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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-08
(45)【発行日】2025-05-16
(54)【発明の名称】回収袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20250509BHJP
   B65F 1/00 20060101ALN20250509BHJP
【FI】
A01K23/00 B
B65F1/00 M
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024215985
(22)【出願日】2024-12-10
【審査請求日】2024-12-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504064685
【氏名又は名称】竹内 義二
(74)【代理人】
【識別番号】100120086
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼津 一也
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【弁理士】
【氏名又は名称】清井 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
(72)【発明者】
【氏名】竹内 義二
【審査官】伊藤 裕美
(56)【参考文献】
【文献】実開平5-29365(JP,U)
【文献】特開平8-120(JP,A)
【文献】登録実用新案第3156187(JP,U)
【文献】実開平5-80253(JP,U)
【文献】特開2016-208932(JP,A)
【文献】米国特許第10667492(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2023/0279626(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 23/00
B65F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端側に開口部が形成された袋体と、回収対象物の回収後に前記開口部を巾着状に絞って閉じる紐体が挿通される紐体挿通部と、前記袋体の前記開口部の下側に形成され、回収袋支持具の支持枠に着脱可能に装着される支持枠装着部とを有する回収袋の製造方法であって、
正面視して四角形状のシート材の上辺側に形成された折返し片を前記シート材の表面側に折返し、前記折返し片の高さ方向中央部を前記シート材の上辺と平行に前記シート材に接合して、前記紐体挿通部を形成する紐体挿通部形成工程と、前記折返し片の下端部を前記シート材の上辺と平行に前記シート材に接合して、前記支持枠装着部を形成する支持枠装着部形成工程と、前記シート材を裏面を内側にして幅方向中央部で二つ折りにし、前記シート材の左辺部と右辺部を重ね合わせて接合すると共に、二つ折りした前記シート材の下辺部を接合して前記袋体を形成する袋体形成工程と、前記紐体挿通部に前記紐体を挿通する紐体挿通工程とを有することを特徴とする回収袋の製造方法。
【請求項2】
前記袋体形成工程で、前記袋体の幅方向の一側又は両側にマチを形成することを特徴とする請求項1記載の回収袋の製造方法。
【請求項3】
上端側に開口部が形成された袋体と、回収対象物の回収後に前記開口部を巾着状に絞って閉じる紐体が挿通される紐体挿通部と、前記袋体の前記開口部の下側に形成され、回収袋支持具の支持枠に着脱可能に装着される支持枠装着部とを有する回収袋の製造方法であって、
正面視して四角形状の前記袋体の上辺側に折返し部を形成する折返し部形成工程と、前記折返し部を前記袋体の表面側に折返し、前記折返し部の高さ方向中央部を前記袋体の上辺と平行に前記袋体に接合して、前記紐体挿通部を形成する紐体挿通部形成工程と、前記折返し部の下端部を前記袋体の上辺と平行に前記袋体に接合して、前記支持枠装着部を形成する支持枠装着部形成工程と、前記紐体挿通部に前記紐体を挿通する紐体挿通工程とを有することを特徴とする回収袋の製造方法。
【請求項4】
前記支持枠装着部の長手方向の一側端部又は両側端部を補強する補強工程を有することを特徴とする請求項1又は3記載の回収袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、犬の糞等の回収対象物の回収に用いられる回収袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、犬を散歩させる場合、飼主は、ビニール袋と、スコップ、トング又は割箸等の回収用具を携行し、犬の糞を回収用具でビニール袋に移して回収している。しかし、糞の回収には手間がかかり、回収用具で回収し切れなかった糞の一部が残ることや回収作業中に手を汚してしまうこともあった。そこで、回収作業の手間を省くために様々な道具が提案されている。例えば、特許文献1には、袋の開口縁部に沿って形成された環状の通路に帯状部材を挿通することにより、帯状部材で袋の開口部を保持する糞収納袋が開示されている。また、特許文献2~4には、柄の先端に、回収袋が着脱可能に装着されるリング状の支持枠を設けた回収具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-092399号公報
