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特許7683819支持アセンブリ、保護機構、モータセンブリ及び電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】支持アセンブリ、保護機構、モータセンブリ及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20250520BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20250520BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20250520BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20250520BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
H05K5/02 M
G09F9/00 351
G09F9/00 312
F16C11/04 F
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2024519456
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(86)【国際出願番号】 CN2022121386
(87)【国際公開番号】W WO2023051469
(87)【国際公開日】2023-04-06
【審査請求日】2024-04-05
(31)【優先権主張番号】202111165613.7
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ホーン,ヤーチン
(72)【発明者】
【氏名】ジョーン,ビヤオコーァ
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,シュヨンリー
(72)【発明者】
【氏名】リン,ヤーンミーン
(72)【発明者】
【氏名】シエ,シュウチン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,ヤーコーァ
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ヤーン
(72)【発明者】
【氏名】長井 賢次
(72)【発明者】
【氏名】間 雄二
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,シーチュエン
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジョーンリヤーン
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-164819(JP,A)
【文献】特開2014-026412(JP,A)
【文献】特開2014-238764(JP,A)
【文献】特開2017-021410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16- 1/18
H05K 5/02
G09F 9/00
F16C 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転シャフト機構及び支持部を含む支持アセンブリであって、
前記回転シャフト機構は回転アセンブリを含み、前記回転アセンブリは、第1の締結片、第2の締結片、接続片、及び接続ロッドアセンブリを含み;前記第1の締結片及び前記第2の締結片は離間され、前記第1の締結片及び前記第2の締結片は、前記接続片の同じ側部に位置し;第1のスライドスロットが前記第1の締結片の端面であって前記第2の締結片に面する端面に配置され、第2のスライドスロットが前記第2の締結片の端面であって前記第1の締結片に面する端面に配置され;前記接続片は前記接続ロッドアセンブリに回転可能に接続され、前記接続ロッドアセンブリは前記第1のスライドスロット及び前記第2のスライドスロットに沿ってスライドすることができ;
前記支持部は、前記回転シャフト機構の周囲に配置される第1の支持ボード、第2の支持ボード、及び第3の支持ボードを有し、前記第1の支持ボードの一端は前記接続片に固定して接続され;前記第2の支持ボードは、前記第1の支持ボードと前記第3の支持ボードとの間に位置し、前記第2の支持ボードは、前記第1の支持ボード及び前記第3の支持ボードに回転可能に接続され;前記第1の支持ボードが前記回転シャフト機構周りに回転するとき、前記接続ロッドアセンブリは、前記第1のスライドスロット及び前記第2のスライドスロットに沿ってスライドし、前記接続片は、前記接続ロッドアセンブリ周りに回転し、前記第3の支持ボードは、前記回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドする、
支持アセンブリ。
【請求項2】
前記回転アセンブリはメインシャフトをさらに有し、前記メインシャフトは、前記第1の締結片、前記接続ロッドアセンブリ、及び前記第2の締結片を貫通し、前記メインシャフトは、前記第1の締結片及び前記第2の締結片に回転可能に接続され、前記メインシャフトは、前記第1のスライドスロット及び前記第2のスライドスロットに沿ってスライドするように前記接続ロッドアセンブリを駆動する、
請求項1に記載の支持アセンブリ。
【請求項3】
前記回転シャフト機構は、カム及び補助支持機構をさらに有し;前記カム及び前記メインシャフトは、前記メインシャフトの半径方向において互いに対して締結され、カムスライドスロットが前記カムの表面に配置され;
前記補助支持機構の一端が前記カムスライドスロットに収容され、前記補助支持機構の他端が前記第3の支持ボードに接続され;前記メインシャフトが回転し、前記補助支持機構の一端が、前記回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように前記第3の支持ボードを駆動するために、前記カムスライドスロットに沿ってスライドする、
請求項2に記載の支持アセンブリ。
【請求項4】
前記回転シャフト機構は、2つの回転アセンブリを有し、前記2つの回転アセンブリは離間され、1つの前記カムが各前記回転アセンブリに対して対応して配置され、1つの前記カムスライドスロットが対応する1つの前記カムの前記表面に配置され
前記補助支持機構は前記2つの回転アセンブリの間に位置し、前記補助支持機構は、第1の支持ロッド及び第2の支持ロッドを有し、前記第1の支持ロッド及び前記第2の支持ロッドは交差する方法で配置され、前記第1の支持ロッド及び前記第2の支持ロッドの中間部はヒンジ結合され;前記第1の支持ロッドの一端が一方の前記カムスライドスロットに収容され、前記第1の支持ロッドの他端が前記第3の支持ボードにヒンジ結合され;前記第2の支持ロッドの一端は、他方の前記カムスライドスロットに収容され、前記第2の支持ロッドの他端は、前記第3の支持ボードにヒンジ結合される、
請求項3に記載の支持アセンブリ。
【請求項5】
前記支持アセンブリは、キーボードボディをさらに有し、前記支持部は、前記回転シャフト機構を介して前記キーボードボディに回転可能に接続され、レセプタクルが前記キーボードボディに配置され、前記第3の支持ボードの少なくとも一部が前記レセプタクルに収容され、前記第3の支持ボードは前記レセプタクル内でスライドすることができる、
請求項2に記載の支持アセンブリ。
【請求項6】
前記第3の支持ボードは、固定して接続された円弧形状のボードセグメント及び直線状のボードセグメントを有し、前記円弧形状のボードセグメントは、前記第2の支持ボードと前記直線状のボードセグメントとの間に位置し、前記第2の支持ボードは、前記円弧形状のボードセグメントに回転可能に接続され、前記円弧形状のボードセグメントは、前記回転シャフト機構を覆うことができ、前記直線状のボードセグメントの少なくとも一部が前記レセプタクルに収容される、
請求項5に記載の支持アセンブリ。
【請求項7】
前記支持アセンブリは、ホスト支持キットをさらに有し、前記ホスト支持キットは、前記接続片に固定して接続され、前記ホスト支持キットは、前記第1の支持ボードの側部であって前記キーボードボディに面する側部に位置し、前記ホスト支持キットは、前記第1の支持ボードの端部であって前記接続片に面する端部に固定して接続される、
請求項5に記載の支持アセンブリ。
【請求項8】
前記接続ロッドアセンブリは、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドを有し、前記第1の接続ロッドは、前記接続片と前記第2の接続ロッドとの間に位置し、前記第2の接続ロッドは、前記第1の締結片と前記第2の締結片との間に位置し、前記メインシャフトは、前記第2の接続ロッドを貫通し、前記メインシャフト及び前記第2の接続ロッドは、前記メインシャフトの半径方向に互いに対して締結され;
前記第1の接続ロッドの一端が前記接続片に回転可能に接続され、前記第1の接続ロッドの他端が前記第2の接続ロッドに回転可能に接続され;前記第1の接続ロッド及び前記第2の接続ロッドに回転可能に接続された回転シャフトの一端が前記第1のスライドスロットに位置し、前記回転シャフトの他端が前記第2のスライドスロットに位置する、
請求項2に記載の支持アセンブリ。
【請求項9】
前記接続片は、ボディ部を有し、前記ボディ部は、互いに対向して配置された第1の縁部及び第2の縁部を有し、第1の設置部、第2の設置部、及び第3の設置部が前記第1の縁部に配置され、前記第1の設置部及び前記第2の設置部は離間し、前記ボディ部は、互いに対向して配置された第1の面及び第2の面を有し、前記第1の設置部及び前記第2の設置部は、前記第2の面から離れる方向に延び、前記第3の設置部は、前記第2の面上に位置し、前記第3の設置部は、前記第1の縁部から前記第2の縁部への方向に沿って延び;
前記回転アセンブリは、2つの中間接続ロッドをさらに含み、前記中間接続ロッドの一方の一端は、前記第1の設置部に回転可能に接続され、前記中間接続ロッドの前記一方の他端は、前記第1の締結片に回転可能に接続され;前記中間接続ロッドの他方の一端は、前記第2の設置部に回転可能に接続され、前記中間接続ロッドの前記他方の前記他端は、前記第2の締結片に回転可能に接続され;前記第1の接続ロッドの一端であって前記接続片に面する一端が、前記第3の設置部の端部であって前記第1の縁部から離れた端部に回転可能に接続される、
請求項8に記載の支持アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の支持ボードは、前記接続片の前記第1の面に固定して接続される、
請求項9に記載の支持アセンブリ。
【請求項11】
前記回転アセンブリは、第1の弾性片をさらに有し、前記第1の弾性片は、前記第1の締結片の側部であって前記第2の締結片から離れた側部に配置され、前記メインシャフトの軸方向に沿った前記第1の弾性片によって生じる弾性力が前記第1の締結片に加えられる、
請求項2に記載の支持アセンブリ。
【請求項12】
前記回転アセンブリは、第1の押出構造をさらに有し、前記第1の押出構造は、前記第1の締結片と前記第1の弾性片との間に位置し、前記第1の押出構造は、前記メインシャフト上にスリーブ状に配置され、前記第1の押出構造及び前記メインシャフトは、前記メインシャフトの半径方向において互いに対して締結され、前記第1の押出構造が前記メインシャフトとともに回転するとき、前記第1の弾性片の変形量が変化する、
請求項11に記載の支持アセンブリ。
【請求項13】
前記第1の弾性片は前記第1の押出構造を前記第1の締結片に向かって押圧し、第1のスロットが前記第1の押出構造の端面であって前記第1の締結片に面する端面に配置され、第1の突起が前記第1の締結片の端面であって前記第1の押出構造に面する端面に配置される、
請求項12に記載の支持アセンブリ。
【請求項14】
前記回転アセンブリは、第2の押出構造をさらに有し、前記第2の押出構造は、前記第1の押出構造と前記第1の締結片との間に位置し、前記第2の押出構造は、前記メインシャフト上にスリーブ状に配置され、前記メインシャフトは、前記第2の押出構造に回転可能に接続され、前記第1の弾性片は、前記第1の押出構造を前記第2の押出構造に向かって押圧し、第1のスロットが、前記第1の押出構造の多面であって前記第1の締結片に面する端面に配置され、第1の突起が、前記第2の押出構造の多面であって前記第1の押出構造に面する端面に配置される、
請求項12に記載の支持アセンブリ。
【請求項15】
前記回転アセンブリは、第2の弾性片をさらに有し、前記第2の弾性片は、前記第2の締結片の側部であって前記第1の締結片から離れた側部に配置される;又は、中空領域が前記第2の接続ロッドに配置され、前記第2の弾性片は前記中空領域に配置され;
前記第2の弾性片は、前記メインシャフト上にスリーブ状に形成され、前記第2の弾性片の一端は、前記メインシャフトに固定して接続され、前記第2の弾性片の他端は、前記第2の締結片に固定して接続され;前記メインシャフトは回転し、前記第2の弾性片は、前記メインシャフトの軸方向の周りに弾性力を発生する、
請求項8に記載の支持アセンブリ。
【請求項16】
前記キーボードボディは、回転シャフト接続片、フレームアセンブリ、及びキーを有し、前記回転シャフト機構は、前記回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動するよう前記回転シャフト接続片を駆動するように移動し;
前記キーは、平行に配置された複数の列にあり、前記キーの各列は、複数のキーを有し、前記キーは、前記キーボードボディのキースロットに収容され;
前記フレームアセンブリは、第1のフレーム、第2のフレーム、及び水平ロッドを有し、前記第1のフレーム及び前記第2のフレームは、互いに対して配置され、前記第1のフレーム及び前記第2のフレームは、前記回転シャフト接続片に固定して接続され、複数列の前記キーが前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置し、前記キーの各列は、前記第1のフレームから前記第2のフレームへの方向に沿って配置され;
1つの水平ロッドが前記キーの各列に対応して配置され、前記第1のフレーム及び前記第2のフレームは、前記回転シャフト接続片とともに前記回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動して前記キーの各列の配置方向に沿って移動するように前記水平ロッドを駆動し、前記水平ロッドの移動に伴い、前記キーは、前記キースロットに向かう方向に移動する又は前記キースロットから出る方向に移動する、
請求項5に記載の支持アセンブリ。
【請求項17】
前記回転アセンブリは、第3の接続ロッドをさらに有し、前記第3の接続ロッドは、スライド式に前記第2の締結片に接続され;前記メインシャフトの回転に伴い、前記第3の接続ロッドは、前記キーボードボディに近づく又は離れる方向に沿ってスライドし;前記回転シャフト接続片は、前記第3の接続ロッドに固定して接続される、
請求項16に記載の支持アセンブリ。
【請求項18】
スライド部が前記第2の締結片に配置され、前記第3の接続ロッドは前記スライド部に沿ってスライドすることができ、前記回転アセンブリは第4の接続ロッドをさらに有し、前記第4の接続ロッドは前記第2の締結片に固定して接続され、前記第3の接続ロッドは前記スライド内に規制される、
請求項17に記載の支持アセンブリ。
【請求項19】
ホスト及び請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の支持アセンブリを有し、前記ホストは、前記支持アセンブリ内の前記第1の支持ボードに取り外し可能に接続される、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に出願された「SUPPORT ASSEMBLY, PROTECTION MECHANISM, MOTOR ASSEMBLY, AND ELECTRONIC DEVICE」と題する中国特許出願第202111165613.7号の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子デバイス技術の分野、特に支持アセンブリ、保護機構、モータセンブリ及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ノートパソコンや2in1(ツーインワン)製品などの折り畳み式電子デバイスは、通常、手動で開く必要がある。折り畳み式電子デバイスは、電源をオンにすることでオンになり、キーボード入力又は生体指紋によるログイン後にのみ使用できる。この操作プロセスには、大量のステップを要し、時間がかかり、ユーザエクスペリエンスが低下する。
【0004】
折り畳み式電子デバイスの急速な発展に伴い、ユーザは折り畳み式電子デバイスの使用体験に対してますます高い要件を課している。上述の複雑な操作プロセスによって生じるユーザエクスペリエンスの低下に加えて、折り畳み式電子デバイスを手動で開閉するプロセスにおいては、操作の手の感触、操作の安全性、開いた状態での折り畳み式電子デバイスの安定した支持、閉じた状態でのデバイス全体の厚みなどはすべて、ユーザエクスペリエンスに影響を与える重要な要因である。
【0005】
これに基づいて、折り畳み式電子デバイスのユーザエクスペリエンスをいかに向上させるかは、当業者にとって緊急に解決すべき困難な問題となっている。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、ユーザの使用体験を向上させるために、支持アセンブリ、保護機構、モータセンブリ、及び電子デバイスを提供する。
【0007】
第1の態様によれば、支持アセンブリが提供される。支持アセンブリは、折り畳み式電子デバイスに使用され得る。支持アセンブリは、回転シャフト機構及び支持部を含み得る。回転シャフト機構は、回転アセンブリを含み得る。回転アセンブリは、支持部と連結され(linked with)得る。回転アセンブリを具体的に配置されるとき、回転アセンブリは、第1の締結片(fastening piece,)、第2の締結片、接続片及び接続ロッドアセンブリを含む。第1の締結片及び第2の締結片は、回転アセンブリ全体の支持ベースとして機能し得る。第1の締結片及び第2の締結片は、離間している。第1の締結片及び第2の締結片は、接続片の同じ側部に位置している。さらに、第1のスライドスロットが、第1の締結片の端面であって第2の締結片に面する端面に設けられ、第2のスライドスロットが、第2の締結片の端面であって第1の締結片に面する端面に設けられる。接続片は、接続ロッドアセンブリに回転可能に接続される。接続ロッドアセンブリは、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロットに沿ってスライドし得る。支持部が具体的に配置されるとき、支持部は、回転シャフト機構の周囲に配置された第1の支持ボード、第2の支持ボード、及び第3の支持ボードを含み、第2の支持ボードは、第1の支持ボードと第3の支持ボードとの間に位置し、第2の支持ボードは、第1の支持ボードと第3の支持ボードとに回転可能に接続される。第1の支持ボードの一端は接続片に固定して接続される(fixedly connected)。この方法では、第1の支持ボードが回転シャフト機構の周りに回転するとき、接続ロッドアセンブリは第1のスライドスロット及び第2のスライドスロットに沿ってスライドし得、接続片が接続ロッドアセンブリ周りに回転し、そのため第3の支持ボードが回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドすることができる。
【0008】
本出願で提供される支持アセンブリを用いることにより、接続ロッドアセンブリの移動軌跡が、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロットの特定形状を設計することにより設定され得る。さらに、接続片は接続ロッドアセンブリに回転可能に接続されているので、接続ロッドアセンブリが規定された(specified)移動軌跡に沿って移動する過程において、接続片は規定された移動軌跡に従って移動し得る。さらに、第1の支持ボードは接続片に固定して接続されているので、接続ロッドアセンブリが規定された移動軌跡に沿って移動する過程において、第1の支持ボードは、第2の支持ボードを回転するように駆動し、第3の支持ボードが規定された移動軌跡に沿って回転シャフト機構に向かう又は離れる方向にスライドすることを可能にするように、規定された移動軌跡に沿って移動し得る。第1の支持ボードが移動して回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って第3の支持ボードを駆動する過程において、回転シャフト機構を囲む三角形の支持構造を、第1の支持ボード、第2の支持ボード及び第3の支持ボードの間に形成することができることが留意されるべきである。これにより、支持部の支持安定性を向上させることができ、それによって支持アセンブリの構造的信頼性を向上させる。
【0009】
回転アセンブリは、メインシャフトをさらに含み得る。メインシャフトは、第1の締結片、接続ロッドアセンブリ及び第2の締結片を貫通する。メインシャフトは、第1の締結片及び第2の締結片に回転可能に接続され得る。メインシャフトが第1の締結片及び第2の締結片に対して回転する過程において、接続ロッドアセンブリは、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロットに沿ってスライドするように駆動されて、接続片を回転するように駆動し得る。
【0010】
さらに、回転シャフト機構は、カム及び補助支持機構をさらに含み得る。カム及びメインシャフトは、回転過程におけるメインシャフトが、カムを同期して回転するように駆動することができるように、メインシャフトの半径方向に互いに対して締結される。カムスライドスロットがさらにカムの表面に配置され得る。補助支持機構の一端はカムスライドスロットに収容され、補助支持機構の他端は第3の支持ボードに接続され得る。メインシャフトの回転過程において、補助支持機構の一端はカムスライドスロットに沿ってスライドして、第3の支持ボードを回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように駆動する。この方法では、第3の支持ボードのスライド安定性を向上させて、支持部全体の移動安定性を向上させることができる。
【0011】
本出願の可能な実装では、回転シャフト機構は、2つの回転アセンブリを含み得る。2つの回転アセンブリは、離間される。1つのカムが、各回転アセンブリに対応して配置される。本実装では、補助支持機構は、2つの回転アセンブリの間に位置し得る。補助支持機構が具体的に配置されるとき、補助支持機構は、第1の支持ロッド及び第2の支持ロッドを含み得る。第1の支持ロッド及び第2の支持ロッドは、交差する方法で配置される。第1の支持ロッド及び第2の支持ロッドの中間部はヒンジ結合される。さらに、第1の支持ロッドの一端は一方のカムスライドスロットに収容され、第1の支持ロッドの他端は第3の支持ボードにヒンジ結合される。第2の支持ロッドの一端は他方のカムスライドスロットに収容され、第2の支持ロッドの他端は第3の支持ボードにヒンジ結合される。補助支持機構の第1の支持ロッド及び第2の支持ロッドは交差する方法で配置される。したがって、第3の支持ボードが回転シャフト機構から離れる方向に沿ってスライドする過程において、2つの支持ロッドは2つの支持ロッドのヒンジジョイント周りに回転する。さらに、2つの支持ロッドの移動軌道は、カムスライドスロットを適切に設計することによって、2つの支持ロッドが第3の支持ボードを回転シャフト機構から離れる方向に沿ってスライドさせることができるように、設計することができ、それによって第3の支持ボードのスライド安定性を向上させる。
【0012】
本出願の可能な実装では、支持アセンブリは、キーボードボディをさらに含み得る。支持部は、回転シャフト機構を介してキーボードボディに回転可能に接続され得る。第3の支持ボードが回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドすることは、第3の支持ボードがキーボードボディに向かう又は離れる方向に沿ってスライドすることとして理解することもできる。さらに、レセプタクルがキーボードボディに配置され得る。第3の支持ボードの少なくとも一部は、レセプタクルに収容され得る。第3の支持ボードは、レセプタクル内でスライドできる。この方法では、第3の支持ボードのスライド安定性が向上されるとき、第3の支持ボードはさらに、キーボードボディ内に隠されて、支持アセンブリの外観美観を向上させ得る。
【0013】
本出願では、第3の支持ボードを具体的に配置されるとき、第3の支持ボードは、固定して接続された円弧形状のボードセグメント及び直線状のボードセグメントを含む。円弧形状のボードセグメントは、第2の支持ボードと直線状のボードセグメントとの間に位置する。第2の支持ボードは、円弧形状のボードに回転可能に接続される。第3の支持ボードがキーボードボディに向かってスライドするとき、円弧形状のボードセグメントは、回転シャフト機構が露出するのを防ぐように、回転シャフト機構をカバーし得、それによって、回転シャフト機構を保護し、支持アセンブリの外観美観を向上させる。さらに、第3の支持ボードの直線状のボードセグメントの少なくとも一部が、第3の支持ボードのスライドを案内するためにレセプタクルに収容され得る。
