(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】駐車場管理システム、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20250520BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20250520BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20250520BHJP
【FI】
G07B15/00 N
G08G1/14 A
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023568893
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(86)【国際出願番号】 JP2021047632
(87)【国際公開番号】W WO2023119504
(87)【国際公開日】2023-06-29
【審査請求日】2024-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田中 智章
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-338479(JP,A)
【文献】特開2006-134072(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
G08G 1/14
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に設置された駐車場端末と、ユーザが所持するユーザ端末と、前記駐車場端末及び前記ユーザ端末と通信可能なサーバと、を備え、
前記駐車場端末は、
前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する顔画像取得部
を備え、
前記サーバは、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶するユーザ情報記憶部と、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて入場情報記憶部に格納する入場処理部と、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払い処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が前記入場情報記憶部に記憶された前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う退場処理部と、
を備える、
駐車場管理システム。
【請求項2】
前記退場処理部は、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致しない場合、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が前記入場情報記憶部に記憶された前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記ユーザ情報記憶部は、複数のユーザの前記登録顔情報を、1つの前記識別情報及び前記宛先情報と対応付けて予め記憶し、
前記入場処理部は、前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された複数の前記登録顔情報の何れかと合致するか否かを判断する、
請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記入場処理部は、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致する場合に、前記識別情報及び前記一時的な暗証情報にさらに入場時刻を対応付けて前記入場情報記憶部に格納し、
前記退場処理部は、前記入場情報記憶部に記憶された前記入場時刻に基づいて前記駐車料金の支払処理を行う、
請求項1~3の何れか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記駐車場端末は、前記駐車場に入場する車両と、前記駐車場から退場する車両とを検出する車両センサ部をさらに備え、
前記入場処理部は、前記車両センサ部によって前記駐車場に入場する車両が検出された場合に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、
前記退場処理部は、前記車両センサ部によって前記駐車場から退場する車両が検出された場合に、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断する、
請求項1~4の何れか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
前記駐車場端末は、ユーザの音声を認識する音声認識部をさらに備え、
前記退場処理部は、ユーザによって音声で前記駐車場端末において入力され、前記音声認識部によって認識された前記一時的な暗証情報を取得する、
請求項1~5の何れか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記駐車場に車両を駐車したユーザが、当該駐車場に当該車両を駐車している間に、当該駐車場と提携している店舗において購入を行った購入履歴と、当該ユーザの前記識別情報とを対応付けて記憶する購入履歴記憶部をさらに備え、
前記退場処理部は、さらに前記購入履歴記憶部に記憶された購入履歴に基づいて前記駐車料金を決定する、
請求項1~6の何れか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバが、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶し、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶し、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
駐車場管理方法。
【請求項9】
前記サーバは、前記第2顔画像が前記登録顔情報と合致しない場合、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
請求項8に記載の駐車場管理方法。
【請求項10】
駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバに、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶する処理と、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶する処理と、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う処理と、
を実行させる、駐車場管理プログラ
ム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場管理システム、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カーシェアサービスの利用の広まりにより、また、自動運転車両の普及により、個人による自動車の保有及び駐車場の保有が減少し、コインパーキング等の時間貸し駐車場の需要が高くなることが予想される。
【0003】
しかし、時間貸し駐車場では、以前から、精算設備及び駐車券発行にコストがかかる、ユーザが駐車券を紛失してしまう、駐車券の発行時及び精算時にユーザが車両を精算設備に寄せすぎて、車両と精算設備との接触事故が発生してしまう等の問題があった。
【0004】
