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特許7682456施設訪問スケジュール生成システム、施設訪問スケジュール生成方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-16
(45)【発行日】2025-05-26
(54)【発明の名称】施設訪問スケジュール生成システム、施設訪問スケジュール生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20250519BHJP
   G16H 40/20 20180101ALI20250519BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H40/20
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024176351
(22)【出願日】2024-10-08
【審査請求日】2024-10-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513202801
【氏名又は名称】株式会社ゼスト
(74)【代理人】
【識別番号】110004440
【氏名又は名称】弁理士法人ソシデア知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】一色 淳之介
(72)【発明者】
【氏名】豊島 正規
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-323540(JP,A)
【文献】特開2009-217397(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2023/0061610(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する施設訪問スケジュール生成システムであって、
在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設の施設情報と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員のスケジュール情報および移動手段情報と、を取得する取得手段と、
取得したスケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識する認識手段と、
取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する判断手段と、
ユーザに対して、判断した訪問可能な施設を、リストまたは地図上に表示する表示手段と、
表示したリストまたは地図上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザから受け付ける受付手段と、
前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュールを生成する生成手段と、
を備える施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項2】
前記表示手段は、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設に滞在可能な時間を目安時間として表示する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項3】
判断された認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設から、ユーザが希望する滞在時間を満たす施設を抽出する抽出手段を更に備え、
前記表示手段は、抽出された当該施設をリストまたは地図上に表示する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項4】
前記表示手段は、過去の施設訪問スケジュールから、前記訪問可能な施設への訪問実績または紹介実績に基づいて、リストまたは地図上に表示する当該施設の注目度を変更する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項5】
前記表示手段は、選択を受け付けた訪問予定の施設への最終訪問日を、施設訪問スケジュールに表示する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項6】
前記表示手段は、選択を受け付けた訪問予定の施設から紹介して貰った累計回数を、施設訪問スケジュールに表示する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項7】
前記施設情報は、選択させた訪問予定の施設へ訪問した際に、当該職員が見聞きした内容を入力した共有用情報を少なくとも含み、
前記表示手段は、在宅医療・介護法人内の他職員に共有するための前記共有用情報を、選択を受け付けた訪問予定の施設への施設訪問スケジュールに表示する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項8】
選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、当該施設への累計訪問回数、または当該施設から案件の紹介をして貰った累計回数、を少なくとも集計して一覧として表示する集計表示手段を更に備える、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システム。
【請求項9】
コンピュータが実行する、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する施設訪問スケジュール生成方法であって、
