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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-12
(45)【発行日】2025-05-20
(54)【発明の名称】決済装置、決済方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20250513BHJP
   G06Q 40/02 20230101ALI20250513BHJP
【FI】
G06Q20/06
G06Q40/02
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024006890
(22)【出願日】2024-01-19
【審査請求日】2024-01-26
【審判番号】
【審判請求日】2024-12-12
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521242842
【氏名又は名称】藤井 佑機
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 佑機
【合議体】
【審判長】相崎 裕恒
【審判官】松田 直也
【審判官】下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-141521(JP,A)
【文献】特開2002-74218(JP,A)
【文献】特開2007-148743(JP,A)
【文献】特開2020-129264(JP,A)
【文献】特開2023-177210(JP,A)
【文献】特開2021-103358(JP,A)
【文献】特開2018-55398(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理する決済装置であって、
複数のユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理部と、
前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限、減価、及び消滅を管理し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限を周期的に短縮し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの数を周期的に減少させ、前記有効期限が経過した前記ポイントを消滅させるポイント管理部と、
第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、
前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引と、
第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引と、を実行する決済処理部と、を備え、
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、前記商品の価格に対して前記第1のユーザの保有ポイントが不足するポイント数を計算し、保有ポイントを販売する前記複数のユーザの中から、希望交換比率又は市場価格に基づくマッチングにより、1人以上の前記第3のユーザを決定し、決定した前記第3のユーザから前記不足するポイント数を購入するための代金としての通貨を、前記第1のユーザの通貨口座から前記ポイントの発行体の通貨口座を介して、決定した前記第3のユーザの通貨口座に移動し、前記第1のユーザの前記保有ポイント及び前記第3のユーザから購入されたポイントを含む前記商品の価格に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する
決済装置。
【請求項2】
請求項1に記載の決済装置であって、
前記決済処理部は、
前記第1のユーザの保有ポイントが前記商品の代金以上である場合、前記決済通常取引を実行し、
前記第1のユーザの保有ポイントが前記商品の代金未満である場合、前記決済代行取引を実行する
決済装置。
【請求項3】
請求項2に記載の決済装置であって、
前記決済処理部は、
前記第1のユーザの保有ポイントが前記商品の代金以上であっても、前記第1のユーザが前記決済代行取引を選択した場合、前記決済代行取引を実行する
決済装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の決済装置であって、
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、
前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から前記発行処理部のポイント口座を介して前記第2のユーザのポイント口座に移動する第1のパターン、
前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から第1のユーザのポイント口座を介して前記第2のユーザのポイント口座に移動する第2のパターン、
または、前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から直接的に前記第2のユーザのポイント口座に移動する第3のパターン、
のいずれかを実行する
決済装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の決済装置であって、
前記発行処理部は、前記ユーザに対して有料、且つ、所定の割引率で前記ポイントと同等に前記決済手段として利用できるプリペイドポイントを発行し、
前記ポイント管理部は、前記ユーザが保有する前記プリペイドポイントの有効期限を管理する
決済装置。
【請求項6】
請求項5に記載の決済装置であって、
前記プリペイドポイントは、暗号資産を含む
決済装置。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の決済装置であって、
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、前記第3のユーザ、及び前記第1のユーザそれぞれが指定した指値注文、または成行注文に従い、前記第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させる
決済装置。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載の決済装置であって、
商品の売買を伴わず、ユーザ間での前記ポイントの売買を実行する市場取引処理部、を備える
決済装置。
【請求項9】
請求項8に記載の決済装置であって、
前記市場取引処理部は、前記ポイントを売買する前記ユーザそれぞれが指定した指値注文、または成行注文に従い、前記ユーザ間での前記ポイントの売買を実行する
決済装置。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか一項に記載の決済装置であって、
前記決済処理部は、前記第2のユーザから前記商品の代金に相当する前記ポイントが引き渡されたことに応じ、所定の決済・換金手数料率を割り引いた通貨を前記第2のユーザの通貨口座に入金する
決済装置。
【請求項11】
請求項1~3のいずれか一項に記載の決済装置であって、
前記ユーザが前記ポイントを利用したことに対する損益を、損益算出式を用いて算出する損益管理部と、
前記損益を前記ユーザに提示するUI制御部と、を備え、
前記損益算出式は、次式である
損益=ポイントまたはプリペイドポイントによる商品購入額[円]
+ポイントまたはプリペイドポイントとの交換による通貨買い額[円]
+保有しているポイント及びプリペイドポイントの通貨換算額[円]
-プリペイドポイントのための通貨支払額[円]
-通貨売り額[円]
決済装置。
【請求項12】
通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理する決済装置による決済方法であって、
複数のユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理ステップと、
前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限、減価、及び消滅を管理し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限を周期的に短縮し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの数を周期的に減少させ、前記有効期限が経過した前記ポイントを消滅させるポイント管理ステップと、
第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、
前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引と、
第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引と、を実行する決済処理ステップと、を含み、
前記決済処理ステップは、前記決済代行取引において、前記商品の価格に対して前記第1のユーザの保有ポイントが不足するポイント数を計算し、保有ポイントを販売する前記複数のユーザの中から、希望交換比率又は市場価格に基づくマッチングにより、1人以上の前記第3のユーザを決定し、決定した前記第3のユーザから前記不足するポイント数を購入するための代金としての通貨を、前記第1のユーザの通貨口座から前記ポイントの発行体の通貨口座を介して、決定した前記第3のユーザの通貨口座に移動し、前記第1のユーザの前記保有ポイント及び前記第3のユーザから購入されたポイントを含む前記商品の価格に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する
決済方法。
【請求項13】
通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理するコンピュータを、
複数のユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理部と、
前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限、減価、及び消滅を管理し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの有効期限を周期的に短縮し、前記各ユーザが保有する前記ポイントの数を周期的に減少させ、前記有効期限が経過した前記ポイントを消滅させるポイント管理部と、
