(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-14
(45)【発行日】2025-05-22
(54)【発明の名称】紫外線ランプに対して電気的接触を維持するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H01J 65/00 20060101AFI20250515BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20250515BHJP
【FI】
H01J65/00 B
A61L2/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021100869
(22)【出願日】2021-06-17
【審査請求日】2024-04-24
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】アーサー・エドワード・ブロックシュミット・ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン・エス・キャラハン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー・ジェイ・チルドレス
【審査官】後藤 慎平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-143610(JP,A)
【文献】特表2010-525509(JP,A)
【文献】特開平11-265689(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0171306(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/10
H01J 61/50-65/08
H01R 9/03-9/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エキシマランプである紫外線(UV)ランプ(140)
に対して電気的接触を維持するためのシステムであって、前記システムが、
前記UVランプ(140)の
外側電極を形成しかつ前記UVランプ(140)の長さの少なくとも一部に沿って延伸するかご構造を有する編組アタッチメント(200)と、
前記編組アタッチメント(200)の少なくとも一部の周りに固着された圧縮ラップと
、
前記編組アタッチメント(200)の前記少なくとも一部および前記圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りに固着されたクランプ(160、220)と、
を備え
、
前記クランプ(160、220)がプラスチックで形成され、
前記クランプ(160、220)が、凹状接続梁によって互いに接続された拡張端部を備える、システム。
【請求項2】
前記圧縮ラップがガラス繊維で形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記編組アタッチメント(200)の前記少なくとも一部に固着された導電層をさらに備え、前記圧縮ラップが前記導電層の少なくとも一部の周りに固着される、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記導電層が箔(214)を備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記圧縮ラップが、一緒に縛って結目にされる端部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記結目を接着するエポキシをさらに備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記結目が、前記圧縮ラップの被巻付層によって前記編組アタッチメント(200)の前記少なくとも一部から分離される、請求項5または6に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2020年6月17日に出願された「Systems and Methods for Maintaining Electrical Contact in Relation to an Ultraviolet Lamp」と題する米国仮特許出願第63/040,109号明細書に関連するとともに、その優先権の利益を主張するものである。
【0002】
本開示の諸実施形態は、一般に、民間航空機などのビークル内の構造および領域を除菌するために使用され得るような除菌システムに関し、より詳細には、除菌システムの紫外線ランプに対して電気的接触を維持するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
民間航空機などのビークルは、様々な箇所の間で乗客を輸送するために使用される。例えば、航空機内の表面を殺菌する(disinfect)か、そうでなければ除菌するために、紫外線(UV)光を使用するシステムが現在開発されている。
【0004】
構造の表面を除菌するために、既知のUV光滅菌方法では、構造上に広域スペクトルUVC光を放射する。しかしながら、UVC光は通常、様々な微生物を死滅させるのにかなりの時間(例えば3分)を要する。さらに、様々な微生物が、UVC光に対して脆弱ではない可能性がある。すなわち、この種の微生物は、UVC光への曝露に耐えることができる可能性がある。
【0005】
また、特定の種類の微生物は、UVC光に対する耐性を発現し得る。例えば、UVC光は、最初に、特定の種類の微生物を経時的にUVC光に曝露し続けて死滅させることができるが、特定種の微生物は、UVC光に対する耐性を発現し、UVC光曝露に耐えることができる可能性がある。
【0006】
さらに、特定の種類のUV光の直接曝露は、人間に危険を及ぼし得る。例えば、特定の既知のUVシステムは、人間に危険を及ぼし得る、254nmの波長を有するUV光を放射する。したがって、特定の既知のUV光殺菌システムおよび方法は、個人が不在のときに運転される。例えば、トイレ内のUV光殺菌システムは、個人がトイレ内にいないときに運転され、個人がトイレ内に存在するときに作動停止され得る。
【0007】
さらに、いくつかのUV光除菌システムは、エキシマランプを含む。エキシマランプへの電気的接続部は、発生した熱のために信頼性が低い場合がある。例えば、222nmのUVランプは、ランプに電気編組(electrical braid)を取り付ける低温はんだ継手を有することがあるが、このことは、UVランプの高い運転温度で接続部の故障をもたらす可能性がある。発生した熱は、編組アタッチメントのグリッド線を破断する可能性がある。さらに、編組アタッチメントの上に配置されるテープは、テープが除去されるときにグリッド線を不注意に引っ張る可能性もある。さらに、結果として生じるアーク放電は、隣接するグリッド線に悪影響を及ぼす可能性があり、これにより、ランプは電気的結合部(electrical coupling)から切り離されることになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
除菌システムのランプと電気的結合部との間の信頼できる接続を維持するためのシステムおよび方法に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そうした必要性を念頭に置いて、本開示のいくつかの実施形態は、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するためのシステムを提供する。システムは、UVランプの編組アタッチメントと、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに固着された圧縮ラップとを備える。少なくとも1つの実施形態では、圧縮ラップはガラス繊維で形成される。
【0010】
システムは、編組アタッチメントの少なくとも一部に固着された導電層も備えることができる。圧縮ラップは、導電層の少なくとも一部の周りに固着され得る。導電層は箔を備えることができる。
【0011】
少なくとも1つの実施形態では、圧縮ラップは、一緒に縛って結目にされる端部を備える。少なくとも1つの実施形態では、エポキシが結目を接着する。結目は、圧縮ラップの被巻付層によって編組アタッチメントの少なくとも一部から分離され得る。
【0012】
