(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-12
(45)【発行日】2025-05-20
(54)【発明の名称】端末装置、データ共有方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20250513BHJP
【FI】
G06F9/445
(21)【出願番号】P 2024023531
(22)【出願日】2024-02-20
(62)【分割の表示】P 2019222022の分割
【原出願日】2019-12-09
【審査請求日】2024-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】珊瑚 彩主紀
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-023553(JP,A)
【文献】特開2015-114866(JP,A)
【文献】特開2014-182751(JP,A)
【文献】特開2017-062777(JP,A)
【文献】特開2016-149034(JP,A)
【文献】特表2008-527530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/048-3/04895
8/00-8/38
8/60-8/77
9/44-9/445
9/451
G06T 1/00
11/60-13/80
17/05
19/00-19/20
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他のアプリケーションが立ち上げられた状態で特定されたデータを取得する取得部と、
ユーザにより
所定のアプリケーション
が指定されたことで、前記特定されたデータの属性が判定された場合に、前記所定のアプリケーションが有する複数の機能のうち、前記
属性に応じた機能を立ち上げる指示であって、前記特定されたデータが対応付けられた指示を
生成する生成部と、
前記指示を、前記
所定のアプリケーションに通知する通知部と、を有し、
前記特定されたデータが画像データである場合に、前記画像データの数と前記画像データに含まれるプロパティの情報の少なくともいずれか一方に応じて、
前記所定のアプリケーションにおいて立ち上げる機能を異ならせる、
端末装置。
【請求項2】
前記特定されたデータが画像データである場合に、
前記画像データの数が、所定の条件を満たすか否か、または、
前記画像データが、前記端末装置が有する撮像装置より出力された画像データであるか否か、
の少なくともいずれか一方に応じて、
前記所定のアプリケーションにおいて立ち上げる機能を異ならせる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記指示が通知されることで、前記
所定のアプリケーションが有する複数の機能のうち、前記指示に応じた機能が立ち上がる、請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記指示が通知されることで、前記指示に応じた機能が起動していない状態から起動している状態へと移行し、かつ、前記指示に応じた機能に対応する画面がユーザに表示されていない状態から表示されている状態へと移行する、請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記指示が通知されることで、前記指示に応じた機能が起動している状態、かつ、前記指示に応じた機能に対応する画面がユーザに表示されていない状態から、前記指示に応じた機能が起動している状態、かつ、前記指示に応じた機能に対応する画面がユーザに表示されている状態へと移行する、請求項3に記載の端末装置。
【請求項6】
前記
所定のアプリケーションには、前記指示が通知される時点で起動していないアプリケーションが含まれる、請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記特定されたデータが画像データである場合に、所定の文字列に変換する変換部を更に有し、
前記通知部は、変換された前記文字列が対応付けられた指示を、前記
所定のアプリケーションに通知する、請求項1に記載の端末装置。
【請求項8】
前記指示に対応付けられた前記文字列から画像データを復元する復元部を更に有し、
復元された前記画像データを、前記指示に応じた機能にセットする、請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記プロパティの情報には、前記画像データのファイル名、画像種類、ファイルサイズ、撮影場所、撮影日時、画像サイズのいずれかが含まれる、請求項1に記載の端末装置。
【請求項10】
前記指示は、前記
所定のアプリケーションを示すURLを含む、請求項1に記載の端末装置。
【請求項11】
前記指示は、Webページを示すURLを含み、前記
所定のアプリケーションには、該Webページを示すURLが、サーバ装置によって前記
所定のアプリケーションを示すURLに置き換えられた、置き換え後の指示が通知される、請求項1に記載の端末装置。
【請求項12】
端末装置のコンピュータが、
他のアプリケーションが立ち上げられた状態で特定されたデータを取得する取得工程と、
ユーザにより
所定のアプリケーション
が指定されたことで、前記特定されたデータの属性が判定された場合に、前記所定のアプリケーションが有する複数の機能のうち、前記
属性に応じた機能を立ち上げる指示であって、前記特定されたデータが対応付けられた指示を
生成する生成工程と、
前記指示を、前記
所定のアプリケーションに通知する通知工程と、を
実行し、
前記特定されたデータが画像データである場合に、前記画像データの数と前記画像データに含まれるプロパティの情報の少なくともいずれか一方に応じて、
前記所定のアプリケーションにおいて立ち上げる機能を異ならせる、
データ共有方法。
【請求項13】
端末装置のコンピュータに、
他のアプリケーションが立ち上げられた状態で特定されたデータを取得する取得工程と、
ユーザにより
所定のアプリケーション
が指定されたことで、前記特定されたデータの属性が判定された場合に、前記所定のアプリケーションが有する複数の機能のうち、前記
属性に応じた機能を立ち上げる指示であって、前記特定されたデータが対応付けられた指示を
生成する生成工程と、
前記指示を、前記
所定のアプリケーションに通知する通知工程と、を実行させ、
前記特定されたデータが画像データである場合に、前記画像データの数と前記画像データに含まれるプロパティの情報の少なくともいずれか一方に応じて、
前記所定のアプリケーションにおいて立ち上げる機能を異ならせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置、データ共有方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、OS(Operating System)が有するデータ共有機能として、例えば、Shared Extension等が知られている。Shared Extensionは、他のアプリケーションが立ち上げられた状態でユーザにより選択されたデータを、ユーザが所望するアプリケーションにおいて共有させる機能である。
【0003】
かかるデータ共有機能を利用することで、例えば、ユーザは、複数のアプリケーション間で、データを共有させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記データ共有機能の場合、アプリケーションが有する特定の機能を立ち上げ、該機能においてデータを共有させる構成となっている。このため、例えば、アプリケーションが複数の機能を有している場合であっても、立ち上げる機能を状況に応じて切り替えて他の機能においてデータを共有させることまではできず、ユーザにとっては利便性に欠ける。
【0006】
本開示は、複数のアプリケーション間でデータを共有させる際の、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態に係る端末装置は、例えば、以下のような構成を有する。即ち、
端末装置であって、
他のアプリケーションが立ち上げられた状態で特定されたデータを取得する取得部と、
ユーザにより所定のアプリケーションが指定されたことで、前記特定されたデータの属性が判定された場合に、前記所定のアプリケーションが有する複数の機能のうち、前記属性に応じた機能を立ち上げる指示であって、前記特定されたデータが対応付けられた指示を生成する生成部と、
前記指示を、前記所定のアプリケーションに通知する通知部と、を有し、
前記特定されたデータが画像データである場合に、前記画像データの数と前記画像データに含まれるプロパティの情報の少なくともいずれか一方に応じて、前記所定のアプリケーションにおいて立ち上げる機能を異ならせる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、複数のアプリケーション間でデータを共有させる際の、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】サービス利用システムのシステム構成の一例を示す第1の図である。
【
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】端末装置におけるソフトウェアの動作を説明するための図である。
【
図5】端末装置の処理内容の具体例を示す第1の図である。
【
図6】端末装置の処理内容の具体例を示す第2の図である。
【
図7】端末装置の処理内容の具体例を示す第3の図である。
【
図8】端末装置の処理内容の具体例を示す第4の図である。
【
図9】端末装置の処理内容の具体例を示す第5の図である。
【
図11】データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す第1の図である。
【
図12】各機能部に対応する画面の一例を示す第1の図である。
