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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-15
(45)【発行日】2025-05-23
(54)【発明の名称】車両用バンパ構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/18 20060101AFI20250516BHJP
   B60R 19/04 20060101ALI20250516BHJP
   B60R 19/54 20060101ALI20250516BHJP
【FI】
B60R19/18 P
B60R19/04 K
B60R19/54
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021082902
(22)【出願日】2021-05-17
(65)【公開番号】P2022176456
(43)【公開日】2022-11-30
【審査請求日】2024-04-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】冨田 吉伸
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-188842(JP,A)
【文献】特開2009-012710(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/18
B60R 19/04
B60R 19/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に設けられた車体フレームと、
前記車体フレームに対して前記車体の前後方向の一方又は他方に離隔して配置されるバンパと、
前記車体フレームに固定されて前記車体フレームと前記バンパとの間に位置し、前記バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃によって前記前後方向に押し潰れることにより、前記衝撃を吸収するアブソーバとを備え、
前記バンパは、前記車体の下方から上方に向かうにつれて、前記車体フレームから前記前後方向の一方又は他方に離隔するように傾斜して延びる第1壁と、
前記第1壁の上端と接続し、前記前後方向で前記第1壁から前記車体フレームに向かって延びる第2壁とを有し、
前記アブソーバは、前記第2壁よりも前記車体の下方に位置して前記前後方向に延びる本体部と、
前記本体部に設けられて前記車体フレームに固定される固定部と、
前記本体部に設けられて前記前後方向における前記バンパ側の端部に位置し、前記本体部から前記第2壁に向かって延びる規制部とを有し、
前記規制部は、前記バンパと衝突体とが衝突した際に前記第2壁に対して下方から当接することにより、前記アブソーバが前記車体の上方に向かって傾斜することを規制し、
前記規制部は、下端で前記本体部と接続し、前記本体部から前記前後方向で前記第1壁に近づくにつれて、前記第1壁に沿って傾斜しつつ前記本体部よりも上方に向かって延びる接続部位と、
前記接続部位の上端と接続し、前記第2壁に対して略直角で当接可能に前記接続部位から前記第2壁に向かって延びる立壁部位とを有していることを特徴とする車両用バンパ構造。
【請求項2】
前記規制部は前記立壁部位の上端に位置し、前記立壁部位よりも前記前後方向に長く延びて前記第2壁と略平行をなす当接部位有している請求項記載の車両用バンパ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用バンパ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の車両用バンパ構造が開示されている。この車両用バンパ構造は、車体フレームと、バンパと、アブソーバとを備えている。車体フレームは車体に設けられている。車体フレームは、具体的には、ラジエータサポートロアクロスメンバである。また、バンパは、具体的にはフロントバンパである。バンパは、車体フレームに対して車体の前方に離隔して配置されている。
【0003】
バンパは樹脂製であり、第1壁と、第2壁と、係合リブとを有している。第1壁は、バンパの前端に位置しており、上下方向に延びている。第1壁は表面と裏面とを有している。表面はバンパの前方に面している。これにより、表面は、第1壁、ひいてはバンパの意匠面を構成している。裏面は、表面の反対側に位置しており、バンパの後方に面している。第2壁は、前記バンパの上端に位置している。第2壁は、第1壁と接続しており、第1壁から車体フレームに向かって後方に延びている。係合リブは、第2壁よりも下方となる位置で第1壁の裏面に一体に形成されている。係合リブは、第1壁から車体フレームに向かって後方に延びている。
【0004】
