(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-15
(45)【発行日】2025-05-23
(54)【発明の名称】撮像ユニット、内視鏡、および、撮像ユニットの製造方法
(51)【国際特許分類】
A61B 1/04 20060101AFI20250516BHJP
【FI】
A61B1/04 530
(21)【出願番号】P 2024033772
(22)【出願日】2024-03-06
【審査請求日】2024-03-06
(32)【優先日】2023-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 遥
(72)【発明者】
【氏名】江口 陽亮
【審査官】渡戸 正義
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2022/269901(WO,A1)
【文献】特開2017-049378(JP,A)
【文献】国際公開第2023/021669(WO,A1)
【文献】国際公開第2023/276006(WO,A1)
【文献】特開2017-047173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板と、
前記凹部に配置されたカメラモジュールと、
前記側面及び前記底面と、前記カメラモジュールとの間に形成された隙間に充填された樹脂と、を備え、
前記カメラモジュールは、複数のレンズを有する積層レンズと、撮像素子と、を備え、
前記樹脂は、前記凹部の底面側に充填された第1の樹脂と、前記凹部の開口側に充填された第2の樹脂と、を含み、
前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きいことを特徴とする撮像ユニット。
【請求項2】
前記積層レンズは、絞りを有し、
前記第1の樹脂は、前記凹部の底面から前記絞りが設けられた位置または前記絞りよりも下面側まで充填され、
前記第2の樹脂は、前記絞りが設けられた位置または前記絞りよりも下面側から前記積層レンズの最表面の位置まで充填されることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項3】
被検体に挿入される挿入部の先端に撮像ユニットを有し、
前記撮像ユニットは、
側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板と、
前記凹部に配置されたカメラモジュールと、
前記側面及び前記底面と、前記カメラモジュールとの間に形成された隙間に充填された樹脂と、を備え、
前記カメラモジュールは、複数のレンズと絞りとを有する積層レンズと、撮像素子と、を備え、
前記樹脂は、前記凹部の底面側に充填された第1の樹脂と、前記凹部の開口側に充填された第2の樹脂と、を含み、
前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きいことを特徴とする内視鏡。
【請求項4】
前記積層レンズは、絞りを有し、
前記第1の樹脂は、前記凹部の底面から前記絞りが設けられた位置または前記絞りよりも下面側まで充填され、
前記第2の樹脂は、前記絞りが設けられた位置または前記絞りよりも下面側から前記積層レンズの最表面の位置まで充填されることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
【請求項5】
立体配線板の凹部にカメラモジュールを収容し、立体配線板の配線とカメラモジュールを外部電極により接続する工程と、
前記立体配線板の前記凹部と前記カメラモジュールとの隙間の、前記凹部の底面側に第1の樹脂を充填する工程と、
前記立体配線板の前記凹部と前記カメラモジュールとの隙間の、前記凹部の開口側に第2の樹脂を充填する工程と、
を有し、前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きい樹脂である、ことを特徴とする撮像ユニットの製造方法。
【請求項6】
前記第1の樹脂を充填する工程は、前記凹部の底面から前記カメラモジュールの絞りの位置または前記絞りよりも下面側まで第1の樹脂を充填し、
前記第2の樹脂を充填する工程は、前記絞りの位置または前記絞りよりも下面側から前記カメラモジュールの積層レンズの最表面まで第2の樹脂を充填する、ことを特徴とする
請求項5に記載の撮像ユニットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光性の樹脂を含む撮像ユニット、内視鏡、および、撮像ユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡の先端部には、撮像ユニットが配設される。撮像ユニットは、立体配線板に設けられた凹部内にカメラユニットを備える。凹部とカメラユニットとの間には、接合強度、水密性および遮光性の向上を目的として遮光樹脂が充填される。