【文献】特開平7-46946号公報
【文献】実用新案登録第3089618号公報
【文献】実用新案登録第3172693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、袋の開口縁部に沿って取付けた帯状部材で袋の開口部を保持することができ、糞が袋の中に落下した後に、帯状部材の端を引っ張ることにより、開口部を簡単に閉じることができる。しかし、糞の落下位置に合わせて、予め袋を地面に置いて使用するため、位置がずれて糞が袋の外表面に付着することや地面に落下することがあり、確実性に欠けるという問題があった。また、地面に置いた袋の外表面が雨水等で濡れたり、ゴミ等で汚れたりすることがあり、不衛生であるという問題もあった。
これに対し、特許文献2~4では、柄の先端に設けた支持枠に回収袋が装着されるため、飼主は、柄を動かして位置合わせを行うことにより、スムーズに糞を回収することができる。しかし、使用される回収袋は一般的なビニール袋であり、開口部の周縁を外側に折り返してリング状の支持枠に引っ掛け、クリップ又はバンド等で固定する必要があり、着脱作業性に欠けるという問題がある。また、特許文献1のような帯状部材を備えていない袋の場合、飼主は、袋を支持枠から取り外した後、袋の上端側を手で縛って開口部を閉じなければならず、手間がかかると共に、手が汚れる可能性がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、回収袋支持具への着脱が容易で、回収対象物を回収した後は、簡単に開口部を閉じて回収袋支持具から取り外すことが可能な機能性に優れた回収袋を量産することができる回収袋の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る回収袋の製造方法は、上端側に開口部が形成された袋体と、回収対象物の回収後に前記開口部を巾着状に絞って閉じる紐体が挿通される紐体挿通部と、前記袋体の前記開口部の下側に形成され、回収袋支持具の支持枠に着脱可能に装着される支持枠装着部とを有する回収袋の製造方法であって、
正面視して四角形状のシート材の上辺側に形成された折返し片を前記シート材の表面側に折返し、前記折返し片の高さ方向中央部を前記シート材の上辺と平行に前記シート材に接合して、前記紐体挿通部を形成する紐体挿通部形成工程と、前記折返し片の下端部を前記シート材の上辺と平行に前記シート材に接合して、前記支持枠装着部を形成する支持枠装着部形成工程と、前記シート材を裏面を内側にして幅方向中央部で二つ折りにし、前記シート材の左辺部と右辺部を重ね合わせて接合すると共に、二つ折りした前記シート材の下辺部を接合して前記袋体を形成する袋体形成工程と、前記紐体挿通部に前記紐体を挿通する紐体挿通工程とを有する。
【0007】
第1の発明に係る回収袋の製造方法において、前記袋体形成工程で、前記袋体の幅方向の一側又は両側にマチを形成することができる。
【0008】
前記目的に沿う第2の発明に係る回収袋の製造方法は、上端側に開口部が形成された袋体と、回収対象物の回収後に前記開口部を巾着状に絞って閉じる紐体が挿通される紐体挿通部と、前記袋体の前記開口部の下側に形成され、回収袋支持具の支持枠に着脱可能に装着される支持枠装着部とを有する回収袋の製造方法であって、
正面視して四角形状の前記袋体の上辺側に折返し部を形成する折返し部形成工程と、前記折返し部を前記袋体の表面側に折返し、前記折返し部の高さ方向中央部を前記袋体の上辺と平行に前記袋体に接合して、前記紐体挿通部を形成する紐体挿通部形成工程と、前記折返し部の下端部を前記袋体の上辺と平行に前記袋体に接合して、前記支持枠装着部を形成する支持枠装着部形成工程と、前記紐体挿通部に前記紐体を挿通する紐体挿通工程とを有する。
【0009】
第1、第2の発明に係る回収袋の製造方法において、前記支持枠装着部の長手方向の一側端部又は両側端部を補強する補強工程を有してもよい。
【発明の効果】
【0010】
第1の発明に係る回収袋の製造方法は、1枚のシート材から、紐体挿通部及び支持枠装着部を有する機能性に優れた回収袋を容易に製造することができ、量産性に優れる。
【0011】
第1の発明に係る回収袋の製造方法において、袋体形成工程で、袋体の幅方向の一側又は両側にマチを形成する場合、回収対象物をスムーズに回収することができる形態安定性に優れた回収袋を製造することができる。
【0012】
第2の発明に係る回収袋の製造方法は、既存の袋体を加工して、紐体挿通部及び支持枠装着部を有する機能性に優れた回収袋を容易に製造することができ、量産性に優れる。
【0013】
第1、第2の発明に係る回収袋の製造方法において、支持枠装着部の長手方向の一側端部又は両側端部を補強する補強工程を有する場合、支持枠装着部の耐久性及び形態安定性に優れた回収袋を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る回収袋の製造方法で製造される回収袋の正面図である。
