(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-19
(45)【発行日】2025-05-27
(54)【発明の名称】塗布容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20250520BHJP
B65D 51/32 20060101ALI20250520BHJP
【FI】
A45D34/04 515C
B65D51/32 100
(21)【出願番号】P 2019195637
(22)【出願日】2019-10-28
【審査請求日】2022-05-02
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】前田 信也
【合議体】
【審判長】北村 英隆
【審判官】窪田 治彦
【審判官】永冨 宏之
(56)【参考文献】
【文献】実開平2-18316(JP,U)
【文献】実開平3-103014(JP,U)
【文献】特開2014-121(JP,A)
【文献】特開2000-177761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D34/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方を開放した口部の内側に内容液を収容する容器と、該口部の内側を延伸する軸部を有するとともに該軸部の先端に塗布具を有する塗布具付きキャップとを備える塗布容器であって、
前記容器は、
前記口部を有するとともに内容液の収容空間を有する容器本体と、
前記塗布具
の塗布部に付着した内容液を掻き落とし可能なしごき片と、
弾性変形可能な隔壁にスリットを有し、前記しごき片よりも前記収容空間寄りに設けられ、前記塗布具付きキャップを前記口部に装着した際は該スリットが開放して前記軸部を挿通させる一方、該塗布具付きキャップを該口部から取り外した際は該スリットが閉塞して前記収容空間を閉鎖するスリット弁と、を備え
、
前記隔壁は、
前記口部の内周面に保持されるとともに前記内周面に沿って前記口部の下方まで延びる筒状部および前記筒状部の下端部に連結するととも
に前記収容空間に向けて
下方に膨出するように突出する膨出
部を備え、前記膨出部の
内面は
、内容液を下方から受ける前記筒状部の底面の全体に設けられるとともにその全体に亘って断面形状が角のない円弧
形状であり、前記隔壁の内側に内容液を溜める貯留空間を備え
、
前記筒状部の内周面の直径及び前記円弧形状の直径は、前記塗布部の幅よりも大きい塗布容器。
【請求項2】
前記スリット弁は、前記軸部を挿通させた際に前記スリットと該軸部との間に隙間を有
する請求項1に記載の塗布容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容液を塗布するための塗布具を備える塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マニキュアやペディキュア、液状リップクリーム、リップグロス、マスカラ等の内容液を収容する容器として、例えば特許文献1に示されているようなブラシ状や筆状になる塗布具を備えた塗布容器が知られている。このような塗布容器は、上方を開放した口部の内側に内容液を収容する容器と、口部の内側を延伸する軸部の先端に塗布具を設けた塗布具付キャップとを備えているため、内容液を塗布するにあたって塗布具を別異に用意する必要がなく、利便性に優れている。また塗布具付キャップを口部に装着することによって塗布具に内容液を付着させることができるため、塗布具付キャップを取り外して内容液をすぐに塗布することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、塗布具付キャップを容器から取り外して内容液を塗布している間、容器は開放された状態であるため、容器に収容した内容液は徐々に揮発していくことになる。すなわち、内容液を塗布する回数や時間が増えるに従って内容液の粘度は高くなるため、塗布先に内容液を塗り広げる作業が行いづらくなる。このため、例えば温度が高くなると粘度が低くなる内容液を収容した容器においては、内容液の粘度が高くなって塗り拡げが行いづらくなると、容器ごと湯煎して内容液を温めることが行われている。しかし、湯煎を行うにはそのための器具を準備しなければならないうえ、手間を要することになる。このため、容器内に内容液が残っていてもそのまま容器ごと廃棄されることも多く、資源が有効に使用されていない点でも問題を抱えている。