アブソーバは、車体フレームに固定されて車体フレームとバンパとの間に位置している。より具体的には、アブソーバは、係合リブよりも下方となる位置で、車体フレームとバンパとの間に位置している。アブソーバは、本体部と、前壁とを有している。本体部は前後方向に延びており、車体フレームに固定されている。前壁は、本体部の前端で本体部と一体をなしており、本体部から係合リブに向かって上方に延びている。
【0005】
この車両用バンパ構造では、例えばバンパが車体の前方側から衝突体と衝突すれば、その際の衝撃によって、バンパが車体の後方に向かって押し潰れる。この際、アブソーバについても車体の後方に向かって押し潰れる。こうして、アブソーバは、バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃を吸収する。
【0006】
ところで、衝突体やバンパの形状等によっては、バンパが車体の前方側から衝突体と衝突した際、衝突体がバンパの下方に潜り込む状態となる。この場合、バンパに対して、衝突体と衝突した際の衝撃が車体の下方から作用するため、バンパ及びアブソーバが車体の上方に持ち上げられる状態となる。これにより、アブソーバでは、車体フレームとの固定箇所よりもバンパに近い側の端部、つまり前端側が上方に向かって傾斜しようとする。ここで、このように、アブソーバが上方に向かって傾斜することにより、アブソーバは、自己に作用する衝撃を上方に逃がし易く、その分、車体の後方に向かって押し潰れ難くなる。この結果、アブソーバはバンパと衝突体とが衝突した際の衝撃を好適に吸収することができず、その分、バンパに衝突した衝突体の車体後方への移動量が増大することが懸念される。
【0007】
この点、特許文献1記載の車両用バンパ構造では、バンパの下方から作用する衝撃によってアブソーバが上方に向かって傾斜すれば、アブソーバの前端がバンパの係合リブに当接する。これにより、この車両用バンパ構造では、アブソーバの前端と係合リブとが当接した以降は、アブソーバが上方に向かって傾斜することが規制される。こうして、この車両用バンパ構造では、衝突体と衝突した際の衝撃が車体の下方から作用した場合であっても、アブソーバが車体の後方に向かって押し潰れ易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2007-91006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来の車両用バンパ構造では、バンパにおいて、第1壁の裏面に係合リブが形成されているため、バンパの製造時に第1壁に対して、係合リブの形成に起因するヒケが不可避的に発生してしまう。この結果、第1壁の表面には、ヒケによる窪みが生じることから、バンパ、ひいては車両の美観が低下する問題がある。
【0010】
そこで、上記のヒケの発生を可及的に抑制しようとすれば、その分、バンパの製造に当たって高い品質管理が要求される。このため、この車両用バンパ構造では、バンパの製造効率が低下するため、車両の製造コストの低廉化が難しい。
【0011】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃をアブソーバが好適に吸収可能であるとともに、車両が高い美観を発揮可能であり、かつ、車両の製造コストの低廉化を実現可能な車両用バンパ構造を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の車両用バンパ構造は、車体に設けられた車体フレームと、
前記車体フレームに対して前記車体の前後方向の一方又は他方に離隔して配置されるバンパと、
前記車体フレームに固定されて前記車体フレームと前記バンパとの間に位置し、前記バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃によって前記前後方向に押し潰れることにより、前記衝撃を吸収するアブソーバとを備え、
前記バンパは、前記車体の下方から上方に向かうにつれて、前記車体フレームから前記前後方向の一方又は他方に離隔するように傾斜して延びる第1壁と、
前記第1壁の上端と接続し、前記前後方向で前記第1壁から前記車体フレームに向かって延びる第2壁とを有し、
前記アブソーバは、前記第2壁よりも前記車体の下方に位置して前記前後方向に延びる本体部と、
前記本体部に設けられて前記車体フレームに固定される固定部と、
前記本体部に設けられて前記前後方向における前記バンパ側の端部に位置し、前記本体部から前記第2壁に向かって延びる規制部とを有し、
前記規制部は、前記バンパと衝突体とが衝突した際に前記第2壁に対して下方から当接することにより、前記アブソーバが前記車体の上方に向かって傾斜することを規制し、
前記規制部は、下端で前記本体部と接続し、前記本体部から前記前後方向で前記第1壁に近づくにつれて、前記第1壁に沿って傾斜しつつ前記本体部よりも上方に向かって延びる接続部位と、
前記接続部位の上端と接続し、前記第2壁に対して略直角で当接可能に前記接続部位から前記第2壁に向かって延びる立壁部位とを有していることを特徴とする。
