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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/90 20250101AFI20250520BHJP
   B64F 1/36 20240101ALI20250520BHJP
   B64U 10/14 20230101ALI20250520BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20250520BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20250520BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20250520BHJP
【FI】
G08G5/90
B64F1/36
B64U10/14
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023567424
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 JP2021046475
(87)【国際公開番号】W WO2023112245
(87)【国際公開日】2023-06-22
【審査請求日】2024-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178216
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】田中 伶実
(72)【発明者】
【氏名】庄田 武志
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】武藤 知之
【審査官】白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/016962(WO,A1)
【文献】特開2018-177135(JP,A)
【文献】特表2005-504274(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 5/00
B64F 1/36
B64U 10/14
G16Y 10/40
G16Y 20/20
G16Y 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する取得手段と、
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する特定手段と、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する算出手段と、を備え、
前記取得手段は、前記位置情報と、前記移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得し、
前記特定手段は、前記識別情報に基づいて、前記移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、前記所有者の保険の加入の有無を特定し、
前記算出手段は、前記所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出する、
管理装置。
【請求項2】
前記コリドー情報は、前記コリドーの区間ごとに定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記移動体が通行した前記コリドーの区間を、前記通行領域として特定し、
前記算出手段は、前記通行領域に示された区間に対応する料金を、通行料金として算出する、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記コリドー情報は、前記コリドーを通行した距離ごとに定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した距離を、前記通行領域として特定し、
前記算出手段は、前記通行領域に示された距離に対応する料金を、通行料金として算出する、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記位置情報に基づいて、前記移動体の前記コリドーへの入退場を検知する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項5】
前記位置情報は、前記移動体の高度を示す情報を含み、
前記コリドー情報は、前記コリドーの高度に応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した高度に対応する領域を示す情報を含む前記通行領域を特定し、
前記算出手段は、高度に応じた前記通行領域に対応する通行料金を算出する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記コリドー情報は、前記コリドー周辺に設置された充電設備の利用に要する料金を示す情報を含み、
前記取得手段は、前記移動体が前記充電設備を利用した記録を示す充電記録情報を取得し、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記充電記録情報に示された前記充電設備の利用に要する料金を加算した料金を、通行料金として算出する、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記移動体の飛行計画を取得する飛行計画取得手段を備え、
前記コリドー情報は、積載量に応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記飛行計画に含まれる前記移動体の積載量に応じた料金を加算した料金を、通行料金として算出する、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項8】
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得し
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定し、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する、
管理方法であって、
前記移動体の前記位置情報と、前記コリドー情報とを取得する際、前記位置情報と、前記移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得し、
前記位置情報に基づいて、前記通行領域を特定する際、前記識別情報に基づいて、前記移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、前記所有者の保険の加入の有無を特定し、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行料金を算出する際、前記所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出する、
管理方法。
【請求項9】
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する処理と、
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する処理と、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記移動体の前記位置情報と、前記コリドー情報とを取得する処理において、前記位置情報と、前記移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得させ、
前記位置情報に基づいて、前記通行領域を特定する前記処理において、前記識別情報に基づいて、前記移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、前記所有者の保険の加入の有無を特定させ、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行料金を算出する前記処理において、前記所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体が通行するコリドーを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行する移動体を、交通及び物流等の分野に利用する場合がある。このような場合に、移動体を安全に運行するための移動体の制御方法が検討されている。
