(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-12
(45)【発行日】2025-05-20
(54)【発明の名称】モバイルインドアサービスのための位置データハブ
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20250513BHJP
G01S 5/14 20060101ALI20250513BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20250513BHJP
H04W 4/33 20180101ALI20250513BHJP
【FI】
H04W64/00 173
G01S5/14
H04W4/00 110
H04W4/33
H04W64/00 110
H04W64/00 140
(21)【出願番号】P 2024037712
(22)【出願日】2024-03-12
【審査請求日】2024-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】524094549
【氏名又は名称】株式会社 One Check
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ミン,ユン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョンシク
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ソング
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-528600(JP,A)
【文献】特開2000-275321(JP,A)
【文献】特表2018-529928(JP,A)
【文献】特表2013-534076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
G01S 5/00-5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された領域を予め設定された識別情報で区分した区分領域ごとに予め収集された複数のセンシング値をマップしたマッピング情報を保存するDBと、
モバイルデバイスから複数のセンシング値
及びVPS(Virtual Private Server)アンカー(Anchor)から位置計測情報を取得するデータ取得部と、
前記複数のセンシング値のうち特定センシング値のRSSI(Received Signal Strength Indicator)と前記マッピング情報に含まれた前記特定センシング値と同じカテゴリー(Category)のレファレンス位置(Reference Position)に基づいて前記モバイルデバイスに対する第1レファレンス位置を測位する第1レファレンス位置測位部と、
前記複数のセンシング値のうち前記特定センシング値を除く残りのセンシング
値と同じカテゴリー(Category)を有する情報に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する第2レファレンス位置測位部と、
前記第1レファレンス位置及び前記第2レファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する精密位置を測位する混合位置測位部と、を含
み、
前記VPSアンカーは、前記モバイルデバイスに経路を基準にしてイメージクローリングデータを生成し、前記イメージクローリングデータを、AI分析を用いて場所イメージを抽出し、前記場所イメージに基づいた前記位置計測情報を前記データ取得部に送信し、
前記混合位置測位部は、VPSアンカー、BLE、UWB及びWi-Fi電波往復時間(RTT)を併用して精密位置を測位することを特徴とする位置データハブ。
【請求項2】
前記複数のセンシング値は、
Wi-Fi RSSI、BLE RSSI、UWB RSSI、LTE/5G RSSI、UWBレンジング(Ranging)、BLEチャネルサウンディング(Channel Sounding)、Wi-Fi FTM(Fine Time Measurement)、ビジョン(Vision)のうち少なくとも2つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の位置データハブ。
【請求項3】
前記第1レファレンス位置測位部は、
前記複数のセンシング値に含まれた複数の前記BLE RSSIを抽出し、複数の前記BLE RSSIのうち最大の強度を有するBLE RSSIを選定し、
前記マッピング情報の中から前記最大の強度を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出し、
前記最大の強度を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する第1レファレンス位置を測位することを特徴とする、請求項2に記載の位置データハブ。
【請求項4】
前記第2レファレンス位置測位部は、
前記複数のセンシング値のうち前記BLEを除く残りのセンシング値を抽出し、
前記マッピング情報に含まれた前記残りのセンシング値と同じカテゴリーを有するレファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位することを特徴とする、請求項
1に記載の位置データハブ。
【請求項5】
前記第2レファレンス位置測位部は、
前記複数のセンシング値に含まれた複数の前記Wi-Fi RSSIを抽出し、複数の前記Wi-Fi RSSIのうち最大の強度を有するWi-Fi RSSIを選定し、
