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特許7683750ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法及び通信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/19 20180101AFI20250520BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20250520BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20250520BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W92/24
H04W88/14
【請求項の数】 32
(21)【出願番号】P 2023577871
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 CN2022121387
(87)【国際公開番号】W WO2023087923
(87)【国際公開日】2023-05-25
【審査請求日】2023-12-18
(31)【優先権主張番号】202111356850.1
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】チュイ,チン
【審査官】中野 志保子
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-517430(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0022047(US,A1)
【文献】国際公開第2018/236830(WO,A1)
【文献】特表2019-535203(JP,A)
【文献】国際公開第2018/070436(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが移動するユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法であって、前記ユーザプレーンネットワーク要素のいずれか1つがユーザプレーンアンカーとして機能する、前記方法において、
第1制御プレーンネットワーク要素によって、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得することであり、前記第1制御プレーンネットワーク要素は、制御プレーン用サービングゲートウェイ、制御プレーン用データネットワークゲートウェイ、セッション管理機能、又は中間セッション管理機能を有する、前記取得することと、
前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定することと
を有する方法。
【請求項2】
前記第1制御プレーンネットワーク要素によって第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子を取得することは、前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、第2制御プレーンネットワーク要素から前記第1ユーザプレーンネットワーク要素の前記第1ノード識別子を取得することを有し、
前記第1制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイであり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイである、か、
前記第1制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイであり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイである、か、
前記第1制御プレーンネットワーク要素は前記セッション管理機能であり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記中間セッション管理機能であり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は中間ユーザプレーン管理機能である、か、又は
前記第1制御プレーンネットワーク要素は前記中間セッション管理機能であり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記セッション管理機能であり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素はプロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定することは、
前記第1ノード識別子が前記第2ノード識別子と同じである場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子が前記第2ノード識別子と異なる場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定することを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定することは、
前記第1ノード識別子内の第1情報が前記第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子内の第1情報が前記第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定することを有し、
前記第1情報は、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示し、前記第2情報は、前記第2ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定することは、
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定することを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1制御プレーンネットワーク要素が、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する場合に、前記第1制御プレーンネットワーク要素によって、前記端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始することを更に有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1制御プレーンネットワーク要素は、前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、
前記端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始することは、前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、前記端末デバイスへのパケットデータネットワークPDN接続の再確立を開始することを有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1制御プレーンネットワーク要素は、前記中間セッション管理機能であり、
前記端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始することは、前記中間セッション管理機能によって、前記端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、前記端末デバイスのプロトコルデータユニットPDUセッションの再確立を開始することを有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1制御プレーンネットワーク要素は、前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイ又は前記セッション管理機能であり、
前記端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始することは、前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイ又は前記セッション管理機能によって、前記端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、前記端末デバイスの前記データ伝送パスの再確立を開始することを有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
端末デバイスが移動するユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する装置であって、前記ユーザプレーンネットワーク要素のいずれか1つがユーザプレーンアンカーとして機能する、前記装置において、
第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得するよう構成される取得ユニットであり、前記装置は、制御プレーン用サービングゲートウェイ、制御プレーン用データネットワークゲートウェイ、セッション管理機能、又は中間セッション管理機能を有する、前記取得ユニットと、
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定するよう構成される決定ユニットと
を有する装置。
【請求項11】
前記第1ユーザプレーンネットワーク要素の前記第1ノード識別子を取得する場合に、前記取得ユニットは、第2制御プレーンネットワーク要素から前記第1ユーザプレーンネットワーク要素の前記第1ノード識別子を取得するよう構成され、
前記装置は前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイであり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイである、か、
前記装置は前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイであり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイである、か、
前記装置は前記セッション管理機能であり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記中間セッション管理機能であり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素は中間ユーザプレーン管理機能である、か、又は
前記装置は前記中間セッション管理機能であり、前記第2制御プレーンネットワーク要素は前記セッション管理機能であり、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素はプロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能である、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、前記決定ユニットは、
前記第1ノード識別子が前記第2ノード識別子と同じである場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子が前記第2ノード識別子と異なる場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、前記決定ユニットは、
前記第1ノード識別子内の第1情報が前記第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子内の第1情報が前記第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成され、
前記第1情報は、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示し、前記第2情報は、前記第2ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示す、
請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子に基づいて、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、前記決定ユニットは、
前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、前記第1ノード識別子及び前記第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される、
請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、
前記決定ユニットが、前記第1ユーザプレーンネットワーク要素が前記第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する場合に、前記端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始するよう構成される再確立ユニットを更に有する、
請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、前記制御プレーン用サービングゲートウェイであり、
前記端末デバイスの前記データ伝送パスの再確立を開始する場合に、前記再確立ユニットは、前記端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、前記端末デバイスへのパケットデータネットワークPDN接続の再確立を開始するよう構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、前記中間セッション管理機能であり、
前記端末デバイスの前記データ伝送パスの再確立を開始する場合に、前記再確立ユニットは、前記端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、前記端末デバイスのプロトコルデータユニットPDUセッションの再確立を開始するよう構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、前記制御プレーン用データネットワークゲートウェイ又は前記セッション管理機能であり、
前記端末デバイスの前記データ伝送パスの再確立を開始する場合に、前記再確立ユニットは、前記端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、前記端末デバイスの前記データ伝送パスの再確立を開始するよう構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項19】
ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法であって、
制御プレーン用サービングゲートウェイによって、第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイのアドレスを取得することと、
前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイの前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイが第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイから分離しているかどうかを決定することであり、前記プリセットアドレスは、前記制御プレーン用サービングゲートウェイと同じエリアに位置する1つ以上の制御プレーン用データネットワークゲートウェイのアドレスを含み、前記第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、前記第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイは、前記端末デバイスが前記PDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである、前記決定することと
を有する方法。
【請求項20】
前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイの前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイが第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイから分離しているかどうかを決定することは、
前記プリセットアドレスが前記第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイの前記アドレスを有する場合には、前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記ユーザプレーン用サービングゲートウェイが前記第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイから分離していないと決定し、あるいは、前記プリセットアドレスが前記第1の制御プレーン用データネットワークゲートウェイの前記アドレスを有さない場合には、前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記ユーザプレーン用サービングゲートウェイが前記第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイから分離していると決定することを有する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記制御プレーン用サービングゲートウェイが、前記ユーザプレーン用サービングゲートウェイが前記第1のユーザプレーン用データネットワークゲートウェイから分離していると決定する場合に、前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始することを更に有する、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始することは、前記制御プレーン用サービングゲートウェイによって、前記端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、前記端末デバイスへの前記PDN接続の再確立を開始することを有する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法であって、
中間セッション管理機能によって、第1セッション管理機能のアドレスを取得することと、
前記中間セッション管理機能によって、前記第1セッション管理機能の前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、中間ユーザプレーン管理機能が第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能から分離しているかどうかを決定することであり、前記プリセットアドレスは、前記中間セッション管理機能と同じエリアに位置する1つ以上のセッション管理機能のアドレスを含み、前記第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能は、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、前記第1セッション管理機能は、前記端末デバイスの制御プレーンアンカーである、前記決定することと
を有する方法。
【請求項24】
前記中間セッション管理機能によって、前記第1セッション管理機能の前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、中間ユーザプレーン管理機能が第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能から分離しているかどうかを決定することは、
前記プリセットアドレスが前記第1セッション管理機能の前記アドレスを有する場合には、前記中間セッション管理機能によって、前記中間ユーザプレーン管理機能が前記第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能から分離していないと決定し、あるいは、前記プリセットアドレスが前記第1セッション管理機能の前記アドレスを有さない場合には、前記中間セッション管理機能によって、前記中間ユーザプレーン管理機能が前記第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能から分離していると決定することを有する、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記中間セッション管理機能が、前記中間ユーザプレーン管理機能が前記第1プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能から分離していると決定する場合に、前記方法は、
前記中間セッション管理機能によって、前記端末デバイスのPDN接続の再確立を開始することを更に有する、
請求項23に記載の方法。
【請求項26】
ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法であって、
セッション管理機能によって、第1中間セッション管理機能のアドレスを取得することと、
前記セッション管理機能によって、前記第1中間セッション管理機能の前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能が第1中間ユーザプレーン管理機能から分離しているかどうかを決定することであり、前記プリセットアドレスは、前記セッション管理機能と同じエリアに位置する1つ以上の中間セッション管理機能のアドレスを含み、前記プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能は、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、前記セッション管理機能は、前記端末デバイスの制御プレーンアンカーである、前記決定することと
を有する方法。
【請求項27】
前記セッション管理機能によって、前記第1中間セッション管理機能の前記アドレス及びプリセットアドレスに基づいて、プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能が第1中間ユーザプレーン管理機能から分離しているかどうかを決定することは、
前記プリセットアドレスが前記第1中間セッション管理機能の前記アドレスを有する場合には、前記セッション管理機能によって、前記プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能が前記第1中間ユーザプレーン管理機能から分離していないと決定し、あるいは、前記プリセットアドレスが前記第1中間セッション管理機能の前記アドレスを有さない場合には、前記セッション管理機能によって、前記プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能が前記第1中間ユーザプレーン管理機能から分離していると決定することを有する、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記セッション管理機能が、前記プロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能が前記第1中間ユーザプレーン管理機能から分離していると決定する場合に、前記方法は、
前記セッション管理機能によって、前記端末デバイスのPDN接続の再確立を開始することを更に有する、
請求項26に記載の方法。
【請求項29】
ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する装置であって、
請求項19乃至22のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項23乃至25のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項26乃至28のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるユニットを有する装置。
【請求項30】
コンピュータプログラム又は命令を記憶し、
前記コンピュータプログラム又は前記命令が通信装置によって実行される場合に、請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項19乃至22のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項23乃至25のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項26乃至28のうちいずれか一項に記載の方法が実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項31】
第1制御プレーンネットワーク要素、第1ユーザプレーンネットワーク要素、及び第2ユーザプレーンネットワーク要素を有し、
前記第1制御プレーンネットワーク要素は、請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項19乃至22のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項23乃至25のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項26乃至28のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、
通信システム。
【請求項32】
少なくとも1つのプロセッサを有し、
前記プロセッサは、請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項19乃至22のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項23乃至25のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項26乃至28のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、
チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、通信技術の分野に、特に、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法及び通信装置に関係がある。
【背景技術】
【0002】
ユーザプレーン及び制御プレーンは一元的に又は別々に配置され得る。制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいて、例えば、ほとんどの制御プレーンネットワーク要素は、州都や地方中心に一元的に配置され、ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザの近くの都市に配置される。この配置シナリオでは、移動中の端末デバイスは、ユーザプレーンサービスネットワーク要素によって管理されているエリアを横断する傾向がある。しかし、端末デバイスの移動中、ユーザプレーンネットワーク要素は通常はアンカーされており、変更されない。例えば、エボルブド・パケット・コア(evolved packet core,EPC)シナリオにおいて、又は第5世代(5th generation,5G)端末デバイスがセッション・アンド・サービス・コンティニュイティ(session and service continuity,SSC)モード1(Mode 1)のプロトコルデータユニット(protocol data unit,PDU)セッションをアクティブにする場合に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project,3GPP)プロトコルで、端末デバイスにデータサービスを提供するユーザプレーンネットワークは、端末デバイスの移動中にアンカーされて不変でなければならない。この場合に、2つのユーザプレーンネットワーク要素は分離されて、トラフィック迂回が生じる可能性がある。
【0003】
これを鑑み、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかが決定される必要があり、更なる対策がトラフィック迂回を回避するために講じられる必要がある。そのため、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかをどのように決定すべきかは、解決されるべき課題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定するために、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法及び通信装置を提供する。
【0005】
第1の側面に従って、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法が提供される。方法は、制御及びユーザプレーン分離シナリオに適用されてよく、あるいは、方法は、制御及びユーザプレーン分離の通信システムに適用されてよい。方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行されてよく、あるいは、第1制御プレーンネットワーク要素のコンポーネントによって実行されてよい。例えば、方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行される。方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得し、第1制御プレーンネットワーク要素は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C(第1SGW-Cと表記され得る)、制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-C(第1PGW-Cと表記され得る)、セッション管理機能ネットワーク要素SMF、又は中間セッション管理機能ネットワーク要素I-SMFを含む。第1ユーザプレーンネットワーク要素はユーザプレーンアンカーである。第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する。第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定するために、2つのユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子を比較し、それにより、ユーザプレーンゲートウェイが分離しているかどうかが制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいて決定でき、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離を決定する効率及び精度が向上可能であるから、トラフィック迂回を回避するために、ユーザプレーンゲートウェイが分離しているときにタイムリーに対策を講じることができる。
【0006】
以下、一種の第1制御プレーンネットワーク要素に基づいて、説明される。
【0007】
第1制御プレーンネットワーク要素が第1SGW-C又は第1PGW-Cであるとき、以下の可能な設計が提供され得る。
【0008】
第1の側面に従って、方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子を取得する。第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子に基づいて、ユーザプレーンゲートウェイが分離しているかどうかを決定し、ユーザプレーンゲートウェイは、第1SGW-U及び第1PGW-Uと表されるSGW-U及びPGW-Uを含む。すなわち、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する。第1PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーである。第1制御プレーンネットワーク要素は、第1SGW-C又は第1PGW-Cであってよい。第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかがCUPSシナリオにおいて決定でき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する効率及び精度が向上可能であるから、トラフィック迂回を回避するために、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているときにタイムリーに対策を講じることができる。