【
図13】サービス利用処理の流れを示す第1のシーケンス図の一例である。
【
図14】データ共有処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【
図15】立ち上げ処理の流れを示すフローチャートである。
【
図16】サービス利用システムのシステム構成の一例を示す第2の図である。
【
図17】端末装置の処理内容の具体例を示す第6の図である。
【
図18】データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す第2の図である。
【
図19】各機能部に対応する画面の一例を示す第2の図である。
【
図20】サービス利用処理の流れを示す第2のシーケンス図の一例である。
【
図21】データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す第3の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態の詳細について説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に際して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
【0011】
[第1の実施形態]
<サービス利用システムのシステム構成>
はじめに、サーバ装置により提供される各種サービスを、端末装置を介して利用するためのサービス利用システムのシステム構成について説明する。
図1は、サービス利用システムのシステム構成の一例を示す第1の図である。
【0012】
図1に示すように、サービス利用システム100は、サーバ装置110と、ユーザ140が利用する端末装置120とを有する。なお、端末装置120は、ネットワーク130を介してサーバ装置110と通信可能に接続される。
【0013】
サーバ装置110は、端末装置120からのサービス利用要求に応じて、端末装置120にサービス内容を提供する装置である。
【0014】
端末装置120は、ユーザ140が利用する装置であり、各種アプリケーションがインストールされている。
図1に示すように、端末装置120のホーム画面には、端末装置120にインストールされている各種アプリケーションを立ち上げるための立ち上げ操作を受け付ける各種アイコン121~123が表示される。
【0015】
本実施形態において、端末装置120にインストールされている各種アプリケーションは、下記の3種類に大別することができる。
【0016】
i)汎用アプリケーション
他のアプリケーション(データ共有アプリケーション)との間で共有するデータを特定するアプリケーションである。本実施形態において汎用アプリケーションには、例えば、カメラアプリケーション(画像データを撮影するアプリケーション)、アルバムアプリケーション(撮影した画像データを閲覧するためのアプリケーション)が含まれる。あるいは、SNSアプリケーション(SNSを利用するためのアプリケーション)、ブラウザ(各種サイトを閲覧するためのソフトウェア)が含まれる。
【0017】
なお、カメラアプリケーションは、例えば、対象物を撮影することで、共有する画像データを特定してもよい。また、アルバムアプリケーションは、例えば、画像データを選択することで、共有する画像データを特定してもよい。また、SNSアプリケーション及びブラウザは、例えば、対応する画面を撮影する(スクリーンショット操作)することで、共有する画像データを特定してもよい。更に、SNSアプリケーション及びブラウザは、例えば、対応する画面内の一部のテキストデータを選択することで、共有するテキストデータを特定してもよい。
【0018】
ii)データ共有アプリケーション1
データ共有アプリケーション1は、汎用アプリケーションにおいて特定されたデータ(特定データ(画像データまたはテキストデータ))を共有して利用するアプリケーションである。本実施形態においてデータ共有アプリケーション1には、例えば、メールアプリケーション(特定データを本文として送信する、または、特定データをメールに添付して送信するアプリケーション)が含まれる。あるいは、メッセージアプリケーション(特定データをメッセージとして送信する、または、特定データを添付として送信するアプリケーション)が含まれる。
【0019】
なお、データ共有アプリケーション1は、それぞれが有する特定の機能を立ち上げて特定データを共有させるアプリケーションである。例えば、メールアプリケーションでは、メール送信機能を立ち上げて、特定データを共有させる。また、例えば、メッセージアプリケーションでは、メッセージ送信機能を立ち上げて、特定データを共有させる。
【0020】
iii)データ共有アプリケーション2
データ共有アプリケーション2は、汎用アプリケーションにおいて特定された特定データを共有して利用するアプリケーションである。本実施形態においてデータ共有アプリケーション2には、例えば、サービス利用アプリケーション(特定データを用いて、サーバ装置110が提供するサービスを利用するアプリケーション)が含まれる。
【0021】
なお、データ共有アプリケーション2では、サーバ装置110が提供する各種サービスに対応する各種機能を立ち上げる際、特定データの属性に応じて、立ち上げる機能が切り替えられる。また、データ共有アプリケーション2では、切り替えられた機能を立ち上げて特定データを共有させる。
【0022】
具体的には、ユーザ140は、アイコン121をタップすることで、汎用アプリケーションを立ち上げ、汎用アプリケーションが立ち上げられた状態で、他のアプリケーション(本実施形態ではデータ共有アプリケーション2)において共有させるデータを特定する。そして、ユーザ140は、端末装置120のOSが有するデータ共有機能(
図1において不図示)を利用することで、データ共有アプリケーション2が有する各種機能のうち、特定データの属性に応じた機能を立ち上げて、特定データを共有させる。
【0023】
このように、端末装置120によれば、汎用アプリケーションとデータ共有アプリケーション2との間でデータを共有させる際、特定データの属性に応じて立ち上げる機能を切り替えることができる。
【0024】
これにより、ユーザ140は、サーバ装置110が提供する各種サービスのうち、特定データの属性に応じたサービス内容を受けることが可能となる。この結果、端末装置120によれば、汎用アプリケーションとデータ共有アプリケーション2との間でデータを共有させる際の、ユーザ140の利便性を向上させることができる。
【0025】
なお、以下の説明において、「アプリケーションを立ち上げる」とは、立ち上げ指示が入力されることで、
・アプリケーションが起動していない状態から起動している状態へと移行し、かつ、アプリケーションに対応する画面がユーザに表示されていない状態から表示されている状態へと移行すること、または、
・アプリケーションが起動している状態、かつ、アプリケーションに対応する画面がユーザに表示されていない状態から、アプリケーションが起動している状態、かつ、アプリケーションに対応する画面がユーザに表示されている状態へと移行すること、
を指すものとする。
【0026】
ただし、アプリケーションが起動していない状態から起動している状態へと移行することとは、アプリケーションプログラムを端末装置のメモリに展開させることを指すものとする。
【0027】
また、以下の説明において、「アプリケーションが立ち上げられた状態」とは、
・アプリケーションが起動されている状態、かつ、アプリケーションに対応する画面がユーザに表示されている状態、
を指すものとする。
【0028】
ただし、アプリケーションが起動されている状態とは、アプリケーションプログラムがメモリに展開されている状態を指すものとする。
【0029】
<サーバ装置のハードウェア構成>
次に、サーバ装置110のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0030】
図2に示すように、サーバ装置110は、プロセッサ201と、メモリ202と、補助記憶装置203と、表示装置204と、操作装置205と、通信装置206と、ドライブ装置207とを有する。なお、サーバ装置110の各ハードウェアは、バス208を介して相互に接続されている。
【0031】
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ201は、各種プログラムをメモリ202上に読み出して実行する。
【0032】
メモリ202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ201とメモリ202とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ201が、メモリ202上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは各種機能を実現する。
【0033】
図2の例は、プロセッサ201が、メモリ202上に読み出したサービス提供プログラムを実行することで、当該コンピュータが、サービス提供部210として機能する場合を示している。
【0034】
補助記憶装置203は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ201によって実行される際に用いられる各種情報等を格納する。
図2の例は、サービス提供部210が各種サービスを提供する際に用いるサービス情報が、補助記憶装置203において実現されるサービス情報格納部230に格納されることを示している。
【0035】
表示装置204は、サーバ装置110の内部状態を表示する表示デバイスである。操作装置205は、サーバ装置110の管理者がサーバ装置110に対して各種指示を入力する際に用いる入力デバイスである。通信装置206は、ネットワーク130と接続し、端末装置120と通信を行うための通信デバイスである。
【0036】