図2】(A)は同回収袋の製造方法で製造される回収袋の使用状態を示す平面図であり、(B)は同回収袋の製造方法で製造される回収袋の使用状態を示す正面図である。
図3】同回収袋の製造方法に用いるシート材の正面図である。
図4】同回収袋の製造方法における補強工程を示す正面図である。
図5】同回収袋の製造方法における紐体挿通部形成工程を示す正面図である。
図6】(A)は同回収袋の製造方法における支持枠装着部形成工程を示す正面図であり、(B)は同回収袋の製造方法における支持枠装着部形成工程を示す側面図である。
図7】同回収袋の製造方法における袋体形成工程を示す正面図である。
図8】本発明の第2の実施の形態に係る回収袋の製造方法における折返し部形成工程を示す正面図である。
図9】同回収袋の製造方法における紐体挿通部形成工程及び支持枠装着部形成工程を示す正面図である。
図10】同回収袋の製造方法で製造される回収袋の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
本発明の第1の実施の形態に係る回収袋の製造方法で製造される図1の回収袋10は、図2(A)、(B)に示すように、回収袋支持具11に装着され、主に犬の糞等の回収対象物の回収に使用される。
回収袋10は、図1及び図2(A)、(B)に示すように、上端側に開口部12が形成された袋体13と、回収対象物の回収後に開口部12を巾着状に絞って閉じる紐体14が挿通される紐体挿通部15を有している。また、回収袋10は、袋体13の開口部12の下側に形成され、回収袋支持具11のリング状の支持枠16に着脱可能に装着される支持枠装着部17とを有している。
【0016】
本発明の第1の実施の形態に係る回収袋の製造方法では、まず、図3に示すように、上辺側に折返し片19が形成された正面視して四角形状のシート材20を準備する。折返し片19を有するシート材20は打ち抜き加工(プレス加工)により容易に製造することができる。折返し片19は、紐体挿通部形成部位21と支持枠装着部形成部位22を有している。そして、支持枠装着部形成部位22の長手方向の一側(図3では、右側)に支持枠装着部補強部位23が形成されている。この支持枠装着部補強部位23の下端側を切断部24で切断し、図4に示すように、支持枠装着部形成部位22の一側端部に支持枠装着部補強部位23が重なるように、支持枠装着部補強部位23をシート材20の表面側に折り返して接合(溶着)することができる。これにより、後工程で形成される支持枠装着部17の長手方向の一側端部を補強することができる。
本実施の形態では、支持枠装着部17に挿通される支持枠16の入口となる支持枠装着部17の長手方向の一側端部のみを補強したが、支持枠16の出口となる支持枠装着部17の長手方向の他側端部も同様に補強することができる。また、本実施の形態では、シート材20の一部を利用して、折返し片19と一体に支持枠装着部補強部位23を形成したが、折返し片19に支持枠装着部補強部位23を形成する代わりに、別途、補強シートを作成して支持枠装着部形成部位22に貼付けてもよい(以上、補強工程)。
【0017】
次に、図5に示すように、折返し片19をシート材20の表面側に折返し、折返し片19の高さ方向中央部(図5のハッチング部)をシート材20の上辺と平行にシート材20に接合して、紐体挿通部15を形成する(以上、紐体挿通部形成工程)。
続いて、図6(A)に示すように、折返し片19の下端部(図6(A)のハッチング部)をシート材20の上辺と平行にシート材20に接合して、支持枠装着部17を形成する。このとき、支持枠装着部17に挿通される支持枠16の太さを考慮して、図6(B)に示すように、支持枠装着部形成部位22を外側に膨らませることにより、支持枠装着部17に支持枠16をスムーズに挿通させることができる(以上、支持枠装着部形成工程)。
【0018】
その後、図7に示すように、シート材20を裏面を内側にして幅方向中央部で二つ折りにし、シート材20の左辺部と右辺部を重ね合わせて接合すると共に、二つ折りしたシート材20の下辺部を接合して袋体13を形成する。このとき、袋体13の幅方向の一側(図7では左側)にマチ26を形成することにより、使用時に袋体13の下端側が広がり易く、回収対象物をスムーズに回収することができる。
本実施の形態では、袋体13の幅方向の一側の下部を袋体13の内側に斜めに折り込むことにより、マチ26を形成したが、マチの形成方法はこれに限定されるものではなく、適宜、選択される。また、本実施の形態では、袋体13の幅方向の一側のみにマチを形成したが、袋体13の幅方向の両側にマチを形成してもよい(以上、袋体形成工程)。
【0019】
最後に、紐体挿通部15に紐体14を挿通することにより、図1に示した回収袋10が完成する。紐体挿通部15に沿って環状に取付けられた紐体14の操作部27を引っ張ることにより、開口部12を巾着状に絞って閉じることができる(以上、紐体挿通工程)。