少なくとも1つの実施形態では、システムは、編組アタッチメントの少なくとも一部または圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りに固着されたクランプも備える。クランプはプラスチックで形成され得る。
【0013】
少なくとも1つの実施形態では、クランプは、凹状接続梁(recessed connecting beam)によって互いに接続された拡張端部を備える。凹状接続梁は、UVランプに向かって内側に湾曲することができる。クランプの厚さは、周辺部の周りで変化していてもよい。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態は、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法を提供する。方法は、編組アタッチメントをUVランプに結合するステップと、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに圧縮ラップを固着するステップとを含む。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、方法は、編組アタッチメントの少なくとも一部または圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りにクランプを固着するステップをさらに含む。
【0016】
本開示のいくつかの実施形態は、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するためのシステムを提供する。システムは、UVランプの編組アタッチメントと、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに固着されたクランプとを備える。
【0017】
本開示のいくつかの実施形態は、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法を提供する。方法は、編組アタッチメントをUVランプに結合するステップと、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りにクランプを固着するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の一実施形態による、個人が着用する携帯用除菌システムの斜視図である。
【
図2】本開示の一実施形態によるワンドアセンブリ(wand assembly)の斜視側面上面図である。
【
図3】
図2のワンドアセンブリの斜視背面図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、コンパクトな展開位置にある携帯用除菌システムの斜視図である。
【
図6】本開示の一実施形態による、延伸位置にある除菌ヘッドを有する携帯用除菌システムの斜視図である。
【
図7】本開示の一実施形態による、延伸位置にある除菌ヘッドおよび延伸位置にあるハンドルを有する携帯用除菌システムの斜視図である。
【
図8】本開示の一実施形態による、ハンドルに対して回転した除菌ヘッドを有する携帯用除菌システムの斜視図である。
【
図9】本開示の一実施形態による、除菌ヘッドのUVランプおよび反射器(reflector)の斜視端面図である。
【
図10】本開示の一実施形態による、除菌ヘッドのUVランプおよび反射器の斜視端面図である。
【
図11】本開示の一実施形態による、除菌ヘッドのUVランプおよび反射器の斜視端面図である。
【
図14】
図12の線14-14を通る除菌ヘッドの軸方向断面図である。
【
図15】本開示の一実施形態による、取付ブラケットに固着されたUVランプの斜視端面図である。
【
図17】本開示の一実施形態による、UVランプの編組アタッチメントの端面図である。
【
図18】本開示の一実施形態によるUVランプの側面図である。
【
図19】本開示の一実施形態による、クランプを有するUVランプの編組アタッチメントの斜視端面図である。
【
図20】本開示の一実施形態による、編組アタッチメントの圧縮領域に巻き付けられた導電層の周りに固着されたクランプの斜視端面図である。
【
図21】本開示の一実施形態による、UVランプの一部に電気的結合部を固着する方法の流れ図である。
【
図22】本開示の一実施形態による、UVランプの編組アタッチメントの端面図である。
【
図23】本開示の一実施形態による、UVランプの編組アタッチメントの斜視上面図である。
【
図24】本開示の一実施形態による、編組アタッチメントの一部および接続電気編組の上に固着された導電箔の斜視上面図である。
【
図25】本開示の一実施形態による、UVランプの編組アタッチメントの側面図である。
【
図26】本開示の一実施形態による、編組アタッチメントの一部にガラス繊維ラップが巻き付けられている状態の斜視図である。
【
図27】本開示の一実施形態による、ガラス繊維ラップの端部が一緒に縛って結目にされている状態の斜視図である。
【
図28】本開示の一実施形態による、結目に塗布されたエポキシの斜視図である。
【
図29】本開示の一実施形態による、編組アタッチメントの一部の周りに固着されたガラス繊維ラップの斜視図である。
【
図30】本開示の一実施形態による、UVランプの一部の周りに固着されたクランプの概略図である。
【
図31】本開示の一実施形態による、UVランプの一部の周りに固着されたクランプの軸方向断面図である。
【
図32】本開示の一実施形態による、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法の流れ図である。
【
図33】本開示の一実施形態による、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
前述の概要、ならびにいくつかの実施形態の以下の詳細な説明は、添付図面に関連して読んだときによりよく理解されるであろう。本明細書では、単数形で記載され、「1つの(a)」または「1つの(an)」という語が前に付く要素またはステップは、複数形の要素またはステップを必ずしも除外するものではないと理解されるべきである。さらに、「一実施形態(one embodiment)」への言及は、記載された形態も取り入れた追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図したものではない。さらに、そうでないことが明確に述べられない限り、特定の条件を有する1以上の要素を「備える(comprising)」または「有する(having)」実施形態は、その条件を有していない追加の要素を含むことができる。
【0020】
本開示のいくつかの実施形態は、人間に危険性を与えずに、微生物(例えば、ウイルスおよび細菌)を中和する、例えば波長222nmの遠UV光スペクトルのUV光を放射する紫外線(UV)ランプ(エキシマランプなど)を含む除菌システムおよび方法を提供する。UVランプは、病原体を除染し死滅させるために内部客室内で使用され得る。本開示の諸実施形態は、特定の既知のUVシステムと比較して、より安全でより効果的な公衆衛生を提供する。UVランプは、携帯用除菌システムまたは固定除菌システムにおいて使用され得る。例えば、222nmの波長を有する除菌UV光を放射するUVランプを動作させることは、携帯用システムまたは固定システムで使用され得る。
【0021】
本開示のいくつかの実施形態は、222nmエキシマランプなどの紫外線(UV)ランプに対して電気的接続および接触を維持する方法を提供する。少なくとも1つの実施形態では、方法は、電気接続部がUVランプと接触する圧縮点に薄い導電層(銅またはアルミニウムなどから形成される)を貼るステップを含む。方法は、テープやクランプなどの機械的拘束デバイスを用いて導電層および圧縮点への電気的接続部を圧縮するステップも含む。テープおよび/またはクランプは、例えば、少なくとも200℃の温度で構造的および熱的能力を維持する材料で形成される。
【0022】
少なくとも1つの実施形態では、方法は、熱的ホットスポットを防止するために、より大きな電気接触領域を提供し、熱を拡散させるために最初に導電層を貼るステップを含む。次に、方法は、電気編組および導電層を互いに固着するために、機械的拘束デバイスを貼るステップを含む。
【0023】
