(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-20
(45)【発行日】2025-05-28
(54)【発明の名称】ヘアキャッチャーおよび排水ユニット
(51)【国際特許分類】
E03C 1/264 20060101AFI20250521BHJP
A47K 1/00 20060101ALI20250521BHJP
【FI】
E03C1/264
A47K1/00 Z
(21)【出願番号】P 2024074358
(22)【出願日】2024-05-01
【審査請求日】2024-10-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】西谷 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】加納 佑樹
【審査官】亀谷 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-016491(JP,A)
【文献】特開2010-121424(JP,A)
【文献】特開2005-083118(JP,A)
【文献】特開2013-194361(JP,A)
【文献】特開平09-316958(JP,A)
【文献】特開2009-013712(JP,A)
【文献】特開2001-059248(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104120765(CN,A)
【文献】特開2021-055282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/12-1/33
A47K 1/00-1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗面ボウルの排水部に配置される排水栓の栓軸に対して着脱可能に取り付けられるヘアキャッチャーであって、
前記栓軸を挿通可能な筒部と、
前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、
前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、
を備え
、
前記保水部は、
環状の溝部であって、前記ヘアキャッチャーが前記排水部に配置された状態で前記溝部の外側面が前記排水部の内壁面に接触し、
前記排水部の内面を伝って流入した排水を前記保水部に着水させた後に、前記捕集部が位置する径方向内側に排水方向を変化させる、
ことを特徴とするヘアキャッチャー。
【請求項2】
前記保水部は、
前記捕集部に接続する第1壁部と、
前記第1壁部から径方向外側に向けて延びる底面部と、
前記第1壁部よりも径方向外側に位置して前記底面部から上方に向けて延びる第2壁部と、
を有し、
前記第2壁部の高さ寸法は、前記第1壁部の高さ寸法よりも大きくなって
おり、
前記ヘアキャッチャーが前記排水部に配置された状態で前記第2壁部の上端は、前記第1壁部の上端よりも高い位置に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘアキャッチャー。
【請求項3】
前記捕集部は、
前記筒部に接続する第1接続部と、
前記保水部に接続する第2接続部と、
を有し、
前記第1接続部の上端は、前記第2接続部の上端以上の高さに位置していることを特徴とする請求項1に記載のヘアキャッチャー。
【請求項4】
前記捕集部の上面は、前記第2接続部の上端から前記第1接続部の上端に向けて上向きに傾斜していることを特徴とする請求項
3に記載のヘアキャッチャー。
【請求項5】
前記筒部は、前記保水部よりも下方に延びていることを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載のヘアキャッチャー。
【請求項6】
排水部を有する洗面ボウルと、
前記排水部の内部に配置されるヘアキャッチャーと、
を備え、
前記ヘアキャッチャーは、
筒部と、
前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、
前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、
を有し
、
前記保水部は、
環状の溝部であって、前記ヘアキャッチャーが前記排水部に配置された状態で前記溝部の外側面が前記排水部の内壁面に接触し、
前記排水部の内面を伝って流入した排水を前記保水部に着水させた後に、前記捕集部が位置する径方向内側に排水方向を変化させる、
ことを特徴とする排水ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、ヘアキャッチャーおよび排水ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
