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特許7681640ウェアラブルデバイスの状態に基づいたコンパニオン通信デバイスの動作の変更
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-14
(45)【発行日】2025-05-22
(54)【発明の名称】ウェアラブルデバイスの状態に基づいたコンパニオン通信デバイスの動作の変更
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20250515BHJP
   H04R 1/10 20060101ALI20250515BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20250515BHJP
   H04R 25/00 20060101ALI20250515BHJP
【FI】
H04M1/00 V
H04R1/10 104Z
H04R3/00 310
H04R25/00 Z
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023075645
(22)【出願日】2023-05-01
(62)【分割の表示】P 2021101411の分割
【原出願日】2016-06-02
(65)【公開番号】P2023101519
(43)【公開日】2023-07-21
【審査請求日】2023-05-31
(31)【優先権主張番号】62/171,338
(32)【優先日】2015-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ワトソン ロバート ディー
(72)【発明者】
【氏名】ショー デイヴィッド ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チャワン アルン ディヤネシュワル
(72)【発明者】
【氏名】ジレット マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ガナパティ バッタ ガネシャ アドカスサラ
(72)【発明者】
【氏名】ムーア ジェフリー チャンドラー
(72)【発明者】
【氏名】バーンハード パトリック イアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ペクサン
(72)【発明者】
【氏名】コフマン パトリック リー
(72)【発明者】
【氏名】ベネット ジョナサン アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】ゲッタ アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ミヌー ジャハン クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ラウエンビューラー キース ウォルター
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0063587(US,A1)
【文献】特開2008-219586(JP,A)
【文献】特開2010-093554(JP,A)
【文献】特開2005-316849(JP,A)
【文献】国際公開第2006/046357(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B1/38-1/58
7/24-7/26
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
H04R1/10
3/00-3/14
25/00-25/04
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンパニオン通信デバイスによって、
無線イヤホンから受信される第1の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、
前記コンパニオン通信デバイスでテキストメッセージを受信することと、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記テキストメッセージを受信する閾値期間内で、前記第1の装着状態から、前記無線イヤホンが装着されている第2の装着状態への、前記無線イヤホンの装着状態の変化を検出することに応じて、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、
前記第1の信号の後に前記無線イヤホンから受信される第2の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されていることを示す第2の装着状態への、前記無線イヤホンの装着状態の変化を検出し、
前記第2の装着状態への前記装着状態の前記変化を検出することに応じて、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに送信すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の信号の後に前記無線イヤホンから受信される第3の信号に基づいて、前記無線イヤホンがもはや装着されていないことを示す第3の装着状態への、前記無線イヤホンの装着状態のさらなる変化を検出することと、
前記装着状態のさらなる変化を検出することに応じて、前記音声通話の前記音声情報を前記コンパニオン通信デバイスのスピーカに送信することと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記音声通話の応答時に、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記コンパニオン通信デバイスのオンスクリーン通話応答制御を介した入力の受信に応じて、
前記音声通話に応答し、
前記音声通話に関連付けられた前記音声情報を代替の音声出力に送信することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記無線イヤホンのマイクを介して音声データを受信することと、
前記音声データをリプライテキストメッセージに変換することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記コンパニオン通信デバイスのオペレーティングシステム内で、アプリケーションから前記無線イヤホンへと音声データをルーティングするためにユーザ選択可能な制御を可能にする音声ルートの利用可能性を発行すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の信号の後に、前記無線イヤホンが装着されていないことを示す信号を受信することに応じて、
前記コンパニオン通信デバイスのオペレーティングシステム内で、前記音声ルートの利用可能性の発行を取り消すこと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
コンパニオン通信デバイスであって、
無線イヤホンと通信するように構成された無線通信インターフェースと、
音声を出力するためのスピーカと、
前記無線通信インターフェースに結合されたプロセッサと、
メモリであって、前記プロセッサにより実行されたときに、前記コンパニオン通信デバイスに、
前記無線イヤホンから受信される第1の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、
前記コンパニオン通信デバイスでテキストメッセージを受信することと、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記テキストメッセージを受信する閾値期間内で、前記第1の装着状態から、前記無線イヤホンが装着されている第2の装着状態への、前記無線イヤホンの装着状態の変化を検出することに応じて、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
を含む動作を実行させる指示を記憶するためのメモリと、
を備える、コンパニオン通信デバイス。
【請求項9】
前記動作は、
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、
前記第1の信号の後に前記無線イヤホンから受信される第2の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されていることを示す第2の装着状態への変化を検出し、
前記第2の装着状態への前記変化を検出することに応じて、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに自動的に送信すること、
