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特許7683727情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20250520BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023559225
(86)(22)【出願日】2021-11-09
(86)【国際出願番号】 JP2021041170
(87)【国際公開番号】W WO2023084593
(87)【国際公開日】2023-05-19
【審査請求日】2024-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中山 忠信
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/186569(WO,A1)
【文献】特開2012-038242(JP,A)
【文献】国際公開第2020/075283(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像と、前記第1ユーザによって入力された前記第1ユーザの外見または前記位置に関する入力情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記生体認証は、顔認証である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記位置推定手段は、前記第1ユーザ端末の接続先のアクセスポイントの位置情報に基づいて、前記第1ユーザ端末の位置情報を推定する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力情報は、前記第1ユーザの前記位置及び前記外見情報と、前記第1ユーザに関連するユーザ情報とをさらに対応付ける
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記対象空間を表すマップであって、前記第1ユーザの前記位置に対応する位置に、前記第1ユーザの外見情報が重畳されるマップを、前記出力情報として生成する生成手段をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力制御手段は、前記対象空間内に設置された表示装置に、前記出力情報を表示させる
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を実施する生体認証装置と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記生体認証装置から前記生体認証の結果を取得する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像と、前記第1ユーザによって入力された前記第1ユーザの外見または前記位置に関する入力情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を備える情報処理システム。
【請求項8】
表示装置をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記出力情報を前記表示装置に出力する
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御し、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定し、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像と、前記第1ユーザによって入力された前記第1ユーザの外見または前記位置に関する入力情報と、を対応付けた出力情報を出力する
情報処理方法。
【請求項10】
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する手順と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する手順と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像と、前記第1ユーザによって入力された前記第1ユーザの外見または前記位置に関する入力情報と、を対応付けた出力情報を出力する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特にユーザの所在位置を出力する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、社員の所在位置を把握するための技術が提案されている。例えば特許文献1には、移動体によるセンサ端末の携帯状態とセンサ端末の位置とから、移動体の位置を推定する位置推定システムが開示されている。
【0003】
また例えば特許文献2では、複数の社員のそれぞれの所在位置を、そのユーザの携帯端末が接続された無線APの情報に基づいて検出し、所在位置を社員のサムネイル画像とともに表示する画面のデータを、他のユーザの端末に提供するコミュニケーション支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-294593号公報
【文献】特開2018-032294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし上述の特許文献1に記載の方法では、対象となる人の位置が分かったとしても、同じフロアに複数の人がいる場合は、現実で対象の人を見つけることが難しいという問題がある。
【0006】
また上述の特許文献2に記載の方法では、社員の所在位置が分かったとしても、そのユーザのその日の外見が分からなければ、現実で社員を見つけるのに時間がかかるという問題がある。特に、服装や髪型が変わってしまうと、社員を見つけることがますます困難になる。
【0007】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、空間内でユーザを見つけることを好適に支援する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかる情報処理装置は、
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を備える。
【0009】
本開示の一態様にかかる情報処理システムは、
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を実施する生体認証装置と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記生体認証装置から前記生体認証の結果を取得する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を有する。
【0010】
本開示の一態様にかかる情報処理方法は、
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御し、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定し、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する。
