(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-16
(45)【発行日】2025-05-26
(54)【発明の名称】車両上の混合ネットワーク通信をサポートするためのシステム、方法、及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 12/46 20060101AFI20250519BHJP
H04L 12/28 20060101ALI20250519BHJP
【FI】
H04L12/46 100C
H04L12/28 100A
(21)【出願番号】P 2022518412
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(86)【国際出願番号】 US2020051817
(87)【国際公開番号】W WO2021055952
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2023-09-21
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522111334
【氏名又は名称】ソナタス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ファン ユ
(72)【発明者】
【氏名】チェン イーシャン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン シュアンラン
(72)【発明者】
【氏名】リード ロビン
(72)【発明者】
【氏名】リン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】トレンチャード トロイ マイケル
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-101788(JP,A)
【文献】特開2009-194733(JP,A)
【文献】特開2004-179772(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108900400(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107395497(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
H04L 12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
第1のネットワークゾーン及び前記第1のネットワークゾーンとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両、
前記第1のネットワークゾーンと前記第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)、
を含み、
前記CNDは、
ネットワーク調整記述
及び少なくとも1つのデータ収集パラメータを含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路と、
前記ポリシーに応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路と、
前記第1のネットワークゾーンの終点と前記第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された前記少なくとも1つのネットワークインタフェース回路と、
を含
み、
前記ポリシーは、前記第1のネットワークゾーン又は前記第2のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点に対応する許可値を更に含み、前記許可値は、サービス公開許可値、サービス定期受信許可値、又は外部通信許可値から構成される値から選択された少なくとも1つの許可値を含む、
システム。
【請求項2】
前記ポリシー管理回路は、外部デバイスからポリシー通信を受信し、かつ前記ポリシー通信に応答して前記ポリシーを格納すること又は格納されたポリシーを更新することのうちの一方を実施することによって前記ポリシーを解釈するように更に構造化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記外部デバイスは、前記第1のネットワークゾーン又は前記第2のネットワークゾーンのうちの少なくとも一方を通して前記ポリシー管理回路に通信的に結合される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記外部デバイスは、無線ネットワーク接続又はセルラーネットワーク接続のうちの少なくとも一方を通じて前記ポリシー管理回路に通信的に結合される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記ポリシー管理回路は、前記ポリシーを格納すること又は前記格納されたポリシーを更新することのうちの一方を実施する前に前記ポリシーを検証するように更に構造化される、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記ポリシー管理回路は、前記ポリシーを検証することに応答して前記外部デバイスに通知を提供するように更に構造化される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記許可値は、データ収集許可値
を更に含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ポリシーは、外部デバイスから前記CNDに通信される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
システムであって、
第1のネットワーク及び第2のネットワークを有する車両と、
前記第1のネットワーク上の第1のデバイスと、
前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの間に挿入され、かつ前記第1のデバイスと前記第2のネットワークの間の通信を容易にするように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)と、
を含み、
前記CNDは、
ネットワーク調整記述及び少なくとも1つのデータ収集パラメータを含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路を含み、
前記第1のネットワークは、前記第2のネットワークとは異なるタイプのものであ
り、
前記ポリシーは、前記第1のネットワークゾーン又は前記第2のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点に対応する許可値を更に含み、前記許可値は、サービス公開許可値、サービス定期受信許可値、又は外部通信許可値から構成される値から選択された少なくとも1つの許可値を含む、
システム。
【請求項10】
前記第2のネットワーク上であり、かつ前記CNDを通じて前記第1のデバイスと通信するように構造化された第2のデバイス、
を更に含む請求項
9に記載のシステム。
【請求項11】
前記CNDに通信的に結合され、前記CNDの構成を調節するように構造化された外部デバイス、
を更に含む請求項
9に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のネットワーク及び/又は前記第2のネットワークのうちの少なくとも一方が、コントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークである、請求項
9に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のネットワーク及び/又は前記第2のネットワークのうちの少なくとも一方が、イーサネットベースのネットワークである、請求項
9に記載のシステム。
【請求項14】
前記イーサネットベースのネットワークは、データバスアーキテクチャを含む、請求項
13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のネットワークは、コントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、前記第2のネットワークは、イーサネットベースのネットワークである、請求項
9に記載のシステム。
【請求項16】
前記CNDは、
前記CANベースのネットワークにアクセスするように構造化された構成可能エッジゲートウェイ(CEG)、
前記イーサネットベースのネットワークにアクセスするように構造化されたイーサネットスイッチ、
を含み、
前記CEGは、前記CANベースのネットワーク上の対応するメッセージに応答して前記イーサネットスイッチにメッセージを提供する、
請求項
15に記載のシステム。
【請求項17】
前記CEGは、前記メッセージを前記CANベースのネットワーク上の前記対応するメッセージに基づいてカプセル封入されたCANメッセージを含むイーサネットメッセージとして前記イーサネットスイッチに提供するように構造化される、請求項
16に記載のシステム。
【請求項18】
前記CEGは、第1のハウジングに位置決めされ、
前記イーサネットスイッチは、第2のハウジングに位置決めされる、
請求項
16に記載のシステム。
【請求項19】
前記CEGは、第1の基板上に配置され、
前記イーサネットスイッチは、第2の基板上に位置決めされる、
請求項
16に記載のシステム。
【請求項20】
前記許可値は、セキュリティ考慮事項に更に対応し、前記CNDは、前記セキュリティ考慮事項に少なくとも部分的に基づいて前記通信を調整するように更に構造化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記セキュリティ考慮事項は、
前記通信内のデータの精度を制限すること、
前記通信内のデータの分解能を制限すること、又は、
前記通信のデータ速度を制限すること、
のうちの少なくとも1つである、請求項20に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この出願は、以下の仮特許出願:2019年9月20日出願の「混合車両ネットワークのためのシステム、方法、及び装置(SYSTEM、METHOD AND APPARATUS FOR A MIXED VEHICLE NETWORK)」という名称の米国特許出願第62/903,462号(SONA-0001-P01)、2019年10月5日出願の「混合車両ネットワークのためのシステム、方法、及び装置(SYSTEM、METHOD AND APPARATUS FOR A MIXED VEHICLE NETWORK)」という名称の米国特許出願第62/911,249号(SONA-0002-P01)、2019年10月5日出願の「混合車両ネットワークとのクラウドベースの対話のためのシステム、方法、及び装置(SYSTEM、METHOD AND APPARATUS FOR CLOUD-BASED INTERACTIONS WITH A MIXED VEHICLE NETWORK)」という名称の米国特許出願第62/911,248号(SONA-0003-P01)、2020年3月6日出願の「車両に関する構成可能なデータ収集を実施するためのシステム、方法、及び装置(SYSTEM、METHOD AND APPARATUS FOR IMPLEMENTING CONFIGURABLE DATA COLLECTION FOR A VEHICLE)」という名称の米国特許出願第62/986,444号(SONA-0004-P01)、及び2020年5月13日出願の「車両ネットワークを試験及び検証するためのシステム、方法、及び装置(SYSTEM、METHOD AND APPARATUS TO TEST AND VERIFY A VEHICLE NETWORK)」という名称の米国特許出願第63/024,383号(SONA-0005-P01)に対する優先権の利益を主張するものである。
【0002】
上述の出願の各々は、その全内容が引用によって本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
車両通信ネットワークは、車両全体を通してセンサ、アクチュエータ、コントローラ、及び通信デバイスを接続するのに利用される。接続されるより多くのデバイス、デバイス間を通されるより多くのデータ、車両の性能、安全性、及び排気要件を満足するためのより短い待ち時間の要件、及び追加される車両機能による最近の傾向は、これらの車両通信ネットワーク上の負担を増大している。これに加えて、消費者は、益々増大する接続性及び機能を期待し、これは、車両通信ネットワーク上の負担を増大する。これらの傾向は継続し、かつ予見できる未来にわたって加速すると予想される。
【0004】
従来の車両通信ネットワーク(CAN、LIN、FlexRay、MOST、LVDSなど)は、いくつかの欠点及び課題を有している。これらの車両通信ネットワークは、車両環境の特定の課題を満足するように開発され、従って、コンピュータローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、大規模相互接続ネットワーク(例えば、インターネット)、及び無線ネットワークのような他のネットワークとは別々に開発されたものである。殆どの車両ネットワークは、データリンク層とアプリケーション層とで構成され、特定データプロトコル(例えば、J1939、OBDなど)を利用するデバイス間の専用又は共有配線を有するコントローラエリアネットワーク(CAN)バスのようなロバストかつ専用の機器を利用する。最新車両は、特定の指令及び通信が利用可能であって制限されたカスタム化及びデータ速度が利用可能である複数のネットワークバスを有する場合がある。例えば、CANバスは、典型的に約1Mbpsまでで作動し、高機能CANバスは、約10Mbpsまでで作動する。これに加えて、CANバスは、25msよりも長く、一般的には、構成、CAN上のトラフィック、及び特定メッセージに対する優先度などに依存してより長く約60msから500msまでの待ち時間を体験する。
【0005】
デバイスの個数とデバイスからのデータ速度要求とが増大すると、従来の車両通信ネットワークは、より高い性能のバスの実施を必要とする。自動車産業は、構成要素の故障に対して非常に低い許容度を有する大量生産産業であるので、自動車製造業者は、同じ構成要素を長期間にわたってかつ広範な車両にわたって利用し、製造業者間の構成要素の共有を含む。これに加えて、名目上より高い機能の構成要素への変更は、所与の用途に関してリスク、統合コスト、再認定負担を導入するか、又はシステムへの他の望ましくない結果を有する場合がある。従って、車両通信ネットワークがより高い機能のネットワーク構成に移行したとしても、ネットワークタイプをシステム内で分離されたままに保ち、かつシステム内の多数のレガシーデバイス(例えば、CAN対応のもの)を長期間にわたって維持することが望ましい。
【0006】
車両からのデータ収集は、いくつかの追加の課題を含む。例えば、データ収集作動は、特に、個人情報、個人識別可能情報、及び/又は債務関連情報を含む場合があるデータ収集の場合に規制及び債務リスクの対象である。機密データの所有権又は占有権を有する場合があるエンティティを含むデータ収集者は、データを保持している間に、例えば、データへの不注意な又は悪意のあるアクセスの事象においてリスクを受ける。収集されている車両データに関して、大量のデータが収集される場合があり、かつデータを収集することに関して多数の目的が存在する場合があり、他の一般的なデータ格納用途と比較してリスクが高まる。従って、リスクを低減するためにデータ収集、格納、及びアクセスを制御することが望ましい場合があり、データアクセスの検証及びデータが使用されていない時のデータの分割又は他の排除などを含めることが更に望ましい場合がある。
【0007】
車両に関するデータ収集は、車両と外部デバイスの間で通信されることになるデータの量及びタイプによって更に複雑になり、車両のネットワークシステムは、モバイルアプリケーション、費用、及び/又は高いデータ速度及び/又は多大なデータ転送によって被る帯域幅制限の制約によって制限される。以上を踏まえても、顧客要求、市場予想、車両作動の効率に関して増大する要件、及びデータ関連アプリケーションに関する機能的能力の増大は、転送されることになるデータの総量、転送データを利用する車両外アプリケーションの個数、データを利用することができる目的の個数、及び転送データの各部分に関して正当な必要性を有するユーザ又はエンティティの数を急増させ続けている。これに加えて、データを利用するアプリケーションも洗練度及び能力において増大し続け、限られた利用可能転送リソースに対するデータ要求を高め、転送データのロジスティック制御及び格納のコスト及び複雑さを増大している。例えば、車両に関連するより高機能経路指定又は作動アルゴリズム、車両機能の増大する自動化、予測的決定及び/又は保守サポートに対する増大する要求、及び増大するメディアストリーム(メディアストリームの個数とそれらのメディアストリームの品質の両方)の全ては、データ速度、格納データ量、及び格納データにアクセスするエンティティ又はアプリケーションの個数の増大する要求を駆動している。
【発明の概要】
【0008】
本明細書での説明は、非限定例としてかつ本説明の明瞭化のために車両アプリケーションを参照する。しかし、本明細書での実施形態は、類似の課題及び/又は実施を有する他のアプリケーションに適用可能である。他のいずれのアプリケーションにも限定されることなく、本明細書での実施形態は、複数のデータソース、コントローラ、センサ、及び/又はアクチュエータを含む複数の終点(end points)を有し、かつ明確に異なるネットワーク及び/又は分散ネットワークの環境に存在する終点を更に含む場合があるあらゆるアプリケーションに、及び/又はより新しい及び/又はより高い機能を有するネットワーク接続システム又は通信システムに移行中である場合がある(所与のシステム内で、システムの一部門として、及び/又は産業として)歴史的又はレガシーネットワーク接続システム又は通信システムを有するアプリケーションに適用可能である。例示的かつ非限定的な実施形態は、産業機器、ロボットシステム(少なくともモバイルロボット、自律車両システム、及び/又は産業ロボットを含む)、モバイルアプリケーション(「車両」と考えられるか又は考えられない場合がある)、及び/又は製造システムのうちの1又は2以上を含む。本発明の開示のある一定の特徴、態様、及び/又は利点は、これらのアプリケーションのうちのいずれか1又は2以上に適用可能であり、これらのアプリケーションのうちの他のものには適用可能でなく、本発明の開示のある一定の特徴、態様、及び/又は利点の適用性は、特定の用途の作動条件、制約条件、コストパラメータ(例えば、運用コスト、統合コスト、作動コスト、データの通信コスト及び/又は格納コスト、サービスコスト、及び/又は休止時間コストなど)に依存して異なる可能性があることは理解されるであろう。従って、本発明の開示の利益を有する当業者には理解されるように、本発明の開示は、車両、車両システム、モバイルアプリケーション、産業機器、ロボットシステム、及び/又は製造システムを参照する場合は必ずこれらの各々のものも本明細書で想定れており、ある一定の実施形態では適用可能であり、又はある一定の他の実施形態では適用不能である場合がある。
【0009】
説明する実施形態に反映されるような本明細書の開示は、上記に列挙した複雑さ及び他の課題が、車両データ環境の複雑さを各課題からの個々の寄与の和よりも更に大きくさせる相乗効果を有することが認識したものである。
【0010】
一例としてデータにアクセスするエンティティ又はアプリケーションの個数の増大は、例えば、複数のエンティティが同じか又は類似のデータを要求する場合に個々のデータ要求が反復することになる可能性を高める。更に、データにアクセスするエンティティ又はアプリケーションの個数の増大は、エンティティ群又はアプリケーション群の個々のメンバに関するデータアクセスがデータ管理から利益を受けることになるように、これらのアクセス群のメンバが類似の認可レベルを共有することになる可能性を高める。
【0011】
別の例では、機密データに関する規制が強まってきており、それによって一般的にシステムのデータ管理要件が高まるだけでなく、データ管理は、所与の時点で複数の制約条件を受ける及び/又は規制が変化する時に経時変化する制約条件、及び/又は車両の場所が変化する時に変わる場合がある該当管轄区域に基づいて変わる制約条件を受ける可能性も高まる。
【0012】
更に別の例では、現時点で公知のかつ移行中の車両ネットワークアーキテクチャの複雑な環境、例えば、混合ネットワークタイプ及び/又は分割ネットワークを有する車両は、個々のエンティティに関するデータアクセスの複雑さを増大させ、これは、本発明の開示のある一定の態様を用いなければ、特定のデータ要素に対する要求パラメータ仕様を決定し、車両ネットワークアーキテクチャが進化する時にこれらの要求パラメータを更新することが他に必要とされる場合がある。データアクセスを要求するエンティティの個数の増大に鑑みて、自動車サポート市場に対する総コストは、エンティティの各々が要求パラメータ仕様を追跡するコストを被ることで非線形的に増大する。これに加えて、データアクセスを要求する追加のエンティティの軌跡は、技術的知識空間内で核心的な自動車機能から遠く離れた場所に位置するエンティティに向けて移動しており、従って、車両上ネットワーク構成、特定のデータ記述、データ要求プロトコル及び通信プロトコル、及び情報を提供することに関する業界規範又は慣例などを含む車両アプリケーション及び/又は自動車アプリケーションの錯綜性及び特異性は、漸増する新しい各エンティティに対して全体的に馴染みの薄いものになってきており、コストボリューム関数(例えば、自動車製造業者及び/又は車両市場、地理的市場、及び/又は自動車産業、乗用車産業のような産業などとすることができる所与のエンティティが望ましいデータ収集成果物に達するための経時コスト)を更に増大させる。例えば、以下:
COST=エンティティの数*基本学習コスト*移行適応コスト軌跡*データ軌跡コスト*規制適応コスト*データアクセス/格納債務コスト
のような名目上のコストボリューム関数を考えられたい。
【0013】
説明したCOST関数は、現時点で公知のシステムに関する様々な課題及び弊害がどのように相互作用して車両アプリケーションのための将来のデータ収集機能に達するためのコストを増大する相乗作用を発生させるかを例証するための非限定的な名目的な例である。説明するコストパラメータは、自動車データ収集産業又は現時点で公知のシステムに関して存在する課題に関する全てのコストを網羅するように意図したものではない。パラメータは、平均又は他の複素関数とすることができ、特定のパラメータの値は、一般的に、特異性によって既知であることにはならない。これに加えて、COSTの単位は、経時的データ収集ターゲットに達するためのリソース(例えば、工数、計算時間など)として貨幣価値として例えば二酸化炭素換算値、顧客満足度、被るリスク、公共認識の損失又は利得のような別の非貨幣単位として表すことができる。エンティティ数パラメータは、一般的に、車両データにアクセスするエンティティの経時的な個数を反映し、基本学習コストは、新しいエンティティが特定の車両、車両タイプ、市場などに関するデータ収集要件及びプロトコルの詳細を学習するためのコストを反映し、移行適応コスト軌跡は、ネットワークのタイプ及び編成を含む変化する車両ネットワーク構成、及びこれらのネットワーク上の終点又はデバイスとの対話に適応するためのコストを反映し、データ軌跡コストは、データの通信と、格納と、データ通信インフラストラクチャーを改善するのに望ましいアプリケーション又はコストをサポートすることができないことのような派生する機能的結果とを含む対応する車両からの経時的データ収集への高まる要求を反映し、規制適応コストは、増大する規制の個数、増大する規制フレームの個数、及び/又は増大する規制当局の個数に関連付けられたコストを反映し、データアクセス/格納債務コストは、データの法令遵守及びセキュリティに関して被るコスト、及び/又はデータ侵害、無認可使用、及びデータの時期尚早な失効などに起因して被る損失を反映する。
【0014】
本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、本明細書での開示の態様は、データ収集システムに追加されるエンティティ毎のコスト、新しいエンティティが収集データを利用するアプリケーションを実施するための基本学習コスト、変化する車両ネットワーク構成への適応コスト、データ収集への高まる要求を満足するために被るコスト、変化する規制環境に適応するためのコスト、及び/又はデータを保護するためのコスト及び/又は侵害又は無認可使用理由から被る損失のうちのいずれか1又は2以上を低減及び/又は排除する。本明細書での開示のある一定の実施形態及び/又は態様は、説明したコストパラメータのうちの1又は2以上を満足することができる。本明細書での開示のある一定の実施形態及び/又は態様は、1又は2以上の所与のコストパラメータを増大することができるが、それにも関わらず、ターゲット車両、車両タイプ、エンティティ、産業などに関する全体コスト関数を低減することによって有益である。本明細書での開示のある一定の実施形態及び/又は態様は、1又は2以上の所与のコストパラメータを増大することができるが、機能改善のような他の利益を提供する。ある一定の実施形態では、機能改善は、高いコストではあるが、類似の機能改善を達成するように構成されたこれまでに公知のシステムよりも低いコストで達成することができる。
【0015】
本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、本明細書での実施形態は、複数のネットワークを有し、終点デバイスがネットワークにわたって分散されたシステムの作動を提供し、かつシステム内にあるアプリケーション、回路、及び/又は他のオペレータの少なくとも一部に関する場所、機能、及び/又はデータ構成の特定の知識を必要とすることなく終点デバイスに対するデータ、通信、及び/又は指令を利用する作動を提供する。本明細書での実施形態は、ネットワーク管理の構成を提供し、製造、車体製造、点検修理、アップフィット又はアップグレード、部品交換、保守、キャンペーン、部品の変更、及び/又は業界規範の変更の処理中に発生する可能性があるシステム内にある終点デバイスの場所の変化、システムの故障又は異常作動への適応、及び/又はシステムへの更新を可能にする。本明細書での実施形態は、車両が断続的に外側のデバイスに接続される時のモニタを含む車両上のネットワークに関するネットワークステータス及び/又は性能のモニタを提供する。本明細書での実施形態は、モニタされるネットワーク、モニタされるパラメータ、及びモニタ事象実行などの変更を含むモニタ作動に対する構成変更を提供する。本明細書での実施形態は、終点デバイス、ネットワーク通信、特定の終点(同じか又は明確に異なるネットワーク上の)間の通信、及びこれらの構成のモニタ作動を提供する。本明細書での実施形態は、特定のネットワーク上又はネットワーク間の両方のネットワークトラフィックの制御、調整、及び/又はサポートを提供する。本明細書での実施形態は、既存コントローラ内への機能の組み込み、コントローラ間での機能の分散を提供すること、冗長性及び異常作動サポート、完全な機能をサポートしながらの類似のシステム間での冗長性及び異常作動サポートの多様性を提供すること、及びこれらの組合せを含めて、ネットワーク管理機能、モニタ機能、及び制御機能の選択的な分散を提供する。本明細書での実施形態は、モニタアプリケーション又はモニタデバイスが第1のネットワークと通信し、第2のネットワークをモニタする場合に、終点デバイス、ネットワーク通信、及び特定の終点間の通信のモニタ作動を提供する。本明細書での実施形態は、システム内に存在することができるいずれかのネットワーク、ネットワークゾーン、フロー、デバイス群、又は仮想群などをモニタすることを提供する。
【0016】
本明細書での実施形態は、制御、モニタ、データ収集、構成、及び/又は更新を含むアプリケーション任務サポートを提供する混合ネットワークシステムの作動を含む。本明細書での実施形態は、車両のいずれかのネットワーク上に存在し、及び/又は車両の1よりも多いネットワークにわたって分散させることができるデバイス、終点、コントローラ、フロー、デバイス群、車両の機能、又は車両のアプリケーションなどに対するシステムのいずれかのネットワークと通信することができるデバイス、アプリケーション、又はコントローラからの能動制御を可能にする段階を含む。これに加えて又はこれに代えて、本明細書での実施形態は、制御を受けるデバイス、終点、コントローラ、フロー、デバイス群、車両の機能、及び/又は車両のアプリケーションに対する変更の後に、制御を行うデバイス、アプリケーション、又はコントローラによる変更に関するこの変更のいずれの知識も持たないレベルを含む選択的なレベルの知識を用いたデバイスの能動制御をサポートすることができる。本明細書での実施形態は、車両のいずれかのネットワーク上に存在し、及び/又は車両の1よりも多いネットワークにわたって分散させることができるデバイス、終点、コントローラ、フロー、デバイス群、車両の機能、又は車両のアプリケーションなどに対するシステムのいずれかのネットワークと通信することができるデバイス、アプリケーション、又はコントローラからの能動モニタ、サービス事象実行、及び/又は試験実行を可能にする段階を含む。これに加えて又はこれに代えて、本明細書での実施形態は、制御を受けるデバイス、終点、コントローラ、フロー、デバイス群、車両の機能、及び/又は車両のアプリケーションに対する変更の後に、制御を行うデバイス、アプリケーション、又はコントローラによる変更に関するこの変更のいずれの知識も持たないレベルを含む選択的なレベルの知識を用いたデバイスの能動モニタ、サービス事象実行、及び/又は試験実行をサポートすることができる。
【0017】
本明細書での実施形態は、混合ネットワーク及び/又は所与のネットワークタイプの複数のインスタンス(例えば、分離及び/又は部分的に分離されたネットワーク)を含む混合ネットワーク及び/又は拡張可能ネットワークトポロジーに対応する。ネットワークの個数及び配置は、少なくとも、レガシーデバイスと新しいデバイスとの混合の許容、ネットワークの物理的な場所及び機能の分離、点検修理、保守、アップグレード、及び/又はモデルチェンジ中の車両に対する変更、及び/又は設計労力及び/又は統合労力の低減及び/又は区画化を含む車両の設計、作動、及び寿命サイクル管理のいずれかの態様をサポートするように設けることができる。本明細書での実施形態は、デュアルゾーンネットワークアーキテクチャ及び/又はn-ゾーンネットワークアーキテクチャをサポートするがこれらに限定されない。
【0018】
本明細書での実施形態は、例えば、設置、統合しなければならない及び/又はその間にインタフェースを有するべきであるコントローラ及び/又は処理デバイスの個数を低減するために、ネットワークシステムへの物理的なリスクを低減するために、ネットワークシステムのコストを低減するために、及び/又はネットワークシステムのフットプリントを縮小する(例えば、車両の全体のフットプリントを縮小し、及び/又は車両の別のシステムへのフットプリントの全体的又は部分的なシフトを可能にする)ために、他にシステムの周りに分散される場合がある制御の集約をサポートする。本明細書での実施形態は、データプロバイダをデータコンシューマから抽出する段階と、データ認可、セキュリティ、及び区画化を実施する段階と、ネットワークトラフィックを低減する段階と、終点、デバイス、コントローラ、フロー、デバイス群、及びネットワークなどの間の機能較差を管理する段階とを含む混合ネットワーク車両内のデータ管理及びアクセスをサポートする。
【0019】
本明細書での実施形態は、ネットワーク管理アプリケーション、ネットワーク制御アプリケーション、及びネットワークモニタアプリケーションの構成を可能にするためのインタフェースを含む混合ネットワーク制御デバイスの構成を提供する。従って、本明細書での実施形態は、ネットワーク間をインタフェースで接続し、第2のネットワーク上への通信に向けて第1のネットワークからの通信を収集、カプセル封入(encapsulation)、及び/又は処理することを容易にするデバイスなどに対するインタフェースを含む混合ネットワーク制御部分構成要素の構成を提供する。本明細書での実施形態は、混合ネットワーク制御デバイスに直接に接続、無線接続、セルラー接続、又は他の通信可能接続によって結合することができる外部ツール(例えば、サービスツール、製造ツール、診断ツール、消費者デバイスなど)を選択的に利用する混合ネットワーク制御デバイス及び/又は部分構成要素の構成を提供する。ある一定の実施形態では、本明細書での構成ツールは、外部ツール、ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、専用又は専有アプリケーション、又はこれらの組合せとすることができる。
【0020】
本発明の開示の原理の理解を容易にするために、ここで図面に例示して以下の明細書に説明する実施形態を参照する。この参照によって本発明の開示の範囲を限定するように意図していないことは理解される。本発明の開示が、例示する実施形態に対するあらゆる変形及び修正を含み、かつ本発明の開示が、関連の当業者が一般的に想起すると考えられる本明細書に開示する原理の更に別の用途を含むことは更に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図2】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図3】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図4】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図5】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図6】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図7】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図8】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図9】集中型ネットワークデバイス(CND)の概略図である。
【
図10】構成可能イーサネットスイッチの概略図である。
【
図11】構成可能エッジゲートウェイの概略図である。
【
図12】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図13】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図14】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図15】本発明の開示のある一定の実施形態による車両上のネットワークを調整するための例示的システムの概略図である。
【
図16】メッセージを処理する例示的作動を描く図である。
【
図17】メッセージをダウンサンプリングする例示的作動を描く図である。
【
図18】メッセージをアップサンプリングする例示的作動を描く図である。
【
図19】本発明の開示のある一定の実施形態に従って車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図20】分散リスクプロファイル内のネットワークゾーンを描く概略図である。
【
図21】本発明の開示のある一定の実施形態に従って車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図22】分散CNDをネットワーク冗長回路と共に描く概略図である。
【
図23】本発明の開示のある一定の実施形態に従って車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図24】ネットワーク間通信調整を調節するための例示的手順を描く略流れ図である。
【
図25】通信をカプセル封入するための例示的手順を描く概略流れ図である。
【
図26】通信を処理するための例示的手順を描く概略流れ図である。
【
図27】データサービスを提供するためのシステムの概略図である。
【
図28】車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図29】車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図30】車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図31】車両上のネットワークを調整するためのシステムの概略図である。
【
図32】例示的ネットワーク調整構成要素を描く概略図である。
【
図33】例示的ネットワーク調整構成要素を描く概略図である。
【
図34】例示的ネットワーク調整構成要素を描く概略図である。
【
図35】データサービスを公開するための手順の概略流れ図である。
【
図36】第1のネットワークデータセットを第2のネットワークデータセットに符号化するための手順の概略流れ図である。
【
図37】ネットワークステータスデータを提供するための手順の概略流れ図である。
【
図38】ポートをミラーリングするための手順の概略流れ図である。
【
図39】第1のネットワークデータセットを符号化するための手順の概略流れ図である。
【
図40】能動試験手順を実行するための手順の概略流れ図である。
【
図41】車両のネットワークを調整するための手順の概略流れ図である。
【
図42】車両のネットワーク間通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【
図43】イーサネットベースのデータセットを符号化するための手順の概略流れ図である。
【
図44】ネットワークステータスデータを提供するための手順の概略流れ図である。
【
図45】制御作動を実施するための手順の概略流れ図である。
【
図46】外部メッセージ値を提供するための手順の概略流れ図である。
【
図48】アクチュエータ指令値に応答するネットワークの終点の概略図である。
【
図49】車両のネットワーク通信を調整するためのシステムの概略図である。
【
図50】アクチュエータに指令するための手順の概略流れ図である。
【
図51】アクチュエータに指令するための手順の概略流れ図である。
【
図52】アクチュエータに指令するための手順の概略流れ図である。
【
図53】収集データを外部デバイスに向けて送信するための手順の概略流れ図である。
【
図54】能動診断を実施するための概略流れ図である。
【
図55】アクチュエータに指令するための手順の概略流れ図である。
【
図56】車両のネットワーク通信を調整するためのシステムの概略図である。
【
図57】車両のネットワーク通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【
図58】車両のネットワーク通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【
図59】車両のネットワーク通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【
図60】計画的ポリシーを用いて車両のネットワーク通信を調整するためのシステムの概略図である。
【
図61】車両のネットワークの可視化データを提供するためのシステムの概略図である。
【
図62】ローカルDNSテーブルの例の概略図である。
【
図70】可視化データを提供するための手順の概略流れ図である。
【
図71】可視化データを提供するための手順の概略流れ図である。
【
図72】車両のネットワーク通信を調整するためのシステムの概略図である。
【
図76】車両のネットワーク通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【
図77】可視化データを提供するための手順の概略流れ図である。
【
図78】ポリシーを更新するための手順の概略流れ図である。
【
図79】車両のネットワーク通信を調整するためのシステムの概略図である。
【
図81】車両のネットワーク通信を調整するための手順の概略流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1を参照すると、例示的システムは、本発明の開示の実施形態の態様を概略で例示している。例示的システムは、第1のネットワーク104と第2のネットワーク106とを有するアプリケーション102(例えば、車両)を含む。本明細書で利用するネットワークは、広義に理解しなければならず、ハードウエア実施(例えば、ワイヤ及び配線構成、適用可能な規格、例えば、コネクタ、絶縁、遮蔽、ワイヤ要件、例えば、標準寸法、撚り編成、同軸編成など)、いずれかの層の実施(例えば、ISO7階層モデルからのもの、例えば、アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層、トランスポート層、ネットワーク層、データリンク層、及び/又は物理層であるが、所与のネットワークは、より少ない層及び/又は明確に異なる方式で編成された層を有することができる)のような1又は2以上の態様を含むことができ、及び/又は全て又は一部を有線又は無線とすることができる。本発明の開示のいずれの態様にも限定されることなく、例示的かつ非限定的なネットワークは、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、及び/又はイーサネット実装ネットワークを含む。ある一定の実施形態では、1又は2以上のネットワークは、解釈デバイスに電気結合されたセンサ又はアクチュエータのような電気信号ゾーン(例えば、電圧値、周波数値、及び表示抵抗値などのような電気信号としてデータを提供する及び/又は指令を受信するデバイス)とすることができ、解釈デバイスは、電気信号ゾーン上の1又は2以上の電気デバイスから情報を受信する及び/又はこれらの電気デバイスに情報又は指令を渡す機能を有する。
【0023】
例示的システムは、第2のネットワーク106と異なるタイプのものである第1のネットワーク104を含む。本明細書に使用する場合に、異なるタイプを有する2つのネットワークは広義に理解しなければならず、異なるプロトコル、互いに明確に異なる少なくとも1つの層(例えば、明確に異なるアプリケーション層、プレゼンテーション層などを有する)、作動互換性を持たない2つのネットワーク(例えば、これらのネットワークの一方に結合されたデバイスは、接続、通信、又は他の態様に対する変更なしでは第2のネットワーク上で機能しないことになる)、及び/又はメッセージ互換性を持たない2つのネットワーク(例えば、アドレス指定、フレーム構造、メッセージの論理互換性のような差に起因してネットワークのうちの第1のものに合わせて構成されたメッセージをネットワークのうちの第2のものの上に直接乗せることができない)を有するネットワークを含む。例示的システムは、イーサネット実装ネットワークである第1のネットワーク104と、CANネットワーク及び/又はLINネットワークのような異なるタイプの第2のネットワーク106とを含む。
【0024】
例示的システムは、第1のネットワーク104と第2のネットワーク106の間に挿入されて第1のネットワーク104と第2のネットワーク106の間の通信を容易にするように構造化された集中型ネットワークデバイス(converged network device)(CND)108を更に含む。ネットワーク104、106の間に挿入されたCND108は、ネットワーク104、106の間で通信を受け渡し、例えば、第1のネットワーク104から通信を受信し、第2のネットワーク106に向けて通信を変換する(例えば、通信の全て又は一部分を第2のネットワーク106のためのメッセージの中にカプセル封入し、及び/又はデバイスアドレス、データに対するビット深度、及び/又はデータに対する単位値のような通信の態様を転換し、及び/又は優先度情報、メッセージ送出の要求又は要件、例えば、メッセージ識別子のような業界規範情報のような通信の態様を追加又は除去する)実施形態を含む。ある一定の実施形態では、CND108は、通信を物理的に受け渡さないか又は通信の一部分しか受け渡さないが、許可を調整、管理、付与する、メッセージを抑制する、又はネットワーク間で通信を受け渡す作動を実施する他のデバイス(例えば、スイッチ、ルータ、ゲートウェイ、又はリピータなど)を他に制御することができる。従って、ネットワーク104、106の間に挿入されたCND108は、ある一定の実施形態では物理的にネットワーク104、106の間に配置することができ、ネットワーク104、106の間を出入りする通信は、CND108の構成要素によって物理的に受信される。ある一定の実施形態では、ネットワーク104、106の間に挿入されたCND108は、ネットワーク104、106上の通信に対する可視性と、これらのネットワークの間のメッセージの受け渡しを調整する(regulate)ための制御デバイスとを有することができる。ある一定の実施形態では、ネットワーク104、106の間に挿入されたCND108は、ネットワーク104、106上の終点の可視性と、各ネットワーク104、106の終点の間のメッセージの受け渡しを調整するための制御デバイスとを有することができる。
【0025】
本発明の開示の利益を有し、特定のシステムを考える時に通常利用可能な情報を有する当業者は、上述の介入スキームのうちの1つ及び/又はこれらの介入スキームのうちの1よりも多いものの組合せに従ってCND108を容易に配置することができる。所与のシステムに向けてCND108に関する介入スキームを設計する時のある一定の考慮事項は、車両上のネットワークの個数及びタイプ、個々のネットワークの機能(例えば、各ネットワーク及び/又はネットワーク上の終点のスループット、帯域幅、アドレス利用可能性、ブロードキャスト/ユニキャスト/マルチキャストの利用可能性及び望ましさ、各ネットワーク及び/又は終点に対する確認応答の要件及び/又は利用可能性、及び/又は各ネットワーク及び/又は終点に対する暗号化の要件及び/又は利用可能性)、複数のコントローラを実施するネットワーク上の利用可能性、位置、及び/又は制御(例えば、切り換えデバイスの存在及び所有権、利用可能デバイスに関するファームウエア又はバッファのような命令へのアクセス、及び/又は1又は2以上のネットワークへの利用可能デバイスの接続性、例えば、ネットワーク間を出入りする望ましいメッセージ、望ましい冗長性、及び/又は望ましい故障モード応答を実施するようにデバイスが配置されているか否か)、複数のコントローラを実施するネットワークの機能(例えば、バッファのサイズ設定及び利用可能性、メッセージ速度容量、処理容量)、CND特定構成要素をシステムに追加するためのハードウエアコスト考慮事項、CND作動のための機能をシステムの他の構成要素内に与えるためのハードウエアコスト考慮事項、追加のCND特定構成要素を実施する及び/又はCND作動のための機能をシステムの他の構成要素内に追加するための統合コスト考慮事項及びシステム機能、ネットワーク間通信を利用する終点の個数、タイプ、及び/又はメッセージスループット、車両の寿命にわたるこれらの態様のうちのいずれか1又は2以上の予想変化(例えば、車両に関する点検修理事象、アップグレード、及び/又は製品リコール事象のようなキャンペーン事象に起因する)、及び/又は関連車両群の寿命サイクルにわたるこれらの態様のうちのいずれか1又は2以上の予想変化(例えば、関連車両フリート、車両のモデル年、及び/又はシステムに関連するモデル年群、例えば、デバイス分散の変化、ネットワークに対する変更などを有するが類似のネットワークインフラストラクチャーを有すると予想される複数の車両)を含むがこれらに限定されない。
【0026】
図1に記載の例では、第1の外部デバイス110は、アプリケーション102に通信的に結合されたものとして示されている。第1の外部デバイス110は、アプリケーション102に直接に結合され、この結合は、方向性有線接続(例えば、サービスポート、OBDポート、又は利用可能な他の接続への)、及び/又は無線接続(例えば、IEEE801.11対応接続のようなWiFi接続及び/又はBluetooth接続)を含むことができる。第1の外部デバイス110は、特定のネットワーク(第1のネットワーク104又は第2のネットワーク106)に接続することができ、及び/又は外部デバイス110との通信を直接管理する別のデバイス(例えば、CND108及び/又はそれによって調整されるデバイス)に接続することができる。外部デバイス110がネットワーク104、106又はCND108のような別のデバイスのいずれに結合されるかに関わらず、ある一定の実施形態では、CND108は、外部デバイス110が認可された通信しか受信しないように通信を管理し、更に外部デバイス110がいずれかのネットワーク104、106上の終点に通信を要求し、要求した情報をそのような管理にも関わらず受信することができるように通信を管理する機能を有する。ある一定の実施形態では、第1の外部デバイス110は、サービスツール、受託製造業者(OEM)のツール、製造業者のツール、車体製造業者のツール、及び/又はアプリケーション(例えば、ラップトップ、デスクトップ、移動デバイス、及び/又は移動電話のようなコンピュータデバイスを通して通信するアプリケーション、例えば、所有者、点検修理担当者、フリート管理者、又は類似の者によって操作されるアプリケーション)とすることができる。
【0027】
図1に記載の例では、クラウド接続112を通してアプリケーション102及び/又は第1の外部デバイス110と通信している第2の外部デバイス114が示されている。クラウド接続112は、モバイル接続(例えば、アプリケーション102上でセルラーデータサービス又は別のデータサービスを用いて接続するモデム)、インターネット接続、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及び/又はその組合せを含むいずれかのタイプの接続とすることができる。クラウド接続112は、CND108の一部を形成することができ、及び/又はCND108によって少なくとも部分的に調整することができる送受信機を通してアプリケーション102にアクセス可能である。ある一定の実施形態では、アプリケーション102は、1よりも多い送受信機を有することができ、この場合に、送受信機のうちの1又は2以上又は全てがCND108によって少なくとも部分的に調整される。ある一定の実施形態では、CND108は、ある一定の車両通信(例えば、車両上のある一定のネットワーク、終点、デバイス、データタイプ、フロー、及び/又はアプリケーションからの)を調整するが、他の通信を調整しない場合がある。
【0028】
本明細書に使用する終点は、広義に理解しなければならない。終点は、車両のネットワーク104、106にアクセスするための組織化概念であり、特定のデバイス(例えば、エンジンコントローラ、トランスミッションコントローラ、ドアコントローラ、インフォテインメントシステムなど)、単一ネットワークアクセスを有するデバイスの群を含むことができる(例えば、複数のデバイスが単一ネットワークアクセスポイントを通して互いに通信し、この場合に、ネットワーク104、106及び/又はCND108は、個々のデバイスに対する可視性を有することができ、又は群として終点からの通信に対する可視性のみを有することができる)。例えば、ドアコントローラ(図示せず)をネットワーク104、106の一方に対する終点とすることができ、下層デバイス(例えば、ドア位置センサ、ドアロックのアクチュエータ及び位置センサ、ウィンドウのアクチュエータ及び位置センサなど)に関する通信が、ドアコントローラ終点を通ってネットワーク104、106に進行し、この場合に、CND108は、下層デバイスに対する可視性(例えば、ドア位置センサがメッセージを送信しようとするという識別子を含むドア位置を示すメッセージ)を有することができ、又はドアコントローラ終点だけに対する可視性を有することができる(例えば、ドア位置を示すメッセージがドアコントローラによって提供されることが既知であるが、CND108は、どの下層デバイスがメッセージを送った可能性があるかを知っていない)。本発明の開示の利益を有し、考えているシステムに対して通常利用可能な情報を有する当業者は、システム内のどのデバイスが各ネットワーク104、106に対する終点であるかを容易に決定することができる。終点配置を決定するためのある一定の考慮事項は、ネットワーク上のハードウエアポートの利用可能性、車両コントローラの分散、車両コントローラ間で受け渡されるメッセージ、本発明の開示で示し、所与の終点に対して利用可能にされる調整オプション(例えば、メッセージ速度、優先度、データ収集、メッセージ構成、構成要素のID情報、ネットワーク間の更に外部デバイスとのアドレス指定管理など)、データ制御の望ましい粒度(例えば、特定のデバイスが情報を提供又は要求するための許可、車両内又は車両外のいずれかにあるアプリケーションが情報を提供又は要求するための許可、セキュリティの認可及びタイプ、例えば、ユーザ毎、エンティティ毎、デバイス毎、アプリケーション毎、フロー毎など)、及び/又は所与のシステムに対して利用可能にされる冗長性オプション(例えば、ネットワーク通信機能の冗長性、制御作動及び関連デバイスの冗長性、及び/又はCND構成要素が車両の1よりも多い場所に分散される場合のCND作動の冗長性)を含むがこれらに限定されない。
【0029】
本明細書で利用するアプリケーションは、広義に理解しなければならない。例示的アプリケーションは、関連の車両機能又は作動の群、例えば、速度制御(例えば、車両又はその部分構成要素、例えば、エンジン又は駆動系の)、ロック防止制動システム(ABS)作動、先進運転者支援システム(ADAS)、性能制御(例えば、運転者からのトルク要求、速度要求、又は他の性能要求をもたらす)、又は他の車両機能を含む。例示的アプリケーションは、測位及び/又はナビゲーションをサポートし、車両に関する点検修理情報を要求及び/又は処理するためのアプリケーション、及び/又は運転者と対話する(例えば、最も近いホテル、選択される事象などを見つけ出すために)第三者アプリケーションのような車両以外の関連機能の群を含む。アプリケーションは、車両製造業者、供給者、受託製造業者、車体製造業者、第三者、運転者、点検修理担当者、又は類似の者が実施することができる。本明細書に使用するアプリケーションは、車両のある一定のデータ、ある一定の終点、及び/又は関連機能を関連付けるのに利用することができる組織化概念を提供する。ある一定の実施形態では、CND108は、データソース、データ宛先、アプリケーションに対して利用可能な許可、又はアプリケーションに関する優先度情報などを識別し、本明細書に記載のある一定のデータ調整作動(data regulating operations)を実施するためのアプリケーションを利用することができる。
【0030】
本明細書で利用するフローは、広義に理解しなければならない。例示的フローは、関連データ群(例えば、速度データ、温度データ、視聴覚データ、ナビゲーションデータなど)、関連機能群(例えば、車両機能内でも取りわけ、サービス作動及び/又はデータ収集、関連車両間の集計、及び/又は特定のシステムに関するこれらの組合せのような追加機能)、関連デバイス群(例えば、ドアアクチュエータ)、及び/又は関連アプリケーション群を含む。本明細書に使用するフローは、ある一定のデータ、ある一定の終点、ある一定のアプリケーション、及び/又は車両又はそれ以外の関連機能を関連付けるのに利用することができる組織化概念を提供する。ある一定の実施形態では、CND108は、データソース、データ宛先、フローに対して利用可能な許可、又はフローに関する優先度情報などを識別し、本明細書に記載のある一定のデータ調整作動を実施するためにフローを利用することができる。ある一定の実施形態では、フローの利用は、CND108が、望ましいネットワーク管理をサポートするのに同じ終点が関与することができる別々の作動を実施することを可能にする。例えば、車両速度管理アプリケーションは、高い優先度を有することができ、速度計終点は、車両速度管理アプリケーションに関連付けられる場合がある。この例では、車両速度管理アプリケーションをサポートするように車両速度が通信されている場合に、CND108は、車両速度メッセージに高い優先度を付与する。しかし、車両速度が旅行計画フローをサポートするように通信されている場合(例えば、旅行計画フローが存在するが、高い優先度を持たない場合)には、CND108は、車両速度メッセージにより低い優先度を付与することができる。更に別の例では、車両コントローラ、ネットワークの一部分の故障、又は他の異常条件が、システム内の別のコントローラへの車両速度管理アプリケーションの移行をもたらす場合があり、それによって車両速度メッセージは、車両速度管理アプリケーションをサポートするように通信され(例えば、バックアップコントローラが別のネットワーク上の場合)、CND108は、車両速度メッセージにより高い優先度を付与することができる。システムの構成要素を組織化することへのフロー及びアプリケーションの利用は、様々な機能をサポートするためにCND108によって同じか又は類似の情報を差別的な方式で調整することを可能にしてネットワーク調整作動(例えば、不要なネットワーク間トラフィックを低減し、必要な情報のみを提供する)の性能及びセキュリティの改善を提供し、かつこれまでに公知のシステムと比較して冗長性サポート、分散制御、及び織り目細かいネットワーク間メッセージ通信のような追加の機能をサポートする。
【0031】
本明細書で利用するサービス群は、広義に理解しなければならない。例示的サービス群は、車両のための関連アプリケーション群を含む。関連アプリケーション群(例えば、1又は2以上の車両システム、機能、又は車両の他のアプリケーション)は、その全てを車両上に配置することができ、及び/又は外部デバイス(例えば、処理、データの収集又は格納、外部ソースデータをサービス群が使用することなどをサポートする)上に配置され、ウェブアプリケーション、ウェブツール、クラウドアプリケーション、又はサービスアプリケーションなどとすることができる態様を含むことができる。ある一定の実施形態では、いずれかのローカル通信デバイス群をサービス群として論理的に関連付けることができる。システムの構成要素及び/又はアプリケーションを組織化することへのサービス群の利用は、様々な機能をサポートするためにCND108によって同じか又は類似の情報を差別的な方式で調整することを可能にしてネットワーク調整作動(例えば、不要なネットワーク間トラフィックを低減する、必要な情報のみを提供する、及び/又は外部デバイスとの通信を調整する)の性能及びセキュリティの改善を提供し、かつこれまでに公知のシステムと比較して冗長性サポート、分散制御、及び織り目細かいネットワーク間メッセージ通信のような追加の機能をサポートする。
【0032】
本明細書で利用するようなかつ本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されない調整された構成要素は、データ収集、定期受信、データ要求、外部のデバイス及び/又はアドレスへのアクセス、ネットワークゾーンへのアクセス、終点へのアクセス、通信リソース(例えば、ネットワークゾーン帯域幅、外部通信ポータル、合計データの制限又は量など)の利用を含む通信に関して調整されるいずれかのシステム構成要素を含む。調整された構成要素は、終点、フロー、アプリケーション、コントローラ、サービス群、インタフェース回路、ネットワークゾーン、外部通信ポータル、外部デバイス、ソースアドレス、宛先アドレス、車両機能、これらのうちのいずれかに関連付けられたエンティティ、これらのうちのいずれかに関連付けられたユーザ、及び/又はこれらのうちのいずれかに関連付けられたユーザ役割のうちの1又は2以上を含むがこれらに限定されない。
【0033】
図2を参照すると、例示的システムは、第1のネットワーク104と、第2のネットワーク106と、これらのネットワーク104、106の間に挿入されたCND108とを有する車両202を含む。この例示的システムは、
図1の示と同じく外部デバイス110に通信的に結合された及び/又は第2の外部デバイス114に通信的に結合された車両202を描いている。
図2に記載の例は、この例ではクラウド接続112を通して車両202に通信的に結合された別の外部デバイス204を描いている。第3の外部デバイス204は、例えば、フリートサービス管理者、所有者、及び/又は車両代理店(例えば、確実に管理者)によって操作されるラップトップとして示されている。
図2に記載の例は、追加のコンテクストオプションと車両としての特定の用途とを示す例示的描写であるが、他の点では
図1に記載のシステムと同様である。
【0034】
図3を参照すると、ある一定の実施形態に存在することができるある一定の更に別の詳細を示す車両202を含む例示的実施形態が示されている。例示的システムは、第1のネットワーク104と、第2のネットワークと、第1のネットワーク104と第2のネットワークの間に挿入されたCND108とを有する車両202を含む。
図3に記載の例では、第2のネットワークは、イーサネットスイッチ312に結合されたデバイス(例えば、対話型ダッシュボード302、ドアアクチュエータ310、及びトランスミッションコントローラ320)を有するイーサネットネットワークである。
図3に記載の例では、CND108に結合された燃料タンクセンサ306を有する第3のネットワーク318が示されている。この例では、第3のネットワーク318は、例えば、設置コスト、リスク管理を改善するか又は他の考慮事項に関して改善するために他のネットワークから切り離された他のネットワークのうちの1つと同じタイプとすることができ、及び/又はデバイス、例えば、LINネットワーク上で作動するセンサをサポートするための異なるタイプとすることができる。第3のネットワーク318は、CND108のCEG314、イーサネットスイッチ312、又は別のデバイス(図示せず)と通信することができる。
【0035】
図3に記載の例は、第1のネットワーク104上の第1のデバイス
314(例えば、
図3に記載の例では原動機に対するコントローラ)と、第2のネットワーク上のいくつかのデバイス(例えば、
図3に記載の例では対話型ダッシュボード302、燃料タンクセンサ306、及びドアアクチュエータ310)とを含む。システムは、CND108を通して第1のデバイス
314に通信するデバイス302、310、320のうちの1つを第2のネットワーク上に含む。例えば、ドアアクチュエータ310は、車両202が移動する時にドアをロックし、第1のデバイス
314から車両移動情報(例えば、エンジン速度、ギア位置、車両速度、及び/又は「車両移動中」というブール値、又はビットマスクなどのような状態パラメータ)をプル受信することができる。
【0036】
図3に記載の配置は非限定例である。これに加えて又はこれに代えて、所与のデバイス(例えば、原動機308)が単一終点又は複数の終点として出現することができ、例えば、原動機308のコントローラが、各々に識別子を与えることができ、各々が別々の終点として作動させることができる多くのパラメータ(例えば、エンジン温度センサからのエンジン温度)を第1のネットワーク104に提供し、及び/又は原動機308のコントローラによってそのように提供されるパラメータ(例えば、エンジンコントローラからのエンジン温度)を含むことができる。
【0037】
図3に記載の例を示すために、第1のネットワーク104は、CANバスネットワークとすることができ、この場合に、望ましいデータ(例えば、車両移動インジケータ)が、CANネットワークに関する考慮事項に従ってCANメッセージとして提供される。ドアアクチュエータ310は、第2のネットワーク、例えば、イーサネットネットワーク上に設けられ、この場合に、ドアアクチュエータ310は、第2のネットワークのポート上にある。ドアアクチュエータ310に対するポートは、物理ポート(例えば、ドアアクチュエータ310に専用イーサネットスイッチ312)又は仮想ポート(例えば、1又は2以上の他のデバイスと共有の物理ポート上に存在させることができる第2のネットワークに対するアドレスの場所)とすることができる。
図3に記載の例では、ドアアクチュエータ310は、車両移動を示すCANメッセージを受信することができず、CND108は、ドアアクチュエータ310からの車両移動指示子に関する要求を解釈し、このメッセージを第1のネットワーク104から取り出して第2のネットワーク上でドアアクチュエータ310に送信する。
【0038】
メッセージを送信するために実施される作動は、用途によって異なる場合がある。例えば、CND108は、ある一定のパラメータが第1のネットワーク104(及び/又は第3のネットワーク318)から利用可能であることを第2のネットワーク上のデバイスに公開し、選択パラメータをデバイスに直接提供する(例えば、車両移動インジケータを要求元デバイスに提供する)か、又はパラメータに関して定期受信するデバイスに対して利用可能な(例えば、図示していないブローカーを利用して定期受信パラメータを利用可能にする)これらのパラメータを表すデータ値を公開することができる。ある一定の実施形態では、CND108は、利用可能パラメータの公開をこれらの利用可能パラメータを見ることが認可されたデバイス、終点、アプリケーション、及び/又はフローに制限することができる。言い換えれば、第2のネットワーク上の様々なデバイスは、これらのデバイス、及び/又はこれらのデバイスに関するアプリケーション又はフローの認可に依存して異なる利用可能パラメータリストを見ることができる。ある一定の実施形態では、CND108は、パラメータを受信することが認可されたデバイス、終点、アプリケーション、及び/又はフローへのこれらのパラメータの提供を例えばパラメータに対する定期受信要求を拒否することにより、及び/又は定期受信にも関わらず無認可デバイスへのパラメータの送信を抑制することによって制限することができる。従って、ある一定の実施形態では、デバイスは、パラメータが利用可能であることを確認することができるが(例えば、利用可能パラメータの公開リスト内で)、パラメータのデータ値を受信することができない場合がある。ある一定の実施形態では、デバイスは、受信することが認可された利用可能パラメータしか見ないように制限することができる。
【0039】
ある一定の実施形態では、デバイスは、パラメータを受信するのに限られた利用可能性のみを有することができ、例えば、CND108は、ネットワーク利用低減、データセキュリティ考慮事項(例えば、車両位置のような取り扱いに注意を要するパラメータの精度、分解能、及び/又はデータ速度を制限すること)をサポートするために、及び/又は専有的考慮事項(例えば、アプリケーションがリバースエンジニアリングするか又は他に制御作動がどのように機能するかを決定するための能力を制限するために、例えば、専有的制御作動に関する可能性があるパラメータの精度、分解能、及び/又はデータ速度を制限すること)をサポートするためにデータ値の速度を制限することができる。
【0040】
ある一定の実施形態では、CND108は、デバイス、終点、アプリケーション、及びフローなどの許可及び/又は機能を定める格納データに基づいてどのパラメータを公開して提供し、及びそれらを提供することへの条件を決定する。ある一定の実施形態では、更にCND108は、データに対する処理作動又は調節作動、例えば、カプセル封入作動(例えば、CANメッセージをイーサネットネットワークに渡すための)、単位換算、及びタイムスタンプ定義などを定める格納データにアクセスする。ある一定の実施形態では、CND108は、車両上、車両外(例えば、110、114、204のような外部デバイス上で作動する)、又は車両上と車両外の組合せのアプリケーション及び/又はフローに対する認可を決定する。ある一定の実施形態では、CND108は、デバイスが情報を提供するか又は受信する速度を含むデータフローの優先度付けを関連のデバイス、終点、アプリケーション、フローの優先度付け又は他のパラメータに基づいてサポートすることができる。ある一定の実施形態では、CND108は、車両ステータス又は作動条件に基づく差別的優先度付けを例えば始動作動中に第1の優先度スキームを用い、実行時の作動中に第2の優先度スキームを用い、車両が移動している時に第3の優先度スキームを使用するなどでサポートすることができる。ある一定の実施形態では、CND108は、充電作動、回生作動、後処理作動、制御計画(例えば、走行対運転者制御)、緊急事象、故障条件、又は点検修理条件などのようないずれかの定められた車両条件に応答することができる。
【0041】
図3に記載の例示的CND108は、第1のネットワーク104と通信する第1のデバイス314を含む。例示的な第1のデバイス314は、第1のネットワーク104からの通信を読み取って第2のネットワーク106に提供する構成可能エッジゲートウェイ(CEG)を含む。ある一定の実施形態では、第1のデバイス314は、第2のネットワークに向けて通信を変換し、例えば、通信、通信フレームの一部分、及び/又は通信のペイロードを第2のネットワークのためのメッセージの中にカプセル封入する。ある一定の実施形態では、第1のデバイス314は、第1のネットワーク104上のデバイスに通信を要求し、例えば、利用可能であるが現時点では第1のネットワーク104上に通信されていないパラメータを要求する機能を有する。ある一定の実施形態では、第1のデバイス314はCND108の一部ではないが、例えば、CND108からの指令に応答し、全て又は一部がCND108によって書き込まれた格納データにアクセスすることにより、又は本発明の開示の至る所で提供する他の作動によってCND108によって制御される。
【0042】
図3に記載の例示的CND
108は、第2のネットワークと通信する第2のデバイス312を含む。例示的な第2のデバイス312は、構成可能とすることができ、かつ第2のネットワークからの通信を読み取るイーサネットスイッチを含む。ある一定の実施形態では、第2のデバイス312は、第1のネットワーク104から第1のデバイス314を通してメッセージを受信し、例えば、第2のネットワーク上で通信可能なフォーマットでメッセージを受信する。例示的な第1のデバイス314は、イーサネットスイッチに第1のデバイス314からのメッセージのために設けられたイーサネットスイッチ上のポートを通じて通信するCEGを含む。従って、
図3は、CND108によって第1のデバイス
314と通信する第2のネットワーク上の第2のデバイス
312の実施形態を提供する。
【0043】
例示的システムは、CND108と通信する外部デバイス110、114、204を含む。
図3に記載の例では、外部デバイス110、114、204は、送受信機304を通して及び/又は車両202のネットワークへの直接アクセス(例えば、サービスポート、OBDポート、WiFi、Bluetoothなどを用いた)によって通信することができる。外部デバイスは、例えば、公開される利用可能データ、関連の許可、定められたアプリケーション、定められたフロー、定められた終点、及び定められたデバイスなどを定める格納データを変更することによってCND108の構成を調節するように構造化される。ある一定の実施形態では、外部デバイスは関連の許可値(associated permission value)を有し、CND108は、関連の許可値に従って変更を提供し、例えば、ある一定のネットワーク、デバイス、終点、アプリケーション、又はフローなどに関する変更に対する調節を阻止する。
【0044】
例示的システムは、バスネットワークとして第1のネットワークを含み、更にバスネットワークは、CANバスネットワークとすることができる。例示的システムは、データバスアーキテクチャのようないずれかの選択的なトポロジーを有することができるイーサネットネットワークとして第2のネットワークを含む。ある一定の実施形態では、イーサネットネットワークは、ハードウエアトポロジーとしてデータバスアーキテクチャを有するが、論理的には異なる方式で作動させることができる(例えば、交換ネットワークとして)。
【0045】
図4を参照すると、例示的システムは、第1のネットワークゲートウェイデバイス404と第2のネットワークゲートウェイデバイス402とを有するCND108を含む。
図4に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、1又は2以上の終点408、例えば、CANネットワーク406に結合されて通信をそれぞれのCANネットワーク406に提供する及び/又はそこから受信するデバイスを各々が有する1又は2以上のCANベースのネットワーク406にアクセスするCEGである。
図4に記載の例は、統合の都合に合わせて配置することができる2つのCANネットワーク406(例えば、車両の構成要素を機能により、車両内の位置により、及び/又は共通のCANネットワーク406上で通信する関連の構成要素群のようないずれかの他の配置によって分割するための)を描いている。この例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、両方のCANネットワーク406と通信するが、CND108は、例えば、1つのCEGが各CANネットワーク406にアクセスし、及び/又は各CEGが車両上のCANネットワーク406の部分集合にアクセスする1よりも多いCEGを含むことができ、及び/又はこれらのCEGを調整するように構成することができる。
図4に記載の例はバスネットワーク406を示しており、ネットワーク406を例示目的でCANネットワークとして説明するが、ネットワーク406は、本発明の開示全体を通して説明するいずれかのタイプとすることができる。終点408は、コントローラ、スマートセンサ、又はスマートアクチュエータのようなネットワーク406と通信する機能を有するいずれかのタイプの終点、又はネットワーク406に通信を提供する及び/又はネットワーク406から通信を受信する機能を有する他のデバイスとすることができる。
【0046】
図4に記載の例は、ネットワークゲートウェイデバイス402、404を含むものとしてCND108を表すが、CND108は、ネットワークゲートウェイデバイス402、404の一方又は両方とは別々とすることができ、ネットワークゲートウェイデバイス402、404の作動を例えばそこに格納されたデータを調節すること、デバイス402、404に対してアクセス可能な格納データを調節すること、これらのデバイスに指令を提供すること、及び/又は本発明の開示全体を通して列挙するいずれかの他の作動を実施することによって構成することができる。
