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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-12
(45)【発行日】2025-05-20
(54)【発明の名称】通信装置、システム、方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20250513BHJP
   H04W 72/04 20230101ALI20250513BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20250513BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20250513BHJP
【FI】
H04W4/06 150
H04W72/04
H04W72/566
H04W80/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021059346
(22)【出願日】2021-03-31
(65)【公開番号】P2022155903
(43)【公開日】2022-10-14
【審査請求日】2024-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178216
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】冨重 一成
【審査官】松▲崎▼ 祐季
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-509776(JP,A)
【文献】特表2017-514379(JP,A)
【文献】特表2014-529211(JP,A)
【文献】国際公開第2020/066025(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、割当指示部と、
を具備する通信装置。
【請求項2】
前記割当指示部は、前記収容状況が、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更しても、前記第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要が無い状況を示す場合、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように、前記割当部に指示する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記収容状況が、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更すると、前記第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要がある状況を示す場合、前記第2物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルよりも低い優先度に対応する、セッションを解放し、且つ、前記第2物理チャネルへの新たな収容対象セッションを前記第2物理チャネルの無線リソースに収容する、セッション制御部をさらに具備する、
請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記所定レベルよりも低い優先度は、前記第2物理チャネルへの新たな収容対象セッションの優先度よりも低い優先度である、
請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記判定部、前記割当指示部、及び前記セッション制御部は、Radio Resource Management(RRM)機能部に含まれており、
前記割当部は、Operation and Maintenance(O&M)機能部に含まれている、
請求項3又は4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記判定部は、第1条件が満たされるか否かをさらに判定し、前記第1条件が満たされた場合に前記収容状況を判定し、
前記第1条件は、前記第2物理チャネルの無線リソースに新たなセッションを受け入れる余裕が無いことである、第2条件を含む、
請求項3から5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートするシステムであって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部と、
前記割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、割当指示部と、
を具備するシステム。
【請求項8】
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置の方法であって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、モバイル通信ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)は、Long Term Evolution(LTE)の技術を用いて、不特定多数のユーザにデータを同時に配信できる技術である(例えば、非特許文献1,2)。例えば、コンサートやスポーツのイベント等、多数のユーザが1箇所に集まっている状況で、基地局がeMBMSを用いることで、基地局の無線リソースを効率的に活用し、当該ユーザにコンテンツを配信することができる。通常、eMBMSをサポートする基地局は、不特定多数のユーザにデータを配信するマルチキャスト通信に加え、特定の単一のユーザと通信を行うユニキャスト通信をサポートしている。マルチキャスト通信には、マルチキャスト用の物理チャネルに割り当てられた無線リソースが用いられ、ユニキャスト通信には、ユニキャスト用の物理チャネルに割り当てられた無線リソースが用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】・3GPP www.3gpp.org / ftp / Specs / archive / 36_series / 36.743, [令和3年3月29日検索], インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.743/36743-010.zip>
【文献】・3GPP www.3gpp.org / ftp / Specs / archive / 36_series / 36.440, [令和3年3月29日検索], インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/36_series/36.440/36440-g00.zip>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、eMBMSをサポートする基地局では、マルチキャスト用の物理チャネルと、ユニキャスト用の物理チャネルへのサブフレームの割当ては半固定的であり、物理チャネルへの無線リソースの割当の自由度が低い。なお、この課題は、eMBMSに限らず、半固定的に無線リソースが割り当てられている複数の物理チャネルに対して当てはまる。