特許文献1には、駐車券による駐車場の管理が不要な駐車場管理システムが記載されている。具体的には、特許文献1に記載の駐車場管理システムでは、駐車場に入場する車両の搭乗者の顔を撮影して顔データを作成し、顔データと時刻情報とをデータベースに蓄積する。また、車両が駐車場から退場する際に、搭乗者の顔を撮影して顔データを作成し、データベースに蓄積された顔データと比較する。そして、データベースに蓄積された顔データのうち、退場時の顔データと合致した顔データの時刻情報に基づく駐車料金を通知し、精算が済んだ場合に、車両の退場を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、駐車場に車両を入場させる際に撮影した顔データと、駐車場から車両を退場させる際に撮影した顔データとが合致しない場合、精算を行うことができない。そのため、例えば、夫が駐車場に車両を入場させ、妻が駐車場から当該車両を退場させる場合等に対応できない可能性がある。
【0007】
本開示の目的は、利便性をより向上することができる駐車場管理システム、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る駐車場管理システムは、駐車場に設置された駐車場端末と、ユーザが所持するユーザ端末と、前記駐車場端末及び前記ユーザ端末と通信可能なサーバと、を備え、前記駐車場端末は、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する顔画像取得部を備え、前記サーバは、少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶するユーザ情報記憶部と、前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて入場情報記憶部に格納する入場処理部と、前記駐車場から車両が退場する際に、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払い処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が前記入場情報記憶部に記憶された前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う退場処理部と、を備える。
【0009】
本発明の第2の態様に係る駐車場管理方法は、駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバが、少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶し、前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶し、前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う方法である。
【0010】
本発明の第3の態様に係る駐車場管理プログラムは、駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバに、少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶する処理と、前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶する処理と、前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
利便性をより向上することができる駐車場管理システム、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係る駐車場管理システムの一例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る駐車場管理システムの一例を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態1に係るユーザ情報記憶部のデータテーブルの一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施の形態1に係るユーザ情報記憶部のデータテーブルの他の例を示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態1に係る入場情報記憶部のデータテーブルの一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態1に係る購入履歴記憶部のデータテーブルの一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態1に係る駐車場管理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施の形態1に係る駐車場管理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の実施の形態1に係る駐車場端末の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る駐車場管理システム100の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、駐車場管理システム100は、駐車場に設置された駐車場端末200、サーバ300、ユーザが所持するユーザ端末400を備える。また、サーバ300は、駐車場端末200と、ユーザ端末400と通信可能となっている。
【0014】
駐車場端末200は、顔画像取得部202を備える。
顔画像取得部202は、駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、当該駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する。
【0015】
サーバ300は、ユーザ情報記憶部301、入場情報記憶部302、入場処理部303、退場処理部305を備える。
【0016】
ユーザ情報記憶部301は、ユーザ情報を予め記憶している。ユーザ情報は、少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持するユーザ端末400の宛先情報とが対応付けられた情報である。ここで、登録顔情報は、ユーザの顔画像であってもよく、当該顔画像から抽出される特徴量であってもよい。また、宛先情報は、例えば、ユーザが所持するユーザ端末400のメールアドレス等である。
【0017】
入場情報記憶部302は、入場情報を記憶する。入場情報は、少なくともユーザの識別情報と一時的な暗証情報(後述)とが対応付けられた情報である。なお、サーバ300が、複数の駐車場や、複数の入場口を管理する場合、入場情報には、駐車場端末の識別情報が含まれてもよい。
【0018】
入場処理部303は、駐車場に車両が入場する際に、駐車場端末200が取得した第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致するか否かを判断する。
また、入場処理部303は、駐車場端末200が取得した第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致する場合に、当該ユーザのユーザ端末400に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報を入場情報記憶部302に格納する。ここで、暗証情報は、例えば、文字、数字、記号等を組み合わせた文字列である。
【0019】
退場処理部305は、駐車場から車両が退場する際に、駐車場端末200が取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致するか否かを判断する。
【0020】