【0047】
図4に記載の例では、第2のネットワークゲートウェイデバイス402はイーサネットスイッチであり、イーサネットスイッチ404は、そのいくつかのポート414と通信するいくつかの終点412として示すイーサネットベースのネットワーク410にアクセスする。ポート414は概略的に示したものであり、論理ポート、ハードウエアポート、又はその組合せとすることができる。イーサネットネットワーク410の物理トポロジーは、バス配置、ハブ配置、スター配置、又はいずれかの他のタイプのネットワークトポロジーとすることができ、イーサネットネットワーク410の論理トポロジーと異なるとすることができる。第2のネットワークゲートウェイデバイス402は、物理ポート接続を含むことができるネットワークインタフェース416を有するものとして示したものである。ある一定の実施形態では、第2のネットワークゲートウェイデバイス402は、プロセッサ、コンピュータ可読ストレージ(例えば、命令、構成情報を格納し、データの通信作動及び/又は収集作動に向けてバッファに入れ、更に類似のことを行う)を含むことができる構成可能イーサネットスイッチである。描写及び本説明の明瞭化のためにこれらの態様を示していないが、これらの態様は、第2のネットワークゲートウェイデバイス402上に存在すること、第2のネットワークゲートウェイデバイス402と同じハウジングの中に存在すること、システム内の別のデバイス上に配置されて第2のネットワークゲートウェイデバイス402と通信しているネットワークインタフェース416と別々の及び/又は第2のネットワークゲートウェイデバイス402の残余と別々の基板(例えば、別々のプリント回路基板上に装着されたもの)上(例えば、第1のネットワークゲートウェイデバイス404上、車両コントローラ上、及び/又はシステム内の別のコントローラ上)に存在すること、及び/又はこれらの場所の組合せにわたって分散させることができる。
【0048】
図4に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、それをネットワーク406に通信的に結合する1又は2以上のネットワークインタフェース418(及び/又はネットワークインタフェース回路)と、ネットワーク406への通信に向けてイーサネットネットワーク410からのメッセージを含む及び/又はイーサネットネットワーク410への通信に向けてネットワーク406からのメッセージを含む変換回路420とを含む。これに加えて又はこれに代えて、例えば、これらのネットワーク406が異なるタイプのものであり、異なるプロトコルを利用し、又は他に競合するソース情報又は宛先情報を有すると考えられる場合に、及び/又はメッセージ互換性、車両の成功裏の任務作動を保証するために、及び/又は本発明の開示に示すいずれかの他の構成作動を実施するために第1のネットワークゲートウェイデバイス404によって管理される明確に異なる特性を他に有すると考えられる場合に、変換回路420は、ネットワーク406のうちの1つからネットワーク406のうちの別のものへの受け渡しのためのメッセージを含む。変換回路420を単一デバイスとして示すが、変換回路420は、例えば、その処理作動及び/又はメモリ作動を分散させるために、又は特定のシステムに従ういずれかの他の理由から各々があるタイプの構成を実施し、あるタイプのネットワーク406と対話する変換回路420のいくつかの構成要素を有する1又は2以上のデバイスとして実施することができる。
図4に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、CANベースのネットワーク406上の対応するメッセージに応答したメッセージをイーサネットスイッチに提供する。
図4に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、イーサネットスイッチのポート414にメッセージを提供する。
図4に記載の例では、ネットワーク406から提供されたいずれかのメッセージは、変換回路420とネットワークインタフェース416の間のポート上のメッセージとしてイーサネットネットワーク410上に出現し、イーサネットネットワーク410からのメッセージは、変換回路420とネットワークインタフェース416の間のポートを通じて受信される。変換回路420は、メッセージ間の構成作動を提供し、各ネットワーク406、410上のト上述のような終点は、互いの間でCND108によって調整されて通信することができる。
【0049】
図4に記載の例は、車内診断(OBD)インタフェース422を更に含み、このインタフェースは、この例では専用OBDポート424と通信する。
図4に記載の例は、例示目的で非限定的であり、OBDインタフェース422は、いずれかのネットワークに接続するか又は1よりも多いネットワークに接続することができる(例えば、車両に接続することができる複数のOBDツールをサポートするために)。例示的実施形態は、第2のネットワークゲートウェイデバイス402に接続されたOBDインタフェース422を含み、例えば、この場合に、OBDシステムは、ほぼCANベースのものであり、OBDパラメータのうちの多くがCANネットワーク406のうちの1又は2以上に固有のものであることで変換回路420とネットワークインタフェース416との間の少ないトラフィックを可能にする。OBDインタフェース422は、これに代えて、イーサネットネットワーク410上に存在するか又はシステムの1よりも多いネットワーク406、410上に存在することができる。OBDインタフェース422の場所及びネットワーク406、410のOBD関連データの発生場所に関わらず、OBDの要求及び情報は、ネットワーク406、410のうちのいずれかの終点からのネットワーク間通信を認可して提供するCND108の作動によってOBDポート424(物理接続、無線接続、又は移動データ接続を含む別の外部接続とすることができる)に対して利用可能とすることができる。更に、
図4に記載の例は、非限定例としてOBDインタフェース422を利用するが、ネットワーク406、410上のいずれかの終点からのいずれかのデータを利用可能にし、それにCND108による構成可能な調整を受けさせることができるインタフェース及びポートを有するいずれかのタイプの特別である専用及び/又は専有のインタフェースを類似の方式で設けることができる。
【0050】
例示的システムは、電気センサとネットワーク406、410の一方との間に挿入されて電気センサの電気応答に応じる感知値をネットワーク上に提供するように構造化されたCND108を含む。例えば、ネットワーク406のうちの1つは、電気センサとして関連の終点408を有する第2のネットワークゲートウェイデバイス402への電気接続とすることができ、この場合に、変換回路420は、センサからの電気信号をそれぞれのネットワーク(例えば、ネットワーク410又は別のネットワーク406)のための通信に転換する。この例では、変換回路420は、アナログ/デジタル(A/D)処理、表示ビットの決定、表示値の決定、信号のデバウンシング、信号のフィルタリング、診断ビット検出(例えば、故障の決定及び対応する故障値への転換、及び/又は予め決められた電圧値から対応する故障値への換算)、飽和管理(例えば、出力を予め決められた値に制限すること)、及びスリュー制限(例えば、表示値に変化率制限を適用すること)などのような電気信号に対する処理作動を実施することができる。センサからの電気信号は、存在する場合に、電圧値、周波数値、表示抵抗値、又は当業技術で公知のいずれかの他のタイプのセンサ電気値とすることができる。
【0051】
別の例では、システムは、電気アクチュエータとネットワーク406、410の一方との間に挿入されてネットワークからの指令値を電気アクチュエータに対する構成された電気応答として提供するように構造化されたCND108を含む。例えば、ネットワーク406のうちの1つは、電気アクチュエータとして関連の終点408を有する第2のネットワークゲートウェイデバイス402への電気接続とすることができ、この場合に、変換回路420は、それぞれのネットワーク(例えば、ネットワーク410又は別のネットワーク406)からの通信をアクチュエータのための電気信号に転換する。この例では、変換回路420は、デジタルからアナログへの処理、対応する値に対する表示ビットからの決定、診断ビットの提供、飽和管理、及びスリュー制限などのような電気信号に対する処理作動を実施することができる。アクチュエータへの電気信号は、存在する場合に、電圧値、周波数値、変調値、又は当業技術で公知のいずれかの他のタイプのアクチュエータ電気値とすることができる。ある一定の実施形態では、電気アクチュエータは、感知値(例えば、位置フィードバック、確認応答など)、及び/又は同じか又は明確に異なる電気接続上に提供することができ、論理的に同じネットワーク406又は明確に異なるネットワークの一部(例えば、1つのネットワーク406上での作動及び第2のネットワーク406上でのフィードバック)とすることができる他のフィードバック値を更に有することができる(例えば、アクチュエータを示すある一定の電気値は故障条件を有し、非応答性のものであり、不動状態にあり、飽和状態にあるなど)。
【0052】
終点が他の終点への通信をどのように実施するか又は他の終点が何処に配置されているかに関する知識を必要とすることなく、
図4に記載の実施形態が明確に異なるネットワーク上の終点間の通信を可能にすることを見ることができる。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、
図4に記載の実施形態は、異なるタイプのネットワークを含む明確に異なる複数のネットワーク上で分散デバイスを有する車両ネットワークの作動のための機能を与える。更に、
図4に記載の実施形態は、デバイスが通信機能を変更したか否かに限定されることなくデバイスがネットワーク間を移動する時に車両の作動を提供する。例えば、イーサネットネットワークに移動されるCANネットワーク上の第1のデバイスは、CND108の適切な構成により、CANネットワークからこのデバイスが利用していたメッセージをイーサネットネットワークに移動して新しい位置にあるこのデバイスに対して利用可能とすることができることで機能し続けることができる。ある一定の実施形態では、移行したデバイスは、以前のアルゴリズム(例えば、同じローカル制御)、例えば、ビット深度、分解能情報、メッセージ速度、及び浮動小数点/固定小数点のデータ性質などを含む以前のCANメッセージの仕様に合わせて特別に構成されたコンピュータ可読命令を移行したデバイスがこの同じローカル制御によって最初に提示されて利用されていた以前のCANメッセージを受信することができるように元のCANメッセージ全体をイーサネットメッセージの中に(例えば、フレームに、パケットに、及び/又は指定の方式で)カプセル封入するように構成されたCND108を用いて利用し続けることができる。従って、
図4に記載の実施形態及び
図4に関して示す原理は、ネットワーク間の終点デバイスの混合状態の変更をいくつかの車両にわたるか(例えば、設計の見直し処理、モデル年、又は類似のものにわたって発生する変更)、又は同じ車両の範囲(例えば、点検修理、終点へのアップグレード又は変更、アップグレード、アップフィット、リコール交換など)かに関わらず、これらの変更をサポートするためのCND108の構成の更新だけによって可能にする。ある一定の実施形態では、
図4に記載の実施形態及び
図4に関して示す原理は、例えば、ネットワークの1よりも多い可能な場所及び/又は構成で利用可能にされる終点の範囲が考えられており、CND108が、車両上に存在する終点配置を決定し、従って、選択される構成(例えば、2又は3以上の利用可能な構成の中から)を利用するように構成される場合に、CND108の構成の更新を必要とすることなくネットワーク間の終点デバイスの混合状態の変更を可能にする。従って、
図4に記載の実施形態及び
図4に関して示す原理は、車両作動をサポートするために、車両へのいずれの変更もなく、更にCND108の構成のための外部デバイスと断続的にしか又は全く通信せずに、終点デバイス及び構成の少なくとも予め決められた範囲でネットワーク間の終点デバイスの混合状態への変更を更に可能にする。
【0053】
図5を参照すると、例示的システムは、車両上にあって物理的、論理的に分離されたものとすることができる(例えば、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)又は他の論理的分離スキームとして)及び/又は1又は2以上を異なるタイプとすることができる複数のネットワーク間の通信を調整するCND108を含む。
図5に記載の実施形態は、本発明の開示のある一定の態様を強調するために示した一部の相違点と共に
図4に記載の実施形態とほぼ整合する。
図5に記載の例は、ネットワーク406に関して別々のネットワーク又はネットワークゾーンとすることができる追加のインタフェース504、506を含む。
図5に記載の例は、終点504に通信を提供するコントローラを含むいずれかのタイプの車両コントローラ(例えば、エンジンコントローラ、トランスミッションコントローラ、ロック防止制動システム(ABS)コントローラ、先進運転者支援システム(ADAS)コントローラ、ドアコントローラ、バッテリコントローラ、ヘッドユニット、対話型ダッシュボードなど)に対するインタフェース、及び/又はセンサ、アクチュエータ、又はセンサとアクチュエータとの組合せなどに対する電気インタフェースとすることができる車両制御デバイスインタフェース(VCDI)508を描いている。
図5に記載の例は、当業技術で理解されているか又は本明細書に示すいずれかのタイプの通信デバイスとすることができる終点502に対する追加のインタフェース506を描いている。
図5に記載の実施形態では、車両上に存在することができる多くのネットワークタイプと変換回路420がインタフェースで接続することを可能にするためのネットワークインタフェース回路
416、418
が終点408、502と変換回路420の間に示されている。インタフェース回路
416、418
は、変換回路420と共に配置されるか又はいずれかの他の場所に位置付けられて関連のネットワーク及び変換回路420に通信的に結合することができる。
図5に記載の例は、ネットワークインタフェース416と同じネットワーク上の終点412を通して第1のネットワークゲートウェイデバイス404に通信的に結合されたネットワーク512、514を更に描いている。ある一定の実施形態では、CND108は、ネットワーク512、514への通信が終点412を通して提供されるので、ネットワーク512、514又は関連の終点516、518に関する特定の知識を持たないか又は必要としない。しかし、CND108は、ネットワーク406及び/又は終点504、506でインタフェースで接続したネットワークのような第2のネットワークゲートウェイデバイス402と通信しているネットワークからの通信を提供するように構造化される。第2のネットワークゲートウェイデバイス402からの通信は、要求情報(例えば、周囲温度、ドア位置、車両速度)を例えばこれらの情報を提供するカプセル封入されたペイロードとして又は固有メッセージ(例えば、周囲温度、ドア位置、車両速度を示すCANメッセージ、及び/又は関連のセンサ情報を有するLINメッセージ)として提供することができる。従って、終点516、518は、ネットワーク406(又は他のネットワーク)とトンネリングメッセージを共有フォーマットで送受信するか又は車両上にあってCND108による調整を受けるいずれかのネットワークから情報を受信することができる。
【0054】
図6を参照すると、例示的システムは、車両上にあって物理的、論理的に分離されたものとすることができる(例えば、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)又は他の論理的分離スキームとして)及び/又は1又は2以上を異なるタイプとすることができる複数のネットワーク間の通信を調整するCND108を含む。
図6に記載の実施形態は、本発明の開示のある一定の態様を強調するために示した一部の相違点と共に
図4に記載の実施形態とほぼ整合する。
図4に示す配置のいずれの柔軟性にも限定されることなく、
図6に記載の例は、第1のネットワークゲートウェイデバイス404に配置された変換回路420を描いている。
【0055】
本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、
図6に示すコロケーションは、本明細書で利用する場合に、物理的コロケーション(例えば、変換回路420は、第1のネットワークゲートウェイデバイス404と共有のハウジングの中、及び/又は第1のネットワークゲートウェイデバイス404と同じ基板上に配置される)、及び/又は論理的コロケーション(例えば、実行ハードウエアの作動負担のグループ分け、例えば、接続、接続性、作動命令、格納データ、データ格納、及び/又は処理リソースなど)を示すことができる。コロケーションスキームの決定は、コロケーションの目的(例えば、ハードウエアリソースを共有すること、外部インタフェース数を低減すること、コロケーション構成要素及び/又はこれらの構成要素に関するためのシステム内の他の構成要素のリスクプロファイルを単純化及び/又は多様化すること)、コロケーション構成要素の性質(例えば、コロケーション構成要素に関するハードウエア実施、処理リソース、及び/又はメモリリソース)、コロケーション構成要素の所有権の分割(例えば、製造業者、供給者、点検修理者、車両所有者、車両運転者)、構成要素及び/又は車両の運用負担(例えば、確実に、運用債務、点検修理、保険、作動時負担など)、及び/又は構成要素の統合負担(例えば、設置、設計、フットプリント要件を満足すること、構成要素間の妥協、及び/又はこれらに影響を及ぼす能力)に依存する。従って、ある一定の実施形態では、構成要素をコロケートする段階は、構成要素をハウジング又はハウジング群の中に配置する段階、構成要素を選択される幾何学的近傍に配置する段階、構成要素を選択される論理配置で配置する段階(例えば、同じフロー又はフロー群内で関連付ける段階、同じアプリケーション又はアプリケーション群内で関連付ける段階、パラメータの命名、メモリ割り当て、又は実行順序などのような作動制約条件を設ける段階)、構成要素を選択されるリスクプロファイル配置に配置する段階(例えば、同じ故障モード(例えば、電気的影響、論理的影響、故障の影響、物理的影響、及び/又はポンプ、冷却システムのような物理的構成要素への依存性など)を受ける同じ影響ゾーン、同じ温度環境、同じNVH環境、同じEMI環境に配置する段階)、同じ基板上に配置する段階、及び/又は共有メモリの場所上に配置する段階(例えば、コンピュータ可読命令が、共有メモリの場所に配置される及び/又は同じプロセッサリソースによって実行される)のうちの1又は2以上を含むことができる。この例では、NVHは、「騒音、振動、及びハーシュネス」環境であり、EMIは、「電磁干渉」環境である。本発明の開示の利益を有し、特定のシステムを考える時に通常利用可能な情報を有する当業者は、本発明の開示に示すようにコロケートされる構成要素の実施を容易に決定することができる。説明したコロケーションスキームのうちの1又は2以上で配置される構成要素をある一定の実施形態ではコロケートするか又は他の実施形態ではコロケートしない場合があり、及び/又はある一定の作動条件の目的ではコロケートするが、他の作動条件の目的ではコロケートしない場合があることを見ることができる。構成要素がコロケートされるか否かを決定するためのある一定の考慮事項、及びこれらの構成要素に対して選択されるコロケーションスキームは、コロケーションの目的、リソースの運用コスト(例えば、通信、処理リソース、車両の任務に対する作動制限、車両の任務に対する作動影響、例えば、冷却要件、及び動力消費など)、リソースの資本コスト(例えば、コンピュータパワー、ネットワークインフラストラクチャー、メモリリソース、個々の構成要素の品質要件又は機能要件、遮蔽要件、車両内又は車両外のいずれであるかに関わらないデータスループットなど)、構成要素に関する統合コスト(例えば、フットプリントの利用可能性及びコスト、インタフェース管理、設計柔軟性及びロックダウンの軌跡、及び/又はシステムの他の態様と妥協及び/又は最適化する能力)、及び/又はシステムに関する他の利害関係者にコストを分散させる能力(例えば、これらの利害関係者は、供給者、製造業者、顧客、及び/又は点検修理者であり、この能力は、高い機能に関する高いコストを分散させる及び/又は利害関係者間でコストをやり取りする能力を含むことができる)を含む(がこれらに限定されない)。
【0056】
図6に記載の例では、変換回路420は、以下に限定されるものではないが、ネットワークインタフェース416と共有のメモリにデータを投入すること及び/又はそこから読み取ることにより、及び/又はポート414と通信すること(図示せず)によって通信を提供することができる。
【0057】
図7を参照すると、例示的システムは、車両上にあって物理的、論理的に分離されたものとすることができる(例えば、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)又は他の論理的分離スキームとして)及び/又は1又は2以上を異なるタイプとすることができる複数のネットワーク間の通信を調整するCND108を含む。
図7に記載の実施形態は、本発明の開示のある一定の態様を強調するために示した一部の相違点と共に
図4に記載の実施形態とほぼ整合する。
図4に示す配置のいずれの柔軟性にも限定されることなく、
図7に記載の例は、第2のネットワークゲートウェイデバイス402とコロケートされた第1の部分702と、第1のネットワークゲートウェイデバイス404とコロケートされた第2の部分704とを有する変換回路420を描いている。変換回路420の各部分702、704は、ネットワークにより(例えば、どのネットワーク406が情報提供を受けているか)、予め決められた終点により、フローにより、変換作動により(フレーム情報の処理、ペイロード情報の処理、通信指令をダウンサンプリング、アップサンプリング、バッファ処理、提供することによって機能差を管理すること、別のメッセージフォーマット内へのメッセージのカプセル封入など)、及び/又は通信の方向によって(例えば、選択されるネットワーク間の方向、ゲートウェイデバイス間の方向、終点間の方向、フロー間の方向、又はこれらの方向の組合せ)変換作動を少なくとも分離することを含むいずれの理由に関しても分離することができる。
【0058】
図8を参照すると、例示的システムは、車両上にあって物理的、論理的に分離されたものとすることができる(例えば、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)又は他の論理的分離スキームとして)及び/又は1又は2以上を異なるタイプとすることができる複数のネットワーク間の通信を調整するCND108を含む。
図8に記載の実施形態は、本発明の開示のある一定の態様を強調するために示した一部の相違点と共に
図4に記載の実施形態とほぼ整合する。
図8に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイスと第2のネットワークゲートウェイデバイスとはコロケートされ、CND108の一部として示されているものとして省略した。ある一定の実施形態では、
図8に記載のCND108は、その一部を形成するのではなく、これに代えて、CND108によって調整される複合ゲートウェイデバイスとすることができる。ある一定の実施形態では、複合ゲートウェイデバイスの1又は2以上の部分は、CND108の一部を形成することができ、複合ゲートウェイデバイスの他の部分は、CND108によって調整される。
【0059】
本明細書で利用されるようなかつ本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されないポリシーは、データパラメータ、収集速度、分解能情報、優先度値(例えば、全てのデータ収集パラメータの情報を提供することができるわけではない異常条件に応答した選択に合わせてデータ収集値を順序付けする)のような収集されるデータの記述を含む。ある一定の実施形態では、ポリシーは、パラメータ又は定量ベースの事象(例えば、所与のデータ値が閾値よりも大きいことなど)、及び/又はカテゴリ事象(例えば、特定の故障コード、作動条件又は状態、又は車両場所/管轄区域が発生する)として定めることができる事象情報を更に含む。ある一定の実施形態では、ポリシーは、事象の発生に応答して取り込むべきデータ値のような事象応答、及び/又はデータ収集速度の増減、又は収集分解能の変更などのようなデータ収集スキームの他の変更を更に含む。ある一定の実施形態では、事象応答は、事象発生に関する時間フレーム、例えば、事象発生後に調節されたデータ収集スキームを利用するための期間、及び/又は事象発生に先行する期間(例えば、ローリングバッファ又は他のデータ収集作動を利用する、後に事象が発生した場合に取り込むことができる一時的な情報を提供する)を更に含む。ある一定の実施形態では、事象に対するデータ収集スキームの変更は、複数の変更、例えば、ある期間にわたる変更、事象の進行(例えば、事象深刻度が悪化する場合)に基づく更に別の変更、及び/又は事象が解決されたことを決定するための基準に基づく更に別の変更を含むことができる。ある一定の実施形態では、データ収集スキームの変更は、同じか又は別の事象の事象関連の解決に基づいて実施することができ、例えば、車両の次の停止事象まで、点検修理技術者が事象を解決するまで、選択回数の停止事象が発生する間、又は類似の期間にデータ収集変更が実施される。これに加えて又はこれに代えて、ポリシーは、本発明の開示全体を通して列挙するいずれかの調整された構成要素に対していずれかの調整作動を実施するためのパラメータを含むことができる。
【0060】
本明細書でのポリシーの利用は、2次ポリシー、例えば、単一ユーザからの単一データ収集スキームに応答して実施されることになる内含的なポリシーを参照することができ、完全ポリシーは、1又は2以上の2次ポリシーが集められた後に準備、検証されて車両に通信される。本明細書でのポリシーの利用は、未検証ポリシー、例えば、いくつかのユーザに応答したポリシーが集められ後のものであるが、ポリシー検証作動が依然として完了していない(例えば、ポリシーによって示唆されるデータ収集を実施することができるか否かが決定される前の)ポリシーを参照することができる。本明細書でのポリシーの利用は、以前に適用されたポリシー(例えば、更新バージョンのポリシーが車両に通信される及び/又は車両上に実施される前に存在していたポリシー)を参照することができる。本明細書でのポリシーの利用は、更新されたポリシー、例えば、車両への通信及び/又は車両による確認を待っている検証されたポリシー(例えば、CND108からの)を参照することができる。
【0061】
図9を参照すると、例示的システムは、車両上にあって物理的、論理的に分離されたものとすることができる(例えば、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)又は他の論理的分離スキームとして)及び/又は1又は2以上を異なるタイプとすることができる複数のネットワーク間の通信を調整するCND108を含む。
図9に記載の実施形態は、本発明の開示のある一定の態様を強調するために示した一部の相違点と共に
図4に記載の実施形態とほぼ整合する。
図9に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404と第2のネットワークゲートウェイデバイス402とはコロケートされず、第1のネットワークゲートウェイデバイス404と通信しているCND108が示されている。CND108は、ネットワークゲートウェイデバイスのうちのいずれか1又は2以上との通信状態にすることができ、及び/又はネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上の上に少なくとも部分的に配置することができる。これに加えて又はこれに代えて、CND108は、ネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上に対して利用可能なメモリの場所(例えば、ポリシー、構成命令、又は構成テーブルなど)にアクセスすること及び/又はそれを調節することによってネットワーク間の通信を調整することができ、この場合に、CND108が他のネットワークゲートウェイデバイスと直接に通信しない場合に、命令の該当部分(いずれかが存在する場合)をこれらのデバイスに渡すことができる。ある一定の実施形態(図示せず)では、CND108は、ネットワークのうちの1又は2以上を例えば第1のネットワークゲートウェイデバイス404のポート414で利用してネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上に通信することができる。ある一定の実施形態では、CND108は、ネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上の上に少なくとも部分的に配置すること、ネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上とコロケートすること、及び/又はネットワークゲートウェイデバイスのうちの1又は2以上の構成要素(例えば、変換回路及び/又はネットワークインタフェース回路)内に含める(少なくとも部分的に)ことができる。
【0062】
図10を参照すると、例示的な第1のネットワークゲートウェイデバイス404が示されている。
図10に記載の例では、第1のネットワークゲートウェイデバイス404は、イーサネットネットワークとの通信のためのいくつかのポート414を有するイーサネットネットワークインタフェース416(又はイーサネットネットワークインタフェース回路)を含む構成可能イーサネットスイッチである。ポート414は、物理ポート、論理ポート、又はその組合せとすることができる。
【0063】
図11を参照すると、例示的な第2のネットワークゲートウェイデバイス402が示されている。
図11に記載の例では、第2のネットワークゲートウェイデバイス402は、2次ネットワーク406と1次ネットワークインタフェース(例えば、ネットワーク410のようなイーサネットネットワーク)との間の変換を提供する構成可能エッジゲートウェイ(CEG)である。ネットワークを参照することへの2次及び1次の利用は、単にネットワークの論理配置しか示さず、この場合に、1次以外の他のネットワークへのインタフェースをエッジインタフェース(例えば、エッジゲートウェイにインタフェースで接続した)と呼ぶ。ある一定の実施形態では、1次ネットワークは、より高い機能(例えば、帯域幅、スループット、及び/又はリソースの専用)、ネットワーク上のより多くのデバイス又は終点、終点に対する経時的な移行ターゲットネットワーク(車両、車両群の寿命、モデル年の期間などにわたる)、及び/又は外部通信(例えば、無線通信による更新、構成の更新、データ収集など)に対する1次エントリネットワークを有することができるが、特定の実施形態は、1次ネットワークと考えられるネットワークに対して存在するこれらの考慮事項のうちの一部、全てを有するか又はいずれも持たない場合がある。
図11に記載の例は、システム内のいずれかの他の場所に存在するか又はシステムに存在しない場合がある任意的なOBDインタフェース422を描いている。
【0064】
図12を参照すると、いくつかのネットワークをそこに有し、これらのネットワーク間の通信がCND108によって調整される車両が示されている。
図12に記載の配置は、本発明の開示のある一定の態様を示すために提示したものであり、非限定的配置である。
図12に記載の例は、第1のネットワーク406に結合された終点1202、1204(例えば、1又は2以上の車両コントローラ)と、第2のネットワーク(例えば、CND108とコロケートされたスイッチを有し、及び/又はCND108とは少なくとも部分的に別々のイーサネットネットワーク)に結合されたいくつかの終点1206、1208、1210、1212とを含む。
図12に記載の例では、コントローラ1202、1204、1206、1208、1210、1212は、車両の異種ネットワークの間でCND108によって調整される通信を受け渡すことができる。ある一定の実施形態では、所与のコントローラをネットワーク間で切り換えることができ、車両内の他のコントローラとの通信及び/又は車両の外部の通信を維持することができ、更に関連のコントローラ(又は外部のコントローラ、アプリケーション、又はデバイス)がスイッチの知識を有するか否かに関わらず維持することができる。
【0065】
図13を参照すると、いくつかのネットワークをそこに有し、これらのネットワーク間の通信がCND108によって調整される車両が示されている。例示目的で、
図13に記載の例は、
図12に記載の例と同じネットワーク及びコントローラセットを含む。
図13に記載の例では、コントローラ1204、1208、1210、及び1212はコロケーション1302されており、更に、コントローラ1204は、第1のネットワーク406から第2のネットワークに移動されている。コントローラ1204、1208、1210、1212のコロケーション1302は、より少ない個数のハウジング(4個の代わりに1~3個の全ハウジング数)、より少ない個数の基板(4個の代わりに1~3個の全基板数)へのコントローラの集約、及び/又は少なくとも部分的に共有されるコンピュータリソース(例えば、共有処理、共有メモリ、共有キャッシュ、及び/又はその組合せ)の利用を含むいずれかの実施とすることができる。ある一定の実施形態では、CND108の利用は、CND108への構成の更新だけにより、及び/又はCND108の利用可能な予め決められた構成の中に収まる車両コントローラの集約変更だけによって(それによってCND108への更新なく実施することができる)通信の調整及び接続性の維持を可能にすることによって車両コントローラの集約を含む
図13に記載の配置を可能にする。更に、コントローラの集約は、ネットワークコストの低減、ネットワークトラフィックの低減、選択的なリスク分散(例えば、より低いリスク又は分散リスクの位置へのコントローラ位置の配置及び/又はネットワーク経路指定(network routing)、及び/又はコントローラ集約によるフットプリントの獲得及び/又はコスト節約を利用した別のシステム構成要素へのリスクの低減)のようないくつかの利点をもたらすことができる。ある一定の実施形態では、コントローラの集約は、コントローラ間のより深い情報共有を可能とすることができ(例えば、大きい利用可能ネットワーク容量、共有コントローラによるネットワーク制限の回避、及び/又は共有メモリリソースの利用に起因して)、それによってより高い機能のコントローラ作動、及び/又はコントローラ間の共有情報が容易には利用可能でなかったことによって以前には利用不能であった作動を提供することができる。ある一定の実施形態では、CND108は、分散させることを必要とする終点の場所(図示せず)からコントローラの場所を分離することによってコントローラの集約を更に可能にする(例えば、自らの機能を実施するためにある一定の場所に配置する必要があるセンサ及びアクチュエータをそれぞれのコントローラの近くに位置付ける必要がCND108及び/又はCEG402の作動に起因してもはやない)。ある一定の実施形態では、コントローラの集約は、例えば、共有コンピュータリソースに対するハードウエアコストを低減すること、より高い機能(例えば、処理パワー及び/又はメモリ)のコンピュータリソースを可能にすること、又はその組合せによって低いコスト及び/又は高い機能を可能にする。従って、CND108の作動は、以前には利用可能ではなかった車両コントローラの集約作動を提供する。ある一定の実施形態では、
図13に記載の例は、
図12に関するコントローラの集約及び/又は無関連の実施形態の例示とすることができる。
【0066】
図14を参照すると、いくつかのネットワークをそこに有し、これらのネットワーク間の通信がCND108によって調整される車両が示されている。例示目的で、
図14に記載の例は、
図12に記載の例と同じネットワークと類似のコントローラセットとを含む。
図14に記載の例では、コロケーション1302コントローラは、コントローラ1402、1404、1406のセットと、コロケーション1302コントローラ上のコントローラとして示したCND108とを含む。CND108は、コロケーションコントローラ1402、1404、1406のうちの1又は2以上の上に少なくとも部分的に配置することができ、及び/又は例示するように別々とすることができる。ある一定の実施形態では、
図14に記載の例は、
図13に関するコントローラの更に別の集約、及び/又は
図12及び
図13に記載の例とは無関連のコロケーション1302コントローラの例示とすることができる。
【0067】
図15を参照すると、いくつかのネットワークをそこに有し、これらのネットワーク間の通信がCND1502、1504によって調整される車両が示されている。例示目的で、
図15に記載の例は、本発明の開示全体を通して列挙するコロケーション車両コントローラ群を各々が含む2つの集約コントローラ1302、1506を利用する。
図15に記載の例は、第1のネットワーク406と第2のネットワークの間に挿入された第1のCND1502(又はCND部分)(終点412がCND1502に直接に結合され、集約コントローラ1506がCND1502に直接に結合されたもの)と、第1のネットワーク406と第2のネットワークの間に挿入された第2のCND1504(又はCND部分)(終点412がCND1504に直接に結合され、集約コントローラ1302がCND1502に直接に結合されたもの)とを含む。ある一定の実施形態では、第1のCND1502に接続された第2のネットワークは、第2のCND1504に接続された第2のネットワークとは別々のネットワークとすることができるが、同じタイプのネットワーク(例えば、イーサネットネットワーク)とすることができ、及び/又は互いに同じか又は電気結合されたハードウエアを利用することができる。
図15に記載の例は、第1のネットワーク406に対する1次ネットワーク調整を有するCND1504を示すが、第1のネットワーク406の調整は、分散させる、共有する、終点、又はアプリケーション、及び/又はフロー従って調整するなどを行うことができる。ある一定の実施形態では、第2のネットワークの調整は、CND1502、1504の一方だけによって実施され、及び/又は分散させる、共有する、終点、アプリケーション、及び/又はフロー従って調整することができる。
【0068】
図15に記載のいくつかの代表的態様を以下に説明し、そのうちのいずれか1又は2以上は、ある一定の実施形態に存在することができる。
図15に記載の例示的態様は、CND1502、1504によって共有されるネットワーク調整を含み、例えば、終点、ネットワーク、他方の(又は部分)CND、及び/又はコントローラが不具合、故障、又は作動機能の低下を受けた場合に、CND1502、1504のいずれも完全に又は部分的に全てのネットワークの調整をサポートする機能を有する。
図15に記載の例示的態様は、一方のCND1502、1504によるネットワークの1次調整を含み、例えば、終点、ネットワーク、1次CND、及び/又はコントローラが不具合、故障、又は作動機能の低下を受けた場合に、他方のCNDは完全に又は部分的に全てのネットワークの調整をサポートする機能を有する。
図15に記載の例示的態様は、集約コントローラ1506、1302の一方が機能又は終点との接続性などを失った場合に、これらの集約コントローラのうちの他方に関する制御作動を少なくとも部分的に肩代わりする機能を有する集約コントローラ1302、1506のうちの一方又は両方を含む。ある一定の実施形態では、CND1502、1504は、以前は元のコントローラ1302、1506に対してしか利用可能ではかったパラメータを交換コントローラ1506、1302による制御作動の肩代わりで応答して受け渡す機能を有する。ある一定の実施形態では、ネットワークの一部が機能しなくなった時に接続を失った終点間に少なくとも部分的に接続性を与えるために、冗長的なネットワーク経路指定の利用可能性がCND1502、1504によって使用可能である。CND1502、1504は、同等パラメータ(例えば、同等データを提供する機能を有する別の終点)、代替パラメータ(例えば、喪失パラメータに対する代替物として少なくとも部分的に使用可能な代替パラメータ又はバックアップパラメータを提供する機能を有する別の終点)、同じパラメータ(例えば、元の終点からのデータ又は別の終点からの同じデータ値を残りのネットワークインフラストラクチャーを通して経路指定することができる場合)を提供することができ、及び/又はコントローラハンドオフ通信、ハートビート通信、又はステータス通信などのような管理パラメータを提供することができる。ある一定の実施形態では、CND1502、1504のうちの一方又は両方、又はCND部分を集約コントローラ1302、1506の一方のような別のシステム構成要素とコロケートすることができる。ある一定の実施形態では、車両上の複数のネットワークに対して明確に異なるリスクプロファイルをもたらされ、このような任務に関して及び/又は少なくともリンプホーム作動、制御式停止、又はデータ取り込みなどに関して車両を作動不能にする単一故障のリスクを低減するようなネットワーク経路指定が車両上のこれらのネットワークに対して施される。ある一定の実施形態では、コントローラ、CND、及び/又は集約コントローラの場所は、複数の関連デバイスに対して明確に異なるリスクプロファイルを与え、このような任務に関して及び/又は少なくともリンプホーム作動、制御式停止、又はデータ取り込みなどに関して車両を作動不能にする単一故障のリスクを低減するように選択することができる。ある一定の実施形態では、より低い運用コスト、設置コスト、統合コスト、全リスクプロファイル、又は車両上の構成要素の重量及び/又はフットプリントの分散などをもたらすようなネットワーク経路指定が車両上のこれらのネットワークに対して施される。
【0069】
図16を参照すると、メッセージ変換及び/又はメッセージカプセル封入の一部の実施形態の実施形態が示されている。
図16に記載の例は、本発明の開示のある一定の態様を描く例示的ものであり、本発明の開示を限定するものではない。ある一定の実施形態では、
図16に示す作動は、その全て又は一部をCEG、CES、変換回路、及び/又はCNDによって実施することができ、ある一定の実施形態では、CNDによって調整することができる。第1の例示的メッセージ変換1602は、ペイロード1610及び他のフレーム情報1608を有する第1のネットワークからのメッセージ含む。他のフレーム情報は、ヘッダ、後続態様、及び/又は終端ビットを含むことができ、更を関連のプロトコル、ネットワークタイプ、ソース終点、宛先終点、又は当業技術で公知の他の態様によって決定することができる。ある一定の実施形態では、ペイロード1610は、メッセージデータ、メッセージによって表されるデータ値、又はメッセージの内容にされると考えられる他の情報とすることができる。しかし、ある一定の実施形態では、ある一定の作動に関してある一定の作動条件中に及び/又はある一定の終点に関して、ペイロード1610は、メッセージのいずれかの他の態様とすることができる。例えば、ネットワークモニタ作動は、タイムスタンプ、確認応答情報、ソース及び/又は宛先の情報、又はメッセージのペイロードとして他の部分を利用することができる。例示的メッセージ変換1602は、ペイロード1610を分離する段階と、ターゲットネットワークに合うように構成された情報内の新しいフレーム(又はパケット)1612の中にペイロードをパッケージ化する段階とを含む。これに加えて又はこれに代えて、新しいフレーム1612は、識別子(例えば、ソース又は宛先)の調節、タイムスタンプ、又は互いに関する知識から異種ネットワーク上の終点を抽出することを可能にする他の情報を含むことができる。ある一定の実施形態では、ペイロード1610は、例えば、利用単位を変更する、ビット深度を変更する(例えば、2バイト対4バイト)、表現精度を変更する、又は浮動小数点又は固定小数点の換算などを変更するように処理することができる。
【0070】
第2の例示的メッセージ変換1604は、元のメッセージ1608、1610を含み、例えば、元のソースによって提供された元のメッセージをターゲット終点に提供するために新しいフレーム1612の中に完全にカプセル封入される(例えば、新しいメッセージに変換する必要なく以前に開発されたアルゴリズムが現状のままで作動することを提供し、完全な元のメッセージを利用するある一定のネットワークモニタ作動を提供し、更に類似のことを可能にする)。ある一定の実施形態では、元のペイロード1610又はメッセージフレーム1608のいずれかを処理することができ、例えば、上述のペイロードを処理して互いから終点を抽出するために変換される新しい取り決めにソース識別子又はタイムスタンプなどを更新するが、他の点では同等情報又は系統的に調節された情報を提供する。
【0071】
第3の例示的メッセージ変換1606は、調節されたペイロード1614を有する元のメッセージ1608、1610を含む。ペイロード1614に対する調節は、いずれかの方式でのペイロードの変換(例えば、値補正、元のペイロード1610に基づく値の仮想感知又はモデル化又はペイロード1610のアップサンプリング又はダウンサンプリングなど)を含むことができ、これに加えて又はこれに代えて、ペイロードの処理を含むことができる。第3の例示的メッセージ変換1606は、調節されたペイロード1614を説明しているが、メッセージフレーム1608の他の部分に対して調節をこれに加えて又はこれに代えて実施することができる。第3の例示的メッセージでは、別のネットワークへの通信に向けて新しいフレーム1612が付加される。
【0072】
図17を参照すると、メッセージシーケンス1702をダウンサンプリングする作動の概略図が示されている。
図17に記載の例では、メッセージシーケンス1702(例えば、この例では一連の5つの通信)は、例えば、ネットワークゲートウェイデバイスのうちの1つのもののネットワークインタフェース回路では受信される。
図17に記載の例では、ダウンサンプリング作動は、本明細書に説明するいずれかのダウンサンプリング作動に応答して例えば受信終点のデータ速度に整合する、メッセージ1702によって表されるデータを計画的な速度で提供する、車両のネットワークでの及び/又は車両外通信に対する帯域幅を管理する、バッファメモリを維持する目的に、又は本発明の開示のいずれかのダウンサンプリング作動を含むいずれかの他の目的に関する。
図17に記載の例では、変換回路、ネットワークインタフェース回路、CND、CNDに接続された回路、又はCNDによって調整される回路などとすることができるダウンサンプリングデバイス1704は、変換されたメッセージシーケンス1708(例えば、
図16及び関連の開示に例示するように処理された及び/又は本明細書に示すいずれかの他のメッセージ変換及び/又はメッセージ処理の作動に従って処理されたもの)を発生させる。
図17に記載の例は、説明の明瞭化の目的で変換されたメッセージシーケンス1708を描いている。しかし、変換されたメッセージシーケンス1708は全てが同時に存在しない場合があり、例えば、メッセージが変換されて送信される時にこれらのメッセージをキャッシュから除去する、削除する、失効させるなどのことができる。メッセージシーケンス1708は、本発明の開示の態様を示すために示したものである。これに加えて又はこれに代えて、例えば、処理リソースの利用を低減するために、メッセージ1708の変換は、ダウンサンプリング作動が実施された後に実施することができる。例えば、メッセージのうちの一部を変換作動(例えば、フレーム部分又はメタデータの交換、カプセル封入、ペイロード及び/又はフレーム部分の処理など)が実施される前にダウンサンプリングの一部として排除することができる。
図17に記載の例では、ダウンサンプリングされたメッセージシーケンス1706は、例えば、異なるネットワークゲートウェイデバイス、第1のメッセージシーケンス1702のソースである異なる車両ネットワーク、外部デバイス(例えば、サービスツール、クラウドサーバ、運転者の移動デバイスなど)に提供及び通信され、及び/又は車両上のメモリストレージデバイス上に格納される(例えば、後のデータ収集作動に向けて格納車両データの一部としてなど)。この例では、元のシーケンス1702の5つのメッセージが、ダウンサンプリングされたシーケンス1706の3つのメッセージにダウンサンプリングされる。ダウンサンプリング作動は、元のシーケンス1702から選択されるメッセージを転換する段階、例えば、1つ置きのデータメッセージを利用することによって元の10msデータストリーム1702をダウンサンプリングされた20msデータストリーム1706に変更する段階を含むことができる。ダウンサンプリング作動は、これに加えて又はこれに代えて、元の値間のデータメッセージの内挿を含むことができる。例えば、元のデータストリーム1702が40msデータストリームであり、ダウンサンプリングされたデータストリーム1706が100msデータストリームである場合に、ダウンサンプリングは、時間的に最も近いメッセージを採用したもの又は内挿演算を実施した(例えば、線形適合、スプライン適合、多項式適合、又は補間データ点に対する他の内挿演算を適用した)もののいずれかをダウンサンプリングされたメッセージ1706として利用する段階を含むことができる。
【0073】
本明細書で利用する場合に、補間データ点又は補間データ値は、ダウンサンプリングされたメッセージ1706内で対応する元のデータメッセージ1702と時間的に整合しないデータ値を示している。本明細書で利用する場合に、非補間データ点又は非補間データ値は、ダウンサンプリングされたメッセージ1706内で対応する元のデータメッセージ1702と時間的に整合又は同期されたデータ値を示している。元のデータメッセージ1702のメッセージとダウンサンプリングされたメッセージ1706のメッセージとは、これに加えて又はこれに代えて、位相差を有することができ、従って、ある一定の実施形態では、元のデータメッセージ1702のうちのいずれか又は全てが非補間メッセージである場合があることは理解されるであろう。ある一定の実施形態では、元のデータメッセージ1702とダウンサンプリングされたメッセージ1706の間に位相差が存在する場合であっても、例えば、元のデータメッセージ1702のストリームの軌跡特性(例えば、時間領域内の)を辿るベースラインダウンサンプリングされたメッセージ1706を提供するために及び/又はダウンサンプリングされたメッセージ1706を利用するデバイス又は作動の目的であらゆる位相差を無視することができる場合に(例えば、そのようなデバイス又は作動が、あらゆるそのような位相差の大きさよりも有意に大きい応答時間又は所要反応時間などを有する場合)、元のデータメッセージ1702のうちのある一定のメッセージを非補間データメッセージ又は同期データメッセージとして処理することができる。
【0074】
更に別の例では、同期データ値(例えば、40msから100msに転換する時に5つ目毎のデータ値)を直接利用することができ、又は適合関数を利用することができる(例えば、平滑である、フィルタリングされてものである、又は他に処理されたデータ値ストリームを提供するために)。ある一定の実施形態では、様々な時間ステップからの軽微な過渡挙動が、ダウンサンプリングされたデータ値1706がどのように利用されるかに関連せず、又はタイムスタンプデータがメッセージと共に更に通信され、従って、ダウンサンプリングされたデータ1706を利用する処理ではメッセージ間の差別的時間ステップを満足することができるかのいずれかの場合に、第1のデータストリーム1702から提供される実際のデータ値をダウンサンプリングされたデータ値1706として利用することが望ましい場合がある。ある一定の実施形態では、基礎データの時間応答挙動をシミュレートする平滑化されたデータ値を利用することが望ましい場合があり、これらのデータ値は、補間データ値に関して内挿データを利用して制御することができる(例えば、ダウンサンプリングされたデータ1706の変化率に応じる処理、例えば、変化率に対する閾値検査)。ある一定の実施形態では、例えば、下流処理がデータメッセージ1702の時間変化に特に影響されやすい場合に(例えば、PIDコントローラの微分部分)、全てのダウンサンプリングされたデータメッセージ1706が同じ処理から生成され、補間と非補間の両方のデータ値1706を発生させるために内挿演算(又は平滑化、フィルタリング、又は移動平均値)を実施することができることを保証することが望ましい場合がある。ある一定の実施形態では、ダウンサンプリングされたデータメッセージ1706は、それが元のデータメッセージ1702に直接対応するか、又は処理されたメッセージであるかを示すメタデータ又は他の埋め込み情報を更に含むことができる(例えば、ダウンサンプリングされたデータメッセージ1706に関する1回よりも多い使用、元のデータメッセージ1702を提供するデバイスに関する診断作動、及び/又はいずれかの他の目的を可能にする)。
【0075】
図17に記載のダウンサンプリング作動は、異なるデータ速度機能、予想、及び/又はダウンサンプリングされたデータの使用率を有するデバイス及び/又は手順間の通信を可能にすることを見ることができる。更に、
図17に記載のダウンサンプリング作動は、デバイス及び/又は手順が意図する機能を通信データ値の時間動特性に依存する可能性があるデバイス及び手順の適正な機能に向けて予想される時間ドメイン応答(例えば、微分挙動、積分挙動、ステップ変化応答など)を用いて実施するほど十分なデータを提供しながらネットワーク利用低減を可能にする。
図17に記載のダウンサンプリング作動は、混合ネットワーク構成及び/又はレガシー通信態様(例えば、より低いデータ速度機能及び/又はデータ速度予想値、及び/又は明確に異なるネットワークプロトコル、特性、及びメッセージタイプなどを有する)の組合せを有するモバイルアプリケーションの通信態様(例えば、各々がネットワーク、及び/又は他の構成要素、デバイス、手順、及び/又は作動と通信によって対話する構成要素、デバイス、手順、及び/又は作動)の最新の通信態様(例えば、より高いデータ速度機能及び/又はデータ速度予想値、及び/又は明確に異なるネットワークプロトコル、特性、及びメッセージタイプなど)による漸進的な更新を可能にすることを見ることができる。
【0076】
図18を参照すると、メッセージシーケンス1802をアップサンプリングする作動の概略図が示されている。
図18に記載の例では、メッセージシーケンス1806(例えば、この例では一連の3つの通信)が、例えば、ネットワークゲートウェイデバイスのうちの1つのもののネットワークインタフェース回路では受信される。
図18に記載の例では、アップサンプリング作動は、本明細書に説明するいずれかのアップサンプリング作動に応答して、例えば、受信終点のデータ速度に整合する、メッセージ1806によって表されるデータを計画的な速度で提供する、車両のネットワークでの及び/又は車両外通信に対する帯域幅を管理する、バッファメモリを維持する、又は本発明の開示のいずれかのアップサンプリング作動を含むいずれかの他の目的に関する。
図18に記載の例では、変換回路、ネットワークインタフェース回路、CND、CNDに接続された回路、又はCNDによって調整される回路などとすることができるアップサンプリングデバイス1804は、変換されたメッセージシーケンス1808(例えば、
図16及び関連の開示に例示するように処理された、及び/又は本明細書に示すいずれかの他のメッセージ変換及び/又はメッセージ処理の作動に従って処理されたもの)を発生させる。
図18に記載の例は、説明の明瞭化の目的で変換されたメッセージシーケンス1808を描いている。しかし、変換されたメッセージシーケンス1808は全てが同時に存在しない場合があり、例えば、メッセージが変換されて送信される時に、これらのメッセージをキャッシュから除去する、削除する、失効させるなどをすることができる。メッセージシーケンス1808は、本発明の開示の態様を示すために示したものである。これに加えて又はこれに代えて、例えば、処理リソースの利用を低減するために、メッセージ1808の変換は、アップサンプリング作動が実施された後に実施することができる。
【0077】
例えば、メッセージのうちの一部を変換作動(例えば、フレーム部分又はメタデータの交換、カプセル封入、ペイロード及び/又はフレーム部分の処理など)が実施される前にアップサンプリングの一部として排除又は調節することができる。
図18に記載の例では、アップサンプリングされたメッセージシーケンス1802は、例えば、異なるネットワークゲートウェイデバイス、第1のメッセージシーケンス1806のソースである異なる車両ネットワーク、外部デバイス(例えば、サービスツール、クラウドサーバ、運転者の移動デバイスなど)に提供及び通信される及び/又は車両上のメモリストレージデバイス上に格納される(例えば、後のデータ収集作動に向けて、格納車両データの一部としてなど)。この例では、元のシーケンス1806の3つのメッセージが、アップサンプリングされたシーケンス1802の5つのメッセージにアップサンプリングされる。アップサンプリング作動は、元のシーケンス1806から選択されるメッセージを転換する段階、例えば、1又は2以上の生成メッセージ1810を挿入することによって元の50msデータストリーム1806をアップサンプリングされた20msデータストリーム1802に変更する段階を含むことができる。アップサンプリング作動は、これに加えて又はこれに代えて、元の値間のデータメッセージの内挿及び/又は外挿を含むことができる。例えば、元のデータストリーム1806が50msデータストリームであり、アップサンプリングされたデータストリーム1802が20msデータストリームである場合に、アップサンプリングは、時間的に最も近いメッセージを取得したもの又は内挿演算及び/又は外挿演算を実施した(例えば、利用可能データ点間及び/又は利用可能データ点と予想される次のデータ点の間に線形適合、スプライン適合、多項式適合、移動平均、及び/又はローパスフィルタ数列を適用した)もののいずれかをアップサンプリングされたメッセージ1802として利用する段階を含むことができる。
【0078】
本明細書で利用する場合に、補間データ点又は補間データ値は、アップサンプリングされたメッセージ1802内で対応する元のデータメッセージ1806と時間的に整合しないデータ値を示している。本明細書で利用する場合に、非補間データ点又は非補間データ値は、アップサンプリングされたメッセージ1802内で対応する元のデータメッセージ1806と時間的に整合又は同期されたデータ値を示している。元のデータメッセージ1806のメッセージとアップサンプリングされたメッセージ1802のメッセージとは、これに加えて又はこれに代えて、位相差を有することができ、従って、ある一定の実施形態では、元のデータメッセージ1806のうちのいずれか又は全てが非補間メッセージである場合があることは理解されるであろう。ある一定の実施形態では、元のデータメッセージ1806とアップサンプリングされたメッセージ1802の間に位相差が存在する場合であっても、例えば、元のデータメッセージ1806のストリームの軌跡特性(例えば、時間領域内の)を辿るベースラインアップサンプリングされたメッセージ1802を提供するために及び/又はアップサンプリングされたメッセージ1802を利用するデバイス又は作動の目的であらゆる位相差を無視することができる場合に(例えば、そのようなデバイス又は作動が、あらゆるそのような位相差の大きさよりも有意に大きい応答時間又は所要反応時間などを有する場合)、元のデータメッセージ1806のうちのある一定のメッセージを非補間データメッセージ又は同期データメッセージとして処理することができる。
【0079】
更に別の例では、同期データ値(例えば、50msから20msに転換する時に1つ置きのデータ値、例えば、0ms位相値及び100ms位相値)を直接利用することができ、又は適合関数を利用することができる(例えば、平滑なフィルタリングされた又は他に処理されたデータ値ストリームを提供するために)。ある一定の実施形態では、例えば、様々な時間ステップからの軽微な過渡挙動が、アップサンプリングされたデータ値1802がどのように利用されるかに関連しないか又はタイムスタンプデータがメッセージと共に更に通信され、従って、ダウンサンプリングされたデータ1802を利用する処理でメッセージ間の差別的時間ステップを満足することができるかのいずれかの場合に、第1のデータストリーム1806から提供される実際のデータ値をアップサンプリングされたデータ値1802として利用することが望ましい場合がある。従って、ある一定の実施形態では、アップサンプリングされたデータ値1802の各メッセージは、第1のデータストリーム1806の値のうちの1又は2以上に直接対応することが可能である(例えば、第1のデータストリーム1806の値のうちの同期したもの最も近いもの及び/又は直近を選択する(例えば、次の値が利用可能になるまで通信値を保持しながら))。
【0080】
ある一定の実施形態では、基礎データ(例えば、元のメッセージ1806)の時間応答挙動をシミュレートする平滑化されたデータ値を利用することが望ましい場合があり、これらのデータ値は、補間データ値に関して内挿/外挿データを利用して制御する(例えば、アップサンプリングされたデータ1802の変化率に応じる処理、例えば、変化率に対する閾値検査)及び/又は非補間データ値に関しても制御することができる。ある一定の実施形態では、例えば、下流処理がデータメッセージ1806の時間変化に特に影響されやすい場合に(例えば、PIDコントローラの微分部分)、全てのアップサンプリングされたデータメッセージ1802が同じ処理から生成され、補間と非補間の両方のアップサンプリングされたデータ値1802を発生させるために内挿/外挿演算(及び/又は平滑化、フィルタリング、及び/又は移動平均値)を実施することができることを保証することが望ましい場合がある。ある一定の実施形態では、非補間のアップサンプリングデータ値1802は直接利用され(例えば、データメッセージ1806の実際の内容を有するアップサンプリングデータ1802のストリームを可能な限り提供するために)、補間アップサンプリングされたデータ値は、本明細書に説明するように処理される。ある一定の実施形態では、全ての元のメッセージ1806が、アップサンプリングされたデータ1802のストリーム内に与えられ、アップサンプリングされたデータ1802のストリームのデータ速度をもたらすために追加の非補間メッセージが追加される(例えば、元のメッセージ1806の全てを提供し、更に、アップサンプリング速度をサポートするために)。ある一定の実施形態では、アップサンプリングされたデータメッセージ1802は、それが元のデータメッセージ1806に直接対応するか又は処理されたメッセージであるかを示すメタデータ又は他の埋め込み情報を更に含むことができる(例えば、アップサンプリングされたデータメッセージ1802に関する1回よりも多い使用、元のデータメッセージ1806を提供するデバイスに関する診断作動、及び/又はいずれかの他の目的を可能にする)。
【0081】
ある一定の実施形態では、補間アップサンプリングされたデータ値1802は、非補間データ値間の予想値に基づいて決定することができ、この決定は、仮想センサ(例えば、システム内で利用可能な他の情報を利用する値モデル)及び/又は外挿適合演算に基づいて実施することができる。ある一定の実施形態では、補間アップサンプリングされたデータ値1802の決定は、これに加えて又はこれに代えて、元のデータ値1806に従って決定された及び/又はアップサンプリングされたデータ値1802を利用するデバイス、構成要素、作動、及び/又は手順の特性に従って調節されたアップサンプリングされたデータ値1806の変化率表現を与える予想値及び/又は内挿/外挿値を与える段階を含む。例えば、アップサンプリング作動は、値に関する変化率を決定するために予想演算及び/又は内挿/外挿を実施する段階と、アップサンプリングされたデータ値1802に関する予想変化率を与える最終補間アップサンプリングされたデータ値1802を与える段階とを含むことができる。ある一定の実施形態では、アップサンプリングされたデータ値1802を与える作動は、アップサンプリングされたデータ値1802を利用するデバイス内の変化率(又は微分)決定演算を決定し、デバイス内の変化率パラメータ決定に応答してアップサンプリングされたデータ値1802の変化率を調節し、例えば、微分演算に利用される時間ステップに関するデータ(例えば、ΔT/5ms又は温度変化毎5ミリ秒)及び/又は時定数(例えば、ローパスフィルタの時定数、移動平均計算に内在的な時定数など)を解釈する作動を含み、この場合に、アップサンプリングされたデータ値1802は、それに対して実施されることになる変化率計算では望ましい応答を与えるように調節される。例えば、アップサンプリング作動が元のデータ値1806とアップサンプリングされたデータ値1802の間に有意な時間ステップ差(例えば、50ms対5ms)を有する場合に、アップサンプリングされたデータ値1802を利用し、真の5msデータを処理するように構成することができるデバイスが作動させる例えばローパスフィルタの出力にデータ値の線形内挿/外挿のような演算が有意な歪みを与える場合がある。従って、この例では、元のデータ値1806をアップサンプリングする作動は、値を決定する5msデバイスの予想応答に従って元のデータ値1806を調節する段階を含むことができ、それによって単純な線形外挿又は移動平均などと比較して非補間データ点間にアップサンプリングされたデータ値1802の軌跡では有意な差を与えることができる。変化率表現を調節する作動は、アップサンプリングされたデータ1802及び/又はダウンサンプリングされたデータ1706に関して実施することができ、又は省略することができる。
【0082】
非補間の元のデータ値1702、1806が直接利用されるか否か、アップサンプリングされたデータ及び/又はダウンサンプリングされたデータ1802、1706と共に格納されるメタデータ、補間データ値及び/又は非補間データ値に対して実施される処理作動、全ての元のデータ値1702、1806を通信されるか否か、アップサンプリングされたデータ及び/又はダウンサンプリングされたデータ1802、1706の変化率表現を与える作動、及び/又はアップサンプリングされたデータ及び/又はダウンサンプリングされたデータ1802、1706を利用するデバイス内の変化率決定パラメータ(例えば、フィルタ定数、微分演算など)のようなアップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動に関する構成情報は、アップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動を実施するコントローラ及び/又は回路に対してアクセス可能なメモリ格納場所に与えることができる。あらゆるそのような構成情報は、その全て又は一部を設計時に、例えば、モバイルアプリケーション及びその様々なネットワークと通信するデバイスを含む時に提供することができ、及び/又は実行時作動中に与えるか又は更新することができる。ある一定の実施形態では、アップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動に関する構成情報の1又は2以上の態様は、ポリシーの一部として構成命令として及び/又はモバイルアプリケーションの別々のネットワーク上のデバイス間の通信を調整するCND108に対してアクセス可能とすることができる構成テーブルとして与えることができる。ある一定の実施形態では、ポリシーの一部、構成命令、及び/又は構成テーブルとして含まれるアップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動に関する構成情報の1又は2以上の態様は、調節及び/又は更新することができるデフォルト値を含むことができる。
【0083】
図19を参照すると、モバイルアプリケーション1902又は車両の一部を形成することができる例示的システムは、第1の相互接続数の終点1906を有する車両の第1のネットワークゾーン1904と、第2の相互接続数の終点1910を有する第2のネットワークゾーン1908とを含む。例示的システムは、ネットワークゾーン1904、1908の間に挿入されて終点1906と終点1910の間の通信を調整するCND1912を含む。
図19に記載の例では、第1のネットワークゾーン1904は第1のネットワークであり、第2のネットワークゾーン1908は第2のネットワークであり、ネットワーク1904、1908は、異なるネットワークタイプを有するネットワークである。
図19に記載の例では、第1のネットワークゾーン1904は、例えば、CANバスのような共通データバス1905を含み、第2のネットワークゾーン1908は、例えば、構成可能イーサネットスイッチ(CES)とすることができるスイッチ1914と複数のデバイス1910が通信している分散トポロジーを利用する。
図19に記載の例では、構成可能エッジゲートウェイ1916(CEG)が第1のネットワークゾーン1904と通信し、共通データバス1905からメッセージを読み取る及び/又はそこにメッセージを提供することができる。
図19に記載の例では、CEG1916は、第2のネットワークゾーン1908上のCES1914と通信し、CES1914に対して第2のネットワークゾーン1908の終点デバイスとして見えることが可能であり、及び/又は第2のネットワークゾーン1908の物理ポート及び/又は論理ポートに接続することができる。
【0084】
図19に記載の例では、CND1912は、CEG1916及び/又はCES1914の作動を構成することによって終点1906、1910の間の通信を調整する作動を実施する。
図19に記載の配置は、本説明の明瞭化のための概略図であり、CND1912、CEG1916、及びCES1914に対する明確に異なる構成要素を描いている。しかし、CND1912とCEG1916とCES1914とは、その全て又は一部を組み合わせて同じハウジング内及び/又は同じ回路基板上に提供することができ、及び/又は全て又は一部を再分割することができる。これに加えて又はこれに代えて、CND1912、CEG1916、及び/又はCES1914のうちの1又は2以上又は全ては、モバイルアプリケーション1902内の別のコントローラ、例えば、車両コントローラ及び/又は終点1910に接続されたコントローラと共に配置することができる。分離された物理的構成要素を有するネットワークゾーン1904、1908を示すが、ネットワークゾーン1904、1908は、論理的に分離することができる(例えば、単一物理的バックボーン上の別々の仮想ネットワークとして)、及び/又は全て又は一部を物理的構造及び/又は論理的構造の組合せによって分離することができる。例示的実施形態は、例示するように物理的に分離されたネットワークゾーン1904、1908を含む。例示的実施形態は、CANバスネットワークとして第1のネットワークゾーン1904と、イーサネットベースのネットワークとして第2のネットワークゾーン1908とを含む。例示的実施形態は、レガシーデバイス及び/又はレガシー互換デバイスである終点1906を有するレガシーネットワークとして第1のネットワークゾーン1904と、新しい最新のアップグレードされた及び/又は移行したデバイスである終点1910を有する第2のネットワークゾーン1908とを含む。
【0085】
終点1906、1910の間の通信を調整する例示的作動は、以下に説明するような作動を含むがそれらに限定されない。調整する作動は、終点、接続終点群、及び/又はネットワークゾーンに対して実施することができる。接続終点群は、フロー、アプリケーション、サービス群、コントローラ、車両機能、通信のためのソースアドレス、及び/又は通信のための宛先アドレスに従って接続することができる。ある一定の実施形態では、アプリケーション、サービス群、及び/又はフローには、終点のような関連の構成要素を関連付けるための実施として識別子を与えることができる。調整する作動は、CND、ネットワークゲートウェイ、ネットワークインタフェース回路、及び/又はゲートウェイインタフェース回路であるがこれらに限定されないものによって実施することができる。調整作動を本発明の開示の至る所である一定の例示的調整デバイスの関連で説明するが、複数の実施形態は、調整を実施する他のデバイスを有するように構成することができる。例示的通信及び/又は調整作動は、以下を含む:
・受信ネットワークゾーン及び/又は終点デバイスに合わせて通信(例えば、プロトコル、メッセージ情報、メタデータ、パラメータ単位など)を含む段階を含む第1の終点1906と第2の終点1910の間の通信(双方向の)を提供する段階、
・第1のネットワークゾーン1904からのメッセージをカプセル封入して第2のネットワークゾーン1908にカプセル封入されたメッセージを提供する段階、
・ネットワークゾーン(1904、1908)の一方の上の要求元デバイス(及び/又は関連のフロー)がネットワークゾーンのうちの他方のものの上のデバイスに通信を要求する許可を有するか否かを決定し、許可決定に応答して通信を提供する段階、
・要求元デバイスに対する許可の決定、要求元デバイス及び/又はプロバイダデバイスの通信性能、及び/又は一方又は両方のネットワークゾーンのネットワーク性能パラメータ(例えば、現在の利用可能帯域幅、絶対的な又は現在のネットワーク機能、ネットワーク利用率など)、及び/又は要求元デバイス(及び/又は関連のフロー)に関連付けられた通信に関する優先度値に基づいてこれらのネットワークゾーンのデバイス間の通信のデータ速度、要求分解能、及び/又は要求応答時間のうちの少なくとも1つを調節する段階、
・ネットワークゾーン間で通信されるデータに対してアップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動を実施する段階、
・ミラーリングターゲットの通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含む第1の終点1906からの通信を第2のネットワークゾーン1908のポートにミラーリングする段階、