前記マッピング情報の中から前記最大の強度を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出し、
前記最大の強度を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位することを特徴とする、請求項
1に記載の位置データハブ。
【請求項6】
前記第2レファレンス位置測位部は、
前記複数のセンシング値に含まれた複数
のBLEレンジングを抽出し、複数
のBLEレンジングに基づいて、最も近い距離を有するBLEレンジングを選定し、
前記マッピング情報の中から前記最も近い距離を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出し、
前記最も近い距離を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位することを特徴とする、請求項
1に記載の位置データハブ。
【請求項7】
前記第2レファレンス位置測位部は、
前記複数のセンシング値に含まれた複数
のWi-Fiレンジングを抽出し、複数
のWi-Fiレンジングに基づいて、最も近い距離を有するWi-Fiレンジングを選定し、
前記マッピング情報の中から前記最も近い距離を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出し、
前記最も近い距離を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位することを特徴とする、請求項
1に記載の位置データハブ。
【請求項8】
前記混合位置測位部は、
前記第1レファレンス位置と前記第2レファレンス位置の平均値、加重平均値、補間値、中間値のいずれか一つの値を前記モバイルデバイスに対する精密位置として測位することを特徴とする、請求項1に記載の位置データハブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施例は、モバイルインドアサービスのための位置データハブに関する。
【背景技術】
【0002】
以下に述べる内容は、本実施例に関連する背景情報を提供するだけで、従来技術を構成するものではない。
【0003】
従来、UWB無線信号による位置情報の認識のために、信号送受信にはTDoA(Time Difference of Arrival)及びTWR(Two-Way Ranging)を利用する。複数の機器同士が無線干渉無しで通信するように時分割(Time Division)方式を用いて多重接続(Multiple Access)を支援している。
【0004】
多重接続を支援するために、時分割方式は、一定の間隔をおいて時間を割り当てている。該当の値は、信号送信に必要な時間に余裕空間を与えて多重接続できるようにする。正確な位置情報を算出するためにはTWR方式が選好されているが、前述のTWRは信号を授受する構造であるため、TDoA方式に比べて、時分割割り当て時に異なる間隔を保証しなければならない。
【0005】
従来、UWB無線信号による多重接続制御に対する規約が存在していなかった。UWBに対して多重接続制御よりは無作為接続(Random Access)を用いて相互間の干渉を回避する程度の方式を採択している。
【0006】
多重接続を支援するためには、アンカー(Anchor)とスマートフォンとの間に、特定の時間範囲内の無作為接続を支援して時分割割り当てを行う方式を採択することが考慮されている。
【0007】
しかしながら、無作為接続を用いる通信方式は、両方向通信の情報提供に干渉を引き起こし、測位のための目的ではなく情報伝達を目的とする場合には保護を受けない場合が頻繁に発生し得る。
【0008】
スマートフォン(モバイル端末機)を用いて室内位置を測位する技術は、最近までLTE、Wi-Fi、BLE信号強度(RSSI)ベースでサービスされている。技術的な限界により、位置の正確度がユーザに満足してもらえる程度ではなく、サービスの制約があった。UWB通信技術がアイフォン及びアンドロイド(登録商標)に搭載されながら、既存の信号強度ではなく無線技術を用いたToF(Time of Flight)計算が可能になり、より高精度な室内位置の計算が可能になったし、既存のBLE及びWi-Fi技術も、新しい標準化された距離計算無線技術が搭載されながら、高度化が進行中である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本実施例は、モバイルデバイスから受信した様々な無線信号及びAIカメラ機能で分析可能なデータを、人工知能アルゴリズムを用いてビッグデータに基づいて信頼性のある位置情報を様々なモバイルデバイスにおいて活用できるSDK(Software Development Kit)の形態で提供可能にするモバイルインドアサービスのための位置データハブを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施例の一側面によれば、予め設定された領域を予め設定された識別情報で区分した区分領域ごとに予め収集された複数のセンシング値をマップしたマッピング情報を保存するDB;モバイルデバイスから複数のセンシング値を取得するデータ取得部;前記複数のセンシング値のうち特定センシング値のRSSI(Received Signal Strength Indicator)と前記マッピング情報に含まれた前記特定センシング値と同じカテゴリー(Category)のレファレンス位置(Reference Position)に基づいて前記モバイルデバイスに対する第1レファレンス位置を測位する第1レファレンス位置測位部;前記複数のセンシング値のうち前記特定センシング値を除く残りのセンシング値、前記マッピング情報に含まれた前記残りのセンシング値と同じカテゴリー(Category)を有する情報に基づいて前記モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する第2レファレンス位置測位部;を含むことを特徴とする位置データハブを提供する。