また、退場処理部305は、駐車場端末200が取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致する場合であって、退場時のユーザの識別情報が入場情報記憶部302に記憶されている場合に、ユーザ情報記憶部301において当該登録顔情報と対応付けられているユーザについて駐車料金の支払処理を行う。具体的には、退場処理部305は、まず、駐車場端末200が取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致するか否かを判断する。第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致する場合、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301から当該登録顔情報に対応する識別情報を、退場時のユーザの識別情報として取得する。次に、退場処理部305は、当該識別情報が入場情報記憶部302に記憶されているか否かを判断する。そして、当該識別情報が入場情報記憶部302に記憶されている場合、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301において当該登録顔情報と対応付けられているユーザについて駐車料金の支払処理を行う。
【0021】
また、退場処理部305は、駐車場端末200が取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報と合致する場合であって、退場時のユーザの識別情報が入場情報記憶部302に記憶されていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した一時的な暗証情報が、入場情報記憶部302に記憶されている一時的な暗証情報と一致する場合に、退場処理部305は、当該一時的な暗証情報と対応付けられているユーザについて駐車料金の支払処理を行う。
【0022】
以上に説明した本発明に係る駐車場管理システム100によれば、ユーザ情報記憶部301が、少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持するユーザ端末400の宛先情報とが対応付けられたユーザ情報を予め記憶している。また、駐車場端末200の顔画像取得部202が、駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する。また、第1顔画像と登録顔情報とが合致する場合、サーバ300がユーザ端末400に一時的な暗証情報を送信する。そして、第2顔画像と登録顔情報とが合致する場合であって、退場時のユーザの識別情報が入場情報記憶部302に記憶されていない場合に、サーバ300が当該一時的な暗証情報を用いて認証を行う。換言すれば、駐車場から車両を退場させるユーザが、ユーザ情報記憶部301に予め記憶されているユーザであって、駐車場に車両を入場させたユーザと異なるユーザである場合、サーバ300は、当該一時的な暗証情報を用いて認証を行う。そのため、駐車場に車両を入場させるユーザと駐車場から車両を退場させるユーザとが異なっていても、サーバ300は支払処理を行うことができる。これにより、利便性をより向上することができる駐車場管理システム100を提供することができる。
【0023】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る駐車場管理システム100Aについて説明する。
図2は、実施の形態1に係る駐車場管理システム100Aの一例を示す図である。
図2に示すように、駐車場管理システム100Aは、駐車場に設置された駐車場端末200A、サーバ300A、ユーザが所持するユーザ端末400Aを備える。また、サーバ300Aは、駐車場端末200Aと、ユーザ端末400Aと通信可能となっている。また、
図2に示されていないが、サーバ300Aと複数のユーザ端末400が通信可能となっている。さらに、サーバ300Aと複数の駐車場端末200Aが通信可能となっていてもよい。すなわち、サーバ300Aは、複数の駐車場において駐車場管理を行ってもよい。
【0024】
駐車場端末200Aは、車両センサ部201、顔画像取得部202、表示部203、音声認識部204を備える。駐車場端末200Aは、例えば、駐車場の車両が入場する入口、車両が退場する出口にそれぞれ設置される。駐車場の車両が入場する入口、車両が退場する出口が同一である場合、駐車場端末200Aは、駐車場の出入口に設置される。また、駐車場端末200Aは、駐車場のユーザが通行する通用口付近に設置されてもよい。また、駐車場端末200Aは、これらの場所に設置されるタブレット端末であってもよい。
【0025】
車両センサ部201は、駐車場に入場する車両と、駐車場から退場する車両とを検出する。車両センサ部201は、例えば、駐車場の入口及び出口に設けられた音波センサである。駐車場端末200Aは、車両センサ部201が車両を検出すると、当該駐車場端末200Aの駐車場端末ID302A(後述)と車両検出信号とを対応付けてサーバ300Aに送信する。
【0026】
顔画像取得部202は、駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、当該駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する。顔画像取得部202は、例えば、駐車場の入口及び出口に設けられたカメラである。駐車場端末200Aは、顔画像取得部202が取得した第1顔画像及び第2顔画像を駐車場端末ID302Aと対応付けてサーバ300Aに送信する。より具体的には、駐車場端末200Aは、入場フラグを設定した第1顔画像と駐車場端末ID302Aとを対応付けてサーバ300Aに送信する。また、駐車場端末200Aは、退場フラグを設定した第2顔画像と駐車場端末ID302Aとを対応付けてサーバ300Aに送信する。入場フラグ又は退場フラグを設定することにより、サーバ300A側は、駐車場端末200Aから送信された顔画像が第1顔画像であるのか、第2顔画像であるのかを識別することができる。
【0027】
表示部203は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、駐車料金等を表示する。また、表示部203は、タッチパネルディスプレイであってもよく、所定の事項を選択可能に表示してもよい。
【0028】
音声認識部204は、ユーザの音声を認識する。そして、ユーザは所定の事項を音声によって、駐車場端末200Aに入力してもよい。例えば、ユーザは、一時的な暗証情報を音声によって駐車場端末200Aに入力してもよい。これにより、ユーザが、タッチディスプレイである表示部203に接触することを防ぐことができ、ユーザの利便性を向上することができる。また、感染症予防を図ることができる。駐車場端末200は、音声認識部204が認識した音声に基づく音声信号を駐車場端末ID302Aと対応付けてサーバ300Aに送信する。
【0029】
サーバ300Aは、ユーザ情報記憶部301、入場情報記憶部302、入場処理部303、購入履歴記憶部304、退場処理部305を備える。
【0030】
ユーザ情報記憶部301は、ユーザ情報を予め記憶している。
図3に、ユーザ情報記憶部301のデータテーブルの一例を示す。
図3に示すように、ユーザ情報記憶部301は、ユーザ情報として、例えば、ユーザの識別情報としてのユーザID301Aと、当該ユーザの登録顔情報301Bと、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末400Aの宛先情報301Cと、当該ユーザが駐車料金の支払いを行うために必要な決済情報301Dとを対応付けて記憶する。ここで、ユーザID301Aは、例えば、ユーザを識別するための文字、数字、記号等を組み合わせた文字列である。また、決済情報301Dは、駐車料金の支払いが可能なカード番号等の情報である。また、登録顔情報301Bとは、ユーザの顔画像であってもよく、当該顔画像から抽出される特徴量であってもよい。また、特徴量は、例えば、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)やHOG(Histograms of Oriented Gradients)等のアルゴリズムを用いて、抽出されてもよい。また、宛先情報301Cとは、例えば、ユーザが所持するユーザ端末400のメールアドレス、電話番号等である。以下の説明では、宛先情報301Cとしてメールアドレスを例に挙げて説明する。
