終端シンボルの次シンボル等であってもよいし、制御信号の終端シンボルからオフセットが適用されてもよい。なお、図29に示されるRV検出は一例であり、他の符号化関連パラメータが検出されてもよい。
【0158】
図30は、本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(3)を示す図である。図30に示されるように、プリアンブルによりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号のリソース関連パラメータが受信端末に通知されてもよい。なお、図30に示されるRV検出は一例であり、他の符号化関連パラメータが検出されてもよい。
【0159】
図31は、本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(4)を示す図である。図31に示されるように、専用信号によりデータ信号の符号化関連パラメータが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。なお、図31に示されるRV検出は一例であり、他の符号化関連パラメータが検出されてもよい。
【0160】
図32は、本発明の実施の形態における符号化関連パラメータ通知の例(5)を示す図である。図32に示されるように、専用信号によりデータ信号の符号化関連パラメータが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。なお、図32に示されるRV検出は一例であり、他の符号化関連パラメータが検出されてもよい。
【0161】
以下、空間情報について説明する。プリアンブル、制御信号、参照信号及び同期信号は空間情報を示すアンテナポートに関連付けられてもよいし、ノードに空間情報が通知されてもよい。
【0162】
表7は、アンテナポート通知の構成の例である。
【0163】
【表7】
【0164】
表7に示されるように、アンテナポートは少なくとも参照信号のCDM(Code Division Multiplexing)グループ数と共にインデックスによって通知されてもよい。複数のインデックステーブルが定義されてもよい。複数のテーブルの候補が定義され、異なるCDMグループ数とアンテナポートセットの組み合わせが定義されてもよい。また、いずれのテーブルを適用するかは、上位レイヤパラメータ、制御信号、プリアンブル、専用の信号及びRNTIのいずれかで決定されてもよい。
【0165】
図33は、本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(1)を示す図である。図33に示されるように、制御信号により、データ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよい。
【0166】
図34は、本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(2)を示す図である。図34に示されるように、制御信号又はデータ信号以外の専用信号によりデータ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよい。専用信号はアンテナポート通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。専用信号のリソース位置は制御信号により受信ノードに通知されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、制御信号の終端シンボルの次シンボル等であってもよいし、制御信号の終端シンボルからオフセットが適用されてもよい。
【0167】
図35は、本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(3)を示す図である。図35に示されるように、プリアンブルによりデータ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよい。
【0168】
図36は、本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(4)を示す図である。図36に示されるように、専用信号によりデータ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。
【0169】
図37は、本発明の実施の形態におけるアンテナポート通知の例(5)を示す図である。図37に示されるように、専用信号によりデータ信号又は参照信号のアンテナポートが受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。
【0170】
なお、空間情報は、アンテナポート以外の概念(例えば物理アンテナのID)で定義されてもよく、上記の「アンテナポート」は読み替えられてもよい。
【0171】
以下、制御信号に対するパラメータについて説明する。制御信号を受信するためのパラメータがプリアンブルによって通知されてもよい。制御信号のリソースがパラメータとして通知されてもよい。以下に示される方法1)-方法4)のいずれかによって制御信号の周波数リソースがプリアンブルによって通知されてもよい。
【0172】
方法1)所定の単位を用いて開始地点及び長さが指定されてもよい。当該所定の単位は、RE、RB、RBセット、BWP又はCCであってもよい。
【0173】
方法2)所定の単位1ごとに所定の単位2でリソース割り当て情報を通知してもよい。例えば、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のRB単位で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。また、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のBWP/2で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。
【0174】
方法3)制御信号の周波数リソースはプリアンブルと同一であると通知されてもよい。
【0175】
方法4)受信したプリアンブル信号のリソースに基づいて制御信号のリソースが一意に定められてもよい。例えば、プリアンブル信号の半分の周波数リソースが制御信号に割り当てられてもよい。
【0176】
上記方法1)、方法2)、方法3)及び方法4)は、上位レイヤ、プリアンブル又は制御信号により切り替えられてもよい。
【0177】
制御信号の時間リソースがプリアンブルによって通知されてもよい。制御信号の時間リソースは、所定の単位を用いて開始地点又は長さが指示されてもよい。当該所定の単位は、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒、秒、シンボル又はスロットであってもよい。当該開始地点は、制御信号の終端シンボルにより指定されてもよいし、始端シンボル又は終端シンボルにオフセットが適用されて指定されてもよいし、任意のシンボル又はスロットであってもよい。また、当該開始地点は、プリアンブルの終端により指定されてもよいし、プリアンブルの始端又は終端にオフセットが適用されて指定されてもよい。当該オフセットは、予め定義されてもよいし、上位レイヤにより設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号により通知されてもよい。
【0178】