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2012-189788号公報)には、カメラモジュール本体とシールドとの隙間に、カーボンブラックの黒色顔料を添加して黒色に形成した遮光性の樹脂を充填するカメラモジュールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カメラモジュール本体とシールドとの隙間に遮光性の樹脂を充填した場合でも、表面散乱光を低減させることができず、フレアが発生することがあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、表面散乱光を低減させ、フレアの発生を抑制することができる撮像ユニット、内視鏡、および、撮像ユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の撮像ユニットは、側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板と、前記凹部に配置されたカメラモジュールと、前記側面及び前記底面と、前記カメラモジュールとの間に形成された隙間に充填された樹脂と、を備え、前記カメラモジュールは、複数のレンズを有する積層レンズと、撮像素子と、を備え、前記樹脂は、前記凹部の底面側に充填された第1の樹脂と、前記凹部の開口側に充填された第2の樹脂と、を含み、前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きい。
【0008】
また、本発明の一態様の内視鏡は、被検体に挿入される挿入部の先端に撮像ユニットを有し、前記撮像ユニットは、側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板と、前記凹部に配置されたカメラモジュールと、前記側面及び前記底面と、前記カメラモジュールとの間に形成された隙間に充填された樹脂と、を備え、 被検体に挿入される挿入部の先端に撮像ユニットを有し、前記撮像ユニットは、側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板と、前記凹部に配置されたカメラモジュールと、前記側面及び前記底面と、前記カメラモジュールとの間に形成された隙間に充填された樹脂と、を備え、前記カメラモジュールは、複数のレンズと絞りとを有する積層レンズと、撮像素子と、を備え、前記樹脂は、前記凹部の底面側に充填された第1の樹脂と、前記凹部の開口側に充填された第2の樹脂と、を含み、前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きい。
【0009】
また、本発明の一態様の撮像ユニットの製造方法は、立体配線板の凹部にカメラモジュールを収容し、立体配線板の配線とカメラモジュールを外部電極により接続する工程と、前記立体配線板の前記凹部と前記カメラモジュールとの隙間に、前記凹部の底面から前記カメラモジュールの絞りの位置まで第1の樹脂を充填する工程と、前記立体配線板の前記凹部と前記カメラモジュールとの隙間に、前記絞りから前記カメラモジュールの積層レンズの最表面まで第2の樹脂を充填する工程と、を有し、前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より絶縁破壊抵抗値が大きく、粘度の小さい樹脂である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の撮像ユニット、内視鏡、および、撮像ユニットの製造方法によれは、表面散乱光を低減させ、フレアの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態に係る内視鏡の全体構成の一例を示す全体構成図である。
【
図2】第1の実施形態の撮像ユニットの構成を示す斜視図である。
【
図3】
図2のIII-III線に沿った断面図である。
【
図4】入射光と反射光の関係を説明するための図である。
【
図5】第2の実施形態の撮像ユニットの構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
なお、実施形態に基づく図面は、模式的であり、各部分の厚さと幅との関係、各々の部分の厚さの比率および相対角度などは現実のものとは異なる。図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。光が入射する方向を「上」という。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る内視鏡の全体構成の一例を示す全体構成図である。
図1に示すように、内視鏡100は、挿入部101と、操作部102と、ユニバーサルコード103と、内視鏡コネクタ104と、を具備する。
【0014】
細長管形状の挿入部101は、生体の体腔内に挿入される。挿入部101は、先端側から順に先端部101A、湾曲部101B、可撓管101Cが連設されており、全体として可撓性を備えている。
【0015】
先端部101Aは、被検体の画像情報を取得するための撮像ユニット1を内部に備える。また、先端部101Aは、撮像ユニット1の他に処置具挿通チャンネルおよび照明ユニット等を内部に備える。
【0016】
湾曲部101Bは、湾曲操作を行うための操作部102の湾曲ノブの回動操作に応じて、上下左右方向へと湾曲する。
【0017】
