(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-13
(45)【発行日】2025-05-21
(54)【発明の名称】低帯域幅通信及び緊急通信ユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20250514BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250514BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20250514BHJP
H04M 1/72454 20210101ALI20250514BHJP
H04M 1/72424 20210101ALI20250514BHJP
H04M 1/72469 20210101ALI20250514BHJP
【FI】
G06F3/0481
G09G5/00 555D
G09G5/02 B
G09G5/00 510H
H04M1/72454
H04M1/72424
H04M1/72469
(21)【出願番号】P 2024515962
(86)(22)【出願日】2022-09-12
(86)【国際出願番号】 US2022043183
(87)【国際公開番号】W WO2023039234
(87)【国際公開日】2023-03-16
【審査請求日】2024-03-18
(32)【優先日】2021-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アーダウド, ギヨーム アール.
(72)【発明者】
【氏名】ミッシグ, ジュリアン ケー.
(72)【発明者】
【氏名】スタウバー, マタン
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2010/064716(WO,A1)
【文献】特開2021-040276(JP,A)
【文献】特開2013-140164(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0277903(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0304444(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0228721(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
G09G 5/00
G09G 5/02
H04M 1/72454
H04M 1/72424
H04M 1/72469
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
表示生成構成要素と通信するコンピュータシステムにおいて、
前記表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、前記ユーザインタフェースは、
第1のユーザと異なる第2のユーザとの前記通信を開始するために地上無線ネットワークが
前記第1のユーザの前記コンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、前記ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、
前記第1のユーザと異なる前記第2のユーザとの前記通信を開始するために地上無線ネットワークが
前記第1のユーザの前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、前記ユーザインタフェースの前記一部を、第2の外観であって、前記第2の外観は、前記第1の外観とは異なり、
前記第1のユーザと異なる前記第2のユーザとの前記通信が前記地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示することを含む、方法。
【請求項2】
前記地上無線ネットワーク以外の前記代替通信ネットワークは、ピアツーピア通信ネットワークを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の外観は、第1の色を有する1つ以上のメッセージを含み、前記第2の外観は、前記第1の色とは異なる第2の色を有する1つ以上のメッセージを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという前記判定に従って、前記ユーザインタフェースにおいて、マップ及び/又は衛星ビューの表現を表示すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記通信が前記地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るという前記インジケーションは、前記通信を開始するための前記ユーザインタフェース中の固定ロケーションにおけるインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザインタフェースは、前記通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を含み、前記方法は、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、第1の方式で前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現を表示することと、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、前記第1の方式とは異なる第2の方式で前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現を表示することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現は、前記通信のための前記提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、前記コンピュータシステムに対する近接度に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現は、前記通信のための前記提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの前記コンピュータシステムへの近接度と、前記提案された受信者が前記コンピュータシステムに関連付けられているという判定と、に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現は、前記通信のための前記提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの前記コンピュータシステムへの近接度と、前記提案された受信者が前記コンピュータシステムに関連付けられて指定されているという判定と、に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記通信のための提案された受信者の前記1つ以上の表現は、前記提案された受信者が前記コンピュータシステムに関連付けられているという判定と、前記提案された受信者が前記コンピュータシステムに関連付けられた
前記第1のユーザとどれほど最近及び/又は頻繁に連絡を取ったかという判定と、に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記通信を開始するための前記ユーザインタフェースを表示することは、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、前記通信を開始するための前記ユーザインタフェースにおいて、前記地上無線ネットワーク以外の前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるコンピュータシステムの数のインジケーションを表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記通信を開始するための前記ユーザインタフェースを表示することは、
前記通信を開始するための前記ユーザインタフェースの第1の部分に、連絡可能なエンティティの表現の第1のセットを表示することと、
前記通信を開始するための前記ユーザインタフェースの前記第1の部分とは異なる第2の部分に、前記代替通信ネットワークを介して連絡され得る連絡可能なエンティティの表現の第2のセットであって、前記連絡可能なエンティティの表現の第1のセットは、前記連絡可能なエンティティの表現の第2のセットとは異なる、連絡可能なエンティティの表現の第2のセットを表示することと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスと通信し、前記方法は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示する要求に対応する1つ以上の入力を検出することと、
連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示する要求に対応する前記1つ以上の入力を検出したことに応じて、前記ユーザインタフェースにおいて、連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示することであって、
個別の連絡可能なエンティティに関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たすという判定に従って、前記個別のエンティティの表現を第1の方式で表示し、
前記個別の連絡可能なエンティティに関連付けられたコンピュータシステムが前記近接条件を満たさないという判定に従って、前記第1の方式とは異なる第2の方式で前記個別の連絡可能なエンティティの前記表現を表示することを含む、ことと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザインタフェースは、第1の潜在的な受信者の第1の表現を含む、前記通信のための潜在的な受信者の1つ以上の表現を含み、前記方法は、
前記第1の潜在的な受信者に関連付けられたコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、前記第1の潜在的な受信者の前記第1の表現を第1の色で表示することと、
前記第1の潜在的な受信者に関連付けられたコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能ではないという判定に従って、前記第1の潜在的な受信者の前記第1の表現を前記第1の色とは異なる第2の色で表示することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザインタフェースにおいて、以前の会話の1つ以上の表現であって、以前の会話の前記1つ以上の表現の順序は、前記代替通信ネットワークを介した前記以前の会話の参加者に関連付けられたコンピュータシステムのアクセス可能性に基づく、以前の会話の1つ以上の表現を表示すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザインタフェースにおいて、第1の会話の第1の表現及び第2の会話の第2の表現を含む、以前の会話の1つ以上の表現を表示することであって、前記以前の会話の前記1つ以上の表現を表示することは、
前記第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、前記第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるというインジケーションを表示することと、
前記第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能ではないという判定に従って、前記第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという前記インジケーションなしに、前記第1の会話の前記第1の表現を表示することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記通信を送信する要求に対応する1つ以上の入力を検出することと、
前記通信を送信するための要求に対応する1つ以上の入力を検出したことに応じて、前記代替通信ネットワークを介して前記通信を送信することを試みる前に、地上無線ネットワークを介して前記通信を送信することを試みることと、
地上無線ネットワークを介して前記通信を送信することを試みた後に、地上無線ネットワークを介して前記通信を送信することを試みることが失敗したという判定に従って、前記代替通信ネットワークを介して前記通信を送信することを試みることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記コンピュータシステムが地上無線ネットワークから信号を受信することができるが、通信リンクを確立することができない場合、前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能ではないという前記判定が行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記コンピュータシステムは、前記代替通信ネットワークを介して前記通信を開始することを自動的に可能にされる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションの選択を検出することと、
前記代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションの選択を検出したことに応じて、前記コンピュータシステムが前記代替通信ネットワークを介して通信することを可能にすることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
通話による前記通信を開始するための要求に対応する1つ以上の入力を検出することと、
通話による前記通信を開始する要求に対応する前記1つ以上の入力を検出したことに応じて、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、通話による前記通信を開始し、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、メッセージを介して前記通信を開始するためのメッセージングアプリケーションのユーザインタフェースを表示することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ユーザインタフェースを表示することは、
前記通信を開始するために地上無線ネットワークが前記コンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、前記通信のコンテンツを選択するための1つ以上のオプションを表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという判定に従って、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーションを表示すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという前記インジケーションを表示している間に、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという前記インジケーションの選択に対応する入力を検出することと、
1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという前記インジケーションの選択に対応する入力を検出したことに応じて、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという前記インジケーションとは異なる、送信されるように要求されているが、送信されていない前記1つ以上の通信の表現を表示することと、
を更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
コンピュータに請求項1~24のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項26】
コンピュータシステムであって、
請求項25に記載のコンピュータプログラムを格納したメモリと、
前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行可能な1以上のプロセッサと
を備え、
前記コンピュータシステムは、表示生成構成要素と通信するように構成される、コンピュータシステム。
【請求項27】
表示生成構成要素と通信しているように構成されたコンピュータシステムであって、
請求項1~24のいずれか一項に記載の方法を実行するための手段を備える、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月13日に出願された「LOW-BANDWIDTH AND EMERGENCY COMMUNICATION USER INTERFACES」と題する米国仮特許出願第63/243,502号、及び2022年9月9日に出願された「LOW-BANDWIDTH AND EMERGENCY COMMUNICATION USER INTERFACES」と題する米国特許出願第17/941,400号の優先権を主張し、それらの各々の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、コンピュータユーザインタフェースに関し、より具体的には、低帯域幅通信及び/又は緊急通信のための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータシステムは、様々なタイプの通信のためのインタフェースを表示するためのハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、電子デバイスを使用する低帯域幅通信及び緊急通信のためのいくつかの技術は、概して、扱いにくく、非効率的である。例えば、いくつかの既存の技術では、複数回のキー押圧又は打鍵を含む場合がある、複雑且つ時間のかかるユーザインタフェースが使用されている。既存の技術は、必要以上の時間を要し、ユーザの時間及びデバイスのエネルギーを浪費する。この後者の考慮事項は、バッテリ動作式デバイスにおいて特に重要である。
【0005】
したがって、本技術は、低帯域幅通信及び緊急通信のためのより高速でより効率的な方法及びインタフェースを有する電子デバイスを提供する。かかる方法及びインタフェースは、任意選択的に、低帯域幅通信及び緊急通信のための他の方法を補完するか、又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減し、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素と通信するコンピュータシステムにおいて実行される方法が記載される。方法は、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示することを含む。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読媒体は、表示生成構成要素と通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素と通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素と通信するように構成されたコンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムは、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素と通信するように構成されたコンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示するための手段を備える。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラム製品は、表示生成構成要素と通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、表示生成構成要素を介して、通信を開始するためのユーザインタフェースであって、ユーザインタフェースは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、ユーザインタフェースの少なくとも一部を第1の外観で表示し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、ユーザインタフェースの一部を、第2の外観であって、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションを含む、第2の外観で表示することを含む、ユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するコンピュータシステムにおいて実行される方法が記載される。方法は、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信することと、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信することと、を含む。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信し、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信する、命令を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信し、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信する、命令を含む。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信し、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信する、命令を含む。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信し、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信するための手段を備える。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラム製品は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、表示生成構成要素を介して、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの、1人以上の受信者を識別する情報の提供なしのコンピュータシステムへの近接度に基づいて自動的に選択される1人以上の受信者に通信を送信するための選択可能な通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力を受信し、1つ以上の入力を受信したことに応じて、1人以上の受信者に通信を送信する、命令を含む。
【0018】
これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0019】
したがって、デバイスは、低帯域幅通信及び緊急通信のためのより高速でより効率的な方法及びインタフェースを提供され、それによって、かかるデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度を増加させる。かかる方法及びインタフェースは、低帯域幅通信及び緊急通信のための他の方法を補完するか、又は置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0021】
【
図1A】いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイを備えたポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0022】
【
図1B】いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0023】
【
図2】いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す図である。
【0024】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0025】
【
図4A】いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0026】
【
図4B】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0027】
【
図5A】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示す。
【0028】
【
図5B】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0029】
【
図6A】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6B】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6C】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6D】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6E】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6F】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6G】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6H】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6I】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6J】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6K】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6L】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6M】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6N】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6O】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0030】
【
図7】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための方法を示すフロー図を示す。
【0031】
【
図8A】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8B】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8C】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8D】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8E】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8F】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8G】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8H】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8I】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8J】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8K】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8L】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8M】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8N】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8O】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8P】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8Q】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8R】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8S】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0032】
