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特許7683839デザイン評価システム、デザイン評価方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】デザイン評価システム、デザイン評価方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20250520BHJP
【FI】
G06T7/00 130
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2025042242
(22)【出願日】2025-03-17
【審査請求日】2025-03-17
(31)【優先権主張番号】P 2024082008
(32)【優先日】2024-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】大鋸 泰斗
(72)【発明者】
【氏名】長谷 隆
【審査官】山田 辰美
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-195078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00-7/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化部と、
前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化部と、
を備え、
前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、
前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、
前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、
前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、
前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、
デザイン評価システム。
【請求項2】
前記第1のデータセットには、前記マテリアル画像に対する画像認識によって前記第1のラベル情報がタグ付けされたデータセットが含まれる、
請求項1に記載のデザイン評価システム。
【請求項3】
前記特徴量情報及び前記感性量情報は、前記マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき生成される情報である、
請求項1に記載のデザイン評価システム。
【請求項4】
マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化過程と、
前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化過程と、
を含み、
前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、
前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、
前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、
前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、
前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、
コンピュータにより実行されるデザイン評価方法。
【請求項5】
コンピュータを、
マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化手段と、
前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化手段と、
として機能させ、
前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、
前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、
前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、
前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、
前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デザイン評価システム、デザイン評価方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建装材等のデザインを制作する過程は、事業者が顧客からの要望を受けてデザインを制作し、顧客へデザインを提案し、顧客による評価を受けるという流れで行われている。
【0003】
これに関連し、デザインを自動生成することが可能な技術が各種提案されている。例えば、下記特許文献1には、元画像に対して人間が抱く雰囲気やテイストなどの感覚に対応する画像特徴量を数値化し、当該画像特徴量に基づき元画像と同様な感覚を有する他のコンテンツをコンピュータが自動生成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7062890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デザインの提案において、デザインの特徴を分かりやすく伝えるために、デザインを感性の観点から評価し、感性的な表現によって特徴を伝えることが好ましい場合がある。しかしながら、デザインの評価は、個人の感性に依存してしまうため、客観的な評価が難しかった。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、デザインを客観的に評価することが可能なデザイン評価システム、デザイン評価方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデザイン評価システムは、マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化部と、前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化部と、を備え、前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、デザイン評価システムである。
【0008】