以上、回収袋の製造方法について説明したが、全ての工程が上記順番通りに行われる必要はなく、回収袋10を製造可能な範囲で、工程の順番が入れ替わってもよい。なお、補強工程は必須ではなく、省略されてもよい。また、袋体形成工程において、マチ26を形成することは必須ではなく、省略されてもよい。
【0020】
以上のようにして製造された回収袋10は、図2(A)、(B)に示したように、回収袋支持具11の支持枠16を支持枠装着部17に挿通し、回収袋支持具11の柄28に設けられたフック部29に、紐体14の操作部27を引っ掛けることにより、開口部12を広げた状態で回収袋支持具11に装着することができる。利用者は、回収袋支持具11の柄28を手で握って、回収袋10を回収対象物の落下位置に合わせて支持することができ、回収対象物を確実に回収袋10の中に落下させて回収することができる。回収対象物を回収したら、利用者は、紐体14の操作部27をフック部29から外して柄28の先側に引っ張ることにより、開口部12を閉じることができる。そして、利用者は、操作部27を支持枠16に沿って移動させることにより、支持枠装着部17を支持枠16に沿ってスライドさせて支持枠16から抜き取ることができる。従って、利用者は、回収袋10に直接、手を触れることなく、簡単に回収袋10を回収袋支持具11から取り外すことができ、衛生的である。
【0021】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る回収袋の製造方法について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る回収袋の製造方法では、まず、図8に示すように、上端側に開口部12が形成された正面視して四角形状の袋体13を準備し、袋体13の上辺側に折返し部30を形成する。折返し部30は、プレス加工(打ち抜き加工)等で袋体13の上辺側の不要部分を除去することにより形成される(以上、折返し部形成工程)。
【0022】
次に、図9に示すように、折返し部30を袋体13の表面側に折返し、折返し部30の高さ方向中央部(上側のハッチング部)を袋体13の上辺と平行に袋体13に接合して、紐体挿通部15を形成(以上、紐体挿通部形成工程)した後、折返し部30の下端部(下側のハッチング部)を袋体13の上辺と平行に袋体13に接合して、支持枠装着部17を形成する(以上、支持枠装着部形成工程)。
最後に、紐体挿通部15に紐体14を挿通することにより、図10に示す回収袋10Aが完成する。
【0023】
第2の実施の形態に係る回収袋の製造方法が第1の実施の形態と異なる点は、1枚のシート材20の代わりに、袋体13を用いて回収袋10Aを製造している点である。これにより、第2の実施の形態では、袋体形成工程が不要である。この場合、回収袋10のように後からマチ26を形成することはできないが、最初からマチを有する袋体を用いて回収袋10Aを製造することもできる。
なお、第2の実施の形態では、補強工程を省略したが、第1の実施の形態と同様に、補強工程を行って支持枠装着部17を補強することもできる。
【0024】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
各接合工程では、溶着(熱溶着)が好適に用いられるが、例えば、接合箇所に接着層(粘着層)を形成し、部材同士を貼り合せてもよい。
シート材及び袋体の材質としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが好適に用いられるが、これらに限定されるものではなく、適宜、選択される。
本発明の回収袋の製造方法で製造される回収袋は、犬の糞以外にも、例えば、果物等を収穫する際にも使用することができる。
【符号の説明】
【0025】
10、10A:回収袋、11:回収袋支持具、12:開口部、13:袋体、14:紐体、15:紐体挿通部、16:支持枠、17:支持枠装着部、19:折返し片、20:シート材、21:紐体挿通部形成部位、22:支持枠装着部形成部位、23:支持枠装着部補強部位、24:切断部、26:マチ、27:操作部、28:柄、29:フック部、30:折返し部
【要約】
【課題】回収袋支持具への着脱が容易で、回収対象物を回収した後は、簡単に開口部を閉じて回収袋支持具から取り外すことが可能な機能性に優れた回収袋を量産することができる回収袋の製造方法を提供する。
【解決手段】正面視して四角形状のシート材20の上辺側に形成された折返し片19をシート材20の表面側に折返し、折返し片19の高さ方向中央部をシート材20の上辺と平行にシート材20に接合して、紐体挿通部15を形成する紐体挿通部形成工程と、折返し片19の下端部をシート材20の上辺と平行にシート材20に接合して、支持枠装着部17を形成する支持枠装着部形成工程と、シート材20を裏面を内側にして幅方向中央部で二つ折りにし、シート材20の左辺部と右辺部を重ね合わせて接合すると共に、二つ折りしたシート材20の下辺部を接合して袋体13を形成する袋体形成工程と、紐体挿通部15に紐体14を挿通する紐体挿通工程とを有する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10