ドライブ装置207は記録媒体240をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体240には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体240には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0037】
なお、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体240がドライブ装置207にセットされ、該記録媒体240に記録された各種プログラムがドライブ装置207により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、通信装置206を介してネットワーク130よりダウンロードされることで、インストールされてもよい。
【0038】
<端末装置のハードウェア構成>
次に、端末装置120のハードウェア構成について説明する。
図3は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0039】
図3に示すように、端末装置120は、プロセッサ301、メモリ302と、補助記憶装置303と、操作装置304と、表示装置305と、通信装置306と、撮像装置307とを有する。なお、端末装置120の各ハードウェアは、バス308を介して相互に接続されている。
【0040】
図3に示すように、端末装置120の各ハードウェアは、
図2に示したサーバ装置110の各ハードウェアと概ね同じであるため、ここでは、
図2との相違点を中心に説明する。
【0041】
図3に示すように、端末装置120の場合、メモリ302上に読み込まれ、OS(Operating System)350上で動作する各種プログラム(OS上で動作する各種ソフトウェア)として、例えば、
・汎用アプリケーション(符号310)、
・データ共有アプリケーション1(符号320)、
・データ共有機能用アプリケーション(符号330)、
・データ共有アプリケーション2(符号340)、
が含まれる。
【0042】
また、
図3に示すように、端末装置120の場合、撮像装置307を有する。撮像装置307は、所定のフレーム周期で被写体を撮影し、画像データを出力する。
【0043】
<端末装置におけるソフトウェアの動作>
次に、端末装置120において、プロセッサ301がメモリ302上に読み出して、OS350上で各種ソフトウェアを動作させることで実現される処理の内容について説明する。
図4は、端末装置におけるソフトウェアの動作を説明するための図である。
【0044】
図4に示すように、OS350は、データ共有機能部351(例えば、Shared Extension)と、リンク立ち上げ部352とを有する。
【0045】
データ共有機能部351は、汎用アプリケーション(符号310)が立ち上げられた状態でユーザ140により特定された特定データ(画像データまたはテキストデータ)を、ユーザ140が所望するアプリケーションに共有させる。
【0046】
なお、データ共有機能部351は、汎用アプリケーション(符号310)から特定データ(画像データまたはテキストデータ)が通知されることで動作する。ユーザ140が、例えば、データ共有アプリケーション1(符号320)との共有を所望した場合、データ共有機能部351は、データ共有アプリケーション1(符号320)に対して立ち上げ指示を通知するとともに、特定データを通知する。
【0047】
また、ユーザ140が、例えば、データ共有アプリケーション2(符号340)との共有を所望した場合、データ共有機能部351は、データ共有機能用アプリケーション(符号330)に対して、特定データを通知する。
【0048】
リンク立ち上げ部352は、リンクの形式で指定することで、アプリケーション(本実施形態では、データ共有アプリケーション2)を立ち上げる。リンク立ち上げ部352は、データ共有機能用アプリケーション(符号330)より、リンクの形式で指定された立ち上げ指示(例えば、ディープリンク)を受け取ると、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0049】
汎用アプリケーション(符号310)は、ユーザ140により立ち上げ操作が行われ、かつ、OS350より立ち上げ指示が通知されることで、立ち上げられる。また、汎用アプリケーション(符号310)は、立ち上げられた状態でユーザ140により特定された特定データを、データ共有機能部351に通知する。
【0050】
データ共有アプリケーション1(符号320)は、例えば、データ共有機能部351より立ち上げ指示が通知されることで立ち上げられる。また、データ共有アプリケーション1(符号320)は、立ち上げの際、立ち上げ指示と対応付けて通知された特定データをセットし、特定データを共有する。更に、データ共有アプリケーション1(符号320)は、共有する特定データを用いて特定の機能を実行し、実行結果をOS350に通知する。これにより、共有する特定データを用いて実行された実行結果が、例えば、表示装置305に表示される。
【0051】
データ共有機能用アプリケーション(符号330)は拡張プログラムの一例である。データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、データ共有機能部351より特定データが通知されると、通知された特定データの属性を判定する。また、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、属性の判定結果に基づいて、データ共有アプリケーション2(符号340)が有する複数の機能のうちのいずれの機能を立ち上げるかを決定する。
【0052】
また、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、決定した機能に応じた立ち上げ指示を生成し、リンク立ち上げ部352に通知する。これにより、リンク立ち上げ部352では、データ共有機能用アプリケーション(符号330)より通知された立ち上げ指示を、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0053】
データ共有アプリケーション2(符号340)では、リンク立ち上げ部352より立ち上げ指示が通知されると、データ共有アプリケーション2(符号340)が有する複数の機能のうち、立ち上げ指示に応じた機能を立ち上げる。
【0054】
また、データ共有アプリケーション2(符号340)は、通知された立ち上げ指示から特定データ(画像データまたはテキストデータ)を抽出し、抽出した特定データをセットすることで、特定データを共有する。
【0055】
また、データ共有アプリケーション2(符号340)は、共有する特定データを用いて立ち上げた機能を実行することで、立ち上げた機能に応じたサービス利用要求をOS350に通知する。これにより、共有する特定データの属性に応じたサービス利用要求が、サーバ装置110に送信される。
【0056】
<端末装置における処理内容の説明>
次に、各種ソフトウェアが動作することで、端末装置120において処理される処理内容の詳細について、具体例を挙げながら説明する。
図5~
図9は、端末装置の処理内容の具体例を示す第1乃至第5の図である。
【0057】
このうち、
図5は、端末装置120の表示装置305に、ホーム画面500が表示された状態において、ユーザ140がアイコン121を選択することで、汎用アプリケーション(符号310)の立ち上げ操作が行われた様子を示している。汎用アプリケーション(符号310)は、OS350から立ち上げ指示が通知されることで立ち上げられると、表示装置305に、汎用アプリケーション(符号310)に対応する汎用アプリ画面を表示する。
【0058】
図6は、汎用アプリケーション(符号310)として、
・カメラアプリケーションが立ち上げられ、カメラアプリ画面610が表示されたケース(a-1)、
・アルバムアプリケーションが立ち上げられ、アルバムアプリ画面620が表示されたケース(a-2)、
・SNSアプリケーションが立ち上げられ、通信装置306を介して受信したSNS情報を含むSNSアプリ画面630が表示されたケース(a-3)、
・ブラウザが立ち上げられ、通信装置306を介して受信したサイト情報を含むブラウザ画面640が表示されたケース(a-4)、
をそれぞれ示している。
【0059】
また、
図6は、汎用アプリケーション(符号310)に対応する汎用アプリ画面において、共有するデータを特定するための特定操作が行われた様子を示している。具体的には、
・カメラアプリ画面610が表示されている状態で、シャッターボタンを押下することで、特定データとして、画像データが取得されたケース、
・アルバムアプリ画面620が表示されている状態で、画像データを選択することで、特定データとして、複数の画像データが取得されたケース、
・SNSアプリ画面630が表示されている状態で、スクリーンショット操作することで、特定データとして、画像データが取得されたケース、
・ブラウザ画面640が表示されている状態で、文字列を選択することで、特定データとして、テキストデータが取得されたケース、
をそれぞれ示している。
【0060】
なお、汎用アプリケーション(符号310)に対応する汎用アプリ画面において特定された特定データ(画像データまたはテキストデータ)は、データ共有機能部351に通知される。これにより、データ共有機能部351では、表示装置305に共有ボタンを表示する。
【0061】
図7は、データ共有機能部351により、表示装置305に共有ボタン700が表示され、ユーザ140により、共有ボタン700が押下されることで、データ共有操作が行われた様子を示している。データ共有操作が行われると、データ共有機能部351では、特定データを共有することが可能なデータ共有アプリケーションの一覧を、表示装置305に表示する。
【0062】
図8は、表示装置305に、特定データを共有することが可能なデータ共有アプリケーションの一覧800が表示された様子を示している。なお、