【0003】
引用文献1には、地図情報を含むロケーションデータと、空における道路に関する情報であるルートデータと、を飛行体に送信し、飛行体において、飛行体が運行可能な空の領域を表示させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020―205103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
移動体の安全な運行のために、移動体が通行する空域を整備することが検討されている。このような特定の空域をコリドーとも称する。コリドーに対して、通行に要する料金が設定される場合がある。コリドーの管理者は、料金が設定されたコリドーを利用した移動体の所有者から、料金を徴収する。このとき、移動体の所有者から徴収すべき料金は、コリドーの利用状況に応じて異なる場合がある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、コリドーの通行に要する料金を適切に算出することが可能な管理装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様にかかる管理装置は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する取得手段と、前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する特定手段と、前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する算出手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様にかかる管理方法は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得し前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定し、前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する。
【0009】
本開示の一態様にかかるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する処理と、前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する処理と、前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを格納する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、コリドーの通行に要する料金を適切に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の第1の実施形態の管理装置を含む構成の一例を模式的に示す図である。
図2】本開示の第1の実施形態のコリドーの一例を示す概念図である。
図3】本開示の第1の実施形態の管理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】本開示の第1の実施形態の管理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図5】本開示の第2の実施形態の管理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】本開示の第2の実施形態のコリドー情報の一例を示す図である。
図7】本開示の第2の実施形態の所有者情報の一例を示す図である。
図8】本開示の第2の実施形態の管理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図9】本開示の変形例2のコリドーを含む領域を上空から見た際の一例を示す概念図である。
図10】本開示の第3の実施形態のコリドーの一例を示す概念図である。
図11】本開示の第3の実施形態の管理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12】本開示の第3の実施形態の所有者情報の一例を示す図である。
図13】本開示の第3の実施形態のコリドー情報の一例を示す図である。
図14】本開示の第3の実施形態のオプション情報の一例を示す図である。
図15】本開示の第3の実施形態の管理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図16】本開示の第4の実施形態の管理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図17】本開示の第4の実施形態の飛行計画の一例を示す図である。
図18】本開示の第4の実施形態の飛行実績の一例を示す図である。
図19】本開示の第4の実施形態の管理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図20】本開示の第1、第2、第3、及び第4の実施形態の管理装置を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
本開示の管理装置の概要について説明する。
【0014】
図1は、管理装置100を含む構成の一例を模式的に示す図である。図1に示すように、管理装置100は、移動体200-1、200-2、・・・、200-n(nは1以上の自然数)と、無線または有線のネットワークを介して通信可能に接続される。ここで、移動体200-1、200-2、・・・、200-nのそれぞれを区別しない場合、移動体200-1、200-2、・・・、200-nを、移動体200と称する。
【0015】
移動体は、有人または無人の航空機である。移動体は、例えば、飛行機、ヘリコプター、飛行船、及び、マルチコプター(マルチローターヘリコプター、またはマルチローター等とも呼ばれる)等である。無人の航空機は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)、小型無人機またはドローンと呼ばれることもある。移動体は、この例に限られない。移動体は、コリドーを飛行可能な機器であればよい。
【0016】
次に、本開示におけるコリドーについて説明する。コリドーは、空中に形成される領域であって、移動体が通行する特定の空域を示す。ここで、コリドーには、移動体が安全に通行できるようなサービスが提供される、移動体の通行のための専用空域が含まれてもよい。このような専用空域であって、特にドローンに特化された空域は、ドローンハイウェイと呼ばれることもある。図2は、コリドーの一例を示す概念図である。図2の例では、移動体が通行する領域が、仮想的なブロックで示されている。またこの例では、コリドーは、河川の上空に形成されている。領域C1乃至C6は、コリドーを示す。移動体200は、例えば、領域E1から領域C6に移動することによりコリドーに入場する。移動体200は、例えば、領域C6、領域C5、領域C4、領域C3の順に移動する。そして、移動体200は、領域C3から領域O1に移動することによりコリドーから退場する。各領域は、例えば緯度、経度及び高度によって示されてよい。なお、図2の例では、河川の上空にコリドーが形成される例を示しているが、コリドーが形成される場所はこの例に限られない。例えば、コリドーは、海、山、及び森林等の、住宅地に比べて人口密度が低い場所の上空に形成されてもよい。また、コリドーは、線路上空、及び高架下等に形成されてもよい。
【0017】