・第1の終点1906からの通信を第2のネットワークゾーン1908に結合されたデバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイスに提供する段階、及び/又はこの場合に通信を提供する段階が、提供される通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含む及び/又は提供される通信をユニキャストする、マルチキャストする、及び/又は定期受信サービスとして提供することができる段階、
・第2の終点デバイス1910からの通信を第1のネットワークゾーン1904又は第2のネットワークゾーン1908のいずれかに結合されたデバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイスに提供する段階、及び/又はこの場合に通信を提供する段階が、提供される通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含む及び/又は提供される通信をユニキャストする、マルチキャストする、及び/又は定期受信サービスとして提供することができる段階、
・第2のネットワークゾーン1908に結合されたデバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイスからの通信を第1の終点1906に提供する段階、及び/又はこの場合に通信を提供する段階が、提供される通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含み、及び/又は提供される通信をユニキャストする、マルチキャストする、及び/又は定期受信サービスとして提供することができる段階、
○更に、例えば、第1の終点1906が指令値に応答したモバイルアプリケーションの任務に関する作動を実行する場合に、通信を指令値として提供する段階(例えば、指令値に応答した設定値、ターゲット値、又は閾値を設定する段階)、
・第2のネットワークゾーン1908に結合されたデバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイスからの通信を第1の終点1906に提供する段階、及び/又はこの場合に通信を提供する段階が、提供される通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含み、及び/又は提供される通信をユニキャストし、マルチキャストし、及び/又は定期受信サービスとして提供することができる段階、
○更に、例えば、第1の終点1906が指令値に応答したモバイルアプリケーションの能動テキスト実行作動に関する作動を実行する場合に、通信を試験実行値として提供する段階(例えば、点検修理試験のためのある一定の作動又は能動診断作動などを実施する段階)、
・提供される通信が、第2の終点1910のデバイスの要件(例えば、データ速度、分解能、単位など)の上位集合を満足するように構成され、提供される通信をユニキャストする、マルチキャストする、及び/又は定期受信サービスとして提供することができる場合に、第1の終点1906からの通信をいくつかの第2の終点1910のデバイスに提供する段階、
・第1のデバイス(例えば、第1の終点1906、第2の終点1910、及び/又はネットワークゾーン1904、1908に結合されたデバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイス)からの通信値を構文解析し、構文解析された通信値に応答したターゲットデバイス(例えば、通信値に応答した通信レシピエント及び/又は通信プロバイダ)を決定し、構文解析された通信値に応じてターゲットの通信レシピエント及び/又は通信プロバイダの通信を含む段階、
例えば、通信値は、全称的な及び/又は標準の構成要素識別子(例えば、タービン温度、前方助手席ドアアクチュエータなど)を含むことができ、CND1912は、モバイルアプリケーションの現在の構成に従って構成要素識別子に対応するそれぞれの終点1906、1910を決定し、更に第1のデバイスとターゲットデバイスとの間で変換を行うための通信の経路指定、カプセル封入、及び処理などを決定することができる。例えば、そのような作動は、デバイス、点検修理担当者、又は他の要求元がデバイスの特定の構成及び配置を追尾することを必要とせずにネットワークゾーン上のデバイスの構成及び配置を変更することを可能にし、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が構成変更(例えば、1つのネットワークゾーンから別のものへのデバイスの交換又は移動、デバイスの通信パラメータ又は通信機能への変更など)に応答した構成情報を格納する段階、及び/又は実行時作動中に利用すること、その後の利用に向けて格納すること、及び/又は更に別の更新を受けるデフォルト構成として格納することができるデバイスの場所、ID、構成、通信パラメータ、及び/又は通信機能を確立するために実行時決定を実施する段階を含み、
・例えば、複数のデバイスが単一終点1906、1910に関して集約されるが、ネットワークゾーン1904、1908と通信している他の終点又はデバイス(例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイス)が別々のデバイスとして処理することができる場合に、デバイスの群又は部分群に関して上述の作動のうちのいずれか1又は2以上を実施する段階、
例えば、第1の構成が、別々の終点1906、1910を使用する2(又は3以上)のデバイスを有し、第2の構成が、単一終点1906、1910を利用する2(又は3以上)のデバイス(及び/又は単一デバイスに集約された2つのデバイス)を有する場合に、そのような作動は、モバイルアプリケーションの複数の構成、更新、及び/又はアップグレードを可能にする。例示的かつ非限定的な実施形態は、単一インタフェースを通してネットワークゾーン1904、1908に通信する複数のセンサ(例えば、ネットワーク通信機能、多重信号などを有するスマートセンサ)の集約、及び/又は単一ネットワークインタフェース(例えば、単一ネットワークゾーン1904、1908に単一終点1906、1910としてインタフェースで接続し、関連のデバイスのための通信を管理するエッジゲートウェイ又は構成可能エッジゲートウェイのような単一通信デバイス)の背後にある複数の構成要素のインタフェースを交換する段階を含む。更に別の例では、そのような作動は、デバイスが、構成変更に関わらず複数のネットワークゾーンにわたって通信し、終点1906、1910とのデバイス関係性に関するアップグレード及び更新をサポートし、後方互換性(例えば、明確に異なる構成を有する先行システムが最新の構成及び/又はデバイス間制御分散をサポートすることをCND1912の作動が可能にする場合のその後の構成及びその後のデバイス間制御分散など)をサポートすることを可能にし、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、構成変更(例えば、1よりも多いデバイスとネットワークゾーンとの間への単一終点の関与、デバイスの集約など)に応答した構成情報を格納する段階、及び/又は実行時作動中に利用すること、その後の利用に向けて格納すること、及び/又は更に別の更新を受けるデフォルト構成として格納することができるデバイスの場所、ID、構成、通信パラメータ、及び/又は通信機能、及び/又はデバイスの集約ステータスを確立するために実行時決定を実施する段階を含み、
・例えば、デバイスが1よりも多い終点1906、1910の間で分散されるが、ネットワークゾーン1904、1908と通信している他の終点又はデバイス(例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイス)がこれらのデバイスを単体のデバイスとして処理することができる場合に、デバイスの群又は部分群に関して上述の作動のうちのいずれか1又は2以上を実施する段階、
例えば、第1の構成が、単一終点1906、1910を使用するデバイスを含み、第2の構成が、1よりも多い終点1906、1910を利用するデバイス(又はその一部分)(及び/又は第2の構成で2又は3以上の別々のデバイスを含む以前には集約されていたデバイス)を有する場合に、そのような作動は、モバイルアプリケーションの複数の構成、更新、及び/又はアップグレードを可能にする。例示的かつ非限定的な実施形態は、単一終点1906、1910を通してネットワークゾーン1904、1908に通信するセンサ(例えば、ネットワーク通信機能、多重信号などを有するスマートセンサ)の群を各々が別々の終点1906、1910を有する1又は2以上のセンサ(及び/又は各々が別々の終点を有する複数のセンサの部分群)に分離する段階を含む。更に別の例では、そのような作動は、デバイスが、構成変更に関わらず複数のネットワークゾーンにわたって通信し、終点1906、1910とのデバイスの関連性に関するアップグレード及び更新をサポートし、後方互換性(例えば、明確に異なる構成を有する先行システムが後の構成をサポートすることをCND1912の作動が可能にする場合のその後の構成及びデバイス間制御分散など)をサポートすることを提供し、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、構成変更(例えば、単一ネットワークゾーン上の単一終点の背後にある複数のデバイスを1よりも多い終点に分割する段階、及び/又は1よりも多いネットワークゾーンにわたって分割する段階)に応答した構成情報を格納する段階、及び/又は実行時作動中に利用すること、その後の利用に向けて格納すること、及び/又は更に別の更新を受けるデフォルト構成として格納することができるデバイスの場所、ID、構成、通信パラメータ、及び/又は通信機能、及び/又はデバイスの集約ステータスを確立するために実行時決定を実施する段階を含み、
・CND1912が、利用可能なサービス(例えば、通信に利用可能なデータパラメータ、実行に利用可能な指令値、及び/又はこれらの構成、例えば、速度情報、単位、分解能、精度、正確さ、利用可能性記述、依存データ、及び/又は作動条件など)を決定し、利用可能なサービスを公開し、及び/又は利用可能なサービスに対する定期受信クライアント(例えば、デバイス、フロー、及び/又は終点)を決定するサービス指定アーキテクチャの実施、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、利用可能なサービスを公開するために、利用可能なサービス(及び/又は利用可能なサービスの一部分)を見るために、及び/又は利用可能サービスを定期受信するために許可及び/又は認可を決定する段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、終点、デバイス、フロー、及び/又は外部デバイス、例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、及び/又はネットワークモニタデバイスとして定期受信エンティティを決定する段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、公開するデバイス、終点、又は関連のフローに依存し、及び/又は定期受信するデバイス、終点、又は関連のフローに依存することができるサービス指定通信の優先度を決定する段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、作動条件(例えば、モバイルアプリケーション作動条件、影響を受ける1又は2以上のネットワークゾーンのネットワークステータス、1又は2以上の外部デバイスの通信ステータスなど)に応答してサービス指定アーキテクチャ作動を調節する段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、利用可能なサービス、公開パラメータ(許可、優先度、関連の作動条件など)、及び/又は定期受信エンティティ情報を示す格納情報にアクセスする段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、例えば、ポリシー記述、サービス構成記述のような受信更新、例えば、以下に限定されるものではないが、モバイルアプリケーションの始動又は停止の作動中に実行される終点、デバイス、及び/又はフローからの実行時更新のうちの1又は2以上に応答して格納情報を更新する段階を含み、
○これに加えて又はこれに代えて、そのような作動は、CND1912が、情報を格納する段階及び/又は格納情報を更新する段階を用いて又は用いずに実行時作動に基づいてサービス指定アーキテクチャを実施する段階を含み、及び/又は
○これに加えて又はこれに代えて、更新及び/又は実行時実施を要求するデバイス、終点、及び/又はフローに関する優先度及び/又は許可に応答して格納情報への更新、格納情報への実行時更新、及び/又はサービス指定アーキテクチャを実施する実行時作動を可能にする段階、
・これに加えて又はこれに代えて、例示的CND1912の作動は、モバイルアプリケーションの作動条件に応答して上述したもののうちのいずれか1又は2以上の作動を調節する段階(例えば、高電力作動、高過渡作動、停止作動、始動作動、選択的な作動モード、例えば、職業上の作動、電力取り出し(PTO)作動、充電作動、走行制御作動、自律車両作動のようなある一定の作動中の通信作動を調節する段階)を含む。通信に対する調節は、定性的(例えば、ある一定の作動条件中にある一定の通信タイプ、ある一定の通信優先度閾値などを許す又は禁じる、及び/又はデータ取り込み事象としてある一定の作動条件中にある一定のデータ値を取り込む)、定量的(例えば、通信速度、ネットワークゾーン利用率、外部デバイス通信速度などを制御する)、又はその組合せ(例えば、ある一定の通信タイプなどに対する通信速度などを制御する)とすることができ、作動条件及び/又は通信タイプに従って通信の機能を上げ下げする段階(例えば、停止作動中にデバイスの通信機能の低下を可能にするが、当該停止作動中に外部デバイスの通信機能を増大させる段階、始動作動中にある一定のデバイス又はフローに対するデバイスの通信機能を増大させるが、他のデバイス又はフローに対するデバイスの通信機能を低減する段階)を含むことができ、
・これに加えて又はこれに代えて、例示的CND1912の作動は、上述したもののうちのいずれか1又は2以上の作動をネットワークゾーンの劣化(例えば、スループットの損失、ネットワークゾーンの1又は2以上の終点との通信の喪失、ネットワークゾーン上へのノイズの注入又はネットワークゾーン上でのノイズの存在、ネットワークゾーンの少なくとも一部分の物理的故障など)、1又は2以上のデバイスの故障条件(例えば、CND1912が、故障デバイスに関するデータソースを調節する場合、故障デバイスに関するデータ速度を調節する場合、故障デバイスに対するバックアップデータソースを実施する場合、故障デバイスに提供されるデータに対するバックアップデータ宛先にデータを再経路指定する場合、デバイスの故障が事象である場合に事象駆動型データ収集スキームを実施する場合などの)、車両コントローラの喪失制御機能(例えば、車両コントローラがその任務を実施するためのデータ値を欠いていることを喪失制御機能が示す場合、車両コントローラが接続されたネットワークゾーンとの通信を喪失したことを喪失制御機能が示す場合、及び/又は喪失制御機能が、車両コントローラがその用務又はその一部を実施することができないことの車両コントローラ又はシステム内の別のコントローラによる示唆である場合)のような条件を含むモバイルアプリケーションに関する異常作動条件に応答して調節する段階を含む。異常条件に応答して、CND1912の更に別の例示的作動は、以下のうちの1又は2以上を含む:
○代替ソースから車両コントローラにデータ値を提供する段階(例えば、データ値は、異なる終点、ネットワークゾーンなどからのものであり、この提供段階は、代替ソースの通信をカプセル封入、構成、処理、及び/又はアップサンプリング又はダウンサンプリングする段階を含み、それによって喪失した元のデータ値に等しい通信、又は車両コントローラに対するバックアップデータ値として十分とすることができる代わりの通信をもたらすことができる)、
○例えば、第2の車両コントローラが、車両コントローラに対するバックアップとして機能するように構成され、喪失制御機能を実施する機能を完全に有することができ、及び/又は喪失制御機能の代わりに代替作動を実施する機能(例えば、より限られた機能しかない)を有することができ、第2の車両コントローラに提供されるデータ値を車両コントローラに提供されるデータ値と同じとすることができる場合に、車両コントローラの喪失制御機能の全て又は一部分を交換するためのデータ値を代替ソース通信(例えば、明確に異なるデータ速度、分解能、単位、精度などを有する)又は別のデータ値(例えば、第2の車両コントローラが、完全な機能を有する作動又は代替作動を実施するために明確に異なるデータセットを利用する場合)と互いに第2の車両コントローラに提供する段階、これに加えて又はこれに代えて、CND1912は、いずれかのネットワークゾーン1904、1908からのデータをいずれかのネットワークゾーン1904、1908上に存在することができる車両コントローラ及び/又は第2の車両コントローラに提供することができ、
○例えば、1又は2以上のデータ値が利用されていないことを故障条件、デバイス、又は終点の喪失などが示す場合に、1又は2以上のデータ値がこの異常条件に鑑みて低い優先度にある場合、及び/又は1又は2以上のデータ値がこの異常条件に鑑みて不正として示される(例えば、センサからのセンサ値が故障条件又は故障条件を有する)場合の異常条件に応答して1又は2以上のデータ値の通信を抑制する段階、
○終点及び/又はデバイスに1よりも多いネットワークゾーンを通して到達可能である時(例えば、これらのゾーンが論理的に分離されているが、物理的に結合されている場合、関連の終点間で1よりも多い物理経路が利用可能である場合(
図15を参照されたい)、及び/又は第2のネットワークゾーンに結合された第2の車両コントローラ及び/又は第2の終点が、第1のネットワークゾーンに結合された第1の車両コントローラ及び/又は第1の終点の作動(又はその一部分及び/又はその代替作動)を実施する機能を有する場合)などに第1のネットワークゾーン(例えば、劣化したネットワークゾーン)からの通信を第2のネットワークゾーンにシフトする段階、
○第1のネットワークゾーン(例えば、劣化したネットワークゾーン)からの通信を第2のネットワークゾーン上に反復する段階、
○例えば、終点が第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの両方に物理的に結合されているか又は結合可能である場合(例えば、これらのネットワークゾーンの間の分離が論理的分離である場合、及び/又は
図15に例示するように終点に1よりも多いネットワークゾーンを通して到達可能である場合)、CND1912の作動が、アドレス指定作動、プロトコル作動、カプセル封入作動、及び/又は終点のシフトを起こすいずれかの他の作動を調節する段階を含む場合に当該終点を第1のネットワークゾーン(例えば、劣化したネットワークゾーン)から第2のネットワークゾーンにシフトする段階、これは、更に、システム内の他のデバイス/終点にシフトされた終点の場所を更新する段階、又はシステム内の他のデバイス/終点との通信を変換する段階を更に含み、
○第1のネットワークゾーンから第2のネットワークゾーンに終点をシフトし、関連の通信を第2のネットワークゾーンにシフトし、及び/又は第2のネットワークゾーン上に関連の通信を反復する段階のようなこれらの段階の組合せ、
・第1のネットワークゾーン(及び/又は1又は2以上の追加のネットワークゾーン)の終点と外部デバイス(例えば、診断デバイス、OBDデバイス、サービスツール、製造ツール、OEMツール、ネットワーク監視デバイス、運転者デバイス、クラウドコンピューティングデバイス、及び/又は第三者アプリケーション)との間の通信を調整し、この場合に上述の作動のうちのいずれか1又は2以上を含み、及び/又はシステムの構成要素(例えば、終点、デバイス、フロー、ネットワークゾーンなど)の異常条件に従って通信を制限する段階、モバイルアプリケーションの作動条件に従って通信を制限する段階、終点、関連のフロー、及び/又は外部デバイスの許可及び/又は優先度に従って通信を制限する段階、時間(例えば、毎日、毎週、毎月など)、作動条件(例えば、旅行、事象など)に従って集計し、及び/又はデータ値が合計データ送信/受信値、データ速度値、及び/又はその組合せのうちの1つ又は2つ以上を含む場合に集計することができる集計データ値(例えば、通信に関して関連のデータサービスプロバイダ、終点群、関連のフロー、及び/又はこれらのうちのいずれか1又は2以上に関するエンティティに対応する)に従って通信を制限する段階、及び/又は外部データアクセスタイプ(例えば、セルラー、WiFi、Bluetooth、ハードウエア/ポート接続など)に従って通信を制限する段階を更に含むことができる段階、及び/又は
・以上のいずれか1又は2以上の組合せ。
【0086】
説明したCND1912の作動は、その全て又はいずれかの部分を本発明の開示全体を通して列挙する実施形態に含めることができる。終点、関連のエンティティ(例えば、所有者、製造業者、運転者、点検修理担当者、OEM、第三者など)、フロー、デバイス(例えば、コントローラ、アクチュエータ、センサ、ツール、及び/又は外部デバイス、スイッチ、ゲートウェイなど)を含むいずれかの態様に関する許可及び/又は優先度は、モバイルアプリケーションの作動条件、及び/又は1又は2以上のデバイス(許可及び優先度が考察されているものと同じデバイス又は異なるデバイス)のステータスに従って異なる場合があることは理解されるであろう。更に、許可及び/又は優先度は、実施されている作動及び/又は通信に従って異なる場合がる。例えば、所与のフローは、公開された利用可能なサービスを見る際には高い優先度及び/又は許可レベルを有するが、利用可能なサービスを公開及び/又は定期受信するのには低い優先度及び/又は許可レベルのみを有する可能性がある。別の例では、所与の終点は、1つの作動条件(例えば、高電力加速)中にデータ値を別の終点(例えば、明確に異なるネットワークゾーン上の)に通信するのには高い優先度を有するが、別の作動条件(例えば、定常状態走行制御作動)中にデータ値を他の終点に通信するのには低い優先度のみを有する可能性がある。本明細書に示す優先度は、一般的に、リソース(例えば、ネットワーク帯域幅、応答時間、データ格納量、限られたデータリソースへのアクセスなど)に関して競合する権利間の比較に関連し、それに対して本明細書に示す許可は、一般的に、要求作動を実施する能力、例えば、ある一定のデータ、メタデータ、データ速度、データ格納量、デバイス及び/又は外部デバイスへのアクセスなどを要求する能力に関連する。従って、態様は、高い優先度と低い許可レベル(例えば、この態様は、限られた個数のデータ値、機能などにアクセスするのに高い優先度を有する)、又はいずれかの他の組合せのような別々の優先度と許可とを有することができる。
【0087】
競合する優先度権利の解決は、最も高い優先度の要求元を常に優先すること、優先度に基づいて重み付けされた応答を提供すること(例えば、より低い優先度の要求よりも高い優先度の要求に対してより多くの場合に情報を提供する)、及び/又はある期間及び/又は要求回数の後により低い優先度の要求に対して情報を提供することを許す信用ベースのスキームを利用することのようないずれかの方式を用いて実施することができる。
【0088】
本明細書で利用する場合に、デバイス(例えば、コントローラ、終点、車両、モバイルアプリケーションなど)の任務は、広義に理解しなければならず、少なくとも、モバイルアプリケーションの意図する機能又は1次機能を実施するモバイルアプリケーションの作動をサポートするデバイスの関連の機能、構造、能力、及び作動を含む。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、モバイルアプリケーションの意図する機能又は1次機能は、推進機能の設計に従うモバイルアプリケーションの推進作動(例えば、指定のトルク、速度、応答性などを有する)、及び/又は設計された非推進機能によるモバイルアプリケーションの非推進作動(例えば、産業上の作動、職業上の作動、ポンピング作動、軸動力、移動範囲の提供、及びこれらの制御)のうち一方又は両方を含む。ある一定の実施形態では、モバイルアプリケーションの意図する機能又は1次機能は、設計された推進又は非推進の機能よりも低い機能のみを有することが可能な異常作動応答、例えば、リンプホームモードでの作動、故障条件又は故障条件の通信、及び/又は車両及び/又はモバイルアプリケーションの更に別の劣化の防止を含む。ある一定の実施形態では、モバイルアプリケーションの意図する機能又は1次機能は、外部データを送信及び/又は受信すること、更新作動を実施すること、サービス作動を容易にすること、更新を容易にすること、及び/又はアップグレード作動などを含む。従って、デバイスの任務は、モバイルアプリケーションの現在の作動条件に従って及び/又はモバイルアプリケーション及び/又は構成要素、デバイス、及び/又はこれらのコントローラの現在のステータスに従ってモバイルアプリケーション間で異なる場合がある。本発明の開示の利益を有し、特定のモバイルアプリケーションを考える時に通常利用可能な情報を有する当業者は、モバイルアプリケーションの任務、モバイルアプリケーションのデバイスの役割、並びにモバイルアプリケーションの作動条件及びステータス条件にわたるこれらのデバイスの利用可能性を容易に理解されるであろう。
【0089】
図20を参照すると、例示的システムは、第1のリスク露出プロファイル2002を有する第1のリスク第1のネットワークゾーン1904と、第2のリスク露出プロファイル2004を有する第2のネットワークゾーン1908とを含む。
図20に記載の例では、第1のリスク露出プロファイル2002は、第2のリスク露出プロファイル2004と明確に異なる。本明細書で利用するリスク露出プロファイルは、少なくとも一態様では考えられる関連の構成要素(例えば、
図20に記載の例では第1のネットワークゾーン1904及び/又は第2のネットワークゾーン1908)が受けるリスクプロファイル、例えば、幾何学的リスク(例えば、設けられる構成要素に対するモバイルアプリケーション内の位置によるリスク)、環境リスク(例えば、温度、汚染物質、NVH、EMI、熱転送環境(例えば、放射エネルギへの露出、伝導性熱転送、及び/又は対流又は対流の欠如)、及び/又は点検修理技術者の衝突、又はツールの落下などのような環境外乱への露出のような設けられた構成要素に対する環境ファクタからのリスク)、故障モードリスク(例えば、短絡事象、裸線事象への露出、及び/又はモバイルアプリケーションの構成要素(例えば、排気構成要素、エンジン構成要素、後処理構成要素、及び/又は高温、電位、回転エネルギ、又は機械的エネルギなどのような故障誘起エネルギを有するいずれかの他の構成要素)の故障などであるがこれらに限定されず、モバイルアプリケーション又はその構成要素の識別された又は明らかないずれかの故障モード)、有力なリスクタイプ(例えば、所与のリスクが車両の複数の区域又はシステムに影響を及ぼす場合があり、これらの区域に配置されたか又はこれらのシステムに結合された構成要素がリスクタイプを共有する可能性があり、それに対してこれらの区域又はシステムから遮断される構成要素が、その近接度又は他の考慮事項に関わらずリスクタイプを共有しない可能性がある場合)、及び/又は有力な外乱リスク(例えば、特定の点検修理事象、作動条件、気象事象、異常充電電圧のような所与の外乱は、車両の複数の区域又はシステムに影響を及ぼす場合があり、これらの区域に配置されたか又はこれらのシステムに結合された構成要素が外乱リスクを共有する可能性があり、それに対してこれらの区域又はシステムから遮断される構成要素がその近接度又は他の考慮事項に関わらず外乱リスクを共有しない可能性がある場合)を含む。
【0090】
ある一定の実施形態では、第1のリスク露出プロファイル2002は、第2のリスク露出プロファイル2004と車両上の明確に異なる位置に(例えば、1つが左側に、1つが右側に)配置されること、所与の環境リスクが両方のネットワークゾーンに影響を及ぼす可能性が低いように設けられること、所与の故障モードが両方のネットワークゾーンに影響を及ぼす可能性が低いように設けられること、考えられるリスク(例えば、衝突、事故、作動故障、構成要素の異常作動など)が両方のネットワークゾーンに影響を及ぼす可能性が低いように設けられること、及び/又は考えられる外乱が両方のネットワークゾーンに影響を及ぼす可能性が低いように設けられることのようなリスク露出プロファイルの少なくとも一態様では明確に異なっている。ある一定の実施形態では、リスク露出プロファイルが明確に異なるためには1つのリスク態様での差で十分であり、例えば、1又は2以上の故障(例えば、電力の完全な喪失)は、両方のネットワークゾーンに影響を及ぼす可能性が高い場合があるが、依然としてこれらのネットワークゾーンは、他の潜在的故障に関しては明確に異なるリスク露出プロファイルを有する可能性がある。更に、そのようなネットワークゾーンは、同じタイプのリスクへの露出を有する可能性があるが、それでも尚、前方衝突に露出される第1のネットワークゾーン及び後方衝突に露出される第2のネットワークゾーンなどのこれらのネットワークゾーンは、明確に異なるリスクプロファイルを有すると見なすことができる。
【0091】
図20に記載の例では、CND1912は、第1のネットワークゾーン1904と第2のネットワークゾーン1908の間に挿入され、ネットワークゾーン1904、1908の間の通信を調整するように構成される。
図20に記載の例では、CND1912は、ネットワークゾーン1904、1908の一方が故障事象又は劣化事象を受けた場合に、ネットワークゾーン1904、1908のうちの残りの一方と通信する機能を有する。従って、CND1912は、故障したネットワークゾーン1904、1908から離れるように、例えば、バックアップコントローラ(図示せず)、他のネットワークゾーン(図示せず)などに通信を再経路指定する機能を有する。
図20に記載の例は、ネットワークゾーン1904、1908のリスクの分割を提供し、ネットワークゾーン1904、1908の一方が故障又は劣化を受けた場合にモバイルアプリケーションの冗長性の設計及び作動の継続を可能にする(モバイルアプリケーションの任務に準拠しているか否か、又は低い機能の作動状況にあるか否かに関わらず)。
【0092】
図21を参照すると、例示的システムは、第1のネットワークゾーン1904と第2のネットワークゾーン1908と第3のネットワークゾーン2108とを有するモバイルアプリケーション1902を含む。ネットワークゾーン1904、1908、2108は、明確に異なるリスク露出プロファイルを有することができ、及び/又はネットワークゾーン1904、1908、2108のうちのいずれか2つが、明確に異なるリスク露出プロファイルを有することができる。例示的システムは、第1のネットワークゾーン1904に通信的に結合されたCEG2102と、第2のネットワークゾーン1908に通信的に結合されたCES2104と、第3のネットワークゾーン2108に通信的に結合された第2のCES2106とを含む。
図21に記載の例では、CND1912は分散され、CND1912の一部分が、各ネットワークゾーン1904、1908、2108の通信を調整するように構成される。CEG2102、CES2104、及び第2のCES2106として構成要素を示す
図21に記載の例は非限定例であり、ネットワークゾーン1904、1908、2108は、通信がいずれかの構成要素によって作動されるいずれかのタイプとすることができる。ある一定の実施形態では、対応する作動構成要素(
図21に記載の例ではCEG2102、CES2104、及びCES2106)は、関連のネットワークゾーン1904、1908、2108に関連付けられたリスク露出プロファイルを共有することができ、又は関連のネットワークゾーン1904、1908、2108に関連付けられた明確に異なるリスク露出プロファイルを有することができる。これに加えて又はこれに代えて、CND1912の対応する部分は、関連のネットワークゾーン1904、1908、2108に関連付けられたリスク露出プロファイルを共有することができる。
図21に記載の実施形態は、ネットワークゾーン及び構成要素へのリスク分割と、いずれかの方式で提供することができるこれらのネットワークゾーン及び構成要素の間の冗長性の計画的な付加とを示している。例えば、同じタイプの複数のネットワーク(例えば、ネットワークゾーン1908、2108)は、明確に異なるリスク露出プロファイルを有することができ、それに対して単一インスタンスの複数のネットワーク(例えば、ネットワークゾーン1904)は、例えば、利用可能なバックアップネットワークを持たず、システム内で既に単一ポイントの故障モードであるので、更に別のリスク露出プロファイル又は他のネットワーク(例えば、ネットワークゾーン1908、2108)のうちの1つと共有のリスク露出プロファイルを有することができる。ある一定の実施形態では、ネットワークのうちの1又は2以上(例えば、ネットワークゾーン2108)を非常に低いリスク露出プロファイルを有するように設置することができ(例えば、環境リスク、外乱リスク、及び/又は故障モードリスクなどから遮断された中心位置に)、1又は2以上の他のネットワーク(例えば、ネットワークゾーン1908)に対するバックアップ作動を機能させるように構成することができる。ある一定の実施形態では、バックアップ作動を機能させるための構成は、他のネットワークに対する終点への冗長接続性、バックアップ制御作動を実施するためのバックアップコントローラ及び/又は格納された実行可能指令の準備、関連の作動構成要素(例えば、CES2106)での他のネットワークに対するデータ通信作動を実施するための準備、及び/又は関連のCND部分1912での他のCND部分1912のいずれか又は全ての作動を実施するための準備のうちの1又は2以上を含む。ある一定の実施形態では、ネットワークのうちのいずれか又は全てを他のネットワークのうちの1又は2以上又は全てに対するバックアップ作動を機能させるように構成することができる。ある一定の実施形態では、CND1912のうちの1又は2以上の部分を作動構成要素のうちの関係するものとコロケートすること、作動構成要素のうちの関係するものと共にハウジングの中に配置すること、及び/又は作動構成要素のうちの関係するものと同じ基板上に配置することができる。ある一定の実施形態では、CND1912のうちの1又は2以上の部分を車両を通して分散コントローラとコロケートすること、車両を通して分散コントローラと共にハウジングの中に配置すること、車両を通して分散コントローラと同じ基板上に配置することができる。ある一定の実施形態では、CND1912のうちの1又は2以上の部分を別のデバイス(例えば、作動構成要素、車両コントローラ、及び/又は別のコントローラ)上に格納された実行可能命令として提供することができ、それによって命令を実行するプロセッサが、CND部分1912の1又は2以上の作動をデバイスに実施させる。
図21に記載の例では、CES2104は、第2のネットワークゾーン1908と、例えば、CES2106のポートでは通信する第3のネットワークゾーン2108の間の通信を調整する。
図21に記載の例では、CEG2102は、第1のネットワークゾーン1904と、例えば、CES2106の別々のポートでは通信する第3のネットワークゾーン2108の間の通信を調整する。
【0093】
各ネットワークゾーンの例示的かつ非限定的なネットワークタイプは、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、オーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワーク(Audio Video Bridging (AVB) compliant network)、これらのうちのいずれか1又は2以上のカスタム化バージョン、及び/又はこれらのうちのいずれか1又は2以上の専有バージョンのうちの1又は2以上を含む。
【0094】
図22を参照すると、ネットワーク冗長作動を実行するための例示的装置が示されている。
図22に記載の例は、
図21に記載の実施形態と整合するが、本発明の開示全体を通して列挙するいずれかのシステム及び/又はモバイルアプリケーションに適用することができる。例示的装置は、調整制御指令(regulation control command)2204を選択的に提供するネットワーク冗長回路2202を含み、この場合に、1又は2以上のCND部分1912が、調整制御指令2204に応答してモバイルアプリケーションの複数のネットワークゾーン(例えば、1904、1908、2108)の間でネットワーク間通信2206、2208、2210を実施する。例示的かつ非限定的なネットワーク間通信2206、2208、2210は、ネットワークゾーン間のデータの再経路指定、ネットワークゾーン間の終点のシフト、第1のCND部分が、第2のCND部分に接続された異なるネットワークゾーンの調整を肩代わりする段階、代替データソース及び/又はバックアップ制御作動の利用、及び/又は1又は2以上のネットワークゾーンの間及び/又はこれらのネットワークゾーン上で1又は2以上のデータ値をシフト、ミラーリング、及び/又は抑制する作動を含む。
【0095】
例示的かつ非限定的な調整制御指令2204は、ネットワークゾーンの1又は2以上の終点が利用不能であること、ネットワークゾーンの1又は2以上の終点が故障条件にあること、及び/又はネットワークゾーンの1又は2以上の終点が、それぞれの終点の任務作動を実施することができず、及び/又は不正な通信を提供していることの示唆を含む。ある一定の実施形態では、調整制御指令2204は、代替データソース及び/又はバックアップ制御作動を利用するための指令、終点を利用可能ネットワークゾーン間でシフトするための指令、及び/又は1又は2以上のネットワークゾーンの間及び/又はこれらのネットワークゾーン上で1又は2以上のデータ値をシフト、ミラーリング、及び/又は抑制するための指令のうちの1又は2以上を含む。ある一定の実施形態では、調整制御指令2204は、「ネットワークゾーンの1つが故障した」のような状態条件、1又は2以上の終点又は終点及び/又はネットワークゾーンのステータスを示す他の値のリストを含むことができ、この場合に、1又は2以上のCND部分1912が、調整制御指令2204に応答して通信を実施し、及び/又は格納構成情報に従って冗長作動を制御する。
【0096】
図23を参照すると、例示的モバイルアプリケーション1902が、第1のネットワークゾーン1904と、第2のネットワークゾーン1908と、第3のネットワークゾーン2322と、第4のネットワークゾーン2324とを含む。これらのネットワークゾーンは、いずれかのタイプとすることができる。
図23に記載の例では、第1のネットワークゾーン1904はCANネットワークタイプであり、第2のネットワークゾーン1908はイーサネットネットワークタイプであり、第3のネットワークゾーン2322はイーサネットネットワークタイプであり、第4のネットワークゾーン2324は電気信号ゾーンである。例示的ネットワークゾーン1904、1908、2322、2324は、本発明の開示のある一定の態様を描くように選択したものであり、非限定的である。
【0097】
図23に記載の例では、CND1912が、第1のCEG1916と通信し、第1のCES1914のポートに通信を提供することによって第1のネットワークゾーン1904の終点と第2のネットワークゾーン1908の終点の間に通信を提供すること、第2のCEG2308と通信し、第1のCES1914のポートに通信を提供することによって第4のネットワークゾーン2324の終点と第2のネットワークゾーン1908の終点の間に通信を提供すること、第2のCES2320に通信的に結合可能な第1のCES1914と通信し、それによって第2のネットワークゾーン1908と第3のネットワークゾーン2322との(及びCEG1916、2308の通信によって更に第1のネットワークゾーン1904及び第4のネットワークゾーン2324との)間の通信を可能にすること、及び第2のCES2320と通信し、第3のネットワークゾーン2322の終点と他のネットワークゾーン1904、1908、2324の終点の間に通信を提供する(
図23に記載の例では第2のネットワークゾーン1908を通して)ことによってネットワークゾーンの終点間の通信を調整する。CND1912は、例えば、外部通信デバイス2326(例えば、ヘッドユニット)と通信することが選択的にすることができる第1のCES1914及び/又は第2のCES1916に許可情報、優先度情報などを通信することによってネットワークゾーン1904、1908、2322、2324の終点と外部通信デバイス2326の間の通信を更に調整する。
図23に記載の例でのCND1912をCES1914、1916のデバイスと外部通信デバイス2326の間に挿入されるものとして示すが、CES1914、1916のデバイスは、外部通信デバイス2326に直接に結合することができ、及び/又は外部通信デバイス2326をネットワークゾーン1908、2322の一方のポートに結合することができる。
図23に記載の例は、外部デバイス(例えば、クラウドサーバ、サービスツール、製造ツール、運転者デバイスなど)との通信作動を実施する送信機/受信機2328を描いている。ある一定の実施形態では、送信機/受信機2328は、外部通信デバイス2326と統合することができ、及び/又は1よりも多い送信機/受信機2328が存在することができる。これに加えて又はこれに代えて、例えば、ネットワークゾーン1904、1908、2322のうちの1又は2以上の上での物理ポートアクセス、WiFi送信機/受信機、Bluetooth送信機/受信機などであるがこれらに限定されない複数の外部通信アクセス経路を利用可能とすることができる。
【0098】
CND1912を別々のデバイスとして示すが、CND1912は、ネットワーク作動構成要素1916、1914、2308、2320のうちの1又は2以上と共に、車両コントローラ(図示せず)と共に配置することができ、及び/又はいくつかのデバイスにわたって分散させることができる。
図23に記載の例は、本説明の便宜上別々に示すネットワーク冗長回路2202を更に含み、ネットワーク冗長回路2202は、調整制御指令を選択的に提供し、ネットワークゾーン及び/又はその終点の劣化又は喪失に応答した冗長指令及びデータ再経路指定指令をネットワーク作動構成要素1916、1914、2308、2320に提供する。ネットワーク冗長回路2202の例示的作動は、第1のネットワークゾーン1904上の第1の終点2302からの通信を第2のネットワークゾーン1908上の第2の終点2304に経路指定する(正常作動中に)段階と、第1のネットワークゾーン1904上の第1の終点2302からの経路指定を第3のネットワークゾーン2322上の第3の終点2312に変更する(例えば、第2の終点2304の故障又は異常作動に応答して)段階とを含む。
【0099】
CND1912の例示的作動は、第2のネットワークゾーン1908上の第3の終点2306と比較して第2のネットワークゾーン1908上の第2の終点2304に対して差別的な優先度及び/又は許可のアクセスを与える段階を含み、この場合に、差別的な優先度及び/又は許可のアクセスは、外部通信デバイス2326との通信、データの格納(例えば、モバイルアプリケーション1902のいずれかのデバイス上のバッファ及び/又はメモリストレージ内への)、及び/又はデータ通信スループット、収集速度などに関する。
【0100】
CEG2308の例示的作動は、第4のネットワークゾーン2324上の通信のアナログ/デジタル(A/D)処理を実施する作動を含む。例えば、終点2310を感知値を表す電気信号を提供するセンサ、及び/又はCEG2308からの電気信号に応答するアクチュエータとすることができる。ある一定の実施形態では、終点2310は、例えば、診断信号、心拍又はステータスの信号のような1よりも多い電気信号を含むことができる。ある一定の実施形態では、CEG2308は、終点2310からの通信の信号処理、例えば、デバウンシング、フィルタリング、飽和(例えば、診断情報に関する高いか又は低い値を取っておく)、再スケーリング、線形化、又は他の作動を実施する。ある一定の実施形態では、CEG2308は、電気信号を感知値(例えば、圧力、温度、速度など)に変換する段階、感知値の単位を変更する(例えば、°FからK又は℃に)段階、感知値のビット深度を調節する(例えば、終点2310によって提供された標準16ビット値の32ビット同等値、又は終点2310に関するルックアップテーブルを与える)段階、感知値の正規化(例えば、感知パラメータに合致する重要度を有する0~1の値を与えること、及び/又は第3のネットワークゾーン2322上の2314のような受信終点上で作動させるアルゴリズムが、異なるスケールなどを有する異なるセンサを利用する時などに感知電圧に対する電圧同等値を与えること)、感知値に時間シフトを適用する(例えば、センサ応答時間、ネットワーク通信時間などを補償する)段階、及び/又は感知値を浮動小数点と固定小数点との間で転換し、及び/又はセンサの固定小数点値を再スケーリングする段階のうちの1又は2以上を含むことができる処理が行われた電気信号ペイロードを発生させる。本発明の開示の利益を有し、電気信号ベースの終点2310とデータ宛先終点(いずれかの他の終点)とを考える時に通常利用可能な情報を有する当業者は、考える終点2310によって提供された電気信号から宛先終点に合わせて構成されたペイロードを与える実施されるペイロード処理作動を容易に決定することができる。ペイロード処理は、逆向きに実施すること、例えば、通信からの着信ペイロードを取得して着信ペイロードからの電気信号(例えば、アクチュエータを調節するための指令、特定の終点2310に合わせて構成されていない可能性がある電気信号など)を終点2310に合わせ構成することができることは理解されるであろう。例示的CEG2308は、例えば、通信フレームを与え、処理されたペイロードをカプセル封入し、第2のネットワークゾーン1908(この例では)に合わせて構成されたプロトコルを有することによってCES1914のポートに提供される通信を更に生成する。ある一定の実施形態では、CEG2308は、例えば、タイムスタンプを調節する(例えば、終点2310が、モバイルアプリケーション1902に適正に合わせて構成されていないタイムスタンプを提供する場合)こと、タイムスタンプを提供する(例えば、タイムスタンプが望ましいが、終点2310がそれを提供しない場合)こと、通信のソースインジケータを準備又は調節する(例えば、終点2310がソースインジケータを提供する機能を持たなく、及び/又はモバイルアプリケーション1902に適正に合わせて構成されていないソースインジケータを利用している場合)こと、及び/又は通信の宛先インジケータを準備又は調節することによって通信フレームの少なくとも一部分を処理する。
【0101】
CEG1916の例示的作動は、終点デバイス1906、2302からの通信のペイロードを処理する段階、及び/又は本発明の開示に示すいずれかの他のペイロード処理作動を実施する段階を含む。CEG1916の例示的作動は、終点デバイス1906、2302からの通信のペイロードをカプセル封入する段階、及び/又は終点デバイス1906、2302からの通信のフレームの全て又は一部分を第2のネットワークゾーン1908(この例では)に合わせて構成されたプロトコルを有する通信にカプセル封入する段階を含む。ある一定の実施形態では、終点デバイス1906、2302からの通信のフレームのカプセル封入された部分は、例えば、タイムスタンプを付加又は調節するように、ソースインジケータを付加又は調節するように、及び/又は宛先インジケータを付加又は調節するように更に処理することができる。ある一定の実施形態では、処理を有するか又は伴わないフレーム又はその一部分のカプセル封入は、1又は2以上のCANデバイスがCANネットワークに直接に結合されていないが、別の終点(例えば、
図23に記載の例ではイーサネットネットワークである第3のネットワークゾーン2322上の終点2316)を通してインタフェースで接続する場合を含む例えば、別々のネットワークゾーン上の場合のCANデバイス間の通信を可能にする。
【0102】
ある一定の実施形態では、CEG1916、2308は、CES1914のポートを共有することができ、及び/又は別々のポートを利用して第2のネットワークゾーン1908に結合することができる。モバイルアプリケーションのネットワークゾーンは、バストポロジー、シリアルトポロジー、メッシュトポロジー、ハブトポロジー、リングトポロジー、及び/又はスターポロジーを含むがこれらに限定されないいずれかの選択的なトポロジーを有することができる。例示的モバイルアプリケーションは、第1の仮想ローカルエリアネットワークとして設けられた第1のネットワークゾーンと、第2の仮想ローカルエリアネットワークとして設けられた第2のネットワークゾーンとを含む。この例では、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンとは、ネットワークの物理的ハードウエア及び/又はその一部分を共有することができる。
【0103】
再び
図23を参照すると、例示的システムは、第1のネットワークゾーン1904上の第1の車両コントローラ(例えば、終点2302)と、第2のネットワークゾーン1908上の第2の車両コントローラ(例えば、終点2304)と、調整制御指令を選択的に提供するネットワーク冗長回路2202とを含み、この場合に、CND1912は、調整制御指令に応答して第1のネットワークゾーン1904と第2のネットワークゾーン1908の間の通信を調整する段階を調節する。例示的かつ非限定的な調整制御指令は、第1の車両コントローラ2302
に対応する異常条件(off-nominal condition)、第1の車両コントローラ2302に関するデータ要素(data element)の喪失(loss)、及び/又は第1の車両コントローラ2302の喪失制御機能のうちの1又は2以上を含む。通信を調整する段階に対する例示的かつ非限定的な調節は、第1の車両コントローラ2302に代替データ要素を提供する(例えば、同じデータ、類似のデータ、及び/又はバックアップデータを提供する異なる終点から)段階、喪失制御機能に対応するデータ要素を第2の車両コントローラ2304に提供する(例えば、第2の車両コントローラ2304が、喪失制御機能の全て又は一部分に対するバックアップ作動を実施するように構成される場合)段階、及び/又は第1のネットワークゾーン1904上で通常利用可能なデータ値を第2のネットワークゾーン1908に提供する(例えば、喪失制御機能の全て又は一部分に対するバックアップ作動を実施するのに利用されるデータを第2の車両コントローラ2304に提供するために)段階のような1又は2以上の作動を含む。通信を調整する段階に対する例示的調節は、第1の車両コントローラ2302の喪失制御機能に応答した第1のネットワークゾーン1904上で通常利用可能なデータ値の通信を抑制する(例えば、抑制ターゲットのデータ値が第1のネットワークゾーン1904上でもはや必要とされない場合に、及び/又は抑制ターゲットのデータ値がもはや正当なデータとして示されない場合)段階を含む。例示的システムは、第1のネットワークゾーン1904上で通常利用可能なデータ値を第2の車両コントローラ2304への処理された(例えば、第2の車両コントローラ2304による利用に合わせてデータ値を含むように)のデータ値として第2のネットワークゾーン1908に提供する(例えば、喪失制御機能の全て又は一部分に対するバックアップ作動を実施するためのデータを第2の車両コントローラ2304に提供するために)CND1912を含む。喪失制御機能は、第1の車両コントローラ2302によって正常に実施される制御機能の全体的又は部分的な喪失、第1のネットワークゾーンの終点1906(例えば、終点1906は、喪失制御機能を実施するのに利用されるデータ値を提供する)との通信の喪失、第1の車両コントローラ2302の機能の喪失(例えば、故障コード、故障条件、及び/又は第1の車両コントローラ2302によって提供される不正な通信に起因する)、及び/又は第1の車両コントローラ2302との通信の喪失のうちの1又は2以上を含む。
【0104】
例示的システムは、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされた(positioned)第1の車両コントローラ2302と、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされた第2の車両コントローラ2304とを含み、この場合に、第1のリスク露出プロファイルは、第2のリスク露出プロファイルと明確に異なる。これらのリスク露出プロファイルの間の例示的かつ非限定的な差は、幾何学的区別、環境的区別(environmental distinction)、故障モード区別、有力リスクタイプ区別、及び/又は有力外乱区別のうちの1又は2以上を含む。
【0105】
ネットワーク冗長回路2202によって提供されるある一定の代替及び/又は追加の調整制御指令は、第1のネットワークゾーン1904に対応する異常条件、第1のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点1906と第1のネットワークゾーン1904の間の通信の喪失、第1のネットワークゾーン1904の少なくとも一部分の物理的故障、及び/又は第1のネットワークゾーン1904の帯域幅制限のうちの1又は2以上を含む。通信を調整する段階に対する例示的かつ非限定的な調節は、第1のネットワークゾーン1904からの少なくとも1つの通信を第2のネットワークゾーン1908に経路指定する段階、第1のネットワークゾーン1904からの少なくとも1つ通信を第2のネットワークゾーン1908に反復する段階、少なくとも1つの終点(例えば、1906)を第1のネットワークゾーン1904から第2のネットワークゾーン1908にシフトする段階、少なくとも1つの終点(例えば、1906)との関連の通信を第1のネットワークゾーン1904から第2のネットワークゾーン1908にシフト及び/又は反復する段階、及び/又は少なくとも1つの終点(例えば、1910)との関連の通信を第2のネットワークゾーン1908から第1のネットワークゾーン1904にシフト及び/又は反復する(例えば、第1のネットワークゾーン1904の喪失した終点1906に対する代替データソースとして終点1910を利用して)段階のうちの1又は2以上を含む。例示目的で第1のネットワークゾーン1904と第2のネットワークゾーン1908の間の作動を説明したが、作動は、第1のネットワークゾーン-第2のネットワークゾーン、第1のネットワークゾーン-第3のネットワークゾーン、及び/又は第2のネットワークゾーン-第3のネットワークゾーンの間を用いて実施することができる。これに加えて又はこれに代えて、ある一定の作動(例えば、終点を1つのネットワークゾーンから別のものにシフトする段階)は、理解されることになる状況で利用可能である可能性があるネットワークゾーン間で関連の終点が移動可能であることを示唆するが、少なくとも、終点が1よりも多いネットワークゾーンに結合されるか又は結合可能である場合、終点が、1よりも多いネットワークゾーンに正当な通信を提供するように再構成可能である場合(例えば、終点がネットワークプロトコル、フレーム構成などを検出することができる場合、及び/又は終点がネットワーク冗長回路2202及び/又はCND1912からの指令に応答してネットワークプロトコル、フレーム構成などを調節する場合)、これらのネットワークゾーンが互換性を有する(例えば、整合するプロトコル、フレーム構成などを有し、及び/又はある程度可変なプロトコル、フレーム構成などを利用して通信する機能を有する)場合、及び/又はこれらのネットワークゾーンが別々の仮想ローカルエリアネットワークである場合(例えば、それぞれのネットワークゾーンの間の分離が、物理的ではなく少なくとも部分的に論理的である場合)を含む。
【0106】
ある一定の実施形態では、CND1912は、システムの1又は2以上の車両コントローラ(図示せず)とコロケートし、及び/又はコロケートされた部分を有することができる。例えば、
図15及び関連の説明を参照されたい。例示的システムは、第1のネットワークゾーン1904上の車両コントローラ2302と、CND1912のうちで車両コントローラ2302とコロケートされた第1の部分であって、車両コントローラ2302の処理によって実行された時に、通信を調整する作動の少なくとも一部分を実施するように構成された非一時的コンピュータ可読命令を含む部分とを含む。
【0107】
ある一定の実施形態では、CND1912は、車両コントローラ(図示せず)とコロケートされてイーサネットスイッチ(例えば、1914)を含む部分を含み、この場合に、ネットワークゾーン1908はイーサネットネットワークを含み、ネットワークゾーン1908の終点と別のネットワークゾーン1904の間の通信は、イーサネットスイッチ1914を通して経路指定され(例えば、CEG1916が、ネットワークゾーン1904からの通信をCES1914のポートを通じて提供する)、イーサネットスイッチ1914は、車両コントローラと共にハウジングの中に配置される、及び/又は車両コントローラと同じ基板上に配置される。
【0108】
ある一定の実施形態では、CND1912は、車両コントローラ(図示せず)とコロケートされてCEG(例えば、1916)を含む部分を含み、この場合に、ネットワークゾーン1904はイーサネットネットワークを含み、ネットワークゾーン1904の終点と別のネットワークゾーン1908の間の通信は、CEG1916を通して経路指定され(例えば、CEG1916は、ネットワークゾーン1904からの通信をCES1914のポートを通じてネットワークゾーン1908に提供する)、CEG1916は、車両コントローラと共にハウジングの中に配置される、及び/又は車両コントローラと同じ基板上に配置される。
【0109】
例示的システムは、第2のネットワークゾーン1908上の第2の車両コントローラ2304を含み、この場合に、CND1912は、車両コントローラ(図示せず)とコロケートされた第1の部分と、第2の車両コントローラ2304とコロケートされた第2の部分とを含む。CND1912の第1の部分又は第2の部分の各々は、CES、CEG、及び/又はそれぞれの車両コントローラ(例えば、車両コントローラ及び/又は第2の車両コントローラ2304)の処理によって実行された時に、ネットワークゾーン1904、1908(及び/又は2322、2324)の間の通信を調整する作動の少なくとも一部分を実施するように構成された非一時的コンピュータ可読命令のうちの1又は2以上を含むことができる。CND1912の第1の部分又は第2の部分の各々は、それぞれの車両コントローラのハウジングの中に配置し、及び/又はそれぞれの車両コントローラと同じ基板上に配置することができる。
【0110】
本発明の開示のある一定の態様を本発明の開示に関する作動を実施する手順として示している。作動は、いずれかのコントローラ、回路、デバイス、構成要素、センサ、アクチュエータ、論理回路、又は本発明の開示では示す他の態様であるがこれらに限定されないものによって実施することができる。手順を実施形態として示し、作動は、その全て又は一部を省略する、組み合わせる、分割する、及び/又は順序変更することができる。ある一定の実施形態では、第1の手順の1又は2以上の作動は、別の手順の1又は2以上の作動と組み合わせることができる。
【0111】
図24を参照すると、ネットワーク間通信(例えば、モバイルアプリケーションの明確に異なるネットワークゾーン間の)を調整するための手順2400の概略流れ図が示されている。例示的手順2400は、モバイルアプリケーションの第1のネットワーク(及び/又はネットワークゾーン)と第2のネットワーク(及び/又はネットワークゾーン)の間のネットワーク間通信(例えば、少なくとも
図19及び関連の説明を含む本発明の開示の至る所で参照する)を調整する作動2402を含む。更に、例示的手順2400は、いずれかのネットワーク、終点、コントローラ、及び/又は制御機能の状態を含むがこれらに限定されない異常条件が存在するか否かを決定する作動2404を含む。作動2404が「真」と決定するのに応答して、手順2400は、ネットワーク間通信の調整を調節する作動2406を含む。本発明の開示のいずれの他の態様にも限定されることなく、ネットワーク間通信の調整を調節する作動2406は、第1のネットワークからの通信を第2のネットワークに経路指定する段階、正常に第1のネットワーク上の通信を第2のネットワーク上に反復、共有、又はミラーリングする段階、終点を第1のネットワークから第2のネットワークにシフトする段階、これらのネットワークのうちの1つの上の通信を抑制する段階、これらのネットワークのうちの1つの上の通信及び/又は終点のデータサンプリング速度及び/又は通信速度を調節する段階、モバイルアプリケーション上の第1のコントローラからモバイルアプリケーション上の第2のコントローラに制御作動を少なくとも部分的に調節し、及び/又は正常に第1のコントローラに提供されるデータ及び/又は制御作動の調節に応答して決定された代替データを第2のコントローラに提供する段階、及び/又は代替データソースからの通信をモバイルアプリケーション上のコントローラに提供する段階のうちのいずれか1又は2以上を含む。
【0112】
図25を参照すると、第1のネットワークからの通信をモバイルアプリケーションのための第2のネットワーク上での通信(例えば、別々のネットワークゾーン上の終点間の通信)に向けてカプセル封入及び/又は処理するための手順2500が示されている。例示的手順2500は、第1のネットワーク通信(例えば、モバイルアプリケーションのいずれかのネットワークゾーン上のいずれかの終点によって提供された通信)を受信する作動2502、通信の非ペイロードフレーム情報(例えば、メタデータ、識別子、タイムスタンプ、及び/又はペイロード又は基本データではなく、通信のためのいずれかの他の通信情報)を処理する、除去するか又は含める作動2504を含む。更に、例示的手順2500は、通信からのペイロードフレーム情報を処理する、除去する、又は含める(例えば、通信が、ネットワークモニタ作動などではペイロード以外の理由で利用される場合に例えばペイロードを除去し、及び/又はペイロードの単位、分解能、ビット深度、データタイプなどを変更する)作動2506と、モバイルアプリケーションの第2のネットワーク上への通信に向けて通信をカプセル封入する作動2508とを含む。更に、例示的手順2500は、カプセル封入された通信をモバイルアプリケーションの第2のネットワーク通信として提供する作動2510を含む。ある一定の実施形態では、手順2500は、非互換性(例えば、ネットワークプロトコル、メッセージ特性、ネットワークアドレス指定など)を有する別々のネットワーク上の終点間、及び/又は他に非互換のデータ使用(例えば、ペイロード単位、データタイプ、ビット深度など)を有する終点間にメッセージを提供する作動を提供する。ある一定の実施形態では、手順2500の作動は、第1のネットワーク(例えば、CANネットワーク)から第2のネットワーク(例えば、イーサネットネットワーク)へのメッセージのカプセル封入を提供し、及び/又は第1のネットワークタイプを有する第1のネットワークから第1のネットワークタイプを有する別のネットワークへのメッセージを第2のネットワークタイプを有する中継ネットワークに通すことによってトンネリングすることを可能にする。
【0113】
図26を参照すると、モバイルアプリケーションのネットワーク上の終点からの通信をアップサンプリング及び/又はダウンサンプリングしたもことを提供するための手順2600が示されている。例示的手順2600は、通信(例えば、第1のネットワークからの)に対するアップサンプリングスキーム及び/又はダウンサンプリングスキームを決定する作動2602を含む。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、例示的作動2602は、通信に対する要求データ速度、ネットワーク及び/又はソース終点に関する通信に対するデータ能率、システム内のデバイスに関するデータ格納値(例えば、通信バッファ格納量及び/又は長期データ格納場所)、及び/又は通信に対す優先度(例えば、競合通信と比較した、モバイルアプリケーションに関する作動条件に従った、及び/又はフロー、終点、車両機能などに対する関連の優先度に従った)に応答してアップサンプリングスキーム及び/又はダウンサンプリングスキームを決定する段階を含む。
【0114】
例示的手順2600は、例えば、通信のペイロード情報及び/又は非ペイロード情報を処理する段階と、(処理された又は未処理の)ペイロード情報及び/又は非ペイロード情報を第2のネットワークに向けて与えられる通信の中にカプセル封入する段階とを含む第2のネットワーク通信を与える作動2500を更に含む(例えば、
図25及び手順2500を参照されたい)。
【0115】
例示的手順2600は、第2のネットワーク通信をアップサンプリング及び/又はダウンサンプリングする作動2604を更に含む。本明細書に説明する手順に対する全ての作動を順序変更する、分割する、省略する、及び/又は組み合わせることができるという一般的な概念に限定されることなく、手順2600の作動2500及び2604は、反復、同時、及び/又は順次を互いに含むいずれかの順序で実施することができ、その理由は、ある一定の通信では、アップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動2604が、作動2500を不要にすることができること(例えば、ダウンサンプリングされた通信の除外及び/又は補間通信又は非補間通信の除外)、及び/又は作動2604が、他に作動2500で与えられると考えられる通信に関するペイロード情報及び/又は非ペイロード情報を発生させることができること(例えば、アップサンプリングされた通信の追加及び/又は補間通信又は非補間通信の追加)にあることは理解されるであろう。本発明の開示のいずれの態様にも限定されることなく、作動2604は、
図17及び
図18及び関連の記述に関して説明したいずれかの作動を含むことができる。例示的手順2600は、アップサンプリングされた及び/又はダウンサンプリングされた通信を第2のネットワークに提供する作動2606を更に含む。本説明の明瞭化の目的で、手順2600に関する作動を第1のネットワーク上の終点からの通信を第2のネットワーク上の終点に提供することに関して列挙したが、手順2600が、データサービス(例えば、
図27及び関連の説明を参照されたい)のための公開通信、外部デバイスに渡される通信、及び/又は同じネットワーク範囲の通信(例えば、第1のネットワーク上の第1の終点から第2のネットワーク上の第2の終点への)を含むモバイルアプリケーション上のいずれかの通信に適用可能であることは理解されるであろう。
【0116】
図27を参照すると、混合ネットワーク環境を有するモバイルアプリケーションのためのサービス指定アーキテクチャを設けるための例示的装置2700が示されている。例示的装置2700は、車両のネットワーク1904、1908上の終点1906、1910からの利用可能データ値を含むサービス利用可能性記述2704を解釈する車両データサービス定義回路2702を含む。例えば、車両データサービス定義回路2702は、1又は2以上のデータ値が通信に利用可能であるというインジケータを与える通信を終点1906、1910から受信し、及び/又は通信に利用可能なデータ値のインジケータを構成ファイル2718(
図27に記載の例にはストレージとして示す)から読み取ることができる。サービス利用可能性記述2704は、感知値、アクチュエータフィードバック値(例えば、位置、状況、故障値など)、システム内のいずれかのコントローラからのパラメータ、仮想センサ値、制御パラメータ(例えば、設定ポイント、基準ポイント、決定された状況値、基準誤差値など)、及び/又は格納された値(例えば、蓄積されたパラメータ、スナップショット情報、較正など)を含む車両上で利用可能ないずれかのタイプのデータ値を含むことができる。サービス利用可能性記述2704は、システム内の単一終点、終点群、フロー、又はいずれかの他のデータプロバイダ又はデータプロバイダ群に関連付けることができる。サービス利用可能性記述2704に関連付けられたデータは、未処理データ値及び/又はデータ値の処理されたバージョン(例えば、フィルタリングされた低サンプリング速度、時間遅延データなど)とすることができる。
【0117】
例示的装置2700は、サービス利用可能性記述2704に応答したデータサービス利用可能度値2708を公開する車両データサービス管理回路2706を更に含む。ある一定の実施形態では、データサービス利用可能度値2708は、サービス利用可能性記述2704によって提供されるものと同じデータ又はそのフォーマットされたバージョンを含むことができる。ある一定の実施形態では、例えば、サービス利用可能性記述2704を提供するデバイスが、リスト上のパラメータの全てを公開するために、計画されたデータ速度で公開するために、及び/又は表示されたサンプリング速度で公開するための完全な許可(例えば、構成ファイル2718から決定されたもの)を持たない時に、データサービス利用可能度値2708は、サービス利用可能性記述2704の訂正された又は調節されたバージョン(例えば、サービス利用可能性記述2704内で提供されるものよりも少ないパラメータ、低いデータ速度、低い分解能など)を含むことができる。ある一定の実施形態では、車両データサービス管理回路2706は、公開するデバイス(及び/又は終点、フローなど)が、サービス利用可能性記述2704内に公開されているサービスを提供するための許可を持たないと決定し、それに従って対応するデータサービス利用可能度値2708を当該サービス利用可能性記述2704に提供しない。ある一定の実施形態では、車両データサービス管理回路2706は、ある一定のデータサービス利用可能度値2708がある一定の定期受信デバイスだけに制約されていると決定し、それに従って無認可デバイスが対応するデータサービス利用可能度値2708を見ることができないように、及び/又は対応するデータサービス利用可能度値2708を定期受信することができないようにデータサービス利用可能度値2708を含む(例えば、タグ、暗号化スキーム、メタデータなどを提供する)。例示的車両データサービス管理回路2706は、データサービス利用可能度値2708の定期受信要求2710及び終点1906、1910からのデータ値に応答したデータサービス値記述2709を発生させる。例えば、データサービス値記述2709は、収集、グループ分け、及び/又は処理されるパラメータを記述し、更に終点記述などを含むことができる。データサービス値記述2709は、能動的な正当定期受信を有するサービスをサポートするためにCND1912が利用可能な収集パラメータを提供し、更に認可されたデータアクセスの篩い分け及び/又は冗長パラメータの集約のような収集作動の管理を可能にする(例えば、1よりも多いサービスが、その一部として同じデータ要素を提供する可能性がある場合、パラメータに対して複数のデータ速度を1回の高速収集作動で提供することができる場合など)。
【0118】
例示的装置2700は、車両のネットワーク1904、1908の間の通信を調整する作動を実施するCND1912を含む。例示的装置2700では、例示の明瞭化の目的で回路2702、2706をCND1912と共に配置されたものとして示すが、
図27に示す構成要素、回路、通信フロー、データ要素、及び/又は他の態様のうちの1又は2以上をシステム内の複数のデバイスにわたって分散させることができることは理解されるであろう。例示的CND1912は、第1のネットワーク1904と第2のネットワーク1908の間の通信を調整し、データサービス値記述2709と終点からのデータ値とに応答したデータサービス値2712を生成し、データサービス値記述
2709に応答したデータサービス値
2712を公開する調整回路2710(例えば、CES、CEG、又は他の作動構成要素のようなネットワーク作動構成要素を含む及び/又はそれとの通信状態にすることができる)を含む。
【0119】
例示的調整回路2710は、直接終点からデータを収集し、ブロードキャスト(例えば、全ての終点に対して可視である)及び/又はマルチキャスト(例えば、定期受信終点に提供される)のパラメータを例えば許可、ネットワーク容量、パラメータの重要度、及び/又は用途の幅に従って公開する。ある一定の実施形態では、例示的調整回路2710は、定期受信する終点又はデバイスへのデータサービス値2712の通信を管理するサービスブローカー2714にデータサービス値2712を提供する。サービスブローカー2714を有する例示的実施形態は、これに加えて又はこれに代えて、データサービス利用可能度値2708を終点又はデバイスに通信するために、及び/又はデバイスからの定期受信要求2710を受信するためにサービスブローカー2714を利用する。ある一定の実施形態では、車両データサービス管理回路2706は、定期受信要求2710を決定するためにサービスブローカー2714と通信する。ある一定の実施形態では、車両データサービス管理回路2706は、ネットワーク1904、1908上の終点デバイスから定期受信要求を受信する。
【0120】
例示的装置2700は、サービスデバイス2716のような外部デバイスから定期受信要求2710を受信する車両データサービス管理回路2706及び/又はサービスブローカー2714を含む。この例では、車両データサービス管理回路2706は、外部デバイスからの定期受信要求2710に応答してデータサービス値記述2709を決定し(この決定は、例えば、許可などを決定する段階を含む)、外部デバイスは、定期受信する車両内の終点、デバイス、フローなどと同じく定期受信サービスに従ってパラメータを受信する。
【0121】
ある一定の実施形態では、サービス利用可能性記述2704は、認可記述(authorization description)(例えば、サービス利用可能性を公開する終点及び/又はデバイスが許可レベルを出願する時)を更に含み、更に車両データサービス管理回路2706は、認可記述に応答してデータサービス利用可能度値2708の公開を制限し、及び/又は対応する定期受信要求2710の承諾を制限する。これに加えて又はこれに代えて、車両データサービス管理回路2706は、構成ファイル2718から認可記述を決定することができる。例示的車両データサービス管理回路2706は、定期受信要求元の終点識別子、定期受信要求元のアプリケーション識別子(例えば、原動力管理、娯楽管理、空調制御、安定性制御など)、定期受信要求元のフロー識別子、定期受信要求元のユーザ識別子(例えば、点検修理技術者のID、要求元のデバイス、アプリケーション、フローなどに関する担当者役割)、及び/又は定期受信要求元のエンティティ識別子(例えば、エンティティ名、エンティティ役割、製造業者、OEM、点検修理エンティティ、所有者エンティティ、第三者エンティティなど)のうちの1又は2以上に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限する(及び/又は対応する定期受信要求2710の承諾を制限する)。