図8(a)では、説明の簡略化のため、アルバムアプリ画面620上に、データ共有アプリケーションの一覧800が表示された場合について示している。
【0063】
本実施形態において、特定データを共有することが可能なデータ共有アプリケーションには、データ共有アプリケーション1(符号320)と、データ共有アプリケーション2(符号340)とが含まれる。このため、データ共有アプリケーションの一覧800には、これらのアプリケーションに対応するアイコン122、123が表示される。
【0064】
図8の例は、データ共有アプリケーションの一覧800において、ユーザ140が、アイコン123を選択することで、データ共有アプリ選択操作を行った様子を示している。なお、ユーザ140によりアイコン123が選択された時点で、データ共有アプリケーション2(符号340)は立ち上げられていない状態にある。このため、ユーザ140により、アイコン123が選択されると、データ共有機能部351、リンク立ち上げ部352、及びデータ共有機能用アプリケーション(符号330)は、データ共有アプリケーション2(符号340)を立ち上げるための処理を行う。
【0065】
図9は、データ共有アプリケーション2(符号340)を立ち上げるための処理が行われた様子を示している。
図9(b)に示すように、データ共有機能部351は、データ共有機能用アプリケーション(符号330)に、特定データ(画像データまたはテキストデータ)を通知する。
【0066】
これにより、データ共有機能用アプリケーション(符号330)では、通知された特定データの属性を判定する。また、データ共有機能用アプリケーション(符号330)では、判定した特定データの属性に基づいて、データ共有アプリケーション2(符号340)が有する複数の機能のうちのいずれの機能を立ち上げるかを決定し、立ち上げ指示を生成する。また、データ共有機能用アプリケーション(符号330)では、生成した立ち上げ指示をリンク立ち上げ部352に通知する。
【0067】
リンク立ち上げ部352では、データ共有機能用アプリケーション(符号330)より立ち上げ指示が通知されると、通知された立ち上げ指示をデータ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0068】
これにより、データ共有アプリケーション2(符号340)では、複数の機能のうち、立ち上げ指示に応じた機能が立ち上げられる。このとき、データ共有アプリケーション2(符号340)では、通知された立ち上げ指示から特定データを抽出し、抽出した特定データをセットすることで、特定データを共有する。
【0069】
図9(a)は、データ共有アプリケーション2(符号340)において、立ち上げ指示に応じた機能が立ち上げられ、データ共有アプリケーション2用画面900(機能部A用画面~機能部D用画面のいずれか)が表示装置305に表示された様子を示している。なお、本実施形態においてデータ共有アプリケーション2(符号340)は、4種類の機能部(機能部A~機能部D)を有しているものとする。
【0070】
また、
図9(a)の例は、機能部A用画面~機能部D用画面のいずれかが表示される際に、特定データとして、画像データ901~903がセットされた様子を示している。
【0071】
データ共有アプリケーション2(符号340)が有する機能部A~機能部Dのいずれかの機能部は、セットされた特定データ(画像データ901~903)を用いて、対応する機能を実行する。これにより、データ共有アプリケーション2(符号340)では、機能に応じたサービス利用要求をOS350に通知する。また、OS350では、立ち上げられた機能に応じたサービス利用要求を、通信装置306を介して、サーバ装置110に送信する。
【0072】
<特定データの具体例>
次に、データ共有機能用アプリケーション(符号330)に通知される特定データの具体例について説明する。
図10は、特定データの具体例を示す図である。このうち、
図10(a)は、特定データが画像データである場合の具体例を示している。
【0073】
図10(a)に示すように、画像データ1010には、プロパティ1011と本体1012とが含まれる。プロパティ1011には、ファイル名、画像種類、ファイルサイズ、撮影日時、撮影場所、画像サイズ等の各種属性情報が格納されている。一方、本体1012には、画像情報(各画素の画素値)が格納されている。
【0074】
このように、画像データ1010には、プロパティ1011が含まれており、データ共有機能用アプリケーション(符号330)では、画像データの属性を判定する際、プロパティ1011に格納された各種属性情報を用いる。
【0075】
一方、
図10(b)は、特定データがテキストデータである場合の具体例を示している。テキストデータは、複数の文字、数字、記号、またはそれらの組み合わせにより構成される。
【0076】
<データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成>
次に、データ共有機能用アプリケーション(符号330)及びデータ共有アプリケーション2(符号340)の機能構成の詳細について説明する。
図11は、データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す第1の図である。
【0077】
図11に示すように、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、取得部1101、属性判定部1102、画像変換部1103、URL生成部1104、通知部1105を有する。
【0078】
取得部1101は、データ共有機能部351より通知される特定データ(画像データまたはテキストデータ)を取得する。また、取得部1101は、取得した特定データを属性判定部1102に通知する。
【0079】
属性判定部1102は判定部の一例であり、取得部1101より通知された特定データの属性を判定する。属性判定部1102は、まず、通知された特定データが画像データであるか、テキストデータであるかを判定する。続いて、属性判定部1102は、特定データが画像データであると判定した場合には、画像データの詳細属性を判定する。
【0080】
また、属性判定部1102は、判定結果をURL生成部1104に通知する。更に、属性判定部1102は、特定データが画像データであると判定した場合には、当該画像データを画像変換部1103に通知し、特定データがテキストデータであると判定した場合には、当該テキストデータをURL生成部1104に通知する。
【0081】
画像変換部1103は変換部の一例であり、属性判定部1102より通知された画像データを所定の変換方法(例えば、Base64)を用いて、文字列に変換する。また、画像変換部1103は、変換した文字列をURL生成部1104に通知する。
【0082】
URL生成部1104は、属性判定部1102より通知された判定結果に基づいて、特定データの属性に応じた機能を立ち上げるためのURL(Uniform Resource Locator)を生成する。
【0083】
なお、URL生成部1104により生成されるURLには、機能部A~機能部Dのいずれかの機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類(画像データまたはテキストデータ)を示す情報とが含まれる。
【0084】
また、URL生成部1104は、特定データがテキストデータであった場合には、生成したURLに、属性判定部1102より通知されたテキストデータを組み込む。一方、URL生成部1104は、特定データが画像データであった場合には、生成したURLに、画像変換部1103より通知された文字列を組み込む。
【0085】
更に、URL生成部1104は、テキストデータまたは文字列が組み込まれたURLを、通知部1105に通知する。
【0086】
通知部1105は、URL生成部1104より通知されたURLを、立ち上げ指示として、リンク立ち上げ部352に通知する。なお、リンク立ち上げ部352では、通知部1105よりURLが通知されると、通知されたURLを立ち上げ指示として、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0087】
一方、
図11に示すように、データ共有アプリケーション2(符号340)は、画面生成部1111、画像復元部1112、機能部1113(機能部A~機能部D)を有する。
【0088】
画面生成部1111は、リンク立ち上げ部352より立ち上げ指示として通知されたURLを取得する。
【0089】
また、画面生成部1111は、取得したURLに含まれる特定データの種類を示す情報が画像データであった場合には、取得したURLに組み込まれた文字列を抽出し、画像復元部1112に通知する。また、画面生成部1111は、文字列を通知したことに応じて画像復元部1112から、画像データを取得する。
【0090】
また、画面生成部1111は、取得したURLに含まれる特定データの種類を示す情報がテキストデータであった場合には、取得したURLに組み込まれたテキストデータを抽出する。
【0091】
また、画面生成部1111は、URLに基づいて立ち上げられた機能部1113(機能部A~機能部Dのいずれか)に特定データ(画像データまたはテキストデータ)を通知する。
【0092】
更に、画面生成部1111は、立ち上げられた機能部に対応するデータ共有アプリ2用画面(機能部A用画面~機能部D用画面のいずれか)を、OS350に通知する。これにより、表示装置305には、機能部A用画面~機能部D用画面のいずれかが表示される。
【0093】
画像復元部1112は復元部の一例であり、画面生成部1111より文字列が通知されると、所定の復元方法(例えば、Base64)を用いて、通知された文字列から画像データを復元する。また、画像復元部1112は、復元した画像データを、画面生成部1111に通知する。
【0094】
