(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】異常監視装置、電子機器、異常監視方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/07 20060101AFI20250520BHJP
【FI】
G06F11/07 178
G06F11/07 140H
(21)【出願番号】P 2024025789
(22)【出願日】2024-02-22
【審査請求日】2024-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 陽平
【審査官】千葉 久博
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-190883(JP,A)
【文献】特開2009-175992(JP,A)
【文献】特開2001-306363(JP,A)
【文献】特開2000-122894(JP,A)
【文献】特表2003-519870(JP,A)
【文献】国際公開第2016/151626(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第113419926(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶領域と、
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を前記記憶領域に記録する記録手段と、
前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、
を備える、
異常監視装置。
【請求項2】
前記監視対象装置が再起動した後、
前記BIOSの機能により前記情報を表示する表示手段を備える、
請求項1に記載の異常監視装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記異常の発生を示す第1の情報と、前記異常の種類を示す第2の情報とを前記記憶領域に記録し、
前記第1の情報が前記記憶領域に記録されている場合、前記第2の記録手段は、前記第2の情報を前記記憶領域から取得し、前記第2の記憶領域に記録する、
請求項
1に記載の異常監視装置。
【請求項4】
前記記録手段は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)である、
請求項1に記載の異常監視装置。
【請求項5】
前記記憶領域は、前記CPLD内の記憶領域である、
請求項
4に記載の異常監視装置。
【請求項6】
前記BIOSが起動する前、前記記録手段は前記情報を前記記憶領域に記録する、
請求項1に記載の異常監視装置。
【請求項7】
請求項1に記載の異常監視装置と、
電源と、
を備える電子機器。
【請求項8】
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、記録手段が前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録
し、
前記監視対象装置が再起動した後、第2の記録手段がBIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記記憶領域と異なる第2の記憶領域に記録する、
異常監視方法。
【請求項9】
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録する記録手段
と、
前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、異常監視装置、電子機器、異常監視方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
産業用のコンピュータ装置は、装置を使用中に発生した異常(障害)をログに保存する機能を備える。装置が完全に起動した後、あるいはOS(Operating System)が起動した後に装置はログの収集を開始する。
【0003】
装置起動シーケンスでは、装置はストレージ部に電源が供給されて起動する前の状態にある。そのため、装置起動シーケンスにおいて異常が発生した場合、装置に搭載されている状態監視用のプログラムは装置起動シーケンスのどの段階で異常が発生したのかを示すログを記録することができない。
【0004】
例えば、特許文献1には、主装置に電源を供給する電源装置のオンまたはオフの際に主装置と電源装置との間で送受信される電源シーケンス信号を観測することにより障害を特定する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
装置に発生した異常の原因を究明するためには、ユーザは異常が発生した装置を入手し、再現試験を行う必要がある。しかし、その装置の入手が必要であるため、原因の究明に時間がかかる、またその装置を入手できたとしても同じ異常を再現させられない場合にはそれ以上の究明が困難である。そのため、異常の原因究明をより容易にする方法が望まれる。
【0007】
特許文献1に記載された装置は、電源シーケンス信号を観測するための手段を必要とする。また、その装置は、装置起動シーケンスのどの段階で異常が発生したのかを示すログを記録していない。
【0008】
本開示の目的は、上述の課題を解決する異常監視装置、電子機器、異常監視方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る異常監視装置は、記憶領域と、監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を前記記憶領域に記録する記録手段と、前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、を備える。
【0010】
本開示の一態様に係る電子機器は、上記の異常監視装置と、電源と、を備える。
【0011】
本開示の一態様に係る異常監視方法は、監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、記録手段が前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録し、前記監視対象装置が再起動した後、第2の記録手段がBIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記記憶領域と異なる第2の記憶領域に記録する。