【0005】
本開示の目的の一つは、上述の問題を解決するためになされたものであり、物理チャネルへの無線リソースの割当の自由度を向上させることが可能な通信装置、システム、方法、プログラムを提供することにある。
【0006】
なお、この目的は、ここに開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様に係る通信装置は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、割当指示部と、
を具備する。
【0008】
本開示の第1の態様に係る通信装置は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部を具備し、前記割当部は、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する割当指示部の指示を受け、前記指示の内容を実行する。
【0009】
本開示の第1の態様に係るシステムは、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートするシステムであって、一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部と、前記割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、割当指示部と、を具備する。
【0010】
本開示の第1の態様に係る方法は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置の方法であって、一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する。
【0011】
本開示の第1の態様に係る方法は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置の方法であって、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当て、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する割当指示部の指示を受け、前記指示の内容を実行する。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、物理チャネルへの無線リソース割当の自由度を向上させることができる通信装置、システム、方法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態における通信装置1の例を説明するための説明図である。
図2】第1の実施形態における通信装置2の例を説明するための説明図である。
図3】第1の実施形態における通信装置1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図4】第2の実施形態における通信装置3の例を説明するための説明図である。
図5】第2の実施形態における通信装置4の例を説明するための説明図である。
図6】第2の実施形態における通信装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図7】各実施形態における通信装置の構成例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明を簡略化するため、必要に応じて重複する説明は省略される。
【0015】
以下に示す実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有す。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0016】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態における通信装置1の構成例を、図2は本実施形態における通信装置2の構成例をそれぞれ示す。図1及び図2に示される各要素は、例えば、専用ハードウェアとして、専用ハードウェア上で動作するソフトウェアとして、又は汎用ハードウェアで動作するアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化された仮想化機能として実装されることができる。例えば、通信装置2は、Long Term Evolution(LTE)やNew Radio(NR)といった3GPP(Third Generation Partnership Project)において規定された通信方式、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)などのサービスをサポートする基地局であってもよく、通信装置1は、この基地局に接続されている通信装置であってもよい。基地局は、例えば、LTEやNR、eMBMSをサポートする端末装置及びコアネットワークに接続されている。
【0017】
図1において通信装置1は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、判定部11と、割当指示部12を備える。
【0018】
判定部11は、通信装置2が備える、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうち、第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定することが可能なように構成される。上記の第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの一方は、ユニキャスト用の物理チャネルであり、他方はマルチキャスト用の物理チャネルである。
【0019】
割当指示部12は、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部13に対して、上記の収容状況に応じて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示することが可能なように構成される。
【0020】
図2において通信装置2は、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、割当部13を備える。通信装置1と2をもって、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートするシステムを構成する。
【0021】