【0009】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はSGW-Cである。第1制御プレーンネットワーク要素は、次の方法で第1PGW-Uのノード識別子を取得し得る:SGW-Cは、PGW-Cから第1PGW-Uのノード識別子を取得し、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0010】
SGW-C及びPGW-Cが同じ制御プレーンゲートウェイノードに配置される場合に、SGW-Cは、ローカルPGW-Cから第1PGW-Uのノード識別子を取得でき、つまり、内部メッセージを使用することによって第1PGW-Uのノード識別子を取得できる。これは、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができ、既存のプロトコルのシグナリングを変更する必要がない。
【0011】
SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに配置される場合に、PGW-Cは、メッセージをSGW-Cと交換することによって第1PGW-Uのノード識別子を取得できる。例えば、SGW-Cは、PGW-Cから変更ベアラ応答(Modify Bearer Response)メッセージを受信し、変更ベアラ応答メッセージが第1PGW-Uのノード識別子を運ぶ。このようにして、ノード識別子は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために、既存のシグナリングで運ばれ得る。
【0012】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はPGW-Cであり、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。第1制御プレーンネットワーク要素は、次の方法で第1SGW-Uのノード識別子を取得し得る:PGW-Cは、SGW-Cから第1SGW-Uのノード識別子を取得する。
【0013】
SGW-C及びPGW-Cが同じ制御プレーンゲートウェイノードに配置される場合に、PGW-Cは、ローカルSGW-Cから第1SGW-Uのノード識別子を取得でき、つまり、内部メッセージを使用することによって第1SGW-Uのノード識別子を取得できる。これは、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができ、既存のプロトコルのシグナリングを変更する必要がない。
【0014】
SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに配置される場合に、SGW-Cは、メッセージをPGW-Cと交換することによって第1SGW-Uのノード識別子を取得できる。例えば、PGW-Cは、SGW-Cから変更ベアラ要求(Modify Bearer Request)メッセージを受信し、変更ベアラ要求メッセージが第1SGW-Uのノード識別子を運ぶ。このようにして、ノード識別子は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために、既存のシグナリングで運ばれ得る。
【0015】
第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する決定方法の以下の設計において、第1SGW-Uのノード識別子及び第1PGW-Uのノード識別子は夫々、第1ノード識別子及び第2ノード識別子を使用することによって表現され得る。
【0016】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を含み得る:第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と異なる場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する。この決定方法は厳密かつ正確である。ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために当該決定方法を使用することは、決定精度を向上させるのに役立ち得る。更には、この決定方法では、ノード識別子は、構造化された方法で名付けられる必要がない。ノード識別子が目下on-netデバイスに設定されている場合、on-netデバイスはノード識別子を変更する必要がない。
【0017】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を更に含み得る:第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定し、第1情報は、第1SGW-Uが位置するエリアを示し、第2情報は、第1PGW-Uが位置するエリアを示す。2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合に、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDN再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素を横切る形でユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する方法と比較して、この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作、例えば、PDN再確立は、分離の後で更に実行される。これにより、不必要なPDN再確立によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。
【0018】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を更に含み得る:第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定し、グループ内のSGW-U及びPGW-Uは同じエリアに位置している。2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合に、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDN再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素を横切る形でユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する方法と比較して、この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作、例えば、PDN再確立は、分離の後で更に実行される。これにより、不必要なPDN再確立によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。更には、この決定方法では、ノード識別子は、構造化された方法で名付けられる必要がない。ノード識別子が目下on-netデバイスに設定されている場合、on-netデバイスはノード識別子を変更する必要がない。
【0019】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。
【0020】
第1制御プレーンネットワーク要素が、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素が、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に基づいて、任意に、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cである場合に、SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始し得る。更に、任意に、SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始してもよい。SGW-Cは、端末デバイスへの一部又は全てのPDN接続の再確立を開始し得ることに留意されたい。端末デバイスへのS1接続が解放されるときにタイマが起動されるので、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0021】
第1制御プレーンネットワーク要素が、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素が、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に基づいて、任意に、第1制御プレーンネットワーク要素がPGW-Cである場合に、PGW-Cは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始し得る。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0022】
可能な設計において、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は削除ベアラ要求をMMEへ送信してもよく、削除ベアラ要求は削除原因に関する情報を運び、削除原因に関する情報は、再アクティブ化が要求されていることを示す。端末デバイスは、削除原因に関する情報を運ぶことによって、再びアクティブ化され得る。アクティブ化プロセスで、第1制御プレーンネットワーク要素は、端末デバイスのために、組み合わされたSGW-U/PGW-Uを選択し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素は組み合わされ得、データ又はボイストラフィックを転送するパスはより良いものとなる。
【0023】
第1制御プレーンネットワーク要素がSMF又はI-SMFである場合に、次の可能な設計が提供され得る。
【0024】
第1の側面に従って、方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子を取得する。第1制御プレーンネットワーク要素は、第1I-UPFのノード識別子及び第1PSA-UPFのノード識別子に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1I-UPF及び第1PSA-UPFと表されるI-UPF及びPSA-UPFを含む。すなわち、第1制御プレーンネットワーク要素は、I-UPFのノード識別子及びPSA-UPFのノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定する。第1PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーである。
【0025】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はI-SMFである。第1制御プレーンネットワーク要素は、次の方法で第1PSA-UPFのノード識別子を取得し得る:I-SMFは、SMFから第1PSA-UPFのノード識別子を取得する。
【0026】
I-SMFが挿入される場合に、I-SMFは、メッセージをSMFと交換することによって第1PSA-UPFのノード識別子を取得し得る。任意に、SMFは、PDUセッション作成応答(Nsmf_PDUSession_Create Response)メッセージをI-SMFへ送信してもよく、PDUセッション作成応答メッセージは第1PSA-UPFのノード識別子を運ぶ。I-SMFは、SMFからPDUセッション作成応答メッセージを受信し、I-SMFは、PDUセッション作成応答メッセージから第1PSA-UPFのノード識別子を取得する。このようにして、ノード識別子は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために、既存のシグナリングで運ばれ得る。
【0027】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はSMFである。第1制御プレーンネットワーク要素は、次の方法で第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。
【0028】
I-SMFが挿入される場合に、SMFは、メッセージをI-SMFと交換することによって第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。任意に、I-SMFは、PDUセッション作成要求(Nsmf_PDUSession_Create Request)メッセージをSMFへ送信してよく、PDUセッション作成要求メッセージは、第1I-UPFのノード識別子を運び得る。SMFは、I-SMFからPDUセッション作成要求メッセージを受信し、PDUセッション作成要求メッセージから第1I-UPFのノード識別子を取得する。このようにして、ノード識別子は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために、既存のシグナリングで運ばれ得る。
【0029】
第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定する決定方法の以下の設計において、第1I-UPFのノード識別子及び第1PSA-UPFのノード識別子は夫々、第1ノード識別子及び第2ノード識別子によって表現され得る。
【0030】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を含み得る:第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と異なる場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する。この決定方法は厳密かつ正確である。ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために当該決定方法を使用することは、決定精度を向上させるのに役立ち得る。
【0031】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を更に含み得る:第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定し、第1情報は、第1I-UPFが位置するエリアを示し、第2情報は、第1PSA-UPFが位置するエリアを示す。2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合に、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDUセッション再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作、例えば、PDUセッション再確立は、分離の後で更に実行される。これにより、不必要なPDUセッション再確立によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。
【0032】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定することは、次の方法を更に含み得る:第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定し、グループ内のI-UPF及びPSA-UPFは同じエリアに位置している。2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合に、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDUセッション再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作、例えば、PDUセッション再確立は、分離の後で更に実行される。これにより、不必要なPDUセッション再確立によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。
【0033】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、端末デバイスへのPDUセッションの再確立を開始する。
【0034】
第1制御プレーンネットワーク要素が、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素が、端末デバイスへのPDUセッションの再確立を開始する場合に基づいて、任意に、第1制御プレーンネットワーク要素がI-SMFである場合に、I-SMFは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDUセッションの再確立を開始し得る。更に、任意に、I-SMFは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始してもよい。I-SMFは、端末デバイスへの一部又は全てのPDUセッションの再確立を開始し得ることに留意されたい。端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるときにタイマが起動されるので、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0035】
第1制御プレーンネットワーク要素が、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素が、端末デバイスへのPDUセッションの再確立を開始する場合に基づいて、任意に、第1制御プレーンネットワーク要素がSMFである場合に、SMFは、PDUセッション/端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始し得る。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0036】
可能な設計において、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は削除ベアラ要求をAMFへ送信してもよく、削除ベアラ要求は削除原因に関する情報を運び、削除原因に関する情報は、再アクティブ化が要求されていることを示す。端末デバイスは、削除原因に関する情報を運ぶことによって、再びアクティブ化され得る。アクティブ化プロセスで、第1制御プレーンネットワーク要素は、I-UPF挿入を回避するように、端末デバイスのために近くのPSA-UPFを選択し、それにより、データ又はボイストラフィックを転送するパスはより良いものとなる。
【0037】
第2の側面に従って、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法が提供される。方法は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-Cによって実行されてよく、あるいは、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-Cのコンポーネントによって実行されてよい。例えば、方法は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-Cによって実行される。方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレスを取得する。SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定し、あるいは、SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスのPDN接続を再確立すべきかどうかを決定し、プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のPGW-Cのアドレスを含み、第1PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、第1PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。SGW-Cは、制御プレーンゲートウェイのアドレスに基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、制御プレーンゲートウェイグループをエリアに基づいて前もってセットすることによって、制御プレーンゲートウェイが分離している(つまり、第1PGW-Cのアドレスがプリセットアドレスにない)ことを決定すると、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリア内にあるPGW-Cのアドレスである。このようにして、エリアは、サービス要件に基づいて分割でき、プリセットアドレスは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離が、サービス要件を満足するよう更に柔軟に決定されるように、セットされる。更には、ゲートウェイノードは、規範的なかつ構造化された方法で名付けられる必要がなく、決定粒度は大きいので、ユーザプレーン間の分離の決定結果を減らすことができ、ユーザプレーンが分離していると決定した後に行われる動作、例えば、PDN再確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減させるように、更に減らすことができる。
【0038】
可能な設計において、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C及び第1の制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Cは、異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する。一般に、SGW-C及び第1PGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する場合に、すなわち、制御プレーンゲートウェイが分離している場合に、デフォルトで、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると見なされる。第2の側面の解決法では、SGW-C及び第1PGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する場合に、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかが更に、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて決定される必要がある。サービス要件に基づいて、オペレータは、SGW-UとPGW-Uとの間で広いエリア範囲が横切られる必要がある場合にのみ、SGW-U及びPGW-Uが分離していると見なす。第2の側面での解決法は、オペレータのかようなサービス要件に適用可能である。
【0039】
可能な設計において、SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、次の方法で、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定し得る:プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含む場合に、SGW-Cは、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含まない場合に、SGW-Cは、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する。
【0040】
可能な設計において、SGW-Cが、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、SGW-Cは、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。
【0041】
SGW-Cが、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、SGW-Cが端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に基づいて、任意に、SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。更に、任意に、SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始してもよい。端末デバイスへのS1接続が解放されるとタイマが起動されるので、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0042】
可能な設計において、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に、SGW-Cは、削除ベアラ要求をMMEへ送信してもよく、削除ベアラ要求は、削除原因に関する情報を運び、削除原因に関する情報は、再アクティブ化が要求されていることを示す。端末デバイスは、削除原因に関する情報を運ぶことによって、再びアクティブ化され得る。アクティブ化プロセスで、SGW-Cは、端末デバイスのために、組み合わされたSGW-U/PGW-Uを選択し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素は組み合わされ得、データ又はボイストラフィックを転送するパスは、より良いものとなる。
【0043】
第3の側面に従って、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法が提供される。方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行されてよく、あるいは、第1制御プレーンネットワーク要素のコンポーネントによって実行されてよく、第1制御プレーンネットワーク要素はPGW-Cであってよい。例えば、方法は、PGW-Cによって実行される。方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:PGW-Cは、第1SGW-Cのアドレスを取得する。PGW-Cは、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離しているかどうかを決定し、プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のSGW-Cのアドレスを含み、PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。PGW-Cは、制御プレーンゲートウェイのアドレスに基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、制御プレーンゲートウェイグループをエリアに基づいて前もってセットすることによって、制御プレーンゲートウェイが分離している(つまり、第1SGW-Cのアドレスがプリセットアドレスにない)ことを決定すると、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリア内にあるSGW-Cのアドレスである。このようにして、エリアはサービス要件に基づいて分割でき、プリセットアドレスは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離が、サービス要件を満足するよう更に柔軟に決定されるように、セットされる。更には、ゲートウェイノードは、規範的なかつ構造化された方法で名付けられる必要がなく、決定の粒度は大きいので、ユーザプレーン間の分離の決定結果を減らすことができ、ユーザプレーンが分離していると決定された後で行われる動作、例えば、PDN再確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減させるように、更に減らすことができる。
【0044】
可能な設計において、PGW-C及び第1SGW-Cは、異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する。一般に、PGW-C及び第1SGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する場合に、すなわち、制御プレーンゲートウェイが分離している場合に、デフォルトで、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると見なされる。第3の側面の解決法では、PGW-C及び第1SGW-Cが異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する場合に、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかが更に、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて決定される必要がある。サービス要件に基づいて、オペレータは、SGW-UとPGW-Uとの間で広いエリア範囲が横切られる必要がある場合にのみ、SGW-U及びPGW-Uが分離していると見なす。第3の側面での解決法は、オペレータのかようなサービス要件に適用可能である。
【0045】
可能な設計において、PGW-Cは、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、次の方法で、PGW-Uが第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uから分離しているかどうかを決定し得る:プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含む場合に、PGW-Cは、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含まない場合に、PGW-Cは、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定する。
【0046】
可能な設計において、PGW-Cが、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定する場合に、PGW-Cは、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。
【0047】
PGW-Cが、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定する場合に、PGW-Cが端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に基づいて、任意に、PGW-Cは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0048】
可能な設計において、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合に、PGW-Cは、削除ベアラ要求をMMEへ送信してもよく、削除ベアラ要求は、削除原因に関する情報を運び、削除原因に関する情報は、再アクティブ化が要求されていることを示す。端末デバイスは、削除原因に関する情報を運ぶことによって、再びアクティブ化され得る。アクティブ化プロセスで、PGW-Cは、端末デバイスのために、組み合わされたSGW-U/PGW-Uを選択し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素は組み合わされ得、データ又はボイストラフィックを転送するパスは、より良いものとなる。
【0049】
第4の側面に従って、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法が提供される。方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行されてよく、あるいは、第1制御プレーンネットワーク要素のコンポーネントによって実行されてよい。第1制御プレーンネットワーク要素は、I-SMFであってよい。例えば、方法は、I-SMFによって実行される。方法は、次のステップを使用することによって実施され得る:I-SMFは、第1SMFのアドレスを取得し、I-SMFは、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定する。
【0050】
プリセットアドレスは、I-SMFと同じエリアに位置する1つ以上のSMFのアドレスを含み、第1PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、第1SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーである。