をさらに含む、請求項8に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項10】
前記動作は、
前記無線イヤホンから受信される第3の信号に基づいて、前記無線イヤホンがもはや装着されていないことを示す第3の装着状態へのさらなる変化を検出することと、
前記装着状態のさらなる変化を検出することに応じて、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記コンパニオン通信デバイスの前記スピーカに自動的に送信することと、
をさらに含む、請求項9に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項11】
前記動作は、
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記音声通話の応答時に、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記コンパニオン通信デバイスのオンスクリーン通話応答制御を介した入力の受信に応じて、
前記音声通話応答し、
記音声通話に関連付けられた前記音声情報を代替の音声出力に送信することと、
をさらに含む、請求項8に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項12】
前記動作は、
前記無線イヤホンのマイクを介して取得された音声データを受信することと、
前記受信された音声データの少なくとも一部をリプライテキストメッセージに変換することと、
をさらに含む、請求項8に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項13】
前記動作は、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記コンパニオン通信デバイスのオペレーティングシステム内で、アプリケーションから前記無線イヤホンへと音声データをルーティングするためにユーザ選択可能な制御を可能にする音声ルートの利用可能性を発行すること、
をさらに含む、請求項8に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項14】
前記動作は、
前記無線イヤホンがもはや着用されていないことを示す信号を受信することに応じて、
前記コンパニオン通信デバイスのオペレーティングシステム内で、前記音声ルートの利用可能性の発行を取り消すこと、
をさらに含む、請求項13に記載のコンパニオン通信デバイス。
【請求項15】
コンパニオン通信デバイスにおける動作のための装置であって、前記装置は、指示を記憶するメモリと通信可能に結合されたプロセッサを備え、前記指示は、前記プロセッサにより実行されたときに、
無線イヤホンから受信される第1の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、
前記コンパニオン通信デバイスでテキストメッセージを受信することと、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記テキストメッセージを受信する閾値期間内で、前記第1の装着状態から、前記無線イヤホンが装着されている第2の装着状態への、前記無線イヤホンの装着状態の変化を検出することに応じて、
前記テキストメッセージの少なくとも一部に対応する音声データを生成し、
前記生成された音声データを前記無線イヤホンに送信することと、
を含むアクションを実行するように前記コンパニオン通信デバイスを構成する、
装置。
【請求項16】
前記アクションは、
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、
前記無線イヤホンから続いて受信される第2の信号に基づいて、前記無線イヤホンが装着されていることを示す第2の装着状態への前記装着状態の変化を検出し、
前記第2の装着状態への前記変化を検出することに応じて、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに送信すること、
をさらに含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記アクションは、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記コンパニオン通信デバイスで、アプリケーションから前記無線イヤホンへの音声データのルーティングを可能にするユーザ選択可能な音声ルートを提示すること、
をさらに含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記アクションは、
前記無線イヤホンが装着されていないことを示す次の信号を受信することに応じて、
前記ユーザ選択可能な音声ルートを除去すること、
をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記アクションは、
前記コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、
前記コンパニオン通信デバイスでの前記着信音声通話の受信後、
前記無線イヤホンが装着されていることを前記第1の装着状態が示すときに、
前記音声通話の応答時に、前記音声通話に関連付けられた音声情報を前記無線イヤホンに送信することと、
前記無線イヤホンが装着されていないことを前記第1の装着状態が示すときに、前記コンパニオン通信デバイスのオンスクリーン通話応答制御を介した入力の受信に応じて、
前記音声通話に応答し、
記音声通話に関連付けられた前記音声情報を代替の音声出力に送信することと、
をさらに含む、請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ウェアラブルデバイスの状態に基づいてウェアラブルデバイスとペアリングされたデバイスを制御することを含む、デバイスの制御に関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスは、周辺デバイスが電子デバイスに接続されているかどうかに基づいて動作を変更することができる。例えば、音楽プレーヤデバイスは、ヘッドホンが音楽プレーヤデバイスのヘッドホンジャックに接続されているときに、一対のヘッドホンに音声を送信することができる。
【0003】
更に、いくつかの周辺デバイスは、電子デバイスに無線で接続することができ、ユーザは、周辺デバイスに入力を設けることによって、電子デバイスに情報を送信することができる。例えば、無線ヘッドセットは、携帯電話と無線で接続することができ、携帯電話で音声通話に応答するのに使用できる無線ヘッドセット上のボタンを含むことができる。しかしながら、ユーザコマンドを通信するためにユーザに周辺デバイスとの対話を要求することは、直感的でなく、難しい制御を含む可能性があり、さもなければ負担になり得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の更なる特徴及び利点は、以下の説明に記載され、部分的には、その説明から明白となるか、又は、本明細書で開示される原理を実践することによって習得され得る。本開示の特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲で具体的に指摘される手段及び組み合わせによって、実現し、獲得され得る。本開示のこれらの特徴及び他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかとなるか、又は、本明細書に記載される原理を実践することによって理解され得る。
【0005】
本技術は、コンパニオン通信デバイスとペアリングし、ペアリングされたコンパニオン通信デバイスにデータを送信するウェアラブルデバイスを含み、そのデータは、ユーザがウェアラブルデバイスを装着しているかどうか、及び/又はウェアラブルデバイスの装着状態が変化しているかどうかを示す装着状態を記載する。コンパニオン通信デバイスは、ウェアラブルデバイスから受信した装着状態データに基づいて、音声データをどのように送信するか、コンパニオン通信デバイスの動作をいつ変更するか、又はコンパニオン通信デバイス上で実行されるアプリケーションの態様をいつ/どのように変更するか、などの1つ以上のアクションをとることを決定することができる。
【0006】
本技術のいくつかの実施形態では、ウェアラブルデバイスは無線イヤホンであり、無線イヤホンがユーザの耳にいつ装着されたかを判定するためのセンサを含む。無線イヤホンは、無線イヤホンの装着状態の変化を示す信号を送信して、無線イヤホンがユーザの耳に装着されているかどうかを示すことができる。ペアリングされたコンパニオン通信デバイス、例えば電話は、無線イヤホンによって送信された信号を検出し、無線イヤホンの装着状態に基づいて無線イヤホンに音声データを送信するかどうかを判定することができる。例えば、コンパニオン通信デバイスは、無線イヤホンがユーザの耳に装着されているときは、無線イヤホンに音声データを送信することができ、無線イヤホンがユーザの耳に装着されていないときには、コンパニオン通信デバイスの代替出力部に音声データを送信することができる。