【0011】
本開示の一態様にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する手順と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する手順と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納される。
【発明の効果】
【0012】
本開示により、空間内でユーザを見つけることを好適に支援する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態1にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態1にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。
図3】実施形態2にかかる情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図4】実施形態2にかかる顔認証装置の構成を示すブロック図である。
図5】実施形態2にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図6】実施形態2にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。
図7】実施形態2にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図8】実施形態2にかかるサーバの構成を示すブロック図である。
図9】実施形態2にかかるユーザ登録処理の流れを示すシーケンス図である。
図10】実施形態2にかかる位置出力処理の流れを示すシーケンス図である。
図11】実施形態2にかかる表示装置の表示画像の一例を示す図である。
図12】実施形態2にかかる表示装置の表示画像の一例を示す図である。
図13】実施形態2にかかる表示装置の表示画像の一例を示す図である。
図14】実施形態2にかかる表示装置の表示画像の一例を示す図である。
図15】実施形態3にかかる位置出力処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0015】
<実施形態の課題>
ここで本実施形態の課題を改めて説明する。
社員が個々に机を持たないオフィススタイル、いわゆるフリーアドレスを採用する企業が増えている。このようなフリーアドレスのオフィスでは、社員はオフィス内のどこにいても業務を遂行できるため、社員1人1人の所在位置を把握し難い。したがって社員間のコミュニケーションが円滑に行われないことがある。
【0016】
そこで近年、社員の所在位置を把握するための技術が提案されている。例えば、社員がビーコンを発信するタグを携帯しており、ビーコンを受信した受信機の場所を社員の所在位置として把握するという方法がある。また例えば社員が、ICチップを埋め込んだ社員証をリーダにかざした場合、リーダの設置場所を社員の所在位置として把握するという方法もある。
【0017】
しかし上述のタグを用いた方法では、他人が社員のタグを持ち歩くことで、なりすましの可能性があり、またビーコンの受信機を設置する必要がある。また上述の社員証を用いた方法では、他人が社員の社員証を利用することで依然としてなりすましの可能性がある。またリーダの設置場所を社員の所在位置とした場合、社員はリーダから離れた場所で業務をすることが通常であると考えられるため、所在位置の誤差が大きい。
【0018】
ここで、上述の特許文献1に記載の方法が提案されている。特許文献1では、携帯状態は、本人認証が成功した場合に検出されてよいことが記載されている。しかし上述の通り、現実で対象の人を見つけることが難しいという問題がある。
【0019】
また上述の特許文献2に記載の方法が提案されているが、社員の所在位置が分かったとしても、そのユーザのその日の外見が分からなければ、現実で社員を見つけるのに時間がかかるという問題がある。特に、服装や髪型が変わってしまうと、社員を見つけることがますます困難になる。
【0020】
尚、上述の課題は、フリーアドレスのオフィスだけでなく、複数の人が滞在し、内部で移動可能であるようなその他の空間についても同様である。本実施形態は、このような課題を解決するためになされたものである。
【0021】
<実施形態1>
まず、本開示の実施形態1について説明する。図1は、実施形態1にかかる情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、対象空間内の対象のユーザ(第1ユーザと呼ぶことがある)を他のユーザ(第2ユーザと呼ぶことがある)が見つけることを支援するコンピュータ装置である。情報処理装置10は、ネットワーク(不図示)に接続される。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。ネットワークには、第1ユーザが使用する第1ユーザ端末(不図示)と、表示装置(不図示)とが接続されている。情報処理装置10は、認証制御部13と、位置推定部14と、出力制御部16とを備える。
【0022】
認証制御部13は、認証制御手段とも呼ばれる。認証制御部13は、第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する。生体認証は、虹彩認証、顔認証、掌形認証、又はユーザの撮影画像に基づいて認証するその他の生体認証である。これにより認証制御部13はユーザを特定する。
【0023】
位置推定部14は、位置推定手段とも呼ばれる。
位置推定部14は、生体認証が成功した場合、第1ユーザ端末の、対象空間内の位置情報を推定する。対象空間は、複数の人が滞在可能かつ各人が内部で移動可能な空間である。対象空間は、予め定められた空間である。そして位置推定部14は、第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の第1ユーザの位置を推定する。
【0024】
出力制御部16は、出力制御手段とも呼ばれる。出力制御部16は、第1ユーザ端末の位置と第1ユーザの外見情報とを対応付けた出力情報を、表示装置、又は第2ユーザが使用する第2ユーザ端末といった他装置に出力する。第1ユーザの外見情報は、第1ユーザが身に着ける物の特徴又は着用状況を示す又は示唆する情報である。身に着けている物は、服装、髪型、装飾品、マスク、又は眼鏡等であってよい。第1ユーザの外見情報は、第1ユーザを撮影することにより生成された撮影画像、及び上記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータの少なくとも一方を含む。外見に関するデータは、外見データとも呼ばれ、例えば、上記身に着ける物の特徴又は着用状況を示すデータである。一例として外見データは、上記特徴又は着用状況を示すテキストデータ又はイラスト画像である。
【0025】