【0051】
可能な設計において、I-SMFが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、I-SMFは、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガし得る。
【0052】
可能な設計において、I-SMFは、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを、次の方法で決定し得る:プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含む場合に、I-SMFは、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含まない場合に、I-SMFは、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する。
【0053】
I-SMFが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、I-SMFが端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガする場合に基づいて、任意に、I-SMFは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。更に、任意に、I-SMFは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始してもよい。端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとタイマが起動されるので、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0054】
第5の側面に従って、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法が提供される。方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行されてよく、あるいは、第1制御プレーンネットワーク要素のコンポーネントによって実行されてよい。第1制御プレーンネットワーク要素は、SMFであってよい。例えば、方法は、SMFによって実行される。方法は、次のステップを使用することによって実施され得る;SMFは、第1I-SMFのアドレスを取得し、SMFは、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定し、プリセットアドレスは、SMFと同じエリアに位置する1つ以上のI-SMFのアドレスを含み、PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであってよく、SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーであってよい。
【0055】
可能な設計において、SMFは、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを、次の方法で決定し得る:プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含む場合に、SMFは、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含まない場合に、SMFは、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する。
【0056】
可能な設計において、SMFが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、SMFは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する。
【0057】
SMFが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、SMFが端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する場合に基づいて、任意に、SMFは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0058】
第6の側面に従って、通信装置が提供される。装置は、第1制御プレーンネットワーク要素であってよく、あるいは、第1制御プレーンネットワーク要素のコンポーネント(例えば、チップ、チップシステム、又は回路)であってよい。第1制御プレーンネットワーク要素は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C(第1SGW-Cと表記され得る)、制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-C(第1PGW-Cと表記され得る)、セッション管理機能ネットワーク要素SMF、又は中間セッション管理機能ネットワーク要素I-SMFを含む。装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちいずれか1つに係る方法を実施する機能を備える。機能は、ハードウェアによって実施されてよく、あるいは、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。設計において、装置は、取得ユニット及び決定ユニットを含み得る。例えば、取得ユニットは、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得するよう構成される。第1ユーザプレーンネットワーク要素はユーザプレーンアンカーである。決定ユニットは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定するよう構成される。
【0059】
可能な設計において、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子を取得する場合に、取得ユニットは、第2制御プレーンネットワーク要素から第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子を取得するよう構成され、装置はSGW-Cであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Uである、か、装置はPGW-Cであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uである、か、装置はSMFであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は中間ユーザプレーン管理機能I-UPFである、か、又は装置はI-SMFであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素はプロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能PSA-UPFである。
【0060】
可能な設計において、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と異なる場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される。
【0061】
可能な設計において、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成され、第1情報は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示し、第2情報は、第2ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示す。
【0062】
可能な設計において、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される。
【0063】
可能な設計において、装置は、決定ユニットが、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する場合に、端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始するよう構成される再確立ユニットを更に含む。
【0064】
可能な設計において、装置はSGW-Cである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニットは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのパケットデータネットワークPDN接続の再確立を開始するよう構成される。
【0065】
可能な設計において、装置はI-SMFである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニットは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスのプロトコルデータユニットPDUセッションの再確立を開始するよう構成される。
【0066】
可能な設計において、装置はPGW-C又はSMFである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニットは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始するよう構成される。
【0067】
第6の側面及び可能な設計の有利な効果については、第1の側面及び可能な設計記載を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0068】
第7の側面に従って、通信装置が提供される。装置は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-Cであってよく、あるいは、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-Cのコンポーネントであってよい。制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C及び第1の制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Cは、異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する。装置は、第2の側面又は第2の側面の可能な設計のうちいずれか1つに係る方法を実施する機能を備える。機能は、ハードウェアによって実施されてよく、あるいは、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。設計において、装置は、取得ユニット及び決定ユニットを含み得る。
【0069】
例えば、取得ユニットは、第1PGW-Cのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニットは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定するよう構成され、あるいは、決定ユニットは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスのPDN接続を再確立すべきかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のPGW-Cのアドレスを含み、第1PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、第1PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0070】
可能な設計において、決定ユニットが、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含む場合に、SGW-Cについて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含まない場合に、SGW-Cについて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定するよう特に構成される。
【0071】
可能な設計において、装置は、決定ユニットが、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される再確立ユニットを更に含む。
【0072】
任意に、再確立ユニットは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成される。
【0073】
任意に、再確立ユニットは、端末デバイスへのS1接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0074】
第7の側面及び可能な設計の有利な効果については、第2の側面及び可能な設計記載を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0075】
第8の側面に従って、通信装置が提供される。装置は、PGW-Cであってよく、あるいは、PGW-Cのコンポーネントであってよい。制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C及び第1の制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Cは、異なる制御プレーンゲートウェイノードに位置する。装置は、第3の側面又は第3の側面の可能な設計のうちいずれか1つに係る方法を実施する機能を備える。機能は、ハードウェアによって実施されてよく、あるいは、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。設計において、装置は、取得ユニット及び決定ユニットを含み得る。例えば、取得ユニットは、第1SGW-Cのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニットは、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uから分離しているかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のSGW-Cのアドレスを含み、PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0076】
可能な設計において、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含む場合に、PGW-Cについて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含まない場合に、PGW-Cについて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定するよう特に構成される。
【0077】
可能な設計において、装置は、決定ユニットが、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定する場合に、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される再確立ユニットを更に含む。
【0078】
任意に、再確立ユニットは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0079】
第8の側面及び可能な設計の有利な効果については、第3の側面及び可能な設計記載を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0080】
第9の側面に従って、通信装置が提供される。装置は、I-SMFであってよく、あるいは、I-SMFのコンポーネントであってよい。装置は、第4の側面又は第4の側面の可能な設計のうちいずれか1つに係る方法を実施する機能を備える。機能は、ハードウェアによって実施されてよく、あるいは、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。設計において、装置は、取得ユニット及び決定ユニットを含み得る。例えば、取得ユニットは、第1SMFのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニットは、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定するよう構成される。プリセットアドレスは、I-SMFと同じエリアに位置する1つ以上のSMFのアドレスを含み、第1PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、第1SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーである。
【0081】
可能な設計において、装置は再確立ユニットを更に含む。再確立ユニットは、決定ユニットが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガするよう構成される。
【0082】
可能な設計において、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうか決定する場合に、決定ユニットは、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含む場合に、I-SMFについて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含まない場合に、I-SMFについて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定するよう特に構成される。
【0083】
決定ユニットが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、再確立ユニットが端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガする場合に基づいて、任意に、再確立ユニットは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう構成され得る。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。更に、任意に、再確立ユニットは、端末デバイスへのN1/N2接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう更に構成されてもよい。端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとタイマが起動されるので、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0084】
第10の側面に従って、通信装置が提供される。装置は、SMFであってよく、あるいは、SMFのコンポーネントであってよい。装置は、第5の側面又は第5の側面の可能な設計のうちいずれか1つに係る方法を実施する機能を備える。機能は、ハードウェアによって実施されてよく、あるいは、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することによって実施されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。設計において、装置は、取得ユニット及び決定ユニットを含み得る。例えば、取得ユニットは、第1I-SMFのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニットは、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、SMFと同じエリアに位置する1つ以上のI-SMFのアドレスを含み、PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであってよく、SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーであってよい。
【0085】
可能な設計において、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニットは、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含む場合に、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含まない場合に、SMFについて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離してると決定するよう特に構成される。
【0086】
可能な設計において、装置は、決定ユニットが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう構成される再確立ユニットを更に含む。
【0087】
決定ユニットが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、再確立ユニットが端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する場合に基づいて、任意に、再確立ユニットは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう更に構成され得る。このようにして、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0088】
第11の側面に従って、本願の実施形態は通信装置を提供する。通信装置はインターフェース回路及びプロセッサを含み、プロセッサ及びインターフェース回路は互いに結合されている。プロセッサは、ロジック回路を使用すること又はコード命令を実行することによって、上記の側面及び側面の可能な設計で記載されている方法を実施するよう構成される。インターフェース回路は、当該通信装置とは別の通信装置から信号を受信し、該信号をプロセッサへ送るか、又はプロセッサからの信号を当該通信装置とは別の通信装置へ送信するよう構成される。インターフェース回路は、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。
【0089】
任意に、通信装置は、プロセッサによって実行される命令を記憶するか、又はプロセッサによる命令の実行に必要な入力データを記憶するか、又はプロセッサが命令を実行した後に生成されるデータを記憶するよう構成されるメモリを更に含んでもよい。メモリは、物理的に独立したユニットであってよく、又はプロセッサへ結合されてよく、あるいは、プロセッサがメモリを含む。
【0090】
第12の側面に従って、本願の実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム又は読み出し可能な命令を記憶し、コンピュータプログラム又は読み出し可能な命令が通信装置によって実行される場合に、上記の側面又は側面の可能な設計の方法は実行される。
【0091】
第13の側面に従って、本願の実施形態はチップシステムを提供する。チップシステムはプロセッサを含み、メモリを更に含んでもよい。メモリは、プログラム、命令、又はコードを記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラム、命令、又はコードを実行して、上記の側面又はジョプ器の側面の可能な設計の方法を実施するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、あるいは、チップ及び他のディスクリート部品を含んでもよい。
【0092】
第14の側面に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品が通信装置によって実行されるとき、上記の側面又は上記の側面の可能な設計の方法は実行される。
【0093】
第15の側面に従って、通信システムが提供される。システムは、第1制御プレーンネットワーク要素、第1ユーザプレーンネットワーク要素、及び第2ユーザプレーンネットワーク要素を含む。第1制御プレーンネットワーク要素は、上記の側面又は上記の側面の可能な設計の方法を実行するよう構成される。
【0094】
可能な設計において、システムは第2制御プレーンネットワーク要素を含み、第2制御プレーンネットワーク要素は、上記の側面又は上記の側面の可能な設計で第2制御プレーンネットワーク要素によって実行される動作を実行するよう構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0095】
図1a】本願の実施形態に係るCUPS EPCネットワークアーキテクチャの模式図である。
図1b】本願の実施形態に係る通信システムのアーキテクチャの模式図である。
図2a】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート1である。
図2b】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート2である。
図2c】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート3である。
図3】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の模式図1である。
図4】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の模式図2である。
図5】本願の実施形態に係るPDN再確立の概略フローチャート1である。
図6】本願の実施形態に係るPDN再確立の概略フローチャート2である。
図7】本願の実施形態に係るPDN再確立の概略フローチャート3である。
図8】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート4である。
図9】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の模式図3である。
図10】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート5である。
図11】本願の実施形態に係る、5G通信システムでのユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート1である。
図12】本願の実施形態に係る、5G通信システムでのユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート2である。
図13】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後に実行される動作プロシージャの模式図1である。
図14】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後に実行される動作プロシージャの模式図2である。
図15】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後に実行される動作プロシージャの模式図3である。
図16】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート6である。
図17】本願の実施形態に係る、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の概略フローチャート7である。
図18】本願の実施形態に係る通信装置の構造の模式図1である。
図19】本願の実施形態に係る通信装置の構造の模式図1である。
【発明を実施するための形態】
【0096】
本願の実施形態は、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定するために、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法及び通信装置を提供する。方法及び装置は、同じ又は類似した技術的概念に基づいて想起されたものである。方法及び装置は、課題を解決するための類似した原理を備えている。そのため、装置及び方法の実施については、相互に参照すべきである。繰り返される部分の詳細は記載されない。
【0097】
本願の実施形態の説明において、「/」という文字は、通常、関連するオブジェクトの間の“論理和”関係を示す。「第1」、「第2」、及び「第3」などの語は、区別及び説明のために使用されているに過ぎず、相対的な重要度の指示若しくは意味合い、又は順序の指示若しくは意味合いとしては理解され得ない。
【0098】
本願の実施形態で提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法は、第4世代(4th generation,4G)通信システム、例えば、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)に適用されてよく、あるいは、5G通信システム、例えば、5Gニュー・ラジオ(new radio,NR)に適用されてよく、あるいは、将来の進化した様々な通信システム、例えば、第6世代(6th generation,6G)通信システム又はeia-space-sea統合通信システムに適用されてよい。
【0099】
以下は、添付の図面を参照して本願の実施形態について詳細に記載する。図1a及び図1bは、夫々、4G通信システムのアーキテクチャ及び5G通信システムのアーキテクチャの例を示す。
【0100】
最初に、4G通信システムのアーキテクチャが、説明のための例として使用される。
【0101】
3GPPプロトコルは、エボルブド・パケット・コア(evolved packet core,EPC)ネットワークアーキテクチャについて記述しており、端末デバイスとサーバとの間のデータフロー伝送は、当該ネットワークアーキテクチャに基づいて実施できる。一般に、EPCネットワークアーキテクチャは、サービングゲートウェイ(serving gateway,SGW)及びパケットデータネットワーク(packet data network,PDN)ゲートウェイ(PDN gateway,PGW)を含む。3GPPプロトコルは、EPCネットワークアーキテクチャにおける制御及びユーザプレーン分離(control and user plane separation,CUPS)ケースについて記述している。図1aは、CUPS EPCネットワークアーキテクチャを示す。本願の実施形態で提供される、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離を決定する方法は、図1aに示されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。CUPSは、ゲートウェイが機能に基づいて制御プレーンゲートウェイとユーザプレーンゲートウェイとに分けられることを意味する。図1aに示されるように、SGWは、ユーザプレーン用サービングゲートウェイ(serving gateway for user plane,SGW-U)と制御プレーン用サービングゲートウェイ(serving gateway for control plane,SGW-C)とに分けられる。SGW-Uは、非CUPS EPCネットワークアーキテクチャ内のSGWのユーザプレーン機能を実装してもよく、SGW-Cは、非CUPS EPCネットワークアーキテクチャ内のSGWの制御プレーン機能を実装してもよい。同様に、PGWは、ユーザプレーン用PDNゲートウェイ(packet data network gateway for user plane,PGW-U)と制御プレーン用PDNゲートウェイ(packet data network gateway for control plane,PGW-C)とに分けられる。PGW-Uは、非CUPS EPCネットワークアーキテクチャ内のPGWのユーザプレーン機能を実装してもよく、PGW-Cは、非CUPS EPCネットワークアーキテクチャ内のPGWの制御プレーン機能を実装してもよい。
【0102】