本発明の一態様に係るデザイン評価方法は、マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化過程と、前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化過程と、を含み、前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、コンピュータにより実行されるデザイン評価方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化手段と、前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化手段と、として機能させ、前記特徴量は、前記デザインの見た目の特徴が前記マテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、前記感性語は、前記マテリアル画像を見た人間によって前記デザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、前記感性量は、前記感性語が前記デザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、前記第1の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記特徴量が前記マテリアル画像に対して第1のラベル情報としてタグ付けされた第1のデータセットを用いて、前記第1の対応関係について学習したモデルであり、前記第2の学習済みモデルは、人間によって評価された数値で示される前記感性量が前記マテリアル画像の前記特徴量情報に対して第2のラベル情報としてタグ付けされた第2のデータセットを用いて、前記第2の対応関係について学習したモデルである、プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、デザインを客観的に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る建装材デザイン評価サービスの概要を示す図である。
図2】本実施形態に係るデザイン評価システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係るデザイン学習の概要を示す図である。
図4】本実施形態に係るデザイン学習装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るデザイン評価装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】本実施形態に係るデザイン学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】本実施形態に係るデザイン評価処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
本実施形態では、マテリアルのデザインを示す画像(以下、「マテリアル画像」とも称される)に基づき、マテリアルのデザインを評価するデザイン評価システムについて説明する。マテリアルは、例えば、木材、石材、ファブリック(生地・織りなどの布)などの素材である。評価対象となるデザインは、例えば、マテリアルのデザインの見た目である。マテリアルのデザインの見た目は、例えば、マテリアル表面の柄や模様などである。この場合、マテリアル画像は、マテリアル表面の柄や模様などを示す画像となる。一例として、マテリアルが木材である場合、マテリアル画像は、例えば表面に木目模様のある木材の見た目を示す画像である。デザイン評価システムは、ユーザから入力されるマテリアル画像に基づき、当該マテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目を評価し、デザインの評価結果を示す情報(以下、「評価情報」とも称される)をユーザへ出力する。
【0013】
以下では、デザイン評価システムを建装材デザイン評価サービスに適用する例を一例として、本実施形態について説明する。建装材は、建築物の内装・外装に用いられる材料・部材である。建装材は、例えば、床材、化粧紙、壁紙、インテリア用装飾材などである。建装材には、表面化粧のために化粧シートが用いられている。化粧シートの表面には、多様なデザインをプリントすることができる。上述したマテリアル画像には、建装材のデザインに適用可能なデザインを示す画像が用いられる。このため、ユーザは、マテリアル画像を化粧シートにプリントし、当該化粧シートを建装材の表面に貼り付けることで、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用することができる。
【0014】
<1.建装材デザイン評価サービスの概要>
図1を参照して、本実施形態に係る建装材デザイン評価サービスの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る建装材デザイン評価サービスの概要を示す図である。
【0015】
図1に示す建装材デザイン評価サービスSAは、ユーザ(例えば事業者)が取り扱う建装材のデザインを評価し、評価結果を示す評価情報をユーザへ提供するサービスである。デザインの評価では、特徴評価と感性評価が行われる。
【0016】
特徴評価では、マテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴について評価される。評価対象となる見た目の特徴は、例えば、レイアウト、柾目・板目のバランス、テリの配分、節(葉節を含む)の印象、濃淡(抑揚)、仕上がり感、道管の色、目幅の印象、目幅の変化量、キャラクタ、塗装感、柄の方向性、硬質感、粗密感、テクスチャの表情、素材感などである。特徴評価の結果は、デザインの見た目の特徴が数値化された情報(以下、「特徴量」とも称される)によって示される。特徴量は、デザインの見た目の特徴がマテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものである。
特徴評価は、マテリアルのデザインの見た目を示すマテリアル画像と、デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との対応関係(第1の対応関係)に基づき行われる。本実施形態では、マテリアル画像と特徴量の対応関係を学習(機械学習)した特徴数値化モデル(第1の学習済みモデル)によって特徴評価が行われる。特徴数値化モデルは、評価対象となるマテリアル画像を入力として、当該マテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、評価対象の特徴量を示す情報(以下、「特徴量情報」とも称される)を生成して出力する。特徴数値化モデルは、例えば、入力されるマテリアル画像を細かく分割し、分割された各々の画像に対して深層学習モデルによって特徴量を分類する。これにより、特徴数値化モデルは、入力されるマテリアル画像のデザインの見た目の特徴量を数値化する。
【0017】
感性評価では、マテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目を表す感性語について評価される。感性語は、マテリアル画像を見た人間によって、マテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目について感じたことが言語化されたものである。評価対象となる感性語は、例えば、やさしい、上品である、味わいがある、重厚感がある、スタイリッシュである、華やかである、洗練されている、活気が溢れる、飽きがこない、爽やかである、癒される、心地よい、落ち着きがある、上質である、自然観がある、などである。感性評価の結果は、デザインの見た目に対する感性語が数値化された情報(以下、「感性量」とも称される)によって示される。感性量は、感性語がデザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものである。
