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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-20
(45)【発行日】2025-05-28
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20250521BHJP
【FI】
G06Q10/00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021137128
(22)【出願日】2021-08-25
(65)【公開番号】P2023031565
(43)【公開日】2023-03-09
【審査請求日】2024-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】井上 友見
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 優司
(72)【発明者】
【氏名】前田 雄太
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-018781(JP,A)
【文献】特開2020-119274(JP,A)
【文献】特開2000-357146(JP,A)
【文献】特開2018-046328(JP,A)
【文献】特開2010-176373(JP,A)
【文献】特開2017-054202(JP,A)
【文献】特開2003-228649(JP,A)
【文献】国際公開第2014/171000(WO,A1)
【文献】特表2018-525124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器と、
前記電気機器に関するイベントを検知するイベント検知部と、
情報を表示する情報表示部と、
前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する助言の情報を表示させる情報処理部と、
刻々と時刻情報を出力する時刻情報出力部と
を備え、
前記情報処理部は、前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記電気機器に対する感想の入力を求める感想入力画面を生成するか否かを判断し、前記感想入力画面を生成すると決定された際に、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する助言の情報を表示させるタイミングと別のタイミングで、前記情報表示部に対して前記感想入力画面を表示させ、前記感想入力画面において入力が完了した時点の時刻情報を前記時刻情報出力部から取得し、その後、前記時刻情報に基づいて前記感想入力画面を前記情報表示部に対して表示させる
情報提供システム。
【請求項2】
電気機器と、
前記電気機器に関するイベントを検知するイベント検知部と、
情報を表示する情報表示部と、
前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する助言の情報を表示させる情報処理部と
刻々と時刻情報を出力する時刻情報出力部と、を備え、
前記情報処理部は、前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する助言の情報を表示させるタイミングと別のタイミングで、前記情報表示部に対して前記電気機器に対する感想の入力を求める感想入力画面を表示させ、前記感想入力画面において入力が完了した時点の時刻情報を前記時刻情報出力部から取得し、その後、前記時刻情報に基づいて前記感想入力画面を前記情報表示部に対して表示させる
情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IoT技術が急激に発達し、インターネット等の通信ネットワークに通信接続可能な種々の家庭電化製品等が製造販売されている。通常、このような家庭電化製品等は、通信ネットワークを介して製造業者等が管理するサーバに通信接続されており、製造業者等は、その通信ネットワークを介してサーバに通信接続されているユーザのパーソナルコンピュータやスマートフォンに対して様々な情報提供を行っている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】“IoT家電で暮らしが変わる――スマートライフの実現へ”,[online],令和3年7月7日,株式会社村田製作所,[令和3年7月7日検索],インターネット <URL:https://article.murata.com/ja-jp/article/iot-appliances-change-lives>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現在、上述の情報提供は、製造業者等の都合に応じて不定期で行われているか、定期的に行われている。このため、情報を受け取る側のユーザは、その時点で必要でない情報を受け取ることが多く、多くの場合、その情報は有効に活用されていない。
【0005】
本発明の課題は、ユーザに有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報提供システムは、
電気機器と、
前記電気機器に関するイベントを検知するイベント検知部と、
情報を表示する情報表示部と、
前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する情報を表示させる情報処理部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、イベント検知部によりイベントが検知された場合、情報表示部に対して電気機器に関する情報を表示させることができる。なお、イベントは、例えば、電気機器の電源が抜き差しされた時、電気機器の使用回数が一定回数を超えた時、ユーザが電気機器を購入してから一定時間が経過した時、ユーザが電気機器の電源をオンにしてから一定時間が経過した時、電気機器に異常が発生した時などである。このため、この情報提供システムでは、ユーザに有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる。
【0008】
本発明に係る情報提供システムでは、
前記電気機器に関する情報は、前記電気機器に関する助言の情報であると好適である。
【0009】
上記構成によれば、ユーザにより有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる。
【0010】
また、本発明に係る情報提供システムでは、
前記情報処理部は、前記イベント検知部により前記イベントが検知された場合、前記情報表示部に対して前記電気機器に関する助言の情報を表示させるタイミングと別のタイミングで、前記情報表示部に対して前記電気機器に対する感想の入力を求める感想入力画面を表示させると好適である。
【0011】
上記構成によれば、電気機器に対する感想をユーザに入力してもらう確率をあげることができる。
【0012】
また、本発明に係る情報提供システムでは、
前記電気機器に関する助言の情報は、前記感想入力画面よりも前に前記情報表示部に表示され、
前記情報処理部は、前記感想入力画面において前記電気機器に対する感想の入力がなされた場合、その後、前記感想の情報に基づいた前記助言の情報を前記情報表示部に表示すると好適である。
【0013】
上記構成によれば、電気機器に関する助言の情報は、感想入力画面よりも前に情報表示部に表示される。このため、この情報提供システムでは、電気機器に関する助言の情報の有用性をユーザに理解してもらい、電気機器に対する感想をユーザに入力してもらう確率をよりあげることができる。また、上記構成によれば、感想入力画面において電気機器に対する感想の入力がなされた場合、その後、感想の情報に基づいた助言の情報を情報表示部に表示させることができる。このため、この情報提供システムでは、電気機器に対するユーザの感想に基づいて、ユーザにより有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる。
【0014】
また、本発明に係る情報提供システムは、
刻々と時刻情報を出力する時刻情報出力部をさらに備え、
前記情報処理部は、前記感想入力画面において入力が完了した時点の時刻情報を前記時刻情報出力部から取得し、その後、前記時刻情報に基づいて前記感想入力画面を前記情報表示部に対して表示させると好適である。
【0015】
上記構成によれば、ユーザが感想の入力を行ったことがある時刻において、感想入力画面を情報表示部に対して表示させることができる。このため、この情報提供システムでは、電気機器に対する感想をユーザに入力してもらう確率をよりあげることができる。
【0016】
また、本発明に係る情報提供システムは、
前記情報処理部は、前記感想入力画面において前記電気機器に対する感想の入力が拒否された場合、その後、前記情報表示部に前記感想入力画面を表示させないと好適である。
【0017】
上記構成によれば、感想の入力を拒んだユーザに対して、感想の入力を今後求めないようにすることができる。
【0018】
また、本発明に係る情報提供システムでは、
前記イベント検知部、前記情報表示部および前記情報処理部は、情報機器に設けられており、
前記情報機器は、前記電気機器と通信可能であると好適である。
【0019】
上記構成によれば、ユーザは、情報機器を介して、有効に活用する可能性が高い情報を確認することができる。なお、情報機器は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどである。
【0020】
また、本発明に係る情報提供システムでは、
前記イベント検知部および前記情報処理部は、サーバに設けられており、
前記情報表示部は、前記サーバに通信接続される情報端末に設けられていると好適である。
【0021】