【0013】
本発明の車両用バンパ構造では、バンパが衝突体と衝突した際の衝撃がバンパ及びアブソーバに対して車体の下方から作用し、アブソーバが車体の上方に傾斜すれば、規制部がバンパの第2壁に対して下方から当接する。これにより、この車両用バンパ構造では、規制部と第2壁とが当接した以降は、アブソーバが車体の上方に向かって傾斜することを規制できるため、バンパと衝突体との衝突時にアブソーバが車体フレームに向かって好適に押し潰れる。この結果、この車両用バンパ構造では、バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃をアブソーバが好適に吸収できることから、衝突体におけるバンパ側から車体フレーム側に向かう移動量を減少させることができる。
【0014】
このように、規制部を第2壁に当接させることにより、この車両用バンパ構造では、バンパと衝突体との衝突時におけるアブソーバの傾斜を防止するに当たって、アブソーバ自体の剛性を過度に増大させる必要がない。また、この車両用バンパ構造では、アブソーバの潰れ代を確保するために、アブソーバを前後方向に過度に大型化する必要もない。
【0015】
そして、この車両用バンパ構造では、アブソーバが車体の上方に向かって傾斜することを規制するに当たって、規制部を第2壁に当接させる。このため、この車両用バンパ構造では、バンパの第壁に対して、例えば上記の係合リブのような規制部と当接するための専用の当接部を形成する必要がない。これにより、この車両用バンパ構造では、バンパの製造時に第壁に対して、当接部の形成に起因するヒケが発生しないため、バンパの美観を高くできる。また、この車両用バンパ構造では、バンパの製造に当たって過度に高い品質管理を要求する必要がないため、バンパの製造効率を高くできる。
【0016】
したがって、本発明の車両用バンパ構造によれば、バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃をアブソーバが好適に吸収可能であるとともに、車両が高い美観を発揮可能であり、かつ、車両の製造コストの低廉化を実現できる。
【0017】
本発明の車両用バンパ構造において、規制部は、前後方向におけるバンパ側の端部に位置しているこのため、前後方向でバンパから離れた個所に規制部が位置している場合に比べて、規制部は、アブソーバの傾斜を小さくすることができる。このため、この車両用バンパ構造では、バンパと衝突体との衝突時にアブソーバが車体フレームに向かってより好適に押し潰れることが可能となる。
【0018】
また、規制部は、接続部位の上端と接続し、第2壁に対して略直角で当接可能に接続部位から第2壁に向かって延びる立壁部位を有しているれにより、第2壁に対して立壁部位が好適に当接できるため、規制部は、アブソーバの傾斜を好適に規制できる。なお、立壁部位が第2壁に対して略直角で当接するとは、立壁部位が第2壁に対して完全に直角の状態で当接する場合の他、製造時の公差に起因して、立壁部位が第2壁に対して直角とは僅かに異なる角度で当接する場合とを含んでいる。
【0019】
また、規制部は立壁部位の上端に位置し、立壁部位よりも前後方向に長く延びる当接部位有していることが好ましい。
【0020】
この場合には、当接部位によって、規制部と第2壁との接触面積を大きく確保することができるため、この車両用バンパ構造では、アブソーバの傾斜を好適に規制できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の車両用バンパ構造によれば、バンパと衝突体とが衝突した際の衝撃をアブソーバが好適に吸収可能であるとともに、車両が高い美観を発揮可能であり、かつ、車両の製造コストの低廉化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、実施例1の車両用バンパ構造を示す断面図である。
図2図2は、実施例1の車両用バンパ構造に係り、アブソーバを示す斜視図である。
図3図3は、実施例1の車両用バンパ構造に係り、規制部が第2壁に当接した状態を示す断面図である。
図4図4は、実施例1の車両用バンパ構造に係り、規制部が第2壁に当接した状態を示す要部拡大断面図である。
図5図5は、実施例1の車両用バンパ構造に係り、バンパが衝突体と衝突した際の衝撃によって、バンパ及びアブソーバが押し潰れる状態を示す断面図である。
図6図6は、実施例2の車両用バンパ構造に係り、規制部等を示す要部拡大断面図である。
図7図7は、実施例2の車両用バンパ構造に係り、規制部が第2壁に当接した状態を示す要部拡大断面図である。
図8図8は、比較例の車両用バンパ構造を示す断面図である。
図9図9は、比較例の車両用バンパ構造に係り、アブソーバが第2壁に当接した状態を示す断面図である。
【0023】
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【0024】