【0014】
本出願の可能な実装では、支持アセンブリは、ホスト支持キットをさらに含み得る。ホスト支持キットは、接続片に固定して接続される。ホスト支持キットは、第1の支持ボードの側部であってキーボードボディに面する側部に位置する。ホスト支持キットは、第1の支持ボードの端部であって接続片に面する端部に固定して接続される。ホスト支持キットは、支持アセンブリに取り付けられたホストを支持するように構成され得る。さらに、ホスト支持キットの表面であってホストと接触する表面が、ホストとホスト支持キットとの間の接続の信頼性を向上させるために、円弧形状の表面に設定され得る。
【0015】
本出願では、接続ロッドアセンブリを具体的に配置する場合、接続ロッドアセンブリは、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドを含み得る。第1の接続ロッドは、接続片と第2の接続ロッドとの間に位置する。第2の接続ロッドは、第1の締結片と第2の締結片との間に位置する。メインシャフトは、第2の接続ロッドを貫通する。メインシャフトの半径方向において、メインシャフト及び第2の接続ロッドは互いに対して締結される。したがって、メインシャフトの回転過程において、第2の接続ロッドを同期して回転するように駆動されることができる。さらに、第1の接続ロッドの一端は接続片に回転可能に接続され、第1の接続ロッドの他端は第2の接続ロッドに回転可能に接続される。第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドに回転可能に接続された回転シャフトの一端は第1のスライドスロットに位置し、回転シャフトの他端は第2のスライドスロットに位置する。この方法では、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドに回転可能に接続された回転シャフトは、接続ロッドアセンブリが第1のスライドスロット及び第2のスライドスロット内でスライドして接続片を回転するよう駆動するように、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロット内でスライドする。
【0016】
接続片が具体的に配置されるとき、接続片はボディ部を含み得る。ボディ部は、互いに対向して配置された第1の縁部及び第2の縁部を有する。第1の設置部、第2の設置部及び第3の設置部が第1の縁部に配置される。第1の設置部及び第2の設置部は、離間している。ボディ部は、互いに対向して配置された第1の面及び第2の面を含む。第1の設置部及び第2の設置部は、第2面から離れる方向に延びる。第3の設置部は、第2面上に位置する。第3の設置部は、第1の縁部から第2の縁部への方向に沿って延びる。
【0017】
本出願では、回転アセンブリは、中間接続ロッドをさらに含む。2つの中間接続ロッドがあり得る。中間接続ロッドの一方の一端は、第1の設置部に回転可能に接続され、中間接続ロッドの他端は、第1の締結片に回転可能に接続される。中間接続ロッドのうちの他方の中間接続ロッドの一端は、第2の設置部に回転可能に接続され、他方の中間接続ロッドの他端は、第2の締結片に回転可能に接続されており、回転アセンブリのボディは、2つの中間接続ロッドを介して2つの締結片に回転可能に接続できる。さらに、第1の接続ロッドの一端であって接続片に面する一端は、第3の設置部の端部であって第1の縁部から離れた端部に回転可能に接続される。さらに、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドに回転可能に接続された回転シャフトは、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロット内をスライドするので、第1の接続ロッドは、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロットの軌道を設計することによって、規定された移動軌道に従って移動し得、それにより接続片は、規定された軌道に従って第1の接続ロッドの周りを回転することができる。
【0018】
本出願の可能な実装では、第1の支持ボードは、接続片の第1の面に固定して接続され得る。この方法では、第1の支持ボード及び接続片は、同じ移動軌道に沿って回転することができる。
【0019】
本出願で提供される支持アセンブリが電子デバイスに使用されるとき、異なるユーザは、電子デバイスの拡張角度に関して個人化された要求を有する。異なるユーザの使用要件を満たすために、本出願では、第1の支持ボードは、さらに、第1の支持ボードと第3の支持ボードとの間の挟角がユーザの使用要件を満たすように、外力なしに減衰力の下で特定の回転位置でホバリングする(hover)ことができる。具体的な実施において、回転アセンブリはさらに、第1の弾性片を含み得る。弾性片は、第1の締結片の側部であって、第2の締結片から離れた側部に配置される。メインシャフトの軸に沿った第1の弾性片によって生じる弾性力が、第1の締結片に加えられ得る。
【0020】
さらに、回転アセンブリは、第1の押出構造をさらに含む。第1の押出構造は、第1の締結片と第1の弾性片との間に位置し得る。第1の押出構造は、メインシャフト上にスリーブ状に配置され(sleeved)得る。第1の押出構造及びメインシャフトは、メインシャフトの半径方向において互いに対して締結される。第1の押出構造がメインシャフトとともに回転するとき、第1の弾性片の変形量が変化する。メインシャフトは第1の締結片に回転可能に接続され、第1の押出機構とメインシャフトは同期して回転できるため、メインシャフトの回転過程において、第1の押出機構及び第1の締結片は互いに対して回転し得る。しかし、第1の弾性片の変形量は変化し、第1の弾性片によって第1の押出構造に加えられる弾性力が変化する。したがって、第1の押出機構と第1の締結片との間の押出力が変化し、第1の押出機構と第1の締結片との間の摺動摩擦によって発生する減衰力が変化する。この方法では、ユーザの手の感触を向上させることができる。さらに、外力が除去されたときに、第1の押出機構及び第1の締結片は、支持アセンブリが対応する回転位置でホバリングするように、第1の押出機構と第1の締結片との間に発生する減衰力の下で相対回転を停止し得る。
【0021】
本出願では、支持アセンブリが規定された回転位置に安定して留まることができるようにするために、回転アセンブリは、第2の押出構造をさらに含み得る。第2の押出構造は、第1の押出構造と第1の締結片との間に配置される。第2の押出構造は、メインシャフト上にスリーブ状に配置される。メインシャフトは、第2の押出構造に回転可能に接続される。さらに、第1の弾性片は、第1の押出構造を第2の押出構造に向かって押圧する。第1のスロットが、第1の押出構造の端面であって第1の締結片に面する端面に配置される。第1の突起が、第2の押出構造の端面であって第1の押出構造に面する端面に配置される。第1の突起が第1のスロットに落ち込むとき、第1の押出構造及び第2の押出構造の全長がメインシャフトの軸方向において最も短いことが理解され得る。この場合、第1の弾性片の変形量は最も小さく、第1の押出構造と第2の押出構造との間に発生する減衰力が比較的小さい。第1の突起が第1のスロットの外側に位置するとき、第1の押出構造及び第2の押出構造の全長はメインシャフトの軸方向において最も大きい。この場合、第1の弾性片の変形量は最も大きく、第1の押出構造と第2の押出構造との間に発生する減衰力は比較的大きい。したがって、第1の押出構造と第2の押出構造との間に発生する減衰力は、支持アセンブリがホバリングできる位置を調整するために、第1のカム及び第2のスロットを配置する位置を調整することにより、調整することができる。
【0022】
本出願の可能な実装では、回転アセンブリは、第2の弾性片をさらに含み得る。第2の弾性片は、第2の締結片の側部であって第1の締結片から離れた側部に配置され得る。代替的には、中空領域が第2の接続ロッドに配置され、第2の弾性片はその中空領域に配置される。さらに、第2の弾性片は、メインシャフト上にスリーブ状に配置される。第2の弾性片の一端はメインシャフトに固定して接続され、第2の弾性片の他端は第2の締結片に固定して接続される。メインシャフトは第2の締結片の周りに回転可能であるため、第2の弾性片はメインシャフトの回転過程においてメインシャフトの軸方向の周りに弾性力を発生することができる。この弾性力を利用することにより、ユーザが支持アセンブリを回転させる過程において、対応する手の感触(hand feel)をユーザに提供することができ、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0023】
本出願では、支持アセンブリは、キーボードボディをさらに含み得る。支持部は、回転シャフトアセンブリを介してキーボードボディに回転可能に接続され得る。さらに、キーボードボディは、回転シャフト接続片、フレームアセンブリ、及びキーを含む。回転シャフト接続片は、回転シャフト機構の移動に伴って移動できる。具体的には、回転シャフト機構が移動するとき、回転シャフト接続片は、回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動するように駆動されることができる。本出願では、キーは、平行に配置された複数の列にあり得る。キーの各列は、複数のキーを含む。なお、列内のキーの数は同じでも異なっていてもよい。本出願ではこれは特に限定されない。キースロットがキーボードボディにさらに配置される。キーは対応するキースロットに収容され得る。さらに、フレームアセンブリが具体的に配置されるとき、フレームアセンブリは、第1のフレーム、第2のフレーム、及び水平ロッドを含み得る。第1のフレーム及び第2のフレームは、互いに対して配置され得る。第1のフレーム及び第2のフレームは、回転シャフト接続片に固定して接続される。このように、回転シャフト接続片が移動するとき、第1のフレーム及び第2のフレームは、回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って回転シャフト接続片とともに移動できる。複数列のキーは、第1のフレームと第2のフレームとの間に位置し得る。キーの各列は、第1のフレームから第2のフレームへの方向に沿って配置され得る。また、キーの各列に1つの水平ロッドが対応して配置され得る。第1のフレーム及び第2のフレームが回転シャフト接続片とともに回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に移動するとき、水平ロッドは、キーの各列の配置方向に沿って移動するように駆動され得る。さらに、水平ロッドの移動に伴い、キーはキースロットに向かって移動し得る、又は、キースロットから出る方向に移動し得る。この方法では、キーボードボディが使用されている状態にあるとき、キーは、キースロットから出る方向に規定された軌道に沿って移動して、ユーザの打鍵による入力の使用要求を満たし得る。さらに、キーボードボディが使用されないとき、キーはキースロットに向かって移動し得る。この方法では、キーの部分であってキースロットから出る部分は比較的小さいため、キーボードボディ全体のサイズは、厚さ方向に比較的小さくなり、支持アセンブリの薄い設計を実装するのに役立つ。
【0024】
回転シャフト機構が回転シャフト接続片を回転するように駆動するために、本発明の可能な実装では、回転アセンブリは、第3の接続ロッドをさらに含み得る。第3の接続ロッドは、スライド式に第2の締結片に接続される。メインシャフトの回転過程において、第3の接続ロッドは、キーボードボディに近づく又は離れる方向に沿ってスライドし得る。これに基づいて、回転シャフト接続片は、第3の接続ロッドに固定して接続される。このため、第3の接続ロッドは、回転シャフト接続片をキーボードボディに接近又は離脱する方向に駆動するようにスライドする。
【0025】
さらに、第3の接続ロッドのスライド安定性を向上させるために、本出願では、スライド部が第2の締結片状に配置され得、第3の接続ロッドは、スライド部に収容され得、スライド部に沿ってスライドできる。この場合、スライド部は、第3の接続ロッドのスライドをガイドして、第3の接続ロッドのスライド信頼性を向上させるのに役立ち得る。
【0026】
第4の接続ロッドが回転アセンブリにさらに配置され得る。第4の接続ロッドは、第2の締結片に固定して接続される。接続方法は、ねじ等の締結具を用いて緊密に接続することに限定されない。さらに、第4の接続ロッドはスライド部の外側に配置され得、第3の接続ロッドがスライド部から脱落するのを防止するように、第3の接続ロッドはスライド部内に規制され(limited)、それによって第3の接続ロッドと第2の締結片とのスライド接続の信頼性を向上させる。
【0027】
第2の態様によれば、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、ホスト及び第1の態様の支持アセンブリを含み得る。ホストは、第1の支持ボードに取り外し可能に接続される。本出願で提供される電子デバイスを用いることにより、ホストは、第1の支持ボードと共に規定された軌道に沿って移動し得る。さらに、第1の支持ボードが移動して回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように第3の支持ボードを駆動する過程において、回転シャフト機構を囲む三角形の支持構造が、第1の支持ボード、第2の支持ボード、及び第3の支持ボードの間に形成されることができる。これは、ホストのための支持部の支持安定性を向上させるのに役立つことができ、それにより電子デバイスの構造的信頼性を向上させる。
【0028】
ホストは、ディスプレイ及びプロセッサを含むユーザ端末、例えば、タブレットコンピュータ又は携帯電話であり得る。ホスト及び支持アセンブリが一体化されるとき、電子デバイスは、支持アセンブリによって実現できる折り畳み機能及び支持機能などの機能を有するユーザ端末である。
【0029】
第3の態様によれば、保護機構が提供される。保護機構は、締結フレーム、第1の回転シャフトアセンブリ、第2の回転シャフトアセンブリと、第1の変換ブラケット、及びモータ接続片を含む。締結フレームは、保護機構全体を支持するために、保護機構全体のベースとして機能し得る。締結フレームを具体的に配置される場合、締結フレームは、第1の締結プレート及び第2の締結プレートを含み得る。第1の締結プレート及び第2の締結プレートは、第1の締結プレートと第2の締結プレートとの間に設置空間を形成するように互いに対して配置される。
【0030】
第1の回転シャフトアセンブリ及び第2の回転シャフトアセンブリは、共に設置空間内に位置する。第1の回転シャフトアセンブリは、第1のシャフト及び第1のギヤ片を含み得る。第1のシャフトの一端は第1の締結プレートに締結され、第1のシャフトの他端は第2の締結プレートに締結される。第1のギヤ片は、第1のシャフト上にスリーブ状に配置される。第1のギヤ片は、第1のシャフト周りに回転できる。第2の回転シャフトアセンブリは、第2のシャフト及び第2のギヤ片を含む。第2のシャフトの一端は、第1の締結プレートに締結され、第2のシャフトの他端は、第2の締結プレートに向かって延びる。第2のギヤ片は、第2のシャフト上にスリーブ状に配置される。第2のギヤ片は、第2のシャフト周りに回転できる。さらに、第1の変換ブラケットは、第2のギヤ片と第2の締結プレートとの間に位置し、第1の変換ブラケットは、第2のシャフト上にスリーブ状に配置される。
【0031】
本出願では、モータ接続片の少なくとも一部が、第1の変換ブラケットの側部であって第1の締結プレートから離れた側部に位置している。モータ接続片は、1個あたりの回転中心(rotation center per piece)を含む。第2のシャフトの端部であって第2の締結プレートに面する端部が回転中心片に挿入される。回転中心片の端部であって第1の変換ブラケットから離れた端部が、第2の締結プレートを貫通する。回転中心片は、モータに接続するように構成され得る。
【0032】
本出願で提供される保護機構を使用することによって、モータが回転中心片を回転するように駆動し、第1の変換ブラケットに加えられるトルクが第1の変換ブラケットと回転中心片との間の接続力よりも小さいとき、第1の変換ブラケットはモータ接続片に接続される。この場合、第1の変換ブラケット及び回転中心片は同期して回転し得る。さらに、第1の変換ブラケットは、第1のギヤ片を第1のシャフト周りに回転するように駆動し得る。第1のギヤ片の回転トルクは第2の回転シャフトアセンブリに伝達され得る。第2の回転シャフトアセンブリに加わるトルクが第1のギヤ片を介して第1の変換ブラケットに伝達され、第1の変換ブラケットに加わるトルクが第1の変換ブラケットと回転中心片との間の接続力よりも大きいとき、第1の変換ブラケットはモータ接続片から切り離され得る。したがって、次の場合が回避される:第1の変換ブラケットと回転中心片との間の接続力よりも大きいトルクが回転中心片に加わる。この方法では、回転中心片に接続されたモータを保護することができる。
【0033】
第1のギヤ片が具体的に配置されるとき、第1の締結プレートから第2の締結プレートに向かう方向に沿って、第1のギヤ片は、第1のギヤ構造及び第2のギヤ構造を含み得、第1のギヤ構造及び第2のギヤ構造は離間している。第2のギヤ片が具体的に配置されるとき、第2のギヤ片は第3のギヤ構造を含み得、第3のギヤ構造は、第1のギヤ構造と噛み合うことができる。さらに、第1の変換ブラケットは、第4のギヤ構造を含み、第4のギヤ構造を第2のギヤ構造と噛み合うことができる。この方法では、第1の変換ブラケットが第1のギヤ片を第1のシャフト周りに回転するように駆動するとき、第1のギヤ片は、第3のギヤ構造が第1のギヤ構造から離脱するように、第1の締結プレートから第2の締結プレートに向かう方向に沿ってスライドする。しかし、第3のギヤ構造が第1のギヤ構造から離脱するとき、第1のギヤ片の回転トルクはもはや、第3のギヤ構造に伝達されない。この場合、第2のギヤ構造は、回転を停止する。本出願では、第3のギヤ構造が第1のギヤ構造から離脱した状態は、モータが保護機構を最大角度に開かれるように駆動する状態であり得る。
【0034】
前述の説明から、第1の変換ブラケット及び回転中心片は、接続され得る又は切り離され得ることがわかる。第1の変換ブラケットと回転中心片との間の接続又は切り離しを実現するために、第1の変換ブラケット及び回転中心片の特定の構造が配置され得る。具体的な実装の間、第1の変換ブラケットは収容キャビティを備え得る。収容キャビティの開口部が、モータ接続片に面する。回転中心片は、収容キャビティに挿入され得る。第1の変換ブラケットは、第1の弾性片及び転動片(rolling piece)をさらに備え得る。第1の弾性片及び転動片は、収容キャビティに収容される。第1の弾性片の一端は回転中心片に当接し、第1の弾性片の他端は転動片を収容キャビティの底壁に向かって押圧する。
【0035】
また、スロットが第1の変換ブラケットの収容キャビティの底壁にさらに配置され得る。この方法では、転動片がスロットに収容されるとき、第1の変換ブラケット及び回転中心片とは接続状態にある。この状態で、第1の変換ブラケットは回転中心片と同期して回転し得る。転動片がスロットから離脱されるとき、第1の変換ブラケットは回転中心片から切り離される。この状態では、第1の変換ブラケットの回転トルクは回転中心片に伝達することができない。この場合、回転中心片は回転を停止する。
【0036】
本実施形態では、第1のストッパは、第2のギヤ片の端部であって第1の締結プレートに面する端部にさらに配置され得、切り欠きが第1のストッパに配置される。第2の回転シャフトアセンブリは、固定ピン(fast pin)及びスライドピンをさらに含み得る。固定ピン及びスライドピンは、第2のギヤ片の側部であって第1の締結プレートに面する側部に位置する。固定ピンは、第2のシャフト上にスリーブ状に配置される。固定ピンは、第2のシャフトに回転可能に接続される。スライドピンは、固定ピンと第1のストッパとの間に配置される。スライドピンの一端であって固定ピンに面する一端は、固定ピンにスライド式に接続される。第2のストッパが、スライドピンの一端であって固定ピンから離れている一端に配置される。第2のストッパは、切り欠きに挿入することができる。スライドピンの第2のストッパが切り欠きに挿入されるとき、第2のギヤ片の回転が回転するようにスライドピンを駆動し、それによって固定ピンを回転するように駆動する。
【0037】
本出願の可能な実装では、ガスケットがスライドピンと第2のギヤ片との間にさらに配置され得る。スライドピン及び第2のギヤ片は共にガスケットに当接する。この方法では、スライドピン及び第2のギヤ片が互いに対して回転し得るとき、減衰力をスライドピンと第2のギヤ片との間に発生させることができ、ユーザエクスペリエンスを向上させるのに役立つ。
【0038】
第1のシャフトに沿った第1のギヤ片のスライドを実現するために、本出願では、ガイドスロット構造が第1のギヤ片上にさらに配置され得る。ガイドスロット構造は、第1のギヤ構造と第1の締結プレートとの間に位置し得る。ガイドスロットがガイドスロット構造上に配置され得る。ガイドスロットは、螺旋状に配置され得る。さらに、ガイド構造が固定ピン上に配置され得、ガイド構造をガイドスロットに挿入され得る。この方法では、固定ピンが回転するとき、ガイド構造はガイドスロット内でスライドすることができる。しかし、ガイドスロットを螺旋状に配置され得る。ガイド構造をガイドスロット内でスライドする過程で、第3のギヤが1のギヤから切り離されるように、第1のギヤ片は第1のシャフトの軸方向に沿ってスライドするように駆動され得る。また、固定ピンの回転過程で、スライドピンは、第1のギヤ片のスライドに伴ってスライドし得る。スライドピンのスライド方向は、第1のギヤ片のスライド方向と逆であり得る。
【0039】
本出願の可能な実装では、第1の回転シャフトアセンブリは、アシスト機構をさらに含み得る。アシスト機構の一端は、第1のギヤ片に固定して接続され得、アシスト機構の他端は、第1のシャフトに固定して接続される。この方法では、アシスト機構は、アシスト機構が、第1のギヤ片のスライド信頼性を向上させるために第1のシャフトに沿って第1のギヤ片がスライドするための補助を提供するように構成されることができるように、適切に設計される。
【0040】
第4の態様によれば、モータセンブリが提供される。モータセンブリは、第3の態様の保護機構を含む。
【0041】
第5の態様によれば、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、第1のハウジング、第2のハウジング、回転アセンブリ、及び第4の態様のモータセンブリを含む。第1のハウジング及び第2のハウジングは、回転アセンブリの2つの側部に配置される。モータが回転するとき、第1のハウジング及び第2のハウジングは、回転アセンブリに対して回転するように駆動される。本出願で提供される電子デバイスを使用することにより、モータが、電子デバイスの電気的な開閉を実現するように、回転アセンブリに対して回転するように第1のハウジング及び第2のハウジングを駆動し得る。この方法では、電子デバイスを開閉するためにユーザによって実行される操作ステップを簡素化することができ、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0042】
電子デバイスは、ディスプレイ及びプロセッサを含むユーザ端末、例えば、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は携帯電話であり得る。第1のハウジングは、電子デバイスのディスプレイを設置するように又はディスプレイを備えたホストを担持する(carry)ように構成され得る。第2のハウジングは、キーボードボディを担持するように構成され得る。キーボードボディは、前述の第1の態様に記載のキーボードの主題であり得る。回転アセンブリは、前述の第1の態様に記載の回転アセンブリであり得る。
【0043】
本出願の可能な実装では、回転アセンブリは、第1の締結プレートの側部であって第2の締結プレートから離れた側部に位置し、回転アセンブリ及び第2の回転シャフトアセンブリは同期して回転する。
【0044】
本出願の可能な実装では、電子デバイスは、第2の変換ブラケットをさらに含む。第2の変換ブラケットは、第1の締結プレートと回転アセンブリとの間に位置する。回転アセンブリは、第2の変換ブラケットを介して伝達する方法で第2の回転シャフトアセンブリに接続される。
【0045】