割当部13は、割当指示部12から受けた指示に基づいて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更することが可能なように構成される。なお、上記の「無線リソースの一部」はサブフレームであってもよく、これに制限されない。
【0022】
続いて、図3を用いて、第1の実施形態に係る通信装置1の動作例について説明する。図3は、第1の実施形態に係る通信装置1の動作例を示すシーケンス図である。
【0023】
まず、判定部11は、通信装置2が備える第1物理チャネル200と第2物理チャネル201のうち、第1物理チャネル200の収容状況を判定する(S101)。
【0024】
割当指示部12は、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部13に対し、収容状況に応じて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するよう指示する(S102)。
【0025】
上述のように、通信装置1は、通信装置2における第1物理チャネルの収容状況に応じて、第1物理チャネルに割り当てられた無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更できる。したがって、物理チャネルへの無線リソースの割当の自由度を向上させることができる。
【0026】
なお、以上の説明では、判定部11及び割当指示部12と、割当部13とが別の装置(つまり、通信装置1及び通信装置2)に含まれることを前提に説明を行ったが、本開示は、これに限定されるものではない。例えば、判定部11、割当指示部12、及び割当部13の全てが1つの通信装置に含まれてもよい。この1つの通信装置は、LTEやNR、eMBMSをサポートする基地局であってもよい。
【0027】
要するに、判定部11及び割当指示部12と、割当部13とが同じ装置に含まれるか異なる装置に含まれるかに関わらず、判定部11が、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうち、第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、割当指示部12が、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部13に対して、収容状況に応じて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示できればよい。
【0028】
<第2の実施形態>
図4に、本実施形態に係る通信装置3の構成例を、図5に本実施形態に係る通信装置4の構成例を示す。通信装置3は、第1の実施形態における通信装置1に、通信装置4は、第1の実施形態における通信装置2に対応する。
【0029】
例えば、通信装置4は、Long Term Evolution(LTE)やNew Radio(NR)といった3GPP(Third Generation Partnership Project)において規定された通信方式、LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)などのサービスをサポートする基地局であってもよく、通信装置3は、この基地局に接続されている通信装置であってもよい。基地局は、例えば、LTEやNR、eMBMSをサポートする端末装置及びコアネットワークに接続されている。
【0030】
図4において、通信装置3は、判定部31と、割当指示部32と、セッション制御部33を備える。
【0031】
判定部31は、第1の実施形態における判定部11に対応する。判定部31は、通信装置4が備える、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうち、「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」を判定する。以下では、この判定を、「収容状況判定」と呼ぶことがある。上記の第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの一方は、ユニキャスト用の物理チャネルであり、他方はマルチキャスト用の物理チャネルである。
【0032】
「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」としては、例えば、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更しても、第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要が無い状況(以下では、「第1の収容状況」と呼ぶことがある)がある。また、「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」としては、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更すると、第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要がある状況(以下では、「第2の収容状況」と呼ぶことがある)がある。
【0033】
ここで、判定部31は、所定の条件(以下では、「第1条件」と呼ぶことがある)が満たされることをトリガとして、上記の「収容状況判定」を実行してもよい。この「第1条件」は、例えば、第2物理チャネルの無線リソースに新たなセッションを受け入れる余裕が無いという条件(以下では、「第2条件」と呼ぶことがある)、及び、変更前の第2物理チャネルの無線リソースの割当量が「上限値」に達していないという条件(以下では、「第3条件」と呼ぶことがある)の一方、又は、両方を含んでいてもよい。上記の上限値は、3GPPにより規定された値でもよく、また通信装置3のオペレータが設定した値でもよい。なお、「第1条件」に「第2条件」及び「第3条件」が含まれる場合に「第2条件」と「第3条件」とが判定される順番は特に限定されるものではないが、「第2条件」、「第3条件」の順番で判定されてもよい。そして、「第2条件」及び「第3条件」の両方が満たされた場合に、「収容状況判定」が実行される。また、判定部31は、第1物理チャネルがユニキャスト用の物理チャネルであり第2物理チャネルがマルチキャスト用の物理チャネルであり且つ第2物理チャネルへ高優先度(例えば、高緊急度)のマルチキャストセッションのアクセスがあることをトリガとして、「第1条件」の判定及び「収容状況判定」を実行してもよい。又は、「第1条件」をトリガとして用いずに、第1物理チャネルがユニキャスト用の物理チャネルであり第2物理チャネルがマルチキャスト用の物理チャネルであり且つ第2物理チャネルへ高優先度(例えば、高緊急度)のマルチキャストセッションのアクセスがあることをトリガとして、「収容状況判定」を実行してもよい。これにより、緊急性の高いユーザの通信を保証することができる。このセッションの優先度の判定には、後述のセッション制御部33に保持される「セッションを識別する情報」が用いられてもよい。