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の車両用バンパ構造10は、車両に採用されている。車両は、具体的には乗用自動車であり、車体100を有している。そして、この車両用バンパ構造10は、車体100の前部に配置されている。
【0025】
車両用バンパ構造10は、ラジエータサポート1と、フロントバンパ3と、アブソーバ5とを備えている。ラジエータサポート1は、本発明における「車体フレーム」の一例である。また、フロントバンパ3は、本発明における「バンパ」の一例である。
【0026】
本実施例では、図1に示す各矢印によって、車体100の上下方向及び前後方向を規定している。ここで、車体100の前方は、本発明における「前後方向の一方」に相当しており、車体100の後方は、本発明における「前後方向の他方」に相当している。また、図2では、図1に対応して車体100の上下方向及び前後方向を規定している他、車体100の幅方向である左右方向を規定している。そして、図3以降では、図1に対応して、上下方向及び前後方向を規定している。なお、これらの各方向は説明の便宜上のための一例である。
【0027】
ラジエータサポート1は、車体100の前部に設けられたエンジンルームER内に配置されている。ラジエータサポート1は、車体100に固定されている。ラジエータサポート1は、矩形の枠状に形成されており、内部に図示しないラジエータが配置されるようになっている。また、ラジエータサポート1の下部には、ボルト孔1aが形成されている。詳細な図示を省略するものの、ボルト孔1aは、後述する第1~3固定部5b~5dに対応して、ラジエータサポート1の下部に対して3箇所形成されている。なお、ラジエータサポート1の形状は適宜設計可能である。
【0028】
また、車体100には、アンダーパネル9が設けられている。アンダーパネル9は、車体100の前方下部に位置しており、車体100の下方からエンジンルームERを覆っている。なお、詳細な説明及び図示を省略するものの、エンジンルームERには、エンジン等の動力装置が設けられている。また、車体100には、リヤバンパの他、車両の走行に必要な公知の制御装置等が設けられている。
【0029】
フロントバンパ3は、車体100の前端に設けられている。これにより、フロントバンパ3は、ラジエータサポート1に対して車体100の前方に離隔して配置されている。フロントバンパ3は樹脂製であり、ロアバンパ部3aと、アッパバンパ部3bと、グリル3cとを有している。フロントバンパ3は車体100の左右方向に延びている。
【0030】
ロアバンパ部3aは、フロントバンパ3の下部を構成している。ロアバンパ部3aは、第1壁31と、第2壁32と、第3壁33とを有している。第1壁31は、ロアバンパ部3aの前端に位置しており、左右方向に延びているとともに上下方向に延びている。より具体的には、第1壁31は、下方から上方に向かうにつれて、車体100の前方に傾斜して延びている。つまり、第1壁31は、下方から上方に向かうにつれて、ラジエータサポート1から前方に遠ざかるように傾斜して延びている。また、第1壁31の上端は、車体100の後方に向かって湾曲している。なお、第1壁31における上下方向の長さの他、第1壁31が車体100の前方に傾斜する角度は適宜設計可能である。
【0031】
第2壁32は、ロアバンパ部3aの上端に位置しており、第1壁31に対応して左右方向に延びている。そして、第2壁32は、第1壁31の上端と接続しており、第1壁31から車体100の後方、すなわち、ラジエータサポート1に向かって延びている。この際、第2壁32は、車体100の前後方向と略平行に延びている。なお、後述する規制部5eを上方から覆うことが可能であれば、第2壁32がラジエータサポート1に向かって延びる長さ、つまり、第2壁32の前後方向の長さは適宜設計可能である。
【0032】
第3壁33は、ロアバンパ部3aの下端、ひいてはフロントバンパ3の下端に位置しており、第1壁31に対応して左右方向に延びている。また、第3壁33は、下方から上方に向かうにつれて、車体100の前方に傾斜して延びており、上端で第1壁31の下端と接続している。つまり、第3壁33は、下方から上方に向かうにつれて、ラジエータサポート1から前方に遠ざかるように傾斜して延びて第1壁31と接続している。これらの第1壁31及び第3壁33により、ロアバンパ部3aは、下方から上方に向かって車体100の前方に傾斜する形状となっている。ここで、第3壁33が車体100の前方に傾斜する角度は、第1壁31が車体100の前方に傾斜する角度に比べて小さくなっている。なお、第3壁33の形状は適宜設計可能である。
【0033】
アッパバンパ部3bは、ロアバンパ部3aの上方に配置されている。これにより、アッパバンパ部3bは、フロントバンパ3の上部を構成している。アッパバンパ部3bは、左右方向に延びているとともに、上下方向に延びている。また、アッパバンパ部3bは、ロアバンパ部3aとの間に開口3dを形成している。開口3dは、フロントバンパ3を前後方向に貫通している。なお、アッパバンパ部3b及び開口3dの形状は適宜設計可能である。