在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設の施設情報と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員のスケジュール情報および移動手段情報と、を取得するステップと、
取得したスケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識するステップと、
取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断するステップと、
ユーザに対して、判断した訪問可能な施設を、リストまたは地図上に表示する表示手段と、
表示したリストまたは地図上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザから受け付けるステップと、
前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュールを生成するステップと、
を備える施設訪問スケジュール生成方法。
【請求項10】
コンピュータに、
在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設の施設情報と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員のスケジュール情報および移動手段情報と、を取得するステップ、
取得したスケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識するステップ、
取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断するステップ、
ユーザに対して、判断した訪問可能な施設を、リストまたは地図上に表示する表示手段と、
表示したリストまたは地図上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザから受け付けるステップ、
前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュールを生成するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設訪問スケジュール生成に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
在宅医療・介護業界では、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人が、在宅で医療・介護を受ける利用者のスムーズな受け入れや、新規の利用者を獲得を実現していくためには、在宅医療・介護のサービスの合間を縫って、地域のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、および相談支援専門員などとの密な連携を取ることが必要とされている。
しかしながら、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人の職員が、在宅医療・介護のサービスの合間に、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員などがいる施設への訪問を、効率良く実施するのは難しい問題がある。
そこで、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員などがいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する技術が求められている。
【0003】
例えば、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、施設訪問スケジュール調整者に提供する技術が発明者等によって公開されている(特許文献1)。
他には、在宅医療において、患者のスケジュールと患者の居所とを考慮して、医師の施設訪問スケジュールを決定する技術が公開されている。(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許7320236号公報
【文献】特開2018-055554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2の技術では、患者などのサービス利用者への利用者訪問スケジュールは生成するものの、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員などがいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成することはできない。
【0006】
従って本発明は、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員などがいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する施設訪問スケジュール生成システムであって、
在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設の施設情報と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員のスケジュール情報および移動手段情報と、を取得する取得手段と、
取得したスケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識する認識手段と、
取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する判断手段と、
ユーザに対して、判断した訪問可能な施設を、リストまたは地図上に表示する表示手段と、
表示したリストまたは地図上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザから受け付ける受付手段と、
前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュールを生成する生成手段と、