【0122】
例示的車両データサービス定義回路2702は、更にサービス利用可能度値2720を解釈し、サービス利用可能度値2720に応答してサービス利用可能性記述2704を更新する。例えば、サービス利用可能度値2720は、サービスに対するデータを提供する終点又はデバイスの故障又は故障に起因し、システムの許可の変更(及び/又は許可基準が現時点で満足されていない場合の条件付き許可)に起因し、構成情報2718内に当該サービスが掲載されているが、関連の終点、デバイス、アプリケーション、フローなどが車両上に存在しないこと、許可の失効などに起因するある一定の作動条件中などに公開ターゲットサービスが利用不能であるという表示を与えることができる。更に別の例では、サービス利用可能度値2720は認可記述を更に含み、この場合に、車両データサービス定義回路2702は、認可記述に応答してサービス利用可能性記述2704の更新を制限する。例示的車両データサービス管理回路2706は、サービス利用可能度値プロバイダの終点識別子、サービス利用可能度値プロバイダのアプリケーション識別子、サービス利用可能度値プロバイダのフロー識別子、サービス利用可能度値プロバイダのユーザ識別子、及び/又はサービス利用可能度値プロバイダのエンティティ識別子のうちの1又は2以上に応答してサービス利用可能性記述の更新を制限する。例示的車両データサービス定義回路2702は、車両に対して外部のデータ収集管理デバイス(例えば、サービスデバイス2716であるがこれに限定されない)からサービス利用可能度値2720を受信する。従って、装置2700は、例えば、運転者、所有者、点検修理エンティティ、製造エンティティ、第三者アプリケーション、フリート所有者などによって利用される外部デバイスによる構成情報、車両内許可などを更新する段階を含むサービスの提供及び更新を可能にする。
【0123】
図28を参照すると、モバイルアプリケーション上の混合ネットワーク間の移動する通信をサポートするためにネットワーク通信をカプセル封入するための装置2800が示されている。例示的装置2800は、第1のネットワークフォーマット2806(例えば、プロトコル、メッセージパラメータ、開始及び/又は終了のビット又は情報、ペイロードフォーマット設定、メッセージタイプ、メッセージ確認プロトコル、及び/又はネットワーク層)を有する第1のネットワークデータセット2804(例えば、第1のネットワーク2805上の終点からのメッセージ)を解釈する第1のネットワークインタフェース回路2802と、第1のネットワークデータセット2804からのメッセージ値2810を決定し、第2のネットワークフォーマット2814を有する第2のネットワークデータセット2812内にメッセージ値2810を符号化する変換回路2808とを含む。本明細書に使用するメッセージデータセットは、広義に理解しなければならず、単一メッセージ、関連メッセージ群、ある期間、作動条件、又は類似のものにわたって関連のネットワーク上に存在するメッセージ群を含むことができる。本明細書で利用するメッセージ値は、ペイロード、フレーム、フレームの一部分、メタデータなどを含むいずれかの選択されたメッセージ態様を含む。
【0124】
例示的装置2800は、第2のネットワークデータセット2812を送信する(例えば、第2のネットワーク2817へのメッセージとして)第2のネットワークインタフェース回路2816を更に含む。装置2800は、単一デバイス又は2つのデバイスのいずれかによって定められた第1のネットワークインタフェース回路2802、変換回路2808、及び第2のネットワークインタフェース回路2816を含み、第1のデバイス及び/又は2つのデバイスを車両の中に組み込むことが可能である。例えば、CNDが、第1のネットワークインタフェース回路2802、変換回路2808、及び第2のネットワークインタフェース回路2816の全てを含むことができる。別の例では、CEGが、第1のネットワークインタフェース回路2802と変換回路2808とを含むことができ、CESが、第2のネットワークインタフェース回路2816を含むことができる。別の例では、CEGが、第1のネットワークインタフェース回路2802を含むことができ、CESが、変換回路2808と第2のネットワークインタフェース回路2816とを含むことができる。別の例では、CEGが、第1のネットワークインタフェース回路2802、変換回路2808、及び第2のネットワークインタフェース回路2816の全てを含むことができる。
【0125】
図28に記載の例では、第1のネットワークフォーマット2806は、少なくとも一態様では第2のネットワークフォーマット2814とは明確に異なる。例示的装置2800は、第1のネットワークフォーマット2806又は第2のネットワークフォーマット2814の一方をCANネットワークとして含む。例示的装置2800は、CANネットワークとして第1のネットワークフォーマット2806と、イーサネットネットワークとして第2のネットワークフォーマット2814とを含む。
【0126】
例示的装置2800は、構成指令値2820に応答して第1のネットワークインタフェース回路2802、変換回路2808、及び/又は第2のネットワークインタフェース2816を修正する構成回路2818を更に含む。例示的かつ非限定的な構成指令値2820は、第1のネットワークデータセット2804のどのメッセージを第2のネットワークに通信されるか、第1のネットワークデータセット2804のメッセージに対して実施されるアップサンプリング作動及び/又はダウンサンプリング作動、メッセージ値2810を決定するため(例えば、ペイロード、フレーム部分、メタデータのようなメッセージのどの態様をメッセージ値2810と見なされるか)及び/又はメッセージ値を第2のネットワークデータセット2812に符号化(例えば、カプセル封入作動、ソース及び/又は宛先の識別、単位換算など)するための変換パラメータ、及び/又はネットワーク調整作動(例えば、
図19及び関連の説明を参照されたい)のうちの1又は2以上を含む。例示的構成回路2818は、CND、CEG、及び/又はCESのような第1のデバイスにより、又は第2のデバイス(任意的に、かつ存在する場合は)によって定められる。ある一定の実施形態では、構成回路2818は、第1のネットワークインタフェース回路2802、変換回路2808、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路2816の1又は2以上の部分のうちのどれが第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められるかを更に選択的に構成する(例えば、構成回路2818が、CEG又はCESのようなデバイスを別の目的で作り変えるように、及び/又はシステム変更、トポロジー変更、及び/又は異常作動条件に応答してネットワーク作動及び/又は調整機能をシフトするようにデバイス間の作動を調節することを可能にする)。ある一定の実施形態では、構成回路2818は、CNDから、外部デバイスから、及び/又は構成ファイルにアクセスすることによって構成指令値2820を受信する。
【0127】
図29を参照すると、モバイルアプリケーション上でポートをミラーリングし、第1のネットワークからの通信を第2のネットワークに提供するための装置2900が示されている。例示的装置2900は、いくつかのポート2902を有し、車両に搭載された第1のネットワーク2805の第1の通信データ2904を解釈する第1のネットワークインタフェース回路2802を含む。ポート2902は、物理ポート、論理ポート、及び/又はその組合せとすることができる。例示的装置2900は、車両に搭載された第2のネットワーク2817からの第2の通信データ2906を解釈する第2のネットワークインタフェース回路2816を含む。第2のネットワーク2817は、第1のネットワーク2805と異なるタイプのものである(例えば、CANネットワーク対イーサネットネットワーク、明確に異なるネットワークフォーマット2806、2814、及び/又は本明細書に示す及び/又は当業技術で理解されるいずれかの他のタイプの相違点を有するネットワーク)。装置2900は、第1のネットワーク2805上での送信に向けて第2の通信データ2906をポート2902のうちの少なくとも1つを通して第1のネットワークインタフェース回路2802に転送する(例えば、この転送は、第1のネットワーク2805上への通信に向けて第2の通信データ2906を処理、カプセル封入、及び/又は他に構成する段階を含むことができる)変換回路2808を更に含む。例示的な第1のネットワークインタフェース回路2802は、ポート2902の第1のポートをポート2902の第2のポートにミラーリングし、例えば、外部デバイス2908、データ収集作動(図示せず)、及び/又は車両内の他のデバイスが第2のポートからデータを観察及び/又は取得し、それによって第1のポートでは通信されるデータと同じデータを受信することを可能にする。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、ポートミラーリング作動は、ネットワークモニタ作動、車両内のネットワークのいずれかの終点からのいずれかのパラメータのデータ収集を可能にする(例えば、ネットワーク構成、通信プロトコル、及び/又は車両を通して分散終点の位置に関する要求元デバイスの知識を必要とすることなく)。
【0128】
例示的装置2900は、ポート選択指令値2820を解釈し、どのポート2902が第1のポート及びミラーポートであるかを割り当てる構成回路2818を更に含む。従って、構成回路2818は、第1のネットワーク2805上のいずれかの選択終点を含むことができる通信値、及び/又は第2の通信データ2906の全てを含むことができる(例えば、変換回路2808が第2の通信データ2906をポート2902のうちの1つに転送する場合)通信値をポート2902のうちのいずれかから選択されるミラーポートに提供することができる。ある一定の実施形態では、構成回路2818は、ポート選択指令値2820をCNDから、構成ファイルから、要求元外部デバイス2908(例えば、サービスツール、OBDデバイス、車両、及び/又はネットワークモニタデバイスなど)から、及び/又はポート選択指令値2820を提供するほど十分な許可を有する車両上のいずれかのコントローラから受信する。
【0129】
例示的構成回路2818は、割り当てポートと第2のネットワーク2817上のデバイス(例えば、終点、コントローラ、フロー、アプリケーションなど)とを識別して第2の通信データ2906のうちで識別されたデバイスに対応する部分を識別するポート割り当て指令値2820を解釈し、第2の通信データ2906のうちの識別された部分を割り当てポートに向けて送信する(及び/又はこの送信を実施するように第1のネットワークインタフェース回路2802に指令する)。ある一定の更に別の実施形態では、第2のネットワーク2817上のデバイスは、これに加えて又はこれに代えて、他のネットワーク(例えば、第1のネットワーク2805)上で識別されたデバイスに対応する通信データを含むことができ(例えば、第2のネットワーク2817上のアプリケーション、フロー、又は他のデバイスが他のネットワーク上で作動する態様を含む時などに)、構成回路2818及び第1のネットワークインタフェース回路2802の作動が、全ての関連ネットワークからの関連の通信データを割り当てポートに提供することに更をサポートする。
【0130】
図30を参照すると、モバイルアプリケーション上のネットワーク間トラフィックを制御するための装置が示されている。例示的装置3000は、車両に搭載された第1のネットワーク2805の第1の通信データ2904を解釈する第1のネットワークインタフェース回路2802と、車両に搭載された第2のネットワーク2817の第2の通信データ2906を解釈する第2のネットワークインタフェース回路2816とを含む。第2のネットワーク2817は、第1のネットワーク2805と異なるタイプのものである(例えば、CANネットワーク対イーサネットネットワーク、明確に異なるネットワークフォーマット2806、2814、及び/又は本明細書に示す及び/又は当業技術で理解されるいずれかの他のタイプの相違点を有するネットワーク)。例示的装置3000は、第2のネットワーク2817上での送信に向けて第1の通信データ2904を第2のネットワークインタフェース回路2816に選択的に及び/又は第1のネットワーク2805上での送信に向けて第2の通信データ2906を第1のネットワークインタフェース回路2802に選択的に転送する変換回路2808を更に含む。例示的変換回路2808は、各ネットワークからのメッセージを他のネットワークに合わせて更に構成し、例えば、メッセージを処理、カプセル封入、及び/又は他に構成し、その後にメッセージを転送する。例示的装置3000は、第2のネットワークインタフェース回路2816、第1のネットワークインタフェース回路2802、及び/又は変換回路2808を調整する調整回路3002を更に含み、この調整は、
図19及び関連の説明では説明した調整作動のような1又は2以上のいずれかの作動を実施する段階を含むことができるがこれらに限定されない。例示的調整回路3002は、第2のネットワークインタフェース回路2816に転送される第1の通信データ2904の量、及び/又は第1のネットワークインタフェース回路2802に転送される第2の通信データ2906の量を制約する。例示的調整回路3002は、データ速度(例えば、単位時間毎のデータ量及び/又はある期間にわたるデータ量)を制限すること、飽和率(例えば、利用可能帯域幅の利用率、関連の通信に対して許可された帯域幅の一部分の利用率など)に基づいてデータ量を制限すること、格納容量、受信デバイス(例えば、ネットワークのうちの1つの上の終点)の機能、及び/又は受信デバイスの要求データ速度に基づいてデータ量を制限することによって通信データの量を制約する。
【0131】
例示的調整回路3002は、第1の通信データ2904及び/又は第2の通信データ2906の1又は2以上の部分の送信を制約し、例えば、選択される終点、フロー、アプリケーションに対応し、及び/又は車両の作動条件、ネットワーク及び/又は終点の異常条件などに従うデータの送信を制約する。ある一定の実施形態では、これらの制約の組合せは、例えば、ある一定の終点への又はそこからの送信が制約されること、及び/又はある一定のデータフローに関する送信が制約されることを指定車両作動条件が示す場合に存在することが可能である。制約作動は、本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、通信を制限する段階、通信速度を制限する段階、通信を抑制する段階(少なくともある期間にわたって、及び/又はある一定の作動条件中に)、ある一定のメッセージに対してダウンサンプリングを実施する段階(例えば、メッセージ通信トラフィックを低減する段階)、及び/又はある一定のメッセージに対してアップサンプリングを実施する段階(例えば、この段階は、作動負荷を構成要素間でシフトすることができ、実際のデータサンプリング速度を低減するためにアップサンプリングを利用するなどでいくつかの構成要素の負荷を低減する段階、カプセル封入の負荷を低減するように構成されたメッセージを発生させる段階、及び類似の段階を含む)のような作動を含む。ある一定の実施形態では、調整回路3002の制約作動は、メッセージ、終点、フロー、ネットワークなどに関連付けられた優先度情報を考慮する段階、及び/又は転送される第1の通信データ2904及び/又は第2の通信データ2906の一部分を優先度付けする段階を含む。
【0132】
図31を参照すると、混合ネットワークを有するモバイルアプリケーションのための構成可能なネットワークステータスモニタをサポートする装置が示されている。例示的装置3100は、車両に搭載された第1のネットワーク2805の第1の通信データ2904を解釈する第1のネットワークインタフェース回路2802と、車両に搭載された第2のネットワーク2817の第2の通信データ2906を解釈する第2のネットワークインタフェース回路2816とを含む。第2のネットワーク2817は、第1のネットワーク2805と異なるタイプのものである(例えば、CANネットワーク対イーサネットネットワーク、明確に異なるネットワークフォーマット2806、2814、及び/又は本明細書に示す及び/又は当業技術で理解されるいずれかの他のタイプの相違点を有するネットワーク)。例示的装置3100は、第1の通信データ2904及び/又は第2の通信データ2906の一部分をモニタすることによってネットワークステータスデータ3106を発生させるネットワークステータス回路3102を更に含む。
図31に記載の例では、ネットワークステータスデータ3106を収集するために第1のネットワークインタフェース回路2802のポート2902と通信しているネットワークステータス回路3102を示すが、ネットワークステータス回路3102は、システム内の他の場所に配置することができ、変換回路2808、第2のネットワークインタフェース回路2816からネットワークステータスデータ3106を収集することができ、及び/又は装置3100のメモリストレージ上に格納されたデータとしてネットワークステータスデータ3106にアクセス可能なことは理解されるであろう。
【0133】
例示的装置3100は、例えば、ネットワークステータスデータ3106を第1のネットワークインタフェース回路2802の選択ポート3902に提供するために、ポート2902のうちの少なくとも1つをポート2902のうちの少なくとも別をミラーリングするように構成された構成回路2818を更に含む。例示的構成回路2818は、選択ポートを識別し(例えば、ネットワークステータスデータ3106を提供するために)、更に第1の通信データ2904及び/又は第2の通信データ2906の一部分を識別し(例えば、モニタされるデバイス、ネットワーク、終点、フローなどに基づいて)、通信の識別された部分を選択ポートに通信するように送信する(及び/又は第1のネットワークインタフェース回路2802に指令する)ポート割り当て指令値3104を解釈する。例示的装置3100は、例えば、車両の選択されるデバイス、終点、フロー、アプリケーション、コントローラ、ネットワーク、システムなどに応答してネットワークステータスデータ3106を修正する構成回路2818を含む。例示的装置3100は、データ選択指令値3108(例えば、ネットワークステータス回路3102、CND、外部デバイス、構成ファイル、及び/又はシステムの他のコントローラ又は構成要素によって提供される)に応答してネットワークステータスデータ3106を修正し、選択ポートに(そうでなければネットワークステータス回路3102に)提供されるデータをデータ選択指令値3108に応答して調節する構成回路2818を含む。ある一定の実施形態では、データ選択指令値3108は、これに加えて又はこれに代えて、1又は2以上のプロトコル(例えば、データ収集速度、時間値及び/又は時間範囲、選択される処理、メッセージフレームの選択部分、メタデータ、プロトコルタイプ、例えば、TCP、UDP、AVBなど)を識別する。例示的装置3100は、非限定例では、同じハウジング3110の中に配置された回路2802、2808、2816、2818と、ハウジング3110から分離されたネットワークステータス回路3102(例えば、外部デバイス)とを描いている。例示的装置3100は、同じ回路基板上に配置された回路2802、2808、2816、2818及び/又はこれらの回路の部分群を含むことができる。
【0134】
更に
図31を参照すると、例示的な第1のネットワーク2805はイーサネットネットワークであり、例示的な第2のネットワーク2817はCANネットワークである。この例では、変換回路2808は、第1のネットワークインタフェース回路2802と第2のネットワークインタフェース回路2816の間に挿入され、イーサネット通信データをCAN通信データに変換し、及び/又はCAN通信データをイーサネット通信データに変換する。ネットワークステータス回路3102は、イーサネット通信データ2904及び/又はCAN通信データ2906をモニタすることによってネットワークステータスデータ3106を発生させる。ある一定の実施形態では、ネットワークステータスデータ3106は、変換回路2808を通る帯域幅、イーサネット通信データ及び/又はCAN通信データ内で同じデバイス、同じアプリケーション、及び/又は同じフロー
に対応するアドレスを有するメッセージの個数、及び/又は通信エラー(例えば、パケット損失、遅延事象、チェックサム不良、不正データ、ハンドシェイク又は確認応答の失敗など)の回数のうちの1又は2以上に少なくとも部分的に基づいている。
【0135】
図32~
図34を参照すると、例示目的で、モバイルアプリケーション上のネットワーク間の通信を調整するための装置の例示的配置が示されている。
【0136】
図32を参照すると、例示的配置は、CANネットワーク3202と通信する第1のネットワークインタフェース回路2802と、CANネットワーク3202と第2のネットワークインタフェース回路2816のポート間で選択メッセージを受け渡す変換回路2808とを有するCEG3206(例えば、構成可能エッジゲートウェイ及び/又はCANゲートウェイ)を含む。例示的配置は、イーサネットネットワーク3204と通信する第2のネットワークインタフェース回路2816を含み、更にネットワーク3202、3204の間の通信を調整する作動を実施する構成回路2818を含むCES3208を含む。
図32に記載の配置は、本発明の開示全体を通して列挙するCNDの全て又は一部分を形成することができ、及び/又はCND指令に応答してネットワーク3202、3204の間の通信を調整する作動を実施することができ、この場合に、CNDは、システム内のいずれかの他の場所に分散される。
【0137】
図33を参照すると、本発明の開示全体を通して列挙するCNDの全て又は一部分を形成することができ、及び/又はCND指令に応答してネットワーク3202、3204の間の通信を調整する作動を実施することができる例示的配置が示されており、この場合に、CNDは、システム内のいずれかの他の場所に分散される。
図33に記載の例は、
図32に記載の例とは明確に異なり、この場合は変換回路2808がCES3208と共に配置され、第1のネットワークインタフェース回路2802からCANメッセージを直接受信する。
【0138】
図34を参照すると、本発明の開示全体を通して列挙するCNDの全て又は一部分を形成することができ、及び/又はCND指令に応答してネットワーク3202、3204の間の通信を調整する作動を実施することができる例示的配置が示されており、この場合に、CNDは、システム内のいずれかの他の場所に分散される。
図34に記載の例は、
図33に記載の例とは明確に異なり、この場合は構成回路2818が、CES3208とCEG3206との間で分散される。
図34に記載の例では、構成回路2818のうちの1つを主とすることができ、構成情報を構成回路2818のうちの他のものに渡す。ある一定の実施形態では、各構成回路2818は、独立に作動させることができ、例えば、CNDとの通信などを通して構成ファイルから構成情報を受信する。
図32~
図34に記載の例は、本発明の開示のある一定の態様及び配置を描くための非限定的な図である。
【0139】
図35を参照すると、混合ネットワークを有する車両のためのサービス指定アーキテクチャを提供するための例示的手順3500が示されている。例示的手順3500は、車両の第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の第1の終点デバイスからの利用可能データ値を含むサービス利用可能性記述を解釈する作動3502と、サービス利用可能性記述に応答したデータサービス利用可能度値を公開する作動3504と、データサービス利用可能度値に対する定期受信要求に応答したデータサービス値記述を発生させる作動3506と、第1の終点デバイスからのデータサービス値記述及びデータ値に応答したデータサービス値を発生させる作動3508と、データサービス値記述に応答したデータサービス値を公開する作動3510とを含む。データサービス値を公開する例示的作動3510は、データサービス値を第2の終点デバイス、例えば、第1の終点デバイスとは別のネットワーク上の終点デバイスに提供する段階を含む。例示的作動3510は、各々が第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の複数の定期受信終点デバイスに生成されたデータサービス値を含むネットワーク通信を提供することによってデータサービス値を公開する段階を更に含む。例示的データサービス利用可能度値は、サービスに対する名称、サービスによって提供されるデータパラメータのリスト、サービスによって提供される利用可能指令のリストなど(例えば、デバイスをCNDに提供する段階からの)を含み、データサービス値記述は、サービスに対する名称、サービスによって提供されるデータパラメータのリスト、サービスによって提供される利用可能指令のリストなど(例えば、CNDから潜在的定期受信デバイスへの)を含み、この場合に、データサービス値記述は、データサービス利用可能度値を照合することができ、又はデータサービス利用可能度値とは別様に構成(例えば、簡略化、拡張、標準化など)することができる。例示的データサービス値は、データサービス利用可能度値に対応するデータ値を含む。
【0140】
ある一定の実施形態では、手順3500は、第1のネットワークと第2のネットワークの両方の上の終点デバイスから定期受信要求を受信する作動3512を更に含む。例示的作動3512は、車両に対して外部のデバイス、例えば、サービスデバイス、ウェブアプリケーション、クラウドベースのアプリケーション、及び/又は第三者アプリケーションから定期受信要求を受信する段階を含み、この場合に、作動3508及び/又は3510は、作動3512に応答して実施される(例えば、定期受信デバイスがサービスに利用可能である場合にのみデータサービス値を発生し、及び/又はデータサービス値を公開する)。例示的手順3500は、認可記述を更に含むサービス利用可能性記述を含み、この場合に、作動3504は、認可記述に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限する段階を含む(例えば、この場合に、無認可デバイスは、データサービスを見ることができない)。例示的作動3504は、定期受信要求元(例えば、終点、フロー、車両機能、アプリケーション、サービス群、及び/又はこれらのうちのいずれかに関連付けられたエンティティ)の識別子に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限する段階を含む。
【0141】
例示的手順3500は、認可記述を更に含むサービス利用可能性記述を含み、この場合に、作動3510は、認可記述に応答してデータサービス値の公開を制限する段階を含む(例えば、公開サービスに対する定期受信を可能にしない)。例示的作動3510は、定期受信要求元(例えば、終点、フロー、車両機能、アプリケーション、サービス群、及び/又はこれらのうちのいずれかに関連付けられたエンティティ)の識別子に応答してデータサービス値の公開を制限する段階を含む。
【0142】
例示的作動3502は、サービス利用可能度値を解釈する段階と、サービス利用可能度値に応答してサービス利用可能性記述を更新する段階とを含む。例えば、サービス利用可能度値は、プロバイダデバイス(例えば、終点、フロー、車両機能、アプリケーション、サービス群、外部デバイスなど)が更新することができ、及び/又は利用可能サービスにサービスを追加し、及び/又は利用可能サービスからサービスを除去するポリシー変更によって更新することができる。例示的作動3502は、認可記述に応答して(例えば、サービス利用可能性記述を更新する前に更新実行デバイスの認可を検証する)、及び/又は更新実行デバイスの識別子に応答してサービス利用可能性記述の更新を制限する段階を更に含む。
【0143】
図36を参照すると、混合ネットワークを有する車両のためのネットワーク間にメッセージを提供する例示的手順3600が示されている。例示的手順3600は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを解釈する作動3602と、作動3602に応答して第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定する作動3604と、第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内にメッセージ値を符号化する作動3606と、第2のネットワークデータセットを送信する(第2のネットワーク上に)作動3608とを含む。例示的手順3600は、様々なフォーマット(例えば、CAN、MOST、LIN、FlexRay、TTP、LVDS、AVB、及び/又は電気信号フォーマット)である車両データフォーマットを有するネットワークを含む。例示的な第1のネットワークフォーマットはCANベースのフォーマットであり、例示的な第2のネットワークフォーマットはイーサネットベースのフォーマットである。例示的手順3600は、第1のネットワークデータセットを解釈する第1のネットワークインタフェース回路と、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定し、このメッセージ値を第2のデータセット内に符号化する変換回路と、第2のネットワークデータセットを送信する第2のネットワークインタフェース回路とを含む車両に対して外部のデバイスからの構成指令値を解釈する(例えば、外部デバイスによって提供されるポリシー更新により)作動3610と、例えば、作動3602、3604、3606、3608が構成指令値に従って実施されるように第1のネットワークインタフェース回路、第2のネットワークインタフェース回路、及び/又は変換回路を少なくとも部分的に構成指令値に基づいて構成する作動3612とを更に含む。
【0144】
例示的作動3606は、メッセージ値(例えば、ペイロード)をカプセル封入する段階、メッセージ全体(例えば、メッセージフレームの一部分又は全て)をカプセル封入する段階、メッセージ値を処理する段階、及び/又はメッセージフレームの一部分又は全てを処理する段階を含む。例示的作動3606は、メッセージに対するカプセル封入スキームを含む段階、メッセージに対するアドレス説明を含む(例えば、別々のネットワーク上でデータを受信するターゲットデバイスに従ってアドレスを変換する)段階、及び/又はサンプリング速度を含む(例えば、第1のネットワークデータセットに対してアップサンプリング及び/又はダウンサンプリングを実施する)段階のうちの1又は2以上を含む。
【0145】
図37を参照すると、混合ネットワークを有する車両のネットワークをモニタする段階に対してCNDを構成する例示的手順3700が示されている。例示的手順3700は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈する作動3702と、車両に搭載された、第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークの第2の通信データを解釈する作動3704と、第1のかつ第2の通信データをモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させる作動3706と、ネットワークステータスデータを送信する(例えば、データを格納する、データを外部デバイス、サービスツール、クラウドサーバなどに通信する)作動3708とを含む。例示的手順3700は、第1のポート(例えば、車両のネットワーク上のポート)を第2のポート(例えば、車両のネットワーク上の別のポート)をミラーリングするように構成する作動3710を更に含み、この場合に、第1のポートは、第1の通信データを提供し、例えば、第1の通信データを第2のネットワーク上で利用可能なメッセージとして提供し、及び/又は第2のポートを第1の通信データに関するモニタポートとして提供する。例示的作動3710は、選択ポートを識別するポート割り当て値(例えば、ポリシー、構成ファイルからの及び/又は要求データ及びそれに対するプロバイダ終点に従って決定された、及び/又はサービスツール、モニタデバイスなど
に対応するポートに従って決定されたもの)を解釈する段階を含み、この場合に、作動3704は、第2の通信データのうちで識別されたデバイス(例えば、モニタされる終点、ポート、フローなど)
に対応する部分を識別する段階を含み、作動3708は、第2の通信データの識別された部分を選択ポートを通じて送信する段階を含む。
【0146】
例示的作動3706は、ネットワークステータスデータを修正する段階を更に含む。ネットワークステータスデータを修正する例示的作動は、選択指令値に応答してネットワークステータスデータを修正する段階と、データ選択指令値によって識別される少なくとも1つのデバイス、アプリケーション、車両機能、フロー、サービス群、ネットワーク、プロトコル、及び/又はシステムに対応するデータをネットワークステータスデータに含める段階とを含む。例示的かつ非限定的なプロトコルは、CANネットワークプロトコル及び/又はOBDプロトコルを含む。
【0147】
図38を参照すると、混合ネットワークを有する車両のためのCNDを用いてポートをミラーリングする手順3800が示されている。例示的手順3800は、CNDのいくつかのポートでの第1のネットワークの第1の通信データを解釈する作動3802と、第2のネットワーク(異なるタイプの)の第2の通信データを解釈する作動3804と、いくつかのポートのうちの少なくとも1つを用いて第2の通信データを第1のネットワークに転送する(例えば、CEGからCESに)作動3806と、ポートのうちの第1をポートのうちの第2のものにミラーリングする作動3808とを含む。更に、例示的手順3800は、ポート選択指令値(例えば、ミラーリングターゲット通信データの受信ポート及び/又は送信ポート)を解釈する作動3810と、ポート選択指令値に応答してポートのうちの第1のもの及び/又は第2を割り当てる作動3812とを含む。例示的作動3810は、割り当てポートを識別し、第2のネットワーク上のデバイスを識別するポート割り当て指令値を含み、この場合に、作動3806及び/又は3808は、第2の通信データのうちの識別された部分を割り当てポートを通じて送信する(例えば、第2のネットワーク及び/又はミラーポートに)段階を含む。
【0148】
図39を参照すると、混合ネットワークを有する車両のためのCNDを含む例示的手順3900が示されている。例示的手順3900は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを集中型ネットワークデバイス(CND)の第1のインタフェース回路によって解釈する作動3902と、第1のネットワークデータセットを解釈するのに応答して第1のネットワークデータセットからのメッセージ値をCNDの変換回路によって決定する作動3904と、第1のネットワークフォーマットと異なる第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内に変換回路によってメッセージ値を符号化する作動3906と、第2のネットワークデータセットをCNDの第2のインタフェース回路によって送信する作動3908とを含む。更に、例示的手順3900は、構成指令値を解釈する作動3910と、構成指令値に応答してCNDを修正する作動3912とを含む。
【0149】
例示的作動3912は、構成指令値を解釈する段階と、構成指令値に応答してCNDを修正する段階とを含む。CNDを修正する例示的作動は、第1のインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のインタフェース回路の1又は2以上の部分のうちのどれが少なくとも部分的に第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められるかを選択的に構成する(例えば、変換及び/又はインタフェースの負担を様々なネットワークインタフェース回路の間、及び/又はCEG及び/又はCESの間でシフトする)段階を含む。例示的作動3912は、構成指令値を車両の外部で(例えば、外部デバイスから、及び/又はポリシー更新により)生成する段階と、構成指令値を車両(及び/又はCND)に向けて送信する段階とを含む。
【0150】
図40を参照すると、試験作動、診断作動、及び/又は車両制御作動を実施し、これらの作動を実施するようにCNDを含む作動を含む例示的手順4000が示されている。例示的手順4000は、手順3900のための作動に加えて、及び/又は全て又は一部を別々に実施することができる。例示的手順4000は、車両の外部で試験指令値を発生させる作動4002と、試験指令値をCNDに向けて送信する作動4004と、デバイス(例えば、手順3900の第1又は第2のデバイスの一方、及び/又は第1又は第2のネットワーク上の第3のデバイス)が関与する試験手順を実行する作動4006とを含む。これに加えて又はこれに代えて、例示的手順4000は、診断指令値、能動支援指令値、及び/又は車両制御値(例えば、アクチュエータ、車両機能などに指令する)を利用して実施することができる。ある一定の実施形態では、手順4000は、ネットワークトポロジー、終点の場所、及び/又は車両上のデバイスの終点のローカルアドレスに関する知識を外部デバイスから必要とすることなくCNDのリモート構成、及び/又は試験、診断、車両制御機能などのリモート作動を提供する。
【0151】
図41を参照すると、混合ネットワークを有する車両のネットワークを調整する例示的手順4100が示されている。例示的手順4100は、車両の第1のネットワークの第1の通信データを解釈する作動4102と、車両の第2のネットワークの第2の通信データを解釈する作動4104と、第1の通信データを第2のネットワークに(及び/又は第2の通信データを第1のネットワークに)転送する作動4106と、第2のネットワークを調整する作動4108とを含む。例示的作動4108は、第1の通信データの転送を制約する段階(例えば、速度を制限する段階、通信を無効及び/又は一時停止する段階、転送データを送信及び/又は受信することができるデバイスを制約する段階など)を含む。例示的作動4108は、単位時間毎、作動事象毎(例えば、旅行毎、ある一定の作動条件中など)のデータ量に応答して、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークの飽和率、及び/又は第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークの最大帯域幅に基づいて実施される(例えば、合計帯域幅制限を守ること、転送通信を利用可能帯域幅のうちの選択部分に制限することなど)。例示的作動4108は、本発明の開示全体を通して列挙するいずれかの優先度付け作動及び/又はグループ分け(例えば、終点、フロー、アプリケーション、車両機能、サービス群など)に従って第1の通信データ及び/又は第2の通信データの一部分を転送に関して優先度付けする段階を含む。例示的作動4108は、転送メッセージ及び/又はその一部分(例えば、ペイロード、選択されるメッセージ、フレーム部分、メタデータなど)をアップサンプリング、ダウンサンプリング、カプセル封入、及び/又は処理する段階を含む。
【0152】
図42を参照すると、混合ネットワークを有する車両のネットワーク間通信を調整する例示的手順4200が示されている。例示的手順4200は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈する作動4202と、車両に搭載された第2のネットワークの第2の通信データを解釈する作動4204と、第1の通信データを第2のネットワークに(及び/又は第2の通信データを第1のネットワークに)転送する作動4206と、第1の通信データ及び/又は第2の通信データの転送を調整する作動4208とを含む。作動4208は、本発明の開示全体を通して説明する作動を調整することができ、第1のネットワーク、第2のネットワーク、転送デバイス(例えば、CEG、CES、及び/又はネットワークインタフェース回路)、メモリストレージ(例えば、バッファメモリ及び/又はネットワーク通信のための短期メモリストレージ)に、これらの特性、これら及び/又は車両の作動条件、及び/又はこれら及び/又は車両に関して存在する異常条件を含めたものに応答して実施することができる。
【0153】
図43を参照すると、イーサネットベースのモニタを用いてCANステータス決定をサポートする例示的手順4300が示されている。例示的手順4300は、車両上に配置されたイーサネットスイッチ(例えば、CESを形成する)の第1のインタフェース回路の1又は2以上の物理ポートを通じてイーサネットベースのデータセットを解釈する作動4302、変換回路(例えば、イーサネットスイッチ、CANゲートウェイ、及び/又はCEG上の)を用いてイーサネットデータセットからメッセージ値を決定する作動4304、イーサネットベースのデータセットからのメッセージをCANベースのデータセットに対するメッセージに符号化する作動4306を含む。イーサネットベースのデータセットからCANベースのデータセットに進行する作動4304、4306を説明したが、作動は、これに加えて又はこれに代えて、CANベースのデータセットからイーサネットベースのデータセットに進行することができる。例示的手順4300は、第2のインタフェース回路を用いてCANデータセットを送信する(例えば、それによってイーサネットメッセージをCANベースのデバイスに送信し、及び/又はCANメッセージをイーサネットデバイスに送信する)作動4308を更に含む。更に、例示的手順4300は、構成指令値を解釈する作動4310と、構成指令値に応答して変換回路を修正する(例えば、メッセージ処理、アドレス指定、カプセル封入特性、アップサンプリング値、ダウンサンプリング値、最大データ速度などを変更する)作動4312とを含む。例示的作動4310は、外部デバイスから構成指令値を受信する(例えば、要求、メッセージ、ポリシー更新などとして)段階を含む。例示的作動4312は、構成指令値をイーサネットスイッチ、CEG、構成可能CANゲートウェイなどを提供する段階を含む。例示的手順4300は、試験、能動診断、能動支援、及び/又は車両制御を実施するのに利用することができ、この場合に、作動を実施するために混合ネットワーク上の複数のデバイスが利用される。例示的作動は、車両のいずれかの終点、車両機能、アプリケーション、フロー、サービス群などを利用することができる。例示的作動は、車両の原動機、車両のエンジン、車両の駆動系、車両のトランスミッション、車両の制動システム、車両の燃料システム、及び/又は車両の電気システムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を利用することができる。
【0154】
図44を参照すると、混合ネットワークを有する車両上でイーサネットモニタを提供する例示的手順4400が示されている。例示的手順4400は、イーサネット通信データをCAN通信データに変換する作動4402と、CAN通信データをイーサネット通信データに変換する作動4404と、変換されたCAN通信データ及びイーサネット通信データをモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させる作動4406とを含む。更に、手順4400は、例えば、データを格納すること、データを外部デバイスに通信すること、及び/又はデータをサービスツール、ウェブアプリケーション、クラウドサーバ、第三者アプリケーションなどに向けて送信することによってネットワークステータスデータを送信する作動4408を含む。
【0155】
例示的手順4400は、第1のイーサネットデータを解釈する第1のイーサネットポートを構成する作動4410と、第1のイーサネットポートの通信を第2のイーサネットポートにミラーリングする作動4412とを更に含む。ある一定の実施形態では、第1のイーサネットポートは、CAN通信データ(例えば、作動4404からの)をイーサネットネットワークに提供するポートとすることができる。ある一定の実施形態では、ネットワークステータスデータを送信する作動4408は、第1のイーサネットポートの通信を第2のイーサネットポートにミラーリングする作動4412を含む。これに加えて又はこれに代えて、ネットワークステータスデータを発生させる作動4406は、作動4412では提供されるデータの少なくとも一部分に対して実施され、ネットワークステータスデータを発生させる作動4406は、車両内、車両外、及び/又はその組合せを用いて実施することができる。
【0156】
図45を参照すると、車両上で混合ネットワークシステムを作動させる例示的手順4500が示されている。例示的手順4500は、車両の車内に配置された第1のネットワーク上の第1の車両制御デバイスによってメッセージ値を発生させる作動4502と、車両の車内に配置された第2のネットワーク上の第2の車両制御デバイスにメッセージ値を送信する作動4504と、第2の車両制御デバイスではメッセージ値を受信するのに応答して車両に対する制御作動(例えば、センサ及び/又はアクチュエータを移動する段階、及び/又は指定データを収集する段階)を実施する作動4506とを含む。例示的かつ非限定的な車両制御デバイスは、車両に搭載されたいずれかのセンサ、アクチュエータ、及び/又はコントローラを含む。例示的かつ非限定的な車両制御デバイスは、車両の原動機、車両のエンジン、車両の駆動系、車両のトランスミッション、車両の制動システム、車両の燃料システム、及び/又は車両の電気システムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を含む。ある一定の実施形態では、第1の車両制御デバイス及び/又は第2の車両制御デバイスは、車両制御デバイスのうちの他方の1又は2以上の作動を全体的又は部分的に実施する機能を有することができる。ある一定の実施形態では、作動4502は、車両制御デバイスの一方に車両制御デバイスのうちの他方の1又は2以上の作動を全体的又は部分的に引き継ぐように指令するメッセージを発生させる段階を含む。ある一定の実施形態では、これらの車両制御デバイスは、異なるタイプの複数のネットワーク上に配置される。ある一定の実施形態では、手順4500は、以前に車両制御デバイスの一方に通信したデータを車両制御デバイスのうちの他方に提供する作動4508を含む。作動4508は、以前の通信に加えて(例えば、両方の車両制御デバイスがこのデータを受信する)、及び/又は以前の通信に対する置換として(例えば、以前の通信の失敗、及び/又は作動4508が開始される時に以前の通信を止めるのに応答して)実施することができる。ある一定の実施形態では、作動4508は、代替データ(例えば、置換制御デバイスの異なる実行可能作動に対するデータであるが、それにも関わらず置換制御デバイスが全体的又は部分的に元の制御デバイスの代のためになるデータ)、異なるソースからの(例えば、以前の通信のソースと異なる終点からの)データ、及び/又は以前の通信とは明確に異なるように処理されるデータ(例えば、異なる分解能、通信速度、単位などを有する)を提供する段階を含む。ある一定の実施形態では、車両コントローラの代用及び/又は通信変更を含む作動4508は、制御デバイスからの要求(例えば、作動変更に応答して別々のデータ要求が制御デバイスから送信される)に応答して、及び/又は構成ファイル及び/又はポリシーに従って実施される。
【0157】
例示的手順4500は、1又は2以上の中間ネットワーク上でメッセージ値を送信する(例えば、第1のネットワークゾーン上のCANネットワークから第2のネットワークゾーン上のイーサネットネットワークを通してトンネリングして第3のネットワークゾーン上のCANネットワークに)作動4504を含む。ある一定の実施形態では、中間ネットワークは、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークと比較して明確に異なるタイプのネットワークとすることができる。例示的かつ非限定的な作動4506は、車両の構成要素からデータを取得する段階、車両の構成要素を作動させる段階、及び/又は別の車両制御デバイスを制御する段階のうちの1又は2以上を含む。例示的作動4506は、車両のいずれかの終点、車両機能、アプリケーション、フロー、サービス群などを利用することができる。例示的作動4506は、車両の原動機、車両のエンジン、車両の駆動系、車両のトランスミッション、車両の制動システム、車両の燃料システム、及び/又は車両の電気システムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を利用することができる。例示的作動4506は、車両のインフォテインメントシステム、車両の環境システム、車両の安全システム、及び/又は車両のセキュリティシステムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を利用することができる。
【0158】
図46を参照すると、車両上の混合ネットワークシステムを作動させる例示的手順4600が示されている。例示的手順4600は、車両の第1のネットワーク上の第1の車両制御デバイスによってメッセージ値を発生させる作動4602と、車両に少なくとも選択的に通信的に結合された外部デバイスにメッセージ値(及び/又はメッセージ値の処理及び/又はカプセル封入されたバージョン)を第2のネットワーク上で送信する作動4604と、外部デバイスによってメッセージ値を解釈する作動4606とを含む。例示的手順4600は、第1の車両制御デバイスを外部デバイスによって試験する、及び/又は第1の車両制御デバイスを外部デバイスによって構成する(例えば、直接的な指令又は要求を提供する、ポリシーを更新する、及び/又は構成ファイルを更新する)作動4608を含む。例示的手順4600は、第2のネットワーク上の第2の車両制御デバイスを外部デバイスによって構成する作動4609を含み、この作動は、作動4604、4606、及び/又は4608に応答するとすることができる。
【0159】
例示的作動4604は、メッセージ値を第1のフォーマット(例えば、第1のネットワークのための)から第2のフォーマット(例えば、第2のネットワークのための)に変換する(例えば、CND、CEG、CES、及び/又はネットワークインタフェース回路を用いて)段階を含む。例示的作動4608は、外部デバイスによってCND(及び/又はCEG、CES、及び/又はネットワークインタフェース回路)を含む段階を含む。例示的手順4600は、これに加えて又はこれに代えて、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入された中間ネットワーク上で1又は2以上のメッセージ値を送信する段階を含む(例えば、
図4、
図23、
図45、及び関連の説明を参照されたい)。
【0160】
例示的手順4600は、外部デバイスによって外部メッセージ値を発生させる作動4610と、外部メッセージ値を第1のネットワークに向けて送信する作動4612とを含む。作動4612は、車両制御デバイス(例えば、第1の車両制御デバイス及び/又は例えば外部メッセージ内容を決定し、それによって制御作動、データ収集作動、能動診断作動、能動支援作動、試験作動、構成ファイル及び/又はポリシーに対する更新作動などを実施するための別の車両制御デバイス)によって外部メッセージを解釈する段階を更に含むことができる。例示的作動4612は、車両のいずれかの終点、車両機能、車両コントローラ、アプリケーション、フロー、サービス群などを利用することができる。例示的作動4612は、車両の原動機、車両のエンジン、車両の駆動系、車両のトランスミッション、車両の制動システム、車両の燃料システム、及び/又は車両の電気システムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を利用することができる。例示的作動4612は、車両のインフォテインメントシステム、車両の環境システム、車両の安全システム、及び/又は車両のセキュリティシステムのようなシステム及び/又は関連の構成要素を利用することができる。
【0161】
図47を参照すると、本発明の開示の複数の実施形態と整合する車両外車両通信制御を提供するための例示的システム4700が示されている。例示的システムは、第1のネットワークゾーン5612と、第1のネットワークゾーン5612と異なるタイプのものである第2のネットワークゾーン5614とを有する車両102を含む。例示的システム4700は、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614の間に挿入されたCND108を含む。ネットワークゾーン5612、5614の間に挿入されたCND108は、物理的介入(例えば、ネットワークゾーン5612、5614の間の通信が、CND108及び/又はそれによって制御されるCEG、CES、又は他のネットワークインタフェース回路のようなデバイスを通過する)、及び/又は論理的介入(例えば、ネットワークゾーン5612、5614の間の通信が、CND108によって制御されるデバイスを通過する場合、及び/又はCND108が、ネットワークゾーン5612、5614の間の通信、例えば、受け渡しデータ値、データ値の構成、データ速度、データのアップサンプリング及び/又はダウンサンプリング、カプセル封入作動、フレーム包含、及び/又は受け渡し通信の処理などを調整する場合)を含む。
【0162】
例示的システム4700は、能動診断記述4705を含むポリシー5606を解釈するポリシー管理回路(policy manager circuit)5602と、能動診断記述4705に応答した診断指令値4712をネットワークゾーン5612、5614の終点に提供する診断実行回路4702とを更に含む。例示的システム4700は、第1のネットワークゾーン5612の終点(終点4708)と、第2のネットワークゾーン5614の終点(終点4710)とを含む。例示的システム4700では、終点4708、4710は、診断指令値4712に応答するデバイスを含む。例示的かつ非限定的な診断指令値4712は、1又は2以上のデータ値を収集するための指令、アクチュエータを作動させるための指令、及び/又は車両機能を作動させる(例えば、エンジン速度、動力レベルを与えるか、又はより高いレベルの機能、例えば、回生モード、計画的な試験作動などを実行する)ための指令を含む。例示的システム4700は、終点がネットワーク間で移動した場合、及び/又は様々なネットワーク構成と終点4708、4710の様々な分散とを有する様々な車両にわたって能動診断試験を実施するために所与の診断指令値4712が利用される場合を含む車両の複数のネットワークにわたる終点4708、4710の分散の場合にも関わらず、外部デバイスによって要求された能動診断試験実行を成功裏に実施することを可能にする。
【0163】
図48を参照すると、例示的終点4708は、診断指令値4712を解釈し、診断指令値4712に応答してアクチュエータ指令値4804を提供するデバイス制御回路4802を含む。例示的終点4708は、アクチュエータ指令値4804に応答するアクチュエータ4806を含む又はそれに接続される。例えば、診断指令値4712は、「運転席ドアをロックする」、「排気再循環弁を閉じる」、「モータ温度を80℃まで上げる」のような指令を含むことができ、診断指令値4712とアクチュエータ4806の応答の間の抽象化が診断指令値4712を獲得することを可能にする。これに加えて又はこれに代えて、診断指令値4712は、全試験シーケンスなどのような複雑な作動又は連続作動に関連付けることができ、従って、多くの終点4708、4710に関連付けることができ、及び/又はシステム4700にわたる複数のアクチュエータ4806を単一診断指令値4712によって含意することができる。
【0164】
例示的システム4700は、車両作動条件4720が診断指令値4712と整合するか否かを診断指令値4712を終点4708、4710に提供する前に決定する診断実行回路4702を更に含む。例えば、診断指令値4712は、車両の原動機のトルク送出を調節する診断試験を含むことができ、関連の車両作動条件4720は、車両のギアがニュートラルにあることを保証すること、車両が原動力モードにないことを保証すること、及び/又は車両が選択される試験モードにあることを保証することのようなパラメータを含むことができる。ある一定の実施形態では、所与の診断指令値4712に対する車両作動条件4720を能動診断記述4705内に示すことができ、試験の実施のための車両作動条件4720(例えば、ターゲット温度、診断する特定の条件、例えば、車両の発進、高所作動など)、及び/又は試験外の考慮事項(例えば、運転者又は点検修理担当者の安全、燃費、又は排気、ネットワーク通信速度への影響、処理要求、及び/又はメモリ格納量など)の能動制御を可能にする。ある一定の実施形態では、所与の診断指令値4712に対する車両作動条件4720は、車両に関する別のフロー、アプリケーション、車両機能などによって強制することができる(例えば、トルク指令は、指定車両条件4720が存在しない限り、運転者指令と別々に調節することができないなど)。例示的システム4700は、診断実行条件4706を含むポリシー5606を含み、この場合に、診断実行回路4702は、車両作動条件4720が診断指令値4712に整合するか否かを診断実行条件4706に応答して更に決定する。
【0165】
例示的システム4700は、能動診断記述4705に応答して診断データ収集作動を更に実施し、診断データ収集作動に応答した診断データセット4714を格納する診断実行回路4702を含む。例えば、能動診断記述4705は、収集されるいくつかのデータパラメータ、モニタされる車両の状態条件、及び/又は決定されるパラメータ閾値(例えば、閾値よりも大きい温度)を含むことができる。格納ターゲット診断データセット4714は、収集データ、それに基づいて決定された車両の状態条件、又はその組合せを含むことができる。収集データは、診断指令値4712に応答する終点4708、4710からのもの(例えば、アクチュエータが指令に応答したことの確認、応答するアクチュエータに関する診断データ又は故障コードなど)、又は指令に応答するもの以外の終点4708、4710からのもの(例えば、作動終点4708、4710に直接関係のない温度、圧力、速度値の観察、状況確認など)とすることができる。
【0166】
例示的診断実行回路4702は、診断データ収集作動では収集されたデータに対して処理作動を実施し、処理作動に応答した診断データセット4714を格納する。例えば、格納ターゲット診断データセット4714は、状態情報、仮想センサ情報、悪い情報(例えば、閾値が満足されていない場合の作動に関するデータのみを格納する)、収集データに対してアップサンプリング及び/又はダウンサンプリングした値、及び/又は本発明の開示全体を通して列挙するいずれかの他の処理作動を含むことができる。収集データ又はその一部分に対する例示的かつ非限定的な処理作動は、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、収集データに応答して車両作動条件を決定する段階、車両作動パラメータの決定に応答して診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び/又は収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階を含む。
【0167】
例示的診断実行回路4702は、診断データ収集作動に応答した診断データセット4714を外部デバイス(例えば、5618)に更に通信する。診断データセット4714を受信する外部デバイスは、能動診断記述4705を供給する外部デバイスと同じか又は異なる外部デバイスとすることができる。例示的診断実行回路4702は、外部デバイスに通信する前に収集データを更に処理し、この処理は、格納ターゲット診断データセット4714を決定する初期処理、及び/又は外部デバイスに通信する前の格納ターゲット診断データセット4714に対する更に別の処理作動を含むことができる。例えば、診断実行回路4702は、診断データセット4714を格納し、診断データセット4714の一部分(例えば、選択パラメータ、能動診断結果など)を外部デバイスに送信することができる。次いで、例示的診断実行回路4702は、診断データセット4714を外部デバイスに通信する前に更に処理する(例えば、外部デバイスによる送信に向けて選択されるデータに応答して外部データ通信を低減するなどのために)段階のような選択される作動を実施し、及び/又は診断データセット4714を外部デバイスに通信する(例えば、WiFi接続、接続した外部デバイスなどのような外部通信の利用可能性に応答して、及び/又は診断データセット4714の全てに対する外部デバイスからの必要に応じて)、及び/又は診断データセット4714の更に別の選択部分(例えば、外部デバイスによって要求されたデータ)を通信し、及び/又は診断データセット4714及び/又は選択期間にわたって格納される更に処理された形態の診断データセット4714を保持し、及び/又は診断実行作動の後に診断データセット4714を削除する(例えば、能動診断試験の結果に従って及び/又は外部デバイスの要求に従って)。システム4700の作動は、混合ネットワーク上で車両上の終点に関与する外部デバイス(例えば、サービスツール、サービスアプリケーション、クラウドベースのアプリケーション、フリートサービスコンピュータデバイス、及び/又は第三者アプリケーション)による能動診断作動の実行を提供し、車両上の終点の場所及び/又は編成の知識を必要とせず、車両の複数の構成をサポートすることができ、及び/又は車両の構成変更をサポートすることができる診断作動を提供することを見ることができる。これに加えて又はこれに代えて、システム4700の作動は、強力な能動診断機能を獲得しながら送信データの低減を含む計画的なデータ送信を提供し、更にこの強力な能動診断機能を獲得しながら車両上の処理、メモリ、及びネットワーク間通信のリソースの計画的な消費を可能にする。
【0168】
例示的システム4700は、診断指令値4712へのアクチュエータの応答に基づいて診断確認値4716を決定する(例えば、アクチュエータが指令された機能を実施したか否か、及び/又はアクチュエータ群にわたって車両が能動診断記述4705に従う能動診断を実施したか否かを確認する)診断検証回路4704を含む。例示的診断検証回路4704は、診断確認値4716を格納する(例えば、診断データセット4714の一部として)、及び/又は診断確認値4716を外部デバイスに通信する。ある一定の実施形態では、診断検証回路4704は、診断確認値4716に応答して診断データセット4714の格納及び/又は通信を調節し、例えば、診断データセット4714が能動診断の実施に関することを保証する。ある一定の実施形態では、診断実行回路4702は、診断データセット4714の全て又は一部分をデータのローリングバッファとして格納し、診断検証回路4704が診断確認値4716を提供するのに応答して診断データセット4714の選択部分を保存することができる(例えば、診断が診断実行の一部として時間値又はアクチュエータ位置を有し、タイマー又は他の累算状態が完了した時に診断を完全に決定することを可能にする場合)。
【0169】
例示的能動診断記述4705は、ターゲットデバイス記述4718(例えば、給油アクチュエータ、エンジンコントローラ、ドアアクチュエータ、ミラー位置調節アクチュエータなど)を含み、ターゲットデバイス記述4718は、それをサポートする終点がいずれのネットワークゾーン5612、5614上に配置されているかを識別しない。例示的システムは、ターゲットデバイス記述4718に応答した終点に対するネットワークアドレス値4722(例えば、イーサネットネットワークのポート番号、CANネットワークに対するメッセージIDなど)を決定する構成回路5604を含み、診断実行回路4702は、更にネットワークアドレス値4722に応答した診断指令値4712を終点に提供する。例えば、ターゲットデバイス記述4718は、終点に関する標準化記述(例えば、エンジン速度、周囲温度、助手席占有センサなど)を含むことができ、構成回路5604は、標準化説明を意図する構成要素に対するローカルネットワークアドレスに関連付ける構成テーブルにアクセス可能である。これに加えて又はこれに代えて、ターゲットデバイス記述4718は、ベースライン製品(例えば、所与の車両の2020LXバージョン)に整合する記述、車両の元のバージョン(例えば、車両が製造後に構成された時の)に整合する記述、及び/又は車両の早期バージョンに整合する記述(例えば、車両がある一定の日付の時点を含む時の)を有することができる。ある一定の実施形態では、ネットワークアドレス値4722を決定するように構成回路5604によって利用される構成テーブル又は他の情報は、ネットワークインタフェース回路によって維持される1又は2以上の構成ファイル、ポリシー管理回路によって維持される構成ファイル、CNDによって維持される構成ファイル、及び/又はポリシー5606の一部として維持される構成ファイルとすることができる。
【0170】
例示的能動診断記述4705は、終点が1つのネットワークゾーン(例えば、第1のネットワークゾーン5612)上のことを識別するターゲットデバイス記述4718(例えば、給油アクチュエータ、エンジンコントローラ、ドアアクチュエータ、ミラー位置調節アクチュエータなど)を含み、構成回路5604は、ターゲットデバイス記述4718に応答してこの終点が別のネットワークゾーン(例えば、第2のネットワークゾーン5614)上であると決定する。例えば、構成回路5604は、ターゲットデバイス記述4718が間違ったデバイス又は不在デバイスを示すと決定し、及び/又は外部デバイスが、ターゲットデバイス記述4718を提供するのに以前の異なる及び/又は標準化された構成ファイルを利用していると更に決定することができ、この場合に、構成回路5604は、ローカル構成ファイルを利用してターゲットデバイス記述4718によって指定された終点に対して適正なネットワークアドレス値及び/又はネットワークゾーンを決定する。ある一定の実施形態では、構成回路5604は、ターゲットデバイス記述4718からの他の情報、例えば、パラメータ名、意図する機能などを利用してこの終点に対する適正なネットワークアドレス値及び/又はネットワークゾーンを決定する。同様に、構成回路5604は、間違ったネットワークゾーン以外に、正しいアドレスが第1のネットワークゾーン上のあるアドレスである場合に、第1のネットワークゾーン上の別のアドレスなどの不正なアドレスを示すターゲットデバイス記述1718を訂正することができる。
【0171】
構成回路5604の作動は、能動診断記述の簡略化(例えば、外部デバイスが、終点の場所及びネットワークの分散に関するシステム特定の情報を必要としない)、車両の終点及び/又はローカル通信デバイスが移動及び/又はアップグレードされる時の診断実行の適応化を可能にし、及び/又は外部デバイスと車両の構成の間の抽象化層を可能にする。車両ネットワーク構成からの能動診断定義の簡略化及び/又は抽象化は、能動診断の開発及び製品投入のコスト低減、及び能動診断開発を求めるユーザ母体の拡大(例えば、車両構成情報及び/又はデータ区画化のような機密情報の保護の強化を有する)を可能にし、それによって全体診断機能を改善し、車両運転者の使用体験を改善し、能動診断の開発及び実施に関する競争及び暗黙裡の競争を高めることができる。
【0172】
図49を参照すると、例示的システム4900は、第1のレガシーネットワークゾーン4902と第2の高機能ネットワークゾーン4904とを有する車両102を含む。例えば、第1のレガシーネットワークゾーン4902は、CANバスのような第1のネットワークタイプとすることができ、第2の高機能ネットワークゾーン4904は、イーサネットネットワークのような第2のネットワークタイプとすることができる。ある一定の実施形態では、第2の高機能ネットワークゾーン4904は、第1のレガシーネットワークゾーン4902と同じタイプとすることができるが、高速CANバス、より高速のイーサネットネットワークなどのようなより高い機能のバージョンとすることもできる。ある一定の実施形態では、
図49に示すようなシステム4900は、車両がアップグレードされたネットワークタイプに移行する場合、例えば、いくつかの車両モデル年にわたる変遷中、より高い機能のネットワークを利用する新しい構成要素が車両に追加される時、及び類似の時に存在することができる。
【0173】
例示的システム4900は、第1のレガシーネットワークゾーン4902と第2の高機能ネットワークゾーン4904の間に挿入されたCND108を含み、この場合に、CND108は、外部通信値4906を含むポリシー5606を解釈するポリシー管理回路5602と、外部通信値4906に応答して外部デバイス5618と第1のレガシーネットワークゾーン4902の終点及び/又は第2の高機能ネットワークゾーン4904の終点の間の通信を調整する外部通信制御回路4908とを含む。例えば、第1のレガシーネットワークゾーン4902上で外部デバイス5618へのかつそこからの通信によって発生するトラフィックを低減するために、及び/又は第1のレガシーネットワークゾーン4902上の終点の保護必要度に起因して(例えば、車両制御及び/又は専有情報が第1のレガシーネットワークゾーン4902上に維持される場合、及び/又は第1のレガシーネットワークゾーン4902に関するセキュリティプロトコルが、第2の高機能ネットワークゾーン4904で利用可能なものよりもより厳しく制限されている場合)第1のレガシーネットワークゾーン4902の終点の間の外部通信を制限することができる。別の例では、車両に最近追加された可能性がある(従って、長い既知の使用履歴、セキュリティ事前審査、及び/又は車両作動影響データを持たない)デバイス、及び/又はエンティティによって追加された場合があり、第1のレガシーネットワークゾーン4902上のデバイスのプロバイダほどには緊密に制御されないデバイス(例えば、第三者によって提供された場合があり、最近開発された車両機能に関わる及び/又は核心的な車両機能に関わらない娯楽プロバイダのようなデバイス)を含む第2の高機能ネットワークゾーン4904上の潜在的に多数のデバイスに起因して車両からの外部送信(例えば、車両の送受信機を経由するもの、特定のデータプロバイダを利用するもののような)を低減するために、第2の高機能ネットワークゾーン4904の終点間の外部通信を制限することができる(例えば、第2の高機能ネットワークゾーン4904上のより高い機能のデバイスが、高いデータ速度を発生させる機能を有することができる場合)。様々なネットワーク上の終点と外部デバイスの間の外部トラフィックを制限することに関して提示した理由は非限定的であり、例示目的で提示したものであるが、外部通信制御回路4908は、いずれかのネットワークゾーンの終点といずれかの外部デバイスとの間の通信をいずれかの理由で調整することができる。
【0174】
例示的システム4900は、能動診断記述、例えば、診断作動及び/又は診断作動として実施されるデータ収集を含み、車両のいずれかのネットワークゾーン上のいずれかの終点への指令、これらの終点から収集されたデータ、及び/又はこれらの終点との通信を含むことができる外部通信値4906を含む。例示的システム4900は、能動試験記述、例えば、試験作動(例えば、車両上のいずれかの終点、アクチュエータ、センサ、フロー、アプリケーション、車両機能、及び/又は車両コントローラの試験)を含み、車両のいずれかのネットワークゾーン上のいずれかの終点への指令、これらの終点から収集されたデータ、及び/又はこれらの終点との通信を含むことができる外部通信値4906を含む。例示的システム4900は、データ要求値(例えば、いずれかの終点からの及び/又はデータパラメータの処理を含むデータパラメータ収集)、及び/又は車両指令値(例えば、いずれかの終点に付属のいずれかのアクチュエータ、ディスプレイ、コントローラのような指令)を含む外部通信値4906を含む。例示的かつ非限定的な外部デバイス5618は、サービスツール、製造業者ツール、販売者ツール、及び/又はクラウドベースのツールを含む。
【0175】
例示的外部通信値4906は、ターゲット終点の識別情報(例えば、ネットワークゾーン、ローカルアドレス、センサ名、アクチュエータ名、データパラメータ名など)を含むターゲットデバイス記述を含み、この場合に、外部通信制御回路4908は、終点が、ターゲットデバイス記述内に示されている識別情報と異なる構成(例えば、異なるネットワークゾーン、ローカルアドレス、センサ名、アクチュエータ名、データパラメータ名など)を有すると決定する。ある一定の実施形態では、外部通信制御回路4908は、ターゲット終点に対する適正な識別情報を決定するための構成回路5604(例えば、
図56、
図47、及び関連の説明を参照されたい)を含む又は利用することができる。例示的外部通信値4906は、ターゲット終点の識別情報を含まず、外部通信制御回路4908は、外部通信値4906(ここでもまた
図56、
図47、及び構成回路5604の作動を含む関連の説明を参照されたい)に基づいてターゲット終点に対する適正な識別情報を提供する。システム4900の作動が、能動診断、試験、及びデータ収集を実施するのに終点の場所、パラメータ名、ローカルアドレスなどの具体的な知識を持たず、外部デバイス5618がいくつかの車両構成にわたって作動することを可能にすることを見ることができる。車両構成は、点検修理、構成要素(例えば、終点)の交換、構成要素及び/又はコンピュータ可読媒体上に格納された実行可能命令のアップグレードの後の車両の変化、複数のモデル年にわたる変化、及び/又はキャンペーン、アップグレード、及び/又は再製造に起因する車両の変化を表すことができる。
【0176】
図50を参照すると、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する例示的手順5000が示されている。例示的手順5000は、能動診断記述を含むポリシーを解釈する作動5002と、能動診断条件に応答した診断指令値を終点に提供する作動5004と、診断指令値応じてアクチュエータに指令する作動5006とを含む。