洗面ボウルの排水部に流入した毛髪を捕集するヘアキャッチャーが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヘアキャッチャーは、毛髪などの捕集性能と、排水性能と、をバランスよくすることが必要である。特に、排水部の口径が小さい場合には、排水性能が悪いと洗面ボウルに水が溜まってしまい、使用者に不快感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、毛髪などを捕集する捕集性能と、排水性能とを両立させたヘアキャッチャーおよび排水ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、洗面ボウルの排水部に配置される排水栓の栓軸に対して着脱可能に取り付けられるヘアキャッチャーであって、前記栓軸を挿通可能な筒部と、前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、を備えたことを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0007】
このヘアキャッチャーによれば、洗面ボウルの排水部から下流に向かって流入した湯水は、排水部および排水部に設けられた排水金具の内面を伝ってヘアキャッチャーの保水部に流入する。保水部に流入した湯水は、保水部から中心に向かう方向に流れが変化することになる。このとき、捕集部の周囲では、乱流の水溜まりが発生する。そのため、捕集部に効率よく毛髪を絡めることができるとともに、湯水が流れる空間を大きく確保することができる。従って、ヘアキャッチャーは、例えば小口径の排水部および排水金具であっても、毛髪の捕集を効率よくできつつ、排水性能も維持することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記保水部は、前記捕集部に接続する第1壁部と、前記第1壁部から径方向外側に向けて延びる底面部と、前記第1壁部よりも径方向外側に位置して前記底面部から上方に向けて延びる第2壁部と、を有し、前記第2壁部の高さ寸法は、前記第1壁部の高さ寸法よりも大きくなっていることを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0009】
このヘアキャッチャーによれば、ヘアキャッチャーを排水部から引き抜いた場合に、捕集部で捕集した毛髪が第2壁部の外周部から外側に垂れることを抑制できる。
【0010】
第3の発明は、第1の発明において、前記保水部は、前記捕集部に接続する壁部と、前記壁部から径方向外側に向けて延びる底面部と、を有することを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0011】
このヘアキャッチャーによれば、保水部を排水部または排水金具の内面により近づけることができるので、捕集部の径方向長さおよび隣り合う捕集部の間の空間を可及的に大きくすることができる。これにより、ヘアキャッチャーは、毛髪などの異物の捕集性能および排水性能を向上させることができる。また、保水部は、径方向外側が開放されているので、清掃がしやすくなる。
【0012】
第4の発明は、第1の発明において、前記捕集部は、前記筒部に接続する第1接続部と、前記保水部に接続する第2接続部と、を有し、前記第1接続部の上端は、前記第2接続部の上端以上の高さに位置していることを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0013】
このヘアキャッチャーによれば、捕集部は、保水部から筒部に向かう方向に変化した湯水に含まれる毛髪を捕集できるため、捕集部から下方に垂れる毛髪を低減できる。
【0014】
第5の発明は、第4の発明において、前記捕集部の上面は、前記第2接続部の上端から前記第1接続部の上端に向けて上向きに傾斜していることを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0015】
このヘアキャッチャーによれば、保水部から筒部に向かう方向に変化した湯水が、捕集部と対向する位置関係になる。従って、捕集部は、筒部に向かう毛髪を捕集でき、捕集性能が向上する。また、ヘアキャッチャーを清掃する場合に、毛髪を指で容易につまむことができる。
【0016】
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記筒部は、前記保水部よりも下方に延びていることを特徴とするヘアキャッチャーである。
【0017】
このヘアキャッチャーによれば、保水部よりも下方に延びている筒部の部分を把持して、毛髪などのゴミに触れずに、ヘアキャッチャーを排水栓から着脱することができる。
【0018】
第7の発明は、排水部を有する洗面ボウルと、前記排水部の内部に配置されるヘアキャッチャーと、を備え、前記ヘアキャッチャーは、筒部と、前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、を有することを特徴とする排水ユニットである。
【0019】