少なくとも1つの実施形態では、導電層は、ランプ上の曲面に適合することができる薄い材料であり、ランプグリッドと同様の長さである。テープは、ポリイミド(カプトン)、PEEK、テフロン(登録商標)、ガラス繊維などの材料で作ることができ、導電層および電気編組を固着するために圧縮点に巻き付けられる。クランプは、熱可塑性材料で形成されてもよく、開放端部を一緒に取り付けて追加の締付力を与えるために、開放側にフックを有するCまたはU形状を有していてもよい。クランプは、導電層および電気編組を機械的に固着するために圧縮点に配置される。
【0024】
少なくとも1つの実施形態では、本開示の諸実施形態は、高温エキシマランプ上の導電性接着剤の剥離を防止するために銅箔の付着を行う。さらに、本開示の諸実施形態は、そのような接続部を修繕するために使用されてもよい。
【0025】
少なくとも1つの実施形態では、UVランプの接続インターフェースを固着するために拘束体が使用される。拘束体は、電流を拡散させかつヒートシンクを提供するように構成されている銅ストリップや銅テープなどの導電層の有無にかかわらず使用することができる。拘束体の例には、クランプ、テープ、ガラス繊維ラップ、非導電性繊維ラップ、圧力クリップ、または他の同種のものが含まれる。少なくとも1つの実施形態では、拘束体は、クランプ、テープ、ガラス繊維ラップ、非導電性繊維ラップ、圧力クリップ、および/または同種のもののうちの2つ以上を含む。
【0026】
本開示のいくつかの実施形態は、UVランプ(222nmのUVランプなど)に対して電気的接触を維持するための方法を提供する。方法は、電気接続部がUVランプと接触する圧縮点に銅やアルミニウムなどの材料の薄い導電層形態を貼るステップと、テープ、クランプ、クリップ、ガラス繊維ラップ、連続バンドなどの機械的拘束デバイスまたは拘束体を用いて導電層および圧縮点への電気接続部を圧縮するステップとを含む。機械的拘束デバイスまたは拘束体は、例えば少なくとも200℃の温度で構造的および熱的能力を維持することができる1以上の材料で形成される。
【0027】
少なくとも1つの実施形態では、機械的拘束デバイスまたは拘束体は、導電層を電気編組に固着するために圧縮点に巻き付けられるガラス繊維引張ラップである。ガラス繊維引張ラップは導電層に巻き付けられ、得られた結目は、エポキシや熱硬化性樹脂などの接着剤を用いて互いに接合される。クランプは、熱可塑性材料で形成されてもよく、開放端部を一緒に取り付けて追加の締付力を与えるために、開放側にフック、ラッチ、またはバネを有するCまたはU形状を有していてもよい。少なくとも1つの実施形態では、クランプは、所望の剛性特性を得るために周辺部の周りで様々な厚さを有するバンドなどの連続設計であってもよい。高い予圧および低いバネ定数を可能にして、UVランプとクリップとの間の熱膨張の差を緩和するために、曲がり梁が使用され得る。
【0028】
図1は、本開示の一実施形態による、個人101が着用する携帯用除菌システム100の斜視図を示す。携帯用除菌システム100は、ハーネス105によって個人に取外し可能に固着されるバックパックアセンブリ104に結合されたワンドアセンブリ102を含む。ワンドアセンブリ102は、ハンドル108に結合された除菌ヘッド106を含む。少なくとも1つの実施形態では、除菌ヘッド106は、結合器110によってハンドル108に可動に結合される。
【0029】
図1に示すように、ワンドアセンブリ102は収納位置にある。収納位置では、ワンドアセンブリ102は、バックパックアセンブリ104の一部に、例えば、1以上のトラック、クリップ、ラッチ、ベルト、紐、および/または同種のものによって取外し可能に固着される。
【0030】
図2は、本開示の一実施形態によるワンドアセンブリ102の斜視側面上面図を示す。除菌ヘッド106は、結合器110によってハンドル108に結合する。除菌ヘッド106は、近位端116から遠位端118まで延伸する外側カバー114を有するシュラウド112を含む。本明細書に記載されているように、シュラウド112は、222nmエキシマランプなどのUVランプを収容する。
【0031】
ポート120が近位端116から延伸する。ポート120はホース122に結合し、ホースはバックパックアセンブリ104(
図1に示す)に結合する。ホース122は、バックパックアセンブリ104(
図1に示す)内の電力供給源または電源(1以上の電池など)をシュラウド112内のUVランプ140に結合する電気コード、ケーブル、配線などを収容する。随意に、電気コード、ケーブル、配線などは、ホース122の外側にあってもよい。ホース122は、シュラウド112の内部チャンバをバックパックアセンブリ104内の送風機、真空発生器、エアフィルタ、および/または同種のものに流体結合する空気送出ライン(空気管など)も収容する。
【0032】
結合器110は、例えば近位端116に近接して、シュラウド112の外側カバー114に固着される。結合器110は、例えば、1以上の締結具、接着剤、および/または同種のものによって外側カバー114に固着された固着梁124を含むことができる。延伸梁126が固着梁124から外方に延伸し、それによってハンドル108をシュラウド112から離間させる。軸受アセンブリ128が、延伸梁126から固着梁124とは反対側に延伸する。軸受アセンブリ128は、1以上の軸受、トラック、および/または同種のものを含み、これらにより、ハンドル108は、結合器110に対して矢印Aの方向に直線的に平行移動し、かつ/またはピボット軸線を中心に円弧Bの方向に枢動することが可能になる。随意に、固着梁124は軸受アセンブリを含むことができ、軸受アセンブリは、ハンドル108が軸受アセンブリ128に結合される(例えば、ハンドル108が結合器110に固定され得る)に加えて、またはその代わりに、除菌ヘッド106が矢印Aの方向に平行移動し、かつ/または円弧Bの方向に回転(例えば旋回)することを可能にする。
【0033】
少なくとも1つの実施形態では、ハンドル108には、シュラウド112より長くてもよいロッド、ポール、梁など130が含まれる。随意に、ロッド130は、シュラウド112より短くてもよい。1以上のグリップ132がロッド130に固着される。グリップ132は、個人によって把持され保持されるように構成されている。グリップ132は、人間工学的な触覚形態134を含むことができる。
【0034】
図3は、
図2のワンドアセンブリ102の斜視背面図を示す。
図4は、
図2のワンドアセンブリ102の側面図を示す。
図3および
図4を参照すると、ハンドル108は、ハンドル108を結合器110に枢動可能に結合するピボット軸線138を有する軸受136によって結合器110に枢動可能に結合することができる。ハンドル108は、軸受136の内外へ直線的に平行移動するようにさらに構成されていてもよい。例えば、ハンドル108は、入れ子式に出入りするように構成されていてもよい。随意に、または代替的に、少なくとも1つの実施形態では、ハンドル108は、ハンドル108が外方に延伸し、内方に後退することを可能にする入れ子式本体を含むことができる。
【0035】
図5は、本開示の一実施形態による、コンパクトな展開位置にある携帯用除菌システム100の斜視図を示す。ワンドアセンブリ102は、
図5に示すように、バックパックアセンブリ104(
図1に示す)から取り外されてコンパクトな展開位置にある。ホース122は、ワンドアセンブリ102をバックパックアセンブリ104に接続する。コンパクトな展開位置では、除菌ヘッド106は、ハンドル108に対して完全に引っ込められる。
【0036】
図6は、本開示の一実施形態による、延伸位置にある除菌ヘッド106を有する携帯用除菌システム100の斜視図を示す。除菌ヘッド106をハンドル108に対して延伸するために、除菌ヘッド106は、ハンドル108に対して矢印A’の方向に外方に摺動される(またはハンドル108は、除菌ヘッド106に対して後方に摺動される)。上述したように、除菌ヘッド106は、結合器110を介してハンドル108に対して矢印A’の方向に直線的に平行移動することができる。
図6に示すように、除菌ヘッド106を外方に延伸することにより、携帯用除菌システム100は離れた領域に容易に到達することが可能になる。あるいは、除菌ヘッド106は、ハンドル108に対して直線的に平行移動しなくてもよい。
【0037】
図7は、本開示の一実施形態による、延伸位置にある除菌ヘッド106および延伸位置にあるハンドル108を有する携帯用除菌システム100の斜視図を示す。さらにもっと先に到達するには、ハンドル108は、除菌ヘッド106がさらに外方に到達するのを可能にするために、例えば入れ子式部分を通って直線的に平行移動するように構成されていてもよい。あるいは、ハンドル108は、延伸および後退するように構成されていなくてもよい。