第6の態様によれば、キーボードアセンブリが提供される。キーボードアセンブリは、キーボードボディを含み得る。キーボードボディは、回転シャフト接続片、フレームアセンブリ、及びキーを含む。回転シャフト接続片は、回転シャフト機構に接続される。回転シャフト接続片は、回転シャフト機構の移動に伴って移動できる。具体的には、回転シャフト機構が移動するとき、回転シャフト接続片は、回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動するように駆動されることができる。本出願では、キーは、平行に配置された複数の列にあり得る。キーの各列は、複数のキーを含む。列内のキーの数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。これは本出願では特に限定されない。キースロットがキーボードボディにさらに配置される。キーは対応するキースロットに収容され得る。さらに、フレームアセンブリを具体的に配置されるとき、フレームアセンブリは、第1のフレーム、第2のフレーム、及び水平ロッドを含み得る。第1のフレーム及び第2のフレームは互いに関連して配置され得る。第1のフレーム及び第2のフレームは、回転シャフト接続片に固定して接続される。この方法では、回転シャフト接続片が移動するとき、第1のフレーム及び第2のフレームは、回転シャフト接続片と共に回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動することができる。複数列のキーは、第1のフレームと第2のフレームとの間に位置し得る。キーの各列は、第1のフレームから第2のフレームへの方向に沿って配置され得る。1つの水平ロッドがキーの各列に対して対応して配置され得る。第1のフレーム及び第2のフレームが、回転シャフト接続片とともに回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に移動するとき、水平ロッドはキーの各列の配置方向に沿って移動するように駆動され得る。さらに、水平ロッドの移動に伴って、キーは、キースロットに向かって移動し得る又はキースロットから出る方向に移動し得る。これにより、キーボードアセンブリが使用状態にあるときに、キーは、打鍵による入力に対するユーザの使用要求を満たすために、キースロットから出る方向に規定された軌道に沿って移動し得る。さらに、キーボードアセンブリが使用されていないときに、キーはキースロットに向かって移動し得る。この方法では、キーの部分であってキースロットから出る部分が比較的小さいため、キーボードアセンブリ全体のサイズが厚さ方向において比較的小さくなり、キーボードアセンブリの薄型設計を実装するのに役立つ。
【0046】
本出願では、第1のフレームが具体的に配置されるとき、第1のフレームは、第1の内側フレーム及び第1の外側フレームを含み得る。第1の外側フレームは、回転シャフト接続片に固定して接続される。第1の内側フレームは、第1の外側フレームの側部であってキーに面する側部に位置する。第1の外側フレームは、第1の内側フレームに連結され得る。具体的な実装中、第1の接続ロッドアセンブリが第1の内側フレームと第1の外側フレームとの間に配置される。第1の接続ロッドアセンブリは、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドを含む。第1の接続ロッドの一端は第1の内側フレームにヒンジ結合され、第1の接続ロッドの他端は第1の外側フレームにヒンジ結合される。第2の接続ロッドの一端は第1の接続ロッドのロッドボディにヒンジ結合され、第2の接続ロッドの他端はキーボードボディ上で固定位置にある機械部分にヒンジ結合される。この方法では、回転シャフト接続片が回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動する過程において、第1の内側フレームが第1の外側フレームに近づく方向又は離れる方向に沿って移動するように駆動されることができるように、第1の外側フレームは、回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動するように駆動され得る。
【0047】
同様に、第2のフレームが具体的に配置されるとき、第2のフレームは、第2の内側フレーム及び第2の外側フレームを含み得る。第2の外側フレームは、回転シャフト接続片に固定して接続される。第2の内側フレームは、第2の外側フレームの側部であってキーに面する側部に位置する。第2の外側フレームは、第2の内側フレームに連結され得る。具体的な実装中、第2の接続ロッドアセンブリが第2の内側フレームと第2の外側フレームとの間に配置される。第2の接続ロッドアセンブリは、第3の接続ロッド及び第4の接続ロッドを含む。第3の接続ロッドの一端は第2の内側フレームにヒンジ結合され、第3の接続ロッドの他端は第2の外側フレームにヒンジ結合される。第4の接続ロッドの一端は第3の接続ロッドのロッドボディにヒンジ結合され、第4の接続ロッドの他端はキーボードボディ上の固定位置にある機械部分にヒンジ結合される。この方法では、回転シャフト接続片が回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動する過程において、第2の外側フレームは回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動するように駆動され得るので、第2の内側フレームが第1の外側フレームに近づく方向又は離れる方向に沿って移動するように駆動されることができる。
【0048】
本出願では、第1の外側フレーム及び第2の外側フレームが回転機構の回転に伴って回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に沿って移動する過程において、第1の内側フレーム及び第2の内側フレームはキーの各列の配置方向に沿って同じ方向に移動するように駆動され得る。この方法では、水平ロッドの一端は第1の内側フレームに固定して接続され得、水平ロッドの他端は第2の内側フレームに固定して接続され得るので、水平ロッドはキーの各列の配置方向に沿って移動することができる。
【0049】
さらに、水平ロッドがキーの各列の配置方向に沿って移動する過程において、キーが水平ロッドの移動に伴ってキースロットに向かって移動し得る又はキースロットから出る方向に移動し得るために、本出願の可能な実装では、キーは、キーキャップ及び上下機構を含み得る。上下機構は、キースロット内に位置し得る。キーキャップカバーが上下機構に配置され得る。上下機構は、キースロットに向かう方向又はキースロットから出る方向に往復移動させるようキーキャップを駆動するように構成され得る。また、第1の当接構造が水平ロッドに配置され、第2の当接構造が上下機構に配置される。各水平ロッドがキーの配置方向に沿って移動する過程において、第1の当接構造は、対応する列のキーの第2の当接構造を押圧するように駆動されて上下機構をキースロットに押圧し得る。上下機構によって駆動されたキースロットは、キースロットに向かって移動する。第1の当接構造と第2の当接構造との間の押出力が除去されるとき、上下機構は、キースロットから出る方向に上昇して、キースロットから出る方向に移動するようにキーキャップを駆動し得る。
【0050】
本出願では、複数のキースロットがキーボードボディに配置され得、複数の第1の当接構造が水平ロッドに配置され得る。少なくとも1つの当接構造が各キースロットに収容され得る。例えば、2つの当接構造が、各キースロットに収容されて、上下機構に安定した押出力を加え得る。
【0051】
力が、第1の当接構造と第2の当接構造との間に面接触で(in a surface contact manner)伝達されて、第1の当接構造と第2の当接構造との間の接触の信頼性を向上させ得る。例えば、第1の当接構造は第1の傾斜面を有し得、第2の当接構造は第2の傾斜面を有し得、第1の傾斜面及び第2の傾斜面は互いに対して配置され得る。この方法では、水平ロッドがキーの各列の配置方向に沿って移動するとき、上下機構がキースロットに向かって移動できるように、第1の傾斜面は第2の傾斜面に当接し得る。
【0052】
本出願の可能な実装では、回転シャフト機構が回転シャフト接続片を移動するように駆動することができるように、回転シャフト機構が具体的に配置されるとき、回転シャフト機構が回転アセンブリを含み得る。回転アセンブリは、メインシャフト及び接続ロッドを含み得る。メインシャフトが回転すると、接続ロッドがキーボードボディに近づく方向又は離れる方向に沿ってスライドする。この方法では、回転シャフト接続片は、接続ロッドに固定して接続され得る。したがって、接続ロッドは、キーボードボディに近づく方向又は離れる方向に沿ってスライドするように回転シャフト接続片を駆動する。
【0053】
本出願では、接続ロッドのスライドを実現するために、回転アセンブリは、締結片をさらに含み得る。メインシャフトは、締結片に回転可能に接続される。接続ロッドは、締結片にスライド式に接続される。また、停止部がメインシャフトにさらに配置される。トラックスロットが、停止部の端面であって接続ロッドに面する端面に配置される。これに対応して、接続ロッドは、接続部を有する。接続部は、トラックスロットに挿入される。この方法では、メインシャフトの回転過程において、接続部は、トラックスロット内をスライドするように駆動されて、接続ロッドをキーボードボディに近づく方向又は離れる方向にスライドするように押し得る。
【0054】
前述の実装に加えて、接続ロッドのスライド部が別の可能な実装ではさらに実現され得る。例えば、回転アセンブリは、スイングロッド構造をさらに含み得る。スイングロッド構造は、メインシャフト上にスリーブ状に配置される。メインシャフトの半径方向において、スイングロッド構造はメインシャフトに固定して接続され、スイングロッド構造は突出部を有する。さらに、接続ロッドが接続部を有する。トラックスロットが接続部に配置される。トラックスロットは凹部を有する。この方法では、スイングロッド構造がメインシャフトと共に回転する過程において、突出部は、トラックスロットに沿ってスライドするように駆動されることができる。突出部が凹部内に延びるとき、接続ロッドは、キーボードボディに近づく方向又は離れる方向に沿ってスライドスロット内でスライドするように駆動されることができる。
【0055】
第7の態様によれば、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、ホスト及び第6の態様のキーボードアセンブリを含む。ホストは、回転シャフト機構を介してキーボードボディに回転可能に接続され得る。本出願では、回転シャフト機構は、キーボードボディに固定して接続され得る。本出願で提供される電子デバイスを使用することにより、電子デバイスを開くとき、キーは、キースロットから出る方向に規定された軌道に沿って移動して、打鍵による入力に対するユーザの使用要件を満たし得る。さらに、電子デバイスを閉じるとき、キーはキースロットに向かって移動し得る。この方法では、キーの部分であってキースロットから出てくる部分が比較的小さいため、キーボードアセンブリ全体のサイズが厚さ方向において比較的小さくなり、キーボードアセンブリの薄い設計を実現するのに及びこの状態における電子デバイスの薄い設計を実現するのに役立つ。
【0056】
第8の態様によれば、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、ディスプレイ及び第6の態様のキーボードアセンブリを含む。ディスプレイは、回転シャフト機構を介してキーボードボディに回転可能に接続される。本出願では、回転シャフト機構は、キーボードボディに固定して接続され得、回転シャフト機構は、キーボードアセンブリの一部であり得る。代替的には、回転シャフト機構は、キーボードアセンブリに属さないが、電子デバイスの構造である。本出願で提供される電子デバイスを使用することにより、電子デバイスを開くとき、キーは、キースロットから出る方向に規定された軌道に沿って移動し、打鍵による入力に対するユーザの使用要件を満たし得る。また、電子デバイスを閉じるとき、キーはキースロットに向かって移動し得る。この方法では、キーの部分であってキースロットから出てくる部分が比較的小さく、キーボードアセンブリ全体のサイズが厚さ方向において比較的小さくなり、キーボードアセンブリの薄い設計を実現するのに及び電子デバイスの薄い設計を実現するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】本出願の一実施形態による従来のツーインワン製品の構造の概略図である。
【0058】
図2】本出願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0059】
図3a】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリの構造の概略図である。
【0060】
図3b】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリの断面図である。
【0061】
図4a】異なる折り畳み状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。
【0062】
図4b】異なる折り畳み状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。
【0063】
図4c】異なる折り畳み状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。
【0064】
図4d】異なる折り畳み状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。
【0065】
図4e】異なる折り畳み状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。
【0066】
図5】本出願の一実施形態による閉じた状態のキーボードアセンブリの構造の概略断面図である。
【0067】
図6a】本出願の一実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【0068】
図6b】本出願の一実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【0069】
図7】本出願の一実施形態による回転アセンブリの分解図である。
【0070】
図8a図6aに示す回転アセンブリのA-Aに沿った断面図である。
【0071】
図8b】本出願の一実施形態による異なる折り畳み状態の回転アセンブリの断面図である。
【0072】
図8c】本出願の一実施形態による異なる折り畳み状態の回転アセンブリの断面図である。
【0073】
図8d】本出願の一実施形態による異なる折り畳み状態の回転アセンブリの断面図である。
【0074】
図9】本出願の一実施形態による第1の押出構造の構造の概略図である。
【0075】
図10】本出願の別の実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【0076】
図11a図10のB-Bに沿った断面図である。
【0077】
図11b】本出願の一実施形態による閉じた状態の回転アセンブリの断面図である。
【0078】
図12】本出願の一実施形態によるキーボードボディの構造の概略部分図である。
【0079】
図13a】本出願の一実施形態によるキーボードボディの全体構造の概略部分図である。
【0080】
図13b】別の角度からの図13aに示すキーボードボディの構造の概略部分図である。
【0081】
図14】本出願の一実施形態によるキーボードボディの構造の概略部分図である。
【0082】
図15】別の角度からの図14に示すキーボードボディの構造の概略図である。
【0083】
図16図15に示すキーボードボディの部分構造の拡大図である。
【0084】
図17図16のC部分の構造の局所拡大図である。
【0085】
図18】キーボードアセンブリが閉じた状態にあるときの第1の接続ロッドと第2の接続ロッドとの間の相対的な位置関係を示す。
【0086】
図19】本出願の一実施形態による水平ロッドの部分構造の拡大図である。
【0087】
図20】本出願の一実施形態による水平ロッドをキーボードボディに設置する構造の概略図である。
【0088】
図21】本出願の一実施形態による上下機構の構造の概略図である。
【0089】
図22】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリが開いた状態にあるときの水平ロッドとキーとの間の連携(cooperation)関係を示す。
【0090】
図23】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリが閉じた状態にあるときの水平ロッドとキーとの連携関係を示す。
【0091】
図24】本出願の一実施形態による回転シャフト機構の構造の概略図である。
【0092】
図25a】本出願の一実施形態による閉じた状態におけるキーボードアセンブリの構造の概略部分図である。
【0093】
図25b】キーボードアセンブリが開いた状態にあるときの、図25aにおける支持部の第4の支持ボードの構造の概略図である。
【0094】
図26】本出願の一実施形態による回転シャフト機構の構造の概略図である。
【0095】
図27】本出願の一実施形態による保護機構の構造の概略図である。
【0096】
図28図27に示す保護機構の分解図である。
【0097】
図29a図27に示す保護機構のD方向の図である。
【0098】
図29b図29aに示す保護機構のE方向の図である。
【0099】
図30a】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリが開いた状態にあるときの保護機構の構造の概略図である。
【0100】
図30b図30aに示す保護機構のF方向の図である。
【0101】
図31】本出願の一実施形態による保護機構の断面図である。
【0102】
図32a】本出願の別の実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【0103】
図32b】本出願の別の実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【0104】
図33図32aに示す回転アセンブリの分解図である。
【0105】
図34】本出願の一実施形態による第2の押出構造の構造の概略図である。
【0106】
図35】別の角度からの図32aに示す回転アセンブリの構造の概略図である。
【0107】
図36a図35に示す回転アセンブリのG-Gに沿った断面図である。
【0108】
図36b】本出願の別の実施形態による、異なる折り畳み状態の回転アセンブリの断面図である。
【0109】
図36c】本出願の別の実施形態による、異なる折り畳み状態の回転アセンブリの断面図である。
【符号の説明】
【0110】
1:ホスト;
2:キーボードアセンブリ;201:キーボードボディ;2011:レセプタクル;2012:キー;20121:キーキャップ;20122:上下機構;
201221:第2の当接構造;2012211:第2の傾斜面;2013:キーボードカバー;2014:回転シャフト接続片;
2015:フレームアセンブリ;20151:第1のフレーム;201511:第1の内側フレーム;201512:第1の外側フレーム;
20152:第2のフレーム;201521:第2の内側フレーム;201522:第2の外側フレーム;20153:水平ロッド;
201531:第1の当接構造;2015311:第1の傾斜面;2016:第1の接続ロッドアセンブリ;
20161:第1の接続ロッド;201611:第1の接続ロッドの第1の端部;201612:第1の接続ロッドの第2の端部;
20162:第2の接続ロッド;201621:第2の接続ロッドの第1の端部;201622:第2の接続ロッドの第2の端部;
2017:第2の接続ロッドアセンブリ;2018:キースロット;202:支持部;2021:第1の支持ボード;
2021a:第1の支持ボードの第1の縁部;2021b:第1の支持ボードの第2の縁部;2022:第2の支持ボード;
2022a:第2の支持ボードの第1の縁部;2022b:第2の支持ボードの第2の縁部;2023:第3の支持ボード;
2023a:第3の支持ボードの第1の縁部;2023b:第3の支持ボードの第2の縁部;20231:円弧形状のボードセグメント;
20232:直線ボードセグメント;20241:補助支持機構;202411:第1の支持ロッド;202412:第2の支持ロッド;
20242:スライド部;20243:スライド;20244:第1のスライドブロック;20245:第2のスライドブロック;
3:回転シャフト機構;301:回転アセンブリ;3011:接続片;30111:ボディ部;30112:第1の設置部;
30113:第2の設置部;30114:第3の設置部;301141:接続アーム;3012:第1の締結片;
30121:第1の開放スロット;3013:第2の締結片;30131:第2の開放スロット;30132:第2のスライドスロット;30133:スライド部;
301331:第1の規制部(limiting portion);3014:中間接続ロッド;3015a:第1の回転シャフト;3015b:第2の回転シャフト;
3015c:第2の回転シャフト;3015d:第4の回転シャフト;3016:第1の接続ロッド;3017:第2の接続ロッド;30171:第3の開放スロット;
30172:中空領域;3018:メインシャフト;30181:停止部;301811:トラックスロット;3019:弾性片;
3020:規制片;3021:ガスケット;3022:第1の押出構造;30221:第1のスロット;3023:弾性片;
3024:第3の接続ロッド;30241:接続部;302411:トラックスロット;3024111:凹部;30242:第2の規制部;
3025:第4の接続ロッド;3026:第2の押出構造;30261:第1の突起;3027:回転締結片;
30271:ロックスロット;3028:スリーブ;3029:スイングロッド構造;30291:突出部;303:カム;3031:カムスライドスロット;
304:自動開閉装置;3041:モータ;3042:保護機構;30421:締結フレーム;304211:第1の締結プレート;
304212:第2の締結プレート;30422:第1の回転シャフトアセンブリ;304221:第1のシャフト;304222:第1のギヤ片;
3042221:第1のギヤ構造;3042222:第2のギヤ構造;3042223:ガイドスロット構造;
30422231:ガイドスロット;304223:アシスト機構;30423:第2の回転シャフトアセンブリ;304231:第2のシャフト;
304232:第2のギヤ片;3042321:第3のギヤ構造;
3042322:第1のストッパ;30423221:切り欠き;304233:固定ピン;3042331:開放スロット;
3042332:ガイド構造;304234:スライドピン;3042341:ピンシャフト;3042342:第2のストッパ;
304235:モータ接続片;304236:ガスケット;30424:変換ブラケット;304241:取付孔;
30425:変換ブラケット;304251:第4のギヤ構造;304252:収容キャビティ;304253:弾性片;
304254:転動片;304255:押圧ブロック;
4:ホスト支持キット。
【発明を実施するための形態】
【0111】
本出願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、添付図面を参照して本出願をさらに詳細に説明する。
【0112】
本出願の実施形態は、キーボードアセンブリを提供する。本出願の本実施形態で提供されるキーボードアセンブリの理解を容易にするために、以下では、まず、キーボードアセンブリの適用シナリオについて説明する。キーボードアセンブリは、電子デバイス、例えば、折り畳み式電子デバイスで使用され得る。例えば、折り畳み式電子デバイスは、ツーインワン製品であり得るが、これに限定されない。ツーインワン製品は、通常、ホスト1及びキーボードアセンブリ2を含む。図1は、本出願の実施形態による従来のツーインワン製品を示す。本実施形態では、ホスト1は、キーボードアセンブリ2に取り外し可能に接続されている。キーボードアセンブリ2から取り外された後、ホスト1は、依然として独立した電子デバイスとして使用することができる。例えば、ホスト1は、タブレットコンピュータであり得る。キーボード機能を実装できるキーボードボディ201に加えて、キーボードアセンブリ2は、ホスト1を支持し、ユーザによる使用を容易にするために、支持構造としての支持部202をさらに含む。例えば、キーボードアセンブリ2は、タブレットコンピュータと共に使用されるキーボードアクセサリであり得る。キーボードアセンブリ2は、タブレットコンピュータを支持することができ、キーボードとしても使用することができる。
【0113】
ホスト1がキーボードアセンブリ2に設置された後、キーボードアセンブリ2のキーボードボディ201及び支持部202が、ツーインワン製品を開閉するために、互いに対して回転することが理解され得る。キーボードボディ201と支持部202との間の相対回転は、回転シャフト機構3を配置することによって実現され得る。キーボードボディ201及び支持部202は、それぞれ、回転シャフト機構3の2つの側部に位置し、回転シャフト機構3に回転可能に接続され得ることが図1から分かる。
【0114】
現在、ツーインワン製品と同様の折り畳み式電子デバイスをユーザが起動する過程において、開くこと、電源オンにすること、ログインすることなどの操作ステップを削減するために、この分野では自動開閉の概念が提案されている。キーボードアセンブリ2のキーボードボディ201及び支持部202は、回転シャフト機構3を介して相対回転を実現し得るので、自動開閉機能を実現する自動開閉装置が回転シャフト機構3に配置され得る。自動開閉装置は、通常、モータを使用することにより回転シャフト機構3の回転を駆動するために、モータを含み、それによって、キーボードボディ201と支持部202との相対回転を実現する。
【0115】