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決することを課題とするものであって、従来に比して、内容液を塗布する回数や時間が増えても収容した内容液の粘度を維持することができる塗布容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上方を開放した口部の内側に内容液を収容する容器と、該口部の内側を延伸する軸部を有するとともに該軸部の先端に塗布具を有する塗布具付きキャップとを備える塗布容器であって、前記容器は、前記口部を有するとともに内容液の収容空間を有する容器本体と、前記塗布具の塗布部に付着した内容液を掻き落とし可能なしごき片と、弾性変形可能な隔壁にスリットを有し、前記しごき片よりも前記収容空間寄りに設けられ、前記塗布具付きキャップを前記口部に装着した際は該スリットが開放して前記軸部を挿通させる一方、該塗布具付きキャップを該口部から取り外した際は該スリットが閉塞して前記収容空間を閉鎖するスリット弁と、を備え、前記隔壁は、前記口部の内周面に保持されるとともに前記内周面に沿って前記口部の下方まで延びる筒状部および前記筒状部の下端部に連結するとともに前記収容空間に向けて下方に膨出するように突出する膨出部を備え、前記膨出部の内面は、内容液を下方から受ける前記筒状部の底面の全体に設けられるとともにその全体に亘って断面形状が角のない円弧形状であり、前記隔壁の内側に内容液を溜める貯留空間を備え、前記筒状部の内周面の直径及び前記円弧形状の直径は、前記塗布部の幅よりも大きい塗布容器である。
【0008】
前記スリット弁は、前記軸部を挿通させた際に前記スリットと該軸部との間に隙間を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の塗布容器はスリット弁を備えていて、塗布具付きキャップを口部から取り外した際は、スリットが閉塞して内容液の収容空間を閉鎖するため、従来に比して、収容した内容液の揮発を抑制することができる。すなわち、本発明の塗布容器によれば、内容液の粘度を維持することができるため、従来のように湯煎を行う必要はなくなって手間をかけずに使用することができる。また可能な限り内容液を使い切ることができるため、資源を無駄なく使うことができる点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に従う塗布容器の一実施形態を示す正立姿勢での断面図である。
【
図2】塗布具付きキャップを装着した直後の状態について示した図である。
【
図3】塗布具付きキャップを取り外してスリットが閉塞した状態について示した図である。
【
図4】塗布具に付着した余分な内容液がしごき片で掻き落される状態を示した図である。
【
図5】塗布具付キャップで内容液を塗布する状況を示した図である。
【
図6】貯留空間の内容液を利用して内容液を塗り足す状況について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明に従う塗布容器の一実施形態(塗布容器10)について説明する。なお、本明細書等において、「上」方向、「下」方向とは、
図1に示すように塗布容器10を正立姿勢にした状態(容器本体(符号1)が下方に位置し、蓋体本体(符号3)が上方に位置する状態)での向きをいう。
【0012】
本実施形態の塗布容器10は、本明細書等における「容器」を構成するものとして、容器本体1としごき部材2を備えている。また塗布容器10は、本明細書等における「塗布具付キャップ」と構成するものとして、蓋体本体3、軸部材4、及び塗布具5を備えている。
【0013】
容器本体1は、有底筒状をなすように形作られている。具体的には、円板状をなすとともに中央部を上方に向けて湾曲させた底部1aと、底部1aの縁部から上方に向けて立ち上がる円筒状の胴部1bと、上方を開放するとともに下端部が胴部1bに連結し、外径が胴部1bよりも小さくなる円筒状の口部1cと、口部1cの外周面に設けられた雄ねじ部1dとを備えるものである。また口部1cの内側には、空間(収容空間)Sが区画されていて、この収容空間Sには、
図2に示すように例えばリップグロス等の内容液Lが収容される。
【0014】
しごき部材2は、例えばゴムやエラストマーの如き軟質部材によって形成されていて、弾性変形させることが可能である。本実施形態のしごき部材2は、口部1cの内側に取り付けられていて、蓋体本体3を口部1cに取り付けた際には弾性変形して
図1に示す如き形態をなし、蓋体本体3を口部1cから取り外した際には復元して
図3に示す如き形態をなすものである。
図3を参照しながら具体的に説明すると、しごき部材2を口部1cに取り付けた初期の形状は、水平方向に延在して口部1cの上端部に当接するフランジ部2aと、フランジ部2aの内縁部から口部1cの内周面に沿って下方に向けて延在する筒状部2bと、筒状部2bの下端部に連結するとともに下端部が収容空間Sに向けて膨出するように突出する膨出部2cとを備える形態をなすものである。ここで、筒状部2bと膨出部2cによって区画される内側の空間を貯留空間Tと称することとする。また本実施形態では、筒状部2bと膨出部2cによって、本明細書等の「隔壁」を構成している。
【0015】