【0038】
少なくとも1つの実施形態では、ハンドル108はロック109を含むことができる。ロック109は、ハンドル108を所望の延伸(または後退)位置に固着するために選択的に操作されるように構成されている。
【0039】
図8は、本開示の一実施形態による、ハンドル108に対して回転した除菌ヘッド106を有する携帯用除菌システム100の斜視図を示す。上述したように、除菌ヘッド106は、結合器110を介してハンドル108に対して回転するように構成されている。除菌ヘッド106をハンドル108に対して回転させることにより、除菌ヘッド106は、所望の位置まで動かされ、除菌ヘッド106がハンドル108に堅固に固定されていれば普通なら到達するのが困難であるはずの領域内へさっと動くか、または別の方法で到達することが可能になる。あるいは、除菌ヘッド106は、ハンドル108に対して回転可能でなくてもよい。符号Aは、ワンドアセンブリ102の様々な位置を示す。
【0040】
図9は、本開示の一実施形態による、除菌ヘッド106のUVランプ140および反射器142の斜視端面図を示す。UVランプ140および反射器142は、除菌ヘッド106のシュラウド112(例えば、
図2に示す)内に固着される。少なくとも1つの実施形態では、反射器142は、例えば1以上の接着剤によって、シュラウド112の下面141に固着される。別の例として、反射器142はシュラウド112の一体部分である。例えば、反射器142は、シュラウド112の下面141であってもよく、そうでなければこの下面141を提供してもよい。反射器142は、UVランプ140によって放射されたUV光を外方に反射するように構成されている反射面143(例えば、テフロン、鏡面、および/または同種のもので形成されたもの)を提供する。少なくとも1つの例では、シュラウド112は、ガラス繊維で形成されたシェルであってもよく、またはこのシェルを含んでいてもよく、反射器142は、98%の反射率をもたらすテフロンで形成され得る。
【0041】
反射器142は、シュラウド112の下面141の全長に沿って延伸してもよい。随意に、反射器142は、シュラウド112の下面141の全長未満の長さに沿って延伸してもよい。
【0042】
UVランプ140は、全長に沿って(または、端部116と端部118との間など、実質的に全長に沿って)延伸してもよい。UVランプ140は、例えば、1以上のブラケットによって反射器142および/またはシュラウド112に固着される。UVランプ140は、1以上の電球、発光素子(発光ダイオードなど)、および/または同種のものなど、1以上のUV発光体を含む。少なくとも1つの実施形態では、UVランプ140は、例えば200nm~230nmの波長の遠UVスペクトルのUV光を放射するように構成されている。少なくとも1つの実施形態では、UVランプ140は、222nmの波長を有するUV光を放射するように構成されている。例えば、UVランプ140は、222nmの波長を有するUV光を放射するように構成されている300W電球であってもよく、またはこの電球を含んでいてもよい。
【0043】
図示のように、反射器142は、上部湾曲壁146によって互いに接続された平坦な直立側壁144を含む。上部湾曲壁146は、UVランプ140から外方に離れる向きに湾曲していてもよい。例えば、上部湾曲壁146は、放物線状の断面および/または輪郭を有していてもよい。
【0044】
真っすぐな直線状側壁144は、UVランプ140から放射されたUV光を所望の箇所に向けてかつ所望の箇所上に所望の反射および/または集束をもたらすことが分かっている。あるいは、側壁144は、直線状かつ平坦でなくてもよい。
【0045】
図10は、本開示の一実施形態による、除菌ヘッドのUVランプ140および反射器142の斜視端面図を示す。
図10に示す反射器142は、側壁144が上部湾曲壁146から外方に傾斜し得るのを除いて、
図9に示す反射器142と同様である。
【0046】
図11は、本開示の一実施形態による、除菌ヘッドのUVランプ140および反射器142の斜視端面図を示す。この実施形態では、側壁144は、上部湾曲壁146の曲率に従って湾曲していてもよい。
【0047】
図12は、除菌ヘッド106の斜視上面図を示す。
図13は、除菌ヘッド106の斜視底面図を示す。
図14は、
図12の線14-14を通る除菌ヘッド106の軸方向断面図を示す。
図12~
図14を参照すると、空気150が、シュラウド112の1以上の開口部152(または単に開放チャンバ)を通って除菌ヘッド106内に吸い込まれるように構成されている。空気150は、例えばバックパックアセンブリ104(
図1に示す)内の真空発生器によって除菌ヘッド106内に吸い込まれる。空気150は、シュラウド112内に吸い込まれ、空気がUVランプ140の上および周囲を通過するときにUVランプ140を冷却する。空気150は、ホース122内の空気管内など、ポート120内およびホース122内に入る。空気150は、UVランプ140を冷却するだけでなく、シュラウド112内でUVランプ140の運転によって生成され得るオゾンも除去する。空気150は、バックパックアセンブリ104内の活性炭フィルタなどのエアフィルタに引きこまれてもよい。
【0048】
少なくとも1つの実施形態では、携帯用除菌システム100はまた、代替のオゾン緩和システムを含むこともできる。一例として、オゾン緩和システムは、シュラウド112またはシステムの別の部分内に配置されてもよく、不活性ガス槽、または米国特許第10,232,954号明細書などでの表面不活性ガスシステムを含んでいてもよい。
【0049】
図13を参照すると、特に、バンパ153が、シュラウド112の露出下側周縁部155に固着され得る。バンパ153は、ゴム、別のエラストマー材料、連続気泡発泡体もしくは独立気泡発泡体、および/または同種のものなどの弾性材料で形成され得る。バンパ153は、除菌ヘッド106が表面に不注意に接触してしまった場合に除菌ヘッド106を損傷から保護する。バンパ153は、表面をも損傷から保護する。
【0050】
開口部152は、開口部152によりUVランプ140を直視することのないように、シュラウド112の下面の周りに間隔を置いて配置されてもよい。例えば、開口部152は、UVランプ140から離間した部分の下に配置されてもよい。
【0051】
図14を参照すると、特に、除菌ヘッド106は、UVランプ140の下にカバープレート154を含むことができる。カバープレート154は、例えばガラスで形成されてもよく、UVランプ140によって放射されたUV光をフィルタリングするように構成されていてもよい。UVランプ140は、反射器142とカバープレート154との間に画定された内部チャンバ156内に固着され得る。少なくとも1つの実施形態では、カバープレート154は遠UVバンドパスフィルタであり、そうでなければ遠UVバンドパスフィルタを含む。例えば、カバープレート154は、UVランプ140によって放射されたUV光を222nmの波長にフィルタリングする222nmバンドパスフィルタとすることができる。したがって、除菌ヘッド106から放射されるUV光は、222nmの波長で放射され得る。
【0052】
図13および
図14を参照すると、リム157(0.020インチ厚のチタンリムなど)が、カバープレート154をシュラウド112に接続することができる。リム157は、リム157を通じてかつ/またはリム157の周りに衝撃荷重を分散させることができる。
【0053】
少なくとも1つの実施形態では、測距発光ダイオード(LED)159が、UVランプ140の端部に近接して配置され得る。測距LED159は、例えば、除菌されるべき構造に対する所望の距離を決定するために使用され得る。少なくとも1つの実施形態では、測距LED 159は、リム157および/またはカバープレート154上にかつ/または内部に配置され得る。
【0054】
図15は、本開示の一実施形態による、取付ブラケットまたはクランプ160に固着されたUVランプ140の斜視端面図を示す。UVランプ140の各端部は、UVランプ140をシュラウド112(
図12~
図14に示す)に固着する取付ブラケットまたはクランプ160に結合され得る。薄い(例えば、0.040インチ)シリコンシートなどの緩衝材が、UVランプ140の端部とブラケット160との間に配置され得る。随意に、UVランプ140は、図示のものとはサイズおよび形状が異なるブラケットまたはクランプによってシュラウド112に固着され得る。別の例として、UVランプ140は、接着剤、締結具、および/または同種のものによってシュラウド112に固着され得る。