第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、
前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引と、
第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引と、を実行する決済処理部と、して機能させ、
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、前記商品の価格に対して前記第1のユーザの保有ポイントが不足するポイント数を計算し、保有ポイントを販売する前記複数のユーザの中から、希望交換比率又は市場価格に基づくマッチングにより、1人以上の前記第3のユーザを決定し、決定した前記第3のユーザから前記不足するポイント数を購入するための代金としての通貨を、前記第1のユーザの通貨口座から前記ポイントの発行体の通貨口座を介して、決定した前記第3のユーザの通貨口座に移動し、前記第1のユーザの前記保有ポイント及び前記第3のユーザから購入されたポイントを含む前記商品の価格に相当するポイント数を、前記第2のユーザのポイント口座に移動する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済装置、決済方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通貨(流通貨幣)に代わる決済手段として、通貨を前払い又は後払いすることによって得られる電子マネーや、通貨を用いて商品を購入した場合にその金額に応じて付与されるポイント等が知られている。なお、通貨の前払いや後払いは、現金授受の他、クレジットカードの利用、銀行口座振込等のような金融機関を介する支払いを含むものとする。
【0003】
例えば、特許文献1には「電子通貨の保有期間に応じて貨幣価値を減価させる減価型電子通貨システムであって、減価させる時期及び減価率に関する情報を記憶する手段と、前記電子通貨を記憶する所定の記録装置から、電子通貨額及び電子通貨の有効期限を読み取る手段と、前記記録媒体を読み取った時点が読み取った電子通貨の有効期限外である場合には、前記減価させる時期及び減価率に関する情報に基づいて前記電子通貨額を減価させるとともに、前記減価させる時期に合わせて前記有効期限を更新する手段と、減価された電子通貨額及び更新された有効期限を前記記録装置に反映する手段と、を有することを特徴とする減価型電子通貨システム。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-316521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術によれば、消費者が保有している電子通貨(電子マネー)の価値をその保有期間の経過に応じて減価させることができるので、消費者に電子マネーの利用を促すことができ、電子通貨の流通によって経済の活性化をもたらすことが期待できる。
【0006】
そこで、消費者が保有するポイントについても、例えば、その保有期間に応じて減価させたり、市場原理に即した交換比率で取引できたりするようにすれば、当該ポイントの利用が促進されて経済がより活性化されて、商品を購入する消費者、及び商品を販売する企業の両者にとって有意義である活動がより推進されることが期待できる。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、通貨に代わる決済手段としてのポイントをより有効に活用するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る決済装置は、通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理する決済装置であって、ユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理部と、第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引、または、第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引を実行する決済処理部と、を備える。
【0010】
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から前記発行処理部のポイント口座を介して前記第2のユーザのポイント口座に移動する第1のパターン、前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から第1のユーザのポイント口座を介して前記第2のユーザのポイント口座に移動する第2のパターン、または、前記第1のユーザが前記第3のユーザから購入した前記ポイントを、前記第3のユーザのポイント口座から直接的に前記第2のユーザのポイント口座に移動する第3のパターン、のいずれかを実行することができる。
【0011】
前記決済装置は、前記ユーザが保有する前記ポイントの有効期限、減価、及び消滅のうちの少なくとも一つを管理するポイント管理部、を備えることができる。
【0012】
前記ポイント管理部は、前記ユーザが保有する前記ポイントの有効期限を周期的に短縮し、前記ユーザが保有する前記ポイントの数を周期的に減少させ、前記有効期限が経過した前記ポイントを消滅させることができる。
【0013】
前記発行処理部は、前記ユーザに対して有料、且つ、所定の割引率で前記ポイントと同等に前記決済手段として利用できるプリペイドポイントを発行することができ、前記ポイント管理部は、前記ユーザが保有する前記プリペイドポイントの有効期限を管理することができる。
【0014】
前記プリペイドポイントは、暗号資産を含むことができる。
【0015】
前記決済処理部は、前記決済代行取引において、前記第3のユーザ、及び前記第1のユーザそれぞれが指定した指値注文、または成行注文に従い、前記第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させることができる。
【0016】
前記決済装置は、商品の売買を伴わず、ユーザ間での前記ポイントの売買を実行する市場取引処理部、を備えることができる。
【0017】
前記市場取引処理部は、前記ポイントを売買する前記ユーザそれぞれが指定した指値注文、または成行注文に従い、前記ユーザ間での前記ポイントの売買を実行することができる。
【0018】
前記決済処理部は、前記第2のユーザから前記商品の代金に相当する前記ポイントが引き渡されたことに応じ、所定の決済・換金手数料率を割り引いた通貨を前記第2のユーザの通貨口座に入金することができる。
【0019】
前記決済装置は、前記ユーザが前記ポイントを利用したことに対する損益を算出する損益管理部と、前記損益を前記ユーザに提示するUI制御部と、を備えることができる。
【0020】
本発明の他の態様に係る決済方法は、通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理する決済装置による決済方法であって、ユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理ステップと、第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引、または、第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引を実行する決済処理ステップと、を含む。
【0021】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理するコンピュータを、ユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理部と、第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引、または、第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引を実行する決済処理部と、して機能させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、通貨に代わる決済手段としてのポイントをより有効に活用するための技術を提供できる。
【0023】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は本発明の一実施形態に係る決済システムの構成例を示す図である。
図2図2は決済処理の決済通常取引、及び決済代行取引におけるポイント等、通貨、及び商品の流れを説明するための図である。
図3図3はユーザテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図4図4はポイント口座テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5図5は通貨口座テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6図6は通貨入出金テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図7図7はポイント発行テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図8図8はプリペイドポイント段発行テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図9図9はポイント有効期限変更テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図10図10はポイント減価テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図11図11はポイント消滅テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図12図12はポイント売り・商品買い取引テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図13図13は企業ポイント売り・通貨買い取引テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図14図14は決済代行取引テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図15図15は決済代行取引_ポイント売りテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図16図16はポイント発行_ポイント口座テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図17図17はポイント等の有効期限変更、減価、消滅の処理の一例を説明するフローチャートである。