図2は、実施形態1にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。まず情報処理装置10の認証制御部13は、第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する(S10)。撮影画像に基づく生体認証を制御するとは、撮影画像又は撮影画像から抽出された特徴情報に基づいて、生体認証を実施することであってよい。また撮影画像に基づく生体認証を制御するとは、撮影画像又は撮影画像から抽出された特徴情報を生体認証装置(不図示)に送信し、生体認証装置から認証結果を取得することであってもよい。
【0026】
次に認証制御部13は、生体認証に成功したか否かを判定する(S11)。生体認証に成功するとは、第1ユーザの撮影画像から抽出された特徴情報と、予め登録されたユーザの特徴情報との間の一致度が所定値以上であることを示してよい。
【0027】
生体認証に成功した場合(S11でYes)、位置推定部14は、対象空間内の第1ユーザ端末の位置を推定する(S12)。例えば位置推定部14は、第1ユーザ端末が利用しているアクセスポイント(AP)の位置、又は第1ユーザ端末のGPS(Global Positioning System)情報を取得し、APの位置又はGPS情報を第1ユーザ端末の位置として推定してよい。また位置推定部14は、第1ユーザ端末が利用しているAPの位置及び第1ユーザ端末からの受信電波強度に基づいて、第1ユーザ端末の位置を推定してもよい。
【0028】
次に位置推定部14は、対象空間内の第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の第1ユーザの位置を推定する(S13)。例えば位置推定部14は、対象空間内の第1ユーザ端末の位置情報を、対象空間内の第1ユーザの位置として推定してよい。また例えば位置推定部14は、対象空間内の第1ユーザ端末の位置情報から所定距離範囲内を、第1ユーザの位置として推定してもよい。
【0029】
次に出力制御部16は、第1ユーザの位置情報と、第1ユーザの撮影画像等の外見情報とを対応付けた出力情報を他装置に出力する(S14)。
【0030】
一方、生体認証に失敗した場合は(S11でNo)、情報処理装置10は処理を終了する。つまり出力制御部16は、生体認証に失敗したユーザの位置情報を、第1ユーザの位置情報として他装置に出力しない。
【0031】
このように実施形態1によれば、情報処理装置10は、生体認証に成功した第1ユーザの位置情報を用いるため、他人による第1ユーザのなりすましを防止できる。また情報処理装置10は、第1ユーザの撮影画像等の外見情報を第1ユーザの位置情報に対応付けて出力する。したがって出力情報の提供を受けた第2ユーザは、第1ユーザの位置とともに、第1ユーザのその日の外見の特徴を把握することができる。これにより情報処理装置10は、第2ユーザが現実の対象空間内で第1ユーザを見つけることを好適に支援できる。
【0032】
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2について説明する。図3は、実施形態2にかかる情報処理システム1000の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム1000は、第2ユーザが対象空間TS内の第1ユーザを見つけることを支援するコンピュータシステムである。本実施形態2において、一例として対象空間TSは、対象企業の敷地である。一例として対象企業の敷地は1又は複数のフロアを含む。しかしこれに限らず、対象空間TSは、複数の企業が集まるシェアオフィス又は学校の敷地であってもよい。また本実施形態2において、一例として生体認証は、顔認証である。
【0033】
情報処理システム1000は、顔認証装置100と、情報処理装置(以下、サーバと呼ぶ)200と、複数のユーザ端末300-1,300-2,300-3と、複数のAP400-1,400-2と、表示装置500とを備える。顔認証装置100、サーバ200、AP400及び表示装置500は、ネットワークNを介して互いに接続されている。ネットワークNは、有線又は無線の通信回線である。ネットワークNは、例えばイントラネットであり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びインターネットの少なくとも1つ、又はこれらの組み合わせであってよい。尚、ユーザ端末の数及びAPの数はこれに限らない。
【0034】
ユーザ端末300は、ユーザが使用する、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報端末である。ユーザ端末300は、サーバ200に対してユーザ登録要求を送信する。これにより、ユーザの顔特徴情報が登録され、ユーザIDが発行される。またユーザ端末300は、ユーザ情報をサーバ200に送信し、サーバ200に対してユーザ情報を登録させる。
またユーザ端末300は、起動時又はスリープ状態からの解除時に、顔認証を要求する。例えばユーザ端末300は、ユーザの少なくとも顔を正面から撮影し、撮影画像又は撮影画像から抽出された顔特徴情報を、サーバ200を介して顔認証装置100に送信することで、顔認証を要求する。尚、ユーザ端末300は、撮影画像又は顔特徴情報を、顔認証装置100に直接送信してもよい。
【0035】
尚、ユーザ端末300が対象空間TS内に位置する場合、ユーザ端末300は、無線LANを介していずれかのAP400に接続し、AP400を介してネットワークNに接続する。例えばユーザ端末300は、無線LANを介して最も近いAP400に接続し、最も近いAP400を介してネットワークNに接続する。図3では、ユーザ端末300-1及び300-2は、AP400-1に接続し、AP400-1を介してネットワークNに接続している。ユーザ端末300-3は、AP400-2に接続し、AP400-2を介してネットワークNに接続している。
【0036】
AP400-1,400-2は、無線アクセスポイントである。AP400-1,400-2は、対象空間TSの予め定められたエリアにそれぞれ設置されている。例えばAP400-1,400-2は、対象企業の敷地内の各フロアに設置されてよい。また例えばAP400-1,400-2は、対象企業の敷地内の同じフロアの異なるエリアに設置されてもよい。
【0037】
顔認証装置100は、複数の人物の顔特徴情報を記憶するコンピュータ装置である。また、顔認証装置100は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各ユーザの顔特徴情報と照合を行う、顔認証機能を有する。本実施形態2では、顔認証装置100は、ユーザ登録時に、ユーザの顔特徴情報を登録する。そして顔認証装置100は、ユーザ端末300から、サーバ200を介して、ユーザの撮影画像を取得し、撮影画像中の顔領域を用いた顔認証を実行する。そして顔認証装置100は、照合結果(顔認証結果)をサーバ200へ返信する。
【0038】
サーバ200は、上述した情報処理装置10の一例である。
サーバ200は、ユーザ端末300からの登録画像を含むユーザ登録要求を受信した場合、顔認証装置100に顔登録要求を送信する。そしてサーバ200は、顔認証装置100が発行したユーザIDに対応付けてユーザ情報を登録する。