プリアンブルの後に受信する信号が制御信号であることが通知されてもよい。例えば、プリアンブルの通知領域は少ないため、制御信号、参照信号、データ信号等の信号の種別のみがプリアンブルによって通知されるケースを想定してもよい。
【0179】
制御信号のリソースは、プリアンブル通知を使用しない場合、以下に示される1)-5)のいずれか又は組み合わせで決定されてもよい。
【0180】
1)制御信号の周波数リソースは、予め定められてもよい。例えば、BWP又はCCの全リソース。
2)制御信号の周波数リソースは、上位レイヤにより設定された周波数リソースで定められてもよい。
3)制御信号の時間リソースは、予め定められてもよい。例えば、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒、秒、シンボル又はスロットで指定されてもよい。
4)制御信号の時間リソースは、上位レイヤにより時間長が設定されてもよい。
5)制御信号の時間リソースの開始地点はプリアンブルの終端であってもよいし、始端又は終端にオフセットが適用されて指定されてもよい。当該オフセットは予め定義されてもよいし、上位レイヤで設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号によって通知されてもよい。
【0181】
制御信号のMCSについて、制御信号の変調方式が固定でない場合、上述のデータ信号のMCSと同様に通知されてもよい。
【0182】
制御信号のDMRSについて、制御信号を復調するための参照信号のリソース位置が通知されてもよい。
【0183】
制御信号のレイヤ数について、制御信号が複数アンテナから送信される場合、上述のアンテナポート通知方法が適用されてもよい。
【0184】
制御信号のTPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)について、制御信号が複数アンテナから送信され、予め各アンテナから送信する信号のプリコーディング情報が規定される場合、上述のアンテナポート通知方法が適用されてもよい。
【0185】
制御信号を受信するためのパラメータがノードに設定されてもよい。以下に示される方法1)-方法4)のいずれかによって制御信号の周波数リソースが設定されてもよい。
【0186】
方法1)所定の単位を用いて開始地点及び長さが設定されてもよい。当該所定の単位は、RE、RB、RBセット、BWP又はCCであってもよい。
【0187】
方法2)所定の単位1ごとに所定の単位2でリソース割り当て情報が設定されてもよい。例えば、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のRB単位で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。また、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のBWP/2で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。
【0188】
方法3)制御信号の周波数リソースはプリアンブルと同一であると設定されてもよい。
【0189】
方法4)受信したプリアンブル信号のリソースに基づいて制御信号のリソースが一意に定められてもよい。例えば、プリアンブル信号の半分の周波数リソースが制御信号に割り当てられてもよい。
【0190】
上記方法1)、方法2)、方法3)及び4)は、上位レイヤ、プリアンブル又は制御信号により切り替えられてもよい。
【0191】
制御信号の時間リソースが設定されてもよい。制御信号の時間リソースは、所定の単位を用いて開始地点又は長さが設定されてもよい。当該所定の単位は、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒、秒、シンボル又はスロットであってもよい。当該開始地点は、制御信号の終端シンボルにより指定されてもよいし、始端シンボル又は終端シンボルにオフセットが適用されて指定されてもよいし、任意のシンボル又はスロットであってもよい。また、当該開始地点は、プリアンブルの終端により設定されてもよいし、プリアンブルの始端又は終端にオフセットが適用されて設定されてもよい。当該オフセットは、予め定義されてもよいし、上位レイヤにより設定されてもよいし、プリアンブル又は制御信号により通知されてもよい。
【0192】
制御信号の周波数リソースの検出機会は、以下に示される1)及び2)のいずれか又は組み合わせで決定されてもよい。
【0193】
方法1)所定の単位を用いて開始地点及び長さが設定されてもよい。当該所定の単位は、RE、RB、RBセット、BWP又はCCであってもよい。
【0194】
方法2)所定の単位1ごとに所定の単位2でリソース割り当て情報が設定されてもよい。例えば、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のRB単位で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。また、ノードに割り当てられた単位1のBWPごとに単位2のBWP/2で割り当て情報をビットマップで通知してもよい。
【0195】
制御信号の周波数リソースの検出機会は、所定の単位を用いて開始地点及び長さが上位レイヤにより設定されてもよい。設定値は異なるスロットで異なる値であってもよい。当該異なる値は複数のパラメータもしくはオフセットにより実現されてもよい。
【0196】
制御信号の検出機会は複数設定されてもよく、設定された時間リソースで自ノード宛の制御信号を受信するかどうかブラインド検出をしてもよい。ブラインド検出の試行数の最大値が所定の単位(例えばスロット単位)で制限されてもよい。これにより実装負荷が軽減される。
【0197】
制御信号のMCSについて、制御信号の変調方式が固定でない場合、上述のデータ信号のMCSと同様に通知されてもよい。
【0198】
制御信号のDMRSについて、制御信号を復調するための参照信号のリソース位置が通知されてもよい。
【0199】
制御信号のレイヤ数について、制御信号が複数アンテナから送信される場合、上述のアンテナポート通知方法が適用されてもよい。
【0200】
制御信号のTPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)について、制御信号が複数アンテナから送信され、予め各アンテナから送信する信号のプリコーディング情報が規定される場合、上述のアンテナポート通知方法が適用されてもよい。
【0201】
以下、参照信号について説明する。制御信号又はデータ信号の復調又はパラメータ決定のために参照信号が仕様されてもよい。参照信号は、復調用信号(例えばDM-RS(Demodulation RS))、位相雑音用信号(PT-RS(Phase tracking RS))、チャネル状態測定用の信号(例えばCSI-RS、SRS)等であってもよい。CSI-RS及びSRSについては上述のリソース決定方法及び通知方法が適用されてもよい。
【0202】
復調用信号又は位相雑音の補正用信号の周波数方向のリソースについて、所定のグループが、所定の間隔でマッピングされてもよいし、任意の場所にマッピングされてもよい。当該所定のグループ及び当該所定の間隔はRE又はRBであってもよい。例えば、2REごとに1RE間隔でマッピングされてもよい。
【0203】