また、例えば、コリドー周辺に観測装置300が配置されてよい。観測装置300は、移動体200と通信可能な装置である。観測装置300と移動体200とは、例えば、Bluetooth(登録商標)等の通信方式で通信を行う。通信方式はこの例に限らず、既知の手法であってよい。観測装置300は、コリドー、及び、コリドー周辺の領域(例えば、領域E1、O1、O2)を通行する移動体200から発信される発信情報を受信する。発信情報は、移動体200の位置情報及び識別情報を含む。移動体200は、自機の位置情報を、移動体200に搭載される測位信号受信装置によって取得してよい。測位信号受信装置は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星等のGNSS(Global Navigation Satellite System)の測位衛星から送信された信号を受信し、受信した信号に基づいて自機の位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報には、自機の高度を示す情報が含まれてよい。高度は、例えば、移動体200に搭載される高度計によって取得される。発信情報は、例えば、移動体に搭載されるリモートID(Remote Identification)機器によって発信されてよい。観測装置300は、発信情報を管理装置100に送信する。このようにして、管理装置100は、移動体200から発信される情報を取得することが可能である。なお、管理装置100は、観測装置300と一体の装置であってもよい。
【0018】
図3は、第1の実施形態の管理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、管理装置100は、取得部110と、特定部120と、算出部130と、を備える。
【0019】
取得部110は、移動体200の位置情報を取得する。例えば、取得部110は、移動体200から発信される発信情報を取得することにより、移動体の位置情報を取得する。また、取得部110は、コリドー情報を取得する。コリドー情報は、コリドーに対して定められた通行料金に関する情報を含む。通行料金に関する情報は、例えば、コリドーの領域に応じた料金を示す情報であってよい。例えば、図2の例に示すコリドーに関するコリドー情報であれば、領域C3から領域C6までの区間を通行した場合の通行料金と、領域C1から領域C6までの区間を通行した場合の通行料金と、を示す情報が含まれている。コリドー情報は、管理装置100と通信可能な外部の装置(図示せず)に格納されてもよいし、管理装置100が有する記憶装置(図示せず)に格納されてもよい。取得部110は、例えば、コリドー情報を、このような外部の装置または記憶装置から取得する。なお、取得部110が位置情報を取得するタイミングと、取得部110がコリドー情報を取得するタイミングと、は異なっていてよい。
【0020】
このように、取得部110は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する。取得部110は、取得手段の一例である。
【0021】
特定部120は、取得部110によって取得された位置情報に基づいて、移動体200が通行したコリドーの領域を特定する。例えば、特定部120は、位置情報から、移動体200が、領域E1、領域C6、領域C5、領域C4、領域C3、領域O1の順に通行したと特定する。この場合、特定部120は、移動体200が通行したコリドーの領域を、領域C6、領域C5、領域C4、及び領域C3と特定する。これにより、移動体200が、コリドーのどの部分の領域を利用したかを認識することが可能となる。ここで、本開示において、コリドーのうち、移動体200が通行した領域を通行領域とも称する。この例では、通行領域は、領域C6から領域C3までの区間である。
【0022】
このように、特定部120は、位置情報に基づいて、コリドーのうち、移動体が通行した領域である通行領域を特定する。特定部120は、特定手段の一例である。
【0023】
算出部130は、移動体200に対する通行料金を算出する。例えば、算出部130は、特定部120によって特定された通行領域に対応する通行料金を、コリドー情報から特定する。そして、例えば、算出部130は、特定した通行料金を、移動体200に対する通行料金として算出する。
【0024】
このように、算出部130は、コリドー情報に基づいて、通行領域に対応する通行料金を算出する。算出部130は、算出手段の一例である。
【0025】
次に、管理装置100の動作の一例を、図4を用いて説明する。なお、本開示において、フローチャートの各ステップを「S1」のように、各ステップに付した番号を用いて表現する。
【0026】
図4は、管理装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。取得部110は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する(S1)。特定部120は、位置情報に基づいて、コリドーのうち、移動体が通行した領域である通行領域を特定する(S2)。算出部130は、コリドー情報に基づいて、通行領域に対応する通行料金を算出する(S3)。
【0027】
このように、第1の実施形態の管理装置100は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する。そして、管理装置100は、位置情報に基づいて、コリドーのうち、移動体が通行した領域である通行領域を特定し、コリドー情報に基づいて、通行領域に対応する通行料金を算出する。これにより、管理装置100は、コリドーの利用に応じた料金を算出することができる。例えば、コリドーの利用状況に応じて通行料金が変わる場合であっても、管理装置100は、適切な料金を算出することが可能である。すなわち、第1の実施形態の管理装置100は、コリドーの通行に要する料金を適切に算出することができる。
【0028】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の管理装置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した管理装置100について、より詳細に説明する。なお、第1の実施形態で説明した内容と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0029】
[管理装置100の詳細]
図5は、第2の実施形態の管理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、管理装置100は、取得部110と、特定部120と、算出部130と、を備える。また、管理装置100は、記憶装置190を有する。なお、記憶装置190は、管理装置100と通信可能な外部の装置であってもよい。記憶装置190は、記憶手段の一例である。
【0030】
取得部110は、発信情報とコリドー情報とを取得する。発信情報には、移動体200の位置情報と識別情報とが含まれる。発信情報には、さらに移動体200が発信情報を発信した時刻の情報が含まれてもよい。取得部110は、発信情報を定期的に取得してよい。例えば、移動体200が、発信情報を、1秒に1回発信しているとする。この場合、管理装置100は、観測装置300を介して、移動体200が発信した毎に、発信情報を取得してよい。取得部110は、取得した発信情報を、識別情報ごとに記憶装置190に格納してもよい。
【0031】
コリドー情報は、記憶装置190に格納される。すなわち、取得部110は、記憶装置190からコリドー情報を取得する。図6は、コリドー情報の一例である。図6の例では、図2の例で示したコリドーに対して定められた通行料金に関する情報である。例えば、一行目のレコードには、領域C3から領域C6までの区間に、2000円の料金が定められている。これは、領域C3から領域C6までの区間を通行する場合、移動体200の所有者は2000円を支払う必要があることを示す。このように、コリドー情報には、例えば、コリドーの区間ごとに定められた料金を示す情報が含まれる。さらに、コリドー情報には、コリドー全体の領域を示す情報が含まれてもよい。
【0032】
特定部120は、所有者特定部1201、検知部1202、及び、通行領域特定部1203を備える。所有者特定部1201は、移動体200の所有者を特定する。取得部110によって取得された発信情報には、識別情報が含まれる。特定部120は、所有者情報に基づいて、発信情報に含まれる識別情報に関連付けられた情報を特定する。図7は、所有者情報の一例を示す図である。所有者情報は、移動体200の所有者に関する情報である。例えば、取得された発信情報に識別情報「001」が含まれていたとする。この場合、特定部120は、識別情報「001」に関連付けられた所有者名「X」及び請求先「abc」を示す情報を特定する。ここで、請求先とは、通行料金の請求先を示す。請求先は、例えば、所有者の銀行口座を示す情報であってもよいし、所有者のクレジットカードを示す情報であってもよい。所有者情報には、さらに、所有者の連絡先、及び住所等が含まれてもよい。連絡先は、例えば、所有者が有するメールアドレスであってもよいし、ウェブサービスにおける、所有者のアカウントであってもよい。連絡先は、所有者が閲覧できる場所を示すものであればよい。