を備える施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人の職員が、在宅医療・介護のサービスの合間を縫って、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員などがいる施設への訪問を、効率良く実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】施設訪問スケジュール生成システム1の概要を説明する図である。
図2】施設訪問スケジュール生成システム1の機能構成を示す図である。
図3】コンピュータ10が実行する施設訪問スケジュール生成処理のフローチャートを示す図である。
図4】コンピュータ10が提供する施設訪問スケジュールの選択受け付け時の例を模式的に示す図である。
図5】コンピュータ10が提供する施設訪問スケジュールの例を模式的に示す図である。
図6】コンピュータ10が実行する滞在希望時間対応施設抽出表示処理のフローチャートを示す図である。
図7】コンピュータ10が提供するユーザ8が希望する当該滞在希望時間を満たす滞在可能な施設を抽出し、リスト20および地図21上に示したイメージ図である。
図8】コンピュータ10が実行する注目度変更表示処理のフローチャートを示す図である。
図9】コンピュータ10が提供する注目度変更を行った滞在可能な施設をリスト20および地図21上に示したイメージ図である。
図10】コンピュータ10が実行する集計表示処理のフローチャートを示す図である。
図11】コンピュータ10が提供する集計表示のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[施設訪問スケジュール生成システム1の概要]
図1は、施設訪問スケジュール生成システム1の概要を説明するための模式図である。図1に基づいて、施設訪問スケジュール生成システム1の概要について説明する。
【0013】
本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1は、少なくともサーバ機能を有するコンピュータ10からなる施設訪問スケジュールを生成するためのシステムである。
本実施形態において、施設訪問スケジュール生成システム1は、コンピュータ10に加え、
在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6が管理する作業端末11と、ユーザ8が管理する作業端末12と、を備える。
【0014】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。本明細書の実施形態におけるコンピュータ10はクラウドコンピュータである。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
作業端末11および作業端末12は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の情報端末であり、前記作業端末の数は、それぞれ一台乃至複数台あってよい。なお、ユーザ8が在宅医療・介護法人6において管理及び作業を行う場合は、ユーザ8が管理する作業端末12は作業端末11と同一であって良い。
【0015】
本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1が、施設訪問スケジュールを生成する際の処理ステップの概要について説明する。
【0016】
図1に示すように、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10は、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4がいる施設5の施設情報100を取得する(ステップS1)。
施設情報100(施設情報100a、施設情報100b、…施設情報100n)は、施設5(施設5a、施設5b、…施設5n)にそれぞれ対応している。
【0017】
ここで、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4が少なくともいる施設5とは、例えば、医療・介護法人や自治体が運営する居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、病院などであってよく、施設5に少なくともいるケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3および相談支援専門員4は、それぞれ一人乃至複数人いてよい。また、ユーザ8は、在宅医療・介護法人6に所属する管理者あるいは職員7であってよい。
さらに、施設情報100とは、例えば、各施設5の施設名、住所、最寄り駅、最寄りバス停、駐車場有無、営業時間などの施設情報であってよい。なお、施設情報100は、各施設5に少なくともいるケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4のそれぞれのスケジュール情報を含んでよく、前記スケジュール情報から、職員7を受け入れることが可能な時間を示す受入可能時間情報を含んで良い。
【0018】
なお、各施設5の施設情報100の取得は、厚生労働省や自治体が発信する介護サービス情報公表システムの介護サービス事業所データ(オープンデータ)、各施設5のwebサイトやパンフレット、などから取得してよい。
【0019】
コンピュータ10は、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6に所属する職員7のスケジュール情報110および移動手段情報120を取得する(ステップS2)。
スケジュール情報110(スケジュール情報110a、スケジュール情報110b、…スケジュール情報110n)および移動手段情報120(移動手段情報120a、移動手段情報120b、…移動手段情報120n)は、在宅医療・介護法人6に所属する各職員7(職員7a、職員7b、…職員7n)にそれぞれ対応しており、コンピュータ10は、在宅医療・介護法人6の作業端末11からそれぞれのスケジュール情報110および移動手段情報120を取得する。