感性評価は、マテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴量と、マテリアル画像が示すデザインの見た目の感性量との対応関係(第2の対応関係)に基づき行われる。本実施形態では、特徴量と感性量の対応関係を学習(機械学習)した感性数値化モデル(第2の学習済みモデル)によって感性評価が行われる。感性数値化モデルは、評価対象となるマテリアル画像と特徴量情報を入力として、特徴量情報が示す評価対象の特徴量に対応する感性語を数値化し、評価対象の感性量を示す情報(以下、「感性量情報」とも称される)を生成して出力する。
【0018】
図1に示すように、建装材デザイン評価サービスSAを利用するユーザは、まず、評価対象となるマテリアル画像MG1を特徴数値化モデルMD1へ入力する(ステップS11)。特徴数値化モデルMD1は、入力されるマテリアル画像MG1について特徴評価を行い、特徴量情報を生成する。マテリアル画像MG1は、例えば図1に示すように木目のデザインを示す画像である。
【0019】
次に、ユーザは、特徴評価によって特徴数値化モデルMD1によって生成された特徴量情報を、感性数値化モデルMD2へ入力する(ステップS12)。感性数値化モデルMD2は、入力される特徴量情報に基づき感性評価を行い、感性量情報を生成する。
【0020】
感性数値化モデルMD2は、生成した感性量情報を評価情報としてユーザへ出力する(ステップS13)。ユーザは、感性量情報を用いて、建装材に適用するデザインの提案を顧客へ行う(ステップS14)。感性量情報が示す感性量は、感性数値化モデルMD2によって客観的に評価された感性語の数値である。よって、ユーザは、客観的な評価を示す感性量情報を用いることで、自身による主観的な評価を用いた提案を行う場合と比較して、より説得力のある提案を顧客へ行うことができる。さらに、ユーザは、感性量情報を用いることで、単にデザインの特徴を説明する提案を行う場合と比較して、感性語による分かりやすい提案を行うことができ、顧客獲得数の向上へつなげることもできる。
【0021】
<2.デザイン評価システムの構成>
以上、本実施形態に係る建装材デザイン評価サービスSAについて説明した。続いて、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るデザイン評価システムの構成について説明する。図2は、本実施形態に係るデザイン評価システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すデザイン評価システム1は、図1を参照して概要を説明した建装材デザイン評価サービスSAを運用するためのシステムである。
【0022】
図2に示すように、デザイン評価システム1は、管理者端末10と、ユーザ端末20と、デザイン学習装置30と、デザイン評価装置40とを備える。
ネットワークNWには、情報の授受を行うための構成として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等が適用される。
【0023】
(1)管理者端末10
管理者端末10は、管理者(事業者)が建装材デザイン評価サービスSAを管理するために操作する端末である。管理者端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)などである。管理者端末10は、ネットワークNWを介して、デザイン学習装置30と、デザイン評価装置40と通信可能に接続されている。
【0024】
デザイン学習装置30との通信において、管理者端末10は、学習用に用意された複数のマテリアル画像、ラベル情報などを送信し、特徴数値化モデルMD1、感性数値化モデルMD2などを受信する。管理者は、管理者端末10を操作して、学習用のマテリアル画像やラベル情報をデザイン学習装置30へ送信する。
【0025】
学習用のマテリアル画像は、例えば、建装材デザイン向けに用意された柄原稿データをスキャンした画像データ(以下、「スキャン画像データ」とも称される)や、建装材デザイン向けにデザイナー等によって作成されたデザインを示す画像データ(以下、「デザイン画像データ」とも称される)である。
【0026】
ラベル情報は、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき、学習用にタグ付けされる情報である。ラベル情報には、特徴の学習用に用意されるラベル情報(第1のラベル情報)と、感性の学習用に用意されるラベル情報(第2のラベル情報)とがある。
【0027】
特徴の学習用に用意されるラベル情報(以下、「特徴ラベル情報」とも称される)は、学習用のマテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴量を示す情報である。特徴ラベル情報には、人間によって学習用のマテリアル画像にタグ付けされる情報と、画像認識処理によって学習用のマテリアル画像にタグ付けされる情報とがある。人間によって学習用のマテリアル画像にタグ付けされる情報は、例えば、人間によって評価された数値で示される特徴量である。画像認識処理によって学習用のマテリアル画像にタグ付けされる情報は、例えば、学習用のマテリアル画像に対する画像認識によって捉えられた特徴が数値化された特徴量である。特徴量の評価を行う人間は、例えば、マテリアルのデザインに関する知識を有する者(有識者)である。有識者は、例えば、デザイナーである。デザイナー等の有識者は、特徴量の評価において、例えば、マテリアル画像を実際に見て、マテリアル画像の示すデザインの見た目の特徴を捉え、その特徴が表れている度合いを数値で回答する。また、デザイナー等の人間が、あらかじめ評価項目として用意されているデザインの特徴について、それぞれの特徴がマテリアル画像のデザインに表れているか否かを確認し、その度合いを数値で回答してもよい。
【0028】
感性の学習用に用意されるラベル情報(以下、「感性ラベル情報」とも称される)は、学習用のマテリアル画像が示すデザインの見た目の感性量を示す情報である。感性ラベル情報は、人間によってタグ付けされる情報である。人間によってタグ付けされる情報は、人間によって評価された数値で示される感性量である。感性量を評価する人間は、例えば、モニターである。モニターは、感性量評価のためのアンケートに回答してくれる一般人である。モニターとなる人物は、特に限定されず、素人、玄人、世代、性別などを問わず様々な人物を満遍なく網羅できるとよい。アンケートでは、例えば、モニターに対して評価対象となるマテリアル画像と複数の感性語を提示し、マテリアル画像の示すデザインの見た目にそれぞれの感性語が当てはまる度合いを回答させる。感性語が当てはまる度合いの回答は、例えば複数の選択肢の中から最も適する数値を選択させる形式や、自由に数値を入力させる形式など、任意の方法であってよい。