【0033】
検知部1202は、移動体200がコリドーに入場したか、または、移動体200がコリドーから退場したかを検知する。例えば、検知部1202は、移動体200の位置情報から、移動体が位置する領域を特定する。移動体の位置する領域が、コリドーの領域の外部からコリドーの領域の内部に変化した場合、検知部1202は、移動体200がコリドーに入場したことを検知する。また、検知部1202は、移動体の位置する領域が、コリドーの領域の内部からコリドーの領域の外部に変化した場合、検知部1202は、移動体がコリドーから退場したことを検知する。図2の例では、領域E1から領域C6に移動体200が移動した場合、検知部1202は、移動体200がコリドーに入場したと検知する。また、例えば、領域C1から領域2に移動体200が移動した場合、検知部1202は、移動体200がコリドーから退場したと検知する。このように、検知部1202は、位置情報に基づいて、移動体200のコリドーへの入退場を検知する。
【0034】
通行領域特定部1203は、コリドーのうち、移動体200が通行した領域である通行領域を特定する。例えば、検知部1202によって、移動体200がコリドーから退場したことが検知されたとする。このとき通行領域特定部1203は、コリドーから退場した移動体200の通行領域を特定する。例えば、移動体200が、領域E1から領域C6に入場し、領域C3から領域O1に退場したとする。この場合、通行領域特定部1203は、例えば、領域C6から領域C3の区間を、移動体200の通行領域として特定する。通行領域特定部1203は、特定した通行領域を、移動体200の識別情報と関連付けて記憶装置190に格納してもよい。このように、通行領域特定部1203は、例えば、移動体が通行したコリドーの区間を、通行領域として特定する。
【0035】
算出部130は、料金算出部1301と、料金請求部1302と、を備える。料金算出部1301は、コリドーを通行した移動体200の通行料金を算出する。具体的には、料金算出部1301は、通行領域特定部1203によって特定された通行領域に対応する料金を算出する。例えば、通行領域が、領域C6から領域C3の区間を示すとする。そして、取得部110によって、図6に示すコリドー情報が取得されたとする。この場合、料金算出部1301は、領域C6から領域C3の区間に対応する料金の「2000円」を、通行料金として算出する。このように、料金算出部1301は、通行領域に示された区間に対応する料金を、通行料金として算出する。
【0036】
料金請求部1302は、料金を請求する。具体的には、料金請求部1302は、料金算出部1301によって算出された通行料金を、所有者特定部1201によって特定された所有者に請求する。例えば、識別情報「001」の移動体に対して、2000円の通行料金が算出されたとする。料金請求部1302は、図7に示す所有者情報に基づいて、識別情報「001」に関連付けられた請求先「abc」に対して2000円を請求する。請求先が銀行口座である場合、料金請求部1302は、請求先に示された銀行口座から通行料金を引き落とす。請求先がクレジットカードである場合、料金請求部1302は、請求先に示されたクレジットカードで、通行料金分の決済を行う。
【0037】
[管理装置100の動作例]
次に、管理装置100の動作の一例を、図8を用いて説明する。なお、本動作例において、取得部110は、発信情報を随時取得している。
【0038】
図8は、管理装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。本動作例の処理は、移動体200が、コリドー付近の領域(例えば領域E1)に位置してから進められてもよい。この場合、検知部1202が、移動体200が、コリドー付近の領域に位置することを検知してよい。
【0039】
まず、所有者特定部1201は、発信情報に基づいて、所有者を特定する(S101)。例えば、発信情報に含まれる識別情報に基づいて、所有者情報から、所有者を特定する。検知部1202は、移動体200のコリドーの入場を検知する(S102)。例えば、検知部1202は、移動体200の位置情報が、コリドーの外部の領域からコリドーの内部の領域に移動した場合、移動体200のコリドーの入場を検知する。そして、検知部1202は、移動体200のコリドーの退場を検知する(S103)。例えば、検知部1202は、移動体200の位置情報が、コリドーの内部の領域からコリドーの外部の領域に移動した場合、移動体200のコリドーの退場を検知する。取得部110は、コリドー情報を取得する(S104)。通行領域特定部1203は、移動体200が通行したコリドーの領域を、通行領域として特定する(S105)。料金算出部1301は、通行領域に基づいて、移動体200の所有者に請求する通行料金を算出する(S106)。そして、料金請求部1302は、特定された所有者の請求先に、算出された通行料金を請求する(S107)。
【0040】
このように、第2の実施形態の管理装置100は、飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する。そして、管理装置100は、位置情報に基づいて、コリドーのうち、移動体が通行した領域である通行領域を特定し、コリドー情報に基づいて、通行領域に対応する通行料金を算出する。これにより、管理装置100は、コリドーの利用に応じた料金を算出することができる。例えば、コリドーの利用状況に応じて通行料金が変わる場合であっても、管理装置100は、適切な料金を算出することが可能である。すなわち、第1の実施形態の管理装置100は、コリドーの通行に要する料金を適切に算出することができる。
【0041】
また、第2の実施形態において、コリドー情報は、コリドーの区間ごとに定められた料金を示す情報を含んでよい。そして、管理装置100は、移動体が通行したコリドーの区間を、通行領域として特定し、通行領域に示された区間に対応する料金を、通行料金として算出してよい。これにより、管理装置100は、コリドーのうち、移動体が通行する区間に応じて通行料金が変わる場合であっても、適切な料金を算出することが可能である。
【0042】
[変形例1]
上記の実施形態では、コリドー情報に、コリドーの領域に応じた通行料金として、コリドーの区間ごとに定められた料金を示す情報が含まれる例について説明した。コリドー情報の例はこの例に限られない。
【0043】
例えば、コリドー情報に、コリドーの領域に応じた通行料金として、コリドーを通行した距離ごとに定められた料金を示す情報が含まれていてもよい。この場合、コリドー情報には、例えば、コリドー10kmあたりの料金が2000円である、といった情報が含まれる。
【0044】
そして、通行領域特定部1203は、コリドーのうち、移動体200が通行した距離を、通行領域として特定する。例えば、検知部1202によって、移動体200がコリドーから退場したことが検知されたとする。このとき通行領域特定部1203は、コリドーから退場した移動体200の通行領域を特定する。位置情報に基づいて、移動体がコリドーを通行した距離を、通行領域として特定する。例えば、移動体200が、領域E1から領域C6に入場し、領域C3から領域O1に退場したとする。この場合、通行領域特定部1203は、例えば、移動体200が領域C6に入場してから領域O1に退場するまでの距離を、移動体200の通行領域として特定する。
【0045】
料金算出部1301は、通行領域に示された距離に対応する料金を、通行料金として算出する。具体的には、料金算出部1301は、通行領域特定部1203によって特定された通行領域に対応する料金を算出する。例えば、通行領域が、20kmであるとする。この場合、コリドー10kmあたりの料金が2000円であれば、料金算出部1301は、4000円を通行料金として算出する。
【0046】