【
図9】いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための方法を示すフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、むしろ例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0034】
低帯域幅通信及び緊急通信のための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。いくつかの例では、ユーザインタフェースの一部は、地上波無線通信ネットワークが通信のために利用可能であるという判定に従って第1の外観で表示され、地上波無線通信ネットワークが利用可能でないという判定に従って異なる外観で表示され得る。いくつかの例では、コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、コンピュータシステムへの近接度に基づいて通信を受信するために、緊急通信モードに固有のユーザインタフェース及び受信者が自動的に選択される。かかる技術は、低帯域幅通信及び緊急通信を実施するユーザの認知負担を低減し、それによって生産性を高めることができる。更に、そのような技術は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減することができる。
【0035】
以下では、
図1A~
図1B、
図2、
図3、
図4A~
図4B、及び
図5A~
図5Bは、低帯域幅通信及び緊急通信の技術を実施するための例示的なデバイスの説明を提供する。
図6A~
図6Oは、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
図7は、いくつかの実施形態による低帯域幅通信及び緊急通信の方法を示すフロー図である。
図6A~
図6Oのユーザインタフェースは、
図7のプロセスを含む後述のプロセスを示すために使用される。
図8A~
図8Sは、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。
図9は、いくつかの実施形態による低帯域幅通信及び緊急通信の方法を示すフロー図である。
図8A~
図8Sのユーザインタフェースは、
図9の処理を含む、後述の処理を示すために使用される。
【0036】
後述のプロセスは、改善された視覚的フィードバックをユーザに提供すること、動作を実行するために必要な入力の数を減らすこと、追加で表示されるコントロールでユーザインタフェースを雑然とさせることなしに、追加のコントロールオプションを提供すること、条件のセットが満たされると更なるユーザ入力を必要とせずに動作を実行すること、及び/又は、他の技術を含む、様々な技術により、(例えば、ユーザがデバイスを操作/相互作用する際に適切な入力を行うのを助け、ユーザの誤りを減らすことによって)デバイスの操作性を高め、ユーザとデバイスのインタフェースを効率化するものである。これらの技術はまた、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0037】
更に、1つ以上のステップが満たされている1つ以上の条件を条件とする本明細書に記載の方法では、記載の方法は、繰り返しの過程にわたって、本方法のステップが条件とする条件の全てが本方法の異なる繰り返しで満たされるように、複数の繰り返しで繰り返されることができることを理解されたい。例えば、ある方法が、条件が満たされた場合に第1のステップを実行し、条件が満たされなかった場合に第2のステップを実行することを必要とする場合、当業者であれば、条件が満たされ、満たされなくなるまで、請求項に記載のステップが、特定の順序で繰り返されることを理解するであろう。したがって、満たされた1つ以上の条件に依存する1つ以上のステップで説明される方法は、方法に記載された各条件が満たされるまで繰り返される方法として書き換えられることができる。しかしながら、これは、システム又はコンピュータ可読媒体が、対応する1つ以上の条件の充足に基づいて条件付き動作を実行するための命令を含み、したがって、方法のステップが条件付きである全ての条件が満たされるまで、方法のステップを明示的に繰り返すことなく偶発性が満たされたか否かを判定することができる、システム又はコンピュータ可読媒体の請求項には必要とされない。当業者はまた、条件付きステップを有する方法と同様に、システム又はコンピュータ可読記憶媒体が、条件付きステップの全てが実行されたことを確実にするために必要な回数だけ方法のステップを繰り返すことができることを理解するであろう。
【0038】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。いくつかの実施形態では、用語は、1つの要素を別の要素と区別するために使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。いくつかの実施形態では、第1のタッチ及び第2のタッチは、同じタッチに対する2つの別個の参照である。いくつかの実施形態では、第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0039】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、且つこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0040】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に従って、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の条件又はイベント]が検出された場合(if [a stated condition or event] is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に従って、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の条件又はイベント]を検出したとき(upon detecting [the stated condition or event])」若しくは「[記載の条件又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting [the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0041】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップコンピュータ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、表示生成構成要素と通信している(例えば、有線通信を介して、無線通信を介して)コンピュータシステムである。表示生成構成要素は、CRTディスプレイを介した表示、LEDディスプレイを介した表示、又は画像投影を介した表示などの視覚的な出力を提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムとは別個である。本明細書で使用するとき、「表示する」コンテンツは、コンテンツを視覚的に生成するために、有線又は無線接続で、データ(例えば、画像データ又はビデオデータ)を、一体型又は外部の表示生成構成要素に送信することによって、コンテンツ(例えば、ディスプレイコントローラ156によってレンダリング又はデコードされたビデオデータ)を表示させることを含む。
【0042】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0043】
デバイスは、通常、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションをサポートする。
【0044】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーション毎に、及び/又は個別のアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的且つ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0045】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0046】
本明細書及び特許請求において使用されるとき、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。いくつかの実装形態では、複数の力センサからの力測定値が、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均される)。同様に、スタイラスの感圧性先端部が、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。或いは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変更、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変更、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変更が、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力の代替測定値が、強度閾値を上回っているか否かを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装形態では、接触力又は圧力の代理測定値は、力又は圧力の推定値に変換され、力又は圧力の推定値が、強度閾値を上回っているか否かを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを表示する実装面積が限られている低減されたサイズのデバイス上で、ユーザが他の方法ではアクセス不可能であり得る追加のデバイス機能にユーザがアクセスすること(例えば、タッチ感知ディスプレイ上で)、及び/又は、ユーザ入力を受信すること(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的コントロールを介して)が可能となる。
【0047】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの以前のポジションに対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変更に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押圧された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の実施例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変更がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0048】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実装される。
【0049】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0050】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実施し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上に実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0051】
RF(radio frequency、無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field communication、NFC)フィールドを検出するよく知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution,Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth、Bluetoothローエネルギー(Bluetooth Low Energy、BTLE)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、及び/若しくはIEEE802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンション用のセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0052】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取り出され、且つ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に送信される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0053】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光学センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくはコントロールデバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量制御のためのアップ/ダウンボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスと通信する(例えば、有線通信を介した無線通信を介して)コンピュータシステムである。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイの一部としてのトラックパッド)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、入力としてのユーザのジェスチャ(例えば、手のジェスチャ及び/又はエアジェスチャ)を追跡するためなど、1つ以上のカメラセンサ(例えば、1つ以上の光学センサ164及び/又は1つ以上の深度カメラセンサ175)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムとは別個である。いくつかの実施形態では、エアジェスチャは、ユーザがデバイスの一部である入力要素に触れることなく(又はデバイスの一部である入力要素から独立して)検出されるジェスチャであり、絶対的な基準に対するユーザの身体の動き(例えば、地面に対するユーザの腕の角度、又は地面に対するユーザの手の距離)、ユーザの身体の別の部分に対するユーザの身体の動き(例えば、ユーザの肩に対するユーザの手の動き、ユーザの一方の手に対するユーザの他方の手の移動、及び/又はユーザの手の別の指若しくは部分に対するユーザの指の移動)、及び/又は、ユーザの身体の一部の絶対的な動き(例えば、所定の量及び/又は速さによる所定のポーズでの手の移動を含むタップジェスチャ、又はユーザの身体の一部の所定の速さ又は量の回転を含むシェイクジェスチャ)を入力として含む、ユーザの身体の一部の検出された動きに基づく。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムとは別個である。
【0054】
全体が参照により本明細書に組み込まれる、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押圧は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを解放し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをロック解除するプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押圧は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0055】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚的出力を表示する。この視覚的出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、動画、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚的出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0056】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との相互作用に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0057】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる移動又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0058】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、同第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは同第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許出願公開第2002/0015024(A1)号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚的出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚的出力を提供しない。
【0059】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の出願、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」で説明されている。これらの出願は全て、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0060】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超える動画解像度を有する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの動画解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適したオブジェクト又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に使用して動作するように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど正確でない可能性がある。いくつかの実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルのポジション又はコマンドに変換する。
【0061】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚的出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部である。
【0062】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力ステータスインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0063】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光学センサコントローラ158に結合された光学センサを示す。光学センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光学センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光学センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又は動画をキャプチャする。いくつかの実施形態では、光学センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対側のデバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又は動画の取得のためのビューファインダとして使用することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザが他のビデオ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間、ユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために取得されるように、光学センサはデバイスの前面に配置される。いくつかの実施形態では、光学センサ164のポジションは、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光学センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0064】
デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175もまた含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内のオブジェクト(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の異なる部分の深度マップを判定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間、任意選択的に、深度情報を有するユーザの画像をテレビ会議のために取得し、また、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするために、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、又はデバイス100の背面及び前面に配置される。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175のポジションは、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0065】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0066】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。或いは、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、同第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに置かれた場合(例えば、ユーザが電話をかけている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0067】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギーを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触知フィードバック生成命令を触覚フィードバックモジュール133から受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0068】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。或いは、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許出願公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイに表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計並びにデバイス100のロケーション及び配向(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、
図1A及び
図3に示されるように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスのロケーション及び/又は姿勢に関するロケーション情報のうちの1つ以上を含む。
【0070】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、iOS、WINDOWS、又はVxWorksなどの組込み型オペレーティングシステム)は、全般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0071】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIREなど)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。いくつかの実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは同様であり、且つ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0072】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を(ディスプレイコントローラ156と連携して)検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指ダウンイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が中止したか否かを判定すること(例えば、指アップイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変更)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0073】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するために(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するために)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくともサブセットは、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変更することなく、広範囲の規定の閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、いくつかの実装形態では、デバイスのユーザに、(例えば、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値をシステムレベルのクリック「強度」パラメータによって一度に調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される。
【0074】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じポジション(又は実質的に同じポジション)(例えば、アイコンのポジション)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0075】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的プロパティ)を変更する構成要素を含む、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、動画、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィックプロパティデータと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力するスクリーンの画像データを生成する。
【0077】