上記構成によれば、ユーザは、情報機器を介して、有効に活用する可能性が高い情報を確認することができる。なお、情報機器は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの全体構成を示すイメージ図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るサーバおよび情報端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る消費材加工装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る感想入力ページを示すイメージ図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るTipsページを示すイメージ図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る情報提供システムのサーバにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の第1実施形態に係る情報提供システムのサーバにおける処理の一部を具体的に示すフローチャートである。なお、本図では、消費材加工装置の加工対象となる消費材が米であると共に感想入力ページに含まれる質問情報が「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」や「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」である場合が想定されている。
図8】本発明の第1実施形態に係る情報提供システムのサーバにおける処理の一部を具体的に示すフローチャートである。なお、本図では、消費材加工装置の加工対象となる消費材が米であると共に感想入力ページに含まれる質問情報が「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」である場合が想定されている。
図9】変形例(A)に係る情報提供システムのサーバにおける処理の一部を具体的に示すフローチャートである。なお、本図では、消費材加工装置の加工対象となる消費材がコーヒー粉やコーヒー豆であると共に感想入力ページに含まれる質問情報が「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」や「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」である場合が想定されている。
【発明を実施するための形態】
【0023】
-第1実施形態-
<本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの構成>
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1の構成について説明する。本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1は、図1に示されるように、主に、サーバ100、消費材加工装置200および情報端末300などから構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。なお、これらの構成要素は、図1に示されるように、通信ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク50は、どのような通信網(例えば、インターネット、キャリア網など)で構成されてもよく、有線であるか無線であるかを問わない。本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、消費材加工装置200に関するイベント(後述)が消費材加工装置200において発生する。
【0024】
1.サーバ
まず、サーバ100の構成について説明する。サーバ100は、消費材加工装置200に関するイベント(後述)を検知したり、感想入力ページ131やTipsページ132を生成して情報端末300の表示部330に対してこれらのページを表示させたり、感想が入力された時刻を取得したりする。サーバ100は、図2に示されるように、主に、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、表示部130、操作部140および通信インターフェイス150などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0025】
(1)CPU
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御したり、メモリ120から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0026】
(2)メモリ
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)などであり、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置(例えば、図示しないデータ管理サーバなど)の記憶媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行される時刻取得プログラムなどのプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部140を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200や情報端末300などから受信したデータ、感想入力ページ131、Tipsページ132などを記憶する。
【0027】
感想入力ページ131は、図4に示されるように、質問情報131a、選択ボタン131bなどを含んでいる。質問情報131aは、消費材加工装置200に対する感想を情報端末300のユーザに求めるための文字情報である。質問情報131aは、消費材加工装置200が炊飯器である場合、例えば、「今日のお米の粘りはどうでしたか?」、「今日のお米の硬さはどうでしたか?」、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」などとなる。選択ボタン131bは、質問情報131aに対する回答を情報端末300のユーザに選択させるためのものである。選択ボタン131bは、例えば、図4に示されるように、「気に入った」、「普通」、「気に入らない」などの項目が含まれる。なお、質問情報131aと、質問情報131aに対する選択ボタン131bの項目情報とを関連付けたデータベースがメモリ120に記憶されているため、CPU110は、このデータベースを参照することで、質問情報131aに応じて選択ボタン131bの項目を適切に変更することができる。
【0028】
Tipsページ132は、図5に示されるように、消費材加工装置200に関するTips情報132aなどを含んでいる。Tips情報132aは、例えば、消費材加工装置200に関する助言(アドバイス)情報、警告情報、豆知識情報などの情報である。情報端末300のユーザが「今日のお米の硬さはどうでしたか?」という感想入力ページ131の質問情報131aに対して「硬かった」の項目の選択ボタン131bを選択した場合、助言情報は、例えば、「水の量を□□ml増やすか、△△メニューを選択して炊飯することをお勧めします。」などとなる。警告情報は、例えば、消費材加工装置200に異常が生じた時または異常が生じるおそれがある時や、ユーザに注意を促す必要がある時などに生成される。警告情報は、例えば、「水が入っていません。水を入れてください。」や、「内鍋が高温になっております。触れないように注意してください。」などとなる。豆知識情報は、消費材加工装置200に関して役に立つ情報などであって、例えば、「炊いたお米の美味しさを維持できる保温時間は5~6時間程度となります。」などとなる。
【0029】
(3)表示部
表示部130は、CPU110からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。なお、表示部130は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0030】
(4)操作部
操作部140は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、サーバ100の管理者などからの各種命令をCPU110に入力する。
【0031】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200や情報端末300などの他の装置にCPU110からのデータを送信する。情報端末300に送信するデータの一例として、感想入力ページ131や、Tipsページ132などが挙げられる。逆に、通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200や情報端末300からのデータを受信してCPU110に受け渡す。情報端末300から受信するデータの一例として、感想入力ページ131においてどの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報(すなわち、どのような感想が入力されたかを示す情報)などが挙げられる。
【0032】
2.消費材加工装置
次に、消費材加工装置200の構成について説明する。消費材加工装置200は、消費材を加工するための装置であって、例えば、炊飯器や、カフェマシン、その他調理器等などであるが、説明の便宜上、以下、消費材加工装置200を炊飯器として説明を行っている箇所がある。なお、消費材加工装置200がカフェマシンやその他調理器等である場合については変形例にて説明を行っている。消費材加工装置200を炊飯器とした場合、消費材は例えば米などである。消費材加工装置200は、図3に示されるように、主に、制御部201、表示部230、操作部240および消費材加工機構260などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0033】