【0020】
ここで、在宅医療・介護法人6に所属する職員7とは、例えば、看護師、医師、理学療法士、介護士、事務員などあってよく、スケジュール情報110とは、例えば、職員7の所定の期間における訪問看護などの業務、出張、日勤夜勤などの勤怠、会議出席などの予定および実績であってよい。また、移動手段情報120とは、職員7が使用可能な移動手段に係る情報であって、例えば、徒歩、自転車、バイク、車、電車やバスなどの公共交通機関などである。なお、移動手段情報120は、一つ乃至複数の移動手段を含んで良く、例えば、スケジュール情報110に応じて所定の日程毎に使用可能な移動手段がそれぞれ設定された情報であってよい。
【0021】
なお、コンピュータ10によるステップS1とステップS2の処理の順番および処理タイミングは限定されない。
【0022】
コンピュータ10は、取得したスケジュール情報110から、認識した空きスケジュールの枠を認識する(ステップS3)。
コンピュータ10は、取得した各職員7のそれぞれのスケジュール情報110から、各職員7のスケジュールの空き時間を認識する。
【0023】
コンピュータ10は、取得した施設情報100に基づいて、取得した移動手段情報120で、認識した空きスケジュールの枠で訪問可能な、施設5がどれなのか判断する(ステップS4)。
コンピュータ10は、取得した各施設情報100に基づいて、取得したそれぞれの移動手段情報120で、各職員7の認識した空きスケジュールの枠で訪問可能な施設5がそれぞれどれなのか判断する。
【0024】
コンピュータ10は、ユーザ8に対して、判断した訪問可能な施設5を、それぞれリストまたは地図上に表示する(ステップS5)。
【0025】
コンピュータ10は、表示したリスト20または地図21上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設5の選択をユーザ8から受け付ける(ステップS6)。
【0026】
コンピュータ10は、前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設5への施設訪問スケジュール130を生成する(ステップS7)。
なお、コンピュータ10は、生成した施設訪問スケジュール130を、ユーザ8の作業端末12などに送信し提供してよい。このとき提供形態は、所定のUI(User Interface)であっても良いし、API(Application Programming Interface)連携等でデータであっても良い。
【0027】
以上が、施設訪問スケジュール生成システム1の概要である。
本施設訪問スケジュール生成システム1によれば、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6の職員7が、在宅医療・介護のサービスの合間を縫って、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4などがいる施設5への訪問を、効率良く実施することができる。
【0028】
[基本構成]
図2は、施設訪問スケジュール生成システム1の構成を示すブロック図である。図2に基づいて、施設訪問スケジュール生成システム1の基本構成について説明する。
【0029】
施設訪問スケジュール生成システム1は、施設訪問スケジュールを生成するシステムであり、上述したように少なくともコンピュータ10により構成される。本実施形態において、施設訪問スケジュール生成システム1は、コンピュータ10に加え、在宅医療・介護法人6が管理する作業端末11およびユーザ8が管理する作業端末12、により構成される。
施設訪問スケジュール生成システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク14を介して、作業端末11および作業端末12とデータ通信可能に接続されたシステムである。また、施設訪問スケジュール生成システム1は、コンピュータ10、作業端末11および作業端末12に加えて、その他の端末や装置類等を含んでいても良く、その他の端末や装置類等の数、種類及び機能については、適宜設計可能である。
【0030】
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス例えば、Wi―Fi対応デバイス等を、それぞれ備える(非図示)。前記ストレージ部はネットワーク通信可能な外部に存在してもよい。
【0031】
コンピュータ10は、図2に示すように、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4がいる施設5の施設情報100と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6に所属する職員7のスケジュール情報110および移動手段情報120と、を取得する取得手段200と、取得したスケジュール情報110から、空きスケジュールの枠を認識する認識手段210と、取得した施設情報100に基づいて、取得した移動手段情報120から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設5を判断する判断手段220と、ユーザ8に対して、判断した訪問可能な施設5を、リスト20または地図21上に表示する表示手段230と、表示したリスト20または地図21上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設5の選択をユーザ8から受け付ける受付手段240と、前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設5への施設訪問スケジュール130を生成する生成手段250とを備える。