図18図18は決済代行取引の一例を説明するシーケンス図である。
図19図19はUI画面としての決済画面の表示例を示す図である。
図20図20はUI画面としての決済画面の表示例を示す図である。
図21図21はUI画面としての決済完了画面の表示例を示す図である。
図22図22はUI画面としての損益通知画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須ではない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除しない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0026】
<本発明の一実施形態に係る決済システム10>
図1は、本発明の一実施形態に係る決済システム10の構成例を示している。決済システム10は、商品を購入する消費者や、商品を販売する企業をユーザに想定し、ユーザ間での商品売買における決済手段として、発行体が発行したポイントやプリペイドポイント(いずれも詳細後述)を用いるものである。
【0027】
以下、ポイント、及びプリペイドポイントを区別する必要がない場合、ポイント等と称する。また、消費者であるユーザを消費者ユーザと称し、企業であるユーザは企業ユーザと称する。消費者ユーザ、及び企業ユーザを区別する必要がない場合、ユーザと称する。
【0028】
各ユーザには、ユーザが保有するポイント等を管理するためのポイント口座、及びユーザがポイント等の購入のために準備した通貨やポイント等と交換した通貨を管理するための通貨口座が設けられる。なお、本実施形態において、通貨単位には[円]を用いるが、例えば[ドル]、[ユーロ]等の他の通貨単位を用いてもよい。
【0029】
ポイント等の発行体とは、例えば決済装置20(後述)の管理者である。ただし、決済装置20の管理者以外の者が発行体となってもよい。以下、発行体が主体となる動作は、実質的に決済装置20による動作を意味する。また、発行体に対する動作は、実質的に決済装置20に対する動作を意味する。
【0030】
決済システム10は、ネットワークNを介して接続された、決済装置20、消費者ユーザが使用する端末装置30、及び企業ユーザが使用する端末装置40を備える。ネットワークNは、インターネット、携帯電話通信網等に代表される双方向通信網である。
【0031】
決済装置20は、商品購入等の商取引に用いられるポイント等をユーザに発行し、各ユーザが保有するポイント等を管理し、ポイント等を用いた決済処理を制御する。
【0032】
決済装置20は、処理部21、DB(データベース)部22、及び通信部23の機能ブロックを有する。決済装置20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、及び、NIC(Network Interface Card)等の通信モジュール(いずれも不図示)を備えるサーバコンピュータ等の一般的なコンピュータからなる。
【0033】
処理部21は、コンピュータのプロセッサにより実現される。処理部21は、発行処理部211、ポイント管理部212、決済処理部213、市場取引処理部214、入出金処理部215、損益管理部216、送金処理部217、及びUI(User Interface)制御部218の各機能ブロックを有する。これらの機能ブロックは、コンピュータのプロセッサがメモリにロードされた所定のプログラムを実行することによって実現される。ただし、これらの機能ブロックの一部又は全部を集積回路等によりハードウェアとして実現してもよい。さらに、これらの機能ブロックは、ネットワークNに分散して配置されている複数のサーバコンピュータにより実現してもよい。
【0034】
<発行処理部211について>
発行処理部211は、ユーザに対してポイントを発行するポイント発行処理、及びユーザに対してプリペイドポイントを発行するプリペイドポイント発行処理を実行する。なお、プリペイドポイントは暗号資産(仮想通貨)を含む。本実施形態における暗号資産の扱いは、プリペイドポイントの扱いと同様であるため、本明細書における「プリペイドポイント」を「暗号資産」と読み替えればよい。
【0035】
<ポイント発行処理について>
ポイント発行処理は、ユーザに対して、定期的(例えば毎月1日)に、有効期限を設けたポイントを所定の単位数だけ無料で発行する。なお、ポイントの発行には、ブロックチェーンを利用してもよい。以下、n単位のポイントをn[P]と称する。
【0036】
<プリペイドポイント発行処理について>
プリペイドポイント発行処理は、ユーザに対して有料(通貨の前払い)でプリペイドポイントを発行する。以下、m単位のプリペイドポイントをm[PP]と称する。
【0037】
プリペイドポイント発行処理により、プリペイドポイントをユーザに発行する、すなわち、プリペイドポイントをユーザに販売するに際しては、所定の割引率r(0≦r<1)を設定できる。割引率rは、ユーザ毎やその発行時期に応じて変更できるようにしてもよい。ユーザは、100[PP]当たり100(1-r)[円]でプリペイドポイントを購入できる。例えば、割引率r=0.1である場合、ユーザは、1万[PP]を9千(=1万(1-0.1))[円]で購入できる。したがって、ユーザは、割引率rが設定されたプリペイドポイントを購入し、商品購入時の支払いに使用すれば、通貨を用いるよりも割り安に商品を購入できる。
【0038】
ポイント等は、電子的に管理されるものであり、通貨の紙幣や硬貨のような物理的な形状は原則として有していない。ユーザは、ポイント等を、1[P]=1[PP]=1[円]の固定レートで商品の購入に利用できる。
【0039】
<ポイント等の発行に関する通貨の裏付け>
発行体は、n[P]を発行するための通貨の裏付けとしてn(1-p)[円]を保有しているものとする(0≦p<1)。また、発行体は、m[PP]を発行するに際して、ユーザからm(1-r)[円]を受領する(0≦r<1)。
【0040】
発行体は、消費者ユーザがポイント等を決済に用いて商品を購入した際の決済手数料を企業ユーザから徴収する。また、発行体は、企業ユーザからの依頼に応じてポイント等を通貨に交換する際に交換手数料を徴収する。当該決済手数料、及び交換手数料を合わせて決済・交換手数料と称する。決済・交換手数料率をq(0≦q<1)とした場合、p≦qであれば、発行体はn[P]を発行しても、保有する通貨n(1-p)[円]のみで、ポイントと通貨との引き換えを賄うことができる。また、r≦qであれば、発行体はm[PP]を発行しても、受領した通貨m(1-r)[円]のみで、プリペイドポイントと通貨との引き換えを賄うことができる。よって、決済システム10における通貨不足等による経済的な破綻を防止できる。もちろん、発行体が金融機関等から融資を受けること等の様々な方法で通貨を調達すれば、決済システム10におけるポイント等を用いた決済を経済的により安定させることができる。
【0041】
<ポイント管理部212について>
ポイント管理部212は、ユーザが保有するポイント等の有効期限を管理し、有効期限の減少とともにポイントの減価、及び消滅を実行する。
【0042】
<ポイント等の有効期限、減価消滅について>
ポイントには、発行時に有効期限(原則6ヶ月以内。例えば、発行日から5ヵ月目の月末日まで等)が設定されており、発行時にその有効期限がユーザに通知される。ポイントは、周期的(例えば、毎月1日)に所定の減価率で徐々に減価(減少)され、有効期限が経過すると完全に消滅される。
【0043】
例えば、t月中に発行された有効期限6ヵ月のn[P]は、1ヵ月目の(t+1)月1日には減価率d(0≦d<1)でn(1-d)[P]に減価される。以降同様に、2ヵ月目の(t+2)月1日には減価率d(0≦d<1)でn(1-d)(1-d)[P]に減価され、3ヵ月目の(t+3)月1日には減価率d(0≦d<1)でn(1-d)(1-d)(1-d)[P]に減価され、4ヵ月目の(t+4)月1日には減価率d(0≦d<1)でn(1-d)(1-d)(1-d)(1-d)[P]に減価され、5ヵ月目の(t+5)月1日には減価率d(0≦d<1)でn(1-d)(1-d)(1-d)(1-d)(1-d)[P]に減価される。そして、有効期限を経過した6ヵ月目の(t+6)月1日には計算上、減価率d(0≦d<1)でn(1-d)・・・(1-d)[P]に減価された後、完全に消滅される。
【0044】
なお、ポイントの有効期限、減価の周期、減価率d~d等は、上述した例に限らず、ユーザ毎に変更できるようにしてもよい。また、減価率d~dは同一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。また、有効期限内であっても、減価によってポイントの残高が所定の閾値Bm以下となった場合、そのポイントを消滅させるようにしてもよい。
【0045】
プリペイドポイントには、発行時に有効期限(原則1ヵ月以内。発行された月の月末日まで等)が設けられており、発行時にその有効期限がユーザに通知される。プリペイドポイントの有効期限は、上述した例に限らず、ユーザ毎に変更できるようにしてもよい。プリペイドポイントの減価については2種類の方法がある。1つ目の方法では、有効期限を経過したプリペイドポイントは消滅され、その代わりに所定の減価率d(0≦d<1)で減価されたポイントが有効期限(例えば、5ヵ月以内)を設けて発行される。換言すれば、m[PP]は有効期限が経過するとm(1-d)[P]に変換される。そして、プリペイドポイントから変換されたポイントは、無料で発行されたポイントと同様、定期的に減価されて有効期限が経過すると消滅される。2つ目の方法では、ポイントと同様に、周期的(例えば、毎月1日)に所定の減価率で徐々に減価(減少)され、有効期限が経過すると完全に消滅される。以下、1つ目の減価方法を採用しているものとして説明する。
【0046】
なお、ポイント等に設定されている有効期限、減価の周期、減価率は、その保有者が変更されても維持される。
【0047】
<決済処理部213について>
