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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
   B66C 23/88 20060101AFI20250520BHJP
   B66C 13/00 20060101ALI20250520BHJP
【FI】
B66C23/88 D
B66C13/00 D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023188759
(22)【出願日】2023-11-02
(62)【分割の表示】P 2019095261の分割
【原出願日】2019-05-21
(65)【公開番号】P2024001351
(43)【公開日】2024-01-09
【審査請求日】2023-11-30
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】笹岡 佳雄
(72)【発明者】
【氏名】岡田 共史
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-095359(JP,A)
【文献】特開2013-193825(JP,A)
【文献】特開2011-63358(JP,A)
【文献】国際公開第2018/084146(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/155567(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0016569(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 13/00-15/06;19/00-23/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体に対して旋回体が旋回可能に配置された作業機械であって、
前記旋回体の旋回動作を制御する駆動制御部と、
前記旋回体の周囲に存在する障害物を検知するとともに、前記障害物までの距離を測定可能な検知手段と、
前記検知手段によって前記障害物が検知されたことを報知する報知手段と、を有し、
前記駆動制御部は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を開始させず、かつ前記旋回体の前記旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を少なくとも所定期間維持させ、
前記報知手段は、音によって報知する報知手段であって、前記旋回体から前記障害物までの距離に応じて異なる態様で前記報知を行い、
前記報知手段は、前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体が前記旋回の停止中であるか、前記旋回中であるかによって出力する音が異なる報知を行うことを特徴する作業機械。
【請求項2】
前記駆動制御部は、前記旋回体の旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記報知手段によって報知を行った後、予め定めた減速度以下の減速度で前記旋回体の前記旋回を減速させることを特徴する請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記旋回体を旋回させる操作を受け付ける操作受付部を有し、
前記報知手段は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記操作受付部が前記操作を受け付けた場合、前記報知を行うことを特徴する請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
基体に対して旋回体が旋回可能に配置された作業機械であって、
前記旋回体の旋回動作を制御する駆動制御部と、
前記旋回体の周囲に存在する障害物を検知するとともに、前記障害物までの距離を測定可能な検知手段と、
前記検知手段によって前記障害物が検知されたことを報知する報知手段と、を有し、
前記駆動制御部は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を開始させず、かつ前記旋回体の前記旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を停止させず、
前記報知手段は、音によって報知する報知手段であって、前記旋回体から前記障害物までの距離に応じて異なる態様で前記報知を行い、
前記報知手段は、前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体が前記旋回の停止中であるか、前記旋回中であるかによって出力する音が異なる報知を行うことを特徴する作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り荷をロープによって懸下することが可能な油圧クレーン等の作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