EPCネットワークアーキテクチャは端末デバイスを更に含む。端末デバイスはユーザ装置(user equipment,UE)、モバイル局(mobile station,MS)、モバイル端末(mobile terminal,MT)などとも呼ばれることがあり、ユーザにボイス又はデータコネクティビティを提供するデバイスであるか、あるいは、インターネット・オブ・シングスデバイスであってもよい。例えば、端末デバイスは、無線通信機能を備えている手持ち式デバイス、車載型デバイス、などを含む。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートバンド、又はペドメータ)、車載型デバイス(例えば、自動車、バイク、電気自動車、飛行機、船、列車、又は高速鉄道の車載型デバイス)、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、スマートホームデバイス(例えば、冷蔵庫、テレビ、空調機、又は電気メータ用)、インテリジェントロボット、ワークショップデバイス、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、飛行デバイス(例えば、インテリジェントロボット、熱気球、無人航空機、又は飛行機)、などであってもよい。代替的に、端末デバイスは、端末機能を備えている他のデバイスであってもよい。例えば、端末デバイスは、インターネット・オブ・ビークル通信で端末として機能するデバイスであってもよい。
【0103】
任意に、EPCネットワークアーキテクチャは、モビリティ・マネージメント・エンティティ(mobility management entity,MME)及びホーム・サブスクライバ・サーバ(home subscriber server,HSS)を更に含んでもよく、MMEは、ユーザ装置(user equipment,UE)のモバイルコンテキスト及びセッションコンテキストを管理するよう構成される。更に、EPCネットワークアーキテクチャは、課金ゲートウェイ(charging gateway,CG)、オンライン課金システム(online charging system,OCS)、及び合法的傍受ゲートウェイ(lawful interception gateway,LIG)などの、監視機能に関係がある監視ネットワーク要素を更に含む。PGW-Cは、これらの監視ネットワーク要素を使用することによって端末サービスの監視、例えば、端末サービスに関する課金及び合法的傍受を実施し得る。
【0104】
CUPSセッションにおいて、制御プレーンネットワーク要素は、SGW-C及びPGW-Cを含み、ユーザプレーンネットワーク要素は、SGW-U及びPGW-Uを含む。通常、制御プレーンネットワーク要素(SGW-C及びPGW-C)は、州都や地方の中心に一元的に配置され、ユーザプレーンネットワーク要素(SGW-U及びPGW-U)は、ユーザに近い都市に配置される。これは、サービスアクセスパスを短縮し、ユーザのサービス経験を向上させ、ベアラネットワーク上の伝送帯域幅を節約することができる。
【0105】
ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかをどのように決定するかは、解決される必要がある課題である。非CUPSシナリオにおいて、MMEは、SGW及びPGWの正規のノード名(canonical-node-name)に基づいてSGWとPGWとの間の分離を決定し得る。具体的に、SGWが端末デバイスの移動中に変化するとき、MMEは端末のために新しいSGWを選択する。MMEは、端末デバイスが現在位置しているトラッキングエリア(Tracking Area,TA)に基づいてクエリにより新しいSGWのホスト名を取得する。MMEは、新しいSGWのホスト名から正規のノード名(canonical-node-name)を抽出し、正規のノード名を、端末デバイスによってアンカーされているPGWのローカルで記憶されている正規のノード名と比較する。MMEが、SGWのPGWの正規のノード名が異なること、又は標準化されたノード名によって識別されるエリア内のいくつかのフィールドが異なることを見つける場合、MMEは、SGWがPGWから分離していると見なし、PDN再確立をトリガする。
【0106】
しかし、非CUPSシナリオにおいて、MMEがユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法は、CUPSシナリオに適用可能でない。CUPSシナリオにおいて、制御プレーンネットワーク要素(SGW-C及びPGW-C)及びユーザプレーンネットワーク要素(SGW-U及びPGW-U)は、異なる物理ノードに配置されている。ゲートウェイを選択するとき、MMEは、クエリによりTA及びアクセスポイント名(access point name,APN)に基づいてSGW-C及びPGW-Cのホスト名を夫々取得し、ホスト名から正規のノード名を抽出し、最後に、クエリによりSGW-C及びPGW-Cのインターフェース・インターネット・プロトコル(internet protocol,IP)情報を取得する。SGW-う及びPGW-Uは夫々、特定の規則に従ってSGW-C及びPGW-Cによって選択される。CUPSシナリオでは、正規のノード名は、MMEによって、ユーザプレーンネットワーク要素(SGW-U及びPGW-U)の代わりに制御プレーンネットワーク要素(SGW-C及びPGW-C)を選択するために使用されることが分かる。正規のノード名に基づいて、MMEは、SGW-CがPGW-Cから分離しているかどうかを決定することしかできず、SGW-UがPGW-Uから分離しているかどうかを決定することはできない。
【0107】
制御プレーンネットワーク要素の同じ組が複数のエリアでユーザプレーンネットワーク要素へ接続されており、端末デバイスがこれらのユーザプレーンネットワーク要素間を移動するとき、MMEは、SGW-UがPGW-Uから分離しているかどうかを正確には決定することができない。例えば、CUPSシナリオにおいて、ほとんどのエリアのネットワーク配置原理は、SGW-C及びPGW-Cが大きいエリア/州都に一元的に配置され、相応して、州全体のエリアアクセス及び州全体の全てのユーザプレーンネットワーク要素を管理し、SGW-U及びPGW-Uが都市に配置される、というものである。このシナリオでは、ユーザが州内を移動するとき、SGW-Cが位置する制御プレーンノードは不変のままである。MMEは、ユーザが移動した後には、決定メカニズムを使用することによって、SGW-UがPGW-Uから分離しているかどうかを決定することができない。
【0108】
以下は、図1bの例に基づいて、5G通信システムのアーキテクチャについて記載する。
【0109】
図1bに示されるように、通信システムのアーキテクチャは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを含み得る。コアネットワークは、主に、次の重要な論理ネットワーク要素を含む:アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、ユーザプレーン機能ネットワーク要素、ポリシー制御機能ネットワーク要素、統合データ管理機能ネットワーク要素、など。例えば、図1bは、通信システムのアーキテクチャの可能な例を示し、通信システムのアーキテクチャ内のネットワーク要素又はデバイスは、具体例を使用することによって示される。具体的に、図1bに示される通信システムのアーキテクチャは、端末デバイス(UEが一例として使用される)、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function,AMF)ネットワーク要素、セッション管理機能(session management function,SMF)ネットワーク要素、ユーザプレーン機能(user plane function,UPF)ネットワーク要素、ポリシー制御機能(policy control function,PCF)ネットワーク要素、統合データ管理機能(unified data management function network element,UDM)、認証サーバ機能(authentication sever function,AUSF)ネットワーク要素、ネットワーク公表機能(network exposure function,NEF)ネットワーク要素、アプリケーション機能(application function,AF)ネットワーク要素、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function,NSSF)ネットワーク要素、(無線)アクセスネットワーク((radio) access network,(R)AN)デバイス、及びネットワークリポジトリ機能(network repository function,NRF)ネットワーク要素を含み得る。AMFネットワーク要素は、N2インターフェースを通じてアクセスネットワーク要素へ接続されてよく、アクセスネットワークデバイスは、N3インターフェースを通じてUPFへ接続されてよく、SMFは、N4インターフェースを通じてUPFへ接続されてよく、AMFネットワーク要素は、N1インターフェースを通じてUEへ接続されてよい。インターフェース名は、説明のための例に過ぎない。これは、本願の実施形態で特に限定されない。本願の実施形態は、図1bに示される通信システムに制限されないことが理解されるべきである。図1bに示されるネットワーク要素の名称は、ここでは説明のための例に過ぎず、本願の通信方法が適用される通信システムのアーキテクチャに含まれているネットワーク要素を制限するよう意図されない。
【0110】
以下は、図1bの通信システム内のいくつかのネットワーク要素又はデバイスの機能について詳細に記載する。
【0111】
端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスの説明について、図1aの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0112】
アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、シグナリング処理、例えば、アクセス制御、モビリティ管理、アタッチメントとディタッチメント、及びゲートウェイ選択などの機能に主に関与する。AMFネットワーク要素が端末デバイス内のセッションにサービスを提供するとき、AMFネットワーク要素は、セッション識別子、セッション識別子に関連したSMFネットワーク要素識別子、などを記憶するよう、セッションのための制御プレーン記憶リソースを提供する。例えば、5Gでは、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、例えば、図1bに示されるように、AMFネットワーク要素であり得る。将来の通信では、例えば、6Gでは、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は依然としてAMFネットワーク要素であっても、又は他の名称を有してもよい。これは本願で限定されない。アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素がAMFネットワーク要素であるとき、AMFはNamfサービスを提供し得る。
【0113】
セッション管理機能ネットワーク要素は、モバイルネットワーク内のセッション管理、例えば、セッションの確立、変更、及び解放に主に関与する。例えば、具体的な機能には、ユーザへのIPアドレスの割り当て、メッセージ転送機能を提供するUPFの選択、などがある。例えば、5Gでは、セッション管理機能ネットワーク要素は、例えば、図1bに示されるように、SMFネットワーク要素であり得る。将来の通信では、例えば、6Gでは、セッション管理機能ネットワーク要素は、依然としてSMFネットワーク要素であっても、又は他の名称を有してもよい。これは本願で限定されない。セッション管理機能ネットワーク要素がSMFネットワーク要素であるとき、SMFはNamfサービスを提供し得る。
【0114】
ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、端末デバイスでのユーザデータの転送及び受信に関与する。UPFネットワーク要素は、データネットワークからユーザデータを受信し、ユーザデータを端末デバイスへアクセスネットワークデバイスを介して送信し得る。UPFネットワーク要素は更に、アクセスネットワークデバイスを介して端末デバイスからユーザデータを受信し、ユーザデータをデータネットワークへ転送し得る。端末デバイスにサービスを提供するためにUPFネットワーク要素によって使用される伝送リソース及びスケジューリング機能は、SMFネットワーク要素によって管理及び制御される。例えば、5Gでは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、例えば、図1bに示されるように、UPFネットワーク要素であり得る。将来の通信では、例えば6Gでは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、依然としてUPFネットワーク要素であっても、又は他の名称を有してもよい。これは本願で限定されない。
【0115】
図1bに示される通信システムのアーキテクチャは、図に示されているネットワーク要素のみを含むことに限られず、図1bに示される他のデバイスを更に含んでもよいことに留意されたい。詳細は、1つずつ本願においてここで記載されない。ネットワーク要素の分布形式は、本願の実施形態で限定されない。図1a及び図1bに示される分布形式は、例に過ぎない。これは本願で限定されない。
【0116】
コアネットワーク内の各ネットワーク要素は、機能エンティティ又はデバイスとも呼ばれることがあり、専用のハードウェア上で実装されたネットワーク要素であってよく、あるいは、専用のハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスであってよく、あるいは、適切なプラットフォーム上で仮想化された機能を備えたインスタンスであってよい。例えば、仮想化プラットフォームはクラスとプラットフォームであってよい。
【0117】
説明を容易にするために、図1bに示されるネットワーク要素は、本願で以下、説明のための例として使用され、XXネットワーク要素はXXと直接呼ばれる。本願中の全てのネットワーク要素の名称は単に例として使用されていることが理解されるべきであり、将来の通信では他の名称で呼ばれてもよく、あるいは、本願中のネットワーク要素は、将来の通信で同じ機能を備えている他のエンティティ又はデバイスで置換されてもよい。これは本願で限定されない。統一した記載がここでは与えられる。詳細は以下で再び記載されない。
【0118】
図1bに示される通信システムに基づいて、制御プレーンネットワーク要素はSMFであってよく、ユーザプレーンアンカーゲートウェイはPDUセッションアンカーUPF(PDU session anchor UPF,PSA-UPF)であってよい。端末デバイスがPSA-UPFのカバレッジエリアから出るとき、SMFは、端末デバイスの位置に基づいて中間UPF(intermediate UPF,I-UPF)を選択し、中継のためにアクセスネットワークデバイスとPSA-UPFとの間に中間UPFを挿入して、エンド間ネットワーク通信を実施する。SMFは、PSA-UPFがI-UPFから分離しているかどうかを決定する必要がある。端末デバイスがSMFサービス範囲から出るとき、AMFネットワーク要素は、端末デバイスの位置に基づいて、中間SMF(intermediate SMF,I-)を挿入することを選択し、I-SMFは、中継のためのI-UPFを選択する。I-SMF又はSMFは、PSA-UPFがI-UPFから分離しているかどうかを決定する必要がある。
【0119】
これに基づいて、本願の実施形態は、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいてユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定するために、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法を提供する。
【0120】
図2aに示されるように、本願の実施形態で提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法の具体的なプロシージャは、次の通りである:方法は、第1制御プレーンネットワーク要素によって実行されてよく、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-C、PGW-C、SMF、又はI-SMFであってよい。
【0121】
S201a:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得する。
【0122】
第1ユーザプレーンネットワーク要素はユーザプレーンアンカーである。
【0123】
S202a:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する、つまり、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する。
【0124】
本願で、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、端末デバイスへのデータ伝送パス接続を再確立すべきかどうかを決定すること、又はトラフィック転送パス(若しくはデータ伝送パス)を最適化すべきかどうかを決定すること、又はトラフィック迂回(若しくはデータ伝送迂回)が存在するかどうかを決定することとしても理解され得る。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定し、更に、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定すると、分離後に実行される動作、例えば、端末デバイスへのデータ伝送パス接続の再確立を実行し得る。代替的に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、端末デバイスへのデータ伝送パス接続を再確立すべきかどうかを直接に決定し、端末デバイスへのデータ伝送パス接続が再確立されると第1制御プレーンネットワーク要素が決定する場合に、データ伝送パスを再確立してもよい。他の例として、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、トラフィック迂回が存在するかどうかを決定し、トラフィック迂回が存在すると決定すると、処理、例えば、端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を実行してもよい。
【0125】
図2aの実施形態では、第1制御プレーンネットワーク要素は、2つのユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいて決定でき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の効率及び精度を向上させることができるので、トラフィック迂回を回避するために、ユーザプレーンゲートウェイが分離しているときにタイムリーに対策が講じられ得る。
【0126】
任意に、S201aで、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得する。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つのユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子をローカルで取得し、もう1つのユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子を第2制御プレーンネットワーク要素から取得し得る。第1制御プレーンネットワーク要素の異なるタイプに基づいて、以下では、例を使用することよって別々に説明を提供する。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素はSGW-Cであり、SGW-Cは、PGW-Cから第1PGW-Uのノード識別子を取得し得る。他の例として、第1制御プレーンネットワーク要素はPGW-Cであり、PGW-Cは、SGW-Cから第1SGW-Uのノード識別子を取得し得る。他の例として、第1制御プレーンネットワーク要素はSMFであり、I-SMFが挿入されないとき、2つのユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子をローカルで取得し得る。他の例として、第1制御プレーンネットワーク要素はSMFであり、SMFは、I-SMFが挿入されるとき、I-SMFから第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。他の例として、第1制御プレーンネットワーク要素はI-SMFであり、I-SMFは、SMFから第1PSA-UPFのノード識別子を取得し得る。
【0127】
図2aの実施形態に基づいて、以下は、第1制御プレーンネットワーク要素が異なるネットワーク要素であるとき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する対応する方法について別途記載する。
【0128】
図2bに示されるように、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-C又はPGW-Cであるとき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは次の通りである:
【0129】
S201b:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子を取得する。
【0130】
第1PGW-Uはユーザプレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスする。3GPPは、PGW-Uが端末デバイスの移動中に変更され得ないことを規定しており、第1PGW-Uは端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、第1PGW-Uは、端末デバイスの移動プロセス中に変更され得ない。
【0131】
S202b:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する。
【0132】
図2bの実施形態では、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PGW-Uのノード識別子及び第1SGW-Uのノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかはCUPSシナリオにおいて決定でき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の効率及び精度を向上させることができるので、トラフィック迂回を回避するために、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているときにタイムリーに対策が講じられ得る。
【0133】
図2cに示されるように、第1制御プレーンネットワーク要素がI-SMF又はSMFであるとき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは次の通りである:
【0134】
S201c:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子を取得する。
【0135】
第1PSA-UPFはユーザプレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはデータネットワーク(data network,DN)にアクセスする。第1PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーである。
【0136】
S202c:第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定する。
【0137】
図2cの実施形態では、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子に基づいて、第1I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、制御及びユーザプレーン分離シナリオにおいて決定でき、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定の効率及び精度を向上させることができるので、トラフィック迂回を回避するために、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているときにタイムリーに対策が講じられ得る。
【0138】
以下は、図2bの実施形態に基づいて、いくつかの可能な実施について記載する。
【0139】
第1制御プレーンネットワーク要素はSGW-C又はPGW-Cであってよく、SGW-Cは、端末デバイスが移動する場合に端末デバイスに対してMMEによって再選択されたSGW-Cであってよい。第1SGW-Uは、端末デバイスのためにSGW-Cによって再選択されたSGW-Uである。PGW-Cは制御プレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスする。3GPPプロトコルは、PGW-Cが端末デバイスの移動中に変更され得ないことを規定する。
【0140】
3GPP TS 29.244プロトコルの定義に従って、ゲートウェイがCUPSに配置される場合に、制御プレーンネットワーク要素及びユーザプレーンネットワーク要素は、Sxインターフェースを介して相互接続され、ノード識別子(Node ID)によって識別される。すなわち、CUPS配置中、SGW-Cは、Sxインターフェースを介してSGW-Uのノード識別子を取得でき、PGW-Cは、Sxインターフェースを介してPGW-Uのノード識別子を取得できる。端末デバイスはエリア間を移動するとき、MMEは、端末デバイスの現在の位置に基づいてSGW-Uを選択し直し、端末デバイスが位置するSGW-Uのノード識別子を記録する。PGW-C及びPGW-Uは、端末デバイスの移動中にアンカーされて不変である。SGW-Cは第1SGW-Uの第2ノード識別子を知っており、PGW-Cは第1PGW-Uの第1ノード識別子を知っている、ことが分かる。
【0141】
以下は、第1制御プレーンネットワーク要素がS201bで第1ノード識別子及び第2ノード識別子を取得する任意の実施について記載する。
【0142】
第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cであるとき、SGW-Cは、第1SGW-Uの第2ノード識別子を知っており(例えば、SGW-Cはローカルストレージから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得する)、SGW-Cは、PGW-Cから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得し得る。
【0143】
第1制御プレーンネットワーク要素がPGW-Cであるとき、PGW-Cは、第1PGW-Uの第1ノード識別子を知っており(例えば、PGW-Cはローカルストレージから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得する)、PGW-Cは、SGW-Cから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得し得る。
【0144】
以下は、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cであるときに第1制御プレーンネットワーク要素が第1ノード識別子を取得する任意の実施と、第1制御プレーンネットワーク要素がPGW-Cであるときに第1制御プレーンネットワーク要素が第2ノード識別子を取得する任意の実施とについて別々に記載する。
【0145】
SGW-c及びPGW-Cは一体化されても、又は分離されてもよい。SGW-C及びPGW-Cが一体化されるとは、SGW-C及びPGW-Cが同じ制御プレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。SGW-C及びPGW-Cが分離されるとは、SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。例えば、SGW-C及びPGW-Cが一体化される場合に、SGW-C及びPGW-Cのノード識別子は同じであることができ、SGW-C及びPGW-Cが分離される場合に、SGW-C及びPGW-Cのノード識別子は異なり得る。制御プレーンネットワーク要素は物理デバイス、物理ノード、又は機能ネットワーク要素とも呼ばれ得る。制御プレーンネットワーク要素ノードは、専用のハードウェア上に実装されたネットワーク要素であってよく、あるいは、専用のハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスであってよく、あるいは、適切なプラットフォーム上で仮想化された機能を備えたインスタンスであってよい。例えば、仮想化プラットフォームはクラウドプラットフォームであってよい。制御プレーンネットワーク要素は、例えば、中央集権型ゲートウェイ(centralized gateway,CGW)である。
【0146】
SGW-C及びPGW-Cが同じ制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される場合に、SGW-Cは、ローカルPGW-Cから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得でき、ローカルPGW-Cは制御プレーンネットワーク要素ノードである。PGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素ノードの内部シグナリングを使用することによって第1ノード識別子をSGW-Cへ転送でき、SGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素ノードの内部シグナリングを使用することによってPGW-Cから第1ノード識別子を取得し得る。
【0147】
同様に、SGW-C及びPGW-Cが同じ制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される場合に、PGW-Cは、ローカルSGW-Cから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得でき、ローカルSGW-Cは制御プレーンネットワーク要素ノードである。SGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素ノードの内部シグナリングを使用することによって第2ノード識別子をPGW-Cへ転送でき、PGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素ノードの内部シグナリングを使用することによってSGW-Cから第2ノード識別子を取得し得る。
【0148】
SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される場合に、PGW-Cは、SGW-Cとメッセージを交換することによって第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得し得る。任意に、SGW-Cは、変更ベアラ要求(Modify Bearer Request)メッセージをPGW-Cへ送信してもよく、変更ベアラ要求メッセージは、第1SGW-Uの第2ノード識別子を運び得る。PGW-Cは、SGW-Cから変更ベアラ要求メッセージを受信し、変更ベアラ要求メッセージから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得する。
【0149】