【0034】
グリル3cは、開口3d内に設けられている。つまり、グリル3cは、上下方向において、ロアバンパ部3aとアッパバンパ部3bとの間に配置されている。グリル3cは左右方向に延びる格子状に形成されている。なお、グリル3cの形状は適宜設計可能である。
【0035】
アブソーバ5は樹脂製である。図2に示すように、アブソーバ5は、本体部5aと、第1~3固定部5b~5dと、規制部5eとを有している。本体部5aは、底壁51、周壁53及び複数のリブ55を有している。底壁51は、左右方向及び前後方向に延びる板状に形成されている。ここで、底壁51では、前後方向の長さに比べて左右方向の長さが長く設計されている。また、底壁51は、上面視で前方に向かって湾曲する略円弧形状をなしている。
【0036】
周壁53は、底壁51の外周に一体に形成されている。より具体的には、周壁53は、底壁51の前端であって、規制部5eが形成される個所を除いて、底壁51の外周に一体に形成されている。周壁53は、底壁51から上方に向かって略垂直に延びている。
【0037】
各リブ55は、底壁51に一体に形成されている。各リブ55は、底壁51から上方に向かって略垂直に延びるとともに、左右方向又は前後方向に延びる板状をなしている。また、各リブ55のうちの一部は、周壁53と接続している。なお、各リブ55の形状や個数は、本体部5aに要求される剛性に応じて適宜設計可能である。
【0038】
第1~3固定部5b~5dは、それぞれ本体部5aの後部に一体に形成されている。第1~3固定部5b~5dは、それぞれ矩形の板状に形成されており、本体部5aから後方に向かって延びている。また、第1~3固定部5b~5dは、本体部5a後部において、左右方向に等間隔で配置されている。ここで、第1~3固定部5b~5dのうち、第1固定部5bは最も右方に配置されており、第2固定部5cは最も左方に配置されている。そして、第3固定部5dは、第1固定部5bと第2固定部5cとの間に配置されている。第1~3固定部5b~5dには、それぞれ貫通孔57が形成されている。貫通孔57は、第1~3固定部5b~5dを上下方向に貫通している。なお、第1~3固定部5b~5dの個数や形状は適宜設計可能である。
【0039】
規制部5eは、本体部5aの前端に一体に形成されている。より具体的には、規制部5eは、底壁51の前端に一体に形成されている。図1に示すように、規制部5eは、接続部位501と立壁部位502とで構成されている。
【0040】
接続部位501は、底壁51の前端から、ロアバンパ部3aの第1壁31に沿うように前方に傾斜しつつ上方に延びている。立壁部位502は、接続部位501の上端と接続しており、接続部位501から上方に向かって略垂直に延びている。これにより、立壁部位502は、接続部位501を介して底壁51、つまり本体部5aに接続している。また、立壁部位502は、周壁53及び各リブ55よりも上方に長く延びている。これにより、立壁部位502、ひいては規制部5eは、アブソーバ5において、最も上方に長く延びる個所となっている。
【0041】
また、図2に示すように、規制部5eは、底壁51に沿って左右方向に延びている。そして、規制部5eは左右両端で周壁53と接続しており、周壁53と一体化されている。これにより、規制部5eは、周壁53とともに底壁51を囲包している。
【0042】
図1に示すように、アブソーバ5では、第1~3固定部5b~5dの貫通孔57にボルト13がそれぞれ挿通される。そして、各ボルト13がそれぞれラジエータサポート1のボルト孔1aに締結されることにより、第1~3固定部5b~5dがラジエータサポート1の下部に固定される。こうして、アブソーバ5はラジエータサポート1に固定された状態で、ラジエータサポート1とフロントバンパ3との間に配置される。換言すれば、アブソーバ5は、ラジエータサポート1に固定されつつ、ラジエータサポート1からフロントバンパ3のロアバンパ部3aに向かって前方に延びている。
【0043】
そして、このようにアブソーバ5がラジエータサポート1とフロントバンパ3との間に配置されることにより、アブソーバ5では、本体部5aの前端が最もロアバンパ部3aに近い側の端部となる。このため、アブソーバ5において、規制部5eは、前後方向で最もロアバンパ部3aに近い位置に存在しており、ロアバンパ部3aと隣接している。また、アブソーバ5では、規制部5e及び本体部5aの一部がロアバンパ部3aの第1壁31と第2壁32との間に配置される。これにより、本体部5aは第2壁32よりも車体100の下方に位置している。一方、第2壁32は、規制部5eの上方に位置しつつ、規制部5eを上方から覆っている。
【0044】