この排水ユニットによれば、洗面ボウルの排水部から下流に向かって流入した湯水は、排水部および排水部に設けられた排水金具の内面を伝ってヘアキャッチャーの保水部に流入する。保水部に流入した湯水は、保水部から中心に向かう方向に流れが変化することになる。このとき、捕集部の周囲では、乱流の水溜まりが発生する。そのため、捕集部に効率よく毛髪を絡めることができるとともに、湯水が流れる空間を大きく確保することができる。従って、ヘアキャッチャーは、例えば小口径の排水部および排水金具であっても、毛髪の捕集を効率よくできつつ、排水性能も維持することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の態様によれば、毛髪などを捕集する捕集性能と、排水性能とを両立させたヘアキャッチャーおよび排水ユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るヘアキャッチャーを備えた排水ユニットを示す斜視図である。
【
図2】
図1中の排水ユニットを矢示A-A方向からみた断面図である。
【
図3】排水栓とヘアキャッチャーとを示す斜視図である。
【
図4】排水栓の栓部からヘアキャッチャーを取り外した状態を示す分解斜視図である。
【
図5】ヘアキャッチャーを正面からみた正面図である。
【
図6】
図5中のヘアキャッチャーを矢示B-B方向からみた断面図である。
【
図7】
図5中のヘアキャッチャーを矢示C-C方向からみた断面図である。
【
図8】排水部に湯水が流れ始めたときの状態を示す説明図である。
【
図9】排水部に湯水が流れ続けたときの状態を示す説明図である。
【
図10】本発明の第2実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【
図11】本発明の第3実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【
図12】本発明の第4実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【
図13】本発明の第5実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【
図14】本発明の第6実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【
図15】ヘアキャッチャーが排水部内に配置された場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態に係るヘアキャッチャーを備えた排水ユニットを示す斜視図である。
図2は、
図1中の排水ユニットを矢示A-A方向からみた断面図である。
図1に示すように、排水ユニット1は、洗面ボウル10と、ヘアキャッチャー30と、を備える。洗面ボウル10は、凹状に窪むボウル部11、ボウル部11に向けて湯水を吐出する水栓装置(図示せず)が取り付けられる第1取付部12、および排水栓20の蓋部21を上下動させるための操作部(図示せず)が取り付けられる第2取付部13を有している。
【0024】
排水ユニット1は、例えば洗面所に設けられる洗面化粧台となっている。また、排水ユニット1は、例えばトイレ室の内部に設けられるトイレ用の手洗器でもよい。
【0025】
本願明細書においては、洗面ボウル10と向き合う使用者からみて手前側を「前」とし、奥側を「後」とし、上側を「上」とし、下側を「下」とし、右側を「右」とし、左側を「左」として説明する。
【0026】
ボウル部11は、水栓装置から吐出された湯水を受ける部分となっている。ボウル部11の底部には、ボウル部11内の湯水を排水させるための排水部11aが設けられている。排水部11aは、上下方向に延びる筒状に形成されている。
図2に示すように、排水部11aには、排水金具15が取り付けられている。排水金具15の下端には、図示しない排水管(排水トラップ)が接続されている。ボウル部11内の湯水は、排水金具15内から排水管に向けて流れる。
【0027】
図1、2に示すように、ボウル部11の上端側には、オーバーフロー流路11bに連通する開口11b1が設けられている。また、
図2に示すように、オーバーフロー流路11bの下端側には、オーバーフロー流路11bと排水部11aとを連通する連通口11b2が設けられている。
【0028】
排水金具15は、連通口11b2に対応する位置に、貫通孔が設けられている。これにより、ボウル部11内に溜まった湯水は、開口11b1からオーバーフロー流路11bおよび連通口11b2を介して、排水金具15の内部に流れるようになっている。その結果、ボウル部11から湯水が溢れるのが抑制されるようになっている。
【0029】
排水栓20は、洗面ボウル10の排水部11aに配置されている。排水栓20は、蓋部21と、栓軸23と、を有する。蓋部21は、排水部11aの上端開口よりも大きく形成されている。
図2では、蓋部21が排水部11aの上端開口よりも上方に位置して、排水部11aを開いた状態を示している。
【0030】
そして、第2取付部13に取り付けられた操作部を操作することにより、蓋部21が排水部11a上端開口を塞ぐことができるようになっている。これにより、ボウル部11に湯水を溜めることができるようになっている。栓軸23は、蓋部21の裏面中央部から下方に向けて延びている。