サーバ200は、AP400を介してユーザ端末300から顔認証用の撮影画像又は顔特徴情報を受信した場合、顔認証装置100に対して顔認証要求を送信する。サーバ200は、顔認証結果によりユーザを特定し、ユーザ端末300の接続先のAP400の位置に基づいてユーザ端末300の位置及びユーザの位置を推定する。そしてサーバ200は、ユーザの顔認証用の撮影画像を含む外見情報と、ユーザの位置とを対応付けた出力情報を、表示装置500に送信する。
【0039】
表示装置500は、デジタルサイネージ又はタブレット端末等の表示部を備える装置である。表示装置500は、対象空間TS内又は遠隔地に設置される。一例として表示装置500は、対象企業の敷地内のフロア入口に設置される。表示装置500は、サーバ200から受信した出力情報に含まれる各ユーザの位置を、そのユーザの顔認証用の撮影画像に対応付けて表示する。
【0040】
図4は、実施形態2にかかる顔認証装置100の構成を示すブロック図である。顔認証装置100は、顔情報データベース(顔情報DB)110と、顔検出部120と、特徴点抽出部130と、登録部140と、認証部150とを備える。顔情報DB110は、ユーザID111と当該ユーザIDの顔特徴情報112とを対応付けて記憶する。顔特徴情報112は、顔画像から抽出された特徴点の集合であり、顔情報の一例である。尚、顔認証装置100は、顔特徴情報112の登録ユーザからの要望に応じて、顔特徴DB110内の顔特徴情報112を削除してもよい。または、顔認証装置100は、顔特徴情報112の登録から一定期間経過後に削除してもよい。
【0041】
顔検出部120は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部130に供給する。特徴点抽出部130は、顔検出部120が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に顔特徴情報を供給する。また、特徴点抽出部130は、サーバ200から受信した撮影画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部150に顔特徴情報を供給する。
【0042】
登録部140は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザID111を新規に発行する。登録部140は、発行したユーザID111と、登録画像から抽出した顔特徴情報112とを対応付けて顔情報DB110へ登録する。認証部150は、顔特徴情報112を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部150は、撮影画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB110内の顔特徴情報112との照合を行う。認証部150は、顔特徴情報の一致の有無をサーバ200に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。尚、顔特徴情報が一致する(一致有)とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。
【0043】
図5は、実施形態2にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、顔認証装置100は、顔登録要求に含まれるユーザUの登録画像を取得する(S21)。例えば、顔認証装置100は、顔登録要求を、ユーザ端末300からユーザ登録要求を受けたサーバ200から、ネットワークNを介して受け付ける。尚、顔認証装置100は、これに限らず、ユーザ端末300から直接、顔登録要求を受け付けてもよい。次に、顔検出部120は、登録画像に含まれる顔領域を検出する(S22)。次に、特徴点抽出部130は、ステップS22で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に顔特徴情報を供給する(S23)。最後に、登録部140は、ユーザID111を発行し、当該ユーザID111と顔特徴情報112とを対応付けて顔情報DB110に登録する(S24)。なお、顔認証装置100は、顔登録要求元から顔特徴情報112を受信し、ユーザID111と対応付けて顔情報DB110に登録してもよい。
【0044】
図6は、実施形態2にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部130は、認証用の顔特徴情報を取得する(S31)。例えば、顔認証装置100は、サーバ200からネットワークNを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる撮影画像からステップS21からS23のように顔特徴情報を抽出する。または、顔認証装置100は、サーバ200から顔特徴情報を受信してもよい。次に、認証部150は、取得した顔特徴情報を、顔情報DB110の顔特徴情報112と照合する(S32)。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が所定値以上である場合(S33でYes)、認証部150は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザID111を特定する(S34)。そして認証部150は、顔認証に成功した旨と特定したユーザID111とを、顔認証結果としてサーバ200に返信する(S35)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(S33でNo)、認証部150は、顔認証に失敗した旨を、顔認証結果としてサーバ200に返信する(S36)。
【0045】
図7は、実施形態2にかかるユーザ端末300の構成を示すブロック図である。ユーザ端末300は、カメラ310と、記憶部320と、通信部330と、表示部340と、入力部350と、制御部360とを備える。
カメラ310は、制御部360の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部320は、ユーザ端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワークNとの通信インタフェースである。表示部340は、表示装置である。入力部350は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置である。表示部340及び入力部350は、タッチパネルのように一体的に構成されていてもよい。制御部360は、ユーザ端末300が有するハードウェアの制御を行う。
【0046】
図8は、実施形態2にかかるサーバ200の構成を示すブロック図である。サーバ200は、記憶部210と、メモリ220と、通信部230と、制御部240とを備える。記憶部210は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部210は、プログラム211と、ユーザデータベース(DB)212と、アクセスポイントデータベース(APDB)213を記憶する。プログラム211は、本実施形態2にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0047】