しかしながら、より軽くより薄い電子デバイスの現在の開発トレンドに対応して、キーボードアセンブリ2における回転シャフト機構3に確保された設置スペースはますます限られている。このため、自動開閉装置が回転シャフト機構3に配置される場合、自動開閉装置内のモータなどの構造のサイズを比較的小さくすることが必要とされる。しかし、モータのサイズが小さすぎると、回転シャフト機構3の回転に対してモータによって提供されるトルクが規制される。
【0116】
前述の説明から、ツーインワン製品では、ホスト1及びキーボードアセンブリ2は取り外し可能な接続の構造形態にあり、ホスト1の重量は、一般にキーボードアセンブリ2の重量よりも大きいことが分かる。したがって、ツーインワン製品を特定の角度に開くとき、ホスト1に対するキーボードアセンブリ2の支持力は不十分である。ツーインワン製品はツーインワン製品の移動過程において揺れる。この場合、回転シャフト機構3が破損することもあり得る。
【0117】
さらに、ユーザはツーインワン製品の使用角度に対する個別化された要求を有するため、ツーインワン製品がモータを使用することにより開閉されるように駆動される過程が手動で介入される場合、モータによって提供されるトルクが不十分であるときに、自動開閉装置のモータ又は他の機械部分が破損するおそれがある。
【0118】
本出願で提供される回転シャフト機構は、前述の問題を解決することを意図している。保護機構が、手動介入などのシナリオで自動開閉装置を保護するために回転シャフト機構の自動開閉装置に配置され、それによって、キーボードアセンブリの安全かつ確実な自動開閉機能を実現する。この方法では、キーボードアセンブリの寿命が延びる。さらに、回転アセンブリは、キーボードアセンブリの任意の角度でのホバリング及び開閉角度の無段階調整を実現するために、回転シャフト機構に配置される。本願で提供される回転シャフト機構、及び回転シャフト機構が用いられるキーボードアセンブリ及び電子デバイスの理解を容易にするために、以下は、回転シャフト機構、キーボードアセンブリ及び電子デバイスを具体的な実施形態を参照して詳細に説明する。
【0119】
以下の実施形態において用いられる用語は、単に具体的な実施形態を説明するためのものであり、本願を限定することを意図するものではないことが留意されるべきである。本出願の本明細書及び特許請求の範囲において用いられる単数形の用語「1つの(「one」、「a」)」、「その(「the」)」、「前述の(「the foregoing」)」、「この(「this」)」、及び「その1つ(「the one」)」は、文脈において特に明記されない限り、「1つ以上(「one or more」)」などの表現を含むことも意図されている。
【0120】
本明細書に記載されている「一実施形態」、「いくつかの実施形態」などへの言及は、本出願の1つ以上の実施形態が、実施形態を参照して記載された特定の特徴、構造、又は特性を含むことを示している。したがって、本明細書では、本明細書の異なる箇所に記載されている「一実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「他の実施形態では」、及び「他のいくつかの実施形態では」などの記述は、必ずしも同じ実施形態への言及を意味するものではなく、特に強調されない限り、代わりに「実施形態のすべてではなく1つ又は複数」を意味する。用語「含む」、「備える」、「有する」、及びそれらの変形は、特に強調されない限り、すべて、「含むが限定されない」ことを意味する。
【0121】
図2は、本出願の一実施形態による回転シャフト機構の適用シナリオの概略図である。図2は、折り畳み式電子デバイスを示す。電子デバイスは、ホスト1及びキーボードアセンブリ2を含む。ホスト1は、キーボードアセンブリ2に取り外し可能に接続される。本出願では、ホスト1は、完全な構造及び完全な機能を有する製品である。キーボードアセンブリ2から取り外された後、ホスト1は、依然として独立した電子デバイスとして使用することができる。本出願におけるホスト1は、ディスプレイ、バッテリモジュール、演算記憶モジュールなどを含み得るが、これらに限定されない。さらに、ホスト1はまた、外部装置に適合するコンタクト又はコネクタインターフェース、例えば、ポゴピン(pogo pin)、USB、タイプA接続インターフェース、又はタイプC接続インターフェースを備えて、ホスト1と外部装置との間の有線接続を実現し得る。代替的には、ホスト1は、Bluetooth(登録商標)及びWi-Fiなどの機能モジュールを有して、ホスト1と外部装置との間の無線接続を実現し得る。本出願では、ホスト1の種類は特に限定されない。ホスト1は、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ(携帯情報端末(personal digital assistant)、PDA)等であってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0122】
図3aは、本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリ2の構造の概略図である。本実施形態では、キーボードアセンブリ2は、開いた状態にある(すなわち、支持部202がキーボードボディ201から離れており、キーボードボディ201がユーザに露出した状態にある)。キーボードアセンブリ2は、キーボードボディ201及び支持部202を含む。キーボードボディ201は、ホスト1に対するキーボード入力機能を提供し得る。また、制御回路、バッテリ、いくつかのセンサ(赤外線センサ、超音波センサ、指紋センサなど)等がさらにキーボードボディ201に配置され得る。制御回路は、キーボードボディ201に対する回路制御機能を提供するために配置され得、センサは、信号トリガ等の機能を提供するために配置され得る。さらに、キーボードボディ201内のバッテリは、外部電力供給がないときに、キーボードボディ201の正常な動作状態を維持するように構成され得る。
【0123】
前述の実施形態から、キーボードボディ201と支持部202との間の相対回転が回転シャフト機構3を用いることにより実現され得ることがわかる。さらに、図3aを参照すると、本実施形態では、キーボードアセンブリ2は回転シャフト機構3をさらに含み、キーボードボディ201が回転シャフト機構3に接続され得る。
【0124】
本出願では、キーボードアセンブリ2の支持部202は、第1の支持ボード2021、第2の支持ボード2022、及び第3の支持ボード2023を含む。第1の支持ボード2021、第2の支持ボード2022、及び第3の支持ボード2023は、回転シャフト機構3の周囲に配置される。第1の支持ボード2021は、図2に示すホスト1を支持し得る。キーボードアセンブリ2に設置されたホスト1と第1の支持ボード2021とを締結するために、本出願の可能な実装では、第1の磁気要素(図3aには示されていない)が第1の支持ボード2021に配置され得、第2の磁気要素がホスト1の対応する位置に配置され得る。第1の磁気要素と第2の磁気要素とは互いに吸着し得る。本出願では、第1の磁気要素は、磁気特性を備える要素であってもよいし、磁気特性を有しないが磁気特性を有する要素によって吸着されることができる要素であってもよい。同様に、第2の磁気要素は、磁気特性を備える要素であってもよいし、磁気特性を有しないが磁気特性を有する要素によって吸着されることができる要素であってもよい。第1の磁気要素及び第2の磁気要素は、互いに吸着されて締結されることができる。
【0125】
図3aをなお参照すると、第1の支持ボード2021は、互いに反対側に配置される第1の縁部2021a及び第2の縁部2021bを有する。第1の支持ボード2021の第1の縁部2021aは、回転シャフト機構に向かって配置される。第1の縁部2021aは、ホスト支持キット4に固定して接続され得る。第1の支持ボード2021は、回転シャフト機構の周りを回転し得る。図2及び図3aを参照すると、ホスト支持キット4は、ホスト1を支持するように構成され得る。さらに、円弧面がホスト支持キット4に配置され得る。ホスト1をホスト支持キット4に設置された後、ホスト1のフレームが円弧面にクランプされて、ホスト支持キット4とホスト1のフレームとの間の取り付け及び締結を実現し得る。これは、ホスト1が第1の支持ボード2021から落下する危険性を低減するために、ホスト1と第1の支持ボード2021との間の締結を実現するのに役立つ。本出願では、コネクタインターフェース、コンタクトなどがホスト支持キット4にさらに配置され得、コネクタインターフェース又はコンタクトはリード線を介してキーボードボディ201内の制御回路に導通され得ることが理解され得る。この方法では、ホスト1をキーボードアセンブリ2に設置されるとき、ホスト1のコンタクト又はコネクタインターフェースは、ホスト支持キット4の対応するコンタクト又はコネクタインターフェースに接続されて、ホスト1とキーボードアセンブリ2との間の電気的接続を実現し得るので、キーボードボディ201を用いることによりホスト1を操作及び制御することができる。本出願では、ホスト支持キット4とキーボードボディ201の制御回路とを接続するリード線は、リード線が保護されるように、回転シャフト機構3内に隠され得ることが留意されるべきである。
【0126】
図3bは、本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリの断面図である。本出願では、第2の支持ボードは、第1の支持ボード2021と第3の支持ボード2023との間に位置する。第2の支持ボード2022は、互いに反対側に配置される第1の縁部2022a及び第2の縁部2022bを含み得る。第2の支持ボード2022の第1の縁部2022aは、第1の支持ボード2021の表面であってキーボードボディ201から離れた表面にヒンジ結合される。この場合、第2の支持ボード2022は、第1の支持ボード2021に対して回転できる。さらに、第3の支持ボード2023は、互いに反対側に配置される第1の縁部2023a及び第2の縁部2023bを含む。第2の支持ボード2022の第2の縁部2022bは、第3の支持ボード2023の第1の縁部2023aにヒンジ結合される。
【0127】
図3bをなお参照すると、図3bに示す実施形態では、キーボードアセンブリ2は、開いた状態にあり、第1の支持ボード2021、第2の支持ボード2022及び第3の支持ボード2023の部分であって、回転シャフト機構3の周りに配置される部分は、三角形の支持構造を形成する。この方法では、キーボードアセンブリ2を開閉する過程では(すなわち、支持部202はキーボードボディ201に近づき、キーボードボディ201が支持部202の一部によって覆われる)、三角形の支持構造は、図2に示すホスト1に対する安定した支持を実現することができ、さらに、キーボードアセンブリ2の支持部202とキーボードボディ201との間の相対回転プロセスを実現することができる。したがって、キーボードアセンブリ2の構造は、比較的信頼性が高い。
【0128】
図4aは、本出願による閉じた状態の図2で提供される電子デバイスの構造の概略図である。図4aから、電子デバイスが閉じた状態にあるとき、ホスト1はキーボードボディ201に取り付けられ、第2の支持ボード2022及び第1の支持ボード2021の少なくとも一部がホスト1を保護するようにホスト1を覆うことが分かる。さらに、本出願では、第3の支持ボード2023は、円弧形状のボードセグメント20231及び直線状のボードセグメント20232を含む。円弧形状のボードセグメント20231のラジアンは、回転シャフト機構3の外形に基づいて設計され得る。この方法では、電子デバイスが閉じた状態にあるとき、円弧形状のボードセグメント20231は回転シャフト機構3を覆って回転シャフト機構3を保護することができる。さらに、キーボードアセンブリ2の外観美観を向上させることができる。
【0129】
本出願で提供される電子デバイスを使用することにより、電子デバイスが閉じた状態から開かれる必要があるとき、キーボードボディ201から離れる力Fがホスト1及び第1の支持ボード2021に加えられ得る。図4b図4eは、異なる角度で開いた電子デバイスの構造の概略図である。図4b図4eから、電子デバイスを開く過程において、第1の支持ボード2021は、キーボードボディ201から離れる方向に回転するように第2の支持ボード2022を駆動し、第2の支持ボード2022は、キーボードボディ201から離れる方向に回転するように第3の支持ボード2023を駆動するので、第3の支持ボード2023が回転シャフト機構3から離脱されることがわかる。
【0130】
さらに、図4a図4eをなお参照すると、電子デバイスを開く過程において、第1の支持ボード2021、第2の支持ボード2022及び第3の支持ボード2023の部分であって、回転シャフト機構3の周りに配置された部分は三角形の支持構造を形成する。三角形の支持構造は、電子デバイスの移動安定性を効果的に向上させることができる。電子デバイスが開いた状態から閉じた状態に変化する過程において、第1の支持ボード2021、第2の支持ボード2022及び第3の支持ボード2023は、すべてキーボードボディ201に向かって移動することが理解され得る。この過程では、三角形の支持構造はまた電子デバイスの移動のための安定した支持を提供し得る。
【0131】
図5は、本出願による閉じた状態におけるキーボードアセンブリの構造の概略断面図である。上述の実施形態の説明から、キーボードアセンブリが開いた状態から閉じた状態に変化する過程において、第3の支持ボード2023はキーボードボディ201に向かう方向に移動することが分かる。本出願では、レセプタクル2011がキーボードボディ201に配置され得、レセプタクル2011の開口部が第3の支持ボード2023に向かって設けられる。これ方法では、キーボードアセンブリ2が図5に示す閉じた状態にあるとき、第3の支持ボード2023の直線状のボードセグメント20232の少なくとも一部は、キーボードアセンブリ2の外観の一体度を向上させるために、レセプタクル2011内に収容されることができる。さらに、本出願のいくつかの実施形態では、図3bに示す第3の支持ボード2023の第2の縁部2023bは代替的に常にレセプタクル2011内に位置し得、第3の支持ボード2023はレセプタクル2011内でスライドすることができるので、レセプタクル2011が第3の支持ボード2023のスライドを案内することができる。第3の支持ボード2023の移動安定性を向上させるために、本出願のいくつかの他の実施形態では、スライド部(図5には示されていない)がレセプタクル2011の側壁に配置され得;スライドブロック構造(図5には示されていない)が第3の支持ボード2023に配置され得、スライドブロック構造は、移動過程における第3の支持ボード2023の揺れを低減するように、スライド部に沿って移動することができ、それよってキーボードアセンブリ2全体の移動安定性を向上させる。
【0132】
前述の実施形態の説明から、回転シャフト機構3は、キーボードアセンブリ2の開いた状態から閉じた状態への移動過程及び閉じた状態から開いた状態への移動過程において重要な役割を果たすことがわかる。本出願で提供されるキーボードアセンブリ2の移動の実装を理解するために、以下は、回転シャフト機構3の具体的な配置方法について図面を参照して詳細に説明する。
【0133】
キーボードアセンブリ2のキーボードボディ201及び支持部202をユーザの個人的な使用条件に合う任意の折り畳み角度に維持することができるように、回転アセンブリが通常回転シャフト機構3に配置され得ることが理解され得る。したがって、キーボードアセンブリ2の折り畳みモードの切り替え過程において、回転アセンブリはキーボードアセンブリ2全体に対して確実な減衰力を提供することができ、それによってホスト1に対する安定した支持を実現する。本出願では、キーボードボディ201と支持部202との間の折り畳み角度は、キーボードアセンブリ2を開いた状態から閉じた状態に及び閉じた状態から開いた状態に変更される過程において、キーボードボディ201の表面であって支持部202に面する表面と、支持部202の表面であってキーボードボディ201に面する表面との間の挟角である。
【0134】
図6aは、本出願の一実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。図6aは、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるときの回転アセンブリ301の構造の概略図である。さらに、図6bは、キーボードアセンブリ2が開いた状態にあるときの回転アセンブリ301の構造の概略図である。
【0135】
図6a及び図6bの両方を参照すると、本実施形態では、回転アセンブリ301は、接続片3011、第1の締結片3012、及び第2の締結片3013を含み得る。第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、図5に示すキーボードボディ201に固定して接続され得る。接続方法は、ねじ等の締結具を用いて緊密な接続であり得るがこれに限定されない。さらに、第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、回転アセンブリ301全体の支持キットとして機能し得る。第1の締結片3012及び第2の締結片3013は離間される。回転アセンブリ301の他の構造が、第1の締結片3012及び第2の締結片3013に直接的又は間接的に接続され得る。
【0136】
回転アセンブリ301の構造の間の接続関係を理解しやすくするために、図7を参照されたい。図7は、図6a及び図6bに示す回転アセンブリ301の分解図である。本実施形態では、接続片3011は、長いストリップ構造(long-strip structure)に配置されたボディ部30111を含む。ボディ部30111は、図3bに示すホスト支持キット4に固定して接続され得る。接続方法は、ねじ等の締結具を用いることによる緊密な接続であり得るがこれに限定されない。図7をなお参照すると、ボディ部30111は、第1の縁部を有する。第1の設置部30112及び第2の設置部30113が第1の側部に配置される。第1の設置部30112及び第2の設置部30113は離間される。さらに、ボディ部30111は、互いに反対側に配置された第1の面及び第2の面を有する。第1の面は、ホスト支持キット4に固定して接続されるように構成され得る。第1の支持ボード2021の第1の縁部は、ホスト支持キット4に固定して接続されるので、第1の支持ボード2021は、ホスト支持キット4を介してボディ部30111の第1の面に固定して接続され得る。第1の設置部30112及び第2の設置部30113は、第2の面から離れる方向に延び得る。第1の設置部30112は、第1の設置スロットを有し得る。第2の設置部30113は、第2の設置スロットを有し得る。なお図7を参照すると、第3の設置部30114は、ボディ部30111の第1の縁部にさらに配置され得る。第3の設置部30114は、ボディ部30111に位置する。ボディ部30111は、さらに第2の縁部を有する。第1の縁部及び第2の縁部は、互いに反対側に配置される。第3の設置部30114は、互いに関連して配置された2つの接続アーム301141を含み得る。2つの接続アーム301141は、ボディ部30111の第1の縁部から第2の縁部への方向に延びる。
【0137】
図6a図6b及び図7のすべてを参照すると、本出願では、第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、接続片3011の同じ側部に位置している。回転アセンブリ301は、接続ロッドアセンブリをさらに含み得る。接続ロッドアセンブリは、中間接続ロッド3014を含む。2つの中間接続ロッド3014がある。第1の開放スロット30121が、第1の締結片3012の側部で接続片3011に面する側部に配置される。第2の開放スロット30131が、第2の締結片3013の側部であって接続片3011に面する側部に配置される。中間接続ロッド3014は、互いに反対側に配置された第1の端部及び第2の端部を含む。一方の中間接続ロッド3014の第1の端部は、第1の設置部30112の第1の設置スロットに設置され、中間接続ロッド3014の第2の端部は、第1の締結片3012の第1の開放スロット30121に設置される。さらに、中間接続ロッド3014の第1の端部は、第1の回転シャフト3015aを介して第1の設置スロットのスロット壁に回転可能に接続され、中間接続ロッド3014の第2の端部は、第2の回転シャフト3015bを介して第1の締結片3012の第1の開放スロット30121に回転可能に接続される。中間接続ロッド3014の第1の端部と第1の設置スロットのスロット壁との間の回転可能な接続を実現するために、第1の回転シャフト3015aは第1の接続ロッドの第1の端部に固定して接続され得、第1の回転シャフト3015aは第1の設置スロットのスロット壁に回転可能に接続され得る。回転可能な接続方法では、取付孔が第1の設置スロットの2つの反対側のスロット壁に配置され得、中間接続ロッド3014の2つの端部のそれぞれが一方の取付孔に挿入される。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1の回転シャフト3015aは第1の設置スロットのスロット壁にさらに固定して接続され得、中間接続ロッド3014の第1の端部は第1の回転シャフト3015aの周りに回転し得る。さらに、本実施形態では、中間接続ロッド3014の第2の端部は第2の回転シャフト3015bを介して第1の締結片3012の第1の開放スロット30121のスロット壁に回転可能に接続され得る。第2の回転シャフト3015bはピンシャフトであり得るがこれに限定されない。本出願では、2つの機械部分の回転接続方法の設定については、中間接続ロッド3014の第1の端部を第1の回転シャフト3015aを介して第1の設置スロットのスロット壁に回転可能に接続する方法が参照され得る。以下の実施形態では、詳細は説明しない。
【0138】
同様に、他方の中間接続ロッド3014の第1の端部は、接続片3011の第2の設置部30113の第2の設置スロットに設置され得、第1の回転シャフト3015aを介して第2の設置スロットのスロット壁に回転可能に接続される。中間接続ロッド3014の第2の端部は、第2の締結片3013の第2の開放スロット30131に設置され得、第2の回転シャフト3015bを介して第2の開放スロット30131のスロット壁に回転可能に接続される。さらに、本実施形態では、中間接続ロッド3014の第2の端部は、第2の回転シャフト3015bを介して第2の締結片3013の第2の開放スロット30131のスロット壁に回転可能に接続され得る。第2の回転シャフト3015bは、ピンシャフトであり得るが、これに限定されない。
【0139】
なお図6a図6b及び図7を参照すると、本出願では、接続ロッドアセンブリは、第1の接続ロッド3016及び第2の接続ロッド3017をさらに含み得る。第1の接続ロッド3016は、互いに反対側に配置された第1の端部及び第2の端部を含む。第1の接続ロッド3016の第1の端部は、接続片3011の第3の設置部30114に設置され得る。第1の接続ロッド3016の第1の端部は、2つの接続アーム301141の間に位置する。さらに、第1の接続ロッド3016の第1の端部は、第3の回転シャフト3015cを介して2つの接続アーム301141に回転可能に接続される。さらに、第1の接続ロッド3016の第2の端部は、第4の回転シャフト3015dを介して第2の接続ロッド3017に回転可能に接続される。第3の開放スロット30171が、第2の接続ロッド3017の端部であって第1の接続ロッド3016に接続するように構成された端部に配置され得る。第1の接続ロッド3016の第2の端部は、第3の開放スロット30171に設置され得、第1の接続ロッド3016の第2の端部は、第4の回転シャフト3015dを介して第3の開放スロット30171のスロット壁に回転可能に接続されるので、第1の接続ロッド3016及び第2の接続ロッド3017によって形成される接続構造は比較的コンパクトである。
【0140】
さらに、第1のスライドスロット(図7には示されていない)が、第1の締結片3012の側部であって第2の締結片3013に面する側部の端面に配置され、第2のスライドスロット30132が、第2の締結片3013の側部であって第1の締結片3012に面する側部の端面に配置される。第3の回転シャフト3015cの一方の端部は、第1のスライドスロットに挿入され、第1のスライドスロットに沿ってスライドすることができ、第3の回転シャフト3015cの他方の端部は、第2のスライドスロット30132に挿入され得、第2のスライドスロット30132に沿ってスライドすることができる。接続ロッドアセンブリは、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロット30132に沿ってスライドできることが理解され得る。
【0141】
本出願では、第3の回転シャフト3015cの移動軌跡は、第1のスライドスロット及び第2のスライドスロット30132の特定の形状を設計することによって設定され得る。さらに、第1の接続ロッド3016の第1の端部は、第3の回転シャフト3015cを介して接続片3011に回転可能に接続されるので、第3の回転シャフト3015cが規定された移動軌跡に沿って移動する過程において、第1の接続ロッド3016の第2の端部と接続片3011との間の接続部が規定された移動軌跡に従って移動することができる。
【0142】