【0029】
特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2は、管理者端末10から送信される学習用のマテリアル画像とラベル情報とに基づき、デザイン学習装置30によって生成されたものである。
【0030】
デザイン評価装置40との通信において、管理者端末10は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を送信する。当該特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2は、管理者端末10がデザイン学習装置30から受信したものである。
【0031】
管理者端末10には、管理者が建装材デザイン評価サービスSAを管理するためのアプリケーション(以下、「管理者用アプリ」とも称される)によって、各種のUI(User Inteface)が表示される。管理者は、管理者用アプリによって管理者端末10に表示されるUIを操作することで、建装材デザイン評価サービスSAを管理することができる。
なお、管理者用アプリの機能は、管理者端末10に管理者用アプリをインストールすること(即ちネイティブアプリ)で提供されてもよいし、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供されてもよい。Webアプリの場合、管理者用アプリはサーバで管理されており、その機能はWebブラウザを介して提供される。
【0032】
(2)ユーザ端末20
ユーザ端末20は、ユーザが建装材デザイン評価サービスSAを利用するために操作する端末である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PCなどである。ユーザ端末20は、ネットワークNWを介して、デザイン評価装置40と通信可能に接続されている。
【0033】
デザイン評価装置40との通信において、ユーザ端末20は、マテリアル画像を送信し、評価情報を受信する。ユーザは、ユーザ端末20を操作して、評価対象となるマテリアル画像MG1を入力し、デザイン評価装置40へ送信する。
評価情報は、ユーザ端末20から送信されるマテリアル画像に基づき、デザイン評価装置40によって生成された感性量情報、あるいは当該感性量情報を加工して生成された表示用の情報である。
【0034】
ユーザ端末20には、ユーザが建装材デザイン評価サービスSAを利用するためのアプリケーション(以下、「ユーザ用アプリ」とも称される)によって、各種のUIが表示される。ユーザは、ユーザ用アプリによってユーザ端末20に表示されるUIを操作することで、建装材デザイン評価サービスSAを利用することができる。
なお、ユーザ用アプリの機能は、ユーザ端末20にユーザ用アプリをインストールすること(即ちネイティブアプリ)で提供されてもよいし、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供されてもよい。Webアプリの場合、ユーザ用アプリはサーバで管理されており、その機能はWebブラウザを介して提供される。
【0035】
(3)デザイン学習装置30
デザイン学習装置30は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を生成する装置である。デザイン学習装置30は、例えば1又は複数のPCやサーバ装置(例えば、クラウドサーバ)などによって構成される。デザイン学習装置30は、ネットワークNWを介して、管理者端末10と通信可能に接続されている。
【0036】
管理者端末10との通信において、デザイン学習装置30は、学習用に用意された複数のマテリアル画像、ラベル情報などを受信し、特徴数値化モデルMD1、感性数値化モデルMD2などを送信する。デザイン学習装置30は、管理者端末10から受信する学習用のマテリアル画像とラベル情報をもとに学習用データセットを作成し、当該学習用データセットを用いて特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を生成する。
【0037】
ここで、図3を参照して、本実施形態に係るデザイン学習の概要について説明する。図3は、本実施形態に係るデザイン学習の概要を示す図である。デザイン学習では、マテリアル画像と特徴量との対応関係(第1の対応関係)及びマテリアル画像の特徴量と感性量との対応関係(第2の対応関係)について学習が行われる。
【0038】
図3に示すように、建装材デザイン評価サービスSAでは、あらかじめ、管理者によって学習用のマテリアル画像MG2が用意される。学習用のマテリアル画像MG2は、例えば、スキャン画像データやデザイン画像データである。図3に示す例では、一例として、木目のデザインを示すマテリアル画像MG2-1と、マテリアル画像MG2-1とは異なる木目のデザインを示すマテリアル画像MG2-2とが示されている。
【0039】
まず、管理者は、管理者端末10を操作して、学習用のマテリアル画像MG2に対して、特徴量のタグ付けを行う(ステップS21)。このために、管理者は、管理者端末10に特徴ラベル情報を入力し、デザイン学習装置30へ送信する。ここで入力される特徴ラベル情報は、例えばデザイナーによって評価された数値で示される特徴量である。
デザイン学習装置30は、特徴ラベル情報を受信した場合、対応する学習用のマテリアル画像MG2に対して特徴ラベル情報をタグ付けしたデータセット(以下、「特徴学習用データセット」も称される)を作成する。例えば、図3に示すように、デザイン学習装置30は、マテリアル画像MG2-1に対してはマテリアル画像MG2-1が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴量をラベル情報としてタグ付けする。また、マテリアル画像MG2-2に対してはマテリアル画像MG2-2が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴量をラベル情報としてタグ付けする。これにより、デザイン学習装置30は、各マテリアル画像MG2に対して特徴ラベル情報がタグ付けされた特徴学習用データセットDS1を作成する。
【0040】
デザイン学習装置30は、作成した特徴学習用データセットDS1を用いて、マテリアル画像の特徴(マテリアル画像と特徴量との対応関係)について学習し、特徴数値化モデルMD1を生成する(ステップS22)。
【0041】
次に、管理者は、管理者端末10を操作して、学習用のマテリアル画像MG2に対して、感性量のタグ付けを行う(ステップS23)。このために、管理者は、管理者端末10に感性ラベル情報を入力し、デザイン学習装置30へ送信する。ここで入力される感性ラベル情報は、例えばモニターに対するアンケートによって得られた感性量である。