同様に、SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される場合に、SGW-Cは、PGW-Cとメッセージを交換することによって第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得し得る。任意に、PGW-Cは、変更ベアラ応答(Modify Bearer Response)メッセージをSGW-Cへ送信してもよく、変更ベアラ応答メッセージは、第1PGW-Uの第1ノード識別子を運ぶ。SGW-Cは、PGW-Cから変更ベアラ応答メッセージを受信し、SGW-Cは、変更ベアラ応答メッセージから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得する。3GPP 29.274プロトコルに従って、端末デバイスが移動するとき、SGWは再選択され、新しいSGW-Cは、端末デバイスによってアンカーされているPGW-Cへ変更ベアラ要求メッセージを送信し、変更ベアラ要求メッセージは、ローカルIPアドレス及びGTPトンネルのTEIDを更新するために使用され得る。PGW-Cは、変更ベアラ応答メッセージをSGW-Cへ返し、変更ベアラ応答メッセージは、S5/S8パススイッチングを完了するよう、ローカルIPアドレス及びGPRSトンネリングプロトコル(GPRS Tunneling Protocol,GTP)トンネルのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier,TEID)を運ぶ。本願のこの実施形態で、SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置され、SGW-Cが第1ノード識別子を取得する場合に、SGW-Cは、3GPP 29.274プロトコルにおける変更ベアラ応答メッセージを拡張し、第1PGW-Uの第1ノード識別子を示し得る第1プライベート情報要素を、PGW-CによってSGW-Cへ送信される変更ベアラ応答メッセージに加え、第1PGW-Uの第1ノード識別子を変更ベアラ応答メッセージの第1プライベート情報要素に詰め得る。このようにして、SGW-Cは、変更ベアラ応答メッセージから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得する。SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置され、PGW-Cが第2ノード識別子を取得する場合に、PGW-Cは、3GPP 29.274プロトコルにおける変更ベアラ要求メッセージを拡張し、第1SGW-Uの第2ノード識別子を示し得る第2プライベート情報要素を、SGW-C及びPGW-CによってPGW-Cへ送信される変更ベアラ要求メッセージに加え、第1SGW-Uの第2ノード識別子を変更ベアラ要求メッセージの第2プライベート情報要素に詰め得る。このようにして、PGW-Cは、ベアラ要求メッセージから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得し得る。
【0150】
以下は、図2cの実施形態に基づいて、いくつかの可能な実施について記載する。
【0151】
以下は、第1制御プレーンネットワーク要素がS201cで第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子を取得する任意の実施について記載する。
【0152】
第1制御プレーンネットワーク要素はSMF又はI-SMFであってよい。
【0153】
第1制御プレーンネットワーク要素がI-SMFであるとき、I-SMFは、第1I-UPFのノード識別子を知っており(例えば、I-SMFはローカルストレージから第1I-UPFのノード識別子を取得する)、I-SMFは、SMFから第1PSA-UPFのノード識別子を取得し得る。
【0154】
第1制御プレーンネットワーク要素がSMFであるとき、I-SMFが挿入されないシナリオでは、SMFは、第1PSA-UPFのノード識別子及び第1I-UPFのノード識別子をローカルで取得し得る。
【0155】
第1制御プレーンネットワーク要素がSMFであるとき、I-SMFが挿入されるシナリオでは、SMFは、第1PSA-UPFのノード識別子を知っており(例えば、SMFはローカルストレージから第1PSA-UPFのノード識別子を取得する)、SMFは、I-SMFから第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。
【0156】
以下は、第1制御プレーンネットワーク要素がI-SMFであるときに第1制御プレーンネットワーク要素が第1ノード識別子を取得する任意の実施と、第1制御プレーンネットワーク要素がSMFであるときに第1制御プレーンネットワーク要素が第2ノード識別子を取得する任意の実施とについて別々に記載する。
【0157】
I-SMFが挿入される場合に、SMFは、I-SMFとメッセージを交換することによって第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。任意に、I-SMFは、PDUセッション作成要求(Nsmf_PDUSession_Create Request)メッセージをSMFへ送信でき、PDUセッション作成要求メッセージは、第1I-UPFのノード識別子を運び得る。SMFは、I-SMFからPDUセッション作成要求メッセージを受信し、PDUセッション作成要求メッセージから第1I-UPFのノード識別子を取得する。
【0158】
I-SMFが挿入される場合に、I-SMFは、SMFとメッセージを交換することによって第1PSA-UPFのノード識別子を取得し得る。任意に、SMFは、PDUセッション作成応答(Nsmf_PDUSession_Create Response)メッセージをI-SMFへ送信してもよく、PDUセッション作成応答メッセージは、第1PSA-UPFのノード識別子を運ぶ。I-SMFは、SMFからPDUセッション作成応答メッセージを受信し、I-SMFは、PDUセッション作成応答メッセージから第1PSA-UPFのノード識別子を取得する。本願のこの実施形態で、I-SMFが挿入され、I-SMFが第1ノード識別子を取得する場合に、I-SMFは、PDUセッション作成応答メッセージを拡張し、第1PSA-UPFのノード識別子を示し得るプライベート情報要素を、SMFによってI-SMFへ送信されるPDUセッション作成応答メッセージに加え、第1PSA-UPFのノード識別子をPDUセッション作成応答メッセージのプライベート情報要素に詰め得る。このようにして、I-SMFは、PDUセッション作成応答メッセージから第1PSA-UPFのノード識別子を取得する。I-SMFが挿入され、SMFが第1I-UPFのノード識別子を取得する場合に、SMFは、PDUセッション作成要求メッセージを拡張し、第1I-UPFのノード識別子を示し得るプライベート情報要素を、I-SMFによってSMFへ送信されるPDUセッション作成要求メッセージに加え、第1I-UPFのノード識別子をPDUセッション作成要求メッセージのプライベート情報要素に詰め得る。このようにして、SMFは、PDUセッション作成要求メッセージから第1I-UPFのノード識別子を取得し得る。
【0159】
まとめると、第1制御プレーンネットワーク要素が第1ノード識別子及び第2ノード識別子を取得する任意の実施が記載された。以下は、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する任意の実施について記載する。
【0160】
決定方法1:第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じであるかどうかを決定することによって決定される。
【0161】
例えば、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子とは異なる場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する。
【0162】
制御プレーンネットワーク要素と同様に、2つのユーザプレーンネットワーク要素SGW-U及びPGW-Uも一体化されても、又は分離されてもよい。2つのユーザプレーンネットワーク要素が一体化されるとは、2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じユーザプレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。2つのユーザプレーンネットワーク要素が分離されるとは、2つのユーザプレーンネットワーク要素が異なるユーザプレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。
【0163】
ユーザプレーンネットワーク要素がSGW-U及びPGW-Uである例が、決定方法1について詳細に記載するために使用される。
【0164】
SGW-U及びPGW-Uが一体化されるとは、SGW-U及びPGW-Uが同じユーザプレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。SGW-U及びPGW-Uが分離されるとは、SGW-U及びPGW-Uが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置されることを意味する。ユーザプレーンネットワーク要素ノードは物理デバイス、物理ノード、又は機能ネットワーク要素とも呼ばれ得る。ユーザプレーンネットワーク要素ノードは、専用のハードウェア上に実装されたネットワーク要素であってよく、あるいは、専用のハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスであってよく、あるいは、適切なプラットフォーム上で仮想化された機能を備えたインスタンスであってよい。例えば、仮想化プラットフォームはクラウドプラットフォームであってよい。ユーザプレーンネットワーク要素ノードは、例えば、分散型ゲートウェイ(distributed gateway,DGW)である。
【0165】
SGW-U及びPGW-Uが同じユーザプレーンネットワーク要素ノードに配置される場合に、SGW-U及びPGW-Uは同じノード識別子を使用し、SGW-U及びPGW-Uの夫々のノード識別子はユーザプレーンネットワーク要素ノードの名称、ユーザプレーンネットワーク要素ノードのIPアドレス、又はユーザプレーンネットワーク要素ノードの他の識別子にセットされ得る。第1ノード識別子が第2ノード識別子とは異なるとき、SGW-U及びPGW-Uは異なるユーザプレーンネットワーク要素ノードに位置し、つまり、SGW-UはPGW-Uから分離している。従って、決定方法1において、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じであるかどうかを決定することによって決定され得る。この決定方法は厳密かつ正確である。決定方法1を使用してユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定することは、決定精度を向上させるのに役立ち得る。
【0166】
決定方法2:
【0167】
第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報とは異なる場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する。
【0168】
第1情報は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示し、第2情報は、第2ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示す。
【0169】
本願において、エリアは地理的エリアであってよく、ネットワーク要素又はデバイス間で合意された地域であってよい。エリアはサービス要件に基づいて変化してもよい。エリアは、州、市、又は郡の粒度にあってよい。例えば、エリアは、A州のA市である。他の例として、エリアは、B州のB市である。
【0170】
決定方法2において、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかは、ノード識別子内に含まれエリアを示す情報に基づいて、決定される。第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素が異なるユーザプレーンゲートウェイノードに位置する場合、第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素は同じエリアに位置している可能性があることが理解され得る。この場合、第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素は異なるユーザプレーンゲートウェイノードに位置しているが、決定方法2が使用される場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定する。
【0171】
2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDN再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素を横切る形でユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する方法と比較して、この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作は分離の後で更に実行される。これにより、分離後に実行される不必要な動作によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。
【0172】
例えば、2つのユーザプレーンネットワーク要素はSGW-U及びPGW-Uである。決定方法2において、第1ノード識別子及び第2ノード識別子は、構造化された方法で名付けられる必要がある。いくつかのフィールド、例えば、第1ノード識別子内にあってエリアを識別する第1情報、及び第2ノード識別子内にあってエリアを識別する第2情報は、エリアを識別する。
【0173】
決定方法3:
【0174】
第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループにない、つまり、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が異なるグループ内にある場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する。
【0175】
本願において、「グループ」は、セット、リスト、又は組み合わせとも呼ばれ得る。任意に、1グループ内の第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素は、同じエリアに位置している可能性がある。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つ以上のグループを予め設定してよく、同じエリア内に位置する第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子は、同じグループに設定される。
【0176】
決定方法3において、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にあるかどうかに基づいて決定される。第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素が異なるユーザプレーンゲートウェイノードに位置する場合にも、第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子は同じグループに位置する可能性があることが理解され得る。この場合、第1ユーザプレーンネットワーク要素及び第2ユーザプレーンネットワーク要素は異なるユーザプレーンゲートウェイノードに位置するが、決定方法3が使用される場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定する。
【0177】
2つのユーザプレーンネットワーク要素が同じノードにないが同じエリア内にある場合、パス伝送冗長性はそれほど大きくなく、PDN再確立の要求はそれほど高くない。この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは、柔軟に決定できる。ユーザプレーンネットワーク要素を横切る形でユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する方法と比較して、この決定方法では、ユーザプレーンネットワーク要素間にエリアがまたがる場合にのみ、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定され、動作は分離の後で更に実行される。これにより、分離後に実行される不必要な動作によって引き起こされるシグナリング消費を回避できる。
【0178】
2つのユーザプレーンネットワーク要素がSGW-U及びPGW-Uであるとき、決定方法1及び決定方法3では、ノード識別子は、構造化された方法で名付けられる必要がない。ノード識別子が目下on-netデバイスに設定されている場合、on-netデバイスはノード識別子を変更する必要がない。
【0179】
まとめると、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する任意の実施が記載され、決定方法1、決定方法2、及び決定方法3を含む。
【0180】
以下は、具体的な適用シナリオを参照して例を使用することによって、決定方法1、決定方法2、及び決定方法3について記載する。
【0181】
最初に、4G通信システムでの適用シナリオが説明のための例として使用される。
【0182】
図3は、端末デバイスの移動過程の2つのシナリオを示す。シナリオ1では、端末デバイスは、A市のa郡からA市のb郡に移動する。シナリオ2では、端末デバイスは、A市のb郡からB市に移動する。
【0183】
A市のa郡、A市のb郡、及びB市において、SGW-U及びPGW-Uは両方とも同じユーザプレーンゲートウェイノードに配置される。A市のa郡では、SGW-U1及びPGW-U1がDGW1に配置される。A市のb郡では、SGW-U2及びPGW-U2がDGW2に配置される。B市では、SGW-U3及びPGW-U3がDGW3に配置される。A市のa郡、A市のb郡、及びB市はA州に属する。制御プレーンネットワーク要素はA州に位置する。SGW-C及びPGW-Cは同じ制御プレーンゲートウェイノードに配置される。A州では、SGW-C及びPGW-CがCGWに配置される。制御プレーンネットワーク要素の同じ組が、複数のエリア内のユーザプレーンネットワーク要素へ接続される。A州のSGW-Cは、SGW-U1、SGW-U2、及びSGW-U3へ接続され、A州のPGW-Cは、PGW-U1、PGW-U2、及びPGW-U3へ接続される。図3は、A州のSGW-CがMMEへ接続されることを更に示す。
【0184】
図3からは、シナリオ1で、端末デバイスがA市のa郡からA市のb郡へ移動するとき、SGW-Uは再選択されて、SGW-U1からSGW-U2に変化し、PGW-U1はアンカーされており不変であることが分かる。このように、SGW-U2はDGW2に位置し、PGW-U1はDGW1に位置する。すなわち、SGW-U2及びPGW-U1は異なるユーザプレーンゲートウェイノードに位置している。シナリオ2で、端末デバイスがA市のb郡からB市へ移動するとき、SGW-Uは再選択されて、SGW-U2からSGW-U3に変化し、PGW-U2はアンカーされており不変である。
【0185】
制御プレーンネットワーク要素は、決定方法1乃至決定方法3で、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し得る。第1制御プレーンネットワーク要素は、A州のSGW-C又はA州のPGW-Cであってよい。
【0186】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法1で、シナリオ1においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U2のノード識別子がPGW-U1のノード識別子と同じであるかどうかを決定し得る。例えば、SGW-U2のノード識別子は「DGW2」であり、PGW-U1のノード識別子は「DGW1」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、比較により、「DGW2」が「DGW1」とは異なること(つまり、DGW2≠DGW1)を決定する場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-UがPGW-Uから分離していると見なす。
【0187】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法2で、シナリオ1においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U2のノード識別子内の第1情報がPGW-U1のノード識別子内の第2情報と同じであるかどうかを決定し得る。SGW-U2のノード識別子内の第1情報がPGW-U1のノード識別子内の第2情報と同じである場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U2のノード識別子内の第1情報がPGW-U1のノード識別子内の第2情報とは異なる場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。例えば、SGW-U2のノード識別子は「DGW2.cityA.provinceA」であり、SGW-U2が位置するエリアを示す第1情報は「cityA.provinceA」であり、PGW-U1のノード識別子は「DGW1.cityA.provinceA」であり、PGW-U1が位置するエリアを示す第2情報は「cityA.provinceA」である。第1情報は第2情報と同じである。この場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していないと決定する。決定方法1及び決定方法2に基づいて第1制御プレーンネットワーク要素によってシナリオ1においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定した結果は異なることが分かる。
【0188】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法2で、シナリオ2においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報と同じであるかどうかを決定し得る。SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報と同じである場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報とは異なる場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。例えば、SGW-U3のノード識別子は「DGW3.cityB.provinceA」であり、SGW-U3が位置するエリアを示す第1情報は「cityB.provinceA」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2.cityA.provinceA」であり、PGW-U2が位置するエリアを示す第2情報は「cityA.provinceA」である。第1情報は第2情報とは異なる。この場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。
【0189】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法3で、シナリオ1においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U2のノード識別子及びPGW-U1のノード識別子が同じグループ内にあるかどうかを決定し得る。SGW-U2のノード識別子及びPGW-U1のノード識別子が同じグループ内にある場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U2のノード識別子及びPGW-U1のノード識別子が同じグループ内にない場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つ以上のグループを予め設定し得る。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、グループ1を{DGW1,DGW2}として設定し、グループ2を{DGW3}として設定する。SGW-U2のノード識別子は「DGW2」であり、PGW-U1のノード識別子は「DGW1」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、SGW-U2のノード識別子及びPGW-U1のノード識別子が同じグループ内にあると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していないと決定する。
【0190】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法3で、シナリオ2においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にあるかどうかを決定し得る。SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にある場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にない場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つ以上のグループを予め設定し得る。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、グループ1を{DGW1,DGW2}として設定し、グループ2を{DGW3}として設定する。SGW-U3のノード識別子は「DGW3」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にないと決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。
【0191】
図3に示される例では、SGW-C及びPGW-Cは同じ制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される。以下は、SGW-C及びPGW-Cが異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに配置される通信シナリオについて記載するための例として図4を使用する。図4に示されるシナリオは、可能な配置ケースを示していることが留意されるべきである。実際の応用では、1つのDGWが複数のCGWへ接続される通信シナリオが存在する可能性がある。
【0192】
図4は、端末デバイスの移動過程の2つのシナリオを示す。シナリオ3では、端末デバイスは、A州のB市からA州のC市へ移動する。シナリオ4では、端末デバイスは、A州のC市からB州のD市へ移動する。
【0193】
A州のB市、A州のC市、及びB州のD市において、SGW-U及びPGW-Uは両方とも同じユーザプレーンゲートウェイノードに配置される。A州のB市では、SGW-U2及びPGW-U2がDGW2に配置される。A州のC市では、SGW-U3及びPGW-U3がDGW3に配置される。B州のC市では、SGW-U4及びPGW-U4がDGW4に配置される。A州のPGW-C1はCGW1に位置し、PGW-C1はPGW-U2へ接続される、A州のSGW-C2及びPGW-C2はCGW2に位置し、SGW-C2はSGW-U3へ接続され、PGW-C2はPGW-U3へ接続される。B州のSGW-C3及びPGW-C3はCGW3に位置し、SGW-C3はSGW-U4へ接続され、PGW-C3はPGW-U4へ接続される。図4は、A州のMME1がCGW及びCGW2へ接続され、B州のMME2がCGW3へ接続されることを更に示す。
【0194】
図4からは、シナリオ3で、端末デバイスがA州のB市からA州のC市へ移動するとき、MME1は、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択して、元のSGW-C1からSGW-C2を選択し直すことが分かる。SGW-C2は、端末デバイスのためにSGW-U3を選択する。このように、SGW-UはSGW-U2からSGW-U3に変更される。PGW-C1及びPGW-U2は、アンカーされており不変である。SGW-C2及びPGW-C1は、異なるCGWに配置されている。
【0195】
第1制御プレーンネットワーク要素は、メッセージを交換することによって、比較に使用されるノード識別子を取得し得る。第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-C2又はPGW-C1であってよい。メッセージは、ユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子を交換するためにPGW-C1とSGW-C2との間で転送され得る。例えば、SGW-C2は、変更ベアラ要求(Modify Bearer Request)メッセージをPGW-C1へ送信してよく、変更ベアラ要求メッセージは、SGW-U3のノード識別子を運び得る。PGW-C1は、SGW-C2から変更ベアラ要求メッセージを受信し、変更ベアラ要求メッセージからSGW-U3のノード識別子を取得する。PGW-C1は、変更ベアラ応答(Modify Bearer Response)メッセージをSGW-C2へ送信してよく、変更ベアラ応答メッセージは、PGW-U2のノード識別子を運ぶ。SGW-C2は、PGW-C1から変更ベアラ応答メッセージを受信し、SGW-C2は、変更ベアラ応答メッセージからPGW-U2のノード識別子を取得する。
【0196】
第1制御プレーンネットワーク要素は、決定方法1乃至決定方法3で、シナリオ3においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し得る。
【0197】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法1で、シナリオ3においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U3のノード識別子がPGW-U2のノード識別子と同じであるかどうかを決定し得る。例えば、SGW-U3のノード識別子は「DGW3」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、比較により、「DGW3」が「DGW2」とは異なること(つまり、DGW3≠DGW2)を決定する場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると見なす。
【0198】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法2で、シナリオ3においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報と同じであるかどうかを決定し得る。SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報と同じである場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U3のノード識別子内の第1情報がPGW-U2のノード識別子内の第2情報とは異なる場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1情報及び第2情報は、エリアを示す情報である。エリアを示す情報は、州を示す情報であってよい。例えば、SGW-U3のノード識別子は「DGW3.cityC.provinceA」であり、SGW-U3が位置するエリアを示す第1情報は「provinceA」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2.cityB.provinceA」であり、PGW-U2が位置するエリアを示す第2情報は「provinceA」である。「provinceA」=「provinceA」、つまり、第1情報は第2情報と同じである。この場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していないと決定する。エリアを示す情報は、市を示す情報であってもよい。例えば、SGW-U3のノード識別子は「DGW3.cityC.provinceA」であり、SGW-U3が位置するエリアを示す第1情報は「cityC.provinceA」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2.cityB.provinceA」であり、PGW-U2が位置するエリアを示す第2情報は「cityB.provinceA」である。第1情報は第2情報とは異なる。この場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。
【0199】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法3で、シナリオ3においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にあるかどうかを決定し得る。SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にある場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にない場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つ以上のグループを予め設定し得る。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、グループ1を{DGW1,DGW2,DGW3}として設定し、グループ2を{DGW4}として設定する。SGW-U3のノード識別子は「DGW3」であり、PGW-U2のノード識別子は「DGW2」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、SGW-U3のノード識別子及びPGW-U2のノード識別子が同じグループ内にあると決定する場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していないと決定する。