【0007】
更に、無線イヤホンとペアリングされたコンパニオン通信デバイスは、無線イヤホンの装着状態の変化を示す信号に基づいて、例えば、無線イヤホンがユーザの耳に装着されているかどうかに基づいて、ペアリングされたコンパニオン通信デバイスの他の動作を制御することを決定することができる。いくつかの実施形態では、追加のユーザ設定、構成、などを必要とすることなく、無線イヤホンがユーザの耳に装着されていることの検出に応答して、無線イヤホンとペアリングされたコンパニオン通信デバイスで受信されている電話通話が応答され、電話通話からの音声データが無線イヤホンに送信される。また、いくつかの実施形態では、無線イヤホンとペアリングされたコンパニオン通信デバイス上でメディアアプリケーションが再生されているとき、コンパニオン通信デバイスは、無線イヤホンがユーザの耳に装着されているときには無線イヤホンに音声データを送信することができ、無線イヤホンがユーザの耳に装着されていない(例えば、取り外されている)ときには、再生を一時停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
上述の利点及び特徴並びに本開示の他の利点及び特徴を獲得することが可能な方式を説明するために、上記で概説された原理のより詳細な説明が、添付図面に示されるそれらの具体的な実施形態を参照して提示される。これらの図面は、本開示の例示的実施形態のみを示すものであり、したがって、本開示の範囲を限定するものとして見なされるべきではないことを理解して、以下の添付図面の使用を通じて、本明細書での原理が、更なる具体性及び詳細によって記載され、説明される。
図1A】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスと無線でペアリングされた、例示的な無線イヤホンを示す図である。
図1B】本技術のいくつかの実施形態による、1つ以上のコンパニオン通信デバイスとペアリングされた2つの結合型ウェアラブル無線イヤホンを有する、例示的なシステムを示す図である。
図2】本技術のいくつかの実施形態による、無線イヤホンと無線でペアリングされたコンパニオン通信デバイスの動作を制御する、例示的な方法を示す図である。
図3A】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3B】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3C】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3D】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3E】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3F】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3G】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3H】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3I】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3J】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3K】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3L】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3M】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図3N】本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示す図であり、コンパニオン通信デバイスの動作の変更がもたらされる。
図4】本技術のいくつかの実施形態による例示的な無線イヤホンケースを示す図である。
図5A】例示的な可能なシステムの実施形態を示す図である。
図5B】例示的な可能なシステムの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の様々な実施形態が、以下で詳細に論じられる。特定の実装が論じられるが、このことは、例示目的のためにのみ行われることを理解されたい。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の構成要素及び構成を使用することができる点が、関連技術の当業者には認識されるであろう。
【0010】
開示された技術は、コンパニオン通信デバイスとペアリングしてウェアラブルデバイスとコンパニオン通信デバイスのペアリングの組み合わせの動作を、デバイスの装着状態、例えば、ウェアラブルデバイスが装着されているか、取り付けられている、又は取り外されているかどうか、に少なくとも部分的に基づいて制御することができる、ウェアラブルデバイスの技術での需要に対処するものである。本技術は、1つ以上のウェアラブルデバイスをコンパニオン通信デバイスとペアリングし、ウェアラブルデバイス及び/又はコンパニオン通信デバイスの1つ以上の動作を、ウェアラブルデバイスがユーザによって装着されているかどうか、及び/又はウェアラブルデバイスの装着状態の変化に基づいて、変更するためのシステム、方法、及び非一時的メディアを含む。
【0011】
本開示全体を通じて使用される場合、用語「装着する」、「装着状態」、及び「装着された」は、ウェアラブル技術を使用することを可能にする1つ以上の方法で、ユーザの身体にウェアラブルな技術を身につける、又は別途それに関連付ける様々な方法を参照するのに使用され得る。
【0012】
本技術のいくつかの実施形態では、ウェアラブルデバイスの装着状態を判定するためのセンサがウェアラブルデバイスの一部として含まれており、ウェアラブルデバイスはウェアラブルデバイスの装着状態及びウェアラブルデバイスの装着状態の変化をコンパニオン通信デバイスに通信して、コンパニオン通信デバイスの動作に影響を及ぼすように構成されている。本明細書に記載の多くの例は、コンパニオン通信デバイスの動作に影響を及ぼす無線イヤホンの装着状態を含む。しかし、本技術の利点を利用するために、広範なウェアラブル技術を構成することができる。例えば、ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルデバイスの装着状態を検出するセンサを含み、ウェアラブルデバイスの装着状態をペアリングされたコンパニオン通信デバイスに通信するための通信インターフェースをも含む、眼鏡、サングラス、ヘッドホン、腕時計などを含むことができる。
【0013】
図1Aは、本技術のいくつかの実施形態による、コンパニオン通信デバイスと無線で結合する無線イヤホン165を示す。無線イヤホン165は、無線イヤホン165をコンパニオン通信デバイスとペアリングするのに使用することができる通信インターフェース175を備える。通信インターフェース175は、無線イヤホン165を別の無線イヤホンと結合して、一対の非つなぎ式無線イヤホンを形成するのに使用することもできる。
【0014】
無線イヤホン165は、受信信号を音に変換する音声出力部170を備える。信号は、通信インターフェース175を介して、ペアリングされたコンパニオン通信デバイス(図示せず)から受信することができる。無線イヤホン165はまた、プロセッサ180、メモリ185、バッテリ190、マイクロフォン199、及び無線イヤホン165が耳に配置されたときを検出するための1つ以上のセンサ195を備えることもできる。センサ195は、無線イヤホンがユーザの耳にあるときを検出することができる任意の数及び任意のタイプのセンサであることができる。例えば、センサ195は、光近接センサ、圧力センサ、熱センサ、湿気センサ、などのいずれか又はすべてを備えることができる。更に、センサ195は、単一のタイプ又は複数のタイプであってもよい。
【0015】