(1)制御部
制御部201は、表示部230、操作部240および消費材加工機構260などに通信接続されており、制御回路を構成する制御回路基板などによって実現される。制御部201は、図3に示されるように、主に、CPU210、メモリ220および通信インターフェイス250などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0034】
(1-1)CPU
CPU210は、メモリ220に記憶されているプログラムを実行することによって、消費材加工装置200の各部を制御したり、メモリ220から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0035】
(1-2)メモリ
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ220は、CPU210によって実行される時刻取得プログラムなどのプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介してサーバ100や情報端末300などから受信したデータなどを記憶する。
【0036】
(1-3)通信インターフェイス
通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介してサーバ100や情報端末300などの他の装置にCPU210からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介してサーバ100や情報端末300などの他の装置からのデータを受信してCPU210に受け渡す。
【0037】
(2)表示部
表示部230は、CPU210からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。なお、表示部230は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0038】
(3)操作部
操作部240は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、消費材加工装置200のユーザなどからの各種命令をCPU210に入力する。例えば、消費材加工装置200のユーザは、消費材加工量情報(例えば、450gなど)、消費材加工時間情報(例えば、1時間など)、消費材加工メニュー情報(例えば、消費材の加工時間を短縮するためのメニュー情報、消費材の食味などを調整して消費材を加工するためのメニュー情報など)などを、操作部240を介して入力することができる。
【0039】
(4)消費材加工機構
消費材加工機構260は、消費材を加工するために必要な構成要素である。例えば消費材が米である場合、消費材加工機構260は、筐体、蓋、内鍋、加熱部、温度測定部、電源部などを備える。かかる場合、消費材加工機構260や制御部201により、米が炊きあげられてご飯を食べることができるようになる。
【0040】
3.情報端末
次に、情報端末300の構成について説明する。情報端末300は、消費材加工装置200のユーザなどに使用されるものであって、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。情報端末300は、通信ネットワーク50を介してサーバ100から受信した感想入力ページ131や、Tipsページ132などを表示部330に表示することができる。情報端末300は、図2に示されるように、主に、CPU310、メモリ320、表示部330、操作部340および通信インターフェイス350などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0041】
(1)CPU
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、情報端末300の各部を制御したり、メモリ320から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0042】
(2)メモリ
メモリ320は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ320は、CPU310によって実行されるスケジュール登録プログラムなどのプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部340を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介してサーバ100や消費材加工装置200などから受信したデータ(例えば、感想入力ページ131や、Tipsページ132など)などを記憶する。
【0043】
(3)表示部
表示部330は、CPU310からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、表示部330は、CPU310からの信号に基づいて、感想入力ページ131や、Tipsページ132などを表示する。なお、表示部330は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0044】
(4)操作部
操作部340は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、情報端末300のユーザなどからの各種命令をCPU310に入力する。
【0045】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス350は、通信ネットワーク50を介してサーバ100や消費材加工装置200などの他の装置にCPU310からのデータを送信する。サーバ100に送信するデータの一例として、感想入力ページ131においてどの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報などが挙げられる。逆に、通信インターフェイス350は、通信ネットワーク50を介してサーバ100や消費材加工装置200などの他の装置からのデータを受信してCPU310に受け渡す。サーバ100から受信するデータの一例として、感想入力ページ131や、Tipsページ132などが挙げられる。
【0046】
<本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの利用方法および情報処理概要>
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、消費材加工装置200において消費材加工装置200に関するイベントが発生する。そして、イベントが発生したことを消費材加工装置200がサーバ100に通知することで、にサーバ100がそのイベントを検知することができる。ここで、消費材加工装置200に関するイベントの一例を以下に示す。
・消費材加工装置200の蓋が連続して複数回開けられた時
消費材加工装置200に蓋開閉検知部が構成されることで、消費材加工装置200のCPU210は、蓋の開閉を検知することができる。そして、消費材加工装置200の蓋開閉検知部が、蓋が開けられたことを一度検知した後で一定時間(例えば、1分)内に一定回数(例えば、5回)蓋が開けられたことを検知した時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200による消費材の加工が完了した時
消費材加工装置200が、ユーザにより設定された消費材加工時間情報通りに消費材を加工した時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200による保温が一定時間経過した時
消費材加工装置200に対して保温命令がユーザにより入力されてから一定時間(例えば、6時間)が経過した時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工メニュー情報が変更された時
ユーザが、消費材加工装置200の操作部240を介して、現在の消費材加工メニュー情報とは別の消費材加工メニュー情報を入力した時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200の蓋が長時間開かれている時
消費材加工装置200の蓋開閉検知部が、蓋が開けられたことを一度検知した後で一定時間(例えば、10分)内に蓋が閉じられていないことを検知した時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工中にユーザによって消費材加工の取り消し命令がされた時
消費材加工装置200が消費材を加工している時に、ユーザが、消費材加工装置200の操作部240を介して、消費材加工の取り消し命令を入力すると、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200の使用回数が一定回数を超えたり連続して使用されたりした時
消費材加工装置200のメモリ220は、ユーザに使用された回数(ユーザにより入力された消費材加工メニュー情報を基に消費材を加工した回数)や、ユーザに使用された日時を記憶することができる。そして、消費材加工装置200のCPU210は、ユーザに使用された回数が一定回数(例えば、10回)を超えたと判断したり、一度ユーザに使用された後で一定時間(例えば、10時間)内に一定回数(例えば、10回)ユーザに使用されたと判断したりした時に、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200の電源部がオンにされた時
・消費材加工装置200の電源部がオンにされてからオフにされることなく一定期間が経過した時
消費材加工装置200のCPU210は、ユーザが消費材加工装置200の電源部をオンにした時刻を、メモリ220に記憶された時刻取得プログラムを実行することで取得する。そして、消費材加工装置200のCPU210は、電源部がオンにされてからオフにされることなく一定期間(例えば、24時間)が経過した時、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200に異常が発生した時