ここで、アブソーバ5がラジエータサポート1に固定されることにより、本体部5aは、ラジエータサポート1からフロントバンパ3に向かうにつれて、僅かに下方に傾斜する状態となる。一方、上記のように、規制部5eでは、立壁部位502が接続部位501を介して底壁51、つまり本体部5aに接続されている。そして、立壁部位502は、接続部位501に対して略直角で上方に向かって延びている。これにより、立壁部位502は、第2壁32に対して略直角で下方から対向している。
【0045】
また、フロントバンパ3に対して衝突体200(図3参照)が衝突していない通常の状態では、図1に示すように、立壁部位502と第2壁32との間、すなわち、規制部5eと第2壁32との間には、第1隙間S1が存在している。つまり、通常の状態では、第1隙間S1の分だけ規制部5eと第2壁32とは上下方向に離隔しており、非接触となっている。
【0046】
以上のように構成されたこの車両用バンパ構造10では、図3に示すように、フロントバンパ3に対して車体100の前方から衝突体200が衝突すれば、その際の衝撃Fによって、フロントバンパ3が車体100の後方に向かって押し潰れる。また、アブソーバ5についても、フロントバンパ3とラジエータサポート1との間において、ラジエータサポート1に向かって車体100の後方に押し潰れる。そして、図3の黒色矢印で示すように、衝突体200は、フロントバンパ3及びアブソーバ5を押し潰しつつ車体100の後方に相対移動する。
【0047】
ここで、アブソーバ5は衝撃Fによって押し潰れることにより、衝撃Fを吸収して車両の乗員やラジエータサポート1等に伝達する衝撃Fを可及的に小さくするとともに、車体100の後方に相対移動する衝突体200の移動量を減少させる。なお、衝突体200としては、例えば、歩行者及び路上設置物の他、他の車両等が挙げられる。
【0048】
ここで、フロントバンパ3はロアバンパ部3aを有している。そして、ロアバンパ部3aは、第1壁31及び第3壁33によって、下方から上方に向かって車体100の前方に傾斜する形状となっている。このため、衝突体200は、フロントバンパ3に衝突した際にロアバンパ部3aの下方に潜り込み易くなる。また、衝突体200の形状や、フロントバンパ3と衝突体200とが衝突した際の角度等の要因と、ロアバンパ部3aの形状とが組み合わさることによっても、フロントバンパ3に衝突した衝突体200がロアバンパ部3aの下方に潜り込み易くなる。
【0049】
そして、フロントバンパ3との衝突時に衝突体200がロアバンパ部3aの下方に潜り込むことにより、図3の白色矢印で示すように、衝撃Fが車体100の下方からロアバンパ部3aに作用する。このため、ロアバンパ部3aを含め、フロントバンパ3は、衝撃Fによって、車体100の上方に持ち上げられつつ後方に押し潰れる。また、アブソーバ5についても、車体100の下方から作用する衝撃Fによって、車体100の上方に持ち上げられる状態となる。
【0050】
ここで、アブソーバ5は、第1~3固定部5b~5dを通じてラジエータサポート1に固定されている。そして、これらの第1~3固定部5b~5dは、本体部5aの後部、すなわちアブソーバ5の後部に位置している。このため、アブソーバ5は、衝撃Fによって車体100の上方に持ち上げられる状態となれば、アブソーバ5においてロアバンパ部3aに近い側、つまりアブソーバ5の前部が車体100の上方に向かって傾斜することになる。
【0051】
この点、アブソーバ5では、本体部5aの前端に規制部5eが形成されており、この規制部5eは、本体部5aの周壁53及び各リブ55よりも車体100の上方に向かって長く延びている。このため、この車両用バンパ構造10では、衝撃Fによって、アブソーバ5の前部が上方に向かって傾斜すれば、図3及び図4に示すように、規制部5eの立壁部位502がロアバンパ部3aの第2壁32に下方から当接する。この際、立壁部位502は、第2壁32に対して下方から略直角で当接する。換言すれば、立壁部位502、ひいては規制部5eは、第2壁32に対して略直角で当接可能に本体部5aから第2壁32に向かって延びている。
【0052】
そして、このように立壁部位502が第2壁32に当接することにより、この車両用バンパ構造10では、アブソーバ5の前部が車体100の上方に向かって傾斜することが規制される。つまり、図1に示すように、この車両用バンパ構造10では、通常の状態では、立壁部位502と第2壁32との間に第1隙間S1が存在しているため、この第1隙間S1の分だけは、車体100の下方から作用する衝撃Fによって、アブソーバ5の前部が上方に向かって傾斜する余地があるものの、立壁部位502が第2壁32に当接した以降は、アブソーバ5の前部が上方に向かって傾斜することが規制される。
【0053】