【0034】
割当指示部32は、第1の実施形態における割当指示部12に対応する。割当指示部32は、上記「収容状況判定」において「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」が「第1の収容状況」であると判定された場合、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように、割当部41に対して指示する。これにより、例えば、第1物理チャネルと第2物理チャネルとの間の無線リソースの割当再調整が行われる。割当指示部32は、第2物理チャネルの無線リソースに変更される対象の、第1物理チャネルに割り当てられているサブフレームを指定してもよい。すなわち、割当指示部32は、サブフレーム単位で、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように制御してもよい。なお、一度の機会に第2物理チャネルの無線リソースに変更される、第1物理チャネルに割り当てられたサブフレームの数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0035】
ここで、割当指示部32は、割当部41に対して、第2物理チャネルのうち、セッションを収容していない無線リソースの一部または全部を、周期的に第1の物理チャネルに変更するように指示してもよい。この指示により、第2物理チャネルへの無線リソースの割当について周期的に見直しが行われる。これにより、第1物理チャネルへの無線リソースの割当が確保される。
【0036】
例えば、割当指示部32は、次の式(1)が満たされるときに、第2物理チャネルのサブフレームを、第1の物理チャネルに変更してもよい。
【0037】

【数1】
【0038】
ここで、Aは、マルチキャストのセッションの優先度であり、Bmは、マルチキャストのセッション数であり、Dmは、マルチキャストにおける最大収容可能セッション数であり、Emは、マルチキャストにおける1サブフレームあたりの収容可能な最大のセッション数である。すなわち、ここでは、例として、第1物理チャネルがユニキャスト用の物理チャネルであり、第2物理チャネルがマルチキャスト用の物理チャネルであるものとしている。
【0039】
セッション制御部33は、上記「収容状況判定」において「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」が「第2の収容状況」であると判定された場合、第2物理チャネルに収容されており且つ「所定のレベルより低い優先度」に対応するセッションを解放し、第2物理チャネルへ新たなセッションを収容する。上記の「所定のレベルより低い優先度」は、例えば、第2物理チャネルへの新たな収容対象セッションの優先度よりも低い優先度である。すなわち、セッション制御部33は、新たに収容するセッションの優先度を考慮して、セッションの解放を行ってもよい。例えば、第2物理チャネルにおいて新たに収容する必要があるセッションの優先度を判断し、第2物理チャネルにおける当該セッションの優先度よりも低い優先度のセッションを解放してもよい。
【0040】
また、セッション制御部33は、上記の第2物理チャネルに収容するセッションを識別する情報を記憶できるように構成される。
【0041】
図5において、通信装置4は、割当部41を備える。割当部41は、第1の実施形態における割当部13に対応する。割当部41は、割当指示部32から受けた指示に基づいて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更する。上記の通り、割当指示部32からの指示は、第2物理チャネルの無線リソースに変更される対象の、第1物理チャネルに割り当てられているサブフレームを示していてもよい。すなわち、割当部41は、割当指示部32から受けた指示に基づいて、サブフレーム単位で、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更してもよい。
【0042】
続いて、図6を用いて、第2の実施形態に係る通信装置3の動作例について説明する。図6は、第2の実施形態に係る通信装置3の動作例を示すフローチャートである。ここでは、第1物理チャネルがユニキャスト用の物理チャネルであり、第2物理チャネルがマルチキャスト用の物理チャネルであり、第2物理チャネルへ高優先度(例えば、高緊急度)のマルチキャストセッション(例えば、eMBMSのセッション)のアクセスがあるケースの具体例も一緒に説明する。
【0043】
まず、判定部31は、第2物理チャネルへのアクセスセッション(つまり、処理対象セッション)が高優先度であるか否かを、セッション制御部33が記憶している、セッションを識別する情報に基づいて、決定する(S201)。第2物理チャネルへのアクセスセッションが高優先度ではない場合(S201がNO)、処理フローは、終了する。
【0044】
第2物理チャネルへのアクセスセッションが高優先度である場合(S201がYES)、判定部31は、上記の「第2条件」が満たされるか否かを判定する(S202)。上記の通り、「第2条件」は、第2物理チャネルの無線リソースに新たなセッションを受け入れる余裕が無いという条件である。例えば、判定部31は、次の式(2)に基づいて上記の「第2条件」が満たされるか否かを判定してもよい。
【0045】

【数2】
【0046】
ここで、Aは、マルチキャストのセッションの優先度であり、Bmは、マルチキャストのセッション数であり、Dmは、マルチキャストにおける最大収容可能セッション数である。
【0047】
「第2条件」が満たされないと判定された場合(S202がNO)、セッション制御部33は、処理対象セッションを、第2物理チャネルの無線リソースに収容する(S203)。
【0048】
「第2条件」が満たされていると判定された場合(S202がYES)、判定部31は、上記の「第3条件」が満たされるか否かを判定する(S204)。上記の通り、「第3条件」は、変更前の第2物理チャネルの無線リソースの割当量が「上限値」に達していないという条件である。例えば、判定部31は、次の式(3)に基づいて上記の「第3条件」が満たされるか否かを判定してもよい。
【0049】

【数3】
【0050】
ここで、Cmは、マルチキャスト用のチャネルにおけるeMBMS用の最大サブフレーム数であり、6.subframeはサブフレーム数が6であるということを示している。
【0051】
「第3条件」が満たされないと判定された場合(S204がNO)、セッション制御部33は、第2物理チャネルに収容されており且つ「所定のレベルより低い優先度」に対応するセッションを解放し、第2物理チャネルへ処理対象セッションを収容する(S205)。
【0052】