無線イヤホン165は、別の無線イヤホンと結合されて、一対の非つなぎ式無線イヤホンを形成することができる。いくつかの場合、結合された無線イヤホンのうちの一方が主要な役割を果たし、結合された無線イヤホンの他方は副次的な役割を果たす。この場合、前者は第1の無線イヤホンと呼ばれ、後者は、第2の無線イヤホンと呼ばれ得る。第1の無線イヤホンは、(i)コンパニオン通信デバイスとのペアリングの形成、(ii)コンパニオン通信デバイスからの音声データの受信、(iii)音声データの第2の無線イヤホンへの送信、(iv)第2の無線イヤホンから耳内状態情報を受信、及び(v)第1の無線イヤホン及び/又は第2の無線イヤホンの耳内状態に関するデータの、コンパニオン通信デバイスへの送信、を含む多くのアクションを実行することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、無線イヤホン165はボタンなどの任意のタイプのユーザ入力を含まないので、ユーザは、無線イヤホン165に手動入力を明示的に与えて、無線イヤホン165がアクションを実行することをユーザが望むことを示すことができない。例えば、公知のヘッドホンは、接続されたスマートフォンからの着信通話に応答するのに使用されるヘッドホン上のボタンを含むことができる。
【0017】
したがって、本技術は、ウェアラブルデバイスの装着状態を使用し、ウェアラブルデバイスの装着状態の変化を使用して、コンパニオン通信デバイスの動作に変化を生じさせることを含み、これは、コンパニオン通信デバイスで作動するアプリケーションの動作の変化を含むことができる。
【0018】
コンパニオン通信デバイスの広範な動作は、無線イヤホンのどちらか又は両方の装着状態の変化に基づいて変更され得る。例えば、音楽アプリケーションに関連付けられた音声情報は、無線イヤホンがユーザの耳に挿入されると、ペアリングされた無線イヤホンに送信され得る。更に、無線イヤホンがユーザの耳に挿入されると、音声ストリームの送信は、例えば、スピーカから無線イヤホンに変更され得る。同様に、ペアリングされた無線イヤホンがユーザの耳に挿入されるか、又はユーザの耳から取り外されるときに、制御コンポーネント(例えば、「再生」命令又は「一時停止」命令)が実行され得る。
【0019】
別の例では、ペアリングされたスマートフォンなどのペアリングされたコンパニオン通信デバイスで受信された着信音声通話は、ペアリングされた無線イヤホンがユーザの耳に配置(又は挿入)されていることを示すデータをコンパニオン通信デバイスが受信すると、コンパニオン通信デバイスによって自動的に応答され得る。また、音声通話からの音声をペアリングされた無線イヤホンに送信することができ、コンパニオン通信デバイスは、ペアリングされた無線イヤホンのマイクを介して取得したユーザの音声データを、ペアリングされた無線イヤホンから受信することができる。いくつかの実施形態では、音声通話は、コンパニオン通信デバイス上で実行する音声アプリケーションによって処理され得る。
【0020】
本技術のいくつかの実施形態では、オペレーティングシステム又はデバイス(例えば、コンパニオン通信デバイス)の動作設定は、ペアリングされたウェアラブルデバイス(例えば、ペアリングされた無線イヤホン)の装着状態又は装着状態の変化に応答して変更され得る。例えば、コンパニオン通信デバイスは、コンパニオン通信デバイスを解除する前に、又はコンパニオン通信デバイスを使用して購入要求を完了する前に、指紋センサがユーザの指紋を確認することを要求するデフォルト設定を、オペレーティングシステムに埋め込まれて有することができる。本技術によれば、網膜スキャンを行うことができるカメラ付き眼鏡は、眼鏡をかけたユーザを検出し、装着状態の変化に基づいてユーザの網膜をスキャンしてユーザの識別情報を確認して、コンパニオン通信デバイスのオペレーティングシステムに、ユーザの識別情報を確認させてコンパニオン通信デバイスのロックを解除させるかユーザに購入要求を完了させる信号を、自動的に送信する。
【0021】
本明細書では多くの動作が明示的に説明されているが、本開示の恩恵を受ける当業者であれば、ペアリングされたウェアラブルデバイスからの装着状態又は装着状態の変化を受信するコンパニオン通信デバイスによって広範な他の動作が変更され得ることを容易に理解するであろう。
【0022】
図1Bは、本技術のいくつかの実施形態による、1つ以上のコンパニオン通信デバイス115、120、125とペアリングされた2つの結合されたウェアラブル無線イヤホン165、110を有するシステム100を示す。無線イヤホン165は、第1の無線イヤホンとして機能することができ、無線イヤホン110は、第2の無線イヤホンとして機能することができる。第1の無線イヤホン165は、1つ以上のコンパニオン通信デバイス115、120、125とペアリングすることができ、第2の無線イヤホン110に音声データを送信することもできる。
【0023】
無線イヤホン165、110は、センサ195を介して、無線イヤホン165、110がユーザの耳に装着されているときを検出することができる。第1の無線イヤホン165は、第2の無線イヤホン110から第2の無線イヤホン110の装着状態を記載するデータを受信することができる。また、第1の無線イヤホン165は、第1の無線イヤホン165がペアリングされたコンパニオン通信デバイス115、120、125に、自身の装着状態及び第2の無線イヤホン110の装着状態を送信することもできる。同様に、第1の無線イヤホン165は、ペアリングされたコンパニオン通信デバイス115、120、125からデータを受信することができ、データは、1つ以上の無線イヤホン110、165装着状態の変化に応じて、コンパニオン通信デバイス115、120、125の変化した動作を反映することができる。
【0024】
図2は、本技術のいくつかの実施形態による、無線イヤホンと無線でペアリングされたコンパニオン通信デバイスの動作を制御する例示的な方法のフローチャート200を示す。この方法は、210において、コンパニオン通信デバイスが、ペアリングされた無線イヤホンから、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態を示す信号を受信することを含む。この方法は、220で、コンパニオン通信デバイスが、コンパニオン通信デバイスの音声データを、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態に基づいてコンパニオン通信デバイスの出力部に送信することを更に含む。例えば、ペアリングされた無線イヤホンから受信した信号は、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態を示すことができ、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態が、ペアリングされた無線イヤホンがユーザの耳に装着されているというものである場合、コンパニオン通信デバイスは、コンパニオン通信デバイスの音声データを、ペアリングされた無線イヤホンに送信することができる。一方、ペアリングされた無線イヤホンから受信した信号が、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態が、ペアリングされた無線イヤホンがユーザの耳に装着されていないことを示す場合、コンパニオン通信デバイスは、デフォルト出力部、直近で使用された出力部、別の利用可能な無線出力部、又はコンパニオン通信デバイスの他の出力部などの代替出力部に、音声データを送信することができる。
【0025】
230において、本方法は、コンパニオン通信デバイスが、無線イヤホンの装着状態が変化したことを示す信号を、ペアリングされた無線イヤホンから受信することをも含む。これに応答して、240では、コンパニオン通信デバイスの動作を、ペアリングされた無線イヤホンから受信した信号に示される、ペアリングされた無線イヤホンの装着状態に少なくとも部分的に基づいて、変更することができる。
【0026】
図3A図3Nは、コンパニオン通信デバイスとペアリングされた無線イヤホンの装着状態の変化の例を示し、装着状態の変化が本技術のいくつかの実施形態によるコンパニオン通信デバイスの動作を変更させる。
【0027】
図3Aは、音声通話を受信しているもののコンパニオン通信デバイス350のオンスクリーン通話応答ボタンが押されていない、コンパニオン通信デバイス350とペアリングされた無線イヤホン300を示す。図3Bに示すように、無線イヤホン300は、イヤホンが耳に装着されたときを検出することができ、耳外から耳内への装着状態の変化を示す信号をコンパニオン通信デバイス350に送信することができる。コンパニオン通信デバイス350は、受信された信号を使用して、着信音声通話に自動的に応答するなど1つ以上のアクションを実行し、音声通話からの音声をペアリングされた無線イヤホン300に送信し、無線イヤホン300のマイクロフォンを介して取得されたユーザ音声データを受信することができる。
【0028】