【発明の効果】
【0011】
以上で説明したように、本実施例によれば、モバイルデバイスから受信した様々な無線信号及びAIカメラ機能で分析可能なデータを、人工知能アルゴリズムを用いてビッグデータに基づいて信頼性のある位置情報を様々なモバイルデバイスにおいて活用できるSDK(Software Development Kit)の形態で提供可能にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本実施例に係る位置データハブを示す図である。
【
図1B】本実施例に係る位置データハブを示す図である。
【
図2】本実施例に係るVLAM(Visual Localization And Mapping)技術に基づくユーザ位置提供方法を示す図である。
【
図4】本実施例に係るVPSアンカーから位置データハブにデータが伝達される過程を示す図である。
【
図5】本実施例に係るVPSアンカー、BLE、UWB、Wi-Fi信号を用いた位置データを示す図である。
【
図6】本実施例に係るTPHレファレンスアンカー、TPHレファレンス位置を示す図である。
【
図7】本実施例に係る位置データハブの動作過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1A及び
図1Bは、本実施例に係る位置データハブを示す図である。
【0015】
本実施例に係る位置データハブ110は、VPSアンカー(Anchor)、UWB(Ultra-Wide Band)、BLEビーコン(Bluetooth Low Energy Beacon)、Wi-Fi RSSI(Received Signal Strength Indicator)、LTE/5G、Wi-Fiレンジング(Wi-Fi Ranging)、BLEレンジング(BLE Ranging)を用いてユーザ位置を計測する。
【0016】
位置データハブ110は、モバイルデバイスから受信した様々な無線信号及びAIカメラ機能で分析可能なデータを、人工知能アルゴリズムを用いてビッグデータに基づいて信頼性のある位置情報を様々なモバイルデバイスにおいて活用できるSDK(Software Development Kit)の形態で提供可能である。
【0017】
位置データハブ110は、Wi-Fi RSSIベースのフィンガープリンティング(Fingerprinting)ベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、BLEのRSSIベースのフィンガープリンティングベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、移動通信社が提供するLTE/5G基地局ベースのRSSIベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、UWBレンジングベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、BLEチャネルサウンディング(Channel Sounding)ベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、Wi-Fi FTM(Fine Time Measurement)ベース分析データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、ポータル(グーグル/ネイバー/カカオ)などにおける場所写真を、VPSベースデータで変換データを用いて位置を計測する。位置データハブ110は、ビーコンポジショニングを行って位置を計測する。
【0018】
位置データハブ110は、BLE RSSI、Wi-Fi RSSIを併用して精密位置を測位する。位置データハブ110は、BLE RSSI、BLE精密距離を併用して精密位置を測位する。位置データハブ110は、BLE RSSI、Wi-Fi精密距離を併用して精密位置を測位する。
【0019】
位置データハブ110はビーコンバンクであり、ビーコンデータをデータベース化して保存する。例えば、位置データハブ110はモバイルデバイスであり、事務室に設置されたビーコンをスキャンしたとき、モバイルデバイスに搭載された測位アプリケーションを用いて当該事務室に該当する関連情報(例えば、クーポン)を送信できる。
【0020】
位置データハブ110は、UWB距離値、Wi-Fi距離値、カメラベース位置認識値をデータベース化して保存する。位置データハブ110は、BLE RSSI、ビーコンデータ、UWB距離情報、Wi-Fiレンジング情報をデータベース化して活用できるようにする。例えば、位置データハブ110は、データベース化されたセンシング値を用いてユーザが特定場所に進入した場合に、特定場所に特化された案内を提供可能にする。位置データハブ110は、BLE、UWB、Wi-Fiのうち少なくとも2つを併用して精密位置測位を行う。
【0021】
位置データハブ110はセンシングデータをデータベース化するとき、データベースのカテゴリーが多くなるほど、測位がより高精度となるようにする。位置データハブ110はビーコンのRSSIの他にも、地点別にBLEレンジを共に保存してデータベース化できる。