そして膨出部2cには、膨出部2cを貫いて延在するスリット2dが設けられている。本実施形態のスリット2dは、
図3のB-B断面に示したように、直線状に延在する2本のスリット部分が膨出部2cの中央部で交差して十字状になるものであって、膨出部2cの中央部を4つの部分に分離している。膨出部2cは弾性変形可能であるため、通常時においてスリット2dは閉塞しているものの、膨出部2cに力が加わると、スリット2dによって分離した部分が弾性変形して、スリット2dが開放する。すなわち、しごき部材2における膨出部2c及びスリット2dが設けられた部位は、スリット弁として機能する。
【0016】
またしごき部材2は、膨出部2cの上方において、筒状部2bの内周面から径方向内側に向けて突出していて、径方向内側に向かうにつれて下向きに傾斜するしごき片2eを備えている。後述するようにしごき片2eは、塗布具5に付着した余分な内容液Lを掻き落とす際に使用される。そして筒状部2bの外周面には、しごき部材2を口部1cに取り付けた際に口部1cの下端部に係合し、しごき部材2を口部1cに対して抜け止め保持する抜け止め突起2fが設けられている。
【0017】
本実施形態のしごき部材2は、
図3に示すように蓋体本体3を口部1cから取り外した状態においては、スリット2dは閉塞している。このため収容空間Sは、外界に対して閉鎖されている。一方、
図2に示すように蓋体本体3を口部1cに取り付けた状態においては、膨出部2cにおけるスリット2dによって分離した部分が弾性変形するため、図示したようにスリット2dを開放させて、軸部材4はしごき部材2に挿通される。
【0018】
蓋体本体3は、
図1に示すように有蓋筒状をなすものである。本実施形態の蓋体本体3は、円板状をなす頂壁3aと、頂壁3aの外縁部から下方に向けて延在する円筒状の外周壁3bとを備えている。また外周壁3bの内周面には、雄ねじ部1dに対応する雌ねじ部3cが設けられている。
【0019】
軸部材4は、円形筒状をなす上部環状壁4aを備えている。上部環状壁4aは、外周壁3bの内周面に嵌合するように形成されていて、これにより軸部材4は、蓋体本体3に保持される。上部環状壁4aの下端部には、円板状壁4bが連結していて、円板状壁4bの中央部には、下方に向けて延伸する円柱状の軸部4cが設けられている。そして軸部4cの先端には、塗布具5を保持するための嵌合穴4dが設けられている。
【0020】
塗布具5は、内容液を塗布するための塗布部5aと、円柱状をなし、嵌合穴4dに挿入されて塗布具5を軸部材4に保持させる塗布具保持部5bを備えている。塗布部5aは、例えばブラシ状、スポンジ状、筆状に設けられるものであって、内容液の種類や内容液を塗布する部位に応じて最適なものが適宜選択される。
【0021】
このような形態になる塗布容器10は、
図2に示すように雄ねじ部1dと雌ねじ部3cを螺合させて、蓋体本体3を口部1cに取り付けて保管される。この状態においては、容器本体1における口部1cの上端部と軸部材4の円板状壁4bとによってしごき部材2のフランジ部2aが挟持されている。このため、収容空間Sに収容した内容液Lの揮発を抑制することができる。なおこの状態では、しごき片2eの先端部も軸部4cの外周面に当接しているため、内容液Lの揮発を更に抑制することができる。
【0022】
またこの状態においては、
図2に示すように膨出部2cにおけるスリット2dによって分離した部分は弾性変形し、軸部4cに対して弾性的に当接している。このため、塗布容器10を落下させたり横倒し状態にしたりしても、収容空間Sの内容液Lが軸部4cに当接する膨出部2cを越えてしごき片2e側に流れ込むことは起きにくくなる。すなわち膨出部2cは、落下等によって塗布容器10から内容液Lが溢れる不具合の防止にも有効に機能する。
【0023】
ところで、本実施形態のスリット2dは十字状であって、軸部4cの外形は円形であるため、軸部4cをスリット2dに挿通させた際は、
図2のA-A断面に示すように、スリット2dの外側端部と軸部4cとの間には隙間Gが形成される。一方、本実施形態の隙間Gは微小であって、落下等によって収容空間Sの内容液Lが膨出部2cに向けて流動しても、隙間Gは通過し難く、しごき片2e側への流れ込みは抑制されるため、上述した塗布容器10から内容液Lが溢れる不具合を防止できる効果は確保される。
【0024】
内容液Lを塗布するにあたっては、容器本体1に対して蓋体本体3を回転して雄ねじ部1dと雌ねじ部3cとの螺合を解除し、蓋体本体3をそのまま引き上げる。これにより、軸部材4をしごき部材2から引き抜くことができる。ここで、しごき片2eの先端部は軸部4cの外周面に当接しているため、軸部材4をしごき部材2から引き抜くことによって、軸部材4の外周面に付着していた内容液Lを掻き落とすことができる。なお、軸部材4の先端部に取り付けた塗布具5が膨出部2cを通り抜けると、弾性変形していた膨出部2cが復元してスリット2dは閉塞する。このため、掻き落とされた内容液Lは、貯留空間Tに溜まることになる。