これにより、アブソーバ5は、自己に作用する衝撃Fについて、上方に向かって傾斜することによっては逃がし難くなる。このため、アブソーバ5に対して衝撃Fは、アブソーバ5を後方に押し潰すように、つまり、アブソーバ5を前後方向に圧縮させるように強く作用する。このため、この車両用バンパ構造10では、図5に示すように、フロントバンパ3が後方に押し潰れるのに合わせて、後方に好適に押し潰れることになる。この際、アブソーバ5は、立壁部位502が第2壁32に当接した状態を維持しつつ、ラジエータサポート1に向かって後方に押し潰れる。この結果、この車両用バンパ構造10では、たとえフロントバンパ3と衝突体200とが衝突した際の衝撃Fが車体100の下方からアブソーバ5に作用する場合であっても、アブソーバ5はラジエータサポート1に向かって好適に押し潰れることで、衝撃Fを好適に吸収することができる。また、この車両用バンパ構造10では、衝突体200における車体100の後方への移動量も好適に減少させることができる。なお、図3図5では、説明を容易にするため、衝撃Fによるフロントバンパ3及びアブソーバ5の変形を簡略化して図示している。後述する図7図9についても同様である。
【0054】
車両用バンパ構造10における上記の作用について、比較例との対比を基により詳細に説明する。図8に示す比較例の車両用バンパ構造10aでは、実施例1の車両用バンパ構造10と異なり、アブソーバ5が規制部5eを有していない。このため、アブソーバ5では、底壁51の前端にも周壁53が形成されており、周壁53のみが底壁51を囲包している。比較例の車両用バンパ構造10aにおける他の構成は、実施例1の車両用バンパ構造10と同様である。
【0055】
比較例の車両用バンパ構造10aでは、アブソーバ5をラジエータサポート1に固定することにより、通常の状態において、周壁53と第2壁32との間には、第2隙間S2が存在している。つまり、通常の状態では、第2隙間S2の分だけ周壁53と第2壁32とは上下方向に離隔している。ここで、この第2隙間S2は、図1に示す第1隙間S1よりも大きい。
【0056】
このため、比較例の車両用バンパ構造10aでは、フロントバンパ3と衝突体200とが衝突した際の衝撃Fが車体100の下方からアブソーバ5に作用すれば、周壁53が第2壁32に当接するまで、アブソーバ5の前部が上方に向かって大きく傾斜してしまう。これにより、実施例1の車両用バンパ構造10では、立壁部位502が第2壁32に当接した際には、衝突体200が図9の仮想線で示す位置に存在するのに対し、比較例の車両用バンパ構造10aでは、周壁53が第2壁32に当接した際に、図9の実線で示すように、衝突体200は、車体100に対して後方により大きく相対移動している。
【0057】
さらに、比較例の車両用バンパ構造10aでは、アブソーバ5の前部が車体100の上方に向かって大きく傾斜することにより、アブソーバ5は、自己に作用する衝撃Fを上方に多く逃がしてしまうため、その分、アブソーバ5に対して衝撃Fは、アブソーバ5を後方に押し潰すように作用し難い。さらに、このように上方に大きく傾斜した姿勢では、アブソーバ5は、ラジエータサポート1に向かって後方に好適に押し潰れ難くなる。これらのため、実施例1の車両用バンパ構造10に比べて、比較例の車両用バンパ構造10aでは、フロントバンパ3と衝突体200とが衝突した際の衝撃Fが車体100の下方からアブソーバ5に作用した場合、アブソーバ5が衝撃Fを好適に吸収できない。この結果、実施例1の車両用バンパ構造10に比べて、比較例の車両用バンパ構造10aでは、車体100の後方に相対移動する衝突体200の移動量が増大してしまうことになる。
【0058】
ところで、アブソーバ5自体の剛性をより高くすることにより、車体100の下方から衝撃Fが作用してもアブソーバ5が上方に向かって傾斜し難くすることも考えられる。しかし、この場合には、アブソーバ5の剛性が高くなる分、アブソーバ5が後方に向かって押し潰れ難くなり、衝撃Fを吸収し難くなる。この点、実施例1の車両用バンパ構造10では、規制部5eを第2壁32に当接させることにより、アブソーバ5の傾斜を規制できるため、アブソーバ5の剛性を過度に増大させる必要がない。
【0059】
また、この車両用バンパ構造10では、アブソーバ5の傾斜が規制されることでアブソーバ5が後方に向かって好適に押し潰れるため、アブソーバ5は衝撃Fを好適に吸収できる。このため、この車両用バンパ構造10では、衝撃Fを吸収させるに当たって潰れ代を確保するために、アブソーバ5を前後方向に過度に大型化する必要もない。
【0060】
そして、この車両用バンパ構造では、アブソーバ5が車体の上方に向かって傾斜することを規制するに当たって、規制部5eの立壁部位502をロアバンパ部3aの第2壁32に当接させる。このため、この車両用バンパ構造10では、ロアバンパ部3aの第壁3に対して、例えば係合リブのような規制部5eと当接するための専用の当接部を形成する必要がない。これにより、この車両用バンパ構造10では、フロントバンパ3の製造時に第壁3に対して、当接部の形成に起因するヒケが発生しない。このため、ロアバンパ部3aを含めてフロントバンパ3の美観を高くすることができる。また、この車両用バンパ構造10では、フロントバンパ3の製造に当たって過度に高い品質管理を要求する必要がないため、フロントバンパ3の製造効率も高くできる。