【0200】
図4に示されるように、シナリオ4では、端末デバイスがA州のC市からB州のD市へ移動する場合に、MME2は、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択し、元のSGW-C2からSGW-C3を選択し直す。SGW-C3は、端末デバイスのためにSGW-U4を選択する。このように、SGW-UはSGW-U3からSGW-U4に変更される。PGW-C2及びPGW-U3は、アンカーされており不変である。SGW-C3及びPGW-C2は、異なるCGWに配置されている。
【0201】
第1制御プレーンネットワーク要素は、メッセージを交換することによって、比較に使用されるノード識別子を取得し得る。第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-C3又はPGW-C2であってよい。メッセージは、ユーザプレーンネットワーク要素のノード識別子を交換するようPGW-C2とSGW-C3との間で転送され得る。例えば、SGW-C3は、変更ベアラ要求(Modify Bearer Request)メッセージをPGW-C2へ送信してよく、変更ベアラ要求メッセージは、SGW-U4のノード識別子を運び得る。PGW-C2は、SGW-C3から変更ベアラ要求メッセージを受信し、変更ベアラ要求メッセージからSGW-U4のノード識別子を取得する。PGW-C2は、変更ベアラ応答(Modify Bearer Response)メッセージをSGW-C3へ送信してよく、変更ベアラ応答メッセージは、PGW-U3のノード識別子を運ぶ。SGW-C3は、PGW-C2から変更ベアラ応答メッセージを受信し、SGW-C3は、変更ベアラ応答メッセージからPGW-U3のノード識別子を取得する。
【0202】
第1制御プレーンネットワーク要素は、決定方法1乃至決定方法3で、シナリオ4においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し得る。以下は、説明のための例として決定方法2及び決定方法3を使用する。
【0203】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法2で、シナリオ4においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U4のノード識別子内の第1情報がPGW-U3のノード識別子内の第2情報と同じであるかどうかを決定し得る。SGW-U4のノード識別子内の第1情報がPGW-U3のノード識別子内の第2情報と同じである場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U4のノード識別子内の第1情報がPGW-U3のノード識別子内の第2情報とは異なる場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1情報及び第2情報は、エリアを示す情報である。エリアを示す情報は、州を示す情報であってよい。例えば、SGW-Uのノード識別子は「DGW4.cityD.provinceB」であり、SGW-Uが位置するエリアを示す第1情報は「provinceB」であり、PGW-U3のノード識別子は「DGW3.cityC.provinceA」であり、PGW-U3が位置するエリアを示す第2情報は「provinceA」である。「provinceA」≠「provinceB」、つまり、第1情報は第2情報とは異なる。この場合、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。
【0204】
第1制御プレーンネットワーク要素が、決定方法3で、シナリオ4においてユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-U4のノード識別子及びPGW-U3のノード識別子が同じグループ内にあるかどうかを決定し得る。SGW-U4のノード識別子及びPGW-U3のノード識別子が同じグループ内にある場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していない。SGW-U4のノード識別子及びPGW-U3のノード識別子が同じグループ内にない場合、ユーザプレーンネットワーク要素は分離している。第1制御プレーンネットワーク要素は、1つ以上のグループを予め設定し得る。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、グループ1を{DGW1,DGW2,DGW3}として設定し、グループ2を{DGW4}として設定する。SGW-U4のノード識別子は「DGW4」であり、PGW-U3のノード識別子は「DGW3」である。第1制御プレーンネットワーク要素が、SGW-U4のノード識別子及びPGW-U3のノード識別子が同じグループ内にないと決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。
【0205】
まとめると、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する実施が記載されてきた。以下は、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していることを第1制御プレーンネットワーク要素が決定する場合に第1制御プレーンネットワーク要素によって実行され得るその後の動作について記載する。
【0206】
実施形態で、第1制御プレーンネットワーク要素が、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、第1制御プレーンネットワーク要素は、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。任意に、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-Cである。SGW-Cが、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。このように、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。S1接続の解放は、端末デバイスが一定期間データを伝送しないことでも置換され得、あるいは、端末デバイスがアイドル状態に入ることで置換されてもよい。代替的に、第1制御プレーンネットワーク要素は、PGW-Cである。PGW-Cが、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合、PGW-Cは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。このように、進行中のデータ及びボイスサービスへの影響は回避できる。
【0207】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素は、PDN再確立を開始する前にタイマを使用してもよい。例えば、第1制御プレーンネットワーク要素は、SGW-Cである。SGW-Cは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとタイマを起動する。タイマが経過した後、第1SGW-Uが依然として第1PGW-Uから分離しており、端末デバイスが依然としてアイドル状態にある場合に、SGW-Cは、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する。
【0208】
図5に示されるように、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cである例が、以下では、具体的なシナリオを参照して、第1制御プレーンネットワーク要素が分離決定をトリガするプロシージャについて記載するために使用される。端末デバイスの移動中、MMEは、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択する。再選択されたSGW-Cは第1制御プレーンネットワーク要素であり、PGW-Cはアンカーされており不変である。
【0209】
S501:端末デバイスは、トラッキングエリア更新(tracking area update,TAU)要求(request)をネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスはTAU要求を受信する。
【0210】
S502:ネットワークデバイスはTAU要求をMMEへ送信し、MMEはTAU要求を受信する。
【0211】
S503:MMEは、作成セッション要求(create session request)をSGW-Cへ送信し、SGW-Cは作成セッション要求を受信する。
【0212】
S504:SGW-Cは、変更ベアラ要求(modify bearer request)をPGW-Cへ送信し、PGW-Cは変更ベアラ要求を受信する。
【0213】
S505:PGW-Cは、変更ベアラ応答(modify bearer response)をSGW-Cへ送信し、SGW-Cは変更ベアラ応答を受信する。
【0214】
S506:SGW-Cは、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうか(つまり、SGW-UがPGW-Uから分離しているかどうか)を決定し、SGW-Cが、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する場合、SGW-UとPGW-Uとの間の分離に対してPDN接続をマークする。
【0215】
ユーザプレーンネットワーク要素は分離している、つまり、PDN接続を通じてアクティブにされているSGW-U及びPGW-Uは、同じ物理ノード/ユーザプレーンネットワーク要素にない。
【0216】
S507:SGW-Cは、作成セッション応答(create session response)をMMEへ返し、MMEは作成セッション応答を受信する。
【0217】
S508:MMEは、TAUアクセプト(TAU accept)メッセージを端末デバイスへ返す。
【0218】
この実施形態では、例えば、TAUプロシージャがSGW再選択を引き起こすと理解され得る。他のプロシージャ(例えば、S1/X2ハンドオーバープロシージャ)もSGW再選択を引き起こす可能性がある。他のプロシージャがSGW再選択を引き起こした後に実行されるプロシージャについては、この実施形態を参照されたい。
【0219】
図5の実施形態に基づいて、図6に示されるように、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cである例が、以下では、具体的なシナリオを参照して、第1制御プレーンネットワーク要素がタイマを起動するプロシージャについて記載するために使用される。端末デバイスの移動中、MMEは、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択する。再選択されたSGW-Cは第1制御プレーンネットワーク要素であり、PGW-Cはアンカーされており不変である。端末デバイスへのS1接続が解放されると、SGW-Cは、SGW-UとPGW-Uとの間の分離に対してPDN接続の再確立をトリガする。
【0220】
S601:ネットワークデバイスは、S1ユーザコンテキスト解放要求(S1 UE context release request)をMMEへ送信し、MMEはS1ユーザコンテキスト解放要求を受信する。
【0221】
S602:MMEは、解放アクセスベアラ要求(release access bearer Request)をSGW-Cへ送信し、SGW-Cは解放アクセスベアラ要求を受信する。
【0222】
S603:SGW-Cはタイマを起動する。
【0223】
S604:SGW-Cは、解放アクセスベアラ応答(release access bearer response)をMMEへ返し、MMEは解放アクセスベアラ応答を受信する。
【0224】
S605:MMEは、S1ユーザコンテキスト解放コマンド(S1 UE context release command)をネットワークデバイスへ返し、ネットワークデバイスはS1ユーザコンテキスト解放コマンドを受信する。
【0225】
S606:ネットワークデバイスは、無線リソース制御(radio resource control,RRC)接続解放(RRC connection release)メッセージを端末デバイスへ送信し、端末デバイスはRRC接続解放メッセージを受信する。
【0226】
S607:ネットワークデバイスは、S1ユーザコンテキスト解放完了(S1 UE context release complete)メッセージをMMEへ送信し、MMEはS1ユーザコンテキスト解放完了メッセージを受信する。
【0227】
S608:SGW-Cは、タイマが満了したと決定し、端末デバイスのPDN再確立プロシージャをトリガする。
【0228】
図5及び/又は図6の実施形態に基づいて、図7に示されるように、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cである例が、以下で、具体的なシナリオを参照して、第1制御プレーンネットワーク要素がPDN再確立を開始するプロシージャについて記載するために使用される。端末デバイスの移動中、MMEは、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択する。再選択されたSGW-Cは第1制御プレーンネットワーク要素であり、PGW-Cはアンカーされており不変である。
【0229】
S701:SGW-Cは、削除セッション要求(delete session request)をPGW-Cへ送信し、PGW-Cは、SGW-Cから削除セッション要求を受信する。
【0230】
S702:PGW-Cは、削除セッション応答(delete session response)をSGW-Cへ送信し、SGW-Cは、PGW-Cから削除セッション応答を受信する。
【0231】
S703:SGW-Cは、削除ベアラ要求(delete bearer request)をMMEへ送信し、MMEは削除ベアラ要求を受信する。
【0232】
削除ベアラ要求は、次の情報:関連するエボルブド・パケット・システム(evolved packet system,EPS)ベアラ識別子及び削除原因、のうちの1つ以上を運ぶ。例えば、削除原因は、再アクティブ化の要求(reactivation requested)である。端末デバイスは、削除原因に関する情報を運ぶことによって、再びアクティブにされ得る。アクティブ化プロセスで、SGW-C/PGW-Cは、端末デバイスのために、組み合わされたSGW-U/PGW-Uを選択し、それにより、ユーザプレーンネットワーク要素は組み合わされ得、データ又はボイストラフィックを転送するパスはより良いものとなる。
【0233】
S704:MMEは、端末デバイスに対するページングを開始する。
【0234】
S705:MMEは、無線アクセスベアラ(E-UTRAN radio access bearer,E-RAB)解放コマンド又は非アクティブEPSベアラコンテキスト要求(deactive EPS bearer context requerst)をネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスはE-RAB解放コマンド又は非アクティブEPSベアラコンテキスト要求を受信する。
【0235】
S706:ネットワークデバイスは、無線ベアラ解放要求(radio bearer release request)を端末デバイスへ送信し、端末デバイスは無線ベアラ解放要求を受信する。
【0236】
S707:端末デバイスは、無線ベアラ解放応答(radio bearer release response)をネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスは無線ベアラ解放応答を受信する。
【0237】
S708:ネットワークデバイスは、E-RAB解放応答(E-RAB release response)をMMEへ送信し、MMEはE-RAB解放応答を受信する。
【0238】
S709:端末デバイスは、非アクティブEPSベアラコンテキストアクセプト(deactive EPS bearer context accept)メッセージをネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスは非アクティブEPSベアラコンテキストアクセプトメッセージを受信する。
【0239】
S710:ネットワークデバイスは、非アクティブEPSベアラコンテキストアクセプト(deactive EPS bearer context accept)メッセージをMMEへ送信し、MMEは非アクティブEPSベアラコンテキストアクセプトメッセージを受信する。
【0240】
S711:MMEは、削除ベアラ応答(delete bearer response)をSGW-Cへ送信し、SGW-Cは削除ベアラ応答を受信する。
【0241】
図5から図7では、第1制御プレーンネットワーク要素がSGW-Cである例が、PDN再確立を開始するプロシージャについて記載するために使用されていることが理解され得る。第1制御プレーンネットワーク要素がPGW-Cである場合に、PDN再確立を開始するプロシージャは、同様のプロセスを使用することによって取得され得る。第1制御プレーンネットワーク要素がPGW-Cであるとき、PGW-Cは、端末デバイスが特定の時間トラフィックを有さなかった後、端末デバイスのPDN再確立プロシージャをトリガし得ることが留意されるべきである。PGW-Cは、削除ベアラ要求を新しいSGW-Cへ送信し得る。削除ベアラ要求をPGW-Cから受信した後、新しいSGW-CはステップS703からS711を実行する。
【0242】
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法を更に提供する。図8に示されるように、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは次の通りである:方法はSGW-Cによって実行され、SGW-C及び第1PGW-Cは異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに位置する。
【0243】
S801:SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレスを取得する。
【0244】
S802:SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定するか、又は端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始すべきかどうかを決定する。
【0245】
プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のPGW-Cのアドレスを含む。PGW-Cのアドレスは、例えば、S5/S8インターフェースIPアドレスであってよい。第1PGW-Uはユーザプレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスし、第1PGW-Cは制御プレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスする。
【0246】
SGW-Cが、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、SGW-Cは、端末デバイスへのPDN接続の再確立をトリガしてもよい。
【0247】
代替的に、SGW-Cは、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスへのPDN接続を再確立すべきかどうかを決定してもよい。
【0248】
任意に、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含む場合に、SGW-Cは、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないことを決定するか、又はPDN接続の再確立が開始される必要がないことを決定する。
【0249】
プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含まない場合、SGW-Cは、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していることを決定するか、又は端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始すると決定する。
【0250】
任意に、SGW-Cは、以下の方法で第1PGW-Cのアドレスを取得し得る。端末デバイスの移動中、MMEは、端末デバイスの位置に基づいて、新しいSGW-Cを選択する。3GPP 29.274プロトコルに従って、MMEは、作成セッション要求(Create Session Request)メッセージを新しいSGW-Cへ送信し、メッセージは、端末デバイスによってアンカーされている第1PGW-CのS5/S8インターフェースアドレスを運ぶ。SGW-Cは、第1PGW-CのS5/S8インターフェースアドレスがプリセットアドレス内にあるかどうかに基づいて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する。
【0251】
図8の実施形態では、SGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素のアドレスに基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、制御プレーンネットワーク要素グループをエリアに基づいて前もってセットすることによって、制御プレーンネットワーク要素が分離している(つまり、第1PGW-Cのアドレスがプリセットアドレス内にない)ことを決定すると、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリア内にあるPGW-Cのアドレスである。このように、エリアはサービス要件に基づいて分割でき、プリセットアドレスは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離が、サービス要件を満足するよう更に柔軟に決定されるように、セットされる。図8の実施形態は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離が広いエリア範囲にわたって決定されるシナリオに適用可能である。非CUPSシナリオにおいて、MMEは、SGW及びPGWの正規のノード名に基づいてSGWとPGWとの間の分離を決定する。MMEがユーザプレーン間の分離を決定するこの解決法では、ゲートウェイノードは、正規のかつ構造化された方法で名付けられる必要があり、UEは、ゲートウェイノードの名称情報が有効に転送されて、2G/3G/4G/5Gインターワーキング中に失われないことを確かにする必要がある。MMEがユーザプレーン間の分離を決定する前述の解決法と比較して、図8の実施形態では、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離は、制御プレーンネットワーク要素のアドレスに基づいても決定され得る。なお、図8の実施形態では、ゲートウェイノードは、正規のかつ構造化された方法で名付けられる必要はなく、UEは、ゲートウェイノードの名称情報が有効に転送されて、2G/3G/4G/5Gインターワーキング中に失われないことを確かにする必要がない。
【0252】
図8の実施形態では、制御プレーンネットワーク要素の管理エリアがSGW-UとPGW-Uとの間にまたがるシナリオにおいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかが決定され得る。このシナリオでは、決定は、図8の実施形態を使用することによって実行されるので、決定粒度は大きい。解決法Aにおいて、SGW-Cが、制御プレーンネットワーク要素が分離していることを決定すると、SGW-Cは、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していることを決定する。例えば、SGW-Cが、比較により、作成セッション要求メッセージ内のPGW-C S5/S8 IPがローカルPGW-C S5/S8 IPとは異なると決定する場合、SGW-Cは、PGW-C及びSGW-Cが同じ制御プレーンネットワーク要素ノードにないと決定する。解決法Aと比較して、図8の実施形態では、決定粒度が大きいので、ユーザプレーン間の分離の決定の結果を減らすことができ、ユーザプレーンが分離していることが決定された後に実行される動作、例えば、PDN再確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減するよう、更に減らすことができる。
【0253】
以下は、具体的な適用シナリオを参照して、図8の実施形態について更に詳細に記載する。
【0254】
図9は、端末デバイスの移動過程の2つのシナリオを示す。シナリオ5では、端末デバイスは、A州のB市からC市へ移動する。シナリオ6では、端末デバイスは、A州のC市からB州のD市へ移動する。図9に示されるように、A州のB市及びC市並びにB州のD市では、SGW-U及びPGW-Uは両方とも同じユーザプレーンネットワーク要素ノードに配置される。A州のB市では、SGW-U2及びPGW-U2がDGW2に配置される。A州のC市では、SGW-U3及びPGW-U3がDGW3に配置される。B州のC市では、SGW-U4及びPGW-U4がDGW4に配置される。A州のPGW-C1はCGW1に位置し、PGW-C1はPGW-U2へ接続される、A州のSGW-C2及びPGW-C2はCGW2に位置し、SGW-C2はSGW-U3へ接続され、PGW-C2はPGW-U3へ接続される。B州のSGW-C3及びPGW-C3はCGW3に位置し、SGW-C3はSGW-U4へ接続され、PGW-C3はPGW-U4へ接続される。図9は、A州のMME1がCGW2及びCGW2へ接続され、B州のMME2がCGW3へ接続されることを更に示す。
【0255】
シナリオ5で、端末デバイスがA州のB市からC市へ移動するとき、MMEは、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択して、元のSGW-C1からSGW-C2を選択し直す。SGW-C2は、端末デバイスのためにSGW-U3を選択する。このように、SGW-UはSGW-U2からSGW-U3に変更される。PGW-C1及びPGW-U2は、アンカーされており不変である。
【0256】
SGW-C2は、MMEからの作成セッション要求メッセージからPGW-C1のアドレスを取得し得る。例えば、PGW-C1のアドレスはS5/S8 IP“1.1.1.1”である。解決法Aを使用して、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する場合に、PGW-C1のアドレスがローカルPGW-C2のアドレスS5/S8 IP“2.2.2.2”とは異なると決定するとき、SGW-C2は、デフォルトで、SGW-UがPGW-Uから分離していると見なす。図8の実施形態の解決法が使用される場合、プリセットアドレスはSGW-C2で設定され、プリセットアドレスは{1.1.1.1}を含む。SGW-C2が、PGW-C1のアドレスがプリセットアドレス内にあると決定する場合、SGW-C2は、SGW-UがPGW-Uから分離していないと見なす。図8の実施形態に従って、PGW-C1のアドレスはローカルPGW-C2のアドレスS5/S8 IP“2.2.2.2”とは異なるが、PGW-C1のアドレスがプリセットアドレス内にある場合には、SGW-C2はやはり、SGW-UがPGW-Uから分離していないと見なす。
【0257】
シナリオ6で、端末デバイスがA州のC市からB州のD市へ移動するとき、MMEは、端末デバイスの位置に基づいてSGW-Cを再選択し、元のSGW-C2からSGW-C3を選択し直し、SGW-C3は、端末デバイスのためにSGW-U4を選択する。PGW-C2及びPGW-U3は、アンカーされており不変である。
【0258】
プリセットアドレス{4.4.4.4,5.5.5.5}がSGW-C3で設定される。SGW-C3は、PGW-C2のアドレス、つまり、S5/S8 IP“2.2.2.2”を、MMEによって送信された作成セッション要求メッセージから取得する。SGW-C3が、PGW-C2のアドレスがろーかるPGW-C3のアドレスS5/S8 IP“3.3.3.3”とは異なり、かつ、PGW-C2のアドレスがプリセットアドレス{4.4.4.4,5.5.5.5}内にないと決定する場合、SGW-C3は、SGW-UがPGW-Uから分離していると見なす。
【0259】
図9のシナリオからは、図8の実施形態に従って、端末デバイスはA州内で移動するとき、ユーザプレーンネットワーク要素は分離していないと通常決定されることが分かる。端末デバイスは州間を移動するときには、ユーザプレーン間の分離の決定が決定される。
【0260】
図8の実施形態の技術的概念と同じく、本願の実施形態は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法を更に提供する。図10に示されるように、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは、次の通りである:方法はPGW-Cによって実行され、PGW-C及び第1SGW-Cは異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに位置する。
【0261】
S1001:PGW-Cは第1SGW-Cのアドレスを取得する。
【0262】
S1002:PSGW-Cは、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離しているかどうかを決定するか、又は端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始すべきかどうかを決定する。記載を容易にするため、図10の実施形態のプリセットアドレスは、第2プリセットアドレスと呼ばれ得る。
【0263】
第2プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のSGW-Cのアドレスを含み、SGW-Cのアドレスは、例えば、S5/S8インターフェースIPアドレスであってよい。
【0264】
PGW-Uはユーザプレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスし、PGW-Cは制御プレーンアンカーであり、これを通じて端末デバイスはPDNにアクセスする。
【0265】
PGW-Cが、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、PGW-Cは、端末デバイスへのPDN接続の再確立をトリガしてもよい。
【0266】
代替的に、PGW-Cは、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスへのPDN接続を再確立すべきかどうかを決定してもよい。
【0267】
任意に、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含む場合に、PGW-Cは、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していないことを決定するか、又はPDN接続の再確立が開始される必要がないことを決定する。
【0268】
プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含まない場合、PGW-Cは、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していることを決定するか、又は端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始すると決定する。
【0269】
任意に、PGW-Cは、以下の方法で第1SGW-Cのアドレスを取得し得る。端末デバイスの移動中、MMEは、端末デバイスの位置に基づいて、新しいSGW-C、つまり、第1SGW-Cを選択し、第1SGW-Cは、変更ベアラ要求(modify bearer request)メッセージをPGW-Cへ送信し、メッセージは、新しいSGW-CのS5/S8インターフェースアドレスを運ぶ。PGW-Cは、第1SGW-CのS5/S8インターフェースアドレスがプリセットアドレス内にあるかどうかに基づいて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離しているかどうかを決定する。