【0055】
図16は紫外線光スペクトルを示す図である。
図1~
図16を参照すると、少なくとも1つの実施形態では、除菌ヘッド106は、200nm~230nmなどの遠UVスペクトル内で(UVランプ140の動作によって)除菌UV光を放射するように構成されている。少なくとも1つの実施形態では、除菌ヘッド106は、222nmの波長を有する除菌UV光を放射する。
【0056】
本開示の諸実施形態は、222nmUVランプなどのUVランプに対して信頼性の高い電気接続を維持するためのシステムおよび方法を提供する。随意に、UVランプは、200nmや230nmなどの異なる波長で動作することができる。少なくとも1つの他の実施形態では、UVランプは、UV-Cスペクトル内で動作することができる。
【0057】
随意に、UV光は、他の様々な波長であってもよい。例えば、UV光は、220~230nmなどの遠UVスペクトル内にあってもよい。別の例として、UV光は、230~280nmなどのUV-Cスペクトル内にあってもよい。一例として、UV光は、254nmの波長で放射され得る。
【0058】
少なくとも1つの実施形態では、UVランプは、
図1~
図15に関して示し説明したような携帯用除菌システム内のUVランプ140である。随意に、本開示の諸実施形態は、固定除菌システムと共に使用され得る。例えば、本開示の諸実施形態は、天井、壁、床などに固定されたUVランプなど、構造内に固定されたUVランプと共に使用され得る。
【0059】
図17は、本開示の一実施形態による、UVランプ140の編組アタッチメント200の端面図を示す。UVランプ140は、編組アタッチメント200を含むか、そうでなければこれに結合する。UVランプ140は、
図1~
図15に関して示し説明したような携帯用除菌システム、または固定除菌システムの一部であってもよい。
【0060】
少なくとも1つの実施形態では、編組アタッチメント200は、UVランプ140の端部202の電気編組である。例えば、編組アタッチメント200は、例えば、電気編組、配線、結合部などのうちの1以上を介して電気供給源に電気的に接続するように構成されている。編組アタッチメント200は、UVランプ140の長さに沿って延伸することができる。例えば、編組アタッチメント200は、UVランプ140の長さの少なくとも一部に沿って延伸するかご構造を提供することができる。
【0061】
編組アタッチメント200は、複数の横方向直線配線208と交差する複数の長手方向直線配線206を含むメッシュまたはスクリーン204を含む。例えば、長手方向直線配線206は、横方向直線配線208と直交に交差し、それによって複数のグリッド部材210を形成することができる。このようにして、長手方向直線配線206および横方向直線配線208は、グリッド線をもたらすことができる。長手方向直線配線206および横方向直線配線208は、例えば金属から形成され得る。
【0062】
少なくとも1つの実施形態では、テープ212が、UVランプ140の端部202に巻き付けられる。テープ212は、編組アタッチメント200の端部の少なくとも一部の周りに延伸することができる。テープ212は、ポリイミド(カプトン)、PEEK、テフロン、ガラス繊維などの材料で作ることができる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、テープ212は、編組アタッチメント200の一部に巻き付けられるガラス繊維ラップであるか、またはガラス繊維ラップを含む。テープ212は、導電層および編組アタッチメント200を固着するために圧縮領域に巻き付けることができる。
【0063】
箔214が、圧縮領域216で編組アタッチメント200の周りに固着される。箔214の少なくとも一部は、テープ212の内側にあってもよい。すなわち、箔214は、テープ212と編組アタッチメント200の中心との間にあってもよい。随意に、テープ212は、箔214の全体を包み込み、それによって箔214を編組アタッチメント200内に詰め込むことができる。箔214は、熱的ホットスポットを防止するために、より大きな電気的接触領域(例えば、電気的結合部に対して、かかる電気編組)を提供し、この接触領域全体に熱を拡散させる。
【0064】
箔214は、編組アタッチメント200の少なくとも一部を包み込む。少なくとも1つの実施形態では、テープ212は、編組アタッチメント200に対して箔214を圧縮するために箔214(導電層を提供する)の少なくとも一部に巻き付けられる。すなわち、被巻付テープ212は、箔214を編組アタッチメント200内に詰め込む。
【0065】
少なくとも1つの他の実施形態では、箔214はテープ212に触れない。例えば、テープ212は箔214を包み込まなくてもよい。随意に、テープ212は使用されなくてもよい。代わりに、クランプが、編組アタッチメント200に対して箔214を圧縮するために使用され得る。少なくとも1つの他の実施形態では、テープ212とクランプの両方が、編組アタッチメント200に対して箔214を圧縮するために使用され得る。
【0066】
少なくとも1つの実施形態では、箔214は銅で形成される。別の例として、箔214はアルミニウムで形成される。箔214は、編組アタッチメント200の少なくとも一部を包み込む薄い導電層を提供する。一例として、箔214は、5ミリメートル以下の厚さを有することができる。
【0067】
図18は、本開示の一実施形態によるUVランプ140の側面図を示す。UVランプ140は、端部202と端部203との間に延伸する編組アタッチメント200を含む(または他の方法でこのアタッチメントに結合する)。圧縮領域216が、端部202および203に、またはこれらの端部付近に配置される。
図17および
図18を参照すると、箔214は導電層を提供して(すなわち、箔214は導電層であり)、最初に編組アタッチメント200の少なくとも一部に固着される。箔214が圧縮領域216で編組アタッチメント200に固着された後、クランプ220が箔214に固着され、それによって圧縮領域216で箔214内に締付力を加える。
【0068】
少なくとも1つの実施形態では、クランプ220はプラスチックで形成される。例えば、クランプは、熱可塑性材料で形成されてもよく、開放端部を一緒に取り付けて追加の締付力を与えるために、開放側にフックを有するCまたはU形状を有していてもよい。
【0069】
図19は、本開示の一実施形態による、クランプ220を有するUVランプ140の編組アタッチメント200の斜視端面図を示す。
【0070】
クランプ220は、直交延伸梁226によって第2のアーム224から離間された第1のアーム222を含む。締付溝228が、第1のアーム222と第2のアーム224と延伸梁226との間に画定される。締付溝228に通じる開口部230が、第1のアーム222の自由端232と第2のアーム224の自由端234との間に画定される。したがって、クランプ220はCまたはU形状を有する。
【0071】
箔214(
図17に示す)が編組アタッチメント200の圧縮領域216に巻き付けられた後、クランプ220は、圧縮領域216の上を矢印240の方向に動かされて、編組アタッチメント200の圧縮領域216が第1のアーム222と第2のアーム224との間に挟まれるようにする。少なくとも1つの実施形態では、第1のアーム222および/または第2のアーム224は、ネジやボルトなどの締結具を受け入れるための通路246を含む突起などの締結具継手244を含む。締結具は、通路246内に固着され、圧縮領域216の上に張り出す対向する第1のアーム222または第2のアーム224に連結する。次いで、締結具は締め付けられ、それによって第1のアーム222および第2のアーム224を互いに向かって押しやることができ、これによりクランプ220の締付力を増加させる。
【0072】
少なくとも1つの実施形態では、箔214は、クランプ220の一部に貼ることができる。例えば、アーム222または224の内面に固着されるテープ223は、箔214を含むことができる。一例として、テープ223は、編組アタッチメント200の上にかつ/またはクランプ220の内部に貼られる1インチ×0.5インチの銅テープとすることができる。
【0073】