【0031】
また、ユーザ情報記憶部301は、複数のユーザの登録顔情報を、1つのユーザID301A及び宛先情報301C及び決済情報301Dと対応付けて記憶してもよい。例えば、
図4に示すように、ユーザ情報記憶部301は、1つのユーザID301Aと、登録顔情報(A)301B及び登録顔情報(B)301Eと、1つの宛先情報301Cと、1つの決済情報301Dとを対応付けて記憶してもよい。これにより、例えば、夫婦で1つの車両を使用する場合等に、夫と妻が別々に予めユーザ情報をサーバ300Aに登録する必要がない。なお、ユーザ情報記憶部301が1つのユーザID301A及び宛先情報301C及び決済情報301Dと対応付けて記憶する登録顔情報の数は、
図3、
図4に限定されるものではなく、3人以上の登録顔情報が記憶されてもよいことは勿論である。
【0032】
入場情報記憶部302は、入場情報を記憶する。
図5に、入場情報記憶部302のデータテーブルの一例を示す。
図5に示すように、入場情報記憶部302は、入場情報として、例えば、駐車場端末200Aの識別情報としての駐車場端末ID302Aと、ユーザID302Bと、一時的な暗証情報302C(後述)と、車両が駐車場に入場した時刻である入場時刻302Dとを対応付けて記憶する。ここで、駐車場端末ID302Aは、駐車場端末200Aを識別するための文字、数字、記号等を組み合わせた文字列である。なお、駐車場の入口と出口とに別々の駐車場端末200Aが設置される場合であっても、同一の駐車場の入口及び出口に設置される駐車場端末200Aの駐車場端末ID302Aは同一とする。
【0033】
入場処理部303は、駐車場に車両が入場する際に、駐車場端末200Aが取得した第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。具体的には、入場処理部303は、駐車場端末200Aから、車両検出信号及び第1顔画像が送信された場合に、当該第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。入場処理部303が、車両検出信号が送信された場合に第1顔画像の認証処理を行うことによって、例えば、車両から降りたユーザが駐車した車両に忘れ物を取りに駐車場端末200Aの前を通って顔画像が取得された場合に、入場処理が誤って行われることを防ぐことができる。
【0034】
また、
図4に示すように、ユーザ情報記憶部301に、1つのユーザID301Aに対応付けられて複数のユーザの登録顔情報(例えば、登録顔情報(A)301B、登録顔情報(B)301E)が記憶されている場合、入場処理部303は、第1顔画像が当該複数の登録顔情報の何れかと合致するか否かを判断してもよい。
【0035】
駐車場端末200Aが取得した第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致する場合、入場処理部303は、当該ユーザのユーザ端末400Aに一時的な暗証情報302Cを送信し、入場情報を入場情報記憶部302に格納する。具体的には、サーバ300Aは、ユーザ情報記憶部301に記憶されている当該登録顔情報301Bと対応付けられたメールアドレス301C宛に一時的な暗証情報を送信する。ここで、暗証情報302Cは、例えば、文字、数字、記号等を組み合わせた文字列である。なお、入場処理部303は、駐車場端末200A毎に一時的な暗証情報302Cを生成してもよい。また、サーバ300Aは、入場情報として、当該駐車場端末200Aの駐車場端末ID302Aと、ユーザID302Bと、当該一時的な暗証情報302Cと、入場時刻302Dとを入場情報記憶部302に格納する。なお、サーバ300Aは、ユーザID302Bとして、当該登録顔情報301Bと対応付けられたユーザID301Aを入場情報記憶部302に格納する。
【0036】
駐車場端末200Aが取得した第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致しない場合、入場処理部303は、ユーザ情報の登録を行ってもよく、その後、上記の入場処理を行ってもよい。具体的には、入場処理部303は、例えば、駐車場端末200Aの表示部203に、メールアドレス301C、決済情報301Dを入力するための入力欄を表示させる。そして、入場処理部303は、ユーザID301Aと、登録顔情報301Bとして第1顔画像又は当該第1顔画像から抽出される特徴量と、ユーザによって当該入力欄に入力されたメールアドレス301Cと、ユーザによって当該入力欄に入力された決済情報301Dとを対応付けてユーザ情報記憶部301に格納する。その後、入場処理部303は、上述と同様にして、ユーザ端末400Aに一時的な暗証情報302Cを送信し、入場情報を入場情報記憶部302に格納する。
【0037】
購入履歴記憶部304は、駐車場に車両を駐車したユーザが、当該駐車場に当該車両を駐車している間に、当該駐車場と提携している店舗において購入を行った購入履歴と、当該ユーザの識別情報としてユーザIDとを対応付けて記憶する。
図6に、購入履歴記憶部304のデータテーブルの一例を示す。
図6に示すように、購入履歴記憶部304は、例えば、ユーザID304Aと、当該ユーザが購入を行った購入店舗の名称304Bと、購入金額304Cと、購入日時304Dとを対応付けて記憶する。具体的には、サーバ300Aと当該店舗に設置される店舗端末(図示省略)とが通信可能となっており、当該店舗でユーザが購入を行うと、当該店舗端末から、当該ユーザID304Aと、購入店舗の名称304Bと、購入金額304Cと、購入日時304Dとが対応付けられてサーバ300Aに送信される。ユーザのユーザID304Aは、ユーザが当該店舗において購入を行う際に、ユーザ端末400Aから当該店舗端末に送信されてもよい。
【0038】
退場処理部305は、駐車場から車両が退場する際に、駐車場端末200Aが取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。具体的には、退場処理部305は、駐車場端末200Aから、車両検出信号及び第2顔画像が送信された場合に、当該第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。退場処理部305が、車両検出信号が送信された場合に第2顔画像の認証処理を行うことによって、例えば、車両から降りたユーザが駐車した車両に忘れ物を取りに駐車場端末200Aの前を通って顔画像が取得された場合に、退場処理が誤って行われることを防ぐことができる。
【0039】
駐車場端末200Aが取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致する場合であって、退場時のユーザのユーザIDが入場情報記憶部302に記憶されている場合に、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301において当該登録顔情報301Bと対応付けられているユーザについて駐車料金の支払処理を行う。具体的には、退場処理部305は、まず、駐車場端末200が取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致する場合、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301から当該登録顔情報301Bに対応付けられているユーザID301Aを、退場時のユーザのユーザIDとして取得する。次に、退場処理部305は、当該ユーザID301Aが入場情報記憶部302に記憶されているユーザID302Bに含まれるか否かを判断する。そして、当該ユーザID301Aが入場情報記憶部302に記憶されているユーザID302Bに含まれている場合、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301において、当該ユーザID301Aに対応付けられた決済情報301Dを用いて、駐車料金の支払処理を行う。