機能部1113(機能部A~機能部D)は、データ共有アプリケーション2(符号340)が有する機能を実現する機能部である。機能部1113(機能部A~機能部D)は、画面生成部1111より通知された特定データを用いて各機能を実現する。機能部1113(機能部A~機能部D)は、共有する特定データに応じたサービス利用要求を、OS350に通知する。
【0095】
<各機能部に対応する画面の具体例>
次に、機能部A~機能部Dに対応するデータ共有アプリ2用画面(機能部A用画面~機能部D用画面)の具体例について説明する。なお、ここでは、サーバ装置110が提供するサービスが、商品売買サービスであり、機能部A~機能部Dが、それぞれ商品売買サービスに対応する機能を有する例を説明する。
【0096】
具体的には、機能部Aが、商品売買サービスにて売買される商品の中から、画像データに類似する商品を検索する画像検索機能を有する例を説明する。
【0097】
また、機能部Bが、商品売買サービスにて売買される商品の中から、テキストデータを含むキーワードに合致する商品を検索するキーワード検索機能を有する例を説明する。
【0098】
また、機能部Cが、商品売買サービスにて売買される商品を出品するための手続を行う出品機能を有する例を説明する。
【0099】
また、機能部Dが、商品売買サービスにて、画像データに含まれる商品を出品した場合に、売れるか否かをチェックする、売れるかチェック機能を有する例を説明する。
【0100】
図12は、各機能部に対応するデータ共有アプリ2用画面の一例を示す図である。このうち、
図12(a)は、画像検索機能に対応する画像検索画面1210が表示された様子を示している。
【0101】
画像検索画面1210の領域1211には、共有された画像データに類似する商品を含む画像データが表示される。領域1211に表示される画像データは、共有された画像データを検索キーとするサービス利用要求に基づいて、サーバ装置110がサービス情報格納部230内を検索することで得られた、検索結果としての画像データである。
【0102】
なお、画像検索機能の立ち上げは、符号1215に示すURLに基づいて行われる。
図12(a)に示すように、符号1215に示すURLには、画像検索機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類を示す情報と、画像データを変換することで得られた文字列とが含まれる。
【0103】
図12(b)は、キーワード検索機能に対応するキーワード検索画面1220が表示された様子を示している。
【0104】
キーワード検索画面1220の領域1221には、共有されたテキストデータに合致するキーワードが対応付けられた商品を含む画像データが表示される。領域1221に表示される画像データは、共有されたテキストデータを検索キーとするサービス利用要求に基づいて、サーバ装置110がサービス情報格納部230内を検索することで得られた、検索結果としての画像データである。
【0105】
なお、キーワード検索機能の立ち上げは、符号1225に示すURLに基づいて行われる。
図12(b)に示すように、符号1225に示すURLには、キーワード検索機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類を示す情報と、テキストデータとが含まれる。
【0106】
図12(c)は、出品機能に対応する出品画面1230が表示された様子を示している。
【0107】
出品画面1230の領域1231には、共有された画像データが表示される。また、出品画面1230の領域1232には、共有された画像データに含まれる商品の詳細情報が表示される。更に、出品画面1230の領域1233には、共有された画像データに含まれる商品の名前と説明とが表示される。領域1231~1233に表示された画像データ及び各種情報を含む出品要求は、サービス利用要求として、サーバ装置110に送信される。
【0108】
なお、出品機能の立ち上げは、符号1235に示すURLに基づいて行われる。
図12(c)に示すように、符号1235に示すURLには、出品機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類を示す情報と、画像データを変換することで得られた文字列とが含まれる。
【0109】
図12(d)は、売れるかチェック機能に対応する、売れるかチェック画面1240が表示された様子を示している。
【0110】
売れるかチェック画面1240の領域1241には、共有された画像データに類似する商品の販売価格の平均値が表示される。また、売れるかチェック画面1240の領域1242には、共有された画像データに類似する商品のうち、売り切れた商品の画像及び売り切れた商品の売り切れ価格が表示される。更に、売れるかチェック画面1240の領域1243には、共有された画像データに類似する商品のうち、現在販売中の商品の画像及び現在販売中の商品の価格が表示される。
【0111】
領域1241~1243に表示される情報は、共有された画像データを検索キーとするサービス利用要求に基づいて、サーバ装置110がサービス情報格納部230内を検索することで得られた情報である。
【0112】
なお、売れるかチェック機能の立ち上げは、符号1245に示すURLに基づいて行われる。
図12(d)に示すように、符号1245に示すURLには、売れるかチェック機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類を示す情報と、画像データを変換することで得られた文字列とが含まれる。
【0113】
<サービス利用処理の流れ>
次に、サービス利用システム100におけるサービス利用処理の流れについて説明する。
図13は、サービス利用処理の流れを示す第1のシーケンス図の一例である。
【0114】
ステップS1301において、汎用アプリケーション(符号310)は、ユーザ140による立ち上げ操作に基づいて、立ち上げ処理を行う。
【0115】
ステップS1302において、汎用アプリケーション(符号310)は、ユーザ140による特定操作に基づいて、特定データを取得し、OS350に通知する。
【0116】
ステップS1303において、OS350は、特定データが通知されたことに応じて、共有ボタンを表示し、共有指示の受け付けを行う。また、OS350は、共有指示を受け付けたことに応じて、データ共有アプリケーションの一覧を表示し、ユーザ140によるデータ共有アプリ選択操作を受け付ける。更に、OS350は、データ共有アプリ選択操作を受け付けたことに応じて、データ共有機能用アプリケーション(符号330)に、特定データを通知する。
【0117】
ステップS1304において、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、特定データを取得すると、データ共有処理を実行することで、立ち上げ指示(URL)をOS350に通知する。なお、データ共有処理の詳細は、
図14を用いて後述する。
【0118】
ステップS1305において、OS350は、立ち上げ指示(URL)を、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0119】
ステップS1306において、データ共有アプリケーション2(符号340)は、立ち上げ処理を実行することで、OS350にサービス利用要求を通知する。また、OS350にサービス利用要求を通知したことに応じて、OS350よりサービス内容を受信する。なお、立ち上げ処理の詳細は、
図15を用いて後述する。
【0120】
ステップS1307において、OS350は、サービス利用要求をサーバ装置110に送信する。
【0121】
ステップS1308において、サーバ装置110は、送信されたサービス利用要求に応じてサービス提供処理を実行する。また、サーバ装置110は、サービス提供処理を実行することで得られたサービス内容を送信する。
【0122】
ステップS1309において、OS350は、サービス内容を受信し、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0123】
<データ共有処理の詳細>
次に、データ共有処理(
図13のステップS1304)の詳細について説明する。
図14は、データ共有処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0124】
ステップS1401において、取得部1101は、OS350より特定データを取得する。
【0125】
ステップS1402において、属性判定部1102は、特定データの種類を判定する。ステップS1402において、特定データの種類が画像データであると判定した場合には、ステップS1403に進む。
【0126】
ステップS1403において、属性判定部1102は、画像データの数(画像枚数)が複数か否かを判定する。ステップS1403において、複数であると判定した場合には(ステップS1403においてYesの場合には)、ステップS1404に進む。
【0127】
ステップS1404において、属性判定部1102は、立ち上げ対象の機能を"出品機能"と判定する。
【0128】
ステップS1405において、画像変換部1103は、画像データを文字列に変換する。
【0129】
ステップS1406において、URL生成部1104は、出品機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類(画像データ)を示す情報とを含むURLに、画像データを変換した文字列を組み込み、ステップS1441に進む。
【0130】
一方、ステップS1403において、複数でないと判定した場合には(ステップS1403においてNoの場合には)、ステップS1411に進む。
【0131】
ステップS1411において、属性判定部1102は、画像データが撮像装置307より出力された画像データであるか否かを判定する。ステップS1411において、撮像装置307より出力された画像データであると判定した場合には(ステップS1411においてYesの場合には)、ステップS1412に進む。
【0132】