【0177】
図51を参照すると、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する例示的手順5100が示されている。例示的手順5100は、能動診断記述と診断実行条件とを含むポリシーを解釈する作動5102と、車両作動条件が診断実行条件及び/又は診断指令値(例えば、能動診断記述から決定されたもの)と整合するか否かを決定する作動5104とを含む。作動5104が「YES」と決定するのに応答して、手順5100は、能動診断条件に応答した診断指令値を終点に提供する作動5004と、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する作動5006とを含む。
【0178】
図52を参照すると、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する例示的手順5200が示されている。例示的手順5200は、能動診断記述を含むポリシーを解釈する作動5002と、能動診断記述に応答した診断データ収集作動を実施する作動5202とを含む。更に、例示的手順5200は、能動診断条件に応答した診断指令値を終点に提供する作動5004と、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する作動5006とを含む。
【0179】
図53を参照すると、診断データ収集作動を実行する例示的手順5202が概略的に描かれている。例示的手順5202は、収集データを処理する(例えば、収集データのメッセージのペイロード及び/又はフレーム情報を処理する)作動5302と、収集されたで処理されたデータを格納する作動5304と、格納データの少なくとも一部分を外部デバイスに通信する作動5306とを含む。
【0180】
図54を参照すると、診断確認値を格納及び/又は通信する例示的手順5400が概略的に描かれている。例示的手順5400は、能動診断記述を含むポリシーを解釈する作動5002と、能動診断条件に応答した診断指令値を終点に提供する作動5004と、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する作動5006とを含む。更に、例示的手順5400は、診断確認値を決定する作動5402と、診断確認値を格納し、及び/又は1又は2以上の外部デバイスに通信する作動5404とを含む。
【0181】
図55を参照すると、診断指令値に応答してアクチュエータに指令する例示的手順5500が概略的に描かれている。
図50以前に関して列挙した作動に加えて、例示的手順5500は、ターゲットデバイス記述が、指令を受けたアクチュエータに関するターゲット終点に対するネットワークアドレス値を示すか否かを決定する作動5502を含む(例えば、ターゲットデバイス記述がネットワークアドレス値を指していないか又は不正なネットワークアドレス値を指す場合に、作動5502はNOと決定する)。作動5502がYESと決定するのに応答して、手順5500は、作動5004に進行する。作動5502がYESと決定するのに応答して、手順5500は、当該ターゲット終点に対するネットワークアドレス値を供給するか又はネットワークアドレス値を調節する作動5504を含み、その後、作動5004に至る。
【0182】
図56を参照すると、本発明の開示の実施形態に整合する車両外通信制御を提供するための例示的システム5600が示されている。本発明の開示全体を通して説明するシステムは、車両のようなモバイルアプリケーション上に提供するか、又は本発明の開示全体を通して説明するように提供することができる。本明細書での例示的システムは、例えば、集中型ネットワークデバイス(CND)108、回路、コントローラ、又は他の構成要素の特定の配置を列挙している。これらの配置は、本説明の明瞭化の目的で提供するものであるが、これらの構成要素は、分散させる、組み合わせる、分割する、及び/又は本明細書に説明するシステムを形成するために、及び手順を実施するために描くものとは明確に異なる関連性を有することができる。
【0183】
本明細書に示す回路、コントローラ、プロセッサ、又は他のデバイスは、本明細書に説明する作動を機能的に実施するように構成され、プロセッサ、メモリ、及び/又は通信構成要素のようなコンピュータ構成要素を含むことができる。これに加えて又はこれに代えて、そのようなデバイスは、論理回路、デバイスの1又は2以上の機能を実施するように構成されたハードウエア、いずれかのタイプのセンサ、アクチュエータ、及び/又はディスプレイを含むことができる。所与の回路、コントローラ、プロセッサ、又は他のそのようなデバイスは、分散させる、及び/又は他のそのようなデバイスと全体的又は部分的にグループ分けすることができる。
【0184】
本明細書でのある一定の作動は、状況に依存して他の類似の文言を用いてパラメータを解釈又は受信するか又はパラメータ値を取得するものとして説明される。いずれかのそのような作動は、パラメータ値をネットワーク通信として受信する段階、パラメータ値をセンサから受信する段階、パラメータ値をフィードバック値(例えば、アクチュエータ位置、報告故障コード値など)として受信する段階、パラメータ値を解釈デバイス又は受信デバイスに対してアクセス可能なメモリ場所から受信する段階、パラメータ値を指令として受信する段階、パラメータ値を受信デバイス又は解釈デバイスからの要求に対する応答として受信する段階、及び/又はパラメータを少なくとも部分的に決定する元になる前駆値を受信する段階(例えば、他の情報を用いて仮想センサを作動させて解釈又は受信するパラメータ値を決定する段階、本説明の目的で状況値が受信又は解釈される場合は受信情報に基づいて状況値を決定する段階、及び/又は受信情報を用いて解釈値を推量する段階)を含む。更に、いずれかのそのような作動は、これらよりも多い段階(例えば、パラメータ値のソースに依存して及び/又は所与の時間での又はある一定の作動条件中の解釈パラメータ値の使用又は目的に依存して明確に異なるスキームで、異なる時間で、作動条件で、異常条件中にパラメータ値を解釈する段階)、及び/又はこれらの段階の組合せ(例えば、受信情報に対して仮想センサを作動させて前駆値を決定し、前駆値に応答して解釈パラメータ値を決定する段階)を含むことができる。
【0185】
例示的システム5600は、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614とを有し、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614とが異なるタイプのネットワークである車両102を含む。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、本明細書に説明する様々なタイプのネットワークは、ネットワーク機能の差(例えば、帯域幅、メッセージサイズ、待ち時間、ノイズ感度など)、いずれかの層でのネットワークプロトコルの差(例えば、ハードウエアタイプ、メッセージフレーム要件、アドレス指定スキーム、確認応答のタイプ、要件、又は機能、キャスト利用可能性、例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、及び/又はブロードキャスト)、ネットワーク規格タイプ(例えば、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、オーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワーク、これらのうちのいずれか1又は2以上のカスタム化バージョン、及び/又はこれらのうちのいずれか1又は2以上の専有バージョン)のようなネットワークのいずれかの差を考えている。例示的ネットワークゾーンは、電気信号ゾーン(例えば、対応するネットワークインタフェース回路が、電気信号値を通信として解釈し、及び/又は電気信号値を通信として電気信号ゾーンの終点、例えば、感知パラメータ値、診断値などを示すある一定の電気値を提供するセンサ、及び/又はある一定の電気値に応答して選択される位置まで移動し、及び/又は選択される力を印加するアクチュエータに提供する場合、及び/又はアクチュエータが、これに加えて又はこれに代えて、電気信号ゾーン上にフィードバック情報及び/又は診断情報を提供することができる場合のネットワーク)を含む。電気信号ゾーンに対する電気信号は、少なくとも電圧値、周波数値、電流値、及び/又は構成されたパルス幅変調(PWM)値、例えば、負荷サイクル、振幅、選択的な周期などを含むいずれかのタイプとすることができる。
【0186】
例示的システム5600は、ネットワーク調整記述(network regulation description)(図示せず)を含むポリシー5606を解釈するポリシー管理回路5602と、ポリシー5606に応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路(例えば、第1のネットワークゾーン5612に対応する第1のネットワークインタフェース回路5608、及び/又は第2のネットワークゾーン5614に対応する第2のネットワークインタフェース回路5610)を含む構成回路5604とを更に含む。例えば、ポリシー5606は、外部デバイス5618によって提供することができ、及び/又は予め格納しておくことができ(例えば、製造、組み立て時、及び/又は外部デバイス5618からの以前の更新中に)、この場合に、ポリシー5606は、ネットワークゾーン5612、5614を利用するための、ゾーン間で通信するための、及び/又は外部デバイス5618と通信するための機能に関して、選択される車両102上のデバイスの表示を有するネットワーク調整記述を含む。
【0187】
例示的システム5600は、第1のネットワークゾーン5612がCANバスネットワークである場合にCEGの一部として設けられた第1のネットワークインタフェース回路5608を含み、第2のネットワークゾーン5614がイーサネットネットワークとして設けられた場合にCESの一部として設けられた第2のネットワークインタフェース回路5610を含む。この例では、第1のネットワークインタフェース回路5608は、第1のネットワークゾーン5612から選択される通信をイーサネットネットワークの選択ポートでは第2のネットワークインタフェース回路5610に提供し、及び/又は第2のネットワークゾーン5614から選択される通信をイーサネットネットワークの選択ポートでは受信し、それによって第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614の間のネットワーク間通信を可能にする。この例では、第1のネットワークゾーン5612から外部デバイス5618への通信は、第2のネットワークゾーン5614を通して提供する(例えば、外部デバイス5618が第2のネットワークゾーン5614に結合されている、及び/又は車両102に無線接続されている場合)、又は外部デバイス5618に直接提供する(例えば、外部デバイス5618が第1のネットワークゾーン5612又はCANバスに直接に結合されている場合)ことができる。
【0188】
例示的システム5600は、第2のネットワークゾーン5614から論理的に分離されるが、第2のネットワークゾーン5614と少なくとも部分的に共有されたハードウエア上に配置された仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)として第1のネットワークゾーン5612を含む。この例では、第1のネットワークインタフェース回路5608及び第2のネットワークインタフェース回路5610は、ネットワークスイッチ又はルータの要素として作動させることができ、ポリシー5606に応答して第1のネットワークゾーン5612の終点と第2のネットワークゾーン5614の終点の間の通信を制御する。
【0189】
車両102上にあり、ポリシーによって調整されるデバイスは、ネットワークゾーンの終点、通信デバイス(例えば、終点又はアプリケーション)に関するフロー、通信デバイス(例えば、終点)に関するアプリケーションのうちの1又は2以上を含むがこれらに限定されない。例えば、第1のネットワークゾーン5612の終点(例えば、車両102上のバックアップカメラ)は、車両のネットワーク上で通信を要求又は実施することができるが、1よりも多いアプリケーション又はフローに関連付ける(例えば、第1の作動条件では車両の後進に関する第1のフローに関連付け、第2の作動条件では車両のセキュリティ作動に関する第2のフローに関連付ける)ことができ、従って、車両102上のバックアップカメラの通信は、移動時の作動に関連付けられたフローに依存して異なる調整パラメータを有することができる。ある一定の実施形態では、終点は、1よりも多いアプリケーション又はフローに関連付けられ、関連のアプリケーション又はフローのうちで優先度が最も高いものに従って調整される(例えば、調整される即座の通信を要求しているアプリケーション又はフローを決定することのような通信要件を低減するために、及び/又はどのアプリケーション又はフローが即座の通信を要求しているかを決定するための処理時間を短縮するため)。ある一定の実施形態では、終点は、1よりも多いアプリケーション又はフローに関連付けられ、即座の通信を要求するアプリケーション又はフローの優先度に従って調整される。
【0190】
本明細書では、車両102上にあり、ポリシーによって調整されるローカル通信デバイスとしてデバイスを参照することができる。ローカル通信デバイスは、ネットワークゾーンの終点、アプリケーション、フロー、車両機能(例えば、動力管理、車室内の快適さ、牽引の制御など)、センサデバイス、サービス群、及び/又は車両コントローラ(例えば、エンジンコントローラ、トランスミッションコントローラ、ロック防止制動システム(ABS)コントローラ、先進運転者支援システム(ADAS)コントローラなど)を含むがこれらに限定されない。ネットワークゾーンの終点のような所与の構成要素を例えば車両作動条件(例えば、停止、推進作動、駐車時作動など)に依存して1つの作動条件中に第1のローカル通信デバイスとし、別の作動条件中に第2のローカル通信デバイスとすることができ、及び/又は第1の目的(例えば、ブレーキコントローラが能動牽引制御作動を実施すること)で第1のローカル通信デバイスとし、第2の目的(例えば、ブレーキコントローラが、診断作動に向けて格納されるデータを提供すること)で第2のローカル通信デバイスとすることができることを見ることができる。更に、アプリケーション、フロー、コントローラ、車両機能などの間の通信デバイスの分散が、特定のシステムの編成計画、製造業者又はシステムの設計及び/又は構成制御を有する他のエンティティによって行われる設計の選択などに依存することも見ることができる。例えば、牽引制御は、所与のシステムに対する統合車両コントローラ(例えば、ネットワーク調整目的の車両コントローラとして牽引制御を処理することができる)が提供すること、別のシステムに対する分散コントローラ(例えば、ネットワーク調整目的の車両機能として牽引制御を処理することができる)によって提供することができ、及び/又は別のシステムに対する論理的にグループ分けされた作動セット(例えば、上述の編成を含むいずれかのハードウエア編成を有することができ、ネットワーク調整目的のアプリケーション又はフローとして牽引制御を処理することができる)として処理することができる。本発明の開示の利益を有し、特定のシステムを考える時に通常利用可能な情報を有する当業者は、システムのローカル通信デバイスに対する編成スキーム及びネットワーク調整を容易に決定することができる。ローカル通信デバイスに対する編成スキームは、ネットワークゾーンの終点の包含及び/又は関連付け、及び/又はシステムの特定の終点、車両コントローラ、車両機能、アプリケーション、及び/又はフローのうちの1又は2以上との通信(終点に対するソース又は宛先の通信を含む)を含む。
【0191】
編成スキームを決定することへのある一定の考慮事項は、システムのネットワークゾーンの個数、タイプ、機能、及び相互接続帯域幅、システムのポリシーに対する利用可能なサイズ及び/又は粒度、システムのポリシーの実施に利用可能な処理パワー、システムにわたる車両コントローラ及び他のコントローラの個数及び分散、システムの予想経時変化(例えば、車両を再構成、再製造、及び/又は仕様変更するための利用可能性、車両に関する来るべきモデル年の変化予想、及び/又は利用可能な又は予想される消費者及び/又は第三者の車両カスタム化レベル)、システムにわたるセンサ及び/又はアクチュエータの個数及び分散、並びにネットワークゾーンへのセンサ及び/又はアクチュエータの接続性(例えば、コントローラへの集約及び/又はネットワークゾーンと直接インタフェースで接続する機能を有するスマートセンサ/アクチュエータを用いた集約)、システム上での多目的通信要素(例えば、複数の車両機能、フロー、及び/又はアプリケーションに情報を提供するセンサ、アクチュエータ、コントローラ、及び/又はデータ値)の存在、個数、及び分散、システム上での多目的データ要素(例えば、所与の車両機能、フロー、及び/又はアプリケーションをサポートするために冗長性能を提供するセンサ、アクチュエータ、コントローラ、及び/又はデータ値)の存在、個数、及び分散、及び/又は関連の容量(例えば、ネットワークゾーンの帯域幅、外部通信の帯域幅、外部通信のデータ制限、ネットワーク間通信など)に関するネットワーク態様(例えば、ネットワークゾーン上の通信、外部通信のデータ速度及び/又は通信されたデータの集計、ネットワーク間通信など)の予想利用率を含むがこれらに限定されない。
【0192】
例示的ポリシー管理回路5602は、外部デバイス5618からポリシー通信(policy communication)5616を受信し、ポリシー5606を格納する(例えば、ポリシー管理回路5602に対してアクセス可能なメモリ場所に格納し、及び/又はいくつかのメモリ場所を通して分散させる)段階、及び/又は格納されたポリシー5606を更新する段階のような作動を実施することによってポリシー5606を解釈する。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、例えば、インタフェース回路5608、5610によって利用された構成ファイルの個数を更新すること、ポリシー通信5616の高レベル記述をシステム5600のネットワーク調整態様によって実行可能な指令に調節する(例えば、外部通信データを32GB毎月に制限する)こと、ポリシー通信5616の基準値を調節する(例えば、終点が外部デバイス5618への通知なく移動された時、及び/又はローカルデバイスの特定のアドレス指定情報が外部デバイス5618から抽象化される場合などにポリシー通信5616内に説明されている終点のローカルアドレス値を関連付ける)こと、システム特定の呼称(例えば、ローカルパラメータ値の名称又はID、フローの名称又はID、アプリケーションの名称又はIDなど)をポリシー記述5620の要素に関連付けることなどによってポリシー5606をシステム5600のネットワーク調整態様による利用に向けて構成する。
【0193】
例示的システム5600は、第1のネットワークゾーン5612又は第2のネットワークゾーン5614のうちの少なくとも一方を通してポリシー管理回路5602に、例えば、CANバスポート、OBDポート、イーサネットポート、専有ポート、又はネットワークゾーンへの他の直接に結合を用いて通信的に結合された外部デバイス5618を含む。例示的システム5600は、WiFi接続、セルラー接続、及び/又はBluetooth接続のような無線接続によってポリシー管理回路5602に通信的に結合された外部デバイス5618を含む。
【0194】
例示的システム5600は、ポリシー通信5616によって通信されたポリシー5606をその格納及び/又は更新を実施する前に検証するポリシー管理回路5602を含む。例えば、ポリシー管理回路5602は、ポリシー5606への変更を実施する前に外部デバイス5618の認証、及び/又は外部デバイス5618に関連付けられた許可の決定を必要とすることができる。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、ポリシー5606への変更を実施する前に、外部デバイス5618に関連付けられた許可、外部デバイス5618を利用するエンティティ、外部デバイス5618を利用するアプリケーション又はフローなどを決定することができる。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、ポリシー通信5616が内含するポリシー5606が、外部デバイス5618に関連付けられた権限よりも大きい場合、及び/又はポリシー5606を実施することができない(例えば、ポリシー5606を実行する段階が、ネットワークゾーンの帯域幅、外部通信制限、メモリ格納制限などのようなシステム5600の機能よりも大きいと考えられる)場合にポリシー通信5616を拒否することができる。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、ポリシー通信が内含するポリシー5606が、外部デバイス5618に関連付けられた権限よりも大きい場合、及び/又はポリシー5606を完全には実施することができない場合にポリシー通信5616を部分的に実施することができる。例えば、ポリシー管理回路5602は、ポリシー通信5616のうちの認可された部分、及び/又はポリシー通信5616のうちでシステム5600が実施する機能を有する部分を実施することができる。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、例えば、完全な実施がシステムの機能よりも大きい場合に、ポリシー通信5616の関連の終点、フロー、アプリケーション、車両機能のような優先度に従ってポリシー通信5616の一部分を実施する(例えば、限界に達するまでより高い優先度の態様を実施する)、及び/又はポリシー通信5616の実施値を最大にする(例えば、各態様に対して所与の態様の関連付けられた優先度、重要度、利点の記述に従ってある値を関連付けて、例えば、若干より低い優先度の複数のポリシー態様の群を満足することが単一より高い優先度のポリシー態様のみを満足する値よりも大きいと考えられる場合)。
【0195】
例示的ポリシー管理回路5602は、ポリシー5606を検証するのに応答して外部デバイス5618にポリシー通知5620を提供する。例示的ポリシー通知5620は、ポリシー通信5616に従ってポリシー5606が更新及び/又は格納されたという確認を含む。例示的ポリシー通知5620は、ポリシー5606が実施されなかったという通知を含む(例えば、外部デバイス5618が、ポリシー通信5616を実施する認可を持たない場合)。例示的ポリシー通知5620は、ポリシー通信5616の拒否の理由(例えば、認可の欠如、機能の欠如など)を含む。例示的ポリシー通知5620は、ポリシー通信5616の部分実施の1又は2以上の態様、例えば、ポリシー通信5616のどの態様が実施されたか、拒否されたか、及び/又は部分実施の理由の記述を含む。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、第1の外部デバイス5618へのポリシー通知5620の代わりに、及び/又は第1の外部デバイス5618へのポリシー通知5620に加えてのいずれかでポリシー通知5620を別々の外部デバイス(図示せず)に提供することができる。ある一定の実施形態では、別々の外部デバイスへのポリシー通知5620は、同じ情報又は別々の情報を有することができる。例えば、ポリシー管理回路5602は、簡単なポリシー通知5620(例えば、ポリシー通信5616の拒否)を要求元外部デバイス5618に提供し、より詳細なポリシー通知5620(例えば、ポリシー通信5616の実施を妨げた認可、ポリシー通信5616の実施を妨げた容量、及び/又はポリシー通信5616の部分実施に関する詳細)を別々の外部デバイスに提供することができる。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、より詳細なポリシー通信5616を要求元外部デバイス5618に提供し、より簡単なポリシー通信5616を別々の外部デバイスに提供することができる。
【0196】
ある一定の実施形態では、ポリシー通知5620は、例えば、認可された外部デバイス、ユーザ、エンティティなどが、ポリシー通信5616に応答してポリシー5606の更新を許す許可を与えることを可能にするプロンプトを外部デバイスのユーザインタフェースに提供する段階を含むことができる。更に別の例では、外部デバイスのユーザインタフェースへのプロンプトは、車両所有者、車両運転者、車両製造業者、車両に関する管理者(例えば、ネットワーク管理者、フリート所有者、フリートサービスオペレータ、車両に関する法令遵守担当者など)のうちの1又は2以上へのプロンプトを含むことができる。
【0197】
本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、ポリシー5606の例示的態様は、データ収集パラメータ(例えば、車両の少なくとも1つのネットワークゾーンに対して利用可能なデータ、例えば、ネットワークゾーンに少なくとも選択的に結合可能である及び/又はネットワークゾーンの終点と通信しているいずれかのセンサ、アクチュエータ、コントローラ、及び/又は終点からのデータ)、データ収集許可値(例えば、サンプリング速度又は通信速度、データ値をネットワークゾーンに提供するための許可、ネットワークゾーンにデータ値を要求するための許可、データに関する分解能値、データに関する遅延許可、データに関する格納許可、例えば、認可データ格納量、データ失効基準、及び古いデータの取り扱いパラメータ、例えば、古いデータに対して実施される、及び/又は格納データを外部に通信する機能の不足に起因して許可される格納量が限られてくる場合に、又は競合する格納優先度が利用可能格納量計画に干渉する場合に実施される圧縮作動及び/又は要約作動)、サービス公開許可値(例えば、いくつかのローカル通信デバイス、外部アプリケーションなどに対しては公開するが、他には公開しないための計画的な認可を含むことができる、サービス利用可能性を公開するための認可、及び/又は例えば提供データパラメータ、利用可能アクチュエータのような利用可能サービスの詳細を公開するための認可)、サービス定期受信許可値(service subscription permission value)(例えば、関連のローカル通信デバイスに対して可視である公開サービス、関連のローカル通信デバイスに対して利用可能なサービスの詳細、及び/又は関連のローカル通信デバイスに対するサービスを定期受信するための許可)、及び/又は外部通信許可値(例えば、データ速度、関連のパラメータ、可能な外部アドレス、可能なAPN、集計データ通信許可など)を含む。ポリシー5606は、ローカル通信デバイス(例えば、終点、コントローラ、車両機能、フロー、アプリケーション、センサデバイスなど)、外部デバイス(例えば、特定のデバイス又はデバイスカテゴリ、エンティティ、及び/又はアプリケーション)に関する上述したもののうちのいずれか1又は2以上を含む。ある一定の実施形態では、所与のフロー、アプリケーション、又は車両機能は、ローカル通信デバイスに関する態様と、外部デバイスに関する他の態様(例えば、ローカル通信デバイスをクラウドベースのアプリケーション又はウェブベースのアプリケーションのような外部アプリケーションと組み合わせて利用する経路予想アプリケーション)とを含むことができる。
【0198】
図57を参照すると、車両上の異なるタイプのネットワーク間の通信を調整する例示的手順5700が示されている。例示的手順5700は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する作動5702と、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークの終点と第2のネットワークの終点の間の通信を調整する作動5704とを含む。
【0199】
図58を参照すると、車両上の異なるタイプのネットワーク間の通信を調整する例示的手順5800が示されている。例示的手順5800は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する作動5702と、外部デバイスからポリシー通信を受信する作動5802とを含む。手順5800は、ポリシーが検証されているか否か、例えば、外部デバイスがポリシーを更新することが認可されているか否か、システムがポリシーに従って実施する機能を有するか否か、ポリシーがいずれかのセキュリティ基準に違反しているか否か、ポリシーの実施がデータ格納制限又は通信制限よりも大きいと考えられるか否かなどを決定する作動5804を含む。作動5804がYESを示すのに応答して、手順5800は、ポリシーを格納及び/又は更新する作動5806と、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークの終点と第2のネットワークの終点の間の通信を調整する作動5704とを含む。作動5804がNOを示すのに応答して、手順5800は、外部デバイスに(及び/又は他の外部デバイスに)通知を提供する作動5808と、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークの終点と第2のネットワークの終点の間の通信を調整する(例えば、以前のポリシー、デフォルトポリシーなどを利用して)作動5704とを任意的に含む。
【0200】
図59を参照すると、車両上の異なるタイプのネットワーク間の通信を調整する例示的手順5900が示されている。例示的手順5900は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する作動5702と、外部デバイスからポリシー通信を受信する作動5802とを含む。手順5900は、ポリシーが検証されているか否か、例えば、外部デバイスがポリシーを更新することが認可されているか否か、システムがポリシーに従って実施する機能を有するか否か、ポリシーがいずれかのセキュリティ基準に違反しているか否か、ポリシーの実施がデータ格納制限又は通信制限よりも大きいと考えられるか否かなどを決定する作動5804を含む。作動5804がYESを示すのに応答して、手順5900は、ネットワークインタフェース回路、CEG、CES、及び/又はゲートウェイインタフェース回路のうちの1又は2以上のもののローカル構成ファイルを更新する作動5902を含む。作動5804がNOを示すのに応答して、手順5900は、外部デバイスに(及び/又は他の外部デバイスに)通知を提供する作動5808を任意的に含む。手順5900は、ネットワークインタフェース回路、CEG、CES、及び/又はゲートウェイインタフェース回路を用いてネットワーク内通信、ネットワーク間通信、及び/又は外部通信を調整する作動5904を含む(例えば、更新されているか否かに関わらず)。
【0201】
手順5700、5800、5900を車両上のネットワーク間の通信を調整することに関して説明したが、これに加えて又はこれに代えて、車両上の1又は2以上のネットワーク間の通信及び車両外通信(例えば、ネットワークと外部通信ポータル及び/又は外部デバイスの間の通信)を調整するように適応させることができる。
【0202】
図60を参照すると、外部的に構成されたCNDを用いて車両上のネットワーク通信を調整するための例示的システム6000が示されている。例示的システム6000は、混合ネットワークを有する車両内のような例えば異なるタイプのネットワークゾーンである第1のネットワークゾーン6002と第2のネットワークゾーン6004とを有する車両102を含む。例示的システム6000は、ネットワークゾーン6002、6004の間に挿入され(物理的及び/又は論理的に)、外部デバイス6003からCND108に通信されたポリシー6014を解釈するポリシー管理回路6006を有するCND108を含む(例えば、外部デバイス6003は、CND108がポリシー通信6020に応答してポリシー6014を決定する場合にポリシー通信6020を提供する)。例示的システム6000は、ポリシー6014に応答してネットワークインタフェース回路(例えば、第1のネットワークインタフェース回路6010及び第2のネットワークインタフェース回路6012)を含む構成回路6008を含む。システム6000は、例えば、構成回路6008によって構成された通りに第1のネットワークゾーン6002の終点と第2のネットワークゾーン6004の終点の間の通信を調整するネットワークインタフェース回路6010、6012を含む。調整作動は、ネットワーク間通信(例えば、ネットワークゾーン間の)、ネットワーク内通信(例えば、所与のネットワーク上のデバイス間の)、又は他の通信(例えば、外部デバイス、サービスツール、ユーザデバイスなどへの通信)に対して実施することができる。本発明の開示全体を通して説明するいずれかの調整作動がシステム6000に対して意図している。
図60に記載の例は、ネットワーク間調整6022のパラメータ、ネットワーク内調整6024のパラメータ、ポリシーに関する許可及び/又は認可6026、及び/又はポリシーに関するデータ収集パラメータ6028のような態様を有するポリシー通信6020を含む。ポリシー通信6020の例示的態様及び車両上でのポリシー6014内へのこれらの態様の対応する実施は、例示目的で提供する非限定例である。所与の実施形態は、追加のポリシー態様を含むことができ、及び/又は描く態様のうちの1又は2以上を除外することができる。
【0203】
例示的システム6000は、クラウドアプリケーション(例えば、車両と少なくとも断続的に通信しているクラウドサーバ又は他のコンピュータデバイス上で作動する)、ウェブベースのツール、これらの組合せである外部デバイス6003を含む及び/又はこれらのうちの1つである外部デバイス6003の一部分を有し、他の部分は、他の実施(例えば、サービスツール、フリートツール、運転者の移動デバイスなど)を通して提供される。
【0204】
例示的外部デバイス6003は、いくつかのユーザからポリシー入力値6032を受信する(例えば、ユーザ入力デバイス6030を通して)ポリシー開発インタフェース6015と、ポリシー入力値6032をポリシー6014の中に(及び/又はポリシーをCND108に提供するのに利用されるポリシー通信6020の1又は2以上の態様の中に)コンパイルするポリシー定式化エンジン6016と、ポリシー6014(及び/又はポリシー通信6020)をCND108に通信するポリシー適用エンジン6018とを含む。例示的ポリシー開発インタフェース6015は、ユーザデバイス6030と対話してポリシー入力値6032を受信し、例えば、ユーザデバイス6030とのGUIを作動させ、ウェブベースのツール、クラウドアプリケーション、モバイルアプリケーションのような対話アプリケーションを作動させてポリシー入力値6032を受信する。ある一定の実施形態では、ポリシー開発インタフェース6015は、ユーザデバイス6030からポリシー入力値6032として構成ファイル(例えば、XMLファイル、標準フォーマットファイルなど)を受信する。ある一定の実施形態では、ポリシー入力値6032を受信する段階は、ポリシー入力値6032が適正であるか否か(例えば、フォーマット設定、ユーザデバイス及び/又は関連のエンティティに関連付けられた許可、ポリシー入力と車両上で利用可能なパラメータ、機能、サンプリング速度などとの適合性など)を決定する段階、ポリシー入力値6032を複数の部分(例えば、2次ポリシーに関するデータ収集、ネットワーク使用許可、外部車両通信許可、フロー、アプリケーション、車両機能、サービス群などのような関連付けなど)に構文解析する段階、ポリシー入力値6032又はその一部分にメタデータ(例えば、タイムスタンプ、ポリシーのバージョン、関連のアプリケーションなど、これらに関連付けられた識別子、例えば、ユーザ、ユーザ役割、関連のエンティティ、ユーザデバイス識別子など)を関連付ける段階、及び/又はポリシー入力値6032間で優先度付けする段階(例えば、ポリシー入力値6032間が適合せず、及び/又は全てを含めることができない時、例えば、集計ポリシーサイズ制限よりも大きいと考えられる時などに、データタイプ又は関連の車両機能のようなポリシー入力値のいずれかの態様、及び/又は関連のエンティティのようなポリシー入力値6032とのいずれかの関連付けなどに従って行うことができる)のような作動を含む。
【0205】
例示的システム6000は、ヘッダファイル、パラメータ定義、及び/又はAPI宣言のようなポリシー対話コード6034を発生させるポリシー対話エンジン6019を含む。ポリシー対話エンジン6019は、ユーザ、アプリケーション、及び/又はツールによるポリシー及び/又はその一部分のユーザフレンドリーな開発を容易にし、ユーザが、開発することが認可されたポリシーの態様と有利に対話し、利用可能なパラメータ、機能、制御指令などを選択し、ユーザがポリシー及び/又はその態様を開発するための車両特定の知識要件を最小にすることを可能にする。
【0206】
例示的システム6000は、データ収集定義(例えば、収集されるデータパラメータ、及び/又は例えば実施される処理、個々のデータ要素に対するデータフォーマット、記憶されるデータに対するファイルタイプのようなデータ格納のためのデータフォーマット、通信パラメータ、例えば、データ速度、タイムライン、古いデータの取り扱い、及び/又はデータの失効のような情報を含み、本発明の開示全体を通して示すいずれかのデータ収集パラメータセットを含むデータパラメータ)を有するポリシー6014を含む。例示的データ収集定義は、少なくとも1つのデータ収集パラメータに対応する少なくとも1つのローカル通信デバイス(例えば、本発明の開示全体を通して説明する終点、フロー、アプリケーション、ネットワークゾーン、車両機能、サービス群など)を含む。例示的システム6000は、例えば、ユーザが、ポリシー6014の一部として結果的に実施されるポリシー入力値6032としてデータ収集定義を提供することによって収集データのソース及び/又は宛先に関する識別子、アドレス、及び/又はポート(例えば、収集データに対するソースであるローカル通信デバイスを識別し、及び/又は収集データに対する宛先を識別する)を入力するユーザを更に含む。例示的システム6000は、データ収集定義を利用してデータ収集作動を実施し、それによって生成データのソース及び/又は宛先に関してユーザが入力したパラメータに従って車両からデータを収集するCND108を含む。
【0207】
例示的システム6000は、ユーザ定義部分を利用する代わりに実施することができる(例えば、アドレス又は他の情報がセキュリティ目的でユーザから意図的に隠されている場合、及び/又はポリシー入力値のユーザ入力の実施しやすさを容易にするために)、及び/又はユーザ定義部分を利用するのに加えて実施することができる(例えば、間違った値を有する可能性があるユーザ定義部分を訂正するために、終点に対してレガシーアドレス指定値を利用している可能性があるユーザ定義部分を変換するためなど)データ収集定義の全て又は一部分を提供する作動を含む。ある一定の実施形態では、CND108は、例えば、車両の終点が移動した(例えば、ネットワークゾーン間で、及び/又は異なるアドレスに)などが起こった場合にアドレスを変換するために、ポリシー6014内で提供されてCND108に対して利用可能な変換情報を利用してデータ収集定義の全て又は一部分を提供する作動を実施することができる。ある一定の実施形態では、ポリシー定式化エンジン6016は、例えば、ユーザデバイスからアドレスをマスクするために、業界規範、簡易化された記述などに従うデータパラメータを参照することを可能にするために、及び/又はデータ収集定義を提供、更新、及び/又は訂正するための作動を実施する予め決められた負担が、CND108とポリシー定式化エンジン6016との間で分割される場合に、データ収集定義の全て又は一部分を提供する作動を実施することができる。例えば、CND108は、データ収集定義を提供、更新、及び/又は訂正するある一定の作動(例えば、ローカルアドレス変換のようなローカルな車両特定の作動)を実施することができ、ポリシー定式化エンジン6016は、データ収集定義を提供、更新、及び/又は訂正する他の作動(例えば、様々なユーザ、ユーザデバイス、アプリケーション、エンティティなどに計画的な情報の利用可能性及び/又は機能を提供する車両外データ宛先局在性のようなサーバ側作動)を実施することができる。
【0208】
図69を参照すると、車両上でデータフローを描く作動を機能的に実行し、及び/又は車両ネットワーク及びネットワーク利用率、CND、終点などの態様の可視化を提供するように構成された例示的可視化管理コントローラ6912が示されている。例示的可視化管理コントローラ6912は、本発明の開示の至る所にあるいずれかのシステムと共に、及び/又は本発明の開示の至る所にある作動の1又は2以上の態様を実施するのに利用することができる。可視化管理コントローラ6912は、1又は2以上の車両コントローラ、CND、及び/又は外部デバイスにわたって分散させることができ、及び/又はこれらのうちの単一ものの上に提供することができる。車両上及び/又は車両外に設けられた可視化管理コントローラ6912の態様は、システムの特性、車両ネットワークデータにアクセスすることが予想される(及び/又は車両ネットワークデータにアクセスする機能を有することになる)エンティティ(例えば、コントローラ、アプリケーション、フロー、外部デバイス、第三者アプリケーションなど)、通信計画(例えば、ネットワークデータ及び/又は可視化データを車両及び/又はクラウド格納場所から通信するためのスキーム)、及び/又は処理計画(例えば、モニタデータを可視化データに処理するためのスキーム、実施される処理のタイプ、及び可視化データの様々なクライアントに関して実施される処理の明確に異なるタイプの数)に依存して異なる場合がある。可視化管理コントローラ6912は、車両ネットワークをモニタするため(例えば、1又は2以上のネットワーク上の問題を診断するために、ローカル通信デバイスからの通信をモニタするために、及び/又は車両上での異常なネットワーク利用率及び/又はデータフローによって提供することができる副次的な問題を診断するため)に利用することができる。
【0209】
例示的可視化管理コントローラ6912は、車両通信データ6908(例えば、ネットワークゾーン上のデータフロー、ネットワークゾーン間のデータフロー、CND又は他の調整構成要素を通るデータフロー、及び/又は特定の終点、フロー、サービス群、車両コントローラ、車両機能、アプリケーションなどに関するデータフローなど)を解釈する車両通信回路6902を含む。例示的車両通信データ6908は、車両のネットワークゾーンの複数の終点(例えば、同じか又は異なるネットワークゾーン上の)の間の通信、及び/又は複数のローカル通信デバイス(例えば、同じか又は異なるネットワークゾーン上にあり、及び/又は1よりも多いネットワークゾーンにわたって分散)の間の通信のうちの1又は2以上を含む。例示的可視化管理コントローラ6912は、可視化データ6910(例えば、
図61~
図68及び関連の説明を参照されたい)を発生させる可視化回路6904と、可視化データ6910を例えば外部デバイス、ユーザデバイス(例えば、サービスツール、ネットワークモニタツール、第三者アプリケーション、及び/又は車両のネットワークをモニタするユーザによって利用されるアプリケーション、及び/又は車両のネットワーク及び/又はデータフローに関する車両の他の態様)に向けて送信するディスプレイインタフェース回路6906とを含む。例示的可視化管理コントローラ6912は、車両上(例えば、CND上、車両コントローラ上、及び/又はネットワークインタフェース回路上)に全て又は一部が配置された車両通信回路6902を含み、この場合に、車両通信データ6908は、ネットワークゾーンのポート(例えば、モニタポート、ミラーポート、及び/又は外部デバイスに対して他にアクセス可能なポート)に提供される。例示的可視化管理コントローラ6912は、外部デバイス上に配置された可視化回路を含み、この場合に、ディスプレイインタフェース回路6906は、外部デバイスに通信的に結合されたユーザデバイスに可視化データ6910を提供する。本発明の開示の他のいずれの態様にも限定されることなく、例示的可視化データ6910は、車両のローカル通信デバイス間の通信の少なくとも一部分のグラフィカル表現、CNDを通過する通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現、第1のネットワークインタフェース回路又は第2のネットワークインタフェース回路の少なくとも一方によって調整される通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現、及び/又は第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンとの間を出入りする通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現のうちの1又は2以上を含む。例示的かつ非限定的なグラフィカルフロー表現は、データフローを描くデータテーブル、及び/又は本発明の開示全体を通して説明するデータフローのいずれかの態様を含む。
【0210】
図61を参照すると、混合ネットワークを有する車両の1又は2以上のネットワークに関するネットワーク外観図を提供するための例示的装置6100が示されている。例示的装置6100は、本発明の開示全体を通して説明するいずれかの車両と併用することができ、装置6100の複数の態様を車両上、車両と少なくとも選択的に通信している外部デバイス上、クラウドサーバ上、及び/又はウェブアプリケーション上に配置することができる。
【0211】
例示的装置6100は、車両から収集されたデータ、及び/又は車両に提供されたデータとすることができる車両通信データ6116を解釈する車両通信回路6102を含む。更に、例示的装置6100は、車両通信データ6116に応答した可視化データ6118を発生させる可視化回路6104を含む。例示的可視化データ6118は、第1のネットワーク識別子(例えば、ネットワークゾーン、終点、又は対応するデータに対する他のネットワーク識別子)と、第2のネットワーク識別子とを含む。例示的可視化データ6118は、車両の少なくとも2つの明確に異なるネットワークゾーンの各々、及び/又は車両の少なくとも2つの明確に異なる終点の各々に対応するネットワーク識別子を含むことができる。例示的ネットワーク識別子は、イーサネットベースのプロトコル及び/又はCANベースのプロトコルを含む。別の例示的ネットワーク識別子は、セルラーベースのプロトコル、WiFiベースのプロトコル、及び/又はBluetoothベースのプロトコルのうちの1又は2以上を含む。
【0212】
例示的装置6100は、可視化データ6118を送信し、電子ディスプレイ6112に格納された可視化データ6122を提供し、及び/又は可視化データ6118を提供するディスプレイインタフェース回路6106を更に含む。可視化データ6118の送信は、可視化データ6118を車両からツールに向けて送信する段階、可視化データ6118を車両からクラウドサーバに向けて送信する段階、可視化データ6118を車両から表示デバイス(例えば、電子ディスプレイ6112、例えば、車両ディスプレイ、サービスツール、外部コンピュータデバイス、例えば、運転者デバイス、サービスデバイス、製造業者デバイス、フリート所有者デバイス又はサービスデバイス、車両通信管理者デバイス、及び/又は第三者デバイスなど)に向けて送信する段階、可視化データ6118をクラウドサーバからツールに向けて送信する段階、可視化データ6118をクラウドサーバから表示デバイスに向けて送信する段階、及び/又は可視化データ6118を第1のクラウドサーバから第2のクラウドサーバに向けて送信する(例えば、格納ターゲット可視化データ6122に対してデータの秘匿化、データの集計、データの態様の区画化を含むクラウドサーバ間の分散格納基準を可能にする)段階のような作動から選択されるいずれか1又は2以上の作動を含むことができる。ある一定の実施形態では、可視化データ6118の送信は、可視化データ6118を車両上ストレージ(例えば、後のアクセス、アクセス要求、及び/又は車両外の場所への後の送信に向けて格納される可視化データ6122に対して利用可能な専用メモリ空間)、及び/又はその近くに結合されたストレージ(例えば、車両、運転者の移動電話のような移動デバイス、及び/又はWiFi接続又はBluetooth接続のような近距離無線通信しているコンピュータデバイスに結合されたUSBデバイス)に向けて送信する段階を含むことができる。これに加えて又はこれに代えて、可視化データ6118の送信は、可視化データ6118を車両の共有ストレージ上に格納する段階、可視化データ6118を車両の共有ストレージ上に格納し、格納された可視化データ6122を外部デバイスに選択的に向けて送信する段階、可視化データ6118をセキュアクラウドストレージに向けて送信する段階、及び/又は可視化データ6118をセキュアクラウドストレージに向けて送信し、格納された可視化データ6122への選択されるアクセスをモニタツール、外部アプリケーション、サービスツール、及び/又はユーザデバイスに提供する段階のような作動から選択されるいずれか1又は2以上の作動を含むことができる。
【0213】
例示的装置6100は、可視化データ6118を解釈して表示する電子ディスプレイ6112を含む。例示的電子ディスプレイ6112は、格納された可視化データ6122にアクセスし、その少なくとも一部分、及び/又は可視化データ6118及び/又は格納された可視化データ6122から決定された処理された可視化要素を表示する。例示的可視化データ6118は、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのネットワークトポロジーに対応するトポロジーデータ(例えば、ネットワーク及び/又はその各々に接続された選択的な終点を描く)を含む。トポロジーデータは、その視覚的提示、テーブルリスト、又は他の可視化を含むことができる。
【0214】
例示的可視化回路6104は、車両通信データ6116のメタデータの一部分を可視化データ6118内に含めるように更に構造化される。車両通信データ6116の例示的かつ非限定的なメタデータは、ソースアドレス、宛先アドレス、タイムスタンプ、車両の作動条件又は状態条件、故障コード情報、終点、フロー、アプリケーション、及び/又は車両機能に関するステータスパラメータなどのようなデータを含む。ある一定の更に別の実施形態では、車両通信データ6116のメタデータは、車両ネットワークを通る車両通信データ6116の軌跡に関する情報、例えば、元の通信に関するフレームデータ(例えば、通信がカプセル封入されて第2のネットワーク6110から車両通信回路6102に渡される場合の第1のネットワーク6108上の通信からのフレームデータ)、車両通信データ6116のペイロード及び/又はフレームに関する処理情報(例えば、通信のペイロード及び/又はフレームに対して実施され、例えば、処理の逆計算を可能にする処理作動、アップサンプリング及び/又はダウンサンプリングの説明など)を含む。ある一定の実施形態では、メタデータは、予め決められた値、例えば、第1の処理作動(例えば、フィルタリング、分解能の変更など)に関する第1のデータ値、第2の処理作動に関する第2のデータ値を有し、それによって車両通信データ6116の選択部分の値(例えば、指定ビット)に従う処理作動(又は他作動)を通信することができる。
【0215】
例示的装置6100は、データフィルタリング値6120(例えば、ある一定の終点及び/又はローカル通信デバイスの選択、ある一定のネットワークゾーンの選択、指定の基準を満足する通信、選択される通信に対するダウンサンプリング記述、関連の故障値を有する終点、フロー、車両機能、及び/又はアプリケーションのような異常条件に関する通信、及び/又はパケット喪失、高いか又は低い通信速度予想を有する終点に関する通信)を解釈する入力モニタ回路6114を含む。例示的かつ非限定的なデータフィルタリング値6120は、ネットワークアドレス関連付け、車両制御デバイス関連付け、車両システム関連付け、ネットワークプロトコルタイプ、終点識別子、データタイプ、アプリケーション関連付け、及び/又はフロー関連付けを含む。例示的かつ非限定的なデータフィルタリング値6120は、エンジンシステム、操舵システム、制動システム、燃料システム、原動機システム、ロック防止制動システム、牽引制御システム、及び/又は駆動転送系制御システムのようなシステムへの参照を含む。更に別の例示的かつ非限定的なデータフィルタリング値6120は、セキュリティシステム、照明系、安全システム、環境制御システム、ADAS、及び/又はインフォテインメントシステムのようなシステムへの参照を含む。
【0216】
例示的装置6100は、データフィルタリング値6120に少なくとも部分的に基づいて車両通信データ6116をフィルタリングして可視化データ6118を発生させる可視化回路6104を含む。ある一定の実施形態では、データフィルタリング値6120は、外部デバイス1618から通信される、及び/又は電子ディスプレイ6112、外部ツール6114、及び/又はユーザデバイス、例えば、車両の所有者又は運転者、点検修理担当者、製造業者、フリート所有者、フリート点検修理担当者、車両通信管理者のデバイス上で作動させる(例えば、ディスプレイインタフェース回路6106が)ユーザインタフェースを通して及び/又はクラウドベース又はウェブベースのアプリケーションとの対話を通して受信されるポリシー1606内で提供することができる。
【0217】
図63を参照すると、車両通信データ6116を取り出してフィルタリングする例示的ユーザインタフェースが示されている。例示的ユーザインタフェースは、外部デバイス、ウェブアプリケーション、クラウドベースのアプリケーション、外部ツールなどの上に実施することができる。
図63に記載の例では、「スイッチ0」は、第1のネットワークゾーンに対応し、「スイッチ1」は、第2のネットワークゾーンに対応し、ユーザが、各ネットワークゾーンからのモニタされる終点を選択することを可能にする。この例では、フィルタ選択枝は、例えば、選択される終点、フロー、アプリケーションなどのみを含む(右側にある選択枝)フィルタリング基準に従ってモニタされる終点(例えば、左側にある選択枝)からの絞り込みを可能にする。
図63に記載の例では、モニタされるパラメータは、更にダウンサンプリングすることができる(下部にある選択枝)。
図63に記載の例では、選択されるミラーリングのタイムアウトを設定することができる(例えば、モニタが、ポートミラーリングを用いて実施される場合)。
図63に記載の例示的ユーザインタフェースは、本明細書に説明するネットワークモニタ作動及びフィルタリング作動のある一定の態様を示しており、本発明の開示に限定されない。
【0218】
例示的装置6100は、トラフィックモニタ可視化を含む可視化データ6118を含む。例えば、トラフィックモニタ可視化は、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点(例えば、終点への着信トラフィック及び/又は送信トラフィックを示す)車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの選択される一方、又は第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方のポートのうちの1又は2以上に対応する可視化を提供することができる。例示的可視化データ6118は、例えば、ネットワークゾーンの一方のポート(物理ポート又は論理ポート)に対応するメッセージ通信トラフィックを表示するポートカウンタ可視化を含む。例示的可視化データ6118は、例えば、ネットワークゾーンの一方の終点に対応するメッセージ通信トラフィックを表示する終点データフローモニタの可視化を含む。
【0219】
図64を参照すると、トラフィックモニタ可視化を含む例示的可視化データ6118が示されている。
図64に記載の例は、第1の終点6402及び第2の終点6404に関するネットワークトラフィック(例えば、メッセージ、ビットなど)を描いている。
図64に記載の例は非限定例であり、トラフィックモニタは、いずれかの方式で描くことができ、例えば、ネットワーク毎、ポート毎、アプリケーションに関する全てのトラフィック、フローに関する全てのトラフィック、車両機能に関する全てのトラフィック、サービス群に関する全てのトラフィックのようないずれかのグループ分けに従って編成することができる。
【0220】
例示的装置6100は、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点、車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、選択されるネットワークゾーン、及び/又はネットワークゾーンの一方の選択ポートのうちの1又は2以上に関して提供されるネットワーク活動プロファイルを含む可視化データを含む。
【0221】
図65を参照すると、ネットワーク活動プロファイルを含む例示的可視化データ6118が示されている。
図65に記載の例は、選択されるネットワークゾーンの終点に各々が関係するいくつかの利用率プロット6502、6504、6506、6508を用いて、選択されるネットワークゾーンに関するネットワーク帯域幅利用率を描いている。
図66を参照すると、選択されたネットワークゾーンに関するネットワーク活動プロファイルを含む例示的可視化データ6118が示されている。
図65に記載の例は、上段にネットワークゾーンに関する全活動を中段に特定のデバイス(例えば、ISL0、ISL1)に関するネットワーク帯域幅利用率を下段に車両コントローラ(例えば、ヘッドアップディスプレイ及びヘッドユニット)に関するネットワーク帯域幅利用率を示しており、車両コントローラに関するネットワーク帯域幅利用率は、ブレイクアウトされたいくつかの特定のデバイス(例えば、この例では様々なカメラ)に関する利用率を更に描いている。
図65及び
図66に記載の例は非限定的であり、ネットワーク活動プロファイルデータは、いずれかの方式で決定して表示することができ、更に終点、フロー、アプリケーション、車両機能、車両コントローラなどによるいずれかの方式でグループ分け及び/又は部分グループ分けすることができる。
【0222】
例示的車両通信回路6102は、車両上に配置されて車両通信回路6102に通信的に結合されたメモリ上に格納されたポリシー1606からの車両通信データ6116を解釈する段階、車両通信回路6102に通信的に結合されたサービスツールから車両通信データ6116を受信する段階、車両通信回路6102に通信的に結合されたアプリケーションから車両通信データ6116を受信する段階、又は車両通信回路6102に通信的に結合されたモニタツールから車両通信データ6116を受信する段階のような1又は2以上の作動を実施することによって車両通信データ6116を解釈する。
【0223】
ある一定の実施形態では、トラフィックモニタ、ネットワーク活動、及び/又はネットワークゾーンの終点及び/又はネットワークゾーンのポートに対応するメッセージを含む車両通信データ6116を取り出す段階は、ネットワークゾーンの第1のポートからのトラフィックをネットワークゾーンの第2のポートにミラーリングする段階と、ネットワークゾーンの第2のポートをモニタして車両通信データ6116を決定する段階とを含む。例えば、第2のネットワークゾーン6110の第1のポートは、モニタされる終点に対応することができ、この場合に、車両通信データ6116を取り出す作動は、第2のネットワークゾーン6110の第1のポートを第2のネットワークゾーン6110の第2のポートにミラーリングし(例えば、車両通信回路6102及び/又は外部ツール6114のようなモニタツールが第2のポートに通信的に結合されている場合)、第2のネットワークゾーン6110の第2のポートをモニタして車両通信データ6116を決定する作動を含む。
【0224】
図67を参照すると、選択されたネットワーク参加者(例えば、終点、フロー、アプリケーション、車両コントローラなど)間のデータフローを含む例示的可視化データ6118が示されている。
図67に記載の例は、選択された終点間のデータフローを示しており、この例では「EP1」(例えば、ヘッドユニットのような終点)と他の終点(例えば、この例ではADAS関連の構成要素、駐車コントローラのようなEP3、EP5、EP10)とに関連付けられたデータフローを描いている。
図67に記載の例は、予想データフローが発生しているか否か、異常データフローが発生しているか否かなどを決定するためのネットワークのモニタを可能にする。
図68を参照すると、選択されたネットワークゾーンに関する全ネットワーク活動(上段)と、システム内の選択された終点から他の終点までのデータ経路追跡(下段にあるデータ経路)とを示す例示的可視化データ6118が示されている。この例では、例えば、下段にあるデータ経路追跡示に利用される時間(上段の示)の選択を提供し、ターゲット終点(例えば、左にあるEP1)の選択、及び/又は送信、受信、又はこれらの両方のいずれを描くかの選択を可能にするユーザインタフェース要素を設けることができる。ある一定の実施形態では、可視化データ6118は、例えば、ユーザが構成要素を選択することを提供し、示された関連のデータフローを有するユーザインタフェースとして提供することができる。
図67及び
図68に示すような可視化は、予想作動を確認し、問題を診断する(例えば、構成要素の作動の劣化、ネットワーク問題の診断、及び/又はある一定の異常作動条件中により多めに通信する構成要素間の通信に示すような異常作動条件の検出)のに利用することができることを見ることができる。これに加えて又はこれに代えて、
図67に示すような可視化は、ネットワークトポロジー設計、ハードウエア選択、及び/又はプロトコル選択を改善するために、車両コントローラ上にアプリケーション、フロー、車両機能などを集約するため(例えば、ネットワークトラフィック要件を軽減するため)、及び/又は潜在的な冗長又は不要なネットワーク通信を識別するのに利用することができる。
【0225】
図62を参照すると、本発明の開示の様々な実施形態と整合する構成情報を概略で例示する例示的ローカルアドレステーブル6200が示されている。例示的ローカルアドレステーブル6200は、ポリシー1606及び/又は構成ファイル(例えば、インタフェース回路及び/又は構成回路によって全体的又は部分的にアクセス可能な)の一部とすることができる。ローカルアドレステーブル6200は、インタフェース回路、構成回路、及び/又は本発明の開示全体を通して説明する他の実施構成要素に対してアクセス可能なメモリ場所にデータ構造として設けることができる。ローカルアドレステーブル6200は、その一部分が、実施構成要素に対してアクセス可能なメモリ場所にデータ構造として設けられた分散データ構造として設けることができる。例示的ローカルアドレステーブル6200は、本発明の開示の態様を実施するのに利用することができるローカルアドレス情報のタイプの実施形態を提供するために示したものであるが、格納情報の詳細及びローカルアドレステーブル6200を実施するデータ構造の編成の詳細は、実施する実施形態に従って構成することができる。例示的ローカルアドレステーブル6200は、システムに存在する終点のローカル識別子とすることができる終点識別子6202を含む。更に別の例では、例えば、外部デバイスが、業界規範の術語又は他の選択された術語を用いて終点を参照することを可能にする非ローカル終点識別子(図示せず)を含めることができる。例示的ローカルアドレステーブル6200は、例えば、終点がどのネットワークゾーンの一部と考えられるかを示すネットワークゾーン識別子6204を含む。更に、例示的ローカルアドレステーブル6200は、例えば、それぞれの終点が適切なネットワークゾーン上でどのようにアドレス指定されるかを示すローカルアドレス値6206を含む。ある一定の実施形態では、例示的ローカルアドレス値6206は、TCP/IPアドレス、ポート番号、又は他の識別子とすることができる。ある一定の実施形態では、ローカルアドレス値6206は、例えば、CANバスのような論理バスアーキテクチャ上で、メッセージ内に含まれて終点への又はそこからのメッセージの意図する宛先(又はソース)を示す値のようなメッセージ識別子を含むことができる。例示的ローカルアドレステーブル6200は、例えば、終点を識別するために外部デバイスによって利用されるアドレスを含むことができる外部アドレス値6208を含む。
【0226】
外部アドレス値6208の利用は、外部デバイスが、関連の終点からのデータを利用及び/又は収集する作動からローカルアドレス指定及び/又は関連のネットワークゾーンを含む終点の知識を抽出することを可能にする。ローカルアドレステーブル6200内に追加の外部アドレス値のような更に別の情報を含めること(例えば、複数の外部アドレスをシステムの所与の終点に関連付けることを可能にする)、及び/又は1又は2以上の追加の非ローカル終点識別子の包含(例えば、複数の業界規範、専有呼称、非公式呼称などをシステムの所与の終点に成功裏に関連付けることを可能にする)が可能であることを見ることができる。ある一定の実施形態では、外部アドレス6208及び/又は非ローカル終点識別子のうちの1又は2以上は、更に、バージョン(例えば、インタフェースバージョン、車両モデル説明など)に関連付けることができ、車両内で変化が発生した(例えば、終点がネットワークゾーン及び/又はアドレス間で移動した)時、又は車両の外で変化が発生した(例えば、更新された車両構成に対してシステムの特定の車両にもはや適用可能ではない外部アプリケーションが更新されたもの)時に、ローカルアドレステーブル6200を使用する実施構成要素が、外部のアプリケーション、アルゴリズムなどからのデータ指令及び/又は要求を解釈して望ましい終点をこれらのデータ指令及び/又は要求に適正に関連付けることを可能にする。
【0227】
ローカルアドレステーブル6200の利用が、車両の終点に対する複数のアドレス指定サポート、例えば、車両の終点に対してIPv4とIPv6の両方のアドレス指定を提供することを可能にすることを更に見ることができる。ある一定の実施形態では、ローカルアドレステーブル6200を拡張すること、又はこれに代えて別々のデータ構造を維持することができ、終点とアプリケーション、フロー、車両機能、車両コントローラ、APN、外部データ経路指定経路、ネットワークゾーンの軌跡などとの関連付けを可能にする。ローカルアドレステーブル6200は、ネットワークアドレス変換(NAT)作動で利用することができる。従って、「経路指定管理(route management)」のような所与のアプリケーションを車両の特定の複数の終点に関連付けることができ、これらの関連付けは、終点の移動(例えば、1つのネットワークゾーンから別のネットワークゾーンへの)の開始から終了まで存続することができる。本明細書に説明するローカルアドレステーブル6200、及び/又は拡張データ構造又は代替データ構造の利用は、優先度、許可、定期受信管理(サービスの公開とサービスの定期受信の両方の)、及び/又は本明細書に示すいずれかの他の通信調整活動の構成を提供する。
【0228】
ある一定の実施形態では、ローカルアドレステーブル6200を拡張すること、又はこれに代えて別々のデータ構造を維持することができ、外部デバイスのアドレスを終点、アプリケーション、フロー、車両機能、及び/又は車両コントローラに従って構成することを可能にする。例えば、所与の車両機能に所与の外部リソースへのアクセス(例えば、外部リソースにアクセスし、マップ、トラフィックレポートなどを有する経路指定機能)を許すことができ、外部リソースへのアクセスを提供する関連の外部アドレスは、車両機能に関連付けられる。この例では、他の車両機能にはこの所与の外部リソースへのアクセスを許さないことが可能であり、これに代えて、関連の外部アドレスは、これらの他の車両機能がこの外部リソースへのアクセスを要求した時に、デフォルトアドレス、保護空間、ヌル通信、又は他の選択される挙動が実施されるように当該車両機能に関連付けられる(及び/又は実施に依存してこれらの他の車両機能に対する関連付けが失われる)。従って、https://www.google.comのような外部リソースにアクセスすることを要求する車両の第1のアプリケーションは、Googleウェブサイトに対応する外部IPアドレスへの予想される一般的なアクセスを受信することができ、この場合に、同じ外部リソースへのアクセスを要求する車両の第2のアプリケーションは、アクセス拒否表示、デフォルト外部リソース表示(例えば、保護空間内のクラウドベースのリソースであり、要求リソースが許可されないことを示す)、又はシステムからの他の選択される応答を受信する場合がある。従って、ローカルアドレステーブル6200及び/又はその拡張バージョン又は代替バージョンは、ローカルDNS及び/又は外部DNSとして利用することができる。ある一定の実施形態では、例えば、外部リソースへのアクセスが要求され、外部DNSが、このリソースに対するアドレスを持たず、要求元(例えば、終点、アプリケーション、フロー、車両機能、及び/又は車両コントローラ)がこの外部リソースにアクセスすることが拒否された場合に、車両外にあり、外部アドレスを提供する外部DNS(例えば、クラウドサーバ上のものインターネットプロバイダからなど)にアクセス可能である。ある一定の実施形態では、車両外にある外部DNSから検索得られたアドレスに基づいて車両上の外部DNSを更新することができる。
【0229】
図70を参照すると、可視化データを送信する例示的手順7000が示されている。例示的手順7000は、車両通信データを解釈する作動7002と、車両通信データに応答して可視化データを発生させる作動7004と、可視化データを送信する作動7006とを含む。
【0230】
図71を参照すると、可視化データを送信する例示的手順7100が示されている。例示的手順7100は、車両通信データを解釈する作動7002と、データフィルタリング値を解釈する作動7102と、データフィルタリング値に少なくとも部分的に基づいて車両通信データの少なくとも一部分をフィルタリングする作動7104とを含む。更に、例示的手順7100は、車両通信データに応答して可視化データを発生させる作動7004と、可視化データを送信する作動8006とを含む。
【0231】
図77を参照すると、可視化データを外部デバイス及び/又はユーザデバイスに向けて送信する例示的手順7700が示されている。例示的手順7700は、外部デバイスからのポリシーを解釈する作動7702と、ポリシーに応答してネットワークインタフェース回路を構成する作動7704とを含む。例示的手順7700は、車両上の通信(ネットワーク間及び/又はネットワーク内の通信)を調整する作動7706と、データ収集に関するソース及び/又は宛先の定義を決定する作動7708とを含む。例示的手順7700は、車両通信データ(例えば、ポリシー及び収集データに関するソース/宛先定義に応答して収集されたもの)に応答した可視化データを決定する作動7710と、可視化データを送信する(例えば、外部デバイス、ユーザデバイス、データストレージ、アプリケーションなどに)作動7712とを含む。
【0232】
図78を参照すると、ネットワーク間通信及び/又はネットワーク内通信の調整を構成するためのポリシーを解釈する例示的手順7702が示されている。例示的手順7702は、ポリシー対話コードを発生させる作動7802と、ポリシー対話コードに応答したポリシー入力値を受信する作動7804と、受信入力値に応答したポリシーを発生させる作動7806とを含む。更に、例示的手順7702は、生成されたポリシーを外部デバイスを用いてCNDに通信する作動7808を含む。
【0233】
図72を参照すると、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614とを有する車両102を含む例示的システム7200が示されており、この場合に、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614は、異なるタイプのものである。
図72に記載の例は、ネットワークゾーン5612、5614の間に挿入されたCND108を含む。例示的CND108は、ネットワーク調整記述を含むポリシー5606を解釈するポリシー管理回路5602と、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークインタフェース回路5608を含む構成回路5604とを含み、この場合に、第1のネットワークインタフェース回路5608は、第1のネットワークゾーン5612の終点と第2のネットワークゾーン5614の終点の間の通信を調整する。これに加えて又はこれに代えて、構成回路5604は、ネットワークゾーン5612、5614のうちの少なくとも一方の終点と外部通信ポータル及び/又は外部デバイス5618の間の通信を調整するゲートキーパーインタフェース回路7202をネットワーク調整記述に応答して構成する。例示的な第1のネットワークインタフェース回路5608はCEGを含み、この場合に、第1のネットワークゾーン5612は、1次ネットワークではなく(例えば、第1のネットワークゾーン5612はCANネットワークであり、第2のネットワークゾーン5614はイーサネットネットワークである)、第1のネットワークインターフェース回路5608は、第2のネットワークゾーン5614のポートに通信的に結合されてネットワークゾーン5612、5614の間で受け渡される通信を送受信する。
【0234】
図73を参照すると、例示的ネットワーク調整記述7304は、データ要求元7308(例えば、各々がネットワークゾーン5612、5614の一方の上の終点)に関するデータ値7310を含むデータ要求許可記述7306を含む。例示的な第1のネットワークインタフェース回路5608は、データ要求許可記述7306に応答して第1のネットワークゾーン5612の終点と第2のネットワークゾーン5614の終点の間の通信を調整し、例えば、関連のデータ要求元7308を認可データ値7310に制限し、及び/又は関連のデータ要求元7308が無認可データ値7310にアクセスすることを防止する。ある一定の実施形態では、更に第1のネットワークインタフェース回路5608は、データ要求許可記述7306に応答して第1のネットワークゾーン5612の終点間の通信(例えば、両方共に第1のネットワークゾーン5612上の第1の終点から第2の終点への)を調整する。
【0235】
例示的システム7200は、ネットワーク調整記述に応答して第2のネットワークインタフェース回路5610を含む構成回路5604を更に含み、この場合に、第2のネットワークインタフェース回路5610は、第2のネットワークゾーン5614の終点間の通信を調整する。再度