このように、コリドー情報は、コリドーを通行した距離ごとに定められた料金を示す情報を含んでよい。この場合、管理装置100は、コリドーのうち、移動体が通行した距離を、通行領域として特定し、通行領域に示された距離に対応する料金を、通行料金として算出してよい。これにより、管理装置100は、コリドーのうち、移動体が通行する距離に応じて通行料金が変わる場合であっても、適切な料金を算出することが可能である。
【0047】
[変形例2]
位置情報は、GNSSを用いない方法で取得されてもよい。例えば、移動体200に搭載される測位信号受信装置が、地上に設置された測位装置400から送信された信号を受信し、受信した信号に基づいて自機の位置を示す位置情報を取得してもよい。図9は、コリドーを含む領域を上空から見た際の一例を示す概念図である。具体的には、図9は、図2に示す各種領域を上空から見た図である。図9に示すように、複数の測位装置400は、領域を挟むように設置される。例えば、コリドーが河川の上空に形成される場合、河川の両岸に測位装置400が設置されてよい。
【0048】
例えば、移動体200が領域C5にいる場合、河川の両岸に設置された測位装置400の双方から信号を受信する。そして、移動体200に搭載される測位信号受信装置が、三角測量の原理を用いて自機の位置情報を取得するように構成されてもよい。この場合、コリドー情報に含まれる各種の領域は、当該手法により取得された位置情報と同様の座標系にて表される。
【0049】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の管理装置について説明する。第3の実施形態では、移動体がコリドーを通行する際の各種状況に応じて通行料金を算出する例を説明する。なお、第1及び第2の実施形態で説明した内容と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0050】
図10は、コリドーの一例を示す概念図である。図10の例では、図2の例のコリドーの上空にもコリドーが形成されている。領域C1乃至C6をコリドーAと称し、領域C11乃至C16をコリドーBと称する。本実施形態では、図10に示すように、コリドーを含む各種領域が形成されているとする。
【0051】
[管理装置101の詳細]
図11は、第3の実施形態の管理装置101の機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、管理装置101は、取得部111と、特定部121と、算出部131と、を備える。また、管理装置101は、記憶装置190を有する。
【0052】
取得部111は、取得部110の処理に加え、以下に説明する処理を行ってもよい。取得部111は、移動体200が充電設備を利用した記録を示す充電記録情報を取得してもよい。充電設備(図示せず)は、移動体200を充電する設備である。例えば、コリドーを利用する移動体であって、バッテリーの残量が所定の値未満の移動体200が、充電設備に移動し、充電を行う。充電の手法は、既知の手法であってよい。このとき、充電設備は、移動体200から発信情報を取得し、移動体200の識別情報を含む充電記録情報を、観測装置300を介して管理装置101に送信する。このとき、充電記録情報には、例えば、移動体200が充電を行った時間を示す情報が含まれる。さらに、充電記録情報には、充電を行った際の電力量や、移動体200のバッテリー残量を示す情報が含まれてもよい。充電設備は、例えば、コリドー周辺に設置される。取得部11は、充電記録情報を記憶装置190に格納してよい。
【0053】
特定部121は、特定部120の処理に加え、以下に説明する処理を行ってもよい。特定部121は、所有者特定部1211と、検知部1212と、通行領域特定部1213と、を備える。所有者特定部1211は、所有者情報から、移動体200の所有者を特定する。図12は、所有者情報の一例を示す図である。図12の例は、図7に示す所有者情報に課金方式の情報と、保険の加入の有無の情報と、が追加されている。課金方式は、例えば、従量課金と定額課金とを含む。従量課金は、移動体200の所有者が、コリドーの利用ごとに通行料金を支払う方式である。定額課金は、移動体200の所有者が、予め所定額の料金を支払うことにより、一定期間コリドーを利用可能とする方式である。すなわち、課金方式の情報は、所有者が従量課金者であるか、定額課金者であるかを示す。図12の例では、識別情報「001」の所有者は、従量課金者であることを示している。所有者が定額課金者である場合、算出部131によって料金が算出されなくともよい。このように、所有者特定部1211は、識別情報に基づいて、移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、所有者が従量課金者であるか定額課金者であるかを特定してもよい。
【0054】
保険の加入の有無の情報は、所有者が移動体200に関する保険に加入しているか否かを示す。この場合の保険は、例えば、移動体200が物または人に衝突した際に、所有者が損害賠償責任を負った場合に金額が保証されるものであってよい。また、保険は、故障した際に金額が保証されるものであってもよい。図12の例では、識別情報「001」の所有者は、保険に加入していることを示している。このように、所有者特定部1211は、識別情報に基づいて、移動体200の所有者に関する情報を含む記憶手段から、所有者の保険の加入の有無を特定してもよい。
【0055】
検知部1212は、高度が異なるコリドーの領域への入退場を検知する。検知部1212は、移動体200の位置情報から、移動体が位置する領域を特定する。このとき、位置情報には、移動体200の高度を示す情報が含まれる。検知部1212は、高度を示す情報も用いることで、移動体200が、例えば、領域E1から領域C6に入場したか、領域E1から領域C16に入場したかを検知する。同様に、移動体200が領域O1に退場する場合、検知部1212は、高度を示す情報も用いることで、移動体200が、領域C3から退場したか、領域C13から退場したかを検知する。
【0056】
さらに、検知部1212は、移動体200の速度を検知してもよい。例えば、検知部1212は、随時取得される移動体200の位置情報から、時速等の、単位時間あたりの移動速度を検知してよい。
【0057】
通行領域特定部1213は、コリドーのうち、移動体が通行した高度に対応する領域を示す情報を含む通行領域を特定する。例えば、移動体200が、領域E1から領域C6に入場し、領域C3から領域O1に退場したとする。この場合、通行領域特定部1213は、コリドーAの区間である、領域C6から領域C3の区間を、移動体200の通行領域として特定する。また、例えば、移動体200が、領域E1から領域C16に入場し、領域C13から領域O1に退場したとする。この場合、通行領域特定部1213は、コリドーAよりも高度が高いコリドーBの区間である、領域C16から領域C13の区間を、移動体200の通行領域として特定する。
【0058】
算出部131は、算出部130の処理に加え、以下に説明する処理を行ってもよい。算出部131は、料金算出部1311と、料金請求部1312と、を備える。料金算出部1311は、コリドー情報と、通行領域と、に基づいて通行料金を算出する。図13は、コリドー情報の一例を示す図である。図13の例では、コリドーAの各区間に応じた料金と、コリドーBの各区間に応じた料金と、が定まっている。例えば、通行領域が、領域C6から領域C3の区間を示す場合、料金算出部1311は、「2000円」を、通行料金として算出する。また、例えば、通行領域が、領域C16から領域C13の区間を示す場合、料金算出部1311は、「3000円」を、通行料金として算出する。このように、料金算出部1311は、高度に応じた通行領域に対応する料金を算出してもよい。
【0059】
図10に示すように、高度の異なるコリドーが形成される場合がある。コリドーAがコリドーBよりも通行に要する料金が安い場合、コリドーAはコリドーBに比べて混雑する可能性が高い。すなわち、コリドーBは、コリドーAに比べ空いている可能性が高いので、移動体200をスムーズに通行させることができる。所有者は、例えば、移動体200を早く目的地に向かわせたい場合、コリドーBを通行させるように、移動体200を制御する。このように、高度の異なる複数のコリドーに異なる料金が設定されている場合であっても、料金算出部1311は、適切に通行料金を算出することができる。