消費材加工装置200に異常検知部が構成されることで、消費材加工装置200は、消費材加工装置200における異常を検知することができる。異常検知部は、例えば、消費材加工装置200の温度測定部により測定された温度が異常に上がったこと、消費材加工機構260の一部または全部が制御部201に接続されていないことなどを検知し、これらの異常をCPU210に伝える。そして、消費材加工装置200の異常が検知された時に、消費材加工装置200のCPU210は、このイベントが発生したと判断する。
【0047】
そして、サーバ100は、消費材加工装置200に関するイベントを検知すると、通信ネットワーク50を介して情報端末300に感想入力ページ131や、Tipsページ132を送信し、情報端末300の表示部330に感想入力ページ131や、Tipsページ132を表示させることができる。以下、本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1の利用方法および情報処理概要について説明する。
【0048】
・消費材加工装置200における処理
まず、消費材加工装置200のCPU210は、上記一例のイベントが発生したことを検知し、イベントの種類毎のイベント発生通知情報を生成する。そして、消費材加工装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介してイベント発生通知情報をサーバ100に送信する。なお、このとき、消費材加工装置200のCPU210は、消費材加工装置200のユーザによって設定された消費材加工メニュー情報をサーバ100に送信する。また、消費材加工装置200のCPU210は、ユーザによって設定された消費材加工装置200の消費材加工温度情報や消費材加工時間情報もサーバ100に送信する。
【0049】
・サーバ100における処理SA
次に、図6を参照して、サーバ100における処理SAについて説明する。処理SAではステップSa1~Sa13の処理が実行される。
【0050】
(ステップSa1)
サーバ100のCPU110は、通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200からイベント発生通知情報を受信したか否かを判定する。
【0051】
-ステップSa1にてYESである場合-
サーバ100のCPU110がイベント発生通知情報を受信した場合(言い換えれば、サーバ100のCPU110が消費材加工装置200に関するイベントを検知した場合)、ステップSa3からの処理が実行される。
【0052】
-ステップSa1にてNOである場合-
サーバ100のCPU110がイベント発生通知情報を受信していない場合(言い換えれば、サーバ100のCPU110が消費材加工装置200に関するイベントを検知していない場合)、ステップSa1からの処理が繰り返される。
【0053】
(ステップSa3)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。なお、イベントの種類毎のイベント発生通知情報と、Tips情報132aとを関連付けたデータベースがサーバ100のメモリ120に記憶されているため、サーバ100のCPU110は、このデータベースを参照し、イベント発生通知情報に対応するTips情報132aが含まれるTipsページ132を生成することができる。
【0054】
例えば、イベント発生通知情報が、消費材加工装置200による消費材の加工が完了したことを通知する情報である場合、豆知識情報(例えば、「炊いたお米の美味しさを維持できる保温時間は5~6時間程度となります。」)などのTips情報132aがTipsページ132に含まれることになる。また、イベント発生通知情報が、消費材加工装置200が連続して利用されたことを通知する情報である場合、消費材加工装置200のクリーニングをお勧めする助言情報などのTips情報132aがTipsページ132に含まれることになる。また、イベント発生通知情報が、消費材加工装置200に異常が発生したことを通知する情報である場合、消費材加工装置200のメンテナンスをお勧めする助言情報などのTips情報132aがTipsページ132に含まれることになる。
【0055】
(ステップSa5)
サーバ100のCPU110は、感想入力ページ131を生成するか否かを判定する。なお、サーバ100における処理SAが初めて実行される時は、感想入力ページ131が必ず生成されることが好ましい。そして、サーバ100における処理SAが二回目以降実行される時は、サーバ100のCPU110が取得した現実の時刻が特定の時刻または特定の時刻前後である場合などに感想入力ページ131が生成され、ステップSa13(後述)においてサーバ100のCPU110が感想入力ページ131を生成しない状態に切替わってる場合などに感想入力ページ131が生成されないことが好ましい。なお、サーバ100のCPU110は、メモリ120に記憶された時刻取得プログラムを実行することで、現実の時刻を取得する。また、特定の時刻は、例えば、処理SAのステップSa9(後述)にて、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報をサーバ100のCPU110が受信した時刻(情報端末300のユーザが質問情報131aに回答した時刻)である。
【0056】
-ステップSa5にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が感想入力ページ131を生成しない場合、この処理はここで終了する。
【0057】
-ステップSa5にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が感想入力ページ131を生成する場合、ステップSa7からの処理が実行される。なお、処理SAのステップSa13においてサーバ100のCPU110が感想入力ページ131を生成しない状態に切替わっていない場合などに、感想入力ページ131が生成される。また、サーバ100のCPU110が取得した現実の時刻が特定の時刻または特定の時刻前後(例えば、処理SAのステップSa9にてユーザが感想入力したことがある時刻またはこの時刻前後)である場合などに、感想入力ページ131が生成されることが好ましい。
【0058】
(ステップSa7)
サーバ100のCPU110は、感想入力ページ131を生成し、通信ネットワーク50を介して感想入力ページ131を情報端末300に送信する。なお、この感想入力ページ131には、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」などの質問情報131aが含まれる。なお、感想入力ページ131には、質問情報131aに対して適切な選択ボタン131bが設定される。例えば、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対しては「多かった」、「普通」、「少なかった」などの項目の選択ボタン131bが含まれる。
【0059】
なお、ここで、情報端末300のユーザによって選択ボタン131bが選択されると、情報端末300のCPU310は、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報を、通信ネットワーク50を介してサーバ100に送信する。選択ボタン131bが選択されなければ、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報はサーバ100に送信されない。
【0060】
(ステップSa9)
サーバ100のCPU110は、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報を、通信ネットワーク50を介して情報端末300から受信したか否か、すなわち、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに情報端末300のユーザが回答したか否かを判定する。
【0061】
-ステップSa9にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報を受信した場合(すなわち、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに情報端末300のユーザが回答した場合)、ステップSa11からの処理が実行される。なお、このとき、サーバ100のCPU110は、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報を受信した時刻(情報端末300のユーザが質問情報131aに回答した時刻)を、メモリ120に記憶された時刻取得プログラムを実行することで記憶する。
【0062】
-ステップSa9にてNOである場合-
感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに情報端末300のユーザが回答していない場合(すなわち、サーバ100のCPU110が、どの項目の選択ボタン131bが選択されたかを示す情報を受信していない場合)、ステップSa13からの処理が実行される。
【0063】
(ステップSa11)