ステップS1412において、属性判定部1102は、立ち上げ対象の機能を"売れるかチェック機能"と判定する。
【0133】
ステップS1413において、画像変換部1103は、画像データを文字列に変換する。
【0134】
ステップS1414において、URL生成部1104は、売れるかチェック機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類(画像データ)を示す情報とを含むURLに、画像データを変換した文字列を組み込み、ステップS1441に進む。
【0135】
一方、ステップS1411において、撮像装置307より出力された画像データではないと判定した場合には(ステップS1411においてNoの場合には)、ステップS1421に進む。
【0136】
ステップS1421において、属性判定部1102は、立ち上げ対象の機能を"画像検索機能"であると判定する。
【0137】
ステップS1422において、画像変換部1103は、画像データを文字列に変換する。
【0138】
ステップS1423において、URL生成部1104は、画像検索機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類(画像データ)を示す情報とを含むURLに、画像データを変換した文字列を組み込み、ステップS1441に進む。
【0139】
一方、ステップS1402において、特定データの種類がテキストデータであると判定された場合には、ステップS1431に進む。
【0140】
ステップS1431において、属性判定部1102は、立ち上げ対象の機能を"キーワード検索機能"と判定する。
【0141】
ステップS1432において、URL生成部1104は、キーワード検索機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類(テキストデータ)を示す情報とを含むURLに、テキストデータを組み込み、ステップS1441に進む。
【0142】
ステップS1441において、通知部1105は、URLをOS350に通知し、ステップS1305(
図13)に戻る。
【0143】
<立ち上げ処理の詳細>
次に、立ち上げ処理(
図13のステップS1306)の詳細について説明する。
図15は、立ち上げ処理の流れを示すフローチャートである。
【0144】
ステップS1501において、画面生成部1111は、OS350より通知されたURLを取得する。
【0145】
ステップS1502において、画面生成部1111は、URLに含まれる特定データの種類を示す情報に基づいて、特定データの種類を判定する。ステップS1502において、特定データの種類が画像データであると判定した場合には、ステップS1503に進む。
【0146】
ステップS1503において、画面生成部1111は、URLに出品機能を立ち上げるための情報が含まれているか否かを判定する。ステップS1503において、出品機能を立ち上げるための情報が含まれていると判定した場合には(ステップS1503においてYesの場合には)、ステップS1504に進む。
【0147】
ステップS1504において、画面生成部1111は、URLから文字列を抽出し、画像復元部1112は、抽出された文字列を復元することで、画像データを生成する。
【0148】
ステップS1505において、出品機能が立ち上げられるとともに、画像データがセットされる。
【0149】
ステップS1506において、画面生成部1111は、出品機能に対応する出品画面を生成し、表示する。
【0150】
ステップS1507において、機能部1113(ここでは、機能部C)は、商品を出品するための出品要求を、サービス利用要求として、サーバ装置110に送信する。
【0151】
一方、ステップS1503において、出品機能を立ち上げるための情報が含まれていないと判定した場合には(ステップS1503においてNoの場合には)、ステップS1511に進む。
【0152】
ステップS1511において、画面生成部1111は、URLに売れるかチェック機能を立ち上げるための情報が含まれているか否かを判定する。ステップS1511において、売れるかチェック機能を立ち上げるための情報が含まれていると判定した場合には(ステップS1511においてYesの場合には)、ステップS1512に進む。
【0153】
ステップS1512において、画面生成部1111は、URLから文字列を抽出し、画像復元部1112は、抽出された文字列を復元することで、画像データを生成する。
【0154】
ステップS1513において、売れるかチェック機能が立ち上げられるとともに、画像データがセットされる。
【0155】
ステップS1514において、機能部1113は(ここでは機能部D)、セットされた画像データに含まれる商品が売れるかチェックするためのサービス利用要求をサーバ装置110に送信する。また、機能部1113は、サービス利用要求を送信したことに応じてサービス内容を取得する。
【0156】
ステップS1515において、画面生成部1111は、取得されたサービス内容に基づいて、売れるかチェック画面を生成し、表示する。
【0157】
一方、ステップS1511において、売れるかチェック機能を立ち上げるための情報が含まれていないと判定した場合には(ステップS1511においてNoの場合には)、ステップS1521に進む。
【0158】
ステップS1521において、画面生成部1111は、URLから文字列を抽出し、画像復元部1112は、抽出された文字列を復元することで、画像データを生成する。
【0159】
ステップS1522において、画像検索機能が立ち上げられるとともに、画像データがセットされる。
【0160】
ステップS1523において、機能部1113(ここでは機能部A)は、セットされた画像データに類似する商品を含む画像データを検索するためのサービス利用要求をサーバ装置110に送信する。また、機能部1113は、サービス利用要求を送信したことに応じてサービス内容を取得する。
【0161】
ステップS1524において、画面生成部1111は、取得されたサービス内容に基づいて、画像検索画面を生成し、表示する。
【0162】
一方、ステップS1502において、特定データの種類がテキストデータであると判定した場合には、ステップS1531に進む。
【0163】
ステップS1531において、画面生成部1111は、テキストデータを抽出する。また、キーワード検索機能が立ち上げられることで、画面生成部1111は、抽出したテキストデータを機能部1113(機能部A)にセットする。
【0164】
ステップS1532において、機能部1113は、セットされたテキストデータに合致するキーワードが対応付けられた商品を含む画像データを検索するためのサービス利用要求をサーバ装置110に送信する。また、機能部1113は、サービス利用要求を送信したことに応じてサービス内容を取得する。
【0165】
ステップS1533において、画面生成部1111は、取得されたサービス内容に基づいて、キーワード検索画面を生成し、表示する。
【0166】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る端末装置は、
・汎用アプリケーションが立ち上げられた状態で特定された特定データを取得する取得部を有する。
・ユーザにより指定されたデータ共有アプリケーション2が有する複数の機能のうち、特定データの属性に応じた機能を立ち上げる立ち上げ指示であって、特定データが対応付けられた立ち上げ指示を、データ共有アプリケーション2に通知する通知部を有する。
【0167】
このように、第1の実施形態に係る端末装置によれば、汎用アプリケーションとデータ共有アプリケーション2との間で特定データを共有させる際、特定データの属性に応じて立ち上げる機能を切り替えることができる。
【0168】
これにより、第1の実施形態に係る端末装置によれば、ユーザは、特定データの属性に応じたサービス内容を受けることが可能となる。この結果、第1の実施形態に係る端末装置によれば、複数のアプリケーション間でデータを共有させる際の、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0169】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、データ共有機能用アプリケーション(符号330)から立ち上げ指示が通知されると、リンク立ち上げ部352が、当該立ち上げ指示をデータ共有アプリケーション2に通知する例を説明した。
【0170】
つまり、上記第1の実施形態の場合、データ共有機能用アプリケーション(符号330)から通知される立ち上げ指示は、データ共有アプリケーション2を示すURLである例を説明した。また、リンク立ち上げ部352では、当該立ち上げ指示を、直接、データ共有アプリケーションに通知する例を説明した。
【0171】
これに対して、第2の実施形態では、データ共有機能用アプリケーション(符号330)が、一旦、サーバ装置に対して、立ち上げ指示を送信する。その後、サーバ装置が、当該立ち上げ指示をデータ共有アプリケーション2に通知する。なお、ここでいうサーバ装置とは、上記第1の実施形態で説明したサーバ装置110であってもよいし、上記第1の実施形態で説明したサーバ装置110とは異なる他の任意のサーバ装置であってもよい。ただし、第2の実施形態では、上記第1の実施形態で説明したサーバ装置110とは異なる他のサーバ装置として、CDN(Content Delivery Network)サーバ装置を利用する場合について説明する。
【0172】
このように、サーバ装置を介することで、例えば、OS350がデータ共有機能用アプリケーション(符号330)からデータ共有アプリケーションを直接指定した立ち上げ指示を受け付けない仕様であったとしても、間接的に立ち上げることができる。
【0173】
なお、第2の実施形態では、CDNサーバ装置に対する立ち上げ指示と、データ共有アプリケーション2に対する立ち上げ指示とを区別するために、以下のように定義する。
・Web立ち上げ指示:CDNサーバ装置に対して送信する立ち上げ指示であり、Webページを示すURL(Web用URL)を含む。