触覚フィードバックモジュール133は、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための様々なソフトウェア構成要素を含み、ユーザのデバイス100との相互作用に応じて、デバイス100上の1つ以上のロケーションでの触知出力を生成する。
【0078】
テキスト入力モジュール134は、任意選択的に、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0079】
GPSモジュール135は、デバイスのロケーションを判定し、様々なアプリケーション内で使用するためにこの情報を提供する(例えば、ロケーションベースのダイアリングで使用するために電話138へ、ピクチャ/ビデオメタデータとしてカメラ143へ、及び気象ウィジェット、ローカルイエローページウィジェット、及びマップ/ナビゲーションウィジェットなどのロケーションベースのサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0080】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又は動画用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●動画プレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって取得された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
●検索モジュール151、
●動画プレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化した動画及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●マップモジュール154、及び/又は、
●オンライン動画モジュール155。
【0081】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0082】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と共に、連絡先モジュール137は、任意選択的に、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶される)アドレス帳又は連絡先リストを管理するために用いられ、それには、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含む。アドレス帳又は連絡先リストを管理するために使用される。
【0083】
電話モジュール138は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、任意選択的に、電話番号に対応する一連の文字の入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、個別の電話番号のダイヤル、通話の実行、並びに通話終了時の接続解除及び通話停止のために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0084】
テレビ会議モジュール139は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、ユーザの命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0085】
電子メールクライアントモジュール140は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又は動画画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0086】
インスタントメッセージングモジュール141は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージに対応する一連の文字の入力、以前に入力された文字の修正、(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)個別のインスタントメッセージの送信、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信される及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるようなグラフィック、写真、オーディオファイル、動画ファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0087】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、マップモジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、実行可能命令を含み、実行可能命令は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼の目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信する。
【0088】
カメラモジュール143は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ(単数又は複数)164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、静止画像若しくは(動画ストリームを含む)動画のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくは動画の特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくは動画を削除するための実行可能な命令を含む。
【0089】
画像管理モジュール144は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、静止画像及び/若しくは動画の配置、修正(例えば、編集)、又はその他の操作、ラベル付け、削除、(例えば、デジタルスライドショー若しくはアルバムにおける)提示、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0090】
ブラウザモジュール147は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ウェブページ又はその一部、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含む、ユーザの命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0091】
カレンダモジュール148は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザの命令に従って、カレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダアイテム、to-doリストなど)を作成、表示、修正、及び記憶するための実行可能な命令を含む。
【0092】
ウィジェットモジュール149は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されたミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0093】
ウィジェットクリエータモジュール150は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0094】
検索モジュール151は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)と一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、動画、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0095】
動画及び音楽プレーヤモジュール152は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びに動画を(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0096】
メモモジュール153は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に従ってメモ、to-doリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0097】
マップモジュール154は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザの命令に従って、マップ及びマップに関連付けられたデータ(例えば、運転の道順、特定のロケーション又はその付近の店舗及び他の見どころに関するデータ、並びに他のロケーションベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0098】
オンライン動画モジュール155は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザが特定のオンライン動画へのアクセス、特定のオンライン動画のブラウジング、(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)受信、(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上の)再生、特定のオンライン動画へのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンライン動画の他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンライン動画へのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンライン動画アプリケーションについての追加の説明は、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」を参照されたい。
【0099】
上記で識別したモジュール及びアプリケーションは各々、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載した方法(例えば、本明細書に記載したコンピュータにより実行される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、それぞれのソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に組み合わされ、又は他の方法で再構成される。例えば、動画プレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、
図1Aの動画及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択的に、上記で識別したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0100】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0101】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。いくつかの他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0102】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、イベントソート部170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、個別のアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0103】
イベントソート部170は、イベント情報を受信し、イベント情報を配信するアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソート部170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソート部170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソート部170によって使用される。
【0104】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた以前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加情報を含む。
【0105】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、タッチ感知ディスプレイ112でのマルチタッチジェスチャの一部としてのユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0107】
いくつかの実施形態では、イベントソート部170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0108】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示しているときに、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで起きたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0109】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(個別のアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて判定される。
【0110】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを識別する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成する一連のサブイベントにおける第1のサブイベント)が発生する最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって識別されると、ヒットビューは、通常、ヒットビューとして識別された同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0111】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)が特定の一連のサブイベントを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみが特定の一連のサブイベントを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理的ロケーションを含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、特定の一連のサブイベントを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0112】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、個別のイベント受信部182によって取り出されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0113】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソート部170を含む。或いは、アプリケーション136-1がイベントソート部170を含む。更に他の実施形態では、イベントソート部170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部である。
【0114】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、各々がアプリケーションのユーザインタフェースの個別のビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、個別のアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット又はアプリケーション136-1が方法及び他の特性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、個別のイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソート部170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。或いは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、個別のアプリケーションビュー191に含まれる。
【0115】
個別のイベント認識部180は、イベントソート部170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、イベント情報からイベントを識別する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0116】
イベント受信部182は、イベントソート部170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントのロケーションなどの追加情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つの配向から別の配向への(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の配向(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0117】
イベント比較部184は、イベント情報を、既定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、或いはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定の一連のサブイベント)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187-1及び/又は187-2)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチのキャンセル、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、イベント定義186は、個別のユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、個別のイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0119】
いくつかの実施形態では、個別のイベント187の定義は、一連のサブイベントがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0120】
個別のイベント認識部180は、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判定した場合、個別のイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0121】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように相互作用するか、又はイベント認識部が互いにどのように相互作用することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、個別のヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0123】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなく、サブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定のプロセスを実行する。
【0124】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又は動画プレーヤモジュールで使用される動画ファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新しいユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトのポジションを更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0125】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、個別のアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0126】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、それらの全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された目の移動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0127】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。いくつかの実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、デバイス100と接触した指の、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、ローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択的に含む。いくつかの実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0128】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的にデバイス100上で実行されるアプリケーションのセット内の任意のアプリケーション136にナビゲートするために、任意選択的に使用される。或いは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0129】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン(単数又は複数)208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替の実施形態では、デバイス100は、マイクロフォン113を介して、いくつかの機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力もまた受け入れる。デバイス100は、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167もまた含む。
【0130】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又はコントロールデバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、通常、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、通常、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350並びにタッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する(例えば、
図1Aを参照して前述した触知出力生成器(単数又は複数)167に類似している)触知出力生成器357と、センサ359(例えば、光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は
図1Aを参照して前述した、接触強度センサ(単数又は複数)165に類似している接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択的に、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択的に、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0131】
図3の上記で識別した要素は各々、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で識別したモジュールは各々、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で識別したモジュール又はコンピュータプログラム(例えば、命令セット又は命令を含む)は、別個のソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に組み合わされ、又は他の方法で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択的に、上記で識別したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0132】
次に、任意選択的に、例えばポータブル多機能デバイス100に実装されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0133】
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi-Fi信号などの無線通信(単数又は複数)用の信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状況インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称される動画及び音楽プレーヤモジュール152用のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンライン動画」とラベル付けされた、オンライン動画モジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「マップ」とラベル付けされた、マップモジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136の設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0134】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、動画及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」とラベル付けされる。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、個別のアプリケーションアイコンに関するラベルは、個別のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0135】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対して触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0136】
以下の実施例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示されるように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の一次軸(例えば、
図4Bの453)に対応する一次軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれのロケーションに対応するロケーション(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの移動)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0137】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられる一方、いくつかの実施形態では、指入力のうちの1つ以上が別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに、)マウスクリックであって、その後に(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動を伴うマウスクリックによって置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャのロケーション上に位置している間、(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を中止する代わりに)マウスクリックによって置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0138】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A~