本技術は、無線イヤホンを耳に配置して、ユーザの設定、構成、などのいずれも行わずに音声通話に自動的に応答するアクションを可能にする。また、以下により詳細に記載するように、いくつかの実施形態では、一対の無線イヤホンを収容する無線イヤホンケースを開くことによって、無線イヤホンを発見可能にすることができ、ユーザのコンパニオン通信デバイスとペアリングすることができる。したがって、本発明の技術は、無線イヤホンケースを開けた後に、ユーザの設定を必要とせず、ユーザの耳に一方又は両方の無線イヤホンを配置することによって、ユーザに音声通話に自動的に応答する能力を提供することができる。
【0029】
次に、図3Cに示すように、コンパニオン通信デバイス350は、ペアリングされた無線イヤホン300から、無線イヤホンがユーザの耳から取り外されたときなど、無線イヤホンの装着状態が耳内から耳外に変化したことを示す信号を受信することができる。同様に、図3Dに示すように、コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300はもはやコンパニオン通信デバイス350とペアリングされていないと判定することができる。図3C及び図3Dに示された事象の場合、コンパニオン通信デバイス350は、音声通話用の音声を、コンパニオン通信デバイス350のスピーカ、代替出力部(例えば、以前に接続された無線スピーカ、車両無線システムなど)など、コンパニオン通信デバイス350の異なる出力部に送信することを決定することができる。
【0030】
図3Eは、音声通話を受信し、コンパニオン通信デバイス350のオンスクリーン通話応答ボタンが押された、コンパニオン通信デバイス350とペアリングされた無線イヤホン300を示す。まず、図3Fに示すように、音声通話は、コンパニオン通信デバイス350のスピーカ(又はコンパニオン通信デバイス350のユーザによって指定された代替出力部)に送信された音声で応答される。しかし、図3Gに示すように、コンパニオン通信デバイス350が、無線イヤホン300がユーザの耳に装着されていることを示す、無線イヤホン300の装着状態の変化を示す信号を受信すると、コンパニオン通信デバイス350は、音声通話からの音声をペアリングされた無線イヤホン300に送信する。更に、コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300のマイクロフォンを介して取得された、無線イヤホン300からのユーザ音声出力を受信する。
【0031】
図3Hは、コンパニオン通信デバイス350とペアリングされた無線イヤホン300と、コンパニオン通信デバイス350で受信された音声通話を示す。コンパニオン通信デバイス350のオンスクリーンコール応答ボタンを押すことによってユーザが音声通話に応答すると、コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300の耳内状態を示す無線イヤホン300から受信した信号に基づいて、音声通話の音声をペアリングされた無線イヤホン300に自動的に送信することができる。更に、コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300のマイクロフォンを介して取得された音声通話のユーザ音声データを、無線イヤホン300から受信することができる。
【0032】
上述のように、コンパニオン通信デバイスの広範な動作は、ペアリングされたウェアラブルデバイスの装着状態及び/又は装着状態の変化を示す信号を受信するコンパニオン通信デバイスに少なくとも部分的に基づいて、制御することができる。
【0033】
図3Iは、音楽アプリケーション、又はコンパニオン通信デバイス350上で実行する他のメディアアプリケーションを介して音声を再生するコンパニオン通信デバイス350とペアリングされた、無線イヤホン300を示す。図3Jに示すように、無線イヤホン300は、無線イヤホン300が耳に配置されたときを検出することができ、かつ無線イヤホン300の装着状態の変化、例えば、耳外から耳内へ、を示す信号をコンパニオン通信デバイス350に送信することができる。コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300から受信した信号を使用して、コンパニオン通信デバイス350上で実行する音楽/メディアアプリケーションの音声を、ペアリングされた無線イヤホン300に自動的に送信することができる。
【0034】
次に、図3K及び図3Lに示すように、コンパニオン通信デバイス350は、無線イヤホン300がユーザの耳から取り外されたときなど、無線イヤホン300の装着状態が変化したことを示す信号を、ペアリングされた無線イヤホン300から受信することができる。図3Kに示すように、コンパニオン通信デバイス350は、音楽/音声の再生を一時停止することを決定することができ、又は、図3Lに示すように、コンパニオン通信デバイス350は、音楽/音声を、コンパニオン通信デバイス350のスピーカ若しくはコンパニオン通信デバイス350の代替出力部に(例えば、以前に接続された無線スピーカに、車両無線システムに、など)送信するように決定することができる。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイス350のユーザは、コンパニオン通信デバイス350がペアリングされた無線イヤホン300の装着状態の変化(例えば、耳内から耳外へ)に起因して音楽アプリケーションを一時停止させた後に、コンパニオン通信デバイス350のオンスクリーンボタンを押して音楽アプリケーションを再生させることができる。あるいは、コンパニオン通信デバイス350は、ペアリングされた無線イヤホン300の装着状態の変化(例えば、耳外から耳内へ)を示す後続の信号を受信することができ、コンパニオン通信デバイス350上で実行する音楽アプリケーションに、音楽/音声の再生を再開させ、ペアリングされた無線イヤホン300に音楽/音声を送信させることができる。
【0035】
いくつかの場合、コンパニオン通信デバイスの動作は、一対の結合された無線イヤホン内の両方の無線イヤホンの装着状態に基づくことができる。例えば、一対の結合された無線イヤホンのうちの第1の無線イヤホンは、第2の無線イヤホンから装着状態データを受信し、両方の無線イヤホンの装着状態をコンパニオン通信デバイスに提供することができる。あるいは、一対の結合された無線イヤホンのうちの各無線イヤホンは、装着状態をコンパニオン通信デバイスに提供することができる。どちらの場合でも、コンパニオン通信デバイスは、両方の無線イヤホンの装着状態に基づいてその動作を変更することができる。例えば、コンパニオン通信デバイスは、一対の結合された無線イヤホンの両方の無線イヤホンがユーザの耳に装着されていない場合にのみ、自動的に音声を一時停止することができる。別の例では、コンパニオン通信デバイスは、1つの無線イヤホンのみがユーザの耳に装着されている場合には、モノラルで無線イヤホンに音声を送信することができ、両方の無線イヤホンがユーザの耳に装着されている場合には、ステレオで無線イヤホンに音声を送信することができる。いくつかの場合、コンパニオン通信デバイスは、単一のデバイスから、一対のデバイスから、2つ以上の無関係のデバイスから、などの装着状態の受信に応答して、その動作を変更することができる。例えば、コンパニオン通信デバイスが、ユーザが音声出力できる無線イヤホンを装着していること、かつ視覚出力を提供できる眼鏡をも装着していることを検出したとき、コンパニオン通信デバイスは、ビデオ通話の音声情報を無線イヤホンに送信することができ、かつビデオ通話のビデオコンポーネントを眼鏡に送信することができる。
【0036】
図3Mは、テキストメッセージを受信しているコンパニオン通信デバイス360とペアリングされた無線イヤホン300を示す。無線イヤホン300は、無線イヤホン300がユーザの耳に配置されたときを検出することができ、無線イヤホン300の装着状態の変化(例えば、耳外から耳内へ)を示す信号を、コンパニオン通信デバイス360に送信することができる。図3Nに示すように、コンパニオン通信デバイス360が、所定の条件下(例えば、所定の閾値時間内)にて、耳外から耳内への無線イヤホン300の装着状態の変化を示す信号を受信したことに応答して、コンパニオン通信デバイス360は、音声テキスト化ソフトウェアを使用してテキストメッセージを変換させて、ユーザに再生することができるように、ペアリングされた無線イヤホン300に音声データとして送信させることができる。更に、テキストメッセージに対応する音声の再生が終了した後、無線イヤホン300は、無線イヤホンのマイクロフォンを介して取得したユーザの音声データをコンパニオン通信デバイス360に送信することができ、コンパニオン通信デバイス360は、音声テキスト化ソフトウェアを使用して応答テキストメッセージを自動的に作成することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスは、ペアリングされたウェアラブルデバイスに信号を送信して、1つ以上の機能をオーバーライドして、装着状態及び/又は装着状態の変化を示す信号がコンパニオン通信デバイスのオペレーティング動作を変化させることを可能にする。