【0060】
また、料金算出部1311は、さらに各種の利用状況に応じた通行料金を算出してよい。このとき、料金算出部1311は、コリドー情報に含まれるオプション情報に基づいて、通行料金を算出する。図14は、オプション情報の一例を示す図である。オプション情報は、通行領域に対応する料金に加減算する料金を示す情報である。図14の例では、オプション情報には、「時間帯割引」、「速度超過料金」、「充電設備利用料金」、及び「保険割引」の項目が含まれる。時間帯割引は、移動体200がコリドーを通行した時刻に応じて定められた料金を示す情報である。時間帯割引は、例えば、22時から6時までの間にコリドーを利用した場合、500円引きする、といった情報を示す。例えば、料金算出部1311は、発信情報に含まれる時刻の情報から、移動体200が、時間帯割引が適用される時間帯にコリドーを利用したか否か判定する。時間帯割引が適用される場合、料金算出部1311は、通行領域に対応する料金から、時間帯割引に応じた料金を減算した料金を、通行料金として算出する。例えば、通行領域に対応する料金が2000円である場合、料金算出部1311は、2000円から500円を減算した1500円を、通行料金として算出する。このように、コリドー情報は、移動体200が通行する時刻に応じて定められた料金を示す情報を含んでよい。そして、料金算出部1311は、移動体200が通行する時刻に応じて通行料金を算出してよい。
【0061】
また、図14の例において、速度超過料金は、移動体200が所定の速度を超える速度でコリドーを通行した場合に要する料金を示す情報である。図14の例では、検知部1212によって検知された移動体200の速度が、所定の速度を超えている場合、1000円の料金が加算されることを示している。例えば、通行領域に対応する料金が2000円である場合、料金算出部1311は、2000円に1000円を加算した3000円を、通行料金として算出する。このように、コリドー情報には、移動体が通行する速度応じて定められた料金を示す情報が含まれてよい。そして、料金算出部1311は、移動体200が通行する速度応じて通行料金を算出してよい。
【0062】
また、図14の例において、充電設備利用料金は、移動体200が充電設備を利用した場合に要する料金を示す情報である。図14の例では、充電設備の利用に要する料金が、1分当たり100円であることが示されている。料金算出部1311は、取得部111によって取得された充電記録情報に基づいて、移動体200に対する充電設備利用料金を算出する。例えば、充電記録情報に、充電設備を10分間利用したことが示されているとする。この場合、料金算出部1311は、1000円を、充電設備利用料金として算出する。そして、例えば、通行領域に対応する料金が2000円である場合、料金算出部1311は、2000円に1000円を加算した3000円を、通行料金として算出する。コリドー情報は、コリドー周辺に設置された充電設備の利用に要する料金を示す情報を含んでよい。そして、料金算出部1311は、通行領域に対応する料金に、充電記録情報に示された充電設備の利用に要する料金を加算した料金を、通行料金として算出してよい。
【0063】
また、図14の例において、保険割引は、移動体200の所有者が保険に加入しているか否かに応じて定められた料金を示す情報である。図14の例では、保険に加入している場合、通行料金が300円減算されることが示されている。移動体200の所有者が保険に加入しているか否かは、所有者特定部1211によって特定されている。例えば、通行領域に対応する料金が2000円である場合であって、所有者が保険に加入している場合、料金算出部1311は、2000円に300円を減算した1700円を、通行料金として算出する。このように、料金算出部1311は、所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出してよい。
【0064】
なお、時間帯割引、速度超過料金、充電設備利用料金、及び保険割引のそれぞれは、組み合わせて適用することが可能である。
【0065】
[管理装置101の動作例]
次に、管理装置101の動作の一例を、図15を用いて説明する。なお、本動作例において、取得部111は、移動体200が発信情報を発信した時刻と、移動体200の高度を示す情報と、を含む発信情報を随時取得している。
【0066】
図15は、管理装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。本動作例の処理は、移動体200が、コリドー付近の領域(例えば領域E1)に位置してから進められてもよい。この場合、検知部1212が、移動体200が、コリドー付近の領域に位置することを検知してよい。
【0067】
所有者特定部1211は、発信情報に基づいて、所有者を特定する(S201)。このとき、所有者特定部1211は、例えば、所有者が保険に加入しているか否か、及び、所有者が従量課金者であるか定額課金者であるかを特定する。所有者が定額課金者である場合(S202の「Yes」)、管理装置101は以降の処理を行わなくともよい。所有者が定額課金者でない場合(S202の「No」)、検知部1212は、移動体200のコリドーの入場を検知する(S203)。このとき、検知部1212は、例えば、位置情報に含まれる高度の情報から、複数のコリドーのうち、いずれのコリドーに入場したか検知する。取得部111は、充電設備から、充電記録情報を取得する(S204)。そして、検知部1212は、移動体200のコリドーの退場を検知する(S205)。また、検知部1212は、位置情報に基づいて、移動体200の速度を検知する(S206)。取得部111は、コリドー情報を取得する(S207)。通行領域特定部1213は、移動体200が通行したコリドーの領域を、通行領域として特定する(S208)。料金算出部1311は、移動体200の所有者に請求する通行料金を算出する(S209)。このとき、料金算出部1311は、例えば、通行領域に対応する料金に、移動体200が通行する時刻に応じて定められた料金と、移動体が通行する速度応じて定められた料金と、充電設備の利用に要する料金と、移動体200の所有者が保険に加入しているか否かに応じて定められた料金と、の少なくともいずれかを加減算した料金を、通行料金として算出する。そして、料金請求部1312は、所有者の請求先に、算出された通行料金を請求する(S210)。
【0068】
なお、本動作例では、所有者が定額課金者である場合、S203以降の処理は行わない例を説明した。一方で、所有者が定額課金者であってもS203以降の処理は行われてよい。この場合、例えば、S209において、料金算出部1311は、移動体が通行する速度応じて定められた料金と、充電設備の利用に要する料金と、に基づく通行料金のみ算出してもよい。
【0069】
このように第3の実施形態において、位置情報は、移動体の高度を示す情報を含み、コリドー情報は、コリドーの高度に応じて定められた料金を示す情報を含んでよい。そして、管理装置101は、コリドーのうち、移動体が通行した高度に対応する領域を示す情報を含む通行領域を特定し、高度に応じた通行領域に対応する通行料金を算出してよい。空中に形成されるコリドーは、コリドーの高度に応じて通行料金が異なる可能性がある。管理装置101は、上記の構成により、コリドーの高度に応じて通行料金が異なる場合であっても、適切な料金を算出することが可能である。
【0070】
また、第3の実施形態において、コリドー情報は、コリドー周辺に設置された充電設備の利用に要する料金を示す情報を含んでよい。そして、管理装置101は、移動体が充電設備を利用した記録を示す充電記録情報を取得し、通行領域に対応する料金に、充電記録情報に示された充電設備の利用に要する料金を加算した料金を、通行料金として算出する。これにより、管理装置101は、移動体200がコリドー通行時に充電設備を利用した場合であっても、適切な料金を算出することが可能である。
【0071】
また、コリドー情報は、時刻に応じて定められた料金を示す情報を含んでよい。そして、管理装置101は、通行領域に対応する料金に、移動体が通行する時刻に応じた料金を反映した料金を、通行料金として算出してよい。また、コリドー情報は、速度応じて定められた料金を示す情報を含んでよい。そして、管理装置101は、通行領域に対応する料金に、移動体が通行する速度に応じた料金を反映した料金を、通行料金として算出してよい。これにより、移動体200がコリドーを通行する際の速度や時刻に応じて料金が定められている場合に、管理装置101は、速度や時刻に応じて、適切な料金を算出することが可能である。