サーバ100のCPU110は、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに対するユーザの回答に基づいて、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。なお、質問情報131aと、質問情報131aに対する回答情報と、Tips情報132aとを関連付けたデータベースがサーバ100のメモリ120に記憶されているため、サーバ100のCPU110は、このデータベースを参照し、ユーザの回答に基づいたTips情報132aが含まれるTipsページ132を生成することができる。例えば、データベースにおいて、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aと、「少なかった」という回答情報と、「消費材加工装置200の内鍋内に入れる水の量を増やすことをお勧めします。」というTips情報132aとが関連付けられている。このため、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対してユーザが「少なかった」と回答した場合、このTipsページ132には、「消費材加工装置200の内鍋内に入れる水の量を増やすことをお勧めします。」という消費材加工装置200の内鍋内に入れる水の量を増やすことを助言する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。なお、ステップSa11の具体例については後述する。
【0064】
(ステップSa13)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。なお、サーバ100のCPU110は、上述のデータベースを参照し、ユーザの回答に基づいたTips情報132aが含まれるTipsページ132を生成することができる。例えば、データベースにおいて、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aと、「回答なし」という回答情報と、「感想を入力することで、より美味しくお米を炊くためのアドバイスをすることが可能になります。」というTips情報132aとが関連付けられている。このため、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対してユーザが回答しなかった場合、このTipsページ132には、感想入力を促すことを助言する助言情報が含まれる。または、サーバ100のCPU110は、次に処理SAを行うときにステップSa5にてNOを選択するために、感想入力ページ131を生成しない状態に切替える。そして、この処理はここで終了する。
【0065】
[処理SAのステップSa11の具体例]
次に、処理SAのステップSa11について、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aの種類に応じて具体的に説明する。
【0066】
まず、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aが「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」や「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」である場合について、図7を参照して説明する。かかる場合、ステップSa11において詳細にはステップSo1~So17の処理が実行される。なお、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対しては「多かった」、「普通」、「少なかった」の項目の選択ボタン131bが含まれ、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対しては「硬かった」、「普通」、「柔らかかった」の項目の選択ボタン131bが含まれる。
【0067】
(ステップSo1)
サーバ100のCPU110は、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「少なかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「硬かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0068】
-ステップSo1にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「少なかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「硬かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSo3からの処理が実行される。
【0069】
-ステップSo1にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「少なかった」以外の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「硬かった」以外の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSo9からの処理が実行される。
【0070】
(ステップSo3)
サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200から受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報であるか否かを判定する(言い換えれば、サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200のユーザが消費材加工装置200に対して第1消費材加工メニュー情報を設定しているか否かを判定する。)。なお、第1消費材加工メニュー情報は、例えば、ご飯の粘りが多くご飯が柔らかくなるようにご飯を炊き上げるためのメニュー情報である。
【0071】
-ステップSo3にてYESである場合-
受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報である場合、ステップSo5からの処理が実行される。
【0072】
-ステップSo3にてNOである場合-
受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報でない場合、ステップSo7からの処理が実行される。
【0073】
(ステップSo5)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。なお、サーバ100のCPU110は、上述の通り、質問情報131aと、質問情報131aに対する回答情報と、Tips情報132aとを関連付けたデータベースを参照してTipsページ132を生成する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200の内鍋内に入れる水の量を増やすことを助言する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0074】
(ステップSo7)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200対して第1消費材加工メニュー情報を設定することを助言する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0075】
(ステップSo9)
サーバ100のCPU110は、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「多かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「柔らかかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0076】
-ステップSo9にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「多かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「柔らかかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSo11からの処理が実行される。
【0077】
-ステップSo9にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「炊きあげられたご飯の粘りはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「普通」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報、または、「炊きあげられたご飯の硬さはどうでしたか?」という質問情報131aに対して「普通」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSo17からの処理が実行される。
【0078】
(ステップSo11)
サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200から受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報であるか否かを判定する(言い換えれば、サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200のユーザが消費材加工装置200に対して第1消費材加工メニュー情報を設定しているか否かを判定する。)。
【0079】
-ステップSo11にてYESである場合-
受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報である場合、ステップSo13からの処理が実行される。
【0080】
-ステップSo11にてNOである場合-
受信した消費材加工メニュー情報が第1消費材加工メニュー情報でない場合、ステップSo15からの処理が実行される。
【0081】
(ステップSo13)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200対して第2消費材加工メニュー情報を設定することを助言する助言情報が含まれる。なお、第2消費材加工メニュー情報は、例えば、ご飯の粘りが普通でご飯の硬さが普通になるようにご飯を炊き上げるためのメニュー情報である。そして、この処理はここで終了する。