クレーンの旋回動作において障害物との接触を避けるためにセンサによって障害物を検知することが行われている。このようなクレーンとしては、走行時、走行体の前側部に対する障害物の接近を検知し、かつ、作業時、旋回体の後側部に対する障害物の接近を検知する障害物センサを有するクレーンが特許文献1に開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-95359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のクレーンでは、例えば、クレーンの旋回動作中にキャビンの死角となる範囲に人が立ち入るとクレーンの旋回動作を停止させる。
【0005】
クレーンの旋回動作が停止すると、クレーンの吊り荷が振り子のように揺さぶられる、いわゆる、荷振れが生じる。荷振れが生じると、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生する等の恐れがあることが課題の一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、緊急時等のクレーンの荷振れを防止することが可能な作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため、本発明の作業機械は、基体に対して旋回体が旋回可能に配置された作業機械であって、前記旋回体の旋回動作を制御する駆動制御部と、前記旋回体の周囲に存在する障害物を検知するとともに、前記障害物までの距離を測定可能な検知手段と、前記検知手段によって前記障害物が検知されたことを報知する報知手段と、を有し、前記駆動制御部は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を開始させず、かつ前記旋回体の前記旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を維持させ、前記報知手段は、音によって報知する報知手段であって、前記旋回体から前記障害物までの距離に応じて異なる態様で前記報知を行い、前記報知手段は、前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体が前記旋回の停止中であるか、前記旋回中であるかによって出力する音が異なる報知を行うことを特徴とする。
【0008】
本発明の作業機械によれば、駆動制御部は、旋回体の旋回中に検知手段によって障害物が検知された場合、旋回体の旋回を維持させる。それ故、旋回体の旋回動作が急停止することを防止することが可能となる。従って、例えば緊急時のクレーンの旋回の急停止による荷振れを防止することができ、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生することを防止することが可能となる。また、オペレータは、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生し得る度合いを容易に認識することが可能となる。したがって、オペレータに当該度合いに応じた適切な操作を促すことが可能となる。
【0009】
また、前記駆動制御部は、前記旋回体の旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記報知手段によって報知を行った後、予め定めた減速度以下の減速度で前記旋回体の前記旋回を減速させるようにしてもよい。
【0010】
このような態様によれば、例えば、緊急時に予め定めた減速度以下の減速度で前記旋回体の前記旋回を減速させることによって、旋回体の旋回の速度が急激に減速することを防ぐことが可能となる。従って、緊急時の急停止による吊り荷の荷振れを防ぐことが可能となる。
【0012】
このような態様によれば、オペレータは、障害物が存在することを報知手段に基づいて認知することが可能となる。したがって、状況に応じた旋回動作を促すことが可能となる。
【0013】
また、前記旋回体を旋回させる操作を受け付ける操作受付部を有し、前記報知手段は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記操作受付部が前記操作を受け付けた場合、前記報知を行うようにしてもよい。
【0014】
このような態様によれば、オペレータに安全な状況になるまで旋回操作を行わないように促すことが可能となる。従って、例えば緊急時のクレーンの旋回の急停止による荷振れを防止することができ、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生することを防止することが可能となる。
【0017】
基体に対して旋回体が旋回可能に配置された作業機械であって、前記旋回体の旋回動作を制御する駆動制御部と、前記旋回体の周囲に存在する障害物を検知するとともに、前記障害物までの距離を測定可能な検知手段と、前記検知手段によって前記障害物が検知されたことを報知する報知手段と、を有し、前記駆動制御部は、前記旋回体の前記旋回の停止中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を開始させず、かつ前記旋回体の前記旋回中に前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体の旋回を停止させず、前記報知手段は、音によって報知する報知手段であって、前記旋回体から前記障害物までの距離に応じて異なる態様で前記報知を行い、前記報知手段は、前記検知手段によって前記障害物が検知された場合、前記旋回体が前記旋回の停止中であるか、前記旋回中であるかによって出力する音が異なる報知を行うことを特徴する。