【0072】
また、第3の実施形態の管理装置101は、位置情報と、移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得し、識別情報に基づいて、移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、所有者の保険の加入の有無を特定してよい。そして管理装置101は、所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出してよい。これにより管理装置101は、コリドー利用に対して、所有者の保険の加入の有無に応じた料金を算出することができる。
【0073】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態の管理装置について説明する。第4の実施形態では、管理装置が、移動体の飛行計画を取得する例を説明する。なお、第1、第2及び第3の実施形態で説明した内容と重複する内容は、一部説明を省略する。また、本実施形態において、図10の例に示すコリドーが形成されているとする。
【0074】
[管理装置102の詳細]
図16は、第4の実施形態の管理装置102の機能構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、管理装置102は、取得部111と、特定部121と、算出部132と、飛行計画取得部140と、通知部150と、を備える。また、管理装置101は、記憶装置190を有する。
【0075】
飛行計画取得部140は、移動体200の飛行計画を取得する。飛行計画は、移動体200の飛行するルートに関する情報を含む。飛行計画は、例えば、移動体200の所有者によって予め記入され、管理装置102によって受け付けられる。飛行計画は、記憶装置190に格納される。図17は、飛行計画の一例を示す図である。図17の例では、飛行計画には、識別情報、コリドー入場領域、入場時刻、コリドー退場領域、退場時刻、飛行ルート、及び積載情報が示されている。この例では、識別情報001の移動体が、0時20分に領域C6に入場し、領域C5乃至C3を通行し、0時50分に領域O1に退場すること、及び、5kgの食品を積載していることが示されている。なお、飛行計画の例はこの例に限られない。例えば、飛行計画には、移動体200が出発する場所、及び移動体200が到着する場所の情報が示されていてもよい。
【0076】
通知部150は、飛行実績を所有者に通知する。飛行実績は、移動体200が実際に飛行したルートに関する情報を含む。図18は、飛行実績の一例を示す図である。図18の例では、飛行実績には、識別情報、コリドー入場領域、入場時刻、コリドー退場領域、退場時刻、及び飛行ルートが示されている。この例では、識別情報001の移動体が、0時20分に領域C16に入場し、領域C15乃至C13を通行し、0時50分に領域O1に退場したことが示されている。通知部150は、このような飛行実績を生成し、生成した飛行実績を所有者の連絡先へ通知する。ここで、通知部150は、飛行計画と飛行実績とを比較してよい。例えば、図17に示す飛行計画が取得され、図18に示す飛行実績が生成されたとする。このとき、識別情報001の移動体は、飛行計画で示した飛行ルートと異なるルートを通行したことがわかる。通知部150は、識別情報001の移動体が実際に飛行したルートが飛行計画と異なっていることを所有者に通知してよい。ここで、通知部150は、所有者に通知する飛行実績に対して、飛行計画と異なる箇所を強調表示してもよい。図18の例では、飛行実績のうち、飛行計画と異なる箇所に下線が引かれている。
【0077】
算出部132は、算出部131の処理に加え、以下に説明する処理を行ってよい。算出部132は、料金算出部1321と料金請求部1312とを備える。料金算出部1321は、移動体200の積載情報に基づいて通行料金を算出してよい。この場合、コリドー情報には、例えば、1kgあたり100円といった、積載量に応じて定められた料金を示す情報が含まれる。この場合、例えば、移動体200が5kgの食品を積載していた場合、料金算出部1321は、通行領域に対応する料金に500円を加算した料金を通行料金として算出する。このように、料金算出部1321は、通行領域に対応する料金に、飛行計画に含まれる移動体の積載量に応じた料金を加算した料金を、通行料金として算出してよい。
【0078】
また、料金算出部1321は、飛行計画と飛行実績とが異なる場合に、所定額の料金を、通行料金に加算してもよい。例えば、飛行計画に示された飛行ルートと、飛行実績に示された飛行ルートとが異なる場合、通行料金に500円を加算してもよい。
【0079】
[管理装置102の動作例]
次に、管理装置102の動作の一例を、図19を用いて説明する。なお、本動作例において、取得部111は、発信情報を随時取得している。
【0080】
所有者特定部1211は、発信情報に基づいて、所有者を特定する(S301)。そして、飛行計画取得部140は、飛行計画を取得する(S302)。例えば、飛行計画取得部140は、発信情報に含まれる識別情報に基づいて、記憶装置190から、当該識別情報を含む飛行計画を取得する。S303乃至S309の処理は、図15のS202乃至S208の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
通知部150は、飛行実績を生成する。例えば、通知部150は、検知部1212によって検知されたコリドーの入退場に関する情報や、通行領域特定部1213によって特定された通行領域の情報に基づいて、飛行実績を生成する。料金算出部1321は、通行料金を算出する(S311)。このとき、料金算出部1321は、例えば、移動体200の積載情報、及び、飛行計画と飛行実績との相違に基づく料金を、通行料金に反映させてよい。そして、通知部150は、飛行実績を所有者に通知する(S312)。料金請求部1312は、通行料金を所有者に請求する(S313)。
【0082】
このように、第4の実施形態の管理装置102は、移動体の飛行計画を取得する。そして、コリドー情報に積載量に応じて定められた料金を示す情報が含まれる場合、管理装置102は、通行領域に対応する料金に、飛行計画に含まれる移動体の積載量に応じた料金を加算した料金を、通行料金として算出してよい。これにより、管理装置102は、コリドーを通行する際の移動体の積載量に応じて料金が定められている場合に、積載量に応じた、適切な料金を算出することが可能である。
【0083】
また、管理装置102は、移動体の飛行実績を移動体の所有者に通知してよい。このとき、飛行計画と飛行実績とに相違がある場合、管理装置102は、相違がある旨を所有者に通知してよい。これにより、管理装置102は、移動体の所有者に、移動体が計画通りに移動したか否か等を確認させることができる。
【0084】
<管理装置のハードウェアの構成例>
上述した第1、第2、第3、及び第4の実施形態の管理装置を構成するハードウェアについて説明する。図20は、各実施形態における管理装置を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ装置90において、各実施形態及び各変形例で説明した、管理装置及び管理方法が実現される。
【0085】
図20に示すように、コンピュータ装置90は、プロセッサ91、RAM(Random Access Memory)92、ROM(Read Only Memory)93、記憶装置94、入出力インタフェース95、バス96、及びドライブ装置97を備える。なお、管理装置は、複数の電気回路によって実現されてもよい。
【0086】
記憶装置94は、プログラム(コンピュータプログラム)98を格納する。プロセッサ91は、RAM92を用いて本管理装置のプログラム98を実行する。具体的には、例えば、プログラム98は、図4図8図15及び図19に示す処理をコンピュータに実行させるプログラムを含む。プロセッサ91が、プログラム98を実行することに応じて、本管理装置の各構成要素の機能が実現される。プログラム98は、ROM93に記憶されていてもよい。また、プログラム98は、記憶媒体80に記録され、ドライブ装置97を用いて読み出されてもよいし、図示しない外部装置から図示しないネットワークを介してコンピュータ装置90に送信されてもよい。