・アプリ立ち上げ指示:データ共有アプリケーション2に対して通知する立ち上げ指示であり、アプリケーションを示すURL(アプリ用URL)を含む。
【0174】
以下、第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0175】
<サービス利用システムのシステム構成>
はじめに、サービス利用システムのシステム構成について説明する。
図16は、サービス利用システムのシステム構成の一例を示す第2の図である。
【0176】
図1を用いて説明したサービス利用システムのシステム構成との相違点は、
図16に示すサービス利用システム1600の場合、CDNサーバ装置1610を有する点である。CDNサーバ装置1610は、端末装置120から、Web用URLを含むWeb立ち上げ指示を受信すると、Web用URLを、アプリ用URLに置き換えて、端末装置120に対してアプリ立ち上げ指示を送信する。
【0177】
<端末装置における処理の内容>
次に、端末装置120において処理される処理内容の詳細について説明する。第1の実施形態と同様、第2の実施形態においても、端末装置120では、
図5~
図8に示した処理が行われる。一方で、第2の実施形態における端末装置120の場合、
図9に示した処理に代えて、
図17に示す処理が行われる。
【0178】
図17は、端末装置の処理内容の具体例を示す第6の図である。
図17に示すように、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、特定データが通知されると、該特定データの属性を判定する。また、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、判定した特定データの属性に基づいて、データ共有アプリケーション2(符号340)が有する複数の機能のうちのいずれの機能を立ち上げるかを決定する。また、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、決定した機能に基づいて、Web用URLを含むWeb立ち上げ指示を生成する。更に、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、生成したWeb立ち上げ指示を立ち上げ部1720に通知する。
【0179】
立ち上げ部1720は、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)よりWeb立ち上げ指示が通知されると、通知されたWeb立ち上げ指示を、CDNサーバ装置1610に通知する。
【0180】
これにより、CDNサーバ装置1610では、Web立ち上げ指示に含まれるWeb用URLを、データ共有アプリケーション2を示すアプリ用URLに置き換え、アプリ立ち上げ指示を生成する。なお、CDNサーバ装置1610により生成されたアプリ立ち上げ指示は、立ち上げ部1720に通知される。
【0181】
立ち上げ部1720では、CDNサーバ装置1610よりアプリ立ち上げ指示が通知されると、データ共有アプリケーション2(符号340)に、アプリ立ち上げ指示を通知する。
【0182】
これにより、データ共有アプリケーション2(符号340)では、複数の機能のうち、アプリ立ち上げ指示に応じた機能が立ち上げられる。このとき、データ共有アプリケーション2(符号340)では、通知されたアプリ立ち上げ指示から特定データを抽出し、抽出した特定データをセットすることで、特定データを共有する。
【0183】
<データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成>
次に、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)及びデータ共有アプリケーション2(符号340)の機能構成の詳細について説明する。
図18は、データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す図である。
【0184】
図11との相違点は、
図18の場合、URL生成部1804が、属性判定部1102より通知された判定結果に基づいて、特定データの属性に応じた機能を立ち上げるためのWeb用URLを生成する点である。
【0185】
なお、URL生成部1804により生成されるWeb用URLには、機能部A~機能部Dのいずれかの機能を立ち上げるための情報と、特定データの種類を示す情報とが含まれる点において、
図11のURL生成部1104により生成されるURLと等しい。
【0186】
また、URL生成部1804により生成されるWeb用URLには、属性判定部1102より通知されたテキストデータまたは画像変換部1103より通知された文字列が組み込まれる点においても、
図11のURL生成部1104により生成されるURLと等しい。
【0187】
ただし、上述したように、
図11のURL生成部1104により生成されるURLが、アプリを示すURLであるのに対して、
図18のURL生成部1804により生成されるURLは、Webページを示すURLである点において相違する。
【0188】
通知部1105は、URL生成部1804より通知されたWeb用URLを、Web立ち上げ指示として、立ち上げ部1720に通知する。なお、立ち上げ部1720では、通知部1105よりWeb用URLが通知されると、通知されたWeb用URLを、CDNサーバ装置1610に送信する。
【0189】
Web用URLをCDNサーバ装置1610に送信したことに応じて、立ち上げ部1720では、CDNサーバ装置1610よりアプリ立ち上げ指示として、アプリ用URLを取得する。アプリ用URLを取得すると、立ち上げ部1720では、取得したアプリ用URLを、アプリ立ち上げ指示として、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0190】
<Web立ち上げ指示及びアプリ立ち上げ指示の具体例>
次に、機能部A~機能部Dを立ち上げるためのWeb立ち上げ指示及びアプリ立ち上げ指示の具体例について説明する。なお、ここでは、第1の実施形態同様、サーバ装置110が提供するサービスが商品売買サービスであり、機能部A~機能部Dが、例えば、画像検索機能、キーワード検索機能、出品機能、売れるかチェック機能に対応している場合について説明する。
【0191】
図19(a)に示すように、画像検索機能を立ち上げるにあたり、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、符号1915に示すWeb用URLを立ち上げ部1720に通知する。符号1915は、Webページを示すURLにより構成される。一方、立ち上げ部1720が、CDNサーバ装置1610から取得するアプリ用URLは、符号1215に示すように、アプリケーションを示すURLにより構成される。
【0192】
同様に、
図19(b)に示すように、キーワード検索機能を立ち上げるにあたり、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、符号1925に示すWeb用URLを立ち上げ部1720に通知する。符号1925は、Webページを示すURLにより構成される。一方、立ち上げ部1720がCDNサーバ装置1610から取得するアプリ用URLは、符号1225に示すように、アプリケーションを示すURLにより構成される。
【0193】
同様に、
図19(c)に示すように、出品機能を立ち上げるにあたり、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、符号1935に示すWeb用URLを立ち上げ部1720に通知する。符号1935は、Webページを示すURLにより構成される。一方、立ち上げ部1720がCDNサーバ装置1610から取得するアプリ用URLは、符号1235に示すように、アプリケーションを示すURLにより構成される。
【0194】
同様に、
図19(d)に示すように、売れるかチェック機能を立ち上げるにあたり、データ共有機能用アプリケーション(符号1710)では、符号1945に示すWeb用URLを立ち上げ部1720に通知する。符号1945は、Webページを示すURLにより構成される。一方、立ち上げ部1720がCDNサーバ装置1610から取得するアプリ用URLは、符号1245に示すように、アプリケーションを示すURLにより構成される。
【0195】
<サービス利用処理の流れ>
次に、サービス利用システム1600におけるサービス利用処理の流れについて説明する。
図20は、サービス利用処理の流れを示す第2のシーケンス図の一例である。なお、
図13に示した第1のシーケンス図との相違点は、ステップS2000~S2003である。
【0196】
ステップS2000において、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、特定データを取得すると、データ共有処理を実行することで、Web立ち上げ指示をOS350に通知する。
【0197】
ステップS2001において、OS350では、Web立ち上げ指示を、CDNサーバ装置1610に送信する。
【0198】
ステップS2002において、CDNサーバ装置1610は、Web立ち上げ指示を受信すると、Web用URLをアプリ用URLに置き換える置き換え処理を行い、アプリ用URLをOS350に送信する。
【0199】
ステップS2003において、OS350は、アプリ立ち上げ指示として、アプリ用URLをデータ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0200】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態に係る端末装置は、
・汎用アプリケーションが立ち上げられた状態で特定された特定データを取得する取得部を有する。