【0032】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部および通信部と協働して、取得モジュール、認識モジュール、判断モジュール、表示モジュール、受付モジュール、生成モジュールを実現する。
【0033】
作業端末11および12は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える(非図示)。
【0034】
以上が施設訪問スケジュール生成システム1の基本構成である。以下、施設訪問スケジュール生成システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0035】
[施設訪問スケジュール生成処理]
図3は、コンピュータ10が実行する施設訪問スケジュール生成処理のフローチャートを示す図である。図4は、コンピュータ10が提供する施設訪問スケジュール130の選択受け付け時の例を示すイメージ図である。図5は、コンピュータ10が提供する施設訪問スケジュール130の例を示すイメージ図である。
図3乃至図5に基づいて、コンピュータ10が実行する施設訪問スケジュール生成について説明する。
【0036】
本施設訪問スケジュール生成処理は、上述した、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4がいる施設5の施設情報100と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6に所属する職員7のスケジュール情報110および移動手段情報120と、を取得する取得処理(ステップS1,S2)、取得したスケジュール情報110から、空きスケジュールの枠を認識する認識処理(ステップS3)、取得した施設情報100に基づいて、取得した移動手段情報120から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設5を判断する判断処理(ステップS4)、ユーザ8に対して、判断した訪問可能な施設5を、リスト20または地図21上に表示する表示処理(ステップS5)、表示したリスト20または地図21上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設5の選択をユーザ8から受け付ける受付処理(ステップS6)、前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設5への施設訪問スケジュール130を生成する生成処理(ステップS7)の詳細である。
【0037】
取得モジュールは、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4がいる施設5の施設情報100と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6に所属する職員7のスケジュール情報110および移動手段情報120と、を取得する(ステップS10)。
また、取得モジュールは、厚生労働省や自治体が発信する介護サービス情報公表システムの介護サービス事業所データ(オープンデータ)、施設5のwebサイトやパンフレット、等から各施設5の施設情報100を、在宅医療・介護法人6が管理する作業端末11から所属する職員7それぞれのスケジュール情報110および移動手段情報120を、それぞれ取得してもよい。
【0038】
なお、取得モジュールが実行する各処理は、予め設定された時間に定期的に、あるいは、後述するユーザ8による選択を受け付ける受付処理や施設訪問スケジュール130の生成処理が行われた際に、随時実行するものであっても良いし、それ以外の任意のタイミングで実行するものであってよい。
【0039】
また、記憶部が、取得した施設情報100を、施設5の識別子(施設名称、管理番号/ID、施設種別、病床数、所属グループ、連携開始日時、訪問実績、紹介実績、割当アイコン、備考等)と、およびまたは、ケアマネージャ2/医療ソーシャルワーカ3/相談支援専門員4の識別子(氏名、管理番号/ID、職種、所持資格、連絡先、優先する連絡手段、基本勤務時間、写真、累計連携回数、連携開始日時、備考等)と、それぞれ紐付けて所定のデータベース(DB)に登録し、記憶する構成であってよい。
【0040】
さらに、記憶部が、取得したスケジュール情報110および移動手段情報120を、職員7の識別子(氏名、管理番号/ID、職種、所持資格、連絡先、優先する連絡手段、基本勤務時間、写真、累計訪看回数、累計従事回数、担当、シフト時間、移動手段実績、備考等)と紐付けて所定のDBに登録し、記憶する構成であってよい。
【0041】
このとき、取得モジュールは、作業端末11施設情報100、スケジュール情報110、移動手段情報120、上述した施設/ケアマネージャ/医療ソーシャルワーカ/相談支援専門員/職員の識別子、をそれぞれ収集する。
【0042】
認識モジュールは、取得したスケジュール情報110から、空きスケジュールの枠を認識する(ステップS11)。
認識モジュールは、取得した職員7のスケジュール情報110(所定の期間における訪問看護などの業務、出張、日勤夜勤などの勤怠、会議出席などの予定および実績)に基づいて、入力されているスケジュール以外の時間を空きスケジュールの枠として認識する。ここで、当該職員が訪問先に別の職員と同行する場合、認識モジュールは、各職員それぞれの入力されているスケジュール以外の時間を参照し、合致した空き時間を空きスケジュールの枠として認識してよい。
【0043】
判断モジュールは、取得した施設情報100に基づいて、取得した移動手段情報120から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する(ステップS12)。
判断モジュールは、施設情報100に基づいて、スケジュール情報110から認識した空きスケジュール枠の前後のスケジュールにおいて、職員7の当該空きスケジュール枠前後の滞在予定場所と、職員7が当該空きスケジュールに使用可能な移動手段情報120と、から訪問可能な施設5を判断する。