例えば、図8aは、図6aに示す回転アセンブリ301のA-Aに沿った断面図である。図8aは、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるとき、すなわち、キーボードボディ201の表面であって支持部202に面する表面と支持部202の表面であってキーボードボディ201に面する表面との間の挟角が約0°であるときの、第2のスライドスロット30132における第3の回転シャフト3015cの位置を示している。図8aに示す状態では、第3の回転シャフト3015cは、第2のスライドスロット30132の最高点に位置する。さらに、回転アセンブリ301がキーボードアセンブリ2に使用されるとき、図8aに示す状態では、第3の回転シャフト3015cは、第2のスライドスロット30132の端部であってキーボードボディ201から最も遠い端部に位置する。
【0143】
キーボードアセンブリ2が閉じた状態から開いた状態に移動する過程において、第3の回転シャフト3015cは、第2のスライドスロット30132に沿ってスライドすることができる。図8bは、キーボードアセンブリ2が閉じた状態から開いた状態への中間状態にあるときの第2のスライドスロット30132における第3の回転シャフト3015cの位置を示している。図8bに示す状態では、キーボードボディ201の表面であって支持部202に面する表面と支持部202の表面であってキーボードボディ201に面する表面との間の挟角は約45°であり得る。図8a図8bを比較すると、キーボードアセンブリ2を開く過程において、第3の回転シャフト3015cは第2のスライドスロット30132に沿ってキーボードボディに向かう方向にスライドすることが分かる。
【0144】
キーボードアセンブリが図8bに示す状態で開き続けるとき、図8cを参照されたい。図8cは、キーボードボディ201の表面であって支持部202に面する表面と支持部202の表面であってキーボードボディ201に面する表面との間の挟角が約110°であるときの第2のスライドスロット30132における第3の回転シャフト3015cの位置を示している。さらに、図8dを参照されたい。図8dは、キーボードボディ201の表面であって支持部202に面する表面と支持部202の表面であってキーボードボディ201に面する表面との間の挟角が最大(例えば、約130°)であるときの第2のスライドスロット30132における第3の回転シャフト3015cの位置を示している。この場合、第3の回転シャフト3015cは、第2のスライドスロット30132の端部であってキーボードボディ201に最も近い端部に位置している。図8a図8dから、本出願では、接続片3011の移動軌跡は、第2のスライドスロット30132の形状を設計することにより設定されることができる。
【0145】
なお、図6a図6b及び図7を参照すると、本出願では、回転アセンブリ301はさらにメインシャフト3018を含み得、メインシャフト3018は、第1の締結片3012、第2の接続ロッド3017、及び第2の締結片3013を順次貫通し得る。メインシャフト3018は、第1の締結片3012及び第2の締結片3013に回転可能に接続される。メインシャフト3018は、第1の締結片3012及び第2の締結片3013に対して回転することができる。さらに、メインシャフト3018の径方向において、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018は、互いに対して締結される。この場合、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018は、メインシャフト3018の軸周りに同期して回転し得る。本出願の可能な実施形態では、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018を径方向に相対的に締結するために、異形孔(irregular hole)が第2の接続ロッド3017に配置され得る。例えば、異形孔は、D形状孔であり得るが、これに限定されるものではない。さらに、メインシャフト3018の部分であって第2の接続ロッド3017を貫通する部分も、径方向の第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018の拘束を実現するために、異形孔に適合することができる異形セクションに設定される。
【0146】
さらに、停止部30181が、メインシャフト3018を軸方向に沿って規制し、メインシャフト3018の軸方向に沿ったフラッタリング(fluttering)を低減するために、メインシャフト3018の端部であって、第2の締結片3013上に位置し、かつ、第1の締結片3012から離れた端部に、さらに配置され得、それによって回転アセンブリ301全体の移動安定性を向上させる。
【0147】
本出願では、回転アセンブリ301が、回転シャフト機構を対応する回転位置に保持するために回転シャフト機構全体の前移動過程において、回転シャフト機構に対して対応する回転位置において減衰力を与えることができるように、図7をなお参照して、本出願の可能な実施形態では、弾性片3019が回転アセンブリ301にさらに配置され得、弾性片3019は押圧されるときに弾性力を蓄積し得る。図7に示すように、弾性片3019は、第1の締結片3012の側部であって第2の締結片3013から離れた側部に配置され得る。弾性片3019の具体的な配置形態は、本出願では限定されない。例えば、弾性片3019が弾性パッドを含み得る。1つ以上の弾性パッドがあってもよい。弾性片3019が複数の弾性パッドを含むとき、複数の弾性パッドは積み重ねられる方法で配置され得る。さらに、図7を参照すると、弾性片3019はメインシャフト3018上にスリーブ状に配置され得る。本実施形態では、弾性片3019が押圧されるとき、弾性片3019は、メインシャフト3018の軸方向に沿って弾性力を発生する。
【0148】
また、弾性片3019がメインシャフト3018から脱落するのを防止するために、規制片3020がさらに、弾性片3019の側部であって第1の締結片3012から離れた側部に配置され得る。例えば、規制片3020はナットであり得る。規制片3020は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。弾性片3019は、メインシャフト3018の軸方向に沿って規制される。さらに本出願では、弾性片3019に有効な力を加えるために、ガスケット3021のグループがさらに配置され得る。ガスケット3021のグループは、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。弾性片3019は、ガスケット3021のグループの間に配置される。また、ガスケット3021の外輪径はさらに、弾性片3019の外輪径以上であり得る。規制片3020は、弾性片3019の側部であって第1の締結片3012からはなれた側部に位置するガスケット3021に当接し得る。
【0149】
本出願では、弾性片3019はメインシャフト3018の軸方向に沿って変形し得ることが留意されるべきである。弾性片3019の変形によって生じる弾性力が、第1の締結片3012と弾性片3019との間に摩擦力を発生させるために、第1の締結片3012に加えられ得る。この摩擦力は、メインシャフト3018の回転を妨げ得る。さらに、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018は同期して回転し得る。第2の接続ロッド3017は、回転するように接続片3011を駆動し得る。接続片3011は、図3bに示す第1の支持ボード2021に締結されたホスト支持キット4に固定して接続される。したがって、メインシャフト3018の回転に伴って第2の接続ロッド3017が妨げられるとき、第1の支持ボード2021の移動が妨げられる。この方法では、弾性片3019によって発生した弾性力は、回転シャフト機構の回転を妨げる減衰力に変換される。
【0150】
ホスト1は第1の支持ボード2021に締結され得ることが理解され得る。ホスト1が第1の支持ボード2021の回転過程において特定の回転位置に到達するとき、ホスト1の重力によって発生したトルクが回転シャフト機構の減衰力によって発生したトルクと等しい場合、第1の支持ボード2021は、外力なしで対応する回転位置でホバリングする(hover)ことができる。
【0151】
回転シャフト機構は異なる回転位置で異なる減衰力を必要とするため、減衰力の変化は、弾性片3019によって発生する弾性力を変化させることにより実現され得る。弾性片3019の弾性力の変化は、弾性片3019の変形を変化させることにより実現され得る。本出願の可能な実施形態では、弾性片3019が異なる回転位置で対応する変形を有するように、カム接触面が第1の締結片3012と弾性片3019との間に配置され得る。具体的な実施の間、なお図7を参照すると、第1の押出構造3022が弾性片3019と第1の締結片3012との間に配置される。第1の押出構造3022は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。弾性片3019は、第1の押出構造3022を第1の締結片3012に向かって押圧し得るので、第1の押出構造3022は、弾性片3019の弾性力の下で第1の締結片3012に当接する。さらに、メインシャフト3018の半径方向において、第1の押出構造3022及びメインシャフト3018は、互いに対して締結され、第1の押出構造3022はメインシャフト3018と同期して回転し得る。
異形孔が第1の押出構造3022に配置され得る。例えば、異形孔は、D形状孔であり得るが、これに限定されない。さらに、メインシャフト3018の部分であって第1のカム機構3022を貫通する部分も、半径方向の第1の押出構造3022及びメインシャフト3018の規制を実現するために、異形孔に対応する異形セクションに設定される。
【0152】
図9は、本出願の一実施形態による第1の押出構造の構造の概略構成図である。第1のスロット30221が、第1の押出構造3022の端面であって第1の締結片3012に面する端面に配置される。第1のスロット30221は、複数のセグメント、例えば、図9に示す4つのセグメントを有する。さらに、第1のスロット30221は、円弧形状に配置され得る。第1のスロット30221の複数のセグメントが位置する円の半径は、異なり得る。第1の押出構造3022が第1の締結片3012の端面と協働するために、本出願では、第1の突起(図示せず)が第1の締結片3012の端面であって第1の押出構造3022に面する端面に配置され得る。第1の突起はまた、複数のセグメントを有する。第1の突起の複数のセグメントは、第1のスロット30221の複数のセグメントと1対1対応で配置される。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1のスロット30221はまた、第1の締結片3012の端面であって第1の押出構造3022に面する端面に配置され得、第1の突起は、第1の押出構造3022の端面であって第2の締結片に面する端面に配置され得る。
【0153】
第1のスロット30221が第1の突起と協働し、第1の突起にクランプされるように、対応して配置された第1の突起が第1のスロット30221に落ちるとき、メインシャフト3018の軸方向における第1の押出構造3022及び第1の締結片3012の全長は最小である。この場合、弾性片3019への押出力が最小であり、弾性片3019の変形量は最小であるため、弾性片3019により発生する弾性力は最小である。したがって、第1の押出構造3022と第1の締結片3012との間の摩擦力は最小である。第1の押出構造3022が第1の締結片3012に対して回転した後、第1のスロット30221が第1の突起とずれたとき、メインシャフト3018の軸方向における第1の押出構造3022及び第1の締結片3012の全長は増加し、それにより弾性力を蓄積するように弾性片3019の変形量を増加させる。弾性力の下で、第1の押出構造3022と第1の締結片3012との間の摩擦力が増加し、それにより回転シャフト機構の減衰力が増加する。
【0154】
本出願では、第1のスロット30221及び第1の突起を適切に設計することにより、対応するキーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるときに回転シャフト機構3の減衰力が最大であるので、キーボードアセンブリ2は閉じた状態で安定して保持されることができる。
【0155】
なお図7を参照すると、本出願では、弾性片3023が回転アセンブリ301にさらに配置され得る。弾性片3023は、例えば、ねじりばねであり得る。さらに、図10は、別の角度からの図6bに対応する回転アセンブリ301の構造の概略図である。図10から、中空領域30172が第2の接続ロッド3017に配置され得、弾性片3023は中空領域30172に隠されることができる。本実施形態では、弾性片3023をメインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。さらに、メインシャフト3018は第1の締結片3012及び第2の締結片3013に対して回転することができ、第2の接続ロッド3017はメインシャフト3018と同期して回転することができるので、本出願では、弾性片3023の一端は第1の締結片3012又は第2の締結片3013に締結され得、弾性片3023の他端は第2の接続ロッド3017又はメインシャフト3018に締結され得る。この方法では、第2の接続ロッド3017がメインシャフト3018とともに回転する過程で、弾性片3023が弾性変形を発生させ得、それによりメインシャフト回りの方向の弾性力を発生させる。このため、適切な設計により、弾性片3023により発生する弾性力は第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018の回転に補助力を提供することができる。したがって、比較的小さな力が図7に示す接続片3011に加わるとき、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018は回転するように駆動されることができ、回転アセンブリ301を用いることによりキーボードアセンブリ2の開操作又は閉操作を行う際のユーザの快適性を向上させる。
【0156】
なお図7を参照すると、回転アセンブリ301は、第3の接続ロッド3024をさらに含み、第3の接続ロッド3024は、第2の締結片3013に沿ってスライドすることができる。さらに、図10を参照すると、スライド部30133が、第2の締結片3013の側部であって、図7に示す第2の開放スロット30131から離れた側部に配置され、第3の接続ロッド3024は、スライド部30133内に収容されることができ、スライド部30133に沿ってスライドすることができる。
【0157】
本出願のいくつかの実施形態では、第3の接続ロッド3024がスライド部30133から脱落するのを防止するために、なお図7及び図10を参照すると、回転アセンブリ301は、第4の接続ロッド3025をさらに含み得る。第4の接続ロッド3025の少なくとも一部は、第3の接続ロッド3024の側部であって、第2の開放スロット30131から離れた側部に位置する。第4の接続ロッド3025は、第2の締結片3013に固定して接続される。したがって、第3の接続ロッド3024は、第4の接続ロッド3025を用いることによってスライド部30133内に規制され、第3の接続ロッド3024の移動信頼性を向上させる。
【0158】
さらに、回転アセンブリ301の回転過程において、スライド部30133内における第3の接続ロッド3024のスライドを実現するために、図7から、第3の接続ロッド3024の側部であって第2の締結片3013に面する側部が接続部30241を有することが分かる。回転アセンブリ301の他の構造は、メインシャフト3018と共に回転することができるので、本出願では、第3の接続ロッド3024は接続部30241を介してメインシャフト3018に接続されることができる。具体的な実施に際しては、図11aを参照されたい。図11aは、図10のB-Bに沿った断面図である。前述の実施形態の説明から、停止部30181は、メインシャフト3018の側部であって、第2の締結片3013上に位置し、第1の締結片3012から離れた側部に配置される。図7及び図11aを参照すると、トラックスロット301811が、停止部30181の端面であって第3の接続ロッド3024に面する端面に配置され得、第3の接続ロッド3024の接続部30241はトラックスロット301811に挿入することができる。この方法では、メインシャフト3018の回転過程において、第3の接続ロッド3024の接続部30241はトラックスロット301811に沿ってスライドすることができる。
【0159】
第3の接続ロッド3024の移動軌跡はトラックスロット301811を適切に設計することにより設計することができることがわかる。例えば、回転アセンブリ301が図11aに示す開いた状態にあるとき、第3の接続ロッド3024を第2の締結片3013内に隠すことができる。さらに、図11bを参照する。図11bは、回転アセンブリ301が閉じた状態にあるときの第3の接続ロッド3024と停止部30181との間の相対位置関係を示す。回転アセンブリ301が図11bに示す閉じた状態にあるとき、第3の接続ロッド3024は第2の締結片3013の外に延び得る。例えば、回転アセンブリ301が図3aに示すキーボードアセンブリ2に使用されるとき、キーボードアセンブリ2が開いた状態から閉じた状態に切り替わる過程において、第3の接続ロッド3024はキーボードボディ201に向かう方向にスライドすることができる。逆に、キーボードアセンブリ2が閉じた状態から開いた状態に切り替わる過程において、第3の接続ロッド3024はキーボードボディ201から離れる方向にスライドすることができる。本出願のいくつかの他の実施形態では、回転アセンブリ301がキーボードアセンブリ2で使用されるとき、キーボードアセンブリ2が開いた状態から閉じた状態に切り替わる過程において、第3の接続ロッド3024は代替的にキーボードボディ201から離れる方向にスライドし得る。逆に、キーボードアセンブリ2が閉じた状態から開いた状態に切り換わる過程において、第3の接続ロッド3024は、キーボードボディ201に向かう方向にスライドすることができる。
【0160】
上述の実施形態の説明から、キーボードアセンブリ2のキーボードボディ201は、キーボード入力機能を実現するように構成できることが分かる。キー2012がキーボードボディ201に配置され得る。図12は、本出願の可能な実施形態によるキーボードボディ201の構造の概略部分図である。キーボードボディ201は、さらにキーボードカバー2013を含み得る。キーボードカバー2013は、キーボードボディ201の内部構造を保護することができる。キー2012は、キーボードカバー2013から出てくることができる。一般的に、キー2012は、キー2012を打つことによってキー2012の機能を実現するために、キーボードカバー2013の表面から突出することができる。しかし、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるとき、キー2012は使用されない状態である。この場合、キー2012は、キーボードカバー2013の表面から突出する必要はない。これに基づき、本出願は、キーボードボディ201のキー2012が回転シャフト機構の回転に伴って上下することができる解決策を提供する。したがって、キーボードアセンブリ2が開いた状態にあるとき、キー2012は、上昇し、キーボードボディ201のキーボードカバー2013の表面から突出する。しかし、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるとき、キー2012は、下降し、キーボードボディ201に隠されて、閉じた状態におけるキーボードアセンブリ2の厚みを低減する。この方法では、電子デバイスの薄い設計の要求を満たすとともに、キーボードボディ201が閉じた状態で電子デバイスのディスプレイに取り付けられるときのディスプレイ上の跡(trace)を回避し、それによってユーザの使用体験を向上させる。
【0161】
具体的な実装中、図13aは、本出願によるキーボードボディ201の全体構造の概略図である。図12に示すキー2012及びキーカバー2013などの構造は、回転シャフト機構3とキーボードボディ201との間の接続関係を示すために、図13aでは省略されている。図13aから、回転シャフト接続片2014が、キーボードボディ201の端部であって回転シャフト機構3に近い端部に配置され得ることがわかる。回転シャフト接続片2014は、長いストリップ構造内に配置され得るが、これに限定されない。回転シャフト接続片2014の長さ方向は、回転アセンブリ301のメインシャフト3018の軸方向と同じであり得る。
【0162】
前述の実施形態の回転シャフト機構3の回転アセンブリ301の説明から、回転アセンブリ301は、キーボードボディ201に向かう又は離れる方向に沿ってスライドできる第3の接続ロッド3024を含むことがわかる。本出願では、回転シャフト接続片2014は、第3の接続ロッド3024のスライドする過程において、回転シャフト機構3に向かう又は離れる方向に沿って移動するように回転シャフト接続片2014を駆動するために、第3の接続ロッド3024に固定して接続され得る。本出願では、第3の接続ロッド3024がキーボードボディ201に向かう方向に沿ってスライドするとき、回転シャフト接続片2014は、回転シャフト機構3から離れる方向に移動するように駆動されることができ;第3の接続ロッド3024をキーボードボディ201から離れる方向にスライドするとき、回転シャフト接続片2014は回転シャフト機構3に向かう方向に移動するように駆動されることができる;ことが理解され得る。
【0163】
本出願では、回転シャフト接続片2014の移動安定性を向上させるために、複数の回転アセンブリ301が回転シャフト機構3内に配置され得ることが理解されるべきである。例えば、図13aに示す実施形態では、2つの回転アセンブリ301が回転シャフト機構3内に配置され得、2つの回転アセンブリ301は回転シャフト機構3の長さ方向の2つの端部に配置され得る。この方法では、2つの回転アセンブリ301の第3の接続ロッド3024は共に回転シャフト接続片2014に固定して接続され得、2つの第3の接続ロッド3024は、移動するように回転シャフト接続片2014を駆動するために適切な配置により同じ方向に同期して移動して、回転シャフト接続片2014の移動信頼性を向上させ、キーボードボディ2全体の移動安定性を向上させる。
【0164】
さらに、図13bを参照されたい。図13bは、別の角度からの図13aに示すキーボードボディの構造の概略図である。キーボードボディ201は、さらに、フレームアセンブリ2015を含み得る。フレームアセンブリ2015は、第1のフレーム20151、第2のフレーム20152、及び水平ロッド20153を含む。回転シャフト機構3の回転アセンブリ301のメインシャフト3018の軸方向において、第1のフレーム20151及び第2のフレーム20152は互いに対して配置され、第1のフレーム20151及び第2のフレーム20152は共に回転シャフト接続片2014に固定して接続される。接続方法は、ねじ等の締結具を使用することによる緊密な接続であり得るが、これに限定されない。この方法では、回転シャフト接続片2014が第3の接続ロッド3024と共に移動するとき、第1のフレーム20151及び第2のフレーム20152は回転シャフト接続片2014と同期して移動するように駆動され得る。
【0165】
図14は、図12に示すキーボードボディ201のキーボードカバー2013が取り外された後に得られる構造の概略部分図である。図14から、キー2012が第1のフレーム20151と第2のフレーム20152との間に位置することが分かる。さらに、本出願では、キー2012は平行に配置された複数の列内にあり得る。キー2012の各列は、複数のキー2012を含む。キー2012の各列は、第1のフレーム20151から第2のフレーム20152の方向に配置される。
【0166】
図15は、別の角度からの図14に示すキーボードボディ201の構造の概略図である。本実施形態では、複数の水平ロッド20153がある。1つの水平ロッド20153が、キー2012の各列に対応して配置される。水平ロッド20153の長さ方向は、キー2012の各列の配置方向と同じである。さらに、水平ロッド20153は、対応して配置されたキー2012の側部であって、図13aに示す回転シャフト機構3に面する側部に配置され得る、又は、対応して配置されたキー2012の側部であって、回転シャフト機構3から離れた側部に配置され得る。これは本出願では具体的には限定されない。
【0167】
本出願では、第1のフレーム20151及び第2のフレーム20152は、水平ロッド20153の長さ方向に移動するように水平ロッド20153を駆動することができる。具体的な実施中に際しては、図16を参照されたい。図16は、図15に示すキーボードボディ201の部分構造の拡大図である。本出願では、第1のフレーム20151は、第1の内側フレーム201511及び第1の外側フレーム201512を含み、第1の内側フレーム201511及び第1の外側フレーム201512は、並んで配置され、第1の内側フレーム201511は、第1の外側フレーム201512の側部で合ってキー2012に面する側部に位置する。さらに、第1の外側フレーム201512は、図13aに示す回転シャフト接続ロッド2014に固定して接続されるように構成され、第1の内側フレーム201511は、複数の水平ロッド20153に固定して接続される。接続方法は、ねじ等の締結具を用いることによる緊密な接続であり得るが、これに限定されない。第1の外側フレーム201512及び第1の内側フレーム201511は、第1の接続ロッドアセンブリ2016を介して接続され得る。