復調用信号又は位相雑音の補正用信号の時間方向のリソースについて、所定のグループが、所定の間隔でマッピングされてもよいし、任意の場所にマッピングされてもよい。当該所定のグループ及び当該所定の間隔はシンボル又はスロットであってもよい。例えば、2シンボルごとに1シンボル間隔でマッピングされてもよいし、スロットの1シンボル目に1シンボルの長さでマッピングされてもよい。
【0204】
復調用信号又は位相雑音の補正用信号のリソース決定方法及び通知方法について、復調用信号又は位相雑音の補正用信号のリソースは、制御信号又はデータ信号のリソース、上位レイヤパラメータ、プリアンブル又は制御信号による通知に基づいて決定されてもよい。
【0205】
以下、優先度について説明する。プリアンブル、制御信号、参照信号、フィールド信号及び同期信号は、優先度が関連付けられてもよく、ノードの当該優先度を示す優先度情報が通知されてもよい。ノードは、優先度情報を用いてプリアンブル又は信号の送信順位、受信順位を決定してもよい。例えば、低い優先度のデータ信号と高い優先度のデータ信号が時間軸上でオーバラップしてスケジューリングされる場合、送信ノードは高い優先度のデータ信号のみを送信する。
【0206】
優先度情報の構成として、優先度は複数の値が設定されてもよいし、大きい値ほど高い優先度を示してもよい。例えば、優先度値{0,1,2,...,X}のとき、優先度は0<1<2<...<Xであってもよい。最大値Xは予め定義されてもよいし、上位レイヤで設定されてもよい。
【0207】
優先度情報の設定及び通知について、優先度情報は上位レイヤによって設定されてもよし、制御信号又は専用の信号によってノードに通知されてもよい。優先度情報は、プリアンブル又は信号の種別ごとに個別の方法で設定及び通知されてもよい。例えば、プリアンブルの優先度は上位レイヤにより設定されてもよいし、制御信号及びデータ信号の優先度はプリアンブルによって通知されてもよい。制御信号、データ信号及びフィードバック信号の組み合わせが一意に決定される場合、ある信号のみに優先度情報が設定又は通知され、他の信号は当該優先度情報に準じた優先度が設定されてもよい。例えば、制御信号、データ信号及びフィードバック信号が、同一プロセスID(例えばHARQプロセスID)に関連付けられる場合、制御信号の優先度がプリアンブルによって通知されるとき、データ信号及びフィードバック信号は当該優先度に準じた優先度が設定されてもよい。
【0208】
図38は、本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(1)を示す図である。図38に示されるように、制御信号により、データ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよい。
【0209】
図39は、本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(2)を示す図である。図39に示されるように、制御信号又はデータ信号以外の専用信号によりデータ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよい。専用信号は優先度情報通知用の信号又は送信パラメータ通知用の信号であってもよい。専用信号のリソース位置は制御信号により受信ノードに通知されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、制御信号の終端シンボルの次シンボル等であってもよいし、制御信号の終端シンボルからオフセットが適用されてもよい。
【0210】
図40は、本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(3)を示す図である。図40に示されるように、プリアンブルによりデータ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよい。また、制御信号によりデータ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよい。
【0211】
図41は、本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(4)を示す図である。図41に示されるように、専用信号によりデータ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、プリアンブルに続き送信信号、のように各信号が不連続に送信されてもよい。
【0212】
図42は、本発明の実施の形態における優先度情報通知の例(5)を示す図である。図42に示されるように、専用信号によりデータ信号又は参照信号の優先度情報が受信端末に通知されてもよく、プリアンブルに続き専用信号、当該専用信号に続き送信信号のように順に連続して送信されてもよい。
【0213】
上述の実施例により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。
【0214】
すなわち、使用するリソースを自律的に決定する無線通信システムにおいて、送信パラメータを決定することができる。
【0215】
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局10及び端末20の機能構成例を説明する。基地局10及び端末20は上述した実施例を実行する機能を含む。ただし、基地局10及び端末20はそれぞれ、実施例のうちのいずれかの提案の機能のみを備えることとしてもよい。
【0216】
<基地局10>
図43は、基地局10の機能構成の一例を示す図である。図43に示されるように、基地局10は、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。図43に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。送信部110と受信部120とを通信部と呼んでもよい。
【0217】
送信部110は、端末20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部120は、端末20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、端末20へNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL制御信号、DLデータ等を送信する機能を有する。また、送信部110は、実施例で説明した設定情報等を送信する。
【0218】
設定部130は、予め設定される設定情報、及び、端末20に送信する各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。制御部140は、例えば、信号送受信に係る制御及びLBTに係る制御を含む基地局10全体の制御等を行う。なお、制御部140における信号送信に関する機能部を送信部110に含め、制御部140における信号受信に関する機能部を受信部120に含めてもよい。また、送信部110、受信部120をそれぞれ送信機、受信機と呼んでもよい。
【0219】
<端末20>
図44は、端末20の機能構成の一例を示す図である。図44に示されるように、端末20は、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。図44に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。送信部210と受信部220とを通信部と呼んでもよい。
【0220】