【0022】
モバイルデバイスは、搭載されたSDKを用いて、位置データハブ110で構築したDBを用いた精密位置測位サービスの提供を受けることができる。モバイルデバイスは、搭載されたSDKを用いて位置データハブ110に接続した後、位置データハブ110に構築したDBを用いて自分の位置を確認するか、他人の位置を確認することができる。
【0023】
位置データハブ110は、Wi-Fi、BLE、UWB、LTE、5Gを含む様々な通信方式で収集された距離測定情報をデータベース化する。位置データハブ110は、データベース化されたセンシング値、距離測定情報に基づいて精密測位を行う。
【0024】
位置データハブ110は、Wi-Fi、BLE、UWB、LTE、5GのRSSIと距離測定情報を併用して、正確度の高い精密測位を行う。位置データハブ110は、モバイルデバイスでカメラを用いて撮影した情報を、AIベースで映像を認識化してデータベース化した情報を用いて、精密測位を行うことができる。位置データハブ110は、イメージ内の看板、販売台などをイメージ客体化して精密測位を行うことができる。
【0025】
位置データハブ110は、ビーコン、アンカーが特定されていない場合に、複数個の距離データに基づいてレファレンスポジショニングをしたが、最も近い候補群を選別した後、レファレンス位置基準で多少の誤差に対して再び位置を測定する。
【0026】
位置データハブ110は、概略の位置を1次的に測位し後、その周辺に設置されているUWB、アンカー、BLEビーコンを用いて2次的に精密な測位を行う。位置データハブ110は、連結されたデバイスはアンカーの位置に基づいて2次測位を行う。位置データハブ110は、レファレンス位置を基準にしてインデクシングを行う。
【0027】
位置データハブ110は、現在最も近接したレファレンス位置を測位し後、該当のモバイルデバイスにおいてセンシングされたデータ値がある所があり、空いている所があれば、2次精密測位を行うとき、複数の測位方法のいずれか一つを決定できる。位置データハブ110は、UWBデータが収集されていない場合に、UWBを除いてBLE2、Wi-Fi2を用いて精密測位を行うことができる。位置データハブ110は、2次精密測位を行うとき、複数のアンカー、複数のビーコンをDB内のテーブルで特定して利用する。
【0028】
1段階として、位置データハブ110は、モバイルデバイスを用いて測定した様々な測位方法に関連したデータセンシング値に基づいて、データベース化されているレファレンス位置をモバイルデバイスから受信したデータと比較し、最も近接したデータレファレンス位置を探す。
【0029】
2段階として、位置データハブ110は、センシングされた値のうち精密測位に活用するデータを受信したか否かに基づいて、精密測位する方式を選択し、精密測位を行うために、近接した位置に設置されているアンカーやビーコンを選別して精密測位を行う。位置データハブ110は、精密測位のために、UWB、BLE、Wi-Fiを用いて精密測位を行う。
【0030】
位置データハブ110は、様々な通信方式のRSSI信号に対して信号のその測定された値(特定レファレンス位置でのRSSI値の測定値)をデータベース化する。位置データハブ110は、モバイルデバイスから受信した情報とデータベース化情報とを比較する位置を測位する。位置データハブ110は、UWB、BLE、Wi-Fiのうち2つ以上のRSSI信号をレファレンス位置ごとにDBテーブルに保存した後に比較する。
【0031】
位置データハブ110は、BLEとUWB、BLEとBLE2、BLEとWi-Fiを併用して測位を行う。位置データハブ110は、BLE RSSIを基本的に利用する。位置データハブ110は、Wi-Fi RSSI、BLE距離、Wi-Fi距離のうち1つ以上を組み合わせてBLE RSSIと組み合わせ、レファレンステーブルと比較してレファレンス位置を測定する。
【0032】
位置データハブ110は基本的に、BLE RSSIを用いた距離測位方式によって測位を行う。位置データハブ110は、様々な距離測位方式の中から少なくとも1つを併用してレファレンス位置を測定する。
【0033】
本実施例に係る位置データハブ110は、DB102、データ取得部104、第1レファレンス位置測位部106、第2レファレンス位置測位部108、混合位置測位部109を含む。位置データハブ110に含まれた構成要素は必ずしもこれに限定されない。
【0034】
位置データハブ110に含まれた各構成要素は、装置内部のソフトウェア的なモジュール又はハードウェア的なモジュールを連結する通信経路に連結され、相互間に有機的に動作してよい。このような構成要素は1つ以上の通信バス又は信号線を用いて通信する。
【0035】
図1Bに示す位置データハブ110の各構成要素は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、ソフトウェア的なモジュール、ハードウェア的なモジュール、又はソフトウェアとハードウェアとの結合により具現されてよい。
【0036】
DB102は、データベース管理プログラム(DBMS)を用いてコンピュータシステムの保存空間(ハードディスク又はメモリ)に具現された一般的なデータ構造を意味する。DB102は、データの検索(抽出)、削除、編集、追加などを行うことができるデータ保存形態を意味する。DB102は自分の機能を達成するためにフィールド(Field)又はエレメントを有する。
【0037】
DB102は、予め設定された領域を予め設定された識別情報で区分した区分領域ごとに予め収集された複数のセンシング値をマップしたマッピング情報を保存する。