決済処理部213は、商品の売買に伴ってユーザ間でポイント等を移動させる決済処理を実行する。決済処理は、決済通常取引と、決済代行取引との2種類がある。商品の購入に際し、ユーザの保有しているポイント等が商品価格以上である場合、決済処理部213は、決済通常取引を実行する。ユーザの保有しているポイント等が商品価格未満である場合、決済処理部213は決済代行取引を実行する。ただし、ユーザが商品価格以上のポイント等を保有している場合であっても、決済処理部213が決済代行取引を実行するようにユーザが選択できるようにしてもよい。
【0048】
図2は、決済通常取引、及び決済代行取引におけるポイント等、通貨、及び商品の流れを表しており、太実線矢印は決済通常取引を表し、太破線矢印は決済代行取引を表す。また、細実線矢印は決済通常取引等に先行して行われるポイント発行を表し、細破線矢印は決済通常取引や決済代行取引の後に行われるポイント等から通貨への交換を表す。
【0049】
<決済通常取引について>
決済通常取引では、消費者ユーザAが企業ユーザXから商品を購入するに際し、消費者ユーザAの保有しているポイント等が企業ユーザXに支払われる。消費者ユーザAが保有しているポイント等は、発行体が無料で発行したポイントであるか、発行体から消費者ユーザAが購入したプリペイドポイントであるか、消費者ユーザAが商品の購入よりも先に市場を介して他のユーザから購入したポイント等である(矢印a0)。
【0050】
決済通常取引の場合、商品の代金に相当するポイント等が、消費者ユーザAのポイント口座から、発行体を介して、企業ユーザXのポイント口座に移動される。これに応じ、企業ユーザXは、消費者ユーザAに商品を納品する(矢印a1)。この際、発行体は企業ユーザXから決済手数料を徴収することができる。
【0051】
なお、支払いには、原則として有効期限が短いポイント等から用いられるが、有効期限が最短ではないポイント等をユーザが指定して支払いに用いることができる。
【0052】
企業ユーザXは、受領したポイント等と引き換えに発行体から通貨を受領できる(換言すれば、ポイント等を通貨に交換できる)(矢印a2)。この際、発行体は企業ユーザXから交換手数料を徴収することができる。
【0053】
例えば、消費者ユーザがt月中に発行されたn[P](またはn[PP])を用いて企業ユーザからn[円]の商品を購入した場合、企業ユーザはn[P]を受領することになる。企業ユーザは当該n[P]を商品購入や企業ユーザ間決済に利用できる他、発行体に引き渡して、対応する通貨を受領することができる。例えば、企業ユーザが消費者ユーザからの全てのポイント等を当月t月中に発行体に引き渡した場合、当初のn[P]は減価されていないので、翌(t+1)月末に当該企業ユーザは発行体から決済・交換手数料率qを差し引いたn(1-q)[円]を受領できる。
【0054】
また例えば、企業ユーザが消費者ユーザからの全てのポイント等を翌(t+1)月中に発行体に引き渡した場合、当初のn[P]は既にn(1-d)[P]に減価されているので、翌(t+2)月末に当該企業ユーザは決済・交換手数料率qを差し引いた通貨n(1-d)(1-q)[円]を発行体から受領できる。
【0055】
なお、企業ユーザがポイント等を発行体に引き渡してから通貨を受領できるまでのタイミングは、翌月末に限らず、他のタイミングであってもよい。
【0056】
なお、ポイント等は、企業ユーザX,Y間の決済にも利用できる。この決済の場合、発行者は、ポイント等を支払う企業ユーザ、及びポイント等を受領する企業ユーザYの少なくとも一方から決済手数料を徴収することができる。
【0057】
<決済代行取引について>
決済代行取引では、ユーザ(例えば、消費者ユーザCとする)が企業ユーザYから商品を購入するに際し、商品価格に対する、消費者ユーザCの保有するポイント等の不足分を、他のユーザ(例えば、消費者ユーザBとする)が売っているポイント等を消費者ユーザCが通貨を支払って購入することにより充当し、企業ユーザYに対してポイント等の支払いが行われる。なお、消費者ユーザBが保有しているポイント等は、発行体が無料で発行したポイントであるか、発行体から消費者ユーザBが購入したプリペイドポイントであるか、消費者ユーザBが他のユーザから購入したポイント等である(矢印a10)。
【0058】
なお、商品を購入するユーザは、消費者ユーザに限らず、企業ユーザであってもよい。また、ポイント等を売るユーザは、消費者ユーザに限らず、企業ユーザであってもよい。決済代行取引においてポイント等を売るユーザは、一人に限らず、一人以上の場合もある。
【0059】
決済代行取引における通貨の流れは、例えば、不足するポイント等を購入するための通貨が消費者ユーザCの通貨口座から発行体の通貨口座に移動され(矢印a11)、発行体の通貨口座から消費者ユーザBの通貨口座に移動される(矢印a12)。
【0060】
そして、ポイント等の流れは以下の3パターンが想定される。パターン1では、消費者ユーザBのポイント口座から、発行体のポイント口座にポイント等が移動され(矢印a13)、発行体のポイント口座から企業ユーザYのポイント口座にポイント等が移動される(矢印a14)。
【0061】
パターン2では、消費者ユーザBのポイント口座から消費者ユーザCのポイント口座にポイント等が移動され、消費者ユーザCのポイント口座から企業ユーザYのポイント口座にポイント等が移動される(不図示)。
【0062】
パターン3では、消費者ユーザBのポイント口座から直接的に企業ユーザYのポイント口座にポイント等が移動される(不図示)。
【0063】
商品の代金としてのポイント等が企業ユーザYのポイント口座に移動されたことを確認した企業ユーザYは、消費者ユーザCに商品を納品する(矢印a15)。なお、ポイント等や通貨の移動の順序については上述した例に限るものではない。企業ユーザYは、受領したポイント等と引き換えに発行体から通貨を受領できる(矢印a16)。この際、発行体は企業ユーザYから交換手数料を徴収することができる。
【0064】
したがって、ポイント等を売る消費者ユーザBの視点から見た場合、決済代行取引は実質的にポイント等を通貨に交換する機能(ポイント等を売って通貨を買う機能)とみなすことができる。ポイント等を売る消費者ユーザBは、証券取引における指値注文と同様、保有するポイント等の有効期限毎に異なる希望交換比率(ポイント等を通貨に交換する際の比率)を設定できる。また、ポイント等を売る消費者ユーザBは、証券取引における成行注文と同様、ポイント等の市場価格でポイント等を売り出すことができる。さらに、ポイント等を売る消費者ユーザBは、保有するポイント等の有効期限毎に販売数(販売可能数)を設定できる。
【0065】
なお、ポイント等の通貨への交換(すなわち、ポイント等の販売)は、原則として有効期限が短いものから順に交換することになるが、ポイント等を売る消費者ユーザは、任意の有効期限のポイント等を指定して優先的に販売することができる。
【0066】
例えば、ポイント等を売る消費者ユーザによるポイント等の販売に関する設定が、有効期限1ヵ月のポイントの100[P]当たりの交換比率が80[円]であって販売数が100[P]、有効期限2ヵ月のポイントの100[P]当たりの交換比率が86[円]であって販売数が400[P]、有効期限3ヵ月のポイントの100[P]当たりの交換比率が89[円]であって販売数が300[P]であって、有効期限が短いポイントから順に合計600[P]が売れた場合、ポイントの100[P]当たりの平均単価は次式のとおり、85.5[円]となる。
【0067】
平均単価=(80×100/100+86×400/100+89×100/100)/(600/100)
=85.5[円]
【0068】
一方、商品を買う消費者ユーザCの視点から見た場合、決済代行取引は実質的に商品の購入に伴って、通貨をポイント等に交換する機能(通貨を支払ってポイント等を買う機能)とみなすことができる。この場合、ポイント等を買う消費者ユーザCは、証券取引における指値注文と同様、予め購入するポイント等の数と、通貨とポイント等との希望交換比率を設定できる。また、ポイント等を買う消費者ユーザCは、証券取引における成行注文と同様、市場における現在の取引価格でポイント等を購入することができる。
【0069】
なお、一人以上のどの消費者ユーザからポイント等を買うかについては、指値注文の場合、決済処理部213が、ポイント等を売る各消費者ユーザが設定した有効期限毎の希望交換比率、及び販売数と、ポイント等を買う消費者ユーザCの希望交換比率と購入数に基づき、原則的にはポイント等を買う消費者ユーザCが最も安くポイント等を購入できるようにマッチングを行って決定するものとする。
【0070】
例えば、消費者ユーザCが商品購入に際して、保有するポイント等が1万[P]不足しており、不足分1万[P]を他のユーザから購入する際の希望交換比率を85[円]に設定していると仮定する。また、ポイント等と通貨との交換市場では、消費者ユーザBが有効期限1ヶ月のポイント等を希望交換比率85[円]で3千[P]を売り出し、消費者ユーザDが有効期限1ヶ月のポイント等を希望交換比率85[円]で2千[P]と、有効期限2ヶ月のポイント等を希望交換比率87[円]で2千[P]とを売り出し、消費者ユーザEが有効期限3ヶ月のポイント等を希望交換比率85[円]で5千[P]を売り出していると仮定する。
【0071】
この場合、原則に従い、消費者ユーザCが最も安くポイント等を購入できるように、消費者ユーザBから有効期限1ヶ月のポイント等を交換比率85[円]で3千[P]、消費者ユーザDから有効期限1ヶ月のポイント等を交換比率85[円]で2千[P]、消費者ユーザEから有効期限3ヶ月のポイント等を交換比率85[円]で5千[P]、合計1万[P]を購入して、通貨とポイント等との交換を成立させる。
【0072】
なお、消費者ユーザCの希望交換比率以下でポイント等が売り出されていない場合には、その旨を消費者ユーザCに通知し、希望交換比率を上げるか、または成行注文に変更するよう促すようにしてもよい。
【0073】
成行注文の場合、決済処理部213が、ポイント等の販売の希望交換比率が低い方(安い方)から順に、ポイント等を買う消費者ユーザCが、希望する購入数だけポイント等を購入できるようにマッチングを行って決定するものとする。
【0074】
<決済代行取引における決済手数料について>