図73を参照すると、例示的な第2のネットワークインタフェース回路5610は、データ要求許可記述7306に応答して第2のネットワークゾーン5614の終点と第1のネットワークゾーン5612の終点の間の通信を調整し、例えば、関連のデータ要求元7308を認可データ値7310に制限し、及び/又は関連のデータ要求元7308が無認可データ値7310にアクセスすることを防止する。ある一定の実施形態では、更に第2のネットワークインタフェース回路5610は、データ要求許可記述7306に応答して第2のネットワークゾーン5614の終点間の通信(例えば、両方共に第2のネットワークゾーン5614上の第1の終点から第2の終点への)を調整する。
【0236】
例示的システム7200は、ネットワーク調整記述7304に応答してゲートキーパーインタフェース回路7202を含む構成回路5604を更に含み、この場合に、ゲートキーパーインタフェース回路7202は、第1のネットワークゾーン5612と第2のネットワークゾーン5614の両方の終点と外部デバイス5618の間の通信を調整する。例示的外部デバイス5618は、第1のネットワークゾーン5612、第2のネットワークゾーン5614、又はこれら両方に結合することができる。これに加えて又はこれに代えて、外部デバイス5618は、セルラー、WiFi、及び/又はBluetoothの送受信機とすることができる車両102の送受信機(図示せず)に結合することができる。ある一定の実施形態では、送受信機は、ネットワークゾーン、例えば、ネットワークゾーンのうちの1つの上のポートに通信的に結合することができる。ある一定の実施形態では、第1のネットワークゾーン5612は非1次ネットワークゾーンであり、第2のネットワークゾーン5614は1次ネットワークゾーンであり、送受信機は、第2のネットワークゾーン5614に通信的に結合される。更に別の例示的実施形態では、第2のネットワークゾーン5614はイーサネットネットワークであり、送受信機は、第2のネットワークインタフェース回路5610を含むCESのポートを通じて第2のネットワークインタフェース回路5610と通信することによって第2のネットワークゾーン5614に結合される。
【0237】
例示的かつ非限定的な外部デバイス5618は、クラウドサーバベースのアプリケーション、ウェブベースのアプリケーション、及び/又は移動デバイスアプリケーションのうちの1又は2以上を含む。再度
図73を参照すると、例示的データ要求許可記述7306は、いくつかの外部通報器7312の各々のものに関連付けられたデータアクセス許可7314を含む。外部通報器7312は、識別された外部デバイス5618、外部アプリケーション、外部フロー、外部エンティティ(例えば、点検修理者、製造業者、所有者、運転者など)、外部アドレスなどを含む。例示的かつ非限定的なデータアクセス許可7314は、特定の終点、フロー、アプリケーション、車両機能、ネットワークゾーン、車両コントローラなどと通信するための許可を含む。ある一定の実施形態では、データアクセス許可7314は、送信通信と受信通信とに関して明確に異なるとすることができ、例えば、所与の外部通報器7312は、車両上の第1の終点にデータを要求するための許可を有することができないが、車両上の第1の終点は、この所与の外部通報器7312にデータを送信するための許可を有することができる。例示的データ要求許可記述7306は、外部デバイス、外部通報器、終点、外部デバイス、及び/又は外部通報器に関するフロー、終点、外部デバイス、及び/又は外部通報器に関する車両機能、及び/又は終点、外部デバイス、及び/又は外部通報器に関するアプリケーションのうちの1又は2以上に関連付けられたデータアクセス許可を含む。例示的かつ非限定的なデータアクセス許可7314は、データを要求、送信、及び/又は公開するための能力、特定のデータ値を要求、送信、及び/又は公開するための能力、及び/又は外部通信帯域幅制限(例えば、データ速度、単位時間当たりの集計データ量、及び/又は利用可能帯域幅の共有)のうちの1又は2以上を含む。例示的システム7200は、データ要求許可記述7306及び/又はデータアクセス許可7314に応答してネットワークゾーン5612、5614の終点と外部デバイス5618(及び/又は外部通報器7312)の間の通信を調整するゲートキーパーインタフェース回路7202を更に含む。
【0238】
更に例示的ゲートキーパーインタフェース回路7202は、外部デバイス5618(及び/又は外部通報器7312)との通信を調整された通信に関するフローに応答して調整する段階(例えば、関連のフローの優先度、関連のフローの役割、及び/又は現在の作動条件などに基づいて許可を調節する段階)、調整された通信に関するデータタイプに応答して調整する段階(例えば、ある一定のデータタイプの優先度を上げ下げする段階、ある一定のデータタイプを高速データ通信の利用可能性のようなある一定の通信状態に制限する段階、データの古さのような基準に従ってデータをタイプ分けする段階、及びこれらに従って許可を調節する段階など)、調整された通信に関するデータサービスプロバイダに応答して調整する段階(例えば、データに関するデータサービスプロバイダに応答してデータ速度、帯域幅、及び/又は集計データ値を含む段階)、調整された通信に関する車両機能に応答して調整する段階(例えば、ある一定の車両機能を優先度付けする段階)、及び/又は外部デバイス5618(及び/又は外部通報器7312)との通信可能な結合の接続タイプに応答して調整する段階(例えば、高速及び/又は廉価なデータ接続が利用可能な時に高い通信速度を可能にする段階)のうちの1又は2以上を更に行う。
【0239】
例示的システム7200は、ネットワーク調整記述7304への変更を含むポリシー更新を受信し(例えば、ポリシー管理回路5602から)、ネットワーク調整記述7304への変更に応答して第1のネットワークインタフェース回路5608、第2のネットワークインタフェース回路5610、及び/又はゲートキーパーインタフェース回路7202の構成を更新する構成回路5604を含む。更に別の例では、ポリシー管理回路5602は、例えば、ポリシー更新を提供する外部デバイス5618及び/又は外部通報器7312の許可に基づいてポリシー更新に関連付けられた認可を解釈する。例示的ポリシー管理回路5602は、要求元ユニット(例えば、外部デバイス5618及び/又は外部通報器7312)がポリシー更新のネットワーク調整記述への変更を行うことが認可されていないことを認可が示すことに全体的又は部分的に応答してポリシー更新を抑制する。ある一定の実施形態では、ポリシー管理回路5602は、これに加えて又はこれに代えて、ポリシー更新を抑制又は部分的に抑制するのに応答して要求元ユニット、及び/又は他の外部デバイス5618又は外部通報器7312に1又は2以上のポリシー通知5620を提供することができる(例えば、
図56及び関連の説明を参照されたい)。例示的かつ非限定的な要求元ユニットは、ポリシー更新に関するエンティティ、ポリシー更新に関するアプリケーション、ポリシー更新に関するフロー、ポリシー更新に関する車両機能、ポリシー更新を通信する外部デバイスの識別子、及び/又はポリシー更新に関する外部通報器の識別子のうちの1又は2以上を含む。
【0240】
再度
図72を参照すると、例示的ポリシー管理回路5602は、ネットワーク使用許可記述(network usage permission description)7404(
図74を参照されたい)を含むポリシー5606を解釈する。例示的ネットワーク使用許可記述7404は外部データアクセス記述(external data access description)7406を含み、この場合に、構成回路5604は、外部データアクセス記述7406に応答してゲートキーパーインタフェース回路7202を更に構成し、ゲートキーパーインタフェース回路7202は、外部データアクセス記述7406に応答して外部デバイス5618との通信を調整する。例示的外部データアクセス記述7406は、例えば、識別された外部デバイス5618、外部アプリケーション、外部フロー、外部エンティティ(例えば、点検修理者、製造業者、所有者、運転者など)、外部アドレスのような外部通報器7412に関連付けられた外部アクセス許可7414を含む。ある一定の実施形態では、外部通報器7412は、外部通信を要求する1又は2以上のローカル通信デバイス、例えば、車両のフロー、アプリケーション、車両のネットワークゾーン、ネットワークゾーンの終点などを含む。例えば、例示的ゲートキーパーインタフェース回路7202は、第1のネットワークゾーン及び/又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの通信中のもののフロー関連付けに基づいて外部通信を調整する(例えば、外部通信を外部アクセス許可7414に従って許可された通信に制限し、及び/又は外部アクセス許可7414によって除外されていない外部通信を許す)。例示的ゲートキーパーインタフェース回路7202は、通信デバイス(例えば、外部デバイス5618及び/又は終点)のアプリケーション関連付けに基づいて外部通信を調整し、例えば、外部通信を外部アクセス許可7414に従って許可された通信に制限し、及び/又は外部アクセス許可7414によって除外されていない外部通信を許す。例示的ゲートキーパーインタフェース回路7202は、通信デバイスのネットワークゾーン関連付け(例えば、外部通信を要求する終点に関するネットワークゾーン又はソースゾーン、及び/又は外部通信のターゲットであるネットワークゾーン又は宛先ゾーン)に基づいて外部通信を調整し、例えば、外部通信を外部アクセス許可7414に従って許可された通信に制限し、及び/又は外部アクセス許可7414によって除外されていない外部通信を許す。ある一定の実施形態では、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンとは、車両の別々の仮想ローカルエリアネットワークとすることができ、別々の外部アクセス許可7414を有することができる。
【0241】
例示的ポリシー5606は、外部データ量記述(external data quantity description)(図示せず)を含み、この場合に、構成回路5604は、外部データ量記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路7202を含む。例示的外部データ量記述は、アプリケーションに対するデータ制限を含み、この場合に、ゲートキーパーインタフェース回路は、通信デバイスとアプリケーションとの関連付けに基づいて外部通信を更に調整する。アプリケーションは、車両作動関連のアプリケーション(例えば、車両上で作動するアプリケーション及び/又は車両と通信可能な対話状況にある外部デバイス上で作動するアプリケーション)又は車両作動に関連のないアプリケーション(例えば、インフォテインメントアプリケーション、運転者アプリケーション、車両のネットワークゾーンを利用するウェブ閲覧、車両と通信する第三者アプリケーションなど)とすることができる。例示的外部データ量記述は、ネットワークゾーンのうちの1つのものの終点に対するデータ制限を含み、ゲートキーパーインタフェース回路は、調整された通信のソース終点又は宛先終点に基づいて通信を調整する。例示的外部データ量記述は、フローに対するデータ制限を含み、ゲートキーパーインタフェース回路は、通信デバイスとフローとの関連付けに基づいて外部通信を調整する。
【0242】
例示的かつ非限定的なデータ制限は、選択される期間に関連の通信データ量(例えば、1時間当たりのMB、1ヶ月当たりのGBなど)、選択される車両作動条件に関連の通信データ量(例えば、1旅行当たりのMB、アイドリング作動中のデータ速度、定格作動でのデータ速度、急激な過渡作動中のデータ速度など)、アプリケーション、終点、及び/又はフローに関するデータプロバイダに対応する通信データ量、通信に利用される送受信機の帯域幅共有、通信に利用される送受信機の帯域幅容量、送受信機のチャネルの帯域幅共有(例えば、送受信機が1よりも多いチャネルを含み、帯域幅共有が、アプリケーション、終点、及び/又はフローに対して外部通信を提供するチャネルに関して制限を受ける場合)、及び/又は送受信機のチャネルの帯域幅容量(例えば、送受信機が1よりも多いチャネルを含み、帯域幅容量が、アプリケーション、終点、及び/又はフローに対して外部通信を提供するチャネルに関して制限を受ける場合)のうちの1又は2以上を含む。
【0243】
図75を参照すると、例示的ネットワーク使用許可記述7504は、ネットワークゾーン7504
に対応するネットワーク利用記述7502と、終点、フロー、車両機能、センサデバイス、及び/又はアプリケーションのようなローカル通信デバイス
に対応する通信デバイス記述7506とを含む。この例では、ゲートキーパーインタフェース回路7202は、ネットワーク利用記述7502及び調整された通信に関連付けられた通信デバイス(例えば、通信デバイス記述7506に対応する)に基づいて外部通信を更に調整する。例示的ネットワーク利用記述7502は、外部通信を調整するために通信デバイスに対する優先度7508、関連のフロー7510、関連の車両機能7512、関連のアプリケーション7514、及び/又は関連の状態又は事象7516(例えば、ポリシー5606の態様を実施するためのトリガ事象、ポリシー5606の態様の実施を可能にするために存在される車両条件又は他の状態、及び/又は存在する場合はポリシー5606の態様を調節又は抑制する車両条件又は他の状態)を決定することを含む。ネットワーク利用記述7502は、外部通信をサポートするのに利用するのに利用可能なネットワークゾーン7504の帯域幅、外部通信をサポートするのに利用するのに利用可能なネットワークゾーン7504のデータ速度、ネットワークゾーン7504の帯域幅制限(例えば、外部通信が一般的な超過をもたらすと考えられる場合に、これらの外部通信を抑制又は低減することができる)、及び/又はネットワークゾーン7504のデータ速度制限(例えば、外部通信が一般的な超過をもたらすと考えられる場合に、これらの外部通信を抑制する、低減する、又は遅延させることができる)のうちの1又は2以上を含むことができる。ある一定の実施形態では、優先度7508又は外部通信に関する情報を当該ネットワークゾーンを利用する車両上通信の優先度と比較することができ、外部通信を車両上通信よりも優先させることができ、外部通信が提供されるまで車両上通信を抑制する、低減する、又は遅延させることができる。ある一定の実施形態では、外部通信許可を決定するのに車両上の終点、フロー、アプリケーション、車両機能など(例えば、ローカル通信デバイス)に対するサービス要件(例えば、QoSパラメータ)を考察することができ、サービス要件を満足することができる間に外部通信を許すことができる。
【0244】
図76を参照すると、車両外通信を調整する例示的手順7600が示されている。例示的手順7600は、ネットワーク使用許可記述及び/又は外部データアクセス記述を含むポリシーを解釈する作動7602と、ネットワーク使用許可記述に応答してネットワークインタフェース回路を構成する作動7604と、ネットワークインタフェース回路を用いてネットワーク内及び/又はネットワーク間の通信を調整する作動7606とを含む。例示的手順7600は、外部データアクセス記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路を構成する作動7608と、ゲートキーパーインタフェース回路を用いて車両外通信を調整する作動7610とを含む。
【0245】
図79を参照すると、計画的ポリシースキームを利用してネットワーク間通信、ネットワーク内通信、及び/又は車両外通信を制御するための例示的システムが示されている。例示的システムは、少なくとも1つのネットワーク(
図79に記載の例では第1のネットワークゾーン7902及び第2のネットワークゾーン7904)、外部データ経路指定記述(external data routing description)及び/又は外部データサービス記述(external data service description)のような外部データ通信パラメータを含むポリシー7908を解釈するポリシー管理回路7906を有する車両102を含む。例示的システムは、ポリシー7908に応答してゲートキーパーインタフェース回路7920を含み、ネットワークゾーン7902、7904の終点と外部通信ポータル7916の間の通信を調整する構成回路7910を含む。外部通信ポータル7916は、外部デバイス7918に選択的に結合される。外部通信ポータル7916は、
図41及び関連の記述に関して示した例のうちの少なくともいずれか1又は2以上を含む本明細書に示す外部通信ポータル7916を含む。
図79に記載の例では、外部通信ポータル7916に結合されたゲートキーパーインタフェース回路7920が示されている。しかし、ゲートキーパーインタフェース回路7920は、いずれかの方式で、例えば、選択される通信を提供し、及び/又は選択される処理、カプセル封入、データファイルフォーマット、通信プロトコル、認可、及び/又は本発明の開示全体を通して説明するいずれかの他の調整記述を有する通信を可能にするようにネットワークインタフェース回路7912、7914を更に構成することによって通信を調整することができる。
図79に記載の例では、CND108上に配置されたポリシー管理回路7906、構成回路7910、及びネットワークインタフェース回路7912、7914が示されている。本明細書の他の箇所で説明するように、CND108は、構成要素に命令を提供するか又は構成要素を他に調整することができ、図示の構成要素(及び/又はCND108)は、車両102上でCND108とは全て又は一部が別々のいずれかの他の場所に分散させることができる。
【0246】
図80を参照すると、例示的ポリシー7908は、2次ポリシー値8006、1次ポリシー値8004、及び/又はデフォルトポリシー値8002のうちの1又は2以上を含む。例示的構成回路7910は、1次ポリシー値8004及び/又は2次ポリシー値8006が存在しない場合(及び/又は1次ポリシー値8004及び/又は2次ポリシー値8006が正当ではない場合)にはデフォルトポリシー値8002に応答して、2次ポリシー値8006が存在しない(及び/又は正当ではない)場合は1次ポリシー値8004に応答して、2次ポリシー値8006が存在する(かつ正当である)場合はそれを用いてゲートキーパーインタフェース回路7920を含む。例示的構成回路7910は、1次ポリシー値8004及び/又は2次ポリシー値8006が存在しない場合はデフォルトポリシー値8002に応答して、2次ポリシー値8006が存在しない場合は1次ポリシー値8004に応答して、2次ポリシー値8006が存在する場合はそれを利用してネットワークインタフェース回路7912、7914を含む。例示的構成回路7910は、ポリシーが存在する場合はそれを説明した順序で適用する(例えば、2次ポリシー値8006が存在する場合はそれを用い、あらゆる残りのポリシー値8004、8002を無視する)。例示的構成回路7910は、ポリシー値間が適合及び/又は整合する場合は1よりも多いポリシー値を適用する(例えば、2次ポリシー値8006を適用し、更に1次ポリシー値8004のうちで2次ポリシー値8006と競合しない部分を適用する)。
図80に記載の例では、デフォルトポリシー値8002は永久格納ポリシー(従って、例えば、CND108及び/又は関連の回路の作動の少なくとも一部分に対する命令を含むコンピュータ可読媒体上に格納された実行可能命令と共に格納されたポリシー)とすることができる。ある一定の実施形態では、1次ポリシー値8004及び/又は2次ポリシー値8006は、実時間で容易に更新され、例えば、データファイルとして格納され(例えば、選択されるメモリ場所、選択されるOSの論理的場所にある一定の命名指定に従って設けられる、及び/又は1次ポリシー値8004又は2次ポリシー値8006として各ポリシー値を識別する選択されるヘッダ情報、メタデータなどと共に格納される)、較正セット、トリムセットなどの一部として格納されるポリシー値を含む。
【0247】
例示的1次ポリシー8004は、製造業者ツール、OEMツール、サービスツールなどのようなツール供給型ポリシー(tool supplied policy)である。ある一定の実施形態では、2次ポリシー値8006は、ダウンロードされたポリシー値、例えば、外部デバイスから外部通信ポータルを通して受信されたポリシー値、及びウェブベースのツール、クラウドアプリケーションなどからのポリシー値である。列挙した例は非限定的であり、ポリシー値のうちのいずれかをいずれかの外部通信ポータルから受信することができる。例示的実施は、CND108又は関連の制御構成要素(例えば、CND108、ポリシー管理回路7906などの実行可能部分を含むコントローラに適用される最初の画像ファイル)の設置時に提供され、例えば、全体の命令設定デート(例えば、CND108及び/又はその一部分に対して提供される実行可能命令を更新する)の一部として場合を除いて一般的には更新されないデフォルトポリシー値8002を含む。例示的実施は、製造、組み立て、又は車両に対する他の初期の任務前の点検修理又は組み立て作動時に提供された1次ポリシー値8004を含む。例示的実施は、ダウンロードされた作動として提供された、及び/又は点検修理作動、トリミング作動及び/又はアプリケーション構成作動(例えば、OEM、車体製造業者、又は類似の者による)中に提供された2次ポリシー値8006を含む。計画的なポリシー値8002、8004、8006の利用は、最低限の機能(及び/又は最低リスク)のポリシーの実施を提供し、外部と通信し、例えば、1次ポリシー値8004及び/又は2次ポリシー値8006のような交換ポリシーをダウンロードする及び/又はそれに基づいて機能するほど十分な機能を車両のデバイスに対して与える。計画的なポリシー値の利用は、製造、再製造、再構成、点検修理、販売又は譲渡、任務変更、又は他の車両関連の作動における様々な利害関係者が、ポリシー要件(例えば、ローカル通信デバイスがネットワークの範囲内でネットワークにわたって通信するための、データを格納するための、及び/又は外部デバイスと通信するための許可)が満足されることを保証することを提供し、同時にポリシーの更新、実施のし易さ、第三者、所有者/運転者、フリート所有者、及び類似の者がポリシー値及び得られる通信調整作動を調節するためのインタフェースで接続のし易さを可能にする。計画的なポリシー値8002、8004、8006の利用は、ポリシーの更新、検証、及び実施のし易さを可能にする。計画的なポリシー値8002、8004、8006の利用は、車両の任務への小さい影響しか伴わずに(例えば、コントローラのリセット作動、主な実行可能命令ファイルの調節などを伴わずに)ポリシーの再構成及び/又は通信の調整応答を実時間で調節すること、例えば、地理(例えば、車両の場所)、管轄区域(例えば、車両の管轄区域内の場所)、及び/又は車両の直接制御が利用不能である可能性がある場合(例えば、事故、牽引事象、販売、又は他の譲渡のような後)の作動のような調整特性に応答してポリシーを調節することを可能にする。ある一定の実施形態では、計画的なポリシー値8002、8004、8006は、いくつかのデバイスのうちの1つが異なる時点で適用すること、例えば、デフォルトポリシー値8002を第1のデバイスが適用し、1次ポリシー値8004を第2のデバイスが適用し、2次ポリシー値8006を第3のデバイスが適用することができる。ある一定の実施形態では、所与の外部デバイスが、計画的なポリシー値8002、8004、8006のうちの1よりも多いもことを適用すること、及び/又は計画的なポリシー値8002、8004、8006のうちの1つの後のバージョンを以前のバージョンの適用と比較して後の時点で適用することができる。ある一定の実施形態では、所与のポリシー値(例えば、2次ポリシー値8006)の1よりも多いバージョンが存在することができ、作動条件(例えば、車両作動条件、地理、管轄区域、異常条件、及び/又は故障コード状態など)に応答してこれらのバージョンのうちで選択されるものが利用される。ある一定の実施形態では、所与のポリシー値8006は、ポリシー一態様よりも多いバージョンを含むことができ、例えば、所与のローカル通信デバイス、コントローラ、フロー、アプリケーション、終点などに関する様々なデータ収集作動を提供し、作動条件に応答したポリシー態様のバージョンが選択される。
【0248】
図81を参照すると、車両上のネットワークを調整するための例示的手順8100が示されている。例示的手順8100は、2次ポリシー値、1次ポリシー値、及びデフォルトポリシー値が存在する場合はこれらのポリシー値をこの順序で利用する作動8102を含む。更に、例示的手順8100は、ポリシーがネットワーク調整記述を含む場合に、利用されるポリシー値に従ってポリシーを解釈する作動8104と、ポリシーに応答してネットワークインタフェース回路を構成する作動8106とを更に含む。更に、例示的手順8100は、車両のネットワークを調整するようにネットワークインタフェース回路を作動させる作動8108を含む。
【0249】
例示的システムは、車両の車内に配置されてイーサネットスイッチ(例えば、CES)及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められたCNDを含む。例示的CNDは、CANベースのネットワークからのCANベースのメッセージの少なくとも一部分をイーサネットベースのメッセージ内にカプセル封入し、及び/又はイーサネットベースのネットワークからのイーサネットベースのメッセージの少なくとも一部分をCANメッセージ内にカプセル封入する。例示的システムは、車両の車内に配置されて車両に対して外部のサービスデバイスからの構成指令値に応答してCNDを修正する構成回路を含む。構成回路は、CES及び/又はCEG上に配置することができる(全て又は一部を)。例示的CESは、イーサネットベースのネットワーク上にいくつかのポートを含み、この場合に、構成回路は、これらのいくつかのポートのうちの第1のポートをこれらのいくつかのポートのうちの第2のポートにミラーリングするように構成する(例えば、モニタツール、サービスツール、他の外部デバイスが第1のポートをモニタすることを提供し、及び/又はCNDの作動が第1のポートのデータの少なくとも一部分を格納することを可能にする)。例示的構成回路は、どのポートが第1のポート(例えば、モニタポート)及び/又は第2のポート(例えば、ミラーポート)であるかを調節することによってCNDを修正する。
【0250】
追加の又は代替の例では(例えば、
図45~
図55及び関連の説明を参照されたい)、システムは、イーサネットベースのネットワーク及び/又はCANベースのネットワーク上に通信するCANメッセージ生成回路を構成するサービスデバイス(例えば、本発明の開示全体を通して説明するいずれかの外部デバイス)を含み、この場合に、CANメッセージ生成回路は、CANメッセージを発生させ、車両に搭載されたデバイス(例えば、ローカル通信デバイス)に向けてこのCANメッセージを送信する。例示的CANメッセージ生成回路は、例えば、接続がイーサネットベースのネットワークに対するものである場合に、サービスデバイスの接続性に関わらずCANメッセージを送信することができ、CND(及び/又はCEG、CES、ゲートキーパーインタフェース回路、及び/又はネットワークインタフェース回路)は、CANメッセージをカプセル封入してイーサネットベースのネットワークを通して受け渡し、このメッセージをCANベースのネットワーク上にCANメッセージとしてカプセル封入解除する。
【0251】
追加の又は代替の例では(例えば、
図45~
図55及び関連の説明を参照されたい)、システムは、イーサネットベースのネットワーク及び/又はCANベースのネットワーク上に通信する試験回路を構成するサービスデバイスを含み、この場合に、試験回路は、試験デバイスが、互いに車両上の1よりも多いネットワークにわたって分散させる(例えば、イーサネットベースのネットワーク上の第1のデバイス及びCANベースのネットワーク上の第2のデバイスに)1又は2以上の指令値を発生させる。
【0252】
例示的システムは、第1の相互接続個数の終点を有する車両の第1のネットワークゾーンと、第2の相互接続個数の終点を有する車両の第2のネットワークゾーンとを含む。例示的システムは、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)を更に含み、この場合に、CNDは、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構成される。
【0253】
ある一定の実施形態内にいずれか1又は2以上を組み込むことができる例示的システムの1又は2以上のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされた第1のネットワークゾーンと、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされた第2のネットワークゾーンとを含み、この場合に、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルは明確に異なる。これらのリスク露出プロファイルの間の例示的かつ非限定的な差は、幾何学的区別、環境的区別、故障モード区別、有力リスクタイプ区別、及び/又は有力外乱区別のうちの1又は2以上を含む。例示的システムは、車両内の第1の場所に配置された第1の部分と車両内の第2の場所に配置された第2の部分との間で分散CNDを含む。ある一定の実施形態では、CNDの第1の部分は、第1のネットワークゾーンの終点と2ネットワークゾーンの終点の間の通信を調整し、ある一定の更に別の実施形態では、システムは、調整制御指令を選択的に提供するネットワーク冗長回路を含み、この場合に、CNDの第2の部分は、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信の少なくとも一部分を調整制御指令に応答して選択的に調整する。
【0254】
例示的システムは、構成可能エッジゲートウェイ(CEG)を有するCNDを含み、この場合に、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信は、CEGを通して経路指定される。更に、例示的システムは、イーサネットスイッチを有するCNDを含み、この場合に、第1のネットワークゾーンはイーサネットネットワークを含み、第2のネットワークゾーンの終点と第1のネットワークゾーンの終点の間の通信はイーサネットスイッチを通して経路指定される。更に、例示的システムは、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されたCEGを含む。第2のネットワークゾーンの例示的かつ非限定的なネットワークタイプは、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、オーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワーク、これらのうちのいずれか1又は2以上のカスタム化バージョン、及び/又はこれらのうちのいずれか1又は2以上の専有バージョンのうちの1又は2以上を含む。例示的システムは、第3のネットワークゾーンを含み、この場合に、CEGは、第1のネットワークゾーンの終点と第3のネットワークゾーンの終点の間の通信を第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの通信と共有のポートに設けることができる又は別々のポートとすることができるイーサネットスイッチのポートに提供する。
【0255】
例示的システムは、第2のネットワークゾーンからの通信をイーサネット通信の中にカプセル封入し、カプセル封入された通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されたCEGを含む。カプセル封入された通信は、通信のペイロード、通信の処理されたペイロード、通信のフレームの一部分、通信のフレームの処理された部分、通信の全フレーム、及び/又は処理された部分として提供される通信のフレームの1又は2以上の部分を有する通信の全フレームのうちの1又は2以上を含む。ある一定の実施形態では、第2のネットワークゾーンは、電気信号ゾーンを含む。例示的CEGは、第2のネットワークゾーンとの通信のアナログ/デジタル処理、及び/又は第2のネットワークゾーンとの通信の信号処理作動を更に実施する。例示的システムは、ペイロードの単位変更、ペイロードのビット深度変更、ペイロードの正規化、及び/又はペイロードの時間シフトのうちの1又は2以上を実施することによって処理されたペイロードを発生させるように構成されたCEGを含む。例示的システムは、通信のタイムスタンプを調節する段階、通信にタイムスタンプを提供する段階、通信のソースインジケータを調節する段階、及び/又は通信の宛先インジケータを調節する段階のうちの1又は2以上を実施することによって通信のフレームの処理された部分を発生させるように構成されたCEGを含む。
【0256】
例示的システムは、バストポロジーを有する第2のネットワーク、及び/又はシリアルトポロジー、メッシュトポロジー、ハブトポロジー、リングトポロジー、及び/又はスターポロジーのようなトポロジーを有する第1のネットワークを含む。例示的システムは、第1の仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)を含む第1のネットワークと、第2のVLANを含む第2のネットワークとを含む。
【0257】
例示的システムは、車両の第1の場所に第1の部分として設けられて車両の第2の場所に第2の部分として設けられたCNDを含む。例示的システムは、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされたCNDの第1の部分と、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされたCNDの第2の部分とを更に含み、この場合に、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルとは明確に異なる。これらのリスク露出プロファイルの間の例示的かつ非限定的な差は、幾何学的区別、環境的区別、故障モード区別、有力リスクタイプ区別、及び/又は有力外乱区別のうちの1又は2以上を含む。
【0258】
例示的システムは、CNDに通信的に結合されて外部デバイスと少なくとも断続的に通信するように構成された外部送信機を含む。例示的システムは、第1のネットワークゾーンの終点と外部デバイスとの間、及び第2のネットワークゾーンの終点と外部デバイスとの間の通信を調整するように構成されたCNDを含む。
【0259】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン上の第1の車両コントローラと、第2のネットワークゾーン上の第2の車両コントローラと、調整制御指令を選択的に提供するネットワーク冗長回路とを含み、この場合に、CNDは、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間の通信を調整する段階を調整制御指令に応答して調節するように更に構成される。例示的かつ非限定的な調整制御指令は、第1の車両コントローラに対応する異常条件、第1の車両コントローラに関するデータ要素の喪失、及び/又は第1の車両コントローラの喪失制御機能のうちの1又は2以上を含む。通信を調整する段階に対する例示的かつ非限定的な調節は、第1の車両コントローラに代替データ要素を提供する段階、喪失制御機能に対応するデータ要素を第2の車両コントローラに提供する段階、及び/又は第1のネットワークゾーン上で通常利用可能なデータ値を第2のネットワークゾーンに提供する段階のような1又は2以上の作動を含む。通信を調整する段階に対する例示的調節は、第1の車両コントローラの喪失制御機能に応答した第1のネットワークゾーン上で通常利用可能なデータ値の通信を抑制する段階を含む。例示的システムは、第1のネットワークゾーン上で通常利用可能なデータ値を第2の車両コントローラへの処理されたデータ値として第2のネットワークゾーンに提供する段階を含む。喪失制御機能は、第1の車両コントローラによって正常に実施される制御機能の全体的又は部分的な喪失、第1のネットワークゾーンの終点との通信の喪失、第1の車両コントローラの機能の喪失及び/又は第1の車両コントローラとの通信の喪失のうちの1又は2以上を含む。
【0260】
例示的システムは、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされた第1の車両コントローラと、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされた第2の車両コントローラとを更に含み、この場合に、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルは明確に異なる。これらのリスク露出プロファイルの間の例示的かつ非限定的な差は、幾何学的区別、環境的区別、故障モード区別、有力リスクタイプ区別、及び/又は有力外乱区別のうちの1又は2以上を含む。
【0261】
ある一定の代替及び/又は追加の調整制御指令は、第1のネットワークゾーンに対応する異常条件、第1のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点と第1のネットワークゾーンの間の通信の喪失、第1のネットワークゾーンの少なくとも一部分の物理的故障、及び第1のネットワークゾーンの帯域幅制限のうちの1又は2以上を含む。通信を調整する段階に対する例示的かつ非限定的な調節は、第1のネットワークゾーンからの少なくとも1つの通信を第2のネットワークゾーンに経路指定する段階、第1のネットワークゾーンからの少なくとも1つ通信を第2のネットワークゾーンに反復する段階、少なくとも1つの終点を第1のネットワークゾーンから第2のネットワークゾーンにシフトする段階、少なくとも1つの終点との関連の通信を第1のネットワークゾーンから第2のネットワークゾーンにシフト及び/又は反復する段階、及び/又は少なくとも1つの終点との関連の通信を第2のネットワークゾーンから第1のネットワークゾーンにシフト及び/又は反復する段階のうちの1又は2以上を含む。
【0262】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン上の車両コントローラと、それと少なくとも部分的にコロケートされたCNDとを含む。
【0263】
例示的システムは、車両コントローラの処理によって実行された時に通信を調整する作動の少なくとも一部分を実施するように構成された非一時的コンピュータ可読命令を含んで車両コントローラとコロケートされたCNDの第1の部分を含む。
【0264】
例示的システムは、車両コントローラとコロケートされてイーサネットスイッチを含むCNDの第1の部分を含み、この場合に、第1のネットワークゾーンはイーサネットネットワークを含み、第2のネットワークゾーンの終点と第1のネットワークゾーンの終点の間の通信は、イーサネットスイッチを通して経路指定され、イーサネットスイッチは、車両コントローラと共にハウジングの中に配置される及び/又は車両コントローラと同じ基板上に配置される。
【0265】
例示的システムは、車両コントローラとコロケートされて構成可能エッジゲートウェイ(CEG)を含むCNDの第1の部分を含み、この場合に、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信は、CEGを通して経路指定され、CEGは、車両コントローラと共にハウジングの中に配置される、及び/又は車両コントローラと同じ基板上に配置される。
【0266】
例示的システムは、第2のネットワークゾーン上の第2の車両コントローラを含み、この場合に、CNDは、車両コントローラとコロケートされた第1の部分と、第2の車両コントローラとコロケートされた第2の部分とを含む。CNDの第1の部分及び第2の部分の各々は、イーサネットスイッチ、構成可能エッジゲートウェイ(CEG)、及び/又はそれぞれの車両コントローラの処理によって実行された時に、通信を調整する作動の少なくとも一部分を実施するように構成された非一時的コンピュータ可読命令のうちの1又は2以上を含むことができる。CNDの第1の部分及び第2の部分の各々は、それぞれの車両コントローラと共にハウジングの中に配置される、及び/又はそれぞれの車両コントローラと同じ基板上に配置される。
【0267】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有し、集中型ネットワークデバイス(CND)が第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された車両と、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路と、ポリシーに応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路と、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された少なくとも1つのネットワークインタフェース回路とを含む。
【0268】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、ポリシー管理回路が、外部デバイスからポリシー通信を受信し、ポリシー通信に応答してポリシーを格納する段階又は格納されたポリシーを更新する段階の一方を実施することによってポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、外部デバイスが、無線ネットワーク接続又はセルラーネットワーク接続のうちの少なくとも一方を通してポリシー管理回路に通信的に結合されるという特徴、ポリシー管理回路が、ポリシーを格納する段階又は格納されたポリシーを更新する段階の一方を実施する前にポリシーを検証するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、ポリシーを検証するのに応答して外部デバイスに通知を提供するように更に構造化されるという特徴、ポリシーが、少なくとも1つのデータ収集パラメータを含むという特徴、及び/又はポリシーが、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点に対応する許可値を含み、許可値が、データ収集許可値、サービス公開許可値、サービス定期受信許可値、又は外部通信許可値から構成される複数の値から選択される少なくとも1つの許可値を含むという特徴を含む。
【0269】
例示的方法は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する段階と、ネットワーク調整記述に応答して車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整する段階とを含み、第2のネットワークゾーンは、第1のネットワークゾーンと異なるタイプのものである。
【0270】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、外部デバイスからのポリシー通信を受信し、ポリシー通信に応答してポリシーを格納する段階又はポリシーを更新する段階の一方を実施する段階、ポリシーを格納する段階又はポリシーを更新する段階の一方を実施する前にポリシーを検証する段階、ポリシーを適用することができないことを検証するのに応答して外部デバイスに通知を提供する段階、ポリシーを適用することができないことを検証する段階が、ポリシーが以前に格納されたポリシー又はポリシー通信のセキュリティ基準に違反すると決定する段階、ポリシーを実施することができないと決定する段階、ネットワーク通信制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階、データ格納制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階、又は外部通信制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階から構成される複数の作動から選択される少なくとも1つの作動を含む段階、ポリシーに応答して第1のネットワークゾーン及び第2のネットワークゾーンの各々のものの終点の外部通信を調整する段階、ポリシーに応答して第1のネットワークゾーンの第1の終点と第1のネットワークの第2の終点の間の通信を調整する段階、ポリシーの実施又はポリシーの更新の一方に応答して構成可能イーサネットスイッチのローカル構成ファイルを更新する段階、ポリシーの実施又はポリシーの更新うちの一方に応答して構成可能エッジゲートウェイのローカル構成ファイルを更新する段階、第1のネットワークゾーンの第1の終点と第2のネットワークゾーンの第2の終点の間の通信を調整する段階が、通信に対してアップサンプリング作動又はダウンサンプリング作動の一方を実施する段階を含む段階、及び/又は第1のネットワークゾーンの第1の終点と第1のネットワークゾーンの第2の終点の間の通信を調整する段階が、通信に対してアップサンプリング作動又はダウンサンプリング作動の一方を実施する段階を含む段階を含む。
【0271】
例示的システムは、第1の相互接続した複数の終点を含む車両の第1のネットワークゾーンと、第2の相互接続した複数の終点を含む車両の第2のネットワークゾーンと、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入され、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構成された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0272】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第1のネットワークゾーンが、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされ、第2のネットワークゾーンが、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされ、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルとが明確に異なるという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が幾何学的区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が環境的区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が故障モード区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が有力リスクタイプ区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が有力外乱区別を含むという特徴、CNDが、車両内の第1の場所に配置された第1の部分と、車両内の第2の場所に配置された第2の部分との間で分散されるという特徴、CNDの第1の部分が、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構成されるという特徴、及び/又はCNDの第2の部分が、調整制御指令に応答して第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信の少なくとも一部分を選択的に調整するように構成され、調整制御指令を選択的に提供するように構造化されたネットワーク冗長回路を含む。
【0273】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)を含み、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンとの通信がCEGを通して経路指定されるという特徴、CNDがイーサネットスイッチを更に含み、第1のネットワークゾーンがイーサネットネットワークを含み、第2のネットワークゾーンの終点と第1のネットワークゾーンの終点の間の通信がイーサネットスイッチを通して経路指定されるという特徴、CEGが、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されるという特徴、第2のネットワークゾーンが、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、及びオーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワークから構成される複数のネットワークタイプから選択されるネットワークタイプを含むという特徴、CEGが、第1のネットワークゾーンの終点と第3のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されるこの第3のネットワークゾーン、CEGが、1)第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点との間、及び2)第1のネットワークゾーンの終点と第3のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されるこの第3のネットワークゾーン、CEGが、第1のネットワークゾーンの終点と第3のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチの第2のポートに提供するように構成されるという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンからの通信をイーサネット通信の中にカプセル封入し、カプセル封入された通信をイーサネットスイッチのポートに提供するように構成されるという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンからの通信のペイロードをカプセル封入するように更に構成されるという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンからの通信の処理されたペイロードをカプセル封入するように更に構成されるという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンからの通信のフレームの少なくとも一部分をカプセル封入するように更に構成されるという特徴、フレームの少なくとも一部分が、通信のペイロードを含むという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンからの通信のフレームの処理された少なくとも一部分をカプセル封入するように更に構成されるという特徴、及び/又はフレームの処理された少なくとも一部分が、通信のペイロード又は通信の処理されたペイロードの一方を含むという特徴を含む。例示的システムは、第2のネットワークゾーンが、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、及びオーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワークから構成される複数のネットワークタイプから選択されるネットワークタイプを含むという特徴、第2のネットワークゾーンが、専有ネットワークタイプ又はカスタム化ネットワークタイプの一方を含むという特徴、第2のネットワークゾーンが、電気信号ゾーンを含むという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンとの通信のアナログ/デジタル(A/D)処理を実施するように更に構成されるという特徴、CEGが、第2のネットワークゾーンとの通信の信号処理を実施するように更に構成されるという特徴、CEGが、ペイロードの単位変更、ペイロードのビット深度変更、ペイロードの正規化、及びペイロードの時間シフトのうちの少なくとも1つを実施することによって処理されたペイロードを発生させるように更に構成されるという特徴、CEGが、通信のタイムスタンプを調節する段階、通信にタイムスタンプを提供する段階、通信のソースインジケータを調節する段階、及び通信の宛先インジケータを調節する段階のうちの少なくとも1つを実施することによって通信のフレームの処理された少なくとも一部分を発生させるように構成されるという特徴、及び/又はCNDが第2のCEGを更に含み、第2のCEGが、第1のネットワークゾーンの終点と第3のネットワークゾーンの終点の間の通信をイーサネットスイッチの第2のポートに提供するように構成されるこの第3のネットワークゾーンを含む。
【0274】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第2のネットワークがバストポロジーを含むという特徴、第1のネットワークが、シリアルトポロジー、メッシュトポロジー、ハブトポロジー、リングトポロジー、及びスターポロジーから構成される複数のトポロジーから選択されるトポロジーを含むという特徴、第1のネットワークが仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)を含み、第2のネットワークが第2のVLANを含むという特徴、CNDの第1の部分が、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされ、CNDの第2の部分が、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされ、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルとが明確に異なるという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が幾何学的区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が環境的区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が故障モード区別を含むという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が有力リスクタイプ区別を含むという特徴、及び/又は第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が有力外乱区別を含むという特徴を含む。例示的システムは、CNDに通信的に結合され、外部デバイスと少なくとも断続的に通信するように構成された外部送信機と、CNDが、第1のネットワークゾーンの終点と外部デバイスの間、及び第2のネットワークゾーンの終点と外部デバイスの間の通信を調整するように構成されるという特徴とを含む。
【0275】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第1のネットワークゾーン上の第1の車両コントローラ、第2のネットワークゾーン上の第2の車両コントローラ、CNDが、調整制御指令に応答して第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整する段階を調節するように更に構成され、調整制御指令を選択的に提供するように構造化されたネットワーク冗長回路、調整制御指令が、第1の車両コントローラに対応する異常条件を含むという特徴、異常条件がデータ要素の喪失を含み、調節された通信調整段階が、第1の車両コントローラに代替データ要素を提供する段階を含むという特徴、異常条件が、第1の車両コントローラの喪失制御機能を含み、調節された通信調整段階が、第1の車両コントローラの制御機能に対応するデータ要素を第2の車両コントローラに提供する段階を含むという特徴、喪失制御機能が、制御機能の部分喪失又は完全喪失を含むという特徴、喪失制御機能が、第1のネットワークゾーン上の終点によって提供されるデータ値を利用し、調節された通信調整段階が、このデータ値を第2の車両コントローラに提供する段階を含むという特徴、通信を調整する段階が、第2のネットワークゾーン上の終点からのデータ値を処理されたデータ値に処理する段階と、処理されたデータ値を第1の車両コントローラに提供する段階とを含み、喪失制御機能が、処理されたデータ値を利用し、調節された通信調整段階が、処理されたデータ値を第2の車両コントローラに提供する段階を含むという特徴、調整制御指令が、第1の車両コントローラの機能の喪失を含むという特徴、第1の車両コントローラが、第1のリスク露出プロファイルに位置決めされ、第2の車両コントローラが、第2のリスク露出プロファイルに位置決めされ、第1のリスク露出プロファイルが、第2のリスク露出プロファイルとは明確に異なるという特徴、第1のリスク露出プロファイルと第2のリスク露出プロファイルの間の区別が、幾何学的区別、環境的区別、故障モード区別、有力リスクタイプ区別、及び/又は有力外乱区別のうちの少なくとも1つを含むという特徴、調整制御指令が、第1のネットワークゾーンに対応する異常条件を含むという特徴、及び/又は異常条件が、第1のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点と第1のネットワークゾーンの間の通信の喪失、第1のネットワークゾーンの少なくとも一部分の物理的故障、及び第1のネットワークゾーンの帯域幅制限のうちの1又は2以上を含むという特徴を含む。更に別の例では、システムは、調節された通信調整段階が、第1のネットワークゾーンからの少なくとも1つの通信を第2のネットワークゾーンに経路指定する段階を含むという特徴、調節された通信調整段階が、第1のネットワークゾーンからの少なくとも1つ通信を第2のネットワークゾーンに反復する段階を含むという特徴、調節された通信調整段階が、少なくとも1つの終点を第1のネットワークゾーンから第2のネットワークゾーンにシフトする段階を含むという特徴、調節された通信調整段階が、少なくとも1つの終点との関連の通信を第1のネットワークゾーンから第2のネットワークゾーンにシフトする段階又は反復する段階の一方を更に含むという特徴、及び/又は調節された通信調整段階が、少なくとも1つの終点との関連の通信を第2のネットワークゾーンから第1のネットワークゾーンにシフトする段階又は反復する段階の一方を更に含むという特徴を含む。
【0276】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第1のネットワークゾーン上にあり、CNDが少なくとも部分的にコロケートされた車両コントローラ、CNDが、車両コントローラのプロセッサによって実行された時に、通信を調整する作動の少なくとも一部分を実施するように構成された非一時的コンピュータ可読命令を含む車両コントローラとコロケートされた第1の部分を含むという特徴、CNDが、車両コントローラとコロケートされてイーサネットスイッチを含む第1の部分を含み、第1のネットワークゾーンがイーサネットネットワークを含み、第2のネットワークゾーンの終点と第1のネットワークゾーンの終点の間の通信が、イーサネットスイッチを通して経路指定され、イーサネットスイッチが、車両コントローラと共にハウジングの中に配置されるという特徴、イーサネットスイッチが、車両コントローラと同じ基板上に配置されるという特徴、CNDが、車両コントローラとコロケートされた第1の部分を含み、CNDが、構成可能エッジゲートウェイ(CEG)を含み、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンとの通信がCEGを通して経路指定され、CEGが、車両コントローラと共にハウジングの中に配置されるという特徴、CEGが、が、車両コントローラと同じ基板上に配置されるという特徴、CNDが、車両コントローラとコロケートされた第1の部分を含み、更に第2の車両コントローラとコロケートされた第2の部分を含む第2のネットワークゾーン上の第2の車両コントローラ、及び/又はCNDが、第1のネットワークゾーンの終点と外部デバイスとの間及び第2のネットワークゾーンの終点と外部デバイスとの間の通信を調整するように構成されたCNDに通信的に結合されて外部デバイスと少なくとも断続的に通信するように構成された外部送信機を含む。
【0277】
例示的装置は、車両の第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の第1の終点デバイスからの利用可能データ値を含むサービス利用可能性記述を解釈するように構造化された車両データサービス定義回路と、サービス利用可能性記述に応答したデータサービス利用可能度値を公開し、データサービス利用可能度値に対する定期受信要求に応答したデータサービス値記述を発生させるように構造化された車両データサービス管理回路と、第1のネットワークと第2のネットワーク間の通信を調整し、第1の終点デバイスからのデータサービス値記述及びデータ値に応答したデータサービス値を発生し、データサービス値記述に応答したデータサービス値を公開するように構造化されたた集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0278】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、CNDが、第1のネットワーク上の終点デバイスと第2のネットワーク上の終点デバイスの間の通信を調整するように更に構造化されるという特徴、CNDが、各々が第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の複数の定期受信終点デバイスに生成されたデータサービス値を含むネットワーク通信を提供することによってデータサービス値を公開するように更に構造化されるという特徴、CNDが、データサービス値をサービスブローカーに提供することによってネットワーク通信を定期受信終点デバイスに提供するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス管理回路が、第1のネットワーク上の終点及び第2のネットワーク上の終点からの定期受信要求を受信するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス管理回路が、車両に対して外部のサービスデバイスからの複数の定期受信要求のうちの少なくとも1つを受信するように更に構造化されるという特徴、サービス利用可能性記述が認可記述を更に含み、車両データサービス管理回路が、認可記述に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス管理回路が、定期受信要求元の終点識別子、定期受信要求元のアプリケーション識別子、定期受信要求元のフロー識別子、定期受信要求元のユーザ識別子、及び定期受信要求元のエンティティ識別子のうちの少なくとも1つに応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限するように更に構造化されるという特徴、サービス利用可能性記述が認可記述を更に含み、車両データサービス管理回路が、認可記述に応答してデータサービス値の公開を制限するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス管理回路が、定期受信要求元の終点識別子、定期受信要求元のアプリケーション識別子、定期受信要求元のフロー識別子、定期受信要求元のユーザ識別子、定期受信要求元のサービス群識別子、及び/又は定期受信要求元のエンティティ識別子のうちの少なくとも1つに応答してデータサービス値の公開を制限するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス定義回路が、サービス利用可能度値を解釈し、サービス利用可能度値に応答してサービス利用可能性記述を更新するように更に構造化されるという特徴、サービス利用可能度値が認可記述を更に含み、車両データサービス定義回路が、認可記述に応答してサービス利用可能性記述の更新を制限するように更に構造化されるという特徴、車両データサービス管理回路が、サービス利用可能度値プロバイダの終点識別子、サービス利用可能度値プロバイダのアプリケーション識別子、サービス利用可能度値プロバイダのフロー識別子、サービス利用可能度値プロバイダのユーザ識別子、及びサービス利用可能度値プロバイダのエンティティ識別子のうちの少なくとも1つに応答してサービス利用可能性記述の更新を制限するように更に構造化されるという特徴、及び/又は車両データサービス定義回路が、車両に対して外部のデータ収集管理デバイスからサービス利用可能度値を受信するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0279】
例示的方法は、車両の第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の第1の終点デバイスからの利用可能データ値を含むサービス利用可能性記述を解釈する段階と、サービス利用可能性記述に応答したデータサービス利用可能度値を公開する段階と、データサービス利用可能度値に対する定期受信要求に応答したデータサービス値記述を発生させる段階と、第1の終点デバイスからのデータサービス値記述及びデータ値に応答したデータサービス値を発生させる段階と、データサービス値記述に応答したデータサービス値を公開する段階とを含む。
【0280】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、データサービス値を公開する段階が、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの他方の上の第2の終点デバイスにデータサービス値を提供する段階を含むという特徴、各々が第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の複数の定期受信終点デバイスに生成されたデータサービス値を含むネットワーク通信を提供することによってデータサービス値を公開する段階、第1のネットワーク上の終点デバイス及び第2のネットワーク上の終点デバイスから定期受信要求を受信する段階、車両に対して外部のサービスデバイスからの複数の定期受信要求のうちの少なくとも1つを受信する段階、サービス利用可能性記述が認可記述を更に含むという特徴を含む場合に、方法が、認可記述に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限する段階を更に含むという特徴、定期受信要求元の識別子に応答してデータサービス利用可能度値の公開を制限する段階、サービス利用可能性記述が認可記述を更に含むという特徴を含む場合に、方法が、認可記述に応答してサービスデータ値の公開を制限する段階を更に含むという特徴、定期受信要求元の識別子に応答してデータサービス値の公開を制限する段階、サービス利用可能度値を解釈し、サービス利用可能度値に応答してサービス利用可能性記述を更新する段階、サービス利用可能度値が認可記述を更に含む場合に、認可記述に応答してサービス利用可能性記述の更新を制限する段階、サービス利用可能度値プロバイダの識別子に応答してサービス利用可能性記述を更新する段階を制限する段階、及び/又は車両に対して外部のデータ収集管理デバイスからサービス利用可能度値を受信する段階を含む。
【0281】
例示的システムは、第1のネットワーク及び第2のネットワークを有する車両と、第1のネットワーク上の第1のデバイスと、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入され、第1のデバイスと第2のネットワーク間の通信を容易にするように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含み、第1のネットワークが、第2のネットワークと異なるタイプのものであるという特徴を含む。
【0282】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、第2のネットワーク上にあり、CNDを通じて第1のデバイスと通信するように構造化された第2のデバイス、CNDに通信的に結合され、CNDの構成を調節するように構造化された外部デバイス、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのうちの少なくとも一方がコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのうちの少なくとも一方がイーサネットベースのネットワークであるという特徴、イーサネットベースのネットワークがデータバスアーキテクチャを含むという特徴、第1のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、CNDが、CANベースのネットワークにアクセスするように構造化された構成可能エッジゲートウェイ(CEG)、イーサネットベースのネットワークにアクセスするように構造化されたイーサネットスイッチを含み、CEGが、CANベースのネットワーク上の対応するメッセージに応答したメッセージをイーサネットスイッチに提供するという特徴、CEGが、このメッセージをCANベースのネットワーク上の対応するメッセージに基づいてカプセル封入されたCANメッセージを含むイーサネットメッセージとしてイーサネットスイッチに提供するように構造化されるという特徴、CEGが第1のハウジングに位置決めされ、イーサネットスイッチが第2のハウジングに位置決めされるという特徴、CEGが第1の基板上に配置され、イーサネットスイッチが第2の基板上に位置決めされるという特徴、及び/又は第1のネットワークゾーンが、コントローラエリアネットワーク(CAN)、メディア指向システムトランスポート(MOST)ネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)、FlexRayネットワーク、時間トリガ式プロトコル(TTP)ネットワーク、低電圧差動信号転送(LVDS)ネットワーク、及びオーディオビデオブリッジング(AVB)対応ネットワークから構成される複数のネットワークタイプから選択される少なくとも1つのネットワークタイプを含むという特徴を含む。例示的システムは、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークを含み、CNDが、第1のネットワークにアクセスするように構造化された構成可能エッジゲートウェイ(CEG)と、イーサネットベースのネットワークにアクセスするように構造化されたイーサネットスイッチとを含み、CEGが、第1のネットワーク上の対応するメッセージに応答してイーサネットスイッチにメッセージを提供するという特徴、CEGが、このメッセージを第1のネットワーク上の対応するメッセージに基づいてカプセル封入されたメッセージを含むイーサネットメッセージとしてイーサネットスイッチに提供するように構造化されるという特徴、CNDが、イーサネットベースのネットワークへのアクセスを管理するように構造化されたイーサネット管理回路を更に含むという特徴、第1のデバイスが車両制御デバイスであるという特徴、車両が、CNDと車両から離れた第3のネットワーク間の通信を容易にするように構造化された無線ゲートウェイデバイスを更に有するという特徴、CNDが、電気アクチュエータと第2のネットワークの間に更に挿入され、第2のネットワーク上の指令値に応答して電気アクチュエータに電気指令を提供するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第2のネットワーク上の指令値を電気アクチュエータに対する電気指令に変換するように更に構造化されるという特徴、CNDが、電気センサと第2のネットワークの間に更に挿入され、電気センサの電気応答に応答した感知値を第2のネットワーク上に提供するように更に構造化されるという特徴、及び/又はCNDが、電気応答を処理し、処理された電気応答に基づく感知値を提供するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0283】
例示的装置は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを解釈するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定し、第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内にこのメッセージ値を符号化するように構造化された変換回路と、第2のネットワークデータセットを送信するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路とを含み、第1のネットワークフォーマット及び第2のネットワークフォーマットが車両データフォーマットであり、第1のネットワークフォーマットが第2のネットワークフォーマットと異なるという特徴を含む。
【0284】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、第1のネットワークインタフェース回路及び第2のネットワークインタフェース回路を含む車両に対して外部のデバイスからの構成指令値に応答して第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路、構成指令値が、サンプリング速度値、ペイロード処理値、及び/又は車両上にあり、メッセージ値及びそれに対するカプセル封入説明を送信及び/又は受信するデバイスを含む第1のネットワークデータセットからのメッセージ値に対するターゲットデバイスのうちの1又は2以上を含むという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがイーサネットベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット又は第2のネットワークフォーマットの一方がコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであり、第1のネットワークフォーマット又は第2のネットワークフォーマットのうちの他方がイーサネットベースのものであるという特徴、第1のネットワークインタフェース回路及び/又は第2のネットワークインタフェース回路が構成可能エッジゲートウェイ(CEG)に統合されるという特徴、第1のネットワークインタフェース回路及び/又は第2のネットワークインタフェース回路がイーサネットスイッチに統合されるという特徴、及び/又は第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路が、自動車産業ソフトウエア信頼性協会(Motor Industry Software Reliability Association)規格及び/又は自動車オープンシステムアーキテクチャ(AUTomotive Open System ARchitecture)規格に準拠するという特徴を含む。