【0012】
本開示の一態様に係るプログラムは、源を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録する記録手段と、前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0013】
上記一態様によれば、監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて発生した異常の情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示に係るコンピュータ装置のハードウェア構成図である。
【
図2】本開示に係るコンピュータ装置の機能ブロック図である。
【
図3】本開示に係るコンピュータ装置の動作を示すフローチャートである。
【
図4】本開示に係るコンピュータ装置が備えるデバイスの動作を示すフローチャートである。
【
図5】本開示に係るコンピュータ装置の動作を示すフローチャートである。
【
図6】本開示に係る異常監視装置の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、各実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において同一または相当する構成には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
【0016】
<第1の実施形態>
以下、本開示に係る一実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態のコンピュータ装置100のハードウェア構成を示す。例えば、コンピュータ装置100は、産業用の電子機器である。
【0017】
コンピュータ装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、他の記憶装置104、表示装置105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
【0018】
図2は、コンピュータ装置100の機能構成を示す。コンピュータ装置100は、電源1、マザーボード2、ストレージ部3、および表示部4を備える。
【0019】
電源1は、商用交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換し、直流電力をマザーボード2およびストレージ部3に供給する。マザーボード2は、異常監視装置として機能し、CPLD(Complex Programmable Logic Device)21およびBIOS(Basic Input Output System) Flash22を備える。
【0020】
CPLD21は、電源1の投入時にマザーボード2およびストレージ部3を含むコンピュータ装置100(監視対象装置)を起動するための装置起動シーケンスと並行して動作することができる。CPLD21は、装置起動シーケンスのプログラムが格納された記憶領域211を備える。記憶領域211は、装置起動シーケンスにおける異常に関する情報が記録されるレジスタを含む。コンピュータ装置100は、装置起動シーケンスと並行して動作することができる、CPLD以外のデバイスを備えてもよい。
【0021】
BIOS Flash22は、BIOSのプログラムが格納された記憶領域221を備える。記憶領域221は、装置起動シーケンスにおける異常の状態(種類)を示すイベントログが記録される領域を含む。BIOSは、コンピュータ装置100が起動した後、OS31が起動する前に起動し、コンピュータ装置100に搭載されているハードウェアを管理および制御する。
【0022】
ストレージ部3はOS31のプログラムを保持しており、コンピュータ装置100が起動し、BIOSがPOST(Power-On Self-Test)を終了した後に動作を開始する。表示部4は、液晶ディスプレイなどの表示装置である。表示部4は、コンピュータ装置100から独立した装置であってもよい。
【0023】
CPLD21、BIOS、およびBIOSのそれぞれの機能を実現するためのプログラムがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータシステムは、この記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0024】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0025】
図3は、コンピュータ装置100の全体の動作を示すフローチャートである。
図4は、CPLD21の動作を示すフローチャートである。
図3および
図4を参照し、コンピュータ装置100の動作を説明する。
【0026】
ユーザが電源1を投入し、コンピュータ装置100の起動を指示したとき、コンピュータ装置100は装置起動シーケンスを起動する。装置起動シーケンスにおいて何らかの異常が発生する(ステップS101)。異常が発生したことにより、コンピュータ装置100の起動は失敗する(ステップS102)。
【0027】
CPLD21は、装置起動シーケンスを監視する。装置起動シーケンスにおいて異常が発生したとき、CPLD21は、記憶領域211における「ErrFct2」レジスタの「PWRSEQ_TO」ビットに1をセットする。「PWRSEQ_TO」ビットは、装置起動シーケンスにおける異常の発生を示す。これにより、CPLD21は異常の発生を示す情報を記憶領域211に記録する(ステップS201)。「PWRSEQ_TO」ビットの値が1である場合、「PWRSEQ_TO」ビットは異常が発生したことを示す。「PWRSEQ_TO」ビットの値が0である場合、「PWRSEQ_TO」ビットは異常が発生していないことを示す。
【0028】
これと同時に、CPLD21は、自身が保持している状態情報を、記憶領域211における「PSToSts」レジスタに「PWRSEQ_TO_ST」として記録する。「PWRSEQ_TO_ST」は、装置起動シーケンスにおける異常が発生したときの状態コードを示す。これにより、CPLD21は、異常の具体的な状態を示す情報を記憶領域211に記録する(ステップS202)。