決済代行取引に際し、発行体は、外国為替取引におけるスプレッド(利鞘)と同様、指値注文の場合には、ポイント等を販売する消費者ユーザが設定したポイント等の希望交換比率にスプレッドを加算して、ポイント等を購入する消費者ユーザCに提示し、販売することで、決済代行手数料を徴収することができる。例えば、消費者ユーザBが設定したポイント等の希望交換比率が100[P]当たり85[円]であり、発行体のスプレッドが100[P]当たり10[円]である場合、消費者ユーザCには100[P]当たりの希望交換比率として95[円]を提示し、販売すればよい。100[P]当たりの希望交換比率95[円]でポイント等が売買された場合、100[P]当たり10[円]が決済手数料として発行体の利益となる。成行注文の場合には、市場における現在の取引価格にスプレッドを加算すればよい。
【0075】
<決済代行取引の利用促進>
発行体は、決済代行取引を利用してポイント等を売るユーザと、通貨で商品を購入するユーザとの双方に対して、その利用額に応じた還元率によりポイント等を還元する。これにより、ユーザに対して決済代行の利用を促進できる。
【0076】
還元率は、例えば以下のように設定できる。決済代行取引において消費者ユーザがポイント等を売った場合、販売数がj[P]未満(またはj[PP]未満。以下同様)のときには還元率a[%]、j[P]以上のときには還元率b[%]とする。決済代行取引において企業ユーザがポイント等を売った場合、販売数がk[P]未満のときには還元率c[%]、k[P]以上のときには還元率d[%]とする。決済代行取引において消費者ユーザが通貨で商品を買った場合、支払金額がm[円]未満のときには還元率e[%]、m[P]以上のときには還元率f[%]とする。決済代行取引において企業ユーザが通貨で商品を買った場合、支払金額がn[円]未満のときには還元率g[%]、n[P]以上のときには還元率h[%]とする。
【0077】
そして、還元率a,b,c,d,e,f,g,hについては、a<b、c<d、e<f、g<hに設定することによって決済代行取引の利用額をより増加させることができる。また、企業ユーザは商品の販売によってポイント等を多く保有することが考えられるため、a<c,b<dに設定すれば、企業ユーザに対してポイント等の売出しを促進することができる。
【0078】
さらに、上述した決済通常取引の場合、商品を購入した消費者ユーザからのポイント等を企業ユーザが換金する場合、通貨を受領できるまでに1ヵ月以上を要するが、決済代行取引によって企業ユーザが保有するポイント等を売り出した場合については、通貨を受領できるまでの期間をより短期間とすれば、企業の資金繰りを改善することができるため、決済代行の利用を促進できる。
【0079】
<決済代行取引の本質>
決済代行取引に関する上述した例において、消費者ユーザBは、仲介者である発行体へのポイント等の支払いによって、消費者ユーザCの商品購入に伴う決済を肩代わりすることで、消費者ユーザCへの債権を持つことになる。発行体は、消費者ユーザBから対象債権に係る代金を受領する権限を委託される形で消費者ユーザCから通貨を徴収し、消費者ユーザBに支払う。よって、決済代行取引は、上述したように、ポイント等を通貨に交換する機能とみなすことができると説明したが、あくまでも、決済代行取引の本質は、商品購入時の決済代行である。また、ポイント等を販売する消費者ユーザBがポイント等を提供し、商品を販売する企業ユーザYへの支払いを代行することを一種のサービスであると考えると、発行体はポイント等の売り手と買い手を仲介して取引の安全性を担保していることなる。
【0080】
<市場取引処理部214について>
市場取引処理部214は、市場取引処理、及び交換予約処理を実行する。
【0081】
<市場取引処理について>
市場取引処理は、商品の購入を伴わずにユーザ間でのポイント等を売買するものである。市場取引処理において、ユーザは上述した決済代行取引と同様、指値注文、または成行注文によってポイント等を売買できる。
【0082】
<交換予約処理について>
交換予約処理は、例えば、ポイントの減価日の直前等のタイミングで残っているポイント等の販売を予約するものである。交換予約処理において、ユーザは、ポイント等の有効期限毎に販売タイミング、指値注文での希望交換比率または成行注文、販売数を設定できる。
【0083】
交換予約処理により、ポイント等を販売するユーザにとっては、ポイント等の減価日や消滅日が迫っていることを忘れてしまい、ポイント等を減価、消滅させてしまう事態を回避できる。また、ポイント等を購入してすぐに商品購入等の支払いに利用したいユーザにとっては、減価日や消滅日の直前にポイント等の販売量が増加し、ポイント等と通貨と交換比率がポイント等の買い手にとって有利になることが予想されるので、ポイント等を安価に購入できる。企業にとっては、ポイント等が安価になるため売上増加が見込まれる。
【0084】
<入出金処理部215について>
入出金処理部215は、ユーザの通貨口座から通貨を入金したり、出金したりする入出金処理を実行する。
【0085】
<損益管理部216について>
損益管理部216は、各ユーザの所定の期間における、決済システム10においてポイント等を用いて商品を購入したり、ポイント等を売買したりしたことに対する損益を算出する。
【0086】
<損益算出式>
損益管理部216による損益算出には、例えば次式を用いる。
損益=ポイント等による商品購入額[円]
+ポイント等との交換による通貨買い額[円]
+保有しているポイント等の通貨換算額[円]
-プリペイドポイントのための通貨支払額[円]
-通貨売り額[円]
【0087】
損益算出式の右辺第1項「ポイント等による商品購入額[円]」は、決済通常取引におけるポイント等売り・商品買いの累計金額と、決済代行取引におけるポイント等売り・商品買いの累計金額との合計である。具体的には、決済通常取引に関する情報を表すポイント売り・商品買い取引テーブル2210(図12)の当該ユーザのポイント売り・商品買い消費者のポイント口座ID(FK)が含まれる各取引レコードの商品金額の累計と、決済代行取引に関する情報を表す決済代行取引テーブル2212(図14)の当該ユーザの通貨売り・商品買い消費者のポイント口座ID(FK)が含まれる各取引レコードの商品金額の累計とを合計する。
【0088】
損益算出式の右辺第2項「ポイント等との交換による通貨買い額[円]」は、決済代行取引におけるポイント等売り・通貨買いの累計金額である。具体的には、決済代行取引_ポイント売りテーブル2213(図15)の当該ユーザのポイント口座ID(FK)が含まれる各ポイント売りレコードの「有効期限6ヶ月のプリペイドポイント売り数」×その通貨換算価格+「有効期限6~1ヶ月各々のポイント売り数」×有効期限6~1ヶ月各々の通貨換算価格の累計金額である。すなわち、決済代行取引において、プリペイドポイントやポイントを売って得た通貨を合計する。
【0089】
損益算出式の右辺第3項「保有しているポイント等の通貨換算額[円]」は、現在保有しているポイントとプリペイドポイントの合計金額(1[P]=1[PP]=1[円]換算)である。具体的には、当該ユーザのポイント口座テーブル222(図4)の「有効期限6ヶ月のプリペイドポイント」+「有効期限6~1ヶ月のポイント数」である。
【0090】
損益算出式の右辺第4項「プリペイドポイントのための通貨支払額[円]」は、円売り・プリペイドポイント買いの累計金額である。具体的には、プリペイドポイント発行テーブル226(図8)の当該ユーザの発行先のポイント口座ID(FK)が含まれる各発行レコードの通貨金額を合計する。
【0091】
損益算出式の右辺第5項「通貨売り額[円]は、決済代行取引における通貨売り・ポイント等買いの累計額である。具体的には、決済代行取引テーブル2212(図14)の当該ユーザの通貨売り・商品買い消費者のポイント口座ID(FK)が含まれる各取引レコードの通貨売り・商品買い消費者の通貨売り金額を合計する。
【0092】
ただし、損益算出式は上述した例に限らず、他の式を用いて損益を算出するようにしてもよい。
【0093】
<送金処理部217について>
送金処理部217は、ユーザ間で商品の売買を伴わずにポイント等を送る送金処理を実行する。
【0094】
<送金処理について>
例えば、消費者ユーザAから消費者ユーザBにポイント等を送る場合、消費者ユーザAは送金先に消費者ユーザBを指定する。指定する方法には、ポイント等を受領が可能なURL(Uniform Resource Locator)リンクを作成して消費者ユーザBだけに通知する等様々な方法を採用できる。次に、消費者ユーザAは送金するポイント等の数量nを指定する。これに応じ、送金処理部217は、通貨を売ってポイントを購入する場合の現在の市場の交換比率を適用した場合のn[P]の価格[円]、またはプリペイドポイントを販売する際の割引率rを適用したn[PP]の価格であるn(1-r)[円]の安い方の価格に所定の手数料を加算して消費者ユーザAに提示する。そして、消費者ユーザAが提示された価格の通貨を発行体に支払うと、発行体が消費者ユーザBに対してn[P]またはn[PP]を発行する。
【0095】
なお、上述した送金処理とは異なり、予め登録している所定の人数以内の消費者ユーザ間(例えば、家族、友人等)で、送金元のポイント口座から送金先のポイント口座にポイント等を送金できるようにしてもよい。この場合、発行体は、所定の手数料を徴収してもよいし、しなくてもよい。
【0096】
<UI制御部218について>
UI制御部218は、UI画面を生成して端末装置30,40に表示させ、当該UI画面を用いてユーザが入力した情報を受け付ける。
【0097】
<DB部22について>
DB部22は、コンピュータのプロセッサ、メモリ、及びストレージによって実現される。DB部22は、ユーザテーブル、ポイント口座テーブル、通貨口座テーブル、通貨入出金テーブル、ポイント発行テーブル、プリペイドポイント発行テーブル、ポイント有効期限変更テーブル、ポイント減価テーブル、ポイント消滅テーブル、ポイント売り商品買い取引テーブル、企業ポイント売り通貨買い取引テーブル、決済代行取引テーブル、決済代行取引_ポイント売りテーブル、及びポイント発行_ポイント口座テーブルを生成、保持する。なお、DB部22には、上述した各テーブル以外の情報やデータを保持させてもよい。各テーブルの詳細については後述する。
【0098】
通信部23は、コンピュータの通信モジュールによって実現される。通信部23は、ネットワークNを介し、端末装置30,40と接続して各種のデータや情報を通信する。
【0099】