【0082】
(ステップSo15)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200の内鍋内に入れる水の量を減らすことを助言する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0083】
(ステップSo17)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200に関する豆知識情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0084】
次に、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aが「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」である場合について、図8を参照して説明する。かかる場合、ステップSa11において詳細にはステップSp1~Sp9の処理が実行される。なお、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対しては「気に入った」、「普通」、「気に入らなかった」の項目の選択ボタン131bが含まれる。
【0085】
(ステップSp1)
サーバ100のCPU110は、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「気に入った」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0086】
-ステップSp1にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「気に入った」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSp3からの処理が実行される。
【0087】
-ステップSp1にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「気に入った」以外の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSp5からの処理が実行される。
【0088】
(ステップSp3)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、今の銘柄の産地違いを紹介する助言情報が含まれる。例えば、秋田県産の「あきたこまち」の産地違いである岩手県産の「あきたこまち」を紹介する助言情報がTipsページ132に含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0089】
(ステップSp5)
サーバ100のCPU110は、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「気に入らなかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0090】
-ステップSp5にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「気に入らなかった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSp7からの処理が実行される。
【0091】
-ステップSp5にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aに対して「普通」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSp9からの処理が実行される。
【0092】
(ステップSp7)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、今の銘柄の特性(例えば、粘りが多く、柔らかい)とは異なる特性(例えば、粘りが少なく、硬い)を有する銘柄を紹介する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0093】
(ステップSp9)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、今の銘柄の特性(例えば、粘りが多く、柔らかい)に近い特性(例えば、やや粘りが多い、やや柔らかい)を有する銘柄を紹介する助言情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0094】
・情報端末300における処理
情報端末300のCPU310は、サーバ100から通信ネットワーク50を介してTipsページ132または感想入力ページ131を受信する。そして、情報端末300のCPU310は、Tipsページ132または感想入力ページ131を情報端末300の表示部330に表示する。
【0095】
<本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの特徴>
(1)
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、サーバ100のCPU110は、通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200からイベント発生通知情報を受信すると、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信することができる。そして、情報端末300のCPU310は、Tipsページ132を情報端末300の表示部330に表示する。このため、この情報提供システム1では、ユーザに有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる。
【0096】
(2)
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、サーバ100のCPU110は、通信ネットワーク50を介して情報端末300に、感想入力ページ131を送信する前にTipsページ132を送信することができる。このため、この情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aにユーザが回答する確率を上げることができる。
【0097】
(3)
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aにユーザが回答した場合、サーバ100のCPU110は、ユーザの回答に基づいて、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信することができる。このため、この情報提供システム1では、ユーザに有効に活用される可能性が高いTips情報132aをユーザに提供することができる。
【0098】
(4)
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aにユーザが回答した場合、サーバ100のCPU110は、情報端末300のユーザが質問情報131aに回答した時刻を記憶する。そして、サーバ100のCPU110が取得した現実の時刻が、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aにユーザが回答したことがある時刻またはこの時刻前後である場合に、サーバ100のCPU110は、感想入力ページ131を生成することができる。このため、この情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aにユーザが回答する確率を上げることができる。
【0099】
(5)
本発明の第1実施形態に係る情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに情報端末300のユーザが回答していない場合、サーバ100のCPU110は、感想入力ページ131を生成しない状態に切替えることができる。このため、この情報提供システム1では、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに回答することを拒んだユーザに対して、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aに回答することを今後求めないようにすることができる。
【0100】
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る情報提供システム1では、消費材加工装置200は炊飯器であった。しかし、消費材加工装置200は、例えばカフェマシンであってもよい。かかる場合、消費材加工装置200が加工する消費材は、例えばコーヒー粉やコーヒー豆などとなる。そして、消費材加工装置200の消費材加工機構260は、筐体、蓋、給水タンク、加熱部、温度測定部、消費材投入部(例えば、コーヒー粉やコーヒー豆などを入れるためのフィルタ等)、電源部などを備える。消費材加工機構260や制御部201により、利用者は、コーヒー粉やコーヒー豆からコーヒー成分が抽出されたコーヒーを飲むことができるようになる。
【0101】
なお、消費材加工装置200がカフェマシンである場合、上述したサーバ100の処理SAのステップSa7において生成される感想入力ページ131には、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」、「今のコーヒー粉やコーヒー豆の種類は気に入りましたか?」などの質問情報131aが含まれるとよい。
【0102】
次に、消費材加工装置200がカフェマシンである場合のサーバ100の処理SAのステップSa11について、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aの種類に応じて具体的に説明する。
【0103】