・ユーザにより指定されたデータ共有アプリケーション2が有する複数の機能のうち、特定データの属性に応じた機能を立ち上げる立ち上げ指示であって、特定データが対応付けられた立ち上げ指示を、データ共有アプリケーション2に通知する通知部を有する。
・立ち上げ指示をデータ共有アプリケーション2に通知する際、Webページを示すURLを含む立ち上げ指示を通知する。Webページを示すURLを含む立ち上げ指示は、CDNサーバ装置にて、データ共有アプリケーション2を示すURLに置き換えられ、データ共有アプリケーション2に通知される。
【0201】
このように、第2の実施形態に係る端末装置によれば、汎用アプリケーションとデータ共有アプリケーション2との間で特定データを共有させる際、特定データの属性に応じて立ち上げる機能を切り替えることができる。その際、第2の実施形態に係る端末装置によれば、立ち上げ指示をCDNサーバ装置を介して通知することができる。
【0202】
これにより、第2の実施形態にかかる端末装置によれば、OS350の立ち上げ部1720が、アプリ用URLを含む立ち上げ指示を受け付けない仕様であったとしても、データ共有アプリケーションを間接的に立ち上げることができる。
【0203】
この結果、第2の実施形態に係る端末装置によれば、上記第1の実施形態と同等の効果を享受することができる。
【0204】
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、データ共有機能用アプリケーション(符号330)において、特定データの属性を判定する例を説明した。これに対して、第3の実施形態では、データ共有アプリケーション2(符号340)において、特定データの属性を判定する例を説明する。
【0205】
<データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成>
図21は、データ共有機能用アプリケーション及びデータ共有アプリケーション2の機能構成の詳細を示す第3の図である。
図11との相違点は、
図22の場合、属性判定部1102を有していない点である。
【0206】
図21に示すように、データ共有機能用アプリケーション(符号330)は、取得部1101、画像変換部1103、URL生成部1104、通知部1105を有する。
【0207】
取得部1101は、データ共有機能部351より通知される特定データ(画像データまたはテキストデータ)を取得する。また、取得部1101は、取得した特定データがテキストデータであった場合には、取得した特定データをURL生成部1104に通知し、取得した特定データが画像データであった場合には、取得した特定データを画像変換部1103に通知する。
【0208】
画像変換部1103は、画像データを所定の変換方法(例えば、Base64)を用いて、文字列に変換する。また、画像変換部1103は、変換した文字列をURL生成部1104に通知する。
【0209】
URL生成部1104は、データ共有アプリケーション2(符号340)を立ち上げるためのURLを生成する。データ共有アプリケーション2(符号340)を立ち上げるためのURLには、
・機能部A~機能部Dのいずれかの機能を立ち上げるための情報は含まれず、
・特定データの種類(画像データまたはテキストデータ)を示す情報が含まれる。
【0210】
また、URL生成部1104は、特定データがテキストデータであった場合には、生成したURLに、テキストデータを組み込む。一方、URL生成部1104は、特定データが画像データであった場合には、生成したURLに、画像変換部1103より通知された文字列を組み込む。
【0211】
更に、URL生成部1104は、テキストデータまたは文字列が組み込まれた、機能未指定のURLを、通知部1105に通知する。
【0212】
通知部1105は、URL生成部1104より通知された、機能未指定のURLを、立ち上げ指示として、リンク立ち上げ部352に通知する。なお、リンク立ち上げ部352では、通知部1105より、機能未指定のURLが通知されると、通知された機能未指定のURLを立ち上げ指示として、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する。
【0213】
一方、
図21に示すように、データ共有アプリケーション2(符号340)は、画面生成部1111、画像復元部1112、属性判定部2101、機能部1113(機能部A~機能部D)を有する。
【0214】
画面生成部1111は、リンク立ち上げ部352より、立ち上げ指示として通知された、機能未指定のURLを取得する。
【0215】
また、画面生成部1111は、取得した機能未指定のURLに含まれる特定データの種類を示す情報が画像データであった場合には、取得した機能未指定のURLに組み込まれた文字列を抽出し、画像復元部1112に通知する。また、画面生成部1111は、文字列を通知したことに応じて画像復元部1112から、画像データを取得する。
【0216】
また、画面生成部1111は、取得した機能未指定のURLに含まれる特定データの種類を示す情報がテキストデータであった場合には、取得したURLに組み込まれたテキストデータを抽出する。
【0217】
また、画面生成部1111は、
・取得した機能未指定のURLに含まれる特定データの種類を示す情報と、
・画像復元部1112から取得した画像データを、属性判定部2101に通知したことに応じて属性判定部2101から取得した判定結果と、
に基づいて、立ち上げる機能を決定する。これにより、機能部A~機能部Dのいずれかが立ち上げられる。
【0218】
また、画面生成部1111は、特定データ(画像データまたはテキストデータ)を、立ち上げられた機能部に通知する。
【0219】
更に、画面生成部1111は、立ち上げられた機能部に対応するデータ共有アプリ2用画面(機能部A用画面~機能部D用画面のいずれか)を、OS350に通知する。これにより、表示装置305には、機能部A用画面~機能部D用画面のいずれかが表示される。
【0220】
属性判定部2101は判定部の一例であり、画面生成部1111より通知される画像データの属性を判定し、判定結果を画面生成部1111に通知する。
【0221】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第3の実施形態に係る端末装置は、
・汎用アプリケーションが立ち上げられた状態で特定された特定データを取得する取得部を有する。
・ユーザにより指定されたデータ共有アプリケーション2を立ち上げる立ち上げ指示であって、特定データが対応付けられた立ち上げ指示をデータ共有アプリケーション2に通知する通知部を有する。
・データ共有アプリケーション2に立ち上げ指示が通知された場合に、データ共有アプリケーション2が有する複数の機能のうち、立ち上げ指示に対応付けられた特定データの属性に応じた機能を判定する判定部を有する。
・データ共有アプリケーション2が有する複数の機能のうち、判定された機能が立ち上げられる。
【0222】
このように、第3の実施形態に係る端末装置によれば、汎用アプリケーションとデータ共有アプリケーション2との間で特定データを共有させる際、第1の実施形態同様、特定データの属性に応じて立ち上げる機能を切り替えることができる。
【0223】
これにより、第3の実施形態に係る端末装置によれば、ユーザは、特定データの属性に応じたサービス内容を受けることが可能となる。この結果、第3の実施形態に係る端末装置によれば、複数のアプリケーション間でデータを共有させる際の、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0224】
[第4の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、テキストデータまたは画像データを変換した文字列をURLに組み込む例を説明した。しかしながら、テキストデータまたは画像データをURLに組み込む代わりに、メモリ302内の所定の領域に格納するように構成してもよい。かかる構成の場合、データ共有アプリケーション2(符号340)では、立ち上げ指示が通知された際、メモリ302内の所定の領域を参照することで、テキストデータまたは画像データを取得する。
【0225】
あるいは、テキストデータまたは画像データを格納した、メモリ302内の格納先を示す情報を、立ち上げ指示に組み込んで、データ共有アプリケーション2(符号340)に通知する構成としてもよい。ただし、画像データの格納先はメモリ302に限定されず、例えば、外部の任意のサーバ装置であってもよい。
【0226】
また、上記第1乃至第3の実施形態では、汎用アプリケーションとして、カメラアプリケーション、アルバムアプリケーション、SNSアプリケーション、ブラウザを挙げたが、汎用アプリケーションはこれらに限定されない。
【0227】
また、上記第1乃至第3の実施形態では、データ共有アプリケーション2が、商品売買サービスを利用する際に用いるアプリケーションであるとして説明した。しかしながら、データ共有アプリケーション2は、商品売買サービスを利用する際に用いるアプリケーションに限定されない。
【0228】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0229】
100 :サービス利用システム
110 :サーバ装置
120 :端末装置
210 :サービス提供部
350 :OS
351 :データ共有機能部
352 :リンク立ち上げ部
500 :ホーム画面
610 :カメラアプリ画面
620 :アルバムアプリ画面
630 :SNSアプリ画面
640 :ブラウザ画面
700 :共有ボタン
800 :データ共有アプリケーションの一覧
1101 :取得部
1102 :属性判定部
1103 :画像変換部
1104 :URL生成部
1105 :通知部
1111 :画面生成部
1112 :画像復元部
1113 :機能部
1210 :画像検索画面
1220 :キーワード検索画面
1230 :出品画面
1240 :売れるかチェック画面
1610 :CDNサーバ装置
1720 :立ち上げ部
1804 :URL生成部
2101 :属性判定部