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、送信部210はHARQ-ACKを送信し、受信部220は、実施例で説明した設定情報等を受信する。
【0221】
設定部230は、受信部220により基地局10から受信した各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。また、設定部230は、予め設定される設定情報も格納する。制御部240は、信号送受信に係る制御及びLBTに係る制御を含む端末20全体の制御等を行う。なお、制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。また、送信部210、受信部220をそれぞれ送信機、受信機と呼んでもよい。
【0222】
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図43及び図44)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0223】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0224】
例えば、本開示の一実施の形態における基地局10、端末20等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図45は、本開示の一実施の形態に係る基地局10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及び端末20は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0225】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。基地局10及び端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0226】
基地局10及び端末20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0227】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0228】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図43に示した基地局10の制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図44に示した端末20の制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0229】
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
【0230】
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0231】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インタフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0232】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0233】
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0234】
また、基地局10及び端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0235】
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、データ信号に適用する優先度を決定する制御部と、前記決定した優先度を示す情報と、自律的に選択したリソースにおいて前記決定した優先度が適用される前記データ信号とを、他の通信装置に送信する送信部とを有する通信装置が提供される。
【0236】
上記の構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。すなわち、使用するリソースを自律的に決定する無線通信システムにおいて、送信パラメータを決定することができる。
【0237】
前記優先度を示す情報は、信号の種別に基づいて異なる方法で通知されてもよい。当該構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。
【0238】
前記優先度は、前記データ信号に関連付けられる制御信号にも適用されてもよい。当該構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。
【0239】
前記送信部は、プリアンブル又は専用の信号で、前記優先度を示す情報を前記他の通信装置に送信してもよい。当該構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。
【0240】
前記送信部は、前記専用の信号が送信されるリソース位置を前記他の通信装置に送信してもよい。当該構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。
【0241】
また、本発明の実施の形態によれば、データ信号に適用する優先度を決定する制御手順と、前記決定した優先度を示す情報と、自律的に選択したリソースにおいて前記決定した優先度が適用される前記データ信号とを、他の通信装置に送信する送信手順とを通信装置が実行する通信方法が提供される。
【0242】
上記の構成により、基地局10又は端末20がDL、UL又はSL送信用のリソースを自律的に選択するシステムにおいて、送信パラメータ決定に係る動作を明確にすることができる。すなわち、使用するリソースを自律的に決定する無線通信システムにおいて、送信パラメータを決定することができる。
【0243】
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局10及び端末20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って端末20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0244】
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
【0245】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0246】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0247】
本明細書において基地局10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末20との通信のために行われる様々な動作は、基地局10及び基地局10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0248】
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0249】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0250】
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0251】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0252】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0253】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0254】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0255】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0256】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0257】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0258】
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0259】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0260】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0261】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0262】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
【0263】
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数の端末20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0264】
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
【0265】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0266】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0267】
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0268】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0269】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0270】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0271】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0272】
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0273】
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0274】
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
【0275】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0276】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0277】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0278】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各端末20に対して、無線リソース(各端末20において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0279】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0280】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0281】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0282】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0283】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
【0284】
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0285】
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0286】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0287】
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0288】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。端末20に対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0289】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、端末20は、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0290】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0291】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0292】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0293】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いられてもよいし、組み合わせて用いられてもよいし、実行に伴って切り替えて用いられてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0294】
なお、本開示において、基地局10及び端末20、あるいは送信ノード及び受信ノードは、通信装置の一例である。
【0295】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0296】
10 基地局
110 送信部
120 受信部
130 設定部
140 制御部
20 端末
210 送信部
220 受信部
230 設定部
240 制御部
30 コアネットワーク
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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図12
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図41
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