【0038】
本技術のいくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスは、ペアリングされたウェアラブルデバイスから、ウェアラブルデバイスが充電されていること、ケースに収容されていること、ケース内で充電中であることなどを示す信号を受信することができる。コンパニオン通信デバイスは、そのようなタイプの事象に基づいて特定のアクションを実行するかどうかを決定することができる。例えば、コンパニオン通信デバイスがケース内に収納されたウェアラブルデバイスとペアリングされている場合、コンパニオン通信デバイスはポーリング処理を実行して、コンパニオン通信デバイスとペアリングする他のデバイスを特定することができる。
【0039】
図4は、本技術のいくつかの実施形態による無線イヤホンケース400を示す。無線イヤホンケース400は、一対の無線イヤホン405、410を収容し、無線イヤホンケース400内に収容されている間、無線イヤホン405、410を接続することができる。無線イヤホンケース400は、無線イヤホンケース400内に収容された無線イヤホン405、410を覆うように閉じるカバー445を備えることができ、無線イヤホンケース400は、無線イヤホンケース400のカバー445が開かれたとき及び無線イヤホンケース400のカバー445が閉じられたときを検出するセンサ455を備えることができる。いくつかの実施形態では、無線イヤホン405、410は、無線イヤホンケース400が初めて開かれたときに自動的にコンパニオン通信デバイスとペアリングするように、構成される。
【0040】
無線イヤホンケース400はまた、無線イヤホン405、410を再充電するために使用することができるバッテリ430及びバッテリ430を電源に接続するための充電インターフェース435をも備える。無線イヤホンケース400はまた、無線イヤホン405、410及び無線イヤホンケース400の充電状態を示すインジケータ440を備えることもできる。無線イヤホンケース400はまた、無線イヤホンケース400内の無線イヤホン405、410を互いにペアリングさせる、及び/又は、コンパニオン通信デバイスなどの他のデバイスに発見可能にさせる手動入力を受信するための、押しボタンなどの入力460をも備える。
【0041】
無線イヤホンケース400はまた、プロセッサ420、メモリ425、及び通信インターフェース450をも備えることができ、それらは通信インターフェース450を介して無線イヤホン405、410間にリンク415を作成するのに使用され得る。
【0042】
無線イヤホン405、410は、コンパニオン通信デバイスとペアリングされ得る。コンパニオン通信デバイスは、一対の無線イヤホン405、410から信号を受信することができ、その信号は、無線イヤホン405、410が無線イヤホンケース400に収容されていること、無線イヤホンケース400内で充電していることなどを示す。コンパニオン通信デバイスは、そのような事象に基づいて、例えば、1つ以上の無線イヤホン405、410の装着状態、1つ以上の無線イヤホン405、410に対する収容の表示、及び/又は1つ以上の無線イヤホン405、410の充電状態に少なくとも部分的に基づいて、特定の動作を実行するかどうかを決定することができる。
【0043】
本技術のいくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスは、オペレーティングシステム設定、アプリケーションの好みの設定、ユーザインターフェース設定などのカスタマイズを可能にするオペレーティングシステムを実行することができる。その結果、音声コンポーネントを有する複数のアプリケーションを、コンパニオン通信デバイス上で同時に実行することができる。したがって、事象(例えば、音楽が音楽プレーヤーによって出力されるとき)の発生に応答してウェアラブルデバイスに音声(又はより一般的にはメディア)を自動的に送信する決定は、直観的ではない。したがって、本技術のいくつかの実施形態は、コンパニオン通信デバイスとペアリングして、コンパニオン通信デバイスにウェアラブルデバイスへの音声(又はより一般的にはメディア)を許可する表示を提供させる、ウェアラブルデバイスを含む。例えば、無線イヤホンをラップトップとペアリングし、続いて無線イヤホンから、無線イヤホンがユーザの耳に装着されていることを示す信号を受信することにより、ラップトップに、ラップトップ上で動作しているアプリケーション(例えば、ビデオチャットアプリケーション、音楽プレーヤアプリケーションなど)からウェアラブルデバイスに音声を送信するためのユーザ選択可能な制御を可能にする音声の送信ルートを発行させることができる。コンパニオン通信デバイスが、無線イヤホンが装着されていない、例えば、ユーザの耳から取り外されていることを示す信号を受信したときには、コンパニオン通信デバイスは音声送信ルートとしての無線イヤホンを取り消す(例えば、発行しない)ことができ、デフォルトの音声送信ルート又は以前に使用した音声送信ルートなどの別の音声送信ルートに戻すことができる。
【0044】
一実施形態では、コンパニオン通信デバイスによって実行される方法は、無線イヤホンから受信した第1の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンを装着しているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、コンパニオン通信デバイスの音声情報を第1の装着状態に基づいて第1の出力部に送信することと、無線イヤホンから受信した第2の信号に基づいて、無線イヤホンの装着状態の第2の装着状態への変化を検出することと、無線イヤホンの装着状態の変化に少なくとも部分的に基づいて、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することと、を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの音声情報を第1の出力部に送信することは、第1の装着状態が、ユーザが無線イヤホンを装着している、又はユーザがユーザの耳に無線イヤホンを配置したことを示すときに、コンパニオン通信デバイスの無線通信インターフェースを介して、コンパニオン通信デバイスの音声情報を無線イヤホンに送信することを含む。いくつかの実施形態では、無線イヤホンの装着状態の第2の装着状態への変化を検出することは、無線イヤホンがユーザの耳から取り外されたときを検出することを含む。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することは、ユーザが無線イヤホンを装着しておらず無線イヤホンがユーザの耳から取り外されているとき、コンパニオン通信デバイスの音声情報を代替出力部に送信することを含む。いくつかの実施形態では、代替出力部は、コンパニオン通信デバイスの音声情報を無線イヤホンに送信する前に音声再生に使用される、コンパニオン通信デバイスの出力部を含む。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することは、無線イヤホンがユーザの耳から取り外されたときに、コンパニオン通信デバイスの音声情報を一時停止することを含む。いくつかの実施形態では、無線イヤホンの装着状態の変化を検出することは、無線イヤホンがユーザの耳に配置されたときを検出することを含む。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することは、無線イヤホンがユーザの耳に配置されたときに、コンパニオン通信デバイスの無線通信インターフェースを介して、コンパニオン通信デバイスの音声情報を無線イヤホンに送信することを含む。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの音声情報は、音声通話用の音声アプリケーションに関連付けられた音声情報を含み、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することは、無線イヤホンがユーザの耳に配置されたときに、着信音声通話に応答し、着信音声通話用の音声アプリケーションに関連付けられた音声情報を、コンパニオン通信デバイスの無線通信インターフェースを介して無線イヤホンに送信することを含む。
【0046】