【0040】
また、退場処理部305は、入場情報記憶部302に記憶された入場時刻302Dと、購入履歴記憶部304に記憶された購入履歴と、退場時刻(現在時刻)とに基づいて駐車料金を決定する。具体的には、退場処理部305は、当該駐車場端末200Aの駐車場端末ID302Aと、当該登録顔情報301Bに対応付けられているユーザID301Aと同一のユーザID302Bとに基づいて、入場情報記憶部302を検索する。そして、退場処理部305は、入場情報記憶部302において、当該駐車場端末ID302A及び当該ユーザID302Bと対応付けられた入場時刻302Dと、退場時刻(現在時刻)とに基づいて駐車料金を決定する。さらに、退場処理部305は、例えば、当該登録顔情報301Bと対応付けられているユーザID301Aと同一のユーザID304Aを購入履歴記憶部304から検索する。そして、退場処理部305は、購入履歴記憶部304において、当該ユーザID304Aと対応付けられた購入金額304C及び購入日時304Dに応じて、駐車料金の割引処理を行う。
【0041】
駐車場端末200Aが取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致する場合であって、退場時のユーザのユーザID302Bが入場情報記憶部302に記憶されていない場合、退場処理部305は、ユーザにより駐車場端末200Aにおいて入力された一時的な暗証情報を取得する。具体的には、退場処理部305は、駐車場端末200Aの表示部203に、一時的な暗証情報の入力を求めるメッセージ及び一時的な暗証情報の入力欄を表示させる。なお、ユーザによる駐車場端末200Aへの一時的な暗証情報の入力は、音声によって行われてもよい。また、入場処理において、駐車場端末200A毎に一時的な暗証情報302Cが生成されている場合、退場処理部305は、当該駐車場端末200Aから駐車場端末IDも取得する。
【0042】
また、駐車場端末200Aが取得した第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致しない場合、退場処理部305は、上述と同様に、ユーザにより駐車場端末200Aにおいて入力された一時的な暗証情報を取得する。
【0043】
そして、退場処理部305は、取得した一時的な暗証情報が、入場情報記憶部302に記憶されている一時的な暗証情報302Cと一致するか否かを判断する。一致する場合、退場処理部305は、当該一時的な暗証情報302Cと対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行う。なお、入場処理において、駐車場端末200A毎に一時的な暗証情報302Cが生成されている場合、退場処理部305は、取得した一時的な暗証情報及び駐車場端末IDが、入場情報記憶部302に記憶されている一時的な暗証情報302C及び駐車場端末ID302Aと一致するか否かを判断する。そして、退場処理部305は、当該一時的な暗証情報302Cに対応付けられているユーザID302Bと同一のユーザID301Aをユーザ情報記憶部301から検索する。そして、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301において、当該ユーザID301Aに対応付けられた決済情報301Dを用いて、駐車料金の支払処理を行う。
【0044】
また、退場処理部305は、入場情報記憶部302に記憶された入場時刻302Dと、購入履歴記憶部304に記憶された購入履歴と、退場時刻(現在時刻)とに基づいて駐車料金を決定する。具体的には、退場処理部305は、入場情報記憶部302において当該一時的な暗証情報302Cと対応付けられた入場時刻302Dと、退場時刻(現在時刻)とに基づいて駐車料金を決定する。さらに、退場処理部305は、当該一時的な暗証情報302Cと対応付けられているユーザID302Bと同一のユーザID304Aを購入履歴記憶部304から検索する。そして、退場処理部305は、購入履歴記憶部304において、当該ユーザID304Aと対応付けられた購入金額304C及び購入日時304Dに応じて、駐車料金の割引処理を行う。
【0045】
また、退場処理部305は、駐車料金の支払処理が完了した場合、入場情報記憶部302から、当該入場情報を削除する。あるいは、退場処理部305は、駐車料金の支払処理が完了した場合に、入場情報記憶部302に、支払処理が完了した駐車場端末ID302A、ユーザID302B、一時的な暗証情報302C、入場時刻302Dと対応付けて、対応済フラグを設定してもよい。対応済フラグが設定された入場情報は、次回から、退場処理部305の検索対象から外される。
【0046】
ユーザ端末400Aは、当該駐車場管理システム100Aを利用するためのアプリケーションである駐車場アプリ401、表示部402を備える。ユーザ端末400Aが駐車場アプリ401を実行することにより、表示部402に、サーバ300Aから送信された一時的な暗証情報を表示させてもよい。また、ユーザ端末400Aが駐車場アプリ401を実行することにより、ユーザ情報がサーバ300Aに登録されてもよい。具体的には、ユーザ端末400Aが駐車場アプリ401を実行することにより、ユーザ端末400Aが登録顔情報301B、メールアドレス301C、決済情報301Dをサーバ300Aに送信し、サーバ300Aにおいてユーザ情報記憶部301に記憶されてもよい。また、ユーザ端末400Aが駐車場アプリ401を実行することにより、ユーザが店舗において購入を行う際に、ユーザ端末400Aがユーザの識別情報(ユーザID)を店舗端末に送信してもよい。
【0047】
次に、
図7及び
図8を参照しながら、本実施の形態1に係る駐車場管理システム100Aにおける駐車場管理方法について説明する。
まず、駐車場の入口に設置された駐車場端末200Aの車両センサ部201が、駐車場に入場する車両を検出する(ステップS101)。
【0048】
次に、駐車場端末200Aの顔画像取得部202が、当該車両を運転するユーザの顔画像を撮影し、第1顔画像を取得する(ステップS102)。例えば、駐車場端末200Aは、駐車場の入口の車両の運転席側に設置されており、顔画像取得部202は、駐車場の入口に一時停車している車両の運転席のウィンドウが下げられた状態で、ユーザの顔を撮影する。
図9に、駐車場の入口の車両の運転席側に設置された駐車場端末200Aの顔画像取得部202及び表示部203を示す。顔画像取得部202は、例えば、
図9に示すように、表示部203の上側に配置されている。そして、表示部203が、ユーザの顔の位置を指定するための撮影枠203A、顔画像を取得するためのメッセージ203B等を表示し、顔画像取得部202は、ユーザを撮影する。そして、駐車場端末200Aが、当該駐車場端末200Aの駐車場端末IDと車両検出信号と入場フラグを設定した第1顔画像とをサーバ300Aに送信する。
【0049】
次に、サーバ300Aの入場処理部303が、ユーザ情報記憶部301に当該第1顔画像と合致する登録顔情報301Bがあるか否かを判断する(ステップS103)。
【0050】
ステップS103において、ユーザ情報記憶部301に当該第1顔画像と合致する登録顔情報301Bがない場合(ステップS103;No)、入場処理部303は、ユーザ情報の登録を行って(ステップS104)、ステップS105の処理へ進む。
【0051】
ステップS103において、ユーザ情報記憶部301に当該第1顔画像と合致する登録顔情報301Bがある場合(ステップS103;Yes)、入場処理部303は、一時的な暗証情報をユーザ端末400Aに送信するとともに(ステップS105)、入場情報を入場情報記憶部302に格納する(ステップS106)。具体的には、入場処理部303は、ステップS102において受信した駐車場端末IDと、ユーザ情報記憶部301において当該第1顔画像と合致した登録顔情報301Bに対応付けらえたユーザID301Aと、当該一時的な暗証情報と、入場時刻とを対応付けて、入場情報記憶部302に格納する。なお、入場処理部303は、駐車場端末200A毎に一時的な暗証情報302Cを生成してもよい。