デザイン学習装置30は、感性ラベル情報を受信した場合、対応する特徴学習用データセットDS1に対してさらに感性ラベル情報をタグ付けしたデータセット(以下、「感性学習用データセット」も称される)を作成する。例えば、図3に示すように、デザイン学習装置30は、マテリアル画像MG2-1の特徴学習用データセットDS1に対してはマテリアル画像MG2-1が示すマテリアルのデザインの感性量をラベル情報としてタグ付けする。また、マテリアル画像MG2-2の特徴学習用データセットDS1に対してはマテリアル画像MG2-2が示すマテリアルのデザインの感性量をラベル情報としてタグ付けする。これにより、デザイン学習装置30は、各特徴学習用データセットDS1に対して感性ラベル情報がタグ付けされた感性学習用データセットDS2を作成する。
【0042】
デザイン学習装置30は、作成した感性学習用データセットDS2を用いて、マテリアル画像の感性(マテリアル画像の特徴量と感性量との対応関係)について学習し、感性数値化モデルMD2を生成する(ステップS24)。
【0043】
(4)デザイン評価装置40
デザイン評価装置40は、評価対象となるマテリアル画像MG1のデザインを評価する装置である。デザイン評価装置40は、例えば1又は複数のPCやサーバ装置(例えば、クラウドサーバ)などによって構成される。デザイン評価装置40は、ネットワークNWを介して、管理者端末10と、ユーザ端末20と通信可能に接続されている。
【0044】
管理者端末10との通信において、デザイン評価装置40は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を受信する。デザイン評価装置40は、管理者端末10から受信する特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を用いて、評価対象となるマテリアル画像MG1のデザインを評価する。
【0045】
ユーザ端末20との通信において、デザイン評価装置40は、マテリアル画像を受信し、評価情報を送信する。デザイン評価装置40は、ユーザ端末20から受信するマテリアル画像を特徴数値化モデルMD1に入力し、特徴数値化モデルMD1から出力される特徴量情報を感性数値化モデルMD2に入力することで、評価情報を生成する。
【0046】
<3.デザイン学習装置30の機能構成>
以上、本実施形態に係るデザイン評価システム1の構成について説明した。続いて、図4を参照して、本実施形態に係るデザイン学習装置30の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係るデザイン学習装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、デザイン学習装置30は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを備える。
【0047】
(1)通信部310
通信部310は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部310は、ネットワークNWを介して、管理者端末10と通信可能に接続されており、各種情報を送受信する。管理者端末10との通信において、通信部310は、学習用に用意された複数のマテリアル画像、ラベル情報などを受信し、特徴数値化モデルMD1、感性数値化モデルMD2などを送信する。
【0048】
(2)記憶部320
記憶部320は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部320は、デザイン学習装置30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図4に示すように、記憶部320は、マテリアル画像記憶部321と、学習用データセット記憶部322と、モデル記憶部323とを備える。
【0049】
(2-1)マテリアル画像記憶部321
マテリアル画像記憶部321は、マテリアル画像を記憶する機能を有する。マテリアル画像記憶部321は、例えば、管理者によってあらかじめ用意され、通信部310が管理者端末10から受信する学習用のマテリアル画像MG2を記憶する。マテリアル画像記憶部321は、マテリアル及びデザインの見た目の特徴の組み合わせが異なる複数のマテリアル画像を記憶する。
【0050】
(2-2)学習用データセット記憶部322
学習用データセット記憶部322は、学習用データセットを記憶する機能を有する。学習用データセット記憶部322は、例えば、後述するデータ処理部332によって作成される学習用データセットを記憶する。学習用データセット記憶部322は、マテリアル画像記憶部321に記憶されているマテリアル画像ごとにラベル情報がタグ付けされた複数のデータを、学習用データセットとして記憶する。
【0051】
(2-3)モデル記憶部323
モデル記憶部323は、各種モデルを記憶する機能を有する。図4に示すように、モデル記憶部323は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を記憶する。
【0052】
(3)制御部330
制御部330は、デザイン学習装置30の動作全般を制御する機能を有する。制御部330は、例えば、デザイン学習装置30がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部330は、データ取得部331と、データ処理部332と、学習部333と、出力処理部334とを備える。
【0053】
(3-1)データ取得部331
データ取得部331は、各種データを取得する機能を有する。例えば、データ取得部331は、通信部310が管理者端末10から受信する学習用のマテリアル画像MG2やラベル情報を取得する。データ取得部331が取得するラベル情報には、特徴ラベル情報又は感性ラベル情報が含まれる。
【0054】
(3-2)データ処理部332
データ処理部332は、各種のデータ処理を行う機能を有する。例えば、データ処理部332は、データ取得部331によって取得された学習用のマテリアル画像MG2とラベル情報とに基づき、学習用データセットを作成する。
データ取得部331によって学習用のマテリアル画像MG2と特徴ラベル情報が取得された場合、データ処理部332は、学習用のマテリアル画像MG2に対して特徴ラベル情報をタグ付けした特徴学習用データセットDS1を作成する。
データ取得部331によって感性ラベル情報が取得された場合、データ処理部332は、特徴学習用データセットDS1に対してさらに感性ラベル情報をタグ付けした感性学習用データセットDS2を作成する。
【0055】
(3-3)学習部333
学習部333は、機械学習によって学習済みモデルを生成する機能を有する。例えば、学習部333は、データ処理部332によって作成された学習用データセットを用いて、各種の対応関係を学習する。
【0056】
学習用データセットが特徴学習用データセットDS1である場合、学習部333は、特徴学習用データセットDS1を用いて、マテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴について学習する。特徴の学習において、学習部333は、特徴学習用データセットDS1が示すマテリアル画像と特徴量との対応関係を学習する。当該学習により、学習部333は、マテリアル画像が入力されると当該マテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴を数値化し、評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成して出力することが可能な特徴数値化モデルMD1を生成する。即ち、特徴数値化モデルMD1は、人間によって評価された数値で示される特徴量が、マテリアル画像に対して特徴ラベル情報(第1のラベル情報)としてタグ付けされた特徴学習用データセットDS1(第1のデータセット)を用いて、マテリアル画像と特徴量との対応関係について学習したモデルである。