【0038】
データ取得部104は、モバイルデバイスから複数のセンシング値を取得する。
【0039】
複数のセンシング値は、Wi-Fi RSSI、BLE RSSI、UWB RSSI、LTE/5G RSSI、UWBレンジング(Ranging)、BLEチャネルサウンディング(Channel Sounding)、Wi-Fi FTM(Fine Time Measurement)、ビジョン(Vision)のうち少なくとも2つを含む。
【0040】
第1レファレンス位置測位部106は、複数のセンシング値のうち特定センシング値のRSSI(Received Signal Strength Indicator)とマッピング情報に含まれた特定センシング値と同じカテゴリー(Category)のレファレンス位置(Reference Position)に基づいてモバイルデバイスに対する第1レファレンス位置を測位する。
【0041】
第1レファレンス位置測位部106は、複数のセンシング値に含まれた複数のBLE RSSIを抽出し、複数のBLE RSSIのうち最大の強度を有するBLE RSSIを選定する。第1レファレンス位置測位部106は、マッピング情報のうち最大の強度を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出する。第1レファレンス位置測位部106は、最大の強度を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいてモバイルデバイスに対する第1レファレンス位置を測位する。
【0042】
第2レファレンス位置測位部108は、複数のセンシング値のうち特定センシング値を除く残りのセンシング値、マッピング情報に含まれた残りのセンシング値と同じカテゴリー(Category)を有する情報に基づいてモバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する。
【0043】
第2レファレンス位置測位部108は、複数のセンシング値のうちBLEを除く残りのセンシング値を抽出する。第2レファレンス位置測位部108は、マッピング情報に含まれた残りのセンシング値と同じカテゴリーを有するレファレンス位置に基づいてモバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する。
【0044】
第2レファレンス位置測位部108は、複数のセンシング値に含まれた複数のWi-Fi RSSIを抽出し、複数のWi-Fi RSSIのうち最大の強度を有するWi-Fi RSSIを選定する。第2レファレンス位置測位部108は、マッピング情報のうち最大の強度を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出する。第2レファレンス位置測位部108は、最大の強度を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて、モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する。
【0045】
第2レファレンス位置測位部108は、複数のセンシング値に含まれた複数のBLEレンジングを抽出し、複数のBLEレンジングに基づいて、最も近い距離を有するBLEレンジングを選定する。第2レファレンス位置測位部108は、マッピング情報のうち最も近い距離を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出する。第2レファレンス位置測位部108は、最も近い距離を有するBLEと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいてモバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する。
【0046】
第2レファレンス位置測位部108は、複数のセンシング値に含まれた複数のWi-Fiレンジングを抽出し、複数のWi-Fiレンジングに基づいて、最も近い距離を有するWi-Fiレンジングを選定する。第2レファレンス位置測位部108は、マッピング情報の中から最も近い距離を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報を抽出する。第2レファレンス位置測位部108は、最も近い距離を有するWi-Fiと同じカテゴリーを有する識別情報にマップされたレファレンス位置に基づいて、モバイルデバイスに対する第2レファレンス位置を測位する。
【0047】
混合位置測位部109は、第1レファレンス位置と第2レファレンス位置に基づいてモバイルデバイスに対する精密位置を測位する。混合位置測位部109は、第1レファレンス位置と第2レファレンス位置の平均値、加重平均値、補間値、中間値のいずれか一つの値を、モバイルデバイスに対する精密位置として測位する。
【0048】
図2は、本実施例に係るVLAM(Visual Localization And Mapping)技術に基づくユーザ位置提供方法を示す図である。
【0049】
対象地域3Dスキャニング作業を行う(S210)。段階S210で、人が3Dマッピング装備を直接着用した後、対象地域3Dスキャニング作業を行う。現実視界を3Dモデリングし、カメラベース精密測位用のVisual-Geo DB生成のためのセンサーデータを収集する。
【0050】
3DモデリングでDBを構築する(S220)。段階S220で、3Dメッシュ(Mesh)を生成し、Visual-Geo DBを生成する。
【0051】