図2に示すように、栓軸23は、排水金具15内に位置している。
【0031】
次に、排水栓20に取り付けられるヘアキャッチャー30について、説明する。
図3は、排水栓とヘアキャッチャーとを示す斜視図である。
図4は、排水栓の栓部からヘアキャッチャーを取り外した状態を示す分解斜視図である。
図5は、ヘアキャッチャーを正面からみた正面図である。
図6は、
図5中のヘアキャッチャーを矢示B-B方向からみた断面図である。
図7は、
図5中のヘアキャッチャーを矢示C-C方向からみた断面図である。
【0032】
ヘアキャッチャー30は、排水栓20の栓軸23に対して着脱可能に取り付けられる。ヘアキャッチャー30は、排水部11aに流れる湯水に混入する毛髪などの異物を捕集するものとなっている。これにより、排水ユニット1は、排水管などが異物で詰まるのを抑制できるようになっている。そして、ヘアキャッチャー30は、筒部31、捕集部33、および保水部35を備えている。
【0033】
筒部31は、栓軸23を挿通可能となっている。筒部31は、ヘアキャッチャー30の中心軸部となっている。筒部31は、上下方向に延びており、内部に栓軸23が挿通されるようになっている。
【0034】
筒部31内には、複数のリブ31aが上下方向に延びている。この例では、リブ31aは、筒部31内の下側部分に設けられている。ヘアキャッチャー30は、例えば筒部31内のリブ31aに栓軸23を圧入することにより、栓軸23に対して着脱可能に取り付けられている。排水栓20と、ヘアキャッチャー30とを分離させることにより、排水栓20と、ヘアキャッチャー30とを効率よく清掃することができるようになっている。筒部31には、毛髪などの異物を捕集するための第1部位32および第2部位37が設けられている。
【0035】
第1部位32は、筒部31の上端側に設けられている。第1部位32は、毛髪などの異物を捕集するとともに、湯水を効率よく流すように構成されている。また、第1部位32は、異物を効率よく捕集するために湯水に乱流を発生させるように構成されている。第1部位32は、捕集部33と、保水部35と、を有している。
【0036】
捕集部33は、筒部31から径方向外側に向けて延びている。捕集部33は、薄板状(リブ状)に形成されており、周方向に離間して複数個設けられている。この例では、8個の捕集部33が設けられている。
図6に示すように、捕集部33は、筒部31から径方向外側に向けて放射状に延びている。湯水は、隣り合う捕集部33の間の空間Sから下方に向けて流れる。
【0037】
ヘアキャッチャー30は、例えば3本以上の捕集部33を有しているのが好ましい。捕集部33の本数および厚さは、排水部11a(排水金具15)の内径に基づく排水性能および異物の捕集性能を考慮して、シミュレーションにより設定される。
【0038】
捕集部33は、湯水に混入した毛髪などの異物を捕集する部分となっている。毛髪などの異物は、複数の捕集部33に絡みつくように捕集される。これにより、ヘアキャッチャー30は、毛髪などの異物を効率よく捕集するとともに、効率よく湯水を排水させることができるようになっている。
【0039】
捕集部33は、筒部31に接続する第1接続部33aと、保水部35に接続する第2接続部33bと、を有している。
図7に示すように、第1接続部33aの上端33a1は、第2接続部33bの上端33b1以上の高さに位置している。第1接続部33aの上端33a1は、第1壁部35aの上端以上の高さに位置している。この例では、第1接続部33aの上端33a1は、保水部35よりも上方に位置している。これにより、捕集部33に絡みついた毛髪を簡単に指でつまむことができるので、ヘアキャッチャー30の清掃性を向上できる。
【0040】
捕集部33の上面33cは、第2接続部33bの上端33b1を通る水平面に対して上方に0度以上となっている。この例では、捕集部33の上面33cは、第2接続部33bの上端33b1から第1接続部33aの上端33a1に向けて上向きに傾斜している。また、この例では、捕集部33の上面33cは、下方に向けて窪む湾曲面となっている。
【0041】
保水部35は、捕集部33の径方向外側に位置して周方向に延びている。保水部35は、複数の捕集部33の先端側を接続している。保水部35は、排水金具15の内径に対応した環状に形成されている。保水部35は、上方から下方に向けて流れる湯水の流れ方向を横方向(水平方向)に変化させるものとなっている。保水部35は、第1壁部35a、底面部35b、および第2壁部35cを有している。
【0042】
第1壁部35aは、捕集部33に接続されている。すなわち、第1壁部35aは、保水部35の内壁部となっている。この例では、捕集部33の上面33cと第1壁部35aの上面とが連続して形成されている。
【0043】
底面部35bは、第1壁部35aから径方向外側に向けて延びている。底面部35bは、第1壁部35aと第2壁部35cとを接続している。この例では、底面部35bは、第1壁部35aの下端から横方向に延びている。
【0044】