【0018】
本発明の作業機械によれば、駆動制御部は、旋回体の旋回中に検知手段によって障害物が検知された場合、旋回体の旋回を停止させない。それ故、旋回体の旋回動作が急停止することを防止することが可能となる。従って、例えば緊急時のクレーンの旋回の急停止による荷振れを防止することができ、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生することを防止することが可能となる。また、オペレータは、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生し得る度合いを容易に認識することが可能となる。したがって、オペレータに当該度合いに応じた適切な操作を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施例1に係る作業機械の側面図である。
図2】実施例1に係る作業機械の平面図である。
図3】実施例1に係る作業機械の機能ブロックを示すブロック図である。
図4】実施例1に係る作業機械の処理ルーチンを示すフロー図である。
図5図4の介入制御のサブルーチンを示すフロー図である。
図6図4の介入制御のサブルーチンを示すフロー図である。
図7】実施例2に係る作業機械の介入制御のサブルーチンを示すフロー図である。
図8】実施例3に係る作業機械の介入制御のサブルーチンを示すフロー図である。
図9】実施例4に係る作業機械の介入制御のサブルーチンを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。しかし、これらを適宜改変し、組み合わせてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、実施例1に係る作業機械としてのクレーン装置10の側面図である。尚、図中の矢印は、クレーン装置10の上下方向及び前後方向を示している。図1に示すように、クレーン装置10は、基体としての走行体11を有する。走行体11は、クローラ式のものでクレーン装置10を前進又は後退させる。
【0022】
旋回体12は、走行体11に対して旋回可能に走行体11上に設けられている。旋回体12は、走行体11に対して旋回軸心CZ周りの方向に旋回自在に設けられている。駆動部DVは、旋回体12に設けられている。駆動部DVは、旋回体12を走行体11に対して旋回させることが可能な旋回モータ(図示せず)を備える。例えば、旋回モータは、エンジン(図示せず)の駆動力によって駆動される油圧ポンプを含む油圧発生装置(図示せず)からの作動油によって駆動させられ、それにより旋回体12が旋回させられ得る。
【0023】
運転室13は、旋回体12においてクレーン装置10の前後方向(図1中の矢印の前後方向)の前方に配されている。運転室13内には、旋回体12の旋回動作をオペレータが操作可能なハンドルHDが設けられている。また、運転室13内には、旋回体12の旋回動作の制御状態を表示するディスプレイ(図示せず)が設けられている。
【0024】
ブーム14は、旋回体12においてクレーン装置10の前方に配されている。ブーム14は、トラス構造を有するラチスブームである。ブーム14は、例えば、旋回体12に対して起伏可能に旋回体12の前部に連結されている。ブーム14は、その下端部に備えられたブームフットを支点として旋回体12に回動可能に軸支(支持)されている。
【0025】
ガントリ15は、旋回体12においてクレーン装置10の後方に配されている。ガントリ15は、コンプレッションメンバ15a及びテンションメンバ15bを含んで構成されている。
【0026】
コンプレッションメンバ15aは、旋回体12の中央部からの上方に向かってかつ後方に傾斜して立設された支柱である。テンションメンバ15bは、旋回体12の後端部から鉛直上方に立設された支柱である。テンションメンバ15bは、基端が旋回体12に固定され、先端がコンプレッションメンバ15aの先端に接続されている。
【0027】
ブーム起伏用ウインチ16は、旋回体12に配置される。ブーム起伏用ウインチ16には、ブーム起伏用ロープR1が繰り出し又は巻き取り可能に巻かれている。
【0028】
上部スプレッダ17および下部スプレッダ18は、ガントリ15とブーム14との間に配されている。上部スプレッダ17および下部スプレッダ18はそれぞれ複数のシーブからなる。また、上部スプレッダ17は、ブームガイラインBGによってブーム14の先端に接続されている。
【0029】
ブーム起伏用ロープR1は、下部スプレッダ18と上部スプレッダ17との間で複数回掛け回されている。従って、ブーム14は、ブーム起伏用ウインチ16によってブーム起伏用ロープR1が巻き取られると、ガントリ15に対して相対的に回動しながら起伏する。また、ブーム14は、ブーム起伏用ウインチ16によってブーム起伏用ロープR1の繰り出されると、ガントリ15に対して相対的に回動しながら降伏する。
【0030】
主巻用ウインチ19は、旋回体12に設けられている。主巻用ウインチ19には、主巻ロープR2が繰り出し又は巻き取り可能に巻かれている。主巻ロープR2は、その先端にフックHKが連結されている。主巻ロープR2は、ブーム14の先端のシーブSHと、フックHKに設けられたシーブブロック(図示せず)のシーブとの間に掛け渡されている。