【0052】
次に、駐車場の入口に設置された駐車場端末200Aの車両センサ部201が、駐車場から退場する車両を検出する(ステップS107)。
【0053】
次に、駐車場端末200Aの顔画像取得部202が、ステップS102と同様の方法で、当該車両を運転するユーザの顔画像を撮影し、第2顔画像を取得する(ステップS108)。そして、駐車場端末200Aが、当該駐車場端末200Aの駐車場端末IDと車両検出信号と退場フラグを設定した第2顔画像とをサーバ300Aに送信する。
【0054】
次に、サーバ300Aの退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301に当該第2顔画像と合致する登録顔情報301Bがあるか否かを判断する(ステップS109)。
【0055】
ステップS109において、入場情報記憶部302に当該第2顔画像と合致する登録顔情報301Bがある場合(ステップS109;Yes)、退場処理部305は、退場時のユーザの入場情報が入場情報記憶部302に存在するか否かを判断する(ステップS110)。具体的には、退場処理部305は、退場時のユーザのユーザIDが入場情報記憶部302に記憶されているか否かを判断する。より具体的には、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301から当該登録顔情報301Bに対応付けられているユーザID301Aを、退場時のユーザのユーザIDとして取得する。次に、退場処理部305は、当該ユーザID301Aが入場情報記憶部302に記憶されているユーザID302Bに含まれるか否かを判断する。そして、当該ユーザID301Aが入場情報記憶部302に記憶されているユーザID302Bに含まれている場合(ステップS110;Yes)、退場処理部305は、退場時のユーザの入場情報が入場情報記憶部302に存在すると判断する。
【0056】
ステップS109において、入場情報記憶部302に当該第2顔画像と合致する登録顔情報がない場合(ステップS109;No)、及び、ステップS110において、退場時のユーザの入場情報が入場情報記憶部302に存在しない場合(ステップS110;No)、退場処理部305は、ユーザに一時的な暗証情報の駐車場端末200Aへの入力を求める(ステップS111)。
【0057】
次に、退場処理部305は、入場情報記憶部302に、ステップS111において入力された一時的な暗証情報と一致する一時的な暗証情報302Cがあるか否かを判断する(ステップS112)。なお、入場処理において、駐車場端末200A毎に一時的な暗証情報302Cが生成されている場合、退場処理部305は、取得した一時的な暗証情報及び駐車場端末IDが、入場情報記憶部302に記憶されている一時的な暗証情報302C及び駐車場端末ID302Aと一致するか否かを判断する。
【0058】
ステップS112において、ステップS111において入力された一時的な暗証情報と一致する一時的な暗証情報302Cがない場合(ステップS112;No)、ステップS111の処理に戻る。
【0059】
ステップS112において、ステップS111において入力された一時的な暗証情報と一致する一時的な暗証情報302Cがある場合(ステップS112;Yes)、ステップS113の処理に進む。
【0060】
ステップS110において、退場時のユーザの入場情報が入場情報記憶部302に存在する場合(ステップS110;Yes)、退場処理部305は、駐車料金の支払処理を行って(ステップS113)、車両の退場を許可する(ステップS114)。
【0061】
なお、ステップS113における支払処理は、現金によって行われてもよい。その場合、ユーザ情報記憶部301に決済情報301Dが記憶されなくてもよい。
【0062】
以上に説明した本実施の形態1に係る駐車場管理システム100Aによれば、ユーザ情報記憶部301が、少なくともユーザID301Aと、当該ユーザの登録顔情報301Bと、当該ユーザが所持するユーザ端末400Aの宛先情報301Cとが対応付けられたユーザ情報を予め記憶している。また、駐車場端末200Aの顔画像取得部202が、駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する。また、第1顔画像と登録顔情報301Bとが合致する場合、サーバ300Aがユーザ端末400Aに一時的な暗証情報302Cを送信する。そして、第2顔画像と登録顔情報301Bとが合致する場合であって、退場時のユーザのユーザIDが入場情報記憶部302に記憶されていない場合に、サーバ300Aが当該一時的な暗証情報302Cを用いて認証を行う。換言すれば、駐車場から車両を退場させるユーザが、ユーザ情報記憶部301に予め記憶されているユーザであって、駐車場に車両を入場させたユーザと異なるユーザである場合、サーバ300Aは、当該一時的な暗証情報302Cを用いて認証を行う。そのため、駐車場に車両を入場させるユーザと駐車場から車両を退場させるユーザとが異なっていても、サーバ300Aは支払処理を行うことができる。これにより、利便性をより向上することができる駐車場管理システム100A、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラムを提供することができる。
【0063】
また、退場処理部305は、第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致しない場合、ユーザにより駐車場端末200Aにおいて入力された一時的な暗証情報を取得し、取得した当該一時的な暗証情報が入場情報記憶部302に記憶された一時的な暗証情報302Cと一致する場合に、当該一時的な暗証情報302Cと対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行う。そのため、例えば、駐車場に車両を入場させるユーザと駐車場から車両を退場させるユーザとが異なっており、車両を退場させるユーザがユーザ情報記憶部301に予め登録されていなくても、サーバ300Aは支払処理を行うことができる。
【0064】
また、ユーザ情報記憶部301は、1つのユーザID301Aに対応付けて、複数のユーザの登録顔情報(例えば、登録顔情報(A)301B、登録顔情報(B)301E)を記憶してもよい。これにより、例えば、夫婦で1つの車両を使用する場合等に、夫と妻が別々に予めユーザ情報をサーバ300Aに登録する必要がない。
【0065】
入場処理部303は、駐車場端末ID302A及びユーザID302B及び一時的な暗証情報302Cにさらに入場時刻302Dを対応付けて、入場情報記憶部302に格納する。これにより、退場処理部305は、入場情報記憶部302に記憶された入場時刻302Dに基づいて駐車料金を決定することができる。
【0066】
また、車両センサ部201によって駐車場に入場する車両が検出された場合に、入場処理部303は、第1顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。入場処理部303が、車両センサ部201によって駐車場に入場する車両が検出された場合に第1顔画像の認証処理を行うことによって、例えば、車両から降りたユーザが駐車した車両に忘れ物を取りに駐車場端末200Aの前を通って顔画像が取得された場合に、入場処理が誤って行われることを防ぐことができる。
【0067】
また、車両センサ部201によって駐車場から退場する車両を検出された場合に、退場処理部305は、第2顔画像がユーザ情報記憶部301に記憶された登録顔情報301Bと合致するか否かを判断する。退場処理部305が、車両センサ部201によって駐車場から退場する車両を検出された場合に第2顔画像の認証処理を行うことによって、例えば、車両から降りたユーザが駐車した車両に忘れ物を取りに駐車場端末200Aの前を通って顔画像が取得された場合に、退場処理が誤って行われることを防ぐことができる。