第2壁部35cは、第1壁部35aよりも径方向外側に位置して底面部35bから上方に向けて延びている。すなわち、第2壁部35cは、第1壁部35aと横方向で対面している。保水部35は、第1壁部35a、底面部35b、および第2壁部35cにより、上方が開放された凹状に形成されている。換言すると、保水部35は、環状の溝部となっている。
【0045】
図7に示すように、第2壁部35cの高さ寸法は、第1壁部35aの高さ寸法よりも大きくなっている。すなわち、第2壁部35cの上面は、第1壁部35aの上面よりも高い位置にある。これにより、捕集部33で捕集された毛髪などの異物が第2壁部35cの外側に垂れ落ちるのを抑制できる。なお、第2壁部35cの高さ寸法は、第1壁部35aの高さ寸法と同じ高さとなっていてもよいし、低くてもよい。
【0046】
保水部35は、第1壁部35aと第2壁部35cとの間の寸法Lが、例えば第1部位32の外径における半径rの5~10%程度(例えば、1~2mm程度)となっている。すなわち、保水部35の上端開口の幅寸法は、第1部位32の外径における半径の5~10%程度(例えば、1~2mm程度)となっている。また、第1壁部35aおよび第2壁部35bの高さ寸法は、0.1mm以上となっている。なお、第1壁部35aの高さ寸法と第2壁部35bの高さ寸法とは、異なっていてもよい。保水部35による湯水の流れについては、後で説明する。
【0047】
第2部位37は、筒部31の下端側に設けられている。第2部位37は、第1部位32の下方に設けられている。
図2に示すように、第2部位37は、オーバーフロー流路11bに設けられた連通口11b2よりも下方に位置するようになっている。第2部位37は、第1部位32で捕集できなかった毛髪などの異物に加えて、オーバーフロー流路11bを流れる湯水に混入した毛髪などの異物を捕集する部分となっている。なお、ヘアキャッチャー30は、第2部位37を有していなくてもよい。第2部位37は、必要に応じて設けられている。
【0048】
第2部位37は、筒部31から径方向外側に向けて延びる捕集部38と、捕集部38の径方向外側に位置する環状部39と、を有している。捕集部38は、筒部31から径方向外側に向けて延びている。捕集部38は、薄板状(リブ状)に形成されており、周方向に離間して複数個設けられている。この例では、8個の捕集部38が設けられている。捕集部38は、筒部31から径方向外側に向けて放射状に延びている。
【0049】
湯水は、隣り合う捕集部38の間の空間から下方に向けて流れる。捕集部38は、湯水に混入した毛髪などの異物を捕集する部分となっている。毛髪などの異物は、複数の捕集部38に絡みつくように捕集される。環状部39は、複数の捕集部38の径方向外側に位置して周方向に延びている。環状部39は、複数の捕集部38の先端側を接続している。
【0050】
ヘアキャッチャー30は、上述の如き構成を有するもので、次に排水部11a(排水金具15)内に流れた湯水(排水)の流れについて説明する。
図8は、排水部に湯水が流れ始めたときの状態を示す説明図である。
図9は、排水部に湯水が流れ続けたときの状態を示す説明図である。
【0051】
まず、
図8に示すように、湯水Wは、排水金具15の内面を伝って保水部35へと流れる。保水部35は、上方が開放された凹状に形成されている。保水部35に流入した湯水は、底面部35bで跳ね返り、横方向(筒部31側)に向けて流れる。すなわち、保水部35に流入した湯水は、第1壁部35aを乗り越えて横方向に向けて流れる。このように、保水部35は、上方から下方に向けて流れる湯水Wの方向を横方向に変化させる。
【0052】
その後、
図9に示すように、上方から下方に向けて流れる湯水Wと、横方向に流れる湯水Wとが混ざり合うことにより、捕集部33の周囲に乱流の水溜まりが形成される。すなわち、湯水の流れは、捕集部33の上方で不規則なランダムの流れとなる。これにより、湯水Wに混入する毛髪を捕集部33で効率よく捕集することができる。
【0053】
その後、湯水Wは、空間Sから下方に向けて流れる。捕集部33は、薄板状に形成されているので、空間Sを可及的に広く確保することができる。その結果、ヘアキャッチャー30は、毛髪などの捕集性能に加えて、排水性能も確保することができるようになっている。
【0054】
ここで、例えば捕集部33の位置で上方から下方に向けて湯水Wが流れている場合には、捕集部33から下方に向けて垂れ下がるように毛髪が捕集される。このような場合には、毛髪を除去しにくくなるおそれがある。また、捕集部33の位置で上方から下方に向けて湯水Wが流れている場合には、毛髪が捕集部33で捕集されずに、空間Sから流れ落ちてしまうおそれがある。
【0055】
そこで、ヘアキャッチャー30は、保水部35により上方から下方に向けて流れる湯水Wの方向を横方向に変化させている。横方向に流れる湯水Wは、捕集部33と対向することになる。これにより、湯水Wに混入する毛髪は、筒部31の周方向で捕集部33に絡みやすくなる。
【0056】
上方から下方に向けて流れる湯水Wは、第2壁部35cの上面や底面部35bから跳ねることにより、捕集部33の周囲に乱流を発生させる。捕集部33の周囲に乱流を発生させることにより、複数の毛髪を絡めることもできる。これにより、毛髪は、筒部31の周囲を巻回するように捕集部33に捕集される。すなわち、ヘアキャッチャー30は、複数の捕集部33にわたって多くの毛髪を平面的に捕集させることができる。