「第3条件」が満たされていると判定された場合(S204がYES)、判定部31は、「収容状況判定」を実行する(S206)。すなわち、判定部31は、「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」が「第1の収容状況」であるか否かを判定する。例えば、判定部31は、次の式(4)に基づいて「収容状況判定」を実行してもよい。
【0053】

【数4】
【0054】
ここで、Auは、ユニキャストのセッションの優先度であり、B u (A u )は、当該優先度のユニキャストのセッション数であり、D u は、ユニキャスト用のサブフレーム数がnであるときのユニキャストの収容セッション数である。すなわち、式(4)は、現在第1物理チャネルにnサブフレーム割り当てられており1サブフレーム減らして(n-1)サブフレームとしたときに、(n-1)サブフレームにおいて高優先度のセッションを収容することができる、ことを意味している。
【0055】
「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」が「第1の収容状況」であると判定された場合(S206がYES)、割当指示部32は、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように、割当部41に対して指示する(S207)。そして、セッション制御部33は、処理対象セッションを第2物理チャネルの無線リソースに収容する。
【0056】
「第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況」が「第1の収容状況」ではない、つまり、「第2の収容状況」であると判定された場合(S206がNO)、セッション制御部33は、第2物理チャネルに収容されており且つ「所定のレベルより低い優先度」に対応するセッションを解放し、第2物理チャネルへ処理対象セッションを収容する(S208)。
【0057】
上述のように、通信装置3は、通信装置4における第1物理チャネルの収容状況に応じて、第1物理チャネルに割り当てられた無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更できる。したがって、物理チャネルへの無線リソースの割当の自由度を向上させることができる。
【0058】
なお、以上の説明では、判定部31、割当指示部32、及びセッション制御部33と、割当部41とが別の装置(つまり、通信装置3及び通信装置4)に含まれることを前提に説明を行ったが、本開示は、これに限定されるものではない。例えば、判定部31、割当指示部32、セッション制御部33、割当部41の全てが1つの通信装置に含まれてもよい。この1つの通信装置は、LTEやNR、eMBMSをサポートする基地局であってもよい。
【0059】
要するに、判定部31、割当指示部32、及びセッション制御部33と、割当部41とが同じ装置に含まれるか異なる装置に含まれるかに関わらず、判定部31が、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうち、第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、割当指示部32が、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部41に対して、収容状況に応じて、第1物理チャネルの無線リソースの一部を第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示し、セッション制御部33は、収容状況に応じて、セッションの解放ができればよい。
【0060】
ここで、上述した判定部31、割当指示部32、セッション制御部33は、RRM(Radio Resource Management)機能部に含まれていてもよい。また、上述した割当部41は、O&M(Operation and Maintenance)機能部に含まれていてもよい。
【0061】
<他の実施形態>
上述した実施形態に係る通信装置1、2、3及び4(以下、通信装置1等と称する)は次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図7は、各実施形態に係る通信装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【0062】
図7を参照すると、通信装置1等は、ネットワーク・インターフェース100、プロセッサ101及びメモリ102を含む。ネットワーク・インターフェース100は、複数の通信端末を含む他の無線通信装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース100は、例えば、IEEE 802.11 series、IEEE 802.3 series等に準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0063】
プロセッサ101は、メモリ102からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明された通信装置1等の処理を行う。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0064】
メモリ102は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、プロセッサ101から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ101は、図示されていないI/Oインターフェースを介してメモリ102にアクセスしてもよい。
【0065】
図7の例では、メモリ102は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ101は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ102から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された通信装置等の処理を行うことができる。
【0066】
図7を用いて説明したように、通信装置1等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
【0067】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0068】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0069】
例えば、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する 、割当指示部と、
を具備する通信装置。
(付記2)
前記割当指示部は、前記収容状況が、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更しても、前記第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要が無い状況を示す場合、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように、前記割当部に指示する、