クランプ220は、圧縮領域216上に配置される。クランプ220は、導電層(例えば、箔214)を電気編組(例えば、編組アタッチメント200)の少なくとも一部に機械的に固着する。
【0074】
図20は、本開示の一実施形態による、編組アタッチメント200の圧縮領域216に巻き付けられた導電層(すなわち、箔214)の周りに固着されたクランプ220の斜視端面図を示す。この実施形態では、固着アーム250が、第1のアーム222または第2のアーム224の一方または他方から延伸梁226とは反対側に延伸することができる。固着アーム250は、第1のアーム222を第2のアーム224に選択的にロックおよびロック解除し、それにより、クランプ220が均一で一貫した締付力を及ぼすことを確実にすることができる。固着アーム250を定位置に固着するために締結具が使用されてもされなくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、固着アーム250は、別個の締結具を使用するしないにかかわらず、定位置にラッチまたはスナップがかかる。
【0075】
図17~
図20を参照すると、本開示のいくつかの実施形態は、222nmエキシマランプなどのUVランプ140上の電気的接続および接触を維持する方法を提供する。この方法は、電気的結合部260(電気編組など)がUVランプ140と接触する圧縮領域216に薄い導電層(箔214など)を貼るステップを含む。この方法は、テープ212および/またはクランプ220などの機械的拘束デバイスを用いて導電層および電気的結合部260を圧縮領域216に圧縮するステップも含む。テープ212および/またはクランプ220は、例えば、少なくとも200℃の温度で構造的および熱的能力を維持する材料で形成される。少なくとも1つの実施形態では、テープ212は、クランプ220なしに箔214に対して使用される。少なくとも1つの他の実施形態では、テープ212とクランプ220の両方が、箔214に対して使用される。少なくとも1つの他の実施形態では、クランプ220は、テープ212なしに箔214に対して使用される。
【0076】
本開示のいくつかの実施形態は、UVランプ140を電気的結合部260に接続するためのシステム201を提供する。システム201は、UVランプ140に結合された編組アタッチメント200を含む。
【0077】
例えば、UVランプ140は、編組アタッチメント200を含むことができる。随意に、編組アタッチメント200は、UVランプ140に別個に結合され得る。導電層(箔214など)が、編組アタッチメント200の少なくとも一部(端部分など)に固着される。少なくとも1つの実施形態では、導電層は、編組アタッチメント200の少なくとも一部に巻き付けられた箔214を含む。
【0078】
少なくとも1つの実施形態では、システム201は、編組アタッチメント200を電気的結合部260に固着する機械的拘束デバイスも含む。例えば、機械的拘束デバイスは、編組アタッチメント200の一部または導電層の少なくとも一部の一方または両方に巻き付けられたテープ212を含む。別の例として、機械的拘束デバイスは、編組アタッチメント200の一部または導電層の少なくとも一部の一方または両方の周りに固着されたクランプ220を含む。別の例として、機械的拘束デバイスは、編組アタッチメント200の一部または導電層の少なくとも一部の一方または両方に巻き付けられたテープ212と、編組アタッチメント200の一部または導電層の少なくとも一部の一方または両方の周りに固着されたクランプ220とを含む。
【0079】
図21は、本開示の一実施形態による、電気的結合部260(電力供給源に接続する電気編組、1以上の電気配線、固定具、および/または同種のものなど)をUVランプの一部に固着する方法の流れ図を示す。UVランプは、編組アタッチメント200を含むことができる、または、編組アタッチメント200は、UVランプに別個に結合され得る。
【0080】
少なくとも1つの実施形態では、この方法は、300において、熱的ホットスポットを防止するために、より大きな電気接触領域を提供し、熱を拡散させるために編組アタッチメント(編組アタッチメント200など)の少なくとも一部に導電層(箔214など)を貼るステップを含む。次に、少なくとも1つの実施形態では、この方法は、302において、電気編組および導電層を一緒に固着するために機械的拘束デバイス(テープ212および/またはクランプ220など)を貼るステップを含む。機械的拘束デバイスは、導電層の少なくとも一部の周りに貼られてもよい。
【0081】
図22は、本開示の一実施形態による、UVランプ140の編組アタッチメント400の端面図を示す。少なくとも1つの実施形態では、ガラス繊維ラップ402などの圧縮ラップが、編組アタッチメント400の一部404に巻き付けられる。ガラス繊維ラップ402は、最初に編組アタッチメント400の一部404に巻き付けられる。ガラス繊維ラップ402の端部406および408は、一緒に縛って結目410にされる。ガラス繊維ラップ402の少なくとも一部が、エポキシ412で接着される。例えば、結目410は、350°Fの温度で硬化され得るエポキシ412によって接着される。
【0082】
少なくとも1つの実施形態では、エポキシ412を含む結目410は、例えばガラス繊維ラップ402の被巻付層414によって、編組アタッチメント400から離間される。すなわち、被巻付層414は、エポキシ412によって接着された結目410を、編組アタッチメント400またはUVランプ140の他の発熱部分から分離させる。したがって、エポキシ412は、UVランプ140によって生成される高温には直接さらされない。代わりに、被巻付層414は、結目410と編組アタッチメント400との間の放熱緩衝体となる。したがって、エポキシ412および結目410は、一般に、UVランプ140が作動するときに200℃未満であり得る。
【0083】
少なくとも1つの実施形態では、エポキシ412の代わりに、またはエポキシに加えて、ビスマレイミド/シアネートエステル複合樹脂熱硬化性樹脂などの熱硬化性樹脂が使用されてもよい。熱硬化性樹脂は、200℃を超える温度に耐えることができる。
【0084】
図23は、UVランプ140の編組アタッチメント400の斜視上面図を示す。接続電気編組416が編組アタッチメント400に接続する。ガラス繊維ラップなどの機械的拘束デバイスまたは拘束体が、接続電気編組416の少なくとも一部を編組アタッチメント400に圧縮固着する。
【0085】
少なくとも1つの実施形態では、銅箔やアルミニウム箔などの導電層420が、接続電気編組416の端部418および編組アタッチメント400の上に固着される。
【0086】
図24は、編組アタッチメント400の一部および接続電気編組416の上に固着された導電箔420の斜視上面図を示す。
図25は、UVランプ140の編組アタッチメント400の側面図を示す。導電箔420は、編組アタッチメント400の両側または両表面上に配置され得る。少なくとも1つの実施形態では、両表面上の導電箔420は、互いに接続していなくてもよい。代わりに、第1の導電箔420aは一方の側または表面上にあり、第2の導電箔420bは反対の側または表面上にある。
【0087】
図26は、ガラス繊維ラップ402が編組アタッチメント400の一部に巻き付けられている状態の斜視図を示す。ガラス繊維ラップ402は、導電箔420および編組アタッチメント400の一部に巻き付けられてもよい。
【0088】
図27は、ガラス繊維ラップ402の端部が一緒に縛って結目410にされている状態の斜視図を示す。
図28は、結目410に塗布されたエポキシ412の斜視図を示す。エポキシ412は、結目410を接着する接着剤である。一例として、エポキシ412は、350°Fを超える温度で効果的な接着を維持するように構成されている高温接着剤である。非限定的な例として、エポキシ412はLoctite(ロックタイト)9394であってもよい。
【0089】
図29は、編組アタッチメント400の一部の周りに固着されたガラス繊維ラップ402の斜視図を示す。ガラス繊維ラップ402は、導電箔420、編組アタッチメント400の一部、および接続電気編組416の端部を一緒に圧縮し、それによって安全で信頼性の高い電気接続部をもたらす。
【0090】
図30は、本開示の一実施形態による、UVランプ140の一部の周りに固着されたクランプ500の概略図を示す。クランプ500は、例えば
図22に示すように、編組アタッチメント400などのUVランプの一部の周りに固着される。
図22~