【0031】
フックHKは、主巻用ウインチ19によって主巻ロープR2が巻き取られるとブーム14に対して上昇する。また、フックHKは、主巻用ウインチ19によって主巻ロープR2が繰り出されるとブーム14に対して下降する。
【0032】
センサSSは、旋回体12の周囲の6か所に設けられている。具体的には、センサSSは、旋回体12の前方、後方、右方の2か所及び左方の2か所に設けられている。センサSSは、旋回体12の周囲、例えば、作業半径内の所定の範囲に存在する障害物を検知することが可能である。すなわち、センサSSは、検知手段として機能する。
【0033】
センサSSは、例えば、赤外線カメラ、赤外線センサ、ミリ波レーダ、超音波等を用いることができる。尚、障害物は、例えば、人、自転車、自動車等の移動体及び建造物を含む。また建造物は、既設の建造物に限られず、建築中の建造物や解体中の建造物も含まれる。
【0034】
尚、センサSSは、旋回体12において地表側に向けて設置されている。このようにセンサSSを設置することで、旋回体12の側方から地表までの範囲の障害物を検知することが可能となる。また、センサSSは、旋回体12の旋回動作中に旋回体12と接触する恐れがある障害物を検知するようにするとよい。例えば、地表から旋回体12の地表側の端部までの高さよりも障害物の高さが低い場合には、障害物と旋回体12は接触する恐れがない。従って、センサSSは、例えば、走行体11の高さよりも高い障害物を検知する
ようにするとよい。
【0035】
スピーカSPは、旋回体12の運転室13内に設けられている。スピーカSPは、センサSSの障害物の検知に基づいて警告音を発する。警告音は、例えば、ブザーやサイレンのような警報であってもよいし、障害物の存在を知らせる音声ガイダンスであってよい。このように、スピーカSPは、旋回体12の周囲に障害物があることを報知する報知手段として機能する。
【0036】
図2は、クレーン装置10の平面図である。図中の一点鎖線は、クレーン装置10の作業半径ARを示している。尚、作業半径ARは、旋回体12の旋回中心CRとフックHKの中心より下ろした鉛直線との水平距離によって算出される。従って、作業半径ARは、ブーム14の傾きによって変化し得る。
【0037】
図中の作業半径ARの内側に示されている一点鎖線は、センサSSが障害物を検知可能な範囲であるセンシングエリアSAの一例を示している。図中の2点鎖線は、旋回体12の旋回中に障害物が存在すると接触が起きやすい範囲である危険エリアDAの一例を示している。危険エリアDAは、例えば、運転室13に搭乗するオペレータからは旋回体12の後部側が死角となるため、旋回体12の後部側の所定の範囲に設定されるとよい。
【0038】
この場合、危険エリアDAは、旋回体12の旋回位置によって変化し得る。本図においては、危険エリアDAは、ブーム14側からみた旋回中心CRにおいてなす角度が160度となる作業半径AR内の範囲に設定されている。尚、危険エリアDAは、実施態様に応じて任意に定めることが可能である。
【0039】
図2に示すように、旋回体12は、旋回中心CRを中心として旋回することが可能である。制御ユニット20は、旋回体12の旋回動作を制御する。制御ユニット20は、旋回体12に設けられている。制御ユニット20は、センサSSからの障害物の検知情報を受信可能に接続されている。制御ユニット20は、センサSSからの障害物の検知情報に基づいてクレーン装置の旋回動作の制御を行うことが可能である。
【0040】
図3は、制御ユニット20の機能ブロックを示している。図3に示すように、入力部21は、ハンドルHD及びセンサSSに接続されているインターフェース部である。制御ユニット20は、入力部21を介してハンドルHDに対してなされた操作情報を取得可能である。制御ユニット20は、入力部21を介してセンサSSが検知した障害物の検知情報を取得可能である。尚、入力部21は、オペレータが駆動部DVのエンジンの稼働に関する操作を行う操作部(図示せず)に接続されている。従って、制御ユニット20は、入力部21を介してエンジンの稼働に関する操作情報を取得可能である。
【0041】
出力部22は、スピーカSP、駆動部DV及びディスプレイDSに接続されているインターフェース部である。制御ユニット20は、出力部22を介してスピーカSPに音声を出力させることが可能である。制御ユニット20は、出力部22を介して駆動部DVの制御を行うことが可能である。制御ユニット20は、出力部22を介してディスプレイDSに旋回体12の旋回動作の制御情報を表示させることが可能である。
【0042】
制御部23は、演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)と、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を有するコンピュータによって実現される。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、各種機能を実現する。
【0043】
操作受付部23aは、クレーン装置10の駆動部DVのエンジンをON又はOFFにする操作がなされたかを入力部21を介して取得することが可能である。したがって、操作受付部23aは、クレーン装置10の駆動部DVのエンジンがON又はOFFにされたか否かを判定することが可能である。