【0068】
また、駐車場端末200Aは音声認識部204を備えるため、ユーザは所定の事項を音声によって、駐車場端末200Aに入力することができる。例えば、ユーザは、一時的な暗証情報を音声によって駐車場端末200Aに入力することができる。これにより、ユーザが、タッチディスプレイである表示部203に接触することを防ぐことができ、ユーザの利便性を向上することができる。また、感染症予防を図ることができる。
【0069】
また、サーバ300Aの購入履歴記憶部304は、駐車場に車両を駐車したユーザが、当該駐車場に当該車両を駐車している間に、当該駐車場と提携している店舗において購入を行った購入履歴(購入金額304C等)とユーザの識別情報(ユーザID304A)とを対応付けて記憶する。そのため、退場処理部305は、購入履歴記憶部304に記憶された購入履歴に基づいて駐車料金の割引処理を行うことができる。これにより、より利便性に優れた、駐車場管理システム100A、駐車場管理方法、及び駐車場管理プログラムを提供することができる。
【0070】
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、
図7及び
図8のフローチャートに記載の処理手順を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0071】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0072】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0073】
例えば、ユーザ情報記憶部301において、複数のユーザのユーザID301Aと対応付けられて同一の登録顔情報301Bが記憶されている場合、顔画像取得部202によって取得された第1顔画像と合致する登録顔情報301Bは複数存在することとなる。すなわち、入場処理部303は、ユーザ情報記憶部301から、当該第1顔画像と合致する登録顔情報301Bに対応付けられたユーザID301Aを複数検出してしまう。そのため、この場合、入場処理部303は、駐車場端末200Aの表示部203に、検出した複数のユーザID301Aを選択可能に表示させ、ユーザに何れのユーザID301Aで入場するかを選択させる。
【0074】
また、ユーザ情報記憶部301において、複数のユーザのユーザID301Aと対応付けられて同一の登録顔情報301Bが記憶されている場合、同一のユーザが第1のユーザID301Aで第1の車両を入場させ、第2のユーザID301Aで第2の車両を入場させるシーンもあり得る。この場合、駐車場から第1の車両又は第2の車両が退場する際、退場処理部305は、ユーザ情報記憶部301から、第2顔画像と合致する登録顔情報に対応付けられたユーザID301Aを複数検出する。そして、退場処理部305は、入場情報記憶部302から、当該複数のユーザID301Aと同一のユーザID02Bを複数検出してしまう可能性がある。そのため、この場合、退場処理部305は、駐車場端末200Aの表示部203に、検出した複数のユーザID302Bを選択可能に表示させ、ユーザに何れのユーザID302Bで退場するのかを選択させてもよい。あるいは、退場処理部305は、ユーザにより駐車場端末200Aにおいて入力された一時的な暗証情報302Cを取得し、取得した一時的な暗証情報302Cに基づいて支払処理を行ってもよい。
【0075】
また、本発明に係る駐車場管理システム、駐車場管理方法、駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、時間貸し駐車場だけでなく、マンションの駐車場や、工場の駐車場等にも適用可能である。
【0076】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
駐車場に設置された駐車場端末と、ユーザが所持するユーザ端末と、前記駐車場端末及び前記ユーザ端末と通信可能なサーバと、を備え、
前記駐車場端末は、
前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像と、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像とを取得する顔画像取得部
を備え、
前記サーバは、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶するユーザ情報記憶部と、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて入場情報記憶部に格納する入場処理部と、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払い処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報記憶部に記憶されていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が前記入場情報記憶部に記憶された前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う退場処理部と、
を備える、
駐車場管理システム。
(付記2)
前記退場処理部は、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致しない場合、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が前記入場情報記憶部に記憶された前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
付記1に記載の駐車場管理システム。
(付記3)
前記ユーザ情報記憶部は、複数のユーザの前記登録顔情報を、1つの前記識別情報及び前記宛先情報と対応付けて予め記憶し、
前記入場処理部は、前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された複数の前記登録顔情報の何れかと合致するか否かを判断する、
付記1又は2に記載の駐車場管理システム。
(付記4)
前記入場処理部は、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致する場合に、前記識別情報及び前記一時的な暗証情報にさらに入場時刻を対応付けて前記入場情報記憶部に格納し、
前記退場処理部は、前記入場情報記憶部に記憶された前記入場時刻に基づいて前記駐車料金の支払処理を行う、
付記1~3の何れか1つに記載の駐車場管理システム。
(付記5)
前記駐車場端末は、前記駐車場に入場する車両と、前記駐車場から退場する車両とを検出する車両センサ部をさらに備え、
前記入場処理部は、前記車両センサ部によって前記駐車場に入場する車両が検出された場合に、前記第1顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、
前記退場処理部は、前記車両センサ部によって前記駐車場から退場する車両が検出された場合に、前記第2顔画像が前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記登録顔情報と合致するか否かを判断する、
付記1~4の何れか1つに記載の駐車場管理システム。
(付記6)
前記駐車場端末は、ユーザの音声を認識する音声認識部をさらに備え、
前記退場処理部は、ユーザによって音声で前記駐車場端末において入力され、前記音声認識部によって認識された前記一時的な暗証情報を取得する、
付記1~5の何れか1つに記載の駐車場管理システム。
(付記7)
前記サーバは、前記駐車場に車両を駐車したユーザが、当該駐車場に当該車両を駐車している間に、当該駐車場と提携している店舗において購入を行った購入履歴と、当該ユーザの前記識別情報とを対応付けて記憶する購入履歴記憶部をさらに備え、
前記退場処理部は、さらに前記購入履歴記憶部に記憶された購入履歴に基づいて前記駐車料金を決定する、