【0029】
コンピュータ装置100の起動が失敗した後、ユーザは手動で電源1を強制的にオフさせ、再度オンにする。コンピュータ装置100は、コンピュータ装置100を再起動するために装置起動シーケンスを再起動する(ステップS103)。
【0030】
装置起動シーケンスが正常に終了し、コンピュータ装置100が起動した場合(ステップS104においてYES)、BIOS Flash22のBIOSが起動し、POSTを開始する(ステップS105)。装置起動シーケンスが正常に終了せず(異常終了し)、コンピュータ装置100の起動に再度失敗した場合(ステップS104においてNO)、BIOSは起動しない。そのため、BIOSは装置起動シーケンスにおける異常に関する情報をイベントログに記録しない。
【0031】
BIOSがPOSTを開始した後、BIOSはPOSTの実行中に記憶領域211の「ErrFct2」レジスタの「PWRSEQ_TO」ビットの値を確認する(ステップS106)。「PWRSEQ_TO」ビットの値が0である場合、BIOSは装置起動シーケンスにおける異常に関する情報をイベントログに記録しない。
【0032】
「PWRSEQ_TO」ビットの値が1である場合、BIOSは記憶領域211の「PSToSts」レジスタの「PWRSEQ_TO_ST」を確認し、「PWRSEQ_TO_ST」が示す状態コードを取得する。例えば、状態コードが「ST_CPU」を示す場合、状態コードはCPU101における異常の発生を示す。BIOSは、状態コードに応じたPOSTエラーを表示部4に表示する。例えば、POSTエラーは、CPU101の電圧または温度の異常などを示す(ステップS107)。また、BIOSはそのPOSTエラーを記憶領域221のイベントログに記録する(ステップS108)。ステップS107およびステップS108の順番は任意である。
【0033】
その後、OS31が動作を開始し、ユーザがコンピュータ装置100を使用可能となる。
【0034】
図5は、
図3に示すコンピュータ装置100の全体の動作の変形例を示す。
図5において、
図3と同じ部分の説明を省略し、
図3と異なる部分を説明する。
【0035】
BIOSがステップS105においてPOSTを開始した後、BIOSは「ErrFct2」レジスタの「PWRSEQ_TO」ビットの値を確認せずにステップS107を実行する。これ以外について、
図5は
図3と同じである。
【0036】
上記の例では、CPLD21の記憶領域211が装置起動シーケンスにおける異常の情報を保持する。CPLD21と異なるデバイスの記憶領域がその情報を保持してもよい。また、上記の例では、BIOS Flash22の記憶領域221がイベントログを保持する。BIOS Flash22と異なるデバイスの記憶領域がイベントログを保持してもよい。
【0037】
本実施形態のコンピュータ装置100は、装置起動シーケンスにおいて発生した異常の情報を記憶領域211に記録することができる。また、BIOSが異常の情報をイベントログとして記憶領域221に記録するため、ユーザは、BIOSのメニュー画面を操作し、イベントログをコンピュータ装置100の外部の表示部に表示させることにより、異常の原因をより迅速に分析することができる。
【0038】
コンピュータ装置100は、CPLD21を使用することにより、装置起動シーケンスにおいて発生した異常の情報を容易に記録することができる。
【0039】
CPLD21は、異常の情報をCPLD21の記憶領域211に記録する。そのため、異常の情報を記録するための記憶デバイスを別途用意する必要はない。
【0040】
BIOSは、イベントログをBIOS Flash22の記憶領域221に記録する。そのため、イベントログを記録するための記憶デバイスを別途用意する必要はない。
【0041】
<第2の実施形態>
以下、本開示に係る一実施形態について、図を用いて説明する。
図6は、本実施形態の異常監視装置101の機能構成を示す。
【0042】
異常監視装置101は、記録手段5および記憶領域6を備える。監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、記録手段5は異常の種類を示す情報を記憶領域6に記録する。異常監視装置101は、監視対象装置を起動するシーケンスにおいて発生した異常の情報を記録することができる。
【0043】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。そして、各実施の形態は、適宜他の実施の形態と組み合わせることができる。
【0044】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限らない。
【0045】
(付記1)
記憶領域と、
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を前記記憶領域に記録する記録手段と、
を備える、
異常監視装置。
【0046】
(付記2)
前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、
を備える、
付記1に記載の異常監視装置。
【0047】
(付記3)
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を表示する表示手段を備える、
付記1または付記2に記載の異常監視装置。
【0048】
(付記4)
前記記録手段は、前記異常の発生を示す第1の情報と、前記異常の種類を示す第2の情報とを前記記憶領域に記録し、
前記第1の情報が前記記憶領域に記録されている場合、前記第2の記録手段は、前記第2の情報を前記記憶領域から取得し、前記第2の記憶領域に記録する、
付記2または付記3に記載の異常監視装置。
【0049】
(付記5)
前記記録手段は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)である、
付記1から4のいずれか1つに記載の異常監視装置。
【0050】
(付記6)
前記記憶領域は、前記CPLD内の記憶領域である、
付記5に記載の異常監視装置。
【0051】
(付記7)