【0057】
なお、本実施形態に係る特徴ラベル情報は、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき、学習用にタグ付けされる情報である。また、特徴の数値化に用いられる特徴数値化モデルMD1は、当該特徴ラベル情報を含む特徴学習用データセットDS1を用いて学習した学習済みモデルである。よって、当該特徴数値化モデルMD1によって生成される特徴量情報は、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき生成される情報である。
【0058】
また、学習部333が特徴の学習に用いる特徴学習用データセットDS1には、マテリアルのデザインに関する知識を有する者(例えばデザイナー)によって特徴ラベル情報がタグ付けされたデータセット、及びマテリアル画像に対する画像認識によって特徴ラベル情報がタグ付けされたデータセットが含まれる。
【0059】
学習用データセットが感性学習用データセットDS2である場合、学習部333は、感性学習用データセットDS2を用いて、マテリアル画像が示すデザインの見た目の感性について学習する。感性の学習において、学習部333は、感性学習用データセットDS2が示すマテリアル画像の特徴量と感性量との対応関係を学習する。当該学習により、学習部333は、マテリアル画像及び特徴量情報が入力されると当該マテリアル画像が示すデザインの見た目に対する感性語を数値化し、評価対象の感性量を示す感性量情報を生成して出力することが可能な感性数値化モデルMD2を生成する。即ち、感性数値化モデルMD2は、人間によって評価された数値で示される感性量が、マテリアル画像の特徴量情報に対して感性ラベル情報(第2のラベル情報)としてタグ付けされた感性学習用データセットDS2(第2のデータセット)を用いて、マテリアル画像の特徴量と感性量との対応関係について学習したモデルである。
【0060】
なお、本実施形態に係る感性ラベル情報は、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき、学習用にタグ付けされる情報である。また、感性の数値化に用いられる感性数値化モデルMD2は、当該感性ラベル情報を含む感性学習用データセットDS2を用いて学習した学習済みモデルである。よって、当該感性数値化モデルMD2によって生成される感性量情報は、マテリアルのデザインを建装材のデザインに適用する場合の観点に基づき生成される情報である。
【0061】
(3-4)出力処理部334
出力処理部334は、各種情報の出力に関する処理を行う機能を有する。例えば、出力処理部334は、学習部333によって生成された特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を通信部310から管理者端末10へ送信する。
【0062】
<4.デザイン評価装置40の機能構成>
以上、本実施形態に係るデザイン学習装置30の機能構成について説明した。続いて、図5を参照して、本実施形態に係るデザイン評価装置40の機能構成について説明する。図5は、本実施形態に係るデザイン評価装置40の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、デザイン評価装置40は、通信部410と、記憶部420と、制御部430とを備える。
【0063】
(1)通信部410
通信部410は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部410は、ネットワークNWを介して、管理者端末10と、ユーザ端末20と通信可能に接続されており、各端末と各種情報を送受信する。管理者端末10との通信において、通信部410は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を受信する。ユーザ端末20との通信において、通信部410は、マテリアル画像を受信し、評価情報を送信する。
【0064】
(2)記憶部420
記憶部420は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部420は、デザイン評価装置40がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図5に示すように、記憶部420は、モデル記憶部421と、マテリアル画像記憶部422とを備える。
【0065】
(2-1)モデル記憶部421
モデル記憶部421は、各種モデルを記憶する機能を有する。図5に示すように、モデル記憶部421は、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2を記憶する。この特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2は、デザイン学習装置30によって生成され、通信部410が管理者端末10から受信したものである。
【0066】
(2-2)マテリアル画像記憶部422
マテリアル画像記憶部422は、マテリアル画像を記憶する機能を有する。マテリアル画像記憶部422は、例えば、ユーザによって用意され、通信部410がユーザ端末20から受信する評価対象となるマテリアル画像MG1を記憶する。
【0067】
(3)制御部430
制御部430は、デザイン評価装置40の動作全般を制御する機能を有する。制御部430は、例えば、デザイン評価装置40がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図5に示すように、制御部430は、画像取得部431と、デザイン評価部432と、出力処理部433とを備える。
【0068】
(3-1)画像取得部431
画像取得部431は、評価対象となるマテリアル画像MG1を取得する機能を有する。画像取得部431は、通信部410がユーザ端末20から受信するマテリアル画像MG1を評価対象として取得する。
【0069】
(3-2)デザイン評価部432
デザイン評価部432は、評価対象となるマテリアル画像MG1が示すデザインの評価を行う機能を有する。
図5に示すように、デザイン評価部432は、特徴数値化部4321と、感性数値化部4322とを備える。
【0070】
(3-2-1)特徴数値化部4321
特徴数値化部4321は、評価対象となるマテリアル画像MG1が示すデザインについて、特徴の観点から評価する機能を有する。
特徴数値化部4321は、学習用のマテリアル画像MG2と、当該マテリアル画像MG2が示すデザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との対応関係に基づき、画像取得部431によって取得された評価対象となるマテリアル画像MG1が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を評価する。見た目の特徴の評価において、特徴数値化部4321は、評価対象となるマテリアル画像MG1が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する。