ユーザDB212は、ユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザDB212は、ユーザID2121に対応付けて、ユーザ情報2122と位置情報2123と外見情報2124とを記憶する。ユーザID2121は、顔情報登録時に顔認証装置100により発行されるユーザIDである。ユーザ情報2122は、例えば、ユーザ名、社員番号、携帯番号、メールアドレス、属性情報、又はユーザのスケジュール関連情報を含んでよい。属性情報は、性別、役職名、及び所属部署名の少なくとも1つを含んでよい。スケジュール関連情報は、スケジュールそのものであってもよいし、ユーザ端末300又はクラウド上で動作するスケジューラにアクセスするための情報であってもよい。位置情報2123は、後述する位置推定部244が推定した、ユーザの位置情報である。外見情報2124は、顔認証用の撮影画像であるが、外見データを含んでもよい。
【0048】
APDB213は、AP400に関する情報を記憶する。具体的には、APDB213は、AP400を識別するAPID2131と、AP400が設置された位置情報2132とを対応付けて記憶する。
【0049】
メモリ220は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部240の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部230は、ネットワークNとの通信インタフェースである。
【0050】
制御部240は、サーバ200の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部240は、記憶部210からプログラム211をメモリ220へ読み込ませ、プログラム211を実行する。これにより、制御部240は、登録部241、画像取得部242、認証制御部243、位置推定部244、生成部245及び出力制御部246の機能を実現する。
【0051】
登録部241は、登録手段とも呼ばれる。登録部241は、ユーザ端末300から登録画像を含むユーザ登録要求を受信した場合、顔登録要求を顔認証装置100に送信する。そして登録部241は、顔認証装置100が顔情報を登録してユーザIDを発行した場合、そのユーザIDをユーザDB212に登録する。また登録部241は、そのユーザ端末300が使用するユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザのユーザ情報をユーザDB212に登録する。ユーザIDは顔認証装置100において顔情報に対応付けられているため、登録部241は、ユーザ毎に、ユーザ情報を、ユーザIDを介してそのユーザの顔情報に紐づけて登録していることになる。
【0052】
画像取得部242は、画像取得手段とも呼ばれる。画像取得部242は、ユーザ端末300から、AP400を介して顔認証用の撮影画像を受信し、認証制御部243に供給する。
【0053】
認証制御部243は、上述した認証制御部13の一例である。認証制御部243は、撮影画像に含まれるユーザUの顔領域に対する顔認証を制御し、ユーザを特定する。すなわち、認証制御部243は、ユーザ端末300から取得した撮影画像について、顔認証装置100に対して顔認証を行わせる。例えば、認証制御部243は、取得した撮影画像を含めた顔認証要求を、ネットワークNを介して顔認証装置100へ送信する。尚、認証制御部243は、撮影画像からユーザUの顔領域を抽出し、抽出した画像を顔認証要求に含めてもよい。また認証制御部243は、顔領域から顔特徴情報を抽出し、顔特徴情報を顔認証要求に含めてもよい。そして認証制御部243は、顔認証装置100から顔認証結果を受信する。これにより認証制御部243は、ユーザのユーザIDを特定する。
【0054】
位置推定部244は、上述した位置推定部14の一例である。
まず位置推定部244は、ユーザ端末300の位置を推定する。ユーザ端末300の位置の推定方法は、例えば以下の(1)~(3)が挙げられる。
(1)位置推定部244は、撮影画像を受信する場合に経由したAP400を特定し、APDB213においてAP400の位置情報を特定する。そして位置推定部244は、AP400の位置情報を、認証制御部243が特定したユーザの位置情報として推定する。
(2)位置推定部244は、AP400の各々から、そのAP400に接続されたユーザ端末300の電波強度を取得していた場合、電波強度に基づいてAP400とユーザ端末300との距離を算出する。そして位置推定部244は、AP400の位置情報、及びAP400とユーザ端末300との距離に基づいて、ユーザ端末300の位置を推定する。
(3)位置推定部244は、ユーザ端末300からGPS情報を取得した場合、GPS情報をユーザ端末300の位置情報として推定する。
【0055】
次に位置推定部244は、ユーザ端末300の位置に基づいてユーザの位置を推定する。例えば位置推定部244は、ユーザ端末300の位置をユーザの位置として推定してよい。
【0056】
尚、ユーザが使用するユーザ端末300が複数ある場合は、位置推定部244は、直近で顔認証を実施したユーザ端末300の位置、又はアクティブなユーザ端末300の位置をユーザの位置として推定してよい。ユーザが使用するユーザ端末300が複数あるとは、ユーザが所定期間内に顔認証をしたユーザ端末300が複数あることであってよい。またこの場合、位置推定部244は、ユーザ端末300の種別に基づいて、いずれのユーザ端末300の位置をユーザの位置とするかを決定してよい。例えば所定期間内に同じユーザがPC及びスマートフォンの両方から顔認証を受けていた場合、位置推定部244は、PCの位置をユーザの位置としてよい。また対象空間TS外のユーザ端末300がある場合、位置推定部244は、スマートフォンの位置をユーザの位置とし、いずれのユーザ端末300も対象空間TS内である場合、位置推定部244は、PCの位置をユーザの位置としてもよい。
【0057】
生成部245は、生成手段とも呼ばれる。
生成部245は、ユーザの顔認証用の撮影画像を含む外見情報を生成し、ユーザID2121に対応付けてユーザDB212に格納する。外見情報は、顔認証用の撮影画像そのものであってもよい。
また生成部245は、ユーザDB212に記憶されているユーザの外見情報と、ユーザの位置情報とを少なくとも対応付けた出力情報を生成する。例えば出力情報は、対象空間TSを示すマップである。一例として生成部245は、対象空間TSを表すマップであって、ユーザの位置情報に対応する位置に、そのユーザの外見情報が重畳されるマップを、出力情報として生成する。マップに外見情報を重畳することで、マップを閲覧した第2ユーザが現実空間で対象のユーザ(第1ユーザ)を見つけることがより容易となる。
【0058】
出力制御部246は、上述した出力制御部16の一例である。出力制御部246は、表示装置500に出力情報を送信し、表示装置500の表示部に出力情報を表示させる。
【0059】