可撓管101Cは、受動的に可撓自在である柔軟性を有する管状部材である。可撓管101Cの内部には、処置具挿通チャンネル、各種の電気信号線、ライトガイドファイバー束等が挿通されている。電気信号線は、先端部101Aに内蔵される撮像ユニット1から延出され操作部102を経てユニバーサルコード103へと延設される。ライトガイドファイバー束は、外部機器である光源装置からの光を先端部101Aの先端面へと導光する。
【0018】
操作部102は、挿入部101の基端部に連設されており、複数の操作部材等を有する。操作部102は、湾曲部101Bを湾曲操作するための湾曲ノブが回動自在に配設されるとともに、吸引ボタン、送気送水ボタン、各種内視鏡機能のスイッチ類などが設けられている。
【0019】
ユニバーサルコード103は、可撓性を有し、操作部102から延出する管状部材である。内視鏡コネクタ104は、ユニバーサルコード103と、ビデオプロセッサ及び光源装置等の外部機器とを接続するための接続部材である。
【0020】
内視鏡は、挿入部が軟性の軟性鏡でも、挿入部が硬性の硬性鏡でもよい。また内視鏡の用途は、医療用でも工業用でもよい。
【0021】
次に、先端部101Aの内部に設けられた撮像ユニット1の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態の撮像ユニットの構成を示す斜視図である。
図3は、
図2のIII-III線に沿った断面図である。
【0022】
図2及び
図3に示すように、撮像ユニット1は、立体配線板10と、樹脂20と、カメラモジュール30とを備える。
【0023】
立体配線板10は、平板ではない配線板、例えば、成形回路部品(MID:Molded Interconnect Device)であり、上面10SAに開口のある有底の凹部(キャビティ)H10を有する。凹部H10には、カメラモジュール30が収容される。
【0024】
立体配線板10の母材は、非導電性樹脂、特に、モールド成形できるエンジニアリングプラスチックである。母材は、例えば、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、LCP(液晶ポリマー)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ナイロン、PPA(ポリフタルアミド)、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)、または、これらの樹脂に無機充填剤を配合した複合樹脂からなる。
【0025】
樹脂20は、凹部H10とカメラモジュール30との間に形成された隙間に充填される。より具体的には、樹脂20は、凹部H10の側面および底面とカメラモジュール30との間に形成された隙間に充填される。樹脂20は、例えば、黒色のカーボンスラリーが添加されたエポキシ樹脂であり、遮光性を有する。なお、樹脂20に添加される黒色材は、カーボンスラリーに限定されるものではなく、カーボン粉末であってもよい。
【0026】
樹脂20は、凹部H10の底面から、撮像ユニット1の全長D1の95%~100%の範囲に充填されることが好ましい。
【0027】
カメラモジュール30は、複数のレンズ33及び34と、絞り35とを有する積層レンズ31と、撮像素子32とを備える。なお、断面図では、複数のレンズ33及び34を平板として図示する。また、光学系の構成、すなわち、複数のレンズ33及び34、絞り35の構成(厚さ、形状)、種類、数、および積層順序は、仕様に応じて種々の変形が可能である。
【0028】
撮像ユニット1の光軸Oに沿った方向における、積層レンズ31の最表面(前面)から絞り35までの距離D2は、撮像ユニット1の全長D1の30%~60%であることが好ましい。また、絞り35の開口径W1は、撮像ユニット1の光軸Oと垂直な方向における積層レンズ31の最大寸法W2の6%~9%であることが好ましい。
【0029】
撮像素子32は、CCD等からなる受光部を有する。撮像素子32は、例えば半田ボール等の外部電極36を介して、立体配線板10の配線19に接続される。撮像素子32は、外部電極36及び配線19を介して、外部から駆動信号を受信し、外部へ撮像信号を送信する。
【0030】
なお、カメラモジュール30は、撮像素子32の下面に撮像信号を処理する半導体素子が積層されていてもよいし、撮像素子32の上面にカバーガラスが配設されていてもよい。
【0031】
本実施形態の樹脂20は、エポキシ系樹脂が100gに対し、カーボンスラリーが0.2g~0.4g含有されることにより、以下の光学特性を有する。これにより、樹脂20は表面散乱光を低減し、フレアを抑制することができる。
【0032】
図4は、入射光と反射光の関係を説明するための図である。
図4に示すように、光源41からある物体の表面S1へ出射された光(入射光)の極角をθiとする。また、表面S1により反射された光(反射光)の入射面S2からの方位角をΦrとする。また、表面S1により反射された光(反射光)の極角をθrとする。
【0033】
樹脂20は、エポキシ系樹脂が100gに対し、カーボンスラリーが0.2~0.4g含有されることにより、波長が380~780nmの光(可視光線)の透過率が0.5%以下、反射率が5%以下の特性を有する。