【0071】
特徴数値化部4321は、モデル記憶部421に記憶されている特徴数値化モデルMD1に、評価対象となるマテリアル画像MG1を入力することで、特徴量情報を生成する。特徴数値化部4321は、特徴数値化モデルMD1を用いることで、評価対象の特徴を客観的に評価することができる。
【0072】
(3-2-2)感性数値化部4322
感性数値化部4322は、評価対象となるマテリアル画像MG1が示すデザインについて、感性の観点から評価する機能を有する。
感性数値化部4322は、学習用のマテリアル画像MG2の特徴量と、当該マテリアル画像MG2が示すデザインの見た目に対する人間の感性を表す感性語が数値化された感性量との対応関係に基づき、画像取得部431によって取得された評価対象となるマテリアル画像MG1が示すマテリアルのデザインの見た目に対する感性を評価する。感性の評価において、感性数値化部4322は、評価対象となるマテリアル画像MG1が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴量に対応する感性語を数値化し、評価対象の見た目に対する感性量を示す感性量情報を生成する。
【0073】
感性数値化部4322は、モデル記憶部421に記憶されている感性数値化モデルMD2に、評価対象となるマテリアル画像MG1の特徴量情報を入力することで、感性量情報を生成する。感性数値化部4322は、感性数値化モデルMD2を用いることで、評価対象の感性を客観的に評価することができる。
【0074】
(3-3)出力処理部433
出力処理部433は、各種情報の出力に関する処理を行う機能を有する。例えば、出力処理部433は、感性数値化部4322によって生成された感性量情報を評価情報として通信部410からユーザ端末20へ送信し、ユーザ端末20に表示させる。
【0075】
<5.処理の流れ>
以上、本実施形態に係るデザイン評価装置40の機能構成について説明した。続いて、図6及び図7を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0076】
(1)デザイン学習処理
図6を参照して、本実施形態に係るデザイン学習処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係るデザイン学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0077】
図6に示すように、まず、デザイン学習装置30のデータ取得部331は、学習用のマテリアル画像MG2を取得する(ステップS101)。具体的に、データ取得部331は、管理者によって管理者端末10からデザイン学習装置30へ送信され、通信部310が受信する学習用のマテリアル画像MG2を取得する。
【0078】
また、データ取得部331は、取得した学習用のマテリアル画像MG2に対応する特徴ラベル情報を取得する(ステップS102)。具体的に、データ取得部331は、管理者によって管理者端末10からデザイン学習装置30へ送信され、通信部310が受信する特徴ラベル情報を取得する。
【0079】
次に、デザイン学習装置30のデータ処理部332は、データ取得部331によって取得された学習用のマテリアル画像MG2と特徴ラベル情報とに基づき、特徴学習用データセットDS1を作成する(ステップS103)。具体的に、データ処理部332は、学習用のマテリアル画像MG2の各々に対して、対応する特徴量を示す特徴ラベル情報をタグ付けすることで、特徴学習用データセットDS1を作成する。
【0080】
次に、デザイン学習装置30の学習部333は、データ処理部332によって作成された特徴学習用データセットDS1を用いて、マテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴を学習する(ステップS104)。具体的に、学習部333は、特徴学習用データセットDS1を用いて、学習用のマテリアル画像MG2とデザインの見た目の特徴量との対応関係を学習する。
この学習により、学習部333は、特徴数値化モデルMD1を生成する(ステップS105)。出力処理部334は、学習部333によって生成された特徴数値化モデルMD1を、管理者端末10を介してデザイン評価装置40へ連携する。
【0081】
次に、データ取得部331は、取得した学習用のマテリアル画像MG2に対応する感性ラベル情報を取得する(ステップS106)。具体的に、データ取得部331は、管理者によって管理者端末10からデザイン学習装置30へ送信され、通信部310が受信する感性ラベル情報を取得する。
【0082】
次に、デザイン学習装置30のデータ処理部332は、データ処理部332によって作成された特徴学習用データセットDS1と、データ取得部331によって取得された感性ラベル情報とに基づき、感性学習用データセットDS2を作成する(ステップS107)。具体的に、データ処理部332は、特徴学習用データセットDS1の各々に対して、対応する感性量を示す感性ラベル情報をタグ付けすることで、感性学習用データセットDS2を作成する。
【0083】
次に、デザイン学習装置30の学習部333は、データ処理部332によって作成された感性学習用データセットDS2を用いて、マテリアル画像が示すデザインの見た目に対する感性を学習する(ステップS108)。具体的に、学習部333は、感性学習用データセットDS2を用いて、学習用のマテリアル画像MG2のデザインの見た目の特徴量と感性量との対応関係を学習する。
この学習により、学習部333は、感性数値化モデルMD2を生成する(ステップS109)。出力処理部334は、学習部333によって生成された感性数値化モデルMD2を、管理者端末10を介してデザイン評価装置40へ連携する。
【0084】
(2)デザイン評価処理
図7を参照して、本実施形態に係るデザイン評価処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態に係るデザイン評価処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0085】
図7に示すように、まず、デザイン評価装置40の画像取得部431は、評価対象となるマテリアル画像MG1を取得する(ステップS201)。具体的に、画像取得部431は、ユーザによってユーザ端末20に入力され、ユーザ端末20からデザイン評価装置40へ送信され、通信部410が受信するマテリアル画像MG1を取得する。
【0086】
次に、デザイン評価装置40の特徴数値化部4321は、評価対象となるマテリアル画像が示すデザインの見た目の特徴を評価する(ステップS202)。具体的に、特徴数値化部4321は、画像取得部431によって取得されたマテリアル画像を、モデル記憶部421に記憶されている特徴数値化モデルMD1に入力することで、特徴量情報を生成する。
【0087】