【0044】
操作受付部23aは、ハンドルHDに対してなされた操作情報を入力部21を介して受付可能である。すなわち、操作受付部23aは、オペレータによってハンドルHDが操作されたか否かを検知することが可能である。
【0045】
検知制御部23bは、センサSSからの障害物の検知情報を入力部21を介して取得可能である。また、検知制御部23bは、取得した検知情報に基づいて、旋回体12の先端と障害物までの距離及び旋回体12の先端と建造物までの距離を算出可能である。
【0046】
駆動制御部23cは、駆動部DVの動作を制御することが可能である。駆動制御部23cは、操作受付部23aが受け付けたハンドルHDの操作に基づいて、駆動部DVを駆動させることにより旋回体12を旋回させることが可能である。
【0047】
駆動制御部23cは、検知制御部23bが検知した検知情報に基づいて、複数の態様で駆動部DVを駆動させることが可能である。例えば、駆動制御部23cは、検知情報に基づいて旋回体12の旋回動作を維持又は停止させることが可能である。
【0048】
報知制御部23dは、スピーカSPから音声を出力させることが可能である。報知制御部23dは、例えば、検知制御部23bが取得した検知情報に基づいてスピーカSPから警告音を出力させることが可能である。
【0049】
図4は、制御ユニット20が行う旋回動作介入処理ルーチンR1を示している。図4に示すように、制御部23は、クレーン装置10のエンジンがONにされたか否かを判定する(ステップS101)。尚、ステップS101の判定は、エンジンがONにされたか否かの判定に限られず、例えば、クレーン装置10の乗降遮断レバーが作業位置にあるか否か、例えば、乗降遮断レバーが下がっているか否かの判定であってもよい。
【0050】
制御部23は、ステップS101の判定において、クレーン装置10のエンジンがONにされていないと判定した場合(ステップS101:N)、旋回動作介入処理ルーチンR1を終了する。
【0051】
制御部23は、ステップS101の判定において、クレーン装置10のエンジンがONにされたと判定した場合(ステップS101:Y)、旋回体12の周囲の所定のエリア内、すなわち、危険エリアDA内で障害物(移動体)を検知したか否かを判定する(ステップS102)。尚、制御部23は、ステップS102の判定を検知制御部23bがセンサSSから取得した検知情報に基づいて行う。
【0052】
制御部23は、ステップS102において危険エリアDA内で移動体を検知したと判定した場合(ステップS102:Y)、クレーン装置10が旋回動作を行う際に生じ得る、例えば、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象の回避を促す介入制御を行う(ステップS103)。
【0053】
制御部23は、ステップS103の介入制御が終了する又は、ステップS102において危険エリアDA内で移動体を検知していないと判定した場合(ステップS102:N)、クレーン装置10のエンジンがOFFにされたか否かを判定する(ステップS104)。
【0054】
制御部23は、ステップS104の判定においてクレーン装置10のエンジンがOFFにされていないと判定した場合(ステップS104:N)、再度ステップS102~ステップS104の処理及び判定を行う。
【0055】
制御部23は、ステップS104の判定において、クレーン装置10のエンジンがOFFにされたと判定した場合(ステップS104:Y)、旋回動作介入処理ルーチンR1を終了する。
【0056】
図5は、図4のステップS103の介入制御のサブルーチンR2を示している。図5に示すように、制御部23は、旋回体12の旋回動作が停止中か否かを判定する(ステップS201)。尚、制御部23は、ステップS201の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0057】
制御部23は、ステップS201において、旋回体12の旋回動作が停止中であると判定した場合(ステップS201:Y)、第1の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS202)。
【0058】
制御部23は、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったか否かを判定する(ステップS203)。尚、制御部23は、ステップS203の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0059】
制御部23は、ステップS203の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力がなかったと判定した場合(ステップS203:N)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。
【0060】
制御部23は、ステップS203の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったと判定した場合(ステップS203:Y)、旋回動作の停止状態を維持し(ステップS204)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0061】