図4B)に関して説明された機能のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504を有する。或いは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチ(複数)に、その強度に基づいて応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0139】
タッチ強度を検出し処理する例示的な技術は、例えば、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる関連出願である、国際公開第2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際公開第2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」を参照されたい。
【0140】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的であり得る。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、眼鏡類、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、ウォッチのバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0141】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B、及び
図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(near field communication、NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技術を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530と接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば、回転可能な入力デバイスであるか、又は押下可能且つ回転可能な入力デバイスである。いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0142】
いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はそれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、それらは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0143】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための、1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それら命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されるとき、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700及びプロセス900(
図7及び
図9)を含めた、後述する技法を行わせることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又は命令実行システム、装置、若しくはデバイスに関連して、使用されるコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体であり得る。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それらに限定されるものではないが、磁気記憶装置、光学記憶装置、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの永続性ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0144】
本明細書で使用されるとき、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(
図1A、
図3、及び
図5A~
図5B)のディスプレイスクリーンに表示される、ユーザ相互作用グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)は各々、任意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0145】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが相互作用しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他のロケーションマーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置している間、入力(例えば、押圧入力)がタッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355又は
図4Bのタッチ感知面451)上で検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素は、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接相互作用を可能にするタッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)のロケーションで入力(例えば、接触による押圧入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。いくつかの実装形態では、(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによって)タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動なしに、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタが取る具体的な形態に関わらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザが意図するユーザインタフェースとの相互作用を(例えば、ユーザがそれを通じて相互作用することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによって)通信するためにユーザによって制御されるユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)である。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、個別のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)のロケーションは、その個別のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0146】
本明細書及び特許請求の範囲において使用されるとき、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。いくつかの実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する所定の時間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。いくつかの実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。いくつかの実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1つ以上の強度閾値のセットは、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この実施例では、第1の閾値を超えない特性強度を有する接触は第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を上回るが第2の強度閾値を超えない特性強度を有する接触は第2の動作をもたらし、第2の閾値を超える特性強度を有する接触は第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、個別の動作を実行するべきか、それとも個別の動作を実行するのを見合わせるべきか)を判定するために使用される。
【0147】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0148】
図6A~
図6Oは、いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図7におけるプロセスを含む後述のプロセスを説明するために使用される。
【0149】
図6Aは、エミリーという名前のユーザに関連付けられたコンピュータシステム600A(例えば、スマートフォン100、300、又は500)を示す。コンピュータシステム600Aは、ディスプレイ602Aを含む。
図6Aにおいて、コンピュータシステム600Aは、メッセージングアプリケーションのユーザインタフェース604を表示する。ユーザインタフェース604は、以前のメッセージング会話608A~608Gの会話リスト608と、会話配置インジケータ606A及び606Bと、を含む。
図6Aでは、太線の輪郭で示されるように、会話配置インジケータ606Aが現在選択されている。会話配置インジケータ606Aが選択されると、コンピュータシステム600Aは、全ての連絡先との会話及びSMS会話のリストを表示し、最新の会話を上にして、新しい順に上から下に配置する。
【0150】
コンピュータシステム600Aは、ディスプレイ602Aの上部にステータスバー605を表示する。ステータスバー605は、時間のインジケーション605A、セルラーステータスインジケータ605B、及びバッテリインジケータ605Cを含む。
図6Aにおいて、セルラーステータスインジケータ605Bは、通信(例えば、通話、テキストメッセージ、又はライブビデオ通信)を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステム600Aに利用可能であることを示す。
【0151】
図6Aにおいて、コンピュータシステム600は、会話配置インジケータ606Bの選択に対応する入力610A(例えば、タップ)を検出する。会話配置インジケータ606Bの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、
図6Bに示すように、会話の参加者の近接度、及び/又はコンピュータシステム600Aが地上セルラーネットワーク以外のネットワーク(例えば、ピアツーピアネットワーク)を介して参加者と通信することができるかどうかに部分的に基づいて、会話リスト608を構成する(例えば、再構成する)。
【0152】
図6Bにおいて、コンピュータシステム600Aは、近隣部分612Aと範囲外部分612Bとの2つの部分に分割された会話リスト608を表示する。会話配置インジケータ606Bは、会話リスト608が近接度に基づいて配置されていることを示すように輪郭が描かれている。会話配置インジケータ606Bが選択されると、近隣部分612Aは、新しい順に配置された近隣ユーザの会話を含む。
図6Bでは、ユーザ「ジェーン」との会話608Bと、ユーザ「スー」との会話608Cとが、近隣部分612Aに表示されており、会話608Bは、会話608Cよりも新しいため、上に表示されている。いくつかの実施形態において、会話は、対応するユーザに関連付けられたコンピュータシステムがコンピュータシステム600Aの閾値距離内にあるため、近隣部分612Aに含まれる。いくつかの実施形態では、対応するユーザに関連付けられたコンピュータシステムは、地上セルラーネットワーク以外のネットワークを介してコンピュータシステム600Aと通信することができるため、会話は近隣部分612Aに含まれる。
【0153】
コンピュータシステム600Aの範囲外にいる参加者の会話(例えば、対応するユーザに関連付けられたコンピュータシステムがコンピュータシステム600Aの閾値距離を超えている、及び/又は地上セルラーネットワーク以外のネットワークを介してコンピュータシステム600Aと通信することができない)は、範囲外部分612Bに表示される。例えば、配置インジケータ606Aが選択されると、
図6Aに示されるように、ユーザ「ジョン」との会話608Aが会話608B及び608Cの上に表示され、近隣配置インジケータ606Bが選択されると、
図6Bに示されるように、ユーザ「ジョン」との会話608Aが会話608B及び608Cの下の範囲外部分612Bに表示される。会話608A及び608D~608Gは、範囲外部分612Bの新しい順に配置される。
【0154】
図6Bにおいて、コンピュータシステム600Aは、近隣部分612Aにおける会話を、範囲外部分612Bにおける会話とは異なる外観で表示する。例えば、
図6Bでは、近隣部分612A内の会話608B及び608Cは、斜線によって示されるように、第1の陰影、色、及び/又は効果を伴って表示される。範囲外部分612B内の会話608A及び608D~608Gは、
図6Bの斜めのハッチングによって示されるように、第2の陰影、色、及び/又は効果で表示される(例えば、グレーアウトされる及び/又はぼかされる)。
【0155】
コンピュータシステム600Aがユーザインタフェース604を表示している間、ユーザは、会話を選択して会話の詳細を閲覧することができる。
図6Bにおいて、コンピュータシステム600Aは、ジェーンとの会話608Bの選択に対応するユーザ入力610B(例えば、タップ)を検出する。会話608Bの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、
図6Cに示すように、メッセージ会話ユーザインタフェース614Aを表示する。
【0156】
図6Cにおいて、メッセージ会話ユーザインタフェース614Aは、メッセージ会話領域614A1、キーボード614A2、メッセージ作成フィールド614A3、及び送信オプション614A4を含む。メッセージ会話領域614A1は、エミリーとジェーンとの間のメッセージを含む。エミリーによって送信されたメッセージ(例えば、メッセージ616A)は、メッセージ会話領域614A1の右側に整列される。エミリーによって受信されたメッセージ(例えば、メッセージ618A)は、メッセージ会話領域614a1の左側に整列される。エミリーによって受信されたメッセージは、メッセージ616A中の実線の水平線及びメッセージ618A中の破線の水平線によって示されるように、エミリーによって送信されたメッセージとは異なる外観(例えば、色、フォント、陰影、及び/又は境界)で表示される。いくつかの実施形態では、キーボード614a2及び/又は送信オプション614A4は、メッセージ会話ユーザインタフェース614Aに最初は表示されない。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム600Aは、メッセージ作成フィールド614a3を選択する入力を検出したことに応じて、キーボード614a2及び/又は送信オプション614A4の表示を開始する。
【0157】
図6Dは、ジェーンに関連付けられたコンピュータシステム600B上のエミリーとジェーンとの間の会話の表示を示す。コンピュータシステム600Bは、エミリーのコンピュータシステム600A上のメッセージ会話ユーザインタフェース614Aと同様のメッセージ会話ユーザインタフェース614Bを表示する。メッセージ会話ユーザインタフェース614Bは、メッセージ会話領域614B1、キーボード614B2、メッセージ作成フィールド614B3、及び送信オプション614B4を含む。メッセージ会話領域614B1は、エミリーとジェーンとの間のメッセージを含む。ジェーンによって送信されたメッセージ(例えば、メッセージ616Aに対応するメッセージ616B)は、メッセージ会話領域614B1の右側に整列される。ジェーンによって受信されたメッセージ(例えば、メッセージ618Aに対応するメッセージ618B)は、メッセージ会話領域614B1の左側に整列される。ジェーンによって受信されたメッセージは、メッセージ616B内の破線の水平線及びメッセージ618B内の実線の水平線によって示されるように、ジェーンによって送信されたメッセージとは異なる外観(例えば、色、フォント、陰影、及び/又は境界)で表示される。いくつかの実施形態では、キーボード614B2及び/又は送信オプション614B4は、メッセージ会話ユーザインタフェース614Bに最初は表示されない。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム600Bは、メッセージ作成フィールド614B3を選択する入力を検出したことに応じて、キーボード614B2及び/又は送信オプション614B4の表示を開始する。メッセージステータスインジケータ619は、メッセージ618Bが正常に送信されたことを示す。
【0158】
ユーザは、メッセージ作成フィールド(例えば、614A3又は614B3)を選択し、キーボード614A2又は614B2を使用してコンテンツを入力することによって、メッセージ会話ユーザインタフェース614A又は614Bから新しいメッセージを作成して送信することができる。いくつかの実施形態では、メッセージ作成フィールド614a4及び/又は614B3は、メッセージ会話ユーザインタフェース614が表示されるときにデフォルトで選択される。
【0159】
図6Cにおいて、地上無線ネットワークは、通信を開始するために(例えば、テキストメッセージをエミリーに送信するために)コンピュータシステム600Bに利用可能である。地上無線ネットワークは、通信を開始するためにコンピュータシステム600Bに利用可能であるため、コンピュータシステム600Bは、信号インジケータ605Bを表示する。
【0160】
図6Dにおいて、コンピュータシステム600Bは、メッセージを作成するためのメッセージ会話ユーザインタフェース614bにおける1つ以上の入力(例えば、メッセージ作成フィールド614B3の選択及びキーボード614b2のキーに対応する入力)を検出し、それに応じて、メッセージ作成フィールド614B3に作成された(しかし未送信の)メッセージ(例えば、「すぐに話す」)を表示する。コンピュータシステム600Bは、送信オプション614B4の選択に対応する入力610D(例えば、タップ)を検出する。入力610Dを検出したことに応じて、コンピュータシステム600Bは、送信オプション614B4が選択されたときに、メッセージ作成フィールド614B3内のコンテンツを有するメッセージを送信する。メッセージは、エミリーとジェーンとの間のメッセージ会話に追加され、
図6Eでは、エミリーによって受信されたメッセージ620Aとして示され、
図6Fでは、ジェーンによって送信されたメッセージ620Bとして示される。
【0161】
図6Eにおいて、受信されたメッセージ620Aは地上無線ネットワークを介して送信されるため、コンピュータシステム600Aは、エミリーによって受信された他のメッセージ(例えば、メッセージ618A)と同じ外観でメッセージ620Aを表示する。
図6Eでは、通信を開始するために(例えば、ジェーンにテキストメッセージを送信するために)コンピュータシステム600Aが利用可能な地上無線ネットワークはない。地上無線ネットワークは、通信を開始するためにコンピュータシステム600Aに利用可能ではないため、コンピュータシステム600Aは、ステータスバー605内に信号インジケータ605Dを表示する(例えば、コンピュータシステム600Aは、セルラーステータスインジケータ605Bを無信号インジケータ605Dで更新又は置き換える)。
【0162】
図6Fでは、ジェーンによって送信されたメッセージ620Bが地上無線ネットワークを介して送信されたため、コンピュータシステム600Aは、ジェーンによって送信された他のメッセージ(例えば、メッセージ618B)と同じ外観を有するメッセージ620Bを表示する。
図6Fでは、通信を開始するために(例えば、テキストメッセージをエミリーに送信するために)、コンピュータシステム600Bが利用可能な地上無線ネットワークはない。通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステム600Bに利用可能でないため、コンピュータシステム600Bは、ステータスバー605に信号インジケータ605Dを表示し(例えば、コンピュータシステム600Bは、セルラーステータスインジケータ605Bを無信号インジケータ605Dで更新又は置き換える)、メッセージ作成フィールド614B3に一時テキストインジケータ621B(「ローカルメッセージ」)を表示する。一時テキストインジケータ621B(「ローカルメッセージ」)は、メッセージ作成フィールド614B3に入力されたコンテンツがローカルメッセージとして送信されることを示す(例えば、通信を開始するためにコンピュータシステム600Bが利用可能な地上無線ネットワークがないため)。一時テキストインジケータ621B(「ローカルメッセージ」)は、例えば、
図6Cのメッセージ作成フィールド614A3には表示されなかったが、これは、その時点で通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステム600Aに利用可能であったためである。代わりに、
図6Cのメッセージ作成フィールド614A3は、メッセージ作成フィールド614B3内に一時的なテキストインジケータ617(「テキストメッセージ」)を含み、これは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステム600Aに利用可能であることを示す。いくつかの実施形態では、
図6Cのメッセージ作成フィールド614A3は、一時テキストインジケータ617(「テキストメッセージ」)を含まない(例えば、
図6Cのメッセージ作成フィールド614A3は空白である)。
【0163】
図6Eにおいて、コンピュータシステム600Aは、メッセージを作成するためのメッセージ会話ユーザインタフェース614aにおける1つ以上の入力(例えば、メッセージ作成フィールド614a3の選択及びキーボード614a2のキーに対応する入力)を検出し、それに応じて、作成された(しかし未送信の)メッセージ(例えば、「途中です」)をメッセージ作成フィールド614a3に表示する。コンピュータシステム600aは、送信オプション614a4の選択に対応する入力610E(例えば、タップ)を検出する。入力610Eを検出したことに応じて、コンピュータシステム600aは、送信オプション614a4が選択されたときに、メッセージ作成フィールド614a3内のコンテンツを有するメッセージを送信する。このメッセージは、
図6Gではエミリーによって送信されたメッセージ624Aとして、
図6Hではジェーンによって受信されたメッセージ624Bとして示される、エミリーとジェーンとの間のメッセージ会話に追加される。
【0164】
図6Gでは、エミリーによって送信されたメッセージ624Aはローカルメッセージである(例えば、地上セルラーネットワーク以外のネットワークを介して送信された、及び/又はピアツーピアネットワーク又は衛星通信ネットワークを介して送信された)ため、コンピュータシステム600Aは、(例えば、地上無線通信ネットワークを介して送信されたメッセージに対して表示されたインジケータ623と比較して)メッセージ620Bがローカルメッセージであるというインジケーション622Aを表示し、ローカルメッセージではなかったメッセージ616A(例えば、メッセージ616Aは地上セルラーネットワークを介してエミリーによって送信された)とは異なる外観(例えば、色、フォント、陰影、及び/又は境界)を有し、且つ受信メッセージ618Aとは異なる外観を有するメッセージ624Aを表示する。
【0165】
図6Hでは、コンピュータシステム600Bは、ジェーンによって受信された他のメッセージ(例えば、メッセージ616B)と同じ外観を有するメッセージ624Bを表示する。いくつかの実施形態では、受信されたメッセージ624Bはローカルメッセージであるため、コンピュータシステムは、ローカルメッセージではなかったメッセージ616B(例えば、メッセージ616Bは、地上セルラーネットワークを介してジェーンによって受信された)とは異なる外観(例えば、色、フォント、陰影、及び/又は境界)でメッセージ624Bを表示する。コンピュータシステム600Bは、メッセージ624Bがローカルメッセージであるというインジケーション622Bを表示する。
【0166】
図6Iを参照すると、コンピュータシステム600Aは、コンピュータシステム600Aが電話を開始することを試みているときに、通話ユーザインタフェース626Aを表示する。通話受信者インジケータ632は、通話の受信者がジェーン・アップルシードであることを示す。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム600Aは、(例えば、ジェーンの番号をキーパッドに入力し、通話ボタンを選択するか、又は連絡先ユーザのリストからジェーンを選択することによって)ジェーンとの通話を開始する要求に対応する入力を検出したことに応じて、通話ユーザインタフェース626Aを表示する。通話ステータスインジケータ634は、通話のステータスが「発信中」であることを示す。
図6Iでは、「発信中」のステータスは、ステータスバー605内の信号インジケータ605Dが、通信を開始するためにコンピュータシステム600Aが利用可能な地上無線ネットワークがないことを示す場合であっても、コンピュータシステム600Aが地上無線ネットワークを介して通話を開始しようと試みている(例えば、最初に試みる)ことを示す。
【0167】
通話ユーザインタフェース626Aは、消音オプション628A、キーパッドオプション628B、スピーカオプション628C、通話追加オプション628D、ビデオ通話オプション628E、連絡先オプション628Fにそれぞれ対応する通話オプション628A~628F、及び通話終了オプション630を含む。コンピュータシステム600Aは通話を開始しようと試みているが、通話は接続されていないため、通話追加オプション628D及びビデオ通話オプション628Eは、通話オプション628A~628C及び628Fとは異なる外観で表示され(例えば、通話追加オプション628D及びビデオ通話オプション628Eはグレーアウトされる)、通話追加オプション628D及びビデオ通話オプション628Eが無効化されている(例えば、選択することができない)ことを示す。通話終了オプション630を選択して、計算システム600Aに通話を開始しようとする試みを停止させることができ(例えば、通話終了オプション630を選択する入力(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、ジェーンへの通話を開始しようとする試みを中止する)、任意選択的に、通話ユーザインタフェース626Aの表示を中止する(例えば、ホーム画面又は以前に表示されたユーザインタフェースを表示する)。
【0168】
コンピュータシステム600Aが、通話が接続されていない、又は接続することができない(例えば、コンピュータシステム600Aが、閾値時間量後に通話を正常に開始又は接続していない、或いは信号のタイプ及び/又は信号の強度が接続基準を満たさない)と判定した場合、コンピュータシステム600Aは、代替通信プロトコルのためのオプションを含む、
図6Jに示される通話ユーザインタフェース626Bを表示する。
図6Jにおいて、コンピュータシステム600Aは、通話ステータスインジケータ636を表示し(例えば、通話ステータスインジケータ634を通話ステータスインジケータ636で置き換えるか、且つ/又は更新し)、音声メッセージオプション640A及びテキストメッセージオプション640Bを含む代替通信オプションを表示する(例えば、通話オプション628A~628Fを音声メッセージオプション640A及びテキストメッセージオプション640Bで置き換える)。通話ステータスインジケータ636は、コンピュータシステム600Aが低接続(例えば、低帯域幅通信のみをサポートする接続)を有することを示す。音声メッセージオプション640A及びテキストメッセージオプション640Bは、通話よりも少ない接続(例えば、より少ない帯域幅及び/又は信号強度)を必要とする通信方法を提供する。通話ユーザインタフェース626Bは、通話終了オプション630を含む(例えば、コンピュータシステム600Aは、通話ユーザインタフェース626Aからの通話終了オプション630の表示を維持する)。いくつかの実施形態では、通話ユーザインタフェース626Bにおいて通話終了オプション630を選択する入力(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、通話ユーザインタフェース626Bの表示を中止し、コンピュータシステム600Aが依然としてジェーンとの通信を開始することを試みている場合、ジェーンとの通信を開始することを試みることを停止する。