【0270】
図10の実施形態及び図8の実施形態は、同じ技術的概念に基づいているが、異なる主体によって実行される。図10の実施形態における適用シナリオの例に基づいて、実行主体がSGW-CからPGW-Cに変更されているという条件で、図9の実施形態で示される適用シナリオが参照されてもよいことが理解され得る。
【0271】
図10の実施形態によってもたらされる有利な効果については、図8の実施形態の記載を参照されたい。図10で、PGW-Cは、制御プレーンネットワーク要素のアドレスに基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定し、制御プレーンネットワーク要素グループをエリアに基づいて前もってセットすることによって、制御プレーンネットワーク要素が分離している(つまり、第1SGW-Cのアドレスがプリセットアドレス内にない)ことを決定すると、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリア内にあるSGW-Cのアドレスである。このように、エリアはサービス要件に基づいて分割でき、プリセットアドレスは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離が、サービス要件を満足するよう更に柔軟に決定されるように、セットされる。図8の実施形態の効果と同様に、図10の実施形態で、ゲートウェイノードは、正規のかつ構造化された方法で名付けられる必要はなく、決定粒度は大きいので、ユーザプレーン間の分離の決定の結果を減らすことができ、ユーザプレーンが分離していることが決定された後に実行される動作、例えば、PDN再確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減するよう、更に減らすことができる。
【0272】
図8及び図10の実施形態で提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法について、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定された後で実行される動作については、図2bの実施形態でユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定された後で実行される動作を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。例えば、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定された後、端末デバイスへのPDN接続の再確立は開始される。
【0273】
本願のこの実施形態が5G通信システムに適用される場合に、図2cで提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法に基づいて、以下は更に、いくつかの具体的な適用シナリオを使用することによって、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法について詳細に記載する。
【0274】
図11に示されるように、5G通信システムにおいて、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは次の通りである。
【0275】
S1101:端末デバイスはサービス要求(service request)をアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスはサービス要求を端末デバイスから受信する。
【0276】
端末デバイスがSMFの管理エリア内で移動する場合に、端末デバイスがデータサービスを実行する必要があるならば、端末デバイスはサービス要求プロシージャを開始する。
【0277】
S1102:アクセスネットワークデバイスはN2情報をAMFへ送信し、AMFはN2情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0278】
N2情報はサービス要求を運ぶ。
【0279】
S1103:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求(Nsmf_PDUsession_updateSMcontext request)をSMFへ送信し、SMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をAMFから受信する。
【0280】
S1104:SMFはUPFを選択する。
【0281】
端末デバイスがPSA-UPFのカバレッジエリアから出る場合、SMFは、端末デバイスのアクセスエリアに基づいて、PSA-UPF(つまり、PDUセッションアンカーUPF)がエリアにサービスを提供できるかどうかを決定する。PSA-UPFがエリアにサービスを提供できない場合、SMFは、エンド間ネットワーク接続を実施するために、エリア内の無線ネットワークと相互に作用するための中継用のI-UPFを選択する。
【0282】
S1105:SMFはN4セッション確立要求(N4 Session Establishment Request)をI-UPFへ送信し、I-UPFはN4セッション確立要求を受信する。
【0283】
S1106:I-UPFはN4セッション確立応答(N4 Session Establishment Response)をSMFへ返し、SMFはN4セッション確立応答を受信する。
【0284】
S1107:SMFは、N4セッション変更要求(N4 Session modification Request)をPSA-UPFへ送信し、PSA-UPFはN4セッション変更要求を受信する。
【0285】
S1108:PSA-UPFはN4セッション変更応答(N4 Session modification Response)をSMFへ返し、SMFはN4セッション変更応答を受信する。
【0286】
S1109:SMFは、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかを決定する。
【0287】
SMFが、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する場合、SMFは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離に対応するベアラをマークする。
【0288】
SMFは、I-UPFのノード識別子及びPSA-UPFのノード識別子に基づいて分離決定を実行し得る。決定方法については、決定方法1乃至決定方法3のうちのいずれか1つを参照されたい。I-UPFのノード識別子及びPSA-UPFのノード識別子は夫々、例えば、UPFノード識別子(UPF Node ID)であってよく、あるいは、他の識別子、例えば、UPF NfInstance ID(3GPP 29.571)であってよい。SMFは、PSA-UPFのノード識別子及びI-UPFのノード識別子に基づいて、ユーザプレーンが分離しているかどうかを決定し、すなわち、PSA-UPFがI-UPFから分離しているかどうかを決定する。PSA-UPFがI-UPFから分離していると決定すると、SMFは、端末デバイスのPDUの再確立をトリガし得る。
【0289】
S1110:SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答(Nsmf_PDUsession_updateSMcontext response)をAMFへ送信し、AMFはPDUセッション更新コンテキスト応答を受信する。
【0290】
S1111:AMFはN2応答(N2要求)をアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスはN2応答を受信しそれに応答する。
【0291】
S1112:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求(Nsmf_PDUSession_updateSMcontext request)をSMFへ送信し、SMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をAMFから受信する。
【0292】
S1113:SMFはN4セッション変更要求(N4 Session modification Request)をI-UPFへ送信し、I-UPFはN4セッション変更要求を受信する。
【0293】
S1114:I-UPFはN4セッション変更応答(N4 Session modification Response)をSMFへ返し、SMFはN4セッション変更応答を受信する。
【0294】
S1115:SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答(Nsmf_PDUsession_updateSMcontext response)をAMFへ送信し、AMFはPDUセッション更新コンテキスト応答を受信する。
【0295】
図11の実施形態においてユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定をトリガする条件は、一例であることが理解され得る。I-UPFを見つけると、SMFはユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する。他の条件はXn/N2ハンドオーバーに類似しており、I-UPFの挿入を引き起こして、SMFがユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定することをトリガしてもよい。
【0296】
図12に示されるように、5G通信システムにおいて、図2cで提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは次の通りである。
【0297】
S1201:端末デバイスはサービス要求(service request)をアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスはサービス要求を端末デバイスから受信する。
【0298】
端末デバイスがSMFの管理エリア内で移動する場合に、端末デバイスがデータサービスを実行する必要があるならば、端末デバイスはサービス要求プロシージャを開始する。
【0299】
S1202:アクセスネットワークデバイスはN2情報をAMFへ送信し、AMFはN2情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0300】
N2情報はサービス要求を運ぶ。
【0301】
S1203:AMFはSMFを選択する。
【0302】
端末デバイスがSMFのサービスエリア外に出る場合に、AMFは、端末デバイスのアクセスエリアに基づいて、端末デバイスが元のSMFの管理エリア外に出たと決定し、AMFは、端末デバイスのアクセスエリアに基づいて、I-SMFを挿入することを選択する。
【0303】
S1204:AMFはPDUセッション作成コンテキスト要求(Nsmf_PDUSession_CreateSMContext Request)をI-SMFへ送信し、I-SMFはPDUセッション作成コンテキスト要求をAMFから受信する。
【0304】
S1205:I-SMF及びSMFはPDUセッションコンテキストを転送する。
【0305】
S1206:I-SMF及びI-UPFはN4セッションを確立する。
【0306】
I-SMFは、中継用のI-UPFを選択する。I-SMFは、新しいエリア内で無線ネットワークと相互に作用するために、新しいエリア内のI-UPFを選択する。
【0307】
S1207:I-SMFはPDUセッション作成要求(Nsmf_PDUSession_Create Request)メッセージをSMFへ送信する。
【0308】
Nsmf_PDUSession_Create Requestメッセージは、I-UPFのノード識別子を示すプライベート情報要素を運び得る。
【0309】
代替的に、Nsmf_PDUSession_Create Requestメッセージは、I-SMFのN16aインターフェースアドレスを運び得る。例えば、I-SMFのN16aインターフェースアドレスは、PDUセッション作成要求メッセージ内のismfPduSessionUri情報要素で運ばれ得る。代替的に、Nsmf_PDUSession_Create Requestメッセージは、I-SMFのノード識別子、例えば、ismIdを運び得る。ismIdは、3GPP 29.502プロトコルにおけるI-SMF NfInstanceIdであり得る。
【0310】
S1208:SMF及びPSA-UPFはN4セッション変更プロシージャを実行する。
【0311】
S1209:SMFはPDUセッション作成応答(Nsmf_PDUSession_Create Response)メッセージをI-SMFへ送信する。
【0312】
SMFによってI-SMFへ送信されるPDUセッション作成応答(Nsmf_PDUSession_Create Response)メッセージは、PSA-UPFのノード識別子を示すプライベート情報要素を運ぶ。
【0313】
代替的に、Nsmf_PDUSession_Create Responseメッセージは、SMFのN16aインターフェースアドレスを運び得る。例えば、SMFのN16aインターフェースアドレスは、PDUセッション作成応答メッセージ内のhttpメッセージヘッダ「Location」で運ばれ得る。代替的に、Nsmf_PDUSession_Create Responseメッセージは、SMFのノード識別子、例えば、smfInstanceIdを運び得る。smfInstanceIdは、3GPP 29.502プロトコルにおけるSMF NfInstanceIdであり得る。
【0314】
S1210:SMF又はI-SMFは、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する。
【0315】
SMF又はI-SMFがユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する決定方法については、決定方法1乃至決定方法3のうちのいずれか1つを参照されたい。
【0316】
例えば、SMF又はI-SMFは、I-UPFのノード識別子及びPSA-UPFのノード識別子に基づいて分離決定を実行し得る。他の例として、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離が、大きいエリア範囲が横切られるシナリオで決定される場合に、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離は、制御プレーンゲートウェイ間の分離により決定され得る。SMF又はI-SMFは、I-SMFのノード識別子又はSMFのノード識別子が前もってセットされたグループ内にあるかどうかに基づいて、制御プレーンゲートウェイ間の分離を決定し、更には、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離を決定し得る。代替的に、SMF又はI-SMFは、比較により、I-SMFのノード識別子がSMFのノード識別子と同じであるかどうかを決定することによって、制御プレーンゲートウェイ間の分離を決定し、更には、ユーザプレーンゲートウェイ間の分離を決定し得る。
【0317】
5Gプロトコルでは、I-SMFが挿入され、I-SMF及びSMFがNsmf_PDUSession_Create Request(ismfId)メッセージ及びNsmf_PDUSession_Create Response(smfInstanceId)メッセージを交換する場合に、I-SMF及びSMFはI-SMF及びSMFのノード識別子、つまり、ismfId及びsmfinstanceIdを交換する。I-SMF/SMFは、ノード識別子を比較することによって、制御プレーンゲートウェイが分離しているかどうかを決定し、更には、インターフェースアドレスを比較せずに、ユーザプレーンゲートウェイが分離しているかどうかを決定し得る。
【0318】
PSA-UPFがI-UPFから分離していると決定すると、SMF又はI-SMFは、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガし得る。
【0319】
S1211:I-SMFはPDUセッション作成コンテキスト応答(Nsmf_PDUSession_CreateSMContextResponse)をAMFへ送信し、AMFはPDUセッション作成コンテキスト応答を受信する。
【0320】
S1212:AMFはN2応答(N2要求)をアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスはN2応答を受信しそれに応答する。
【0321】
S1213:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求(Nsmf_PDUsession updateSMcontext request)をI-SMFへ送信し、I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をAMFから受信する。
【0322】
S1214:I-SMF及びI-UPFはN4セッション変更要求プロシージャを実行する。
【0323】
S1215:I-SMF及びSMFはPDUセッション更新プロシージャを実行する。
【0324】
S1216:I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答(Nsmf_PDUsession updateSMcontext response)をAMFへ送信し、AMFはPDUセッション更新コンテキスト応答を受信する。
【0325】
図12の実施形態では、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離の決定をトリガする条件は、一例であることが理解され得る。他の条件はXn/N2ハンドオーバーに類似しており、I-SMFの挿入を引き起こして、SMF/I-SMFがユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定することをトリガしてもよい。
【0326】
図13に示されるように、以下は、図2cで提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法に基づいて、及びI-UPFが挿入されるがI-SMFは挿入されないシナリオを例として使用することによって、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後で実行される動作について記載する。
【0327】
S1301:端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワーク接続解放((R)AN Connection Release)プロシージャを実行する。
【0328】
S1302:アクセスネットワークデバイス及びAMFは、N2ユーザ装置コンテキスト解放プロシージャを実行する。
【0329】
プロセスは、アクセスネットワークデバイスがN2ユーザ装置コンテキスト解放要求(N2 UE Context Release Request)メッセージをAMFへ送信し、AMFがN2ユーザ装置コンテキスト解放コマンド(N2 UE Context Release Command)メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスがN2ユーザ装置コンテキスト解放完了(N2 UE Context Release Complete)メッセージをAMFへ送信することを含み得る。
【0330】
S1303:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をSMFへ送信し、SMFはPDUセッション更新コンテキスト要求を受信する。
【0331】
S1304:SMFはPDU再確立タイマを起動する。
【0332】
S1305:SMF及びPSA-UPF/I-UPFは、N4セッション変更プロシージャを実行する。
【0333】
S1306:SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答をAMFへ返す。
【0334】
S1307:SMFは、PDU再確立タイマが満了したことを決定し、端末デバイスのPDUセッション再確立プロシージャをトリガする。
【0335】
S1308:SMFはN4セッション解放要求をPSA-UPF/I-UPFへ送信する。
【0336】
S1309:PSA-UPF/I-UPFはN4セッション解放応答をSMFへ送信する。
【0337】
S1310:SMFは、通信N1/N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFへ送信する。
【0338】
N1 SMコンテナ(container)はPDUセッション解放コマンド(PDU Session Release Command)を含み、PDUセッション解放コマンドは原因値を運び、原因値は再アクティブ化の要求(Reactivation requested)であってよい。
【0339】
S1311:AMF及びUEはPDUセッション解放プロシージャを実行する。
【0340】
S1312:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をSMFへ送信する。
【0341】
PDUセッション更新コンテキスト要求はN1 SMコンテナを含み、N1 SMコンテナはPDUセッション解放確認応答(ACK)指示を運ぶ。
【0342】
S1313:SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答をAMFへ送信する。
【0343】
S1314:SMFはPDUセッションコンテキストステータス通知(Nsmf_PDUSession_SMContenxtStatusNotify)メッセージをAMFへ送信し、PDUセッションコンテキストステータス通知メッセージは解放(Release)指示を運び、AMFは、PDUセッションコンテキストステータス通知メッセージ受信し、それに応答する。
【0344】
図14に示されるように、以下は、図2cで提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法に基づいて、及びI-UPFが挿入されかつI-SMFが挿入されるシナリオを例として使用することによって、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後で実行される動作について記載する。
【0345】
S1401:端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワーク接続解放プロシージャを実行する。
【0346】
S1402:アクセスネットワークデバイス及びAMFは、N2ユーザ装置コンテキスト解放プロシージャを実行する。
【0347】
S1403:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をI-SMFへ送信し、I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト要求を受信する。
【0348】
S1404:I-SMFはPDU再確立タイマを起動する。
【0349】
S1405:I-SMF及びI-UPFはN4セッション変更プロシージャを実行する。
【0350】
I-SMFは、I-UPFに、N3トンネル情報を削除するよう指示する。
【0351】
S1406:I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答をAMFへ返す。
【0352】
S1407:I-SMFは、PDU再確立タイマが満了したことを決定し、端末デバイスのPDUセッション再確立プロシージャをトリガする。
【0353】
S1408:I-SMF及びI-UPFはN4セッション変更プロシージャを実行する。
【0354】
I-SMFは、I-UPFに、データの転送を止めるよう指示する。
【0355】
S1409:I-SMFはN4セッション解放要求(Nsmf_PDUSession_Release Request)をSMFへ送信する。
【0356】
S1410:SMF及びPSA-UPFはN4セッション解放プロシージャを実行する。
【0357】
S1411:SMFはN4セッション解放応答(Nsmf_PDUSession_Release Response)をI-SMFへ送信する。
【0358】
S1412:I-SMF及びI-UPFはN4セッション解放プロシージャを実行する。
【0359】
S1413:I-SMFは通信N1/N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFへ送信する。
【0360】
N1 SMコンテナ(container)はPDUセッション解放コマンド(PDU Session Release Command)を含み、PDUセッション解放コマンドは原因値を運び、原因値は再アクティブ化の要求(Reactivation requested)である。
【0361】
S1414:AMF及びUEはPDUセッション解放プロシージャを実行する。
【0362】
S1415:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をI-SMFへ送信する。
【0363】
PDUセッション更新コンテキスト要求はN1 SMコンテナを含み、N1 SMコンテナはPDUセッション解放確認応答(ACK)指示を運ぶ。
【0364】
S1416:I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答をAMFへ送信する。
【0365】
S1417:I-SMFはPDUセッションコンテキストステータス通知(Nsmf_PDUSession_SMContenxtStatusNotify)メッセージをAMFへ送信し、PDUセッションコンテキストステータス通知メッセージは解放(Release)指示を運び、AMFは、通知メッセージ受信し、それに応答する。
【0366】
図15に示されるように、以下は、図2cで提供される、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法に基づいて、及びI-SMFが挿入されるシナリオを例として使用することによって、ユーザプレーンネットワーク要素が分離された後で実行される動作について記載する。
【0367】
S1501:SMFは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないと決定するとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する。
【0368】
S1502:SMF及びPSA-UPFはN4セッション変更プロシージャを実行する。
【0369】
S1503:SMFはPDUセッション更新要求(Nsmf_PDUSession_Update Request)をI-SMFへ送信する。
【0370】
S1504:I-SMF及びI-UPFはN4セッション解放プロシージャを実行する。
【0371】
S1505:I-SMFは通信N1/N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFへ送信する。
【0372】
N1 SMコンテナ(container)はPDUセッション解放コマンド(PDU Session Release Command)を含み、PDUセッション解放コマンドは原因値を運び、原因値は再アクティブ化の要求(Reactivation requested)である。
【0373】
S1506:AMF及びUEはPDUセッション解放プロシージャを実行する。
【0374】
S1507:AMFはPDUセッション更新コンテキスト要求をI-SMFへ送信する。
【0375】
PDUセッション更新コンテキスト要求はN1 SMコンテナを含み、N1 SMコンテナはPDUセッション解放確認応答(ACK)指示を運ぶ。
【0376】
S1508:I-SMFはPDUセッション更新コンテキスト応答をAMFへ送信する。
【0377】
S1509:I-SMFはPDUセッション更新応答をSMFへ送信する。
【0378】
S1510:SMF及びPSA-UPFはN4セッション解放プロシージャを実行する。
【0379】
S1511:SMFはPDUセッションステータス通知(Nsmf_PDUSession_StatusNotify)メッセージをI-SMFへ送信し、PDUセッションステータス通知メッセージは解放(Release)指示を運ぶ。
【0380】
S1512:I-SMFはPDUセッションコンテキストステータス通知(Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify)メッセージをAMFへ送信し、PDUセッションコンテキストステータス通知は解放(Release)指示を運ぶ。
【0381】
以下は更に、5G通信システムにおいて大きいエリア範囲が横切られるシナリオでユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法について詳細に記載する。
【0382】
図16に示されるように、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは以下の通りである:方法はI-SMFによって実行される。
【0383】
S1601:I-SMFは第1SMFのアドレスを取得する。
【0384】
S1602:I-SMFは、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定するか、又は端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定する。
【0385】
プリセットアドレスは、I-SMFと同じエリア内に位置する1つ以上のSMFのアドレスを含み、第1PSA-UPFは端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、第1SMFは端末デバイスの制御プレーンアンカーである。
【0386】
I-SMFが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、I-SMFは、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガし得る。
【0387】
代替的に、I-SMFは、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスのPDUセッションを再確立すべきかどうかを決定してもよい。
【0388】
任意に、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含む場合に、I-SMFは、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないことを決定するか、又はPDUセッションの再確立が開始される必要がないことを決定する。
【0389】
プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含まない場合に、I-SMFは、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していることを決定するか、又は端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始することを決定する。
【0390】
図16の実施形態で、制御プレーンネットワーク要素の管理エリアがI-UPFとPSA-UPFとの間にまたがっているシナリオにおいて、ユーザプレーンネットワーク要素が分離しているかどうかは決定され得る。このシナリオにおいて、決定は、図16の実施形態を使用することによって実行されるので、決定粒度は大きい。解決法Bでは、I-SMFが、制御プレーンネットワーク要素が分離していると決定すると、I-SMFは、ユーザプレーンネットワーク要素が分離していると決定する。例えば、I-SMFは、SMFのアドレスをローカルSMFのアドレスと比較する。I-SMFが、SMFのアドレスがローカルSMFのアドレスとは異なると決定する場合に、I-SMFは、SMF及びI-SMFが同じ制御プレーンネットワーク要素ノードにないと決定するので、ユーザプレーンネットワーク要素も分離していると見なす。解決法Bと比較して、図16の実施形態では、決定粒度が大きいので、ユーザプレーン間の分離の決定の結果を減らすことができ、ユーザプレーンが分離していることが決定された後で実行される動作、例えば、PDUセッション再確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減させるよう、更に減らすことができる。