【0168】
図17は、図16のC部分の構造の局所拡大図である。本出願では、第1の接続ロッドアセンブリ2016は、第1の接続ロッド20161及び第2の接続ロッド20162を含む。第1の接続ロッド20161の第1の端部201611は、第1の内側フレーム201511にヒンジ結合され、第1の接続ロッド20161の第2の端部201612は、第1の外側フレーム201512にヒンジ結合される。第1の接続ロッド20161は、ピンシャフトを介して第1の内側フレーム201511及び第1の外側フレーム201512にヒンジ結合され得るが、これに限定されない。第2の接続ロッド20162の第1の端部201621は、第1の接続ロッド20161のロッドボディにヒンジ結合される。第1の接続ロッド20161のロッドボディは、第1の端部201611と第2の端部201612との間に位置する部分である。第2の接続ロッド20162の第2の端部201622は、キーボードボディ201の他の機械部分にヒンジ結合され得る。キーボードボディ201の他の機械部分は、キーボードボディ201の固定位置の任意の機械部分であり得る。本出願では、固定位置の機械部分は、キーボードアセンブリの動作状態にかかわらずその位置が変化しない機械部分である。例えば、図12に示すキーボードカバー2013は、キーボードボディ201の固定位置にある構造である。同様に、第2の接続ロッド20162は、第1の接続ロッド20161及びキーボードボディ201の機械部分にピンシャフトを介して接続され得るが、これに限定されない。さらに、本出願の可能な実装では、第2の接続ロッド20162の第2の端部201622は、第1の端部201621の側部であって第1の内側フレーム201511から離れた側部に位置し得る。
【0169】
なお図16を参照すると、本出願では、第2のフレーム20152は、第2の内側フレーム201521及び第2の外側フレーム201522を含み得、第2の内側フレーム201521及び第2の外側フレーム201522は並んで配置され、第2の内側フレーム201521は、第2の外側フレーム201522の側部であってキー2012に面する側部に位置する。さらに、第2の外側フレーム201522は、図13aに示す回転シャフト接続ロッド2014に固定して接続されるように構成され、第2の内側フレーム201521は、複数の水平ロッド20153に固定して接続される。接続方法は、ねじなどの締結具を用いることによる緊密な接続であり得るが、これに限定されない。第2の外側フレーム201522及び第2の内側フレーム201521は、第2の接続ロッドアセンブリ2017を介して接続され得る。第2の接続ロッドアセンブリ2017は、第3の接続ロッド及び第4の接続ロッドを含む。本出願では、第3の接続ロッドの第1の端部が第2の内側フレーム201521にヒンジ結合され、第3の接続ロッドの第2の端部が第2の外側フレーム201522にヒンジ結合される。これは、第1のフレーム20151の場合と同様である。第3の接続ロッドは、ピンシャフトを介して第2の内側フレーム201521及び第2の外側フレーム201522にヒンジ結合され得るが、これに限定されない。第4の接続ロッドの第1の端部は、第3の接続ロッドのロッドボディにヒンジ結合され、第4の接続ロッドの第2の端部は、キーボードボディ201の他の機械部分にヒンジ結合され得る。例えば、第2の端部は、キーボードカバー2013にヒンジ結合され得る。同様に、第4の接続ロッドは、ピンシャフトを介して第3の接続ロッド及びキーボードボディ201の機械部分に接続され得るが、これに限定されない。さらに、本出願の可能な実施形態では、第4の接続ロッドの第2の端部は、第1の端部の側部であって第2の内側フレーム201521から離れた側部に位置し得る。
【0170】
なお図17を参照すると、図17では、X軸及びY軸を含む座標系が、第1のフレーム20151及び水平ロッド20153の移動方向を示すために使用される。Y軸の正の方向は回転シャフト機構(図17には示されていないが、図13aが参照され得る)を指し、X軸の正の方向は第2のフレーム(図17には示されていないが、図16が参照され得る)を指す。さらに、本出願では、X軸の正方向は、キー2012の各列の配置方向と同じであり得る又は逆であり得る。第1のフレーム20151が、移動するように水平ロッド20153を駆動する過程が、図17に示すキーボードアセンブリ2が開いた状態である例をもちいることにより説明される。
【0171】
キーボードアセンブリ2が図17に示す開いた状態から閉じた状態に変化するとき、回転シャフト機構3は、Y軸の正方向に向かって移動するように第1の外側フレーム201512を駆動し、第1の接続ロッド20161の第2の端部201612はそれに応じてY軸の正方向に向かって移動する。第2の接続ロッド20162の第2の端部201622が第1の接続ロッド20161のY軸の正方向に位置するため、第1の接続ロッド20161の第2の端部201612はY軸の正方向に沿って移動する。具体的には、第1の接続ロッド20161の第2の端部201612は、第2の接続ロッド20162の第2の端部201622に向かって移動する。さらに、第2の接続ロッド20162の第2の端部201622は、キーボードボディ201の構造に固定して接続される。第2の接続ロッド20162の第2の端部201622は、常に固定位置にあり、第2の接続ロッド20162は、第2の端部201622の周りにのみ回転できる。
【0172】
図18は、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるときの第1の接続ロッド20161と第2の接続ロッド20162との間の相対的な位置関係を示す。図17図18との間を比較すると、キーボードアセンブリ2が図17に示す開いた状態から図18に示す閉じた状態に変化する過程において、X軸方向における第1の接続ロッド20161と第2の接続ロッド20162との間の挟角は減少し、第1の接続ロッド20161の第1の端部201611及び第2の接続ロッド20162の第1の端部201621は、共にX軸の正方向に沿って移動して、X軸の正方向に沿って移動するように第1の内側フレーム201511を押すことがわかる。第1の内側フレーム201511によって駆動される各水平ロッド20153は、第2の内側フレーム20152に向かう方向に沿って移動する。
【0173】
前述の過程において、X軸方向における第3の接続ロッドと第4の接続ロッドとの間の挟角が増加し、第3の接続ロッドの第1の端部及び第4の接続ロッドの第1の端部が、共にX軸の正方向に沿って移動して、X軸の正方向に沿って移動するように第2の内側フレーム201521を駆動することが理解され得る。第2の内側フレーム201521によって駆動される各水平ロッド20153は、第1の内側フレーム20151から離れる方向に沿って移動する。
【0174】
さらに、キーボードアセンブリ2が、図18に示す閉じた状態から図17に示す開いた状態に変化するとき、第1の内側フレーム201511及び第2の内側フレーム201521によって駆動される各水平ロッド20153は、X軸の負方向に沿って移動する。
【0175】
本出願では、キーボードアセンブリ2の変更過程において、第1の外側フレーム201512及び第2の外側フレーム201522は、キー2012の各列の配置方向に沿って同じ方向に移動するよう第1の内側フレーム201511及び第2の内側フレーム201521を駆動するように、回転シャフト機構に向かう又は離れる方向に移動し得るので、水平ロッド20153はそれに応じてキー2012の各列の配置方向に沿って前後に移動することができる。さらに、各水平ロッド20153は、キー2012の一列に対応して配置される。これに基づいて、キーボードアセンブリ2の異なる折り畳み状態におけるキー2012の上下を実現するために、押出機構は、水平ロッド20153と対応するキー2012との間に配置され得ので、水平ロッド20153の前後移動によって押した及び押された後にキー2012が上又は下に動く。
【0176】
具体的な実施に際しては、図19を参照されたい。図19は、本出願の可能な実施形態による水平ロッド20153の部分構造の拡大図である。第1の当接構造201531が、水平ロッド20153に配置され得る。複数の第1の当接構造201531があり得る。第1の当接構造201531は、水平ロッド20153に対応して配置されるキー2012の数に基づいて具体的に配置され得る。本出願の本実施形態では、第1の当接構造201531は、第1の傾斜面2015311を備え得る。さらに、複数の第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311の傾斜角は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0177】
さらに、図20を参照する。図20は、キーボードボディ201に水平ロッド20153を設置する構造の概略図である。キーボードボディ201は、複数のキースロット2018を有する。少なくとも1つの第1の当接構造201531を各キースロット2018に対応して収容することができる。例えば、図20に示すように、2つの第1の当接構造201531が各キースロット2018に収容され得る。
【0178】
本出願では、キー2012は、キーキャップ20121及び上下機構を含み得る。キーキャップ20121は、上下機構を保護するために、上下機構を覆い、上下機構に固定される。さらに、キーキャップ20121は、キー2012の耐力部品として機能することができ、キーボードアセンブリ2の入力機能を、キーキャップ20121に力を加えることによって上下機構を押し下げることにより実現することができる。上下機構は、キーキャップ20121に加えられた力が取り除かれた後、を上げるようにキーキャップ20121駆動することができる。図21は、本発明の一実施形態による上下機構20122の構造を示す概略図である。上下機構20122は、図20に示すキースロット2018に収容することができる。第2の当接構造201221が上下機構20122に配置される。第2の当接構造201221は、第2の傾斜面2012211を備え得る。さらに、各上下機構20122は、複数の第2の当接構造201221を有し得る。例えば、図21に示すように、2つの第2の当接構造201221が各上下機構20122に配置され得る。各上下機構20122が複数の第2の当接構造201221を有するとき、複数の第2の当接構造201221の第2の傾斜面2012211の傾斜方向は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0179】
図22は、キーボードアセンブリ2が開いた状態にあるときの水平ロッド20153とキー2012との間の連携関係を示している。図22に示す実施形態では、キーキャップは水平ロッド20153とキー2012との間の連携を表現しやすくするために省略されている。さらに、図17と比較して、図22のキーボードアセンブリ2のビュー角が調整されている。ただし、図22におけるY軸及びX軸の方向は、図17と同じである。
【0180】
図22に示すように、本出願では、対応して配置される水平ロッド20153及びキー2012について、図19に示す水平ロッド20153の第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311、及び図21に示す上下機構20122の第2の当接構造201221の第2の傾斜面2012211は互いに対して配置され得る。第1の当接構造及び第2の当接構造は、同じキースロット2018内に位置する。第2の傾斜面2012211は、第1の傾斜面2015311に対してX軸の正方向にある。さらに、図22に示す状態では、互いに対して配置された第1の傾斜面2015311及び第2の傾斜面2012211は離間され得る;又は、第1の傾斜面2015311及び第2の傾斜面2012211は、その間に押出力がない又は小さい押出力で接触する。この場合、上下機構20122が上昇状態(up state)にあるとき、キー2012全体が、キー2012を打つことによるキーボードアセンブリ2の入力機能を実現するために、図12に示すキーボードカバー2013の表面から突出し得る。
【0181】
前述の実施形態の説明から、キーボードアセンブリ2が図22に示す開いた状態から閉じた状態に変化するとき、水平ロッド20153はX軸の正方向に沿って移動でき、第2の当接構造201221の第2の傾斜面2012211は、第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311に対してX軸の正方向にあることがわかる。したがって、水平ロッド20153がX軸の正方向に沿って移動するとき、第1の傾斜面2015311は、第2の傾斜面2012211に押出力を加えるために使用され得る。図23は、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるときの水平ロッド20153とキー2012との連携関係を示している。図23から、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるとき、上下構造20122は、第1の傾斜面2015311を介して第2の傾斜面2012211に加えられた押出力の下で下降させるようにキーキャップを駆動するので、キー2012を対応するキースロット2018内に隠すことができることがわかる。したがって、閉じた状態のキーボードアセンブリ2の厚さは薄い。この方法では、電子デバイスの薄い設計の要件を満たし、ユーザの使用体験を向上させる。
【0182】
さらに、キーボードアセンブリ2が閉じた状態から開いた状態に変化するとき、水平ロッド20153はX軸の負方向に沿って移動し、第1の傾斜面2015311を介して第2の傾斜面2012211に加わる押出力は次第に小さくなる。上下機構20122は、対応するキースロット2018から上昇するようにキーキャップ20121を駆動することができ、キーキャップ20121が図12に示すキーボードカバー2013の表面から突出させることができ、キー2012の機能を実現する。
【0183】
本出願で提供されるキーボードアセンブリ2の折り畳み状態に応じてキー2012が上下する解決策は、本出願のキーボードアセンブリ2に適用することができ、キーボードを有する他の折り畳み式電子デバイスにも適用できることが留意されるべきである。例えば、解決策はノート型コンピュータにも適用することができる。具体的な設定方法については、本出願の前述の実施形態を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0184】
前述の実施形態の説明から、図2を参照すると、キーボードアセンブリ2の支持部202は、第1の支持ボード2021に設置されたホスト1を支持するように構成され得ることがわかる。したがって、キーボードアセンブリ2を閉じた状態から開いた状態へ及び開いた状態から閉じた状態へと変化する過程において、比較的高い要件が、支持部202の移動安定性に対して課される。
【0185】
これを踏まえて、図24を参照する。図24は、本出願の他の実施形態による回転シャフト機構3の構造の概略図である。本実施形態では、回転シャフト機構3は、カム303をさらに含み得る。カム303は、回転アセンブリ301のメインシャフト3018と同期して回転することができる。言い換えると、メインシャフト3018の半径方向において、カム303及びメインシャフト3018は互いに対して締結されている。異形孔がカム303に配置され得る。例えば、異形孔は、D形状孔であり得るが、これに限定されない。さらに、メインシャフト3018の部分であってカム303を貫通する部分のセクションも、異形孔に適合することができる異形セクションに設定され、カム303及びメインシャフト3018の半径方向の規制を実現する。
【0186】
なお図24を参照すると、カムスライドスロット3031がカム303の表面に配置される。さらに、図25aを参照する。図25aは、本出願の一実施形態による閉じた状態のキーボードアセンブリ2の構造の概略部分図である。図25aは、閉じた状態における支持部202の第4の支持ボード2024の構造を示している。補助支持機構20241が第4の支持ボード2024に配置される。補助支持機構20241は、第1の支持ロッド202411及び第2の支持ロッド202412を含む。第1の支持ロッド202411及び第2の支持ロッド202412は、交差する方法で配置される。第1の支持ロッド202411及び第2の支持ロッド202412の中間部はヒンジ結合されている。
【0187】
さらに、スライド部20242及びスライド部20243が第4の支持ボード2024に配置される。スライド部20242及びスライド部20243は、キーボードボディ201から離れる方向に延びることができる。第1のスライドブロック20244がスライド部20242に配置される。第2のスライドブロック20245がスライド部20243に配置される。なお図25aを参照すると、本出願では、第1のスライドブロック20244及び第2のスライドブロック20245は共に第4の支持ボード2024に固定して接続することができる。
【0188】
前述の実施形態の説明から、回転シャフト機構3が相対的に安定して移動するために、1つの回転アセンブリ301が長さ方向において回転シャフト機構3の2つの端部部分のそれぞれに配置され得る。さらに、本出願では、1つのカム303が各回転アセンブリ301に対応して配置することができる。
【0189】
この方法では、補助支持構造は2つの回転アセンブリ301の間に位置し得る。第1の支持ロッド202411の一端は、一方のカム303のカムスライドスロット3031に収容されることができ、第1の支持ロッド202411の他端は、第1のスライドブロック20244にヒンジ結合される。第2の支持ロッド202412の一端は、他方のカム303のカムスライドスロット3031に収容され、第2の支持ロッド202412の他端は、第2のスライドブロック20245にヒンジ結合される。図25bは、キーボードアセンブリ2が開いた状態にあるときの、図25aに示す支持部202の第4の支持ボード2024の構造を示している。図25a及び図25b両方を参照すると、図25aに示す閉じた状態から図25bに示す開いた状態への過程において、カム303は、回転アセンブリ301のメインシャフト3018とともに回転することができる。この方法では、第1の支持ロッド202411の端部であって対応するカムスライドスロット3031に収容される端部、及び第2の支持ロッド202412の端部であって対応するカムスライドスロット3031に収容される端部は、メインシャフト3018の軸方向に沿って互いに向かって移動するように押される。第1の支持ロッド202411は、第2の支持ロッド202412にヒンジ結合されているため、前述の過程において、第1の支持ロッド202411は、キーボードボディ201から離れる方向にスライド部20243に沿ってスライドするように第1のスライドブロック20244を押圧することができ、第2の支持ロッド202412は、キーボードボディ201から離れる方向にスライド部20242に沿ってスライドするように第2のスライドブロック20245を押圧することができる。さらに、第1のスライドブロック20244及び第2のスライドブロック20245は共に第4の支持ボード2024に固定して接続されるため、第1のスライドブロック20244及び第2のスライドブロック20245がキーボードボディ201から離れる方向にスライドする過程において、第4の支持ボード2024は、キーボードボディ201から離れる方向にスライドするように押圧されることができる。この方法では、支持部202の移動安定性を、キーボードアセンブリ2を開く過程において向上させることができるため、キーボードアセンブリ2は、第1の支持ボード2021に配置されたホスト1を安定して支持することができ、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0190】
本出願では、カムスライドスロット3031の軌道形状が、第1の支持ロッド202411、第2の支持ロッド202412、並びに第1のスライドブロック20244及び第2のスライドブロック20245の移動方向に基づいて設計され得ることが理解され得る。したがって、第1のスライドブロック20244及び第2のスライドブロック20245は、第1の支持ロッド202411及び第2の支持ロッド202412が第1の支持ロッド202411及び第2の支持ロッド202412のヒンジジョイントの周りに回転する過程において、安定してスライドするように押されることができる。
【0191】
前述の構造に加えて、本出願で提供される回転シャフト機構3は、自動開閉装置304をさらに備え得る。自動開閉装置304は、モータ3041を含み得る。回転シャフト機構3がキーボードアセンブリ2に使用されるとき、モータ3041は、キーボードアセンブリ2を開閉するために、移動するよう回転シャフト機構3を駆動するように使用されることができ、それによってユーザの操作手順を簡略化する。
【0192】
さらに、ユーザは、折り畳み装置の使用角度に対する個人的な要件を有する。モータ3041が開閉するようにキーボードアセンブリ2を駆動させるために使用される過程において、過程は、ユーザの要件に応じて無意識的に介入され得る。モータ3041によって提供されるトルクが不十分である場合、モータ3041又は他の機械部分が破損する。この問題を解決するために、モータ3041を安全かつ確実に作動させることができる。保護機構3042が本出願で提供される自動開閉装置304にさらに配置され得る。
【0193】
具体的な実施に際しては、図26を参照されたい。図26は、本出願の一実施形態による回転シャフト機構3の構造の概略図である。本出願の一実施形態では、回転アセンブリ301に加えて、回転シャフト機構3は、自動開閉装置304をさらに含む。自動開閉装置304は、モータ3041及び保護機構3042を含む。保護機構3042は、クラッチであり得るが、これに限定されない。保護機構3042は、モータ3041と回転アセンブリ301との間に位置する。モータ3041は、キーボードアセンブリの自動開閉機能を実現するために、回転するように回転シャフト機構3を駆動するために使用され得る。保護機構3042は、モータ3041を保護することができる。通常の作動状態では、モータ3041は、保護機構3042を介して回転アセンブリ301にトルクを伝達して、回転するように回転アセンブリ301を駆動する。モータ3041への負荷が過度に大きいとき、保護機構3042は、モータの損傷を回避するために、モータ3041への負荷を調整することができる。
【0194】
図27は、本出願の一実施形態による保護機構3042の構造を示す概略図である。保護機構3042は、締結フレーム30421を含む。締結フレーム30421は、保護機構3042の他の構成を支持するために、保護機構3042全体の支持ベースとして機能し得る。さらに、第1の締結プレート304211及び第2の締結プレート304212が締結フレーム30421上に配置され得る。第1の締結プレート304211及び第2の締結プレート304212は、第1の締結プレート304211と第2の締結プレート304212との間に設置空間を形成するように、互いに対して配置される。
【0195】
図28は、図27に示す保護機構3042の分解図である。本出願では、締結フレーム30421は、前述の実施形態のキーボードボディ201に固定して接続され得る。接続方法は、ねじ接続であり得るが、これに限定されない。
【0196】
なお図28を参照すると、保護機構3042は、さらに、2つの回転シャフトアセンブリを含む。説明を容易にするために、2つの回転シャフトはそれぞれ、第1の回転シャフトアセンブリ30422及び第2の回転シャフトアセンブリ30423して示され得る。第1の回転シャフトアセンブリ30422及び第2の回転シャフトアセンブリ30423は、第1の締結プレート304211と第2の締結プレート304212との間の設置空間内に収容される。第1の回転シャフトアセンブリ30422は、第1のシャフト304221を含む。第2の回転シャフトアセンブリ30423は、第2のシャフト304231を含む。第1のシャフト304221及び第2のシャフト304231の軸は、平行に設定され得る。第1のシャフト304221の一端は第1の締結プレート304211に締結され、第1のシャフトの他端は第2の締結プレート304212に締結される。第2のシャフト304231の一端は第1の締結プレート304211に締結され、第2のシャフトの他端は第2の締結プレート304212に向かって延びる。
【0197】
また、第1の回転シャフトアセンブリ30422は、第1のギヤ片304222をさらに含む。第1のギヤ片304222は、第1のシャフト304221上にスリーブ状に配置される。第1のギヤ片304222は、第1のシャフト304221の周りに回転することができ、第1のシャフト304221の軸方向に沿ってスライドすることができる。第1の締結プレート304211から第2の締結プレート304212への方向において、第1のギヤ構造3042221及び第2のギヤ構造3042222が第1のギヤ片304222に配置され、第1のギヤ構造3042221及び第2のギヤ構造3042222は離間される。なお図28を参照すると、ガイドスロット構造3042223が第1のギヤ片304222にさらに配置され、ガイドスロット構造3042223は第1のギヤ構造3042221と第1の締結プレート304211との間に位置する。ガイドスロット30422231がガイドスロット構造3042223に配置される。ガイドスロット30422231は、螺旋形状に配置され得るが、これに限定されない。