一実施形態では、ウェアラブルデバイスは、プロセッサと、ウェアラブルデバイスが装着されているかどうかを示す第1の装着状態を判定するように構成されたセンサと、ウェアラブルデバイスをコンパニオン通信デバイスとペアリングし、コンパニオン通信デバイスに、第1の装着状態に基づいてコンパニオン通信デバイスにコンパニオン通信デバイスの音声情報を第1の出力部に送信させるように構成される通信インターフェースと、を備え、センサは、第2の装着状態へのウェアラブルデバイスの装着状態の変化を検出するように更に構成され、通信インターフェースは、コンパニオン通信デバイスに信号を送信して、コンパニオン通信デバイスに、ウェアラブルデバイスの装着状態の変化に少なくとも部分的に基づいて、コンパニオン通信デバイスの動作を変更させるように更に構成される。
【0047】
いくつかの実施形態では、ウェアラブルデバイスはスピーカを更に含み、通信インターフェースは、コンパニオン通信デバイスの音声情報を受信するように更に構成され、プロセッサは、第1の出力部としてのウェアラブルデバイスのスピーカを介してコンパニオン通信デバイスの音声情報を再生するように構成される。いくつかの実施形態では、センサは、ウェアラブルデバイスがユーザによって装着されていないときを検出するように更に構成される。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスに送信される信号は、コンパニオン通信デバイスに、ウェアラブルデバイスが装着されていないときに、コンパニオン通信デバイスの音声情報を代替出力部に送信させる。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスにコンパニオン通信デバイスの動作を変更させる信号は、ウェアラブルデバイスの装着状態が変化してウェアラブルデバイスはもはや装着されていないことを示したとき、音声情報を一時停止する信号を含む。いくつかの実施形態では、センサは、ウェアラブルデバイスが耳に配置されたときを検出するように更に構成される。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスにコンパニオン通信デバイスの動作を変更させるコンパニオン通信デバイスへの信号は、ウェアラブルデバイスが耳の中に配置されたときコンパニオン通信デバイスにコンパニオン通信デバイスの音声情報をウェアラブルデバイスに送信させる。いくつかの実施形態では、コンパニオン通信デバイスの音声情報は、音声通話用の音声アプリケーションの音声情報を含み、コンパニオン通信デバイスの動作を変更することは、ウェアラブルデバイスが耳に配置されたときに、着信音声通話に応答することと、着信音声通話用の音声アプリケーションの音声情報をウェアラブルデバイスに送信することと、を含む。
【0048】
一実施形態では、コンパニオン通信デバイスによって実行される方法は、無線イヤホンから受信した第1の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンを装着しているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、コンパニオン通信デバイスで着信音声通話を受信することと、第1の装着状態が、ユーザが無線イヤホンを装着していることを示すとき、音声通話に応答することと、音声通話の音声情報を無線イヤホンに送信することと、を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の装着状態が、ユーザが無線イヤホンを装着していないことを示すとき、無線イヤホンから受信した第2の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンをユーザの耳に挿入したことを示す第2の装着状態への無線イヤホンの装着状態の変化を検出することと、無線イヤホンの装着状態の第2の装着状態への変化を検出したことに応答して、音声通話の音声情報を無線イヤホンに送信することと、を更に含む。いくつかの実施形態では、方法は、無線イヤホンから受信した第3の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンをユーザの耳にから取り外したことを示す第3の装着状態への無線イヤホンの装着状態の変化を検出することと、無線イヤホンの装着状態の第3の装着状態への変化を検出したことに応答して、音声通話の音声情報をコンパニオン通信デバイスのスピーカに送信することと、を更に含む。
【0050】
一実施形態では、ウェアラブルデバイスによってコンパニオン通信デバイスの動作を変更する方法は、ウェアラブルデバイスをコンパニオン通信デバイスとペアリングすることと、ウェアラブルデバイスのセンサを使用して、ユーザがウェアラブルデバイスを装着しているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、コンパニオン通信デバイスに、第1の装着状態に基づいて、第1の出力部にコンパニオン通信デバイスの音声情報を送信させる信号を送信することと、ウェアラブルデバイスの装着状態の第2の装着状態への変化を検出することと、コンパニオン通信デバイスに、ウェアラブルデバイスの装着状態の変化に少なくとも部分的に基づいて、コンパニオン通信デバイスにコンパニオン通信デバイスの動作を変更させる信号を送信することと、を含む。
【0051】
一実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が命令を記憶し、命令は、コンピューティングデバイスによって実行されるときに、コンピューティングデバイスに、無線イヤホンから受信した第1の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンを装着しているかどうかを示す第1の装着状態を判定することと、第1の装着状態に基づいてコンピューティングデバイスの音声情報を第1の出力部に送信することと、無線イヤホンから受信した第2の信号に基づいて、無線イヤホンの装着状態の第2の装着状態への変化を検出することと、無線イヤホンの装着状態の変化に少なくとも部分的に基づいて、コンピューティングデバイスの動作を変更することと、を含む方法を実行させる。
【0052】
一実施形態では、装置は、無線イヤホンから受信した第1の信号に基づいて、ユーザが無線イヤホンを装着しているかどうかを示す第1の装着状態を判定する手段と、第1の装着状態に基づいてコンピューティングデバイスの音声情報を第1の出力部に送信する手段と、無線イヤホンから受信した第2の信号に基づいて、無線イヤホンの装着状態の第2の装着状態への変化を検出する手段と、無線イヤホンの装着状態の変化に少なくとも部分的に基づいて、コンピューティングデバイスの動作を変更する手段と、を含む。
【0053】
図5A及び図5Bは、例示的な可能なシステムの実施形態を示す。図5Aは、システムのコンポーネントがバス505を使用して互いに電気的に通信する、従来のシステムバスコンピューティングシステムアーキテクチャ500を示す。例示的なシステム500は、プロセッサ(CPU又はプロセッサ)510と、読み取り専用メモリ(ROM)520及びランダムアクセスメモリ(RAM)525などのシステムメモリ515を含む様々なシステムコンポーネントをプロセッサ510に結合するシステムバス505とを含む。システム500は、直接結合された、近接した、又はプロセッサ510の一部として統合された、高速メモリのキャッシュを含むことができる。システム500は、プロセッサ510による迅速なアクセスのために、データをメモリ515及び/又は記憶デバイス530からキャッシュ512に複製することができる。この方法により、キャッシュはパフォーマンスブーストを提供し、データを待機している間にプロセッサ510が遅延することを回避することができる。これらの及び他のモジュールは、様々なアクションを実行するためにプロセッサ510を制御することができる、又は制御するように構成され得る。他のシステムメモリ515も同様に、使用するために利用可能であり得る。メモリ515は、異なる性能特性を備える複数の異なるタイプのメモリを含むことができる。プロセッサ510は、任意の汎用プロセッサ、並びに、記憶デバイス530に記憶されたモジュール1 532、モジュール2 534、及びモジュール3 536などのハードウェアモジュール又はソフトウェアモジュールを含むことができ、プロセッサ510、及びソフトウェア命令が実際のプロセッサ設計に組み込まれている専用プロセッサを制御するように構成されている。プロセッサ510は、本質的に、複数のコア又はプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュ、などを含む、完全自立型コンピューティングシステムであってよい。マルチコアプロセッサは、対称又は非対称であってもよい。
【0054】