ユーザが使用する端末装置30,40は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末等のコンピュータからなる。一例として、ユーザは、端末装置30,40を用いて決済システム10を利用する。端末装置30,40を用いた決済の際は、ECサイト等が提供するWEBサイトやアプリでの取引の場合、決済の指示を入力することで決済することができる。実店舗での決済の場合、QRコード(商標)決済、バーコード決済や搭載ICチップによる非接触型決済等の様々な決済方法を利用することができる。他の例として、ユーザは、事前に作成したICカードを用いて決済システム10を利用することができる。
【0100】
<各種テーブルのデータ構造について>
図3は、ユーザテーブル221のデータ構造の一例を示している。ユーザテーブル221は、ユーザに関する情報を管理するためのものであり、各ユーザに対応付けて、利用登録時にユーザから入力された情報に基づいてユーザレコードが生成される。
【0101】
ユーザテーブル221には、ユーザを一意に特定するための識別子であるユーザIDをPK(primary key)として、ユーザ名、パスワード、消費者or企業フラグ、ポイント等の発行体であるか否かを表す発行体フラグ、生年月日(設立年月日)、住所、電話番号、メールアドレス、マイナンバーor法人番号、及び登録日時を記録するための各カラムが設けられている。マイナンバーor法人番号を記録することにより、税や社会保障関連の取引にも決済システム10を利用することが可能となる。
【0102】
図4は、ポイント口座テーブル222のデータ構造の一例を示している。ポイント口座テーブル222は、ユーザが保有するポイント等に関する情報を管理するためのものであり、各ユーザのユーザテーブルに関連付けてポイント口座レコードが生成される。また、ポイント口座テーブル222は、発行処理部211によるポイント等の発行処理、ポイント管理部212によるポイント等の有効期限管理、減価、決済処理部213による決済処理、消滅の処理等、ユーザから入力されたポイント等を売買する際の希望交換比率等に応じて記録、更新される。
【0103】
なお、図4以降の各テーブルは、ポイントの有効期限が6ヵ月以内であり、プリペイドポイントの有効期限が1ヵ月であって1ヵ月経過後には消滅され、代わりに有効期限が5ヵ月のポイントが発行される場合の例に対応している。
【0104】
ポイント口座テーブル222には、ポイント口座を一意に特定するための識別子であるポイント口座IDをPK、ユーザIDをFK(Foreign key)として、有効期限6ヵ月のプリペイドポイント数、及び有効期限6~0ヵ月各々のポイント数を記録するための各カラムが設けられている。なお、有効期限6ヵ月のプリペイドポイント数とは、有効期限が1ヵ月以内であって有効期限経過後には消滅され、代わりに有効期限5ヵ月以内のポイントが発行されるプリペイドポイントの数である。以降に説明する他のテーブルにおいても同様である。
【0105】
例えば、ユーザが発行体からt月中にプリペイドポイントをm[PP]を購入した場合、当該ユーザのポイント口座レコードの有効期限6ヵ月のプリペイドポイント数のカラムにm[PP]が記録される。そして、(t+1)月1日になると、有効期限6ヵ月のプリペイドポイント数のカラムからm[PP]が消滅され、同時に、有効期限5ヵ月のポイント数のカラムに、減価率dで減価されたm(1-d)[P]が記録される。
【0106】
また、例えば、t月中にユーザに対して無料のn[P]が発行された場合、当該ユーザのポイント口座レコードの有効期限6ヵ月のポイント数のカラムにn[P]が記録される。そして、(t+1)月1日になると、有効期限6ヵ月のポイント数のカラムからn[P]が消滅され、有効期限5ヵ月のポイント数のカラムに、減価率dで減価されたn(1-d)[P]が記録される。以降同様に、(t+5)月1日までポイントの定期的な減価が行われ、(t+6)月1日になると、有効期限1ヵ月のポイント数のカラムからn(1-d)・・・(1-d)[P]が消滅され、同時に、有効期限0ヵ月のポイント数のカラムに有効期限切れとなったn(1-d)・・・(1-d)[P]が記録される。有効期限0ヵ月のポイント数のカラムは、ポイントの消滅のために便宜上設けたものであり、当該カラムに記録されたポイント数は決済等に利用できない。
【0107】
さらに、ポイント口座テーブル222には、ポイント等を購入する際に指値注文とするか成行注文とするかを表すフラグ、ポイント等を購入する際に成行注文を選択していた場合に市場価格がプリペイドポイントの価格よりも割高なときには自動的にプリペイドポイント購入に変更するかを表すフラグ、ポイント等を購入する際の指値注文時の希望交換比率、保有しているポイントを販売するか否かを表す販売設定フラグ、ポイント等を販売する際に指値注文とするか成行注文とするかを表すフラグ、有効期限6~0ヵ月各々のポイントの販売数と指値交換比率、ポイント等の売り出し予約(例えば、有効期限切れ3日前に売り出す等)を記録するための各カラムが設けられている。なお、これらのポイント等の購入、販売に関する情報は、ユーザからの設定に基づいて記録され、ユーザが適宜変更可能である。
【0108】
図5は、通貨口座テーブル223のデータ構造の一例を示している。通貨口座テーブル223は、ユーザが保有する通貨に関する情報を管理するためのものであり、各ユーザのユーザレコードに関連付けて通貨口座レコードが生成される。
【0109】
通貨口座テーブル223には、通貨口座を一意に特定するための識別子である通貨口座IDをPK、ユーザIDをFKとして、当該通貨口座における通貨残高を記録するための各カラムが設けられている。
【0110】
図6は、通貨入出金テーブル224のデータ構造の一例を示している。通貨入出金テーブル224は、ユーザの通貨口座に対すると当該ユーザの銀行口座等との間の通貨の入出金に関する情報を管理するためのものであり、入出金処理部215による取引(通貨の入出金)毎に、当該ユーザの通貨口座レコードに関連付けて通貨入出金レコードが生成される。
【0111】
なお、ユーザの通貨口座に対する通貨の入金は、銀行口座に限らず、例えばクレジットカードを用いたり、ATM(automated teller machine)のような専用端末を用いたりしてもよい。
【0112】
通貨入出金テーブル224には、ユーザの通貨口座に対する通貨の入出金を一意に特定するための識別子である通貨入出金IDをPK、通貨口座IDをFKとして、通貨入出金の日時、銀行口座名、銀行口座番号、及び通貨入出金額を記録するための各カラムが設けられている。
【0113】
図7は、ポイント発行テーブル225のデータ構造の一例を示している。ポイント発行テーブル225は、発行体がユーザに対して発行したポイントに関する情報を管理するためのものであり、発行処理部211がユーザに対してポイントを発行する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント発行レコードが生成される。
【0114】
ポイント発行テーブル225には、発行体によるユーザに対するポイントの発行を一意に特定するための識別子であるポイント発行IDをPKとして、ポイント発行の日時、発行先のポイント口座ID(FK)、及び有効期限6~1か月各々のポイント発行数を記録するための各カラムが設けられている。
【0115】
図8は、プリペイドポイント発行テーブル226のデータ構造の一例を示している。プリペイドポイント発行テーブル226は、発行体がユーザに対して発行したプリペイドポイントに関する情報を管理するためのものであり、発行処理部211がユーザに対してプリペイドポイントを発行する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてプリペイドポイント発行レコードが生成される。
【0116】
プリペイドポイント発行テーブル226には、発行体によるユーザに対するプリペイドポイントの発行を一意に特定するための識別子であるプリペイドポイント発行IDをPK、発行先のポイント口座IDをFKとして、プリペイドポイント発行の日時、有効期限1ヵ月のプリペイドポイント発行数、及びプリペイドポイント発行の対価としてユーザが支払った通貨金額を記録するための各カラムが設けられている。
【0117】
図9は、ポイント有効期限変更テーブル227のデータ構造の一例を示している。ポイント有効期限変更テーブル227は、ポイントの有効期限の変更に関する情報を管理するためのものであり、ポイント管理部212がポイントの有効期限を変更する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント有効期限変更レコードが生成される。
【0118】
ポイント有効期限変更テーブル227には、ポイントの有効期限を変更した処理を一意に特定するための識別子であるポイント有効期限変更ID、変更先のポイント口座ID、及び変更先のポイント発行IDをPKとして、有効期限を変更した日時、及び有効期限変更月数(原則1ヵ月)を記録するための各カラムが設けられている。なお、変更先のポイント口座ID、及び変更先のポイント発行IDは、FKを兼ねる。
【0119】
図10は、ポイント減価テーブル228のデータ構造の一例を示している。ポイント減価テーブル228は、ポイントの減価に関する情報を管理するためのものであり、ポイント管理部212がポイントを減価する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント減価レコードが生成される。
【0120】
ポイント減価テーブル228には、ポイントを減価した処理を一意に特定するための識別子であるポイント減価ID、減価先のポイント口座ID、及び減価先のポイント発行IDをPKとして、ポイントを減価した日時、及びポイント減価率を記録するための各カラムが設けられている。なお、減価先のポイント口座ID、及び減価先のポイント発行IDは、FKを兼ねる。
【0121】
図11は、ポイント消滅テーブル229のデータ構造の一例を示している。ポイント消滅テーブル229は、ポイント等の消滅に関する情報を管理するためのものであり、ポイント管理部212がポイントを消滅する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント消滅レコードが生成される。
【0122】
ポイント消滅テーブル229には、ポイント等を消滅した処理を一意に特定するための識別子であるポイント消滅ID、消滅先のポイント口座ID、及び消滅先のポイント発行IDをPKとして、ポイントを消滅した日時を記録するための各カラムが設けられている。なお、消滅先のポイント口座ID、及び消滅先のポイント発行IDは、FKを兼ねる。
【0123】