この停止状態の維持は、例えば、ハンドルHDからの操作入力を取り消すことで行われても良い。また、この停止状態の維持は、例えば、ハンドルHDからの操作入力された信号をカットする、いわゆるパイロットラインをカットすることで行われてもよい。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。
【0062】
制御部23は、ステップS201において、旋回体12の旋回動作が停止中でない、すなわち、当該受付操作部23aからの入力に基づいて旋回動作中であると判定した場合(ステップS201:N)、第2の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS205)。
【0063】
ステップS205の後、制御部23は、当該旋回動作を少なくとも所定期間維持させる(ステップS206)。すなわち、例えば、操作受付部23aに対して旋回動作を継続させる操作がなされている場合には、制御部23は、操作受付部23aからの操作に対して介入せずに当該旋回動作を維持させる。また、オペレータが第2の警報に反応して旋回動作を停止させる操作を行った場合、制御部23は、当該操作に対して介入し、所定の期間旋回動作を維持させて旋回動作が急停止されないように、所定の減速度で旋回動作を停止させる。尚、所定の減速度は、吊り荷が荷振れを起こさない程度の減速度にするとよい。
【0064】
尚、ステップS205における第2の警報は、第1の警報よりもオペレータが、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき度合いが高いことが伝わるようにするとよい。例えば、第2の警報は、第1の警報と異なるパターンの警告音が出力されるとよい。また、第2の警報は、第1の警報よりも音量を大きくして出力されるようにしてもよい。
【0065】
以上のように、本実施例のクレーン装置10によれば、制御部23は、旋回体12の旋回動作中にセンサSSによって障害物が検知された場合、自動で旋回動作を急停止させずに旋回体12の旋回動作を維持させる。それ故、例えば緊急時に旋回体12の旋回動作が急停止する事象が発生することを防止することが可能となる。従って、例えば、緊急時の急停止によるクレーン装置10における荷振れを防ぐことができ、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生することを防止することが可能となる。
【0066】
スピーカSPは、センサSSの障害物の検知の態様及び旋回体12の旋回動作の態様に応じて異なる報知を行うことによって、オペレータは、障害物が存在することを報知手段に基づいて認知することが可能となる。したがって、状況に応じた旋回動作をオペレータに促すことが可能となる。
【0067】
尚、本実施例においては、報知手段としてスピーカSPを用いて説明した。しかし、報知手段はオペレータに何らかの方法で知らせることができればよく、例えば、回転灯等の発光装置によってオペレータに報知してもよい。また、報知手段による報知は、運転室13のディスプレイDSに該当状況を表示することや、運転室13のハンドルHDに備えられたバイブレータ(図示せず)を振動させる等によって行ってもよい。
【0068】
また、図4のステップS102において、制御部23は、障害物が危険エリアDA内にあるか否かについて判定する説明を行った。しかし、障害物を検知する危険エリアDAの範囲は、作業半径AR内に限られず、実施態様に応じて変更することが可能である。
【0069】
尚、図5の説明において、ステップS205において第2の警報を出力した後に、ステップS206において旋回動作を維持する処理が行われた。しかし、ステップS206の処理が行われなくてもよい。
【0070】
図6は、図4のステップS103の介入制御のサブルーチンであって、サブルーチンR2とは異なる例であるサブルーチンR3を示している。図6のサブルーチンR3のステップS301乃至ステップS305は、図5のステップS201乃至ステップS205と同一である。図6の介入制御のサブルーチンR3は、図5の介入制御のサブルーチンR2のステップS206に対応する処理である旋回動作維持処理を行わない点で異なる。
【0071】
すなわち、介入制御サブルーチンR3において、旋回体12の旋回動作中に危険エリアDA内において障害物が検知された際に、操作受付部23aからの操作に対する介入は発生せず、操作受付部23aへの操作の通りに旋回動作が行われる。このように、介入制御のサブルーチンR3を実行しても図5の介入制御のサブルーチンR2と同様の効果が得られる。
【実施例2】
【0072】
実施例2に係るクレーン装置10について説明する。実施例2に係るクレーン装置10は、実施例1に係るクレーン装置10とは、介入制御のサブルーチンが異なる。その余の点は、実施例1にクレーン装置10と同一であるので説明を省略する。
【0073】
図7は、図4のステップS103の介入制御のサブルーチンR4を示している。図7に示すように、制御部23は、旋回体12の旋回動作が停止中か否かを判定する(ステップS401)。尚、制御部23は、ステップS401の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0074】