【0061】
したがって、実施例1の車両用バンパ構造10によれば、フロントバンパ3と衝突体200とが衝突した際の衝撃Fをアブソーバ5が好適に吸収可能であるとともに、車両が高い美観を発揮可能であり、かつ、車両の製造コストの低廉化を実現できる。
【0062】
また、この車両用バンパ構造10において、規制部5eは、本体部5aの前端、つまり、アブソーバ5において、フロントバンパ3側の端部に位置している。これにより、規制部5eが本体部5aの後端のように、フロントバンパ3から後方に離れた個所に位置している場合に比べて、この車両用バンパ構造10では、規制部5eの立壁部位502がロアバンパ部3aの第2壁32に当接した際のアブソーバ5の傾斜を小さくすることが可能となっている。つまり、この車両用バンパ構造10では、アブソーバ5がより傾斜し難くなっており、その分、アブソーバ5がラジエータサポート1に向かって好適に押し潰れるようになっている。
【0063】
また、規制部5eは、第2壁32に対して略直角で当接可能に本体部5aから第2壁32に向かって上方に延びている。このため、第2壁32に対して立壁部位502が好適に当接できるため、規制部5eは、アブソーバ5の傾斜を好適に規制することが可能となっている。
【0064】
(実施例2)
図6に示すように、実施例2の車両用バンパ構造20では、アブソーバ5の規制部5eが接続部位501と、立壁部位502と、当接部位503とで構成されている。当接部位503は、立壁部位502の上端に一体に形成されている。当接部位503は、立壁部位502よりも前後方向に長く延びている。なお、当接部位503における前後方向の長さの他、当接部位503の板厚は適宜設計可能である。
【0065】
また、この車両用バンパ構造20においても、通常の状態では、当接部位503と第2壁32との間に第1隙間S1が存在している。つまり、第1隙間S1の分、当接部位503と第2壁32とは上下方向に離隔している。また、通常の状態では、当接部位503と第2壁32とが略平行となっている。ここで、略平行とは、当接部位503と第2壁32とが完全に平行である場合の他、製造時の公差に起因して、当接部位503が第2壁32に対して僅かに傾斜している場合とを含んでいる。規制部5eにおける接続部位501及び立壁部位502の他、この車両用バンパ構造20における他の構成は、実施例1の車両用バンパ構造10と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0066】
図7に示すように、この車両用バンパ構造20では、車体100の下方から作用する衝撃Fによってアブソーバ5の前部が車体100の上方に向かって傾斜すれば、当接部位503が第2壁32に当接する。これにより、この車両用バンパ構造20でも、当接部位503が第2壁32に当接した以降は、アブソーバ5の傾斜が規制される。
【0067】
ここで、当接部位503は、立壁部位502よりも前後方向に長く延びる板状をなしている。このため、当接部位503は、第2壁32に対して面接触する。これにより、この車両用バンパ構造20では、当接部位503によって、規制部5eと第2壁32との接触面積が大きく確保されているため、アブソーバ5の傾斜を好適に規制することが可能となっている。この車両用バンパ構造20における他の作用は、実施例1の車両用バンパ構造10と同様である。
【0068】
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0069】
例えば、実施例1の車両用バンパ構造10は、車体100の前部に配置されているが、これに限らず、車両用バンパ構造10を車体100の後部に配置しても良い。この場合、リヤバンパが本発明における「バンパ」に相当する。また、アブソーバ5は、リヤバンパよりも車体100の前方に位置することになる。また、実施例1の車両用バンパ構造10を車体100の前部と後部との両方に配置しても良い。実施例2の車両用バンパ構造20についても同様である。
【0070】
また、実施例1の車両用バンパ構造10において、グリル3cや開口3dを省略してフロントバンパ3を構成したり、ロアバンパ部3aのみによってフロントバンパ3を構成したりしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、乗用自動車の他、運送車両や産業車両等の車両に利用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1…ラジエータサポート(車体フレーム)
3…フロントバンパ(バンパ)
5…アブソーバ
5a…本体部
5b~5d…第1~3固定部(固定部)
5e…規制部
10、20…車両用バンパ構造
31…第1壁
32…第2壁
100…車体
502…立壁部位
503…当接部位
F…衝撃
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9