図12は、ポイント売り・商品買い取引テーブル2210のデータ構造の一例を示している。ポイント売り・商品買い取引テーブル2210は、決済通常取引(ポイント等売り・商品買い取引)に関する情報を管理するためのものであり、決済処理部213により、ユーザによる商品購入の決済処理が決済通常取引によって実行される毎に、ポイント売り・商品買い消費者ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント売り・商品買い取引レコードが生成される。
【0124】
ポイント売り・商品買い取引テーブル2210には、ポイント等売り・商品買い取引を一意に特定するための識別子であるポイント売り・商品買い取引IDをPKとして、当該取引の日時、ポイント売り・商品買い消費者ユーザのポイント口座ID(FK)、商品を売る企業ユーザのポイント口座ID(FK)、消費者ユーザが商品購入のために支払った(売った)有効期限6ヵ月のプリペイドポイント売り数、有効期限6~1ヵ月各々のポイント売り数、商品名、及び商品金額を記録するための各カラムが設けられている。
【0125】
図13は、企業ポイント売り・通貨買い取引テーブル2211のデータ構造の一例を示している。企業ポイント売り・通貨買い取引テーブル2211は、企業ユーザによるポイント売り・通貨買い取引(保有しているポイント等を売って通貨を買う換金取引)取引に関する情報を管理するためのものである。企業ポイント売り・通貨買い取引テーブル2211は、市場取引処理部214が企業に対する換金取引を行う毎に、当該企業ユーザのポイント口座レコードに関連付けて企業ポイント売り・通貨買い取引レコードが生成される。
【0126】
企業ポイント売り・通貨買い取引テーブル2211には、ポイント売り・通貨買い取引を一意に特定するための識別子であるポイント売り・通貨買い取引IDをPKとして、取引の日時、ポイント等を売る企業ユーザのポイント口座ID(FK)、ポイント等を買う発行体のユーザID(FK)、企業ユーザが売った(すなわち、換金した)有効期限6ヵ月のプリペイドポイント売り数、有効期限6~1ヵ月各々のポイント売り数及び通貨買い金額を記録するための各カラムが設けられている。
【0127】
図14は、決済代行取引テーブル2212のデータ構造の一例を示している。決済代行取引テーブル2212は、決済代行取引に関する情報を管理するためのものであり、決済処理部213により、ユーザによる商品購入の決済処理が決済代行取引によって実行される毎に、通貨売り・商品買い消費者ユーザのポイント口座レコードに関連付けて決済代行取引レコードが生成される。
【0128】
決済代行取引テーブル2212には、決済代行取引を一意に特定するための識別子である決済代行取引IDをPKとして、取引の日時、通貨売り・商品買い消費者のポイント口座ID(FK)、通貨売り・商品買い消費者の有効期限6ヵ月のプリペイドポイント売り数、通貨売り・商品買い消費者の有効期限6~1ヵ月各々のポイント売り数、ポイント売り・通貨買い消費者のポイント売り数合計、通貨売り・商品買い消費者の通貨口座ID(FK)、通貨売り・商品買い消費者の通貨売り金額、商品販売企業のポイント口座ID(FK)、商品名、及び商品金額を記録するための各カラムが設けられている。
【0129】
図15は、決済代行取引_ポイント売りテーブル2213のデータ構造の一例を示している。決済代行取引_ポイント売りテーブル2213は、決済代行取引において、ポイント売り・通貨買い消費者によるポイント売りに関する情報を管理するためのものであり、決済代行取引毎に、当該決済代行取引の決済代行取引レコードに関連付けて、一人以上のポイント売り・通貨買い消費者毎の決済代行取引_ポイント売りレコードが生成される。
【0130】
決済代行取引_ポイント売りテーブル2213には、決済代行取引_ポイント売りを一意に識別するための識別子である決済代行取引_ポイント売りIDをPKとして、取引の日時、決済代行取引ID(FK)、ポイント売り・通貨買い消費者のポイント口座ID(FK)、通貨口座ID(FK)、有効期限6ヵ月のプリペイドポイント売り数、有効期限6~1ヵ月各々のポイント売り数、売ったプリペイドポイントの通貨換算価格(1単位当たり)、有効期限6~1ヵ月各々の売ったポイントの通貨換算価格(1単位当たり)を記録するための各カラムが設けられている。
【0131】
図16は、ポイント発行_ポイント口座テーブル2214のデータ構造の一例を示している。ポイント発行_ポイント口座テーブル2214は、同一のユーザに対し、同一月に複数回ポイント等を発行した場合において、各期限のポイント等に含まれる複数の過去のポイント発行ID、及びプリペイドポイント発行IDを辿れるようにするものであり、発行処理部211がユーザに対してポイント等を発行する毎に、当該ユーザのポイント口座レコードに関連付けてポイント発行_ポイント口座レコードが生成される。
【0132】
ポイント発行_ポイント口座テーブル2214には、ポイント発行_ポイント口座レコードを一意に特定するための識別子であるポイント発行_ポイント口座IDをPKとして、ポイント等を発行した日時、ポイント発行ID(FK)、プリペイドポイント発行ID(FK)、発行先ポイント口座ID(FK)、有効期限6ヵ月の最新プリペイドポイント発行ID(FK)、有効期限6~1ヵ月各々の最新ポイント発行ID(FK)を記録するための各カラムが設けられている。
【0133】
<ポイント等の有効期限変更、減価、消滅の処理について>
図17は、ポイント管理部212によるポイント等の有効期限変更、減価、消滅の処理の一例を説明するフローチャートである。
【0134】
当該処理は、周期的(例えば、毎月1日)に、ポイント口座テーブル222の各ユーザのポイント口座レコードを対象に実行される。
【0135】
始めに、ポイント管理部212が、パラメータyを1に初期化する(ステップS1)。次に、ポイント管理部212が、ポイント口座レコードの有効期限yヶ月のポイント数のカラムを参照し、その残高n[P]を取得して、当該カラムの記録を消去する(ステップS2)。次に、ポイント管理部212が、ステップS2で取得した残高n[P]を減価率dで減価する(ステップS3)。次に、ポイント管理部212が、ステップS3で減価したn(1-d)[P]をポイント口座レコードの有効期限(y-1)ヶ月のポイント数のカラムに格納する(ステップS2)。
【0136】
いまの場合、パラメータy=1であるので、ポイント口座レコードの有効期限1ヶ月のポイント数n[P]が取得され、n(1-d)[P]に減価された後、ポイント口座レコードの有効期限0ヶ月のポイント数のカラムに格納される。
【0137】
次に、ポイント管理部212が、有効期限パラメータyが6であるか否かを判定し(ステップS5)、有効期限パラメータyが6ではないと判定した場合(ステップS5でNO)、パラメータyを1だけ増加して(ステップS6)、処理をステップ2に戻す。
【0138】
これ以降、ステップS5においてパラメータyが6であると判定されるまで、ステップS2~S6が繰り返されることにより、ポイント口座レコードの有効期限2~6ヶ月のポイント数nが減価され、有効期限1~5ヶ月のポイント数のカラムに移動される。
【0139】
そして、パラメータyが6であると判定された場合(ステップS5でYES)、ポイント管理部212が、ポイント口座レコードの有効期限0ヶ月のポイント数のカラムに格納されているポイント数を消滅させる(0に書き換える)(ステップS7)。
【0140】
次に、ポイント管理部212が、ポイント口座レコードの有効期限6ヶ月のプリペイドポイント数のカラムを参照し、その残高m[PP]を取得して、当該カラムの記録を消去する(ステップS8)。次に、ポイント管理部212が、ステップS8で取得した残高m[PP]と同額のm[P]を減価率dで減価する(ステップS9)。次に、ポイント管理部212が、ステップS9で減価したm(1-d)[P]をポイント口座レコードの有効期限5ヶ月のポイント数のカラムに加算する(ステップS10)。
【0141】
以上で、ポイント管理部212によるポイント等の有効期限変更、減価、消滅の処理は終了される。
【0142】
<決済代行取引について>
図18は、決済処理部213による決済代行取引の一例を説明するシーケンス図である。
【0143】
はじめに、例えば、消費者ユーザAが端末装置30(以下、端末装置30Aと称する)を用い、決済システム10を利用するECサイトにアクセスすると(ステップS11)、端末装置30Aには、商品を紹介、購入するための商品紹介画面(不図示)が表示される(ステップS21)。
【0144】
なお、ECサイトは、商品を販売する企業ユーザが独自に開設したもの、複数の企業ユーザから出品された商品を集めたマーケットプレイス型のもの、複数の企業ユーザがそれぞれの売り場を管理するモール型のもののいずれでもよい。
【0145】
次に、端末装置30Aに表示された商品紹介画面において、消費者ユーザAが購入したい商品を選択し、購入を指示すると(ステップS12)、ECサイトから、決済装置20の決済処理部213に対して決済処理が依頼される(ステップS22)。当該決済処理の依頼には、商品を購入する消費者ユーザAのユーザID、商品を販売する企業ユーザXのユーザID、商品名(商品ID等の識別情報であってもよい)、商品価格等の決済処理に必要な決済処理情報の送信が含まれているものとする。
【0146】
なお、同図の例では、決済処理情報が纏めて送信されるように説明しているが、一部の情報は異なるタイミングで送信されてもよい。また、決済処理情報は、ECサイトに限らず、例えば、ECサイトと連携する他の装置や、消費者ユーザAの端末装置30Aから送信されてもよい。
【0147】
ここでは、消費者ユーザAが企業ユーザXの販売する1万[円]の商品(本)を選択し、購入を指示し、ポイント等を保有していないものとする。
【0148】
次に、決済処理部213が、商品を購入する消費者ユーザAのユーザIDに基づき、消費者ユーザAのユーザレコードに関連付けられたポイント口座レコードを参照して、消費者ユーザAが商品価格以上のポイント等を保有しているか否かを確認し、商品価格に対して不足するポイント数を計算する(ステップS31)。
【0149】
そして、UI制御部218が、不足するポイント数(いまの場合、1万[P])と、消費者ユーザAが指値注文、または成行注文を選択可能な決済画面1000(図19等)を端末装置30Aに表示させる(ステップS32)。
【0150】