【0169】
通話ユーザインタフェース626Bを表示している間に、コンピュータシステム600Aは、テキストメッセージオプション640Bの選択に対応する入力610F(例えば、タップ)を検出する。入力610Fの検出に応じて、コンピュータシステム600Aは、
図6Kに示すように、新しいメッセージを送信するためのメッセージングアプリケーションの新しいメッセージユーザインタフェース642を表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム600Aは、
図6Bに示すユーザインタフェース604内の新規メッセージオプション614上の入力610C(例えば、タップ)を検出したことに応じて、新規メッセージユーザインタフェース642を表示する。
【0170】
図6Kでは、新規メッセージユーザインタフェース642は、受信者フィールド642A、提案された受信者オプション642B1~642B6、メッセージ会話領域642C、キーボード642D、メッセージ作成フィールド642E、及び送信オプション642Fを含む。
図6Kに示す実施形態では、コンピュータシステム600Aがジェーン・アップルシードとの通信を開始することを試みていたため、コンピュータシステム600Aは、受信者としてジェーン・アップルシードを受信者フィールド642Aに自動的にポピュレートする(例えば、予めポピュレートする)。
【0171】
提案された受信者オプション642B1~642B6は、新しいメッセージの受信者として選択することができるユーザの様々なセットを提供する。オプション641B1は、近隣にいる(例えば、コンピュータシステム600Aの閾値距離内にいるが、必ずしもエミリーの連絡先リストにはない)と判定された連絡可能なユーザのセットに対応する。オプション641B2は、近隣にいる(例えば、エミリーの連絡先リストにあり、コンピュータシステム600Aの閾値距離内にある)と判定された既知の連絡可能なユーザのセットに対応する。オプション641B3は、近隣にいると判定されたお気に入りの連絡可能なユーザのセットに対応する(例えば、彼らは、エミリーによってお気に入りとして指定されており、コンピュータシステム600Aの閾値距離内にいる)。オプション641B4は、最近及び/又は頻繁に連絡可能なユーザのセットに対応する(例えば、エミリーは、最近又は頻繁に彼らと連絡している)。オプション641B5は、近隣にいる(例えば、連絡先ステータスに関わらず、コンピュータシステム600Aの閾値距離内にいる)と判定された全ての連絡可能なユーザのセットに対応する。オプション641B6は、家族として指定されたユーザのセットに対応する。
【0172】
図6Kでは、メッセージ作成フィールド642Eは、(例えば、キーボード642D内のそれぞれの文字上の入力を検出したことに応じて)テキスト「私は中央駅にいます」でポピュレートされている。
【0173】
図6Kにおいて、コンピュータシステム600Aは、送信オプション642F上の入力610Hを検出する。入力610Hを検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、送信オプション642Fが選択されたときのメッセージ作成フィールド642E内のコンテンツを含むメッセージをジェーン・アップルシードに送信することを試みる。
図6Lに示すように、メッセージは、メッセージ会話ユーザインタフェース644のメッセージ会話領域644A内のメッセージ646として、エミリーとジェーンとの間のメッセージ会話に追加される。コンピュータシステム600Aは、メッセージ646の下にメッセージステータスインジケータ648を表示し、これは、コンピュータシステム600Aが(例えば、メッセージ646を送信するために)ネットワークを検索しているため、メッセージ646が保留中である(例えば、送信及び/又は受信されていない)ことを示す。コンピュータシステム600Aは、送信インジケータ654を(例えば、会話ヘッダ644Eとメッセージ会話領域644Aとの間に)表示する。送信インジケータ654は、メッセージ646及び/又は送信保留の他のメッセージの送信の進捗(例えば、実施された1つ以上のメッセージを送信するプロセスの割合)を示す。コンピュータシステム600Aは、メッセージ646をローカルメッセージとして送信することを試みているため、コンピュータシステム600Aは、エミリーによって受信されたメッセージ(例えば、メッセージ618A)及び/又は地上無線(例えば、セルラー又はインターネット)ネットワークを介して送信されたメッセージ(例えば、
図6G中のメッセージ616A)とは異なる外観を有するメッセージ646を表示する。コンピュータシステム600Aは、(例えば、ユーザ要求に応じて)いくつのメッセージが保留中であるかのインジケーション及び/又は保留中のメッセージのリスト(例えば、キュー)を表示することができる。
図6Lにおいて、コンピュータシステム600Aは、送信インジケータ654を選択する入力610Iを検出する。いくつかの実施形態では、入力610Iは、少なくとも部分的に会話ヘッダ644E上でのタップ、及び/又は少なくとも部分的に会話ヘッダ644E上で開始するドラッグである。入力610Iを検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、保留中のメッセージ(送信するように要求されたが送信されていない通信(例えば、メッセージ))のリストを表示する。
【0174】
図6Mでは、メッセージ646は、(メッセージ646内の斜線によって示されるように)ローカルメッセージとして送信されており、メッセージステータスインジケータ648は、それに応じて(例えば、「送信済み」に)更新されている。いくつかの実施形態では、メッセージ646はローカルメッセージとして送信されるため、メッセージステータスインジケータ648はインジケーション622Aで置き換えられる。いくつかの実施形態では、メッセージ646の送信が地上無線ネットワークを介して達成される場合、コンピュータシステム600Aは、異なる外観(例えば、メッセージ616Aなどの地上無線ネットワークを介して送信される他のメッセージの外観と一致する)でメッセージ646を表示する。
【0175】
図6Nは、メッセージングアプリケーションのユーザインタフェース650を表示するコンピュータシステム600Aを示す。ユーザインタフェース650は、コンピュータシステム600Aがローカルメッセージを介して対応する参加者と通信することができるかどうかに基づいて配置された、以前の会話の表現650A~650Fのリストを表示する。会話650A~650Cは、ローカルメッセージ(例えば、地上無線ネットワーク以外の通信ネットワーク)を介してアクセス可能であるため、リストの上部に表示され、第1の外観(例えば、色)を有する。会話650D~650Fは、ローカルメッセージを介してアクセス可能ではないため、会話650Cの下に表示され、第2の外観(例えば、会話650A~650Cとは異なる色)を有する。ユーザインタフェース650は、ローカルメッセージを介してコンピュータシステム600Aに現在アクセス可能である潜在的な受信者の数を示す近隣受信者インジケータ652を表示する。
【0176】
図6Jに戻ると、通話ユーザインタフェース626Bを表示している間に、コンピュータシステムは、(例えば、テキストメッセージオプション640Bを選択する入力610Fを検出する代わりに)音声メッセージオプション640Aを選択する入力610G(例えば、タップ)を検出する。入力610Gの検出に応じて、コンピュータシステム600Aは、
図6Oに示すような音声メッセージユーザインタフェース626Cを表示する。音声メッセージユーザインタフェース626Cにおいて、コンピュータシステム600Aは、通話ステータスインジケータ636を表示し(例えば、その表示を維持し)、音声メッセージインジケータ660A及び音声記録オプション660Bを表示する(例えば、音声メッセージオプション640A及びテキストメッセージオプション640Bを音声メッセージインジケータ660A及び音声記録オプション660Bで置き換える)。音声メッセージインジケータ660Aは、記録された音声メッセージの表現(例えば、経時的な音声メッセージの振幅の表現)を表示する。いくつかの実施形態では、音声メッセージインジケータ660Aは、音声メッセージが記録された後に表示されるか、又は音声メッセージが記録されている間に表示される(及び、任意選択的に、更新される)。音声記録オプション660Bを選択する入力(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、(例えば、音声メッセージがアクティブに記録されていないか、又はアクティブに記録されているかに基づいて、それぞれ)音声メッセージの記録を開始又は停止する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム600Aは、音声メッセージオプション640Aの選択を検出したことに応じて、音声メッセージの記録を開始する。いくつかの実施形態では、音声記録オプション660Bの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、音声メッセージインジケータ660Aによって表現される音声記録を送信することを試み、任意選択的に、音声メッセージの表現をエミリーとジェーンとの間のメッセージ会話に追加する。
【0177】
音声メッセージユーザインタフェース626Cは、通話終了オプション630を含む(例えば、コンピュータシステム600Aは、通話ユーザインタフェース626Aからの通話終了オプション630の表示を維持する)。いくつかの実施形態では、通話ユーザインタフェース626Bにおいて通話終了オプション630を選択する入力(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム600Aは、通話ユーザインタフェース626Cの表示を中止し、コンピュータシステム600Aが依然としてジェーンとの通信を開始しようと試みている場合、ジェーンとの通信を開始しようと試みることを停止する。
【0178】
図7は、いくつかの実施形態による、コンピュータシステムを使用した低帯域幅通信及び緊急通信のための方法を示すフロー図である。方法700は、表示生成構成要素(例えば、602A、602B、802A、802B、ディスプレイコントローラ、及び/又はタッチ感知ディスプレイシステム)と通信するコンピュータシステム(例えば、100、300、500、600A、600B、800A、800B、スマートフォン、タブレット、及び/又はスマートウォッチ)において実施される。方法700のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0179】
以下で説明するように、方法700は、低帯域幅通信及び/又は緊急通信を実施するための直感的な方法を提供する。方法は、低帯域幅通信及び/又は緊急通信を実施するためのユーザの認知的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作成する。バッテリ動作コンピューティングデバイスの場合、ユーザが低帯域幅通信及び/又は緊急通信をより速く、より効率的に実施することを可能にすることは、電力を節約し、バッテリ充電間の時間を増加させる。
【0180】
コンピュータシステムは、表示生成構成要素を介して、通信(例えば、616A、616B、618A、618B、620A、620B、624A、624B、646、824A、824B、828A、及び/又は828B)を開始する(例えば、送信及び/又は受信する)ためのユーザインタフェース(例えば、604、614A、614B、644、806B、812、又は822)(例えば、通信アプリケーション(例えば、メッセージングアプリケーション)のユーザインタフェース)を表示する(702)。テキストメッセージを送信し、通話を開始し、及び/又はテレビ会議を開始するための1つ以上のオプション(例えば、アイコン、ボタン、アフォーダンス、相互作用グラフィカル要素、キーボード、送信オプション、及び/又は通話オプション)を有するユーザインタフェース)を含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、メッセージ領域内の2人以上の参加者の間の1つ以上のメッセージを有する2人以上の参加者の間のメッセージ会話を含むメッセージングアプリケーションのユーザインタフェースである。
【0181】
ユーザインタフェースを表示することは、地上無線ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク及び/又はインターネットネットワーク(例えば、WI-FI))が通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能である(例えば、コンピュータシステムが地上無線ネットワークに接続することができる、及び/又はコンピュータシステムが通信を開始(例えば、送信及び/又は受信)するのに十分な強度及び/又は一貫性を有する信号を(例えば、地上無線ネットワークから)受信している)という(例えば、コンピュータシステムによる)判定に従って、ユーザインタフェース(例えば、605B、614A3、614B3、614A4、614A4、642E、642F、644C、644D、616A、616B、618A、618B、812C、812D、806M、806N、822C、及び/又は822D)の少なくとも一部を第1の外観で表示する(704)こと(例えば、ユーザインタフェースの1つ以上の要素(例えば、メッセージ、選択可能な送信オプション、及び/又はテキスト入力フィールド)を第1の色、テキスト、又はグラフィカル要素で表示すること)と、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でない(及び、任意選択的に、地上無線ネットワークではない代替通信ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能である)(例えば、コンピュータシステムが任意の地上無線ネットワークに接続できない、コンピュータシステムが通信を開始(例えば、送信及び/又は受信)するのに十分な強度及び/又は一貫性を有する信号を(例えば、地上無線ネットワークから)受信していない、及び/又は無線ネットワーク(例えば、地上無線ネットワーク)又はインターネットネットワークを介した通信が利用可能でない)という判定に従って、ユーザインタフェースの一部(例えば、605D、614A3、614B3、614A4、614A4、642E、642F、644C、644D、620A、620B、624A、624B、646、622A、622B、648、812C、812D、806M、806N、822C、及び/又は822D)を第2の外観で表示する(706)こと(例えば、地上無線ネットワークが到達可能でないことを示す第2の色、テキスト、又はグラフィカル要素でユーザインタフェースの1つ以上の要素を表示すること)と、を含み、第2の外観は、第1の外観とは異なり、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワーク(例えば、デバイスが通信媒体(例えば、無線、有線)を介して中央ノードなしに直接又は間接的に情報を交換する(例えば、意図された受信者と通信する中間デバイス(単数又は複数)に情報を送信する)ピアツーピア(例えば、アドホック)ネットワーク又は衛星通信ネットワーク)を介して開始され得るというインジケーション(例えば、テキスト、グラフィック、及び/又は色)を含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、地上無線ネットワークは、無線(例えば、セルラー)信号の存在によって到達可能であると判定される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、地上無線ネットワークを介して通信が開始されることを示すために緑色又は青色である送信オプション(例えば、614A4、614B4、642F、644D、812D、806N、及び/又は822D)、及び/又は通信が地上無線ネットワークを介して送信されることを示すためにユーザインタフェースの作成フィールド(例えば、642E、614A3、614B3、644C、812C、806M、及び/又は822C)に存在する通信不能テキスト(例えば、617、「テキストメッセージ」)、及び/又はメッセージをインスタントメッセージとして示す会話履歴の上部のテキストを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ以上の特定のタイプの通信ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定(例えば、無線ネットワーク(例えば、地上無線ネットワーク)及び/又はインターネットネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定)に従って、第1の外観を有するユーザインタフェースの少なくとも一部を表示する。
【0183】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、通信が地上無線ネットワーク以外の通信ネットワークを介して開始されることを示すために橙色である送信オプション(614A4、614B4、642F、644D、812D、806N、及び/又は822D)、及び/又は通信が代替通信ネットワークを介して送信されることを示すためにユーザインタフェースの作成フィールド(例えば、642E、及び/又は614A3、614B3、644C、812C、806M、及び/又は822C)内に存在する通信不能テキスト(例えば、「ローカルメッセージ」、622A、622B、及び/又はB)、及び/又はメッセージを「ローカルメッセージ」として示す会話履歴の上部のテキスト(例えば、622A、622B、及び/又は823)を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ以上の特定のタイプの通信ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能ではないという判定(例えば、地上無線ネットワークがない、又は地上セルラーネットワークもインターネットネットワークも通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能ではないという判定)に従って、ユーザインタフェースの一部を第2の外観で表示する。
【0184】
地上無線ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って第1の外観を有し、地上無線ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って第1の外観とは異なる第2の外観を有するユーザインタフェースの少なくとも一部を表示することは、地上無線ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるか否かに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0185】
いくつかの実施形態では、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークは、ピアツーピア通信ネットワークを含む(例えば、ピアツーピア通信ネットワークである)。いくつかの実施形態では、ピアツーピア通信ネットワークは、デバイスが、情報を互いにローカルに送信すること、又はメッセージをピアツーピアで送信して、受信者に送信するための無線信号を用いてデバイスに到達することを可能にする。いくつかの実施形態では、代替通信ネットワークは、衛星通信ネットワークを含む(例えば、衛星通信ネットワークである)。
【0186】
いくつかの実施形態では、第1の外観は、第1の色(例えば、緑色又は青色)を有する1つ以上のメッセージ(例えば、616A、616B、618A、及び/又は618B)を含み(例えば、1つ以上のメッセージであり)、第2の外観は、第1の色とは異なる第2の色(例えば、橙色又は黄色)を有する1つ以上のメッセージ(例えば、620A、620B、624A、624B、646、824A、及び/又は824B)を含む(例えば、1つ以上のメッセージである)(例えば、第1の外観は第2の色を含まず、及び/又は第2の外観は第1の色を含まない)。
【0187】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、代替通信ネットワークを介して送信されたメッセージの表現とは異なる色で、地上無線ネットワークを介して送信された(例えば、メッセージングアプリケーション内に表示されたメッセージ会話内の)メッセージの表現を表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、代替通信ネットワークを介して受信されたメッセージの表現とは異なる色で、地上無線ネットワークを介して受信された(例えば、メッセージングアプリケーション内に表示されたメッセージ会話内の)メッセージの表現を表示する。いくつかの実施形態では、第1の色を有する1つ以上のメッセージは、第2の色を有する1つ以上のメッセージと同時に(例えば、同じユーザインタフェース内で同時に)表示される。
【0188】
第1の外観において第1の色を有する1つ以上のメッセージと、第2の外観において第2の異なる色を有する1つ以上のメッセージとを含むことは、通信を送信するために地上無線ネットワークが使用されたか否かについての視覚的フィードバックをユーザに与え、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0189】
いくつかの実施形態では、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、コンピュータシステムは、ユーザインタフェースにおいて、(例えば、コンピュータシステムのロケーションの)マップ及び/又は衛星ビュー(例えば、816A、816B、826A、及び/又は826B)の表現を表示する。いくつかの実施形態では、マップ及び/又は衛星ビューの表現は、コンピュータシステムによって送信されるように準備されているか、又は送信されたメッセージの表現と共に表示される(例えば、同時に表示される)。通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能ではないという判定に従ってマップ及び/又は衛星ビューの表現をユーザインタフェース中に表示することは、追加のユーザ入力を必要とすることなしにコンピュータシステムに関する追加の視覚的情報をユーザに与え、それは、改善された視覚的フィードバックを与え、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減し、更なるユーザ入力を必要とすることなしに条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0190】
いくつかの実施形態では、通信が地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して開始され得るというインジケーションは、通信を開始するためのユーザインタフェース内の固定(例えば、一定の)ロケーション(例えば、605)における(例えば、ユーザインタフェースの上部、メッセージ会話の上部、及び/又はシステムステータス(例えば、信号強度、バッテリレベル、及び/又は接続ステータス)の1つ以上のインジケーションを含むユーザインタフェースの領域(例えば、ステータスバー)における)インジケーション(例えば、605D又は652)(例えば、テキスト、グラフィック、及び/又は色)を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、(例えば、ステータスバーにおける)無線接続ステータスのインジケーション(例えば、605B)を、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して通信を開始することができるというインジケーション(例えば、605D)で置き換える(例えば、代用する)(例えば、第1のロケーションにおける無線接続のインジケーションを表示することを中止し、第1のロケーションにおける地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介して通信を開始することができるというインジケーションを表示する)。通信を開始するためのユーザインタフェース内の固定ロケーションにおいて代替通信ネットワークを介して通信を開始することができるというインジケーションを提供することは、一貫したロケーションにおけるコンピュータシステムの通信状態についての視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0191】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、604又は642)は、通信に対して提案された受信者(例えば、608A~608G、642A、642B1~642B6、又は830A~830G)の1つ以上の表現(例えば、選択されると、通信を受信する受信者のリストに対応する受信者を追加する1つ以上の選択可能なグラフィカルユーザインタフェース要素)と、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、コンピュータシステムが、通信のための提案される受信者の1つ以上の表現(例えば、608A~608G又は830A~830G)を第1の方式(例えば、通信のための提案される受信者の表現の第1の順序及び/又は第1のセット)で表示することと、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、コンピュータシステムが、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現(例えば、608A~608G又は830A~830G)を、第1の方式とは異なる第2の方式(例えば、第2の順序及び/又は通信のための提案された受信者の表現の第2の(例えば、異なる)セット)で表示することと、を含む。通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるか否かに基づいて異なる方法で通信のための提案された受信者の表現を表示することは、より関連する提案された受信者と、ネットワーク利用可能性に基づいてどの受信者が利用可能であるかについての視覚的フィードバックとをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0192】
いくつかの実施形態では、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現(例えば、
図6Bの608B及び608C、642B1、又は
図8Kの830A及び830B)は、コンピュータシステムへの通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステム(例えば、デバイス)の近接度(例えば、コンピュータシステムの既定の距離内にあるリモートコンピュータシステムに関連付けられた受信者の表現)に基づく(例えば、それに基づいてコンピュータシステムによって選択される)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を、提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムのコンピュータシステムへの近接度に基づく方法(例えば、第1の方式及び/又は第2の方式)で表示する。いくつかの実施形態において、コンピュータシステムは、コンピュータシステムの閾値距離内のリモートコンピュータシステムに関連付けられたエンティティ(例えば、ユーザ、ユーザのグループ、企業、及び/又はサービス)の表現を、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現のリストの上部に表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、コンピュータシステムの閾値距離内のリモートコンピュータシステムに関連付けられたエンティティの表現のみを表示する。通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を、コンピュータシステムへの通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの近接度に基づかせることは、より関連する提案された受信者と、どの受信者がユーザに近いかについての視覚的フィードバックとをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0193】