【0057】
次に、排水栓20およびヘアキャッチャー30を清掃する場合について説明する。
【0058】
まず、排水栓20の蓋部21を排水部11a(排水金具15)から上方に向けて引き抜くことにより、排水栓20とヘアキャッチャー30とを一緒に洗面ボウル10から取り外すことができる。次に、排水栓20の栓軸23をヘアキャッチャー30の筒部31から引き抜くことにより、排水栓20とヘアキャッチャー30とを分離させることができる。
【0059】
この場合、ヘアキャッチャー30の筒部31は、保水部35よりも下方に延びている。これにより、筒部31のうち、第1部位32(保水部35)よりも下方に位置する部分(第1部位32と第2部位37との間の部分)を把持して、蓋部21を引っ張ることにより、栓軸23を筒部31から引き抜くことができる。この場合、毛髪などのゴミは、第1部位32の捕集部33に平面的に捕集されている。従って、使用者は、ゴミに触れずに栓軸23を筒部31から引き抜くことができる。
【0060】
そして、捕集部33の上面33cは、保水部35側から筒部31側に向けて上向き傾斜している。これにより、使用者は、捕集部33で捕集された毛髪を簡単につまんで除去することができる。この場合、使用者は、筒部31のうち保水部35よりも下方に位置する部分を把持しながらヘアキャッチャー30の清掃を行うことができる。
【0061】
第1実施形態によるヘアキャッチャー30は、栓軸23を挿通可能な筒部31と、筒部31から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部33と、捕集部33の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部35と、を備えている。
【0062】
これにより、洗面ボウル10の排水部11aから下流に向かって流入した湯水は、排水部11aおよび排水金具15の内面を伝ってヘアキャッチャー30の保水部35に流入する。保水部35に流入した湯水は、保水部35から中心(筒部31)に向かう方向に流れが変化することになる。このとき、捕集部33の周囲では、乱流の水溜まりが発生する。そのため、捕集部33に効率よく毛髪を絡めることができるとともに、湯水が流れる空間を大きく確保することができる。従って、ヘアキャッチャー30は、例えば口径が20mm以上35mm以下の小口径の排水部11aおよび排水金具15であっても、毛髪の捕集を効率よくできつつ、排水性能も維持することができる。
【0063】
また、保水部35は、捕集部33に接続する第1壁部35aと、第1壁部35aから径方向外側に向けて延びる底面部35bと、第1壁部35aよりも径方向外側に位置して底面部35bから上方に向けて延びる第2壁部35cと、を有している。そして、第2壁部35cの高さ寸法は、第1壁部35aの高さ寸法よりも大きくなっている。
【0064】
これにより、ヘアキャッチャー30を排水部11aから引き抜いた場合に、捕集部33で捕集した毛髪が第2壁部35cの外周部から外側に垂れることを抑制できる。
【0065】
また、捕集部33は、筒部31に接続する第1接続部33aと、保水部35に接続する第2接続部33bと、を有し、第1接続部33aの上端33a1は、第2接続部33bの上端33b1以上の高さに位置している。
【0066】
これにより、捕集部33は、保水部35から筒部31に向かう方向に変化した湯水に含まれる毛髪を捕集できるため、捕集部33から下方に垂れる毛髪を低減できる。
【0067】
また、捕集部33の上面33cは、第2接続部33bの上端33b1から第1接続部33aの上端33a1に向けて上向きに傾斜している。
【0068】
これにより、保水部35から筒部31に向かう方向に変化した湯水が、捕集部33と対向する位置関係になる。従って、捕集部33は、筒部31に向かう毛髪を捕集でき、捕集性能が向上する。また、ヘアキャッチャー30を清掃する場合に、毛髪を指で容易につまむことができる。
【0069】
また、筒部31は、保水部35よりも下方に延びている。これにより、毛髪などのゴミに触れずに、ヘアキャッチャー30を排水栓20から着脱することができる。
【0070】
次に、第2実施形態に係るヘアキャッチャー50について、
図10を参照して説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【0071】
上述した第1実施形態によるヘアキャッチャー30は、捕集部33の上面33cが湾曲している場合を例に挙げて説明した。しかし、
図10に示す第2実施形態によるヘアキャッチャー50のように、捕集部51の上面51cが、傾斜した平坦面に形成されていてもよい。
【0072】
捕集部51は、筒部31に接続する第1接続部51aと、保水部35に接続する第2接続部51bと、を有している。第1接続部51aの上端51a1は、第2接続部51bの上端51b1以上の高さに位置している。この場合、第1接続部51aの上端51a1は、保水部35よりも上方に位置している。また、第2接続部51bの上端51b1は、保水部35の第1壁部35aの上面よりも下方に位置している。このような捕集部51でも、第1実施形態による捕集部33と同様の作用効果を有することができる。