ユーザがモバイルデバイスで自分の位置を撮影する(S230)。段階S230で、ユーザが周辺をカメラで撮影した後、クラウドサーバーに送信する。
【0052】
クラウドサーバーで位置を計算する(S240)。段階S240で、クラウドサーバーは、ディープラーニングベースSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を適用して自分の位置を計測しながら同時に周辺環境の地図を作成する。クラウドサーバーは、顧客がモバイルデバイスで撮影したイメージとVisual-Geo DBとのマッチングによって正確なカメラ位置/方向を推定する。
【0053】
ユーザの現在位置情報を提供する(S250)。
【0054】
図2では、段階S210~段階S250を順次に実行するとしているが、必ずしもこれに限定されない。言い換えると、
図2に記載された段階を変更して実行することも、或いは、1つ以上の段階を並列的に実行することも適用可能であり、
図2は時系列的な順序に限定されるものではない。
【0055】
前述したように、
図2に記載された本実施例に係るVLAM技術に基づくユーザ位置提供方法は、プログラムにより具現され、コンピュータ可読記録媒体に記録されてよい。本実施例に係るVLAM技術に基づくユーザ位置提供方法を具現するためのプログラムが記録され、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。
【0056】
【0057】
位置データハブ110は、BLEビーコンの基準位置(Reference position)と当該基準位置基準から信号強度ベース計算位置(BLE RSSI based calculated position)を計測した後、管理する。
【0058】
位置データハブ110は、Wi-Fi APの基準位置(Reference position)と当該基準位置基準からの信号強度ベース計算位置(Wi-Fi RSSI Based calculated position)を計測した後、管理する。
【0059】
位置データハブ110は、LTE/5G基地局の基準位置(Reference position)と当該基準位置基準からの信号強度ベース計算位置(LTE/5G RSSI based calculated position)を計測した後、管理する。
【0060】
位置データハブ110は、UWBアンカーの基準位置(Reference position)と当該基準位置基準からのレンジングベース計算位置(UWB ranging based calculated position)を計測した後、管理する。
【0061】
位置データハブ110は、BLEビーコン(Channel Sounding)の基準位置(Reference position)と当該基準位置基準からのレンジングベース計算位置(BLE Channel Sounding based calculated position)を計測した後、管理する。位置データハブ110は、Wi-Fi AP(FTM)の基準位置(Reference position)と当該基準位置基準からのレンジングベース計算位置(UWBレンジング calculated position)を計測した後、管理する。
【0062】
位置データハブ110は、Google/Apple Map Portal APIを用いて取得したお店の室内イメージからML(Machine Learning)ベースで取得したイメージをアンカー化することができる。位置データハブ110は、ML(Machine Learning)ベースイメージアンカー化を基準位置を計測した後、管理する。位置データハブ110は、モバイルのカメラVision AI技術を用いてイメージアンカーを認識し、自分の位置を計測した後、管理する。位置データハブ110は、モバイルSDKの形態でBLE/Wi-Fi/UWB/Vision情報を用いて室内/室外で自分の位置を認識して情報を提供する。
【0063】
位置データハブ110は一般に、無線の信号強度ベースのフィンガープリント方式に比べてより正確な室内位置を計算することにより、室内で様々な位置ベースサービスを提供することができる。位置データハブ110は、将来、標準化されたUWB/BLE/Wi-Fi技術が普及化することにより、様々な室内空間での正確度を向上させる。位置データハブ110は、UWB機能が搭載されたモバイルである場合に、CM(Centi-Meter)レベルの正確な測位を室内で可能にする。位置データハブ110は、緊急救助及び災難時に活用可能である。
【0064】
位置データハブ110は、BLE RSSI、Wi-Fi RSSI、LTE&5G RSSI基準情報を管理する。位置データハブ110は、UWBレンジング、BLEチャネルサウンディング、Wi-Fi FTM情報を管理する。位置データハブ110は、Google MapのPlace imageのイメージ認識が可能なアンカーを管理する。位置データハブ110は、モバイルカメラのイメージアンカー認識を用いた自分の位置を演算する。位置データハブ110は、モバイルSDKでTPH情報を用いてユーザに位置情報を提供する。
【0065】
図4は、本実施例に係るVPSアンカーから位置データハブにデータが伝達される過程を示す図である。
【0066】
VPS(Virtual Private Server)アンカー(Anchor)は、モバイルデバイスに経路(Path)を基準にしてイメージクローリングを行ってイメージクローリングデータを生成する。VPSアンカーは、イメージクローリングデータを、AI分析を用いて場所(Place)イメージのみを抽出する。VPSアンカーは、場所イメージに基づいて位置計測情報を位置データハブ110に送信する。