更に詳細には、判断モジュールは、訪問可能な施設5の判断として、例えば、スケジュール情報110から、当該空きスケジュール直前の職員7の滞在場所および前記施設への移動手段を前提として、取得している施設情報に基づいて前記滞在場所から訪問候補施設への距離と、前記施設への移動手段から駐車場の有無等を考慮し、更に、当該空きスケジュール直後の滞在場所への距離と、使用可能な移動手段と、滞在可能な時間を考慮して訪問可能な施設を少なくとも判断する。ここで、ユーザ8によって希望する滞在時間が設定された場合は、上記判断に加えて更に設定された滞在時間を満たす、訪問可能な施設が少なくとも判断される。
【0044】
なお、判断モジュールは、ユーザ8が設定した条件、滞在希望時間、滞在希望施設、希望面会ケアマネージャ/医療ソーシャルワーカ/相談支援専門員、に基づいて上記条件を満たす空きスケジュール枠を判断してよい。
【0045】
表示モジュールは、ユーザ8に対して、判断モジュールが判断した訪問可能な施設をリスト20または地図21上に表示する(ステップS13)。
表示モジュールは、例えば、ユーザ8に訪問可能な施設を表示する際、図4に示すように、ユーザ8は表示された空きスケジュールの枠(破線枠部)を選択すると、判断モジュールが判断した当該空きスケジュールに訪問可能な施設をリスト20または地図21上に表示する。
【0046】
さらに、表示モジュールは、図4に示すように判断モジュールが判断した訪問可能な施設に滞在可能な時間を、目安時間30として表示してよい。このとき、図4に示すように地図21上に目安時間30を表示してよく、また、リスト20に表示する当該施設に並べて目安時間を表示してよい。
【0047】
なお、訪問可能な施設の施設情報100に、在宅医療・介護法人内の他職員に共有するために入力された情報がある場合、表示モジュールは、図5に示すように、選択を受け付けた訪問予定の施設への施設訪問スケジュール130に共有メモ欄として表示してよい。さらに、訪問可能な施設の施設情報100に、選択を受け付けた訪問予定の施設の最終訪問日、選択を受け付けた訪問予定の施設の累計訪問回数、訪問予定の施設から紹介して貰った案件の累計回数、それぞれ少なくとも集計された情報がある場合、表示モジュールは、図5に示すように前記共有メモ欄と同様に表示してよい。
【0048】
受付モジュールは、表示したリスト20または地図21上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザ8から受け付ける(ステップS14)
受付モジュールは、図4に示すように、リスト20または地図21上に表示された、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の内、ユーザ8が目的とする当該施設を選択してよく、例えば、図4に示すように、当該施設を選択した後に作成ボタンを選択することで訪問する予定の施設の選択を受け付ける。また、受付モジュールは、認識された空きスケジュールの枠内においてユーザ8が指定した任意の時間を受け付けてよい。
【0049】
ここで、図4に示すようにユーザ8は、例えば、目的とする当該施設を更に絞り込むための、目的とするケアマネージャ(CM)/医療ソーシャルワーカ(SW)/相談支援専門員(相談支援)の内1つを少なくとも選択してよく、受付モジュールは、ユーザ8の選択を受け付けてよい。受け付けたユーザ8の選択は、判断モジュールによって訪問可能な施設が絞り込まれて判断され、表示モジュールによってリストまたは地図上に表示されてよい。
【0050】
生成モジュールは、認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュール130を生成する(ステップS15)。
図5に示すように、生成モジュールは、受付モジュールが受け付けたユーザ8の選択から訪問する予定の施設への施設訪問スケジュール130を生成する。
【0051】
なお、生成された施設訪問スケジュール130は、コンピュータ10から、在宅医療・介護法人6が管理する作業端末11や、ユーザ8が管理する作業端末12に、それぞれ送信されてよい。
【0052】
以上が、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10が実施する施設訪問スケジュール生成処理である。
【0053】
[滞在希望時間対応施設抽出表示処理]
図6は、コンピュータ10が実行する滞在希望時間対応施設抽出表示処理のフローチャートを示す図である。図7は、コンピュータ10が提供するユーザ8が希望する当該滞在希望時間を満たす滞在可能な施設を抽出し、リスト20および地図21上に示したイメージ図である。図6および図7に基づいて、コンピュータ10が実行する希望滞在時間対応施設抽出表示について説明する。
【0054】
上述した基本構成に加え、本実施形態の施設訪問スケジュール生成システム1は、判断された認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設から、ユーザが希望する滞在時間を満たす施設を抽出する抽出手段を更に備え、本実施形態の施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部および通信部と協働して、抽出モジュールを実現する。
【0055】
コンピュータ10が実行する滞在希望時間対応施設抽出表示処理は、上述した施設訪問スケジュール生成処理における、在宅医療・介護のケアマネージャ2、医療ソーシャルワーカ3、または相談支援専門員4がいる施設5の施設情報100と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人6に所属する職員7のスケジュール情報110および移動手段情報120と、を取得する取得処理(ステップS10)、取得したスケジュール情報110から、空きスケジュールの枠を認識する認識処理(ステップS11)、取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する判断処理(ステップS12)までは同様であるため割愛する。