【0198】
第2の回転シャフトアセンブリ30423が具体的に配置されるとき、第2のギヤ片304232が第2の回転シャフトアセンブリ30423にさらに配置される。第2のギヤ片304232は、第2のシャフト304231上にスリーブ状に配置され、第2のシャフト304231の周りに回転することができる。なお図28を参照すると、第3のギヤ構造3042321が第2のギヤ片304232に配置され得る。第3のギヤ構造3042321は、第1のギヤ構造3042221と噛み合うことができる。
【0199】
第1のストッパ3042322が、第2のギヤ片304232の端部であって第1の締結プレート304211に面する端部にさらに配置され得る。切り欠き30423221は、第1のストッパ3042322に配置され得る。さらに、第2の回転シャフトアセンブリ30423は、固定ピン304233及びスライドピン304234をさらに含み得る。固定ピン304233及びスライドピン304234は、第2のギヤ片304232の側部であって第1の締結プレート304211に面する側部に位置する。なお図28を参照すると、固定ピン304233は第2のシャフト304231上にスリーブ状に配置され、固定ピン304233は第2のシャフト304231に回転可能に接続され得る。さらに、固定ピン304233は、前述の実施形態の回転アセンブリのメインシャフトに固定して接続するように、第1の締結プレート304211から設置空間の外に延び得る。
【0200】
本出願では、固定ピン304233を回転アセンブリの回転シャフトに接続するために、保護機構3042は変換ブラケット30424をさらに含み得る。変換ブラケット30424は、第1の締結プレート304211の側部であって第2の締結プレート304212から離れた側部に配置され得る。固定ピン304233の端部であって第1の締結プレート304211から設置空間の外に延びる端部が、変換ブラケット30424に固定して接続され得る。変換ブラケット30424は、図26に示す回転アセンブリのメインシャフトと同期して回転することができる。
【0201】
図28を参照すると、取付孔304241が変換ブラケット30424に配置される。回転アセンブリ301のメインシャフト3018(図7を参照)は取付孔304241に設置され得る。変換ブラケット30424は、メインシャフト3018と同期して回転することができる。前述の実施形態の説明から、本出願では、メインシャフト3018の部分であって取付孔304241に設置される部分のセクションは、異形セクション、例えばD形状セクションであり得る。この場合、変換ブラケット30424の取付孔304241も、メインシャフトのセクションと連携する異形孔、例えばD形状孔として配置され得る。
【0202】
図29aは、図27に示す保護機構3042のD方向視である。本出願では、固定ピン304233が開放スロット3042331を備える。開放スロット3042331の開口部が、固定ピン304233の端部であって第1の締結プレート304211から離れた端部に位置する。開放スロット3042331は、第1の締結プレート304211に向かう方向に延びる。本出願では、ガイド構造3042332は、固定ピン304233の表面にさらに配置され得る。ガイド構造3042332は、突起構造であり得る。ガイド構造3042332は、第1のギヤ片304222のガイドスロット構造3042223のガイドスロット30422231内に挿入されることができ、ガイドスロット30422231に沿ってスライドできる。
【0203】
本出願では、ガイド構造3042332がガイドスロット30422231内でスライドする過程で、第1のギヤ片304222は、第1の回転シャフトに沿ってスライドするように押されることができる。なお図28を参照すると、本出願の可能な実施形態では、アシスト機構304223が第1の回転シャフトアセンブリ30422にさらに配置され得る。アシスト機構304223は、第1のギヤ片304222のスライド信頼性を向上させるために、第1のシャフト304221に沿った第1のギヤ片304222のスライドのためのアシストを提供することができる。本出願では、アシスト機構304223を配置する具体的な方法は限定されない。例えば、アシスト機構304223は、ねじりばねであり得る。アシスト機構304223の一端は、第1のギヤ片304222に固定して接続され得、アシスト機構の他端は、第1のシャフト304221に固定して接続され得る。ねじりばねの形状を適切に設計することにより、第1のギヤ片304222が第1のシャフト304221に沿ってスライドする過程において、ねじりばねの変形によって生じる弾性力が、互いに対してスライドするように第1のギヤ片304222及び第1のシャフト304221を駆動する。
【0204】
図29aを参照すると、スライドピン304234は、固定ピン304233と第1のストッパ3042322との間に位置する。スライドピン304234は、図28に示す第2のシャフト304231上にスリーブ状に配置され、第2のシャフト304231の軸方向に沿ってスライドすることができる。本出願では、ピンシャフト3042341が、スライドピン304234の端部であって固定ピン304233に面する端部に配置される。ピンシャフト3042341は、固定ピン304233の開放スロット3042331に挿入されることができ、開放スロット3042331に沿ってスライドすることができる。
【0205】
本出願では、固定ピン304233に1つ以上の開放スロット3042331があり得ることが理解され得る。スライドピン304234に配置されたピンシャフト3042341は、固定ピン304233の開放スロット3042331に沿ったスライドピン304234のスライド安定性を向上させるために、開放スロット3042331に対応して配置されることができる。
【0206】
さらに、なお図29aを参照すると、第2のストッパ3042342がスライドピン304234の端部であって固定ピン304233から離れた端部にさらに配置される。第2のストッパ3042342は、突起構造であり得る。スライドピン304234が第1の締結プレート304211から離れる方向にスライドするとき、第2のストッパ3042342は第1のストッパ3042322の切欠き30423221に挿入されるので、スライドピン304234及び第2のギヤ片304232が互いに対してロックされる。スライドピン304234のピンシャフト3042341は常に固定ピン304233の開放スロット3042331に位置し、固定ピン304233は回転アセンブリのメインシャフトに固定して接続されているので、第2のストッパ3042342が第1のストッパ3042322の切欠き30423221に挿入されるとき、第2のギヤ片304232は固定ピン304233と同期して回転することができる。
【0207】
なお図29aを参照すると、第1のクランプ部(図29aには示されていない)が、スライドピン304234の側部であって第1のギヤ片304222に面する側部にさらに設けられ得、第2のクランプ部(図28には示されていない)が第1のギヤ片304222にさらに設けられ得る。第1のクランプ部は、第2のクランプ部にクランプされ得る。したがって、第1のギヤ片304222が第1のシャフト304221に沿ってスライドするとき、スライドピン304234は、第1のギヤ片304222の方向に対して反対方向に第2のシャフト304231に沿ってスライドするように押されることができる。本出願では、第1のクランプ部及び第2のクランプ部の具体的な構造は限定されない。例えば、第1のクランプ部は、突出部であり得る。第1のクランプ部の形状は、台形であり得るが、これに限定されない。さらに、第2のクランプ部は、スロットであり得、突出部は、第1のクランプ部と第2のクランプ部との間のクランプを実現するために、スロットにクランプされる。本出願の他のいくつかの他の実施形態では、第1のクランプ部は、代替的には、スロットであり得、第2のクランプ部は、突出部であり得る。
【0208】
なお図29aを参照すると、モータ接続片304235が第2のシャフト304231の端部であって第2の締結プレート304212に面する端部にさらに配置され得る。モータ接続片304235は、モータの回転シャフトに固定して接続されるように構成され得る。さらに、第2の回転シャフトアセンブリ30423は、変換ブラケット30425をさらに含み得る。変換ブラケット30425は、第2の回転シャフトアセンブリ30423と第2の締結プレート304212との間に位置する。変換ブラケット30425は、第2の回転シャフトアセンブリ30423に当接する。本出願では、変換ブラケット30425を第2のシャフト上にスリーブ状に配置されることができる。変換ブラケット30425は、モータ接続片304235に接続され得る。変換ブラケット30425は、モータ接続片304235とともに回転することができる。
【0209】
図29aに示すように、第4のギヤ構造304251が変換ブラケット30425の表面に配置され得、第1のギヤ片304222の第2のギヤ構造3042222は第4のギヤ構造304251と噛み合う。本出願では、図29aは、キーボードアセンブリが閉じた状態にあるときの保護機構3042の構造の概略図である。図29bは、図29aのE方向視である。図29bは、閉じた状態における変換ブラケット30424の側部の構造を示す。閉じた状態では、第1のギヤ構造3042221と第3のギヤ構造3042321とが噛み合い、第2のギヤ構造3042222と第4のギヤ構造304251とが噛み合う。さらに、固定ピン304233上のガイド構造3042332がガイドスロット構造3042223のガイドスロット30422231に挿入される。
【0210】
キーボードアセンブリを閉じた状態から開いた状態に変化する過程において、図26に示すモータ3041が動き、モータ接続片304235を用いることにより、回転するように変換ブラケット30425を駆動する。第1のギヤ片304222の第2のギヤ構造3042222が変換ブラケット30425の第4のギヤ構造304251と噛み合うので、変換ブラケット30425の回転は回転するように第1のギヤ片304222を駆動することができる。さらに、第1のギヤ片304222の第1のギヤ構造3042221が第2のギヤ片304232の第3のギヤ構造と噛み合うので、第1のギヤ片304222の回転は回転すうりょうに第2のギヤ片304232を駆動することができる。
【0211】
図29aを参照すると、閉じた状態では、スライドピン304234の第2のストッパ3042342は第2のギヤ片304232の第1のストッパ3042322の切欠き30423221に挿入され、スライドピン304234のピンシャフト3042341は固定ピン304233の開放スロット3042331に挿入される。この方法では、キーボードアセンブリが閉じた状態から開いた状態に変化する過程において、第1のギヤ片304222の回転は、回転するように第2のギヤ片304232を駆動することができ、第2のギヤ片304232の回転は、それに応じて回転するように回転スライドピン304234及び固定ピン304233を駆動することができる。固定ピン304233はさらに、変換ブラケット30424を介して回転アセンブリのメインシャフトに接続されて、固定ピン304233と共に回転するように回転アセンブリのメインシャフトを駆動する。
【0212】
さらに、第1のギヤ片304222の回転過程において、固定ピン304233のガイド構造3042332は、ガイドスロット構造3042223のガイドスロット30422231に沿ってスライドすることができ、ガイドスロット構造3042223のガイドスロット30422231は固定ピン304233のガイド構造3042332と相互作用する。この場合、適切な設計により、固定ピン304233のガイド構造3042332がガイドスロット構造3042223のガイドスロット30422231に沿ってスライドする過程において、第1のギヤ片304222は、第2の締結プレート304212に向かう方向に第1のシャフト304221に沿ってスライドするように押される。また、前述の実施形態の説明から、スライドピン304234は、第1のギヤ片304222と同期してスライドできることが分かる。第1のギヤ片304222が第2の締結プレート304212に向かう方向に第1のシャフト304221に沿ってスライドする過程において、スライドピン304234は、第1の締結プレート304211向かう方向に第2のシャフト304231に沿ってスライドするように押されることができる。
【0213】
図30aは、キーボードアセンブリが開いた状態にあるときの保護機構3042の構造の概略図である。図30bは、図30aのF方向視である。図30bは、閉じた状態における変換ブラケット30424の側部の構造を示す。キーボードアセンブリが開いた状態にあるとき、第1のギヤ構造3042221及び第3のギヤ構造3042321は千鳥配置されて(staggered)、第1のギヤ片304222と第2のギヤ片304232との間の係合関係を解除する。しかし、この場合、第2のギヤ構造3042222及び第4のギヤ構造304251は依然として係合状態にある。さらに、この場合、スライドピン304234の第2のストッパ3042342は、図28に示す第2のギヤ片304232の第1のストッパ3042322の切欠き30423221から外れている。スライドピン304234と第2のギヤ片304232との間には接続関係はない。
【0214】
キーボードアセンブリの閉鎖は通常ユーザの操作によって実施されることが理解され得る。具体的な実施の際には、ユーザは、キーボードアセンブリの支持部の第1の支持ボードに、キーボードボディに向かう方向の力を加え得る。前述の実施形態の説明から、キーボードアセンブリが開いた状態から閉じた状態に変化する過程において、キーボードボディに向かう第1の支持ボードの移動は、回転するように回転アセンブリのメインシャフトを駆動することができることがわかる。図29a及び図30a両方を参照すると、キーボードアセンブリを開いた状態から閉じた状態に変化する過程は、保護機構が図30aに示す状態から図29aに示す状態に移動する過程である。回転アセンブリのメインシャフトは変換ブラケット30424と同期して回転することができるので、この過程において、第1のギヤ片304222は、固定ピン304233のガイド構造3042332とガイドスロット30422231との協働の下で、第1の締結プレート304211に向かう方向に第1のシャフト304221に沿ってスライドするので、第1のギヤ片304222及び第2のギヤ片304232に対応するギヤ構造が再び噛み合う。さらに、第1のギヤ片304222が第1の締結プレート304211に向かう方向にスライドする過程において、スライドピン304234は、第2の締結プレート304212に向かう方向にスライドするように駆動されることができるので、スライドピン304234の第2のストッパ3042342は、第2のギヤ片304232の第1のストッパ3042322の切欠き30423221に再び挿入される。
【0215】
本出願で提供される保護機構3042の構造及び動作原理を理解した上で、以下は保護機構3042が図26に示すモータ3041を保護する実装を説明する。
【0216】
図31は、本出願の一実施形態による保護機構3042の断面図である。説明を簡単にするために、図31は第2の回転シャフトアセンブリ30423の断面構造のみを示し、第1の回転シャフトアセンブリ30422の断面構造は省略している。
【0217】
図31を参照すると、変換ブラケット30425は収容キャビティ304252を備え、収容キャビティ304252の開口部がモータ接続片304235に面する。モータ接続片304235は、回転中心片3042351を含む。回転中心片3042351は、収容キャビティ304252に挿入されることができる。なお図31を参照すると、本出願では、第2のシャフト304231は、回転中心片3042351に挿入されることができる。さらに、回転中心片3042351の端部であって変換ブラケット30425から離れた端部が、モータに接続するために、第2の締結プレート304212を貫通することができる。
【0218】
また、モータ接続片304235は、ハウジング3042352をさらに含み得る。ハウジング3042352は、回転中心片3042351上にスリーブ状に配置される。ハウジング3042352は、第2の締結プレート304212に固定され得る。図31から、本出願の可能な実施形態では、ロールボールがハウジング3042352と回転中心片3042351との間に配置され得ることがわかる。複数のロールボールがあり得る。ハウジング3042352及び回転中心片3042351は両方ロールボールに当接する。この場合、ハウジング3042352と回転中心片3042351との間の摩擦力は、転がり摩擦力となり、ハウジング及び回転中心片が損傷するリスクを低減し、それによりハウジング及び回転中心片の寿命を延ばす。
【0219】
なお図31を参照すると、弾性片304253が変換ブラケット30425にさらに配置される。弾性片304253は、収容キャビティ304252に収容される。弾性片304253は、モータ接続片304235の回転中心片3042351上にスリーブ状に配置される。本出願では、弾性片304253の具体的な配置形態は限定されない。例えば、弾性片304253は、積層された複数のバネプレートを含み得る。さらに、弾性片304253の変形は、変換ブラケット30425と回転中心片3042351との間の弾性力を形成し得る。
【0220】
転動片304254が変換ブラケット30425にさらに配置され得る。転動片304254は、収容キャビティ304252に収容される。また、スロットが変換ブラケット30425の収容キャビティ304252の底壁にさらに配置される。転動片304254はスロットに収容されることができる。弾性片304253の一端は、転動片304254を収容キャビティ304252の底壁に向かって押圧し、弾性片の他端は回転中心片3042351に当接する。本出願では、転動片304254の具体的な配置形態は限定されない。例えば、転動片304254は、ロールボール又はロールピラーであり得る。さらに、1つ以上の転動片304254があり得る。転動片304254は、対応するスロットに1対1で収容されることができる。
【0221】
なお図31を参照すると、押圧ブロック304255が弾性片304253と転動片304254との間にさらに配置され、弾性片304253は、押圧ブロック304255を介して対応するスロットに向かって転動片304254を押圧する。円弧形状のスロットが押圧ブロック304255の表面であって転動片304254と接触するために使用される表面に配置される。転動片304254の少なくとも一部は、移動過程において転動片304254が脱落することを防止するために、円弧形状のスロットに収容されることができ。
【0222】
本出願では、ガスケット304236がスライドピン304234と第2のギヤ片304232との間にさらに配置される。ガスケット304236の材料は、ポリホルムアルデヒド(polyformaldehyde、POM)であり得るが、これに限定されない。スライドピン304234及び第2のギヤ片304232は共に、第2のギヤ片304232とスライドピン304234とが互いに対して回転する過程でトルクを発生するように、ガスケット304236に当接する。さらに、第2のギヤ片及びスライドピンの摩耗を、構造の信頼性を向上させるために、低減することができる。
【0223】
キーボードアセンブリが開いた状態にあるとき、キーボードアセンブリを手動で閉じる場合、スライドピン304234が固定ピン304233とともに回転するため、回転摩擦力がスライドピン304234と第2のギヤ片304232との間に発生し得ることが理解され得る。摩擦力は、消費者に異なるハンドフィールを提供するために、キーボードアセンブリが異なる状態にあるときに異なるトルクを発生させることができる。
【0224】
さらに、本出願で提供される回転シャフト機構によれば、モータが開閉されるようにキーボードアセンブリを駆動するために使用される過程において、変換ブラケット30425によりモータ接続片304235にもたらされるトルクが過程において手動介入のために所定値を超える(つまり、モータが過負荷になっている)場合、変換ブラケット30425の回転過程で発生するトルクが、弾性片304253によって転動片304254に加えられる弾性押出力に打ち勝つことができるので、転動片304254は対応するスロットから脱落する。この場合、変換ブラケット30425とモータ接続片304235との間の接続関係が崩れ得、変換ブラケット30425に加えられたトルクは、モータ接続片304235に接続されたモータへの損傷を回避するために、モータ接続片304235に加えられない。
【0225】
したがって、本出願では、変換ブラケット30425は、過大な外部トルクがモータ背面に加わることを防止するために、保護機構3042とモータ3041との間のトルクリミッタとして機能し得、それによりモータ3041のトルク過負荷保護を制限する。
【0226】
本出願の自動開閉装置によれば、手動モードと電動モードとの間の切り替え中、異なるトルクが、変換ブラケット30425とモータ接続片304235との間の接続関係を切り替えることにより発生することができるので、手動モード及び電動モードで必要なトルクを満たすことができ、それによりユーザエクスペリエンスを満たす。さらに、変換ブラケット30425とモータ接続片304235との間のトルク、及び第2のギヤ片304232と変換ブラケット30425との間のトルクの両方が弾性片304253を用いることにより実現できる。これは、自動開閉装置の小型化設計を実現するために、自動開閉装置により占有されるスペースを減らすのに役立ち得る。
【0227】
本出願では、開閉されるためにキーボードアセンブリを駆動するために自動開閉装置を用いる過程において、キーボードアセンブリの移動安定性を向上させるために、複数組の自動開閉装置が回転シャフト機構に配置され得る。例えば、1つの自動開閉装置が、長手方向において回転シャフト機構の2つの端部のそれぞれに配置され得る。この方法では、キーボードアセンブリの移動安定性が、2つの自動開閉装置を用いることにより同期駆動する方法で効果的に向上させることができる。
【0228】
本出願では、回転シャフト機構3の回転アセンブリ301は、前述の実施形態で提供される方法に加えて、他の可能な方法で配置され得る。例えば、図32aは、本出願の他の実施形態による回転アセンブリ301の構造の概略図である。図32aは、キーボードアセンブリ2が閉じた状態にあるときの回転アセンブリ301の構造の概略図である。さらに、図32bは、キーボードアセンブリ2が開いた状態にあるときの回転アセンブリ301の構造の概略図である。
【0229】
図32a及び図32b両方を参照すると、回転アセンブリ301は、接続片3011、第1の締結片3012、及び第2の締結片3013を含む。第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、キーボードボディに固定して接続され得る。接続方法は、ねじ等の締結具を用いることによる接続であり得るがこれに限定されない。さらに、第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、回転アセンブリ301全体の支持キットとして機能し得る。第1の締結片3012及び第2の締結片3013は、離間している。回転アセンブリ301の他の構造は、第1の締結片3012及び第2の締結片3013に直接又は間接的に接続され得る。
【0230】
回転アセンブリ301の構造間の接続関係の理解を簡単にするために、図33を参照されたい。図33は、図32aに示す回転アセンブリ301の分解図である。この実施形態では、接続片3011は、長いストリップ構造で配置されたボディ部30111を含む。ボディ部30111は、ホスト支持キットに固定して接続され得る。接続方法は、ねじのような締結具を使用することによる緊密な接続であり得るが、これに限定されない。なお図33を参照すると、ボディ部30111は、2つのセグメントを有し得、接続片3011は、ボディ部30111の2つのセグメントの間に配置された接続構造をさらに含む。接続構造は、ボディ部30111の2つのセグメントを接続するように構成される。
【0231】
本出願では、回転アセンブリ301は、第1の接続ロッド3016及び第2の接続ロッド3017をさらに含み、第1の接続ロッド3016は、接続片3011と第2の接続ロッド3017との間に位置する。第1の接続ロッド3016の一端であって接続片3011に面する一端は、第1の回転シャフト3015aを介して接続片3011の接続構造に回転可能に接続され、第1の接続ロッド3016の一端であって第2の接続ロッド3017に面する一端は、第2の回転シャフト3015bを介して第2の接続ロッド3017に回転可能に接続される。
【0232】