図30を参照すると、クランプ500は、ガラス繊維ラップ402の上に固着され得る。随意に、クランプ500は、ガラス繊維ラップ402の代わりに使用されてもよい。
【0091】
クランプ500は、プラスチック材料または熱可塑性材料で形成され得る。クランプ500は、例えば、ラッチ、スナップ、または他のそのような接続部506によって互いに固着するように協働することができる端部502および504を含む。クランプ500は、UVランプ140の一部の周りにしっかりと締まるクリップであってもよい。
【0092】
図31は、本開示の一実施形態による、UVランプ140の一部の周りに固着されたクランプ500の軸方向断面図を示す。少なくとも1つの実施形態では、クランプ500は、UVランプ140の一部の中に圧縮力を加え、それによってその一部の中に電気的接続部を固着するように構成されているプラスチックなどの弾性材料で形成される。
【0093】
UVランプ140は、電極147に接続された電球145を含む。クランプ500は、電球145の少なくとも一部および電極147の周りに固着され得る。
【0094】
少なくとも1つの実施形態では、クランプ500は、凹状接続梁512によって互いに接続された拡張端部510を含む。拡張端部510は、凹状接続梁512よりも大きな高さ511を有する。拡張端部510は、円滑湾曲移行部513を介して凹状接続梁512に接続することができる。
【0095】
クランプ500の厚さ520は、周辺部の周りで変化していてもよい。変化する厚さは、所望の剛性および/または圧縮力を与えるように構成されている。例えば、凹状接続梁512の厚さ520は、拡張端部510の厚さより大きくてもよい。随意に、クランプ500の厚さ520は、全体にわたって均一であってもよい。
【0096】
図示のように、凹状接続梁512は、UVランプ140に向かって内側に湾曲し、それによって内側湾曲セグメント522を形成する。内側湾曲セグメント522は、互いに向かってかつUVランプ140の中心平面149の方へ湾曲している。凹状接続梁512の内側への湾曲は、高い予圧および低いバネ定数を可能にし、それによってUVランプ140とクランプ500との間の熱膨張の差を緩和する。
【0097】
あるいは、クランプ500は、図示とは異なるサイズおよび形状であってもよい。例えば、クランプ500は、矩形外断面を含むことができる。
【0098】
少なくとも1つの他の実施形態では、クランプ500に加えて(またはこのクランプの代わりに)、弾性バンドが使用されてもよい。例えば、クランプ500に加えて、またはこのクランプの代わりに、エラストマーバンドが使用されてもよい。
【0099】
図32は、本開示の一実施形態による、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続する方法の流れ図を示す。この方法は、編組アタッチメントをUVランプに結合するステップ(600)と、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに圧縮ラップを固着するステップ(602)とを含む。少なくとも1つの実施形態では、この方法は、ガラス繊維から圧縮ラップを形成するステップを含む。
【0100】
少なくとも1つの実施形態では、この方法は、編組アタッチメントの少なくとも一部に導電層を固着するステップを含む。圧縮ラップを固着する前記ステップは、導電層の少なくとも一部の周りに圧縮ラップを固着するステップを含むことができる。
【0101】
少なくとも1つの実施形態では、固着する前記ステップ(602)は、圧縮ラップの端部を一緒に縛って結目にするステップを含む。固着する前記ステップ(602)は、結目をエポキシで接着するステップも含むことができる。固着する前記ステップ(602)は、圧縮ラップの被巻付層によって編組アタッチメントの少なくとも一部から結目を分離するステップも含むことができる。
【0102】
少なくとも1つの実施形態では、方法はまた、編組アタッチメントの少なくとも一部および圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りにクランプを固定することを含む。
【0103】
図33は本開示の一実施形態による、紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法の流れ図である。方法は、編組アタッチメントをUVランプに結合するステップ(700)と、編組アタッチメントの少なくとも一部の周りにクランプを固着するステップ(702)とを含む。少なくとも1つの実施形態では、方法は、編組アタッチメントの少なくとも一部に導電層を固着するステップも含む。固着する前記ステップ(702)は、クランプを導電層の少なくとも一部の周りに固着するステップをさらに含む。
【0104】
さらに、本開示は下記付記項による諸実施形態を含む。
【0105】
付記項1.紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するためのシステムであって、システムが、
UVランプの編組アタッチメントと、
編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに固着された圧縮ラップと
を備える、システム。
【0106】
付記項2.圧縮ラップがガラス繊維で形成される、付記項1に記載のシステム。
【0107】
付記項3.編組アタッチメントの少なくとも一部に固着された導電層をさらに備え、圧縮ラップが導電層の少なくとも一部の周りに固着される、付記項1または2に記載のシステム。
【0108】
付記項4.導電層が箔を備える、付記項3に記載のシステム。
【0109】
付記項5.圧縮ラップが、一緒に縛って結目にされる端部を備える、付記項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【0110】
付記項6.結目を接着するエポキシをさらに備える、付記項5に記載のシステム。
【0111】
付記項7.結目が、圧縮ラップの被巻付層によって編組アタッチメントの少なくとも一部から分離される、付記項5または6に記載のシステム。
【0112】
付記項8.編組アタッチメントの少なくとも一部および圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りに固着されたクランプをさらに備える、付記項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【0113】
付記項9.クランプがプラスチックで形成される、付記項8に記載のシステム。
【0114】
付記項10.クランプが、凹状接続梁によって互いに接続された拡張端部を備える、付記項8または9に記載のシステム。
【0115】
付記項11.凹状接続梁が、UVランプに向かって内側に湾曲する、付記項10に記載のシステム。
【0116】
付記項12.クランプの厚さが周辺部の周りで変化する、付記項8から11のいずれか一項に記載のシステム。
【0117】
付記項13.紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法であって、方法が、
編組アタッチメントをUVランプに結合するステップと、
編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに圧縮ラップを固着するステップと
を含む、方法。
【0118】
付記項14.ガラス繊維から圧縮ラップを形成するステップをさらに含む、付記項13に記載の方法。
【0119】
付記項15.編組アタッチメントの少なくとも一部に導電層を固着するステップをさらに含み、圧縮ラップを固着する前記ステップが、導電層の少なくとも一部の周りに圧縮ラップを固着するステップを含む、付記項13または14に記載の方法。
【0120】
付記項16.固着する前記ステップが、圧縮ラップの端部を一緒に縛って結目にするステップを含む、付記項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【0121】
付記項17.固着する前記ステップが、結目をエポキシで接着するステップをさらに含む、付記項16に記載の方法。
【0122】
付記項18.固着する前記ステップが、圧縮ラップの被巻付層によって編組アタッチメントの少なくとも一部から結目を分離するステップをさらに含む、付記項16または17に記載の方法。
【0123】