制御部23は、ステップS401において、旋回体12の旋回動作が停止中であると判定した場合(ステップS401:Y)、第1の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS402)。
【0075】
制御部23は、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったか否かを判定する(ステップS403)。尚、制御部23は、ステップS403の判定を操作受付部23aが
ハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0076】
制御部23は、ステップS403の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力がなかったと判定した場合(ステップS403:N)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。
【0077】
制御部23は、ステップS403の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったと判定した場合(ステップS403:Y)、旋回動作の停止状態を維持し(ステップS404)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0078】
この停止状態の維持は、例えば、ハンドルHDからの操作入力を取り消すことで行われても良い。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。
【0079】
制御部23は、ステップS401において、旋回体12の旋回動作が停止中でない、すなわち、旋回動作中であると判定した場合(ステップS401:N)、第2の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS405)。
【0080】
制御部23は、ステップS405においてスピーカSPから第2の警報が出力された後、所定の減速度以下の減速度で旋回体12の旋回動作を減速させて介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。(ステップS406)。尚、ステップS406における所定の減速度は、吊り荷の荷振れが所定の範囲に収まる程度の減速度にするとよい。ここで、ステップS406における減速は、荷振れの幅を小さくするために予め定められた減速度以下で行われる。これにより、障害物に吊り荷が衝突することを回避することが可能となる。
【0081】
尚、旋回体12の旋回速度が所定の速度よりも遅い場合には、旋回体12が急停止するようにしてもよい。この場合、当該所定の速度は、旋回体12を急停止した際に吊り荷の荷振れが所定の範囲に収まる速度である。
【0082】
また、例えば、操作受付部23aに対して旋回動作を継続させる操作がなされている場合には、制御部23は、操作受付部23aからの操作に対して介入せずに当該旋回動作を維持させるようにしてもよい。
【0083】
以上のように、本実施例のクレーン装置10によれば、制御部23は、例えば緊急時に予め定めた減速度以下の減速度で旋回体12の旋回を減速させることによって、急激に旋回の速度が減速することを防ぐことが可能となる。従って、例えば、緊急時の急停止による吊り荷の荷振れを防ぐことが可能となる。
【実施例3】
【0084】
実施例2の図7において説明した介入制御のサブルーチンR4において、制御部23は、エリア内で障害物があり、かつ旋回体12の旋回動作が停止中である場合に、第1の警報をスピーカSPから出力させた。実施例3に係るクレーン装置10は、第1の警報は、上記の条件に加えて他の条件を満たす場合に発せられる点で実施例2に係るクレーン装置10と異なる。
【0085】
図8は、図4のステップS103の介入制御のサブルーチンR5を示している。図8に示すように、制御部23は、旋回体12の旋回動作が停止中か否かを判定する(ステップS501)。尚、制御部23は、ステップS501の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0086】
制御部23は、ステップS501において、旋回体12の旋回動作が停止中であると判定した場合(ステップS501:Y)、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったか否かを判定する(ステップS502)。尚、制御部23は、ステップS502の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0087】
制御部23は、ステップS502の判定において、操作受付部23aによってオペレータによるハンドルHDの操作入力がなかったと判定した場合(ステップS502:N)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0088】
制御部23は、ステップS502の判定において、受付制御部23aによってオペレータによるハンドルHDの操作入力があったと判定した場合(ステップS502:Y)、第1の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS503)。制御部23は、旋回動作の停止状態を維持し(ステップS504)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。このような状況下において、第1の警報をスピーカSPから出力させることにより、オペレータに安全な状況になるまで旋回操作を行わないように促すことが可能となる。