【0087】
入出力インタフェース95は、周辺機器(キーボード、マウス、表示装置など)99とデータをやり取りする。入出力インタフェース95は、データを取得または出力する手段として機能する。バス96は、各構成要素を接続する。
【0088】
なお、管理装置の実現方法には様々な変形例がある。例えば、管理装置は、専用の装置として実現することができる。また、管理装置は、複数の装置の組み合わせに基づいて実現することができる。
【0089】
各実施形態の機能における各構成要素を実現するためのプログラムを記憶媒体に記録させ、該記憶媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記憶媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記憶媒体、及びそのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0090】
該記憶媒体は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD(Compact Disc)-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、またはROMであるが、この例に限られない。また該記憶媒体に記録されたプログラムは、単体で処理を実行しているプログラムに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するプログラムも各実施形態の範疇に含まれる。
【0091】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【0092】
上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【0093】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0094】
<付記>
[付記1]
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する取得手段と、
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する特定手段と、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する算出手段と、を備える、
管理装置。
【0095】
[付記2]
前記コリドー情報は、前記コリドーの区間ごとに定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記移動体が通行した前記コリドーの区間を、前記通行領域として特定し、
前記算出手段は、前記通行領域に示された区間に対応する料金を、通行料金として算出する、
付記1に記載の管理装置。
【0096】
[付記3]
前記コリドー情報は、前記コリドーを通行した距離ごとに定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した距離を、前記通行領域として特定し、
前記算出手段は、前記通行領域に示された距離に対応する料金を、通行料金として算出する、
付記1に記載の管理装置。
【0097】
[付記4]
前記特定手段は、前記位置情報に基づいて、前記移動体の前記コリドーへの入退場を検知する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の管理装置。
【0098】
[付記5]
前記位置情報は、前記移動体の高度を示す情報を含み、
前記コリドー情報は、前記コリドーの高度に応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記特定手段は、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した高度に対応する領域を示す情報を含む前記通行領域を特定し、
前記算出手段は、高度に応じた前記通行領域に対応する通行料金を算出する、
付記1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置。
【0099】
[付記6]
前記コリドー情報は、前記コリドー周辺に設置された充電設備の利用に要する料金を示す情報を含み、
前記取得手段は、前記移動体が前記充電設備を利用した記録を示す充電記録情報を取得し、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記充電記録情報に示された前記充電設備の利用に要する料金を加算した料金を、通行料金として算出する、
付記1乃至5のいずれか一項に記載の管理装置。
【0100】
[付記7]
前記移動体の飛行計画を取得する飛行計画取得手段を備え、
前記コリドー情報は、積載量に応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記飛行計画に含まれる前記移動体の積載量に応じた料金を加算した料金を、通行料金として算出する、
付記1乃至6のいずれか一項に記載の管理装置。
【0101】
[付記8]
前記取得手段は、前記位置情報と、前記移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得し、
前記特定手段は、前記識別情報に基づいて、前記移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、前記所有者の保険の加入の有無を特定し、
前記算出手段は、前記所有者の保険の加入の有無に応じて異なる通行料金を算出する、
付記1乃至7のいずれか一項に記載の管理装置。
【0102】
[付記9]
前記取得手段は、前記位置情報と、前記移動体の識別情報と、を含む発信情報を取得し、
前記特定手段は、前記識別情報に基づいて、前記移動体の所有者に関する情報を含む記憶手段から、前記所有者が従量課金者であるか定額課金者であるかを特定し、
前記算出手段は、前記所有者が従量課金者である場合、前記通行領域に対応する通行料金を算出する、
付記1乃至7のいずれか一項に記載の管理装置。
【0103】
[付記10]
前記コリドー情報は、時刻に応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記移動体が通行する時刻に応じた料金を反映した料金を、通行料金として算出する、
付記1乃至9のいずれか一項に記載の管理装置。
【0104】
[付記11]
前記コリドー情報は、速度応じて定められた料金を示す情報を含み、
前記算出手段は、前記通行領域に対応する料金に、前記移動体が通行する速度に応じた料金を反映した料金を、通行料金として算出する、
付記1乃至10のいずれか一項に記載の管理装置。
【0105】
[付記12]
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得し
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定し、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する、
管理方法。
【0106】
[付記13]
飛行する移動体の位置情報と、特定の空域であるコリドーに対して定められた、通行料金に関する情報を含むコリドー情報と、を取得する処理と、
前記位置情報に基づいて、前記コリドーのうち、前記移動体が通行した領域である通行領域を特定する処理と、
前記コリドー情報に基づいて、前記通行領域に対応する通行料金を算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを格納する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0107】
100、101、102 管理装置
110、111 取得部
120、121 特定部
130、131、132 算出部
140 飛行計画取得部
150 通知部
200 移動体
図1
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図20