【0391】
図16の実施形態の技術的概念と同じく、本願の実施形態は、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法を更に提供する。図17に示されるように、ユーザプレーンネットワーク要素間の分離を決定する方法のプロシージャは、次の通りである:方法はSMFによって実行され、SMF及び第1I-SMFは異なる制御プレーンネットワーク要素ノードに位置する。
【0392】
S1701:SMFは第1I-SMFのアドレスを取得する。
【0393】
S1702:SMFは、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定するか、又は端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定する。記載を容易にするために、図17の実施形態のプリセットアドレスは、第3プリセットアドレスと呼ばれ得る。
【0394】
第3プリセットアドレスは、SMFと同じエリア内に位置する1つ以上のI-SMFのアドレスを含む。
【0395】
PSA-UPFは端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、SMFのアドレスは端末デバイスの制御プレーンアンカーである。
【0396】
SMFが、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、SMFは、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガし得る。
【0397】
代替的に、SMFは、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスのPDUセッションを再確立すべきかどうかを決定してもよい。
【0398】
任意に、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含む場合に、SMFは、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していないことを決定するか、又はPDUセッションの再確立が開始される必要がないことを決定する。
【0399】
プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含まない場合に、SMFは、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していることを決定するか、又は端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始することを決定する。
【0400】
図17の実施形態によってもたらされる有利な効果については、図16の実施形態の記載を参照されたい。
【0401】
前述の実施形態での機能を実施するために、第1制御プレーンネットワーク要素、SGW-C、又はPGW-Cは、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本願で開示される実施形態で記載される例におけるユニット及び方法ステップを組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせを使用することによって実施され得る、と容易に気付くはずである。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアを使用することによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の適用シナリオ及び設計制約に依存する。
【0402】
図18及び図19は夫々、本願の実施形態に係る可能な通信装置の構造の模式図である。通信装置は、前述の方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素、SGW-C、PGW-C、I-SMF、又はSMFの機能を実施するよう構成され得るので、前述の方法の実施形態の有利な効果も実装できる。本願のこの実施形態で、通信装置は、図1aに示されるSGW-Cであってよく、あるいは、図1aに示されるPGW-Cであってよい。通信装置は、SGW-C又はPGW-Cに適用されるモジュール(例えば、チップ)であってよい。通信装置は、図1bに示されるSMFであってもよい。通信装置は、SMFに適用されるモジュール(例えば、チップ)であってよい。
【0403】
図18に示されるように、通信装置1800は、取得ユニット1810及び決定ユニット1820を含む。通信装置1800は、図2a、図2b、又は図2cに示される方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素の機能を実施するよう構成されるか、あるいは、図8に示される方法の実施形態におけるSGW-Cの機能を実施するよう構成されるか、あるいは、図10に示される方法の実施形態におけるPGW-Cの機能を実施するよう構成されるか、あるいは、図16に示される方法の実施形態におけるI-SMFの機能を実施するよう構成されるか、あるいは、図17に示される方法の実施形態におけるSMFの機能を実施するよう構成される。
【0404】
通信装置1800が、図2aに示される方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素の機能実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子及び第2ユーザプレーンネットワーク要素の第2ノード識別子を取得するよう構成され、装置は、制御プレーン用サービングゲートウェイSGW-C、制御プレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-C、セッション管理機能SMF、又は中間セッション管理機能I-SMFを含み、第1ユーザプレーンネットワーク要素はユーザプレーンアンカーであり、
決定ユニット1820は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定するよう構成される。
【0405】
任意に、第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子を取得する場合に、取得ユニット1810は、第2制御プレーンネットワーク要素から第1ユーザプレーンネットワーク要素の第1ノード識別子を取得するよう構成され、装置はSGW-Cであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Uである、か、装置はPGW-Cであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uである、か、装置はSMFであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素は中間ユーザプレーン管理機能I-UPFである、か、又は装置はI-SMFであり、第1ユーザプレーンネットワーク要素はプロトコルデータユニットセッションアンカーユーザプレーン管理機能PSA-UPFである。
【0406】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子と異なる場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される。
【0407】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と異なる場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成され、第1情報は、第1ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示し、第2情報は、第2ユーザプレーンネットワーク要素が位置するエリアを示す。
【0408】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する、よう構成される。
【0409】
任意に、通信装置1800は、決定ユニットが、第1ユーザプレーンネットワーク要素が第2ユーザプレーンネットワーク要素から分離していると決定する場合に、端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始するよう構成される再確立ユニット1830を更に含む。
【0410】
任意に、通信装置1800はSGW-Cである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのパケットデータネットワークPDN接続の再確立を開始するよう構成される。
【0411】
任意に、通信装置1800はI-SMFである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスのプロトコルデータユニットPDUセッションの再確立を開始するよう構成される。
【0412】
任意に、通信装置1800はPGW-C又はSMFである。端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始する場合に、再確立ユニット1830は、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのデータ伝送パスの再確立を開始するよう構成される。
【0413】
通信装置1800が、図2bに示される方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素の機能を実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1のユーザプレーン用データネットワークPDNゲートウェイPGW-Uの第1ノード識別子及び第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uの第2ノード識別子を取得するよう構成され、決定ユニット1820は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定するよう構成される。
【0414】
任意に、第1制御プレーンネットワーク要素はSGW-Cである。第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得する場合に、取得ユニット1810は、PGW-Cから第1PGW-Uの第1ノード識別子を取得するよう構成され、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0415】
任意に、第1制御プレーンネットワーク要素はPGW-Cであり、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得する場合に、取得ユニット1810は、SGW-Cから第1SGW-Uの第2ノード識別子を取得するよう構成される。
【0416】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子が第2ノード識別子と同じである場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子が第2ノード識別子とは異なる場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定するよう構成される。
【0417】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報と同じである場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子内の第1情報が第2ノード識別子内の第2情報とは異なる場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定するよう構成され、第1情報は、第1SGW-Uが位置するエリアを示し、第2情報は、第1PGW-Uが位置するエリアを示す。
【0418】
任意に、第1ノード識別子及び第2ノード識別子に基づいて、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にある場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、第1ノード識別子及び第2ノード識別子が同じグループ内にない場合には、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定するよう構成され、グループ内のSGW-U及びPGW-Uは、同じエリア内に位置する。
【0419】
任意に、装置1800は、決定ユニット1820が、第1SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される再確立ユニット1830を更に含む。
【0420】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はSGW-Cである。端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合、再確立ユニットは、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される。
【0421】
可能な設計において、第1制御プレーンネットワーク要素はPGW-Cである。端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始する場合、再確立ユニットは、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき。端末デバイスのPDN接続の再確立を開始するよう構成される。
【0422】
通信装置1800が、図8に示される方法の実施形態におけるSGW-Cの機能を実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1PGW-Cのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニット1820は、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定するよう構成され、あるいは、決定ユニット1820は、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、端末デバイスのPDN接続を再確立すべきかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、SGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のPGW-Cのアドレスを含み、第1PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、第1PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0423】
任意に、第1PGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、ユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uが第1PGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含む場合に、SGW-Cについて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1PGW-Cのアドレスを含まない場合に、SGW-Cについて、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定するよう特に構成される。
【0424】
任意に、装置1800は、決定ユニットが1820、SGW-Uが第1PGW-Uから分離していると決定する場合に、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される再確立ユニット1830を更に含む。
【0425】
任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのS1接続が解放されるとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成される。
【0426】
任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのS1接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0427】
通信装置1800が、図10に示される方法の実施形態におけるPGW-Cの機能を実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1SGW-Cのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニット1820は、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uから分離しているかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、PGW-Cと同じエリアに位置する1つ以上のSGW-Cのアドレスを含み、PGW-Uは、端末デバイスがPDNにアクセスするためのユーザプレーンアンカーであり、PGW-Cは、端末デバイスがPDNにアクセスするための制御プレーンアンカーである。
【0428】
任意に、第1SGW-Cのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PGW-Uが第1のユーザプレーン用サービングゲートウェイSGW-Uから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含む場合に、PGW-Cについて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SGW-Cのアドレスを含まない場合に、PGW-Cについて、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定するよう特に構成される。
【0429】
任意に、装置1800は、決定ユニットが、PGW-Uが第1SGW-Uから分離していると決定する場合に、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう構成される再確立ユニット1830を更に含む。
【0430】
任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0431】
任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスへのPDN接続の再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0432】
通信装置1800が、図16に示される方法の実施形態におけるI-SMFの機能を実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1SMFのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニット1820は、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、I-SMFと同じエリアに位置する1つ以上のSMFのアドレスを含み、第1PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであり、第1SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーである。
【0433】
可能な設計において、通信装置1800は再確立ユニット1830を更に含む。再確立ユニット1830は、決定ユニットが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガするよう構成される。
【0434】
可能な設計において、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離しているかどうか決定する場合に、決定ユニットは1820、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含む場合に、I-SMFについて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1SMFのアドレスを含まない場合に、I-SMFについて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定するよう特に構成される。
【0435】
決定ユニットが、第1SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、I-UPFが第1PSA-UPFから分離していると決定する場合に、再確立ユニットが端末デバイスのPDUセッションの再確立をトリガし得る場合に基づいて、任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのN1/N2接続が解放されるとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう構成されてもよい。更に、任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスへのN1/N2接続が解放される場合にタイマを起動し、タイマが経過した後、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう更に構成されてもよい。
【0436】
通信装置1800が、図17に示される方法の実施形態におけるSMFの機能を実施するよう構成される場合に、取得ユニット1810は、第1I-SMFのアドレスを取得するよう構成され、決定ユニット1820は、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定するか、あるいは、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始すべきかどうかを決定するよう構成され、プリセットアドレスは、SMFと同じエリアに位置する1つ以上のI-SMFのアドレスを含み、PSA-UPFは、端末デバイスのユーザプレーンアンカーであってよく、SMFは、端末デバイスの制御プレーンアンカーであってよい。
【0437】
可能な設計において、第1I-SMFのアドレス及びプリセットアドレスに基づいて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離しているかどうかを決定する場合に、決定ユニット1820は、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含む場合に、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していないと決定し、あるいは、プリセットアドレスが第1I-SMFのアドレスを含まない場合に、SMFについて、PSA-UPFが第1I-UPFから分離してると決定するよう特に構成される。
【0438】
可能な設計において、通信装置1800は、決定ユニットが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう構成される再確立ユニット1830を更に含む。
【0439】
決定ユニットが、PSA-UPFが第1I-UPFから分離していると決定する場合に、再確立ユニットが端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始する場合に基づいて、任意に、再確立ユニット1830は、端末デバイスが指定時間内にトラフィックを有さないとき、端末デバイスのPDUセッションの再確立を開始するよう更に構成され得る。
【0440】
取得ユニット1810、決定ユニット1820、及び再確立ユニット1830の更に詳細な記載については、前述の方法の実施形態における関連する記載を直接参照されたい。詳細はここで再び記載されない。取得ユニット1810、決定ユニット1820、及び再確立ユニット1830は、他の方法の実施形態におけるステップを更に実行してもよい。
【0441】
図19に示されるように、通信装置1900はプロセッサ1910を含み、任意に、インターフェース回路1920を更に含んでもよい。プロセッサ1910及びインターフェース回路1920は互いに結合されている。インターフェース回路1920は、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。任意に、通信装置1900は、プロセッサ1910によって実行される命令を記憶するか、又はプロセッサ1910によって命令を実行するために必要とされる入力データを記憶するか、又はプロセッサ1910が命令を実行した後に生成されるデータを記憶するよう構成されるメモリ1930を更に含んでもよい。
【0442】
通信装置1900が図2a、図2b、図2c、図8図10図16又は図17に示される方法を実施するよう構成される場合に、プロセッサ1910は、取得ユニット1810、決定ユニット1820、及び/又は再確立ユニット1830の機能を実施するよう構成されてよく、インターフェース回路1920は、取得ユニット1810の一部の機能を実施するよう構成されてよい。
【0443】
通信装置が第1制御プレーンネットワーク要素に適用されるチップである場合に、第1制御プレーンネットワーク要素のチップが、前述の方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素の機能を実施する。
【0444】
通信装置がPGW-C又はSGW-Cに適用されるチップである場合に、PGW-C又はSGW-Cのチップが、前述の方法の実施形態におけるPGW-C又はSGW-Cの機能を実施する。
【0445】
通信装置がI-SMF又はSMFに適用されるチップである場合に、I-SMF又はSMFのチップが、前述の方法の実施形態におけるI-SMF又はSMFの機能を実施する。
【0446】
本願のこの実施形態におけるプロセッサは、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)であってよく、あるいは、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)若しくは他のプログラム可能ロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来プロセッサ、などであってよい。
【0447】
本願の実施形態で、メモリは、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive,HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive,SSD)であってよく、あるいは、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)であってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形で搬送又は記憶することができ、コンピュータによってアクセス可能である任意の他の媒体であるが、それに限られない。本願の実施形態におけるメモリは、代替的に、記憶機能を実装することができる回路又は任意の他の装置であってよく、プログラム命令及び/又はデータを記憶するよう構成される。
【0448】
本願の前述の方法の実施形態で記載される第1制御プレーンネットワーク要素、PGW-C、SGW-C、I-SMF、又はSMFによって実行される動作及び機能の一部又は全部は、チップ又は集積回路を使用することによって実施されてもよい。
【0449】
本願の実施形態は、前述の方法の実施形態における第1制御プレーンネットワーク要素、PGW-C、SGW-C、I-SMF、又はSMFの機能を通信装置が実施するのをサポートするよう構成されたプロセッサを含むチップを更に提供する。可能な設計において、チップはメモリへ接続されるか、あるいは、チップはメモリを含み、メモリは、通信装置に必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。
【0450】
本願の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、前述の方法の実施形態を実行するために使用される命令を含む。
【0451】
本願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるとき、前述の方法の実施形態は実施される。
【0452】
当業者は、本願の実施形態が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供される可能性があることを理解すべきである。従って、本願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実施形態の形式を使用し得る。更に、本願は、コンピュータにより使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ、などを含むが限られない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を使用し得る。
【0453】
本願は、本願の実施形態に係る方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図内の各プロセス及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図内のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生成するために提供されてよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックでの具体的な機能を実施するための装置を発生させる。
【0454】
これらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、特定の様態で機能するようコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスを誘導することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読メモリに記憶されている命令は、命令装置を含むアーチファクトを発生させる。命令装置は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックでの具体的な機能を実施する。
【0455】
これらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、一連の動作及びステップがコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスで実行されるように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイス上にロードされてもよく、それにより、コンピュータにより実施される処理が生成される。従って、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスで実行される命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックでの具体的な機能を実施するステップを提供する。
【0456】
本願のいくつかの実施形態が記載されてきたが、当業者は、基本的な発明概念を知ることでそれらの実施形態を変更及び修正することができる。そのため、続く特許請求の範囲は、実施形態並びに本願の範囲内にある全ての変更及び修正を網羅するものとして解釈されるよう意図される。
【0457】
当業者は、本願の実施形態の範囲から逸脱せずに、本願の実施形態に対して様々な修正及び変形を施すことができることが明らかである。本願は、続く特許請求の範囲及びそれらの同等の技術によって異議される保護の範囲内にあるという条件でそれらの修正及び変形をカバーするよう意図される。
【0458】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年11月16日に「METHOD FOR DETERMINING SEPARATION BETWEEN USER PLANE NETWORK ELEMENTS AND COMMUNICATION APPARATUS」との発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202111356850.1号に対する優先権を主張するものである。なお、この中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19