【0067】
図5は、本実施例に係るVPSアンカー、BLE、UWB、Wi-Fi信号を用いた位置データを示す図である。
【0068】
位置データハブ110は、BLE RSSI、Wi-Fi RSSIを併用して精密位置を測位した後、精密位置をVLAMを用いた地図上にマップする。位置データハブ110は、VPSアンカー、BLE、UWB、Wi-Fi電波往復時間(RTT)を併用して精密位置を測位した後、精密位置をVLAMを用いた地図上にマップする。
【0069】
図6は、本実施例に係るTPHレファレンスアンカー、TPHレファレンス位置を示す図である。
【0070】
位置データハブ110は、TPHレファレンスアンカーに対するカテゴリー(Category)を、BLE、Wi-Fi、UWB、BLE2、Wi-Fi2、LTE、5G、Visionに区分してテーブルにマップして保存する。位置データハブ110は、TPHレファレンスアンカーに対するカテゴリー(Category)に対するタイプ(type)を、Beacon、AP、Anchor、Carrier、Imageに区分してテーブルにマップして保存する。位置データハブ110は、TPHレファレンスアンカーに対するカテゴリー(Category)に対する設置位置座標(X、Y、Z)をテーブルにマップして保存する。位置データハブ110は、TPHレファレンスアンカーに対するカテゴリー(Category)に対する設置アドレスをテーブルにマップして保存する。
【0071】
位置データハブ110は、TPHレファレンス位置に対するタイプ(Type)を、point、Areaに区分してテーブルに保存する。位置データハブ110は、TPHレファレンス位置に対する設置位置座標(X、Y、Z)をテーブルにマップして保存する。位置データハブ110は、TPHレファレンス位置に対するBLE、Wi-Fi、LTE、5G、UWB、BLE2、Wi-Fi2、Visionに対する信号強度(RSSI)をテーブルにマップして保存する。
【0072】
TPHレファレンス位置は、テーブルに含まれた値は、端末の現在位置を基準にしてそれぞれの通信方式との数値を保存する。位置データハブ110は、モバイルデバイスから受信した信号と最も類似する信号をDBから抽出した後、レファレンス位置を決定する。位置データハブ110は、複数のレファレンス位置のうち最も近い位置を探す。
【0073】
図7は、本実施例に係る位置データハブの動作過程を示す図である。
【0074】
位置データハブ110は、SDKを用いてレファレンスアンカー情報をダウンロードした後、室内測位を開始する(S710)。位置データハブ110は、BLE/Wi-Fi RSSIベース室内位置測位を行う(S720)。
【0075】
位置データハブ110は、室内位置結果に基づいて、モバイルデバイスから最も近いレファレンスデバイス(Ref Device)を選択する(S730)。位置データハブ110は、レンジングデバイス(Ranging Device)選定されたか否かを確認する(S740)。
【0076】
段階S740の確認の結果、レンジングデバイスとして選定されると、位置データハブ110は、レンジング距離値を計算して最終位置を計算する(S750)。位置データハブ110は、SDKを用いてユーザに位置情報を提供する(S760)。
【0077】
位置データハブ110は、BLE/Wi-Fi RSSI位置計算を再開始する(S770)。段階S740の確認の結果、レンジングデバイスとして選定されないと、位置データハブ110は、他のレンジングデバイスをサーバーを介して選定する(S780)。
【0078】
図7では、段階S710~段階S780を順次に実行するとしているが、必ずしもこれに限定されない。言い換えると、
図7に記載された段階を変更して実行することも、或いは1つ以上の段階を並列的に実行することも適用可能であり、
図7は時系列的な順序に限定されるものではない。
【0079】
前述したように、
図7に記載された本実施例に係る位置データハブの動作過程は、プログラムにより具現され、コンピュータ可読記録媒体に記録されてよい。本実施例に係る位置データハブの動作過程を具現するためのプログラムが記録され、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムで読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。
【0080】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本実施例の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は、添付する特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれ得るものとして解釈されるべきであろう。
【符号の説明】
【0081】
110 位置データハブ
102 DB
104 データ取得部
106 第1レファレンス位置測位部
108 第2レファレンス位置測位部
109 混合位置測位部
【要約】
【課題】モバイルインドアサービスのための位置データハブを提供する。
【解決手段】本実施例は、モバイルデバイスから受信した様々な無線信号及びAIカメラ機能で分析可能なデータを人工知能アルゴリズムを用いてビッグデータに基づいて信頼性のある位置情報を様々なモバイルデバイスにおいて活用できるSDK(Software Development Kit)の形態で提供可能にするモバイルインドアサービスのための位置データハブを提供する。
【選択図】
図1B