なお図33を参照すると、本出願の本実施形態で提供される回転アセンブリ301は、メインシャフト3018をさらに含み、メインシャフト3018は、第1の締結片3012、第2の接続ロッド3017及び第2の締結片3013を貫通する。メインシャフト3018は、第1の締結片3012及び第2の締結片3013に対して回転することができる。また、メインシャフト3018の半径方向において、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018たがいに対して締結される。この場合、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018はメインシャフト3018の軸周りに同期して回転し得る。本出願の可能な実施形態では、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018を半径方向に相対的に締結するために、異形孔が第2の接続ロッド3017に配置され得る。例えば、異形孔は、D形状孔であり得るが、これに限定されない。また、メインシャフト3018の部分であって第2の接続ロッド3017を貫通する部分も、異形孔に対応することができる異形セクションに設定されて、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018の半径方向の規制を実現する。
【0233】
本出願では、回転シャフト機構を対応する回転位置に保持するために回転シャフト機構全体の移動過程において、回転アセンブリ301が回転シャフト機構に対応する回転位置で減衰力を与えることができるように、なお図33を参照して、本出願の実施形態において、弾性片3019が回転アセンブリ301にさらに配置され得、弾性片3019は押圧されたときに弾性力を蓄積し得る。図33に示すように、弾性片3019は、第1の締結片3012の側部であって第2の締結片3013から離れた側部に配置され得る。弾性片3019の具体的な配置形態は、本出願では限定されない。例えば、弾性片3019は、弾性パッドを含み得る。1つ以上の弾性パッドがあり得る。弾性片3019が複数の弾性パッドを含むとき、複数の弾性パッドは積層される方法で配置され得る。さらに、図33を参照すると、弾性片3019をメインシャフト3018上にスリーブ状に配置され得る。本実施形態では、弾性片3019が押圧されるとき、弾性片3019はメインシャフト3018の軸方向に沿って弾性力を発生する。
【0234】
また、弾性片3019がメインシャフト3018から脱落するのを防止するために、規制片3020が弾性片3019の側部で合って第1の締結片3012から離れた側部にさらに配置され得る。例えば、規制片3020は、組立及び分解を容易にするためにナットであり得る。規制片3020は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置され、メインシャフト3018の軸方向に沿って弾性片3019を規制する。本出願では、弾性片3019に有効な力を加えるために、ガスケット3021のグループがさらに配置され得る。ガスケット3021のグループは、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。弾性片3019は、ガスケット3021のグループの間に配置される。また、ガスケット3021の外輪径はさらに、弾性片3019の外輪径以上であり得る。規制片3020は、弾性片3019の側部であって第1の締結片3012から離れた側部に位置するガスケット3021に当接し得る。
【0235】
本出願では、弾性片3019はメインシャフト3018の軸方向に沿って変形し得ることが理解されるべきである。弾性片3019の変形により生じた弾性力は、第1の締結片3012と弾性片3019との間に摩擦力を発生させるように、第1の締結片3012に加えられ得る。摩擦力は、メインシャフト3018の回転を妨げ得る。さらに、第2の接続ロッド3017及びメインシャフト3018は同期して回転し得る。第2の接続ロッド3017は、回転するように接続片3011を駆動することができる。接続片3011は、図3bに示す第1の支持ボード2021に固定されたホスト支持キット4に固定して接続される。したがって、メインシャフト3018の回転に伴って第2の接続ロッド3017が妨げられるとき、第1の支持ボード2021の移動が妨げられる。この方法では、弾性片3019によって発生弾性力は、回転シャフト機構の回転を妨げる減衰力に変換される。
【0236】
ホスト1は、第1の支持ボード2021に固定され得ることが理解されるべきである。ホスト1が第1の支持ボード2021の回転過程において特定の回転位置に到達するとき、ホスト1の重力によって発生するトルクが回転シャフト機構3の減衰力によって発生するトルクと等しい場合、第1の支持ボード2021は外力なしで対応する回転位置にホバリングすることができる。
【0237】
回転シャフト機構3は、異なる回転位置において異なる減衰力を必要とするため、減衰力の変化が、弾性片3019によって発生する弾性力を変化させることによって実現され得る。弾性片3019の弾性力の変化は、弾性片3019の変形を変化させることによって実現され得る。本出願の可能な実施形態では、弾性片3019が異なる回転位置で対応する変形を有するように、押出接触面が第1の締結片3012と弾性片3019との間に配置され得る。具体的な実装では、なお図33を参照すると、第1の押出構造3022が弾性片3019と第1の締結片3012との間に配置される。第1の押出構造3022は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。弾性片3019は、第1の押出構造3022を第1の締結片3012に向かって押し得るので、第1の押出構造3022は弾性片3019の弾性力の下で第1の締結片3012に当接する。さらに、メインシャフト3018の半径方向において、第1の押出構造3022及びメインシャフト3018は互いに対して締結される。異形孔は、第1の押出構造3022に配置され得る。例えば、異形孔は、D形状孔であり得るが、これに限定されない。さらに、メインシャフト3018の部分であって第1の押出構造3022を貫通する部分のセクションも、異形孔に対応することができる異形セクションに設定されて、径方向における第1の押出構造3022及びメインシャフト3018の規制を実現する。
【0238】
本出願の実施形態では、第1の押出構造3022は図9に示す第1の押出構造3022を参照して配置され得る。詳細はここでは説明しない。前述の実施形態の説明から、第1のスロット30221は、第1の押出構造3022の端面であって第1の締結片3012に面する端面に配置され得ることが、理解され得る。
【0239】
さらに、第2の押出構造3026は、回転アセンブリ301にさらに配置され得る。図34は、本出願の可能な実施形態による第2の押出構造3026の構造の概略図である。図33及び図34の両方を参照すると、第2の押出構造3026は、第1の押出構造3022と第1の締結片3012との間に配置され、メインシャフト3018は、第2の押出構造3026に回転可能に接続され得る。弾性片3019は、第1の押出構造3022を第2の押出構造3026に向かって押圧し得る。さらに、第1の突起30261が、第2の押出構造3026の端面であって、第1の押出構造3022に面する端面に配置され得、第1の突起30261は、第1の押出構造3022の第1のスロット30221に対応して配置され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1のスロット30221も、第2の押出構造3026の端面であって、第1の押出構造3022に面する端面に配置され得、第1の突起30261は、第1の押出構造3022の端面であって、第2の押出構造3026に面する端面に配置され得ることが理解され得る。
【0240】
対応して配置された第1の突起30261が第1のスロット30221に落下して第1のスロット30221が第1の突起30261に協働してクランプされるとき、メインシャフト3018の軸方向における第1の押出構造3022及び第2の押出構造3026の全長は最小である。この場合、弾性片3019への押出力は最小であるので、発生する弾性力は最小である。したがって、第1の押出構造3022と第2の押出構造3026との間の摩擦力は最小である。第1の押出構造3022及び第2の押出構造3026が互いに対して回転した後、第1のスロット30221が第1の突起30261とずれるとき、メインシャフト3018の軸方向における第1の押出構造3022及び第2の押出構造3026の全長は増加する。したがって、弾性片3019は弾性力を蓄積する。この弾性力の下で、第1の押出構造3022と第2の押出構造3026との間の摩擦力は増加し、それによって回転シャフト機構の減衰力が増加する。
【0241】
本出願では、第1のスロット30221及び第1の突起30261を適切に設計することにより、回転シャフト機構3の減衰力は、対応するキーボードアセンブリが閉じた状態にあるとき最大であるので、キーボードアセンブリを安定して閉じた状態に保つことができる。
【0242】
なお図33を参照すると、本出願では、弾性片3023が回転アセンブリ301にさらに配置され得る。弾性片3023は、例えば、ねじりばねであり得る。図32a及び図33両方を参照すると、弾性片3023は、第2の締結片3013の側部で合って第1の締結片3012から離れた側部に配置され、弾性片3023は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置され、弾性片3023は、メインシャフト3018に対して回転することができる。また、回動アセンブリ301は、回動締結片3027をさらに含む。回動締結片3027は、弾性片3023の側部であって第2の締結片3013から離れた側部に位置する。回動締結片3027は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置される。メインシャフト3018の半径方向において、回転締結片3027は、メインシャフト3018に固定して接続される。ロックスロット30271が回動締結片3027に配置される。弾性片3023の一端はロックスロット30271にロックされることができ、弾性片の他端は第2の締結片3013に締結されることができる。この方法では、メインシャフト3018の回転過程において、弾性片3023は弾性変形を生じ得、それによって、メインシャフト3018の軸方向周りの方向に弾性力を発生させる。これに基づき、適切な設計により、弾性片3023によって発生した弾性力はメインシャフト3018の回転の補助力を提供することができる。したがって、比較的小さな力が接続片3011に加えられるとき、メインシャフト3018は回転するように駆動されることができ、回転アセンブリ301を用いてキーボードアセンブリの開閉操作を行う際のユーザの快適性を向上させる。
【0243】
また、スリーブ3028が回転アセンブリ301にさらに配置され得る。スリーブ3028はメインシャフト3018上にスリーブ状に配置されることができる。弾性片3023はスリーブ3028上にスリーブ状に配置されることができる。スリーブ3028は軸方向に沿って弾性片3023の移動を案内して、弾性片3023の移動安定性を向上させ得る。
【0244】
なお図33を参照すると、回転アセンブリ301は、第3の接続ロッド3024をさらに含み得、第3の接続ロッド3024は、第2の締結片3013に沿ってスライドすることができる。また、図35は、別の角度からの図32aに示す回転アセンブリ301の構造の概略図である。本実施形態では、スライド部30133は、第2の締結片3013の側部であって接続片3011から離れた側部に配置される。第3の接続ロッド3024は、スライド部30133に収容されることができ、スライド部30133に沿ってスライドすることができる。
【0245】
本出願のいくつかの実施形態では、第3の接続ロッド3024がスライド部30133から脱落するのを防止するために、なお図35を参照して、第1の規制部301331がスライド部30133の側壁に配置され得、第2の規制部30242が第3の接続ロッド3024に配置され得る。第2の規制部30242は、第1の規制部301331にクランプされることができ、第1の規制部301331内でスライドすることができる。第1の規制部301331は、スライドスロットであり得、第2の規制部30242は突出部であり得るので、突出部はスライドスロットにクランプされることできる。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1の規制部301331は代替的に突起であり得、第2の規制部30242はスロットであり得る。この方法では、第1の規制部301331及び第2の規制部30242は、第3の接続ロッド3024の移動信頼性を向上させるために、スライド部30133に沿った第3の接続ロッド3024のスライドを案内するように協働することができる。
【0246】
さらに、回転アセンブリ301の回転過程において、スライド部30133内の第3の接続ロッド3024のスライドを実現するために、第3の接続ロッド3024の側部であって第2の締結片3013に面する側部は接続部30241を有することが図33から分かる。回転アセンブリ301はメインシャフト3018の回転に伴って回転することができるので、本出願では、第3の接続ロッド3024は接続部30241を介してメインシャフト3018に接続されることができる。具体的な実施の際、図33を参照すると、スイングロッド構造3029が本出願で提供される回転アセンブリ301にさらに配置され得、スイングロッド構造3029は、第2の締結片3013の側部であって第1の締結片3012から離れた側部に配置され得る。スイングロッド構造3029は、メインシャフト3018上にスリーブ状に配置されることができる。さらに、メインシャフト3018の半径方向において、スイングロッド構造3029はメインシャフト3018に固定して接続されるので、スイングロッド構造3029はメインシャフト3018と同期して回転することができる。スイングロッド構造3029は、突出部30291を有する。
【0247】
さらに、図36aは、図35に示す回転アセンブリ301のG-Gに沿った断面図である。図33及び図36a両方を参照すると、トラックスロット302411が第3の接続ロッド3024の接続部30241に配置されることができる。スイングロッド構造3029の突出部30291は、トラックスロット302411に挿入されることができ、トラックスロット302411のスロット壁と接触することができる。この方法では、メインシャフト3018の回転過程において、スイングロッド構造3029を同期して回転するように駆動されることができるので、スイングロッド構造3029の突出部30291は、トラックスロット302411のスロット壁に沿ってスライドする。
【0248】
第3の接続ロッド3024の移動軌跡は、トラックスロット302411を適切に設計することにより設計されることができることが理解され得る。例えば、回転アセンブリ301が図36aに示す閉じた状態にあるとき、スイングロッド構造3029の突出部30291は、トラックスロット302411のスロット壁であって接続片3011から離れたスロット壁に当接するので、第3の接続ロッド3024を第2の締結片3013に隠すことができる。さらに、図36bは、回転アセンブリ301が閉じた状態から開いた状態への中間状態にあるときの、トラックスロット302411内の第3の接続ロッド3024の突出部30291の相対位置を示す。図36bから、中間状態に対応して、凹部3024111がトラックスロット302411に配置され得、突出部30291は凹部3024111内に延冷えることが分かる。図36bに示す中間状態から回転アセンブリ301を引き続き開く過程において、突出部30291は、接続片3011に向かう方向にスライドするように第3の接続ロッド3024を押すために、凹部3024111の側壁を押圧し得る。図36cは、回転アセンブリ301が開いた状態にあるときの、トラックスロット302411における第3の接続ロッド3024の突出部30291の相対位置を示す。回転アセンブリ301が図36cに示す開いた状態にあるとき、第3の接続ロッド3024は、第2の締結片3013から接続片に近づく方向に延在し得る。例えば、回転アセンブリ301をキーボードアセンブリに用いられるとき、キーボードアセンブリが閉じた状態から開いた状態に変化する過程において、第3の接続ロッド3024はキーボードボディに向かう方向にスライドすることができる。これに対して、キーボードアセンブリが開いた状態から閉じた状態に変化する過程では、第3の接続ロッド3024は接続片3011から離れる方向にスライドすることができるので、第3の接続ロッド3024がキーボードボディから離れる方向に沿ってスライドする。
【0249】
本出願の実施形態で提供される回転シャフト機構がキーボードアセンブリに用いられるとき、第3の接続ロッド3024は、図13aに示すキーボードボディ201の回転シャフト接続片2014に接続するように構成されることができることが留意されるべきである。この方法では、第3の接続ロッド3024がメインシャフト3018の回転に伴ってスライドする過程において、回転シャフト接続片2014は回転シャフト機構3に向かう又は離れる方向に移動するように駆動されることができる。本出願では、第3の接続ロッド3024がキーボードボディ201に向かう方向に沿ってスライドするとき、回転シャフト接続片2014は、回転シャフト機構3から離れる方向に沿って移動するように駆動されることができ;第3の接続ロッド3024がキーボードボディ201から離れる方向に沿ってスライドするとき、回転シャフト接続片2014を回転シャフト機構3に向かう方向に沿って移動するように駆動されることができることが理解され得る。代替的には、第3の接続ロッド3024がキーボードボディ201に向かう方向に沿ってスライドするとき、回転シャフト接続片2014は回転シャフト機構3に向かう方向に沿って移動するように駆動されることができ;第3の接続ロッド3024がキーボードボディ201から離れる方向に沿ってスライドするとき、回転シャフト接続片2014は回転シャフト機構3から離れる方向に沿って移動するように駆動されることができる。したがって、キーボードアセンブリが開いた状態にあるとき、キーボードボディ201上のキーが上昇状態(up state)にある;又は、キーボードアセンブリが閉じた状態にあるとき、キーボードボディ201上のキーは下がる。キーボードボディの具体的な配置方法については、前述の実施形態を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0250】
また、自動開閉装置が回転シャフト機構にさらに配置されるとき、本出願の本実施形態における回転アセンブリと自動開閉装置との間の接続関係、自動開閉装置が移動するように回転アセンブリを駆動する方法、及び自動開閉装置を配置する具体的な方法については、前述の実施形態を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0251】
本出願では、いずれかの前述の実施形態で述べた支持部202及び回転シャフト機構3を含む構造が支持アセンブリとして定義され得ることが留意されるべきである。支持アセンブリは、第1の支持ボード2021が回転シャフト機構3に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように第3の支持ボード2023を駆動するために回転する場合を実現するために、前述の実施形態で説明されキーボードアセンブリ2に依存する特定の構造を使用し得る。さらに、支持アセンブリはキーボードアセンブリ2の構造に依存することなしに配置され得る。第1の支持ボード2021が回転シャフト機構3の周りを回転するとき、第3の支持ボード2023は回転シャフト機構3に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように駆動されることができる。したがって、安定した支持構造が第1の支持ボード2021、第2の支持ボード、及び第3の支持ボード2023の間に形成されることができる。
【0252】
さらに、支持アセンブリは電子デバイスのために使用され得る。電子デバイスはさらにホスト1を含み得る。例えば、ホスト1は、前述の実施形態におけるタブレットコンピュータであり得る。ホスト1は、第1の支持ボード2021に締結され得る。ホスト1は、第1の支持ボード2021とともに規定された軌道に沿って移動し得る。さらに、第1の支持ボード2021が移動して回転シャフト機構3に向かう又は離れる方向に沿ってスライドするように第3の支持ボード2023を駆動する過程において、回転シャフト機構3を囲む三角形の支持構造が第1の支持ボード2021、第2の支持ボード及び第3の支持ボード2023の間に形成されることができる。これは、ホスト1に対する支持部202の支持安定性を向上させるのを助けることができ、それにより電子デバイスの構造的信頼性を向上させる。
【0253】
本出願の可能な実施形態では、任意の前述の実施形態で述べた保護機構3042及びモータを含む構造はモータセンブリとして定義され得る。モータセンブリは、前述の実施形態で説明した特定の構造であってキーボードアセンブリ2に依存する特定の構造を用いることによりモータを保護し得る、又は、キーボードアセンブリ2の構造に依存することなしに配置され得る。モータが回転するように回転中心片を駆動し、変換ブラケット30424に加わるトルクが変換ブラケット30424と回転中心片との間の接続力よりも小さいとき、変換ブラケット30424はモータ接続片に接続され、変換ブラケット30424は回転中心片とともに回転し、変換ブラケット30424は第1のシャフト周りに回転するように第1のギヤ片を駆動する。第1のギヤ片の回転トルクは第2の回転シャフトアセンブリに伝達される。第2の回転シャフトアセンブリに加わるトルクが第1のギヤ片を介して変換ブラケット30424に伝達され、変換ブラケット30424に加わるトルクが変換ブラケット30424と回転中心片との間の接続力よりも大きいとき、変換ブラケット30424はモータ接続片から切り離される。この方法では、モータが保護される。
【0254】
モータセンブリが電子デバイスに使用されるとき、電子デバイスは、ツーインワン製品の他に、他の可能な折り畳み式電子デバイスであり得る。電子デバイスは、任意の形態の回転シャフト機構3に対して回転することができる2つの部品を含むことが必要なだけである。例えば、電子デバイスは、第1のハウジング及び第2のハウジングを含み、モータセンブリは、電子デバイスの電気的な開閉を実現するために、1つの回転シャフト機構3に対して回転するよう2つのハウジングを駆動するように構成されることができる。この方法では、ユーザによる電子デバイスの開閉の操作ステップを簡素化することができ、それによってユーザエクスペリエンスを向上させる。さらに、電子デバイスの電気的な開閉に手動で介入するシナリオなどのシナリオにおいて、モータセンブリは、モータを保護して、電子デバイスの安全かつ信頼性の高い自動開閉機能を実現し、電子デバイスの寿命を延ばすことができる。
【0255】
また、本出願のいずれかの前述の実施形態で述べられたキーボードボディ201の回転シャフト接続片2014は、本出願の前述の実施形態で提供される回転シャフト機構に接続され得、さらに、回転シャフト機構の移動過程において、回転シャフト接続片が回転シャフト機構に向かって又は離れて駆動されることができる限り、任意の他の可能な回転シャフト機構を使用し得る。
【0256】
前述のキーボードアセンブリ2に加えて、本出願で提供されるキーボードボディ201は、ノート型コンピュータなどの電子デバイスで使用され得る。キーボードボディ201に加えて、これらの電子デバイスは、ディスプレイをさらに含み得る。ディスプレイは、回転シャフト機構3を介してキーボードボディ201に回転可能に接続され得る。電子デバイスが開かれるとき、キー2012は、キー2012を打つことによる入力のためのユーザの使用要件を満たすために、キースロットから出る方向に規定された軌道に沿って移動することができる。また、電子デバイスが閉じられるとき、キー2012は、キースロットに向かって移動し得る。この方法では、キー2012の部分であってキースロットから出る部分は較的小さいので、キーボードボディ201全体のサイズは厚さ方向に比較的小さく、この状態においてキーボードボディ201の薄い設計を実現するとともに電子デバイスの薄い設計を実現するのを助ける。
【0257】
当業者が、本出願の精神及び範囲から逸脱することなく、本出願に様々な変更及び変形を加えることができることは明らかである。本出願は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等の技術によって定義される保護の範囲内にあることを条件として、本出願のこれらの変更及び変形をカバーすることを意図している。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11a
図11b
図12
図13a
図13b
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25a
図25b
図26
図27
図28
図29a
図29b
図30a
図30b
図31
図32a
図32b
図33
図34
図35
図36a
図36b
図36c