【0073】
次に、第3実施形態に係るヘアキャッチャー55について、
図11を参照して説明する。
図11は、本発明の第3実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【0074】
図11に示すように、捕集部56は、上面56cが水平な平坦面となっていてもよい。捕集部56は、筒部31に接続する第1接続部56aと、保水部35に接続する第2接続部56bと、を有している。第1接続部56aの上端56a1は、第2接続部56bの上端56b1以上の高さに位置している。この例では、第1接続部56aの上端56a1は、第2接続部56bの上端56b1と同じ高さに位置している。
【0075】
第1接続部56aの上端56a1は、保水部35の第1壁部35aの上面と同じ高さに位置している。また、第2接続部56bの上端56b1は、保水部35の第1壁部35aの上面と同じ高さに位置している。すなわち、捕集部56の上面56cは、第1壁部35aの上面に連続している。このような捕集部56でも、第1実施形態による捕集部33と同様の作用効果を有することができる。
【0076】
次に、第4実施形態に係るヘアキャッチャー60について、
図12を参照して説明する。
図12は、本発明の第4実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【0077】
上述した第3実施形態のヘアキャッチャー55は、捕集部56の上面56cが保水部35の第1壁部35aの上面と同じ高さに位置している場合を例に挙げて説明した。しかし、
図12に示す第4実施形態によるヘアキャッチャー60のように、捕集部61の上面61cが保水部35の第1壁部35aの上面よりも高い位置にあってもよい。
【0078】
捕集部61は、筒部31に接続する第1接続部61aと、保水部35に接続する第2接続部61bと、を有している。第1接続部61aの上端61a1は、第2接続部61bの上端61b1以上の高さに位置している。この例では、第1接続部61aの上端61a1は、第2接続部61bの上端61b1と同じ高さに位置している。
【0079】
また、第2接続部61bの上端61b1は、第1壁部35aの上面よりも上方に位置している。捕集部61の上面61cは、水平な平坦面となっている。このような捕集部61でも、第1実施形態による捕集部33と同様の作用効果を有することができる。
【0080】
次に、第5実施形態に係るヘアキャッチャー65について、
図13を参照して説明する。
図13は、本発明の第5実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
【0081】
上述した第4実施形態のヘアキャッチャー60は、捕集部61の上面61cが水平な平坦面となっている場合を例に挙げて説明した。しかし、
図13に示す第5実施形態によるヘアキャッチャー65のように、捕集部66の上面66cが傾斜した平坦面となっていてもよい。
【0082】
捕集部66は、筒部31に接続する第1接続部66aと、保水部35に接続する第2接続部66bと、を有している。第1接続部66aの上端66a1は、第2接続部66bの上端66b1以上の高さに位置している。この例では、第2接続部66bの上端66b1は、保水部35の第1壁部35aの上面よりも高い位置にある。第1接続部66aの上端66a1は、第2接続部66bの上端66b1よりも高い位置にある。そして、捕集部66の上面66cは、第2接続部66bの上端66b1から第1接続部66aの上端66a1に向けて上方に傾斜している。このような捕集部66でも、第1実施形態による捕集部33と同様の作用効果を有することができる。
【0083】
次に、第6実施形態に係るヘアキャッチャー70について、
図14、
図15を参照して説明する。
図14は、本発明の第6実施形態に係るヘアキャッチャーを示す斜視図である。
図15は、ヘアキャッチャーが排水部内に配置された場合の断面図である。
【0084】
上述した第1実施形態では、保水部35が第1壁部35a、底面部35b、および第2壁部35cにより、凹状に形成されている場合を例に挙げて説明した。しかし、
図14、
図15に示す第6実施形態によるヘアキャッチャー70のように、保水部73は、捕集部71に接続する壁部73aと、壁部73aから径方向外側に向けて延びる底面部73bと、を有していてもよい。
【0085】
すなわち、保水部73は、壁部73aと、底面部73bとにより、断面L字状に形成されていてもよい。換言すると、保水部73は、上方と径方向外側とが開放されている。
【0086】
捕集部71は、筒部31に接続する第1接続部71aと、保水部73に接続する第2接続部71bと、を有している。第1接続部71aの上端71a1は、第2接続部71bの上端71b1以上の高さに位置している。この例では、第1接続部71aの上端71a1は、筒部31の上面に接続されている。第2接続部71bの上端71b1は、保水部73の壁部73aの上面に接続されている。捕集部71の上面71cは、下方に向けて窪む湾曲面となっている。