付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記収容状況が、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更すると、前記第1物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベルより高い優先度に対応する、セッションを解放する必要がある状況を示す場合、前記第2物理チャネルの無線リソースに既に収容され且つ所定レベル よりも低い優先度に対応する、セッションを解放し、且つ、前記第2物理チャネルへの新たな収容対象セッションを前記第2物理チャネルの無線リソースに収容する、セッション制御部をさらに具備する、
付記1又は2に記載の通信装置。
(付記4)
前記所定レベルよりも低い優先度は、前記第2物理チャネルへの新たな収容対象セッションの優先度よりも低い優先度である、
付記3に記載の通信装置。
(付記5)
前記判定部、前記割当指示部、及び前記セッション制御部は、Radio Resource Management(RRM機能部に含まれており、
前記割当部は、Operation and Maintenance(O&M機能部に含まれている、
付記3又は4に記載の通信装置。
(付記6)
前記判定部は、第1条件が満たされるか否かをさらに判定し、前記第1条件が満たされた場合に前記収容状況を判定し、
前記第1条件は、前記第2物理チャネルの無線リソースに新たなセッションを受け入れる余裕が無いことである、第2条件を含む、
付記3から5のいずれか1に記載の通信装置。
(付記7)
前記第1条件は、変更前の前記第2物理チャネルの無線リソースの割当量が上限値に達していないことである、第3条件をさらに含む、
付記6に記載の通信装置。
(付記8)
前記判定部は、前記第2条件が満たされるか否かを判定し、前記第2条件を満たすと判定した場合、前記第3条件が満たされるか否かを判定し、前記第3条件を満たすと判定した場合に、前記収容状況を判定する、
付記7に記載の通信装置。
(付記9)
前記セッション制御部は、前記第2物理チャネルに収容するセッションを識別する情報を記憶し、
前記判定部は、前記セッションを識別する情報に基づいて前記第1条件を判定するか否かを決定する、
付記6から8のいずれか1に記載の通信装置。
(付記10)
前記セッションを識別する情報は、前記セッションの緊急度を識別するための情報である、付記9に記載の通信装置。
(付記11)
前記割当指示部は、サブフレーム単位で、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように制御する、
付記1から10のいずれか1に記載の通信装置。
(付記12)
前記割当指示部は、前記第2物理チャネルのうち、セッションを収容していない 無線リソースの一部又は全部を前記第1物理チャネルの無線リソースに変更するように、前記割当部を周期的に制御する、付記1から11のいずれか1に記載の通信装置。
(付記13)
前記第1物理チャネルは、ユニキャスト用の物理チャネルであり、
前記第2物理チャネルは、マルチキャスト用の物理チャネルである、
付記1から12のいずれか1に記載の通信装置。
(付記14)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置であって、
第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部を具備し、
前記割当部は、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する割当指示部の指示を受け、前記指示の内容を実行する、
通信装置。
(付記15)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートするシステムであって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定する判定部と、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部と、
前記割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、割当指示部と、
を具備するシステム。
(付記16)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置の方法であって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、
方法。
(付記17)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置の方法であって、
第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当て、
前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する割当指示部の指示を受け、
前記指示の内容を実行する、
方法。
(付記18)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置のプログラムであって、
一方がユニキャスト用の物理チャネルであり他方がマルチキャスト用の物理チャネルである、第1物理チャネル及び第2物理チャネルのうちの前記第1物理チャネルの無線リソースにおけるセッションの収容状況を判定し、
前記第1物理チャネル及び前記第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当てる割当部に対して、前記収容状況に応じて、前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する、
プログラム。
(付記19)
LTE Evolved Multimedia Broadcast Multicast Service(eMBMS)をサポートする通信装置のプログラムであって、
第1物理チャネル及び第2物理チャネルのそれぞれに無線リソースを割り当て、
前記第1物理チャネルの無線リソースの一部を前記第2物理チャネルの無線リソースに変更するように指示する割当指示部の指示を受け、
前記指示の内容を実行する、
プログラム。
【符号の説明】
【0070】
1 通信装置
2 通信装置
3 通信装置
4 通信装置
11 判定部
12 割当指示部
13 割当部
31 判定部
32 割当指示部
33 セッション制御部
41 割当部
100 ネットワーク・インターフェース
101 プロセッサ
102 メモリ
200 第1物理チャネル
201 第2物理チャネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7