【0025】
そして、
図4に示すように蓋体本体3を更に引き上げていくことによって、塗布具5の周囲に付着していた内容液Lも、しごき片2eの先端部で掻き落とすことができる。なお、塗布具5をしごき部材2から引き抜いた後、余分な内容液Lが塗布具5に残っている場合は、塗布具5をしごき片2eに擦りつけることによって更に内容液Lを掻き落とすことができるため、塗布具5に適量の内容液Lを付着させることができる。このようにして塗布具5から掻き落とされた内容液Lも、貯留空間Tに溜められる。
【0026】
上記のように蓋体本体3を引き上げて軸部材4と塗布具5をしごき部材2から引き抜いた後は、蓋体本体3を指で摘まんだままの状態で、塗布具5の先端部に付着した内容液Lを塗布先に塗布することができる(
図5参照)。
【0027】
ところで、塗布具5で内容液Lを塗布している間は、蓋体本体3も口部1cから取り外されているものの、本実施形態ではスリット2dは閉塞されているため、収容空間Sを外界に対して閉鎖することができる。このため、内容液Lの塗布に時間を要する場合でも、収容空間Sに収容された内容液Lの揮発を有効に防止することができる。特に本実施形態においては、掻き落とされた内容液Lが貯留空間Tに溜められているため、溜まった内容液Lによってスリット2dは確実に閉塞されることになる(液シール効果)。従って、収容空間Sに収容された内容液Lの揮発を更に有効に防止することができる。
【0028】
塗布具5で内容液Lを塗布するにあたっては、内容液Lを掻き落としすぎたり、塗布の途中で内容液Lが不足したりして、塗布具5に内容液Lを再付着させたいことがある。このような場合、従来は塗布具5を再び口部1cに挿入する必要がある。特に収容空間Sに残った内容液Lが少なくなっている場合は、雄ねじ部1dと雌ねじ部3cとが最後まで螺合するまで蓋体本体3を回転させなければならないため、手間を要することになる。一方、本実施形態の塗布容器10によれば、
図6に示すようにして貯留空間Tに溜まっている内容液Lを塗布具5に付着することができるため、このような手間を要することはなく使い勝手の点でも優れている。
【0029】
そして内容液Lの塗布が終了した後は、塗布具5をしごき部材2の内側に挿入して、
図2に示したように、元のように雄ねじ部1dと雌ねじ部3cを螺合させる。この状態においては、上述したように膨出部2cが弾性変形して軸部4cに当接していて、また
図2のA-A断面に示した隙間Gも微小であるため、塗布容器10を落下させることがあっても、内容液Lが外部に溢れる不具合を防止することができる。
【0030】
なお、落下等による内容液Lの漏れ出しは、軸部4cに当接するしごき片2eや、口部1cの上端部と円板状壁4bとによって挟持されるフランジ部2aにも防止できる効果がある。このため、例えばこれらによって内容液Lの漏れ出しが十分に防止できる場合等は、隙間Gを大きくしてもよい。このように隙間Gを大きくする場合は、
図4、
図5に示したように内容液Lが貯留空間Tに溜まっていても、塗布具5をしごき部材2の内側に挿入することによって、形成される隙間Gから収容空間Sに戻すことができる。
【0031】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
【0032】
例えば本実施形態のスリット2dは十字状であったが、一本のみ延在する一文字状のスリットでもよい。また十字状をなす本実施形態のスリット2dは、換言すると、
図3のB-B断面に示されているように、交差する部分から径方向外側に向けて4本のスリット部分が放射状に延在するものであると言えるが、スリット部分は4本に限られず、3本以下でもよいし5本以上であってもよい。またスリット2dは、膨出部2cを直線状に延在するものに限られず、曲線状に延在するものでもよい。また本実施形態においてスリット2dを設けた部位は、収容空間Sに向けて膨出するように突出する形態となる膨出部2cであったが、この部位の形状も種々変更可能であり、例えば収容空間Sに向けて平面状のまま突出する(スリット2dを設ける部位は平面状である)ものでもよい。また、本実施形態において2以上で構成した部材を1つの部材で構成してもよいし、逆に本実施形態よりも部材数を増やして構成してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1:容器本体
1a:底部
1b:胴部
1c:口部
1d:雄ねじ部
2:しごき部材
2a:フランジ部
2b:筒状部
2c:膨出部
2d:スリット
2e:しごき片
2f:抜け止め突起
3:蓋体本体
3a:頂壁
3b:外周壁
3c:雌ねじ部
4:軸部材
4a:上部環状壁
4b:円板状壁
4c:軸部
4d:嵌合穴
5:塗布具
5a:塗布部
5b:塗布具保持部
10:塗布容器
G:隙間
L:内容液
S:収容空間
T:貯留空間