まず、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aが「今のコーヒー粉やコーヒー豆の種類は気に入りましたか?」である場合について説明する。かかる場合、先の実施形態に係る情報提供システム1のステップSp1~Sp9(図8参照)で説明した処理が実行される。ただし、「今のお米の銘柄は気に入りましたか?」という質問情報131aが「今のコーヒー粉やコーヒー豆の種類は気に入りましたか?」という質問情報131aに置換されることに留意されたい。
【0104】
次に、感想入力ページ131に含まれる質問情報131aが「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」や「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」である場合について、図9を参照して説明する。かかる場合、ステップSa11において詳細にはステップSq1~Sq17の処理が実行される。なお、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」や「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対しては「強かった」、「普通」、「弱かった」の項目の選択ボタン131bが含まれる。
【0105】
(ステップSq1)
サーバ100のCPU110は、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。または、サーバ100のCPU110は、「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0106】
-ステップSq1にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、または、「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSq3からの処理が実行される。
【0107】
-ステップSq1にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」以外の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSq9からの処理が実行される。
【0108】
(ステップSq3)
サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200から受信した消費材加工温度情報に基づいて、ユーザが設定した消費材加工温度(すなわち、抽出温度)が消費材加工装置200において設定可能な最高温度と同じであるか否かを判定する(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、サーバ100のCPU110は、消費材加工装置200から受信した消費材加工時間情報に基づいて、ユーザが設定した消費材加工時間(すなわち、抽出時間)が消費材加工装置200において設定可能な最長時間と同じであるか否かを判定する(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。
【0109】
-ステップSq3にてYESである場合-
ユーザが設定した抽出温度が消費材加工装置200において設定可能な最高温度と同じである場合、または、ユーザが設定した抽出時間が消費材加工装置200において設定可能な最長抽出時間と同じである場合、ステップSq5からの処理が実行される。
【0110】
-ステップSq3にてNOである場合-
ユーザが設定した抽出温度が消費材加工装置200において設定可能な最高温度と同じでない場合(すなわち、消費材加工装置200において設定可能な最高温度より低い場合)、または、ユーザが設定した抽出時間が消費材加工装置200において設定可能な最長抽出時間と同じでない場合(すなわち、消費材加工装置200において設定可能な最長抽出時間より短い場合)、ステップSq7からの処理が実行される。
【0111】
(ステップSq5)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、酸味の弱いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、このTipsページ132には、苦味の強いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。そして、この処理はここで終了する。
【0112】
(ステップSq7)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、酸味の弱いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報や抽出温度を上げることを助言する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、このTipsページ132には、苦味の強いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報や抽出時間を長くすることを助言する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq1において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。そして、この処理はここで終了する。
【0113】
(ステップSq9)
サーバ100のCPU110は、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。または、サーバ100のCPU110は、「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信したか否かを判定する。
【0114】
-ステップSq9にてYESである場合-
サーバ100のCPU110が、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、または、「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSq11からの処理が実行される。
【0115】
-ステップSq9にてNOである場合-
サーバ100のCPU110が、「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「普通」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、または、「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「普通」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信した場合、ステップSq17からの処理が実行される。
【0116】
(ステップSq11)
サーバ100のCPU110は、ユーザが設定した抽出温度が消費材加工装置200において設定可能な最低温度と同じであるか否かを判定する(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、サーバ100のCPU110は、ユーザが設定した抽出時間が消費材加工装置200において設定可能な最長時間と同じであるか否かを判定する(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)
【0117】
-ステップSq11にてYESである場合-
ユーザが設定した抽出温度が消費材加工装置200において設定可能な最低温度と同じである場合、または、ユーザが設定した抽出時間が消費材加工装置200において設定可能な最短抽出時間と同じである場合ステップSq13からの処理が実行される。
【0118】
-ステップSq11にてNOである場合-
ユーザが設定した抽出温度が消費材加工装置200において設定可能な最低温度と同じでない場合(すなわち、消費材加工装置200において設定可能な最低温度より高い場合)、または、ユーザが設定した抽出時間が消費材加工装置200において設定可能な最短抽出時間と同じでない場合(すなわち、消費材加工装置200において設定可能な最短抽出時間より長い場合)、ステップSq15からの処理が実行される。
【0119】
(ステップSq13)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、酸味の強いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、このTipsページ132には、苦味の弱いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。そして、この処理はここで終了する。
【0120】
(ステップSq15)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、酸味の強いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報や抽出温度を下げることを助言する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの酸味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「弱かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。または、このTipsページ132には、苦味の弱いコーヒー粉やコーヒー豆を紹介する助言情報や抽出時間を短くすることを助言する助言情報が含まれる(ただし、ステップSq9において「抽出されたコーヒーの苦味はどうでしたか?」という質問情報131aに対して「強かった」の項目の選択ボタン131bが選択されたことを示す情報を受信していた場合)。そして、この処理はここで終了する。