【0087】
図15に示すように、ヘアキャッチャー70が排水部11a内に配設された場合には、保水部73の壁部73aと底面部73b、および排水部11aまたは排水金具15の内面75とにより、凹状の溝部を形成するようになっている。すなわち、ヘアキャッチャー70は、排水部11aまたは排水金具15の内面75を、第1実施形態によるヘアキャッチャー30の保水部35を構成する第2壁部35cの代わりとしている。
【0088】
このような保水部73でも、第1実施形態による保水部35と同様の作用効果を有することができる。ヘアキャッチャー70は、保水部73を排水部11aまたは排水金具15の内面75により近づけることができるので、捕集部71の径方向長さおよび空間Sを可及的に大きくすることができる。これにより、ヘアキャッチャー70は、毛髪などの異物の捕集性能および排水性能を向上させることができる。また、保水部73は、径方向外側が開放されているので、清掃がしやすくなる。
【0089】
実施形態は、以下の構成を含んでもよい。
(構成1)
洗面ボウルの排水部に配置される排水栓の栓軸に対して着脱可能に取り付けられるヘアキャッチャーであって、
前記栓軸を挿通可能な筒部と、
前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、
前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、
を備えたことを特徴とするヘアキャッチャー。
(構成2)
前記保水部は、
前記捕集部に接続する第1壁部と、
前記第1壁部から径方向外側に向けて延びる底面部と、
前記第1壁部よりも径方向外側に位置して前記底面部から上方に向けて延びる第2壁部と、
を有し、
前記第2壁部の高さ寸法は、前記第1壁部の高さ寸法よりも大きくなっていることを特徴とする構成1に記載のヘアキャッチャー。
(構成3)
前記保水部は、
前記捕集部に接続する壁部と、
前記壁部から径方向外側に向けて延びる底面部と、
を有することを特徴とする構成1に記載のヘアキャッチャー。
(構成4)
前記捕集部は、
前記筒部に接続する第1接続部と、
前記保水部に接続する第2接続部と、
を有し、
前記第1接続部の上端は、前記第2接続部の上端以上の高さに位置していることを特徴とする構成1~3のいずれか1つに記載のヘアキャッチャー。
(構成5)
前記捕集部の上面は、前記第2接続部の上端から前記第1接続部の上端に向けて上向きに傾斜していることを特徴とする構成4に記載のヘアキャッチャー。
(構成6)
前記筒部は、前記保水部よりも下方に延びていることを特徴とする構成1~5のいずれか1つに記載のヘアキャッチャー。
(構成7)
排水部を有する洗面ボウルと、
前記排水部の内部に配置されるヘアキャッチャーと、
を備え、
前記ヘアキャッチャーは、
筒部と、
前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、
前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、
を有することを特徴とする排水ユニット。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、ヘアキャッチャーおよび排水ユニットなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0091】
1 排水ユニット
10 洗面ボウル
11 ボウル部
11a 排水部
11b オーバーフロー流路
11b1 開口
11b2 連通口
12 第1取付部
13 第2取付部
15 排水金具
20 排水栓
21 蓋部
23 栓軸
30 ヘアキャッチャー
31 筒部
31a リブ
32 第1部位
33 捕集部
33a 第1接続部
33a1 上端
33b 第2接続部
33b1 上端
33c 上面
35 保水部
35a 第1壁部
35b 底面部
35c 第2壁部
37 第2部位
38 捕集部
39 環状部
50、55、60、65、70 ヘアキャッチャー
51、56、61、66、71 捕集部
51a、56a、61a、66a、71a 第1接続部
51a1、56a1、61a1、66a1、71a1 上端
51b、56b、61b、66b、71b 第2接続部
51b1、56b1、61b1、66b1、71b1 上端
51c、56c、61c、66c、71c 上面
73 保水部
73a 壁部
73b 底面部
75 内面
S 空間
W 湯水
【要約】
【課題】毛髪などを捕集する捕集性能と、排水性能とを両立させたヘアキャッチャーを提供する。
【解決手段】洗面ボウルの排水部に配置される排水栓の栓軸に対して着脱可能に取り付けられるヘアキャッチャーであって、前記栓軸を挿通可能な筒部と、前記筒部から径方向外側に向けて延び、周方向に離間して設けられた複数の捕集部と、前記捕集部の径方向外側に位置して周方向に延びる保水部と、を備えたことを特徴とするヘアキャッチャー。
【選択図】
図3