いくつかの実施形態では、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現(例えば、642B2)は、通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステム(例えば、デバイス)のコンピュータシステムへの近接度(例えば、コンピュータシステムの既定の距離内にあるリモートコンピュータシステムに関連付けられた受信者の表現)と、提案された受信者がコンピュータシステムに関連付けられている(例えば、以前に関連付けられた)という判定(例えば、既知の連絡可能なユーザ及び/又はコンピュータシステムに関連付けられた連絡可能なユーザのリストにある連絡可能なユーザ(例えば、コンピュータシステムに関連付けられた及び/又はログインされたユーザアカウントの連絡先リスト)に基づく(例えば、コンピュータシステムによって選択される)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、コンピュータシステムに関連付けられ、コンピュータシステムの閾値距離内にあるリモートコンピュータシステムに関連付けられたエンティティの表現を、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現のリストの上部に表示する。通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を、コンピュータシステムへの通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの近接度と、提案された受信者がコンピュータシステムに関連付けられているという判定と、に基づかせることは、より関連性のある提案された受信者と、どの既知の連絡先がユーザに近いかについての視覚的フィードバックとをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0194】
いくつかの実施形態では、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現(例えば、642B3)は、コンピュータシステムへの通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステム(例えば、デバイス)の近接度(例えば、コンピュータシステムの既定の距離内にあるリモートコンピュータシステムに関連付けられた受信者の表現)と、提案された受信者がコンピュータシステム(例えば、お気に入りの連絡先)に関連付けられて(例えば、以前に関連付けられて)指定されている(例えば、ユーザによって)という判定と、に基づく(例えば、基づいてコンピュータシステムによって選択される)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、お気に入りの連絡先として指定され、コンピュータシステムの閾値距離内にあるリモートコンピュータシステムに関連付けられたエンティティの表現を、通信のための提案された受信者の1つ以上の表現のリストの上部に表示する。通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を、コンピュータシステムへの通信のための提案された受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムの近接度に基づかせること、及び提案された受信者がコンピュータシステムに関連付けられて指定されているという判定は、より関連性の高い提案された受信者と、どの指定された連絡先がユーザに近いかについての視覚的フィードバックとをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0195】
いくつかの実施形態では、通信のための提案される受信者(例えば、642B4)の1つ以上の表現は、提案される受信者がコンピュータシステム(例えば、既知の連絡可能なユーザ及び/又はコンピュータシステムに関連付けられた連絡可能なユーザのリスト(例えば、コンピュータシステムに関連付けられた及び/又はログインしたユーザの連絡先リスト)内にある連絡可能なユーザ)に関連付けられている(例えば、以前に関連付けられている)という判定と、提案される受信者がコンピュータシステムに関連付けられた(例えば、コンピュータシステム及び/又はコンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントによって)ユーザ(例えば、ユーザアカウントを有する)とどのくらい最近及び/又は頻繁に(例えば、所定の閾値時間量、閾値回数に基づいて、及び/又は他の連絡可能なユーザに対して)連絡した(例えば、連絡した又は連絡された)かと、に基づく(例えば、基づいてコンピュータシステムによって選択される)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、最近及び/又は頻繁に連絡を受けたユーザの表現を、通信のために提案された受信者の1つ以上の表現のリストの最上部に表示する。通信のための提案された受信者の1つ以上の表現を、提案された受信者がコンピュータシステムに関連付けられているという判定、並びに提案された受信者がどれほど最近及び/又は頻繁に連絡を受けたかという判定に基づかせることは、より関連性の高い提案された受信者と、どの連絡先が最近及び/又は頻繁に連絡を受けたかに関する視覚的フィードバックとをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0196】
いくつかの実施形態では、通信を開始するためのユーザインタフェース(例えば、650)を表示することは、通信を開始するためにコンピュータシステムが利用可能な地上無線ネットワークがないという判定に従って、通信を開始するためのユーザインタフェースにおいて、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介してアクセス可能ないくつかのコンピュータシステム(又は、任意選択的に、いくつかのエンティティ)のインジケーション(例えば、652)(例えば、テキスト、グラフィック、及び/又は色)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるコンピュータシステムの数のインジケーションを表示することは、(例えば、ステータスバー中の)無線接続ステータスのインジケーションを、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるコンピュータシステムの数のインジケーションで置き換える(例えば、置き換える)こと(例えば、第1のロケーションにおいて無線接続のインジケーションを表示することを中止し、第1のロケーションにおいて地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるコンピュータシステムの数のインジケーションを表示すること)を含む。通信を開始するためのユーザインタフェースにおいて、通信を開始するためにコンピュータシステムが利用可能な地上無線ネットワークがないという判定に従って、地上無線ネットワーク以外の代替通信ネットワークを介してアクセス可能なコンピュータシステムの数のインジケーションを表示することは、通信が送られ得るユーザの数についての視覚的フィードバックを与え、それは、改善された視覚的フィードバックを与え、更なるユーザ入力を必要とすることなしに条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0197】
いくつかの実施形態では、通信を開始するためのユーザインタフェース(例えば、604)を表示することは、通信を開始するためのユーザインタフェースの第1の部分(例えば、
図6Aの604、又は612B)(例えば、領域、タブ、セクション、リストの一部、及び/又はリストのセクション)に、連絡可能なエンティティの表現の第1のセット(例えば、
図6Aの608、又は
図6Bの608A及び608D~608G)(例えば、連絡可能なエンティティが代替通信ネットワークを介して連絡され得るか否かに関わらず、ユーザの連絡先リスト内の全てのエンティティ)を表示することを含む。通信を開始するためのユーザインタフェースの第1の部分とは異なる第2の部分(例えば、612A)(例えば、領域、タブ、セクション、リストの一部、及び/又はリストのセクション)に、代替通信ネットワークを介して連絡することができる(例えば、アクセス可能なリモートコンピュータシステムに関連付けられた)連絡可能なエンティティの表現の第2のセット(例えば、
図6Bの608B及び608C)(例えば、連絡可能なエンティティの複数の表現のサブセット)を表示することと、を含み、連絡可能なエンティティの表現の第1のセットは、連絡可能なエンティティの表現の第2のセットとは異なる。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースの第2の部分は、代替通信ネットワークを介して連絡することができないエンティティのいずれの表現も含まない(例えば、ユーザインタフェースの第2の部分は、代替通信ネットワークを介して連絡することができるエンティティの表現のみを含む)。通信を開始するためにユーザインタフェースの第1の部分に連絡可能なエンティティの表現の第1のセットを表示し、通信を開始するためにユーザインタフェースの第2の異なる部分に代替通信ネットワークを介して連絡され得る連絡可能なエンティティの表現の第2の異なるセットを表示することは、どのエンティティが代替通信ネットワークを介して連絡され得るかに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0198】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスと通信し、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示する要求(例えば、検索アフォーダンスの選択及び/又は検索フィールドへの1つ以上の文字の入力など、所望の連絡可能なエンティティを検索して表示する要求)に対応する1つ以上の入力(例えば、610A)(例えば、タッチ入力及び/又は音声コマンド入力)を検出する。連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示する要求に対応する1つ以上の入力を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、ユーザインタフェース(例えば、604又は650)に、連絡可能なエンティティの1つ以上の表現を表示し、個別の連絡可能なエンティティに関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たすという判定に従って、コンピュータシステムは、第1の方式(例えば、
図6Bの608B及び608C、又は650A~650C)で個別のエンティティの表現を表示する(例えば、(例えば、近接条件を満たさないエンティティの表現に対して)太字にする、グレーアウトしない、又は他の方法で強調する)。個別の連絡可能なエンティティに関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たさないという判定に従って、コンピュータシステムは、個別の連絡可能なエンティティの表現を、第1の方式(例えば、
図6Bの608A及び608D~608G、又は650D~650F)とは異なる第2の方式(例えば、(例えば、近接条件を満たすエンティティの表現に対して)グレーアウトされるか、又は他の方法で強調解除される)で表示する。いくつかの実施形態では、個別の連絡可能なエンティティと関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たすという判定に従って、個別のエンティティの表現が選択可能である(例えば、コンピュータシステムは、個別のエンティティの表現の選択を可能にする)。個別の連絡可能なエンティティに関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たさないという判定に従って、個別の連絡可能なエンティティの表現は選択可能ではない(例えば、コンピュータシステムは、個別の連絡可能なエンティティの表現の選択を無効化する)。それぞれの連絡可能エンティティに関連付けられたコンピュータシステムが近接条件を満たすか否かに基づいて異なる方法でエンティティの表現を表示することは、それぞれの連絡可能エンティティの近接度に関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0199】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、604又は650)は、第1の潜在的な受信者の第1の表現を含む、通信の潜在的な受信者(例えば、608A~608G又は650A~650F)の1つ以上の表現(例えば、選択されると、通信を受信する受信者のリストに対応する受信者を追加する1つ以上の選択可能なグラフィカルユーザインタフェース要素)を含む。いくつかの実施形態では、第1の潜在的な受信者に関連付けられたコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、コンピュータシステムは、第1の色(例えば、
図6Bの608B、又は650A)(例えば、橙色又は黄色)で(及び、任意選択的に、第2の色なしで)第1の潜在的な受信者の第1の表現を表示する。第1の潜在的な受信者に関連付けられたコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能ではないという判定に従って、コンピュータシステムは、第1の潜在的な受信者の第1の表現を、第1の色(例えば、
図6Bの608A又は650D)とは異なる第2の色で(及び、任意選択的に、第1の色なしで)表示する。第1の潜在的な受信者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるか否かに基づいて、第1の潜在的な受信者の第1の表現を第1の色又は第2の異なる色で表示することは、代替通信ネットワークを介した第1の潜在的な受信者のアクセス可能性の視覚的インジケーションをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0200】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、ユーザインタフェース(例えば、
図6Bの604又は650)に、以前の会話(例えば、コンピュータシステムに関連付けられたユーザと1つ以上の他のエンティティとの間の1つ以上の通信(例えば、メッセージ))の1つ以上の表現(例えば、608A~608G又は650A~650F)(例えば、表現のリスト)を表示し、以前の会話の1つ以上の表現の順序(例えば、上から下及び/又は左から右)は、代替通信ネットワーク(例えば、
図6Bの604又は650)を介した以前の会話の参加者に関連付けられたコンピュータシステムのアクセス可能性に基づく(例えば、コンピュータシステムの閾値距離内にある及び/又は代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるコンピュータシステムに関連付けられたエンティティを含む会話の表現は、以前の会話のリストの一番上に表示される)。いくつかの実施形態では、以前の会話の1つ以上の表現は、第1の会話の第1の表現及び第2の会話の第2の表現を含み、以前の会話の1つ以上の表現を表示することは、第1の会話の1人以上の参加者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能であり、第2の会話の1人以上の参加者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能でないという判定に従って、第2の会話の第2の表現の前に(例えば、前に、上に、及び/又は左に)第1の会話の第1の表現を表示することと、第1の会話の1人以上の参加者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能ではなく、第2の会話の1人以上の参加者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、第1の会話の第1の表現の前に(例えば、前に、上に、及び/又は左に)第2の会話の第2の表現を表示することと、を含む。以前の会話の1つ以上の表現の順序を、代替通信ネットワークを介した以前の会話の参加者に関連付けられたコンピュータシステムのアクセス可能性に基づかせることは、代替通信ネットワークを介して通信を開始するときに以前の会話の関連する順序付けをユーザに提供し、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0201】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、ユーザインタフェース(例えば、
図6Bの604又は650)に、第1の会話の第1の表現(例えば、608A、608B、650A、又は650D)を含む、以前の会話(例えば、コンピュータシステムに関連付けられたユーザと1つ以上の他のエンティティとの間の1つ以上の通信(例えば、メッセージ))の1つ以上の表現(例えば、608A~608G又は650A~650F)(例えば、表現のリスト)を表示し、以前の会話の1つ以上の表現を表示することは、第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるというインジケーション(例えば、608B又は650A)(例えば、テキスト、グラフィック、及び/又は色)を表示することと、第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能でないという判定に従って、第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるというインジケーション(例えば、608A又は650D)なしに第1の会話の第1の表現を表示することと、を含む。第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるという判定に従って、第1の会話の1人以上の参加者のコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるというインジケーションを表示することは、第1の会話の1人以上の参加者が代替通信ネットワークを介してアクセス可能であるか否かに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、セットが満たされたときに動作を実施する。
【0202】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信(例えば、646)を送信する要求に対応する1つ以上の入力(例えば、610E、610H、又は810I)を検出する。通信を送信する要求に対応する1つ以上の入力を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、代替ネットワークを介して通信を送信しようと試みる前に、地上無線ネットワーク(例えば、
図6L又は
図6I)を介して通信(例えば、646、又は
図6Iのコール)を送信しようと試み、地上無線ネットワークを介して通信を送信しようと試みた後、地上無線ネットワークを介して通信を送信しようと試みることが失敗したという判定(又はインジケーションを受信すること)に従って(例えば、それに応じて)、コンピュータシステムは、代替通信ネットワーク(例えば、
図6N又は
図6J)を介して通信を送信しようと試みる。いくつかの実施形態では、地上無線ネットワークを介して通信を送信しようと試みた後、コンピュータシステムは、選択可能な送信オプション(例えば、ボタン、アイコン、及び/又はアフォーダンス)の選択(例えば、別の選択)を検出したことに応じて、代替通信ネットワークを介して通信を送信しようと試みる。地上無線ネットワークを介して通信を送信することを試みた後に、地上無線ネットワークを介して通信を送信することを試みることが失敗したという判定に応じて、代替通信ネットワークを介して通信を送信することを試みることは、地上無線ネットワークが失敗した場合に追加のユーザ入力を必要とすることなしにバックアップ通信オプションをユーザに与え、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0203】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが地上無線ネットワークから信号を受信することができるが、通信リンクを確立することができない(例えば、通信ネットワークが機能しない、及び/又はコンピュータシステムと互換性がない)場合、通信(例えば、646)を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定が行われる。コンピュータシステムが地上無線ネットワークから信号を受信することができるが、通信リンクを確立することができない場合に、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能ではないという判定を行うことは、これらの状況下で代替通信ネットワークを介して通信が開始され得るというインジケーションをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、代替通信ネットワークを介して通信を開始する(及び/又は送信する)ことを自動的に(例えば、デフォルトで、且つ/又は明示的なユーザ入力なしで)可能にされる。コンピュータシステムが代替通信ネットワークを介して通信を開始することを自動的に可能にすることは、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないとき、コンピュータシステムが追加の入力なしに代替通信ネットワークを介して通信を自動的に開始することを可能にし、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、代替通信ネットワークを介した通信を有効化する(及び、任意選択的に、無効化する)ためのオプション(例えば、640A、640B、804D、806G、又は836A)(例えば、ボタン、アフォーダンス、トグル、スイッチ、及び/又はユーザ相互作用グラフィカルオブジェクト)の選択を検出し、代替通信ネットワークを介した通信を有効化するためのオプションの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムが代替通信ネットワークを介して通信することを可能にする。いくつかの実施形態では、代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションは、コンピュータシステムの設定を制御するための複数の選択可能なオプションを含む制御メニュー、制御ユーザインタフェース(例えば、626B又は804)、又はウィジェット(例えば、806B)に表示される。代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステムが代替通信ネットワークを介して通信することを可能にすることは、ユーザに、コンピュータシステムの機能を構成し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないときに追加の入力なしにコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介した通信を自動的に開始することを可能にするモードを可能にするためのより大きい能力を与え、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0204】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通話を介して通信を開始する要求に対応する1つ以上の入力を検出し(例えば、
図6I)、コンピュータシステムは、通話による通信を開始するための要求に対応する1つ以上の入力を検出したことに応じて、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、通話による通信を開始し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、コンピュータシステムは、メッセージ(例えば、テキスト及び/又はオーディオメッセージ)を介して(及び任意選択的に、通話を介して通信を開始することを試みることなく)通信を開始する(及び/又は送信する)ためのメッセージングアプリケーション(例えば、642)のユーザインタフェースを表示する。通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるか否かに基づいて、通話による通信を開始すること、又はメッセージを介して通信を開始するためのメッセージングアプリケーションのユーザインタフェースを表示することは、追加の入力を必要とすることなく関連する通信プロトコルをユーザに提供し、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減し、更なるユーザ入力を必要とすることなく条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0205】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースを表示することは、通信を開始するためにコンピュータシステムが利用可能な地上無線ネットワークがないという判定に従って、通信のコンテンツを選択するための1つ以上のオプション(例えば、806J又は806K)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信に含まれ得る単語及び/又は画像の既定のセット(例えば、選択され得る所定の単語、語句、及び/又は画像)を表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信のコンテンツを生成するためのQWERTYキーボードを提供(例えば、表示)しない。いくつかの実施形態では、コンテンツのサイズは、(例えば、所定の数の文字、画像、及び/又はデータサイズ(例えば、バイト)に)制約又は制限される。通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って通信のコンテンツを選択するための1つ以上のオプションを表示することは、コンピュータシステムが、地上無線ネットワークが利用可能でないときに代替通信ネットワークを介して通信するために好ましいコンテンツオプションをユーザに提供することを可能にし、通信を構成するために必要とされる入力の数を低減し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減し、更なるユーザ入力を必要とすることなしに条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0206】
いくつかの実施形態では、1つ以上の通信(例えば、メッセージ)が送信されるように要求されているが、送信されていない(例えば、送信されるように保留中又はキューに入れられている)という判定に従って、コンピュータシステムは、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーション(例えば、648及び/又は654)(例えば、テキスト、グラフィック、アニメーション、及び/又は色)を(例えば、ステータスバーなどのユーザインタフェース(例えば、通信を開始するためのユーザインタフェース)の所定の及び/又は固定のロケーションに、又は、例えば、通信の表現の下又は隣などの非固定ロケーションに)表示する。いくつかの実施形態では、インジケーションは、送信されるように要求されているが、送信されていない通信の数を表示する。1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないという判定に従って、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーションを表示することは、以前に開始された通信のステータスに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0207】