【0285】
例示的方法は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを解釈する段階と、第1のネットワークデータセットを解釈するのに応答して第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定する段階と、第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内にメッセージ値を符号化する段階と、第2のネットワークデータセットを送信する段階とを含み、第1のネットワークフォーマット及び第2のネットワークフォーマットが車両データフォーマットであり、第1のネットワークフォーマットが第2のネットワークフォーマットと異なるという特徴を含む。
【0286】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、第1のネットワークデータセットを解釈する第1のネットワークインタフェース回路と、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定し、このメッセージ値を第2のデータセット内に符号化する変換回路と、第2のネットワークデータセットを送信する第2のネットワークインタフェース回路とを含む車両に対して外部のデバイスからの構成指令値を解釈し、第1のネットワークインタフェース回路、第2のネットワークインタフェース回路、及び/又は変換回路を少なくとも部分的に構成指令値に基づいて構成する段階、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがイーサネットベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであり、第1のネットワークフォーマット及び第2のネットワークフォーマットのうちの他方がイーサネットベースのものであるという特徴、メッセージ値を第2のネットワークデータセット内に符号化する段階が、メッセージ値をカプセル封入する段階を含むという特徴、車両上の第1のデバイスによって第1のネットワークデータセットを発生させる段階、及び/又は車両上の第2のデバイスによって第2のネットワークデータセットを解釈する段階、及び/又は少なくとも部分的に構成指令値に基づいて構成する段階が、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値に対するカプセル封入スキームを含む段階、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値に対するアドレス説明を含む段階、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値に対するサンプリング速度を含む段階、及び/又は第1のネットワークデータセットからのメッセージ値のデータ値に対する処理作動を含む段階のような少なくとも1つの作動を含むという特徴を含む。
【0287】
例示的システムは、第1のネットワーク及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークを有する車両と、車両の車内に配置され、第1のネットワーク上の通信を容易にするように構造化された第1のデバイスと、車両の車内に配置され、第2のネットワーク上の通信を容易にするように構造化された第2のデバイスと、車両の車内に配置され、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって少なくとも部分的に定められて、第1のネットワークと第2のネットワーク間の通信を容易にするように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0288】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、車両の車内に配置され、車両に対して外部のサービスデバイスからの構成指令値に応答してCNDを修正するように構造化された構成回路、構成回路が、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスに配置され、第1のデバイスが、第1のネットワーク上に複数のポートを有するイーサネットスイッチであり、構成回路が、複数のもののうちの第1のポートを複数のもののうちの第2のポートをミラーリングするように構成するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、CNDの1又は2以上の部分のうちのどれが第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められるかを選択的に構成することによってCNDを修正するように更に構造化されるという特徴、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワーク上で通信し、第1のネットワーク上の第3のデバイス及び第2のネットワーク上の第4のデバイスを互いに試験する1又は2以上の試験指令値を発生させるように構造化された試験回路を構成するサービスデバイス、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワーク上で通信し、CANメッセージを生成して車両に搭載された第3のデバイスに向けてこのCANメッセージを送信するように構造化されたコントローラエリアネットワーク(CAN)メッセージ生成回路を構成するサービスデバイス、第1及び/又は第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1及び/又は第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であるという特徴、第1のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴、及び/又は第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であり、第2のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴を含む。
【0289】
例示的装置は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを解釈するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、第1のネットワークデータセットからのメッセージ値を決定し、第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内にこのメッセージ値を符号化するように構造化された変換回路と、第2のネットワークデータセットを送信するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路とを含み、第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び第2のネットワークインタフェース回路が、両方共に車両の中に組み込まれるように構造化された第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められ、第1のネットワークフォーマットが第2のネットワークフォーマットと異なるという特徴を含む。
【0290】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められて構成指令値に応答して第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路を修正するように構造化された構成回路、構成回路が、第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路の1又は2以上の部分のうちのどれが第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって定められるかを選択的に構成するように更に構造化されるという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがイーサネットベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであり、第1のネットワークフォーマット及び第2のネットワークフォーマットのうちの他方がイーサネットベースのものであるという特徴、第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であるという特徴、第1のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴、及び/又は第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であり、第2のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴を含む。
【0291】
例示的方法は、第1のネットワークフォーマットを有する第1のネットワークデータセットを集中型ネットワークデバイス(CND)の第1のインタフェース回路によって解釈する段階と、第1のネットワークデータセットを解釈するのに応答して第1のネットワークデータセットからのメッセージ値をCNDの変換回路によって決定する段階と、第1のネットワークフォーマットと異なる第2のネットワークフォーマットを有する第2のネットワークデータセット内にメッセージ値を変換回路によって符号化する段階と、第2のネットワークデータセットをCNDの第2のインタフェース回路によって送信する段階とを含み、CNDが、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって少なくとも部分的に定められ、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスが車両の車内に配置されるという特徴を含む。
【0292】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、構成指令値を解釈し、構成指令値に応答してCNDを修正する段階、CNDを修正する段階が、第1のインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のインタフェース回路の1又は2以上のうちのどれが第1のデバイス及び/又は第2のデバイスによって少なくとも部分的に定められるかを選択的に構成する段階を含むという特徴、車両の外部で構成指令値を発生し、CNDに向けてこの構成指令値を送信する段階、車両の外部で試験指令値を発生し、CNDに向けてこの試験指令値送信して第1のネットワーク又は第2のネットワーク上の第3のデバイスが関与する試験手順を試験指令値に応答して実行する段階、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット及び/又は第2のネットワークフォーマットがイーサネットベースのものであるという特徴、第1のネットワークフォーマット又は第2のネットワークフォーマットがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであり、第1のネットワークフォーマット及び第2のネットワークフォーマットのうちの他方がイーサネットベースのものであるという特徴、第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であるという特徴、第1のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴、及び/又は第1のデバイスが構成可能エッジゲートウェイ(CEG)であり、第2のデバイスがイーサネットスイッチであるという特徴を含む。
【0293】
例示的システムは、第1のネットワーク及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークを有する車両、第1のネットワーク及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークを有する車両、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入され、第1及び/又は第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスの通信をモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させ、ネットワークステータスデータを車両に対して外部のセンサデバイスに向けて送信するように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)を含む。
【0294】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが第1のネットワーク上の複数のポートを含み、複数のもののうちの少なくとも第1のポートを複数のもののうちの少なくとも第2のポートをミラーリングするように構成するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第1のネットワーク上の複数のポートを含み、第2のネットワーク上の複数のデバイスのうちの第1のデバイスを複数のもののうちの1つのポートに割り当て、ネットワークステータスデータを第1のネットワーク上のセンサデバイスに複数のもののうちの少なくとも1つのポートを通じて送信するように更に構造化されるという特徴、第2のネットワークがバストポロジーを有し、第1のネットワークがスターポロジーを有するという特徴、CNDが、ネットワークステータスデータを修正するように更に構造化されるという特徴、CNDが、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、第1又は第2のネットワーク上でデータ選択指令値によって識別された少なくとも1つのデバイスに対応するデータをネットワークステータスデータ内に含め、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された、車両の1又は2以上のシステムに対応するデータをネットワークステータスデータ内に含め、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのプロトコルに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、識別されるプロトコルは、コントローラエリアネットワーク(CAN)又は車内診断(OBD)の一方を含むという特徴、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークは、コントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、第1及び/又は第2のネットワークはイーサネットベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワーク又は第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであり、第1のネットワーク及び第2のネットワークのうちの他方がイーサネットベースのものであるという特徴を含む。
【0295】
装置は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、車両に搭載され、第1のネットワークと異なるタイプのものである第2のネットワークの第2の通信データを解釈するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、解釈された第1及び/又は第2の通信をモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させるように構造化されたネットワークステータス回路とを含み、第1及び/又は第2のネットワークインタフェース回路が、ネットワークステータスデータを送信するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0296】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、第1のネットワークインタフェース回路が複数のポートを有し、装置が、複数のもののうちの少なくとも第1のポートを複数のもののうちの少なくとも第2のポートをミラーリングするように構成するように構造化された構成回路を更に含むという特徴、第1のネットワークインタフェース回路が複数のポートを有し、装置が、複数のポートのうちで選択されるポートと、第2のネットワーク上のデバイスの両方を識別するポート割り当て指令値を解釈し、第2の通信データのうちで識別されたデバイスに対応する部分を識別し、第2の通信データの識別された部分を選択ポートを通じて送信するように構造化された構成回路を含むという特徴、ネットワークステータスデータを修正するように更に構造化された構成回路、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのデバイスに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された、車両の1又は2以上のシステムに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのプロトコルに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、識別されたプロトコルが、コントローラエリアネットワーク(CAN)又は車内診断(OBD)の一方を含むという特徴、第1及び/又は第2の通信データが、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴、第1及び/又は第2の通信データが、イーサネットプロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴、及び/又は第1の通信データ又は第2の通信データが、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコルに基づくフォーマットを有し、第1及び第2の通信データのうちの他方が、イーサネットプロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴を含む。
【0297】
例示的方法は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈する段階と、車両に搭載された、第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークの第2の通信データを解釈する段階と、解釈された第1のかつ第2の通信データをモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させる段階と、ネットワークステータスデータを送信する段階とを含む。
【0298】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、車両の車内に配置された複数のポートのうちの第1のポートを複数のもののうちの第2のポートをミラーリングするように構成し、第1の通信データを解釈する段階、車両の車内に配置された複数のポートのうちで選択されるポートと、第2のネットワーク上のデバイスの両方を識別するポート割り当て値を解釈し、更に第1の通信データを解釈する段階、第2の通信データのうちで識別されたデバイスに対応する部分を識別し、第2の通信データの識別された部分を選択ポートを通じて送信する段階、ネットワークステータスデータを修正する段階、ネットワークステータスデータを修正する段階が、選択指令値に応じるものであり、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのデバイスに対応するデータをネットワークステータスデータに含める段階を含むという特徴、ネットワークステータスデータを修正する段階が、選択指令値に応じるものであり、データ選択指令値によって識別された車両の1又は2以上のシステムに対応するデータをネットワークステータスデータに含める段階を含むという特徴、ネットワークステータスデータを修正する段階が、選択指令値に応じるものであり、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのプロトコルに対応するデータをネットワークステータスデータに含める段階を含むという特徴、識別されたプロトコルが、コントローラエリアネットワーク(CAN)又は車内診断(OBD)の一方を含むという特徴、第1及び/又は第2の通信データが、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴、第1及び/又は第2の通信データが、イーサネットプロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴、及び/又は第1の通信データ又は第2の通信データが、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコルに基づくフォーマットを有し、第1及び第2の通信データのうちの他方が、イーサネットプロトコルに基づくフォーマットを有するという特徴を含む。
【0299】
例示的システムは、第1のネットワーク及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークを有する車両と、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入されて第1のネットワーク上の複数のポートを含む集中型ネットワークデバイス(CND)とを含み、CNDが、第1のネットワークと第2のネットワーク間の通信を容易にし、複数のもののうちの第1のポートが、複数のもののうちの第2のポートをミラーリングする。
【0300】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが、車両に対して外部のセンサデバイスからのポート選択指令値に少なくとも部分的に基づいて複数のポートのうちのどのポートが第1のポートであるか、及び/又は複数のポートのうちのどのポートが第2のポートであるかを割り当てるように構造化されるという特徴、複数のもののうちの第1のポートが、複数のもののうちの第3のポートをミラーリングするという特徴、車両の外部にあり、第1のポートと通信的に結合することによって第1及び/又は第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスをモニタするように構造化されたセンサデバイス、CNDが、第2のネットワーク上の複数のデバイスのうちの第1のデバイスを複数のポートのうちの第1の割り当てポートに割り当て、第2のネットワーク上で第1のデバイスに対応する通信データを識別して第1のデバイスに対応する識別された通信データを第1の割り当てポートを通じて第1のネットワーク上に送信するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第2のネットワーク上の複数のデバイスのうちの第2のデバイスを複数のポートのうちの第2の割り当てポートに割り当て、第2のネットワーク上で第2のデバイスに対応する通信データを識別して第2のデバイスに対応する識別された通信データを第2の割り当てポートを通じて第1のネットワーク上に送信するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第2のネットワーク上の複数のデバイスのうちの第2のデバイスを第1の割り当てポートに割り当て、第2のネットワーク上で第2のデバイスに対応する通信データを識別して第2のデバイスに対応する識別された通信データを第1の割り当てポートを通じて第1のネットワーク上に送信するように更に構造化されるという特徴、CNDが、複数のポートを構成するイーサネットスイッチを更に含むという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0301】
例示的装置は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈するように構造化された複数のポートを有する第1のネットワークインタフェース回路と、車両に搭載され、第1のネットワークと異なるタイプのものである第2のネットワークの第2の通信データを解釈するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、第2の通信データを第1のネットワーク上での送信に向けて複数のもののうちの少なくとも1つのポートを通じて第1のネットワークインタフェース回路に転送するように構造化された変換回路とを含み、複数のもののうちの第1ポートが、複数のもののうちの第2のポートをミラーリングする。
【0302】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、ポート選択指令値を解釈し、複数のポートのうちのどのポートが第1のポートであるか、及び/又は複数のポートのうちのどのポートが第2のポートであるかをポート選択指令値に応答して割り当てるように構造化された構成回路、割り当てられた複数のポートのうちのポートと第2のネットワーク上のデバイスの両方を識別するポート割り当て指令値を解釈し、識別されたデバイスに対応する第2の通信データの部分を識別し、第2の通信データの識別された部分を割り当てポートを通じて送信するように構造化された構成回路、第1の通信データがイーサネットベースのものであるという特徴、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1の通信データがイーサネットベースのものであり、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0303】
例示的方法は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを集中型ネットワークデバイス(CND)の複数のポートによって解釈する段階と、車両に搭載された、第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークの第2の通信データをCNDによって解釈する段階と、第2の通信データを複数のポートを通じて第1のネットワークにCNDによって転送する段階と、複数のもののうちの第1のポートを複数のもののうちの第2のポートを通じてミラーリングする段階とを含む。
【0304】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、ポート選択指令値を解釈し、複数のポートのうちのどのポートが第1のポートであるか、及び/又は複数のポートのうちのどのポートが第2のポートであるかをポート選択指令値に応答して割り当てる段階、複数のポートのうちで割り当てられたポートと、第2のネットワーク上のデバイスの両方を識別するポート割り当て指令値を解釈し、第2の通信データのうちで識別されたデバイスに対応する部分を識別し、第2の通信データの識別された部分を割り当てポートを通じて送信する段階、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0305】
例示的システムは、第1のネットワーク及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークを有する車両と、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入され、第2のネットワーク上の通信を容易にし、第2のネットワークを調整するように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0306】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが、第1のネットワークから第2のネットワークに渡すことが許可される通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、制約が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、制約が、第2のネットワークの飽和率に基づくという特徴、制約が、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の最大帯域幅に基づくという特徴、CNDが、第2のネットワークから第1のネットワークに渡すことが許可される通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第1のネットワークからの第2のネットワーク上の1又は2以上の第1のデバイスのアクセスを制約するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第2のネットワーク上の1又は2以上の第1のデバイスが第1のネットワーク上で1又は2以上の第2のデバイスにアクセスすることを制約するように更に構造化されるという特徴、CNDが、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を出入りする通信データの一部分を優先度付けするように更に構造化されるという特徴、CNDが、第2のネットワーク上のデバイスを第1のネットワークに対してダウンサンプリングするように更に構造化されるという特徴、CNDが、第1のネットワーク上のデバイスを第2のネットワークに対してダウンサンプリングするように更に構造化されるという特徴を含み、第1のネットワーク及び/又はその上のデバイスの属性に少なくとも部分的に基づく送信頻度を有する少なくとも1つのデバイスを第2のネットワーク上に更に含み、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0307】
装置は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、車両に搭載され、第1のネットワークと異なるタイプのものである第2のネットワークの第2の通信データを解釈するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、第1の通信データを第2のネットワーク上での送信に向けて第2のネットワークインタフェース回路に転送し、第2の通信データを第1のネットワーク上での送信に向けて第1のネットワークインタフェース回路に転送するように構造化された変換回路と、第2のネットワークインタフェース回路を調整するように構造化された調整回路とを含む。
【0308】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、調整回路が、第2のネットワークインタフェース回路に転送される第1の通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、制約が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、制約が、第2のネットワークの飽和率に基づくという特徴、調整回路が、第1のネットワークインタフェース回路に転送される第2の通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、調整回路が、第1のネットワーク上のデバイスに対応し、第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスへの送信に向けて符号化された第1の通信データの1又は2以上の部分の第2のネットワークインタフェース回路による送信を制約するように更に構造化されるという特徴、調整回路が、第2のネットワーク上のデバイスに対応し、第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスへの送信に向けて符号化された第2の通信データの1又は2以上の部分の第1のネットワークインタフェース回路による送信を制約するように更に構造化されるという特徴、調整回路が、第1及び/又は第2の通信データの一部分を優先度付けするように更に構造化されるという特徴、第1の通信データがイーサネットベースのものであるという特徴、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1の通信データがイーサネットベースのものであり、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0309】
例示的方法は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈する段階と、車両に搭載された第2のネットワークの第2の通信データを解釈する段階と、第1の通信データを第2のネットワークに、及び/又は第2の通信データを第1のネットワークに転送する段階と、第2のネットワークを調整する段階とを含む。
【0310】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、第2のネットワークへの第1の通信データの転送を制約する段階、制約段階が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、制約段階が、更に第2のネットワークの飽和率に少なくとも部分的に基づくという特徴、制約段階が、更に第2のネットワークの最大帯域幅に少なくとも部分的に基づくという特徴、調整段階が、第1のネットワーク上の1又は2以上のデバイスが第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスにアクセスすることを制約する段階を含むという特徴、調整段階が、第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスが第1のネットワーク上の1又は2以上のデバイスにアクセスすることを制約する段階を含むという特徴、調整段階が、第1及び/又は第2の通信データの一部分を優先度付けする段階を含むという特徴、調整段階が、第1の通信データの少なくとも一部分をダウンサンプリングする段階を含むという特徴、調整段階が、第1の通信データの少なくとも一部分をアップサンプリングする段階を含むという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0311】
例示的システムは、第1のネットワーク及び第2のネットワークを有する車両と、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入され、第1のネットワークと第2のネットワーク間の通信を容易にするかつ調整するように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含み、第1のネットワークは、第2のネットワークと異なるタイプのものである。
【0312】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を出入りすることが許可される通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、制約が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、通信データの量が、第1のネットワークから第2のネットワークへのものであり、第2のネットワークの飽和率よりも少ないという特徴、制約が、第1又は第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスが第1及び第2のネットワークのうちの他方の上の1又は2以上の第2のデバイスにアクセスすることを制約するという特徴、CNDが、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を出入りする通信データの一部分を優先度付けするように更に構造化されるという特徴、CNDが、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を出入りする通信データの少なくとも一部分をダウンサンプリングするように更に構造化されるという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0313】
例示的装置は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、車両に搭載され、第1のネットワークと異なるタイプのものである第2のネットワークの第2の通信データを解釈するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、第1の通信データを第2のネットワーク上での送信に向けて第2のネットワークインタフェース回路に転送し、及び/又は第2の通信データを第1のネットワーク上での送信に向けて第1のネットワークインタフェース回路に転送するように構造化された変換回路と、変換回路による第1及び/又は第2の通信データの転送段階を調整するように構造化された調整回路とを含む。
【0314】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、調整回路が、変換回路によって転送することが許可される第1及び/又は第2の通信データの量を制約するように更に構造化されるという特徴、制約が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、この量が、第1のネットワークインタフェース回路から第2のネットワークインタフェース回路への第1の通信データのものであり、第2のネットワークの飽和率よりも少ないという特徴、制約が、第1のネットワークインタフェース回路から第2のネットワークインタフェース回路への通信のダウンサンプリング作動であるという特徴、調整回路が、第1のネットワーク上のデバイスに対応し、第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスへの送信に向けて符号化された第1の通信データの1又は2以上の部分を制約し、及び/又は第2のネットワーク上のデバイスに対応し、第1のネットワーク上の1又は2以上のデバイスへの送信に向けて符号化された第2の通信データの1又は2以上の部分を制約するように更に構造化されるという特徴、調整回路が、第1及び/又は第2の通信データの一部分を優先度付けするように更に構造化されるという特徴、第1の通信データがイーサネットベースのものであるという特徴、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1の通信データがイーサネットベースのものであり、第2の通信データがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0315】
例示的方法は、車両に搭載された第1のネットワークの第1の通信データを解釈する段階と、車両に搭載された第2のネットワークの第2の通信データを解釈する段階と、第1の通信データを第2のネットワークに、及び/又は第2の通信データを第1のネットワークに転送する段階と、第1の通信データ及び/又は第2の通信データの転送を調整する段階とを含む。
【0316】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、第2のネットワークへの第1の通信データの転送段階、及び/又は第1のネットワークへの第2の通信データの転送段階を制約する段階、制約段階が、期間に少なくとも部分的に基づくという特徴、制約段階が、第1及び/又は第2のネットワークの飽和率に少なくとも部分的に更に基づくという特徴、調整段階が、第1又は第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスが第1及び第2のネットワークのうちの他方の上の1又は2以上のデバイスにアクセスすることを制約する段階を含むという特徴、調整段階が、第1及び/又は第2の通信データの一部分を優先度付けする段階を含むという特徴、調整段階が、第1の通信データの少なくとも一部分をダウンサンプリングする段階を含むという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのものであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴、及び/又は第1のネットワークがイーサネットベースのものであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのものであるという特徴を含む。
【0317】
例示的システムは、イーサネットベースのネットワーク及びコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークを有する車両と、車両の車内に配置され、CANベースのネットワークに接続され、車両の構成要素の作動を制御するように構造化されたCAN車両制御デバイスと、車両の車内に配置され、イーサネットベースのネットワークに接続され、CAN車両制御デバイスと電気通信するように構造化されたイーサネット車両制御デバイスと、車両の車内に配置されたイーサネットスイッチであって、イーサネットベースのネットワークに接続され、少なくとも1つがイーサネットスイッチとイーサネット車両制御デバイスの間の物理ネットワーク経路の一部を形成する複数の物理ポートを有するイーサネットスイッチと、車両の車内に配置され、CANベースのネットワーク及びイーサネットスイッチに接続されたCANゲートウェイと、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められ、イーサネットベースのネットワークとCANベースのネットワークの間のデータメッセージを変換して転送することによってイーサネット車両制御デバイスとCAN車両制御デバイスの間の電子通信を容易にするように構造化されたネットワーク集中回路とを含む。
【0318】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、ネットワーク集中回路が、車両に対して外部のサービスデバイスからイーサネットベースのネットワーク上で送信された構成指令値を通じて選択的に構成可能であるという特徴、複数のもののうちの第1の物理ポートが、構成指令値に応答して複数のもののうちの第2の物理ポートを選択的にミラーリングするという特徴、構成回路が、CNDの1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるかを選択的に構成することによってCNDを修正するように構造化されるという特徴を含み、サービスデバイスは、イーサネットベースのネットワーク上で通信し、CAN車両制御デバイスを試験する試験指令値を発生させるように構造化された試験回路を含み、及び/又は車両の構成要素は、車両のエンジン、車両のトランスミッション、車両の制動システム、車両の燃料システム、及び/又は車両の電気システムに関連する。
【0319】
例示的装置は、イーサネットベースのネットワークデータを解釈するように各々が構造化された複数の物理ポートを含む第1のネットワークインタフェース回路を有するイーサネットスイッチと、イーサネットベースのネットワークデータからのメッセージ値を決定し、このメッセージ値をコントローラエリアネットワーク(CAN)データ内に符号化するように構造化された変換回路と、CANデータを送信するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路を有するCANゲートウェイとを含み、第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び第2のネットワークインタフェース回路が、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるという特徴と、イーサネットスイッチとCANゲートウェイとが、両方共に車両の中に組み込まれるように構造化されるという特徴とを含む。
【0320】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められ、構成指令値に応答して第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路を修正するように構造化された構成回路、構成回路が、複数のもののうちの第1の物理ポートを構成指令値に応答して複数のもののうちの第2の物理ポートを選択的にミラーリングするように選択的に構成するように更に構造化されるという特徴、及び/又は構成回路が、変換回路の1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるかを選択的に構成するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0321】
例示的方法は、車両の車内に配置されたイーサネットスイッチの第1のインタフェース回路の1又は2以上の物理ポートによってイーサネットベースのデータセットを解釈する段階、車両の車内に配置されたイーサネットスイッチ及び/又はコントローラエリアネットワーク(CAN)ゲートウェイ上に配置された変換回路によってイーサネットデータセットからのメッセージ値を決定する段階、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイ上に配置された変換回路によってメッセージ値をCANベースのデータセット内に符号化し、CANゲートウェイの第2のインタフェース回路を通してこのCANデータセットを送信する段階を含む。
【0322】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、構成指令値を解釈し、この構成指令値に応答して変換回路を修正する段階、変換回路を修正する段階が、変換回路の1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められるかを選択的に構成する段階を含むという特徴、車両の外部で構成指令値を発生し、イーサネットスイッチに向けてこの構成指令値を送信する段階、車両の外部で試験指令値を発生し、イーサネットスイッチに向けてこの試験指令値を送信してCANゲートウェイに接続されたCANベースのネットワーク上のデバイスが関与する試験手順を試験指令値に応答して実行する段階、CANゲートウェイの第2のインタフェース回路によってCANベースのデータセットを送信する段階が、車両の車内に配置されたCANベースのネットワーク上にあり、車両の構成要素を制御する車両制御デバイスに向けてCANベースのデータセットを送信する段階を含むという特徴、車両の車内に配置されたイーサネットベースのネットワーク上にあり、車両の構成要素を制御する車両制御デバイスによってイーサネットベースのデータセットを発生させる段階を含むイーサネットベースのデータセットをダウンサンプリングする段階、及び/又はCANベースのデータセットをアップサンプリングする段階を含む。
【0323】
例示的システムは、イーサネットベースのネットワーク及びコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークを有する車両と、車両の車内に配置され、イーサネットベースのネットワーク上の通信を容易にするように構造化されたイーサネットスイッチと、車両の車内に配置され、CANベースのネットワーク上の通信を容易にするように構造化されたCANゲートウェイと、車両の車内に配置され、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められて、CANベースのネットワークからのCANベースのメッセージの少なくとも一部分をイーサネットベースのメッセージ内にカプセル封入し、更にイーサネットベースのネットワークからのイーサネットベースのメッセージの少なくとも一部分をCANメッセージ内にカプセル封入するように構造化された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0324】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、車両の車内に配置され、車両に対して外部のサービスデバイスからの構成指令値に応答してCNDを修正するように構造化された構成回路、構成回路が、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイに配置されるという特徴、イーサネットスイッチが、イーサネットベースのネットワーク上に複数のポートを有し、構成回路が、複数のもののうちの第1のポートを複数のもののうちの第2のポートをミラーリングするように構成するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、CNDの1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるかを選択的に構成することによってCNDを修正するように更に構造化されるという特徴を含み、イーサネットベースのネットワーク及び/又はCANベースのネットワーク上で通信し、イーサネットベースのネットワーク上の第1のデバイス及びCANベースのネットワーク上の第2のデバイスを互いに試験する1又は2以上の試験指令値を発生させるように構造化された試験回路を構成するサービスデバイスを更に含み、及び/又はイーサネットベース及び/又はCANベースのネットワーク上で通信し、CANメッセージを発生させ、車両に搭載されたデバイス向けてこのCANメッセージを送信するように構造化されたCANメッセージ生成回路を構成するサービスデバイスを更に含む。
【0325】
例示的装置は、第1のイーサネットデータセットを解釈し、第2のイーサネットデータセットを送信するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、第1のコントローラエリアネットワーク(CAN)データセットを解釈し、第2のCANデータセットを送信するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、第1のイーサネットデータセットからの第1のメッセージ値を決定して第1のメッセージ値をCANデータセット内にカプセル封入し、第2のCANデータセットからの第2のメッセージ値を決定して第2のメッセージ値を第2のイーサネットデータセット内にカプセル封入するように構造化された変換回路と、第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び第2のネットワークインタフェース回路が、両方共に車両の中に組み込まれるように構造化されたイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるという特徴とを含む。
【0326】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められ、構成指令値に応答して第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路を修正するように構造化された構成回路、構成回路が、第1のネットワークインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のネットワークインタフェース回路の1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって定められるかを選択的に構成するように更に構造化されるという特徴、第1のネットワークインタフェース回路がイーサネットスイッチによって定められ、第2のネットワークインタフェース回路がCANゲートウェイによって定められるという特徴、変換回路がCANゲートウェイによって定められるという特徴、及び/又は変換回路がイーサネットスイッチによって定められるという特徴を含む。
【0327】
例示的方法は、集中型ネットワークデバイス(CND)の第1のインタフェース回路によって第1のイーサネットデータセットを解釈する段階と、CNDの変換回路によって第1のイーサネットデータセットからの第1のメッセージ値を決定する段階と、変換回路によって第1のメッセージ値を第1のコントローラエリアネットワーク(CAN)データセット内にカプセル封入する段階と、CNDの第2のインタフェース回路によって第1のCANデータセットを送信する段階と、第2のインタフェース回路によって第2のCANデータセットを解釈する段階と、変換回路によって第2のCANデータセットからの第2のメッセージ値を決定する段階と、変換回路によって第2のメッセージ値を第2のイーサネットデータセット内にカプセル封入する段階と、第1のインタフェース回路によって第2のイーサネットデータセットを送信する段階と、CNDが、車両の車内に配置され、イーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められるという特徴とを含む。
【0328】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、構成指令値を解釈し、この構成指令値に応答してCNDを修正する段階、CNDを修正する段階が、第1のインタフェース回路、変換回路、及び/又は第2のインタフェース回路の1又は2以上の部分のうちのどれがイーサネットスイッチ及び/又はCANゲートウェイによって少なくとも部分的に定められるかを選択的に構成する段階を含むという特徴、車両の外部で構成指令値を発生し、CNDに向けてこの構成指令値を送信する段階、車両の外部で試験指令値を発生し、CNDに向けてこの試験指令値を送信してイーサネットベースのネットワーク及び/又はCANベースのネットワーク上のデバイスが関与する試験手順を試験指令値に応答して実行する段階、第1のネットワークインタフェース回路がイーサネットスイッチによって定められ、第2のネットワークインタフェース回路がCANゲートウェイによって定められるという特徴、変換回路がCANゲートウェイによって定められるという特徴、及び/又は変換回路がイーサネットスイッチによって定められるという特徴を含む。
【0329】
例示的システムは、イーサネットベースのネットワーク及びコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークを有する車両、イーサネットベースのネットワーク及び/又はCANベースのネットワーク上のデバイスへの及び/又はそこからのCNDを通る通信をモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させ、車両に対して外部のセンサデバイスに向けてこのネットワークステータスデータを送信するように構造化されたイーサネットベースのネットワークとCANベースのネットワークの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)、ネットワークステータスデータが、CNDを通る帯域幅、1又は2以上のデバイスのうちの1つによって受信及び/又は送信されたCNDを通る通信内のメッセージの個数、及び/又は通信エラーの回数に少なくとも部分的に基づくという特徴を含む。
【0330】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、CNDが、イーサネットベースのネットワーク上の複数のポートを含み、複数のもののうちの少なくとも第1のポートを複数のもののうちの少なくとも第2のポートをミラーリングするように構成するように更に構造化されるという特徴、CNDが、イーサネットベースのネットワーク上の複数のポートを含み、第2のネットワーク上の1又は2以上のデバイスのうちの第1のデバイスを複数のもののうちの1つのポートに割り当てて、複数のもののうちの少なくとも1つのポートを通じてイーサネットベースのネットワーク上のセンサデバイスに向けて送信するように更に構造化されるという特徴、イーサネットベースのネットワークがバストポロジーを有するという特徴、CNDが、ネットワークステータスデータを修正するように更に構造化されるという特徴、CNDが、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、1又は2以上のデバイスのうちでデータ選択指令値によって識別された少なくとも1つのデバイスに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、CNDが、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された車両の1又は2以上のシステムに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、CNDが、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのプロトコルに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、プロトコルが、TCP、UDP、及びAVBから構成される複数のプロトコルから選択されるという特徴、及び/又はネットワークステータスデータが、マルチキャストネットワークトラフィック及び/又はブロードキャストネットワークトラフィックに対応するという特徴を含む。
【0331】
例示的装置は、イーサネット通信データを解釈及び送信するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路と、コントローラエリアネットワーク(CAN)通信データを解釈及び送信するように構造化された第2のネットワークインタフェース回路と、第1のネットワークインタフェース回路と第2のネットワークインタフェース回路の間に挿入され、イーサネット通信データをCAN通信データに変換し、その逆も同じく行うように構造化された変換回路と、イーサネット通信データ及びCAN通信データをモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させるように構造化されたネットワークステータス回路とを含み、ネットワークステータスデータは、変換回路を通る帯域幅、同じデバイスに対応する少なくとも1つのアドレスを有するイーサネット通信データ及び/又はCAN通信データ内のメッセージの個数、及び/又は通信エラーの回数に少なくとも部分的に基づいている。
【0332】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的装置は、第1のネットワークインタフェース回路が複数のポートを有し、装置が、複数のもののうちの少なくとも第1のポートを複数のもののうちの少なくとも第2のポートをミラーリングするように構成するように構造化された構成回路を更に含むという特徴、ネットワークステータスデータを修正するように構造化された構成回路、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのデバイスに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された車両の1又は2以上のシステムに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、構成回路が、データ選択指令値に応答してネットワークステータスデータを選択的に修正し、データ選択指令値によって識別された少なくとも1つのプロトコルに対応するデータをネットワークステータスデータに含めるように更に構造化されるという特徴、及び/又はプロトコルが、TCP、UDP、及びAVBから構成される複数のプロトコルから選択されるという特徴を含む。
【0333】
例示的方法は、車両内で第1のイーサネット通信データを第1のコントローラエリアネットワーク(CAN)通信データに変換する段階と、車両内で第2のCAN通信データを第2のイーサネット通信データに変換する段階と、第1及び第2のイーサネット通信データ及びCAN通信データをモニタすることによってネットワークステータスデータを発生させる段階と、ネットワークステータスデータを送信する段階とを含む。
【0334】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、車両の車内に配置された複数のポートのうちの第1のイーサネットポートを構成する段階、複数のもののうちの第2のポートをミラーリングするために第1のイーサネット通信データを解釈する段階、及び/又はネットワークステータスデータを修正する段階を含む。
【0335】
例示的方法は、車両の車内に配置された第1のネットワーク上の第1の車両制御デバイスによってメッセージ値を発生させる段階と、車両の車内に配置された、第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワーク上の第2の車両制御デバイスにメッセージ値を送信する段階と、第2の車両制御デバイスではメッセージ値を受信するのに応答して車両に対する制御作動を実施する段階とを含む。
【0336】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、第1の車両制御デバイス及び/又は第2の車両制御デバイスが、センサ、コントローラ、及び/又はアクチュエータであるという特徴、第1の車両制御デバイス及び/又は第2の車両制御デバイスが、車両のエンジンシステム、車両の燃料システム、車両のインフォテインメントシステム、車両の環境システム、車両の安全システム、車両のセキュリティシステム、コントローラ、及び/又はアクチュエータに対応するという特徴、第1のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのネットワークであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入された中間ネットワーク上でメッセージ値を送信する段階、中間ネットワークが、第1のネットワークと異なるタイプのものであるという特徴、中間ネットワークが、第2のネットワークと異なるタイプのものであるという特徴、中間ネットワークが、第1及び第2の両方のネットワークと異なるタイプのものであるという特徴、第1及び第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、中間ネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1及び第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであり、中間ネットワークがコントローラエリアネットワークベースのネットワークであるという特徴、制御作動が、車両の構成要素からデータを取得する段階、車両の構成要素を作動させる段階、及び/又は別の車両制御デバイスを制御する段階を含むという特徴、及び/又は車両制御作動が、車両の燃料システム、車両のインフォテインメントシステム、車両の環境システム、車両の安全システム、及び/又は車両のセキュリティシステムのようなシステムに対応するという特徴を含む。
【0337】
例示的方法は、車両の車内に配置された第1のネットワーク上の第1の車両制御デバイスによってメッセージ値を発生させる段階と、車両の車内に配置された、第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークによってメッセージ値を車両に対して外部の外部デバイスに向けて送信する段階と、メッセージ値を外部デバイスによって解釈する段階とを含む。
【0338】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、第1の車両制御デバイスを外部デバイスによって試験する段階、第1の車両制御デバイスを外部デバイスによって構成する段階、第2のネットワーク上の第2の車両制御デバイスを外部デバイスによって構成する段階、第2の車両制御デバイスを構成する段階が、第1の車両制御デバイスによって生成されたメッセージ値を解釈することに応答するという特徴、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)によってメッセージ値を第1のネットワークに対応する第1のフォーマットから第2のネットワークに対応する第2のフォーマットに変換する段階、CNDを外部デバイスによって構成する段階、第1のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークがイーサネットベースのネットワークであり、第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入された中間ネットワーク上でメッセージ値を送信する段階、中間ネットワークが、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークと異なるタイプのものであるという特徴、第1及び第2のネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであり、中間ネットワークがイーサネットベースのネットワークであるという特徴、第1及び第2のネットワークがイーサネットベースのネットワークであり、中間ネットワークがコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのネットワークであるという特徴、外部デバイスによって外部メッセージ値を発生し、第1のネットワークに向けてこの外部メッセージ値を送信する段階、第1の車両制御デバイスによって外部メッセージ値を解釈する段階、外部メッセージ値が、車両のシステムに対応するという特徴、及び/又は外部デバイスによって外部メッセージ値を発生し、第1のネットワークと第2のネットワークの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)に向けてこの外部メッセージ値を送信してCNDではこの外部メッセージ値を解釈する段階を含む。
【0339】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両と、能動診断記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路、能動診断記述に応答して第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点に診断指令値を提供するように構造化された診断実行回路を含み、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)と、終点が、診断指令値に応答するデバイスを含むという特徴とを含む。
【0340】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的システムは、診断指令値を解釈し、この診断指令値に応答したアクチュエータ指令値を提供するように構造化されたデバイス制御回路と、アクチュエータ指令値に応じるアクチュエータとを含み、診断実行回路が、診断指令値を提供する前に車両作動条件が診断指令値と整合しているか否かを決定するように更に構造化されるという特徴、ポリシーが診断実行条件を更に含み、診断実行回路が、車両作動条件が診断実行条件に応答した診断指令値と整合するか否かを決定するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、能動診断記述に応答した診断データ収集作動を実施するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを格納するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動では収集されたデータに対して処理作動を実施し、この処理作動に応答した診断データセットを格納するように更に構造化されるという特徴、及び/又は処理作動が、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、仮想センサに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに応答した車両作動条件パラメータを決定する段階、車両作動条件パラメータに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び/又は収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階のような少なくとも1つ作動を含むという特徴を含む。例示的システムは、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動では収集されたデータに対して処理作動を実施し、この処理作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴、及び/又は処理作動が、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、仮想センサに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに応答した車両作動条件パラメータを決定する段階、車両作動条件パラメータに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び/又は収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階のような少なくとも1つ作動を含むという特徴を含む。例示的システムは、診断指令値に対するアクチュエータの応答に基づいて診断確認値を決定し、この診断確認値を格納する段階又は外部デバイスに通信する段階の一方を実施するように構造化された診断検証回路、能動診断記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンのいずれの上に当該終点が存在するかを識別しないターゲットデバイス記述を含む場合に、システムが、ターゲットデバイス記述に応答した当該終点に対するネットワークアドレス値を決定するように構造化された構成回路を更に含み、診断実行回路が、更にネットワークアドレス値に応答した当該終点に診断指令値を提供するように更に構造化されるという特徴、及び/又は能動診断記述が、当該終点が第1のネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含む場合に、システムが、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2のゾーン上に存在すると決定するように構造化された構成回路を更に含むという特徴を含む。
【0341】
例示的方法は、能動診断記述を含むポリシーを解釈する段階と、能動診断記述に応答して診断指令値を車両の第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点に提供する段階と、第2のネットワークゾーンが第1のネットワークゾーンと異なるタイプのものであるという特徴と、診断確認値に応答してアクチュエータに指令する段階とを含む。
【0342】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。例示的方法は、診断指令値を提供する前に車両作動条件が診断指令値と整合しているか否かを決定する段階、ポリシーが診断実行条件を更に含み、車両作動条件が診断実行条件に応答した診断指令値と整合するか否かを決定する段階、能動診断記述に応答した診断データ収集作動を実施する段階、診断データ収集作動に応答した診断データセットを格納する段階、及び/又は診断データ収集作動では収集されたデータを処理し、この処理に応答した診断データセットを格納する段階を含む。収集データを処理する例示的作動は、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、仮想センサに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに応答した車両作動条件パラメータを決定する段階、車両作動条件パラメータに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び/又は収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階を含む。例示的方法は、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴、診断データ収集作動では収集されたデータを処理し、この処理に応答した診断データセットを外部デバイスに通信する段階、診断指令値に対するアクチュエータの応答に基づいて診断確認値を決定し、この診断確認値を格納する段階又は外部デバイスに通信する段階の一方を実施する段階、能動診断記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンのいずれの上に当該終点が存在するかを識別しないターゲットデバイス記述を含む場合に、ターゲットデバイス記述に応答した当該終点に対するネットワークアドレス値を決定し、更にネットワークアドレス値に応答した当該終点に診断指令値を提供する段階、及び/又は能動診断記述が、当該終点が第1のネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含む場合に、方法が、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2のゾーン上に存在すると決定する段階を更に含むという特徴を含む。
【0343】
例示的システムは、第1のレガシーネットワークゾーン及び第2の高機能ネットワークゾーンを有する車両、第1のレガシーネットワークゾーンと第2の高機能ネットワークゾーンの間に挿入され、外部通信値を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路を含む集中型ネットワークデバイス(CND)、外部通信値に応答して外部デバイスと第1のレガシーネットワークゾーン又は第2の高機能ネットワークゾーンの一方の終点との間の通信を調整するように構造化された外部通信制御回路を含む。