図9は、実施形態2にかかるユーザ登録処理の流れを示すシーケンス図である。まずユーザ端末300は、ユーザを撮影し(S500)、撮影により生成された登録画像を含むユーザ登録要求を、サーバ200へ送信する(S501)。そしてサーバ200の登録部241は、受信したユーザ登録要求に含まれる登録画像を、顔登録要求に含ませて、顔認証装置100に送信する(S502)。そして、顔認証装置100は、受信した顔登録要求に含まれる登録画像に基づいて、ユーザUの顔情報(顔特徴情報)を登録する(S503)。そして、顔認証装置100は、発行したユーザIDをサーバ200に通知する(S504)。また、ユーザ端末300は、ユーザからユーザ情報の入力を受け付け、ユーザ情報をサーバ200に送信する(S505)。ここで送信されるユーザ情報は、例えばユーザ名、属性情報及びスケジュール関連情報を含む。サーバ200の登録部241は、通知されたユーザID及びユーザ情報を、互いに対応付けてユーザDB212に登録する(S506)。
【0060】
図10は、実施形態2にかかる位置出力処理の流れを示すシーケンス図である。まずユーザ端末300はユーザを撮影し(S510)、撮影画像を、接続先のAP400を介してサーバ200に送信する(S511)。これにより、サーバ200の画像取得部242は、ユーザの撮影画像を取得する。次にサーバ200の認証制御部243は、撮影画像内のユーザUの顔領域に対する顔認証要求を、顔認証装置100へ送信する(S512)。そして、顔認証装置100は、受信した顔認証要求に含まれる撮影画像内のユーザUの顔領域について顔認証を行う(S513)。ここでは、顔認証に成功したユーザIDがあったものとする。顔認証装置100は、顔認証に成功した旨及びユーザIDを含めた顔認証結果を、サーバ200へ送信する(S514)。顔認証結果に含まれるユーザIDにより、サーバ200の認証制御部243は、ユーザを特定する。認証制御部243は、顔認証結果を、AP400を介してユーザ端末300に送信する(S515)。これによりユーザ端末300は、起動するか、スリープ状態から通常状態に移行する。
【0061】
次にサーバ200の位置推定部244は、APDB213を参照し、AP400のAPIDに対応付けられたAP400の位置情報を特定し、AP400の位置情報に基づいてユーザ端末300の位置を推定する(S516)。そして位置推定部244は、ユーザ端末300の位置に基づいてユーザの位置を推定する(S517)。そして位置推定部244は、ユーザDB212に、ユーザIDに対応付けてユーザの位置情報をユーザDB212に格納する。
【0062】
次にサーバ200の生成部245は、ユーザの顔認証用の撮影画像を含む外見情報と、ユーザの位置情報とを対応付けたマップを生成する(S518)。そしてサーバ200の出力制御部246は、AP400を介してマップを表示装置500に送信し(S519)、表示装置500の表示部にマップを表示させる(S520)。
【0063】
図11は、実施形態2にかかる表示装置500の表示画像900の一例を示す図である。例えば対象空間TSには、エリアA、エリアB、及びエリアCを含み、各エリアにAP400が設置されているとする。図11に示す表示画像900のエリアAの位置には、エリアAに設置されたAP400に接続しているユーザ端末300を使用するユーザの顔認証用の撮影画像のアイコンI_1,I_2が重畳されている。また表示画像900のエリアBの位置には、エリアBに設置されたAP400に接続しているユーザ端末300を使用するユーザの顔認証用の撮影画像のアイコンI_3が重畳されている。また表示画像900には、表示装置500が設置されている位置が、現在位置として示されている。尚、図11では、ユーザ1人につき1つの顔認証用の撮影画像のアイコンが表示されているが、ユーザ1人につき複数のアイコンが表示されてもよい。複数のアイコンには、複数の顔認証用の撮影画像が含まれてもよいし、ユーザのその日の服、靴、髪型又は後ろ姿の撮影画像が含まれてもよいし、その日の外見の特徴を表現したイラスト画像が含まれてもよい。
【0064】
このように実施形態2によれば、サーバ200は、顔認証に成功したユーザの位置情報を用いるため、他人によるユーザのなりすましを防止できる。また図11の例では、サーバ200は、ユーザの撮影画像を位置情報に対応付けて表示装置500に表示させる。したがって出力情報を閲覧した他のユーザは、対象のユーザの位置とともに、対象のユーザのその日の外見の特徴を把握することができる。これによりサーバ200は他のユーザが対象空間内で対象のユーザを見つけることを好適に支援できる。
【0065】
また顔認証用の撮影画像は、ユーザ端末300のカメラ310を用いるため、顔認証のために新規でカメラを設置する必要はない。またPCの起動又はスリープ解除時に顔認証をする場合は、PC付属のカメラで、PCの前に座るユーザの顔を正面から撮影することができる。このようにカメラ310でユーザを正面から撮影する場合は、顔認証に適した高品質の撮影画像を得ることができる。
【0066】
またサーバ200は、AP400の位置に基づいてユーザの位置を推定する、又はユーザ端末300のGPS情報によりユーザの位置を推定するため、専用の発信機及び受信機等の新規機器の設置及び導入は不要である。
【0067】
尚、実施形態2は、以下のように変形を加えることも可能である。
【0068】
例えば、出力情報に含まれる外見情報は、顔認証用の撮影画像に代えて、顔認証用の撮影画像から生成された外見データであってもよい。このとき出力情報には、予め登録されているユーザの登録画像が含まれていてもよい。登録画像は顔認証時の登録画像であってもよいし、ユーザが適宜設定したサムネイル画像であってもよいし、社員証の顔画像であってもよい。
【0069】
図12は、実施形態2にかかる表示装置500の表示画像900の一例を示す図である。図12に示す表示画像900のエリアAの位置には、エリアAに設置されたAP400に接続しているユーザ端末300を使用するユーザの登録画像のアイコンR_1,R_2が重畳されている。さらに表示画像900のエリアAの位置には、アイコンR_1,R_2に対応付けられて、そのユーザの顔認証用の撮影画像から生成された外見データO_1,O_2が含まれる。一例として、外見データO_1は「赤い服」を着用していることを示し、外見データO_2は「眼鏡」をかけていることを示している。エリアBについても同様に、エリアBに設置されたAP400に接続しているユーザ端末300を使用するユーザのアイコンR_3と、外見データO_3とが重畳されている。
【0070】
また例えば、出力情報は、第1ユーザの位置情報及び外見情報と、ユーザ情報とをさらに対応付けた情報であってもよい。つまり生成部245は、第1ユーザの位置情報及び外見情報と、ユーザ情報とを含む出力情報を生成してよい。また出力情報は、第1ユーザの位置情報及び外見情報と、スケジュール関連情報とをさらに対応付けた情報であってもよい。つまり生成部245は、第1ユーザの位置情報及び外見情報と、ユーザのスケジュール情報とを対応付けた出力情報を生成してよい。ユーザのスケジュール情報は、生成部245がユーザ情報2122のスケジュール関連情報から抽出したり、スケジュール関連情報に基づいてスケジューラにアクセスすることにより取得してよい。
【0071】