コンピューティングデバイス500とのユーザ対話を可能にするために、入力デバイス545は、会話用のマイクロフォン、ジェスチャ又は図形入力用のタッチ感知スクリーン、キーボード、マウス、モーション入力、会話などの、任意の数の入力機構を表すことができる。出力デバイス535もまた、当業者には公知の多くの出力機構のうちの、1つ以上とすることができる。いくつかの例では、多モードシステムにより、ユーザは、コンピューティングデバイス500と通信するために、複数のタイプの入力部を設けることが可能となる。通信インターフェース540は、ユーザ入力部及びシステム出力部を、全般的に統制及び管理することができる。いずれかの特定のハードウェア構成上で動作することに対する制限は存在せず、したがって、本明細書における基本的特徴は、開発される改善されたハードウェア又はファームウェアの構成に容易に置き換えることができる。
【0055】
記憶デバイス530は不揮発性メモリであり、磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートメモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、ランダムアクセスメモリ(RAM)525、読み出し専用メモリ(ROM)520、及びそれらのハイブリッドなどの、コンピュータによってアクセス可能なデータを記憶することができるハードディスク又は他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0056】
記憶デバイス530は、プロセッサ510を制御するための、ソフトウェアモジュール532、534、536を含むことができる。他のハードウェア又はソフトウェアモジュールも想到される。記憶デバイス530は、システムバス505に接続され得る。一態様では、特定の機能を実行するハードウェアモジュールは、その機能を実行するために、プロセッサ510、バス505、出力デバイス535などの必要なハードウェア構成要素と関連付けられたコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
【0057】
図5Bは、記載された方法を実行し、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成して表示するのに使用できるチップセットアーキテクチャを有するコンピュータシステム550を示す。コンピュータシステム550は、開示された技術を実施するのに使用することができるコンピュータハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの一例である。システム550は、識別された計算を実行するように構成されたソフトウェア、ファームウェア、及びハードウェアを実行することができる任意の数の物理的及び/又は論理的に異なるリソースを表すプロセッサ555を含むことができる。プロセッサ555は、プロセッサ555への入力及びプロセッサ555からの出力を制御し得るチップセット560と通信することができる。この例では、チップセット560は情報をディスプレイなどの出力部565に出力し、磁気媒体及び固体媒体を含み得る記憶デバイス570に情報を読み書きすることができる。チップセット560は、RAM575からデータを読み取り、RAM575にデータを書き込むこともできる。チップセット560とインターフェースするために、様々なユーザインターフェースコンポーネント585とインターフェースするためのブリッジ580を設けることができる。そのようなユーザインターフェースコンポーネント585は、キーボード、マイクロフォン、タッチ検出及び処理回路、マウスなどのポインティングデバイス、などを含むことができる。一般に、システム550への入力は、機械生成の及び/又は人間が生成した任意の様々なソースからもたらされ得る。
【0058】
チップセット560は、異なる物理的インターフェースを有し得る1つ以上の通信インターフェース590とインターフェースすることもできる。そのような通信インターフェースは、有線及び無線のローカルエリアネットワーク、ブロードバンド無線ネットワーク、及びパーソナルエリアネットワークのためのインターフェースを含むことができる。本明細書で開示されたGUIを生成、表示、及び使用する方法のいくつかのアプリケーションは、物理的インターフェースを介して順序付けられたデータセットを受信することを含み得る、又はプロセッサ555が記憶デバイス570に記憶されたデータを解析することによって、機械自体によって生成され得る。更に、機械は、ユーザインターフェースコンポーネント585を介してユーザからの入力を受信し、プロセッサ555を使用してこれらの入力を解釈することによって機能をブラウズするなどの適切な機能を実行することができる。
【0059】
例示的なシステム500及び550は、2つ以上のプロセッサ510を有することができ、又はより大きな処理能力を提供するために互いにネットワーク化されたコンピューティングデバイスのグループ若しくはクラスタの一部であり得ることが理解されよう。
【0060】
説明を明確にするために、いくつかの例では、本技術は、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで具現化された方法におけるデバイス、デバイスコンポーネント、ステップ若しくはルーチンを含む機能ブロックを含む個々の機能ブロックを含むものとして提示され得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶デバイス、媒体、及びメモリは、ビットストリームなどを含むケーブル又は無線信号を含むことができる。しかしながら、言及される場合、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、エネルギ、搬送波信号、電磁波、及び信号そのものなどの媒体を明示的に排除する。
【0062】
上記の例による方法は、コンピュータ可読媒体から記憶された、又は別の方法で利用可能なコンピュータ実行可能命令を使用して実行され得る。そのような命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は特殊用途処理デバイスに特定の機能又は機能のグループを実行させるか、さもなければ実行するように構成する命令及びデータを含むことができる。使用されるコンピュータリソースの一部は、ネットワークを介してアクセス可能である。コンピュータ実行可能命令は、例えば、バイナリや、アセンブリ言語、ファームウェア、又はソースコードなどの中間フォーマット命令であってもよい。記述された例による方法の間に命令、使用された情報、及び/又は作成された情報を記憶するために使用され得るコンピュータ可読媒体の例には、磁気又は光学ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性メモリを備えたユニバーサルシリアルバス(USB)、ネットワーク記憶デバイス、などが含まれる。
【0063】
これらの開示による方法を実施するデバイスは、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを含むことができ、任意の様々なフォームファクタをとることができる。そのようなフォームファクタの典型的な例には、ラップトップ、スマートフォン、小型フォームファクタのパーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタントなどが含まれる。本明細書に記載する機能性は、周辺機器又はアドインカードにも組み込まれ得る。そのような機能は、別の例として、異なるチップ間の回路基板上又は単一のデバイス内で実行される異なるプロセス上でも実行され得る。
【0064】
命令、そのような命令を伝達するための媒体、それらを実行するためのコンピューティングリソース、及びそのようなコンピューティングリソースをサポートするための他の構造は、これらの開示に記載された機能を提供するための手段である。
【0065】
添付の特許請求の範囲の内の態様を説明するために様々な例及び他の情報が使用されたが、当業者はこれらの例を広範な実行を導くのに使用することができるので、そのような例における特定の特徴又は配置に基づいて、特許請求の範囲のいかなる限定も示唆されるべきでない。更に、いくつかの主題事項は、構造的特徴及び/又は方法ステップの例に特有の言語で記載されているかもしれないが、添付の特許請求の範囲に定義された主題事項はこれらの記載された特徴又は動作に必ずしも限定されないことを理解されたい。例えば、そのような機能は、異なって分散され得るか、又は本明細書で特定されたもの以外のコンポーネントで実行され得る。むしろ、記載された特徴及びステップは、添付の特許請求の範囲内のシステム及び方法の構成要素の例として開示される。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図3M
図3N
図4
図5A
図5B