【0034】
さらに、樹脂20は、θiが45~75度、Φrが-60~60度、θrが-85~85度の場合に、検出器42により検出される反射光の双方向反射率分布関数(Bidirectional Reflectance Distribution Function:BRDF)の値が、入射光の0.1以下の特性を有する。ただし、Φr≠0及びθi≠θrである。
【0035】
入射方向の極角θiを45~75度とした根拠は、範囲外の光はフレアに影響しないためである。例えば、入射方向の極角θiが75度以上の場合、複数回の反射が必要となり、フレアとして検出されることがない。また、入射面からの方位角Φrを-60~60度とした根拠は、範囲外の光は絞り35で遮蔽されるためである。また、入射面からの極角θrを-85~85度とした根拠は、範囲外の光はフレアに影響しないためである。また、Φr≠0及びθi≠θrとした根拠は、正反射を除くためである。
【0036】
本実施形態の撮像ユニット1は、立体配線板10とカメラモジュール30との間に、上記光学特性を有する樹脂20を充填する。これにより、本実施形態の撮像ユニット1は、単に遮光性の樹脂を充填した場合に比べて、表面散乱光を低減させることができ、フレアを抑制することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図5は、第2の実施形態の撮像ユニットの構成を示す断面図である。なお、
図5において、
図3と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
図5に示すように、撮像ユニット1Aは、立体配線板10の凹部H10とカメラモジュール30との間に形成された隙間に、第1の樹脂20A及び第2の樹脂20Bが充填されている。
【0039】
第1の樹脂20Aは、凹部H10の底面から絞り35または絞り35よりも下面側まで充填される。第1の樹脂20Aは、第2の樹脂20Bよりも絶縁破壊抵抗値が大きく、粘度の小さい樹脂である。
【0040】
第2の樹脂20Bは、100μm当たりの絶縁破壊電圧が15kV未満である。一方、第1の樹脂20Aは、100μm当たりの絶縁破壊電圧が15kV以上である。このように、複数の外部電極36の隙間に充填される第1の樹脂20Aの絶縁破壊抵抗値を大きくすることで、耐静電能を向上させることができる。
【0041】
また、第1の樹脂20Aは、第2の樹脂20Bよりも粘度を小さくすることで、凹部H10とカメラユニット30の底面との間に配設された複数の外部電極36の隙間に充填し易くなる。
【0042】
第2の樹脂20Bは、第1の実施形態の樹脂20と同じ樹脂、すなわち、エポキシ系樹脂が100gに対し、カーボンスラリーが0.2~0.4g含有されている。第2の樹脂20Bは、絞り35または絞り35よりも下面側から、積層レンズ31の最表面、より具体的には、撮像ユニット1の全長D1の95%~100%の範囲に充填される。第2の樹脂20Bは、第1の実施形態の樹脂20と同じ樹脂であるため、表面散乱光を低減させ、フレアを抑制することができる。
【0043】
本実施形態の撮像ユニット1Aは、立体配線板10の凹部H10にカメラモジュール30を収容し、立体配線板10の配線19とカメラモジュール30を外部電極36により接続する。
【0044】
その後、立体配線板10の凹部H10とカメラモジュール30との隙間に、凹部H10の底面から絞り35(あるいは、絞り35より下面側)の位置まで第1の樹脂20Aを充填する。
【0045】
最後に、立体配線板10の凹部H10とカメラモジュール30との隙間に、絞り35(あるいは、絞り35より下面側)から、積層レンズ31の最表面まで第2の樹脂20Bを充填することで、撮像ユニット1Aを組み立てることができる。
【0046】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1、1A…撮像ユニット、10…立体配線板、20…樹脂、20A…第1の樹脂、20B…第2の樹脂、30…カメラモジュール、31…積層レンズ、32…撮像素子、33,34…レンズ、35…絞り、36…外部電極、41…光源、42…検出器、100…内視鏡、101…挿入部、101A…先端部、101B…湾曲部、101C…可撓管、102…操作部、103…ユニバーサルコード、104…内視鏡コネクタ。
【要約】
【課題】表面散乱光を低減させ、フレアの発生を抑制することができる撮像ユニットを提供する。
【解決手段】撮像ユニット1は、側面及び底面を有する凹部を備えた立体配線板10と、凹部に配置されたカメラモジュール30と、側面及び底面と、カメラモジュール30との間に形成された隙間に充填された遮光性の樹脂20と、を備え、樹脂20は、波長が380から780nmの光における、透過率が0.5%以下であり、光反射率が5%以下であり、入射方向の極角がθiであるときの、入射面からの方位角がΦrで、極角がθrの方向における双方向反射率分布関数の値をBRDF(θi、Φr、θr)としたとき、双方向反射率分布関数の値が、θiが45~75度、Φrが-60~60度、θrが-85~85度の場合に入射光の0.1以下である。(ただし、Φr≠0、かつ、θi≠θr)
【選択図】
図3