図13は、実施形態2にかかる表示装置500の表示画像900の一例を示す図である。図13に示す表示画像900のエリアAの位置には、エリアAに設置されたAP400に接続しているユーザ端末300を使用するユーザの顔認証用の撮影画像のアイコンI_1,I_2が重畳されている。そして表示画像900には、エリアAに所在するユーザのユーザ情報Uが含まれている。例えばアイコンI_1に対応するユーザは、所属部署が「第1技術部」であり、氏名が「日電太郎」である。またユーザ情報Uは、ユーザ操作で入力された入力情報が含まれていてもよい。この場合、ユーザは、本日の外見に関する入力情報を入力することができ、入力を受け付けたユーザ端末300は入力情報をサーバ200に送信し、ユーザのユーザ情報としてユーザDB212に登録させてよい。例えば図13に示すユーザ情報Uには、アイコンI_1に対応するユーザの入力情報として「赤い服を着ています」という情報が含まれている。またユーザは、その他の入力情報を入力することもできてよく、入力を受け付けたユーザ端末300は入力情報をサーバ200に送信し、ユーザのユーザ情報として登録させてよい。例えば図13に示すユーザ情報Uには、アイコンI_3に対応するユーザの入力情報として「丸い椅子の隣にいます」という情報が含まれている。ユーザ情報としてユーザDB212に登録される入力情報は、1時間又は1日といった有効期限をつけることができ、有効期限を経過後は削除されてよい。
【0072】
尚、表示装置500の閲覧者が顔認証用の撮影画像のアイコンI_1を選択すると、そのユーザに関する他の情報が表示されるようになっていてもよい。ユーザに関する他の情報とは、ユーザ情報やスケジュール情報であってよい。またユーザに関する他の情報は、そのユーザの顔認証用の他の撮影画像であってもよいし、ユーザのその日の服、靴、髪型又は後ろ姿の撮影画像であってもよいし、その日の外見の特徴を表現したイラスト画像であってもよい。表示装置500がタッチパネルを含む場合、選択することはタップすることであってよい。
【0073】
また表示装置500が特定の場所に設置されている場合、表示装置500は、特定の場所に紐づけられているユーザの所在を表示してよい。例えば表示装置500がある部署の居室に設置されている場合、表示装置500は、その部署のメンバーの所在を表示してよい。
【0074】
図14は、実施形態2にかかる表示装置500の表示画像900の一例を示す図である。図14の表示画像900は、第1技術部の居室を示すマップと、第1技術部の所属メンバーの所在とを示している。
【0075】
表示装置500は、居室にいるメンバーについては、所在位置に対応するマップ内の位置に対応付けて、そのメンバーの顔認証用の撮影画像のアイコンI_1~I_3を表示している。また表示装置500は、居室にいないメンバーについては、どのエリアにいるかという情報を、そのメンバーの顔認証用の撮影画像のアイコンI_4~I_8とともに表示している。
【0076】
尚、サーバ200の出力制御部246は、所在位置が対象空間TS外であると判定したメンバーについては、そのメンバーの位置を、対象空間TSとは区別して、例えば「リモート」として出力してよい。尚、サーバ200の位置推定部244は、メンバーの位置が対象空間TS外であるか否かを、ユーザ端末300のGPS情報から判定してもよいし、経由したネットワークを追跡することにより判定してもよい。また位置推定部244は、メンバーの位置が対象空間TS外であるか否かを、ユーザのスケジュール情報から判定してもよい。この場合、表示装置500は、対象空間TSの外部にいるメンバーについては、図14に示すように、その所在を「リモート」として表示する。これにより、対象空間TSにいないメンバーについても、容易に把握することができる。
【0077】
また表示装置500は、所属メンバーのうち何人が在室しており、何人が他のエリアにいて、何人がリモートであるか等の内訳を表示してよい。
【0078】
尚、図14においても、表示装置500の閲覧者がアイコンを選択すると、そのアイコンに対応するユーザに関する他の情報が表示されるようになっていてもよい。このとき表示装置500は、選択されたユーザが対象空間TSの内部にいるか外部にいるかに関わらず、同種の情報を表示してよい。しかしこれに限らず、表示装置500は、選択されたユーザが対象空間TSの内部にいるか外部にいるかによって、表示する情報の種別を異ならせてもよい。例えば表示装置500は、対象空間TSの内部にいるユーザが選択された場合は、外見に関する詳細な情報や内線番号を表示する一方で、対象空間TSの外部にいるユーザが選択された場合は携帯電話番号を表示してよい。
【0079】
<実施形態3>
次に、本開示の実施形態3について説明する。実施形態3は、サーバ200が検索機能を有することに特徴を有する。
例えばサーバ200は、ユーザ名やユーザIDをキーとして、そのユーザの位置情報を含む出力情報を出力する。一例として出力制御部246は、第2ユーザが使用する第2ユーザ端末300-2から、第1ユーザの位置に関する検索要求を受信した場合、第1ユーザの外見情報を位置情報とともに含む出力情報を、第2ユーザ端末300-2に出力する。
【0080】
また例えばサーバ200は、エリアをキーとして、そのエリアにいるユーザの出力情報を出力する。一例として第2ユーザ端末300-2から、対象空間TS中の所定エリアに位置する人物に関する検索要求を受信した場合、生成部245はユーザDB212を参照し、位置情報が所定エリア内のユーザを特定し、特定したユーザの出力情報を生成する。そして出力制御部246は、特定したユーザの出力情報を第2ユーザ端末300-2に出力する。
【0081】
また例えばサーバ200は、ユーザの属性をキーとして、その属性を有するユーザの出力情報を出力する。一例として生成部245は、第2ユーザ端末300-2から、所定の部署に所属するユーザの位置に関する検索要求を受信した場合、ユーザDB212を参照し、対象空間TS中の所定の部署に所属するユーザを特定する。そして生成部245は、特定したユーザの出力情報を生成する。そして生成部245は、特定したユーザの出力情報を第2ユーザ端末300-2に出力する。
【0082】
図15は、実施形態3にかかる位置出力処理の流れを示すシーケンス図である。図15は、第2ユーザが第1ユーザのユーザ名をキーとして第1ユーザの位置を検索する場合のシーケンスを示している。
【0083】
まず図10のS510~S517と同様の処理が実行される。次に第2ユーザが使用する第2ユーザ端末300-2が、第1ユーザのユーザ名を含む検索要求をサーバ200に送信する(S531)。本図では、第2ユーザ端末300-2は、AP400を介してサーバ200に検索要求を送信しているが、AP400を介さなくてもよい。
【0084】
検索要求を受信したサーバ200の生成部245は、ユーザDB212を参照し、指定されたユーザ名をキーとして、そのユーザ名に対応するユーザ(第1ユーザ)の位置情報と外見情報とを検索する(S532)。そして生成部245は、第1ユーザの位置情報と外見情報とを対応付けたマップを生成する(S533)。そしてサーバ200の出力制御部246は、AP400を介してマップを表示装置500に送信し(S534)、表示装置500の表示部にマップを表示させる(S535)。
【0085】
このように実施形態3によれば、サーバ200は、第2ユーザの検索に応じて、対象のユーザがどこにいるか、特定のエリアに誰がいるか、また特定の属性のユーザがどこにいるかを、第2ユーザが見つけやすい態様で出力できる。