次に、デザイン評価装置40の感性数値化部4322は、評価対象となるマテリアル画像が示すデザインの見た目に対する感性を評価する(ステップS203)。具体的に、感性数値化部4322は、画像取得部431によって取得されたマテリアル画像について特徴数値化部4321によって生成された特徴量情報を、モデル記憶部421に記憶されている感性数値化モデルMD2に入力することで、感性量情報を生成する。
【0088】
次に、デザイン評価装置40の出力処理部433は、評価情報を出力する(ステップS204)。具体的に、出力処理部433は、感性数値化部4322によって生成された感性量情報を評価情報として、通信部410からユーザ端末20へ送信し、ユーザ端末20に表示させる。
【0089】
以上、本実施形態に係る処理の流れについて説明した。
以上説明したように、本実施形態に係るデザイン評価システム1は、マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した特徴数値化モデル(第1の学習済みモデル)に基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化部4321と、特徴量と、デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した感性数値化モデル(第2の学習済みモデル)に基づき、入力される特徴量情報が示す評価対象の特徴量に対応する感性語を数値化し、評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化部4322と、を備え、特徴量は、デザインの見た目の特徴がマテリアル画像に表れている度合いを数値で示すものであり、感性語は、マテリアル画像を見た人間によってデザインの見た目について感じたことが言語化されたものであり、感性量は、感性語がデザインの見た目に当てはまる度合いを数値で示すものであり、特徴数値化モデルは、人間によって評価された数値で示される特徴量がマテリアル画像に対して特徴ラベル情報(第1のラベル情報)としてタグ付けされた特徴学習用データセットDS1(第1のデータセット)を用いて、第1の対応関係について学習したモデルであり、感性数値化モデルは、人間によって評価された数値で示される感性量がマテリアル画像の特徴量情報に対して感性ラベル情報(第2のラベル情報)としてタグ付けされた感性学習用データセットDS2(第2のデータセット)を用いて、第2の対応関係について学習したモデルである。
【0090】
かかる構成により、本実施形態に係るデザイン評価システム1は、個人の感性に依存することなくデザインを評価することができる。
よって、本実施形態に係るデザイン評価システム1は、デザインを客観的に評価することを可能とする。
【0091】
<6.変形例>
以上、実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0092】
また、上述した実施形態では、デザインを学習する機能とデザインを評価する機能がそれぞれ異なる装置(デザイン学習装置30とデザイン評価装置40)によって実現される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、デザインを学習する機能とデザインを評価する機能は、両方の機能を有する1つの装置によって実現されてもよい。
【0093】
また、上述した実施形態では、学習用のマテリアル画像MG2とラベル情報とがそれぞれ管理者端末10からデザイン学習装置30へ送信され、デザイン学習装置30にて学習用データセットDSが作成される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、学習用データセットDSは、あらかじめ管理者によって管理者端末10にて作成され、管理者端末10からデザイン学習装置30へ送信されてもよい。
【0094】
また、上述した実施形態では、デザイン学習装置30によって生成された特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2が管理者端末10を経由してデザイン評価装置40に登録される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、デザイン学習装置30とデザイン評価装置40は、ネットワークNWを介して互いに通信可能であってもよく、特徴数値化モデルMD1及び感性数値化モデルMD2がデザイン学習装置30からデザイン評価装置40へ直接送信されてもよい。
【0095】
また、上述した実施形態では、感性量情報が評価情報として出力される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、特徴量情報のみが評価情報として出力されてもよいし、特徴量情報と感性量情報とを組み合わせた情報が評価情報として出力されてもよい。
【0096】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。
なお、上述した実施形態におけるデザイン評価システム1、管理者端末10、ユーザ端末20、デザイン学習装置30、及びデザイン評価装置40の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0097】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0098】
1…デザイン評価システム、10…管理者端末、20…ユーザ端末、30…デザイン学習装置、40…デザイン評価装置、310…通信部、320…記憶部、321…マテリアル画像記憶部、322…学習用データセット記憶部、323…モデル記憶部、330…制御部、331…データ取得部、332…データ処理部、333…学習部、334…出力処理部、410…通信部、420…記憶部、421…モデル記憶部、422…マテリアル画像記憶部、430…制御部、431…画像取得部、432…デザイン評価部、4321…特徴数値化部、4322…感性数値化部、433…出力処理部、MD1…特徴数値化モデル、MD2…感性数値化モデル、NW…ネットワーク、SA…建装材デザイン評価サービス
【要約】
【課題】デザインを客観的に評価することが可能なデザイン評価システム、デザイン評価方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】マテリアルのデザインを示すマテリアル画像と、前記デザインの見た目の特徴が数値化された特徴量との第1の対応関係を学習した第1の学習済みモデルに基づき、評価対象として入力されるマテリアル画像が示すマテリアルのデザインの見た目の特徴を数値化し、前記評価対象の特徴量を示す特徴量情報を生成する特徴数値化部と、前記特徴量と、前記デザインの見た目を表す感性語が数値化された感性量との第2の対応関係を学習した第2の学習済みモデルに基づき、入力される前記特徴量情報が示す前記評価対象の特徴量に対応する前記感性語を数値化し、前記評価対象の感性量を示す感性量情報を生成する感性数値化部と、を備えるデザイン評価システム。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7