【0344】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、外部通信値が能動診断記述を含むという特徴、外部通信値が能動試験記述を含むという特徴、外部通信値がデータ要求値又は車両指令値のうちの少なくとも一方を含むという特徴、第1のレガシーネットワークゾーンがコントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークを含むという特徴、第2の高機能ネットワークゾーンがイーサネットネットワークを含むという特徴、外部デバイスが、サービスツール、製造業者ツール、販売者ツール、又はクラウドベースのツールのうちの少なくとも1つ含むという特徴、外部通信値が、当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、外部通信制御回路が、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在すると決定するように更に構造化されるという特徴、外部デバイスが、第1のレガシーネットワークゾーンに通信的に結合されたサービスツール又は製造ツールの一方を含むという特徴、外部デバイスが、第2の高機能ネットワークゾーンに通信的に結合されるという特徴、外部通信値が、当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、外部通信制御回路が、当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在すると決定するように更に構造化されるという特徴、及び/又は外部デバイスが、第2の高機能ネットワークゾーンに通信的に結合されるという特徴を含む。
【0345】
例示的方法は、外部通信値を含むポリシーを解釈する段階と、外部通信値に応答して外部デバイスと車両の第1のレガシーネットワークゾーン又は車両の第2の高機能ネットワークゾーンの一方の終点との間の通信を調整する段階とを含む。
【0346】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、外部通信値が能動診断記述を含み、通信を調整する段階が、能動診断記述に応答した能動診断を実施する段階を含むという特徴、外部通信値が能動試験記述を含み、通信を調整する段階が、能動試験記述に応答した能動試験を実施する段階を含むという特徴、通信を調整する段階が、外部通信値に応答したデータ値を収集する段階、又は外部通信値に応答した車両制御指令を提供する段階の少なくとも一方を含むという特徴、能動支援作動を実施する段階を含む外部デバイスからの外部通信値を通信する段階、外部通信値に応答して当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を決定し、このターゲットデバイス記述に応答して終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在すると決定する段階、及び/又は外部通信値に応答して当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を決定し、このターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在すると決定する段階を含む。
【0347】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及び第2のネットワークゾーンを有する車両と、ネットワーク調整記述を含み、デフォルトポリシー値を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路、外部データ経路指定記述及び外部データサービス記述に応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を含み、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)とを含む。
【0348】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、ポリシーが1次ポリシー値を含み、構成回路が、1次ポリシー値に応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、1次ポリシー値が存在するか否かを決定し、1次ポリシー値が存在すると決定するのに応答してデフォルトポリシー値の代わりに1次ポリシー値をポリシーとして利用するように更に構造化されるという特徴、ポリシーが2次ポリシー値を更に含み、構成回路が、2次ポリシー値に応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、2次ポリシー値が存在するか否かを決定し、2次ポリシー値が存在すると決定するのに応答してデフォルトポリシー値又は1次ポリシー値のいずれかの代わりに2次ポリシー値をポリシーとして利用するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、2次ポリシー値をポリシーとして適用し、1次ポリシー値のうちの整合する部分(consistent portions)をポリシーの更に別の部分(further portion)として適用するように更に構造化されるという特徴、デフォルトポリシー値が、永久格納ポリシーを含み、1次ポリシー値が、ツール供給型ポリシーを含むという特徴、ポリシー管理回路が、第2の外部デバイスからのツール供給型ポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、第2の外部デバイスが、サービスツール、製造ツール、ウェブベースのアプリケーション、及び/又はクラウドベースのアプリケーションのようなデバイスから選択される少なくとも1つのデバイスを含むという特徴、デフォルトポリシー値が、永久格納ポリシーを含み、1次ポリシー値が、ツール供給型ポリシーを含むという特徴、2次ポリシー値が、製造後ポリシーを含むという特徴、ポリシー管理回路が、第2の外部デバイスからのツール供給型ポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、第2の外部デバイスからの製造後ポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、第3の外部デバイスからの製造後ポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、1次ポリシー値及び2次ポリシー値の各々が存在するか否か(及び/又は正当であるか否か)を決定し、2次ポリシー値、1次ポリシー値、又はデフォルトポリシー値をこの順序で利用するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、デフォルトポリシー値に応答して第2の外部デバイスからの1次ポリシー値を解釈するように更に構造化されるという特徴、及び/又はポリシー管理回路が、1次ポリシー値又はデフォルトポリシー値の少なくとも一方に応答して第2の外部デバイスからの2次ポリシー値を解釈するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0349】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)であって、ネットワーク調整記述を含み、外部デバイスからCNDに通信されるポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路と、ポリシーに応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路と、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された少なくとも1つのネットワークインタフェース回路とを含むCNDを含む。
【0350】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、外部デバイスが、クラウドアプリケーション又はウェブベースのツールの一方を含むという特徴、外部デバイスが、複数のユーザからポリシー入力値を受信するように構造化されたポリシー開発インタフェースと、ポリシー入力値をポリシーの中にコンパイルするように構造化されたポリシー定式化エンジンと、ポリシーをCNDに通信するように構造化されたポリシー適用エンジンとを含むという特徴、ポリシーが、少なくとも1つのデータ収集パラメータに対応する少なくとも1つのローカル通信デバイスを各々が含む少なくとも1つのデータ収集定義と、各データ収集定義に対するソース定義又は宛先定義の少なくとも一方とを含むという特徴、ソース定義又は宛先定義の少なくとも一方の各々が、ソース識別子、宛先識別子、ソースアドレス、宛先アドレス、ソースポート、及び/又は宛先ポートのうちの少なくとも1つを含み、CNDが、データ収集定義に応答したデータ収集作動を実施するように更に構造化されるという特徴、CNDが、少なくとも1つのデータ収集定義のうちの少なくとも1つに対するソース定義又は宛先定義の少なくとも一方を含むという特徴、及び/又はポリシー定式化エンジンが、少なくとも1つのデータ収集定義のうちの少なくとも1つに対するソース定義又は宛先定義の少なくとも一方を決定するという特徴を含む。更に別の例示的システムは、第1のネットワークゾーン上の第1の終点と第2のネットワークゾーン上の第2の終点の間の通信、第1のネットワークゾーン上の第1の終点と第1のネットワークゾーン上の第2の終点の間の通信、車両の第1のローカル通信デバイスと車両の第2のローカル通信デバイスの間の通信、及び/又は第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間の通信のような少なくとも1つの通信データを含む車両通信データを解釈するように構造化された車両通信回路、システムが、車両通信データに応答して可視化データを発生させるように構造化された可視化回路と、可視化データを送信するように構造化されたディスプレイインタフェース回路とを更に含むという特徴、車両通信回路が外部デバイス上に配置され、CNDが、車両通信データを車両のネットワークゾーン上のポートに提供するように構成され、外部デバイスが、車両のネットワークゾーン上のこのポートで通信データを受信するように構成されるという特徴、可視化回路が外部デバイス上に配置され、ディスプレイインタフェース回路が、外部デバイスに通信的に結合されたユーザデバイスに向けて可視化データを送信するという特徴、第1のネットワークゾーンがコントローラエリアネットワーク(CAN)を含み、第2のネットワークゾーンがイーサネットネットワークゾーンを含むという特徴、及び/又は外部デバイスが、ポリシーを選択される構成フォーマットを有する少なくとも1つの構成ファイルとして生成するように構造化されたポリシー定式化エンジンを含むという特徴を含む。例示的可視化データは、車両のローカル通信デバイス間の通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現、CNDを通過する通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現、第1のネットワークインタフェース回路又は第2のネットワークインタフェース回路の少なくとも一方によって調整された通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現、及び/又は第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンとの間を出入りする通信の少なくとも一部分のグラフィカルフロー表現のうちの1又は2以上を含む。例示的システムは、外部デバイスが、ポリシー対話コードを発生させるように構造化されたポリシー対話エンジンと、複数のユーザからポリシー対話コードに応答したポリシー入力値を受信するように構造化されたポリシー開発インタフェースと、受信ポリシー入力値に応答したポリシーを発生させるように構造化されたポリシー定式化エンジンと、ポリシーをCNDに通信するように構造化されたポリシー適用エンジンとを含むという特徴を含む。例示的ポリシー対話コードは、ヘッダファイル、パラメータ定義、及び/又はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)宣言のうちの1又は2以上を含む。
【0351】
例示的方法は、外部デバイスからの車両のためのポリシーを解釈する段階と、ポリシーに応答して少なくとも一方のネットワークインタフェース回路を構成する段階と、構成された少なくとも一方のネットワークインタフェース回路を利用して車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整する段階とを含む。
【0352】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、複数のユーザからポリシー入力値を受信し、このポリシー入力値をポリシーの中にコンパイルして第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入され、少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を含む集中型ネットワークデバイス(CND)にポリシーを通信する段階、ポリシーが少なくとも1つのデータ収集定義を含み、方法が、データ収集定義に応答したデータ収集作動を実施する段階を更に含むという特徴、少なくとも1つのデータ収集定義のうちの少なくとも1つに対するソース定義又は宛先定義の少なくとも一方を自動的に決定する段階、第1のネットワークゾーン上の第1の終点と第2のネットワークゾーン上の第2の終点の間の通信、第1のネットワークゾーン上の第1の終点と第1のネットワークゾーン上の第2の終点の間の通信、車両の第1のローカル通信デバイスと車両の第2のローカル通信デバイスの間の通信、及び/又は第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間の通信のような少なくとも1つの通信データを含む車両通信データを解釈し、車両通信データに応答して可視化データを発生させ、可視化データを表示デバイスに向けて送信する段階、ポリシー対話コードを生成し、このポリシー対話コードに応答したポリシー入力値を受信して、受信ポリシー入力値に応答したポリシーを発生させる段階、及び/又はポリシー対話コードを発生させる段階が、ポリシーに対するヘッダファイルを発生させる段階、ポリシーに対するパラメータ定義を発生させる段階、及び/又はクラウドアプリケーション又はウェブベースのツールの少なくとも一方を含む外部デバイスと対話するユーザデバイスに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)宣言を発生させる段階のような複数の作動から選択される少なくとも1つの作動を実施する段階を含むという特徴を含む。
【0353】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)であって、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路と、ポリシーに応答して少なくとも1つのネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路と、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された少なくとも1つのネットワークインタフェース回路とを含むCNDを含む。
【0354】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、ポリシー管理回路が、外部デバイスからポリシー通信を受信し、ポリシー通信に応答してポリシーを格納する段階又は格納されたポリシーを更新する段階の一方を実施することによってポリシーを解釈するように更に構造化されるという特徴、外部デバイスが、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンのうちの少なくとも一方を通してポリシー管理回路に通信的に結合されるという特徴、外部デバイスが、無線ネットワーク接続又はセルラーネットワーク接続のうちの少なくとも一方を通してポリシー管理回路に通信的に結合されるという特徴、ポリシー管理回路が、ポリシーを格納する段階又は格納されたポリシーを更新する段階の一方を実施する前にポリシーを検証するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、ポリシーを検証するのに応答して外部デバイスに通知を提供するように更に構造化されるという特徴、ポリシーが、少なくとも1つのデータ収集パラメータを含むという特徴、及び/又はポリシーが、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも1つの終点に対応する許可値を含み、許可値が、データ収集許可値、サービス公開許可値、サービス定期受信許可値、又は外部通信許可値から構成される複数の値から選択される少なくとも1つの許可値を含むという特徴を含む。
【0355】
例示的方法は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する段階と、ネットワーク調整記述に応答して車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整する段階と、第2のネットワークゾーンが第1のネットワークゾーンと異なるタイプのものであるという特徴とを含む。
【0356】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、外部デバイスからのポリシー通信を受信し、ポリシー通信に応答してポリシーを格納する段階又はポリシーを更新する段階の一方を実施する段階、ポリシーを格納する段階又はポリシーを更新する段階の一方を実施する前にポリシーを検証する段階、ポリシーを適用することができないことを検証するのに応答して外部デバイスに通知を提供する段階、ポリシーに応答して第1のネットワークゾーン及び第2のネットワークゾーンの各々のものの終点の外部通信を調整する段階、ポリシーに応答して第1のネットワークゾーンの第1の終点と第1のネットワークの第2の終点の間の通信を調整する段階、ポリシーの実施又はポリシーの更新の一方に応答して構成可能イーサネットスイッチのローカル構成ファイルを更新する段階、ポリシーの実施又はポリシーの更新の一方に応答して構成可能エッジゲートウェイのローカル構成ファイルを更新する段階、第1のネットワークゾーンの第1の終点と第2のネットワークゾーンの第2の終点の間の通信を調整する段階が、通信に対してアップサンプリング作動又はダウンサンプリング作動の一方を実施する段階を含む段階、及び/又は第1のネットワークゾーンの第1の終点と第1のネットワークゾーンの第2の終点の間の通信を調整する段階が、通信に対してアップサンプリング作動又はダウンサンプリング作動の一方を実施する段階を含む段階を含む。ポリシーを適用することができないことを検証する例示的作動は、ポリシーが以前に格納されたポリシー又はポリシー通信のセキュリティ基準に違反すると決定する段階、ポリシーを実施することができないと決定する段階、ネットワーク通信制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階、データ格納制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階、及び/又は外部通信制限に起因してポリシーを実施することができないと決定する段階から構成される複数の作動のうちの1又は2以上を含む。
【0357】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両と、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)であって、能動診断記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路、能動診断記述に応答して第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点に診断指令値を提供するように構造化された診断実行回路を含む上記CNDとを含み、終点は、診断指令値に応答するデバイスを含む。
【0358】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、診断指令値を解釈し、この診断指令値に応答したアクチュエータ指令値を提供するように構造化されたデバイス制御回路と、アクチュエータ指令値に応じるアクチュエータとを含み、診断実行回路が、診断指令値を提供する前に車両作動条件が診断指令値と整合しているか否かを決定するように更に構造化されるという特徴、ポリシーが診断実行条件を更に含み、診断実行回路が、車両作動条件が診断実行条件に応答した診断指令値と整合するか否かを決定するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、能動診断記述に応答した診断データ収集作動を実施するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを格納するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動では収集されたデータに対して処理作動を実施し、この処理作動に応答した診断データセットを格納するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴、診断実行回路が、診断データ収集作動では収集されたデータに対して処理作動を実施し、この処理作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴を含み、診断指令値に対するアクチュエータの応答に基づいて診断確認値を決定し、この診断確認値を格納する段階又は外部デバイスに通信する段階の一方を実施するように構造化された診断検証回路、能動診断記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンのいずれの上に当該終点が存在するかを識別しないターゲットデバイス記述を含み、システムが、ターゲットデバイス記述に応答した当該終点に対するネットワークアドレス値を決定するように構造化された構成回路を更に含み、診断実行回路が、更にネットワークアドレス値に応答した当該終点に診断指令値を提供するように更に構造化されるという特徴、及び/又は能動診断記述が、当該終点が第1のネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、システムが、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2のゾーン上に存在すると決定するように構造化された構成回路を更に含むという特徴を含む。例示的処理作動は、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、仮想センサに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに応答した車両作動条件パラメータを決定する段階、車両作動条件パラメータに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階のうちの1又は2以上を含む。
【0359】
例示的方法は、能動診断記述を含むポリシーを解釈する段階と、能動診断記述に応答して診断指令値を車両の第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点に提供する段階と、第2のネットワークゾーンが第1のネットワークゾーンと異なるタイプのものであるという特徴と、診断確認値に応答してアクチュエータに指令する段階とを含む。
【0360】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、診断指令値を提供する前に車両作動条件が診断指令値と整合しているか否かを決定する段階、ポリシーが診断実行条件を更に含み、車両作動条件が診断実行条件に応答した診断指令値と整合するか否かを決定する段階、能動診断記述に応答した診断データ収集作動を実施する段階、診断データ収集作動に応答した診断データセットを格納する段階、診断データ収集作動では収集されたデータを処理し、この処理に応答した診断データセットを格納する段階、診断実行回路が、診断データ収集作動に応答した診断データセットを外部デバイスに通信するように更に構造化されるという特徴、診断データ収集作動では収集されたデータを処理し、この処理に応答した診断データセットを外部デバイスに通信する段階、診断指令値に対するアクチュエータの応答に基づいて診断確認値を決定し、この診断確認値を格納する段階又は外部デバイスに通信する段階の一方を実施する段階、能動診断記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンのいずれの上に当該終点が存在するかを識別しないターゲットデバイス記述を含み、ターゲットデバイス記述に応答した当該終点に対するネットワークアドレス値を決定し、更にネットワークアドレス値に応答した当該終点に診断指令値を提供する段階、及び/又は能動診断記述が、当該終点が第1のネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、方法が、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2のゾーン上に存在すると決定する段階を更に含むという特徴を含む。収集データを処理する例示的作動は、収集データを圧縮する段階、収集データを要約する段階、収集データを利用して仮想センサを作動させる段階、仮想センサに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに応答した車両作動条件パラメータを決定する段階、車両作動条件パラメータに応答した診断データセットを決定する段階、収集データに対してアップサンプリング作動を実施する段階、及び収集データに対してダウンサンプリング作動を実施する段階のような1又は2以上の作動を含む。
【0361】
例示的システムは、第1のレガシーネットワークゾーン及び第2の高機能ネットワークゾーンを有する車両、第1のレガシーネットワークゾーンと第2の高機能ネットワークゾーンの間に挿入され、外部通信値を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路を含む集中型ネットワークデバイス(CND)、及び/又は外部通信値に応答して外部デバイスと第1のレガシーネットワークゾーン又は第2の高機能ネットワークゾーンの一方の終点の間の通信を調整するように構造化された外部通信制御回路を含む。
【0362】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、外部通信値が、能動診断記述を含むという特徴、外部通信値が、能動試験記述を含むという特徴、外部通信値が、データ要求値又は車両指令値のうちの少なくとも一方を含むという特徴、第1のレガシーネットワークゾーンが、コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークを含むという特徴、第2の高機能ネットワークゾーンが、イーサネットネットワークを含むという特徴、外部デバイスが、サービスツール、製造業者ツール、販売者ツール、又はクラウドベースのツールのうちの少なくとも1つ含むという特徴、外部通信値が、当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、外部通信制御回路が、ターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在すると決定するように更に構造化されるという特徴、外部デバイスが、第1のレガシーネットワークゾーンに通信的に結合されたサービスツール又は製造ツールの一方を含むという特徴、外部デバイスが、第2の高機能ネットワークゾーンに通信的に結合されるという特徴、外部通信値が、当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を含み、外部通信制御回路が、当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在すると決定するように更に構造化されるという特徴、及び/又は外部デバイスが、第2の高機能ネットワークゾーンに通信的に結合されるという特徴を含む。
【0363】
例示的方法は、外部通信値を含むポリシーを解釈する段階と、外部通信値に応答して外部デバイスと車両の第1のレガシーネットワークゾーン又は車両の第2の高機能ネットワークゾーンの一方の終点の間の通信を調整する段階とを含む。
【0364】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、外部通信値が能動診断記述を含み、通信を調整する段階が、能動診断記述に応答した能動診断を実施する段階を含むという特徴、外部通信値が能動試験記述を含み、通信を調整する段階が、能動試験記述に応答した能動試験を実施する段階を含むという特徴、通信を調整する段階が、外部通信値に応答したデータ値を収集する段階、又は外部通信値に応答した車両制御指令を提供する段階の少なくとも一方を含むという特徴、能動支援作動を実施する段階を含む外部デバイスからの外部通信値を通信する段階、外部通信値に応答して当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を決定し、このターゲットデバイス記述に応答して終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在すると決定する段階、及び/又は外部通信値に応答して当該終点が第2の高機能ネットワークゾーン上に存在するという識別情報を含むターゲットデバイス記述を決定し、このターゲットデバイス記述に応答して当該終点が第1のレガシーネットワークゾーン上に存在すると決定する段階を含む。
【0365】
例示的装置は、車両通信データを解釈するように構造化された車両通信回路と、車両通信データに応答して可視化データであって、車両に搭載された第1のネットワーク、及び車両に搭載された第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークに各々がそれぞれ対応する第1のネットワーク識別子及び第2のネットワーク識別子を有する上記可視化データを発生させるように構造化された可視化回路と、可視化データを送信するように構造化されたディスプレイインタフェース回路とを含む。
【0366】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的装置は、可視化データを解釈して表示するように構造化された電子ディスプレイ、可視化データが、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのネットワークトポロジーに対応するトポロジーデータを含むという特徴、可視化回路が、車両通信データのメタデータの一部分を可視化データに含めるように更に構造化されるという特徴、データフィルタリング値を解釈するように構造化された入力モニタ回路であって、可視化回路が、データフィルタリング値に少なくとも部分的に基づいて、可視化データを発生させるのに使用される車両通信データの一部分をフィルタリングするように更に構造化される入力モニタ回路、第1又は第2のネットワーク識別子が、イーサネットベースのプロトコルに対応するという特徴、第1又は第2のネットワーク識別子の他方がコントローラエリアネットワーク(CAN)ベースのプロトコルに対応するという特徴、可視化データが、第1のネットワークと第2のネットワークの両方と異なるタイプの第3のネットワークに対応する第3のネットワーク識別子を有するという特徴、可視化データが、トラフィックモニタ可視化を含むという特徴、トラフィックモニタ可視化が、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点、車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの選択される一方、又は第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方のポートのうちの少なくとも1つに対応するという特徴、可視化データが、ポートカウンタ可視化を含むという特徴、可視化データが、終点データフローモニタ可視化を含むという特徴、可視化データが、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点に関するネットワーク活動プロファイルを含むという特徴、及び/又は可視化データが、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点、車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの選択される一方、又は第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方のポートのうちの少なくとも1つに関するネットワーク活動プロファイルを含むという特徴を含む。例示的システムは、ディスプレイインタフェース回路が、可視化データを車両の共有ストレージ上に格納する段階、可視化データを車両の共有ストレージ上に格納し、格納された可視化データを外部デバイス向けて選択的に送信する段階、可視化データをセキュアクラウドストレージに向けて送信する段階、及び/又は可視化データをセキュアクラウドストレージに向けて送信し、モニタツール、外部アプリケーション、サービスツール、又はユーザデバイスのうちの少なくとも1つに対して格納された可視化データへの選択的なアクセスを提供する段階のような少なくとも1つの作動を実施することによって可視化データを送信するように更に構造化されるという特徴を含む。例示的システムは、車両通信回路が、車両上に配置されて車両通信回路に通信的に結合されたメモリ上に格納されたポリシーからの車両通信データを解釈する段階、車両通信回路に通信的に結合されたサービスツールから車両通信データを受信する段階、車両通信回路に通信的に結合されたアプリケーションから車両通信データを受信する段階、及び/又は車両通信回路に通信的に結合されたモニタツールから車両通信データを受信する段階のような少なくとも1つの作動を実施することによって車両通信データを解釈するように更に構造化されるという特徴を含む。
【0367】
例示的データフィルタリング値は、ネットワークアドレス関連付け、車両制御デバイス関連付け、車両システム関連付け、サービス群関連付け、ネットワークプロトコルタイプ、終点識別子、データタイプ、アプリケーション関連付け、及び/又はフロー関連付けを含む。例示的データフィルタリング値は、エンジンシステム、操舵システム、制動システム、燃料システム、原動機システム、ロック防止制動システム、牽引制御システム、及び/又は駆動転送系制御システムのうちの1又は2以上を含む。例示的データフィルタリング値は、セキュリティシステム、照明系、安全システム、環境制御システム、高度運転者支援システム、及び/又はインフォテインメントシステムのようなシステムを参照する。例示的な第3のネットワーク識別子は、セルラーベースのプロトコル、WiFiベースのプロトコル、及び/又はBluetoothベースのプロトコルのうちの1又は2以上を含む。
【0368】
例示的方法は、車両通信データを解釈する段階と、車両通信データに応答して可視化データであって、車両に搭載された第1のネットワーク、及び車両に搭載された第1のネットワークと異なるタイプの第2のネットワークにそれぞれ対応する第1のネットワーク識別子及び第2のネットワーク識別子を有する上記可視化データを発生させる段階と、可視化データを送信する段階とを含む。
【0369】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、可視化データを発生させる段階が、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのネットワークトポロジーに対応するトポロジーデータを発生させる段階を含むという特徴、可視化データを発生させる段階が、車両通信データのメタデータの一部分を含める段階、データフィルタリング値を解釈し、このデータフィルタリング値に少なくとも部分的に基づいて車両通信データの一部分をフィルタリングする段階を更に含むという特徴、可視化データを発生させる段階が、トラフィックモニタ可視化を決定する段階を含むという特徴、可視化データを発生させる段階が、ポートカウンタ可視化を決定する段階を含むという特徴、可視化データを発生させる段階が、終点のデータフローをモニタして終点データフローモニタ可視化を決定する段階を含むという特徴、可視化データを発生させる段階が、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の終点に関するネットワーク活動プロファイルを決定する段階を含むという特徴、及び/又は可視化データを発生させる段階が、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点、車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの選択される一方、又は第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方のポートのうちの少なくとも1つに関するネットワーク活動プロファイルを決定する段階を含むという特徴を含む。
【0370】
トラフィックモニタ可視化を決定する例示的作動は、第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方の上の終点、車両システム、アプリケーション、フロー、車両コントローラ、車両機能、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの選択される一方、及び/又は第1のネットワーク又は第2のネットワークの一方のポートのうちの1又は2以上に関するトラフィックをモニタする段階を含む。可視化データを送信する例示的作動は、可視化データを車両の共有ストレージ上に格納する段階、可視化データを車両の共有ストレージ上に格納し、格納された可視化データを外部デバイス向けて選択的に送信する段階、可視化データをセキュアクラウドストレージに向けて送信する段階、及び/又は可視化データをセキュアクラウドストレージに向けて送信し、モニタツール、外部アプリケーション、サービスツール、及び/又はユーザデバイスのうちの少なくとも1つに対して格納された可視化データへの選択的なアクセスを提供する段階のような1又は2以上の作動を含む。車両通信データを解釈する例示的作動は、車両上に配置されて車両通信回路に通信的に結合されたメモリ上に格納されたポリシーからの車両通信データを解釈する段階、車両通信回路に通信的に結合されたサービスツールから車両通信データを受信する段階、車両通信回路に通信的に結合されたアプリケーションから車両通信データを受信する段階、及び/又は車両通信回路に通信的に結合されたモニタツールから車両通信データを受信する段階のような少なくとも1つの作動を含む。
【0371】
例示的システムは、第1のネットワークゾーン及びそれとは異なるタイプの第2のネットワークゾーンを有する車両と、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの間に挿入された集中型ネットワークデバイス(CND)であって、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路を含む上記CNDと、第1のネットワークインタフェース回路が、第1のネットワークゾーンの終点と第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化されるという特徴とを含む。
【0372】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的システムのある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的システムは、ネットワーク調整記述が、データ要求元に関するデータ値を含むデータ要求許可記述を含み、データ要求元の少なくとも一部分が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも一方の終点を含み、第1のネットワークインタフェース回路が、データ要求許可記述に応答して通信を調整するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、ネットワーク調整記述に応答して第2のネットワークインタフェース回路を構成するように更に構造化され、第2のネットワークインタフェース回路が、第2のネットワークゾーンの終点間の通信を調整するように構造化されるという特徴、構成回路が、ネットワーク調整記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路を構成するように更に構造化され、ゲートキーパーインタフェース回路が、第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの両方の終点と外部デバイスの間の通信を調整するように構造化されるという特徴、外部デバイスが、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方に通信的に結合されるという特徴、外部デバイスが、車両の送受信機に通信的に結合され、送受信機が、第2のネットワークゾーンに通信的に結合されるという特徴、外部デバイスが、クラウドサーバベースのアプリケーション、ウェブベースのアプリケーション、又は移動デバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを含むアプリケーションを含むという特徴、データ要求許可記述が、外部デバイス、第1のネットワークゾーン及び/又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つに関するフロー、外部デバイスに関するフロー、第1のネットワークゾーン及び/又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つに関する車両機能、又は外部デバイスに関する車両機能のうちの少なくとも1つに関連付けられたデータアクセス許可を更に含み、ゲートキーパーインタフェース回路が、データアクセス許可に応答して外部デバイスとの通信を調整するように更に構造化されるという特徴、データ要求許可記述が、外部通信帯域幅制限を更に含み、ゲートキーパーインタフェース回路が、外部通信帯域幅制限に応答して外部デバイスとの通信を調整するように更に構造化されるという特徴、構成回路が、ネットワーク調整記述に対する変更を含むポリシー更新を受信し、この変更に応答して第1のネットワークインタフェース回路の構成を更新するように更に構造化されるという特徴、ポリシー管理回路が、ポリシー更新に関連付けられた認可を解釈し、要求元ユニットがポリシー更新のネットワーク調整記述に対して変更を加えることが認可されていないことを認可が示すのに応答してポリシー更新を抑制するように更に構造化されるという特徴、及び/又は要求元ユニットが、ポリシー更新に関するエンティティ、ポリシー更新に関するアプリケーション、ポリシー更新に関するフロー、ポリシー更新に関する車両機能、ポリシー更新を通信する外部デバイスの識別子から構成される複数のユニットから選択される少なくとも1つのユニットを含むという特徴を含む。例示的ゲートキーパーインタフェース回路は、調整された通信のうちの1つに関するフロー、調整された通信に関するデータタイプ、調整された通信に関するデータサービスプロバイダ、調整された通信に関する車両機能、調整された通信に関するサービス群、及び/又は、外部デバイスとの通信可能結合の接続タイプのうちの少なくとも1つに応答して外部デバイスとの通信を調整するように更に構造化される。
【0373】
例示的方法は、ネットワーク調整記述を含むポリシーを解釈する段階と、ネットワーク調整記述に応答して第1のネットワークインタフェース回路を構成する段階と、第1のネットワークインタフェース回路を用いて車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整する段階とを含む。
【0374】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、ネットワーク調整記述が、データ要求元に関するデータ値を含むデータ要求許可記述を含み、データ要求元の少なくとも一部分が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも一方の終点を含む場合に、データ要求許可記述に応答して通信を調整する段階、ネットワーク調整記述に応答する第2のネットワークインタフェース回路を含み、第2のネットワークインタフェース回路を用いて第2のネットワークゾーンの終点間の通信を調整する段階、ネットワーク調整記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路を含み、ゲートキーパーインタフェース回路を用いて第1のネットワークゾーンと第2のネットワークゾーンの両方の終点と外部デバイスの間の通信を調整する段階、及び/又はデータ要求許可記述が、外部デバイス、第1のネットワークゾーン及び/又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つに関するフロー、外部デバイスに関するフロー、第1のネットワークゾーン及び/又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つに関する車両機能、及び/又は外部デバイスに関する車両機能のうちの少なくとも1つに関連付けられたデータアクセス許可を更に含む場合に、ゲートキーパーインタフェース回路を用いてデータアクセス許可に応答して外部デバイスとの通信を調整する段階を含む。例示的データ要求許可記述は外部通信帯域幅制限を含み、例示的方法は、ゲートキーパーインタフェース回路を用いて外部通信帯域幅制限に応答して外部デバイスとの通信を調整する段階を更に含む。通信を調整する例示的作動は、調整された通信のうちの1つに関するフロー、調整された通信に関するデータタイプ、調整された通信に関するデータサービスプロバイダ、調整された通信に関する車両機能、調整された通信に関するサービス群、及び/又は、外部デバイスとの通信可能結合の接続タイプのうちの1又は2以上に更に応答してのものである。例示的方法は、ネットワーク調整記述に対する変更を含むポリシー更新を受信し、この変更に応答して第1のネットワークインタフェース回路の構成を更新する段階、及び/又はポリシー更新に関連付けられた認可を解釈し、要求元ユニットがポリシー更新のネットワーク調整記述に対して変更を加えることが認可されていないことを認可が示すのに応答してポリシー更新を抑制する段階を含む。
【0375】
例示的方法は、ネットワーク使用許可記述を含むポリシーを解釈する段階と、ネットワーク使用許可記述に応答する第1のネットワークインタフェース回路を構成する段階と、第1のネットワークインタフェース回路を用いて車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークの終点の間の通信を調整する段階とを含む。
【0376】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的方法のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的方法は、ネットワーク使用許可記述が外部データアクセス記述を更に含む場合に、この外部データアクセス記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路を含み、ゲートキーパーインタフェース回路を用いて外部データアクセス記述に応答して外部デバイスとの通信を調整する段階、外部データアクセス記述が、外部デバイスに関連付けられた許可を含むという特徴、外部データアクセス記述が、車両のフローに関連付けられた許可を含む場合に、通信を調整する段階が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの終点のうちで通信中のもののフロー関連付けに基づいて通信を調整する段階を含むという特徴、外部データアクセス記述が、アプリケーションに関連付けられた許可を含む場合に、通信を調整する段階が、外部デバイス、第1のネットワークゾーンの終点、又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つを含む通信デバイスのアプリケーション関連付けに基づいて通信を調整する段階を含むという特徴、外部データアクセス記述が、車両のネットワークゾーンに関連付けられた許可を含む場合に、通信を調整する段階が、調整された通信のソースゾーン又は宛先ゾーンのうちの少なくとも一方と外部データアクセス記述とに基づいて通信を調整する段階を含むという特徴、第1のネットワークゾーン及び第2のネットワークゾーンが各々、車両の別々の仮想ローカルエリアネットワークを含むという特徴、及び/又はネットワーク使用許可記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも一方をサポートするネットワーク利用記述、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点、フロー、車両機能、又はアプリケーションのうちの少なくとも1つを含む通信デバイス記述を更に含むという特徴を含む。
【0377】
ここで、通信を調整する段階は、ネットワーク利用記述と調整された通信に関連付けられた通信デバイスとに基づいて通信を調整する段階を含む。
【0378】
例示的装置は、ネットワーク使用許可記述を含むポリシーを解釈するように構造化されたポリシー管理回路と、ネットワーク使用許可記述に応答して第1のネットワークインタフェース回路を構成するように構造化された構成回路と、車両の第1のネットワークゾーンの終点と車両の第2のネットワークゾーンの終点の間の通信を調整するように構造化された第1のネットワークインタフェース回路とを含む。
【0379】
ある一定の実施形態にそのいずれか1又は2以上が存在することができる例示的装置のある一定の更に別の態様を以下に説明する。更に別の例示的装置は、ネットワーク使用許可記述が外部データアクセス記述を更に含むという特徴を含む。
【0380】
ここで、構成回路は、外部データアクセス記述に応答するゲートキーパーインタフェース回路を構成するように更に構造化され、ゲートキーパーインタフェース回路は、外部データアクセス記述に応答して外部デバイスとの通信を調整するように構造化され、外部データアクセス記述は、外部デバイスに関連付けられた許可を含み、外部データアクセス記述が、車両のフローに関連付けられた許可を含む場合に、ゲートキーパーインタフェース回路は、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの終点のうちで通信中のもののフロー関連付けに基づいて通信を調整するように更に構造化さ、外部データアクセス記述が、アプリケーションに関連付けられた許可を含む場合に、ゲートキーパーインタフェース回路は、外部デバイス、第1のネットワークゾーンの終点、又は第2のネットワークゾーンの終点のうちの1つを含む通信デバイスのアプリケーション関連付けに基づいて通信を調整するように更に構造化され、外部データアクセス記述が、車両のネットワークゾーンに関連付けられた許可を含む場合に、ゲートキーパーインタフェース回路は、調整された通信のソースゾーン又は宛先ゾーンのうちの少なくとも一方と外部データアクセス記述とに基づいて通信を調整するように更に構造化され、第1のネットワークゾーン及び第2のネットワークゾーンは、各々、車両の別々の仮想ローカルエリアネットワークを含み、及び/又はネットワーク使用許可記述が、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの少なくとも一方に対応するネットワーク利用記述、第1のネットワークゾーン又は第2のネットワークゾーンの一方の終点、フロー、車両機能、又はアプリケーションのうちの少なくとも1つを含む通信デバイス記述を更に含む場合に、ゲートキーパーインタフェース回路は、ネットワーク利用記述と調整された通信に関連付けられた通信デバイスとに基づいて通信を調整するように更に構造化される。
【0381】
本明細書に説明する方法及びシステムは、コンピュータ可読命令、プログラムコード、命令を実行する及び/又は本明細書での方法及びシステムの1又は2以上の作動を機能的に実行するように構成されたハードウエアを含むコンピュータ、コンピュータデバイス、プロセッサ、回路、及び/又はサーバを有する機械を通して部分的又は全体的に配備することができる。本明細書で利用するコンピュータ、コンピュータデバイス、プロセッサ、回路、及び/又はサーバ(「コンピュータデバイス(computing device)」)という用語は、広義に理解しなければならない。
【0382】
例示的コンピュータデバイスは、コンピュータと通信している非一時的コンピュータ可読媒体などの上に格納された命令にアクセスし、そうすることでこの命令を実行した時にコンピュータデバイスの作動を実施する機能を有するいずれかのタイプのコンピュータを含む。ある一定の実施形態では、そのような命令は、それ自体がコンピュータデバイスを含む。これに加えて又はこれに代えて、コンピュータデバイスは、1又は2以上のコンピュータリソースにわたって分散された別々のハードウエアデバイスとすることができ、及び/又は決定された条件に応答して本明細書のシステム及び方法の1又は2以上の作動を機能的に実行するように構成された論理回路、埋め込み回路、センサ、アクチュエータ、入力デバイス及び/又は出力デバイス、ネットワークリソース及び/又は通信リソース、いずれかのタイプのメモリリソース、いずれかのタイプの処理リソース、及び/又はハードウエアデバイスのような態様を含むことができる。
【0383】
ネットワークリソース及び/又は通信リソースは、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、無線、インターネット、又はいずれかの他の公知の通信リソース及び通信プロトコルを含むがこれらに限定されない。例示的かつ非限定的なハードウエアデバイス及び/又はコンピュータデバイスは、汎用コンピュータ、サーバ、埋め込みコンピュータ、移動デバイス、仮想機械、及び/又はエミュレーションコンピュータデバイスを含むがこれらに限定されない。コンピュータデバイスは、コンピュータデバイスの作動を実施するように互いに機能するようにいくつかのデバイスの態様として含められ、コンピュータデバイスの説明した機能を実施するように相互作動可能なリソースセットとして含められた分散リソースとすることができる。ある一定の実施形態では、各コンピュータデバイスは、別々のハードウエア上に存在することができ、及び/又は1又は2以上のハードウエアデバイスは、例えば、デバイス上に格納された別々に実行可能な命令として及び/又は実行可能命令セットの論理的に分割される方式として1よりも多いコンピュータデバイスの態様を含むことができ、一部の態様は、第1のコンピュータデバイスのうちの1つの一部を含み、一部の態様は、コンピュータデバイスのうちの別のものの一部を含む。
【0384】
コンピュータデバイスは、サーバ、クライアント、ネットワークインフラストラクチャー、移動コンピュータプラットフォーム、固定コンピュータプラットフォーム、又は他のコンピュータプラットフォームの一部とすることができる。プロセッサは、プログラム命令、コード、バイナリ命令などを実行する機能を有するいずれかのタイプの計算デバイス又は処理デバイスとすることができる。プロセッサは、信号プロセッサ、デジタルプロセッサ、埋め込みプロセッサ、マイクロプロセッサ、又はいずれかの変形、例えば、これらのプロセッサ上に格納されたプログラムコード又はプログラム命令の実行を直接的又は間接的に容易にすることができるコプロセッサ(数値演算コプロセッサ、グラフィックコプロセッサ、通信コプロセッサなど)などとするか又はこれらを含むことができる。更に、プロセッサは、複数のプログラム、スレッド、及びコードの実行を可能とすることができる。プロセッサの性能を改善するために及びアプリケーションの同時作動を容易にするために、複数のスレッドを同時に実行することができる。実施により、本明細書に説明する方法、プログラムコード、プログラム命令などは、1又は2以上のスレッドに実施することができる。スレッドは、関連の優先度を割り当てることができる他のスレッドをスポーンすることができ、プロセッサは、優先度に基づいて又はプログラムコード内に与えられた命令に基づいて、いずれかの他の順序でこれらのスレッドを実行することができる。プロセッサは、本明細書などで説明する方法、コード、命令、及びプログラムを格納するメモリを含むことができる。プロセッサは、本明細書などで説明する方法、コード、及び命令を格納することができるストレージ媒体にインタフェースを通してアクセス可能である。コンピュータデバイス又は処理デバイスによって実行することができる方法、プログラム、コード、プログラム命令、又は他のタイプの命令を格納するためにプロセッサに接続されたストレージ媒体は、CD-ROM、DVD、メモリ、ハードディスク、フラッシュドライブ、RAM、ROM、キャッシュなどのうちの1又は2以上を含むことができるが、これらに限定されない。
【0385】
プロセッサは、マルチプロセッサの速度及び性能を改善することができる1又は2以上のコアを含むことができる。実施形態では、処理は、2又は3以上の独立したコア(ダイと呼ぶ)を組み合わせたデュアルコアプロセッサ、四重極コアプロセッサ、他のチップレベルのマルチプロセッサなどとすることができる。
【0386】
本明細書に説明する方法及びシステムは、サーバ、クライアント、ファイアウォール、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、又は他のそのようなコンピュータ及び/又はネットワーク接続ハードウエア上でコンピュータ可読命令を実行する機械を通して部分的又は全体的に配備することができる。コンピュータ可読命令は、ファイルサーバ、プリントサーバ、ドメインサーバ、インターネットサーバ、イントラネットサーバ、並びに他の変形、例えば、セカンダリサーバ、ホストサーバ、分散サーバなどを含むことができるサーバに付属させることができる。サーバは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読一時的媒体及び/又は非一時的媒体、ストレージ媒体、ポート(物理及び仮想)、通信デバイス、並びに有線又は無線の媒体を通して他のサーバ、クライアント、機械、及びデバイスにアクセスする機能を有するインタフェースなどのうちの1又は2以上を含むことができる。本明細書などで説明する方法、プログラム、又はコードは、サーバによって実行することができる。更に、本明細書に説明する方法の実行に必要とされる他のデバイスをサーバに付属のインフラストラクチャーの一部と見なすことができる。
【0387】
サーバは、クライアント、他のサーバ、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバなどを含むがこれらに限定されない他のデバイスにインタフェースを提供することができる。更に、この結合及び/又は接続は、ネットワーク上の命令のリモート実行を容易にすることができる。これらのデバイスの一部又は全てのもののネットワーク接続は、本発明の開示の範囲から逸脱することなく1又は2以上の場所でのプログラムコード、命令、及び/又はプログラムの並列処理を容易にすることができる。更に、インタフェースを通してサーバに接続された全てのデバイスは、方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムを格納する機能を有する少なくとも1つのストレージ媒体を含むことができる。中央リポジトリは、様々なデバイス上で実行されるプログラム命令を提供することができる。この実施では、リモートリポジトリは、方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムに対するストレージ媒体として機能することができる。
【0388】
方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、ファイルクライアント、プリントクライアント、ドメインクライアント、インターネットクライアント、イントラネットクライアント、及び他の変形、例えば、セカンダリクライアント、ホストクライアント、分散クライアントなどを含むことができるクライアントに付属させることができる。クライアントは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読一時的媒体及び/又は非一時的媒体、ストレージ媒体、ポート(物理及び仮想)、通信デバイス、並びに有線又は無線の媒体を通して他のクライアント、サーバ、機械、及びデバイスにアクセスする機能を有するインタフェースなどのうちの1又は2以上を含むことができる。本明細書などで説明する方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、クライアントによって実行することができる。更に、本明細書に説明する方法の実行に必要とされる他のデバイスは、クライアントに付属のインフラストラクチャーの一部と見なすことができる。
【0389】
クライアントは、サーバ、他のクライアント、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバなどを含むがこれらに限定されない他のデバイスへのインタフェースを提供することができる。更に、この結合及び/又は接続は、ネットワーク上の方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムのリモート実行を容易にすることができる。これらのデバイスの一部又は全てのもののネットワーク接続は、本発明の開示の範囲から逸脱することなく1又は2以上の場所での方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムの並列処理を容易にすることができる。更に、インタフェースを通してクライアントに接続された全てのデバイスは、方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムを格納する機能を有する少なくとも1つのストレージ媒体を含むことができる。中央リポジトリは、様々なデバイス上で実行されるプログラム命令を提供することができる。この実施では、リモートリポジトリは、方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムに対するストレージ媒体として機能することができる。
【0390】
本明細書に説明する方法及びシステムは、ネットワークインフラストラクチャーを通して部分的又は全体的に配備することができる。ネットワークインフラストラクチャーは、コンピュータデバイス、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信デバイス、経路指定デバイス、並びに他の能動及びに受動的なデバイス、モジュール、及び/又は構成要素のような要素を含むことができる。ネットワークインフラストラクチャーに付属のコンピュータデバイス及び/又は非コンピュータデバイスは、他の構成要素は別としてフラッシュメモリ、バッファ、スタック、RAM、ROMなどのようなストレージ媒体を含むことができる。本明細書などで説明する方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、ネットワークインフラストラクチャー要素のうちの1又は2以上によって実行することができる。
【0391】
本明細書などで説明する方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、複数のセルを有するセルラーネットワーク上で実行することができる。セルラーネットワークは、周波数分割多重アクセス(FDMA)ネットワーク又はコード分割多重アクセス(CDMA)ネットワークのいずれかとすることができる。セルラーネットワークは、移動デバイス、セルサイト、基地局、リピータ、アンテナ、及びタワーなどを含むことができる。
【0392】
本明細書などで説明する方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、移動デバイス上で又は移動デバイスが実施することができる。移動デバイスは、ナビゲーションデバイス、セル電話、移動電話、移動携帯情報端末、ラップトップ、パームトップ、ネットブック、ポケットベル、電子書籍読取器、音楽プレーヤなどを含むことができる。これらのデバイスは、他の構成要素は別としてフラッシュメモリ、バッファ、RAM、ROMのようなストレージ媒体と、1又は2以上のコンピュータデバイスとを含むことができる。移動デバイスに付属のコンピュータデバイスは、その上に格納された方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムを実行することが可能なものとすることができる。これに代えて、移動デバイスは、他のデバイスと協働して命令を実行するように構成することができる。移動デバイスは、サーバとインタフェースで接続した基地局と通信し、方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムを実行するように構成することができる。移動デバイスは、ピア・ツー・ピアネットワーク、メッシュネットワーク、又は他の通信ネットワーク上で通信することができる。方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、サーバに付属のストレージ媒体上に格納し、サーバの中に埋め込まれたコンピュータデバイスによって実行することができる。基地局は、コンピュータデバイスとストレージ媒体とを含むことができる。ストレージデバイスは、基地局に付属のコンピュータデバイスによって実行される方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムを格納することができる。
【0393】
方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムは、コンピュータ構成要素、デバイス、及びある程度の期間にわたって演算するのに使用されるデジタルデータを保持する記録媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)として公知の半導体ストレージ、光ディスク、ハードディスクのような磁気格納形態、テープ、ドラム、カード、及び他のタイプのような一般的により永久的な格納のための大容量ストレージ、プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、CD、DVDのような光ストレージ、フラッシュメモリ(例えば、USBスティック又はUSBキー)、フロッピーディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、標準のRAMディスク、ジップドライブ、取り外し可能大容量ストレージ、オフラインなどのような取り外し可能媒体、動的メモリ、静的メモリ、読取/書込ストレージ、可変ストレージ、読取専用、ランダムアクセス、順次アクセス、場所アドレス可能、ファイルアドレス可能、コンテンツアドレス可能、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、バーコード、磁気インクなどのような他のコンピュータメモリを含むことができる機械可読の一時的及び/又は非一時的の媒体上に格納する及び/又はそこでアクセス可能である。
【0394】
本明細書に説明するある一定の作動は、1又は2以上の値、パラメータ、入力、データ、又は他の情報(「受信データ」)を解釈、受信、及び/又は決定する段階を含む。データを受信する作動は、ユーザ入力を通してデータを受信する段階、いずれかのタイプのネットワーク上でデータを受信する段階、受信デバイスと通信しているメモリ場所からデータ値を受信する段階、受信データ値としてデフォルト値を利用する段階、受信デバイスに対して利用可能な他の情報に基づいてデータ値を推定、計算、又は導出する段階、及び/又は後の受信データ値に応答してこれらのうちのいずれかを更新する段階を含むがこれらに限定されない。ある一定の実施形態では、データ値は、第1の作動によって受信し、データ値を受信する段階の一部として第2の作動によって後に更新することができる。例えば、通信が作動停止、断続的に停止、又は中断した時に第1の受信作動を実施することができ、通信が復旧した時に、更新された受信作動を実施することができる。
【0395】
本明細書での作動のある一定の論理的なグループ分け、例えば、本発明の開示の方法又は手順は、本発明の開示の態様を示すために提示したものである。本明細書に説明する作動は、概略的に説明及び/又は示したものであり、作動は、本明細書での開示と整合する方式で組み合わせる、分割する、順序変更する、追加する、又は除去することができる。作動記述のコンテキストは、1又は2以上の作動に関して順序付けを必要とする場合があり、及び/又は1又は2以上の作動に関する順序を明示的に開示することができるが、均等な作動結果をもたらす作動のいずれかの均等なグループ分けが本明細書で特定的に考えられる場合に、作動の順序を広義に理解しなければならないことは理解される。例えば、1つの作動段階で値が使用される場合に、ある一定の状況ではこの作動段階の前にこの値の決定段階を必要とする可能性があるが(例えば、ある一定の効果を達成するための作動に対してデータの時間遅延が重要である場合)、他の状況ではこの作動段階の前にこの決定段階を必要としない可能性がある(例えば、以前の作動実行サイクルからの値の使用がこれらの目的に十分であると考えられる場合)。従って、ある一定の実施形態では、説明する作動の順序及び作動のグループ分けは、本明細書では明示的に考えられるが、ある一定の実施形態では、作動の順序変更、再分割、及び/又は異なるグループ分けが本明細書で明示的に考えられる。
【0396】
本明細書に説明する方法及びシステムは、物理的品目及び/又は無形品目を1つの状態から別の状態に変換することができる。本明細書に説明する方法及びシステムは、物理的品目及び/又は無形品目を表すデータを1つの状態から別の状態に変換することができる。
【0397】
上述した方法及び/又は処理、及びその段階は、ハードウエア、プログラムコード、命令、及び/又はプログラム、又はハードウエアと特定の用途に適する方法、プログラムコード、命令、及び/又はプログラムとの組合せで実現することができる。ハードウエアは、方法及び/又はシステムの作動のうちの1又は2以上を実施するための専用コンピュータデバイス又は特定のコンピュータデバイス、特定のコンピュータデバイスの特定の態様又は構成要素、及び/又はハードウエア構成要素及び/又は論理回路の配置を含むことができる。処理は、内部メモリ及び/又は外部メモリを加えた1又は2以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、埋め込みマイクロコントローラ、プログラム可能デジタル信号プロセッサ、又は他のプログラム可能デバイス内で実現することができる。処理は、同じく又はその代わりに、特定用途向け集積回路、プログラム可能ゲートアレイ、プログラム可能アレイ論理、又は電子信号を処理するように構成することができるいずれかの他のデバイス又はデバイスの組合せ内に実施することができる。処理のうちの1又は2以上は、機械可読媒体上で実行することが可能なコンピュータ実行可能コードとして実現することができることは更に認められるであろう。
【0398】
コンピュータ実行可能コードは、上述のデバイスのうちの1つ、並びにプロセッサ、プロセッサアーキテクチャの異種組合せ、異なるハードウエアとコンピュータ可読命令との組合せ、又はプログラム命令を実行する機能を有するいずれかの他の機械上で実行されるように格納、コンパイル、解釈することができるCのような構造化プログラミング言語、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語、又はいずれかの他の高レベル又は低レベルのプログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウエア記述言語、並びにデータベースプログラミングの言語及び技術を含む)を用いて生成することができる。
【0399】
すなわち、一態様では、上述した各方法及びその組合せは、1又は2以上のコンピュータデバイス上で実行された時にこれらの方法の段階を実施するコンピュータ実行可能コードに実施することができる。別の態様では、本方法は、その段階を実施するためのシステムに実施することができ、かついくつかのスキームで複数のデバイスにわたって分散させることができ、又は機能の全てを専用独立型デバイス又は他のハードウエアの中に統合することができる。別の態様では、処理に関する段階を実施するための手段は、上述したハードウエア及び/又はコンピュータ可読命令のうちのいずれかを含むことができる。全てのそのような組み替え及び組合せは、本発明の開示に収まるように意図している。
【0400】
本発明の開示は、示して詳細に説明したある一定の実施形態に関して開示したが、当業者には、これらの実施形態に対する様々な修正及び改善が即座に明らかになるであろう。従って、本発明の開示の精神及び範囲は、上述の例によって限定されず、法律によって許容可能な最も広義の意味で理解されるものとする。
【符号の説明】
【0401】
1904 第1のネットワークゾーン
1908 第2のネットワークゾーン
1912 集中型ネットワークデバイス(CND)
2002 第1のリスク露出プロファイル
2004 第2のリスク露出プロファイル