【0086】
本開示は、任意の処理を、プロセッサにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することが可能である。上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0087】
上述のコンピュータは、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等を含むコンピュータシステムで構成される。しかしこれに限らず、コンピュータは、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のサーバ、コンピュータ(パソコン)通信のホスト、インターネット上に接続されたコンピュータシステム等によって構成されることも可能である。また、ネットワーク上の各機器に機能分散させ、ネットワーク全体でコンピュータを構成することも可能である。
【0088】
尚、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば実施形態2~3では、ユーザ端末300の起動時又はスリープ状態からの解除時に顔認証を実施するとしたが、顔認証のタイミングがこれに限らない。例えば顔認証は所定の時間間隔で行われてもよいし、所定期間に所定回数行われてよい。また例えば顔認証は、何らかの入力操作があった場合に行われてもよい。顔認証が1日に複数回行われる場合は、なりすましをより防止することができる。また顔認証が1日に複数回行われる場合は、生成部245は、外見情報を顔認証毎に更新してもよいし、外見情報を、その日のいずれかのタイミング(例えばその日の最初)の撮影画像に基づく外見情報に設定してもよい。また生成部245は、直近の顔認証から所定時間経過した場合に外見情報を更新してもよい。外見情報を更新する場合は、途中で服装や髪型が変化したときやマスクを外したときでもユーザを見つけやすいという効果を奏する。また生成部245は、どのタイミングの外見情報を出力情報に用いるかを、ユーザの選択操作により設定してもよい。
【0089】
また上述の実施形態では、顔認証機能を顔認証装置100が有していたが、顔認証装置100に代えて又は加えて、サーバ200が顔認証機能を有してもよい。
【0090】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記生体認証は、顔認証である
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記位置推定手段は、前記第1ユーザ端末の接続先のアクセスポイントの位置情報に基づいて、前記第1ユーザ端末の位置情報を推定する
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記出力情報は、前記第1ユーザの前記位置及び前記外見情報と、前記第1ユーザに関連するユーザ情報とをさらに対応付ける
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記対象空間を表すマップであって、前記第1ユーザの前記位置に対応する位置に、前記第1ユーザの外見情報が重畳されるマップを、前記出力情報として生成する生成手段をさらに備える
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記出力制御手段は、前記対象空間内に設置された表示装置に、前記出力情報を表示させる
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記出力制御部は、第2ユーザが使用する第2ユーザ端末から、前記第1ユーザの位置に関する検索要求を受信した場合、前記第1ユーザの前記出力情報を前記第2ユーザ端末に出力する
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記出力制御手段は、前記第1ユーザの位置が前記対象空間外であると判定した場合、前記第1ユーザの位置を、前記対象空間とは区別して出力する
付記1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記9)
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を実施する生体認証装置と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記生体認証装置から前記生体認証の結果を取得する認証制御手段と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する位置推定手段と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する出力制御手段と
を有する
情報処理システム。
(付記10)
表示装置をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記出力情報を前記表示装置に出力する
付記9に記載の情報処理システム。
(付記11)
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御し、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定し、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する
情報処理方法。
(付記12)
第1ユーザの撮影画像に基づく生体認証を制御する手順と、
前記生体認証が成功した場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末の位置情報に基づいて、対象空間内の前記第1ユーザの位置を推定する手順と、
前記第1ユーザの前記位置と、前記第1ユーザの前記撮影画像及び前記撮影画像に基づいて生成された外見に関するデータのうち少なくとも一方を含む外見情報と、を対応付けた出力情報を出力する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0091】
10,200 情報処理装置(サーバ)
13,243 認証制御部
14,244 位置推定部
16,246 出力制御部
100 顔認証装置
110 顔情報DB
111 ユーザID
112 顔特徴情報
120 顔検出部
130 特徴点抽出部
140 登録部
150 認証部
210 記憶部
211 プログラム
212 ユーザDB
2121 ユーザID
2122 ユーザ情報
2123 位置情報
213 APDB
2131 APID
2132 位置情報
220 メモリ
230 通信部
240 制御部
241 登録部
242 画像取得部
245 生成部
300 ユーザ端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 入力部
360 制御部
400 アクセスポイント(AP)
500 表示装置
900 表示画像
1000 情報処理システム
TS 対象空間
I 撮影画像
R 登録画像
U ユーザ情報
O 外見データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15