【0056】
抽出モジュールは、判断された認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設から、ユーザが希望する滞在時間(滞在希望時間)を満たす施設を抽出する(ステップS20)。
【0057】
なお、当該滞在希望時間とは、60分間などの時間単位に限定されず、例えば、午前11時30分から午後12時30分までといった時間帯であってよい。
【0058】
次に、表示モジュールは、抽出された滞在時間を満たす施設を、図7に示すように、リスト20または地図21上に少なくとも表示する(ステップS21)。
【0059】
以上が、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10が実施する滞在希望時間対応施設抽出表示処理である。
【0060】
[注目度変更表示処理]
図8はコンピュータ10が実行する注目度変更表示処理のフローチャートを示す図である。図9は、コンピュータ10が提供する注目度変更を行った滞在可能な施設をリスト20および地図21上に示したイメージ図である。図8および図9に基づいて、コンピュータ10が実行する注目度変更表示処理について説明する。
【0061】
表示モジュールは、訪問可能な施設への訪問実績または紹介実績に基づいて、リストまたは地図上に表示する当該施設の注目度を変更する(ステップ30)。
【0062】
ここで、前記訪問可能な施設への訪問実績または紹介実績は、例えば、過去の施設訪問スケジュールや、当該施設の施設情報からそれぞれ抽出されたものであってよく、抽出された当該施設の訪問実績または紹介実績は、上述した記憶部によって、例えば、当該施設の識別子(施設名称、管理番号/ID、施設種別、病床数、所属グループ、連携開始日時、訪問実績、紹介実績、割当アイコン、備考等)と紐付けて所定のDBに登録し、記憶されたものを使用してよい。
【0063】
図9に示すように、当該注目度は、前記訪問実績または前記紹介実績に基づいて設定されたものであって、例えば、ユーザ等によって設定された累計訪問回数や累計紹介回数の数に応じて段階的に変更されるアイコンであってよい。例えば、訪問実績の内、累計訪問回数が千回を越えた施設には、注目度の内、三つ星アイコン40が付与されてリスト20に表示される、あるいは、同様に三つ星アイコンかつ枠付きの施設名プレート41が付与され地図21上に表示される。また、訪問実績の内、最終訪問日から一定以上の期間が経過し紹介実績も規定より少ない場合に、注目度として破線アイコン42で地図21上に表示される。
【0064】
以上が、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10が実施する注目度変更表示処理である。このような注目度変更表示処理によって、優良な提携施設等が視覚的に区別して表示されるため、訪問する施設を効率的に選択することが可能となる。
【0065】
[集計表示処理]
図10は、コンピュータ10が実行する集計表示処理のフローチャートを示す図である。図11は、コンピュータ10が提供する集計表示のイメージ図である。図10および図11に基づいて、コンピュータ10が実行する集計表示処理について説明する。
【0066】
上述した基本構成に加え、本実施形態の施設訪問スケジュール生成システム1は、選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した累計回数、およびまたは選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、当該施設から案件を紹介して貰った累計回数、を集計して表示する集計表示手段を更に備え、本実施形態の施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部および通信部と協働して、集計表示モジュールを実現する。
【0067】
図10に示すように、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10の集計表示モジュールは、選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した累計回数、およびまたは選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、当該施設から案件を紹介して貰った累計回数、を集計して一覧表示する(ステップS40)
【0068】
ここで、当該訪問予定の施設へ訪問した累計回数、およびまたは選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、とは、上述した注目度変更表示処理における前記訪問可能な施設への訪問実績または紹介実績と同様に、例えば、過去の施設訪問スケジュールや、当該施設の施設情報からそれぞれ抽出されたものであってよく、抽出された当該施設の訪問実績または紹介実績は、上述した記憶部によって、例えば、当該施設の識別子(施設名称、管理番号/ID、施設種別、病床数、所属グループ、連携開始日時、訪問実績、紹介実績、割当アイコン、備考等)と紐付けて所定のDBに登録し、記憶されたものを使用してよい。
【0069】
なお、コンピュータ10が実行する集計表示処理は、選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した累計回数、およびまたは選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、当該施設から案件を紹介して貰った累計回数に限定されず、例えば、特定の施設における一定期間での紹介回数や、施設ごとのケアマネージャ/医療ソーシャルワーカ/相談支援専門員のそれぞれの構成比や変遷等が集計されて表示されてよく、図10に示すように、集計した一覧表示から各施設の詳細情報等にリンクするダッシュボード機能として使用してよい。
【0070】