図19、及び図20は、決済画面1000の表示例を示しており、図19は消費者ユーザAがポイント等の購入時の初期設定として指値注文を選択している場合の表示例、図20は消費者ユーザAがポイント等の購入時の初期設定として成行注文を選択している場合の表示例である。なお、ポイント等の購入時の初期設定の確認では、消費者ユーザAに対応するポイント口座テーブル222が参照される。
【0151】
決済画面1000には、商品購入に必要なポイント数に対する不足ポイント数を表示する表示欄1001、ユーザが指値注文、成行注文、またはプリペイドポイント購入を選択するためのラジオボタン1002、ポイント等の購入価格を表示する表示欄1003、ユーザがポイント等の購入を指示するための「チャージ&支払いする」ボタン1004が設けられている。
【0152】
図19に示されるように、ラジオボタン1002にて指値注文が選択されている場合、決済画面1000においてユーザは希望交換比率(同図では90[円](スプレッドを含む))を変更できる。
【0153】
図18に戻る。決済画面1000において消費者ユーザAがラジオボタン1002にて指値注文、または成行注文を選択し、「チャージ&支払する」ボタン1004を操作して決済を指示すると(ステップS13)、決済処理部213が、ポイント等の売買のマッチングを行い、消費者ユーザAに対してポイント等を販売するユーザを決定する(ステップS33)。
【0154】
ここでは、説明を簡単にするため、消費者ユーザAが指値注文で消費者ユーザBから、有効期限1ヵ月のポイントを1万[P]、交換比率90[円](スプレッドを含む)で購入するようにマッチングが行われたものとする。
【0155】
次に、決済処理部213が、ポイント等の売買を実行する。具体的には、消費者ユーザAの通貨口座からポイント等の購入代金である9千[円]を発行体の通貨口座に移動する。また、消費者ユーザBのポイント口座から1万[P]を消費者ユーザAのポイント口座に移動して、消費者ユーザA,Bのポイント口座レコードを更新する。さらに、発行体の通貨口座から、ポイント等の購入代金として消費者ユーザAが支払った9千[円]からスプレッド分だけ差し引いたポイント等の販売代金を消費者ユーザBの通貨口座に移動する(ステップS34)。ただし、消費者ユーザBの通貨口座に対するポイント等の販売代金の移動タイミングは後日になる場合もある。
【0156】
次に、決済処理部213が、消費者ユーザAのポイント口座から商品価格に相当する1万[P]を企業ユーザXのポイント口座に移動する(ステップS35)。次に、決済処理部213が、ステップS34,S35に関する情報を決済代行取引テーブル2212及び決済代行取引_ポイント売りテーブル2213に記録する(ステップS36)。
【0157】
具体的には、決済代行取引レコードを生成し、発行した決済代行取引ID、日時、消費者ユーザAのポイント口座ID、消費者ユーザAの有効期限1ヵ月のポイント売り数(1万[P])、消費者ユーザBのポイント売り数合計(1万[P])、消費者ユーザAの通貨口座ID、消費者ユーザAの通貨売り金額(9千[円])、企業ユーザXのポイント口座ID、商品名(本)、及び商品金額(1万[円])を記録する。また、決済代行取引_ポイント売りレコードを生成し、発行した決済代行取引_ポイント売りID、日時、決済代行取引ID、消費者ユーザBのポイント口座ID、消費者ユーザBの通貨口座ID、消費者ユーザBの有効期限1ヵ月のポイント売り数(1万[P])、及び有効期限1ヵ月のポイント通貨換算価格(1単位当たり0.9[円])を記録する。
【0158】
なお、ステップS33~S35の実行順序は上述した例に限らず順不同である。例えば、発行体が企業ユーザXに支払うポイントを立て替えることによりステップS35を実行した後、ステップS33,S34を実行するようにしてもよい。
【0159】
以上のようにして、ポイント等の売買と、企業ユーザXに対するポイント等の支払いが終了した後、次に、UI制御部218が、決済完了画面1100(図21)を端末装置30Aに表示させる(ステップS37)。
【0160】
図21は、決済完了画面1100の表示例を示している。決済完了画面1100には、決済代行取引によって購入したポイント等の数と、商品の購入代金として支払ったポイント等の数と、保有しているポイント等の残高が表示される。
【0161】
図18に戻る。次に、決済処理部213が、決済代行取引による決算処理の終了をECサイトに通知すると(ステップS38)、ECサイトが、購入手続完了画面(不図示)を端末装置30Aに表示させる(ステップS23)。
【0162】
以上で、決済処理部213による決済代行取引の説明を終了する。決済代行取引を利用した場合、ユーザは指値注文を選択した場合の希望交換比率の設定や、成行注文を選択した場合の市場価格によっては、プリペイドポイントを購入する場合に比べて、ポイント等をより安価に購入できる可能性がある。ただし、ユーザが設定した指値注文の希望交換比率でポイント等を販売している他のユーザが存在しない場合や、成行注文におけるポイント等の市場価格がプリペイドポイントの販売価格よりも割高なことが発生し得る。そのような場合、ユーザは、決済画面1000のラジオボタン1002によってプリペイドポイント購入を選択すればよい。また、ユーザは、そのような場合において、指値注文、または成行注文からプリペイドポイント購入に自動的に変更されるように予め設定しておくことができる。
【0163】
変形例として、端末装置30Aに決済画面1000を表示して、消費者ユーザAに指値注文、または成行注文を選択させる処理(ステップS32,S13)を省略し、予め消費者ユーザAが設定していた指値注文における希望交換比率、または成行注文に従って、ポイント等の売買のマッチングを行うようにしてもよい。
【0164】
なお、図18ではECサイトでの商品購入時の決済を例にして説明したが、他の方法での決済にも決済装置20を適用できることは言うまでもない。一例として、コード決済において、実店舗の店舗端末(端末装置40)が消費者ユーザの端末装置30に表示されたコードをスキャンする場合、店舗端末が決済依頼情報を決済装置20に送信すればよい。その場合、決済画面1000及び決済完了画面1100は、店舗端末又はユーザの端末装置30に表示されればよい。他の例として、コード決済において、消費者ユーザの端末装置30が実店舗に表示されたコードをスキャンする場合、ユーザの端末装置30が決済依頼情報を決済装置20に送信すればよい。その場合、決済画面1000及び決済完了画面1100は、ユーザの端末装置30に表示されればよい。さらに他の例として、消費者ユーザの端末装置30の搭載ICチップ又は消費者ユーザのICカードで決済する場合、ICチップ又はICカードをスキャンした店舗端末(端末装置40)が決済依頼情報を決済装置20に送信すればよい。決済画面1000及び決済完了画面1100は、店舗端末又はユーザの端末装置30に表示されればよい。
【0165】
<損益通知画面の表示例>
図22は、損益管理部216によって算出された損益をユーザに通知するために端末装置30に表示される損益通知画面1200の表示例を示している。
【0166】
損益通知画面1200は、ユーザからの所定の操作に応じて端末装置30に表示される。損益通知画面1200には、ユーザの所定の期間におけるポイント等を用いて商品を購入したり、ポイント等を売買したりしたことに対する損益(同図の場合、+8千「円」)が表示される。参考情報として、通貨を売ってポイント等を購入する場合の交換比率(同図の場合、100[円]=102[P])と、通貨を買ってポイント等を売る場合の交換比率(同図の場合、100[円]=110[P])とが表示されてもよい。
【0167】
損益通知画面1200によれば、ユーザに対して決済システム10を利用したことによる得られた利益を数値として明確に示すことができるので、ユーザに対して決済システム10の利用を促すことができる。
【0168】
本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態や変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
【0169】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0170】
10・・・決済システム、20・・・決済装置、21・・・処理部、211・・・発行処理部、212・・・ポイント管理部、213・・・決済処理部、214・・・市場取引処理部、215・・・入出金処理部、216・・・損益管理部、217・・・送金処理部、218・・・UI制御部、22・・・DB部、221・・・ユーザテーブル、222・・・ポイント口座テーブル、223・・・通貨口座テーブル、224・・・通貨入出金テーブル、225・・・ポイント発行テーブル、226・・・プリペイドポイント発行テーブル、227・・・ポイント有効期限変更テーブル、228・・・ポイント減価テーブル、229・・・ポイント消滅テーブル、2210・・・ポイント売り・商品買い取引テーブル、2211・・・企業ポイント売り・通貨買い取引テーブル、2212・・・決済代行取引テーブル、2213・・・決済代行取引_ポイント売りテーブル、2214・・・ポイント発行_ポイント口座テーブル、23・・・通信部、30・・・端末装置、40・・・端末装置、1000・・・決済画面、1100・・・決済完了画面、1200・・・損益通知画面
【要約】
【課題】 通貨に代わる決済手段としてのポイントをより有効に活用できる技術を提供する。
【解決手段】 決済装置は、通貨に代わる決済手段としてのポイントを用いた決済を管理する決済装置であって、ユーザに対して無料で前記ポイントを発行する発行処理部と、第1のユーザが第2のユーザから商品を購入する際の決済処理として、前記第1のユーザのポイント口座から、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済通常取引、または、第3のユーザが販売しているポイントを前記第1のユーザに購入させ、前記商品の代金に相当する前記ポイントを、前記第2のユーザのポイント口座に移動する決済代行取引を実行する決済処理部と、を備える。
【選択図】 図1
図1
図2
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図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図16
図17
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図19
図20
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図22