BIOS(Basic Input Output System)が起動する前、前記記録手段は前記情報を前記記憶領域に記録する、
付記1から6のいずれか1つに記載の異常監視装置。
【0052】
(付記8)
付記1から7のいずれか1つに記載の異常監視装置と、
電源と、
を備える電子機器。
【0053】
(付記9)
前記記憶領域と異なる第2の記憶領域と、
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記第2の記憶領域に記録する第2の記録手段と、
を備える、
付記8に記載の電子機器。
【0054】
(付記10)
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を表示する表示手段を備える、
付記8または付記9に記載の電子機器。
【0055】
(付記11)
前記記録手段は、前記異常の発生を示す第1の情報と、前記異常の種類を示す第2の情報とを前記記憶領域に記録し、
前記第1の情報が前記記憶領域に記録されている場合、前記第2の記録手段は、前記第2の情報を前記記憶領域から取得し、前記第2の記憶領域に記録する、
付記9または付記10に記載の電子機器。
【0056】
(付記12)
前記記録手段は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)である、
付記8から11のいずれか1つに記載の電子機器。
【0057】
(付記13)
前記記憶領域は、前記CPLD内の記憶領域である、
付記12に記載の電子機器。
【0058】
(付記14)
BIOS(Basic Input Output System)が起動する前、前記記録手段は前記情報を前記記憶領域に記録する、
付記8から13のいずれか1つに記載の電子機器。
【0059】
(付記15)
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、記録手段が前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録する、
異常監視方法。
【0060】
(付記16)
前記監視対象装置が再起動した後、第2の記録手段がBIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記記憶領域と異なる第2の記憶領域に記録する、
付記15に記載の異常監視方法。
【0061】
(付記17)
前記監視対象装置が再起動した後、表示手段がBIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を表示する、
付記15または付記16に記載の異常監視方法。
【0062】
(付記18)
前記記録手段は、前記異常の発生を示す第1の情報と、前記異常の種類を示す第2の情報とを前記記憶領域に記録し、
前記第1の情報が前記記憶領域に記録されている場合、前記第2の記録手段は、前記第2の情報を前記記憶領域から取得し、前記第2の記憶領域に記録する、
付記16または付記17に記載の異常監視方法。
【0063】
(付記19)
前記記録手段は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)である、
付記15から18のいずれか1つに記載の異常監視方法。
【0064】
(付記20)
前記記憶領域は、前記CPLD内の記憶領域である、
付記19に記載の異常監視方法。
【0065】
(付記21)
BIOS(Basic Input Output System)が起動する前、前記記録手段は前記情報を前記記憶領域に記録する、
付記15から20のいずれか1つに記載の異常監視方法。
【0066】
(付記22)
監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を記憶領域に記録する記録手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0067】
(付記23)
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を前記記憶領域と異なる第2の記憶領域に記録する第2の記録手段として前記コンピュータを機能させる、
付記22に記載のプログラム。
【0068】
(付記24)
前記監視対象装置が再起動した後、BIOS(Basic Input Output System)の機能により前記情報を表示する表示手段として前記コンピュータを機能させる、
付記22または付記23に記載のプログラム。
【0069】
(付記25)
前記異常の発生を示す第1の情報と、前記異常の種類を示す第2の情報とを前記記憶領域に記録し、
前記第1の情報が前記記憶領域に記録されている場合、前記第2の情報を前記記憶領域から取得し、前記第2の記憶領域に記録する、
付記23または付記24に記載のプログラム。
【0070】
(付記26)
CPLD(Complex Programmable Logic Device)を使用することにより、前記情報を前記記憶領域に記録する、
付記22から25のいずれか1つに記載のプログラム。
【0071】
(付記27)
前記記憶領域は、前記CPLD内の記憶領域である、
付記26に記載のプログラム。
【0072】
(付記28)
BIOS(Basic Input Output System)が起動する前、前記情報を前記記憶領域に記録する、
付記22から27のいずれか1つに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0073】
1 電源
2 マザーボード
3 ストレージ部
4 表示部
5 記録手段
6,211,221 記憶領域
21 CPLD
22 BIOS Flash
31 OS
100 コンピュータ装置
101 異常監視装置
【要約】
【課題】監視対象装置を起動するシーケンスにおいて発生した異常の情報を記録することができる異常監視装置、電子機器、異常監視方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】異常監視装置は、記憶領域と、監視対象装置を起動するシーケンスを監視し、前記シーケンスにおいて異常が発生したとき、前記異常の種類を示す情報を前記記憶領域に記録する記録手段と、を備える。
【選択図】
図6