いくつかの実施形態では、1つ以上の通信(例えば、646)が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーション(例えば、648)を表示している間に、コンピュータシステムは、1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーションの選択(例えば、インジケーション上のタップ)に対応する入力(例えば、610I)を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上の通信の送信が要求されたが送信されていないというインジケーションの選択に対応する入力(例えば、610I)を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、1つ以上の通信の送信が要求されたが送信されていないというインジケーションとは異なる、送信が要求されたが送信されていない1つ以上の通信の表現(例えば、(例えば、各メッセージに対して個々の、別個の、及び/又は異なる表現を有する)保留中及び/又はキューに入れられたメッセージのリスト)を表示する。1つ以上の通信が送信されるように要求されているが、送信されていないというインジケーションの選択に対応する入力を検出したことに応じて、送信されるように要求されているが、送信されていない1つ以上の通信の表現を表示することは、以前に開始された通信のステータスに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0208】
方法700(例えば、
図7)に関して上述したプロセスの詳細はまた、後述の方法に類似する方式でも適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900は、方法700を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能であるかどうかに基づいて、異なる外観を有するユーザインタフェースの一部を表示することが、方法900に適用されてもよい。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0209】
図8A~
図8Sは、いくつかの実施形態による、低帯域幅通信及び緊急通信のための例示的ユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、
図9のプロセスを含む、以下で説明されるプロセスを示すために使用される。
【0210】
図8Aは、ルークという名前のユーザに関連付けられたコンピュータシステム800A(例えば、スマートフォン100、300、又は500)を示す。
図8Aにおいて、コンピュータシステム800Aは、コンピュータシステム800Aの電源を切るためのオプション804A、(例えば、コンピュータシステム800Aに関連付けられたユーザの医療情報を閲覧するための)医療IDオプション804B、緊急SOS通話オプション804C、緊急SOSメッセージオプション804D、及びキャンセルオプション804Eを表示する(例えば、同時に表示する)ユーザインタフェース804を表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、ハードウェアボタン801上での入力(例えば、持続時間閾値を満たす持続時間での押下、又は所定の時間内での複数回の押下(例えば、2回の押下、3回の押下、又は5回の押下))の検出に応じて、ユーザインタフェース804を表示する。
【0211】
緊急SOS通話オプション804Cの選択に対応する入力810A(例えば、ドラッグ又はスワイプジェスチャ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、指定された緊急サービス番号(例えば、国又は地域に応じて、911、112、又は999)への通話を開始することを試みる。緊急SOSメッセージオプション804Dの選択に対応する入力810B(例えば、ドラッグジェスチャ又はスワイプジェスチャ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、
図8Dを参照して後述する緊急メッセージングユーザインタフェース812を表示する。
【0212】
図8Bを参照すると、コンピュータシステム800Aは、ユーザインタフェース806(例えば、それぞれのアプリケーションを起動及び/又は開くための複数の選択可能なアイコンを含むマルチページホーム画面のページ)を表示する。ユーザインタフェース806は、カレンダウィジェット806A及び緊急SOSウィジェット806Bを表示する。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、対応するアプリケーションから取得された情報を表示する(及び、任意選択的に、その表示を更新する)ユーザ相互作用グラフィカルオブジェクトである。緊急SOSウィジェット806Bは、緊急通信を開始する(又は開始しようと試みる)、及び/又は送信する(又は送信しようと試みる)能力をユーザに提供する。ヘッダ806H(「SOSを送信する」)は、緊急SOSウィジェット806Bの現在の状態(例えば、送信状態)を示し、緊急SOSウィジェット806BがSOSを送信するように現在構成されていることを示す。
【0213】
緊急SOSウィジェット806Bは、緊急SOSウィジェット806Bを使用して生成され、且つ/又は送信された緊急通信を受信するように選択された受信者の表現806C1~806C4を表示する。いくつかの実施形態では、受信者は、コンピュータシステム800Aによって自動的に選択され、及び/又はコンピュータシステム800Aに関連付けられたユーザによって(例えば、緊急SOS設定メニューを介して)以前に選択される。緊急通信を受信するように選択された受信者の表現806C1~806C4は、プライバシーを保護するために、受信者のファーストネーム及びラストイニシャルを含む。アバターは、緊急通信を受信するように選択された受信者の表現806C1~806C4とすることができ、プライバシーを保護するためにぼかしたり、忠実度を下げて表示したりすることができる。緊急SOSウィジェット806Bは、緊急通信を受信するために選択された受信者の数(例えば、5人、10人、又は18人)と、通信に含まれるべきコンテンツの要約(例えば、送信者の名前、ロケーション、及び電話番号)とを示すメッセージ情報インジケータ806Dを表示する。任意選択のメッセージオプション806Eを選択して、追加のコンテンツ(例えば、カスタマイズされた及び/又は所定のテキスト及び/又はグラフィックス)を緊急通信に追加するためのプロセスを開始することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800A(又はウィジェット806B)は、任意選択のメッセージオプション806Eを使用して追加することができるコンテンツの量及び/又はタイプを制限する。
【0214】
コンピュータシステム800Aは、送信オプション806Gを選択する入力810Cを検出する。送信オプション806Gを選択する入力810Cを検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、メッセージ情報インジケータ806Dに要約された情報と共に、メッセージ情報インジケータ806Dに示された(表現806C1~806C4によって表現される受信者を含む)いくつかの受信者に緊急通信を送信するためのプロセスを開始する。いくつかの実施形態では、送信オプション806Gの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、
図8Cに示されるように、ユーザがSOS通信を送信したいことを確認するための確認プロンプト808(例えば、ポップアップ)を表示する。確認プロンプト808を表示している間、コンピュータシステム800Aは、確認オプション808以外のユーザインタフェース806の部分を薄くし、ぼかし、及び/又はグレーアウトする。確認プロンプト808は、確認オプション808A及びキャンセルオプション808Bを含む。いくつかの実施形態では、キャンセルオプション808Bの選択に対応する入力を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、確認プロンプト808の表示を中止し、送信オプション806Gを選択する入力810Cを検出したことに応じて追加された任意の視覚効果を除去する(例えば、コンピュータシステム800Aは、ユーザインタフェース806を再表示する)。
【0215】
図8Cにおいて、コンピュータシステム800Aは、確認オプション808Aを選択する入力810Dを検出する。確認オプション808Aの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、緊急通信モードに入り、
図8Dに示すメッセージングユーザインタフェース812を表示し、これにより、ユーザは、追加のコンテンツを通信に追加することができる。
【0216】
図8Dにおいて、メッセージングユーザインタフェース812は、メッセージ会話領域812A、キーボード812B、メッセージ作成フィールド812C、及び送信オプション812Dを含む。メッセージ作成フィールド812Cを選択し、キーボード812Bを使用してテキスト「深い渓谷に落ちて出られなくなってしまった!」を入力することによって、メッセージングユーザインタフェース812を使用して、通信のための追加のコンテンツがメッセージ作成フィールド812Cに追加されている。いくつかの実施形態では、メッセージ作成フィールド812Cは、メッセージングユーザインタフェース812が表示されるときにデフォルトで選択される。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、メッセージ作成フィールド812C及び/又は通信に追加することができる文字数及び/又はコンテンツのタイプを制限する。
【0217】
図8Dでは、コンピュータシステム800Aは、送信オプション812Dを選択する入力810E(例えば、タップ)を検出する。送信オプション812Dの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、メッセージ情報インジケータ806Dに要約された情報及び
図8Dのメッセージ作成フィールド812Cの内容と共に、メッセージ情報インジケータ806Dに示された数の受信者に緊急通信を送信する(又は送信を試みる)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、メッセージングユーザインタフェース812を表示することなく、確認オプション808Aの選択を検出したことに応じて、メッセージ情報インジケータ806Dに要約された情報と共に、メッセージ情報インジケータ806Dに示された数の受信者に緊急通信を送信する(又は送信を試みる)。入力810Eの検出に応じて通信が送信された後、コンピュータシステム800Aは、
図8Eに示されるように、メッセージングユーザインタフェース812のメッセージ会話領域812A内に、通信に対応するメッセージ814A及びロケーションインジケータ816A(例えば、送信者のロケーションにピンを有するマップ又は衛星ビュー)を表示する。
【0218】
図8F~
図8Gは、通信が送信されるとき又はその後にコンピュータシステム800Aによって送信された通信の受信者に関連付けられたコンピュータシステム800B上に表示されるユーザインタフェースを示す。
図8Fでは、コンピュータシステム800Bがユーザインタフェース818(例えば、ホーム画面)を表示している間に、コンピュータシステム800Bはメッセージのアラートを受信する。アラートの受信に応じて、コンピュータシステム800Bは、通信サマリ820A及びロケーションインジケータ820Bを含む通知820を表示する。通信サマリ820Aは、送信者(例えば、ルーク)、状況(例えば、緊急事態)、及びコンピュータシステム800Bに対する送信者の距離(例えば、0.5マイル離れている)のインジケーションを含む。
【0219】
ユーザは、緊急通信の追加の詳細を閲覧するために通知820を選択することができる。通知820を選択する入力810Fを検出したことに応じて、コンピュータシステム800Bは、
図8Gに示すメッセージングユーザインタフェース822を表示する。メッセージングユーザインタフェース822は、メッセージ会話領域822A内にメッセージ814B(メッセージ814Aに対応する)及びロケーションインジケータ816B(ロケーションインジケータ816Aに対応する)を表示し、これらは緊急通信のコンテンツを表示する。
【0220】
図8Hを参照すると、緊急通信を送信した後、コンピュータシステム800Aは、緊急SOSウィジェット806Bを更新する。
図8Hは、
図8Dにおいて緊急通信が送信された後の緊急SOSウィジェット806Bを示す。ヘッダ806Iは、SOS通信が送信されたことを示し、安全通信オプション806Jは、送信者が現在安全であることを緊急通信の受信者に(例えば、既定の通信で)通知するために選択することができ、追加情報オプション806Kは、カスタマイズされた通信を介して追加情報を提供するために選択することができる。
【0221】
追加情報オプション806Kを選択する入力810H(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、ユーザインタフェース806(緊急SOSウィジェット806Bを含む)をディスプレイ802A上で上方にスクロールし、キーボード806L、メッセージ作成フィールド806M、及び送信オプション806Nを表示する。メッセージ作成フィールド806Mを選択し、キーボード806Lを使用してテキスト「出口が見つからない!」を入力することによって、追加情報がメッセージ作成フィールド806Mに追加される。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、追加情報オプション806Kの選択を検出したことに応じて、メッセージ作成フィールド806Mをデフォルトで選択する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、メッセージ作成フィールド806Mに追加することができる文字数及び/又はコンテンツのタイプを制限する。
【0222】
送信オプション806Nを選択する入力810I(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、メッセージ作成フィールド806M内のコンテンツを緊急サービス及び任意の選択された緊急受信者(例えば、緊急連絡先)に送信する。追加情報が送信された後、メッセージ824A及びロケーションインジケータ826A(例えば、更新されたロケーションインジケータ)が、メッセージングユーザインタフェース812内のメッセージ会話領域812Aに追加される。メッセージ824Aは、メッセージ作成フィールド806Mからの追加情報を含み、ロケーションインジケータ826Aは、コンピュータシステム800Aの更新されたロケーション(例えば、追加情報が送信されたときのコンピュータシステム800Aのロケーション)を提供する。
【0223】
図8Kを参照すると、コンピュータシステム800Bは、追加情報が送信された後に、メッセージングアプリケーションのユーザインタフェース828を表示する。ユーザインタフェース828は、以前の会話830A~830Gのリスト830を表示する。
図6Bのユーザインタフェース604と同様に、会話830A~830Gは、会話の参加者に関連付けられたコンピュータシステムの近接度に基づいて、ユーザインタフェース828の2つの部分、すなわち、近隣部分832Aと範囲外部分832Bとに分離される。会話830Aは、コンピュータシステム800Aによって開始された緊急SOS会話に対応する。会話830Aを選択する入力810K(例えば、タップ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Bは、
図8Mに示すように、メッセージングユーザインタフェース822を表示する(例えば、再表示する)。
図8Mでは、メッセージングユーザインタフェース822は、メッセージ824B(メッセージ824Aに対応する)及びロケーションインジケータ826B(ロケーションインジケータ826Aに対応する)を含むように更新されている(例えば、
図8Gと比較して)。
図8Lは、(
図8Jから変更されていない)コンピュータシステム800Aによって表示される対応するメッセージングユーザインタフェース812を示す。
【0224】
メッセージングユーザインタフェース822は、コンピュータシステム800Bに関連付けられた受信者に、緊急システム会話で応答することを提供する。
図8Mでは、メッセージ(「向かっているところです」)が、キーボード822B(又は任意選択的に、音声入力)を使用してメッセージ作成フィールド822Cで作成され、送信オプション822Dを選択する入力810Lを検出したことに応じてコンピュータシステム800Bによって送信され、緊急システムメッセージ会話に追加される。
図8Nは、ルークによって受信されたメッセージ828Aを含むように更新された、コンピュータシステム800Aによって表示されるメッセージングユーザインタフェース812を示し、
図8Oは、コンピュータシステム800Bに関連付けられたユーザ(例えば、ジョン)によって送信された対応するメッセージ828Bを含むように更新された、コンピュータシステム800Bによって表示されるメッセージングユーザ及び822を示す。
【0225】
図8O及び
図8Pは、ロケーションインジケータ826Bの機能を示す。
図8Oにおいて、コンピュータシステム800Bは、ロケーションインジケータ826Bを選択する入力810M(例えば、タップ)を検出する。ロケーションインジケータ826Bの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Bは、キーボード822Bを最小化し、ロケーションマーカ830A及びロケーションマーカ830Bを有するマップ830(及び/又は衛星ビュー)を表示する。ロケーションマーカ830Aは、メッセージ814Aに(その時点で)関連付けられたコンピュータシステム800Aのロケーションを表現する。ロケーションマーカ830Bは、メッセージ824Aに(その時点で)関連付けられたコンピュータシステム800Aのロケーションを表現する。ロケーションマーカは、マーカに対応するメッセージを閲覧するために選択することができる。例えば、
図8Pのロケーションマーカ830B上での入力810N(例えば、タップ又はタップアンドホールド)の検出に応じて、コンピュータシステム800Bは、ロケーションマーカ830Bに対応するメッセージ(例えば、メッセージ824A及び/又はメッセージ824B)の内容及び時間を含むメッセージ824Cを表示する。ロケーションインジケータ816A、816B、及び826Aは、類似の機能を有する。
【0226】
図8Hに戻ると、緊急SOSウィジェット806Bは、安全通信オプション806Jを表示する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム800Aは、(例えば、追加情報オプション806Kを選択する入力810Hを検出する代わりに、又はそれに加えて)安全通信オプション806Jを選択する入力810B(例えば、タップ)を検出する。安全通信オプション806Jの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、
図8Qのユーザインタフェース822内の緊急システムメッセージ会話内に表示された安全インジケーション832(「ルーカスは無事だと報告」)によって示されるように、ルークが安全であることを示すデータを送信する。
【0227】
図8Rは、ニュースフィード又はユーザに文脈的に関連するものとして選択されたアイテムのリストなどのコンテンツアイテムのリストに緊急メッセージ(又は緊急メッセージ会話)の表現を表示するための技術を示す。コンピュータシステム800Bは、タブ834C1~834C5を有するユーザインタフェース834を表示する。「あなたのために」とラベル付けされたタブ834C1が選択され、コンピュータシステム800Bに関連付けられたユーザに関連するものとして異なるタイプのコンテンツアイテムから(例えば、ユーザの好み及び/又は以前のアクティビティに基づいて)選択されたコンテンツアイテム834A1~834A4のリスト834Aを含む。
図8Rのリスト834に示される(例えば、同時に表示される)コンテンツアイテムのタイプは、例えば、緊急通信(例えば、834A1)、広告(例えば、834A2)、保守又は修理通知(例えば、834A3)、及びニュース記事(例えば、行方不明の犬に関する834A4)を含む。閲覧インジケータ834B1~834B4は、ユーザの数又はアイテムが閲覧された回数を示す。
【0228】
図8Sは、ユーザインタフェース836(例えば、低電力ユーザインタフェース)を表示している低電力状態のコンピュータシステム800Aを示す。ユーザインタフェース836は、近隣にいるユーザが地上波無線通信ネットワーク以外のネットワークを介した通信に利用可能であることを示すインジケータ652を含む。ユーザインタフェース836は、緊急SOS通話オプション(例えば、緊急SOS通話オプション804C)及び緊急SOSメッセージオプション(例えば、緊急SOSメッセージオプション804D)を(例えば、
図8Aに示されているユーザインタフェース804におけるように)同時に表示するのとは対照的に、単一の緊急SOSオプション836Aを表示する。いくつかの実施形態では、緊急SOSオプション836Aを選択する入力810N(例えば、タップ、ドラッグ、又はスワイプ)を検出したことに応じて、コンピュータシステム800Aは、(緊急SOS通話オプション804Cの選択に応じて説明したように)指定された緊急サービスへの通話を開始しようと試みるか、又は代替的に、通信ネットワークステータスに基づいて(緊急SOSメッセージオプション804Dの選択に応じて説明したように)緊急通信モードを開始する。例えば、地上無線通信ネットワークが利用可能である場合、コンピュータシステム800Aは、緊急SOSオプション836Aの選択を検出したことに応じて、指定された緊急サービスへの通話を開始しようと試み、地上無線通信ネットワークが利用可能でない場合、コンピュータシステム800Aは、緊急SOSオプション836Aの選択を検出したことに応じて、緊急通信モードを開始する(例えば、
図8Dに示すユーザインタフェース812を表示する)。
【0229】
図9は、いくつかの実施形態による、コンピュータシステムを使用した低帯域幅通信及び/又は緊急通信のための方法を示すフロー図である。方法900は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチ感知面、タッチスクリーン、ボタン、及び/又はマイクロフォン)と通信するコンピュータシステム(例えば、100、300、500、600A、600B、800A、800B、スマートフォン、タブレット、及び/又はスマートウォッチ)において実施される。方法900のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0230】
以下で説明されるように、方法900は、低帯域幅通信及び/又は緊急通信を提供するための直感的な方法を提供する。方法は、低帯域幅通信及び/又は緊急通信を実施するためのユーザの認知的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作成する。バッテリ動作コンピューティングデバイスの場合、ユーザが低帯域幅通信及び/又は緊急通信をより速く、より効率的に実施することを可能にすることは、電力を節約し、バッテリ充電間の時間を増加させる。
【0231】
コンピュータシステムが緊急通信モード(例えば、
図8D)にある間(例えば、通信ネットワークのセット(例えば、特定のセット及び/又は1つ以上の特定のタイプ)は、通信を開始するために利用可能ではなく(例えば、コンピュータシステムは、通信ネットワークのセットのいずれにも接続することができない)、及び/又は、コンピュータシステムは、通信を開始(例えば、送信及び/又は受信)するのに十分な強度及び/又は一貫性を有する信号を(例えば、一組の通信ネットワークのいずれからも)受信していない、及び/又は、コンピュータシステムは、代替通信ネットワーク(例えば、ピアツーピア(例えば、アドホック)ネットワーク)を介して通信し、デバイスは、直接又は間接的に通信媒体を介して中央ノードなしに情報を交換し(例えば、意図された受信者と通信している中間デバイス(単数又は複数)に情報を送信する)、コンピュータシステムは、表示生成構成要素を介して、通信(例えば、814A、814B、816A、816B、824A、824B、826A、826B、828A、828B、又は832)(例えば、緊急通信)を送信するための選択可能な通信送信オプション(例えば、806G、808A、812D、806J、806N、又は822D)(例えば、アフォーダンス、ボタン、グラフィカル要素、グラフィカルオブジェクト、及び/又はアイコン。通信送信オプションを表示することは、1人以上の受信者が到達可能である(例えば、コンピュータシステムが接続することができる)と判定することに応じて行われる)を含む(例えば、同時に含む)緊急通信モード(例えば、第1のユーザインタフェースは緊急通信モードの前に表示されない)に固有の第1のユーザインタフェース(例えば、812、806B、又は822)(例えば、緊急通信を通信するための緊急通信インタフェース(例えば、ウィジェット))を、1人以上の受信者(例えば、806C1~806C4)に関連付けられたリモートコンピュータシステム(例えば、デバイス)のコンピュータシステム(例えば、1つ以上の外部デバイス)への近接に基づいて自動的に選択された(例えば、更なるユーザ入力なしに及び/又はコンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム及び/又はリモートコンピュータシステム)によって選択された)1人以上の受信者に、1人以上の受信者を識別する情報を提供する(例えば、表示する)ことなく(例えば、1人以上の受信者のいずれも識別することなく)表示する(902)。
【0232】
いくつかの実施形態では、選択可能な通信送信オプションは、「送信」アフォーダンスである。いくつかの実施形態では、通信は、ユーザの名前(ファーストネーム及び/又はラストネーム)、ユーザのロケーション、ユーザの電話番号、及び/又はカスタマイズされたメッセージ(例えば、文字数及び/又はコンテンツのタイプが制限された(例えば、絵文字がない、及び/又は所定の文字数未満の)カスタマイズされたテキストメッセージ)を含む(例えば、それらのみを含む)。いくつかの実施形態では、外部デバイスは、コンピュータシステムの既定の距離内になければならない。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、1人以上の受信者に対応するインジケーション(例えば、受信者を識別しない1人以上の受信者に関する限定された情報)を(例えば、通信送信オプションと同時に)含む。いくつかの実施形態では、1人以上の受信者のインジケーションは、1人以上の受信者のロケーション(単数又は複数)、受信者の数、及び/又は1人以上の受信者の電話番号(単数又は複数)を含む。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースを表示することは、通信内にあるコンテンツ(例えば、コンテンツの要約)を表示することを含む。
【0233】
コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、通信送信オプションの選択を含む1つ以上の入力(例えば、810C、810D、810E、810G、810I、又は810L)(例えば、シングルタップジェスチャ、ダブルタップジェスチャ、及び/又は非タップジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ及び/又はプレスアンドホールドジェスチャ))を受信する(904)。
【0234】
コンピュータシステムが緊急通信モードにある間に、1つ以上の入力を受信したことに応じて、コンピュータシステムは、通信(例えば、814A、814B、816A、816B、824A、824B、826A、826B、828A、828B、又は832)を1人以上の受信者に送信する(906)。いくつかの実施形態では、代替通信ネットワーク(例えば、デバイスが通信媒体を介して直接又は間接的に中央ノードなしに情報を交換する(例えば、意図された受信者と通信している中間デバイス(単数又は複数)に情報を送信する)ピアツーピア(例えば、アドホック)ネットワーク)を介してである。1人以上の受信者を識別する情報の提供なしに、1人以上の受信者に関連付けられたリモートコンピュータシステムのコンピュータシステムへの近接度に基づいて、通信の1人以上の受信者を自動的に選択することは、受信者を選択するための追加の入力の必要性を低減し、受信者の匿名性を維持する機能を提供しながら、緊急事態に最も関連する受信者を提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、動作を実施するために必要な入力の数を低減する。