付記項19.編組アタッチメントの少なくとも一部および圧縮ラップの少なくとも一部の一方または両方の周りにクランプを固着するステップをさらに含む、付記項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【0124】
付記項20.クランプが、凹状接続梁によって互いに接続された拡張端部を備える、付記項19に記載の方法。
【0125】
付記項21.凹状接続梁が、UVランプに向かって内側に湾曲する、付記項20に記載の方法。
【0126】
付記項22.クランプの厚さを周辺部の周りで変化させるステップをさらに含む、付記項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【0127】
付記項23.紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するためのシステムであって、システムが、
UVランプの編組アタッチメントと、
編組アタッチメントの少なくとも一部の周りに固着されたクランプと
を備える、システム。
【0128】
付記項24.編組アタッチメントの少なくとも一部に固着された導電層をさらに備え、クランプが導電層の少なくとも一部の周りに固着される、付記項23に記載のシステム。
【0129】
付記項25.導電層が箔を備える、付記項24に記載のシステム。
【0130】
付記項26.クランプがプラスチックで形成される、付記項24または25に記載のシステム。
【0131】
付記項27.クランプが、凹状接続梁によって互いに接続された拡張端部を備える、付記項24から26のいずれか一項に記載のシステム。
【0132】
付記項28.凹状接続梁が、UVランプに向かって内側に湾曲する、付記項27に記載のシステム。
【0133】
付記項29.クランプの厚さが周辺部の周りで変化する、付記項23から28のいずれか一項に記載のシステム。
【0134】
付記項30.紫外線(UV)ランプを電気的結合部に接続するための方法であって、方法が、
編組アタッチメントをUVランプに結合するステップと、
編組アタッチメントの少なくとも一部の周りにクランプを固着するステップと
を含む、方法。
【0135】
付記項31.編組アタッチメントの少なくとも一部に導電層を固着するステップをさらに含み、クランプを固着する前記ステップが、導電層の少なくとも一部の周りにクランプを固着するステップを含む、付記項30に記載の方法。
【0136】
本明細書に記載されているように、本開示の諸実施形態は、UVランプと電気的結合部との間の信頼性の高い接続を維持するためのシステムおよび方法を提供する。
【0137】
上部の(top)、底の(bottom)、下方の(lower)、中央の(mid)、横の(lateral)、水平の(horizontal)、垂直の(vertical)、前の(front)などの様々な空間および方向を示す用語は、本開示の諸実施形態を説明するために用いられることがあるが、このような用語は、図面に示されている向きに関して用いられているにすぎないことが理解されよう。これらの向きは、上方部分が下方部分になり、逆も同様であり、水平が垂直になる、などとなるように、反転されるか、回転されるか、または他の方法で変更され得る。
【0138】
本明細書では、タスクまたはオペレーションを実行する「ように構成されている(configured to)」構造、制限、または要素は、そのタスクまたはオペレーションに対応する態様で、特に構造的に形成、構築、または適合される。明瞭にするとともに、疑念を避けるために、タスクまたはオペレーションを実行するために修正することができるにすぎない対象物は、本明細書ではタスクまたはオペレーションを実行する「ように構成されている」ものではない。
【0139】
上記の説明は例示するためのものであり、限定するものではないことを理解すべきである。例えば、上述した諸実施形態(および/またはそれらの態様)は互いに組み合わせて使用することができる。加えて、特定の状況または材料を本開示の様々な実施形態の教示に、それらの実施形態の範囲から逸脱することなく適合させるために多くの修正を行うことができる。本明細書に記載されている材料の寸法およびタイプは、本開示の様々な実施形態のパラメータを定義するためのものであり、それらの実施形態は決して限定するものではなく、例示的な実施形態である。他の多くの実施形態が、当業者には上記の説明を再検討したときに明らかになるであろう。したがって、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を、かかる特許請求の範囲が権利を付与されている同等物の全範囲と共に参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲および詳細な説明において、「含む(including)」および「in which」という用語は、それぞれ「備える(comprising)」および「wherein」という用語に相当する平易な英語として用いられる。さらに、「第1の(first)」、「第2の(second)」、および「第3の(third)」などの用語は単にラベルとして用いられ、それらの用語の対象物に数値的要件を課すためのものではない。さらに、下記の特許請求の範囲の限定は、ミーンズプラスファンクション形式(means-plus-function format)で記載されず、このような特許請求の範囲の限定が、「~ための手段(means for)」という言い回しに続いてさらなる構造のない機能の表明を明確に用いていない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されるものではない。
【0140】
本明細書は、最良の形態を含む本開示の様々な実施形態を開示するために、それにまた、任意のデバイスもしくはシステムを製作し使用すること、および任意の組み入れられた方法を実行することを含む本開示の様々な実施形態を当業者が実施できるようにするためにも、複数の例を使用している。本開示の様々な実施形態の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想起する他の例を含むことができる。そのような他の例は、それらの例が特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらの例が特許請求の範囲の文言との非実質的な差異を有する同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【符号の説明】
【0141】
100 携帯用除菌システム、101 個人、102 ワンドアセンブリ、104 バックパックアセンブリ、105 ハーネス、106 除菌ヘッド、108 ハンドル、110 結合器、112 シュラウド、114 外側カバー、116 近位端、118 遠位端、120 ポート、122 ホース、124 固着梁、126 延伸梁、128 軸受アセンブリ、130 ロッド,ポール,梁、132 グリップ、134 人間工学的な触覚形態、136 軸受、138 ピボット軸線、140 紫外線(UV)ランプ、141 下面、142 反射器、143 反射面、144 側壁,平坦な直立側壁、真っすぐな直線状の側壁、145 電球、146 上部湾曲壁、147 電極、149 中心平面、150 空気、152 開口部、153 バンパ、154 カバープレート、155 露出下側周縁部、156 内部チャンバ、157 リム、159 測距発光ダイオード(LED)、160 取付ブラケットまたはクランプ、200 編組アタッチメント、201 システム、202 端部、203 端部、204 メッシュまたはスクリーン、206 長手方向直線配線、208 横方向直線配線、210 グリッド部材、212 テープ、214 箔、216 圧縮領域、220 クランプ、222 第1のアーム、223 テープ、224 第2のアーム、226 直交延伸梁、228 締付溝、230 開口部、232 自由端、234 自由端、240 矢印、244 締結具継手、246 通路、250 固着アーム、260 電気的結合部、400 編組アタッチメント、402 ガラス繊維ラップ、404 編組アタッチメントの一部、406 端部、408 端部、410 結目、412 エポキシ、414 被巻付層、416 接続電気編組、418 端部、420 導電箔、420a 第1の導電箔、420b 第2の導電箔、500 クランプ、502 端部、504 端部、506 接続部、510 拡張端部、511 高さ、512 凹状接続梁、513 円滑湾曲移行部、520 厚さ、522 内側湾曲セグメント