【0121】
(ステップSq17)
サーバ100のCPU110は、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信する。例えば、このTipsページ132には、消費材加工装置200に関する豆知識情報が含まれる。そして、この処理はここで終了する。
【0122】
また、先の実施形態に係る情報提供システム1では言及しなかったが、消費材加工装置200の代わりに、消費材を加工することを目的としない電気機器(例えば、テレビ、洗濯機など)が情報提供システム1に構成されてもよい。かかる場合、サーバ100は、このような電気機器において発生したイベントを検知し、処理SAを実行することになる。
【0123】
(B)
先の実施形態に係る情報提供システム1では言及しなかったが、処理SAのステップSa13においてサーバ100のCPU110は、感想入力ページ131を生成しない状態に切替えた後であっても、一定条件を満たした後(例えば、一定期間経過後など)に感想入力ページ131を再び生成する状態に切替えてもよい。
【0124】
(C)
先の実施形態に係る情報提供システム1では言及しなかったが、処理SAにおいてステップSa3は必ずしも実行されなくてもよい。すなわち、ステップSa1が実行された後にステップSa5が実行されてもよい。
【0125】
(D)
先の実施形態に係る情報提供システム1では言及しなかったが、情報提供システム1において、サーバ100および情報端末300が構成されずに消費材加工装置200だけが構成されてもよい。かかる場合、消費材加工装置200においてイベントが発生した場合、処理SAを消費材加工装置200が実行することになる。なお、消費材加工装置200のCPU210は、処理SAのステップSa1を実行しなくてもよい。また、消費材加工装置200のCPU210は、処理SAのステップSa3,Sa7,Sa11,Sa13を実行する場合、生成したTipsページ132または感想入力ページ131を情報端末300に送信する処理の代わりに、Tipsページ132または感想入力ページ131を消費材加工装置200の表示部230に表示する処理を行うとよい。
【0126】
また、情報提供システム1において、サーバ100が構成されずに消費材加工装置200および情報端末300が構成されてもよい。かかる場合、消費材加工装置200においてイベントが発生した場合、処理SAを情報端末300が実行することになる。なお、情報端末300のCPU310が処理SAのステップSa3,Sa7,Sa11,Sa13を実行する場合、生成したTipsページ132または感想入力ページ131を情報端末300に送信する処理は省かれる。そして、情報端末300のCPU310は、生成したTipsページ132または感想入力ページ131を情報端末300の表示部330に表示する処理を行うとよい。
【0127】
また、情報提供システム1において、情報端末300が構成されずにサーバ100および消費材加工装置200が構成されてもよい。かかる場合、サーバ100のCPU110は、処理SAのステップSa3,Sa7,Sa11,Sa13において生成したTipsページ132または感想入力ページ131を、情報端末300ではなく通信ネットワーク50を介して消費材加工装置200に送信する処理を行うとよい。そして、消費材加工装置200のCPU210は、受信したTipsページ132または感想入力ページ131を消費材加工装置200の表示部230に表示する処理を行うとよい。
【0128】
なお、上記変形例は各例単独で適用されてもよいし、複数の例が組み合わされて適用されてもよい。
【0129】
-第2実施形態-
本発明の第2実施形態に係る情報提供システムでは、消費材加工装置200に関するイベントがサーバ100において発生する。本発明の第2実施形態に係る情報提供システムは、消費材加工装置200に関するイベントの種類、消費材加工装置200における処理が行われないこと、および、サーバ100における処理SAのステップSa1に代わってステップSa1’が実行されること以外、第1実施形態に係る情報提供システム1と同一である。したがって、ここでは、消費材加工装置200に関するイベントの種類、および、サーバ100における処理SAのステップSa1’を説明し、残りの説明を省略する。
【0130】
まず、本発明の第2実施形態に係る情報提供システムにおける消費材加工装置200に関するイベントの一例を以下に示す。なお、ユーザは、サーバ100が提供する各種サービスを情報端末300により利用することができる。
・消費材加工装置200が加工する消費材の残量が少なくなった時
ユーザは、サービスを利用して、所持している消費材の所有量情報(例えば、10kg)をサーバ100に登録する。そして、消費材加工装置200のCPU210は、消費材が加工される度にユーザにより入力される消費材加工量情報をサーバ100に送信する。そして、サーバ100のCPU110は、所有量情報から消費材加工量情報を減算する処理を行う。そして、サーバ100のCPU110は、所有量情報が所定量(例えば、1kg)を下回った時、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200が消費材の特定の種類を加工する時
ユーザは、サービスを利用して、所持している消費材の種類情報(例えば、米のあきたこまち)をサーバ100に登録する。そして、サーバ100のCPU110は、その種類情報がサーバ100の管理者などによって設定された特定の種類情報である時、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200が加工する消費材の銘柄が一定期間変わらない時
サーバ100のCPU110は、ユーザによって登録された消費材の種類情報が一定期間(例えば、1か月)変更されない時、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200が加工する消費材の銘柄が変わった時
サーバ100のCPU110は、ユーザによって登録された消費材の種類情報が変更された時(例えば、あきたこまちに代わってこしひかりが登録された時)、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200が購入されてから一定期間が経過した時
ユーザは、サービスを利用して、消費材加工装置200を購入した購入時刻情報(例えば、2021年4月1日)をサーバ100に登録する。そして、サーバ100のCPU110は、メモリ120に記憶された時刻取得プログラムを実行することで、現実の時刻情報を取得する。そして、サーバ100のCPU110は、現実の時刻情報が購入時刻情報から一定期間(例えば、1か月)経過していた時、このイベントが発生したと判断する。
・消費材加工装置200が特定の日(例えば、節分や運動会の日など)に利用される時
情報端末300のCPU310は、メモリ320に記憶されたスケジュール登録プログラムを実行することで、操作部340を介したユーザからのスケジュール情報の入力を受け付ける。スケジュール情報は、例えば、ユーザによって設定された時刻情報(〇月〇日は運動会)を示したり、各祝日の時刻情報を示したりする。そして、ユーザは、サービスを利用して、スケジュール情報をサーバ100に登録する。そして、サーバ100のCPU110は、メモリ120に記憶された時刻取得プログラムを実行することで、現実の時刻情報を取得する。そして、サーバ100のCPU110は、現実の時刻情報がスケジュール情報に示された時刻情報と同じである時、このイベントが発生したと判断する。
【0131】
次に、サーバ100における処理SAのステップSa1’について説明する。サーバ100は、処理SAのステップSa1を実行する代わりにステップSa1’を実行する。なお、サーバ100のCPU110は、上記一例のイベントが発生するとイベントの種類毎のイベント発生通知情報を自身で生成する。そして、ステップSa1’では、サーバ100のCPU110は、イベント発生通知情報を生成したか否かを判定する。
【0132】
なお、処理SAのステップSa1’でYESである場合、サーバ100のCPU110はTipsページ132を生成するが、イベント発生通知情報が、消費材加工装置200が特定の日(例えば、節分や運動会の日など)に利用されることを通知する情報である場合、炊き上げるご飯の量を増やすことを助言する助言情報などのTips情報132aがTipsページ132に含まれることになる。また、イベント発生通知情報が、消費材加工装置200が米の「ゆめぴりか」を加工したことを通知するである場合、「ゆめぴりか」と似た特性をもつ米を紹介する助言情報、「ゆめぴりか」と粘りは同じで硬さが異なる特性をもつ米を紹介する助言情報、「ゆめぴりか」と粘りが異なり硬さが同じ特性をもつ米を紹介する助言情報、「ゆめぴりか」と似ていない特性をもつ米を紹介する助言情報などのTips情報132aがTipsページ132に含まれることになる。
【0133】
<本発明の第2実施形態に係る情報提供システムの特徴>
本発明の第2実施形態に係る情報提供システム1では、サーバ100のCPU110は、イベント発生通知情報を生成すると、Tipsページ132を生成し、通信ネットワーク50を介してTipsページ132を情報端末300に送信することができる。そして、情報端末300のCPU310は、Tipsページ132を情報端末300の表示部330に表示する。このため、この情報提供システム1では、ユーザに有効に活用される可能性が高い情報をユーザに提供することができる。
【0134】
<変形例>
第1実施形態の変形例が適宜組み合わせて適用されてもかまわない。
【符号の説明】
【0135】
1 情報提供システム
100 サーバ
110 CPU(イベント検知部、情報処理部、時刻情報出力部)
200 消費材加工装置(電気機器)
300 情報端末(情報機器)
330 表示部(情報表示部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9