【0235】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが緊急通信モードにない間、通信送信オプション(例えば、806G、808A、812D、806J、806N、又は822D)を含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェース(例えば、812、806B、又は822)は表示されない(例えば、コンピュータシステム上で利用可能でないか、又はメッセージングユーザインタフェース、若しくは制御ユーザインタフェース、若しくはコンピュータシステムを電源切断するためのオプションを含むコンピュータシステム電源切断ユーザインタフェースなどの個別のシステムユーザインタフェースにおいて利用可能でない)。コンピュータシステムが緊急通信モードにない間、通信送信オプションを含む、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示しないことは、ユーザが緊急通信モードにある第1のユーザインタフェースにアクセスすることを可能にする一方で、緊急通信モードにないときに第1のユーザインタフェースに誤ってアクセスする可能性を排除し、これは、ユーザインタフェースを混乱させることなく追加の制御オプションを提供する。
【0236】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、選択可能な緊急通信オプション(例えば、804C又は836A)(例えば、アイコン、ボタン、アフォーダンス、及び/又はユーザ相互作用ユーザインタフェースオブジェクト)を表示し、選択可能な緊急通信オプションを表示している間に、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、緊急通信オプションを選択する入力(例えば、810A又は810N)を受信し、緊急通信オプションを選択する入力を受信したことに応じて、地上無線ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク及び/又はインターネットネットワーク(例えば、WI-FI))が通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるという判定に従って、コンピュータシステムは、地上無線ネットワークを介して、指定された受信者(例えば、国又は地域に応じて、「911」、「211」、又は「999」などの緊急サービス)への通信(例えば、通話)を開始し(いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、緊急通信モードに入るか又は緊急通信モードをアクティブ化することなく、地上無線ネットワークを介して指定された受信者への通信を開始する)、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないという判定に従って、コンピュータシステムは、緊急通信モード(例えば、812、806B、又は822)に入る(例えば、アクティブ化及び/又は開始する)(及び、任意選択的に、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示する)。地上無線ネットワークを介して指定された受信者への通信を開始すること、又は地上無線ネットワークが通信を開始するためにコンピュータシステムにとって利用可能であるか否かに応じて緊急通信モードに入ることは、緊急通信オプションの選択に対する文脈的に関連する応答をユーザに提供し、それは、改善された視覚的フィードバックを提供し、更なるユーザ入力を必要とすることなく、条件のセットが満たされたときに動作を実施する。
【0237】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、選択可能な緊急通信オプション(例えば、804C)(例えば、アイコン、ボタン、アフォーダンス、スライダ、及び/又はユーザ相互作用ユーザインタフェースオブジェクト)と、選択可能な緊急モードオプション(例えば、804D)(例えば、アイコン、ボタン、アフォーダンス、スライダ、及び/又はユーザ相互作用ユーザインタフェースオブジェクト)とを同時に表示し(例えば、
図8A)、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、緊急通信オプション又は緊急モードオプションの選択に対応する入力(例えば、810A又は810B)を受信し、緊急通信オプション又は緊急モードオプションの選択に対応する入力を受信したことに応じて、入力が緊急通信オプション(例えば、810A)の選択に対応するという判定に従って、コンピュータシステムは、地上無線ネットワークを介して指定受信者(例えば、「911」などの緊急サービス)への通信(例えば、通話)を開始しようと試み(いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、緊急通信モードに入るか又は緊急通信モードをアクティブ化することなく、地上無線ネットワークを介して指定受信者への通信を開始する)、入力が緊急モードオプション(例えば、810B)の選択に対応するという判定に従って、コンピュータシステムは、緊急通信モード(例えば、812、806B、又は822)に入る(例えば、アクティブ化及び/又は開始する)(及び、任意選択的に、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示する)。地上無線ネットワークを介して通信を開始するためのオプションと緊急通信モードに入るためのオプションとを同時に表示することは、複数のユーザインタフェース及び/又はメニューをナビゲートする必要なしに、緊急通信を送信するための技術の間で効率的に選択するためのユーザインタフェースをユーザに与え、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0238】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが低電力モードにある間(例えば、
図8S)、コンピュータシステムは、選択可能な緊急モードオプション(例えば、836A)(例えば、アイコン、ボタン、アフォーダンス、スライダ、及び/又はユーザ相互作用ユーザインタフェースオブジェクト)を表示し、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、緊急モードオプションの選択に対応する入力(例えば、810N)を受信し、緊急モードオプションの選択に対応する入力を受信したことに応じて、コンピュータシステムは、緊急通信モード(例えば、812、806B、又は822)に入る(例えば、アクティブ化及び/又は開始する)(及び、任意選択的に、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示する、及び/又は低電力モードから出る(例えば、コンピュータシステムを低電力モードで動作させることを中止する))。低電力モードにある間に緊急モードオプションの選択に対応する入力を受信したことに応じて緊急通信モードに入ることは、追加のユーザインタフェースをナビゲートすることなしに低電力モードから緊急通信モードに入るための迅速で効率的な技術をユーザに与え、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0239】
いくつかの実施形態では、1人以上の受信者(例えば、806C1~806C4)は、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに含まれる連絡先情報(例えば、名前(最初及び/又は最後)、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、ユーザ名、物理アドレス、画像(例えば、プロフィール写真、アバター、又は絵文字))に基づいて選択される。いくつかの実施形態では、1人以上の受信者は、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントが連絡先情報を含まない任意の受信者を含まない(例えば、1人以上の受信者は、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントが連絡先情報を含む受信者のみを含む)。いくつかの実施形態において、1人以上の受信者は、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントが1人以上の受信者(例えば、1人以上の受信者の各々)の連絡先情報を含むという判定に部分的に従って選択される。コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに含まれる連絡先情報に基づいて1人以上の受信者を選択することは、連絡先メニュー又はアプリケーションをナビゲートする必要なしに、緊急事態において関連する受信者への迅速なアクセスをユーザに提供し、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0240】
いくつかの実施形態において、1人以上の受信者(例えば、806C1~806C4)は、第1の受信者を含み、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントは、第1の受信者の連絡先情報を含まない(例えば、第1の受信者は、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに関連付けられた連絡可能なエンティティのリストに含まれない)。コンピュータシステムのユーザアカウントに関連付けられていない受信者を含めることは、ユーザに、ユーザに近接した潜在的に以前に知られていない受信者を提供し、それは、緊急事態において支援することが可能であり得、それは、(例えば、連絡可能なユーザのリストから)追加の受信者を選択する必要を低減し、それは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0241】
いくつかの実施形態では、通信が第1のタイプの通信(例えば、プライベート緊急事態などの第1のタイプの緊急事態)に関連付けられるという判定に従って、1つ以上の受信者(例えば、806C1~806C4)は、受信者の第1のセットからなるように選択され、通信が第1のタイプの通信とは異なる第2のタイプの通信(例えば、公共緊急事態(例えば、洪水、ハリケーン、地震、又は他の自然災害)などの、第1のタイプの緊急事態とは異なる第2のタイプの緊急事態)に関連付けられるという判定に従って、1つ以上の受信者は、受信者の第2のセットからなるように選択され、受信者の第2のセットは、受信者の第1のセットよりも多くの受信者を含む。通信のタイプに基づいて異なる数の受信者を有する受信者の異なるセットを選択することは、コンピュータシステムが、ユーザが受信者を選択する必要なしに、特定のコンテキストに適切なように受信者のセット(及びセットのサイズ)を選択することを可能にし、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0242】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力(例えば、810C及び810D)を受信したことに応じて、1人以上の受信者(例えば、806C1~806C4)に通信を送信する前に、コンピュータシステムは、選択可能な確認オプション(例えば、808A)を表示し、1つ以上の入力は、選択可能な確認オプションの選択(例えば、810D)を含み、1人以上の受信者に通信を送信することは、確認オプションの選択を受信したことに応じて実施される。1つ以上の入力を受信したことに応じて、通信を送信する前に、選択可能な確認オプションを表示することは、通信を送信するために確認が要求されるという視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0243】
いくつかの実施形態では、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェース(例えば、806B)は、1人以上の受信者の中の受信者の数のインジケーション(例えば、806D)(例えば、テキスト及び/又はグラフィック)を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信送信オプションと同時に、1人以上の受信者の中の受信者の数のインジケーションを表示する。受信者の数のインジケーションを第1のユーザインタフェースに含めることは、通信が送信されるべき受信者の数の視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0244】
いくつかの実施形態では、(例えば、1つ以上の入力を受信したことに応じて)1人以上の受信者に通信を送信した後、コンピュータシステムは、メッセージ会話(例えば、緊急サービスとのメッセージ会話及び/又はメッセージングアプリケーションに表示されるメッセージ会話)のメッセージ(例えば、814A、814B、816A、816B、824A、824B、826A、826B、828A、828B、又は832)(例えば、テキストメッセージ又はインスタントメッセージ)に通信のコンテンツを表示する。1人以上の受信者に通信を送信した後にメッセージ会話のメッセージ内に通信のコンテンツを表示することは、メッセージが送信されたという視覚的フィードバックをユーザに提供し、追加のメッセージが送信及び/又は受信され得ることを示し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0245】
いくつかの実施形態では、1人以上の受信者に通信を送信することは、地上無線ネットワーク以外の(及び、任意選択的に、地上インターネットネットワーク及び/又は地上セルラーネットワークワーク以外の)通信ネットワーク(例えば、ピアツーピアネットワーク及び/又は衛星通信ネットワーク)を介して1人以上の受信者に通信を送信することを含む。いくつかの実施形態では、地上無線ネットワーク以外の通信ネットワークは、ピアツーピアネットワークである(例えば、コンピュータシステムは、ピアツーピアネットワークを介して通信を送信する)。いくつかの実施形態では、地上無線ネットワーク以外の通信ネットワークは衛星通信ネットワークである。
【0246】
いくつかの実施形態では、1人以上の受信者に通信を送信した後、コンピュータシステムは、選択可能な安全通信オプション(例えば、806J)を表示し、コンピュータシステムが、安全通信オプションを選択する入力(例えば、810G)を検出し、安全通信オプションを選択する入力を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムに関連付けられたユーザが安全であることを(例えば、テキスト、グラフィック、色、及び/又はアニメーションを介して)示す安全通信(例えば、832)を1人以上の受信者に送信する。いくつかの実施形態では、安全通信は、地上無線ネットワーク以外の通信ネットワークを介して送られる(例えば、伝搬される)。いくつかの実施形態では、安全通信は、メッセージングアプリケーション(例えば、テキストメッセージングアプリケーション及び/又はインスタントメッセージングアプリケーション)又は他のコンピュータシステムのロケーション情報を提供するアプリケーションを介して送信される。表示された安全通信オプションの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステムに関連付けられたユーザが安全であることを示す安全通信を1人以上の受信者に送信することは、安全通信を送信することができるという視覚的インジケーションと、追加の入力なしに安全通信を送信するための効率的な技術とをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、動作を実施するために必要な入力の数を低減する。
【0247】
いくつかの実施形態では、通信を1人以上の受信者に送信した後、コンピュータシステムは、通信の表現(例えば、834A1)及びニュース記事の表現(例えば、834A4)(例えば、ニュース記事)を同時に含む第2のユーザインタフェース(例えば、834)(例えば、緊急通信モードに固有ではないユーザインタフェース、ニュースタブ、及び/又はニュース記事の複数の表現を含むユーザインタフェース)を表示する。いくつかの実施形態では、通信の表現は、通信に含まれるコンテンツの少なくとも一部を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、通信の表現を選択する入力を検出し、表現を選択する入力を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、通信のコンテンツを表示する。ニュース記事と同時に第2のユーザインタフェースに通信の表現を表示することは、通信が送信又は受信されたという視覚的フィードバックをユーザに提供し、ユーザにとって関心のある他のコンテンツと共に通信の表現を表示し、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0248】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、地上無線ネットワーク以外(及び、任意選択的に、インターネットネットワーク以外)の代替通信ネットワークを介した通信を有効化する(及び、任意選択的に、無効化する)ためのオプション(例えば、640A、640B、804D、806G、又は836A)(例えば、ボタン、アフォーダンス、トグル、スイッチ、及び/又はユーザ相互作用グラフィカルオブジェクト)の選択を検出し、代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションの選択(例えば、610F、610G、810C、又は810N)を検出したことに応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムが代替通信ネットワークを介して通信することを可能にする。いくつかの実施形態では、代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションは、コンピュータシステムの設定を制御するための複数の選択可能なオプションを含む制御メニュー、制御ユーザインタフェース、又はウィジェットに表示される。代替通信ネットワークを介した通信を可能にするためのオプションの選択を検出したことに応じて、コンピュータシステムが代替通信ネットワークを介して通信することを可能にすることは、ユーザに、コンピュータシステムの機能を構成し、通信を開始するために地上無線ネットワークがコンピュータシステムにとって利用可能でないときに追加の入力なしにコンピュータシステムが代替通信ネットワークを介した通信を自動的に開始することを可能にするモードを可能にするためのより大きい能力を与え、これは、動作を実施するために必要とされる入力の数を低減する。
【0249】
いくつかの実施形態では、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースは、(例えば、緊急通信アプリケーションに対応する)アプリケーションウィジェット(例えば、806B)である。いくつかの実施形態では、アプリケーションウィジェットは、例えば、標準動作中(例えば、再構成モードでないとき)にディスプレイ又はユーザインタフェース上で移動及び/又は再位置決めすることができるアプリケーションウィンドウとは対照的に、ディスプレイ又はユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース要素がアクティブ化されると、コンピュータシステムがアクティブ化されたユーザインタフェース要素に対応する個別のアプリケーションを表示するように、それぞれのアプリケーションに対応するユーザインタフェース要素を含むホーム画面又は表示されたユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース400))上の固定及び/又は永続的なポジションに表示される。
【0250】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが緊急通信モード(例えば、806B)にある間(例えば、緊急通信モードに固有の第1のユーザインタフェースを表示している間)(及び、任意選択的に、通信を1人以上の受信者に送信する前)、コンピュータシステムは、1人以上の受信者のうちの第1の受信者の情報(例えば、806C1~806C4又は806D)を(例えば、第1のユーザインタフェースに)表示し、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントが第1の受信者の連絡先情報を含むという判定に従って、コンピュータシステムが、第1の受信者の第1のセットの情報を表示することと、コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントが第1の受信者の連絡先情報を含まないという判定に従って、コンピュータシステムは、第1のセットの情報とは異なる第1の受信者の第2のセットの情報を表示することと、を含み、第1のセットの情報は、第2のセットの情報よりも多くの情報を含む(例えば、コンピュータシステムは、コンピュータシステムに関連付けられたユーザの連絡先ではない近隣にいるユーザに関する限定された(例えば、より少ない)情報を表示する)。受信者の連絡先情報がコンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに含まれるか否かに基づいて、異なる量の情報を含む異なるセットの情報を表示することは、受信者がユーザが知り得る誰かであるかどうかに関する視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0251】
いくつかの実施形態では、第2のセットの情報(例えば、806C1~806C4)は、第1の受信者に関連付けられたファーストネーム(例えば、完全なファーストネーム)を含み、第1の受信者に関連付けられた完全なラストネームを含まない(例えば、コンピュータシステムは、第1の受信者の完全なファーストネーム及びラストイニシャルを表示する)。コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに含まれている受信者の連絡先情報に基づいて受信者のフルネームを表示することは、受信者がユーザが知り得る誰かであるという視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供する。いくつかの実施形態では、第1のセットの情報(例えば、806C1~806C4)は、第1の受信者に関連付けられた第1の画像(例えば、写真又はアバター)を含み、第2のセットの情報は、第1の画像よりも低い忠実度を有する第1の受信者に関連付けられた第2のアバター画像を含む(例えば、第2の画像は、第1の画像のより低い忠実度の(例えば、ぼかした)バージョンである)。コンピュータシステムに関連付けられたユーザアカウントに含まれている受信者の連絡先情報に基づいて、受信者のより高い忠実度のアバターを表示することは、受信者がユーザが知り得る誰かであるという視覚的フィードバックをユーザに提供し、これは改善された視覚的フィードバックを提供する。
【0252】
いくつかの実施形態では、1人以上の受信者への通信は、コンピュータシステム(例えば、816A、816B、826A、及び/又は826B)のロケーション(例えば、通信を送信するときのコンピュータシステムのロケーション)を表現する情報を含む。コンピュータシステムのロケーションを通信に含めることは、追加のユーザ入力を必要とすることなく、コンピュータシステムに関する追加の情報をユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、動作を実施するために必要な入力の数を低減する。
【0253】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、コンピュータシステムのロケーションにおける第1のインジケーション(例えば、830A)(例えば、ピン又はドット)と、コンピュータシステムからの(例えば、1人以上の受信者への)第2の(例えば、前の又は後の)通信(例えば、前の通信、後の通信、及び/又は第2の緊急通信)に関連付けられたコンピュータシステムのロケーションにおける第2のインジケーション(例えば、830B)とを含むマップ(例えば、830)を表示する。コンピュータシステムのロケーションにおける第1のインジケーションと、コンピュータシステムからの第2の通信に関連付けられたコンピュータシステムのロケーションにおける第2のインジケーションとを含むマップを表示することは、追加のユーザ入力を必要とすることなく、経時的にコンピュータシステムのロケーションに関する視覚的情報をユーザに提供し、これは、改善された視覚的フィードバックを提供し、動作を実施するために必要な入力の数を低減する。
【0254】
方法900(例えば、
図9)に関して上記で説明したプロセスの詳細はまた、上記で説明した方法に類似の方法で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法900を参照して上述した様々な方法の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に含む。例えば、近接度に基づいて受信者を選択することは、方法700に適用することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0255】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。本技術の原理、及びそれらの実際の用途を最も良く説明するために、実施形態が選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0256】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0257】
上記で説明したように、本技術の一態様は、低帯域幅通信及び/又は緊急通信を改善するための、様々なソースから利用可能なデータの収集及び使用である。本開示は、いくつかの場合には、この収集されたデータが、特定の人を一意に識別する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、ロケーションベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークID、自宅の住所、ユーザの健康若しくはフィットネスレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を挙げることができる。
【0258】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データを使用して、緊急メッセージを送信及び/又は受信することができる。したがって、かかる個人情報データの使用は、ユーザが緊急メッセージを送信及び/又は受信することを可能にする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0259】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変更されるにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的且つ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法に準拠し得る。その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0260】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、緊急通信の場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することができるように構成することができる。別の例では、ユーザは、緊急メッセージを受信するために選択されないことを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」のオプションを提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0261】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは許可のないアクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、ロケーションデータを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0262】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものであるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。例えば、ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されているコンテンツ、緊急通信モードに利用可能な他の非個人情報、又は公的に利用可能な情報など、非個人情報データ又は最小限の量の個人情報に基づく低帯域幅通信及び/又は緊急通信である。