付記1~6の何れか1つに記載の駐車場管理システム。
(付記8)
駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバが、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶し、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶し、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
駐車場管理方法。
(付記9)
前記サーバは、前記第2顔画像が前記登録顔情報と合致しない場合、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う、
付記8に記載の駐車場管理方法。
(付記10)
前記サーバは、
複数のユーザの前記登録顔情報を、1つの前記識別情報及び前記宛先情報と対応付けて予め記憶し、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が、複数の前記登録顔情報の何れかと合致するか否かを判断する、
付記8又は9に記載の駐車場管理方法。
(付記11)
前記サーバは、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記登録顔情報と合致する場合に、前記識別情報及び前記一時的な暗証情報にさらに入場時刻を対応付けて記憶し、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記入場時刻に基づいて前記駐車料金の支払処理を行う、
付記8~10の何れか1つに記載の駐車場管理方法。
(付記12)
前記サーバは、
前記駐車場端末によって前記駐車場に入場する車両が検出された場合に、前記第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、
前記駐車場端末によって前記駐車場から退場する車両が検出された場合に、前記第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断する、
付記8~11の何れか1つに記載の駐車場管理方法。
(付記13)
前記サーバは、
ユーザによって音声で前記駐車場端末において入力され、前記駐車場端末によって認識された前記一時的な暗証情報を取得する、
付記8~12の何れか1つに記載の駐車場管理方法。
(付記14)
前記サーバは、
前記駐車場に車両を駐車したユーザによる、当該駐車場に当該車両を駐車している間における、当該駐車場と提携している店舗における購入履歴と、当該ユーザの前記識別情報とを対応付けて記憶し、
さらに前記購入履歴に基づいて前記駐車料金を決定する、
付記8~13の何れか1つに記載の駐車場管理方法。
(付記15)
駐車場に設置された駐車場端末及びユーザが所持するユーザ端末と通信可能なサーバに、
少なくともユーザの識別情報と、当該ユーザの登録顔情報と、当該ユーザが所持する前記ユーザ端末の宛先情報とを対応付けて予め記憶する処理と、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場に入場する車両を運転するユーザを撮影した第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合に、前記ユーザ端末に一時的な暗証情報を送信するとともに、入場情報として、少なくとも前記識別情報と前記一時的な暗証情報とを対応付けて記憶する処理と、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記駐車場端末によって取得された、前記駐車場から退場する車両を運転するユーザを撮影した第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断し、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれている場合に、前記登録顔情報と対応付けられたユーザについて駐車料金の支払処理を行い、合致する場合であって、退場時のユーザの前記識別情報が前記入場情報に含まれていない場合に、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う処理と、
を実行させる、駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記16)
前記サーバに、前記第2顔画像が前記登録顔情報と合致しない場合、ユーザにより前記駐車場端末において入力された前記一時的な暗証情報を取得し、取得した前記一時的な暗証情報が記憶した前記一時的な暗証情報と一致する場合に、前記一時的な暗証情報と対応付けられたユーザについて前記駐車料金の支払処理を行う処理を実行させる、
付記15に記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記17)
前記サーバに、
複数のユーザの前記登録顔情報を、1つの前記識別情報及び前記宛先情報と対応付けて予め記憶する処理と、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が、複数の前記登録顔情報の何れかと合致するか否かを判断する処理と、
を実行させる、付記15又は16に記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記18)
前記サーバに、
前記駐車場に車両が入場する際に、前記第1顔画像が前記登録顔情報と合致する場合に、前記識別情報及び前記一時的な暗証情報にさらに入場時刻を対応付けて記憶する処理と、
前記駐車場から車両が退場する際に、前記入場時刻に基づいて前記駐車料金の支払処理を行う処理と、
を実行させる、付記15~17の何れか1つに記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記19)
前記サーバに、
前記駐車場端末によって前記駐車場に入場する車両が検出された場合に、前記第1顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断する処理と、
前記駐車場端末によって前記駐車場から退場する車両が検出された場合に、前記第2顔画像が前記登録顔情報と合致するか否かを判断する処理と、
を実行させる、付記15~18の何れか1つに記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記20)
前記サーバに、
ユーザによって音声で前記駐車場端末において入力され、前記駐車場端末によって認識された前記一時的な暗証情報を取得する処理、
を実行させる、付記15~19の何れか1つに記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記21)
前記サーバに、
前記駐車場に車両を駐車したユーザによる、当該駐車場に当該車両を駐車している間における、当該駐車場と提携している店舗における購入履歴と、当該ユーザの前記識別情報とを対応付けて記憶する処理と、
さらに前記購入履歴に基づいて前記駐車料金を決定する処理と、
を実行させる、付記15~20の何れか1つに記載の駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【産業上の利用可能性】
【0077】
利便性をより向上することができる駐車場管理システム、駐車場管理方法、及び、駐車場管理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【符号の説明】
【0078】
100、100A 駐車場管理システム
200、200A 駐車場端末
201 車両センサ部
202 顔画像取得部
203 表示部
204 音声認識部
300、300A サーバ
301 ユーザ情報記憶部
302 入場情報記憶部
303 入場処理部
304 購入履歴記憶部
305 退場処理部
400、400A ユーザ端末