【0089】
制御部23は、ステップS501において、駆動制御部23cによって旋回体12の旋回動作が停止中でない、すなわち、旋回動作中であると判定した場合(ステップS501:N)、第2の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS505)。制御部23は、ステップS505においてスピーカSPから第2の警報が出力された後、所定の減速度以下の減速度で旋回体12の旋回動作を減速させて介入制御を終了する。(ステップS506)。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0090】
このように、制御部23は、旋回体12の旋回動作が停止中である場合であって、かつ旋回操作が行われた場合にスピーカSPから第1の警報を出力させる。したがって、クレーン装置10は、障害物が危険エリアDA内に入った場合に常に警告音が発せられることを防止することができる。それ故、オペレータが感じる煩わしさやストレスを軽減することが可能となる。
【実施例4】
【0091】
実施例4に係るクレーン装置10について説明する。実施例4に係るクレーン装置10は、実施例1に係るクレーン装置10とは、介入制御のサブルーチンが異なる。その余の点は、実施例1にクレーン装置10と同一であるので説明を省略する。
【0092】
図9は、実施例4に係るクレーン装置10の介入制御のサブルーチンR6を示している。図9に示すように、制御部23は、旋回体12の旋回動作が停止中か否かを判定する(ステップS601)。尚、制御部23は、ステップS601の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0093】
制御部23は、ステップS601において、旋回体12の旋回動作が停止中であると判定した場合(ステップS601:Y)、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったか否かを判定する(ステップS602)。尚、制御部23は、ステップS602の判定を操作受付部23aがハンドルHDから取得した操作情報に基づいて行う。
【0094】
制御部23は、ステップS602の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力がなかったと判定した場合(ステップS602:N)、第1の警報をスピーカSPから出力させ(ステップS603)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23cは、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0095】
制御部23は、ステップS602の判定において、オペレータによるハンドルHDの操作入力があったと判定した場合(ステップS602:Y)、第2の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS604)。制御部23は、旋回動作の停止状態を維持し(ステップS605)、介入制御を終了する。すなわち、制御部23は、旋回体12の旋回の停止中にセンサSSによって障害物が検知された場合、旋回体12の旋回を開始させない。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0096】
制御部23は、ステップS601において、旋回体12の旋回動作が停止中でない、すなわち、旋回動作中であると判定した場合(ステップS601:N)、第2の警報をスピーカSPから出力させる(ステップS605)。
【0097】
制御部23は、ステップS605においてスピーカSPから第2の警報が出力された後、所定の減速度以下の減速度で旋回体12の旋回動作を減速させる(ステップS606)。制御部23は、スピーカSPから第3の警報を出力させ(ステップS607)、介入制御を終了する。制御部23は、図4のステップS104の判定に進む。
【0098】
尚、第1の警報乃至第3の警報は、各々異なる態様の警告音にするとよい。
【0099】
本実施例においては、例えば、第3の警報、第2の警報、第1の警報の順にオペレータが認知しやすい警告音とするとよい。また、本実施例においては、例えば、第3の警報、第2の警報、第1の警報の順に警告音の音量を大きくするとよい。
【0100】
以上のように、本実施例に係るクレーン装置10によれば、異なる態様で報知を行うことによって、オペレータは、吊り荷が建造物等に接触する等の注意すべき事象が発生し得ることを容易に認識することが可能となる。したがって、本実施例に係るクレーン装置10によれば、オペレータに適切な操作を促すことが可能となる。
【符号の説明】
【0101】
10 クレーン装置
23a 受付操作部
23b 検知制御部
23c 駆動制御部
23d 報知制御部
DV 駆動部
SS センサ
SP スピーカ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9