以上が、本実施形態における施設訪問スケジュール生成システム1のコンピュータ10が実施する集計表示処理である。
【0071】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0072】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0073】
本実施形態に開示される第1の態様は、 在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する施設訪問スケジュール生成システムであって、
在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ、または相談支援専門員がいる施設の施設情報と、在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員のスケジュール情報および移動手段情報と、を取得する取得手段と、
取得したスケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識する認識手段と、
取得した施設情報に基づいて、取得した移動手段情報から、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する判断手段と、
ユーザに対して、判断した訪問可能な施設を、リストまたは地図上に表示する表示手段と、
表示したリストまたは地図上から、認識した空きスケジュールの枠で訪問する予定の施設の選択をユーザから受け付ける受付手段と、
前記認識した空きスケジュールの枠に、選択を受け付けた訪問する予定の施設への施設訪問スケジュールを生成する生成手段と、
を備える施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0074】
本実施形態に開示される第2の態様は、前記表示手段は、認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設に滞在可能な時間を目安時間として表示する、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0075】
本実施形態に開示される第3の態様は、判断された認識した空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設から、ユーザが希望する滞在時間を満たす施設を抽出する抽出手段を更に備え、
前記表示手段は、抽出された当該施設をリストまたは地図上に表示する、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0076】
本実施形態に開示される第4の態様は、前記表示手段は、過去の施設訪問スケジュールから、前記施設への訪問実績または紹介実績に基づいて、リストまたは地図上に表示する当該施設の注目度を変更する、請求項1に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0077】
本実施形態に開示される第5の態様は、前記表示手段は、選択を受け付けた訪問予定の施設への最終訪問日を、施設訪問スケジュールに表示する、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0078】
本実施形態に開示される第6の態様は、前記表示手段は、選択を受け付けた訪問予定の施設から紹介して貰った累計回数を、施設訪問スケジュールに表示する、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0079】
本実施形態に開示される第7の態様は、前記施設情報は、選択させた訪問予定の施設へ訪問した際に、当該職員が見聞きした内容を入力した共有用情報を少なくとも含み、
前記表示手段は、在宅医療・介護法人内の他職員に共有するための前記共有用情報を、選択を受け付けた訪問予定の施設への施設訪問スケジュールに表示する、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【0080】
本実施形態に開示される第8の態様は、選択を受け付けた訪問予定の施設へ訪問した結果、当該施設への累計訪問回数、当該施設から案件の紹介をして貰った累計回数、を少なくとも集計して一覧として表示する集計表示手段を更に備える、第1の態様に記載の施設訪問スケジュール生成システムを提供する。
【符号の説明】
【0081】
1 施設訪問スケジュール生成システム
2 ケアマネージャ
3 医療ソーシャルワーカ
4 相談支援専門員
5 施設
6 在宅医療・介護法人
7 職員
8 ユーザ
10 コンピュータ
11、12 作業端末
14 ネットワーク
20 リスト
21 地図
130 施設訪問スケジュール
200 取得手段
210 認識手段
220 判断手段
230 表示手段
240 受付手段
250 生成手段

【要約】      (修正有)
【課題】在宅医療・介護のサービスを提供している在宅医療・介護法人に所属する職員の空きスケジュールに、在宅医療・介護のケアマネージャ、医療ソーシャルワーカ又は相談支援専門員などがいる施設への訪問可能な施設訪問スケジュールを生成する。
【解決手段】施設訪問スケジュール生成システムにおいて、コンピュータは、在宅医療・介護のケアマネージャ、ソーシャルワーカ又は相談支援専門員がいる施設の施設情報及び職員のスケジュール情報及び移動手段情報を取得する取得手段と、スケジュール情報から、空きスケジュールの枠を認識する認識手段と、空きスケジュールの枠内で訪問可能な施設を判断する判断手段と、ユーザに対して、訪問可能な施設を、リスト又は地図上に表示する表示手段と、表示したリスト又は地図上から、訪問予定の施設の選択をユーザから受け付ける受付手段と、訪問予定の施設への施設訪問スケジュールを生成する生成手段と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11